約 106,744 件
https://w.atwiki.jp/niconicomugen/pages/11309.html
"Let me see your identification." (身分証明書を見せろ) ルーカスフィルムの映画『スターウォーズ』シリーズに登場するヴィラン。 呼称としては中黒の付いたストーム・トルーパーという表記がされる事も多い。 旧3部作の時代までは口元がへの字だったが、続3部作におけるファースト・オーダー版はWの形に変わった。 ストームトルーパーは作中における主な敵対勢力「銀河帝国」の正規軍に所属するエリート機動歩兵であり、 元々は新3部作の時代に帝国の前身たる銀河共和国の軍事力として製造されたクローントルーパーを前身としている。 その名が示す通り、彼らは戦闘民族マンダロリアンの中でも歴戦の戦士であるジャンゴ・フェットを遺伝子ホストとし、 実戦投入を早めるために成長速度を2倍にした上で、10年の間に幼少期から徹底的な軍事訓練を施された優秀な戦士である。 敵対勢力の分離主義者の主戦力であるバトルドロイドがいくらでも生産可能なドロイドであるが故の「量」で攻めてくる中、 戦士としての「質」で互角以上の戦いを繰り広げていた。 彼らの着用するアーマーは白い装甲部分と簡易宇宙服を兼ねる黒いインナーとで構成されているが、 クローン大戦の長期化等から時代を経る毎に改良され、可動性や拡張性の強化が図られている。 最初期型のフェイズIでは全員がデザイン上も全く同一の物を着用していたが、 フェイズII以降からは所属ユニットや兵科・階級に応じたバリエーションが大量に作り出されている。 特に赤い肩当ては将校である事を示すわかりやすい一例。 また、クローン兵は後のストームトルーパーと異なりヘルメットを任務中に脱ぐ事も特に禁じられておらず、 自身の個性を表現したいという願いから髪型やタトゥー、ヘルメットのペイント等に凝る者も多かった。 そして、クローン兵の製造元である惑星カミーノの原住民の美学によってデザインされたその白い装甲ヘルメットは、 本来は彼らクローントルーパー達、即ち民主主義の守り手を象徴する喜ばしいシンボルだったのだが、 後年には帝国やファースト・オーダーの活動によって恐ろしい軍隊を連想させる物となった。 クローン大戦が終結し、帝国による銀河系の統治が始まった旧3部作の時代になると、殆どのクローン兵は加齢等で兵士を引退。 帝国軍のプロパガンダと徴兵によって招集された人間の兵士がアーマーを着込む様になり、以後彼らはストームトルーパーと呼称されるようになる。 純粋な戦力としてはジャンゴ・フェットから遺伝した戦士としての高度な資質と、幼少期からの訓練を施されたクローン兵の方が明らかに勝っていたものの、 ジャンゴ・フェットが大戦中に死亡したためホストとなる遺伝子が劣化したのに加え、 大量生産した上で10年もの訓練を要する上に、通常の人間の二倍の速度で加齢してあっという間に定年を迎えてしまうクローン兵は非常にコストが高く、 大戦が終了したことで表向きは平和になった帝国からすれば、そもそもそこまで高水準な戦力の部隊を求めていないので、徐々に置き換わっていった。 士官候補生達にとって、ロザルやアケニスといった帝国領の惑星にあるアカデミーへ入学するのは栄誉ある事とされ、 そこで彼らは徹底した帝国至上主義や上官の命令(※例え非人道的な物であっても)に対する絶対服従等、 帝国軍による厳格な統治を支えるための「恐怖」と「秩序」を象徴する兵士としての教育を受ける。 その中でも特に優秀な者達はパイロットとなり、そうでない者はストームトルーパーの兵団に送られる (ストームトルーパーは銀河帝国においては陸軍や宇宙軍といった各軍の歩兵部隊とは独立して存在する兵科である)。 配属後は帝国軍に敵対する勢力との戦闘のみならず、支配地域の治安維持などに幅広く活躍した。 高度な教育を受けたトルーパー達の綱紀は非常に厳しく、あらゆる地域で満遍なく治安が悪いスター・ウォーズの銀河系においても、 「ストームトルーパーには賄賂や買収が通用しない」という認識が一般的になっている。 作中では主人公の所属する反乱勢力の敵、即ち「悪役」としての役割を与えられているトルーパー達だが、 同時に民間人に害を及ぼす大規模な犯罪組織の摘発なども積極的に行っており、 当の帝国軍が体制維持に必要とあらば非人道的な行為も平然と行い、トルーパー達もそうした命令に反抗しない事を除けば、 平時においてはむしろ銀河帝国の善良な市民達の生活をしっかりと守っており、それは彼らも自負する所である。 シリーズの生みの親であるジョージ・ルーカス氏もファンからの「トルーパーは善人なのか?」という質問に、 「ストームトルーパーは良い人たちだ。ただ、とても悪い人からの命令に従っているだけだ」と答えている。 ……しかしその一方、やはりその支配体制に疑問を抱くトルーパーや帝国軍人も一部ではあるが存在し、 密かなサボタージュで反帝国活動へ協力する者や、脱走して反乱同盟軍へ加わった者も決して少なくは無かった。*1 主な武器はSE-14Cブラスターで、反動が大きい分、高い連射性を持つ。 帝国軍が壊滅した続3部作の時代に残党によって結成されたファースト・オーダーのストームトルーパーは、 有名メーカーのマー=ソン社とブラステック社の間で結ばれた秘密のパートナーシップによって、 残党軍という境遇に似合わず、最新かつ最高性能の小火器が充実している。 一方で人員に関してはかつてのように志願兵による補充が見込めなくなってしまったため、 ファースト・オーダーは支配地域の一般人から子供を拉致・誘拐するという非道な手段で兵力を確保している。 彼らはブレンドル・ハックス司令が開発し、息子のアーミテイジ・ハックスが引き継いだ訓練プログラムのおかげで装備の性能に見合った技量を持つが、 そのプログラムにはこうした境遇に疑問を抱かせないための洗脳教育等も含まれており、それを象徴するかのように、 ファースト・オーダーのトルーパー達には認識番号以外には人間としての「名前」すら与えられていない。 暴徒鎮圧を担うファースト・オーダー・ストームトルーパー・ユニットは相手に電撃を与える警棒を装備し、 好戦的な相手の撃退に用いる。反面、自分が電撃を食らわない様に訓練を積む必要もある。 (参考資料:『スター・ウォーズビジュアル・エンサイクロペディア 完全保存版ビジュアル大百科』) 上記の通り、設定上はアカデミーで正式に教育を受けた帝国軍の精鋭であり、 帝国の武力を象徴する恐るべき存在のはずなのだが、映画のナンバリングシリーズの中では清々しい程にやられ役でしかなく、 記念すべき第一作『新たなる希望』の時点で片手で数えられる程度の人数でデススターに潜入したルーク一行に圧倒的多勢で攻めかかっても全く仕留められず、 ひたすら出し抜かれまくった挙句レイア姫奪還を許してまんまと逃げられてしまう始末 (一番の戦力であるダース・ベイダーをオビワンが足止めしてくれたおかげではあるが)。 非常に目立つゴツイ装甲服だが、ぶっちゃけ如何にも敵として分かりやすいデザインというビジュアル性以外の面では何の役にも立っておらず、 防御力を作中で実感するような場面は皆無。 ブラスターが掠めて死ぬのは当然の事、『ジェダイの帰還』に至っては、 身長1mの小さな原始的なエイリアン種族・イウォークが使う弓矢や投石を喰らうだけで呆気なく死んでいた。 こういった雑魚敵を代表するような悲しい扱いからか、 「モブ兵士はどれだけ強力な装備を持っていても物語の趨勢には関与出来ない」「特に大軍になる程顕著」 という作劇上のあるあるを示すネタとして「ストームトルーパー効果」というものが有名。 彼らの持つブラスターは命中すればジェダイでも普通に致命傷になるのだが、主人公達に大挙して押し寄せ乱射してる時ほど、 単なる背景の如くまるで当たる気配がない事を揶揄した用語で、わざわざジョークのような相関式まで作られている。 また逆に、重要でないモブ兵士は、どれだけ装備が良かろうが主要キャラにバタバタ薙ぎ倒される事の例にも引用される。 なお劇中の描写からして、彼らの射撃がこうまで当たらないのはヘルメットの視界が劣悪なのが原因との説が有力 (ルークにも酷評され、射撃の名手が変装したら途端に糞エイムになりキレてヘルメットを放り投げるレベル!)。 ちなみにスピンオフアニメでは引退した元クローントルーパーがストームトルーパーのアーマーを着た際に、 「クローンアーマーとは比較にならない粗悪品だ」と詰っている場面があり、 どうやらクローン兵時代に比べると兵士の質に加えて装備の面でも徹底したコストカットが図られているらしい。 メタ的に言ってしまうと主役達が顔を隠す時間をなるべく少なくする理由付けなのかも知れないが、少し上記の内容を思い出して欲しい。 彼らはそんな産廃ヘルメットを任務中脱ぐ事が禁止されているのだ。 また、ページ冒頭の画像を見ると、ブラスターを左持ちしている者が多いのに気が付くのではないだろうか。 これはブラスターの弾倉が左側に突き出ている為、右持ちだと引っかかってしまうのが原因だったようだ。 候補生や育成時代の訓練では右撃ちだった記録もあり、右撃ちで訓練していたのに実戦では左撃ちになれば、 それはまあ当たらないのも当然であろう。劣悪な制式装備を使わざるを得ない軍人の悲哀を感じる。 なお上記の写真で分かる通り、装備が更新されたファーストオーダーは右持ち出来るようになっている。 MUGENにおけるストームトルーパー HelloMyNameIsAAA氏による「StormFrooper」が公開されている。 Pgrs111MAGEN氏が製作したストームトルーパー(現在入手不可)をMUGEN1.0以降専用に改変したキャラ。 その出来は一言で言うとカオス。 小ポトレは目の焦点が合ってないストームだし、大ポトレのストームトルーパーもやはり目の焦点が合ってない。 通常技も飛び道具の「Shoot」は射線がランダムだったり、「Tackle」は何故かヘッドスライディングをかましたりと、色々おかしい。 超必殺技はShootを撃ちまくるストームトルーパーを2人呼び、延々とステージに居座る「Little Friends」、 キンダーサプライズが降ってきて、そこから割って出てきたアイテム毎に異なる効果を発揮する「Surprise Mechanics」、 デススターで地球ごと吹き飛ばす即死攻撃「Fire the Death Star」の3種。 勝利ポーズは『フォースの覚醒』に登場した「Traitor(裏切者)!」と叫んでバトンを振り回すストームトルーパーのキャプチャ映像がリピートされつつ、 ノリの良いBGMと共に流されるのだが、「Fire the Death Star」でトドメを刺すと海外のミーム「Dancing Stormtrooper」*2の映像が流れる。 AIも搭載されており、技の性能もあってか雑に強い。 参考動画 出場大会 「[大会] [ストームトルーパー]」をタグに含むページは1つもありません。 *1 実際、旧3部作の主人公であるルーク・スカイウォーカーも物語の開始時点では故郷タトゥイーンを出て、 帝国軍のアカデミーを卒業してパイロットになりたいという(田舎から出たいという願望交じりの)希望を持っていた。 後に帝国による支配の実態を知ってからはそのまま反乱同盟軍に参加しているが、 ここで肩を並べて戦う事になる「レッド2」ことウェッジ・アンティリーズや「ゴールドリーダー」ジョン・ヴァンダーらも元々は帝国軍のパイロットである。 更には密輸業者として協力を依頼し、後に無二の親友となるハン・ソロもかつては帝国軍のパイロット候補生であり、 命令違反が原因でアカデミーを追い出され、配属された歩兵部隊からも戦闘中に脱走、アウトローとなった元・帝国兵であった。 そして続3部作では主人公格の登場人物として、良心に従いファースト・オーダーを脱走したトルーパーFN-2187が登場した。 後に非道な命令に従う事ができずに部隊単位でオーダーを離脱した者達の存在も描かれている。 *2 元々は2004年に「Cookie Thiever」というサイトで投稿されたGIF。2007年にはYouTubeへ転載されて2000万回以上再生された(現在は削除済み)。 撮影場所
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/47176.html
登録日:2021/02/02 Tue 20 27 20 更新日:2024/07/30 Tue 00 36 47 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 STAR_WARS スター・ウォーズ スター・ウォーズ組織項目 レジスタンス 共和国再建のための同盟 反乱同盟軍 反乱軍 同床異夢 架空の組織 義勇軍 銀河共和国 黒い組織 「われわれは銀河帝国が銀河系に暮らす自由市民の権利を故意に、かつ悪質に踏みにじったと判断する。 よってわれわれは帝国をこの銀河から追放する権利を持ち、その権利はなにものにも侵すことはできない」 反乱同盟軍とは、スターウォーズ・シリーズに登場する武装組織。 銀河帝国の圧政に対抗して結成された反体制派組織であり、EPIV~VIおよび同時代を舞台にした多くのスピンオフ作品における味方勢力である。 正式名称は「共和国再建のための同盟(Alliance to Restore the Republic)」。 やや長いため、略称として反乱者、反乱軍、反乱同盟などとも呼ばれる。 概要 主な人物元帝国議員 ヒドゥン・パス/隠された道 モン・カラマリ マサッシ・グループ フェニックス・グループスペクターズ クラウド・ライダーズ パルチザン ローグ・ワン スター・ツアーズ社 元帝国軍 その他 レジェンズの関係者 主な兵力同盟軍艦隊 同盟軍地上部隊 主な惑星 劇中の活躍共和国の終焉 帝国設立初期 同盟樹立・銀河内戦勃発 終戦・新共和国樹立 余談 概要 惑星ダントゥーインやヤヴィン4、ホスなど辺境(アウターリム)の各惑星に転々と拠点を構える、1銀河規模の巨大反乱組織。 同盟のトップは議長モン・モスマで、その下に帝国元老院のメンバーや同盟に加盟した各反乱組織、被迫害種族、非合法組織などが属している。 その名前が示すとおり、最終目標は銀河共和国の再建・復興。そのため、組織のトップが「議長」であるなど一部組織形態も共和国のものを受け継いでいる。 主な人物 元帝国議員 主に銀河共和国時代から銀河や惑星の執政を担っていた人々。 帝国時代には議会が機能しておらず軍事力的権限も少ないとはいえ、議員としての権力および特権は依然として強力であり、その権限を利用して密かに抵抗活動を行う者も少なくない。 モン・モスマ コア・ワールドの惑星シャンドリラ出身の同盟軍指導者にして元共和国議員。 議長パルパティーンが銀河帝国を設立したのに反発して地下で抵抗運動を支援し、帝国からの亡命後は「反乱宣言」で帝国を叫弾し人々に団結を呼びかけた。 初登場はEP6で、その後EP3の没シーンや『ローグ・ワン』にも登場。『クローン・ウォーズ』でもコルサントを中心とした政治劇の回にはパドメの同僚としてほぼ必ず登場する。 ベイル・オーガナ モン・モスマと同じく共和国議員で、惑星オルデランの代表。 帝国の圧政に反発して初期反乱運動を支援し、そのまま反乱同盟に加わった。 自分の娘であり同じく議員となったレイア・オーガナにタトゥイーンへ向かわせたが、その後デススターで見せしめに破壊されたオルデランと共にその生涯を終えた。 『クローン・ウォーズ』でも準レギュラー。 レイア・オーガナ ベイル・オーガナの娘で、彼と同じく元老院議員。 裏で反乱軍の活動を支援しており、帝国の機密情報であるデス・スターの設計図を回収。それを突き止めた帝国軍側に追跡されることとなった。 政治家で反乱活動参加者というのもあり、かなり大胆かつ勇気のある振る舞いで周りの人間を驚かせることが多い。 