約 493,977 件
https://w.atwiki.jp/thecircleofdaybreak/pages/314.html
政府広報 72110102 国民の皆さんお世話になっております。暁の円卓政府広報です。 本日発表されました藩王より暁の円卓国民に向けた声明をお伝えします。 政府広報 72110102暁騎士(設定国民)のFVB派遣について 暁騎士(設定国民)のFVB派遣について 今まさに宇宙怪獣が襲い掛からんとしている中、少しでも戦いを有利にすべく、 敵の観測に全力を尽くしている者達がいるのを知っているだろうか。 あの圧倒的な敵に対し、彼らは諦めずに自分の出来ることを全力で行っているのだ。 私はその行為に敬意を表したい。 しかし、その彼らの努力を踏みにじろうとしている敵がいる。 先日起こされた、になし藩国でのテロ行為は皆の記憶にも新しいが、 それと同種の敵があらわれる可能性があるのだ。 私はそんな彼らの助けになりたいと思う。 私と志を同じくするものは、ただちにFVBに入り、支援を開始して欲しい。 現地入りした際には、現地スタッフの指示に従うこと。 異国で不自由がないようにと、配慮してくださっているとのことである。 その点に関しても私から感謝したい。 汝の信じる正義と慈悲が為されることを期待する。 2010年11月27日 藩王 白石裕
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/9389.html
autolink() SG/W27-P09 カード名:信じる胸の歌 響 カテゴリ:キャラクター 色:黄 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:2500 ソウル:1 特徴:《音楽》? 【起】[① あなたのキャラを2枚レストする]そのターン中、このカードのパワーを+1500し、ソウルを+1。 胸の歌がある限りぃぃぃー! レアリティ:PR illust. 2013年12月ショップ大会 参加賞
https://w.atwiki.jp/viphero/pages/11.html
作:SSライター 力の二号 ◆u7IV4.RZno 生ぬるい風の吹く8月の夜空に、月が雲に隠れている。視線を少し落とせば、星の輝きを消さんばかりに眩い摩天楼群のライトが見えた。 繁華街から程良く離れた夜の埠頭。その貸倉庫が並ぶ一角に、俺は来ていた。 こんな人気の無い場所に来たのには、理由がある。宿敵に呼び出されたのだ。 奴からの「果たし状」を受け取ったのは、昨日の朝であった。社員寮の安アパートのポストに、ひっそりと突っ込まれていたのだ。それは宛名に「庄家栄一殿へ」と、中には「果たし状。明日の午後10時、西埠頭のYB倉庫で待つ。一人で来られたし」とだけ、墨痕鮮やかに記されていた。 差出人の名前は無かった。だが、こんな時代錯誤なマネをするのは、世界に一人しかいまい。――間違いようも疑いようもなく、あの大馬鹿レッドだけだ。 「YB倉庫……間違いなく、ここだな」 ポケットから件の「果たし状」を取り出し、場所を確認する。ついでに腕時計も確認。あと2分といったところか。 (――先輩、すいません) 心の中で、小さく謝る。今回の決闘は、誰にも告げていなかった。告げられなかった。 誰かに告げれば、行くのを止められるか、あるいは何らかの罠を仕掛けてレッドを抹殺しようとするだろう。合理的に考えれば、当然のことだ。何も敵の誘いにまんまと乗ることは無い。 だがそれだけに、この決闘を邪魔することは許せなかった。俺の信じた正義のためにも、奴の信じる正義のためにも、それは許されない行為だ。如何に重大な規律違反であろうと、俺はこの決闘に赴かねばならない。幾度と無く激突し、そのたびに死闘を繰り広げてきた、俺と奴の奇妙な因縁に決着をつけるために。互いの正義をぶつけ合ってきた俺たちの、決着をつけるためにも。 果たし状を受け取ってからの二日間、俺は挙動不審だった。実際、上司のアポロガイス子先輩にはそれを指摘されていた。察しの良い先輩のことだ、もしかすると俺が何をするつもりか感づいていたかも知れない。いや、察しが良いどころか超人的な勘の良さを持つあの人だから、確実に感づいていただろう。 だが、それでも先輩は何も言わずに送り出してくれた。 だから、俺はこの誘いに真正面から乗る。そして、勝つ。俺の信じる正義のために。俺を信頼して送り出してくれた、あの人のために。 「――ぅオシ!」 倉庫の前で、小さく気合を入れる。 気を引き締め、倉庫の鉄扉を開けた。錆びた鉄が軋む耳障りな音を響かせつつ、ドアが開く。人一人が通れるだけの幅が開くと、俺は意を決して中に入った。 「良く来たな」 がらんとした倉庫の中央に、奴はいた。今までに限りない死闘を繰り広げた、俺の宿敵――赤木一真(あかぎ・かずま)。いつもの奴からは信じられないくらいに落ち着いた様子だが、その実、今までに無かったほどの闘気を感じる。 「……」 俺は何も答えない。視線を奴に向けたまま、後ろ手に扉を閉める。その間に、内蔵したセンサーを稼動させ、伏兵や罠を探る。――結果、共に可能性無し。 「今回は、仲間は置いてきた。罠も仕掛けていない」 奴の言葉が、俺の調査結果を裏付ける。敵ながらも、奴は筋の通った男だ。今の言葉は、信用に値するだろう。 「……そうか」 短く、俺は答える。本当はもう少し気の利いたことを言いたかったが、うまい言葉が出てこなかった。……いや、俺と奴との間に、もはや言葉は必要ないのだろう。言葉でどうにかできるような段階は、もはや過ぎ去っている。 必要があるとすれば、この因縁に対する終止符だけだ。 「……行くぞッ!」 「……応ッ!」 俺は覚悟を決めると、いつもの構えを取る。同じタイミングで、奴も身構えた。 「変ッッッ…… 身ッ!!!」 「ブレェェェイズッ! アァァァップ!!」 変身に伴う衝撃の余波が、がらんとした倉庫内を疾走する。柱が揺れ、窓ガラスがビリビリと震えた。 そして、その振動が収まった頃。 そこには、変身を終えた、俺と奴がいた。 「行くぞ、レッド――!」 「来い、ロードファング!!」
