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免疫学者として有名な安保徹博士は、高体温で感染症や癌を予防することを説いています。低体温が健康によろしくないという主張は、昨今の健康科学では主流です。 しかし、低体温で抜群に若々しい人います。 顕著な例としては、聖路加病院の名誉院長で、95歳にして両手のそれぞれに5kgの荷物を持って、階段を2段ずつ上っていくことができた日野原重明医師は、長寿の秘訣は低体温と抗加齢ホルモンにあるとしています。日野原医師の典型的な朝食はオリーブオイルを入れたオレンジジュース、昼食は牛乳とクッキーで、夕食だけが普通の人と同じようなものでした。 低体温で長生きしている人には、低体温状態でも十分に機能する免疫系があるに違いない。 私が日野原医師の食生活の真似をしたところ、ひどい風邪を引いてしまい、食生活を元に戻さなければならなくなりました。残念ながら、私の免疫系は日野原医師のようにはできていないようです。
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88title/no.39 体温 ぼんやりと明けている空を感じながら、目を開けるのが嫌でまぶしさを避けるようにして布団の影に潜り込む。 モソモソと頭を埋めるとじんわりとした温みを感じてその温さに身体を摺り寄せていった。 「ぷっ。」 ぷ? 頭の上で発せられた自分ではない声を知覚して、その擦り寄って行った場所が小刻みに揺れている事を自覚してやっとその場所がいつもの自分の寝床でないことに気付いた神田だった。 「おはよう、神田二尉。」 「・・・え?へ・・・?」 バカの様な声が口から出たまま、しばし呆然とその状態のまま神田は固まっていた。 目の前にはパジャマの胸、肘を付いて頭を支えた形でサングラスを外した栗原が俺の顔を見たまま笑っていた。 瞬時に忘れていたハズの夕べの記憶が一気に戻って来て青くなる。 確か1件目は着任祝いだからと嫌がる栗原を無理矢理連れ出し、メシ喰いながら酒飲んでるうちになんか物凄く楽しくなってきて、大丈夫かと言っているこの男を連れたまま2件目、3件目と店を換え、酒を重ねた。 「あ・・・、スマン・・・昨夜は世話になった。」 笑っていて、揺れていた栗原の身体が止まる。 「神田って記憶があるタイプなんだな。」 感心したように告げられてますます居心地が悪くなる。 「最後の方は実は・・・無い。でも、布団の上で寝てるって事は栗原さんが何とかしてくれたんだろ?」 「・・・まぁ・・・な。」 やはり、クスクスと笑われて何があったのかと神田の身が竦む。 「え~~~と~~~~~俺・・・なんかした?」 その夜の栗原の記憶と言えば3件目の店で裸踊りをしようとした神田を取り押さえて流石に店から逃げ出し。 謝りと支払いをしに3件目の店に戻って置きざりにしていた側道のベンチに神田を連れに戻ったら、いなくなっていて・・・すわや迷子かと焦ってみたら。 何と何故かベンチ脇、植え込みの影になるに部分に座り込み通りかかった野良猫の腕を右に左に動かしながら自由に飛べて嬉しいと語りまくっていた神田を見つけたことだった。 なんとなく声を掛けることも躊躇われ。 そのまま臆面も無く垂れ流される、嫌味で、意地悪で、失神しない奴と言う失礼極まりない台詞を、とろけそうに嬉しそうな声で散々告げられるのをベンチに座って聞いていた。 そして、お仕舞いには野良猫の腹に顔を埋めるようにして眠ろうとしたのだ・・・この男は。 なんとか無理矢理揺り起こして、肩に腕を回させるように立たした所で気付いた事と言えばこの男の住処など全く知らないという事実だった。 何とか膝に力を入れて、そのままタクシーに神田を詰め込み自分のアパートまで帰って来たのだった。 「いいや?別に。」 わざわざ言ってやる気も無いので、取り敢えずは笑いを引っ込めて真面目な顔を作ってやる栗原の顔をいぶかしむ様に見上げてくる神田。 「ホント?」 「ホント、ホント。 ああ、そう言えば裸踊りしようとしたぞお前。」 