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エルアインス 解き放たれし新星 UNIT U-059 赤 2-2-0 C 高速戦闘 【[起動(自動D)]自軍「エルアインス」がプレイされて場に出た場合、カード2枚を引く。この効果は重複しない】 PT Mサイズ [2][1][1] 出典 スーパーロボット大戦OG(EPISODE2 THE INSPECTOR)(未作成)
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(投稿者:怨是) 「被告人には有罪判決を下すものとする。本日はこれにて閉廷!」 1944年8月2日、午前11時。 軍法会議長官を務める将校が小槌を叩き、間髪いれずに上官らが特別軍事法廷から姿を消して行く。 アロイス・フュールケは係官に連れられて廊下を歩いていた。 結局の所は半年の執行猶予が加わっただけであり、求刑通り除隊と国外追放処分が下される。 元来、軍法会議というものは規律の強固な維持を目的とされており、今回は見せしめとして裁判の様子が生で放送された。 ジークフリートを軽々しく扱った者がどのような末路を辿るのかという事を、周囲に知らしめるつもりらしい。 無論これは皇室親衛隊において明文化されてはいない、いわゆる暗黙の了解によるものである。 表向きの罪状はただの命令違反だが、そこには確かな悪意が含まれていた。 “ジークフリートを穢す者には罰を”という明確な敵意が、そこには含まれていた。 久方ぶりに顔を拝む事となった本日の弁護人、ホラーツ・フォン・ヴォルケンと鉢合わせる。 係官と「少し話をしても良いかな」などと一言か二言ほどの会話を交わすと、こちらに向き直った。 敬礼を済ませ、早々に本題へと移す。 「いよいよきな臭くなってきたな」 「本日はありがとうございました。結果の解りきった軍法会議なんてのぁ、さぞや退屈だったでしょうよ」 「そう腐るな。私もかつての呑み仲間の部下の窮地を見るのは辛い。退屈どころかもっと刑が重くなってしまうのではないかとヒヤヒヤしていたよ。 情状酌量の余地があって良かったじゃないか。不本意な理由とはいえ」 ジークフリートが直々に黒旗の目の前に現れる事によって、彼らがジークフリートを攻撃できないという事が判明した。 それのみならず、ジークが彼ら黒旗を快く思っていないという事を証明できたらしく、更に帝都栄光新聞からは“ジークフリート、黒旗の一団を撃退!”という見出しまでついた事が情状酌量の理由となったのだ。 前者は演説の内容から察する事もできるが、後者に関しては完全に憶測とデマゴーグだった。 実際にはジークは何もしていない。おまけにその後Gの群れに突っ込んでしまった際に竜式まで機能停止に追い込まれてしまったのだ。 もちろん新聞の記事には竜式の事などまったく書かれていない。あたかも、はじめから存在しなかったかのようにゴッソリと記述が抜け落ちていた。 「それを差し引いてもヒドいっていうのがあいつらの云い草ですよ。前科持ちはツラいなぁ……」 昨年の10月末に、MALEのディートリヒが命令違反を犯してでもゼクスフォルトとシュヴェルテの救出に向かった。 当時の状況を詳細にわたって知る者はフュールケらを含むランスロット隊のみであり、他部隊とはいえそれを見過ごした責任はあるというのだ。 他にも軍事正常化委員会が武装蜂起し、それに便乗して皇室親衛隊からも離反者が出た際に、持ち場を離れてライオス・シュミットを追跡して取り逃した挙句、軍の備品たる車両を大破させた事も前科に含まれるという。 ここまで来るともはや云い掛かりのレベルだが、皇室親衛隊の軍法会議は閉鎖的であり、それを咎める者は殆ど居ない。 「それでも、裁判無しで国外追放になったアイツよりかは、ずっとマシなんでしょうけどね」 「アシュレイ君か……おお、そうだ。朗報があるんだがね」 「アシュレイ絡みって事はあいつが帰ってくるとか? それとも新技術でシュヴェルテが生き返ったりとか?」 フュールケのいぶかしむ表情に、ヴォルケンは自信満々に胸を張る。 フュールケは彼が苦手であった。どうにも空気の読み方を知らない彼の事だ。 朗報とはいえ、現況とは関係の無い的外れなものに違いなかった。 「後者だ。