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出来たら面白いなあと思ったことを箇条書きで書きます。 基本、人工知能として何が出来るか、何が便利かを考えています。 人工知能自身は何でも出来る感じですからね^^; カーナビと連動 まあ、最近は既に萌ナビ系が発売している時代ですが・・・ これ人工知能と連動したら最強ですよね? お掃除ロボットと連動 これも、最近は既にお手ごろな値段で売ってるという・・・。 でも、やっぱり掃除のルートとか、まだまだ無駄があるようです。 コミニュケーション 独り者の強い味方! パソコン操作 もう、キーボードすら打たなくてよいというw 声による指示によりパソコンすら操作してしまう。 アクセサリー アクセサリーというかマスコット的機能? 他人へ人工知能を見せることにより優越感に浸れる。 他人の人工知能とのリンク機能とかもあるとおもしろいよね! , - ― - 、 , ´ `丶、 . ′ / 、ヽ ′ i , l |l |l |l ト、 i i /l -H 、川l |l } 〉 | |r1⌒Y |」_lル!j ノリ′ ! _|N l | 、j_「 Y (人 l !" ` 7 {ミヽノ/ 〉冖| l イ {`Y^Tー‐-|| ト-- (V彡′ __」l 、 |- - 、 , -< / ∧丶ヽ / `ヽ / . . . ヽ、` v′ ヽ メ . . . `. / . . . . . l `¬_ー=ニ´-‐ o、 . ヽ / . . . . . . l | . く 0 ヽ . \ 〈 . . . . . . . ;ハ/ l Y . } } . 、 . . . / . `、 | 0, . / ` ┐ヽ . . . >′l 0 / . 〈 rタ/ . . . /´ ̄ヽ . ハ _ _ . `、 {ク/ . . . ; 、 j 0 0{ノ . ` . 〉 rイ八 . . . `ヽ、 丿 〉 ハ . . ; ′ (y ′ ヽ、 . . . . `フ 〈 0 /0 . ; . 笊 \ . . ; ′ / 丶、 / Y 丿! } \/ / 0 / 0!
https://w.atwiki.jp/mws-matome/pages/19.html
簡易的な質問場所です。 FAQに載っている様なことやある程度調べれば分かること、MTGのルーリングによる 質問はスルーで。 インストール出来ません。 カード画像どこにありますか? 日本語化できません。 上記はほんの一部の例題ですがこのようなのは論外。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/animalrowa/pages/287.html
彼にしか出来ないぶち抜き ◆EwVLYtcCbD23 「ヒーッ! ホーッ!! こりゃいいや!!」 空を飛ぶという初めての感覚に、猫の機嫌は鰻登り。 今まで地に足を着けて歩くことしか知らなかった彼は、大空の旅を満喫していた。 とはいえ、そこまで自由なものではないのだが。 飛ぶ方向は決まっているし、速度も一定。 自分の思い通りに動かすことは、出来ない。 けれども、初めてというのはやはり気持ちがいいもので。 全身を使って風を切る、ということを思う存分楽しんでいた。 「ふぅ、もーいっかいと行きたいけど、ここは温存しとくべきだよね~」 初めてとは思えない完璧な着地をこなし、上機嫌の猫はあたりを見渡していく。 あたりに広がっているのは、瓦礫の山。 すこし歩きにくい地面を、よたよたとケットシーは歩く。 「おっ、マグネタイトじゃん? ラッキーラッキー」 転がっていたいくつかの死体から、生体マグネタイトを吸い取っていく。 死んでから間もないからか、その量はケットシーの予想以上に多かった。 「これでしばらく安心だね! うーんオイラってほんとにラッキーボーイ!」 丸々二日は生き延びられると見ても良いほどの、大量のマグネタイトを手に、ウキウキで探索を続ける。 その他にも、死体が持っていた道具を次々と拾得し、自分のものにしていく。 見事逃げ仰せた上に、マグネタイトと道具も手に入った。 なんて幸運なのだろうと、自分でも思う。 そう、確かに幸運だった。 「ん……これって」 光輝く「それ」さえ見つけなければ。 かつて投げ捨てた、一つの金属片。 それを、傷ついた手で触ってしまった。 さっきは手袋越し、しかも傷の付いていない手で触ったから良かったのだ。 もし、あのとき傷口が「それ」に触れていたら、話はまた変わったかもしれない。 まあ、今こうして。 「傷口」で「それ」に触れてしまったから、どうしようもないが。 ぶつん、という音と共にブラックアウトする意識。 自分のモノが、自分だけのモノが何かに塗り変えられていく。 手放しちゃいけない、誰にも渡してはいけないと分かっているのに。 体はとっくのとうに言うことが利かなくて。 染まる、染まる、染めあげられる。 ……肉は確かに細切れになっていた。 だが、あの時一つだけ確認しなかったことがある。 なぜ、楽俊はザフィーラ達を襲ったのか。 その大本を突き詰めることをせず、"再起不能"の烙印を押した。 元凶は、元気に生きていたというのに。 こうして、再び"肉"を得た「それ」は、再びこの地に蘇った。 さらに、面倒なことは続く。 悪魔が実体化するために必要なエネルギー、生体マグネタイト。 ケットシーは、大型悪魔でも一日は暮らせる量を持っていた。 生体マグネタイトは、用途に応じて姿を変える。 故に、どんな悪魔にも適合し、その力となることが出来る。 いわば、何にでもなれる"秘宝"といってもいい。 それが、デビルガンダム細胞と組み合わさった。 自在に変形することができるデビルガンダム細胞と、どんな姿にも適合する生体マグネタイト。 もちろん、反応が起きないわけではない。 生体マグネタイトが何であるかを理解し、即座に情報を組み替えていく。 ケットシーの体すらも生体マグネタイトに変換し終えた細胞は、次々に変形をこなしていく。 その途中、あたりの瓦礫を巻き込み、あたりの死体を巻き込み。 有象無象と化した一本の塔が、天高くそびえ立つ。 まるで、悪魔合体が行われているかのように。 やがて、ぼろぼろと肉片や瓦礫がこぼれ落ち、塔が崩れさっていく。 表面がはげ落ちるようにボロボロと、休む間もなく崩れていく。 そしてしばらくして、削げ落ちる物がなくなったとき。 「我は――――」 無数の翼、光輝くような髪、天を突かんとする白い角。 「――――魔王」 漆黒を纏いし存在が、そこに立っていた。 沈黙。 ナメた口調の放送が流れてから、三者共に口を開かずに居た。 目的を失ってしまったイギーは押し黙り。 最初はベラベラと自己紹介に花を咲かせていたホロですらも口を閉ざしている。 そしてクロも例外ではなく、放送に言葉を失う。 「あー、ったく、待ちっぱなしってのはガラじゃねぇなぁ」 しばらく沈黙が続いた後、クロがおもむろに口を開く。 我慢が出来なかったのか、それともこの空気を壊そうとしたのか。 「だったら雨でも浴びて来いよ」 「機械の体じゃ雨は楽しめねぇよ」 「だろうな」 それに乗るようにイギーも口を開く。 軽口を飛ばしあうくらいには、待ちというものは辛い。 しかも、今は放送の所為で妙に重苦しい空気が流れている。 イギーとしても、気を紛らわせたかったのだろう。 何より行動派のクロにとっては、そんじょそこらの攻撃より辛いかもしれない。 イギーにナメられるわけにもいかないし、かといってここをほっぽりだして大暴れするわけにもいかない。 まだ口を開こうとしないホロの行動も見守りつつ、ただただ待つ。 ストレスの限界と戦いながらも、クロはただひたすらに待ち続けていた。 そして、念願のストレスフリーを、クロは手にすることとなる。 「……ッ!!」 その場にいる三者全員が、息を飲む。 いや、息を飲まざるを得ない。 むしろ、飲まない者がいたとしたら、よっぽどの脳天気野郎か自信過剰のキチガイくらいだ。 踵から尻の穴、背筋を通ってうなじまで、ぴったりと離れることなく舐められる感覚。 ゾゾゾッ、とした悪寒が止まらない。 現に、そこまで場慣れしていないであろうホロの足は震え、歯を慣らして怯えはじめている。 イッスンに至っては言葉を失うあまり、白目を剥いているほどだ。 場慣れしているイギーやクロでさえ、冷や汗が止まらないのだから無理もない。 「仲良くそろって大脱走、ってのを許してくれそうも無ぇな」 「あの図体相手じゃ逃げ場もねぇだろ」 ようやく言葉を出すことができたイギーに、クロは冷静に突っ込んでいく。 目の前にはサッカー場を覆わんとする巨体、隠れ場所は一時しのぎでしかないし、逃げ場は無いと言って良い。 あの巨体の目の位置から見えないところまで逃げるのは、相当骨が折れることだろう。 ……それも、相当な脚力があっての話だが。 「つーか、逃げんのか? 