約 2,970 件
https://w.atwiki.jp/hartschuller/pages/64.html
作者:◆gGWjPaYNPw ったく、ホントに録な事にならねぇな 俺は夜の街を虱潰しに捜す事にした 夜は流石に、木枯らしも強くない つまり、落ちた物を探すにはうってつけって訳だ 取りあえず街の人間にも聞き込みもしてんぞ? そんな時だ、つむじ風がふき、俺の前を紙が飛んで行った 「漸くか、この野郎!思ったより早かったな」 暗かったから確認は難しかったが、これ見よがしにさ迷うのは偶然じゃねぇ 『創作』の因果率って奴だ、別名ご都合主義 そして俺が紙の飛んで行った先を追い掛ける ヤバい事も有り得るからな、力はツケで蓄えてんぜ そして紙の飛んで行った方向から、悲鳴が聞こえて来た 「ちっ、荒事か」 俺の力が通じます様に! そして裏路地ばかりを探すと、路地の折れた所に男の死体があった 「何だよ?殺害現場?」 俺は死体に寄って見ると、服事胸が切り裂かれ、心臓が抉られている ちょっと、待て これ、例の連続殺人の手口じゃねぇか すると、後ろの方から別の影が走って来た あれ?あのシルエットは? 「はぁっはぁっ、やっと手掛かりが……やっぱり居るし」 ゼイゼイと女が呼吸を整えて、俺に向かって確信の表情を向ける 「ちょっと待て、お前、関係者か?」 「だから、世界が大変な事になるって言ったでしょ?」 チクショウ、一体何なんだ? 俺の紙捜しが、何でこんな事になる? そんな折り、武装した走る音が聞こえて来て、俺は青ざめる まぁ、そんな風には見えんだろう 「今のこの現場は…」 「アンタがホシ扱いだね、うん」 速攻で射殺されんなこりゃ グレネード撃たれたら堪らねぇ 俺は足音のする反対側から逃げ出し、女が続いた 「被害者発見。あ、アジョさん。重要参考人が逃走した。発砲を許可する。相手はアジョ中さんだ、手加減したら止まらないぞ?」 警官が無線で応援寄越しやがった こりゃ堪らねぇ 俺は女と共に、何かワケわからない逃走劇が始まっちまった 俺達は狭い路地で息を潜めて、警官達が立ち去るのを待っている 「糞が、何で逃げんだよ?事情説明すれば良いだろうが?」 「アンタは自分の外見がどうしてそんなか、納得した説明出来る?」 「……納得だ」 どうやら、こっち側の事件かよ ハルトシュラーよ、お前、どんなシナリオ描いたんだ? きっと憶えてないんだろ? 一気にハードボイルドっぽく、なって来やがった 「良し、突破する。付いて来い」 女が頷くのを確認した俺は、公務執行妨害を犯すべく飛び出した 俺はアジョ中、人外だ でも、依頼の為なら何でもやる、これでも契約には忠実な……人外だ ※※※※※※※※※※
https://w.atwiki.jp/hartschuller/pages/70.html
作者:◆gGWjPaYNPw 俺は警察から出て行って、暫く街を歩く 不味いな、眠い こりゃ駄目だ、寝よう そう判断して公園に向かい、一つベンチを占領してごろりと寝転がった 木枯らしが吹く寒い方が良く寝れるぜ オヤスミ ………………………… ………………………… ………………………… ボグッ 「ぐえっ!?」 誰だよ一体?腹に全体重を乗っけたエルボーかましやがった 「あんた、何こんな所で寝てるのよ?」 この声は、あの女だ 「るせぇ、俺は宿無しだ。公園で寝て何が悪い?」 「悪いわよ、あいつに遭遇したんでしょ?」 「…何で知ってる?」 「風の噂で」 もう噂になってんのかよ? 「俺にも休息は必要なんだ。邪魔すんな、寝るぞ」 「こんな無防備な所狙われたら、一発でお陀仏じゃない」 ……言われてみりゃそうだな。そういや、ターゲットにされてたっけ 「言っとくが、お前に付き合ってホテルなんざ行かねぇぞ?俺が全部払わせられる事になっちまう」 「じゃあ、もっとマシな場所で寝なさいよ」 「…何処だよ?」 そう聞くと、女がしなだれ掛かって来た 「私の胸ってのはどう?」 「…おい」 「あんた、強いのね。私を助けてくれない?」 「色仕掛けなんざ効かねぇぞ?俺は魚だからな」 普通の男なら多少はぐらつくかもな 生憎、俺には全く効かない っつうか、あからさま過ぎて、普通の男でも引くわ 何か不自然なんだよな、コイツ。まるで作りものみたいな……… そんな事を考えてたら、女の仕草に注意がいかなかった 女はそのまま、右手を振りかぶって突き入れようとして、服の下の鱗に阻まれ、そのまま撫でる 「ん、凄い鮫肌。流石拳銃弾を弾くだけはあるわ」 今の仕草は引っ掛かるな 「今、何をしようとした?」 「別に…アンタの身体がどうなってるかの興味よ」 言われてみれば、確かに興味は沸くかもな 「公園よりマシな場所探しましょ……こっちよ」 そう言って、女が俺の手を引っ張って行って、ビル風吹く中を歩き出した 「マジで眠いんだが」 「良いから良いから」 「良くねぇよ」 そう言って連れて来られたのは、ビルとビルの間の袋小路だ 誰も居ねぇ まぁ、当然っちゃ当然 「良し、ここなら大丈夫」 「…本当かよ?」 