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side,k 大好きなのっちを抱き締める。 離さないように、 離れないように、 強く、強く。 大好きなのっちの匂いでいっぱいになりたくて、 のっちに身を寄せて思いきり息を吸い込む。 ——違う。 息を吸い込んで感じた匂いは、 ゆかの大好きなのっちの匂いじゃない。 ゆかとも違う、他の誰かの香り。 ねぇ、誰の香り? ゆかと会う前に他の誰かと一緒にいたの? こうやって優しく抱きしめたの? 「…のっち、なんで他の人の匂いがするの?」 徐々に自分が黒く染まっていくのが分かる。 でもそれを止めようとはしない。 だって、悪いコトをしたんだからお仕置きしなきゃ。 ゆかは間違ったこと、してない。 狂おしいほど愛してるから、 勝手にゆかから離れないように、 ゆか以外を愛せないように、 ちゃんと躾けなきゃでしょ? 「え?あ、いや…」 どうしてハッキリ言えないの? 「ゆかに言えないようなこと、してたの?」 「!そ、そんなこと絶対ない!してないよっ!」 どうしてそんなに必死なの? やっぱり何かあったんじゃないの? ドロドロとした黒い感情がゆかを支配する。 もう駄目、止められない。 ナニカハズレタ。 のっちから体を離し、自分のバックから香水を取り出す。 いつもゆかが使ってる、お気に入りの香水。 のっちは突然離れたゆかを見て、不思議そうに首を傾げてる。 ねぇのっち。 ゆかはね? ゆかのものじゃないのっちなんて嫌いなの。 のっちは鈍感だから、どうせ知らないでしょ? だから教えてあげる。 二度と忘れないように、体に刻みこんであげる。 「ッ!?」 手に持っていた香水を、のっちに向けて思い切りぶちまけた。 頭から香水を被ったのっちは、何も言えずに固まってる。 ——もっと、ゆかでいっぱいになって。 香水でびしょ濡れになったのっちを抱きよせて、匂いを嗅ぐ。 良かった…、ゆかの匂いしかしない。 あの忌々しい匂いはもう消えてしまった。 今ののっちを支配しているのは、ゆか。 匂いも、瞳も、心も。 これでのっちはゆかだけのもの。 のっちはゆかだけを抱きしめればいいの。 ゆかだけを見てればいいの。 ゆかだけを、愛せばいいの。 これ以上離れていかないで。 いっそひとつになってしまえればいいのに。 「ゆかだけで、いっぱいになってよ…」 もう駄目なの。 我慢できないよ。 のっちがゆか以外のものに染まってほしくないの。 「こんなことしないでも、のっちはゆかちゃんでいっぱいだよ」 そう言ってのっちはギュッと抱きしめてくれる。 大好きな、のっちのぬくもり。 「のっちは、ゆかだけののっちじゃなきゃ嫌なの…」 ワガママばかりの可愛くない子でごめんね? でも止められないの。 あなたがそれを受け止めてくれると知っているから。 あなたの優しさに、溺れてしまうの。 「…のっちだって、のっちだけのゆかちゃんじゃなきゃ嫌だよ」 じんわりと、心の奥が満たされていく。 のっちはズルイよ。 ゆかを不安にさせたと思ったら、たった一言でこんなにも満たしていく。 のっち次第で、ゆかは白くも黒くもなれるんだよ? ねぇ、ちゃんと覚えておいてよ。 じゃないと、 幸せなのに苦しくて 苦しいのに幸せで 自分が分からなくなる。 「のっち…。ゆかはのっち次第で、どうにでもなれるんだよ?」 離さないで、離れないで。 愛して、愛させて。 満たして、満たさせて。 「だからゆかを、不安にさせないでよ…」 抱きしめていた腕に力を込めると、のっちはその大きな瞳でゆかを見つめた。 「…ごめんね。でものっちは、ゆかちゃん以外見えてないから」 「……うん」 「ゆかちゃん以外を見たいとも思わないし、愛したいとも思わない」 「…うん」 「この先何年たっても、それは変わらないよ」 …やっぱり、ズルイ。 なんでこういう時だけそんなに大人なの? ゆかだけが必死で子供みたい。 でも、そんなところも大好きなんだよ。 悔しいくらい、好き。 ねぇ、もっとあなたに溺れてもいい? なんでも受け止めてくれる優しさに、身を預けてもいい? 黒になったり、白になったりしてもいい? 「じゃあ…、ゆかだけの、のっちになって」 「とっくの昔になってるよ」 そう言って小さく笑うのっち。 憎らしいけど、愛しくて。 誰にも渡したくないと思う。 絶対に譲らないから。 ゆかだけの、のっち。 ワガママなお姫様だけど許してね? ヘタレなゆかだけの王子様。 Happy end?