「ああ~~~~~~~っっ!!」 言われた台詞に神田は頭を抱え込んだ。 「いつもあんなのなのか?お前って?」 「いや・・・人が言うには、物凄くテンションが高い時にやっちまうらしい・・・。」 妙に納得している栗原の顔を見ながら、ふと腕に入ったままの腕時計に目が留まった。 「何時なんだ?」 「ん?もう10時前だな・・・起きるか?」 今日は一日休みだから別に時間は気にしなくて良い。 それに合わせて飲みに出るのが常識だからだ。 「・・・あ・・・そう言えばココ、栗原んち?」 「他、何処へ連れてけって言うんだよ。お前の住んでる所なんて俺は知らんぞ。」 起き上がるとそのまま伸びをしながら、洗面所の在るであろう辺りに消えた。そのままザーと水音が聞こえてきたので、多分間違いは無いだろう。 キョロキョロと周りを見回すと昨日着ていたスーツ上下とネクタイ、それに靴下が一揃え重ねて置いてあった。 神田が自分の姿を見てみると、申し訳程度に引っ掛かったシャツとトランクスの姿で・・・あまりの情けない格好に、温もりが残った布団を抱え込む。 「神田、米とパンとどっちにする?」 「ん?なんでもOKってか、栗原さん・・・メシ作んの?」 「神田・・・幾らやもめの一人暮らしったって朝飯ぐらい食うだろう。」 ・・・ええ、全くそんなもん作った事無くって、朝飯なんて近所の喫茶で食ってます。はい。と言う言葉は言わなかったんだけど、正確に読み取られたらしい。 「・・・仮にも自立した大人の男な訳だからな・・・深くは問わん!! 取り敢えず、今日はどっちにするんだ?」 「白いご飯食いたい、ご飯!!」 「へーへー。」 そのまま、台所に立った栗原を見ながらぼんやりしてたら、朝飯はすぐに出来上がり。 栗原は布団を抱えたままの俺に顔をしかめると即刻洗面所で顔洗って席に着け!と小さなコタツ机の前に座布団を差し出された。 素直に座ってみると、白いご飯のほかにも味噌汁と納豆と卵焼き、その上白菜の漬物まで付いていて・・・思わず、目をキラキラさせてしまった。 「神田、お前寒くないわけ?」 いかにも嫌そうと言う顔をしながら、栗原が問い掛けてきた。 「慣れた。上にシャツ着たままだから結構平気だぞ。」 実際、休みの日にスーツの下なんか着る気にもならないシロモノで、見目はどうでもいい気分なので寝ていたそのままの姿で机の前に座り込んでいたのだ。 「・・・。」 栗原が指で頭押さえて、溜息をついたけれどそんな事は気にしないで置く。 「それよりも食っていいんだろ?」 「ああ・・・どうぞ、召し上がれ。」 「いただきま~~~す。」 ぶふっと向かいから漏れた笑い声の欠片も気にしない。目の前には飯があるんだから。 腹も満足すると今度は眠くなるのが、人の常って事で・・・そのまま元居た布団に潜り込もうとしたら、シャツの首根っこを掴まれた。 「神田!!何する気だ!!」 「いや・・・腹もいっぱいになったし、ちょっと寒いし・・・元居た布団に帰ろうかと・・・。」 「ココは誰の部屋だ?神田二尉。」 「栗原さんち。」 素直に答えるとシャツを持っていた手が溜息と共に離された。その隙に布団に潜り込む。 「ヤドカリかお前は・・・。」 「そう言う栗原だって、パジャマのままじゃんか布団の中は温いぞ~~~~。酒も残ってんだろ~~~。」 一応奴はちゃんとジャケットと羽織っていたが、そう布団から顔を出してこいこいと手招きをしたら 、割合簡単に近寄って来た。 ぴらっと布団をめくってやったら、そこでいったん流石に止まったが。 「なんでぇ、寒いじゃん、早く、早くっ!!」 その言葉に諦めるように、隣りに滑り込んできた。 「なんか、物凄く不本意なんだがな神田。」 「気にしない、気にしない。あ~~~あったけ。」 布団に入り込んできた栗原の身体にぺたりと張り付くとさすがに眉間に皺が寄った。 「子供か・・・。」 「失礼な、..歳の立派な大人だぞ。」 「何だ!?年下じゃねぇか。神田は止めて、神ちゃんにするか?」 語るに落ちるとはこの事だと思ったけれど、その途端栗原の態度が甘やかすようなノリになったので黙っておく事にした。 