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ア行 アエラ姫 ドゥルーワ王の妹、バルロの母 アスティン ティレドン騎士団副団長 アヌア侯爵 国王派、近衛兵団司令官 イヴン タウの自由民、ウォルの幼なじみ ウォル デルフィニアの国王 オーロン パラストの国王 カ行 カリン 女官長 ガレンス ラモナ騎士団副団長 サ行 サルジ タウの自由民、レント村 サング 改革派、近衛兵団司令官 シャーミアン ドラ将軍の娘 ジェナー 改革派、祭司長 タ行 タミュー男爵 改革派、財務長官 タルボ ドラ将軍の副官 チファン 改革派、タミュー男爵の息子 ドゥルーワ 先代デルフィニア国王、ウォルの父 ドラ将軍 ロアの領主、伯爵 ナ行 ナシアス ラモナ騎士団長 ニモ タウの自由民、カジク村 ハ行 バルロ サヴォア公爵、ティレドン騎士団長 フェルナン伯爵 ウォルの養父 ブラン タウの自由民、ツール村 ブルクス 侍従長 ペールゼン侯爵 改革派の中心人物 ヘンドリック伯爵 国王派、槍の名人 マ行 ヤ行 ラ行 リィ 異世界の少女 ルカナン 近衛兵団大隊長 ワ行
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第74話 諦め 1483年(1943年)7月3日 午後9時 シホールアンル帝国ウェルバンル 「ふむ、なんとか合格じゃな。」 侍従長のブラル・マルバは、メイド達が行った掃除の点検を終えるや、やや明るい口調で背後で返事を待つ5人のメイドに言った。 「ようやく、出来るようになったの。この調子で、明日も頑張っておくれよ。今日の業務はこれにて終了。」 メイド達はほっとしたような表情を浮かべながら、マルバに一礼した。 マルバは、この帝国宮殿の侍従長を長年勤めており、普段は厳しい侍従長として他の侍従やメイド達に恐れられている。 しかし、ただ単に恐れられているわけではなく仕事以外の時には陽気な好々爺として振舞っている。 このため、マルバは皆から恐れられながらも尊敬を集めていた。 彼の仕事熱心ぶりは有名であり、オールフェスですらマルバには容赦なく注意される。 オールフェスは、俺が怖いのはアメリカ軍とマルバの説教だなと メイド達が自室に戻って言った後、会議室のドアが開いた。 中からは軍の高官達が出て来た。6人の高官は、いずれもが疲れた表情を浮かべながらも帰っていった。 高官達が帰った後、会議室から1人の男が出て来た。 「陛下。」 マルバはゆっくりとした足取りでオールフェスに近付いた。 「ああ、侍従長か。」 「長い間話し合われて、お疲れになったでありましょう。」 「ああ、疲れちまったよ。」 オールフェスは苦笑しながら腕を回したりする。 マルバから見た限り、オールフェスの表情は固くなっていた。 それもここ最近は、オールフェスは前みたいに心の底から笑ったりしなくなった。 笑うとしても、無理に笑っているようにしか見えないのだ。 「一国の王ていうのも、なかなかの重労働だぜ。」 オールフェスはおどけた口調でマルバに言う。調子は別段悪くは無いようだ。 「陛下は、ここ最近休息を取っておらぬようですが・・・・どうでしょうか、機会を作って少し休まれては?」 「休む?とんでもねえよ。」 マルバの提案を、オールフェスは断る。 「侍従長の言う事は正しいが、前線では俺の国の兵隊が、あのアメリカ人共と戦っているんだ。休み無しでな。 そんな奴らがいるのに、俺だけパーッと遊んでくるか!なんて出来ないよ。やるとしても、そこら辺の散歩が関の山さ。」 オールフェスはそう言って、ニヤリと笑みを浮かべた。 「そうですか。分かりました。」 「ああ。まあ、気持ちだけは受け取っておくさ。じゃ、俺は寝るよ。」 オールフェスは、自分の寝室に向かっていった。 マルバは、先代皇帝が即位した時から宮殿の侍従長を勤めてきた。 オールフェスとは彼が生まれた時からの付き合いであり、若い頃はオールフェスにさんざん振り回されて来た。 そのため、オールフェスが何を思っているかは彼の表情や、動作ですぐに分かる。 この時も、マルバはオールフェスが疲れていると確信していた。 一見軽やかに見える足取りも、通常時と比べてどこか重いように見える。 (アメリカと言う国が現れてから、陛下は元気が無くなりつつある。) マルバは、オールフェスがそのようになった原因が、アメリカにあると確信していた。 南大陸を制圧中に突然現れた異界の国、アメリカは、シホールアンルと真っ向から勝負を挑んで、味方の軍を次々と打ち破っていると聞いている。 詳しくは聞いていないが、つい最近も北大陸南部の国、ウェンステルでアメリカが何かをやらかしたようだ。 今日の会議は、その事件に関する事で開かれたのだろう。 「陛下・・・・・」 マルバの悩みは、オールフェスが過労で倒れてしまわないかである。 広大な北大陸を統治する大帝国の王が倒れてしまえば、軍や国民に対する影響は計り知れない物となる。 そうならぬように、マルバを始めとする侍従達は自分の職務を果たすだけである。 無論、オールフェスが働きすぎて倒れるような事を防ぐ事も含めてだ。 「あまりご無理をなさらぬように・・・・・」 マルバは不安そうな表情を浮かべて、囁くような声音で呟いた。 寝室のベッドに仰向けで倒れたオールフェスは、深いため息を吐いた。 彼は自分の髪を手で弄びながら、一言呟いた。 「ルベンゲーブ・・・・か。」 今日開かれた会議は、先に発生したルベンゲーブ空襲と、それに伴って行われたウェンステル北部の被害報告も兼ねて開かれた。 報告によれば、ルベンゲーブ空襲前に行われたウェンステル北部の爆撃で、ルテクリッピは数波の空襲を受けて軍港機能を壊滅させられた。 次に、ワイバーン発着基地があるブレクマヤが夕刻前に空襲を受けてこれも壊滅した。 これに対して、味方はワイバーン隊を使って敵機動部隊に反撃を行い、エセックス級空母1隻を大破させたようだが、敵の猛烈な反撃で 攻撃隊の半数以上を撃墜された。 そして、その翌日に行われた、アメリカ軍のルベンゲーブ空襲では、北大陸南部で最も重要な戦略拠点である魔法石精錬工場が大型爆撃機の空襲で破壊された。 魔法石精錬工場は全体の6割が機能を失うと言う壊滅的打撃を与えられ、ルベンゲーブの戦略的価値は失われてしまった。 特に頭が痛いのは、建造中の陸上装甲艦に搭載予定であった、特注の魔法石が全て失われてしまったことである。 これによって、3番艦以降の建造は困難となった。恐らくは建造中止になるであろう。 影響は陸上装甲艦の建造数縮小のみに留まらず、魔法石供給にも及んでいた。 ルベンゲーブで生産していた魔法石は、全体で2割と、割と少ないように見えるが、この2割と言う数字は意外に馬鹿にならない。 現在、北大陸には、シホールアンル本土に5箇所、被占領国3箇所存在している。 被占領国の3箇所には、先日に大空襲を喰らったルベンゲーブを含まれている。 ルベンゲーブの魔法石精錬工場は、被占領国の中では最大規模のもので、シホールアンル本土にある精錬工場と比べても、大きな部類に入る。 その工場から吐き出す魔法石供給が無くなれば、自然に軍に搬入される魔法石も少なくなってしまう。 この問題に関しては、他の精錬工場で増産する事で対応する事が決まっているが、魔法石の供給不足は免れられない。 「それだけ、ルベンゲーブに負っていた所は大きい、と言う事だな。全く、毎度毎度、アメリカさんはいい仕事してくれるぜ。」 オールフェスは自嘲気味にそう言うと、くくっと笑った。 彼はここ最近、元から掲げていた目標を達成できないと思っている。 1474年3月。オールフェスのシホールアンルは行動を起こした。 侵攻前に、ヒーレリ、グルレノ、バイスエ、レイキがフレルとの交渉で軍門に下った後、長年、小国ながら侮れぬ軍事力を持つ レスタンに50万の大軍で侵攻した軍は、5万の死傷者を出しながらもレスタンを2週間足らずで蹂躙した。 次のジャスオ並びにデイレア侵攻作戦では、同国軍が協力であった事や、南大陸が援軍をよこした事で占領までにかなりの時間がかかった。 だが、これらの国も81年の始めまでに占領を終えた。ウェンステルの占領も81年5月までに終え、後は南大陸に侵攻するのみとなった。 それまでに、シホールアンルは敵対国に対しては容赦の無い攻撃を行い続けた。 例え、軍人以外の一般民などが抵抗してきても、シホールアンル軍は全力を持って攻撃し、抵抗する物は降参しても殺し続けた。 正確には分からないが、北大陸統一戦争時にシホールアンルが奪った命は、1000万~2000万以上とも言われている。 国民は圧倒的な自国軍に熱狂し、いつしかオールフェスは英雄王と呼ばれるようになった。 10月に開始された南大陸侵攻作戦は、オールフェスの期待通りに進展し、早くて1年。 遅くても2年以内には南大陸を制圧できると思っていた。 英雄王が率いる軍隊ならば、南大陸なぞ一蹴できる。 誰もがそう思い、南大陸がシホールアンルに統治されるのも近いと確信した時、それらはやって来た。 アメリカ。 異界の国より呼ばれし未知の国・・・・ しかし、その未知の国は強かで、凶暴であった。 フレルの交渉をあっさりとつっぱね、こちらが行った奇襲にも驚くべき腕前で跳ね返す。 海軍は、竜母と同じ正確を持つ空母を主力としてシホールアンル海軍に立ちはだかり続けた。 