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The Great Deceiver (邦題:偉大な詐欺師) ◆ZhOaCEIpb2 S5駅のプラットホーム、電灯に羽虫達が光に希望を求めるかのように飛び回る。その留置所で、東の夜空を見上げる老人がいた。 その顔は真剣な面持ちであり、どこか嬉しそうであった。駅の時刻表を確認していると、突然それが鳴り響いたのだ。 ヒューと澄んだ長音、パンと爽快な破裂音。花火である。 殺し合いを強要されているのに、まるで自分の夢の成就を祝福するように光り輝いていた。 「本当に綺麗な花火だ………君もそう思わないか?」 老人は体を返し、ホームの柱に話しかける。しばしの静寂。 すると、柱の影から異質なマスクをつけた大柄の男がしぶしぶと現れた。 「いつごろ、気づいていやがった?」 「うーん、ただ何となくかな」と、しれっと老人は返す。 ジャギはけっと唾を吐き捨てる。失敗したのだ。駅で待ち伏せしていれば、いつか参加者が現れる。 そこで、相手が油断している隙を狙い、不意を突いて殺す。いきなり、その算段が失敗に終わったのだ。 喰えねえ、クソジジイだ。 「おい、ジジイ、俺の名を……言ってみろ」 ジャギは胸の七つの傷を見せながら、目の前の老人に恫喝する。 分かるはずもない。俺がジャギだということを。 老人は手を顔にあて、オーバーに頭を掲げこんだ。 ジャギはもしかして正体を知っているのかという考えがよぎった。そして、少し思案し、答えた。 「……スココボビッチ?」 ビキとジャギの頭に血管が浮き出る。 「いや、違うなあ……ブードンかな?」 ビキビキと血管が我慢の限界に達しようとしている。 「いや、それも違う…クロ――」 プッツンと何かがはじけた。我慢の限界であった。 「貴様!! この俺をなめてんのか!!」 ジャギは怒りのあまり、側にあった柱に拳を叩きつけた。コンクリート製の柱は見るも無残なほど壊された。 この破壊力は見るものを確実に震え上がらせるほどのパワーである。 そして、目の前にいるクソジジイも恐怖に怯えるはずであったが。 「おお、怖い怖い」 老人は怯える素振りもなく、ただサーカスの観客のように感心してた。舐めやがって、後悔するなら今のうちだぜ。 「俺の名はケンシロウ、北斗神拳唯一の伝承者ケンシロウ様だ!!」 ジャギは口にするのも忌々しい男の名を名乗った。ケンシロウのことを考えると吐き気にも似た感情が沸き起こるがそれを我慢する。 ケンシロウのことはよく知っているだろう? ジャッカルや牙一族を滅ぼした張本人だ。 それが、今ここにいて、敵意をむき出しにしている。さあ、恐怖で震えるがいい。 それを聞いた老人はサングラスを外し、はっとした面持ちで体を震わせた。 その眼はとても大きく見開いて、この世のものでないようなものを見たように驚いていた。 ジャギは老人の驚きように口元を緩ませた。恐怖で引きつる顔が愉快だった。けど、その喜びはあっけなく崩される。 「ケンシロウって……誰?」 紛らわしい態度をとるんじゃねえと、ジャギの心証の限界を超えてしまった。小馬鹿にする態度には釈明の余地はなかった。 一瞬で葬り去る計画だったが、それを止め、幾分か苦しませた後殺す。 相手が殺してほしいと懇願するほど苦痛を与える計画に移行。 ジャギは怒りでわなないていた拳を握り締めた。さっきから自分を小ばかにする老人を殺す合図である。 ジャギは老人を殺すべく、ゆらりと近づいていった。 「あひゃひゃひゃ、冗談だってば」 額に手を当て、笑いながら老人は陳謝する。が、もう遅かった。ジャギの新たな計画はもう止められそうにない。 老人――フェイスレスはいきなり笑い止める。 あれほど、馬鹿笑いしていた老人の態度が急に変わったことで、ジャギは自分の殺気と威圧感にびびったのかと思った。 老人に目をやると、額に押し付けてある手の指の間からひどく歪んだ笑顔が浮かんでいた。 「それより一つ聞いてもいいかい? あれ、嘘なんだろ?」 当然訳のわからないこと言い出す。恐怖で頭がおかしくなったのか? どういうことだ、と不思議に思うがどうでもいい。こいつを殺すまでだ。ジャギは歩みを止めない。 「君……本当はケンシロウじゃないんだろ?」 ほんの一瞬ぴたっと身体を止める。見破られたのか? いや、そんなはずはない。 俺とこいつは初対面同士だ、分かるはずない。 ジャギに言い知れぬ動揺が走る。 目の前の老人が嘘やペテンにかけては自分より上手ではないかと、頭によぎる。だが、認めたくなかった。 認めれば、すなわち敗北、自分が最も一番だと自負したかった。それに、自分がやってきたことが馬鹿みたいじゃないか。 「なぜ、そう思う?」 フェイスレスはにぃと口元を上げる。確信したのだ、嘘をついている。なんとも分かりやすい。 このフェイスレスを騙すだと、片腹が痛い。だから、嘘を剥がしてやろうと思った。 「君が……ケンシロウと名乗ったとき、一瞬憎悪がこもった表情したんだ。ただ、それだけだよん。 案の定、ちょっと吹っかけてみただけで、反応を示す。本当に単純だな…き・み・は…」 「この俺が単純だと!!」 ジャギは単純と馬鹿にされ、半ば自棄を起こしたような態度で怒号した。 「そうさ、俺はケンシロウじゃない。俺の本当の名はジャギだ!!」 「で、さっき名前を名乗ったケンシロウって誰? 何かしたの?」 ジャギは怒りの勢いで質問を返す。頭にかなり血が上り切っていたので、ある思惑に気づいていなかった。 「ケンシロウとは俺の弟で、いけすかねえ甘ちゃん野郎だ!! 未熟者のくせに北斗神拳の伝承者に選ばれるは、 その上、ユリアまで奪う。それに、俺をこんな姿にしやがった!!」 ジャギの頭の傷が疼くたび、ケンシロウへの憎しみを募らせた。全身から憎悪をたぎらせる。 「だから、俺は復讐する為に奴の名を名乗り、奴の悪評を振り撒き、奴をおびき寄せようとしているんだ!!」 「へえ、それで参加者の中で他に君の知り合いはいるかね」 フェイスレスは適当に相槌を打つ。ジャギはまだ気づかないでいた。フェイスレスの思惑に。 「後、ラオウという兄者もいる。兄者も兄者だ!! あのとき、ケンシロウが伝承者になるのを反対しておけば、俺がこうなることはなかったんだ!!」 フェイスレスは最後の一押しをする。 「うんうん。最後に聞くけど、北斗神拳って何?」 「北斗神拳とはなあ、一子相伝の一撃必殺の暗殺拳。 人間にある経絡秘孔に気をこめて打つことで相手の体の循環を狂わせる無敵の暗殺拳だ!!」 ジャギは最後まで気づかなかった。フェイスレスの掌で踊っている道化だと。 フェイスレスは笑いながら、頭を下げる。その顔は喜びに満ち溢れていた。 フェイスレスは苦労せずに、情報を手に入れたことに、感嘆した。 「ありがとう、ジャギ君。これで君のことが大体把握できたよん。以外におしゃべりさんなんだねえ。 こっちからすれば、扱いやすくて簡単だったよ。 本当に出来の悪い兄貴を持って、ケンシロウ君は大変だったろうな」 硬直。ジャギは何をしてしまったんだと、固まった。まんまと嵌められただと、それに―― ―――出来が悪い兄貴だと…。 「あんまり、ぺらぺらしゃべるもんだから、内心僕も驚いたよ。 こんなにもことがうまく運ぶだなんて…こんなんだと君よりも弟のほうが優れていることは明らかだな」 ―――弟の方が優れているだと…。 ジャギは懐から拳銃を取り出し、フェイスレスに構える。そのトーンは怒りを超えた低い濁った声であった。 目は落ちくぼんで、まるで狂人のようにたぎらせていた。 「今、なんて……言いやがった」 「ん、聞こえなかったかね。弟のほうが優れているといったんだが」 ジャギは引き金を引く。殺伐とした空間にカチャリと乾いた音が響く。 引き金を外せば、弾丸が発射させる状態での、無言の重圧。 「もう一度聞く、今……なんと言った」 「だからさ、弟のほうが優れて……」 ダンと銃声が言葉を遮る。この世に、兄より優れた弟なぞ存在しない。 殺す、殺す、殺す、とフェイスレスに銃弾を3発発砲するが、驚くべき俊敏さでかわした。 「あらら、もしかして怒ちゃった。気に障ったんなら謝るよん」 フェイスレスは謝る気もなく、ジャギを挑発した。そんなことすれば、単細胞の彼は確実に殺そうと戦いを挑むだろう。 極力、強い奴との戦いを避けたいフェイスレスにしては、愚かともいえる行動。 もっとも自分が一番強いと自負しているが、くだらない戦闘で、体力を消耗するほど馬鹿ではない。 もともと、フェイスレスはジャギから情報を収集してから適当に相手して逃げるつもりだった。しかし、気が変わったのだ。 ジャギからケンシロウの情報―――優れた弟と劣った兄の話を聞いたとき、ある感情が生まれた。 それは以前のサハラでのことである。自分と兄さん――白銀との過去の経緯を知った加藤鳴海に会ったときに、感じたような感情に似ている。 鳴海は姿こそ違えど、雰囲気は兄さんそっくりであった。だから、その時、フェイスレスは投影させたのだ。鳴海は自分の『兄さん』だと。 そして、『弟』の僕が『夢』を叶えるところを見せびらかせようとした。 今、ジャギとの出会いは少しそれに似ていた。 兄と弟、それも駄目な兄と優秀な弟。ジャギは兄と姿形は全く違うけど、フェイスレスは今回も投影させたのだ。 ジャギを『駄目な兄さん』、自分が『優秀な弟』と。 フェイスレスの本来の記憶では、いつも兄さんは優秀で尊敬の対象だった。愛していたフランシーヌも兄さんに惹かれていた。 だからさ、この『駄目な兄さん』を殺して、僕は『優秀な弟』になるんだ。 表面では、兄を侮蔑しているが、心の奥底では、いつも背中を追いかけている。 それからの脱却。ついでに、こいつは勝とエレオノールの枷になることは絶対的であった。だから殺しておこう。 ――フェイスレスは殺し合いに挑んだ。 無人駅で羽虫は飽くことなく電灯に群がっている。 その中でフェイスレスとジャギは距離を測っていた。リーチを言えば、ジャギの方が広かった。 拳銃を片手に構える分だけリーチは広い。だが、ジャギには銃などハッタリ以外何者でもないと感じていた。 先ほどの銃撃をかわした鋭敏の動きを見れば、このジジイは只者ではないと判断できる。だから、接近戦に持ち込み、秘孔を付く。 そうすれば、勝負は決する。 ジャギは銃を懐にしまい、両手を突き出し、腰を落とし構える。そして、身体全体に気を潤滑させる。 「ほおおお……貴様に北斗神拳の真髄をみせてやる」 「北斗神拳ねえ、たしか、一撃必殺の暗殺拳だっけ? でも、僕には通用しないよ。なんせ弱点を発見したんだから」 ジャギは笑わせるなとフェイスレスに向かって飛び出した。 フェイスレスはそれに合わせ、パックから紙を取り出した。それを開封すると、中からアタッシュケースが現れる。 「本当は勝君に渡すために残しておくつもりだったけど……使わせてもらうよん」 ケースが開くと、同時に巨大なカボチャの人形が飛び出す。 フェイスレスは両手に指貫をはめる。手を切り返して、構えた。 そうすると、巨大な鎌がついた箒を持ったカボチャの操り人形がジャギの前に立ちはばかった。 ―――ジャック・オー・ランターン(通称ジャコ) フェイスレスが貞義だったときの愛用のマリオネットである。今では、勝の愛用品になっている操り人形だ。 ジャギは巨大な鎌に怯んだ。それは、まさに死神の鎌を思わせるほど大きいのだ。 しかし、ほんの一瞬だけであった。ジャギは猪突に突き進む。本体を叩けばいいのだ。 簡単なことだと、ジャギはフェイスレスを軽く見ていた。