約 2,376 件
https://w.atwiki.jp/sinnerei/pages/3557.html
【作品名】あやかしトライアングル 【ジャンル】お色気漫画 【名前】歌川画楽 【属性】絵筆の付喪神 【年齢】150歳 【長所】画家としての知名度のために強力な妖力を持つ 【短所】好きな人が人柱として沈められるのを止められなかった 【備考】かつての主が封印された時について「150年も昔のこと」と言っているので150歳以上。 vol.8
https://w.atwiki.jp/toho_yandere/pages/1925.html
注意書き これは付喪神(多々良小傘を除く)+豊聡耳神子のヤンデレssです。 自己設定、自己解釈された部分が少しあります。ご注意ください。 ○○の日記 ○月○日 今日、家の前でお面をつけた少女が倒れていた。 ひどい熱だったので人里の医者に見せてみたが、医者が言うには今までこんな病気は見たことが無く、処置のしようが無いとの事だ。 永遠亭に行く事も考えたが、妹紅さんはどこかに出かけていたらしく、家にはいなかった。 病人を連れて迷いの竹林に入るのは自殺行為に他ならない。 仕方なく家で一晩中介抱したが、熱がいっこうに下がらない。どうすればいいんだろうか? 彼女がこんなに苦しんでいるのに私は何もしてあげられない。 ○○の日記 ○月×日 朝、いつのまにか彼女の熱が下がっていた。 少し元気がないが、熱が下がってよかった。 あまり無理をさせてはいけないが、本人が話したいといって来たので彼女と少し話をした。 彼女の名前は「秦こころ」というらしい。 彼女は自分の事をお面の付喪神と言っている、おそらく本当だろう。 本当だと断言したのは、一度別の付喪神に会った事があるからだ。 付喪神は元となった物をいつも身につけているので、見分けようと思えば見分けることできる。 そういえば、姉さんは今頃どうしているだろうか? 私の先生が作った太鼓から生まれた付喪神で、あの呪法が成功した後、「ちょっと他の奴らを助けてくるわ!」と言って出て行ったきり、姿を見ていない。 元気にしていれば何よりなのだが。 おっと、話がそれてしまった。 彼女が熱を出して倒れていた事については、 彼女の母親、つまり作者が作ってくれた「希望のお面」があまりにも完璧すぎたため、長時間使うと付喪神からただのお面に戻ってしまうらしい。 今はもう落ち着いているから大丈夫らしいが、もしもの場合も考えて、今はまだ安静にしてもらわないと困る。 明日、彼女の母親が見つかるまでここに滞在してみたらどうかと、勧めてみよう。 本人が嫌がるなら仕方ないが。 こころの日記 ○月×日 あの人にノートをもらった。 日記というものをつけてほしいと言われた。 日記って何を書けばいいだろう? あと、今日はこの家で休みなさいとも言われた。 「今日は」という事は、明日はこの家に居てはいけないのかな? それとも今日は外に出てはいけないという事なのかな? ……なんでだろう。分からないのが怖い。 明日聞けばいい事なのに、分からない事が怖い。 でも、聞くのも怖い。 もしも明日は出て行ってもらうって言われた、そう考えるととても怖い。 ……私は、ここにいたい。あの人から離れたくない。 なんでこんな事を思うんだろう? 初めて会った人なのに、こんな感情を抱くなんて少しおかしい。 でもやっぱり私はあの人から離れたくない。 ○○の日記 ○月△日 彼女にしばらくここに滞在したらどうか、と言ってみたら思いのほか喜んでくれた。 いや、実際には表情がまったく変わっていなかったので、私の主観的な判断であって、本当に喜んでくれているのか、私には分からない。 彼女の母親を探すために、母親について色々尋ねてみた。 母親の名前が「聖徳太子」という事と、かつて為政者をやっていた事、マントを羽織っている事ぐらいしか分からなかった。 あとこれは私の憶測なのだが、彼女の母親は天人か仙人なのかも知れない。 物が付喪神にはなるには少なくとも百年以上はかかる。 だが彼女の母親はまだ生きているらしい。 人間はいくら頑張っても百年と十数年が限界だ。 つまり、今もまだ生きているという事は普通の人間でない可能性の方が高い。 明日、足の運べる範囲で会った人たちに質問してみよう。 彼女も早く自分の家に帰りたいだろうし。 こころの日記 ○月△日 あの人がこの家にいたらどうか、と提案してくれた。 嬉しい。こんなに嬉しいのは初めてかもしれない。 私はあの人の傍にいられる。 できる事なら私はずっとあの人の傍にいたい。 でも、きっとできない。 あの人はお母さんの事を色々聞いた後、私にこういってくれた。 「お母さんの元に絶対帰してあげるから、安心しなさい」って。 嬉しかった。でも、同時に寂しくもあった。 お母さんが見つかったら、私はあの人から離れないといけないってことだよね? 私はあの人がの傍にずっといたいのに。 だけど、わがままを言ってはいけないよね。 わがままを言って、あの人の困った顔は見たくない。 ○○の日記 ○月□日 こころを連れて一緒に命蓮寺に行った。 連れて行ったのは、こころと一緒に何かをした、と思い出を作ってあげたかったからだ。 今日は縁日だったようで、多くの参拝客で賑わっていた。 同様に、たくさんの露店が並んでいた。 私は子供の頃から祭りなどに興味がなく、行った事も無かったので、祭りをどのように楽しめばいいのか分からない。 だが、こころが楽しんでくれているようでよかった。 こころは最初に比べてよくしゃべるようになってくれた。 私の家の環境に慣れてくれたのだろう、いい事だ。 そうそう、こころが私の事を「お父さん」と呼んでもいいか、と聞いてきた。 私は呼び名なんて気にしていないので、何と呼んでも構わないと言った。 するとこころはとても嬉しそうだった。 もしかしたら、母親が恋しいのかもしれない。 早く母親が見つかるように、頑張らなくてはいけないな。 そういえば、少し前にみんながええじゃないかとかなんとか騒いで、宗教家達が祭りをやっていたな。 命蓮寺の住職である「聖白蓮」様も参加していたらしいが、 私は生憎ああいうのに興味がなかったし、仕事が大量に入ってきたので行かなかった。 こころは祭りが好きなようだから、もしかしてあの祭りに参加していたかもしれないな。 こころの日記 ○月□日 お父さんが命蓮寺に連れて行ってくれた。 たくさんの人だかりと、露店が並んでいて、いろんな店を見て回った。 とても楽しかったけど、お父さんがはあまり楽しそうではなかった。 もしかして、お父さんは私の為だけに連れて来てくれたのかな。 嬉しいけど、私はお父さんと一緒に楽しく見て回りたかった。 でも、これは私のわがままだ。 お父さんにわがままを言ったら、お父さんは私の事を嫌いになるのかな? 私はお父さんに嫌われたくない。 お父さんに嫌われるのは、ただのお面に戻る事よりも怖い。 もしもお父さんに嫌われて避けられたら、そう思うと気が狂いそうになる。 私はお父さんの事が大好きだから、こんな事考えてしまうのかな? お父さんが私の事を嫌うはずがないのに、なんでだろうね、お父さん。 ○○の日記 ×月○日 今日、こころの母親の従者を名乗る「物部布都」という仙人(と本人が言っていた)と、 「蘇我屠自古」という亡霊がやってきた。 どうやら、「聖徳太子」という名前について聞き回っている私の事を聞きつけて、会いに来たらしい。 お互いに自己紹介を終えると、布都さんが突然「聖徳太子」や、仏教と道教、 自分達がどのように仙人になったのか、自分達がかつてどのような偉業を成し遂げたのかを話し始めた。 私は宗教などにとても疎いので、そういった話はできるだけ聞くようにしている。 布都さんの話を五時間程聞いていて、ふいに私は布都さんに対して憎しみを覚えた。 さらに苛立ちを覚え、妬ましくなり、怒りが沸いてきた。 なぜそのような感情が沸いてきたのか、今でも分からない。 普段の私なら、気持ちを落ち着かせようとするだろうが、その時の私は冷静ではなかった。 