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勇者王ヒートそのいち 勇者王ヒートそのに
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二つ名:虹色の勇者 名前: 詳細: 銃剣の使い手。魔法を弾丸に込めてそれを銃剣に込めることで魔法剣を発動する。狭いところが嫌いなのでつい爆発でリフォームしようとしてすごく怒られる その他:
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01.冒険の始まり 02.最後の残党 03.とうぞく団をたたけ 04.深き森 05.二つの道 06.見えざる敵 07.無限の迷宮 08.キャッスルナイツ 09.迫りくる恐怖 10.剣士のプライド 11.デュアルタワー 12.漆黒の翼 称号の入手条件については称号一覧を参照してください。 01.冒険の始まり [部分編集] オープニング的ステージ、魔王もオープニング的なためか簡単に倒せる。 5Lvもあれば十分に倒せる。 女神様と契約すると、30秒経ってもゲームオーバーにならないのでこのステージで操作に慣れよう。 入手アイテム 称号 危機一髪 いいえ!! モンスター ジェリー 残党魔王ザント 町 サイショール城 サイショール村 備考 02.最後の残党 [部分編集] 初めは周りのモンスターに手こずるが、テントにいる女の子と会話すると出現するレアメタルを倒すと一気に楽になる。 女神像は祈るたびに金額が上がっていくので時間を巻き戻すときはよく考える。テントの食料屋は高いので多少時間をかけて村で食べた方が金を節約できる。 後は節約したお金でてつのつるぎを買い、30Lvまで上げれば倒せる。ちなみに15秒以上経ってからかじ屋に初めて話しかけると少し会話が追加される。 入手アイテム てつのつるぎ 称号 レアモンハント ウェポンゲッター モンスター レアメタルJ 残党魔王ザンデストジェリー トロルキッズ 町 オムレット村 きゅうけいテント 備考 03.とうぞく団をたたけ [部分編集] まずは村に入りめしやの盗賊を倒そう。 時間を減らさず、ノーダメージでレベルを上げることができるので、とてもおいしい。 やくそうと鉄の剣があれば4Lv程度で洞窟の盗賊を倒せるのでサクサク行こう。 前のステージよりも敵が弱いので負けることは少ないが、時間の巻き戻しが間に合わないことが多い。 テントにいるオヴァちゃんに話すと始まるイベントで女神像を助けると楽になる。 入手アイテム 称号 女神像大好き やくそう大好き モンスター ジェリー ワーラット コブリン 町 ヒーガイ村 シンパ村 備考 04.深き森 [部分編集] まずは急いで村に戻ってたいまつを買って王女を助けなければならない。 助けた後森の奥へ進むのだがたいまつが一回分だけ余ってしまう。 しかし、この一回分でそのまま草を燃やしてしまうのは得策ではない。王女を助けたマップの右上にいる木こりの下の、円形のたき火に火を点けた方がいい。 すると、たき火の火が付く。一度火をつけると、無料で、火が使えるようになるのだ。ただ、使用回数は3回と、たいまつより減っているため注意。とは言っても村へ行かずとも火が補充できるため気にならないだろう。 宝箱のこん棒はこの先合成の素材として使うので手に入れておきたい。ただこん棒に夢中で時間が足りなくなることも少なくない。 こんぼうよりも強力なスキルを使える鉄の剣で先にクリアしてしまい、ある程度進んでからこん棒を回収する手もある。 入手アイテム たいまつ こんぼう 称号 イーターイーター 草かり勇者 モンスター クマバチドリ マンイーター トゲトゲそう 町 ウォレット村 備考 05.二つの道 [部分編集] クエスト名の通り、このクエストにはトンネルから向かう道、下の浅瀬を通って進む道の2つがある。グローバルレベルが高いのであればトンネルから向かう道を使ってもよいが、基本的には下の浅瀬を進むことをオススメする。 最初のウマント村には馬小屋があり、馬を買うことができるが、それにはシオーニ村で買える「しおれたニンジン」が必要になる。馬を手に入れると、ダッシュをしてもHPが減らなくなる。この効果はマップ上でも、戦闘中でも発揮される。 しかし、馬を貰うのは後でもよい。最初に、多少無理をしてでもクエストのオープニングで馬の魔王が踏み潰していった岩へ行くべきだ。入ると、一人の男がいて、「ビーストビート」を貰うことができる。 この武器はなんと、獣系のモンスターを問答無用で倒す事ができる。獣系というのは、マップ上で狼のような外見をしているモンスターのこと。つまり、この時点で下ルートは制圧したも同然である。 しかし、武器自体の素の能力はとても低い。逆を言えば、獣以外のモンスターには不利になってしまうのだ。トンネル内、トンネルを抜けた先のモンスター、クサガメをビーストビートの効果で一発で倒すことはできないため注意すること。 ところで、クエストのオープニングで、馬の魔王が「キケンなもの」「途中で消してきたジャマなもの」などという事を言っている。これはどういう事なのだろうか?真相を知るには、ある武器を持って魔王に挑めばいい。ヒントは獣殺し。 入手アイテム レザーハット かわのよろい ビーストビート 称号 ホースマン たんけんか モンスター ワーラット クサガメ こどもサイ 町 ウマント村 シオーニ村 備考 06.見えざる敵 [部分編集] ミストドラゴンの力によって、村人及び城への洞窟が消えた状態からスタートする。めし屋は開いているもののこのままでは店が使用できず薬草が買えない。このままだとグローバルレベルが低い場合近くにいるぶんぶんバチを倒しきれないこともあるため、初めは敵を避けるか逃げるべき。 解決するためには始めの村の消えていない子供の言うように北の村にいるルルフィに会えばよい。村までの道には台風型の巨大な敵が巡回しており触れたら即HPが0となり、村に戻されてしまう。この章ではこいつらを倒すことはできないのでタイミング見計らって突破しよう。 北の村に行ったらルルフィが仲間になり、さらにまどうしのメガネが手に入る。これにより城までの洞窟にも入れるようになり、また店も利用可能となる。 こうなったらあとは今までどおりにレベルや装備を整えればよい。