だが、その考えはすぐに改めさせられる。 ジャギの前に人形がぬうっと現れ、進行を妨げる。大きな鎌が振り上げられ、的確に自分を攻撃してくるのである。 見切られないことはなかったが、以外に素早い動きをする。それは、人形とは思えなかった。 まるで、一つの生命があるかのように、呼吸して動いているかのように動き回るのだ。 一個人の格闘家と戦っていると錯覚するほどであった。ジャギはフェイスレスが本当に操っているのかさえ疑問に思った。 しかし、人形の間からフェイスレスを覗くと、ちゃんと操っている。 フェイスレスが腕を動かすと、繋がった操り糸が無数に蠢き、人形を無限の広がりがあるかのように動かしている。 小細工はなかった。奴は人形を傀儡させている。 しかし、そこはジャギ。フェイスレスの攻撃に一方的に抑えられているわけではない。 人形の鎌の柄を止め、上部に掌。鎌を受け流し、下部に衝。勢いを利用して、頭部に撃。 ジャギはところどころにある隙を狙って、人形に拳を振り出していた。 しかし、あまり手ごたえがなかった。北斗神拳が通用しない人形であったのもある。 が、それ以上に攻撃するたびに、衝撃を逃がすため攻撃した方向へと力を逃がすのだ。 だから、人形を破壊するほどの衝撃を与えられずにいた。 ジャギに疲労が見え出してくる。所々に避け切れなかった傷跡が血を伝い落とす。 「ジャギ君、どうしたんだい? そろそろ疲れてきたんじゃないか? さすが、暗殺拳の使い手。でも、ジャコが人間だったらよかったのにねぇ」 頭に血が上る。しかし、活路はすでにもう見出せていた。策を練っていたのだ。 ジャギは人形と相手をしつつも、あるところまで引き寄せていた。足を崩したように見せかけた。 「もらったよん」 ジャコの鎌が足を崩したジャギを襲う。ジャギは待っていましたとその瞬間を狙い打つ。 その刃撃を見切っていたと手で地面にスプリングのように飛び跳ね、回避する。 鎌は勢いを殺せず、あるものに挟まった。 ―――ジャギの壊したコンクリートの柱である。 そこに、鎌がバキィと引っかかった。ジャギの欺きであった。ジャギの欺きが、希望へと続かせたのだ。 すかさず、ジャギはコンクリートの破片を片方ずつ握り締め、フェイスレス目掛け二つの石を放り投げた。 フェイスレスは投石をジャコで防ごうと糸を繰り出すが、柱に引っ掛かってしまい、行動を移せそうになかった。 人形で防ぐのを中断し、腰を奮い立たせ、回避に移す。それに乗じて、ジャギは人形の間をすり抜ける。 それは、フェイスレスに辿り着く一つの道筋。 「ちい、ぬかったわぁ」 初めて、フェイスレスの表情が崩れた。あの小馬鹿にした態度が一変、動揺に変化した。 ジャギに優越感が生まれた。このジジイに出会ってから、奴のペースに乗せられていた。 始めは押されていたが、もう焦る必要はない。死角に入ったのだ。この人形繰りの死角に。 ジジイは接近戦の邪魔になると判断したのか指貫を外したようだ。だが、もう遅い。 今度こそ、北斗神拳の真髄を貴様に刻みこむ。死を以って。 ここから、ジャギの攻防が始まった。ジャギは拳を浴びせる。 フェイスレスは何とかそれを、避けようとするが、幾分接近戦はジャギのほうに分があった。 格闘に関してはてんで素人なのか。大雑把な動きであり、フェイスレスはただただ防御一辺倒だった。 防御は攻撃に勝るものではない。ただの消耗戦である。最後には鎮圧されるのがオチであった。 ジャギはフェイントを幾つも放ち、隙をうかがった。 そして――――ついにチャンスが生まれた。 フェイスレスがバランスを崩し、後ろへと距離を取ろうとした。隙だらけの無防備。 ジャギは心の中で歓喜の雄たけびを上げた。ついに殺せるのだ、この俺を侮辱するクソジジイを。 脚を躍動させる。ジャギの得意な技――北斗千手殺。 ジャギの前にあまりの速さにいくつも手が現れる。その千手は幾分違わず、フェイスレスの秘孔を狙っていた。 そして、その手はフェイスレスの体を貫こうとしていた。が―――― ―――うっそぴょーん そこには、アッカンベーと舌を出したフェイスレスがいた。 何が起こったんだ? なぜ、奴に拳が届かない? ジャギの拳はフェイスレスの目の前で空を切った。ありえなかった。自分が距離感を間違えるなんて、何かの間違いだった。 何かがおかしい。そこで、ジャギはあることに気づいた。 違和感である。足元が引っ張られているのだ。足元を見るとゴムのように伸びきったものが付着していた。 自分を元の場所へと戻そうとしていた。それはまるで鎖のようだった。ようやく悟ったのだ。 フェイスレスの右指には三つの指貫があり、人形を自分の気づかずうちに動かしていたことを。 「バ……ザ…………ット」 と、フェイスレスは耳を傾けらないと分からないような低い声でボソッと呟いた。 その顔は嘲笑の笑みを浮かべながら。その笑顔はジャギを絶望に突き落とした。 バブル・ザ・スカーレット―――ジャック・オー・ランターンについている機能の一つ。 使用者の意志で自由に硬度、粘着性を変えることが出来る液体を吐き出す技である。 すべて、フェイスレスの策略であった。本当はコンクリートの柱など切断するのは容易かった。 ジャコには『グリム・リーパー』という鎌を超高速振動させ、切れ味を何倍にも増加させる技がある。 しかし、柱にぶつかる瞬間それをあえて、止めたのだ。そして、柱にてこずる振りをし、ジャギを油断させた。 その後、接近戦に持ち込むために指貫を全部外すと思わせ、三つほど残しておいたのだ。 そして、それを、悟られないように大袈裟に攻撃を避ける動きで、操り糸を見破られないように人形を動かした。 最後にバランスを崩したふうに見せかけつつ、後ろに下がる動作をしながら『バブル・ザ・スカーレット』を発動させた。 見事にバブルは足に命中。それらがジャギの知らぬ内に行われていたのだ。 フェイスレスの前には、驚愕の表情を浮かべる仮面の男が空中に静止していた。 先ほどと打って変わって、余裕の表情は皆無に等しい。静止は瞬間的なものだけど、フェイスレスには十分だった。 フェイスレスはジャギの横をそよ風のように滑らかに、突風のように素早く通り過ぎた。その瞬間、 ――右肩 ――左肩 ――右肘 ――左肘 ――右膝 ――左膝 をまるで旋律を奏でるように美しく鮮やかに間接を外した――――『分解』。 体の自由が利かないジャギは受身も取ることも出来ず、地面に激突。足に付いたゴムが元に戻ろうとする力で屈辱的に引きずった。 「貴様あ! この俺に何をしやがった!?」 ジャギは体の異変を訴えた。腰を使って顔を上げるその姿はまんま芋虫のように見え馬鹿丸出しであった。 フェイスはくっくっくと笑い、ジャギの元へと向かった。 「ざまあ、ねえな」と、ジャギの顔を踏みつける。 ジャギは屈辱で頭がおかしくなりそうであった。ジャギはケンシロウの怒りなど、当になくなっていた。 自分への侮辱の数々。圧倒的にフェイスレスへの憎しみの怒りが勝っていた。 「僕の勝ちだよ。『弟』である僕のほうが優れていることが証明されたよ」 頭を踏みつけられたジャギはあろう限りの暴言を吐き出した。 だが、フェイスレスはそれを無視するようにマスクに手をかけた。さらなる屈辱の追加のために。 「立派なマスクだねえ……ジャギ君の面を拝ませてもらうよん」 マスクを取ると、右の頭が脹らんでおり、その進行を食い止めようと金具が施されていた。ニタニタ顔で醜いなあと漏らした。 ジャギはよりいっそうわめきたてた。体を上下に揺らし、羽を失った蝉のように鳴き出した。 フェイスレスは子供をなだめるように優しい口調で。 「五月蝿いよ……『分解』」 ジャギの頭の金具を分解した。金具が外されたところから血が吹き出す。 苦悶の表情で悲鳴をあげ、のた打ち回るジャギ。 辺りはよりいっそう騒がしくなった。しかし、叫喚の中で、カンカンと微かに音が聞こえる。 フェイスレスは耳を傾け、音の正体を模索した。それは電車の警報機であった。近くに警報機があるのだろうか。 その音は、駅に電車が来ること意味していた。フェイスレスに閃きが巻き起こる。 「いいことを思いついたよ、ジャギ君。耐久力の実験を兼ねて、僕は花火を打ち上げようと思うんだ」 「いきなり、何、わけがわかんねえこといってやがるんだ」 フェイスレスはジャギの懐から拳銃を抜き取り、彼を腕に抱き上げた。間接が外されているジャギは抵抗も出来ぬまま、抱き上げられる。 すると、突然アナウンスが流れる。『①番線に電車が到着いたします、終点S6駅行き』と。ジャギに大量の油汗が流れ落ちる。 嫌な予感がした。考えたくもない、考えれば……。いや、考えてしまう。 「や、止めてくれ!! た……たのむ、お願いだ!!」 あれほど強気だったジャギはどこに行ったであろうかと思うほど、全身を震わせ、情けない声を発した。 命乞いした。しかし、それはフェイスレスを喜ばせる結果しか生まなかった。 「止めるんだ、止めてくれーー!! 俺たちで手を組まないか? 俺たちが手を組めば、最後まで生き残るも『夢』じゃない!! だからさあ、手を組もうぜ!!」 ジャギは必死に訴えた。自分が如何に役に立つか、フェイスレスにとってどれほど有益か。 「だから、手を……」 フェイスレスはジャギの命乞いに答えるかのように口を開く。 「ジャギ君? 君は最後まで生きるのも『夢』じゃないと、言ったよね? 僕の『夢』は最後まで生き残ることじゃない。 僕の『夢』はそんな下らないことじゃない。 僕の『夢』はエレオノールと結ばれることなんだ」 電車がガタンゴトンと騒音を上げ、こちらに向かっていた。 ジャギには、その音が死の鐘を鳴らす悪魔のように見えた。 電車が目視できる距離になると、ジャギの視界を酷く歪ませた。 ライトが自分を粉々にする巨大な目、正面にあるカラフルなラインが自分を飲み込もうとする巨大な口。 ジャギには、それそのものが恐怖だった。それでも、ジャギは一縷の望みを賭け、最後のお願い事をする。 「お、お願いだ! た、助けてくれ!!」 回答は――― 「僕の『夢』には―――――」 スローモーションのように口をゆっくりと動かした。 ―――君は含まれていない それが答えだった。 そして、フェイスレスは花火を打ち上げた。首輪の耐久力テストを兼ねて。まあ、答えは分かりきっていたけど。 電車のライトがジャギの眼孔に眩い閃光を灼きつけた。その光は死=無を思わせた。 白い光が辺りを覆う無の世界。真っ白で何もない。希望も絶望もない、退屈な世界。それを、意味しているような光の集合体。 それが、ジャギの最後に見た光景であった。 S5駅に生温い破裂音が響き渡った。 市販の花火とは、程遠いほど鈍く、不快な音だった。 激しく飛び散った鮮血も一種類しか色づかせず、単調であった。 風情も、華もへったくれもなかった。 「……きったねえ…花火……」 それから数分が経過した。電子音のような感情が込められていない女性のアナウンスが駅中に反響する。 ②番線に終点S10駅行きの電車が到着いたしますと。ちなみに、S1駅とS4駅に行くには、S3駅で乗り換えなければなければならない。 電車が自動的にブレーキをかけ、自動ドアが役割を果たすよう開く。フェイスレスは乗り込んだ。 次の冒険を待ちわびて、座席に腰を掛ける。手にはジャギの仮面を、変装の時、使えないかと思いながらお手玉のように転がしていた。 車窓から覗く、①番線の線路にある横に細長い物体に目をやる。ジャギの胴体である。 それには、四肢と頭がなかった。たぶん、弾け飛んだのであろう。首輪も粉々砕け、吹き飛んだようだった。 