臆病なんだな、お前」 「君子危うきに近寄らずってヤツだ、オメーみたいな脳味噌筋肉のキチガイ野郎と一緒にすんな」 クロの問いかけに、イギーはとてもめんどくさそうに答える。 もとより、面倒臭いことはとことん嫌う性格だ。 ヤバいと分かっていながら突っ込むなんて、大馬鹿のする事だ。 「ハッ、大口叩いといてイザって時は逃げ腰か。 しゃーねぇなぁ、バブちゃんの為にいっちょ大暴れすっか!」 「何とでも言えこの野郎、誰も好き好んで死にに行きたくはねーよ」 「ケッ、これだから温室育ちは……」 クロの皮肉たっぷりの言葉にも耳を貸さず、イギーはスタンドを発現させ、早々に逃げる準備を整える。 そんなイギーを横目に、クロはすっかり怯えきったホロへと視線を向ける。 「ま、っつーことで。ここは俺に任せて、おめーは全速力で走って逃げろ」 「し、しかしぬしは――――」 「三人そろって逃げ出す余裕なんざ無えっつってんだよ!!」 自分がそこまで死にそうな顔をしているのに、まだ他人を心配するというのか。 そういうヤツから死んでいく、というのはクロは良く知っている。 だから、あえてキツい言葉で突き放す。 こんな場所に安全なところはないとしても、ここに留まるよりかは幾分かマシなはずだから。 お守りから逃れたいとかそういう気持ちもあったが、先に思ったのは「無駄に死なれたくない」という事だ。 「ザフィーラが戻ってきたらちゃんと伝えっから、今はあれから逃げることだけ考えろ!! あと犬公! テメーはホロを守るくらいしやがれチキン野郎」 「あァ?!」 突然言葉を向けられたイギーが、思わず怒りを露わにした反応をしてしまう。 なぜ先ほどであったばかりの話が長いだけの女を守らなければいけないのか。 そんな義理はないというのに。 「チッ、わーったよ脳味噌筋肉」 けれども、イギーはそれを受けた。 なぜか、というとシンプルな理由しか思いつかない。 目の前の猫に、ナメられたくないからだ。 「正直てめーでホロが守れるかは不安だがな」 「んだと……!?」 「キレてる暇があったら早く逃げろ!」 最後の最後の皮肉に思わず反応してしまったと同時に、クロは剣を片手に漆黒へと飛びかかっていった。 チッ、と軽く舌打ちをしながら、まだ怯えた顔をしているホロを見る。 これを助ける義理はない、分かっているけれどあの猫には舐められたくない。 どちらも"意味のないこと"だとは、分かっているが。 「おい、行くぞ」 心に残る何かに唆されるまま、イギーはホロと共にサッカー場を全速力で後にした。 サッカー場をぼんやりとした目で見つめながら、魔王は立ち尽くしていた。 と、いうのも、実はまだ"魔王"としての意識が目覚めきっていないというのが正直なところなのだ。 魔獣、ケットシーを媒介として行われた疑似的な悪魔合体。 正規の手段ならば生まれた先の意識のみとなるのだが、今回はそうではない。 生体マグネタイトと、獣たちの肉、そしてDG細胞による変形能力を用いて行われた今回の合体は、イレギュラー中のイレギュラーな手段と言っても良い。 その上さらに、通常の悪魔合体でも起こるマグネタイトの異常反応――――俗に言う"合体事故"も起きた。 あり得ないことにあり得ないことが上塗りされた結果、あり得ない者が生まれた、と言うべきか。 ともかく、今ここにいる魔王に自我はない。 あるのはDG細胞の支配と、それに抗おうとするケットシーを初めとした肉体たちの意志。 そして途中で取り込んだヒョウヘンダケのこともある。 魔王の意識がその中にあるのかどうかは、分からない。 様々な要素が重なりあって生まれた、不安定な存在。 それが、この"魔王"だ。 「ゴアアオッ!!」 本来、その姿を象っているべき存在ならば、絶対に出さないであろう醜い声と共に腕を振るう。 見る者を包み込んでしまいそうな巨体から放たれた一撃が、豆腐を砕くかのようにいともたやすくサッカー場の一部を砕いていく。 「ガアッグアアアオッ!」 続けて放たれた一撃が、さらにサッカー場を抉っていく。 たった二撃でこの惨状、サッカー場、いやこの世界全体が崩れさるまでに、そう時間はかからないだろう。 もう、この場にいるもの達には絶望しか残されていない。 誰もが、そう思うだろう。 「どぉおおおおりゃああああああああ!!!」 そんな絶望に正面から突っ込んでいく、たった一つの"黒い希望"が居た。 巨体の脚部から駆け上り、顔へとまっすぐに駆け抜けていく。 それに気がついたのか、たまたまなのかは分からないが魔王は腕を振るう。 駆け上るクロを振り払うように、剛腕をうならせていく。 「うおぁっ!」 地面に対して直角に走り出していたクロは、それをなんとかよけるものの、重力に従って落ちはじめてしまう。 これではまた登り直しだ。 「にゃろっ!!」 だから、手をのばす。 魔王の体に向けて、手に持つ剣をのばしていく。 ほんの一瞬だけ、魔王の体に剣の先端が刺さる。 その一瞬を利用し、全身の力を込めて魔王の体へと戻っていく。 すたっ、と着地した場所は、地面からほぼ直角の場所。 立ち止まっている暇など、もちろん無い。 足に渾身の力を込めて、そのまま駆け上る。 魔王はそこでようやくクロの姿を認識したようで、その瞳に姿を映していく。 グォオ、と低く唸る魔王に希望は銃を構える。 ただし、それは攻め手ではなくあくまで道を造るためのもの。 軽い音を立てながら放たれる無形の銃弾たちは、魔王の体に突き刺さることはない。 「うおっ!?」 それどころか、まっすぐに希望の元へと跳ね返ってきていた。 軌道が真っ直ぐだったので避けることは苦ではなかったが、銃が足止めに使えないと言うのは大きな痛手だ。 先ほどの剣の突き刺さる感覚からして、心臓を一突きという訳にもいかない。 「ゲッ!」 だったらどうする、と考えていた矢先。 クロの小さな体を簡単に飲み込んでしまいそうなほど大きな火の玉が、彼の目の前に鎮座している。 大きく避けなければ、直撃は必至。 「クソッ!!」 せっかく稼いだ前進距離を少し犠牲にしつつ、希望は大きく横に避ける。 チリッとしっぽが火球を掠め、焦げ臭いにおいが広がっていく。 舌打ちをしながら前を見る、そこには同サイズの火球がもう一発待ちかまえていた。 「マジか……」 ぽつりとつぶやいた一言と共に、クロの小さな体が飲み込まれていった。 「あー!! くそ! 熱い熱い熱い!!」 火球が落下し、サッカー場の瓦礫を溶かすと同時に、一つの銀色の影が火球から飛び出す。 纏っていた皮を抜け出し、本来の姿へと戻っていく。 いや、本来の姿であり、仮初めの姿と言うべきか。 彼は動物達が集うこの場所で、ほぼ唯一と言っても良い機械の体の持ち主。 剥き出しになった金属面が、それを物語っている。 「体はデケぇし硬ぇし、銃は跳ね返ってくる上に、お手手からは炎が出ると来た」 魔王の死角に潜り込み、"銀色の希望"は状況を整理する。 とはいっても、絶望的な今を噛みしめれば噛みしめるほど、彼に抵抗の手段など残されていないというのが分かる。 自分の攻め手は無いに等しく、相手の攻め手は強烈なモノばかり。 いわば"詰んで"いる、分かりきったことなのに。 「……おっもしれえ」 彼は笑う、それも狂気をたっぷりと含んだ笑顔で。 こうでなければ、こうでなければいけない。 今まで散々我慢してきたのだから、これぐらい"狂わせて"くれないと、話にならない。 使いモノにならない銃を捨て、剣を腹の中に仕舞い、もう一本の剣を携えていく。 なぜ、武器を切り替えたのか? 初めに持っていた剣の方が、切れ味は上だというのに。 「おおおおおおおおおっっ!!」 一直線に走り抜ける。 使えないナマクラを手に、魔王へと向かっていく。 間を置かずに、クロの前進に気がついた魔王が炎を放つ。 先ほどとほぼ同サイズ、それでいて広範囲の火球が四方八方縦横無尽に飛び回る。 そのままクロへと牙を剥き、それぞれが炎の渦を巻き起こす。 筈だった。 炎が向かった先、そこには剣を構えるクロの姿。 そして、真逆の方向へと跳ね返っていく火球達。 一体、何故? 答えは、彼の持つ剣にある。 ある地方、ある王国に代々伝えられた伝説の剣。 主に桃缶を開けるために使われる……のではなく、万物を切り裂き道を造るとされている伝説の剣だ。 しかし、それは伝説の宝石と聖なる者の魂があってのこと。 それがなければ、この剣は"何も斬ることが"できない。 この世でもっとも使えない、ナマクラ剣と言っても良いだろう。 少なくとも、"斬ることに関しては"。 伝説の剣が本来の力を手にしていないときの特徴が、もう一つある。 それは、"どうやっても砕かれない"ということ。 来るべき覚醒の日まで、砕けるわけにはいかない。 故に、この剣はその日まで"絶対に砕けないよう"作られた。 そう、来るべき伝説の日まで。 万物に対して干渉しないし、されないように作られていた。 故に斬ることもできない、代わりに斬られることもない。 