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Joker 所属血盟一覧 ZERO(同盟主) 朱雀 蒼炎の十字架 黄金の金槌 UnitedArrows OTL
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武器∥長剣|刀|ナックル|戦闘靴|斧|槍|短剣|投具|弓|弩|拳銃∥ ∥魔銃|杖|本|水晶|カード|指輪|十字架|注射器|メス|打楽器|弦楽器|管楽器∥ ∥爪|鞭|メイス|鎌|棍|細剣|爆弾|小銃|大砲∥ 防具∥腕防具|体防具|装飾品∥ メイス (※記載されている魂塵料は距離0での価格) ID 名前 Lv 属性 攻撃 防御 魔攻 魔防 射程 Slot ギフト 魂塵 入手場所 ウェポンスキル ID 名前 効果 射程 対象 属性 攻種 TP 熟練度 武器∥長剣|刀|ナックル|戦闘靴|斧|槍|短剣|投具|弓|弩|拳銃∥ ∥魔銃|杖|本|水晶|カード|指輪|十字架|注射器|メス|打楽器|弦楽器|管楽器∥ ∥爪|鞭|メイス|鎌|棍|細剣|爆弾|小銃|大砲∥ 防具∥腕防具|体防具|装飾品∥
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I Très calme 御子の磔られたまへるや、悲哀(かなし)める母は涙に咽(むせ)びて十字架の下に佇(たたず)めり。 Stabat Mater dolorosa Juxta crucem lacrimosa dum pendebat Filius. II Allegro molto - Très violent 歎き憂ひ悲しめる其霊魂は鋭き刄にて貫ぬかれたり。 Cujus animam gementem, contristatam ac dolentem pertransivit gladius. III Très lent 天主の惟一り(ただひとり)なる御子の尊き母が憂ひ悲み給へるはああ幾何(いくばく)ぞや。 O quam tristis et afflicta fuit illa benedicta mater Unigeniti! IV Andantino 尊き御子の苦痛を見給へる慈悲(いつくしみ)深き母は悲哀に沈めり(震へり)。 Quæ mœrebat et dolebat Pia Mater cum videbat (Et tremebat cum videbat) Nati pœnas inclyti. V Allegro molto - Prestissimo 基督(キリスト)の御母の斯く困難(なやみ)に逢ひ給へるを見て誰か涙を注がざる者あらんや。 基督の御母の斯くその御子と共に苦み給ふを見ては誰か悲まざる者あらんや。 聖母はイエズスの己れが民の罪の為に責められ鞭たれ給へるを見、 Quis est homo qui non fleret, Matrem Christi si videret in tanto supplicio? Quis non posset contristari, Matrem Christi contemplari dolentem cum Filio? Pro peccatis suæ gentis vidit Jesum in tormentis et flagellis subditum. VI Andante また最愛の御子の息絶々に悶へ悩み給へるを見たり。 Vidit suum dulcem natum morientem desolatum dum emisit spiritum. VII Allegro 慈悲(いつくしみ)の泉なる母よ、我をし御悲哀(おんかなしみ)の程を感ぜせしめ、共に涙を流さしめ給へ。 Eja Mater fons amoris me sentire vim doloris fac, ut tecum lugeam. VIII Maestoso 我が心をして天主基督を愛するの火に燃えしめ、一にその御心に協(かな)はしめ給へ。 Fac, ut ardeat cor meum in amando Christum Deum ut sibi complaceam. IX Moderato - Allegretto ああ、聖母よ、十字架に釘附られ給へる御子の創を我の心に深く貫かせ給へ。 我の為に斯く苦み、傷けられ給ひし御子の苦痛を我に分ち給へ。 命のあらん限り汝と共に涙を流して、我にも磔られ給ひし耶鮮(イエズス)を労(いたわ)るを得せしめ給へ。 我十字架の側に汝と立ちて相共に歎かんことを望む。 童貞の中最も勝れたる童貞願はくば我を排け給はずして共に歎くを得せしめ給へ。 