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道中 リザルトミッション 規定クリアタイム 規定撃破数 天候 中ボスグラスキャノン弾発射 エネジービーム エネジービーム連射 ボス ハードモード攻略 道中 ひたすら上へ上へ。結構急がないとタイム減点される。 最初にレクチャーがあるが、日なたに長時間いるとダメージ。 画面上部のパーセンテージを見つつ、日かげに退避しながら進もう。 突如飛び出してくるアクスロイドに注意。また、この敵から斧をシージングすると少し攻略が楽になるかも。 バリアント・ファイアの撃ちだす弾による火柱にも注意したい。特に画面外の下から斜めに撃ちだされると、床に着弾して火柱でダメージを食らうことも。上の足場にいる場合は下の日陰からチャージセイバーや斧で攻撃すると安全。 建物内部は階段状の足場を律儀に登っていく必要はない。設置されている砲台のガードが解けた瞬間に斧かチャージセイバーを下から当てて進もう。 装置の扉前の雑魚配置が少し厄介。一気に上っていけば豆や炎柱に当たることはない。 後半にポップランが多数いるが、斧を持っている場合は引き抜くために斧を捨てないように。出ているときにダッシュでかわすか、ダブルジャンプで飛び越えてしまおう。燃やしてもいい。 サンドーザーは脅威。無闇に移動すると画面外の上から落とした砂に当たるので注意。前面は攻撃を弾くので、こちらに後ろを向けたのを見計らって破壊しよう。 画面が上下に狭いこともあり、挙動の確認が困難。安置でジャンプしつつ上の様子を伺おう。 リザルト ミッション エネルギー発生装置を破壊すること。 破壊すべき装置は、前半・後半に各2つの計4つ。前半外部に一つ目、建物内部に二つ目、後半外部に三・四つ目。 キチンと破壊して日を弱めておかないとステージを進むにつれてきつくなる。また、破壊しないと減点されるため、必ず4つの装置の場所を暗記して全て破壊しよう。 基本的に扉に入った部屋の奥にある。 最後の一つはややわかりづらい位置にあるので注意。終盤の画面左の方に狭い足場があるのでダッシュジャンプで渡ろう。 規定クリアタイム 3'40 規定撃破数 28体 天候 通常 晴れ 簡単 曇り 曇りの場合、晴れのときよりも日光が弱くなり、さらにエネルギー発生装置を全て壊すと完全に日光を消す事ができる。 中ボス ティアリーン 耐久力96、ゲージ三本分 間違いなく初見殺し。8体のオプション(グラスキャノン)を周りに従えてくる。 オプションが破壊される度に本体が左に寄ってくる。中途半端に追い詰められると攻撃回避がシビアになるので、スキを見つけて位置を入れ替えよう。 どうしても勝てない場合はランプロートの盾をシージングしよう。全ての玉を防御できる。ただこの場合はボスまで斧をシージングするチャンスが無くなるので注意。 ちなみに、トラクターの弾をしばらく溜めてから弾の部分を2回触れさせてやると死ぬ。ガラクタなら即死。 グラスキャノン弾発射 オプションの回転半径が長くなったら豆弾攻撃の合図。 ダメージが3と大きいため侮ってはいけない。 トラクターショットで吸い込んでやろう。数少ない活躍の機会。 避ける場合はタイミングを計って壁を上下に移動しつつ、反撃してやろう。なお、中心部の色が赤く変化したオプションのみが豆を発射する。 エネジービーム オプションの中心部が全て赤くなり、本体の周りに密着したら、残ったオプションの数だけピンク玉を発射してくる。 タイミングよく地上ジャンプで回避しよう。 エネジービーム連射 オプションをすべて破壊すると暴走して左端からピンク玉を時計回りに高速連射してくる。 亀ビーム回避の要領で一緒に回って避けるといい。 ただ、天井に頭をぶつけて接触しないように。 回転速度はそれほど速くないので余裕を見てチャージセイバーなり斧なりを叩き込もう。 壁蹴りジャンプする前の待機時にチャージバスターを叩き込んでもいい。 空中でチャージセイバーや斧を当てつつ振り向きを繰り返し(方向転換した分だけヒットする)、 瞬殺してしまうのが手っ取り早い。 ボス ソル・ティターニャン 接尾語だけで喋る。 ハードモード攻略 ダメージによる死亡確率が高い。 高速で移動するためにも、クイックかダブルジャンプは持っておきたい。 ダブルジャンプがあるだけでショートカットできるポイントが非常に多く、クリアタイムにかなりの余裕ができる。 中ボスの攻撃も被ダメージがやたら高いので、苦労する。これもダブルジャンプがあるとかなり楽になる。 ダブルジャンプなしではハードモードでは恐らく8ボス中、最も難易度の高いステージ。 前半にアクスロイドが出現するのでシージングして、ボスまで大切にとっておこう。これまた持ってると非常に楽。