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/5650.html
大阪ドームにて熱斗たちと別れたハクメンは進路を名古屋方面に向けて疾走する。 この世界に災厄を振りまく「凶(マガト)」――混沌の歌姫(テラカオス・ディーヴァ)と化した風鳴翼を刈り取るために。 「……どういうわけだ? 奴の動きが止まっている?」 走っている途中で、ハクメンが翼から発せられた混沌の気を辿ってみたが、翼の動きが名古屋で止まっているのを感じた。 実は翼はどこぞのかませ犬ドラゴン軍団を倒したものの、移動するための足であった列車を破壊されてしまい、新しい乗り物を探すために名古屋で立ち往生しているのだ。 「まあいい。 理由はなんにせよ、動かず止まっているのなら都合がいい。 死国の者達の被害を気にせずに戦えるからな」 ハクメンにとっては翼が名古屋に留まってくれているのはありがたいことだった。 自分と同格の力を持つ悪魔将軍を除き、翼相手に死国及び拳王連合軍で勝てる人間はほとんどいない。 もし大阪に近づく前に自分の手で翼を討てれば、死国の者達に被害を及ばすことはなくなるからだ。 破天荒集団である死国の面子に仲間意識を抱いているかは正直微妙なところだが、彼らも来るべき主催陣やユウキ=テルミ、邪悪なマーダー、そしてテラカオス候補者を残らず駆逐するためには貴重な戦力だ。 そういう意味では失うには惜しい者達である。そんなことを考えながら、ハクメンは大阪の路上をひた走る。 名古屋で足を止めているとはいえ、翼のテラカオスたる力は参加者を屠る度に増加しているため、翼が自分の力を超えてしまう前に急いで仕留めねばならない。 それでもこの前に見せた、時を斬りながらの移動なら一時間もしないうちに名古屋につくだろう。 何かしらイレギュラーな事態さえ起こらなければ、翼を十分に殺処分できるだろう。 だが、ここで彼にとってイレギュラーな事態に直面する。 「!? この気配は……?」 ふと、周辺に強い「凶」の気配をハクメンは感じた。 風鳴翼……ではない。それよりかは弱い「凶」だ。 しかし、とても無視できない強大な「凶」の持ち主の気配をハクメンは察知した。 「現状は風鳴翼ほどではないが……これは放置すれば彼奴以上の災厄をもたらす今すぐ刈らねばならない『巨悪』だ!」 すぐにでも討たねばならぬ「巨悪」がいる故に、ハクメンはどうしても寄り道しなけばならなかった。 ハクメンは名古屋方面に向けていた足を止め、今しがた感じ取った「凶」の持ち主に向けて方向転換し、時を斬りながら高速で現場に向かった。 そして、討つべき巨悪はものの数分で見つかった。 それは大きな大きなバイクに乗っていた。 弦十郎の運転するジェットスライガーに大人数で箱乗りしていたネオ・クライシス帝国御一行は、今まさに大阪に入ろうとしていた。 以前は一つの県を移動するのに八時間以上かかった集団だったが、今度はたったの二時間半で滋賀県から奈良県をまたいで大阪まで高速移動をしていた。 これは超絶マシンであるジェットスライガーによる恩恵である。 ジェットスライガーの最高時速はなんと1300km。 これに8人以上の参加者が乗っているとはいえ、大作りな分、馬力は並のバイクを超えているので駆動には問題ない。 もちろん、音速を超える速度をだそうものなら、仮面ライダーや人外である光太郎たちはまだしも、真人間の響子と友紀の体が耐えられるわけもないため最高時速は出せない。 さらに小回りの効かないバイクなので、障害物を避けていくためには更に速度を落とす必要がある。 それでも二つの県を三時間足らずで移動できるほどのスピードは確保できていた。 彼らの目的は、危険な食人鬼としてネットで騒がれ、主催にも指名手配されるようになった弦十郎の姪である風鳴翼に会うために、彼女が狙っているらしい拳王連合軍のいる大阪への先回りであった。 風鳴翼が本当に食人鬼と化しているかの真偽を8人は知るよしもないが、真偽のどちらにせよ被害の拡大の阻止のために止めねばならず、接触は避けられなかった。 しかし、それに加えて一行が大阪に向かうのに新たな目的が生まれようとしていた。 きっかけは目的地である大阪と拳王連合軍に対して情報収集をしている時だった。 「これは……?」 「ヒドイ!」 「略奪だけに飽き足らずに破壊に虐殺……拳王連合軍め、ゴルゴム並の最悪の連中じゃないか!」 弦十郎から借りたノートパソコンから映し出された情報に、響子と路空と光太郎は苦い顔をした。 ネットでの情報より、拳王連合軍の自重を知らない数々の所業を光太郎たちは見てしまったのである。 野球と称したデス・ゲームを仕掛け、無差別攻撃によって多くの県を破壊する様は、都庁同盟軍と同じく、光太郎たちにも拳王連合軍を最悪の破壊集団であると印象付けさせた。 更に今向かっている大阪では物資の略奪に加えて街から退避した民間人の虐殺まで行っている。 ガンダムの砲撃から無辜の民間人を守るために己の機体を盾にして散った、巨大ロボ・ロードビヤーキー。 その思いを踏みにじるように砲撃でロードビヤーキーの後方にいる民間人を焼き尽くしたガンダムの邪悪な姿を映した動画を見たときは、光太郎は思わずパソコンの画面を叩き割りたくなったが堪える。 (ちなみに、ロードビヤーキーが民間人を庇って散ったというのはネットでの評価の話であり、実情は全く違うのだが、光太郎たちは知る由もなかった) 「拳王連合軍……翼と共に止めねばならんな」 「こいつらが抱えているのは闇なんてもんじゃない……奪って壊すだけのただのケダモノだ」 「あまりにも無軌道すぎる破壊行為の数々……彼らの放置はそこらのマーダーより危険だね。 最後に残った土地である、この日本も消滅させそうな勢いだよ」 拳王連合軍の所業には弦十郎は静かに怒っていた。 さらに闇に堕ちた矢車でさえ、拳王連合軍の行いを唾棄する。 心を持たないキュゥべえでさえ危険視していた……もっとも、キュゥべえの場合は日本がなくなってしまうと任務である魔法少女からのエネルギー収集ができなくなってしまうのは困るという意味合いだったが。 「弦十郎さん、姪の翼ちゃんを止めるのは大事だと思うが……俺は……」 怒りに震える光太郎。 正義の味方である彼は拳王連合軍の所業をとても許せなかった。 故に、拳王連合軍をすぐにでも倒したいと考えていた。 「大丈夫だ、俺も今、君と似たようなことを考えていたよ」 光太郎が皆まで言わずとも、弦十郎は理解し、考えは同調していた。 ひとりのOTONAとして、彼もまた拳王連合軍を止めたいと思っていた。 「それじゃあ……」 「ああ、翼はもちろん止めるが、同時に拳王連合軍も止めよう。 俺たちならそれがそれができるはずだ」 「うつほも手伝うの!」 「フッ……妹と弟候補がそう言うなら、俺も人肌脱ぐか」 「こいつらは必ず倒そう、未来のためにも」 「珍しく気が合うわねキュゥべえ。私もそう思うわ」 光太郎に同調するように、仲間たちは次々と彼の意志に賛同していく。 その中で響子がノートパソコンのある画面を開く。 映し出されているのはカオスロワちゃんねるの掲示板だ。 「光太郎さん、この掲示板によると、拳王連合軍と戦っているホワイトベース組という名前の対主催グループがあるみたい。 戦況はホワイトベース組が押されているようだけど、私達が加勢すれば戦況は好転するかもしれないわ」 なお、ホワイトベース組にはクラスメイトの苗木や十神がいることを響子はまだ知らない。 「ならば急いでホワイトベース組に加勢しよう。 できれば翼ちゃんが到着する前に拳王連合軍に引導を渡したいところだな」 こうして(ネットの情報に踊らされているのも気づかず)、六人の中で拳王連合軍打倒の意志が固まった。 ……そう、八人いる中の六人は。 バイクの後部座席の方で姫川友紀はいじけていた。 というのも世界を救う予言の書(本物)を彼女は所持しているにも関わらず、ネオ・クライシス御一行は誰も予言を信じてくれなかったのだ。 二時間かけて説得しようとしたが、帰ってきたのは「野球で世界が救えるわけないだろ」という失笑の言葉だけであった。 (野球には世界を救えるだけの魔力があるのに、誰も信じてくれないよ……) ぶっちゃけ、常識的に考えれば野球で世界を救うなど眉唾もいい話だった。 それでも野球の力を愚直に信じる友紀からすれば、野球を玉遊びとしか思わず、その力を信じない光太郎達の方が滑稽に思えた。 故にすっかりすねてしまった。 (この人達についていっても野球してそうにくれないよ…… 予言によると世界を救うには『野球・歌・器・巫女・勇者』が全て揃わないといけないのに) このまま予言について懐疑的な光太郎達についていっても、野球はしてくれないだろう。 それどころか『歌』の部分はアイドルである自分が補うのでまだしも、他の『器・巫女・勇者』も揃わないかもしれない。 それでは予言を達成できないと焦る友紀。 そこに友紀の目に、パソコンの画面に映る拳王連合軍の掲示板が目に入る。 (……拳王連合軍も曲がりなりにも野球チームよね? いっそ、彼らに取り入ろうかしら?) 友紀の脳裏にマーダーのチームに寝返るという恐ろしい考えがよぎる。 (もちろん、光太郎さん達に負けるような弱いチームだったら意味がないわ。 でも、仮に光太郎さん達を倒せるような強者揃いだったら……それは間違いなく最良の戦士ね) もちろん、ただで寝返る気はない。 あくまで実力者揃いのネオ・クライシス帝国を倒せる実力を示した場合のみである。 予言達成のためにマーダーチームに入ろうとするのはひどい考えだが、予言を達成して世界を救うためには善悪云々に拘っておられず、滅亡を回避するためには仕方のないことだと彼女は考えていた。 (もっとも、なんで世界が滅びかけているのかは彼女は知らないが) 光太郎達の影で友紀はよからぬことを考えていた。 一行が拳王連合軍に負けることがあれば、彼女は即座に一行を裏切って拳王連合軍に取り入るだろう。 さらに友紀の他によからぬことを考えていた者がもう一人いた。 パソコンに映し出された掲示板や動画を食い入るように見つめているクライシス皇帝である。 (拳王連合軍の攻撃性と残虐性……実に素晴らしい。 是非、このクライシス皇帝の臣下にしておきたいところだ) これまでのギャグ行動とネタ言動のせいで忘れ去られがちだが、このクライシス皇帝は主催を潰し次第、人類抹殺を考えている悪の親玉である。 そんな皇帝にとって拳王連合軍の実力の高さと悪辣さは、後の人類抹殺計画にはまさにうってつけの逸材であったのだ。 (しかし、どうやって味方につけようか? 光太郎達は拳王連合軍を殺る気満々であるみたいだしな) 拳王連合軍は潰されるには惜しい連中だ。 そのためにどうにかして臣下に加えたいが、光太郎達は倒す気であるようだし、説得も難しそうだ。 (はて、どうしたものか?) どうにかして策を考えようとするクライシス皇帝。 光太郎達はそんなクライシス皇帝の昏い計画を練っているなど知る由もなかった。 そして一行を乗せたジェットスライガーは大阪府に入った。 遠くに見える街では空を飛ぶ木馬のような戦艦と、港に鎮座する空母、そして沢山の黒煙がモクモクと空に昇っていた。 激しい戦いが現在進行形で繰り広げられているようだった。 