私は二人に、話は後日聞くから出て行ってくれないかと言った。 二人は当然驚いて動かない。さっきまで快く話を聞いてきた人が、突然怒り口調で出て行けと言ったのだ、無理もない。 私は間髪入れずに出て行ってくれ!と怒鳴ってしまった。 なぜ私は怒鳴ってしまったのか、怒鳴る必要などなかったはずなのに。 私は他人に怒りぶつけて、傷つけてしまった。できることならすぐにでも謝りたい。 それが、今の私の自分勝手な願いだ。 こころの日記 ×月○日 今日、私はお父さんに能力を使ってしまった。 お父さんの感情を操って、あの人達を追い出すように仕向けてしまった。 でも、仕方なかった。他に思いつかなかった。 だって、お父さんが楽しそうにあの人の話を聞いてたんだから。 あの人の話のどこが楽しいのか、私には分からない。 でも、お父さんはそれを楽しそうに聞いていた。 私はそれを見て、なぜか憎しみや苛立ち、嫉妬や怒りがわいた。 だから、いつの間にか能力を使っていた。 でも、私は能力を使った事を後悔した。 お父さんは自分のした事を悔いて、自分を責めた。 私のせいなのに、お父さんは私のしでかした事に気づかず、自分を責めた。 そんなお父さんの姿を見るのがとてもつらかった。 私が能力を使ったせいで、こうなってしまったんだ、と言いたかった。 でも、できなかった。 もしも言ったら、お父さんは私の事を嫌うような気がしたからだ。 お父さんは、他人を傷つけるような事を嫌う人だから。 ……私は、どうすればいいんだろう。 「どうでしたか?布都、屠自古」 「えっと、それが、その、なんというか」 「怒られてしまいました」 「……はい?すみません、話がよく見えないのですが、どういう事ですか?布都」 「それは、その、相手が仏教について教えてほしいと言ってきたので教えていただけです」 「……本当はどうなんですか?屠自古」 「他には太子様についての事や、道教について、あと自分の武勇伝を五時間ほど話していました」 「こ、こら!屠自古!」 「私は事実を述べたまでです」 「そ、そうだがしかし」 「布都」 「は、はい!」 「人の家で五時間も居座れた上に、よくも分からない話をされれば誰だって怒ります。 私はあなたに「聖徳太子」について尋ね回っている者が、何の目的でそんな事をしているのか聞いてきてほしい、 とお願いしたはずです。それなのに……」 「その事に関しては、理由が分かりました」 「え、分かったんですか?分かっていながら居座っていたですか?まあいいでしょう。それで、理由というのは」 「秦こころを太子様にお返ししたいと言っていました」 「あの子が一緒にいたんですか?」 「はい。ただ終始黙った状態で、少し怒っているように見えましたが」 「……その者が怒る前に、何か兆候というか、苛立ちみたいなものは感じられましたか?」 「兆候?うーん、私は夢中で話していたので、気づきませんでした」 「私から見ても、突然怒りだしたようにしか見えませんでした」 「なるほど。では後日、私も一緒に謝りに行きましょう」 「太子様が謝りに行く必要などありません!これは私のしでかした事です!太子様が直々に謝りに行くなど……」 「私が個人的に会いたくなった、それだけですよ」 ○○の日記 ×月×日 今日、布都さんと屠自古さん、それに「豊聡耳神子」様がこの家に来てくれた。 私は彼女達に、昨日の事について謝罪をした。彼女達も、悪かったと謝った。 私達は二時間ほど雑談した後、こころの話に話題を変えた。 五人で話し合った結果、こころは神子様の家に戻るという事で話はまとまった。 彼女達がこころを連れて帰る時、私はこころを抱きしめた。 わずかな間しか一緒に居なかったとはいえ、やはり寂しさを感じてしまったからだ。 今日からまた一人だけの生活に戻った。 不思議と虚しさは感じなかった。 ただ明日から普段と変わらない生活が始まる、それだけだ。 こころの日記 ×月×日 私は今日からお母さんの家にいる事になった。 こうなる事は最初から分かっていた、お父さんが私のためにこういう選択をした事もわかっている。 でも、やっぱり寂しかった、だから能力を使おうかと思ったけど、もうお父さんを困らせたくなかったからやめた。 けど、お父さんは最後に私を抱きしめてくれた。 お父さんがどれほど私の事を想ってくれているか、伝わってきた。 いつかまた、お父さんに会いに行きたいな。 神子の日記 ×月×日 なぜだろうか、あの人と話しているのがとても楽しく感じた。 布都が五時間も話をしてしまった理由も、実際話してみてよくわかった。 あの人と話していると、いつまでも話し続けたい、そんな欲が芽生えてしまった。 できることなら、いつまで話し続けて、いつまでも一緒にいた。 はっ、私は一体何を書いているんだ! はあ、たった一人の男に、それも普通の一般人の対して深く思い入れするなんて、私もまだまだだ。 ……本当に、私にとって、あの人は、普通の一般人、それだけ、なんだろうか? ○○の日記 ×月△日 また付喪神がこの家にやってきた。しかも付喪神なのに姉妹でだ。……私が言えた義理ではないが。 名前は姉の方が「九十九弁々」、妹の方は「九十九八橋」と言っていた。 二人が私の家に来たのは、八橋が高熱を出していてしまい、どう処置したらいいかわからなかったからだ。 幸い、緊急用に置いてある置き薬の中に、八橋に効く薬があったので、熱は下がった。 とりあえず、八橋の体調が落ち着くまで、この家で安静にしておくように伝えておいた。 そのあと、二人が付喪神である事を伝えられた。 なぜこの家には付喪神が集まるだろう? それはともかく、私は弁々にどのように生まれた付喪神なのかを聞いてみた。 二人とも、あの異変の時に生まれた付喪神で、姉さんに例の呪法を使ってもらったらしい。 だが、呪法を使うときに邪魔が入ってきたと言っていたので、不完全な状態で呪法がかかっている可能性がある。 あの呪法はかなりの集中力が必要なので、邪魔が入ると失敗した状態でかかってしまう事がある。と姉さんが言っていた。 いつ支障が出るか分からないので、近いうちに呪法をかけ直した方がいいだろう。 弁々の日記 ×月△日 あの方に日記をつけるように言われた。 なぜ日記をつけるのか尋ねると、「自分が生きてきたという証明の為だ」と答えてくれた。 「生きてきた証明」というのが何なのか、私には分からない。 しかし、妹を助けてもらった恩もあるし、数日の間ここに居させてもらえる恩もあるので、書こうと思う。 しかし、無我夢中で探し回って見つけた家の主人が、雷鼓さんの友人だとは、偶然というのはすごいな。 八橋の日記 ×月△日 お兄ちゃんに日記をもらった。 お姉ちゃんが初対面の人間に「お兄ちゃん」と言うのは失礼じゃないかって言っていた。 けど、そう呼びたくなったから仕方ないよね? それに、本名で呼ぶと少しむずかゆくなる、なんでだろうね。 ○○の日記 ×月□日 二人に呪法をかけ直した。たぶん成功したと思う。呪法をかけるのはやはり疲れる。 集中力がいる上、魔力をかなり消費してしまう。といっても、私がやったのは補修なので、一からかけ直すより簡単だ。 とにかく、今日は早めに休むとしよう。 そういえば最近、神子様が毎日家にやって来ていろんな事を話す。 ただいつも顔をそらして話すので、何を考えているのか正直分からない。 私の嫌いという訳ではないようだが。 神子の日記 ×月□日 なぜ私は毎日あの人に会いに行っているのだろう。 なぜ私はあの人の顔を見るたびに顔が赤くなってしまうのだろう。 分からない、何一つ分からない。 人の考えている事を察する事ができる私が、自分の気持ちも察する事ができないなんて。 まるで私が私ではないみたいだ。なぜ私はこんなに悩んでいるんだ? 誰のせいで私はこんなに悩んでいるんだ?誰のために私はこんなに悩んでいるんだ? 分からない。何一つ分からない。 弁々の日記 ×月□日 あの方に呪法をかけ直してもらった。これといって変化はないのだが。 あの方は呪法をかけた後、とても疲れた顔をしていた。 疲れるのなら、私達なんかのために呪法なんて使わなければいいのに。 