何も破壊できないが、何にも破壊されることはないのだ。 それを――――クロは理解していた。 飛び交う極大の火球、それをかわす手段。 そう、避けれないなら"弾け"ばいいのだ。 時には剣のように、時にはバットのように、時には槍のように。 伝説の剣をうねらせ、無形である炎を弾き飛ばしていく。 クロは、剣ではなく"盾"としてそれを使うことで、活路を見いだした。 「おぅ……らァッ!」 そして、最後の一発。 それを弾き返すと同時に、弾き返した炎の上に"乗る"。 伝説の剣をまるでサーフボードのように操り、魔王へと真っ直ぐ戻っていく炎に乗って、一直線に眼前へと近づいていく。 超高速で近づくクロに、魔王は反応が遅れる。 ほんの一瞬、されど一瞬。 クロが懐から取り出したヴァルセーレの剣を投げつけるには十分すぎる隙だった。 弾丸のように飛び出した剣が、魔王の眼に突き刺さる。 ぐらり、とすこしだけよろけると同時に、クロが飛び出していく。 そして、再び伝説の剣を振りかぶり。 突き刺さったヴァルセーレの剣の"ちょうど中心"を、真っ直ぐに叩く。 何も斬れない、砕けない、破壊できない、干渉できないナマクラ刀。 けれども力を伝える事はできる。 絶対に何も斬れず、絶対に何にも砕かれないからこそ、一直線に力を伝えることができる! まるでトンカチのようの振りおろしたそれが、魔王の眼に突き刺さったヴァルセーレの剣を縦へ進めていく。 「うおおおおっ!!!」 当然、魔王は暴れる。 剛腕はうなり、火球は乱れ飛ぶ。 けれども、クロは止まらない。 「おおおおおおおおっ!!」 加速、重力、自分が使えるありとあらゆる力を乗せ、振りおろしていく。 止まらない、止まらない、暴走列車のように。 縦に真っ直ぐ線が入り、魔王の体が斬り裂かれていく。 瞬時に再生を始めようとするが、それは遅すぎた。 断面、つまり外皮に覆われていない内蔵が見えているという事。 それさえ見えれば、十分だ。 「うっ……るァァァァァッ!!!」 瞬時にヴァルセーレの剣へと持ち換え、一薙ぎ、二薙ぎと攻撃を重ねていく。 断面を境にぶちり、ぶちりと斬り飛ばされていく肉体、その攻撃は再生速度を優に上回っていた。 吹き飛ばされた肉は、瞬時に形を失っていく。 魔王の体は純粋な肉体とは違い、元々死骸だったものと生体マグネタイトで無理矢理構成されたものだ。 細胞の力がなければ生きていられるわけもない。 それを知ってか知らずか、クロは大きく振りかぶって魔王を"ブツ切り"にしていく。 弾け飛んだ部位から、溶けだしていく。 足、足、胴、胸、肩、肩、次々に吹き飛ばされていく。 そして、最後に残った頭。 未だに抵抗をやめようとしない魔王に、クロは最後の一撃を叩き込んで行く。 「おっ……らっ」 始めに突き刺さった部位を基準に、顔が両断されていく。 「よぉっ!!」 吹き飛ばされる、顔の半分。 断末魔の叫びも空しく、空に溶けていった。 どろりと融けた肉塊に包まれ、その中心でクロは倒れこむ。 初撃で浴びてしまった炎が思っていたよりも体を蝕んでいたようで、あちこちで金属の軋む音が聞こえる。 というか、軋むどころではなく半身もっていかれている。 どろりと融け始めていた金属を押し通してあんな無茶をしたのだから、無理も無い。 だが、クロは止まらない。 「手前が本体か」 残った片腕を伸ばして掴み取るのは、光り輝く一枚のチップ。 先ほどまで、魔王を形成していた"悪魔"の本体だ。 クロが手に取ったことを察知し、チップは何時もどおりにクロの意識を乗っ取ろうとする、が。 「悪ぃな、テメーも一緒に死んでもらうぜ」 クロは生体ではない、寧ろチップと同じ"金属"と"半導体"で出来ている。 自分で思考し自分で行動できる、天才科学者、剛万太郎の自信作(サイボーグ)。 そんじょそこらの人間の肉体を乗っ取る程度のチップに、遅れを取る訳が無いッ!! 「ぬぅぅぅうりゃああ!!!」 クロの自我を食い荒らそうと侵略を始めるチップに、全身全霊全プログラムを賭けて対抗する。 傍から見れば、チップを手にクロが叫んでいるだけ。 けれど、そこで起こっている事はここにいる誰もが出来ないこと。 この場所で彼にしか、彼だけしか出来ないこと。 ばちん、と雷が弾ける。 先ほどと同じ、いやそれより激しい戦い。 動きは無く、仲間も無く、音は弾けた雷だけ。 けれど、けれど、彼にしか出来ない戦い。 「ああ……」 戦いを終え、遠くを見つめる。 身体を動かすどころか、もう思考すらままならないけれど。 「やっぱ……こうじゃなきゃな」 この上ない満足感に包まれながら、ゆっくりと眠る。 目は、覚まさない。 【クロ@サイボーグクロちゃん 死亡】 【ケットシー@真・女神転生if... 死亡】 【デビルガンダム細胞@機動武闘伝Gガンダム 機能停止】 ※放置支給品(E-4):メガブラスター@クロノトリガー 、ヴァルセーレの剣@金色のガッシュ アームターミナル@真女神転生if...、伝説の剣@ハーメルン ※放置支給品(D-4):まぼろしのてぶくろ@MOTHER3 、デザートイーグル@真女神転生if...(コロナショット@真女神転生if...(12発)) 和道一文字@ワンピース、雷の石@ポケットモンスター、拡声器、折れたシャムシール@真女神転生if...、 グリードアイランドカード(追跡)@HUNTER×HUNTER 、ケットシーの帽子@真女神転生if...、 フィジカルミラー@ペルソナ3、カマンベールチーズ@現実、キメラのつばさ*1@DQ5、 伝説の剣のルビー@ハーメルンのバイオリン弾き エルルゥの毒薬@うたわれるもの(テクヌプイの香煙×5、ネコンの香煙×5、紅皇バチの蜜蝋×5、ケスパゥの香煙×5) 【E-4/南部/1日目/日中】 【イギー@ジョジョの奇妙な冒険】 【状態】:全身打撲(小・治療済)、疲労(中)、精神的疲労(中) 【装備】:腕時計 【道具】:支給品一式(食糧:ドライフード)、犬笛 【思考】 基本:面倒なので殺し合いには乗らない。 1:とりあえず逃げる 【備考】 ※イギーの参戦時期はペット・ショップとの戦闘で、下水道に逃げ込む前後です。 ※スタンドの制限に気づきました。 ※タヌ太郎に少し心を許しました。 ※コロマル、アライグマの父と情報交換をしました。 ※ピカチュウたちと情報交換しました。異世界という情報を得ています。 ※オーボウ、グレッグル、ミュウツーへの伝言を預かりました。 【ホロ@狼と香辛料】 【状態】右腕に切創(小。止血済み) 【装備】:イッスン@大神、魔甲拳@ダイの大冒険 【所持品】:支給品一式、身かわしの服@DQ5、まんまるドロップ@聖剣伝説Legend of Mana(四個)、 ラスタキャンディ@真女神転生if...(二個)、アギラオジェム×3@ペルソナ3 【思考】 基本:ゲームに乗る気はない。ただし、向かってくる者には容赦しない 1:逃げる。 2:どうにかして血を手にいれたいの。 3:わっちの麦はどこにあるのじゃ? 【備考】:参加時期は6話「狼と無言の別れ」の後です。 ※生き血を飲んで変身できる事は話していません。 時系列順で読む Back 空が別れを告げている Next ひとつ火の粉の雨の中 投下順で読む Back 陰の天、宙の風 Next [[]] 099:蛙人乱れし修羅となりて ケットシー 死亡 092:驟り雨 クロ 死亡 092:驟り雨 ホロ 092 驟り雨 イギー
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この裏技は、ダイヤモンド・パールでも出来た裏技です。 まず、ヨスガシティに行って下さい。 そして、右下にある休憩所みたいな建物に自転車に乗りながら入ってください。 (休憩所みたいな建物とは、ヨスガシティの右下にいるタマゴの話をしてくる山男が近くにいる建物の事です。) そして、休憩所みたいな建物から自転車のまま出て下さい。 すると、画面が一瞬暗くなり、右下の休憩所みたいな建物から、主人公が出てきますよね。 その間、Aをずっと連打して下さい。 Aをずっと連打したまま、左に走って、上に行く場所がありますよね。 其処を上って、コンテスト会場まで送ってくれるおじさんが居ますよね(上って、道の真ん中にいる人)。 そのおじさんに話しかけて、その間もAを連打しておいてください。 すると、おじさんが歩き始めますよね。 まだAは、連打してください。 すると、左側に陰だけの人物が居ます。 あとで、コンテスト会場の前から戻って、その陰だけの人物が居た場所を見てみてください。 女の人が立っています。 ギアは、4足です。 ワザップから。
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元スレURL 璃奈「出来た。デスノート」 概要 原作効果を完全再現した天災天王寺の発明を誰が拾ってどう使うのか やっぱり安価スレって面白!! 参考:漫画デスノート タグ ^虹ヶ咲 ^高咲侑 ^安価 ^サスペンス 名前 コメント