新しい武器は北の村に売っているタイガーブレードと村からさらに進んだ先の洞窟のいしのオノの2つがある。洞窟のサイはかなりの強敵だが獣なので・・・? 入手アイテム けんこうサンダル タイガーブレード いしのオノ 称号 ノーミス オノゲッター モンスター ぶんぶんばち クサガメ こどもサイ 町 ヤサール村 ウィッチ村 カーミテ村 備考 ルルフィが仲間になる 07.無限の迷宮 [部分編集] ステージ開始時に言われたようにこのダンジョンはすべてがアベコベになっており正しい道を選ばなければ入り口に戻されてしまう。 ただしルートさえ分かれば無料で回復できることもあって難しくないクエスト。 正しい道は分岐点で指示された方向ではないほうに向かえばよい。 解答は左→右→右→上→上。 ただし四つ目の分岐点で下に行かなければ取れない武器があるので注意。 入手アイテム ムシたたき 称号 方向オンチ ナビゲーター モンスター ぶんぶんばち くも ゴブリン 町 備考 クリア後グローバルダンジョン「有限の迷宮」出現 08.キャッスルナイツ [部分編集] 今までのステージとは違い、30秒城を守り抜くことがクリア条件である。敵のシンボルは城を目指しており、城にたどり着かれたらゲームオーバーとなる。また敵を全滅させた場合はクリアとなる。 敵は三方向からやってくる。それぞれの特徴は 北方向・・・スライムシンボルのみ。移動速度は速いが弱い。 南方向・・・虫シンボル。速度、強さともに平均的。 東方向・・・鳥、悪魔シンボル。速度は遅いが一番強く、また敵の量も多いため来る時間は意外に早い。 ゲーム開始したらまずは城に入ってナイトに話しかけておく。そうすれば一方向からの敵の侵入を防ぐことができるのでかなり楽になる。オススメは強い敵が来る東方向。なお全方向でいいえを選べばナイトが仲間になり称号が手に入るが、自信がない場合は無理をせず強くなってから再プレイしに行けばよい。 また敵を全滅させれば自動的にクリアになるため、このときは買い物のし忘れには注意。 入手アイテム ブロンズアクス タルアーマー タルヘッド 称号 デストロイヤー ナイトといっしょ モンスター ジェリー くも ゴブリン クマバチドリ 町 ツギール城 備考 ナイトが仲間になる 09.迫りくる恐怖 [部分編集] 大地の亀裂を調べることによってクエストが開始する。開始後、北へ向かって歩きだすので落とし穴を作り、ダイノドラゴンを落とす必要がある。 落とし穴と作るには3つ岩を壊す必要があり、岩があるのは、北西・北東・南西・南東、4つの洞窟。 クエストの最初にルルフィから火の石を貰うが、使うなら北東の洞窟で使おう。 入手アイテム 火の石 ツヴァイハンダー きのたて 称号 ニューシューズ ロックブレイカー モンスター くも いしころボーヤ クマバチドリ 町 クラッケ村 キャンプ場 キャンプ場 キャンプ場 備考 クリア後、グローバルダンジョン「大地のキレツ」出現。 10.剣士のプライド [部分編集] まず、ローケンが飛ばされた北西の村に行ってかじ屋に言われた通りに北東の穴にソードストーンを採りに行こう。 穴に行くとモグラに石を盗られたという話なので3か所からランダムで出てくるモンスターを倒そう。 ソードストーンが手に入る。ソードストーンを持って村の鍛治屋に話しかけるとせいりゅうとうが貰える。 そのままローケンに話しかけると仲間になってくれるのでボスを倒しに行こう。 入手アイテム きんのスクデット スケールシールド ゴージャスメイル せいりゅうとう 称号 金ぴか大好き 刀のために モンスター くも いしころボーヤ トロルきっず モグモグ 町 カレール村 カジーヤ村 備考 ローケンが仲間になる 11.デュアルタワー [部分編集] 二つの塔が立っているが、どちらから攻略してもあとから攻略できるので安心を。 村の学者と兵士が言うように、西の塔はテレポートばっかの魔法の塔、東の塔は岩ばっかの力の塔だ。 どちらかのドラゴンを倒すと二つの塔が繋がり、最上階への道が開ける。 レベルが低いともう片方のボスを倒すのに苦労するかもしれない。 入手アイテム バトルハンマー ウッドズック 赤いバンダナ 称号 岩キラー ワープ大好き モンスター ゴブリン こどもサイ ファイヤーン 大トカゲ 町 ブラザ村 備考 12.漆黒の翼 [部分編集] 今回の目的は、ユーシャが倒されるのを目的としたクエスト。 時の女神の指示に沿って敵と戦おう。 入手アイテム 天使の日記 称号 ダイアリー ギリギリセーフ モンスター おとなサイ ダッシュドラゴン 町 サイハーテ村 備考 2章へ
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第二十章-第一幕- 危険生命 第十九章-第三幕- 第二十章-第二幕- 六つの小隊に無理矢理分けられてしまった勇者軍主力部隊は、 ネイチャー・ファンダメンタルの幹部達を根こそぎ撃退し、 遂にそれぞれが脱出し、地上に出る事に成功したのだった。 また、奪還した惑星アース国際平和機構本部施設も、 アイリーン・マフィアらの手によって制圧が完了していた。 「……今、集合指示を出したから、いずれ来るわよね」 と、ソニアは施設の外の野原にて呟く。 端末を使って全方位の味方に集合指示をかけたのだ。 『来られる者は全て集合するように』との文面である。 これで施設を制圧している部隊は自分達でないと分かるだろうし、 勇者軍主力部隊は残らず集まる、という算段だった。 それから二分後、チームB、チームFが集合した。 「やれやれ、まいったまいった。ああいう罠とは思わなかったよ」 「いやまったく。どうなる事かと」 サイモンとライナスがほぼ同時に愚痴をこぼす。 更にそれから一分後、チームC、チームEが集合した。 「お、やはり隊長達は先に来ていたか。流石だ」 「俺達より先に来るとは、やりやがる」 テディとヴァジェスがジルベルトを素直に誉める。 そしてその二分後、最後に、チームDが集合した。 「いや、お待たせして申し訳ありません。 敵の抵抗が思ったより激しくて苦戦してしまいました」 「無事ですか……皆さん、本当に良かったですわ」 イスティーム王とキョウカ王妃が言うそばから、 大福、きなこ、みたらし、黒ごまの四匹は、 恋しげにジルベルトへまとわりつき始める。 