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空間兵器 085 オーパス 後衛 レア6 Lv1 Hp4アタック 2P ワープ どこでもモンスター 3コ 相手同士または味方同士のモンスターの場所を入れ換える Lvが上がらない Hpが高い 特技が魔法 どこでもモンスター モンスターが相手ならどこにでもとどく 空間を操り、相手を翻弄するオーパス。一説には未来からやってきた戦闘兵器であるとも言われているが、真偽の程は、定かではない。敵として現れた時には早めの対処が必要だ。
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ルーラ・キャラット 「怖いから」という理由で(もちろん怖がってるのは私だけなんだけど)早足で森を抜けた私達は今度こそトラスタ村に別れを告げた。 幸い道中お化けも出なかったし、お父さんやお母さんに見つかる事もなく出発できた。 「まったくお化けなんている訳ないのに、ルーラってほんっと子供よね」 「いるよ!私小さい頃絵本で読んだ事あるもん!シリウスちゃん知らないの!?夜中に寝ない悪~い子どもはお化けの世界に連れていかれちゃうんだよ~っ!?」 幼少期のトラウマである白いお化けの絵本の話題を出すとシリウスちゃんは本日何度目かもわからないため息を吐く。 私の相手をするのも面倒臭くなったようで、それ以降お化けの話をしても「はいはい」と適当にあしらわれるようになってしまった。 (うう、シリウスちゃんがいつもにましてクールだよう……) しばらく歩いたところでシリウスちゃんが「そういえば」と口を開いた。 「何の目的もなく歩いてるわけだけど、これからどうするの?」 「これから??」 「旅の話。旅に出たいって言ったのはルーラなんだから、私は行き先も目的もアンタに任せるけど」 「あ。え、えーっと……えへへ」 「……その顔はまっったく何も考えてなかったって顔ね」 図星を指され私は「うっ」と唸る。 家を出るという事しか頭になかった私はこれからどこへ向かって旅をするかなんて全く考えていなかったのだった。 しかしこのままあてもなく旅をするのもいつまで続くかわからないし……。 おろおろと困っているとシリウスちゃんがカバンの中からこの大陸の地図を取り出してくれた。 「さっすがシリウスちゃん!こんな物まで持ってくるなんてやっるぅー!!」 「あのねぇ、このくらい下準備は当然でしょ。……先が思いやられるわぁ」 呆れるシリウスちゃんから地図を受け取ると、私は現在地を確認した。 え~っと、私達が今いるところはトラスタから少し離れた『アルマ平原』……だね。 もう少し歩いたところに港町『マルーン』がある。うーん、それじゃあ。 「もうすぐ夜もきちゃうしとりあえずマルーンまで行って宿取ろうよ!冒険は明日からでも遅くないよね??」 「そうね、ルーラにしてはいい判断だと思うわ」 「わ、私にしてはって……ナニ?」 「いきなりダンジョンに特攻してドラゴンを倒すー!なんて言い出したらどうしようかと……」 「そっ、そんなムボーな事いくら私でもしないよう!!」 それに最寄の町で色々と旅の準備もしたいしね!と続けたらえらく感心されてしまった。 私、普段どれだけおバカに見られているんだろう……バカだけどさぁ、むー……。 平原を抜け、マルーンにつく頃には満月が昇っていた。 マルーンの海はとても綺麗で、水面に星が反射してキラキラと輝いている。 「わーすごーい!シリウスちゃん、海だよ海ー!潮のにおーい!!」 「本当……綺麗ね」 最寄の町だから名前や存在だけは知っていたけど……私もシリウスちゃんもトラスタから出た事がなかったから、何もかもが違って見えてわくわくする! 「マルーンって結構大きな町だったんだ~!あっ、向こうに雑貨屋さんもある~!!」 「こらルーラ。とりあえず宿取るんでしょ?観光はまた明日」 雑貨屋さんに向かって走り出そうとしたらシリウスちゃんに首根っこを押さえられた。 むー、よくよく考えれば夜だしお店もう閉まってるかもしれないもんね。 私は渋々「はぁい」と返事をするとシリウスちゃんと共に宿を探した。 歩きながら、私はなんとなく夜空を見上げた。 星は綺麗に瞬いており、私達の旅の幸運を祈ってくれている。……そんな感じに見えた。 「ルーラ、何してるの?早く入るわよ」 「あっ、シリウスちゃん!待ってよ~!!」 先に宿に入ろうとしているシリウスちゃんの姿を見つけ、慌てて追いかける。 ……私達の旅路はこうして始まった。 きっとこの先私達を待っているのは、素敵な仲間と、冒険の日々。 昨日までとは違うふかふかのベッドで明日への希望を抱きながら、私は眠りに落ちていった。 【NEXT】真昼の悲劇 【BACK】素敵な出会い