「もうすぐ、大阪に入るぞ! みんな、戦いの準備をするんだ」 「ああ、わかった」 「「「変身!」」」 弦十郎の声と共にデイパックにノートパソコンはしまわれ、光太郎、クライシス皇帝、矢車の三人は仮面ライダーに変身して臨戦態勢に入った。 仮面ライダーが三人いれば拳王連合軍や翼が襲ってきても何も怖くない……一行はそう思っていた。 「……あれは?」 弦十郎が前方を見ると、500mほど先に侍風の男が立っていた。 対主催の参加者か、はたまたマーダーだろうか? ……それを考えるよりも早く、侍風の男――ハクメンはジェットスライガーを捕捉するやいなや、時を斬って高速移動し、一瞬でジェットスライガーに肉薄した。 「なっ……」 「に!?」 驚く弦十郎と光太郎、他の六人はあまりにもハクメンの動きが早すぎて肉眼での捕捉さえできなかった。 そして刀は容赦なく振るわれた。 その刃の矛先は――クライシス皇帝。 彼を刺殺さんと、切っ先はクライシス皇帝の胸元へ向かう。 「危ない! クライシス皇帝!」 ただ一人、直感でハクメンの狙いがクライシス皇帝だと気づいた光太郎が動く。 光太郎はハクメンの刃へ腕を伸ばして、刃を止めようとする。 右手のひらにハクメンの刃が深々と刺さり、光太郎の手は夥しい出血をした。 だが、それでもハクメンの刃は止まることなく、光太郎の手のひらを貫通し、クライシス皇帝の胸元に深々と刺さった。 「ぐわあああああああああああああ!!」 「く、クライシス皇帝ーーーッ!!」 クライシス皇帝は胸を刺されて悲鳴をあげる。 仲間を刺されたと見て、光太郎も悲鳴をあげ、続くように他の仲間達も悲鳴や驚きの声を上げた。 「チッ!」 「うにゅ!! よくもクライシス皇帝を!!」 矢車と空がキックや弾幕で反撃に移るが、ハクメンはそれより早く刀を引き抜き、攻撃をかわしながら距離を取った。 突然の敵の攻撃に対して、弦十郎は急いでバイクを停めて、クライシス皇帝以外の全員がバイクから降りた。 刺されたクライシス皇帝はバイクの上でぐったりとしている。 「クライシス皇帝! しっかりしろ!!」 光太郎は自分の右手にできた風穴の痛みも気にせず、動かなくなったクライシス皇帝に必死に呼びかける。 しかし皇帝からの返事はなく、光太郎を大いに焦らせた。 そこで響子とキュゥべえはクライシス皇帝を見る。 「……大丈夫、気を失っているだけ。まだ息はあるわ」 「光太郎の咄嗟の行動と、スーツの防御力に救われたようだね」 「本当か、二人とも? それは良かった」 キュゥべえの言ったとおり、光太郎の己が傷つくことも厭わない献身的な行動と、オーガのスーツによる防御力により、クライシス皇帝は奇跡的に一命をとりとめていた。 「しかし、いきなり襲いかかってきたアイツは……!」 キッと、光太郎は仲間を殺そうとしたハクメンを睨みつける。 光太郎だけではなく、弦十郎も、矢車も、空も戦闘状態に入ろうとしていた。 「くッ……浅かったか、邪魔が入りさえしなければ!」 「貴様ッ!!」 ハクメンはクライシス皇帝を殺しきれなかったことに歯噛みし、光太郎はそんな彼に対して怒りを顕にする。 「我が名はハクメン! 全ての悪を滅する者! 他の者には用はない、その男を渡せ」 「なんだと!? なぜクライシス皇帝を狙う!」 ハクメンの狙いはどうやらクライシス皇帝だけのようだ。 その理由はハクメン自体の口から説明される。 「その男からは非常に強い「凶」の気配がするのだ」 「マガト?」 「悪の気だと思ってくれたらいい。 ともかく、その男を放置すれば世界に災いをもたらすだろう」 ハクメンがクライシス皇帝を討とうとした理由は、皇帝から発せられた悪の気を感じ取ったからである。 実際にクライシス皇帝は怪魔界の皇帝にして、己の独裁のために民を虐げる暴君である。 この上に地球侵攻のために人類抹殺を企てているところから、皇帝が凶を纏っていてもおかしくはない。 そして皇帝が災いを振りまく前に抹殺してしまおうというのが、ハクメンの考えであった。 「私はその男さえ殺せれば、他の者達に危害を加える気はない。 さあ、その男を差し出せ」 「ふざけるな! 皇帝のことを何も知らないくせに、何がマガトだ! 悪の気だ!」 しかし、光太郎はハクメンの要求を拒む。 「話を聞いていなかったのか? その男を生かせば将来的に災いを……」 「俺はカオスロワ開始時の頃からこれまでクライシス皇帝を一緒に戦ってきた! だが、俺は皇帝が邪悪な男とは思えない!」 「俺は光太郎ほど長くクライシス皇帝と付き合ったわけじゃないが、俺もそう思うね」 「うにゅ! 皇帝はさとり様を殺したような悪い奴じゃない!」 「俺はクライシス皇帝より、おまえの方が気に入らないな」 「仮にこの皇帝が何を企てていても、こんなオマヌケな人が大それた災いなんて起こせるわけないじゃない」 光太郎だけでなく、弦十郎に地獄兄妹、響子でさえ、クライシス皇帝の味方をし、ハクメンの要求を拒む。 (クッ……どうやら全員この男に丸め込まれてしまっているらしいな。これは厄介だぞ) ハクメンからすれば、一つの対主催グループが丸々クライシス皇帝の味方をしている現状に頭を悩ますしかなかった。 クライシス皇帝以外のメンバーは悪の気配がしないか、微弱だったため、無闇に殺すこともできない。 ※キュゥべえには心がないため、ハクメンは彼から悪の気配を感じ取れない。 ただし、彼の所業を知ったら襲いかかる可能性大。 「てゆうか、あなたはどこから来たの?」 唐突に友紀が質問をする。 大阪の街から来たハクメンに対して、所属するグループなどを聞きたくなったのだ。 「ひょっとして……死国?」 「……そうだが、それが何か?」 「ということはあなたは拳王連合軍の……?!」 「いちおう、ではあるが彼奴らの味方になるんだろうな」 「「「!?」」」 二人の問答の中に現れた死国、拳王連合軍の味方。 