「えぇ、だって誰も見てないじゃん」 ……は? 誰も見てない? 「だから……心臓チョウダイ」 そう言って、俺の胸を、あいつみたいに突いて来やがった 俺は咄嗟に何とか掴んだが、さっきの仕草は品定めかよ!? 「糞、てめぇ!」 ギリギリと、俺と同じ位の力で力競べとか、何なんだこいつ? 「……だってさ、朱麗にあんたの心臓渡せないじゃん。だから、あたしが食べてアゲル」 「そいつぁ、確かに一つの解決策だな。だがお断りだ、畜生!!」 おかげで眠気が吹っ飛んだ 「悪いが、叩きのめす」 「あ~ごめん無理。だって……」 急に風が強く渦巻いて来て 「風が来たからね」 そう言って女は俺の手を振り払ってタンタンタンと跳ねて、一気に壁を跳ね上がって、そして風に乗って蹴りを俺に向けて来た そうか、風か!! あの化物も、風に吹かれて動きが変わったんだな? そんな事を考えてたら、モロに食らっちまい、俺は地面に叩き付けられた くそう、流石に痛ぇ 「ぐぅっ」 「あはっ。さっさとくたばってね」 無邪気に言ってんな、畜生。殺られてたまるか 俺は起き上がって殴りかかり、女は余りに軽くひらりとかわしてアクロバットに跳ねて……跳ねすぎじゃねぇか?おい? 「きゃあ~~~風が強過ぎる~~~!?」 ………馬鹿じゃね? そのまま飛んで行った女を見て俺は溜め息を一つ洩らすと、風が入って来ない地下街に向かおうとしたのだが 上から墜ちてきた そう、奴だ 「ふん、アイツが狙ってたんじゃ、時間がかけられない。さっさと心臓寄越しな」 風が弱まったか ってか、随分タイミング良いなおい 「何なんだ、そのタイミングの良さ?どっかで見てたんかよ?」 「さぁね。死ぬ奴には要らぬ事さね」 奴が飛び掛かって来たのに合わせて、俺は蹴りを放つ 奴は当然の如くかわすが、動きが鈍い 風が弱いせいだな 俺はそのまま一歩踏み込んで、強烈な一発をお見舞いした ガゴン 壁のコンクリにひびが走り、奴にパンチが直撃するが、手応えが軽い 前も思ったが、異常に軽いぞ? 風に乗れる位軽いって事か? 「おいおい、血も流さないのかよ?」 「あんたのへなちょこパンチじゃ、大したダメージにはならないね。刃物持って来な」 刃物ね…なら、貫手だ 俺は奴と同じく手刀で奴を突いたんだが、また風が悪戯しやがった あっさりかわされて、態勢を立て直されちまった 奴が風に乗って俺に手刀を突くのと、俺の手刀が交叉した時に、何故か奴の動きが一瞬止まり ドスッ 奴の胸を俺の手刀が貫き、奴の手刀は俺の鱗で滑って外れて、鱗を何枚か道連れにしていく 「……呆気ねぇ終わりだな」 「…何故だい?……どうしてだい?………朱麗、邪魔すんじゃないよ……」 朱麗?は? 「朱麗って、あんたの事じゃ」 俺は、ざんばら髪を撫で付けて顔を覗くと、あの女の顔がそこにあった 「どういう事だ?双子?」 血を垂らした朱麗が、ゆっくりと瞬きをすると、あの朗らかな顔になって、俺に微笑む 「……あはっ、助けて……欲しかったなぁ……私も……朱麗だよ……」 「……どういう……」 「…もう無理…保っていられないや……止めてくれて…有り難う…アジョ中さん……あたし……せめて……人に……」 そう言って、象を失っていった彼女、朱麗が消え、俺の右手は紙を貫いていた そう、真ん中に穴を開けて、破かれた痕のある、ハルトシュラーの達筆が踊る紙だ 俺はそのまま紙を握りしめ、そう、余りに絶大な怒りを抑えるのに精一杯だ ハルトシュラー、全部てめぇのせいじゃねぇか! 今度という今度は赦せねぇ 絶対に仕留めてくれる! ※※※※※※※※※※
https://w.atwiki.jp/recipe1/pages/91.html
コンソメキューブをお湯でとかして玉子と粉チーズ投入。 玉子が半熟になったらトースト浸しながら食べる。 1冊目 47さん
https://w.atwiki.jp/hartschuller/pages/60.html
