約 2,376 件
https://w.atwiki.jp/gakumahoa/pages/336.html
【BOSS】真野兵五 ライフ:2 精神力:2 設定 無精ひげを生やした、引き締まった体をしたおっさん。 普段は何も仕事をしないが、用務員仲間に危険が訪れた場合すぐさま敵を殲滅する用心棒のようなことをやっている。 彼が来てから、用務員の年間死亡者数が30%減少したといわれており、用務員仲間からも頼りにされている。 真野一族中最凶といわれる魔人能力を持つ。 釣りが趣味 魔人能力『亜空間武器庫』 武器の概念を持つあらゆるものを召喚し、使用することができる。 成功要素 「身体スキル」:【老兵Lv.4】【スタミナLv.-2】 「知的スキル」:【モヒカン雑魚Lv.2】【釣りLv.1】 「固有スキル」:【亜空間武器庫[魔]】【武器庫の付喪神Lv.5】 「オプション」:【無限ショットガンLv.5】【すごいつりざおLv.3】
https://w.atwiki.jp/mahousyouzyobr/pages/130.html
意外と、終電でも人が乗っているんだな、と空は思った。 十六歳の高校生である空にとって、終電とは、言葉だけならドラマなどで聞いていても、実際に乗ったことはなかった。 疲れ切った表情のOL、泥酔しているサラリーマン、ラフな格好の青年、ガラの悪そうな大男。 様々な人間が、思い思いに時間を潰しながら、同じ空間を共有している。 (もし、魔法少女にならなければ、私は人生で一度も終電に乗らずに死んでいたわけだ) 空は高い所が好きだ。 だからビルの屋上にこっそりと忍び込んで(鍵はかかっていなかった)、飛んだり跳ねたり、下界を覗き込んだりと存分に楽しんで。 結果、落下した。 その際に魔法少女に覚醒していなければ、空はそのまま不審死を遂げていたことになる。 どうして落下する破目になったのか、空はよく覚えていない。 いくら興奮していたにしても、屋上にはフェンスが掛かっていたはずだ。 それを乗り越えてしまったのだろうか。 落下のショックか、あるいは魔法少女に覚醒したショックか、どちらにせよ、直前の行動を空は思い出すことが出来なかったし、思い出さなければならないとは思わなかった。 これからも屋上に通い続けるなら、失敗に対する反省として思い出す必要もあるだろうが、もう空に『屋上』は必要ない。 田中空、魔法少女名スカイウィッチ。 得意魔法、『箒に乗って空を飛べるよ』。 古典的にして正統派。空は、空を飛べる魔法少女だ。最大高度は13㎞。 ここまで高く飛べる空にとって、もはやビルの屋上など地上とさして変わらない。 (そう、私は空を飛べる) 座席から伝わる振動を感じながら、空は思う。 (そんな私が、今は地下に居る) 空は、地下鉄に乗っている。 飛行という移動手段を有している空にとって、電車はお金が無いと乗れないし時間帯によっては混むし何より全然高くないしと、乗るメリットが何一つない乗り物だった。 だからか、久しぶりに電車、それも地下鉄に乗って、少し新鮮な気持ちになっている。 (まぁ、乗りたくて乗ったわけじゃないけど) 魔法王による宣告の後、気づけば、空は車内に居た。 まるでうたた寝から目覚めたかのように。ただ、どう考えても電車に乗り込んだ記憶が無かったことから、殺し合いの夢をみたのではなく、この場所にワープされたのだと解釈する。 殺し合いは現実だ。 (どうしようかな……) 空は、戦いとは無縁の生活を送って来た。魔法少女としての日課は空中散歩で、エネミーを倒したり、他の魔法少女とトラブルを起こしたこともほとんどない。 魔法少女の、対人戦におけるセオリーが分からない。 (とりあえず、ずっと空中に居れば安全だよね? 高度1万メートルまで上がっちゃえば誰も私を攻撃できないだろうし……。 うん、地下鉄降りたらそうしようっと) というか切符持ってなくね? と空は気づいた。 (魔法王の馬鹿……! それくらい用意しといてよ……もう、どうしよう……) 空は頭を抱えた。 田中空は空を飛べる魔法少女だ。 ただ、魔法とは裏腹に、本人の性格は明るくあざとい、普通の女子高生である。地に足がついている。 縁遠い殺し合いの心配より、どうやって無賃乗車を切り抜けるのかの方が心配になっている。 「あの、向かい側、いいですか?」 「あ、どうぞ」 落ち着いた、されど可愛らしい少女の声に、空は慌てて返事をした。 帽子を被った小学生くらいの女の子が、自分の向かい側に座る。 「……ハスキーロア?」 と、空は少女に対して声をかけた。 少女は首を傾げる。 (あ、違う……) よくよく見れば顔立ちがまるで異なっている。 雰囲気もハスキーロアよりややクールな印象だ。 (というか、似てるの年齢くらいじゃん。どうして勘違いしたんだろ) ハスキーロアは、空の数少ない魔法少女の知り合いだ。 コンビニで新商品を物色していたときに、帽子を被った少女に声をかけられたのだ。 「あなた、魔法少女ですよね」 と。……ん? 空は、向かい側に座った少女に視線を送った。 今の台詞は思い出の中の言葉ではなかった。確かに向かい側の少女がそう口にした。 あの時のハスキーロアと同じく、帽子を被った少女に。 「……やっぱり、ハスキーロア?」 「違います。私は……麦、といいます」 おどおどとした様子のハスキーロアと違い、やっぱり麦と名乗った少女はクールに感じる。 ただ、名を名乗るときに、僅かに言い澱んだのが気になった。 「もしかして、あなた、犬?」 麦が目を見開く。 「……何故それを?」 「前、変身してないのに、犬系の魔法少女に正体バレてさ。どうも嗅覚? 的なやつでわかるんだって。すごいよねぇ。あなたもそんな感じ?」 「……そうですね」 麦は感情を感じさせない目で空を見据える。 「まぁ、ハスキーロアという名を出したので、確定したんですけど」 「え、あなたもハスキーロアの知り合いなの?」 「いや、さっき魔法王が名前呼んでたじゃないですか」 あっ、と空は合点がいった。 確かにハスキーロアは魔法王に真っ向から異を唱え、名指しされていた。 つまり、ハスキーロアという名を出した時点で、魔法少女でありかつロワ参加者であることは確定するのだ。 (駄目だ私、どうも浮ついちゃってる) 改めて指摘されれば実に初歩的なミスだった。 「私が貴女に接触したのは情報交換がしたいからです。……変身していないってことは、ゲームに乗る気が無いことはわかりますし、変身してないあなたを襲ってない時点で、私も乗ってないことは証明できてますよね」 「え、あ、うん。そうだよね」 殺し合いが始まってもどこかぼんやりとしていた空だったが、麦の冷静な論理に徐々に現実に引き戻される。 「私の魔法は、犬に変身することです。たったそれだけの魔法ですが、俊敏性に関しては他の魔法少女を圧倒できます。更に、他の犬を支配下に置くことも可能です」 「おおー」 確かハスキーロアがシンプルな強化魔法(実際にはお姉ちゃん魔法だったか?)だったことに比べると、麦の犬魔法はなかなか面白い。 暇なときは犬を集めてたくさん遊べそうだ。 「私の魔法は……あ、その前に自己紹介がまだだったね。私の名前は田中空。魔法少女名はスカイウィッチ。名前の通り、空を飛ぶことが出来るの」 「空……それは、便利な魔法ですね」 麦は本気で関心しているようだった。 「この電車を浮かせたりもできるんですか?」 「銀河鉄道みたいに? 無理かな。飛べるのは私だけ」 あるいは、スーパーマンのように下から持ち上げれば車両と一緒に飛ぶことも可能かもしれない。 しかし、空は決して身体能力に特化した魔法少女ではない。常人の十倍とはいえ、さすがに車両は手に余る。 (持ち上げられたにしても、魔力の維持がね……。空中で魔力切れになったら終わりだし) 落下死。きっと本来の田中空に待っていた結末。 「あなたは空が飛べる。私は犬に命令できる。どうやら私たち、周囲の探索においてかなりアドバンテージを得られそうですね」 「あ、なるほど」 (うう、年上の威厳が……) 外見的に恐らく年下と思われる少女にリードされ、空はたじたじとなってしまう。 ただ、そうやって賢そうな少女に場を任せて流されるのも悪くないとは感じていた。 戦闘面では素人。魔法に関しても、口が裂けても玄人とはいえない。 一方、麦は場慣れした空気がある。エネミー退治などを積極的にやってきたのかもしれない。 「次に、人間関係ですね。空さんは、知っている人が参加者に居ますか?」 「えっと、あの時、全員の顔を確認できたわけじゃないんだけど……」 何しろ40人以上はいた。 ただでさえいきなりファンタジーっぽい空間に瞬間移動して驚いていたのだ。知人が居ないか完璧に確認はできなかった。 一ついえるのは 「ハスキーロア……魔法王に食ってかかった子。あの子とは、ちょっとした知り合いなんだよね」 「友人、ですか?」 「まぁそんな感じ」 (なのかなぁ。道端で会ったら声を掛け合う程度の関係だったけれど) 歳も離れているし、生活スタイルも違う。 友人と言う表現も適切か分からず、知人という表現がぴったりくる。 だからといって、わざわざ友達じゃないと否定する気もないが。 (でも私、ハスキーロアが危ないときに、動けなかった) 勇気を持って魔法王に抗議し、目をつけられていたハスキーロア。 年上の知人として、あの時助けに入るべきだったのでは、と空の心に後悔が産まれる。 (……会ったら謝ろうかな) 「私の知人は姚莉鈴です。竜胆色の髪をミディアムボブにしている、歳は空さんと同じくらいです。……会っていたりしますか」 「ごめん、知らない」 殺し合いが始まって、空は一度も電車から降りていない。停車すらしていないので、恐らく麦も初期位置は電車なのだろう。 「その人は……麦ちゃんの大切な人なの? 魔法少女の先輩とか?」 「……家族です」 と、麦は顔を恥ずかしそうに俯かせて答えた。 (お姉ちゃんなのかな……そう言えば麦ちゃんの名字聞いてなかったっけ) フルネームを聞こうとした瞬間、麦はすくっと立ち上がった。 すると、麦が着ているドレスのポケットからスマホが滑り落ちる。 「あ、麦ちゃん、スマホ落としたよ」 座席の下に転がったスマホを拾おうと、空は屈んだ。 ——首筋に、熱が走った。 それは、瞬時に消え去り、奇妙な酩酊が空を襲う。 (あ、この感じ……) 地に足がつかないような、奇妙な浮遊感。 まるで。 (空を飛んでいるみたい……) 【田中 空/スカイウィッチ 死亡】 【残り 40人】 ◇ 首筋を噛み切られた田中空の死体を見下ろしながら、麦はこの後に起こる変化を待っていた。 死亡した魔法少女は光の粒子となって消える。 では、人間態のまま死亡した場合どうなるのか。 (経験則上、消えずに残り続ける……。このゲームでは……) 数秒待つ。 明らかに絶命しているにも関わらず、消える気配はない。 (やっぱり同じか。……人間態で死亡した場合、死体は残り続ける) 口周りについた血をハンカチで拭う。 座席の影に隠れる形で事を済ませた。 そのためにわざとスマホを落とし、空に拾わせることで屈ませ、彼女の姿が他の乗客に見えないようにしたところで首筋に噛みついたのだ。 血が出過ぎないように瞬時に傷口を焼いている。 即死するかは賭けだったが、幸運にも(きっと空もさほど苦しまずに死ねたはずだ)、追撃を加えるまでもなく、田中空は絶命した。 (ご主人様……) 自らの主人、ハイエンドは最初の場所で目撃している。 生き残れるのはたった一人。 ならば、忠犬としてご主人様を優勝させることは、麦/ヒートハウンドにとって当たり前のことだった。 空殺しは慎重に行われた。 偽造ではなく、本当に変身していないか確証が持てるまでは距離をとって様子を伺い(変身していなくても嗅覚で何となく魔法少女かは分かる)、接触してからも自分が犬系だとは即座に看破され焦ったが、同時に炎系であることは伏せておいた。 ヒートハウンドと名乗らなかったのはそれが理由だし、犬系だけと誤認させるため、犬に変身できて俊敏に動ける、犬を操れるといった嘘をついた。 実際には犬に変身するのではなく犬に戻るのであり、魔法少女が人間態だと常人レベルなように、麦も変身を解除すればごく普通のゴールデンレトリバーである。 犬を操ることも出来ない。 精々他の犬とある程度意思疎通が出来る程度だ。 (空がスマホを拾わない可能性、あるいは私と同じようにゲームに乗っている可能性、全てを看破され戦闘に突入する可能性……。色々な可能性があった。その時に身体を炎に変えられる魔法は伏せておいた方が戦闘を有利に展開できる。 ……結局、戦闘にはならなかったけど) 犬系の能力……というか魔法少女としての身体スペックだけで殺害に成功した。 麦は、田中空の死体を、頭を窓側にする形で寝かせる。 すぐに車掌が気づくだろうが、僅かな時間稼ぎにはなるだろう。 その頃には、麦はとっくに駅を脱出している。 (田中空……) 目立ちたくなかったのか、あるいは別の理由なのか、とにかくにも変身すらしていなかった彼女。 麦が接近しても碌に警戒せず、ぺらぺら情報を話し、無防備にスマホを拾おうとした彼女。 (あなたはご主人様の敵だから悪人……のはずがない。 きっと底抜けの善人だった。ご主人様の殺しの対象にはならないような、そんな良い人……) それでも謝罪するつもりは無い。 悪いのは、こんな残酷なルールを敷いた魔法王なのだから。 今はただ、ご主人様の優勝の糧になった魔法少女へ。 「謝謝(ありがとう)」 ◇ 駅内にアナウンスの声が響いた。 終電が到着したらしい。 改札口を出た通路——既に閉店している売店コーナーの隣で、迷彩服の少女が膝を抱え、どんよりとした空気を漂わせていた。 外見年齢は10代前半。 