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明けましておめでとうございます、黒にゃん!! 今年も作者十周年記念の目玉コンテンツやエロマンガ先生への登場、 等身大フィギュアの完成などが控えていると言う事で、まだまだ 公式からの話題があるのは嬉しいものですね。 それらに負けないよう、眷属としても黒にゃんの幸せを全力で祈る為に 新年にちなんだSS『未来への祈願』を投稿させて頂きました。 この話は原作終了後の話しとして黒にゃんの二十歳の誕生日を 題材にした拙作『新たなる一歩』の続きとなっています。 この話し単体でもお読み頂けますが、合わせてご覧頂けますと より楽しんで頂けるのではと思います。 それでは相変わらず拙いSSですが、少しでも楽しんで頂ければ幸いです。 ------------------------------------ 『明けましておめでとう、桐乃。今年も宜しくお願いするわ』 『あけおめーことよろー。なんて、最近じゃもう言わないか。ホント、こういう のってあっという間に消えてくよねぇ。ま、あたしもそういう流行ってのは人事 じゃないんだけどさ』 『クククッ、流行などと言うのは所詮、泡沫の夢。そんな曖昧なものに毎度右往 左往している哀れな人間風情には、遙かな道の果てに至る真理など及びもつかぬ ものなのでしょうね』 『はいはい、邪気眼乙。っていうか、あんたもすぐに成人式だってのにいい加減 厨二も卒業しなさいよねー。まさか社会人になってもやってるつもりじゃないで しょうね?』 『ふっ、当然でしょう。これは『彼方の世界』から『此方の世界』に投影された 私の『根源』<オリジン>なのだから、卒業などありえないわね』 つい先程、桐乃の方でも日付も年も変わったばかりの元日の朝。 私は朝食と朝の家事を済ませてから、桐乃といつものチャットで新年の挨拶を 交わしていた。 普段なら勿論ここに沙織もいる所だけど。二十歳になった事で、実家の都合を 優先せざるを得なくなったらしく、新年の挨拶やら一族の行事やらで、文字通り 飛び回る忙しさらしい。 それでも昨夜は遅くまで、本来の『オタクっ娘』のオンラインイベントを主催 していたりもしたし、裏の私達とチャットで年越しの挨拶は勿論、冬コミの収穫 や年末年始のアニメの特番などで盛り上がっていたのだけどね。 まったく、幾つになろうと如何にも沙織らしい振る舞いだけど。 新年早々から、身体に無理が掛かってなければいいのだけどね。 『はぁ、ま、あんたの人生なんだから、そりゃ好きにすればいいんだけどさぁ』 『そうよ。あなただってモデルの修行の為に海外に留学するだなんて、好き放題 に生きているじゃない。私と何も変わらないわよ』 桐乃は昨年の春に高校を卒業した後、本格的にモデルになる為にフランスへと 留学している。今でもあちらの大学に通いながら、モデルの修行に勤しんでいる のだけど。しかも年明けから、あちらでファッションイベントやらショーやらが 続くらしく、今年は帰省も出来ないとの事だった。 もっとも、それ自体は昨年の私の誕生日に既に聞いていた事なのだけど。 いざそれを現実に迎えるとなると、やはり物悲しいものも感じてしまう。 思わず益体も無い様な、憎まれ口を叩いてしまう位には、ね。 『かわるっつーの。社会に出たら、あんただけの問題じゃなくなるんだかんね? あたしはともかく他の友達とか、将来の瑠璃の旦那さんや子供に恥ずかしい思い をさせないようにしろ、って言ってるワケ』 『なぁっ!?な、何を突然言い出すのよ、あなたは……』 『は?それはこっちの台詞だってーの。そんなのまだ先の話しなんて思ってても、 そんなのあっと言う間だかんね?目標に向かって突き進むのも大事だケド、少し は自分の周りのコトとか考える余裕を持ちなさいってば、瑠璃は』 それは単なるチャットに表示された、文字情報に過ぎないのだけど。 私の脳裏では、桐乃の声や表情までもがまざまざと再現されていた。 それは桐乃が、私に幾度となく繰り返してきた苦言でもあるのだし。 何より桐乃が日本から旅立つ前に、私に言い置いたものでもあったから。 『……それこそあなたに人の事など言えるのかしらね?自分だけ納得して早々に 海外に羽撃いていってしまうなんて、残された者の事など何も考えてはいないの でしょう?』 『ゔ ……そ、そんなワケ無いじゃん?大体、誰だっていつか社会に出てくもん でしょ?それがあたしの場合、ちょっと早かっただけだしー。それに』 そこまで軽快に表示されていた文章がそこではたと止まった。 その理由も、その後に続く言葉も恐らくは予想通りでしょうけど。 それでも私は余計な茶々など入れずに、ただじっとそれを待った。 『……そっちの問題はもうあんたたちの話しでしょ?好きにやりなさいってば』 『ふっ、今の間はなんなのかしら?『語るに落ちる』とはこの事ね。いえ、この 場合は正確には『語らぬが故に落ちる』と言うべきかしら?』 『うっさい!大体、これから初詣にいってくるって、あんただって張り切ってた じゃん!その調子でご自慢の晴着姿、見せつけてきなさいっての』 『当然ね、あなた達が託してくれたこの『神衣』<カムイ>。無為にする様な私 ではないわ。今日の初詣も、そして『成人の儀』<イニシエーション>も、我が 全霊で持って挑むのだから』 互いの考えも秘めた想いでさえも、あなたとは十分に通じ合っている筈なのに。 それでも何時まで経ってもこうして言い合ってしまうのは、何故なのかしらね? 『はいはい、精々頑張んなさいな。あ、今日の写真もあいつに撮ってもらったら 忘れずにあたしに送んなさいよ?このあたしが成人式のために、プロ目線でダメ 出ししておいてあげんだから感謝しなさいよねー』 『それがこの『神衣』を授けられし刻の『誓約』<ゲッシュ>である以上、私は それに従わざるを得ないわ。それこそ要らぬ心配と言うものよ』 「おっけー。んじゃ、あたしもそろそろ寝とかないと。明日は朝から忙しいしね」 「ええ、お休みなさい、桐乃。それから……ありがとう」 「なーに、今更いってんのよ。沙織やみんなにもおめでとうって言っといてね。 そんじゃ、おやすみー」 そう書き込むや否や、私の返事も待たずに桐乃がチャットを退席したシステム メッセージがログウィンドウに表示されていた。 それを少しだけ寂しく思ってしまうの事実だけれど。 まあ、そんな思い切りの良さもあの娘らしい所よね。 私もそれに習ってすぐにチャットのクライアントを終了させると、PCの電源 を落とした。そして椅子から立ち上がると、部屋の反対側に据えられた衣装箪笥 に向かい、一番上の棚をゆっくりと引き出した。 ここには深い蒼の、瑠璃色の生地に艶やかな色形の花模様を配している振袖を 大切に仕舞ってあるわ。 だってこれは間違いなく、私にとって一生の宝物だもの。 私の為に皆が想いを籠めて贈ってくれたものなのだから。 私は右手で滑らかな布地をゆっくりとなぞりながら。 この振袖を贈られた時の記憶に想いを馳せた。 皆の笑顔と祝福とに包まれた二十歳の誕生パーティ。 その光景を、まるで昨日の事の様に鮮明に思い出せる。 何故ならそれは、私の闇の魂にまで刻み込まれた光溢れる記憶なのだから。 * * * お母さんに着付けを手伝って貰って手早く振袖を身に着けた私は、外出の用意 まで済ませると先輩の来訪を待っていた。その間に、冷やかし半分に絡んでくる 日向や、憧憬の眼差しを向けてくる珠希を相手にしていたのだけど。 程なく先輩がやってきたので、予定通りに家の近くの神社へと初詣に向かう事 になった。 「でも、私達だけで本当に良かったのかしら?」 「まあ、しょうがないだろ?桐乃と沙織はともかく、他のみんなも旅行とか用事 で都合がつかないって話しだしな」 「それはそうなのだけど……さすがに私達だけ、というは、ね」 昨年までは桐乃や沙織は勿論として、ユウや秋美、瀬菜や花楓、時にはあやせ や加奈子や田村先輩、それに日向や珠希も一緒に初詣に行っていたのだけれど。 今年に限って私と先輩以外の誰もが、用事があるとかで皆、不参加になっていた。 それなら元旦に拘らずに、日にちをずらそうとも考えたけれど。どこも予定が 合わないとか、行ける人だけで行って欲しいとかと全員に断られてしまい、結局、 私と先輩の二人だけになってしまったのよね…… 当然そんなのは単なる言い訳で、何らかの目的で皆が共謀しているなんて事は、 我が『神眼』を使うまでもなく誰が見ても明白なのだし。 ましてやその意図する所を察すると、お節介過ぎる皆の配慮には、心の底から 呆れ返ってしまった。 だって、それこそ今更の事でしょう? 私と先輩は、今でもお付き合いをしている間柄ではないけれど。 普段から友人として。大学では後輩として。先輩の部屋では家事の師匠として。 二人きりになる様な状況は、今迄幾らでもあったのだから。 かといって皆の気持ちを無下にする事なんて、とても私には出来なくて。 結局、私は先輩と二人で新しい春を迎えた朝の町並みの中を歩いていた。 幸いな事に雲一つない快晴な上に風も凪いでいるので、昨日までの『冬祭り』 の冷え込みが嘘の様な日の暖かさを背中に感じる良い日和だった。 『運命』と言うものは常に私の前に立ち塞がるばかりか、峻烈にその牙を向け てくるものだとばかり思っていたのに、まさかそれに助けられるなんて。 少なくともその点に関しては、今年は良い年になるのかもしれないわね。 ふと隣を歩く先輩の顔を盗み見ると、新年早々だと言うのに相変わらずの覇気 の無い顔をしてはいたのだけど。 それでも普段よりも愉しげに見えるのは、私の気のせいではないのよね? それがこの振袖のお陰だと言うのなら、私とて悪い気はしないもの。 「まあ、俺も春から社会人だからな。これからはみんなと会える時間も中々取れ なくなっちまうんだろうし、ちょっと残念だけどな」 ……まったく、これだからこの人は。 まあ、それも先の私の言葉に対して、あなたなりに気遣ってくれたのだと理屈 では解っているのだけど。 折角のこの気持ちに水を差されてしまったのも事実よね。 「あら、そう?何時でも顔を合わせている私だけでは不服と言う事かしら?」 「そ、そうは言って無いだろ?こんな着物姿の綺麗な女の子と一緒にいて、文句 なんて言うような男は罰があたるってもんだぜ」 ま、また先輩の癖に、随分と生意気な返し方をしてくれるじゃない…… この晴着を見るのは二度目だと言うのに、家の玄関先で出迎えてくれた時には 誕生日と同じ様に暫く立ち尽くしていた癖にね。 「その良い様だと、綺麗な女の子さえいれば後はどうでも良い、とも聞こえるの だけど?まあ、あなたの周りにいる女の子は、皆、美人揃いだものね。これから 社会人になろうというのに、相変わらず浅ましい雄だわ」 「い、いや、そうじゃなくてだな……それとこれとは、全然話が違うっていうか、 この場合、誰なのかが重要だというか……って、黒猫、顔が笑ってるぞ!単に俺 をからかいたいだけだろ」 「ええ、あなたの狼狽える様は、何時になっても面白いもの」 今度は演技ではなく、私がくすくすと笑い出すと、先輩もやれやれとばかりに 溜息をついて苦笑いを浮かべていた。 