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行く為の条件…普通のクエストを作り???を使用する。(魔王城の地図を使う) 名前 使用スキル HP MP 攻撃力 守備力 速さ 魔功 魔防 経験値 ゴールド 特殊状態 ドロップアイテム 闇ガーオー @ヒート @まじんのやり G なし 闇マリン @インパス 2177 874 897 693 968 1152 972 G なし 闇バルト @タイガークロウ G なし 闇ブルト @トリプルアタック G なし 闇ミリン @エスナ G なし ボス 名前 使用スキル HP MP 攻撃力 守備力 速さ 魔功 魔防 経験値 ゴールド 特殊状態 ドロップアイテム 魔王の影 @しょうかん @ヒートX @アルテマ @キュア @めいやく @スロウラ @ウィクラ @アトリビュート @やみのはどう 10500 5000G なし 闇ガーオー @にげだす @ヒート @まじんのやり G なし 闇マリン @にげだす @インパス G なし 闇バルト @にげだす @タイガークロウ G なし 闇ブルト @にげだす @トリプルアタック G なし 闇ミリン @にげだす @エスナ G なし 出る宝 魔王城の地図 天馬のたづな 備考
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260. ◆XFKJOt0a3Y 2014/11/17(月) 23 30 36.08 ID lJek2pkno ―――そろそろ決着を着けませんか、魔王 ―――レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ…今だ、こだわるか ―――意外と僕、負けずらいなんですよ ―――で、あれば決着はどうつける? ―――それは…… レオ「最初はグー!」 魔王「ジャンケン!」 レオ&魔王「ポン!」 レオ「あっち向いてエスカリバー!」 レオ「最初はグー!」 魔王「ジャンケン!」 レオ&魔王「ポン!」 魔王「あっち向いてエスカリバー!」 『魔王とレオのオールナイトラジオ』 『魔王と少年王!???でついに決着!』 レオ「このコーナーは永遠に同志でありライバルでもある」 魔王「魔王と少年王が、リスナーの皆共から決着方法を募集する企画だ」 レオ「今回は、PN『魔王と少年王の忠実な騎士』さんからのリクエストで」 魔王「『アッチ向いてエスカリバー』…なんでエクスカリバーなんだ?」 レオ「やっぱりキャメロットだからじゃないですかね?」 魔王「まぁ…前回の度胸試しの咥えゴムパッチンよりはマシだったがな」 レオ「ハッハッハ、魔王って変顔に弱いですもんね」 魔王「…レオ、あれは王になる人間がしていい顔ではない」 レオ「いやー…魔王があまりにも無表情なんでついやってしまいました」 魔王とレオコンビってアレだわ。ネタが湧く 264. ◆XFKJOt0a3Y 2014/11/17(月) 23 38 44.02 ID lJek2pkno 『魔王とレオのオールナイトラジオ』 『フリートークのコーナー』 レオ「あ、そういえば魔王。貴方に報告することがありました」 魔王「なんだ、改まって」 レオ「前回、魔王が買ってきた観葉植物があるじゃないですか」 魔王「あぁ…私の『サボンテンダーグレートガーディアンマーク2』のことか」 レオ「その壊滅的に酷いネーミングセンスは先週散々弄ったので置いておいて」 レオ「そのサボテン、花が咲いたんですよ」(写メ 魔王「な…なんだと…!」 レオ「僕も生でサボテンの花を見るの初めてだったので、興味がわきました」 レオ「ミナが甲斐甲斐しく世話をしていたおかげですかね」 魔王「…逆にサボテンを甲斐甲斐しく世話するというのが凄いな」 レオ「えぇ…もう、サボテンの針の伸びですら厳格に管理していましたね」 魔王「ハーウェイのメイドは皆、そうなのか」 レオ「いえ、あの子だけが特別だと思います」 フリートークはいつもこんな感じですかね 271. ◆XFKJOt0a3Y 2014/11/17(月) 23 50 27.55 ID lJek2pkno 『魔王とレオのオールナイトラジオ』 『お便りのコーナー』 魔王「今日のお便りはまずこれだな」 魔王「PN『サクラ様の乳に情熱を掛ける部下』からのお便りだ」 魔王「今日も一日まおれおー」 レオ「まおれおー」 魔王「人類進化の理想の為に私も身を粉にして働いておりますが」 魔王「最近、寒い日が続いております」 魔王「最近になってエボラ出血熱に発症してしまいましたが」 魔王「魔王とレオ様は風邪を引かない為の予防をしていますか?」 魔王「なにか良い予防がありましたら教えてください」 レオ「風邪ですか、僕は一度も引いたことがありませんね」 魔王「とりあえず、この部下はいち早く隔離しておくべきだろう」 レオ「それはさておき、魔王は予防とかないんですか?」 魔王「家に帰ったらうがい手洗い。風呂に入ったら湯冷えする前に寝る」 魔王「人の込んでいる場所を通らない。熱っぽければ早退する」 レオ「はい。模範解答ありがとうございます」 魔王「模範解答であろうとそれを怠っている者が大体風邪を引いている」 魔王「そう言うなら、レオはどうしているんだ?」 レオ「僕は、一日一回メディカルチェックを受けていますので」 魔王「…メディカルチェック?」 レオ「はい、1日の朝にメディカルチェックを行って」 レオ「主治医の献身結果をもとに、その日の一日の行動や食事の献立まで決めます」 レオ「てっきり、どこの家庭も同じことをしてると思っていたのですが」 魔王「お前に聞いた私が馬鹿だったな」 今度のお祭りはこれで行くか(マテ
https://w.atwiki.jp/obbligato207/pages/1432.html
魔王の復活 スターターセットから続く四操兵キャンペーンの最終章。 表題作「魔王の復活」とソーダルアイン連邦を駆け巡る冒険シナリオ 「ヴォーダ・バシーグの右腕」及び関連する連邦の国々のデータが掲載されている。
https://w.atwiki.jp/yaruten/pages/28.html