作者:◆gGWjPaYNPw 「ちっ、今月も収入無しか……」 俺はそう言って、舌打ちらしい物ををする どう見ても、エラしか動いてねぇのは愛嬌だ こうして街の中を歩いて何をしてるかと言うと、道端に落ちてる小銭目当てって奴だ 自販機を見付けたら、取りあえず下を覗くのは最早日課だ。悪かったな、俺なりの生きる努力だよ 「おっ、ラッキー、500円玉じゃねぇか」 遂に収穫ゲット しかし、目立つ容姿のせいで俺には誰も近付かない まぁ、仕方ねぇ なんせ、人外だからな俺は ポケットに手を突っ込んで、小銭を確認する 「良し、取りあえず何時ものは買えるか……」 そして俺は、行き付けの鑑賞魚店の暖簾をくぐった 一気に俺にはとても良い匂いが立ち込める そう、水の匂いだ 「親父、何時ものくれ」 「あいよ、アジョ中さん、何時ものスイミー徳用パックですな。1980円になります」 レジの音がチンとなり、俺は小銭を全て吐き出した 「毎度あり~」 俺はそして店を出て、河原に向けて歩き出した そう、俺はアジョ中 一応人外と呼ばれる化物の一人だ 俺の容姿は魚の上半身に頭の所で鰻の様に正面を向き、胸鰭から両腕が生えていて、腰から下は人間のオスの下半身だ 魚の種類はどうも一定しないらしい 人によって、鯉だの鮭だの鯛だの鮪だのカサゴだのシーラカンスだの、果てには外なる神と繋がってんじゃねぇかと言われてっけど、まぁ、俺には知ったこっちゃない 力はそこそこ有るんじゃねぇか? あんまり派手にやると、警官辺りに問答無用で撃たれっから、ならず者以外にはやらんけどな そんなこんなで河川敷に着いた俺は、鯉の餌たるスイミーの袋を開けて、中身をバリボリ頬張った 「…………ふぅ、たまには伊勢海老を食いてぇぜ。こう、活きた奴を頭からバリボリってよ」 河川敷で寝そべりながら、懐の寒さに溜め息らしい物をつく やっぱり、エラが動いてる様にしか見えんだろう 「トーナメントで勝ち進めば、賞金得られたんだがなぁ……」 ふて寝だ、良し決めた。生憎こちらは魚だ、一週間程度の絶食は平気だ。しかも今はスイミーがある。一ヶ月は余裕で過ごせるぜ 飛んで来た新聞紙には、連続殺人事件がトップを踊っているが、俺には関係ねぇ そう思って俺は、その新聞紙をアイマスクにして、瞼の無い瞳を閉じた 端から見ると、死んだ魚の目にしか見えてねぇだろう 起きたら河川敷に居た筈の俺は、あの忌々しい家の門前に紛れ込んでいた あの化物め、今度はどんな用事だ?チクショウめ 「ちっ、迷い家か…」 俺は、そのムカつく門扉を開け、中に入って行く 扉を無造作に開けると、あの化物の弟子が待っていた 「いらっしゃいませ、アジョ中さん。お師匠様がお呼びです」 「テメェもご苦労なこったな、倉刀」 「そんな事は有りませんよ」 この兄ちゃんは物腰柔らかな青年だが、こう見えて長生きらしい やっぱり、俺にはどうでも良い事だ 「お師匠様は書斎にいらっしゃいます」 「また、何時もの『創作』か」 「はい」 俺は、勝手知ったる他人の家をずかずかと進み、奴の部屋の扉を開いた 「ハルトシュラーてめえ、いきなり呼び出すんじゃねぇ!」 ガン!! ノックもせずに歩いて行ったら、扉のすぐ前で壁に激突しちまった 「痛って、テメェ!人を呼んどいて、この仕打ちは何の積もりだ!」 あんにゃろう、見えない壁を『創作』してやがる 良く見ると、見えない壁が連なってるだろう予想面に、ハルトシュラーのサインが入ってやがる 「………私の『創作』を邪魔するな」 こちらも見ずに、この迷い家の主、ハルトシュラーが吐き捨てやがった その瞳はスターサファイアを連想させる神秘的な青、髪の色は良く分からねえ、金色にも銀色にも見える 何よりその容姿が、10~12歳前後に見えやがる コイツは俺なんかの比じゃねぇ、超弩級の化物だ 外見に惑わされた倉刀なんかと一緒にすんな。なんせ、俺は魚だからな 「良いからこの壁消しやがれ、この化物」 「知ってるだろう?私の能力は『創作』だ。『壊す』事は出来ん」 やっぱり、こちらを見ずに言いやがった 本当にムカつく野郎?女?まぁ、どっちでも良い 倉刀はどっちもイケるから、一粒で二度美味しいとか抜かしやがるしな。流石昔の武家だ、衆道にも通じてやがる 「壊すもん『創作』しろよ!テメェが俺を呼んだんじゃねぇのかよ?」 やっと羽根ペンを片手に机の上で書いてた物から顔を上げて、俺を見やがった 「……そうだったか?ちょっと、記憶に無いが」 これだよ、これ コイツは有り余る能力を持つが故の、傲慢を隠さない だから、俺はコイツが嫌いだ 俺がギリギリと歯軋りらしきもの、やっぱりエラが動いてる様にしか見えないが、をしていると、ハルトシュラーが何やら書いてたやたらにゴツいノートをパラパラ捲り、顎に手を乗せて小首を傾げる 倉刀辺りなら、お師匠様~っつってダイブしかねねぇな、ありゃ そして青い目がピジョンブラッドすらかくやとする赤目に変わり、羽根ペンを使って、空中に何かを書き出した そう、『創作』だ みるみる内に書き出されたそれは、黒板消しだ。そして最後にハルトシュラーのサインをする すると、線画だったモノに色が乗り、実体化する。そして空中を飛んで見えない壁の予想壁面を、キュッキュッキュッと消し出した 全てを消し終わると線画に戻り、ハルトシュラーのサインが霧消して消滅する 本当に器用な能力だ。俺みたいに、腕力に効かせる必要が無い 「…これで良いか?」 俺は頷いてやっと部屋に入り、扉を閉めて交渉しだした 「あぁ。で、何の用だ?