約 28,788 件
https://w.atwiki.jp/theurgy/pages/483.html
悪竜騎士と黄金剣姫-04- written by LINSTANT0000 注意、これは設定が固まる前の創作物です。まともな剣術描写はほとんどないので、期待しないでほしい。 また、この作品に登場するテウルゴスは特別な訓練を受けています。絶対にまねしないで下さい。死にます。 * 星々を従える真白き夜の女王が、大地をその冷徹な輝きで照らしている。 月の青白い光に染まる荒れ地にて、剣を構える二つの巨大な影が対峙していた。 巨大な宝石をはめ込んだ黄金柄に黒赤の分厚く長い剣身を取り付けた騎士剣を、極限まで剣先を下げた愚者の構えで握る、黒金の竜鎧を纏った異形の黒騎士。 対するは黄金柄に白乳色の剣身をはめ込んだ、一目で宝剣と解る細身の長剣を雄牛の構えで握る、純白の鎧を月明かりに輝かせた白き騎士。 さながら悪竜を討ち倒す英雄譚の如き場面であった。しかし、その様相は常の物語とは異なっていた。 英雄足らんとする白き騎士は、各所から黒いオイルを血のように流し、その剣先はわずかに震えていた。 打ち倒されるべき悪竜はその総身に刻まれた灼血文様を、憤怒に燃える紅蓮竜眼を、胸に埋め込まれた陽光竜玉を輝かせ、空間を焼き払う膨大な熱量を陽炎として纏っていた。 立ち姿のみでも、その差は歴然。もはや白き騎士に成す術などなく、ただ悪竜の爪牙によって打ち砕かれ敗北を喫する事は明白だった。 「加護を寄越せ!我が愛しき三頭魔竜!」 ≪我が加護を受け取りなさい!我が愛しき竜討騎士!≫ 異形の竜騎士はその咢を開き、喉奥に仕込まれた強大な肺(タービン)によって大気を己の内に取り込んだ。甲高い竜声と共に取り込まれた膨大な空気は灼熱の竜玉(リアクター)によってプラズマ化され、背の竜翼から放出される。 爆発的な推力が生み出され、雷鳴の如き咆哮と同時にその巨体を前に送り出す。 「誇り高き我が父祖よ!いと高き御坐に在られる主よ!どうか私に竜狩りの力を!」 ≪父祖より伝わる宝剣に御使いの加護あれ。悪しき竜を討つために主はその力を汝に与えた。≫ 白き騎士もまた各所のスリットから大気を取り込み、青白い炎を背から噴き出した。はためくマントの如き噴射炎は戦士の咆哮を思わせる爆音を響かせ、絶大な推力によって白騎士を前に押し出す。 魂(リアクター)より湧き上がる聖気(エネルギー)がその身を伝い、手の宝剣から大気を焼く雷光が放出される。 瞬く間に消えていく彼我の距離。 振るわれる無数の斬線。互いの斬撃が斬撃を打ち、弾き、次の攻撃の一手とする。幾度もの攻防そのものが牽制であり、本命の一撃であった。一撃一撃に対する無数の回答の連続。一手でも損ずれば、数手先に不可避の敗着が来るだろう極限の交錯。 それでも二人は止まることも逡巡することもなく常に最高の一撃を送りあった。 近づいては離れ、剣と剣がぶつかり合うたびに閃光と火花が剣劇を彩り、鋼と鋼の打ち合いこすれる音が荒々しい戦劇音曲を奏でる。 黒騎士の剛剣と白騎士の柔剣。 全く相反するはずの二つの剣は、この時だけ重なり合っていた。 しかし永遠に続くかのごとく思われた剣舞にも、終わりがやってくる。 幾度目かの仕切り直しの後、正面から突撃して振るう剣戟。だが、これまでとは違う点があった。 「その位置から届くものか!」 黒騎士の操り手の言う通り、白騎士は半歩早く右足を地面に落とし、突きを繰り出していた。そのまま突き込めば伸び切った切っ先が黒騎士に届くことはなく、返す刃で打ち取られるだろう。悪竜騎士はわずかな落胆と共に剣を回し、左袈裟で勝負を決める構えを取ろうとした。 「穿ち貫け!真白き鋭角!」 ≪一角獣・伸長機構起動!≫ だが、それこそ姫騎士が願う展開であった。姫騎士の叫びと共に、護拳に仕込まれたコンデンサーから白乳色の剣身に雷光が走る。瞬く間に細身の長剣から刺突剣へと変形し、再びの強烈な雷光と共にその伸長が止まる。 超高速度電流性形状記憶合金の瞬間的な変形が、雷瞬の間に黒騎士の長剣よりも長いリーチを生み出した。 「バカな!剣身が、伸びるだと!?」 決して届かぬはずの位置から放たれた突き。だが剣身が伸びる事でその鋭鋒は黒騎士に届く一撃となった。その差は、構えを変えた黒騎士にとって致命的なものだった。 ≪させるものですか!≫ しかし黒騎士に加護を与える三頭魔竜もさるもの。踏み込んだ左足を軸にとっさに各部のスラスターをマイクロ秒単位、加圧プラズマをナノグラムオーダーで制御する。 剣を左袈裟構えに右半身を押し出す動き。着弾の瞬間、右足で地面をとらえる。迫りくる切っ先を突き出した右肩の装甲で受け流し、頬あてで逸らしていく。 肩と頬あてから大量の火花を上げさせ、黒騎士の表面装甲を削り飛ばす鋭利な切っ先。 しかし、決して深くない傷を刻み込んだだけに終わり、そのエネルギーは虚空に向かってしまう。 刺突を上に弾き飛ばした黒騎士の姿勢は、右半身が後ろに向かうベクトルを得て大きく崩れるも、それまでに得ていた推進力と灼熱した長剣に乗せた破壊力は、左半身を押し出すように体を回した。 長剣は左袈裟の軌道を描き、そのまま白騎士を襲う。 「その斬線!見切っています!」 ≪最大出力!≫ 白騎士は逸らされた突きの運動エネルギーに逆らうことなく前進し、右足を踏み切ることでバレルロールするように、体ごと加速した左の裏拳で振り下ろされる剣の腹をとらえた。 膨大な衝撃を側面から受け、限界になっていた黒騎士のマニピュレーターから長剣が吹き飛ばされかける。 勢いに任せて前進していた二騎が、交差する。 互いの一撃が無効化された二騎は、そのまま駆け抜けて距離を取った。崩れ切った姿勢から無茶な反撃と防御を繰り出した二騎に追撃など不可能だった。 ごくわずかな瞬間に交差した攻防は互いの機体に膨大な負荷を与えただけで終わる。 黒騎士のマニピュレーターはもはや剣を握り込むことすら困難であったし、白騎士の脚部は無茶な挙動によって分解寸前であった。 また、過剰出力を吐き出した二騎のジェネレーターは沈黙し、スラスターは爆発寸前になっていた。もはや互いの機体のもつ運動性能のみで戦わざるを得ない。 対峙する二騎は、再び剣を構えてにらみ合う。 「正真正銘、最後の一撃だ。」 「行きます!」 合図の一つもなく、まったく同じタイミングで駆け出す二騎。足音は同一。互いに全くずれはなく、繰り出す一撃もまたコクピット狙いの右刺突。 「「はあああああああ!!!!!!!!」」 そして、まったく同じタイミングで最後の一歩を踏み出す瞬間。 二騎を照らしていた月光が陰る。 「戯けどもめ。」 ≪貴族も、平民も、皆聖なる王権にひれ伏すがいい!≫ 「「!?」」 爆発する殺気。 二騎は鏡写しのように踏み込もうとした右足を軸に背中合わせになる。衝突による衝撃が二人を掻きまわすが、それにも構わず彼らは恐怖を振り払うがごとく剣をクロスさせるように振り上げた。 剣を掲げ、天を見上げる二騎のセンサーが捉えたのは、月を背に黒の布を脱ぎ捨てようとする黒と黄に塗り上げられた鷲頭の騎士。 そしてその手に握る"聖剣"にまとわりつく紫電の雷霆。 あってはならない存在だった。高性能機二機のセンサーを欺瞞してのけるなど。いかなる高性能ステルスか。 何よりそのカラーリング、その手に握る刃。世界にたった一機しか存在しないはずのその姿。 今この時、この場所にいるはずのない怪物。 だがその怪物が、今この瞬間確かに存在し、二人の勝負を打ち砕く。 天より落ち下る雷撃のごとき雷速の極剣は二振りの刃を弾き飛ばし、その瞬間爆轟と共に解放された大電撃が二騎を打ち据える。 並のテウルギアであれば搭乗者ごと破壊するほどの大電流。だが圧倒的な防御力と安全装備によって、黒騎士も白騎士もその身と引き換えに己が主と従者を守り切った。 ほぼ全機能が破壊され、わずかに生きている通信と外部モニターの一部が二騎のわきに降り立った鷲頭の騎士をとらえる。 「良く反応したな小僧。少しは腕を上げたか。」 ≪姫もよくぞ動いた。以前であれば切り伏せられていたであろうな。≫ 大地に雷剣を突き立てる鷲頭の騎士。死にかけのモニターに映るのは、白髪の矍鑠とした老人と三種の王権が置かれた玉座。 その姿に、二人のパイロットは血反吐を吐きながら叫びを上げる。 存在してはいけない存在へと。 なぜお前たちがここにいるのだと。 「ふ、ざ、けんな爺、なんで、てめぇが、ここにいやがる!」 「そ、うです、よ、フランツ、おじい様!」 大剣聖(グローセ・フェヒクンストマイスター)、要塞殺し(フェストストゥートン)、決闘騎士(カンプフリッター)と呼ばれた時代遅れの怪物。 ハプスブルク=ロートリンゲン家先々代当主にして最強の傭兵と名高い傭兵王。 フランツ・ヨーゼフ・カール・アントン・フォン・ハプスブルク=ロートリンゲンその人と、その愛騎帝冠領(クローンラント)へ。 勝負をぶち壊された負け犬が二匹、苦渋の滲む遠吠えを上げた。
https://w.atwiki.jp/3594br/pages/115.html