ヒドゥン・パス/隠された道 主に帝国から追われる者を安全圏へと逃がしたり、匿うなどの慈善活動を初期反乱運動時に行っていた組織。 基本的にヒドゥン・パスと呼ばれるが、略称として「パス(The Path)」が使われることも。 ジェダイの生き残りによって結成されたネットワークなのもあり、逃亡中のジェダイの援助やフォース・センシティブの保護なども行っている。 直接的に反乱同盟軍と繋がりがあるわけではないが、彼らが助けた人々(レイア・オーガナなど)が後に運動の中心人物になるという形で結果的に反乱運動に小さくない影響を与えている。 シア・ジュンダ 創設者の一人であり、元ジェダイ。 共和国時代はジェダイ候補となる子供たちを見つけ出す役目を負い、多くの子供たちの面倒を見てきた。 しかし帝国の拷問に屈し、更には奪われたパダワンが暗黒面に落ちるという壮絶な人生の持ち主。 帝国時代初期はジェダイ・オーダーそのものの再建のために「ジェダイ候補たちのリスト」を求めて旅をしていたが、元パダワンのカル・ケスティスとの出会いを経て方針を転換。帝国に追われる者を増やさないためにリストを破壊し、亡命幇助のための秘密組織を設立した。 イーノ・コルドヴァ シアの師匠。シアの探していたリストを隠した張本人でもある。 弟子からは死んだと思われていたがどっこい生きており、合流後は豊富な知識を活かしてアーカイブの再建を助けた。 クインラン・ヴォス 元ジェダイマスターにして、暗黒面と光明面の境目を彷徨った人物。 ヒドゥン・パスの一員として活動しており、惑星マプーゾの隠れ家にサインを残していた。 詳細は不明だが、旧友オビ=ワンにそのサインを発見される形で存命が明かされた人物。 ターラ・デュリス NED-B 元帝国軍大尉と、そのパートナーであるローダー・ドロイド(作業用のドロイド)。 帝国軍士官として振る舞いながら、密かにヒドゥン・パスとして人々を安全圏へと逃がしていた。 逃亡中のオビ・ワンとレイア・オーガナを逃がすために力を貸すが、レイアを攫われてしまい脱走作戦に参加。 大胆にも惑星ナーの尋問官要塞に将校IDを利用して侵入し、オビ・ワンをサポートした。 しかし、惑星ジャビームに尋問官が侵攻した際には防衛のため奮闘、NED-B共々壮絶な最期を遂げた。 カウラン・ローケン ヒドゥン・パスのメンバー。彼自身はジェダイではないが、妻がフォースセンシティブだったためにお尋ね者となってしまったかわいそうな男。 囚われたレイア・オーガナの救出作戦に不本意ながら参加するが、次第に彼らの心意気に共感していく。 最終的にレイアの身柄を託されることとなり、ジェダイとして再覚醒したオビ・ワンがヴェイダーとの決戦に向かうのを見送った。 ウェイド・レッセリアン サリー・スターク レイア救出のためにT-47エアスピーダーで繰り出したヒドゥン・パスのパイロット。 救出には成功するが、調子に乗ったウェイドは尋問官に爆弾をぶつけられあえなく殉職した。 何気にレアな改造前のスノースピーダー乗り。機体としてはそんなに強くない部類なので、なんとなくヒドゥン・パスの懐事情が伺える機体チョイスである。 ハジャ・エストリー ジェダイごっこで顧客を騙しては余計に金を巻き上げる生粋の詐欺師。ただそれなりの正義感はあるようで、脱出を試みる依頼人たちはきちんとヒドゥン・パスへと引き渡している。 よりによってジェダイ・マスターのオビ=ワンと出会ってしまいあっさりトリックを見破られてしまうが、彼のレイア救出には積極的に協力。オビ=ワンを追う賞金稼ぎや尋問官相手にブラスターとハッタリで立ち向かったりと度胸のある活躍を見せ、しかも生き残るというかなりの悪運の強さを発揮した。 カル・ケスティス 初期反乱分子「スティンガー・マンティス」のクルーであり、元パダワンの青年。ゲーム『スターウォーズ:ジェダイ』シリーズ主人公。 オーダー66発令に遭遇したが師匠を喪いながらもなんとか生き延び、整備工として潜伏していた。 シア・ジュンダに出会って以降はリストの行方を追って奔走し、リストの破壊後は彼女と別れて初期反乱運動に身を投じている。 母船スティンガー・マンティスの新しいクルーが全滅した後、第二の師匠シアと彼女のヒドゥン・パスと再会。安寧の地となる古代の惑星を見つけ出すべく、彼女らの活動に協力した。 モン・カラマリ 惑星モン・カラの魚顔の種族。造船事業に長けている。 帝国時代には帝国との条約締結のための交渉が元ジェダイの陰謀により決裂し、モン・カラ侵略によって惑星ごと帝国に掌握された。 その結果一部の艦隊が反乱同盟軍へと寝返り、後半には惑星規模の反乱も勃発した。 アクバー提督 モン・カラマリの軍人で、半漁人めいた外観が特徴。 見た目のインパクトは強いが勇猛果敢な名将で、多くの同僚・部下から慕われていた。 初登場はEP6。『クローン・ウォーズ』ではモン・カラマリの王室親衛隊長だった頃の姿も描かれた。 ラダス提督 アクバー提督の古くからの同僚でもあったモン・カラマリで、寒冷地出身のため黒っぽい皮膚が特徴。 好戦的な性格だが戦略に長けた知将でもあり、その腕はアクバーも評価していた。 反乱同盟の正式な樹立後、最初の大規模戦となった「スカリフの戦い」を指揮し、反乱軍を勝利に導いた。 マサッシ・グループ 多数のスターファイターを保有する反乱分子。反乱軍の主戦力であるYウイングなどの元々の所属もここである。 モン・モスマの亡命と反乱同盟宣言に立ち会っており、初期反乱同盟軍の中核となった勢力。 ジャン・ドドンナ将軍 EP4でデス・スター攻撃を立案した白髪の老将。 かつては旧共和国、そして帝国に仕えた軍人でスター・デストロイヤーの艦長であったが帝国に失望し離反。 ヤヴィン4を拠点に、同盟結成以前では最大クラスとされる「マサッシ・グループ」という抵抗組織を結成し、モン・モスマ亡命の際は救助隊を派遣するなど、初期反乱運動から戦い続けている歴戦の名将。 ヤヴィンの戦いの後、戦死したとされる。 レジェンズでは新共和国時代も名将として活躍している。 ジョン・ヴァンダー コールサイン「ゴールド・リーダー」。 映画ではヴェイダーにあっさり落とされたが、スピンオフでは結構な頻度で活躍する。 フェニックス・グループ AウイングやプロトタイプB6などが所属していた大規模反乱分子。 反乱同盟軍への合流後は主戦力として活躍した。 コマンダー・ジュン・サトー 同じく同盟結成以前では最大勢力とされる「フェニックス・グループ」の指導者。 『反乱者たち』の主人公チームであるスペクターズも、シーズン2以降はフェニックス・グループの別働隊的な立ち位置になる。 アトロンの戦いにて戦死。 すっごく馴染みのある感じの名前だが遠い未来の遥か彼方の銀河系から転生して来たとかではない。 なお帝国軍に臨検された際に「自分は企業同盟(コーポレートアライアンス)の人間」と名乗るシーンがある。企業同盟に尋ねれば一発で露見する嘘をつくのも不自然なため、実際に名義を借りている可能性がある。 ウェッジ・アンティリーズ 映画本編でも活躍するエースパイロット。 『反乱者たち』では帝国から引き抜かれた経緯も描かれる。 スペクターズ ヘラ・シンドゥーラ スペクターズのリーダーであるトワイレックの女性。 凄腕のパイロットでもあり、TIEディフェンダーエリートを単騎で撃退する腕前の持ち主。 スペクターズ自体はとある事情から一時的に同盟軍と疎遠になるが最終的にはよりを戻したらしく、ヘラも将軍として在籍し続けエンドアの戦いまで戦い抜いた。 レックス かつてアナキン・スカイウォーカーやアソーカ・タノと肩を並べたクローントルーパーのキャプテン。 ファンの間ではEP6に登場した反乱同盟軍のとあるモブ老兵が実はレックスなのではないかという噂が囁かれており、確定はしていないもののエンドアの戦いに参戦したこと自体は確かな模様。 クラウド・ライダーズ 部族っぽい衣装と顔を覆い隠すヘルメットで正体を隠し、スピーダーバイクで帝国やギャング「クリムゾン・ドーン」などを襲撃する武装組織。 あまり出番はないが一応大型母艦「エアリー」を保有しており、バイクを積み込んで惑星間を移動している。 エンフィス・ネスト 「クラウド=ライダーズ」のリーダー。 迫害から故郷を救うため立ち上がり、帝国の圧政やギャングの横暴に反発する民族や無法者たちと共に初期反乱運動を指揮していた。 このため、スパイス(麻薬)の輸送を行っていた帝国のモノレールを襲撃した際も、医療用として加工されたものだけを奪取して高い価値のある未加工のスパイスは躊躇なく捨てており、気高さがうかがえる。 現在のリーダーは二代目であり、死亡した初代リーダーの装備を受け継いだ子供。わずか16歳でありながら勇猛果敢な性格で、部下たちの信頼も篤い。 小規模な集団かつ設立の10年ほど前ゆえ直接反乱同盟に参加していたわけではないが、ソウ・ゲレラを通じてある物資を提供したことで同盟軍艦隊に大きく貢献している。 パルチザン 保有する武力では他勢力に劣るが、初期反乱分子の中では屈指の武闘派。 その過激さが敬遠される一方、他の反乱分子に所属していた血の気の多いヤツが多数移籍している。 ソウ・ゲレラ オンダロン反乱軍の指導者であり、帝国統治後はパルチザンを指揮して帝国に対抗していた人物。 『バッド・バッチ』ではクローン戦争が終結した直後から既に反乱運動を開始しており、かなり早い時期から帝国に目を付けられていた。 惑星キャッシークでは撤退ついでに 単独でAT-ATを倒した と思われる会話が聴けるなど、全盛期の戦闘力はジェダイにも負けず劣らずの勇猛果敢な戦士。 帝国へ損害を与えるためならば民間人への被害も厭わない過激な手法や、度重なる帝国の攻撃によって組織全体が他人を信用しないようになったことから反乱同盟側からは距離を置かれていたが、目指す目的はだいたい一緒であり、場合によっては共闘することも多い。 帝国設立初期を描くスピンオフの常連であり、特徴的なアーマーと共によく登場する。 マリ・コーサン 初期反乱運動中にソウの副官を務めていた人物。シリウーク語の通訳ができる。 14 BBY頃に勃発したパルチザンによるキャッシーク襲撃の際にソウと共に帝国の樹液精製所へと赴き、元パダワンのカル・ケスティスと協力して囚われていたウーキーたちを解放することに成功した。 しかし、奪還を目指す帝国の猛攻に耐えかねたソウがキャッシークを見捨てる事を決定するとこれに反発。元ターフルの部下であり囚人となっていたチョイシックと共に撤退するパルチザンと別れ、首長ターフルたちによる反抗組織キャッシーク・レジスタンスに加わった。 ベンシック 銀河内戦中にソウの副官を務めていた人物。 「ツー・チューブ」の異名を持つエイリアン種族で、その名の通り顔の下から二本のチューブが垂れているのが特徴。 この時期のソウと同じくかなり疑心暗鬼な人物で、接触を図った反乱軍メンバーを牢屋に放り込むなど帝国のスパイ活動に対してかなり警戒していた。 元々はクラウド・ライダーズのメンバーとして帝国とクリムゾン・ドーンの暴虐に反抗していたが、その後帝国への反抗を続けるパルチザンに出会い、そちらに合流した。 デススターによるジェダ・シティの砲撃の際には仲間をシャトルに載せて脱出させつつ自らもなんとか撤退に成功し、崩壊を生き残る。 その後は亡きソウの遺志を継いで、かつてジェダ・シティだった跡でクリスタルを漁る帝国軍に対してレジスタンス活動を続け、ルークやレイアたち反乱同盟軍メンバーと和解し共同作戦を展開するなどした。 ローグ・ワン 反乱軍上層部が却下したスカリフの潜入作戦を独断で決行した正義の問題児集団。 彼らの行動が結果的に反乱同盟軍と銀河帝国軍の初めての全面戦争に繋がり、以降の内戦へと繋がっていった。 ジン・アーソ 科学者ゲイレン・アーソを父に持つ女性で、父が帝国軍に連行された後にソウ・ゲレラの元で育てられた。 ソウとの関係は悪かったがパルチザンとの仲介役に抜擢され、帝国の攻撃や父の死を乗り越えデススターの設計図奪取を画策。僅かな仲間たちと共に「ローグ・ワン」を結成し、激戦の末に設計図を反乱軍へ届けることに成功した。 キャシアン・ジェロン・アンドー 反乱軍の工作員であり、「フルクラム」の一人。それ以外にも多種多様な偽名を持つ。 優秀な情報将校で反乱軍の規律に忠実。反乱軍のためになるならば、例え穢れ仕事ですら引き受ける生粋のスパイ。 元帝国のセキュリティ・ドロイドであるK-2SOを相棒としている。 ゲイレン・アーソと彼の作る超兵器を巡る作戦行動の過程でジン・アーソと出会い、相棒兼監視役として行動を共にするが、次第に父の意志を継ぎ超兵器を破壊するという彼女の意志に賛同。 損害を恐れた反乱軍首脳部によって作戦が却下された際には同じく穢れ仕事を引き受け反乱軍のために尽くしてきた仲間の工作員たちを引き連れ、彼女と共に反乱軍の独立愚連隊「ローグ・ワン」に参加。設計図を奪取するため、スカリフの戦いに挑んだ。 スター・ツアーズ社 ディズニーランドのアレでおなじみ、銀河帝国時代に観光業を営んでいた企業。 最新型の観光船「スタースピーダー1000」を導入したのはいいのだが、スタースピーダー・1401便がエラーで点検中に発進してしまった上に反乱同盟軍のスパイが乗りこんでいるらしいことがスキャンにより発覚し、帝国軍に追われてしまう。 その後は成り行きでホスやキャッシーク、ジャクーなどで行われている反乱軍と帝国軍の戦いに巻き込まれ、成り行きで共闘する羽目になる。 正史での消息は不明だが、レジェンズでは あまりにも事故率が高すぎて帝国崩壊と同じ年に破産した 。 C-3PO R2-D2 よりによって点検担当だった1401便に乗り込んでいた悪運の強いいつものコンビ。 時期としてはまだオルデランのオーガナ家所属の頃…のはずなのだが、分離主義勢力やファーストオーダーと戦ったりもする。狭間の世界かな? RX-24"キャプテン・レックス" レジェンズ時代(現実で言うところの旧スター・ツアーズ)の名物パイロットを務めていたドロイド。 RXで船長だから「キャプテン・レックス」。コールサインはレックス24。 レジェンズで 会社が倒産したのは大体コイツのせい 。 現役時代はそのとんでもない操縦テクで乗客たちに親しまれていたが、アトラクションのリニューアルに伴い上述の通り名物コンビに役目を奪われリストラされてしまった。 ...と思いきや、データバンクによれば正史でも「スター・スピーダー3000」を駆ってスターツアーズ社にパイロットとして勤務していたようだ。 が、案の定正史でも墜落事故を起こし、惑星バトゥーのブラック・スパイア・アウトポスト(なんとカリフォルニアのディズニーランド・パークにある「ギャラクシーズ・エッジ」である)に墜落。バーの店主に再プログラムされてDJに転職し、「DJ R-3X"DJ・レックス"」を名乗って今もディズニーランドのSWエリアを訪れる観客たちをもてなしている。 元帝国軍 帝国アカデミーなどから亡命したり、所業に耐えかねて所属する部隊から脱走した人々。 帝国の圧政が強まるにつれ、離脱する兵士も段々と増えていった。 ハン・ソロ チューバッカ 密輸業者兼反乱軍メンバー。宇宙最速のガラクタ「ミレニアム・ファルコン」を操る凄腕パイロット。 元々はルークの輸送と姫の救出後は去る予定だったが結局ヤヴィンのデススター迎撃にも参加し、メダルを授与される。 その後もホスの戦いやエンドアの戦いに参加し、反乱軍を支援した。 ハンは元々コレリアの下水道を拠点とするギャング「スクラム・ラット」に所属する孤児であり、辛くも脱出して帝国アカデミーに入学した経歴を持つ。しかしTIEファイター・パイロットの試験に落第して惑星ミンバンの最前線へと送られ、そこで捕まっていたチューバッカと遭遇。二人揃って密輸業者チームと合流し、彼らと同じ密輸業者としての人生を歩むこととなった。 クリックス・メイディン ソロと同じくコレリア出身。インペリアル・コマンドーを率いる帝国軍将校だったが、後に反乱同盟軍へと亡命した。 