本当、始めてあなたと顔を合わせてからもう5年余りも経つというのに。 私が成人式を控え、あなたが大学の卒業を待つ身の今となっても、私達のこう したやり取りは何も変わらないのかしらね? それもどうかと思わないでもないのだけど。 今の私達には、それ位で丁度良いのかもしれないわね。 だって、それが変わる時があるのなら。 私達の関係が大きく変化するが故なのでしょうから。 それからは我ながら取りとめもない事を話しながら神社までの道中を歩いた。 それこそ他愛もない日常的な事や桐乃達の事や大学の事、それに一週間後の私 の成人式の事なんかを話題にしてね。 ここ最近の先輩は、最後の単位取得と卒業論文に打ち込んでいるので、桐乃に 頼まれた家事の指南もすっかりご無沙汰になっている。 そんな先輩を多少なりともフォローするべく、今迄とさして変わらない頻度で 先輩の部屋を訪れては家事の半分をこなしていたわ。 勿論、先輩に請われた訳ではなく、私から率先してね。 だから大学以外でも、二日置きには先輩と顔を合わせているものね。 新年の始まりとはいえ、何か特別な話題を探す方が難しい位なのだけど。 それでも私達には珍しく、口滑らかに四方山話で盛り上がっていたのは。 私は、いえ、或いは先輩も、かしら? この姿で共に歩いている事に、心躍らせていたからかもしれないわね。 いくら私は『通過儀礼』<イニシエーション>前だとは言え。 お互い『成人』した身の上で、子供の様に浮れて燥いでいた、だなんて。 まったく、この時の自分を思い返すだけで顔が熱くなってしまうわね…… まあ、目撃者は先輩だけだから、それも良しと納得するしかないのだけど。 そうこうしている内に、私達は程なく目的の神社に辿り着いた。 朝のそれなりに早い時間とはいえ、さすがに元旦の今日はこの神社にも多くの 人が詰め掛けていて、拝殿が空くまでには暫く時間が掛かりそうだった。 その間に桐乃との約束の写真を、先輩に撮って貰う事にしたのだけど。 改めてこの姿で写真を撮られるとなると、やはり緊張してしまうものね…… でも、桐乃に言いたい放題にされるのも癪だもの。 先のチャットでのやり取りを思い出した私は、先輩の構えたカメラに向かって 『夜魔の女王』の誇りと尊厳とを全霊で籠めた笑みを浮かべて見せたわ。 その後は手水舎で手と口を清めたりして、静かに自分達の順番を待った。 特に互いに話す事もなかったけれど、それも何時もの私達の間の空気かしら? 交わす言葉はなくとも、互いがそこにいるだけで安らぐ気持ちになれるもの。 漸く私達の番となって、私達は二人並んで拝殿の前に立った。 軽くお辞儀をしてから予め用意していた硬貨を賽銭箱に落とし入れる。 そして鈴を一回鳴らしてから二拝二拍手を行い、一年の祈りを籠めた。 祈る内容は勿論決まっていた。例年通りに、家内安全は当然だけど。 神前でそれを心の中で堅く誓う。成就をご照覧あれ、とばかりにね。 最後にもう一度深々と頭を下げ、速やかにその場を離れようと思ったのだけど。 先輩はその間も熱心に祈り続けていたものだから、私も待たざるを得なかった。 まったく『祈りは簡潔に自らの決意を示す様に』と、事前に伝えておいたのに。 ここの御祭神-有名な『日本武尊』<ヤマトタケル>よ-だって、長々と願い を聞かされては、折角の御神得を顕す気にもならなくなってしまうでしょう? 漸く顔を上げた先輩が私の表情から状況を察したのか、慌てて最後の一拝を済 ませると、私達はすぐに拝殿を後にした。 それから御神籤を引いたり、絵馬-予め描き込んだ、夜魔の女王に除災招福を 祈願したものね-を奉納して、私達はすんなりと初詣を済ませたわ。 そして今度はその足で、最寄りの駅へと歩いている所なのだけど。 「とても熱心に祈っていた様だけど、一体何を願っていたのかしら?」 ずっと気になっていた事を私は先輩に尋ねた。 「ん?ああ、こういうのは人に話しちゃいけないのが定番じゃないのか?」 「そうね。確かに神秘と言うものは人に知られる程に、力が薄らいでしまうもの だけど。でも、初詣の祈りは本来神様への『宣誓』がその本質だから、あなたが 秘密にしたい訳でもないなら、それを訊ねても特に問題はないでしょう?」 「そういうもんか。ま、隠しておくようなことでもないんだけどな。春から俺も 社会人だから、うまくやっていけるように頑張りますってさ」 「そう、でもその割には長い時間だったわね?」 「そ、そりゃあ、社会人を頑張ります、って言ってもよ?仕事が上手くいくよう にとか、学生からの気持ちの切り替えとか、健康面だったりもするだろ?その辺 をいろいろと、な」 あからさまに言葉を濁した先輩を、さらに追求してみたくもなったけれど。 あなたにも社会に出るに当たっては、密やかな誓いもあるのでしょうしね。 これ以上それを追求するのも、無粋と言うものかしら? 「そういう黒猫は何を祈ったんだ?」 だから実にわざとらしく、こちらに話を振ってきた事も。 まあ、今回だけは女王の器量で見逃してあげましょうか。 「私はずっと単純な事よ」 だって、半年以上も前から。 あなたが『こちらで』就職すると選んだ時から決めていた事だもの。 「あなたの新生活を必ず支えてみせますって」 だから何気ない調子であなたに応える事も出来た。 胸の内で大きく跳ねあがった心悸とは裏腹に、ね。 先輩は私の言葉によほど驚いたのか、暫く呆気に取られていたのだけど。 「ああ、それと日向の合格祈願もね。高校は私と同じ所に行きたいみたいだけど、 もう少し頑張ってくれないと厳しいみたいだもの」 だから、何事も無い様に次の台詞にも繋いでおいた。 オチに使ってしまった日向には、申し訳ないけどね。 「そ、そうか……俺も手が開いたら、また日向ちゃんに勉強を教えにいくよ」 「いいえ、あなたは卒論に集中しなさいな。祈願をした以上、私が責任を持って 日向に受験の知識を叩き込むからこちらの心配はいらないわ。そう、どんな手段 を使ってでも、ね。クククッ……」 「お、おう。まあ、お手柔らかにしてやってくれよ?」 それで漸く呪縛から解かれた先輩と、再び取り留めも無い話を続ける。 まったく、あなたが日本に残る決心をしたのは、少し位はそういう心算もある と思っていたのだけどね?話題を変えた事にそんなに安心されてしまうと、私の 空回りかと心配にもなってくるじゃない…… まあ、桐乃にこっ酷く詰られたから、というのが真相かもしれないけれど。 それでも桐乃が日本へ戻る迄の間、あなたが自らの意思で待つと決めた事には 変わりがないもの。以前に約束した通り、私に相談をしてくれた上で。 しかも、私はあなたの決意の正反対な事を提案していたというのにね。 桐乃のサポートをする為に大学を卒業したら海外に出る。 それが先輩の本心だとずっと思っていたのだし、恐らくは今でもそれに間違い はないのでしょうけれど。 『けどな、俺はまだまだ未熟者だ。正直、今のままじゃ桐乃の足を引っ張るだけ なのは目に見えてるぜ。そりゃお前が言う通り、それでもあいつは喜んでくれる のかもしれない。もっともこの事を桐乃に話してみたら、散々っぱら怒鳴られち まったけどな。いい加減、妹離れしろ、ってよ』 『ええ、でもそれこそ桐乃の本音だと解らないあなたでもないでしょう?だから 結局はそんな建前より、全てはあなたの気持ち次第と言う事よ』 『ああ、だからこそ俺が一人前になるまでは、こっちで頑張ることに決めたよ。 桐乃やお前は勿論だけど、俺にだって目指してるものはあるんだぜ?今はそれを 追いかけるのが、俺に、いや『俺たち』にとって一番大切だと思うんだ』 『……そう。あなた自身でそう決めたのなら、それでいいと思うわ』 それでもあの時、あなたはこちらに残る決断をしたのだから。 桐乃の気持ちも、私の提案も、そしてあなたの考えの全てを踏まえた上で。 それならもう、そこに私が口を挟めるわけがないじゃない。 でもその代わり。私があなたの手伝いをする位は、罰はあたらないでしょう? それに、私とて順当にいけば2年後には大学を卒業して社会に出る事になる。 その後の『方略』も、既に『運命の記述』で組み上げてはいるけれど。 今迄以上に『光の理力』を高めて凱旋する桐乃と、胸を張って向き合う為には。 私も先輩も、己の道を真っ直ぐに、心身を賭して進んでいくしかないのだもの。 その上で、私達は遂に『最終決戦』<ラグナロク>に挑む事となって。 その戦いの先にこそ『理想の世界』へと至る道が開かれる事でしょう。 計を立てるにはこれ以上ない位に相応しい、今日この日に。 弛まず邁進して行くと、私は改めて己にも誓ったのだけど。 まあでも。今日の所は皆の好意にも甘えておこうかしらね? 折角のこの『神衣』の力も、存分に奮わなければならないでしょうし。 先輩の部屋に着いたら、まずは五更家特製のお雑煮を味わって貰いましょうか。 その後は、初売り目当ての買い物を済ませたら、お正月位は部屋でのんびりと テレビでも見て過ごすのも悪くないかもしれないわね。 本当、以前の自分からは考えられない、贅沢極まりない時間の遣い方だけど。 最近になって、そんな一時こそが大切で掛け替えがないと実感しているもの。 あなたと。大好きな人と一緒に過ごす、そんな何気ない時間こそが、ね。 「どうした、黒猫?なんかぼんやりしてるが、少し休んでいくか?振袖ってのも 結構大変なんだろ?」 「……そんな事はないわ。それに、こんなところで無駄な時間を費やす暇はない わよ?あなたのアパートの近くの商店街の初売り時間に遅れてしまうもの」 「新年早々、相変わらずだな、お前は。ま、無理はしないでくれよ?その格好で 倒れらたらさすがに色々と大変だろ」 「あら、何時だって助けてくれるのではなかったのかしら?」 「おう、勿論だぜ。もしそうなったら、お前が恥ずかしいから下ろしてくれって 頼んでも、絶対に抱えて運んでやるからな。覚悟しとけよ?」 私は先輩とのおしゃべりの傍ら、そんな『幻視』<ビジョン>を垣間見ながら。 年を越したばかりの新しい気に満ちた街並みを、大切な人と共に歩んでいく。 今は普段の延長でしかない、そんな光景が精々だけど。 何れは私達の、いえ私達を取り巻く全てが大きな変化を迎えるはず。 その為にもこの歩みを止めるわけにはいかないものね。 そう、全てはこの先に待つ、暖かな未来を目指して、ね。
