約 1,003 件
https://w.atwiki.jp/trivia-mike/pages/2738.html
金田一少年の事件簿犯人視点 Rule -消滅教室- ダッバーワーラー メキシコ地下鉄ミスコアック クルアカン トラウアック2012年10月 抑制剤(酒、オピオイド、バルビツール酸、ベンゾジアゼピン、大麻)幻覚剤(LSD、マジックマッシュルーム、ケタミン、フェンサイクリジン)は事故を起こしやすいと思います。 ひとでぶたそくぬん不足対策 http //expo.nikkeibp.co.jp/hitodebusoku/ キーマンが明かす新幹線「札幌駅」問題の真相 利便性高い「現駅案」が負けた本当の理由 松本バス改革だあ http //www.vill.yamagata.nagano.jp/div/kikaku/pdf/kikaku/keiseikeikaku8.pdf カジノディーラー養成 日本カジノスクール開校 2018年4月14日 カジノディーラーの専門養成機関である日本カジノスクール(東京都、大岩根成悦校長)は14日、大阪市中央区の商業施設「なんばマルイ」に「日本カジノスクール大阪校」を開校する。同スクールの常設機関としては大阪校が2校目になる。 内覧会の参加者にバカラのルールを教える日本カジノスクールの卒業生のカジノディーラー(右)=12日、大阪市中央区 同スクールは2004年4月に東京で設立。5日現在で約700人が卒業し、約2割が海外のカジノで活躍しているという。 生徒の対象は18歳以上で、入学月は4、7、10、1月の年4回。ルーレットやブラックジャックなどのディーラー技能とともに、カジノでの英会話や接遇なども学ぶ。期間は週4日や土曜日のみなど、コースによって異なり3カ月間~1年間。6カ月コースの場合、週4日午後4時~同6時半の講義で、学費は64万800円。 今月下旬には賭け事をしないアミューズメントカジノ「カジノカフェ」をオープンする予定で、初心者向けにカジノのマナーやルールを学べるレクチャーコース、上級者向けにはトーナメントを開催するなど、幅広い層に対応し、カジノの普及を図る。 大阪校には現在、カジノカフェと共用で、ルーレット2台、ブラックジャック2台、ミニバカラ1台、ポーカー1台のテーブルを設置している。 カジノの合法化を巡っては、政府が「カジノを含む統合型リゾート施設(IR)実施法案」の今国会成立を目指している。営業に国管理の免許制度を導入し、不正な免許取得には最大5億円の罰金を科すなど規制を強める方針だが、ギャンブル依存症の問題などもあり反対意見も根強い。 12日に行われた報道機関向けの内覧会で、大岩根校長は大阪での開校について「大阪府や大阪市、関西経済界がIRを進めていて、大都市で最も誘致の可能性が高い」と話した。 /56029371/osk_news_bottom 公式/八十二銀行の カードローン 来店不要、お申込み カンタン、口座不要 お借入 限度額最大500万円まで OK! 82bank.co.jp 大阪ニュース ロボットを生活インフラに 普及へ企業連携 (15日) 藤田美術館15日ラスト 20年度リニューアルへ (15日) 羨望の最新ハーレー ファンら世界観を体感 (15日) 新名物「こぼれホルモン丼」 JOUJOU、北区に新店 (15日) 希望の企業へ 留学生ら熱心 説明会に500人参加 (15日) 内申書ミス 4人不合格 府立高一般入試 (14日) カジノディーラー養成 日本カジノスクール開校 (14日) 認知症チェックを 大阪市が啓発サイト・アプリ (14日) (*^◯^*) パラオ地漁師が昔か?日本兵に呼び止められ、 魚よこせと吐かすので仕方なくあげたらしい。 そんなんは1部兵でしかなかったよう、 ようは、横暴な兵士がいたことは、確かなようだ。 名探偵コナンのことですが、 コナンのスケボーはソーラーパワーで動くと説明されていましたが、、天国へのカウントダウン ではビルを飛び越える時は夜でしたよね?何でなんですか?絵を上達させたいです。この絵の感想、もしくは駄目なところを教えてください。 https //m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/image.php?qid=13159449688 『台風』はどのような状態になると消えるのでしょうか??? 教えてください。お願いします。 『台風』はどのような状態になると消えるのでしょうか??? 教えてください。お願いします。 河東線物語って曲知ってますか?天気予報で流れるんですが、音源が どこにもありません。 補 気軽聞けるとこ! どこかにありませんか? 「河東線物語」 作詞:徳永瑛子さん 作曲:太田哲郎さん この曲は長野県の長野電鉄屋代線(河東線)の廃線に伴い、 屋代線利用者の徳永瑛子さんが詩を書き、屋代線沿いにあ る会社「オリオン機械」の太田社長が曲を付けたのだそう です。太田社長の自作曲のCDの収録曲で、須坂市の活性化 ・推進テーマソングにもなっているそうなので、須坂市か オリオン機械に問い合わせてみるしかなさそうです。もし くは、その天気予報のTV(ラジオ?)局か、ですね。 思ったんですが北陸新幹線が新大阪まで伸びなくても 高速バスがありますよね? 富山から大阪へ行く客は、 新幹線開業し、金沢以東、富山への特急がなくなり 不便になったことから 高速バスに移行しつつあるみたいですね。 その分、サンダーバード利用減。 福井延伸なら金沢も富山のようになり、 高速バスに移行するでしょう。 北陸新幹線は、北陸のためでなく 大阪のための新幹線みたいな回答ありましてね。 新幹線で将来が左右されてたまるもんか? 高速バスがあるのに新幹線こだわるのか? という疑問が浮かびましてね、 JR運賃は、高速バスより高い傾向がある。 JRは、早いが高い。新幹線なら最に高い 高速バスは、遅いが安い。 北陸方面←→東京方面は、新幹線で良くても 大阪方面←→北陸方面は、高速バスでも大丈夫。 大阪は、高速バスでも新幹線でも大丈夫と思いますがね。 思ったんですが北陸新幹線が新大阪まで伸びなくても 人生初のデジタルイラストを制作してみました。 おかしなところはないでしょうか。時間のある人がいたら意見 質問などいただけないでしょうか。 https //m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q11157149141 運行 全てFDAが運行を担っている。 しかしながら伊丹行臨時便のみJALが運行。 かつては全てJALが運行を担っていた。 同社の経営再建に伴い定期便からは撤退した。 伊丹行も定期便だった。 JAL撤退するとき新千歳と福岡はFDAに引き継がれたが伊丹は引き継がれず廃止。 だが、今や臨時便に限り復活した。 臨時ながら韓国へのチャーター便も運行しているよう。 当空港から福岡行が2本、新千歳行、伊丹行、丘珠行が各1本づつ飛び上がる。ただ、このうち伊丹と丘珠は夏季のみな臨時便。丘珠は新千歳に余裕がないとき運行するのですんや。 離着陸合わせて 松本⇔福岡は4本、 松本⇔新千歳(北海道)が2本 松本⇔丘珠(北海道)は2本、 夏季のみ松本⇔伊丹が2本。 、 https //iwiz-chie.c.yimg.jp/im_siggj286leNZUwS4HCqC1UOc_A---x999-y999-exp5m-n1/d/iwiz-chie/que-11157149141 、 JR東海のプレスに臨時で名駅21時発のしなのが登場すると書いてありましたがどんな感じになりますか? ついでにですが先発で走る2054発各駅電車土岐市ゆきの待遇はどこでやるのですか?時刻表にないのですが… 普通にやれば新守山なんでしょうが ボカロの炉心融解はなぜ削除されたのですか? 何か意味があるのですか? 工作により、元動画が荒れたからだそうです。 http //dic.nicovideo.jp/a/%E7%82%89%E5%BF%83%E8%9E%8D%E8%A7%A3 詳しいことはこちらを参照ください。 北海道新幹線See you again フル録音!北陸ロマン付き! 富山駅到着前車内放送! 新幹線 浜松駅引き上げ線⇒浜松工場04番線 側面展望 2015年7月26日 北海道新幹線 新函館北斗―新青森間約149キロの映像公開 11月27日きょうのドキュメント「新幹線開業まで4か月 並行在来線は?」 富山県営渡船発予メロ~2乗場 各2曲13mrk 、 https //www.hokkaido-np.co.jp/sp/news/n_economy 、 http //blog.livedoor.jp/kinisoku/archives/3971750.html?p=3 、 北海道新幹線の新駅の発車メロディーですが、当然ありますよね? 北陸新幹線は新駅すべてありましたし、東北新幹線のほとんどの駅に発車メロディーありますし。つけるとしたらsee you againなどの東北新幹線で使われているものでしょうか。それとも郡山などのようにその場所にゆかりのある人物の曲を編曲するのでしょうか。鉄道のメロディーが好きなので気になります。みなさんはどう予想していますか? 大分駅などに発メロ、 https //www.jrkyushu.co.jp/news/pdf/hassyamero.pdf 、 JRの対応は、どうなんでしょう? JR特急が遅延したため、本来接続するはずのローカル線の最終列車に接続しませんでした。 北越急行が黒井に 西日本あお客様・沿線の皆様とともに http //www.westjr.co.jp/safety/cooperation/activity/?gbs gclid=CMOjl6--0MsCFQwjvQodCtkLTg#sec04 いさりびせ https //www.youtube.com/watch?v=1ECuAUG59ic app=desktop 、 咲きて散るみゆ 3面ボス マッド・ジャック 百 ニコニコ大百科に(*^○^*)の記事があります。 P ピクシブ百科事典のタグ推し達が(*^◯^*)を執筆しています。 (*^◯^*) とは、顔文字の一種。名前は「ポジハメ」。 横浜DeNAベイスターズのファンが愛用しているほか、ベイスターズをポジティブに応援するマスコット的存在にもなっている。なんJ民をはじめ、インターネット上で広く使用されており、スポーツ新聞やDeNAの公式ツイッターでも用いられたことがある。 その名の通り、試合に負けるなどマイナスな事態になっても「明日は勝てるんだ(*^◯^*)」などと、ポジティブな発言をする。語尾は「~なんだ」。 ただし、名前の「ハメ」は「ハメカス」という蔑称が元となっており、使用には注意が必要である。DeNAのスポーツ関連公式Twitterアカウントでツイートされた際には、相次ぐ指摘を受け該当ツイートを削除し、「呼称は使わず顔文字のみ使用を継続する」という対応を表明している。 経緯[編集] なぜこんなポジティブなキャラが定着してしまったのかというと。 2013年3月8日、Yahoo!知恵袋にこんな質問が投稿された。 WBC台湾代表のワンイーゼンは今日でますかね? 横浜ファンの僕にとってはワンイーゼンが唯一の横浜からのWBC代表なので横浜にもこんな選手がいるんだ!と全国に発信して欲しいんです(*^◯^*) — 当時の質問 国際大会であるWBCの日本代表に、横浜DeNAからは1人も選出されなかったため、台湾代表として出場した王溢正(ワン・イーゼン)が「唯一の横浜からのWBC代表」となったわけである。 王溢正はこの日の日本戦には出場しなかったものの、翌日のキューバ戦に出場。7点を追いかける6回裏、1アウト満塁のピンチで登板したものの、2点タイムリー二塁打、2点タイムリー二塁打→2ラン本塁打と3連続長打を浴び、1アウトも取れずに降板。傷をさらに広げる結果となってしまった。 出来れば無関係を装いたい炎上ぶりですね。 — 当時の質問への回答 結局、知恵袋の質問にはこんな回答が付いてしまう。これが当時のDeNAらしさを象徴するとしてなんJで大流行。この顔文字が質問文にあった「横浜にもこんな選手がいるんだ!」の口調とともに、ネット上をはじめ現実世界にも一人歩きすることとなった。 関連項目[編集] 横浜優勝 ポジティブ 横浜DeNAベイスターズ サバイバルファミリー 電気がない生活 映画 肉があるよん。 伝説の超肉は葵わかなにいるんだ。 サンダル ミュール チャンキーヒール 太ヒール クリア ビニール … 価格* ¥3,769 ブランド Style Block ファッション通販SHOPLIST(ショップリスト)| サンダル ミュール チャンキーヒール 太ヒール クリア ビニール ... チャンキー透明 本来、国家プロジェクトとしてやっていくべきことを民間企業がやってるんですから、これまでとは違うやり方を求められるってのが理解できないんでしょうね。 それはともかく、裏はありそうです。JR化あたりくらいから日本の政治家は鉄道には冷たく自動車や航空には優しいところがあります。リニアで主要路線を壊されそうな会社(特にA○AやJA○)あたりが裏で癒着してたりして。 ゆらぎ荘くすぐり イジらないで、長瀞さん』、ここにに青春ラブコメのすべてが置… イジらないで、長瀞さん(1) (マンガボックスコミックス)の肉 https //image.yodobashi.com/product/100/000/009/002/930/669/100000009002930669_10204.jpg 船津紳平@金田一外伝 犯人たちの事件簿 on Twitter 金田一犯人… 金田一犯人視点スピンオフ『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿 』5話目配信されました!今週から新章、学園七不思議編開幕です…!今だと40Pで読めるようです! https //encrypted-tbn1.gstatic.com/images?q=tbn ANd9GcQ3d7HrcQI6wDvg2vf9zGY1pymLVrWSqkIglMzEoilZPknif3dS2QNfDcKH7Q 、金田一少年の事件簿犯人視点 2016年週刊少年ジャンプの感想まとめ。 | 島根に移住したら年収が半分 ... 足裏くすぐりたい - 2016年01月10日の人物のボケ[38768582] - ボ… 足裏くすぐりたい https //encrypted-tbn3.gstatic.com/images?q=tbn ANd9GcQYjLAHawQVgnLbSYSEDgousUZIfnqAheGCNsedO3sJyLN7Tl8B2YaX23EdOQ 【現役JK】現役女子高生JKモデルのポートレート高画質写真集001 / DLmarket 独自で撮影した現役女子高生JKのポートレート私服高画質写真集 スレンダーな身体とすらっと伸びた美脚がチャームポイント! フレッシュな現役... https //dlmarket-jp.s3.amazonaws.com/images/consignors/30/3056/po_001a.jpg 、 栄養失調みたいな脚 https //dlmarket-jp.s3.amazonaws.com/images/consignors/30/3056/po_031a.jpg
https://w.atwiki.jp/vipepper/pages/43.html
■ 樺島正法先生が長勢法務大臣に提出した本件に関する上申書 8月1日、本件リーク疑惑の真相解明にご協力を頂いている樺島正法先生が、 長勢法務大臣に対して、新司法試験の公平な採点と受験生の救済を求める上申書を提出しました。 このたび、樺島先生から当まとめサイトの情報提供コーナーに宛てて、上申書の写しをお寄せ頂きました。 その内容は、本件リーク疑惑に関する今までの流れを全て網羅するとともに、昨年度の疑惑に関しても言及のある、 事件情報としての価値が非常に高いものになっています。 樺島先生による刑事告発のページでは手狭になりましたので、上申書は新たにこちらのページにて公開いたしました。 本件に関する樺島先生のご尽力に、われわれ受験生一同より、深く感謝いたします。 ■ 樺島先生が、公平な採点を求める上申書を長勢法相あてに郵送しました! 公平な採点求め上申書 「委員に偏り」と教授ら 2007年8月1日 17時26分 東京新聞 実際の問題と似た論点を考査委員の植村栄治・慶応大法科大学院教授(57)が学生に伝えていた5月の新司法試験をめぐり、神戸学院大法科大学院の樺島正法教授(62)らが1日、公平な採点を求める上申書を長勢甚遠法相あてに郵送した。 上申書は「現行の試験は一部の有名大学に考査委員が偏っており、西日本に不利だ」とも主張。 関西大(大阪府)と関西学院大(兵庫県)の両法科大学院も7月、同様の要望書を法務省に提出しており、試験の公正さを問う声は今後もくすぶり続けそうだ。 郵送したのは、樺島教授ら神戸学院大法科大学院の教授6人と土屋公献元日弁連会長ら計31人。「不利益を受けた受験生の救済を図るべきだ」などと要請している。 樺島教授らは国家公務員法(守秘義務)違反の疑いで植村教授を東京地検に告発する準備も進めており、「受験した学生からも憤りの声が上がっている」としている。 (共同) 今朝の神戸新聞にも掲載されましたが,以前報道されたとおり, 昨日,平成19年8月1日,取り急ぎ法務大臣宛に上申書を提出しました。 この上申には既に多くの学者,弁護士,市民の賛同を得,上申書に名を連ねていただきました。 また,今回の上申までに賛同の意志を確認できなかった関係者や 市民の皆様につきましては,第2弾,第3弾の上申を予定しています。 上申や告発の趣旨にご賛同の皆様は,樺島法律事務所まで御一報されたし。 -- 弁護士樺島正法 (2007-08-02 12 22 38) ■ 樺島先生の連絡先(アドレス違いにご注意ください) 〒530-0047 大阪市北区西天満3-8-13 大阪司法ビル301号 樺島法律事務所 TEL 06-6365-1847 FAX 06-6365-1822 E-mail m-kaba@kabashima-law.jp ■ 樺島先生が法相に提出した上申書の全文および司法試験法の改正案 樺島先生から当サイトにお寄せ頂いた原稿は、全二部構成となっており、 その第一部は、樺島先生が長勢法務大臣に提出された、本件に関する上申書です。 第二部には、新司法試験考査委員会からの「是正措置を要しない」との発表を受けて、樺島先生が作成された、 司法試験法の改正案および、改正を要する理由が記載されています。 特に、第二部においては、本件漏洩疑惑に関して今までに起きた事態の推移がほぼ全て網羅されていることに加えて、 昨年度の新司法試験における、債権譲渡特例法に関する疑惑についても、「4.司法試験法の問題点」において、 現在の司法試験制度の構造的欠陥に由来する一例であるとして、言及されています。 これらは、本件を含めた一連の漏洩疑惑に関し、その全体像を把握するために、非常に有用と思われます。 それでは、樺島先生による上申書および、司法試験法の改正案をご覧下さい。 第一部 上申書 上申書平成19年 月 日〒100-8977 東京都千代田区霞ヶ関1-1-1 法務大臣 長 勢 甚 遠 殿上申者代表 弁護士 樺島正法(上申者 別紙の通り)連絡先 大阪市北区西天満3丁目8-13-301号 樺島法律事務所第1.上申の趣旨1 はじめに私たちは、いずれも法科大学院にかかわりと関心を持つ研究者、法律家、市民であるが、平成19年度新司法試験(以下「本件試験」と略す)における、試験考査委員である慶応義塾大学法科大学院教授の植村英治教授による、いわゆる試験問題漏洩事件に端を発し、本件試験の受験者はもとより、それに続く学生たちからも、強い不信と不安の声が上がっており、現場にかかわるものとして看過できず、法務省に対して、真相の究明を図り、事実上不利益的取り扱いを受けた他の受験生の救済をはかるとともに、本件試験の全般にわたる再調査と今後の公正・公平な司法試験制度の確立をする処置を取られたく以下のとおり上申に及ぶものである。2 本件試験の取扱いについて本来、全受験生を対象とした再試験が実施されるべきである。が、不可能であると思料されるので、少なくとも次の処理がとられるべきである。(1) 慶應義塾大学出身で当該考査委員より指導を受けた受験生と一般の受験生の得点偏差を分割分析し、両者を平準化すること。(2) 本件以外にも司法試験考査委員による当該校での不公正な指導が存在すると流布されているので、すべてにわたって再調査をし、問題がある場合には前記同様の処置をとること。(3) 本件試験における論文試験のすべての評価方法を再検討し、本年度に限り、採点基準の上限と下限につき、その幅を縮め、客観性を担保すること。3 今後の対応について(1) 法科大学院の教授を司法試験考査委員からすべて除外し、法科大学院とかかわりのない学者・実務家によって構成すること。(2) 採点基準を公表し、公正を期すこと。第2 上申の理由1 本件試験の再調査の必要性(1) 今回の植村教授のいわゆる漏洩問題は、単に一考査委員の資質や責任に解消すべきではない。そもそも司法試験問題を作成する立場と、法科大学院の教授として教える立場とでは、利益相反が起こる可能性が高い。すなわち、みなし公務員としての立場で誠実に問題作成しこれを漏洩しないことと、一方で司法試験受験生を抱えて一人でも多く合格者を出すべき教授としての立場は、同時に二つの帽子をかぶるがごとく、成り立ちがたいことである。植村教授のいわゆる漏洩事件は、課外学習において生じたものであるが、それが授業の中であっても、問題の性格を異にするものではない。試験考査委員が、担当授業において、「ここは重要である」と強調し、トレーニングをすることによって、実質上出題問題を暗示することが可能であり、このことは、すでに昨年度から指摘されていたが表面化しなかったにすぎない。(2) また、「採点基準」は公表されていないが、これを知ることは、極めて効果的な受験対策となり、知るものが優位に立つ。そこで、この採点基準が試験考査委員によって漏洩されることは十分にありうる。現に新聞は、大宮法科大学院の考査委員の教授が自校で「採点基準」を配布したことを報じたところである。この際、全科目について、果して公正な試験が実施されたかにつき再調査されるべきであると思料する。(3) さらに、上記のような問題をはらむが故に、法科大学院の教授を司法試験考査委員から制度的に除外しておくべきであるし、採点基準はむしろ公表するべきである。2 上申の趣旨の願いわが国において、法曹となるためには、現在一部の例外を残しているものの、原則として、法科大学院を卒業し、司法試験に合格することが義務付けられている。従って、法科大学院における授業や個別指導のあり方は、法曹養成の根幹にかかわる。植村教授に象徴される今般の事象は、その教育の場において生じた不祥事であって、このまま見逃すことは、国民不信を招き、やがて司法に対する信頼を崩壊する結果にいたることは見やすい。徹底的な真相の究明を通して、すべての問題点を明らかにし、その上で今後の対策をとられるようお願いする次第である。 第二部 司法試験法改正案 この上申書を提出した翌日、司法試験委員会の決定が、法務大臣官房より発表され、現行法制度の制度的瑕疵を痛感するに至りました。そこで、法律改正案を作成し、広く国民ならびに政党各党に働きかけようとしています。ご指示ご鞭撻宜しくお願い致します。平成19年度新司法試験における問題事前漏洩問題に対する法律改正仮案平成19年8月10日弁 護 士 樺 島 正 法第1 改正の趣旨1 改正の要点① 司法試験考査委員及び予備試験考査委員は、法科大学院教員を 兼ねることができないこと② 法務大臣は、司法試験委員会並びに試験考査委員及び司法試験に関する重要事項に ついては、第三者委員会を設置して、その判断・決定に委ねる。2 司法試験法の改正案(1)改正前法12条2 委員会は、次に掲げる事務をつかさどる。二.法務大臣の諮問に応じ、司法試験及び予備試験の実施に関する重要事項について調査審議すること。改正後法12条2 委員会は、次に掲げる事務をつかさどる。二.法務大臣の諮問に応じ、司法試験及び予備試験の実施に関する重要事項(司法試験委員会並びに試験考査委員及び司法試験にに関する重要事項を除く)について調査審議すること。