約 441,838 件
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/835.html
【名前】飢留 留玻璃(きりゅう とめはり) 【性別】女 【所属】魔術 【能力】「ティンダロスの猟犬(ハウンドオブティンダロス)」「ジレルスの結界石(ストーンオブジレルス)」 【能力説明】 「ティンダロスの猟犬」は、2通りの術式である。 ①ティンダロスの猟犬それ自体ではなく、その存在を基とした暗殺(?)呪術。 ターゲットの匂いが染み付いている物品を触媒として発動する。 この際の「匂いが染み付いた」とは、犬が嗅ぎ分けられる程度の匂いが染み付いていれば良い。 発動すると、ターゲットの至近にある鋭角から、触媒を核にした「ティンダロスの猟犬」を模した使い魔が出現し、攻撃を仕掛ける。 端的に言えば、この術式は 「触媒を核にした、死んでも復活する物体の作る鋭角に対してのみ瞬間転移が可能な匂いを追うティンダロスの猟犬を模した使い魔」 を作るというものである。瞬間転移する条件は、対象が猟犬から5m以上離れた場合と、使い魔が拘束された場合。 転移可能距離は30m。使い魔の戦闘能力は一般的な灰色狼くらい。使い魔を作るまでがこの術式であるため、 使い魔の持続時間はおよそ30日というかなりの長さを誇る。 欠点として、この術式は使用者の正気度を削るため、あんまり連続して使うと正気を失い狂人や廃人になる。 具体的には一度使ってから半日間をおけば、大体削れた正気度が回復する。 また、これで相手を追うのはあくまでも使い魔であるために、幻想殺しを使われるとすぐに猟犬が消滅する。 ちなみ、核とした触媒を破壊されても触媒ごと復活するが、触媒がある部位に別な匂いのついた物品を突っ込むと、 使い魔が対象を特定できず、行動することができなくなる。 ②「ジレルスの結界石」に封じられたティンダロスの猟犬を召喚・使役する魔術。 「ジレルスの結界石」はオリジナル、真正品であり、この術式の補助用の魔術道具としても用いられる。 ①と違い、猟犬に対して物理的に打倒することは不可能であり、猟犬自体も圧倒的に強い。 出現するときには、転移ではなく時間的に偏在することで出現する。 つまり、あらゆる時間あらゆる鋭角において出現する、ということである。最も時間に関しては 術者が把握できるように、時間移動をしないように制限を掛けられている。 また幻想殺しを使用しても、消えた後で別の角から湧いてでる。 欠点は 1.ある程度方向性を定められるとはいえ猟犬自身が行動するため、巻き添えがひどいことになる(知覚した存在を殺害するため)。 2.召喚中は魔力とSAN値がガリガリ削られていくため、そう長時間出せる存在ではない。 3.魔力が底をつくor術式が途切れると、ターゲットをやった後に使用者が殺される。使用者自身が意図的に術式を遮断した場合は送還される。 4.猟犬への命令・封印は結界石を用いるため、結界石が壊されるor奪われると使用者が詰む。 5.使用中~使用後1日の間、狂気に落ちる。 である。 【概要】 日本人のクトゥルフ系魔術師。18歳。魔法名は「abyssi666(深淵は此方を窺い見る)」 彼女の両親は邪神崇拝者であり、それらしいアイテムの蒐集をしていた。彼女の保持する「ジレルスの結界石」は 両親で奇跡的に入手できたアイテムである。が、彼女の両親は崇拝者ではあるが魔術師の才能は無いため、結界石が オリジナルであるということに気づかなかった。 5年前、彼女の両親が邪神を召喚しようとして娘である彼女を生贄に捧げようとしたが、彼女は必死で抵抗、 その際に結界石に封じられていたティンダロスの猟犬を偶然召喚し、両親を殺害した。 その後、ティンダロスの猟犬は彼女を殺そうとしたが、彼女は一流の魔術師になれるだけの才能を持っていたため 結界石に猟犬を再封印することに成功、事なきを得た。 その後、家からあるだけのそれっぽい魔術書(大半はインチキ本)を持ち出し逃げ出した彼女は独学で魔術を習得し、フリーランスの魔術師として活動している。 基本的には人探しをするが、偶に殺し屋的な仕事も受けている、というか魔術的にはそっちが本来の使い方。 性格は内気だが、偶に正気を失ってるのか第4の壁を叩き壊したような発言をする。メタい。 彼女のメタ発言は誰が聞いても、自分自身で思い出してみても"狂人の戯言"としか思われない、思えないためにそれが正確な情報だとしても 誰も、自分自身ですら信じられない、という特徴がある。 【特徴】 黒目黒髪のストレート。パッと見は日本人形のような髪型である。背丈は普通で胸は控えめ。 普通にしている分には日本美人といえる顔立ちをしているが、狂気に落ちたときは瞳孔が開きっぱなしで焦点が合わず、 目も限界まで見開いているためになまじ人形のような美人なだけにとても怖い。まるで貞子である。 【台詞】 一人称「私」 二人称「あなた」 「こんにちは、失せ物探しの依頼で来ました。」 術式①使用中はカタコトになる。文章的にはカタカナ混じりになる。狂気度が上がるとカタカナの割合が増える。 「ターゲット…補足しタ。申し訳無いノだケれど、死んデくだサい。」 術式②による狂気に落ちた状態は、メタ台詞全開でしゃべる。その際は【】を使う。 また口調も変わる。この際の一人称は「ワタシ」、二人称は「キミ」 【ヤア、こンにチハ。コの文章を読んデイルそこのキミ、相手が次どンナこトをすルノか読み進めて教えてクレナいカな?】 【主はイルノか、だッテ?居るわけ無イジャん。主の本名ガ鎌池○馬ナラとモかクサ。】 【SS使用条件】 生死関わらずどんな用途でもok。
https://w.atwiki.jp/keikenchi/pages/412.html
ヒウンシティのセントラルエリアの港に、あるタブンネの一家が歩いていた。 父に母、長男次男、長女次女とべビタブンネの7匹の家族だ。 本来、森に住むタブンネだが、こんな港街に出てくるにはわけがある。 森の食料が不足してきたのだ。つまり、この一家は港の船に密航し、暖かくて住みやすい場所に 移住のである。「ミッミッ、ミッミィ、ミッミッ。」新たな土地に期待を膨らます家族。 そのうちに港に入るタブンネ達。港に船は3つある。どの船に乗るか迷うが、一家は密航者だ。 当然、人が並んでいない青い船に乗ることにした。ここだけの話、これが一家の痛恨のミスであった。 青い船にはなにやら重装備の人々がコンテナや積み荷を運んでいる。タブンネ達は、そのコンテナに 入りこんだ。母タブンネの木のバスケットにはオレンの実が30個ほどある。移動中での食料だ。 15分後、船は出港した。タブンネ達は、見つからないよう、静かにしながらも、「ミイミィ」と おしゃべりを楽しんでいる。そんなタブンネ達が、理想の地を踏むのは3日後だった。 荷物室の積み荷が出され、一家が入っているコンテナも取りだされた。 (はやく、理想の地が見たいミィ。)人の気配に気を付けながら、戸を開けると、強い吹雪が入ってきた。 「ミィッ!?」「ミッミィ?」目の前に広がるのは広大な氷の景色。タブンネ達は驚きを隠せない。 そう、タブンネ達が乗り込んだのは、南極行きの砕氷船であった。港で人が並ばないのは当然である。 この瞬間から、タブンネ一家の死の南極サバイバルは始まるのであった・・・。 広大な氷の景色。それが信じられないタブンネ達は思わず目をこする。 (ここはどこ?おいしい木の実の木はどこ?)もちろん木などは一本も生えていない。 焦った一家は引き返そうとしたが既に砕氷船は海の上。完全に退路を断たれてしまう。 タブンネ達にはただ、氷の世界をさまよう術しか無かった・・・。 -30℃。温暖な森に住むタブンネには絶対に味合わない気候だ。 現在、一家にはバスケットのオレン12個と自分達のでっぷりした脂肪しかない。 南極を歩いてもう、1時間が経つ。一家の顔は寒さによる鼻水と、後悔の気持ちの涙が 氷柱を作っていた。「チィチィ」ただ一つ、べビタブンネは母の懐の中で無事であった。 「ミヒィ・・・ミヒィ・・・」(ママ、さむいよ、おいしいオレンの実がたべたいよう) 次男タブンネの悲痛な声。早くも次男の体には異変が起こっていた。 触角が紅く腫れ、水泡ができていた。言うまでもない、凍傷の症状だ。 可哀想に思った母は数少ないオレンの実を次男に渡す。 「ミイイイィィィ・・・。」喜ぶ次男。オレンを噛もうとする。しかし、「ミギィッ!?」 次男の舌がオレンに張り付いてしまった。この寒さで木の実も一瞬で凍ってしまうのだ。 「ミギィイイイイィッ、ミイィィッ!」焦って外そうとするが、力不足。 次男の舌はどんどん凍りついて行く。しかし、極寒の恐怖はこれでは終わらなかった。 舌から凍りついて行く次男。このままではいけない。列を先導していた父タブンネは 覚えている火炎放射を応用して指先に炎を込めて氷を木の実ごと焼き切る作戦にでた。 「ミイィィ・・・ミッ・・。」神経を擦り減らせる作業だ。ジュウゥゥゥ・・・ なんとか、成功はしたが、次男の舌の氷はどうにもならなかった。 それから2時間後、家族は疲労困憊だった。「ミグゥゥ・・・」一番泣いていた長女は 涙が凍り、右目が完全に凍ってしまった。また、体ができている両親は平気だが、 子供達の中にも凍傷が広がっている。両親は後悔と自責の念で涙が止まらなかった。 (あたたかい土地で新しい生活ができるとおもったのに・・・。甘くて美味しいオレンの実を かわいい子供たちにたべさせたかったのに・・・。どうして・・・?どうしたらいいの?) 「ミグググゥゥウゥゥウゥウゥ・・・。」タブンネ達の泣き声が氷の世界に空しく響く。 しかし、タブンネが歩いて行くと、そこには1つのある程度大きな建物があった。 南極探検隊の基地だろう。つい最近使われたらしく、食料も備えてあった。 タブンネ達の大好物のオレンもあった。タブンネ達はここを拠点とし、助けを待つことに 決めたのだった。 基地に入ったタブンネ一家。中に入ると暖かい。つかの間の安息に一家は涙を流して 喜んだ。父のかえんほうしゃで暖炉に火を付ける。凍えていた子供達はわれ先に暖炉に 駆け寄る。母タブンネもべビタブンネを暖めるために暖炉に座る。 「チィチィ」母の懐にいたべビタブンネは何事も無いように元気だ。全員ここにいる。 安心した母は思わずまどろむが、その瞬間、「ミギャァアアァァア!!?」「ミアァアアァアア!?」 次男と長女の悲鳴が部屋に響く。何があったか両親は2匹に駆け寄ると、思わず息を呑んだ。 暖炉の熱で次男の触角と長女の右目が溶けてしまったのだ。凍傷で芯まで凍っていた証拠だ。 「ミグゥゥウゥウ・・・」「ミヒィイイィイイィ・・・」2匹の子供の泣き声が響く。 (どうして・・・神様、助けて・・・ヤグルマの森に帰りたいミィ・・・)我が子の悲痛な叫び・・・。 両親は改めて後悔に顔を歪めた。やがて、空が暗くなり、さらに冷え込んだ。 家族は夕食を始めた。倉庫のオレンを一人2個。感謝を込めて頬張るタブンネ達。 甘くておいしいオレンの実。本当は暖かいところで食べるハズの・・・。家族が美味しくオレンの実を 口の中で溶かす中、次男だけ、違和感があった。「ミィ?」味覚が感じない、口で何か別の物が溶けている。 