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size(26) 研究テーマは? 「×××の物性」です! 1/11(火) もう1ヶ月もたってしまいました。余裕を失うということは恐ろしいことです。 今日はなんとなく昼食を食べ逃しつつ、せっせと卒論書きをしていました。だいぶ形になってきたのですが、考察が書けない。何を書いても小学生みたいな文章になってしまいます。 そろそろ試料も作らないと。来週O山君が手ぶらでつくばに行くハメに陥ってしまう… そういえば、集中講義? のレポート? が? ありましたっけ? 12/02(金) とうとう12月になってしまいました。 本日は卒論書き。余分なことをたくさん書きました。 きっと大幅に削ることになるでしょう。 でもTEXの数式にはだいぶ慣れました。こりゃ確かに使いやすい。設定とかは先生任せだったのでまるで判りませんが… 来週は 卒論(図の作成と挿入/実験手段&結果/序論;磁性とCRO3基礎物性)+論文読み。 ゼミの勉強 7日の準備 (05でrietan) です。やることがだいぶ絞られて・・・ないな。あれ? 11/30(水) 昼に奨学金説明会がありました。 行かなきゃ良かった、冊子に書いてあることを言うだけの説明会なんて!部屋は暖房効いてないわ、ビデオ見せられるわ、意味不明の質問が出るわ。 今日は卒論書いてません。 データの整理とリータンと報告書用のグラフ描き。 明日には報告書提出。 あともうちょっとリータン。 11/29(火) 生協で「きのこご飯」を注文したら「きのこご飯セット」がでてきました。単品と言わないといけないらしい。 ここのところ生協で良い思いをしていません。 それから、生協前のイチョウが凄い勢いでハゲています。 あれは綺麗。 今日は前言通り 午前:卒論(SQUID) 午後:リータン 夜:データの整理 明日はX線のデータとリータンの結果を比較。 報告書作成。 11/28(月) 生協の黒米はいまいち。 生協のメニュは不発が多いです。 もう11月も終わりですね。 相変わらずリータンやってます。 ひとつの軸だけに規則性が現れるってどうなんでしょう。 たぶんデータとしてはダメでしょうね。もう少し粘るか。 卒論も少し書きはじめました。 しばらくは 午前中:卒論 午後:リータン他 でいきます。 11/21(月) 茨苑祭は例年通り、適当に食べて 管弦楽→中南米音楽という流れでした。 あまりタコの入っていないタコ焼きが美味しかったです。 本日は、 #11金蒸着 リートベルト解析でした。 リートベルトは、明日明後日でなんとか終わらせたいです。 卒論は12月24日に第1稿提出締め切りとなりました。 2月の卒研発表会の準備も始めなければ。 また、eラーニングが遅れ気味。 近況報告も提出しないといけません。 それから集中講義の申請、12/7の発表の準備。 忘れそう。 11/18(金) 朝から晩までリータンリータン・・・ 昨日も今日もリータンリータン・・・ そんな感じの木・金でした。ぐったり。 何千回マウスクリックしているのだろう。 このクリック回数は世界を平和にしているだろうか。 リートベルト解析自体はすごいと思います。 でも何時間何十時間かけて出した結果が怪しいとなると、 ちょっとどころじゃなく凹みますね。 なんだか戦いみたいになってきました。 「やるかやられるか」みたいになってきました。 来週中に仕留めます。 (殺伐としてきたな) そんなわけで来週は、 卒論をちゃんと書く&資料の整理をする。 ゼミの勉強をする。 サンプルX線データどもを仕留める。 デス。 11/14(月) 「俺を制御できるなどと思うなよ」 という声が聞こえてきそうな#10の電気抵抗測定でした。 ああ、ほんとうに何なんだ。 明日は #11急冷取り出し。 それから明後日使うPPをセンタに届ける。 あとは卒論、NMRの勉強。 11/10(木) 本日はリータン&ゼミの勉強&卒論ほんの少し。 明日も同じことをしよう。金蒸着もやっておこうか。 午前、K氏とI氏は原研に。 研究者たちの強オーラにやられた模様。 先生の実験ノート(リートベルト解析用)を見る。 理路整然。 自分のノートは見るに耐えない。 理路漠然。 来週水曜は就職ガイダンス。 なにを話せば良いのか判らず。どうしよう。 11/9(水) 新4年生5人と顔合わせ。 本日は#8の電気抵抗の測定をしました。 昨日測定することが決まり、今日の朝から頑張りました。 19時半には終了。(朝早く起きる)努力の賜物です。 12月12,13は集中講義。 Y山研は超強制受講です。 「ドノヨウナ予定モ入レルコトアタワズ」 だ、そうで・・・ 11/1(火) そうか、ポッキーは11日か…。 今日はサトイモ科の植物について学びました。 あと、生協へ初パシリ(昼飯)。 I氏のオーダーをうっかり忘れてしまいましたが、I氏は寛大にも「許す」と仰ってくださいました。 最初に忘れたのはS氏のオーダーだったのですが、生協に到着すると思い出してしまったのです(しかたがないのでおとなしく購入しました)。 明日はみなさんおそろいでお出かけですね。 やるからにはてっぺん狙ってきて下さい。 10/26(水) 更正は続くよいつまでも… というわけで、いましばらく電気抵抗測定はおあずけです。 その間に卒論書き始めます。 あと放置していたeラーニングもはじめないと。 Macに対応していないらしいので大学でやるしかありません。 不便。不便この上無し! 10/25(火) 今日は朝から金蒸着。そしてリータンを2種類。 授業はなかなか難しいです。早めに課題をやらねば。 しかし明日は、ゼミの勉強とリータン2種類(卒論もぼちぼち…) 今週電気抵抗やれるかな… なんかまた不具合がでてるんですけど… はわせ直し?……まさかね… 10/19(水) 酸素不足の試料を作ることになりました。今日はとりあえず仮焼き。 それからリートベルト解析。 明日は試料本焼き。引き続きリートベルト解析。 それからゼミ。勉強は今からします。 なんで毎回やってない? 10/14(金) 今日は、電気抵抗測定(CPS) 転移する物質は初めてみました。でも転移点がずれているらしい。 あとグラフの作成。全部英語でやれと。 論文読めと。勉強しろと。ホー…ムペー… 10/13(木) 今日はゼミがボロボロでした。 本当にすみません。完全に準備不足。 他、端子付け+ホルダを冷凍機に取り付け。 明日測定です。 10/11(火) 朝永先生は良いことを言いますね。 今日は何をしたっけか。思い出せません。 某K中さんに夕食を奢って頂いたことしか思い出せません。 eラーニングをはじめました。 問題を解いても修了認定がつきません。バグ? 10/07(金) 電気抵抗測定無事終了! 今夜は祝杯だ。 #6再測定したら、いよいよドープ系。 あと、報告書をまとめねばなりません。 さりげなくホームページも作りつつ。 10/06(木) そして冷凍機は直りました。 結局最初から銅線をはわせ直し。 でも安定しているようで、よかったです。 明日は#7の再測定。ゼミの勉強。来週の炉使用計画。など。 10/05(水) 今日は一日冷凍機を修理していました。 結局新しい黒のコネクタはダメなようで、コスモ電子に白いコネクタを買いに行ってきました。 しかし付け直してみるとまたしてもUnder。 そして何度か接続し直している内に銅線が切れました。 さらにショート。 テスタの端子がとれるわハンダ篭手の先っちょがとれるわ 凄まじい呪われっぷり。 ひょっとしなくても、銅線はもう一度全て付け直すことになりそうです。 ハンダ付けにはだいぶ慣れましたが、そろそろ測りたい。 明日は絶対直しましょう! 10/03(月) ジンギスカンのタレの味を知りました。 本日 #8作製(本焼き1200℃48h、降温40h) サブゼミ(磁性の理論復習。ほとんど超交換相互作用について。のどが痛い。) 明日は内定式。 明後日は #7電気抵抗再測定(今度こそ低温を) ゼミの勉強 だけでいいかな。 9/30(金) 本日#7の電気抵抗測定。金属的でした。 グラフを見ると、一度20K辺りから平らになったのに、10K以下でまた下がりだしているような。なんでですかね。 ドープ系作製の許可も出ました。 そのうち単結晶も作ってもらうことになりそうです。 問題はいまだ8K付近までしか下がらないこと。 ホルダの熱リンク、ピンの接触等。 単純にホルダの接続がダメとかだったら嫌だなー 来週は #6、#7のX線・帯磁率測定依頼。 冷凍機の修理(?) #5(金蒸着からやり直し、か、サンプルが崩れているので焼き直したほうが良いかも。)とそれ以前の電気抵抗測定。#6、7の低温再測定。 格子定数・有効磁気モーメント・酸素占有率等と電気抵抗(室温・最低温)の試料ごと比較 論文 ゼミの準備 ドープ系の試料作製 をやりなさい。 ああ、しまったホームページ…! 9/27(火) 汎用つまようじ型対銀ペースト決戦兵器「つまようじ君」入荷しました。 初回限定版(サイン入り)7本。 以後は量産型「つまようじ君R」入荷予定。 お問い合わせはFまで。 本日 金蒸着(#6.2、#7、M1.0計6個) のみ。 9/26(月) 今日は 電気抵抗測定(#6。ついに金属的なカーブを…!今後はどの作成条件でちゃんと結晶ができるのか特定します。残留抵抗値も減らしたいです。よりきれいな結晶を。卒業までに時間があれば単結晶もやる可能性有。) 端子付け(#5:ほとんど金蒸着が剥がれているので、明日もう一度金蒸着すべきか) ホームページ(ロゴ) 明日は カット→金蒸着(#5、#6の2回目、#7、M1.0)→端子付け(#5) ホームページ データの整理 ゼミ・サブゼミの勉強 9/22(木) 今日 試料作成(#6&#7&M1.0#1混ぜ→プレス→本焼き。1200℃72h。・・・27日朝完成の予定。) 端子付け(コツをつかんできました。銀ペーストはたくさん取ってしまっても、いったん別の場所につけて量を調節すれば、小さい枠にも簡単につけることができます。来週電気抵抗測定。来週は毎日測定できるかも。朝早くから始めねば。) 来週 月〜金:電気抵抗測定#6→#5→#7→M1.0→#6の2回焼き。 火曜:サブゼミ。磁性の理論の復習をやっておきたい。 ホームページ作れってば。 9/21(水) 今日 #4の電気抵抗測定 ホルダを接続するとき、コネクタのピンが引っ込んでしまうことがある。電圧がunderと表示されたときはこれに注意。ハンダとかで固定したらダメか。 昇温について:次からは30Kまでは0.1とか0.2K/min。30~80Kは0.5K/min。80~200Kは1.0K/minくらいで。はじめから0.5K/minは早すぎる。 金蒸着 #6。金が減っていたせいでS氏のサンプルの蒸着が足りなかった。補充済み。#6の端子付けも早めに。…#5の端子付けと合わせて明日午後。 試料作成 #7仮焼き後の混ぜのみ。仮焼き後は冷めたらすぐに混ぜないと水分が入って×。一度200度くらいで飛ばしてから混ぜなおし、成型→本焼き。…M1.0と合わせて明日午前から。 いいかげんホームページ作らないとマズイ。 そろそろ磁性の理論の復習と次の勉強も。 9/20(火) 今日 YBCO電気抵抗測定、ヒータで昇温(14Kまでしか冷えないのは相変わらず。中のテープが剥がれた?データとしては良いものがとれたようです。) M0.4#2作成(仮焼き前。M氏に30分分担してもらいました。) 金蒸着準備×2(#6カット~穴あけ) 明日 金蒸着(#6)10:00から。 電気抵抗測定(#4)朝のうちに準備。 試料作成M0.5#1(混ぜるだけ)、15:00~ #7&M1.0#1(本焼き1200℃72h)16:00~ 17:30には帰らないといけません。 朝早くからやらないと間に合わないな… 9/16(金) YBCO電気抵抗測定(金線2本切断、接触の問題等ありましたが、きれいなグラフが描けました。