前みたいに、『他の創作物』に干渉すんのはやだぜ、俺」 まぁ、ちょっと知らない奴は、過去に潜ってみな 奴は『創作』の為なら、何でもやりやがる 「安心しろ、そんな事は無い。ちょっと、失せ物を探して貰うだけだ。報酬は300万」 300万……暫く遊んで暮らせんな 俺は素直に頷く 「汚ねぇ金じゃないならやるぜ」 「安心しろ。お前がそんな外見に関わらず、そういう事が嫌いな事は知っている。きちんと、私の『創作物』から得られた著作権料等の収入からだ。何なら、会計簿見せるぞ?」 「外見は余計だ、こら」 だから嫌いなんだよ、コイツ コイツは男女問わず虜にする容姿を持ってやがる そう、俺の下半身すら反応させやがる だから嫌いだ だって、それすらコイツの『創作』の可能性がある コイツ自身、多分自分の容姿が何なのか、知らないか忘れてる可能性が高い だから、無邪気に誰彼構わず虜にする 本当にムカつく奴だ 「で、捜しモノって何だ?」 「あぁ、この本のページが一枚紛失してな。ちょっと、探して来て欲しい」 そう言って、一枚破れた部分のページを俺に見せた 「てめ、そんなのゴミとして燃やしたんじゃねぇのかよ?」 「あぁ、それは無い」 「何でだ?」 「何でもだ。良いから行って来い。多分お前にしか出来ん」 「倉刀や美作が居るだろうが」 「いや、奴らじゃ無理だ。腐っても弟子でな。『創作』しか出来んのだよ」 「ふん…テメェ、後で憶えてろよ?」 「さぁな。私は『創作』以外に興味は無い。忘れてるかもしれん」 コイツの場合は本当に忘れる、さっきもナチュラルに忘れてやがった 悪気が無いのが頂けねぇ、憎むに憎めん 「で、何処に行けば良いんだ?」 「あぁ、街に出ていけば良い」 コイツは、必要最小限しか言わない 何があるか判らんが、俺は頷いた 書斎から出た俺を丁重にもてなして、倉刀は俺をさっさと玄関口に追い出した そして、部屋に突撃して行くのが見えたが 「お師匠様!是非とも私と愛の結晶を『創作』い…」 ガン! どうやら、また見えない壁を『創作』したみてぇだな 倉刀が伸びてるが放っておこう、依頼のが先決だ 奴の依頼はいけすかないが、背に腹は代えられねぇ ここはきっちり仕事かまして、伊勢海老食い放題をやっちゃるぜ え?何で潜らないのかって? 寒いんだよ、馬鹿野郎 人の肉体部分のせいで、体温奪われんのは死活問題なんだよ 夏場なら行くがね、今は冬だ しかも、冬の伊勢海老のが身が締まっててうめぇ まぁ、俺の好物は置いといて、取りあえず街に戻るとしようか そう思って、迷い家の門扉を潜って出た先は、一面の樹海だった 「………何処だよ?ここ」 ………俺は、ハルトシュラーが大嫌いだ アイツは、ろくな事しねぇ ※※※※※※※※※※
https://w.atwiki.jp/hartschuller/pages/71.html
作者:◆gGWjPaYNPw 俺は余りに呆気ない終わりを警察に報告する為に訪れ、夜明け迄事情聴取に付き合わされた まぁ、しょうがない きちんと鱗の擦過跡と、剥がされた部分迄、念入りに調べられたぜ 暫くすると再生しちまうからな、証拠が無くなっちまう まぁ、いきなり終わるとは思ってなかった警察も、不審げなのはしょうがない で、俺と証拠品の取り合いだ 「その紙、証拠品だから渡して下さい」 「無理。こいつは俺と同じく、人間には扱いきれねぇ代物だ。また出現したらどうする?封印出来る奴に渡すのが一番だ。それに依頼の品だし、渡せねぇよ」 そう言って俺は断固拒否 そうしてる間に、紙が俺達の見てる間に手を形成し始めて、思わず証拠写真を撮った警察が 「……復活しようとしてますね」 「……だな。ダメージ負った分の回復迄考えると……」 警察も言わずとも解った様だ 更に被害拡大なんざ、俺だってご免だ 「……警察じゃ、保管は無理です。発表は適当に害獣を見繕いましょう」 「頼むわ」 そうして、俺は証拠品と共に警察を後にし、警察署を出た途端に辺り一面の森の中に入って行く ふん、全く用意周到だな 俺は怒りを胸に秘めつつ森の先の門を通過し、屋敷の扉を乱暴に開いた 中では倉刀と、珍しく美作迄迎えに出てやがる 「こんな朝早くからご苦労なこったな」 「いえ、一仕事終えた方には当然でしょう」 「奴は?」 「ばっちゃなら、何時も通り書斎だよ」 それを聞くなり俺は、ずかずかと進んで行く そんな俺を二人がきょとんと見送るが、関係ねぇ 俺は書斎の扉を開いたら、思い切り振りかぶって殴りつけた ゴォン! 凄まじい音が屋敷に轟き、二人が階下で驚いているが、んな事構っていられるか ゴォン!! 更に屋敷を揺るがし、見えない壁を壊すべく殴りつける ドゴォォン!! 爆発かと思われる位の凄まじい音が鳴り響き、俺は壁を無理矢理壊して侵入する 「よぉ、全ての元凶」 「……最近の挨拶は派手だな」 奴が書いてる物から眼を離さずに答えた 全く、何処まで傲慢なんだコイツは 「てめぇは、生きてちゃなんねぇ。