次男が父に口内を見てもらう。父は言葉を失った。次男の口内ではオレンではなく、凍傷にかかっていた 舌が溶けていた・・・。南極の恐怖はまだ、序盤である。 暖炉と食料の生活から4日が経った。倉庫の中のオレンは5箱、150個ぐらいだ。 しかし、いつまで待っても助けは来ない。両親は少しずつ不安が募って行った。 次男は舌と触角を失い、落ち込んでいた。他の3匹の子供達は暖炉の周りで走り回っている。 そんな時、暖炉の火が消えた。基地の燃料切れである。「ミッ?ミイイィィィィ!?」 驚きと寒さの余り、騒ぎ出すタブンネ達、父が火を吐いても効果は無かった。 3日後、オレンの実も半分以下になった。室内でも-4度はあるだろう。家族達はどんどん衰弱していった。 焦った父タブンネ。どこかにオレンの実の木はないか?そう思うと、自分はまだ元気な長男を 連れ、母に子供を任せると2匹で吹雪の中へ食料を探しに行った。 足の裏が冷たい。ハート型の肉球は霜焼けで紅く腫れていく。慨に2匹共、耳や触角が白く変色し始めている。 外に出て2時間、オレンの木など見付かるハズは無かった。落ち込む2匹に更なる不幸が襲う。 「ミイイイイイイイィィイイィィィイイィッ!!?」長男タブンネが足を滑らし、谷底に落ちてしまったのだ。 涙を流しながら、互いの距離が広がって行く。谷が深すぎたせいで長男の姿は見えなくなった。 父タブンネは泣きながら、基地に戻って母に応援を求めにいった。 その頃、落ちた長男タブンネは更なる地獄を見ていた。 父が応援を頼みに行っていた頃、長男タブンネは300m下の谷底にいた。 長男が落ちた時、ボヨーンと青くて柔らかい物がクッションとなって助かったのだ。 しかし、その青い物体はトドゼルガの腹だった。「ブオオオオオオオオォォォ!!」 怒りのトドゼルガの雄叫びが谷底に響く。「ミイイイイイィィィ!?」長男の絶望的な 悲鳴が響く。(ゴメンなさいミィ。殺さないで、死にたくないミィ!) (ココはワシの縄張りだ!入った物は許さんッ!)長男の必死の命乞いも誇り高きトドゼルガ には無意味だった。(死ねェ!絶対零度じゃ!)トドゼルガの口から最強の冷気が発射される。 冷気が長男の体を足から凍らせていく。「ミヒィイイイイィイイィィ!?」自分に迫る死の恐怖 にかられ、長男は父に助けを求める悲鳴をあげる。しかし、父はまだ基地にいた。 (助けて!誰かァ!)冷気が長男の体を固めた。「ミィッ!ミィッ!」(パパッ!早く来て!!) 長男は耳を澄ますが、既に耳は凍って使い物にならなかった。トドゼルガは海に潜って行った。 「ミイミィミィッ!ミイイィイイィィ!!」動かなくなっていく体で助けを求める。 もう時間が来たようだ。「ミ・・・ィ・・・。」(パパ・・・助け・・・) 最期の弱々しい声と共に長男は死んだ。家族が救援に来た時、絶望に満ちた死に顔に皆泣いた。 「ミヒィ・・・ミグゥ・・ゥエ・・・。」非業の死を遂げた長男。その死を悼む家族の声が 空しく響く・・・。(ゴメンよ・・・。パパのせいで。お前の命を奪ってしまったミィ。) せめて基地の近くに立派な墓を建ててやろう。氷付けの長男タブンネの死体を持ち帰る。 しかし、その道中にまたも惨事が起こる。「オニ―ィッ!」オニゴーリと遭遇したのだ。 (俺達オニゴーリは、ルイべが大好物なんだ。その死体、戴くぜ!) (何を言うミィ。これは家の大事な息子だミィ!)しかし、父タブンネの抵抗も空しく、 長男のルイべは奪われてしまった。「ミイィィィッ!」子供を返せと父が叫ぶ。 (返すワケねえだろバーカ。」オニゴーリに冷たくあしらわれ、父が殴りかかってきた。 父タブンネの鈍いパンチをかわすオニゴーリ。そのまま父の左腕に噛付いた。 そのまま、かみくだく。「ウビヤアァァァァァァァアアァァビイィイイィ!!」 左腕が見る間に粉砕され、父タブンネの悲鳴が南極に響く。構わずオニゴーリは噛みつぶす。 腕は肉や血、骨がグチャグチャに混在され、ただの肉片と化した。「ウビイイイィ・・・。」 のたうち回る父に母がいやしのはどうをかけるが、最早、効果無し。腐り落ちるのを待つのみだ。 父タブンネが重傷を負い、慌てふためく一家を見ているオニゴーリ。いい考えが浮かんだようだ。 良からぬ考えが浮かんだオニゴーリ。混乱している一家の中から一番小さい子タブンネを 捕まえる。「ミィィッ!ミィーッ!」捕まった次女タブンネが助けを求める。 両親は「ミィミィ」と子供を返すように懇願するが、オニゴーリに無視される。 ミィミィ泣く次女を自分の頭に置き、そのまま空気中の水分で凍りを作る。 すると、氷がカプセルを型取り、次女を閉じ込めた。また、カプセルの下からは、刃が 出てきた。皆も知る、ミキサーの完成である。「ミッミッミッ・・・ミヤァァァアアァァ!?」 今度は自分が殺される。自分に迫る死の恐怖にかられ、次女は泣き叫び、糞尿を垂れ流しながら、 氷のカプセルをガリガリ引っ掻いている。もちろん、無駄な抵抗だ。 両親も顔を涙と鼻水、涎でグシャグシャにしながら必死に「ミヒィミヒィ」と懇願している。 それを見てオニゴーリは上機嫌になった。次女は「ミギャァアア!」とまだ必死に氷のカプセルを 引っ掻いていた。しかし、両親は頭を下げることしか術がなかった。 (よく見てな。)オニゴーリは残酷な笑みを浮かべ、ジャイロボールを始めた。 その瞬間、次女の足元が血を噴きあげた。「ミギャアァアアァァァァァァァァァアア!?」 次女が絶望に満ちた奇声を上げ、自分の糞尿と共に溶け始める。 (パパッ!ママッ!助けてエェェ・・・。)次女の悲鳴は空しく幻へ消えていく。 「ビヤアアァァァアアッミビイィィィィイイィ・・・!!?」その内、次女は赤茶色のムースに なっていった。その光景に母はもちろん父タブンネは呆然としていた。自分の愚行のせいで、 木の実はおろか、長男に次女、自分の左腕を失った事実に気付くのはもう少しかかることになる。 自分の愚行によって、長男と次女に自分の左腕を粉砕された父タブンネ。結局、長男の死体はオニゴーリに ルイべとして食われ、基地の前の小さな墓にオニゴーリミキサーにかけられた次女のムースが一すくい入っていた。 あれから3日。父の左腕は辛うじて付いており、母タブンネがいやしのはどうをかけるが、腐り落ちるのは時間の問題だった。 それから2日後、父タブンネの腕は腐り落ちたが、父は無言だった。そんな中、べビタブンネだけが「チィチィ」元気に鳴いていた。 こうしてはいられない。早くオレンの木を見つけねば。父タブンネは全く懲りていなかった。 嫌がる次男を無理やり連れてまたも南極をさまよった。「ミヒィミヒィ」(もう帰りたいミィ。いやだミィ。)次男は弱音を吐くが、 「ミィッ!ミィミィッ!!」(お兄ちゃんの死を無駄にするなミィ。オレンの木をなんとしても探すミィ。」父の一括。 しかし、見付かるハズもなく、スゴスゴと基地に帰るしかなかった。そんな生活が5日たったある日、次男の体に異変が起こった。 次男の両足が真っ赤に腫れ、化膿していたのだ。「ヒィヒィ」呻く次男。元から寒さに弱かった次男。ここに来て触角と舌を凍傷で 失っていた。今回も厳しい寒さの中、尖った氷を踏みつけたため、足の傷口が炎症と凍傷を併発していた。 本来なら、ポケセンに行くべきだが、手元にあるのは、包帯しかなかった。「ミヒィミヒィ」と苦しむ次男。 両親は究極の選択を迫られることになる・・・。 次男の足は日に日に悪くなっていくばかりであった。倉庫にあった包帯を巻くが、もちろん効果は無かった。 最初、紅く腫れていたところは紫や茶色く変色し、異臭を放ち始めた。つまり、壊疽である。 神経は生きているらしく、次男は「ミグゥ・・・ウビイ・・・」と呻いていた。(パパのせいだ。ボクの足を かえせミィ!)やがて、父タブンネに憎悪の視線を送るようになっていった。父タブンネは泣いて後悔し、 次男の足が治ることを神に祈るしかなかった。しかし、既に治療法は両足の切断しかなかった。 それから2日後、壊疽は太ももに広がった。だが、父が倉庫をあさると、一本の鋸(冷凍マグロ用)を発見した。 もう時間が無い。切断を行う。父に憎悪の視線を送りながら「ヒィヒィ」苦しむ次男。父の手元の鋸を見ると、 「ミヒィイイィイイィイイ!?」絶望の奇声を上げた。暴れる次男を諭す両親。「お前の足はもうダメだミィ。 生きるために足を切るミィ。」次男は余りの恐怖に気絶してしまう。今しか切るチャンスは無い。 切断は両腕がある母タブンネが行うことになった。べビタブンネは長女に預け、気絶中の次男の体を父が押さえる。 意を決し、母タブンネが重さ十数キロの鋸次男の右足の太ももをゆっくり引いた。その瞬間、目を覚ました次男が 「グビヤアアァァァァァアアァァァァ!!ウビイィィイイィイイィ!!?」この世で一番の悲鳴を上げた。 両親は謝罪と自責の念にかられ、泣きながら手術を続行した。 「グビイィイイ!」右足を切られる次男タブンネは子供とは思えぬ力でのたうち回る。 母タブンネは手術を早く終わらそうと焦るが、寒さで引き攣った体に加え、重さ十数キロ の冷凍マグロ用の鋸では到底終わるものでは無かった。「ウビイイイイイィイイィィ!!」 2時間後、次男の悲鳴は止まらない。しかし、今だに右足の半分も切れていなかった。 床は血で染まり、母タブンネも父タブンネも返り血を浴び、紅くなっている。 「グビイィイイィィイイィィィィウビャァアアァアアァアアアァアァ・・・!!」 (痛いよォ!ママァッ!もう止めてェ、死にたいミィ!)鋸を引くたびに疲れ果てる母。 次男タブンネの痛みは長引くばかりだった。次男は白目を向き、血の泡を吹いて叫ぶ。 8時間後、ようやく右足を切り終えた母。次男、父3匹疲れで満身創痍だが、左足がまだある。 憎悪の視線を一万倍強め、両親をただ睨む次男。親子関係もズタボロだ。次の左足。 「グビイィィィイイィィイイィミガアアァァァァァァァアアァアアァアアァ・・・!!?」 (もうイヤだ。痛いよォッ!苦しいよォッ!)5分かけて引かれる鋸。その都度、血が吹き出し、 両親の体を涙と鼻水、返り血が染める。12時間後、合計20時間かけて次男の両足の切断は終了した。 足の切り口は包帯で無造作に巻かれ、次男は気絶した。「ミヒィ・・・ヒィ・・・」 改めて、疲れと後悔、謝罪の涙を流す両親であった・・・。 またも父タブンネの愚行のせいで次男タブンネは触角、舌ならず、足までも失ったしまった。 地獄の大手術から5日後、目を覚ました次男。起き上がろうとするが、転んでしまう。 しばらくして自分の足が太ももから無いことに気付き、落ち込んでしまった。 「ミブァァァァァァアアァアア・・・。」時々泣きだすこともあった。 しかし、一家はそれどころでは無かった。基地の倉庫にあった莫大な量のオレンが尽きてしまったのだ。 つまり、一家の食料は全く無し。飢え死にを空しく待つだけだ。最初の2日間は堪え切れたが、 だんだん空腹はひどくなっていくばかり。母タブンネに至っては母乳の出が悪くなり、「チィ・・チィ」 べビタブンネも衰弱が見えてきた。 一週間後、家族全員が痩せこけ、父は外に出る元気も無く、母は母乳が全く出ず、べビタブンネは母乳を 求め「みーっみーっ」と泣くばかり。一家全滅という絶望の最中、たった一つだけの生きる術に皆が 気付いた。