259 名前:虞翻と夏侯覇 1/4 投稿日:2006/07/19(水) 22 29 18 虞翻は荊州の道を歩いていた。 その道は左右を100メートル半ほどの崖に挟まれた谷間の道で、幅は5~8メートルだが、 その両脇には少し小柄な男性の肩くらいの背の茂みがあるため、実際にまともに歩けるのは石畳で舗装された、人二人が詰めて並び歩けるくらいの範囲しかない。 だが、隠れ歩くには茂みの方がいいであろう。 なので虞翻は右方の茂みの中に身を落としつつ、慎重に辺りを見回しながら移動していた。 最初は驚異のカードの数々に喜々として馬鹿騒ぎしていたのだが、しばらくして彼はいくらか冷静になっていた。 いくらカードが凄かろうと、後ろから撃たれてしまえば、まったくもって意味をなさない。 そう思えば馬鹿騒ぎしていた自分が恥ずかしくなった。あそこで銃とやらを持った誰かに気がつかれ、忍び寄られて撃たれれば全てがお終いだった。 隙を見せたら負けだ……しかし一人でいれば隙が多い……ちと揚州へ行って仲間を捜し、最後に裏切ることにしよう。 というわけで虞翻はこの道を進んでいたわけだが、 ―――しかしどうも、誰かに視られている気がする。 後ろを振り向く。誰もいない。耳をすます。物音は聞こえない。拾った小石をいくつか茂みに投げる。反応なし。 が、視られている感じはぬぐい去れない。 その後も虞翻は歩いては止まり、止まっては石を投げ、石を投げては歩いた。 その様子を、崖上の夏侯覇はほくそ笑みながら見ていた。 なんと馬鹿なヤツだろう。崖の上の危険性にも気付かないなど。 まあ、あの男は文官風だ。最前線では戦わない文官に、このような危険を知らないのも無理はない。 その危険とは、戦場においてはだいたいが落石か矢雨だが、今夏侯覇が持っているのは狙撃銃だった。 その茂みの中じゃあ、後ろからは見えずとも上からじゃよく見えるぜ。 よし、あいつが標的だ。俺のドラグノフの、最初の標的だ。 スコープの標準に標的の頭頂部を会わせ、夏侯覇は引き金を引いた。 「あ、カード落とした」 ひらひらと茂みの中を舞いながら、カードは地面へ落ちていく。 そのカードは、ブラック・マジシャンという、真っ黒な衣と頭巾を被った妖術使いの絵が描かれているものだった。 虞翻は慌てて落ちていくカードを取ろうと前屈みにしゃがむと、途端に、空から銃声が聞こえた。 260 名前:虞翻と夏侯覇 2/4 投稿日:2006/07/19(水) 22 30 31 その銃声が発されると同時に、上から鋭い何かが右足太股をかすめていったのを虞翻は感じた。 「なっ!?」 反射的に上を見上げる。下から見える崖岸に、何か細長い物を持って立っている人の影が見えた。 逆光のために見えづらいが、間違いなくあれが狙撃者であろう。 虞翻は落としたカードは諦めることにして、そのまま走り始めた。 真っ直ぐ全速力、時々左右にずれる。茂みのせいで走りにくいが、中央の舗装された道では軌道が読まれやすい。 茂みの中に完全に隠れて移動するという手もあったが、そのためには体勢をほとんど這うくらいにまで低くする必要があり、遅い。 自分が隠れた時、敵が素早くその隠れた位置付近に撃ち込めば、当たってしまうだろう。 虞翻の判断は正しかった。遙か上方からは移動する標的はやはり狙いにくいらしく、銃声が二発なったが、後方の草葉を散らせるだけにすんだ。 「さて………」 虞翻は残り四枚のカードの内、青眼の白竜という物を取り出した。 (出でよ、青眼の白竜!) 青眼の白竜。虞翻が見るにその絵は竜ではなく白い巨大トカゲのような怪物だが、ともかく、虞翻は心の内で念じた。 しかし、何も起こらなかった。ただ銃声が二回聞こえ、一発は虞翻の右肩を貫いた。右手で持っていた青眼の白竜のカードが落ちる。 思わぬ痛みと衝撃に、虞翻は倒れかけたが、ここで倒れても格好の標的になるだけである。踏ん張り、何とか走り続けた。 「がっ……! 糞っ、何で出ない!」 虞翻は右肩の痛みと右腕を流れる生暖かく不愉快な感触に耐えながらも、思考した。 思い当たった結論は、おそらく、声に出さなかったからということだった。 虞翻は左手で、ブラック・マジシャン・ガールのカードを取り出す。 絵は最初に落としたブラック・マジシャンと同じ格好をした小娘で、そのブラック・マジシャンがいれば強くなれるようだったが、ともかく、虞翻は叫んだ。 「出でよ、ブラック・マジシャン・ガール!」 しかし当然、妖術使いの小娘は現れない。銃声が鳴り、弾丸がブラック・マジシャン・ガールのカードに穴を空けた。 「な、なんでだぁぁああ!!」 虞翻はわけもわからず、走り続けた。 再び銃声がなり、弾丸が虞翻の頬を削った。 261 名前:虞翻と夏侯覇 3/5 投稿日:2006/07/19(水) 22 35 38 標的が何やら叫んでいた。悲鳴とは違う種類の声だが、それでも十分恐怖と焦りは感じ取れた。 そうだ、喚け、騒げ、藻掻け、そして死ね。 引き金を引く。乾いた音と呼応するかのように、標的がばったりと茂みの中へ倒れ隠れた。 同時に、標的が持っていたザックが前方中空に浮かんだ。倒れた拍子に、ザックが勢いよく腕から抜けたのだろう。そのうちザックも前方の茂みへ消える。 よし、もう何発か……標的の倒れた付近へ立て続けに撃った。五発、六発、七発、八発…… 銃声が止んでしばらくしても、もう茂みの中から出てくる者はいなかった。 少し物足りない気がしたが、いい訓練にはなった。さて、次の標的探しにでも――― 「はぁ」 虞翻は茂みの中でため息を付いていた。まさかこんな何の役にも立たないエセ物を掴ませるとは、主催者も何を考えているのか。 さて、もう敵は行ったか? まあ万が一ことを考え、もうしばらく隠れていよう。 カードは迷った末、取っておくことにした。サンダーストームと死者蘇生。相手に信じ込ませることさえできれば、脅しや取引には使える。 ……いい加減、敵は行ったか? 茂みの中から、少し顔を除かせた。もう敵の影は見当たらない。 「はぁ……」 立ち上がりながら先程より深いため息を付いた。自分は結局、偽物の宝物に舞い踊っていた愚者に過ぎなかったのだ。 自分がこうして生き残れたのも、単なる運に過ぎない。 銃声が鳴り、その弾丸が虞翻の頬を削り抜けたちょうどその時、虞翻は草に足を取られ、転んだ。 転びながらも虞翻は考えた。敵に自分を、死んだと思いこませて撤退させることはできないか? 視界の左端に、石畳の道が見えた。あそこを横切り、左側の茂みに隠れれば――― 虞翻は倒れながらも、前方上空へザックを放り投げた。なるべく高く、遠くへ。 262 名前:虞翻と夏侯覇 4/5 投稿日:2006/07/19(水) 22 36 38 そのまま茂みの中へ倒れるも、倒れきる直前、地面に足と手を付けて胴体を浮かばせることに成功した。 そのまま手と足をバネに、虞翻は左へ飛び跳ねた。飛び跳ねたといってもごく低空だが、地面についた後も勢いを殺さず転がり続けた。 右側の茂みを抜ける直前になって、虞翻は両足を着いていったん止まり、再び左へ跳ねた。 そうして空中で狭い石畳の道を横切り、左側の茂みへ落ちた。直後にザックが落ちる音がし、その少し後に何発もの銃声が鳴り渡った。 いずれも右側の茂みにしか弾丸は落ちなかった。 様には空中のザックに敵の注目をそらせ、その間に石畳の道を横切ったのだ。 視界にちらと移る影に気付かれたなら、ザックなどに気を留めないようなら、まず虞翻は死んでいた。 敵がよほど注意深く、右側の茂みだけではなく左側にも撃っていたらなら、虞翻は死んでいた。 瞬時に策を思いついたのは虞翻の機知だが、その策には博打要素が多分に入っていた。 博打嫌いな虞翻にとっては極めて不愉快な策だった。もう二度と、こんな策は使わない。 「さて、と」 敵が戻ってくるかもしれない可能性を考慮して、虞翻は石畳の道を急いで走っていった。揚州には使える奴がいるといいが……… ―――誰だ、こいつは 標的を殺し終え、次の標的を探そうと崖岸から振り返ると、夏侯覇から8メートルほどか、その大男は立っていた。 おおよそ夏侯覇が今まで見てきた猛者の誰よりも、その男は勝っていた。 それは屈強な体であり、屈強な体からにじみ出る威圧感であり、殺気だった。 右手に青龍が刻まれている、大きな偃月刀を携え、夏侯覇を見据えている。 その瞳には狂気が宿っているように見えた、しかしよく見れば、それは狂気なのではない。 この男は狂っているのではなく、正常なのだ。ごく正常の状態で、俺を殺そうとしている。 「あんたが誰だか知らんが―――」 男の目がピクッと動いた、 「―――俺が持っているのは銃だ。献帝の護衛が使っていた、あの武器だ。比べてあんたは接近用武器。距離から考えるに、俺の方が有利だ。 あんたは俺を殺そうとしてるようだが、悪いことは言わない、やめておいた方がいい」 知らず夏侯覇は、戦いを避ける方向へ話を持っていっていた。本当に有利なら、即座に撃てばいい。それはわかっているのだが、男の威圧感に完全に呑まれていた。 263 名前:虞翻と夏侯覇 5/5 投稿日:2006/07/19(水) 22 37 44 「それだけか」 男が呟き、偃月刀を構えた。殺気がますます濃くなり、夏侯覇の背には冷や汗が流れていた。 やられる―――ヤらなきゃ、ヤられる。 恐怖が夏侯覇を駆り立て、指に引き金を引かせた。銃声とともに弾丸が飛び出す。が、弾丸の軌道に、すでに男はいなかった。なんだ、どこだ!? 見失ったのは一瞬で、視界の左よりに男はいた。しかし、すでに遅すぎた。夏侯覇はもはや、男の攻撃範囲の中に入っていた。 ―――なんだこいつは―――なんなんだ――― 男は偃月刀を振り、夏侯覇は事切れた。間をおいて、夏侯覇の首は胴体からずり落ち、崖下へ落ちていった。 男、呂布は残った胴体から銃を取り上げると、胴体はバランスを崩し、首を追うようにまた崖下へ落ちた。 呂布は崖下を見下げる。石畳の道を何者かが走っていたが、呂布の視界からはもう消えかけていた。 しかし、荊州には人がいなかった。まだこの雑魚一人だ。 あの男は東へ向かっているのか? 東には、骨のある奴も少しはいるかもしれんな。 @虞翻【遊戯王カード(2枚)】 現在地は荊州。揚州へ向かっています。 @呂布【関羽の青龍偃月刀、ドラグノフ・スナイパーライフル】 ※現在地は荊州。東へ向かいます。 【夏侯覇 死亡確認】 264 名前:虞翻と夏侯覇 訂正 投稿日:2006/07/19(水) 22 42 47 すみません、 263訂正です @虞翻[右肩被弾、頬軽傷]【遊戯王カード(2枚)】 現在地は荊州。揚州へ向かっています。 @呂布【関羽の青龍偃月刀、ドラグノフ・スナイパーライフル】 ※現在地は荊州。東へ向かいます。 【夏侯覇 死亡確認】