レアルタ、ガルクレルフ、グンリーラ、ジェリンファ、2次に渡るバゼット海を巡る海戦。 この7大海空戦に、シホールアンルは負けるか、勝っても後味の悪い結果しか残さなかった。 そして、陸軍部隊はアメリカの圧倒的な火力差の前に惨敗している。 最近では、アメリカ陸海軍の装備する飛空挺が新しいものに変わりつつあり、再び前線の航空部隊は苦戦を強いられるようになっている。 「南大陸侵攻前に、俺は2年以内にカタがつくと言った。あれから既に1年半近く経ってるのに、俺達はカレアントで足止めを喰らってる。」 いや、敵の怖さは質だけではない。 オールフェスは思った。 最近気が付いた事がある。それは、アメリカ軍の量だ。 つい最近行われたルベンゲーブ空襲の際、アメリカは空母部隊も援護に出している。 ルベンゲーブ空襲後に、偵察ワイバーンの1騎が帰還中のアメリカ機動部隊を発見している。 今日の会議で、その時見つけられた敵空母の数を聞いて彼は耳を疑った。 偵察ワイバーンが見つけた敵空母は、総計で9隻。 うち数隻は新顔のエセックス級だという。 その時、初めてオールフェスは背筋が凍りついた。 数隻のエセックス級だって?こっちはやっと、ホロウレイグ級の3番艦と、ライル・エグ級の4番艦が配備されたばかりなのに・・・・・ アメリカの空母戦力は、当初6隻程度と見積もられていた。 しかし、蓋を開けてみれば、敵の機動部隊は当初の見積もりよりも余分に空母を投入していた。 出撃している9隻の空母以外にも、アメリカはヴィルフレイングに2隻の大型空母を停泊させている。 これらを纏めると、アメリカ太平洋艦隊は空母11隻主体の大機動部隊を有している事になる。 しかも、アメリカは11隻の主力空母の他に、6~8隻程度の低速小型の空母を保有している事が海軍側から報告されている。 そう、アメリカは半年強でこれだけの空母を投入してきたのだ。 それに対し、シホールアンル海軍は9隻の竜母を保有するのみだ。 また、アメリカは海上兵力のみならず、陸上兵力も大幅に増強しつつある。 南大陸に現在まで増強されたアメリカの地上部隊は、30万以上である。 9月までには50万に達する見込みで、今年中にはアメリカを含む南大陸連合の反攻が開始されるようだ。 これだけでも度肝を抜かれるのに、アメリカは更に、レーフェイル方面にも兵の派遣を計画しているとの情報が伝えられている。 片手ではシホールアンルを。もう片手ではレーフェイルを同時に相手取れるのだ。 ハッキリ言って、国力が違う。 心情的には認めたくない。しかし、認めざるを得ない事実だ。 その時、オールフェスは初めて、彼我の戦力差が開きつつある事を理解した。 「なんて贅沢な奴なんだ。アメリカって。」 オールフェスは後悔に心を苛まれた。 「お陰で、こっちの予定は滅茶苦茶に狂わされちまった。」 彼はそう言いながら、2年前を思い出した。 2年前は、他国の攻略も順調に進み、近い将来南北大陸が制圧できると確信していた。 今のように敵に対して思い悩む事など全く無く、毎日が楽しく思えた。 『あと少し。あと少しで、この大陸も平和になれる。』 自信満々にそう語った2年前の夏の日。 それから2年。今ではアメリカと言う常識を無視したような力を持つ国に、流れは変えられつつある。 「最前線の補給線は、海の中に潜む敵潜水艦に細くなる一方。陸の補給線は敵の爆撃やどこぞから沸いたゲリラに襲われて これまた細くなる一方。お陰で、ループレング等の前線部隊には定数にも満たない分の物資しか送れない・・・・・・」 彼は小さな声でぼそぼそと言った。 脳裏に、今日の会議で聞いた、あの言葉が響く。 『前線を後退させ、反撃密度を高める方法もあります。これによって、伸びた補給路も短くなり、補給量も安定するはずです。』 陸軍側から出席したとある参謀の案だ。 その案は、前線を後退させるという物だ。要するに、軍をカレアントから退けという事だ。 「後退・・・・か。今までなら、話すら聞かなかったんだが。」 北大陸統一時、軍が危ない場面は何度もあった。 その度に後退案が出されたが、オールフェスは話すら聞かなかった。 逆に増援を送って無理やり作戦を成功させている。 しかし、今日のオールフェスは、その参謀の話を聞き入っていた。 「その話に聞き入ってたな。俺。」 彼はそう呟くと、不意に乾いた笑いを発した。 「それほど、俺は変わったと言う事か。」 オールフェスは何気ない口調で言うと、そのまま目を閉じた。 彼の心中では、2年前にはあった南北大陸統一という意気込みは、既に消えていた。
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衛兵 王 王妃 守衛長 侍従長 商人 スフィンクス ダーナ・オシー 大魔術師 ハーフエルフ パフ 火の精霊ギマ 水の精霊シル 風の精霊メリ 地の精霊ドナ 衛兵 図鑑No.:046、047 系統:人型 出現:イベント 行性: 従属キャラクター: 呪文:なし 備考:青服(No.046)と赤服(No.047)の2種類いる。 王 図鑑No.:056 系統:王族 出現:イベント 行性: 従属キャラクター: 呪文:ペフェミII、デリホII 備考:データ上には呪文が設定されているものの、戦う機会は無い。 王妃 図鑑No.:062 系統:王族 出現:イベント(メインシナリオ「災いの病魔」、「大勇の王女」) 行性: 従属キャラクター: 呪文:ペフェミIII、デリホIII 備考:データ上には呪文が設定されているものの、戦う機会は無い。 守衛長 図鑑No.:145 系統:妖精、妖魔 出現:イベント(メインシナリオ「王の狂乱」) 行性: 従属キャラクター: 呪文:なし 備考: 侍従長 図鑑No.:146 系統:妖精、妖魔 出現:イベント 行性: 従属キャラクター: 呪文:ペフェミII、デリホII 備考:データ上には呪文が設定されているものの、戦う機会は無い。 商人 図鑑No.:148 系統:人型 出現:イベント 行性: 従属キャラクター: 呪文:なし 備考: スフィンクス 図鑑No.:168 系統:魔獣 出現:イベント(メインシナリオ「英雄物語」) 行性: 従属キャラクター: 呪文:なし 備考: ダーナ・オシー 図鑑No.:187 系統:妖精、妖魔 出現:イベント 行性: 従属キャラクター: 呪文:なし 備考:ダーナの町娘。仲間にはならない。 大魔術師 図鑑No.:188 系統:人型 出現:イベント 行性: 従属キャラクター: 呪文:キケアーヌIII、メディIII、ルナファIII 備考:データ上には呪文が設定されているものの、戦う機会は無い。 ハーフエルフ 図鑑No.:224 系統:妖精、妖魔 出現:イベント 行性: 従属キャラクター: 呪文:なし 備考:イベント193「弓手の誇り」で登場する。 パフ 図鑑No.:231 系統:ドラゴン 出現:イベント 行性: 従属キャラクター: 呪文:なし 備考:イベント228「優しきドラゴン」で登場する。 火の精霊ギマ 図鑑No.:355 系統:妖精、妖魔 出現:召喚された場所 行性: 従属キャラクター: 呪文:ギマドII、ドナデクII 備考:ギマファトス、精霊召喚(ランダム)で召喚すると出現する。 水の精霊シル 図鑑No.:356 系統:妖精、妖魔 出現:召喚された場所、イベント(メインシナリオ「英雄物語」) 行性: 従属キャラクター: 呪文:パーラムIII、ドナノロマII 備考:シルファトス、精霊召喚(ランダム)で召喚すると出現する。 風の精霊メリ 図鑑No.:357 系統:妖精、妖魔 出現:召喚された場所 行性: 従属キャラクター: 呪文:メルキナII、ジュナドII 備考:メリファトス、精霊召喚(ランダム)で召喚すると出現する。 地の精霊ドナ 図鑑No.:358 系統:妖精、妖魔 出現:召喚された場所、イベント(イベント68「緑を愛する者」) 行性: 従属キャラクター: 呪文:ホレスIII、ペジホII 備考:ドナファトス、精霊召喚(ランダム)で召喚すると出現する。
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鳴滝 基礎情報 概要 蒼天宮の別格メイド 国王専属侍女 暇人集団同期4名とは高校時代同級生。新卒採用先が入社日につぶれたりお見合い相手がお見合い当日に結婚したりと地味に幸薄。そのたびに暇人集団がお助けしている。(さらに言えば、よく作者に下の名前を忘れられている。) 本名(連邦戸籍名) 鳴滝 裕美 性別 女性 種族 蒼藍族 一人称 私 身体情報 身長173.67cm 体重49.2kg 血液型秘密 髪型基本的にはお団子 TB-cm/UB-cm W-cm H-cmバランスはいい 性格 手の抜きどころを知っているが、基本的には頑張り屋 能力 相手の希望を先回りして把握できる力にたける。 使用A.I 好物 戸籍情報 出生地 蒼藍星間連邦王国首都州ルネスティアラ項ベイリア県藍蒼市 生年月日 正歴2565万2000年5月8日 現住所 蒼藍星間連邦王国首都州ルネスティアラ項ベイリア県藍蒼市 職 蒼藍星間連邦王国時官庁宮内省家政総局統括侍従長兼当国王専属侍従 最終学歴 蒼藍星間連邦王国立藍蒼学院藍蒼大学社文学群家政学部総合家政学科 遥夢の一言 次のお見合いどうします?