そう、ここにいるだれかを食すことだ。残酷だが、家族の視線はただ一つに向けられた。 「みーっみーっ」べビタブンネである。今まで、辛い時も笑顔を振りまいてくれた赤ちゃん…。 運命の残酷さに家族は涙を浮かべる。ただ1匹、何も知らないべビタブンネが「チィチィ」鳴いていた。 せめて、苦しませないように・・・。父タブンネは10万ボルトでべビタブンネの心臓を止めた。 「チ・・・ィ」べビタブンネはゆっくり目を閉じる。これが赤ちゃんとの永遠の別れ・・・だと思った。 夜になり、家族の悲しい夕食が始まるが、事件はその時起こるのだった・・・。 家族が囲む夕飯の輪にべビタブンネが皿にちょこんと乗っかっている。 (今までみんなに元気をくれてありがとう。ゴメンね…。)家族全員がべビタブンネに感謝の 黙とうを奉げる。皆が涙ぐむ中、父タブンネの包丁によってべビタブンネの胸が断ち切られる。 すごく血生臭いが、皆、目を背けなかった。しかし、その瞬間、「ビギイイイイィィィ!?」 一瞬、誰の悲鳴か分からなかったが、たしかにそれはべビタブンネのものだった。 「ミグゥウゥウァアアァァ!」胸と腹から血や腸を撒き散らし、とても赤ちゃんとは思えぬ悲鳴で べビタブンネが苦しみもがく。実はさっき父タブンネが放った10万ボルトがあまかったのだ。 急いで母がいやしのはどうをかけるが、べビタブンネはチアノーゼをおこし、意味を成さない。 「ビィーッウビイーッ」見る間にべビタブンネは吐血でアゴを血に染め、臓物、糞尿を撒き散らす。 その様はこの世で最も悲惨な赤ちゃんといっていいだろう。「ビブォッ!ガフッ!ミガガガァ!」 やがて、手足をジタバタさせ、狂ったような奇声をあげ、最期の「ミゲオォッ!!」すごい勢いで 吐血し、白目をむいて、泡を吹いて死んだ。全て父のミスである。 その後、家族の夕食がさらに涙と暗黒のムードになったことは言うまでもない。 悲しい夕食から2日後、べビタブンネの犠牲も空しく一家は空腹だった。べビタブンネの骨は 基地の前の粗末な墓に元次女のムースと共に安置された。7匹だった一家はもう4匹に減った。 悲しみに一家が包まれる中、またも不幸がタブンネ一家を襲う。次男であった。 父の愚行で両足と触角、舌を失い、歩くことも出来ず、包帯を腰に巻き付け、オムツ生活を送っている。 切断した傷も化膿し、炎症が起こっている。終いには傷口から入った黴菌が脳に入り、脳症を引き起こした。 毎晩「ミグオオォォオオォォォォ!!!」(足を奪ったクソジジイ!許さんッ!)と叫び続け、父を見るたび、 憎悪の視線は強まった。そんなある夜。惨事は起きた。「ビグゥウゥウォオオ!」「ウビイイイイイィ!?」 次男の叫びとは別にもう一つの悲鳴があった。長女である。驚いた両親はすぐに次男を見に行く。 その光景は狂った目付きの次男が水を持ってきた長女に噛付いていた。「ミヒィイイィいい!」長女の悲鳴。 「グへへへヒィィイイ!」(オレに惨めな思いをさせたクソジジイ!死ね!)脳症を引き起こしていた次男は 偶然、水を持ってきた長女を父と間違えたのだろう。すでに個人の判別も出来ていなかった。 既に長女は次男に触角を噛み切られ、足はズタズタに引き裂かれ、右足が足首から千切れていた。 「ミヒィミヒィミヒィ」痛みと恐怖に泣き叫ぶ長女。それを「ミガァァアアァァ!!」タブンネとは思えぬ、 恨みと獣の形相で父を殺しているつもりで長女をボロ雑巾にしていく次男。目の前の地獄絵図に両親は呆然 とするばかり、絶望の声で「ミギィミギィ」助けを求める長女タブンネの声さえ聞こえなかった。 「ブガガハア―ッ!!」最早、獣と化した次男。足の無い体で素早く這いまわり、長女を引き裂いて行く。 「ミブィ・・・ミブイイィ!?」血を撒き散らしながら必死に両親に助けを求める長女タブンネ。 (パパ、ママッ!おねがい。早く助けてミィ!)しかし、次男タブンネの変貌に唖然とし、両親の耳にそれは 届かない。事実上、父タブンネの罪を被って無実の制裁を受ける長女の運命は絶望的だった。 「ブガァァァァ!」狂気の次男が長女の腹に噛付き、破った。「ウビイイイィィイイィィイイィ!!!?」 大量の血と臓物を吹き上げ、苦痛と絶望の悲鳴を上げ、「ミブォッ!」と血を吹く長女タブンネ。 (死ぬのイヤだよ!早くゥ!いたいよォォ!)脳がイカれ、父を殺しているつもりの次男。 長女の悲鳴を気分良く、嘲笑い、腸をズルズル食い漁っている。「ブゲゲゲゲエエェェ!!」 飛散した臓器を全て食い、「ミグゥゥウゥゥウ・・・」と苦痛に呻く長女の腹に顔を突っ込み、食い荒らす。 目の前の凄惨な光景に両親は自分がすべきことすら見失い、口を開けて見ているだけ。 「ミビャァアアァァァァァアアァァ!!ミビィイイイイィィィイイィィイイィイイィイイィィ!!?」 内部から臓器を荒らされ、長女は白目を剥き、口と腹から血を吹き上げ、のたうち回る。 5分後、顔を紅く染めて顔を上げた次男。最高の笑みを浮かべている。長女はチアノーゼを起こし、「ヒィヒィ」 呻ってビクンビクンと動いている。虫の息の長女に次男は渾身の力で鼻の骨を叩き割った。「ミグ・・ゥァ・・」 乾いた悲鳴と共に鼻から脳をニュルニュル吹きあげる。しばらく経って長女は脳を吹いたまま息絶えた。 疲れ果てた次男は意識を失い、倒れた。両親は、やっと正気を取り戻し、言葉を失った。目の前には、顔が変形し、 右足が千切れ、臓物、血をぶちまけた長女の変わり果てた死体が転がっていた。その死に顔はいつまでも両親を 見つめ、(はやく、たすけて!死にたくないミィ)と訴えていた。その責任は元を正せば全て父タブンネである。 狂った次男タブンネに惨殺された長女タブンネ。その死体は基地の前の墓に葬られた。 しかし、それから次男は一日中喚き、暴れていた。自分が殺したつもりの父。父の愚行で足を奪われ、 正に殺しても飽き足らないのだろう。「グオオオオオォオオォ!!」と父を恨む声を上げる次男。 そんな、変貌してしまった次男。その狂暴さを両親は恐れ、足の包帯を換えることも、オムツ代わりの 腰に巻いた包帯も換えず、別の部屋に引きこもっていた。つまり、看護を放棄しているのだ。 不潔なため、足の切断面は膿が吹き出し、またも、壊疽を引き起こした。その上、長女タブンネの臓物 を生で食いあさったため、腹を下し、オムツ包帯には下痢便が溢れ、様々な異臭が立ち込める。 食事もなく、次男の死も時間の問題であった。「ミヒィ、ミヒィ、ググ・・グオオオオオォォオオ!!」 自分の責任で苦しみもがき、呪いの声を上げる次男。しかし、既に両親は次男の事など頭に無し。 自分達2匹で、助けを求め、故郷に帰ることを考えついた。次男を置き去りにし、基地を後にする両親。 子供3匹(長女・べビタブンネ・元次女のムース)の墓に手を合わせる。「ミグゥ・・・ミヒィィィ・・・」 (ゴメンね・・・。パパとママが森の木の実を一人占めしたばかりに・・・。)泣いて子供に詫びる両親。 ハート型の肉球を腫らしながらも必死に海岸を目指し、氷をさまよう2匹。助けが来てるかも・・・。 甘い願望を浮かべる両親。もちろん狂った次男の事など、どうでも良かった。「ミッ、ミッ、ヒィ、ミィ」 白く息を吐きながら故郷を目指す両親タブンネ。自分達の判断ミスで、子供達4匹を死なせ、次男タブンネ の両足を奪い、看護まで放棄した両親。自覚が無いながら、ここまでの悪行を行った外道の両親。 父タブンネの左腕だけで済むほど、神の裁きは甘く無いことをこの2匹の外道の豚は知る由も無い。 外道の両親タブンネはただひたすら海岸に向かって歩く。もう一度ヤグルマの森に帰って家族を やり直そう。そんなことを考えながら歩くこと3時間。疲れた両親はバスケットからオレンの実を 2個出す。実はこれ、子供達にナイショで隠し持っていたモノだ。夫婦が実を頬張るそのとき、 「レ―ジ―ア―イッ」両親の目の前の氷がひび割れ、レジアイスが飛び出したのだ。 「ミヒィッ!!」驚いた両親は隠しオレンを思わず落とす。それをレジアイスは構わず踏みつぶす。 「ミイッ、ミィミィ」なんとか命は助けて。と許しを乞うがただのバカである。 「レ―ジ!レジ!レジ!」(美しい南極の景観や住民を乱すとは何事ダ。ここで始末スル。) 「ミヒィ、ミイミィ」必死で命乞いするが、この外道の豚に助かる理由など無い。 「ビィーーーーーーー」レジアイスの古代の吹雪が大罪人、父タブンネの体を直撃した。 「ミガガガガガァアア!!?」震えた悲鳴を上げ、父タブンネは氷のクリスタルに包まれた。 「ミイィイイイイィ!!」逆上した母タブンネがひみつのちからを放つが氷の世界でレジアイスに 効果は無かった。「ミッミミ?」うろたえる母タブンネの足元にレジアイスは冷凍ビームを放つ。 「ミヒィィイイィ!?」足が凍り、動けない母タブンネにレジアイスは(お前も罪人ダ)と言い放ち、 母タブンネにラリアットを撃つ。「ウビイィイイィィイイィ!!?」両足が氷ごと砕け、母タブンネ は吹っ飛ぶ。「ミヒィミヒィ」と苦痛に歪む母。去り際にレジアイスは(いい地獄を体験シロヨ。) と言い、飛んで行った。 自分と氷付けの夫。母タブンネは耳を澄ます。父の心臓は動いていた。はやく直さないと。 母タブンネは足の無い体で血の線路を作りながら、必死に氷付けの夫を押し、這いながら基地に戻る。 「ミヒィ・・・ヒィ、ミィ、ヒィ・・・。」膝下から血がどくどくと出る。しかし、自分の足の苦痛 に耐えながら基地に帰る母タブンネ。(もう一度、ヤグルマで家族をやり直すんだミィ・・・。がんばる んだミィ・・・。)夫婦が基地に戻ったのは12時間後。次男のことなど、頭にあるハズもない。 足の無い体で懸命に父タブンネを看病する母タブンネ。両足の出血は止まらず、這うたび、 血の線路を作る。母タブンネの看病も空しく、父の心臓の鼓動は弱まり、3日後、心臓は止まった。 「ブミヤァァァァァァァァアアッ!?」人生のパートナーを失い、泣きわめく母タブンネ。 数分後、突然、「ミへへへへへへ」と笑い、氷付けの父タブンネにいやしのはどうを当て続ける。 それから、2日後、48時間ぶっ通しでいやしのはどう使い続けた母タブンネ。足の出血は止まること なく、血の水溜りを作っている。疲れ果てた母タブンネは「ミグゥフゥッ!」と血を吐き、死んだ。 氷の中の父タブンネは1㎜も動かない。誰もが死んだと思うだろう。しかし、生きているのだ。 レジアイスの特殊な冷気によって、体の細胞が凍結し、仮死状態に陥ったのだ。脳細胞すらも。 しばらくして、目を覚ます父タブンネ。脳細胞がわずかに意識を取り戻したのだろう。 (妻はどこだミィ?)探そうとするが体が動かない。父タブンネの意識を司る脳細胞以外は、凍結したまま である。つまり、この先、父タブンネが動かせるのは己の意識のみ。一生溶けることのない氷の牢獄に 閉じ込められる。また、特殊な氷なので、心臓が凍ったままでも生きていける。死ぬことも無く、 永遠に終わることの無い、氷の監禁生活。これこそが神の裁きである。 しかし、父タブンネの本当の地獄はそれから5年後である。 それから5年後、父タブンネは心で泣くか寝るだけの生活を送っていた。今日も変わらない味気ない生活。 では無かった。この基地の南極探検隊が帰ってきたのだ。 「隊長!倉庫のオレンがありません。」