その後は将校となり、エンドアの戦いにおいてはシールド発生装置の破壊作戦の立案に関わった。 『ダークフォース』や『出撃!ローグ中隊』などレジェンズのゲーム作品では彼の亡命に関連するエピソードが何故か複数あるが、正史ではどのように亡命したかは不明。 インフェルノ分隊 エンドアの戦い終結直後のシンダー作戦実行に反対し離反、銀河内戦末期に同盟軍へと加入した銀河帝国軍の分隊、及びその旗艦「コルウス」のクルーたち。 実行部隊はコルサント育ちの超エリートである隊長アイデン・ヴェルシオ、複数の兵科を経験した熟練兵デル・ミーコ、同盟軍デンジャー中隊の元隊長であり途中で加入したシュリヴ・スールガヴなど。 アイデン及びデルはTIEファイター・パイロットとしての経験もある凄腕であり、(ゲームの操作キャラなのもあるが)状況に応じて歩兵戦闘からドッグファイトまで何でもこなすことができる。 ヤヴィンの戦いでのデス・スターの破壊をきっかけとする、帝国軍の組織のうちでも比較的後期に設立された最新鋭の凄腕特殊部隊なのだが、旗艦ごと借りパクされて新共和国部隊としてそのまんま運用されるという帝国にとっては目論見大外れな結果に終わっている。人員と資材は離反後に有効活用され、ジャクーの戦いなどで新共和国の勝利を支えた。 その他 ルーク・スカイウォーカー ご存知旧三部作主人公にしてジェダイ。 レイア姫を救出してヤヴィン4へと向かった後に反乱同盟軍へと加入し、ヤヴィンの戦いを成功に導いた。 フルクラム 各地に潜み帝国の情報を反乱者に提供する協力者達が共通して名乗るコードネーム。 現在正体が判明しているのは3人で、その一人は元ジェダイアソーカ・タノである。 レジェンズの関係者 ダッシュ・レンダー 『帝国の影』ゲーム版主人公で、ハン・ソロと同じく密輸業者。宇宙船「アウトライダー」を操り銀河を飛び回る。 元々は帝国首都コルサントに住む名門だったが皇帝によって追放され落ちぶれてしまった経歴を持つ。 ホスの反乱軍基地に滞在中に帝国が進軍したところをハン・ソロに強引にローグ中隊に加入させられ、ルークらと共にAT-ATの大群を迎撃。その後ホスから脱出し、ルークやハンを助けつつ犯罪組織ブラック・サンの陰謀を暴くべく激闘を繰り広げた。 カイル・カターン 『ダークフォース』シリーズ主人公で、元帝国軍士官の賞金稼ぎ。 相棒ジャン・オースと共に「モルディー・クロウ」号で銀河を飛び回る。 モン・モスマの依頼を受けてデススターの設計図奪取や謎のバトルドロイド軍団の特定に奔走し、巨大工船アークハンマー号を爆破してダーク・トルーパー製造計画を阻止した。 ギャレン・マレック 『フォースアンリーシュド』の主人公。強大なフォースを持つ若者。 ヴェイダーからダークサイドの教えを受けたシスに近い人物だが、ライトサイドへと転向した。 ヴェイダーの命で帝国に反抗する組織の結成を命じられ、コタ将軍やオーガナ議員らと接触し、反乱同盟軍の雛形を生み出した。 帝国に捕らわれたコタ将軍らを助けるためにその命を散らし、ギャレンに敬意を表したレイア姫によってマレック家の家紋が反乱同盟軍のシンボルとして使われた。 ラーム・コタ 同じく『フォースアンリーシュド』の登場人物。旧共和国の生き残り。 ジェダイだがクローンを信用していなかったためオーダー66を生き残り、帝国の成立後はオーガナ議員らと共にシスの暗黒卿をおびき出す計画を立てていた。 だが、計画に食いついてきたのはシスの教えを受けたスターキラーであり、彼の強大なフォースの前に敗れ、視力を失ったうえ宇宙に放り出されてしまう。 何とか生き残るも、酒浸りの中でフォースとのつながりを失い、かつての精強な姿は失われてしまった。 後にスターキラーと再会し、彼をキャッシークへと導きオーガナ議員の娘を救出させると、ダークサイドから転向したギャレンやオーガナ議員らと共に反乱軍の結成に動く。 ルーキー・ワン 『レベルアサルト』シリーズ主人公で、タトゥイーン出身の反乱軍新人パイロット。 ルーキー・ワン(Rookie One)と言う名前は新人時代に付けられたコールサインだが、早々と頭角を現したため一人前になった後も本名ではなくこのニックネームで呼ばれ続けている。 ゲーム主人公連中の例に漏れず、ドッグファイトから生身の銃撃戦までなんでもこなすオールラウンダー。 『1』では反乱軍・帝国軍双方が甚大な被害を受けたヤヴィンの戦いを生き延び、『2』ではステルス能力を持つ帝国軍の秘密新兵器「TIEファントム」の製造計画を頓挫させることに成功した。 元々ルークの代替主人公として用意されていたため、出身地、年齢、参戦した戦いなど多くが彼と共通しているという「ジェダイじゃなかったルーク」に近い存在となっている。 それどころか『レベルアサルト』一作目では排熱孔にプロトン魚雷を撃ちこんでデススターを破壊する役目すらも彼が担っており、「これってホントに史実なの?」と混乱するファンが続出。 後の時系列編纂の際には流石に問題視され、2006年には「『レベルアサルト』のトレンチ・ランのシーンは史実ではありません」というコメントが公式から発表された。 主な兵力 同盟軍艦隊 映画などで描かれることの多い、反乱軍の主力となる軍事勢力。 パイロット達はいずれも精鋭揃い(あるいはそもそも精鋭でなければ生き残れないか)であり、上位の実力者ともなればTIEファイター複数を単騎で落とす芸当すらやってのけるが、それでもなお帝国の圧倒的な物量を覆すのは難しく、損耗率の高さと相まって常にカツカツである。 反乱軍トルーパー(艦隊) 艦隊や基地勤務の一般兵士たち。 バイザーの付いた白いヘルメットと青いシャツに黒い戦闘用ジャケットを羽織った制服がおなじみだが、これはオルデラン領事警備隊の装備だったもの。オルデラン壊滅後は反乱同盟軍の正式装備の一つとなり、デザイン更新などを挟みつつ新共和国時代まで使われ続けた。 上級士官も白ヘルメットは共通だが、制服はカーキ色。 反乱軍パイロット オレンジ色の派手なジャンプスーツに白いヘルメットを着用した、各種スターファイターを操るエースたち。 機体の都合で整備・火器管制担当のアストロメクドロイドとコンビを組んでいる場合が多い。 こちらも新共和国時代になっても同じデザインが使われ続けている。 Xウイング・スターファイター 対艦戦、ドッグファイト、大気圏内なんでもござれ、かなりオールラウンダーな万能機。 4枚の主翼が後方にあり、展開することでX字になることからこう呼ばれる。 銀河内戦を描くスターウォーズのフライトシム系作品ではほぼ皆勤賞の、反乱同盟軍の顔となる機体。 欠点はコストの高さ。 Yウイング・スターファイター/ボマー 主に爆撃を担当する、Y字型の構造を持つ戦闘機兼爆撃機。 最高速度や起動性こそ他の機体に劣るが頑丈さと火力はピカイチで、クローン戦争時代から基本構造を変えずに使われ続ける高い信頼性を誇る機体である。 骨董品もいいところなのだが、後継機と目されていたBウイングが癖の強い機体だったためか、結局退役することなくEP9のエクセゴルの戦いまで運用され続けた。 欠点はコストの高(ry Aウイング・スターファイター クローン戦争中のジェダイスターファイターをベースに開発された高速戦闘機で、敵戦闘機とのドッグファイトが主任務。 つまりはTIEファイター系列とは異母兄弟に当たるが、こちらは生命維持装置はしっかりと完備している。 原型機譲りのピーキーさはあるものの、帝国のTIEインターセプターをも超える速度を叩き出す高性能な機体である。 欠点はコス(ry Bウイング・スターファイター モン・カラマリの技師であるクアリーが開発した、十字の翼と端に寄ったコクピットという独創的な形状が特徴の、高火力をコンセプトとした珍兵器強襲戦闘機。 戦艦の破壊に特化した武装を搭載しており、Yウイングの後継機としての座を期待されていた。 が、形状故かメンテナンスが難しいという欠点を抱えており、そうこうしているうちにYウイングも現役のまま銀河内戦は終結を迎えた。 新共和国時代でも運用されているが、魔改造機もいろいろと出てくる。 試作機である プロトタイプB6 は機動力にも優れた上に戦艦を一撃で吹き飛ばす「合成ビームレーザー」なるロマン兵器を搭載している化物マシンだったが、一度撃てばハイパースペースが不可能になるほど燃費の悪かったり、そもそも乗りこなすのが難しすぎる過剰スペックだったりと、量産にあたってオミットされた機能も多い。 一部アニヲタ諸兄が大好きな「試作機が実は最強」パターンである Uウイング・スターファイター 物資・兵員輸送も行える宇宙・地上両対応の可変機で、インコム社の帝国接収前最後の製造機。 そのため製造機体数こそ少ないがかなり便利だったらしく、さまざまな戦闘で利用された。 モン・カラマリ・スタークルーザー 同盟軍の一員であるモン・カラマリの開発設計による、タマゴに似た流線型の船体を特徴とする巨大宇宙戦艦。 その巨体と性能ゆえ、同盟艦隊の旗艦に据えられることも多い。 元々は海洋惑星であるモン・カラにおいて、都市として機能する船「シティ・シップ」として建造されたものであり、全く同じ形状の艦は存在しないとされる。 ブローケッド・ランナー レイア姫が乗っていた外交船のアレ。 CR90コルベットという型式が付いているのだが「封鎖突破船」を意味するこの名前でもよく呼ばれる。 乗客・貨物用の輸送船であり、武装は最低限のものしか積まれていない。...はずなのだが、同盟軍の艦があまりにも足りないためか、武装強化を施された上で艦隊戦に駆り出されることもしばしば。 ハンマーヘッド 映画ローグワンで登場。ゾイドではない。 名前通りの巨大な艦首を持つ、現実にも古代から1800年代後半まで活躍したいわゆる衝角艦に分類される小型宇宙船。 レーザー砲で遠距離戦を行う銀河帝国時代においても当然のことながら古代兵器扱いされるような代物だが、頑丈さには定評があり、とある局面でラダス提督が使用したことで スターデストロイヤー2隻を轟沈 という稀に見る大戦果を挙げた。 とはいえ実際の役目はただの輸送船であり製造した会社側も実戦目的ではなく、あくまで「古き良き伝統的なデザインの宇宙船」として設計しただけらしい。 ミレニアム・ファルコン 万年整備不良の宇宙一早いガラクタ。 正式には反乱同盟軍所属機でもなんでもないただの密輸業者所有のYT-1300軽貨物船だが、デススター破壊時の援護や第二デススターの破壊を始め重要人物の輸送などさまざまな場面で反乱同盟軍のために活躍した。 同機は高い拡張性を誇っており、コレリア・スター号など複数の同型機体が反乱同盟側の戦力として戦闘に参加している。 アウトライダー ファルコン号を90度回転させたような形状で飛ぶYT-2400軽貨物船。 YT-1300の後継機であり、積載量や出力が向上しているため運搬業者、密輸人、海賊などに好まれた。 当機は上下に大型のダブル・レーザー・キャノンを装着した火力特化の改造が為されており、命中率と居住性こそ低いものの4門同時発射による非常に高い火力を手に入れている。 YT-1300と同じく有名な機種であり、サトーズ・ハンマーやマイティ・オーク・アポカリプスなどこれまた同型機体の出番は多い。 ゴースト スペクターズが初期反乱運動の頃から使い続けたVCX-100軽貨物船。 船後方に分離可能な小型機であるファントムを搭載しており、柔軟な運用が可能。 高いステルス性能と乗員たちの優れた技術により、反乱運動を初期の初期から支え続けた屋台骨である。 『ローグ・ワン』における友情出演が話題となったが、驚くべきことにその数十年後にあたるEP9にもそれらしき船が確認でき、ミレニアム・ファルコンに並ぶ長寿機体と名高い。 HWK-290軽貨物船 ナブー危機より前に作られた小型の貨物・人員輸送船。鷹(Hawk)の嘴のような機首が特徴。 より大型のYT-1300に積載量や火力で劣るためクローン戦争中に製造が中止されたが、一部機体は改造されその後も使用され続けた。 有名な機体として反乱同盟軍傭兵の使用していたモルディー・クロウ号が存在するほか、反乱同盟軍も惑星ダンドランで発生したゾンビパンデミック鎮圧の際に複数の機体を投入している。 プロヴィデンス級戦艦 ルクレハルク級母船 かつてクローン大戦で戦った分離主義勢力/独立星系連合の戦力。 経緯はいろいろだが一部の戦力が横流しされており、プロヴィデンス級は高度に改造された「レベルワン」などが、ルクレハルク級は練習艦に転用された船が所属している。 インペリアル・シャトル 正式名称ラムダ級T-4aシャトル。白い機体に3枚翼が特徴。 銀河帝国軍の輸送機であり、兵員輸送から高官の輸送、物資輸送まで幅広い用途で活躍する機体である。 反乱軍側からも人気があったらしく、「スター・ウォーズ Xウイング」などのスピンオフ作品ではしょっちゅう鹵獲されては反乱軍マークで塗られ再利用されている。 ネビュロンBエスコート・フリゲート 細長い中央ブロックが印象的な護衛艦。 本来は銀河帝国軍の船だが、数隻が拿捕され、反乱軍でも改造して使用されている。 特に、EP5のラストシーンを飾った病院船「リデンプション」が有名。 同盟軍地上部隊 地上での戦闘を行う、同盟軍傘下の軍事組織。 正史では主にスマホ用RTS「スターウォーズ コマンダー」などで言及されている。 反乱軍トルーパー(地上) 惑星スカリフやエンドアでの戦いに投入されていた、反乱同盟軍の一般的な歩兵。 迷彩の施された戦闘服と、前面に黒い増加装甲の付いたヘルメットが特徴。ありあわせの装備かつエイリアン種も参加しているので、色が違ったり帽子にゴーグルだったりと各兵士によって細かい部分は意外と異なる。 一般部隊のほか、潜入作戦やゲリラ行動に特化した特殊部隊「パスファインダー」などが存在する。 反乱軍トルーパー(ホス) 映像では初めて登場した地上歩兵。ホスのエコー基地防衛のために塹壕に籠り、撤退までの時間を稼いだ。 雪原地帯専用の厚着装備が特徴だが、やはり素顔が見えている構造なのは共通している。 AT-TE クローン戦争中に使用された6脚歩行兵器。「スターウォーズ コマンダー」に登場。 兵員輸送車としての側面もあり、コンセプトは後に銀河帝国軍のAT-ATに受け継がれた。 アウターリムの果てまで大量にバラ撒かれたのもあり、終戦から20年後も一部の反乱同盟軍は役目を終えたそれらを鹵獲し再使用していた。 『反乱者たち』には魔改造された機体が登場し、映像作品初となるAT-ATとの夢の対決を演じた。 AT-TP 同じくクローン戦争中に使用された2足/3足歩行兵器。「スターウォーズ コマンダー」に登場。 こちらは銀河帝国軍のAT-STの原型機であり、AT-TEと同じく一部反乱軍基地で再使用されていた。 AATホバータンク 同じくクローン戦争中に使用された戦車。「スターウォーズ コマンダー」に登場。 独立星系連合の保有していた浮遊戦車であり、AT-TE、AT-TPと同じく一部反乱軍基地で再使用されていた。 IG-227ヘイルファイヤー級ドロイドタンク 同じくクローン戦争中に使用された パンジャンドラム 戦車。「スターウォーズ コマンダー」に登場。 ホバータンクと同じく、独立星系連合の保有していたドロイド戦車で、IGシリーズ・バトルドロイドの一種。ミサイルの威力をさらに強化している。 T-16スカイホッパー 大気圏内用の超小型スピーダーで、インペリアルシャトルに似た畳める3枚翼が特徴。 民間用の安価な機体であり、ルーク・スカイウォーカーもタトゥイーンの自宅で農場偵察や輸送、狩りに使用していた。要するに 宇宙時代の軽トラ である。 最大の利点は 「同じインコム社製のため、コクピット規格がXウイングに近い」 というポイント。Xウイングの操縦経験のなかったルークがヤヴィンの戦いで容易に乗れたのもこの利点のおかげであり、反乱軍パイロットの成長を描くアクションゲーム「スター・ウォーズ レベルアサルト」などでは反乱軍基地でもXウイングの操縦訓練用に数機保有していた。 