これで全員が集合した形となる。 「あの……マキナさんがまだ出てきていないので、 警戒を緩めたら……いけないと思います」 何故か申し訳無さそうにメイベルが言うので、全員頷く。 そこへイスティーム王の端末に通信が入る。 「どうしました?」 「すまん……俺だ、ケヴィンだ! イスティーム王、聞け! 先程捕縛したネイチャー・ファンダメンタルの兵から 尋問で聞き出した、ここから割と近い島に、 奴等のプラントがあるらしいと聞いて、調査隊を送った。 だが、その調査隊はものの数分で壊滅寸前だ。 何とか死ぬ気で逃げてきたおかげで、奇跡的に死者こそいないが、 幹部をあんた達が倒したというなら、そのプラントに 件のデウス=エクス=マキナとやらがいる可能性が高い。 悪いが、ただちに向かってくれるか?」 「島の名前は分かりますか? 座標を検索します」 「ここから徒歩でも遠くない。アルヘイ島という島だな。 離島としては比較的大きめだが、海との境目はひどく曖昧で、 島としての面積が潮の満ち引きに多少左右されるだろう。 ただし干潮の時は船さえ必要ない。地続きで走れるはずだ」 「……分かりました、出撃します!」 イスティーム王とケヴィンの通信が切られた。 これ以上の支援の期待が薄くなってきた証拠でもある。 「ジルベルト、号令を」 イスティーム王が促すので、ジルベルトは口を開く。 「……行こう! アルヘイ島へ!」 「了解!!」 全員が応じ、一気にアルヘイ島へ向かって駆け抜ける。 ――二十分後。ちょうど干潮だった大陸から 地続きになった離島、アルヘイ島へと到着しつつあった。 「……確かに広い島だな」 と、コンラッドが呟く。よく見渡してみると 建物があるので、とりあえず入ってみる事にした。 どうやら研究施設のようである。培養装置が大量に置いてあった。 「バスク、何か分かる?」 「くそっ、シルヴィア主任かリゼル補佐官ならもっと早いのに!」 と、ぶつくさ言いながら端末に残ったデータを閲覧するバスク。 「なになに……これはネイチャー・ファンダメンタルの歴史か? 発祥は……C・C0048!? 千年以上も前からだと!?」 その事実に驚き、キョウカ王妃も画面を食い入るように見る。 「驚く事ではありません。それを言うなら勇者軍など 一万年近く存続してきているのです。このような組織が 水面下で耐え忍んで何かをしていたとして、 さして驚いてやるだけ時間の無駄でしょう」 冷静にイスティーム王が言い捨てる。 「……だが、これは重要な事実だ。あのマキナのような存在が 一朝一夕で育つわけもないと俺は前から疑問に思っていた。 かなり長い時間をかけて育成された存在なのだろう」 ヴァジェスが嘆息すると、フローベールが急かす。 「他に重要そうな事実は無いの、バスク?」 「……急かさないでくれ。ふむ、ふむ……なるほど。 ネイチャー・ファンダメンタルは発足当初は かなり平和的な団体で、今のような強硬手段に出る事は 無かったみたいだな。マキナが生まれる前後のタイミングで かなりのゴタゴタがあって、これで方針が変わったらしい」 「諸行無常は世の常、か。やりきれん事だな」 ギースも嘆息する。 「……色々データを漁っても、これ以上は情報が無さそうだ。 機密レベルの事項に関しては既に抹消が完了しているらしい」 「……それだけ分かれば充分だ。 当初の理念を忘れて暴走し、突っ走った結果がこれとはね。 もう我々の力で止めるより他は無いだろう」 ライナスもそう言うので、施設を出た。 ごごごごごごごごごごご…… そこで地震……いや、地響きが起こる。 「奴なの!?」 ルシアが一気に警戒態勢を取ったので、他もそれに従う。 すると、建物が一気に崩れ去り、 そこからデウス=エクス=マキナが現れた。 「……よく来たな。ネイチャー・ジモン達が敗れた事によって、 ネイチャー・ファンダメンタルは実質壊滅したに等しい。 だが、我はその意図を体現しなければならない。 我はそのためだけに誕生させられた者であるが故に」 「何故です!? あなたはそんな事を望んでいないはず! あなたは生き物の命を奪って良しとする方ではないはずです!」 「キョウカ=カザミネ=ザン=アーム。確かにその通りだ。 だが我の役目は、この命をもって世界に警鐘を鳴らす事だ。 我が命はただ哀しみのみしか産む事の出来ぬ存在ではあるが、 未来への教訓と礎となって果てる事が出来るというのなら、 それそのものに躊躇など無い。あるはずも無い」 「生命の本能は生きる事そのものにあるはずです! 警鐘を鳴らして死ぬだけの生命に何の価値があると!?」 「警鐘をただ聴くだけの者になってもらっては困るという事だ! 無論、我も生命である以上、最後の抵抗はさせてもらう!!」 「和解の道があるはずです!」 「我の存在はそれを受け入れるにはあまりに巨大に過ぎる。 我一人が生きる事で何兆の生命が死ぬ事になるか分からぬ。 我一人という生命そのものが核など比較にならない危険物だ! その危険な命を、君達の心胆に刻み込め、勇者軍!!」 そこまでで会話を打ち切り、マキナは攻撃へと入る。 一直線にジルベルトへと向かってくる。 十五メートル級の巨体が、 スプレッダーなど比較にならない敏捷さで、 ジルベルトへと一直線に進んでくるのだ。脅威という他無い。 「……ッ!」 慌てて、ジルベルトが砲剣ストレンジバスターのトリガーを引く。 ずどごぉぉぉぉん!! 凄まじい爆風がマキナに直撃する。傷だらけになりながら 委細構わず、マキナは突撃してくる。これは予想外だった。 「……!?」 回避するだけの余裕が与えられていない事に ジルベルトは驚愕する。 「兄様ッ!!」 フル・ブーストをかけたメイベルがジルベルトを吹き飛ばす。 ジルベルトは辛くもマキナの射程外に逃れる事になった。 ごがっ!! 「ひゃっ!?」 大きく吹き飛ぶメイベル。アースシールドで防御したおかげで 自らに大きな損傷は無かったが、肝心のアースシールドには ただの一撃でヒビが入ってしまった。 「メイベル! 大丈夫なの!?」 「……な、何とか!」 大きく吹き飛びはしたものの、ブースターを吹かして 何とか姿勢制御に成功したメイベルを、フローベールが気遣う。 一方、メイベルに突き飛ばされたジルベルトもすぐに起き上がる。 スプレッダーとは頑強さの桁が違う。爆発に怯みもしないのだ。 その事を理解したジルベルトは、完全に本気になった。 