Sancta Mater, istud agas, crucifixi fige plagas cordi meo valide. Tui Nati vulnerari, tam dignati pro me pati, pœnas mecum divide. Fac me vere tecum flere, crucifixo condolere, donec ego vixero. Juxta Crucem tecum stare, te libenter sociare in planctu desidero. Virgo virginum præclara, mihi jam non sis amara, fac me tecum plangere. X Tempo de Sarabande 我に基督の死を負はし、其の苦難を共にせしめ其の創を思ひ運(めぐ)らせしめ給へ。 御子の創を我に貫かしめ其の十字架と御子への愛を以て我を酔しめ給へ。 Fac ut portem Christi mortem, passionis fac consortem, et plagas recolere. Fac me plagis vulnerari, Cruce hac inebriari, ob amorem Filii. XI Animé et très rythmé - Adagio subito 聖なる童貞女よ、地獄の火に我が焚けざらん為審判の日に我を守り給へ。 ああ、基督よ、我が此の世を去らんとするに当りてや御母に頼りて勝利の報を得せしめ給へ。 Inflammatus et accensus per te Virgo, sim defensus in die judicii. Christe, cum sit hunc exire, da per Matrem me venire ad palmam victoriæ. XII Très calme 肉身は死して朽るとも、霊魂には天堂の栄福を蒙らしめ給へ。アーメン。 Quando corpus morietur, fac ut animæ donetur Paradisi gloria. Amen. Poulenc,Francis/Stabat Mater
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レーべの村、古ぼけた教会。 レブレサック神父は、己が邪悪な大魔王の掌の上に居る事、 決して逃れられぬ生贄の運命を享受しながらも、平静としていた。 偉大な父の御前で、こうしていつもと変わらず、祈りを捧げていられることの幸福。 死に対する恐怖は、全く無かった。 レブレサック神父は、真にあるべき聖職者の姿、そのものであった。 彼が祈りを捧げる聖堂の十字架から、突然、眩いばかりの神々しい光が放たれた。 レブレサック神父の体を、黄金の光が包み込む。 「おお……神よ……」 黄金の空から天使がゆっくりと舞い降り……優しく微笑みながら、彼を抱擁する。 レブレサック神父は、かつて無い至福と恍惚の中に居た。 彼は気付いていなかった。 その天使が、彼の生命を奪い取る、邪悪の使徒であることを。 「心ない天使」 天使が消えた時、彼は十字架の前に横たわっていた。 もはや、指を動かすことも、声を上げることもできなかった。 彼のぼやけた視界に、漆黒のブーツが映った。 片方のブーツが見えなくなる。 そこで彼の知覚は、永遠に終った。 漆黒を纏う男は、片方の足に付いた肉片や脳漿を、 絨毯に擦りつけ拭き取りながら、神父の亡骸の傍にあった袋を手にした。 彼は美しい銀髪を靡かせ、颯爽と教会から出て行った。 【セフィロス 所持武器:?、?(2個所有) 現在位置:レーべ教会付近】 【レブレサック神父 死亡】 【残り 108人】 ←PREV INDEX NEXT→ ←PREV セフィロス NEXT→ レブレサック神父 NEXT→死亡
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スター・ピッチ/巫 瑞星(かんなぎ みずほ) 【藍色イッカクフェレル】 性別:女 年齢:24歳 髪:藍色。軽くウェーブがかかっており、腰下ほどまである。前髪の分け目は向かって右より。 夏はハーフアップにしている。 目:青色 服装:全身藍色~青色づくめ。 上は青が強めのタートルネックの長袖服で、下は長スカート。長さは足首くらいまで。靴はローヒール。 たまに頭に腰or首ぐらいまでの黒いベールを被ってたり、灰色or茶色の毛糸ケープを付けていたりする。 また、戦闘時は稀に全身漆黒の長袖タートルネック+長ズボン、ブーツを着用。 装飾:黄色の月の形をした白い羽付きのガラスのネックレス。普段は服の中に隠していたりしていなかったりする。触ろうとすると笑顔で遠回し?に拒否する。それでも聞かないと(笑顔で)額に銃を突きつけられる。 また、額には中央に武器となる紅い宝石の埋め込まれた黄色い十字架のアクセサリーを付けている(ヘッドティカ)。 武器:その時の気分や状況によって変わる(物自体はほとんど同じ)。 憎悪感無…中央に紅い宝石が埋め込まれた黄色い十字架。使用方法はただひたすら心の中で祈ることのみ。 憎悪感有…巨大化した上と同じ十字架(紅い宝石の真ん中の部分が赤黒くなる)を逆さに持って剣のようにして使う。