ト、 /i/ ノ =-‐ ,ヘ { ヽ, λ /  ̄`> ヽ`` ソ ヽ { ヽ, iY ,/ ゙ヽ `V ヽ_ --ー=、~⌒`了i ノ´⌒マ < `ヽ,ィ" ヽヽ . . . .{〈 <´/⌒ // ⌒ ~``ヽ ヽヽ . . .`゙ヽ、 `=-‐ ノ´Y 从=人 `ヽヽ . . . . i人⌒フ ,彳リ≠从ノ イハ`ヾ \ ヽヽ . . . . .\人< v' クi 弋ソ Χ、 ヾ=ヘヽ . ヽ \ i\ ` !i }, リ ミ ) ノ〉 i i . . . l r ```‐-ー/ !i 仂 r"´`1 ノノ i i i . . . l{ _ _ !i ヽ、ヽ、,丿 イ i ノノ . . . . li 入 /i ノベノ ノィヽ、 Y i 〈〈 . . . . .ヘr" `ソ i { ` ̄ヽ 冫 ! ヽヽノ人ヽ了 ヽヽ _ ヒ〉 ノ´⌒,.i  ̄ ノ丿 \ /,τ `‐ `ヽ; ィヘニン゙´ ノ ! / / . . . . .\ ! i ⌒ゝ /´( _ノノ ぐヽ ノ ! { { . . . . . . . . . Y / て 〈〈 } ヾ ヽ、 \\_//_ノ , 一, ヽヽ、 .丿 ,. 、 `ヽ、 `ー=´ ̄ ン´ . . // \ヽ / (○) `ヽ、 ./´ / . . . . . i i { iヽ_i i i `" \ / . . . . . . . .i i ) ) i i i \ / ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 魔王 ロキ Lv49 D-C (太公・望(たいこう・のぞみ)/藤竜版 異説・封神演義) ニャルラトホテプになるかロキになるか悩むぐらいのトリックスター、 今の時点ではその混沌っぷりを発揮していない。 というか、発揮することあるのだろうか。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII 力[][][][][][][][][][][][][][][][][][][][] 魔[][][][][][][][][][][][][][][] 体[][][][][][][][][][][][][][][] 速[][][][][][][][][][] 運[][][][][] IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII スキル IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII アカシャアーツ ブフダイン マハブフーラ プリンパ ファイナルヌード IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII 初期のベリアルの回想だとAAはフェイスレス , --=≡ー-=ー‐-、_ / 彡ヽ ``ー、 / 〃,イヽヘヾ‐'´`ー-、 / ,イ /__`ヾi iLニ ー---、ヽ ,イ 〃 // /ー--、_`‐、ーヾヽヽil! i i!i //i〃 // _ ``/‐'二ヽ、_ー、ヽ i! ! i!i i!i!ii! . //〃 //,匕イ〃// イ´㍉、_ー`、``ヾi i! i! i!ヽ / i!/〃/=´"__'´ i! / /二=`_ー`ヽヽ! !i!i!Ii!lヽi! !i∧、_,イ=-、` ii / i,ィ'"二ニ、ー、__! iil, -、i!/ ト レ" 〉`ー`-'ニ'/ / F=``=='-‐''ミ、 レ /ヽi´ i ゙、 〃゙´ ._,ィノ _/ i、__  ̄ヽヾヽ 〃i i ! ゙、 ヽ i! i〈´-‐'ヽ´ヾ\_.〉 `ー=ー-、、 ヽ i 冫'/ ,イ ヾ ヽ_ ヽ〈!_, -‐'`ー‐'´ー-、_ 冫i!i i´//´_/-'彡'´ ゙、ミ `ー'´彡_r-'ニニ=、 ``ー´-'゙-亠‐'´_, -'´ ,イ ゙、 /``亠亠亠'`ヽ ,彡‐'´ノ i i iヽイ゙、f´‐、____r=ニ7ヽ_, ‐'´ i ! , -、 i ゙、 ヽ ト、`ー'、L__i__l__j,才´〃/〃/// /, -、ヽ /´``ー-、! i iヽ`ー--、___, イ゙/////j i / /i i i ! i !ili iト、ーノi i!i ゙"ー≡三ツ7〃〃_, ァ'´ レ'/ i 丶ヽ i i!ili ヾ∨ヽLil il、 / / _, -'´ / ///´ l l i ヾヾヽヽii! `ー-t-‐=ーァ'/ / /// i l i .゙、ヾヽヾヽ-、彡_, -' / ./〃 /// l i ! ヾヾヽ ミ、、_ / //〃/// ! i 後にやらない子の父親のAAに転用
https://w.atwiki.jp/orirowa2014/pages/256.html
第一回放送が終了した。 研究所内は静けさに満たされていた。 それも当然だろう。ついさっきまでこの研究所で共に行動していた剣正一の名前が呼ばれたのだ。 それだけでも十分だというのに、あろうことか放送は元からの知り合いの名前すら読んでいた。 ルピナス。佐野蓮。前者はミルの後者は葵の知り合いである。 この中で知人の名前が呼ばれなかったのはミリアだけだ。 「…あー、そろそろこれからどうするか、話し合わないか?」 だがそう最初に声を上げたのはミルであった。 無論ミルとてルピナスの死を悲しんでいないわけではない。 ただこの中でも最年長なのは自分なのだ。 その事実がミルに一先ず悲しみに暮れるという選択肢を後回しにしていた。 「…そうですね…いつまでもこうしてるわけにはいきませんし」 続いてミリアもそう呟く。 ミリアも魔王軍との戦いに参加しているだけあって、知人の死に慣れている。 自分よりも年の若い少女が死に慣れているという状況に思うところがないわけでもない。 大人である自分でさえ、知人の死に感じないものがないわけではないのに。 この少女は知人が死んでも仕方ないものと思っている。 「………」 だから空谷葵が沈黙したまま答えを返さないのを責めるつもりはない。それが普通の反応だ。 いくら吸血鬼だからといって、葵自身の内面は普通の大学生の女性そのものだ。 ましてや彼女のバイトしていたラビットインフルは『暴力』を扱わないことを信条としている。 そんな彼女に知人の死に対する耐性なんてついている筈がなかった。 「…ごめん、ちょっと屋上行ってくる」 「…わかった、何かあったら連絡頼む」 「…ああ、そっちもこの後どうするか決めたら連絡入れてくれ」 故にそう言い出した時もそのまま行かせた。 