「烈風剣!!」 「うおおおおッ!!」 そんなやり取りの間にも、ライナスやテディ、 それにその他のメンバー達が 必死にマキナの攻撃をかわしながら、 なんとか少ないチャンスを見計らい、確実にヒット&アウェイで 一撃ずつ決死の攻撃を叩き込んでいく。 特にライナスの呪鞘カオスリキッドによって剣に与えられた力は、 数少ない大きなダメージソースとなってくれていた。 前に対峙した時よりマキナも本気になっているが、 家宝の分だけ勇者軍もかなり実力が上がっていた。 マクスフェル戦線の雄の一人である ヴァジェスやイスティーム王の力も大きく貢献している。 新たな仲間の力も実に頼もしかった。 ならば、自分だけが慌てているわけにもいかないだろう。 ジルベルトの闘志にもいよいよ火が点き始めた。 「……止める!」 それだけ言うと、心配するキョウカ王妃や猫達をよそに、 今まで温存していた体力も投入して、全力でマキナに向かって ジルベルトは突撃をやり返すのであった―― <第二十章-第二幕-へと続く>
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勇者is 孤独 ララバイ 作詞/あしがる 作曲/長野 ラララ・・・・ 今日も勇者は一人きり 魔物を倒しに旅に出る 背後に連なる棺桶は 仲間が残したmemories 流した涙は 少ししょっぱくて 財布抱きしめたまま 今夜も野宿 勇者is 孤独 ララバイ(lala-bye) 切なくて 勇者is 孤独 ララバイ(lala-bye) 悔しくて スライムと殴り合う 俺は勇者.... 音源 勇者is 孤独 ララバイ(オケ+仮歌)
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六花の勇者 - 編集タグアニメ公式/Wikipedia/Twitter 目次 基本情報 音楽情報 各話使用音楽一覧 基本情報 監督 高橋丈夫 音響監督 岩浪美和 音楽プロデューサー 高畑裕一郎 音楽制作 ポニーキャニオン 話数 全12話 放送時期 2015年07月~2015年09月 原作区分 ライトノベル 関連作品 音楽情報 区分 楽曲情報 発売情報 発売日 劇伴音楽 大島ミチル 不明 不明 OPテーマ 第一章「Cry for the Truth」MICHI(第1話~第5話、第12話) 作詞:RUCCA 作曲:藤田淳平(Elements Garden) 編曲:岩橋星実(Elements Garden) ♪MV (Short Ver.)(Youtube)[01 44] S『Cry for the Truth/Secret Sky』MICHI ※EDテーマ第一章「Secret Sky」も収録。 2015年07月22日 第二章「Black Swallowtail」UROBOROS(第6話~第11話) 作詞:上木彩矢 作曲:黒瀬圭亮 編曲:Tom-H@ck S『Black Swallowtail』UROBOROS 2015年09月09日 EDテーマ 第一章「Secret Sky」MICHI(第1話~第3話、第8話、第12話) 作詞:RUCCA 作曲・編曲:藤間 仁(Elements Garden) S『Cry for the Truth/Secret Sky』MICHI ※OPテーマ第一章「Cry for the Truth」も収録。 2015年07月22日 第二章「Dance in the Fake」ナッシェタニア(日笠陽子)(第4話、第5話、第10話) 作詞:RUCCA 作曲・編曲:藤間 仁(Elements Garden) S『Dance in the Fake』ナッシェタニア・ルーイ・ピエナ・アウグストラ(CV:日笠陽子) 2015年09月09日 第三章「Nameless Heart」フレミー(悠木 碧)(第6話、第7話、第9話、第11話) 作詞:RUCCA 作曲・編曲:藤間 仁(Elements Garden) S『Nameless Heart』フレミー・スピッドロウ(CV:悠木 碧) 2015年09月16日 挿入歌 なし - - topに戻る 各話使用音楽一覧 各話で使用された音楽の一覧。 ・ここでのOP・EDの定義はクレジット上の表記ではなく、OP・EDクレジットのテロップが表示されている場面(多くはOP・ED映像と共に流れる)で流れていた楽曲。 ・基本曲名のみで表記。歌手などが違う場合その都度表記。 ・初使用の楽曲は太字で表記。 話数 サブタイトル OP ED 挿入歌他 第1話 地上最強の男 「Cry for the Truth」 「Secret Sky」 なし 第2話 初めての旅 「Cry for the Truth」 「Secret Sky」 なし 第3話 六花殺しの少女 「Cry for the Truth」 「Secret Sky」 なし 第4話 勇者集結 「Cry for the Truth」 「Dance in the Fake」 なし 第5話 七人目の勇者 「Cry for the Truth」 「Dance in the Fake」 なし 第6話 罠と潰走 「Black Swallowtail」 「Nameless Heart」 なし 第7話 二人の理由 「Black Swallowtail」 「Nameless Heart」 なし 第8話 凡人と天才 「Black Swallowtail」 「Secret Sky」 なし 第9話 疑惑の蕾 「Black Swallowtail」 「Nameless Heart」 なし 第10話 絶体絶命 「Black Swallowtail」 「Dance in the Fake」 なし 第11話 反攻 「Black Swallowtail」 「Nameless Heart」 なし 第12話 解明の時 「Cry for the Truth」 「Secret Sky」 なし topに戻る