なぜあの方は無関係な私達のために呪法を使ったのだろう。 私達を助けてもあの方には何の利益もない、ただあの方にとって無意味な行為だ。 ……人間というのは、無駄な行為が好きなんだろうか? 八橋の日記 ×月□日 お兄ちゃんが呪法をかけ直してくれた。そのおかげか、体が軽くなった気がする。 私、お兄ちゃんに助けられっぱなしだな。 熱を出した時も、今日の事も、お兄ちゃんが助けてくれた。 私も、お兄ちゃんのために何かしてあげたい。お兄ちゃんの役に立ちたい。 でも、私はお兄ちゃんに何ができるのかな? ○○の日記 △月○日 弁々と八橋がこの家を出て行って数日が経った。 今この家にいるのは私一人だけだ。 ふいに、今までの日記を読み返してみた。 驚いた。先生が死んでから日記の内容が途端に短くなった事。 彼女達と過ごした日の日記だけはよく書かれている事。 私は、心のどこかで寂しがっているのかもしれない。 ○○の日記 △月×日 「堀川雷鼓」姉さんが帰ってきた。 雷鼓姉さんと会うのは何ヶ月ぶりだろうか? まあ、そんな事より、雷鼓姉さんが元気でよかった。 雷鼓姉さんから旅の話をい聞かせてもらった。かなりの付喪神を助けたようだ。 話が終わった後、弁々と八橋が家にやって来て、恩返しがしたいからしばらく家に泊めてくれないか、と言って来た。 断る理由などないので、快く承諾した。 そういえば、最近神子様が来ないが、どうしたのだろうか。 こころの日記 △月×日 明日、お父さんとまた会う事ができる。早くお父さんに会いたいな。 私はお父さんに会えなくてとても寂しかった。 きっと、お父さんも私に会えなくて寂しがっていると思う。 早くお父さんに会って安心させてあげたい。 そういえば最近、お母さんの態度が少しおかしい。 明日お父さんに会うっていうのに、どうしたんだろう。 神子の日記 △月×日 私があの人に対して抱いて感情が、ようやく分かった。 私は、あの人の事が好きなんだ。 何をしていても、何を考えていても、あの人の事がいつも頭をよぎってしまう。 あの人の手に触れたい、あの人の目をずっと見ていたい、あの人の傍にずっといたい。 あの人の事を考えると、色んな欲が出てしまう。 明日は顔に出ないように努めないと。 弁々の日記 △月×日 私達は、八橋の提案でこの家に戻ってきた。 私はこの家を出て行ってから、なぜかずっとあの方の事が気になっていた。 あの方は今何をして、何を考えているのか。 あの方は私にとっては妹の恩人、ただそれだけ、それだけのはずなんだ。 なのに、どうして私はあんな、たった一人の人間の事を気にかけるんだ。 ……考えてもしょうがないか。そんな事よりも、今はあの方にどんな恩返しをすればいいのか考えないと。 八橋の日記 △月×日 私にでもできるお兄ちゃんへの恩返し、やっと見つけたよ。 お兄ちゃんはいつも一人で寂しそうだから、一生お兄ちゃんの傍にいる事にした。 私なんかでも、お兄ちゃんの寂しさを紛らわす事ぐらいはできるはずだから。 これでもう寂しい思いはしなくていいよ、お兄ちゃん。 それに、お姉ちゃんもお兄ちゃんの事が好きみたいだし。 もっとも、お姉ちゃんは自分の気持ちに気づいていないようだけど。 雷鼓の日記 △月×日 久々に家に帰ってきて、あいつに会った。 何ヶ月も家を空けていたから、あいつが寂しさのあまり、おかしくなっていないか心配だったが、大丈夫のようだ。 けど、次からは気を付けないといけない。あいつが悲しむような事があってはいけないんだ。 あいつを守れるのは私だけであって、あいつの傍に居ていいのも私だけなんだ。 誰にも渡さない。私の大切な大切な弟は、誰にも渡さないし、誰にも傷つけさせない。 それがあいつの友であったとしても、私の友であったとしてもだ。 ○○の日記 △月△日 こころと神子様が家にやって来たのだが、さっきまで喋っていた九十九姉妹と雷鼓姉さんが突然話すのをやめて、こころと神子様をにらみ始めた。 それに応戦するかのように、こころと神子様も九十九姉妹と雷鼓姉さんをにらみ始め、今すぐにでも弾幕が飛び交いそうな殺伐とした雰囲気になった。 私はその雰囲気を変えようと話題をふったが、四人はなぜかその話題を無視して、罵詈雑言が相手に浴びせかけ始めた。 私は九十九姉妹と雷鼓姉さんを別の部屋に連れて行って、こころと神子様には謝って帰ってもらった。 こころと神子様が帰った後、私は三人をこっぴどく叱った。 叱ったのだが、三人に反省の色は見られなかった。 正直、彼女達があんな事を言い出すなんて今でも信じられない。 彼女達があんな言葉を使うところを、私は見た事がない。 ……今日はもう寝るとしよう。明日も来てくれるらしいから、その時改めて謝るとしよう。 こころの日記 △月△日 お父さん、あんな奴らが家に居座われているから、大変な思いをしているみたい。 だって今日のお父さん、とても困っていたから。 きっとあいつらに毎日悪口を言われてこき使われているのね。 お父さんごめんね、もっと早く来てあげられなくて。 でも安心して、もうお父さんにそんなつらい思いはさせないから。 明日、あいつらを排除して迎えに行ってあげるから、待ってね。 神子の日記 △月△日 あの堀川雷鼓とかいう女! あの人とべたべたくっついて、まったく腹立たしい! どうしたら付喪神のくせにあそこまで付け上がる事ができるでしょう? あの人は優しすぎるので許してしまうのでしょうけど、付喪神にも自分の身の丈というがあって、 身の丈に合わないものは本人にとっても、他人にとっても悪影響を与えてしまうものです。 はあ、明日その事をあの人に教えてあげないと。 あ、その前に邪魔者を消さないといけませんね。 弁々の日記 △月△日 気に入らない。 日記の最初に書く言葉ではないかもしれませんが、私は秦こころという付喪神が気に入らない。 あの方の事をお父さんと呼ぶなんて、馴れ馴れしいにも程がある! 彼女は礼儀というものを知らないのか? 確かに妹の八橋もあの方の事を、お兄ちゃんなどと呼んでいるが、少なからず礼儀を弁えている。 とにかく、今度あの付喪神がこの家にやって来たら弾幕で消すとしよう。 それが結果としてあの方への恩返しとなるはずだから。 八橋の日記 △月△日 なんか変な子がこの家にやって来た。 お兄ちゃんの事をお父さんって言う子。 あの子、あんまり好きじゃないなぁ。 お兄ちゃんにかなり親しげにだし、表情も全然変わらないからつまらないし。 こっちに敵意まで向けてくるしね。 まあ、私達とお兄ちゃんの仲を裂こうというのなら、容赦はしないけどね。 いらないものはちゃんと供養して捨てないとだめだよ、お兄ちゃん。 雷鼓の日記 △月△日 やれやれ、あいつは昔からゴミを拾ってくる癖があるんだよね。 その上、ゴミ虫にも優しいから、大変なんだよ。 それはあいつのいい所なんだが、いくらなんでも優しくするにも限度がある。 じゃないとああいうゴミがすぐ集まってくるんだよな。 はあ、弟の後片付けも姉の仕事か。しばらく家を空けていた私にも責任はあるし。 とりあえず、明日片付けるとしよう。 注意書き ここから複数ENDになります。 別のヤンデレが出てくるENDがあるのでご了承ください。 BAD END 雨がひどく冷たい。 足が、腕が、体もまったく動かない。というより全身の感覚がない。 どうやら弾幕をまともに受けてしまったらしい。 彼女達を守ろうとして、彼女達の弾幕にやられるなんて、なんて皮肉だ。 まあ、守ろうとした事を後悔する気はない。 これもまた私の背負うべき罪なのだから。 それより、彼女達はどうなっただろうか? ……この様子から考えて、全員死んでしまったか。 はあ、みんな、私はもう疲れてしまったよ。 もう私は眠たい。だから、ここで眠ろうと思う。 寝てしまったら、もう二度と起きれない気がするけど、今は目を閉じるね。 おやすみ、みんな。 「あなたは多くの罪を犯していますね」 「……はい」 「同時に多くの徳も積んでいる。あなたのような方を裁くのが一番大変なんですよね」 「すみません」 「謝る必要はありません。