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35.jpg 此処に書き込むと出席したことになります。 BBS
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入学希望 -- (名無しさん) 2008-02-27 16 17 48
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【芸能事務所エーライツ宣材写真】今井華がメイクのこだわりを語る 「眉によって顔の印象が 変わるので超大事!」 「Heavy Rotation Presents Eyebrow Reception Party Fiber Night」に今井華が登壇 うす眉に悩む「まゆ迷子」たちに向けた、“一晩で美眉になれる1日限定のレセプションパーティ”、Heavy Rotation Presents Eyebrow Reception Party Fiber Nightが行われ、今井華(エーライツ所属)、IVAN、メイクアップアーティストのJunJunが登壇した。 本イベントは2月に発売した、ふんわり美眉パウダー「フィットファイバーinダブルアイブロウ」のコンセプトに合わせて、“ファイバー感”あふれる世界観を表現した会場で、ゲストによるトークショーや、美眉アドバイザーの玉村麻衣子による「まゆメイクセミナー&プロのまゆメイク体験」、そしてDJブースではCLM(中田クルミ)とAMIAYAによりDJPLAY、フォトジェニックなフォトブースなど、このイベントでしか体験できないアトラクションが目白押し。 JunJunが眉メイクを伝授 トークショーでは、本商品のイメージキャラクターを務めている今井華をはじめ、IVAN、そしてメイクアップアーティストのJunJunが登場し、会場からは歓声が上がった。 イメージキャラクターを務めるとともに製品を愛用しているという今井は「私は髪の毛がコロコロと変わるので、これはカラーの種類がたくさんあってすごくいい」と。さらに眉メイクは一番時間をかけるといい「眉によって印象は変わるので超大事!今でもメイクの研究はしていて、眉毛は顔が変わるとともに変えていって、今のこの形に」とこだわりを語った。 また今井と仲良しのモデル・IVANは、「華とは仕事の話から恋愛の話までたくさんする。お互いサバサバしているので楽なんです」と。IVANもヘビロテの製品を愛用しているようで「私はハーフなので眉毛も薄かったりするんですけど、これはペンタイプとパウダータイプの2つ一緒になっていてすごく便利」と商品への印象を語った。 ここで、今井&IVANもよく知るメイクアップアーティストJunJunによる眉メイク講座が。「最初にペンシルタイプで眉の隙間を埋めて…」とモデルにメイクしながら説明するJunJunを観察する今井とIVAN。きれいに出来上がった眉を見て「キレイな仕上がりだね」とコメントした。 IVAN 最後に「JunJunの技を見て、眉だけでこんなに印象が変わるのにびっくり。なおさら、(ヘビロテ商品)を使おうと思った」(IVAN)、「ペンシルタイプは痛くないうえに描きやすいし、これを使うと眉メイクも落ちにくいので、ぜひ皆さんも使ってほしい」(今井)とアピールした。 ⇒今井華がメイクのこだわりを語る「眉によって顔の印象が変わるので超大事!」|TVLIFE web ⇒【エーライツ噂】今井華がキュートなスッピン写真を公開! タカトシ、品川ら騒然|エーチームオーディションに関するあれこれ ⇒【芸能事務所エーライツ宣材写真】今井華、セレブなLAガール風に変身!まゆメイクでこんなに変わる ⇒【芸能事務所エーライツ評判】今井華「実は2年前よりちょっと細くなっています」 | エーチームグループ情報 ⇒【エーライツ噂】今井華&宮城大樹、久々2ショットにファン歓喜「憧れの関係」「最高のコンビ」 - エーチームのオーディションって…。 ⇒【エーライツ噂】今井華、ギャル魂継ぐ“ゆきぽよ”へ思うこと&恋愛観も明かす「女である以上・・・」 | エーチームグループ情報 ⇒【エーライツ噂】今井華の「好きな男性へのLINEの聞き方」が参考になる - エーチームグループNews ⇒今井華Instagram ⇒今井華オフィシャルブログ Powered by Ameba ⇒今井華プロフィール|エーチームグループ エーライツ ⇒エーチームグループオーディション|所属タレント|今井華 今井華(エーライツ所属) エーライツ エーライツ マネージャー エーライツ モデル エーライツ 今井華 エーライツ 仕事 エーライツ 宣材写真 エーライツ 評判 エーライツ噂 エーライツ所属一覧 今井華
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人気商品一覧 @wikiのwikiモードでは #price_list(カテゴリ名) と入力することで、あるカテゴリの売れ筋商品のリストを表示することができます。 カテゴリには以下のキーワードがご利用できます。 キーワード 表示される内容 ps3 PlayStation3 ps2 PlayStation3 psp PSP wii Wii xbox XBOX nds Nintendo DS desctop-pc デスクトップパソコン note-pc ノートパソコン mp3player デジタルオーディオプレイヤー kaden 家電 aircon エアコン camera カメラ game-toy ゲーム・おもちゃ全般 all 指定無し 空白の場合はランダムな商品が表示されます。 ※このプラグインは価格比較サイト@PRICEのデータを利用しています。 たとえば、 #price_list(game-toy) と入力すると以下のように表示されます。 ゲーム・おもちゃ全般の売れ筋商品 #price_list ノートパソコンの売れ筋商品 #price_list 人気商品リスト #price_list
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ま 麻雀トロ/まあじゃんとろ 六氷魔法律事務所のとなりのビルの店舗 前田さん/まえださん 第18魔監獄に務める年輩の男性監獄守。 関連:第18魔監獄、監獄守 魔王/まおう 地獄の六王の一人。 魔王の影/まおうのかげ 刑の名前。 魔王の義手/まおうのぎしゅ 刑の名前。 魔王の鉄槌/まおうのてっつい 刑の名前。 魔王の矛/まおうのほこ 刑の名前。 魔監獄/まかんごく 強力な霊たちが封印されている牢獄の城。 魔監獄編/まかんごくへん 第20~36条のこと。全17話。 細かく分けると、第20~29条(ソフィー攻略)、 第30~36条(リオ反逆&対エンチュー)の二つに分けられる。 関連:ソフィー編 魔具/まぐ 魔法律家の使う魔法律書、フダ、ペンなどのこと。製法は秘密にされている。 魔具師/まぐし 魔具を作る技術を持ち、それを職業としている者。ビコやリオなど。 魔暗返し/まくらがえし フダとペンによる術の名前。 魔元帥/まげんすい 上級魔法律で呼び出される超巨大な地獄の使者。 タルタロスの鎖と大きな剣を持ち地獄の底からやってくる。 魔鉄兵を統率する。 関連:上級魔法律、地獄の使者、タルタロスの鎖、魔スコット元帥、魔鉄兵 魔獄房収監/まごくぼうしゅうかん 刑の名前。 魔縛り/ましばり フダとペンによる術の名前。術の強さは魔縛り>霊化防壁。 魔石女王/まじゃくめおう 刑の名前。地獄の女帝の一人。 魔車掌の手/ましゃしょうのて 魔列車の番人で、霊を列車に引きずり込む役目をもつ。 関連:魔列車 魔針貫/ましんがん 刑の名前。 