改正後法12条4 法務大臣は、司法試験委員会並びに試験考査委員及び司法試験に関する重要事項については、第三者機関を設置して、その判断・決定に委ねる。(2)改正前法15条 委員会に、司法試験における問題の作成及び採点並びに合格者の判定を行わせるため司法試験考査委員を置き、予備試験における問題の作成及び採点並びに合格者の判定を行わせるため司法試験予備試験考査委員(以下この条及び次条において「予備試験考査委員」という。)を置く。2 司法試験考査委員及び予備試験考査委員は、委員会の推薦に基づき、当該試験を行うについて必要な学識経験を有する者のうちから、法務大臣が試験ごとに任命する。3 司法試験考査委員及び予備試験考査委員は、非常勤とする。改正後法15条 委員会に、司法試験における問題の作成及び採点並びに合格者の判定を行わせるため司法試験考査委員を置き、予備試験における問題の作成及び採点並びに合格者の判定を行わせるため司法試験予備試験考査委員(以下この条及び次条において「予備試験考査委員」という。)を置く。2 司法試験考査委員及び予備試験考査委員は、委員会の推薦に基づき、当該試験を行うについて必要な学識経験を有する者のうちから、法務大臣が試験ごとに任命する。3 司法試験考査委員及び予備試験考査委員は、法科大学院教員を兼ねることができない。第2 改正の理由1.新司法試験の概要(Wikipediaより引用、訂正)(1)新司法試験とは?新司法試験(しんしほうしけん)は、日本における法曹資格付与のための試験の1つであり、平成14年改正(法律第138号)後の司法試験法に基づいて行われる資格試験。新司法試験は平成18年度から開始され、平成18年から平成23年までの制度移行期(移行期間)においては新司法試験と従来の制度による司法試験(旧司法試験)とが併存している。司法試験の移行期間においては、原則として新司法試験か旧司法試験のどちらか一方を選択して受けなければならない。新司法試験に合格した者は、司法修習を行い(最高裁判所により司法修習生に採用されることが必要)、さらに司法修習の最後にある司法修習生考試(いわゆる二回試験)を通過することで法曹(裁判官、検察官、弁護士)になることができる。(2)新司法試験の受験資格移行期間においては、新司法試験を受験するためには、法科大学院課程を修了することが必須条件である。すなわち法科大学院を修了した者は、その修了日後の5年度内に3回の範囲内で新司法試験を受験することができる。(移行期間終了後は旧司法試験が廃止され、法科大学院を修了していない者は予備試験を受験して新司法試験の受験資格を得ることになる。3回の受験制限規定においては、法科大学院修了前2年間の旧司法試験の受験についてもカウント対象となる。)(3)新司法試験の制度の概要新司法試験は、短答式による筆記試験(短答式試験)及び論文式による筆記試験(論文式試験)から構成される。旧司法試験とは異なり口述試験は廃止されている。①短答式試験短答式試験は、法曹となろうとする者に必要な専門的な法律知識及び法的な推論の能力を有するかどうかを判定するために行われる試験であり、5月下旬に行われる(平成19年度は5月15日(火))。試験科目は、公法系科目(憲法及び行政法)、民事系科目(民法、商法及び民事訴訟法)、刑事系科目(刑法及び刑事訴訟法)の3科目である。平成18年度の場合、公法系科目は1時間30分、40問、100点満点、民事系科目は2時間30分、71問、150点満点、刑事系科目は1時間30分、40問、100点満点であった。旧司法試験とは異なり、絶対的評価(各科目とも満点の40%以上が必要で、総合で満点の60%以上が必要(2006年))により短答式試験の合否が決せられる。後述の通り論文式試験は短答式試験の翌日以降に行われることから、短答式試験の合否は論文式試験開始の時点では明らかにならない。そのため、新司法試験の受験者は全員論文式試験も受験するが、短答式試験に不合格の者については論文式試験の採点はされない。②論文式試験論文式試験は、法曹となろうとする者に必要な専門的学識並びに法的な分析、構成及び論述の能力を有するかどうかを判定するために行われる試験である。日程は、5月下旬の3日間(短答式試験の翌日から)である(平成19年度は5月16日(水)、18日(金)、19日(土))。初日:選択科目(3時間、2問、計100点満点)、公法系科目(4時間、2問、計200点満点)、二日目:民事系科目第1問(2時間、100点満点)、民事系科目第2問(4時間、200点満点)、三日目:刑事系科目(4時間、2問、計200点満点)の時間割で、文章にて解答する形式で行われる。なお選択科目は、倒産法、租税法、経済法、知的財産法、労働法、環境法、国際関係法(公法系)、国際関係法(私法系)の8科目から1科目を選択する。法律上の論点を含む比較的長めの事例(何ページかにわたる資料が付いている場合もある。)が与えられ、それに対する法的判断を問われるものが中心である。参照物として、「新司法試験用法文」とよばれる最小限の条文のみが記載された小型六法が貸与される。論文式試験においても最低必要点が設定されており、1科目でも満点の25%に満たない場合には不合格となる。問題の難易度は、まだ確かな傾向が定まっていないため評価が難しい。しかし、第1回目の試験内容を見る限り、旧司法試験より問題の難易度については上がっているようである。合格の難易度については、合格率だけに着目すれば新司法試験の方が高いが、新司法試験受験者は法科大学院の入学試験及び卒業までの課程においてすでに選抜を受けていること、受験科目数の増加、受験回数制限等の諸々の条件の違いがあり、やはり直接の比較は難しい。③合格判定短答式試験の合格者の中から論文式試験のみで不合格となった者を除外した上で、短答式試験の成績と論文式試験の成績を総合評価して合格者を決定する。④試験結果受験者数2006年度(平成18年度)に行われた第1回の新司法試験の出願者数は2137人、出願者のうち大学院を修了して受験資格を有した者が2125人で、1日目の受験者数は2091人であった。なお、平成18年新司法試験受験回数調(平成18年9月26日付け法務省大臣官房人事課作成)によれば、平成18年新司法試験においての受験回数別内訳(旧司法試験受験を含む)は、1回目が1669名、2回目が402名、3回目が20名であった(合格者は1回目が748名、2回目が247名、3回目が14名)。少なくとも6名の者が受験回数制限により司法試験本試験の受験資格を喪失したことが推定される。2007年度(平成19年度)の新司法試験の出願者数は5401名、受験資格を得た者は5280名である。合格者数が予定通り昨年の2倍程度とされれば、合格率は37%程度になるものと見込まれる。合格者数2006年度に行われた第1回の新司法試験では、有受験資格者2125人中、合格者は1009人だった。合格率は48.35%となり、数%の合格率であった旧司法試験よりも数字上は大幅に競争が緩和された。また、2007年度(平成19年度)新司法試験の合格者数はこの2倍程度が一応の目安とされている。2007年度以降は、法学未修者コース(3年コース)修了者や前年度不合格者も受験することから受験者数が大幅に増加し、合格率は30%前後に下落すると予想されている。しかし、2007年度における受験者が4607名にとどまったことから、予想より合格率はやや高くなる見込みである。2007年6月22日に司法試験委員会は合格者数の目安として、2008年は2100~2500人、2009年は2500~2900人、2010年は2900~3000人とすることを発表した。2.平成19年度新司法試験における問題事前漏洩問題とは(1)問題の概要平成19年度新司法試験考査委員でありかつ慶應義塾大学法科大学院教授であった(共に既に免職)植村栄治氏が、平成19年度新司法試験問題作成に関与した後、慶応義塾大学法科大学院内で、同大学院生であり本件試験を受験する予定の者に対し、同平成19年2月から3月にかけて新司法試験対策の演習講座を合計7回実施し、その中で本件試験の行政法分野の論文式試験出題にかかる法律上の問題点について、詳細且つ反復して解説を行ったこと、また植村氏は右法律上の問題について、注意を促す内容のメールを受講生に対し送信したが、植村氏が当時既に試験問題を作成し終わった考査委員であったという事実と併せ、職務上知り得た秘密を漏洩する行為にあたり、公務員法違反(秘密漏洩罪)に該当する、という問題である。加えて、植村氏は同講座の受講生を対象に、本件試験直前の4月、直前に重点的に勉強しておくべき過去の裁判例を合計6件メールで配信し、そのうち一つが本件試験に出題されたが、当該問題の全体の正答率がその他の問題に比べて著しく低かったのに対し、同大学院出身者の正答率が比較的高かった事実が明らかであり、植村氏が当時既に試験問題を作成し終わった考査委員であったという事実と併せ、職務上知り得た秘密を漏洩する行為にあたり、公務員法違反(秘密漏洩罪)に該当する、という問題である。また、植村氏は法科大学院における憲法の教育課程上、取り扱いの希な都市計画法に基づく地方公共団体の処分の憲法上の問題点について、特に都市計画法を取り上げて詳細に解説するなどして、受講生に周知徹底して、植村氏が当時既に試験問題を作成し終わった考査委員であったという事実と併せ、職務上知り得た秘密を漏洩する行為にあたり、公務員法違反(秘密漏洩罪)に該当する、という問題である。(2)問題の発覚と報道本件試験において植村氏による試験問題事前漏洩があったのではないか、との疑惑が明らかになったのは、インターネット掲示板(2ちゃんねる)に、慶應義塾大学法科大学院卒業生が運営するブログ(簡易なホームページのようなもの)内に漏洩事実の告発がされている、との書き込みがなされ、これを閲覧した本件試験受験生を含むインターネット利用者が騒ぎ、関係者が情報の信憑性について様々な証拠をもってこれを明らかにしていったことに由来する。その後有志によって、「まとめのサイト」なるホームページが設営され、ここにインターネット掲示板その他の情報源から引用された情報が集約されるようになった。これを受けて読売新聞などの各新聞社が本件漏洩問題を大きく報道し、国民の間に知れ渡るところとなった。(3)問題に対するこれまでの動き①自民党・民主党の各議員が衆議院法務委員会において本件問題につき質問をされ、これに対して法務大臣等が答弁を行った。②有志らによって法務大臣に対して情報公開請求がされた。③関西大学と関西学院大学が連盟で司法試験委員会に対して要望書を提出した。④大阪弁護士会所属弁護士樺島正法氏ら弁護士や市民約30名が、事態の調査と公正の回復を求めて、法務省に対して上申書を提出した。⑤上記樺島正法弁護士ら弁護士や市民多数が、正義の回復、司法制度に対する国民の信頼の回復、司法の公正性の回復を求め、漏洩を行った植村氏に対する公務員法違反事件で告発を行うことが新聞報道された。⑥本件について独自に調査を進めていた司法試験委員会は、本件試験について漏洩がなされた事実を確認できないとして、得点調整などの特段の対応を採らないことを決定した。⑦植村氏はまず、考査委員を解任され、次いで慶應義塾大学法科大学院からも退職した。3.司法試験法の概要(1)司法試験の目的司法試験法第1条 司法試験は、裁判官、検察官又は弁護士となろうとする者に必要な学識及びその応用能力を有するかどうかを判定することを目的とする国家試験とする。3 司法試験は、第4条第1項第1号に規定する法科大学院課程における 教育及び司法修習生の修習との有機的連携の下に行うものとする。(2)司法試験等の実施方法法第2条 司法試験は、短答式(択一式を含む。以下同じ。)及び論文式による筆記の方法により行う。2 司法試験の合格者の判定は、短答式による筆記試験の合格に必要な成 績を得た者につき、短答式による筆記試験及び論文式による筆記試験の 成績を総合して行うものとする。法第7条 司法試験及び予備試験は、それぞれ、司法試験委員会が毎年1回以上行うものとし、その期日及び場所は、あらかじめ官報をもつて公告する。(3)合格者の決定方法法第8条 司法試験の合格者は司法試験考査委員の合議による判定に基づき、予備試験の合格者は司法試験予備試験考査委員の合議による判定に基づき、それぞれ司法試験委員会が決定する。(4)司法試験委員会法第12条 法務省に、司法試験委員会(以下この章において「委員会」という。)を置く。2 委員会は、次に掲げる事務をつかさどる。1.司法試験及び予備試験を行うこと。2.法務大臣の諮問に応じ、司法試験及び予備試験の実施に関する重要事項について調査審議すること。3.司法試験及び予備試験の実施に関する重要事項に関し、法務大臣に意見を述べること。4.その他法律によりその権限に属させられた事項を処理すること 。3 委員会は、その所掌事務を行うため必要があると認めるときは、関係 行政機関又は関係のある公私の団体に対し、必要な資料の提供その他の 協力を求めることができる。法第13条 委員会は、委員7人をもつて組織する。2 委員は、裁判官、検察官、弁護士及び学識経験を有する者のうちから 、法務大臣が任命する。3 委員の任期は、2年とする。ただし、補欠の委員の任期は、前任者の 残任期間とする。4 委員は、再任されることができる。5 委員は、非常勤とする。法第14条 委員長は、委員の互選に基づき、法務大臣が任命する。2 委員長は、委員会の会務を総理し、委員会を代表する。3 委員会は、あらかじめ、委員のうちから、委員長に故障のある場合に委員長を代理する者を定めておかなければならない。法第15条 委員会に、司法試験における問題の作成及び採点並びに合格者の判定を行わせるため司法試験考査委員を置き、予備試験における問題の作成及び採点並びに合格者の判定を行わせるため司法試験予備試験考査委員(以下この条及び次条において「予備試験考査委員」という。)を置く。2 司法試験考査委員及び予備試験考査委員は、委員会の推薦に基づき、当該試験を行うについて必要な学識経験を有する者のうちから、法務大臣が試験ごとに任命する。3 司法試験考査委員及び予備試験考査委員は、非常勤とする。法第16条 12条から前条までに定めるもののほか、委員会の委員、司法試験考査委員及び予備試験考査委員に関する事項その他委員会に関し必要な事項は、政令で定める。4.司法試験法の問題点(1) 司法試験委員会は司法試験を行い、その合格者を決定する一方で、法大臣の諮問に応じ、司法試験の実施に関する重要事項について調査審議し、法務大臣に意見を述べる(法第7条、第8条、第12条2項1号、同2号、同3号)。したがって、司法試験員会は今回のように、考査委員による問題事前漏洩がなされた場合、自ら内部で事実を調査し、試験への対応を決定する権限を有する。しかし、司法試験は国家三権の重要な一翼を担うべき司法権を司る法曹選抜試験であるところ、その性質上試験の公正性が厳格に保障されねばならないにもかかわらず、内部で不正が生じた場合、これを調査すべき機関が、公正性を疑われる機関自身であるため、到底司法の公正性を担保しうるに足る制度的保障がなされているとは言えない。(2)委員会に、司法試験における問題の作成及び採点並びに合格者の判定を行わせるため司法試験考査委員を置く(法第15条1項)。司法試験考査委員は、委員会の推薦に基づき、当該試験を行うについて必要な学識経験を有する者のうちから、法務大臣が試験ごとに任命する(法第15条2項)。したがって、法律上考査委員を法科大学院教員から任命することが禁止されておらず、また、現に法科大学院教員から任命されている。しかし、新司法試験制度が法科大学院修了生を対象に実施されるものであること(法第4条1項1号)に照らせば、司法試験問題の作成に関与した考査委員が、法科大学院教員の地位で、法科大学院生に対して、試験問題として採用された法律上の問題点や、これを問うべき具体的事案並びに関係法令について、大学院内外で講義・解説を行なうことを避止するに足る制度的保障がなされていない。特に、新司法試験制度発足当時、法科大学院修了生の新司法試験合格者をその7~8割と想定していたにもかかわらず、蓋をあけてみればそれが4~5割であり、今後これが約3割程度にまで下落すると下方修正されている。こういった状況の中では、各法科大学院は、法曹たる資質を涵養した修了生を輩出すべしという当初の理念を維持実現する暇なく、新規学生募集・大学院の維持を目的として、その生き残りをかけて新司法試験合格者数を増加させようと近視眼的な小手先の対策に翻弄されざるを得ない。この、新司法試験問題を作成し採点する司法試験委員会の考査委員が法科大学院教員を兼任する現行の法制度の下では、これらの者が自分の法科大学院の学生・修了生に対して、自ら作成に関与した試験問題を、直接的・間接的に、明示的・暗示的に、大学院の正規授業・課外講座の内外で、示したくなるのは人の情の理である。現に、本件植村氏による漏洩事件以前にも、特定の考査委員が特に問題意識をもっていた法律上の問題点であり、一般の法科大学院教員並びに法学者が周辺知識として重要視していなかった争点について、自ら法科大学院において詳細な解説を行なった後、これを当年の新司法試験論述式試験問題として採用した、との事実が出回っている。このような司法試験問題の漏洩事件の原因は、試験問題を作成した、あるいはこれに関与した考査委員が、法科大学院で教鞭をとる、という制度上の欠陥にあるのであり、このような制度からして司法試験の厳格性と法科大学院教員たる地位という利益相反は避けられないのである。 樺島正法先生、本当にありがとうございました。 樺島先生が作成された上申書や司法試験法の改正案に関して、ご意見やご感想がありましたら、 樺島先生のアドレスまで、メールでお寄せ下さい。
https://w.atwiki.jp/jojosyana/pages/57.html
その日は天気が快晴であった以外、特に変わったところはなかった。 授業も例によって生徒たちはギャンブル時のカイジの如く緊張感が張り詰め、承太郎だけが無敵のアカギ状態でいた。 ところがその奇妙な均衡は、四時限目になって崩れることとなった。 事件はシャナが来て初めての体育の時間に起きた。 話は変わるがこの学校の教師、特に承太郎のクラスで授業をする教師は大抵、『まとも』か『消極的』な態度をとる。 もし承太郎の機嫌を損ねるようなゲスな真似をした場合、承太郎の怒りの鉄拳を見舞うことになるからだ。 もちろん承太郎もそう何度も教師を殴っているわけではないし、『俺が教師たちを粛清しよう』と意気込んでいるわけでもないのだが。 ようはただでさえ不良のレッテルを貼られ、見下すような目つきで自分を見る教師に対して軽く敵対しているという下地があり、 そしてさらにその中にクズ野郎がいれば怒りが上乗せされてプッツンくる、というわけだった。 以前一度無能のくせに授業中はおろか校内でも風紀と言って気に入らない生徒を自分の都合で注意、 挙句には理不尽な理由で停学処置まで強行する教師がいた。 そんな教師が承太郎の素行と長ランに目をつけ、調子に乗って学帽を無理やり取ろうとしたのが彼の不運だった。 教師は今まで自分が承太郎の視界に入らなかったことがいかに幸運であったかを理解した。 無論その後教師は十分に気合を入れられ二度と学校に戻ってこれなかったのは言うまでもない。 というわけで承太郎を恐れる教師たちは少なくとも彼の見えるところでは極端な真似は避けて通っていた。 しかしそれは裏を返すと彼の見えないところではそういったことをしているとも取れるし、 実際そうしてる教師は少ないもののいた。 そもそも承太郎は不良なのでわざわざ自分の知らないところで起こった教師の不祥事には興味がない。 前述したが彼が教師を粛清させるのは単純に『気にいらねぇ』というただそれだけのシンプルな理由だった。 そこで今回の体育教師だ。 他の教師が承太郎に目をつけられないよう自粛してるなか、承太郎が毎回体育の授業を サボっているのをいいことに彼だけは好き勝手にやっていた。 下手に権力を持った小市民ほど手に負えないものはない。 その教師も例外でなく、むしろ元から他の教師以上に臭いゲロのような性格でその日の気分で 意味もなく生徒を脅したり、女子生徒にセクハラ行為を行っていたりした。 自分だけが教師の権力を最大限に行使してると勘違いしているこのクズ教師は、 弱いものいじめを楽しむクソガキ共のように、 その横暴ぶりも日増しにエスカレートしていたのだった。 その日、体育教師はある決意を持っていた。 最近やたら職員室を騒がせる存在、平井ゆかり。 特に注意人物というわけではなかったはずだが、そんなことは俺には関係ない。 他の教師たちは承太郎の時のようにただただ恐れているだけだが、俺は違う。 体育教師と言う権限を最大限に行使して、最近調子に乗ってる不良少女の鼻を明かしてやるぜッ ……クククク……ムハハハハ…… といった感じにのたまった彼が授業の最初に行ったことは、突然の無期限ランニングだった。 今までの記録やその一見華奢な体つきから、体力的に特に突出しているわけでもないこの少女に 精神面は太刀打ちできなくとも体力面なら圧勝できるだろう。 音を上げさせるまでやめねーッ! ヒャハハッハアア! という安易な発想からの行動だった。 しかしどれくらい長期間走らせようとも、他の生徒がヘバるだけで肝心の少女は 息切れ一つ起こさず淡々とペースを保っていた。 速くも遅くもないが、素人目にもわかるほどの無駄のないフォーム。 恐らく秒単位で合っているだろうペース。 彼女は日夜徒と命がけで戦うフレイムヘイズである。当たり前と言えば当たり前だ。 教師が疑心を感じ始め、彼女にペースを上げるよう指示しても、結果は同じだった。 一緒に走らせられた他の生徒たちは、もはやいい迷惑を通り越して殺意が芽生えていた。 しかし理不尽なことに一番いらついていたのはこともあろうに教師本人だった。 (チクショオオオオォォォォ!! どおおなってやがんだああああ!? 平井ゆかりの記録は どれもそんなに大したもんじゃあなかったはずなのによお――っ! ガキのくせに余力のこしやがってクソがッ! 最初からクライマックスでいろ! こおおおなったら意地でも泣きみせてやるッ!! 他の連中なんざどーなってもかまやしねええええ――ッ!!) 「コラアッ!! 遅えぞそこオオオォォ!! 休んでんじゃあねええッ!」 「……くっそ……あンの教師め……しまいにゃあ死者でるぞ」 10分たった時点で普段走りなれていない文化部やインドア派の生徒たちはペースが落ち始め、歩き出すものも多かった。 しかしそれを教師は許すはずもなく、必死に抗議するもいつもの横暴のこともあって彼らでは歯が立たなかった。 そして15分が経過するかしないかのころ、 一人の女子生徒が足元をふらつかせ、その場に倒れこむように 座り込んでしまった。体も慣れてないうちの突然のマラソンである。 その顔色は誰が見てもわかるぐらい真っ青だった。 「おいそこっ! 何してる! とっとと立てぇ!」 すかさず体育教師が上手くいかない状況への憤りもあって、八つ当たりに彼女を怒鳴り散らす。 女子生徒は既に限界ギリギリだったのか、肩で息をして答えられる状態ではなかった。 体育教師はそんなことお構い無しにずかずかと歩み寄り、強引に女子生徒の腕をつかみ上げる。 「根性が足りんぞおっ。立てッ!」 女子生徒は声にならない悲鳴を上げる。それを見た周囲の生徒たちが非難の声を上げるが、 興奮している教師には効果はなかった。むしろ火に油と言ったところである。 「おいアンタ! いきなりこんな走らせて、これもう体罰だぜ!? いいかげんにしろよ!!」 「やかましいッ!! 俺に指図すんじゃあねえ―――ッ!」 教師は耐えかねず抗議した細身の男子生徒を殴り飛ばした。近くの女子生徒たちが悲鳴をあげる。 「ええいうるさいッ!! お前らも気合が足りんからこうなるんだっ! さあ……お前も走れよオオオ! さぼってんじゃあねええ――ッ」 「ひっ……嫌っ……やめ……」 腕を引っ張っても立ち上がれなかった女子生徒に教師は、 乱暴に髪を掴んで無理やり立ち上がらせようとした。 髪をおさえる女子生徒は、ほとんど呼吸音だけのか細い悲鳴をあげる。 「てめえ……いいかげんに……」 ついに堪忍袋の緒が切れた。先ほど殴られたハンサムな生徒と大柄な生徒が同時に駆け出す。 そして教師のツラに拳をブチ込むべく腕を引いた。 しかし、彼の出番は突如奪われた。