それでは判決を言い渡します。被告人は有罪、刑罰は……そうですね。永遠に私の付き人として仕えなさい」 「……はい?」 「本来、あなたのように多くの罪を犯し、同時に多くの徳を積んだ者、もしくは罪も徳もない者は冥界に行ってもらいます。 しかし、あなたが冥界に行っても、あなたが地上でしでかした事が今度は冥界で起きてしまうでしょう。 だから、私の目の届くこの場所に居なさい。そうすればあなたが同じことを繰り返す事は無くなるはずです。 安心してください、私があなたを永遠に守ってあげます。」 「……映姫様」 「映姫でいいですよ」(本当は冥界に連れて行かせたくないだけですけどね。彼は私だけに仕えていればいい、そうすれば私も彼も幸せになれるのだから) こころEND 「おはようお父さん、調子はどう? あんまり無理しちゃだめだよ?まだお面に成り立てなんだから、なじむまで少し時間がかかるの。 なじむ前に無理をすると、ただのお面になっちゃうから、なじむまで大人しくしててね。 だけど、なんでこの方法をもっと早く気づかなかったんだろう。 そうすればもっと早く二人だけになれたのに。 まあ、邪魔な奴らは無事に排除できたから、別にいいね」 神子END 「やっと、あなたを手に入れることができた。これでようやく、私はあなたの傍にずっと居られる。 今のあなたにはきっとわからないでしょう、私がどれほどあなたの事を想っていたか。 でも、私はそれでもいいと思います。今はまだ分からなくてもいい。 今は物言わぬ屍になっていても私は一向に構わない。 私はあなたが仙人として生まれ変わるその日まで、一年だろうと、十年だろうと、百年だろうと、 それこそ気が遠くなるような長い年月が経ようと、私は待ち続けます。 生まれ変わり、二人だけで愛を語り合うその時まで」 九十九姉妹END 弁々の日記 □月○日 今日、あの方が目を覚ました。 弾幕がまともに受けたから、もうだめかと思ったが、無事でよかった。 ただ、神経を傷つけたしまった上に、記憶の欠如が見られるらしい。 簡単に書くと、体が動かない上に記憶が無くなってしまったという事だ。 誰かがあの方を一生看護しなくてはいけない、との事だ。 これはとても好都合だ、なぜならこれで恩返しができるからだ。 私達が一生看護してあげればいい、そうすればあの方も寂しい思いをしないで済むし、私達も一生傍に居られる。 八橋の日記 ○月○日 お兄ちゃんの回復が目覚しい。 最初は私達がいないと何も出来なかったお兄ちゃんが、永遠亭でのリハビリのおかげか、軽い運動ならできるようになった。 お兄ちゃんは「これも永琳先生のおかげだ」と言った後、「実の妹である私達に苦労をかけてすまない」と謝った。 せっかく私達が妹だって記憶をすり替えたのに、このままじゃ意味がなくなっちゃう。 でもね、解決する方法を見つけたから大丈夫だよ。 ねえ、お兄ちゃん。 次は、体のどこを弾幕で撃てばいいかな? 雷鼓END 「おはよう、○○。ごめんね、こんな何もない地下室に幽閉して。 でもここなら、お前を傷つけようとする奴らもいないから安全だろう? お前は私の可愛い弟だからな、いつも心配でしょうがなかったんだ。 小さい頃からお前の事を見守っていたからね。 私がお前と離れ離れになってしまった時、どれほどお前の事を心配した事か。 私は商品だったから仕方なかったんだけどな。 だけど、もう離れない。私はお前と一緒さ。永久に、その身が朽ち果てるまで」
https://w.atwiki.jp/ljksscenario/pages/18.html
【マスター】 今剣@刀剣乱舞 【マスターとしての願い】 元の世界に戻る 【weapon】 短刀・今剣 これが破壊されると今剣自身も消滅する 【能力・技能】 刀剣男士。夜での戦闘では遠距離攻撃を回避しやすい。 手傷の治療は資源を使う。一般的な人間よりかは丈夫かもしれない。 【人物背景】 源義経の守り刀『今剣』の付喪神。
https://w.atwiki.jp/cthulhuworksmemo/pages/320.html
作品情報 作品形式 漫画 著者 こめつぶ 出版社 ジーオーティー 掲載サイト COMIC MeDu 連載開始 2018/1/12 巻数 全2巻 1巻初版発行日 祖父の経営する骨董屋で下宿することになった主人公が、付喪神たちと過ごすコメディ。 神話要素 旧校舎地下にCthulhuのような外見の邪神像が封印されている。 世界を滅ぼす代物で旧校舎のもの以外にも複数存在するらしい。
https://w.atwiki.jp/horaaaaaa/pages/52.html
<百物語と青行灯について> 灯きえんとして又あきらかに、影憧々としてくらき時、青行灯といへるものあらはるる事ありと云。 むかしより百物語をなすものは、青き紙にて行灯をはる也。昏夜に鬼を談ずる事なかれ。 鬼を談ずれば、怪にいたるといへり(今昔百鬼拾遺) このゲームの主軸になってるっぽい百物語ですが、 百物語の終わりに正体不明の怪異である青行灯が訪れるので 実は百物語は九十九話で終わらせるのが通例です(百話は話しません) そして青行灯という名前は、話を一つ終える毎に行灯に青い紙を貼りつけてゆくことに由来します 青行灯とは具体的な妖怪の名前ではなく百物語の後に起きる怪異の総称のようです <座敷童子について> 座敷童子は東北地方を中心としたよう回で、3~12歳位の男児、もしくは女児の姿をしている 要するにロリータで髪型はおかっぱが一般的。別称も多い。 座敷童子がいる家は繁栄するが、居なくなると途端に廃れるとも言われており、 単純にありがたい妖怪とも言い難いものがある。 座敷童子がいなくなる前兆現象として、普段家の者の前には姿を見せないものが ある時にふと姿を見せるようになるということが挙げられる。 座敷童子は寝ているときに悪戯をする妖怪で、物音や足音、布団や枕への悪戯などが挙げられる。 また、座敷童子には階級のようなものがあり、階級の低いものには何となく「間引きの習慣」との関連性が見られるそうである。 (間引きとは口減らしのために生後間もない赤子を家の中や周囲に埋めること。) <妖怪観と出現条件についての考察> 人に利益をもたらし崇拝されるのが神 人に害をもたらすが崇拝されるのが厄神(じゃなくて鬼神?) 崇拝されなくなった神が妖怪、という神の没落という妖怪の発生の仕方(河童など) それとは別に人の死後の姿やそれが変化する妖怪の生まれ方(鉄鼠など) 長い年月を経た物が妖怪化するという妖怪の生まれ方(猫又や付喪神) 曖昧な空間や現象に生まれる漠然とした不安から形になるという妖怪の生まれ方(垢嘗め、家鳴り) と、一口に妖怪と言っても 「没落した神としての妖怪」と 「幽霊、あるいは幽霊が変化したモノとしての妖怪」と 「物や生物が長い年月を経て変化したモノとしての妖怪」と 「未知への不安が形を成した妖怪」 の4通りがあると考えてます。 そして凡その妖怪は真昼間に往来の真ん中に現れたりはせず、必ず曖昧な空間や境目に現れます。 例えば垢嘗めは夜中誰もいない風呂に現れますし、網切りは夜の天井裏から蚊帳を切りにきます。 こういった夜中の風呂や夜の天井裏といった曖昧な空間は現在では電気の普及により明らかな空間になってしまいましたが 妖怪はその舞台を天井裏や風呂から、夜の学校や夜中の小道に変えています。夜の学校ほど未知で曖昧な空間はないでしょう。 境目、に関してですが、これは空間的境目と時間的境目を指します。 例えば先程の天井裏は一つの境目といえますし、昔の怪談では峠や岸辺、村外れが舞台になり易いです。 時間的境目としてはこれは普段我々が何気なくやっている風習に現れております。 まず、節分。節分は本来季節の分かれ目を指す言葉で、立春、立夏、立秋、立冬の前日のことです。 季節の境目は悪いものが出入りしやすいと考えられ、特に立春を年の初めとし、鬼を追い払うために豆まきをするのです。 そして大晦日の大掃除。これも年の境目には悪いものが出入りしやすいと考えられているために行われるもので、 特に付喪神を避けるためのものです。 (余談ですが付喪神をよく九十九神と書くことがありますが、これは付喪に長い年月を表す九十九を当てたものです) 以下広告のためsage