「幾らなんでも夜には帰れよ。神ちゃんに合うシャツなんてウチにはねーぞ。」 「は~~~い。」 わざと間延びした返事をしてやった。 夜まではいて良いんだなとかの即、叩き出されるような台詞には蓋をして。 うつらうつらするような温かい布団の中で神田は考える。 戦闘機が好きで戦闘機乗りになった。 子供の頃はコレに乗れれば満足だと思っていた。 そんな希望も叶ってしまえば、次の望みを見てしまう。 もっと早く、もっと自由に。 けれど時間を重ねれば、重ねるほど自由に飛ばせない苛立たしさに自分自身腹が立っていた。「ナビ潰し」なんて呼ばれる事も本当は本意じゃない。 悪ぶって、嘯いて、自分を誤魔化してきた。 そんな煮詰まりもピークに達した時に、この男が現れた。 初めて自分より無茶をする男を見たと思った。面白いと思った。俺の要求にあっさりと応えて来て、無理難題を逆に押し付けてくる。 何かが告げる。 転機の時だと。 何が待っているかは分からない・・・これからどうなるかは分からないけれど、何かが頬を緩ませる。これから来る流れに素直に乗ってみようと思う。 きっと楽しい筈だ。 そう思う気持ちのまま、隣りに寝た男に擦り寄って行った。 この近くにある体温が、この後どうしようもなく近くなる事なんて気付きもせずに。 2004.11.30 かずえ
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心地よい体温(ここちよいたいおん) 心地よい体温 イベントカード 使用代償:白 自ターン中に使用する。 味方キャラ全ての、それぞれのキャラの属性と同じ属性の能力値1つに+100する。 「じゃあ、早速お願いがあるんですけど 今の回るの、もう一回お願いします」 Version/カード番号 Ver.18.0/1601 レアリティ U コメント コメントの入力。必須ではない。
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高良みゆきは憂鬱だった。 いつもとなんら変わりない放課後、午後三時半ごろのことで、天気こそ今朝の予報 どおりからっと晴れていて清清しいくらいではあったのだが、それとは相反して 彼女はブルーを通り越してそろそろ紺色にさしかかってしまうのではないかと いうくらいに憂鬱だった。 「はあ……」 とぼとぼと道路脇歩行者通路を歩いていても、小さいため息ばかりが出てしまう。 それは学友の柊姉妹や泉こなたからはあらゆる才能の権化と言われることすらあり、 事実方々でエキセントリックな活躍をしている彼女にも勿論苦手なものがあるから であって、今日はこれからそれと真正面から対峙しなければならなかったからだ。 ボカして言うにはあまりに小規模な問題なのでもうバラしてしまうが、彼女は 歯医者が大の苦手である。しかし『小規模な』、というのは周りの身勝手な主観から おける意見であって、彼女にとってはここ最近見なかった死活問題であった。 もはや苦手を通り越して畏怖の対象である。悪魔の化身である。魔王である。 大げさだとは思うが彼女にとってはまさにそうなので納得していただきたい。 虫歯は痛い。これはもう、ここまで放っておいた自分が悪いのだから仕方がない。 しかし、歯医者にも行きたくない。 あの独特の空気、薬品のにおい、そして治療にあたって必然的に聞くことになるドリルの音。 それらすべてが苦手であったし、待合室でかかるイージーリスニングのCDも『これから あなたに起こることは決して痛くないですよー』という見え見えの嘘八百を並べ立てているようで、 余計にみゆきを不安にさせるのだった。 「うう……」 病院の自動ドアの前に立ってすでに十分。 「どうしましょう……」 そんなことを言って右往左往するのだが、そろそろ入らないと周りの視線も痛い。 それにここで帰ったら、またあのおっとりした母親が出張歯科医にもしもしコールを掛けかねない。 でも、でも…… 「ううー……」 「あれ、ゆきちゃんどしたの?」 「ひゃうう!?」 