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僕だけの保健室 機種:PC 作曲者:Shade 発売元:アリスソフト 発売年:2009 概要 収録曲 曲名 補足 順位 title opening mana daily time happy time movin shaking shaker meditation other s lesson mana s lesson mana s romance extracurricular lesson secret... fight! fight! fight! 2009年193位アリスソフト70位 the sorrow time mana s orgole サウンドトラック Alicesoft Sound Album vol.17 僕だけの保健室 この商品はAmazon商品紹介機能をご利用いただけません。
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魂だけの存在 依頼主 :グオルゲイム(モードゥナ X22-Y6) 受注条件:レベル45~ 概要 :レヴナンツトールのグオルゲイムには、運んでほしいものがあるようだ。 グオルゲイム 「ここから西に行ったところに、 「崩壊したキャンプ」があるんだが、知ってるかい? そのキャンプ跡から荷物を回収し、 ここまで持ち帰るのが、今のあたしの仕事でね。 でも・・・・・・ちょっと最近つかれてきちまってさ。 悪いんだけど、手を貸してくれないかい? この「スレッジハンマー」で「取り残された木箱」をこじ開けて、 中身を運んできてくれ。3つほどで十分さ。」 グオルゲイムにキャンプの遺物を渡す グオルゲイム 「ああ、あんたか。 ちゃんと集めてこれたかい?」 (キャンプの遺物を渡す) グオルゲイム 「悪かったね、こんな雑用を頼んじまって。 でもねえ、あのキャンプ跡へ行くたび・・・・・・つかれてさ。 霊災で落ちてきた火の玉のせいで、あんなになったけど、 あそこは、もともとちゃんとした冒険者ギルドの拠点で 「キャンプ・レヴナンツトール」と呼ばれていたんだ。 そう、ここと同じ名前。 「レヴナンツトール」・・・・・・亡者の弔鐘だなんて、 不吉な地名が、不幸を呼びこんじまったのかねぇ。 この新しい拠点が、あのキャンプ跡みたいな不幸に 見舞われないよう祈るばかりだよ。 それにしても・・・・・・ 本当につかれるんだよねぇ、あのキャンプ跡に行くと。 ・・・・・・つかれてたまらないんだよ。」 スレッジハンマー:木箱の錠前を破壊するための巨大なハンマー キャンプの遺物:崩壊したキャンプに遺されていた品々
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ひとつだけの歌 作詞/48スレ251 作曲/77スレ329 (1番) 誰かに伝えたい言葉があるんだ どこに居るのかも知らない誰かに 誰かに伝えたい言葉があるんだ 僕しか紡げない言葉があるはず 紡ぎ 消して 紡ぎ そして 悩み また 消して 紡ぎ この言葉がいつかこの世でひとつの 歌になることを夢見て (2番) 君に届けたいメロディがあるんだ この言葉をくれた知らない君に 君に届けたいメロディがあるんだ 僕しか作れないメロディがあるはず 作り 消して 作り そして 悩み また 消して 作り このメロディがいつか誰かの心に ただ響くことを信じて (3番) 皆に聴かせたい歌があるんだ 自分だけじゃない世界の皆に 皆に聴かせたい歌があるんだ 僕しか歌えない歌があるはず 歌い 消して 歌い そして 悩み また 消して 歌い この世でひとつしかないこの歌が 今届くことを願って (その他) 言葉を紡いだ人は知らない メロディを作った人は知らない 歌を歌った人は知らない 誰かが聴いたかどうかも知らない 僕らを繋ぐのは ただひとつだけ この歌ひとつだけ たったひとつだけ 音源 ひとつだけの歌