https://w.atwiki.jp/shintouroku/pages/271.html
Hatahiroハタヒロ付喪神日本----------出典----------民間伝承、『今昔百鬼拾遺』 機尋。 女が家を出たまま帰らない夫を恨みながら機を織っていると、その恨みが機に伝わり、蛇となって夫の行方を探すようになるという。 鳥山石燕も画集『今昔百鬼拾遺』において、古びた織り機から織り出された布が、そのまま蛇になる様子を描いている。
https://w.atwiki.jp/syonboriya716/pages/24.html
第8回東方幻想麻雀大会「BSP争奪幻麻トーナメント大会」 大会日 2012年 6月3日0時 使用キャラ 自由 大会ルール トーナメント式1卓目 抽選王→2卓目 1卓目の順位から面子決定→ラス卓 2卓目の順位から決定 大会結果 優勝 レイトス 準優勝 りこ 3位 kazuchin 4位 来兎 5位 夢幻回路 6位 サメリ 7位 いちしろ 8位 付喪神 9位 鷲鷹 10位 ruwaruwa 11位 ろぜからー
https://w.atwiki.jp/panorama/pages/17.html
辻 隼人 ■ 容姿 本来 Suzuki GSX 1100S Katanaだが、一目見ただけで尋常ならざるモノであると知れる雰囲気を持つ。 如何な闇に包まれていても、燐火のようにぽうと青白く浮かび上がって見える。 なによりも、運転手の姿が無いのである。 人間時 細身で背が高く、軽薄な印象のする青年。 栗色の柔毛、糸目、猫背、O脚。 黙っていれば需要のありそうな容姿なのだが、黙っていられない。 まるで子供のように落ち着きが無く、好奇心に溢れている。 ■ 背景 杉並区の四辻に放置されていた二輪車が意思を持ったモノ。 所謂付喪神である。 「魔」が通り、此方と彼方との境界であると言われる四辻に身を置いていたせいか、異例の早さで化生と成った。 付喪神とは九十九神とも書き、"九十九"年経た器物の化生という意味を持つ。 俗に、百年を経た器物は妖怪になる、とされており、妖怪化を防ぐために九十九年で破棄するという慣わしがあったそうだ。 百年と言えば親子三代である。 三代に渡って持ち物の経年数を数えるなど、余程奇特な人物でなければ行わない。 百、という数字には、たくさん、とか、ながく、という意味もあるので、"長く"使っていると器物は妖怪になるから、"その一歩手前"で供養しましょうという意味だったのだろう。 しかしながら、そんな人間たちの思惑も何処吹く風。 彼らはしっかりと妖怪化を遂げている。 思うに、人外の理の懐はかなり深いのではないだろうか。 辻 隼人の早産もまた、その懐の深さの成せる業であろう。 ■ 能力 《高速走行》 妖怪の姿では、あらゆる係数を無視しての高速走行が可能。 その恩恵は車上にも及ぶ。 《一眼閃光》 稲光もかくやという閃光を、前方のライトから放つ。 間近で浴びれば失明を免れない。 《スーパーノヴァ》 物理法則を無視した加速力で、対象に体当たりを行う。 衝突のエネルギーは全て相手に伝わるという反則に近い特性を持つ。 鋼鉄のハートも溶けそうだ。
https://w.atwiki.jp/roadkanko/pages/172.html
三味線の付喪神。その道に堪能な者に長年使われた三味線が捨てられると、かつての持ち主の念のようなものと、元々の楽器の精みたいなものが影響し合って、妖怪化するのだろう。 出現地 四国 (妖怪ガイドブック 第20版より引用) データ 像名 三味長老 ナンバリング 156 配置エリア 家に棲む妖怪たち お披露目年月 2017年4月23日 寄贈 三宅整形 リハビリクリニック 設置場所 備考
https://w.atwiki.jp/sengensyouplus/pages/23.html
ここでは、公式でカバーされていない東方キャラクターのコネクション相手としての解説を掲載する。 ダブルスポイラー ~ 東方文花帖姫海棠はたて 神霊廟幽谷響子 多々良小傘 宮古芳香 霍青娥 (通称:青娥 娘々) 蘇我屠自古 物部布都 豊聡耳神子 二ッ岩マミゾウ 心綺楼博麗霊夢 霧雨魔理沙 雲居一輪 雲山 聖白蓮 河城にとり 古明地こいし 秦こころ 輝針城わかさぎ姫 赤蛮奇 今泉影狼 九十九弁々 九十九八橋 鬼人正邪 少名針妙丸 堀川雷鼓 その他、書籍版(茨歌仙、鈴奈庵)茨華仙 (茨木華扇) 本居小鈴 ダブルスポイラー ~ 東方文花帖 姫海棠はたて 念写をする程度の能力を持つ、鴉天狗の新聞記者。文とは新聞の部数を競うライバル同士。 かつては念写能力を使い新聞を書いていたため外に出て取材することはなかったが、最近は積極的に山の内外で取材を行っている。 発行している新聞は「花果子念報」で、あまり人気は出ていなかった模様(現在どうなっているかはGMの判断による)。 コネクションの相手:主に取材対象や新聞の購読者、情報源などとしての関係が考えられる。 また、妖怪の山の住人であれば同じ社会の一員としてのコネクションを結ぶ可能性がある。文と比べると白狼天狗に対して中立あるいは好意的であり、GM次第では下位の立場の場合でもある程度親しい関係と設定することも可能。 情報源:新聞屋として情報を集めているため、幻想郷の中でも事情通であり様々な情報が期待できる。ただし、鴉天狗の性質に加え経験不足から情報源としては不安定。自分が見聞きした情報以外もそれなりに信用する傾向がある。 また、念写(ぬえの能力のような心理的効果を無視する。詳細はGM判断)によって思わぬ写真を写してしまったり、それにより誰も知らないような情報を握っていることもある。ただし、はたて自身が撮ったものではないので勘違いや混乱を招くことも少なくない。 援助:情報による援助がほとんど。或いは、求められたものを念写することも考えられる。報酬を求める場合もやはり情報である場合が多い。 依頼など:何らかの情報を得るように依頼してくることがあり得る。外での取材を始めてから日も浅いため、手伝いや助言を頼まれることも十分に考えられる。 念写された写真を巡って騒動を起こす、トラブルメーカー的な役割となる可能性もある。 神霊廟 幽谷響子 仏門に入った山彦の妖怪。棲家は妖怪の山だが、命蓮寺でよく見かける。修行にはさほど熱心ではない。 コネクションの相手:命蓮寺の妖怪ならば気軽にコネクションを結ぶことが出来る。山の妖怪でも親交を結ぶ機会があるだろう。また、人里近くでミスティアと「鳥獣伎楽」というパンクバンドを組みゲリラライブを行っていることがあり、歌や音楽に関わるキャラクターと接点が生じることも考えられる。 情報源:命蓮寺で起こる出来事にはそれなりに詳しい。また、能力の都合上人の言葉をよく覚えているので思いがけない情報を持っていることがある。 援助:声にまつわる頼みごとのほか、命蓮寺の者への言伝などは引き受けてくれるだろう。 依頼など:命蓮寺にまつわる事件で助けを求めてくることが考えられる。反面、前述のパンクライブはトラブルを引き起こす原因にもなり得る。 多々良小傘 お寺の周りをフラフラしている妖怪傘。入門はしていないものの、墓地がある命蓮寺に入り浸っている。 神霊廟で設定が追加されたためここで追記する。 コネクションの相手:墓場や人里で人を驚かせているため、知り合う機会は多い。驚かす対象の人間や、同じようなタイプの妖怪など多様な立場でコネクションを結ぶことができる。 情報源:人里および命蓮寺周辺や墓場で起こった出来事ならば多くの情報を期待できる。 援助:人を驚かす手伝い程度の他は難しいと考えられる。 依頼など:自分のテリトリーである墓場でのトラブルで、自分の手に負えない時は積極的に助けを求めてくることが考えられる。 