ジャギだったものは薄暗いところに放置してあったので、燃え尽きた花火のように黒ずんで見えた。 フェイスレスは滑稽だったなと息を漏らす。警報がジリリと不快に鳴った。 扉が閉まる合図である。扉がプシューと空気を噴出させながら閉まる。電車が動きだした。 今、フェイスレスの気まぐれな電車の旅が始まった。 【B-3 線路を移動中 一日目 黎明】 【白金(フェイスレス)@からくりサーカス】 {状態}健康 {装備}??? ベレッタM92F(弾丸数8/15)@BATTLE ROYALE {道具}支給品一式×2 ジャック・オー・ランターン入りケース(接着液残り4発、ロケット弾残り6発)@からくりサーカス ジャギのマスク@北斗の拳 不明支給品0~2(本人確認済み) {思考・状況} 基本 『夢』を叶えるために首輪を『分解』する 1 利用できる奴は利用する(勝やエレオノールを守らせるなど、状況に応じて) 2 参加者から情報を得る 3 首輪を集める(少なくとも5つは欲しい) 4 利用できない弱者は殺す(首輪を集めるため) 5 極力強い人間との戦闘は避ける 備考 1、S5駅のホームに肉片と鮮血が結構広い範囲に飛び散っています 2、線路にジャギの胴体があります 3、ジャギの四肢と頭は駅外に吹き飛びました 4、フェイスレスは目的の駅は特になく、気まぐれに移動するつもりです(次の書き手に任せます) 5、S5駅に空っぽになったジャギのデイパックが放置されています 【ジャギ@北斗の拳 死亡確認】 【残り53人】 035 嫌なこった 投下順 037 信じるこの道を進むだけさ 034 変態!!俺? 時系列順 037 信じるこの道を進むだけさ 010 甘さを捨てろ 白金 067 MY DREAM 012 俺の名を ジャギ 死亡
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登録日:2012/01/01 Sun 22 16 11 更新日:2024/04/22 Mon 18 27 40NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 フドウ ラオウに勝った男 五車星最強 優しいとうちゃん 北斗の拳 南斗五車星 哀しき瞳 宮崎寛務 小山剛志 山のフドウ 巨漢 悲しみを知る漢 愛を知った鬼 松山鷹志 涙腺崩壊 淫乱ティディベア 漢 父親 飯塚昭三 鬼→山 鬼のフドウ 黄金の精神 「哀しみを知らぬ男に勝利はないのだ!!」 北斗の拳のキャラクター。 身長225cm 体重270kg cv.飯塚昭三(アニメ)/宮崎寛務(北斗無双シリーズ)/小山剛志(DD北斗の拳(アニメ版))/松山鷹志(イチゴ味) ●目次 概要 来歴過去 物語登場時 ラオウとの対決 余談 名台詞 ジャギ外伝 概要 南斗五車星の一星「山」を司る。 作中でも屈指の巨体の持ち主で「山のフドウ」と名乗る大男。 性格は心優しく孤児の子供達を引き取り、自らの子供として育てる作中随一の人格者。 しかし、昔は人間の事をゴミのように扱い虐殺を繰り返す荒くれ者だった過去を持つ。 来歴 過去 当時のフドウは「鬼のフドウ」と呼ばれ、リュウケンの門下生を相手に金と食料を賭けた試合を行い、圧倒的な力で勝利するも戦意喪失した相手をカスと呼びながら踏み殺す等、様々な残虐な行為を平然と行う冷酷な男だった。 リュウケンに「人の命」について聞かれた時も 「命……考えた事もないわ。父も知らぬ、母も知らぬ、故に命も知らぬ!」 と言い放ち、人の命など蛆虫の如く沸く出るモノと評していた。 その迫力は当時の若きラオウが恐怖に震えて動けない程であった。 だがユリアとの出会いが彼の変わるキッカケを作り出す。 ある日、金目のモノを奪う為に襲撃を行うフドウ。 しかし扉の前に立ちふさがり、脅しにも屈しないユリアが守ろうとしたモノが子犬だった事に驚愕する。 そして読者はその子犬がフドウの手の平にちんまりと乗っていることに驚愕する。 そして産まれたばかりの子犬を渡され、その余りのか弱さにたじろぎ、「命」について教えられ、ユリアの中に自分が知る筈のない母を見た事により改心を決意する。 以来、南斗五車星の一人、山のフドウと生きていき、人々から「善のフドウ」と慕われる善良の人物に変貌した。 物語登場時 ただの男を装い、ケンシロウと接触するも悪漢達の行いに怒りを爆発させ、殺してしまう。 自身の正体を明かし、主である南斗最後の将の元への案内を務めようとするも負傷や子供たちの事もあり、自身の村に留まる事になる。 そしてケンシロウに将の正体がユリアだと告げ、その経緯を教える。 その後、ユリアがラオウに連れ去られた事を知り、救援に向かう事を決意するもラオウが襲来。 ラオウとの対決 ラオウは、北斗神拳究極奥義・無想転生を身に付け自身を遥かに上回る実力を持つようになったケンシロウに恐怖を抱いていた。 故にその恐怖をぬぐい去る為にかつて恐怖の対象だったフドウと闘う事で、内に潜む恐怖を無くそうとしていた。 ラオウは地面にラインを刻みつけ、「自身が怯えてこの線より退くようなら部下に自らを矢で打つように」指示し、勝負に望む。 フドウは一騎打ちを受け入れ、封印していた装備を身に纏い応戦する(因みにこの装備はジャギ外伝ではジャギの鎧はこの装備をイメージして作ったという事になっている) しかし、当時のラオウを怯えさせたとはいえ今のラオウの実力は当時とは桁違いであり、既にフドウの実力を遥かに上回るもので全く歯が立たず一方的にやられる事になる。 だが実力では劣っていても精神面ではラオウを完全に圧倒。 死に体の身体を子供達への想いで立ち上がらせ、ラオウはフドウのその眼光にケンシロウを重ね合わせて再び恐怖を抱いてしまう。その結果、ラオウは無意識に線より退いていく。 だが、フドウは無防備のラオウに渾身の一撃を加えようとするも、ラオウを助ける為に部下が命令を無視してフドウに矢を放ち全身を貫かれてしまう。 「な……なんとまさか!?こ……この拳王が退いていた!」 最後の攻撃が決まったところでラオウを倒せていたかは分からないが、最後にラオウに再び恐怖が刻まれた以上、最早ケンシロウには勝つ事は出来ないと言い放ち、 「勝ったのは自身とケンシロウ」と叫び、とうとう倒れた。 その後、やってきたケンシロウに子供たちの事を託し力尽きた。 アニメではED曲「ユリア…永久に」と共に彼の回想が流れるなどより印象的な場面になっている。 余談 ラオウが自分の「この線より自分が後ろに下がったら自分を撃ち殺せ」という命令を無視し、逆に自分の命を助けた部下を殴り殺した事はよくネタとなっている。 確かに命令違反は命令違反だし、本人曰わく「負けておいて、生を拾う気などないわ!」と主張しているのだが、 だからといってボスの不利を見て思わず助けてしまった部下に当たるなよ。などの意見が読者から出ることも無理もない。 更に言えばこんなことを言っておきながらこの後ラオウは自分を罰することはしなかった。 後退する前の命令違反ならばともかく、後退した後なので言い訳もできないのに。 結局言葉だけであり、負けたら死ぬというほどの覚悟は持っていなかった様に思える。 ラオウらしいというか北斗らしいというか。 ちなみにこのときの部下も部下で「まるで木偶の坊のように突っ立って一体どうなさったのですか」「拳王様がご乱心だ!」等、とても恐怖で支配されているとは思えない程失礼な物言いもツッコミ所満載。 なお、新劇場版の「真救世主伝説 北斗の拳」の「ラオウ伝 激闘の章」では、原作通りに部下を殺そうとするラオウをバルガが「拳王様の身と覇業の実現のためにやったこと」と助命したことで、部下たちは辛うじて命を取り留めている。 名台詞 「見るがいい。この歩を進ませるのはこの子供たちの心……お前に見えるか! この哀しき瞳に宿る力が!!」 「貴様は俺の拳にケンシロウの姿をみた! その肉体に再び恐怖が蘇ったのだ、ラオウ」 「恐怖に硬直したその肉体は退かねば砕け散っていた! 勝ったのは俺とケンシロウだ!!」 「ラオウ、哀しみを知らぬ男に勝利はないのだ!!」 「リス!!」(※イヌ!!の誤植) ジャギ外伝 「極悪ノ華 北斗の拳ジャギ外伝」にも登場。 なんと鬼のフドウとして北斗の道場に攻め込んだ際の姿で。 この時フドウを迎撃に向かったのが少年時代のジャギで、フドウは彼を「カス」呼ばわりして一蹴。あまりの強さにラオウは立ち上がることさえできず俯くしかなかった。 この、ラオウも腰を抜かした暴力の体現といわんばかりのフドウの姿は彼の脳裏に残り続け、ついにはジャギ自身の装飾を、鬼のフドウを模倣したものとして作り上げる。 実際、原作で見比べてもジャギとフドウの鎧は似ているところが多い。肩の棘やそれを縛るベルト、前腕部や股間部のプロテクター、ズボンの造形など。 原作で全く言及されていなかった、しかしよく考えてみれば接点があり得た両者のまさかの共通項は多くの読者を驚かせた。 追記・修正は哀しみを知ってからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ジャギ外伝の「ジャギの棘付き肩当てはラオウすら震わせた鬼のフドウの鎧を模した物」っていうネタが結構好き。確かに似てるし良くこんなニッチな所を繋ぐネタを思いつくなぁと素直に感心した -- 名無しさん (2014-04-12 10 39 44) ケンシロウをして「この傷の痛みは一瞬・・・だがあんたの死の痛みは一生残る」「おまえは死んではならぬ男よ」とまで言わしめるほどの男 レイやトキと並んで死なすのはもったいないキャラだと思う -- 名無しさん (2014-11-17 21 15 06) ↑シュウ「...」 まあフドウもかなりケンシロウの記憶には残ってるだろうね アニメでは最期のシーンではユリア永遠にが流れるというかなりの好待遇 -- 名無しさん (2014-11-17 21 31 37) イチゴ味でハイパーダッシュモーター二重巻きやってたのにはワロタ -- 名無しさん (2014-11-17 21 41 35) ↑リス! -- 名無しさん (2014-11-17 22 42 06) デビルリバースやハート様とどちらが強いのだろうか。 -- 名無しさん (2014-11-17 23 22 38) ↑どう考えてもその二人にはラオウを馬から下ろすほどの強さはない -- 名無しさん (2014-11-17 23 42 38) ジュウザと比べるならまだしもw -- 名無しさん (2014-11-17 23 52 31) ↑5 カードダス2枚出しといい、主な読者層が昔(幼少期)に嵌っていたであろう娯楽での反則技で過去の極悪さを表現したのは見事だと思うわwただ、改造の有無を問わず、そもそもハイパーダッシュモーターは公式戦では使えなかったと思うんだが…。 -- 名無しさん (2015-07-04 17 21 17) ブドウが暴れてた頃って、核戦争前で警察や軍隊が機能してた頃だよな。ブドウを捕らえる事は出来なかったのだろうか? ラオウもサウザーも核戦争が無ければ大人しくしてたし。 -- 名無しさん (2015-07-04 17 59 08) イチゴ味のリス!は、何か元ネタあるの? -- 名無しさん (2015-07-26 14 19 50) イチゴ味だと作画で大きく見えるとかじゃなくて普通に巨人だよね、リハクが子どものごとく肩に乗ってたり、天井突き抜けたのには笑った -- 名無しさん (2015-07-26 14 58 19) イチゴ味の単行本に収録されてた過去話には泣きそうになった。