深夜の駅には場違いだが、緑色の髪に迷彩服の軍服といった奇抜な格好は、道行く大人たちに警戒心を起こさせたのか、声をかける者はいなかった。 少女もまた、周囲の大人たちには目もくれず、一人自分の世界に閉じ籠っている。 (もしやこれは……) 少女の脳裏に最悪の想像がよぎる。 (解体処分でありますか~!?) 少女は名を、らいと、という。 魔法少女名、フライフィアー。 その正体は、米軍のステルス戦闘機F-35の付喪神である。 付喪神とは、長い年月が経た道具に霊魂が宿るもの。 F-35の運用が始まって9年余り。 伝承では、付喪神となるのは百年かかると言われているが (それだけ当機(フライフィアーの一人称)が優秀ということでありましょうなぁ) 自画自賛をすることで沈んでいたメンタルを回復させる。 が、すぐにその心は降下を始めた。 (しかし、この状況……当機は廃棄されたのでありますか……ぐすん、まだまだ現役なのに……。バリバリ飛べるのに……) 「Jesus(しんど……)」 がっくりと首を落とすフライウィアー。 元々彼女は、妖精に半ば脅される形で魔法少女になった。 付喪神として基地でのんびりしているところを発見され、魔法少女にならなければ上層部にこのことを報告し、解体処分するぞと脅迫されたのだ。 震えあがったフライウィア―は慌てて魔法少女になった。 まぁ、付喪神化してからはジャパニーズ・アニメーションを楽しんでいたから魔法少女に憧れはあったし、魔法少女になったからといって、何らかの責務が生じるわけでもない。 「——む」 フライウィア―は立ち上がった。 F-35にはAN/APG-81と呼ばれる火器管制レーダーがある。 その付喪神であるフライウィア―もまた、他の魔法少女より圧倒的に優れた探知能力を有していた。 (魔力が二つ……) 周囲に視線を運ぶ。 帰路に就く人々。 立ち止まることなく、ひたすら自宅を目指し出口へと向かう人々。 その、人の波の中で。 ——真っすぐに此方を見据える、幼女が一人。 お姫様といった外見の黒ドレスにハイヒール、ティアラ。 お遊戯会から飛び出してきたような風貌。迷彩軍服のフライウィア―とはまた別のベクトルで、深夜の地下鉄駅には相応しくない人物だった。 「当機は、フライウィア―であります。貴殿の作戦目標をお聞かせ願いたい……」 「……黙れ」 その声には怒りが込められていた。 はて、知り合いだったかとフライウィア―はメモリーを探る。 しかし、該当者は居ない。 (もしや、当機のように何らかの兵器の付喪神でありますか。……当機は戦闘行為に参加したことが無いですが、姉妹たちは……) ソマリア、リビア、ウガンダ、イラク……。心当たりは幾つもある。 敵国の兵器もまた付喪神化し、自分に復讐に来た。 その可能性は十分に考えられた。 「俺は……ハートプリンセス」 (俺っ子でありますか!) ハートプリンセス。風貌に合った名だとフライウィア―は思う。 「俺は……俺はもう、これ以上苦痛を味わいたくない……」 そう言って、ハートプリンセスは拳を握った。 「だから……優勝して、全部無かったことにしてやる」 「——それは宣戦布告と解釈してよろしいか?」 フライウィア―の銃口のような眼光にハートプリンセスは怯んだ様子を見せたが 「うおおおおおおおおおおおおおおっ!」 と雄たけびを挙げ、フライウィア―へと殴りかかる。 フライウィア―は 「……ああ、なんだ、民間人でありますね」 瞬時に空気を和らげると、魔力を行使した。 『糸を出せるよ』。 魔力によって構成された糸が、瞬時にハートプリンセスを拘束する。 「ああっ!?」 あっという間に無力化され絶望の声を上げるハートプリンセスに、フライウィアーは笑顔で近づいた。 「当機はアメリカ生まれですが、今は自衛隊所属の身。民間人を傷つけるなどあってはならないであります」 こちらに殴りかかって来るハートプリンセスの素人丸出しの動きを観て、フライウィア―は彼女が軍事訓練を受けていないと看破した。 自分がそうであるように、恐らく兵器の付喪神は軍人が出来ることは一通りできるはずである。 「ハートプリンセス殿。貴殿がどんな苦しみを抱いているか、当機には理解できないでありますが……殺し合いに乗るのは無謀ですな。殺されるて終わりですよ」 糸から逃れようとハートプリンセスはもがいているが、微塵も拘束が解ける気配はない。 素人なのも考慮しても、魔法少女の身体能力は成人男性の10倍。 だが、ハートプリンセスにはそんな力が備わっていないように見える。 (……妙でありますな) 兵器にはそれぞれ特色がある。万能兵器など存在せず、互いにカバーし合って、作戦を遂行する。 ハートプリンセスは冷静さを欠いているようには見えるが、錯乱はしていない。 ここまで非力で、何故自分に攻撃を仕掛けた? 魔法少女の常識を知らないのか、ただ感情任せに動いたのか、それとも……。 ハートプリンセスが唐突にもがくのをやめた。 フライウィア―は彼女の動向を注視する。 「……フライウィア―」 「……何でありますか」 「——旅行するなら、どこに行きたい?」 カッ、とハートプリンセスの身体が光った。 駅内に轟音が響いた。