さらに巨大化させて十字架に人を縛り付けておくことも可能。 また、あまり使わないが拳銃を二丁ほど所持している。狙撃の腕はなかなかのもの。 技(憎悪感無のときの十字架): 技は詠唱なしでただ普通に祈るだけで発動するが、威力は低い。しかし祈るだけなのでどんな技が出るのか敵も味方もわからない。 詠唱あり(+技名/そんなに長くはない)だと若干隙が出来てしまう+どんな技が出るか想像がついてしまう為避けることも可能になるが威力は高くなる。 「雪舞想幻」…辺りに雪を降らせると共に幻覚を見せる。 詠唱…「神は舞雪と共に幻想をお見せになられるでしょう」 「星憐架」…空から高熱を持つ星の欠片を大量に降らせ、相手を攻撃する。 詠唱…「神は天空から可憐なる星の欠片を落とされるでしょう」 「星麗華」…空から高熱を持つ巨大な星の破片を降らせ、相手を攻撃する。 詠唱…「神は天空から麗しき星の破片を落とされるでしょう」 「雪積蒙硬」…対象一人に集中的に雪を降らせ、膝下まで雪を積もらせることによって動きを止めることができる。 詠唱…「神は貴方が動く事をお許しになられないでしょう」 「白無」…辺り一面に大雪を降らせ、全てを真っ白に染めると同時に複数の対象の動きを鈍くさせる。 詠唱…「神は全てを穢れなき無の純白に染めて下さるでしょう」 「雪結玉」…対象一人に集中的に大雪を降らせ、対象を全身雪だらけ…即ち雪だるま状態にする。 詠唱…「神は貴方の身体を雪へと変化されるでしょう」 「輝煌星」…召喚した星の欠片が瞬間的にとても強い光を放つことによって、数十秒程度の目くらましになったり、相手に立ち眩みや眩暈をさせることが可能になる。 詠唱…「神は輝く星々により貴方方の視界を奪われるでしょう」 「星壁」…星の欠片がひとつに集まり、強力な防壁と化する。 詠唱…「神は我らをお護り下さるでしょう」 「雪のなみだ」…空から雪の精が舞い降り、外傷を癒す。 詠唱…「雪の化身は貴方の傷を癒してくださる事でしょう」 「星のうた」…空から星の天使が舞い降り、軽い心の傷を癒す。 詠唱…「神の使いは貴方の心の傷を癒してくださる事でしょう」 性格:真面目で誠実、何事にも忠実な人。本(主に聖書の類)も好きなためメロディとは気が合うらしい。 基本的には温和な性格で優しい。お嬢様らしい気品を常に漂わせている。 そして、とにかく絶賛パール溺愛中。パールを買(飼)うともれなくスターがついてきます。 パールの為なら本気(と書いてマジと読む)で命を捨てたって構わないらしい。 パールを泣かせればスターに殺される、というアクア家の諺?もあるぐらい。つまりまとめると、「普段は優しいけどキレるとマジで怖いお姉様」。 ちなみに職業は有能なシスター。神の言葉が聞けたり、たまに憑依される事すらあるらしい。 口調:お嬢様言葉。「~ですわ」「~ですの」など。そのためたまに高圧的に感じる事があるが、悪気があっての事ではない。 しかし、パールの事となると人が変わったかのように凶悪化する。 例…「あら、その本…とても面白そうですわね。私にも読ませていただけませんこと?」 「くすくす、面白い方ですわね。」 (キレ)「…今、パール様に何をしようとしたか、と聞いておるのです。…さっさと答えろ糞餓鬼がッ!!」 「…パール様を泣かせたのは貴方ですわね?……お死になさい」 一人称:私(わたくし)(達) 二人称:○○さんor様(達)、貴方or貴女(達) 三人称:あの方or人(達) その他設定: アクアの従姉妹。…多分。 過去設定: 元殺し屋(今とは違い無感情かつ残虐だった)。…だが、ミスをして逆に命を奪われ…そうになったところでその国の女王(パールの母親)に助けてもらう。 その後、何故か国の騎士団員にさせられ、やがてはその国の王女(パール)の世話役になる。 8年前の命の恩人であるパールの母親の死の間際の「娘(パール)をよろしくね」という言葉を今でも、多分これからも忠実にずっと守り続けている。…が、パール溺愛なのはその言葉のせいだけじゃないはず。 ネックレスはパールの母親から譲り受けたもの。 声のイメージ:雪野五月さん(ひぐらしのなく頃に:園崎詩音)
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役の説明 祈祷師 所属:村人サイド 所持品:空瓶・死人ローブ 特殊能力:反撃(カウンター) 祈祷師は、特別なアイテムとして、聖水(空瓶)を持っており、 聖水を使って、人狼の攻撃に反撃(カウンター)をすることができます。 カウンターした場合、人狼は死亡し、祈祷師は生き残ります。 この能力は、1ゲームに一度だけしか使えません。 牧師 所属:村人サイド 所持品:ルーン・死人ローブ 特殊能力:防御(ブロック) 牧師は、特別なアイテムとして、十字架(ルーン)を持っており、 十字架を使って、人狼の攻撃を防御(ブロック)することができます。 ブロックした場合、人狼も牧師も生き残ります。 この能力は、1ゲームに一度だけしか使えません。 