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松岡ヨシミをお気に入りに追加 松岡ヨシミのリンク #bf Amazon.co.jp ウィジェット 松岡ヨシミの報道 昭和天皇「顔が紅潮ご興奮」 開戦議論後 百武侍従長日記の主な記述 - 朝日新聞デジタル 松岡ヨシミとは 松岡ヨシミはすべてマイナスイオンで出来ています。 松岡ヨシミ@ウィキペディア 松岡ヨシミ Amazon.co.jp ウィジェット 掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ 松岡ヨシミ このページについて このページは松岡ヨシミのインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される松岡ヨシミに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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お役立ち情報 いろいろ役に立ちそうな情報を…。 クエで必要なMob情報 クエストNPC Mob 段階 備考 胡雪岩 甲殻戦士 1 メインクエ 趙高 龍宮剣姫 1 ナラヤン 地獄蜘蛛 1 ガンダルバ ハーピーソルジャー 1 ヤマ術士 1 ドミトリー 黒コウモリ 1 ハインリッヒ 主席侍従長 2 鋼鉄少女魔術師 1 新米魔女 魔術師のフクロウ 1 魔女雇用クエ 主席監視官 2 タロス 黒羊 1 メインクエ パーシパエー レオウィザード 2 マリエット 黄金のアヌビス 2 カテリーナ 殺人機械野獣 2 発明家雇用クエ ペドロ 巨神魔兵 2 明智 援妓 3 メインクエ 侍 3 浪人武士天野 赤影 1 クルフスキー 火山ラプトル 3 メインクエ 火炎亡霊 3 スネグローチカ 子火龍 3 フギン トナカイ 3 メインクエ ミーミル フロストトロール 3 アルフェレン 凶暴なゾウ 3 イェニチェリ雇用クエ ムラド 奴隷指揮官 2 ムスタファ ビザンティン司令官 2 クヌード 改造された原住民 2 力強き者アマグアック 氷の破壊者 2 脚の速き者アタナグユアト 変造された原住民 2 フレイディス 深海の氷ゴーレム 2 昇級クエ ケイロニア アラクネの護衛兵 2 ここを編集
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伯爵夫人の最期 作者:5スレ61氏 「シムルダン伯フィリップに、国王陛下への謀反の疑いあり! よって伯爵夫人カミーユ様、並びに御子息方はこの屋敷から出る事なりません!」 「む、謀反ですって!?そんな馬鹿な!」 気の進まぬ宮廷の行事のため、田舎の領地を出て首都に滞在中。夫が所用で出掛けて約一時間後、突然の出来事だった。 「あの人が……、伯爵が陛下に弓引く筈がありません!何かの間違いです!どうか伯爵に会わせて下さい!」 「奥方様、それは我々には判断できませぬ。伯爵様は現在、取調べ中です。それが終わるまでお待ち下さい」 館に押しかけてきた警備隊長は、取り付くしまもない。 (あのお人好しで無欲なフィリップに、大それた真似が出来る訳ない! ……だからこそ誰かに利用された、と言う事はありえる?) カミーユは混乱する頭に鞭打って、最近の主な事件や醜聞の数々を思い出した。それでも夫に結び付きそうな件は思い当たらない。 「義母上、これは一体!?」 「かあさま?」 十一歳の義理の息子フィオル(夫と先妻の子)と、まだ三歳の娘アイノラが不安気に寄ってくる。 「大丈夫よ二人とも。お父様が悪い事など、する訳がないわ。安心なさい」 ソファーに腰掛け、フィオルの頭とアイノラを膝に載せて、頭を撫でてやる。 (いくら無実でも、現在の陛下なら有罪と見なすかも知れない。最悪の事態になろうと子供達だけでも守らねば。 その前に『最悪の事態』が起こらぬ様、何とかしなくては!) ラモールの現国王ロデリックは五年前、カミーユが結婚した年に即位した。 王太子時代は仁智勇に優れ、間違いなく名君になると期待されていた。実際、即位したての頃はその通りだった。 だが、戦争……隣国の内乱に介入して王自らが出陣した時のこと。それなりの戦果を手にして帰って来た。 にも関わらず、王は豹変した。好色かつ冷酷な暴君と化し、重税に女漁り、気に添わぬ臣下の更迭や無実の者の処刑などは 日常茶飯事である。 王の豹変の原因は、あれこれ取り沙汰されている。 『戦場で頭を打ってイカレた』『命の危機に曝されて……』など、もっともらしい説から 『男色家の敵に捕まりって掘られたショック』なんて説まで囁かれている。 ちなみに最後の説を言い出した宮廷道化師は、間もなく姿を消した。 (あんなに聡明で美しく高潔だった方がなぜ?いえ、今はフィリップを救う為に出来る事をせねば) カミーユは怯える子供達をベッドに入れ、二人が寝入るまで傍についてやった。 眠ったのを見届けて書斎に入る。あらゆるつてを頼りに、国王本人や有力者達への嘆願書を書く。 カミーユの実家は両親亡き後、顔も忘れた親戚が後継者となり、当てにはならなそうだ。それでも僅かの望みを賭けて実家へも手紙を書いた。 翌朝、従僕に手紙を預けて送り出そうとしたが、警備隊長に止められた。 「取調べを終えるまで、外との接触は禁じられております」 仕方がないので、兵卒に金貨を渡して頼んだり、下女を通じて出入りの商人に渡したりした。 だが一時間と経たない内に、手紙は全て警備隊長の手に渡った。 「軽率な真似は困りますな。貴女様のお陰で罪人がますます増えるではありませんか」 「そんな!?彼等には何の罪もありませんわ!」 「奥方様に免じて、今回だけは許してやります。ですが、再び同じことをなされば……わかりますな?」 明るい栗色の髪と菫色の瞳、滑らかな肌と形の良い胸……警備隊長はカミーユの体を舐める様に見つめながら、警告した。 外部との通信手段は絶たれてしまった。今はもう、怯える子供達と抱き合って夫の無事を祈り、使用人達を励ますしかない。 その次の日、伯爵の自白と服毒自殺を告げられ、カミーユ一人が王宮への出頭を命じられた。侍女の一人も付ける事を許されずに。 あまりに早くあっけなかった。無念の形相を浮かべた夫の遺体と対面したが、泣く事も叫ぶ事も出来ない。 控えの小部屋で呆然とするカミーユの目の前に現れたのは、王の侍従長だった。 「今度はなんでしょうか。謀叛人の妻も処刑するのでしょう?だったら早く夫の後を追わせて下さい」 「シムルダン伯爵夫人……いえ、前アギラール侯爵令嬢カミーユ様。伯爵は処刑ではなく自害です。自ら毒杯をあおがれ……」 「どちらも大して変わりません。それにアギラールの名は無きに等しいのですが」 「いいえ、あなた様は亡き侯爵の御息女でございます。罪に問われる事はありますまい。 ただし謀叛した伯爵の血を引く御子達は、それなりの処分があるでしょう」 「謀叛のような大罪ならば、夫が企んだ内容を全て教えなさい!そして確たる証拠をお見せなさい! 容易に捏造できる自白以外の物を!」 気を取り直したカミーユは強気に出たが、侍従長はそれを躱した。 「残念ながら国家の重要機密でしてな。いくら伯爵夫……失礼、侯女様でもお教え出来ませぬ。 それより、お忘れですか?御子息と御息女の命運は、陛下の裁量次第という事を」 「一体、私に何をしろと?」 侍従長は薄笑いを浮かべたが、すぐに首を横に振った。 「いやいや、小さい姫一人なら陛下もすぐに許して下さるだろうし、男子の方は血が繋がってない。 貴女が体を張ってまで助ける謂れはないでしょうな」 「馬鹿な!フィオルも私の大切な子です!それで、私は何をすればいいのです?」 きっぱりと言ったカミーユに対し、相変わらず侍従長は小馬鹿にしたような笑みを浮かべている。 「これからは陛下にお仕えするのです。貴女の美しさなら悦ばせてさしあげるのも簡単でしょう」 要するに愛妾、いや、そんな生易しいものではなく慰み者になれという事らしい。 少女時代の自分だったら喜んだだろうか。それとも恐怖と幻滅で、秘めた初恋を木っ端微塵に打ち砕れただろうか。 そんな想像をしても仕方がない。なさぬ仲の自分を慕ってくれるフィオルを思えば、答えは決まっている。 「陛下のお望みとあれば」 「やはり承知して下さいましたか。こちらとしても助かります。では今夜、十時に王の私室へ」 侍従長は薄笑いのまま、控え室を去った。 一人になった途端、カミーユは泣き崩れた。 (許して下さいフィリップ!貴方の仇に身を任せる事を。その代わり、子供達は必ず助け……?) ふと、新たな疑問と不安が生まれた。 (陛下には美しい王妃様と選え抜きの寵姫達が大勢いらっしゃる。 何故私を?いえ、私如きが陛下の心を動かせるのか?) 子供の頃から「美しい」と誉めそやされて育ってきたが、大抵の貴婦人なら言われ慣れている言葉だ。自分がずば抜けているとは思えない。 現在のロデリックは好色な暴君だが、政務は投げ出さず愛妾の言いなりにもならない。 二人の子供を救う約束も、王がカミーユを気に入らぬか気まぐれを起こした場合、簡単に破るだろう。 貞操など自分や愛してくれる人々にとっては大切なものだが、他人にとっては紙切れより軽いのだ。 そこへ思い当たったカミーユは再び打ちのめされた。 ラモール王ロデリックが隣国の内戦に介入したばかりの頃だった。占領した村で、現地の女性を強姦した自軍の兵を叩き斬った。 ロデリックは軍規に反した卑劣な行為に激怒し、見せしめ及び村民の慰撫のため、兵の死体を吊して晒し者にした。 懲りずに同じ事をした者も同じ末路をたどり、軍の秩序は保たれていた。 しかしパルチザンの奇襲が増えて、不利になっていくと再び軍規が乱れ始めた。とうとうロデリックまで疲労と恐怖に耐えられなくなった。 初めて犯したのはパルチザンの娘だった。 栗色の髪と菫色の瞳が、誰かを思い出させる。王子時代、自分を見る度に顔を赤らめ、話しかければカチコチになっていた少女。 自分は婚約したばかりで少女はまだ幼く、恋や欲情の対象にはならない。だが自分を恋い慕ってくれる少女は、微笑ましくて可愛いらしかった。 成長し、十歳年上の子持ちやもめ相手だが、良縁が決まった時は心から祝福した。 組み敷いている娘は髪と瞳の色こそ同じだが、粗末な衣服と貧相な体、粗野な言葉遣いがカミーユとは程遠い。 だが犯している内に目の前の娘がカミーユに重なって、なぜかロデリックの興奮を煽り立てた。 