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このページはこちらに移転しました ひとつだけの歌 作詞/48スレ251 作曲/77スレ329 (1番) 誰かに伝えたい言葉があるんだ どこに居るのかも知らない誰かに 誰かに伝えたい言葉があるんだ 僕しか紡げない言葉があるはず 紡ぎ 消して 紡ぎ そして 悩み また 消して 紡ぎ この言葉がいつかこの世でひとつの 歌になることを夢見て (2番) 君に届けたいメロディがあるんだ この言葉をくれた知らない君に 君に届けたいメロディがあるんだ 僕しか作れないメロディがあるはず 作り 消して 作り そして 悩み また 消して 作り このメロディがいつか誰かの心に ただ響くことを信じて (3番) 皆に聴かせたい歌があるんだ 自分だけじゃない世界の皆に 皆に聴かせたい歌があるんだ 僕しか歌えない歌があるはず 歌い 消して 歌い そして 悩み また 消して 歌い この世でひとつしかないこの歌が 今届くことを願って (その他) 言葉を紡いだ人は知らない メロディを作った人は知らない 歌を歌った人は知らない 誰かが聴いたかどうかも知らない 僕らを繋ぐのは ただひとつだけ この歌ひとつだけ たったひとつだけ 音源 ひとつだけの歌 (このページは旧wikiから転載されました)
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ここだけの話 性病などの経験談を語るサイト。
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うわべだけのしゅくふく【登録タグ KAITO VOCALOID う すこやか大聖堂 曲】 作詞:すこやか大聖堂 作曲:すこやか大聖堂 編曲:すこやか大聖堂 唄:KAITO 曲紹介 僕らは分かたれ 船は正反対に漕ぎ始めた (作者コメ転載) 二度と戻らない友情へ捧げる別れの歌 (作者コメ転載) 歌唱はKAITO V3を使用。 歌詞 (piaproより転載)※灰色の部分は動画内のみの表記歌詞となります ありふれた言葉さえ放てずに 西へ進む君の背を追い風に 先へ漕ぎだした 再び戻ることは無いのだろう 静かに零された決別の言葉 前へ 進む 間違いなど あるはずなく ただここで終わる それだけは確かだった 君の世界に僕はいらない 僕らの縁の喉笛を 引き裂いてしまったの? ありふれた言葉さえ放てずに 西へ進む君の背を追い風に 前へ漕ぎ出そう 終の汽笛を奏でて 加速する鉄箱 船を出せ、船を出せ、船を出せ、 船を出せ、船を出せ、船を出せ、 荒るる波の間を縫って 船を出せ、船を出せ、船を出せ、 さあ、今 船を出せ、船を出せ、船を出せ、船を出せ 音に吐き出すことはないけれど 君の行くだろう旅路を祈ってるよ 僕の世界に君はいらない 突きつけた刃の切っ先で 引き裂いてしまったの? 息絶えてしまったの? ありふれた言葉などいらなくて 上辺だけの祝福も内腑へ飲み込み 漕ぎ出した 終の汽笛を奏でて 加速する鉄箱 船を出せ、船を出せ、船を出せ、 船を出せ、船を出せ、船を出せ、 荒るる波の間を縫って 船を出せ、船を出せ、船を出せ、 さあ、今 船を出せ、船を出せ、船を出せ、船を出せ コメント 名前 コメント
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二人だけの結婚式 アイドレスWiKiの該当ページ 名称:・二人だけの結婚式(イベント) 要点:・ミサ・総一郎・ウェディングドレス 周辺環境:・フィーブル藩国 特殊: *二人だけの結婚式は個人イベントとして扱う。 *二人だけの結婚式を取得したものは秘密裏に結婚を行うことが出来る。 →次のアイドレス:・陰謀の告白(イベント)・共和国内戦のはじまり(イベント)・ヤガミ暗殺(イベント)・公休日(イベント) 派生前 矢上ミサ→矢上・M・総一郎