魔酔針/ますいばり 魔法特例法第11項。 魔図鑑/まずかん 刑の名前。 魔スコット元帥/ますこっとげんすい 赤マルジャンプ夏短編『ネウロと弥子の魔界探偵事ムヒョ!?』にて、「魔人探偵脳噛ネウロ」の主人公ネウロがムヒョからお試し期間として貰った魔法律書で呼び出した地獄の使者。見た目はとてもかわいく、ラクダのようである。 魔弾顔/まだんがん 刑の名前。 まつ毛/まつげ まぶたの縁に生えている毛。 本作品の女性キャラはまつ毛が束のようにビッシリ描かれている。 週刊少年ジャンプ連載中『太臓もて王サーガ』にてネタにされたこと有り。 ちなみに一番まつ毛が多いのはエンチュー(男)だと推測される。 魔鉄兵/まてつへい 刑の名前。魔元帥の部下。 関連:魔元帥 円宙継/まどかそらつぐ エンチューのこと。反逆者。男性。 関連:エンチュー、反逆者 魔封石/まふうせき 札と杖を用いる術の名前。 魔法特例法/まほうとくれいほう 魔法律のうちのひとつ。執行人しか使えない。 関連:魔法律、執行人 魔法律家/まほうりつか 魔法律を使用する人達を魔法律家と呼ぶ。※魔法律基礎知識参照※ 関連:禁魔法律家 魔法律/まほうりつ 除霊のようなもの。 魔法律界のアイドル/まほうりつかいのあいどる すさまじい人気っぷりのヨイチとムヒョを見てナナが言い放ったセリフ。 魔法律界のプリンス/まほうりつかいのぷりんす ヨイチのこと。何がプリンスかは定かではない。握手した人がその手を洗えないほどの人気。 魔法律学校/まほうりつがっこう 通称MLS(Magic Law School)。魔法律家を目指す子ども達が通う学校。 関連:MLS 魔法律機密規定/まほうりつきみつきてい 魔法律に関する重要な秘密の決まり。 魔法律協会/まほうりつきょうかい 魔法律家や関係機関を管理、統率している。 魔法律協会編/まほうりつきょうかいへん 第10条~14条のこと。全5話。 関連:エンチュー編 魔法律執行妨害/まほうりつしっこうぼうがい 刑の名前。 魔法律事務所/まほうりつじむしょ 執行人と助手からなる事務所。依頼を請け負う。担当地区があるらしいが……? 魔法律ジャーナル/まほうりつじゃ-なる 魔法律界のさまざまなニュースが書かれている週刊雑誌。 バックナンバーは魔法律図書館で見ることが出来る。 ムヒョの特集記事も組まれたことがあり、表紙を飾ったこともある。 ちなみに赤マル短編では魔人探偵脳噛ネウロに登場するキャラ、 「脳噛ネウロ」も広告を出していた。 関連:魔法律図書館 魔法律書/まほうりつしょ 執行人が使う魔具。辞書並に分厚い。 関連:執行人、魔具 魔法律特例法/まほうりつとくれいほう 正しくは魔法特例法である。本誌掲載時は必ずと言っていい程これになっているが 単行本では「魔法特例法」となっているためこちらは間違いである。 ちなみに、魔法特例法の第○項も他のものと数字が被っていたりすることもある。 関連:魔法特例法 魔法律図書館/まほうりつとしょかん 魔法律関係の本や一般図書が蔵書されている。 魔法律博士/まほうりつはかせ 魔法律の研究を行っている者の呼び名。 関連:マリル・マシアス、リリー・マシアス maman dounut/ままどーなつ ナナが事務所に持っていこうとしたドーナツ。 マリル・マシアス/まりる・ましあす 魔法律博士の少年。二級書記官。双子の妹がいる。 関連:魔法律博士、リリー・マシアス 魔列車/まれっしゃ 刑の名前。 関連:魔車掌の手