射程距離に入ろうとしたその瞬間、 まるでトラックが衝突されたが如く、教師は弧を描いて飛んでいってしまったからだ。 「ゴフウウゥ!!??」 頭から落下した教師は妙な声をあげる。 あっけにとられた制と全員が顔を上げると、教師がいたところには、先ほど蹴り上げた足を見せたまま 女子生徒を支えている例の少女、平井ゆかりの姿があった。 シャナは息も絶え絶えな少女を抱えながら、教師に一応の質問をする。 冷めた少女と阿呆みたいに怒り狂う大の大人の対比は、ずいぶんシュールな光景だった。 「この授業、一体どんな意味があるっていうの? 答えて」 「きさまッ! きき教師を足蹴にしたなッ!!」 「聞いてるの? こんな単純運動を延々と続けることで何を教えるのか答えて」 「このクズがッ! 俺を誰だと思ってんだコラア!!」 「自分がやらせたことの説明もできないの?」 「わかってるのかッ! これは違反行為だッ!! 停学、いや退学にイイイイイイッ!! しィてエェェやるぞオオオオオオオ―――ッ!!」 全く話が噛み合わない。シャナはこの激情に身を任す男の底を見た。 シャナの心情は単純だった……『不快』……ただそれだけの感情だったが 彼女の怒りをかうには十分な感情だった。 「き、き、ききさまはアアアアアッ ただじゃあすまさんぞォ――!! わかって……!?」 教師のわめき声が止んだ。教師は見た。無言で自分を睨みつける少女を。 少女は女生徒を先ほどの男子生徒たちに渡す。そしてゆっくりと教師に近づいた。 その華奢な外見からは想像も付かないほどの圧倒的な威圧感を。 教師は気づいた。なぜ他の教科の教師たちが彼女を恐れたか。 それは決して自分の不手際を的確に指摘されただけではない。 それだけなら逆ギレでもして黙らせることは容易だっただろう。 しかし彼女は違う。まるで戦場の兵士のような、 『ぶっ殺す』と言ったときには本来の意味で『殺している』であろう気迫。 蛇に睨まれたカエルのような、純粋な意味での恐怖。 それらをこの教師は、本能で理解した。 (や、やべ――よコイツはよオオオオオオオオ! 不良なんて生やさしいもんじゃあねえ! やられるッ! 殺されるウウウゥゥゥゥゥ!!!!) 「いいかげん、目障りなのよね……」 「ま、まてっ平井! やめとけ! 教師を殴ったら停学だぞ。 内申書にも影響が出るよォーッ!だからなっ落ち着いてそのコブシおろそうなっ、ねっ☆」 「うるさいッ!」 ズガン、と鈍い嫌な音が響いた。 シャナの拳は正確に教師の横っ面に打ち込まれた。 殴られた状態からきりもみ回転し、教師は再度地面に激突した。 先ほどの生徒――佐藤は面食らった様子で女生徒を受け取り、その洒落にならない様相にあせった。 「おおい田中、手伝ってくれ。吉田さんもう歩くのも無理っぽい」 「おう、まかせな……っておい」 「あ……」 歩くどころか立つことも難しくなった女生徒――吉田は、佐藤の腕をすりぬけて地面へ倒れこむ。 慌てて引き戻そうとする佐藤だが間に合わなかった。しかし、その時。 「……大丈夫か?」 力強く、しかし相手を傷つけないほどの優しい力によって、吉田の体は元に戻され支えられていた。 「……え?」 吉田は顔を上げた。その顔は逆光でよく見えなかったが、そのズ抜けた体格、 そしてどこで仕立てたんだと突っ込みたくなる長ラン。 男女問わず誰もが畏怖し、しかし心では憧れている男の腕に、彼女は抱かれていた(ような状態だった) 「な、なんで……お前が……?」 佐藤が困惑した様子で聞いたが、 「は、はうぅぅぅ……」 さっきまでの血の気の失せた表情とは逆に、 今度は蒸気が出そうなほど顔を真っ赤に染めた吉田が再度気を失った。 「……やれやれ、後は頼んだぜ」 「え、ああ? って吉田さん! 大丈夫!?」 吉田を今度は横にいた田中に渡し、承太郎は教師らのところへ悠然と歩いていく。 「承太郎……だよな、あいつ。何があったんだ?」 「さあ……でも、ひょっとしたら、ね……」 さすがにシャナも一般人に致命傷や後遺症を残さない良心はあったが、 それでもその一撃は間違いなく教師の顎を粉砕した。教師はうずくまったまま顎を押さえ、 なんとかシャナから逃げようと必死にもがいてた。 「ひいいいいい~~」 「ちょっと力が弱すぎたみたいね……一般人相手じゃいまいち力の加減に困るわ」 「(うっうううう~~~っ。ちくしょう、人を殴るたぁなんて非常識なヤツなんだ、クソッ。 今は退散だッ。後で校長に訴えてやる! こんだけヒドイ怪我をさせたんだッ! 絶対退学にしてやるっ いやそれだけじゃあ腹の虫が収まらん。退学にしたら毎日アイツん家に無言電話かけてやる! 精神的に追い詰めてェェェェそれから……)」 ズドン、という地響きが一つ。 教師は今までの罵倒も忘れた。恐怖で体が動かない。 「ま、まて……」 「まだ意識があったのね。今とどめをさしてやるわ」 「ヒイイッ、お、俺にちかよるなあああああああああ――!!」 シャナは油断していた。すでに負けを体で表している一般人相手なので しかたないといえばそうであったが。 教師が無我夢中で手足を動かした際、偶然にも舞った砂がシャナの視界を妨げた。 「ッ!?」 (い、今だッ) その一瞬の隙を、教師は見逃さなかった。 脱兎の如く、恐らく普段使われないエネルギーを含めた100%の全速力で、校舎側へと逃げ出す。 (チクショオオオオオオオオ!! 今は逃げるしかね――――ッ!! だが平井ッ! この借りはぜってー返す。退学じゃあすまさん! 毎日無言電話をかけてカミソリとか送りつけてエエェェェ! ついでに朝刊の四コマ漫画だけ切り取ったりして! 精神的に痛めつけてやるぜッ――ッ!) そんなことを考えながら走っていたとき、 「!?」 突如差し出された棒のような障害物につまづく教師。 その勢いで、彼は再度宙に舞った。 「グベェ!! こ、今度はなんだ!?」 教師はふと 視界には、誰かの足。 ゆっくりと視線を上げる。長い脚、それを包むコートのようなものは長ランだと気づく。 「な、にぃ……」 さらに見上げる、その先には……奴がいた。 氷のように冷たい、貫くような視線。 この学校の、いや、この界隈の誰もが恐れるその男。 ケンカ最強、自由奔放。 誰にも飼われず、自分の意思のみで動く、無敵の白金。 「じょ、じょう……太郎……」 「やれやれ……ずいぶんと……楽しそうなことしてるな?」 「う、宇和わわああああああああああああああ」 教師は叫ぶが早いが人間の限界を超えた光速ダッシュで逃げ出した。 しかしッ。 「あ、あれ?」 確かに飛び出して、今は背後にいるはずの承太郎が何故か自分の前にいた。 「くそうっ!」 アキレス腱が破壊される覚悟でもう一度逃げ出す。だが。 「ぎゃにいいいいいい。な、なんでえええええええ!?」 再度承太郎が眼前に立ちはだかる。 (これは夢だっ! 幻覚だからどうってことないんだああうわははははあああああああああ) 「てめー、前から俺のいないとこで好き勝手やってたらしいな。 知らねえとでも思っていたのか?あ?」 「ひ、ヒイイ(ゆ、夢じゃないい!?)」 「本来ならおめーが二度と外へ出れねーくらい殴りつけるところだったがな……。 その傷じゃあ、弱者をなぶってるようでちょいと後味が悪い」 (な、なんで承太郎がこんなとこにいるんだああああああ? で、でも今の言葉ッ。 どーゆーワケか俺をかばったよなあ。あいつ、意外といい奴だったのかああ。 悪かったな~承太郎。これからお前の言うこと何でも聞く犬になるぜ。フヘへへヘ――) 「と、言うわけでだ。後はあいつに任せるとするぜ」 「え?」 承太郎がアゴで指した先。圧倒的な存在が、もう一人。 「へえ、たまには役に立つじゃない」 いつも立ってるだろ、という突っ込みはしない承太郎だった。 「今回は感謝するぜ、平井……こいつをブチのめす口実ができたからな……」 「そう、それじゃ次で最後ね。覚悟はいい? センセイ……」 逃げ出そうにも自分より体格のいい承太郎がガッチリ捕まえているので逃げ出せない。 眼前には走ることで従来の破壊力からさらに加速を増やし、 自分のところへ突っ込んでくる少女。 この瞬間、教師は少女の動きがものすごくスローに見えたという。 だからと言って何の意味もなさなかったが。 「ヒィエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!」 今世紀最大級の拳が、教師に最後の打撃を与えた。 無重力状態の感覚と、薄れゆく意識の中教師は、この世にはどうしようもなく 恐ろしいものが少なくとも二つ存在したことを知り、 もう二度とこんな目に会うような行為も職業に就くこともしないと心に誓った。 体育教師→カワイソーなほど殴られ入院決定。再起不能(リタイヤ) To Be Continude→
https://w.atwiki.jp/ikiikigonbo/pages/104.html
編集コメント ◎誰も待ち望んでない校長スピーチタイム!! 最新コミックス④巻、4月8日(火)発売!! 校長 「私が校長です」 「私が町長です」・・・1995年にスクウェアから発売のスーパーファミコン用RPGソフト「ロマンシング サ・ガ3」より キドラントの町長が彼に関わるイベント解決後に発するセリフから 技野 「でも お前ら戦闘力とかステータスとか数値で表されてるのとか好きだろ?」 吏毘堂&枷井 「うん だいすき!!」 ・・・吏毘堂の顔は鳥山明の漫画「ドラゴンボール」の登場キャラクターである人造人間・セルから 枷井の顔は同じく「ドラゴンボール」の宇宙人・フリーザから (「わ―――――い」とタイムスリップする吏毘堂) ・・・背景は1987年にジャレコから発売のファミコン用ソフト「バイオ戦士DAN インクリーザーとの闘い」より 主人公DANが過去へタイムワープする際の描写からか 「中学3年間1ミリも勉強しなかった俺に用意されたハイスクールライフに女の文字はなかった・・・」 (中央で顔をゆがませている男子) ・・・お笑いコンビ「ザブングル」の加藤歩の持ちギャグである「悔しいです!」の際の顔から (ギャグの元ネタはTBS系列にて放送のテレビドラマ「スクール☆ウォーズ〜泣き虫先生の7年戦争〜」第8話「愛すればこそ」より 主人公・滝沢賢治が顧問を務める川浜高校ラグビー部が試合で大敗し、やる気も悔しさも見せない部員に対し 滝沢が「悔しくないのか」と叱り・問い詰めた際、部員である森田光男が答えたセリフから) 「魔界より喚ばれたかの如き教師陣―――」 (強面の教師3人) ・・・石川賢の時代劇漫画「魔界転生」より 作中、島原の老軍師である森宗意軒の忍法「魔界転生」にて甦り、主人公・柳生十兵衛と戦った人物から 一番上は宝蔵院胤舜 真ん中は荒木又右衛門 一番下は宮本武蔵 「わ・・・」「わーーーーーーーーーーーーーーー」 (眼球を高速回転させる吏毘堂) ・・・板垣恵介の格闘漫画「グラップラー刃牙」第364話「神罰」より ジャック・ハンマーがマックシング(過剰ドーピングによる身体の破滅)を起こした際の描写からか 教師 「え~~~ではラストクエスチョンを・・・」 「ラストクエスチョン」・・・1986年にTBS系列で放送開始のクイズ番組「日立 世界・ふしぎ発見!」より 番組で最終問題を指すフレーズから 教師 「吏毘堂君 勃シュートッッ」 「ボッシュート」・・・ 1986年にTBS系列で放送開始のクイズ番組「日立 世界・ふしぎ発見!」より 番組ではクイズに正解すれば人形が増え、不正解だった場合に没収され、人形の数で勝敗を決めるルールなのだが、 人形が没収される際に司会の草野仁が言うワードがこの「ボッシュート」である 「没収」と「シュート」を併せた造語であると草野は説明している 吏毘堂&枷井 「アラホラサッサ――」 ・・・タツノコプロ制作のテレビアニメ「ヤッターマン」より 作中で登場するドロンボー一味のボヤッキーとトンズラーがリーダーであるドロンジョの命令に答える際の掛け声から 「この学校の地下には謎の研究施設があって そこで培養されたのが歴代校長として地上に派遣されているという噂があるのを ご存知か?」 (背景で培養液に入った巨大な脳) ・・・枷井のセリフとイメージの巨大な脳は、1978年公開のアニメ映画「ルパン三世 ルパンVS複製人間」より 劇中登場する一万年以上も歴史の裏舞台で暗躍してきた謎の男・マモーの正体から 編集コメント ◎植毛しても内申点はアップせず。次号、吏毘堂プライベート崩壊。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/40657.html
登録日:2018/10/14 Sun 18 50 00 更新日:2023/09/19 Tue 22 47 48 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 かぐや様は告らせたい かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 キャラなり ギャル クォーター サイドテール ショートボブ スパイ スミシー・A・ハーサカ ツリ目 ハーサカちゃん ハーサカ君 マザコン メイド リナリー化 ヴァレット 主従関係→友達 乳姉妹 執事 堀田真由 声優の本気 多重人格もどき 早坂愛 月よりの使者 濃すぎるキャラクター性 男装 碧眼 秀知院学園 美少女 花守ゆみり 解任 近侍 金髪 金髪碧眼 高校生 本当にどうしようもない人たち…… どっちかが素直になればそれで二人共幸せになれるのに でも羨ましい 一度位、私もあれ位誰かを好きに…… 『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』の登場人物。 CV:花守ゆみり 演:堀田真由 プロフィール 性別:女性 学年・クラス:秀知院学園高等部2年A組 身体的特徴:アイルランド人のクオーター 誕生日:4月2日(公称)(*1) 血液型:AB型 本業:四宮家かぐや付き近侍 『竹取物語』由来の名前ではないが、イメージは「月よりの使者」。 人物 四宮家に代々仕える早坂家の娘。かぐや直属の近侍(ヴァレット)。 アイルランド人のクオーターで、金髪碧眼が特徴の美少女。 早坂家も元は名家だったが、四宮家との競争に敗れた後に取り込まれた過去がある。 両親は共に四宮グループの幹部を務めている。 英才教育を施された従僕のサラブレッド。 主人であるかぐやとは同じ年に生まれたこともあり、かぐやが2歳になるまで共に育てられた。 その後かぐやが四宮家本部に移され、7歳の時に再会し主従関係となる。 かぐや同様隔離された世界で育てられたが、かぐやより遥かに世俗に詳しく、SNS等も難なく使いこなす。 趣味は自作パソコン製作。 状況に応じて性格を切り替えることで対応しており、本来の素の早坂を知るものは少ない。 本業を他人に知られることはご法度なので、学校ではギャルモード、四宮家ではメイドモードに切り替えている。 また、「人は演じないと愛してもらえない」「ありのままの自分が愛される事なんて絶対にない」という考えを持つ。 作中序盤ではクールな振る舞いが多かったものの、最近では、かぐやをいじる側になりつつある。 かぐやの中々進展しない恋愛には若干呆れている節もあるが、アドバイスをしたり、応援するなど、ヴァレットとしての(?)役割を一応きちんとこなしている。 ただし本人の恋愛経験は無く、物語中盤まではかぐやに対して割と的確な恋愛のアドバイスをできていたものの、物語後半からは恋愛方面で色々経験を積んだかぐやとの力関係が完全に逆転……というか早坂当人が恋愛ポンコツ枠と化した。 作中のキャラクターの中でもトップレベルの容姿の持ち主であり、風祭たち男子勢から「(合コン参加の女子で)一番レベルが高い」、同性である藤原や圭からも「(超)美人」と言われる程。 本人も自覚があり「美貌は実弾(ちから)」という考えを持ち、ギャルモード時のお洒落はその自分磨きの一環。 ちなみに胸はあまり大きくない。ただし、かぐや以上はある。 また地味に目が悪く、普段はコンタクトを使用している。後の描写から裸眼視力は0.1程度と推測される。 成績はあまりよろしくなく、高等部2年になってからは学年114位をキープしている。 白銀との勉強会では「教えることなんて無い」と言われて「本番に弱い」と返しているため、本当に本番に弱い、または目立たないようわざと低い成績を取っている可能性がある。 公式ファンブックに記載された内申書は全科目オールBだった。 だが、1位の白銀と2位のかぐや以外の他の面々が試験毎に順位が変動しているのに対し、彼女のみ常に114位から不動な辺りを考えると、目立たないように平均以下の順位に定置していると考えた方がいいかもしれない。 中間順位のキープは、必死で勉強すればなんとかなる上位キープよりも遥かに難易度が高い事を思うと彼女の潜在力がいかに高いかを窺わせられる。 また、歌やダンスが得意。 登場シーンは生徒会メンバー5人の次に多く(すなわち、生徒会メンバーを除けば1番多い)、アニメでは次回予告を担当したり、限られたキャラしか出ていないEDに出ているなど、扱いがかなり優遇されている。 余談だが、本業である近侍職には四宮グループからしっかり給与が支払われている。 なんと月給50万・ボーナス年400万で、勤続10年で貯蓄額4000万オーバー。 しかし、とんでもない激務なので進路調査では転職希望と答えている。 激務に加えてかぐやから白銀絡みでしょうもない指令を受けたりナチュラルに惚気話を聞かされることも多いので相当なストレスを溜めており、日夜何らかの破壊動画を鑑賞したり時折バッティングセンターに通ってストレスを発散している。 擬態一覧 状況に応じてこれらの顔を使い分けている。 すべての顔を知るのは今のところかぐやと白銀のみ。 対四宮家早坂愛 対四宮・四条家用の擬態。 何でもソツなくこなすクールなメイド。メイド姿のシーンが1番多いため、視聴者及び読者からは、メイド服が普段着という扱いになっている。 主人のわがままに時々反発し、やや生意気な態度を取りつつ深い愛情を注ぎ、主従を超えた姉妹のような関係を築いている…という設定。 かぐやとの主従関係が10年になることや、かぐやのために自分の宝物(*2)に躊躇なくハサミを入れたこと等から、嘘はついていないが猫を被った状態と思われる。 ちなみに、文化祭でコスプレカフェをやった時は、メイドのコスプレをしている。 (違和感が無かったのは言うまでもない) ハーサカちゃん/スミシー・A・ハーサカ 対白銀用擬態。 横浜市中区山手に住んでいるそこそこ良い所のお嬢様。 フィリス女学院の生徒で、OGの紹介で四宮別邸でメイドのバイトをしている。アニメでは当初はカタコトの日本語を喋っており後に再登場した際には「必死に日本語を覚えた」ということにしている。 暇を持て余して男漁りに精を出していた清純派ビッチだったが、最近本気になれる男に出会った…という設定。 メイドとしてのキャラは冷静沈着な使用人そのものだったので、ハーサカちゃんはオフの時の素の状態ということになっていたが、何度か会ううちに白銀には擬態…もとい作られた顔であることを見抜かれており、以降名義を除きこの擬態は使わなくなった。 ちなみに藤原には一発で見抜かれている。 校内擬態早坂愛 その名の通り学校で通している擬態。 お洒落が大好きで校則を破りがちな元気印のギャル。 服やアクセを買い漁るためにバイトを精を出しており、中々友達と遊ぶことができず、実は男性との付き合いもしたことがないのが悩み…という設定。 四宮グループの幹部の娘であることは隠していないようで、主にヒルズ族の子女と一緒にいる。 服装関連で風紀委員から特に厳しくマークされているものの毎回煙に巻いている。 語尾にやたら「~し!」がつく。 ハーサカ君 対藤原用擬態。男装。 アイルランド移民の末裔で、中東に流れ着いた所を紛争で両親を亡くすも、孤児院で能力を伸ばしてハーバードを飛び級で卒業、祖父の故郷である日本を訪れた際に財閥幹部にスカウトされ道楽で執事をやっている…という設定。 藤原に絶対に感づかれないようにするため、設定を盛りに盛りまくった結果とんでもないことになっている。 後にかぐやから「変な嘘は止めて」と言われたので、藤原に「僕は男の人にしか恋愛感情を抱かない」と言って更に設定がこじれた。 更に更に、白銀が藤原に対して「ハーサカに(ラップで)想いを伝える」「一応女として見ている」等と発言したため藤原の中で白銀×ハーサカのBLカップリングが出来上がった。 この姿の時は眼鏡をかけているが、彼女の裸眼視力を考えると恐らく度入り。変装用の眼鏡に度が入っているのは珍しいかも。 早坂愛(素面) 擬態を見抜かれた白銀および付き合いの長いかぐや相手、及び一人でいる間の心の声等で出てくる素に近い人格。 性格自体は「対四宮家早坂」に近いがあちらよりも感情的。主人などへの不満を遠慮なしにズバズバ言うこともしばしば。一方で臆病で泣き虫という一面も持つ。 また相当なレベルのマザコン。 学校行事に母親が来ないと知るや涙目になったり、いざ対面すると態度が非常に可愛くなる。おまけに呼び方も「ママ」呼び。 交友関係 四宮かぐや 主人であり幼馴染でありクラスメイト。 かぐやに対しては主従関係以前に「手の掛かる妹」という認識を持っており、かぐやからも同じく姉妹同然と思われている。 基本的にかぐやからのあらゆる要求に応えようとするが、無茶振りが酷すぎるケースやアホ同然の思考から命令されるケースが増えてきた結果、表裏問わずバカにしたり意趣返しすることも多い。 全く進展しないかぐやと白銀の関係を強引にでも進めようとしている。 また、早坂の父がかぐやの名づけ親、母・奈央が乳母の関係にある。 白銀御行 主人の想い人。男友達。 学内では隣のクラスということもあり関わりが殆どないが、四宮別邸での応対で「スミシー・A・ハーサカ」と名乗ったためこちらでは交流がある。 かぐやから無茶振りで「白銀を落としてこい」と言われ、あらゆる技術を駆使して普通の男ならイチコロなアプローチを掛けるも失敗。 その後、新たな無茶振りで合コンに参加させられた際に白銀と打ち解け、秘密を明かした上で友人になった。 ただしその後のカラオケで多大なトラウマを背負わされたので白銀とのカラオケが絶対NGになってしまった。 藤原千花 友人兼警戒対象。 学内では普通の友人付き合いをしているが、あまりに何をしでかすか分からないド天然さから「対象F」として最大限に警戒している。 かぐやと最も付き合いが長いことから本職がバレると最も不味いため、絶対にバレないようにした結果、凝りに凝った設定のハーサカ君が出来上がった。 マスメディア部 かぐやの周囲を嗅ぎ回っているので要警戒対象としている。 特にかれんは実家が大手出版会社なので警戒度が高め。 一方、エリカはかぐやと直接喋ることもできないので雑魚という認識。 「かぐや様」と口に出したのを聞かれたことが切っ掛けで、2人とはかぐやのファンクラブのメンバーとして付き合っている。 懸念が取り越し苦労以外の何物でないことを早坂はまだ知らない。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- 以下最大のネタバレ注意 実は四宮本家から派遣されたスパイ。 長男である四宮黄光の命令でかぐやの言動を四宮本家に報告していた。 しかし彼女自身は忠実に任務を遂行しつつも本心では罪悪感を抱えており、激務やかぐやのしょうもない言動と合わせてストレスの原因になっていた。 その後、修学旅行に合わせてかぐやの従者を辞めることを決意したが、かぐやからは引き止められてしまい話は平行線に。 そんな中で風呂上がりのエレベーターで白銀に遭遇。 前々から「早坂愛」に対してどことなく既視感を感じていた白銀は、目の前の状況証拠からスミシー・A・ハーサカと早坂愛が同一人物であることを見抜く。 そして粗方の事情は把握している白銀は早坂と共に逃亡を開始。かぐやの近侍(ヴァレット)である早坂愛が任を解かれたとなると四宮家のお家騒動につけて彼女の誘拐を画策すると考えていたためである。 しかし必死の努力も虚しく四宮家三男・雲鷹とその部下たちに捕まってしまう。 一方のかぐやは早坂から「私達の関係が始まった、あの場所で待っていてください」という言伝を受け取っており京都中を彷徨いながらも遂に早坂の元に辿り着いた。 しかし雲鷹は既に早坂がスパイであったことを暴露しており、かぐやは裏切者を許さない…と思われたが。 私……許せないって思った人を、許した経験が一度だって無いの! 許したいって思ったの、今日が初めてで、やり方が分からないのよ! 私はどうすればいいの!?貴女はどうしたいのよ!? この反応に何より驚いたのが雲鷹だった。 