あんな悲劇を味わえば鬼になるしかないよな…。 -- 名無しさん (2015-08-19 04 17 34) ↑あれを読んだ後だと、かつての「鬼のフドウ」の二つ名がとてつもなく重く感じるな。重いシリアスばかりだけど、イチゴ味の外伝集はほんと秀逸だわ。 -- 名無しさん (2015-10-07 23 13 39) あの最期は、「これからはその手で、この時代の全ての子供たちを抱き包んでくだされ」の名言と並ぶ名シーンだった。何度見ても、目がうるっとくるわ(;_; -- 名無しさん (2015-10-08 07 36 35) 「易々と秘孔は突かせん!」と言ってたが、押されてるとはいえ秘孔による致命的ダメージを躱す力量はあったとみていいのか。 -- 名無しさん (2015-10-08 16 32 48) フドウが死んでしまった後、残された多くの孤児達は大丈夫なのか心配になる。 -- 名無しさん (2016-05-29 15 06 26) マミヤかリハクあたりが引き取ったんじゃないか? -- 名無しさん (2016-05-29 15 59 06) タグに漢よりも先に淫乱テディベアがあるwww -- 名無しさん (2016-11-25 22 05 36) グループ内の大男となると噛ませになりがちだが見事な強さだったな、優しい大男なだけじゃなく過去が鬼畜だった所も好きだわ -- 名無しさん (2017-01-26 21 59 11) 恐怖してしまった体験からラオウにとって鬼のフドウとは絶対的な強さの象徴で、それが後々、愛も情もない暴君たる拳王に繋がっていったようにも見えるの、いいよね… -- 名無しさん (2019-09-10 17 58 54) 何回も言うけど、あの最期は本当に泣ける(つ_; -- 名無しさん (2020-11-16 15 49 59) 世紀末前(ラオウが少年~青年くらいの時期)にすでに世紀末ファッションだったという指摘に只者じゃなさを感じた -- 名無しさん (2021-04-12 07 22 08) イチゴ味のリス連呼は、イヌの誤植から来てたのか…… -- 名無しさん (2022-06-15 09 49 33) 過去のパチンコ北斗の拳で念願のリーチ演出になった際はVSラオウリーチの中で一番信頼度が低くて打ち手からはイントロのデデン!を聞いただけで絶望する人も多かったそうな。(ほぼ渾身の一撃がラオウにドヤ顔されて避けられる)でもリーチ中の演出は凄く良いんだよな…キリンカットインの「やはり…何もわかっておらぬ!」が出て当たった時は最高!…当たればね。 -- 名無しさん (2023-03-15 15 17 09) 名前 コメント
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ハイリスクローリターン 真夜中にもかからわず、眩しい光を出し続ける建物―ゲームセンター―にドラゴンクロウは居た。 もともと明るいところに明るいのが居たところで外からは大して目立たないからだ。 とどのつまり、機械体であるが故に体が赤色に発光してしまい、外に出るに出られないのだ。 自分から光を発することは参加者を呼び寄せることとなる…つまり、積極的な参加者に狙われるということだ。 ある知り合いの言葉を借りて言うならば、どうしようもないこの事態にロボットであることを呪わざるを得ない。 しかし、どうしたものか。 MUGEN界では戦いは当たり前の出来事。 時にはトーナメント大会に出場し、共に腕を磨きあう。 時にはMUGENストーリーの一員として、共に友情を深めあう。 一概に戦いといっても、戦いに負けて死んでしまうなどとはまずない。 だが、今のこの『バトルロワイアル』はMUGEN界のルールが存在していないようだ。 負け=死という概念の中に位置している。 元の世界に帰る為には、優勝すればいいと言った。 今こそここで、長い年月をかけて培ってきた実力を存分に発揮するときなのか、と。 ―本当にそうなのか? ―いや、違う。 首を振り、キィと擦れ合う音を鳴らす。 何を迷っていたんだ。 憎むべきは悪。掲げるのは正義。 MUEGNを代表するヒーローとして、今まで暮らしてきたんだ。 運送会社の社長、北斗神拳伝承者、謙虚なナイト等…。頼りになる仲間達だっているのだ。 だからこそ。 今まで私が戦ってきた理由は自分の為に使うんじゃない…! 許せないあの主催を倒す為、仲間達を守る為にこの力は使うのだ。 腕に纏う炎を一段と大きくし、決意を固める。 AI、起動。 【D-2/1日目・黎明】 【DragonClaw@MUGEN】 [状態] 健康 [装備] なし [道具] 支給品、不明1~3 [思考・状況]0:主催を倒す 1:まだ外には出ない No.028 Tonight Knight 時系列順 No.030 Baresayaka START DragonClaw No.059 SILENT SURVIVOR
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No. 名称ランク 区分 戦場時間 敵軍総大将 報酬金 勝利条件敗北条件特殊目標 勝利報酬特殊報酬 入手素材 編集 箱 雑兵・兵器 武将 編集 5 玉璽争奪戦 依頼 洛陽分 袁術軍袁術 700G 玉璽の発見プレイヤー死亡3回100人撃破 夜想の藍玉桃園の丸太 編集 ★★☆ 備考 孫堅無双伝 編集 6 連鎖する戦場 依頼 華北30分 魏軍曹丕 800G 敵武将の全滅プレイヤー死亡3回妖蝶の撃破 浄化の札巨大狼の像 樫材黄金の布硬革紐大理石夜想の藍玉軍師の書武人の魂 紫の霊木鋼の短刃鋼の長刃鋼の広刃鋼の棘瑠璃(連弩戦車)黒珊瑚(独楽刃) 生命の護符(曹丕)大霊珠(甄姫) 編集 ★★★ 備考 孫尚香無双伝 編集 7 劉表奇襲戦 合戦 襄陽30分 劉表軍劉表 800G 劉表の撃破プレイヤー死亡3回5分以内にクリア敵武将の全滅 軍師の書象牙大霊珠 樫材黄金の布硬革紐大理石夜想の藍玉白銀の砂軍師の書武人の魂 鋼の短刃瑠璃黒珊瑚 炎の鱗高級漆上質な毛皮桃園の丸太(劉表) 編集 ★★☆ 備考 黄蓋無双伝 編集 8 呉郡攻略戦 合戦 呉郡分 連合軍劉繇 1000G 全君主の撃破プレイヤー死亡3回太史慈の撃破 黄金の布高級漆 黄金の布浄化の札軍師の書武人の魂 紫の霊木鋼の短刃鋼の長刃象牙(独楽刃)黒珊瑚(独楽刃)紫水晶 桃園の丸太(太史慈)炎の鱗(厳白虎)高級漆(?)大霊珠(劉繇) 編集 ★★★ 備考 太史慈無双伝 編集 9 江東平定戦 合戦 晥城30分 劉勲軍小喬 1000G 小喬の撃破プレイヤー死亡3回5分以内に晥城に進行 硬革紐黒珊瑚 樫材黄金の布大理石白銀の砂軍師の書武人の魂 紫の霊木鋼の短刃鋼の広刃鋼の棘鋼の延べ棒紫水晶 大霊珠生命の護符 編集 ★★★ 備考 小喬無双伝 編集 10 夏口の戦い 合戦 夏口30分 劉表軍黄祖 1000G 黄祖の撃破プレイヤー死亡3回5分以内に甘寧を撃破 樫材瑠璃 樫材黄金の布硬革紐白銀の砂浄化の札武人の魂 鋼の短刃鋼の長刃鋼の広刃鋼の延べ棒 紫の霊木(黄祖)上質な毛皮(甘寧) 編集 ★★★ 備考 凌統無双伝 編集 11 赤壁の戦い 合戦 赤壁30分 魏軍曹操 1200G 曹操の撃破プレイヤー死亡3回東南の風の発生曹魏楼船の全破壊 覇王の魂黄金の牙覇王の護符 黒壇材虹色の布大霊石覇王の魂 魔封木虹色の広刃金剛石の塊白金の棒(裂空砲) 猛獣の角(許褚)虹繭(徐晃)太陽の雫(司馬懿)月光の雫(曹丕)覇王の護符(曹操)巨星のかけら(曹操) 編集 ★★★☆ 備考 編集
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解説 やまびこ氏がこの大会のおまけパートの二番煎じとして始めた実験大会。 凶ランクのタッグが狂上位以上のキャラ50人を下すかの実験をしており、撃破するまで何度か取り直しで撮影している自己満足大会である。 尚参加者は例によってリクエストで決定している。 ルール 凶タッグを適当に選択後、狂上位側(ダミーあり)を任意で選び、1R60秒先取で戦う。 凶タッグは最初は6組だが次々と登場する。 敗北条件(うp主の)2014年12月31日までに狂上位50人撃破できないこと 出場選手 凶ランクタッグ + ... 初期参戦タッグ Gアーデル(DLS氏AI:1P) 翠下弓那(1P) デス=アダー(>天<氏AI) 恋するドラゴン(青色⑨号氏AI:11P) ブロントさん(Geros氏AI) スタン・エルロン(リュウセイ氏AI:1P) アサギ(7P) グスタフ・ミュンヒハウゼン(1P) 上白沢慧音(12P) 四条雛子(対モード1P) MCS(名無しのぽろろ氏パッチ入り:3P) ティルフィング(1P) Part.2より参戦タッグ アドヴァンスド本気京(2P) K (9P) ヴォルフガング・クラウザー(2LINE) サウザー(>天<氏AI:1P) アメジスタ(1P) Hei_F(9P) 東方不敗マスター・アジア(>天<氏AI:9P) 迎伊織(5P) Part.3より参戦タッグ セリカ・シルフィル(11P) ナルカナ(1P) 銀狼(2P) EXゼットン(1P) Part.3より参戦タッグ 桃レン(6P) 一方通行(>天<氏AI:9P) ミント(空を仰ぎて雲たかく)(リュウセイ氏AI:11P) 愛原奈都美(Tizona氏AI:12P) Lord of library(7P) 禍忌(別府氏AI) 天海春香(1P) アドベントチルノ(1P) 狂上位キャラ + ... ※(ネタバレありにつき取り直し総数は反転で閲覧) キャラ名 取り直し総数 ドレスシンデレラ澪(10P) 100回 悪天草四郎時貞(ほうとう氏AI:1P) 10回 メイドインデックス(12P) 40回 ツバサ(12P) 50回 闘神(12P) 約100回 クレイジーロア(1P) 約300回 限界突破ブロリー(6P) 約60回 マシロふぁんぐ(1P) 約15回 恐怖のマラソンマン(9P) 一発撮り ケフカ・パラッツォ(1P) 約15回 ボウケン(名無しのぽろろ氏パッチ入り:1P) 約80回 クレイジールガール(7P) 約200回 バルバトス・ゲーティア(1P:鋼体50) 一発撮り ホワイトファング(1P) 約50回 ゴッドワルド(1P) 1回 地獄拳士ギース(12P) 約150回 S_Remilia 約300回 フェリックス(12P) 約20回 Sゆうかりん(10P) 約5回 ジェネラルズ(12P) 約5回 マーシャル 約1000回 スーパーメカ翡翠 561回 荒那蛇(5P) 34回 PKおとこ(11P) 3回 KENDOU(12P) 955回 シューティングスター魔理沙(12P) 86回 ジョンス・リー(LV60氏AI:11P) 435回 Tチップ(12P) 154回 銀の聖者(12P:最新版) 5512回 魔王の鳴雪-易-(11P) 131回 アイドル翡翠(7P) 10回 アレンジカイン(1P) 8回 Julius Emery(9P) 25回 キラーマジンガ(12P) 19回 アヌビス(1P) 13回 アテナ・タイプH(12P) 2回 ワンダ(カオス同盟氏AI:12P) 102回 ストーム1(12P) 4回 七夜葬志貴(3P) 219回 ドラノール・A・ノックス(12P) 375回 ファントム(旧版:10P) 79回 S美鈴(4P) 3回 ゼットン 一発撮り ガタノゾーア(1P) 4回 GM諏訪子(10P) 421回 キングファンシーマン(熄 癈人氏AI:12P) 38回 Hyper God Ken(1P) 77回 ちづるの可能性(11P) 2回 CC蛟(1P) 309回 ヴァルキリーまどかさん様(4P) 147回 おまけ試合(この試合のみ2R先取) 人修羅(がらくた集め氏AI:12P) 301回 関連大会 第1回 4人タッグVSボス 大会 多分ゼットン未満男女タッグトーナメント めざせ名勝負! 