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Albano・Carlo 名前:Albano・Carlo(アルバーノ・カルロ) 怪盗時の名前 怪盗 性別:男 年齢:24歳 役柄:怪盗ローゼン 性格:飄々としていてマイペース。興味のない人間にはそっけないが、気に入った人物にはちょっかいをかけてからかったり、ボディータッチも多くセク.ハラも多い。イタリア単語を混ぜて話すことがあり間の伸びた話し方、お喋り。常時ニマニマとにやけた表情をしている。ガードの硬い子が好み(年上が好きと公言している)。芸術や美しいものへの意欲があり、特に人体のパーツへの美の追求が強い。美術彫刻や絵画に描かれた人体パーツにはもちろん、生きている人間の手や足で自分好みのものがあると大興奮してしまう。気に入った美術品を"怪盗ローゼン"に姿を変え盗み出し、屋敷の地下に集めている(本人曰く"天使の園"。怪盗になった一番の理由は祖父の作品を取り返すことで、天使の園の中央には集めた祖父の作品がある。普段は真面目になることはないが祖父の作品の話になると、顔つきが鋭くなる。勢い余って気に入った人間をも誘.拐しかけるほど、美への盲目っぷり。芸術品を見る目が鋭く、どんなに精巧に作られていても偽.物の美術品も見破ることが出来る。怪盗時のコスチュームも気に入っており、自らを怪盗ローゼンと名乗り人の前にわざと姿を現したりして、白いバラをまき散らす。平常時よりも少々テンションが高くなる。白い薔薇の花が好きでよく自分に例えている。 容姿:身長は180と高め。一見細身だがある程度の筋肉はついていて触るとごつい。中性的な顔立で、垂れ目と下睫毛が特徴的。紫色の瞳。声は低い。少しウェーブのかかった白に近い金髪が肩につかない程度伸びている。普段は白いYシャツにクリーム色のベストを着て、濃い茶色の細身のパンツに似た色の革靴を履いていてスラッとした好青年の印象。腕には常に高級な腕時計をしている。時々黒縁の伊達眼鏡をしている。怪盗時には濃い紫と白のヨーロッパ調の貴族衣装にブーツ。鼻から上を隠す仮面を付けている。白い手袋も常につけている。 武器/道具:"ローゼン・ウィップ" 50cmほどのロッド。先端に硬い尖ったダイヤがついている。手元のスイッチを押すとワイヤを飛び出させたり縮めたりでき、壁や天井に突き刺してからワイヤーを縮めることで移動ができる。そのままムチのように使うこともできる。 備考:一人称:僕・俺・アルちゃん。二人称:君・あだ名。アルバーノを略して周囲からはアルと呼ばれている。美術品の鑑定士をしている。上級国民の中でも最上級貴族の息子である。有名な芸術家""幼い頃から芸術作品を見て育った。本人に芸術家の才能はなかったが芸術品を見る目はあった。祖父が死んでしまった後に、芸術品に興味のない父に祖父の作品をすべて売り払われてしまう。現在はそれを取り返すために怪盗と学生を両立させている。
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「……というわけで、加害者はメモリー診療所のほうで治療を受けています。こういういい方はあれですが、事故のようなものですからどこまで罪になるかは……個人的には、報復しても無駄だとは思いますがね。回復してから話を聞くなり、決闘でも申し込むなりしたほうがいいと思いますよ」 聖の前には、本科に上ったばかりという少年がうなだれて座っている。気の毒だと思うが、仕事に私情をはさむわけにはいかない。 「ともあれ、犯人およびその協力者はこちらで処分しましたので、以後、同じ事件は起きないと保障しておきます」 「そう、ですか。ありがとう御座います。納得はしてませんけど……ただの快楽のために殺されたというよりは、気が楽になりそうです」 のろのろと答えて少年は、封筒に入れた現金を差し出す。世の中キャッシュレスな時代だが、いまだに大きな金は現金で動かすことも多い。それを丁寧に数えて、聖は受け取った。 この仕事の結果、彼は復讐に走るかもしれないし、安らかな気持ちになれるかもしれない。だが、聖たちはそこまでは関知しない。決めるのは本人だ。 「では依頼は完了です。ありがとう御座いました」 頭を下げながら少年は出て行く。それを見送って、聖は息を吐き出した。 