https://w.atwiki.jp/alternativemind/pages/412.html
ルビコン解放戦線の最重要防衛拠点―――通称、壁。交通の要衝に鎮座するこの大要塞は、何度も激戦の舞台となっている。 あまりにも戦闘の場として防衛側が有利であるにもかかわらず、何度も戦場となるのはこの土地がそれだけ避けて通れない位置にあるということでもある。 再稼働を開始したBAWS第2工廠が程近いこともある他、洋上のグリッドもある。どちらもルビコン解放戦線の身内であり、俗な言い方をすればお得意様だ。補給拠点が背後に控える要塞は何時だって堅い。 重装機動砲台ジャガーノートを擁しながら一人の独立傭兵とヴェスパーACに≪壁越え≫された過去もあり、今ここにいるのは企業派私兵集団≪ウルヴス≫だ。最大戦力であるACパープルヘイズを駆るウォルフラムだけでなく、なによりACを複数機擁している。防御力と火力頼みだった以前の防衛戦略から一転し、ACによる機動防御と≪壁≫本来の陣地防御を両立する新しいスタイル。 実際、このスタイルはベイラム陣営がたびたび行っている威力偵察――通称、壁なぐり突撃便――でも使い勝手が良く実績をあげている。 ACという駒と優秀なパイロットの組み合わせは、ジャガーノートに勝る。そしてそれはつまるところ、ACと規格外のパイロットの組み合わせは何者にも勝るということでもある。 だが、それは規格外のパイロットありきの話だ。 「企業からの流入もあって小粒揃いかと思ったが、まだまだ青かったな」 三体のACの残骸を見やりながら、黄土色の軽量二脚ACは着陸した補給シェルパの下へと歩く。 落下傘降下する$マークが描かれた補給シェルパにアクセスし、その扉が開くと同時に、彼はため息を吐きながら背後へブースターを吹かす。 瞬間、シェルパの頂部から中ほどまでがレーザーブレードによって切り裂かれる。彼は冷静に両手の円筒形の多銃身ハンドガン―――いや、ショットガンを発砲するが、シェルパを切り裂いたレーザーブレードはそれを予期したように高速で回転しシェルパを切り刻みながら二十三発の弾丸すらも刀身で蒸発させる。 「―――いやはや、困ったものだ」 三体のACの残骸と、細切れにされた補給シェルパに囲まれながら、黄土色の軽量二脚ACバラウールのパイロット、セル・マーレが笑い声交じりに言う。 スリット状のセンサーが黄色に光り、RaD製のペッパーボックスピストルがブレイクオープン。バラバラと二十三発分の空薬莢が空を舞い、破片と瓦礫交じりの地面へ落ちる。 「補給もさせてもらえないとは」 『のんびりと補給などさせるものか』 「そうかもしれんが……、私としては君と全力で当たりたかったんだがね、ウォルフラム」 『セル・マーレ……、変わらず気色悪いな』 バラウールの前に立つのは、同じエルカノとシュナイダーの混成フレーム。ウォルフラムのパープルヘイズ。 パーツや武装の換装による汎用性がACの特色の一つであり、同じフレームになることは特別に珍しいことではない。 だが、そうした傾向を好むアーキテクトの癖は機体に出る。黄土色のバラウールと紫煙のパープルヘイズは、それこそ同じ癖のあるパーツ選びだ。 「エルカノのカルメンは良い仕事をする。どうだね、前の機体よりも馴染むだろう?」 『馴染む馴染まないとかはどうだっていい』 「ほう」 声音の微妙な変化を感じ取ったか、バラウールは即座に両腕の武器をハンガーのバーストハンドガン、SAMPUに持ち変える。 距離は二五〇メートル。これほどの距離ならば互いの機体の機動性を考えれば、至近距離と大差はない。いつでも殺傷距離まで潜り込める間合い。 ジェネレータの響きが甲高く、まるで猛獣が唸るかのように響く。セル・マーレの目が残APと残弾にいった瞬間、紫煙がゆらりと静かに、滑らかに動く。 右手のニードルガンの発砲と、左手の武装変更、そして右肩の垂直プラズマミサイルの発射にバックブースト。なるほど、そう来たかとセル・マーレの口が歪む。 『今日は一発ぶん殴ってやる―――』 「ハハッ―――」 笑い声と共にバラウールの背後で火球が噴き出し、黄土色のACは地を這いジグザグに紫煙に食らいつく。 ありったけの武装で迎撃しながらパープルヘイズはノールックで後退しつつ、≪壁≫の前面にある建物を蹴り飛ばして距離を稼ぎ、弾幕でじわじわと削る姿勢を取る。 それでも、バラウールは食らいつく。地上を滑り、跳ぶように、弾幕の中を掻い潜りながら一発の弾も撃たず、ひたすら前へと進み続ける。 「良い選択だ、私のバラウールが苦手とする戦い方だ」 『だろうな。落ちるか?』 「押し通るとも!」 アサルトブースト。極限まで軽量化されたバラウールが突貫する。 それに対してパープルヘイズはニードルガンをワンマガジン、プラズマミサイルを投射し、そのままブースターを切り建物の影に入り込む。直前、左腕のランセツRFのリロードに入っていたのをセル・マーレは見逃さない。 ACSゲージの蓄積を流し目で確認、建物の影からレーザースライサーが来ると踏む。SAMPUからペッパーボックスへ武装を変更。左から建物を迂回し、ロック―――三連打。 「っ、そちらだったか」 この至近距離でランセツRFのバースト。ACS過負荷が近いと回避行動に移ろうとするが、それよりもニードルガンの着弾が早い。 スタッガーだ。残った手段、アサルトアーマーを起動しながらもセル・マーレは「ふぅ」と一息つき、こちらのアサルトアーマーにあわせて起動したパープルヘイズのアサルトアーマーの光を見る。 補給シェルパを受け取れていればまだ楽しめたのだろうが、いやはや、 「少し軽率だったかな」 瞬間、パープルヘイズのアサルトアーマーがバラウールを文字通り吹き飛ばした。 じりじりと大気や鉄が焼ける臭いがウォルフラムの鼻をつく。 眼下に映るのは大破して火を吐く黄土色のバラウールと、そこから這い出して地面に胡坐を掻き、両手を挙げているニヤケ面の男だ。 飲み友達にでも会ったかのようなそのニヤケ面に、思わずウォルフラムが舌打ちする。何もかも、非常に腹立たしい。 ウォルフラムは解放したコクピットから降りる。そして、へらへらと胡坐を掻きながら両手を挙げているくそったれの前まで行き、 「うぉっと」 胸倉をつかみ、 「ふぶ―――っ」 そのままぶん殴った。 第8世代型強化人間の渾身の右ストレート。相手のセル・マーレも第8世代型強化人間だが、思い切り殴られたことには変わりはない。 腹立たしいことに灰色髪に灰色の髭を生やしたこの男は、殴られることにも慣れているらしい。それは殴った感触で分かる。 それでも軽薄な表情にたらりと鼻血が流れ出すが、へらへらとした態度と挙げられた両手は変わらない。 「まさかバースト射撃の方だとはね。前ならスライサーを出すところだったろう?」 「それで前はやられたからな。あれは補給を受ける前だった」 「なるほど、今日はその仕返しだったわけか。一本取られたよ。今のは憂さ晴らしの一発か」 「私の機体をぶっ壊した分だ」 「ああ、理解したぐふ―――っ」 したり顔のセル・マーレにさらにもう一発の鉄拳が叩き込まれる。 ウォルフラムの纏うもろもろの臭いをセル・マーレも嗅ぎ取っているはずだが、彼はそれよりも追加の一発に対して身に覚えがないと言いたげの顔で、現に、 「これは分からない」 と言った。 ウォルフラムはセル・マーレを突き飛ばし、吐き捨てるように返す。 「その他諸々だ」 「諸々か。それなら仕方がない」 肩をすくめて首肯するセル・マーレを見下ろし、ウォルフラムはポケットから煙草を取り出す。 火を点けようとしたあたりで、戦闘時の振動でそれがどうやら今はコクピットに転がっているらしいと気づく。 その時、セル・マーレがブロンズ色のなにかを放って投げた。ウォルフラムはそれを受け止め、それが年季の入ったオイルライターだと認め、不機嫌そうに鼻を鳴らして煙草に火を点けた。 胡坐を掻いているセル・マーレもポケットからくしゃくしゃになって曲がった煙草を取り出し、ウォルフラムからオイルライターを受け取り火を点け、二人して紫煙を吸い込み、吐いた。 パルス爆発後のイオン臭やその他諸々の臭いと、煙草の香りが肌寒いルビコンの大気と混じりあう。 「勝利の味は格別だろう、ウォルフラム」 「さあな。敗北の味は苦いか?」 「いいや、どうしてなかなか、美味いもんだよ。次は勝利の味が吸みたいね」 「そうか」 どうでも良さそうにウォルフラムが灰を落とし、 「だが、次も私が勝つ」 釘を刺すように言った。 セル・マーレはにやりと笑みを浮かべ、美味そうに紫煙を吐きながら、 「それもまた面白そうだ」 と呟き、くつくつと笑った。 「それで、歩いて帰るのか?」 「君がシェルパをぶっ壊しただろう。あれはルグラン・ロジティクスサービスのものだ。そのうちエルドラドが飛んで来るさ」 「そうか。それまでウチの狼たちに食い殺されなきゃいいな」 「おっと、それは考えていなかった」 「嘘つけ」 関連項目 ウォルフラム セル・マーレ カルメン エルドラド 投稿者 狛犬えるす
