約 3,364,526 件
https://w.atwiki.jp/tyuu2nouryoku/pages/36.html
名前 ミネルヴァ・マクスウェル 能力 【双魔穿槍】 性別 女 年齢 24 身長 159 体重 61 スリーサイズ B89/W58/H91 誕生日 12/07 趣味 模擬戦、戦闘系映画鑑賞 好き 反抗、強者、甘味、読書 嫌い 服従、支配、飛ぶ炎、祖国 得意 戦闘、男扱い、ペン回し 苦手 魔術、子供、調理 大切 自分 容姿 異国の血を持つ者と示す金髪碧眼。短めな金髪は赤いリボンでポニーテールにしている。 白いシャツの上から赤いファーコートを纏い、下はホットパンツを穿いている。スカートはあまり好きではない。 左肩から首にかけて大きな火傷の痕がある。 槍はケースの中に仕舞って携帯している。このケースは取り出しやすさは抜群らしく邪魔にはならない。 性格 戦いを好み、強者を好む男勝りで苛烈な性格の持ち主。割と自由奔放。 支配こそ最大の悪と考えているためミネルヴァは死以外には決して膝を折らないだろう。 弱者に対しては極めて寛容でありそれが支配に苦しんでいるのであればその支配を斃すのに協力してくれるかもしれない。 一人称はオレ。愛煙者なので煙草を咥えていることも多いが真剣な戦闘の時には咥えない。 能力 【双魔穿槍】 [部分編集] 名称 双魔穿槍 系統 近接系 属性 無 射程 中 装備1 長槍『ダート』 装備2 短槍『スローター』 威力-B 敏捷-B 最大威力-S 持続-A 精密-A 成長性-D +原文 【双魔穿槍】 貴方は2本の槍を持っている。 1本は長い、2mから3m程度の槍。 もう1本は、50mから1m程度の短い槍。 長い槍は絶対に破壊されない「不壊」の性質と、 「耐熱」「絶縁」の特性を持っている。 如何なる扱いをしても壊れることは無いだろう。 短い槍は通常の、金属製の槍と何ら変わらないが、 貴方の意思で「分裂」と「操作」が行える。 分裂は最大で5本までで、操作は貴方の周囲5m以内に限られる。 破壊された場合は、1本でも残っていれば再び分裂が行えるが、 全てをまとめて破壊された場合、次のロールまで復活する事は無い。 また、5本の短槍と不壊の長槍を融合させる事で、 一撃だけ凄まじい威力の突きを繰り出す事が出来る。 《集錬絶槍》 長槍に、5本に分裂させた短槍を全て融合させて放つ一撃。 その突きは長槍の射程にさえあれば、主力級戦車すら破壊する。 しかし、これを使用するとそのロール中、短槍は全て破壊され、使用できなくなる。 身体能力:達人未満 初期武器:上記の長槍と短槍を1本ずつ +Q A Q A Q.分裂させた後の短い槍一本ごとのスペック(長さ、強度等)は元の短い槍と変わらないですか? A.はい、変わりません!全てまったく同じです 所持品 ―長槍『ダート』 如何なる攻撃を受けても壊れず、如何なる熱にも耐え、如何なる電流も通さない蒼き長槍。 2mは優に超えるがミネルヴァはこれを手足の一部化のように片手で軽々と扱う。 メインウエポンである。 ―短槍『スローター』 5つに分かれて敵を穿つ朱の短槍。 1mもない短い槍であるがミネルヴァの意思に従い彼女の周囲を自在に飛ぶ。 分裂させても左手に一本持っておくことが多い 来歴 祖国出身でありその祖国から脱出して自由を勝ち取った女。生まれながらにして能力を得ていた生粋の能力者。幼い頃に槍の稽古を受けていたこともあったそうだ。 祖国からの脱出を決意したのは15歳の寒い冬の日だった。その日、親衛旅団の一員がミネルヴァをどこかへ連れ去ろうとした。家族から離れるのが嫌であったミネルヴァは、連れ去られるときに見た両親の顔があまりに悲しげだったミネルヴァは、初めて人を穿った。 そこからは戦いであった。予めこうなることを予見していたのであろう両親に脱出の方法を教わり、襲い来る敵を穿ち、穿った。首筋の火傷もこの戦いの産物だ。 次の冬、ミネルヴァは祖国からの脱出を果たした。祖国が齎したのは祖国への憎しみ、支配への憎しみ、そして、圧倒的な戦闘経験。 以降、街に流れ着いてからはおおむね平和な生活を送っている。祖国に対しての警戒は、未だ怠っていない。そして、その憎しみは、まだ消えない。 人間関係 [部分編集] +善行 正義 善行 正義 発端はつまらない模擬戦の結果を見られたことだ。 怪しいから殴る、そう宣言されて問いかけられた オマエは、強いのか? 強い、と答えた 言葉はそれで充分、盛大に殺し合った 結果は、勝てなかった 必殺の一撃で穿っても穿てなかった だが、楽しかった 最後には組織に誘われたが断った。自分の道を進むためにも もう一度、戦いたい。この好敵手に——勝ちたい +...