「後味悪い事件だったな」 「あら、後味のよい事件なんてそうありませんわよ。気分が悪い思いをするのは、調査会社や情報屋の宿命ですわ」 積まれた資料の山の向こうから、緋葬架が返事をする。聖はもう一度ため息をついた。 「それはそうだけどよ。そういえば、所長は?」 「北王と西王に、報告に行きましたわ。ついでに言いますと、ジョフは学者を数人つれてインドの北へ出張。何だったかしら? そうそう、どこかの畑の作物の遺伝子調査とか。企業同士の扮装で企業が共倒れになって、無政府状態になっているとか。私も明後日から、アルバイトで休暇です。代わりに揺蘭李が帰国します」 「バイト……暗殺かよ」 「悪いですか?」 「いや。そういう時代だからな」 『完了』というスタンプを書類に押しながら、聖は外を見やった。青い空が広がっていた。 あれからどれくらい経ったのか。 薄暗い部屋に菱谷はいた。食事は差し入れられ、生存に問題はないが、ここがどこで今がいつなのか――何より、樹里の行方が分からないことがつらい。 かつんと靴の音がして、菱谷は顔をあげた。また、あの女が来たのだ。来るのはもう四度目になるだろうか。来るたびに、奇妙な物語を聞かせていく。 「こんにちは、菱谷さん。ご気分はいかがですか?」 「最悪だ」 「あらあら。でかい口を叩きますわね。最悪とは何かも知らない、ぬるま湯につかったようなお坊ちゃまが、そうそう最悪なんて言葉を出すものではありません。いいえ、貴方のごとき草以下の生命体では仕方ありませんが。つまらない言葉を吐いて酸素を消費してる暇がございましたら、二酸化炭素を酸素に変える訓練でもなさったらどうですか?」 一言の言葉に、何倍もの悪口が返ってくる。 「では、今日のお話を」「お前」 女性の声を遮って、菱谷は言った。鍵のかかった扉の向こうにいる女性の姿は見えないが、気配は分かる。 「お前は誰だ? ここはどこで、何で物語なんか」「前にも言いましたが、ここはイーストヤードの一角にあるビルです。色々と悪いことをするために借りています。私はファヒマ。そしてお話を聞かせているのは治療です。まったく、この愚か者は口で言ったことも分らないのですね。嘆かわしい」 「俺は治療なんて必要ない!」 やれやれと女性が息を吐き出したのが気配で分かった。言葉を選びながら、女性は口を開く。 「貴方の彼女さんへの執着は異常です。精神疾患があるわけではなく、人格的なものでしょうが、だからこそ、所長は貴方にも治療、あるいは首輪を付けておく必要があると思っています。そのために私が来たのです」 「余計なお世話だ」 「では、今日はお話をやめて帰りましょうか」 菱谷は黙った。このまま追い返せばいいと思う一方、話の続きを聞きたい衝動が猛烈に襲ってくる。その葛藤を知ってか知らずか、女は扉のすぐ前に立った。覗き窓から顔がちらりと見える。 「きちんと発動しているみたいですわね」 「何?」 「私は、ファヒマと申します。ファヒマ・エルサムニー。エイリアスは【物語を紡ぐ姫君(シャハラザート)】です。貴方の心に、首輪を付けさせていただきました」 四十物谷調査事務所正社員の一人、ファヒマの特殊能力【千夜一夜物語(アラビアンナイト)】 一定条件を満たしたものを物語中毒にさせる、テレパシー(精神感応)とヒュプノシス(催眠能力)の系統に属するサイキック能力である。サイキッカーが自分の能力に名前をつけることは珍しいのだが、ファヒマはミスティック能力者と誤認させるためにわざわざ名前をつけている。効果はいたって単純で、物語という形で強い暗示を相手にすり込み、どうしても物語の続きが聞きたいと思い込ませるだけの能力だ。だが、単純ゆえに解除も難しい。ファヒマの物語を欲するように暗示をかけられたものは、暗示のままに物語を聞きに行き、物語を聞くことでさらに暗示は強くなる。最終的には廃人となってしまうものもいるほどだ。 「物語がお聞きになりたいでしょう? ならば、貴方は私の言うことを聞かなくてはいけません。