今までの変なグラフはサンプルというか端子付けの問題で間違いなさそう。) 試料作成(M0.1と0.2を量って混ぜただけ。坩堝と蓋が2つずつあるので、2種類ずつ作ったほうが効率が良いです。来週まとめて仮焼き・本焼き。) 空き時間に「したしむ磁性」を読んでいました。とても判りやすい! もっと早くから読んでおくべきでした。 ほとんど実験室で過ごした一日。院生室には1時間もいなかったような。 9/15(木) 電気抵抗の準備(カット~端子付け)には1日かかりますね。 YBCOカット金蒸着端子付け(2つ作製) 試料仮焼き2回目(800℃6hは短いとのことなので、900度24hにしました。) 論文 試料作成:M0.8を2.5gくらい/仮焼き2回目終了したものはそのまま薬包紙で保存。来週本焼き。1200度48h。 YBCO電気抵抗測定 9/14(水) 電気抵抗測定 低温;少しずつ↑ 冷凍機;はじめ↓だけど200k以下から↑。半導体? M試料仮焼き1回目(ペレット状にせず800℃6時間 →本焼き1300℃24時間で降温30時間を1/5/10回試す?) YBCOカット→金蒸着準備→金蒸着→端子付け 試料作成:M0.8を2.5gくらい 論文 高温炉と高温電気抵抗測定を見てもらわなければ・・・ 9/13(火) 本日 #4低温電気抵抗測定(またしても平坦。一応温度↓で抵抗↑) #5端子付け(銀ペーストは上手くいっていたのに、最後に両面テープから剥がすときに割れました。もうフィルタと両面テープは使いたくありません。くっつき過ぎなんだよう両面テープ!そんな粘着力いらないから。愛想がつきました。プラ板とワニスでいきます。) リートベルト#4(角度10-100)2回目 本焼き(土曜までファイア炉はあきません) 明日 冷凍機のほうで電気抵抗測定 論文 低温電気抵抗測定終了+取り出し 試料作製(CMOとか?) 高温炉修理? 9/12(月) G123の茶色の炉が壊れていましたが、後ろの配線が酸化して接触不良を起こしていたのが原因でした。電源は入るのに温度が上がらないときはとりあえずこれを疑ってください。 そして今度は高温炉の表示器がつきません。明日時間があれば調べてみます。 本日 炉の修理(?) 蒸着の手伝い リートベルト(20-100&30-100) 端子付け 明日 #4低温電気抵抗測定 端子付け(水曜の分) #6試料本焼き 論文のまとめ 高温炉修理(?) 解析/全体的に少しづつずれている→S値に影響 →試料は本焼きを何度もやるべき? 9/9(金) 今日は生協2Fでイカ墨スパゲティを食べました。 味が濃すぎ。 試料仮焼き2回目(圧力250、時間2分30秒に変更) 低温電気抵抗測定(ほとんど直線。あの試料がだめなのか、端子付けがだめなのか) #4リートベルト解析(S=3.17で終了。角度を絞ってもう一度。 角度は20~100/30~100/30~70あたり) 冷凍機での電気抵抗測定は来週に延期。 違う物質も作りたくなってきました。 9/8(木) 本日 試料仮焼き1回目(400℃×1h→1000℃×6h) 端子付け(かなり失敗) 低温電気抵抗(端子付けが×) リートベルト(C098) 端子付けはなかなか上手くいきません。時間もかかり過ぎ。 あと2、3個やれば、なんとか… とかいってサンプル無駄にするわけにはいきません。練習すべき。 明日 (・電気抵抗測定(G117)) 試料仮焼き2回目(1000℃×6h) リートベルト(#4)+帯磁率(098、102、#4) Winアップデート 勉強しましょう。勉強。 9/7(水) 冷凍機の後片付け 金蒸着(3種類) 試料作成(混ぜただけ) リートベルト法入門はX線回折のことがかなり詳しく載っていて、 測ったこともないのに読んでもなあ…といった感じ。 先生が「マニアック過ぎるから読まなくて良い」と言っていた理由が少し判りました。 本日はこのへんで。 明日は 試料作製(#6仮焼き1回目) 端子付け 低温電気抵抗測定 リートベルト法入門/キッテル 帰ったら小説。 9/6(火) 今日は冷凍機を使って電気抵抗測定ですが、うまくいきません。 ついでにリートベルト解析は昨日よりも悪い値に収束。 昨日のはS値が2.09あたりまでいきました。この結果をどう受け止めたら良いか、判りません。 金蒸着の準備をしなければ。 あと試料も作らないと。 それからホームページとか卒論とか… 追い詰められてきましたよ。 8/31(水) 明日からいよいよ山登りです。 勝利条件:生きて帰ってくること つまり 敗北条件:大地に還ること なんか不安。 8/24(水) リートベルトの別の解析手順を試して見ましたが、いまいちでした。一回やるのに時間がかかりすぎるので、手順を変えてみての比較がしにくいです。しかしそろそろ手順で試行錯誤は飽きてきました。そもそも試料が良い出来ではなさそうなので、そちらに時間を割くべきかもしれません。 というわけで帰ってきたら試料作成を頑張ります。 準備・手順についてまとめておきましょう。 設定は面倒なので省略。 <準備> ファイルは 「ins」(プログラム。試料に応じて書き換える) 「int」(回折データ。元データを変換したものを用意) 「bat」(実行プログラム。4ヶ所の設定を済ませておく) を用意しておく。実行すると、 「lst」(実行後の出力データ) 「xyz」(?) 「pat」(グラフ) が出力される。 他に整理するため 「copy」:バックアップ用にコピーしたinsファイルをしまう。 「graph」:解析を終えデータを加えたグラフをしまう。 「data」:回折の元データをしまっておく。 のフォルダを用意すればすっきり。 <解析手順> ★はコピーしておくタイミング。多いけれど念の為。 シュミレーション 0.シュミレーションでピーク位置・強度をできる限り合わせる:座標との関連が判りにくいが、同じ物質を追う限り、一度良いシュミレーションができれば使いまわせる。★0 リートベルト解析 1.バックグラウンド(計12)+尺度因子(1) ※はじめは8個くらいが良い。らしい。理由は不明。 以後尺度因子は常に振る。 2.ピーク位置(3) 3.格子定数(3) 4.半値幅(3)・非対称(3)・減衰(4)・非対称広がり(1) 5.原子座標 6.バックグラウンド(今度は12個全て)+ピーク位置(3)★1 7.「共役法」+「一挙に精密化」に変更し1.~6.を再びやり直す。★2 8.バックグラウンド(12)+ピーク位置(3)+格子定数(3)+原子座標★3 9.等方性原子変位パラメタを振って1.~6.をやり直す。★4 ※Bはたいてい0~1の値をとる。 マイナスの値のときは失敗。元に戻す。 大き過ぎるときは、占有率を振ると良い。この2つの因子は関連性が高いため、収束が悪いと吹っ飛ぶ。でも吹っ飛んだら戻せば良い。 10.バックグラウンド+ピーク位置+半値幅・非対称・減衰・非対称広がり+格子定数+原子座標★5 11.「標準的なプリンタ出力」で部分プロファイル緩和するピーク候補を選ぶ。それをひとつずつ試して(グラフで改善されているかをチェック)決定・実行する。★6 12.最後に1.~6.をやり直す 13.全ての因子を加えていく。S値が変わらなくなるまで繰り返し実行する。★7 14.Igorのグラフにlstファイルに出力されたデータを加えて保存する。 解決しておきたい疑問点として: 共役法ってなんなのか。そうでないときとの違いは? バックグラウンドの因子は何か 部分プロファイル緩和は何をしているのか、どこに有効か (半値幅~非対称拡がりのパラメタの意味も知っておきたいところだけれど、ややこしそうならばパス。) その後、VENUS(の中のVICS)でイメージ図を描く。 原子間距離や位置・角度を調べる。 またそれらについて、複数の試料による違いを調べる。 格子定数の変化もグラフ化しないと。 明日は台風が来ます。帰れるかな。 8/22(月) 青い炉の熱電対が断線しました。 大変申し訳ございません。 本日は 山登りの計画:意外に制約が多く、厳しいスケジュール。 結晶のイメージ図:設定・表示は簡単にできました。しかし・・・ 論文読み:「データとしてどういうものが必要か」を書き出してみました。さしあたって必要な知識もはっきりしたので、勉強せねば。 あとは物理数学をちょろり。まだまだ序盤。 8/18(木) ひたすらに解析していました。 「解析の日」として来年以降は国民の休日にしても良いのではないかと思いました。 でも子供は夏休みだし、大人も大抵はお盆休みなので誰も喜びません。 リートベルト解析は、はたから見ると退屈な作業に見えるでしょうが、やってみるとそうでも無いです。まだほとんど使いこなせていないので、いろいろ試してみなければ。 それから今日は冷凍機の導通が1本確認できず、O氏が大変そうでした。明日復旧予定。 細かい作業は、手がプルプル、頭はイライラ、口の中はカラカラ、汗はジットリ、目がチカチカして大変です。大変ですね。 大変ですよ。頑張れ。 8/17(水) リートベルト解析は、もう一度最初からやりなおす必要がありそうです。といっても前のデータを流用しますが。 解析のはじめの内は角度の範囲を狭く、ある程度フィッティングできたら広くとる。ということで。 (他に Bが大きすぎるときはgを先に振る/Bが小さすぎるときは原子位置を別の分裂サイトに変更 などと書いてありましたが、有効かどうか・・・) 次に上手くいかないようならば、本焼き回数・時間等を変更する以外に、 別の物質(きれいに結晶ができるもの)を作製し、解析してみる。 セルロース系の接着剤+アセトンなどの有機溶媒で均一に混ぜる方法を試す。 など、やってみる必要があるかもしれません。ないかもしれません。 (G-110に遊星型ボールミルがあったような気がしますが、使えないのですかね?) 明日はまず解析。あとは勉強。 8/16(火) お盆ですか?でも大学に来ました。 何故ってそこに大学があるから。 大学閉鎖などといっても正門も西門も開いているし、事務の人がお盆休みでいないだけのようですね。 試料の仮焼き2回目を開始しました。 明日は本焼きをします。5個くらいになりそうなので、内2個をとりあえず今まで通りに作成し、回数を増やします。 1.02のリートベルト解析もやりました。またしても酸素濃度が不足という結果になってしまいました。明日、濃度を最後まで振らない手順でもう1度試してみます。 こんな状態なので、リートベルト解析について、泉さんのページで勉強しなければ。なんで今までやらなかったんだろ。本を買うかどうかはその後決めます。 それから、金蒸着の終わったやつに銀ペースト。 冷凍機がOKならば今週中に測ってみたいですね。 8/12(金) 今週は 月・火:夏の学校 水 :バーベキュー&ボーリング&知恵の輪 木 :解析、試料作成(混ぜ) 金 :解析、試料作成(仮焼き。12個分) でした。 解析はシュミレーションが命のようです。 もう少し原子座標とピーク位置の関係をまとめたほうが良いかも。