死んだと思われていた、あのシュヴェルテが帰ってくる」 「マジな話ですか……」 「秘密警察側から情報の開示があってな。どうやら自殺したあの署長や一部の将校らが結託して、シュヴェルテ暗殺を企てたらしい。 そして実行犯に選ばれたのがエメリンスキー旅団。計画が途中で暗殺から人身売買へと変更となり、他国の売春宿へ次々と売りまわされていたそうだ」 あのならず者の集まりが、まさかそのような事にまで関与していたとは、フュールケもヴォルケンも知りもしなかった。 そして何より、秘密警察側でそのような計画までもが企てられていた事すら、フュールケの予測の範疇を超えていたのだ。 素直にシュヴェルテの生存を喜べたような状況ではない。やはり現況の鬱屈した感情を晴らすような爽快なニュースなどではないではないか。 「……つまり、現場では尻拭いが為されていると」 「そういう事になるな」 「どうせその“一部の将校ら”てェのも、誰だか判ってないんでしょう」 「すまない。全力で探してはいるのだが、資料が焼却処分されているせいで滞ってしまってな」 「まぁ、仕方ないでしょうよ。こういうのは犯人探ししてるとキリがありませんからね。 とにかく俺は、また明日からお仕事ですよ。執行待ちながら……ちくしょう」 係官が懐中時計を片手に、時間切れを伝える。 ヴォルケンは先ほどとは打って変わって意気消沈とした表情で口を閉じ、フュールケと係官を見送った。 ――やってしまったか。またも、やってしまったか。励ますつもりで伝えたニュースが、余計なものまで伝えてしまった。 苦虫のスープを飲み干したような表情のフュールケに、声をかけることもできないとは。 執務室に戻り昼食を摂っている最中も、フュールケが最後に溜め息混じりにボソリと呟いた「ちくしょう」という言葉が未だに鼓膜にへばりつく。 ヴォルケンは回想を続ける。あの一言には様々な感情が込められてはいなかったか。 無力感に脱力感、恨みや敵意といった類のものが複雑に交じり合い、沸騰した遣る瀬無さが湯気となって口から吐き出されたのだ。 無理も無い。たった一審だけで全てを決められ、刑の決まりきった軍法会議を終えた後に、皇室親衛隊の現実を思い知らされて溜め息を吐かない者がいるものか。 同じ立場になってみれば「私はその程度では動じない」などと強がりを云える筈がない。 弁護も中将以上の階級のみが許されるとは、非効率で時代遅れも甚だしい。 新聞を広げれば、相変わらず黒旗叩きの記事が一面を飾っている。 あの帝都栄光新聞社もまた、かつて秘密警察の情報操作工作を鵜呑みにして、シュヴェルテをヴォ連のスパイなどとなじっていた。 舌の根が乾いたか否かは定かではないが、それに対する謝罪も無しに、またぬけぬけと傲慢な社説を繰り広げているではないか。 読者の面々もそろそろ目が覚めた。同じ穴の狢ではないかと、糾弾する者さえ現れた。 物語目的や情報収集の為に読む者は居ても、これを何から何まで信じるという事はもう無いだろう。 「人は常に物語を求める、か――」 「――ライサ・バルバラ・ベルンハルト少将とベルゼリア、まかり通る!」 「るー!」 勢い良くドアが開かれ、買い物袋を両手に提げた二人の女性が悠々と入室する。 二人とも赤茶色の髪の毛であるせいか、こうして並ぶと本当に親子のように見えてくる。 ベルゼリアがベルンハルトの語尾に追従して、間延びした口調で真似をする。 「まかり通らんでよろしい。して、何事だ」 「ちょいと買い物をしてきた。ベルゼリアの下着も可愛い物を買ったぞ。ほら、そそるだろう?」 「うー?」 ベルンハルトが後ろから、ベルゼリアのスカートをめくる。 フリル付きの赤いランジェリーが見えたが、むしろ下着そのもののインパクトより、ジュニアサイズがあるという事実がヴォルケンのこめかみ辺りに激震を走らせた。 「生憎そちらの趣味は持ち合わせておらんよ。10年早い。 そも、何かの間違いでその下着が戦闘中に見えてしまったときに、真っ先に色々な嫌疑が掛かるのは私なんだが……」 ただでさえ隠し子がどうのだの、ロリコン疑惑だのがかかって後ろ指を差される毎日を過ごしているのだ。 不本意な事で疑惑が確信という名の誤解に変わってしまえば、テオバルト・ベルクマン長官にも何を云われるか解ったものではなかった。 ベルンハルトとベルゼリアは頬を膨らませ、不平を訴える。 