打倒神1Pトーナメント(リスペクト) 悪役4人 VS 正義1人 勝ち抜き大会 30Fまで駆け上がれ ゲージMAXサバイバル大会(リスペクト) 第2回 4人タッグVSボス 大会 相方が死ねば負けトーナメント 暑いぜ! 漢トーナメント スーパーJrカップ 凶1 VS 強2 タッグへの挑戦 大実験 凶タッグ VS 狂上位 取り直し大会 Border Line Carnival 第3回 4人タッグVSボス 大会 強ランクタッグ タイムアタック大会 メリークリスマス! みんなで祝おう!タッグ大会 マニー主催!! お年玉争奪杯 懐かし男女タッグトーナメント 第4回 4人タッグVSボス 大会 アタックVSディフェンス チームバトル 1Pのチカラトーナメント 仁義なき6兄弟トーナメント 第5回 4人タッグVSボス 大会 コメント この自己満足na -- yamabiko (2014-10-23 22 40 47) この[自己満足 -- やまびこ (2014-10-23 22 41 06) 大変申し訳ありません 連呼してしまいました :改めてこの「自己満足」な大会の記事を作成していただきありがとうございます -- yamabiko (2014-10-23 22 43 07) 名前 コメント マイリスト
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魔法の要は集中力。 魔法を頭の中でイメージし、それを手の中で凝縮させて、解き放つこと。 「め、めら~」 口から放たれるは火を放つ呪文の言葉。しかし悲しいかな、それは部屋の中で木霊するのみで、何の変化も訪れない。八神はやては、この日何度目になるか分からない溜息を吐いて、残念そうに呟いた。 「あかん。やっぱり無理やったかぁ」 魔法みたいな手段でこんな場所に連れてこられた上に、支給されたアバンの書には魔法のことがビッチリと書き込まれている。だから、魔法というものは単なる御伽噺ではなく、ちゃんと実在しているのではないか。そんなことを思って、本に書き込まれている通りに呪文の契約を行い、詠唱を試みてみたが、結果は先の通りだ。もしかしたら他の呪文は使えるのではないか、と一縷の望みを託して片っ端から呪文の契約を行ったのが、今となっては恥ずかしい。 「アニメみたいに魔法少女になって魔法で万事解決。そういうのは、もう卒業せんとかなあ。せめて足が動けば、ここまでアホなことしなかったんやろうけど。……って、あかんな。これも単なる現実逃避や。いい加減、認めよか。ここにいる八神はやてちゃんは、単なる可愛い女の子やってことに」 ツッコミはない。そのせいかは知らないが、寒い風が部屋に流れた。その冷たさは、否応にも八神はやての胸にある寂しさと空しさを際立たせる。意識してしまったのだ。自分はたった一人であるということを。このどうしようもない寂寥感を埋める手段を、いまだ彼女は知らない。身体が不自由なことからも学校へ行くことも困難で友達など一人としていないし、家族がいるべき家の中でさえ、彼女は孤独を強いられている。どうしたって鬱積する侘しい気持ちなど解消できない。だけど、長年の一人暮らしのおかげか、それを幾らか慰める行為を彼女は知っていた。それ即ち、寝ること。寝てしまえば、今の自分を省みることなどはないし、何かを考えてしまうこともない。それは文字通り安らぎの時間なのだ。それに大分夜も更けてきた。これ以上目を開けているのが辛いのも事実だ。八神はやては、早速目を閉じて、全てを忘れようとした。 「ほー、おまえは足が不自由なのか?」 「ほげぇーッ!」 いきなり聞こえてきた男の声に、八神はやてブサイクな悲鳴を上げた。驚いて振り返ってみれば、波打った長く黒い髪に、白い衣服を身に纏った筋肉質な男が佇んでいる。どうやら先程感じた風は部屋の扉が開けられた際に生じたもののようだ。それ以外に音も気配も発生させないのは、まさしく達人の極みではあるが、八神はやてがその事に気がつくはずもない。彼女が思った事といえば、居たんならツッコミせえ、と埒もないことである。とはいえ、初対面の人にそれを言うのも、求めるのも、失礼な話だ。八神はやては、喉まで出掛かった言葉を何とか飲み込み、笑顔で挨拶を述べた。 「こ、こんばんは~。私、八神はやていいます」 「北斗神拳のトキだ」 ご存知アミバである。そしてアミバは名乗りと共に、八神はやてへ歩を進めた。既に会話には問題ない距離であるはずなのに、更に詰め寄る理由が分からない。アミバの無遠慮な一歩に、流石の八神はやての顔にも警戒の色が浮かび上がる。 「え? えっと、トキさん?」 「何、そう怯えることもない。これのおれの名前くらい聞いたことがあるだろう? おれは奇跡の村のトキだ。医者だ。おまえの足を治してやると言っているのだ」 「……お医者さんやったんですか?」 「フハハハハハ! そうだ!」 高笑いと共にアミバは、それを肯定。北斗神拳のトキに医者。そこに返されるのは、尊敬を含んだ目に拍手喝采の嵐のはずだ。アミバは満を持して、その時を待った。だけど返されてきた言葉は、何とも間の抜けたものだった。 「あの、トキさん、もうお風呂に入りましたか?」 「な、何?」 期待と予想の地平をぶっちぎりに通り越した返答に、アミバは思わず締りのない声を漏らす。 「せやから、お風呂です」 「いや、まだだが……」 「良かったあ! せやったら、私、お風呂の準備してきます! ちょっと時間はかかるとは思いますが、申し訳ありませんけれど、ここで待っといてもらいます?」 言うだけ言うと、八神はやては部屋を飛び出した。そして戸を閉めると、ありったけの力で車椅子の車輪を回し、全速力でもって外へ繋がる扉へと急いだ。トキ自らをは医者だと言った。だけど八神はやてには、どうしてもそうは思えなかったのだ。原因不明の病気ということも相まってか、彼女は今までに何人もの医者と会ってきた。そんな彼らに共通することと言えば、こちらを真摯に思いやり、人と病気と向かい合っていたことだ。しかし、肝心のトキにはそれはない。彼は濁った目でこちらを見下し、人にも病気にも全く関心を向けないのだ。。そんな彼を信用できるか。その問いに、八神はやてはすぐさま答えを出す。トキは医者ではない。もっとおぞましい何かだ。それが八神はやてが自らの内に鳴り響く警鐘と共に導き出した結論であった。 鐘の音は依然と命の危険を知らせてくる。寧ろ、時間の経つほどにその音は、よりけたたましくなっていった。あの男はまだ気づいていない。自分はちゃんと逃げおおせている。そう思えど、八神はやての不安は消えなかった。そのせいか知らないが、冷たい汗を額に感じる。いつもは何気なくしている息も、今は上手く出来ない。それでもこの場から一刻も早く逃げ出すために、上半身の筋肉をフルに使い、車椅子の車輪を動かした。そしてようやく外へと繋がる扉へと到達。八神はやては安堵の息を吐くと同時にその扉を開けた。 「フフフフ、どうした、風呂場はこちらではないはずだぞ?」 そこで待っていたのは、何と全力で部屋に置き去りにしたはずのアミバであったのだ。 その有り得ない男の再登場に、八神はやてはしばし開いた口を閉じることが出来なかった。 「え……と、トキさん、どうしてこないなとこに?」 「音と気配だ。それが随分と急いで遠くへ離れていくものでな、それで心配になって来てみたのだ。フフフフ」 「い、いややな~、トキさん。私は単にお風呂を沸かす薪を拾いに行こうとしてただけですよ。せやから心配なんていりません」 アホか、自分! 心の中で八神はやては思わず自分の発言にツッコミを入れた。理由を述べるにしても、もっと他にもあっただろう。勿論、そんなことは彼女自身が一番良く知っていた。だけど、この切羽詰った状況で彼女には他の言葉が思い浮かばなかったのだ。 「ならば、その足をどうにかした方いいな」 「え、いや、そんなすぐに治るもんとちゃいますし、それに私、お金を持っていません。せやから折角ですけれど、治療の方は遠慮しときます」 「安心しろ。天才に不可能はない。それにこのトキが弱者から金を取るわけがなかろう。タダでやってやる」 もうこれ以上、八神はやてには治療とやらを断る言葉が思いつかなかった。 そしてその隙にと、アミバは八神はやての足を力任せに掴み取る。 「おまえの足が治る秘孔は……ココだあぁ!!」 「イア゛アアァーーーーーーーッ……!!」 それは声にもならない悲鳴だった。アミバの指が八神はやての足に刺さった瞬間、麻痺しているはずの彼女の足に痛みが走ったのだ。そこに感動はあっただろうか。成る程、確かに麻痺した下半身に神経が通ることなど、真に僥倖なものだ。そこには涙と共に喜ぶ理由がある。だけど、それが神経を引き裂かれるような痛みの到来を意味するのであれば、幼い少女が歓迎できるはずもない。八神はやての涙腺はいとも容易く決壊し、嗚咽と共に滂沱の如く涙を垂れ流した。 痛いのだ。赤く熱せられた鉄の棒を捻じ込まれたように、痛みと熱が足の中で暴れ出す。痛い。嫌だ。助けて。どうにかして。激痛のせいで、逃避的な感情が八神はやての中で荒々しく渦巻く。だけど、それでどうにかなるものでもない。痛覚が全身を這いずり回り、のたうつ。 助けを求める手はその感情の強さのあまり、アスファルトへと爪を立て、そのまま掻き毟っていく。爪は剥げ、指先の肉は抉れ、血に塗れた。それは見ていて、とても痛々しいものだ。だけど、そんなことに僅かな気を割く余裕がないほどに彼女は痛く、苦しかったのだった。 「ん!? 間違ったかな」 八神はやての凄絶な形相を他所に、アミバは顎を手でさすりながら冷静に感想を述べた。所詮小娘程度の存在は、己が北斗神拳を極め、更なる高みへと上り詰めるだけの踏み台に過ぎない。そこに何かしらの感情を差し挟む余地はないのだ。だから八神はやてをどうしようと、八神はやてがどうなろうと、アミバの心を一片も悩ますことはない。 再び幼い少女の口から、耳をつんざくような悲鳴が鳴り響いた。アミバはまた新たに八神はやての秘孔を突いたのだ。今度は彼女の足が風船のように膨らみ、異常を告げる。失敗は誰が見ても明らかだ。だが、アミバには一向に慌てた様子は見られない。寧ろ、八神はやてがいまだ壊れずに、実験材料としてあってくれるのを見て、アミバはより一層笑みを深めた。そして自らの北斗神拳に研鑽を積むべく、もう一度少女の秘孔を突こうとして、アミバは驚愕した。指が少女をすり抜けたのだ。 「なに……?」 それは単なる独り言であり、答えを求めて発した疑問ではなかったが、意外なことにそこに返答はあった。 「全くやかましいったら、ありゃしないぜ。ここじゃ一々寝るのにも苦労する」 急いで後ろを振り返ってみれば、八神はやての首根っこを掴み、こちらを睨んでいる少年がいた。その少年は黒い髪を逆立て、白いバンダナに、白いスカーフ、そして夜に溶けてしまいそうな漆黒ローブで身を覆っている。身体が小さい故に思わず見落としてしまいそうになるが、その少年から絶えず威圧するように発せられる存在感が、アミバの目を離さない。 