スノースピーダー 大気圏内用戦闘機のT-47エアスピーダーをベースに、耐寒装備の装着などの改造を行った機体。 惑星ホスのエコー基地で使用されており、反乱軍艦隊の基地脱出までの時間稼ぎとしてAT-ATの迎撃に向かった。 主な惑星 ダントゥーイン 反乱同盟が最初にスピーチを行い、集結した惑星。 反乱軍基地が設けられたが、発覚を恐れ帝国の発見を待たず撤退していた。 アトロン 初期に使用された反乱軍基地のひとつがあった惑星。 フェニックス艦隊の基地として利用されていたが、アトロンの戦いで帝国軍に包囲され破棄された。 オルデラン 元老院のベイル・オーガナ議員が代表を勤めた惑星。 帝国の国力を知らしめるため、デススターから発射された見せしめのスーパーレーザーで惑星ごと破壊され消滅した。 ヤヴィン4 惑星ヤヴィンの4番目の月で、EP4当時にはこの地にある古代シス帝国の神殿に、反乱軍の主力基地を置いていた。 ……そしてこの神殿は二十年ほど前に、当時のシス卿の愛弟子が激闘を繰り広げている。 デススター破壊時に出撃後、帝国の攻撃を受けて放棄された。 ホス ヤヴィン撤退後に使用されていた反乱軍基地。 自然がカモフラージュとなる極寒の地だが、プローブドロイドによって場所が露呈、AT-ATを用いた大規模侵攻によってバリアが破壊され陥落した。 クレイト 一時期、前哨基地が置かれていた。 その後長らく無人となっていたがEP8で追い詰められたレジスタンスが臨時基地として再利用し、辛うじて危機を脱した。 エイジャン・クロス オルデランの調査隊が発見した後、反乱同盟軍の拠点候補地として敢えて帝国に報告せず隠された星。 結局使われることはなかったが後の時代にルークとレイアのジェダイ修行やEP9におけるレジスタンスの拠点として使われる。 劇中の活躍 共和国の終焉 詳しくは銀河帝国を参照。 戦時下に際限なく権限を拡大させるパルパティーンへの反対はモスマ、オーガナやアミダラを筆頭にこの時期から始まっており、これがのちに反乱同盟軍の母体となっていく(*1)。 帝国設立初期 戦争時の軍事力をそのまま生かした武力統治により、帝国設立初期は目立った大規模反乱が起こることは少なかった。 反乱の芽は活動を広げる間もなく潰されていき、帝国の領土は拡大を続けていった。 ソウ・ゲレラ率いるパルチザンはこの頃から活動しており、キャッシークの樹液工場を陥落させてウーキー奴隷の解放に成功しているが、帝国の圧倒的な物量を前に工場奪還を許し撤退せざるを得なくなるなど、苦しい戦いが続いていた模様。 しかし、統治から10年ほど経過すると次第に帝国が抑えきれないほどの反乱分子が形成され始める。 元ジェダイやマンダロリアンなどの混成グループ「スペクターズ」や、アトリヴィス宙域で抵抗活動を行った「アトリヴィス・レジスタンス・グループ」、同盟結成以前では最大勢力とされ宇宙艦を複数台保有する「フェニックス艦隊」などが帝国に反旗を翻し、互いの接触は行われないながらも各地で戦闘を続けていた。 元ジェダイのアソーカ・タノや帝国に反発する一部元老院議員たちは、そんな各地で戦う反乱分子に「フルクラム」というコードネームで情報提供を行って支援を行い、活動を裏から支え続けた。 このほか、かつてクローン大戦で共和国に敵対した分離主義勢力/独立星系連合の残党も、掲げるテーゼこそ異なりながらも敵は共通ということや、独立星系連合も戦力不足に陥っていたことから、資金や戦力などを融通したり、協力したりしていたという。 同盟樹立・銀河内戦勃発 銀河帝国設立から17年後の2BBYには、フェニックス艦隊と合流していたスペクターズとマサッシ・グループの共同作戦により帝国から亡命した元老院議員モン・モスマが救出され、彼女を指導者とする「共和国再建のための同盟」が正式に組織として結成、各地の反乱分子やモン・カラマリなどの被占領種族が同盟に加入した。 2年が経過した0BBYにはさまざまな組織が集結した巨大組織となり、惑星ヤヴィン4の古代寺院「グレートテンプル」を拠点に巨大艦隊を率いて抵抗運動を行っていた。 0BBYに勃発したスカリフの戦いによって銀河内戦が正式に勃発。 反乱軍は艦隊の大部分を失うほどの打撃を受けながらも帝国の秘密兵器デス・スターの設計図を奪取し、データは議員レイア・オーガナの乗るコルベット艦へ渡った。 その後紆余曲折を経てヤヴィン4へと辿り着いたルーク、レイア、ハン・ソロの3人によってデス・スターの弱点は突き止められ、ルークらを追跡することでヤヴィン4に基地があることを突き止めたデス・スターとの戦闘が勃発。 スカリフの戦いで消耗していた反乱軍はデス・スター攻略の要となる小型戦闘機を中隊わずか二つ分しか出せなかったが、 ルークの活躍によって反乱軍はデス・スターの破壊に成功し、帝国は大量の兵器や士官を一度に失う大損害を受けた。 その後、ヤヴィン4は放棄され反乱軍は各地の拠点へと撤退。帝国軍は各惑星に偵察用のドロイドをばら撒き、彼らの捜索に当たった。 ヤヴィンの戦いから3年後には、帝国は惑星ホスの反乱軍基地であるエコー基地の所在を突き止め、これに進軍。 撤退作戦は成功し複数の艦隊が脱出するもシールドジェネレーターを砲撃で破壊され、エコー基地は帝国に破壊されてしまう。 1年後、エンドアにデス・スターが建造中であることを突き止めた反乱同盟軍は大規模艦隊を率いて総力戦に突入。エンドアの戦いが勃発した。 ハイパースペースで待機していた帝国軍の反撃やバリア解除の遅れによって痛手を負ったものの、最終的にはシールドの停止に成功した。 パルパティーン皇帝はルーク・スカイウォーカーとダース・ヴェイダーによって倒され、デススターも中枢への攻撃によって爆発四散。 帝国軍艦隊もその多くが沈み、エンドアの戦い、そして銀河内戦は反乱同盟軍の勝利に終わった。 終戦・新共和国樹立 帝国衰退後、反乱同盟は新たに新共和国政府を樹立。 帝国残党との小競り合いを繰り返しながらも統治を行い、第二デススター破壊の知らせを聞いた各地の軍も帝国から新共和国側へと反旗を翻した。 やがてジャクーの戦いで敗北した帝国軍は首都コルサントで銀河協定を締結。大規模な軍縮、領地制限、賠償金の支払いを要求され、正式に内戦は終結となった。 帝国崩壊と共に反乱同盟の役目は終わり、同盟の中心人物達も新共和国の要職に就いたり故郷に戻ったりする形で銀河各地へ散らばっていったものの、帝国残党の怪しい動きに対して強気な対応を取ろうとしない新共和国の方針に反発するレイアの呼びかけにより「レジスタンス」として再結集し、帝国残党およびそこから派生したファースト・オーダーに対しての抵抗運動を継続した。 以下、スターウォーズフォースの覚醒以降のネタバレのため注意 新共和国の当時の首都が置かれていたホズニアン星系は、新共和国の軍隊諸共、ファースト・オーダーのスターキラー基地の攻撃を受け、文字通り星系ごと崩壊することとなった。首都だけでなく、保有する軍隊も政府の高官も全員消滅したため、事実上の新共和国という国家そのものの崩壊という最悪の事態が映画開始1時間ちょっとという短さで起こることとなった。 レイア・オーガナを筆頭に、僅かながらもファースト・オーダーの脅威を訴える者はいたのにも関わらず、それを聞き入れなかったがためにファースト・オーダーに一瞬で滅ぼされるというあまりにも間抜けな最期となった。続三部作での活躍を期待していたファンを真っ向から裏切る展開に多くの観客が失望したのは想像に容易いだろう。なお、この展開によってネットで「新共和国」と打ち込むと、必ずと言ってもいいほど「新共和国 無能」と出てくるようになった模様。 その後は、スターウォーズスカイウォーカーの夜明けにてレジスタンス(とそれに加勢した人民の艦隊)がエクセゴルの戦いにてファースト・オーダーもとい、ファイナル・オーダーに勝利を収め、レジスタンスを筆頭に共和制の新組織が作られたものと思われる。 余談 描かれなかった地上軍の存在 一見して大規模戦の多そうに見えるスターウォーズ。しかし、旧三部作EPIV~VIではその殆どが宇宙空間での艦隊戦であり、本格的な地上戦は「ホスの戦い」以外に存在しなかった(それすらも主力は飛行機のスノースピーダーで、地上部隊は脇役扱い)。 このため長い間 「反乱軍の使う地上用兵器」 はあまり描かれることはなく、その結果スターウォーズを題材にしたスピンオフの大規模対戦FPS「スター・ウォーズ バトルフロント(2004)」などでは、 帝国と比較して反乱軍が地上戦で使える兵器が少なすぎる 、という事態に陥ってしまったことも。 現在ではスマホ用RTS「スター・ウォーズ コマンダー」などで地上戦力の設定が補強されつつあり、上述の通りクローン戦争中に活躍したAT-TEやドロイドタンクなどが再び使われていた、ということになった。 反乱軍マーク 『反乱者たち』ではサビーヌ・レンが好んで描いていた伝説の鳥スターバードの頭部に『ローグ・ワン A STAR WARS STORY』にも登場したソウ・ゲレラのマークを合成したもの。 ジェダイの紋章と似ている理由は不明。 追記・修正は銀河協定を締結してからでお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 項目名は「反乱同盟軍(STAR WARS)」にして、項目内部で「正式名称は『共和国再建のための同盟』」って説明した方がすっきりしないかな。 -- 名無しさん (2021-02-02 20 33 53) 言われてみればそっすね、すみません...! -- 名無しさん (2021-02-02 20 38 48) 同盟軍の戦闘機はハイパードライブを標準装備してるコスト高のものばかりだな。同盟軍自体台所事情が過酷だし今更だけどこれでよく帝国に勝てたなぁ -- 名無しさん (2021-02-02 20 57 30) レジェンズとカノンに別れてから設定が変わっていたけど、今はこんな感じで設定が整っているんだな。同盟軍機体のハイパードライブ標準搭載は帝国とは違ってすぐに仲間と合流出来る訳じゃないから単独でも逃走出来るようにしているのと奇襲を仕掛けたらさっさと逃げるヒット&アウェイ戦法を使っていたからってのは聞いているけど、今もその設定が生きているのかな -- 名無しさん (2021-02-02 21 23 01) ゲリラ戦法とは相性がいいんだろうね。ただ高コストになる分数は揃わないし被害を補填するのも難しいからガチの艦隊戦には向かないだろうな。つまりデススターなんて作らず素直にスターデストロイヤー増やしてれば帝国は勝て(粛清 -- 名無しさん (2021-02-02 21 32 21) 安い機体ってのは大量配備して数で押すのが基本だから、資金の潤沢な分離主義勢力ならともかく、貧乏所帯の反乱同盟軍が安い機体で数の勝負をすると「質でも量でも帝国に勝てない」ことになっちゃう。「量では勝てないが質では上回る」に持っていくしかないのは確かだ。 -- 名無しさん (2021-02-02 21 51 57) いろんな思想のやつらが集まったのに、よく新共和国すぐに設立できたな -- 名無しさん (2021-02-02 22 24 36) ↑「帝国を倒して共和国を再建する」この一点においては一致してたからじゃないかな。 -- 名無しさん (2021-02-02 23 00 56) 最終決戦で勝てたのはルーク以上にイウォークのお陰が大きい -- 名無しさん (2021-02-03 02 08 01) 何故今まで無かった -- 名無しさん (2021-02-03 10 28 30) ルークが義手付けてもらったあの病院船は元々帝国の艦なんだっけ。 -- 名無しさん (2021-02-03 15 35 58) ↑4逆に言えば一致していたのは「共和国再建」までで、それ以降のビジョンが軍内でもバラバラだった事がレジェンズでも正史でも新共和国建国後に露呈し、揉めに揉める事に -- 名無しさん (2021-02-04 04 46 10) まぁ、帝国と戦っている最中にそれ詰めたら内ゲバで内部崩壊だろうからしゃあないといえばしゃあない -- 名無しさん (2021-02-04 09 47 55) 画一的な帝国軍とは何もかも真逆で素性問わず共和国再建の為に命を賭ける組織ってのがカッコよすぎる -- 名無しさん (2021-02-04 20 26 17) 反乱軍は白い輸送船を大規模戦闘でも運用してたけどあれってどんな役目があったんだ? -- 名無しさん (2021-02-04 21 24 50) アフガンが新共和国呼ばわりされてて笑った(あっちの方が10年寿命が短いが) -- 名無しさん (2021-08-16 19 40 38) ↑2 戦闘機とかの補給用らしい -- 名無しさん (2021-09-27 20 05 02) ↑5民主党「えっ?」 -- 名無しさん (2022-05-15 20 41 28) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kbt16s/pages/133.html
(1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(libertarianismの項)より全文翻訳 個人の自由を強調する政治思想。自由至上主義者は、各個人は、自己の行動が他人の自由を侵害しない限り、完全な行動の自由を保持すべきだと信じている。 自由至上主義者の政府に対する不信は、19世紀の無政府主義(anarchism)に起源を持つ。典型的な自由至上主義者は、所得税やその他の政府の課税ばかりでなく、社会保障(social security)や郵便サービスのような他の多くの人々が有益だと思っているプログラムにも反対する。 アメリカでは彼らの見解はしばしば伝統的な政党間の境界を横断する(例えば、自由至上主義者はほとんどの共和党支持者と同じ様に銃規制に反対するが、ほとんどの民主党支持者と同じ様に禁止薬物の合法化を支持する)。 自由至上主義者の間で愛好されている人物はヘンリー・デビット・ソローとアイン・ランドである。 (2) オックスフォード英語事典(libertarianismの項)より抜粋翻訳 市民生活に対する政府の介入を最小限のもののみとすることを唱導する極端な自由放任の政治思想。 その支持者は個人の道徳は政府の扱う事柄ではなく、それゆえ麻薬使用や売春のような異論もあるところではあるが参加者以外の誰も害さない活動は不法とされるべきではないと信じている。 自由至上主義者は無政府主義者と主張内容を共有しているが、但し自由至上主義者は一般には、より一層政治的権利と関連付けられる(主としてアメリカ)。自由至上主義は伝統的な自由を社会的正義に結びつける配慮が欠落している。 (3) コウビルド英語事典(libertarianの項)より全文翻訳 1 リバタリアンであったり、またリバタリアン的な態度の人とは、人々は自分が望むままのやり方で考えたり振る舞う自由を持つべきだという理念を信じ、また支持している人である。(= リベラル) 2 自由至上主義者とは自由至上主義の見識を持つ人である。(= リベラル) このように、正確な定義でのリバタリアニズムは、 (1) 極めて強く個人的自由の領域の拡大を希求する思想であることから「右派」の「経済保守(=リベラル右派)」に近いといえる(そのために新自由主義と混同を招いた)が、 (2) そうした姿勢は、①無政府主義(左派に近い思想と一般には考えられる)につながること、 (3) また、②政府などの公的機関の介入が最小となる社会を合理的に設計できる、としている点でデカルト以来の設計主義的合理主義(左派の根本的思想の一つ)に連なること、 から、右派・左派のどちらにも分類できない「中間派」とするのが、最も適切である。
https://w.atwiki.jp/yggdrability/pages/158.html