「隊長!氷付けのタブンネとミイラが転がっています!」 部下の報告に驚く隊長だが、すぐにタブンネを回収した。「隊長!地中から子供らしきタブンネがあります。」 また、別の部下は「隊長!子タブンネの頭部を発見しました。」それは長男の頭だった。さすがにオニゴーリも 頭は不味く、捨てたのだろう。「隊長!実は・・・。」「何だって・・・。」 そんな感じで、タブンネ一家は全て回収された。(やった!助かったミィ♪)甘い妄想に浸る父。眠ってしまう。 父タブンネが目を覚ます。しかし、体は動かない。そして目の前に並んでいたモノ。それは、右から長男の首、 ズタズタの長女、ムースの次女、骨だけの赤ちゃん、ミイラの母タブンネ。全員、凍結して保存されている。 そして、一番左には、立派な義足を付け、同族を食い殺す、見捨てたハズの次男の姿。父は言葉を失った。 そう、ここはシッポウ博物館の別館である。次男と一家の死体が、父タブンネを見つめるように配置されている。 次男はあれから5年、氷付けで、生存し、ここで解凍された。もう、タブンネとしての記憶は無い獣である。 この一家はイッシュ政府の国家虐待遺産とされ、厳重な管理の下、保管される。次男には毎日タブンネを10匹 プレゼントされ、狩りを楽しむ。もちろん父の生存も確認された。父タブンネは永遠に家族の死体の憎悪の 視線を浴び、変わり果てた次男と同族の惨劇をずっと一生、死ぬことなく見せられる。本当の生き地獄。 父タブンネの精神崩壊との終わることのない闘いはこうして始まるのであった。 南極サバイバル 完 発狂は逃げでござる!パパンネ殿! -- (名無しさん) 2011-12-04 01 18 38 次男は生きてるということか? -- (ヒビキ) 2011-12-11 01 37 17 発狂して同族を食うようになったがね -- (名無しさん) 2011-12-11 10 09 10 パパンネが生きてるのはレジの神秘的な力のお陰で納得できるが、キチガイの次男が生きてるのはなんでだよwww -- (名無しさん) 2012-08-23 15 42 33 パパンネと同じく凍結保存じゃない? -- (名無しさん) 2012-08-24 12 08 00 次男ナイス -- (名無しさん) 2012-09-21 23 36 40 べビンネ食うのに抵抗無い、パパ同様次男を見捨てるとかママンネもクズ -- (名無しさん) 2012-11-25 17 59 44 元をたどれば、パパンネェ!それとママンネェ!貴様等がこの世にうまれたからこのような惨劇が生まれたのだwまぁブタンネは存在という大罪を犯しているがw -- (名無しさん) 2012-12-07 19 01 35 (ある意味)理想の生活を満喫してる次男。まぁタブンネとしての記憶も家族の絆もすっかり無くなったけどw元凶のパパンネは家族の憎悪の視線と同族の惨劇を見てしっかり反省してね^^ -- (名無しさん) 2013-01-29 00 31 01 パパンネがこうして最後まで生き残るssも珍しいよな -- (名無しさん) 2013-02-01 23 36 21 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/madougakuin/pages/154.html
「ななや いそじ あまりむっつ やーやー むそじ あまりよっつ このこの やそじ あまりひとつ……」 少年と家政婦と思しき女性が、東方の数え歌を歌って遊んでいる。少年の父に教えられた歌だ。 「ただいま」 「おかえりなんしませ、お館様、奥方様」 「ただいま、お菊さん」 この家の主夫妻、少年の両親を和服姿の女性……白緑色の獅子が出迎える。 「お霙さん、いつもありがとうね」 「当然の事じゃ、わらわはお主の使い魔なのじゃからの」 子守の労を労う言葉にその女性は蒼い狐の姿になって嬉しそうに目を細めると、彼女の足元に擦り寄った。 少年も母の傍に駆け寄り、母親は息子の頭を撫でる。両親は息子の手を繋ぎ、その傍を狐と獅子が守るように歩く。 「ねぇ、お父さん。ブシドウ、ってなに?」 少年は、父の顔を見上げて聞いた。 男は、難しいな、とひとつ悩んで 「そうだな……人に恥じる事のないように、後悔しないように、一生懸命生きるという事だな」 「じゃあ、ぼくもブシドウを守って、大きくなったらお父さんみたいにりっぱになりたい!」 「スタファンはいい子ね」 母に褒められ、父の大きな手が少年の頭を撫でて、少年は嬉しそうな顔をした。 両親は心の底から楽しそうに笑っている。獅子と狐も心の底から両親を慕い、幸せそうに歩いている。それが少年も幸せだった。 少年にはおぼろげながら相手の心が見えた。幸せにしている、悲しんでいる、喜んでいる、怒っている。 だから周囲の人間が幸せにして喜んでいるようにしようと少年は当たり前のように考えていた。 そうしていれば、彼も幸せだから。 ずっとこんな時間が続くと少年は信じていた。 「おやすみなんし、坊ちゃん」 「お霙さん、お菊さん、おやすみなさい」 いつもと同じように蒼い狐と緑の獅子に見送られて、両親に手を引かれ子供部屋に戻る。 「おやすみ、スタファン」 両親は代わる代わる彼の頭を撫でておやすみのハグをすると、子供部屋の明かりを消した。 眠りに落ちた少年のに、部屋から立ち去る両親の発声していない声が聞こえた。 ――神様、どうかスタファンをお守りください…… 少年の記憶はここで途切れた。 次に始まった時間では、蒼い狐が傍にいた。一振りの刀があった。それだけだった。 【高位の使い魔だと?】【あぁ、親の七光りか】 霙氷と共にいると、そんな声が相手の心から聞こえてきた。 【面倒臭い】【名前を売るか】【こうすれば優しい大人に見えるだろう】 いくつもの声から耳を塞ぎ、いつしかスタファンの心は固い石棺に閉ざされた。 「霙氷、学院に通えば白菊も再び私の使い魔として現れる、と」 彼の目は、狐の纏う冷気よりも冷たいものだった。 「そうじゃ。お主の才覚があれば、それも容易かろ」 ならば、と帝都に向かう乗合馬車に乗る。 「白菊も位の高い使い魔、役に立ってくれるでしょうね」 人の心を見すぎて、いつしかスタファンは自分にも誰にも心を開かなくなった。 『白菊だけじゃと?お主、わらわが信用できぬのかや?!』 『いいえ。私たちの大切な宝、スタファンを信用できない人には任せられないわ』 主に随行出来ないと知った霙氷が驚いて言った言葉に、彼女と契約した主は微笑んで首を振り、彼女の毛並みを撫でた。 『お霙さん。私たちが留守の間、スタファンをよろしくね』 あの時に主人に随行し、何かあって異界に戻り力を蓄えざるを得なくなった白菊と再び契約すれば、あの時のようにまた心を開くのではないか。 学院で様々な術師たちと触れれば、素直な心を取り戻すのではないか。 また、昔のように自分達を「お霙さん」「お菊さん」と呼んで、学んだ儀礼でではなく心から笑ってくれるのではないか。 霙氷の願いは、完全には叶わなかった。 ただ。 「霙氷、白菊」 スタファンは二人の使い魔を呼ぶ。 「貴方達には、いつもお世話になっていますから」 二つの花冠を狐と獅子の頭に乗せる。 「よく出来ているの。ありがとう、坊」 あの時のように、スタファンの頭を撫でる。 「やめてください」 「わらわから見れば、お主はまだまだ子供じゃ」 まだあの時のように素直に甘えようとはしてこない。それだけ彼はいろいろな心を見すぎた。 彼が掟に厳しいのも、人は嘘をつく。人を欺く。だから人は掟を以って律さないと世界が上手く回らないと思っているからだ。 けれども花の冠は心を込めて編まれたもので、彼はむくれながらも照れている。 それだけでも満足だ、と、彼女は目を細めて前足を伸ばした。
https://w.atwiki.jp/keikenchi2/pages/1133.html
ヒウンシティのセントラルエリアの港に、あるタブンネの一家が歩いていた。 父に母、長男次男、長女次女とべビタブンネの7匹の家族だ。 本来、森に住むタブンネだが、こんな港街に出てくるにはわけがある。 森の食料が不足してきたのだ。つまり、この一家は港の船に密航し、暖かくて住みやすい場所に 移住のである。「ミッミッ、ミッミィ、ミッミッ。」新たな土地に期待を膨らます家族。 そのうちに港に入るタブンネ達。港に船は3つある。どの船に乗るか迷うが、一家は密航者だ。 当然、人が並んでいない青い船に乗ることにした。ここだけの話、これが一家の痛恨のミスであった。 青い船にはなにやら重装備の人々がコンテナや積み荷を運んでいる。タブンネ達は、そのコンテナに 入りこんだ。母タブンネの木のバスケットにはオレンの実が30個ほどある。移動中での食料だ。 15分後、船は出港した。タブンネ達は、見つからないよう、静かにしながらも、「ミイミィ」と おしゃべりを楽しんでいる。そんなタブンネ達が、理想の地を踏むのは3日後だった。 荷物室の積み荷が出され、一家が入っているコンテナも取りだされた。 (はやく、理想の地が見たいミィ。)人の気配に気を付けながら、戸を開けると、強い吹雪が入ってきた。 「ミィッ!?」「ミッミィ?」目の前に広がるのは広大な氷の景色。タブンネ達は驚きを隠せない。 そう、タブンネ達が乗り込んだのは、南極行きの砕氷船であった。港で人が並ばないのは当然である。 この瞬間から、タブンネ一家の死の南極サバイバルは始まるのであった・・・。 広大な氷の景色。それが信じられないタブンネ達は思わず目をこする。 (ここはどこ?おいしい木の実の木はどこ?)もちろん木などは一本も生えていない。 焦った一家は引き返そうとしたが既に砕氷船は海の上。完全に退路を断たれてしまう。 タブンネ達にはただ、氷の世界をさまよう術しか無かった・・・。 -30℃。温暖な森に住むタブンネには絶対に味合わない気候だ。 現在、一家にはバスケットのオレン12個と自分達のでっぷりした脂肪しかない。 南極を歩いてもう、1時間が経つ。一家の顔は寒さによる鼻水と、後悔の気持ちの涙が 氷柱を作っていた。「チィチィ」ただ一つ、べビタブンネは母の懐の中で無事であった。 「ミヒィ・・・ミヒィ・・・」(ママ、さむいよ、おいしいオレンの実がたべたいよう) 次男タブンネの悲痛な声。早くも次男の体には異変が起こっていた。 触角が紅く腫れ、水泡ができていた。言うまでもない、凍傷の症状だ。 可哀想に思った母は数少ないオレンの実を次男に渡す。 「ミイイイィィィ・・・。」喜ぶ次男。オレンを噛もうとする。しかし、「ミギィッ!?」 次男の舌がオレンに張り付いてしまった。この寒さで木の実も一瞬で凍ってしまうのだ。 「ミギィイイイイィッ、ミイィィッ!」焦って外そうとするが、力不足。 次男の舌はどんどん凍りついて行く。しかし、極寒の恐怖はこれでは終わらなかった。 舌から凍りついて行く次男。このままではいけない。列を先導していた父タブンネは 覚えている火炎放射を応用して指先に炎を込めて氷を木の実ごと焼き切る作戦にでた。 「ミイィィ・・・ミッ・・。」神経を擦り減らせる作業だ。ジュウゥゥゥ・・・ なんとか、成功はしたが、次男の舌の氷はどうにもならなかった。 それから2時間後、家族は疲労困憊だった。