約 115,900 件
https://w.atwiki.jp/yuiazu/pages/1646.html
梓「唯先輩、起きてください」 唯「うーん…」 梓「おはようございます」 唯「おはよ…zz」 梓「もうしゃきっとしてください」 唯「あずにゃん…朝の…」 梓「仕方ないですね…」チュ 唯「えへへ、すっきりして来たよ」 梓「毎朝、これ何ですから…」 梓「唯先輩、朝ご飯です」 唯「ありがとうー」 唯「いただきます」 梓「どうですか?」 唯「美味しいよー」 唯「あずにゃんの作る物なら何でも好きだよ」 梓「もう相変わらず上手いんですから」 唯「本当だよ」 唯「あずにゃんのご飯が毎日食べられて私、幸せ」 梓「そうですか、えへへ」 梓「じゃあ私は洗濯物を干してきますね」 唯「うん」 梓「よいしょ」 梓「…」 梓「…」 梓「唯先輩のブラ、前に比べてやっぱり大きくなってる」 梓「私のは前と変わらない…」 梓「唯先輩はこれで満足してるのかな…」 梓「はぁ…」 唯「あずにゃん、朝食の食器洗ったよ」 梓「あっ、はい。どうもです…」 唯「どうしたの?」 梓「いえ、何でも」 唯「…」 唯「あずにゃんまた気にしてるの?」 梓「えっ!いや…」 唯「あずにゃんはそのままだから良いんだよ」 梓「でも少しぐらい大きい方が唯先輩も…」 唯「あずにゃん~」モミッ 梓「ちょ、ちょっと唯先輩まだ朝ですよ//」 唯「やっぱりこれだよ」モミモミ 梓「ゆ、ゆ、ゆい…せんぱっい…や、やめて//」 唯「この大きさが一番何だから気にしちゃ駄目だよ」 梓「わ、分かりました」 梓「はぁはぁ…」 梓「(何も揉まなくても良いじゃないですか)」 梓「唯先輩、掃除機かけますよ」 唯「うん」 梓「スイッチっと」ブィーン 梓「…」 梓「…」 梓「…」ガン 梓「何だろ?」 梓「箱だ。こんなの見た事ない…」 梓「開けてみよう」 梓「!?」 梓「ゆ、唯先輩!!」 唯「そんな大きな声出してどうしたの?」 梓「これは?」 唯「!?」 唯「あ、あずにゃん、中身見たの?」 梓「見ました」 梓「な、何ですかこれ」 梓「私の寝顔の写真、私の裸の写真、私がコスプレした時の写真…」 唯「だってあずにゃんが可愛いから写真に残しておきたかったんだもん」 梓「それは良いとします」 梓「でもこの写真の時、唯先輩はカメラ何て持ってなかったじゃないですか」 梓「どういう事ですか?」 唯「そ、それは…」 梓「それは?」 唯「隠しカメラでこっそり…」 梓「この箱は没収です」 唯「ひ、酷いよ!あずにゃん」 梓「どっちがですか!」 唯「ごめんなさい」 梓「…」 唯「もうしません」 梓「…」 唯「機嫌直してください」 梓「…」 唯「そろそろお昼だからあずにゃんのご飯食べたいな」 梓「…」 唯「ど、どうしたら許してくれる?」 梓「隠しカメラを全部出してください」 唯「は、はい、どうぞ」 梓「全部処分します」 唯「はい…」 唯「これで許してくれる?」 梓「唯先輩…」 唯「はい」 梓「あ、あの写真を見ながら変な事はしてないですよね?」 唯「変な事って?」 梓「変な事は変な事です!!//」 唯「し、してないよ!」 唯「そういうのはあずにゃんと一緒の時しか…」 梓「ほんとですか?」 唯「う、うん」 梓「…」 梓「今回は特別ですよ…」 唯「ほんと?ありがとうあずにゃん~」ダキッ 梓「もう…」 唯「それであずにゃんのお昼食べたいな」 梓「はいはい」 唯「美味しかったー」ゴロ 梓「唯先輩、食べた後にすぐに横になると太りますよ」 唯「大丈夫だよ」 唯「私、太らない体質だから」 梓「うらやましい限りです」 唯「あずにゃん?」 梓「何ですか」 唯「横になったから久しぶりにあれしてよ」 梓「分かりました」 梓「食器を洗った後にしてあげます」 唯「うん、待ってる」 梓「…」 唯「…」 梓「お待たせしました」 梓「どうぞ」 唯「えへへ、お邪魔します」 梓「左耳から行きますね」 唯「うん」 梓「どうですか?」 唯「気持ち良いよ」 梓「良かったです」 唯「あずにゃんは耳掻き上手だよね」 梓「そうですか?」 唯「痛みがなくて気持ち良く終わるんだよ」 唯「あずにゃん、凄いよ」 梓「誉めても何も出ませんよ」 梓「(唯先輩にしたくて特訓してましたからね)」 梓「(誰よりも上手い自信がありますよ)」 梓「右耳に行きますよ」 唯「気持ち良い~」 唯「zzz」 梓「唯先輩、寝ちゃった…」 唯「あず…にゃん…zzz」 梓「夢の中でも私の事ですか?」 梓「唯先輩らしいですね」ナデナデ 唯「チュー…zzz」 梓「どんな夢を見てるんですか」 唯「あず…にゃん…チュー…zzz」 梓「寝てても世話のかかる人ですね」 唯「チュー…zzz」 梓「分かりました」チュ 唯「えへへ…zzz」 梓「唯先輩、嬉しそう」 梓「唯先輩が寝てる間に夕飯の準備とお風呂掃除をしてこよ」 唯「zzz」 唯「ふわぁ…」 唯「…」 唯「寝ちゃったんだ…」 唯「スン、スン…ハンバーグの匂い!」 唯「あずにゃん」 梓「起きたんですね」 梓「今、起こそうと思ってたところ何です」 唯「夕飯、ハンバーグ?」 梓「はい」 唯「あずにゃんハンバーグちょうだい」 梓「ちょっと待ってくださいね」 梓「…」 梓「はい、唯先輩」 唯「いただきます」 梓「召し上がれ」 唯「美味しい」モグモグ 唯「…」モグモク 梓「そんなに慌てて食べたら喉に詰まらせちゃいますよ」 唯「だって…うっ…み、水」 梓「言ったそばから…水です」 唯「…」ゴクゴク 唯「プハァー」 唯「だってあずにゃんハンバーグが美味しいからどんどん食べたくなるんだよ」 梓「だからって慌てて食べないでくださいよ」 梓「ハンバーグはまだありますからゆっくり食べてください」 唯「うん、分かった」 唯「ごちそうさまー」 梓「唯先輩、もうお風呂が出来てますから先に入って来てください」 唯「お風呂…」 唯「あずにゃん、久しぶりに一緒に入ろう」 梓「一緒にですか?」 梓「変な事しないでくださいよ」 唯「しないよー」 梓「じゃあ食器を洗ったら入りますから先に入って待っててください」 梓「すぐに終わりますので」 唯「ほーい」 梓「入りますよ」 唯「おいでー」 梓「…」ガチャ 唯「あずにゃんとお風呂なんて久しぶりだね」 梓「そうですね」 唯「あずにゃん」ダキッ 梓「何ですか急に」 唯「裸の付き合いだよ」 梓「意味が分かりません」 唯「あずにゃん…」 梓「何ですか?」 唯「あずにゃんの体、洗ってあげる」 梓「…」 梓「じゃあお願いします」 唯「うん」 唯「あずにゃんの為に」ゴシゴシ 梓「…」 唯「エンヤコーラー」ゴシゴシ 梓「もっと普通に洗えないんですか」 唯「えへへ、次は前ね」 梓「言うと思いました」 梓「どうせ止めて無駄ですからどうぞ」 唯「あずにゃんの為に」ゴシゴシ 梓「も、もう…また、そ、そんなところばっかり//」 唯「エンヤコーラー」ゴシゴシ 梓「ゆ、ゆっい…せ、せんぱいっ//」 梓「こ、これ以上は…」 唯「あずにゃん…」 唯「久しぶりにさ」 唯「明日も休みだから…ね?」 梓「し、仕方ないですね」 梓「先に流して出てます」 梓「じゅ、準備しておきますから…」 唯「うん!」 梓「(今夜は眠れなさそう…)」 終わり お熱いね。溶けるよ -- (あずにゃんラブ) 2013-01-08 03 01 25 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/83452/pages/1236.html
憂「おかえりお姉ちゃん!」 唯「たっだいまー♪」ガチャ 憂「お姉ちゃん今日は機嫌いいね、仲直りできたんだ!」 唯「うん!ね、あずにゃん!」 梓「はい!憂、お邪魔するね」 憂「あ、梓ちゃんいらっしゃい!」 唯「それじゃあ私たちは部屋に行くね」 憂「うん、後で飲み物とお菓子もっていくね!」 唯「え!いいよいいよそれはいらない!憂は部屋に入ってこないで!」 憂「え!お姉ちゃん!?」ガーン …… 梓「それじゃ唯先輩お願いします・・・」ハラリ 唯「え!?なんで脱いでるの!///」 梓「え、そうしないと搾れないじゃないですか」 唯「そ、そうだよね!そっかそっか!続けて続けて!」 梓「?はい」ヌギヌギ 唯(あ、あずにゃんのなまちち!)ドキドキ 梓「ぬ、脱げました・・・///」 梓(ああ!恥ずかしい!やっぱり断ればよかったかな!///でも) 唯「・・・」 梓「あの・・・唯先輩・・・?」 梓(うう・・・やっぱりこんなおっぱいじゃ嫌なのかな・・・) 唯「」ボン 梓「え!?唯先輩!?」ダキ 唯「あ・・・あ・・・」プスー 梓「大丈夫ですか唯先輩!」ユサユサ 唯「私はもうだめです」 梓「そんな・・・!」 唯「最後にあずにゃん隊員のなまちちが見れてよかった・・・」 梓「唯先輩!!!」 唯「本当に見れてよかった・・・!」 梓「死なないでください!!!」 唯「おっぱいにカンパイ」ガク 梓「あ!うう・・・唯先輩・・・」ぽろぽろ … 唯「それじゃー搾りますか!」 梓「や、やさしくお願いします・・・」 唯「うんまかせて!」ワサワサ 梓(唯先輩に・・・生で・・・!!!///) 唯「じゃあいくよ・・・」ゴクリ 梓「はい・・」ゴクリ 唯(わー、すごい綺麗だなぁ・・・あずにゃんのおっぱい・・・気持ち良さそう・・・///)ハァハァ 梓「先輩はやく・・・ハァハァ」 唯「うう・・」そー 唯「やっぱ無理―!!!」 梓「えええ!」 唯「無理!恥ずかしいよ!」 梓「ええ!」 唯「ごめんあずにゃん帰って自分で搾って!」 梓「そんな!唯先輩が搾るって言ったんですよ!」 唯「だからごめん!私にはできないよ!」 梓「なんでですか・・・」 唯「だって私、あずにゃんのおっぱい触ろうとしたとき、すごいいやらしい気持ちになっちゃったんだもん・・・」 梓「え・・・!///」 唯「だからできない!あずにゃんを汚すようで私にはできないよ!」 梓「そんなの・・・」 唯「え・・・?」 梓「そんなの私も一緒です!///」 唯「ええ!!///」 梓「私だって唯先輩に触られるときすっごくドキドキして、その・・・いやらしいきもちに・・・///」 唯「あずにゃん・・・」 梓「それに!」 唯「それに?」 梓「唯先輩ずるいです!期待させておいて逃げるなんて!」 唯「そんなつもりじゃ」 梓「私、唯先輩が搾るって言ったときからいやらしい気持ちになってるんですよ!///」 唯「ええ!///」 梓「だから、お願いします・・・唯先輩、私をいっぱい汚してください!」 唯「」ブーーーー(鼻血) …… 唯「じゃ、じゃあ今度こそ搾るよ!」 梓「はい」 唯「さ、触るよ・・・」そー 梓(心臓が爆発しそうです!)ドキドキ ピタ 唯(さ、触った!すごいぷにぷにですべすべしてるよぅ!///) 梓「ふぁっ・・・」 梓(あああ!思わず変な声がでちゃった!///恥ずかしいです!////) 唯「す、すごいよあずにゃん!」モミモミ 梓「~~~!!!」 梓(ああ、唯先輩そんなに揉んだら声が我慢できないです!!!