約 32,452 件
https://w.atwiki.jp/mousouvs/pages/1721.html
【ワイズワラビー】(出展作品:機動新世紀ガンダムX) 基本情報 全高 16.3m 重量 7.0t 耐久力:530 コスト:280 形式番号:DT-6800HMC 所属:旧地球連邦軍 盾:× 変形:○ 換装 × 抜刀:○ DP:エニル・エル(CV 本多知恵子) (wikipediaより引用) 画像は現在募集中です ■機体特性 BD速度と持続に光るものがある以外は目立った機動力は持っていない。ステップ性能なども普通。特殊格闘で高機動モードになり地上での機動性が増すが、上昇能力が全般的に低くなり空中戦が苦手になる。耐久力は低コスト帯の中ではやや高め。極端に赤ロック距離が短い。 射撃 ■メイン射撃【90mmマシンガン】 弾数:120 リロード:特殊リロード ダメージ:16×6 連射数で勝負するマシンガン。片手撃ちができるので射角は右方向にやや広い。4~6連射と連射数は多いがその分ダメージやよろけを誘発するまでのヒット数が多く、しっかり連射しないと性能を発揮できない。弾数は多いが中距離以遠ではこの武器に頼るしかないので肝心なときに弾切れという事態だけは避けるため、リロードはこまめに。 ■特殊射撃【リロード】 メイン射撃の弾をリロードする。弾倉を抜き捨て、新しい弾倉を取り出し装填という細かいアクションをしてくれるが、そのためリロードの動作自体が長い。通常モードであれば空中でリロード可能。 格闘 ■通常格闘【ビームサーベル】 ダメージ:187 右手に持ったビームサーベルで袈裟斬り→そのまま右薙ぎ→右一回転してから体を捻って切り上げ。初段の伸びがよく発生はもそれほど悪くない。攻撃中はあまり動かないが各動作は早い。3段目の隙が大きく、また全段ともに動きがないのでカット耐性も低い。初段から前格闘に派生可能。 ■前格闘【タックル】 ダメージ:83 前方に向かって頭から突っ込むタックル1段。ヒット時に相手をダウンさせる。判定はなかなか強く伸びも良いので当てやすいが威力が低い。また発生もそれほど早くないので積極的には使えない。 ■右格闘【ビームサーベル】 ダメージ:133 相手の右に回りこみながら右一回転してから多段右薙ぎ。単発多段格闘で全段ヒットしてもダメージは低い。判定は悪くないが発生は遅く攻撃後の隙も大きい。ただし移動量が大きく攻撃時間も短いこともあってカット耐性が高い。 ■左格闘【ビームサーベル】 ダメージ:142 相手の左に回りこみながら両手持ちのビームサーベルを左薙ぎ→右薙ぎ。2段格闘だが威力は低め。発生は右格闘に比べて早いが攻撃時間が若干長い。攻撃後の隙は右格闘とほぼ同様で小さい。 ■横格闘→前格闘派生【ビームサーベル】 ダメージ:178(167) 右格闘の最終段以外、または左格闘の初段から派生し一旦後に下がってから右手のビームサーベルで突き刺し相手をスタン→逆袈裟斬り。大きく下がるわけではないのでカット耐性はあまり期待できない。威力は上がるが攻撃時間は長くなり、隙も大きくなるので派生前に比べてリスクは高くなる。派生前とは逆に右格闘のほうが威力は高くなる。 ■特殊格闘【高機動モード】 ホバークラフトのように地上スレスレを浮くモード。地上での移動速度がかなり上昇し、上手くいけば横移動でバズーカなどの誘導の強い攻撃もかわせるほどになる。しかしジャンプやブーストによる上昇能力が極端に落ち、またステップも隙が大きめになる。 ■特殊格闘(高機動時)【高機動連続攻撃】 ダメージ:210 高速移動から右肩のショルダータックルでよろけさせながら通り抜け→振り返ってビームサーベルで相手の後から右側を抜き胴→振り返って突進多段突き→右回転斬りをしながら後方に下がってポーズを決める派手な格闘。攻撃時間が非常に長いがかなりの移動をするのでカット耐性は高め。突進が早く移動距離が長いので当てやすく威力も含めコスト帯では贅沢なほどに優秀だが、高機動モード時の限定格闘で空中の相手には初段以降がヒットしないので注意が必要。また判定はそこまで強くない。3段目以降で攻撃後は高機動モードは解除されている。 ■BD格闘【ビームサーベル】 ダメージ:185 横格闘の2段目と同じモーションでビームサーベル多段突き。全段ヒットでダウンを奪えるが発生はそこまで早くなく、判定は少し強い程度。多段ヒットのため攻撃時間がやや長い。 -全体的に- 機動性、耐久力に優れた格闘機。実質弾数無限のメイン射撃はあるものの、とにかく赤ロック距離が短くよろけをとりにくいので射撃戦は不得手。地上戦での高機動モードが優秀でコスト帯ではかなりの性能を誇る。大威力、高カット耐性の特殊格闘をきっちり決めてしまえばダメージをとる事ができる。いかに相手を地上に張り付かせるかが課題だが、やはり本機だけでそれを行うのが難しい。相方にしっかりチャンスメイクをしてもらい、そこを逃さず狙っていきたい。 タッグと組むなら- コスト合計: CPUとボス戦攻略- 更新情報 2012・04・07 新規作成。
https://w.atwiki.jp/dgrpss/pages/676.html
「……ぎ、苗木」 誰かに呼ばれた気がして目を開けると、そこには一人の青年が立っていた。 「あ、日向君……」 「おっ、やっと起きたか」 声のボリュームを幾分か抑えて日向君は苦笑いする。 僕を起こすつもりならもっと大きな声で呼びかけるはずなのに、どうしてだろう――? そんな疑問を浮かべていたら右肩に圧し掛かる重み。 ――そうだった、船が到着するまで霧切さんとベンチで一休みしていたんだった。 ~ Shall never surrender ~ 「二人揃って気持ちよさそうに眠っていたからな、大声で起こすのも何だか悪い気がしてな……」 「こっちこそごめん……。何か追加で調達してほしいモノが出てきたのかな?」 「いや、モノっていうよりはヒトって言うのか……?」 「人?」 「あぁ。九頭龍が今度の保護観察で日本に行く前に、腕利きの"彫り師"を探しといてくれって言うんだ」 「彫り師?」 「何でも刺青を彫る職人のことらしい。頼めるか?」 「わかった。二週間後の来日までに調べておくね」 「すまないな。……それと、やっぱり大変なのか?」 「えっ、何が?」 「その……俺達がこの島に残っていること事態、本部のお偉方はよく思ってないだろ? それでお前達が手を焼いているとか「それは違うよ」……そうか?」 「うん。僕らの方で小まめに経過報告しているし、日向君が心配するようなことはないよ」 「そうか。……ありがとな」 「いいって、気にしないで」 二人して苦笑していると汽笛が聞こえた。 今は米粒ほどの大きさだけど、船がもうすぐ到着しそうだ。 「それに、ここ最近忙しいのは仕事とは関係ない別件の方でさ……」 「ん? どんな?」 「その、引越しの準備とかで」 「引越し? 何でだ?」 「今僕らに宛がわれている寮って単身世帯用だからさ、もう少し広い寮に引っ越すんだ」 「まさか、それって……!」 「……うん、霧切さんと同居するんだ」 「お前ら結婚したのかっ!?」 「いや、まだ婚約したばかりで籍も入れてないよ」 「そうか……。でも水臭いな、俺達にも報告くらい入れてもいいだろ?」 「そうだけど今はやるべき事がたくさんあるし、落ち着いたら籍を入れようって約束しているから」 「そうなのか。……だったらその時はこっちに来いよ。パーッとみんなで祝おうぜ」 「ありがとう」 「でもお前が霧切とか……。あのプログラムの中ではお前ら付き合っているって感じがあんまりしなかったけどな」 「あれは……江ノ島アルターエゴを止めるために必死だったからね。コロシアイ学園生活みたいに共に闘う仲間って感覚だったよ」 「しかし下手したらお前らも帰って来られない可能性だってあるのに、よく来たよな……」 「正直、僕もカプセルに入る時は怖かったよ……」 もしかしたら、このまま意識を失って二度と起きられない――。 これが最後かもしれないと思って、出発前に霧切さんの体を抱きしめたくらいだし。 彼女の温もりをしっかり記憶して決着を付けようと望んだ。 どんなに絶望的な状況でも決して諦めない勇気と希望を分け与えてもらった。 ――いってきます、響子さん。 ――いってらっしゃい、私もすぐに追いかけるわ。 耳元で囁き合うだけでは飽き足らず、僕らは―― 「もうこれで最後かもしれないから、ギューって思いきり抱きしめてた」 「そ、そうか。まぁ、命懸けなら仕方ないよな……」 「十神君が傍にいようとお構いなしにキスしちゃうくらいに」 「なんていうか、その……ごちそうさま」 「おまけに舌、入れちゃった」 「……左右田がお前らを見て壁を殴りたいって気持ちになると言っていたが、俺もその気持ち何となくわかる気がしたぞ」 日向君が苦笑しながら波止場を見ると、船が到着していた。 そろそろ時間のようだ。 「それじゃ、また今度の経過報告の時に」 「あぁ。九頭龍の件、よろしくな」 そう言って手を振りながら去っていく日向君を見送る。 すると右肩の寄りかかっていた重みがなくなった。 「あー、その、おはよう……」 「余計なことを言い過ぎよ。……バカ」 「ごめん……」 「てっきりあなたのことだから"あの件"も口にすると思ったけど、どうして言わなかったの?」 「あれは……僕らの問題だ。日向君達には報告しなくていい問題だよ」 彼女が心配そうに僕の右肩を見つめる。 大丈夫だよ、完治しているから――と、つぶやいて霧切さんの心配を払拭しようと努める。 ――――― 先月のことだった。 本部からの呼び出しがあり、二人で出向したら会議室には過激派の局員ばかりが在籍していた。 そう、希望溢れる未来のために絶望を根絶やしにするという妄信的なお偉方も同じ未来機関にはいるもので。 そんな彼らの要求は一つだった。 七十七期生の生き残りを今すぐ始末させろという理不尽な要求。 僕の眼前に拳銃の銃口を突きつけながらの要求。 脅迫だった――。 『待ってください、彼らが人殺しだから殺すんですか? だったら僕も同罪です』 『待てない。只でさえ厄介なのが五人もいるんだ、おまけにその数を増やすというのだろう? 危険な芽は早めに摘むのがベストだ』 『……もし彼らが再び絶望に堕ちたら、僕の手でけじめを付けます』 『その必要はない』 局員の指に掛けている引き金がスローモーションで動くように見えた。 その直後、鼓膜を突き破るような轟音。 それと同時に右半身からの衝撃。 視界に薄紫色の髪を捉えた。 僕の隣にいる霧切さんからだった。 その衝撃で弾頭は僕の眉間から肩口を掠めるように真後ろを貫く。 彼女のタックルで僕の体はバランスを崩し、絨毯が二人分の体重を吸収する。 『がはっ……!』 焼け火箸で突かれたような痛さで悶絶するしか僕には出来なかった。 掠めた箇所を左手で押さえてみると滑った感触。 歯を食いしばって痛みを堪える。 『彼を殺めてみなさい……その場で"超高校級の希望"を殺した世紀の大罪人として私が断罪するわ』 気づけば霧切さんが僕を撃った局員を押し倒し、銃口を向けている。 『私が、あなたを、殺す』 『ヒッ……!!』 男性局員の股間を中心に広がる染みとアンモニア臭。 僕からは後姿しか見えないけど、霧切さんの剣幕は僕が一度も見たことない姿なんだと容易に想像できた――。 『ダメだ、霧切さん……!』 それじゃあ同じ穴の狢だ。 大義名分を掲げてヒトゴロシを正当化しているだけだ。 左手で傷口を圧迫し、痛みを堪えながら僕は言葉を続けた。 『彼らには贖ってもらいます、死んで詫びようなんて真似はさせません……。生きて生きて、そして逝ききるまで自分達の犯した罪を引きずってもらいます』 『苗木君……』 『どれだけ辛く悲しい現実だろうと彼らが選択した以上、受け入れなければならない。そこから逃げる事は僕が許さない』 僕の荒い呼吸だけが会議室に木霊する。 誰も動かない。 誰一人、動けなかった――。 『だから、早急に結論を出さないでください。お願いします……』 僕だけが痛みに耐えながら起き上がり、嘆願するようにお辞儀をした。 それで限界だったのか、膝から崩れるように前のめりに倒れる。 『無茶をし過ぎよ、バカね……』 倒れる寸前のところで霧切さんが受け止めてくれた。 彼女の膂力で体が浮く感じを最後に、僕は意識を手放したのだった――。 ――――― 「あの時は僕の方も頭に血が上ってた。ごめん……」 「あれに懲りたら安い挑発には乗らないことね」 「そうするよ」 果たして、僕らの想いが彼らに届いたのだろうか――? 僕らの目が届かないところで、日向君達に危害が及ぶんじゃないかと不安は燻っていたりもする。 「……そんなに心配することはないわ。今はアルターエゴが彼らを監視しているし、今の所は大丈夫よ」 「そうだね」 「日本に戻ったら彼らの動向を調査する?」 「えっ……?」 「私を誰だと思っているのかしら? 身辺調査は任せて」 「……サービス残業になるけどいいの?」 「えぇ、問題ないわ。あなたも手伝ってくれるでしょう?」 「うん、もちろんだよ……!」 宛がわれた船室のベッドに腰掛け誓い合う。 「まだまだ先は長い……。やるべき事が山ほどあるわ」 「そうだね、でも僕らの未来のためにも決着を付けないとね」 ――Battle for the future.