気持ちの整理をつけに、一人きりになりたいという気持ちが良くわかったからだ。 幸い、この研究所に備え付けられている監視カメラには、何も映っていない。 葵が一人で考えるには十分な時間が与えられるだろう。 「…さて、これからだが…まずはブレイブスターを待とうと思う」 「ツルギさんが回収した首輪の解析ですか?」 放送の前に剣正一から繋がったラストメッセージ。 それによると、あのロボを倒しその首輪をブレイブスターに載せたので回収を頼むとの事だった。 剣正一が命を懸けて手に入れた解析のチャンスを無駄にしないためにも、その首輪が手に入るまではここから離れるわけにはいかない。 「…ブレイブスター、無事についてくるでしょうか」 「…今はそれを信じるしかないのだ」 「はい、そうですね」 「…………」「…………」 そして沈黙が訪れた。 監視モニターが備え付けられている部屋で、ブレイブスターの到着を待つ。 だがその間にやらなくちゃいけないことなどさしてない。 しいて挙げるなら、剣正一に言われていた外に持ち出せそうな道具をバッグに詰め込むことくらいか。 あとはただ静かに待つだけ。故に部屋は非常に静かであった。 (……なんか気まずいのだ) 黙々と作業するのを中断して、ミリアの方を見る。 ミリアはモニターの方を見ているだけで、何も言葉を発さない。 その様は自分が幼女化していることを抜きにしても、自分よりも大人に見えた。 先ほども思ったが、何故このような少女がそんな風格を醸し出さなければならないのか。 「…なぁ少しいいか?なんでミリアは魔王との戦いに参加しようと思ったのだ…?」 故に質問を投げかけようと思った。 そこまで深く踏み込んでいいのか、悩んだが心に靄をかけたままではいけない。 ミリアは突然のことで、少し驚いていたが、快諾したようで口を開いた。 「…兄が、魔王軍との戦いに参加していたからです」 兄と言うとカウレス・ランファルトという人物のことだろう。 魔王や邪神の説明の際に勇者の話の時に、実の兄だという話も出てたと思う。 なら兄をサポートしようとして、戦いに参加したのだろうか? 「いいえ、当時の私は兄を止めるつもりで、戦いに参加しました」 その答えは少々意外だった。 ミリアの魔族に対する評価は散々なものだった。 ならその魔族と対峙する兄を支援するのは当然ではないだろうか。 何故兄を止めようと思ったのだろうか。 「……兄は復讐のために魔王と戦うことを決意しました… …でも思ったんです、それじゃただの繰り返しになるんじゃないかって 魔王と人間の醜い争いは終わらないんじゃないかって、そう思ったんです」 「だから兄を止めようと?」 なるほど、その志は兄からすれば冗談じゃないだろう。 だがそれも全て修羅に堕ちんとする兄を止めようとする、健気な妹の想いから生まれるものだ。 否定される謂れはないだろう。 「でも、多分私の選択は間違いだった… 魔王軍との戦いを繰り返して、人が死んでいく度に、魔族に対する恨みが増していく」 「…それは仕方ないのではないか?」 そう仕方のない事だ。 自分の仲間が、魔族の手によって死んでいく。 そんな状態に追いやられれば、誰だってそれらを恨むのは当然だ。 「いいえ、私は間違ってしまった、本当に兄を止めたいのなら私はそんな恨みなど覚えるべきではなかった」 「…だが」 「いいんです、私は兄を止める手段を間違った、それが事実です」 そうしてミリアは言葉を切ってしまった。 ミルとしては納得がいかない。だが果たしてなんと声をかけるべきなのか。 悩んでいる内に、ミルのバッジが反応した。 今現在バッジを持っているのはミル、葵、ミリア、そして正一のみ。 剣は死んでしまったので、必然的にこれは葵からの連絡という事だろう。 「お、葵か、どうした」 だからいつものように声をかけた。 『ミルか!屋上に魔王が現れた!急いでここから逃げ』 だからその言葉に驚いたし。 「………魔王?」 同時にその言葉に反応するミリアの様子も気にかかった。 ☆ 屋上についた私は、真後ろにあるドアを閉める。 これでミルやミリアがやってきても、ドア越しに気づくことができる。 これ以上自分の情けない姿はできるだけ晒したくない。 「…はぁ、なさけねえ」 そう考えていること自体情けないと考え、ため息をつく。 ミルやミリアが立ち直っていたというのに、何をいつまで悲しんでいるつもりなのか。 こうしている間に、白兎が殺されてしまっているかもしれないというのに。 だがそう強気になれないわけがあった。 「……本当に死んじゃったのかな、クロウ」 吸血鬼だという理由だけで、自分を狙ってくる危険なやつ。 だが話を聞くと、実は可哀想な人だったというか、意外とよい奴かもしれないとも思っていた。 故にいつも軽く戦ったら、すぐに逃げるのだ。自分と同じくらい強かったし。 いや本気で相手して戦ったら、自分よりも強い可能性もあると思う。 そんな彼女が逝った。 第一回放送だなんて序盤で。 呆気なく。 死んだ。 いや、殺された。 ブルッ 「……なにビビってんだ、あたしは…」 剣正一が居なくなった今、自分しか敵と面撃って戦える者はいない。 だからビビっている暇などないのだ。 自分が臆していたら、その間に下で相談している二人が殺される。 そうだ、自分がやるしかない。 だというのに身体の震えは一向に止まってくれそうにもない。 「…屋上に来て、正解だったな…」 こんな弱気な所、とてもじゃないが他人に見せられない。 深呼吸して気持ちを落ち着かせる。 下に降りて合流するまでには落ち着かせなくては。 「…すー…はー……」 だいぶ落ち着いてきた。 震えも止まった。 今ならどんな相手と対峙しても倒せる、とまではいかないが相手にすることができるだろう。 「…よっしゃ、魔王でもなんでもかかってこい!」 「では相手してもらおうか、ミス?」 ……おかしなことに自分の独り言に返事がきた。 返事が聞こえた方を向くと、そこには青い肌をして角を生やした男が一人。 どう見ても魔王です、本当にありがとうございました。 「…あれ?いつの間に屋上に?」 「最初からだ、たわけ…随分混乱していたようだが、落ち着いたか吸血鬼?」 つまりこの男は乙女が一人でため息ついたり、恐怖で震えてる所を、じーっと見てたというのか。 なんというか、恥ずかしさよりも怒りが湧き上がってきた。 「お、お前!女性が一人で震えてるんだから、そこは空気読んで立ち去れよ!」 