///) 唯「ぷにぷに~」モミモミ 梓「~~~っ!!」 唯(そういえばさっき触った時のあずにゃんの声可愛かったな・・・)モミモミ 梓「~~~~!」 唯「あずにゃん声出してよ!」 梓「~~~~!!!」フルフル 梓(今一言でもしゃべったら危険です・・・!!!) 唯「うーん、しょうがないなあ・・・じゃあ搾るよ」 梓「~~~~!!!」フンフン 唯「牛さんみたいに搾ればいいのかな・・・」 唯「確か乳首をこう・・・」 梓「~~~~!!!!!!」びりびり 梓(そこはだめぇ!一番気持ちいいところーーーー!!!////) 梓「アンッ!!」ビクン 梓(しまったあ!!声出ちゃったよお!!!///) 唯「い、今の声すごいいやらしいよ!!///」ギュウ 梓「アアッ・・・ん!!」ビュウー 梓(もうダメ!声もおっぱいも止まらないよ~!///) 唯「はあはあ・・・すごいいっぱい出てるよあずにゃん!!」ギュウギュウ 梓「はん!恥ずかしいこと・・・ハアハア言わないで!アンッください!!」ビュルビュル 唯「どう気持ちいい?ハアハアあずにゃん!?」ギュウギュウ 梓「べ、別に気持ちよくなんかっハアハンッ!ないですぅ!アッ普通です!」ビュルビュル 梓(すごい!乳首からいっぱいお乳がでてすごく気持ちいいです!///) 唯「うーんでもこれだとおっぱいミルクがもったいないよー」 梓「ハアハア・・・」 唯「せっかくおいしいのに!」 唯「あ!そうだ!飲めばいいんじゃん!」 梓「へっ!?」 唯「では・・・」ジュルリ 梓「だ!だめです!そんなの飲んじゃアンッ」ビク 梓(ええ!?唯先輩が私の乳首に!?///) 唯「いひゃひゃひまーひゅ!(いただきまーす)」 梓「ああっ乳首くわえたまましゃべんないでください!それにそんな赤ちゃんみたいなこと・・・////アッ」 唯「んぐんぐ」チュウチュウ 梓「ああん!だめですぅーーー!!!」 唯「うまい!」チュパッ 1時間後 唯「げぷぅ・・・」 梓「もうだめですぅ~・・・スースー」 唯「くるしぃ・・・全部飲んじゃった・・・」 唯「まあおいしかったからいいや!ね!あずにゃん!」 梓「くぅーくぅー・・・」スヤスヤ 唯「ありゃ寝てる・・・寝顔可愛いよぅあすにゃん」 唯「くぁー、なんだか私も眠いや・・・寝ちゃお」 梓「・・・そうねちゃおー・・・スースー」 唯「ぷくく、あずにゃんたら」パタ 唯「くかー・・・」Zzz … 梓「・・・・・ぱい!」 梓「・・・唯先輩起きてください!」ユサユサ 唯「ん~なーにー今日は学校やすみだよー」 梓「何ねぼけてんですか唯先輩」 唯「は!あずにゃん!」 梓「まったく・・・」 唯「そうか、あのあと寝ちゃって・・・」 梓「そうです、それより見てください!」 唯「おお!」 梓の胸は元通りのぺったんこになっていた 梓「もどったんです!」 唯「よかったね!おかえりあずにゃん!」ギュウ 梓「唯先輩苦しいです・・・!////」 がっこう! 唯「おっはよー!」 律「おう!おはよー唯」 紬「おはよう唯ちゃん!仲直りできてよかったわね!」 唯「うん!ありがとう!・・・あれ?なんでムギちゃん知ってるの?」 紬「あら、唯ちゃんの元気さを見れば誰だって分かるわよ♪」 律「確かに」 唯「えへへ~そっかなー」テレtレ 紬「そうよ!」ニコ 金曜日の放課後 憂「おかえりお姉ちゃん!」 唯「ただいまー!」ガチャ 憂(お姉ちゃんうれしそう何かいいことあったのかな♪)うふふ 唯「憂-今日あずにゃん泊ってくけどいいよね!」 憂「え?」 梓「ごめんね憂」ぴょこ 憂「そうなんだー、でも梓ちゃん大丈夫?お姉ちゃんに無理やり誘われたんじゃない?」 唯「えー!そんなことないよー、ねーあずにゃん?」 梓「は、はい/////」カァ 憂「」 … 唯「じゃあ私たち部屋に行ってるねー、飲み物とかはいいから」 憂「そ、そう、じゃあ私梓ちゃんの分のご飯もつくっとくねー」 梓「ごめんね憂」 憂「いいよいいよ」トントン 唯「じゃあいこあずにゃん!」 梓「はい///」 憂「あ、痛い、指切っちゃった!」 唯「さ入ってー」バタン 憂「」 …… 唯「えいっ!」ペタ 梓「ひゃ!やめてください!いきなり!////」 唯「いいじゃんいいじゃん私たち恋人通しなんだから~」もにゅもにゅ 梓「んっ・・・そうですけどぉ!あっ」 唯「んー、でもなんか物足りないなぁー」くりくり 梓「へっ?何がっ・・・ですか?ハアハア」 唯「なんというか手に余るというか・・・」 梓「はあ・・・」 唯「揉みごたえがないというか・・・」 梓「・・・」 唯「あずにゃーん」 梓「はい・・・」 唯「もう一回おっぱいおおきくして~!」 梓「」プチ 梓「唯先輩のばかー!」 おしまい! 戻る
https://w.atwiki.jp/83452/pages/12917.html
唯「えへへ…また私がミスしちゃった」 律「おいおいー?」 紬「うふふ。唯ちゃんったら」 澪「ちょうどいいし、少し休憩しようか」 梓「ちょっと唯先輩!なんでそこで間違うんですか!?簡単なとこじゃないですか!」 唯「いやぁごめんごめんあずにゃん」 梓「まったく…これだから唯先輩は」 梓「いつもいつも演奏よりおやつおやつって」 梓「演奏中もケーキのことしか頭にないんじゃないですか?」 唯「だってムギちゃんのケーキおいしいんだもん~」 紬「喜んでもらえてなによりだわ」 梓「ケーキはおいしいですけど!だからといって演奏を疎かにしていいんですか?」 梓「そんなだから後輩の私よりミスするんですよ」 唯「!」 梓「普段も遅刻してきたりとやる気は感じられないし」 律「おい澪。何にする?」 澪「モンブラン…かな」 紬「今お茶用意するわね」 梓「部室に来たら来たですぐにティータイムしようとするし」 律「いい香りだ…」 澪「律に紅茶の香りの良さがわかるのか?」 律「なにおう」 梓「軽音部は唯先輩のためだけにあるんじゃないんですよ?」 唯「……」 澪「あー!栗取ったろ!」 律「よそ見してる澪しゃんが悪い」 梓「私達の練習でもあるんです。もう少し真面目にですね」 澪「あっちむいてホイ」 律「ん」クイッ 律「しまった!あっち向いている隙にあたしのイチゴが取られた!」 梓「後輩の私にこれだけ言われて悔しくないんですか?見返してやろうとは思わないんですか?」 唯「……」 律「ムギ~」 紬「よしよし。私のケーキに乗ってるみかんあげるから元気だして」 律「違うんだ!イチゴとみかんは違うんだ!」 梓「唯先輩がこんなだからいつまでたっても…」 唯「ぁああああああ!!!!」 律「!?」 紬「!?」 澪「ひっ!?」ガタン 唯「なんなの!?後輩のくせにいつもいつも文句ばかり!!」 唯「生意気なんだと思うんだけど!!」 梓「わ…私は正論を言ってるだけで…」 唯「むかつく!!それむかつく!!正論とか言うのむかつく!!」 澪「あ…私のケーキ落ちちゃった…」 唯「自分ばっかり正しいと思っちゃってさ!!あずにゃんだってケーキおいしそうに食べるくせに!!」 梓「ムギ先輩のケーキはおいしいです。ただ練習しないですぐティータイムというのはおかしいじゃないですか…」 紬(うふふ、よかった) 唯「先輩の言うことに逆らっちゃいけないんだよ!!世の中そう甘くないの!!」 律「ムギのケーキは甘いぞ」モグ 澪「いいなぁ…」 梓「ひどい暴論ですよそれ!先輩だからってしていいことと悪いことがありますよ!」 唯「うっさい!!」 律「わーかったわかった。あたしの半分やるよ」 澪「律…」 紬(ここで律澪…!) 梓「唯先輩はまともな屁理屈も言えないんですからもう黙ってたほうがいいです!」 唯「むかつく!!いや、腹立つ!!」 律「ほら澪。あーん」 澪「は…恥ずかしいよ…」 紬(心のカメラ準備ばっちりよ) 梓「文句言ってるのは唯先輩のほうじゃないですか!自分の思い通りにならないからって!」 唯「…ふぅ…ふぅ……!!」 澪「あ…律。ほっぺたにクリームが」 律「へっ?」 澪「動くな……ぺろ」 律「っ!?ななな」 紬(逆転!澪律!) 梓「ほら何も言えませんね!私の言うことが正論だから!唯先輩は反論できませんね!」 唯「……くぅ~!!」 パチンッ 律「!?」 澪「あっ…ケーキ落としたよ律…」 紬(澪ちゃんの制服がクリームだらけに…) 梓「……いた」 唯「はぁっ…はぁっ…」 梓「ついに暴力ですか唯先輩」 唯「うぐっ…手痛い…」 律「ちょちょちょストップ!ストップ!」 律「唯やめ!ビンタなんかしたら梓の顔が膨れちゃうぞ!」 唯「いったぁ…なんなのもう」 律「唯のほうが痛がってるじゃないか!梓のほっぺは鉄製か?」 梓「唯先輩が貧弱なだけです」 唯「また私の悪口…もう耐えられない!!」 唯「もう出てけ!!あずにゃんなんか出てけ!!」 梓「出ていきません」 梓「私は悪くありません。何一つ間違ってません」 唯「な!!に!!」 律「梓もやめなさい!唯が怒ってるぞ!」 澪「…け…喧嘩はよくないぞー…」 紬(澪ちゃんは頑張ったわ!) 唯「りっちゃんどいて…」 律「唯!!」 カッ 梓「え……?」 唯「りっ…ちゃん…どうして…」 律「暴力に頼っちゃいけない…唯…ぐぅ」 澪「手でビンタをすると手が痛くなるから唯はキックをしたけど律が間一髪で梓を庇った…!」 唯「りっちゃんどいて。私のキックは痛いでしょ?」 律「どかないね」 梓「律先輩…」 唯「私はりっちゃんを傷付けたくない…どいて」 律「やだね」 梓「どうしてそこまで…」 律「へへ…そういうのを愚問って言うんだぜ…?梓」 律「お前はあたしの大事な後輩だからだ!」 梓「!!」 澪「わ…私もだ!」 紬(勇気を出したわね…澪ちゃん…!) 唯「最後の忠告。どいて」 律「どかない!!」 …律先輩はどかなかった。何度蹴られても何度キックされても律先輩はどかなかった。たとえ踏みつけられても私を守ってくれた。 唯先輩はやめなかった。鬼のような形相で、立ちはだかる律先輩を蹴り続けた。 さわ子「これは一体何事!?」 さわ子先生が駆けつけたのは唯先輩が蹴り疲れて大人しくなった直後。 机はひっくり返り、ムギ先輩のティーカップは粉々。なによりケーキがぐちゃぐちゃ。 私はまだ口付けてないのに。 律先輩は全治3日。身体中に靴の跡がついて身長は低いし、胸はない。 見るも無惨な姿になっていた。 だけど誇らしげな顔をしていた。 翌日、私達はお見舞いにいった。 照れて笑う律先輩のおでこがキラリと光ったのを今でも覚えている。 唯先輩はお見舞いに来なかった。 何故かというと、唯先輩は律先輩を蹴っている最中に足を滑らせて頭から転倒。 全治1週間。 澪先輩は怯えていた。 当然だ。私でも怖かったんだから。 唯先輩のあの顔は今まで誰も見たことがないらしい。 さわ子先生は、今まで溜まっていた鬱憤が一気に弾けたのよ!心のダムが決壊しちゃったのね!と考察していた。 私はずっと無意識に唯先輩を傷付けていたのかな… 私が気を付けていれば…こんなことには… 激しい後悔に包まれた そして月日は流れた 梓「もう!唯先輩ったらまた同じとこで間違ってますよ!」 