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/46642.html
【検索用 なみたたけ 登録タグ 2021年 CeVIO IA な メレ 傘村トータ 曲 曲な 殿堂入り】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:傘村トータ 作曲:傘村トータ 編曲:傘村トータ 絵:メレ(Twitter) 唄:IA(CeVIO AI) 曲紹介 青空見つめてても明日は消えないよ 曲名:『涙だけ』(なみだだけ) 傘村トータ氏の90作目。 歌詞 (YouTube動画概要欄より転載) 向き合いたくなくて こっそり逃げてる えぐられたくなくて 考えるのはつらくて 後ろ向いて逃げてる あの空見つめてても 明日は始まるよ 信じれるのは涙だけ 今こぼれてる涙だけ もう弱くてもいいと話す あなたの見せた涙だけ 勇気が少しあれば こっそり言えたでしょう えぐられたくないよ 考えるのがつらいよ 後ろ向いてしゃがむの 青空見つめてても 明日は消えないよ 信じれるのはあなただけ 今ここにいるあなただけ もう弱くてもいいと話す 涙を見せたあなただけ (涙だけ) (涙だけ) 信じれるのは 信じれるのは涙だけ 今こぼれてる涙だけ もう弱くてもいいと話す あなたの見せた涙だけ 涙を見せたあなただけ コメント すごく心にグッときます...この曲聴くと今まで我慢してきてたことが涙になって溢れそうになります... -- なりあさ (2022-03-29 12 02 28) 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
https://w.atwiki.jp/wiki8_blood/pages/13.html
570 名前:神々[sage] 投稿日:2008/04/06(日) 14 07 11 ID zIG4RyuF0 神が完璧すぎるのは神の所為じゃない。 美人だと羨望していた神が、神自身の神に嫌われたくなくて、毎日仕事場まで自転車で通って、 毎日ストレッチして運動して、努力して痩せて容姿を手に入れたと知った時にそう思った。 めちゃうまな絵を描く神は、毎日描く量も、勉強のために見る映画や資料の数も半端なかった。 神の1人が前に言った事あるよ。「自分は劣等感の塊だという自覚がある、だからやらずにいられない」ってさ。 出典:「神々たちの集い」スレより http //anime3.2ch.net/test/read.cgi/doujin/1180083236/
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/8266.html
384 通常の名無しさんの3倍2017/01/07(土) 18 21 55.99 ID PFsooEx+0 刹那「…」 ヒイロ「…」 バナージ「あの二人は向かいあって何してるの…?」 アムロ「にらめっこか?」 三日月「どっちが喋らないでいられるかゲーム」 バナージ「それ永遠に終わらないのでは?」 ジュドー「どっちに賭ける?」 ガロード「ヒイロ」 ジュドー「じゃあ俺刹那兄」 アムロ「やめなさい」 ヒイロ「…」ゴソゴソ アムロ「ヒイロが何かしてるぞ」 ヒイロ「…」スッつRGエクシア 刹那「!!…!!!!!…!」 バナージ「何がしたいんだ」 三日月「ガンダムって叫ばせたいんだよ」 アムロ「なんだこのゲーム」 刹那「…」ゴソゴソ バナージ「今度は刹那が何かしてる」 刹那「…」スッつ【任務】 ヒイロ「!!…!!!…!」 バナージ「『任務』って書いただけのフリップ!?」 三日月「任務了解って言わせたいんだよ」 アムロ「アホらしくなって来た…」
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/7280.html
8 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/04/22(日) 16 47 44.63 ID ??? これは困ったちゃんになるか? とあるシステム(システムの名前は伏せる)であったんだが、困?が初めてシステムをやるPLに 困 初PLの種族を聞いて 作ったキャラの種族が俺と同じだから お前はこの武器を使え 初PL 金足りないよ 困 じゃ他のキャラから借りろ と言って無理に借りさせた。 端から見ていて何だかな…と 11 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/04/22(日) 16 54 49.86 ID ??? 10 聖騎士なら仕方が無い 8 物によるけど初PLの意見を無理に曲げさせて自分の趣味を押し付ける感じだと微困かな。 初PLを差し置いて「こっちの方が強いからこっちで俺が作ってやる」と自キャラ支援マシーンにして その後も無理言ってくるとかだと上級困。 二枚目のキャラシーを出すとG級困。 13 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/04/22(日) 16 58 39.64 ID ??? >作ったキャラの種族が俺と同じだから >お前はこの武器を使え なんかつながってないように見えるんだが「種族一緒で武器まで一緒だとキャラ被るからお前は武器変えろ」って事? 14 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/04/22(日) 17 13 53.95 ID ??? 8 種族は分からないけど、初心者PLのキャラってSW2.0でマギシューだったのかな? なんかPC間借金でジェザイル買ったんじゃないかって気配がする。 15 名前:8[sage] 投稿日:2012/04/22(日) 17 16 52.09 ID ??? 13 種族一緒で武器まで一緒だとキャラ被るからお前は武器変えろ その通りです。 初PLはウォーハンマーの二刀流にさせられました。 16 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/04/22(日) 17 19 21.71 ID ??? 空気読んで自分が変えない そのために借金させる うん、困だな 17 名前:8[sage] 投稿日:2012/04/22(日) 17 20 21.54 ID ??? 14 システムはSW2.0では無いです。 GM曰く 世界で二番目に古いTRPGらしい この出来事はコンベで 初PLさんは初コンベらしい 18 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/04/22(日) 17 34 11.28 ID ??? 