それに王妃や浮気相手(稀ではあったが)の貴婦人とは違う新鮮さにも虜になった。 結局、従卒達と共に娘を散々輪姦して絞め殺した。それ以来、ロデリックは敵国の女を犯して殺す事に夢中になった。 主な獲物は妙齢の生娘や人妻だったが、ある若い大貴族は違った。 彼は年端もいかない少年少女ばかりを餌食にしていた。稚児趣味のないロデリックには少々げんなりする光景である。 だが彼が言うには、子供の肌は男女とも極上であり、犯した後に柔らかな首をへし折る感触が堪らないらしい。 (あのロマンスを繰り広げた男とは思えんな) ちょっと呆れながらも、共に各地で凌辱と殺戮を楽しんできた。 皮肉にも王が輪姦に加わる事で兵の結束が強まり、戦いは再び優勢になった。 「失礼致します、陛下。 シムルダン伯爵夫人……いえ、アギラール侯女カミーユです。今夜から陛下にお仕えさせていただきます。ですから、何とぞ子供達を……」 久しぶりに会ったロデリックは若干老けていたものの、優雅な風貌とたくましい体格は昔のままだった。精神は別人であるが。 「下らん能書きは要らん、早速始めて貰おうか。 服を脱げ。一人で出来るな?」 カミーユは羞恥に震える手で、ボタンやファスナーに手こずりながらドレスを脱ぎ、下着一式だけになった。 (まさか全て、自分で脱げと?) 慎み深く育ったカミーユにはかなり抵抗がある。他人に無理矢理脱がされる方が彼女にとっては、まだましかも知れない。 「そこまででいい。次は膝まづけ」 それに従うと、ロデリックは己の肉棒をカミーユの眼前に突き付けた。 「舐めろ」 「…………………!?」 カミーユは夫から口淫を要求された事がなかった。 「どうやら伯爵はして貰えずに死んだようだな。同じ男として、ちょっと同情するな」 フィリップを小馬鹿にされて怒りが湧くが、耐えるしかない。 いきなり頭を掴まれ、喉の奥まで肉棒を突っ込まれた。王は丁寧に結い上げられた髪をグシャグシャに乱し、容赦なく喉の奥を突きまくる。 やがて、ぶちまけられた精液が食道と気管に流れ込み、カミーユは激しく咳込んだ。 初めて口にしたそれは、かなり苦くて生臭い。カミーユは心の奥底に残っていた甘い思い出が、塵と化して消滅していくのを感じた。 「まるで生娘だな。二人、いや一人の子を産んだとは思えん」 小馬鹿にした口調だった。 「私ではお気に召されなかったのですか、陛下。それでも、どうか子供達の命はどうか!陛下のお気に召すよう、努めますから!」 全てを奪い身も心も踏みにじる男に対し、卑屈に出る自分が惨めだった。 それが初恋の対象だった男とは、怒りも悲しみも通り越して笑いたくなる。 「また子供の話か。うんざりだ」 (なんて勝手な言い草……) 「二人は明日、オリヴェイラ公爵に預ける。それでよかろう?」 オリヴェイラ公爵マイロスは、カミーユの幼なじみだった。彼ならば安心できる。 「……か、寛大な処置に、感謝……致します……」 ロデリックは感謝の言葉に答えず、再びカミーユの体に触れだした。さっきまでの荒々しさが嘘のように優しく、髪や頬や肩を指でなぞる。 王は首筋に唇を落として囁いた。 「明日からは、こんなものでは済まないと思え」 久しぶりに会った幼馴染みはカミーユの顔を見るなり、はらはらと涙を零した。 「許してくれ、カミーユ!俺が君を裏切らなければ伯爵に嫁ぐことはなく、こんな目に合うこともなかったろうに……」 かつての二人は家同士が決めた婚約者だった。しかしマイロスが平民の娘と恋に落ち、駆け落ちまでして破談になった。 先代公爵だったマイロスの父は息子を勘当したが、現王の即位と同時にマイロスを許し相手の娘も妻の座におさまった。 カミーユの体面は多少傷ついたが、マイロスには友情以上の思いを感じていなかった。むしろ今では、伯爵に嫁ぐ事になったのを感謝さえしていた。 「顔を上げて下さい、公爵。謝るのは私の方です。あの子達の為に貴方が陛下の不興を買っては……」 「いや、その心配はないさ。陛下が直々に俺に頼んでくれたのだ。それに、この程度では君への償いにはならない。」 (私が王の慰み者にされたのは、知っているのね……) 「名目上は幽閉だが、待遇については安心してくれ。監視付きだが外出も出来るし、教師も一流の者をつけよう。 何より、謀叛人の子としての誹謗中傷から守ってみせる。だから君も耐えてくれ。伯爵の名誉だって、いつかは回復するさ」 「これ以上、何を望めと言うの?感謝します、公爵」 マイロスは「すぐに子供達を迎えに行く」と言って立ち去った。この幼馴染みのお蔭でだいぶ恐怖が薄れた。 夫が死んだ翌日なのに喪に服すのも許されず、着飾って宮廷に出仕する事を強要されている。 それでも心に一縷の希望が生まれた。 シムルダン伯爵の謀叛と服毒死は、まだ布告されていない。だが宮廷の貴族達には噂が流れている。カミーユが王に身を差し出したことも含めて。 蔑みや憐れみ、好奇の視線がカミーユに注がれる。温厚だった伯爵が有罪とは誰も信じていないが、王を恐れて何も追及しない。 大広間で吟遊詩人の演奏が始まり、皆の関心がそちらに移った。 吟遊詩人がリュートを奏で歌い上げるのは、勇敢で高潔な騎士と美しい王妃の精神的な不義を、美辞麗句を尽くして讃えた悲恋物語だった。 現在のカミーユには虚ろで馬鹿馬鹿しく聞こえる。 だが、歌が進むに連れて再びカミーユに視線が集まっていく。 (まさか、この貴婦人と私を重ねて見てる?そんな綺麗なものではないのに。 いや、そんなうぶな連中ではない。歌の中の貴婦人と私の落差を笑っている!この詩人も王のお抱えだもの) ロデリックも薄笑いを浮かべて、こちらを見ている。 歌が終わり、吟遊詩人への称賛がようやく落ちついた。 「貴方には及びませんが、私にも一曲披露させて下さいませ。これをお借りします。」 詩人からリュートを受け取ると、カミーユは奏で歌った。 はるか南の異国に貴族の麗しい娘がいた。ある日、国王は水浴び中の乙女を見て一目惚れ、情欲のままに純潔を奪った。 娘の父親は激怒し、敵対していた異民族と手を組んで広大な王国を滅ぼした、と言う伝説だった。 明らかに女癖の悪いロデリックを皮肉った内容に、聴衆は青くなる。それでも、声量は少ないが憂いを帯びたアルトに聞き入るる者が大半だった。 その一人が恐る恐るロデリックの顔を見ると、なんとも楽しげである。 「伯爵夫人……いや、侯爵令嬢。これほどの腕とは思わなかったな。称賛に値する」 「光栄でございます」 「な、なんと、このようなミューズが……おわすとは! 否、美神までもが貴女様を祝福しておられる!わたくし如きではかないませぬぅぅぅ……!」 吟遊詩人はガタガタ震えながら、歯の浮くお世辞を並べて退場した。 「もう少しまともな言葉はないのか、ヘボ詩人! まあ、これは大事な商売道具だ。私から彼に返しておこう」 ロデリックはカミーユの元へ歩みより、リュートを受けとろうとした。 (やり過ぎた……!?もう終わりだわ!マイロスが助けてくれるのを無駄にしてしまった。 ごめんなさい、フィオル、アイノラ…… ごめんなさい、マイロス。 ……ごめんなさい、フィリップ……!) ゴトっと音を立ててリュートが床に落ちた。それと同時にカミーユも、気を失って倒れた。これまでの心労が重なり、緊張の糸が切れてしまったらしい。床に絹糸のような栗色の髪が広がった。 ロデリックは倒れたカミーユを抱き上げて、その場から離れていく。 (このまま牢に入れられるのか、それとも王の寝室へ直行か) その場の人々の予想に反し「彼女を介抱しろ」と、侍従長と警備隊長にカミーユを託して席に戻った。 気を失ったカミーユを抱える警備隊長に、侍従長が声をかけた。 「あれをご覧なさい。そこらの売春宿と変わらぬ眺めですなあ!」 庭園のあちこちでは、木陰に隠れて情事に耽る貴族が何組もいる。 「ああいう売女どもより、この貞淑な奥方様が好みだな俺は」 「その方だって似たようなものです。もっとも陛下は『死体みたいでつまらん』と御不満でしたがね」 「これだけ顔と体がよけりゃ死体でもいいわ。俺って慎ましいなあ!」 二人の前に、胸を押さえた若い娘が飛び出してきた。粗末な服の上半身が破れている。 「助けて!どうかお助け下さい!」 恋愛遊戯に耽る一部の貴族夫人と違い、器量に目を付けられ連れて来られた平民らしい。若い貴族が数人、彼女を追い回している。 侍従長が娘を突き飛ばして追っ手に引き渡すと、近くの茂みに引きずり込まれてしまった。 「さっきの娘もなかなかでしたが」 「今はこの奥方だな!」 娘の悲鳴と男達の笑い声が聞こえてきた。 目を覚ますと、背中が痛い。カミーユが寝かされていたのはテーブル、それも古い安物だった。 「ここは一体?」 「我々が使ってる兵舎ですよ。奥方様のような貴婦人が来て下さるとは、光栄ですな」 警備隊長に向かって侍従長が言う。 「普段なら我々に縁のない極上品ですが、陛下よりお許しが出ました。貴殿の部下達もご一緒にどうです?」 「そうさせて貰うわ」 二人の他に十人近くの警備兵がカミーユを取り囲んでいた。どの男も期待に目をぎらつかせている。 「最初は隊長か、そこの侍従長殿ですか?やっぱ上官からだし」 「いっそ二人同時にヤッてくれりゃあ、俺達も早くありつけるのに」 「まあまあ、がっつかずに味わおうぜ」 (先刻の歌に怒っての仕打ち?それとも昨夜の『こんなものでは済まない』とは、この事だったの?) 「夕べは随分お静かでしたが、今日はたっぷり泣いて頂きますよ」 侍従長はカミーユの口を、薬品の染み込んだ布で塞いだ。布を離すと皺だらけの指を突っ込み、口内を蹂躙する。一方の警備隊長は、ドレスの上から乳房を揉みしだく。 (感じるはずはない!まして、こんな下劣な男達なんか……身分よりも心根が!) そのはずだったのに、なぜか体の芯から、熱くとろけるような感覚が生まれる。愛する夫に抱かれる時と同じだ。 「これは東方の秘薬でしてね、いくら貞操堅固な方でもイチコロですよ」 「ひ……卑怯者……」 「心外ですな。夕べの貴女は陛下を悦ばす事に失敗したようで。しかも今日は陛下に盾突く真似をなさった。 お子達と仲良く首を斬られても仕方ありません。それでも再びチャンスを与えたのは、陛下のお慈悲ですぞ!」 「面倒な話はやめましょうや。奥方様が俺達を愉しませてくれりゃ、それで充分なんだろ?」 乳房を揉んでいた警備隊長が、短剣でドレスを縦に引き裂いた。 宝石だけ身に着けた裸身が晒された途端、周囲の歓声が上がる。 全裸のカミーユをテーブルの上で、大の字に拘束した。兵が数人がかりで手足を押さえる。