その言葉を聞いた瞬間、騒然としていた場の空気が一気に凍りつき、ネオ・クライシスの面子で戦闘ができる者は即座に武器を構える。 「響子ちゃん、キュゥべえ、友紀! 急いでクライシス皇帝を引っ張って隠れるんだ!」 光太郎の指示通り、非戦闘員の二人と一匹は急いでクライシス皇帝を引っ張り、近くに隠れようとした。 「待て! その男は!」 「マーダーは死んじゃえ!」 ハクメンはクライシス皇帝を隠そうとする三人を追おうとするが、空の制御棒から放たれたレーザーが放たれ、妨害された。 レーザー自体はハクメンの機動性なら難なく躱すことはできたが、レーザーが消えた頃にはクライシス皇帝含む四人の参加者はどこかへ雲隠れしてしまった。 「おまえ達! 邪魔をするな!」 「そういうわけにはいかないな。OTONAとして、やはりおまえは止めなくてはいかん」 「正義の味方を気取る質の悪い奴が一番いけ好かないな」 「殺す!殺す!殺す!」 「拳王連合軍の手先め! ゆ゛る゛さ゛ん゛!!」 ハクメンは光太郎達に四方を囲まれてしまう。 仲間であるクライシス皇帝が狙われている上に、ハクメンがマーダー集団(と思い込んでいる)拳王連合軍の一員であると知った以上、光太郎達が戦う理由には十分だった。 光太郎の目線ではハクメンはもう凶悪なマーダーにしか見えないのだ。 「もはや交戦は避けられないか……」 頭に説得の余地はないと感じたハクメンは、仮面の中でため息を吐く。 「しかし! ユウキ=テルミや悪を全て滅するまでは! 死ぬわけにはいかないんでな!!」 戦いを避けられないと感じたハクメンは、闘気を解放する。 放たれた強い闘気は、強者揃いであるネオ・クライシス帝国に恐怖を覚えさせた。 「クソッ!」 「うにゅにゅ」 「この気は……」 「気をつけろみんな! こいつはかなり強いぞ!」 肌で感じる闘気は矢車や空はおろか、光太郎や弦十郎でさえ冷や汗を覚えさせられた。 四対一でも油断すれば一瞬で全滅させられる……そんな強者の気配を感じさせた。 「きゅっぷい! なんて凄まじいエントロピーだ! これはちょっと光太郎や弦十郎でもマズイかも知れない」 「なんですって!?」 「それマジなの?!」 クライシス皇帝を連れて近くの茂みに隠れていたキュゥべえ達もまた、ハクメンの闘気を感じて焦燥させられていた。 (まずいわね、何か打開策を考えないといけないかもしれない) (これは逃げるべきかな……でも、響子と契約できれば状況は好転できるかもしれないし、う~ん……) (光太郎さんや弦十郎さんが負けるようなら寝返ろうそうしよう) 非戦闘員組はそれぞれの生存戦略と思惑を抱いていた。 場面は再び、光太郎達とハクメンに戻る。 (彼らからは凶の気配は感じない。 むしろ善良な魂を持つ者もいる……殺すわけにはいかんな) ハクメンとしては交戦に対しては乗り気ではなかった。 ボヤボヤしていると滅すべき風鳴翼も名古屋から動いてしまうので、避けられるなら避けたい戦いであり、クライシス皇帝をさっくり殺してさっさと終わらせたいところであった。 故にハクメンはあえてその気はなくとも、言葉の中に「死」のワードを含めて脅しかける。 「死にたくなければそこをどけ。 今なら誰も死なずに傷つかずに済むぞ」 ……と。 それで光太郎達が退いてくれるなら御の字だったが、事はハクメンの思惑通りには進まなかった。 「確かにおまえは俺達より強いかもしれない……そう感じるよ。 だが、断る! クライシス皇帝のためにも、人々のためにも! ハクメン! おまえはここで倒す!!」 「……何も知らない愚か者め。 話を聞かないなら仕方あるまい。強引に押し通らせてもらう!」 光太郎達はあくまでもハクメンに徹底抗戦する構えであった。 ハクメンはクライシス皇帝を庇い立てする光太郎達との交戦やむなしと思い、腹をくくる。 ハクメンとしてはクライシス皇帝以外の面子は殺す気はないが、この戦闘以後、出会う度に邪魔立てされても面倒になるため、カオスロワの間だけでも再起不能にはなってもらおう。 そう思い、ハクメンは刀を引き抜いた。 大阪の街外れ。 今ここに、悪を滅す正義と、友を守る正義が衝突した。 【二日目・11時00分/大阪府・街外れ】 【ハクメン@BLAZBLUE】 【状態】健康、unlimitedモード 【装備】斬魔・鳴神 【道具】支給品一式 【思考】基本:『ユウキ=テルミ』及び『悪』を全て滅する 0:風鳴翼を滅する前にクライシス皇帝を刈る 1:主催及び世界に災いをもたらす者を『刈り取る』 2:風鳴翼は滅する 3:話を聞かないネオ・クライシス帝国御一行には再起不能になってもらう ※勾玉ゲージ等の状態は次の書き手に任せます ※unlimitedモードに入りました 【ネオ・クライシス帝国御一行】 【南光太郎@仮面ライダーBLACK】 【状態】変身中、右手にダメージ(大)、怒り 【装備】キングストーン、パーフェクトゼクター@仮面ライダーカブト カブトゼクター、ザビーゼクター、サソードゼクター、ドレイクゼクター 【道具】支給品一式、カラオケマイク 【思考】基本:この殺し合い、ゴルゴムの仕業だ! 0:ハクメンを倒す 1:クライシス皇帝と空、響子、弦十郎、ついでに友紀と共に行動する 2:人々を脅かす拳王連合軍は絶対にゆ゛る゛さ゛ん゛!! 3:俺は仲間であるクライシス皇帝を絶対に信じる! 4:あの少女(歌愛ユキ)はどこに行ったんだ? ※RXに進化しました。ロボライダーに変身可能になりました。 ※バイオライダーにはまだなれません。 ※パーフェクトゼクターの使い方を理解しました。 【クライシス皇帝@仮面ライダーBLACKRX】 【状態】大ダメージ、気絶 【装備】サタンサーベル オーガギア@仮面ライダー555 【道具】基本支給品一式 【思考】基本:光太郎とともに主催者とゴルゴムを潰す 0:気絶中 1:戦力を集めて、『ネオ・クライシス帝国』を建国する 2:一先ず、地球人類抹殺は置いておく。