遺書は書いてるな」 「遺書か……面白い、今度書いてみるか。そもそも、私は一度死んでるぞ?もう一度殺せるか?」 「なら、死ぬまで殺してやる!!」 俺はそう言って踊り掛かったんだが、奴の方が一枚上手だった 畜生、いつの間にかトライデントが空中に4本浮いてやがる!? トライデントは正確に俺の四肢を貫き、そのままの威力で俺を跳ばして壁に貼り付けた 「俺はどっかの宗教家じゃねぇ!!」 「魚にトライデントは似合いだろう?」 この野郎 「さっきの会話中に『創作』しやがったな?」 「そういう事だ。では回収するか」 そう言って、いつの間にか銀髪と赤目を光らせ、そして冬なのに袖の無い、胸元が良く見えるワンピースを着ている ……コイツの感性は理解出来ねぇ 俺につかつか歩み寄ると、身体を触れてごそごそやっている 両手両足を貫かれて痛いのに、コイツの身体は実に気持ち良い それがムカつく 「おっ、有ったな。確かに回収したぞ」 奴は不敵な笑みを俺に向けて、また机に歩いて行く 「あぁ、この格好か?サービスだ。私に触れるのは心地好いだろう?」 …見透かしてやがる ギシ 奴の椅子が軋み、両肘を机に付いて手を組み、その上に顎を乗せる 畜生、何で奴はこうも似合うんだ? 「で、何が不満で殺意を向ける?私は依頼した。お前は達成した。契約に何ら問題は無い」 「…ざけんな!てめぇの『創作』で何人死んだと思ってる?『創作』された奴は……朱麗は苦しんでたじゃねぇか!!」 「何を異な事を。だから、お前を使って回収したのではないか?駄作だから破り捨てたんじゃないか?そんな事も判らぬのか?」 ハルトシュラーの眼は喜悦に歪んでいる 明らかに俺の激昂を楽しんでいる 「てめぇは、人を、『創作』を何だと思ってやがる?だったら創作なんざすんじゃねぇ!!」 奴の身体が震え出した 何が壷にハマった? 「………クックックックッ、あっはっはっはっはっ!!そう、それだ!やはりお前は面白い。良いぞ良いぞ!クククク、そう、『創作』に失敗は『憑き物』だ!!『創作』は全てに優先する!!」 畜生、やっぱり狂ってやがる 「お前は何だ?アジョ中、お前は何時から存在する?何時からお前になった?何時からお前は、魚と人が『干渉』されて出来上がった? 答えられるか?無理だろう?何故ならお前は私の『創作』ではないし、ある意味、私と同じモノだからな」 笑いの発作そのままに、創作の修羅が俺をそのピジョンブラッドルビー、ルビーの最高峰の輝きもかくやの目線で刺す 正に奴の言う通り、俺は俺という存在が何故居るかは知らねぇ 「いい加減にしろよ、てめえ」 「ハッハッハ、何がだ?そう、『創作』だ!人類が今まで発展してきたのは全てが創意工夫の『創作』がもたらした!『創作』を止める?馬鹿な事を言うな!!」 そう言って、奴はまた俺に近寄り、俺の胸に指を当てる 「だが私の創作を『壊す』のは夕鶴だが、『干渉』出来るのは貴様だけだ!!より面白い『創作』になるなら、私はお前を使うぞ?そう、全ては『創作』の為にな。あっはっはっはっはっ!!」 奴は狂気の笑いをそのままに書斎を出ていき、暫くしてからトライデントが全て消え、俺の身体の傷も消えていた 「……いつか全てを終わらせてやる」 俺はそう決心して、屋敷を後にする そんな、俺とハルトシュラーの狂気のやり取りを見てた美作は非常に気まずい表情をし、倉刀は特に表情も変えずに俺を送り出した 二人共に無言なのは、人外同士のやり取りに、口出し出来るとは思わなかったからだろう そして今、俺は何時もの河川敷で寝っ転がり、適当に惚けている 「あっ、しまった、報酬受け取り忘れた」 やっちまったよ、畜生 俺から奴の家に行ける訳がねぇ すっかり只働きじゃねぇか 「畜生、ふて寝だ」 そう言って俺は徹夜した分を寝る事に費やした ……… 「おい、起きな。じゃないと『壊す』よ?」 その言葉にがばりと起き上がると、居たよ ハルトシュラーも嫌いだが、コイツはそれに輪を掛けて死亡フラグを沢山立ててくれる、正に破壊の化身 「何で夕鶴がいんだよ?お前の住処違うだろ?」 「なんだい?失礼しちゃうねぇ、せっかくハルトシュラーから預かって来たのにさ」 そう言って俺に分厚い封筒を差し出した 「確かに渡したよ」 「…あ、あぁ」 「それとコイツ」 そう言って差し出したのは、活き伊勢海老だ 「ウヒョー。高かったろ?」 「まぁね~。でも私もハルトシュラーと同じで金には困って無いからね。相場『壊せ』ば、何時でも金は手に入るし」 自由人の発言だな、おい 「あ、まさかてめぇ、リーマンショックは」 「あっはっはっはっはっ、ちょっとやり過ぎたよ、うん。あれで兆単位儲けたし。いやぁ、ケイマン諸島からアクセスしたから租税回避で丸儲け」 ハルトシュラーも人の敵だが、コイツはコイツでやっぱり人の敵だ 「あのね、最初から全部私のせいにしないでよ。