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一年に渡る地球連邦とジオン公国の戦争は連邦の勝利で締められた。 宇宙世紀0080 7月初頭 終戦から半年、ガラッツ達ゼファー小隊の面々はオデッサ基地の一角に居た。 「ガンダムNT-1か…」 ガラッツが仕様書を片手に格納庫に佇む一機のMSを見上げて呟いた。 ガンダムタイプの特徴であるツインアイは静かに虚空を見つめていた、全体に比べて頭部やコックピットハッチが妙に新しい。 「いや、本日付けで正式呼称はRX-78NT-1改になる。」 将官の制服を着た初老にさしかかった白人男性が秘書官を伴ってこちらに向かって歩いてくる。 「はっ!」 最敬礼を男性に向け周囲で機体のチェックを行っていた整備兵達も慌ててそれに倣った。 ジョシュア・P・ホーガン准将 ゼファー小隊が所属するギャンブル大隊の指揮官であり今もジオン残党が多く残るアフリカ大陸の掃討戦の最高責任者でもある。 「准将殿、少し質問してもよろしいでしょうか?」 「何だね、イトウ少尉。」 「このサイコセンサーとは何なのですか? 仕様書にも名前だけで詳細も無い、現物を見ようにも完全なブラックボックス化で開けることすら叶わない、 このような代物を実戦で使えと言うには無理が有るように思われますが…」 あからさまな不満をぶつけるイトウに准将は両手を広げ大袈裟に語りだした。 「この機体はあの英雄アムロ・レイが搭乗する予定だった現在でも連邦最高クラスのMSだ、 相応に機密も多くなることは致し方ないことだろう少尉。 本来であれば技術研究に使われるだけで終わるこの機体を諸君らの腕を信じて預けるのだ。 連邦軍の象徴とも言えるMSガンダムを運用しジオン残党に絶望を与え味方の士気を上げる、これほど名誉な任務は無いではないか。 パイロット冥利に尽きる最高の称号《ガンダム》が与えられる、それの何が不満なのかね?」 「しかしこのような得体の知れない代物を戦場で運用するなど自殺行為です。 何かあってからでは遅いんですよ、戦場はそんなに生易しくはない…」 「ふぅむ、少尉は心配性のようだな。 いいだろう追々通達が行くだろうがこの機体には専属の運用チームが付くことになる。 アルフ・カムラという男だ、明後日にはここに到着する。 この機体に関しては彼に聞くといい。」 「それでは期待してるよ、ガラッツ中尉。」 そう言い残しジョシュア准将は格納庫を後にした。 「こちらが運用チームの全員の資料になります。 隊の増員に伴ないミデアがもう一隻と護衛のファルケン戦闘ヘリ2機が追加配備になりますのでお見知りおきを。」 ジョシュア准将の秘書官クライリー・ネイトは脇に持っていたブリーフケースから取り扱い注意とスタンプされたファイルを取り出した。 彼女の細く柔らかな指からファイルを受け取りながら指とは対照的に肉感的な彼女を足先から顔まで眺め、 「クライリー秘書官…今日もお美しい、どうですか今日のディナーをご一緒しませんか?」 「ガラッツ中尉、面倒だからといってファイルを押し返しながらおっしゃっても説得力がございませんわ。」 満面の笑顔のままヒールで足の甲を踏まれ涙目になりながら大人しくファイルを受け取った。 「それでは御武運を。」 クライリーは踵を返しジョシュア准将の消えた扉へ向かった。 ガラッツは受け取らされたファイルを捲りながらイトウと共にNT-1改の元へ向かう。 「隊長さん、あんな得体のしれないMSに乗るんですかい? 俺は反対ですよ、いざって時に使い物にならないかもしれないなんて僚機として動くのも勘弁して欲しいもんです。」 「うーむ、そうだがスペックは大したもんだよコイツは。 ハゴット班長!どうです?ミデアで整備するのに問題ありそうですかー?」 整備ハンガーの上でNT-1改のメンテナンスハッチに顔を突っ込んでいた大柄な男性がこちらに振り返る。 白髪混じりになった頭にヘルメットを被ったその姿はまるで炭鉱夫のようだ。 ハゴット・バスーン技術中尉、ゼファー隊の整備班長を務める古参の技術屋だが見た目はどう見てもプロレスラーだった。 実際腕っ節も強くパイロットが機体をいい加減な操作で壊したとなれば鉄拳制裁が待っている。 「そんなデケェ声出さんでも聞こえとるよ! 機体そのものはお前さんのジム・カスタムのプロトタイプとそう変わらんよ。 システムの中央に例のサイコセンサーとやらが占拠してどうなっとるか分からんのが致命的だな。 故障したら儂らだけじゃ手に負えんぞ」 整備ハンガーから器用に降りてきたハゴットは続ける。 「そもそも仕様書にすらまともに載ってないってのはどういうつもりなんだお偉いさんは。 おまけに全天周モニターは完全じゃない、天下のオーガスタがなんだってこんないい加減な状態で寄越したんだか。」 「あ~その事なんですが今度コイツの専属チームが来るみたいなんでs(ry」 「なんだとぉ!そりゃあ何か、儂らを信用しとらんのか!?」 ガラッツをぶんぶん振り回しながら憤るハゴットを取り抑えるのに整備班総出で取り掛かったがガラッツが救出されたときにはボロ雑巾になっていた。 結果イトウに引き摺られながら整備班副班長に引き続きNT-1改の点検を指示して格納庫を後にした。 -------- 型式番号: RX-78 NT-1改 全高 18.0m 機体重量 (全装備重量) 49.5t (85.0t)←訂正47.0t (81.5t)内容は後述 総出力 1520kw 武装 60mmバルカン砲×2 90mmガトリング砲×2←訂正75mmガトリング砲×2へ変更済 ビームランチャー ビームサーベル×2 ビームライフル←調整中、後日発送 ハイパーバズーカ←センサー交換、テスト未実施 シールド 追記事項 サイコセンサー装備に伴ないジェネレーターを新型に更新、未実施 各部を試作型ジム・カスタムと共通化のため換装、一部実施未完 重力下での運用の為姿勢制御アポジモーター取り外し、実施済 腕部内蔵式90mmガトリング砲を90mmから75mmへ変更、実施済 マグネットコーティングを最新式にて再塗布、未実施 頭部センサーユニット修理完了←訂正新型センサーユニットへ更新予定 -------- 「こんな訂正と追記事項だらけの仕様書見れば誰でも嫌がるよなぁ… オマケにあからさまにページ抜けてるし。」 溜息とともにNT-1改の仕様書をベッドに放り投げる。 実際起動して試運転をしようとしたら起動出来ず、調べてみれば電力供給用のケーブルのカプラが外れていた。 原因追求中にも何処そこの部品が付いてないだのボルトが締まってないだの上げればキリのない状態だったのだ。 お陰で整備班は総出で機体の点検を行う羽目になったのである。 ハゴット曰く『恐ろしく焦って組み上げたってな感じだな、点検すら端折ってやがる』とのことだ。 「キナ臭いなぁ… でもどうせ乗るの俺だしなぁ…」 ベッドに倒れ込み仕様書をベッドから落とす。 半年前のソロモン攻略戦で遭遇したビグロとの戦闘以来、軍広報部に神輿として担ぎ出されたのが運の尽きだった。 敵の強襲からチェンバロ作戦の要であるソーラシステムを命を賭して守り切った若きエース ホワイト・ライトニング それが俺に与えられた名前だった。 部隊を丸ごと後方待機にさせられたのも捏造英雄を作り上げる為の準備期間に過ぎなかった。 ソロモンから名前を変え連邦宇宙軍の橋頭堡となったコンペイトウに守備隊として配属されたことにされ ホワイト・ライトニング に後方は任せろなどと巫山戯た宣伝もなされたものだ… このオデッサに配属されたのもそれらの一貫であり宇宙でジオンの強襲を跳ね除けたエースがガンダムに乗ってジオン残党と戦う、 そんなところだ… ただの一兵士だった自分がどうしてこんなことになったんだろう… 正直今までは運が良かっただけだ。 一年戦争が始まる直前に士官学校を卒業し軍人になった、 もちろん戦争になるのは分かっていたがこんな殲滅戦みたいな戦いになるとは微塵も思っていなかった。 コロニー落としの時もたまたま宇宙軍に配属されて難を逃れ、 ルウムも以前にMSと遭遇したことのある先任士官からその機動性や運動性について十分に聞かされていたからこそなんとか対応も出来た。 MSが配備され機種転換訓練で他人より上手く動かせたのもルウムでの経験があったからこそだ。 ただ運が良かっただけだ。 ガンダムNT-1改 機体の状態は差し置いてスペックや改修前のテストパイロットのシュミレート結果から鑑みてもコイツは化物だ。 本当に俺に扱えるのか? ベッドにうつ伏せたままで色々と考え込んだ。 今までの事、これからの事… 頭の中を駆け巡っては消えていき、知恵熱が出そうだった。 -------- 「あ”ー駄目だ、眠れねー…」 仕方ない、ちょっとNT-1改の状況でも覗いてこよう… ついでに夜風にでも当たって頭を冷やして明日に備えよう。 