https://w.atwiki.jp/projectdiva_ac/pages/926.html
曲名 BPM ノーツ 属性 コメント B ☆5 さあ、どっち? 220(110) 486 低速リズム難連打弱連打 ベクトルとしてはポルカに近いが、こちらは☆5なので相対的に難しく感じるかも。弱連打の場所と連打の速さに注意すれば譜面が詰まって見づらい以外は特に問題はない。当然ながら低速ゆえの早押しSAFEには注意。 深海シティアンダーグラウンド 170 610 連打 HARD☆5最多ノーツの610はダテではなく歯抜けを含めて長連打がずっと続く。連打と歯抜け以外の要素がないのでリズムを崩さなければ案外パフェれたりする。 炉心融解 165 498 リズム難 ボタン切替がちょっと多めなこと以外は難所は特にない。 ☆6 ACUTE 114 501 低速リズム難高速連打弱連打 低速は少し難しくされることもあってか全体的に弱連打が多め。さらにオフボーカル部分が○の12分9連打を筆頭に非常にリズム難でコンボが切れやすい。そこに遅ズレがあわさって低速の早押しSAFEも多いなど見た目以上に難しく感じるかも。とにかく曲に合わせて叩くことのを意識すること。 雨のちSweet*Drops 135 413 リズム難難読譜面 リズムをとりにくいのはOSTER曲の運命。聞き込んで慣れよう。けっこうボタン切替が多いので慌てないように。 Glory 3usi9 140 498 リズム難局所難弱連打 1番終了後のラップ部分が歯抜けと弱連打が相まってコンボを非常に切りやすい。目押しと距離押しでラップ部分をなんとかつなげよう。 Just Be Friends 128 547 低速弱連打交互 弱連打が多いので、リズム難でない低速の右肩の蝶といったあたり。譜面は曲にかなり忠実なので曲にノって叩けるならパフェは狙いやすい。ただし低速ゆえの早押しSAFEには気をつけよう。 Starlite★Lydian 146 468 リズム難連打 リズムが分かりにくくて連打がかなり多い。中盤最後のほうの○4連でSAFEがでやすいので注意。 slump 170 464 難読譜面連打 歯抜け連打が非常に多いので、曲にノってるとSAFEさんこんにちわ。あとは終盤の難読譜面が若干見づらい以外ないのでおちつけばそれほど難しくはない。 テレカクシ思春期 170 558 高速リズム難 非常に強いリズム難が特徴で曲を知らないとどうにもならない。長連打はないのでかろうじて目押しだけで乗り切るのは不可能ではない。 透明水彩 185 577 高速連打難読譜面リズム難 8分連打が多いがボタン切替が少ないので速さと譜面の割にそこまで難しくはない。ただし2番サビの×13○4連打がSAFE頻出場所なので注意。また、多少リズムがわかりづらい。そして密度が濃い。ほとんど休みなくマーカーが降り注ぐため聖夜Hの下位互換といえる。またどうしてHの上位互換譜面でもあるため、連打が得意ならもっと簡単に感じるだろう。 トリコロール・エア・ライン 110(165) 406 リズム難(弱)連打 イントロとアウトロのわかりづらい裏拍部分や間奏の歯抜け譜面が特徴。ノーツ間隔が2倍で譜面BPMが1.5倍なので違和感を覚えやすい譜面となっている。とはいえボーカルにあわせればそこまで問題ではない譜面。 トリノコシティ 135 542 低速リズム難弱連打 低速リズム難でわずかに遅ズレのためSAFEがでやすくなっている。間奏のわかりづらい弱連打が繋がれば曲を知っていれば問題ないだろう。 ネトゲ廃人シュプレヒコール 175 631 リズム難連打スライダー難 (たぶん)HARDのスライド最多譜面ともいえる量のスライドが登場する。交互8分連打がかなり多く誤反応とあわさってなかなかコンボをつなげにくいだろう。他にも道中の長連打、間奏のリズム難部分でも少しコンボが切れやすくなっている。連打からのスライダーやスライド交互8分などの練習をしつつパフェを狙っていこう。 Nostalogic 140 412 リズム難弱連打 弱連打はほぼないがそれによる歯抜けでの付点8分が多め。オフボーカル?が伴奏ではなくボイスメインなのでわかりやすいのが救いか。ラストに1箇所だけある8分連打中の16分○3連打に注意。 忘却心中 180 432 高速リズム難弱連打 とにかく速いリズム難。Leiaと同じ路線と思っていい。とにかく曲を聞き込むといいだろう。 指切り 195 432 高速シャッフルリズム弱連打 シャッフル曲のHardによくある歯抜けタイプの譜面。間奏に2回ある6分7連打の連打速度に注意したい。 リモコン 165 624 連打 切り替え少な目の長連打が多い譜面。終盤から切り替えが少し出てくる。8分連打でズレさえしなければ物量譜面なだけでそこまで難しくはないはず。 ルシッドドリーミング 180 482 高速リズム難同時押し このレベルのパフェを狙うレベルの人であれば高速気味なノーツは問題ないだろう。ほかの曲に比べると少し同時押しへの接続率が高めなので注意。リズム難だが曲にはかなり忠実なので曲を覚えるとかなり楽になるだろう。 ローリンガール 195 511 高速リズム難 パネの少し遅い版の下位互換といったところ。歯抜け部分は多いので注意。 Rosary Pale 60→148 318 低速速度変化リズム難弱連打 曲の長さの割にノーツ数が驚くほど少ないが、その分リズム難度は高い。弱連打がちょこちょこ登場し、終盤では突如12分4連打が1回だけ登場するので注意。 ☆6.5 アゲアゲアゲイン 175 644 連打弱連打 ロミシンに似た譜面だが弱連打や密度が少ない。間奏後の16分3連打2回が打てればそこまで苦労はしないはず。サビのラストが少し難読だが問題ないだろう。 恋ノート//// 125 449 低速リズム難 まず曲を知る必要がある。曲を知ればパフェも近づく。低速ゆえの早押しSAFEに注意。にんにん地帯の△の2連打はそこまでSAFEはでない。 saturation 137 428 リズム難 開幕などに点在する5連は裏拍かつ拍子がかなり中途半端。リズムがわからない場合は目押しで。ボーカル部分は結構詰まってるので暗記を推奨。 東京テディベア 204 587 高速リズム難 高速でリズム難だが若干の歯抜けが入って長連打がないので見た目より難しくないかも。とはいうがBPMは204と早いので判定ズレとあわせると割とキツめかも。 マスターオブパペッツ 250 443 高速リズム難難読譜面刻み連打 リズムが非常にとりづらい高速譜面なので思わぬSAFEに悩まされがち。サビの難読譜面は切替のないEX配置となっている。順番を覚えよう。間奏のルカソロ部分は後半から4分の刻み連打になっている。消失Nの要領でリズムを崩さず連打しよう。 みくみく菌にご注意♪ 184(92) 383 低速難読譜面 譜面がBPM92と低速なので、マーカーが遅く早押しSAFEが出やすい。さらに、EXほどではないが密度もそこそこあるので、あなどると痛い目みるから Mellow Yellow 200 520 高速リズム難 フランやそいやのような高速の歯抜け連打タイプの譜面。若干リズム難な部分に注意すればそれほど難しくはないだろう。 Leia 190 465 高速リズム難連打 曲全体、5拍子曲、高速とリズム難の難しい要素のトリプルパンチ譜面。アウトロまでは普通のリズム難曲だがラストのサビから8分切替が増える。高速でテンパったら負け。譜面を先へ先へと読んでいく力を身につけて挑もう。 ☆7 Ievan Polkka 119 387 低速弱連打(刻み)連打 前半に点在する弱連打の配置はあまり曲にあっていないので覚えていないとかなり厳しい。また、ところどころボーカルと合わない部分もあり、SAFEやSADを食らいやすい。後半はある程度見切りやすいのだが… え?あぁ、そう。 192 530 高速リズム難連打 フランやそいやなど✩7おなじみの高速リズム難の歯抜け連打譜面。これらの曲同様に距離押しができればもっと低く感じるかも。長連打でリズムを崩してSAFEをださないようにすればそこまで苦戦はしないだろう。 片想いサンバ 300(150) 555 高速刻み連打 とりあえず速めのマーカーと譜面に慣れるのが先決。そうでないとパフェは厳しい。ノーツが多くボタン切替も多め、連打も長めで3連打が点在とHARDの割にかなり厳しい。さらにラストの連打→4つ同時押しが結構難しいので、パフェは狙いづらい。3連打の所を知っておくだけでぐっとレベルは下がるので覚えよう。 そいやっさぁ!! 180 548 高速難読譜面(刻み)連打 いろは唄に近い曲だが弱連打がないため幾分かは楽だろう。長連打中にずれてSAFEることは珍しくないので、うまく刻みたい。 Knife 110 581 低速リズム難連打弱連打 低速リズム難ではあるが理不尽な歯抜けはなく非常に曲に素直な譜面。とはいうが遅ズレ譜面なので割とSAFEが出やすくなっている。曲を知っていれば体感難易度はぐっと下がるので覚えてしまうといいだろう。 フランシスカ 97~194 515 高速速度変化連打リズム難 アウトロからが勝負。高速、歯抜け連打の多さが相まってコンボを切りやすい。アウトロまでは高速譜面に慣れていれば特に難所はない。低速地帯の早押しSAFEにも注意。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/6082.html