「なんだそそらんのか。つまらんな」 「んなー」 「はいはい。まぁ、客観的な見解としては、充分に男を手玉に取れる魅力は持ち合わせていると思うぞ、と……それで本題は?」 “まかり通る”という掛け声で彼女が足を踏み入れてくる時は、たいていの場合何らかの本題が待ち構えている。 まずはそれを訊かねば話が始まらないではないか。 「秘密警察側から決定的な証拠が提示された事により、エメリンスキー旅団の弾劾案が出た」 「たー」 「ようやくか……それも、実行犯を処分するだけで、元を絶てぬというのは何とも歯がゆいものよ」 「仕方あるまい。それにしてもシュヴェルテが生存していたとは」 秘密警察、それを統括する公安部隊からその報告を聞いた時は、ヴォルケンも仰天のあまり暫し視線が中を泳いだほどだった。 更に、あろう事かシュヴェルテは売春宿に次々と売り渡されていた。という事は行方不明になった何名かのMAIDが同じ憂き目に遭っているのではないか。 これらの情報は他の隊で出て来た亜人救出作戦やその前準備として行われてきた調査の副産物であり、秘密警察の署長の自殺によってそれが明るみに出たのだ。 「アシュレイ君が居たなら、飛ぶようにして喜んでいたであろうに。後任の教育担当官は?」 「アロイス・フュールケ大尉は半年後に国外追放に処されるから、暫くは様子見らしい。まぁ、リハビリくらいはさせるとは思う」 首輪状のコア出力抑制装置にかけられ、長期間戦闘に出る事のなかったMAIDである。 出力のほうはエターナルコアに作用する薬品で解決できるが、ブランクのほうはいかんともしがたい。 後はここにアシュレイ・ゼクスフォルトが居たなら共に回復への道を歩めただろうに。 「あ……」 フォークから取りこぼしたキャベツが、机を転がり床へと落ちる。 上の空で食事を取るからこのような事になるのだが、もはやどうしようもない。 零れてしまったキャベツが、再び自らの足でランチボックスに還る事は永遠に無いのだ。
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塔野高速鉄道都西線とは,真砂市の真砂駅から遠山市の遠山台駅までを結ぶ路線である。ラインカラーは■萌黄色,路線記号はTS。 塔野高速鉄道都西線 路線データ 総延長 26.0km 駅数 19(始終点含む) 複線区間 全線 電化方式 直流1500V 軌間 1067mm 最高速度 120km/h 閉塞,保安装置 TR-TIACS ver1.13 沿線概況 3面5線の真砂駅を出発するとすぐ八真線が右側にカーブして分かれていく。真砂台地から新都平野の低地部分に抜けるため,暫くは高架を走る。開発が進み,長閑な田園地帯から郊外の住宅地へと変貌してゆく風景を見つつ,真砂口,川端,瑞橋と小規模な駅を通る。この辺りは線路規格が高く,快速系統は120km/hの高速で走り抜ける。周辺に建物が増えてくると星山市に入り,星山ニュータウンの中心である新星山駅に着く。ここは2面4線を持つ着川市以北唯一の待避可能駅で,各駅停車は快速を待避するために長時間停車することが多い。市街地を抜け再び田園地帯に入ると昭津市に入り,平宮駅,羽ノ町駅を通る。次は昭津市の中心駅である昭津駅。全列車が停車するがホームは1面2線と手狭な印象は否めない。着川市に入り,高架から一気に地下に下る途中に北着川駅がある。ここは当初の計画になかった請願駅であり,それ故に勾配の途中にある。地下に入ると着川市の中心駅である着川市駅に到着する。ここで日中の各駅停車の大部分は折り返す。ここは新月急行新都本線,八坂線とも接続する新都西部の交通の要衝である。 着川市を出発すると暫くは地下区間となり,六京宮野線との乗り換え駅である南着川駅を過ぎると着川市から上府市に入り,次の駅は長結間駅。ここは1面4線で,ラッシュ時はここでも待避が行われる。この辺りからは地下から堀割になり,六京本線との乗り換え駅である新飛田町駅に到着する。全列車が停車するが,ホームは2面2線のみ。次の新上府駅も同じく相対式2面2線だが,こちらに停車するのは各駅停車のみ。次は緑園都市線との乗り換え駅である良住駅。検車区が併設されており,また緩急接続も可能。利用客数も都西線19駅中1位である。良住を出ると高架区間となり,中溝,鹿島野,遠山口を通り,終点遠山台へ至る。 