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39 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/07(木) 14 41 24.11 ID jbqRMDQo 男「すいません、幼女あります?」 たまたま臨時収入が入って、一人暮らしが寂しいから幼女を飼うことにした 臨時収入っていっても宝くじで数万当たった程度だけど それでも、きっとそれぐらいの値段で買えるんだろうなぁって思ってた・・・ 現実は違った 店員「はい、こちらになります」 男「ご・・・50万・・・」 一番目立つところに展示されてる目玉幼女が50万円 他のケージに入ってる幼女も20万円近くする 店員「どうです?こちらの種類はブロンドのスタンダードモデルで初心者にも扱いやすく、しかも・・・」 店員の機関銃のような言葉を聞き流しつつ、店内を見渡す とても買えないものをひたすら説明されても迷惑なだけだ ・・・・・・聞いたのはこっちからだけど ふと、店の奥のほうに小さなケージが見えた 隅っこにある上、照明が弱い場所だからすぐには気づかなかった あの中にもなにか動いているように見えた 41 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/07(木) 14 43 24.50 ID jbqRMDQo 男「あのケージは?」 店員「あぁ、あれですね?あれはあまりオススメしません」 男「・・・?商品じゃあ、ないんですか?」 店員「いえ、商品といえば商品なんですが・・・」 男「・・・ですが?」 店員「いわゆる、アウトレットです」 男「アウトレット?」 店員「はい、あの商品たち・・・今は残り一匹ですけど傷物なんですよ」 男「傷物・・・ですか」 店員「流行に遅れた物など、ほぼ新品と同質の物もありますが。基本的には何かしらの障害があります」 男「たとえば?」 店員「寿命が極端に短かったり、病気にかかりやすかったり等ですね」 男「そうなんですか」 店員「ですが、そんな幼女も売れるんですよ」 男「安いからですか?」 店員「はい、基本的に見た目で買っていく人が多いですから。アウトレットでも見た目が良いのは多いんです」 男「じゃあ、今売れ残ってるのは?」 店員「パーツが足りないんです」 男「・・・・・・」 店員「腕とか、目とか、あと生殖器なんかが無い場合がありますそれらは、見た目があまり良くないと売れないんです先ほど申し上げたように、基本的には見た目、あとは慰み物が目的ですから」 男「・・・・・・その幼女を見せてもらってもいいですか?」 店員「・・・えぇ、かまいませんよ」 店員「こちらになります」 店員が連れてきたのは黒髪の長い幼女 暗くてそれぐらいしかわからない 店員「こちらがアウトレットです、足りないパーツは右肩から右腕、左足首から下、右目、 あと内臓が何箇所か人工内臓に変えてあります」 男「人工内臓?弱かったのか?」 店員「いえ、移植されたあとですね」 男「そう・・・ですか・・・」 店員「あと、前に集団で暮らしていたころ他の幼女に虐められていたので警戒心が強く、 体にはまだアザが残っております」 店員がおもむろにライトを取り出し幼女を照らす・・・確かに右腕が見えない、体のほうにはアザも見える 顔は・・・髪が長くて見えない 店員「なんども申し上げますが、こちらはアウトレット品。お勧めはいたしません」 男「・・・・・・いくらですか?」 店員「保障はつきませんよ?」 男「承知の上です」 店員「アウトレット品のため、980円となります」 こうして、俺と欠損幼女との生活が始まった・・・ 47 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/07(木) 15 17 13.18 ID jbqRMDQo -欠損少女0日目- 男「まずは服だな」 さすがに素っ裸のまま歩かせるのは・・・ペット扱いだから捕まりはしないだろうが・・・ なんかなぁ・・・ほら・・・あれだ・・・良心? 男「で、どんな服がいいんだ?」 幼「・・・・・・」 男「・・・・・・」 幼「・・・・・・」 しまった、まさかここまで無口とは思わなかった 警戒心が強いとは聞いたが・・・ 男「これにするか?」 フリルの付いたロングドレスを見せてみる 幼「(首を横に振る)」 男「・・・これはどうだ?」 