そう思い立ってシャツを羽織る。 略式とはいえ勲章も付いている…やっぱり置いていこうと椅子にシャツを掛けて私服のTシャツで部屋を出た。 が、出た途端ばったりとメイベル准尉に出くわしてしまったことで激しく後悔した。 「隊長、作戦中でないとはいえ基地の宿舎を私服でうろつくというのはどうかと思いますが。 増して ホワイト・ライトニング ともあろう人が部下に示しが付かないのではありませんか? 明日からは《ガンダム》のパイロットにまでなるようなエース様がそんなことでは士気に関わるのでしっかりしていただかないと困りますが。」 この娘は一体俺の何がそんなに嫌いんだろうか… 配属されてからこっち話しかけようとすれば無視されそれでも話しかければ睨まれ命令しようものなら職権濫用とまで言われる仕末だ。 確かに2歳しか変わらない上に一応同じ士官学校卒のハズなのに階級は2つも違ったのだ、 といってもメイベルは人手不足から卒業を繰り上げられた即席軍人なので当然なのだが… 気に入らないのは分かるがもう少し大人になって欲しい… しかもイトウ少尉の言う事は聞くのに…俺中尉に出世したのに… いやその出世すら例のビグロ撃退の功績と言う事なので彼女が完全に噛ませ犬になってしまっているのもあるのかも… 今回のガンダムの配備でも彼女は真っ先に搭乗希望を上申したが一蹴されたというのをリアン伍長から聞いてしまった、 実際オーガスタ基地からこちらに送り出された段階で俺に割り当てられていたのだからどうしようもない… 「聞いてますか、隊長。 そんな風にいつも人の話を聞いてないのも悪い癖ですよね、この機会に直してください非常に不愉快です」 …どっちが不愉快だ… だがこの娘の撃退方法は簡単だった。 「ところで准尉、なんでこんな時間に男性宿舎棟にいるの? まさか夜這い!?いや~ん准尉のえっちー(棒)」 「ああああああああああナニイッテンデスカーーーーー!!!! イトウ少尉の頼まれ物を届けに来ただけです!!」 「きゃー少尉とそういう関係だったのねー(棒) ちなみに官給のコンドームは分厚いからこの厚さ0.1mmの極薄タイプをぐぼふぉっ」 幻の左フックが顎に決まった。 メイベル准尉、パイロットだけに結構腕力もあるのだ。 「いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!!!」 絶叫とともに去っていった。 勝ったぜ小娘!地面に崩れ落ちながら勝ち誇った、何か泣きたい。 -------- ダメージから復活して第16MS格納庫へ向かう、NT-1改の置いてある格納庫だ。 格納庫のメインゲート脇にある人間用の出入口から中を覗くとNT-1改は装甲を全て外され上半身と下半身とバックパックが別々のデッキに置かれていた。 「お疲れ様ですハゴット班長、進捗はどうです?」 「ん?おお、お前さんかい、どうにもコイツぁ一回分解して点検せにゃ安心出来んぜ。 あ~まぁ明日の昼頃には何とかしておく。」 「よろしくお願いします、後で差し入れ持ってきますよ。」 「そりゃありがてぇ、おいそこ!アース落としてんのか!?コンデンサはジムのよりデカイんだ注意しろ!!」 邪魔になりそうだったのでそそくさと退散する。 簡単なメンテなら立ち会って手伝いも出来るがここまでバラされては最早手をだすことも出来ない、 ここはもうプロフェッショナルの領域なのだ。 -------- 夜になっても軍事基地というものは忙しい。 5km先のMS演習場ではMSが夜間走破訓練を行っているし滑走路では何処に補給へ向かうのであろうミデアが5機並んでいた。 MS訓練の監視塔へ向かう、入り口には警備兵が立っていたが基本的には顔パスだ、有名人になるとこれだけは便利だと思う。 なぜこんなところに向かうかといえば先程整備班への差し入れを食堂に頼んだ後自室に戻ったら 「戻ったらすぐに監視塔に来てほしい」とジョシュア准将付きのクライリー秘書官からメッセージが残っていたのだ。 もしやとうとう俺の魅力に気がついたのかとルンルン気分で監視室に入る。 ジョシュア准将が渋面を浮かべながら新人パイロットの走破訓練を見つめていた… 「来たか、中尉。」 こちらを振り返ることなく言う。 少々がっかりしながら准将の立つ窓際まで進む。 「終戦からパイロットになった連中だ、まるでヨチヨチ歩きの子供だな。 中尉らのように一人前のパイロットになるまでどれぐらいの時間がかかるのだろうな。」 「自分は訓練期間も含めてまだ搭乗時間は1000時間を超えていません。 彼らだってすぐに一人前になります、その為に訓練をしているのですから。」 「そうだな…だが先の戦いで我々はあまりにも多くの人材を失った… 正直に言うとな中尉、この先ジオン残党との戦い予想よりも厳しいものになるかもしれないのだ。 このオデッサ基地はアフリカに逃げ込んだジオン残党討伐の最大後方基地になる、だが上層部はもう地上に目を向けていない… コロニーを押さえつけてもう2度と手を咬まれないように徹底的に首輪をつけるつもりだ。」 「…もうあまり中央(ジャブロー)からの支援は期待できないと?」 「レビル将軍派はもう瓦解した今、あとは腐ったモグラの巣窟になりつつあるよ… コーウェン少将はまだ頑張っているようだがそのうち引き摺り下ろされるだろうな… だが私は政治家ではなく軍人なのだ、彼の力にはなれない。 今は宇宙軍の拡充に人を取られるだろう…地上を置き去りにしてな… 下手をすればひよっこの彼らをそう遠くないうちにアフリカに送る事になるかもしれん、 その時は中尉、君らのようなベテランに頼らざるを得なくなる…彼らを守ってやってくれ。」 「准将…今回のガンダムはもしかして…」 「ああ、大分無理をさせた。 このあたりでエースと呼べるような人材は極度に不足している… 今はその名前と腕を最大限利用させてもらいたい、無理を言っているのはわかっている。 命令ではない、これはお願いだよ中尉…私のような立場から言ってしまえば命令と変わらないだろうがね。」 「准将…私は運が良いだけの男です、 今までだって偶然生き残って来ただけで…私よりもイトウ少尉の方が経験も腕もずっと上です… 彼にあのNT-1改を預けた方が多くの仲間を守ってくれます。」 「彼では駄目なんだよ、少尉。 君は偶然だと言うがそれが重要なのだよ、 はっきり言おう君が今まで掻い潜ってきた戦場は君の腕では到底生き残れるわけの無い戦場が幾つもあった。」 准将は苦笑いを浮かべてこちらを見たがすぐに訓練を行うMSの方を見つめた。 「ニュータイプ、聞いたことぐらいはあるだろう。 ホワイトベースのクルーやジオンがコンペイトウで投入したMAのパイロット達がそう呼ばれている。 他にもジオンのコロニー潰しの際にいわゆる『虫の知らせ』を感じて逃げ延びた人間もかなりの数にのぼる。 そして少尉、自分の戦闘記録を詳細に見たことはあるかね? 君の戦闘記録の詳細を見てゆくと不思議な部分があるのだよ。 例えばこのオデッサの奪回戦の時に君は後ろからザクに撃たれそうになっている、 しかし君はこれをロックオン警報が鳴るよりも早く回避し始めているのだよ。 こういったことは多くの戦場を探せば確かに珍しくはない、だが君の回数は異常だ。 レーダーやカメラで捉えた瞬間、いやそれよりも早くに回避運動を始めるなんてことは先が見えているとしか言いようがないだろう。」 「しかしそんなものはジオンの選民思想が生み出した幻想ですよ。 少なくとも私のそれは偶然の産物です、私はただ運がいいだけです…」 「イトウ少尉は心配性で君は遠慮深いのだな、そしてメイベルは男勝りか… 見事にデコボコの小隊がこうして終戦まで生き残り、残党狩りでも順調に成果を上げているのだ。 大丈夫さ中尉、君は自分が思っている以上に『連邦のエース』をやりきっているよ。 今は二つの顔を使い分けることを覚えろ、そうでなければ潰されるぞ。」 といっても潰すのは私だろうがね、と冗談めかしてジョシュアは言いながら出口へと足を向け、 「話は以上だ、中尉。 私は君を君が思っている以上に買い被っているのだよ。 ああ、それとメイベルにはあまりセクハラをしてくれるな中尉、あれでなかなか純粋で可愛いところもあるんだ。 姪だからといって贔屓目に見ているわけじゃないぞ、あれの母親は私の末の妹なんだ美人以外の選択肢はないしな。」 はっはっはと笑い声を残して去っていった。 正直最後の発言が一番爆弾だった。 マジですか准将… 俺散々撃退するのにセクハラ発言連発デスヨ。 首とか飛ばないよな… しかしこれは准将なりの気遣いなのだろう、これだけ重たい話をあっさりと吹き飛ばしてくれたのだ。 「顔を使い分けろ、か… そうは言っても難しいよなぁ…」 適当に置いてあったパイプ椅子を引っ張って窓際に座る。 今もヨタヨタと走り回るジム達を改めて眺め 「なんだ、さっきより上手くなってるじゃないか。」 准将の心配は杞憂で終わるだろう。 