カミーユが非力なのを承知の上で。 侍従長は左右の乳首を交互に吸い、警備隊長は股間に顔を埋めて舌で執拗に責める。 清楚な美貌、かつての貞淑さからは考えられない嬌声が絶え間無く上がる。 その光景に興奮した兵達も思い思いの場所に指と舌を這わせた。 やがて警備隊長はカミーユの両腕を掴み、自分は仰向けになって彼女をまたがらせた。 「ああ、スミレ色の瞳の麗しき人よ!この卑しい、貴女様の馬めを乗り回して下さいませえ!」 大袈裟な口調で叫びながら、手は乳房や脇腹をたどり、腰のくびれを堪能する。 「隊長がああまで言ってんです。どうか乗りこなして下さい!もっと腰を動かして!」 兵達が両脇から肩や腕を掴み、背中を押して無理矢理カミーユの体を動かす。昨夜と違って、苦しげな喘ぎ声が何度も上がる。 「では私めは後ろから攻めましょうか」 侍従長はカミーユの背に覆い被さり、うなじから背骨に沿って舌を這わせる。 そして他人が触れた事のない菊座に肉棒を挿入した。 媚薬を使ってるとはいえ、ロクに慣らさずの初めてに凄まじい絶叫が上がる。 あまりの激痛に気を失いたくなるが、二本の肉棒が薄皮一枚を隔てて擦り合う異物感が、失神を許さなかった。 苦しげにしかめた眉も周りには切なげに見えて、更に欲望を煽る。二人が体内で放出した後は、残りの兵達と同じ事の繰り返しだった。 最初に犯した二人も口やら手で奉仕させ、綺麗な栗色の髪は、汚れた肉棒を拭うのに使われた。 着けたままの結婚指輪まで汚れたのを見て、悲しみに追い打ちをかけられた。 (フィリップ以外の男…… それも下劣な男達相手に、あれだけ悦んでしまった。これじゃ場末の娼婦と変わらないわ! いえ、金を取らない分、私の方がずっと浅ましい) カミーユに払われる対価は、継子フィオルと実の娘アイノラの命だ。 (でも、あの子達は生きていくのが当たり前じゃない!どうして、それが対価になるの……!?) 媚薬を使われ、強制的に快楽を味わされた。それなのに未だに正気なのが、かえって辛い。いっそ狂った方が幸せだろう。 相手の男を悦ばせたのは、命乞いには有利になるかも知れない。それでも最悪の恥辱が心を責め苛む。 凌辱した連中は持ち場に戻り、この部屋にはカミーユ一人である。白濁液に塗れた全身をなんとか拭き、切られたドレス代わりにシーツを体に巻き、粗末なマントを羽織っている。 「ほお、昨日は死体のように静かだったのに、今日はよくさえずるな」 もっとも憎むべき男が戸口に立っていた。 今なら媚薬の効果が残っているので、王の望み通りに反応出来るだろう。屈辱の極みではあるが。 「陛下、今日の無礼はどうかお許し下さい!」 「あの歌の事か?私は全然怒ってないぞ。大人しい見かけで、たいしたもんだ。夕べもあれ位、私に逆らってくれたら楽しかったのになあ…… その方が嬲り甲斐があるのに」 「…………?何をおっしゃるのです、陛下? あの子達を人質にとり、私に陛下のものとなるよう強要しながら、逆らう事を期待するとは矛盾しておりませんか?」 「矛盾……か。どうでもいいがな。 私はあの戦争以来、愛しい者を蹂躙せずにいられない。 無駄だと知っても我々に手向かう者を、自分の非力さを思い知らしめながら、犯し抜くのが快いのだ」 「……まさか、陛下は隣国の女性を?」 「初めて犯した女は、栗色の髪と菫色だった。それ以外は、おまえと全く似ていなかったが。 それ以来、敵の女を犯して殺す事で、戦場の恐怖や疲れを癒してきたのだ。また、兵に暴行や略奪を許した御蔭で士気が上がり、勝利を得られたのだよ。 そう言えば伯爵は王都の留守を守っていたんだな。あの戦場を見てない彼や、お前のような貴婦人達には到底理解できまい……」 ロデリックはため息をついた。 「さっきから聞いていれば、何と傲慢で愚劣なおっしゃりよう!確かに私は戦場を見た訳ではありません。 ですが、戦の犠牲になるのは軍人だけではない。弱い女子供や老人だって同じ事。これは子供でも知ってます。 まして、欲望のまま多くの女を餌食にした貴方には、それを言う資格はありません!」 「おや、人質を取られているのに、そのような事を言ってもいいのかな」 「逆らう方が陛下のお気に召すのでしょう。さっき、そうおっしゃいましたわ」 「昨日とは別人だな。オリヴェイラ公爵のお陰か?」 「いくら陛下でも、公爵家には迂闊に手を出せないでしょう。田舎者のシムルダン伯爵夫妻とは違いますもの」 カミーユは何とかハッタリをかましたが、ロデリックは突然吹き出した。 「全く、おめでたい女だな!公爵だって私の同類だ。獲物は少々違うがな。奴は男女問わず、幼い子供が趣味だ。 娘の方は小さ過ぎて無理だと思うが、継子の方は正に公爵好みだよ」 「な……何を馬鹿な事を……!公爵がどれだけ奥方を愛しているか、あなたもご存じのはず……」 「ただの憂さ晴らしと聞いたよ。彼は昔から、出来過ぎた婚約者殿が苦手だったらしい。 だが、あの戦いで己の本性に気付いてからは、実に楽しそうだ」 「公爵をそこまで侮辱なさるくらい、耄碌なさったんですか?そんなお歳でもないのに……」 「公爵には使いを出して、ここに来るよう命じた。どちらが正しいか、そこでわかるだろう」 (まさか、本当の事!?あの戦いはマイロスも王と共に戦地へ向かった。 それでは、あの子達は!?フィオル!アイノラ!) カミーユは兵舎から飛び出したが、すぐロデリックに連れ戻された。 「公爵が来るまで時間がある。それまで愉しませて貰おうか」 「離してこの悪魔!こんな下衆が王なんて、ラモールはもう終わりよ!」 「私が犯した女どももそう言っていた」 マントとシーツも引きはがされ、ろくに前戯もないまま、前後両方を容赦なく犯された。 昨夜より乱暴なのに、先の輪姦と媚薬の名残が、カミーユの望まぬ反応を引き出す。 「さっきまでの威勢はどうした?」 「……言っ……たでしょう……、ラ……モール……は……、終わ……」 「失礼しますよ、陛下にカミーユ。例の件は片付けました」 「マイロス!あなたは……」 「ご苦労だったな公爵。して、愉しめたか?」 マイロスの上着に血が付いていた。 「娘の方は小さ過ぎて無理でしたが、息子の方は大変、俺好みでしたよ。」 「私の言った通りだったな!」 ロデリックが苦笑した。 「マイロス……あなたは何を……、あの子達に何をしたの!?」 「フィオルもアイノラも、本当に可愛くていい子だったなあ……。だからこそ、手にかけたんだ。使用人達同様、激しく抵抗したので仕方なく」 マイロスは髪の毛の束を二つ差し出した。一つは産みの母譲りの金髪。もう一つはカミーユと同じく栗色の髪だった。どちらの髪束にも、血が付着していた。 「悪いなカミーユ。俺も王と同じ人種なんだよ。 あの子達と伯爵は天国行きで、俺や王みたいな悪魔には二度と会わないから安心しろよ」 言葉にならない獣のような叫びを上げ、カミーユは悪魔二人に飛び掛かった。ロデリックの腰から短剣を奪い取り、切りつけようとした。 その前に、マイロスの剣が背後からカミーユを貫いた。心臓を一突きにされ、物言わず崩れ落ちた。 血の涙を流しそうなカミーユの死に顔を見て、ロデリックは呟く。 「もし私があの内乱に介入せず、無実の伯爵を殺す事もなかったら……」 「言っても無駄です、王よ。この女とはロマンチックな姦通なぞ無理だった。吟遊詩人の歌のようにはいきません! 気高く美しく、賢しらで堅物だった我が幼馴染み。昔から、傍にいて息が詰まりそうだった。 こうなってようやく、愛おしく思えるようになったよ。極上の生贄を俺にくれた……。感謝する」 マイロスは恭しく手の甲に口づけ、裸の死体にシーツとマントを掛けた。 「シムルダン伯領は国王の直轄地となる。狩り場が増えたとはいえ程々にしておけ、公爵」 「わかってますよ、王」 三日後、シムルダン伯爵の謀叛と一家全員の処刑が、王国中に告げられた。 それ以来ロデリックは酒浸りになり、事あるごとにカミーユの名を口にして怯えた。閨で寵姫達の相手をしている最中でさえ、血の涙を流す亡霊が見えるらしい。 彼女らの中には、王の行動に怯えて逃げるように暇乞いを願う者も少なくない。 恐怖から逃れようと酒に逃げても、今度は伯爵と子供達や、犯して殺した隣国の女性達が見えてしまう。 そして十日後、街を流れる河にロデリックの溺死体が浮かんだ。泥酔しながら王宮の外へお忍びに出て、誤って転落したと思われる。 死体の首には栗色の髪の毛がびっしりと絡まっていたと、まことしやかに噂された。 ロデリックの死後、嫡子がいなかったので幼い庶子が王位を継いだ。ラモール国の内乱は、幼王の後見者同士の争いから始まった。 この戦いで宮廷の貴族達も虐殺・略奪・暴行の憂き目にあった。貴婦人達の磨きあげられた肢体は、略奪者達を大変悦ばせたと言う。 オリヴェイラ公爵マイロスも一時期王座を継いだが、すぐに次の簒奪者に討たれ、晒し首にされた。 我が子を犯され殺された親達は、彼の首に石を投げ、唾を吐き捨てたと言われる。 ちなみにかつての王妃はロデリックに完全に愛想が尽きていた。伯爵一族の処刑、特に仲のよかった夫人の最期を聞いてショックを受け、涙した。 公の場で夫を激烈に非難した後に故国へ帰り、出家して穏やかな後半生を送る。 平民出身の公爵夫人はカミーユの生前、夫が彼女に心変わりしていると妄想し、激しい嫉妬の焔を燃やしていた。 しかし、ひょんな事から夫の本性を知ると恐怖に駆られ、手持ちの宝石と金貨だけ持って国外へ逃亡した。その後の消息は不明である。 終
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クエ進行上あらかじめ持ってると楽になるモンスター情報 龍宮 甲殻戦士(基本)/龍宮剣姫(基本) 蟲の巣 地獄蜘蛛(基本) モヘンジョダロ ハーピー戦士(基本)/ヤマ術師(基本) ブラン城 黒コウモリ(基本)/主席侍従長(出没)/鋼鉄少女魔術師(基本)/魔術師のフクロウ(基本)/主席監視官(出没) クレタの迷宮 黒羊(基本)/レオウィザード(出没) 王家の谷 黄金アヌビス(出没) 機械神殿 巨神魔兵(出没)/殺人機械野獣(出没) 将軍城 援妓(獲得)/侍(獲得) 火の谷 子火龍(獲得)/火山ラプトル(獲得)/火炎亡霊 ユグドラシル トナカイ(獲得)/フローストトロール(獲得) 激戦地 戦闘エレファント(獲得)/奴隷戦士(獲得)/狂暴なゾウ(獲得)/奴隷指揮官(出没)/ビザンティン司令官(出没) アドリブン 改造人間(獲得) ダラス無法地帯 素早いメガテリウム(獲得)/モン(獲得) デトロイト 褐色アルミキ(出没)/多用途作業ロボット(獲得) アステカ ジャガー戦士(獲得)/猪狙撃手(基本) 不足、補足など↓に書き込みお願いします。 名前 コメント