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第六章-第一幕- マクスフェル王国の残り火 第五章-第三幕- 第六章-第二幕- 一路、レイクリッター・タウンへの道を目指した 勇者軍主力部隊は、デス・ボルガノンを抜け、 特に名も無き林道へと差し掛かった。 「……何の気配だ? 敵かな?」 一際勘の鋭いライナスが急に立ち止まり、辺りを見渡す。 視力にもかなり自信があるのだろう。 ライナスが見つめた先に一人の男がいた、 敵兵――にしてもひどく軽装だ。 まして偉そうな幹部になどとても見えない。良くて偵察兵、 せいぜいが索敵レベルの行動としか思えなかった。 「面倒だな……木の上にいるよ。ソニアさん、行く?」 と、ライナス。 「わわわ、私はいいわ。あんな高い木の上なんて登れないもの」 と、噛みまくるソニアに、周囲が苦笑いした。 「いいよ、あたしが追い払うから」 ずだんッ! レイリアが威嚇射撃を行った。すると怯みまくった偵察兵は 凄まじい勢いで逃げていった。やはりただの雑魚である。 しかし、それにリゼルが疑問を抱いた。 「でも、偵察兵にしても弱すぎますよね…… 隊長、今までもああやって 敵が索敵行動を行った事があるんでしょうか?」 (そういえば無いね?) と、意識して首をふるふると振ってやるジルベルト。 「ひょっとしたら見られたくないものがあるのかもしれません。 攻撃するなら索敵の必要はどっちみちありませんから。 戦力とか面も大体割れてるでしょうし」 的確な見解である。リゼルは良くも悪くも常識人のようであった。 「じゃあ、私とチトセが行きます。ジル君、黒ごまを貸してね?」 「にゃーう」 と、黒ごまを抱き上げて連れて行くユイナ姫。 イザという時の連絡係にしようというのだろう。 (気を付けてねー) と、手をひらひらさせるジルベルト。実に気楽である。 騎兵なので逃げる手段に事欠かないのは事実ではあるのだが―― しばらく進んでから、ユイナ姫は愛馬チトセの足を止めて、 望遠鏡で遠くを見やった。どうやら行軍途中の部隊のようである。 大量の物資らしきものが乗ったコンテナ車があるところを見ると、 恐らくは補給部隊であろう。阻止しなくてはならない。 その旨を実にレトロな事に紙に書いて黒ごまの首輪に付けてやる。 イザという時は黒ごまに持たせて戻さなくてはならない。 自分は、このまま密かに中身が何なのかを確かめたかった。 そうして近付く事五分―― 「誰だ!?」 敵にも勘のいい者がいたらしい。気付かれてしまった。 「しまった……黒ごま、行って!」 抱いていた黒ごまを降ろしてやると、よく分かっているようで、 一目散にジルベルト達のいるであろう方向へと走っていった。 あとは到着まで補給部隊の足を遅らせなければならない。 騎兵の本領発揮である。 「チトセ、行きましょう、敵の頭を押さえます!」 「ひひん!!」 高らかに叫ぶと、チトセが駆け出し、 コンテナ車の眼前へと踊り出る。 「はぁッ!!」 ばきんッ!! 微妙な手加減を加えて、槍でコンテナ車の フロントガラスにひびを入れる。 これでまともな走行などは望むべくもなくなったはずだ。 「おのれ、敵襲――勇者軍か! 迎撃だ、急げーッ!」 ウィルスユーザーズの制服を着た敵一般兵が弓を、銃を手に取って 一心不乱にユイナ姫一人めがけて、射撃を開始する。 しかし、愛馬チトセもさすがのもので、 回避に徹してそのことごとくをかわす。 「やるな、曲者め!」 茶色い髪にパーマを当てただけのような髪形の男が激昂する。 どうやら茶髪の男が指揮官のようであった。 「曲者だなどと、無礼な物言いはおやめ下さい! 私はザン共和王国王政部次期筆頭にして、勇者軍メインメンバー、 アーム王家のユイナ=カザミネ=ザン=アームです!」 あくまで柔和ながらも堂々たる振る舞いを崩さないユイナ姫。 「うるさい! 人が仕事をしている時に乱入して好き勝手暴れれば、 それがいつ、何時、誰であろうと曲者に決まっているだろうが!! この<レッグホース>の補給部隊に 手を出して、ただで済むと思うな!」 レッグホース。初めて聞く幹部である。この調子で増えていくなら、 少なくともあと一名か二名ぐらいは 出てきそうだとユイナ姫は内心思った。 が、そんな事を考えている間にレッグホースとやらはすぐ指示を出す。 「運転手! フロントガラス一枚の損害ぐらい構わん! ぶち抜け!」 「はっ!」 ばりぃん! 高い音と共にコンテナ車の フロントガラスが砕け、視界が良好になった。 そしてすぐにエンジンをかけ直し、発車した。 よく統制が取れている。レッグホース本人の指揮能力故だろう。 「よし、コンテナ車を行かせる! それまで奴を牽制しろ! 無茶をする必要は無い、負けなければ勝ちなのだ!」 その言葉に答え、一般兵集団が再度、ユイナ姫に射撃を加える。 さすがに回避は出来ても、それ以上の接近は厳しいものがある。 「チトセ、大丈夫!?」 「ひひぃん!」 被弾こそしていないものの、物量作戦にかなり怯んでいるチトセ。 「よし、いい牽制だ、続けろ!」 「このままじゃ……!」 ユイナ姫も大きく怯み、森の中へ身を隠そうとする。 「森の中へ逃げるぞ! 大火力火器を用意しろ!!」 「くっ……!」 ユイナ姫は森に逃げる事も出来ず、また回避に徹するしかなかった。 ばん! 「あうッ!?」 一発の銃弾が、ユイナ姫に命中する。 何とか持ち直すが、痛みがかなり厳しいレベルだ。 相当に大口径の銃弾を叩き込まれたらしい。 「見ろ、当たったぞ、このまま押し込め!!」 レッグホースの指示が飛ぶ。 「進退窮まったの……!?」 ユイナ姫が苦悶の表情でそう呟く。 しかし、そこで終わらないのが勇者軍である。 「建造物破砕砲、発射!!」 ぼんッ!! レイリアの狙撃型の対建造物用破砕銃砲が火を吹いた。 コンテナ車の後輪に命中し、たちまちコンテナ車が停止した。 「何だ、今のは!?」 状況が読めていないのか、レッグホースが露骨にうろたえる。 「後輪破損! スペアタイヤに切り替え準備!!」 兵士の怒号が飛ぶ。 「急げ!」 レッグホースが対応を取ろうとした時、更に呪文が連打で飛ぶ。 「フレイムキャノン! フリーズキャノン! プラズマキャノン!」 各種多彩な攻撃呪文が前輪、後輪問わず、破損させる。 ちゃっかり行きがけにウィザードナイトとなっていた リゼルによる呪文の猛連射である。遠距離戦になった時は、 魔術師の魔法も立派な攻撃手段となり得る。 「スペアタイヤへの切り替え不能、完全に動けません!」 もはや運転手の悲鳴としか言いようのない声が聞こえてくる。 「みんな!? 間に合ったんですね!?」 ユイナ姫の歓喜の表情も輝かしく、まず出てきたのはシエル。 「ヒールキャノン!」 