分解・分離 概要 物質は極小の原子の集合からなり、これらは分子間力という力によって結び付き合っている。 化学的な意味での分解とは、この分子間力を断ち、物質を二種類以上の簡単な物質に分けることを言う。 逆に二種類以上の異なる物質が合わさり、一つの物質になることを化合と言う。 能力における分解とは上記の定義をさらに拡大し、物体を原子レベルまで粉々にするものになる。 衝撃、熱、電撃など、物体を破壊するエネルギーを最効率化した究極点が分解能力と言えよう。 もちろんその破壊力は群を抜き、あらゆる装甲がこの能力の前には無意味になる。 また、分解によって生じる新しい物質もこの能力の応用に関わる。 例えば水を分解すると可燃ガスである水素と酸素が発生し、着火することで広範囲に爆発を起こすことが出来る。 このように身近なものでも、分解して単純な物質にすることで武器となることは多い。 分解の同系統の能力として、分離能力がある。 二種類以上の物質が反応せずに混ざり合った混合物を、この能力では混ざり合う前の状態に戻すことが出来る。 「組み立てる」の逆の意味での分解もこの能力の一種だろう。 取り分け武器・道具などの人工物についてこの能力は強力に働き、 相手の武器をバラバラに分解したり、建造物のボルトや溶接を外すことで崩壊させたりすることまで可能になる。 他にも大気成分から有毒ガスを分離して無害化したり、水中に溶け込んだ酸素を集めて長時間潜水したりと、 健常に活動するための空間を作ることが出来るのもこの能力の長所と言えよう。 サイキッカー +分解する能力 分解する能力 → 物理概念操作 / 分解・分離 物質を原子レベルまで分解し、破壊する能力。 生物の内部まで分解することは出来ない。 【火傷】:水を分解して酸素と水素を生成、着火して爆発を起こす。 【特殊攻撃】:相手の体表を分解し、破壊する。 【弱化】:相手の装甲を分解し、防御力を落とす。 地面を分解して崩壊させ、動きを鈍らせる。 【成形】:削り取るように物質を分解し、任意の形に整形する。 【罠化】:地面の内部を分解し、落とし穴を作る。 【特殊移動】:壁を分解し、通り抜ける。 地面を分解し、地下を移動する。 【広範囲】:周囲一帯の地面を分解し、崩落させる。 +分離する能力 分離する能力 → 物理概念操作 / 分解・分離 二つ以上のものが混ざり合っている、組み合わさっているものを分離する能力。 継ぎ目のあるものはそれも外してバラバラにする。 分離したものはある程度操ることが出来、液体や気体の成分を分け続けることも可能。 生物に対して分離を行うことは出来ない。 【特殊攻撃】:対象周囲の空気から窒素を分離し、酸素過剰、または窒息に陥らせる。 【強化】:水中に溶けた酸素を分離し、酸素ボンベにして水中活動時間を伸ばす。 【弱化】:相手の武器・道具を分解する。 【回復】:体内に入った毒素を分離し、排出する。 【広範囲】:周囲の空気から有毒ガスなどを分離し、清浄化する。
https://w.atwiki.jp/monosepia/pages/6356.html
発電 / エネルギー ■ 発送電分離では、欧州で現実となっているように電気料金が上がる 「qazx(2013.6.29)」より (※ 前略) / 複数の法案の中のひとつ水循環基本法案は、共産支那をはじめとする外資が日本の水源地周辺の土地を次々と買い漁るのを規制するのが目的だったので、それが廃案となったことはまことに残念なことなことであった。 しかし良いこともあった。電気事業法改正案が26日廃案となり、毎日猥褻新聞が「発送電分離後退懸念も」と書いているのだ。 毎日猥褻新聞が通したがっている法案と言うことは、この法案の成立は国民にとっての不利益に違いないと言うことになる。 三橋貴明氏は、「電気事業法改正案」の廃案は、我が国にとっては「幸運」だったと、解説している。 その恐るべき内容をお目に掛ける。 (※ 中略) / 実は、「発送電を分離」してしまうと、日本国民は将来「大変高い電気を買わなければならない事態」に直面することになります。 というのは、例の再生可能エネルギー特別措置法による、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT、Feed-in Tariff)が存在するからなのです。 欧州では、発送電分離と再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を組み合わせてやっているのですが、今、「大変な事態」になっているのです。 ーー 発送電分離により、電力会社というのは、発電会社と送電会社に分離されます。 送電会社は、複数の発電会社から「最も安価な」電力を購入し、消費者に送電することになります。つまり従来型電源は市場メカニズムで価格が決まるのです。 他方の太陽光・風力といった再生可能エネルギーに対しては、「固定価格での買取義務」があり、「電力の需給とは無関係に、市場価格より高い一定価格で、長期間買い取られる」のです。 すなわち、従来型電源の方が再生可能エネルギーよりも「安い」のです。 ーー 発電会社は、「電力の需給とは無関係に、市場価格より高い一定価格で、長期間買い取られる」つまり儲かる再生可能エネルギーの方に投資したくなりますわな。 というわけで、欧州(ドイツなど)では固定買い取り制度と発送電分離が組み合わされた結果、固定買い取り制度対象の再生エネルギーにばかりに投資され、従来型電源の不足という現象が発生しています。 (※ 後略)
https://w.atwiki.jp/tsapsaanja/pages/31.html
分離接頭辞は、単語が表す意味を拡張・限定する助詞の一種です。他言語の前置詞や指示詞に相当しますが、こちらはその名が示すように単語ではなく助詞の一種として扱われます。 ○配置場所 単語ではないので好きな場所に配置することはできません。配置される場所は文中の名詞、もしくはその名詞を修飾する形容詞、副詞の直前(=1つの名詞節に属する単語どれかの直前)となります。この条件を満たす場所であれば、どこに配置しても問題ありません。分離接頭辞が持つ意味を強調したいときなどは、名詞と形容詞に1つずつ付けるなども可能です。 ○名詞との同調 分離接頭辞は名詞と同じ変化語尾(もしくは原形語尾)を持とうとします(語尾の一致)。そのための手段として、 ①分離接頭辞が名詞に、決まった語尾を強要する。 ②名詞の変化語尾に、自らの語尾を合わせる。 の2種類が存在します。どちらの手段を取るかは分離接頭辞の種類によって異なります。①の場合、どの分離接頭辞がどの母音を要求するかが決まっているので、名詞の変化語尾をその母音に合わせます。②の場合は、名詞の変化語尾と同じ母音を分離接頭辞の末尾に連結させます。 ○種類 名詞の文中における格、話し手からの距離(こそあど言葉)、他の名詞との相関関係の3つを表します。 ・格 ピース語には格変化が6種類しか無いので、分離接頭辞が名詞の役割を補完します。このとき、分離接頭辞は名詞に決まった格を要求(格支配)します。 ļatn-aリャトナ(祖国)+分離接頭辞l-a(~のために、属格支配、-aの変化語尾を要求)=l-a ļatneş-aラ・リャトネーシャ(祖国のために) ・距離 話し手からの距離に応じて、近称(この~)、遠称(あの~)、不定(どの~)の3種類が存在します。日本語の「その~」に当たる分離接頭辞は存在しないので、近称か遠称で代用して下さい。 ruņađ-aルニャーヅァ(言語製作者)+分離接頭辞ảt-(この~、変化語尾不要求)=t-a ruņađ-aタ・ルニャーヅァ(この言語製作者) duĭarħ-iドゥヤルミ(包丁)+赤色具格語尾-et-o(変化語尾-o)+分離接頭辞ảş-(あの~、変化語尾不要求)=ş-o duĭarħet-oショ・ドゥヤルメート(あの包丁で) ・相関関係 名詞で名詞を修飾するために用いられます。都合上2つの名詞を必要とし、この分離接頭辞を配した名詞は別の名詞の修飾語として扱われます。その際、修飾語となる名詞は修飾先の名詞に初音、格、変化・原形語尾を完全に一致させます(他に類を見ない厳重な体制です)。 Caldì-aカルディア(カルディア)+ŭitoģ-uウィトーヂュ(異世界)+分離接頭辞ẻv-(~である、変化語尾不要求)=Caldì-a v-u ŭitoģ-uカルディア ヴ・ウィトーヂュ(異世界であるカルディア/カルディアは異世界だ) Citáĭ-øキタイ(中国)+青色絶対格語尾-ủm-e(変化語尾-e)+Careĭ-a feùss-aカレーヤ・フェウッサ(韓国)+分離接頭辞zo-(~と、変化語尾不要求)=Citaĭ-m-e zo Cireĭ-edè-e feùss-edè-eキタイメ ゾ・キレイェーデ・フェウッセーデ(中国と韓国が) ※「-edè-」は第1変化型(-a)名詞の青色絶対格語尾の1つ。Citáĭ-øに連結された格語尾と同じ色・格を取っています。
https://w.atwiki.jp/t1siketai/pages/28.html
分離工学 12/27 2003 2004 Upload 6/28 過去問題として 2005 の1つをUPしました。 ページ下部にあります。
https://w.atwiki.jp/twitter21/pages/412.html
▽下へ/口トップへ/ 政教分離の原則 / twitter / twitter search / ニュース / 動画 / 相談箱 / 関連ブログ / 掲示板 / 関連法 / 判例 / 政治上の権力 / 信教の自由の限界 ▽下へ/口トップへ new TWTR.Widget({ version 2, type search , search 政教 分離 , interval 4000, title 政教分離 - Twitter #政教 分離 , subject 政教分離 , width auto , height 345, theme { shell { background #1E90FF , color #ffffff }, tweets { background #ffffff , color #444444 , links #1E90FF } }, features { scrollbar false, loop true, live true, hashtags true, timestamp true, avatars true, toptweets true, behavior default } }).render().start(); ▽下へ/口トップへ feedreader プラグインエラー 正常に取得できませんでした。 ▽下へ/口トップへ ニュース showrss プラグインエラー RSSが見つからないか、接続エラーです。 ▽下へ/口トップへ feedreader プラグインエラー 正常に取得できませんでした。 ▽下へ/口トップへ 相談箱 feedreader プラグインエラー RSSを入力してください。 ▽下へ/口トップへ 関連ブログ #blogsearch2 ▽下へ/口トップへ feedreader プラグインエラー RSSを入力してください。 ▽下へ/口トップへ 日本国憲法 第20条 1 信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。 2 何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。 3 国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。 第89条 公金その他の公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため、又は公の支配に属しない慈善、教育若しくは博愛の事業に対し、これを支出し、又はその利用に供してはならない。 国際人権規約 第18条 1 すべての者は、思想、良心及び宗教の自由についての権利を有する。この権利には、自ら選択する宗教又は信念を受け入れ又は有する自由並びに、単独で又は他の者と共同して及び公に又は私的に、礼拝、儀式、行事及び教導によってその宗教又は信念を表明する自由を含む。 2 何人も、自ら選択する宗教又は信念を受け入れ又は有する自由を侵害するおそれのある強制を受けない。 3 宗教又は信念を表明する自由については、法律で定める制限であって公共の安全、公の秩序、公衆の健康若しくは道徳又は他の者の基本的な権利及び自由を保護するために必要なもののみを課することができる。 4 この規約の締約国は父母及び場合により法定保護者が、自己の信念に従って児童の宗教的及び道徳的教育を確保する自由を有することを尊重することを約束する。 ▽下へ/口トップへ 信教の自由にも限界はあります。信者・教団・教祖が「公共の安全、秩序、健康」など、公共の福祉に著しく反する活動をした場合、憲法や国際人権規約上、何らかの制限を受けることになるでしょう。例えば、狂信的なテロリストや国家を乗っ取ろうとしているゲリラ指導者が政治家になったらどうですか?第三国のカルトに洗脳された信者が政治家や総理大臣となり、操り人形として大国の言いなりだとしたら? なにより、憲法上のカルトやテロリストの権利よりも、日本の国益・日本国民の公益が最優先されるべきでしょう。何処の国の憲法か、誰のための憲法か―――。日本国憲法は、我々、日本人を守るために存在するはずです。しかし、実際はどうでしょう?権利には義務が伴うもの。真っ当な宗教に対する信教の自由は憲法で保障されていますが、ルール無用の反社会的なカルトに対する信教の自由は完全に保障されているとまではいえませんから・・。 国家転覆、内乱、外患誘致など、不測の事態に備え、国家としての危機管理能力が、今、求められているのではないでしょうか。第三国カルトの機先を制するためにも、早急な法整備と公職追放などを含めた厳正な措置が必要です。オウム真理教のような宗教を隠れ蓑にした犯罪グループを、二度とこの世に出してはいけません。 ▽下へ/口トップへ
https://w.atwiki.jp/kbt16s/pages/257.html
