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9月4日二度目の朝。 津村斗貴子は銀成学園の屋上の給水塔の上で蒼空を眺めると、予鈴とともに立ち去った。 久しぶりの教室に座る凛とした横顔には何の変化もなく、如何なる揺らぎもなく……。 その瞳に強い決意の光が宿っているのに気づいたのは、彼女と……いや、彼女の想い人と 親交の深い三名の男子のみであった。 岡倉英之、六舛孝二、大浜真史。 リーゼントを決めた不良風の少年と眼鏡の奥で瞳を醒ましている短髪の少年と、気弱そうで 体格のいいスクール水着好きの少年たちはここしばらくの異変や斗貴子の入院から何かを察 したような雰囲気を漂わせているが、何があったかまでは聞かずごくごく日常的な会話を二、 三交わしただけである。 斗貴子もそれでいいと思っている。 (カズキがいない今、私と必要以上に接点を持っても得にはならない。少なくてももうキミたち はL・X・Eの残党や流れの共同体の脅威に晒されるコトはない。それでいいんだ) もう心は負の方向へ落ち込むコトはないだろう。 ただし正の方向へ一気に向かわせる物も失しているコトに変わりはない。 中庸から心がブレたとしても極端な範囲に向かわぬ確信があるという点では安定している。 人間的な感情の動きさえ除けば、精神の根本は安定しているのだ。 それはまるでカズキに出会う前のように、冷たく静かに……激発を孕みながら。 (私もあとどれ位この街に居られるかは分からない。けれど留まっている以上は何が来ようと 守り抜く。絶対に──… 絶対に) 中村剛太は病院のベッドで目覚めると、全身の隅々にまで神経を配り、それから盛大なため 息をついた。 (マジで治ってやがる。なんだあの武装錬金) 鐶との戦いで浴びた傷がすっかり治っている。それよりだいぶ前に貴信から受けた傷はまだ 鈍い痛みを体内に残しているが、もはや通院治療で十分治せると医師に太鼓判を押されている。 そのせいで剛太は本日退院する運びとなった。 元よりアウトドアな彼にとって娯楽のない病院からおさらばできるのは嬉しいコトだが、今から しなくてはならない退院の準備を思うとどうにも面倒臭い。 (つくづくあの共同体のリーダーはフザけてやがる) 昨夜、総角が防人たちに伴われる形でやってきた。 「戦士・剛太。その、俺自身も先ほど聞かされたばかりで半信半疑なんだが」 らしくもなく口ごもる防人の横で何か黒い影が動いた。 と見る間に剛太の傷が魔法のごとく治癒した。 防人たちと同伴している斗貴子の傷もまた同じく治っている。ただ無銘から浴びた傷だけは 残っていたが。 「フ。『俺の使う』ハズオブラブには制限が多い。治療できるのは一日以内に負った傷のみ。そ して一人に使えるのは一生で一度きり。部下どもには既に使ったため今はもう回復不可だ」 総角がシルバースキンリバースで拘束されていながら武装錬金を出せたのは、「攻撃」では なく「回復」のための行為だったからだろう。 余談ながらこの時は香美も同伴していた。 「うぉー、おなか痛い…… 月のオバケに蹴られたおなかが痛いじゃん…… アイツ……また あったら峰ぎゃーしてやらにゃ気がすまん……」 と滝のような涙を流してうるさかった。 運命の悪戯。実は剛太は鐶の蹴りにより腹部に激痛をきたしていたため薬を処方されてい た。錠剤やらカプセルやら粉やらのそれらは紙袋に入った状態で枕頭にあった。 「どうせ俺の傷は治ったからもういらないよな。じゃあこれやるからとっとと帰れ!」 紙袋をキャッチした香美は「うにゅ?」と紙袋を覗きこんだり高く掲げて見上げたりした。 「なにこれ。よーわからん。つかあんたサンマのきれっぱ食べなきゃダメ! 死ぬ!!」 『それは薬だ香美! むかし動物病院でよく貰ってきただろう! 僕がお前の口に入れて鼻を ふーってやって飲ませた奴! フィラリア防止の奴とかいろいろ!! なあ新人戦士!!?』 「知るか! とっとと薬を飲め! そして帰れ」 「わーったじゃん!」 香美は大口開けて薬を全部飲んだ。 いうまでもなく総て未開封である。 紙袋から銀色したシートや包み紙が次から次へとじゃらじゃら滑り落ちて香美の口に流れ込 んで行く様は圧巻であった。 (貴様! 我の分も残してくれると思ったのに! 我とて泣きたいほど痛いのに!!) 無銘さえも止められない。やがて最後のシートが消えると白い喉がごくりと動いた。 「んぎゅぎゅ……うぅ~! 苦いし骨ばっかだし」 「……いいから帰れよもう」 「うお!」 香美の顔にニュータイプ的な震動がひらめいた。アーモンド型のけだるい瞳は未来を見つけ たようにキラキラと輝いている。 「おなか痛いのなおった!! よーわからんけどなおった!! 垂れ目スゴい! スゴい!」 「そりゃアレだけ飲めば治るに決まってんだろ! 馬鹿かお前!!」 (そうだ貴様は馬鹿だ! 我に薬をよこさんから馬鹿だ! ばーかばーか!!) 小声で悪口をいう無銘を鐶は哀れそうに眺めた。 「というか…………忍び六具の……薬を使えば…………いいのでは」 「!!」 激しい驚愕が芽生える中、香美はぱぁっと八重歯を覗かして嬉しそうに剛太の手を握った。 「ありがと。あんたトモダチじゃん、トモダチ!」 『いや本当こんな調子で申し訳ない!! 悪いコではないんだが!!』 馬鹿力でぶんぶかぶんぶか強制握手をする顔にはいささかの邪気もない。 ……捕えられたホムンクルスがどうなるか知っているので何ともフクザツな剛太である。 (とにかくケガ治したアレって自動人形だよな? そんなのどこかで聞いたような) 適当な着替えを適当な袋にブチ込むだけの作業を荷造りというなら、剛太はまさに荷造りを 始めていた。 (確か戦団の講習だったか? ん? ちょっと待て。じゃあなんでアイツがそれ使えるんだ?) 早坂桜花が剛太の病室を訪れた時、剛太はトランクスを片手にじっと考え込んでいた。 「あらあら。女の子が来る時にそういうコトしてたらダメじゃない」 笑いかけると剛太は不機嫌そうに下着を袋に放り込んだ。 といっても半透明の袋なのであまり解決にもなっていない。 それもまあ、斗貴子以外に無関心な剛太らしいといえば剛太らしいが。 「捨てちゃうのそれ?」 「ゴミじゃねェっての! 荷造り!」 「冗談よ」 くすくすと桜花が笑うと、剛太はますますムスっとした。 「せっかく昨日手伝いに行くっていったのに全部片付けちゃってるから、つい」 桜花の傷も総角によって昨晩回復された。 幸い小札と戦った当日だったため、鐶からの傷のみならず絶縁破壊も修復された。 その直後。 「フハハハ!! やはり我にかかれば腹痛など物の数ではないわ!!」 「…………そうですね」 ふんぞり返って哄笑する無銘の横で儚げに佇む鐶を見つけたので、手招きして呼び寄せた。 「その。何だか気難しそうな子だけど、男のコって根は結構単純だから、一生懸命アプローチ すればちゃんとお付き合いできるわよ」 こそっと囁くと鐶は期待したような戸惑うような顔で桜花を見た。 「そう……でしょうか。そ、それに無銘くん……チワワの時とちょっと変わって……ます」 「じゃあ嫌いになった?」 太い三つ編みが全力で否定の方向に振られた。 「間違いない。今ので確信した。今の我なら早坂秋水にも勝てるとな!」 「ほう。ではこの俺にも勝てるという事か?」 「いや、師父、その……」 無銘をちらりと眺めた蒼い瞳は仄かに熱を帯びていた。 「前途は多難だろうけど、たまには素直に思ったコトを伝えてみたらどうかしら? 言葉が途 切れ途切れでも、ちゃんと想いを込めれば伝わって、確かな言葉が返ってくるものよ」 「本当に……?」 戸惑う鐶に桜花は優しく微笑みかけた。 「ええ。私もそんな感じで本心を話せる人ができたから。お友達になれるかどうかは……まだ 分からないけどね」 「やりたきゃ日用品とか本がまだ残ってるから勝手にしろってんだ」 剛太が指差した先には確かに色々残っていた。 「はいはい」 いつもの笑顔で桜花は荷造りに取りかかった。 エンゼル御前は煎餅をかじりながら呆れたように呟いた。 「あのヤロー、勝とうが負けようが結局俺達を回復するつもりだったんじゃね?」 剛太の「俺の病室でくつろぐな!」という申し出が却下されてから数えて二十枚目の煎餅が 御前の喉を通り過ぎた。 「悔しいけど俺達ずっとアイツの手の内で踊らされてたんだな」 「そーそー。秋水から聞いた感じじゃ部下の特訓も兼ねてたらしいし」 色々と諦めたような剛太が熱いお茶を飲み干すと、御前もしきりに頷いた。 「それに総角クン、ダブル武装錬金のうち片方はずっとアンダーグラウンドサーチライトに割り 当ていたそうよ。 「つまり瞬間瞬間では一つの武装錬金で戦ってたってコト? 秋水に合わせるように」 「そうそう。けど、もし……」 「同時に別々の武装錬金で攻撃していたら……か」 「まぁそれもできたが、秋水相手にやってもつまらんだろう。剣戟の方が遥かに強いしな」 防人衛はそう答えた総角を思い出すと、ふうと息をついた。 (できれば火渡から受けた傷も治して貰いたかったが、都合よくはいかないか) 「受けて一日以内の傷」しか治せぬとしても高性能なのは否めない。現に鐶から受けたダメー ジだけは全快している。良くも悪くも防人は以前の重傷状態なのだ。 (何にせよ、銀成市での戦いは片が付いた。もしかするとムーンフェイスはまだ生きているかも 知れないが、秋水を除く戦士たちが重傷から回復した今なら対抗できる) ブレミュ一同の護送はすでに完了した。 ヘルメスドライブで瞬間移動できる質量は最大で100キログラム。 しかし鐶のクロムクレイドルトゥグレイヴを使えばその壁も容易く突破できるのは既に証明済 みである。 (後はこれから下る処断に従うだけだが) 戦団の上層部ひしめく部屋で防人は遠くを見るような目つきをした。 (まだまだ戦いは続いていく。大戦士長の行方さえまだ分からないからな) 右にはシルバースキンで拘束された総角。その更に右に根来。防人の左には千歳。 楯山千歳はいつものごとく事務的に報告を終えると、防人より先に部屋を辞去した。あくま で表情を崩さず安堵さえも浮かべずに。 根来忍もまた彼女に随伴していたが、特に言葉を交わすまでもなく自然に別れた。 彼らはあくまで任務によってコンビを組んでいたに過ぎない。 よって任務が終われば解散し……新たな任務があれば再び結成されるかも知れない。 「ケッ。どいつもこいつもホムンクルスごときの提案を呑まされやがって情けねェ! 情報が欲 しけりゃ拷問でもなんでもかましてさっさと白状させちまえ! それをしねェから西山やムーン フェイスのような脱走者が出るんだろーが!!」 火渡赤馬は煙草を噛み潰さんばかりの表情で呻いた。 毒島華花はただ涙目で彼を制止するばかりである。 円山円。 戦部厳至。 そして犬飼倫太郎。 彼らによる坂口照星捜索はまだ続く。 根来を除く元・再殺部隊の面々に戦いの時が訪れるまでもう少し。 総角を除くザ・ブレーメンタウンミュージシャンズは収監中。 戦団にはホムンクルスを収監する施設がある。 例えばかつて防人・千歳・火渡の所属する照星部隊に唯一の任務失敗を与えた西山という ホムンクルスも収監されていた。……もっともその後脱走し、斗貴子の顔に消えるコトのない 傷を付けたりもしたが。 その当時に比べればむろん警備は厳重になっている。独房の扉はホムンクルスでさえ破ら れぬほど分厚く、いかにも屈強な戦士たちがその前の廊下を何人も往復している。 収監されるホムンクルスは必ず手枷を掛けられる。 六角形をした、囚人番号付きの手枷を。 「だーもう! せめてあたしの前足のコレとってちょーだいよあんたら! 爪とぎしたくてもでき んじゃん! ねえ! ねえー! あとサンマのきれっぱとか欲しいじゃんサンマのきれっぱ!」 看守たちの殺意を帯びた凄まじい視線が扉ごしに振りかかった。 『ハ!! ハハハハ!! すいませんねェウチの香美が! すぐ静かにさせますので!!!』 「ぎゃー!! 痛い痛いご主人! 頬つねったら痛いじゃん!!」 『看守さんたちに迷惑を掛けたらダメだぞ!!』 「うあ! 垂れ目に貰ったくすりの紙ぶくろ落としちゃダメでしょーがぁぁぁぁ!!」 『痛!! 爪はやめろ! 爪はああああ!!』 栴檀香美と栴檀貴信は独房の中でわいわいと騒いでいた。 監獄はせいぜい二人を収容できる程度。 壁についたベッドが鎖で支えられ、片隅にトイレがあるだけの殺風景な光景。 鳩尾無銘は静かにベッドに座している。 「ドラ猫どもは騒いでいるようだが、今は師父の交渉が功を奏すのを待つのみ」 鐶光も頷いた。どうやらスペースの都合で二人だけは相部屋らしい。 (やった…………! 無銘くんと同じ部屋……です。え、ええと、何か話さないと) 虚ろな瞳がきょときょとと落ち着きなく動いた。目が合うと鐶は慌てて顔を背けた。 勢いあまって首が180度ばかり回転し、嫌な音を立てて折れた。 「……特異体質…………まだ……復活してない……ようです」 ぎぎぃっと油切れた機械の如く向き直る鐶の瞳にはじんわりと涙が浮かんでいる。 「泣くな鬱陶しい」 手錠をかけられたままの手が、虚ろを濡らす光の粒を拭い去った。 「ふぇ……!?」 「……薬の所在を教えた礼だ。涙程度は拭ってやる」 鐶は飛びあがらんばかりに驚いた。真赤な顔の中で口がただぱくぱくと酸素不足の金魚の ように波打ち、やがてそれが収まると耳たぶや首筋を髪より色濃い朱に染めて黙り込んだ。 「あ、あの……無銘くん」 鐶がようやく声を発したのはそれから半日経ってからである。 「昨日の夜…………六対一のコトを認めてくれて…………嬉しかった……です」 「フン。我ならできないからいっただけだ。貴様の狡知と戦闘力は本物。そこだけは母上でさ え及ばんし、我が疑う余地もない」 かつて時をよどませた魔眼がギラギラと鐶を見据えた。 「いちいちビクつくな。前もいったが貴様は無明綱太郎。自信を持って実力向上に励め。特異 体質で老いたとしても、武装錬金で戻せるのなら我は別に構わない」 「その言葉だけで……報われます。ありがとう」 ぎこちなく微笑む少女から落ち着きなく目を逸らした無銘は、さりげなく距離を取った。 距離を取らねば胸に起こった正体不明のもやもやがどうにもならないような気がしたのだ。 「お礼に……ビーフジャーキー……食べます?」 「……おうとも」 「不肖の手練手管というか密かに貯めてました十万円をポンと看守どのの袖の下に滑り込ま したが故にこの部屋割り! 結果一人だけなのはさびしい限りですがこれで良いのです!」 小札零は困ったように腕を組んで独房を眺めまわした。 「鐶副長を応援しつつここは自重の一択! 命運決するその時までにじつと身を屈め待つ次第!」 元気よく叫んでみてもどうも張り合いがない。誰も反応しない。 「……えーと。ちなみに不肖たちがもりもりさんをもりもりさんとお呼びするのは昔のお名前を 適当な翻訳サイトにかけると『もりもり』となるからなのですが……」 一人ぼっちの部屋はとても静かである。 (むー。やはりヒマです。とにかく今はもりもりさんの弁舌が通じるのを祈るばかりです。陰な がら不肖、成功をお祈りしております) 「では大戦士長を誘拐した者たちについて語ってもらおうか」 「フ。それは──…」 総角主税は一笑すると、実に堂々とした調子で話し出した。 「私を探しているって聞いて出向いてみれば、こんな不衛生な場所に籠って読書中? 呆れた。 まるで怠け者ね」 L・X・Eのアジトで書物を読むパピヨンの耳に届いたのは、毒気をたっぷり含んだ甘い声。 「地下で100年ばかりのーみそと引き籠っていた貴様にだけは言われたくないね」 書物からまるで目を離さないまま応対すると、ヘアバンチで筒状に結わえた金髪がさらさらと 近づいてきた。漂う埃さえ香水の飛沫に思えるほど芳しい匂いが立ち上る。 「睨んだ通り戦士たちに保護されていたようだな。去り際にああいえば連中経由で俺の帰還 を嗅ぎつけやってくると思っていたが……引き籠りにしては随分行動が早かったじゃないか」 「保護?」と心外そうな声が漏れた。 「ふーん。いっておくけどパパやママのコトを盾に戦団へ身を寄せたと思ってるならとんだ見当 違いよ。この街に来たのは物好きな信奉者のお誘いが面白そうだから乗っただけ。おかげ様 で晴れて引き籠りから脱却済みだから、別にアナタに保護してもらわなくても結構よ」 「今さら脱却したところで何の自慢にもならないね。何故ならこの俺なんかはたったの5年で 引き籠りから卒業した身の上! 貴様などはまったく足元にも及ばない!」 「どっちもどっちね。それはともかく……わざわざ来てあげたのはママの為」 ぞっとするほど冷たく挑発的な笑みを浮かべたヴィクトリアがパピヨンの頬へ手を伸ばした。 「お久しぶりの挨拶はここまで。悪いけどしばらく私のやりたい事に付き合ってもらうわよ」 パピヨンの口に浮かぶはただただ黒く、凄絶な笑み──…
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道端に捨ててあるエロ本なんぞ、いい年をして普段は見もしないものだが、 『それ』だけは妙に目を引いた。 裸の男と女が絡み合っているオーソドックスな写真の本ではあるが、 その体位が異常に豊富なのだ。 表紙を見れば、納得できた。 『四十八手完全マニュアル』と記されている。 どうやらセックスにおける四十八手を、事細かに解説しているマニュアル本のようだ。 改めて本の中身を見てみると、確かにそれはマニュアル本らしくあった。 均整の取れた身体つきの男と女が、殺風景な部屋の中、やや無機質に体位を実践している。 女性が見てもさほど抵抗はないような淡白さだ。 しかしそれゆえに、一般的なエロ本にはない妙な興奮があるのも事実。 男優も女優も、いわゆるAVに出てくるようなタイプではなく、 まるで運転免許の教則ビデオに出てくるような真面目そうなタイプだった。 特に女優の方は、性格だけでなくそれなりに育ちもよさそうな顔つきをしている。 そんな女が素っ裸で四十八手を行っているというのだから、これは大した拾い物だ。 俺は俄然その本に興味が湧き、周囲に人がいない事を確認して家に持ち帰った。 帰宅して改めて表紙を見ると、一見全くいやらしい本には見えない。 まるで参考書のようなお堅い表紙。 付録として、撮影の様子を記録したDVDが付属している事だけが記されている。 DVD。俺は興味をそちらに半ば以上奪われながらも、本の写真にざっと眼を通す。 本当の楽しみは、こうして多少の『タメ』でも作ったほうが盛り上がるというものだ。 よく観れば、写真は女の方は全て同じ女優だが、男優は複数人を使い分けているようだった。 体位によって使用する筋量や、行いやすい体格が違うからだろうか。 男優は複数で、女優は一人。 このせいで、四十八手の後ろへいくにつれ、男優と女優の疲弊の度合いが明らかに違っている。 最初の一枚『岩清水』では、男女共にマネキンのように無表情を作っているが、 例えば四十枚目『帆かけ茶臼』などになると、男優は軽く汗を掻く程度なのに対し、 女優はしなびた前髪を額に貼りつけ、薄く開いた唇からだらしなく涎を垂らすという有り様だ。 顔といわず胸といわず、体中が汗で濡れ光っているのも生々しい。 どうやらこれら一連の写真は、ぶっ通しで撮影されたもののようだ。 となれば、その崩落の過程が知りたくなってくるのが男のサガ。 俺は付録のDVDを手に取り、軽く興奮で震えながらデッキに差し込んだ。 ※ 見覚えのない書店のロゴが表示された後、映像が始まる。 マニュアル本だけあって、AVのようなインタビューは一切ない。 『第一手 岩清水 岩清水とは、クンニリングスの一種である。 仰向けに寝た男性の顔に、女性が腰を下ろした状態で秘部への愛撫を受ける。 上になった女性の局所から、愛液が湧き出す様が岩清水に例えられる』 堅い説明が表示された後、画面が切り替わって裸の男女が映し出される。 本にあった写真の一枚目と同じだ。 横になったまま秘部を舐める男も、その男の顔に跨って愛撫を受ける女も、 マネキンのような無表情を保っている。 唯一、腰が動くたびに揺れる女優の乳房だけが人間らしい。 マニュアル本ではあるが、プレイの内容は模擬ではなく実演だ。 男の下は間違いなく女優の膣の中に入っており、また繁みを舐め上げている。 作り物では決してない、クンニし始めの頃の音も聴こえてくる。 それでも女優は品のある顔つきを崩さず、ピンと背筋を伸ばしたまま前だけを見つめていた。 一見すれば何でもなさそうだが、実際に秘部を舐められて全くの無反応もないだろう。 となれば、次の1シーンにも期待が掛かろうというものだ。 第二手は『浮き橋』。 男が横向きに寝ている女を膝の上に乗せ、後ろから挿入する体位だ。 男の膝の上でグラグラと揺れる女体が『浮き橋』に似ている事が由来らしい。 尻側からほぼ直角に挿入することになるため、相当な摩擦が生まれると解説にはある。 そしてそれは、実際に女優によって“実演”された。 女優は肘をついて横たわったまま、男の腰に尻を乗せて片膝をシーツに下ろす格好だった。 そうしてしばらくはゆらゆらと揺れていたのだが、やがて膝をついた片脚に変化が起きる。 男が挿入するたびに、内腿にはっきりとした溝が浮き上がるのだ。 女優の顔は肘をついた影になってよく解らないが、特に乱れているようには見えない。 体勢も変わってはいないのに、片脚の内腿部分だけが、明らかに挿入に対して反応している。 いかにも清楚で真面目そうな女のその変化は、男女問わず観る者を興奮させるに十分だ。 そうして徐々に、徐々に、女優は『変化』していった。 