「きゃあ!?」 驚いたのは二人ほぼ同時だった。 普段ほとんど出さない悲鳴をあげて振り向くと、よく見知ったちんまいクラスメイトがいた。 柊つかさだった。頭をおさえてぷるぷる縮こまっていた。 「つかささん……すみません、おどろいたもので」 「う、うん。私もごめん……あー、びっくりした」 どうやら本当にびっくりしたようで少し涙目である。 ヘタをすると小学生にも間違われそうな幼い顔と慎重が愛らしい。 なんとか深呼吸で落ち着いて、つかさは胸を押さえながら言った。 「ふう……びっくり、だったよ」 「す、すみません……」 「い、いいっていいって。ところで私、歯医者さんに来たんだけど。ゆきちゃんも?」 「ええ。……その、怖くて入れなくて……」 「ゆきちゃん、本当に苦手なんだね」 私もだけど、と頬をぽりぽり。そういえば今日は朝から頬をおさえていた気がする。 「……」 これは天の助けかもしれない。 うん、とみゆきは力強くうなづいた。 恥ずかしいけどこの際仕方がない。緊急事態だ。 「つかささん、ちょっと」 「え?わわ」 つかさの腕に、自分の腕をからませた。思いっきり。 「すみませんが、ちょっとその、怖いので。できればご一緒に……」 「う、うん。ゆきちゃん、ホントに歯医者さん苦手なんだね」 あまりに子供っぽいとは自分でも思ったけど、やっぱり苦手なものは苦手。 つかさの体にぴったりくっついて、おっかなびっくり、綺麗なガラス張りの自動ドアをくぐった。 海の静かな静かな波の音は、心を落ち着けてくれる。 遠くからカモメの鳴き声が聞こえる。船の蒸気の音がする。 何かが跳ねた。イルカだろうか。海は静かな、素晴らしい音楽で楽しませてくれる。 ただし、それが待合室のCDプレイヤーからかかっているものでなければ。 「ううう……」 「ゆきちゃん、だいじょぶ……?」 正直に言うとあまり大丈夫ではない。 つかさの腕に必死にしがみついて、体を縮こませて、みゆきは声を震わせた。 「ゆきちゃん」 「はあ……大丈夫、です……」 なんとか笑みを作って顔を上げた。 受付をすませてから、みゆきはずっとつかさに体を預けていた。 実はこの間の診察で、どうやら自分の歯があまり芳しい状態でないことが発覚し、 今日はドリルで削ることになっていたのだ。 小学生のころ、一度だけ体験したあの痛み。 思い出しただけで…… つかさの腕にしがみついていなければ、とっくに逃げ出していたかもしれない。 その温かさは、少しだけではあったけどみゆきを安心させてくれた。 「ゆきちゃん」 「ええ、ええ。大丈夫、です」 なんとか笑みをつくった。ずり落ちた眼鏡をなんとか直した。 あいかわらず独特の圧迫感がある空気、薬の匂いがする空間。 CDの音楽は次のトラックに移って、風の音に馬が駆ける脚音が流れていた。 気を紛らすように、絡めた腕に力をこめた。 少しずつ、少しずつ不安が消えていくような気がする。 小さく息を吸い込んで―― 「高良さん、高良みゆきさーん」 「はう!」 受付のお姉さんの軽い声に全身で反応する。 それに驚いたのか、つかさも『びくっ』と体をふるわせた。 「ゆ、ゆきちゃん。ほら、呼ばれたよ」 「あの、その、でも」 つかさがそっと腕をほどこうとする。それを追いかけてしまう。 腕を放すと、さっきまでの大きな不安が一度に押し寄せてきて、また 泣きそうになってしまった。 「だいじょぶだから。ほら、待ってるよ。看護婦さん」 「……はい」 「大丈夫ですよ。怖くないですから」 にこやかに言う看護婦さんの言葉がどこまで本当なのか心配だった。 ぎこちない動きでゆっくり立ち上がって、大きく深呼吸した。 「ゆきちゃん、ファイト!」 「ふぁ、ふぁいと……」 診察室のドアを閉めるとき、つかさの何かを考えているような顔が見えた。 中に入ると、もうすっかり顔なじみのお医者さんがにこやかに手を振った。 「こんにちは、高良さん」 「こ、こんにちは」 「あはは、そんなに固くなることないよー。思ってるより痛くないから」 そうは言うが、やっぱり怖いものは怖い。 