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ここだけの話 ここだけの話をちょっとだけw ・党名♪ PerfectHappiness…直訳は完全?完璧?な幸福とでるようですw 実は「幸せいっぱい」という意味で作ったんですが in perfect happiness が党名として長々で入らずにinを省略していましたw にゃははww; ・レジアストーリー♪ どうもレジアスです^ー^y MMO「グラナド・エスパダ」(以下、GE)と出会ったのは、新しいPCを買って 何か面白いことないかなぁー?と、ネットで検索していたときの事でした・・・。 丁度、GEが無料化になり始める手前で出会う事に。 無料化になってすぐにダウンロード、そして・・・ログイン。 映像、音楽共にすごいなぁーと驚きの反面、GE用語やMCCの操作に慣れるまで結構大変でした。 楽しさのあまりリアルな時を忘れてしまいそうでした。 リアルが忙しいので最初はソロでずーっとやろうと思ってましたが・・・?!。 さてさてそんなレジアスの小さな小さな物語です。 ※物語はフィクションでもあり、ノンフィクションでもあります。 興味のない方はそのままスルーでお願いします。ちょっと大げさに書いてるかもしれませんww; 2006年末… 『ソロ』活動の開始。 よくわからないままに。。。 同年年末… 『ナインシールド党』入党。 (党首 スヴァルツェ氏)にリボルドウェにて拾われる。 党の面白さ(党チャなど)、初心者の基本をここで学ぶ。 またこの党でkiyoshi氏、Livingwood氏、エルブランカ氏、 モータル氏、ワイマール氏らと出会う事となる。 しかし、後に党首との連絡が途絶えてしまう。 党首不在が長きに渡って続いた為に党員同士で臨時の会議を開く。 仕方なく党員の移住先確保の為、新党設立を決定する。 ・・・間もなく離党。 2007年初頭… →『漆黒の旅団党』入党。 (党首 kiyoshi氏)らとほぼ旧党(ナイン)メンバーで構成されたこの党で、 スクワッド、レイドボス戦の面白さを学ぶ。 kiyoshi氏はスヴァルツェ氏の代理としてこの党の党首を務める事となった。 レジアスは党員募集を任せられる事となった。 同時にマイクによる党員募集、宣伝方法を学ぶ。 新メンバーも徐々に増え30人くらいになっていった。 しかし、リアルが忙しくになるに連れインが出来なくなる日々が時折あるようになった。 やがてメンバー間のLvの狭間が次第に大きくなるにつれて、 メンバー間で何をしていいのかわからない、党の方向性が見えない…などの困惑の時を迎える。 モータル氏の離党を筆頭に離党ラッシュが続いた…。 そしてお世話になった皆に別れを告げ・・・離党。 2007年2月… 『ソロ』活動の再開。 放浪の旅に出る。 旅先にてソロになっていたLivingwood氏との再開。 新党設立のお誘いを受けるが断るのであった。 この再開が後にレジアスを大きく変えてしまうのは誰にもわかるはずがない・・・ 2007年2月末… 『Avalon党』入党。 (党首 Hauteclaire氏)に幾度に渡る厚き誘いを受け入党。 Hauteclaire氏とはLivingwood氏の事である。 Avalonにて初の副党首を任命される。 追ってエルブランカ氏、ワイマール氏らが合流。 党方針はチャットもゲームも自由な党(入党・離党)というコンセプトでスタートした。 GE内だけでは収まらず党専用HP、BBSも党首自らが積極的に作り上げてくれるのであった。 中でも党員名簿は良いアイディアと関心を高めた。 その後、党メンバーも次第に増えていき、 テニエル氏、Hierarchie氏、出主夜。