前ページ次ページデモゼロ 馬鹿力のルイズ フーケの隠れ家で悪魔の種を取り返した しかし、どうした事だろう 悪魔の種は、ルイズの手の上で消えてしまった ………否 ルイズの中に、吸収された そして、聞こえてきたのはロングビルの悲鳴、それと 獣のような、何者かよくわからぬ、雄叫び 「…ロングビル!?」 ただ事ではない、この悲鳴 …まさか、フーケが現れたのか!? ルイズたちは杖を構え…ルイズだけは、デルフリンガーを逆手に持って…小屋から飛び出した そこに広がるのは、目を疑うような状況 囲まれている この小屋が…見たこともないような化け物に、囲まれていた 人間を歪に肥大化させ、裂けた皮膚から筋肉繊維が露出しているような、醜い化け物 鋭い牙や爪をもったその姿は、まるで人を傷つけるために、食らうために存在しているように見えた それが、ざっと四、五体 「っつ……」 ぽたり その化け物共を睨みつけ、杖を構えるロングビル ぽたり 左肩の服が破け、血に染まっていた 右肩の上では、モートソグニルが必死に肩に掴まって、そこから化け物たちを睨みつけている 「ミス・ロングビル!こ、これは一体…!?」 「わ、わかりません…気がついたら、もう、囲まれていて…」 キュルケの問いに、荒く息を吐きながら答えるロングビル 見た目ほど酷い怪我ではないようだが…とにかく、早く治療するべきだろう …だと、しても まずは、この化け物共に囲まれているこの現状だから、脱出しなければならないのだが 「な、何よ、あれ…あんな化け物、見た事もないわ…」 「……初めて見た」 勉強熱心で、様々な魔物に関する知識も持ち合わせているルイズも 図書室の本は、学生が読むことを許可されている物ならほぼ読み終えているはずのタバサでさえも、初めて見た化け物 こちらに向けてきているのは、敵意、殺意 剥き出しのその殺意に、ルイズはぞくりと体を振るわせた 「あ、悪魔の、種は?」 油断なく化け物たちを睨みつけ、杖を向けたまま、尋ねて来るロングビル 化け物たちは、こちらの様子を窺っているのか…ひとまず、飛び掛ってくる様子はない 「そ、それが…消えて、しまって」 「え?」 「相棒の体ん中に、入っちまったんだよ!!」 うまく答えられないルイズに変わって、デルフリンガーが叫ぶ な、とロングビルは、驚愕の表情を浮かべた 「は、入ってしまった、って…」 「わかりません。でも、私が手に持ったら…消えて、しまって。でも…わかるんです。悪魔の種が、私の体の中に、入ったって」 そうだ ルイズは、今もその存在を感じる事ができる …あの、悪魔の種は ガルムハンマーとやらは、自分の中にある そして…自分は、それを「使える」のだと、漠然と理解できた だが、何故だ? 何故、そんな物が自分の中に入ってきて それを、扱う事が、できるのだ? わからない、わからない、わからない、わからない 理解しているはずなのに、理解できぬ現状に、ルイズの思考は混乱していた 「…とにかく、この場は逃げるべきね。タバサでも正体のわからない化け物がこんなにいるんじゃあ。私たちじゃ、対処しきれないでしょうし」 「私も、そう思います。あの化け物…恐ろしい怪力です。油断したら、私たちなどあっと言う間に粉みじんでしょう」 キュルケとロングビルの声で、思考の渦から引き上げられるルイズ タバサが口笛を吹いて、待機していたシルフィードを呼び寄せようとした きゅいー!と声をあげ、シルフィードがルイズたちの頭上まで飛んでくる 幸い、シルフィードが隠れていた辺りには、化け物たちがやってこなかったらしい とにかく、シルフィードに回収してもらって… 「え?」 ルイズの、視界に 何かが、シルフィードに向かって、跳び上がったのが…見えた 「っ駄目、逃げて!!」 「きゅい!?」 がし、と 跳び上がったそいつは、シルフィードの背中に張り付いた きゅいいいいーーー!?とパニックに陥ったのか、シルフィードは暴れ出す 「きゅい!きゅいぃーー!」 ぶんぶんぶん!! 必死に振り落とそうとしているが、そいつはしっかりとシルフィードの背中にしがみ付いているようで、離れない 遠めだからよく見えないが……あれは、タコ? いや、違う タコのように見えるのは上半身だけで、下半身は人間のように見えた どちらにせよ、あれも見た事もないような化け物だ 空から逃げる、と言う選択肢が…失われた 嫌なのねー!ぬるぬるして気持ち悪いのね、離れるのねー!!とか聞こえてくるような気がするが気のせいだろう シルフィードは韻竜ではなく風竜なのだから喋るはずがない、混乱しているせいで、変な幻聴が聞こえてきているようだ 「…どうしましょうか」 「………」 す、と タバサが、決意した表情で杖を構える それを見て、キュルケもまた、杖を構えた ロングビルも、構えた杖を下ろそうとしない 「相棒、覚悟決めるしかないんじゃねぇのか?」 「……そうね」 あぁ、そうだ もう、この選択肢しか、ないではないか すなわち…この化け物共を、倒して ここから、生きて帰る それしかないじゃないか 杖を、デルフリンガーを、握り緊める タタカエ タタカエタタカエタタカエタタカエタタカエ!! 頭の中で響く声 煩い、わかっている 言われなくたって、もう、戦うしかないのだから 「ファイヤーボール!!」 キュルケが発した火球が、化け物たちに向かってまっすぐに飛んでいった シャギャァ!と奇声をあげて、化け物たちは火球の直撃を避けるべき動き出す 爆音と共に、一体が吹き飛ばされ、二体が直撃を避けて横に跳ぶ タバサの放ったエア・ハンマーがその片割れを吹き飛ばしたが、それらの攻撃で、相手もまた、動き出した 奇声をあげながら、地を蹴り、こちらに向かってくる グロテスクな化け物が、迫ってくる恐怖 しかし、ルイズはその恐怖を押し殺す 震えている場合ではない、恐怖している場合ではない …戦わなければ! 「ファイヤーボール!」 どごぉん!! キュルケのように魔法を放とうとして、しかし、発生したのは爆発 が、その爆発はむしろキュルケの火球以上に圧倒的な威力を持って化け物を吹き飛ばした 吹き飛ばされた化け物が、太い木の幹に激突し、動かなくなる 「…っ走りますよ!」 ロングビルの掛け声を合図に、四人は走り出す この化け物共相手に、律儀に相手をする必要はない 逃げ出し、魔法学院に、この事を報告しなければ シルフィードを置いていくのは心が痛むが…無事に生き延びてくれる事を祈るしか、ない 逃げ出そうとするルイズたちの姿に、化け物が咆哮をあげる びりびりと空気を振るわせる、まるで遠吠えのような声 まるで、その咆哮を聞きつけたかのように…新たに、化け物たちがルイズたちの目の前に立ちふさがった 「っく…まだいるの!?」 再び魔法を放とうと、杖を構えるキュルケ しかし、魔法は放たれること、なく 「………っ!?」 「…キュルケ!?」 声にならない悲鳴をあげるキュルケ キュルケの魔法で吹き飛ばされた化け物が、何時の間にか背後まで近づいてきていて その鋭い牙が…キュルケの右肩に、深く、食い込んでいた 「っこの!」 助けなければ! 左手に構えていたデルフリンガーを、化け物に振り下ろすルイズ しかし、化け物は即座にキュルケを放し背後に飛びのき、デルフリンガーは宙を切る ぱ…と、キュルケの肩から噴出した血が、ルイズの視界を埋め尽くす 「キュルケ…キュルケ!」 「…だい、じょうぶ」 気丈に声を絞り出すキュルケだが…血は、とどまる事なく溢れ続ける ロングビルが受けた傷よりも、ずっと深い 「タバサ!」 「…水の秘薬がないから、簡単な治療しか、できない」 いつもの無表情ではなく、苦虫を噛んだ表情で答えながら、タバサが呪文を唱え、杖を振るう とにかく…とにかく、出血だけでも止めなければ、命が危ない 荒く呼吸をするキュルケを、ルイズはじっと見つめた …許さない 許さない!! 