全部読んで思ったこと そんなところを目撃して困かどうか分からなかった 8が怖い 19 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/04/22(日) 17 35 24.92 ID ??? ウォーハンマー二刀流ってだけでロマン臭しかしない 20 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/04/22(日) 17 43 43.37 ID ??? 17 エンパイアオブペタルスローンだっけ世界で二番目に古いゲーム すげえな 21 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/04/22(日) 17 44 59.54 ID ??? 20 トンネルズ&トロールズじゃないの? 世界で二番目に古いTRPGシステムは 22 名前:NPCさん[] 投稿日:2012/04/22(日) 17 50 41.27 ID FpoVwIab 21 T Tならウォーハンマー二刀流も実用的なんだが、 残念ながらルール上出来なかったはず 23 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/04/22(日) 18 05 11.11 ID ??? T&Tだと体力度と器用度が二刀流しようとする武器の合計以上なら二刀流できる ウォーハンマー二刀流も出来る ドワーフなら出来そう 24 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/04/22(日) 18 20 46.21 ID ??? T Tなら大ダメージ出せないと死んじゃうし 近接キャラは使用武器が被っても問題ない T Tじゃないとすれば何だろ? 29 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/04/22(日) 18 29 52.43 ID ??? 種族と武器が被っただけでPCのアイデンティティが怪しくなるとかいっそ哀れだよな 30 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/04/22(日) 18 32 03.77 ID ??? T&Tは片手武器ならなんでも二刀流できる。 ウォーハンマーが片手武器なら当然できる。 でも多分、どっちにせよ体力度が足らないだろうな。 37 名前:NPCさん[] 投稿日:2012/04/22(日) 18 38 48.18 ID FpoVwIab 23 28 30 んとね、第5版のマスタースクリーンにも書いてあるし、社会思想社版P45にも明白に書いてあるよ 短い柄のついた武器(ウォーハンマー系はここ) 「サイコロ三個以上の大きな威力のあるものは二つ同時に使うことはできないものとします」 だから、両手に武器を持つなら、槍とか短剣になるんだ 38 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/04/22(日) 18 39 20.82 ID ??? 5版からの伝統だから普通だろw 45 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/04/22(日) 18 44 09.15 ID ??? 38 5版からっていっても7版でそのルールがなくなってるわけで 5版だけじゃないか 47 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/04/22(日) 18 47 13.62 ID ??? あれは訳の時に省いたんだろ確か もともと7版は過去の版の改変だから 特に改変等記されてないかぎり5版を引き継ぐんだ スレ322
https://w.atwiki.jp/rituazu/pages/106.html
669 :軽音部員♪:2011/04/19(火) 00 43 58 ID rX.sZrgk0 『あなたは優しすぎるから』 前編 自分でも、思い切ったことをしたと思う。 洗面台の鏡に映る自分の顔を眺めると、寝ぼけ眼もすっきり覚める。 歯を磨いていた手を止めて、肩まで切りそろえられた髪を掻き上げる。 乾燥機がごうごうと回っている。 その耳障りな騒音の上に、蛇口の水を流す音を重ねる。 窓の外は灰色で、朝にしては日差しが少なかった。 「行ってきまーすっ」 ドアが大きく閉まる音。 アスファルトが雨の降る日特有の臭いを放っている。 早歩きのサラリーマン。道をふさぐように横並びで歩く小学生。 ちりんちりんとベルを鳴らした自転車に乗る女の子は、私の中学時代の制服を着ていた。 学校に近づくと、桜ヶ丘高の制服を着た人が多くなる。 初めて律先輩以外の人に自分の髪を披露する時が来た。 自意識が過剰になっているのかもしれないが、他人のちらちらとした視線を感じる。 目を伏せ、視線から逃れるように歩く調子を速めた。 髪を切れば世界が変わるというのは本当だった。 他の人からどんな風に見られているのか、その感じ方がまるで違った。 昨日までの、髪が長かった頃の私のようには見られない。 あの時の私はもういないのだ。ここにいるのは、ばっさり髪を切った私。 小学生の頃からずっと伸ばしてきた。綺麗だねと褒められると、すごく嬉しかった。 今まで背中にあった感触は、もうない。 肩にかけたギターケースがいつもより重かった。 天気は曇り空。湿っぽい風が通り抜けても、私の髪はもう吹き流れなかった。 670 :軽音部員♪:2011/04/19(火) 00 45 28 ID rX.sZrgk0 あまり知り合いに会いたい気分ではないけれど、こういう時に限ってよく出くわすものだ。 それも、なるべく会いたくない人に。 靴箱は雑多な人で溢れかえっている。 あちこちで朝の挨拶が交わされる。 上履きに履き替えた直後に、人混みの中に二人の姿を見かける。 律先輩と澪先輩だった。 「おはようございます」 談笑する二人に話しかける。 話が止まると、二人の視線がぴったり同時に私に移った。 「あ、梓……?」 澪先輩は目を丸くして、しなやかな眉を寄せ上げた。 びっくりされるのは当たり前だけど、澪先輩にそんな顔をしてほしくはなかった。 「おはようございます。今日は雨でも降りそうですね」 言葉を詰まらせる澪先輩を尻目に、律先輩が口を開く。 「おはよ梓。調子はどうだ?」 「大丈夫ですよ。この通り」 手を横に広げて、笑顔を見せた。 「そっか。良かった」 律先輩は口元を緩めて、私の頭に手を置いた。 「律先輩こそ、昨日はよく眠れましたか?」 「そりゃもうぐっすりと」 律先輩が悪戯っぽく笑った。 そこに澪先輩がゆっくりと近づいてくる。 「髪、切ったんだな」 「はい。どうですか?」 「……似合ってるよ、とても」 澪先輩は一瞬、表情を曇らせた。 「嬉しいです」 顔が引きつらないようにしつつ、私は何とか自然な笑顔を作った。 「澪、そろそろ行こうぜ」 「あ、うん……そうだな」 「じゃあな、梓。また部活で」 軽く会釈をして、自分の教室に向かう二人を眺めた。 