治癒の魔法でたちまち、ユイナ姫の痛みが消える。 次いでライナス、ソニア、ジルベルト、 コンラッド、ジークの順に現れ、 兵士の群れへ突入し、たちまちその戦闘能力を奪っていく。 ユイナ姫単騎ならいざ知らず、所詮は補給部隊であった。 主力部隊の総員を相手にした時、その結果などたかが知れている。 最後に愛猫四匹を連れたエイリアが現れ、速やかに索敵しながら 未だに息の上がっているユイナ姫へと近寄る。 「大丈夫? よくもたせてくれたわ。作戦は成功よ」 「この子にも感謝しないといけませんね」 と、無事に役割を果たした黒ごまを撫でてやる。 「どうする? もう休んでおく?」 とのエイリアの問いに、ユイナ姫は首を振る。 「言い出したのは私です。故に、本作戦の幕引きも私が行います」 「よし、じゃあ行ってらっしゃい!」 「はい! チトセ、行きましょう!」 見れば、主力部隊のほとんどがレッグホースに当たっていた。 「ここまで足の速い騎兵を擁しているとはな。我が補給部隊の作戦を 失敗に陥れたこと、一応素直に誉めておいてやろう」 と、レッグホース。 「何が素直にだ! 素直にと言うなら、負けを認めて降伏しろ!」 ジークがレッグホースに反論する。 「自分達より戦力の劣る相手に何故降伏せねばならん! 同様にマクスフェル王国が降伏する道理など、何も無かった! お前達は一体、どうやってファリウス王を誑かしたのだ!?」 マクスフェル王国。ジルベルトより一世代前の 勇者軍が相手にした国家だが、幸か不幸か、 この場にそれを直接見聞きした者は誰もいなかった。 あるいはこの男、その関係者なのかもしれない。 「そんなモン、私達の知った事じゃないわよ!」 ソニアが拳で殴りかかるが、レッグホースはたやすくそれを避ける。 「逃げ足だけは超一流だな、くそッ!」 コンラッドも悪態をつく。 「避けて下さい!!」 後方から声。ジルベルト達はユイナ姫の意志と分かると、 すぐに散開する。直後、チトセによる突進が展開された。 「はああッ!!」 「うおッ!?」 がッ! 思い切りチトセに跳ね飛ばされた レッグホースは大きく転倒し、地を滑る。 類稀なる防御姿勢により、危うく難を逃れていたが、 何の処置も取らなければ良くて 病院送りだっただろう事は想像に難くない。 「ぐっ……これ以上の戦闘は……無益! 遺憾ながら我が補給部隊は補給物資を放棄し、 速やかに総員、戦闘区域から離脱せよ!!」 決断も早く、レッグホースと、その部下達は 負傷者もろともすばやく撤退したのだった。 足自慢が揃っているようである。 こうして補給阻止作戦はかろうじて成功したのだった。 「騎兵の面目躍如、出来たでしょうか?」 「充分よ……流石だわ」 と、素直にユイナ姫を誉めるソニア。 「おい、このコンテナ、馬鹿デカいと 思ったら、生け捕りの幼生体だぜ!」 コンラッドが叫ぶ。ジルベルトも驚いていた。 (本当だ……生け捕りにしてある。止められて良かった) 安堵した表情でジルベルトはユイナ姫の頭など撫でてやる。 (えらいえらい) そんな何気ないやり取りに、ユイナ姫は充足を感じるのであった。 しっかりと頬まで染めている辺り、やはり彼女も恋する乙女である。 「じゃ、ビーム・カーテン改が入るスペースを作りますので、 ライナスさん、ジークさん、周囲の木の伐採をお願いできます?」 「分かったよ」 「了解した!」 リゼルの提案に、ライナスとジークが従い、 そしてコンテナごと、生け捕りの死にかけスプレッダー幼生体は、 ビーム・カーテン改によって綺麗さっぱり除去された。 これで作戦は終了となった。 「思わぬ激戦でしたけど、何とかなりましたね」 と、今のところ日和見的に淡々と仕事を片付けるリゼル。 「いやはや、君もやってくれるよ。かなり助かったからね」 と、ライナスが誉めてやる。 「じゃあ、進路はレイクリッター・タウンのまま、行軍再開。 いいわね、お兄ちゃん?」 シエルが言うと、ジルベルトは頷いた。 再出発の緒戦は、やや無茶ではあるが、前途の見える勝利であった。 しかし、敵組織ウィルスユーザーズの全貌は未だ見えていない。 その事に、リゼルは一抹の不安を感じるのであった。 (いいなあ) そんな道中、ふとジルベルトはレイリアの銃を見つめた。 どうやら瞬間火力の高い、銃による攻撃が羨ましかったらしい。 「ん? 使ってみたいの?」 と、レイリア。 こくん、とジルベルトが頷くと、ソニアが笑って銃を差し出した。 口径こそ大きいが、単発のマグナム銃である。 「じゃあこれを使ってみるといいと思うよ。 お父さんの遺品なんだけど」 (いい。そんな大事なの、もらえない) と、首をふるふる。 「遠慮しないでいいの。お父さんも私に使って、 ってくれたんだけど、私は興味無かったから。 だから興味のある人に使ってみて欲しいな」 それは本心からだった。 (ありがとう) そしてジルベルトは丁寧に受け取り、早速試射してみる。 どんッ!! ちょっと遠くにあるものの、かなり大きい岩を 的に見立てて撃ってみた。 それはレイリアにもすぐ分かったが、狙いは大きく外れた。 と言うより、かなり酷い。的から6メートルも 下に着弾しているからだ。 どんどんどんどんどん! 五連射ほどしてみるが、一発としてまともに着弾していない。 「よ……よくそれで銃が持ちたいなんて 思ったね? 才能……無いよ?」 と、レイリア。 (頑張る) 珍しく強情にジルベルトが首を振る。 「頑張る、ってさ」 と、シエルによる翻訳も入った。 「が、頑張ってね……」 と、ソニアも冷や汗かいて言うしかなかったのであった。 ちょっと渡す相手を間違ったかもしれない、とは思ったが、 良いのか悪いのか、それがジルベルトの テレパスに読まれる事は無かった。 まあ、それはそれとして、そんなしょうもない事態が起こりつつも、 勇者軍は順調に行軍を続けていくのだった。 引き続き、目標はカレン家筆頭のいるであろう、 レイクリッター・タウンである。 <第六章-第二幕- へと続く>