ナイアガラのシステム作り上げたのは人間で、私はそれに乗っただけよ?」 「そうかい、頭から尻尾迄全部食えるんじゃ、さぞかし美味いだろうよ」 文字通り、頭から尻尾迄伊勢海老を平らげて皮肉る 相場の格言、頭と尻尾はくれてやれを無視出来るんじゃ、そりゃ強いだろうよ そんな夕鶴が俺に手を差し出した 「何だよ?」 「伊勢海老代頂戴」 「お前、金には困ってないって」 「それとこれとは話は別。私はあげるとは言って無いわ。勝手に食べたのはあんた。私の昼食勝手に食わないでよ?」 ニヤニヤしながらこっちを見ている 「ハメやがったな?畜生」 「あぁ~ら、何の事かしら~?」 くっ、確かに差し入れとは言ってねぇ 「…幾らだ?」 「今何日か知ってる?」 「さぁ?」 「1月2日、初物競りで落札した御祝儀物」 俺はその言葉にさぁって、血の気が引いていくのを感じる まずいぞ、おい 「御祝儀相場で300万。さぁ、耳を揃えて払って貰いましょう!!」 わざわざ領収書迄呈示して、俺に突き付ける 畜生、世の中は血も涙ねぇ!! 「ちょっと待て!俺はツケを払いに行かないと……」 「知ったこっちゃ無いね。さあて、鬼ごっこの始まり始まり~」 俺は一気に駆け出し、夕鶴が限界を『壊し』て、猛スピードで追って来る 畜生、俺は結局こうなる運命なのか? 俺は、ハルトシュラーも夕鶴も大っっっ嫌いだぁ!!!!!!!! ※※※※※※※※※※
https://w.atwiki.jp/hartschuller/pages/63.html
作者:◆gGWjPaYNPw 今俺は、指定された喫茶店にいる しかも、もう一時間は待たされてる で、文無しだし、実は水以外はあんま飲めない。コーヒーなんぞ御法度だ。まだ酒の方がイケるぜ で、水だけで待つと店員の目が非常に冷たい 悪かったな、海老フライでも頼めりゃ頼むっての ってか、もう待たなくて良いだろ? 「止めだ止め。河原に行くか」 ガタッと椅子に音を立てて立ち上がり、店員に話す 「昨日無理矢理待ち合わせに指定されたんだが、すっぽかされたみたいだな。帰るわ、邪魔した」 「あぁ、そういう理由でしたか。いやぁ、アジョ中さんがコーヒー飲む訳無いのに、何で居るのか首を傾げましてねぇ」 キュッキュッとグラスを磨いて対応するマスター 「ま、夜の部にでも来て下さいよ」 この店、夜はショットバーになんだよな 「あぁ、今受けてる仕事終わりゃ、金入るから寄らせて貰うわ」 「魚屋さんにツケ払わないと駄目ですよ?」 「…胆に命じとく」 俺だって、鮪包丁をシュコーシュコー研いでる姿はゾッとしねぇからな 今、金が入る仕事を受けてるって、説得する前に、ちょっと鱗が剥がされたぜ あぁ、鱗が剥がされる感触は嫌だ嫌だ 「あぁ、そいや、聞きたいんだが」 「何でしょう?」 「ここら辺で、羽根ペンで文章を書いたページが破れた奴を見なかったか?」 「今時インクですか?」 「あぁ」 「ちょっと、分からないですね、ページじゃ木枯らしで飛んでしまうでしょう?」 「全くだ。邪魔したな」 カラン ったく、結局あの女は何だったんだ? 店を出てそんな事を考えてたら、穴の空いた服に木枯らしがぴーぷー音を立てて過ぎていきやがる うぉ、寒い、まぁ飯でも漁りに行くか どっかの店からラジオが流れて来る どうやら、この街での連続殺人の被害を報じてるらしい まぁ、俺には関係無い せいぜい勘違いされて、銃撃されるだけだ そんな事を考えてたら、背後から大上段で跳び蹴りかましてくる例の女が出現しやがった お前は仮面ライダーかよ? 「どぅおりゃあぁぁぁ!!」 受けてやらん ヒョイってかわすと、空中で軌道変えやがった マジでライダーだなコイツ、俺は怪人らしい もう一度避けても多分軌道を変えるな。素直に受けてやんよ ドカッて食らって前につんのめって倒れる 全く、何なんだよコイツ 「ってぇな、チクショウ。何しやがる!?」 「うるさぁい!喫茶店で待てって言ったでしょうがぁ!」 「一時間待っても来なかった奴に、言われたかねぇ!」 俺は、間違った事を言ってねぇ 「るっさいわね。ちょっと向きが悪かったのよ」 向き?なんだそりゃ? 「向きって何だよ?」 「良いから付き合いなさいよ、世界の危機なんだから」 俺はピタリと立ち止まる 世界をそこまで『壊す』化物に、心当たりが有るからだ 最も、そいつは面白い事にしか興味が無い だからそいつは世界を『壊す』事はしない だって、世界を『壊す』と、面白い事が起きないじゃないか 「あ~、つかぬ事を聞くが、アンタの人捜しの相手の名前は?」 「朱麗だけど?」 俺は一つ溜め息を付いた 良かった、夕鶴じゃない って事は、只の痛い子って訳か …………最悪じゃねぇか 「じゃ、さっさと喫茶店に戻るわよ」 「いや、ちょっと待てこら」 俺は手を引っ張られて、喫茶店に連れ込まれた 女は次々と注文していき、色々食いながら、色々と話してきた 勘定きちんと払えよ? 