二人の会話が聞こえなくなるまで、私はじっとその場に佇んだ。 671 :軽音部員♪:2011/04/19(火) 00 46 58 ID rX.sZrgk0 教室に入った途端、クラスみんなの視線が私に集中する。 一斉に静まりかえったかと思うと、転校生でも見るかのような視線を送ってくる。 私は脇目もふらずに自分の席へと着くと、机に突っ伏した。 ひそひそと話し声が聞こえる。 十中八九、内容は私のことだ。あまり耳に心地良いものではない。 頭の中を空にして、時間が経つのを待つしかない。 学校に着いたのは八時を過ぎた頃だった。 後十分以上はこうしていないといけないだろう。 「梓ちゃん、おはよう」 聞き覚えのある声がした。 顔を上げると、憂の笑顔がすぐ目の前にあった。 「おはよう、憂」 前の席のイスを引いて、憂は私と向き合って座る。 「髪、切ったんだ」 「ちょっと気分を変えようかと思って」 憂がしげしげと見つめてくる。 そっと私の髪に触れて、櫛で梳くように手を上下させた。 「とても可愛いよ。梓ちゃんはどんな髪型でも似合うから羨ましいな」 憂が言うとお世辞でも嬉しく聞こえる。 流れるように動かされる憂の手が心地よかった。 「一時間目は数学だったよね。宿題あったっけ?」 「ううん、なかったと思う」 憂はすぐに話題を切り替えた。 何があったのかなんて深く聞くことはしない。 私から話せば親身になって相談に乗ってくれるだろう。 けれど、自分からずけずけと聞き出そうとすることはない。 私が話を切り出すそのときまで、ずっと待ってくれる。 憂を親友に持てて私は幸せだと思う。 672 :軽音部員♪:2011/04/19(火) 00 48 28 ID rX.sZrgk0 ばたばたと大きな足音がしたと思えば、直後にドアが勢いよく開かれた。 時計をちらりと見ると、チャイムが鳴る五分前を切っていた。 ベースのケースが肩からずり落ちそうになっている。 二つに丸められた団子状の髪が、少し乱れていた。 予鈴が鳴る間際になって駆け込んできた子は、私のもう一人の親友だった。 「純ちゃん、ぎりぎりセーフだね」 「うっひゃあ、遅刻しかけたよ。おはよ、憂に……」 「おはよう、純」 純は肩で息をしながら、目をぱちぱち瞬かせる。 「イメチェンしたんだ、梓」 「ちょっと気分を変えたくてさ」 「すっきりしたね、新鮮だこりゃ」 私の短くなった髪がなで上げられた。 「でも、よく似合ってる」 純は白い歯を見せた。 「先輩にはもう見せた?」 「うん、律先輩には昨日のうちに」 「……何て言ってた?」 純は手を止めて、私の顔を覗き込む。 「よく似合ってるって」 「そっか。良かったじゃん」 私は小さく頷いた。 昨晩、あんなに遅い時間だったのに律先輩はすぐに来てくれた。 そして思いっきり、怒ってくれた。 私のことを心配して、怒ってくれた。 怒られたのがあんなに嬉しかったのは初めてだ。 髪を切った私を見ると何も聞かずに抱きしめてくれた。 あの時の安心感、律先輩のあたたかさが今でもはっきり蘇る。 優しい律先輩。優しすぎるくらい優しい。 でもその優しさが今の私には辛い。 だって私は、律先輩の気持ちを裏切っているのも同然なのだから。 「おーい、あずさー?」 目の前でちらちら振られる純の手に気がつくと、ちょうど始業のチャイムが鳴り響いた。 673 :軽音部員♪:2011/04/19(火) 00 50 01 ID rX.sZrgk0 昼休みともなれば、みんなの好奇心に満ちた視線も落ち着いてくる。 「ごめんね、ちょっと先生に呼ばれてて」 憂はそう言って、教室から出て行った。 ジャズ研の昼練だとかで、純も見かけない。 ふと目に付いたご飯粒をぴんと指ではじく。 机の上に肘をついて、次の授業は何だったかとか、今日の部活はちゃんとできるかなとか、頭に思いめぐらせる。 部活、か……先輩たちはどんな反応をするだろう。 「すいません、憂はいますか?」 後ろから、おっとりと間延びした声で話しかけられた。 こんな特徴のある話し方をする人を、私は一人しか知らない。 振り返ると、惚けたように呑気な顔をした唯先輩がいた。 「憂は今、先生に呼ばれていますよ」 「そっかあ。ありが……」 唯先輩は口をぽっかり開けたまま、目を白黒させた。 「あずにゃん……?」 唯先輩はその場に棒のように立ちつくした。 通路をふさいだ唯先輩の後ろを、クラスメートが申し訳なさ気に通り抜ける。 「気づきませんでしたか? 髪切ってみたんです。似合ってます?」 何も反応がない。ぱちくりと瞬きをするだけだ。 驚くのも無理はない。澪先輩ですらあんなに驚いていたんだ。 軽く流してくれたらいいのだけど。 そう思ったときだった。 「かっわいぃっ!!」 唯先輩は教室中に響き渡るような大声を上げると、周囲の視線をまるで気にする様子もなく、私を抱きしめて頬を寄せた。 「ちょっと唯先輩!?」 がっしり掴んで放してくれる様子のない唯先輩。 クラス中の注目を浴びていた。恥ずかしくて居ても立ってもいられない。 律先輩に見られたら怒られるだろうなと思いつつ、首に掴まる唯先輩を引きずるようにして教室を後にする。 「唯先輩、いい加減にしてくださいっ」 廊下に飛び出ると、唯先輩を無理矢理に引き剥がす。 「あうぅ~~」 「そんな悲しそうな顔してもダメです」 「うぅ~、りっちゃんになら黙って抱かれるくせに」 「そういう問題じゃありません」 「せっかく可愛いのに……」 唯先輩はなおも名残惜しそうに唇を突き出した。 674 :軽音部員♪:2011/04/19(火) 00 51 34 ID rX.sZrgk0 ぽつりぽつりと雨が降り出して、校庭から人が退散を始めた。 廊下にはあいにくの天気に恨み辛みを述べる人で溢れる。 帰る時間には本降りになっているだろう。 「あずにゃん、髪切ったんだね」 「さっきから言ってるじゃないですか」 全くマイペースな人だ、と私はため息をつく。 「髪を切ったあずにゃんもすごく可愛いよ」 唯先輩は悪びれる様子もなくさらりと言う。 だけど、褒められるのは満更でもなかった。 「どんな髪型でも似合っちゃうから、羨ましいよ。私なんか癖毛だからさ」 似たようなことを妹にも言われたような気がする。 やっぱり姉妹だなとしみじみ思った。 「だけどあずにゃん、何だか元気ないよね。何かあったの?」 はっと息を呑んだ。 この人はいつも惚けているようで、人の心の奥底を見透かしてしまう。 心臓がどくどくと拍を打つ。どう反応するべきか、戸惑った。 少なくともこの思いだけは隠し通さなければならなかった。 「何もありませんよ」 今の私にはそう返すのが精一杯だった。 「いつもと雰囲気が違うんだけどなぁ」 「髪を切ったんだから当たり前です」 「そっかあ、そうだよね。えへへ」 唯先輩は恥ずかしそうに頭を掻いた。 いつもの唯先輩か。ほっと息を吐くと、胸に手を当てて鼓動が収まるのを待った。 675 :軽音部員♪:2011/04/19(火) 00 53 44 ID rX.sZrgk0 昼休みが終わるまでは、まだもう少しだけ時間がある。 