村人 所属:村人サイド 所持品:死人ローブ 特殊能力:なし 村人は、特別なアイテムを持っていませんし、特別な能力もありません。 人狼に襲われた場合、抵抗できずに死亡してしまいます。 人狼 所属:人狼サイド 所持品:熊マスク・死人ローブ 特殊能力:狼の牙 人狼は、特別なアイテムとして、狼の牙(熊マスク)を持っています。 一晩に一回、相手を襲うことができます。 1ゲームに一度だけパスができます。二度パスをすると、その人狼は餓死します。 また、人狼同士は特殊能力(チャット)で会話することができます。 狂人 所属:人狼サイド 所持品:死人ローブ 特殊能力:自殺 狂人は、特別なアイテムは持っていませんが、夜に自発的に死人ローブを着る (自殺をする)ことが出来ます。 もちろん、自殺は必ずしなければならない訳ではありません。
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■5F■ 南東と南西、北で区切られている階 それぞれのエリアへは直接は行き来できない。4Fのハシゴを使って侵入することになる 北部はエルフとオーグレスの先制異常責めが脅威。何もできないまま死んでも泣かない 北東にある藍色の泉の水を飲むと、MPがMAXの7割回復するか25%減る モンスター アイテム欄の赤文字はそのモンスターしか落とさないアイテムを指す 南東部など ナースライム 氷の短刀 ブルーロッド 錫杖 グリーンローブ 三角帽 マリョ草 サックブラッド ジッパーダガー 狩人の弓 鉄の兜 栄養ドリンク 封魔の札 友情のコンパス ボック ヘヴィアクス マリョ草 マリョクルミ 聖なる水 通り抜けの輪 イーグル スチールアーチ バトルスーツ スチルヘルム 毒消シロップ 封印マスク 友情のコンパス ハイオーク バトルソード 氷の槍 サンダープレート ねじりはちまき 鉄の兜 栄養ドリンク ワイバーン 炎の剣 氷の槍 バトルスーツ スチールガード 黒帯胴着 生命の果実 南西部 デスウォーター アイスニードル 紫のお香 ゴールドブレス ブルーロッド 麻痺消湿布 聖なる水 ランカーソウル グリーンローブ ブルーローブ 毒消シロップ 麻痺消湿布 精神の果実 マリョ草 オニ 金棒 武士の鎧 氷の短刀 スチルヘルム 栄養ドリンク 聖なる水 ウィザード レッドステッキ グリーンローブ シルバーブレス 三角帽 マリョ草 十字架 北部 エビルスピリット イエローレイ ブルーローブ 氷の鎖帷子 マリョクルミ 友情のコンパス 封魔の札 コボルトキング アイスニードル ポイズンブレード サンダープレート スチールガード 鉄の兜 栄養ドリンク オーグレス 盗賊の短刀 ビキニアーマー 黒帯胴着 ゴールドブレス 傷薬 十字架 アイアン ヘヴィアクス モーニングスター バトルヘルム 傷薬 通り抜けの輪 合札の壷 エルフ 銀の弓 フレイムボウ イエローローブ 紅の帽子 癒しの風 聖なる水
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ポイント戦攻略 ●攻城戦の為に高得点を競い上位ランクに入ること 第一ステージ 【1】ボスの巨大槐木のタゲを取る トランクマンが数匹沸きます HPが半分になると更に沸きます 注)先にボスを倒してしまうと雑魚Mobが沸かなくなりポイントが稼げません。 【2】ゴブリン隊長従者を倒す 後沸きするので漏らさない ここまでの目標ポイント 880,000P以上 第二ステージ 【1】最初のエルフは全員で殲滅します 【2】井戸/十字架付近Mobは2手に分かれて殲滅。 【3】ボスのタゲを取り殲滅。 リビングメイルが4体沸く 後沸きエルフも忘れずに 【4】井戸を触る⇒原始人が沸く 【5】十字架を触る⇒マーマンが沸く 【6】最後に塔を触ります(画面が揺れます) 沸いているMobがこれによって消滅します ポイントが減る原因にもなるので最後 ここまでの目標ポイント 2,400,000P以上 第三ステージ ここは3区間に分かれています 【1区間】 メテオ爺は最後 【2区間】 ↑←↓→の順でMobが沸きます 【3区間】 リプ班/ガゴ班に分かれるのが望ましい リプ殲滅⇒ガゴ数匹沸き ガゴは2回沸く ここまでの目標ポイント 3,420,000P以上 第四ステージ ここも三区間に分かれています 【1~3区間】 第三区間にいるボスも最後に殲滅 雑魚Mobポイントが入らなくなります ここまでの目標ポイント 5,030,000P以上 第五ステージ ラスボス倒すのみ! Lv300↓の物理攻撃は当たりません 時間によるポイント加算はありません ここまでで503万あれば507万達成です^-^