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Template 日本の内閣総理大臣? 鈴木 貫太郎(すずき かんたろう、1868年1月18日(慶応3年12月24日) - 1948年(昭和23年)4月17日)は、海軍軍人、政治家。連合艦隊司令長官、海軍軍令部長等を歴任し、終戦時の第42代内閣総理大臣。官位は海軍大将、従一位鈴木は死後12年を経た1960年(昭和35年)8月15日(終戦15周年記念日)に、最高位階である従一位を贈位されている。従一位を没時追賜した例は多いが、死去から年数を経て贈位するのは例が少なく、日本国憲法施行後はこの鈴木が唯一の例である。勲一等功三級、男爵。最後の江戸時代生まれの総理大臣でもある。 経歴 大阪府堺市中区伏尾(和泉国大鳥郡久世村伏尾、関宿藩の飛び地)に関宿藩士の鈴木由哲・きよの長男として生まれる。本籍地は、千葉県野田市(旧・関宿町)。 前橋市に転居し、厩橋学校、前橋中学、攻玉社を経て、1884年(明治17年)に海軍兵学校に入学。日清戦争に従軍。1898年(明治31年)、海軍大学校を卒業。日露戦争では、駆逐隊を率いて戦艦3隻を撃沈するなどの大戦果を挙げた。 その後ドイツに駐在、1914年(大正3年)、海軍次官となり、シーメンス事件の事後処理を行う。1923年(大正12年)、海軍大将となり、1924年(大正13年)に連合艦隊司令長官に、翌年海軍軍令部長に就任。 1929年(昭和4年)に天皇と皇太后に侍従長就任を懇願され予備役に。1936年(昭和11年)年に起きた二・二六事件では、青年将校らに襲撃された。一命を取り留めたが、侍従長を辞任した。 1944年(昭和19年)に枢密院議長となり、1945年(昭和20年)4月総理就任。総理大臣としては非国会議員・江戸時代生まれこれに関しては微妙なところで、一般に「江戸時代」の終わりは大政奉還とされるが、これは鈴木が生まれる前の慶応3年10月14日(1867年11月15日)である。一方、明治への改元は慶応4年9月8日(1868年10月23日)であるが、改元に際して「慶応4年をもって明治元年とする(正月までさかのぼって改元)」とされたことから、慶応4年1月1日(1868年1月25日)が明治の始まりとなり、鈴木の誕生日の一週間後となる。したがって、厳密には「明治改元前に生まれた最後の総理大臣」である。という二つの点で最後の人物となった。また満77歳2ヶ月での就任は2008年現在、日本の総理大臣の就任年齢では最高齢の記録である退任時の年齢では大隈重信(満78歳6ヶ月)が最高齢である。。昭和天皇から“聖断”を引き出し、紛糾する軍部・政府部内の意見をポツダム宣言の受諾で日本降伏の一本に統一し、終戦と同時に総辞職。 1948年(昭和23年)死去、享年81。先妻トヨとは死別、後妻は、たか(昭和天皇の皇孫殿下時代の教育御用掛)。遺品の多くは野田市の鈴木貫太郎記念館に展示されている。 不死身の鬼貫 幼い頃から鈴木貫太郎は何度も死にそうな目にあった。3歳のとき暴走してきた馬に蹴られかけたり、魚釣りをしていて川に落ちたり、海軍に入ってからは夜の航海中に海に落ちたりしたが、その度に奇跡的に助かった。 二・二六事件のときは事件前夜たか夫人と共に駐日アメリカ大使ジョセフ・グルーの招待を受けて夕食会に出席した後、11時過ぎに麹町三番町の侍従長官邸に帰宅した。午前5時頃に安藤輝三陸軍大尉の指揮する一隊に襲撃される。はじめ安藤の姿はなく、下士官が兵士たちに発砲を命じた。鈴木は三発を左脚付根、左胸、左頭部に被弾し倒れ伏した。血の海になった八畳間に安藤が現れると、「中隊長殿、とどめを」と下士官の一人が促した。安藤が軍刀を抜くと、部屋の隅で兵士に押さえ込まれていた妻のたかが「おまちください!」と大声で叫び、「老人ですからとどめは止めてください。どうしても必要というならわたくしが致します」と気丈に言い放った。安藤はうなずいて軍刀を収めると、「鈴木貫太郎閣下に敬礼する。気をつけ、捧げ銃(つつ)」と号令した。そしてたかの前に進み、「まことにお気の毒なことをいたしました。われわれは閣下に対しては何の恨みもありませんが、国家改造のためにやむを得ずこうした行動をとったのであります」と静かに語り、兵士を引き連れて官邸を引き上げていった。 反乱軍が去った後、鈴木は自分で起き上がり「もう賊は逃げたかい」と尋ねたという。たかは止血の処置をとってから宮内大臣湯浅倉平に電話をかけ、湯浅は医師の手配をしてから駆けつけてきた。鈴木の意識はまだはっきりしており、湯浅に「私は大丈夫です。ご安心下さるよう、お上(昭和天皇のこと)に申し上げてください」と言った。しかし声を出すたびに傷口から血が溢れ出た鈴木は大量に出血しており、駆けつけた医師がその血で転んでしまったという風説を生んだ。。医師とたかで血まみれの鈴木を円タクに押し込み日本医大に運んだが、出血多量で顔面蒼白となり、やがて意識を喪失、心臓も停止した。直ちに甦生術が施され、枕元ではたかが必死の思いで呼びかけたところ、奇跡的に息を吹き返した。胸部の弾丸が心臓をわずかに外れたこと、頭部に入った弾丸は貫通して耳の後ろから出たことが幸いしたが、なによりもたかの機転でとどめが刺されなかったことが鈴木の命を救った。 安藤は以前に鈴木を訪ね時局について話を聞いており、面識があった。安藤は鈴木について「噂を聞いているのと実際に会ってみるのでは全く違った。あの人(鈴木)は西郷隆盛のような人で懐が大きい」と言い、一時、決起を思い止まろうとしたとも言われる。後に安藤が処刑されると、鈴木は記者の質問に答えて「首魁のような立場にいたから止むを得ずああいうことになってしまったのだろうが、思想という点では実に純真な、惜しい若者を死なせてしまったと思う」と述べた。 なお、その9年後の1945年8月15日、鈴木は今度は総理として命を狙われることになる。(後記) 海軍出の侍従長 1929年(昭和4年)1月から侍従長を務めた。元々彼は海軍の軍人であり、侍従のような仕事は自分には適していない、と思っていた。彼の父・鈴木由哲(為之助)は、幕末の頃老中を務めた関宿藩主久世広周の家臣だった。 海軍では薩摩藩出身が優遇されていた。鈴木より後輩の連中がどんどん進級し、旧幕府系の者はその能力に関係なく差別され進級が遅かった。1903年(明治36年)、鈴木が海軍の露骨な差別にうんざりして辞めようとしたとき、「日露関係が緊迫してきた、今こそ国家のためにご奉公せよ」という手紙が父親から届いた。鈴木はその手紙で辞職を思いとどまり、翌年から始まった日露戦争で駆逐隊司令として戦った。日本海海戦のときには、ロシアのバルチック艦隊の残存艦3隻を魚雷攻撃で撃沈した。そのため連合艦隊の秋山真之参謀から「1隻は他の艦隊の手柄にしてやってくれ」と言われたくらいである。要するに鈴木は実戦の雄であり、心にもないお世辞を言えない性格のために平時では損をすることが多かった。 鈴木が侍従長という大役を引き受けたのは、それまで在職していた海軍の最高位である軍令部長よりも侍従長が宮中席次にすると30位くらいランクが下だったが、格下になるのが嫌で天皇に仕える名誉ある職を断った、と人々に思われたくなかったからだ。そういう性格だから天皇の信任は厚かったが、青年将校たちから見れば鈴木は「君側の奸」であり、それ故に命を狙われることになった。しかし、たか夫人の機転と献身によって鈴木は九死に一生を得た。 なお、たか夫人(足立たか)は東京女子師範学校附属幼稚園の教諭であったが、東京帝国大学教授菊池大麓の推薦により、明治38年から大正4年まで皇孫御用掛として、幼少時の迪宮(昭和天皇)、秩父宮、高松宮の養育に当たっていた。昭和天皇は、侍従長・総理時代の鈴木に、「たかは、どうしておる」、「たかのことは、母のように思っている」と、語ったと言う。 総理就任 thumb|250px|[[鈴木貫太郎内閣|鈴木内閣。前列中央が鈴木首相、その右が米内海相、後列左が阿南陸相。]] 1945年(昭和20)4月、77歳の鈴木は枢密院議長になっていたが、戦況悪化の責任をとって辞職する小磯國昭総理の後継者を誰にするか、天皇に誰を推薦するか、それを決める重臣会議に出席した。構成メンバーは6名の総理経験者と内大臣木戸幸一、そして鈴木であった。若槻禮次郎、近衛文麿、岡田啓介らは、後継総理に鈴木の名を出した。鈴木は「とんでもない話だ。おことわりする」と言った。しかし、すでに事前に根回しが行われていた。 東條英機は、陸軍が本土防衛の主体だから、陸軍の畑俊六元帥がいい、と言った。そして、陸軍以外の者が総理になれば、陸軍がそっぽを向く恐れがあるとも言った。二・二六事件のときの総理で、青年将校たちに狙われた岡田が東條をたしなめた。「陛下のご命令で組閣をする者にそっぽを向くとは何たることか」。このとき、既に沖縄本島には連合軍が上陸しており、国内でも東京を中心とした大都市は、アメリカ軍のB-29からの焼夷弾による絨毯爆撃で大損害を蒙っていた。日本がそこまで追い込まれてきたのは陸軍の責任ではないのかと問われると、東條は反論できずに黙ってしまった。 重臣会議の結論を聞いて天皇は鈴木を呼び、総理として組閣するように命じた。このときのやりとりについては、侍立した侍従長藤田尚徳の証言(侍従長の回想)がある。あくまで辞退の言葉を繰り返す鈴木に対して、「鈴木の心境はよくわかる。しかし、この重大なときにあたって、もうほかに人はいない。頼むから、どうか曲げて承知してもらいたい」と天皇は言った。命令ではなく、“頼む”から総理をやってくれと言われた人物は、後にも先にもこの鈴木だけであろう。鈴木は自分には政治的手腕はないと思っていたが、天皇に“頼む”と言われてはそれ以上辞退はできなかった。天皇の母、節子皇太后(貞明皇后)は天皇よりも30歳以上年上の鈴木に対し「どうか陛下の親代わりになって」と語ったともいう。 なお、鈴木は非国会議員から就任した総理大臣としては最後である(その後の首相の東久邇、幣原、吉田は貴族院議員であり、1947年に日本国憲法が施行されて以降は総理大臣は国会議員から選出されることになった)。 終戦工作 鈴木の自覚とは別に、実際には優れた政治的感覚の持ち主であることを証明する出来事が起きた。