その子どもとも言える身体から放たれる剣呑な雰囲気は、何とも異様なものだったけれど、それもある意味当然と言えた。何故ならその少年の名こそ、飛影。かつては妖怪がひしめく魔界において、自らの力だけを頼りに名を馳せた実力者なのだ。とはいえ、魔界などというものとは無縁のアミバが、その事を知る由もない。 確かに少年の登場と八神はやてを見失ったことにアミバは驚きはしたが、所詮それは自らの油断が招いただけのこと。そこには自分を優位とする圧倒的な実力差が存在しているはず。アミバは先程の事をそう結論付けると、余裕を見せるかのように悠然と立ち上がり、少年と向き合った。 「フフフフ、また新しい木人形(デク)の登場とは運がいい。おまえもまたこのおれの北斗神拳の礎にしてやろう」 「おめでたい奴だ。あまり俺を舐めるなよ」 飛影の瞳に敵意が塗り固められ、それが容赦なくアミバへと向けられる。だが、ついぞ飛影が動く気配を見せなかった。それを恐怖の表れと見て取ったアミバは、先程の一驚を他所に、嘲笑をもって飛影を迎えた。 「どうした、かかってこないのか、チビ助? 何もそう恐がることもあるまい。クククク」 「……もういった」 「む、何を言っている?」 そう呟いた瞬間、アミバの鼻の付け根に横の線が浮かび上がり、血が噴き出した。 「あだぱー!!」 アミバは堪らず悲鳴を上げて、地面を転がった。それ自体は大した傷ではない。だが、いつの間にか出来た傷という驚愕が、自制心を失わせ、痛みを殊更鋭敏化させてアミバを苦しめたのだ。 「よくも……よくもこの天才の顔を傷つけたなあぁ!!」 それは激怒であった。自らに負わせられた傷をようやく理解すると、痛みは怒りによって簡単に塗り替えられた。もうそこには相手を拳法の実験台にするという悠長な気は見られない。あるのは何よりも純粋な殺意だけだ。もう殺す。その気概と共にアミバは飛影を殺すために、すかさず北斗神拳の奥義を繰り出そうとした。だけど次の瞬間、アミバは再び疑問の声を上げることとなった。 「……なに?」 自分の胸から剣が生えていたのだ。そして今度はその答えを聞くことなく、アミバは血を吐き出し、倒れた。その静かに横たわる身体を一瞥すると、飛影はその場を去ろうとした。しかし、どうにも彼は後ろ髪を引かれる思いがした。痛みに喘ぐ八神はやての声が、あざとく耳に入ってくるのだ。一昔前なら、そんな存在など気にもとめなかっただろう。うるさいというのなら即座に殺していたし、そもそも彼女が殺されるのを助けにも入らなかった。だけど、今は小さな女の子が、頭から離れることがない。どう頭を捻っても、その理由は飛影には分からなかったが、その変化に至った原因ならすぐに分かった。 「チッ……恨むぜ、幽助」 自分を面倒くさい性格に変えた人間に小言を漏らすと、飛影は八神はやての首根っこを無造作に掴んだ。そしてすぐさまその場を駆け出す。いまだ痛みに耐えかねている八神はやては、その一連のことに気がつかない。彼女がようやく飛影の存在に気がついたのは、自らの身体に新たな衝撃が走ってのことからだった。 「ぐげっ」 これまた可愛くない悲鳴と共に激突。だけど、その衝撃は何とも柔らかいものであった。そのことを不思議に思い、痛みに喘ぎながらも、恐る恐る目を開けてみると、何とも見慣れた景色が、そこには広がっていた。白い壁に白いベッドに白いカーテン。その冷たいくらい無感情な部屋の作りは、否応にも一つの答えを導き出してくれる。そう病院の病室なのだ。そのことに気がつくと、八神はやては急いで、傍らに立つ飛影の方に振り返った。 「た、助けて……くれ……?」 痛みのせいか、上手く舌が回らない。それでも八神はやては必死になって、飛影と向き合った。涙と血に塗れ、痛みに顔を歪める八神はやての姿は、相も変わらず醜いものだ。彼女自身も、そのことは理解していた。だけど、それでも伝えたい想いがあったのだ。 「あ……あの……名前。私、八神はやて」 「…………飛影だ」 「あ、ありがとう……飛影君」 「フン」 激痛はしっかりと玉座に座り、八神はやての中でその存在を主張していた。それから目を背けることは、依然と彼女にはできない。頭も首も瞳も全て、その悪魔の手に掴まれ、対峙を迫られていたのだ。しかし、先程までそこから必死に逃げようとしていた無様な姿はなかった。今は毅然と前に目を向けている。隣には飛影がいるのだ。勿論、八神はやてには飛影のことなど全く知らない。まだ出会って間もないのだから、それも当然だ。でも、それでも自分を助けてくれたということは分かる。家族も親戚も友達も、誰もが手を差し伸べてくれなかった時に、飛影は確かにその手を差し出してくれたのだ。もう一人じゃない。その事実は八神はやてに安心を与えてくれた。勇気を与えてくれた。力を与えてくれた。だがら、この痛みも我慢できる。その八神はやての傍に立つ飛影は、彼女が前より大人しくなったのを確認すると、バンダナを外し、額にある邪眼を開いた。千里眼として機能するそれで探すのは、蔵馬。彼なら治療の手段を心得ているとの判断だ。そうして飛影はすぐさま蔵馬の姿を発見。同時に部屋を出ようと、扉に手をかける。 「あっ……」 飛影の後ろから、八神はやての哀しみに満ちた何とも言えない嘆きの声が聞こえてきた。 「……医者を連れてくるだけだ」 八神はやての縋り付くような目に、飛影は律儀に答える。それに安心したのか、八神はやての口からは柔らかな息が漏れた。だけどその安堵に飛影はすかさず否定の意を告げた。自分は決して人間のことを心配しているわけではないだ、と。 「勘違いするなよ。俺はそうするのは、ただ貴様がその様だと、うるさくて寝れないからに過ぎん」 その言葉を残しながら、飛影は大きな音を立てて扉を閉め、外に出て行った。それは何とも滑稽なものだった。うるさくて邪魔だと言うのなら、ただ単に遠くへ行けばすぐに済むはずだ。 それなのに彼はわざわざ医者を連れて、ここに戻ってくるというのだ。そのことに気がついた八神はやては、痛みに顔を歪める中で、ほんの少しだけ笑うことが出来た。 【一日目 黎明】 【現在地 C-3 病院】 【八神はやて@魔法少女リリカルなのは A s】 【状態】下半身麻痺??、下半身膨張 【装備】闇の書@魔法少女リリカルなのは A s、アバンの書@DRAGON QUEST-ダイの大冒険 【道具】支給品一式 【思考】 基本 なるようにしか、なれへんやろ 1. 飛影君が帰ってくるのを待つ 【備考】 ※DRAGON QUEST-ダイの大冒険における一般的な呪文と契約を行いました ※アミバをトキだと思っています 【飛影@幽遊白書】 【状態】健康 【装備】飛影の剣@幽遊白書 【道具】ランダム支給品、支給品一式 【思考】 基本 強者と出会ったら戦う 1. 蔵馬を病院に連れてくる 2. バーンを殺す 【備考】 ※アミバをトキだと思っています 血溜りに伏した身体から、何とかを手を伸ばし、バッグの中身を取り出す。 アミバが手に取ったのはミカエルの眼の再生薬。それは肉体の再生力を強制的に活性化して傷を回復させるものだ。その薬を確認した当初は眉唾物とアミバは見ていたが、今はそんなことを考えている暇はない。アミバは死に行く身体に残された力を振り絞って、それを嚥下する。 その効果はすぐに目に見えて現れた。アミバの胸に出来た大きな刺し傷が、音を立てて回復していっているのだ。だけど、通常を遥かに超えた再生を強制させている故に、そこには一つの負担がアミバにはかかる。痛みだ。全身を這いずり回るかのような痛みが、アミバの身体を支配する。命との引き換えに与えられるその痛みは、成る程、生命の尊さを教えるには十分なものであったが、残念ながらアミバがそこから得たのは屈辱だけだった。 「おのれ、あのチビ助め!! 人が優しくしてやれば、調子に乗りやがって!! この天才を傷つけた罪は重いぞ!!」 怪我という不覚は単なる油断のこと。それを排除してかかれば、飛影に圧勝できる。そのことをアミバは心の底から信じている故に、この敗北と身体にかかった負担が許せない。勿論、自分自身がではない。この状況に自らを陥れた飛影がである。アミバは傷が完全に回復すると、怒り心頭に飛影を探しにいった。 【一日目 黎明】 【現在地 D-3 市街地】 【アミバ@北斗の拳】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】ミカエルの眼の再生薬×3@トライガン・マキシマム、武器支給品×2、ランダム支給品、支給品一式×2 【思考】 基本 トキの悪評を振りまく 1. 飛影を殺す 【支給品説明】 飛影の剣 良く切れる鉄の剣。 ミカエルの眼の再生薬 飲めば致命傷すらたちどころに全快する。一回分ごとに試験管のような容器に入っている。4本セット。ただし肉体の再生力を強制的に活性化して回復させるため、体に凄まじい負荷がかかる。一回に一本以上服用したり、肉体そのものに限界が来ている場合は耐え切れずに死亡する場合がある。 30 Free as A Bird BACK NEXT 32 Walk on 15 Only Time Will Tell はやて 66 Don t Worry Baby 15 Only Time Will Tell 飛影 38 Believe 18 Alone Again アミバ 35 I Should Be So Lucky
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あらすじ 2009年、世界中の格闘家あてに、一通の招待状が届いた。 THE FAMILY OF FIGHTERSを開催する。 今大会は特別ルールとして 家族でのタッグ戦を行う。 家族以外のペアは認められない。 なお、優勝したペアには 私が経営するファミリーレストランの お食事券4万円分をあたえる。 今大会で家族の絆を深めてほしい。 以上………【R】 解説 家族同士のタッグによるトーナメント。 血縁関係になくとも、養子、養父母やお互い家族と認識している者にも参加資格はある。 中には二人で一キャラの者もいるが、何、気にすることは無い。 意外と見ないタッグも多いので必見である。 タッグ + ... Rikard Dark Cloud兄妹 サキエル&ケイ ギア親子 ジャスティス&ディズィー キム親子 キム・カッファン&キム・ジェイフン ゲーニッツ親子 ゲーニッツ&ジェミニ お札は姉 リンリン&レイレイ デコ広親子 ベジータ&トランクス テーレッテー兄弟 ラオウ&トキ ドラキュラ親子 ドラキュラ伯爵&アルカード ドラクエ兄妹 息子娘 ハワード親子 ギース&ロック ボガード兄弟 テリー&アンディ 運送親子 ルガール&アーデルハイド 遠野兄妹 遠野志貴&遠野秋葉 鬼兄弟 剛拳&神人豪鬼 極道姉妹 園崎魅音&園崎詩音 空条ジョースター爺孫 ジョセフ&承太郎 軍人親子 ハイデルン&レオナ 合気道親子 藤堂竜白&藤堂香澄 最終鬼畜姉妹 レミリア&フランドール 実は親子です クリフ&テスタメント 神様家族(自称) ギル&ユリアン 草薙親子 柴舟&京 孫親子 孫悟空&孫悟飯 大自然姉妹 ナコルル&リムルル 幕末親子 黄龍&雪 中国兄弟 ユン&ヤン 年下の姉ペア ウィップ&K 中西姉妹 中西剣道&弓道 覇王翔吼拳を使わざるをえない兄妹 リョウ&ユリ 双葉兄妹 牙刀&双葉ほたる 美坂姉妹 美坂香里&美坂栞 髭兄弟 マリオ&ルイージ 北斗神拳義兄弟 ケンシロウ&ジャギ 幕末兄弟 守矢&楓 関連大会 【MUGEN】 兄弟・姉妹タッグトーナメント MUGEN 親子タッグトーナメント コメント VGキャラとか日野森あずさのトナメかと思ったら全然違った -- 名無しさん (2009-03-30 23 11 28) エルルゥとアルルゥのうたわれ姉妹も出してほしかったな。妹が公開停止中だから本当に残念だ -- 名無しさん (2009-04-02 21 55 03) 名前 コメント マイリスト