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2話「この世界の真実」 ベルヘェニウム宿 セイナ「はっ!ここは…宿?(もしかしてあの子がここに連れてきてくれたのかしら?) でも本当に夢みたいだったなぁ、そうだ!あの子に助けてもらったお礼を言わなきゃ」宿をでて街中でマルクの事を聞き回るセイナ セイナ「あの、右腕に痕があって小さな十字架を首に掛けた男の子見ませんでしたか?」 おじさん「みてないねぇ」 セイナ「十字架を首に掛けた男の子見ませんでしたか?」 おじいさん「わしゃ知らんのう」 セイナ「あっ、昨日のおばさん」 おばさん「あら、お嬢さん。酒場でいい情報は聞けたかい?」 セイナ「うんん、残念だけど…。おばさん!十字架を首に掛けた男の子みなかった?」 おばさん「んー、十字架を身につけた子ならさっき広場で見かけたよ。あの子が捜していた子かい?」 セイナ「捜していた人じゃないけど、今はその子にちょっと用があるの。ありがとうおばさん」 おばさん「そうかい、街を出ようとしていたとこだから早くしたほうがいいよ」 セイナ「うんっ、バイバイおばさん!」 街の出口付近 セイナ「ちょっと待ってー!」 バルン「アニキ、昨日のお姉さんだよ」 セイナ「はぁはぁ、やっと見つけた。一言お礼が言いたかったの」 マルク「……」 バルン「昨日のお礼がしたいんだって」 セイナ「昨日は助けてくれてありがとう、あと忠告してもらったのに言うこと聞かずにあんな事になっちゃって…ごめんなさい」 マルク「ジェノムから人を守るのが俺の使命だ、気にする事はない」 セイナ「そっ、そうなんだ?それと私もあなた達について行くわ」 バルン「え!?」 マルク「駄目だ、これは危険な旅だ。お前を巻き込む訳にはいかない」 セイナ「もう決めたの、お願い!連れてって」 マルク「駄目だと言うのがわからないのか」 バルン「アニキ、この人も連れてってあげようよ」 マルク「…?バルン」 セイナ「ありがとうバルン君」 バルン「何でおいら達と一緒に行きたいの?」 マルク「捜している人がいるの…私のお兄ちゃんなんだけど小さい頃生き別れてね。君達について行ったら見つかる気がするの」 バルン「それは大変だね、ねっアニキ一緒に捜してあげようよ?」 マルク「…過酷な旅だぞ、お前のような子供には危険すぎる」 セイナ「何よ~、あなただって子供でしょ?」 マルク「人を見た目でしか判断できないとは…やはりまだ子供だな」 セイナ「子供、子供って!私はねー…」 バルン「話が脱線してるよ~、アニキおいらからもお願いするよ。お姉さんを連れてってあげて」 セイナ「お願い!」 マルク「…勝手にしろ」 セイナ「やった!ありがと~」マルクをハグハグするセイナ バルン「よかったねお姉さん」 マルク「うっ、やめろ。足を引っ張るようなら容赦なくおいて行くらな」 セイナ「はいはい、それに貴方みたいな小さい子ほっとけないし。私みたいなお姉さんがいないと心配だわ、そうだ!自己紹介がまだだったね、私の名前はセイナ=ラングレット、よろしくね」 バルン「おいらバルン、よろしくねお姉さん」 マルク「俺は…マルク」 セイナ「下の名前はぁ?」 マルク「むぅ…テリアス、マルク=テリアスだ」 セイナ「そうそう、そんじゃ行きましょっか」こうして三人の旅が始まった… 並木道 セイナ「ねぇマルクって魔法使いなの」ずさぁ、空を飛んでいるにも関わらず盛大にコケるバルン マルク「どうした?バルン」 バルン「なっ、何でもないよ(今のは言わない方がいいかも…) アニキはアマデウスと言って魂の力を自在に操る能力を持っているんだよ」 セイナ「へ~、あのおっきいのも?」 バルン「あれはソウルロード、ゴスペルクって言うの」 セイナ「ソッソウル?ゴスペラペラ?」 バルン「ソウルロードはアニキみたいな魂の収束力が極めて高いアマデウスのみに許された高等戦術なんだ。アニキはその一点において特に秀でてるから、みんなはアニキの事を覇者ってよんでるんだ」 セイナ「とっとりあえずマルクは凄いって事ね」 バルン「そ…そうなんだけど(いまいち伝わってないな…)」 セイナ「あの人影みたいのは何?」 バルン「あれは…」 マルク「それについては俺が説明する、あれはジェノムといって人の魂が闇に捕らわれ邪悪な物になりはてた姿だ。アマデウスとジェノムの戦いの歴史は長い、それは千年前…」 千年前、突如現れた闇によりジェノムが発生した。人々は混乱の渦に飲み込まれ一度人類滅亡の危機にさえ瀕した。 しかしある一人の魂の覚醒を契機に人々はジェノムに対抗する力を得た。これにより、人とジェノムによる壮大な戦いが始まる、後にこれを聖ルクシュナの日とよばれることになる。 力を得た人々は自らをアマデウスと命名した 妖精の住む森イルタバウ マルク「…と言うことだ」 セイナ「そんな事が私の知らない所で…」 マルク「お前だけではない、アマデウス以外のおおよその人間はこの真実を知らない。知らないほうがいい、その方が幸せなんだ…」 セイナ「そんなのだめよ!」 マルク「…?」 セイナ「確かにこんな事知らない方が幸せかもしれない、でも貴方はどうなの?誰かの犠牲の上に成り立つ幸せなんてそんなの嘘よ」 マルク「アマデウスはその事を受諾した上で戦っている、俺もその一人だ。例え何があっても全てを失ったとしてもただジェノムを倒すために戦う、それだけだ…」 バルン「アニキ…」 セイナ「そんなの悲しすぎるわ、私は貴方が傷付いて戦っているのにのうのうと生きるなんてできない」 マルク「気にするな、アマデウスにしかジェノムは倒せない。