内側から湧き上がる怒り フーケが、キュルケとシエスタを危険な目にあわせた時と同じような いや、それ以上の怒りが、ルイズの内側から湧き上がってくる ざわり、ざわり 怒り、だけではない 体の内側から、何かが湧き上がってくるような衝動 びき、と…爪が伸び始めている事に、ルイズは気づいていない 「ちゅ……」 …そして キュルケが負傷した、その姿を、見て っとん、と ロングビルの肩から、モートソグニルが、飛び降りた 次の、瞬間 四人の目の前で、目を疑うような光景が映し出された ロングビルの肩から飛び降りたモートソグニル その姿が掻き消え…代わりにそこに現れたのは、端整な顔立ちをした青年 質の良さそうな服に身を包んだ青年は、き、とルイズたちを囲む化け物たちを睨み付けた 刹那…化け物の一体が、シャギャ!?と何か恐ろしいものでも見たような悲鳴をあげ、後ずさる 「…ここから、逃げるのでちゅ! 青年に、そう声をかけられても 思考が、追いついてこない 「早く、早く逃げるのでちゅ!ここは僕に任せるのでちゅ!」 青年は叫ぶ じゅる、と、その青年の服の袖口から、植物の蔦のような… いや、一言で言うならば、触手のようなものが現れ、すぐ傍の木に向かって伸ばされる ……ぼごっ 触手が木を引っこ抜き、化け物たちに向かって投げつけられる 一体が逃げ遅れて押しつぶされ、ギャアと悲鳴をあげた 「早く!早く、逃げるのでちゅ!」 …逃げる? 何を、言っているんだ こいつらは、ロングビルを傷つけたではないか キュルケを、傷つけたではないか …逃げる? 冗談じゃない!! 私は、こいつらを絶対に許さない この手で……ギッタンギッタンにしてやる!! 「…ルイ、ズ?」 ざわり ルイズの髪の毛が、ざわざわと、逆立っている 何かの比喩などではなく…本当に、逆立ってきているのだ びき、びき、と 杖を、デルフリンガーを掴む手の、爪も、伸び始めていて 「相棒…おい、どうなってんだ、相棒!?」 デルフリンガーの叫びは…果たして、ルイズの耳に届いているのだろうか? メキメキ、と聞こえてきた音は、何の音だ? 出血のせいか、視界が霞む中…それでも、キュルケは必死に、目の前のルイズを見つめていた 許さない 許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない!!! 怒りに染まる思考 内側から湧き上がる衝動を、ルイズは抑えようとしなかった 衝動に任せ…体に起こる変化に、途惑いながらもそれを止めようとはしない めきめきと音をたて、筋肉が肥大化していく 服がそれに耐えられなくなったのだろう、ビリビリと裂けていくが、気にもとめない 体中が毛で覆われていっている、爪が、牙が伸びている 顔の形も、変わっているような気がした タバサは、目の前で起きている光景を、信じられない、と言った表情で見つめていた 目の前で、ルイズの姿が変化していっている それは、まるで人狼が、人の姿から元の姿へと変わっていくような変化 …しかし、桃色の毛並みをした人狼など、果たして存在するのか? モートソグニルは、あぁ、やっぱり、と思った やはり、彼女は自分と同じようになっていたのだ、と 何故、もっと早く彼女に伝えなかったのだろう 何故、もっと早く気づけなかったのだろう 後悔しても遅いのだ 変化を終えて…ルイズは、吼えた 二つの月が見下ろす下、吼えるルイズの姿は 彼女が夢の中で見た桃色の毛並みの獣人、そのものだった 前ページ次ページデモゼロ
https://w.atwiki.jp/k2727324602/pages/77.html
※MXには達成率のパーセンテージ表示はない。 ダウツェン ドーラ ドラウ ドラグーン ドラグナー1型カスタム ドラグナー1型(L) ドラグナー2型カスタム ドラグナー2型(L) ドラグナー3型 ドラグナー3型(L) ファルゲン・マッフ ヤクト・ゲルフ・マッフ レビ・ゲルフ・マッフ ウェイブライダー スーパーガンダム Zガンダム ディジェSE-R 百式 ダウツェン 機甲戦記ドラグナー 全長18.7m 重量57.2t メタルアーマーに飛行ユニットを装着する手間を省くために開発された空中戦用の機体でフォルグアーマーと呼ばれる。 高速飛行時には脚部を折り畳んだ飛行形態を取って空気抵抗を減らせるようになっている。 兄弟機のシュワルグに比べ、ダウツェンは攻撃力に重点が置かれており、攻撃機としての役割を持つ。 ドーラ 機甲戦記ドラグナー 全長--- 重量--- 局地専用メタルアーマー。 下部パーツとしてバイク型のガンツァーとボート型のゲルファーを換装することによって、陸戦用と海戦用に使い分けが可能な画期的な機体である。 ガンツァーと合体した状態はガンドーラ、ゲルファーと合体した状態はゲルドーラと呼称されている。 両形態とも、パラシュートを使った降下作戦などに使用される事が多かった。 ドラウ 機甲戦記ドラグナー 全長--- 重量--- ギガノスの偵察用メタルアーマー。 最も初期に作られたメタルアーマーで、巨大なカメラアイが特徴。 戦争初期には戦闘ポッドの相手をすればよかったので、この程度の装備でも戦えた。 ドラグーン 機甲戦記ドラグナー 全長17.3m 重量79.2t 量産型のドラグナー。 D兵器の実戦データを活かし、重慶の秘密兵器工場で製作された地球連合軍の主力兵器。 優れたオートセンサーを装備し、スペック上はドラグナー1型、2型、3型の3機分を合わせた能力を持つ。 試作機より強力な量産機という、考えてみれば当然のスペックを与えられながら、ストーリーの都合上、結局はヤラレメカに成り下がってしまう。 ドラグナー1型カスタム 機甲戦記ドラグナー 全長17.6m 重量78.7t プラート博士の手により強化改造を受けたD-1。 ドラグーンの開発で得られたノウハウや連合軍独自の技術を盛り込んで、中距離戦能力と索敵能力が向上した上、本来の格闘戦能力もパワーアップしている。 2本のレーザーソードは左腰にマウントされ、右腰にはスローインボムが装備された。 また左肩に重力場感知システムを搭載したため、ショルダーボムは右肩の1個のみに変更されている。 ドラグナー1型(L) 機甲戦記ドラグナー 全長17.5m 重量81.2t 運動性に優れた格闘戦用の機体として開発された試作型メタルアーマーで、略称「D-1」と呼ばれる。 メタルアーマーとはギガノス帝国が開発した人型機動兵器の総称で、もともとメタルワーカーと呼ばれる月面作業用のロボットを母体として発達したものである。 この事からもわかるように、ドラグナーはギガノスで作られたものだが、地球連合によって奪取され、3体合わせて「D兵器」とも呼ばれる。 メタルアーマー開発技術を持たない地球連合にとってD兵器は逆転の切り札となる機体なのである。 主な武装は75ミリハンドレールガンと両腰にマウントされた白兵戦用レーザーソードで、レーザーソードは2本連結してツインソードにする事もできる。 また両肩にはショルダーボムと呼ばれる手榴弾を装備している。 大気圏内飛行用のフライトユニット・リフター1を装着した事により、もともと高い戦闘力を誇るD-1は、さらに機動力を加えパワーアップした。 なお、D-1のコンピューターの愛称はクララ。 ドラグナー2型カスタム 機甲戦記ドラグナー 全長16.8m 重量132.5t 強化改造されたD-2。 総合能力を上昇させたD-1カスタムと異なりD-2最大の特徴である火力をアップする事に主眼を置いた改造になっている。 両肩のレールキャノンは640ミリの大口径になり、リフター着用の際にオミットされた2連装自動砲も復活している。 また、脚部に2連ヘビィデュアルミサイルが新設されている。 もちろん装甲とジェネレーター出力も増加している。 ドラグナー2型(L) 機甲戦記ドラグナー 全長16.8m 重量137.5t 長距離支援用に開発された試作型メタルアーマー。 略称「D-2」。 主武装は両肩の280ミリレールキャノンで、それだけでも一撃で敵を粉砕する火力があるが、さらに2連ガトリング砲やロケットランチャーなどの豊富なオプション装備を有しており、非常に重武装の機体となっている。 一応、白兵戦用のアサルトナイフも装備しているが、接近戦は苦手である。 D-2専用フライトユニット・リフター2は燃料補給システムを持ち、他の2機への給油も可能となっている。 なお、D-2のコンピュータの愛称はソニア。 ドラグナー3型 機甲戦記ドラグナー 全長--- 重量--- D-3は外見上に変化はないが、電子戦用のソフトとハード両面に渡る更新が行われている。 また装甲と推力の向上が見られ、実質的にはカスタム化していると言ってもいい。 ドラグナー3型(L) 機甲戦記ドラグナー 全長18.2m 重量61.7t 電子戦用に開発された試作型メタルアーマー。 優れた偵察・索敵・情報収集能力を持ち、D-1、D-2の作戦行動のサポートおよび敵の撹乱を行なう。 また、敵基地のコンピュータをハッキングしたり、敵のホログラフィを封じたりと、その活躍の場は広い。 ただ、戦闘用ではないため、装甲や武装は最小限に抑えられており、代わりに各種センサーやレーダーを埋め込んである。 D-3専用フライトユニットであるリフター3もスピード重視の軽量型となっており、3機の中では最高の速度を持っている。 なお、D-3のコンピュータの愛称は「マギー」。 