「法の支配」が「立法者の支配」と化するとき、少なくとも原則として、人類史上先例のない「法の名において」の圧制への道が開かれる。 ~ G.サルトーリ(アメリカの政治学者) 『デモクラシーの理論』(1965年) 通常は「民主主義」と翻訳されるデモクラシー(democracy)の真実を考察するページ <目次> ■1.デモクラシーとは何か◆藤井厳喜(国際政治学者)WEBサイト 第01講「デモクラシーとは何だろう?」 ◆辞書による説明 ◆自由主義思想家による説明 ■2.政体分類と政体変遷論◆古代ギリシャ・ローマの政体論 ◆政体変遷の実例 ■3.立憲政体(“法の支配”の下にある混合政体)の確立◆混合政体の実例 ◆古代ローマの混合政体 ◆イギリスの立憲君主制の確立(権威と権力の分離型) ◆アメリカ合衆国の立憲政体の確立(厳格な三権分立型) ◆なぜ混合政体が安定するのか? ■4.立憲政体の普及◆欧州諸国における混乱~立憲政体確立までの経緯 ◆権威と権力の分離の伝統が確立していた日本 ◆日本の立憲政体の確立(五箇条ご誓文~明治憲法制定) ■5.大衆デモクラシーの発展と脅威◆真正デモクラシーと衆愚政治(モボクラシー)の比較 ◆無制限デモクラシーは全体主義に至る ◆なぜ我々は騙されるのか? ◆「国民主権」の誤用:「誰が支配するか」ではなく「いかに専制を防ぐか」 ■6.真正デモクラシーでは権力は“法の支配”の下にある◆真の憲法(国憲、国体)とは何か ◆真の憲法(国憲・国体)の再叙述=自主憲法制定 ■7.参考図書 ■8.ご意見、情報提供 ■1.デモクラシーとは何か ◆藤井厳喜(国際政治学者)WEBサイト 第01講「デモクラシーとは何だろう?」 http //www.nicovideo.jp/watch/sm9721169 藤井厳喜アカデミー【国民の為の政治学】第01講「デモクラシーとは何だろう?」(平成22年2月12日) (コメントを消す場合は、画面にカーソルを当て右隅のマークをクリックしてください。) http //www.nicovideo.jp/watch/sm9721520 藤井厳喜アカデミー【国民の為の政治学】第01講「デモクラシーとは何だろう?」特別補足篇 (コメントを消す場合は、画面にカーソルを当て右隅のマークをクリックしてください。) ◆辞書による説明 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(democracyの項)より全文翻訳 最高権力が一般民衆(the people)に帰属しており、彼らが、 1 直接的に、または、 2 通常は定期的な自由選挙に係る代議制度を通して間接的に、最高権力を行使する政治形態(form of government)。 直接民主政体(direct democracy)においては、公衆(the public)は政治に直接参加する(例として、①古代ギリシャの幾つかの都市国家、②ニュー・イングランドの幾つかのタウン・ミーティング、③近代スイスのカントン)。 今日の殆どのデモクラシーは代議制である。代議制民主政体(representative democrasy)は、欧州中世期から啓蒙期を通して発展した理念と制度によって、そしてアメリカとフランスの革命において大きく興起した。 デモクラシーは今日では、①普通選挙、②公職を巡る競争、③言論と出版の自由、④法の支配、を当然に含意するものとなっている。 デモクラシー(民主政体) 1 直接デモクラシー 古代ギリシャの幾つかの都市国家(アテネなど)、スイスのカントン(小郡) の2つの形態 2 間接デモクラシー(代議制デモクラシー) 近代以降の殆どの国民国家(nation state)で採用されているデモクラシー (2) オックスフォード英語事典(democracyの項)より抜粋翻訳 ・全人口集団または一国家の全有資格者による政体(a system of government:政治形態)であって、典型的には選出された代議員を通して行われる。 語源(ギリシャ語) democratia ← demos(=the people:一般民衆) + -cratia(=power, rule 権力、支配)⇒「一般民衆による権力、支配」 (3) コウビルド英語事典(democracyの項)より全文翻訳 1 ・デモクラシー(democracy)とは、人々(people)が投票によって自身の支配者を選出する政体(a system of government)である。 2 ・デモクラシー(a democracy)とは、一般民衆(the people)が投票によって自身の政府を選出する国家(a country)である。 3 ・デモクラシー(democracy)とは、組織や企業やグループを運営する制度(a system)であって、各々のメンバーは投票と諸決定への参加の資格が付与されている。 ◆自由主義思想家による説明 (1) J.F.スティーブン(英国コモン・ロー学者、王座裁判所判事)『自由、平等、友愛』(1873) 「我々は、支配者を打倒する代わりに、頭数を数えることで力を試すことに同意している。…勝利を得るのは、最も賢明な人々の側ではなく、当分の間、優越的な力(疑いもなく、叡智がその中の一要素である)を、最大多数の積極的共感を支持に取り付ける事によって示す側にある。少数派は譲歩するが、それは、間違っていると確信するからではなく、少数派だと確信するからである。」 (2) K.R.ポパー(オーストリア出身でナチス支配期に英国に帰化した科学哲学者)『開かれた社会とその敵』(1945) 「・・・というのは二つの主要なタイプの政府が区別されるかも知れないからである 1 第一のタイプは、血を流すことなく-例えば総選挙によって-排除することの出来る政府から成る。即ち①社会制度は統治者が被統治者によって追い払われる手段を提供し、②社会的伝統はこれらの制度が権力を握っている人々によって容易に破棄されないことを保証する。 2 第二のタイプは、被統治者が革命の成功による以外-即ち大抵の場合、全く-排除することの出来ない政府から成る。 私は「民主政体(democracy)」という用語を第一のタイプの政府、また「専制政体(autocracy)」や「独裁政体(tyranny)」という用語を第二のタイプに対する速記表現として提案する。これは伝統的な語法に一致すると思われる。」 (3) L.ミーゼス(オーストリア出身でナチス支配期にアメリカに帰化した経済学者)『人間行為論』(1949) 「国内の平和のために、自由主義は民主政体的政府(democratic government)を目指す。それゆえ、民主政体(democracy)は革命的制度ではない。それどころか、それは革命や内乱を防ぐまさしく手段なのである。民主政体(democracy)は、政治を多数者の意思に平和的に適合させるための手段を提供する。」 (4) F.A.ハイエク(オーストリア出身でナチス支配期にイギリスに帰化した経済学者・法哲学者・政治思想家)『法と立法と自由(第3巻):自由人の政治的秩序』(1979) 「政治的理想を表現する大部分の用語の宿命であると思われるが、「デモクラシー」はその用語の本来の意味とはほとんど関係のない様々な事柄を記述するために使われてきたし、今でも、実際に意味されるものが「平等(equality)」であるところで、しばしば使われている。 1 厳密に言えば、それは、政府の裁決を決定するための方法、ないしは手続きに関係するのであって 2 政府の何らかの実質的な善、あるいは狙い(例えば一種の物質的平等)に関係するものでも、非政府組織(例えば教育・医療・軍事あるいは商業に関する組織)に合理的に適用できる方法でもない。これらの誤用はいずれも「デモクラシー」という言葉からあらゆる明確な意味を奪っている。」 「デモクラシーは、専制支配(autocracy)から我々を保護する唯一のもの(例え、その現行形態においては確かなものでないにしても)であるために、固守するに値する理想である、ということである。」「今までに発見された平和的な政権交代の唯一の方法として、それは消極的な価値ではあるが、最高の価値の一つである。それは疫病に対する予防策に匹敵する。」 (5) J.A.シュンペーター(オーストリア出身でナチス支配期にアメリカに帰化した経済学者、但し自由主義より社会主義的傾向が強い)『資本主義、社会主義、デモクラシー』(1942) 「デモクラシーは一つの政治的な方法である。即ちデモクラシーは、政治的-立法的・行政的な-決定に到達するためのある型の制度的装置であって、従って、一定の歴史的条件下で、それが生み出すどんな結果にも関係なく、それ自体では目的となり得ないものである。」 ■2.政体分類と政体変遷論 ◆古代ギリシャ・ローマの政体論 古代ギリシャ/ローマ世界において、プラトン/アリストテレス/ポリュビオスといった哲人・歴史家が様々な政体の分類と変転原因を研究しています。 (1)支配者の数、と、(2)統治の状態(良好か堕落しているか)の2つの基準に着目した彼らの分類は、近代以降の各国の政体変動の分析にも大いに参考になります。 ただし後述のように、これらの分類には、近代の国民国家が革命・内乱・戦争の末にようやく確立した(3)「権威と権力の分離」や「権力分立」という政体安定化のための重要要素の観点が欠落していることに留意して下さい。 支配者の数 一人 少数 構成員全員 良好な形態 ①君主政体(monarchy) ②貴族政体(aristocracy) ③民主政体(democracy) 堕落した形態 ⑥僭主政体(tyranny) ⑤寡頭政体(oligarchy) ④衆愚政体(mobocracy) ※僭主(せんしゅ)とは、武力や大衆扇動などの非合法的な手段で支配者に成り上がった者をいい、統治の正統性を持つ君主と区別されます。 これらの政体間の変遷について様々な順序が考えられました。 例えば、プラトンは『国家』において、①完全国家(君主政体)⇒②名誉政体(貴族政体)⇒⑤寡頭政体(富裕層の支配)⇒③民主政体(自由すなわち無法の支配)⇒⑥僭主政体 …という順序で国家は一直線に堕落していくと考えました。 また、ポリュビオスは『歴史』において、①君主政体⇒⑥世襲により僭主政体に堕落⇒②貴族政体⇒⑤寡頭政体に堕落⇒③民主政体⇒④衆愚政体に堕落⇒再度①君主政体に戻る ・・・という順序で政体が循環すると考えました(政体循環論)。 こうした古代ギリシャ及びローマ世界の実経験に学んだ哲人・歴史家たちの研究は、以下のようにまとめられ、この認識が近代に至るまで長く統治者や知識人にとって政治に関する常識とされました。 (1) 良臣や賢者に支えられて理想の名君が統治する①君主政体が最良の政体(政治形態)である。 (2) 無知・無責任・強欲な貧民が大勢を占める一般民衆が政治を取り仕切る③民主政体は早晩、④衆愚政治に堕落する。 (3) ④衆愚政治の混乱の中から、大衆扇動に長けた人物が出て権力を奪取し、最悪の⑥僭主政体が出現する。 ◆政体変遷の実例 上記の古代ギリシャ・ローマの政体分類と政体変遷論を実例に当て嵌めて考察します。 国家 ①君主政体(monarchy) ③民主政体(democracy) ④衆愚政体(mobocracy) ⑥僭主政体(tyranny) その後 (1) 古代アテネ 王国 共和国 ペロポネソス戦争敗戦後三十僭主制 民主政体回復するも弱体化→マケドニア王国に服属 (2) 古代ローマ 王国 共和国 第一回三頭政治→カエサル(シーザー)独裁→第二回三頭政治 オクタヴィアヌスの統一→元首制を採用した安定的な帝政へ (3) 17世紀イギリス 王国(前期スチュワート朝) 長期議会の支配(名目上は王国) 共和国(残部議会) 共和国(護国卿O.クロムウェル独裁) クロムウェル死後息子R.クロムウェルが後継するも無能のため無政府状態に陥る→王政復古(後期スチュワート朝)→名誉革命(立憲君主政体確立) (4) 18世紀フランス 王国(前期ブルボン朝) 国民議会の支配(名目上は王国) 第一共和政(国民公会の支配→ジャコバン独裁→総裁政府) ナポレオン独裁(統領政府→第一帝政へ) ナポレオン戦争で敗北→王政復古(後期ブルボン朝)→七月王政(オルレアン朝) (5) 19世紀フランス 王国(オルレアン朝) 第二共和政 ルイ・ナポレオン独裁(共和国大統領→第二帝政へ) 普仏戦争で敗北→第三共和政でようやく安定 (6) 20世紀ドイツ 第二帝国 ワイマール共和国 ナチス独裁(第三帝国) 第二次大戦で敗北→西側のみ連邦共和国となり安定 (7) 20世紀ロシア 帝国(ロマノフ朝) 臨時政府(ケレンスキー首班) ソヴィエト社会主義共和国連邦(ソ連)…共産党一党独裁(レーニン→スターリン) 第二次大戦で勢力拡大→国内の圧政と長期の米ソ冷戦で疲弊→解体 (8) 20世紀中国 帝国(清朝) 中華民国…袁世凱独裁→軍閥割拠→蒋介石(国民党政府)独裁→国共内戦 中華人民共和国…共産党一党独裁(毛沢東→鄧小平) 共産党独裁は現在も継続 ■3.立憲政体(“法の支配”の下にある混合政体)の確立 上記の政体分類のうち良好な形態である、①君主政体、②貴族政体、③民主政体、の3つの各々の長所を組み合わせることにより、安定的で有能な政体が生まれることが、次第に経験的に認識されるようになりました。(混合政体mixed government) こうした混合政体では、各機関の権力の妥当する範囲や相互関係を調整するための合意が、慣習あるいは成文として明示され、各機関がそれを遵守することによって政体の安定性が担保されます。 分立された各機関の権力が、不文あるいは成文の国憲に拘束され、相互に抑制することにより権力の独占や濫用が防止される政体を立憲政体(constitutional government)といいます。 ◆混合政体の実例 国家 ①君主政体の要素 ②貴族政体の要素 ③民主政体の要素 (1) 古代ローマ(共和政) ①´コンスル(執政官) ②´元老院 ③´平民会・・・護民官を選任 (2) 古代ローマ(帝政) ①皇帝 ②´元老院(名目的) ③´平民会(名目的)・・・護民官(名目的)を選任 (3) イギリス ①国王 ②貴族院(上院) ③庶民院(下院)・・・首相を事実上選任 (4) アメリカ ①´大統領 ②´元老院(上院) ③代議院(下院) (5) フランス ①´大統領 ②´元老院(上院) ③国民議会(下院)・・・首相を選任 (6) ドイツ ①´大統領(名目的) ②´連邦参議院 ③連邦議会(下院)・・・首相を選任 (7) 日本(明治憲法下) ①天皇 ②貴族院 ③衆議院…首相を選任(1924-32) (8) 日本(現憲法下) ①天皇 ②´参議院 ③衆議院・・・首相を選任 ※①´は擬似君主的な要素、②´は擬似貴族的な要素 説明 権威と権力を保持 権威のみ保持 権力のみ保持 ◆古代ローマの混合政体 ギリシャ出身で共和制ローマの将軍小スキピオの家庭教師を務めた歴史家ポリュビオスは、ローマの共和政体が、①2名のコンスル(執政官)+②貴族階級の元老院+③平民階級の平民会および彼らの代表である2名の護民官、という君主政体・貴族政体・民主政体の3要素を複合しており、カルタゴやマケドニアなどのライバル国に比較して、はるかに安定的かつ有効に機能していることを指摘しました。 共和制ローマは、その後の領域拡大と経済発展による社会の複雑化に対して、従来の任期1年・2名という弱体なコンスル制では対処できなくなり、元老院を中心とする閥族派(スゥラ)と平民派(マリウス)の抗争(衆愚制)、軍事力や財力を背景にした有力政治家による三頭政治(寡頭制)やカエサル独裁(僭主制)の時期を経て、カエサルの後継者であるオクタヴィアヌスによる武力統一に至ります。 オクタヴィアヌスはローマ市民の感情に配慮して元老院の権威を尊重し、元老院から「第一の市民」(プリンケプス=元首)という称号を授けられて実質的にローマに帝政を敷くことになります。この元老院に代表される共和制の精神を加味した専制的ではない帝政を元首制(プリンキパトス)といい、アメリカ合衆国の政体(大統領+元老院+代議院)はこれを模して設計されるなど近代の政治制度にも大きな影響を及ぼしています。 その後ローマでは、ネロ・カリギュラなどの暴君も一時出ましたが、元老院の権威を受けて帝国を統治する五賢帝と呼ばれる名君が輩出して帝国は大いに繁栄しました。 ◆イギリスの立憲君主制の確立(権威と権力の分離型) 16世紀後半のエリザベス女王の統治下で大いに国力の伸張したイングランドは、女王に後継者がいなかったため縁戚のスコットランド国王を新国王に迎え入れました。 ところがカトリック教徒(スコットランドはカトリック国)であった新国王側は、新教徒(イングランド国教会や清教徒)に宗教的圧迫を加えたので、国王と議会が衝突し、清教徒であるO.クロムウェル率いる鉄騎兵が勇戦した議会側が勝利を収めました(清教徒革命)。 O.クロムウェルは国内の混乱を武力収拾すると、国王を処刑し、共和政(コモンウェルス)を樹立しました(護国卿政権)。 彼の死後、後を継いだR.クロムウェルは政治的に無能で、一時的に無政府状態に陥ったために、貴族など有力者は、大陸に亡命政権を立てていた王室に帰還を求めました(王政復古(1660))。 しかしカトリック教徒の国王側が、宗教政策で再度国民を圧迫したため、議会のトーリー・ホイッグ両党が連名でオランダに嫁いでいた新教徒のメアリー王女と夫のオレンジ公オランダ総督ウィリアムに『権利章典』の承認と引き換えに王位を差し出して、旧教徒の国王一家を追放しました(名誉革命)。 