貴方は私を傷つけれはなりません。逆らってはなりません。命じるままに生き、報酬として物語をお聞きなさい。どこへ行こうとも、貴方は見えない鎖につながれている。貴方は二度と自由になれない。それが、貴方への罰」 喉がからからになった気がして、菱谷は思わず首元を押さえた。まるで水を渇望するように、物語が気になってくる。 「さあ、どうしますか?」 誘うように、声は言う。 「というわけで、こちらで処理しました。よろしかったですか?」 「よろシイもなにも……貴方が勝手に決めてシマッタのでショウ? 相変わらズ、エグイ人ですネ、四十物谷宗谷」 宗谷と向かい合うように椅子に深く腰をかけた人物は、気だるそうな声で言った。宗谷は薄い笑みをうかべて、それに答える。 「エグイ、とは心外ですね。とても人道的でしょう?」 「生きてりゃいいってモノじゃないんデスよ。それが分からないのガ、エグイと言っているんデス。これダカラ、正気のママ狂ってる奴ハ……」 ぶつぶつと彼は呟いた。 序列12位【グレイトフルナイト(偉大なる夜)】夜時夜厳 ノースエリアの王にして、学園屈指の実力者。学園最高峰のリンクの一つ、【ニュクス】のボスでもあり、彼のために動く人間はどれだけいるか分からない。同じリンクのボスでトップランカーという立場でも、宗谷とは天と地ほどの差がある。 しかし、宗谷はごく自然に彼と向き合っている。それはたとえどれだけ差があろうとも、誰かの上に立つものである以上、萎縮した姿は見せられないというプライド――などでは勿論ない。この夜という人物は、敵対する意志がないものにとっては過剰に恐れる必要ない人物だからである。とはいえ、無礼な態度を取れば一ひねりで殺されることは間違いない。 「ま、いいでショウ。ご苦労でしタ」 「おや、お咎めなしということですか?」 「罰が欲しカッタのですカ? M属性は『あの男』だけで十分デスよ」 「ご冗談を。そちらの趣味はありません。僕はいつだって、傍観者でいたいんですよ」 「その割にハ……ずいぶんとあちこちに首ヲ突っ込んでいるようでスが」 「気のせいです」 一瞬、北の王と宗谷は見つめあう。フンと夜は鼻を鳴らした。 「いいでショウ。そういう事にしてオキます」 「ありがとう御座います」 慇懃に宗谷は頭を下げた。思いだしたように、夜厳がその頭に声をかける。 「そういえば、何故、あの男を殺さなカッタんデスか? そちらの方が楽だっタはず」 「ああ、簡単ですよ」 宗谷はにこやかに返した。 「もったいないじゃないですか。あれだけの解体技術があるんです。肉とか切断面に詳しいなら、調査に使えないこともない。使えるものを捨てるのは、もったいないですよ」 「聞いたほうが馬鹿でシタ。何も聞かなかったコトにしておきマス」 夜厳は嫌そうな顔で野良犬でも追い払うかのように手を振った。おや、と宗谷は首を傾げる。 「貴方なら、共感していただけると思ったのですが」 「妙ナ期待をしないでくだサイ。ほら、用事が済んだら帰ったカエッタ」 夜厳の言葉に呼応するように、扉が開いて数名の人影が現れる。宗谷は特に抵抗するでもなく、表れた人影に従って部屋を出る。ぱたんと扉が閉まったのを見て、夜厳は鼻を鳴らす。 「…………よろしかったのですか?」 するりと影から現れた少女は、不機嫌そうな夜厳の顔を見て小首をかしげた。一言命じれば、すぐにでも宗谷の後を追いかけそうな勢いだ。しかし、夜厳は首を振る。 「ま、いいでショウ。あれはアレデ使い道が色々とアル。少しくらい大目に見テも問題ないですヨ」 異常か正常か。それでいうなら、この学園はそれ自体が異常だ。トップ300名のランカーと呼ばれる成績優秀者の中の、殺人鬼率と精神異常・人格異常者の比率を考えれば、どんなのんきな人間でもそうとわかる。だが、異常と異常の間でバランスがとれている一面もある。