「ミグゥゥ・・・」一番泣いていた長女は 涙が凍り、右目が完全に凍ってしまった。また、体ができている両親は平気だが、 子供達の中にも凍傷が広がっている。両親は後悔と自責の念で涙が止まらなかった。 (あたたかい土地で新しい生活ができるとおもったのに・・・。甘くて美味しいオレンの実を かわいい子供たちにたべさせたかったのに・・・。どうして・・・?どうしたらいいの?) 「ミグググゥゥウゥゥウゥウゥ・・・。」タブンネ達の泣き声が氷の世界に空しく響く。 しかし、タブンネが歩いて行くと、そこには1つのある程度大きな建物があった。 南極探検隊の基地だろう。つい最近使われたらしく、食料も備えてあった。 タブンネ達の大好物のオレンもあった。タブンネ達はここを拠点とし、助けを待つことに 決めたのだった。 基地に入ったタブンネ一家。中に入ると暖かい。つかの間の安息に一家は涙を流して 喜んだ。父のかえんほうしゃで暖炉に火を付ける。凍えていた子供達はわれ先に暖炉に 駆け寄る。母タブンネもべビタブンネを暖めるために暖炉に座る。 「チィチィ」母の懐にいたべビタブンネは何事も無いように元気だ。全員ここにいる。 安心した母は思わずまどろむが、その瞬間、「ミギャァアアァァア!!?」「ミアァアアァアア!?」 次男と長女の悲鳴が部屋に響く。何があったか両親は2匹に駆け寄ると、思わず息を呑んだ。 暖炉の熱で次男の触角と長女の右目が溶けてしまったのだ。凍傷で芯まで凍っていた証拠だ。 「ミグゥゥウゥウ・・・」「ミヒィイイィイイィ・・・」2匹の子供の泣き声が響く。 (どうして・・・神様、助けて・・・ヤグルマの森に帰りたいミィ・・・)我が子の悲痛な叫び・・・。 両親は改めて後悔に顔を歪めた。やがて、空が暗くなり、さらに冷え込んだ。 家族は夕食を始めた。倉庫のオレンを一人2個。感謝を込めて頬張るタブンネ達。 甘くておいしいオレンの実。本当は暖かいところで食べるハズの・・・。家族が美味しくオレンの実を 口の中で溶かす中、次男だけ、違和感があった。「ミィ?」味覚が感じない、口で何か別の物が溶けている。 次男が父に口内を見てもらう。父は言葉を失った。次男の口内ではオレンではなく、凍傷にかかっていた 舌が溶けていた・・・。南極の恐怖はまだ、序盤である。 暖炉と食料の生活から4日が経った。倉庫の中のオレンは5箱、150個ぐらいだ。 しかし、いつまで待っても助けは来ない。両親は少しずつ不安が募って行った。 次男は舌と触角を失い、落ち込んでいた。他の3匹の子供達は暖炉の周りで走り回っている。 そんな時、暖炉の火が消えた。基地の燃料切れである。「ミッ?ミイイィィィィ!?」 驚きと寒さの余り、騒ぎ出すタブンネ達、父が火を吐いても効果は無かった。 3日後、オレンの実も半分以下になった。室内でも-4度はあるだろう。家族達はどんどん衰弱していった。 焦った父タブンネ。どこかにオレンの実の木はないか?そう思うと、自分はまだ元気な長男を 連れ、母に子供を任せると2匹で吹雪の中へ食料を探しに行った。 足の裏が冷たい。ハート型の肉球は霜焼けで紅く腫れていく。慨に2匹共、耳や触角が白く変色し始めている。 外に出て2時間、オレンの木など見付かるハズは無かった。落ち込む2匹に更なる不幸が襲う。 「ミイイイイイイイィィイイィィィイイィッ!!?」長男タブンネが足を滑らし、谷底に落ちてしまったのだ。 涙を流しながら、互いの距離が広がって行く。谷が深すぎたせいで長男の姿は見えなくなった。 父タブンネは泣きながら、基地に戻って母に応援を求めにいった。 その頃、落ちた長男タブンネは更なる地獄を見ていた。 父が応援を頼みに行っていた頃、長男タブンネは300m下の谷底にいた。 長男が落ちた時、ボヨーンと青くて柔らかい物がクッションとなって助かったのだ。 しかし、その青い物体はトドゼルガの腹だった。「ブオオオオオオオオォォォ!!」 怒りのトドゼルガの雄叫びが谷底に響く。「ミイイイイイィィィ!?」長男の絶望的な 悲鳴が響く。(ゴメンなさいミィ。殺さないで、死にたくないミィ!) (ココはワシの縄張りだ!入った物は許さんッ!)長男の必死の命乞いも誇り高きトドゼルガ には無意味だった。(死ねェ!絶対零度じゃ!)トドゼルガの口から最強の冷気が発射される。 冷気が長男の体を足から凍らせていく。「ミヒィイイイイィイイィィ!?」自分に迫る死の恐怖 にかられ、長男は父に助けを求める悲鳴をあげる。しかし、父はまだ基地にいた。 (助けて!誰かァ!)冷気が長男の体を固めた。「ミィッ!ミィッ!」(パパッ!早く来て!!) 長男は耳を澄ますが、既に耳は凍って使い物にならなかった。トドゼルガは海に潜って行った。 「ミイミィミィッ!ミイイィイイィィ!!」動かなくなっていく体で助けを求める。 もう時間が来たようだ。「ミ・・・ィ・・・。」(パパ・・・助け・・・) 最期の弱々しい声と共に長男は死んだ。家族が救援に来た時、絶望に満ちた死に顔に皆泣いた。 「ミヒィ・・・ミグゥ・・ゥエ・・・。」非業の死を遂げた長男。その死を悼む家族の声が 空しく響く・・・。(ゴメンよ・・・。パパのせいで。お前の命を奪ってしまったミィ。) せめて基地の近くに立派な墓を建ててやろう。氷付けの長男タブンネの死体を持ち帰る。 しかし、その道中にまたも惨事が起こる。「オニ―ィッ!」オニゴーリと遭遇したのだ。 (俺達オニゴーリは、ルイべが大好物なんだ。その死体、戴くぜ!) (何を言うミィ。これは家の大事な息子だミィ!)しかし、父タブンネの抵抗も空しく、 長男のルイべは奪われてしまった。「ミイィィィッ!」子供を返せと父が叫ぶ。 (返すワケねえだろバーカ。」オニゴーリに冷たくあしらわれ、父が殴りかかってきた。 父タブンネの鈍いパンチをかわすオニゴーリ。そのまま父の左腕に噛付いた。 そのまま、かみくだく。「ウビヤアァァァァァァァアアァァビイィイイィ!!」 左腕が見る間に粉砕され、父タブンネの悲鳴が南極に響く。構わずオニゴーリは噛みつぶす。 腕は肉や血、骨がグチャグチャに混在され、ただの肉片と化した。「ウビイイイィ・・・。」 のたうち回る父に母がいやしのはどうをかけるが、最早、効果無し。腐り落ちるのを待つのみだ。 父タブンネが重傷を負い、慌てふためく一家を見ているオニゴーリ。いい考えが浮かんだようだ。 良からぬ考えが浮かんだオニゴーリ。混乱している一家の中から一番小さい子タブンネを 捕まえる。「ミィィッ!ミィーッ!」捕まった次女タブンネが助けを求める。 両親は「ミィミィ」と子供を返すように懇願するが、オニゴーリに無視される。 ミィミィ泣く次女を自分の頭に置き、そのまま空気中の水分で凍りを作る。 すると、氷がカプセルを型取り、次女を閉じ込めた。また、カプセルの下からは、刃が 出てきた。皆も知る、ミキサーの完成である。「ミッミッミッ・・・ミヤァァァアアァァ!?」 今度は自分が殺される。自分に迫る死の恐怖にかられ、次女は泣き叫び、糞尿を垂れ流しながら、 氷のカプセルをガリガリ引っ掻いている。もちろん、無駄な抵抗だ。 両親も顔を涙と鼻水、涎でグシャグシャにしながら必死に「ミヒィミヒィ」と懇願している。 それを見てオニゴーリは上機嫌になった。次女は「ミギャァアア!」とまだ必死に氷のカプセルを 引っ掻いていた。しかし、両親は頭を下げることしか術がなかった。 (よく見てな。)オニゴーリは残酷な笑みを浮かべ、ジャイロボールを始めた。 その瞬間、次女の足元が血を噴きあげた。「ミギャアァアアァァァァァァァァァアア!?」 次女が絶望に満ちた奇声を上げ、自分の糞尿と共に溶け始める。 (パパッ!ママッ!助けてエェェ・・・。)次女の悲鳴は空しく幻へ消えていく。 「ビヤアアァァァアアッミビイィィィィイイィ・・・!!?」その内、次女は赤茶色のムースに なっていった。その光景に母はもちろん父タブンネは呆然としていた。自分の愚行のせいで、 木の実はおろか、長男に次女、自分の左腕を失った事実に気付くのはもう少しかかることになる。 自分の愚行によって、長男と次女に自分の左腕を粉砕された父タブンネ。結局、長男の死体はオニゴーリに ルイべとして食われ、基地の前の小さな墓にオニゴーリミキサーにかけられた次女のムースが一すくい入っていた。 あれから3日。父の左腕は辛うじて付いており、母タブンネがいやしのはどうをかけるが、腐り落ちるのは時間の問題だった。 それから2日後、父タブンネの腕は腐り落ちたが、父は無言だった。そんな中、べビタブンネだけが「チィチィ」元気に鳴いていた。 こうしてはいられない。早くオレンの木を見つけねば。父タブンネは全く懲りていなかった。 嫌がる次男を無理やり連れてまたも南極をさまよった。「ミヒィミヒィ」(もう帰りたいミィ。いやだミィ。)次男は弱音を吐くが、 「ミィッ!ミィミィッ!!」(お兄ちゃんの死を無駄にするなミィ。オレンの木をなんとしても探すミィ。」父の一括。 しかし、見付かるハズもなく、スゴスゴと基地に帰るしかなかった。そんな生活が5日たったある日、次男の体に異変が起こった。 次男の両足が真っ赤に腫れ、化膿していたのだ。「ヒィヒィ」呻く次男。元から寒さに弱かった次男。ここに来て触角と舌を凍傷で 失っていた。今回も厳しい寒さの中、尖った氷を踏みつけたため、足の傷口が炎症と凍傷を併発していた。 本来なら、ポケセンに行くべきだが、手元にあるのは、包帯しかなかった。「ミヒィミヒィ」と苦しむ次男。 両親は究極の選択を迫られることになる・・・。 次男の足は日に日に悪くなっていくばかりであった。倉庫にあった包帯を巻くが、もちろん効果は無かった。 最初、紅く腫れていたところは紫や茶色く変色し、異臭を放ち始めた。つまり、壊疽である。 神経は生きているらしく、次男は「ミグゥ・・・ウビイ・・・」と呻いていた。(パパのせいだ。ボクの足を かえせミィ!)やがて、父タブンネに憎悪の視線を送るようになっていった。父タブンネは泣いて後悔し、 次男の足が治ることを神に祈るしかなかった。しかし、既に治療法は両足の切断しかなかった。 それから2日後、壊疽は太ももに広がった。だが、父が倉庫をあさると、一本の鋸(冷凍マグロ用)を発見した。 もう時間が無い。切断を行う。父に憎悪の視線を送りながら「ヒィヒィ」苦しむ次男。父の手元の鋸を見ると、 「ミヒィイイィイイィイイ!?」絶望の奇声を上げた。暴れる次男を諭す両親。「お前の足はもうダメだミィ。 生きるために足を切るミィ。」次男は余りの恐怖に気絶してしまう。今しか切るチャンスは無い。 切断は両腕がある母タブンネが行うことになった。べビタブンネは長女に預け、気絶中の次男の体を父が押さえる。 意を決し、母タブンネが重さ十数キロの鋸次男の右足の太ももをゆっくり引いた。その瞬間、目を覚ました次男が 「グビヤアアァァァァァアアァァァァ!!ウビイィィイイィイイィ!!?」この世で一番の悲鳴を上げた。 両親は謝罪と自責の念にかられ、泣きながら手術を続行した。 「グビイィイイ!」右足を切られる次男タブンネは子供とは思えぬ力でのたうち回る。 母タブンネは手術を早く終わらそうと焦るが、寒さで引き攣った体に加え、重さ十数キロ の冷凍マグロ用の鋸では到底終わるものでは無かった。「ウビイイイイイィイイィィ!!」 