https://w.atwiki.jp/haveri_2/pages/86.html
殺陣祭・オールスターズ_ドラマストーリー ゴルフ場の戦い イベント概要 開始条件: 治郎さん仲間 パーティ: 治郎さん,3人以下 開始場所: イマリシティ 仲間追加: タックル ドラマストーリー 大陸の北西の方の街,イマリシティのとある酒屋に,治郎さんは居た. 「・・・はい,はい,なるほど.」 買ったばかりの一升瓶を片手に,治郎さんは店主の話を聞いていた.店主の話では,北の島にモンスターがうろついていて,付近の住民が困っているとの事だった. 「この街に他の人達は・・・居なさそうだね.」 店を出た治郎さんは呟いた.話を聞いた以上,討伐に行こうと思ったが,頼れる仲間はこの近くには居ないようだった. 「しようがない.僕だけで行こうかな.」 また呟くと,手元の酒を見た. 「ただ酒を買おうとしただけなのに・・・」 治郎さんは先程この街に着き,自分の得意とする土地の地形,地質などについて調べ,この世界の事を知ろうとしていた所だった.その際,休憩中にたまたま入った酒屋で話を聞いてしまったと言うわけだった. 治郎さんは店主に聞いていた島──フクシマに着いた. 「どうやらこの島に居るらしいけど,どうしようかな・・・」 そう言って辺りを見回すと,近くに簡易的な地図があり,治郎さんはそれを見てみた. 「高い山もあるし,展望台を目指してみようかな.」 地図によると展望台まではそう遠くないようだった.治郎さんは再び歩き出した. 「ふぅ・・・着いた.」 階段を登り切り,治郎さんは足を止めた.額の汗を拭った.再び周囲を見ながら歩いて行くと,小さな展望台があり,その上には望遠鏡が備えられていた. 「よし.ここからなら・・・」 治郎さんは展望台の上まで上り,望遠鏡を使って遠くを眺めてみた.青い空と,少し暗い海があり,平地の辺りにレンズを移すと── 「いた・・・」 遠目に見ても雑草が綺麗に刈り取られた広い平地を,大型の獣のようなモンスターが2本足で歩いていた.この世界の一般人が近付いたらひとたまりもないだろう. 「結構大きいモンスターだ.僕だけでどうにか出来るかな.」 治郎さんは少しずつ望遠鏡を動かしてモンスターの動きを追いながら呟いた.間近でモンスターを見て作戦を考えるため,治郎さんはその平地の方に向かった. 広い平地は縦に細長い形状をしていた. 「ここはゴルフ場になってるのかな.」 治郎さんはそこを歩きながら,そう考えていた.自分達の世界にもある,それと良く似ていた. 「さて,モンスターは・・・」 左手には大きな池があり,右手には小高い丘があった.モンスターの姿は見えなかった.治郎さんは丘を越えて別のゴルフコースへ行こうと歩いて行った. 「この世界にもゴルフ場があったのか.これは良い!」 治郎さんが隣のコースに出たとき,目の前に何本か生えている木々の向こうから声が聞こえてきた.治郎さんは木を避けてその人物を見ると,一人で長い棒を持ち,先端を地面に近付けてから素振りをしている中年の男性が居た. 「あの男は・・・怪しいけどモンスターとは違うかな.」 展望台から見たモンスターも2足歩行だったが,今見えているのは遠目にも明らかに人間だった.その人物は暫く素振りを続けていたが,治郎さんの視線に気付いたのか,こちらを向いた. 「・・・」 相手は何も言わなかった.治郎さんはその人物の方へ歩いて行き, 「どうも・・・」 恐る恐る声を掛けてみたが,その人物は,治郎さんの知る者だった. 「ん?もしかして,あなたは・・・」 治郎さんは立ち止まって言った.かつて自分を捕らえた,タックルだった. 「お前!侍り星人と一緒に居た・・・?!」 タックルは棒を捨てて拳を少し上げた.相手もこちらの正体に気付き,ボクシングに似た構えをとっていた. 「僕はあなたと戦いに来たんじゃないよ.」 治郎さんは手を開いて軽く上げながら言った.元の世界ならともかく,今はタックルにとっても戦う理由は無い筈だった.タックルは怪訝な顔をした. 「・・・何か事情を知っているのか?」 「そうだね・・・ん?」 治郎さんはこれまでの経緯を簡単に話そうかと思ったが,タックルを挟んだ向こうに,先程発見したモンスターの姿が見えた. 「話は後にした方が良さそうだ.」 治郎さんはその方向を指差しながら言った.タックルは振り返った.ほぼ同時に,モンスターもこちらに気付き,治郎さんとタックルの方へ向きを変えた. 「出やがったか!」 タックルはグローブを取り出し,それを両手に装着しながら広い平地を走り出した.モンスターとタックルが十分に近付いたとき,モンスターは前足を振り上げた.タックルは構わず突撃し,モンスターの中心──胸部の辺りに右ストレートを食らわせた.モンスターは同じ体勢のまま後ろに仰け反った.モンスターの攻撃を受けた部分は,焼かれたように焦げていた. 「どうだ!」 今度は拳法家のような構えをして,タックルは掛け声を上げた.治郎さんはモンスターの方へ向かったが,少し距離を取った.タックルの今の攻撃を見て,自分はサポートに回った方が上手く行くと思われた.回復薬を入れているポケットを軽く触り,残数を確認した. 今度のモンスターの攻撃はタックルの右肩を掠めたが,タックルはそれには全く構わず,不安定な体勢のモンスターの背中に左肘鉄を放ち,それを利用した回転によって右腕での強烈なパンチを繰り出し,体重では大きく勝っていると思われるモンスターをダウンさせた.タックルの右肩の服は破れ,血が滲んでいた.治郎さんは素早くタックルに近付き,手際良く回復薬を使った.その間にモンスターはフラフラと立ち上がったが,タックルは更に突撃し,グローブを使った猛攻を食らわせると,やがてモンスターは倒れた.モンスターと周囲の芝は所々焦げていた. 「はっはー!わしの敵ではないな!」 タックルは,モンスターの前で記念撮影でもするかのようなポーズを取っていたが,やがて治郎さんの方に向かって来ると, 「さあ,知ってる事を教えろ.」 不躾に言った. 「偉そうだなぁ・・・」 治郎さんは不快感を表情に出していたが,タックルは意に介していなかった.治郎さんは皆がこの世界に居る理由,これまで会った仲間の事を話した. 「ほぅ,それは大変だな.」 タックルはそう言葉にするものの,機嫌が良いのか,口調は楽しげだった. 「よし,わしもその熊蔵の復活とやらを手伝ってやろう.」 タックルは広いゴルフ場の芝に立って腕を組み,堂々と言った. 「うーん,まぁ,いいか.よろしく.」 治郎さんはこの状況が腑に落ちないと感じながらも,タックルを協力者と認めた.2人は,島に渡る橋を戻り,他の仲間が居る場所へと向かって行った. [ゴルフ場の戦い・終] リンク 殺陣祭・オールスターズ_ドラマストーリー 侍り社_社史 殺陣祭企画の頁 殺陣祭・オールスターズ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1921.html
槙縞ランキング上位を意味する「ナイン」。その中で9位に位置するストラーフ「ジルベノウ」 は、最強厨全開の重装甲+過剰な大火力、高機動で、本人の資質とは無関係の、所謂「装備勝ち」だけでこの順位を保つ、ある意味究極の非公式武装主義者である その品性、戦闘スタイル(機動性に任せて飛びまくって、装甲に任せて耐えまくって、火力に任せて射ちまくるだけ)から、槙縞ランキングがレベルの低い大会と思われ勝ちな所以でもあるが、彼女を除く上位八名はいずれもセカンド級の化物が居並ぶ為、彼女の、言い方は悪いが「実の無い」力では此処迄が限界だったと言える その彼女の順位が、今一人の挑戦者によって危うくなっていた 「Black God Aftermath」 『くっそぅ!!これでも喰らえっ!!!』 どう見てもそれ程の装弾数があるとは思えない右肩のミサイルポッドから無数のマイクロミサイルを放出する「ジルベノウ」。飽和射撃で相手の視界を遮り、その間に水平移動して左右二択のキャノン攻撃を迫るのが、彼女の本来の戦術である 装甲と積載量に余裕のある装備である為、冷静にやれば並大抵の相手に負ける事は無い。実際、彼女は華墨に一度も敗北した事が無かった・・・というよりも、紅緒の最もと迄は言わない迄も、相当に苦手なタイプである事は確かである 切れ味は良くても、規格外の装甲相手には無力な日本刀、速射性能に欠ける火縄銃、威力はあっても小回りの効かない十字薙刀・・・いずれもジルベノウの装甲、機動性の敵ではなく、ましてや紅緒の装甲だけではジルベノウの火力に耐え抜く事は非常に難しかった(注1) その砲撃が・・・である (凌がれている・・・悉く・・・) マスター、阿部川ちる(注2)は恐怖していた 戦力で言えばあの華墨とそう変わらないか、少し強い程度に考えていたが、攻撃が全く当たらない上に、当たった筈の砲撃が何故か効果を挙げていない (以前にも・・・似た様な事があった様な・・・) 無謀にも「クイントス」に挑んだ時の「砲弾斬り」の記憶が蘇る・・・とは言え、あの技は軽量で取り回しの良い日本刀だから出来た技であって、決して薙刀・・・それも、武装神姫の身長の約1.2倍以上はあろうかという非常に大振りな代物だ・・・でこなせるような技ではない 事実、「ジルベノウ」の前に立つ神姫・・・紅緒タイプ・・・は音速剣を使っている様子は無かった。ソニックブームは発生していないし、時折着弾の衝撃で吹き飛ばされてさえいる にも関わらず、目の前の紅緒は全くの無傷だ。華墨の、どこか真面目というか、堅さのある表情ではなく、吹き飛ばされる際には不謹慎な喜悦すら読み取れる (どうにも・・・) 「ホークウインド」を瞬殺した(注3)という噂は本当の様ね・・・と口に出しかけたちるの目が驚愕に大きく見開かれた 『温いぞ・・・牝餓鬼!この程度の実力しかもって居らぬのか?』 明らかに人間の目で追える速さで動いた対戦相手の薙刀が、砲弾を事も無げに切り裂いたのだ 『・・・ば・・・っ・・・!』 『ほう?一応悔しがる程度の脳は持っておるようだの?』 にまり・・・と、人の悪い笑みを浮かべて、狐面の様に目を細める紅緒。薙刀の刀身を、蛇の様な舌で舐めて見せる 『ばっ・・・!!』 「駄目!!ジル!!!!」 『バカにしてええええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッッ!!!!』 ジルベノウの最大の弱点がこれであった 高レベルの装備を使いこなすだけの精神が、彼女にはまだ育っていない 『莫迦であろ?』 リニアライフルという触れ込みの、右手の銃を乱射しながら、左手の光剣を起動させる「ジルベノウ」。強烈なイオン臭が、ヴァーチャルの空気を焦がす 「仁竜」や「ストリクス」に匹敵する重量級のボディが、有り得ない速度で疾駆する。その様はまるでドラッグレーサー・・・異形の車両を無理矢理加速する感覚だ ごうっ!! ちるの父拘りの、光剣が空を切る独特の音が響いた だが、地面には紅緒の首も胴も転がっては居ない 『やはり莫迦であろ?お主』 「ジルベノウ」の半分以下の直径しか持たない細腕が、振り切る直前の「ジルベノウ」の左肘にかかり、完全に攻撃を止めている 『な・・・んで・・・!?』 にたり・・・と歯を見せて笑う紅緒。犬歯が発達した、大きな口は、本来のタイプを見失わせる程の凶悪さを秘めている 「逃げてぇッ!!」 「ジルベノウ」の左腋に、薙刀が突き刺さる(注4)。その顔が苦痛に歪むより迅く、踏み込みながら引き抜かれた脇差が左肘の関節を封じ、そのまま出足が止まらずに、「ジルベノウ」の脚を刈る 『ぐぅッ!!』 重装甲が倒れた際の重い衝撃を背中に受けながら「ジルベノウ」が倒れる 『ふはっ・・・!!』 喜悦に歪んだ紅緒の左手にサイドボード転送の輝き・・・1秒程でダイヤ型の穂先を持つ2sm程の短槍が出現する 『がああぁぁっ!!』 槍を思い切り「ジルベノウ」の右肩に突き立て、自身は左腰の飾太刀をぬるりと引き抜く 『はっはっはっ!!