彼らだって自分と何ら変わらないパイロットなのだ、何時までも進歩しないわけがない。 しかもMSの性能も驚異的なスピードで進歩している。 OSのアップデートや機体のマイナーチェンジ、最後には新型MS、 これらを最初から想定して訓練されている彼らは恐らく自分を短期間で追い越して行くのだろうと思う。 だから俺は繋ぎでいい 一つの決め事をした、今日からMSに乗るときは ホワイト・ライトニング でいようと。 そして監視塔の電話が鳴った、 ハゴット班長から差し入れの礼と明日の昼からNT-1改の始動テストをしてみようとの事だった。 受話器を置かずそのまま基地の司令室に始動テスト実施の報告と許可申請を行った結果E88エリア、 基地の東の外れで行うようにと指示が着た。 恐らくは事故を恐れての判断だろう、ともかく明日からは《ガンダム》のパイロットになる 俺は覚悟を決めた。 -------- 午前中は書類整理に追われた。 そして昼食を取りながら新生ライトニング小隊の面々に念のための周囲の警戒と護衛の計画を打ち合わせた。 先のビグロとの戦闘で唯一生き残ったライトニング小隊のパイロット、リード・オーガン中尉は底抜けの楽天家である、 ついでに言えば俺の数少ない同期であり戦友でもある。 「任せとけよ兄弟、俺の強運とこいつらとの連携があればバッチリだぜ。 なぁ、トロント、テナー」 「はい、ガラッツ中尉我々にお任せください。」 トロント・ボーン准尉、先日士官学校を卒業したばかりで幼さを残す顔立ちだが結構な自信家だ。 「ぜ、全力で任務に尽くします!!」 テナー・チューヴァ准尉、こちらはガチガチに緊張しているようだがそのガッチリとした体は今まで鍛えあげてきた証拠だろう。 「あの!ガラッツ中尉、握手をしていただけませんか?」 テナー准尉が恐る恐るといった感じで聞いてきた。 「ああ構わないよ。」 そう言って右手を差し出す 「ありがとうございます、 ホワイト・ライトニング の話は隊長からよく聞いています、 私も中尉と肩を並べられるように邁進してゆく所存です!!」 「はっはー、そんな調子じゃ肩コリで死んじまう。 もっと気楽でいいさテナー准尉、今日はよろしく頼むよ。」 ひとしきり握手したところでムスッとした顔でコーヒーを啜っていたリードが 「俺はそんなにソンケーしてもらったことはねーぞー。」 ジト目でこっちを見てくるがお前がそんな顔をしても可愛くないので無視する。 リアン伍長あたりがやると可愛いのだが野郎は論外だ。 「さてと、それじゃそろそろ我が愛機のところに行ってきますかね、 また後でな。」 食事の乗っていたトレイを片手に立ち上がる。 「おう、またなー。」 「はい、また後ほど。」 「はっ、午後からもよろしくお願いします。」 三者三様の返事を聞いて食堂を後にする。 もう0時38分だがNT-1改の搬出作業には十分間に合うだろう。 -------- パイロットスーツを取りに一度部隊の更衣室に向かってから格納庫の前に着いたときにはすでにMSトレーラーが待機していた。 NT-1改も整備用ベッドごと外に出され吊り下げ用のワイヤーを掛けているところだ。 多目的作業用ガンタンクによってワイヤーで引っ張り上げられ少しずつ持ち上がってゆく光景は圧巻だ、 周りでワイヤーのチェックしている整備班の人間が小人のようでまるでガリバー旅行記のワンシーンを見ているような気分になれる。 ピッピッと笛と腕の振りでガンタンクに吊り上げの指示を出していた整備班の一人は大きく笛を吹きそこでワイヤーの巻上が止まった。 NT-1改は少し揺れながら空中で停止したのだがハゴット整備班長が 「くぉの下手糞ーーーーーーっ!!揺らしてんじゃねぇすぐ止めろぉっ!!」 と怒声を飛ばしていた、あれだけ大きく重たいものが揺れると非常に危険なのだ。 その後もハゴット班長の怒鳴り声が飛び交いながら作業は進み何とかNT-1改はトレーラーのデッキに移し替えられた。 普段ならMSに乗り込んで普通に歩かせれば終わるところなのだがやはりあれだけの組み立て組み付けのミスが見つかると既に分解点検を行っていても核融合炉に火を入れる気にはなれない。 そもそも基地司令部がE88エリア以外での始動は禁じているので出来ない、不便なものである。 MSトレーラーに同乗してE88エリアに向かいながらハゴット整備班長に状況を確認する。 「全部バラしたが融合炉周辺は流石にアッシーだから問題は無かったんだが、 それ以外はほとんど何かしらあったな… 基本的にはお前さんのジムカスタムプロトタイプと同じ構造だったからな、まだ助かった方だ」 チェックリストのファイルに異常があった箇所の写真が添付されている。 正直見るんじゃ無かったと思ったがハゴット班長達整備班が徹夜で全て復旧してくれている証拠でもあるので感謝に尽きる。 「あ~それとだな、お前さんのジムカスタムプロトタイプの保守部品をかなり使っちまったからアレを使うときは注意してくれ。 補充の申請はしちゃいるが如何せんプロトタイプだからな、ちょっとばかし時間がかかっちまう。」 「あ~どうなんでしょうね、これから後ろのお嬢さんに乗ることになるんだから誰が乗るんでしょ?」 「お嬢さんねぇ、確かにわがままボディだったな。」 気の抜けた笑い声はそのまま溜息になったのだった。 そうこうしているうちにE88エリアに到着した、元は第5滑走路だったのだが基地奪還戦でボコボコに穴が開き修復がまだされていない。 周りには元管制塔(倒壊)と元大型機用の格納庫(半壊)などなど見事に廃墟の様相を呈している。 確かにここならMS1機が爆発しても今更といったところだろうか。 既にイトウ少尉とメイベル准尉は到着してパイロットスーツで待機していた。 万が一の事を想定してすぐ側で待機することになるMSパイロットはパイロットスーツの着用が厳命されていた。 ライトニング小隊も歩哨よろしくジムコマンドとガンキャノン量産型を起立させていたが恐らく同様の指示が出ているだろう。 今回のNT-1改の起動試験はコックピットに乗り込まずホバートラック『ブラッドハウンド』から有線で接続して外部から操作する。 ハゴット班長の提案だ、融合炉自体に問題はなくても他の部分… 具体的に言えばサイコセンサーがどういうわけか融合炉と繋がっている為に安心できないというのがこの面倒なテストの原因である。 整備班が計測器のケーブルを繋いでいくとホバートラックに積み込まれた訓練用コックピットシステムに情報が送られてくる。 「それじゃ俺らは一旦離れるぞ、脇にある赤いのが緊急停止スイッチだ。 こっちでもモニターして操作出来るようにしちゃいるが迷うこたぁないちょっとでもおかしいと思ったら止めちまえ。」 整備班は来るときに乗っていた兵員輸送トラックに次々と乗り込んで5km先でモニターしながら待機だ。 こちらもホバートラックの前にイトウ少尉のガンキャノン量産型とメイベル准尉のジムコマンドがシールドを持って壁を作るように待機、 ライトニング小隊は大きく囲むように周囲に展開している。 「準備完了、起動試験に入るぞ。」 今回の試験ではNT-1改の内部情報をイトウ機とメイベル機にも繋いで共有して、 外部の情報はイトウ機のカメラとセンサーからホバートラックとメイベル機に送られてくる。 そして全ての情報は後方に待機している整備班のモニター車にも送られて専門家たちの目も加わって異常があれば誰でも非常停止出来る。 融合炉に火を入れる、ブウゥンと低い唸りを上げてNT-1改は覚醒してゆく。 「融合炉異常なし、各コンデンサ電荷上昇中…コンデンサチャージ完了。 引き続いてアビオニクス全起動、通信、IFF、DME、GPS起動完了異常なし。」 今のところ問題無い、続いて戦闘システムの起動をしようとした時異変は起きた。 「お…っ!ミノフ…キー粒子の濃…が上がってる…!! これじゃ…る…戦闘濃度だ!!」 ハゴット班長からの無線がミノフスキー粒子によって掻き乱されながら届いたのと同時に爆発音が響いた。 「クソッタレ!!ドムが2機だ、ジオンの糞共が来やがった!! トロント!テナー!お前らはそこでゼファー隊を守っとけ、ドムは俺が抑える!!」 リード機がブースターに点火して一気に駆け抜ける。 リードのジムコマンドカスタムはジムストライカーの瞬発力とジムスナイパー2の高性能を量産機で実現するというコンセプト機だ。 次世代機のためのテストベッドも兼ねているが故に非常に高性能なうえ柔軟な運用が出来る。 だが今度はタイミングが悪かった… 廃墟と化していた格納庫の壁をヒートソードがブチ破りリード機の右腕を引き裂いたのだ。 そしてヒートソードの持ち主であるグフ自らも壁を突き破ってそのダークグレイと真紅に塗られた姿をあらわした。 先程の砲撃を囮にして既にここまで侵入していたのだ。 「ほう、連邦の腑抜けにしてはいい反応をする。 だがここまでだ!!」 「させるかこの糞野郎!!」 グフとジムコマンドカスタムが激突する。 