その後、メアリー女王の妹であるアン女王が即位した時期に、フランスに亡命していたカトリックの旧王一族の復位を避けるため、王位継承者を新教徒に限定する『王位継承法』が定められ、その規定に従って、アン女王没後に、ドイツから新教徒のハノーバー公が王位に迎え入れられました。(なおアン女王の時代に、イングランドとスコットランドが統一して連合王国(U.K.=イギリス)が誕生しています。) ドイツ生まれの新国王ジョージ1世は、英語が話せず閣議を主催できなかったために、ホイッグ党の指導者であったウォルポールがこれを代行し、議会の有力党の党首が国政を執る責任内閣制が生まれました。 こうして、イギリスにおいて「国王は君臨すれども統治せず」という政治原則、つまり、①権威(Authority)を体現する国王と、②権力(Power)を保持する議会という「権威と権力の分離」が確立されました。 国王と議会は、ともに『マグナ・カルタ』『権利請願』『権利章典』『王位継承法』などの成文法典や慣習化された不文律を含む国憲(constitution)を遵守し、国王のみならず、議会もまた「絶対無制限の権力」を行使することは許されません。 国王・議会・司法官が共に“法”(制定法ではなくコモン・ロー(慣習法たる祖法))に拘束され、 議会といえども無制限の権力を行使しえない原則を『法の支配』(rule of law)といい、 このように『法の支配』の下にある制限された君主政体を『立憲君主政体』といいます。 18世紀のイギリス法学者ブラックストーンは大著『イギリス法釈義』を著わして、「法の支配」の原則を定式化しました。 また19世紀後半に活躍したジャーナリストのウォルター・バジョットは『イギリス憲政論』を著わして、「権威(政府の尊厳的部分)と権力(政府の実用的部分)」が分離され安定的に運用されているイギリス政体を明瞭な筆致で分析・描写しました。 ブラックストーンの著作は、アメリカ合衆国の建設者たちに大いに参考にされ、バジョットの著作は明治憲法の制定に関わる論議に参考にされました。 ところが、バジョットの後に出た憲法学者のA.V.ダイシーは、主著『憲法序説』で、イギリス憲法の特徴を、①法の支配、②議会主権、③憲法慣習律、の3つであると定式化し、本来は、①法の支配と両立しないはずの、②議会主権(議会が最高権力を持つ)という説が流布したまま現在に至っています。 ◆アメリカ合衆国の立憲政体の確立(厳格な三権分立型) 1783年にイギリスから正式に独立を承認されたアメリカ東部13邦では、法制度の整備・運用に当たって、前述したブラックストーンの『イギリス法釈義』が大いに参考にされましたが、実体が曖昧な不文憲法ではなく、明文憲法を採択して政府の権限を明確化することが、分立した各邦との権限の境界を明確にする必要から強く求められ、世界最初の近代的成文憲法である「アメリカ合衆国憲法」が起草されて、各邦が激論の末に順次これを批准して、1788年にアメリカ合衆国が建国されました。 イギリス国王の権威から離れたアメリカでは、イギリス式の厳格な「権威と権力の分離」方式は困難でしたが、ローマ帝国の元首制や、ルネサンス期イタリアの共和国の国政を参考に、①国家元首たる大統領(擬似国王的な存在)、②元老院(Senate:上院、各州等分の議席配分で擬似貴族院的な存在)、③代議院(House of Representatives:下院、人口に比例して各州に議席を割り当てる平民院的な存在)の3機関を分立させ、①大統領、②元老院に権力と共に一定の権威を付与する方式を採用しました。 それと共に、違憲立法審査権を持つ強力な、④司法裁判所を設置して、特に議会の立法権を制約する仕組みを設け、行政(大統領府)・立法(議会)・司法(裁判所)、の三権が互にチェック バランスを行う厳格な三権分立方式を採用しました。 アメリカ式の成文憲法によって国政を規律する方式を『立憲主義』(constitutionalism)といい、 立憲主義に基づく民主政体を『立憲民主政体』といいます。 このように厳密には、イギリスは立憲君主政体(constitutional monarchy)であり、アメリカ合衆国は立憲民主政体(constitutional democracy)なのですが、イギリスにおいても、政府(立法および行政)の実権は選挙を通して一般民衆に保持されていると見なしうるので、これを民主的政府あるいは民主的政治(democratic government)と呼ぶ今日の用例が発生しました。 ◆なぜ混合政体が安定するのか? アメリカ型の厳格な権力分立が機能している場合を除いて、一般に権威と権力が未分離な前近代的政体においては、権力者による専制支配に陥りやすく、これを取り除くには、革命やクーデターによるしか方法がない。これに対して、 権威と権力が分離されている政体では、権力の所在が移動しても、 権威が不動であるために、政治的混乱に陥る危険が回避される。 つまり不動の権威の存在が、伝統と相まって、暴力によらない民主的な(=頭数を数えて行う)権力の交代を保障する。 現代においても多くのアジア・アフリカの新興諸国、最近までのラテン-アメリカ諸国が政治的に不安定なのは、①国内に伝統的な政治的権威の担い手が存在せず、②権力者の専制支配に陥りがちで、③それゆえに、アメリカ型の厳格な権力分立制度の確立も不可能だからである。 ■4.立憲政体の普及 欧州諸国は、安定的で有能な立憲政体を確立するまでに、各々数十年単位の混乱を経験することになりました。 こうした混乱のあとで出現した立憲政体は、次の3パターンに分類できます。 (1)権威と権力が明確に分離されたイギリス型の立憲君主政体(権力分立は不徹底) (2)厳格な権力分立によりCHECK BALANCEを機能させるアメリカ型の立憲民主政体 (3)上記の折衷型で、名目的な大統領と責任内閣制を採用した立憲民主政体 ◆欧州諸国における混乱~立憲政体確立までの経緯 国家 混乱の開始 混乱のピーク 混乱の収束 混乱期間 混乱後に採用された政体 イギリス 清教徒革命(1640-49) クロムウェル独裁(1653-59) 名誉革命(1688) 49年間 イギリス型 フランス フランス大革命(1789-99) ジャコバン独裁(1793-94) 第三共和制発足(1871) 82年間 折衷型 ドイツ ドイツ革命・敗戦(1918) ナチス独裁(1933-45) ドイツ連邦共和国発足(1949) 32年間 折衷型 ロシア ロシア革命(1917) スターリン個人独裁(1924-53) ソ連邦崩壊・ロシア独立(1991) 74年間 アメリカ型 ◆権威と権力の分離の伝統が確立していた日本 欧州諸国は、近代において各々、数十年規模の国内の混乱や戦争の経験を通じて、ようやくイギリス型の「権威と権力の分離」やアメリカ型の「厳格な三権分立」に保障された安定した立憲政体にたどり着いたのであるが、日本においては既に古代から、権威(天皇)と権力(蘇我氏・藤原氏など)の分離の伝統が自生しており、ことに中世期以降は、天皇(および公家)は専ら権威のみを保持し、権力は武士階級が保有するという二重構造が定着した。 幕末に欧米列強の脅威が高まると、従来の幕藩体制では有効な対処が出来ず、折から高まっていた尊皇攘夷の思想潮流に押し流される形で、徳川政権は、専ら権威のみを保持していた朝廷に対して、政治権力の返還を願い出るに至った(大政奉還)。 朝廷は、これを受け入れて王政復古の大号令を発したが、その直後に朝廷の実権を握る倒幕派公家が長州・薩摩など西国雄藩と図って、徳川家に将軍職のみならずその広大な領地の返還と内大臣職の辞官をも要求する挙に出たため、倒幕派と佐幕派の武力抗争が勃発した(戊辰戦争)。 しかしながら、緒戦の鳥羽伏見の戦で敗北した徳川家は朝廷の権威に対して恭順の態度に出たために、戊辰戦争は幕府と朝廷および薩長など西国雄藩の全面戦争とはならず、なお薩長の政権奪取の方式に不満を覚える佐幕派と討伐軍との局所的な武力抗争に留まり、まもなく薩長と公家が中核を占める維新政権が確立された。 ◆日本の立憲政体の確立(五箇条ご誓文~明治憲法制定) 戊辰戦争で、江戸城開城の行われる1ヶ月前の1867年3月、京都において明治天皇が皇祖皇宗の神霊に誓う形式で、維新政権の基本方針を示した「五箇条のご誓文」が宣布された。 そのご誓文は第一条に「広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決スヘシ」と明記されており、維新政権においては、従来の武士階級による権力の独占ではなく、広く国民から意見を集めて国家の方針を決定することが示された。 五箇条御誓文(慶応4年(明治元年)3月14日) 一、広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決スヘシ 一、上下心ヲ一ニシテ盛ニ経綸ヲ行フヘシ 一、官武一途庶民ニ至ル迄各其志ヲ遂ケ人心ヲシテ倦マサラシメンコトヲ要ス 一、旧来ノ陋習ヲ破リ天地ノ公道ニ基クヘシ 一、智識ヲ世界ニ求メ大ニ皇基ヲ振起スヘシ 以降、この第一条を根拠に、国民各層の意見を求める具体的な制度の導入が官民双方から熱心に検討されるようになり、板垣退助らの自由民権運動(1874年以降)、国会開設の詔勅(1881)を経て、大日本帝国憲法発布(1889)、大日本帝国憲法施行・第一回衆議院選挙(1890)に至って、日本にも混合政体と代議制デモクラシーを備えた立憲政体が確立された。 薩長藩閥は、憲法制定当初はなお超然内閣(議会の動向とは独立した内閣)を主張する者が多かったが、まもなく円滑な政治運営のために議会と協調し多数派を獲得する方針に転換し、のちには議会で多数を占める党派から首相を選出する英国型の政治運営方式(「憲政の常道」と呼ばれる)が導入されるに至った(1924-32まで)。 代議制に関しては、なお当初は財産による制限により国民の中に占める有権者の割合が低かったが、国力の上昇とともに有権者の範囲は徐々に拡大されていき、大正期に入ると第二次護憲運動の成果によりついに男子普通選挙権が実現する運びとなった(1925年以降)。 このように戦前の日本には、当時の欧米諸国と全く遜色のない議会制デモクラシーが営まれていたのである。 ■5.大衆デモクラシーの発展と脅威 上記のように欧米や日本では、近代の国民国家の政体は、①混合政体を、不文または成文憲法によって保障する立憲政体として徐々に確立されていった。 その中で、混合政体のうち特に権力を代表する部分である民主政体部分は、古代ギリシャにおけるような直接デモクラシーではなく、有資格者が投票により選任する代議制デモクラシー(間接デモクラシー)として発展してきた。 有権者の範囲は、当初はどの国家も一定の財産などを前提とした一般民衆の中の限られた部分に過ぎなかったが、近代化が進み一般国民の間に政治的権利を求める動きが高まるに従って、段階的に有権者の範囲が拡大され、やがて一定年齢以上の国民に一律に投票権を付与する制度(普通選挙制度)が普及していった。 こうして成立した民主政体部分が肥大化した政治体制を、俗に大衆デモクラシー(mass democracy)という。 大衆デモクラシーは、立憲政体を生み出した当初の思想家たちが危惧したように、デモクラシーのモボクラシー化(衆愚政体化)の危険をもたらした。 君主政体・貴族政体・民主政体の混合した安定した政体として確立された近代の立憲政体が、その民主政体部分の肥大化によって、古代ギリシャ・ローマ時代からのセオリー(理論)どおりに、衆愚政治に接近していってしまう事態に至ったのである。 ◆真正デモクラシーと衆愚政治(モボクラシー)の比較 真正デモクラシー 衆愚政治(モボクラシー) 権力の制限 多数者の同意を得た権力であっても“法”(一般ルール)に従う必要がある。⇒制限された政府権力(自由と共存) 多数者の賛同を得た権力は無制限である⇒全能の政府権力(自由を圧殺=全体主義化) 憲法との関係 成文憲法は、憲法自体の規定により改訂できる。しかしその場合でも、真の憲法(constitution:国憲、国体)に違反する内容を定めることは出来ない 憲法(成文憲法)は、その時々の多数派の意向により自由に改訂できる。なお民衆の意思が全てに優先するので、成文憲法を超える真の憲法(国憲、国体)といったものは認められない(人定法主義) 立法権との関係 立法府が定めた法律であっても、司法府によって違憲(“法”(一般ルール)違反)とされる場合がある(司法府による違憲立法審査権の行使) 立法府が定めたものが法である。多数派の同意を得た立法府は無制限に法を定めうる。 思想的背景 英米法の伝統、イギリス経験論の伝統 大陸法の伝統、大陸合理論の伝統 ◆無制限デモクラシーは全体主義に至る 「政府が行うことは全て、多数者の同意を必要とする」というデモクラシーの原則は、「多数者の賛同があれば政府は無制限に権力を行使しうる」ということを決して意味しない。この両者は完全に別物である。 しかし、近代の歴史の教える所によれば、ことに20世紀の歴史では、有力な扇動者が「権力はもはや人民の手中にあるのだから、人民の権力を制限する必要はない」と訴えて、この主張が現実に実行に移された事例が幾つもある(人民主権論)。 こうして、デモクラシーはモボクラシー(衆愚政治)を経て、全体主義(totalitarianism)という新たな専制支配(autocracy)・独裁政治(tyranny)に変容する。 ◆なぜ我々は騙されるのか? 我々が、扇動者の悪魔の囁きにだまされてしまうのは、一つには「デモクラシーが(その来歴から見て)単なる手段(制度)であって目的ではない事」を理解し損ねるからである。 例えば日本語においては、「民主主義」という訳語自体が一つの誤解の元、あるいはトリックとなっている。 democracy は -ism(主義・思想)ではなく -cracy(制度)である。 このページの一番上に示した辞書による説明を見ても明らかなとおり、democracy は a system of government(政治あるいは政府の一制度)に過ぎず、日本語に訳す場合は「民主政体」「民主政治」が正しい。「民主主義」という言葉は日本語として既に定着はしているが、明らかな誤訳である。 ※もし「民主主義」(国家の主権が人民にあり、人民が主体となって全体の幸福・利益を図ることを目的とする主義・思想)という訳語を使うならば、それは democratism という余り使われない単語に対して使うのが正しい。 デモクラシーという制度は、それ自体が何か目的を持っているわけではないが、それが平和的な権力交代を可能にするほぼ唯一の政治的方法であり、その効用が高いために近代以降に世界の国々に順次普及していった制度である。 上に述べたような全体主義者によって詐称されたデモクラシー(人民民主主義)ではなく、真正のデモクラシーを採用する国々は、国民の大部分が①意見の形成と、②形成された意見の実現に向けて自発的に参加する事が期待できるので、短期はそうでなくとも、中長期的に見ると、小数のエリートが大多数の無力の人民の指導をする体制の国々に比較して、明らかに良好な政治的・経済的また文化的な成果を達成することが可能となるのである。 但し、歴史に明らかなとおり、デモクラシー(民主政体)は、扇動に弱いという弱点を抱えている。特に外部からの強い意図(イデオロギー)を持った誘導工作に弱いことが実証されている。 これを克服するためには、国民一人一人の情報識別能力の向上が必須であるが、一般に何時の時代・どのような地域をとっても、それは困難なことのようである。 ◆「国民主権」の誤用:「誰が支配するか」ではなく「いかに専制を防ぐか」 「誰が支配するか」という主権論は、ブルボン朝フランス王国のような「君主主権」を主張する者に対抗する上で一定の意味はあったであろうが、現代では「国民主権」(あるいは「人民主権」)つまり「国民全員(人民全員)が主権者である」と声高に唱えることに、果たしてどれだけ意味があるのだろうか? 