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/3353.html
付喪(つくも)神。 古来より日本には長い時を経た植物や動物には魂が宿るという言い伝えがある。 「相棒──」 14年間連れ添った相棒の死に、266はor2とうなだれていた。 ちなみに開け放った窓から申し訳程度に入り込む風をor2の2の部分を当てる事で 微妙に涼が取れるという合理的な体勢だ。 ズボンを微妙にズラすだけで取れる破格の涼は、外からの急な来客にも対応でき る必勝の構え。 266は超一流の策士なのだ。 扇風機など今時アウトレットなら一万も出さずに買えるのだが、そこはやはり長 年連れ添った仲、 愛着の一つも湧くもので。 やはりそこは人間、一時一時の感傷を大事に生きるのも大切な事だ。 266は外気で尻穴を冷却しながら扇風機の前でむせび泣いた。 この涙と鼻水で畳を張り替える事になってしまうのだが、それはまだ先の話だ。 この世に永遠という 物はなく、扇風機も266も、等しく消える運命にある。 泣けど喚けどそれは覆らない。 しかし、望むのなら、今一時。 テラカオスという世界は、266と扇風機の人生の旅路を許容してくれるのだ。 「266」 「え?」 そして、奇跡は起こった。 声の先にいたのは、紛れもなく266の14年間連れ添った相棒。 が、266の愛とテラカオスロワの影響力で付喪神へと変わった物。 「あ、相棒!」 266は死んだと思った相棒の復活に感激し、思わず抱き付く。 それにこれはカオス七期。 こういう変身系は女の子と相場が決まっている。 そいいった打算も少しあった。 ところで付喪神ってえのは2種類ありまして、その魂が荒ぶった場合は荒魂(アラ ミタマ)、 厄を呼ぶ存在へと、和んだ場合は(ニギミタマ)、幸を呼ぶ存在へとなる訳なんで す。 包容をせんと飛びつく266は、瞬きすら許されない薄く細い時間の切れ目に確かに 聞いた。 ──大丈夫。 夏が終わると半年も押し入れの中に放置され、そして暑くなって来たら都合よく チヤホヤされる。 決して恨んではいなかったし、理解もしていた。 ──痛くないよ。強がりじゃない。 押し入れから出して、キチンと手入れをしたとはいえそこは14年選手。 肌は浅黒く日焼けし、あちらこちらに傷も目立つ。 ──少しだけ嬉しい。やっと…… そこで266の動きは止まった。 目の前にいたのは、確かに女の子だった。 日焼けしていて、傷だらけで、ボーイッシュで、若干266の好みから外れていたが 、まあ可愛いと言って間違いは無い。 「THIS WAY」 しかし、決定的に何かがヤバい。 266に敵意が無いのは確かだが、纏っている雰囲気が漆黒だった。 「FOLLOW ME」 そして266は…… えーと、書いている内に話の方向がズレていって訳分かんなくなった。 もういいや、とにかく扇風機さんは復活したのだった。 【三日目・18時30分/新惑星・266の部屋】 【266@書き手】 【状態】半ケツ 【装備】私服 【道具】支給品一式、不明支給品 【思考】 1:なんか別の意味で部屋が涼しい…… 【扇風機さん@266の私物】 【状態】荒魂化 【装備】全裸 【道具】支給品一式、不明支給品 【思考】 1:THIS WAY 2:FOLLOW ME
https://w.atwiki.jp/zsphere/pages/1017.html
一般的には、光を当てた反射像に文字や絵が浮かび上がる鏡を指す。 古代中国では「透光鑑」と呼ばれ、漢の時代には既に知られていた。 人為的に作られる場合もあるが、普通の鏡が度重なる研磨により次第に薄くなり、 鋳造の際のひずみに加え研磨の際のひずみにより、裏面の模様が鏡面に極微のくぼみを形成、 光を収束して模様を浮かび上がらせる、といった事が偶然起こる事もあった。 (zsphereコメント:つまり、年月を経た物品にモノが宿る付喪神の思想に 偶然合致するケースもあったという事かと) 魔鏡の名は、当初、明治初期に帝国大学に招聘されたお雇い外国人が、 本国に「magic mirror」として紹介した言葉をそのまま逆輸入したものであると云々。 (『江戸時代の科学技術』市立長浜城歴史博物館) 江戸時代の科学技術 国友一貫斎から広がる世界