「残念ながら、この我は、人間どもの言うところのAR(エアーリーディング)にはてんで疎くてなぁ」 英語読みする程度には俗世に浸りきってるんですけど?! という突っ込みをしたい気持ちを抑える。なにこれ魔王なの? ミリアちゃんから聞いた印象とめちゃくちゃ違うんですけど… 「……で、あんた何しにきたのさ」 「…なぁに、簡単な用事だ、すぐに終わる」 そう言って魔王は私に、いや正確には私の後ろにある扉へと向かってくる。 間違いなく魔王の目的は研究所の中にある。 それが物なのか、人なのか、わからないが、好きにさせるわけにはいかない。 「動くな!」 とっさに能力を発動する。 重力操作。 吸血鬼である私が、変化や分身よりも得意としている能力。 本来は自分の重力抵抗を下げたりして、接近戦を有利にするのが主なのだが。 今回は逆、魔王の重力を上げてその動きを封じる。 「む…詠唱なしに魔法とは…これは素晴らしいな」 「魔法なんかと一緒にすんな!ひとまずアンタはそこで大人しくしてろ!」 重力の負荷がかかり、動きが鈍っている魔王に能力を継続しながら、バッジを取り出す。 魔王来襲というこの事態、今伝えないで、いつ伝える。 『お、葵か、どうした?』 「ミル!屋上に魔王が現れた!急いでここから逃げ」 「ほう、やはりこの場所にいたか」 ★ 時を放送直後まで戻そう。 魔王は廃校の屋上でその内容を聞いた。 もしこの場に魔王のことを良く知っている者がいたらさぞかし目を疑ったことだろう。 何故なら魔王が何かに驚くといった表情を隠すことなく浮かべているからだ。 正直に告白しよう。 ディウスはまさかガルバイン、暗黒騎士の両名が呼ばれるだなんて思っていなかった。 ガルバインは魔王軍でも名のある武人であるし、暗黒騎士に至っては自身の親衛隊の隊長である。 そんな彼らがまさか呼ばれるだなんてどうして想像できよう。 ―いや、違う…本当はその可能性に気づいていたはずだ そう、自身の攻撃がワールドオーダーに弾かれた時に、その可能性には気づいたはずだ。 この殺し合いにおいて、人間と魔族の種族としての優劣など、意味はないのではないかと。 ただ想像したくなかっただけだ。自身やその部下が無残に斃れていく姿を。 人間と魔族の種族の生き残りをかけた戦いではなく、こんな人間の可能性が知りたいだなんて世迷言に巻き込まれて死んでしまう様を。 だから本来なら虫けらと嘲る人間なんぞの手を借りようだなどという考えまで浮かべてしまったのではないか。 ―…とんだ失態だな…そも最初の選択肢を俺は間違ってしまった 実際ミル博士にこの首輪が解除できるかどうかなんてどうして想像できる。 サキュバスからの股聞きでしか人物像を知らないのに何故そう考えられる。 確実性のない考えに従って行動した結果、二人の部下が命を落としてしまったのではないか。 本当に部下の事を考えるのなら、彼はミル博士などという者よりも先に自身の部下を探し出すべきだった。 そうすれば彼らの名前が呼ばれることだってなかったはずではないか。 「…すまない、ガルバイン…暗黒騎士」 故にこの場で散った同志に謝罪する。 部下の事を蔑ろにして、自分の都合を優先した自身を恥じる気持ちが強まったがために。 そして誓う。もう二度と魔王としての判断を間違えないと。 それがあの気に喰わない主催者とやらの思惑通りだとしても、あえてそれに乗ってやる。 乗ったうえであの男を地に下す。そして自分たちをこの場に招いたことを後悔させてやるのだ。 それこそが無念のまま散っていた二人の手向けとなるだろう。 ☆ ミルの声がバッジから溢れたその瞬間。 魔王から強烈な殺意が漏れた。 『―――!―――――!!―』 ミルが何か言っている。でもそれに耳を傾ける余裕がない。 「EgrAhC」 魔王の右手に見てわかるほどの、エネルギーが溜まっていく。 重力は継続してかけている。 しかし思い出した。思い出してしまった。 それはこの島に飛ばされる前の光景。 こいつはワールドオーダーに向けて、ビームとしか形容できない一撃を放った。 そう、そもそもこいつには直に対面せずとも、人間を殺せる術を持っていたのだ。 魔王は腕を真下に向けている。 はて魔王の真下には何があったか。 研究所だ。 果たして研究所はその破壊に耐えられるのだろうか。 否。 魔王が口を開く。 「――――――させるかああああああ!」 その可能性に気づいた瞬間、私は重力の方向を変えた。 そして魔王は宙へ飛び上がる。奴にかかる重力を極限までなくしたのだ。 こうして少しでも研究所から遠ざける。 いや、むしろそのまま大気圏に突入させてやる。 だがこの程度で終わってくれるような奴なら、鼻から彼は魔王などと呼ばれてはいない。 「Etag!」 エネルギーを貯めたのとは別の腕を真上に向け、魔王が唱えた。 葵は知るよりもないが、それはサキュバスと連絡した際に使った魔法である。 だが『Etag』は元来、魔王が扱うように便利な魔法ではない。 魔王が後に続けたアドレスを唱えて、初めてあれは世界と世界を繋ぐ。 では唱える前は一体、何と繋がっているのか。 当然ドアとドアである。これは発動場所から一番近い場所のドアと繋ぐ。 空中に現れたドア。だが葵はそのドアに見覚えがある。 ―あれは、中から屋上へ出るためのドア? そうちょうど自分の真後ろにあるドア。 それに気付いた瞬間、葵は後ろのドアを開けようとした。 だが遅すぎた。 その時には、すでに魔王はドアから飛び出し、エネルギーを溜めた腕をこちらに向けていた。 ―あ、やばい死んだかも あの時見たあの一撃。 あの範囲の一撃を直に喰らうとまずいかもしれない。 身体の一部が残ってたらいい方で、下手したら何一つ残さず消失するかもしれない。 今から重力をかけなおしても、おそらく奴の魔法の方が早い。 この窮地から逃れるには、蝙蝠に化けでもして、自身に対する被害を分散するほかない。 だがそれをした瞬間、魔王はためらいなく腕を真下に向けるだろう。 ならそんなことはできない。 ここでミルを、ミリアを見殺しにして生き延びる。 そのような事はしたくない。 それが空谷葵の選んだ選択肢だった。 「―ResaL」 ★ その瞬間、世界から音が消えた。 いや正しくは、聴覚機能が麻痺した。 何せこの魔術は一度地上へ振るえば、一瞬にしてあたりを火の海にする程の威力である。 そんな魔法を己の腕から発動したのだ。その衝撃は如何ほどのものか。 いくら魔族とて発動すれば四肢の一本は消し飛ぼう。 