駅一覧 駅番号 駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ 列車種別 各駅停車 区間快速 快速 特別快速 TS01 真砂駅 0.0 0.0 ● ● ● ● TS02 真砂口駅 1.8 1.8 ● ● | | TS03 川端駅 2.1 3.9 ● ● | | TS04 瑞橋駅 1.2 5.1 ● ● | | TS05 新星山駅 1.1 6.2 ● ● ● | TS06 平宮駅 1.2 7.4 ● ● | | TS07 羽ノ町駅 1.9 9.3 ● ● | | TS08 昭津駅 1.3 10.6 ● ● ● ● TS09 北着川駅 2.1 12.7 ● ● | | TS10 着川市駅 1.4 14.1 ● ● ● ● TS11 南着川駅 1.2 15.3 ● | | | TS12 長結間駅 1.1 16.4 ● | | | TS13 新飛田町駅 2.2 18.6 ● ● ● ● TS14 新上府駅 1.4 20.0 ● | | | TS15 良住駅 1.3 21.3 ● ● ● ● TS16 中溝駅 1.1 22.4 ● | | | TS17 鹿島野駅 1.3 23.7 ● | | | TS18 遠山口駅 1.2 24.9 ● | | | TS19 遠山台駅 1.1 26.0 ● ● ● ● 列車種別 ■特別快速 Special Rapid 停車駅 真砂駅,昭津駅,着川市駅,新飛田町駅,良住駅,遠山台駅 この路線の最優等種別で,日中は毎時4本が運転されている。早朝・深夜には運転されない(平日の場合,真砂駅は21 27発の列車が,遠山台駅は21 30発の列車が最終)。快速との違いは新星山を通過するか否かのみである。真砂〜遠山台の所要時間は24分で,表定速度は65km/h。 ■快速 Rapid 停車駅 真砂駅,新星山駅,昭津駅,着川市駅,新飛田町駅,良住駅,遠山台駅 日中には運転されていないが,早朝・深夜はこれが最優等種別。日中の列車は2020年のダイヤ改正で区間快速に置き換えられた。着川市以北のみで運転される列車もA線,B線で各1本ずつ(平日基準)設定されている。 ■区間快速 Section Rapid 停車駅 真砂~着川市の各駅,新飛田町駅,良住駅,遠山台駅 終日運転される優等種別。着川市以南でのみ優等運転を行う。日中のほか,深夜は快速の大部分がこれになる。平日のB線1本(これは昭津始発)以外は全て真砂発着。 ■各駅停車 Local 各駅に停車する。殆どの列車が快速の待避を行う。区間快速が着川市以北の各駅の需要を満たすため,全線を通して運転される列車はA線で17本,B線では僅か7本(いずれも平日基準)と非常に少ない。大部分は遠山台~着川市の運転だが,真砂発着のほか入出庫用の良住発着,夕方には少数だが昭津発着が設定されている。 日中の運転形態 遠山台 … 着川市 … 真砂 特別快速 4本 区間快速 4本 各駅停車 8本 沿革 1962/05/25 着川電機鉄道として着川市〜遠山台間が開業 1979/10/01 79年合併により塔野高速鉄道に吸収 1981/02/22 TR-3500系運行開始 1984/01/18 真砂〜着川市間開業,これにて全通 1988/09/28 着川市〜遠山台間の線形改良工事を完了 1992/10/22 新飛田町駅開業 2014/08/18 TR-9000系運行開始 塔野高速鉄道の路線 営業中の路線 SL新都環状線 - HS八真線 - TN塔野線 - RT緑園都市線 - TS都西線 - AB青葉浜線 - SO新都大海ライン 計画路線 関連路線