男優の方は体位ごとに入れ代わっているにも関わらず、女優の身体にのみ変化が蓄積する。 体位一つごとに役者と体勢が変わり、それに伴う小休止が入ってはいるようだ。 しかし数分だけ責めては放置し、全く違う体位で責め立てる、というサイクルでは慣れが生じない。 結果としてそれが、効率よく女優を昂ぶらせる事につながっているらしかった。 その積み重ねが初めて弾けたのは、第十手。 『こたつ隠れ』という、向かい合って炬燵に入った状態でのセックスだ。 ビデオでは実際に炬燵が用意され、その双方で裸の男女が状態を蠢かす、という図だった。 しかし流石というべきか、その本来映さない場面でさえ、結合は行われていたらしい。 「うっ……!!あっ、っあ!!」 こたつ隠れの実演に入った時点で、すでに女優は声を殺せなくなっていた。 炬燵布団に隠れているとはいえ、おおよその体位の想像はつく。 男優はしっかりと女優の脚を掴み、炬燵の熱の中で深々と貫いているのだろう。 炬燵の天板に手を突いたまま悶え、腰を引こうとして失敗する女優を見ていれば容易に思い浮かぶ。 その果てについに、女優は歯を食いしばって天板を抱き寄せた。 丸まった背中が細かに痙攣し、最後に額から流れた汗が天板に落ちる。 ああイッたな、とあからさまに解った。 そして俺のその心の声に応えるかのように、画面が暗転してテロップが入る。 『この時点で女優が絶頂に達した為、一時撮影中断』 無機質なその記述が、今は何とも残酷だ。 四十八手を丁寧に行えば、僅か十手でこれほどに昂ぶるんですよ、という風に捉えられなくもない。 実際、ここまでを見たカップルは双方共に、かなり心拍数が上がっていることだろう。 しかし俺にしてみれば、ただの良い興奮材料だ。 やや暗転が続いた後、何事もなかったかのように第十一手が始まる。 しかしその十一手は、よりにもよって『理非知らず』。 女性の両手両腿を紐で縛り、完全に自由を奪った上で陵辱するように犯すプレイだ。 イッたばかりの女優にとっては、最も不味い。 「あっ、ああっ、あ、ああああううっ!!!!!」 女優はもう声を殺す事もままならなかった。 膣内深く挿入され、子宮入口周辺をペニスで突かれているのだろう。 大柄な男優が腰を打ち付けるたび、腰を気持ち良さそうにうねらせている。 縛られた姿がまた扇情的だ。 そしてその結合部からは、ついににちゃにちゃと水音がしはじめていた。 女優としての演技などではなく、一人の女としてしっかりと濡れてしまっているようだ。 そこからの数手でも同様だった。 交わる中でたまに覗く秘部はドロドロで、相当に気持ちがいいのだと解る。 「いっ、いくっ、いく!!」 上下前後、様々な角度から愛され、布団の上で乱れながら女優はメスの声を上げていた。 クポクポという、水気のあるものが空気を抱き込んでかき回される音がマイクに拾われてもいた。 「はああああっ!!ああ、あ、いやああっ、ふあああああはああああああっ!!!!!!」 三十手を超えた頃にはもう達し続けとなっており、揺れる女優の身体からは、 汗と愛液が光りながら飛び散った。 写真でも見たとおり、艶やかな黒髪が次第に海草のようにしなびていく様子は見物だった。 男優にしても容赦はなく、第四十六手『椋鳥』、 つまり男が上のシックスナインにおいても手を抜かない。 すでに蕩けきっている秘部を徹底的に舐め上げながら、自らのいきり立った逸物を喉奥深く咥え込ませる。 女優が苦しがって逃げようとしても、膝で巧みに頭の逃げ道を塞いで咥えさせる。 その太いものを無理矢理咥えさせられる瞬間、大股開きの脚が暴れるわけだが、 なまじ秘部が蕩けているだけに、それがまた何とも気持ち良さそうに見えてしまうのだ。 続く第四十七手、実質の最後は『流鏑馬』。 男の首に紐をかけ、それを手綱として女が腰を振る、実に珍しい女主導の体位だ。 けれどもそのせっかくの主導も、さんざん達させられた女優にはつらいものでしかない。 まるで初めて馬に乗った姫君のように、右へふらり、左へふらりと傾いでは、 疲弊しきった顔を歪めながら達してしまう。 悠に十分以上も流鏑馬が続いたところで、女優は力尽きたように布団へ倒れ込む。 最後の一手、『寄り添い』では字の如く、倒れた女優に男優が寄り添い、 限界を迎えた女体を指と舌でさらに燻らせる後戯となった。 「ん、んん……」 すでに拒絶する事もままならない状況で、眉を顰めて艶かしく喘ぐ女優は実に官能的だ。 その様子をしばし映した後、画面は完全に暗転する。 終わったか。 俺は若干の寂しさを覚えながらDVDを取り出し、元の本に戻そうとする。 けれどもその瞬間、俺は見落としていた新たな事実に気がついた。 この一枚目のDVDは、元の所有者が予め袋とじを破いていたために発見は容易だった。 しかしその破かれた下……まるで二重底のようにして、もう一枚、厚紙の袋とじがある。 俺は急いで厚紙を破り去った。 『おまけ 実践編』 相も変わらず無機質な字体で、そう記されたDVDがある。 題名の下には、小さな字で<本編と異なる作風の為、注意>と但し書きがあった。 だがともあれ、あの女優は出ているのだろう。 であれば、そちらのセックスも是非とも見ておきたい。 俺は迷わず隠されたDVDを取り出し、デッキへと差し込んだ。 ※ それは男優と女優、そして監督らしき男が素を出して後日談に花を咲かせているDVDだった。 女優は前の映像でのクールな雰囲気と一変し、まるで現役の女子高生のような幼さを見せている。 しばしのビデオ撮影の苦労話。 しかし実践編とあったこのビデオが、それで終わるはずもない。 『テスト!女優は散々学んだ体位を、いくつ覚えているのか!?』 急にポップな文体となったテロップが表示され、女優の引き攣ったような笑みが映される。 「え、えっ……!?」 何も聞かされていない、と言いたげな様子のまま服を取り去られる女優。 男優が取り囲む中で布団に寝かされ、半ば強制的に四十八手の『復習』が始まった。 様々な体位を男優が取らせ、これは何かと質問する形式だ。 クイズ番組のように、視聴者にだけはテロップであらかじめ答えが表示されている。 女優が正解すれば小休止を挟んで次に移り、間違えたならば10分の『勉強』。 以前の地獄が脳裏をよぎるのか、女優は表面的には人懐こい笑みを浮かべながらも、 ふとした時の表情は真剣そのものだった。 とはいえこの女優、中々に覚えはいいらしく、初めのうちは余裕だった。 Sっ気さえ覗かせ、腰を捻って男優を責める様子さえ見せた。 男優を早く射精に導いておくことが、後々自分を楽にすると踏んだのかもしれない。 しかし、数をこなしていくとそうもいかなくなる。 気丈だった女優も次第に疲れ、問いに悩むようになりはじめる。 男優の方も強かだ。 「ああ、すっげぇな。今の顔すっげぇかわいいよ」 横たわったまま背後から抱きしめるような体位で、男優が耳元に囁きかける。 すると女優は困ったように眼を細めた。 「やめてよ……そういう事言われると、すぐ濡れちゃうから」 そうしたやり取りを数多く経て、次第に、次第に、女優は追い詰められていく。 そして、ついに。 「あっ、これ、何だったかな……だめ、いくっ!!!」 女優は現在の体位……第三十五手『百閉』を答えられず、代わりに絶頂を宣言する。 彼女はもう湯上りのように興奮しきっていた。 乱れた前髪が顔にかかり、いやらしい。 それはきっちりとして清楚そうだった女優が乱れた事実を、端的に表している。 「おーお、ついに不正解だ。10分じっくり責めてやるよ」 監督らしき男が嬉しげに言い、相手をしていた男優も嬉々として女優を抱き始める。 「ん、ぐんんんっ……!!!」 女優は指を噛み、必死にその10分を耐え忍んでいた。 しかし耐えられても、しっかりと昂ぶらされる事には違いない。 状況は刻一刻と、女優にとって厳しくなっていた。 そこからまた何度も女優は正解し、そして何度も答えを外した。 四十八手というものは、男と女のどちらが上か、物に手をついているかいないか、 それだけで名称が全く違ってしまうものだ。 快感に襲われてふわりとした意識で、それを全て冷静に正解など出来るはずもない。 間違えるたびに施される、10分の『教育』。 それは着実に女優を昂ぶらせ、また絶頂に導いていった。 特に2連続で不正解となった暁には、実質ぶっ通しで都合20分の責めとなる。 こうなっては女優も脚をぴんと伸ばし、布団を握りしめながら大声を上げてしまうしかない。 この番外編のビデオは一枚目とそう日を隔ててはいないのか、 女優はしっかりと子宮を開発された状態を保っているように見受けられた。 乱れさせられ、次第に女優は焦る。 蟻地獄で足掻くように、深みに嵌まっていく。 男優は女優に胡坐を掻くように脚を組ませ、顔を見合わせる形で挿入する。 「さて、この体位は何だ?」 「ひっ……き、きつい……!! 座禅転がし……じゃない、ああ、何だっけ、何だっけこれ! やだこれっ、もうされたくない!」 女優は戸惑いを露わに首を振った。 答えられないのも無理はない。 その体位は『洞入り本手』といい、四十八手には違いないが、 彼女が教わったものには含まれていないものだ。 しかし似たような体位ならばあるので、その体位が存在しなかったと断じる事もできない。 中々に意地の悪い問いだ。 「いやああああっ、やめて、やめてぇ!! これ、これ凄く締まっちゃうから、 ひどいくらい変な感じ方しちゃうからあああっ!! ああああっ、やだああっ、足首絡まって、抜けない、逃げらんないいいっ!!!」 汗まみれで目を見開き、首を起こして結合部を無理矢理見ようとする女優。 そうするのも無理はない。 濡れきった結合部からは、じゅぷっ、ぎゅぷうっと只事ではない音が立ち始めているからだ。 そしてこれは、音だけが派手という“見せ掛けの”体位ではない。 脚を絡めて複雑に締まった膣を、無理矢理に蹂躙される。 それを受ける女優の生脚は、胡坐を組んだ状態のまま腿と脛の筋肉を脈動させ、快感を訴えていた。 一瞬開いた足指の間から汗が流れ、足の裏を伝っていく映像が異常なほどいやらしい。 女優の表情もまた、深く皺の入った本気そのものの官能顔だ。 息ははぁは、はぁは、ふうっ、はは、はっ、はぁは、というハイペースで荒いもの。 ちょうどマラソンで息が切れた時に、人はそういう呼吸になる。 「これ、ふかいあらぁあっ、ものすごくふかくはいっちゃうからぁっ!! 足がとれそうれ、奥が、きゅんきゅんしれうううっ!! ひょ、ひょっとやすむらほうらいいあらぁ、あ、やぁっ!! ふむ゛ううぅううんんあああああはぁあああっっっ!!」 息の切れた状態で訴えるため、哀願も全く言葉の体を為していない。 女優が相当に“キテいる”事を理解しながらも、男優は責めの手を緩めない。 監督共々、生粋のサディストだろう。 「これは?」 男優は、オーソドックスな後背位を試みながら問う。 テロップには後櫓とある。 「ああああ、わ、わかんあいいっ!! ……ら、らにが、らんのたいいが、あっらっけ……。 せ、せっくす、おまんこ!!おまんこ、してます、こ、こえで、かんべんしれえっ……!!」 「おいおい、こんなの基本中の基本だぞ。っつうか、最初はちゃんと答えてたじゃねえか。 お前、苛めて欲しくって、わざと間違えてるんじゃねえか? 「ちがううううっ!!!! いっ、いきすぎて、酸素、たんなくてぇ……もぉ考えが、まとまんあいいい……!! 子宮ぐちが、おりてるのほぉ、突かれると、も、イくしかなぐってぇ、あひゅいいよおっ!!! もぉ、もぉうぜんぜん、耐えられてなひぃいい……っっ!!!! お、ぉねがひぃ、み、みんな、か、顔、見ないで……!!よ、涎、止まんらくて。 わ、わらひ、びじんでとおってるのに、こ、こんなの撮っちゃ、だめえぇっっっ……!!!」 もはや鳴き声とも嬌声とも取れない声をしばし張り上げ続け、女優は気絶した。 それとほぼ同時に、入り込んだままの逸物の根元へ向けて水が噴き出される。 潮吹きか、あるいは失禁なのかは判別がつかない。ただいずれにしても相当な量だ。 おーい、おーい、と男優他数人が声を掛けても、女優が眼を覚ます気配はない。 男優が閉じた瞼を開くと、見事なほど白目を剥いた瞳が露わになった。 どうやら完全に気を失っているようだ。 四十八手はまだ三十手も終わっていないが、これ以上の続行は無理だろう。 横たわったまま片膝を立てる格好になった女優の脚を、男優が横に倒す。 そして晒されるがままになった秘部を接写。 俺はそれを見て、思わず雑誌にある初めの頃の写真を見返した。 その最初に比べれば、別物と見紛うばかりに拡がってしまっている。 そしてそのしおれた花びらに縁取られた暗がりからあふれ出すほのかに白い愛液は、 まるで女優の身体の中にあった淫靡な血汗が溶け出したかのようだ。 そこで長い映像の終わりを迎え、最後に白いテロップが映し出される。 その言葉が、なぜか妙に俺の記憶に残っていた。 『 四十八手とは、男女の野生を引き出す、究極にして根源の法である 』
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二枚目差別 ある街の片隅にある居酒屋「あべちゃん」。 そのマスターとお客としてやってきた青年のお話。 緋村タカシがお送りする創作小説です。 こちらに登場するお店や人物の名前は架空の物であり、何ら個人を特定する物ではありません。 著作権は一応、ワタクシ、緋村タカシにあるみたいです。
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にまいめなう【登録タグ CD CDに longanCD ぶりるPCD 初CD】 前作 本作 次作 桜満開なう 二枚目なう オトメ☆純情☆発信中 ぶりるP 飴っころ 即売 同人 発売 2010年3月28日 価格 ¥1,000 ¥1,160(税込) サークル 蜜柑派最後の砦 作詞・作曲:ぶりるP イラスト:拶 CD紹介 二枚目だからって、容赦しないわよ!(特設サイトより) ぶりるP二作目となるVOCALOIDアルバム、なう。 2010年3月28日に京都で開催された「THE VOCALOID PARADISE 3」(通称:ボーパラ3)で初頒布された、なう。 同日に本人のサイトで個人通販を開始する旨が告知されおり、現在発送を開始している、なう。 タイトルやサムネイルがものすごく気になる「恋ですね、わかります」「どうでもいい!」や、リンチャーズの曲としてKarenTからリリースされた「白いリボン」「もしもきみが」等の計10曲を収録している、なう。 ジャケットのイラストは「ブリオッシュ画伯」として知られる「拶」氏が手がけた、なう。 蛇足だが「なう」ネタについてはここを参照すると吉、なう。 曲目 桜満開なう もしもきみが Morning Star 終わらないパレード 恋ですね、わかります 白いリボン どうして、ねぇ、どうして? どうでもいい! サンデイ・アフタヌーン NO MORE CHAIN (L REMIX) リンク 通販サイト コメント リンチャーズなう -- 名無しさん (2010-03-18 13 21 15) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/229.html
「~~詩で遊ぼう! 投稿梁山泊 10th edition ~~」の300-430 360 名前:300 [] 投稿日:04/01/29(木) 08 30 ID f057nWxe 遅くなって、本当にごめんなさい。 審査等くださった方々、有難うございます。 次の御題(テーマ)は「裏」でお願いします。 361 名前:裏めしや [] 投稿日:04/01/29(木) 12 29 ID QSYlJw2o 段ボールのお山 しとしと雨に崩れかけ しわがれたキャベツら 値札をつける口もなく 青白く芽吹く煤団子ら 雨にむかい手を伸ばす ありえない隅へのサッカーボール転がれば 金網越しに見つける少年もあるかも 捨てられないところ 賞味期限内のところだけを 当然として特権の者として めしやで食らうは無知な労働階級ども ありえぬ空間から裏めしや 厨房で整う自動人形たちへ 表へむかって裏めしや ちょうだい ちょうだい それ 362 名前:午後五時の荒天1 [] 投稿日:04/01/30(金) 02 16 ID nlnGhB9L 寒流に乗った、昨日の荒天はわずかに コンクリートをたたきつけて 反発は随分と細部にまで及んで それでも敗北して いずれ、侵食する、という痕跡を残した で、俺はずいぶん歴史的だな、 という陰口を叩き壊す しかし、そこは収めろ で、打ち揚げられたヒトデ カルシウム質のなかに なんとか花を見出そうと いくつかの思想をこねくり回して 頭を痛めてみたものの 腹痛を催して、吐き出すと タバコを一服、海に棄てる 波紋はあっさりと掻き消されたようで 断末魔のわずかな煙がのった 港湾沿いのしけった風に吹かれて脂汗を催す オエッ 結局のところ、漂う煤煙はモザイクのかかった テクノ調で機械音と脳みそのやわらかさが ガチガチに固まった あのこびりついた歯石のやわらかさを 象徴するようなあの音は… 363 名前:午後五時の荒天2 [] 投稿日:04/01/30(金) 02 16 ID nlnGhB9L 永遠に聞こえやしないんだよ 内耳炎でな 赤ん坊、と叫んでみて そのままブリキ板でボコボコに 補修された道を歩いてゆくと 嘔吐を思い出す 吐き出してみたところ 毛玉だったのはいいのだが ずいぶんと合成繊維ばかりで うんざりしたら また腹痛だ 今の時間は 例えば朝だとする 夜は薄命だから 誰かの言っていた 午後五時は ずいぶんと こちらでは、 撒き散らす、 小便を 加速したら 早くしろ 364 名前:キメラ [sage] 投稿日:04/01/30(金) 22 27 ID fOjRH0hU 君はキメラだ 喘ぐキメラだ 僕のペニスに貫かれて 背中をみせて悶えるキメラだ 湯舟のお湯はゆっくり波打ち 時には細かく震えてさざ波立つ 白い背中に梳けた髪がまとわりついて くねる背骨のようにS字にウエーブする 右の肩越しに後れ毛がかかり 上気した頬がほんのり桃色 だが君は振り向こうとはしない うしろを見せたままだ きっと恥ずかしいのだ 彼への言い訳を考えているのだ 蛍光色が闇に煌めくように 心の裏側を垣間見せて反射しているのだ 君はキメラだ 喘ぐキメラだ 365 名前:裏のない人 [] 投稿日:04/02/01(日) 00 50 ID NBnEZ1ms 良い人だ、裏のない人だと聞いていたがすれ違ったら、本当になにも見えなかった。 振り返ったオレはなにか反則をしたような、切ない気持ちでいっぱいだ。 もちろんあの人は振り返ってはくれなかった。……。 366 名前:裏庭 [] 投稿日:04/02/01(日) 03 30 ID hriZ7VHH 裏庭で 真っ白なコピー用紙を 泣きながら 何枚も燃やした 一枚目、空の無責任な青さのために、 二枚目、物言わぬ風のために、 三枚目、びどうだにしない雲のために、 四枚目、届かなかったひかりのために、 五枚目、ほしくない永遠のために、 六枚目、軽薄な言葉たちのために、 七枚目、くだらない自尊心のために、 八枚目、しゃべらない孤独のために、 九枚目、人生のはかなさのために、 十枚目、すべての沈黙のために、 十一枚目、ひえきったぼくのために 灰は脆く 触るとすぐに崩れた たくさんの灰を踏み固めて ぼくはうすぐらい縁側に うなだれた 遠くで眺めていた タローが近寄ってきて ぼくを心配そうに 覗き込んだ 367 名前:裏道 [] 投稿日:04/02/01(日) 04 38 ID F41mS7Yk いつも渋滞の 騒がしい道を外れて 静かすぎる 裏道へ入る 遠回りだという事 わかってる 無駄だという事 わかってる 結局は戻らなくては 歩むべきは あの騒がしい道 車の音 耐えかねて 逃げるように 裏道へ入る 夕日に照らされた 伸びる影は一つ あいつらには見つけられない 僕だけの道 僕という名の 逃げ場所 一匹の猫 いつも あの塀の上 君はいつでも そのままの顔 大きなリアクションで 喜んで 怒って 僕にとっちゃ 厄介さ 君をこの道に隠して 生きてきた 素晴らしいのは君の方 僕はあの騒がしい道じゃ どうにもやっていけない いつも渋滞の 騒がしい道の ど真ん中に立って 大声で叫びたいよ 「僕はここにいる」 君なら出来るんだろな だからこそ 裏道に隠しておくのさ 368 名前:語り部(ア) [] 投稿日:04/02/01(日) 15 33 ID W6p8ya0s えーみなすぁん 虫たちの聴覚にご遠慮騒音をピーpppp膨らんでおりま寝る根のです失礼島す 失せろ 不満は 失せて 黄ばむ ふん あ 「先天性のスナフキンが お花畑で歌います ラリラリラルルララリラリラルルラ 「お花なんか枯れてしまえ」 「ナメクジばかりがいじめられ 紫陽花ばかりが踊り出す ステップ忘れた農民が メロディー忘れて歌います ラリラリラルルララリラリラルルラ 「お花なんか枯れてしまえ」 369 名前:語り部(ア)2 [] 投稿日:04/02/01(日) 15 33 ID W6p8ya0s 「旅の仕方を忘れたよ 豆の食べ方を忘れたよ 食物連鎖を忘れたよ 顔と形を忘れたよ スナフキンは歌います ラリラリラルルララリラリラルルラ 忘れんぼうのふりをして ラリラリラルルララリラリラルルラ」 「お花なんか枯れてしまえ」 ラリラリラリラ はいおしまいでごzazazaimasuuu 370 名前:農夫の歌 [sage] 投稿日:04/02/02(月) 00 03 ID dfO1dOZ+ 人知れず雲雀は幸せをさえずり、 裏の畑に口をあけた春が、毛穴の底から涌いてくる。 