良き悲鳴!苦しう無いぞ!!』 再び左手に転送光・・・鬼面が鍔にあしらわれた禍々しい大剣が転送される 『死ぬが良い』 二つの刀身でジルベノウの首を挟みこみ、そのまま鈍い音を立てながら引き裂く 「いやああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」 敗北表示の後ろでジルベノウの首を高々と掲げる紅緒の姿を、ちるは直視する事が出来なかった 「上機嫌だな・・・斬黒(ざくろ)」 恰幅の良いスキンヘッドの大男が、重々しく自身の神姫を迎える 「当然であろ?あるじ(主人)。二日で12も勝ち星を挙げて、不機嫌になれという方が難しいというものぢゃ!」 「そうだな・・・だが俺とてそういつも暇な訳では無い。明日からはまた仕事だ・・・一人で待てるか?」 「うむ、待つぞ?あるじが一仕事終える迄に、ここのランキングを制覇しておいてやろう」 そう言って歯を見せて笑う紅緒・・・斬黒・・・に対して、獰猛な笑みだけで答え、男は皆川 彰人に横柄に声を掛ける 「おい店主!俺が居ない間にも、萩原厳十郎と『斬黒』名義でここのランキングに挑戦出来るよう便宜を図っておいて貰おう」 言いながら、黒光りするクレジットカードとセカンドランカーを表すワールドパスを放り投げるのだった 剣は紅い花の誇り 前へ 次へ? 注1.とは言え、槙縞ランキングにはそもそも今迄華墨以外の紅緒など居もしなかったのだが 注2.名前、今迄無かったね。性格はジルと殆ど同じ。生意気そうなツインテールのメスガキw 注3.この時点で、「ウインダム」は「リフォー」と二位を争い、4位「ズィータ」、5位「ストリクス」、6位「タスラム」、7位「仁竜」、8位「ニビル」、9位「ジルベノウ」。である 注4.語呂から今迄薙刀と書いてきたが、本来は刺突にも向いた尖った切先を持つ、西洋の「グレイブ」という武器を意識している
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/46064.html
登録日:2020/09/12 (土曜日) 13 54 45 更新日:2024/04/05 Fri 18 35 32NEW! 所要時間:約 ? 分で読めます ▽タグ一覧 アンモナイト スタントロンではない デストロン デッドエンド ビーストウォーズ ビーストウォーズネオ マグマトロン部隊 武人 水谷誠伺 私は手柄などに興味はない、戦いこそ我が生きがい。 「デッドエンド」とはアニメ「超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズネオ」の登場人物である。 肩書きは「破壊工作兵」 CV 水谷誠伺 ●目次 【概要】 【戦闘能力】 【漫画版での活躍】 【玩具】 【補足】 【概要】 身長:3m 体重:2.2t パワー:60万馬力 スピード ロボモード:時速75km ビーストモード:時速17km 飛行速度:マッハ4 テックスペック パワー5 知力8 スピード9 耐久力8 階級7 勇気8 火力5 テクニック6 合計56 マグマトロン率いるマグマトロン部隊の一員。 アンモナイトに変身する。『ネオ』に登場するデストロンの中では珍しく恐竜モチーフではない。 手柄に興味はなく戦うことを生きがいとする戦士。戦士としての誇りも持ち、先回りなど卑怯な手段を好まないクールな性格。 一方では「ハンティングは俺の趣味だ」と語り、惑星の住人にも銃を向ける残酷な面も見せている。 当初は強者であるビッグコンボイと戦いを望む一面もあり、第5話では実際に対決したが「本物は強~い!」とあっさり敗れてしまった。 部隊の中では同じく冷静なためか、ガイルダートとともに出撃する事が多い。またマグマトロン部隊の中では唯一DNAVIの別名を呼んだことがない。単独で目立ったエピソードも第3話のみであり『ネオ』のメンバーでは少々影が薄く見えるかもしれない。 変身バンクは第1話でロボットモードのバンクを披露。当初はカクカクしていたが、第11話にてスムーズに変身するタイプに更新。第26話でクオリティが改善されたバンクを披露した。ビーストモードへの変身バンクは第3話で初披露したが、以後更新はされなかった。 特に野心もなく、マグマトロンに従っていたがブレントロン及びユニクロンが出現し、マグマトロンが消滅した後は「これが宇宙の宿命」として、セイバーバック、スリングと共にアルカディスにユニクロン側に付く事に賛同。ガイルダートを追放した後、ユニクロンたちと接触し、ユニクロンから「手土産」としてビッグコンボイの首を持って来たら仲間に入れると命令され、ワープ空間にてダイナソアから転送装置を使ってガンホーに潜入。ロングラックたちを部屋に閉じ込めて、ビッグコンボイを狙いブリッジにワープ、ビッグコンボイをダイナソアに連れてワープしようとするが、密かに戻ったガイルダートとDNAVIによりそれは叶わなかった。ダイナソア付近に転送された後、ダイナソアのアームに拘束され、「これもまた宿命」と嘆いていた。 ユニクロン撃破後は「我が力を徹底的に見せてやる!」と、復活したマグマトロンをとともに卒業式を間近に控えたビッグコンボイ部隊を襲撃したが、最終的にはサイバトロンと和解し、セイバートロン星の復興に携わったと思われる。 最終回の視聴者に向けた全員集合メッセージでは「泣くなよ」と残した。 【戦闘能力】 武器は触手が変形した「デッドガン」、触手部分を利用して鞭のように振るったこともある。 右肩は「スパイラルボム」として射出可能。殻の上に乗って飛行可能だが、『ネオ』のトランスフォーマーは全員飛行可能なのであまり意味がない(*1)。テックスペックによれば殻自体はデッドエンドの意思で操作可能であり、飛行中の殻の上に乗ることも「バランスをとるのにはコツが必要である。」とあるため、デッドエンドの優れた一面とも取れる。 【漫画版での活躍】 『Ⅱ』のエピローグにてアンモナイトがアンゴルモアカプセルによって進化して誕生。一人称は「わがはい」で、「デッドエンド流体術」なる格闘技を振るう等武人としての面が強調されている。惑星ラクソーでの戦いではビッグコンボイと戦えると思い砂漠で待ち伏せするが、アンゴルモアカプセルを手に入れたビッグコンボイ部隊を強襲。食い止めるために1人残ったコラーダをも圧倒し、「見事な戦いぶりであったぞ」と彼を褒め称えていた。 すい星ヨルムンガンドでは念願のビッグコンボイとの初対決になり、ビッグコンボイもビッグキャノンを捨てた肉弾戦による戦いに歓喜し、互角の闘いとなるが、ガイルダートとセイバーバックの横槍によりビッグコンボイもろとも撃たれる。怒ったビッグコンボイはビッグキャノンをガイルダートに向けるが、すい星の外壁に穴が開き、空気が流出。デッドエンドは吸い込まれてしまう中、「最後に‥貴公と‥戦えて‥良かった‥‥」と言い残し消えていった。 【玩具】 玩具は日本オリジナル商品で、「D-32 デッドエンド」として発売。「C-32 ブレイク」とのセット箱「VS-32 深海の対決 ブレイクVSデッドエンド」も発売されている。 変形は殻を割って、中身を変形させるという潔いまでのガワ変形だが、本体は両腕両足があらぬ方向に曲がり折りたたまれた状態であり、ビーストモードに戻す際は中身の形を覚えていなければならないというある意味複雑な玩具になっている。 右肩のスイッチを押すことで殻が外れるギミックを搭載しているが、他のマグマトロン部隊のデストロン兵士と違いトラップモード、アタックモードは存在しない(*2)。 【補足】 テックスペックでは「孤独を好む性格」とあるが、アニメではあまり強調されず、逆に設定及び玩具では「古代生物とはいえ恐竜モチーフが多い中1人だけアンモナイト」「1人だけ第3形態がない」「リカラーが発売された事がない」など孤独…異色な一面が多く見られる。 コミックボンボンでスターアッパーが前作の漫画に登場した応募キャラ企画において、 98年10月号にて発表された優秀賞の中にモチーフと変形機構の似た「ナイトラス」なる作品があるが関連は不明。 我が項目を徹底的に追記・修正するのだ! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] (ゲスト枠とはいえ)古代生物ですらないクレイジーボルトがいるので、それに比べればアンモナイトはまだまだ許容範囲 -- 名無しさん (2020-09-12 17 51 53) ↑マジレスするとクレイジーボルトはディロフォサウルスらしいよ -- 名無しさん (2020-09-12 17 59 07) 漫画版のこいつはガチで格好良かったなぁ・・・玩具欲しくなったもん -- 名無しさん (2020-09-13 02 59 03) ↑しかもビッグキャノン無しとはいえビッグコンボイと互角に殴り合えるくらい強い… -- 名無しさん (2020-09-14 22 46 13) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/30063.html
登録日:2014/10/06 (月) 02 07 00 更新日:2023/01/10 Tue 19 23 40NEW! 所要時間:約 ? 分で読めます ▽タグ一覧 Vガンダム クロスボーン・ガンダム ゴースト ザンスカール帝国 ゾリディア ゾロアット ビームストリングス 初期型 初期型←なのに出るのは中盤から 機動戦士Vガンダム 猫の目だか狐目だか 量産機 ゾロアットとは、ザンスカール帝国軍が開発・運用した初の量産型MS。型番を見れば言うまでもないが、元ネタはザクⅡである。 本項では直系の発展機であるゾリディアについても紹介する。 ゾロアット 型式番号 ZM-S06S ※型式番号末尾のアルファベットで陸戦用か空間戦闘用かを識別する。Sは空間戦闘用、地上戦闘用はG 頭頂高14.5m 本体重量 8.2t 全備重量 19.8t 出力 5,280kw スラスター総推力 79,200kg センサー有効半径 30,000m 装甲材質 チタン合金ネオセラミック複合材 武装 ビームサーベル×2 ビームライフル 胸部バルカン×2 ビームキャノン(選択装備)×2 ビームシールド(左肩部バインダー) 5連ビーム・ストリングス(右肩部バインダー) パイロット ザンスカール帝国宇宙軍パイロットの皆様 概要 ザンスカールの軍事部門「ベスパ(Ballistic Equipment Space Patrol Armory 、弾道研究と宇宙偵察部隊本部)」が開発した量産機。 本機に代表されるザンスカール系MSのツインアイは特徴的なデザインをしており、普段は遮光器土偶の目元のようなカバーで覆われているのだが、 ズームや精密射撃モードなどの際にカバーを開いてセンサーを露出させ、環境データ等の高速収集を開始する。 このセンサーはウッソ曰く「猫の目だか狐目だか」な模様をしており、センサーの走査光が滲んで見開いたように、あるいは至近での爆発などからの保護で 一時的にオートでセンサー感度を下げるのが目を細めてニタリと嘲笑を浮かべるように見えるなど、図らずも人間臭い表情の表現に一役買っている。 ぶっちゃけ、センサー全開で実機に見られたら滅茶苦茶怖いのではなかろうか。 閑話休題。 基本的な推進系はバックパック中心の大型バーニア2基と側面のサブスラスター、膝裏のバーニア2対と非常にシンプル(アポジモーターは除く)だが、 バックパックのメインバーニアのみでガンダムMk-2の総推力に匹敵するレベル(推力重量比を考慮するともっと凄い)であり、機動性に関しては全く問題ない。 固定武装は胸部にバルカン、右肩部バインダー内に五連装ビームストリングス投射ユニット、左肩部バインダー内にビームシールド発振器が搭載されている。 