「憂、遅いなあ」 「用事が立て込んでいるんじゃないでしょうか」 雨足は速くなっているが、校舎の中はまだお昼の落ち着いた雰囲気を留めていた。 隣には気兼ねしない先輩が一人。そのせいもあってか、私はぽつりと本音を漏らしてしまった。 「髪型が変わると、自分が自分でなくなるような気がするって本当なんですね」 言った瞬間、慌てて口を押さえる。 唯先輩はきょとんとした顔を浮かべていた。 「うーん……私は経験ないけど、やっぱりそうなのかなあ」 「そ、そうなんですよ。ほんのちょっとだけですけど」 慌てふためいて要領を得ない言葉をひねり出す。 何とか話を変えようと別の話題を考えるが、こういうときに限って何も思い浮かばない。 唯先輩は顎に手を添えてじっと考え込んでいる。 「でもきっと慣れるでしょうから。ちょっと不安ですけど一時的なもので……」 「大丈夫だよ、きっと」 私の話をぶった切るように、唯先輩が言葉を発した。 「髪型が変わっても、あずにゃんはあずにゃんだもん。だから、大丈夫だよ」 唯先輩は時々何の前振りもなく核心を突く。天然なようでいて、その辺りの鋭さはピカイチだ。 にっこりと微笑みかける唯先輩に、私は何もできずにいた。 「お姉ちゃん、どうしたの?」 「あ、憂! ちょっと用事があったんだ」 「そうだったんだ。ごめんね待たせちゃって」 「ううん、あずにゃんが相手してくれたから」 二人が私に視線を移した。 「ありがとね、あずにゃん」 「私からもありがとう」 「い、いやそんな大したことじゃ……」 私は慌てて頭を振った。 唯先輩と憂はにこにことそっくりな笑顔を浮かべていた。 「それでね、憂……」 676 :軽音部員♪:2011/04/19(火) 00 56 05 ID rX.sZrgk0 唯先輩の言葉を反芻する。私は私、か。 髪を切ったところで私であることには変わりない。 心にうっすらと芽生えて久しい不安も、いつか必ず消えてくれるはずだ。 だから、気に病む必要なんてないんだ。 心の中で自分に言い聞かせた。 昼休みの終了を告げるチャイムが鳴った。 「ごめん憂、また次の休み時間に」 「うん、分かった」 「二人ともばいばい!」 唯先輩は後ろ手を振って走り去っていった。 「お姉ちゃん、廊下で走ったら転んじゃうよ」 「憂は心配性だって。大丈夫だよ」 唯先輩なら、という言葉を飲み込む。唯先輩がつまづいて転びそうになっていた。 私と憂は顔を見合わせて、苦笑した。 「私たちも、戻ろっか」 私はこくりと頷いた。 憂が教室に入る。廊下で駄弁っていた人たちもぞろぞろと教室に戻っていく。 その時、ポケットに入れていた携帯が震え始めた。 立ち止まって、携帯を開く。 澪先輩からのメールだった。 『ちょっと話があるんだけど、部活前に少しだけ時間をくれないか?』 短く文字を打ち込む。 『分かりました』 最低限の絵文字だけを入れて返信すると、携帯の電源を切ってポケットに押し込んだ。 雨はいよいよ激しくなって、窓ガラスが曇り始めていた。 To be continued
https://w.atwiki.jp/yuzuneko/pages/703.html
#blognavi 久しぶりに更新しますw(サボっててすみません) 最近はバイト増やしたり、色々でなかなかメルブラやれてない現状です。 そろそろ誰かと対戦したくてかなりウズウズしてますw では最近のことを項目別に… メルブラ(金貯め中w) ゲーセン行ったら毎回コウマを使っていますw 全然動けてないのですが、読み合いができて楽しいです^^ あと、レンは少しだけ固めを改良して、崩しを増やしています。 やっぱりレンは(キャラとして)強い気がしますw 他に、今日知ったのですが、俺が鴨音ミスると毎回不気味に当たってたレンのJCは有名な崩しらしいです。 一応身に着けといたので今度実行します^^ ワラキアについては崩しを不気味にしましたw かなり見づらいですが、2A、5A連打で潰されるので単なるネタですw ゲーム ヤンガス…魔道の宝物庫以外はクリアしました。魔道は気力がもちませんでしたw(チョコボ1をやってる気がしましたw) (現在)パワプロメジャー…やっぱりパワプロは最高です。俺はサクセス重視派ですが、今回はかなり甘い設定です。オールAが当たり前で、そこにイベントで能力最強にする感じです。 しかし、今回のサクセスはちょっと悲しい気がします。多分条件満たしてないのだと思いますが、最終大会優勝するとバッドエンドとしか思えない悲しい結末がまってます… 一応、今年はパワプロ全国大会予選に出場してみようと思います^^(今年からなくなったら悲惨ですがw) お詫び この前の立川の大会ですが、一回戦の対戦相手の方には申し訳ないことをしました。 試合開始したの気づかずにゲーセン内をうろついてました。 すみませんでした。 カテゴリ [パワプロ] - trackback() - 2006年05月13日 00 52 20 頑張れ。久しぶりにTOGくんと対戦したいわ -- ゆず爺 (2006-05-13 01 51 38) 最近TOG君と会ってないなー。私も一ヶ月近くパッタリとMBやってなかったのですが、仕事も落ち着いてきて今週は火がついたようにやってますよ!その内やりまっしょ -- KIL (2006-05-13 17 07 25) >ゆず爺さん 俺もゆず爺さんと対戦したいです^^メカ対策はしまくりですw >KILさん 俺も最近はなかなかメルブラやれてません…w俺も久しぶりにKILさんと対戦したいので今度やりましょう^^ -- TOG (2006-05-14 00 29 41) 俺のVシオンと戦いましょう・・・シオンは・・・忘れてください・・・ -- 月海 (2006-05-14 01 11 33) 名前 コメント #blognavi
https://w.atwiki.jp/kodoku_band/pages/13.html
第1回 秋葉原 4月29日(日)13:00~ オフ 415 Name: お兄ちゃん [] Date: 2007/05/01(火) 00 25 43 ID bphrIFLX0 Be 1:30ぐらいに皆集合した、その時は俺を含めて6人集まったよ。 ギター3:ボーカル1:ドラム1:見学1 内訳はこんな感じ、年齢は20~26だったかな 10代がいないのが意外っちゃ意外だった。 その後マック行って軽い自己紹介とメアド交換した、 そのときに遅れてきたさいたまが合流したよ。 俺正直すげービビってたけど、マックで話してるうちに 段々と和んできて普通にみんな話せるようになってたぜ、 どんな曲好き?とかギター何もってんの?とか 他愛のないこと話してたよ、マジ久しぶりでちょっと感動した。 俺の視点からだけど皆いい人だったよ、 ハブとかそういうのはほんとになかった。 416 Name: お兄ちゃん [] Date: 2007/05/01(火) 00 31 25 ID bphrIFLX0 Be その後マックでスタジオ予約した、 4:20から2時間、狭い部屋だけど予約は取れた、 4時まで暇だったからみんなで公園でブラブラしてたw この時も本当にふっつーの会話して 楽器屋見たい人たちがゾロゾロと楽器屋に行ったよ、 俺は見学の人と一緒に携帯の充電器買いに行った。 