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第十六章-第三幕- ただあの人の下に(後編) 第十六章-第二幕- 第十七章-第一幕- ソニアを救出し、新たにギースとリュミエルを迎えた 勇者軍主力部隊は、いよいよ近付いてきたアーム城への 移動を試みようとしていたのだった。 「バスク、そろそろ向こうに連絡入れてみたらどうなの? 通信網の再構築がある程度出来てるんじゃないかしら」 と、ドルカスが言うので、バスクは端末をいじってみた。 「通信機能、オン……と」 通信機能をオンにした。まだ設置したての通信網なので、 端末が即座に対応し、最適化作業を始めた。 「……うーん、これはもう少し時間が要るな。 もう少し早く最適化作業を始めておけば良かったかな」 「そう時間も要らないでしょ。端末の電源はオンのままにして、 さっさと進軍した方がいいかもしれないわね」 ドルカスの助言に従い、バスクは電源をオンにしたまま、 愛馬ヴィッセルを歩かせる。 その後を、残りの全軍が続く。 ある程度歩けば到着はするが、更なる襲撃が アーム城に無いとも限らないのであった。 連絡は早ければ早いほどいい。 ……だが、もちろん事はそう穏便にいくはずもなかった。 「ふみゃーっ!!」 「ふーっ!!」 突如として猫達同士の喧嘩が始まったのだ。 今にも飛びかかりそうな剣幕である。 「えっ、ちょっと! 何なの!?」 「押さえて、押さえて!!」 レイリアとエイリアが慌てて喧嘩を始めた 大福ときなこを引き剥がす。双方共、 とんでもない実力があるので喧嘩になるとシャレにならない。 「ちょっと、こっちもよ!」 こちらも慌ててソニアとジルベルトが みたらし、黒ごまを引き剥がす。 割って入ろうとしたあんみつも、メイベルが何とか取り押さえた。 「一体どうしたってのよ!? ジルベルト君、原因分かる!?」 ジルベルトはテレパス能力で、何とか興奮状態の 五匹の猫達の心理状態を読む。 どうやらお互いを敵だと認識している。 当然同じ親から生まれた兄弟姉妹同士 (ただし、あんみつは親戚になる)なので、 普段は仲良くしているのだが、 何故こうなったのかが分からない。 「何者だ、手前ェ!!」 と、いきなりコンラッドがライナスへ弓で攻撃を開始する。 「……何をする……!? 敵か!!?」 あろうことか、ライナスまでコンラッドに攻撃を開始した。 二人だけではない。フローベールとバスクが、 サイモンとヴァジェスが、テディとリュミエルが、 ギースとドルカスが、次々と仲間割れを始めた。 おかしくなっていないのは、事態に動揺しないよう、 意図的に精神状態を沈静化させた ジルベルト、ソニア、ルシア、メイベル、 そしてナノ・マシンを自己防衛に費やしたレイリアと、 絶対耐性の技能を持つエイリア、 元から闘争の術を持たないキョウカ王妃。 以上のメンバーとなっている。 事態を飲み込みかねて、メイベルはただ混乱するばかりだ。 「これは、どういう事なの……?」 ソニアが訝る。 (分からない。一体何が起こっているのか……) その時、フローベールを振り落としてきたベアトリスが近付く。 彼女は魔族だからなのか、影響下にあるわけではないらしい。 「ひひんばー」 そのベアトリスの意図をジルベルトが テレパスで読み、メールで伝える。 『呪術かもしれないって言ってるのー。 幻を見せ、音を歪めて味方を敵の得体の知れない相手に 認識させてる可能性があるらしいのー』 「敵の足止めの作戦…… あわよくば同士討ち作戦ってトコかしら」 「対処法はありませんか?」 極力冷静に、キョウカ王妃が訊いてくるので、 ベアトリスが策を提示する。 「ひひんばー」 『リュミエルだけでも元に戻せれば 対処の仕様があるかもしれないのー』 「リュミエルか……」 エイリアが唸る。スレインメイデンである彼女なら、 呪術に対するカウンター的な技能を 持っているかもしれないからだ。 「人間を敵に見立てる幻術は使えても、 機械まではそうはいくまい。 ルシア、隙を作ってはくれないか? そのわずかな隙でメールを送る」 「分かったわ。テディを牽制すればいいのね」 「メールの文面はキョウカ王妃、頼めるか?」 「今、入力中です。百二十秒下さい」 「分かった!」 エイリアの指示で各員が動き出す。 と言っても大半は猫を押さえる役だ。 勇者軍の仲間割れは実力が拮抗している事が幸いして、 短時間なら放置しても大丈夫だった。 「入力完了です。送信します」 キョウカ王妃の送信と同時に、 ルシアは弓の連射でテディを牽制する。 「何だ!? 奇襲か!?」 同時にリュミエルへメールが届く。その着信を確認すると、 敵(と思っているテディ)が、結果的にとはいえ、 攻撃の手を止めた事もあり、文面を確認する。 『敵の呪術で仲間割れさせられています。 対抗手段をお持ちであれば、 即座に実行に移していただけると、 助かります。 ――キョウカより』 馬鹿丁寧な文面を見て、リュミエルは急いで精神を落ち着けた。 呪術の効果が薄れ、自分が敵だと思って戦っていたテディの姿が うっすらとだが見えるようになったのである。 「そういうわけね。小賢しい手だこと」 鼻で笑うと、リュミエルは御札を大量に取り出し、展開する。 「術式展開! 防御結界!!」 ぱんっ!! 軽い音を立てて、勇者軍の周囲に御札が散っていく。 周囲に結界が張られ、敵の呪術の力場を完全に遮断する。 「……お? リュミエル?」 その中心地であるリュミエルに 一番近かったテディから、正常な視覚と聴覚を取り戻し、 その後近い順から残りのメンバーも、感覚を取り戻していく。 「本当に私も合流しといて正解だったみたいね。 まさかこんな技能が役に立つとも思わなかったけど」 と、自信満々にどや顔をするリュミエルに 助けられたと分かるや、精神を落ち着ける各員であった。 無論猫達もなんとなく事態を察して、 一番落ち着く所……要するに ジルベルトの傍に自ら寄っていくのだった。 「闘争心や警戒心を刺激して幻覚を見せる呪術だったみたいね。 だから、戸惑っていただけのメンツや、 戦えないキョウカ王妃は術にはかからなかった、か」 さもありなん、という感じでエイリアも頷いた。 「でも、呪術なら呪術師がいないと駄目だよ。 一体……どこにいるのかな?」 キョロキョロと辺りを見回すレイリア。 「そう簡単に見える所にはいないだろう。探すぞ」 「駄目! 術式結界自体が動けるわけじゃないのよ! 外に出たら結果は同じなんだから!」 サイモンが外に出て呪術師をさっさと見つけようとしたが、 リュミエルがそれを慌てて止める。 「また仲間割れしたくなかったら動かないまま、 敵を見つけないと……任せるわよ」 「くっ……厄介な」 苦虫を噛み潰したような顔をするサイモン。 「ならば私が行こう。