唯「えへへごめんあずにゃん」 律「いやぁ澪に食べさせてもらうみかんはうまいなぁ」 澪「ふふ…律に喜んでもらえて嬉しい」 紬(なかなか次のにいかないわね…口移しはまだ?) 梓「ちゃんと練習したんですか!?先輩としての自覚が足りないんじゃないですか!?」 唯「!」 唯「ああああああぁ!!!!」 律「ん」 澪「あー…」 紬(律澪タイムは終了かぁ…) 唯「うるさいんだよ!!中野は!!」 梓「あずにゃんからいきなり中野ですか」 唯「お前なんか中野で十分だ!!バカめ!!」 梓「唯先輩よりはマシですよ」 唯「もうほんとにいい加減にして」 梓「いい加減にするのは唯先輩です!!」 唯「!!」 梓「あずにゃんって呼んでくださいよ…」 唯「え…」 梓「中野だなんて呼び方…辛すぎます…」 唯「あず…にゃん」 梓「……」 梓「もっと大きな、声で」 唯「あず、にゃん」 梓「もっと大きな声で」 唯「あずにゃん!」 梓「もっと!!」 唯「あずにゃん!!」 だきっ 梓「私…今まで唯先輩の気を引こうと威風堂々と罵詈雑言を浴びせちゃって…本当にごめんなさい」 唯「気を引こうと…?」 梓「はい。辛くあたれば相手はデレデレになるって聞きました。だから唯先輩にツンツンしていたのです」 澪「なるほど。理屈が通ってるな」 唯「ううん。私もだよあずにゃん」 梓「え?」 唯「私、マゾなんだ」 梓「え?」 唯「あずにゃんの威風堂々な罵詈雑言を浴びてすごい気持ちよかった」 唯「意識が飛びそうだった。だから発狂して暴れちゃったの」 梓「どおりで」 澪「利にかなっているな」 澪「そうか!唯と梓は最初から両想いだったんだな!」 唯「お恥ずかしながら…」 梓「えへへ…」 澪「じゃあ仲直りのちゅーだな!」 唯「えぇーっ!?」 梓「恥ずかしいです…」 唯「では…いきます///」 梓「は、はい///」 澪「ひゅーひゅー」 ちゅっ こうして私達の恋は始まった。 第一部完 戻る
https://w.atwiki.jp/83452/pages/17360.html
中野梓です、ただいま唯先輩と山デートをしています。 服装は登山ウェアにリュックを背負ったオーソドックスなスタイルです。 まだ登り始めたばかりなんですが… 唯「あずにゃ~んつかれた~おんぶして~」 梓「まだちょっとしか歩いてないじゃないですか。頑張って歩きましょう」 唯「デートしようって言ったのあずにゃんなんだからおんぶくらいしてよ~」 梓「山に行こうって言ったのは唯先輩です」 唯「あずにゃん山に行くの同意したじゃ~ん」 梓「唯先輩もデートに同意したじゃないですか」 唯「ふぃー、あずにゃんには敵わないね」 梓「ふふ、でもいいですね、山も」 唯「あずにゃんと一緒ならね」 梓「同感です」 梓「じゃあ休憩しましょうか」 唯「わーい!ねぇ、おやつ食べてもいい?」 梓「ちょっとだけですよ」 唯「やったー!ポテトチップスコンソメ味!いでよ!」バリッ 梓「なんですかそれ?」 唯「でへへ、ちょっと言ってみただけ」バリボリ 唯「ほい、あずにゃん、あーん」 梓「いいです」 唯「えー食べようよあずにゃ~ん」 梓「だってあーんなんて恥ずかしいですもん」 唯「ここには私とあずにゃんしかいないから恥ずかしがることなんかないよ」 梓「そ、そうですね、えっと、じゃあ食べます」 唯「あーん」 梓「あ、あーん」パクッ 唯「どう、おいしい?」 梓「はい、おいしいです」 唯「そうかいそうかい!どんどんお食べ、あーん」 梓「もうあーんはいいです。自分で食べますから」 唯「あーん、あーん」 梓「もうあーんはいいですって!」 そんなこんなで休憩おわり! 梓「じゃあ登山再開しますよ」 唯「元気百倍だー!うおおおおおおお!!」 梓「その元気がいつまで続くのやら」 唯「心の中でいつまでも続いていくさ」 梓「体力面じゃ続かないってことですか…」 唯「あずにゃん早く来ないと置いてくよー!」 梓「ペース配分を考えてください!」 唯「あー!あずにゃんきてきて!」 梓「なんですか?」 唯「ヘビだよヘビ!」 ヘビ「」 梓「ヘビですね、気をつけてください」 唯「触ってみようっと」 梓「ちょっと!危ないですよ!」 ヘビ「」ガブ 唯「いたああああああい!!!」 梓「大丈夫ですか!?」 唯「咬まれた~(泣)」 梓「この!」 ヘビ「シュルルルル」 梓「あっちいけ!」 ヘビ「」ウネウネ ヘビは去っていった。 唯「痛い~」 梓「見せてください」グイ 梓「よかった、大した怪我じゃないみたい」 唯「毒が!毒が私を蝕んでゆくううううう!!」 梓「あのヘビはアオダイショウというヘビですので毒はありません」 唯「も、もちろん知ってるよ、ヘビの種類くらい。常識だよ」 梓「はいはい、絆創膏貼りますよ」 唯「あずにゃん、傷口舐めてよ」 梓「イヤです、自分で舐めたらいいじゃないですか」 唯「あずにゃんが舐めないと痛いの治らないの」 梓「関係ありません」 唯「お願いあずにゃん」ウルウル 梓「うぅ…わかりましたよもう!」ペロペロ 唯「くふ、くすぐったい」 梓「これでいいですか?」ペロペロ 唯「うん、ありがとう。傷口舐めてるあずにゃんすごく可愛いよ」 梓「何言ってるんですか!からかわないでください!」 唯「からかってなんかないんだけどなぁ」 梓「じゃあ絆創膏貼りますよ」ペタ 唯「あずにゃんのおかげで痛くなくなったよ」 梓「いいですか、もう何か見つけてもむやみに触ったりしちゃダメですよ」 唯「はーい!」 梓「やれやれ、本当に反省してるんだか」 それからしばらく歩き…… 唯「ああー疲れるー足が重いー」 梓「今の地点は大体五合目だから頂上まであと半分ですね」 唯「まだ半分!?ねぇ休憩しようよ」 梓「またですか」 唯「しんどいよ~」 梓「泣き言ばっかり…心の中の元気はどこへ行ったんですか…」 唯「あいつは私を裏切っていったよ」 梓「裏切られて残念ですね」 梓「あっ杖とかあればいいかも」 唯「持ってないよ杖なんて」 梓「その辺にちょうどいい木があるか探してみますか」 唯「あずにゃん悪いけど探してきて。私ちょっとここで休んでるから」 梓「私一人で探すのか…メンドクサイなぁ」 唯「そんなこと言わないで頼むよあずにゃん」 梓「わかりましたよ、じゃあ探してくるんで休んでてください」 唯「ありがとー」 …… 唯「あーオシッコオシッコ」ブルッ 唯「あずにゃんがいると恥ずかしくてできないもんね」 唯「今のうちにどっかその辺で…あっ!あの木のかげでしよう」 唯「いやーこれも山登りの醍醐味だね」ヌギヌギ 唯「ふぅ…」ジャージョボボ 梓「唯せんぱーい!どこですかー!?」 唯(うわっ!あずにゃんもう戻ってきた!)チョロロ… 梓「いない…もしかして崖から転げ落ちたんじゃ…!」 唯(あらぬ誤解を招いてしまった!早くしないと!)フキフキ ハキハキ 梓「唯せんぱーい!!」 唯「あずにゃーん!私はここだよー!」 梓「あっいた!もう、心配しましたよ。何をしていたんですか?」 唯「いやぁ…その…ちょっとオシッコを…」 梓「お、オシッコでしたか…」 唯「心配かけてごめんね、あずにゃんがいると恥ずかしくてできなくて」 梓「私に恥ずかしがることなんかないって言ったのはどこの誰でしたっけ?」 唯「あずにゃんのエッチ!」 梓「誰がエッチですか!!」 梓「はい、ちょうど良さそうな木の棒が見つかりましたよ」 唯「おおっいい感じ」コツコツ 梓「これで歩けますね?」 唯「うん!もう楽チンだよ!」 こうして杖を入手した唯先輩は、また途中で泣き言を言いながらも、なんとか八合目まで歩くことができました。 ただいま休憩中です。 梓「さすがに疲れました」 唯「もうヘトヘト…」 梓「唯先輩は最初からヘトヘトでしたけどね」 唯「いや、最初はクタクタ程度だったよ」 梓「一緒ですよね意味」 唯「クターとヘトーじゃどっちの方が疲れた感じがあると思う?」 梓「どっちも変わりませんね」 唯「固いねあずにゃんは」 梓「軟らかいと違いがわかるんですか?」 唯「頭をグニャグニャにしてみなさい」 梓「グニャグニャですか……唯先輩の領域にはとても辿り着けないです」 唯「辿り着けるように頑張ってねあずにゃん!」 梓「頑張らないです」 梓「とにかく、ここまで来たらあと少しです。さっ、張り切って歩きますよ」 唯「よっこいしょ、さて、歩こうかのう…」プルプル 梓「老人ですか」 …… 梓「はっ、はっ、はっ」 唯「ぜえ、ぜえ、ぜえ」 ガサガサ 梓「あっ唯先輩、今キツネがいましたよキツネ!」 唯「キツネか…」 梓「あれ?唯先輩キツネ好きじゃないんですか?」 唯「キツネも好きだけど、どうせならキツネよりイノシシの方が見たい」 梓「イノシシですか……キツネの方が可愛いと思うんですけど」 唯「イノシシの方が可愛いよ!」 梓「そうですか、まあその辺は感性の違いだからなんとも言えませんね」 唯「人それぞれってことだね」 梓「でもイノシシは危険ですからもし見つけても近寄ったりしちゃダメですよ」 唯「イノシシなら大丈夫だよ」 梓「ヘビに咬まれたこと学習しましょうよ」 唯「そうでした…」 ガサガサ 梓「ん?」 イノシシ「」 梓「イ、イノシシ!?」 唯「ウソっ!?どこどこ!?」 梓「唯先輩逃げますよ!」 唯「イノシシ逃げちゃうの!?」 梓「私達が逃げるんです!!」 唯「えーイノシシ見たいー!」 梓「あそこにいるじゃないですか!」ユビサシ イノシシ「フゴッ」 唯「ふわあ、か、かわいい」 梓「かわいいなんてのん気な…走って一気に逃げますよ」 唯「疲れて走れないよ~」 梓「もう、しょうがないですね、じゃあ刺激しないようにゆっくり逃げましょう」 唯「わかった!」 唯「イノシシくんバイバーイ!」ブンブン 梓「刺激しないでください!」 イノシシは思ったよりもおとなしく、私達を傍観していただけでした。 それから少し歩き、ついに私達は山頂に到着しました。 唯「ついに頂上に着いたんだね…」 梓「ええ、着きましたよ」 唯「長かったーーーー!!」ドサッ 梓「あーあー、そんなところに寝そべって」 唯「だってほんとに疲れたんだもん」 梓「そんなに疲れたんですか。じゃあお弁当食べましょうか」 唯「お弁当!お弁当お弁当!!」 梓「急に元気になりましたね」 唯「お弁当ね、憂が朝早くに起きて作ってくれたんだ」ゴソゴソ 梓「それは当然ですね。唯先輩が朝早くに作れるはずないですもん」ゴソゴソ 唯「そう言うあずにゃんは自分で作ったの?」カパ 梓「はい、そうです」カパ 唯「すごいね」 梓「別にすごくないですよ……って唯先輩お弁当グチャグチャじゃないですか!?」 唯「ほんとだね…」 梓「山登りなんだから崩れるようなお弁当じゃダメですよ。おまけにさっき寝そべってましたし」 唯「憂、ごめんね、せっかく作ってくれたのに…」 唯「あずにゃんはおにぎりだけなんだ」 梓「これなら崩れる心配はないですからね。いただきます」パクパク 唯「私もおにぎりだけならまともだよ、いただきまーす」パクパク 唯「おいしい、崩れててもおいしい、あずにゃんも食べたい?」 