人が放てば原型を保つことができれば良い方だろうか。 故に聴覚のみを一時的に麻痺させただけですませた自分は、他の魔族よりも上位にいるのだろう。 故にこの魔法は通常では覚えられる筈のない禁呪である。 これを覚えられるとしたら、それは魔導の果てを求めた命知らずか、元から魔と深い関わりを持つ者しかありえない。 そんな人物と言ったら、光の賢者と称されるジョーイくらいしか、魔王には思い至らない。 何故なら、この魔法をもってしても突破できない壁を張れるのが、ジョーイしかいないからである。 「…故にこの結果は必然であったな」 聴覚機能が回復した魔王はそうつぶやいた。 目の前には焼け焦げた屋上がある。屋上にも色々な飾りがあったと思うが、それらは一切合切、何もかも消失している。 視線を自分の足元に移す。 そこには下半身どころか、胴体すら残してない愚かな吸血鬼の姿があった。 残っているのは首と肩から辛うじてつながっている両腕のみ。 とても生きているとは思えない。 だが生きている。 心臓は消えている。 呼吸器官すら失せている。 故に鼓動音も呼吸音もない。 だがそれでも、この死体にしか見えない女はまだ生きている。 「流石純正の吸血鬼。首さえ残っていれば生存できるその生命力は素晴らしい」 純粋にそう評価する。 なにせあの一撃を生き延びたのだ。 それどころか、徐々にではあるが、回復してきてもいる。 再生に集中すれば次の放送までには、中身はともかく、外見上は元通りに戻れるだろう。 さらには自身に対して使った詠唱なしの重力魔法と攻撃にも秀でている。 ここまでのポテンシャルを持った眷属は魔界にもそうはいない。 「故に惜しい、こんなに惜しい気持ちにさせられたのは、オデット以来だぞ」 死体は確実にじりじりとこちらに近づいていた。 これほどの衝撃だ。階下にいたものにも気づかれただろう。 足止めされたら、逃げさせることは可能かもしれない。 「…本当に解らんな、何故そんなに人間に肩入れするのか」 腕を伸ばし、首を掴んで持ち上げる。 女はその瞬間に腕を向けて能力を使おうとするが叶わない。 再生以外のことに力を使うほどの余力は目の前の女には残っていない。 だがそれでも人を守ろうとする女にデジャヴを感じた。 そうかつて人間に情けをかけた罪で追放した女と同じ感覚だ。 「…ふーむ、試してみるか」 そして魔王は女に一つの※※を課した。 そのまま魔王は階段を降りる。 多少時間を使ったと言っても、そんなに早く逃げられる筈がない。 それにサキュバスから聞く限り、あの吸血鬼が単体で魔王と挑んでいると知ってなお、逃げ出せる程ミル博士は薄情ではない。 まず間違いなく、この建物の中にまだいるだろう。 ―逃げてほしいと足掻いただけに皮肉な話だな 屋上にいる吸血鬼を思い浮かべながら、魔王は研究所内を歩く。 その歩みはまるでかくれんぼで鬼をやっている童のようでもある。 そうここに至って魔王は楽しくなってきていた。 ただのくだらぬ殺し合いと思っていたが、中々どうして面白い。 すでに魔王はここに至るまで、魔力を半分以上消費している。 なるほど、この殺し合い。この魔王とて殺戮される対象になる可能性は十分にある。 だがここまで魔力を削られた事は、人間との戦いでは味わったことがなかった。 そう自分がここまで追い詰められているという経験を得て、魔王は悦を見出していた。 ましてそこまで自分を削ったのは、同じ魔の眷属だというのだから笑いが止まらない。 もしこの場に自分を超える魔がいたとしたら。 ―その時は魔王の座を譲り渡してもいいな そんな空想に耽っていると、コツコツと足音が聞こえてきた。 「……おや、かくれんぼは終わりですか?ミル博士」 魔王はそんな風に茶化して声をかける。 だが眼前から現れるシルエットを見て気づく。 どう考えても少女、いや幼女の身長ではない。 「……誰だ?ミル博士は何処へ行った?」 目の前にいる少女にそう問いかける。 少女は答えた。 「ミル博士なら私が逃がしました。魔王ディウス、お前は兄に代わって私が止めます」 少女―ミリア・ランファルト―は今、ようやく魔王に対面した。 ☆ 「葵それは本当なのか!監視カメラには何も映ってなかったぞ!?」 ミルさんがアオイさんにそう言っている。 でも私は知っている。魔王が私たちの村を軍を率いて襲った時。 あの時、彼は空を飛んでいたことを。 なるほど、この監視カメラはどれも室内ばかり映している。 屋外を映している物も、屋上は映していなかった。 ―空中から接近されるとどうしようもないですね 何故ブレイカーズの研究所が屋上をフリーにしてしまっているのか。 答えは簡単。ロマンである。 そもそも改造人間を使って、世界征服を為そうと考えている集団だ。 なら、正義の味方が自身の施設に潜入するなら、それは正面からではなく屋上であってほしい。 そういった願望が詰まった施設であるがため、屋上はザルなのである。 もっともミリアにはそんなこと知る由がないが。 「駄目だ、葵の奴全然返事をしない…」 私はひとまず思考に耽るのをやめ、ミルさんを見る。 逃げろとアオイさんは言っていたが、どうやらミルさんはアオイさんを置いて逃げるのは嫌らしい。 まぁ私も逃げる気はないので、アオイさんには申し訳ない気持ちになるのだが。 ―魔王。 ついに至れた。 兄より先に魔王に遭遇するチャンスが訪れた。 こんなチャンスは滅多にないだろう。 この場に兄がいたら、間違いなく止められる。 「一人で魔王に勝てるわけないだろ」と。 だが放送は自分たちの世界では起し得なかった結果をもたらした。 暗黒騎士とガルバインの早すぎる退場。 これは一筋の希望をもたらした。 ―つまり私たちでも魔王を屠る奇跡を起こせるかもしれないという事 誰か別の人では駄目なのだ。 自分の手で、魔王を倒す。 そうでなくては、私に溜まった恨みが晴れることはない。 故にここに留まって魔王を討つ。 なんてことを考えられたら、私は勇者一行でも凄腕の魔法使いになれたろう。 残念ながら私はそこまでの自信家ではない。 いや旅をする過程で自信家から、諦観者になってしまった。 私が考えている事はただ一つ、今更ここから離れても魔王からは逃げられないだろうという事だ。 ―だからと言って、ミルさんをここにいさせていいわけじゃない だがそれでもミルをこのまま死なせるのは良くない。 彼女が首輪を解除できるかできないかで、この殺し合いの行く末が決まってしまう。 