ファルゲン・マッフ 機甲戦記ドラグナー 全長19.9m 重量89.8t マイヨ・プラート大尉の専用メタルアーマー・ファルゲンに飛行用のマッフユニットを装備したもの。 ファルゲンはドラグナーのプロトタイプとも呼べる機体でマイヨの父であるラング・プラート博士により設計・開発されたギガノスの最新鋭機である。 だが、高いジェネレーター出力を持つがゆえにピーキーな機体で、操縦には相当の腕が必要とされている。 ギガノスの蒼き鷹と呼ばれるマイヨだからこそ乗りこなせたと言えるだろう。 また、シモールA型パッシブ装甲という硬質ゴムに近い可逆性弾性金属を装甲に使用しており、柔軟な動きを可能としている点も見逃せない。 ヤクト・ゲルフ・マッフ 機甲戦記ドラグナー 全長--- 重量--- 長距離支援用メタルアーマーであるヤクト・ゲルフにマッフユニットを装着した姿。 ギガノスは、3機によるフォーメーション攻撃を得意とするドラグナーに対抗するため、ゲルフを改修して重砲撃タイプのヤクトゲルフと電子線タイプのレビゲルフを開発したのである。 ヤクトゲルフはプラクティーズのウェルナー機以外にもゲルボック隊のチェンドルが使用していた。 レビ・ゲルフ・マッフ 機甲戦記ドラグナー 全長--- 重量--- 電子戦用のレビゲルフにマッフユニットを装着した姿。 D-3ほど専門特化しておらず、直接支援戦闘も可能となっている。 小隊を組んでの戦闘に使用され、プラクティーズ以外にゲルボック隊も使用していた。 このカラーリングはプラクティーズ専用である。 Zガンダム 機動戦士Zガンダム 全長24.3m 重量28.7t Zガンダムの高速移動形態。 変形することでバーニアの向きを後方に集中させ絶大な機動性を得ている。 この高い推力によって大気圏内でも飛行が可能である。 また、この形態に変形する最大のメリットはバリュートシステム等のオプション装備無しで大気圏突入が可能となることである。 この機能によってZガンダムは戦略的にも重要な位置を占めることになる。 スーパーガンダム 機動戦士Zガンダム 全長--- 重量--- ガンダムMk-ⅡとGディフェンサーが合体した状態。 ガンダムMk-Ⅱの弱点であった装甲の脆弱さを補い、火力の強化としてGディフェンサーの主砲であるロングライフルを使用する。 Gディフェンサー形態のままMk-Ⅱと合体する事も可能であり、その形態はGフライヤーと呼ばれる(ゲームには登場せず)。 なお、スーパーガンダム形態時にGディフェンサーのコアファイターは分離されるため、一人乗りである。 Zガンダム 機動戦士Zガンダム 全長19.8m 重量28.7t エゥーゴがアナハイム・エレクトロニクス社に開発させた可変モビルスーツ。 アナハイムの新型モビルスーツ開発プロジェクト「Z計画」の大きな経過点となった機体であり、試作過程では百式やメタス等の派生機を、後継機としてはZプラス、ZZガンダム、リ・ガズィなどを生み出した名機。 ガンダムMk-Ⅱで得られたムーバブルフレーム技術にリック・ディアスの装甲材とカミーユの提案したアイディア(Mk-Ⅱのフライング・アーマーなど)を盛り込んで完成した。 ウェイブライダー形態に変形することでバリュートシステムなどのオプション無しで大気圏突入ができるようになり、大気圏内での飛行も可能。 またモビルスーツ形態でも高い機動性と運動性を持ち、高出力のジェネレーターによってハイパー・メガ・ランチャーなどの強力な武装も使用可能である。 後にバイオセンサーが導入され、機体の追従性も大幅に向上する。 「機動戦士ガンダムZZ」の序盤でジュドーが搭乗し、ZZガンダム登場後も機動性を要する局面では、この機体を使用していた。 ディジェSE-R 機動戦士Zガンダム 全長18.6m 重量28.6t MSX-008ディジェをベースにして開発された超高性能機。 詳細は不明ながら、さまざまな革新的機能が加えられており、まったくの別物と言ってもよい機体となっているらしい。 この事はディジェSE-Rの形式ナンバーがSE DJ-1Rと、他に類を見ない独特なものになっている事からもうかがえる。 百式 機動戦士Zガンダム 全長18.5m 重量31.5t アナハイム・エレクトロニクス社が開発し、エゥーゴが運用する試作型モビルスーツ。 開発者はM・ナガノ博士。 アナハイムの新型モビルスーツ開発プロジェクト・Z計画の一環で可変モビルスーツとして開発されたが、構造的欠陥が発見されて変形機構はオミットされる。 しかし、機体性能は高く、実戦に充分使用しうると判断されてアーガマに配備された。 最大の特徴は金色の装甲でありこれには対ビームコーティング能力もあったらしい。 さらに名前の「百」には「百年保つモビルスーツ」という意味合いも込められている。 オプション兵装のメガバズーカランチャーを単独で稼動させる高出力のジェネレーター、背面のフレキシブルバインダーによる高機動性、そしてクワトロの操縦技術により、ジャブロー攻略戦を始めとして多大な戦果を上げる。 ハマーンとの最終決戦で大破するが、「機動戦士ガンダムZZ」では2号機がアーガマに配備され、主にビーチャがパイロットを務めた。 オプション情報大事典に戻る
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/50927.html
登録日:2022/04/20 Wed 23 10 58 更新日:2024/02/13 Tue 20 02 15 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 みんなのトラウマ オラタン オラトリオ・タングラム ドリル ドルカス ドルドレイ ハンマー バーチャロイド バーチャロン ピロピロ 万力 巨大化 漢のロマン 火炎放射 肉弾戦型 重装甲 電脳戦機バーチャロン ドルカスならびにドルドレイとは、電脳戦機バーチャロンシリーズに登場する重戦闘型バーチャロイドの一つ。 ドルカスは初代で、ドルドレイはオラタンでプレイ可能。 舞台が火星戦線に移り変わって以降は直系機がいなくなってしまうが、コンセプトはVOXに引き継がれる。 ▽目次 ■HBV-10-B ドルカスゲーム内性能(ドルカス) ■RVR-68 ドルドレイゲーム内性能(ドルドレイ) ■HBV-10-B ドルカス 開発は第3プラント「ムーニー・バレー(MV-03)」による。 ライデンのコスト増による致命的な絶対数不足と、ライデンの失敗のあおりを受けたベルグドルの欠陥ぶりの反省と、重戦闘型としての高性能という贅沢な要求に取り組んだ機体でもある。 重装甲を維持しつつ小型・低重心化を図り機動性と同時にベルグドルの問題であった転倒問題も同時にクリアし、武装も右肩のファランクス、右手のファイアーボールクロー、左手のハンマーユニットと、汎用的ながら的確に使いこなせばライデンにも劣らない攻撃力を持つ品々を揃えた。 かくして、走攻守、さらにコストに至るまで理想的なバランスを持つ高性能重バーチャロイドとしてドルカスは完成した。 後にフォースの時代にて、ドルカスのコンセプトを元にした先祖返りとでも言うべきVOXシリーズのバージョンの一つとして「VOXジョー」というタイプがデビューしており、VOXシリーズのラインナップを手掛けるアダックスの中でもかつての名機の再現というロマンチックさもあって、売れ行きは好調だとか。 ゲーム内性能(ドルカス) 初代バーチャロンに登場。コンセプト通りに高い安定性を持ち、LW・CWともに単発のため武器選択で迷いにくく、比較的扱いやすい部類のVR。 メインのRWの「ファイアボール」はほぼ弾切れがなく、前Dで2連の集中・横Dで3WAY弾幕と変幻自在。 LWの「ハンマー」はビームスパイクの生えた打撃武器を射出。単発だが高誘導。 CWの「ファランクス」はナパームを広範囲に射出。基本的には走るタイプのナパーム×2発と単発火柱が数発で、立ちやダッシュ中ごとに異なる配置でバラ撒く。 特殊技はハンマーを高速で振り回す「メガスピンハンマー」。速度はともかく誘導は高く、AIが相手なら不用意なジャンプの着地際を狙うとよく当たる。 COM戦では第3ステージ「Water Front」で交戦。 AIが強くなる3ステージ目に出てくることに加え、避け方を知らないと避けにくい上に威力も高いファランクスやハンマーを撃ってくるなど初見殺しの武器が多く、多くのプレイヤーの記憶に残る強敵となる。 こちらの攻撃だけ一方的に消されるという事も多々あり、プレイヤーはここで武器の相殺について嫌でも学ぶ事になる。 強いて言うなら「遠距離や近距離では攻撃が当たりづらい」「近接戦闘能力がやや低い」「重量級ゆえジャンプ中の機動性能が低い」という弱点がある。 ■RVR-68 ドルドレイ ―時は流れ、VCa3年… ライデン502の製造元であった「デッドリー・ダッドリー(DD-05)」を巡る一大攻防戦で、「怪物」が蠢いた。奇しくもそれは、ドルカスのコンセプトを先鋭化したような機体であったという。 「超重装甲突撃型機体」という別名を持つ重戦闘型バーチャロイド。 開発はドルカスと違い、第2世代アファームドを手掛けた第2プラント「トランス・ヴァ―ル(TV-02)」による。 