梓「自分のだけでいいです」モグモグ 唯「そっかぁ…私あずにゃんのおにぎり食べたいなぁ」 梓「食べますか?」 唯「いいの!?」 梓「じゃあ食べさせてあげますからあーんしてください」 唯「いいよー」 梓「はい、あーん」 唯「あーん」パクッ 唯「」モグモグ 梓「味はどうですか?」 唯「あずにゃんの味がする!すんごくおいしいよ!」 梓「私の味ってどんな味なんですか…?」 唯「うんとねー、おいしい味だよ!」 梓「わからないです。でもこれでさっきの借りは返せました」 唯「さっきの借り?もしかしてポテトチップスの時のこと」 梓「はい、そうです」 唯「ふーん、じゃあ後でまた貸し作ろっかな。そしたらまたあずにゃんにあーんしてもらえるし」 梓「作らせません」パクパク 唯「残念」パクパク …… 梓・唯「ごちそうさまでした!」 唯「じゃあおやつ食べようかな」 梓「そんなに食べてばかりで動けますか?言っときますけど帰りも歩くんですからね」 唯「おやつ程度なら大丈夫だよ」 梓「だといいですけどね」 唯「ポッキーおいしい、あずにゃんも食べる?」ポリポリ 梓「あーんはしませんよ」 唯「あーんよりもっといい方法があるよ」 梓「いい方法?」 唯「こうやって口にくわえて二人で一本のポッキーを食べあうんだよ」ハム 梓「ポッキーゲームじゃないですか!絶対やりません!!」 唯「あずにゃん、私達恋人同士だよね?」 梓「ま、まあそうですけど…それが何か?」 唯「あずにゃんはこんなこともできなくて恋人なんだね?あーあ、私の恋人がポッキーゲームもできない人だったなんてガッカリだなぁ」 梓「ぐぬぬ…こ、今回だけですからね!」 唯「そうこなくちゃ!」 唯「じゃあいくよ」ポリポリ 梓「ん…」ポリポリ 梓(唯先輩の顔がこんなに近くに…唯先輩の息が…なんか変な感じ…)ポリポリ 唯(こうして見ると…あずにゃんってやっぱりかわいいなぁ…本当に…)ポリポリ 梓(唯先輩…)ポー 唯(あずにゃん…)ポー チュッ 梓・唯「あっ!」 梓(い、今…くちびる触れた…) 唯「ねぇ、あずにゃん…」 梓「はい!?」 唯「キス…」 梓「あのっ!今のはわざとじゃなくて…その…///」 唯「キス…しようよ」 梓「えっ…」 唯「キス…いや?」 梓「………いやじゃないです…」 梓「したいです、唯先輩とキス、したいです!」 唯「もう、照れるよあずにゃん///」 唯「あずにゃん、目つむって」 梓「こうですか?」ツムリ チュッ 梓(ああ、唯先輩のキスだ…) チュル チュパ 梓(ちょっとぎこちないけど、それでもとっても優しくて暖かい唯先輩のキス…) 唯「んっ…んっ…」チュッ チュッ 梓(大好きです…唯先輩…) …… 私達はキスを終え、山頂から見える街並みを背景に記念撮影をします。 唯「あずにゃん笑って笑って」 梓「はい」ニコッ 唯「撮るよー、はいチーズ」カシャ 梓「うまく撮れましたか?」 唯「あー私目半開きだ」 梓「もう一回撮り直しますか?」 唯「ごめん、今度こそいい表情するよ!」 唯「はいチーズ」カシャ 梓「どうですか?」 唯「うん!バッチリだよ!」 梓「そうですか、よかったです。じゃあそろそろ下山しましょうか」 唯「帰りも歩くんだったね…」 梓「帰りは下りだから楽ですよ」 唯「そっか、じゃあ気楽に歩こっと」 こうして私達は山を後にしました。 色々あったけど楽しい思い出になりました。 梓「唯先輩」 唯「なに?」 梓「また来ましょうね」 唯「今度は山じゃなくて海がいいな」 梓「山でも海でもどこでも着いていきますよ」 おしまい! 戻る
https://w.atwiki.jp/83452/pages/1001.html
梓「唯せんぱーい!!」ガバッ 梓「はっ!」 小鳥「ちゅんちゅん」 梓「夢・・・よかった・・・」 梓「はあ・・・最悪な夢・・・唯先輩・・・」 梓「はあはあ・・・なんだか唯先輩のことを考えると胸が苦しいよ・・・」 梓「はあはあ・・・苦しい・・・」バタ 梓「ぐぐぅ・・・あれ・・・マジで苦しい・・・」コヒューコヒュー 梓「にゃーーーーーーー!!!」ブッチーン 梓「な、何?」 母「梓どうしたの!?」ガチャ! 梓「わ、分かんない・・・起きたら胸が苦しくて、それで」 母「あ、梓・・・?」 梓「あれ?治った」 母「」パクパク 梓「?どうしたのお母さん」 母「む、胸・・・乳、おっぱい」 梓「・・・?胸がどうしたの?」 梓は自分の胸に手を当ててみる、すると 梓「あ、あれ?なにこれ?」プニプニ 梓「やわらかい・・・ましゅまろみたいにふわふわ」モミモミ 梓「なんだろ・・・」 母「梓!鏡!鏡!」 梓「鏡?」 梓が鏡の前に立つとそこには信じられない光景が写っていた 梓「なにこれーーー!」 梓「お、お母さん!どうしよう!む、胸が!」オロオロ 梓「む、胸が腫れちゃったよー!うわーん」ぽろぽろ 母「梓・・・」 梓「そういえば朝起きたら胸が苦しかったし・・・どうしよう何かの病気かも・・・」ぽろぽろ 母「梓、ちょっと見せてごらん」 梓「う、うん・・・」 母「ふむふむ・・・」たっぷんたっぷん 梓「どう・・・?」 母「こ、これは・・・」もみもみ 梓「・・・だめなの・・・?」ゴクリ 母「正真正銘のおっぱいだわー!!!」ぱちんぱちん 梓「うわーーーん!!」ぽろぽろ 母「梓おめでとう!今夜は赤飯ね!」 梓「ありがとうお母さん!」ダキ 母「きゃっ」ぼよーん 梓「お、お母さんをふっとばしちゃった・・・!」 梓「すごい・・・!すごいです!おっぱいすごいですう!!!」ピョンピョン おっぱい「ぼよんぼよん!」 梓「こ、これで唯先輩は私に夢中です!」パァー 母「さあ、朝ご飯にしましょう!」 梓「行ってきまーす!」 梓「さあ、学校が楽しみです!」タユンタユン 梓の胸は期待に揺れていた きょうしつ! 憂「梓ちゃんおはよー!」 梓「あ、憂おはよう」タプンタプン 憂「」 梓「憂?どうしたの?」 憂「あ、梓ちゃんいくら次が体育だからって気が早いよ」 梓「?なんのこと?」 憂「いやそれ、その胸に詰めてるボール・・・」 梓「ああ、これのこと?」ニヤリ 梓は憂の手を自分の胸に持っていった 憂「!?」ぽよん 憂(な、何今の感触・・・!まるで・・・///) 梓「これはボールじゃないよ!」 憂「え?」 梓は憂に胸を揉ませる 憂「ま、まさか・・・」モミモミ 梓「そう・・・」 憂「ドキドキ」 梓「おっぱいだよ!!!」 憂「えええーーー!!!」ボンッ 梓「う、憂大丈夫?」 憂「うん・・・らいじょうぶ・・・」 憂(梓ちゃんのおっぱい梓ちゃんのおっぱい梓ちゃんのおっぱい・・・) 梓「よかった」ほ 憂「For ever 」バタン 梓「憂ー!?」 2年教室 律「なあ唯」 唯「ん、何りっちゃん?」 律「何りっちゃんじゃないだろ・・・梓とは仲直りできたのか?」 唯「それが・・・」 唯は昨日のことを話した 唯「だから今日部活の前に絶対謝るよ!」 律「そっか、がんばれよ」 紬「二人ならきっとだいじょうぶよ」 唯「ありがとりっっちゃんむぎちゃん!」 そして放課後 部室! 唯「うー」パタパタ 澪「唯お茶でも飲んで落ち着いたらどうだ」クスクス 紬「今日のお菓子はシュークリームよ」 唯「うーん・・・あとで!」 律「唯がお菓子に見向きもしない!」 澪「これは相当だな」 唯「あーあずにゃんまだかなー」パタパタ 紬「掃除当番なんじゃないかしら」 唯「もー」 …… 梓(ついに部活の時間がきたです!) 梓(唯先輩喜ぶかな) 梓(唯先輩のことだからあずにゃーん!ていきなり抱きついてきておっぱい揉みまくるに決まってる!) 梓(まあ、今日はしょうがないから特別に触らせてあげても・・・///) 梓「って何考えてるんだ私は!///」カァ 梓「まったく唯先輩は・・・」はあ 鈴木「あ、梓どうしたの・・・」 梓「ひっ!い、いたの!?」 鈴木「一緒に話してたじゃん・・・」 梓「あ、そうだっけ?あはは・・・ごめんごめん」 鈴木「じゃ、部活だから」 梓「うん、またね」 梓「ふぅ・・・恥ずかしかった」 梓「さて、私も部活いこ」 梓「それで唯先輩ちゃんと謝ろう!」 梓「それから・・・」 梓「それからこ、告白しよう!」 梓「なんだか胸がおっきくなってから自信がついた気がするです・・・!」 梓「よし!ま・・・まずは告白の練習しよう!」 …… 唯「あずにゃんまだかなあ」ぱたぱた 澪「確かにおそいな・・・」 律「来ないかもな・・・」 唯「え!?」 律「昨日結構怒ってたし・・・」 唯「そ、そんなぁ」オロオロ 紬「大丈夫よ唯ちゃん、梓ちゃんはきっと来るわ!」 唯「ムギちゃん・・・!」 そのころ 梓「はあはあ・・・もうこんな時間・・・練習しすぎちゃった」 梓「待っていてください唯先輩!今から行きますよ!」 梓「遅れてすみません!」ガチャ 唯「来た!」ピコーン 澪「梓遅かったじゃないか」 律「待ちわびたぞ!」 紬「今お茶入れるわね」 唯澪律「・・・ってあれ?」 梓「どうしました?」 唯「」 澪「いや、どうしましたじゃないだろ・・・」 律「おまえ本当に梓なのか?」 唯「」 梓「ふふ、気づいちゃいましたか?」 澪「いや気づくも何も・・・」 律「まさか、おまえそれをしこんでて遅れたのか・・・?」 梓「違いますよ!これは正真正銘私の胸です!」 澪「えええええ!!!」 律「う!うそつくな!だって昨日まではおまえ・・・!」 澪「そ、そうだそうだ!一日だけでそんなになるわけが・・・!」 梓「あら、疑ってるんですか?」 律「もちろんだ!」 梓「じゃあ確かめてみればいいじゃないですか!」 澪「な、なにおう!」 律「よし、まずは私から・・・」ドキドキ 梓「どうぞ」 律「も、もしうそだったらシュークリーム没収だからな!」 梓「構いません」 律(う、ウソだろ!なんだこの自信は・・・!こいつシュークリームが惜しくないのか!) 梓「どうしたんですか?」 律「う、うるさい!」 律(も、もしこれが本物のおっぱいだったとしたら・・・!み、澪のより全然大きいぞ!!!) 律「い、いくぞ・・・」ドキドキ 梓「先輩はこういうときは遅いんですねドラムばっか早いくせに」 律「ちくしょー!」モミ 律「この感触・・・!」モミモミ 梓「どうです!」 律「おっぱいだー!!!」バタン 澪「りつううううううううう」 梓「澪先輩これでも文句ありますか!」 澪「・・・私の負けだ」ガク 紬「あらあら」 紬「本当にすごいおっぱいね」 梓「そうでしょうとも!」 紬「ちょうどいいわ!今日は私ミルクティーの気分だったの!」 梓「へ?」 紬「だけど肝心なミルクを忘れてきてしまったの・・・」 梓「はあ」 紬「今日の梓ちゃん搾ったらいっぱいミルク出そうでしょ?」 梓「いやいや出ませんよ!」 紬「そう・・・残念だわ・・・」 紬「そうよねもし出たとしてもせっかくのおっぱいがしぼんでしまうものね・・・」 梓「そういう問題じゃないと思います・・・」 唯「あ、あず・・・あ」ガクガク 梓「はっ!ゆ、唯先輩!」 梓「私、昨日はすみませんでした!」 梓「唯先輩がいきなり胸を触ってくるからびっくりしちゃって・・・」 梓「あんなこと言ってしまって・・・ごめんなさい!