人と買い物するなんて久しぶりだったぜ。 420 Name: お兄ちゃん [] Date: 2007/05/01(火) 02 01 24 ID bphrIFLX0 Be 書いたのに間違えて全部消してしまった、、、orz 4:20にスタジオ入った。 ってか今回は何も決めずにとりあえずでスタジオ入ったので みんな適当に音出してた としか言いようがないんだけどさw ギター持ってる人はギター鳴らして、ドラムの人はドラム叩いて、 ほんと皆最初は適当に音出してた、途中で何人か3コードで合わせたりしてた、 ただボーカルの人が楽器組と比べると正直することないし、 みんなやってるジャンルも曲もまったくバラバラだったから 暇そうにしてたのが可哀想だった、今回反省点をあげるならこれかと。 上手い人はいた、ってかミキサーとかいじれる人が いるとは思わなかった、おまえらスゴスwww その人たちはやっぱ即興でできるんで色々と合わせてたよ。 今回はまったくの初心者の人は一人だけだった、 俺はその人やボーカルの人たちとしゃべったり、 タバコ吸ったりギター貸したりたまに合わせたり、 自由に過ごしてたかなw 最初で何も決めてなかったから仕方ないってのもあるかと思う、 まぁここらへんはこれからいくらでも改善できるし、 やり方決めたりして色々やろうって話をしたよ。 俺の個人的な感想を言わせてもらうと、 今まで週末に一人でスタジオ入ってギター弾いてたんだけど ドラムと合わせるだけで全然違うなって思った、 あと人の弾いてるのは見てるだけでも凄い刺激になった、 色々勉強させられました、ありがとうです。 長くてごめんw 423 Name: お兄ちゃん [] Date: 2007/05/01(火) 02 44 04 ID bphrIFLX0 Be スタジオ出たのは6:30頃、その後コンビニ行って清算して 皆で飯食いに行った、この時一人予定あるんで先にバレた。 飯食ってバンドのことやら色々話してとりあえずこの日は解散したよ、 んでその後に俺とさいたまでエロゲ買いに行ったw 今回アニヲタが俺だけだったのがちょっと悲しかった、 もっといろんな人来てほしいよ、ほんとに。 今回のオフは大体こんな感じだったな、飯食ってるときに HN【だい】が連絡用の掲示板作ってくれて、その掲示板がメールで回って 今回集まった奴らが今そこに色々と書いてるんだわ。 んで決定事項とか書きたいんだけど俺明日朝から仕事入ってて もうそろそろ寝なくちゃやばいんで、 これ見たほかの参加者の人悪いんだけど書いてほしい、 ってか流れが俺あんまり見えてないんで誰か詳細教えてくれww とりあえず今週の日曜もまた秋葉原でやるんで みんな気軽に来てくださいな、 俺でも普通に話せる人ばっかだから 多分どんな奴でも大丈夫じゃないかww 今回幹事やってくれた仙猫氏、それと集まってくれた人達、 本当にありがとうございました、おやすみなさい。
https://w.atwiki.jp/rnext/pages/251.html
信じるモノ 放送が終わり、道路を駆ける一台のバイクが居た。 カブトエクステンダーに跨る葦原涼だった。 フルフェイスのヘルメットをかぶり赤と白のライダーグローブをはめている。 (あすか…) この眼で死を確認した命の恩人である女性。 その名が放送で告げられた。 更に本郷という2つの同じ名前…。 自分と拳を交えた男がどちらの本郷だったかはわからないが、彼もまた命を終えたということだろう。 あの戦いが死に至らしめたとは思えない。おそらくはその後で事が起こったのだろう。 (もしかすると四号か…) 仲間と共にあすかを殺した第四号、人類のために戦ったはずの者、それが実は戦闘狂だという事実を見出した。ならば本郷も四号の手にかかった可能性も考えられる。 未確認生命体第四号…見つけ次第問いただすか、この手で葬るか…。 今は唯、“一発殴りたい”という感情だけが渦巻いていた。 そうして悲しみの思いを胸にバイクを走らせる葦原。 すると前方に巨大な施設が見えてきた。 『動物園』と書かれた看板を眼にしながら静かにバイクを止める。 フルフェイスのヘルメットを脱ぎ、入り口から園全体を見渡す。 どうやら動物は一匹もおらず、何も捕らえていない檻だけが置かれていた。 と、その時入り口付近のベンチに座り込む1人の青年を見つけた。 気になった葦原はヘルメットをハンドルに預けエンジンを切ると、警戒の眼差しで青年へと歩み寄った。 ※※※ 「おい 大丈夫か?」 葦原は座ったまま俯く青年の肩に手を当てて声を掛けた。 しかし青年は気付かないのか、何かをうわ言の様に呟いている。 「海堂…なんで君が…」 生気を失ったような眼で俯いたまま呟く青年、木場勇治は絶望していた。 同じオルフェノクであり、友であった海堂が死んだ。 共に暮らし共に戦い続けてきた仲だった。 偶然にもオルフェノクになったとはいえその運命に流されずに生きていた。 彼は『正しく』生きていたはずだった。それなのに…死んだ。 正しく生きる者が死に、戦いに乗るような悪しき者が生き残っている。 唯の弱肉強食と言えばそれまでだが。それだけで言い切れないものも感じる。 正しいから死んだのか? 生き残った方は悪なのか? そらなら生き残っている自分は…。 (教えてくれ海堂…) 赤い化け物との戦いでファイズギアを預け戦闘を任せてきた。 あの時自分が残っていれば良かったのだろうか。 しかしあの時は、ああするのが最善だった。 まさかあの怪物にやられたのだろうか…だとすれば戦わせずに一緒に逃げれば良かった。 戦わせた事によって命を落としたのならば、彼の殺したのは自分だ。 やはり自分は…オルフェノクは悪なのか…。 そして木場の脳裏に2人の人間が思い浮かぶ。 桜井侑斗と香川という人物。 桜井侑斗は自分を「化物」と呼び罵った。それが彼の人間としての本心であったのだろう。 所詮は彼らにとっては化物という認識にしかない、人よりも下の存在と考えているのだろう。 そして香川。 彼は人間でありながら殺し合いに乗っていた。持っていたライフルに発砲した跡が残っていたのが証拠だ。それに桜井郁斗をも狙っていた。 それを防ぐために香川を追い払ったのに、桜井には罵られた。 なんとも言いがたい心情である。 今回の放送で香川の名が呼ばれなかったのは、幸か不幸かわからない。 言えるのは、海堂の名を呼ばれたのは不幸だと言うことだけだった。 ※ ※※ 「おい!!」 「え…?」 そこへ、葦原の大きな声が響いた。 考え込んでいて気がつかなかった木場もやっと顔を上げた。 「………知った名前が呼ばれたのか?」 葦原は木場の呟きと表情から、ある程度のことは察知した。 おそらく知り合いが死んだことに落胆しているのだろうと。 「…海堂…大事な仲間でした…」 一度は葦原を見た木場の瞳は、空ろな目をして再び地面へと視線を移した。 