氏、 酒池肉林氏、カナブン氏、バルセロナ・ベル氏、 エクザム氏、グレームガルド氏、グラキアス氏、SKYTIME氏、Warachia氏、ビバップ氏、 風詠み氏、BR5氏、Peritange氏、=リンキンパーク氏、ラファー氏、おーちゃん氏、 東方航空旅団氏、E.T.O氏、らが入党となる。 一時は30人程にまで膨れ上がっていった。 党内イベントを盛んに行いコミュニケーションの大切ささらには党Lv、党クエスト等の知識を学ぶ。 しかし、党HPでやりとりはしながらも、党首Hauteclaire氏のリアルで多忙な時間は長く、 中々インできない状態となり、Avalonの歯車は次第に壊れつつあった。 そしてレジアスにもリアルな忙しさ、引越し、更にはPCの危機が迫り来るのであった。 やがて党は旧党(ナイン)と似た境遇を迎える事となる。 外部からのやりとりでしかGE、Avalon党に関わる事ができずに・・・半年近くが経とうとしていた。 復活したレジアスを待っていたのは廃虚化したかに思わせる様子であった。 しかし微かな希望は残っていた。待っていてくれたのはテニエル氏、Hierarchie氏らであった。 事態を改善すべく、Hauteclaire氏にも別れを告げ、 Avalonの復活、メンバーの復活、再開を考えAvalonを離党。 2007年9月 『ソロ』活動の再開。 再びソロとなったものの、 決意を胸に7日間のペナルティをじっとこらえた。 そして日が経ち・・・ 2007年9月末 『PerfectHappiness党』設立。(PH党) (党首 レジアス)自ら党首として志願。 党所属暦としては4党目にあたる。 旧党(Avalon)メンバーでもあったテニエル氏、Hierarchie氏も追って合流する。 3人でAvalon復興とメンバー復活を願い、皆で作る党をコンセプトに・・・。 メンバーとの再会、メンバーの募集。 メンバーとのコミュニケーション。 党LvUP、党クエストの実行。 党内会議の開催、党内イベント作成・開催。 党チャット、スクワッド、グループチャット。 党HP作成、メンバー参加型党HP作成。 数々を少しづつ少しづつ皆で進めてきた。 そして時は流れた・・・ 2008年5月末現在 今や30人程にまでメンバーが増えたPH党。 かつてレジアスが所属していたAvalon党に近い形まで復興することができました事は、 PHメンバーをはじめ、他党の方や多くのユーザーの皆様のおかげだと思っております事を 心より感謝致します。応援して下さった方々本当にありがとうございました。 これから先、幾度となく繰り返される出会いと別れがあるかと思います。 そして、これを維持するという事は大変難しいと思います。 皆さんの協力なしでは成し遂げることが出来ませんので、これからも宜しくお願いします。 PH党 党首 レジアス
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二人だけの楽園 ◆auiI.USnCE ―――こんな世界で、ふたりきり。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「……ああ……ああ…………あぁぁぁあぁあぁ」 壊れた空の下で、響く、絶望の声。 身体を抱えて、彼女は慟哭していた。 瞳から溢れ出る涙が、彼女の哀しみを現しているんだ。 彼女――小牧さんにとって、大切な妹が死んでしまったから。 僕――直枝理樹を利用して護りたいといった妹が、放送で呼ばれたんだ。 嘘だと叫びたくても、彼女の妹の後に呼ばれた早間の名前で、それが真実だと示してしまう。 そして、僕の友達も死んだ。大切な親友が。 「真人……そんな……」 決別するかもしれない、親友が。 僕よりも先に逝ってしまった。 その事実に、僕はうちのめされる様に立ちすくんでいる。 