どうか許してください!」うるうる 梓(さあ、唯先輩いつでもいいですよ!いつものように抱きついてきてください!) …… 梓「あれ・・・?」 唯「あ・・・あ・・・」 梓「唯先輩・・・?」 梓(どうしたんだろう・・・いつもの先輩ならこれで抱きついてくるはずなのに・・・しかも今日はおっぱいもサービスしてるのに!) 唯「ちち・・・ちち・・・」 梓「ちち?」 梓(あ、そういうことね!) 梓「ゆ、唯先輩いくら私の胸がおっきくなったからって感動しないでください!」 唯「・・・」 梓「べ、別に唯先輩に揉まれるためにおっきくなったんじゃないんですからね!」 唯「・・・」 梓「で、でも唯先輩がそこまで言うんならき、今日は特別に揉ませてあげても・・・///」 唯「あ・・・う・・・」 梓(は、恥ずかしい!やっぱり恥ずかしいです!律先輩とは全然レベルが違いすぎます!!!・・でも!) 梓「やってやるです!」 唯「い・・・」ガクガクプルップル 梓「い・・・?」 唯「い・・・い・・・いやああああああああああああああああああ!!!!」 梓「え!?」 唯「いやだあああああああああああ」ダダダ 澪「唯!ドア開いてないぞ!!!」 唯「あああああごっ!!」ドターン 梓「だ、大丈夫ですか唯先輩」タユンタユン 唯「いやあああああああ!!!触んないで!!!」ドン 梓「え・・・」 梓「ど・・・どうして・・・」 唯「おっぱいのおっきいあずにゃんなんてあずにゃんじゃないよ!!!」 唯「あずぎゅうだよ!!!」ガチャバターン 梓「唯先輩・・・」ガーン 梓「先輩待ってください!」 梓「うう・・・なんでこんなことに」 澪「自分よりおっぱいがおっきかったから怒っちゃったんじゃないのか?」 律「澪じゃあるまいし・・・」 澪「なっ・・・!いつ私が怒ったんだ!!」ボコ 律「いだっ!ほら怒ってんじゃん・・・」 紬「まあまあまあまあまあまあ」 梓「私・・・帰ります」ガチャ 澪律紬「梓(ちゃん)・・・」 バタン …… 唯「うう・・・あずにゃんどうして」タッタッタ 唯「あんなに可愛い胸してたのに・・・」ッタッタッタ 唯「はあ・・・」トボトボ 唯「何かあったのかな・・・」 梓『べ、別に唯先輩に揉まれるためにおっきくなったんじゃないんですからね!』 唯「はっ!もしや私のせい!?私が昨日揉んだから!?」 唯(揉めるほどはなかったけど・・・) 唯「はあ・・・揉めるほどなかったか・・・・」 唯「ふふ・・・昨日がなつかしいよ」トボトボ …… 梓「うう・・・唯先輩どうして」トボトボ 梓「唯先輩はおっきいおっぱいが好きじゃなかったんですか!」 梓「はあ・・・」 唯『おっぱいのおっきいあずにゃんなんてあずにゃんじゃないよ!!!』 梓「どういうことなんだろう・・・」 梓「こんなつもりじゃなかったのにな・・・」 梓「謝って・・・告白しようとして・・・」 梓「今考えるとほんとにばかだったなあ」 梓「そもそも女の子どうしなのに・・・」 梓「ふふ・・・胸が、胸が苦しいです先輩」ポロポロ …… さわ子「昨日はなにかあったのかしら・・・」 さわ子「今日こそミルクティー飲ませてもらうわよ!」 さわ子「みんなやってるぅー!?」ガチャ さわ子「」 帰り道! 律「せっかく仲直りできると思ったのにな・・・」 澪「ああ・・・なんであんなことに・・・」 紬「こんどこそ大丈夫よ」 律「あはは、何が大丈夫なんだよ・・・」 紬「あ!今日は寄っていく所があるの!じゃあまたね!」 澪「ああ」 律「またな」 …… 唯「ふぅ・・・」キィーコ 唯は帰り道にある公園のぶらんこに座った 唯「ちょっと休も・・・」 公園にはまだ砂場で遊んでいる子供たちがいた 唯「ふふ・・・たのしそうだな」 唯は笑っている女の子の顔を幸せそうに眺める 唯(可愛いなぁ・・・持って帰りたいよ) 唯(やっぱりぺったんこおっぱいはいいなぁ・・・はあはあ・・・) 唯(はあはあ・・・ぺったんこおっぱいには夢がつまってるよ!)ニヤニヤ …… 梓「ふぅ・・・疲れた・・・」トボトボ 梓「胸が重たい・・・」 梓「こんな胸いらなかったです・・・」 梓「唯先輩・・・」ウルウル 梓「・・・だめだ・・・そこの公園でちょっとやすんでいこう・・・」 梓「あれ?あそこにいるの唯先輩だ」 梓「・・・子供を見て微笑んでる・・・?というより」 梓「なんか気持ち悪いです・・・」 3
https://w.atwiki.jp/yuiazu/pages/1606.html
梓「ありがとうございます、唯先輩」 唯「ううん、これくらい大丈夫だよ」 梓「いえ、すごく助かりました。本当にありがとうございます」 唯「もー、そんなにお礼ばっか言われると照れるよぅ」 梓「そうですか?そうだ、何かお礼にして欲しいこと、ないですか?」 唯「え?いいよーそんなの」 梓「それじゃ私の気がすみませんし。えっと、何でもいいですから、何かないですか?」 唯「何でも?」 梓「はい……って、あんまり無茶なお願いとかはダメですよ」 唯「えへへ~」 梓「って、なんですか、その笑いは……」 唯「えへへ、なんでもいいんだよねー?」 梓「何か不安になってきたんですが……無茶言ったら容赦なく断りますからね」 唯「じゃあさ……うん、私が帰ってくる時間くらいにさ……私のベッドで寝ててもらっていい?」 梓「それはさすがに……って、そんなことでいいんですか?」 唯「うん、そんなことでいいの」 梓「はあ……それくらいなら」 唯「じゃあ、はいこれ。合鍵。えっと、私明日多分今の時間のちょっとあとくらいかな?それくらいには帰ると思うから」 梓「あ、はい。寮の訪問手続きって……」 唯「うん、いつもの感じでー。私からも話通しとくから」 梓「はい、じゃあ」 梓「という訳で、唯先輩の部屋」 梓「えっと、もう少ししたら、帰ってくるはずだよね」 梓「そろそろ、寝ておこうかな……唯先輩のベッド、お邪魔します」 梓「……唯先輩の、匂いがする――って当たり前だけど」 梓「って、寝てなくちゃいけないんだよね。……意外と難しいかも」 梓「……唯先輩、まだかな」 梓「なんか、変な感じ……こうやって先輩のベッドで横になって、先輩の帰りを待つなんて」 梓「こんなの、普通やらないもんね。こうしてると、まるでさ――」 梓「まるで――って、何考えてるんだか」 梓「ああもう、早く寝なきゃ。唯先輩、帰ってきちゃうよ」 梓「あ……この足音、やば、帰ってきちゃった」 梓「と、とりあえず、寝たふりしよ」 唯「……ただいまー……えっと、あずにゃーん?」 梓(寝たふり、寝たふり……ん、唯先輩、気配が近づいてくる) 唯「あ、いたいた。ちゃんと約束守ってくれたんだ……」 梓(私は約束は守る女ですからね) 唯「かわいい寝顔……ふふ、あずにゃんはやっぱりかわいいねぇ」 梓(あ、頭撫でられてる……気持ちいい) 唯「……」 梓(もう、そんな無心に撫でないでください……気持ちよすぎて、本当に寝ちゃいそうです) 唯「ごめんね、変なお願いしちゃって」 梓(って、自覚してたんですね) 唯「でもね、こういうのやってみたかったんだ」 梓(そうなんですか) 唯「帰って、ベッドを見たらそこであずにゃんがすやすや寝てるの……ふふ、そんなの普通じゃありえないもんね」 唯「……そのね、普通じゃないのをね、一回でいいから味わってみたかったの」 梓(……唯先輩?) 唯「あはは、変だよね、こんなの――わかってる、自分でも」 唯「だから、あと少しだけ、ね。あずにゃんが寝てる間だけ、この気持ちに浸らせてね」 梓(……唯先輩、それって……?) 唯「いいよね、今だけ――あずにゃんは、私の恋人」 梓(……っ!) 唯「大好きな大好きな、私だけのあずにゃん」 梓(ゆい、せんぱい……) 唯「――えへへ、なんでだろ、嬉しいのに……なんで、なんで涙がこぼれちゃうんだろ」 梓(……唯先輩) 唯「笑わなきゃ、あと少しだけなんだもん。今だけは、私の夢、叶ってるんだから」 梓(唯先輩……っ) 唯「あと、少しだけ。それが過ぎて、終わったら――また」 梓「唯先輩!」 唯「ふぇ?え、あ、あずにゃ――っ!?」 梓「唯先輩、私、正直混乱してます」 唯「え、あ……?と、というか、あずにゃん、寝てたんじゃ……っ」 梓「いいえ、寝付けませんでしたから、寝たふりしてただけです」 唯「……じゃ、じゃあ!さっきまでの……っ!」 梓「はい、全部、聞いてました」 唯「や……っ!な、なんでっ!」 梓「ちょ……唯先輩、暴れないでください」 唯「やあっ、やだぁ!あずにゃんに嫌われちゃう……!」 梓「ああもう!おとなしくしてください!というか、嫌いになったりしてませんから!」 唯「嘘だもん!だって、だって……」 梓「ああもう、というか、嫌いになった相手をこうして抱きしめたりなんかしませんから!」 唯「あっ……」 梓「はあ、とにかく落ち着いて聞いてください」 唯「……」 梓「えっと、とりあえず混乱はしましたけど……嫌いになったとかそういうのはないです」 唯「……うん」 梓「というよりですね、自分でも不思議だったんですけど、全然嫌じゃなかったんですよ」 唯「……え?」 梓「だから、唯先輩さっき言ってましたよね。今だけ私は……唯先輩の恋人だって」 唯「そ、それは……」 梓「というかですね、実は私も同じこと考えてましたから」 唯「え?」 梓「ベッドに潜って先輩の帰りを待ってるとき――これって、まるで私が唯先輩の恋人みたいって」 唯「あ……」 梓「嫌じゃなかったんですよ、それも。そして、唯先輩にそのあと、そうされたことも」 唯「あずにゃん……」 梓「だから――つまり、そういうことです」 唯「どういうこと?」 梓「って、なんでそこできょとんとした顔するんですか!も、もう、ここまで言えば全部言ったようなもんじゃないですか!」 唯「へ?え、え?」 梓「だからつまり……もうこの合鍵は返さなくていいですよね?ってことです」 唯「あ……えっと……ほんとに?」 梓「そうです、唯先輩と私は同じ気持ちってことです」 唯「……ふふ」 梓「……何がおかしいんですか」 唯「いやだってさ、そこまで言っておいて……あずにゃん、その言葉言ってくれないんだもん」 梓「ああもう!だって、恥ずかしいじゃないですか!」 唯「そういう遠まわしなほうが恥ずかしい気もするけど」 梓「そんなことないです!」 唯「あずにゃん、好きだよ?」 梓「――っ」 唯「はい、あずにゃんも」 梓「う、うう……す、好きです、唯先輩」 唯「はい、よくできました……えへへ、これで私とあずにゃん、恋人同士だね」 梓「そう、なりますね」 唯「……なんか夢みたい――私ね、ずっとずっと夢見てたんだよ。あずにゃんとこうなること。ああ……ひょっとしたら、夢なのかな、これ」 梓「夢なんかじゃないですよ、ちゃんと現実です。私と、先輩の現実ですから」 唯「……えへへ、そう、でいいんだよね」 梓「そうですよ」 唯「じゃあ、あずにゃん……ね、証明、して?」 梓「証明、ですか?」 唯「うん、私がね、あずにゃんの恋人だってこと……このまま、証明して欲しいの」 梓「……じゃあ、私にも証明してください。私が、唯先輩の恋人、だってこと」 唯「えへへ、そうだね……じゃあ、証明しあおっか?」 梓「はい……いっぱい、しちゃいますから」 唯「やっぱり、夢みたい」 梓「まだそんなこと言いますか」 唯「えへへ、今のはね、幸せってことだよー」 梓「わかってましたけどね」 唯「あずにゃん、好きだよ。大好き」 梓「……ふふ、もう、今日何回目ですか、それ」 唯「何回言っても足りないもん。ね、あずにゃんも聞かせて?」 梓「もう、恥ずかしいからやです」 唯「もー、そう言わずにさー」 梓「あと一回だけですよ……大好きです、唯先輩」 唯「えへへ、もっと」 梓「……愛してます……んっ」 唯「……ん……ふふ、あずにゃん……」 いいね -- (名無しさん) 2013-07-27 22 20 54 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/yuiazu/pages/1625.html