あと本日の解析の結果、論文と同じ作り方をしても酸素濃度が不足しているようなので、 本焼き回数を増やす 本焼き時間を増やす 温度を下げるスピードを落とす(途中で温度をキープ) について試してみます。 来週は 月・火:大学閉鎖 試料作成(完成まで) 解析(1.02) 磁性の理論、論文 ホームページ 8/11(木) だんだん日記を書くのが大変になったというわけではありませんが、毎日→数日おきに更新とさせていただきます。 本日はCa0.98のリートベルト解析が酸素不足という結果で収束してしまい、もう1度シュミレーションからやり直しとなりました。試料は混ぜるところまで。 明日はリートベルト解析、磁性の理論、試料のプレス&仮焼き。できれば論文、ホームページの素材集めなど、少し進めたいと思います。 8/05(金) ちょっと部室に顔を出し、焼肉を食べ、酒を飲み、 ほろ酔い気分。サークル棟にほとんど人がいませんね。 今日に限って異常に人口密度が高い美術部でした。 今日は特に何も 無く、 電気抵抗測定(高温)をS氏に教わり、ゼミの勉強をしました。明後日からいよいよ夏の学校です。 お土産はお酒で良いですかね? 8/04(木) 修士論文中間発表の日でした。 金蒸着のガラスに亀裂が… 学生実験室のもので代用となりました。各方面にはご迷惑をおかけします。とりあえず、学生実験室のを使うまでに試料を準備せねば。 今日はリートベルト解析、金蒸着。 明日はゼミの勉強(ホントやって下さい…) Y山先生は「"P"からはじめる卒業論文」という本を出版するかもしれません。 印税で実験装置を買いましょう。 8/03(水) 期限を過ぎていた家賃を払い、きれいな体になりました。 でも風呂が壊れました。どんまい。 午前:金蒸着のため試料カット 午後:報告書 金蒸着の準備 金蒸着(しつつ勉強) リートベルト解析は、昨日の夜(ここを更新した後)やっていて、だいぶ持ち直してきた感じです。今日続きをやりたかった。 それから、論文を読んで「試料の作製+測定結果一覧表」みたいなものを作らねばなりません。 明日午前は中間発表。 銀ペースト・リートベルト解析・帯磁率・ゼミの勉強まで なんとかやりたいところ。 最近勉強してないなー 8/02(火) 未だにリートベルト解析が思うように 進められません。 昨日は、今思えば奇跡のように上手くいっていました。 それに引き換え、今日の解析ときたら、 リートベルト解析を始める段階ですでにダメです。 意味わかりません。 rietanに振り回されるのはまっぴらです。 こちらが振り回してやりたい。 パソコンの本体をフルスイングで中庭に投げたい。 投げ飛ばしたのを追って蹴り上げ、 さらに飛び上がって追いつき、両手で叩き落としたい。 嘘です。頑張って何とかします。 8/01(月) 目が霞んできました。 パソコン画面の見すぎです。 1日5時間ぐらいに制限すべきでしょうか。いや、連続してやるからよくないんだな。 リートベルト解析には、何故だか途中でやめられない変な魅力があるのです。 ただひたすらに0と1の数字を書き換えているだけなのに… 7/29(金) 12:30 誰もいない院生室からお届け。 午前中ジョイフル山新に換気扇フィルタを探しに行くも必要なサイズが無く、帰りに寄ったカワチで安物のフィルタを買ってきました。 たった今取り付けて周りの隙間をビニルテープで塞いだところですが、すぐに剥がれそうな気配。 ↑ 夕方に見たら側面から剥がれ始めてました。布ガムテープ使わないとダメかも。見栄えが悪いのだけど。 19 30 金蒸着のための試料カットが上手くいかず、ひび割れてしまいました。もう1度焼きなおして良いものか… とりあえず、火曜に無事仕上がるはずのCaRuO3から。 オナカスキマシタ ワタシカエリタイ。 7/28(木) 金蒸着用のガラスのひび割れは、結局原因がはっきりしないまま。とりあえずアロンアルファで塞ぎ、ただいまロータリポンプでどこまでひけるのか試験中。 今日は 試料作製(CaRuO3仮焼き2回目)、 リートベルト解析、レポート 明日は 換気扇フィルタ取り付け、 リートベルト解析、ゼミの勉強、 データの整理 電気抵抗測定の実験ノートを見ていたら、毎日のように測定している人の記録がありました。イメージとしては、 (朝)試料作製(昼)測定(夜)解析 すごいですね。 それくらい、やれるようになりたいものです。 7/26(火) 金蒸着の途中、ガラスに亀裂が入りました。 原因が良くわかりません。手順はあっていたのですが。 ゴムがしっかりついていなかったのか、 ポンプでひき過ぎたのか、劣化していたのか・・・ 他に何かあるかな それから、仕上がったCa1.02/0.98RuO3がなんだか白っぽい。 仮焼きまでは普通に黒かったのに。何故でしょう? 炉がおかしいってことは無いと思うけれど。 とりあえず、追ってCaRuO3の再作製です。 今日は Ca1.02/0.98RuO3完成 CaRuO3仮焼き リートベルト解析(良い具合) 金蒸着 明日は レポート(最悪これだけでも・・・) CaRuO3仮焼き2回目 リートベルト解析 7/25(月) 金蒸着の準備は神経が疲れます。 疲れすぎて、なんだかパソコンの画面が青みがかって見えます。でも本体を軽く叩いたら直りました。 壊れてる?またですか? 本日 リートベルト解析(上手くいかず。たぶんやり直し) シュミレーションの段階から一致していないとダメか・・・ 解析結果の整理 金蒸着準備 明日 金蒸着 シュミレーション+リートベルト解析 レポート 実験/解析のまとめ ゼミの勉強 (夏の学校の振込み) 7/22(金) 一日一膳実施中。 キーボードの「→」キーが復活。 今日は 試料作製(Ca0.98/1.02本焼き) レポート(何とか書けそう) リートベルト解析 明日は デモンストレーション 7/21(木) あるところに 「てふでんどうぶっしつ」というものありけり。 てふでんどうぶっしつ、いと冷たきとき、電流を流しにけり。 また、磁石のうえに置きしとき、浮きにけり。 かたはらいたし。 けふは 試料仮焼き終了 でもんすとれいしょんの準備 場の量子論 りいとべると解析 あすは 試料本焼き れぽうと でもんすとれいしょんの準備 7/20(水) 集中講義が終わりました。 1日中講義なんて地獄のようだと思っていましたが、なんのことはない、こっくりこっくりやっていたら時間は過ぎるもの。 今日は 集中講義 試料作成(Ca1.02/0.98RuO32回目の仮焼き前まで) 最近決めた事をやれてないけれど、 明日こそは 基板完成 レポート データ整理 試料仮焼き2回目 (・Ca焼き) 帰ったら森博嗣。 バンプの新曲が明日発売だっけか。 7/19(火) 試料のカットは難しいですね。 今日は 試料作製(Ca1.02RuO3/Ca0.98RuO3) YBCOカット/金蒸着(途中) サブゼミ 掃除(G123) 明日は 集中講義 基板完成 試料作成(仮焼き2回目) レポート データ整理 CaCO3は約900度で分離してしまうので、200度くらいで炙っておくと水分だけ蒸発してよい試料が作製できる。 7/15(金) 肝臓が弱ってます。 今日は 基板作り 試料(CaRuO3)完成 SQIDの結果をグラフ化 しかできませんでした。 来週は 試料作り(CaRuO3・0/0.98/1.02) リートベルト解析 電気抵抗試料準備 基板完成(切断・金蒸着?) 場の量子論レポート 磁性、ゼミの題材 論文 データの整理 7/14(木) というか金曜日です。なにやってるんだろ。 S氏のパソコンはタイムスリップ。 今日は ゼミ(分子磁場理論) 場の量子論(faynman diagram) 基板作り 掃除(とうとうこんなことまで・・・) 明日は 基板作り 試料作り リートベルト解析 レポート 7/13(水) 大学院合格おめでとうございます。 血塗られた研究者の道へ。 今日 レポート 電気抵抗用の試料準備 でした。 明日 ゼミ 場の量子論 試料作製 リートベルト解析 です。 7/12(火) G123の青い炉の使い方を学びました。 G108の高温炉はプログラム通りで良好。 炉マスターまであと少し、といったところ。 試料を混ぜるときは音楽を聴くことにしました。 1回やると、ちょうどアルバム1枚分ですね。 今日は サブゼミ(準備不足でした。申し訳ない) 試料作り(CaRuO3本焼き・Ca1.02RuO3プレスまで) でした。思った通りに進みません。 帰ったらゼミの勉強とレポート。 明日は 電気抵抗、磁化測定用の試料の準備の仕方 測定結果のまとめ→先生に提出 ゼミの勉強、レポート 試料作り(Ca0.98RuO3プレスまで) 今日はS氏に2回も寿命を縮められました。 7/11(月) 暑い一日でした。 集中があることを忘れ、朝からせっせと試料作りを始めようとしていました。というかCa量りました。 今日は 集中講義(高温超伝導) 基板作り のみ。 ・・・なんか最近進みが遅い。 がんばります。 明日は 基板完成 サブゼミ ゼミの勉強 レポート 試料作り 7/08(金) 良い天気でした。 生協の海鮮ちらし丼が美味しかったです。 今日は 仮焼き2回目~プレス (どんどん減っていきます。残り2.2個分) 磁化率のグラフ (キュリー則の確認はまだ) をやりました。保管リストも作りました。 帰ったら量子力学と統計力学をやります。 明日は仮焼き3回目。 日曜日には水戸映画祭があります。 7/07(木) どしゃ降りの雨。 雷。 空は轟き、 大地は震え、 木々はざわめき、 実験は失敗しました。 Caは手早く量りましょう。(保存方法を考える) プレスのとき、キムワイプはしっかり詰めましょう。 ファイヤー炉の温度設定はよく考えましょう。 保管しているもののリストを作りましょう。 今日はいろいろとダメでした。 明日は試料本焼き?磁化率のグラフ?レポート? 確実なことなど、何もありはしないのです。 確実なことなど・・・ 7/06(水) 普通上に書き足してくものですよね。というわけで。 今月はY山先生が海外に出張です。お土産について熟考せねばなりますまい。 今朝、M川さんのカレンダを見たら、7/1の欄に「スイセン入試」と書いてありました。 「スイマセン入試」に見えました。想像がふくらみました。 今日は 試料作製 のみ。 明日は 試料作製 磁化率のグラフ レポート 帰ったら海猿。海猿になる。 7/01(金) 大学院推薦入試でした。 それ以上でもそれ以下でもありません。 今日はいまいちやる気がでず、どこか遠くに行きたくなりました。でも雨なのでやめました。 今日の 成果:統計力学(カノニカル分布について) rietanの設定 シュミレーション 場の量子論レポート(1題) こうやって書くと色々やってる気がしてきます。 実際にはほとんど何もしていません。 来週の 課題:資料の整理 シュミレーション→リートベルト解析 帯磁率の解析 試料作成 場の量子論レポート(残り全部) 統計力学(応用) ゼミの準備(超交換相互作用) 論文読み やる気 電気抵抗測定 などなど。 もう少しシンプルにしていきます。 7/04 (月) 雨がしとしと。 S氏がYBCOも真っ青の超絶実験を考案。 生協には「うな丼」出現。山椒をかけすぎて、味判らず。 今日は 論文読み シュミレーション ハンダづけ をやった可能性が高いです。 明日は ゼミの勉強 リートベルト解析 をやらないとは言い切れません。 7/05(火) 少し晴れました。 S氏はソフトクリーム作りに失敗。明日は我が身。 今日は リートベルト解析(Mn0.2ほぼ終了) 量子力学 あと、リートベルト解析をI氏とS氏に説明。 説明が終わるとみんなぐったり。長っ! 明日は ゼミの勉強 磁化率の解析 場の量子論のレポート サブゼミの勉強 の4本でお送りします。 電気抵抗と比熱も測るのかな? 帰ったら海猿だ。 みんなのページに戻る トップページに戻る