水色のワンピース 幼「(首を横に振る)」 男「・・・じゃあ、これならどうだ!」 ぶるまー ってもはや普段着ではない 幼「(首をかしげる)」 男「・・・拒否か?それとも・・・疑問か・・・?」 幼「・・・・・・」 男「・・・・・・えーと、店員さーん」 結局決まらなくて店員さんに選んでもらうことにした ところが試着させようとするとものすごい逃げる 待ってくれ、左足悪かったんじゃないのか!? ―――20分後 男「・・・これ・・・・くだ・・・さい・・・・・」 店員「まい・・・ど・・・あ・・・りがとう・・・ございます・・・」 店員さんと一緒に全力疾走してようやく捕獲 おかしい・・・なんであんなに足が速いんだ・・・ 結局、購入した服はダッフルコートと首輪のみ 他のはなぜか着ようとしなかった、下着をつけてないのにいいんだろうか・・・ とりあえず、幼女はそれでいいみたいで そのまま帰ることにした 52 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/07(木) 15 35 41.30 ID jbqRMDQo -欠損少女1日目- 幼「・・・・・・・・・・・・」 男「・・・・・・・・・」 幼「・・・・・・・・・」 男「・・・お」 幼「(布団にもぐりこむ)」 何かを言おうとするたびにすぐに隠れる なかなかコミュニケーションがとれない・・・ 男「どうしたもんかなぁ~・・・」 幼「(布団の隙間からのぞいてる)」 男「・・・・・・(どうしよう、見られてるよ・・・あつかいが難しいよこの子・・・)」 幼「・・・(凝視)」 男「・・・えーと、ゴハンデモタベヨウカナー(棒読み)」 幼「・・・(凝視)」 男「・・・(だ・・・誰か助けてくれ・・・この沈黙は・・・精神が削られる・・・!)」 幼「・・・・ゅー・・・」 男「・・・ん?」 幼「・・・しちゅーたべたい」 男「あ、あぁわかったシチューだなちょっと待ってろ、今用意するからな」 初めて口をきいてくれた、それがうれしくって こんな幸せもあるんだなって思った 人気があるわけだ、一人じゃ味わえない幸せがあるからか と、自分で納得しないと 今までの苦労が無駄になる気がするんだ まぁ、幼女が好きなものが分かっただけでもいいとするか 幼「・・・まずい」 男「・・・・・・ごめん」 料理の勉強もしなくては 83 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/07(木) 18 05 15.04 ID jbqRMDQo -欠損少女2日目- 幼「・・・・・・(凝視)」 男「・・・・・・(就寝中)」 幼「・・・・・・(凝視)」 男「・・・・・・(起床)」 幼「・・・・・・(凝視)」 男「・・・・・・(・・・動くと逃げるだろうからうごけないなぁ・・・)」 男「・・・ね」 ものすごい勢いで布団をかぶる やっぱり何かを言おうとすると拒絶されるなぁ・・・ 幼「・・・ぁ・・」 男「・・・ん?」 幼「・・・・・・」 男「どうしたんだい?」 幼「・・・・・・」 男「おなか空いたのかい?」 幼「・・・・・・(凝視)」 ・・・遠目から見たら布団に独り言つぶやいてる変な人だよ 男「・・・シチューたべる?」 幼「・・・・・たべる」 ――――30分後 男「おいしかった?」 幼「・・・・・・まずい」 男「・・・・・・ごめん」 昨日の残り物だ、少し考えれば分かることだったのに・・・ 男「あ、そういえばそろそろ名前付けなきゃな」 幼「・・・・・・」 男「・・・・・・なにか呼ばれたい名前ある?」 幼「・・・・・・」 男「・・・・・・」 幼「・・・・・・」 男「・・・この沈黙は辛いって・・・」 幼「・・・・・・」 男「・・・くるみ、はどう?」 幼「(首を横に振る)」 男「・・・じゃあ、楓は」 幼「・・・(首を縦に振る)」 男「じゃあ、よろしくな楓」 楓「・・・・・・」 男「できれば、そろそろ返事をしてほしいなぁ・・・」 91 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/07(木) 18 50 45.06 ID jbqRMDQo -欠損少女3日目1- 楓「・・・・・・(凝視)」 男「・・・ぉはょう」 楓「・・・・・・(凝視)」 男「・・・・ん?・・・逃げない?」 楓「・・・・・・(凝視)」 男「・・・・・・逃げない!?」 楓「・・・・・・(凝視)」 男「・・・懐いて・・・くれたのかな?」 