幾千の年月を重ねた清水は、黒い土に沁み入り、 磨きあげた鉄鍬を突き刺せば、 泥まみれた残雪が虚偽のように横たわっている。 裏の畑を偲ぶ春よ、 地熱のように地下に耕し、 私の心を掘り起こしておくれ! 大地の底で、 抉り込むような大声が、遠く響き渡っているから!! 371 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/02/02(月) 01 37 ID V9vw2Uh1 お題「裏」しめきりはいつなんだろうか。 ムムッ、知らないのはオレだけか? 372 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/02/02(月) 16 55 ID WkFUeJaO 締め切りはこちらに一応出ていますね 梁山泊スレ専用! 雑談感想議論スレ7 http //book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1063564596/l50 373 名前:371 [sage] 投稿日:04/02/02(月) 19 32 ID V9vw2Uh1 2月5日までか。372さんよ、ありがとう。 374 名前:アナウンス 1/2 [sage] 投稿日:04/02/02(月) 22 08 ID C1k/Gw5P ピンポンパンポン 至急連絡いたします。くりかえします。至急連絡いたします。 「田中」はすぐさま1階事務所の方にお越しください。 館内案内図はお手元のをご参考にしてください。 お手元になければ2番案内所に横道さんという下衆な係員がおりますので 私も行くの嫌ですが、行って教えていただいてください。 ピンポンパンポン お昼をお知らせします。ただいまより館内のレストラン・定食屋・ファストフード店等は いっさいの営業を停止いたしますので、お気をつけください。 なお、3階36番角の「おのころ亭」だけは開いております。 ピンポンパンポン お知らせです。12階3番ロビーa24番にて踊り食いがはじまります。 ピンポンパンポン 火事です。火事です。15階4番「ザ・めんこい」より火の手が上がっています。 できるだけ体勢を低くし、お持ちならハンカチを口にあて 15階36番にある「蜂蜜倶楽部」に移動してください。 ピンポンパンポン 迷子のお知らせをお伝えいたします。 8階2番ゲートにて迷子を保護しました。 以上、お伝えいたしました。 ピンポンパンポン 午後6時をお知らせします。 375 名前:アナウンス 2/2 [sage] 投稿日:04/02/02(月) 22 09 ID C1k/Gw5P ピンポンパンポン 20時より15階24番内「ファッションプラザ 鬼頭」においてファッションショーが行われます。 実際はストリップですので、18歳未満の方はお断りします。 また、どうしても見たいという18歳未満の方は、15階1番下にて 伏目がちな浪人生ばかりが切符を販売しておりますので、こちらでどうぞ。 ピンポンパンポン ただいまより山下清の時間です。 各階ロビーにてお楽しみください。 なお、物真似は禁じます。 ぴんぽんぱんぽん このチャイムの感想をお待ちいたしております。 ピンポンパンポン 30分間のサービスタイムです。 全商品が70%オフになります。 料金はそのままです。 ピンポンパンポン まもなく館内営業終了のお時間です。 心ゆくまでお楽しみ頂けたでしょうか。 明日の営業は午前9時からです。 明後日の営業も午前9時からです。 後10分ほどで必ず終了いたしますので お買い物などはお早めにおすましください。 376 名前:サヨナラ満塁ホームラン [] 投稿日:04/02/03(火) 01 23 ID AMvvSKuV 4対4同点 9回裏二死満塁バッター俺カウントツースリー ピッチャーのおまえサインに大きく首を振っております ああ投げられませんプレートを外しました キャッチャーが駆け寄ります内野も集まります 内野どころか外野も集まって来ました 何やらギャーギャー俺を指差して騒いでおります さらにスタンド観衆からも俺に対して大ブーイング バッターボックスを外して見渡せば 優しい目をしているのは監督とコーチともう一人だけ この現状を作り出したのは俺だしそんなことわかってるし でもなあ俺は味方がいれば 一人でもいれば怖くないのんよ さあ気をとり直してピッチャーおまえがサインに頷く 大きく振りかぶって投げました「ストレート!知っとる!」打った 左中間に打球が飛ぶレフトさがるレフトさがる見送ったー 入ったーサヨナラサヨナラサヨナラサヨナラ サヨナラ満塁ホームラーーーーーーーーーン たとえこの劇的なサヨナラ満塁ホームランが明日のスポーツ紙の一面を飾らなくたって たとえこの劇的なサヨナラ満塁ホームランを解説者が誰一人誉めなくたって そんなこと俺はかまわない ホームベース踏んだらそのままサヨナラ It is time 二度とサヨナラ 「プレイボール!」 ほら、こっちでまた始まった 377 名前:裏1/2 [sage] 投稿日:04/02/03(火) 03 19 ID NHFASL3W 抜けるような青空 プラスチックのような日差し 絹糸のような風 ミント香るような女の子が こぼれそうな笑顔で「おはよう」と言った 街路樹の葉はアクリルの緑 とぎれとぎれセミの声が響き渡る 宝石のような汗を散らして ランニングしていく女の子が 満面の笑顔で「おはよう」と言った 気の置けない友人と合流し 真剣に言葉をかわし歩く 案外すいてた電車に乗り込み すぐに席に着いた 378 名前:裏2/2 [sage] 投稿日:04/02/03(火) 03 20 ID NHFASL3W 向かいに座っていた清純な女の子が 人懐こい笑顔を浮かべて「おはよう」と言った 友人がその娘を無視したので 女の子は泣き出してしまった 友人が徹底的に無視したので 女の子は泣き笑いしだした あまりに短い時間の後 電車はホームに滑り込んだので 永遠の別れにも似た悲しみに襲われた 抜けるような青空を見上げて こみ上げてくる笑いをこらえた プラスチックのような日差しの中で 女の子をやさしくやさしく抱きしめたかった 絹糸のような風にとらわれて 身動きできない僕に ミント香るような女の子が 「おはよう」とやさしくささやいた 379 名前:うら_1 [sage] 投稿日:04/02/03(火) 05 36 ID Xzt0JzWM 人の言葉に確かめられて うん、そう たぶん そんな私なんだと思う よ いつでも そう 認めざるをえない ほんとはただ 行き過ぎたいだけなのに ね 誰も 忘れてくれないんだ それでやっぱり今日も電話がかかってくる 私を 知ってる人から 名乗る前に 呼びかけられては 元気だよ、会いたい って いう 知らない人と知らない場所へ行きたい 夜は知らない部屋で一緒に寝たい おもて側のやわらかくて熱い肌に はじめてのキスを 何度もしたい 知らないあれを 私がせがんで まるで知ってるふりをする知らない人と 何度も 何度も して 忘れて もう知らない 380 名前:うら_2 [sage] 投稿日:04/02/03(火) 05 37 ID Xzt0JzWM あなたの千里眼で 知られた私 あなたの見通す 私の名前 私のおもて 私のうら 好きだからって 知ってる よ 私が隠さないから きっと抱きしめてくれるって だけど 知ってちゃだめなんだ うらのうらはおもてじゃない うらのうらはおもてじゃない 知ってるあれを 私がせがんで まるで知らないふりをするあなたが 私のうら側の皮膚に いつものキスをする いつもみたいに さみしい気持ちになって うらのうら側で 私はあなたを忘れていく 381 名前:ころコロこみックす [] 投稿日:04/02/03(火) 16 25 ID a5VUTPyQ 1. 2. 3. 4. 5. 裏番外編というカタチで、心は捕まれたの。 完 メンスになったイモートの為 に、僕らはヤッキョクまで買 いに奔った 学校の裏ガワに住ん でるヒトは買ってもい ないパンを無理矢理風 船にして 錆だらけ のトッキュウ列車で男鹿武山(オガタケヤマ)まで走ったはしった、はしった、はしったはしった のこった、のこった、のこったのこった ころころミックスを買いに奔ったあの頃 のように僕らは何 度でも生き返れるんで す 382 名前:天狗ばなし1 [sage] 投稿日:04/02/03(火) 17 37 ID qerKFAp5 雁回山には天狗が棲むという 彼等はいつも杉の木の上でキセルをふかして僕たちを見ているらしい 働いているときも 遊んでいるときも 恋人と交わっているときも 彼等に観察されているのだという 祖父はその山で彼等にあったといった 田舎づくりのその家では似つかわしくない 珈琲を啜りながら 呵々として僕に語った あやつどま、神さんでんなんでんなか あっどま ただ見とるだけだもね 父も僕も幼いころから聞かされてきた話 祖父は天狗を語る時 いつも珈琲を啜った 383 名前:天狗ばなし2 [sage] 投稿日:04/02/03(火) 17 38 ID qerKFAp5 浮き世離れした話だと祖母は馬鹿にしていた 母も苦笑いしながら 聞き流していた 祖父だけが真剣に話し続けた いつもは穏やかな人が 天狗のことだけはゆずらなかった 僕はもう一つのその祖父の顔を愛していた ある日 祖父がぽつりとつぶやいた おれはほんなこつ天狗ば見たとだろか 僕だけがその言葉を聞き取った 祖父が死んで十年が過ぎた今日 僕は雁回にのぼった 屹立する杉の木の間から 微かに珈琲の香りを嗅いだような気がした 384 名前:ザ・裏 [sage] 投稿日:04/02/04(水) 11 17 ID +u8xeX4t うらら裏らうらうらら 裏ら裏ら裏裏よ 裏らうらら裏うらら このよわ私のためにある うらら裏らうらうらら うららうららうらうらよ 裏ら裏ら裏裏うら このよわわたしのためにある 裏裏裏裏裏裏 うららうらうら裏うら うららうら裏裏うらよ この世わわたひのためにあゆ もうすぐ梅もさきゅ もさきゅーーーーーー!! うらら裏らうらうらら 裏ら裏ら裏裏よ 裏らうらら裏うらら このよわ私のためにある うらら裏らうらうらら うららうららうらうらよ 裏ら裏ら裏裏うら このよわわたしのためにある 裏裏裏裏裏裏 うららうらうら裏うら うらら裏裏裏うらよ このよわわたひのためにあゆ 385 名前:うらぶれ [sage] 投稿日:04/02/04(水) 13 06 ID ea8YPua+ 扉の裏に影一つ 表を見ても影一つ 誰もいない禿山の 壊れた小屋に 一匹の物の怪が住むという 父上母上お元気ですか。私は元気です。 近所の方々はとても親切にしてくれます。 住む処も貸して頂きました。 それではまた手紙を書きます。 雲の陰から雨が降る 小屋も一緒に流れ行く 草木も生えぬ禿山の 岩の後ろに 小さな物の怪がいるという 父上母上お元気ですか。私は大丈夫です。 ここは草木も多くて心安らぎます。 それではまた手紙を書きます。 濁った水に映る顔 それは錆び付いた顔 青く澄んだ大空の その下に いくつも手紙があるという 父上母上お元気ですか。私は―― 386 名前:A Back and Lips 1/1 [sage] 投稿日:04/02/05(木) 00 00 ID eh6onIMa 二人羽織から覗く 白魚の指 蒼に 血の道は走る 歴史が育てた皺しわの山 二人羽織から呟く 揃わぬ髭 青に 煙の香は残る 指令うけ渡すだけ針はりの先 私を包む 家紋の前掛け 肌蹴に見た毛むくじゃら 私を包む 家紋の身頃 全て追い剥ごう二重の声しとめるため 今宵もし 羽織のキスは、 誰の誑かしにその気になり突き出される唇だけ 387 名前:A Back and Lips 2/2 [sage] 投稿日:04/02/05(木) 00 00 ID eh6onIMa 伝える口ここ 受ける耳うらに、 私を待たせ急ぐ背中での企て (舌は入れるべきだろか入れさせるべきだろか) 待つ私かわいたの出したり引いたりで (舌は誰のが入ってくるのだろか誰に入れるのだろか) 噛み千切れば悲鳴 震える指を泣かせるから 衿足に流し込むツバせめて私からの御礼です 388 名前:2ちゃんねる [] 投稿日:04/02/05(木) 02 42 ID PxRDds7n 裏2ちゃんねるなんかすでに 公式化していて あるやなしや関係も無く。 ここにしか、吐けない言葉を、吐いている。 げろっぱ。 此処は裏通り。 逝っていいんじゃねーの? そうだね。逝ってみようか。 氏ね。 そうだね。死のうか。 藁 そう、、、、 そう、、 藁藁藁藁 はははひひいい 今日も打つキー。 氏ねと。 389 名前:僕 [] 投稿日:04/02/05(木) 11 10 ID 4X0xaJ1o 火に吸い込まれそうになる 力を入れた拳がグーの形で汗ばんでいる 「僕はいつ死ぬか不安だ」と いつも思っています。 それから、「僕はいつ死ぬかいつ死ぬか不安です」と思った。 ゆっくりと裏の感情が表の僕の笑顔を強く強く強くそうして変えていくと。 僕はさらに「僕はいつ死ぬか不安だ」という、そういう不安にかられる。 「僕はいつ死ぬか不安だ」 「僕はいつ死ぬか不安だ」 最近そんな不安に駆られる 390 名前:眠り 第壱夜 [sage] 投稿日:04/02/05(木) 17 32 ID ZP8GKHbn 夜になれば全てが明らかになる 薄暗いバーの戸棚の奥に置かれた静謐さ 歴史の重たい壜が君との交流を求めている スツールの上から路地裏の天蓋まで 全てはストーリーに導かれている 君の赤い心臓を満たすワインが僕の中に流れ込むとき 僕はその筋書きを理解する道化となる 海のような夜が屋根まで浸る頃 舞曲は鳴り止み必要な言葉が紡がれる そして僕らは気泡のような囁きを交わす 君は寝息を立てている 回廊の奥から足音が響いてくる 窓から砂漠の月光が滑り込んでくる ここでは朝が来ることなど誰も知らないのだ 391 名前:眠り 第弐夜 [sage] 投稿日:04/02/05(木) 17 32 ID ZP8GKHbn 突然城は茨で覆われ眠り姫は眠りに就いた 彼女の物語は終わったのだ それでも人々は物語の続きがあることを信じようとする 王子様のキスを信じようとする 人々は語り始める いつしか物語は真実となり 眠り姫は彼らの物語の中で永遠に生き続ける 今 僕らはその物語の本当の悲しみを知る それらは果たされることの無い契約の中にある 僕らは茨の城に近づくことすらできない 感情の行き場を無くした僕らは目を閉じて祈っている 新しい風が茨の間を吹き抜けて彼女の頬を撫ぜてくれたら その暖かみに僕らのキスを感じてくれたら そうして苦痛の無い安らかな笑顔に変わってくれたら 僕らは幸せな物語の続きを信じることが出来るのだろう 392 名前:『真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き』 [sage] 投稿日:04/02/05(木) 19 09 ID DtPxKygU -1(胎動) ペストの伝染を防ぐため 大量のネズミが虐殺されたが ノミは難をまぬがれた と 父は言い残して身罷った 僕はノミと相談し ひとりの人間でもある野心家の思考中枢へ われらの怨みをこめたプログラムをインストールさせることに成功 彼はそれから一心不乱 自らの野心の充足に腐心 ついには輝ける王となって君臨 そう あの 夢と魔法の王国の玉座に 人がペストの撲滅に奔走するなか われらはそうやってわれらの地位を築いたが 画策してきたものはそれだけじゃない ごらん もうすぐ 人類が崩壊する 393 名前: 〃 [sage] 投稿日:04/02/05(木) 19 11 ID DtPxKygU 0(盲点) ラスプーチンと寝た祖母の 三女であった母はわたしを ファシズムの手から逃れさせるため 日本へ隠したと 父は最期に言い放った ぼくは決心を固め エルサレムへ飛んだ イエローモンキーという語はやがて 称号ともなろう 後発の有利性というものを かれらははじめて知ることになる ぼくらはユダヤのノミとネズミに とびきりおいしい時限爆弾を仕掛けに行く 394 名前: 〃 [sage] 投稿日:04/02/05(木) 19 12 ID DtPxKygU 1(過去そして対峙) その澄んだ耳が あなたが背中を向けて立つその分岐点を未来へふりむいて 天命を聞き届けるまで 持ち場をうごかず守りきらんことを [チャフやフレアを全く受けず150キロ先からフェイズドアレイ 10個以上の破壊目標の同時処理の容易な可能 大型目標探知距離100nm 小型目標ルックダウン35nm 対艦攻撃ミッション仕様 450nm以上の戦闘行動能力の半径 並みの先進国なら4日で壊滅可能なたった一機でこのスペック] 用があるから保有しているいつものお家芸つまりオトリ ほんとうの武器は マッカーサーの仕掛け置いた3S政策のほぼ中央 バブル崩壊の自作自演と ピカチューで カモフラージュしてある 395 名前:月の裏をとらえる 1/2 [sage] 投稿日:04/02/05(木) 19 26 ID v+REm6YG 電子信号の明滅 送られて来たファックスの文字が読めない 嘘ばかりつくのだ、いつも 情報の摩滅 マニュアルをめくると文字はまだ続いている 追い続ける広角レンズ 機械の手足 細い、マニピュレーターを刺して ブレイン・アナライズ 見えない … 地球へ帰りたい 飛び降りれば 垂直な壁にぶつかって肉塊に あたたかい雨に降りこめられた所と 乾いた大地に咳き込む所と ふぅぅ、と 溜息のような霧が巻いている所と 今にもコポコポと生まれて来るばかりの海底と 知らない世界 天国 396 名前:月の裏をとらえる 2/2 [sage] 投稿日:04/02/05(木) 19 27 ID v+REm6YG 記憶が呼びだされる 圧倒的な力 (Supercell ) 水滴が地上に接している所では 赤い砂の上で、白くなった人々の悲鳴が 聞こえない … 精神世界の感応者たち 記憶のすりかえと、交錯 目がチカチカするばかりだ、いつも 同じ顔の満月 捕らえきれない ありのままの姿なのに キュビスムの解釈から 立体が嘘つきではないことを知ってはいるが 反射も受け止めずに震える星 顔をそむけて (Swing By) 解析・解析・解析・分析・ 邂逅 不誠実なメッセージ 397 名前:舞台裏の少女 [] 投稿日:04/02/05(木) 22 18 ID qWB24jPM パパとママは 夜が来ると ぼくに秘密のなにかをはじめる けっしてそこには ぼくは寄せてもらえない ということはこういうことだ パパとママは ぼくを食べる相談をしている パパがなにかを食べながら ママが 早く欲しい と吠えるのを聞いた 町にサーカスがやって来るたび ぼくは毎回顔の違う少女に片想いする キラキラの洋服にキラキラのお化粧した 彼女は表舞台では いつも笑顔 舞台裏では 秘密の素顔 ライオン顔の団長や 猛獣使いの小男に殴られて パパとママの秘密をしっている 398 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/02/05(木) 23 21 ID hged116F 189 本人としてみたら、挑発してるつもりなんだよ。ほっといてやれ。 399 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/02/05(木) 23 23 ID PM6FcDVc 398 誤爆? 400 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/02/05(木) 23 23 ID PM6FcDVc 400ゲト(´ー`)y-~~~ 401 名前:自転車に乗って [] 投稿日:04/02/05(木) 23 30 ID HkbjCuiO 家の前のチャリの後輪はペチャンコになっていた 予約した店に髪をカットに行くために エアを入れる そこは1年前まで住んでいた家の近く 今朝は起きたら きみのすがたが部屋になかった その家の近くで、去年の冬 きみは涙を流して泣いていた ワタシガワルイノ、ゴメンナサイ、 ぼくはみっともなく裏返った声できみを慰めていた 走らせているチャリを漕ぐ足が重い 風は無風 ぼくは無傷 入れたばっかりの後輪のエアが抜けている エアが抜けている きみがいない いま ぼくは見慣れた家並の、曲がりくねった道を走っている そこは1年前まで住んでいた家の近く 昨夜見ていた、きみの笑顔が ふと不確かになった その角の先に自転車屋があったはず ぼくは左右の安全を確かめ、交差点をスイッと右折した 変わらない店構えで営業している スミマセン、 ガシャッ、シュルルー、キュッキュッ、ツー 滑らかにチューブが裏返っていく 402 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/02/05(木) 23 54 ID gHIW4V6f 〆切5分くらい前あげ 403 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/02/06(金) 00 00 ID uKEeapGp じゃシメキリってことで 404 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/02/06(金) 00 01 ID AySjmGXQ 了解。 