(主催を潰したら取り掛かる) 3:矢車から地獄の匂いがする 4:拳王連合軍の連中はできれば臣下にしたい 5:私のカラオケマイクはどこに行ったんだ? ※参戦時期は仮面BLACKRX本編開始前です。 【霧切響子@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】 【状態】健康、ロリ切さん 【装備】様々な資料 【道具】支給品一式、沢山の光彦関連のスイッチ、その他不明 【思考】基本:殺し合いの打開and殺し合いについて調べる 0:戦闘が終わるまで隠れてる 1:苗木くんに会いたい 2:元に戻る方法はあるのかしら……? ※めだか以上まどか未満の魔法少女になれる素質があるようです 【霊烏路空@東方Project】 【状態】悲しみ、やさぐれた……? 【装備】制御棒、地獄兄弟みたいな格好(女性用) 【道具】支給品一式、その他不明 【思考】基本:さとり様殺した奴は殺す 0:ハクメンを殺す 1:光太郎たちについていく 2:矢車の妹になった! 【矢車想@仮面ライダーカブト】 【状態】変身中、やさぐれ 【装備】ライダーベルト ホッパーゼクター@仮面ライダーカブト 【道具】支給品一式、その他不明 【思考】 0:ハクメンを倒す 1:光太郎、空を地獄兄弟の弟、妹にする 2:上記のために、光太郎たちについていく。(率先して戦うつもりはない) 【キュゥべえ@魔法少女まどか☆マギカ】 【状態】健康、他の個体が全滅 【装備】なし 【道具】支給品一式 【思考】基本:女性参加者全員を魔法少女にする。 0:身を守るためにクライシス一行に保護してもらう 1:霧切響子は黒神めだか以上の素質を持っている……なんとか契約できないだろうか 2:必ず鹿目まどかとも契約してみせる 3:母星と連絡出来るまでは生き残る 4:ハクメン相手では光太郎達でも流石にマズイかも知れない。いざという時は逃げる 【風鳴弦十郎@戦姫絶唱シンフォギア】 【状態】健康 【装備】ジェットスライガー@仮面ライダー555 【道具】支給品一式、ノートパソコン 【思考】基本:殺し合いの否定 0:ハクメンを倒す 1:翼に会うために大阪で待つ 2:戦えない者(主にKODOMO)たちの保護 3:拳王連合軍は許さない 【姫川友紀@アイドルマスターシンデレラガールズ】 【状態】健康 【装備】大正義巨人軍風のユニフォーム 【道具】支給品一式、予言の書(本物) 【思考】基本:予言の書通りに行動したいから、野球する! 0:戦闘が終わるまで隠れてる 1:野球のメンバーを集める 2:光太郎達が勝てなかったら拳王連合軍に取り入る 3:予言のことを誰も信じてくれない…… ※予言の書は本物です。
https://w.atwiki.jp/vipdetyuuni/pages/1078.html
「オレはオレの、正義を貫く」 「……だからテメェも、テメェの信じる正義を貫け」 + 【黒神邪龍】 初期装備 デスブリンガー 闇の波動(ご都合主義なオーラ的なもの)を操り、様々なことができる 剣に纏わせて物質を侵食 足に纏わせて速度上昇 足元で爆発させて大ジャンプ 手からバレーボール大の波動を打ち出して攻撃 などなど。基本形は自由だが、龍とか(つまりやりすぎ)は無しです 2レスの詠唱で黒龍を召喚可能 <黒龍> 漆黒に染まった龍 2mほどの体長で、黒い炎を吐ける 空を飛び、移動速度は時速70kmほど 鋭い牙、爪を持つが、皮膚の強度は人肌並み 剣は、普通に使えるけど達人の域には行かないかな……ってレベル 身体能力も同様。そこそこ鍛えた人間レベルですね 侵食の速度は、ホラ、紙に水が染み込むくらいの速度っつーか、 ……ダメだ、具体的に説明できない まあ……物理的なガード不可の斬撃と考えてくれるとありがたいです 基本データ 性別 男 年齢 設定年齢:21歳 誕生日 10月31日 身長 180cm弱 体重 60kg 趣味 ? 好き ? 嫌い ? 好きな食べ物 ? 嫌いな食べ物 ? 大切 仲間 よく言えばひねくれた、悪く言えば目茶苦茶ひねくれた性格な青年 常に闇の波動を纏っているため、見たものは闇自体が動いているような錯覚を受ける 一応【黒神騎士】の転生した姿なのだが…… 真っ直ぐな奴が好き。ひねくれた奴も好き。 ただ陰鬱な奴だけはたたきのめしたくなる
https://w.atwiki.jp/mahogaku666/pages/56.html
【名前】【雪兎(シラト)】 【性別】♀ 【種族】人間 【年齢】十代 【学年】普通学科…十六歳 【身長/体重】160/【──】 【容姿】 黒髪ロングにおかっぱの少女。 強気そうな猫目に白磁色の肌。 彼女はワイシャツにネクタイに紺のスカートを着用している。 彼女の胸は程々にはある。C程度か。 【性格】 厳格な正義の執行人。 夜猫のように目標のためなら清濁会わせ飲む器量の無い、愚直な正義の執行人である。 彼女の前ではどんな罪も赦されず、一概に断罪の対象となる。 しかし、彼女は必要以上の罰を与えることはしない。過度な罰もまた彼女にとっての罪であるからだ。 【特殊能力】 【贖罪之法悦】 念じることで手元に光を発生させる能力。 光は万象を拒絶する特性を持ちあらゆるものに干渉するが、それ以上の力を持たない(炎や氷を両断できるが、刃同士だとつばぜり合いになってしまう) 光は意のままに形状変化するが手元から離れると霧散する。 触れたものに纏わせる、拳にまとわせての攻撃が得意。 【装備】 【聖刻】 所有者の魔法を強化する力を持つ刻印。 本拠地への帰還装置の役割も果たす。 これを掛けた勝負を挑まれた場合、所有者は断ることができない。 【崩姫】或いは【ほうきちゃん】 刃渡り100㎝を誇る大太刀。 雪兎の愛用の刀であり、もっとも魔力の乗りが良い。 破壊されると途端に無力化されてしまうだろう。 【籠手】 右腕に着けている籠手。 防御とかに使う。 【概要】 真聖徒会に所属する少女。 運営体制に不満を抱きながらも己の信じる正義を執行する。