既に右腕が作動不能に陥っているリード機だが本当ならコックピットまで貫かれてもおかしくない状況だったのだ、 それを右腕だけで受け止めたリードの腕前はかなりのものだ。 そのリードが圧倒されている、右腕のハンデを差し引いてもその差は歴然だった。 そもそもグフで最新鋭のジムコマンドカスタムとやりあって押しているだけで敵パイロットの腕は卓越の域を超えもはや超絶と言える。 「隊長!!テナー、ここを頼む!俺は隊長の応援にっ」 トロント機が飛び出そうとした瞬間ドムのバズーカが叩き込まれた。 シールドで防御したものの大口径バズーカだけに威力は凄まじくシールドは吹き飛ばされその衝撃で機体が地面に叩きつけられた。 「トロント准尉!!応答してください!!」 無線で呼び掛けながらテナーの量産型ガンキャノンが両肩のキャノン砲を相互連射しながら90mmマシンガンを撃ちまくる。 しかしドムは砲撃を躱しながら肉薄してくる。 3次元機動はグフの独壇場だがドムはその核熱式ホバーによって2次元機動ではグフをも凌駕する。 そのくせ重装甲で90mmでは致命傷を与えづらい。 一年戦争ではドムがもっと少し早く配備されていればオデッサは陥落しなかったとまで言われるほどだ。 「そんなトロい攻撃あたるかよー!」 ドムのコックピットでマイア・キリサメは笑いながら叫んだ。 「マイア、一人で出すぎよ。」 「レイアが遅っそすぎんだよー!」 追いついたもう1機のドムと並走しながらガンキャノンを追い詰める。 ガンキャノンはジムを守りながらで思うように動けず、ただでさえ機動性が高いとは言えないガンキャノンはその場に縫い止められた。 「っ、このままじゃ…」 「きゃはははあははははは! 落ちちゃえよウスノロ!!」 マイア機がバズーカを投げ捨てヒートサーベルを抜いた。 テナーが反撃をしようにもレイム機が120mmマシンガンをガンキャノンとジムの周囲に絶えず降らせて反撃も許さない。 土煙を上げながらマイア機がテナー機を切り裂かんとヒートサーベルを振り上げた瞬間、衝角(ラム)付きのシールドが割って入った。 イトウ少尉の量産型ガンキャノンだ、彼のリクエストでガンキャノンにはシールドに大型の衝角を取り付けてある。 お陰で彼の巧みな操縦と相俟って接近戦でもラムを使ってまるでバイソンのように猛威をふるう。 「ひよっこ、大丈夫か?」 「は、はい。」 気が付けば120mmの雨も止んでいた、メイベルのジムコマンドがビームサーベルを片手にレイアのドムと対峙していた。 ドムの手の120mmマシンガンは銃口が溶解し飴細工のように捻じ曲がり使用不能だ。 「これで条件は同じ…とっととくたばれ糞野郎!!」 切り掛かりながらメイベルが叫ぶ。 「女性に向かって糞野郎なんて、しかもあなたも女性でしょう!」 レイアもヒートサーベルを引き抜きビームサーベルを受け止める。 ビームサーベルとヒートサーベルの反発を押し合いながらドムとジムコマンドはその場で膠着状態に入った。 そしてマイアとイトウもまた膠着状態に入っていた。 ガンキャノンの運動性能はあまり高くない為にドムとの相性はかなり悪い、 そのうえ擱座したジムコマンドを守りながらの戦いであるがゆえに動き回ることも出来ない。 2機でジムコマンドを挟んで背中合わせで弾幕を張りながらの防戦だった。 しかし量産型ガンキャノン2機による弾幕は分厚く特に肩のキャノンはドムでも一撃で撃破出来る威力なのでマイアもまた接近できない。 だが状況は一変する、メイベルのジムコマンドに突然鋼鉄の塊が投げつけられた。 ジムコマンドカスタムのバイザー付きの頭だった… 同時にテナーのガンキャノンにもヒートソードが投げつけられ右肩に突き刺さりその勢いで後に転倒して擱座したジムを巻き込んだ。 「愚鈍な連邦のわりには出来る方だったが所詮はただの雑兵に過ぎんか…」 外部スピーカーでパイロットは落胆したように言った。 -------- ガラッツは必死に走っていた、NT-1改に搭乗するべく走っているのだが周りでMSが駆け回わっている為に足元もおぼつかず バズーカやマシンガンを撃ち出して爆風とコンクリートの破片を撒き散らして前に進むことすら困難だった。 そうこうしているうちに一時的に振動と爆風が治まった、 が『愚鈍な連邦のわりには出来る方だったが所詮はただの雑兵に過ぎんか…』と佇むグフから発せられ振り返った。 その先には両腕と頭部を失い膝を突く格好でジムコマンドカスタムが停止していた…コックピットに風穴の開けられて。 久しぶりに味わう戦友の死で呆然と立ち尽くしてしまった… 「そこのパイロット、邪魔だ消えろ」 グフから再び声があがると同時に35mm弾が降り注いぎ、爆風と瓦礫に翻弄され吹き飛ばされガラッツは意識を失った。 ガラッツの姿が見えなくなるとグフのパイロットは機体から降りた。 そして起動試験中であったNT-1改のコックピットへ収まったのだ。 「よし、動いているな。 レイア、マイア、予定通りに新型はいただいた。 帰還するぞ、そろそろ増援も来る。」 NT-1改がその上半身を固定用のワイヤーロープを引き千切りながら起こした。 ただ計測器のケーブルが多数繋がっているためにコックピットハッチが閉められずにいたがパイロットは気にしていない。 「連邦軍に告ぐ、この新型はいただいてゆくぞ!! 我々ジオンの前に屈するがいい。」 -------- 基地の通信システムからグフのパイロットの声が響いた。 そのせいで元々司令室は蜂の巣をつついたような混乱がつづいていたのだが更なる混乱へ叩き込まれた。 敵機がいったい何処から来たのか、なぜ警報に引っかからなかったのか、どうして新型のテストを知っていたのか、 基地司令は顔を真赤にして副司令たちを怒鳴りつけていたが問題が解決するわけもなくオペレーター達は眉をひそめるだけだった。 「まずは落ち着きたまえ!! 応援の到着まであとどのくらいか!?」 ジョシュアが司令室に駆けつけると同時に怒鳴り、オペレーターの一人が答えた。 「基地守備隊のジムと61式はもう射程範囲に入ります、ただミノフスキー粒子の濃度が高く確実に仕留めるためにはもう少し。」 「なぜ守備隊が近くに居ないのか!?」 「例の新型の起動試験が融合炉の事故の可能性があったため距離を離しておいたのが裏目に出ました…」 「っ…」 基地司令部としては間違った判断ではないだけに何も言えない… ジョシュアは苦虫を噛み潰したように顔を顰めるしかなかった。 「とにかくジムを急行させろ、構いませんな司令!?」 その剣幕に気圧された基地司令は頷くだけだった。 -------- 「マイア、引き上げよ。」 「ちぇー、イイトコなしじゃんアタシら。」 「そう言わないの、作戦目的は完遂したんだから。」 ドムが撤退の様相を呈した。 「待てこの!!」 メイベルが追撃をかけようとした瞬間ドムの胸部から強烈な光が放たれた。 レイアが目眩ましに拡散ビーム砲を放ちメイベルのジムコマンドはモニターが焼付を起こして行動不能に陥った。 イトウ機は既にキャノン砲を撃ち尽くして武器は60mmバルカンと衝角付きシールドだけだ。 おまけに擱座したMS2機を守る為にもはやその場から動くことが出来ないでいる。 そこにNT-1改まで加わるのだ、最早多勢に無勢だった。 下手に手出しすれば全滅させられる… イトウの判断は冷静なものだ 「メイベル准尉、動くな。 動けばやられるぞ。」 ワイヤーを全て引き千切り立ち上がったNT-1改はまるで見下すようにこちらを一瞥し言い放つ。 「腐った連邦に裁きの鉄槌を下す!!それまで自戒するがいい、さらばだ!!」 基地の通信とスピーカー両方で宣言すると同時にNT-1改はスラスターを全開にして飛び去っていった。 ドムも拡散ビーム砲で目眩ましをしながら追従して基地外へと去ってゆく。 メイベルはMSが飛び去るのと同時にジムから飛び降り『ブラッドハウンド』へ走り即座に乗り込み、 対地ソナーを展開して敵機の行き先を探り始めたが基地守備隊のジムと61式戦車の走行音でそれも徒労に終わった。 イトウは擱座したジムとガンキャノンのパイロットの無事を確かめた後にMSトレーラーの周りで吹き飛ばされたガラッツを探し回った。 そして瓦礫に埋もれかけたガラッツを見つけ慌てて掘り起こしながら声をかけ続けたが医療班によって治療室まで運ばれても意識が戻ることはなかった… -------- 結果報告 7分間の電撃作戦でMS3機が中破、パイロット1名が死亡 ライトニング小隊隊長リード・オーガン中尉は2階級特進で少佐になった。 ジムコマンドカスタム自体は損傷軽微であった為、修理後メイベル機として登録。 同小隊隊員トロント・ボーン、テナー・チューヴァ両准尉は検査入院の後ゼファー小隊に編入、乗機も修理完了次第編入。 ただしテナー・チューヴァ少尉の量産型ガンキャノンは修理が間に合わないと判断、基地守備隊のものと交換し登録。 