https://w.atwiki.jp/srkjmiroor/pages/2417.html
【名前】 ツクモガミ 【読み方】 つくもがみ 【登場作品】 轟轟戦隊ボウケンジャー 【所属】 ダークシャドウ 【名前の由来】 付喪神 【詳細】 古い「何か」と最新式の「何か」を「影忍法・ツクモガミ変化の術」で融合させて作り出す怪人の総称。 掛け合わされた両者の能力を持ち合わせ、強力に能力拡大した影忍法を自在に使いこなす。 混ぜ合わせる物の数にも制限が存在し、2つの器物が限界で3つ以上混ざると役に立たないツクモガミ(アクタガミ)が誕生してしまう。 【影忍法・ツクモガミ変化の術】 幻のゲッコウが「ツクモガミ」を誕生させる影忍法。 古い「何か」と新しい「何か」にそれぞれ宿る魂を融合させる事により誕生する。 「年を経て命を宿せし器物達よ 今、新しき器を得よ」という台詞を言ってから作り出す。 【余談】 巨大化時の声はエコーで加工されている。
https://w.atwiki.jp/gentlemen/pages/26.html
九律 令 くりつれい、と読む。帝都に住むただのしがない古道具屋の店主である 自身は古道具にそれほど興味があるわけではないのだが、曾祖父の代から続く店を潰すわけにもいかずのんびり営業中 興味があるわけではない、とはいっても商売柄鑑定眼は必要なわけだが、彼のそれは少なくとも人並み以上 というよりも、他とは違う物、を見分ける事が出来るのだ。それは付喪神であったり曰く付きの品であったり、色々である 妖怪や幽霊と言ったあちら側の世界の生き物に好かれやすい体質と相まってか、彼の周りには何時も何かが居る 普通に考えれば非常識なそれらを、ある物はあるんだからしょうがないと割り切れるあたり肝は据わっているようだ まだ二十代前半にも関わらず妙な落ち着きがあるのは、恐らくその当たりに関係しているのだろう
https://w.atwiki.jp/hackhaseo/pages/7.html
まずはオーヴァンを追おう。中央区→港区→傭兵地区 ↓ さらに進むとPK3人組が話している ↓ ガスパー・シラパス登場 『シラバス・ガスパーのアドレス』入手 ↓ カオスゲートから『△麗なる 先導の 巣立ち』へ ↓ 道なりに進む。蒸気扉はチム玉を使って開ける ↓ 進むと途中でイベント ↓ 進むと獣神殿。『旋式・芥骨』入手 ↓ アトリ登場『アトリのメンバーアドレス』入手 ↓ ログアウト。メール等をチェック ↓ パーティ編成してクエスト屋にいき、クラウンクエストをうける ↓ カオスゲートから『△追いすがる 縁結びの 付喪神』へ ↓ -クラウンクエスト- ラッキーアニマルが登場するので蹴ってキングチムチムをだす。 ※キングチムチムをけるとプレス攻撃がある。 プレスをしたら、三回蹴って離れると、100%勝てる。 『チムの王冠』入手 報酬:鍛錬の書・知×1 ↓ 破音へ
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/2115.html
【元ネタ】史実、風姿花伝、明宿集 【CLASS】アルターエゴ 【マスター】 【真名】秦河勝 【性別】男性 【身長・体重】180cm・63kg 【属性】秩序・中庸 【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷B+ 魔力A 幸運A 宝具B 【クラス別スキル】 神性:B 神霊適性を持つかどうか。 アルターエゴはその死後、神格化されており主に芸能の神としての信仰されている。 また、自身と同一視される『摩多羅神』や付喪神とも妖怪ともされる『面霊気』をその身に取り込んでいる。 ハイ・サーヴァント:B 英霊複合体であることを示すスキル。 サーヴァントとして現界するにあたり、自身に縁ある霊基をその身に取り込んで強化を図った。 一柱は阿弥陀経および念仏の守護神・摩多羅神、もう一柱は付喪神ともされる面の妖怪・面霊気。 摩多羅神は一説にはアルターエゴと同一視され、面霊気もアルターエゴの存在を発端とした怪異として伝えられる。 陣地作成:A 本来は魔術師のクラススキル。自らに有利な陣地を作り上げる。 アルターエゴの場合、“工房”を上回る“寺院”を形成することが可能。 道具作成:B+ 魔術による道具作成スキル。 