他の者にはできない事をできる人間がすればいい、これでいいんだ」 セイナ「ちっともよくなんかない!」 マルク「……」 セイナ「……」 マルク「今夜はもう遅い、寝ろ」 セイナ「…うん」 三時間後 セイナ「ムニャムニャ、お兄ちゃん…」 マルク「寝言か、そうして安らかに眠れ。十字架を背負うのは俺一人で充分だ……っ!?」ジェノムの気配を感じるマルク バルン「アニキ、もしかして?」 マルク「あぁ、ジェノムだ!」マルク達を囲む多数のジェノム マルク「聖なる意志よ、その力我に示したまえ」十字架の剣でジェノムをなぎはらう バルン「数が多いよアニキ…ぶるぶる」 マルク「心配するなバルン俺が守ってやる」十字架の剣を掲げる マルク「天空より射でし閃光よ、今汝らに問う。ラーシリウス」激しい光と衝撃波がジェノムを襲う、たちまち浄化するジェノム マルク「はぁはぁ…」 バルン「(アニキの消耗が著しい、あれはそうゆう術なんだ…) 終わったのアニキ?」 マルク「まだだ!」巨大なジェノムが二体 セイナ「うん…どうしたの?」 マルク「お前はここでじっとしていろ、来いバルン!」神具を元のサイズに戻して、天にかざし右腕の聖痕が輝く マルク「~神の名の下に命ずる、魂を鎮めし覇者よ我との契約を果たせ ならば我もお前の願いを聞かん、解き放て聖なるその白き波動~いでよゴスペルク!」ゴスペルク召喚 マルク「ジェノム…倒す!」胸部からクロスブレードを切り離し、構え一直線にジェノムに向かい、斬りかかるゴスペルク ジェノムA「グギャー、アマデウス!」二体のジェノムによる同時攻撃により流石のゴスペルクでも後ずさる バルン「アニキ~、このままじゃまずいよ」 マルク「ならば!」二体のジェノムの頭を鷲掴みすりゴスペルク マルク「我が怒りの焔よ愚者を旋律の彼方へと導け、セイントフィスト!!」掌から光の波動を二体のジェノムに放つしかし… ジェノムB「ククク、アマデウス。キサマニジゴクヲミセテヤル」二体のジェノムが折り重なり一つに 合体ジェノム「ふふっ、こんばんはアマデウスさん」 終 鎮魂覇者ゴスペルク・SSに戻る next back
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病で倒れ伏した母の表情は、苦しそうだった。 健やかに眠る今は、とても穏やかだった。 希望も無くなった。 これから私は、何に縋って生きていけばいいのだろう? ◇◇ 天高く泳ぐ雲は、青い空の中でとても心地よさそうにしていた。 雲の間から注がれる光は、この場にある白い十字架と傍に立つ少女をも照らしていた。 海に向かって高らかに声を上げ、歌い上げる少女。 白いワンピースを着て、天使のようだった。 歌の名は誰も知らない。少女自身でさえも知らない。 唯一、この歌を教えてくれた母でさえも名は知らないと言ったこの歌を、彼女はとても好きだった。 だから歌う。 母に届くように。声を出して、おもいきり。 その瞬間が、彼女にとって一番幸せなひと時だった。 ** 夕方になり、少女は気付く。 夜になれば少女がいる一帯はとても暗くなり、危険になってしまう。 少女は振り向き、村のある方角へと歩き始めた。 「……今日は何食べようかな…」 誰もいない。ただ自分に向かって言葉を発した。暗闇が迫ってくる中、少女は早足で村へと歩く。 そして、村へとたどり着き、少女は自分が住む家へと足を進めた。 「っおい、お前一人で何してんだよっ」 突然少女の歩みを阻むのは、近所に住んでいる同い年の子供たち数人だった。 いきなり現れ、少女は一瞬戸惑うが無視を決め込んだ。 「なんだよ、なんか答えろよっ」 「こいつ本当に気味悪いぜ」 「何もしゃべらないし、感じわるーい」 侮辱や偏見のある言葉を投げかけられ、終いには数回蹴られることもあった。 だが今回は、夜も近くになっていたことが幸いし、蹴られることはなかった。 ひどい言葉を言われても、少女は涙を流さずに、無表情でその場をやり過ごした。 そして子供たちが侮蔑の言葉を吐きながら離れていき、見えなくなったところで少女はまた歩き出した。 無表情に足早と歩く背中はとても、哀しそうだった。 ** 次の日もまた、少女は白い十字架のある場所へと赴いた。 そして少女は十字架の傍に立ち、数回深呼吸をした後に歌い始める。 だが、少ししてから少女は違和感を覚える。 そしてそれは少しずる大きくなり、少女は眉間に皺を寄せる。 その違和感は、声が聴こえ始めたということ。 頭の中を駆け巡る無数の声が、少女の心を占めるようになる。 心を掻き乱し、少女は苦しさを訴える。 そして少女が思う十分な量の声が聴こえた所で、少女は右手を掲げた。 すると少女の手の平から淡い光がゆらゆらち立ち上ってくる。 その光は吹き付ける風に乗ると、海の方へと放たれるように吹かれていった。 少女はその光を見つめると、一呼吸置いてまた歌い始めた。 淡い光を放った後の少女の表情は、とても清々しい顔だった。 