護ると約束した、小牧さんの所にすらいけずに。 泣いてる彼女の元に、行きたいのに。 僕は、その場で立ち竦んでいる。 筋肉、筋肉と言っていたバカみたいな友達だったけど。 優しくて、とても頼りになる、大好きな友達だった。 そんな真人が、死んだ。 信じられない、信じたくない。 殺すかもしれなかったのに。 「あれ……?」 僕の頬に温かい雫が。 泣いてるのか、僕は。 捨てると言ったのに。 僕は……僕は…… 「くそっ…………くそっ……」 何故か悔しくなって、地面を蹴る。 哀しくなってるのが、何故か悔しかった。 今すぐ、小牧さんを助けに行かないといけないのに。 護ると約束したのに、僕は哀しみで動けない。 目の前で、真人の幻影が僕を笑っているような気がした。 こんなんじゃ……ダメだ。 こんなんじゃ……ダメなんだ。 僕は…………僕は…… だらしがないな、という真人の声が聞こえた気がした。 僕はハッとなって前を向く。 真人は当然居なくて、代わりに居たのは…… 「…………小牧さんっ!?」 自分の頭に、銃を突きつけた小牧さんだった。 僕は頭が真っ白になって、そのまま愛佳さんに向かって駆け出していく。 哀しみも悔しさも、追悼の気持ちも、もう、どうでもよかった。 ただ、彼女を護りたかった。 僕の手を取ってくれたから。 僕が護らないといけないから。 そう思ったから。 後ろでへっと笑っている真人がいた気がした。 そして、これが、僕の、僕が、選んだ道であり、 親友との決別だった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「小牧さん、やめるんだっ!」 僕は引き金を引こうとする、愛佳さんの手を間一髪で止めた。 小牧さんは、ゆっくりと振り返り、僕の顔をしっかり見つめて、 「…………直枝君…………やっぱ、だめだよぉ…………これは罰なんだ」 泣きながら、呻くように彼女は呟いた。 絶望に染まりきった顔で。 彼女は、罰と言った。 「一度でも、人を騙そうとした。その報いだよ……」 報い……報いなのか。 これが、こんな残酷な事が。 報いなんて…… 「そうだ…………あたしは……もう穢れたんだもん……だから、やっぱり……」 穢れた? 小牧さんが? 大切に妹を思っていた彼女が……穢れた? 「きっと…………こんな残酷な世界に、あたしはいらない……んだ……」 彼女は、儚く、泣きながら、笑った。 その表情の小牧さんは、何処かに消えてしまいそうで。 僕の表情が歪んでいくのがわかる。 「だから、約束……護れそうもないや……ごめんね、直枝君」 そう、彼女は、哀しく言った。 この世界に居場所は無いと。 こんな世界で生きたくないと。 罪を背負い、穢れてしまった彼女は。 大切な人を失ってしまった彼女は。 ――――死にたい、と願っていた。 僕は………… 僕は。 僕は――――! 「ううん、ダメだよ、小牧さん……生きなきゃ……生きていかなきゃ、ダメだ」 「……直枝君?」 僕は、 僕は、震える小牧さんを、力強く抱きしめていた。 この世界に留まる事を選んで欲しいから。 そして、僕は誓ったんだ。 彼女だけのリトルバスターズになるって。 彼女を護る為に、彼女を生かす為に。 だから、 「君が、この世界で生きる事が辛いと言うなら、僕が隣で護ってあげる」 壊れた空の下。 生きる事が苦しいと言うなら、僕が隣に居る事を誓う。 彼女を護ると心から、誓ってみせる。 「君が、背負っている罪が重いというなら、一緒に背負おう。君が受ける罰が大きいと言うなら、一緒に受けよう」 彼女が背負う罪がどんなに重たいとしても、僕が一緒に背負うと誓う。 彼女が受ける罪がどんなに大きいとしても、僕が一緒に受ける事を誓う。 それが、彼女の救いになると言うなら、僕はどんな苦しみでも甘んじて受けいれる。 「君が、どんなに穢れてるとしても、僕は君をどんなものよりも、綺麗と思う」 ああ、そうだ。 彼女が穢れてる訳が無い。 