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今日 - 合計 - 卒業 グラデュエーションの攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 18時02分33秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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めにう 2009/3/7 key-value storage あわわわわゲーム用システムであるSTEAMで既に実行時ダウンロードが行われてるよあばばばば STEAMについて調べないとまずいのは当然(先行DLがどれくらい行われているかとか)だけど、 他の特色を強調するとか方向転換するとかしないとまずいあばばばば これまでの論文等 読んだ論文 論文探すところ The ACM Portal IEEE XPlore Google Scholar プロキシするところ 東京大学附属図書館 SSL-VPN Gateway of ECCS, U-Tokyo さいきん調べてること NASとSAN iSCSI NFS STEAM あと、キャッシュミスとかプリフェッチとかそういうの。 昔ながらのファイルサーバについても調べないとまずそう。 http //jp.techcrunch.com/archives/20081125ycombinator-startup-creates-a-better-download-app-store-for-windows-baseshield/ BaseShield App Store zerocopy NFSこれはたんに、カーネル内での無駄なコピーをなくしただけ。http //journal.mycom.co.jp/news/2003/06/23/19.html あわわわわわわわわわ ClickOnce とノータッチデプロイメントがそのまんま今考えている技術そのもの過ぎるっ。どうしよどうしよ。うばばばばばばばば http //www.atmarkit.co.jp/fdotnet/special/ntdeploy/ntdeploy_01.html http //www.atmarkit.co.jp/fdotnet/clickonce/clickonce01/clickonce01_01.html そのた http //www.turbolinux.co.jp/products/server/11s/tlclb_user_guide/x255.html http //www.ibm.com/developerworks/jp/opensource/library/os-openafs/index.html http //ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%86%E6%95%A3%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0 などを参照しつつ・・・ NFS [Network File System]http //opentechpress.jp/developer/06/07/27/0219220.shtml NFS sucks! [http //www.linuxinsight.com/ols2006_why_nfs_sucks.html] AFS [Andrew File System] Coda File System Lustrehttp //wiki.livedoor.jp/linuxfs/d/lustre InterMezzo High Availability File Systemhttp //www.linux.or.jp/JF/JFdocs/InterMezzo-HOWTO.html DFS [Distributed File System]http //www.atmarkit.co.jp/fwin2k/special/2003r2_03/2003r2_03_01.html GFS [Global File System] 9phttp //d.hatena.ne.jp/oraccha/20060523/1148399092 WebDAV
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トップページ STU48 卒業メンバー 1期生 石田みなみ | 磯貝花音] | 市岡愛弓 | 今村美月 岩田陽菜 | 大谷満理奈 | 尾崎舞美 | 門田桃奈 門脇実優菜 | 黒岩唯 | 榊美優 | 佐野遥 塩井日奈子 | 新谷野々花 | 菅原早記 | 瀧野由美子 田中皓子 | 張織慧 | 土路生優里 | 藤原あずさ 三島遥香 | 森香穂 | 矢野帆夏 | 薮下楓 ドラフト3期生 沖侑果 | 溝口亜以子 | 由良朱合 2期生 今泉美利愛 | 川又あん奈 | 近藤ありす | 鈴木彩夏 田口玲佳 | 田中美帆 | 田村菜月 | 中廣弥生 南有梨菜 | 吉崎凜子 | 立仙百佳 3期生 清水りさ子
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トップページ NGT48 卒業メンバー 1期生 大滝友梨亜 | 荻野由佳 | 小熊倫実 | 加藤美南 角ゆりあ | 日下部愛菜 | 佐藤杏樹 | 菅原りこ 高倉萌香 | 髙橋真生 | 太野彩香 | 中井りか 中村歩加 | 西村菜那子 | 長谷川玲奈 | 本間日陽 水澤彩佳 | 宮島亜弥 | 村雲颯香 | 山口真帆 山田野絵 ドラフト3期生 安藤千伽奈 | 高橋七実 | 對馬優菜子 2期生 川越紗彩 | 小見山沙空 | 曽我部優芽 | 高沢朋花 寺田陽菜 | 富永夢有 | 羽切瑠菜 | 古澤愛 古舘葵 | 諸橋姫向 | 山崎美里衣 | 渡邉歩咲 3期生 新井りりの | 柴野夕葵 | 中島光里 | 長谷朱桃
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2009年12月卒業者名簿(敬称略) ※番号はニート・無職コミュニティ掲示板内の番号です ※赤字は主をしていたことがある方です 12月01日 温かいアイス 2581⇒バイト(正社員登用の可能性あり) 12月03日 2582⇒バイト 12月04日 2583⇒バイト 12月07日 YuU.【卒業記念放送】⇒介護のバイト:県の緊急雇用事業☆ここの創設者 12月09日 べっぴんうどん⇒パチンコ工場(その後僧侶の修行) 12月12日 2608⇒飲食業のバイト 12月16日 void⇒SE 2619⇒? now neeting...⇒? 12月21日 tada⇒派遣 12月29日 2641⇒パート
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卒業から一週間後 【投稿日 2006/03/05】 卒業式シリーズ 斑「っしゃ!今日は買って買って買いまくるぞ!!」 斑目は力いっぱい宣言した。 斑「えーというわけで、やって参りました秋葉原。 今日のテーマは『同人誌買いどこまで幅を広げられるか!?』に挑戦することですが、どうですか笹原さん?」 笹「あ、あれ?『斑目さんをなぐさめる会』じゃなかったですか?」 久「い、い、言うな!それ以上言うな!」 田「そこは流せ!全力で流せ!!」 斑「…はい、笹原のキツいツッコミでした。本当にありがとうございました。」 笹「すいません。ここは一応言っといたほうがオイシイかな~…と」 斑「強気攻めにバージョンアップした笹原は無敵だな、ある意味。」 卒業式から一週間後の日曜日。 笹原と田中と朽木は、斑目を元気づけるつもりで集まったのだが、当の斑目はいたって元気だ。 …元気すぎるくらいだ。社会人になって少しは大人しくなったと思っていたのだが。 斑「いくぞ皆の者!欲望のおもむくままに!!」 田「あんまり大きい声出すな~」 笹「元気ですねえ…」 久「し、心配して損した…」 「同じ穴のムジナ」についた斑目たちは、同人誌を物色し始める。 笹「あれ?斑目さん。会長本とかも買うんですか?」 斑「おう!今日の目的は『どこまで幅を広げられるか』だからな。 普段買わない属性や絵柄の本なんかも、お試しのつもりで買ってみようとおもっとる。」 笹「ははあ…さっきの宣言、本当に実行するつもりなんですね。 そうだ、会長本ならココのサークルなんかお勧めですよ。特にこの本!」 斑「………」 笹「どうしました?」 斑「つくづく立派になったよなあ笹原…昔はどんなのが好みか聞いただけでも恥ずかしがってたのに。」 笹「あー、初めのころはそうでしたね。でも今は『恥ずかしがってると損』って分かってますからね。」 斑「ふむ。それでこそ立派なオタク。もうワシに教えることは何もない。 老兵は死なず、ただ消え行くのみ。」 笹「あはは、何言ってんですか。」 斑「………」 笹「?…斑目さん?」 斑「いや、何でもない。これだな?オススメの本。」 笹「あ、そうです…ってかすでに大量の本持ってますけど…カバンに入らないんじゃ?」 斑「今日は紙袋に入れてもらうから、大丈夫!!」 笹「…ほ、ほんとに気合入ってますね…」 コミフェスばりに大量に同人誌を買った斑目。 斑「よーし、次はカラオケいくぞ!!」 久「ちょ、ちょっとまってよ」 田「おい、歩くの早いぞー」 笹「…本当に元気ですねえ…」 いつもの三倍は元気な斑目に、みんなふりまわされている。 しかし、何故こんなに無理やりカラ元気を装っているのか、皆分かっていたので、文句を言いながらもついていく。 斑「♪よみがえーる!よみがえーる!よみがえーる!ガンガル!! 君よ~~~!! つかめ~~~!!」 やたら熱の入った歌い方をしながら、右手で空をつかむ動作。 「♪まだ愛に~ふる~える~、心が~ある~なら~、 平和を~求めて~翔べよ!翔べよ!翔べよ~~~!! 銀河へ~~~向かって~~~、翔べよ~~~ガンガ~ル、 機動~戦士~ガンガル~~~~、 ガ ・ ン ・ ガ ・ ル !!!」 笹「いつもの三倍は力入ってますね…」 田「赤い水性並みだな」 久「い、意気込みだけはね…」 斑「ちょっとトイレ行ってくるわ」 田「おう」 斑目が出ていったあと、誰も曲を入れていなかったので静かになる。 