どうしても苦手な相手、勝てない相手、勝てても無傷ですまない相手、戦いたくない相手――それらのバランスが、抑止力となってバランスが取れている。その中で、それをうまく転がすのが、各区画の「王」の仕事だ。 ひとつの事件の終焉を見つつ、北の王は新たな事件のことを考え始める。 ノースヤードからイーストヤードへ。 東区は、周辺部が和風あるいは洋風や中華風を取り入れた和風という奇妙な町並みで、中心部へいくほど電気街やビルが増えていく。まるで外から中へ向かって歴史を追っていくようだ。すべての区の中でもっとも、かつての日本国首都東京や京都の町並みを連想させる。 見知った顔が道端でこどもに話かけているのが見えたので手を振ると、奇麗に無視された。だが、宗谷は気にしない。なんといっても、彼女は人種差別者で純日系以外の人間とは、口を利かないどころか視界に入れようとすらしないのだから。 自分が幽霊になったような感覚を体験したのち、さらに歩く。その時、一瞬視界の隅を銀色が走った。流れるようなしぐさで、飛退きながら宗谷は背中に背負った斧に手をかける。続いて走った斬撃を、斧の柄で防ぐ。 「やあ。夏羽に陽狩じゃないか。先日はどうも。おかげで無事、犯人の捕縛に成功したよ。ありがとう」 「どういたしまして。じゃあ、死ね」 「私たちに感謝しながら、腹を掻っ捌かれて、内臓ぶちまけて、脳漿撒き散らして、死んでください」 「だが、断る」 鋭い金属音が響く。だが、うまい具合に周囲に人影はない。宗谷は苦笑した。彼らはいつも決定的なところで物理的な証拠を残さない。そうでなければ、いくらこの学園でももっと早くに排除されているだろう。証人は探せばそれなりにいるだろうが、証人になるほうも大体が何らかの法に触れることをしているので、法廷には出てこない。かくして、殺人鬼は今日も野放しになっている。 「あのさぁ、暇ならもっと別の人のところ行けよ。ねえ? 東なら法華堂君とか」 「あの野郎なら、ブラックシープ商会のメリー・シェリーとイタリアに食品の買い付けに出かけて留守だぜ」 「そうかい。まったく、法華堂君すら真面目に働いているんだから、君たちも殺人以外のことをまじめにしなよ」 「働いてはいますよ」 繰り出される刃物による攻撃を、斧の刃の部分で受け、そのまま遠心力を利用して巨大な斧を振り回す。首をちょん切る軌道で動かしたのに、夏羽はあっさり上体をそらしてそれをかわした。その後ろから飛び出す陽狩を、斧の柄で牽制する。さらにそれを回避するように刃が繰り出され、急に止まった。 「どうしたんだい?」 「本当、お前って運がいいよな」 「夏羽! 早くしてください!!」 なぜか大慌てで二人は踵を返した。あっけにとられたまま、宗谷はその場に取り残される。 「……ドナルドの気配でも感じたのかな?」 ドナルドは、彼らが苦手なごくごく珍しい人間のひとりである。 周囲を見渡す。五感で分かる範囲では人の気配はない。あいにくと、宗谷は彼らのような野生動物的な勘はないため彼が来たのか否かはよく分からない。首をかしげつつ、宗谷は歩き出した。 空は今日も青い。通り魔の犯人が捕縛され、学園には一時的な平安が訪れたように見える。ある意味では。しかし本当にアブナイひとたちは今日も街を堂々と闊歩する。 斧を背負いなおして口笛を吹きながら、宗谷は再び歩き出す。また、何かが始まるような予感がした。
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コンクリートと鉄筋のメリットを一体化させたのが鉄筋コンクリート(RC)造り。 建物の頑丈さ、安定感、耐久性、耐震性、耐火性が長所。 しかし構造自体が重くなるため、基礎工事に手間と時間がかかり、工期も長く、コストも割高となる。 メリット 耐久性、耐震性、耐火性に優れる プランニングの自由度が高い
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