今までの彼女なら早坂愛を許すはずがなく、故に早坂の拉致を黙認することを想定していたのだが、生徒会での経験を経てアホになった丸くなった彼女を見て雲鷹は早坂愛に手を出すことを諦め、その場を引いた。 雲鷹一派が撤退し、早坂とかぐやは二人で語り合う。 この場所は早坂愛という人間に「かぐやの近侍(ヴァレット)」であることを命じた場所でもあった。 そうして、かぐやは早坂に主従関係の解消を告げ、早坂の苦悩を理解できなかったことを詫びる。 こうして、早坂愛は長年の苦しみから開放された。 雲鷹一派とのいざこざで髪が乱れた状態で修学旅行に参加できないと、早坂は先に帰京。 その後。かぐや達も修学旅行から戻り、普段通り玄関で送迎を待つかぐやの元に現れたのは… い……一緒に学校いこーよ、かぐや 髪を短くし大幅に印象の変わった早坂愛の姿だった。 彼女は主従関係ではなく今度は親友として、かぐやの側にいることを選んだのである。 これ以降の彼女は擬態を使わず、素に近い性格で過ごすようになる。 ただし自分探し中であるため口調が安定せず、タメ口と敬語が混ざった話し方をしている。本人曰く敬語が話しやすいとのこと。 言うまでも無いが「校内擬態早坂愛」とは人物像が全然違うのだが、幸い?にも白銀と逃避行した末に修学旅行の途中から不在…という事実は傍目から見れば「会長にアタックするも結局フラれた」というように解釈できるためか、失恋のショックによるイメチェンみたいな形に捉えられている様子。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 作品で一番好き -- 名無しさん (2018-10-15 17 45 49) ↑同志よ -- 名無しさん (2018-10-15 21 04 50) 苦労人 -- 名無しさん (2019-01-30 19 43 09) ↑3 完全に同意。あと本編じゃないけど同人版1巻のブラ回の独白が地味に好き -- 名無しさん (2019-02-03 23 00 37) ハーサカちゃんの項で書かれている、藤原千花に一発でばれた、ってどこに描かれているの?単行本やファンブックにはなかったんだけど。(僕の見落としならゴメン)あと、年収や貯蓄額のソースも気になる。 -- 名無しさん (2019-02-07 13 14 28) ↑カラコンを外してハーサカの格好に限りなく近くなっているカラオケ回に於いて、出会った瞬間に「かぐやさんと早坂さん!」と言っているのでそこの事かと。年収及び貯蓄額は出張四コマ「かぐこく」にて判明。ちなみにメインキャラの中で堂々の一位。 -- 名無しさん (2019-02-07 13 51 25) ↑ありがとう。それにしても、外見よし、性格よし、能力よし、稼ぎよしと早坂さんマジで完璧。全キャラクターの中で1番好きだし、1番幸せになってほしい。 -- 名無しさん (2019-02-07 22 53 48) 上記の質問をした者ですが、何度もすみません。今度は「早坂家」についてなのですが、代々四宮家に仕えていることは単行本やファンブックに書いてあったのですが、その前に四宮家との競争に敗れ取り込まれたことって、書いてありましたっけ?お願いします。 -- 名無しさん (2019-02-07 23 05 33) ↑単行本三巻、第29話「早坂愛は防ぎたい」の単行本書下ろし早坂の紹介ページの最初の方にちょろっと書かれてる。多分それの事かと -- 名無しさん (2019-02-08 04 02 28) ↑ありがとう、確認できました。自分の見落としには反省しきりです。そして話は変わるけど、早坂さんの幸せを願います。会長・石上以外で、彼女が本当の自分を見せることができ、愛することができる、そんな男性キャラの登場を望む。 -- 名無しさん (2019-02-10 22 29 51) かぐや様がかぐやちゃん状態の時学校内ではどう対応してたんだろう?あの状態で学校に行ったら恥をばら撒いているようなものだから早坂の苦労が目に浮かぶ。 -- 名無しさん (2019-03-19 13 53 34) ↑実際に139話の幕間でぶっ倒れてた -- 名無しさん (2019-03-27 00 39 11) 早坂がかぐやを裏切る可能性は今後あり得るのかな…? -- 名無しさん (2020-06-01 15 37 09) かぐやの元を離れてからはテスト成績が20位にまで浮上 これが本来の実力なんだね -- 名無しさん (2021-08-29 10 45 59) 割とダメ男に捕まりそうよねこの子、本人も好みのタイプ捕まえたら金は自分で稼げばいいだろ的なスタンスだし -- 名無しさん (2021-10-28 09 02 19) ファンアートだと胸を盛られがち -- 名無しさん (2021-10-28 12 36 19) 早坂の父親って雲鷹なのかな? -- 名無しさん (2022-01-20 09 40 31) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/hideki2011/pages/15.html
このページはhttp //hirono-hideki-01.sakura.ne.jp/ishikawa_keisatu_honnbu/index.htmlからの引用です 石川県警察本部長に対する上申書 Table of Contents 1 金沢中警察署刑事課長への電話連絡について 2 金沢地方検察庁への電話連絡ついて 3 能都警察署への電話連絡と訪問 4 県外の親戚の方々について 5 金沢西警察署の事件捜査について 5.1 谷内孝志警部補の取り調べ 5.2 関係者の供述調書 6 AKさんへの手紙について 7 岡田進弁護士への電話 8 AKさんへの手紙(1) 8.1 はじめに 8.2 平成4年の事件について 9 AAさんに対する謝罪 10 AKさんへの手紙(2) 10.1 AAさんの置かれた状況(1) 11 金沢法テラスへの相談 12 誰のための再捜査なのか 1 金沢中警察署刑事課長への電話連絡について2009-09-15 火 昨日(9月14日)になりますが、午前中、自宅から金沢中警察署の方に電話を掛けました。初め取り次ぎの人に山出警部補をお願いしましたが、山出は署内に何人かいるので、わからないと言われ、留置場にいる人だと思いますと伝えたところ、留置場に電話が回された様子でしたが、男の人が出て、山出は今外に出ていていないと言われました。それでは、刑事課課長をお願いします、と言ったところ、ここは留置場なので直接取り次ぎが出来ないし、後日掛け直して受付の方から刑事課長に取り次いでもらって下さいと言われました。 5分ほどしてから再度金沢中警察署に電話かけ直し、刑事課長に取り次いでもらいました。初めに自ら名前を名乗られ、「藤井です」と言われました。先日郵送した「石川県警察本部長に対する上申書」についてお尋ねしたところ、「今読んでいます。」と言われ、いつ届いたのか確認したところ、金曜日に届きました」と言われました。「詳しい内容の上申書を再度、郵送したいのですが・・・。」というようなことをお話ししたところ、能都警察署の方で話を聞いてもらうことにします。」と言われました。5分程度の会話だったと思いますが、電話を切ってから時計をみるとだいたい11時55分頃でした。 2 金沢地方検察庁への電話連絡ついて2009-09-15 火 同じく(9月14日)、13時過ぎに金沢地方検察庁に電話をしました。長谷さんに取り次いでもらいましたが、今年度から担当になられた長谷さんと話をするのは今回が初めてでした。いろいろと長い話になり30分以上話していました。警察に18年前の事件の再捜査をお願いする上申書を提出することは先週に岸田さんにお話ししてありましたが、午前中に金沢中警察署の刑事課長に電話掛け、能都警察署の方に話を聞いてもらうことになったことなどをお話ししました。警察の方では過去の資料も十分ではないかもしれないので、記録をみせてもらえるのでしょうか、などとお聞きしたところ、初めはすぐに応じるような答えだったのですが、しばらくすると「要請に応じ判断した上で」というような言葉に訂正されましたが、締めくくりのような感じで「警察から協力要請があれば、真摯に対応します。」と言っていました、これは会話の流れからは、やや唐突に思われた言葉でした。 また、17時頃にも再度電話をし、長谷さんと20分近く話をしました。開庁時間が17時15分までで、その終了のチャイムのような音が流れて、しばらくの間、話をしていました。能都警察署で受けた印象などを早い時点で、お伝えしておきました。 3 能都警察署への電話連絡と訪問2009-09-15 火 能都警察署の方に電話をしたのは14時過ぎだったと思います。刑事課につないでもらったところ、すぐに話が進み、初め明日の13時に訪問することをお約束したのですが、電話を切ってまもなく、明日は用事のあることを思い出し、それで電話を掛け直し、役場での用事を済ませて、15時頃にうかがうことになったのです。実際は、役場での用事がすぐに終わったので、能都警察署に着いたのは14時42分ぐらいだと思います。役場と能都警察署は目と鼻の先にあるのですが、役場の前の時計をみると14時40分頃でした。能都警察署から帰るときのも同じ時計に目を向けたのですが、16時10分頃ではなかったかと思います。 応対したのは見覚えのある刑事さんでした。「大家」という人です。今年の5月頃、自宅に二人連れで訪ねてきた刑事の一人でした。1時間20分ぐらい話を聞いてもらったことになると思います。「なにが言いたいのか、何をして欲しいのか」などと繰り返しとりとめのない質問されましたが、問題を把握されているとは思えず、話が噛み合いそうにもなく、長い説明をすることにも無理を感じ、書面に整理した上で、再度、話にうかがうことにさせてもらいました。 この会話の中で、とても驚くことがありました。当然のことのようにホームページから被害者の名前を削除しましたよね、と言われたので、「していない」と答えたところ、とんでもない大問題のように言われ、即刻削除するように言われました。唐突に応じられない、と言ったところ、これは被害者の名誉毀損で、逮捕にもなりうる。警告だ、とも言われました。はっきりした言葉を覚えていないのですが、「神様の目線で、被害者の実名を公開するなど、とんでもないことで、誰でも、ふざけたやつだと思う。」などと言われました。 私が納得のいかない点として、まず今日能都警察署を訪問することになったのは偶然に近いような成り行きであったことです。金沢中警察署に電話をしたのも、前日から考えていたことではなく、今朝になってから掛けておこうと思い立って、すぐに行動に起こしたことでした。能都警察署からの連絡についても藤井刑事課長から具体的なお話しはありませんでした。 そして、5月の二人の刑事の訪問については、当日の模様をココログフリーのブログの方で書いてあるように、明らかに控えめな対応であったと思います。午前中の藤井刑事課長の話でも、どれほど事実や問題を把握されているのでしょうか、というような私からの問いかけに、私もパソコンには詳しくないのですが、という前置きで、どうもココログフリーのブログの方はホームページとしてお読みになられたような口ぶりでした。それも3月と言っていたと思います。 山出警部補も、3月の電話で、「もう大丈夫、終わった。」と思って、ブログやホームページの方は全然みていないと話していましたが、能都警察署の方でも、実際に、ブログの更新状態などは、まったく確認していなかったことになります。そこでいきなり、逮捕までちらつかされ、頭ごなしの批判を向けられたのです。さらに、この時初めて、被害者が削除を望んでいると伝えられ、いつ頃そんな話が出たのかと質問すると、「知っていても教えられない」と言われ、問答無用の削除を求められたのです。 公開の趣旨や目的については、これまでに何度も説明を書いてあるはずなのですが、内容もほとんど読まれていなかったとしか判断できません。 実名をA、B、Cなどに置き換えるだけで言い、パソコンなら簡単にできるだろうと言われましたが、もう5年以上公開を続けているはずで、過去の全ての記事を遡って、置き換えをするなど大変な手間になるので、やるのならいっそのこと全て削除する、と言いました。マスコミを含め誰にも理解されなかった問題なので、あっさり消してしまった方がいいとは考えていたと話したところ、当然のように納得されていました。別に実名を書かなくても文章は書けるので、関係者の人名はすべて○○に統一しようかと考えています。 「ふざけたやつ」という言葉は、警察の真意ではなく、警察に寄せられた反応であったのかもしれません。実際に、被害者が削除を要請していたならば、このような中途半端な対応にはなっていなかったと思えるからです。実名まで公開して、問題を全く理解されず、相手にされなかったというのは、被害者にしても痛恨の思いがあるのかもしれません。もちろん私の説明不足という問題もあったのかもしれません。 この件については、近いうちに報道機関あてのメールで反応を確認した上で、全面削除などの対処をしたいと考えています。報道機関宛ですが、内容としてはこの上申書の一部になります。代表的な報道機関に対しては、書面にても郵送することを考えており、これも明確な回答を求め、捜査上の判断資料の一つにしていただきたいと思っています。 いずれにせよ、情報の一元管理については、必要性を感じており、具体的な対処も講じており、その旨、9月10日付の上申書にも記載してあるはずです。その報道機関等の判断資料として、前回9月10日に郵送した上申書も、郵送に先立って、同じ内容の文書を報道機関等にメールで送信しています。これは、平成15,16年当時に、送信していたメールのリストを含めたので、送信先は千件を優に超え、確認してはいないのですが、千五百件ぐらいになるのかもしれません。今回も送信エラーがかなりありましたが、予想よりはずいぶん少なくなっていました。 どれぐらいの数、問題意識を持って記憶されている人がいるのか確認しておきたかったのですが、リンクを張ったブログの方のアクセスは、普段より若干多めというぐらいでほとんど変化はありませんでした。 「報道機関」が全く取り合わなかった問題ですから、誰も関心を向けなかったのかもしれません。最近になってメールの方でも少し反応が返るようになりました。数ヶ月前になりますが、「中国新聞社」からメールが届きました。この前の上申書でも、内容がいまいち変なのですが、「石川県危機管理室」というところから返信がありました。また、今し方確認したところ、「○○レストハウス」というところから、「送信先をお間違えではないでしょうか」という返信が届いていました。 今後メール送信に関しては、特定の公益機関に絞り込む方針です。出だしに欠けていた部分を要約して盛り込む意味でも、前回は大掛かりな送信を行いました。結局何も変わらないのかもしれませんが、本来検証し、伝える立場の人に、捜査機関と同じ資料を提供することで、少しでも意味のある解決に向かいたいと考えています。 大家さんからは、箇条書きで簡潔に書くように言われました。長い文章は読めないとも言われました。箇条書きで簡潔に書ける部分はそのようにしたいと考えていますが、それでは意味の持ち得ない部分というのもあると思います。18年前に捜査から切り捨てられ、放置された問題という一面もあるかと思います。 大家さんには、「元を辿れば事件を起こした自分が一番悪い。それで誰かを非難するなど筋違いだ。」というような言葉を受けました。これが現場の捜査官の真意の認識だとすると、やはり問題があると考えますし、悲観を通り越して絶望的になりました。これまでの県警の対応からある程度、予想は出来ていたことで、やはりそのあたりに本質があるのかという気にもなりました。 大家さんにも「被害者のところへは全体にいくな」と強く言われましたが、話し合いの場を持っても、解決など絶望的です。やはり平成11年8月の事件が決定的な羮(あつもの)となっているのかもしれません。金沢地方検察庁が石川県警に情報を開示していない限り、警察が知り得ない事実が沢山あるはずですが、これまで知ろうとした努力は、皆無に等しく、今回の対応をみても、面倒だから話を聞いておく、また、気休めで丸め込む、という姿勢以外は何も感じ取ることが出来ませんでした。 このことは、金沢地方検察庁の方にも話しておきましたが、必要十分な捜査資料を公益の代表者である公訴官(検察官)に提出するのが警察の職務なのではないでしょうか。誤判の根本原因があると指摘されながら、まったく意に介さない体質なのかとも感じました。また、裁判においては検面調書こそ大きな意味があるはずだと言い、さらに、金沢地方検察庁が人手も足らず面倒だから警察に振り向けて寄越したのかという、言い回しの発言もありました。 供述調書についても、読み聞かせを受けた上で、判子(指印)をついてしまえば、もはや絶対的で、取り返しなどつかない、というような発言もありました。 立場上、警察を頼りにすがるしかないという思いもありましたが、度重なる不可解な対応と、不愉快は必然的に伴います、どうやら真相の解明など眼中にあるとは思えず、まともに相手にされているとは思えなかった、小馬鹿にされているような気がしたと、金沢地方検察庁の長谷さんには話しておきました。 いずれ、石川県警から回答を得た上で、再捜査が出来ないのであれば、金沢地方検察庁と相談し、単独で再審請求に踏み切るか否かを決めるつもりでいます。 平成11年の事件では、金沢中警察署で取り調べを受けた警部補から、「(気分がころころ変わる)被害者ってそんなもんや」と言われたこともありました。被害者の○○さんの深謀遠慮で、石川県警の一部(中枢部分)は、その本質を露呈し、未だ気づくこともできないでいるのかもしれません。 奇しくも、と言いますか、今日は再審請求のことで金沢地方裁判所にも電話を掛けましたが、あちこちに電話を掛け終わって、一息ついた夕方に、パソコンを付けると、元検察官でもある落合弁護士のブログのブログで、次のようなコメントを目にし、現実問題としてこういうこともあるのかと、改めて考えさせられました。以下引用します。 ーーーーーーーーーー引用開始ーーーーーーーーーー 野獣、モンスターのような職員が出現してしまったことも恐ろしいですが、問題点を把握しながら見て見ぬふりをしたり証拠隠滅に走ってしまう組織の体質というものにも、同等かそれ以上に恐ろしいものがあります。 役人というものは、長年勤め上げてくると、今さら何のスキルもなく他の仕事はできないしこのまま平穏無事に勤め上げたいと、保身に走る傾向が強くなるものです。そういった卑しい役人根性が、上記のような放置、隠蔽の背後にある可能性が高いでしょう。再発防止ということを考える場合、そういった卑しい役人が方々でウイルスのように巣くっているということを前提に、卑しい役人の善意に依存するのではなく、性悪説に立って、第三者のチェックを入れるなどの方法によるべきでしょう。 http //d.hatena.ne.jp/yjochi/20090911#1252640714 ーーーーーーーーーー引用終了ーーーーーーーーーー 今になって気がついたのですが、これは9月11日のエントリで、見落としていたもののようです。 夜中眠れなかったので、2時半ぐらいから書き始めたのですが、7時28分になっています。出来れば、今日の夕方までに、ここまで書いた書面を能都警察署の大家さんに届け、明日にでも話し合いを求め、その結果を踏まえて書き進める予定でいます。 昨日は17時過ぎに金沢地方検察庁に電話をしたあと、もう一度能都警察署に電話を掛け、大家さんに、「金沢中警察署や金沢西警察署のからむ問題でもあり、持参する書面ですが、石川県警察本部長宛の上申書」というかたちにさせていただきます。」と申し出ました。やや呆れたような感じで、「本部長の目に届くか、どうかはわからない。」と言われたので、「そういうことであれば、それでかまいません。」と伝えておきました。 大家さんが一度には沢山読めないというお話しもあり、この上申書は県警の対応にも噛み合わせながら、少しずつ、書き上げ、比較的近い場所にあるということありますが、その都度、能都警察署の大家さんにお届けします。上司と協議の上、金沢の方にも連絡していただくということになっています。 なお、この上申書は公益性の高い問題と考えますので、次のホームページで公開し、その都度更新いたします。http //hirono-hideki-01.sakura.ne.jp/ishikawakeisatuhonnbu/index.html 4 県外の親戚の方々について2009-09-15 火 時刻は17時55分になったところです。結局、昨日の朝からずっと起きていて寝ていません。昨日は久々に異様に神経が高ぶって全く眠れませんでした。今日は早めに休むつもりですが、少しでも書いておきたいと思います。なお、本日は8時40分頃のバスに乗り、珠洲の病院に行って14時前に自宅に戻りました。少しして、能都警察署に電話を掛け、大家さんに昨夜、記載した分を印刷した書面を手渡して来ました。忙しそうで今日は話を聞く時間がないと言われました。 15時過ぎには自宅に戻っていたと思いますが、母親の年金のことで電話を掛け、そのあとはちらちらホームページをみたり、頭もすっきりしないので無為に時間を潰してしまいました。余り早く寝ても夜中に目が覚めてしまいそうなので、いくらか時間を調整しています。 母親のことですが、やはり長くは生きていられず、何時死んでも不思議はない状態です。 その母親が2ヶ月ほど前でしょうか、ふと「金沢の人は本当にいい人だった。」とつぶやいていました。もともと母親は京都の生まれと言うこともあり、宇出津には余り馴染めなかったようで、深いな想い出の方が多いみたいです。母方は京都の出自ということもあるのですが、母親の4人の兄弟のうち二人はずっと京都に住んでいて、もう一人が兵庫県、もう一人が愛知県に住んでいます。5人兄弟なのですが、11日の日に、その全員が珠洲の病院に集まり、同窓会に行った一人を除いて、連れ合い二人を含め、私を入れて6人で、恋路のホテルに宿泊しました。 末の妹の人は長女で一番年長の母とはずいぶんと年も離れているのですが、その人は8月のお盆にも私の家で一泊して行きました。他の兄弟の人と会うのは、ずいぶんと久し振りで拘置所や福井刑務所で面会して以来でした。自分の記憶では福井刑務所で面会した記憶がなかったのですが、福井刑務所にも行ったと言われ、思い出してみるとそんなこともあったような気になりました。 その場で、前日の10日に作成、郵送した石川県警察本部長宛の上申書をお見せしました。短い時間である程度の事情を理解して頂くには、その方が好都合だと考えていたのです。一太郎というワープロソフトで印刷すると、文字が多少細かめでしたが、A4用紙で5枚でした。この親戚のことについては後日別の機会で書いておきたいと思います。拘置所には京都から何度か面会に来て下さり、控訴審の私選弁護士費用30万円を用立ててくれたのも母親の一つ年下になる長男のおじさんでした。特段驚いた様子もありませんでしたが、その事については言葉数もそう多くはなく、「警察が金、払ろてくれるわけないがな」と言っていました。それぞれに事情もお抱えなようで、詳しいことは知りませんが、ずっと京都で西陣織の商売をしているので、この不景気の折、なにかと大変なのではないかと察せられます。その親戚の負担を少しでも減らしたいという思いもあるのですが、それには私が生まれてこのかた、ずいぶんと負担を掛けてきたということもあるからです。 実際問題として、いつ死んでも不思議はない母の状態ですが、母親が死ぬと3ヶ月以内に今住んでいる宇出津の家を引き払って、出て行かなければならないことになっており、今回はその裁判の書面も見せてもらいました。こういう事情もあるので、私は先のことを急いでいるのです。 5 金沢西警察署の事件捜査について2009-09-17 木 書いておきたいことが沢山あるのですが、昨日は他のことをやっていて一つも書けませんでした。時刻も17日の午前11時半を過ぎています。参考までに昨日は午後に宇出津新港にある職業安定所に行ったり、買い物もして来たのですが、大半の時間はSubversionという最近使い始めたバージョン管理ソフトで、管理除外のファイルの設定につまずき、長い時間を潰してしまいました。結局、設定の仕方などに間違いはなく、既にリポジトリにコミットで登録済みのファイルに対しては属性変更でも管理除外にすることができないみたいでした。