2時間後、次男の悲鳴は止まらない。しかし、今だに右足の半分も切れていなかった。 床は血で染まり、母タブンネも父タブンネも返り血を浴び、紅くなっている。 「グビイィイイィィイイィィィィウビャァアアァアアァアアアァアァ・・・!!」 (痛いよォ!ママァッ!もう止めてェ、死にたいミィ!)鋸を引くたびに疲れ果てる母。 次男タブンネの痛みは長引くばかりだった。次男は白目を向き、血の泡を吹いて叫ぶ。 8時間後、ようやく右足を切り終えた母。次男、父3匹疲れで満身創痍だが、左足がまだある。 憎悪の視線を一万倍強め、両親をただ睨む次男。親子関係もズタボロだ。次の左足。 「グビイィィィイイィィイイィミガアアァァァァァァァアアァアアァアアァ・・・!!?」 (もうイヤだ。痛いよォッ!苦しいよォッ!)5分かけて引かれる鋸。その都度、血が吹き出し、 両親の体を涙と鼻水、返り血が染める。12時間後、合計20時間かけて次男の両足の切断は終了した。 足の切り口は包帯で無造作に巻かれ、次男は気絶した。「ミヒィ・・・ヒィ・・・」 改めて、疲れと後悔、謝罪の涙を流す両親であった・・・。 またも父タブンネの愚行のせいで次男タブンネは触角、舌ならず、足までも失ったしまった。 地獄の大手術から5日後、目を覚ました次男。起き上がろうとするが、転んでしまう。 しばらくして自分の足が太ももから無いことに気付き、落ち込んでしまった。 「ミブァァァァァァアアァアア・・・。」時々泣きだすこともあった。 しかし、一家はそれどころでは無かった。基地の倉庫にあった莫大な量のオレンが尽きてしまったのだ。 つまり、一家の食料は全く無し。飢え死にを空しく待つだけだ。最初の2日間は堪え切れたが、 だんだん空腹はひどくなっていくばかり。母タブンネに至っては母乳の出が悪くなり、「チィ・・チィ」 べビタブンネも衰弱が見えてきた。 一週間後、家族全員が痩せこけ、父は外に出る元気も無く、母は母乳が全く出ず、べビタブンネは母乳を 求め「みーっみーっ」と泣くばかり。一家全滅という絶望の最中、たった一つだけの生きる術に皆が 気付いた。そう、ここにいるだれかを食すことだ。残酷だが、家族の視線はただ一つに向けられた。 「みーっみーっ」べビタブンネである。今まで、辛い時も笑顔を振りまいてくれた赤ちゃん…。 運命の残酷さに家族は涙を浮かべる。ただ1匹、何も知らないべビタブンネが「チィチィ」鳴いていた。 せめて、苦しませないように・・・。父タブンネは10万ボルトでべビタブンネの心臓を止めた。 「チ・・・ィ」べビタブンネはゆっくり目を閉じる。これが赤ちゃんとの永遠の別れ・・・だと思った。 夜になり、家族の悲しい夕食が始まるが、事件はその時起こるのだった・・・。 家族が囲む夕飯の輪にべビタブンネが皿にちょこんと乗っかっている。 (今までみんなに元気をくれてありがとう。ゴメンね…。)家族全員がべビタブンネに感謝の 黙とうを奉げる。皆が涙ぐむ中、父タブンネの包丁によってべビタブンネの胸が断ち切られる。 すごく血生臭いが、皆、目を背けなかった。しかし、その瞬間、「ビギイイイイィィィ!?」 一瞬、誰の悲鳴か分からなかったが、たしかにそれはべビタブンネのものだった。 「ミグゥウゥウァアアァァ!」胸と腹から血や腸を撒き散らし、とても赤ちゃんとは思えぬ悲鳴で べビタブンネが苦しみもがく。実はさっき父タブンネが放った10万ボルトがあまかったのだ。 急いで母がいやしのはどうをかけるが、べビタブンネはチアノーゼをおこし、意味を成さない。 「ビィーッウビイーッ」見る間にべビタブンネは吐血でアゴを血に染め、臓物、糞尿を撒き散らす。 その様はこの世で最も悲惨な赤ちゃんといっていいだろう。「ビブォッ!ガフッ!ミガガガァ!」 やがて、手足をジタバタさせ、狂ったような奇声をあげ、最期の「ミゲオォッ!!」すごい勢いで 吐血し、白目をむいて、泡を吹いて死んだ。全て父のミスである。 その後、家族の夕食がさらに涙と暗黒のムードになったことは言うまでもない。 悲しい夕食から2日後、べビタブンネの犠牲も空しく一家は空腹だった。べビタブンネの骨は 基地の前の粗末な墓に元次女のムースと共に安置された。7匹だった一家はもう4匹に減った。 悲しみに一家が包まれる中、またも不幸がタブンネ一家を襲う。次男であった。 父の愚行で両足と触角、舌を失い、歩くことも出来ず、包帯を腰に巻き付け、オムツ生活を送っている。 切断した傷も化膿し、炎症が起こっている。終いには傷口から入った黴菌が脳に入り、脳症を引き起こした。 毎晩「ミグオオォォオオォォォォ!!!」(足を奪ったクソジジイ!許さんッ!)と叫び続け、父を見るたび、 憎悪の視線は強まった。そんなある夜。惨事は起きた。「ビグゥウゥウォオオ!」「ウビイイイイイィ!?」 次男の叫びとは別にもう一つの悲鳴があった。長女である。驚いた両親はすぐに次男を見に行く。 その光景は狂った目付きの次男が水を持ってきた長女に噛付いていた。「ミヒィイイィいい!」長女の悲鳴。 「グへへへヒィィイイ!」(オレに惨めな思いをさせたクソジジイ!死ね!)脳症を引き起こしていた次男は 偶然、水を持ってきた長女を父と間違えたのだろう。すでに個人の判別も出来ていなかった。 既に長女は次男に触角を噛み切られ、足はズタズタに引き裂かれ、右足が足首から千切れていた。 「ミヒィミヒィミヒィ」痛みと恐怖に泣き叫ぶ長女。それを「ミガァァアアァァ!!」タブンネとは思えぬ、 恨みと獣の形相で父を殺しているつもりで長女をボロ雑巾にしていく次男。目の前の地獄絵図に両親は呆然 とするばかり、絶望の声で「ミギィミギィ」助けを求める長女タブンネの声さえ聞こえなかった。 「ブガガハア―ッ!!」最早、獣と化した次男。足の無い体で素早く這いまわり、長女を引き裂いて行く。 「ミブィ・・・ミブイイィ!?」血を撒き散らしながら必死に両親に助けを求める長女タブンネ。 (パパ、ママッ!おねがい。早く助けてミィ!)しかし、次男タブンネの変貌に唖然とし、両親の耳にそれは 届かない。事実上、父タブンネの罪を被って無実の制裁を受ける長女の運命は絶望的だった。 「ブガァァァァ!」狂気の次男が長女の腹に噛付き、破った。「ウビイイイィィイイィィイイィ!!!?」 大量の血と臓物を吹き上げ、苦痛と絶望の悲鳴を上げ、「ミブォッ!」と血を吹く長女タブンネ。 (死ぬのイヤだよ!早くゥ!いたいよォォ!)脳がイカれ、父を殺しているつもりの次男。 長女の悲鳴を気分良く、嘲笑い、腸をズルズル食い漁っている。「ブゲゲゲゲエエェェ!!」 飛散した臓器を全て食い、「ミグゥゥウゥゥウ・・・」と苦痛に呻く長女の腹に顔を突っ込み、食い荒らす。 目の前の凄惨な光景に両親は自分がすべきことすら見失い、口を開けて見ているだけ。 「ミビャァアアァァァァァアアァァ!!ミビィイイイイィィィイイィィイイィイイィイイィィ!!?」 内部から臓器を荒らされ、長女は白目を剥き、口と腹から血を吹き上げ、のたうち回る。 5分後、顔を紅く染めて顔を上げた次男。最高の笑みを浮かべている。長女はチアノーゼを起こし、「ヒィヒィ」 呻ってビクンビクンと動いている。虫の息の長女に次男は渾身の力で鼻の骨を叩き割った。「ミグ・・ゥァ・・」 乾いた悲鳴と共に鼻から脳をニュルニュル吹きあげる。しばらく経って長女は脳を吹いたまま息絶えた。 疲れ果てた次男は意識を失い、倒れた。両親は、やっと正気を取り戻し、言葉を失った。目の前には、顔が変形し、 右足が千切れ、臓物、血をぶちまけた長女の変わり果てた死体が転がっていた。その死に顔はいつまでも両親を 見つめ、(はやく、たすけて!死にたくないミィ)と訴えていた。その責任は元を正せば全て父タブンネである。 狂った次男タブンネに惨殺された長女タブンネ。その死体は基地の前の墓に葬られた。 しかし、それから次男は一日中喚き、暴れていた。自分が殺したつもりの父。父の愚行で足を奪われ、 正に殺しても飽き足らないのだろう。「グオオオオオォオオォ!!」と父を恨む声を上げる次男。 そんな、変貌してしまった次男。その狂暴さを両親は恐れ、足の包帯を換えることも、オムツ代わりの 腰に巻いた包帯も換えず、別の部屋に引きこもっていた。つまり、看護を放棄しているのだ。 不潔なため、足の切断面は膿が吹き出し、またも、壊疽を引き起こした。その上、長女タブンネの臓物 を生で食いあさったため、腹を下し、オムツ包帯には下痢便が溢れ、様々な異臭が立ち込める。 食事もなく、次男の死も時間の問題であった。「ミヒィ、ミヒィ、ググ・・グオオオオオォォオオ!!」 自分の責任で苦しみもがき、呪いの声を上げる次男。しかし、既に両親は次男の事など頭に無し。 自分達2匹で、助けを求め、故郷に帰ることを考えついた。次男を置き去りにし、基地を後にする両親。 子供3匹(長女・べビタブンネ・元次女のムース)の墓に手を合わせる。「ミグゥ・・・ミヒィィィ・・・」 (ゴメンね・・・。パパとママが森の木の実を一人占めしたばかりに・・・。)泣いて子供に詫びる両親。 ハート型の肉球を腫らしながらも必死に海岸を目指し、氷をさまよう2匹。助けが来てるかも・・・。 甘い願望を浮かべる両親。もちろん狂った次男の事など、どうでも良かった。「ミッ、ミッ、ヒィ、ミィ」 白く息を吐きながら故郷を目指す両親タブンネ。自分達の判断ミスで、子供達4匹を死なせ、次男タブンネ の両足を奪い、看護まで放棄した両親。自覚が無いながら、ここまでの悪行を行った外道の両親。 父タブンネの左腕だけで済むほど、神の裁きは甘く無いことをこの2匹の外道の豚は知る由も無い。 外道の両親タブンネはただひたすら海岸に向かって歩く。もう一度ヤグルマの森に帰って家族を やり直そう。そんなことを考えながら歩くこと3時間。疲れた両親はバスケットからオレンの実を 2個出す。実はこれ、子供達にナイショで隠し持っていたモノだ。夫婦が実を頬張るそのとき、 「レ―ジ―ア―イッ」両親の目の前の氷がひび割れ、レジアイスが飛び出したのだ。 「ミヒィッ!!」驚いた両親は隠しオレンを思わず落とす。それをレジアイスは構わず踏みつぶす。 「ミイッ、ミィミィ」なんとか命は助けて。と許しを乞うがただのバカである。 「レ―ジ!レジ!レジ!」(美しい南極の景観や住民を乱すとは何事ダ。ここで始末スル。) 「ミヒィ、ミイミィ」必死で命乞いするが、この外道の豚に助かる理由など無い。 「ビィーーーーーーー」レジアイスの古代の吹雪が大罪人、父タブンネの体を直撃した。 「ミガガガガガァアア!!?」震えた悲鳴を上げ、父タブンネは氷のクリスタルに包まれた。 「ミイィイイイイィ!!」逆上した母タブンネがひみつのちからを放つが氷の世界でレジアイスに 効果は無かった。「ミッミミ?」うろたえる母タブンネの足元にレジアイスは冷凍ビームを放つ。 「ミヒィィイイィ!?」足が凍り、動けない母タブンネにレジアイスは(お前も罪人ダ)と言い放ち、 母タブンネにラリアットを撃つ。「ウビイィイイィィイイィ!!?」両足が氷ごと砕け、母タブンネ は吹っ飛ぶ。「ミヒィミヒィ」と苦痛に歪む母。去り際にレジアイスは(いい地獄を体験シロヨ。) と言い、飛んで行った。 自分と氷付けの夫。母タブンネは耳を澄ます。父の心臓は動いていた。