「国民全員が主権者である」という言葉が、全体主義者によって「国民が同意したことは無制限に実行されてよい」という誘導に利用されていないだろうか? 「国民全員が主権者である」という言葉は、国民へのご機嫌取り的な含意を取り除けば、実質的には「何も言っていない」のと同じではないだろうか? 政治において、まず第一に考えるべきことは、「悪い政治」(専制支配)が出現する可能性を あらかじめ取り除く制度的な仕組みを整えておくことである。(制度的抑制) 「デモクラシー」が「民主主義」と誤訳され、それが一種のスローガン化(価値・目的化)している所では、この大事な視点が見失われがちである。 我々はむしろ「デモクラシー」を、それが平和的な権力移動を可能にするほぼ唯一の方法として基本的には評価しながらも、常に「衆愚政治(モボクラシー)」に堕落し易いものとして警戒し、それを防止する制度的仕組みを真剣に考案する必要がある。 ■6.真正デモクラシーでは権力は“法の支配”の下にある ここで真正デモクラシーのあり方を再度確認しよう。 真正デモクラシーでは、権力は“法”(=一般ルール)によって制約される。 この原則を“法の支配”という。 なお、ここでいう“法”とは立法府の定める「法律」ではなくて、「真の憲法、国憲、国体」である。 ◆真の憲法(国憲、国体)とは何か 戦後教育を受けた我々にとって、憲法といえば成文憲法しか思い浮かばず、それが国家の唯一最高の法規だと多くの人が信じこんでいるが、戦前においては、そのようなことは決してなかったのである。 例えば、戦前において、「国体」という言葉の解釈を巡って激論が交わされたが、この「国体」という概念は、明治憲法の制定に先立って存在すると見なされ、明治憲法は国体を部分的に明文化したものである、という建前が取られていた。 戦後においても、例えば、日本国憲法第九条は、明確に軍隊の保有を禁止しているが、最高裁判所の憲法判断は「自衛隊は合憲」である。 最高裁判所の判決理由では、憲法の文言の一部を拡張解釈して「自衛隊は合憲」の結論を導出しているが、憲法がもし今ある成文憲法だけだとすれば、どう憲法を読んでも「自衛隊は明らかに武力を保有しているため違憲」という判断にしかならないはずである。 それでも自衛隊が合憲となるのは、成文憲法である日本国憲法より上位に“真の憲法=国憲・国体”が存在し、それが日本国民の当然の権利として、武力の保持を認めている(つまり現行憲法は、真の憲法=国憲・国体に違反している)と解釈するのが真っ当なあり方である。 こうした真の憲法=国憲・国体が、たとえ有権者の多数の賛同を得ても、立法府や行政府には、無制限の権力を行使して国民の自由を圧殺する権限は認められない、という一般ルールを定めている、と見なすのが、真正デモクラシーである。 真正デモクラシーは、“法”(一般ルール)に拘束され、無制限の権力を決して認めない。 この“法”を憲法(国憲・国体)という。この場合の憲法は成文憲法とは限らない。 ◆真の憲法(国憲・国体)の再叙述=自主憲法制定 明治憲法は、五箇条のご誓文(1867)宣布より23年の歳月をかけて、最終的に伊藤博文・井上馨・金子堅太郎・伊東巳代治の四名により編纂され1889年に発布された。 この間、国民各層から多様な民間試案が発表され、喧々諤々の激論が交わされた。 今の教科書では、明治憲法はプロイセン憲法を真似ただけの外見的立憲主義の非民主的憲法などと教わるが、これは全くの歪曲である。 上記4名の中で、伊藤博文はアメリカ憲法の注釈書『ザ・フェデラリスト』を終始参考にして憲法注釈に取り組んだことが知られており、金子堅太郎はイギリス保守思想の代表者エドマンド・バークの著作を部分訳ながら本邦初訳したことで知られる親英米派である。 伊藤博文が統一間もないドイツおよびオーストリアに憲法取調べに出向いて学んだのは、憲法の条文ではなくて、憲法を編纂する上での心構えである。すなわち「憲法は自国の歴史・伝統が体現されたものでなくてはならぬ」という歴史法学の方法論である。 こうして熟慮の末に日本の歴史・伝統を踏まえて編纂されたのが明治憲法であり、当時の日本は堂々の自主憲法を制定したのである。 もちろん明治憲法が、日本的な立憲体制と真正デモクラシーを制度的に保障する仕組みに欠けていたのは事実である。だが、それは明治憲法の欠陥というよりは時代的な制約であろうし、昭和初期の世界的な激動の中で立憲政体が機能不全に陥ったのは何も日本だけではないのである。 戦後まもなくに、GHQ作成原文を翻訳して作った日本国憲法には、当然ながら日本の歴史・伝統への考慮はない。日本の真の憲法(国憲・国体)を汲んでいないのである。(加えて、日本の安全保障への考慮すらない亡国憲法である。) 明治の先達に倣って、①日本の歴史・伝統を踏まえ、②真正デモクラシーの制度的保障を備えた、自主憲法を制定するために国民各層が目覚めることが必要である。 ■7.参考図書 『法と立法と自由』(全3巻)F.A.ハイエク著(1971-79)第一部:ルールと秩序第二部:社会正義の幻想第三部:自由人の政治的秩序 【関連】 リベラル・デモクラシー、国民主権、法の支配 リベラリズムと自由主義 ~ 自由の理論の二つの異なった系譜 保守主義とは何か 国家解体思想の正体 日本国憲法改正問題(上級編) 明治憲法の真実 ■8.ご意見、情報提供 ページ内容向上のためのご意見・情報提供を歓迎します。 ↓これまでの全コメントを表示する場合はここをクリック +... 今度の参院選は我が国の大衆デモクラシーの衆愚度合いが問われる選挙になるものと覚悟せざるを得ない。内容的にまだまだ粗いと思うが、そうした衆愚政治の問題を考えていくために当ページをとりあえず作成しました。 -- ページ作成者 (2010-06-14 21 54 07) 凄く良いページですね -- 名無しさん (2010-12-03 17 21 44) 「自衛隊は合憲」とはいつのどの判例でしょうか? 詳しく知りたいのですが……。 -- 名無しさん (2011-10-04 21 52 40) 「民主主義」や「人権」を -- 名無しさん (2012-01-01 01 48 29) 「民主主義」や「人権」を盲信せず、法の支配を真剣に考えることが大事だと思います。 -- 名無しさん (2012-01-01 01 49 58) 「民主主義」や「人権」を盲信せず、法の支配を真剣に考えることが大事だと思います。日本の現状は残念ながら「衆愚制」であると言わざるを得ないように思います。「法(Law)」 -- 名無しさん (2012-01-01 01 52 23) 「民主主義」や「人権」を盲信せず、法の支配を真剣に考えることが大事だと思います。日本の現状は残念ながら「衆愚制」であると言わざるを得ないように思います。「法(Law)」と「立法(Legislation )」を峻別し、立法権(国会)を法の支配に服せしめることが求められていると思います -- 政治家志望の一高校生 (2012-01-01 01 55 13) コメントが重複しました。申し訳ありません。 -- 政治家志望の一高校生 (2012-01-01 01 56 47) 民主主義への批判として全体主義を持ってくるのは適切ではないと思うなあ。 確かに民主主義は時として全体主義に堕する。しかしじゃあ民主主義以外の政体なら全体主義に陥らないかっつーとそんなことはないし。 例えば戦前の日本は明らかに「混合政体」であり「無制限のデモクラシー」ではなかったけど、全体主義に陥ったわけで。 後、民主主義を掣肘するものとして「国体」を持ってくるのもどうだろう? 成文憲法の方が内容が具体的で明確な分良いと思うけど。成文憲法に欠陥があるなら改正すればいいし。 -- 名無しさん (2013-10-14 17 07 55)朝鮮半島や中国大陸は、それで国家自体が何度も180度変化し、興亡が繰り返された歴史事実もあります。よい伝統を成分化するのが「憲法」の成り立ちであり、人定法主義に基づく成分憲法が日本国憲法なわけです(恐らく筆者自体は不文憲法がいいと言っている訳でなく、慣習法の成分化をすべきという点で成分憲法を評価しているのではないでしょうか?) - 名無しさん 2016-02-17 21 44 03 以下は最新コメント表示 今度の参院選は我が国の大衆デモクラシーの衆愚度合いが問われる選挙になるものと覚悟せざるを得ない。内容的にまだまだ粗いと思うが、そうした衆愚政治の問題を考えていくために当ページをとりあえず作成しました。 -- ページ作成者 (2010-06-14 21 54 07) 凄く良いページですね -- 名無しさん (2010-12-03 17 21 44) 「自衛隊は合憲」とはいつのどの判例でしょうか? 詳しく知りたいのですが……。 -- 名無しさん (2011-10-04 21 52 40) 「民主主義」や「人権」を -- 名無しさん (2012-01-01 01 48 29) 「民主主義」や「人権」を盲信せず、法の支配を真剣に考えることが大事だと思います。 -- 名無しさん (2012-01-01 01 49 58) 「民主主義」や「人権」を盲信せず、法の支配を真剣に考えることが大事だと思います。日本の現状は残念ながら「衆愚制」であると言わざるを得ないように思います。「法(Law)」 -- 名無しさん (2012-01-01 01 52 23) 「民主主義」や「人権」を盲信せず、法の支配を真剣に考えることが大事だと思います。日本の現状は残念ながら「衆愚制」であると言わざるを得ないように思います。「法(Law)」と「立法(Legislation )」を峻別し、立法権(国会)を法の支配に服せしめることが求められていると思います -- 政治家志望の一高校生 (2012-01-01 01 55 13) コメントが重複しました。申し訳ありません。 -- 政治家志望の一高校生 (2012-01-01 01 56 47) 民主主義への批判として全体主義を持ってくるのは適切ではないと思うなあ。 確かに民主主義は時として全体主義に堕する。しかしじゃあ民主主義以外の政体なら全体主義に陥らないかっつーとそんなことはないし。 例えば戦前の日本は明らかに「混合政体」であり「無制限のデモクラシー」ではなかったけど、全体主義に陥ったわけで。 後、民主主義を掣肘するものとして「国体」を持ってくるのもどうだろう? 成文憲法の方が内容が具体的で明確な分良いと思うけど。成文憲法に欠陥があるなら改正すればいいし。 -- 名無しさん (2013-10-14 17 07 55)朝鮮半島や中国大陸は、それで国家自体が何度も180度変化し、興亡が繰り返された歴史事実もあります。よい伝統を成分化するのが「憲法」の成り立ちであり、人定法主義に基づく成分憲法が日本国憲法なわけです(恐らく筆者自体は不文憲法がいいと言っている訳でなく、慣習法の成分化をすべきという点で成分憲法を評価しているのではないでしょうか?) - 名無しさん 2016-02-17 21 44 03 名前 ラジオボタン(各コメントの前についている○)をクリックすることで、そのコメントにレスできます。 ■左翼や売国奴を論破する!セットで読む政治理論・解説ページ 政治の基礎知識 政治学の概念整理と、政治思想の対立軸 政治思想(用語集) リベラル・デモクラシー、国民主権、法の支配 デモクラシーと衆愚制 ~ 「民主主義」信仰を打ち破る ※別題「デモクラシーの真実」 リベラリズムと自由主義 ~ 自由の理論の二つの異なった系譜 ※別題「リベラリズムの真実」 保守主義とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ ナショナリズムとは何か ケインズvs.ハイエクから考える経済政策 国家解体思想(世界政府・地球市民)の正体 左派・左翼とは何か 右派・右翼とは何か 中間派に何を含めるか 「個人主義」と「集産主義」 ~ ハイエク『隷従への道』読解の手引き 最速!理論派保守☆養成プログラム 「皇国史観」と国体論~日本の保守思想を考える 日本主義とは何か ~ 日本型保守主義とナショナリズムの関係を考える 右翼・左翼の歴史 靖國神社と英霊の御心 マルクス主義と天皇制ファシズム論 丸山眞男「天皇制ファシズム論」、村上重良「国家神道論」の検証 国体とは何か① ~ 『国体の本義』と『臣民の道』(2つの公定「国体」解説書) 国体とは何か② ~ その他の論点 国体法(不文憲法)と憲法典(成文憲法) 歴史問題の基礎知識 戦後レジームの正体 「法の支配(rule of law)」とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ 立憲主義とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ 「正義」とは何か ~ 法価値論まとめ+「法の支配」との関係 正統性とは何か ~ legitimacy ・ orthodoxy の区別と、憲法の正統性問題 自然法と人権思想の関係、国体法との区別 「国民の権利・自由」と「人権」の区別 ~ 人権イデオロギー打破のために 日本国憲法改正問題(上級編) ※別題「憲法問題の基礎知識」 学者別《憲法理論-比較表》 政治的スタンス毎の「国民主権」論比較・評価 よくわかる現代左翼の憲法論Ⅰ(芦部信喜・撃墜編) よくわかる現代左翼の憲法論Ⅱ(長谷部恭男・追討編) ブログランキング応援クリックをお願いいたします(一日一回有効)。 人気ブログランキングへ
https://w.atwiki.jp/kbt16s/pages/136.html
《問題点》 西欧保守主義は、ナショナリズム(=右翼思想)とは区別されるのが普通である。保守主義の代表者であるE.バーク自身が、イングランド本国ではなくその統治下にあったアイルランドの出身の政治家であり、またハイエクはオーストリアからイギリスに帰化した学者であって、彼らの思想には全体主義に対する激しい批判はあっても、ナショナリスティックな発想は一切混入していない。⇒ これに比較して、日本の「保守主義者」の唱える思想には、(1)反・全体主義の主張と、(2)ナショナリスティックな主張との区別が明瞭でなく、そのままでは英米保守主義の定義とは齟齬が生じてしまう恐れが高い。また最近は、本来の意味での保守主義とはまるで関係ない思想を唱えてるにも関わらず、その言葉のもつプラス・イメージに着目した自称「保守主義者」が続出しており、思想的な混乱が甚だしくなっている。 【考え方】 「ナショナリズム」の定義を確り押さえずに、やたらに「民族主義」という言葉を使っているケースが多いように思う。普通に祖国や自国民、自国の文化・伝統・歴史などに愛着を持つことは、西欧保守主義でも当然視されており、これを「パトリオティズム」とは表現しても、「ナショナリズム」とは通常は言わないはずである(nationalismは、①patriotism と②jingoismの両方の意味を包摂するが、現代の用法ではnationalismは、②排外的なマイナスの意味合いが強まっている)。日本の問題はむしろ、西洋であれば「保守」ではなく「ナショナリスト」「右翼」と呼ばれるべき主張を持つ人物・組織が、「右翼」という言葉にマイナス・イメージが定着しているために、文字通り「民族主義者」であるにもかかわらず「保守」と自称している者が非常に多く、その結果、「保守(アンチ全体主義)」と「右翼(ナショナリスト)」が著しく混同されている点にある。つまり、日本においては、①単に「パトリオティズム」である祖国愛を、「民族主義」と勘違いしている保守主義者②西欧保守主義の基準では、「ナショナリスト」「右翼」なのだが、「保守」を自称する者の二種類がおり、それらの者の主張内容を確り吟味し、「保守」なのか「右翼」なのか識別する必要がある。