独学でやっていると、こんな些細なことでも多くの時間を失ってしまうことになります。ただ、これはこの先、情報管理を進めていく上でも解決しておかなければならない問題だったので、クリアできたのは収穫でした。 5月から8月までの3ヶ月間、珠洲市飯田の方でワープロと表計算の職業訓練を受けたのですが、やはり独学と専門的な教育との違いを痛感しました。独学でやっていると本当に時間を無駄にすることが多いです。結果的にはどちらも2級の検定試験に合格することが出来たのですが、あまり使ったことがなかったWordやExcelで、短期間で取得できた知識や技術も多く、本職(プロ)ともなれば、さらに恵まれた環境と機会があるのではないかと思いました。 本職に対しては一目置き、信頼を寄せるというのも一般的な通念のはずです。近年は学歴というものも以前ほどは重視されなくなったように本職の絶対性という感覚もはるかに薄れてきていると思います。昨日は民主党政権のスタートという歴史的な転換点でもありましたが、世の中もずいぶんと様変わりしてきたと思います。私の問題の発端は平成4年という時代背景にあることも一つ念頭に置いて考えて頂きたいと思います。 5.1 谷内孝志警部補の取り調べ2009-09-17 木 時間が経つにつれ、私自身の事実に対する見方というものも大きく様変わりしてきたのですが、書面を作成するにあたり当時の状況を思い出し、思い浮かべておりますと、昨日のことですが、また違って見え方がして来ました。事件直後一、二日の取り調べにおいては、「県庁に勤めていたお嬢さんが、そんなはずはない。」という言葉が口をついで出たぐらい、被疑者である私の話を聞きながらかなり当惑した様子でした。もちろん谷内孝志警部補の取り調べのことです。出頭直後に、自首調書というものを別の捜査官の取り調べで作成されましたが、それ以降の取り調べは全て谷内孝志警部補によるもので、別の捜査官から話を聞かれることもなかったと思います。 言ってみれば谷内孝志警部補個人の人生観、社会観、恋愛観、独断と偏見によってのみ行われた事情聴取ということになりますが、日本における警察の取り調べとは、本来そういうものなのかもしれません。二、三日すると谷内孝志警部補の様子も落ち着き、私の話を一方的に聞き、ノートにメモをしながら、区切りがつくと、そのメモを見ながら供述調書の作成をするという作業に没頭していました。言い換えれば対話的な形式で問題を掘り下げていくという作業はほとんどなかったのです。 昨日頭に浮かんだのは、谷内孝志警部補は取り調べの早い段階で、被疑者は精神的に問題があり現実的にまともな話ではない、と判断した可能性です。実際に、金沢西警察署において、私の供述の裏取りを行った形跡は全くありません。報告書のようなものも確認はしていないのですが、裏取りを行った上で、調べる必要性は、全く眼中になかった、ということになりそうです。 私が事実関係を争った控訴審の裁判においても重視されたのは私の犯行時の精神状態でしたし、一ヶ月の入院生活を伴った精神鑑定まで受けました。確か、「被告人は精神的に未熟なので、事実を受け入れ認めることが出来ず、関係者に責任転嫁をはかったいる。」というような趣旨の判断も示されていたと思います。 金沢西警察署は被害者やその家族の立場を尊重し、尽力したのだと思いますが、それは感情的なレベルの問題であって、ことさらに被疑者を悪人扱いし、責め立てただけであったと思います。被疑者、被告人の立場であった私にしても、いたずらに感情を害され、思考停止に陥るほどの大きな戸惑いを受けました。事件から2ヶ月近く経った平成4年5月28日、金沢刑務所内の拘置所に移送される直前の最後の取り調べにおいても、谷内孝志警部補は、「刑務所に行ってもかまいません。」という一文を供述調書に盛り込み、署名捺印させたことで、実に晴れやかで満足そうでした。被害者感情に報い警察官としての責務を全うした職務行為だと、自画自賛で手放しに喜び、それが絶対的に正しいと思い込んでいたのでしょう。 5.2 関係者の供述調書2009-09-17 木 6 AKさんへの手紙について2009-09-24 木 23時28分を過ぎたところなのですが、今日9月24日、能登警察署の大家さん、石川県警察本部の生活安全相談室、金沢地方検察庁、金沢中警察署の藤井刑事課長に電話を掛けました。まず12時過ぎに能登警察署に掛けた電話でAKさんへの手紙を書くことを相談しました。個人的にはやめた方がいいと思うが、金沢の方の判断になると思う、と言われたと思います。結局、直接掛けた藤井刑事課長に本部から指示があった場合、内容を検討した上で判断していただくということになったのですが、事前の石川県警察本部の電話で、正式に再捜査の要望書を提出することになったので、石川県警察本部がどの警察署に問題を割り振り、どのような取り扱いになるのかもわかってはいない段階です。 金沢地方検察庁には間を挟んで2回電話をしましたが、1度目が45分ぐらいで合わせて1時間かそれ以上話していたかもしれません。不意の電話で午後の執務時間を1時間ほどつぶしてしまったのですが、いろいろとお話しをさせていただき、今後の方針を定めるうえでもかなり参考になりました。どんな話をしたのかすべて覚えてはいないのですが、とりわけ印象に残ったのは、「警察も検察も、権限と責任の上で判断をしています。間違いがあれば相応の処分を受けることになります。」という言葉でした。また、「確定した判決にはそれだけの重みがある、と言うことです。」とも言っていましたが、これは長期間にわたり、私自身が身をもって痛感させられてきた問題でもありました。 7 岡田進弁護士への電話2009-09-25 金 時刻は23時18分になっています。今日9月25日15時10分頃、岡田進弁護士の法律事務所に電話を掛けました。電話番号は金沢弁護士会のホームページにある会員名簿ですぐにわかりました。国選弁護人をした18年前のことについて、どの程度記憶があるのか確認しておきたかったのですが、即座に「全然記憶にないね。頭にないわねぇ。」と言われ、そうですかと言って、すぐに電話を切りました。いささか動揺が感じられたのは、応対で引き継いでくれた女性でしたが、フルネームを求められ、そのまま名乗りました。なお、岡田進弁護士には、「18年前の傷害、準強姦事件について県警に再捜査を要望する手続きを進めているところなのですが」と初めに伝えていました。 その前に、金沢地方検察庁にも電話をしていましたが、担当の長谷さんはお休みとのことで、掛け直しをして岸田さんとしばらく話をしました。有罪を求めた検察官が求める結果を得て判決が出て、確定したのに、そのやり直しを検察庁が裁判所に求めて再審請求をするはずがないなどと言っていました。「どこの世界でも、自ら間違いがあれば、自ら間違いを正すのが当たり前」と反論はしておきました。「弁護士を頼んで裁判所に再審請求をするのが筋」というようなことも言っておられたので、岡田進弁護士のところに電話を掛けて、どのような認識でいるのか確認しておこうという気になったのです。 これも午後で、13時を過ぎてからですが、能登警察署に電話をしました。大家さんは金沢に行っているので、今日は一日いないと言われました。自分の事件のことで金沢に行ったのか気になるところですが、これも確認の術はないでしょう。 そろそろメインとなるAKさんへの手紙を書きたいところですが、なかなか取りかかる気分にはなれず、今日もほとんど時間をつぶしてしまいました。夕方に気分転換で宇出津の港の方に散歩に行きました。地元では「赤灯台」と呼ばれていたあたりですが、子どもの頃の遊び場の一つです。もう10年以上経つのかもしれないのですが、そばに団地が建っていて、その景色を見ていると、感慨深いものがありました。 8 AKさんへの手紙(1)2009-09-26 土 8.1 はじめに 18年の歳月が流れ現在、どのような生活をされているのかも私には知る由もありませんが、私なりに日々の生活のこと愛娘のAAさんの将来のことを案じております。思えば満足な謝罪も出来ないまま18年の歳月を無為にしてしまったことは非常に残念であり、力不足を痛感しております。打開への途を探ろうと闇雲に行動をした時期もありましたが、それもかえってご家族にご迷惑を与える結果になってしまったのではと省みております。 自分なりに考え抜いたうえでのことですが、この度、石川県警察本部長に宛、18年前の事件の再捜査を正式に求めることにしました。思い出したくもない忌まわしい記憶かもしれませんが、重要な問題点がなおざりに放置されており、これはなんとしてでも解決させておきたいと考えております。また、これまではそのような問題に対する不満、憤り、焦燥感から、自分自身のAAさん、そしてご家族への謝罪もなおざりになってしまったと悔いております。 原点に立ち返れば私自身の暴力から始まった問題ではありますが、そこに至った経緯についてもご理解していただきたい事情と事実があり、これはおそらく私自身しか知り得ない事実でもあると思っています。私は自身の責任としてこの問題を解決しようと取り組みましたが、自分一人の力では限界に達し、さらに問題をこじらせ、誤解を招くだけという行き詰まりを感じております。 ただ、長い年月が掛かってしまいましたが、一定の成果を得ることが出来た、という思いもあります。一つは先日金沢地方検察庁の長谷さんから、「石川県警が再捜査を開始し、協力の要請があれば、真摯に対応します。」という言葉を得たことであり、金沢中警察署の藤井刑事課長からもAKさんに手紙を見せてもらうことを検討するという言葉を頂いたことです。電話での話ではありましたが、真剣さの伝わるものであったので、それも一定の成果なのではないかと考えております。 なお、文中においては誰かを非難し責任を転嫁していると一般的に受け取られる内容があるかもしれません。しかしそれも客観的な事実の一部であって、よりよい判断をしていただくための正確な資料であると私は考えており、またそれが現実でもありますが、それぞれの立場や事情もあることなので、すべてを含めた上で検討して頂きたいことと、限られた紙面の範囲でこれからどれだけのご説明が出来るのか、私自身心許ないところもあるのですが、これが最後の機会になるのではないかという思いもあり、正直なところ、悲観的な気持ちになっております。 8.2 平成4年の事件について 18年経った今も決して癒されることのない大きな結果だと受け止めております。結果を発生させた張本人である自分が、とやかく言い訳がましいことを書くには抵抗感もあります。確かに言い訳になると思いますが、それだけの事情があったということは是非ご理解して頂きたいのです。本来、このような事情は取り調べを受けた警察や、刑事裁判の過程で述べるべき事柄と思われるかもしれません。そして自分自身で判決というかたちで事実認定を受けたと言うことは、自身が招いた結果であり、潔く受け入れるのが当然と思われるかもしれません。 私自身、満足と納得のゆく捜査と裁判を受けたかったと痛烈に思っておりますが、当時の状況として諦めるしかないような困難があった、とも考えております。自分が招いたこととはいえ、余りに不利な立場でもありました。行為と結果は歴然とはっきりしているので、これは受け入れるしかないと思いました。あとは、意識不明の状態にあったAAさんの容体ばかりが気掛かりで、冷静に深く物事を考える余裕がありませんでした。空気が薄く感じられるほどに、息苦しくてたまらず、思考もまとまらず、ただひたすらAAさんの安否、回復を祈念するという状態でした。 それでも事実に関する記憶ははっきりしており、取り調べには積極的に応じ、ありのままに体験した事実を話しました。取り調べを担当した谷内孝志警部補は、私が話す内容をノートに書き留めていましたが、主観的な判断で供述調書を作成していたと思います。限られた時間でまとまりのある内容の書類を作成しなければならないという、必要性にも迫られていたのだと思いますが、被疑者というのはあくまで受け身な立場であり、取り調べの主導権はすべて捜査機関の側に握られています。 いまさらとやかく不服を言っても仕方のない問題なのですが、重要な問題点がすっかり抜け落ちた重大な欠陥捜査であったと思えてなりません。刑事裁判とは、起訴状一本主義とも言われるぐらいで、捜査機関が裁判所に作成提出した資料を前提に進められます。個々の部分に対して、どこがおかしいとか指摘しても埒があきそうにもないので、行いませんが、当事者の立場から総括すれば、本来のAAさんというのは、取り調べ、裁判の過程において存在しないに等しく、また、意図的に作り上げられた虚像が、現実のものとして認定され、処理されてしまっているのです。 私自身AAさんの立場や真意を理解するのに、10年以上の歳月を費やしてしまったと思っています。それだけいたずらに、無意味に苦しみ続け時間も無駄にさせてしまいました。気が遠くなるほど長い時間考え続けてきましたが、出した結論は、AAさんをよく知るご家族の理解するAAさんの実像とも重なるはずです。この度、謝罪というのも私の大切な目的ですが、AAさんが当時置かれていた状況について、ご説明する責任があると考えております。被害者と加害者というお互いの立場ではありますが、私しか知り得ないAAさんの姿というのもあると思うのです。 その上で、どのようなご判断をされるのかわかりませんが、裏付けのある客観的事実として、真相を解明するには、警察や検察の捜査機関に動いてもらうしかありません。根本に遡った是正措置として、私は18年前の事件の再捜査を求めているのです。 言い訳と受け取られる部分もあるかと思いますが、確かに当時の自分は未熟でいたらず、暴力で物事を解決しようと考えたことが、そもそもの大間違いであったと反省しております。不快に思われる点もあるかもしれませんが、それも当時の、そして今の私の現実の姿として、受け止めて下さい。 9 AAさんに対する謝罪2009-09-27 日 思えばこの18年間、ただの一度もあなた本人に謝罪の言葉を述べる機会というものがありませんでした。あなたが現在どのような状態にあるのかも私はまったく知りません。お父さんの被害感情が余りにも厳しかったというもの一つの理由ですが、私は自分が受けた捜査、裁判に対する不満と不服にとらわれ、直接あなたに会ったり、話したりすることなど夢のまた夢だと思い込んでいました。一時も忘れることなく、事件前よりいっそう強くあなたのことを想い続けてきましたが、ご家族のご理解をえることも出来ず、これ以上関係の悪くなることを恐れ、自分の気持ちを抑え続けてきました。 あなたの気持ちを心より信じることが出来ず、本当に申し訳ないと思っていますが、私はすでに自分自身が信じられない状態にまで追い詰められ、あなた自身に答えを求めてしまいました。その結果は余りにも重大で、取り返しのつかないことになってしまい、不自由な思いもなされたことと思います。陰ながらご回復とご健康を切に願い続けていますが、残念ながら、あなたが現在どのような暮らしぶりをされているのかも、私は知ることができません。 ご家族のご理解をえることも出来ず、あなたご本人のお気持ちを確かめることも出来ず、ご迷惑を考え、ずっと自分の気持ちを抑え続けていましたが、この先何があれ、この気持ちだけは変わらずに持ち続けて行きます。すこやかに暮らして行かれることを祈っています。謝って許されるようなことではないと重く受け止めていますが、本当にすみませんでした。 10 AKさんへの手紙(2)2009-09-27 日 10.1 AAさんの置かれた状況(1) AAさんに対する私の現在の気持ちを謝罪として認めさせて頂きました。AKさんご本人に読んで頂けるかどうかもわからない手紙ですが、直接AAさんに読んでもらえるかどうかもAKさんのご判断にかかっていると思います。これは0時を過ぎてから急に頭に浮かんで、思いのまますぐに実行に移したことなのですが、強姦事件の加害者と被害者という関係に警察によって決めつけられ、加害者という立場で確定判決を受け18年以上、戸惑い悩み続けてきた私には、直接の謝罪など、本当にただの一度も頭に浮かぶことがありませんでした。まずは不当な汚名を雪ごう、そしてご家族のご理解を得たいという一心で生きてきました。私はこの18年間、女性と交際したことも一度もありませんし、ひたすら彼女のことだけを考えて生きてきました。 どうして一人の女性にそこまで入れ込むことが出来たのか、それは彼女が魅力的な女性だったからという理由だけでなく、それだけ彼女が自分のことを真剣に考えてくれていた、という思いがあったからです。 11 金沢法テラスへの相談2009-09-28 月 23時37分を過ぎたところです。今日もほとんどなにも手がつきませんでした。やったことと言えば、午後になってからですが、まず能登警察署の大家さんに電話を掛け、少し話をしました。直接県警本部に書面を提出することになりましたと、お伝えしました。それと、ご存じでない事情も多いようなので、ご理解頂くのも時間も掛かるし、難しいと思いましたと率直にお話ししておきました。 県警に再捜査をして頂くことはかなり難しいと思っておりますので、その後の対応に専門家の力を借りれないだろうかと思い、法テラスに電話を掛けて相談しましたが、結果的に、「法テラスとしてお力にはなれそうにありません。」と言われました。 そのあと、16時半頃になっていたと思いますが、金沢地方裁判所に電話を掛け、現在石川県警察本部に18年前の事件の再捜査を求め、書面を作成しているところですが、出来るのか出来ないのか明確な回答をもらった上で、出来ないと言われた場合、再審請求することになりますとお話しし、必要な手続きなど聞いておきました。これまでの対応と少し違ったと感じたのは、書記官の人が自ら名前を名乗っていたことですが、名前の方はすぐに忘れてしまいました。 そのあと、金沢地方検察庁に電話を掛け、再審請求に必要な判決謄本についてお聞きしたのですが、係が違うので記録係の方に問い合わせて下さいと言われました。 法テラスに相談をしたのはこれが2回目で、前回は3月でした。そのときも、金沢地方裁判所に電話を掛け、再審請求のお話しをしました。そのときは、再審請求の内容について少し踏み込んだお話しもしたのですが、今回は、そういうこともなく、私の方から、「これまでは事実誤認のような理由で行ってきましたが、今回は警察の捜査に重大な欠陥があったことを理由にします。」とお話ししておきました。準備は早いほうがいいと考えたからです。 12 誰のための再捜査なのか2009-09-29 火 時刻は4時57分になりました。考えをまとめることが出来ず、頭の中で考えがまとまっても取り掛かることが出来ず、時間ばかりがむなしく過ぎていきます。他に事情もあるので近日中に書き上げて提出する予定なのですが、刻一刻と時間を無駄にしているもの実感しています。さりとて、とりとめもなく書き連ねてもまとまりが悪くなりそうです。 ここ数時間、ホームページで「警察 再捜査」というキーワードで検索を掛け、あちこちのホームページをみていました。そのあと、石川県警本部のホームページから石川県内の各警察署のホームページをみて、警察署長の挨拶文を読んだりしていました。よくあるフレーズは、やはり「市民の安心、安全」でした。自分が金沢中警察署の山出警部補にストーカー扱いされた身であることを考えるとなお複雑な気持ちですが、やはりこれが、警察の使命であり存在意義の基本ではないかと思いました。 一方で、事故死した息子の死因の真相究明のために再捜査を求めた遺族の手記が目に止まりました。一部引用してご紹介させて頂きます。 ーーーーーーーーーーーーーーー引用開始ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 息子の死から4年1か月後の平成15年11月26日、北海道警察本部に傷害致死事件として刑事告訴しました。 私達は、息子の遺体が発見されて間もない頃から、警察や検察に捜査を求め続けて来ましたが、十分な捜査がなされないまま、バイクの自損事故事件として処理されてしまいました。しかも、私達が知らされたのは、「自損事故」「不起訴」という結果だけで、どのような捜査がなされたのか、どのような理由でバイクの自損事故と結論づけられたのかさえ十分に説明してもらえませんでした。 4年間、苦労を重ねてようやく、この度の刑事告訴に至りました。けれども、警察が、積極的に再捜査に取り組んでくれなければ、真相は闇に葬られたままになってしまいます。 刑事告訴を受けて捜査を担当することなった釧路方面本部を、今年の1月20日、私(富士子)は、2人の弁護団の弁護士とともに訪ねました。けれども、そこでわかったのは、告訴から2か月が経過しようとしているのに、警察が、全く何もしてくれていないことでした。担当の刑事さんは、検察庁にあるという以前の捜査記録の取り寄せさえしておらず、事件の中身さえ全く理解していませんでした。 http //www.mika-y.com/kimurajiken/ ーーーーーーーーーーーーーーー引用終了ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー この事件に関しては、数年前にもホームページを読んだことがありましたが、私自身すっかり忘れていました。似たような事件や問題は他にもいくつかあったと思います。被害者遺族が強く事件の真相究明を求めることはマスコミによっても当然のことのように報道されています。再捜査を求める私の事件ともいくらか共通点があると思うのですが、明らかな相違点もいくつかあります。 第一に、被害者が捜査段階の時期にいわば死人同然の意識不明の状態であったものの、その後意識は回復し、ご家族も遺族とはなっていないことです。ただ、被害者が重い後遺症を残し、事件当時の記憶が戻ったのかも私にはわかりません。なによりも私が加害行為者という立場であり、事件を起こしてから4年10ヶ月の間、刑務所や拘置所という社会から隔離された施設での生活を余儀なくされ、それだけでも事件の真相から遠のいてしまいました。 次に、被害者の家族が真相の究明を明示的に求めていないことです。むしろ接触を拒んでいますが、ずっとそうであったわけでもなく、その立場はいっそう難しいものがあるのだと思います。ご本人でない私が、被害者やその家族の、真意がこうだとは決めつけることは出来ません。しかし、その真意や立場を推認しうる事実、事情については、私として可能な限り説明してきたと思います。これは、主に金沢地方裁判所や金沢地方検察庁に対して、書面というかたちで提出してきたものです。 私自身最近になって気がついたことなのですが、石川県警においては、このような資料などほとんど持ち合わせてはおらず、また、私本人も内容に踏み込むような質問を受けたおぼえがゼロに等しいぐらいにないのです。私は平成11年の8月に金沢中警察署においても取り調べを受けていますが、とにかく内容の浅い取り調べで、取調官の「被害者(家族)というのは、不安定なものや」という言葉に象徴された処理であったという印象です。一般的に、捜査官というのは執拗に事細かく話を聴く、というイメージがありますが、どこかで一線を引いて、そこには一切踏み込まないという意志さえ感じられました。 この踏み込まなかった一線が、本来被害者家族が求めていた問題のように思えてなりません。解っていないのだから聴きようもない、という一面もあったように思われます。それに比較すれば、検察は膨大な資料と情報を持っていることになりそうです。事実上長期間私を独房に閉じこめて、書面作成に専念させたのですから、相当の分量にはなるはずです。 ところで、このバイク事故の事件ですが、この事件の真相が仮に殺人や傷害致死であったとしても、犯人性が問題になるような難事件で、まかり間違えれば冤罪を生むということにもなりかねないのかもしれません。ご参考までに、次の事件もご紹介しておきます。やや長文の引用になりますが、参考になる点も多いと思われます。 ーーーーーーーーーーーーーーー引用開始ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 蛸島事件(たこじまじけん)とは、1965年(昭和40年)に石川県珠洲市蛸島町で発生した殺人事件である。 最終的に、事件は時効が成立することになるが、この事件で問題になったのは、捜査機関が見込み捜査を行い、真相究明ができなかったばかりか、冤罪をでっちあげて2人も拘束したことである。 