https://w.atwiki.jp/talesrowa/pages/92.html
信じる想い 夢を見た。 父さんが居て、母さんが居た。 二人とも楽しそうに、笑っていた。 つられて、自分も笑った。 何が嬉しいのか、分からなかったが、笑った。 いや、本当は分かっていた。 一緒に居ることが嬉しいのだ。 ただ一緒にそこで居るだけで、幸せは感じられた。 それが家族なら、一層強くなるはずだった。 カイルは夢の中で暖かな空気に包まれた。 だが、突然彼の母、ルーティの姿が消え始めた。 まるで幽霊の様に、その姿が透明になっていき、やがて完全に見えなくなった。 カイルが驚き、その場に近寄る。だがそこには何も無い。 ふと足元を見ると、砕けて溶けた氷と、血痕がそこを濡らしていた。 カイルは膝を付き、泣いた。 しばらくすると、彼の父、スタンが無言でそこから立ち去ろうとした。 待って。待ってくれ。そう叫ぶも、その言葉は父に届かない。 父さん・・・父さん。 デミテルは上手く着地し、眼下の少年を見やった。 崖から転落し、この洞穴に落ちた少年の様子を観察する。 頭を打ち、気絶している。常人なら致命傷を負ってもおかしくないが、 受け身でも取ったか、それほど重傷には見えない。 しかし、少年のそんな様子はデミテルにとってはどうでもよいことだった。 彼はその少年を殺すつもりだったので。 この狭い空間で規模の大きい術を放つのは得策では無い。 下手をすれば地盤が崩れ、最悪生き埋めになってしまう。 それでもデミテルにとっては大した事態では無いが、無駄な労力は避けるにこしたことは無い。 彼はゆっくりとザックから鉄製のバットを取り出した。 それこそ彼の持つ最後の支給品であり、そもそも最初に彼に支給されたものであったが、 術士である彼は野蛮なその武器を嫌った。自身の得意とする術だけで充分だと判断した。 しかしこの状況において、無防備に寝転がっている獲物を仕留めるのは、 こちらの方が効率的であると彼は判断した。 それに今はあの白髪の少年から奪った、装備者の筋力を増強するフィートシンボルがある。 脳天に一撃、いや数度殴りつければ確実に死亡するだろう。 頭の中でそう結論付けると、デミテルはゆっくりと歩を進めた。 両手に持ったバットを垂直に構え、肩に引きつける。 そしてつま先が触れるほどに接近した。相変わらず少年は意識を失っている。 「馬鹿め」 つい先程言いそびれた言葉を口にする。 デミテルは両手を大きく振り上げ、一気に少年の頭目掛け叩き付けようとした時── 「う・・・」 少年が呻いた。 デミテルは瞬間的に止まってしまった。 「とう・・・さ・・・」 頭を地面にこすりつけ、体を歪ませている。そしてゆっくりと目を覚ました。 「ちぃっ!」 その面めがけバットを振り下ろしたが、少年ははっと表情を変えると咄嗟に身を転がしてかわした。 デミテルは自身を恨んだ。なぜあそこで躊躇してしまったのだ。明らかな手落ちだ。 少年は即座にこの状況を理解した、とは言いがたいが(彼の寝起きの状態をよく知るものなら納得できるだろう) とりあえず目の前に居るのがさっき自分を殺そうとした者だとは分かったらしい。 「お前は・・・!」 「ふん、一度ならず二度までも命拾いするとはな。だがこれで最後だ!」 デミテルはそう吐き捨てると素早くバットをザックにしまい、術を放った。 ミスティシンボルによって詠唱速度は圧倒的に早くなっている。 火球が三つ、少年目掛け発射された。 だが少年は自身のザックに手を突っ込むと、円い銀色の物を取り出した。 そしてそれを前に突き出した。三つの火球はそれにぶつかると、小さな火花を残して消えた。 それは普段一般人が使う、台所に欠かせないもの、鍋の蓋だった。 ・・・ナベのフタだと!? デミテルは驚愕の余り言葉を失いかけたが、すぐに別の術を詠唱し始めた。 だが少年は瞬時にこちらに走り寄ると、そのまま鍋の蓋の一番面積が広い部分をデミテルの顔面に当てようとした。 頭を反らせ、紙一重でかわす。そこで彼は強引にでも少年を引き離すべきだと判断した。 少年の腰、鍋の蓋の死角から手を伸ばし魔力を開放した。 術とはとても言えないが、突風が起こり少年を奥の壁へ吹き飛ばした。 少年は体勢を崩している。少年が完全に目覚めた今、強引にでも勝負を決めるべきだと判断した。 デミテルは再度詠唱を開始する。 そして放った。地面が連続的に隆起し、少年の体を後方、壁側に跳ね上げた。 勢いを増すそれは、やがて岩盤を砕き、小規模な土砂崩れを起こした。 少年が崩れ落ちる砂、石、岩に埋もれていくのを見届けながら、デミテルは空気を操り飛翔した。 これで今度こそあいつは死んだだろう。死体を確認できなくなったのが残念だが。 もしまだ息があっても生き埋めだ。窒息死、あるいはいずれ禁止エリアに引っかかって死ぬだろう。 それでも生きていたら、また殺せばいい。今度はちゃんと、死を見届けれるようにしなければ。 そう結論付け、元居た場所に戻った。 当たり前だが、少女と剣士の姿は無かった。 そして歩き出した。次の獲物はどこにいるか。先程の二人が居ればいいが。 カイル・デュナミスが最初に倒れこんでいたのは、 波風が島を削り取ってできた洞穴の様だと思われていたが、正確には違っていた。 長年の時の経過により塞がっていた穴が、強い衝撃を受け開けられた。 それは洞窟であった。地下に広がる、狭い坑道の様な通路。 カイルは瓦礫を押しのけ、むくりと起き上がった。今度は気絶もせずに済んだ。 