能面の付喪神『面霊気』を取り込んだ事で、能面の作成にボーナスがつく。 騎乗:B+ 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。 アルターエゴと同一視された摩多羅神は牛に跨り、配下の四天王と共に念仏を唱えながら堂に向かったという。 これらは後世に祭りとなり、現代でも続けられている。 【固有スキル】 可能性の光:B 星の開拓者に似て非なるスキルにして、無辜の怪物によく似たスキル。 曰く、彼は秦の始皇帝の転生体であった、キリスト教徒・ユダヤ人であった、或いは聖徳太子に仕える原初の忍者『志能便』であったなど。 実際に自分が手掛けた偉業も、実際には関わりのない伝説も、すべてを一身に受け止めた偶像が英霊秦河勝であり、現界した彼は「期待」と「可能性」の具現として振る舞う。 可能性の光、後光の如く。彼と出会った敵対者は、数多の面(でんしょう)を被った申楽師の優雅なる神楽舞を見る事になるだろう。 能面申楽:A+ 六十六枚の『面霊気』の付け替えによる専門スキルの使い分け。 可能性の光スキルと合わさることで自らが背負う数多の偉業・伝説を面を付け替えるという工程を通して“演じ分ける”ことができる。 芸術、戦術、忍術、道術(外)、洗礼詠唱、その他総数六十六種類に及ぶ専業スキルについて、Bランク以上の習熟度を発揮出来る。 高速読経:A+ 「高速詠唱」と同様のスキル。強力な大魔術の詠唱ですら一工程で終わらせる。 読経そのものは、キリスト教でいう「聖句」の塊であり、そこに籠る霊的概念は読誦する者の霊格や、経典への理解度の次第で何倍にも跳ね上がっていく。 阿弥陀経の守護神『摩陀羅神』の力を借り受けた事からそのランクは破格とも言える。 【宝具】 『神儀六十六番・能面申楽(しんぎろくじゅうろくばん・のうめんさるがく)』 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:200人 猿楽能の原型となったアルターエゴの得意とする儀式舞踊が宝具として昇華されたもの。 能楽(猿楽)が娯楽芸能となる以前の儀式としての性質を持ち、アルターエゴの歌舞は五穀豊穣、天下泰平、招福延年と言った加護を自陣に齎す。 また自身の霊基と融合した『面霊気』を一時的に召喚し、意思を宿した能面と舞を通じた連携攻撃を行う。 計六十六枚の能面『面霊気』はアルターエゴが付与する加護の成功率を向上させるのみならず、 一つ一つの面が異なる性質を持つため、付与される加護や仕掛ける攻撃は六十六種にも及ぶバリエーションを有する。 【解説】 聖徳太子の側近として様々な分野で活躍した、太秦を拠点とする渡来人系の豪族。 財政面で聖徳太子を補助し、広隆寺をはじめとする数多くの寺院を建立し、新羅からの使節を迎える外交官としての職務もこなし、 武人としては、丁未の乱にて聖徳太子を守護し物部守屋の首級を挙げた他、 大生部多を教祖とし富と永遠を謳って人心を惑わした虫神『常世神』教団を打倒し民からの尊敬を集めている。 後世においては、世阿弥ら能楽師からは猿楽能の開祖と崇められ、 その中でも金春禅竹は、自著において河勝は始皇帝の転生体にしてインドにおけるブラフマンなどと同様の根源存在『翁(宿神)』の化身であると記している。 さらに、近現代においては、日ユ同祖論によってユダヤ人や景教徒(キリスト教ネセサリウス派)とされる他、 聖徳太子が擁した原初の忍者『志能便』の一人だとも言われている。 伝説におけるその最期は、聖徳太子死後の蘇我入鹿の迫害から逃れるべくうつぼ舟(窓のない舟)に乗って西に船出するも坂越浦(兵庫県)に漂着し、 人ならざる姿を顕し人々に取り憑き祟りをなし大荒大明神として祀られたとある(実際は普通に移住して、晩年を坂越の開拓に尽くしたともされる)。
https://w.atwiki.jp/maroku_w/pages/344.html
種族 名前 HP 弱点・耐性 ドロップ1 ドロップ2 出現場所 仲間 備考 ドラゴン ドラゴンメイド 360 火水地雷○ 修練の指輪(2%) 壊れた財宝(1%) 3層 魔界1 B ドラゴン 優秀なドラゴンメイド 1600 火水地雷○ 修練の指輪(25%) 壊れた財宝(1%) 3層 魔界1 赤シンボル 天使 パワー 999 闇△光☆火水地雷● テフラの魔剣(8%) 光の欠片(4%) 3層 魔界1 戦士 アサッシン 330 光△闇○ マカブイン(6%) 壊れた財宝(1%) 3層 魔界1 付喪神 マニュスクリプト 300 火斬△光闇★雷●水突○ メフィストのアミュレット(2%) 壊れた財宝(1%) 3層 魔界1 C 不死 ナムタル 345 光火△闇◎雷突○ 邪神のローブ(6%) 壊れた財宝(1%) 3層 魔界1 虫 パピルサグ 380 地△ 注連縄(4%) 隕石の欠片(1%) 3層 魔界1 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/maroku/pages/350.html