宮古芳香 青娥に蘇生させられた古代の死体。青娥の手先として働いている。 コネクションの相手:墓場や青娥に縁のある者であれば知り合いとなる可能性があるが、意思疎通すら困難で近寄る者は問答無用で襲われるため、死霊を扱う能力を持つ者でなければ難しい。 情報源:思考回路が前時代のコンピュータ並であるため、情報はほとんど期待できない。墓場周辺で見聞きしたことであれば知っている可能性はある。 援助:守ってほしい場所の見張り番など。ただし、基本的に青娥を通しての交渉となる。 依頼など:芳香から依頼が来ることはほぼない。 霍青娥 (通称:青娥 娘々) 最近幻想郷にやってきた、自己中心的な邪仙。興味を持った者に近寄っては飽きて離れるといったことを繰り返している。 コネクションの相手:仙人と関わりが深かったり、青娥の興味を惹きそうなキャラクターであれば青娥の方から接触してくる。欲深かったり力を欲している者などが対象になりやすい。また、悪さをする青娥を止めようとする立場(人里の自警団など)からのコネクションも考えられる。 情報源:仙術や道教のこと、古代日本のことなどであればよく知っている。しかし、知識のレパートリーは基本的に古い。また、勝手に人の家などに侵入する(時には盗みも働く)こともあるので、個人のよりプライベートな情報を知っていることもあり得る。 援助:主に仙術や様々な術を授けてくれる。場合によっては芳香を貸し出すこともあるだろう。 依頼など:主に自分の力を見せびらかしたい欲求や、道教・仙術などに関わることで依頼をすることがあり得る。 蘇我屠自古 日本の古代豪族、蘇我氏の亡霊。神子と共に道場に住んでいる。怨みは消えつつあるが強力な怨霊であり、人間にとっては危険な存在。 コネクションの相手:基本的に、道教や神子と関わりがある者に限られる。 情報源:道場に関わることや、神子が封印されるまでの日本についての事柄など。また、道教や仏教・神道などに深く通じている。 援助:雷を操る程度の能力(属性使い・雷に相当)を使ってくれるか、布都や神子らに話を通したり紹介することが考えられる。 依頼など:基本的に、道教・道場に関わることでの依頼となる。神子が困っていることを内密に解決するよう頼まれることもあり得るだろう。 物部布都 霊廟と共に復活した、物部氏の尸解仙を自称する道士(仙人)。神子と共に道場に住んでいる。順応性が低く考え方や言動が周囲とズレており、修行ついでに見聞を広めている。 コネクションの相手:神子に関することで動いていたり、修行をしている布都と知り合うなどが考えられる。ただし、妖怪には敵意を抱いていることに注意。 情報源:古い神道・道教に関する知識に加え、屠自古と同様の情報を知りうる。ただし早とちりや勘違いも多い。 援助:我流の術([神術・陰陽術]に相当する)による援助や、神子の道場の関係者への口利きなど。 依頼など:屠自古と同様に、基本的に道教・道場に関わることとなる。幻想郷についての見聞を深めるための調査なども考えられる。 豊聡耳神子 霊廟と共に復活した、伝説の聖人(仙人)。どんな隙間にも無限の広がりを持つことができる仙界に建てられた道場に住み、ほとんどどこにでも現れることができる。十人の話を同時に聞くことができる程度の能力を持ち、複数人から同時に話を聞きそれぞれに的確な助言を与えることが出来る。普段は仙人の修行を行っているほか時折人里の人間などに干渉している。道教を信仰しており、神道や仏教の勢力とは微妙な距離を保っている。人間が妖怪に脅かされていた時代の人間(当時)であり、妖怪寺である命蓮寺(特に白蓮)に対しての心証は悪い。 コネクションの相手:人里に赴き人の欲を聞いている他、どこにでも現れることができるためあらゆる場所で知り合う可能性がある。話を聞いてもらったり道教と関わりがある者か、或いは神子を尊敬・信仰しているなど様々な関係が考えられる。ただし、弟子入りしてもまともに仙術を教えてもらえたりはせず、小間使い程度にしか思われないので弟子という設定にする際は注意すること。 情報源:道教や仏教・神道などに通じているほか、人から多くのことを聞いているのでほぼ無差別に様々なことを知っている可能性がある。特に個人の事情や噂話などは知る機会も多い。 援助:話を聴いた上での(時にはGMの想定通りの)的確な助言などが考えられる。 依頼など:基本的に話を聴き解決に導く側なので依頼をすることはあまりないが、メッセンジャーやお遣い、実働部隊などが考えられる。 二ッ岩マミゾウ 最近幻想郷にやって来て命蓮寺に棲みついた大狸。人に紛れて生活していたため人間社会に詳しく、古参妖怪らしく相応の知識と実力も備えている。妖怪狸の親分として時折暗躍している。 コネクションの相手:主に狸をはじめとした妖獣が知り合うことになる。若輩であれば子分や相談に乗ってもらう間柄、年を経た者であれば友人やライバルなど、様々な関係が考えられる。他には命蓮寺や外の世界と関わりがある者、人里での知り合いなどもコネクションとなり得る。 情報源:妖怪についての様々な事柄や、現在(神霊廟時点)の外の世界などもよく知っている。特に狸や仲の悪い狐に関係する事柄は知っている可能性が高い。 援助:化けさせる程度の能力(主に幻覚系や[チェンジ]の[妖術]に相当)の使用や、情報や(しばしば葉っぱの)金銭など。人里では人間に化けて助言を与えることもある。対価としてはアイテムや各種工作などが考えられる。 依頼など:狐とのトラブルや命蓮寺に関わることに加え、個人的興味からの依頼をもちかけてくることがある(特に妖怪に関わることには関心が高い)。また、ぬえを通じて聖に言えない案件を抱えるなどして、それらを秘密裏に解決するよう派遣されるなども考えられる。 心綺楼 博麗霊夢 博麗神社の巫女。ルール的には高レベルの[神道術]、[当たり判定が小さい][直感][強運]などを習得している。 守矢神社や命蓮寺、神霊廟など同業者が増えたため参拝客の獲得には以前より貪欲になっている傾向がある。 コネクションの相手:宗教関係者であれば多くの場合関わることとなる。人里に出向くこともあるため、人里の人間もコネクションを結ぶ機会は多い。 情報源:幻想郷の宗教に関することや神術について多くの情報が期待できる。また、顔が広いため幻想郷に住む多くの妖怪のことを知っている。よく訪れる人里や、河童など山の妖怪の近況については特に敏感。何かあるときは大抵魔理沙と共にいるため、魔理沙のことは特によく知っている。 援助:博麗神社は宴会や縁日などが盛んに行われており様々な人妖(ただし妖怪が圧倒的に多い)が集まるため、イベントの開催などに適している。手懐けている光の三妖精(サニー、ルナ、スター)の力を借りることができるとしてもよい。報酬はお賽銭や神社の雑用、宴会用の酒や食べ物などが考えられる。また、封印を破る術(魔理沙曰く「どんな封印でも解いてしまうインチキ技」)を持っており、封印されたものを持っていけば解いてくれる場合もある。 依頼など:欲に忠実なため、信仰や金銭に関わるうまい話を簡単に信じてしまう傾向があるほか、周囲の出来事に影響を受けやすい(その上例外なく長続きしない)ためトラブルメーカーともなり得る。人間なため病気にかかることや、前述のようなトラブルからうっかり(過去には雷獣や狐など)妖怪に危害を加えられ動けなくなることもままあり、そういった場合にPCの助けを欲することもあるだろう。 霧雨魔理沙 魔法の森に住む、普通の魔法使い。種族は人間。ルール的には高レベルの[魔法](戦闘系中心、オリジナル属性である星属性を使用)、[アイテム回収範囲が広い][経験則]などを習得している。 どの宗教にも属しておらず、人間の代表的かつ中立的な存在。 コネクションの相手:魔法関係者のほか、人里の人間など。貴重な物品を持っている場合狙われることもあり得る。 情報源:魔法などに関する多くの知識のほか、人里に立ち寄ることが多いため人里にまつわる情報も多くが期待できる。何かあるときは大抵霊夢と共にいるため、霊夢のことは特によく知っている。 