405 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/02/06(金) 00 19 ID Kr8stilj > 告知 < これより審査期間です。 審査〆切は、8日いっぱい。 みなさま宜しくおねがいします 406 名前:一覧 [sage] 投稿日:04/02/06(金) 00 36 ID OPN/hF6L 361 裏めしや 362-363 午後五時の荒天 364 キメラ 365 裏のない人 366 裏庭 367 裏道 368-369 語り部(ア) 370 農夫の歌 374-375 アナウンス 376 サヨナラ満塁ホームラン 377-678 裏 379-380 うら 381 ころコロこみックす 382-383 天狗ばなし 384 ザ・裏 385 うらぶれ 386-387 A Back and Lips 388 2ちゃんねる 389 僕 390-391 眠り 第壱夜 392-394 『真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き』 395-396 月の裏をとらえる 397 舞台裏の少女 401 自転車に乗って これであってる? 407 名前:ザ・裏 [sage] 投稿日:04/02/06(金) 00 54 ID UhCAcmPW 406 377-378 裏 ここだけ訂正ぽい? 408 名前:一覧 訂正 [sage] 投稿日:04/02/06(金) 01 23 ID OPN/hF6L うあ!本当だ、申し訳ない。。。 御指摘ありがとうございます。 407さん ---------- 406の一覧 訂正です。------------------------- 361 裏めしや 362-363 午後五時の荒天 364 キメラ 365 裏のない人 366 裏庭 367 裏道 368-369 語り部(ア) 370 農夫の歌 374-375 アナウンス 376 サヨナラ満塁ホームラン 377-378 裏 379-380 うら 381 ころコロこみックす 382-383 天狗ばなし 384 ザ・裏 385 うらぶれ 386-387 A Back and Lips 388 2ちゃんねる 389 僕 390-391 眠り 第壱夜 392-394 『真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き』 395-396 月の裏をとらえる 397 舞台裏の少女 401 自転車に乗って 409 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/02/06(金) 01 33 ID gzuQQakt 目次つくりお疲れ様~ 410 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/02/06(金) 01 37 ID UhCAcmPW 366 裏庭 1点 382-383 天狗話 1点 397 舞台裏の少女 1点 以上です。 411 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/02/06(金) 01 39 ID 6o98QU5t 410 1-3を熟読してください。 その票は無効とさせて頂きます。 412 名前:スマヌ ◆R3t3jx3pxY [sage] 投稿日:04/02/06(金) 01 45 ID UhCAcmPW 申し訳ない。もう一度よいでしょか。 382-383 天狗話 1点 397 舞台裏の少女 1点 これでいいのかな? 413 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/02/06(金) 01 53 ID 6o98QU5t 412 コテハンはお持ちでしょうか? 414 名前:スマヌ ◆R3t3jx3pxY [sage] 投稿日:04/02/06(金) 01 57 ID UhCAcmPW ナルホド……締め切り前に宣言、なんですね。 次回参加させていただきます…残念。 415 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/02/06(金) 02 00 ID 6o98QU5t いえ、ルールには「締め切り前に宣言」と明記されていますが、厳守するほどではありませんし、 もしあなたがコテハンをお持ちなのでしたら、そちらを提示頂ければ審査員として参加しても一切問題ないかと。 416 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/02/06(金) 02 23 ID 0PhV0gGw indexお疲れsummer 417 名前:日々 [(・ω・ ≡ ・ω・)] 投稿日:04/02/06(金) 17 19 ID xCtCSlaM とけていく とけていく 何でもない日に とけていく 幸せだぁ。 418 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/02/07(土) 08 48 ID hPETKp5i 審査期間age 419 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/02/08(日) 02 11 ID j2hUd6DU 採点で~す よろしくお願いします。 3点 382 :天狗ばなし1 :04/02/03 17 37 ID qerKFAp5 話が面白い。ちょっと動きというかアクションもほしいかなぁ? 3点 385 :うらぶれ :04/02/04 13 06 ID ea8YPua+ 3点連発だけど、好きな詩にしあがってる~月見るロボットの作者かなぁ? 2点 384 :ザ・裏 :04/02/04 11 17 ID +u8xeX4t アイデア おもしろい! もっ一つひねりが…… 2点 386 :A Back and Lips 1/1 :04/02/05 00 00 ID eh6onIMa 詩らしい。しあがり。ちょと読みつらいか? 入ってくる舌(Sex)が相対か一般か?? 1点 361 :裏めしや :04/01/29 12 29 ID QSYlJw2o なんとなくおもしろい。ホームレスの語るわが人生の成功の縮図? 1点 367 :裏道 :04/02/01 04 38 ID F41mS7Yk 読みやすい。いい感じ。 1点 374 :アナウンス 1/2 :04/02/02 22 08 ID C1k/Gw5P おもしろい。なんか魅力がある…… 1点 377 :裏1/2 :04/02/03 03 19 ID NHFASL3W すい込まれるような青空。ひかる汗? ……とちかづいてくる 1点 390 :眠り 第壱夜 :04/02/05 17 32 ID ZP8GKHbn 出だし、期待させるが…… 1点 392 :『真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き』 :04/02 題名が気に入った、とくに、裏書…… 1点 401 :自転車に乗って :04/02/05 23 30 ID HkbjCuiO 意味不定だが、読みやすい詩だ。 420 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/02/08(日) 22 25 ID kGGKW3rq 審査ひとりだけ!? 421 名前:ふにふに ◆./IUAzrbq6 [sage] 投稿日:04/02/08(日) 22 50 ID NEb6tnjw ではにぎやかしに一つ……。 2点 382さんの「天狗話」おじいちゃんセツナイ。 ざっと見ただけなのでひとつしか。ごめんなさいです。 422 名前:構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:04/02/08(日) 23 10 ID y9pIn6xr 392-394 正直、こういうのが評価されないのは可哀想ですね。 わかりにくかったのかな。 バックボーンはハナにつくけど 展開は相当好きですな。 3点 377-378 和みますので 2点 395-396 構成の妙すかね。あと表現。 1点 ではこんなところで 423 名前:ame ◆yUHAxrOw2c [sage] 投稿日:04/02/08(日) 23 25 ID X8aJ7Ii7 裏、ということで自分としては仕掛けがほしいかな、と勝手に思ってたところです。 3点は該当なしで。ゴメンナサイ 2点 392-394 『真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き』 手形を必要としたのは、時間の中での話。歴史の話としての。 見に行った彼は今の人であるからして、そのように現代語が紛れることについては問題なし。 設計は、-1から0、そして1への全ての接点が現在に繰るような仕掛けの糸。 ただし、その壮大な仕掛けの先は風刺としての現在へ向かうだけ、というのは惜しいかも。 そういう構成は上手いと思う。 1点 381 ころコロこみックす 素材としてとても好きな形のものなんですが、 いまいち見えてこなかったものがあるので不安。 401 自転車に乗って 第3連から最終連までの表現は読みやすくて意外と好きになれる。 それだけに第1連から第2連についてはもう少しなんとかなったかも、と思った。 424 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:04/02/08(日) 23 28 ID YJeEGu0S 2点 392-394 『真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き』 1点 361 裏めしや 362-363 午後五時の荒天 365 裏のない人 384 ザ・裏 386-387 A Back and Lips コメントなくてすみませんです 425 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:04/02/08(日) 23 29 ID YJeEGu0S あ、ひとつ書き忘れた。。。 1点 401「自転車に乗って」 以上です 426 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/02/09(月) 01 14 ID APXy2Wk+ 審査締めきりってことで。。。 ところで、あの、失礼ですが、 421の方は、過去に審査員経験アリでしょうか。 私が存じ上げないだけだったらごめんなさい。 427 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/02/09(月) 02 59 ID ZSIWd/w/ 集計です。 チャンプ 9点で 392-394 『真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き』 準チャンプ もし?? 421 :ふにふに ◆./IUAzrbq6 さんの投稿が有効なら 4点で、 382 :天狗ばなし1 ふにふにさんの採点無効とすると、 401「自転車に乗って」 @3 377-378 @3 386-387 A Back and Lips @3 384 ザ・裏 @3 382 :天狗ばなし1 :04/02/03 17 37 ID qerKFAp5 なんと、5作品が得点3 で準チャンプとなります。 チャンプは不動だとおもうので、 『真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き』 の作者さん、次のお題をお願いします。 集計の確認もよろしくお願いします。 428 名前:確認です [] 投稿日:04/02/09(月) 16 43 ID maFcqIGp 392-394 『真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き』 チャンプ作品不動ですが、8点のような…。 準チャンプ 385「うらぶれ」 も3点 他は合ってます。 準チャンプについてはふにふに氏の採点が有効かどうかになりますが チャンプは決定です。おめでとうございます! 429 名前:ふにふに ◆./IUAzrbq6 [sage] 投稿日:04/02/09(月) 18 13 ID zRZFmHzm 426 はうあ、ごめんなさい。過去に採点したことはありません。無効票にしてください。 ふらりとのぞいて書いてみただけでした。申し訳ニャい。 430 名前:れん@2ch ◆YltgToqNj6 [sage] 投稿日:04/02/09(月) 18 35 ID j/UVp/JF 評価および寸評いただいた方ありがとうございます。 そして審査していただいた皆様、まさかのチャンプありがとうです!!! 次回のお題、身近なものをといろいろ考えましたのですが、 衣食住の 『食』 でもしよろしければよろしくおねがいします。 ページ先頭へ トップページ
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タイムボカンシリーズ タイムボカン ヤッターマン高田ガン(ヤッターマン1号) 上成愛(ヤッターマン2号) 世界のナベアツ(ヤッターマン3号) ガンちゃんの妹(ヤッターマン4号) オモッチャマヤッターメカ ドロンボー一味ドロンボーメカ ゲスト オマケのコーナー ゼンダマン タイムパトロール隊オタスケマン ヤットデタマン 逆転イッパツマン イタダキマン 怪盗きらめきマン 夜ノヤッターマン タイムボカン24/逆襲の三悪人ボカンメカ 悪玉メカ 真歴史関係者、逆襲の三悪人に登場した偉人 コメント 1970年代中盤以降からタツノコプロが制作する、タイムトラベルを題材にしている、悪役である3人組などといった設定を共有する、一連のSFギャグアクションアニメシリーズ。 タイムボカン シリーズ初代。1975年10月4日~1976年12月25日にフジテレビ系列で放映。 色違いシママorニャオニクス♂ 丹平 グレイシアorニンフィア 淳子 レディバ チョロ坊 ダーテング 木江田博士 ペラップ ペラ助 バルチャイ おタケさん ムウマージorアマージョ マージョ 後者は名前繋がり メガニウム グロッキー ゴローン ワルサー ヘラクロス メカブトン エクスレッグ ドタバッタン カイロス クワガッタン ヤッターマン シリーズ二作目。一作目が1977年1月1日~1979年1月27日にフジテレビ系列、リメイク版が2008年1月14日~2009年9月27日に日本テレビ系列で放映。 ポケモンアニメのロケット団(ムサシ、コジロウ、ニャース)はドロンボー一味をモデルにしている。 ちなみに、ボヤッキーの決め台詞「ポチッとな」は初代ポケモンでもよく使われていた。 高田ガン(ヤッターマン1号) ラティオスorルカリオorエルレイド ガメノデス:使い手のズミとの声優繋がり。 ブラッキー ブイズで総一するなら。 ヘラクロス 虫ポケモンで総一するなら。 ツタージャ 「ポケパーク2 〜Beyond the World〜」で総一するなら。 フシギダネ ももクロで総一するなら。 NN 1ごう/ガンちゃん 性別:♂ 性格:ゆうかん(共通)orずぶとい(一作目)orのんき(リメイク版) 技:エレキボールorきあいだまorシャドーボールorエナジーボール(ケンダマジック) 上成愛(ヤッターマン2号) ラティアスorミミロップorサーナイト チラーミィ:使い手のベルとの声優繋がり。 サンダースorエーフィ ブイズで総一するなら。 アゲハント 虫ポケモンで総一するなら。 ピカチュウ 「ポケパーク2 〜Beyond the World〜」+ ももクロで総一するなら。 NN 2ごう/アイちゃん 性別:♀ 性格:ゆうかん(共通)orずぶとい(一作目)orまじめ(リメイク版) 技:でんげきはor10まんボルトorめざめるパワー(電気)orしぜんのめぐみ(電気)(シビレステッキ) 世界のナベアツ(ヤッターマン3号) マグカルゴ ここより。 パチリス ピカチュウポジションで総一するなら。 リーフィア ブイズで総一するなら。 ウルガモス 虫ポケモンで総一するなら。 ポカブ 「ポケパーク2 〜Beyond the World〜」で総一するなら。 グレッグル ももクロで総一するなら。 NN 3ごう/ナベアツ 性別:♂ ガンちゃんの妹(ヤッターマン4号) リオルorキルリア ガンちゃんの妹→彼の進化前。 エモンガ ピカチュウポジションで総一するなら。 ニンフィア ブイズで総一するなら。 カイロス 虫ポケモンで総一するなら。 ミジュマル 「ポケパーク2 〜Beyond the World〜」で総一するなら。 プリン ももクロで総一するなら。 NN 4ごう 性別:♀ オモッチャマ ゴビットorポリゴンorラルトス ピカチュウorデデンネ ピカチュウポジションで総一するなら。 イーブイ ブイズで総一するなら。 レディバ 虫ポケモンで総一するなら。 ポッチャマ 「ポケパーク2 〜Beyond the World〜」で総一するなら。 ヒトカゲ ももクロで総一するなら。 ガマガル 声優繋がり。 NN オモッチャマ ヤッターメカ ライボルトorパルスワン ヤッターワン 後者は名前から。 ぺリッパーorピジョットorテツノツツミ ヤッターペリカン 中者は平成版のイメージから。後者は鳥型のロボットのような姿から。 ランターンorナマズン ヤッターアンコウ 後者はナマズと呼ばれていたので。 グランブル ヤッターブル トロピウスorパッチラゴンorテツノイバラ ヤッタードジラ パッチラゴンは外見から。 後者は怪獣型のロボットのような姿から。 ゴロンダ ヤッターパンダ ヤンチャム コパンダ ドンファンorダイオウドウorテツノワダチ ヤッターゾウ 後者はゾウ型のロボットのような姿から。 ハリテヤマorオドシシorメブキジカorディンルーorテツノカイナ ヤッターよこづな 中者3体はどうみても見た目と体型が闘犬ではなく鹿っぽいので 後者は横綱型のロボットのような姿から。 ドリュウズ ヤッターモグラ 色違いカイリューorミライドン ヤッタードラゴン 後者はドラゴン型のロボットのような姿から。 ヒヒダルマorゴリランダー ヤッターコング ダルマッカorサルノリ ココング ホエルオーorヘイラッシャ ヤッタージンベエ メガライボルトorヤドキング ヤッターキング ヘルガー ヤッターゼロ ドロンボー一味 マニューラorレパルダスor色違いゲッコウガorマスカーニャorアーボック ドロンジョ 後者はアニメにおけるロケット団のムサシと立ち位置が似ているので。 フーディンorウェーニバルorナゲツケサルorマタドガス ボヤッキー 後者はアニメにおけるロケット団のコジロウと立ち位置が似ているので。 ドクロッグorラウドボーンorヤレユータンorニャース トンズラー 後者はアニメにおけるロケット団のニャースと立ち位置が似ているので。 ヨノワールorハカドッグorペルシアン ドクロベエ 後者はアニメにおけるロケット団のサカキと立ち位置が似ているので。 ジュペッタorボチ ドクボン ブーピッグorパフュートン ネエトン ドロンボーメカ カラマネロ イカタゴサク ルージュラ エドハルミヨン カモネギ カモネギーン アリアドス ガリガリキュイーン キングラー カンニンシテー ハリテヤマ サイゴードーン ホウオウ サチコDX モジャンボ サヌキウッドーン エンテイ スフィンクスーン メタグロス ダイドコロン デンリュウ トーキョーダワー ゴチルゼル バージンローダー エレキブル フランスパンシュタイン レジスチル ブリキングゼット マンムー マンモップス ヤドラン ヤドカリーン バクオング ワダアッコー レジロック ワビサビーン トサキント キンギョーン キバニア ピラニアメカ マルマイン バクハツメカ ケンタロス ハラミギュターン サメハダー ジョーキキカンシャーク サザンドラ ドロンキング アサナン なんまんだぶ カラカラ ドッチラケメカ バネブー おだてブタ ヒポポタス 逆さカバ ゲスト バッフロンorミュウorルギアorコバルオンorマーシャドー 山寺宏一 バッフロンは髪形、他は声優つながり。 ミロカロス×2 叶姉妹 フーディン みのもんた こちらのページから。 ハリーセン さかなクン カビゴン 松村邦洋 ルージュラ エド・はるみ ホウオウ 小林幸子 こちらのページから。 フーディン:夏目三久 メガニウム:海江田博士 ベイリーフ:海江田翔子 ベロリンガ×3:どくろ鮨の客 オマケのコーナー アンノーンG:GGイングリッシュ ゼンダマン シリーズ三作目。1979年2月3日~1980年1月26日にフジテレビ系列で放映。 