梓「……もしもし、唯先輩?」 唯「久しぶりだね、あずにゃん」 梓「まぁ、一週間前に電話したばかりですけど……」 唯「あれ、そうだっけ」 梓「忘れっぽい人ですね」 唯「えへへ……最近ちょっと忙しくてさ」 梓「……大学、大変ですか?」 唯「うーん、最初は講義の時間が長くて倒れちゃうかと思ったよ」 梓「くすっ……高校の時だって和先輩に起こされていたじゃないですか」 唯「あずにゃんしどい……てゆーか、どうしてそれを……」 梓「和先輩と、何度かお話したことありましたから」 唯「あ、そうだったの」 梓「和先輩とは連絡取ってます?」 唯「うん。分からないことがあったら電話しなさいって言われてるし」 梓「……今でも世話になってるんですね」 唯「でも、大学が違うだけあって聞けることは少なかったよ」 梓「まぁ、そうですよね」 唯「あずにゃんはどう?軽音部、うまくやれてる?」 梓「はい、何とか。新入部員も見つかりましたし、廃部にはならずに済みそうです」 唯「おお、それは良かった!」 梓「律先輩たちもお元気ですか?」 唯「うん!新しい友達もできてみんな楽しくやってるよ」 梓「大学生、楽しそうですね……ちょっと先輩達が羨ましいです」 唯「あずにゃんも、来年は大学生になるんだよ」 梓「そうですね……早く唯先輩たちの大学に行きたいです」 唯「私も早く、あずにゃんと一緒に大学で演奏したいよぉ」 梓「私だって唯先輩と……」 唯「あずにゃん?」 梓「……あの、唯先輩」 唯「ん?なぁに、あずにゃん」 梓「私のこと……ちゃんと待っててくれますよね」 梓「一年後に、私が大学に進学するまで……待っててくれますよね」 唯「うん……もちろんだよ」 梓「浮気とか……しないで下さいね?」 唯「約束するよ」 梓「飲み会とか、もしかしたら付き合いで合コンとかも行くかもしれないけど……」 梓「それでも、私のこと……絶対に忘れな──」 唯「あずにゃん、聞いて」 梓「……!」 唯「私の恋人は、先にも後にも、あずにゃんだけなんだよ」 唯「浮気なんてしないし、絶対に忘れるわけない」 唯「こうやって電話やメールで話すだけじゃ、不安なのは分かるよ」 唯「私だって……出来ることなら、今すぐ会いに行ってあずにゃんのこと抱きしめたい」 唯「でも……今はいわゆる遠距離恋愛だからさ」 唯「きっと、我慢の時期なんだよ」 梓「唯先輩……」 唯「あずにゃんのこと……待ってるから」 唯「一年なんてあっという間だもん、すぐにまた会えるよ」 梓「……そうですよね」 梓「ありがとうございます、唯先輩」 梓「……そっち、すぐ行きますから」 唯「うん……待ってる」 梓「あの……」 唯「うん?」 梓「す、好きって……言ってくれませんか?」 唯「……好き。大好きだよ、あずにゃん」 梓「私も……大好きです、唯先輩」 唯「えへへ……なんか照れちゃうね」 梓「はい……でも、唯先輩の声が聞けて良かったです」 唯「いつでも電話していいんだよ、あずにゃん」 梓「し……しばらくは電話しないでも大丈夫ですよ」 梓「電話代だってかかっちゃうし……」 唯「もう……電話代なんて気にしなくていいんだよ」 唯「電話したい時にしていいんだから。無理しちゃダメだよ、あずにゃん」 梓「あう……じゃ、じゃあ……また三日後くらいに」 唯「ふふっ、三日後でいいの?」 梓「さ、さすがに毎日電話するわけにはいきませんから!」 唯「いいもん、私の方から電話しちゃうから」 梓「えっ、でも……」 唯「細かいことは気にしないの。ねっ?」 梓「……待ってます、唯先輩」 唯「えへへ……あずにゃん、だーい好き」 梓「もうっ……///」 唯「じゃあ、また明日ね」 梓「はい……おやすみなさい、唯先輩」 唯「おやすみ、あずにゃん」 おしまい なんか凄くときめいた -- (鯖猫) 2013-02-13 00 26 38 これ凄く良いわ -- (名無しさん) 2014-06-18 02 15 49 素晴らしい -- (名無しさん) 2018-06-07 23 55 32 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/83452/pages/825.html
シーン…‥シーン…‥ 梓「唯先輩も、私の事を探していてくれた…」 梓「あの時の温もりを忘れずに、覚えていてくれた…」 梓「ずっと探していて、やっと会えて……」 梓「ようやく、想いを伝えられたのにッ……」 梓「どうしてっ……!」 梓「唯先輩……っ」ぽろぽろ ブロロオォ……キキキーッ!!! 梓「えっ……?」 ――ガシャンッ!…… ……… ―『………ぃ』 ―『………憂…』 ―『………平沢 憂よ……』 ―(なに……?) ―『全てに恵まれし子供よ…』 ―『お前は、誰よりも優れ…何よりも強く…』 ―『思うもの全てを為し、何よりも美しく……』 ―(……違う。私は、何かがしたいわけではない……) ―(……何かがやりたいわけではないよ……) ―『平沢 憂………』 ―『祝福を……才気溢れる子供に祝福を……』 ―『望むものを与えよう…輝しき子供に、祝福をっ……』 ―(だったらっ!私に――……) ………… 憂「あの時以来か…」 憂「お姉ちゃん………」 憂「…………」 ――RRRRR… 憂「はい、もしもし?」 憂「え…?梓ちゃんが…?」 ………… ―ヒュュォォォ…… 紬「風が冷たいわね……」 唯「うん……」 紬「まるで肌に突き刺さるような寒さだわ……」 唯「…………」 唯「私は……いつ、帰って来れるんだろう……?」 ――バタバタッ… 憂「お姉ちゃんっ!…」 唯「憂、どうしたの? そんなに慌てて…」 憂「梓ちゃんが………」 唯「えっ……?」 憂「車に跳ねられて…」 憂「今、病院に運ばれたんだけど…なんだか様子がおかしいの!」 憂「薬が効かなくて…痛みも止まらないみたいで…」 憂「どうしたらいいのかわからず、お医者さんも頭を抱えているって……」 唯「………っ!」 バッ…! 紬「唯ちゃん、待って!」 唯「ムギちゃん、私…行かなくちゃっ!」 紬「唯ちゃん……」 唯「お願い、行かせてっ! ムギちゃん…!」 紬「………」 紬「私は…いつでも唯ちゃんの味方よ…?」 紬「誰よりも…何よりも…神様よりも…… 唯ちゃんの事を大切にしているわ……」 紬「……いってらっしゃい………あとの事は任せてっ!!」 唯「……ムギちゃんっ……ありがとっ!……」 ――バサッ…… 紬「ふふっ…」 紬「仕方無いわねぇ…」 ………… バサッ…バサッ… 唯「あずにゃんっ… あずにゃんっ…」 スルスル…しゅたっ!! 唯「…あずにゃんッ!!」 梓「………ぅぅ」 唯「………、あずにゃん……」 梓「……唯…先輩…?」 唯「……あずにゃんっ!!」 梓「唯先輩っ……私……」 唯「もう、大丈夫だから………!」ぽろぽろ ――ぎゅうぅ…… 唯「あずにゃん……」 梓「唯先輩………」 梓(あたたかい……) 梓(なんだろう……傷が癒えていくような……) ――ポワッ… 梓(痛みが消えていく……) 梓(唯先輩……) 梓「……っ!?」 梓「唯先輩、羽がっ…!?」 唯「あっ……えへへー…」 梓「………」 梓「………」 梓「………、私――…」 梓「唯先輩が、何者なのか………わかった気がします……‥‥」 ………… 梓「――ええ、もう大丈夫です」 梓「――はい、ありがとうございました…」 バタンッ… 唯「どうだった?」 梓「お医者さん、ビックリしてました…」 唯「あははっ…♪」 梓「何より、私自身がビックリなんですけどね…」 梓「唯先輩………」 梓「先輩に、命を救われるのは、これで2度目ですね……」 唯「あずにゃん……」 梓「本当に、感謝しています……言葉では言い表せないぐらいに――」 フラッ… 梓「……っと、」 唯「あずにゃん、まだ無理しちゃダメだよ?」 唯「しばらく…元の姿に戻っていた方がいいね……」 梓「え……?」 ――ポワッ…… 唯「今日一日だけは、その姿でいてね…?」 猫梓「にゃあ………」 唯「ふふ、猫のあずにゃんも可愛い…」 梓猫「にゃあ……」 唯「おいで…!」 梓猫「にゃあっ…♪」 ……♪ 唯「るんるんっ♪…」 梓猫「にゃあっ……」 唯「猫さんとお散歩~♪ 猫さんとお散歩~♪」 梓猫「にゃあ………」 唯「あずにゃん、可愛い~っ♪」 … 唯「あっ、りっちゃんだ!」 唯「おーい、りっちゃーん!」 律「よお、唯! …って何だその猫!?」 澪「唯!…って、肩に猫が乗っかってるし……」 唯「やっほーい!りっちゃん、澪ちゃんっ!」 唯「ふたりとも、どうしたのー?」 律「いや、なんか梓が事故ったみたいで…」 澪「それでお見舞いに行こうかと思ったんだが…」 唯「あずにゃんなら大丈夫だよ~っ!!」 梓猫「にゃあっ!」 律「…みたいだな。なんだかもう、病院にもいないみたいだし」 澪「まったく、人騒がせな…って本当になんだその猫っ!?」 梓猫「にゃあっ♪」 律「唯にベッタリ懐いているぞ……」 澪「スゴイ……まるで唯に心を拠せているかのようだ…」 唯「えへへー…、この猫さんは私の大事な想い人なの!」 梓猫「にゃあっ!?…///」 律(えっ……猫が、照れている…??!) 澪(いや、猫が想い人って……) 唯「ふふふっ♪」 梓猫「にゃあっ♪…」 ……テクテクッ… 唯「ふふっ、あーずにゃんっ♪」 梓猫「にゃあっ……」 唯「二人とも、あずにゃんには気付かなかったね」 梓猫「にゃあにゃあっ…!」 唯「まあ猫さんだもんね、今は……」 梓猫「にゃあ………」 唯「…………」 唯「りっちゃんと澪ちゃんは仲が良いよねー…」 梓猫「にゃあ………」 唯「……あずにゃん、知ってる?」 梓「にゃ?……」 唯「あの二人、実は付き合っているんだよっ!」 梓「にゃ、にゃあぁっ!?……」 唯「2人とも、子供の頃からの幼なじみでさー…」 唯「お互いに気持ちが通じ合ってるんだって」 唯「いいよねー、なんだかうらやましい…」 梓猫「にゃあ………」 唯「……でも、」 唯「私とあずにゃんの間にも負けないくらいの絆があるよねっ!」 梓猫「にゃあっ!