敵国であるアメリカ合衆国大統領フランクリン・ルーズベルトの死に対する対応である(詳細はエピソードに記す)。 しかし、ポツダム宣言記者会見を行なった際、新聞記者インタビューにより黙殺するという談話を記事に大きく取り上げられたことは誤算だった。1945年7月27日にポツダム宣言を日本の新聞に論評抜きで公表したとき、7月28日の讀賣新聞で「笑止、対日降伏條件」、毎日新聞で「笑止!米英蒋共同宣言、自惚れを撃破せん、聖戰飽くまで完遂」「白昼夢 錯覚を露呈」などと予想以上に大きく取り上げられた。 陸軍の突き上げで、7月28日に本来鈴木は、意見を特に言わない、と言いたかったのだが、記者会見で「共同聲明はカイロ會談の焼直しと思ふ、政府としては重大な価値あるものとは認めず黙殺し、斷固戰争完遂に邁進する」(毎日新聞、昭和20年7月29日)と述べ、翌日朝日新聞で「政府は黙殺」などと報道された。しかし、この「黙殺」は日本の国家代表通信社である同盟通信社により「ignore it entirely(全面的に無視)」と翻訳され、またロイターとAP通信では「reject(拒否)」と誤訳され報道されたこのことが原子爆弾の広島と長崎への投下という結果となったとする見方も多く(例:終戦を遅らせ原爆を投下させたので鈴木には戦争責任がある、とする2006年8月15日付け読売新聞社説)、鈴木も後々まで発言を後悔したというが、トルーマン大統領の日記には原爆投下の決意を7月25日夜に行なったと記されており、鈴木の発言とは関わりがないことがわかる。長谷川毅「 暗闘―スターリン、トルーマンと日本降伏』 。 8月9日深夜から行われた天皇臨席での最高戦争指導会議(御前会議)でもポツダム宣言即時受諾の東郷外相説と、条件付受諾の阿南陸相説とで議論が分かれた。10日午前2時頃、鈴木が起立し、「誠に以って畏多い極みでありますが、これより私が御前に出て、思召しを御伺いし、聖慮を以って本会議の決定と致したいと存じます」という言葉を搾り出した。天皇は涙ながらに、「わたしの意見は、先ほどから外務大臣の申しているところに同意である」と即時受諾案に賛意を示した。 なお、終戦の日の早朝、佐々木武雄陸軍大尉を中心とする国粋主義者達に総理官邸及び私邸を襲撃され(宮城事件一連)、警護官に間一髪救い出されている横浜警備隊長 佐々木大尉の反乱(この襲撃事件は岡本喜八監督の映画『日本のいちばん長い日』でも再現されている)。生涯二度の暗殺の危機を生き延びた鈴木の信条は、「軍人は政治に関わるべきではない」だった。 年譜 1868年(慶応3年) - 関宿藩久世広周の和泉国の飛び領地(現大阪府堺市中区)にて代官の子として生まれる 1871年(明治4年) - 本籍地の関宿町(現・千葉県野田市)に転居 1877年(明治10年) - 父・由哲群馬県庁に就職に伴い前橋市に転居 1878年(明治11年) - 第一番小学校厩橋学校(現・前橋市立桃井小学校)卒 1883年(明治16年) - 旧制前橋中学(現・群馬県立前橋高等学校)卒 1883年(明治16年) - 海軍兵学校受験準備のため、攻玉社に進む 1884年(明治17年) - 海軍兵学校入校 1887年(明治20年)7月25日 - 海軍兵学校(14期)卒 1888年(明治21年) - 任海軍少尉。日清戦争に従軍。大沼とよと結婚。 1892年(明治25年)12月21日 - 任海軍大尉。 1897年(明治30年)3月30日 - 海大砲術学生。 1898年(明治31年)4月29日 - 海大甲種学生。 6月28日 - 任海軍少佐。 12月19日 - 海軍大学校(1期)卒。「春日」乗組。 1901年(明治34年)7月29日 - ドイツ駐在(~1903年12月30日)。 1903年(明治36年)9月26日 - 任海軍中佐。 1904年(明治37年) - 日露戦争に第四駆逐隊司令として参加(~1905年)。 1906年(明治39年)4月1日 - 功三級金鵄勲章受章。 1907年(明治40年)9月28日 - 任海軍大佐。 1910年(明治43年)7月25日 - 海軍水雷学校校長。 1913年(大正2年)5月24日 - 任海軍少将。 8月10日 - 第二艦隊司令官。 12月1日 - 海軍省人事局長。 1914年(大正3)4月17日 - 海軍次官(~1917年5月31日)。 1916年(大正5年)4月1日 - 勲一等旭日大綬章受章。 1917年(大正6年)6月1日 - 任海軍中将。 9月1日 - 練習艦隊司令官。 1918年(大正7年)12月1日 - 海軍大学校校長。 1920年(大正9年)12月1日 - 第二艦隊司令長官。 1921年(大正10年)12月1日 - 第三艦隊司令長官。 1922年(大正11年)7月27日 - 呉鎮守府司令長官。 1923年(大正12年)8月3日 - 任海軍大将。 1924年(大正13年)1月27日 - 第三艦隊司令長官。連合艦隊司令長官(兼任)。 1925年(大正14年)4月15日 - 軍令部部長。 1929年(昭和4年)1月22日 - 予備役編入。侍従長に就任。 2月14日に枢密顧問官を兼任。 1934年(昭和9年)4月29日 - 勲一等旭日桐花大綬章受章。 1936年(昭和11年) - 二・二六事件で襲撃され、頭と心臓、及び肩と股に拳銃弾を浴び瀕死の重傷を負うも奇跡的に回復、九死に一生を得る。 11月20日 - 勲功により、男爵を賜る。 1940年(昭和15年)6月24日 - 枢密院副議長を経て、1944年に枢密院議長に就任。 1945年(昭和20年)4月7日 - 組閣の大命を受け、内閣総理大臣となり終戦工作に奔走する。 4月12日にアメリカ大統領フランクリン・ルーズベルトが死去。海外向けに哀悼の談話を発表。 7月28日にポツダム宣言について記者会見し「共同聲明はカイロ會談の焼直しと思ふ、政府としては重大な価値あるものとは認めず黙殺し、斷固戰争完遂に邁進する」毎日新聞昭和20年 (1945年) 7月29日と回答。日本の同盟通信社で「ignore(無視)」、ロイター、AP通信で「reject(拒否)」と訳され配信された。 在任中、沖縄が陥落、全国に空襲が続き、広島と長崎に原爆が投下された。直後にソビエト連邦が対日参戦。 8月14日にポツダム宣言受諾を御前会議で決定。 8月15日、玉音放送のあと内閣総辞職(東久邇宮稔彦王内閣成立の同月17日まで職務執行)。早朝、佐々木武雄陸軍大尉率いる国粋主義者達の襲撃を受ける。至近の二重橋では近衛師団反乱部隊による閉塞が行われており、もし官邸にいたら危険な状態だった。夫妻は警護官の手により小石川の私邸から脱出し難を逃れる。直後、私邸は佐々木達により焼き払われる。 12月15日に平沼騏一郎枢密院議長が戦争犯罪容疑で逮捕されたために、再度枢密院議長となる。 1946年(昭和21年)6月3日 - 公職追放令の対象となったため、清水澄副議長に枢密院議長を譲って辞職。 1948年(昭和23年)4月17日 - 82歳で死去。関宿町(現:野田市)の実相寺に葬られた(遺灰の中に二・二六事件の時に受けた弾丸が混ざっていた)。 1960年(昭和35年) - 終戦にかかる功績から従一位を贈位される。 鈴木を演じた俳優 笠智衆 「日本のいちばん長い日」(1967年 東宝) 森繁久彌 「そして戦争が終わった」(1985年 TBS) 芦田伸介 「226」(1989年 東映) 松方弘樹 「聖断」(2005年 テレビ東京) 系譜 鈴木氏:鈴木家に子供が無かったので鈴木由哲が倉持家から養子入り(倉持家は足利将軍家家臣の家柄で文書係り)。貫太郎の子、一は農林省山林局長、侍従次長、外務省出入国管理庁長官等をつとめた。靖国神社宮司を務めた鈴木孝雄陸軍大将は次弟。関東都督府外事総長・久邇宮御用掛の鈴木三郎は三弟。四弟永田茂陸軍中佐は軍務での無理がたたり40代前半で死去(『日本の名家・名門人物系譜騒乱』)。娘のさかえは、藤江恵輔陸軍大将と結婚した。 由哲━━┳敬子(永田廉平海軍大尉の妻) ┣貫太郎━┳ 一 ━┳哲太郎━┳真理絵 ┣孝雄 ┣さかえ ┗道子 ┗由里 ┣よし ┗ミつ子 ┣三郎 ┣君 ┣ ┗茂(黄海海戦で永田廉平大尉戦死の為、永田家へ養子、家督相続) エピソード 海軍の命令で学習院に軍事教練担当の教師として派遣された折に、教え子に吉田茂がいた。以後も鈴木と吉田との交友は続き、吉田の総理就任後も鈴木に総理としての心構えを尋ねたと言われている。例えば、「負けっぷりをよくする」などといったことを伝えていたと言われている。 枢密院議長をしていた1943年のこと、会議の席で嶋田繁太郎海軍大臣が山本五十六の戦死(国民には秘匿されていた)を簡単に報告した。驚いた鈴木が「それは一体いつのことだ」と問うと嶋田は「海軍の機密事項ですのでお答えできません」と官僚的な答え方をした。すると、鈴木は「俺は帝国の海軍大将だ! その答弁は何であるか!」と大声で叱責し、周囲にいた者はいまだ「鬼貫」が健在であることを思い知らされたという(鈴木は予備役ながら軍籍があった)。 鈴木はルーズベルト大統領死去の報道を知ると、同盟通信社の短波放送により、「私は深い哀悼の意をアメリカ国民に送るものであります。しかし、ルーズベルト氏の死によって、アメリカの日本に対する戦争継続の努力が変わるとは考えておりません。」という談話を世界へ発信している。同じ頃、ナチス・ドイツ総統アドルフ・ヒトラーも敗北寸前だったが、対照的にルーズベルトを罵った。アメリカに亡命していたドイツ人作家トーマス・マンは、英国BBCで「ドイツ国民よ、東洋の騎士道を見よ」と題して声明を発表し、鈴木の武士道精神を称賛した。[1] 1918年(大正7年)、鈴木はアメリカ訪問の際「日米両国は太平洋を名の通り平和の海にせねばならない。もしどちらかが戦争をするのならたちまち天罰が下るであろう。」とスピーチした。組閣後帝国議会での演説においてで上記のスピーチをしたことを述べたことが、休戦の意志ありと抗戦派の議員からつっこまれた。(天罰事件)鈴木は要領の得ない答弁で相手を煙にまいた。だが、かえって議会は混乱し、すわ倒閣という雰囲気となった。閣僚は意気消沈し沈痛な雰囲気となった。しかし鈴木は何事もなかったかのよう葉巻を吹かして新聞を読んでいた。この姿に閣僚達は「これが、大海戦のさ中に司令長官として船橋に泰然として立っている提督」とたのもしく感じた人もいた。また抗戦派と目された阿南陸軍大臣は、この時一言も発言していない。 