「でさ………もぐもぐ……なのよ?分かる?」 「いや、分からん」 マジで支離滅裂だ、…の中身は本当に無い 「だから……で…になって……こうなるから……捜してるの?んくんく、説明したわよ」 「……全然分からねぇぞ?おい」 主語が全く無い会話って、初めてだわ 意味不明もここまで来ると最早芸だな 「じゃ、宜しくね」 ガタッって立ち上がると、当たり前の様に走り去って行きやがった ……ちょっと待て 「ちょっと待てテメェ!またかよ!」 俺はそのまま店を出て行こうとすると バァン! ライフル弾が、俺の目の前を素通りしていきやがった 「いや、まあ、言いたい事は分かりますね?アジョ中さん」 マスターが、ボルトアクションライフルをコッキングしてやがる ショットガンや拳銃弾はともかく、流石にライフルはやべぇ 「…いや、違う。食い逃げしたのはアイツで」 「相席したんだから仕方有りませんね。私も狩りは久しぶりです。陸の鯉は珍しい獲物ですなぁ」 何でこう、民間の連中のが怖いんだよ 「……ツケで」 「あぁ、ちょっと鯉コクをメニューに加えようと思ってたんですよ」 駄目だ、問答の余地がねぇ 俺はダッシュで駆け出し、木枯らしの吹く中、後ろも見える利点を利用して、ライフルを避けまくった ったく、一体何なんだアイツは? ※※※※※※※※※※
https://w.atwiki.jp/hartschuller/pages/69.html
作者:◆gGWjPaYNPw 俺は事情聴取をする為に、警察署の一部屋で警官と一緒に書類作成中だ 警官と言っても、実際は書類作成の時間が長いんだぜ? で、殉職者出ちまったから、スンゲー細かい事迄根掘り葉堀り 何時間も調書に付き合って、正直堪んねぇよ 「そろそろ良いか?いい加減疲れちまったよ」 「まぁ、待って下さい。もう少し協力お願いします」 「警察側の資料見せてくれるって、あの殉職した飯島だっけか?言ってたんだが?」 「…飯島との約束ですか。でしたら果たさないと駄目ですね」 そう言うと立ち上がり、一旦出ていく 暫くすると、資料を抱えて二人がかりでやって来た 「…お待たせしました」 「…膨大な量だな」 「えぇ。他署から、わざわざ資料取り寄せましたからね。概要を説明しますね」 「あぁ、頼む」 俺は資料を適当に掴むとぱらりと捲って、読み始めた 「事件の概要は今日の戦闘で判明しました。人食い事件ですね。ホシは言わば食料として人間を襲ってる。捕食しなきゃ生きていけないのだから、殺さないと被害が無くなりません」 「あぁ」 ぺらりとレポートを見ながら、俺は曖昧に頷く 「実際に戦った感想は、アジョさんと同じく人間じゃない。人間には出来ない行動が物語ってます」 「…だな……おい、段々と南下してねぇか?最初は北海道だぞ?」俺はレポートを見てたら、被害地域が段々と南下していくのを確認して問いかける 「渡り鳥の越冬の南下みたいだな」 「渡り鳥?そうか、人間じゃないなら、動物の行動原理を当てはめた方が良いのかも」 俺の言葉に警官達が頷いている そんな簡単なら良いけどねぇ レポートを見てみると、被害日は風が強い日が多いな まぁ、冬だから当たり前か 「被害は三週間前からか………」 確か、ニュースで話題になりだしたのは、俺が迷い家に連れていかれる2日前 そして、俺を二週間も樹海に放り込んだハルトシュラー ……あいつめ、この街で遭遇する様に、仕向けやがったな 迷い家の性能なら、現在進行してる場所に送る事も出来た筈 つまり、地の利があり、補給にも支障がなく、十二分に動けるこの街じゃないと、迎い撃てない相手って訳か あんにゃろう、やってる事が、本当にまだるっこしいな 俺は思考を纏めると、資料をパタンと閉じた 「サンキュー、助かった。奴は俺がやる」 「却下ですね。仲間の敵は譲りませんよ」 そう言って、警官達も不敵な笑みを浮かべる やっぱり、この街のお巡りさんは半端ねぇ 「どっちが取っても、恨みっこ無しな?」 「えぇ、共同戦線といきましょう。奴の終着駅はこの街だ」 警官が右手を胸の前に掲げたので俺は右手をブンと振って腕相撲の要領で握手を交わす 「一人の行動は危険だ、気をつけてくれ」 「市民には通知しましょう」 俺が出て行こうとすると 「あぁ、ちょっと待って下さい」 「ん?なんだ?」 「アジョさんは食べれば食べる程、力を蓄えるんでしたよね?」 「まぁな」 「捜査費が出納係から降りたんで、飯食って行って下さい。冷凍物ですが、ここは我慢して貰って」 「海老あんのか?」 「えぇ、どうぞ」 そう言って、案内された先の部屋には、解凍された海老とクリル(オキアミ)の乾物缶が大量に置いてあり、魚屋と鑑賞魚店の親父が居た 「よう、殴ったは良いが、のせなかったみてぇだな」 「いや、警察から大量にオキアミ寄越せって言われて、驚きましたよ」 「親父さん達」 「しっかり補給しろよ。次は頼むぜ」 バンと肩を叩いて魚屋の親父は出て行って 「はい、サービスです。小分けされてる試供品のスイミー。非常食にどうぞ」 そう言って、俺の手にスイミーを渡して鑑賞魚屋の親父も出て行って 俺は、両手を合わせてから、目の前の食料を平らげ始めた 今は、とにかく力だ 奴を止める力を蓄えなきゃなんねぇ ※※※※※※※※※※