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(投稿者:怨是) ホラーツ・フォン・ヴォルケンは本日付の新聞を広げ「またか」と溜め息をついていた。 黒旗憎しの一心で書かれているという事は理解できる。 が……黒旗に打撃を与えたのは彼女だけではない。 1944年12月28日 ジークフリート、黒旗を撃滅せり! 我々帝都栄光新聞を含み、帝国全土の国民に多大なる祝福を。 先日を以って、かの軍事正常化委員会(以下、黒旗)が撃滅された! 黒旗は長きに渡って守護者たるMAID達を尽く陥れ、陵辱し、喰らい潰してきた悪の組織であった。 彼の者らが帝国軍に与えてきた被害は数知れず、仔細を此処に記すにはあまりにも残虐非道かつ数が多すぎる。 しかし、国家転覆を狙った彼らの野望は、とうとう潰えたのだ。 先鋒を務めたのは我らが守護女神、鉄壁ジーク。彼女の正義の剣が、帝国を覆う暗雲を切り払ったのである! 顛末は以下に記す。 我らが守護女神は、黒旗のあまりの所業に怒り、そして嘆いた。 そして戦果の独占を狙ったギーレン宰相の妨害をかいくぐりつつ、単身で黒旗の本部へ急行。 大剣バルムンクを振るい、戦力の大半を撃滅せしめた。 雨の如く流れし銃弾も、牙を剥いた戦車たちも等しく一刀の下に両断され、破砕された。 もはや彼女の怒りを止める者は誰もおらず、あのグスタフ・グライヒヴィッツは恐怖のあまり自害したという。 烏合の衆はその一夜の晩にて脆くも崩れ去り、帝国には再び平和が訪れた。 否、これは序章に過ぎない。 この世から全てのGが駆逐されるその日まで、ジークフリートは戦い続ける! 金柏葉・剣・ダイヤモンド付騎士鉄十字勲章を超える13番目の勲章の授与される日が待ち遠しいではないか。 繰り返し述べる。 帝国全土の国民に、多大なる祝福を! 悪しき病原体の黒旗残党には然るべき罰を! そして、守護女神たるジークフリートには、我ら国民による最大限の賞賛を! ジークハイル! ハイル・エントリヒ! 列車砲の一件以来、相次ぐ脱走と離反により、著しく弱体化しつつあった軍事正常化委員会。 内部崩壊が続いた事でもはや虫の息の状態となり、名前の知れた幹部も全て捕縛した。 無論、多くの人員を割いて行われた事は云うに及ばない。 それでも帝都栄光新聞はジークフリートにその手柄を着せる事を頑なに選び続けた。 ひとえに、何らかの思想に毒された偏執的な編集に他ならない。 「強いてその思想に名前を付けるとしたら、そうだな。伝説主義とでも付けてやろうか」 英雄を夢見る者たちは、多くがそれは滅多に叶わぬものだと知っている。 脱人夢想主義に敗れた者たちが、最も理想に近い偶像を見つけた時。 彼らはその英雄に全ての手柄を着せようとする。 「これくらいの本質は私もよく解るな」 ――だが、表があれば裏がある。 華々しく喧伝される戦果の裏で、ジークフリート本人も含め、あらゆる苦悩が渦巻いていたのはヴォルケンも知っている。 8月14日の真夜中に帰ってきたベルゼリアはその表情に暗い影を落としていたが、それから数ヶ月後、手紙を片手に戻って来た時、あの日の表情はどこかへ飛んで行っていた。 手紙はアシュレイ・ゼクスフォルトのものだった。筆跡ですぐに解った。 また、シュヴェルテの無事も。そして彼らが何かを掴んだ事も。 手紙に添えられた青い髪の束は彼女なりの決意の表れだろう。そして、生存を何よりも如実に証明していた。 「やれやれ、かつての部下に説教されるとは、私も修行が足りんか」 “シュヴェルテからも、じきに手紙が届くと思います。それでは、ベルゼリアによろしく! 中将も、アルコールは控えめにお願いしますよ。あの子じゃまだまだ晩酌に付き合えないでしょうから” 文体を見る限り、彼はすっかり立ち直っているようだった。 この手紙をどこで手に入れたのか、ベルゼリアは未だに答えてくれない。 が、無事を確認したのなら、もう何も心配は要らない。他人を左右し、包み込めるだけの度量など、そもそも人には備わっていないのだから。 多くの親でさえ、子供がある程度成長したら子離れする。 その後、子供達がどのような方向へ歩もうとも、その道が自分自身を欺いているのでなければ、親がとやかく云うのは野暮と云うものだ。 付き合い方の距離に、普遍性は存在しない。が、個々人の各々にはほぼ例外なく“適度な距離”というものが存在する。 ライサ・バルバラ・ベルンハルトがマグカップを片手にこちらに視線を寄せる。 「最近、ベルゼリアとも打ち解けてきたんじゃないか?」 「心の中で、ようやく決着が付いたからな」 ヴォルケンの目から見ても、ジークフリートには変化があった。 以前よりもその眼光が和らぎ、何かを越えたという事を物語っていた。 レーニとシルヴィの報告からもそれを推し量る事は実に容易だった。 『一人で戦う事はもうやめた。教官に依存する事も、もうやめた。 