こういう搦め手には私が一番強い」 と、エイリアが前に出る。絶対耐性を当てにしているのだ。 「大丈夫なの?」 「任せろ」 エイリアが外に出るが、呪術にかかったような様子も無く、 平然としたままで周囲を探す。 敵の焦る気配が周囲に滲み、それがより一層発見を容易にする。 「そこだっ!!」 しげみに鞭を叩き込むと、慌てて呪術師が出てきた。 そして素人目にも呪術が途切れたのが分かった。 怪しい気配が一切消え去ったのだ。 呪術師は呪術があっさり破られたのを見ると、 悪態をつきながら逃げ出した。 「くそっ、何なんだ! 我が呪術を意にも介さないだと!? これだから遺伝子調整を受けたバケモノはッ!!」 「逃がすか!」 エイリア、次いで残りの連中が追い始めるが意外に足が速い。 こういう時に限って、頼みのフローベールも、 ベアトリスから降りていた事が災いして、対応が遅れた。 「逃がすかよッ!!」 だが、そこでバスクがそのまま突撃を敢行する。 「ヴィッセル!」 「ぶるひひひぃぃぃん!!」 愛馬ヴィッセルによるキックが呪術師のどてっ腹に叩き込まれる。 「のげっ!?」 ごろごろと転がりつつ吹っ飛び、呪術師は気を失った。 勝利は確定である。 「バスク、初手柄ね!」 「ああ。やったぜ!!」 バスクは馬上でガッツポーズを決めてみせた。 しかしこのネイチャー・ファンダメンタルの呪術師を この後どうするかで若干意見が割れた。 近くの市街地に連行したのだが、まさか市街地で 無抵抗の人間を殺害するなどという 凶行に及ぶわけにもいかず、 かといって警察に引き渡せば 呪術であっさり脱獄してくるだろう。 ならば今効果的な手は勇者軍伝統(?)の方法だろう、 という結論で約一名の反対を除き、サイモンの案で決定となった。 すなわち―― 「これで良しっと」 テディの手によって、呪術師は丁寧に縛られ、 猿轡まで噛まされて見事にダンボールの中に梱包されたのだった。 丁寧にエアキャップまで下に敷かれている始末だ。 「おい、空気穴も忘れるなよ。流石に死ぬから」 と言いつつも、コンラッドがダンボールに 穴を開けて空気穴を大量に作る。 「送り先どうするの? 姉さん」 「そうねぇ……」 ソニアに問われたルシアが、とりあえずお届け先を 遥か遠く、惑星アースの裏側、クルーズ・シティ方面に指定した。 勿論お届け先はネイチャー・ファンダメンタルが不法占拠した 惑星アース国際平和機構様宛てである。 しかも着払いで。あまつさえわざわざ時間がかからないように しっかりと速達便にしてやる有り様である。 「あの……それはちょっと可哀想では……」 流石にキョウカ王妃が難色を示したものの、 それをどうにかこうにか言いくるめるリュミエルとギース。 「いやいや、処刑とかされないだけ ありがたく思ってもらわないと」 「丁寧に送還してやるだけ温情的かと思われます。王妃殿」 「……はあ……」 あまり納得はしていないようであったが、 やむなく了承するしかないキョウカ王妃であった。 そしてその荷物(イン敵)を宅配業者になすりつけた。 「あ、割れ物とかじゃないんで、 衝撃は大丈夫ですけど、 ナマモノなんで生きたままでお願いできますか? 哺乳類ですけど。あと着払いで」 「あ、はい。承りましたー、っと、重いな」 中に何が入っているかも知らず、 業者の人は荷物(イン敵)を受け取った。 「これで良し、っと」 「二度と来るなよー」 何やら暢気に荷物に向かって手を振る二人。 何やらダンボール(の中の敵)が抗議しているようにも見えたが、 それはまあどうでもいい事であった。 「……お?」 気が付くと最適化処理が終了し、 端末は通信機能を取り戻していた。 「こちらバスク=ランドルフ。アーム城、聞こえるか?」 「はい、こちらアーム城のユイナです。 主力部隊は大丈夫ですか?」 と、ユイナ王女の声が聞こえる。映像もすぐに映った。 「……っ!」 その愛嬌ある顔立ちに、一瞬バスクは言葉を失った。 「……もしもし? 聞こえてますか?」 「……あっ、ああ! 全員無事だ。 キョウカ王妃もこっちにいるんだ! 今からそっちに届けに行くから、待っててくれよ!」 「ありがとうございます! わざわざ知らせてくれるなんて…… あなたは優しいのね。よろしくお願いね、バスクさん」 「あっ、うん!」 そこで、イスティーム王がユイナと交代する。 「キョウカ。そこにいるんだね?」 「元帥閣下!」 キョウカ王妃も慌ててバスクの端末を借りる。 「よく頑張ったね。ここに来たらもう安心していいですよ。 無理をしないでゆっくり来て下さいね、キョウカ」 「はい……はい!!」 キョウカ王妃の瞳にみるみる力が宿る。 「必ずあなたの下に……ただひたすらあなたの下に、 キョウカ=カザミネ=ザン=アーム、参りますわ!」 決意の漲る表情でキョウカ王妃はそれだけ告げて通信を切る。 「チトセ、皆さん、行きましょう!」 あれだけ気の弱かったキョウカ王妃が、 今や喜色に満ちた表情でチトセを堂々と乗りこなしている。 ある意味では王者の風格に近いものがあった。 『元気になって良かったのー』 ジルベルトも大喜びだ。ソニアを奪還した喜びも重なり、 今や勇者軍の士気は高まるばかりであった。 階級上の関係から、今この場で事実上最高位の指揮権を持つ キョウカ王妃の号令で、また勇者軍は歩みを進めるのだった。 ただ、あの人の下へ行くために。 ソニアを迎えに行くジルベルトがそうであったように。 ジルベルトのために懸命に脱獄した ソニアがそうであったように。 今、キョウカ王妃は、真に勇者軍の一員に 相応しい心根を抱くのであった。 <第十七章-第一幕-へと続く>
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二つ名:閃薔の勇者 名前: 詳細: とある国の聖騎士団の副団長。国王から特殊任務を言い渡され、各地の魔物を討伐して回っている。魔物はまだいいが魔王はなまじ話が通じるところがありやや剣が鈍りつつある その他:
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憤怒の勇者(ラース・ブレイバー) 自然 C 6 6000+ ビーストフォーク ■W・ブレイカー ■パワーアタッカー+3000 F 彼の唯一つの欠点は、短気な所。 作者:匿名 ただのファッティ。 龍王編 第一弾