https://w.atwiki.jp/hartschuller/pages/62.html
作者:◆gGWjPaYNPw 警官達を撒いて、俺は魚屋の所で活き車海老をバリボリ食っている やっぱり活きだよな、うん 「あっはっはっは。助かったよ、アジョ中さん」 隣に居るのは例の女だ 因みに俺が警官に追われるのはこの街じゃ風物詩でね、誰も気にしない ちょっとは気にして欲しいぞ。毎回撃たれる身にもなってくれ 「ゲッフ。助けた礼にしては足らねぇ。親父、後20匹」 「毎度」 俺は、食える時に食う主義だ じゃないと、次がいつか分からんからな 「でさ、本当に付き合ってくんない?人捜ししに来たんだけど、全く手掛かりなくって、困っちゃってさ」 知らん、俺も紙捜し中だ 海老を喉に滑り込ませる感触に舌鼓を打ちながら、俺はごくりと飲んでゲップをして反論しようとすると 「やた、サンキュー。じゃあ明日、あそこの喫茶店に10時ね。じゃね~」 ……ちょっと待て、今俺は顔を上に上げて海老を食ってたのを、元に戻しただけだ。断じて頷いてねぇ 「おい、ちょっと待て……」 俺は、走り去った女をそのまま追い掛けようとした所を、ガシリと掴まれた 「困りますなぁ、アジョ中さん。代金を支払って貰わないと」 ……あ 「おま、礼……」 チクショウ、魚屋の親父が、後ろででかい包丁抜いてやがる あれ、鮪包丁だろ? 「全く、何時も何時も無銭飲食かましやがって。さっさと溜まったツケ払えよ?ああん?」 「……ツケで」 「ほう、そうかい」 俺のえら蓋に、ぺしぺし包丁当てるの止めてくんないか?マジで生きた心地しねぇよ 「いやぁ、この包丁高かったよ。どうしても大物捌くのに必要でねぇ」 「…そいつぁ、豪気だね。で、何を捌くんだい?」 「あんただよ、アジョ中さん。今日という今日こそは、三枚におろして店頭に並べてやる!覚悟しろ、鯛野郎!」 俺は一目散に逃げ出した 魚屋の親父は、もぅえれぇ形相で鮪包丁持って、暫く鬼ごっこしちまったよ 俺はアジョ中、人外だ 銃なんかより、包丁の方が余っ程怖ぇ これも全部、ハルトシュラーのせいだ そうに決まってる ※※※※※※※※※※
https://w.atwiki.jp/wakures/pages/1086.html
半熟ポークカレー台湾台北士林「マイルホーム」 半熟卵をのせたポークカレーは、カレーの辛さをちょうどいい辛さにしてくれます。 特級 ジャンル ご飯・麺 価格(一押し) 96(?) コスト(一押し) 87(?) 風味(一押し) 145(?) 品質 属性条件 色(一押し) 357(?) 包丁技 271 香(一押し) 376(?) 調味技 272 味(一押し) 367(?) 火加減 274 調理情報 習得条件 調理時間 30分 習得Lv制限 Lv60 調理費用 120ドル 高級料理習得数 18 習得数 12~18個 食材 肉Lv3 7 卵Lv3 7 野菜Lv3 6 スパイスLv3 4 × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 A. B. C. D. 答え(反転) 半熟ポークカレーを編集
https://w.atwiki.jp/rg7jyd/pages/163.html
一覧に戻る ▼店情報 席数 喫煙 価格 待ち時間 お気に入り - 分煙 ◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆ 場所 豊洲センタービルあいプラザB1F ▼参考メニュー ナスとベーコンのトマトソース 690円 半熟卵の濃厚カルボナーラ 730円 辛子明太子 580円 ミートソース 630円 アスパラとベーコンのぺペロンチーノ 580円 タコとインゲンのジェノベーゼ 850円 ▼メモ 昼時はいつも混んでる ランチメニュー的なものはない テイクアウトも多いけどイートインも多め 奥の方まで席を探してうろうろ・・・ 喫煙席しか空いてなかった・・・orz 幸い、空気清浄機が近くにあった パスタ系を注文するとチーズ&タバスコを持ってきてくれる コーヒー、紅茶用の砂糖、クリーム等はレジに置いてある ▼ギャラリー 半熟卵の濃厚カルボナーラ アイスコーヒー * 半熟卵をくずして絡めて食べるよ * 下にぼんやり映ってるのは・・指><