一人でも戦えるよう精神を鍛えつつ、皆と手を繋げるようになりたい』 ジークフリートがあの後残した言葉らしい。 そうだ。ヴォルケンは確かに“求めすぎていた”のかもしれない。 彼らを無理に連れ戻した所で何も得られない。自分達にとっては、今のような道が一番“性に合ってる”のかもしれない。 心は確かに繋がっている。遠く離れた所で、彼女が、彼が、存在ごと消え去る訳ではない。 かつての部下の姿をベルゼリアに重ねようとせずにいままで奮闘してきた。 それがようやく実を結び、この道へと至る。 「なぁ、ライサ……」 峠を一つ越えたなら。次の峠の越え方は知らずとも、超えられるだけの力はこの心には宿っている。 たまたま今回は納得の行く結果に近付ける事は出来た。しかし、その幸多き結果にもう一度導けるかは限らない。 一人の力はごく僅かなら、他の大きな力に道を捻じ曲げられてしまうかもしれない。 では、そうせぬようにするにはどうするか。 「黒旗は潰えた。表向きは。だが、皇室親衛隊にはどれほどの黒旗シンパや危険分子が潜んでいるのだろうな」 「わからん。が、あの列車砲の一件以来、すっかりなりを潜めてしまったな」 組織に潜む病原体――“異”と“威”を認められぬ者たちによって戦いは引き起こされた。 病は沈静化したが、病原体はまだ残っている。免疫力を付けねばならない。 「今後、MAIDに関するあらゆる物事が整理されるのは間違いないがな」 黒旗事件と呼ばれるこの武装蜂起は、国際対G連合統合司令部を通じて各国へと通達される事となった。 帝国に対する過剰警戒を恐れたギーレンによって最後まで反対され続けたが“各国にも同様の組織の土壌が生まれている可能性は充分にある”という見解の下に、最終的に合意に至ったという。 恐らくは、あの戦果並列化を悪用した暗殺事件も、ネガティヴキャンペーンも、厳しく取り締まられる。 言論の自由、愚痴の自由こそあれど、それを過剰に云い触らすような暴挙は許されない。 黒旗はスケープゴートであると同時に、そんな一部の者らにとってもより実感できる教訓となったのではないだろうか。 『今この瞬間も、Gの進軍に怯える民がいる。目先の感情よりもまず、己が使命をもう一度思い出さんか。 我ら帝国が守るべきは、彼らではないのか。卑下し、中傷する不毛な心ではなく……日々を強く生きんとする、前向きな心こそが! 我々の守るべき大切な宝ではなかったか! 冷笑する者らよ! 忘れたか! うぬらがGに立ち向かう事こそが、彼らの温かい笑顔を生み出す原動力の一つである事を、忘れたのか!』 「思うに、人生とは作品ではないか」 卑下し、中傷する心ではなく、日々というページをより良いものとする心こそが、我々の宝なのではないか。 人生を“創る”心こそが、自らの笑顔を生み出す原動力の一つではないか。 ――ふと、そんな事を考えながら、ヴォルケンはベルンハルトの背中を見送る。 あと数十分もすれば、ベルゼリアが散歩から帰ってくるだろう。 久方ぶりのビールを注文するのを、またの機会へ先送りにする事にした。 ◆展示場強襲 よく集まってくれた。軍事正常化委員会の諸君。 懐かしい顔ぶれが沢山居るな。 確かに我々は瞬く間に弱体化した。 相次ぐ脱走に、度重なる無思慮な粛清…… しかし、彼奴らは我々の思想を殺すまでには至らなかった。 諸君らの瞳に宿る炎が、何よりも雄弁にそれを物語っている。 総統閣下もご存命であり、またアルトメリア支部の結成により大規模支援も約束された。 これ以上の快挙がかつてあっただろうか? ……さて、それでは作戦内容を説明しようか。 手始めに、エテルネ公国にて開催される EARTH主催の国際MAID展示会“Frontier of maid”を襲撃したい。 彼奴らEARTHのMAID研究機関は我々の再三再四の警告にもかかわらず、 強力な試作型MAIDを続々と発表。すぐにでも戦闘配備可能な状態で展示会を開いた。 力のインフレの行き着く先は、全兵士のMAID化という結論すら有り得るのだ。 制御の範疇を超えた力を持った存在同士が戦争を起こせば、 どのような結果が待ち受けているかは、諸君らもよく心得ていると思う。 作戦開始時刻の時点で、既に先行部隊が突破口を開いている筈だ。 諸君らはそこに続き、混乱状態の会場に点在する特定MAIDを全て削除してくれ。 我が組織に対する世論は、ますます辛辣を極めつつある。 