エンペルト 鉄ちゃん=ゼンダマン1号 チェリム 桜ちゃん=ゼンダマン2号 コイル アマッタン ハーデリア 紋者博士 アーケオス ムージョ ヒヤッキー トボッケー コータス ドンジューロー ニャース ニャラボルタ ゲンガー 裁判マシン エンテイorカエンジシ ゼンダライオン うたうをものまねorハイパーボイス推奨 ペルシアン ゼンダコトラ ガーディ ゼンダワン ビーダル ゼンダビーバー ツンベアー ゼンダシロクマ モグリュー ゼンダモグラ タイムパトロール隊オタスケマン シリーズ四作目。1980年2月2日~1981年1月31日にフジテレビ系列で放映。 スターミー ヒカル=オタスケマン1号 ムシャーナ ナナ=オタスケマン2号 リグレー ヒネボット カビゴン 東南博士 ドレディア アターシャ ライチュウorブラッキー セコビッチ ブーバーン ドワルスキー エネコロロ ゲキガスキー ヨノワール トンマノマント ペリッパーorスワンナ オタスケサンデー号 ジグザグマ オタスケタヌキ サイホーン オタスケサイ トドグラー オタスケアシカ ヤルキモノ オタスケゴリラ マクノシタ オタスケキンタ ニョロトノ オタスケガエル バルジーナ アンドロメダマ号 ヤットデタマン シリーズ五作目。1981年2月7日~1982年2月6日にフジテレビ系列で放映。 ゴウカザル 時ワタル=ヤットデタマン ジュカイン コヨミ ロゼリア カレン姫 ゴルーグ ダイゴロン バンギラス 遠山金五郎 ロズレイド ミレンジョ姫 バリヤード コケマツ ルンパッパ スカドン スボミー コマロ ミュウツー ドン・ファンファン ギラティナ 大巨神 逆転イッパツマン シリーズ六作目。1982年2月13日~1983年3月26日にフジテレビ系列で放映。 リザード 豪速九=イッパツマン キルリア 放夢ラン ラルトス ハル坊 スリーパー 2-3 サーナイト 星ハルカ ルージュラ ムンムン エビワラー コスイネン ドダイトス キョカンチン ウォーグル コン・コルドー ププリン ミンミン サワムラー 今井市郎 メガヤンマ 隠球四郎 エレザード トッキューザウルス マンムー トッキューマンモス ギラティナ 逆転王 イタダキマン シリーズ七作目。1983年4月9日~1983年9月24日にフジテレビ系列で放映。 ヒコザル 孫田空作=イタダキマン サーナイト 三蔵法子 カメール サーゴ チャオブー 猪尾八ツ男 チャーレム ヤンヤン ハスブレロ ダサイネン エレブー トンメンタン キバゴ 竜子 ヘラクロス&テッカニン カブトゼミ ヨーテリー&ガルーラ ワンガルー ペリッパー&ポッチャマ ペリギン 怪盗きらめきマン シリーズ八作目。2000年4月5日~2000年9月27日にテレビ東京系列で放映。 キルリア リップ=きらめきマン1号 ルカリオ パフ=きらめきマン2号 ピチュー キラメール エテボーズ リキッド博士 ブースターorバシャーモ ルージュ シャワーズorオーダイル ヒエール リーフィアorトルネロス オンドレー レジスチル ドグリン ワルビアル オデコロン ゴンベ メトロ ドクロッグ シネマ キリキザン コマンタレ ドレディア マスカラ ニャース トッタルニャン ヨルノズク トッタルぶくろう 夜ノヤッターマン 第二作である「ヤッターマン」を原典としたスピンオフ作品。 2015年1月11日から3月29日まで放送された。 色違いのリオルorピカチュウ:レパード/ドロンジョ 前者は小柄で特性は「ふくつのこころ」がそれっぽい ジュカインorエルレイド:ヴォルトカッツェ/ボヤッキー 緑+背が高くてイケメンといえば (先祖の)ものまね、後者はリサイクル(ガラクタから色々作る)推奨 カイリキーorカラマネロ:エレパントゥス/トンズラー 前者は裸になっていたことで 後者は使い手であるクセロキシと雰囲気が似ているので バネブーorポカブ:オダさま ハハコモリ:ドロシー 性格:おだやか ハハコモリorラティオス:ガリナ 持ち物:ラティオスナイト(ヤッターマン1号) 前者は裁縫が得意、後者はガンちゃんに似ているので ラティアス:アルエット 持ち物:ラティアスナイト(ヤッターマン2号) アイちゃんに似ているので マクノシタ:タケシ ガメノデス:デコピンメカ ナッシー:ダイナマイト型メカ じばくorだいばくはつ必須 エテボース:エテコー ダブルバトルでスピアー(蜂型)と組ませたい ダイノーズ:チンギスハーン ユキワラシ:オハナツーミ オクタン:オクトパース オクタンほう必須 カラマネロ:ドーコイーカ・ダイオイーカ 多少無理があるが、みちづれで自爆! ギャラドスorデオキシス:ドクロベエ 持ち物:ギャラドスナイト(巨大化) 前者は使い手のフラダリは「最終兵器」を利用して人間を滅ぼさんとした理由から、後者は宇宙人繋がり+「エピソードデルタ」のラスボス シビルドン:ゴロゾウ/ゴロー将軍 使い手のゲーチスとの雰囲気が似ている(とはいえ逆だが)。10まんボルトでステッキ。できればお供にヘルガー(ワン)を ゴニョニョ:ささやきレポーター いわずもがな コマタナ:ヤッター兵 ヒーローを扮したあく・はがねタイプといえば キリキザン:ヤッター兵隊長 グランブル:ヤッターパグ たいあたり必須 ポカブ:ヤッター前頭十枚目 チャオブー:ヤッター小結 エンブオー:ヤッター親方 チンギスハーンに倒されること ペルシアン:ヤッタータイガー 虎ではないがネコ科なので気にしない。のしかかり必須 ガルーラ:ヤッターカンガルー メガシンカ後の特性は「おやこあい」。アイアンテール、はかいこうせん等 キャモメ:ヤッタージョナサン アバゴーラ:ヤッタートル ママンボウ:ヤッターマンボウ タイムボカン24/逆襲の三悪人 シリーズ初代をオマージュした作品。2016年10月に放送開始した。 2017年10月からは路線変更した逆襲の三悪人が放送開始した。 フタチマルorゲコガシラorラビフット:トキオ テールナーorオシャマリorフォクスライ:カレン ロトム:ピコボー ペラップ:ペラリーノ ミロカロス:美麗 ロズレイド:O-3 アマージョ:ビマージョ ダーテングorドーブル:ツブヤッキー ドーブルは漫画雑誌で漫画の賞をとったので ユキノオーorカイリキー:スズッキー カイリキーは人魚姫の話でのムキムッキーという名前から(たらこ唇も共通)。 ヨノワール:オヤダーマ イワンコ:実ワンコ アイアント:諸説アリババ ボカンメカ ヘラクロス:B01メカブトン メガシンカ推奨 カイロス:B02クワガッタン メガシンカ推奨 クワガノン:B03ゴーカブトン メガヤンマ:B04カットンボ スピアーorアーゴヨン:B05ハチブルーン ストライク:B06カマキリッパー テッカニン:B07セミトブン マッシブーン:B08モスキートン バルビート:B09ホタルジャイロ ビブラーバ:B10カナブーン アメタマ:B11アメンボート コロトック:B12スズムピーカー アイアント:B13アリボマー イシズマイ:B14ヤドカリン バタフリー:B15モンシロン アリアドスorデンチュラ:B16クモモーター 持ち物:ものしりメガネ ドラピオン:B17サソモビル ナックラー:B18オケドリラー マグカルゴ:B19カタツムリン カブルモ:B20カミキリン ホイーガ:B21ダンゴロン キャタピー:B22イモムシータンク 技はいとをはく レディアン:B23テントウキ フェローチェ:B24ドタバッタン トリデプス:トリケランサー 悪玉メカ マルノーム:虫取り網メカ カエンジシ:巨大エジプト全部入りメカ メガヤンマ:ドローンメカ エルレイド:桃太郎メカ ガチゴラス:ティラノメカ キングラー:松葉ガニメカ フレフワン:香水メカ シザリガー:海賊メカ リングマ:ドーナツメカ ラティオス:ロケットメカ キリキザン:戦国武将メカ バクフーン:種子島メカ トゲキッス:天使メカ オドシシ:トナカイメカ ゲッコウガ:忍者メカ シビルドン:うなぎメカ ゴローニャ:地球メカ ケンタロス:牛魔王メカ ドーブル:画伯メカ ユレイドル:木魚メカ ユキメノコ:アイドルファンメカ ヒヤッキー:噴水メカ サーナイト:自由の女神メカ サマヨール:包帯松葉杖メカ エレザード:エジソンメカ ガラガラ:メジャーリーガーメカ ムーランド:土佐闘犬メカ アシレーヌ:マーメイドメカ アマカジ:ライチメカ ケッキング:ゴリラメカ ハリテヤマ:赤富士メカ コロトック:メトロノームメカ ニョロトノ:カエルメカ コータス:汽車メカ 真歴史関係者、逆襲の三悪人に登場した偉人 カエンジシ:クレ夫 クエスパトラ:パトラ キノガッサ:ライトのウィルバー 本人いわく高所恐怖症(ひこうタイプが弱点)なので。 ジュペッタ:ウィルバーが作った人形 モモワロウ:桃太郎 極悪な性格なのであくタイプ。 ローブシン:桃太郎の育ての親のおばあさん ヨーテリー:チワワ ゴリランダー:ゴリラ ケンホロウorキチキギス:キジ オーロンゲ:赤鬼 タテトプスorポッチャマ:ヘコキサウルス 後者は声繋がり。 ファイアロー:福澤さん スピアー:ハチ公 ニョロボン:コロンブス リングマorフーパ:シートン ドーナツマニアなので。 イワンコ:ロボ カメックス:ガガーリン 青以外の色のもの(緑や紫もダメ)は持たせないように。 ヘラクロス:織田信長 アゲハント:森蘭丸 アイアント:豊臣秀吉 ハッサム:今川義元 ムウマージorブリムオン:ジャンヌ・ダルク ピッピ:ピエール デリバードorガオガエン:ルドルフ オドシシorメブキジカ:サンタクロース フーディン:服部半蔵 ライボルト:ピタゴラス ペラップ:ガリレオ・ガリレイ ハリテヤマ:マリナ ワルビアル:シンプリチオ エンペルト:三蔵法師 ゼンダマン1号と声が同じなのでゼンダマン1号の草案の進化系 ゴウカザル:孫悟空 エンブオー:猪八戒 ルンパッパ:沙悟浄 ドーブル:ナスカ オーベム:ナスカの相棒の宇宙人 エーフィ:紫陽花の君 レパルダス:木通の君 マタドガス:紫芋の君 スターミー:巨峰の君 クロバット:鳥兜の君 ヤミラミ:紫式部(部活動)の侍女 トゲデマル:藤原道長 蹴鞠部なのでまるまり(丸鞠)ポケモン。 ニンフィア:マリー・アントワネット ハハコモリ:マリア・テレジア トリミアンorカミツルギ:貴婦人達 トリミアンは髪型、カミツルギはアクダーマに紙の服を着せられたので。 ダーテング:フローレンス・ナイチンゲール ドーブル×24:レオナルド・ダヴィンチ フーディン:トーマス・エジソン ゴンベ:ベーブ・ルース 彼の愛称である「ベーブ」は「赤ちゃん」という意味なのと作中の体型から。 ダストダス:坂本龍馬 片付けができなくて散らかし放題なので。 ゴルーグ:コナン・ドイル 幽霊マニアなのと筋肉質から。 ペロリーム:夏目漱石 甘党なので チョロネコ:夏目家の黒猫 ジュゴン:アンデルセン ヤレユータン:徳川家康 ムクバード:徳川秀忠 ミロカロス:楊貴妃 ローブシン:玄宗 ジジーロンorラッタ(アローラのすがた):水戸黄門 個性:たべるのがすき マッスグマ:水卜アナ 特性:くいしんぼう 甘いものが苦手なので性格はゆうかん、れいせい、なまいき、のんきのいずれか。 ドーブルorムーランド:空海 ムーランドはダウジングを行ったので。 ネッコアラ:ナポレオン 睡眠好きなので ドロバンコ:ナポレオンの愛馬ならぬ愛ロバ ドーブル:葛飾北斎 シビルドン:平賀源内 バリヤード:ベートーヴェン 耳が悪いので特性:ぼうおん ハリテヤマ:西郷隆盛 ウインディ:ツン ガルーラ:春日局 キモリ→ジュカイン:竹千代→徳川家光 ヒヒダルマ:イモトアヤコ ピクシー:グラハム・ベル ゲッコウガ:松尾芭蕉 アギルダー:河合曽良 ゴロンダ:アレン・ウェスト コジョンド:源義経 ルカリオ:源頼朝 シュバルゴ:武蔵坊弁慶 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る ドロンボー一味はドロンジョがキチキギス、トンズラーがイイネイヌ、ボヤッキーがマシマシラ、ドクロベエがモモワロウでも合いそう。キチキギスは♂しかいないけど。 -- (名無しさん) 2024-05-16 18 07 12 悪玉メカ マスキッパ:虫取り網メカ 分類名「むしとりポケモン」から。 -- (たあ坊) 2024-04-14 10 07 07 草案 タイムボカン マメバッタ:ドタバッタン タイムボカン24 ベラカス:カナブーン エクスレッグ:ドタバッタン -- (名無しさん) 2022-12-06 09 32 10 ゲッコウガはドロンジョ -- (名無し) 2022-11-19 22 10 15 ヤッターマン ドロンボーメカ フォレトス:ミノムシーン カイリキー:カイリキーン -- (たあ坊) 2021-06-05 09 33 42 草案 ヤットデタマン バドレックス(はくばじょうのすがた):大馬神 主題歌 オープニングテーマ ラティオス:ヤッターマンの歌 メガライボルト:ヤッターキング ポッタイシ:ゼンダマンの歌 スターミー:オタスケマンの歌 ゴウカザル:ヤットデタマンの歌 リザード:逆転イッパツマン ママンボウ:いただきマンボ キルリア:怪盗きらめきマンの歌 エンディングテーマ ムウマージ:それゆけガイコッツ アーボック:天才ドロンボー アーケオス:これまたアクダマン ドレディア:アーウー・オジャママン ラブカス:どびびぃーんセレナーデ オドリドリ(ふらふらスタイル) オドリドリ(めらめらスタイル):フラランランデブー 挿入歌 キレイハナ:花ごよみ マタドガス:ドクロベエさまに捧げる歌 エンテイ:ゼンダライオン ユクシー:わすれっこなしよ バドレックス(はくばじょうのすがた):翔べ大馬神 コイキングorヒマナッツ:やられソング ヒコザル:われらがイタダキマン イメージソング ハピナス:OH!ハッピネス -- (ユリス) 2021-04-24 16 22 47 イタダキマン ヤンヤンマ:ヤンヤン 名前ネタ -- (たあ坊) 2021-04-24 00 16 21 カプ・ブルル:牛魔王メカ -- (たあ坊) 2021-03-14 23 29 39 主題歌 オープニングテーマ ヘラクロス:タイムボカンの歌 -- (たあ坊) 2021-01-23 16 17 29 草案 ヤッターマン ゲスト フーディン:夏目三久 メガニウム:海江田博士 ベイリーフ:海江田翔子 ベロリンガ×3:どくろ鮨の客 オマケのコーナー アンノーンG:GGイングリッシュ スリープ:ラップステップジャンプ ルージュラ:ネエトンのギャルゴレ ヤットデタマン ギャロップ(ガラルのすがた):大天馬 バクーダ:タイムラクーダ ダルマッカ:ダイダルマー ゴウカザル:大孫悟空メカ 逆転イッパツマン コータス:ドンコウシャレコーベ ルチャブル:レスラーメカ -- (ユリス) 2020-11-22 15 51 20
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交わした約束と残した思いと目覚めた心(後編)◆z9JH9su20Q PREV 交わした約束と残した思いと目覚めた心(前編) ――――その瞬間、アポロガイストは己の身に起きた全てを悟り、歓喜した。 (――ならばその永遠、今この場で断ち切ってくれるのだ、美樹さやか!) 「な――っ!?」 ハイパーアポロガイストの肉体が爆発したと同時、飛び出したコアメダルは明らかに爆風に煽られたのとは異なる機動を見せた。 それもそのはずだった。今となってはそのクジャクのコアメダルこそが、悪の大幹部アポロガイストの意識を宿した、本体と呼ぶべきものだったのだから。 明らかに死したはずの男の声を聞き、流石に動揺を隠せないでいるエターナル目掛けて、クジャクコアと化したアポロガイストは飛翔する。 (貴様の肉体を奪い、直ちに復活してくれる!) アポロガイストは、自らの肉体が滅び、コアメダルのみとなったことにより、グリードとしての性質を理解した。 グリードの肉体は欲望の塊であるオーメダルで構成される。 しかし自分がハイパーアポロガイストへと変じてみせたように、人間の身体もまた、メダルの代用品として機能する欲望の塊なのだと。 そしてグリードの身体はコアが抜ければそれを形作る結合力を失い、ただのメダルの集まりへと解けてしまうが――アンクのコアメダルが全て抜けた後も、あの体は残っていたことを爆発の直前、確認していた。 故に肉体が破壊されながらも残された自意識は、即ちその意味すること――グリードは人間の肉体を奪い、活動できる事実を知った。 消滅することのないコアメダルに意識を宿し、何度でも肉体を新たにできる――自らがあれほど恐れた死の支配を、完全に克服した巨悪となったのだと! (やはり私は――貴様らにとって大迷惑な存在なのだっ!) 「――まったくだな。だからここでご退場願おう」 その声と共に、アポロガイストの意識に『線』が走った。 (あっ――?) 満ちていた活力が漏れ出して行くような感覚に襲われたアポロガイスト=クジャクコアは、それまでの勢いを失い停滞する。 その全体に、無数の境界線を走らせながら。 (バカな……コアメダルは、破壊不可能のはず……っ!?」 「生憎だが、ただ斬ったという結果のみを造り出すこの剣の前では、そんな事実に何の意味もない」 静かに嘲弄するような、嗜虐心に富んだ声――その主の正体を悟り、アポロガイストは切り裂かれた意識だけで絶叫する。 (キ……サマ……脳噛、ネウロォオオオオオオオオッ!) 「魔帝7ツ兵器(どうぐ)、“二次元の刃(イビルメタル)”――貴様如きが拝謁できた栄誉を、その脳髄に刻むのだな」 傍らに立つ魔人の宣告と同時、彼の揮った無敵の刃に囚われ不自然に停止していたコアメダルが、線に添って分断されて行く。 「おっと。刻むべき脳髄ももうなかったな」 (まさか……私が、死……) 「違うぞアポロガイスト。貴様が迎えるのは死ではない」 そうして用を成さぬただの破片、それ以前の単なる『欲望』の残滓へと完全に溶けてしまう直前。消滅までの刹那に残された猶予に、アポロガイストは愉悦に満ちた魔人の声を聞いた。 「おまえはもう、コアメダルというただの『物』。死ぬのではなく、消えるだけだ……その意識ごと、永遠にな」 (な、お……いっ) 残忍な宣告に何かを言い返そうとしたところで、彼の声は途切れた。 それ以上、意味のある言葉すら残せずに――バトルロワイアル参加者にとって大いに迷惑な存在であり続けた大ショッッカー大幹部・アポロガイストの意志を宿したコアメダルは、完全に消滅したのだった。 【アポロガイスト@仮面ライダーディケイド 消滅】 「――よく働いたな、サヤカ」 アポロガイストの最期の抵抗――コアメダルの襲来を砕いたネウロが顔だけをこちらに向けて、そう口を開いていた。 「犠牲は伴ってしまったが……一先ずは、我らの勝利だ」 ――終わった。 自らに言い聞かせるようなネウロの声を聞いて、そう思った途端。さやかはエターナルの変身を解くと同時に、その場に腰を落としていた。 誰よりボロボロで、体の表面から皮膚の破片を零し続けて、今にも倒れてしまいそうなネウロが立ったままだというのに、思わず倒れ込んでしまっていたのだ。 「あたしはあいつを……殺した、んだね」 そうして、最初に口から零れたのは――敵を討った喜びではなく、生き残った安堵でもなく。 最期の瞬間、敵の残した悲鳴で直視した、そんな事実の再認だった。 「……気にすることはない。奴にトドメを刺したのは我が輩だ」 それが事実とはいえ、この状況下においてはいっそ間抜けですらあるようなさやかの呟きに、しかし意外にもネウロは真摯な様子で応えた。 「そして我が輩、実は極力『殺人』は避けている。どんな人間であれ、生きてさえいればまた『謎』を作るかもしれんからな」 ネウロは足元に転がる、かつてハイパーアポロガイストの肉体を構成していたメダルを拾い上げ、それを指先で弄びながら続ける。 「だが奴は既にグリード……本性はただのメダルだった。大道克己とは違う、本当にただの『物』でしかない害悪だった。だから排除したに過ぎん」 「それは……そうだけどさ」 時折間抜けな姿を見せることはあっても、自らを悪と謳い我欲に生きるアポロガイストは徹頭徹尾、もしかすれば、魔女以上に邪悪だった。 奴は自分達を殺そうとして来て、事実克己の命を奪った。そのことについて憎しみも恨みもあり、それを忘れる必要だってどこにも在りはしない。 改心させることなど不可能だった。ここで殺してでも止めなければ、この先もっと大勢の犠牲者が出ていたことも疑いようはない。 ――それでも、人の形をした、意思疎通の可能な相手に対し、一線を越えたことは初めてだったのだ。 間違ったことをしたつもりはない。だとしても、正しいと信じることを押し通すために暴力に訴え、時には相手の生命を絶たねばならないということ。 それが、存外、堪えるものなのだということを――さやかは漸く、実感していた。 かつて、佐倉杏子との戦いを殺し合いなどとまどかに語っていたが、あの時はきっとこんな痛みなど、わかってはいなかっただろう。 「ヤコもそうだったが……難儀だな、ニンゲンという種族は」 今度はアポロガイストの遺した首輪を回収しながら、やれやれとネウロが嘆息した。 「しかし、そこまで似た姿形をした物を壊すのが気に病むというのなら……まぁ、まず我々の余裕ができてからの話だが」 「――うん、考えておく」 ネウロが言わんとすることを察して、先んじてさやかは首を斜めに振った。 ――悪人だろうと、その命が喪われることは悲しいことだと今は思う。 だけど、それがこの先、魔法少女として、仮面ライダーとして、正義の味方として戦っていく上で足枷となる、単なる甘さではないのかと……そんな不安が、なおもさやかに躊躇を覚えさせていた。 