だが、この淡い光は、少女の人生に影を落とすことになるモノだった。 ”光” それは、能力。 だがそれは、少女の人生を闇に堕とすことになるキッカケの光。 ** 森の中を必死に走り抜ける少女。 その少女を必死に追う村人たち。 「っはぁ…っ嫌だ…つ、捕まりたくないっ…!」 「待てー!!待ちやがれー!!」 「悪魔の子を捕まえろー!!!」 後ろから聴こえてくる声が、少女の恐怖心を煽っていく。 必死に逃げる少女はやがて、開けた場所に出る。 そこはあの白い十字架がある場所。 「とうとう追いつめたぞ!おとなしく観念しろ、この悪魔めっ」 「その先は崖だ、もう逃げられんぞ…」 血走った眼を向けられて、少女は十字架に寄り添う。 「あの火事はお前がやったんだろう」 「あんたの母親が死んだ時からわざわざ育ててあげたのに」 「あたしの子供を返してよ!!」 「ろくでもない子供に育ったもんだよ」 「病弱な母親に育てられて…誰もあんたのことなんか構いやしないよっ」 「悪魔の子だ」 「悪魔の子は死んで償え」 大勢の村人の手には、鎌や包丁などが握られており、すべての瞳は少女に向けられていた。 「…い、いやだ…」 ゆっくりと歩み寄ってくる村人たち。 少女はもう、逃げられない。 「…ぁ、ぁ…ぃ、いやだ…!!!」 少女が叫び、目を閉じた瞬間だった。突風が少女の周りにいた村人を襲った。 急な突風に少女は戸惑い、収まるまで目を閉じたままでいた。 だが、収まった瞬間、違和感を覚えた。 それは歌っている間に時折現れるものではなく、別の違和感であった。 …そう、先ほどまでのざわめきが嘘のように止んだのである。 少女は不思議に思い、ゆっくりと目を開けてみた。 そして次の瞬間、少女は驚いた。 先ほどまで周囲にいた村人たちが消えていたのだ。 突然のことに少女は戸惑い、ふと視線を地面へと向けた。 すると、そこには自身の足元から何か強い力で抉ったような大きな傷跡があった。 それは村人たちがいた場所へと広範囲に伸びていた。 少女は一瞬考え、ある答えへと導かれた。 これは、少女自身がやったことであると。 少女が目を閉じた瞬間、自身が内に秘めていた光の力が暴発してしまったのが原因だった。 その光の標準は村人たちへと向けられ、一瞬で消してしまったのである。 そう、殺したのではない。消したのである。 「…みんな、消えちゃった…」 少女は一言そう呟き、少しの間茫然と突っ立っていた。 そして少ししてから少女は十字架へと向きなおした。 次に思ったことは、 今度は、本当に一人になってしまったということ。 少女はしばらくの間、十字架を見つめていた――――― ◆◆ 懐かしい夢を見た気がする。けれど、内容は覚えていない。 ただ、とても悲しかったことだけは、何故か覚えていた。 「……今日、か…」 一言呟き、彼女はベッドから起きて身支度を整えた。 そして靴を履き、真夜中、彼女は一人出かけていった。 いつもよりも少しだけ険しい表情をして、彼女は漆黒の闇へと赴いていく。 行き先は、人と待ち合わせをしている小さな教会。そこに、彼女が待ち侘びている人がいる。 闇の組織、そして共鳴者たちは口を揃えて言う。 その人のことを”天使”、と。 だが、彼女はそうは思わない。 だって、その人は”天使”と呼ばれているのに、光の下にいないから。 しいて言えば、彼女はその人のことを”堕天使”と言うであろう。 光ではなく、闇の下で動いているから。 ** 教会の扉に手をかけ、ゆっくりと開ける。 最初に目に入ったものは、一番奥に壁にかけられているイエス・キリストが張り付けられている十字架。 そして、次に視界に入ったものは。 「…久しぶりだね。もう、7年になるかな?元気?…なっち」 「元気だよ。相変わらずごっつぁんも元気そうでなによりだよ」 「あれ?そこは元気じゃないほうがいいんじゃない?」 「なんで?元気なほうがいいじゃん。7年ぶりなんだから。なっちは会えて嬉しいよ」 「…ごとーも、会えて嬉しいよ…」 ゆっくりと、後藤は安倍のいる場所へと進んでいく。 そう、ゆっくりと。これから起こることへと進んでいく今を、ゆっくりと噛み締めるように。 「…これからごとーが何をするのか、分かってここにいるんだよね?」 「もちろんだよ。何?もしかして、分かってないとでも思ってる?」 「いや、なっちならそんなことありそうだなーって思ってさ」 「えー、バカにしないでよー。なちみだってそのぐらい分かってるさ」 後藤が組織にいた頃と変わっていない、屈託のない笑顔。 何も淀んでいない、穢れていない、その純粋な笑顔が、後藤は好きだった。 けれど、その笑顔をこれから奪うとなると。 「…始める前にさ、ちょっと話でもしないかい?」 「いきなり何?」 「いいじゃんよー。ね?」 「…ん、いいけど」 またも、屈託のない笑顔で問いかけられ、後藤は安倍の話に付き合うことにした。 「…ごっつぁんは、本当にこの世界を潰そうと思ってるのかな?」 「…なんで?」 「だって、ごっつぁんは昔はそんなんじゃ」 「昔は昔だよ。…今は今。