しかも、直接の殺人容疑でなく、全く事件に関係のない容疑で別件逮捕し、自白を強要する手法を行うなど無理な裏づけ捜査をしたために、真犯人を逮捕できなかったばかりか、捜査機関が冤罪を作り出すという結果となった。 事件の概要 1965年7月5日、能登半島の小さな港町である蛸島地区で、当時10歳の少年が行方不明となり、翌日他殺体で発見された。警察は初動捜査において容疑者を絞り込めなかったため、地区住民のうち小学校高学年以上のアリバイを調べた。地区外からの侵入者による犯行の可能性の検証・捜査を怠った「見込み捜査」であったとされる。 冤罪 8月11日、地区の青年が別件で逮捕され、実際には殺人容疑で徹底的に取調べが行われたが、アリバイがあったため8月22日に釈放された。続いて8月30日に当時16歳の少年を住居侵入と窃盗で逮捕し、前述の殺人についても犯行を「自白」させた。 しかしながら、少年の逮捕容疑は半年前のものであり、しかも留守にしていた無施錠の親類の家(現在でも農村部には見られる風習で、玄関に鍵をかけず親しい者同士で自由に出入りするのが普通であった)に入ったというもので、窃盗も警察が親類に無理矢理被害届を出させたという、いわゆる別件逮捕であった。 このような、無理な捜査によって出された「自白」のみが殺人事件の唯一の証拠であったため、検察は起訴したものの、金沢地方裁判所七尾支部は1969年6月3日に無罪判決を出した。検察側が控訴を断念したため、同少年の無罪が確定、冤罪との評価が定着した。 事件の問題点 捜査機関が、事件における様々な可能性の追求を怠り、事件の早期解決を焦るあまり見込み捜査をしたために、再捜査後、時効成立により真相解明ができなくなる、と言う最悪の結果となった。 また、別件逮捕は被疑者を早期に勾留するために、しばしば日本の捜査機関が行う捜査手段であるが、この手法については不当逮捕を禁じた日本国憲法第34条および刑事訴訟法第 204条以下に違反するものであるとの指摘もある。ただし、別件容疑自体も起訴に充分な場合(たとえば、被疑者を拘束するために、殺人容疑が本命でも死体遺棄容疑で最初に逮捕する)には容認できるものとされている。しかし、この事件では起訴すらも難しい容疑であるうえに、全く本件に関係のないものであった。 前述の金沢地裁七尾支部の判決文では、警察・検察側の別件逮捕・勾留を厳しく戒める文言が盛り込まれた。 http //www.weblio.jp/content/蛸島事件 ーーーーーーーーーーーーーーー引用終了ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー なお、URLに日本語が含まれていますが、これは私が使っているパソコン環境がLinuxで、文字コードがUTF-8なので日本語のまま扱えているのだと思いますが、Windowsパソコンであれば、エラーが起こるかもしれず、その場合、サイトのトップページで、「蛸島事件」と検索を掛ければ表示されるはずです。 捜査機関が熱心な余りに起きた未解決事件の典型例とも言えるのかもしれません。対照的な用ですが、不熱心で手堅い見込み捜査、という印象も私は自分が受けた金沢西警察署の事件処理に対して感じております。その事件処理に対して、被害者家族が真に満足しているのか、そこに思いを向け、そんなことを問題にした形跡もこれまでの石川県警察の対応には、うかがうことが出来ません。 私は金沢西警察署の捜査や事件処理が非常に問題の大きい欠陥捜査だと考えております。その理由や及ぼした影響については、他のところでも述べていきますが、誠に僭越ながら、この再捜査というのは石川県警の県民に対する安全、安心のための信頼回復、名誉挽回の機会なのではないかと思います。仮に検察が事件を解明してしまったらどうなるのでしょう。警察は頼りにならない、危なっかしい、おまかせしたらかえってとばっちりを受けそう、へたに関わりを持つと人生をメチャメチャにされそう、こんなに抜けているのか、知恵を使えば悪いことができそうだな、などと思う人が出ても全く不思議はないと思います。 前に、金沢地方検察庁の長谷さんが権限と責任、処分について触れたことを書きました。その続きになりますが、私が「処分って、どういうのがあるんですか?」と質問したところ、すぐに「警察のことはわかりません。わかっているとしても、私が説明をする必要はありません。」と言っていました。すでに警察内部での処分が相応という示唆であったのか、正確なことは測りかねますが、ご参考の上、さきざきの影響を慮ったうえでも善処して頂きたいと思います。 なお、ここで一区切りとして関係各機関にメール送信させて頂きますが、「石川県危機管理室」様におかれては、国家国民、とりわけ石川県民の利害得失に関わる問題のご紹介、ご案内でございますので、決して県警本部への送信間違いではありません。返信も無用に存じます。 Author 廣野秀樹 hideki0001@gmail.com Date 2009-09-29 08 09 20 JST HTML generated by org-mode 6.14 in emacs 23
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/334.html
キョン「ハルヒ、よく聞け…」 ハルヒ「なによ?」 キョン「俺がジョン・スミスなんだ」 ハルヒ「誰それ?」 「長門さん、あなたに一つだけに言っておくことがあります」 「……なに?」 「僕達の組織は涼宮さんと、キョンくんを恋中にし涼宮さんの力を安定させようとしています」 「…何が言いたいの…?」 「率直に言います、キョン君に恋愛感情を抱いているあなたには、消えていただく必要があります。 ですので僕があなたを排除します」 「涼宮ハルヒの閉鎖空間外ではただの人間である、あなたには無理。諦めた方が得策。 今なら見逃す。」 「ではこれならどうです?」 一樹が指を鳴らす。 私達を残し全ての世界が灰色に変質して行く。 長門「なんて物を書いてみた」 キョン「妄想乙」 長門「おでんがおいしいきせつになりました」 キョン「汚田て…」 「長門? 何やってるんだ、パソコンいじったりして」 「プログラムを書いている」 「コンピ研の活動か? だったらコンピ研の部室でやれよ。キータッチ音がうるさいんだ」 「悪魔召喚プログラムとオートマッピングプログラムを書いた。これで異世界人を呼び出せる」 「め、女神転生えぇー?」 キョン・考えすぎ5 「わがSOS団は、文化祭で映画を撮るわよ!」 ななな何ですとこの女ぁ!どれだけ全校に恥を塗りたくれば気が済むんだこいつぁぁぁ!それでなくても俺は内申やばいんだよ。お前はどういう わけか高得点取ってるがな、俺は勉強嫌いなの!分かる?分かってるそのへん?古泉、お前機関の力全部使ってこの愚行を止めろ。俺が許す から。それができないなら俺の内申書書き換えろ。いいから。じゃないとあれだ。お前が家に大量のストッキング隠し持ってることばらす。まさか ガチホモに女装趣味があるなんて誰も思わないもんなぁ。でも俺は知ってるんだよ古泉きゅん。お前五月あたりにバイトがあるから失礼とか言っ てたよな?俺あの後お前尾行したんだわ。したら怪しげな店に入ってったからもうピンときたわけだ。ついでに変装して三十分だけ堪能させてもら った。いやお前じゃねぇよ。リンダだよ指名したのは。あの胸毛は今でも忘れられないぜ。それはいい。えっと何だ、お前。長門!何でもう魔女っ娘 ルックに身を包んでるんだ。三日早いだろ。台本だとそうなってんだからしっかり守れよ!じゃないとハルヒにばれるだろうが。俺何ヶ月前から準備 したと思ってるんだ。古泉の計画なんぞどうでもいいが俺の計画を潰すような真似は許さん。SOS団の実権は俺のものだ。で、映画だ。一体こいつ が何を撮りだすかわからんな。主役にもってこいといえば朝比奈さんかぁいいよ朝比奈さん。ん、まてよ。なぜこのことに気がつかなかったんだ。 朝比奈さんを主役に仕向けて俺専用プロモーションムービーこさえりゃええやん!頭いい俺!ひゃっほう!んじゃ機材は近くの電気店に手配すれ ばいいな。ハルヒが行きそうなとこっつったら祝川商店街だろ。あと派手なの好きだから銃とか使いたがるな。プラモ屋も差し押さえる必要があろう。 どっちも後で朝比奈ブロマイド渡せば一発だな。俺はかように心の広い人間であるからな。朝比奈さんを独り占めしようなんて思わないのさ。その へんこのジャイアン団長とは格が違うっつーかなんつーか。で、映画か。こいつのことだ。どうせ滅裂なものになるのは既定事項だろ。俺ナレーショ ンの練習しとく必要あるな。編集も徹夜作業になりそうだから後日時間遡行する必要あんだろうな。めんどい。えっと何だっけ、最近俺もきてるな。 モノローグしすぎなのかもしれんな。だがこうしないと解決しないんだからしょうがないだろ。事故は未然に防げって言うじゃん。事故といやぁハルヒ のことだ。言ったことがそのまま現実になりかねん。あいつは空前絶後の思い込みの激しさを誇っているからな。ウホォーォオ ウホォーォオ アッア アアッアッアッー!なんでもない。心の叫びだ。よくあるだろそういう衝動が沸くこと。なんせ俺十代だしな。ピチピチやん。それって素敵やん。今まで 俺ほんとに頑張ったよな。野球は一回でコールド負けにしたし、七夕はハルヒが来る前に模様描いて帰ったし、カマドウマは部長のPC壊しておいたし、 孤島は多丸兄バレバレだしそのまま夏休み宿題合宿になだれこませたしな。だから今回はあれだ、うん 「ハルヒ、この物語はフィクションです」 「意味わかんないわよアンタ、頭だいじょうぶ?」 「こ、このアマーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 『私、キョンは、命を狙われています。 何故、誰に命を狙われているのかはわかりません。 唯一つ解ることは、凉宮ハルヒに関係があります。 長門有希と朝比奈みくるは犯人の一味です。 他にも、クラスメイトが四~五人。白いワゴンを所持しています。 どうしてこんなことになったのか全くわかりません。 これをあなたが読んだなら、その時私は死んでいるでしょう。 ……死体があるか、ないかの違いはあるでしょうが。 これを読んだあなた。 どうか 真相を暴いてください。 それだけが 私の望みです。』 ――サラサラ キョン「……よし、と……後はこれを……時計の裏に張り付けて……」 長門「テレビの見すぎ」 キョン「それでさ、昨日うちの妹がゲボ吐いてさ……」 ハルヒ「ちょ、ちょっと……ゲボ、って言い方なによ、それ?」 キョン「ん……? ゲボだよゲボ吐いたんだよ。ゲボってゲロのことだぞ?」 ハルヒ「し、知ってる……けど! 私の住んでるほうじゃゲロだからなんかその……」 古泉「地方によって言い方が違う言葉ですからね。因みに僕のところはグボでしたよ」 キョン「グボ、って……まあ、確かに地方によって言い方はあるな。長門は?」 長門「……私は……嘔吐、もしくは嘔吐物以外の呼び名を知らない。」 キョン「……長門らしいな。」 古泉「まあ、人によりけりですからね」 ハルヒ「みくるちゃんは? あ、喋らないといるかいないか解らないわよ」 みくる「え……? あ、私は……」 みくる「ゲボですね☆」 キョン「……」 ハルヒ「……」 古泉「……」 長門「……」 みくる「な……ど、どうしたんですか……? わ、私べつに……うっ……こっちみんなっ!!」 キョン「007はじまったな」 長門「007って何?」 キョン「スパイ物の映画だ、結構有名だぞ」 長門「スパイ物というと、2匹のカササギが出てくるゲームしか知らない」 キョン「何でお前スパイVSスパイなんて知ってんだよ」 キョン・考えなさすぎ ハ「東中出身、涼宮ハルヒ。この中に、宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい!以上!」 キ「俺と結婚してくれ!」 考えすぎってレベルじゃねーぞ!!なキョン ハルヒ「東中出身、涼宮ハルヒ。この中に、宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい!以上!」 キョン「俺、実はポニーテール萌えなんだ」 ハルヒも考えすぎってレベルじゃねーぞ! ハルヒ「東中出身、涼宮ハルヒ。この中に、宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい!以上!」 キョン「似合ってるぞ」 「……」 「何やってんだ?長門」 「……こうやると鉛筆が曲がって見える」 「……た、楽しいか?」 「けっこう」 「そうか」 「……」 キ「文化祭か。ハルヒ、何かSOS団でやることはないのか?」 ハ「え?えっと……。和菓子屋さんとか?」 古「ずいぶんと風雅ですね。涼宮さんは和菓子が好きなんですか?」 ハ「うん。おばあちゃんの家が和菓子の老舗だったから」 キ「朝比奈さん、ハルヒはこう言ってますけどどうですか?」 み「いいと思います。お茶の葉買出しにいかないとですね」 ハ「有希ちゃんは?いいかなそれで」 長「いい」 ハ「ありがとう。それじゃぁ決まりかな?」 キ「おう。ついでに谷口とか国木田も補欠要員として招いてやるか」 ハ「えっ。あの、迷惑じゃないかな?野球の時も無理して来てもらっちゃったし」 キ「あいつらならいつもヒマだから平気だろ」 み「じゃあ鶴屋さんも時間が空いた時に手伝ってくれるように頼んでみます」 ……。 うーんマンダム。 ハルヒ「キョン、七夕と言えば?」 キョン「アルテリオン、ベガリオン」 ハルヒ「正解100点」 全「えぇーーー??」 ハルヒ「さぁ、買出しに行くわよ!みくるちゃんも早く着なさい!」 キョン「ハルヒ、後ろ向いて階段下りると危ないぞって・・・げえっっ!」 ハルヒ・みくる「「ギョオオオオオオオオン(くん)!!!」」 キョン・考えすぎ6 「よかったら……」 ななななななんですとぉぉぉぉおおおお!!!ちょっと待て。待て待て待て待て。俺の嫁は朝比奈さんで確定だったはずだ。あの画像集はすでに自宅 PCに厳重なロックをかけて保管済みだし、実際あっちでもこっちでも朝比奈さんは絶対無二の後光と曙光とその他もろもろがミックスされた何たるかを 放っていたはずだ!なのに何だこの年末ジャンボダークホースアナザー長門有希(文芸部員)は!やべぇ、これが世に言う『ギャップ萌え』ってやつな のか!例えば古泉が裸エプロンしてたりしても何にも思わないどころか82回ほど萌えないゴミに出してやるところだがこいつぁひと味もふた味も違うぜ。 まず眼鏡だ。よく考えろ俺よ。「眼鏡属性ないし」あの時言った台詞だ。半ば流行語になりつつあった。それをいまさら覆せっていうのか!眼鏡長門萌え。 その現実を受け入れるために眼鏡属性を俺という存在に付加しなければならんのか。だがよく考えろ。この世界に俺が非眼鏡属性だと思っている奴は いない!言わば俺神!新世界の神だよリューク!ひゃっほう!気にしなくていいじゃん。今日から俺、眼鏡属性キョンくんです、いぇーいいぇーい!って、 さし当たって問題はそんなことではない。何なんだこの長門の白雪のような可愛さは。これは谷口が言うA-なんてレベルじゃねーぞ。Sだ。SSランク+だ! もういい、分かった。結婚しよう。明日婚姻届け提出しよう。ホワイトホール、白い明日が待ってるぜ!白い恋人達とは俺たちのことだ!そう、あの日。三者 三様にハルヒの正体について語ってくれた。進化の可能性、時間の歪み、神。っは!だから何だってんだ。この世界のハルヒは一般ぴーぽーじゃないか。 ピーポくんじゃないか。にっげろー!青島ぁ!いや事件は文芸部室で起きてるんだ世界中の皆!オラに、オラに元気を分けてくれ!この新世界の女神 長門有希さんを守る力を分けてたもれっ!もうシリーズ終わりでいいんじゃねぇか。だってさ、もう皆ハルヒに迷惑してないじゃん?SOS団必要ないじゃん? 長門可愛いじゃん?俺この世界に不満ないじゃん?万々歳じゃないか!将軍様!どんどんテポドン!例えばこうだ。ただの一文芸部員を指して、そい つはお前にとって何だと訊かれて答えられるか?答えられるな。長門は世界を救う。それでいいじゃねーか。オールワールドニーズナガトだ。ジエンドだ。 うぇるかむUNKNOWNだ。今までこれほど幸福だったことがあっただろうか。ゆきとさん、もう、ゴールしていいよね?この空の向こうには翼を持った文芸 部員がいるよね?だからあたしたち、普通の女の子に戻ります。巨人軍は永遠に不滅です。僕はレベル5です。だからつまりまずはこの入部届けに名 前を…… 退 学 願 わたくし、この世界が信じられないのでまずは学校を辞めて頭を冷やしたいと思います。 まずは頭を丸めて山篭りから始めようと思います。止めないで下さい、捜さないで下さい。 べ、べつに、アンタのために辞めるんじゃないんだからね! 一年五組 ○○○○ 「長門てめぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!」 長門「おでんカレーがいい」 朝倉「カレーおでんのがおいしいわよ」 キョン「どっちも一緒じゃないのか・・?」 ―ずいぶんおもてになってるようですね。 「別にもててると自覚してるわけじゃないがな」 ―今、一番狙ってるのはどの子ですか? 鶴屋さんとは肉体関係があると本人から聞きましたが。 「お前人の話を聞いてないだろ。 別に狙ってるとか、そんな相手は居ない、今の所はの話だがな。 鶴屋さん? あぁあの肉便器か、あれは慈善事業みたいなものだから特に意味は無い」 ―そうなんですか、では古泉さんについてお聞きしたいのですが。 「古泉か……。あいつはあいつで認めてる所もあるんだよな、そりゃホモっていうのはあれだが。 あいつだってここまでハルヒの事で苦労してるだろうしああいう性癖を持ってる人間ってのも大変だと思うしな。 だからそういう意味では認めている、というよりむしろ俺があいつを受け止めてやらなきゃいけないと考えてる。 いや、別に、そういう意味じゃなくてだな、勘違いするなよ、ただあいつが可哀相なだけでだな……」 ―そうなんですか。 長門「誰かの 飲みかけのジュースを 飲み干す かいかん」 キョン「俺がさっき飲んでたコーラ……お前か!」 俺が居た頃 長門「これは何」 キョン「あー……それはだな……」 長門「もう風俗には行かないで、と約束したはず」 キョン「……」 長門「なのになぜ」 キョン「……がおー」ガバッ 長門「んぅ……ずるい」 俺が居た頃 ハルヒ「このバカキョン、アホキョン、エロキョン!」 キョン「バカとアホは納得できん」 ハルヒ「エロいのは認めるのかよ・・・・・・」 「古泉、ひさびさにオチのない話でもはじめようか」 「またですか。というか実は数ヶ月ぶりですね」 「あぁ、うほがきとか考えすぎとかやってててんてこまいだったからな」 「ぶっちゃけやる気なかっただけなんじゃないですか」 「んなこたねぇよ。むしろオチがいらない分こっちのがラクだ」 「あ、勝っちゃいました」 「ついてねぇー!くそ」 「いやぁ申し訳ない」 「古泉」 「何でしょうか」 「やっぱギョーザ臭いぞ」 「ばれましたか」 「歯は磨けよ」 「ギョーザ食べた時だけ忘れるんですよ」 「意味わかんねぇよ」 「相変わらずオチてませんね」 「だな」 「ヒマですね」 「だな」 「長門」 「なに」 「呼んでみただけだ。別に用はない」 「そう」 「長門」 「なに」 「お前、朝パンとご飯どっち派?」 「カロリーメイト」 「生々しいな」 「そうでもない」 「そうか」 「これ以上実体のない会話をすることは媒体の無駄」 「だな」 「埋めネタもいいところ」 「だって退屈なんだもん」 「これ」 「本か」 「本」 「読めってのか」 「そう」 「『今日の料理』……読み物じゃねぇし」 「お礼ならいい」 「やっぱダメだな」 「だめ」 「ふと思ったのですが、この無駄話をする時ってどうして3人だけなんですか」 「しゃべりすぎだぞ古泉」 「失礼しました」 「まさにその理由でだ」 「と言いますと?」 「ハルヒと朝比奈さんがいると、なんかめんどいだろ」 「いいんですかそれで」 「いい」 「夏あたりより70倍くらいつまんねぇな」 「考えずにしゃべっていればそりゃそうでしょう」 「前も考えてなかったのにな」 「カレー」 「どうした長門」 「彼」 「彼?」 「韻を踏んでみた」 「そうか」 「意味はない」 「そうか……」 「いつまで続けんだこれ」 「無論、死ぬまで」 「長門、ブラックだぞ」 「うかつ」 「まぁ恐らく誰かが投下するまででしょうね」 「しなかったらどうなる」 「エターナルフォースブリザード」 「意味わかんねぇぞ長門」 「うかつ」 「うかつって言えばいいと思ってないか」 「ぶかつ」 「なおさら意味わかんねぇよ」 「長門さんは大抵シュールで通りますからね。得なキャラです」 「スマイル0円」 「お前笑わないだろ」 「今笑っている」 「見えねぇだろ読者」 「漫才はいや」 「誘ってるのお前だし」 「このままでは長門さんの思う壺ですよ」 「投下があった」 「やったな。これで定時帰国だ」 「何ですか定時帰国って。定時帰宅の間違いでは?」 「古泉、無粋なツッコミは嫌われるぞ」 「僕は生来ボケれない体質なもので」 「んなこたねぇよ。この団俺以外全員ボケじゃねぇかよ」 「そうでもない。わたしもツッコミは得意。なんでやねん」 「いやボケてねぇし」 「あなたは若年性痴呆症」 「嘘吐くな。つか長門バカとかぶるからお前はもう何も言うな」 「……」 「無言が3点リーダになるのってどう思いますか」 「おいしいな」 「ですよね。僕もそう思います」 「……」 「ところで前から思ってたんだが何でこのシリーズ名前振ってないんだ」 「面倒だからでしょう」 「ひどいな」 「……」 「長門、しゃべってもいいぞ」 「……」 「どうした?」 「別に話題ないし」 「何で急にタメ語なんだ」 「語ると長くなる。このあたりで終えたほうがいい」 「そうか」 「そう」 「ハァ……ハァ……。古泉、これでどうだ」 「ダメですよ……アァ……もっと、もっとです」 「くそっ、面倒だな。フッ、フッ!」 「まだまだ足りませんね。しかし、疲れました」 「その台詞は禁句だぜ……ハァ……」 「あなたもなかなか頑張りますね……フゥ……」 「さっさと終わらせたいからな……フッ!ハァ……」 「そうですか。僕はちょっと名残惜しくもありますがっ!ぬっ!」 「アァーッ!面倒だ!オラオラオラオラ!」 「ちょっ!うわっ、やめ、顔にかかりますよ!」 「いいじゃねぇかよ。そのほうがちゃんとやったみたいだろ」 「仕方ありませんね、こうなればヤケです。ハァァアアアア!」 「あの二人やけに楽しそうね」 「涼宮さん、本当に宝なんてあるんですかぁ?」 「地図は偽者よ。鶴屋さんに描いてもらったの」 「……めずらしく普通にオチをつけた」 「ん?有希、何か言った?」 「別に」 「そう?ならいいんだけど」 「……ボンカレー」 「なぁに有希?」 「なんでもない」 今日の長門さん 「……」 「……」 「……」 「……」 「……」 「……」 「……」 「……」 「……」 「……」 「……」 「……」 「……都こんぶ、食べたい」 「……」 「東中学出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には…」 入学早々から電波なことを言うやつが現れた。 こういうやつを野放しにしといて調子に乗らせるとたちが悪いと思った俺は、 放課後(といっても授業もないので昼ごろだが)に屋上へと続く階段の踊り場にやつを呼び出し、 俺の信念『男女平等』をつらぬいて(俺ってフェミニスト)、手加減なしでシメてやった。 翌日からはそいつも余計なことは言わなくなり、俺は平穏な学園生活を手に入れた。 長門「なぜとしこしには『そば』なのか?こじんてきには『うどん』のがすきなのに」 キョン「たまには うどんでも良いじゃない対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェイスだもの」
https://w.atwiki.jp/83452/pages/8371.html