はやく直さないと。 母タブンネは足の無い体で血の線路を作りながら、必死に氷付けの夫を押し、這いながら基地に戻る。 「ミヒィ・・・ヒィ、ミィ、ヒィ・・・。」膝下から血がどくどくと出る。しかし、自分の足の苦痛 に耐えながら基地に帰る母タブンネ。(もう一度、ヤグルマで家族をやり直すんだミィ・・・。がんばる んだミィ・・・。)夫婦が基地に戻ったのは12時間後。次男のことなど、頭にあるハズもない。 足の無い体で懸命に父タブンネを看病する母タブンネ。両足の出血は止まらず、這うたび、 血の線路を作る。母タブンネの看病も空しく、父の心臓の鼓動は弱まり、3日後、心臓は止まった。 「ブミヤァァァァァァァァアアッ!?」人生のパートナーを失い、泣きわめく母タブンネ。 数分後、突然、「ミへへへへへへ」と笑い、氷付けの父タブンネにいやしのはどうを当て続ける。 それから、2日後、48時間ぶっ通しでいやしのはどう使い続けた母タブンネ。足の出血は止まること なく、血の水溜りを作っている。疲れ果てた母タブンネは「ミグゥフゥッ!」と血を吐き、死んだ。 氷の中の父タブンネは1㎜も動かない。誰もが死んだと思うだろう。しかし、生きているのだ。 レジアイスの特殊な冷気によって、体の細胞が凍結し、仮死状態に陥ったのだ。脳細胞すらも。 しばらくして、目を覚ます父タブンネ。脳細胞がわずかに意識を取り戻したのだろう。 (妻はどこだミィ?)探そうとするが体が動かない。父タブンネの意識を司る脳細胞以外は、凍結したまま である。つまり、この先、父タブンネが動かせるのは己の意識のみ。一生溶けることのない氷の牢獄に 閉じ込められる。また、特殊な氷なので、心臓が凍ったままでも生きていける。死ぬことも無く、 永遠に終わることの無い、氷の監禁生活。これこそが神の裁きである。 しかし、父タブンネの本当の地獄はそれから5年後である。 それから5年後、父タブンネは心で泣くか寝るだけの生活を送っていた。今日も変わらない味気ない生活。 では無かった。この基地の南極探検隊が帰ってきたのだ。 「隊長!倉庫のオレンがありません。」「隊長!氷付けのタブンネとミイラが転がっています!」 部下の報告に驚く隊長だが、すぐにタブンネを回収した。「隊長!地中から子供らしきタブンネがあります。」 また、別の部下は「隊長!子タブンネの頭部を発見しました。」それは長男の頭だった。さすがにオニゴーリも 頭は不味く、捨てたのだろう。「隊長!実は・・・。」「何だって・・・。」 そんな感じで、タブンネ一家は全て回収された。(やった!助かったミィ♪)甘い妄想に浸る父。眠ってしまう。 父タブンネが目を覚ます。しかし、体は動かない。そして目の前に並んでいたモノ。それは、右から長男の首、 ズタズタの長女、ムースの次女、骨だけの赤ちゃん、ミイラの母タブンネ。全員、凍結して保存されている。 そして、一番左には、立派な義足を付け、同族を食い殺す、見捨てたハズの次男の姿。父は言葉を失った。 そう、ここはシッポウ博物館の別館である。次男と一家の死体が、父タブンネを見つめるように配置されている。 次男はあれから5年、氷付けで、生存し、ここで解凍された。もう、タブンネとしての記憶は無い獣である。 この一家はイッシュ政府の国家虐待遺産とされ、厳重な管理の下、保管される。次男には毎日タブンネを10匹 プレゼントされ、狩りを楽しむ。もちろん父の生存も確認された。父タブンネは永遠に家族の死体の憎悪の 視線を浴び、変わり果てた次男と同族の惨劇をずっと一生、死ぬことなく見せられる。本当の生き地獄。 父タブンネの精神崩壊との終わることのない闘いはこうして始まるのであった。 南極サバイバル 完
https://w.atwiki.jp/originalriderinkago/pages/92.html
(「場面」は準備中) 「仮面ライダーRUIN」第4話プロットライン (ライター:管理人) 登場人物 千堂疾風(23) 『MESSIAH』首領の息子。主人公 水戸徹(18) 高校生。 『MESSIAH』首領 秘密結社『MESSIAH』 首領 ナメクジ型怪人スラフラッグ 秘密結社『MESSIAH』 幹部怪人 戦闘員 秘密結社『MESSIAH』 構成員 話のあらすじ(検討段階) 健康状態にあった人間が突然動脈硬化や心筋梗塞で血管を詰まらせ、次々に死んでいく怪事件。その裏には、秘密結社『MESSIAH』の体質改造実験が潜んでいた。 ナメクジ型怪人スラフラッグの粘液には、接種した人間の体を変化させてしまう作用がある。 『MESSIAH』はその粘液を用いて、水分の過剰排出を促すように人間の体質を改造していたのだ。 しかしそれは試験段階にすぎなかった。『MESSIAH』の最終目標は、粘液を接種した人間の体が溶けて消えてしまうように改造することにあったのだ。 高校生・水戸徹の両親は人間溶解作戦の最初の犠牲者となってしまう。 死ぬ直前に両親が言い残した言葉から、彼らが殺されたことを悟った水戸徹。彼は単身で事件の調査を探り、スラフラッグの粘液を混入させた納豆食品がバラまかれようとしていることを突き止める。 スラフラッグに襲われるも、同じく事件の調査を行っていた仮面ライダーRUIN――千堂疾風の助けにより、水戸徹はその一命を取り留め、仮面ライダーRUINに『MESSIAH』の作戦の全貌を伝える。 仮面ライダーRUINと水戸徹の協力により、『MESSIAH』の作戦実行は防がれ、スラフラッグは倒された。 両親がいないでも強く生きていく決意をした水戸徹を見届け、仮面ライダーRUINは次の街へと向かう。 場面 <場面1> (以下準備中)
https://w.atwiki.jp/moyatto/pages/21.html
ジェラルド ヒロインの一人。 最初は「ウチ・ズ・ネグ」の構成員だったが、飢えているところを 主人公に助けてもらって(パン耳のラスクを頂戴して)からは主人公の陣営に付いている。 基本的に無気力。 両親と死別し、今は犬、猫一匹と生活している。 blankimgプラグインエラー:ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 以下、裏設定 ロリで巨乳。 これ超大事(´・ω・) ペットの犬と猫の死亡シーンはジェラルドルートでしか見れない。 ヒロインごとにウチ・ズ・ネグと何らかの因縁があり、ラストバトルでは そのルートのヒロインと行動する。 (電波) 全キャラのハッピーエンドとトゥルーエンドを見るた後に最初から始めると ハーレムルートに行ける、ハーレムルートではペットの犬と猫は生き残る(電波) 旅行先の事故はウチ・ズ・ネグが起こした屋留の両親を事故に見せ掛けて 殺そうとして起こした事件 その事件で両親は死に妹は行方不明になる 行方不明になった妹はウチ・ズ・ネグに拉致られていて戦闘員としての教育を受ける。 妹は当時3歳で家族の記憶がほとんどなく唯一残っている記憶は 母親が作ってくれた兄の好物のパン耳のラスクを兄と一緒に食べている記憶のみ 屋留に助けられたときに食べたパン耳ラスクが記憶にある味と一緒で 徐々に屋留になついていく(美味しんぼ的展開) その後ペットの犬と猫と一緒に屋留に家に転がり込み、高校に転校してくる。 また、拉致される前は美香ともよく遊んでおり美香にもなついていく。 5歳年下の妹はジェラルドにすれば安価設定の13歳もクリア出来るし 作品中に臭わせるていどにしておけばソフ論にも引っかからないはず・・・ (電波)
https://w.atwiki.jp/hacchake/pages/11.html
10名無しさん@HOMEsageNew!2007/11/02(金) 16 58 35 0 ウチの実父も前にいきなり発症したなぁ・・・。 父方の祖父母は、今から17~18年位前に相次いで他界してるんだけど、 長男夫婦が同居していて、お墓自体は代々のものがあったので、そこに はいった。 母方の祖父はその1年位前に他界したんだけど、代々のお墓がないから、 しばらくお寺さんで預かってもらって、今から15年ほど前に霊園にお墓を 立てた。 出来たばかりの霊園なんで、広々しているし休憩所もある。 お墓だって新築wだからとっても綺麗。 田舎なので、霊園自体が広くお墓同士も結構ゆったりと並んでる。 一方、父方の祖父母のお墓は都内のお寺さんに隣接した墓地だから、 ちょっと狭くてお墓同士の距離が近い。 もちろん代々のものだから、年季が入ってる。 これらの事情は、充分に承知していたはずなのに 実父 「〇〇(母の旧姓)のお墓は立派なのに、自分の両親は古い お墓で可哀想!!そうだ!パパンとママンのために綺麗で新しい お墓立てちゃうもんね!!!」 ・・・と言い出したらしい。 実母が「そんなことしたら長兄さんの面子はどうなるの?大体お墓は 代々続いているものなのに、お義父さんお義母さんの骨だけ移すな んて、へんじゃないの?」と懇々と諭したところ落ち着いたらしい。
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/1891.html
【名前】フランツィスカ=シュワルツシルト 【性別】女 【所属】魔術/必要悪の教会 【魔術】夢想術式 【魔術説明】 後述する『インドラの槍』と『蓮華の杖』を霊装として用いる。 魔法名は『夢は汝の強き意思を愛す(somnium789)』 『インドラの槍』 古代インドの叙事詩『ラーマーヤナ』に記される『インドラの矢』をモチーフにした槍。 全体はインドラの髪色を思わせる淡い赤色で、先端部は雷の如く歪曲している。 伝承上の『インドラの雷』は、現代における核分裂反応を引き起こす核兵器並みの性能を持ち、 一度放たれれば周囲の物質は水分が蒸発し、猛火によって焼かれ、最後には音も無く崩れ落ちていったとされている。 フランツィスカは『インドラの槍』を持ったまま、事前に吸収した周辺物質を用いて巨大な魔法陣を構築し、詠唱を繰り返しながらそこにフランツィスカ自身の魔力を流し込むことで魔法陣の効果も相まって、自身の魔力を何十倍にも増幅させる。 そしてこの魔力を以て『インドラの槍』に『インドラの雷』の性能を0.00000数%再現させることに成功した。 この槍で突き刺さされたり、切り裂かれた物質は瞬時に分解されていき、その性質と構造を失う。 『蓮華の杖』 先端部が蓮を模したピンク色の花弁に見え、それが蕾状に纏まっている杖。 持ち主から注がれた高濃度の魔力を感受して、杖の先端が5つの方向に開く構造となっている。 フランツィスカは『インドラの槍』と魔法陣の効果によって自身の魔力を増幅させるのと同時に、 片方の手に『蓮華の杖』を持つことで杖の先端部を共役的に開かせている。 また『第五元素』であり、万物に似ているという性質を持ったエーテルを象徴しているこの杖の開口時の特徴を利用して、 『インドラの槍』によって分解された物質を互いに凝集し合わせ、融合反応を引き起こさせることに成功した。 この融合反応はエーテルの特徴を用いた「想像の具現化」を可能とし、ここまでの一連の流れを彼女は『夢想術式』と呼んだ。 こうして誕生した物質は前駆物質の持つ性質や構造を受け継ぎ、術式展開下では彼女の意思によってそのサイズをある程度変更することができる。 