さばさばした気のいい若い女の先生で、みゆきも好感を抱いてはいたのだが、こういう ときにはやっぱり無意識に警戒してしまう。 「じゃ、椅子にかけて、口ゆすいでください。まずこないだ入れた詰め物取るからね」 体をがちがちにこわばらせて椅子にかける。すぐに治療が始まった。 緊張させないようにだろうか。診察室の中でもやはりあのCDがかかっていて、 それが逆にみゆきを不安にさせる。 先生の軽いトークで少し落ち着いたが、もうすぐドリルで歯を削られるのが わかっているから気が気じゃなかった。 「それじゃ、削りますね」 「えぅ!」 「あ、こぉら。口閉じないの」 「えぅぅ~」 「んー。困ったわね……」 先生が本当に困った顔で頭をぽりぽり掻いた。 患者の意思を尊重しないで、ムリヤリ治療するというスタンスはとらない。 いい先生であるのには間違いなかったが……。 みゆきは気付いていなかったが、彼女はもう、少しだけ泣いていた。 子供っぽいとか高校生にもなってとか言われてもいい。 とにかく、削られるのがイヤだった。 「えふ、えふ……えぅ」 恥ずかしい。申し訳ない。少しだけ顔を赤くして、ぽろりと涙がこぼれた。 んー、と先生が唸っていると、どこかのドアががちゃりと開いた音がした。 「あら。あなた、高良さんのつきそい?」 「はい、あの。すみません、仕事中に。ゆきちゃんが怖がってるんじゃないかと思って……」 ……つかささん? 「あの、ちょっとだけ、いいですか?」 「んー……まあ、いっか」 先生が軽い調子でOKを出した。 つかささん、診察中に何を…… わ、わ、わ、恥ずかしい。こんな顔、見られたら。 そう思った矢先、みゆきの横につかさがひょっこり顔を出した。 「あふ、つ、つかささん……」 「えへへ。来ちゃった。ゆきちゃん、すっごく怖がってたからね、応援」 応援? 思った瞬間、みゆきの左手がぎゅっと握り締められた。 「あ……」 「ごめんね。これくらいしかできないんだけど」 「……」 温かい。つかさの指。つかさの体温。 さっきのように腕をからませていたのとは違う。 てのひらとてのひらを直接重ねると、じんわりと体中が温かくなる気がする。 なんだか、ひどく安心した。 「……」 「……だいじょぶ?ゆきちゃん」 「はい」 恐怖がうすれていく。 がちがちだった体がほぐれていく感覚。 「先生。あの、お恥ずかしいのですが、このまま治療していただけますか」 「へ?」 「このままなら、私、大丈夫みたいです」 「ゆきちゃん」 つかさが少しだけ驚いた顔をしていた。今、すごく恥ずかしいことを言った気がする。 ちら、とつかさの顔を見ると少し赤くなっていた。多分、自分も同じような顔をしていると思う。 でも、本当のことだ。今この手を離されたら、きっとまた怖くなってしまう。 重なったてのひらに、ぎゅっと力をこめた。 「んー。……やったことないけど、まあいいか。それじゃあ、えーと。柊さん。悪いけど、高良さんの 手、握っててあげてくれる?」 「あ、はい!」 つかさが微妙に甲高い声で返事をした。 ちゅいーん、というドリルの音。怖かったけど、さっきほどじゃなかった。 がりがり、っていう自分の歯を削られる音も、その痛みも、左手の温かさに身をゆだねていると、 本当にそんなに痛くない気がした。 それでも何回か体を震わせて、つかさの手を思い切り握り締めてしまったのだけど。 最後に奥歯にまた詰め物をして、治療は終わった。 「……はい、それじゃあ、二人ともおしまい」 「ありがとうございました……」 「ありがとう、ございました」 「どういたしまして。それにしても、仲良しさんなのね、あなたたち」 先生が器具を洗いながら笑った。 妙に気恥ずかしくなって、急いで病院から出た。 「……」 「……」 「あの。ごめんなさい、私のために」 「い、いいっていいって。あれくらいしかできないもん、私」 なんだか妙に気まずい。 すっごく恥ずかしいことをしてしまった、という意識が頭をぐるぐると渦巻いていた。 「あ、その、それじゃ私帰るね!」 つかさが落ち着かない様子で手をばたばたした。 「はい。それじゃ、あの。