……」 唯「あずにゃーんっ…♪」 梓猫「にゃあ、にゃあっ……!!」 ……テクテクッ… 唯「あっ、さわちゃんだ!」 さわ子「あら、唯ちゃん。こんばんわ!」 梓猫「にゃあっ!…」 さわ子「可愛い猫ちゃんね! 毛並みがとってもキレイ…!」 梓猫「にゃあ~…」 さわ子「……あんまり遅くならない内に帰るのよ?」 唯「は~いっ!……」 唯「…………」 トテトテッ……… 唯「さわちゃんも、昔はとっても美人さんだったみたいだね…」 梓猫「にゃあ……」 唯「いっぱいモテてたみたいだけど、結局今は独り身なんだって…」 梓猫「にゃあ~……」 唯「どこかで後悔とかしてるのかな……」 梓猫「にゃあ……」 唯「早く、良い人が見付かるといいね?…」 梓猫「にゃあっ!………」 ……テクテクッ… 唯「和ちゃん、やっほーい!」 和「唯っ!あんたこんな時間にまで……って、なにこの猫?」 梓猫「にゃあ!…」 和「わわっ、すごく懐いてるっ!…」 唯「ふふ、可愛いでしょ~?」 梓猫「にゃあっ♪…」 和「はぁ~、まったくもぅ……。発表会が近いんでしょ? 早く家に帰りなさいっ!」 唯「ほいほ~いっ♪」 ……トテトテッ… 唯「和ちゃんは厳しいけれど、本当は私達の事ちゃんと心配してくれてるんだよ…?」 梓猫「にゃあ………」 唯「もうちょっと素直に、応援してくれてもいいのにな~」 梓猫「にゃあ~……」 唯「和ちゃんとも、結構長い付き合いだったなぁ…」 梓猫「にゃあ………」 唯「お別れするのは、辛いなぁ…」 梓猫「……。にゃあ~…」 ― 桜の木 ― 唯「えいっ。」ドゴォッ!! バサバサッ!… ヒラヒラ…‥ヒラヒラ…‥ 梓猫(……っ!!) 梓猫(すごい…桜の花々が一瞬で………) 梓猫(…って、こんな事したらかなりマズイんじゃ??!) 梓猫「にゃあっ!!……」 唯「いいんだよ‥」 唯「私はもう、あずにゃんを助けた時点でルールを破ってるからね……」 梓猫「…………」 唯「そんな顔しないで?」 唯「大丈夫だよ…、私にはとっても力強い味方がいるんだからっ♪」 梓猫「にゃ、にゃあ…?」 唯「神様なんて怖くないよっ」 梓猫「にゃあ~…」 4
https://w.atwiki.jp/83452/pages/1000.html
それは放課後、部活でのこと 唯「みーおちゃん!」もみ 澪「ひぃ!」 唯「おー!やっぱり澪ちゃんのおっぱいはもみごたえがありますなー」 澪「お、おい!唯やめろ!」 律「唯ばっかずるいぞ!私にももませろ!」もみ 紬「あらあら」 澪「おまえまで揉むな!///」ぼこ 律「でっ!なんでわたしばっかり・・・」 唯「次はムギちゃん君に決めた!」もみもみ 紬「あらあら、唯ちゃんたら・・・///」 唯「うーん、澪ちゃんに負けず劣らずいいものを持っていますなぁ」もみもみ 紬「うふふ」 澪「まったく唯は・・・」 梓「ムギ先輩うれしそうですね・・・」 唯「りっちゃんはどうかな?」もみ 律「わっ」 唯「んー・・・」もみもみ 律「おい唯・・・」 唯「りっちゃん!」 律「な、なんだよ」 唯「おっぱいちっちゃいね!」 律「ええ!」ガーン 梓「唯先輩は人のこといえるんですか?」 唯「あはは、流石にりっちゃんよりはあるよぉ」 唯「そんなあずにゃんはどうかなー?」 梓「や、やめてください!こないでください!」 唯「まあまあいいじゃんちょっとくらい」ジリ 梓「よくありません!」 唯「あと揉んでないのはあずにゃんだけなんだよぉ」ジリジリ 梓「そんなの揉んでいい理由にはなりません!」 唯「そんなこと言わずにさぁ、えい!」ぺた 梓「にゃあっ!?」 梓「いやっ!」ドン 唯「うわわ」よろ 梓「あ、ご、ごめんなさい」 唯「あずにゃんすごいよ!」 梓「え・・・?」 唯「みごとなぺったんこだよぉ!」 梓「」 澪「それはすごいのか・・・?」 唯「うん!これで高校生はすごいよ!」 律「でも唯は巨乳のが好きなんだろ?」 梓「・・・」 唯「えー、そんなことないよ私は・・・ 梓「唯先輩のばか!!!」ダダダ 唯「え!あずにゃん!?」 ドア「ガチャバタン!」 律「梓!」 澪「唯ちょっとふざけすぎだ」 紬「まあまあ、唯ちゃんも悪気があってやったわけじゃないんだし・・・ね」 唯「あずにゃん・・・」ショボン 唯「わ、私謝ってくる!」ダダ 紬「あ、唯ちゃん待って!」 唯「え?」 紬「これ持ってって梓ちゃんに」 紬は数粒の飴玉を綺麗にラッピングして唯に渡した 紬「仲直りできるといいわね」ニコ 唯むぎちゃん・・・!」 律「しょうがない、今日はこれで部活終わりだな!な、澪」 澪「え?あ、ああ!唯!これからは気をつけるんだぞんだぞ」 唯「うん!みんなありがとう!また明日!」ガチャバタン 澪「まったく・・・」 …… 梓「うう・・・唯先輩のばかぁ・・・」タッタッタ 梓「あ、もう家に着いちゃった・・・」 梓「はぁ・・・今日部活さぼっちゃったな・・・」ガチャ 梓「ただいま」バタン 母「おかえりなさい、あら?梓どうしたの?目が赤いわよ」 梓「なんでもない・・・」 母「そう・・・?」 梓「お母さん今日はごはんいらないから・・・」 母「梓・・・」 …… 唯「はあはあ!あずにゃんまだ見えない・・・」タッタッタ 唯「結構走ったのに・・・!もう家に着いちゃったのかな・・・」タッタッタ 唯「・・・」タッタッタ 唯「はあ・・・はあ・・・」ポタポタ 唯「あずにゃんの家まで来ちゃった・・・」 唯「あずにゃんの家・・・///」 唯「だめだめ!落ち着いて、そうだ深呼吸しよう!・・・ひぃひぃふぅ、・・・よし!いくぞ」ピンポーン 母「はーい」ガチャ 唯「ほぁ!?」 唯(あ、あずにゃんのお母さんだ!ど、どうしよう緊張するよう!) 唯「あ、あの!わた、私!あの!あれ!」 母「梓のお友達?」 唯「ひゃい!」 唯(うう・・・印象最悪だよぉ) 唯「わ、私あずにゃ・・・梓さんの部活の先輩で・・・えと」 母「もしかして平沢唯ちゃん?」 唯「は、はいよくご存知ですね!」 母「うふふ、梓がよく唯ちゃんの話をしてくれるから」 唯「え!///」 唯(あずにゃんが私の話を・・・!?すごい!うれしいよぉ!) 母「梓が言ってた通り唯ちゃんて可愛いのね」 唯「お!おくさんには負けるっす!」 母「あらまあ」クス 唯(あずにゃんが言ってた通りって何!///) 母「そういえば今日梓何かあったのかしら・・・」 唯「あ!」 母「梓ね、なんか泣いたみたいなの・・・唯ちゃんなにか知らない?」 唯「そ、そのことなんですが・・・私梓さんにあの・・・悪いことしてしまって怒らせちゃって・・・」 唯(おっぱい揉もうとしたなんて言えない・・・!///) 母「そうなの・・・梓そうとう落ち込んでたから」 唯「あの、それで謝りに来たんです」 母「そう・・・でもあの子帰ってくるなり部屋に籠っちゃって名前を呼んでも返事がないの」 唯「・・・」 母「あがってって、唯ちゃんならドアを開けてくれるかもしれないわ」 唯「い、いえいいです・・・私梓さんに酷いことを・・・きっと開けてくれないと思います」ぽろぽろ 母「唯ちゃん・・・」 母「そうね、もう少しお互いが落ち着いてからの方がいいかもしれないわ」 唯「あの、これ・・・これだけ梓さんに渡してくれませんか」 母「あら、かわいい、わかったわ」 唯「ありがとうございます」 母「こちらこそありがとうね、わざわざきてくれて」 唯「私のせいですから・・・それでは失礼します」ペコ …… さわ子「ふい~、今日も疲れたわ」 さわ子「むぎちゃん!私ミルクティー!」ガチャ しーん さわ子「・・・」 帰り道 律「唯のやつちゃんとあやまれたかなぁ」 澪「ああ、仲直りできるといいな」 紬「大丈夫よきっと」 律「そうだな!じゃあまたなムギ」 澪「また明日!」 紬「ええ、さようなら」 憂「おかえりおねえちゃん!」 唯「ただいまぁ」ガチャ 憂「あれ?どうしたの?元気ないよお姉ちゃん」 唯「じつはね・・・」 唯は全部話した 憂「そんなことが・・・」 憂「ねえお姉ちゃん・・・」ドキドキ 唯「?」 憂「私のだったらいつでも揉んでいいよ!」 唯「はあ・・・」 憂「え?」 唯「憂はなんにも分かってないよ」 憂「ええ!」ガーン 唯は部屋に行ってしまった ゆいへや! 唯「憂は全然分かってないよ」プンスカ 唯「乳房なんてあんなのただの飾りだよ!」 唯「ああ、あずにゃんのまな板おっぱいすごかったな~」 唯「ほんとにぺったんこだったし引っ掛かるところなんて皆無だよ!」フンフン 唯「つるぺた最高だよぉ」ハアハア 唯はロリコンだった 唯「はあ・・・」 唯(ほんとに私って変態だ・・・でもいつからだろう・・・) 唯「前はそうでもなかったよね」 唯「・・・」 唯「あずにゃん・・・」ぽろぽろ 憂「お姉ちゃん?」コンコン 唯「なぁに?」グシグシ 憂「ご飯できたから、食べられそう?」 唯「大丈夫、今から行くよ」ガチャ 憂「お姉ちゃんおいしい?」 唯「うん・・・おいしいよ」 憂「よかった!」 唯「・・・」 憂「・・・」 憂「お姉ちゃん、仲直りできるといいね」 唯「え?」 憂「梓ちゃんと!」 唯「うん」 憂「きっと許してくれるよ!私応援してるから!」 唯「ありがと憂」ぽろぽろ 憂「がんばって!お姉ちゃん!」フキフキ あずへや! 梓「はあ・・・なんで」ぽろぽろ 梓「唯先輩に悪いことしちゃった・・・」 梓「でもいきなりあんなことをする唯先輩も唯先輩です・・・///」カァ 梓(それに・・・) 唯『みごとなぺったんこだよぉ!』 澪『それはすごいのか・・・?』 唯『うん!これで高校生はすごいよ!』 梓(気にしてたのに・・・!) 律『でも唯は巨乳のが好きなんだろ?』 梓「はあ・・・やっぱり唯先輩は胸がおっきい方がいいのかな・・・」グス 梓「どうしたらおっきくなるんだろう・・・」 梓「揉んでみようかな・・・」 梓「うん・・・」クニクニ 梓「・・・」クニクニ 梓「でもこれじゃ揉むというよりつねるだよ・・・」ぽろぽろ 梓「はあ・・・」 梓「だけどなんかちょっと気持ちいいかも・・・///」 梓「そういえば唯先輩が今日触った時も変な感じがしたかも///」カァ 梓「ん・・・」クニュクニュ 梓「はあはあ・・・唯先輩・・・」クニュクニュ 梓「あっ!」ビク 梓「すごい!先っぽの方触ったらもっと気持ちいい!」 梓「唯先輩に教えてあげたらよろこぶかも!」 梓「・・・」 梓「唯先輩・・・」ぽろぽろ ドア「コンコン」 梓「何・・・?」 母「梓ちょっといい?」ガチャ 梓「うん、いいよ」 母「元気出た?」 梓「ちょっと」 母「そう、さっき唯ちゃんが来てくれてね」 梓「え?唯先輩が?」 母「うん、謝りに来たんだけど・・・それでこれ渡してくださいって」 母は飴を渡した 梓「これ・・・かわいい・・・」 母「ご飯は食べなくてもいいからせめて雨だけでも舐めてね」 梓「うんありがと」 母「明日は学校行けそう?」 梓「うん、行く・・・行って唯先輩に謝る!」 母「それじゃおやすみ」バタン 梓はラッピングを開けて飴玉を取り出した 梓「綺麗だなあ」 梓「ん」パク 梓「・・・」ゴロゴロ 梓「おいしい」 梓(明日が来るのが楽しみだ!) 梓「今日はもう寝ちゃお」 梓「そう、ねちゃおー」パタ 梓「すー、すー・・・うーん・・・唯先輩・・・」zzZ 唯「あずにゃんおはよー!」 梓「あ、唯先輩!おはようございます」 唯「あずにゃん昨日はいきなりあんなことしてごめんねぇ」ポリポリ 梓「いえ、こちらこそあんなこと言ってしまって・・・」 唯「あーずーにゃーん」ギュゥ 梓「ゆ、唯先輩離してください!///」 唯「うーんやっぱだめだ・・・」 梓「へ?」 唯「あずにゃんは胸ぺったんこだから抱き心地最悪だよ」 梓「そんなあ!」ガーン 唯「じゃあねぺたにゃんもう話しかけないで」トコトコ 梓「待ってください唯先輩!」ぽろぽろ 2