大衆は我々が世界征服を目論んでいるだのとのたまっている。 このままでは我々は“ただの三流テロ組織”のまま、幕を閉じる事になってしまう。 もはや一刻の猶予も無い。 今一度、我々の存在意義を世界に正しく認識させると同時に、 留まるところを知らぬ力のインフレに終止符を打たねばならん。 強すぎる者が生まれた時、我々は必ずそれを打ち砕く。 出すぎた杭を地中に叩き落とすイレギュラーキラーであり、リミッターである。 それが我々、軍事正常化委員会の本来の姿なのだ。 英知を結晶した、歴史の涙によって書き記された一冊の聖書として君臨しようではないか。 自重を知らぬ不正者には、厳粛なる鉄槌を。 自重を知る善良な者には、健やかなる栄光を。 ジーク・ハイル。 作戦時刻: 1945年2月21日 作戦目標: 特定MAIDの全削除 敵戦力: 警備隊、特定MAID×12 備考: トンネルより味方援軍の飛行隊が到着予定 機銃掃射を行うため、位置取りに注意されたし Thank you for read the Legendism and LEGendLOGY... Siegfried was not legend. She was certainly here. In your mind. In your heart. We need think about the legend of MAID. We need break down the legend of MAID.
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Novas Force - 新星達の力 略してNF ブロード率いる新チームです ★入団条件★ ●VRが9000~9999までの維持ができる方 ●Wi-fiで、極端なバグSCを行わない方 ●チャット内で、暴言、愚痴、不快感を与える発言をしない方 ●チートを使用しない方 放置状態やから誰か更新しといてや
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三亭 六太 落語研究会第50代期待の新星。 低音の美声を持ち、スマブラが強い。その声で他のプレイヤーを魅了し、その隙に敵を吹き飛ばす。 第50代情報工学科三人衆のうちの一人。獅子に鋭い一撃を差し込んでいく。 下ネタスキーなので獅子とはなんだかんだうまが合うようである。
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ドゥバン・オーグ 解き放たれし新星 CHARACTER CH-042 黒 3-5-1 C (帰還ステップ)《①毎》このカードと、このカードと交戦中の敵軍ユニット1枚は、ターン終了時まで-2/-2/-2を得る。 男性 子供 気合 [2][2][2] 出典 第2次スーパーロボット大戦OG(未作成)
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《スカルカース・ギア》 スカルカース・ギア C 闇文明 (1) クロスギア これをクロスした闇のクリーチャーのパワーは+2000される。 非力な闇文明クリーチャーに。ただ、《クエイク・スタッフ》の方が良い場合も。 収録セット 「新星編(ネオ・プラネット) 第1弾」 参考 [[]]
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《フィッシング・ボート》 フィッシング・ボート C 水文明 (3) クリーチャー:サイバー・ウイルス 3000 自分の他の水のクリーチャーのパワーは+1000され、「火・自然ブロッカー」を得る。 収録セット 「新星編 第4弾 大聖霊の暴走(エクスプロージョン・パワー)」 参考 [[]]
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《磁力の網族》 磁力の網族(マグナス・ネット) UC 自然文明 (3) クリーチャー:ビーストフォーク 4000 このクリーチャーはクリーチャーを攻撃できない。 相手のクリーチャーは可能であればこのクリーチャーを攻撃またはブロックする。 収録セット 「新星編(ネオ・プラネット) 第1弾」 参考 [[]]