大切な妹のことを思って、身体を使ってまで僕を一生懸命に護ろうとした彼女が。 穢れているはずがない。そんな訳があるもんか。 むしろ、どんな人よりも、綺麗で優しいんだ。 「君が、この残酷な世界でいらない存在だとしても、僕は、僕と君が生きる世界で、君を必要だと誓う」 もし彼女が、この世界から、否定されたとしても。 僕は、僕が生きる世界で彼女を必要だと誓える。 僕は彼女を護る為に、生きたい、生きていきたい。 それが、僕の生きる世界だから。 だから、 「僕と生きよう、小牧さん。僕は君が必要だから……二人で作ろう、二人だけの楽園を」 ぎゅっと彼女の手を握り締める。 とても、温かい。 そんな、温かく、小さなてのひらのような、世界で、楽園で。 僕は彼女と一緒に生きていきたい。 「君を護るから、護って、護り抜いて。そして僕達の、空の色で溢れる、楽園の中で生きよう」 だから、僕は護る。 君を護って、護り抜く。 その先に僕達が生きる楽園があるから。 「なお……えくん……」 潤んだ瞳で彼女は僕を見つめた。 彼女は、握り締めていた僕の掌を優しく包む。 「なら、あたしは……貴方の為だけ、生きたい。生きていきたいです」 優しい告白。 僕を見つめながら、彼女は言葉を紡ぐ。 「あたしも、直枝君の傍に居ます。直枝君が背負う罪も、受ける罰も一緒に抱えます」 それは、誓いの言葉。 僕達が、僕達の楽園で生きる為の、宣誓の言葉だった。 「どんなに、穢れていても、貴方の傍に居る時は綺麗で居たい。あたしは、貴方が必要だから」 何もかも失った彼女が。 頼れる存在が僕しか居なくて。 それで、僕に依存するしかなくても。 それでいい、それでいいんだよ。 「だから、あたしを護ってくれますか? あたしと一緒に、あたし達の楽園で生きてくれますか?」 彼女の最後の確認。 彼女の為に何もかも捨てる誓い。 二人きりの小さなてのひらの楽園で、生きる約束。 「小牧さん……」 「……あっ」 言葉じゃ、伝わらない。 そう思ったから、僕は唇を重ねた。 強く抱きしめながら、思いを伝えるために。 「もっと……あたしが必要だって、証明してください……お願い……あたしを――――」 僕も彼女が必要だから。 彼女も僕が必要だから。 だから、僕は、震える彼女をそのまま、静かに押し倒した。 柔らかな、感触が、手に伝わる。 僕はそれを貪る様に、触った。 「愛佳って……呼んで……理樹君」 「うん…………愛佳さん」 そして、僕たちは身体を求め合った。 互いが必要である事を証明するために。 二人だけの、二人きりの楽園で、 僕達は生きていく。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ すぅすぅと彼女は、僕に寄りかかりながら寝息を立てていた。 僕は、何も着ていない彼女に僕の上着をかけて上げた。 もう、僕がずっと望んでいた楽園 親友達と望んだリトルバスターズは、もう、見えない。 けど、大丈夫。 僕は、彼女を護るんだ。 彼女と一緒に生きるんだ。 僕と彼女だけの楽園の中で。 僕と彼女だけのリトルバスターズで。 暖かな小さな手のひらの楽園を護る為に。 僕は生きていく。 例え、それが親友を殺す事になっても。 僕は、今の楽園を護っていく。 それが、僕が彼女に誓った事で。 僕の生きる世界だった。 【時間:1日目午後7時30分ごろ】 【場所:E-6】 直枝理樹 【持ち物:レインボーパン詰め合わせ、食料一日分】 【状況:頭部打撲】 小牧愛佳 【持ち物:缶詰詰め合わせ、缶切り、レミントンM1100(2/5)、スラッグ弾×50、水・食料一日分】 【状況:心身に深い傷】 132 嘆きの種子 時系列順 136 終わった世界で何もかも終わる 121 未練という叶わぬ哀しい願い 投下順 123 なまえをよんで 100 Shattered Skies 直枝理樹 150 スラップスティック 小牧愛佳