しかし、それでも――佐倉杏子に向ける感情が、確かに、心変わりし始めている己を、今はさやかも自覚していた。 「そうか。なら構わんが……あの男を継ぐというのなら、貴様には立ち止まる時間とやらはないはずだぞ、サヤカよ」 それだけを言い残し、今度はユウスケの方に進むネウロの傷だらけの背中を目の当たりにして。 自分が喪ったものを、彼もまた奪われながら――なおも歩み続けようとしていることを理解して、さやかは迷いを払うように首を振り、立ち上がった。 「……わかってるよ」 まどかも、仁美も。克己も、ガタックゼクターだって。 色んな人が、色んなものを自分にくれた。 だからこの胸の痛みさえも、保証して貰えた人間の証として受け止めて。 それを全部受け取って、自分は前に進まなければ。 いつかそれを受け継ぐ誰かのために、未来を描いてみたいから。 ○○○ ○○○ ○○○ ○○○ ○○○ ○○○ 「……ということだから、教会にも今、殺し合いを止めようとしている人達が集まってる」 暫しの後。 ネウロに命じられた、アポロガイストの残していったオーメダルの回収を終えたユウスケは、その最中から続けていたこれまでの経緯を、簡単ながらにさやかに語り終えていた。 「セイバーちゃ……さんも、千冬さんも、グリードにも負けないような強い人達だ。よっぽどのことがない限り、無事だと思う」 そのよっぽどのことを、さやか達の身に降りかからせた張本人が己であることを自覚しながら、ユウスケは力強く断言した。 誇り高き仮面ライダーであった、大道克己の命を奪った罪――自分自身がそれを許せなくとも、気に病むような素振りだけは、せめてさやかの前では晒すまいと心に決めながら。 「えっと……『全て遠き理想郷(アヴァロン)』だっけ。衛宮切嗣って人が治療に使ってるの」 ユウスケに散らばったメダルを集めろ、と命じたネウロ自身は、今この場には居ない。 コアメダルを一枚渡したところで、確認することがあるから引き続きメダルを回収しながら暫く待っていろと言い残し、早々に南東の方へと向かってしまったのだ。 何をしているか気になるが、さておき。結果今は、気絶したアンクを除けばさやかと一対一。故に簡潔に留めた内容だったが、その中からもさやかは必要な情報を取捨選択し、必死に思考を束ねていた。 「どんな傷でも治せる伝説のアイテム……それがあれば」 「ああ、もし今のアンクが大変な状態だとしても、元に戻せるかもしれない」 言い終えると共に、ユウスケは腰掛けた自分達の間に横たわったアンクに視線を向ける。 さやかを助けるために、その身を削った――キバの世界に生きる多くのファインガイア同様、人間と共に生きる怪人に。 彼に対しても、操られる以前からユウスケは酷いことをしてしまった。目覚めれば居心地の悪さが増してしまうだろうが、逃げるわけにはいかない。 しかし、さやかの窮地に託したメダルが、彼の持つ最後のコアメダルだったようで……彼らにとっての生命そのものであるメダルを一度全て吐き出したアンクの意識は、今も戻ることがなかった。 色が抜けるのとは逆に、金から黒に染まっているのだが――髪の色が変わるほど衰弱しているのは只事ではないと、グリードをよく知らないユウスケにも予想できた。 グリードの血肉がオーメダルだというのなら、一度バラバラにされた物を戻されたところで果たして治癒できるのかは定かではないが、そこは怪人の生命力を信じるしかない。 本当なら手持ちのメダルを全て彼に渡したいところだが、この状況では彼の護衛も含め、戦闘用にメダルを確保しておく必要がどうしてもあった。 改めて忌々しい制限だと、ユウスケは臍を噛む。 「あっ、いや……それはそうなんだけど……そうじゃなくて」 しかし、何故かさやかは言い淀み、視線を泳がせた。 アンクを心配していない、というわけではないだろうし、そう思われたいわけでもないはずだ。 理由を推察する前に、さやかは一つ小さく咳払いする。 「とにかく。ネウロが戻ったらあたし達もそっちにお邪魔しても良いかな、ユウスケ。ネウロが何考えているかわかんないけど、元々行く宛もなかったし」 何かを露骨にはぐらかされたのを感じながらも、それが自分との距離を置きたい故でなかったことに、回答することに安心を伴ってユウスケは頷いた。 「ああ、こちらこそ。きっと皆歓迎してくれるよ」 今は、互いに表面を取り繕ったままでも。 同じ思いを残された、同じ結末を願う者同士なら、きっと手を取り合えると信じて。 ○○○ ○○○ ○○○ ○○○ ○○○ ○○○ 「そろそろ手を離してくれないかな」 「おや、何故だ? これまでの疲れを思えば、自分で歩かずに済むなど快適だろうに」 己が五指で掴み、ぶらぶらと振り回していた白い塊が発した抗議の声に、ネウロは嗜虐心も隠さずすっとぼけた。 「爪が食い込んで痛いじゃないか」 「また、勝手に逃げられても困るのでな。まぁ暫くは我が輩の奉仕をありがたく受け取っておけ」 「こういうのは奉仕じゃなくて、虐待と言うんじゃないかな」 E-4で回収した、自らの支給品だったインキュベーターと懐かしい調子の会話を交わしながら、ネウロは気分良く夜道を歩いていた。 もちろん、インキューベーターと仲良く散歩することが目的ではなく、ウヴァを追う手掛かりであるこの異星獣を確保することが当初の予定だった。 しかしもう一つ、確認すべき――否、確認できる事柄が増えたために、ネウロは少しだけ、さやか達への直線から逸れたルートを進んでいた。 「ところでインキュベーターよ」 「何だい?」 「ウヴァはディケイドとやらに倒された際、全身がメダルと化してバラバラになったのか?」 更に別件として。先程目にしたアポロガイストの最期を思い返しながら、ネウロはインキュベーターに問いかける。 「そうだけど、それがどうかしたのかい?」 「こちらのことだ」 そのように返答しながら、ネウロはもう一人のグリード――“全てのメダルを吐き出しながら”人型の肉体を形成したままの個体を思い返す。 「なるほど。だからウヴァの情報を売ったわけか」 それが意味するところを、ネウロとの交渉材料にする際、即理解を促すことができるように。 手に持ったキュゥべえにも聞こえないほど小さな声で呟いた後、ネウロは目当ての物を見つけていた。 左手でインキュベーターを捕らえたまま。空いた右手で必要な操作を行い、目当ての画面を呼び出す。 「ふむ。やはりルールブックに記載がなかったとおり、認証する首輪はその状態を問わないようだな」 呟くネウロの右手に握られていたのは、アポロガイストが身に着けていた首輪。 彼の全身がメダルに解けた際に脱着できたそれをネウロは回収し、ATMと認証させていたのだ。 先程口に出して確認したとおり、ルール上では首輪は参加者が装着しているかどうか、生存しているかどうかをATMとの認証条件に含んでいなかった。 「貯金はない、か……まぁ計画性のなさそうな男だったからな」 まずはアポロガイストの残高を確認してみたが、残念ながら回収できるメダルはなかった。 とはいえ、口に出したとおり想定の範囲内であり、本命はそれではない。 ネウロがここに立ち寄った真の目的は、殺害数ランキングの閲覧にあった。 アンクがさやかにコアメダルを託し、結果として結合力を失い吐き出されたセルメダルを回収できたおかげで「二次元の刃」で自律行動していたアポロガイストのコアを仕留めることができたネウロだが、肉体を破壊したわけではなく、メダルを砕いただけの己が殺害数ランキングの閲覧権を取得できたのかは確証が持てなかった。 しかし、確実に大道克己を殺害したと言える実績を持つアポロガイストならば、その権利を確実に取得していると予想できた。 故に、この首輪を使うことで――魔法少女であるさやかの精神的負荷をある程度コントロールできる状態になるよう、先んじてこれまでの犠牲者と加害者の関係を把握できるとネウロは踏んでいたのだ。 そして、その読みは見事的中し――ネウロは無事に、バトルロワイアル中の殺害記録というこの上ない情報に辿り着くことができていた。 画面を開いたネウロは、早速飛び込んできた名前から優先度の高い情報をピックアップして行く。 「――門矢士、というのはウヴァを倒した男だったな?」 「そうだね。どうかしたのかい?」 ATMの画面を覗き込めない位置で宙吊りにされたインキュベーターの問いを黙殺し、ネウロは思考を巡らせる。 アンクが――おそらくは人格を含め、戦力としてアテにできると言っていた伊達明は、門矢士が殺め。 さやかの友人の内、鹿目まどかがカオスという参加者に葬られていた。 更に半日前に、志筑仁美はシックス率いる「新しい血族」の一人――葛西善二郎の手にかかり、 そして、ネウロが救えなかったノブナガは、やはりあのウヴァによって命を奪われていた。 「……」 この内、ネウロにとって重要なのは、グリードであるウヴァを倒し、メズールをも屠った門矢士――タイミングを鑑みれば、ある重大な可能性が見えてくる人物のことだ。 即ち、前回の放送までの間にグリードを倒した唯一の参加者――その間に砕かれたコアメダルを破壊した、張本人である疑いの強い参加者。 勿論、砕かれたのがウヴァかメズールが有していたコアメダルとは限らない。先程アポロガイストのコアメダルをネウロが破壊したように、他の参加者が手にしていたメダルが破壊された可能性も考慮できる。 しかし、主催者が複数形で呼称した、コアメダルを破壊できる者達……その放送の後まで確証がなかったネウロ自身と、オーズこと火野映司以外にも存在する場合、真っ先に候補に挙げられる名であることは間違いないだろう。 コアメダルを破壊しないかぎりは、グリードは何度でも蘇る――そのしぶとさは先程、後天的なグリードであるアポロガイストが(頼んでもないのに)存分に見せつけてくれた。 しかしネウロがコアメダルを破壊するのは、あまりに燃費が悪すぎる。「二次元の刃」はおそらく、その時ネウロが保有する全魔力(メダル)を強制的に吸い上げて召喚に要する時間を削るという制限をされているのだから、一撃ごとにガス欠になってしまうのだ。 故に、可能であればグリードへのトドメはネウロ自身が身を削るより、他に存在するコアの破壊者達に委せる方が好ましいと、ネウロは考えていたのだ。 だがそこで問題となるのは、アンクの言が正しければ、確実にコアを破壊できる存在だという火野映司は殺し合いに乗っているということであり。 もう一人のコアの破壊者として有力な候補である門矢士もまた、伊達明を殺している事実を、どう受け止めるべきかということだろう。 得られた情報から考察を進めながら、画面をスクロールしていったネウロは――その表情を一瞬にも満たない刹那、硬直させた。 そしてそれを緩やかに歪め、嗜虐的に嗤う。 「おやおや。さてこれは……」 弄ぶように思案する、ネウロの視線の先にあるのは――ランキングに記載された、『アンク』の名前と。 彼のスコアとして並んだ、左翔太郎とアストレア――火野映司の手によるものだと、アンクが語っていた犠牲者二人の名前だった。 ○○○ ○○○ ○○○ ○○○ ○○○ ○○○ 「……起きないね、アンク」 ネウロの帰りを待つ間。ユウスケとのある程度の情報交換が終わってしまえば、気まずさから互いの口数が減ってしまったことに耐えかねたさやかは、何度目かになるアンクの話題に挙げていた。 「このままじゃ、教会は遠いよね……」 「……確かに、背負ってだと遠いかな」 現在地からすれば、直線距離で20km弱。禁止エリアは迂回することを考えれば、一般的な歩行速度では次の放送まで掛かってしまう。 そこに、意識がないアンクを背負っての移動という条件が加われば、教会組との合流は夜が明けてからになりかねない。 無論、会場中に設置されたライドベンダーを使えば、そんな問題も即解決する……のだが。 「……四人乗り、は無理があるか」 ユウスケに提案に、さやかは無言のまま頷く。 かと言ってアンクは気絶中であり、さやかは仮面ライダーを継いだと宣いながらも、単車の免許は取得していない。 単に無免許運転なだけなら、今の状況なら逮捕されるということもないだろうが……いきない二人乗りで、となれば事故が怖い。 かと言ってネウロに運転して貰うというのは………………………………何だか怖い。 まともに運転できるのがユウスケだけ、という状況が意外にも厄介である事実に、さやかは重い溜息を零した。 ――そして、ふと。どうしても脳裏を過ぎった想いに釣られ、少しだけ深度を増した思考へと沈み込む。 (……やっぱりあたし、いろんなことを克己に頼りきってたんだ) 移動手段一つ考えても、彼のことを思い出してしまう。 ……考えてみれば、ユウスケとの二人乗りを無意識に思考から外していたのも、きっとそのせいなのだろう。頭ではわかっていても、心の深いところがまだ受け入れられていないのだ。 たったこれだけのことで、二度と埋められない喪失を、再認識してしまう。 終わってみれば、わずか半日――たったそれだけを共に在っただけの、仲間。 それでも彼はきっと、さやかの人生の中でも大きなモノをくれた人だったのだろう。 その彼は、もう、自分達の記憶の中にしか居はしない。 それはとても悲しいことで、寂しいことで。 けれど、大切なことでもあるのだと、今のさやかには自然と理解できていた。 (……大丈夫だよ、エターナル。あたしはあの約束、絶対に忘れないから) 時の経過に削られて、いつかは風化してしまうかもしれない大切な記憶(メモリ)を、さやかは強く握りしめる。 例えその外観が損なわれたところで。託された物を、決して取り零すことがないように――足掻いてみせる。 とりあえず。いつか距離は詰めるとして、ユウスケにはアンクを任せ。不安が一杯でも、ネウロに運転を頼み込んでみようかと……そんなことを考えていた、最中。 足元の方でもぞもぞと、何かが動く気配があった。 「あっ、アンク。目、覚めた?」 さやかの問いかけに、黒髪のままのアンクは小さく首を振って立ち上がる。 それから己を見たアンクの顔に、さやかは少しばかり目を丸くした。 全く同じ顔なのに――まるで別人かと疑うほど、印象がガラリと変わっていたのだ。 ただ、髪の色が変わっただけではなく。全く同じ輪郭でありながら、随分柔和な顔立ちへと。 「……はじめまして、二人とも」 アンクはその顔のまま、さやか達の知らない口調で喋る。 そうして彼は、少し困ったのか、はたまた照れたようにして、はにかみながら。 「俺は……泉、信吾です」 さやか達の知らぬ名を、その口から名乗り上げていた。 【二日目 深夜】 【F-3(北東端) 市街地】 【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ】 【所属】青 【状態】健康、決意、杏子への複雑な感情、Xへの強い怒り 【首輪】30枚 0枚 【コア】シャチ(放送まで使用不可)、ワニ(放送まで使用不可) 【装備】ソウルジェム(さやか)@魔法少女まどか☆マギカ、NEVERのレザージャケット@仮面ライダーW、T2エターナルメモリ+ロストドライバー+T2ユニコーンメモリ+T2ジョーカーメモリ@仮面ライダーW 【道具】基本支給品、克己のハーモニカ@仮面ライダーW、ライダーベルト(ガタック)の残骸@仮面ライダーディケイド、克己のデイパック{基本支給品、NEVERのレザージャケット×?-3@仮面ライダーW、カンドロイド数種@仮面ライダーOOO} 【思考・状況】 基本:克己の祈りを引き継ぎ、正義の魔法少女として悪を倒す。 0.泉、信吾……? 1.ネウロが戻ったら、情報交換をしながら教会を目指したい。 2.アンク達と一緒に悪を倒し、殺し合いを止める。 3.佐倉杏子のことは…… 4.克己やガタックゼクターが教えてくれた正義を忘れない。 5.T2ガイアメモリは不用意に人の手に渡してはならない。 6.マミさんと共に戦いたい。 7.少なくとも、暁美ほむらとは戦わなければならない。 【備考】 ※参戦時期はキュゥべえから魔法少女のからくりを聞いた直後です。 ※ソウルジェムがこの場で濁るのか、また濁っている際はどの程度濁っているのかは不明です。 ※回復にはソウルジェムの穢れの代わりにメダルを消費します。 ※NEVER、グリード、ネウロ関係に関する知識を得ました。 ※アンク、ネウロが魔女について知っている事は知りません。 ※佐倉杏子の、アンクから伝え聞いたこの場での活躍と、自身の見た佐倉杏子の差異に困惑しています。 ※エターナルの制限については、第81話の「Kの戦い/閉ざされる理想郷」に続く四連作を参照。 ※T2エターナルメモリがさやかにとっての『運命のガイアメモリ』となりました。メモリ使用の副作用はありませんが、他のT2ガイアメモリでの変身が困難となりました。 ※T2ユニコーンメモリはエターナルメモリにさやかの『運命のガイアメモリ』の座を譲りましたが、ユニコーンにとっても適合率が最も高い人物は引き続きさやかのままです。 【アンク(泉信吾)@仮面ライダーOOO】 【所属】赤・代理リーダー 【状態】ダメージ(大)、疲労(大)、覚悟(アンク)、仮面ライダーへの嫌悪感(アンク)、『王』への恐怖と憎悪(アンク)、さやかと克己のやり取りへの非常に強い興味 (アンク)、気絶中(アンク)、覚醒(泉信吾) 【首輪】20枚:0枚 【コア】タカ(感情A・放送まで使用不能)、クジャク(放送まで使用不能)、コンドル(放送まで使用不能)、パンダ(放送まで使用不能) 【装備】シュラウドマグナム+ボムメモリ@仮面ライダーW 【道具】基本支給品×5(その中からパン二つなし)、ケータッチ@仮面ライダーディケイド、大量の缶詰@現実、不明支給品1~2 【思考・状況】 基本:??? 0.??? 【備考】 ※本編第45話、他のグリード達にメダルを与えた直後からの参戦 ※翔太郎とアストレアを殺害したのを映司と勘違いしています。 ※参加者毎に参戦時期の差異が生じることに気づきました。 ※ネウロにコアメダルを破壊することができる能力があると推察、警戒しています。 ※『王』と真木の結託に何かしら裏があり、それが主催陣営の弱点になるかもしれないと予想しています。 ※「泉信吾の肉体」とコアメダルの融合が一度解除されました。またタカ(感情A)のコアメダルから色が失われたせいか、泉信吾の意識が回復し主人格となりました。アンクの意識がどのような条件で回復するのかについては後続の書き手さんにお任せします。 【小野寺ユウスケ@仮面ライダーディケイド】 【所属】無所属(元・赤陣営) 【状態】疲労(大)、精神疲労(大)、克己を殺めてしまった罪悪感、さやかへの負い目 【首輪】30枚:0枚 【コア】クワガタ(次回放送まで使用不能)、カンガルー(次回放送まで使用不能) 【装備】龍騎のカードデッキ@仮面ライダーディケイド 【道具】なし 【思考・状況】 基本:みんなの笑顔を守るために、真木を倒す。 1.ネウロが戻ったら、B-4に戻って千冬、切嗣達と合流する。 2.井坂、士、織斑一夏の偽物を警戒。 士とは戦いたくないが、最悪の場合は戦って止めるしかない。 3.千冬さんは、どこか姐さんと似ている……? 4.大道克己の変わり様が気になる。 【備考】 ※九つの世界を巡った後からの参戦です。 ※ライジングフォームに覚醒しました。変身可能時間は約30秒です。 しかし千冬から聞かされたのみで、ユウスケ自身には覚醒した自覚がありません。 ※ライジングアルティメットクウガへの変身が可能になりました。 但し地の石の破片を取り込んだことや、他に何らかの影響があるためか、ライジングアルティメットに変身した際のアマダムの色が黒ではなく金になっています。 通常のライジングアルティメットとのその他の具体的な変化については後続の書き手さんにお任せします。 【脳噛ネウロ@魔人探偵脳噛ネウロ】 【所属】黄 【状態】ダメージ(大)、疲労(大)、ボロボロの服 【首輪】55枚:0枚 【コア】コンドル:1(放送まで使用不可) 、タカ(十枚目・放送まで使用不能) 【装備】魔界777ツ能力@魔人探偵脳噛ネウロ、魔帝7ツ兵器@魔人探偵脳噛ネウロ 【道具】基本支給品一式×2、弥子のデイパック(桂木弥子の携帯電話+あかねちゃん@魔人探偵脳噛ネウロ、ソウルジェム(杏子)※黒ずみ進行度(中)@魔法少女まどか☆マギカ、 衛宮切嗣の試薬@Fate/Zero)、赤い箱(佐倉杏子) 、キュゥべえ@魔法少女まどか☆マギカ、首輪(アポロガイスト) 【思考・状況】 基本:己の欲望を満たす 1.??? 2.怪盗Xに今度会った時はお望み通り“お仕置き”をしてやる。 3.火野映司及び門矢士の動向に注目し、利用価値を見極める。 4.佐倉杏子を復活させられる人材とメダルを準備したい。 5.ラウラ・ボーデヴィッヒを探し出し、ウヴァに操られていないかを確認する。ウヴァが生きている場合は丁重にもてなした(※意訳)後コアを砕く。 【備考】 ※DR戦後からの参戦。制限に関しては第84話の「絞【ちっそく】」を参照。次回消費の二日目2時時点での維持コストはセルメダル7枚です。 ※魔界777ツ能力、魔帝7ツ兵器は他人に支給されたもの以外は使用できます。しかし、魔界777ツ能力は一つにつき一度しか使用できません。 現在「妖謡・魔」「激痛の翼」「透け透けの鎧」「醜い姿見」「禁断の退屈」「花と悪夢」「無気力な幻灯機」「惰性の超特急5」「射手の弛緩」「卑焼け線照射器」を使用しました。 ※ノブナガ、キュゥべえ、アンク、克己、さやかと情報交換をしました。魔法少女の真実を知っています。 ※杏子のソウルジェムについては第131話の「悩【にんげん】」を参照。 ※体の維持が少しずつ困難になってきています。メダルの枚数の為なのか、最早メダル関係無しに限界なのか、弥子の命の炎ではネウロの体にパワー不足が生じているのかは不明です。 ※コンドルメダルはアンクだけでなくここにいる全員に秘匿中です。 ※参加者毎に参戦時期の差異が生じることに気づきました。アンクから聞いた情報によっては、ノブナガと映司にはそれ以上のものが発生していると気付いているかもしれません。 ※『王』と真木の結託に何かしら裏があり、それが主催陣営の弱点になるかもしれないと予想しています。 ※アポロガイストの首輪を使い、キルスコアランキングを閲覧しました。 ※門矢士がコアメダルを破壊できる可能性を考慮しています。 ※キュゥべえを嬲ることで少しメダルを獲得しています。 ※「二次元の刃」の制限について:発動コストは通常の必殺技のレートに収まりますが、効果を発揮するまでに要する召喚時間として1000秒が設けられています。 また、発動時にネウロが所持する全てのセルメダルを自動的に消費して、効果発動までの時間を短縮することができます。 但しシグマ算でコストが設定されており、具体的な目安としては、10枚で100秒、次の100秒は追加20枚(合計30枚で200秒)、次の100秒は更に追加30枚(合計60枚で300秒)ずつ短縮できる模様です。 【全体備考】 ※「二次元の刃」により、クジャク(感情:アポロガイスト)が破壊され消滅しました。 ※アンクが一度泉信吾の体内から全てのコアメダルを放出したため、深夜の時間帯に赤陣営が一時的に消滅しました。現在のリーダー代行は泉信吾です。 ※キルスコアランキングでは、作中の名簿同様アンクとアンク=ロストの表記に区別がありません。 ※アポロガイストが自律行動するための肉体を破壊したのは美樹さやかであるため、キルスコアは彼女の物として計上されていますが、少なくともネウロが閲覧した時点ではまだ第二回放送までの情報しかランキングには反映されていません。 148 戦いの果てに待つものはなにか 投下順 時系列順 140 sing my song for you~青空の破片 美樹さやか アンク 脳噛ネウロ 小野寺ユウスケ アポロガイスト GAME OVER