画面にはカラオケランキングが単調に流れている。 笹原は、一度切れてしまった空気のつなぎに、何か歌おうと電話帳のようなカラオケの曲目録に手を伸ばした。 田「あいつ無理してるよな、今日」 田中が唐突に言った。 笹「え?斑目さんですか?」 田「うん」 笹「…ですね。」 笹原も何となくは気づいていた。 久「……」 久我山は何か言いたそうにしていたが、黙っていた。 笹「…やっぱりこたえてたんですかね。卒業式のときには、あまりわからなかったですけど」 久「そ、そうかな。なんかいつもとは、違うと思ったけど。お、俺は。」 笹「…そうですか?」 久「な、なんつーのかなー、テンションが変だった」 笹「んんー…」 笹原は卒業式の時のことを思い出そうと、あごに手をやった。 (違和感?俺には分からなかったな…) 笹「でも、斑目さんも、何でよりによって…」 春日部さんなんだろう、と続けようとしたとき、田中が遮った。 田「笹原。お前、荻上さん好きになったとき、『何でよりによって』とか思ったか?」 笹「え、そんなことは…!」 反論しかけ、田中の言いたいことに気づき、言葉をとめる。 田「…状況とか、見込みがあるないとか、関係ないんじゃないかな。 俺や笹原はたまたまうまくいっただけでさ。」 笹「………」 (…俺も、荻上さん好きになったばかりの頃は、まさか付き合えるなんて思ってもみなかった。 斑目さんは、もっとそうだろう。出会ってすぐの頃からずっと、春日部さんは高坂君と付き合ってたんだから。 …今まで、別れ話もなく。) かつて荻上さんに言われた言葉を思い出す。 『私がオタクとつき合うわけないじゃないですか』 (…あのときは笑ってごまかすしかなかったけど、本当はかなりキツかった。 …斑目さんも…いや、きっと俺以上に…) そこまで思い至って初めて、斑目が今までどんな思いでいたか、わかった気がした。 田「俺なあ…あいつが何考えてるのか、よく分かんなかったんだよな」 笹「…えっ?」 否定的にとれるような田中の言葉に驚き、思わず聞き返す笹原。 田中はいつになく真剣な顔をしている。 笹「…そ、そうですか?…よく分からないって…」 田「まあ、見た目にはすごく分かりやすく見えるけどな。特に趣味のこととか。 ただ、なんつーかな…恋愛のことに関しては、ガキっぽいというか…そういう話ふるとすごく苦手そうにしてたし。 普通のエロ本持ってないって言ってたしな。三次元の女に興味ないんかと思ってた。」 笹「あれ、でもみんなで斑目さんのトコいったとき…SMのAV…」 田「うん、それで余計分からなくなった。 だってなあ………SMって、極端すぎるだろ?」 笹「…そうですね。でも…今回のことは」 田「うん、だからさ、笹原たちの卒業式のときに、あいつに対する見方が変わったんだ。 ちょっと人より不器用なだけなんかな、って…」 久「な、なんか、キャラを作ってるとこあって、それもあいつの一面なんだけど、 ず、ずっとそのキャラを演じてなきゃいけなかったのかなー?」 田「…そうだな…」 笹「…………………」 (…そうか。初めにそのキャラで通してたから。 いつから春日部さんを好きだったのかは知らないけど、最近までずっと…) 斑目は水道の蛇口をひねり、水を流した。 ザーーーーー… 洗面台に水音が響く。手を洗い、水を止める。 キュッ 今ハンカチを持ってないので適当に手を振って水気をきりながら、ふと鏡に目をやる。 疲れた顔の、もう一人の自分。 (…何て顔してんだ俺) 冷めた目で鏡の中の自分を見つめ、一度目を閉じる。 今日は、いつものようにうまくいかない。少し焦りを感じる。 (元気出せ。せっかく皆が気ー遣ってくれてんじゃねーか) しばらく目をつぶり、ぱっと目をひらく。 そして、意を決したように勢いよくトイレの戸を開けて出て行った。 戸はゆっくりと閉まっていった。 斑「…今日はさすがに疲れたなー」 ふー、と満足げな笑顔で斑目は言う。 秋葉原から、帰りの電車に乗ったところだった。 田「そりゃ、あんだけ騒いだらなあ」 久「ゲ、ゲーセンでもすごかったよね」 笹「………」 笹原は、何故かカラオケの後から大人しい。 斑「ん?どうかしたか笹原」 笹「い、いえ、俺もちょっと疲れたんで…」 田「………」 斑「?…そうか。でもお前、明日の予定ないんだろ?いーよなあ。 俺、明日会社あんだぜ。行きたくネーよ~」 久「だ、大丈夫なんかそんなこと言ってて?ちゃんと仕事してんのか? ク、首になっても知らんぞ」 斑「バカ、当たり前だろ、ちゃんと仕事しとるわ!そんくらい俺でもわかってるっつーの」 久「S、SSスレでも心配されてたぞ」 斑「ハ?何だよそれ」 久「い、いや、何でもない…」 そのとき、笹原の携帯がポケットの中で振動し始めた。 笹原は携帯の待受画面をみる。荻上さんからだった。 あわてて携帯を開き、通話ボタンを押す。 笹「あ、荻上さん!?うん…ごめんちょっと電波悪くて…今電車の中だから… え?うん、そうしてもらえると…いやいや、気にしないで。うん。うん。 今日これから行けるから、うん。じゃ、よろしく…」 早口で言い、すぐに携帯を閉じる。 田「…荻上さんから?」 笹「ええ、電車の中って言ったら、またメールくれるみたいです」 斑「用事できたな。」 笹「え、ええまあ…」 斑「田中は?大野さん来るのか?」 田「うん、今日も来るって言ってたけど。」 斑「そっか。…なんか卒業式に元気なかったみたいだからさー」 田「ああ。まだ少しな。」 斑「…ま、彼女いたらいたで大変ってことだな。なあ久我山!」 久「えっ!?あ、あ、あーまあ、そ、そうだね…」 なぜか挙動不審になる久我山。 斑「?…どうした、久我山」 久「いやあ、あの、えーと…か、隠すつもりは、な、なかったんだけど…」 斑「!?…お、おいまさか」 久「じ、じつはその…か、彼女、で、できそう、なんだよね…」 笹・田「!!!」 斑「!!!?」 驚愕する三人。 笹「え…えええーーー!?」 田「おい、初耳だぞ!!」 (あ…なんだ。今回は田中も知らんかったんか。 『またまた俺だけ知らなかった☆』なんてことになったら、 立ち直れないとこだった、ふう……。 …って、問題はそこじゃねーーーーーーーー!!!!!) 言葉を失う斑目をよそに、笹原と田中は久我山を質問攻めにする。 笹「えっ、どんな人なんですか?」 田「こ、告白したのか!?」 久「い、いや、こ、告白された、というか…」 笹「ま、マジっすか!!」 田「久我山、すげーなあ…」 久「ん~でも、なあ…お、同じ会社の別の課の人なんだけど、い、いきなり告白されたから… お、俺が好きになれるか、わからんかったから、しばらく友達って感じだったんだよなー」 赤面しながら語る久我山。 笹「で、ど、どうするんですか?」 田「つ、付き合うことにしたんか?」 久我山のようにどもる二人。 久「ん~まあ…そ、そうしようかな、と。まだ付き合う前だから、み、皆に言わなかったんだよね」 笹「え~なんか、久我山さんかっこいいな~」 田「『友達』とかで引っ張るなんて余裕あるなあ…」 久「ん~、だ、だってさあ…しょ、初対面でいきなり『久我山さんって和み系ですよね』ってその人に言われて… 意味わからんかったからなあー」 笹「うわ、相手の人、一目ぼれじゃないですか!」 田「………………斑目、大丈夫か?」 田中の言葉に、皆、一斉に斑目のほうを見る。 斑目は電車のドアにもたれかかって、某ボクシング漫画のラストのように真っ白に燃え尽きていた。 皆「………………………」 斑「……はは、あははは………」 笑い始める斑目。 田「……お、おい、斑目………………?」 皆が固まる中、田中は冷や汗をかきながら、おそるおそる声をかける。 斑「くそーーー!!てめーらオタクのくせに彼女なんかつくりやがって!!!」 急に斑目はブチ切れた。 斑「見える…見えるぞ、俺とお前らの間に引かれた白い線が!! アッチとコッチを隔てる境界線が!!」 笹「あの、白い線なんてありませんよ?」 笹原が床を見て言う。 斑「ウルセー!そんな天然ぶったって駄目だぞ!このヌルオタ!」 笹「え、いや今のはツッコミ…」 斑「もーいい!俺は一人で生きてやる!! 今日この日に誓う!!彼女は二次元で作る!!!」 一同(うわあ………………) 電車の中で大声で宣言した斑目。哀れすぎて、もうかける言葉も見つからない。 …………………………… 斑「つーかもう、吹っ切れたよ。」 電車から降り、みんなが心配そうにする中、斑目は言う。 笹「ふ、吹っ切れたって…?」 斑「心配すんな。さっきのは冗談だ。ちっと、驚いたりムカついたりしただけさ! むしろもういっそすがすがしい!!」 田「ま、まああんまり気にしないほうがいいぞ?またいい出会いとかあるかもわからんし。」 笹「そ、そうですよ。久我山さんみたいに」 久「い、いや、俺の話はいいから…」 斑「あー、もういいって。俺のことは気にすんな! 落ち込んでいるひまなどない。今日は大漁だしな!!」 紙袋を持ち上げて言う。 斑「じゃあなー皆!!またなーーーー!!!」 元気に去っていく斑目を、皆が引きつり笑いで見送る。 笹「…俺ら、全然役に立ちませんでしたね…」 田「むしろ、傷を広げてしまったかも知れんな……(汗)」 笹「久我山さんのことでトドメを刺しちゃったんですかね…」 久「す、すまん…言わなきゃよかったかな」 笹「いや、いつか分かることですし…」 田「そうそう」 一同「………………………」 笹「帰りましょうか……」 久「そ、そうだな………………」 さて、家につく頃には機嫌も直り、ほくほくしながら今日の戦利品(大量の同人誌) をベッドに積み上げ、ティッシュを横に置いて準備万端。 正座して一度深呼吸。 意気込んで、まずは笹原に薦められた分厚い会長本を手に取る。 ワクワクしながらページを開く。 ぱらぱら、とめくってみる。 しかし… (………あ、あれ……? なんか、内容に集中できん………………) けっこう悪くない絵であるはずなのに、内容も悪くないのに、頭に入ってこない。 (会長か………………) 今はもう手元にない、例の写真を思い出す。 写真に写っていた人物を思い出す。 (もう、あれから一週間か…………。) (って、違うだろ!あー、会長だからイカンのか!?) とりあえず会長本は脇へ置き、自分の属性であるロリでつるぺた、ツンデレの蓮子たんの本に手をつける。 (………何でだ?) やっぱり、集中できない。 さっきから、頭の片隅にチラチラ思い出すものがある。 それを必死にかき消そうとしている自分がいる。 同人誌を放り出し、ゴロンと横になる。 もう考えたくないのに、頭は勝手に考え続ける。 あの日を思い出す。もう幾度も繰り返し思い出したあの時のことを。 心の内を告げた夜。 あの人が不意に見せた表情。 赤くなりうつむく顔。 そして卒業式の、あの袴姿。 (いや、分かってる。忘れなきゃいかんことは分かってる。 ただ………あの時、あの瞬間だけは、 本当に俺の気持ちが春日部さんに通じた気がしたんだ ………………ただ、そのことに感動したんだ。) (だからこそすっきりしたんだ。 だからこそ今までの気持ちも、あのときの言葉も全部、無駄じゃなかったと思えたんだ。) (なのに…) (何で今、こんなに苦しいんだろう。 …何でこんなに胸が痛いんだろう。) 頭を抱え、体を硬くする。 …ふと、新しい考えに気がつく。 (欲張ってるのか…?もっともっとあんな風に話したかったって。 あんな風に隣であの人の反応を見ていたかったって。) 自分の内に渦巻く感情に混乱する。 (あ゛ーーーーーー!!!何なんだ俺は!!そんな風に思ってどうする!どうにもなんねーダロ!! いや、分かってるから苦しいのか………) 重いため息をつく。 (そうだ、どうにもなんねーんだ。だいたい初めから望みなんてなかったじゃねーか。 それなのに勝手に好きになって、勝手に盛り上がってたんじゃねーか!) 何だか情けなくなってきた。目の前がじわりと滲む。 (あーもー、泣くな!落ち着け!) 頭をきつくかかえこみ、こらえる。 落ち着くために、ゆっくりと息を吐く。 (…深みにハマりすぎだろ。なんでこんな………) 思いかけて、いや、と否定する。 (…違う。今までこんなに真剣に、誰かのこと考えた事があったか…?) 淡い片思い程度なら、何度か経験があった。 いつも何もせず諦めて、気持ちを自然消滅させていた。 その方が楽だから。その方が傷つかないから。 恋愛だけじゃない。誰に対しても。 (そうか。だから今こんなに苦しんでるのか…) 急に、真っ暗だった目の前に、一筋の光が射した気がした。 (今まで楽してたんだな。だから今大変なんだ。 真剣になるのは、すげー勇気がいることで…。 だけど…必要なときには…真剣にならなきゃいけないんだ。) 抱えていた頭から腕をゆっくりと離し、仰向けになる。 (何か今………大事なことが…) そのまま目をつぶった。 そのことに気づいた今、これからも感じるはずの苦しみや葛藤を、 少しずつ受け入れていけるんじゃないかと思った。 もっと冷静にこの思いを見つめられるようになるまで。 それがいつになるかは、わからないけど。 …それから一ヶ月が経過していた。 大学はもう新学期が始まり、斑目の通勤ルート(=大学の通学路)にも行き交う人が多い。 斑「…………………」 春の日差しは柔らかく、暖かい。 うすく霞がかったような空気の中で、斑目は晴れやかな気持ちにはなれなかった。 もうあれから、部室には顔を出していない。一度も。 昼食は近くの店で適当にすませるようになった。 何かを考えるのが面倒くさい。仕事をしているときは仕事のことだけ考えていればいいので、むしろ気が楽だった。 最近よくやっていると褒められることすらあった。 (…こんなもんなんだろうな……普通に仕事して普通に生活して…。 もう就職して一年経つもんな。…はあ…学生の頃は楽しかったよなあ………) 大学の横を通るたびに思い出す、あの頃のこと。 居心地がよくて毎日のように通った部室。そこでの出会い。 (記憶が風化して、平気でいられるようになるまでに、あとどれくらいの時間が必要なんだろう。) 斑目は会社への道をゆっくりと歩いていった。 定時に仕事を終え、斑目は家に帰る途中だった。 昼間より温度が下がり、少し肌寒い。 (…さて、今日は本屋に行って立ち読みでもするかな…) 漠然とそんなことを考えながら、大学の前にさしかかる。 ふと見ると、向こうから見覚えのある人物が歩いてくる。 (…ん?あれは…………) その人物は口をとがらせながら、オランウータンのように前傾姿勢でのそのそと歩いてくる。 たまに「ル~ルゥ~♪」と歌のようなものを口ずさみながら… こっちが立ち止まると、向こうもこっちに気がつき、急にテンションを上げて駆け出してくる。 朽「おぉう、斑目先輩じゃないデ~スカ~!!」 (おわっ………) 思わず元来た道を引き返しかけたが、クッチーの行動は素早く、あっという間に間合いをつめられる。 朽「どぉも~~~、コォ~ンバンハ~~~~!!!」 斑「…や、やあ朽木くん、久しぶり。いつも元気ダネ君は…」 朽「おうぅ~~~…それが、そうでもないんデスよ~~~………」 斑「ん?なんか悩み事?」 朽「聞いてくださいよ先輩!!ワタクシ、もう限界でアリマス!!」 大学構内のベンチで話をする。 朽木君は、部室での大野さんと荻上さんの様子を話した。 前のようにあからさまに敵視されることはなくなったが、明らかに無理して付き合われている感があるのでこっちもキツイ、ということ。 朽「ワタクシがつい何かしでかしちゃっても、お二人とも引きつり笑いで済ませちゃうし~~… これなら、前のように蔑まれたほうがマシというもの!!」 (……………マシなのか?) 斑「怒られるようなことしなきゃいいんじゃ……もっと普通に…」 朽「分かっておりマス!!しかし!これはワタクシのキャラなのデスよ!! それを抑えて人と接することは、言わばアイデンティティの崩壊なのでありマスよ!!!」 斑「……………」 (やっぱ朽木君、俺と似てるわ~…。キャラ作ってるところとか、俺がイタくて聞いてられん…) 斑「…ま、まあ…一度イメージを壊してみるのも必要だと思うがね?」 朽「むむ、そうでありマスか?『創造は破壊から』!!といいマスからね!!」 斑「………………………」 (朽木君は破壊しつくして終わりそうなイメージが…) 朽「…まぁ、それだけじゃないんですけどね……部室で一緒に格ゲーやってくれる人がいないのが寂しいんですよーーー…。」 急に素になる朽木君。 斑「あーそうか。大野さんも荻上さんもあんまりやらんもんなー」 朽「一応誘ってはみたんですけど、ダメでしたよーーー…。」 斑「(これ言っていいのかなー…)他の部の人とかは?」 朽「む~~、ワタクシは下手なので、逆に相手にならんのですよー」 斑「なるほど…。」 朽「ところで先輩は、なぜ最近部室に来ないのでありマスか?」 斑「え?いやー、だってなあ…俺ももう社会人だしねぇ」 朽「でもずっと来てたじゃないデスか??お昼休みに?」 斑「あははは……いや、ホラ………。 その………、春日部さんが卒業したしさ………………」 朽「あーーーー!!ナルホド!! 今までは春日部先輩に会いに来てたんデスね!!!」 斑「ちょ、声でかいって!!(汗)」 朽「じゃーもう、来ないつもりなんデスか?」 斑「う…まあね………」 朽「むーーー…寂しいデスよ。いや、ワタクシだけでなく、大野先輩と荻上さんも、最近元気ないんデスよー」 斑「へ?あの二人が?」 朽「大野先輩が元気ないので、荻上さんもー…。新歓の準備で忙しくして、気を紛らわせてるようなんデスけどもー。 そんな雰囲気の中にいるのは耐えられマセンヨーーーー!」 斑「ほほう…大野さん、まだ立ち直れてなかったのかー」 朽「ワタクシ、こんな時全く役に立ちませんカラね!!」 自虐というには、妙にさっぱりした笑顔で朽木君は言う。 朽「でまあ、そんな感じなんデスケド~、斑目先輩に一度顔出してもらえたら、お二人も喜ぶんでないかと」 斑「え、そう…?んん~…?」 朽「お願いしますよぉ~」 斑「ん~…。わかった。俺もそんな役たたんと思うけど…心配だし、明日様子見に行くわ」 次の日。 約束通り、かつてのように昼休みに弁当持参で部室の前までやってきた斑目。 (結局来ちまったな俺。あれだけ決意したのに…。まあ、いいか…後輩の頼みだもんな…。) 少し緊張しながら部室のドアをノックする。 「どうぞ~」 大野さんの声だ。 斑「や、久しぶり」 大「あ!お久しぶりです!」 大野さんが笑顔で迎えてくれる。 荻「どうも、お久しぶりです」 荻上さんはたたんであった椅子をひとつ広げ、斑目に「どうぞ」といって差し出す。 斑「あ、ありがと」 朽「どおも~~~~!!」 朽木君は昨日見たときよりもずいぶん元気そうに見える。 皆よほど寂しかったのだろう、妙に歓待され、なんだか気恥ずかしい。 斑「昨日朽木君から聞いたんだけど、皆元気ないんだって?」 さっそく切り出す斑目。 大「えへへへ…」 大野さんは少しばつが悪そうに笑う。 荻「…すいません、私が至らないから…」 大「えっ?」 荻上さんの言葉の意味が分からず、聞き返す大野さん。 荻「私…会長なのに、場をまとめることもできねぐて………」 荻上さんは体を硬くしてうつむいていた。 大野さんと朽木君は、荻上さんが急にうつむいて辛そうに話し始めるのを見て驚いていた。 荻「こんな時、どうしていいのか分からないんです。 私はずっと、人の気持ちなんておかまいなしに、ケンカ腰で接してきました。 だから場を明るくしたり、和ませることがこんなに難しいなんて知らなかった。 雰囲気を壊すようなことばかり得意で…。」 言いながら荻上さんの目に涙が盛り上がる。 ずっとそのことで自分を責めていたのだろう。 荻「すいません…私、会長失格ですね…」 大「そんなこと………」 朽「何でそうなるのかにゃ~~~~~~~??」 荻「…え?」 急に朽木くんが喋り出した。 朽「場の雰囲気って、荻上さんが一人で作るもんじゃないにょ。皆がいて勝手にできてくもんだにょ~~~。」 荻「で、でも…!!」 斑「そう、別に会長になるのに合格とか失格とかはない」 斑目が喋り始めた。 斑「俺も笹原も、大野さんもそうだけど、自分の苦手なことを会長だからって無理にやってた覚えはないし。 自分の好きなようにやってただけ。」 荻「…でも…それじゃ、場はまとまらないじゃないスか…。」 斑「よし!そんなら、会長として場をしきるための必殺技を君に教えよう!」 大「え?どんな技なんですか?」 荻「必殺技………?」 斑「会議をやる」 一同「へ???」 大「あ!会議って、もしかしてアレですか? 『第一回、○○について語ろう会議』~~~~~!…っていう斑目さんの名ゼリフ」 斑「そうそう、いや俺のも初代会長の受け売りなんだけどね」 大「ええ!?あの人の!?」 斑「初代はもっと落ち着いた言い方だったけどねー」 荻「第一回、新入生歓迎会をどうするか会議~~~~~っ!!!」 荻上さんは急に立ち上がったかと思うと、大きな声で宣言した。 皆、びっくりして荻上さんを見る。 荻上さんは勢いで言ってはみたものの、外したという顔をして真っ赤になる。 荻「………こっ、こんな感じですかね…………?」 斑「あ、あーうん!そんな感じ…」 大「ほ、ほら皆さん、拍手拍手!!」 一同、荻上さんに拍手をする。 荻「いやもう、いいデス……恥ずかしいスから…」 朽「にょ~~~!!オギチンが会長っぽくなったにょ~~~~~!!」 斑「あはは…ま、そんな感じでいけるんじゃねーの?」 大「荻上さん、一人で悩ませてすいませんでしたね…。私ももっとサポートできるように頑張りますから!」 荻「あっ…ありがとうございます」 荻上さんは赤い顔をしていたが、やがて照れくさそうに笑った。 会社へ戻る間、斑目は考えていた。 (荻上さんはもう大丈夫だと思うけど…。もう少し、様子見に来るかな。 まだ俺にできることがあるかもわからんし。) …そうして、斑目は前のように、毎日部室に顔を出すようになるのだった。 END
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2009年4月卒業者名簿(敬称略) ※番号はニート・無職コミュニティ掲示板内の番号です 04月12日 bo-sann 04月20日 171 04月23日 231