また、明日」 「うん、また明日!ばいばい!」 顔を真っ赤にして走っていってしまった。 その背中を、みゆきは見えなくなるまでじっと見詰めていた。 左手を見た。もうつかさの体温は感じられなかったけど、なんだか胸があったかかった。 「……」 今度から。 「今度から、一緒に来てもらいましょうか」 ぽつりとつぶやいた。半分本気で、半分冗談のつもりで。 すっごく恥ずかしかったけど、でももし、治療の度につかさに手を握ってもらえたら。 そして、つかさが怖がっているときに自分がその手を握ってあげられたら。 「手を、握れば」 手を握れば、どんなに怖いものもきっと怖くなくなる。そう思った。 おわり コメントフォーム 名前 コメント 二人ともなんだか子どもっぽくて可愛い。ふわふわしてて癒やされるお話ですね。 -- アオキ (2012-03-04 00 30 05) やっぱり つかさはイイ子すなー。このカプは癒される -- 名無しさん (2011-04-12 01 59 49)
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低体温症とは、直腸温などの中心体温が35度以下になったときに生じる諸症状。つまり、寒くてブルブルのヘビーなやつ。重篤な場合には死に至るので、決して舐めてはいけない。 水の熱伝導率は空気の約25倍であり、夏でも低体温症を示すことがあり、注意が必要。 これを防ぐために、ウェットスーツやドライジャケット等のウェアをカヤッカーは通常着ている。 水着のみで泳ぐ場合には、気温と水温の合計が50℃以上というのが目安と言われている。 重度の低体温症を示した場合には、急速な加温はしてはならない。 対処法については、例えばここを参照。 同義語:ハイポサーミア 対義語:ハイパーサーミア
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基礎体温(きそたいおん) 関連サイト 基礎体温|妊娠・出産の用語集・体験談|プレママタウン 「基礎体温」 健康用語辞典 - MSNビューティスタイル 不妊治療の前に 基礎体温表|不妊ルーム 関連用語 妊娠1ヶ月 妊娠2ヶ月 妊娠3ヶ月 妊娠4ヶ月 葉酸
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体温の上昇 装備魔法 恐竜族のみ装備可能。装備モンスター1体の攻撃力と守備力は300ポイントアップする。
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君の体温 きみのたいおん【登録タグ:VOCALOID クワガタP 初音ミク 曲 曲き 曲きみ】 曲情報 作詞:クワガタP 作曲:クワガタP 編曲:クワガタP 唄:初音ミク ジャンル・作品:VOCALOID カラオケ動画情報 オフボーカルワイプあり オンボーカルワイプあり オフボーカルキー +3ワイプあり オフボーカルキー +4ワイプあり オフボーカルキー +4ワイプあり コメント 名前 コメント
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低体温の症状で考えられるのは、 肩こり、頭痛、自律神経失調症 などのようですね。 でも、人によっていろんな 症状がでることがある ようですので、身体の 調子が悪いようでしたら 一応、体温を測ったほうが いいと思います。 定期的に体温を測るように したほうがいいんでしょうね。 link 歯並び矯正 大人 スピルリナ 効能
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【生活を楽しんでますか?】低体温体質 筋肉量増、食生活、睡眠で改善 (2/2ページ) - MSN産経ニュース 日々背筋をピンと伸ばして美しい姿勢をキープ 食事では免疫力アップ食材と言われるキノコやネギ、オクラ、ヤマイモなどをよくかんで食べる 眠るときは部屋を真っ暗にして睡眠時間を7時間