そんな予感がある。 「…ミルさん、すみません」 「え?」 だから先に謝っておく。 彼女の意に反することを行う事に対する非礼と。 自分を気にかけた彼女を裏切ることに。 「EpAcSe」「な!?」 かけた呪文は対象者を道具もろとも、はじまりの場所へ強制転換する魔法だ。 あの宇宙人と称される魔物と会った際、使おうとした魔法もこれである。 ミルがどこから来たのかはわからないが、これで魔王から距離は稼げるはずである。 「ミリア!何を―」 「魔王は私が足止めします。ミルさんはなんとか研究所から離れてください」 転移にも時間がかかる。 だから恐らくこのタイムラグがミルと交わす最後の会話になろう。 ふと肩が軽くなる。気が付けばずっと肩に乗っていたチャメゴンがミルの肩に乗っている。 おそらくこのままいると死んでしまう事を悟ったのだろう。なるほど確かにツルギさんの言う通り頭の良い動物だ。 だが気のせいか、チャメゴンは申し訳なさそうな表情を浮かべているように見えた。 「チャメゴン、ミルさんをよろしくね」 だからそう声をかけた。 そう声をかけて、少しでも罪悪感が減るようにと。 チャメゴンは申し訳なさそうながらも、顔を縦に振った。 「…ミリア」 「もう時間です、ミルさんどうか生き延びてください」 「わかった、絶対に首輪は解除する、だから死なないでくれ」 頼む、と言ってミルはこの場から消失した。 直後、屋上から大轟音が響いた。恐らくアオイさんとの決着がついたのだろう。 なら自分も行かなくては。せめて数分でいい。 魔王を足止めする。それが彼女が選んだ道であった。 ★ りんご飴は呆然としていた。 その現場にやってきた時には、すでに事は終わっていた。 自分が借りを返そうとしたロボットはすでに壊れ。 同じく借りを返そうとした男は斃れ。 ついでにヒーローでも有名な部類であるナハト・リッターも斃れ。 この場には主の命令通りに行動を開始しようとするバイクしか残ってなかった。 そしてそのバイクを追おうとした所で、放送が流れた。 そして告げられるライバルの名前。 「……………は?」 これで呆然とならないでいられる程、りんご飴は人間出来ちゃいなかった。 「おいおい、ヴァイザーちゃんよぉ、何死んじゃってんだよ お前はこのりんご飴ちゃんと遊んでくれるんじゃないのかよ…」 マジで寝取られる形になってしまった仇敵に対して、彼が感じたことは苛立ち。 そう苛立ちだ。せっかくのスリルを他人に取られてしまったという悔しさ。 そしてこんな早期に斃れてしまったライバルに対する悲しさ。 「……そうだ、バイクを追おう」 それらが混ぜこぜになり、そしてバイクを追おうとふと思った。 思えば結局借りは返せず仕舞いだが、あのおっさんと協力してロボットを壊したヒーローのバイクを手助けすれば。 それは結果的に借りを返したことになるのでは、とふと思ったのだ。 「…って、バイクどこ行ったのか、わからないんじゃ意味ねーか、ハハハ」 だがバイクがどこに向かっていたのかを、ノーヒントで思いつけるほど、りんご飴は天才ではない。 故にバイクで借りを返すというのは、あきらめるしかない……かと思われた。 そう研究所の屋上から突然轟音をまき散らしたのだ。 屋上からはちりちりと煙が上がり始める。 「……あっちだな、バイク行ったのは にしても…なんか面白そうじゃねーの!」 そうして一匹の殺し屋狩りも研究所へ向かう。 例えそれがヴァイザーが死んだ事実から、一旦目を背けただけの結果だとしても。 借りた借りは必ず返そうと思ったのは、彼自身の意志だ。 そして借りを返すついでに遊ぼうと思ったのも、彼の意志。 これより最高のスリルを味わいに、りんご飴は死地に立つ。 「さぁて、待ってろよ!バイクちゃんにまだ見ぬスリルちゃん!キャハハハハ!!」 ☆ そうしてはじまりの場所、D-9へミルは転送された。 傍らには一緒に送られてきたチャメゴンとフォーゲルくん。 心なしか二匹とも心配そうにこちらを見ている気がする。 正直泣きたい。 というか涙はとっくのとうに流れている。 だってそうだろう?放送でルピナスが死んで、その事を悲しむ前に今度は葵、ミリアの二人も失おうとしているのだ。 ここで泣かずにいつ泣けと言うのだ。 それを後押しするかのように、研究所の方から爆音が聞こえてきた。 「う、ううう、ううううううううう」 泣く、泣く、泣き続ける。 自分があまりにも不甲斐ない。 戦闘能力がないからとか、自分よりも年下の少女に戦わせてるとかそういったこともあるが。 なによりミル自身、これが最善の選択なのだと理解していることが、悲しくて仕方ない。 何が正解なものか。 自分よりも年下の少女に戦わせて、逃げておきながら、これが最善だと。 そんな酷い話があるか。 「うううううう」 だが認めるしかない。 ミルがあの場にいても足手まといにしかならないと。 「うううううううううううううう」 彼女らに報いるには首輪を必ず解除させるのだと。 「ううううううううううううううううう」 だからせめて、今この瞬間だけは泣かせてほしい。 泣き終わったらいつも通りに戻るから。 今だけは悲しみを吐き出させてほしい。 ★ 焼け焦げた屋上。 そこにはおよそ死んでるとしか思えない生存者がいる。 空谷葵。純正の吸血鬼。 純正であるが故に太陽すらも弱点に成り得ぬ少女。 「 !」 そんな彼女は今苦しんでいた。 呼吸すら困難なはずな彼女は、声の出ない悲鳴を上げながら悶えている。 何に苦しんでいるのか。ミルやミリアを救えなかったことか。 魔王を足止めできなかったことか。自身の無力さか。 あるいは死に近づいている恐怖にか。 否。そのどれでもない。 彼女は自身から湧き出る食欲に苦しんでいる。 魔王は彼女に一つの呪いを課した。 それは人喰らいの呪と言われる。現在オデットがかかっている呪いの名でもある。 それは人に情けをかける魔族に対する罰。そして試練でもある。 この呪いを受けた者は、通常人喰いに抵抗するだけで、自身のパラメーターを減少させてしまう。 ただでさえ飢えたまま日々を過ごすのだ。コンディションの低下からは免れない。 では逆に受け入れればどうなるか。魔族とは悪に染まれば染まるほど、力を増していくものだ。 つまり喰えば喰うほど、力を増すことができる。 現にオデットは邪神リヴェイラが気に掛けるほどには、力を増している。 これは単なる処罰だけではなく、試練としての見方もできる魔法なのだ。 