その他オプションも豊富で、簡易ハードポイントに装備をマウントし運用特性を変化させるという意味では、MSの起源たるザクシリーズと、ザンスカール軍発足時に吸収されたサナリィの同サイド支部から流出したであろうF90のミッションパックを想起させる。 開戦初期から配備されている機体ではあるが、学徒兵でも一定の機動が取れるほどに素直かつ良好な操作性と整備性から、 最終決戦たるエンジェル・ハイロゥ攻防戦まで常に宇宙軍主戦力の一翼を担い続けた。 また、元よりコロニー内の擬似重力環境下でも運用可能な設計であるため大気圏内運用への適応はそれなりにあり、 本機をベースとした陸戦タイプのゾロシリーズや後述のゾリディアなどが開発されている。 武装 ○胸部バルカン 胸部と腹部の境目あたりの脇腹に設置されている四砲身タイプのバルカン砲。 口径は不明だが、ガンダムタイプの頭部60mmバルカンよりは大口径と思われる。 設置箇所や外観からして装弾数は少ない可能性が高い。射角も本体正面に限られる。 作品によっては腹部バルカン砲とも呼ばれる。位置的には脇部バルカン砲だが ○ビームサーベル MSの基本的白兵兵装。2本装備。非使用時は肩部ラックに収納される。 ○ビームライフル ザンスカール系ビームライフルの基本となった武装。シャッコーなどの試作機にも転用された。 精密射撃時にはグリップ上部からセンサーユニットが持ち上がり、本体センサーと連動する。 そこはかとなく見た目がXM-8っぽい、(当時の)未来的な銃器チックなデザイン。 ○ビームストリングス 右肩部バインダーに内蔵されたレスリーサルウェポン。 ビームではないが、紫電を走らせながら発光する5本のワイヤーを飛ばすさまがビームっぽく見えたのでこう呼ばれているらしい。 バインダーの赤い装甲に覆われた射出ユニットを展開して射出するが、射出ユニットそのものをアームで浮かせて射角をとることもできる。 そのため、ビームシールドでの防御態勢を取りながらの牽制攻撃が可能。 ワイヤーによる敵機の捕縛や電磁攻撃、網を張って敵機の行動を阻害するといった使い方をしている。 ○ビームシールド 左肩部バインダーに内蔵された防御兵装。量産機の出力もだいぶ向上しているためシールド自体の出力も高まっており、20年前であればビームシールドごと両断していたであろう高出力ビームサーベルでも容易く切断できない。 発振器の組み込まれたバインダー外側は、基部から肩側の端を軸にして回転したり持ち上げることが可能。 そのためビーム膜の角度を状況に応じて最適なレベルに変更できるほか、緊急時には斬撃兵装としても使用しやすくなっている。 こんなデカいバインダー使って近接攻撃も糞もあるか、は禁句。 ○ビームキャノン バックパック側面のハードポイントに1門ずつ装着可能なビーム砲。 メガ粒子の加速率の低さなどから思うような破壊力を得られず、機動性重視のパイロットからは敬遠されていたとかなんとか。 でもゲームに登場する時はバンバン撃ってくるのが鬱陶しい。射程も地味に長いし。 その他、ある程度のオプションはゾロシリーズなどの後発機と共用なものが用意されていると思われる。 バリエーション ○初期生産型 肩部ウェポンバインダーの生産・配備が軌道に乗る前の最初期生産タイプ。 両肩はR-ジャジャのようなスパイクアーマーになっており、兵装の大半は携行式。 正規量産タイプの生産と配備が軌道に乗ると、コロニー内運用に限定されていった。 ○ゾロローター ビームローターの運用テスト機で、ゾロの母体となった機体。 肩部装甲がオミットされてセンサーが増設されており、バックパック上部にビームローターが固定されている。 両腕が空いてる分、ちゃんと艤装してやれば、ゾロよりはまともに戦えそうな気がする。 まぁ、それを突き詰めるとメッメドーザになるわけだが。 ○ホワイトアット リガ・ミリティアが鹵獲したゾロアットを識別のために白く塗装したもの。 でもIFFはそのままらしい。戦時国際法には抵触しないのだろうか? 劇中での活躍 第15話以降、舞台が宇宙になった時の殺られ役筆頭。でも連邦軍の機体に対しては、無双とまではいかないが圧倒できる。 ジャベリンが相手だとパイロットの力量差によっては逆転されることも。 ビームストリングスを駆使した攪乱戦術で宇宙童貞のウッソを翻弄した、骨のあるパイロットもいたり。 ゾリディア 型式番号 ZM-S06G 頭頂高14.7m 本体重量 9.8t 全備重量 20.9t 出力 5,480kw スラスター総推力 80,970kg 装甲材質 チタン合金ネオセラミック複合材 武装 ビームサーベル×2 ビームライフル 胸部バルカン×2 ビームシールド パイロット カテジナ・ルース、ゴズ・バール他 概要 ゾロアットを陸戦タイプに再設計した機体で、地球クリーン作戦以降のザンスカール地球軍の主戦力。 頭部はパッと見ゾロアットと同じだが、より構造が単純で高負荷環境耐性の高いバイザー型のモノセンサーになっている。 でもセンサーカバーのせいで、傍から見るとどう違うのかイマイチわかりづらい。 肩部バインダーはそれぞれ左がスパイクアーマー、右がシールドに換装され、見た目はまんまザンスカール版ザクⅡ。 アインラッドとの共同運用を前提としているためビームローターは搭載されておらず、左腕にビームシールドを懸架する。 また、軽量化のために余剰のスラスターやプロペラントタンクは撤去された。 ビームストリングスやビームキャノンなどのゾロアット標準装備はオプション化されており、それ以外の共用オプションも引き続き運用可能。 武装 サーベル、バルカン、ライフルはゾロアットと共用。 ○ビームシールド 左腕側面のマウントラッチに懸架するタイプのビームシールド。 基部自体が連邦やリガ・ミリティアのそれに比べて大きめなのが特徴。 基本的に右腕には懸架されないため、アインラッド搭乗時は右側ががら空き。 ○ビームストリングス ゾロアットの右肩ユニットをアームごとバックパック左側に装備可能。1/144プラモデルに付属。 ぶっちゃけるとゾロアットのキットから流用したパーツの再利用 ○ガトリングガン 1/144プラモデルのバックパック右側に装備。 放映当時に発売された「Vガンダム武器セット」にもほぼ同形状のものが付属しているが、そちらと異なりトリガーが付いていない。 なお1/100プラモデルにはストリングスとガトリングガンは付いていない。 バリエーション ○ゾリディアデザート 砂漠戦用に仕様強化されており、主な変更点は関節部の防塵処理と通信機能の強化。 右肩のシールドと両膝にスパイクが追加されており、左肩のスパイクもより先鋭化したものになっている。 膝のスパイクがほぼ役立たずなのは70年前に通った道だったりする……。メタ的にはこちらが先だけど。 劇中での活躍 地球クリーン作戦の主力機としてモトラッド艦隊とともに登場。 中に何が入っていようと、やはり飛んで跳ねて撃ちまくるタイヤはインパクト抜群だった。 カテジナ機と見下げ果てた先輩の部下以外は特に見せ場はない。 陸戦タイプの筈だが、空中での戦いとなったエンジェル・ハイロゥ攻防戦でも多数投入されている。物資不足や余剰だろうか? 分離変形もローターもタイヤもない、ザンスカールMSとしてはシンプルな機体のためか、両機とも恒例の1/144スケールでプラモ化されているが、ゾリディアは1/100スケールのプラモも発売された。 その後1/100でプラモ化されたザンスカール製MSは、2020年にシャッコーが出るまで皆無であった。長らく不遇だったが今後はバンダイのマリア主義者に期待しよう。 追記・修正はビームストリングスをうまく使って年上好きでスペシャルなショタを引っ掛けてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] バグレ隊の生き残りの乗るガンイージがストリングスに引っかかるシーンが印象深い -- 名無しさん (2014-10-06 02 41 10) 目つきが非人間的でキモイのには同意。いいよね、アレ -- 名無しさん (2014-10-06 03 00 55) スパロボでは2Gで初登場。1機だけ入手できるが、ゲームボーイなんで白くはならない。新ではやはり1機入手でき、こちらは白くなる…が役には立たない。 -- 名無しさん (2014-10-06 08 07 49) なんかゲームだとジャベリンより弱いことが多い。ヘリコ連中は地形適正やら武装の射程やらでジェムズガンを圧倒できるのだが -- 名無しさん (2016-02-12 22 29 38) ザンスカール系では一番好きなデザイン -- 名無しさん (2016-02-12 22 48 10) G -- 名無しさん (2016-02-12 23 45 05) Gジェネではビームストリングスが非常に厄介。当たると防御力に関係無く固定ダメージを受けるため、HPが低いユニットは要注意である。命中率もそこそこ高いし -- 名無しさん (2016-02-12 23 46 49) ↑だかこちらが使うと、事故を起こさない削りとして便利 -- 名無しさん (2016-02-13 06 43 39) スパロボDだとストリングスが有射程P武器で命中補正高めでバランスの関係もあって、リグ・シャッコー共々ゼクス辺りなら結構当ててきてウザイんだよね しかし何でアリスがいるのか……w -- 名無しさん (2016-02-13 09 55 03) ザンスガットはゾロアットのラインをイメージしてるらしい -- 名無しさん (2016-03-05 16 30 39) リーオー、デスアーミー、ウィンダムと不遇だった量産機が最近HG化しつつあるから、そろそろコイツも日の目を見るときが来ればいいが…。 -- 名無しさん (2020-05-23 16 49 01) ザンスカール系のデザインコンセプトは「宇宙人」。なので目付きからデザイナーである大河原氏の宇宙人観を 読み取ることができる。 -- 名無しさん (2020-05-25 05 17 24) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/25438/pages/3392.html
梓「ちょっと、危ないですよ」 紬「大丈夫よ〜、はい、梓ちゃんも」 そう言って、こちらにすっと手を伸ばした。 仄暗くい月明かりの下では、表情がはっきりとわからないけれど、たぶんいつもみたいに笑ってるんだろうな、って思った。 わたしは腰をかがめ、ゆっくりと慎重に足を下ろす。 梓「よい、しょっと」 紬「さ、歩こう」 梓「歩こう、って…危ないですよ。電車が来たらどうするんですか」 紬「大丈夫、来ないよ。終電終わってるでしょ」 梓「点検とか、あるんじゃないですか?」 紬「んー、どうだろ……」 背中に手を結んで、ゆっくりと揺らしながら歩く体につれて、 金色の髪がふわふわと靡いた。 紬「あ」 梓「どうしました?電車きました?」 紬「うわぁー!見て見て梓ちゃん!星がとってもキレイよ〜!」 梓「知ってます。ごまかさないでください。それさっきも同じこと言ってましたよ」 紬「そうだっけ?でも、いいじゃない、星がキレイなら。それで」 梓「よくないですよ。電車が来たらどうするんです。はねられてしんじゃいますよ、わたしたち」 紬「それは困るわね」 梓「でしょう。だから線路の上を歩くなんて、やめましょう」 紬「ねぇ、梓ちゃん」 梓「なんです」 紬「もし、電車が来て、わたしたちがふたりともしんじゃったら…」 梓「たら?」 紬「……心中だと思われるかしら?」 梓「思われるわけないでしょう」 紬「えぇ〜…つまんないの」 梓「つまんないもなにも、しんだら一巻の終わりです」 紬「そっかぁ…それもそうね」 梓「そうです。だから早く元の道に戻りましょう」 紬「じゃあもうちょっとだけ。次の駅までだけでいいから歩かせて?」 梓「……わかりました。一駅だけですからね」 紬「ありがとー梓ちゃん♪」 夜目に慣れてきたせいか、今度はなんとなくぼんやりとだけは笑っていることがわかった。 