今を生きてるごとーにとって、この世界は堕落した世界にしか思えない」 「なんでそんなこと…」 「だって、光と闇があったらそう遠くない未来に戦争が起きるでしょ?」 「っだからと言って世界を潰すなんて…!」 「ごとーは世界を”潰す”んじゃない。”変える”んだよ?」 堕落した人間が生きるこの世界は、もはや破滅しか道は残っていない。 だからそんな世界を新しく変えて、新世界を創造するんだ。 誰もが幸せになれる。選ばれた人々だけが生きることのできる新しい世界を。 「そうすれば、世界は破滅への道から逸れる。そして世界の未来は安泰になるんだよ?」 「…そんなことは誰も望まないよ…」 「なんで?なっちはそう思わないの?だってなっちは今の世界に嫌気が差してるんでしょ?」 「…だからって世界を変えると言ってもそれは今の世界を壊すことでしょっ?」 「当然。でも選ばれた人々は生き残るんだよ。たとえば…高橋とか」 「高橋って…」 「そう、高橋愛。共鳴者のリーダーであり、闇の組織と対立する者」 後藤は次々と名を連ねていった。 高橋愛が率いる共鳴者たちの名前。そして安倍なつみが所属する組織にいる仲間たちの名前。 「…あとは、そうだなー…まずはそれくらいかな。一般人でも能力者たちは必要だよねー…」 ぶつぶつと後藤は考え込み、選ばれる人々を選択していく。 彼女の頭の中では誰を生かし、誰を殺すかで頭がいっぱいなのであろう。 そんな彼女に向かって、安倍は一言投げかけた。 「…なっちは、悪いけどごっつぁんの考えには賛成できない」 後藤はその言葉を聴き、視線を安倍に合わせた。 鋭く光る冷たい瞳が、安倍の静かな視線と交差する。 「…なんでか、聞いていいかな?」 「…なっちは、ごっつぁんの考えには賛同できない。 だってなっちは、選ばれなかった人々を見殺しになんてできないっ」 「そんなの、…そんなのはただの我が侭じゃん。 それとも何?なっちは世界中の人を助けるつもりで今まで戦ってきたの? …ははっ、そんなことの方ができるわけないのに…」 待たずして、後藤は背中を曲げて含み笑いをする。 可笑しいとでも言うように。おもしろいとでも嘲笑うかのように。 「・・・何が可笑しいのさっ」 「だ、だって…くくっ…本当に、世界中の人を?…くくくっ……笑っちゃうよ」 「なっちは本気だよっ。今はまだ無理だけど、いずれはっ!」 安倍がその先の言葉を発しようとした瞬間、後藤が鋭く安倍を睨む。 しかしその直後、後藤はすぐに表情を崩した。…安倍に憐れみの意を向ける為に。 「…かわいそうに。なっちは純粋すぎるから、誰かさん達に付け込まれちゃったんだね」 一歩ずつ、後藤は安倍の方へ歩み寄っていく。 「なっちは、ごとーのパートナーに一番ふさわしい人だと思ってた。今でも、そう思ってるんだよ?」 視線はそらさずに、安倍だけを見つめて。 「…でも、なっちがそんな考えを持ってるって分かっちゃったら、ごとーは……」 そして、安倍の目の前へと止まり、自身の口を耳へと寄せ、囁くように言葉をかけた。 「…なっちを、殺してあげないといけないね…?」 ゆっくりと後藤は安倍の背中に両手を回し、抱きしめる。 そして両の手の平に光を込めて、安倍が気付かない内に後藤は抱きしめる手を強めた。 「…ごっつぁん…?」 「…なっちはね、ごとーにとって、大切なパートナーだと思ってたんだよ?」 ゆっくりと後藤は安倍の背中に両手を押し付けた。 やがて、安倍の背中から赤い液体が流れ出す。 後藤の両手も、段々と赤く染まっていった。 そして、安倍の身体から力が抜けていき、後藤に身を預けるようにして倒れ込んでくる。 それを後藤は受け止め、床に横たわるように誘導させ、床に膝を付いた。 安倍を横抱きにして、後藤は彼女を見つめた。 「…優しすぎるんだよ、なっちは。だからごとーとは、進む道が違ってきちゃったんだよ」 「ご、ごっちん…」 「ねえ、なっち。ごとーはね、今の世界に心底腹が立ってるよ。 だって今頃世界がこんな荒れてなければ、なっちは死なずに済んだのにさ。」 「………」 「新世界は、ごとー達の為にあるんだ。今まで蔑まれてきた能力者を優位に立たせて、人間に仕返ししてやる」 「でもごとーは神にはならない。だってごとーは自分の為にやってるんじゃなくて、能力者の為にやってあげてるんだからさ」 「こんな世界を作った人間もろども殺して、新世界を創造することに決めたんだから」 「だからね、なっち。見ててよ、お空の上からさ」 ひとしきり言いたいことを終えると、後藤は安倍を再び抱き上げ、今度は十字架の下へと壁に寄り掛かるようにして床に座らせた。 開いている瞼を閉じ、両手を組ませた。 座っている安倍の遥か上にある十字架を複雑な表情で見つめるも、それも一瞬で後藤は笑みを浮かべた。 「…これからおもしろいことになるからね。本物の”堕天使”さん…」 数秒ほど安倍を見つめ、振り返ると扉の方へと歩いていった。 左胸に右手を当て、大切なパートナーであった安倍への追悼の意を込めながら。 だが後藤は気付かない。その行為が、自身の頬に涙を流させていることに…。 扉を開けた先には、満月が浮かぶ漆黒の闇しか無かった――――――