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SVにおける「4」 今作およびポケモンシリーズでは「4」にまつわるものが多く登場している。 四天王、覚えられる技の数、努力値の単位、四災、マップの東西南北カラー、本編ルート数、ホームウェイ組+主人公の人数……(以下省略) そこで、DLC前編でスグリと共にオリエンテーリングとして巡る看板にも「4」枚目があるのでは?という考察がある。 とこしえの森 キタカミ北東の深い森になっている地域。 図鑑150匹達成後にサザレと共にイベントがあるが、ここにはそらをとぶポイントになる看板も、伝承の看板も存在しない。 しかしこのあたりには「みがわり」「うっぷんばらし」などといった少々物騒な技マシンが転がっていたり、妙にゴーストタイプが多かったり、れいかいのぬのが落ちていたりと色々と意味深な描写がうかがえる。 過去作においてもゴースト関連のいわゆる「黒いゲーフリ」的なスポットはいくつかあったが、鬼や毒、魂を取られるといった物騒なワードが飛び交う中でこの場所だけ「ちょっとオバケが出るだけで何も関係ない」というのは少し考えにくい。 そこで、実はここに4枚目の伝承の看板があり、過去にその看板があることで不都合を被る存在が消し去ったのでは、という説が出てきた。 その存在は元からいた鬼、「オーガポンがひと騒動起こしたことで自身の存在・悪行が曖昧になった」桃ポケモンではないかと言われている。 主人公とスグリが看板を巡った順番を「本来の時系列とは真逆である」と仮定すると、 1.桃ポケモンが怪異として恐れられている話 2.オーガポンの仮面の話(異国の男との日常を誇張したもの?) 3.オーガポンとともっこ達の争い となる。 この1より前、桃ポケモンが怪異として恐れられるきっかけとなった話、もしくはDLCストーリーにて明かされていない「オモテ祭り」が行われるようになった理由が書かれた看板が、桃ポケモンにとって都合が悪かったのではないだろうか。 (祭りについてお面職人が言い出したことは語られているが、「なぜか」は触れられていない。オーガポンが男と共に仮面を被って村へ訪れる頃には既にオモテ祭りは存在していた)
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「三枚目に憂鬱」 吾作 姫様 家老 姫様01「お前、そんなところで何をしている。……泣いているのか?」 吾作01「ほっといてくれ!」 姫様02「どうして池を見て泣いているんだ?」 吾作02「見てみぃ。……水鏡に顔が映っとる。オラに嫁が来ねえのはこの顔のせいじゃ。 兄ぃも、中の兄ぃも嫁が来た。オラはもう、家の中に立場がねぇ」 姫様03「顔は変えられぬのだぞ」 吾作03「わかっとるわい!」 姫様04「わかっていない。誰しも母上様から頂いたお顔じゃ。そんなことを申してはバチがあたるぞ」 吾作04「……お前ェ、見たことないおぼこだな。そんな綺麗なべべして、いいとこのお姫様なんだろう」 姫様05「わしは……」 吾作05「なあ、ならお姫さんはオラみでな男と結婚できるンか。できっか?ほら、どうだ。 ……無理だろう、なあ。いいんじゃ、それが普通なんじゃ」 姫様06「……ならばわしは、普通でなくていい」 吾作06「へ?」 姫様07「……ということがあった」 家老01「なんでござりますかその軟弱な男は!!だめ、だめだめ!だめですぞ姫様!じいは認めません!!」 姫様08「しかし、約束した」 家老02「姫様。姫様は、中代(なかだい)の若君との婚姻も控えておるのでございますよ。 その男だって本気にはしとりませんでしょうが……しかし、もしもということがござります! 姫様の身に何かあっては、このじい、大殿様にも、今は亡き女御(にょご)様にも合わす顔がございませぬ」 姫様09「……しかし、約束を違えては地獄の閻魔に舌を抜かれてしまう」 家老03「……は?」 姫様10「地獄の閻魔にじゃ!じいもいつも言っておろうが。 嘘をつくと針山地獄に落とされて、閻魔に舌を抜かれてしまうと!」 家老04「そ、それは……姫様、それはそれでございます」 姫様11「何がそれはそれだ、わしは舌を抜かれとうない!」 家老05「姫様。……よいですかな。地獄というものは、その……死んだ者が行く場でございますので。生者には見ることができず……つまり生者の夢想であるという学説もあるにはございまして」 姫様12「つまり……夢物語ということか?どういうことじゃ!寺の坊主が嘘をついているのか!」 家老06「姫様!嘘も方便という言葉がございます。まさしく、今の使いようにあっているのではと」 姫様13「うるさい!そう言って煙に巻くつもりじゃろ、へんくつじい! わしは絶対、あの男と結婚してやるからな!」 家老07「無茶を申されないでくださりませ!ああ大殿様に知られ申したらどうなることやら……」 吾作07「ああ、今日も疲れた。昨日少しさぼったってんで、余計に任された。 背はきしむし腰は痛い。ああ嫌じゃ嫌じゃ。 しかし、昨日の妙な子供はなんだったかのう?夢でも見とったか、池の精かなにかか」 姫様14「じい、じい、止めろ!!」 家老08「無茶です!後続があるのでございますよ!」 姫様15「ええい退け!」 家老09「なりませぬ!あああっ……」 吾作08「なんじゃ?騒がしいわいな。ああ……隣りのあぜ道に行列が通っとる。大名行列か。お輿入れか」 姫様16「おい!おい、そこの農民!」 家老10「そこらは大抵農民でござります!」 姫様17「おいそこの……ブ男!三枚目!昆布の干したような顔!」 吾作09「くくくっ……誰か知らんが、ひどい言われようじゃな」 姫様18「おい聞こえぬのかそこの青い手ぬぐいと豆絞りの二枚重ね!!!」 吾作10「青い手ぬぐ……オラかぁ!?」 姫様19「お前のほかに誰がいるか!」 吾作11「ああ!てめえは昨日のおぼっこ!てめえ俺になんのうらみがあるか!村の晒しものじゃなか!」 姫様20「うるさい!お前、名を名乗ってもいないじゃないか!!」 吾作12「オラかて、てめえの名も知らんわ!」 姫様21「……霞じゃ」 吾作13「へ?」 家老11「ひっ、姫様!なりませんぞ!」 姫様22「うるさい、わしは霞じゃ!名乗らせておいてお前は名乗らんのか、このブ男!!」 吾作14「うっせえ!オラは吾作じゃ!」 姫様23「ごさく。ごさくだな、覚えたぞ!!覚えておけ、ごさく!!」 吾作15「何がじゃ!こら、人をおちょくりおって!!!おい……」 家老12「……姫様。どうしてあのようなことをなさったのでございますか。 姫様のような高貴な方にとって、名を語るというのは重要な意味のあること。 悪意のある占い師の手にかかっては、 その名前を呪いの拠り代として使われる危険すらあるのでございますよ。 それゆえに女人は、その名を実母と婚姻する殿方にしか伝えぬのです」 姫様13「……言わせるな」 家老24「姫様」 姫様25「言わせるな、じい」 家老14「相手は農民でござります……姫様のお心遣いの意味すら、知りませんのに」 姫様26「……」 家老15「さあ、姫様、御髪(おぐし)をお整え下さいませ。 もうすぐ、中代様のご領地に着かれます。もうしばらくの辛抱でございますから」 お題 三枚目ボイスのある台本
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00【ひづけ】 ◆qp1M9UH9gw PREV 59【ひづけ】 【5】 「……本気で言ってるの?それ」 Xのその質問に、弥子は首を縦に振ってみせた。 彼女の宣言は、彼にとっても予想外なものであった。 自分の命を削りかねないというのに、彼女には何の躊躇いも無かったのである。 ネウロに操られる人形だとしか認識していなかったが、一体どこにそんな勇気があるのか。 「死ぬかもしれないんだよ?大体、生き返るかどうかも分からないんだし」 「それでも、やってみる価値はあると思うの」 もし成功したら、その時はアンクの助力をして欲しい。 付け加える様に、弥子はそう言ってみせた。 「なんで……そこまでしてネウロを生き返らせようとしたいのさ」 Xだって、今ネウロが蘇ってくれたらどれだけ幸福だろうか。 だが、そんな都合の良い話なんて滅多に起こらないのが世の常であり、 そんな命懸けのギャンブルに挑むなど正気の沙汰ではない。 どの様な意思が、彼女をそこまで駆り立てるのだろうか。 「……私……今までずっとアンクや杏子さんの後ろを歩くばっかりで……これまで何もできなかった……」 ぽつりぽつりと、弥子が理由を述べていく。 確かに、これまでの弥子はアンク達に護られてばかりで、彼らの為に何一つ貢献できていない。 杏子の肉体を復活させる事だってまだ未達成だし、そもそもあれはXにソウルジェムを渡されていなかったら不可能た。 結局の所、弥子はまだ誰かの役に立っていないのである。 「だから……もし誰かの為にできる事があるなら……私……それに賭けてみたいの」 殺し合いの犠牲者が出る度に、何もできない自分が嫌になって。 そんな、何の役にも立ててない自分を変えたかった。 そして今、弥子の目の前にはその願望を叶えるチャンスがある。 例え賭けの範囲の話であったとしても、誰かの為になれるなら、その可能性に縋りたい。 「…………やっぱり信じられないよ……ネウロが……ネウロが、死んじゃうなんて……そんなの、認めたくないよ……!」 そして何より――ネウロに死んでほしくなかった。 あんなサディズムの塊の様な魔人だが、それでも一緒にいて悪い気はしなかった。 突然転がり込んで、いつの間にか弥子の日常の一部になっていたのである。 辛い事もある――というか辛い事ばかりある生活だが、それでもその"日常"が壊れてほしくなかったのだ。 「それに……私なんかがいるより……ネウロが生きてた方が……きっと、皆の為になると思うの……だから、ね」 無理やり作った笑顔から紡がれた言葉は、震えていた。 やはり彼女は、これから起こる事に恐れを抱いている。 だがしかし、彼女が言った事は紛れもなく本心であり、本気で自分の命を賭けるつもりなのだ。 「……ふーん、そっか」 ゆっくりと、Xが立ち上がる。 まるで幽霊の様に緩慢に、弥子がいる方向へ顔を向ける。 バイザーの奥にあったのは――口元に三日月を浮かべた"X"の顔だった。 「だったら、アンタの御言葉に甘えさせてもらうよ」 その瞬間、Xは持ち前の瞬発力で弥子に飛びかかる。 何が起こったのか理解する前に、彼女の意識は暗転するのであった。 【6】 弥子のいた場所から少しばかり離れた場所で、龍騎とアンクの勝負は繰り広げられていた。 ここならば巻き添えを食らう者がいないからか、アンクも存分に戦う事ができる。 ドラグセイバーによる斬撃を、アンクは手にした「aegis=L」で受け流す。 シナプスで製作された防具だけあって、耐久力は一級品のものだ。 これがあるお陰で、アンクは未だ斬撃を食らわずに済んでいるのである。 アンクの方も、クリュサオルで龍騎の装甲に傷を付けようとするのだが、彼の立ち回りも中々のもので、一向にダメージを与えられない。 流石は大組織の幹部だけの事はある――実に気に喰わないが、敵の実力を認めざるを得なかった。 激しい打ち合いの末、龍騎のドラグセイバーが弾き飛ばされる。 剣が弾かれる程度で済んだのは、メダルの消費を躊躇ったアンクが、クリュサオルを最低限の出力で扱っていたからだ。 もしも大出力状態ならば被害を被っていただろう――そういう意味では、龍騎は幸運と言えた。 武器も持たずに挑むのは危険と考えたのか、龍騎は一旦後退し、カードデッキからカードを一枚取り出す。 そして、黒い剣が描かれたそのカードを、左腕に取り付けられたガントレット――ドラグバイザーに差し込んだ。 -SOWRD VENT- これまで太刀一本でアンクと戦っていた龍騎が、ここで二本目の太刀を召喚した。 今まで獲物としてきたドラグセイバーと色違いのそれは、仮面ライダーリュウガが使う剣である。 本来ならば龍騎が使用する武器ではないのだが、ドラグブラッカーとの契約によって使用可能になったのだ。 後に引けなくなった龍騎の攻撃は、これまで以上の激しさであった。 流石にアンクも余裕が無くなってきたのか、徐々に防戦一方となってくる。 しかし、ただ攻撃に晒され続けるのを容認する程、アンクは我慢強くは無い。 一瞬の隙の内に火球を龍騎に向けて発射し、彼を吹き飛ばす。 そうする事で、アンクは敵と距離を取る事に成功するのであった。 「フン……流石グリードといった所か」 龍騎が、そんな事を言いながら起き上がる。 彼のその様子からして、まだ余力は十分残っているようだ。 だがそれはアンクの方も同じで、この程度ではほとんど疲労していない。 このまま戦い続けていれば、恐らく先に音を上げるのは龍騎の方だろう。 明確な根拠は無いが、今のアンクにはそう思えてしまう程の自信があった。 何しろ、火災現場跡でメダルを拾ってから、すこぶる体の調子が良いのである。 今のコンディションならば、どんな局面だろうが切り抜けられる筈だ。 そんな慢心とすら言える感情が、アンクにはあったのだ。 何にせよ、アンクはこの戦いで負けるつもりなど毛頭ない。 陣営を奪われない為にも、必ず勝利しなければならないのだ。 だがそれは、龍騎とて同じ事である――彼も陣営を手にする為に、全力でアンクを潰しかかっている。 -AD VENT- 龍騎がカードをバイザーに差し込んだと同時に現れるのは、真紅の東洋龍――ドラグレッターである。 咆哮を上げると、龍はアンクに向けて、口から火炎弾を発射した。 アンクはグリードとしての身体能力とイージスを駆使する事で、どうにか直撃を回避する。 火炎弾は全て地面と衝突し、それらは爆発して周囲を煙で満たしていった。 アンクの視界も同様に煙で充満しており、それを利用した奇襲を警戒した彼は、空へと飛翔する。 -FINAL VENT- その電子音が鳴り響いた直後、アンクは目を見開いた。 彼の視線の先にあったのは、自身と同じ目線になる位置まで浮遊する龍騎と、二体の東洋龍である。 赤と黒の双龍は、宙に浮かんでいく龍騎の周りを飛んでいる。 そして、アンクが瞬きしたその瞬間――龍騎の渾身の蹴りが炸裂した。 滞空している今のアンクに、それを回避する術はない。 真正面から受け止める以外に、彼に出来る事は無いのである。 構えた「aegis=L」が、龍騎の必殺の一撃と激突する。 ダメージは受けなかったものの、生じた衝撃までは吸収できず、バランスを崩したアンクは弾き飛ばされる様に地面に衝突した。 手放してしまった武装を取り戻す為と、アンクは起き上がろうとする。 しかし、彼が立ち上がるより早く、目の前に現れた龍騎の腕が、彼の肉体を貫いた。 肉体の内部を弄られ、激痛がアンクの全身を駆け巡る。 元々高い龍騎のスペックに、アポロガイストの戦闘技術が加わっているのだ。 腕の力だけでグリードの肉体を貫く事は、彼には十分可能なのである。 「……ほお?グリードの肉体とはこうなっているの――かッ!」 龍騎が勢い良く腕を抜き取ると、セルメダルが周囲に飛び散った。 アンクの体内を弄っていた龍騎の左手には、二枚のメダルが握られている。 それら二枚はいずれも、鳥類の絵柄が目立つ赤色の物であった。 「……!?俺のメダル……返せ……ッ!」 「返せと言われて返す奴がおるか、馬鹿者め」 嘲る様にそう言ってみせると、龍騎は首元にメダルを放り投げる。 どうやらライダーの装甲の上からでも首輪は機能してくれるようで、 二枚のコアメダルはそのまま龍騎に吸い込まれていった。 「雌雄は決したな……どうだアンクよ、命乞いをすれば助けてやらん事もないぞ?」 「ッ!ふざけんな!誰がテメェなんかに媚びるかッ!」 「だろうな――では、潔く死ぬがいいッ!」 龍騎が、手にしたドラグセイバーを振り上げる。 この一撃でアンクの脳天をかち割り、とどめを刺す気でいるのだ。 だがしかし、腕を振って軌道をずらせば、攻撃の回避は十分可能である。 まだこんな場所で、呆気なく消滅するする訳にはいかない――! アンクが右腕を振るおうとした、その瞬間。 龍騎の影が、何の前触れもなく消失した。 いや、消失したのではない――何者かによって殴り飛ばされたのである。 龍騎の代わりにアンクの傍にいたのは、この場にいる誰もが知る存在であった。 「貴様は確か……ワイルドタイガーか!」 「覚えてくれてたか、そりゃ嬉しいぜ」 殴り飛ばされた龍騎が、その男の名前を呼んだ。 "ワイルドタイガー"――この殺し合いにおいて、堂々と真木に反抗してみせた命知らずだ。 こんな都合の良いタイミングで現れるとは、流石"ヒーロー"を自称するだけの事はある。 「なんだ貴様は……私に二人ががりで戦いを挑むつもりか?」 「……ああ、それなんだけどよ」 そう言うと、"ワイルドタイガー"は龍騎に向けてある物を見せつけた。 反れたその白い物体は、龍騎――もといアポロガイストの生命線となる道具である。 「そ、それは、パーフェクターではないか!今すぐそれを私に渡すのだ!」 「やっぱアンタのか。返してやってもいいぜ……ただし、一旦お前が身を引くってのが条件だけどな」 「……!?お前何勝手に決めてんだ!?」 "ワイルドタイガー"が出した交渉に、アンクが思わず動揺する。 まだ十分戦えるというのに、あえて相手を逃すなど馬鹿のやる事だ。 それなのに、一体この男は何を考えているのだ。 "ヒーロー"の立場であれば、此処は加勢するのが普通ではないのか。 「……良かろう、今日の所は見逃してやるのだ」 「よし、交渉成立ってワケだな」 アンクの事などお構いなしに、"ワイルドタイガー"がパーフェクターを放り投げる。 投げられたそれは、くるくると身を回しながら龍騎の元に渡るのだ。 パーフェクターが彼の頭上近くまで近づいたその瞬間――鳴り響いたのは、一発の銃声だった。 飛んできた弾丸はパーフェクターに見事直撃し、ばらばらになった欠片が地面に散らばる。 アンクが自身の武器であるシュラウドマグナムで、龍騎の手に渡りかけていたパーフェクターを破壊したのだ。 一瞬だけ、世界を沈黙が支配した。 交渉を行った二人は、ただ茫然とする他無かった。 ただ一人――銃口を龍騎に向けたアンクだけが、冷静に敵の姿を見据えている。 「ぱ、パぱ、ぱ、パぱパ、ぱぱ、ぱぱぱパ、パ、パパぱ、ぱ、パ、パパ、ぱ」 アンク達の事などお構いなしに、龍騎は突然"ぱ"の一文字を連呼し続ける。 恐らく"ぱ"から続く単語を言いたいのだろうが、驚愕のあまり呂律が回っていないのだ。 しばらくすると"ぱ"の連呼は止み、僅かな静寂を挟んだ後に、龍騎は叫ぶ。 「パーフェクターがぁああぁああぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁぁぁ!!!!」 パーフェクターが、アポロガイストの生命の源が、破壊された。 彼はこれを使って相手の生命力を吸い取り、短い寿命を延ばしているのだ。 これが破壊されたという事は、つまりもう生命力の吸収は不可能となったという事である。 もう寿命を延ばせない――これまで朧気だった"死"が、現実味を帯びた瞬間であった。 落ちた破片を拾い集め、必死になって元の形に戻そうとする。 そんな事で復活する訳もなく、パーフェクターはすぐにばらばらになってしまう。 