紬「梓ちゃん、最近、どう?」 梓「どう、って、何がです?」 紬「え〜っとね…胸がドキドキすることとか…ある?」 梓「ああ、そういう話ですか。コイバナ好きですねぇ。相変わらずですよ…さみしい限りです」 紬「この間、飲み会で仲よさそうにしてた男の子とはどうなの?」 梓「あの人とは……一回デートしてみたんですけど、なんかちがうかなーって」 紬「そっかぁ。他に気になる人がいる、とか?」 梓「う〜ん…とくにそういうわけじゃ。他にも男の人と遊びに行く機会がないわけじゃないんですけど、付き合うってなると…ちょっとまだあんまり想像できなくて」 紬「梓ちゃん、やっぱり結構モテてるんだ」 梓「あ、いや、そんなことないです…たまたまですよ」 紬「もっと自信、持っていいと思うよ」 梓「ありがとうございます…でもわたしたち、そもそも出逢い自体少ないですよね」 紬「出逢い、かぁ〜…」 梓「女子高、女子大ですからねー…サークルやバイトでもありそうでないですし」 紬「女子大の方がかえって合コンが多くてチャンスがあるって聞いたこともあるけど?」 梓「なくはないですけど、そこでいい人と出逢えるかどうかってなると…」 紬「それとこれとは別の話よね…」 梓「ムギ先輩はどうなんですか?」 紬「わたし?わたしは……ぼちぼち、かな」 梓「なんですか、ぼちぼちって…ひょっとして彼氏、いるんですか?」 紬「…いないよ」 梓「ムギ先輩だって、モテそうなのに」 紬「そんなことないよ」 梓「じゃあ、好きなひととかいたりするんですか?」 紬「…」 梓「あ、すみません…言いたくなかったら別に…」 紬「いるよ」 梓「え」 紬「いるよ、好きなひと」 紬「……ナイショ、だけど」 たぶん、なんとなくだけど。 この人はずっとひとりのひとだけに恋をしているんだろうな、って、 そんな気がした。 紬「ねぇねぇあれ見て梓ちゃん」 梓「なんですか?」 紬「春になるとね、ここは桜がキレイなの」 紬「満開の桜並木の中を電車が走るのよ。とってもきれい。まるで夢みたいなの」 花をつけていないときの桜は、他の木々に増して地味で目立たない。 暗闇ならなおさらだ。 この場所が春になると、まるで夢のように美しく花咲き乱れるなんて、 今のわたしには想像もできやしなかった。 梓「見たことがあるんですか?」 紬「うん。大学に入ってからは毎年電車に乗って、見てるよ」 梓「…お気に入りなんですね。わたしも来年は見に来ようかな」 紬「おすすめよ」 けっして一緒にいこうとは言われなかったし、一緒にいきましょうとも言わなかった。 そして、ムギ先輩が誰と桜を見に行ったのか。ひとりで見に行ったのか。 聞かなかった。聞けなかった。 紬「飲む?」 梓「…まだ飲むんですか」 紬「いらないの?」 梓「…いただきます」 プシュッという缶ビールを開ける音だけが、夜の静寂に響いた。 梓「ムギ先輩ってお酒強いですよねー」 紬「そうかしら?」 梓「今日、どれだけ飲みました?」 紬「乾杯の生中の後は、日本酒ばっかりかなぁ…銘柄多かったからつい嬉しくなっちゃって」 梓「 …覚えてないくらい飲んだんですね」 紬「だって。飲み放題だったし」 梓「いやそういう話じゃなくて…。わたし、ムギ先輩が潰れてるところ見たことないです」 紬「あれ?一度だけ潰れたことあるよ」 梓「そうでしたっけ?」 紬「澪ちゃんに連れて帰ってもらった」 梓「そんなことが…そのときわたしいませんでした?」 紬「いたよ。でも梓ちゃんも潰れて唯ちゃんとりっちゃんに送ってもらってた」 梓(……だから記憶がないのか) 梓「…ムギ先輩でも潰れることがあるんですねー…」 紬「まぁ、潰れた『フリ』だったけどね」 梓「えっ!?」 紬「…お酒に強ければ強いなりに悩みがあるの」 梓「はぁ…わたしはうらやましいです…すぐ気持ち悪くなっちゃうし」 紬「そのわりにビール飲むのね」 梓「…味は好きなんです」 紬「そう。よかった」 ムギ先輩はそのまま一気に残りを飲み干したかと思うと、トートバックから2本目を取り出した。 梓「まだあるんですか!ていうかいつ買ったんです!?」 紬「二次会のお店に移動するとき、コンビニに寄ったでしょ。そのときよ♪」 梓「やっぱり強いですねぇ…」 紬「今夜は酔いたい気分なの〜」 梓「酔えるんですか?」 紬「どうかなぁ…でも一度くらいは本当に潰れちゃうくらい飲んでみたいな」 梓「…気持ち悪いだけですよ。神様お願い許して…ってなるくらいしんどいですよ」 紬「いいじゃない。なんだか青春っぽくて」 梓「ちっともよくないです。ムギ先輩はなんでそんなに潰れてみたいんですか?」 紬「酔っ払ってお酒の勢いで何もかも洗いざらいぶちまけちゃうのが、わたしの夢だったの〜⭐︎」 梓「怖いこと言わないでください」 3本目はウイスキーの小瓶だった。 かわいらしい見た目でごまかされているけれど、やってることはアル中のおじさんと大して変わりないんじゃないだろうか。 梓「ちょっと…あんまり飲みすぎると体に悪いです」 紬「大丈夫よ。このくらいじゃちっとも酔えないわぁ」 梓「若干呂律が怪しくなってきてる気が…」 紬「えっ?本当??わたし、酔ってるのかしら?」 梓「やめてください、寄りかかってくるのは!重いです!」 紬「……体重のことに触れるなら、いくら梓ちゃんでも許さないわよ」 梓「すみませんでした…」 紬「ねぇねぇ」 梓「なんです?」 ムギ先輩は、みんなといっしょのときはどちらかというと聞き役で、率先して自分の話を喋るタイプじゃない。 唯先輩や律先輩がはしゃいで、澪先輩が怒って、ムギ先輩はそんなみんなを見て笑ってる…それがわたしたちのいつもの風景。 でも、こうしてふたりだけでいるとムギ先輩はいっぱい喋る。 わたしたちの間に話題が途切れることはなく、会話が弾む。 それも間を持たせようと話題を絞り出す…と考えている風ではなくて、喋りたいこと、聞いて欲しいことが次から次に溢れてきている感じだ。 夢中で喋るムギ先輩。 無邪気に笑うムギ先輩。 その日学校であった出来事を夢中で親に話す、子供みたい。 先輩はわたしのことを可愛いと言ってくれたけれど。 わたしよりもムギ先輩の方がよっぽと可愛いと思う。 …先輩に可愛いっていうのはちょっと失礼かもだけど。 紬「卒業旅行、どこ行きたい?」 梓「そろそろ考えてもいいころですか」 紬「今度はドバイ?ハワイ?ヨーロッパ?」 梓「どこがいいですかねー…高校の時に海外行っちゃいましたしねー…」 紬「じゃあ今度は国内?今度こそ温泉??」 梓「温泉ねぇ…たくさんありますよ?どこの温泉がいいんですか?」 紬「うーん…城崎…なんてどうかしら」 梓「また微妙に近いところを。どうせなら北海道とか九州とか遠くに行きましょうよ」 紬「いいところだよ?城崎温泉。蟹がおいしいのよ〜。ビールと一緒ならもう最高♪」 梓「またお酒ですか!…というか行ったことあるなら、外しましょうよ」 紬「それもそうね。どこの温泉がいいか、またみんな意見聞いてみよう♪」 梓「そもそも温泉に決まったわけでもないですしね…」 紬「そっか。そうだったね。でもこういうのって、どこいくか相談してるのが楽しいじゃない?」 梓「わかります。準備したり下調べしたり楽しいですよね。学園祭なんかもそうかなぁ」 紬「わかるわぁ〜。学園祭前日がずっと続けばいいのにって思うもの」 梓「それ、悪夢ですよ」 喋りながら歩いていたからすっかり忘れていた。 梓「…ところでもう一駅すぎましたけど…一駅どころじゃないんですけど」 紬「あら?そうだった?」 純粋無垢な少女のフリをして、いたずらっぽく笑った。確信犯だな。 紬「いいじゃない。電車も来なかったし。たぶん来ないよ。朝まで」 梓「まあ確かに大丈夫そうですね…でもどこまで歩くんですか?」 紬「さぁ…どこまでだろう。どこまで行くのかな?わたしたち」 梓「何も考えてなかったんですか」 紬「線路の先には何があるんだろうね、梓ちゃん」 急に真面目ぶった口ぶりで、先輩は言う。 梓「…終着駅があるはずです」 紬「そうね。線路が永遠に続くわけなんてないものね」 そう言って黙り込んでしまった。 わたしは何も言わなかった。 ムギ先輩も何も言わなかった。 さっきまでの饒舌が嘘みたいに黙り込んでふたり。 歩いた。ただただ線路に沿って歩いて行った。 梓「先輩」 新聞配達のバイクの音が聞こえ始める頃、 沈黙を破ったのはわたしだった。 梓「昔、こうして線路を歩く映画があったの、知ってます?」 紬「うん、知ってる」 梓「少年たちが線路の先に何を探したか知ってます?」 紬「うん、知ってる」 梓「もしかして、あの映画のマネしてみるのが夢だったんですか?」 紬「うん、なんだか青春っぽくていいじゃない?」 梓「そうですね…実はわたしも」 梓「こうして夜の線路を歩いてみるの、夢だったんです」 そうしてふたりで笑った。 お酒を飲んで、夜中じゅう歩き通しで、変なテンションになっていたんだと思う。 紬「あ、でもね」 梓「はい?」 紬「実はわたし、その映画タイトルしか知らないの」エヘッ 梓「」 空の色が紫色に変わり始めた。 梓「そろそろ始発の電車、来るんじゃありません?」 紬「ん〜、でももうちょっとで終着駅だよ。せっかくだしそこまで行きたいな」 梓「余計マズイですよ。駅員さんに見つかったらめちゃくちゃ怒られますよ」 紬「そっか。それはそうだね。じゃあ走ろう!」 梓「えっ!ちょっと!」 紬「駅員さんが来る前に駅に着くの!それでこっそり駅から脱出するのよ!」フンス! 走り出したムギ先輩は、これでもかというほどのドヤ顔をわたしに向けた。 今更ながらに、この人も結構ダメ人間だなぁって思った。 目論見は外れた。そうは問屋がおろさない。 終着駅にたどり着く手前になって、ムギ先輩が急に立ち止まったかと思うとうずくまり、線路の上で盛大に嘔吐した。 あれだけ飲んだあげくに全力疾走したんだから、当たり前といえば当たり前だ。 歩くことさえできなくなったくせにどうしても終着駅まで行きたいと駄々をこねるムギ先輩をおんぶしたわたしは、そのまま線路の上を歩いた。 途中、「うぷっ」という嫌な音とともに、右肩に湿り気を感じ、すぐさま臭気がわたしを襲った。 わたしは思わず叫んだ。 このロクでもない先輩を放り投げて、自分一人で帰ってしまいたかったけれど、ここまできたらもうなんでもやってやれ!というやけっぱちな気分がそれに勝っていた。こうなればもう意地だ。 そうしてなんとか終着駅までやってきたところで駅員さんにみつかったわたしたちは、それはもう、こっぴどく怒られた。自分たちがアホなことをしてるのは百も承知だったし、弁解の余地なんて1ミリもない。ただひたすらに謝った。右肩はずっと臭かった。 酔いつぶれたムギ先輩は、ベンチに寝かされていた。 さっきまでわたしの背中におぶられていた時は苦しそうに唸っていたのに、すやすやと眠っている。 わたしだけがひとり、ひたすらに頭を下げていた。 ようやく解放され、ムギ先輩の眠るベンチの横に腰掛けた。 紬「終わった?」 パチっと目を覚まし、なにごともなかったかのようにそう言い放ったのだ。このひとは。 身体の奥底からマグマのようにこみ上げてくる怒り、ぶん殴ってやろうという気持ちを抑えることができずに、わたしは盛大にチョップをお見舞いした。結構どころじゃない、ダメ人間な先輩に。右肩は臭いままだった。 紬「痛い…」 梓「わたしが味わった精神的苦痛と、右肩の臭気に比べれば、大したことはありません」 梓「だいたい元はと言えば、全部ムギ先輩のせいじゃないですか!線路を歩いてたのもお酒飲みすぎたのも!それなのに、わたしだけひとりで怒られて!!右肩は臭いし!」 紬「悪いなって思ってたのよ…謝らなくちゃって……でもその…タイミングがわからなくって…」 申し訳なさそうに落ち込む姿が愛らしくて、怒る気が萎えてしまった。 梓「…いいですよ。ついて行ったわたしも悪いですし」 紬「…ホントにごめんね」 道行く人は誰一人いない、静かな早朝の街を歩く。 