予感はいつも、悪いほうばかり当たってきました。 私たちがこの半年間、未来のことを考えるのから逃げ続けてきたのも、たぶんそのせいです。 憂「あれ、入ってない……?」 後になって家に着いてカバンの中を調べた時に、奥の方で折れ曲がったプリクラが見つかりました。 だからたまたま何かに引っかかって財布から落ちてしまっただけなのでしょう。 けれどもそれは、緊張していた私の心をバラバラにするのに十分すぎるほどでした。 憂「……はぁっ…かはっ……あがっ…ふぅっ……」 問題用紙が配られる頃には、私の喉はまた呼吸の仕方を忘れてしまいました。 試験開始前、静まり返った会場に自分の呼吸音がうるさく響きます。 ダメだ。 大丈夫にしなくちゃ。 これは病気なんかじゃない、ちょっと息がおかしいだけなんだ。 ……そう言い聞かせても呼吸が戻るはずもなく、おさえようとするほどかえって悪化していきます。 開始二分前、私の席に試験監督の先生が駆け寄って来ました。 私はなんとか試験を受けたくて、だいじょうぶです、と言おうとします。 けれども言葉の代わりに出たのは気管支まで響くようなくぐもったせきだけでした。 それでも試験だけは受けようとしたので、解答用紙を腕で守ろうとします。 その時、試験監督の人に腕をつかまれて椅子から倒れてしまいました。 転げ落ちた足元から会場の教室を見上げたとき。 私の視界に、着席した深海魚の群れが飛び込んで来ました。 『アクシデントのため、この教室の国語試験は五分遅延します』 副監督の先生が響かせた声を遠く聞きながら、私の意識は薄れていきました。 それから次の年の四月、私が桜ヶ丘中学に進学するまでのことはよく思い出せません。 受験勉強からの反動で無気力状態に陥り、卒業式の練習で学校に行く以外はずっと自分の部屋にいました。 ベッドの上でいらない参考書を読み返したり、純ちゃんから借りたマンガ本をぱらぱらめくってみますが、何が書かれているのかもよくわかりません。 文字が文字としてしか映らず、主人公の表情もただの絵にしか思えなくなっていたんです。 そんな状態の私を気づかってか、お姉ちゃんは私の手を引いて買い物やアイスクリーム屋さんへと連れて行ってくれました。 唯「うい、おいしい?」 三段重ねのアイスクリームをおいしそうになめながら、お姉ちゃんが聞きます。 私はそのころ、本当は食べ物の味すらもよく分からなくなっていました。 けれどもなんだか楽しそうなお姉ちゃんを見ていると、私の緑色のアイスがとてもおいしいような気がしました。 憂「……うん、おいしいよ!」 お姉ちゃんはやわらかく笑って、私のアイスを一口かぷりと食べちゃいました。 唇に緑色のアイスをつけたお姉ちゃんがなんだか子どもっぽくて、吹きだしてしまいます。 たぶん私を笑わせる方法を、世界で一番知っているのはお姉ちゃんなんだと思います。 一年前の四月から、私は桜ヶ丘中学に進学しました。 お父さんが私立に行った方がいいのではと手紙で提案しましたが、お姉ちゃんと同じ中学校を選びました。 どこか知らない中学に通ってお姉ちゃんと離れ離れになる方が不安が大きかったからです。 唯「えへへ、ういとおそろいの制服だね!」 春休みじゅう、ずっとお姉ちゃんが一緒にいてくれたおかげで私もいくぶんか元気になりました。 そのころ、受験中にいろいろお世話をしてくれた恩返しとして私は毎日お姉ちゃんにごはんを作ってあげることに決めました。 それは春休みを過ぎてもずっとずっと続き、いつしか私の家のご飯はぜんぶ私が作ることになっていました。 ずっと前からとみおばあちゃんと一緒に料理を作るのが好きだったのもあります。 けれどもそれ以上に、恩返しはぬきにしたってお姉ちゃんを毎日喜ばせてあげたかったんです。 困ったときにはずっとそばにいてくれて、つらいときにすぐ駆けつけてくれる。 そんなお姉ちゃんを笑顔にすることだけが、私の生きがいになっていました。 唯「ういの作るごはんがおいしいから、生きるのが楽しいよ!」 食べ終わった食器を片付ける時、お姉ちゃんはおどけたそぶりでそんなことを言いました。 あの言葉が冗談だと分かっていたとしても、私の胸は音を立てそうなほど高鳴ったのです。 あの頃から、私はお姉ちゃんに恋していたんだと思います。 中学校での生活ははじめ、それほど楽しいとはいえなかったです。 クラスメイトは小学校の時とほとんど変わらなかったので、わだかまりを残したまま進学してしまったからです。 教室に入るとその頃のクラスメイトと顔をあわせるのが怖くて、なんとなく避けてしまいます。 そういう態度をとってしまうせいで、ますます私は他の子たちとも話が出来なくなってしまう一方でした。 それでも学区の区分けが変わって、純ちゃんと同じ学校になったのはうれしかったです。 一年次のクラス分けでは別になってしまいましたが、休み時間のたびにちょっとずつ純ちゃんやその友達と仲良くなることができました。 とはいえ……自分の教室に戻ると、誰とも話が出来ないまま本を読むような日々が続いていました。 やっぱりこのままではいけません。 こんな気持ちで通学していたらいずれはお姉ちゃんを悲しませてしまいます。 そう思って私は和ちゃんに頼んで、生徒会のお仕事を手伝わせてもらうことにしました。 純「ふーん……やっぱぞっこんなんだね、憂」 純ちゃんと一緒にいつものハンバーガーショップでお話していた時のことです。 私とお姉ちゃんの話をしていたら、いたずらするみたいににやにやと口を挟まれました。 憂「え……そうかな。私はお姉ちゃんっ子なだけだよ」 純「ええー? それぜったいラブの域いってるって!」 お姉ちゃんと、ラブの関係……。 恥ずかしくて顔が熱くなってしまう私は気にせず、純ちゃんのテンションは上がります。 こんな風に恋の話で盛り上がっていると、私も女子中学生なんだなって変に納得してしまいます。 純「じゃあもうコクっちゃいなよ! お姉ちゃん、すきです!って」 憂「あはは……うん、お姉ちゃんのことは、好きだけどね……うん」 純「憂、めっちゃ照れてるじゃん。いいなー私も恋したいなあっ」 あの時どのくらい本気で純ちゃんが私の恋を応援していたのかは分かりません。 普通に考えたら、自分の家族に恋愛感情を抱く時点でいろいろ間違っているはずです。 純ちゃんは私といる時も学校と同じようにおどけてくれます。 その言葉が冗談だとしても純ちゃんが私を元気付けようとしているのは伝わったので、なんだかほっこりした気分でした。 純「じゃあ、選挙終わったらデート行って告白しなよ」 とんでもない提案をされてしまいました。 憂「えっ……ええっ! そんな、そんなことしたら…うちで気まずくなっちゃうよぉ…」 純「なにさ、憂だってコクったあとのことリアルに想像してんじゃん」 こういう時だけ勘がするどい純ちゃんが怖いです……。 そのとき私は六月に和ちゃんが会長に立候補する次期生徒会役員選挙で選挙管理委員となっていました。 書類整理など生徒会の仕事をいろいろ任されるうちに他の生徒会員のみなさんからも信用がある、そう和ちゃんは言っていました。 生徒会役員選挙は和ちゃんだけでなく、私にとっても正念場となる催しでした。 だから……これは失敗するわけには行きません。 純「まったくもー。憂はがんばりすぎなんだよ、お姉ちゃんとデートの一つでも行ってくりゃいいじゃん」 憂「はい、はい……うん。じゃあ、選挙終わったらどこか出かけてみるね」 そう考えると、純ちゃんのおかげで選挙の日が楽しみになってきました。 デートプランは純ちゃんが考えてくれるらしいので、私は選管の仕事に専念しました。 投票方法を公示したり、立候補者のスピーチを録ってお昼の時間に流したりと実は選挙以外にも大忙しです。 けれども生徒会や同じ選管の先輩がたに助けられながらの仕事は、楽しくてやりがいがありました。 純ちゃんにはよく言われることですが、誰かが自分のおかげで笑顔になってくれることが一番うれしいんです。 中でも一番好きな笑顔は……お姉ちゃんの、花が開くようにふわっとした顔なのですが。 和「無理しないでよ、憂は自分ひとりで抱え込みすぎるんだから」 憂「ありがとう、和ちゃん。でもだいじょうぶだよ」 和ちゃんは心配そうに言いますが、生徒会や同じ選管の人に信用されたことが強い自信につながっていました。 それに小学校の頃から和ちゃんには迷惑をかけどおしだったので、恩返しもしたかったのです。 あとは……選挙が無事に終わったら、お姉ちゃんとデート。どきどきします。 いろんな人のために、私は中学校で初めての選挙管理委員をまっとうしました。 そうして、本番を迎えました。 綿密な準備の上での本番は、たぶん成功だったのでしょう。 体育館での選挙演説で和ちゃんは部活の活動時間を増やすマニフェストを掲げて、見事トップ当選しました。 集計作業のとき、他でもない「真鍋和」の名前が丸で囲まれているのを見るたびに温かいものを感じたのです。 けれども……次の週の月曜日、登校したときでした。 同じクラスの子たちが集まってなにかうわさ話をしていました。 そうして登校してきた私を見つけると、ちらちらと私の方に冷たい視線を向けるのです。 私の方を見てはひそひそとささやきあうクラスの子たち。 何を話しているのかはよく分からなかったですが、よくない話に繋がっていることは伝わりました。 そんな彼女たちを見て、小学校の教室が一瞬、頭に浮かんで息を詰まらせます。 ――ダメだ、そんなことないよ。お姉ちゃんに心配掛けちゃダメ。 心の中でそう言い聞かせながら通学カバンを置くと、純ちゃんが教室に駆け込んできました。 純「ちょっと憂、時間ある?」 どこか様子のおかしい純ちゃんに引っ張られるようにして階段を少し早足で上り、私たちは四階の社会準備室に入りました。 授業用の世界地図や地球儀なんかが置かれたその部屋は普段入る人が居ないため、純ちゃんや私はそこでお弁当を食べることが多々あったのです。 そこにお姉ちゃんや和ちゃんを交えることもあって、社会準備室は私たちの秘密の隠れ家のような場所でした。 純「……あのさ、私は憂のこと信じてっからね? だから、落ち着いて聞いてほしいんだけど」 その口ぶりがいつもと違って重くて、何が純ちゃんをそうさせているかと思うと怖くなります。 純ちゃんは私の左手にそっと手を乗せると、制服のポケットから携帯電話を取り出しました。 純「土日辺りから変なうわさ流れてるっぽいんだよ。和先輩の当選が、不正だったんじゃないかって」 ――それから、その不正に関わっていたのが和ちゃんと仲のいい選挙管理委員の、平沢憂なんじゃないかって。 胸の奥が変な風に響きだして、自分の息遣いが良くない方向へ強まるのを感じました。 純「――憂、大丈夫?」 繋いだ手を思わず強く握ってしまうと、心配した純ちゃんが背中に手を置いて心配そうに声をかけました。 憂「ごめん、大丈夫……。でも、不正って、どういうことなの?」 純「うーん……いいや、私が話すよ」 一瞬、携帯電話に目をやって悩んだそぶりの純ちゃんは、やがてそれをカバンに投げ込んで話始めました。 昨日あたりに、純ちゃんの携帯にとあるサイトのアドレスがチェーンメールで送られてきたそうです。 それは桜ヶ丘中学の裏サイトというもので、生徒や先生のうわさについて書き込みする掲示板みたいなものだったみたいです。 純ちゃんが言うには、開票と和ちゃんの当選が決まった日の夜に掲示板へ「得票数がおかしい」という内容が書き込まれていたそうです。 憂「……その裏サイトっていうの、今も見られるの?」 純「ごめん、見せたくない。ひどいことしか書かれてないもん」 そう言ってカバンを遠ざけようとした純ちゃんの腕を握って、見せてくれるように頼みました。 いつしか、自分の声が涙交じりになっていたのに気づきました。 『名無しさん:×ナベの一年の票が多すぎるけどこれ絶対票数いじってるよね?ワラ』 『名無しさん:バスケ部のヨコタニ先パイが落ちるとかマジでない ×ナベってやつ裏でなんかしただろ』 『名無しさん:あのガリベン!って感じのメガネのやつ?(^ω^;)』 『名無しさん:前も生徒会にいたよなあの女 長い間生徒会に居座って内申書良くしてほしいってのが見え見え』 『名無しさん:ってか票数工作したんじゃね?ww グルなんだろ』 『りお☆:↑今年の選挙が自作自演だったってコトですか??』 『名無しさん:俺1年だけど、×鍋の友達のH沢ってやつがアヤしいと思います コネで選管入ってたって先輩言ってたし』 『真・バスケ狂:H沢って誰?』 『平行世界に住む男:ところで昨日UFO見ました スーパーのカップ麺売り場で』 『名無しさん:ユーウツの鬱って字書く子でしょ? 同じクラス』 『通りすがりの桜中生:実名出すなよ つか根拠ないのに変なこと言うな』 『名無しさん:↑↑鬱じゃないよwww』 『名無しさん:↑↑↑知ってる 小学校でいじめられてたって友達から聞いた』 画面を下に移動させながら、自分がえたいの知れないものに飲み込まれるような感覚に襲われていきました。 続きを見るのが怖くて、けれども見なくてはいけない気がして――そんなとき、純ちゃんは携帯電話を無理矢理閉じました。 憂「……どうしよう、わたしの、私のせいだ…」 純「えーっとうん、気にしない方がいいって。こんなの面と向かって言えない人が陰口書いてるだけだしさ」 指先が少しずつ震えてくるのを抑えられず、そんな私の手を純ちゃんはずっと握っていてくれます。 和ちゃんに恩返しをするどころか、信用を奪ってしまった。 私が選管じゃなかったらこんなことにならなかったのに。 不正のことはもうクラス中に伝わっているみたいで、うわさが見えない怪物のように私を囲み込んでいるのです。 とめどない罪悪感と錯覚とも妄想ともつかないような何かが頭の中でぐるぐると膨れ上がって、学校中の誰からも憎まれているようなそんな気がして、 憂「――もう、いやだよぉ!」 純「うあ、ちょっと憂、落ち着こうって、ほらっ」 唯「憂、入るよ?!」 飛び込んできたのはお姉ちゃんでした。 手足のふるえが止まらなかった私を両腕でなんとか押さえつけていた純ちゃんに代わって、お姉ちゃんは全身で抱きしめてくれます。 純「あ、あの……唯先輩、授業とかって」 唯「だいじょぶさぼるから。純ちゃん、メールくれてありがとう」 お姉ちゃんは即答すると震える私の身体を力強く抱きしめて、頭をなでながらだいじょうぶだいじょうぶとささやきます。 中学に入ってから、私はお姉ちゃんに自分がクラスでも元気でやっているように振る舞ってきました。 たぶん、その反動が来てしまったんです 憂「おねえちゃん…たすけて、つらい……」 唯「だいじょうぶ、ういのそばにいるよ」 憂「がっこう、いきたくないよ…もうやだよぉ……」 ――じゃあ、家にずっといようよ。 その時のお姉ちゃんのささやき声は、いつかに食べたハチミツのように甘かったのです。 純「えっと、じゃあ…私戻りますね」 唯「うん。ありがとね、純ちゃん」 少し落ち着いてから準備室を出て、私はお姉ちゃんに抱きかかえられるようにして保健室へと向かいます。 そこまでの道のりで生徒とすれ違うたび、私はその人たちの視線が怖くてお姉ちゃんの胸元に顔をうずめてやり過ごしました。 あの掲示板に誰がどう書き込んでいたのかなんて分からないので、道行く人すべてに憎まれているような錯覚が消えなかったんです。 そしてそれは赤の他人だけじゃなくて―― 憂「……おねえちゃん、ごめんなさい…」 唯「だいじょうぶ! 今日の晩ごはんは私にまかしといてよっ」 憂「そういう、はなしじゃなくて……あは」 思わず口にでてしまった私の言葉を、お姉ちゃんは見当違いな方へ解釈して元気づけてくれました。 今も涙が乾き切らないほど泣いていたのに、思わず笑ってしまったんです。 その日、私はお姉ちゃんと一緒に学校を早退して家でゆっくり過ごしました。 私はベッドでお姉ちゃんに抱きついて、眠るまでそのままでいてとおねだりして、起きてからもそばにいてとお願いしました。 選管の仕事でなかなか一緒にいられなかった分を、それに今までふれあえなかった分を取り戻すように。 そうしてお姉ちゃんの腕の中で、何度目かに目を覚ましたころには。 冗談半分で純ちゃんに見抜かれた気持ちを隠す気力なんてなくなっていました。 私、やっぱりお姉ちゃんのこと、好きなんだ……。 9
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/1527.html
「はじめまして」 「誰だお前は」 「古泉一樹と申します。あなたより一学年下の後輩です」 「何の用だ?」 「生徒会長になってみる気はありませんか?」 古泉一樹の陰謀―生徒会会長選挙・秋― 昼休み。 文化祭が終わってようやくくつろげると思っていたら、まるで知らない一年が俺を訪ねてきた。 「生徒会長だ?」 「えぇ。今から約二週間後、生徒会会長選挙があるのはご存知でしょう?」 知らない。北高に通って一年半以上になるが、学内行事など基本的にどうでもいい。 だから俺はそのまま答えることにする。 「知らんな。もちろん興味もない。何の企みか知らんが、帰れ」 だが、その古泉一樹なる一年は他に表情を知らないかのような笑みを崩さず言う。 「あなたには今度の会長選で得票数一位になってもらいます」 何やら勝手に話を進めようとしている。 「とりあえず僕について来ていただけますか。ここでは何かと話しにくいこともあります」 「断る。古泉とか言ったか。邪魔だ、さっさと消えろ」 「ついて来ていただけないと言うのなら僕にも考えがあります」 古泉は顎に手を当てて思案顔をしつつ 「あなたには学校に知られるとよろしくない事実がいくつかありますよね」 「何のことだか」 しらばっくれる。よく分からないがこいつ、何か得体が知れない。 古泉はすっと顔を近づけ、俺に耳打ちをした。 「ブレザーの内ポケットに入っているハイライト、見つかったらまずいですよね」 気色悪いウィンクまでして俺の怖気を妙な具合に高めてきた。 「あなたが生徒会長になるのはご自身にとっても悪い話ではありません」 食堂外の丸テーブルで古泉は話を再開する。 俺も何のこのこついて来てるんだ?らしくねぇ。 「まずは内申書です。 あなたが来年進学する際、推薦に不自由しないくらいには評定を上げることができます」 「何を言ってるんだお前。一生徒にそんな力があるはずないだろうが」 だが古泉は得意顔を崩さない。 「僕がするのではありません。 僕が所属している団体がそれをするのですよ。 この学校内には我々『機関』の人員が多数潜入しています」 「『機関』だ?」 何やらわけの分からないことを言い出し始めた。 「手始めに、あなたの期末試験の成績を改竄してみました」 しれっと言い放つと、先日の期末試験の答案用紙―俺の名前が書いてある―のコピーを 制服のポケットから取り出し、俺に差し出した。 まだ返却されていない世界史と物理の答案用紙だった。 俺は適当に一夜漬けして平均点前後を記録するのが常であったが、 書かれている点数はそれを二回りほど上回った数値だった。 一部無回答で出したはずの解答欄にも俺のものと変わらぬ筆跡で正答が書かれていた。 「まぁこういう行為がお気に召すかは分かりませんが、 これくらいのことであれば容易に行えます」 こいつ、何者なんだ。 あらためて俺はいぶかしく思う。何やら冗談ではないようだ。 俺の様子を気にせず古泉は続ける。 「当選すれば、生徒会という組織においてあなたは最高権力者です。 ある程度は自由に学則を変えることができます。 むろん喫煙を許可したりはできませんが、 ご自分にとって都合の悪い取り決めをこっそりなくしてしまうことくらいなら可能です」 これにはわずかだが心引かれるものがあった。 学校を裏から支配するというのは中々面白いかもしれん。 丁度くだらん日常にも飽きていたところだ。暇つぶしが欲しいと思っていた。 そんな俺の様子を見て取ったか、だめを押すように古泉は続ける。 「生徒会には各部への予算割り当てという業務があります。 この学校の生徒は半数以上が部活動や同好会に所属していますから、 集まるお金はちょっとした額に上ります。 そのうちの一部は生徒会運営費に回りますが」 ここで古泉の顔色を窺うようにして 「無理のない範囲でこの金額を変えてしまえます。 記録上の数値は低めに書いておき、余剰分は暗闇に」 と言い、テーブルをノックするパフォーマンスを見せた。 多少だがやってもいいかと思えてきたのはこいつの巧みな話術によるものか、 はたまた俺には本来リーダー気質があるのか。 『長』と名の付くものなど小学校登校班の班長以来だが。 「どうでしょうか? お引き受けいただけるならば、続きをお話しますが」 古泉はここまでの自分の仕事をそつなく終えた風情で言った。 ふん、どうせ断ってもしつこく懇願するんだろうが。 「分かったよ。暇つぶしと思ってやってやろう。 だがな、俺は率先して選挙運動などせんぞ。そこはお前が工夫して俺を当選させるんだな。 代わりに必要最低限の仕事は完璧にこなしてやる」 俺は極端な人間だからな、中途半端な努力なぞいらん。やるからには満点を取る。 「決まりのようですね」 古泉は笑顔のまま手を差し出してきた。 「よろしくお願いします」 俺はその手を握らずばしんとはたいた。 「頼むぜ」 「現生徒会の実情についてはご存知ですか?」 「知らん」 古泉の話は続く。 「実質有名無実化した儀礼的団体です。 名目上学校になくてはならないので残っていますが、最低限の事務執行、 それに行事敢行を認めるくらいしか仕事をしていません。 空気組織と言い換えてもいいですが」 「そんなのどこの学校も大差ないんじゃねぇか? 生徒会がやたらしゃしゃって来るようなお固い学校にいたいとも思わないしな」 古泉は同意するように頷きつつ、 「えぇ、その通り。普通はそれで十分だと言えます。 しかし、この学校の生徒会はそのような模範団体であっては困るのですよ」 「なぜだ」 「涼宮ハルヒ、という女子生徒をご存知ですか」 涼宮ハルヒ。 記憶にないでもない。クラスのツレがたまに話していることがある。 「変な一年女子がいるってのは聞いたことあるが、 あいにく俺は噂には疎いほうでな、それ以上は知らん」 古泉は笑みを崩さない。 「その涼宮ハルヒですが、ただ奇矯な振る舞いをするというだけではなく、 ある重大な秘密を抱えています」 「何だ」 続く言葉はそれこそ耳を疑うような内容だった。 まるっきり信じられないことばかりであるが、古泉はこう言う。 「信じる信じないはあなたの自由ですが、くれぐれも口外しないように。 今回重要なのはあなたが会長のポストに就くことですから」 む?そういえば、なぜ俺でなくてはならないのかをまだ訊いていなかったな。 真っ先に訊くべき質問だった気もするが。 てっきり適当に選出したものかと思ったが、違うようだ。 「あなたが涼宮ハルヒが望むだろう生徒会長像に一番近かったんですよ。 これは外見という意味でですがね。 性格については…これから矯正していけばいいでしょう」 「ちょっと待て。性格を直せだと?どうなれと言うんだ」 「もちろん彼女が望む生徒会長像そのもののキャラクターになってもらいます。 厳格なエリートタイプと言えば簡潔でしょうか。 学園の非合法組織を冷酷に取り締まる生徒会の首領。素敵じゃないですか」 どこの少女マンガだ。いや、今時そんなベタな話、どんな三流漫画家も描いてやしねぇだろ。 こいつはどこか俺の波長を狂わせる。 おかげで慣れないツッコミまで内心でしている始末だ。 「時間はあまりありません。 さっそく明日から計画を実行しますから、そのつもりでいてください」 古泉は背後にバラを背負わせても問題なさそうな笑みで言った。 ―と言うわけで俺は髪型を生まれて初めてオールバックにしている。 さらに初めてダテ眼鏡をかけ、奇妙な香水までつけて背筋を真っすぐに伸ばしている。 「待て、古泉」 「何でしょうか?」 心なしかお前が楽しそうに見えるんだが。ぶっ飛ばしていいか。 「それは遠慮したいですね。煙草ばらしますよ」 笑みを絶やさないことといい、たった二日ですっかり俺の扱いに慣れた感があるなこの野郎。 「さて、次はその言葉遣いをどうにかしないといけませんね。 それでは涼宮さんの望む会長像にはほど遠いですから」 第一なぜ貴様がそのクソ女の願望を読み取れるんだ。 「言ったはずですよ。僕の能力の話を」 あんなもん信じられるか。大体そいつ、本当にそんな変人なのか。 噂になった文化祭はサボったし、それ以前の出来事は知らん。 「お前の作り話じゃないだろうな」 だとしたら今こうして鏡の前でしゃちほこばってる俺は馬鹿以外の何者でもない。 「一度涼宮さんに会えばすぐに分かると思いますよ。僕の話が本当だとね。 …さて、では人物設定についてレクチャーします」 どこのカルチャースクールだ。 「SOS団については話しましたね。 あの団を冷酷かつ非常な手段で狡猾に解散させようとする悪役があなたです」 「現実の生徒会長が悪役とは世も末だな…」 「他人事ではないんですから真剣に聞いてください」 古泉は新米予備校教師のように軽やかに注意する。 この日からしばらく、生徒会長養成講座が連日昼休みに行われた。 「あー、それでは威圧的すぎますね」 「このくらいで十分ですか」 「へりくだってはいけません。