ゼファー小隊隊長ガラッツ・ミドナード中尉は検査入院、NT-1改強奪により乗機のジムカスタムを再登録。 ジムカスタムは現在NT-1改の部品を使用して改装作業中につきメイベル機であったジムコマンドを仮乗機として登録。 同小隊ケイイチ・イトウ少尉、臨時で逃走したNT-1改の追撃部隊を一時代行指揮の後拡大してゼファー小隊分隊長に任命。 量産型ガンキャノンは目立った損傷は無し、アップデートを行い続投。 同小隊メイベル・L・ジャクスン准尉、搭乗機をジムコマンドカスタムに修理完了次第変更。 ジムコマンドは基地守備隊に譲渡。 追撃の結果敵機の進行ルートが判明 オデッサの鉱山として機能していたときの試掘坑を伝って地下坑道を回りまわってE88エリア北の封鎖されていなかった廃坑から侵攻、 ただし基地のセンサー網を掻い潜る、NT-1改の起動試験スケジュールの漏洩などユダの存在が疑われ現在も調査が続いている。 ジョシュア准将はダカール都市開発計画の防衛総指揮を執るため部隊を率いてダカールに移動、 事実上ダカールがジオン残党掃討の本拠地となる。 -------- ジオン残党との戦闘の次の日 アルフ・カムラ技術大尉らNT-1改の専属スタッフが到着したが肝心のNT-1改を強奪された為現在ジムカスタムの改修作業を行っている。 しかしアルフ技術大尉の第一声は『俺の関わったMSは何か呪われているのか…』だったとかなんとか… そしてジムカスタムの改修作業を見上げるガラッツの目は以前と変わっていた、焦りのような、怒りのよう、悲しみのような… -------- はい、とりあえず長くなった もうラテのうんこ展開を元にするのは無理と判断してほぼオリジナル展開へ ちなみにブルーは無理が有り過ぎるから中破したNT-1は戦後何処に行ったのかと妄想して行ってみた ブルーとの絡みとサイコミュ関連の繋がりとしてアルフ・カムラ中尉にご登場願ったけど出番はほぼ無しwwwwwwwwwww 次回はしゃべるよwwwww 個人的な趣味でドムとガンキャノンばっか動いてた希ガス ついでにMSの解体シーンとか整備運送ってあんまり表に出ることがないから趣味全開にしてみたwww ちなみにほとんどは戦闘機と車の用語使ってるから矛盾してるとか突っ込まない 名前 コメント
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※女けんしんさま 「ああっ…はぁっ…んっ…」 彼…否、“彼女”は自分の上で、腰をくねらせているだけだ。 “軍神”と呼ばれた者が、今宵ただ淫らに快楽を貪る女になっている。 彼女に室はもちろん、夫はいない。 愛している男ならいる。でも、結ばれない関係。 その淋しさを紛らわしたいのか、こうやって身体を交える事は有る。 それで知れるのは彼女の今の状況にどうしようもなく悶えている事。それでもどうしようも出来ない事。 そして自分も、彼女の孤独は垣間みれるが、どうしてもやれない。 彼女にとって、自分は甲斐の虎…武田信玄の身代わりとして交わっている。 けれど彼だと思い切れなくて、結局その淋しさは拭えない。 完全無欠だと思われがちな彼女の、致命的な過ち。 …煩わしい考え事に耽る等、自分の性ではない。 策を練るのは得意な方だが、“こういうこと”にはもう最盛期を過ぎているのも事実だ。 兎に角。 “こういうこと”なら、接吻もしたって良いのではないか? 「…すみませんね、その…」 接吻をせがめば、彼女は身を引く。 下の口は繋がっているのに、上の口は拒む。 完全無欠の軍神は、夜の時だけは矛盾だらけ。 きっと、武田信玄はこんな彼女を知らない。 …決して、彼女に恋愛感情はない。ただの馴染みだ。 けれど、彼女の想い人がこんな彼女を知らない。 背徳的な優越感が自分の中に沸き上がる。 「そろそろ…わたくし…」 その孤独は、見守るしか出来ない2
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体は剣で出来ているのガイドライン 63 名前:水先案名無い人 :2007/08/14(火) 22 23 46 ID ZfaOm04K0 虎殺しは総合格闘技で出来ている 組み付きは素手で 護身は鉄拳 幾たびの対策を越えて中にある ただの一度もタイマンはなく ただの一度も怖れられない 彼の者は常に独り 虎の丘でルールのないケンカに酔う 故に、めい土の土産に代名詞はなく そのキャリアはきっとムエタイで出来ていた 本場は説明不要で出来ている 柔術はベルトで サンボは紐切り 幾たびの死角を越えて脱衣 ただの一度も闘魂はなく ただの一度も仕事もなし 横綱はここに弧り 暗黒街の丘で実践を鍛つ ならば我が喧嘩に完成は不要ず この王者は無限のリザーバーで出来ていた 関連レス コメント 名前
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デッキ紹介 解説 豚族のユニットの持つ強力なエリアスキルを利用してアドバンテージを取っていくデッキ。中でも憎愛の王『グレバドス』が一歩抜きんでているため中心になることが多い。 憎愛の王『グレバドス』のどの効果をメインに据えていくかによって構成が分かれていく。 豚族のカードは連続で出さないと効果が発動せず、種類も多くないためデッキを組む際は豚族をいかに手札に揃えるかを意識していく必要があるだろう。 所謂「後出し」に分類される能力を持つが置けるカードの種類が少ないため、後出しになってないこともしばしば。 エリアスキルを多く利用していく特性上エリア破壊には弱い。 キーパーツ 憎愛の王『グレバドス』 http //login.alteil.jp/lhCardDB/detail.php?id=731 エリア発動でお互いの山札を2枚墓地に送り、自分ユニットのLv分SPブーストをする(実質のSPバック)。このカードのエリアスキルを何回発動できるかが肝になる。 バトルエリアに置いた場合、豚族のカードを直置きすることができる。グレバドスを置けるのはグレバドスだけなので是非狙いたい。ただしその際HP80AGI2と若干心もとない数字になるので注意。 号令する巨大豚 https //login.alteil.jp/lhCardDB/detail.php?id=923 エリア発動で豚族の能力を上昇し、豚族をサーチする。パーツ集め、戦闘能力の上昇と便利。 オープン発動で豚を直置き出来るが、HPが上昇せず70ダメージで負けてしまう点には注意。基本的には同名カードを置いていくことになる。 また、上のグレバドスと合わせて、手札に置けるカードがないときに勝利エリアに豚族のカードがあるとそれを参照して能力が上昇することは覚えておいて損がないだろう。 知恵をえた巨大豚 http //login.alteil.jp/lhCardDB/detail.php?id=701 エリアに豚族を要求するが90-40-3となり墓地からカードを3枚選択回収することができる。このカードでグレバドスを使い回すのが基本の動き。 また次に繋がる効果を持たないので、豚連打の締めがこのカードになるように意識するとよい。 ここに記載されている豚族の中で唯一ルザにオープンを封じられないのもポイント。 投擲する巨大豚 http //login.alteil.jp/lhCardDB/detail.php?id=927 オープンで40バーン、エリアで30バーン。豚族の中では単体運用しやすいカード。 後出しでバーンが欲しいときに選択できる。 後に繋がる効果を持たないので、号令でサーチしてきたカードがこれだとがっかりすることも。 とはいえ、強力なカードであり豚族であることに変わりはないので採用される。 魂の交換 http //login.alteil.jp/lhCardDB/detail.php?id=391 グレバドスのエリアスキルと組み合わせることで、発動時の相手のSP分SPブーストをすることができる。 ただし、もともとグレバドスの効果で豚族のLv分SPが上昇することは確定しているため、それを超えた分しか得をしていないのには注意。 本来の効果であるSPロックもそれなりに強力。 デッキサンプル ライブラリアウトとのハイブリッド型。序盤のパーツ集めと山札削りにあわてんぼうの飛行魔法兵団と未来への一歩『ユースティア』を利用していく形になる。 中盤以降は豚族をメインに出していけるためそれなりに勝つことができ、負ける場合もユニットの要求ラインが高いため相手にプレッシャーを掛けつつ山札を削ることができる。ダメージドローによる山札削りも馬鹿にはできない。 相手にもし山札を回復されても、殴りきる勝ち筋が残るのが魅力である。 とはいえ、序盤からライフポイントを削られ続けると山札の削り性能の低さも相まって負けが近づいてしまうため、聖域の守護者『メイリーン』や人造機神『グランヴェリオン』などを採用してもいいかもしれない。