ここから下宿先のアパートまで随分と距離があるし、バスもまだ動いていない。 紬「ねぇ、梓ちゃん」 梓「なんですか?」 紬「また機会があったら…こうしてふたりで散歩に付き合ってくれる?」 紬「今度はゲロを吐かないから!」 梓「…」 梓「…いいですよ。でも線路の上はダメですよ。危ないですから」 紬「うん。線路の上は歩かない。約束する」 紬「もちろん吐いたりもしないわ!」 梓「それは当たり前の絶対必要条件です。まだ臭うんですからね…まったくもぅ」 紬「ゼッタイゼッタイ!約束する!」 紬「………小指に、誓って」 梓「…」 紬「…」 梓「…映画、観たんじゃないですか」 紬「…えへへ。ここしか知らないんだけどね」 朝の光に照らされて、ムギ先輩の笑顔がはっきり見えた。 紬「でも、線路の上じゃなくてもいいんだけど、散歩は夜がいいな」 梓「夜に女性だけで歩くのは危ないですよ」 紬「でも、夜ならなんでも話せる気がするの。普段話せないことも。今日話せなかったことも」 梓「…」 梓「…ずっと、好きだったんですか?」 わたしは思い切って唐突に聞いてみた。 たぶん話したかったことも、話せなかったことも、このことだろうと思ったから。 それを聞いたわたしが何か役に立てるかどうかわからなかったけれど、聞かなきゃいけないような気がしたから。 紬「うん。ずっと」 わたしの唐突な質問に、身じろぎもせず先輩は答えた。 でもわたしは、それなのにわたしは、思っていた通りなんて返事をしていいのかわからなくってただ、 黙ったまま隣を歩くことしかできなかった。 相手は誰なんだろう。わたしが知っている人なのだろうか。 「ずっと」と言った以上、たぶんそうなんだろうけれど、これ以上は聞けなかった。 ムギ先輩も何も言わなかった。 しばらくふたり無言のまま。次に口を開いたのは、わたしだった。 梓「先輩」 梓「…わたし、大して役に立てるとは思いませんけど、」 梓「こうやって先輩の隣を歩きながら、」 梓「話を聞くことならできますから」 梓「散歩ならいつだって付き合いますから」 梓「線路には終わりがあります。朝日が昇れば夜はおしまいです」 梓「でも終着駅に着いて線路が終わっちゃっても、」 梓「太陽が昇って夜が終わっちゃっても、」 梓「隣を歩くことならできるんです」 梓「それくらいならできます」 梓「ムギ先輩は、ひとりじゃないです」 紬「…」 梓「…」 紬「…………じゃあ試験前とかレポートの締切前でも付き合ってくれる?」 紬「卒業して離れ離れになっても、わたしが呼んだら駆けつけてくれる?」 梓「そ、それは……」 梓「大丈夫です!わたしは律先輩や唯先輩と違って、前もってきちんとやっておくタイプですから!」 梓「卒業して離れ離れになっても…ムギ先輩がピンチのときならできるだけ急いで駆けつけます!」 紬「…………アリガト」 梓「えっ」 紬「……フフ。ごめんごめん。いいよ。そんな無理なときにはお願いしないから!」 紬「……梓ちゃんってやさしいよね。わたし、とってもうれしい」 そう言って笑うと、ムギ先輩は駆け出した。 紬「あっ!あそこ!銭湯があるよ!」 梓「でもお風呂に入ってもまたこの臭い服を着ると思うと…」 紬「えぇ〜いいじゃない入ろうよ。お金は出すから」 梓「いいですよ。銭湯代くらい出します。そんなことで右肩のことをなかったことにされたらたまったもんじゃないです」 紬「じゃあお風呂上がりのコーヒー牛乳はおごってあげる」 梓「……フルーツ牛乳でお願いします」 紬「りょうかい⭐︎」 梓「あ、でも銭湯なんてこんな時間から開いてますか?」 紬「え〜っと…休日は7時からやってるって!」 梓「それならもうちょっと待つだけですね。今日が日曜で助かりましたね…」 紬「わたし銭湯だいすき!そういえばいっしょにお風呂入るのって久しぶりね」 梓「そうでしたね。寮に住んでた頃はよく一緒に入ってましたけどね」 紬「久しぶりに髪を下ろした梓ちゃん見たいな〜♪」 梓「別に面白くもないでしょう」 紬「そんなことないよ。長い黒髪って素敵じゃない。憧れるわ」 …ムギ先輩が髪を下ろしたわたしに、誰の姿を重ねていたかわかるのは、 もうしばらく先のことだった。 おわり。 戻る
https://w.atwiki.jp/watchvaxxsns/pages/119.html
CASE #109 5回接種済みの女性。2022年9月にSNSを開始した。 Oct 24, 2022 頭痛薬飲んだのに頭痛くて眠れない。絶対明日雨だわ Nov 21, 2022 コロナワクチン4回目副反応痛みより(勿論痛みもある)痒みがきつい。痛みなら痛み止め飲めるけど痒みはどうすれば良いの?とにかくかゆい! Dec 15, 2022 頭痛薬のイブ90錠買ったら1回2錠なのに3錠ずつ分かれるようになっていて地味に不便。リピートはないわ Jun 8 お腹が痛くてチクチクする。さしこみみたいな痛みはよくあるけれど(おい)チクチクはあまりないから変な感じ。胃薬飲んだけど効き目ない💦ロキソニン…は駄目だろうからイブ飲んでみるか?お腹のチクチク痛みネットで調べると胃潰瘍とかアニサキスとかの可能性あり?お刺身は食べてないから胃潰瘍?せめて胃炎であって欲しい😭明日治ってなかったら病院行きたい。休めるかな? Feb 8 病院へ行っていないから確定診断ではないけれどガングリオン出来てるっぽい。押すと涙が出そうな位痛いし動かしても痛い Apr 8 昼間室温26℃で今は17℃。体調崩す訳だわ。寒暖差ありすぎ Apr 9 昨日からの体調不良がなかなか治らない。結局今日も外出できず。だって昨日室温27℃で今日は21℃だよ?朝晩はまだ肌寒いし寒暖差で体調壊すわ Apr 20 おかしい。当分天気は良いはずなのに頭痛がする。気圧では無くて温度差か?薬飲まないと眠れそうにない May 19 今日急に気温が下がったから地味に体調が悪い May 21 つい最近今まで愛用していた虫さされ薬にステロイドが入っていた事を知りびっくり。アンチステロイド(ステロイドは悪と決めつける人)ではないけれど虫さされでステロイドはただの風邪に抗生剤みたいな感じであまりよろしくない気がする May 29 普通に頭痛がひどくて眠れない。薬はもう1日3回飲んでしまったのでこれ以上飲めない。死にそう Jun 9 お腹のチクチク痛みネットで調べると胃潰瘍とかアニサキスとかの可能性あり?お刺身は食べてないから胃潰瘍?せめて胃炎であって欲しい😭明日治ってなかったら病院行きたい。休めるかな? Jun 29 体調悪いとすぐ皮膚に来る💦 Jul 26 喉の痛みは鎮痛剤飲むと明らかに軽くなってあれ?治った?と思ったら薬が切れてまた痛い。これを1日3回繰り返した😭 Aug 3 この時期の頭痛は気圧のせいか風邪なのかクーラー病なのか眼精疲労なのかストレスなのか熱中症なのか本気で分からないからとりあえず薬飲んで寝る Aug 6 今日の頭痛は雨のせいと分かっているから安心。しかし薬2回飲んでも効かない Aug 9 普通なら健康診断は嫌だな引っ掛かったらどうしようと思うのにこれだけ体調が悪いと絶対に何かしら引っ掛かる。そうしたら会社休めるわーい→相当きている Aug 16 頭痛がひどすぎて吐き気も出てきてリアルに明日仕事休むか悩み中。蕁麻疹が出て痒くて眠れない😭タリオン効いてくれ! Aug 17 来週健康診断なのに例のものが来てしまった(絶望) 予定なら10日後なのに💦 Aug 19 熱帯夜で睡眠時間4時間でバービー観に行く! Aug 22 最近目覚めると奥歯が痛い。寝ている間に歯ぎしりしてる? Aug 24 この前受けた健康診断だけど本当にヤバイ時は病院からすぐ検査を受けるように電話が来るらしいので今電話が無いという事はどこか悪くてもそこまで緊急性は無いと思っている。毎年引っ掛かるのは血糖値と肝臓と腎臓ですが😅重要な臓器ばかりじゃー!お酒飲まないのに肝臓の数値が悪い場合はどうすれば良いのかな? Aug 31 ヤバい。久々に日を跨いでの偏頭痛😭どれだけ頭痛薬飲んでも効かないし頭痛くて眠れない💦まだ吐き気がしないだけ耐えられるけれどそろそろ吐き気も出るかな? Sep 2 君たちはどう生きるか観てきた。数日偏頭痛に悩まされて頭痛薬飲んでいたので爆睡してしまった😵💧異世界?へ行ってからの記憶が無い😭 Sep 3 昨日良くなった頭痛が復活してる。原因は雨かな?冷房入れたら頭痛が悪化したからこの頭痛はクーラー病?いやしかしこれから雨が降るのはほぼ間違いないから気圧の関係?いずれにしても頭痛が治らなくて眠れない😭 Sep 8 ここまで職場でコロナが流行っていると私も知らない間になっていたとか?数日間頭痛がひどかったのはもしかしたらもしかして?熱は無かったし喉の痛みや咳もなく純粋に頭痛だけだったけど… Sep 9 健康診断の医師の診察ほど無駄なものはない。真面目に問診票へ日頃気になっている事を記入しても医師の超絶スルーを喰らってしまった。勇気を出して「毎日眠れない」と訴えても「僕もよく眠れませんよ」で流された マックの月見バーガーを食べたい気持ちはずっと持ち続けているのに胃が受け付けてくれず冷や奴とゆず白菜を食す毎日。食卓が白すぎて泣ける。白米・豆腐・白菜のコンボ Sep 11 えーん。健康診断γ-GTP下がったけどHbA1c上がってる!何はともあれ健康診断C判定で要精密検査を逃れられたから明日こそ月見バーガー! Sep 16 普通に頭痛がするけど咳も喉の痛みもないのでクーラー病かな?明日はなにか食材買わないと。冷蔵庫に調味料とペットボトルのお茶しかない💦 Sep 17 やばい。久しぶりに吐き気を伴う頭痛が Sep 19 自治体からコロナワクチン5回目の接種券が来たので上司にお休みの相談をしたら今さら受けても意味ないよとかぶつぶつ言われてイライラ。良いから黙って休ませろ。寝不足で出勤して普通に頭痛と動悸と吐き気がするんですが午前中の仕事だけはしないと帰れない😭 Sep 20 マナーとして洗面台使ったら最後に布巾で水滴を拭くというのがどうしても出来ない私。誰が使ったかもしれない布巾を触ったら手洗いせずにいられないのでまた水浸しになるというジレンマ。なのでビタビタ女と悪口言われても洗面台濡れたまま立ち去っている💦他人の握ったおにぎり食べられないのがデフォルトになりつつあるこの現代社会において誰が触ったかもわからない布巾を触るなんて出来るわけない。そのくせ電車の吊革は掴めちゃう。自分の潔癖基準は自分でも不明 Sep 24 リンパが痛い。体調悪いとすぐ痛くなる。昨夜暑くてガンガン冷房入れて寝て今夜は寒くて布団1枚増やしている。風邪引く訳だ Sep 25 目覚めた時から滅茶苦茶頭痛がする。ようやくリンパの痛みは引いて来た。こんな状態では月見バーガー食べられないので早く元気になって月見バーガー食べたい。洗顔する時に顔がなんかでこぼこしてる💦肌荒れしまくり😭 Sep 25 健康診断前より体重減ってる💦今年の夏は今までにないくらいきつかった証拠💦毎日冷奴とお漬物とお味噌汁だけでしのいだ😭 Sep 27 頭痛がひどくて眠れない。今年の夏はありえない暑さに比例して頭痛の頻度も尋常ではなかった Sep 30 派遣先から頻繁に飲み会のお誘い受けてそれを断るのが嫌で心を病みそう(私の時はコロナ禍で歓迎会をして頂いていない)誘わないのが失礼と思っているならそれは違うから。そういった煩わしい人間関係が嫌で派遣の仕事をしているのも事実だから。毎回会費五千円払って参加したら真面目に生活出来ません。そのお金でお米買うわ。涼しくなったら電気代が下がるからもう少しの我慢。だがそれに比例して灯油代が高くなりいずれにしても白眼むく Oct 3 うう頭が痛い。頭の血管なんて無くなれば良い Oct 8 三連休の一日目の夜に頭痛が😖💥また雨ふるの?とにかく痛い。ひたすら痛い😭頭痛薬飲んで寝たら今の時間まで寝落ち😅しかし鈍痛は残っている。