ドルカスを模倣した機体ではあるが、外見上からは共通点を見出せないほど大型化しており、武装もクローユニットを切り離して射出できるクローランチャー、命中した相手をスタンさせるVハリケーン、そして障害物を貫通して敵機を追尾してくるドリルなど、ドルカスのコンセプトを更に先鋭化したような武装ラインナップとなっている。 そして最大の特徴である超重装甲だが、機体自体の重装甲に加え、高出力のVコンバーターから形成される強固なVアーマーが合わさり、グリスボックのミサイル弾幕どころか、ライデンの一般出力(最大出力)のレーザーすらものともしない。 この上大型の割にゲリラ戦も得意で、DD-05を巡る攻防戦「サイクリック・ハープーン」作戦における初陣では、自前で掘った塹壕でDNAやSHBVDを待ち伏せし各個撃破していき、DNA側の戦線を崩壊させていった。 フォースの時代においても直接的な後継機こそ作られなかったものの、VOXシリーズのバリエーションの一つにコンセプトを受け継いだ「VOXボブ」が存在しており、重戦闘VRという分野に於ける本機の優秀さがうかがえるだろう。 ゲーム内性能(ドルドレイ) 同じTV-02製品であるアファームド系とはまた違った肉弾戦型の機体。 機動性は最低クラスだが超重装甲とVアーマーの強度が合わさりトップクラスの防御力を持つ。 特に初期バージョンの頃は距離があればライデンのレーザーすら弾いていたほど。 後期バージョンではどんなに距離が離れても弾けなくなってしまい、実用性はともかく残念がる声もあったという…。 もっとも、その重装甲と転倒のしにくさが時に仇となった事例も報告されているが…。 近接攻撃のコンボで大ダメージを喰らってしまう、ジャンプ中に敵のレーザーが多段ヒットする、などなど。 武装はドルカス時代から受け継ぐRWファイアボール、単発高誘導の性質が似ているLWドリル、新規武装のCWVハリケーン。 ドルドレイの代名詞と言えるのが、通称「ドリル特攻(前ダッシュ中LW)」「ディスク特攻(前ダッシュCW)」。 これは格闘扱いの攻撃判定を前面に発生させつつ高速で突撃(移動中旋回入力可)というのもので、ドルドレイ使いの腕の見せ所として、相手にとってはドルドレイの象徴として恐れられた。 機動性を補う移動手段としても活用できる他、ドリル特攻に至っては発生中は完全無敵。ラスボスの極太レーザーもなんのその。 その他の武装も重戦闘バーチャロイドらしく充実しており、右ターボRW射撃の通称「バーナー」は敵機の装甲を文字通り一瞬で溶かす高火力。他にも高誘導かつ障害物を貫通するLWのドリル、左ターボRWのクロー射出(敵機を掴むことで機動性を低下させる)、敵をスタンさせてしまうCWのVハリケーンなどの搦め手を備えており、持ち前の打たれ強さと合わせて射撃戦でもしぶとく一発を狙い続けることができる。 複合テクニックとしてはCWのスタン中にバーナー(大半のVRは即死)、ジャンプ右ターボCWを使用中にターボ旋回を組み合わせる事で広範囲に高威力Vハリケーンをバラ撒く、など。 総じて高火力を叩き出せる技を多く持っているが、一方で左ターボCWのファイヤーリングなど小回りの利くキャンセル技も持っている。 他に、右ターボCW格闘は全VR唯一のガード完全無効技(*1)となっている。クローで掴んでドリルで殴り飛ばす様子は超豪快。 ちなみに相手が後ろを向いていた場合は単に投げ飛ばすモーションに変化する。 このように様々な芸当を持つが、更なる特殊技として巨大化が存在する。ただでさえ高い防御力がさらに上昇し近接モーションも変化するが、大きさに比例して当たり判定も大型化するデメリットも存在する。 対戦での環境的には同類の重VRライデン相手を筆頭にチト厳しい立場。軽量機に翻弄される事も多い。 だがドリル特攻など覆せるポテンシャルは秘めており、そのロマンに憧れるドルドレイ使いは少なくない。 追記・修正はDNAの戦線を崩壊させたうえでお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ドルカスのハンマー、ベルグドルのミサイル、時間かかりすぎると襲ってくるヤガランデ……子供の頃の思い出がががが -- 名無しさん (2022-04-21 13 46 25) ドルカスもドルドレイもBGMが神 -- 名無しさん (2022-04-21 20 15 16) フォースで同じニッチにいるのはJoeとBobだが……まずボック系に乗らんといかんのがドル使いにはネックよね -- 名無しさん (2022-04-21 23 09 35) これ出来は良かったんだけどライデン部隊との交戦で警戒されて大量に潰された結果、生産終了して直径の後継機が作られなかったんだっけ? -- 名無しさん (2022-04-22 07 56 35) ↑Yes けどコンセプト自体は良かったから巡り巡ってVOXシリーズの派生機種の一つとして受け継がれたという分家みたいな形になった -- 名無しさん (2022-04-22 12 23 00) 愛妻家の戦士かな? -- 名無しさん (2022-05-30 10 12 00) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/299nobe/pages/973.html
気付いた時には…… もはや以前の半分以下になった控え室に、セシルは立ち尽くしていた。 テラもシドもヤンも呆然としながらそこに立っている。 そして……部屋の両脇の壁には……満面の笑みを浮かべた二人の子供達の姿。 決して動く事無く、決して表情を――喜怒哀楽の激しかった二人の――変化させぬ子供達の姿。 全身は固く冷たい。だけどそこに内包されるものは誰よりも温かい。 黒魔法ブレイク。 対象者の体を内部から硬化させ、最後には全身を石塊にしてしまう魔法。 一度術が成功すると、その対象者は治療魔法。例えばエスナなどの魔法をかけられぬ限り、 元に戻る事はない。 ある種、治療手段を持たぬ者には最も恐ろしい魔法だといってもいい。 その魔法を、通常は攻撃として用いるはずを、パロムとポロムは自分にかけたのだ…… 実際は、黒魔法を使えるパロムの手によるものだろう。だが、ポロムもそれを拒まなかったのだろう。 そして、石となった自分達の体で、迫り来る壁を受け止めたのだ。
https://w.atwiki.jp/299nobe/pages/965.html
「お前には謀反の疑惑がかかっていたのだ。更には協力を拒んだミストを焼き討ちし、逃亡したとな」 「!」 シドの言葉はセシルに衝撃を与えるには充分すぎた。 「そんな! 第一、僕は死んだとみなされていたんじゃ!」 「その後、お前が死んだという話が入ってきたのだ。詳しくは語られなかったが逃亡中に野垂れ死んだと 皆は思っていたようじゃ。馬鹿げているだろう。上手く出来すぎているだろう……」 既に、王は――ゴルベーザは初めから自分をバロンへと復帰させるつもりは毛頭無かった。 これは承知していたが、ここまで周到に情報を操作し、刺客まで送ってきていていたのか。 「そんな荒唐無稽な噂ですらも儂やローザは信じかけていたのだ……それ程までにこの国は 荒んでおったのだ……」 少し間を置きシドが続ける。 「それでも何とか希望を取り戻し、お前の所へと行ったというのに……まさかそんな事に なっていようとはな……情けない!」 最後の言葉は自分に言ったのだろう。 「ローザはな一度は生きる気力すら無くしたのだぞ! だが、彼女はそれでも立ち直って お前を追ったのだ……」 語るシドは別段セシルを責め立てる口調ではなかった。それが無意味なのはシド自信も判っていたからだ。 「ローザ。君は……そこまで……」 なのに、カイポでの再会の時には全く辛さを見せなかった。 (ローザは何も言わなかった……話さなかったんだ!!) わざわざ自分を追ってきた彼女がどのような理由を持っていたのか、どれだけ辛かったのか、 それを気にかける事があの時の自分には出来なかったのだ。 己の無神経さを、今は思い切り叱りたい気分であった。 「ローザ……」 猛烈に彼女へ合いたくなった。
https://w.atwiki.jp/299nobe/pages/975.html
皆が先ゆくシドに続く。 当然ながら、セシルもそれに続くのだが、部屋を出る際に一度だけ 二人を振り返った。 「…………」 皆が悲しむ中、セシルはひたすらに無言であった。 そして、改めて二人を見ても無言であった。 何度も見た夢、それはこの事を予期していた事は先程も察せった。 しかし、セシルにはそれを防ぐ事ができなかった。 いや、彼らの意志。この状況を己の犠牲で乗り切ろうとした事。 それを阻止する事はセシルとて不可能であっただろう。 二人の内なる意志はそれ程に固かったのだ。 テラの言う通り、今すぐにでも助けられるのは、二人を元に戻せば、また壁は動きだす。 それは、二人にとっても本意ではないのだ。 だが、もしこの状況自体が起こらなかったら。今だに二人は元気な姿で セシルの傍らを歩いていたのでは…… それを思うと、無性にやりきれないのだ。 (すまない……) 二人に聞かせるかのように、贖罪と決意を込めた言葉をささやく。 そうするとセシルは踵を返し、テラ達の後へと続いた。