また偶像の理論に則るからといっても、『第五元素』の特徴と似ているだけなので、融合した物質は5秒と経たずに消失してしまう。 人間の想像を超えて誕生するもの、特に天然の生物やこの世に存在しない素粒子を生み出すことはできない。 加えて現在この世にある物質を前駆物質として生み出すため、それらが本来持っていた以上の強度や質量を与えられない。 【概要】 ドイツ出身の魔術師。20歳。 両親は新進気鋭の科学者であったが、原子力実験の暴発事故に巻き込まれて間もなく父親が亡くなり、彼女が誕生するのを見届けて母親も他界した。 他に身寄りが無かった彼女はイギリス清教が管理する孤児院に引き取られ、以前まで年長者として子供達の世話を任されていた。 そんなある日、彼女の両親と生前付き合っていたという巨漢と老婆が現れ、両親が亡くなる前に彼女に遺した品を渡すために来たと告げた。 それは両親の家系で何世紀にも渡り受け継がれてきた一族の秘宝であり、それが『インドラの槍』と『蓮華の杖』であった。 彼女の両親は二人とも魔術師の家系に生まれ、本人達としては、魔術師を継がずに科学者となった親不孝者である自分たちの代わりに、 一族の宝を娘に継がせて、将来フランツィスカを魔術師にさせたかったというのが、実際の話らしい。 そして彼らは亡くなる直前に、最も信頼できる知人に対して「娘が16歳になったときに渡してほしい」と頼んでいたのである。 しかし『インドラの槍』が、イギリス清教と学園都市との間で結ばれた条約に違反するものであるという誤解を生んでしまう霊装であったがために彼女は罪を問われて孤児院から追放されてしまう。 それから彼女はこの2つの霊装を使いこなすために2年間世界中を旅して回っていた訳であるが、その間に教会の魔術師を助けることが幾度かあった。 冤罪であったと分かると、彼女自身の魔術的素養が高く評価されたこともあって、孤児院に戻った後に正式に必要悪の教会に所属することとなる。 現在は身勝手な上司の命令を受けて再び世界中を飛び回り、魔術的素質を持った子供を可能な限り保護(誘拐)する任務に従事している。 また任務を遂行すると同時に、彼女が追放された直後に孤児院を脱した4人の子供達の行方についても情報収集を行っている。 魔術師でありながら科学技術に関心を持つ稀有な存在で、子供の頃には両親のような立派な科学者になるのを密かに夢見ていた。 その上で、科学が人間の想像を超えて進歩し、制御不可能になる未来を阻止するという決意を胸に、今日まで魔術師として自身の魔術の研鑽に励んできた。 【特徴】 身長170㎝。澄んだ声と端麗な金髪、イージアン・ブルーの瞳を持つ。顔つきからは芯の強さが窺える。 体つきは全体的に成熟してきている。子供の頃からFカップの胸を持ち、腕を組んでいるとそれが一層際立つ。 上司の言い付けを守ってピッチリとした黒の軍服を着込み、体のラインがこれ見よがしに浮かびあがっている。 また世界各地を飛び回る際に上司が彼女の旅費を着服していたことがあってから、健脚の持ち主にもなった。 【台詞】 一人称をなるべく用いない。二人称は「アナタ」 「お父さん、アナタのご友人がおっしゃったことがございますが、アナタは死んでも人に迷惑をかける悪い癖が治らないようですね。それとも、不出来な我が子に旅の一つでもさせたかったのですか?」 「彼らが真っ先に欲しいのは作物なのよ。ここは痩せた土地だし、水源も乏しい。そこに魔術の素質を持つ子供が現れ、彼らを救うようなことがあれば、様々な紆余曲折を経て、水や豊穣を司る神を祀る信仰や宗教が生まれる。…元を辿れば、宗教が人間を救うのではないのよね。あら失礼。」 「以前に孤児院を集団脱走した者の内、学園都市に潜入した者がいるとの情報を入手しました。1人で赴けば、4対1ならば勝算があると思って全員がその場に駆け付けるはずです、…来なければ幸いですが。つきましては、上官殿にはその任をどうかワタシに委ねて頂きたいのです。」 【SS使用条件】 特に無し
https://w.atwiki.jp/coldvoicenobel/pages/41.html
担当:ミド 語り手:マヤ ミドが魔王に覚醒する少し前の神殿内 レイ:「今日の満月は綺麗だな」 マヤ:「そうね、とても綺麗・・・」 そう言った後、暫く沈黙するマヤ・・・ レイ:「姉さん?」 マヤ:「レイ今すぐ兄さんの所へ!兄さんが覚醒してしまう・・・」 レイ:「まさか!?」 すぐに飛び出していくレイ・・・ マヤ:「もうあのような過去の惨劇は繰り返しては・・・」 時を遡る事十数年前・・・・・ とある部族の長の家に、長男が生まれた・・・・ 真夜中に生まれた事から、名はmidnight wolfとなづけられた しかしミドは魔王の魂を宿していた・・・・ 部族のトップクラスが集まり、議論した・・・・ ミドを生かすか殺すか・・・・ ミドは生かされる事になった・・・ ミドを中心に5人のウルフ族が魔法陣を描くように取り囲む 父:「エンチャット暗黒・火炎・冷気・大地・電撃!!」 5人にそれぞれの属性が付く!! 魔法陣が完成しミドを捕らえる!! こうして魔王の魂は封印された。 悪の意思に飲み込まれないように、ミドの精神の成長に制限をかけたのだ・・・ それから数年後・・・長女マヤが生まれ さらに数年後・・・レイが生まれた・・・・ ミドに施された封印により、ミドはケーキの虜になっていた・・・. ある満月の日ミドの体調が悪くなった・・・ 神殿に行き、完治薬を飲ましたその時・・・ ミド:「ふふふ・・・俺はケーキの国を作る!新世界の魔王となる!」 魔王の魂に封印を施していたが、完治薬を飲んだ事により 封印の力が弱まり、月の盟約の力で溢れだした力が 生命の危機をきっかけに、暴走し封印が解けてしまったのだ ケーキ魔王とかしたミドにより 両親は1日ケーキ1個で、過酷な労働を(ケーキの大量生産)強いられる・・・ 異変に気づいた部族の者が駆けつけた時には、ミドの両親は過労で倒れていた・・・ 部族の者と協力し何とかミドの封印に成功するのであった・・・・ 母はマヤに自分の力を託し 父はレイに自分の力を託し 両親はミドを頼むと言い残し、過労死してしまった・・・・ 部族の中で、ミド・マヤ・レイの今後について議論された そこに現れたのが、学園長だった 学園長:「魔王の魂を宿すものを野放しにするのは危険だ 」 「学園で身を預かろうと思います 」 「勿論、監視の意味も兼ねてですが 」 こうしてミドは、学園に監視すると言う理由で、身柄を預けられる事になる マヤは母より、受け継いだ力を高めるため母と同じく、神官の役職につく事になる レイもエンチャットの封印を学ぶ為に、学園の特別科という一般的に知られて居ない所に所属した 学園長:「魔王の魂を宿すウルフ族の剣士か・・・・」 「いずれ現れるだろう魔王を倒すのに、利用させてもらおう・・・」 「封印による制御も出来る・・・手が付けれなくなればマヤの力を使い処分するまでだ」 それから数年後・・・・・ 魔王討伐にミドは指名される・・・・・ 学園長:「二人の魔王が共倒れすれば・・・」 「あの生徒もマヤと同じ力を持っているようだしな」 ミドは知らない・・・ 封印する時に記憶を一部消されてしまったから・・・ 自分のせいで両親が死んだ事を・・・ そして学園長の狙いが自分と魔王の共倒れなのだと・・・・ そして現在の神殿内(16話直後) レイ:「姉さんただいま・・・」 マヤ:「お帰りレイ・・旨く行ったようですね・・」 レイ:「うん、なんとかな・・ミドはいい仲間に恵まれたよ」 マヤ:「そうね・・・でもいつか・・・・」 ミドが真の魔王に覚醒した時・・・・ マヤとレイそしてミドと共に居る仲間たちは・・・ ミドを抹殺しなければならない・・・・ 世界に平和が訪れた時、ミドに居場所はあるのだろうか・・・ 覚醒を抑止するために、実年齢より精神年齢が低いミド 無邪気なミドは、事有る事にケーキと言う いつか、この小説が終わる時・・・終わるのか? ミドの居場所をくださいな^^
https://w.atwiki.jp/campaigns/pages/226.html
キャンペーンタイトル 「未定」 PC 第一話ハンドアウト PC1 指定アルカナ:無し コネクション:サラ 関係:庇護 君はミンネゼンガー公国のガロンゾ領に住んでいる一般人だ。 半年ほど前に領主が病に倒れてからというもの、この町はどこかおかしい気がしている。 ある日、君に衝撃的な話が舞い込んだ。君の妹(幼馴染とかでも可)であるサラが執政のポンメルンに気に入られ、城へ呼び出されたという。 ポンメルンは悪い噂しか聞いたことのない俗物だ。君は嫌な予感を感じずにはいられなかった。 PC1 エレン エフェクトス=ウェントス=レクス + 設定 年齢不詳(おそらく16歳前後)女性 やや煤けた栗色の短髪に藍色の瞳が特徴。 15年ほど前、サラの両親に拾われて育てられた。 好奇心旺盛で街の中にいるより野山を駆け回っている時間の方が長く、山菜や小動物をとってきては家族を助けている。 拾ってくれた両親への恩返しのつもりか、彼らが実の娘であるサラを殊のほか可愛がっている。 義理の両親は領主とほぼ時を同じくして流行病に倒れ、シナリオ開始の数日前に息を引き取っている。 詳細は定かではないがエレンの中には若干元力使いの血が流れているが、当人は未だそのことに気がついていない。 PC2 指定アルカナ:無し コネクション:ポンメルン 関係:疑惑 君はミンネゼンガー公国に仕える騎士(密偵、または巡回士でも可)である。 公国北部に位置するガロンゾ領にて、民が虐げられているという報告があり、その真偽を調査して欲しいという。 現在城主は病に伏しており、ポンメルンと言う男が実権を握っているらしい。 ガロンゾ領は色々といわくのある土地だ。今回の調査は一筋縄ではいかないかもしれない。 PC3 指定アルカナ:マーテル コネクション:ソフィア 関係:師事 君は旧派真教に属する聖職者である。 ある日、君のもとにソフィアからの手紙が届けられた。 ソフィアは君が修行中に何かと世話を焼いてくれた女性で、今はガロンゾ領の司祭として赴任していたはずだ。 手紙には、ガロンゾに来て自分を助けて欲しいと書かれていた。 “2度死んだ”ミュラー PC4 指定アルカナ:ディアボルス コネクション:PC1 関係:興味 君は聖痕を宿した魔器であった。しかし、いかなる魔術によってか、君の聖痕と意識は使い手側に移ってしまった。 (注:PC4が「主我」を取得した場合、逆に使い手の聖痕と意識が魔器に移ったことになります) 元に戻るすべを探して旅をする中、君はガロンゾに立ち寄った。そこで君はPC1と興味深い現象に出会うことになる。 フェイスレス (作成途中:特技は決まった) PC5 指定アルカナ:フィニス コネクション:PC1 関係:喪失 君は永生者としていくつもの戦いを経験してきた。 中には勝利だけではなく、敗走や喪失も君の記憶に残っている。 ガロンゾの地は、かつて君が仲間を失った場所だ。 かの地に再び闇の気配を感じた君は、ガロンゾへ向けて旅立った。 ネコヒャオス 概要 + 第一話 テキストがまだない