するとそれを見た葦原は少しだけ沈黙して、無言のまま木場の横へと腰掛けた。 「俺は葦原涼…あんたは?」 沈みきった表情の木場に問いかける葦原。 「木場…勇治…」 そうして木場は小さな声で名乗った。 「木場か…あんたは戦いに乗っているのか?」 「…そんなこと…!…俺は戦いを止めたいと思ってる!」 葦原の突然の問に声を荒げて反論する木場。 「…だったらなぜ、こんな所でいじけている?」 「いじけているわけじゃ…唯、わからなくなったんだ…人間を信じていいのか…」 その応えに葦原は一度大きく瞬きをするとスクッと立ち上がり、木場の正面へと回った。 「………俺を信用できると思うか?」 葦原は自分の顔が見えるように立って問いかける。 それに眉をしかめながら無言で見つめる木場。 「…人であれ、なんであれ完全に信用できる奴なんて居ない」 何かを思い返しながら葦原は言葉を続ける。 「俺も信じ続けて何度も失い、裏切られてきた…」 悲しみ暮れた瞳が木場に何かを訴えかけているようだった。 「…それなら何を信じれば…?誰を信じれば…」 「自分だ」 動揺したような声で言う木場に葦原は一言で返した。 「…自分?でもそれは人間を信じるのと同じじゃ……」 「…………そう、思うか?」 木場の言葉に静かに応えた葦原は、おもむろに手にはめたグローブを外し始めた。 そうして木場の眼前に素手を晒した。 ※ ※※ 「…それは?!」 木場は目を見開いて驚愕した。 目の前に見える葦原の手は奇妙にも『老化』していた。 何故このようなことになっているのかわかない。 それでもこの様な病気なんか、聞いたことも無い。 だとすれば彼も自分と同じような…。 「………俺はもう人でもない、唯の怪物だ」 そう言いながら葦原は再びグローブをはめる。 「それでも俺は自分を信じる。たとえどれだけ裏切られ、絶望し、地獄を見たって」 グローブをはめた拳が強く握り締められる。 木場はその言葉に心が揺れていた。 葦原涼…彼は「人では無い」ことを明かした。 それがどういう行為か、身を持ってわかっている。 オルフェノクという正体を明かせば普通の人ならば恐れ慄いていく。 化物、怪物と罵られ、さげずまれる。 元恋人であってもそれは同じことだった。 だが彼は、そんなことを恐れる様子も無く、手に残る「証拠」を見せた。 口ぶりからすれば、自分と同じような目にあって来たのかも知れない。 それを踏まえてなお正体を明かしたと言うのなら、自分が惨めに見える。 できる限りはオルフェノクの姿は見せようとはしなかった。 それが相手のためであり、自分のためだと考えていた。 敵対する者にはしかたないとしても、味方や事情を知らない者には脅威になるだけだ。 だが彼は、脅威を隠そうとはしない。むしろ誇りにしているようにも見える。 どういった経緯で、彼が人でなくなったかはわからない。 それでも自分と同じく、化物、怪物に「なってしまった者」だろう。 同じ境遇の者として、自分は酷く惨めだ。 人でなくなっても、彼は人以上に人の心を持っている。 それが羨ましく思え、惹かれた。 自分にそのような強い心を持てるだろうか? 香川や桜井……人間を信じられなくなっていた。 もし彼なら信じただろうか…。おそらく信じただろう。 その瞳が、握られた拳が物語っているようだった。 そして感じる…姿や性格、まるで正反対だが、心は海堂に通ずるものがある、と。 この葦原という男は信用できる…いや、それではいつもと同じ。 そうやってすぐに信用してしまうのが、自分の悪い癖なのかもしれない。 彼の言うとおり、完全に信用できるものなどいない。 だったら自分を信じる…『葦原は信用できる』という自分を信じる。 「葦原さん…俺も信じます…自分を…」 すると木場は葦原を見据えて呟いた。 そして次の瞬間、顔に不気味な黒い影を現した。 「……あんたもか」 葦原は、その影に別段驚きもせず、少しだけ鼻で笑った。 「…後悔するなよ」 影を潜めた木場に向かって、芦原の瞳は力強さを増す。 目の前の男、木場勇治、先程まで全てに失望したような目をしていた。 なのに今はもう真逆の表情を見せている。自分の言葉に励まされる事でもあったのだろうか。特に励ますような事を言ったつもりはなかった。ただ記憶を振り返り、質問に答えただけだ。 それが木場の瞳から失望を取り除く結果になったということだろう。 改めて見る木場の目は真っ直ぐ前を見据えて居る。 しかし、どこか真っ直ぐ過ぎる気も否めない。 「…けれど、あんたの行動が間違いだと感じたら、俺は容赦なくあんたを止める」 そして一言忠告のように言った。その真っ直ぐな瞳が逆に心配になったからだ。 戦いに乗っていないと言うのは真実だろう。実際、自分を襲ってはこない。 しかし自分を信じた結果だけが正しいとも限らない。その判別が木場にできるのか。 真っ直ぐな瞳の奥底が、揺らいでいるようにも見えた。 「……はい」 葦原の真剣な眼差しに凄みを感じて、少し言葉が詰まってしまう木場。 これは自分に釘を刺しているのだろうか…。木場はそう考えてしまう。 もし、自分が戦いに乗るようなことになったら止めるということだろう。 そんなことには絶対にならないと思いつつも、まだ心のどこかで人間を良くは思えないところがある。しかし人間が憎いのと、殺し合いに乗るのは話が別だ。 自分が人間なのか化物なのか、それは葦原にも課せられていることだろう。 しかし彼はそんなことを、物ともしていないように見える。 その心の強さが何なのかを知りたいのかもしれない…。 ※ ※※ 「…さて 俺はもう行くが あんたはどうする?」 葦原はカブトエクステンダーに跨り、ヘルメットを手に取って問いかけた。 「…俺も行きます…連れてってください…話をしたい人がいるんです」 木場は拳を強く握り締めて応えた。 桜井侑斗、香川、彼らにもう一度会って話し合いたい。 桜井はまだ化物と呼ぶだろうか、香川は妨害してきた自分をどう見るだろうか。 その結果はわからない。 結果によって自分さえ信じることが、できなくなってしまうかもしれない。 だがそれでも会って話し合いたい、それだけが強く心に浮かんだ。 葦原のような強き心を持って人間の真意を見極めたい。 しかしそれでも裏切られてしまった時は…。 今は答えを出せない。 その時、その場の、自分を信じるしかない。 「…いいけど俺も探している奴が居る、そっちを優先するぞ」 「構いません」 決意のこもった返事を聞いた葦原は、ヘルメットを木場へと投げ渡した。 それを両手で上手くキャッチした木場は、微笑みながら葦原の後部シートへと跨った。 「…四号…それから風見志郎ってのを知らないか?」 葦原はバイクのエンジンを掛けながら後部に座る木場へと尋ねる。 「よんごう?…いやどちらも聞いたこと無いです」 そう応えながらヘルメットを被る木場。 「……そうか、まぁ他にも聞きたいことがある。走りながら聞こう」 そう呟くと同時に葦原はハンドルを回し、カブトエクステンダーを発進させた。 情報交換する2人を乗せた赤いバイクは動物園を後にして島を南下していく。 