首相官邸で本土決戦を担う国民義勇隊に支給される武器の展示が行われたときのことである。展示されているのは鉄片を弾丸とする先込め単発銃、竹槍、弓、さす又など・・すべて江戸時代のしろものであった。物に動じない鈴木貫太郎も思わず「これはひどいなあ」と嘆声をあげた。 組閣当初から鈴木本人は和平派かそれとも和平と戦争継続に揺れ動いていたかは諸説あるが、和平派説の有力な一例として取り上げられるのが1945年6月8日の重臣会議での出来事である。若槻禮次郎から戦争継続についての意見を尋ねられた時、鈴木は「理外の理ということもある。徹底抗戦で利かなければ死あるのみだ」と叫びテーブルを叩いた。このとき同席した東條英機は満足してうなずいたが、近衛文麿は微笑しており若槻が不審に思った。これは、東條ら戦争継続派に対する鈴木のカムフラージュと言われており、「内大臣に会いに行くと、皇族をはじめ、自分たちの間では和平より道はもうないといふ事に決まって居るから、此事、お含み置きくださいといふ話。若槻さんは首相はどうなのですかと訊くと、勿論、和平説ですといふ内大臣の返事で、初めて近衛さんの微笑の謎が解けたといふ」(志賀直哉『鈴木貫太郎』)という若槻の証言が残っている。 8月14日の御前会議終了後、阿南陸相は紙に包んだ葉巻の束を手に「いろいろご迷惑をかけて申し訳ありませんでした。ですがこれも国と陛下を思ってのことなのです。これは閣下がお好きと聞き持参いたしました。」と挨拶にきた。鈴木は「御心配いりません。陛下が常に神をお祭りしていますから。」と告げた。阿南は目に涙を浮かべながら「私も、そう思います。」と言って辞去した。鈴木は、迫水書記官に「阿南君は暇乞いにきたのだね。」とつぶやいた。その数時間後阿南は自決した。 注 著書 鈴木一 編『鈴木貫太郎自伝』(時事通信社、1968年、ISBN 4-788785-19-6) 人間の記録24 日本図書センターで再刊 参考文献 半藤一利『聖断―天皇と鈴木貫太郎』(PHP研究所、ISBN 4-569629-84-9)、(文藝春秋、ISBN 4-163399-00-3)、(文春文庫、ISBN 4-167483-01-7) のちPHP文庫 小堀桂一郎『宰相鈴木貫太郎』(文藝春秋、ISBN 4-163374-20-5)、(文春文庫、ISBN 4-167452-01-4) 小松茂朗『終戦時宰相 鈴木貫太郎―昭和天皇に信頼された海の武人の生涯』(光人社、ISBN 4-769807-32-5) 花井等『終戦宰相 鈴木貫太郎』(広池学園出版部、ISBN 4-892054-10-0) 立石優『鈴木貫太郎 昭和天皇から最も信頼された海軍大将』(PHP研究所、ISBN 4-569-57376-2) 平川祐弘『平和の海と戦いの海』、新潮社 のち講談社学術文庫 別冊歴史読本57 第28巻26号 『日本の名家・名門 人物系譜騒乱』 新人物往来社 2003年 266-267貢 関連項目 鈴木貫太郎内閣 内閣総理大臣 鈴木孝雄 関宿藩 日本のいちばん長い日 攻玉社中学校・高等学校 外部リンク 鈴木貫太郎記念館 鈴木貫太郎の墓(実相寺) 関宿町-鈴木貫太郎を訪ねて 59回目の8月15日を前に 鈴木貫太郎内閣とポツダム宣言黙殺・終戦 関連系図 出典 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』_ 2008年10月28日 (火) 06 55。
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588: 635 :2019/02/01(金) 18 12 52 HOST p1898232-ipbf412souka.saitama.ocn.ne.jp 銀河連合日本×神崎島 小ネタ8 「一発でも弾丸を、総国民国防国債」 「良い子は銀行にお金を預けましょう。1ウォンが祖国の明日を守ります」 「韓民族ならぜいたくは出来ないはずだ!!ぜいたくせずに銀行に貯蓄しましょう」 韓国の銀行に貼られたポスター 「アジアのナチにより引き裂かれたEUをあるべき姿に!」 「民主主義を隠れ蓑にナチはあなたの家族を狙っている」 「ドイツ国民、幸福は義務です。」 ドイツの政府機関に貼られたポスター 「同志はあなたを見守っている」 「全世界人民よ団結して立て!日帝の海への侵略を阻止し、列島を解放しよう!」 「貯蓄しよう!お金は国営銀行へ」 中国の街角に貼られた党のポスター 「油の一滴血の一滴」(資材的な意味で) 「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」(艦種、装備の選択的な意味で) 「艦これ商品、アイテムを買って運営へサーバーを送りませう」 ヤルバーン内の艦これ同好会の作ったポスター 「フェルさん、今回はこれ新世紀GPX○イバーフォーミュラよ!」 「どんなアニメデスカ?」 「架空のフォーミュラマシン、陸上用トランスポーターを使ったレースアニメだねえ。」 夕張、秋雲主導で時折ヤルバーンで開催される発達過程文明視覚文化研究会という名のアニメ試聴会 「マサトサン。クルマ運転してもいいデスカ?」 「フェル免許は持ってないだろ?」 「経理学校の軍人教育の一貫として取らせてもらいマシタヨ!ニホン国内でも大丈夫デス! 発達過程文明研究のために他にも重機やバイクの免許も取らせて貰いマシタ。エッヘン!」 「( ゚д゚)」 自動車免許、その他免許を取得したフェルさん。 国内大学研究者会議、神崎島の大半が軍事関係であることを理由に神崎島との研究等を拒否するよう各大学に通知。 神崎島は世界でも数少ない最新の大型実験施設を大量に保有し、貴重な動植物や島の地質調査などによる新発見が 期待されていたため、各大学内部からも批判が噴出している。 ある新聞の記事 「国内映画舞台監督が連名で神崎島への映画撮影等への協力拒否を表明しました。」 「我々は国民を戦場に送る映画は作らない!!」 とあるTVニュース 『神崎島鎮守府物理研究所、ケンブリッジ大学と島の大型加速器を用いた共同研究を発表』 『マサチューセッツ工科大学、神崎島に大型放射光施設の使用を申請』 『ハリウッド監督、神崎島で映画撮影。エルフやドワーフといった本物の妖精が登場するファンタジー映画』 『連名を拒否した映画監督が神崎島で映画撮影「南国風景にアマゾンの様な密林、欧州の街並みまで存在する神崎島は 東洋のハリウッドだ!!」』 『神崎島歌劇団花組、帝国劇場で公演決定』 神崎島関連のニュース 589: 635 :2019/02/01(金) 18 14 45 HOST p1898232-ipbf412souka.saitama.ocn.ne.jp 『誰かを守れる自分になろう』 『大切な人を守れる自分』 並んで笑みを浮かべる第十一戦車連隊の戦車兵達 一式陸攻の前での陸攻乗りの集合写真 大和の上で登舷礼を行う乗組員 神崎島第501航空隊の集合写真 海を駆ける第六駆逐隊 10式の上で休む西住戦車隊 自衛官募集のポスター 「自衛官募集ポスター盗難相次ぐ」 「自衛隊志願者増加足りない教育体制」 ある新聞記事 「なあ、練習艦足りないらしいけど、俺たちどうなるんだ?」 「さあ?今日発表があるらしいけど…。」 ガチャ 「皆さん初めまして皆さんの練習遠洋航海を担当することになった鹿島です。よろしくお願いします。」 「「「………」」」 「あ、あの?」 「「「ヨッシャー!!」」」 「ひゃあ!?」 教育体制の強化の為、神崎島から練習戦艦の支援を受ける自衛隊。 同様の光景は陸自に派遣された西住戦車隊、ダージリン戦車隊や空自の第五〇一、五〇二航空隊等でも見られた。 「「「「霞ちゃん練習艦就任を讃えよ!」」」」 「あんたら、いい加減にしなさい!!」 相も変わらぬ礼号ムーブ 「発破!」 「すごい爆発やなあ。」 「本当に凄いデスネ。」 国民皆兵の神崎島の方針により経理学校の講義の一貫として歩兵訓練を受けるフェルさん 神崎島の伝統技術保持者の元での勉強ついでにたまに一般向け建設工兵の講義を受けている友人と見学 「どうした?」 「いや、ドイツの戦艦の記事見てな。」 「まあ、家(米海軍)と比べてもな。」 「それ以上に仮想敵艦と比べてな。」 「ビスマルク!待て!Lightning隊、発艦!奴の足を止めろ!」装備枠 F-35C(対艦) F-35C(対空) F-35C(爆撃) E-2 「だあー!もう追ってこないでよ!!ESSM発射!」装備枠 FCS3 Mk41VLS 38cm連装砲(自動装填、誘導砲弾対応) SH-60K 「比較する方が可哀想だろ?新冷戦最中の前線国家の戦艦と温々欧州リベラル極振り陸軍国の戦艦(笑)を」 「海自のフジ型戦艦の方がよっぽどいいからなあ。」 「というかドイツのアレは装甲艦だよな。」 在日米軍士官の会話 590: 635 :2019/02/01(金) 18 15 15 HOST p1898232-ipbf412souka.saitama.ocn.ne.jp 「柏木さん頼まれてたの出来ましたよ。」 「明石さんすんません。」 「いえいえ。」 「マサトサンこれは?」 「ケッテンクラートというキャタピラのついたバイクだよ。今度のサバゲーに持っていくぞ!」 サバゲー用ケッテンクラートゲットした柏木 「申し訳ありません。練習戦艦として招集を受けまして。」 「そうか…。」 「それで代わりの者ですが、出来るだけ希望に沿うようにと提督から言伝が。」 「柏木がいい。」 「はい?」 「柏木が代わりが良い。」 「工エエェェ(´д`)ェェエエ工エエ」 柏木侍従長爆誕の原因は戦艦建造祭りだった。 「柏木さん、急にお呼びして申し訳ありません。」 「二藤部総理何かあったのですか。」 「まあ、あったちゃああったな。」 「三島副総理どういうことです?」 「先程、神崎島から柏木さんを"彼の方"の侍従として派遣して欲しいとの要請がありました。」 「はい?」 「"彼の方"の希望とのことだよ。柏木先生、流石に政府としても無碍に出来ないからな。」 「マサトサン!ニホンの先代エルバイラの侍従とはスゴク名誉な事デスヨ!!」 「工エエェェ(´д`)ェェエエ工エエ」 柏木有無をいわさず侍従長就任決定 591: 635 :2019/02/01(金) 18 19 50 HOST p1898232-ipbf412souka.saitama.ocn.ne.jp 以上になります。 転載はご自由にどうぞ。 柏木侍従長というパワーワード。