やっぱり雨かな? Oct 8 寒さで腰まで痛い😖💥三連休の為に取っておいたハーゲンダッツ食べられない位には頭痛がする。今週の天気予報を見て絶望した😭 Oct 9 湯冷めしたらしく足が冷えて眠れない Oct 10 口内炎が出来た Oct 11 お友達と会って最近頭痛が頻発するし月のサイクル的な物も狂いがちで疲れやすくやる気が出なくて夜眠れないと愚痴ったらそれは更年期障害だと断言されましたわ😅蕁麻疹は?と聞いたらそれはストレスじゃない?と。なるほど Oct 12 たった数メートル部屋の中を歩くのに障害物を跨ぐ事数回。無駄なことをしてる気がするがそう思うだけで決して片付けない。そしてそのうち足をぶつけて青あざ作る。せめて雑誌だけでも片付けたい願望 Oct 13 いつも病院の近くの調剤薬局で薬を処方してもらっていたけれどポイントがつくドラッグストアへ行ったら毎回のように欠品してるし夕方取りに来て下さいとさらっと言われるので前の調剤薬局へ戻った。大体薬を貰う人はどこかしら体を壊しているのでさらっともう一度来てねはないと思うの(ちなみに今不足している咳の薬ではない) Oct 13 眠りながら寒かったみたいで変な体勢で寝てしまい右肩が痛い😖💥寝違えた!肩痛すぎて藥のんだ。もしかして寝違いではなく四十肩?早退したほうが良いのかなと思うくらい肩が痛い😖 Oct 14 私来週末はコロナワクチン接種5回目なんだけど今の日本で自治体のクーポン券が来る度に律儀に予約して接種する人間はどれくらいいる?と職場で散々バカにされすぎて心折れそうです😭私の職場ではワクチン接触するのは私一人だったので馬鹿にされました。褒めて欲しいわけでもないし誰かに無理に薦める訳ではないので頼むから放っておいて欲しい Oct 14 友人から体の片側だけの痛みなら帯状疱疹かも?と言われてドキドキしている。今のところ皮膚には異常なし💦キャンペーン応募の為に購入したフェイタスが役に立っている。相変わらず右肩痛い😖💥外出する気がおきない Oct 14 近所でずっと騒いでいる人がいてうるせーなーと思ったら花火をしているらしい。早く雨降れ。夜10時はこどもは寝るだろ😡親子で騒ぐなあほ。このお宅本当に五月蝿くてコロナ禍で唯一嬉しかったのがこの家が静かになったことだったのにまた本性現してきた。人の笑い声って関係ない人には本当に騒音なんだわ。100歩譲って夜大人が騒ぐのは許せてもこどもが騒ぐのは許せん→その子の親。女性のキャッキャした笑い声は頭に響くし男性の酔っぱらって出す大声もうざいし何よりこの時間までキーキー騒ぐこどもの声が耐えられない。雨よ降れ!雨で花火の火を消して! Oct 15 年齢層は幅広いですが皆ワクチン接触に消極的ですね。毎回副反応でそれなりに大変なので年休申請でワクチン接種がばれて今時打つ人いるの?となりました💦 Oct 15 この週末一歩も家を出ずに大人しくしていたら右肩の傷みは大分良くなった。ありがとうフェイタスとイブクイック頭痛薬。キャンペーン応募の為に買ったバンテリンとフェイタス両方試してみてもしかしたら相性とかあったのかも知れないけどフェイタスの方が効いた気がする。本当にありがとうフェイタス😊 Oct 16 右利きが右肩(背中に近い)へ湿布貼るのって地味に難しい。職場は私ともう一人以外は全員ノーマスクの人がコロナとインフルエンザと普通の風邪でバタバタ倒れて病欠の嵐。せめてマスクしてくれ(涙) 認めたくないけど喉がやばい感じ。ノーマスクの同僚に移されたなら労災にして欲しい Oct 17 右肩の痛みが大分良くなったので幸せ😊 Oct 18 目薬がこんなに染みるのって目の中どこか傷ついてる?職場の上司がインフルエンザ。昨日までノーマスクで仕事していらしたわ カルビーのかっぱえびせんと天乃屋の歌舞伎揚とポッカサッポロのじっくりコトコトコーンポタージュは何か秘密の成分が入っているのではないかと疑ってしまうほど美味しくていくらでも食べられ(飲め)る ファミマのリッチフラッペが気になるが衛さんと同じくらい不器用な私はファミマの機械を破壊しそうで一度も買ったことがない…リッチフラッペそれは幻の味😂 Oct 21 今日は中途半端な時間にワクチン接種だからどこにも行けない💦 Oct 22 コロナワクチン副反応舐めてました。今までで一番熱が出て頭痛がして注射した所が熱くて痛い😖💥明日休みとって正解。仕事行く気になんてなれない😭今身体中鳥肌状態。寒くて熱い💦歯を食いしばり過ぎて奥歯まで痛い(これは副反応ではない)。 副反応を軽く考えていてポカリスエットもないし簡単に食べられる物もない。私バカなの?パスタあるのにパスタソース賞味期限切れているしお蕎麦あるのにおつゆがない😭。朝昼晩と1日3回解熱剤飲んでも効かない😭今回のコロナワクチン今までで一番副反応が強い💦 Oct 23 コロナワクチンの副反応の熱下がったなと思ってお風呂に入ったらまた熱出た😭明日は出社しなければならないのに💦解熱剤飲んだけど効かない😭頭痛いけどとにかく寝る。今眠れば10時間睡眠! 結局眠れない。熱は微熱まで下がった。コロナワクチン副反応というより軽くコロナにかかった感じ💦 Oct 24 まだ本調子ではないけれど出勤 Oct 25 コロナワクチン注射痕が痒くてかきむしりたい💦 Oct 29 本気で半纏出したくなった。寒い Oct 31 確かに例年より暖かいが裸足だと足が冷えて眠れない💦 Nov 4 私ガチで所得税3万円に満たないワーキングプアなので納税額が減税額より少ない場合はどうなるんだろう… Nov 6 今ものすごく頭が痛い😖💥明日の朝の雨は確定😭 Nov 7 昨日から継続して頭痛が治らないのは今日が滅茶滅茶暑かった為と思いたい。薬効いていないけど寝る Nov 8 来週から寒くなるらしいが灯油の配達来週末なので1週間寒さに耐える💦 Nov 12 灯油配達してもらったら単価高くて白目むいた😱私の記憶が確かなら数年前は配達料込みで60円台だったのが今は120円台😭物価高の範囲越えてる💦 Nov 15 口の中を思いきり噛んでしまって血豆が出来た😭治りかけてきたと思ったらまた噛んだ😭痛い😖💥地味に体調悪くてテレビ観られない。初恋ロマンスも大奥も週末まで我慢💦口の中に血豆や白い口内炎も出来るし顔に吹き出物は出来るしつまり普通に体調が悪い💦頭まで痛くなって来たけれどこれは雨っぽい Nov 16 最近体調が悪いと友人にそれは更年期障害と断言されるけれど頭痛や不眠はともかく口内炎や筋肉痛も更年期障害なの? Nov 21 今日はボスの無茶振りでトイレ行けずに膀胱炎になりかけてる。明日治ってなかったら泌尿器科😭今日ずっとトイレへ行けなくてどたいしても耐えられず行こうとしたらボスが何かブツブツ言っていたからすいません今行かないと多分社会人人生が終わりますと言ってトイレへ駆け込んだ😅察しろや Dec 4 先週の金曜日コロナで1人お休み→月曜日発熱で3人お休み。うわ。午前中2人早退。どう考えてもクラスター。クラスターどころかパンデミック。明日から今無事な社員は可能な限り在宅勤務で私は人身御供として出勤💦多分お昼食べられないしトイレも許可制😱死ぬ。今日ノーマスクで出勤して体調悪くて帰った社員もコロナだったらその空間にいた他のノーマスクの方は全滅かな?と思っている。せめてマスクくらいしようよ。何だったら私の予備あげるわ。 認めたくないけど体温が平熱より1℃高いしリンパが腫れているような気がする(触ると痛い)会社で貰っちゃった?でも潜伏期間半日はありえる?今から風邪薬飲んで寝て明日の朝平熱だったら出社するし微熱以上なら恐らくコロナなので病院直行💦 Dec 5 よし平熱だからコロナではないはず。出勤確定。さてがらがらのオフィスへ出勤!真面目にこれ以上コロナ増えたら会社休業で良くない?それとも本社から応援呼ぶとか? 今昨日午前中で早退した方コロナ陽性と判明😱 どうやら昨日まででコロナ陽性者は頭打ちになったので少人数でまったりお仕事。先週飲み会参加したメンバーはほぼ全滅だったらしい(私は欠席)分かりやすすぎ Dec 6 始業前に掃除の方からこちらの会社コロナ蔓延してるんですよね。会社の上の人から気を付けるよう言われて来ましたと言われて泣きたくなった。まるで危険地帯扱い💦 この状況で忘年会の出欠を取る職場って一体💦人数比で3割コロナ陽性😱 Dec 7 今のコロナ割りと潜伏期間短い割に月曜日出社の方が今発症してる?
https://w.atwiki.jp/asiarai/pages/14.html
「オレは自分が一番キライやから、こーゆー機会を待ってたんじゃ!」 【所属】 足洗邸 【名前】 田村・福太郎 【読み方】 たむら・ふくたろう 【種族】 人間種/ダブルマン 【H.N】 なし 【登場作品】 足洗邸の住人たち。第1巻~第13巻サクラコード第1巻~第5巻 【人物】 足洗邸の住人たち。における主人公。 住人たち。開始時点で28歳の人間種の男性。 7歳の頃に起こった大召喚によって家族を失った災害孤児である。 現在は風景画を描いて暮らしており、それなりに売れているのか文系ギルドからかなり金をもらっているらしく生活に困ることはないようである。 かなり長めの髪を持ち、昔は前髪も顔を隠すほど長かった(サクラコード序盤もその髪型)。 出かけるときなどは帽子をかぶっていることが多い。 物語冒頭で不思議町にある足洗邸の八号室へと入居。 天井からいきなり現れた笠森・仙や狂骨である味野・娯楽等濃い登場人物達の中にあっても対して驚かない謎の人物。 それもそのはずで、彼は子供の頃に起こった「大召喚」で家族を失い、その惨劇の中辟邪の獏が右肩に召喚されダブルマンとなってしまった人間。 分類としては合体対象と共生関係を結んだ「神歩【タンデム】」と呼ばれるタイプ。 召喚された際に獏が惨劇の記憶を吸い取ったことで持ち直し、17歳の時記憶を戻してもらうまでは獏奇に守られつつ普通の人間として学生生活を送っていた。 本人いわく戻してもらった記憶の内容は「こんな捻くれた性格になるには十分」と言わしめるほどひどい内容だったらしく、以来「親しい人の死」を避けるために、一所に定住する事を避け、全て有名な不良物件ばかり9回の引っ越しを行うようになってしまう。 また6回の自殺未遂を起こしており、その末に足洗邸に引っ越してきた。 足洗邸に引っ越してくる以前の福太郎はルート3で見られるが、この時の福太郎は非常に荒れており、多少ぶつかった程度で唾を吐き捨て暴言を吐いたり、風景画を「遺書」として書き上げたあと首をつろうとしてうまく行かず暴れた挙句、 その様子を偶然目撃した光前寺・保由に救われても怒鳴りつける始末。 しかし保由の持論に言い負かされてしまい、後に番外編である「デス・エスケープ←」にて彼女と再会した。 足洗邸に入居してからは濃すぎる同居人達に振り回され比較的落ち着いたようで、馴染みすぎたため引っ越そうかと考えていたようだが、 住人たち。最終巻にてそれは取りやめたようだ。 後にメフィスト・ヘレスの誘いで万魔殿学園の美術教師となる。 第9巻から始まったアイムの暴走を止めるべく、自分をかばって重傷を負ったオセに頼みクローセルの軛を解除できるサタナキアに変身しようとしたが、 オセが自称するほどの不調だったため変身しようとしたサタナキアと魂のみが入れ替わってしまう。 その後元の体に戻ることができたが、右肩の獏がサタナキアの魔力を吸収したことで暴走を始めそれを止めるためにアイムから取り返した生玉を使うが、 それが棒状のものへと変化し夢想実現・イ萬念筆となり、以後その所有者となる。 そのコピー如意機には「夢想実現」とあるように、対象を文字情報として分解し取得、キャンバスとなる物体に情報を書き込むことでそれを具現化すると言った超能力が扱えるようになった。 本編より未来を描いたデス・エスケープ←では結界を貼ったり、人間の記憶を吸い取り消去するといった応用を使えるようになっている。 