2つのデイパックに潜むベルト達も唯静かにその時を待っていた…。 状態表 【葦原涼@仮面ライダーアギト】【1日目 日中】【現在地:E-6 動物園手前】[時間軸]:第27話死亡後[状態] 全身負傷(中)、疲労(大)、30分間変身不可(ギルス) 腕部に小程度の裂傷、変身の後遺症、仇を討てなかった自分への苛立ち[装備] フルフェイスのヘルメット、カブトエクステンダー@仮面ライダーカブト[道具] 支給品一式(二人分)、ホッパーゼクターのベルト、デルタギア[思考・状況]基本行動方針:殺し合いには加担しない。脱出方法を探る。1:立花を殺した白い怪物(風のエル)、あすかを殺した白いライダー(ファム)未確認生命体4号(クウガ)に怒り。必ず探し出して倒す。2:立花藤兵衛の最後の言葉どおり、風見の面倒を見る?3:自分に再び与えられた命で、救える者を救う。戦おうとする参加者には容赦しない。4:黒いライダー(カイザ)を探してみる。6:五代雄介の話を聞き、異なる時間軸から連れて来られた可能性を知る。 白い怪物(ダグバ、ジョーカー)を倒す。7:木場が間違いを犯した場合全力で止める。8:デルタギアを誰か、はっきりとこの殺し合いに反抗する者に託す。(今の所木場が有力※五代の話を聞き、時間軸のずれを知りました(あくまで五代の仮説としての認識です)。※剣崎一真の死、ダグバの存在、ジョーカーの存在などの情報を五代から得ました。※ホッパーゼクターが涼を認めました。(資格者にはすぐにでも成り得ます)また、デイバックの中に隠れています※カブトエクステンダーはキャストオフできないため武装のほとんどを使えません。 今の所、『カブトの資格者』のみがキャストオフできます。※五代(クウガ)は殺し合いに乗ったと勘違いしています。※勿論、デルタギア装着によるデモンズストレートによる凶暴化などは知りません。(デルタギアの使い方は知っています) 【木場勇治@仮面ライダー555】【1日目 現時刻:日中】【現在地:E-6・動物園手前】【時間軸】:39話・巧捜索前【状態】:全身に中程度の打撲。他人への不信感。全身に疲労大、背中等に軽い火傷。1時間半変身不可(ホースオルフェノク)【装備】:なし【道具】:基本支給品×1、Lサイズの写真(香川の発砲シーン)、サイガギア、トンファーエッジ【思考・状況】基本行動方針 ???1:香川と侑斗と話し合う。その上で人間の真意を見極める。2:葦原に憧れに近いものがある。3:死神博士、ゴルゴス、牙王、風のエル(名前は知らない)、東條を警戒。影山はできれば助けたい。4:事情を知らない者の前ではできるだけオルフェノク化を使いたくない。【備考】※香川から東條との確執を知り、侑斗から電王世界のおおまかな知識を得ました。(赤カードの影響で東條だけの情報が残っています。) また、第一回放送の内容も二人から知りました。※香川を赤カードの影響で危険人物として認識したままです。 ※自分を信じるが、自分さえも信じられなくなったらその時は…? 090 [[肯定/否定――my answer]] 投下順 092 [[鬼³]] 090 [[肯定/否定――my answer]] 時系列順 092 [[鬼³]] [[葦原涼]] [[木場勇治]]
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/4379.html
567 名前: NPCさん 04/08/18 19 40 ID ??? 結構前の話なんだけど、話ベタでゲームやるも必死な奴プレイヤー(キャラ:探偵)がいて、 そいつが必死で情報集めてたのね。 別のPC(キャラ:学生)と情報交換するという約束をしてて、いざ取引の場面になったんだけど、 学生「あ、それならしってる」 探偵「へ?何で?」 学生「情報部に所属してるから(笑)」 ちなみに学生さん、リサーチ中は情報集めずに幼児のストーカーをやって遊んでた。 569 名前: 芳春 04/08/18 19 49 ID ??? 567 情報部って何? それがしっかり設定されているシステムで、それなりの代償を払っているならともかく、 そうでないなら、GMはしっかりと学生PCが知らないことを言う必要があるな。 たとえPLレベルでの情報の共有が推奨されるN◎VAあたりでも、 情報交換のシーンでぐらいPCは知らないことにすべきだ。 570 名前: NPCさん 04/08/18 20 08 ID ??? 探偵も「もちろん、貴方が知ってる事は解ってました 当然、貴方の持ってる情報も全部知っています、何故なら探偵だから」 とでも、言っときゃ良かったのに。 589 名前: NPCさん 04/08/18 22 51 ID ??? 567 いや、実は、私もよく分からないのだが、一体何がおきているんだ? 普通に読んでいると、その学生PCはシステムを超越したスーパー厨能力を 持っているようにしか見えない。 いや、厨報告なら、まさしくこのスレ向きだけど、もっと分かりやすく報告してほしい。 591 名前: NPCさん 04/08/18 23 00 ID ??? 567の文章から俺が想像するのは ・探偵PCと学生PCがいた ・互いに情報を調べて交換する約束をしていた ・探偵PCは苦手な調査を必死で行った ・しかし学生PCは同じ情報を情報部に所属しているという理由で知っていると発言した 想像出来る567の不満としては ・普通調査を手分けするならメタレベルで違う事調べるだろうが、お前は単に調査サボりたかっただけかと ・なんで俺は必死で(判定か?ロールプレイか?両方か?)調べているのにお前は設定だけで知ってる事に出来るんだ ・どうして俺は幼児と絡めませんか こんなところか 599 名前: 567 04/08/19 00 03 ID ??? みなさん、レスありがとうございます。 わかりにくくて、本当にごめんなさい。 文章苦手なので、読みにくいと思いますが自分なりに整理しました。 一応FEAR系のシステムです。 ・探偵は正式に獲得したコネを使って情報を収集した。 ・学生はその間、全く情報を収集せずに遊んでいた。(←ここが幼児云々です) ・学生は正式に獲得したコネではない部活の一環として探偵の情報を知っていたと発言。 ・情報は、病院側で隠蔽している奇妙な病状についてで、一般には流れない情報です。 当時の自分の立場はGMで、初ルール&2度目のGMで進行に必死だったヘタレGMです。 612 名前: 567 04/08/19 00 45 ID ??? みなさん、レスありがとうございます。 情報交換の場面では 探偵「入手した情報なんだが、実は事件に関わった被害者が・・・・・・」 学生「あ、知ってるよ。あれでしょ?被害者の病状が~~~~だってことね。」 探偵「え?何で知ってるの?」 学生「情報部所属だから」 と言うやり取りがありまして、 得意げにニヤニヤと話す学生PLを見て固まったのは事実でございます。 わたし自身も何度も顔を出してお見苦しいと思いますので、これにて失礼します。 レス、本当にありがとうございました。 スレ29