援助:魔法による援助や、必要な物品の調達など。報酬は金品や値打ちのある物などが考えられる。 依頼など:巻き込まれたり自分が起こしたトラブルの解決や、魔法の実験などに使う物資の調達が考えられる。霊夢と共にいることが多いため合わせてトラブルに巻き込まれることも多い。 雲居一輪 雲山 命蓮寺の妖怪僧侶と彼女を守る入道雲のコンビ。僧侶だが酒を呑み、寺の戒律にはルーズ。 コネクションの相手:主として命蓮寺関係者となる。一輪は元人間であり人間友好度も高いため、人間もコネクションを結ぶことは難しくない。 情報源:命蓮寺およびその関係者については見聞きすることが多いため、多くの情報が期待できる。 援助:雲山を使っての物理的な援助や、命蓮寺の妖怪への言伝など。 依頼など:聖が出払っている時に起きる命蓮寺関連のトラブルなど、人手が足りない時に助けを求めることもあるだろう。主に依頼するのは寺の一員になっているキャラクターとなる。 聖白蓮 命蓮寺の僧侶で、幻想郷における仏教の代表。妖怪と人間が争わず暮らすことを望む平和主義者だが、世のため人のためなら実力行使を厭わない積極性を持つ。 コネクションの相手:仏教の信者、または信者を通じて白蓮と知り合った者など。基本的に悪さをしなければ誰に対しても友好的で親切なため、コネクションを結ぶのは容易。 情報源:仏教と信者に関わることや、その他宗教関連。命蓮寺や人里で起こったことについてもよく知っている。 援助:命蓮寺の人材の活用や、肉体強化系の魔法、村紗に命じての聖輦船の利用などが期待できる。報酬を要求することはほぼない。 依頼など:白蓮の手が及ばない範囲での事件の解決や調査などが考えられる。報酬は命蓮寺にある値打ちのある品や金品などとなる。 河城にとり 妖怪の山に住む河童。一部の河童には宗教を嫌う文化があり、にとりはその一員。河童は山の神様から様々な工事を請け負っているほか、山で起こる事件に巻き込まれるか、その発端となっていることも多い。 妖怪の山で様々なトラブルを起こしたり被害を受けたりすることが多いが、騒ぎに乗じて金儲けを企む一面もある。 コネクションの相手:河童をはじめとした山の妖怪や、金儲けに協力している者、河童の技術の恩恵に肖っている者などが考えられる。 情報源:妖怪の山と、そこに住む河童や天狗、神などの事情に通じているほか、手を出している商売に関連する事柄など。 援助:水を操る能力のほか、河童の技術の産物や知っている情報となる。報酬は金銭やキュウリなど。 依頼など:金儲けのための根回しや、自身や河童が巻き込まれた事件の調査・解決など。報酬もやはり河童の技術の産物が主となる。 古明地こいし 心を閉ざしたさとりの妹。高レベルの[ステルス]を持つほか、自身への精神操作系能力を全て無効化する。 希望の面を拾ってしばらくは、その影響を受けて目立つことに快感を感じ積極的に行動していた。持っている希望の面の力が失われた後のこいしがどうしているかはGMが決める。命蓮寺に勧誘されているため、何らかの形で命蓮寺に関わることもあり得る。 コネクションの相手:希望の面の影響を受けている間は非常に目立っていたため、その時にコネクションを結べる可能性がある。その後も気にかけていたりコンタクトを取る関係が考えられるが、一方的な関係となることが多いだろう。 情報源:能力により気付かれず見聞きしたことや、地霊殿に関連する事柄となる。 援助:無意識を操る程度の能力による援助が主。報酬はこいしの興味を引くものとなるだろう。 依頼など:主に、こいしの興味の向くままに何かを頼まれたり巻き込まれる形となる。希望の面による影響を受けているなら目立ちたい願望に従うままに何か騒ぎを起こすことも考えられる。 秦こころ 六十六のお面が妖怪化した付喪神。感情を操る能力を持つ。常に無表情だが感情(とそれを表すお面の表情)は豊か。自我を持って間もないため世情に疎く周囲に影響されやすい。精神の安定のために博麗神社で能楽を披露している。 コネクションの相手:博麗神社や命蓮寺をよく訪れるため、それらの関係者であれば会う機会が多い。芸能関係者であれば能楽を通じて知り合ったり、こころが自我を持つことに(動機はなんであれ)協力している関係なども考えられる。 情報源:人々の感情に関わることには敏感なため、それらに関わる情報が期待できる。 援助:感情を操る程度の能力(ルール的には66種類の[エモーション]。その時必要な感情のものを持っていると設定するのが良い)を使い精神に影響を及ぼすことができるが、本人は感情のバランスを重視するため不用意には使おうとしない。 依頼など:自我を持つための活動の手伝いや、宗教家達の目に余る行動への実力行使などが考えられる。心綺楼本編のようにお面を失くした場合など他人の感情に大きな影響を及ぼす存在なため、トラブルメーカーともなり得る。お面を失ったこころは失ったお面と反対の感情(例:希望⇔絶望、失望)の[エモーション]常在化能力を持ち、解くことができない。 輝針城 わかさぎ姫 おっとり系の淡水人魚。霧の湖に住み、普段は歌を歌ったり、石を拾ったりして暮している大人しい妖怪。 影狼曰く虫も殺せないような性格で、人間への敵対心も持っていない。ルール上は怪異または妖獣(魚妖)で、[水棲]を持つ。 過去に打ち出の小槌に影響を受け、霊夢にも雑魚と呼ばれたことから、妖怪としての力は弱い。 コネクションの相手:霧の湖の住人であったり頻繁に足を運ぶなどの縁があるキャラクターであれば人妖問わずコネクションを結ぶことができる。妖怪であれば「草の根妖怪ネットワーク」の仲間ということにしてもいいだろう。 情報源:霧の湖周辺の情報や、「草の根妖怪ネットワーク」を通じての噂や妖怪の近況など。特に霧の湖の水中については多くの情報が期待できる。 援助:水中で自由に行動できることを活かした援助が考えられる。反面陸上の行動は苦手。報酬は金銭などのほかにきれいな石などが考えられるが、温和な性格なため報酬を要求しない場合もある。 依頼など:霧の湖にまつわる異変の解決や、知り合いの妖怪が巻き込まれたトラブルなどの調査依頼が考えられる。報酬は価値のある物はあまり期待できないが、霧の湖で思わぬ物を拾っているかもしれない。 赤蛮奇 人里で人間に紛れて生活している、ろくろ首の妖怪。首が伸びるのではなく飛ばすことができるタイプ。 打ち出の小槌に影響を受けたことから、妖怪としての力は弱い。 コネクションの相手:人里で生活しているため、人里に縁のある人妖がコネクション相手として適当。ただし、人間に紛れているため人里の治安を守る側のキャラクターは注意が必要。人妖に関わりなく、蛮奇が妖怪であることを知っているとした方がセッション進行には支障が無い。 情報源:人里で生活する妖怪という特殊な立場から、人里周辺で起きている様々なことを知っている可能性がある。 援助:土地勘のある人里での情報収集のほか、首を飛ばしての偵察や奇襲など、様々な用途での能力の使用。報酬は主に金銭となる。 依頼など:正体を隠すことが難しくなるような事態や、主に自分が人里で生活する上での障害の排除を依頼することがあり得る。報酬はやはり金銭が主。また、人里に暮らす妖怪という微妙な立場から、人里で起こる事件の矢面に立たされたりあらぬ疑いをかけられる、あるいは噂や怪談の類の発生源となるなどの場合も考えられる。 今泉影狼 竹林に住んでいる(?)、狼女の妖怪。落ち着いた性格で、満月の日には毛深くなるが冷静さは失わない。 ルール上は[月の魔力]を持つ。打ち出の小槌に影響を受けたことから、妖怪としての力は弱い。 コネクションの相手:月に関係する妖怪や竹林に縁がある者、妖獣(特に狼)などの共通点があるキャラクターはコネクションを結びやすい。妖怪であれば「妖怪草の根ネットワーク」の仲間ということにしてもいいだろう。 情報源:竹林周辺の情報や、「草の根妖怪ネットワーク」を通じての噂や妖怪の近況など。月に関係することにも気付く可能性がある。 