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「ふむ。それは容易い。全く容易い」 登場話 第一部 「絶対なるロスクレイ その2」 「全ての敵、シキ その1」 「全ての敵、シキ その2」 第二部 「第八試合 その2」(回想) 第三部 「第九試合 その2」 「第九試合 その3」 「穢れなき白銀の剣 その5」 略歴 読み:せいずのロムゾ 種族:人間(ミニア)(推定) クラス:達人(アデプト) 人物 “最初の一行”の一人。人体経絡の全てを理解した技術医療の先駆者。 元々は「常に正しい」と言われるほどの性格だったらしい。 他の6名と共に本物の魔王に挑むものの、戦いにもならずに一行は壊滅。 彼岸のネフトに助けられ無傷での帰還を果たすが、精神は破綻しきっており、理性があるように見えて正義、信念、人間らしい一貫性などが一切失われてしまっている。また、この時から「容易い」が口癖となっている。 旧王国主義者の顧問を務めてみたり、それを最悪のタイミングで裏切って絶対なるロスクレイについてみたりと、最強の一角でありながら最悪の人物となりはてて蠢動している。 さらにその後も、ロスクレイを裏切ってハーディ(イリオルデ)陣営に移り蝋花のクウェルを殺害、サイアノプをも裏切る結果となっている。 曰く、自分の信頼や評価を自身で踏みにじらずにはいられない人格破綻者。曰く、絶対に裏切る駒。 外見 六合上覧の時点で初老の男。 学者然とした丸眼鏡をかけ、ひょろ長い体型をしている。 二十一年前時点では、「朴訥とした風貌」と表現されている。 能力 指で人体経絡を刺激する「点穴」を最大の特徴とする。 戦闘前に事前に押して尋常ならぬ集中力を保つように使うなど医療の技としても使うが、命中しただけでほぼ致命的になる破壊の技としても、またマイルドに眠るような技としても用いられる。 点穴を当てるための体術も尋常ではなく、恐らくは修羅以外での人族最強の一角。武器を持ったエリート兵ですら一山いくらで片づけてしまう。北斗神拳だこれ なお二つ目の名の「星図」は点穴に用いる人体経絡図のことのようだ。 最初の一行 名前 コメント
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※ ※ ※ お笑いの世界では、広く知られた……しかし、決して広く語られることのない『事実』がある。 それは、いわゆる『ボケ』の方が『ツッコミ』よりも『頭が良い』、という逆説的真実。 一見すると、ピントのズレた発言を延々繰り返す『ボケ』担当の人間。 一見すると、切れ味鋭い指摘を素早く繰り出す『ツッコミ』担当の人間。 深く考えず第一印象だけで見れば…… 大抵、『ボケ』は馬鹿に見える。愚かに見える。間抜けに見える。 大抵、『ツッコミ』は賢く見える。鋭く見える。カッコよく見える。 だが……しかし、よく考えて欲しい。 芸人の芸は1回限りのものではない。それが職業である以上、何度も何度も演じねばならないものだ。 それでもツッコミは、一発「当てれ」ば同じパターンの繰り返しでいい。 同じパターンを何度繰り返しても、「その芸人の芸風」と認識して貰えれば許されてしまう。 しかしボケは毎回違うネタを用意し、違う内容でボケねばならないのだ。この差は大きい。 綺麗に『ボケ』と『ツッコミ』で役割分担していた人気絶頂のお笑いコンビが、 ソロ活動を始めた途端、『ツッコミ』役がいつの間にかTVから姿を消し、『ボケ』役だけが長く生き残る……。 こんな例は、芸能界には数え切れないほど存在している。 これは、ちゃんと根拠のあることなのだ。 そもそも――「天然ボケ」という単語が存在すること自体が、言外に1つの事実を指し示している。 すなわち、「それ以外」の『ボケ』キャラが「天然」ではないという事実。 『ボケ』役を演じながらも、真に頭がボケているわけではない。 何も知らないように見えて、実は常人より遥かに多くの物事を知っている。 何も考えてないように見えて、実は常人より遥かに多くの物事を考えている。 広く大きく俯瞰する視点を持たねば、適切に『ボケ』ることは出来ない。『笑い』を生み出すことは出来ない。 全てを見据え、計算し、読みきって……その上で、実際に芸を演じる時には完全に「忘れて」みせる。 何も知らない愚かな道化のように、振舞ってみせる。 『ボケ』というのは、頭の良さと演技力、その双方が高いレベルで要求される難しいポジションなのだ。 だから。 ボケは、賢いのだ。 ボケは、強いのだ。 それこそ――なまじ知恵をつけてしまったような者より、遥かにずっと。 ※ ※ ※ ミスターマダオは……そして、焦っていた。 (あれは……どういう意味だっ!?) 戦いの最中に考え事をするのがどれだけ愚かな行為かは、マダオだって良く分かっている。 それでも、戦闘開始前にコロンビーヌが嘯いたセリフが、脳裏にこびりついて離れない。 クロムウェル解放――ロリカードの小さな身体から放たれた黒犬が、小柄な少女人形に襲い掛かる。 圧倒的な戦力差。いくら『最古の4人』の一柱とはいえ、所詮はたかが自動人形。 にも拘らず……ミスターマダオは焦る。苛立つ。力と気持ちが空回りする。 そもそも、「この程度の相手に」クロムウェル解放という手段に「追い込まれている」ことが普通ではない。 (……『アナタたちが居るその位置は、既に『我々』が二千年前に通過した場所だもの』、だと――?!) 脳裏に何度も反響する、恐らくは漫画『グラップラー刃牙』の烈海王の有名セリフを元にした言葉。 おそらく『二千年』という数字に意味はない。ずっと昔に、という程度の意味だ。 だが、『アナタたち』とは――? 『その位置』とは――? 『我々』とは――? 悩むマダオの眼前で、黒犬獣が大きな牙を剥いてコロンビーヌを噛み千切ろうとして……弾き飛ばされる。 いつ行われたか察知することも出来ない、完璧な、殺意なきカウンター攻撃。 小さな人形の拳で、魔犬・バスカヴィルを吹き飛ばすという荒業。 漫画ロワの書き手であるミスターマダオには、その構えや動きに覚えがある。 まさか……いや、しかしなんでコロンビーヌが、そんな技を……!? 「北斗神拳が究極奥義、『無想転生』だと……っ!? 何故、貴様如きがっ!?」 「『今の』マダオちゃんには分からないと思うわん♪」 無こそは最強。無から転じて生を拾うことで、あらゆる攻撃を無効化し、逆に回避不能な攻撃を返す―― 北斗神拳究極奥義、『無想転生』。 対人戦闘において、漫画ロワ出典で繰り出しうる技の中でも最強クラスの奥義。 それをこうまで使いこなされてしまえば、いかに黒犬獣や使い魔をけしかけたところで……! 「『今の』マダオちゃんには『愛』がないわ。『悲しみ』もないわ。 でも、『今の』私にはそのどちらも良く分かるのよん♪」 「なっ……しかしっ、その『愛』も『悲しみ』も、所詮は『なりきり』の上のものだろうがッ!!」 究極奥義・『無想転生』を習得し使いこなすための前提。 それは、真の愛と悲しみを背負っていること。 マダオの視点からでは、コロンビーヌが鬼軍曹とどんな愛を育み、悲しみを感じたのかは分からない。 だから本来なら、否定も肯定も出来ない。 その技の性質と、「ロワ的な盛り上がり」を考え、「ロワ開始後に習得したのだろう」と推測するのが精々だ。 けれど――それは全て『偽り』だろう!? 書き手自身の『真の名前』も『真の過去』も『真の性格』も何もかも伏せられて、 代わりに、名前や代表作に由来するキャラの名前や性格や趣味嗜好を被せられて…… そんな状態で、何故そんな技が使える!? 『全てが嘘偽りだとしても、この気持ちだけは本物だ』……そんな奇麗事で誤魔化すつもりか!? マダオは動揺しながらも、パニッシャーを乱射する。 乱射するが……1発も、当たらない。全て虚しく空を切る。 コロンビーヌが、コロコロと笑う。 「そういうことを言っちゃうから、『今の』マダオちゃんは『つまらない』のよん。 『ついさっきまで』のマダオちゃんなら、別に邪魔しようとも思わなかったのに……♪」 「な……嘗めるなぁァァァァッ! 『外見』に沿わぬ『技』を持っているのは貴様だけではないッ!」 『つまらない』。その短い一言は、書き手にとって最大級の侮辱の言葉。 マダオは決して自分を最強だとは思っていない。最強を望んでもいない。 繋ぎメインで山場を他人に譲ることにも抵抗のない、そんな書き手だ。 だが、嘗められたくはない。嘗められることだけは許せない――! クロムウェルもパニッシャーも効果がないと見るや、彼女はそして、最後の切り札を切る。 「我がスタンド、『世界(ザ・ワールド)』ッ!」 ドンッ! 黄金に輝くスタンドの出現と共に、周囲の全ての動きが停止する。 ミスターマダオの能力、『世界(ザ・ワールド)』……本来は吸血鬼DIOの持つ能力。 時の止まった世界の中で動けるのは、マダオただ1人のみ。 時間が止まってしまえば、『無想転生』もクソもない。 与えられた猶予は制限もあって3秒、そしてマダオはコロンビーヌに突進する。 確実に、その無機物で作られた人形の身体を叩き壊してやる! 1秒――彼我の距離を詰めると共に、パニッシャーを鈍器として構え、高々と振り上げて。 2秒――ロリボディとはいえアーカード渾身の力を篭めて、コロンビーヌの脳天に、振り下ろし、 3秒、 ――しかし、この時間停止……便利なのはいいけれど、何故自分が使えるのか? ――漫画ロワの書き手は何人も何人も参加していたのに、何故、この『ミスターマダオ』だけが? ――今はそんなこと考えている場合じゃないとは思うが、気付いてしまった以上気になって仕方なく……! そして、時は動き出す。 「――なッ!?」 「――北斗神拳奥義、『無想転生』――」 2秒ジャスト。予想よりも1秒早い、時止めの解除。 今まさにコロンビーヌの頭を打ち砕かんとしていたマダオは、空振りの手応えに自分の敗北を知って。 間一髪、究極奥義を発動させたコロンビーヌは、ロリカードの胸に拳を突き入れながら、再び囁いた。 アーカードを倒しうる唯一の場所、心臓のある左胸を貫きながら、残酷な一言を、笑いながら囁いた。 「もう一度言わせて貰うのよん…… 『アナタたち(メタ視点考察キャラ)』の居る、『その位置(メタ視点)』は―― 既に『我々(ボケ系ギャグキャラ)』が、二千年前に通過して、とっくに『通り過ぎちゃった』場所よ……! 」 ※ ※ ※ コロンビーヌは、このバトルロワイヤルが始まって以来、ずっと『ボケキャラ』を通してきた。 別に、計算してその位置を選んだわけではない。 別に、演技で己を偽っていたわけでもない。 コロンビーヌは、(書き手ロワ的な意味で)「生まれついての」完全なボケキャラだった。 彼女やギャグ将軍ほどのレベルになると……全てを俯瞰して「見えて」しまう。 全てを「見通して」、メタ視点で状況を把握して、「最も素晴らしいボケと立ち回り」を察知して…… そしてその上で、完全に「忘れて」しまう。 嘘や偽りではなく、本当に一度は手にした「メタ視点」を、自ら放棄してしまう。 放棄してこそ――その行程を全て無意識で行えてこそ、良きボケキャラと言えるのだ。 コロンビーヌは、真の愛を知っている。 