もっとも現在の時勢で、人に情けをかける魔族などそうはいない。 そういった魔族にこの呪いをかけても、本人にとって人喰いはすでに試練でもなんでもない。 そういった魔族にとっては、この呪いはデメリットでしかない。 故に罰としての役割しか効能していなかった。 だが今日、魔王は褒美として呪いを施した。 魔王は空谷葵に期待している。 はたしてどのような成長をとげてくれるのかと期待している。 その結果が、現れるのは魔王の推測では次の放送前。 だがもし呪いを受け入れれば、それ以上のスピードで再生することも可能だろう。 果たして空谷葵はどのような選択をするのか。 地獄と化す研究所で、その答えを聞こう。 【C-10 研究所内二階/朝】 【ディウス】 【状態】:健康、魔力消費(60%) 【装備】:なし 【道具】:基本支給品一式、ランダムアイテム1~3個、初山実花子の首輪 [思考・状況] 基本思考:この殺し合いに勝ち残り、魔王として君臨する 1 ミルを探し出して、殺害する。 2 まずは目の前にいる女(ミリア)を殺そう。 3 葵が今後どのような選択をするのか興味がある。 4 もし我を殺す魔族(人外)が現れたら、そいつに魔王を譲ってやらんこともない 4 あ、サキュバスに第一回放送後に連絡するの忘れてた。 5 ま、謝ればいいか。 ※何者か(一ノ瀬、月白)が、この場から脱出したことに気づきました。 ※ディウスが把握している世界にのみゲートを繋げることができます。 ※初山実花子の支給品一式がC-7 街外れに放置されています。 【ミリア・ランファルト】 [状態]:健康 [装備]:オデットの杖、悪党商会メンバーバッチ(3番) [道具]:基本支給品一式、ランダムアイテム0~2 [思考・行動] 基本方針 この殺し合いの無意味さを説く 1 兄さんや他の人たちを探す。 2 首輪を外す協力がしたい。 3 ここから先には通しません…! ※宇宙人がジョーカーにいると知りました 【C-10 研究所屋上/朝】 【空谷葵】 [状態]:瀕死(肩から上以外の部位欠損)、再生中、人喰らいの呪 [装備]:悪党商会メンバーバッチ(2番) [道具]:なし [思考・行動] 基本方針 人※食※※いという気持ちに※う 1 ミ※とミ※アち※※はあたしが※る! 2 亦※、※クさ※、※兎、ミ※アち※※のお兄※んを※す 3 宇※人(セ※ペ※リア)を※※えて首※の情※を※かせる! 4 ミ※フ※ミリーの仲※を※※る 5 はやく…再生しなくちゃ… ※ルピナス、亦紅、藤堂兇次郎、カウレスの情報を知りました ※ミルを頭の良い幼女だと認識しています。元男は冗談だと思っています。ただし藤堂兇次郎についての情報は全面的に信用しています ※宇宙人がジョーカーにいると知りました ※ファンタジー世界と魔族についての知識を得ました。 ※人喰いの呪をかけられました。これからは永続的に人を喰いたい(血を吸いたい)という欲求に駈られる事になります。 ※研究所内に葵のデイバック(基本支給品一式、トマトジュース(5/5)、ランダムアイテム0~1)が転がっています 【C-9 森/朝】 【りんご飴】 [状態]:疲労(小) 、イラつき [装備]:ベレッタM92改(残り14発) [道具]:基本支給品一式、ランダムアイテム1~2(確認済み) [思考・行動] 基本方針 殺し合いの中でスリルを味わい尽くす。優勝には興味ないが主催者は殺す 1 参加者のワールドオーダーを殺す。 2 ワールドオーダーの情報を集め、それを基に攻略法を探す 3 バイクを助けることで、おっさんに借りを返す。 4 ついでに研究所で起こっているスリルにも介入してみる。 ※ロワに於けるジョーカーの存在を知りましたが役割は理解していません ※ワールドオーダーによって『世界を繋ぐ者』という設定が加えられていました。元は殺し屋組織がいる世界出身です ※ジョーカーのカードと携帯電話はランダムアイテムに含まれていません。 【D-9 草原/朝】 【ミル】 [状態]:健康 、深い悲しみ [装備]:悪党商会メンバーバッチ(1番) [道具]:基本支給品一式、フォーゲル・ゲヴェーア、悪党商会メンバーバッチ(2/6)、チャメゴン、ランダムアイテム0~2 [思考・行動] 基本方針 ミルファミリーで主催者の野望を打ち砕く 1 首輪を絶対に解除する。でも今は悲しませてくれ…… 2 亦紅を探す。葵やミリア、正一の知り合いも探すぞ 3 ミルファミリーの仲間を増やすぞ… 4 みんな…すまない ※ラビットインフルの情報を知りました ※藤堂兇次郎がワールドオーダーと協力していると予想しています ※宇宙人がジョーカーにいると知りました ※ファンタジー世界と魔族についての知識を得ました。 077.前回のあらすじ 投下順で読む 079.終わらない物語 時系列順で読む Yes-No ディウス 魔法使いの祈り 暁の騎士 ミリア・ランファルト 空谷葵 ミル Terminators りんご飴
https://w.atwiki.jp/pixno/pages/72.html
『勇者と魔王』 作者:うち(ウチ) ステータス:完結済 タグ:ファンタジー リンク:(別窓) コメント: 2年越しの作品、最初はmixiに上げてました。 拙い文章かもしれませんが感想など頂けると幸いです。 聖剣を持った勇者と魔剣を集める魔王の物語です。
https://w.atwiki.jp/villainista/pages/26.html
プロフィール どこかの宇宙に存在した研究施設で造られた人造魔王重力の魔王 雷火 いろんな世界線や星を観測してまわるのが趣味です YouTube 重力の魔王 雷火 Twitter 重力の魔王 雷火@ヴィラニスタ 読み / 英字 じゅうりょくのまおう らいか / Devil of Gravity Raika 年齢 8500といくつだっけ 性別 魔王(少年形態) 好きなもの 機械、からあげ、戦闘、整地 苦手なもの ピーマン、にんにく、辛いもの酸っぱいもの苦いもの、光 得意なこと パズル、整地、引きこもり 活動内容 ゲーム実況、TRPG、カードゲーム 紹介文 どこかの宇宙に存在した研究施設で造られた人造魔王。重力の魔法を操る。魔力暴走を起し研究施設を破壊、ついでにそこにあった宇宙戦艦をパクって逃亡した。戦艦を拠点に様々な世界線、様々な星を旅して観測するのが趣味。戦艦の現在の停泊位置は「太陽系」、観測対象は「地球」となっている。ヴィラニスタの面々は見ていて面白いし飽きないし、ヴィラニスタを見に来る人々も観測できて一石二鳥じゃ?ということで居着いている。眩しいのが苦手なので紙袋を被っている。 デザイン レヌ イラスト 赤野天道 動画 加入 VTuberお披露目 重力の魔王 雷火の活動履歴へ