あくまで威厳は保たないと」 「どっちだよ!」 「あ、それはいただけませんね。姿勢も曲がってきましたよ」 「こいつ…」 かくして俺は古泉一樹なる自称エスパーの手で人工冷酷会長に仕立て上げられた。 「古泉、書類を取ってくれ」 「かしこまりました」 「今日の予定を教えてもらおうか」 「今日は選挙公示日です。さっそくですが選挙運動を開始します。 立候補の手続きは僕のほうで全て終えておきますので」 「済まないな」 …このやりとりを撮影でもしておいて後で自分で見たら吐き気を催すこと請け合いだろう。 「…をよろしくお願いしまーす!」 クラスメートの合唱である。俺の選挙支援のために特別対策チームなるものが組まれていた。 総勢三十名。いくらなんでもやりすぎじゃないのか古泉。 「いいですか。選挙は数が全てです。 どんな公約をかかげようと、クリーンなイメージを持たれようと、 最終的に数で負けてしまっては何にもなりません。本末転倒というものです。 目標は会長当選ですから、そのためにはどんな手段も辞さない心構えをしなくては」 …呆れるばかりであるがなまじ自分のことだけに感謝すべきなのかもしれない。 ところで急激に性格改竄もとい矯正された俺を見て何とも思わんのかこのクラスメートどもは。 「さて、その激変っぷりが面白かったのか、本当に更正したように見えたのか分かりませんが、 いい級友をお持ちのようで何よりです」 歯が浮くような白々しい台詞を吐いて古泉はこの場を去った。 何やら他にも沢山の計画を用意していて、 自分がそれらすべての参謀長になっているから気が抜けないのだという。 やれやれ。 俺をここまで呆れさせるというのは並大抵のことではない。 「私の公約は、『生徒の自主性を最重視した全く新しい生徒会を作る』ことです」 別人が言ってるかのような口調で俺は告げた。 本日五クラス目だ。激務と言っていいんじゃないか。 「今までの生徒会には独自性というものが欠如していました。 確かに、それで機能としては十分であるかもしれません。 が、しかし!」 俺は両手の平で教卓を叩いた。五度目だぞ。いてぇ。 熱弁を続ける俺に多くの生徒は注目している。これは中々に気分がいい。かつてない感覚だ。 目下よかったことと言えばこれくらいしかないがな。 む。教室の後方、窓際の席の二人組。あいつら聞いてねぇな。しょうのない生徒だ。 「…と、いうわけで、選挙の際にはぜひ私に清き一票を!」 俺は規則正しい挙動でぴしゃりと教室から出る。今日の演説はこれにて終了。 「中々板についてきたじゃないですか」 「そうだな」 古泉がそこにいた。俺は咳払いをして、 「私の演説にクラスのほとんどが注目の視線を送るのはなかなかに快感と言えよう」 「それはそれは」 古泉は満足げである。まったく、かつがれたとはまさにこのことだな。 「して古泉、現在の戦況はどうなっている?」 「前会長が擁立した三組女子がやはり根強い人気ですね。 現段階では百票近い差をつけられて敗戦すると僕は見ています」 腕組みをして俺は考え込む。こっちの仕草がデフォルトになりそうで嫌だな。 「策はあるかね」 「ベーシックな手段は機関の後ろ盾により遂行率100%と言えます」 確かにな。『生徒の新しい明日を創る!』というコピーが流麗なフォントで描かれた プロ仕様のようなポスターといい、対策チームの息ぴったりな支援といい、 ポケットティッシュまで配ったのはやりすぎだと思ったが…まぁここまでは確かに完璧と言える。 「ここからさらに得票数を伸ばすためには、もう少し踏み込んだ選挙広報が必要です」 「ふむ。それでどうするつもりだ?」 「あなたのルックスを最大利用し、まずは女子層を取り込みましょう」 …嫌な予感がする。いや、それはいつものことだが、今回は特に。 そしてそれは見事的中するのだった。いとあわれなり俺。 「例えば学食。どうですか?あなたはメニューに物足りなさを感じたことはありませんか」 俺は女子生徒一名の手を取り、鋭い視線を送る。 どうなってるんだこの学校は。これをやると九割の女子が額に手を当て赤くなる。 古泉が仕組んだサクラじゃないだろうな。 …もちろんそんなはずはない。いくら何でも人数が多すぎる。 「あなたを擬似アイドル化します。 アイドルとはいえ、歌を歌ったり踊りを躍ったりはしません。 あくまで誠実さを前面に押し出します。 例えば演説の途中に―」 古泉はそう言って俺の手の甲に口付け… 「何しやがる!!!!」 久々に素を出してしまった。が、無理もないだろ! 妙に艶かしい上目遣いの視線で古泉は俺を見て、 「まぁ、これは少しやりすぎですが、同じ要領で女子生徒を骨抜きにしましょう」 どんな提案だ。諸刃の剣じゃないのかこれは。 「いえ、大丈夫です。 僕の計算ではあなたの意外な積極性に八割の女子生徒がくらりと来るはずです」 「………」 こいつ、すげぇ楽しそうだな。 「何を他人事のような顔をしているんですか?今さらやらないなんて言いませんよね」 笑みそのものは悪意の欠片もないが、もはや俺には悪魔の微笑みにしか見えない。 「貴様…」 というわけであいつの予想以上の人数が釣れた…もとい支持層になったわけだが。 「私と付き合ってください!」 …。何度言われたっけ? こんなにモテたのも人生初であったが、断るのも既定された事項であるから致し方ない。 「あなたの熱い気持ちは私の活力となり当選への道を拓くでしょう。 残念ながらお付き合いはできませんが、会長となった日にはあなたの笑顔を作れるように 日々邁進いたしましょう」 一服。 屋上くらいでしか喫煙できんというのも困りものだ。 ここは普段は施錠されているが古泉がどこからか鍵を持ってきた。 どれだけスーパーマンなんだお前は。 「だから言っているでしょう?全ては世界の平和のためなんですよ」 もう言う言葉もないな。 「さて、男子生徒はどうするつもりだ?」 「ここまでくればほとんど当選は確実ですが、だめ押しの一手を打ってもいいですね」 また妙な含み笑いだ。やめろその顔は。 「君。こっちに来たまえ」 体育館裏にまだあどけない一年男子を連れ込む。 「な、何ですか?あの、ぼ、僕…」 「黙りたまえ」 おい、なぜ赤くなる。リアクションが違うだろうが。 …まぁいい。 「君、次の選挙戦での投票先は決めたかね」 男子生徒はふるふると首を振る。 「それでは私に投票したまえ。これは選別だ」 俺は生徒の手にそっと封筒を握らせる。金一封。 …色んな意味で反則だろ古泉! 「いいんですよ。表には上がりませんから」 間違いない。北高一の悪人は古泉一樹だ。 ちなみに俺は上記のことを男子生徒の半数以上に行った。 正義感の強い生徒も一部いたが、そのような連中には手刀を放ち保健室で目覚めてもらった。 こうなるともはや正しい行いを探すほうが困難だ。 あのくらいで全員部分記憶喪失しているのが気がかりだが、もう何も言うまい。 かくして投票当日―。 「今までお疲れ様でした。得票率78%、見事当選ですよ」 と、満面の笑みで迫る古泉を見て俺がした返事はシンプルだ。 「お疲れ俺」 「これで学園陰謀の最初の準備は終了です。 もっとも骨が折れる仕事だったと言えるでしょうね。 たびたびあなたとは会うことになりますが、これからもよろしく」 「やれやれだな」 「おや、誰かと似たような台詞を言うんですね」 誰だ、そいつは。俺に共感できるのだとしたら中々見ごたえがある奴かもしれんな。 「そのうち分かりますよ」 古泉は生徒会室の窓を開けて言った。秋の風が入ってくる。 俺はこいつが嫌いじゃない。この二週間はなかなかに面白かった。 「これからの計画はあるのかね」 眼鏡を磨きながら俺は問う。 「えぇ。これからはあなたも計画に一部噛んでもらいます」 「つまらんことだったら許さんからな」 旧館部室棟三階、文芸部差し押さえを仕掛けるのはそれから四ヶ月後のことである。 だがまぁそれは、またの機会に話すとしよう。 (了)
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/1475.html
「はじめまして」 「誰だお前は」 「古泉一樹と申します。あなたより一学年下の後輩です」 「何の用だ?」 「生徒会長になってみる気はありませんか?」 古泉一樹の陰謀―生徒会会長選挙・秋― 昼休み。 文化祭が終わってようやくくつろげると思っていたら、まるで知らない一年が俺を訪ねてきた。 「生徒会長だ?」 「えぇ。今から約二週間後、生徒会会長選挙があるのはご存知でしょう?」 知らない。北高に通って一年半以上になるが、学内行事など基本的にどうでもいい。 だから俺はそのまま答えることにする。 「知らんな。もちろん興味もない。何の企みか知らんが、帰れ」 だが、その古泉一樹なる一年は他に表情を知らないかのような笑みを崩さず言う。 「あなたには今度の会長選で得票数一位になってもらいます」 何やら勝手に話を進めようとしている。 「とりあえず僕について来ていただけますか。ここでは何かと話しにくいこともあります」 「断る。古泉とか言ったか。邪魔だ、さっさと消えろ」 「ついて来ていただけないと言うのなら僕にも考えがあります」 古泉は顎に手を当てて思案顔をしつつ 「あなたには学校に知られるとよろしくない事実がいくつかありますよね」 「何のことだか」 しらばっくれる。よく分からないがこいつ、何か得体が知れない。 古泉はすっと顔を近づけ、俺に耳打ちをした。 「ブレザーの内ポケットに入っているハイライト、見つかったらまずいですよね」 気色悪いウィンクまでして俺の怖気を妙な具合に高めてきた。 「あなたが生徒会長になるのはご自身にとっても悪い話ではありません」 食堂外の丸テーブルで古泉は話を再開する。 俺も何のこのこついて来てるんだ?らしくねぇ。 「まずは内申書です。 あなたが来年進学する際、推薦に不自由しないくらいには評定を上げることができます」 「何を言ってるんだお前。一生徒にそんな力があるはずないだろうが」 だが古泉は得意顔を崩さない。 「僕がするのではありません。 僕が所属している団体がそれをするのですよ。 この学校内には我々『機関』の人員が多数潜入しています」 「『機関』だ?」 何やらわけの分からないことを言い出し始めた。 「手始めに、あなたの期末試験の成績を改竄してみました」 しれっと言い放つと、先日の期末試験の答案用紙―俺の名前が書いてある―のコピーを 制服のポケットから取り出し、俺に差し出した。 まだ返却されていない世界史と物理の答案用紙だった。 俺は適当に一夜漬けして平均点前後を記録するのが常であったが、 書かれている点数はそれを二回りほど上回った数値だった。 一部無回答で出したはずの解答欄にも俺のものと変わらぬ筆跡で正答が書かれていた。 「まぁこういう行為がお気に召すかは分かりませんが、 これくらいのことであれば容易に行えます」 こいつ、何者なんだ。 あらためて俺はいぶかしく思う。何やら冗談ではないようだ。 俺の様子を気にせず古泉は続ける。 「当選すれば、生徒会という組織においてあなたは最高権力者です。 ある程度は自由に学則を変えることができます。 むろん喫煙を許可したりはできませんが、 ご自分にとって都合の悪い取り決めをこっそりなくしてしまうことくらいなら可能です」 これにはわずかだが心引かれるものがあった。 学校を裏から支配するというのは中々面白いかもしれん。 丁度くだらん日常にも飽きていたところだ。暇つぶしが欲しいと思っていた。 そんな俺の様子を見て取ったか、だめを押すように古泉は続ける。 「生徒会には各部への予算割り当てという業務があります。 この学校の生徒は半数以上が部活動や同好会に所属していますから、 集まるお金はちょっとした額に上ります。 そのうちの一部は生徒会運営費に回りますが」 ここで古泉の顔色を窺うようにして 「無理のない範囲でこの金額を変えてしまえます。 記録上の数値は低めに書いておき、余剰分は暗闇に」 と言い、テーブルをノックするパフォーマンスを見せた。 多少だがやってもいいかと思えてきたのはこいつの巧みな話術によるものか、 はたまた俺には本来リーダー気質があるのか。 『長』と名の付くものなど小学校登校班の班長以来だが。 「どうでしょうか? お引き受けいただけるならば、続きをお話しますが」 古泉はここまでの自分の仕事をそつなく終えた風情で言った。 ふん、どうせ断ってもしつこく懇願するんだろうが。 「分かったよ。暇つぶしと思ってやってやろう。 だがな、俺は率先して選挙運動などせんぞ。そこはお前が工夫して俺を当選させるんだな。 代わりに必要最低限の仕事は完璧にこなしてやる」 俺は極端な人間だからな、中途半端な努力なぞいらん。やるからには満点を取る。 「決まりのようですね」 古泉は笑顔のまま手を差し出してきた。 「よろしくお願いします」 俺はその手を握らずばしんとはたいた。 「頼むぜ」 「現生徒会の実情についてはご存知ですか?」 「知らん」 古泉の話は続く。 「実質有名無実化した儀礼的団体です。 名目上学校になくてはならないので残っていますが、最低限の事務執行、 それに行事敢行を認めるくらいしか仕事をしていません。 空気組織と言い換えてもいいですが」 「そんなのどこの学校も大差ないんじゃねぇか? 生徒会がやたらしゃしゃって来るようなお固い学校にいたいとも思わないしな」 古泉は同意するように頷きつつ、 「えぇ、その通り。普通はそれで十分だと言えます。 しかし、この学校の生徒会はそのような模範団体であっては困るのですよ」 「なぜだ」 「涼宮ハルヒ、という女子生徒をご存知ですか」 涼宮ハルヒ。 記憶にないでもない。クラスのツレがたまに話していることがある。 「変な一年女子がいるってのは聞いたことあるが、 あいにく俺は噂には疎いほうでな、それ以上は知らん」 古泉は笑みを崩さない。 「その涼宮ハルヒですが、ただ奇矯な振る舞いをするというだけではなく、 ある重大な秘密を抱えています」 「何だ」 続く言葉はそれこそ耳を疑うような内容だった。 まるっきり信じられないことばかりであるが、古泉はこう言う。 「信じる信じないはあなたの自由ですが、くれぐれも口外しないように。 今回重要なのはあなたが会長のポストに就くことですから」 む?そういえば、なぜ俺でなくてはならないのかをまだ訊いていなかったな。 真っ先に訊くべき質問だった気もするが。 てっきり適当に選出したものかと思ったが、違うようだ。 「あなたが涼宮ハルヒが望むだろう生徒会長像に一番近かったんですよ。 これは外見という意味でですがね。 性格については…これから矯正していけばいいでしょう」 「ちょっと待て。性格を直せだと?どうなれと言うんだ」 「もちろん彼女が望む生徒会長像そのもののキャラクターになってもらいます。 厳格なエリートタイプと言えば簡潔でしょうか。 学園の非合法組織を冷酷に取り締まる生徒会の首領。素敵じゃないですか」 どこの少女マンガだ。いや、今時そんなベタな話、どんな三流漫画家も描いてやしねぇだろ。 こいつはどこか俺の波長を狂わせる。 おかげで慣れないツッコミまで内心でしている始末だ。 「時間はあまりありません。 さっそく明日から計画を実行しますから、そのつもりでいてください」 古泉は背後にバラを背負わせても問題なさそうな笑みで言った。 ―と言うわけで俺は髪型を生まれて初めてオールバックにしている。 さらに初めてダテ眼鏡をかけ、奇妙な香水までつけて背筋を真っすぐに伸ばしている。 「待て、古泉」 「何でしょうか?」 心なしかお前が楽しそうに見えるんだが。ぶっ飛ばしていいか。 「それは遠慮したいですね。煙草ばらしますよ」 笑みを絶やさないことといい、たった二日ですっかり俺の扱いに慣れた感があるなこの野郎。 「さて、次はその言葉遣いをどうにかしないといけませんね。 それでは涼宮さんの望む会長像にはほど遠いですから」 第一なぜ貴様がそのクソ女の願望を読み取れるんだ。 「言ったはずですよ。僕の能力の話を」 あんなもん信じられるか。大体そいつ、本当にそんな変人なのか。 噂になった文化祭はサボったし、それ以前の出来事は知らん。 「お前の作り話じゃないだろうな」 だとしたら今こうして鏡の前でしゃちほこばってる俺は馬鹿以外の何者でもない。 「一度涼宮さんに会えばすぐに分かると思いますよ。僕の話が本当だとね。 …さて、では人物設定についてレクチャーします」 どこのカルチャースクールだ。 「SOS団については話しましたね。 あの団を冷酷かつ非常な手段で狡猾に解散させようとする悪役があなたです」 「現実の生徒会長が悪役とは世も末だな…」 「他人事ではないんですから真剣に聞いてください」 古泉は新米予備校教師のように軽やかに注意する。 この日からしばらく、生徒会長養成講座が連日昼休みに行われた。 「あー、それでは威圧的すぎますね」 「このくらいで十分ですか」 「へりくだってはいけません。あくまで威厳は保たないと」 「どっちだよ!」 「あ、それはいただけませんね。姿勢も曲がってきましたよ」 「こいつ…」 かくして俺は古泉一樹なる自称エスパーの手で人工冷酷会長に仕立て上げられた。 「古泉、書類を取ってくれ」 「かしこまりました」 「今日の予定を教えてもらおうか」 「今日は選挙公示日です。さっそくですが選挙運動を開始します。 立候補の手続きは僕のほうで全て終えておきますので」 「済まないな」 …このやりとりを撮影でもしておいて後で自分で見たら吐き気を催すこと請け合いだろう。 「…をよろしくお願いしまーす!」 クラスメートの合唱である。俺の選挙支援のために特別対策チームなるものが組まれていた。 総勢三十名。いくらなんでもやりすぎじゃないのか古泉。 「いいですか。選挙は数が全てです。 どんな公約をかかげようと、クリーンなイメージを持たれようと、 最終的に数で負けてしまっては何にもなりません。本末転倒というものです。 目標は会長当選ですから、そのためにはどんな手段も辞さない心構えをしなくては」 …呆れるばかりであるがなまじ自分のことだけに感謝すべきなのかもしれない。 ところで急激に性格改竄もとい矯正された俺を見て何とも思わんのかこのクラスメートどもは。 「さて、その激変っぷりが面白かったのか、本当に更正したように見えたのか分かりませんが、 いい級友をお持ちのようで何よりです」 歯が浮くような白々しい台詞を吐いて古泉はこの場を去った。 何やら他にも沢山の計画を用意していて、 自分がそれらすべての参謀長になっているから気が抜けないのだという。 やれやれ。 俺をここまで呆れさせるというのは並大抵のことではない。 「私の公約は、『生徒の自主性を最重視した全く新しい生徒会を作る』ことです」 別人が言ってるかのような口調で俺は告げた。 本日五クラス目だ。激務と言っていいんじゃないか。 「今までの生徒会には独自性というものが欠如していました。 確かに、それで機能としては十分であるかもしれません。 が、しかし!」 俺は両手の平で教卓を叩いた。五度目だぞ。いてぇ。 熱弁を続ける俺に多くの生徒は注目している。これは中々に気分がいい。かつてない感覚だ。 目下よかったことと言えばこれくらいしかないがな。 む。教室の後方、窓際の席の二人組。あいつら聞いてねぇな。しょうのない生徒だ。 「…と、いうわけで、選挙の際にはぜひ私に清き一票を!」 俺は規則正しい挙動でぴしゃりと教室から出る。今日の演説はこれにて終了。 「中々板についてきたじゃないですか」 「そうだな」 古泉がそこにいた。俺は咳払いをして、 「私の演説にクラスのほとんどが注目の視線を送るのはなかなかに快感と言えよう」 「それはそれは」 古泉は満足げである。まったく、かつがれたとはまさにこのことだな。 「して古泉、現在の戦況はどうなっている?」 「前会長が擁立した三組女子がやはり根強い人気ですね。 現段階では百票近い差をつけられて敗戦すると僕は見ています」 腕組みをして俺は考え込む。こっちの仕草がデフォルトになりそうで嫌だな。 「策はあるかね」 「ベーシックな手段は機関の後ろ盾により遂行率100%と言えます」 確かにな。『生徒の新しい明日を創る!』というコピーが流麗なフォントで描かれた プロ仕様のようなポスターといい、対策チームの息ぴったりな支援といい、 ポケットティッシュまで配ったのはやりすぎだと思ったが…まぁここまでは確かに完璧と言える。 「ここからさらに得票数を伸ばすためには、もう少し踏み込んだ選挙広報が必要です」 「ふむ。それでどうするつもりだ?」 「あなたのルックスを最大利用し、まずは女子層を取り込みましょう」 …嫌な予感がする。いや、それはいつものことだが、今回は特に。 そしてそれは見事的中するのだった。いとあわれなり俺。 「例えば学食。どうですか?あなたはメニューに物足りなさを感じたことはありませんか」 俺は女子生徒一名の手を取り、鋭い視線を送る。 どうなってるんだこの学校は。これをやると九割の女子が額に手を当て赤くなる。 古泉が仕組んだサクラじゃないだろうな。 …もちろんそんなはずはない。いくら何でも人数が多すぎる。 「あなたを擬似アイドル化します。 アイドルとはいえ、歌を歌ったり踊りを躍ったりはしません。 あくまで誠実さを前面に押し出します。 例えば演説の途中に―」 古泉はそう言って俺の手の甲に口付け… 「何しやがる!!!!」 久々に素を出してしまった。が、無理もないだろ! 妙に艶かしい上目遣いの視線で古泉は俺を見て、 「まぁ、これは少しやりすぎですが、同じ要領で女子生徒を骨抜きにしましょう」 どんな提案だ。諸刃の剣じゃないのかこれは。 「いえ、大丈夫です。 僕の計算ではあなたの意外な積極性に八割の女子生徒がくらりと来るはずです」 「………」 こいつ、すげぇ楽しそうだな。 「何を他人事のような顔をしているんですか?今さらやらないなんて言いませんよね」 笑みそのものは悪意の欠片もないが、もはや俺には悪魔の微笑みにしか見えない。 「貴様…」 というわけであいつの予想以上の人数が釣れた…もとい支持層になったわけだが。 「私と付き合ってください!」 …。何度言われたっけ? こんなにモテたのも人生初であったが、断るのも既定された事項であるから致し方ない。 「あなたの熱い気持ちは私の活力となり当選への道を拓くでしょう。 残念ながらお付き合いはできませんが、会長となった日にはあなたの笑顔を作れるように 日々邁進いたしましょう」 一服。 屋上くらいでしか喫煙できんというのも困りものだ。 ここは普段は施錠されているが古泉がどこからか鍵を持ってきた。 どれだけスーパーマンなんだお前は。 「だから言っているでしょう?全ては世界の平和のためなんですよ」 もう言う言葉もないな。 「さて、男子生徒はどうするつもりだ?」 「ここまでくればほとんど当選は確実ですが、だめ押しの一手を打ってもいいですね」 また妙な含み笑いだ。やめろその顔は。 「君。こっちに来たまえ」 体育館裏にまだあどけない一年男子を連れ込む。 「な、何ですか?あの、ぼ、僕…」 「黙りたまえ」 おい、なぜ赤くなる。リアクションが違うだろうが。 …まぁいい。 「君、次の選挙戦での投票先は決めたかね」 男子生徒はふるふると首を振る。 「それでは私に投票したまえ。これは選別だ」 俺は生徒の手にそっと封筒を握らせる。金一封。 …色んな意味で反則だろ古泉! 「いいんですよ。表には上がりませんから」 間違いない。北高一の悪人は古泉一樹だ。 ちなみに俺は上記のことを男子生徒の半数以上に行った。 正義感の強い生徒も一部いたが、そのような連中には手刀を放ち保健室で目覚めてもらった。 こうなるともはや正しい行いを探すほうが困難だ。 あのくらいで全員部分記憶喪失しているのが気がかりだが、もう何も言うまい。 かくして投票当日―。 「今までお疲れ様でした。得票率78%、見事当選ですよ」 と、満面の笑みで迫る古泉を見て俺がした返事はシンプルだ。 「お疲れ俺」 「これで学園陰謀の最初の準備は終了です。 もっとも骨が折れる仕事だったと言えるでしょうね。 たびたびあなたとは会うことになりますが、これからもよろしく」 「やれやれだな」 「おや、誰かと似たような台詞を言うんですね」 誰だ、そいつは。俺に共感できるのだとしたら中々見ごたえがある奴かもしれんな。 「そのうち分かりますよ」 古泉は生徒会室の窓を開けて言った。秋の風が入ってくる。 俺はこいつが嫌いじゃない。この二週間はなかなかに面白かった。 「これからの計画はあるのかね」 眼鏡を磨きながら俺は問う。 「えぇ。これからはあなたも計画に一部噛んでもらいます」 「つまらんことだったら許さんからな」 旧館部室棟三階、文芸部差し押さえを仕掛けるのはそれから四ヶ月後のことである。 だがまぁそれは、またの機会に話すとしよう。 (了)