封印の間 各所 封印の間 各所 名称 種族 HP 弱点 通常攻撃 技・魔法 ドロップ 式神 備考 ドラゴン 竜 30000 斬 アビスディアボリックブレスディスインテグレイトテイルチョップドラゴンパワードラゴンファングドラゴンブレスニュートラルブレスホーリーリフレッシュ超重力灼熱の炎極寒の凍気裁きの神雷腐敗の瘴気 竜の生き血(25.0%) D ロイヤルデューク 魔神 28000 光 斬 スードエピグラファダークザッパードレインタッチロイヤル・ダークネスギガフレア死神の鎌ペインボンド 究極のリボン(10.0%)魔王の欠片(10.0%) C ズルワーン 天使 24000 闇 クイックタイムサイクロンザッパータイムストップディスターバンスウェザーテスタメントパニッシュ・ザ・ジャッジメントファストストライクホーリーブレス月光 魔王の彫像(25.0%) デミウルゴス 精霊 26000 魔 斬 イナズマスラッシュストーンシャワースードエピグラファダイヤモンドダストダークザッパーテスタメントフレイムストライクフリーズインパクトホーリーザッパーヤルダバオートランドインパクト轟雷火の鳥 メルキオール(10.0%)魔王の欠片(10.0%) D キングー 巨人 19000 殴 フレイムストライクマリオネット嘗め回す無呼吸連打 ヒドラレザー(10.0%)魔王の欠片(10.0%) ワルプルギスの夜 超越 16000 雷 殴 コズミックライナーツァーンラッド・ヴィルヴェルヴィントディスターバンスウェザーデストラクションノヴァマジカルハンマー大震撃 貫き丸(10.0%)魔王の欠片(10.0%) C ザラスシュトラ 魔法使い 15000 闇 殴 メテオ サクラメント(10.0%)魔王の欠片(10.0%) J型駆逐戦闘戦士 戦士 18000 斬 アルティメットデビジョンデーモンベインソニックブレードミラージュブレード聖刻十字斬覇王の一閃 インフレキシブル(10.0%) C ターミネイター 付喪神 22000 雷 突 ヴォーテックス スーパーエイジャ(25.0%) C ズー 鳥 13000 雷突 斬 クイックタイム真空波前歯焼き鏝 黒曜石(25.0%) 饕餮 獣 17000 火光 斬 ニュークリアーブレスパワーサクションバンデッドパースートルナティックボイス地獄爪殺法 暗黒の盾(10.0%)魔王の欠片(10.0%) クロウクルアッハ 爬虫類 14000 水光 斬 カウンターフォースサイコウェーブデスデスブレス死神の鎌 魔王の欠片(10.0%)不敗の剣(10.0%) ヤミー 妖怪 20000 地 アビスエグゾーストバーンフェイズフロストバイトぶちかまし木っ端微塵切り100万ボルト毒霧 輪廻の斧(10.0%)魔王の欠片(10.0%) ゆっくりエンペラー ? 20 殴 逃走ひき逃げリジェネレーション プラチナジュエル(50.0%)ヒヒイロカネ(25.0%) リジェネ時2回行動 キングバジリスク 竜 10000 竜の生き血 ネオデカラビア 魔神 9900 光 エメラルド ゴールドエース 天使 9800 闇 金塊 レアメタルソリッド 精霊 7500 魔 トラペゾヘドロン アーカーシャ 巨人 9500 光 賢者の知恵 2回行動あり アンセスターフレイヤー 超越 7777 突 エメラルド 通常攻撃に即死付加 エンシェントムーン 魔法使い 7000 闇 魔の欠片 ハイマスター 戦士 7000 光 首を撥ねる ダイヤモンド 2回行動 ラマック 付喪神 8500 雷 HDDクラッシュ 勲章 ペリ・ザ・クイーン 鳥 8000 雷突 テレスコープ シーサーキング 獣 9000 火 サイコウェーブ ウロボロスの尾 オブシダンタイマイ 爬虫類 9100 水 黒曜石 ドリュアデスクイーン 植物 8200 火 金塊 うろつく7人童子 不死 9400 火光 アースの怒り サイキョウサン 蟲 8100 水雷斬 壊れた財宝 毒のダメージ11000 ロイヤルベアード 妖怪 8888 火水 ソロモンの鍵 物理反射 リュウグウノオオミツカイ 水棲 9200 雷 ヒヒイロカネ 物理カウンター(激しい稲妻)