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PY/S38-054 カード名:ぞう大魔王 カテゴリ:キャラ 色:緑 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:3500 ソウル:1 特徴:《ぷよ》?・《動物》? 【自】 このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたは自分のスタンドしているキャラを1枚選び、レストする。 ぞう大魔王にかなう相手はいないんだぞう! レアリティ:C ぷよぷよ収録
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「カオーッ!」 【名前】 魔王サイコ 【読み方】 まおうさいこ 【声】 飯塚昭三 【登場作品】 仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事スーパーヒーロー大戦Z 【宇宙刑事シャリバン】 抑揚のないの無いかすれた声(放送当時、飯塚昭三氏が病気療養で思うように声が出せなかった事への処置。)が、特徴的な「宇宙犯罪組織マドー」の首領。劇中では「幻夢城」と一体化しているのか椅子に座っていて一歩も動く事はなかった。時折、顔が変化する事がある。 分身の「サイコラー」と命を分け合い、どちらか片方が倒されても、すぐにもう一方がエネルギーを与えて生き返らせてしまい、同時に倒されない限り決して死ぬ事はない。 【スーパーヒーロー大戦Z】 軍師レイダー(スペースレイダー)の最終目的。かつて宇宙を震撼させた「マドー」の支配者。 「スペースショッカー」を利用、地球を発端として宇宙各地で魔法の暴走による大惨事を引き起こす事で地球に向けて超次元砲を発射するように仕向け、膨大な爆発エネルギーを吸収、逃げ出していた端末の「サイコロン」を取り込む事で巨大な姿で復活を果たす。 阿修羅のように三つの顔がある。 凄まじい力でキョウリュウジンを苦しめ、宇宙の全てを「幻夢界」にしようと宇宙へと向かうが、宇宙刑事達が操縦する3機(電子星獣ドル、グランドバース、バビロス)の合体技・ビックグランドファイヤーで地球へと降下、最期はキョウリュウジンとミラクルウィザードリングで召喚したウィザードラゴンの力が合わさった必殺技「獣電ブレイブストライクエンド」を受け爆散した。 【サイコロン】 宇佐美ヨーコが遭遇した小型ロボット。声を演じるのは水樹奈々氏(飯塚昭三氏も一部シーンで担当。)。 「スペースショッカー」に狙われており、空間を歪める力を有する。 正体は「魔王サイコ」の中枢端末の1つ、「魔王サイコ」の復活によって自我を失うのが怖くて逃走。 終盤で「魔王サイコ」の覚醒により自我を失って中枢端末として取り込まれてしまうが、最期はヨーコを窮地から救うのに果敢に中枢端末を離れ、ヨーコを庇い「魔王サイコ」の攻撃を受け破損。 【余談】 『スーパーヒーロー大戦Z』の「魔王サイコ」、「サイコロン」の関係は『宇宙刑事シャリバン』における「サイコ」と「サイコラー」の関係を彷彿させるが、「サイコロン」が欠けたからと言って弱体化する事は特にない。 声を演じる飯塚昭三氏は「ドン・ホラー」を初め、初期のメタルヒーローシリーズの首領や幹部を複数担当。
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「カオーッ!」 【名前】 魔王サイコ 【読み方】 まおうさいこ 【声】 飯塚昭三 【登場作品】 仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事スーパーヒーロー大戦Z 【宇宙刑事シャリバン】 抑揚のないの無いかすれた声(放送当時、飯塚昭三氏が病気療養で思うように声が出せなかった事への処置。)が、特徴的な「宇宙犯罪組織マドー」の首領。 劇中では「幻夢城」と一体化しているのか椅子に座っていて一歩も動く事はなかった。時折、顔が変化する事がある。 分身の「サイコラー」と命を分け合い、どちらか片方が倒されても、すぐにもう一方がエネルギーを与えて生き返らせてしまい、同時に倒されない限り決して死ぬ事はない。 【スーパーヒーロー大戦Z】 軍師レイダー(スペースレイダー)の最終目的。かつて宇宙を震撼させた「マドー」の支配者。 「スペースショッカー」を利用、地球を発端として宇宙各地で魔法の暴走による大惨事を引き起こす事で地球に向けて超次元砲を発射するように仕向け、膨大な爆発エネルギーを吸収、逃げ出していた端末の「サイコロン」を取り込む事で巨大な姿で復活を果たす。 阿修羅のように三つの顔がある。 凄まじい力でキョウリュウジンを苦しめ、宇宙の全てを「幻夢界」にしようと宇宙へと向かうが、宇宙刑事達が操縦する3機(電子星獣ドル、グランドバース、バビロス)の合体技「ビックグランドファイヤー」で地球へと降下、最期はキョウリュウジンとミラクルウィザードリングで召喚したウィザードラゴンの力が合わさった必殺技「獣電ブレイブストライクエンド」を受け爆散した。 【サイコロン】 宇佐美ヨーコが遭遇した小型ロボット。声を演じるのは水樹奈々氏(飯塚昭三氏も一部で担当。)。 「スペースショッカー」に狙われており、空間を歪める力を有する。 正体は「魔王サイコ」の中枢端末の1つ、「魔王サイコ」の復活によって自我を失うのが怖くて逃走。 終盤で「魔王サイコ」の覚醒により自我を失って中枢端末として取り込まれてしまうが、最期はヨーコを窮地から救うのに果敢に中枢端末を離れ、ヨーコを庇い「魔王サイコ」の攻撃を受け破損。 【余談】 『スーパーヒーロー大戦Z』の「魔王サイコ」、「サイコロン」の関係は『宇宙刑事シャリバン』における「サイコ」と「サイコラー」の関係を彷彿させるが、「サイコロン」が欠けたからと言って弱体化する事は特にない。 声を演じる飯塚昭三氏は「ドン・ホラー」を初め、初期のメタルヒーローシリーズの首領や幹部を複数担当。