援助:狼女としての身体能力や、月に敏感なことを活かしての手助けなど。見返りは基本的に金銭や食べ物となる。 依頼など:竹林にまつわる異変の解決や、「妖怪草の根ネットワーク」をはじめとする知り合いの妖怪が巻き込まれたトラブルなどの調査依頼が考えられる。 九十九弁々 九十九八橋 伝統楽器の付喪神の姉妹。共通項が多いのでまとめて紹介するが、コネクションは個人と結ぶこと。 弁々は冷静で大人びたお姉さん役な琵琶の妖怪、八橋は勝ち気で無鉄砲な妹役な琴の妖怪。 二人は姉妹だと言っているが、同時期に付喪神になっただけで血のつながりは無い。 打ち出の小槌によって魔力を与えられていたが、今は自立した魔力を手に入れている。 コネクションの相手:主なコネクション相手は付喪神となる。楽器の付喪神のよしみや、同じく打ち出の小槌をきっかけに目覚めた付喪神などであれば容易にコネクションを結ぶことができるだろう。(二人の姉妹とする場合はGMの許可を得るのが望ましい) 情報源:付喪神にまつわる情報のほか、楽器や音楽の事情にも詳しい。 援助:ほぼ唯一の援助として、楽器を演奏することが考えられる。 依頼など:付喪神関連(特に打ち出の小槌をきっかけに目覚めた同胞)や、楽器に関連すること、あるいは自分達の存在を保つ魔力に関わることで解決を依頼することが考えられる。付喪神として力を得て日が浅く、世界征服を企んだり雷鼓と共に騒ぎを起こすなど世間知らずで乗せられやすい一面もあり、二人揃ってトラブルを起こす存在にもなり得る。 鬼人正邪 ひねくれた性格の天邪鬼。人が嫌がることを喜ぶ性格。 コネクションの相手:同じようにひねくれものの妖怪がまず考えられる。ただし、正邪は人が喜ぶことや見返りを与えることを嫌い、命令も聞かないため気軽にコネクションを結ぶことはできないだろう。日ごろから嫌がらせを受けたり何かと対立しているなど、ネガティブな方向でのコネクションも、活用は難しいものの結ぶ余地はある。 情報源:人が喜ぶことを嫌うため、良い事があった者やこれから良い事が起こりそうな物事、あるいはその逆に耳聡い。素直に情報を与えるようなことはほとんどなく、見返りを要求するかもその時々による。 援助:「何でもひっくり返す程度の能力」の詳細はわからないものの、スペルカードの性質から人の上下左右の感覚、あるいは平衡感覚などを狂わせる[コンフュージョン]や[ファンタズム]を能力の一端として使うことができると解釈できる。ただし、人が喜ぶことを嫌がるため援助も素直には行わないだろう。 依頼など:主に他人への嫌がらせが事件へ発展するトラブルメーカーとなるだろう。何かしらの異変や事件に扇動者や黒幕として関わっていることも少なからずある。 少名針妙丸 一寸法師の末裔で、小人族の妖怪(?)。正邪に騙される程度には純粋な性格。 打ち出の小槌という鬼の道具を持ち、代償を伴うが何でも願いを叶える力を振るえる。 コネクションの相手:弱かったり小さい妖怪には親近感を抱いて友好的なコネクションを結べる可能性がある。基本的に初期作成のPCは弱いため、針妙丸とコネを結ぶことも問題ないだろう。 情報源:あまり有名でない、弱い妖怪などの事情であればよく知っている可能性がある。 援助:打ち出の小槌は強力なアイテムだが、使用には代償が伴う。針妙丸も気軽に使ってくれることはないだろう。ただし、騙したりおだてるなどするか、深刻な事情があるなどして説得する余地はある。 依頼など:弱者の援助や、自身が何かしら危機に陥っている場合などに助けを求められる可能性はある。また、正邪をはじめとした悪巧みをする者に騙されて打ち出の小槌を使い異変を起こすなど、異変・事件の元凶となることも多い。 堀川雷鼓 和太鼓の付喪神として生まれ、後にドラムの奏者を魔力の源として自立した妖怪。 聡明で、付喪神の仲間には友好的。 コネクションの相手:付喪神であれば気軽にコネクションを結ぶことができる。他には音楽に関係しているキャラクターなども知り合いとなる余地がある。 情報源:主に付喪神や音楽についての情報となる。それに加え、少ない情報から推理して別の事実に辿り着いていることもある。 援助:「何でもリズムに乗らせる程度の能力」の使用のほか、情報や推理による援助など。報酬は仲の良い付喪神相手であれば要求しないこともあり得る。 依頼など:付喪神全体の危機などに関して、協力しての解決を打診されることが考えられる。その他には、付喪神のために騒ぎを起こすなど事件の元凶となる可能性もある。 その他、書籍版(茨歌仙、鈴奈庵) 茨華仙 (茨木華扇) 永い時を生きている、片腕有角の仙人。妖怪の山に大きな住家を持ち(ただし結界で隠されており、正路を通らなければ辿りつけない)、よく博麗神社に出向く。 全ての種類の[動物会話]を持っているほか、GMの判断によっては[クリーチャー]の妖術も使う。 実は仙人ではなく、人間でない何かが仙人になりすましているという描写が随所に見られる。具体的には鬼という説が有力だが、作中で正体は明かされていない。勇儀や萃香とは親しい仲。 自分の役目(ちから)を「山の動物を正しい方向へと導くこと」と語っており、山の動物には強い関心を持っている。 コネクションの相手:仙人という肩書きから人間の味方という立場を取っているが、基本的に仙人としての説教を聞かされる形となる。 妖怪相手でも比較的友好的(動物から妖怪になった者には特に)。博麗神社に入り浸る妖怪であればどんな形であれ華仙の興味を引く可能性は大いにある。 ただし、建前上は鬼や地底と無関係を装っているため、地底出身のキャラクターは注意すること。 情報源:妖怪に関わることをはじめとした様々な事を知っている。飼っている動物らが見聞きしたことも聞いており、噂話の情報網は広い。特に地底に関しては豊富な知識を持っているが、自身の地底との関わりは否定する。 援助:自らの力を行使することは(少なくとも表立っては)ほとんどないため、基本的に情報となる。動物と話したり使役することができ、右腕は怨霊を握りつぶしたり離れた場所に飛ばしたりと様々な力を持つ。 依頼など:自分の気になった噂の確認等で、自分の手が回らなかったり出ないほうが良いことに関して頼む可能性がある。ただし、基本的には自分で足を運ぶ。 ※単行本4巻時点での情報であることに注意。それ以降の情報を使いたいGMはその旨をプレイヤーに伝えた上で修正すること。 本居小鈴 人里にある貸本屋「鈴奈庵」の娘。妖魔本コレクターで、どんな言葉で書かれた本でも読むことができる能力を持つ。ルール上は、あらゆる本の文字を読む判定に自動成功する(ただし、内容を理解できるとは限らず、本以外の文字を読めるかはGM判断)。 コネクションの相手:人里に関わるキャラクターや人間であれば友人や客としてコネクションを結ぶのは容易。付喪本などの本に関わる妖怪や、妖魔本に封じられていた妖怪などもあり得る。 情報源:妖魔本や外来本について博識なほか、妖怪自体についても妖魔本や祖父から知識を得ている。 援助:鈴奈庵にある本を貸したり、読めない本を代わりに読むなど。印刷業務も小規模ながら行っている。鈴奈庵では主に外の世界や妖怪などについて書かれた本を探す 文献検索 判定を行うことができ、小鈴に手伝いを頼んだ場合はGM判断で達成値ボーナスを与えたり自動成功としてもよい。また、霊夢や魔理沙と顔見知りなほか、阿求とは親しい友人であるため、紹介する形での援助もあり得る。報酬は本や金銭などが主。 依頼など:鈴奈庵には妖魔本が多数あるため、それらが付喪神化したものや中に封じられているものが事件を起こすことは多い。また小鈴本人も妖魔本に関わる事件を頻繁に起こすトラブルメーカーのため、それらのトラブルの解決が主となる。特に、所持している『私家版 百鬼夜行絵巻 最終章補遺』は内容を充実させようと様々な妖怪を生み出す危険な存在である。他には、本の収集の依頼などが考えられる。 ※単行本2巻時点での情報であることに注意。それ以降の情報を使いたいGMはその旨をプレイヤーに伝えた上で修正すること。