数回ほどそういう無駄な作業を繰り返した後に、龍騎は顔をあげてアンク達を見据えた。 彼の表情は仮面に隠れて窺い知れないが、怒り狂っているのは間違いないだろう。 「よくも……よくもパーフェクターを破壊してくれたなッ!」 龍騎にとって、アンクは仮面ライダー以上に憎たらしい存在となっていた。 これまで自分の人生を支えてきた道具を破壊されたのだから、無理もないだろう。 「最早あの小娘の事などどうでもいいッ!貴様が一番腹立たしいぞ、アンクッ!」 「そいつはありがたい話だな」 パーフェクターを破壊したのは、アンクがそれに対し危機感を抱いていたからである。 臨戦態勢に移った際に、アポロガイストはパーフェクターを頭部から外していたのだ。 それを見れば、あの道具が戦闘面で役立つものだと判断するのは容易である。 だからこそ、彼にさらなる力を与えるであろうパーフェクターを再度使用させる訳にはいかなかったのだ。 「俺を無視して話進めるからそうなるんだ……で、どうするんだ?タイガーの方は知らんが、俺はまだ戦えるぞ」 「……ッ!今日の所はここで勘弁してやるのだ……!」 パーフェクターを破壊され、更に二対一という人数差。 流石にこの状況で戦うのは無理と判断したのか、龍騎はあっさりと負けを認めた。 こういう場面で冷静になれる辺り、間抜けそうに見えても組織の幹部なのだろう。 「だが忘れるな!私は貴様らにとって大迷惑な存在である事を!次に会った時こそが、貴様らの最期となるのだッ!」 古典的な悪役の台詞を吐いて、龍騎は鏡の世界に逃げ込んだのであった。 【7】 「……礼は言わねえぞ」 アポロガイストが去った後、沈黙を破ったのはアンクであった。 その言葉は、他でもない"ワイルドタイガー"へと向けられたものである。 「いやいいって、そんなもん最初から求めてねえよ」 アンクの無礼な発言に対し、彼は不快感さえ混じらせずにそう言ってみせた。 最初の会場で思った通り、この男は映司の様に無償で人助けをする奴なのだろう。 命を賭ける場面が訪れたとしても、平気で自分の命を天秤にかけるに違いない。 「アンタの連れの桂木弥子って娘に頼まれてな。 困ってる奴を助けるのは"ヒーロー"として当然だろ?」 「……またアイツか」 どうやらこの男が来たのも、弥子の差し金らしい。 映司の件といい、どうもあの女は横槍を入れるのが好きなようだ。 尤も、彼女のお陰で窮地を救われた事があるのもまた事実。 その点については、あの甘い女を少しは褒めてやってもいいかもしれない。 「俺はアイツの所に戻る。お前は……好きにしろ」 本来ならば、主催の打倒を狙う"ワイルドタイガー"はアンクにとっては邪魔者だ。 一応優勝を狙うつもりでいる以上、彼は早めに排除しておくべき存在だろう。 だが、もし仮に"ワイルドタイガー"を始末したとしたら、弥子は何と言うだろうか。 きっと酷く怒るだろうから、また下らない事でストレスを溜める羽目になりかねない。 だから、不本意ながら助けられた礼として、一度は見逃してやってもいいだろうと考えたのだ。 別に情が沸いた訳ではない。これも考えあっての行動なのである。 アンクは踵を返し、翼を広げ飛翔しようとする――が、彼が空へ羽ばたく事は無かった。 "ワイルドタイガー"の拳が、彼の身体を背中から貫いていたからである。 「ガッ……ァ……!?」 「こうやって腹をブチ抜けば、コアを取り出せるんだろ? ……コア一枚にセルを五十も使ったんだし、これ位のお釣りは貰わないとなァ」 その言葉で、アンクは事の真相に気付く。 この男が都合の良いタイミングで来れたのは、最初から待ち伏せをしていたからだ。 それまで飛び込もうとしなかったのは、コアメダルを奪う方法、あるいはタイミングを見計らう為か。 交渉を行ったのも、本当は手っ取り早く戦闘を終わらせたかったからに違いない。 何にせよ、アンクは騙されたのだ――"ヒーロー"の皮を被った怪物の存在に、気付けなかった。 "ワイルドタイガー"が手を引っ込めると、急激に全身から力が抜けていった。 グリードとしての姿は保てなくなり、元の泉信吾の肉体に戻ってしまう。 今体内に存在するコアメダルは五枚――ウナギとカマキリの二枚を奪われてしまったのである。 「殺しはしねえさ、あの娘から"助けてくれ"ってお願いされてるしな」 「助けてくれ」と頼まれたが、それは決して無事を保障する訳ではない。 馬鹿げた屁理屈であるし、そんなふざけた解釈をした"ワイルドタイガー"を今すぐ殺してやりたいが、 力を奪われた今となっては、どれだけ殺意を抱いても無駄な話である。 「じゃあなアンク、生きてたらまた会おうぜ」 「待て……待ちやが……れ……ッ!」 どれだけ願えど、"ワイルドタイガー"との距離は遠くなっていく。 おまけに、奴は落ちていたクリュサオルと「aegis=L」、そして先程の攻撃で放出されたセルメダルをしっかり回収しているのだ。 幾ら怒気を孕めようが、最早何の意味も無い事は重々承知だが、それでも激怒せずにはいられない。 「許さねえぞ……ワイルド……タイ、ガー…………ッ!」 "ワイルドタイガー"が去った今、残されたのは屈辱感に悶えるアンクのみ。 スーツの内側でほくそ笑む怨敵の本性には、まだ彼は気付けない。 【一日目 夜】 【E-4 路上】 【アンク@仮面ライダーOOO】 【所属】赤・リーダー 【状態】ダメージ(大)、疲労(大)、覚悟、屈辱感、仮面ライダーへの嫌悪感 【首輪】130枚:0枚 【コア】タカ(感情A)、クジャク:1、コンドル:2、カンガルー 【装備】シュラウドマグナム+ボムメモリ@仮面ライダーW 【道具】基本支給品×5(その中からパン二つなし)、ケータッチ@仮面ライダーディケイド 大量の缶詰@現実、地の石@仮面ライダーディケイド、T2ジョーカーメモリ@仮面ライダーW、不明支給品1~2 【思考・状況】 基本:映司と決着を付ける。その後、赤陣営を優勝させる。 0.ワイルド……タイ、ガー……ッ! 1.優勝はするつもりだが、殺し合いにはやや否定的。 2.もう一人のアンクのメダルを回収する。 3.すぐに命を投げ出す「仮面ライダー」が不愉快。 【備考】 ※本編第45話、他のグリード達にメダルを与えた直後からの参戦 ※翔太郎とアストレアを殺害したのを映司と勘違いしています。 ※コアメダルは全て「泉信吾の肉体」に取り込んでいます。 【X@魔人探偵脳噛ネウロ】 【所属】緑 【状態】疲労(中)、鏑木・T・虎徹の姿に変身中 【首輪】220枚:0枚 【コア】タカ(感情L):1、カマキリ:1、ウナギ:1 【装備】ベレッタ(8/15)@まどか☆マギカ、ワイルドタイガー1minuteのスーツ@TIGER BUNNY 超振動光子剣クリュサオル@そらのおとしもの、イージス・エル@そらのおとしもの 【道具】基本支給品一式×4、詳細名簿@オリジナル、{“箱”の部品×28、ナイフ}@魔人探偵脳噛ネウロ、アゾット剣@Fate/Zero、 ベレッタの予備マガジン(15/15)@まどか☆マギカ、T2ゾーンメモリ@仮面ライダーW、佐倉杏子の衣服、ランダム支給品0~1(X:確認済み) 【思考・状況】 基本:自分の正体が知りたい。 1.今は『ワイルドタイガー』として行動する。 2.下記(思考4)レベルの参加者に勝つため、もっと強力な武器を探す。 3.バーサーカーやセイバー、アストレア(全員名前は知らない)にとても興味がある。 4.ISとその製作者、及び魔法少女にちょっと興味。 5.阿万音鈴羽(苗字は知らない)にもちょっと興味はあるが優先順位は低め。 6.殺し合いそのものに興味はない。 【備考】 ※本編22話終了後からの参加。 ※能力の制限に気付きました。 ※Xの変身は、ISの使用者識別機能をギリギリごまかせます。 ※傷の回復にもセルメダルが消費されます。 ※アゾット剣は織斑一夏の支給品でした。 ※タカ(感情L)のコアメダルが、Xに何かしらの影響を与えている可能性があります。 少なくとも今はXに干渉できませんが、彼が再び衰弱した場合はどうなるか不明です。 【一日目 深夜】 【?-?】 【アポロガイスト@仮面ライダーディケイド】 【所属】赤 【状態】疲労(小)、ダメージ(中) 、精神疲労(大)、絶望 【首輪】60枚 0枚 【コア】パンダ、タカ(十枚目)、クジャク:1 【装備】龍騎のカードデッキ(+リュウガのカード)@仮面ライダーディケイド 【道具】基本支給品、ランダム支給品0~1 【思考・状況】 基本:参加者の命の炎を吸いながら生き残る……筈だったのだ……。 1.??? 2.リーダーとして優勝する為にも、アンクを撃破して陣営を奪う。 3.ディケイドはいずれ必ず、この手で倒してやるのだ。 4.真木のバックには大ショッカーがいるのではないか? 【備考】 ※参戦時期は少なくともスーパーアポロガイストになるよりも前です。 ※アポロガイストの各武装は変身すれば現れます。 ※加頭から仮面ライダーWの世界の情報を得ました。 ※この殺し合いには大ショッカーが関わっているのではと考えています。 ※龍騎のデッキには、二重契約でリュウガのカードも一緒に入っています。 ※パーフェクターは破壊されました。 ……。 …………。 ………………。 ……………………。 『……たまえ』 『起きたまえ』 『君の貪欲な脳は、その程度で諦めるのか』 『我を滅ぼした頭脳は、こんな所で生存を放棄するというのか』 『膳立ては既に出来ている……後は君が目覚めるだけだ』 『さあ起きたまえ、脳細胞(ニューロン)の申し子よ――――!』 【8】 ――弥子達は、パーフェクターを用いれば蘇生が可能ではないかと推測したが、それは相当難しいだろう。 外部から与えられた傷が原因で死亡したのだから、その傷を修復しない限りは、いくら生命力を与えようが瞬く間にそれは減衰していく。 射殺されたのなら銃痕を消し去り、胴を断ち切られたのなら泣き別れになった肉体を繋げねばならないのだ。 もしそういった手当をしなければ、仮に"命の炎"を吹き込んで蘇生させたとしても、死の瞬間の苦痛を味あわせた末に再び死亡させるのがオチである。 そんな事情もあって、仮に"命の炎"を与えたとしても、本当の意味で生き返るのは、死体がほぼ損傷のない状態の者か、自己再生能力を持った者だけなのだ。 だが、仮に自己再生能力を持っていたとしても、死んでいる以上「死亡してしまう程の傷」を負っているのは間違いない。 その傷を癒すには、再生能力の高さは勿論、大量のメダルが必要不可欠になってくる。 それ故に、"命の炎"を用いての蘇生はかなり厳しいと断言してしまってもいいのだ。 さて、ネウロの制限は少々特殊で、所持しているメダルの枚数がそのまま魔力の量に換算される。 セルメダルを百枚所持していればDRを叩きのめした頃と同程度に、十枚所持していれば衰弱しきった状態になるのだ。 メダルを失えば失うほど、ネウロは弱体化していくという訳だ。 だがこれは、逆に言えば"メダルが百枚を超えれば強化されていく"という事でもある。 当然、魔力が増えるほど戦闘能力、そして再生能力も上昇していく。 命の炎を与えられた後にネウロに渡されたセルメダルは、弥子の120枚とXの50枚、そしてコンドルのコアメダルが一枚。 総数220枚に匹敵する量のメダルは、ネウロに著しい魔力の増幅を促した。 無残なまでの肉体の損傷は見る見る内に回復し、戦う為の気力が湧き上がる。 しかし、ネウロの復活を約束させるのにはまだ足りない――さらに傷を癒す必要があった。 だが、どういう運命の吹き回しなのか。 偶然にも彼を発見したのは、治癒魔法に特化した魔法少女である美樹さやかだった。 瀕死の状態にあったネウロを見つけた彼女は、すぐさま駆け寄って治療を行う。 それによって肉体の再生はさらに加速し、その結果――――。 「……意識が戻った!」 意識を取り戻してから最初に耳にしたのは、聞き覚えのない少女の声であった。 眼を開いてみると、青髪の少女が自分に何かしているのが見える。 穴の開いた胸部で淡い青色の光が煌めいており、そこの痛みは徐々に引いてきている。 察するに、この光は怪我を治癒する効果があるらしい。 段々と、これまでの記憶を思い出してきた。 自分は確か、ウヴァにいいようにやられた末に体内から焼き殺されたのである。 思えば、自嘲したくなる程に無様な最期であった。 あのような馬鹿に命を刈り取られるなど、過去最大級の失態だ。 あの虫頭だけは、次に出会ったら徹底的に拷問してやらねば気が済まない。 二度と自分に歯向かえない奴隷に仕立て上げれば、鬱憤も多少は下がるだろう。 それにしても、どうして自分はこうして現世に存在していられるのだろうか。 特に自分から何かした訳でもないというのに、一体何が起こっているのか。 周囲を見渡してみると、黒いジャケットの男が目に入ってきた。 それ以外にも、男のすぐ傍で横たわっている少女が一人。 その金髪の少女は、ネウロが地上にやって来てから、恐らく最も長い時間を過ごした者だった。 大方、空腹のあまり行き倒れてしまったとか、そういう下らない事情があったのだろう。 あの娘が次に目覚めたのなら、どんな暴言で責めてやろうか。 そんなとりとめも無い事を、考えている最中だった。 「……脈が無い。こいつはもう死んでる」 そんな言葉が、耳に入ってきた。 横たわる弥子の脈が、既に消えていると。 治癒を行っていた少女の手が止まり、表情に嘆きが浮かび上がる。 男の方も、自分の無念さを体現する様に顔を顰めてみせた。 だが、ネウロとしては二人の反応などどうでもいい。 弥子の脈が無いというただ一点だけが、彼の心を大きく揺さぶっていた。 桂木弥子が、死んだ。 もう二度と、口を開く事は無い。 弥子がそうであった様に、ネウロもまた楽観視していた。 自分の助手がそう簡単に死ぬとは思えないなどと、高を括っていたのだ。 だが、現に弥子は死んだ事で、それが甘い推測である事を思い知らされた。 治癒された筈の胸部が痛む。 その痛みは、ウヴァに惨殺された屈辱感と、弥子の死を知った喪失感から来るものか。 自身の奥の手を封じられたXは、こんな感覚を味わっていたのだろうか。 そうか、ようやく理解できた。 この失意が、この苦しみこそが――――。 「――――これが、敗北か」 【一日目 夜】 【E-4 住宅地】 ※脳噛ネウロの左腕と右足がネウロの近くにあります。 【大道克己@仮面ライダーW】 【所属】無 【状態】健康 【首輪】15枚 0枚 【コア】ワニ 【装備】T2エターナルメモリ+ロストドライバー+T2ユニコーンメモリ@仮面ライダーW、 【道具】基本支給品、NEVERのレザージャケット×?-3@仮面ライダーW 、カンドロイド数種@仮面ライダーオーズ 【思考・状況】 基本:主催を打倒し、出来る限り多くの参加者を解放する。 0.重傷を負った男(ネウロ)から詳しい話を聞く。 1.さやかが欲しい。その為にも心身ともに鍛えてやる。 2.T2を任せられる程にさやかが心身共に強くなったなら、ユニコーンのメモリを返してやる。 3.T2ガイアメモリは不用意に人の手に渡す訳にはいかない。 4.財団Xの男(加頭)とはいつか決着をつける 5.園咲冴子はいつか潰す。 【備考】 ※参戦時期はRETURNS中、ユートピア・ドーパント撃破直後です。 ※回復には酵素の代わりにメダルを消費します。 ※仮面ライダーという名をライダーベルト(ガタック)の説明書から知りました。ただしエターナルが仮面ライダーかどうかは分かっていません。 ※魔法少女に関する知識を得ました。 ※NEVERのレザージャケットがあと何着あるのかは不明です(現在は三着消費)。 ※さやかの事を気に掛けています。 ※加頭順の名前を知りません。ただ姿を見たり、声を聞けば分かります。 ※仮面ライダーエターナルブルーフレアのマキシマムドライブ『エターナルレクイエム』は、制限下においてメダル消費60枚で最大の範囲に効果を及ぼします。 エターナルレクイエムの『T2以外の全てのガイアメモリの機能を永久的に強制停止させる』効果は、最大射程距離は半径五キロ四方(エリア四マス分)となります。 また発動コストにセルメダル10枚が設定されており、それ以上メダル消費の上乗せをせず使用すると、半径二千五百メートル四方(エリア一マス分)に効果を及ぼします。 なお、参加者個人という『点に対して作用する』必殺技としての威力は、メダルの消費数を増減させても上下することはありません。 メダル消費量で性能に制限を受けるのは、あくまでMAPの広範囲に『面として作用する』ガイアメモリの機能停止に関する能力だけです。 【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ】 【所属】青 【状態】健康 【首輪】20枚 0枚 【コア】シャチ(放送まで使用不可) 【装備】ソウルジェム(さやか)@魔法少女まどか☆マギカ、NEVERのレザージャケット@仮面ライダーW、ライダーベルト(ガタック)@仮面ライダーディケイド 【道具】基本支給品、克己のハーモニカ@仮面ライダーW 【思考・状況】 基本:正義の魔法少女として悪を倒す。 0.傷だらけの人(ネウロ)を治す。 1.克己と協力して悪を倒してゆく。 2.克己やガタックゼクターが教えてくれた正義を忘れない。 3.T2ガイアメモリは不用意に人の手に渡してはならない。 4.財団Xの男(加頭)とはいつか決着をつける 5.マミさんと共に戦いたい。まどかは遭遇次第保護。 6.暁美ほむらや佐倉杏子とは戦わなければならない。 【備考】 ※参戦時期はキュゥべえから魔法少女のからくりを聞いた直後です。 ※ソウルジェムがこの場で濁るのか、また濁っている際はどの程度濁っているのかは不明です。 ※回復にはソウルジェムの穢れの代わりにメダルを消費します。 ※NEVERに関する知識を得ました。 【脳噛ネウロ@魔人探偵脳噛ネウロ】 【所属】黄 【状態】ダメージ(極大)、右肩に銃創、右手の平に傷、全身に火傷(以上、全て再生中) 疲労(極大)、左腕&右足切断、弥子の死に対する動揺 【首輪】60枚(消費中):0枚 【コア】コンドル:1(放送まで使用不可) 【装備】魔界777ツ能力@魔人探偵脳噛ネウロ、魔帝7ツ兵器@魔人探偵脳噛ネウロ 【道具】基本支給品一式 【思考・状況】 基本:真木の「謎」を味わい尽くす。 0.??? ※DR戦後からの参戦。 ※ノブナガ、キュゥべえと情報交換をしました。魔法少女の真実を知っています。 ※魔界777ツ能力、魔帝7ツ兵器は他人に支給されたもの以外は使用できます。しかし、魔界777ツ能力は一つにつき一度しか使用できません。 現在「妖謡・魔」「激痛の翼」「透け透けの鎧」「醜い姿見」を使用しました。 ※制限に関しては第84話の「絞【ちっそく】」を参照。 【9】 目覚めて早々、自分は死ぬのだな、と思った。 もう目を開けるのさえ億劫で、瞼を閉じればすぐに眠りについてしまうだろう。 もし眠ったとしたら、きっともう二度とは目覚めない事も理解できていた。 恐らく、気絶させられた後に、パーフェクターで"命の炎"を根こそぎ奪われたのだろう。 それを行ったのは他でもないX本人である事など、推理しなくても分かっている。 後悔なんて、ある訳ない――なんて事は決して無く。 やりたい事は山ほどあったし、それを成し遂げれなかった悔しさだって相当のものだ。 だが、それら以上に大きかったのは、ただ一つの事柄への不安であった。 "命の炎"が奪った後、Xはどうしたのだろうか。 もうこの場にいない彼は、果たしてネウロに"命の炎"を与えたのか。 今はただ、そればかりが気がかりであった。 頭を僅かに動かして、ネウロの方に目を向ける。 そこにあったのは、僅かではあるが呼吸をしているネウロの姿だった。 ああ、良かった――Xはちゃんと、約束を果たしてくれたのか。 本当なら、ネウロが目覚めるまで起きていたかった。 一言だけでもいいから、彼と言葉を交わしたかった。 だが、そんな意思などお構い無しに、身体は睡眠を欲し続ける。 きっとあと数分も経たない内に、自分は睡魔に負けるのだろう。 名残惜しいが、そればっかりはどうにもならない運命であった。 「……ネウ、ロ」 思い出されるのは、ネウロとの最後の会話。 お前の日付はいつになったら変わるのかと、淡々とした口調でそう言われた。 あの言葉は、今まで受けたどんな暴言よりも自分の心に重く響いていた。 「私の日付……変われた、かな?」 この瞬間に、自分はあの頃から少しは変われただろうか? 自分の中にある時計の針を、1ミリでも動かせれただろうか? それを知る術がないが、変わっていれば嬉しいな、と。 自分の行いが、僅かでも希望となってくれれば幸せだ、と。 それだけを願いながら、弥子は深く長い眠りに就く。 ――――それっきり、彼女が目を開く事は無かった。 【桂木弥子@魔人探偵脳噛ネウロ 死亡】 ※桂木弥子の遺体の傍に以下の支給品が放置されています。 「基本支給品一式、桂木弥子の携帯電話+あかねちゃん@魔人探偵脳噛ネウロ、ソウルジェム(杏子)@魔法少女まどか☆マギカ、 魔界の瘴気の詰った瓶@魔人探偵脳噛ネウロ、衛宮切嗣の試薬@Fate/Zero、赤い箱(佐倉杏子)」 109 暗【わからない】 投下順 111 夢の終わり 108 上を向いて歩こう 時系列順 112 謀略の夜 090 取引をしよう アンク 121 死【ろすと】 桂木弥子 GAME OVER アポロガイスト 122 さらばアポロガイスト!男の涙は一度だけ!! 081 Kの戦い/閉ざされる理想郷 大道克己 121 死【ろすと】 美樹さやか 103 綿棒の報い~イジメ、ダメ!~ 脳噛ネウロ 089 百の貌 X 124 再【りとらい】