絵かきであるが人物画はあまり好いておらず、書くのは専ら風景画。絵を描くときは、黒縁の眼鏡をかける場合がある。 社会保障ナンバーはとりあえず中央を受け入れた「手持ち」。 元来、知りたがり屋な性格で、意思疎通できる相手なら、妖怪だろうが普通に打ち解けられる。 なお自分が嫌いらしく、上記のセリフにも現われているが殴れる機会を待っていたなど根暗な一面も見せる。 なお「1番キライなモノは?」とメフィストに問われた時に答えたのは「アスファルトで頭ケズられた黄色の首なしキン消し」。……自分は? 愛煙家であり、JOKERを吸っている。 水木・茂や伊藤・潤二などの作品を好み、妖怪関係の知識に非常に詳しい。 佐用都比賣命に一時期憑依された影響で、ネガティブな思考のままだと死に至る呪いを受けているが、だが彼は義鷹に告げられた「もって半年」という嘘の方を信じている状態。 それを聞いた彼は「やっと死ねるんか」と涙を流した。 なお、一巻の冒頭や帯では誰かに向けて手紙を書いている様子が見られるが、初回限定版特典の小冊子によると故郷にいた祖父母に当てた文面とされる。 だが大召喚において彼以外の家族は全て死亡しているため、宛先不明で出した手紙は全て戻ってきていた。 大召喚の際に何があったのかは情報が断片的すぎてよくわかっていない。 名前に関しても何か悲しい記憶があったようだが、合体した獏が食べてしまったため思い出せなかった。 これも戻してもらえたんだろうか? アイム暴走事件も解決し、万魔殿学園に復学したお仙の追求から逃げるためたまたま荷台が開いていたトラックに逃げ込むが、 それは桜石姉妹の運転する九州行きのトラックであり、そのまま荷台に閉じ込められ行方不明(笑)となる。 そしてトラックに密航してから住人たち。最終話で足洗邸に戻ってくるまでを描いた「サクラコード」ではフラワーシスターズの旅に同行しつつ、吾田・石長から持っている如意機を狙われているとゆう奇妙な珍道中を繰り広げている。 正式には狙っているのは石長の後ろにいる金屋子なのだが本人はそれに気がついていない。 推定瓊瓊杵命からも如意機とみなされて夢想実現・イ萬念筆を取られかけるもコピーであることがわかったため返却された。 が、福太郎がが如意機のコピーを持つ=原本を持つ何者かと交流があることを見抜かれ、 木花咲耶姫の魂と融合した吾田・鹿葦津と共に監視されている状態。 住人たち。最終巻後の話であるため、コピー如意機の扱いも成熟しており、時間差で書き込んだものを具現化できるようになっている。 住人たち。最終巻では旅先で如意機を使ったことで居場所を義鷹に特定され彼とともに帰ってきているため、旅の終着点がどこかは今のところ不明である。 サクラコードは現在5巻まで出ているが、旅先で出会った万魔殿学園の天牛・胡麻斑に整えてもらった髪型が住人たち。最終話で帰ってきたときのもの、服装、本人たちは気づいていないが義鷹が近くにいる、ということから旅の終焉は近い、のかもしれない。 サクラコードも完結したが駆け足気味だったため、義鷹との合流シーンは見られなかった。 住人たち。の数年前を描いたルート3では2巻に過去の彼が登場している他、同巻ラストにて赤マントにとりつかれた結果赤マントの怪人に成り果ててしまっていた。 赤マントが宿主を取り替えたため解放されたようだが、その後どうなったのかは不明。 もしかするとそういった経験も踏まえて性格がネジ曲がっていったのかもしれない。
https://w.atwiki.jp/seadra-library/pages/278.html
魂樹の矢の汚れは、乾いて固まったジュデッカの血によるものだった。 ブラッドエレメンタルはみる茶のシルフを食い破り、その右肩へと矢を突き立てる。 「…む…う」 みる茶が呻いて1歩下がる。その足元に右肩から滴った血が落ちる。 ブラッドエレメンタルは矢が命中すると同時に消失していた。 どうやら宿主と遠く離れている今の状態では長く現界できないようだ。 「ジュデッカ…いつの間に…」 魂樹が弓を下ろして、今は遠く離れた場所にいる黒髪のエルフの顔を思い出す。 「本当に、油断も隙もないんだから」 小さく苦笑して、再びみる茶へ向き直る魂樹。 みる茶は右肩の矢を掴むと無造作に引き抜いた。 「油断したね。まさかここで自分以外に『古精霊』を使役する者に出会おうとはね…」 引き抜いた矢を手の中でベキッとへし折るみる茶。 「いいかい、こうして1本の矢は容易く折れてしまうが…」 キョロキョロと周囲を見回すみる茶。 そして改めて魂樹を見る。 「ごめん…新しいの3本欲しいんだけど」 「あげません!!!」 何かを言おうとしたらしいみる茶に魂樹が叫ぶ。 「折角いい話しようとしたのに…」 やれやれ、と肩を竦めて首を横に振るとみる茶はスッと瞳を細めて2人を見た。 「では、今度は私の古精霊をお目にかけるとしようかな」 そしてみる茶は自身の精霊力を全力で解放した。 おでんがピクリと顔を上げて周囲を見る。 「…ヌヌ、これは…」 そしてドサッと足元に無造作に掴んでいたウィリアムを投げ捨てた。 ズズズズズ、と低く島が鳴動している。 「みる茶め、あれをやるつもりか…。ここにいたのでは我らにも当たるかもしれんな」 おでんが足元に作ったつゆ溜まりの中へ沈んで消えていく。 ブリュンヒルデも立ち去ろうと飛翔するために両足に魔力を集中し、そしてその動きが止まった。 「…ウィリ…アム…」 傷だらけのルクシオンが立ち上がろうとしていた。 彼女の目には目の前に転がされたウィリアムの、両目の無残な傷口が映っていた。 「うぁ…ああああ…・!!!!」 血を吐く様な慟哭がその喉から迸る。 「ゆ、ゆる…許さ…ない…!!!!!!!!」 全身の傷口から激しく出血しながらも、震えながらルクが立ち上がる。 次の瞬間、彼女を中心に爆発的な魔力が突風の様に周囲を走った。 「…そんな…」 ブリュンヒルデが目を見開く。 ユニオン本部、時の部屋。 円卓に着いて居眠りをしていたエウロペアがふいに目を覚ます。 その場の他のラウンドテーブルメンバーは何も気付かない、彼女だけに感じたある感覚が意識を覚醒させたのだ。 「これは…」 「どうしました?」 隣のピョートルが不思議そうにエウロペアの顔を見ている。 「懐かしい気配だ…」 そう言うとエウロペアは斜め上を向いて瞳を閉じて口元に笑みを浮かべた。 赤く輝く双眸で自分を睨みつけているルクに、ブリュンヒルデが初めて微かに笑みを見せた。 「…少し訂正。丸っきり無駄でもなかった」 飛び立つための魔力を前方への跳躍へ使って、ブリュンヒルデがルクへ襲い掛かる。 鋼鉄を紙の様に引き裂くブリュンヒルデの唯一にして究極の武装…両手のオリハルコンの爪を振りかざして。 一瞬にして両者の距離は0になった。 そして、ギィィィン!!!!と甲高い音が周囲に響き渡る。 ブリュンヒルデの爪をルクが手にしたグングニールで受けたのだ。 互いの武器で押し合う両者。 「ここから…どうするの…」 ギリギリと両手の爪に力を込めながらブリュンヒルデが呟く様に言う。 「…くっ…うう…」 ルクの口から苦悶の呻き声が漏れる。 「只こうしているだけでも、あなたは確実に死に近付いていってる…」 ブリュンヒルデが更に腕に力を込めた。 ルクが微かに押され始める。彼女の全身の傷口から新しい血が噴き出す。 ビシッとルクの構えるグングニールにヒビが入った。 …折られる。 直感的にルクはそう感じた。 そして、ルクは武器を捨てた。ブリュンヒルデが槍を折る瞬間を巧みに誘導し、その身を引き寄せて脇へと流した。 もう両腕は上がらない。 だから、彼女は渾身の力を込めて迫るブリュンヒルデの額に自らの額をぶつけ合わせた。 重なり合う両者の影。 その影を七色の閃光が包んだ。 上空から七色の光の帯が真っ直ぐに島を貫く。 轟音を立てて岩肌が切断され、地面が開く。 魂樹とELHは必死にその場から飛び退いた。 引き裂かれた足元の岩場に海水が流れ込み、飛沫を上げる。 (上から…!!!) 魂樹が上空を見上げ、そして絶句した。 空に美しい七色の光のカーテンがかかっている。 「極光精霊(オーロラエレメンタル)!!!!!」 「そうだよ。私の使役する古精霊だ。オーロラと言えば極点、極点と言えばパンダ、だからパンダっぽい私がオーロラの精霊を使役するのはある意味天の摂理と言える」 みる茶が悠然と胸を反らせた。 その説明にELHがゴクリと喉を鳴らした。 「…な、なるほど…!!!」 「納得しないで!! 言ってる事色々おかしいですから!!!」 感心しているELHに魂樹が必死に叫んだ。 「…おかしくないもん」 みる茶がぷーっと頬を膨らませた。 「ど、どうする…!? また拗ねてしまったぞ!!!」 オロオロとELHが魂樹の方を見て言った。 「何でさっきからあの人にはそんな弱腰なんですか!!!」 魂樹が困り果てた様子で叫ぶ。 「いや、彼に対してどうこうというのではなくてだな。やっぱり脱げないとこう上がってくるものも上がってこないのだ」 うーむ…と難しい顔をしてELHが唸った。 「おかしくないもん…極光斬神剣(バルムンク)!!!」 叫ぶみる茶が右手を頭上へ上げた。 空の上のオーロラがキラキラと輝く。 「ELHさん!! またあれが来…」 ズアッ!!!!と、周囲を巨大な七色の光の帯が薙いだ。 極光精霊(オーロラエレメンタル)とは、単体では長剣の形状をした七色の光の精霊である。 それが上空に何千と集合して光のカーテンを形成しているのだ。 みる茶の合図でその一部が集合して地上に降り注ぎ、全てを焼き切るのが必殺の極光斬神剣(バルムンク)である。 再び島の一部が切断され、その余波は荒れ狂う波となって周辺の海域にまで及んだ。 カマナの街からは住民や旅客が不安そうに鳴動する島と荒れる海を見ていた。 辛うじて今度の一撃も2人は回避している。 ハァハァと荒い息をつきながらELHがガクッと片膝を地に突いた。 「おのれ…やはり脱げぬとなると…」 「だから、脱げばいいじゃないですかって…」 焦燥感を漂わせて魂樹が言う。 触れただけで消失してしまうような恐ろしい精霊魔術を紙一重でやり過ごしている事で、大分心身ともに消耗してしまっている。 「いやそうもいくまい。御主とて貴奴に禁止されて精霊を使っておらぬのに、拙者だけが脱ぐわけにはいかぬ」 「え…」 ELHの言葉に魂樹がポカーンと口を開けた。 「わ、私は別に彼に言われてそれに従ってるわけじゃありません!!! 呼んでも彼が消しちゃうだけで!!!! 呼べるなら呼んでます!!!!!!」 「え、そうなの!!!???」 さっきの話は全然わかってなかったらしい。 んがー、と今度はELHが口を大きく開けた。 「ならば…!!!」 ザン!!!と両足を開いて立ち、ELHが再び着物の襟に手をかけた。 「天陽よ…御照覧あれ!!!!」 バサッ!!!と着物と袴を一息に脱ぎ捨てたELHが褌姿になった。 「うわぁ…」 「うわぁ…」 魂樹とみる茶がシリアスに渋い顔をした。 「見苦しいなぁ…優先的に始末しよう…」 スッとみる茶が横に右手を払うと、彼の周囲にくるくると回転する数本の七色の光の剣が現れた。 対するELHは無手のまま構えている。 「そう上手くはいかぬぞ。この場での御主の優位は既に失われておる!!!」 叫ぶとELHが自らの着用しているものとは別の褌を取り出して両手でバサッと広げた。 「褌転移ワープ召還!!!!!!」 ぶわっと広げた褌を横に払うELH。 するとそこに何者かの姿が現れた。 豪華な木製の椅子に座り、首元にナプキンを着けてナイフとフォークを手にしたブロンドの少女。 …それはエトワール・D・ロードリアスだった。 「いっただっきまー…」 笑顔の彼女の眼前には褌姿のELHの股間があった。 笑顔のままエトワールの表情が凍りつく。 「…いただかねえよ!!!!!!!!!」 ドスッ!!!!と渾身のエトワールの拳がELHの股間に突き刺さる。 「男坂!!!!!!!!!」 叫んで悶絶したELHが後ろに倒れた。 第4話 2← →第4話 4