またしても助かったのは、彼の持つ残り二つの支給品のおかげだろうか、 それとも、カイルの、父スタンとの再会を信じる想いが起こした偶然だったろうか、 いずれにせよ彼は生きている。そして父も生きている。 生きている限り、また会える可能性は零では無い。 その再会が、どんな結果を生もうとも。 カイルは歩き出した。 【カイル 生存確認】 状態:全身に打撲、擦り傷 所持品:鍋の蓋 フォースリング ラビットシンボル 第一行動方針:父との再会 第二行動方針:リアラとの再会 第三行動方針:ロニ、ジューダス、ハロルドとの合流 現在地:G2崖下の洞窟から地下を移動中 【デミテル 生存確認】 状態:鼻強打 TP中消費 所持品:フィートシンボル ストロー ミスティシンボル 金属バット 第一行動方針:出来る限り最低限の方法で邪魔者を駆逐する 第二行動方針:ダオスを倒せそうなキャラをダオスに仕向ける 現在地:G2の崖付近から北へ移動中 前 次
https://w.atwiki.jp/girlsxbattlejp/pages/225.html
日本語名 方天 英語名 Hexa CV. 廣田悠美 初期ランク 陣営 属性 配置 台詞 「」 特徴 キャラ紹介 前列のアサシン。敵の攻撃を回避し、更なる威力のダメージを与える。 スキル イオンブレイド 覚醒スキル。 ボイス一覧 挨拶 「私のこの両手の武器は、それぞれ過去と未来の象徴なの。私は、過去も未来も、守ってみせるわ」 会話1 「私の信じる正義は…間違いだったのかしら。…だとしたら、どうしたらいいの…」 会話2 「受けた恩にはきちんと報いるもの。でも、恩人に正義に反する依頼をされたとき、どうするべきなのかしら」 会話3 「自分の事をうまく使えるのは自分だけ。それが私の信念」 会話4 「失敗から学ぶことなんて、一生のうちで一回くらいのものよ」 会話5 「右手の武器は、過去の軌跡。左手の武器は、未来の変革」 出撃 「剣の方を試してみたい?それとも、銃からがいいかしら」 スキル 「一掃よ!」 やられ 「ここで終わるのも…未来の一つでしょう」 旧ボイス一覧 挨拶 「」 会話1 「私が今まで守ってきた正義って、おかしくなったそうだ」 会話2 「一滴の水の恩を、湧き出る泉をもって報いる…って言うけど、その恩人が、自分と逆の方向へ向かって進むのなら、どうすればいいのか…」 会話3 「ブレットはなくなったが、まだ刀で叩っ斬られる!」 会話4 「失敗は、一生に一度しか許せない!」 会話5 「片手は過去、片手は未来」 出撃 「刀か銃か、どっちを試してみる?」 スキル 「決めた!」 やられ 「あなたは…正しい…!」
https://w.atwiki.jp/leisurely/pages/222.html
【名前】 三人の騎士 【読み方】 さんにんのきし 【分類】 称号 【備考】 騎士称号のまとめページ ページの登録タグ: 白銀騎士 称号 赤鉄騎士 青銅騎士 人間の国における正式な称号。 各騎士は唯一無二の称号ではないが、一時代にそれぞれ一人か二人しかいないとされている。 白銀騎士(シルバーナイト) レイワイト王国にあるコーリン教から与えられる称号。 各地を放浪し、自分の信じる正義を守る騎士。 それゆえ、子供たちからの人気が高い。 青銅騎士(ブロンズナイト) ルーガ王国、ガーレット王国、ベルル王国を代表にした十二の王国の承認を得た騎士に与えられる称号。 十二の王国を自由に往来することができ、時には王国間の仲介、仲裁を行う。 武だけでなく、文にも優れていなければ与えられない。 赤鉄騎士(アイアンナイト) カイザン王国の第二騎士団の団長を勤めた者が、団長引退後に与えられる称号。 団長引退後に与えられるので名誉称号の意味合いが強く、子供たちからの人気はイマイチ。 しかし、大抵の赤鉄騎士は団長引退後に隠居したりせず、カイザン王国の軍事の相談役や、王族の専属護衛として活躍する。 カイザン王国では王様よりも知名度が高い。 ちなみに、カイザン王国の第一騎士団の団長は王様なので、第二騎士団の団長は実質的なカイザン王国の騎士の頂点になる。 当代剣聖との一悶着 青銅騎士と赤鉄騎士が当代剣聖を煽る ↓ 大きな音がして青銅騎士は民家の壁に上半身が突き刺さる ↓ 当代剣聖にボコボコにされ倒れる白銀騎士 ↓ 従者を残し逃げ出す赤鉄騎士
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/16970.html
しんじるちから【登録タグ し 初音ミク 城平ろくむ 曲 胎教P】 作詞:城平ろくむ 作曲:胎教P 編曲:胎教P 唄:初音ミク 曲紹介 ピアプロのコラボで製作中のアルバム「オズのまほうつかい」より1曲お届けします。 歌詞 (ピアプロより転載) 流されていく日々に 嫌気がさした昨日 今日、あたしは一歩踏み出す 新しい道を歩き出そう 仲間は そこにいるから からっぽの世界で 手に勇気を きっときっと辿り着けるはず あの都へ 願いを叶えてあたしの靴 白銀(ハクギン)の色に輝く 魔法の力で 今、動かして 明日にも ほら つながるから もうすぐ終わる今日に 少し悲しくなった ただ 世界は 周り続ける いつの日も巡りゆくけれど どの日も 大切に過ごそう 仲間たちがいつも側に居るよ そうさだって 独りじゃないから あの都へ 滴(シタタ)る心が錆び付こうと きっとやってやる 信じてね 世界の最果てまで行けたなら 願いはすべて 叶えられる 謀略(ボウリャク)も臆病も錆び付きも 全部 変われるから あたしたち進むんだ きっときっと辿り着けるはず あの都へ もうすぐ着くよ 銀色に光る あたしの靴 信じる力で歩くの 世界の最果てまで行けたなら 明日 ほら今 つながるから 魔法の力は もういらない 未来へと つながっていくよ コメント 名前 コメント