コロンビーヌは、真の悲しみを知っている。 どちらも「なりきり」上の偽りのものではない。真の愛であり、真の悲しみだ。 「どうせなりきりでしかないから」、などと醒めた目線で突き放すのではなく……真に味わい尽くす。 その、真摯にこの世界に向き合う態度こそが、彼女の力の源泉。 ミスターマダオは、「ノルマ」を気にして戦う地球破壊爆弾を「つまらない」と断じた。 しかし、コロンビーヌからすれば、中途半端な「メタ視点」に「捕らわれてしまった」マダオこそ「つまらない」。 そんな、中途半端で「つまらない」相手に、せっかくの恋愛イベントを邪魔されるのは勿体無さ過ぎる――。 そう……中途半端。 ミスターマダオの敗因も、まさにそこにあった。 中途半端に抱いてしまった疑念。「なりきり」への疑い。 疑ってしまったからこそ……『世界(ザ・ワールド)』の効果も弱くなってしまった。 ただ、それだけのこと。 そもそも…… メタ視点に目覚めた者は、目覚めてない者より「偉い」のだろうか? メタ視点に目覚めた者は、目覚めなかった者より「賢い」のだろうか? ……否。そんなことはない。 むしろ、メタ思考がかえって枷となることもある。不幸を呼ぶこともある。 メタ思考に目もくれず駆け抜けた者は、だから逆に、このロワを楽しみきったとも言えるのだ。 メタな考察が流行しつつある中、それでもきっと、それはこのロワの本質ではない。 むしろ、メタ考察を得た「その向こう」に何を見、何を望むか。そして何を「見なかったこと」にして忘れるか。 おそらくは、それこそが大事になってくるわけで――! かくして、愛の天使の予言は現実のものとなり。 人外ロリ2人の死闘は、ここに決着した。 ※ ※ ※ 「全く……その程度じゃ『覚醒』と言うには弱すぎるのよん。 マダオちゃんが、『真に』心から怒ったり、愛したりしてたなら好きにさせてあげたのだけどねん。 地球破壊爆弾ちゃんも『黒猫』ちゃんも、既にその領域……メタ思考を超えた、『その先』にいるのよん♪ あなたももう少し、いろんな意味で『突き抜け』なさい――!」 コロンビーヌはそして、倒れて動かぬマダオをその場に残し、翼を広げる。 いい月だ。 愛を囁き育むにはこれ以上ないであろう月夜。 会場は広い。生き残った人々は多い。 まだまだお節介な介入を要する『愛』の火種はあちこちに残されている。 それらを守り助けることこそ、コロンビーヌの願い。 愛の天使は、そしてその場を飛び去って―― 【G-8/病院のそば(空中)/夜中】 【コロンビーヌ@漫画ロワ】 【状態】:疲労(中)、ダメージ(小) 【装備】:ゾナハ蟲@からくりサーカス 、携帯電話@現実、腕時計型麻酔銃(残弾1/1)@漫画ロワ 【道具】:支給品一式×2、ティーセット一式、麻酔銃の予備針×3 、変化の杖、キャンディー×2 焦ったドラえもん・うっかり侍・孤高の黒き書き手の服、対戦車地雷×7個、ポン太くんスーツ@スパロワ(大破) 【思考】基本:恋愛ばんざい 0:鬼軍曹を生涯愛し続ける 1:宿った命を大切にする 2:愛に介入しようとする邪魔者は倒す 3:そういえば、新生クライシス帝国のみんなはどうしているかしら? ※容姿はコロンビーヌ(ロリ)@からくりサーカスです。 ※ギャグ将軍にシンパシーを感じています。 ※猫子頭の鬼軍曹と結婚しました ※ロワ内の愛を感知できるようになりました。お邪魔虫もわかるようです ※真の愛と哀しみを知り、北斗神拳奥義『無想転生』を習得しました。 ※この後、この場を立ち去ってどちらに向かうかは後続の書き手にお任せします。 ※ドサクサ紛れに、マダオから腕時計型麻酔銃を奪いました。持っていた予備の針を装填済みです。 ※ ※ ※ ……完敗だった。 大の字に倒れ、綺麗な月を見上げながら、マダオは思う。 あの瞬間……コロンビーヌは、マダオの心臓をそのまま突き破ることも出来たはずだった。 けれども、実際に突きを入れられたのはそのすぐ近く。 名前は知らないが……おそらくは、北斗神拳の秘孔の1つ。 吸血鬼の身体に秘孔など効くものか、とも思うのだが、しかしそこは「疑い」を持ってしまったマダオのこと。 実際にこうして、身体が痺れてしまって、全く動けない。 吸血鬼としての能力が、落ちてしまっているのだろう。『世界』のスタンド能力が不完全だったように。 「もう1人の自分」である転を喰らって、確かにパワーアップしたと感じた。 何人もの死体を喰らって、確かに情報は増えた。 メタ思考に到達して、確かにこのロワの真実の一端には触れた。 それらはきっと、全て真実だろう。マダオの持つ潜在力、潜在的な価値は、確実に上がっている。 けれど……まだ、これでは足りないのだ。 漫画ロワ最古参・『最古の四人』に並び立つには。 そして、もう1人のアーカード・地図氏に打ち勝つには。 むしろ今のマダオは自身の存在に疑いを持ち、自身の持てる能力を十全に発揮できない状況にある。 コロンビーヌは、「もっと突き抜けろ」と言った。 ならば、突き抜けてみせよう。 「メタ視点」の保持と「なりきり」の両立。そこに届くまで、突き抜けてみせよう。 コロンビーヌ(ボケ系ギャグキャラ)にも届いたのだ。自分(強対主催)が届かぬ道理がない。 ミスターマダオは、ここに誓う。 「もう少し待っていろ……真の愛も真の悲しみも、必ず見つけ出してみせる。 貴様らがいるというその領域に、辿り着いてみせるっ!」 それらを見つけだした時、きっとアーカードの身体は完全なものとなる。 きっと秘孔の効果も消え、また元通り動けるようになる。 彼女はそして、月を見上げて叫んだ。 「そして最後は……やっぱり熱血エンドだろッ!!」 それだけは――その目標だけは、やっぱり譲れない。 その想いこそが、きっと、『ミスターマダオ』という存在の――! 【G-8/病院のそば/夜中】 【ミスターマダオ@漫画ロワ】 【状態】:体力全快、強い決意、強い仲間意識 、首輪解除、秘孔を突かれて全身麻痺・大地に大の字 【装備】:パニッシャー@トライガン(機関銃:残り弾数80%、ロケットランチャー:残り5発)、運動服(ブルマ)、 【道具】:支給品一式、未定支給品×1(本人確認済み) 【思考】 基本:対主催!目指せ熱血脱出エンド! 0:突き抜けて「メタ視点」と「なりきり」の両立を図る。そして地図氏やコロンビーヌと並び立つ存在となる。 1:なんとか体調を取り戻し、復活して病院に戻る。 2:地図氏を力ずくでも説得して脱出エンドに協力させる(なりきりについて詳しいことを問いただす?)。 3:DIE/SOULやロリスキーを探して守る。 4:黒猫(666)は必ず殺す。 5:仲間をもっと集めて対主催。 ※容姿はアーカード(ロリ状態)@ヘルシングです ※転と仮面ライダー書き手とウッカリデスを喰らって記憶を受け継ぎました。 ※自分が本物の書き手ではない可能性を疑っています。 ※転の血を吸ってパワーアップしました。新たな力が使えるかもしれません。 ※孔明と地図氏と感電氏が『危険な対主催』だということを知りました。 ※転の記憶を使って首輪解除ができるようになりました。 ※ライダー書き手の記憶で携帯電話のwikiの存在を知りました。その携帯をコロンビーヌが持っているのを目撃しました。 ※なりきりへの「疑い」から、持っている能力が完全に発揮できなくなりました。 ただし発想の転換を果たせば治るかもしれません。 【世界(スタンド)】 世界を使用でき、時止めも可能です(3秒まで?)。 制限は漫画ロワに準拠――『体力の消耗』『時止めの再使用には10秒必要』『スタンドは見れるし触れる』 259 メタ思考の彼方に(前編) 投下順に読む 260 貫き通すは『ギャグ』と『愛』 259 メタ思考の彼方に(前編) 時系列順に読む 260 貫き通すは『ギャグ』と『愛』 259 メタ思考の彼方に(前編) ミスターマダオ 269 異形の花々 259 メタ思考の彼方に(前編) 地球破壊爆弾No.V-7 267 愛を取り戻せ! 259 メタ思考の彼方に(前編) クールなロリスキー 267 愛を取り戻せ! 259 メタ思考の彼方に(前編) コロンビーヌ 260 貫き通すは『ギャグ』と『愛』
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ひまひま団客将 ひまひま団に降臨した 客将様 の活躍を記録!! →客将様は レベル9の武器・鎧の納入で来るらしい・・・ →客将様は 合戦中の個人ポイントを1000前後獲得すると来るらしい・・・ (2000前後で2回目かな・・・?) 客将様出現中に1000ポイントになったら、無かったことにされるっぽい 番号 名前 所属 招待日 活躍?録 1. 管輅 無 5/25 5/30 対魏2陣 終了1分前に登場 2. 陳到 蜀 7/9 7/12 対魏2陣 20分・41分に登場【未確認】 7/16 対呉2陣 33分に登場【未確認】 7/19 対魏3陣 27分・41分に登場【4人撃破】 7/20 対呉1陣 36分に登場【撃破なし】 7/20 対呉3陣 33分・43分に登場【2人撃破】7/21 対魏1陣 17分・33分に登場【2人撃破】7/21 対魏2陣 32分・39分に登場【2人撃破】7/21 対魏3陣 42分に登場【撃破なし】7/21 対呉1陣 17分・30分・40分に登場【3人撃破】7/21 対呉2陣 39分に登場【撃破なし】7/21 対呉3陣 44分に登場【撃破なし】7/23 対魏2陣 19分・23分・44分【1人撃破】・ネタ①(22 19 50) 椛猫こにんは陳到に1のダメージ ・ネタ②(22 23 40) 陳到は石杖所在に159のダメージ 7/25 対呉1陣 30分・39分【5人撃破】 7/25 対呉2陣 31分・36分【撃破なし】 7/25 対呉3陣 35分・42分・44分【2人撃破】 7/26 対呉1陣 34分・36分【撃破なし】 7/26 対呉2陣 29分・38分【1人撃破】 (23 8 54) 陳到は甘寧に281のダメージ(23 8 56) 陳到は甘寧の「刀光剣影」を回避しました(23 9 3) 甘寧は陳到に1516の適中ダメージ 7/26 対呉3陣 35分・41分・43分【1人撃破】7/29 対魏1陣 9分・11分・17分・19分・27分【3人撃破】 7/29 対魏2陣 44分【撃破なし】7/29 対魏3陣 44分【1人撃破】8/2 対魏1陣 9分・39分【1人撃破】8/2 対魏3陣 42分【1人撃破】8/3 対呉1陣 24分・34分・37分【2人撃破】8/3 対呉2陣 37分・44分【1人撃破】8/3 対呉3陣 44分【撃破なし】8/5 対魏1陣 17分・27分・33分・37分・40分・44分【1人撃破】8/5 対魏3陣 20分・25分・29分・35分・42分【撃破なし】8/6 対呉1陣 10分・18分・23分・29分・39分【1人撃破】8/6 対呉2陣 36分【1人撃破】8/6 対呉3陣 25分・28分・44分【撃破なし】 3. 趙累 蜀 10/2 10/4 対呉1陣 24分・247分・32分・42分【2人撃破】10/4 対呉3陣 21分・28分・34分・39分・45分【2人撃破】10/5 対魏1陣 23分・28分・33分・36分【4人撃破】10/5 対魏2陣 36分・40分【1人撃破】 10/12 対呉3陣 15分・28分・33分・38分【1人撃破】10/15 対魏1陣 27分・31分・35分【撃破なし】 客将様の登場時間は、ログで確認 激闘録で確認した時間です 合戦開始からの経過時間になってます