https://w.atwiki.jp/25438/pages/1835.html
雨が降ってた。 真夜中。 3時半。 お茶を飲むのがへたくそなんだよねと唯先輩笑った。 えへへ。 いつもこの口の右のところからつーってこぼれちゃうんだ。 右だよ、右! ここんところ! って指でくちびるのはしっこをつついた。 わたしは左だった。 お茶をこぼすわけじゃない。 いつも唯先輩の左だった。 それには理由があって、2人で1つのイアホンで音楽を聞いていた。 いつもわたしは左だった。 それが壊れたのはちょうど1年前のことだ。 わたしのほうから音が流れなくなった。 無音。 唯先輩は流れてるはずの曲を口ずさんでいた。 言い出せなかったのはなんでだろう。 唯先輩は、笑って、これ好きなんだって言った。 聞こえないですって言えなかった。 そうですねってわたしは言った。 雨が降ってた。 ★ ある日、唯先輩は帰ってこなかった。 当たり前だ。 わたしが唯先輩とルームシェアをしていたのは唯先輩が仕事を見つけられなかったからで、唯先輩はどこかの会社(名前もちゃんと聞いたはずなのに!)で働くことになったからだ。 こうして唯先輩はわたしの生活から姿を消した。 わたしは今、24才で、唯先輩は25才だ。 これからもっといろんなものが姿を消していくだろう。 あるいは、壊れていくと言ってもいいかもしれない。 とりあえずわたしと唯先輩の関係はとりあえず半分くらい壊れただろう。 ぱきん。 わたしたちは毎日劣化している。 わたしは泣いた。 わたしはこんな風に考えていたのだ。 わたしと唯先輩の間には消し難い何かがあって壊れない堅牢な何かがあって、それは別に愛情である必要はなくてでもとにかくそういうやつで、それはずっと続いていくだろうと。 もちろん、そんなことはない。 ぱきん。 勘違い。 こういうことはよくある。 よくある。 よし、正直に言おう。 わたしは唯先輩のことが好きだった。 唯先輩もそうだったと思っていた。 ぱきん 勘違い。 よくあるよくある。 わたしは泣いた。 壊れたのはわたしのほうだったんだろう。 あのイアホンみたいに。 左だけ壊れてしまったのだ。 ★ ほっぺたに色をつけるんだよ。 唯先輩は言った。 はじめて、唯先輩の家にふたりで泊まった時のことだった。 あずにゃんのさ、ほっぺたの色はすごくいいな。 唯先輩のだっていいですよとわたしは返すのだけど、いやいやぜんぜん違うよ、あずにゃん自分の見えないし!と唯先輩が言うので、唯先輩だって自分の見えないじゃないですかと言うと、鏡あるし!とまるでわたしが生まれてから一度も鏡を見たことがないようなことを言った。 あずにゃんは知らないと思うけど、あずにゃんはすごくいいよ! こう唯先輩はよく言った。 たしかに唯先輩に会うまでわたしは知らなかった。 それで唯先輩はほっぺたに色をつけた。 ピンク色の蛍光ペン。 唯先輩曰く、あずにゃんのほっぺたみたいなピンク。 なのに、唯先輩はわたしのほっぺたにまでピンク色をつけた。 もっとあずにゃんだと笑った。 わたしも笑った。 わたしたちは泥棒みたいだと唯先輩は言った。 泥棒?とわたしは聞き返す。 そう、ドラマで見たんだ。泥棒はね、こうやってほっぺたに印をつけるんだよ。そうすると、見た人はほっぺたの印しか覚えて無いんだって。 わたしたちは泥棒だ! そういうわけでわたしたちは家を飛び出した。 ★ あの日、唯先輩がわたしの家を出ていった日、わたしはあらゆる唯先輩の写真にピンク色を塗った。 たぶん、忘れるためだろう。 ★ 夜の街はきらきらしてた。 さっきまで降っていた雨のせいだった。 雨上がりは嫌いだった。 雨が降ってるときより雨の匂いがするからだ。 雨は嫌いだった。 雨上がりはもっと嫌いだった。 街の中をわたしたちふたりは行くあてもなく走り回った。 途中、おじさんがわたしたちにそんなに走ってどこへ行くのだと聞いた。 唯先輩は、泥棒するんだよ!って言った。 それは結構それは結構。 おじさんはまたどこかへ歩いていった。 疲れ切ったわたしたちはマックに行った。 近くに24時間営業の店はそこにしかないからだ。 注文する間、わたしはひとりでずっとくすくす笑ってたから、店員はきっと不思議に思っただろう。 唯先輩は隣でわたしにしか聞こえない声で喋っていた。 泥棒だ!金はいらない!いるのはハンバーガーだ!ハンバーガー!あ、そうです、ハンバーガーを3つ、夜に2つ食べるのは太っちゃいますかねぇ、えへへ。あと、シェイクを2つバニラとチョコレートで。あずにゃんはチョコレート大好きだもんねー。ハンバーガーをトラックいっぱいに持ってこい!シェイクをプールができるくらい持ってこい!!あ、あずにゃん小銭持ってない?持ってない?あ、じゃあ1000円から……。おい、はやくしろ!くそうどれだけ待たせるのさ!わたしたちは泥棒だ!え?泥棒じゃなくて強盗なの?はやくしろ強盗が待ってるんだ!! 2人でマックの2階でハンバーガーを食べた。 ガラス越しに濡れたアスファルトが見えた。 えへへ、失敗しちゃったねー。 唯先輩は言った。 当たり前ですよとわたしは言った。 でも、ハンバーガーおいしーよ? あーんとハンバーガーの欠片をこっちによこしてくる。 ぱくり。 わたしはそれを口の中に入れた。 外をもう一度見ると車のヘッドライトが湿った空気にぼやけて滲んで見えた。 ぱくり。 雨上がりは嫌いなのに。 唯先輩は、雨上がりは一番危ないからねーと警告してくれた。 雨の時は水たまりに気をつけるけど、雨上がりは油断する! ぱくり。 ぱくり。 ★ というわけでその9年後わたしは真夜中の雨上がりの道を歩いている。 さっき急な大雨が降っていた。 この街では夜だというのにたくさんの人が前から歩いてくる。 眠れなかった。 明日からまた仕事で、それがどうもしっくりこない。 こんな3時半まで起きていたらきっと明日辛いだろうな。 寝なくても 寝ても辛いよ 我が人生 ちょっと字余り、とかね。 ぱしゃん! そんなこと考えていたら水たまりにはまった。 これは比喩だ。 唯先輩の言うように、雨の日より雨上がりの日にご注意を! わたしは立ち止まっていた。 たくさんの人が前から流れてくる。 後ろから流れていく。 わたしはその2人の水流の交差点だった。 そしてもう少し先に交差点があった。 もしわたしの心が、カーナビだったらこう言うだろう。 ここで曲がれ!曲がれ!はやく! でもわたしはそうしなかった。 ネオンサインが信号みたいに点滅してた。 そのままあらゆる瞬間が流れ過ぎた わたしたちの道はそのずっと奥にあの9年前につながっていた。 唯先輩のほっぺたは9年前みたいにピンク色だった! 雨、降りそう。 通り過ぎた誰かが言った。 それが青信号の合図だった。 唯先輩は急にこっちに向って走り出してきた よく見るとびしょ濡れだった。 唯先輩はわたしに抱きついてきた。 まるで9年ぶりに会ったみたいに。 わたしは濡れた。 ほっぺた、ほっぺたどうしたんですか? 化粧失敗しちゃって、それに急に雨、降ってきたし。 こんな遅くに彼氏とでも会ってたんですか? これは嫌味だった。 高校生の時でも言えないだろうへたくそな嫌味だった。 違うよ、マックに行こうと思ってね。 誰がひとりで化粧してマックに行くんですか。こんな夜遅くに。そんなのはドナルドマクドナルドぐらいですよ。 練習してるんだよー。ほら、あんまりね、わたし、こういうのしてなかったし。劣化しちゃう前にね、覚えなきゃって! じゃあマック行きますか? いこーいこー! それでマックに行った。 唯先輩はハンバーガーをひとつ頼んで、わたしは2つ頼んだ。 ダイエット中だからと唯先輩は言った。あずにゃんはよくたべるねーとも。 シェイクも2つ頼んだ。バニラとチョコレート。 寒いのによく食べますねと、わたしはふたりに向かって言った。 2階でハンバーガーを食べた。 あずにゃんは明日休みかと唯先輩は聞いた。 わたしは違いますと答えた。 わたしもだよーと唯先輩は笑った。 今日ね、仕事でね、また怒られたんだ、甘いんだってわたしは甘いんだー! ちゅー。 このシェイク甘くないー唯先輩は言った。 そこでわたしはこう言った。 じゃあひとつ甘い話でもしましょうか。 これはこういう話の切り出し方としてはかなりへたくそな部類だった。残念ながら。 なに? いえ、わたし、昔、唯先輩のこと好きだったんですよ。 えーー!と唯先輩は驚かなかった。 あははと愛想笑いもしなかった。 ただ、うーんとうなってしまったのだ。 それは。 と唯先輩が言った。 それは考えたことなかったよ。 それからまた、うーんとうなった。 その後いくつかわたしのほうから話をしてみたのだけど唯先輩は心ここにあらずという感じで何を言ってもてきとーな返事を返すだけだった。 それで時間もたったので帰ることになった。 帰り道唯先輩はわたしに言った。。 ねえ、すごいこと思いついたんだけどね。 なんですか? いや、でも、ちょーすごいアイデアだから簡単には教えられないよ! あ、あててみていいですか? いいよ! これを言うのにどれだけの勇気が必要だったか考えてみてほしい。 だから、このまぬけなわたしの返事はどうか許してもらえることだろう。 わたしと唯先輩が……その……みぎひだりになるってことですか……? えー?それ、どういうこと? なんでもないです! じゃあはずれー! 答えは何なんですか! わたしとあずにゃんが一緒になるってことでしたー! あ、そ。 えーなんでぜんぜん驚かないのさー!すごいアイデアだよ!これは! 唯先輩は知らないと思いますけどね、わたしはそのアイデアを9年前には発明してましたから! そういうわけでわたしは唯先輩の左になったのだった。 唯先輩は今、ハンドバックの中から思い出のイアホンを出してすごい、いい曲があるんだと言った。 わたしは左をつけた。 音は流れてこない。 それで言った。 あの、聞こえないんですけど。 知ってるよ!そうすればわたしが歌うのをあずにゃんに聞いてもらえると思ったんだ! しんぎんぐざれーいんー! そんな歌でしたっけ? そんな歌だよ! 唯先輩は笑った。 雨が降りはじめた。 あとがき おしまいです ありがとうございます 1レス長くなって見づらくなってたらごめんなさい やりすぎました 戻る