楓「・・・(凝視)」 男「いや、あの・・・凝視はちょっと止めて・・・なんか恥ずかしい・・・」 楓「・・・(凝視)」 男「・・・・・・・今日は、ご飯は外で食べようか」 楓「・・・(こくん)」 ・・・慣れてくれたのかな? ほとんど喋らないけど・・・ 逃げないだけよくなったんだよな ・・・・・・ 男「・・・・・・」 楓「・・・・・・(腕にしがみついてる)」 男「・・・・・・あの」 楓「・・・・・・」 男「袖口を締め上げないで・・・手首の血が・・・」 楓「・・・・・・」 男「・・・・・・いや、ね。ちょっと緩めてくれる?」 楓「・・・・・・ぃゃ」 男「・・・・・とりあえず何か食べようか?」 楓「・・・(こくん)」 98 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/07(木) 19 41 59.95 ID jbqRMDQo -欠損少女3日目2- とりあえず近くのデパートに入ることにする 幼女は犬等と違って場所がほとんど規制されないのが便利だ 食事場所にはあまり困らない 幼女が食事を選ばなければ 男「やっぱりデパートの中はたくさん飲食店があるなぁ、なにか食べたいものはある?」 楓「・・・・・・」 男「パスタはどう?」 楓「(首を横に振る)」 何回このやり取りをやってきただろうか・・・ しかし!(きっと)パターンは読めた! 次はうどんだ!うどんを提示すればうなずくだろう! 楓「おすしが食べてみたい・・・」 男「・・・ん?おすしかい?」 楓「・・・うん」 予測が外れた まぁ、向こうから話しかけてくれたからいいか 男「じゃあ、回転寿司いこっか?」 楓「・・・うん」 この調子で懐いてくれればいいな 110 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/07(木) 21 07 25.05 ID jbqRMDQo -欠損少女3日目3- 男「で、何を取る?」 楓「・・・しゃけ」 男「鮭ね、・・・ほら」 楓「・・・ありがと・・・」 楓が鮭を口にほおばる なにか大切なことを忘れてる気がするんだ ほら、大人は平気だけど子供のころどうしても食べられないものってあるじゃないか 山葵 楓「――――――――!!」 男「・・・あ」 楓「ああぁぁぅぅぁぃぅぅぁ・・・」 男「あぁぁ・・・だ・・・大丈夫か?」 楓「ぁぁぁぅぅぃぅぅぁぁ」 男「と、とりあえずお茶だ、お茶を飲むんだ!」 楓「ぁぁぅぅぁぅぅ」 思いっきり取り乱して涙目で俺に引っ付いている 思わぬ一面が見れてかわいいが・・・ やっぱりかわいそうだ 男「ほら、お茶だ。飲んだほうが楽だぞ」 楓「ぁぁぅぅ・・・・」 楓がゆっくりとお茶を飲み込むにつれて動きがおとなしくなる 楓「・・・・・・(涙目)」 男「・・・ごめん、次はさび抜き取ろうな」 楓「・・・・・・ぅん」 303 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/08(金) 17 33 47.80 ID vKodenEo ‐欠損少女14日目1‐ 楓を買ってから2週間がたった 毎日、徐々に打ち解けていくことができて 今は、逃げないし。ほとんど怯えない 苦労(?)の甲斐があったと思う 司会男『最近、病院に行く幼女が増えましたね~』 司会女『そうですね~最近、幼女が風邪にかかる確率が例年より高いんですって』 司会男『いや~、幼女飼ってる人は大変ですよ~私も飼ってるんですけどね~』 司会女『・・・・え?・・・あ、はい~いいですよね~幼女~(顔歪めながら)』 司会男『でしょ~?君も飼ってみる?』 司会女『あ、いえ、私はいいですもう犬で精一杯ですから~』 男「・・・・・・この女性、嫌がってるよなぁ・・・」 楓「・・・うん」 男「これもセクハラに入るのかなぁ?」 楓「・・・わかんない」 男「風邪が流行ってるってさ」 楓「・・・うん」 男「・・・・・・病院で検査しとく?」 楓「・・・や」 男「・・・・・・一応行っとかない?」 楓「や」 男「もしもの・・・」 楓「や」 男「ゆ・・・」 楓「や」 男「・・・夕飯シチューにするって聞こうとしたんだけど・・・」 楓「食べる」 男「でも今、『や』って」 楓「食べる」 男「で・・・」 楓「食べるー!」 男「・・・わかったよ」 309 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/08(金) 19 41 51.71 ID vKodenEo ‐欠損少女14日目2‐ 男「・・・今度のシチューはどう?」 楓「・・・前よりは良くなった」 男「・・・まだ不味い?」 楓「どちらかと言われれば・・・」 男「何が悪いんだろうなぁ・・・」 楓「・・・・・・」 男「やっぱりルーは自分で作らずに買ったほうがいいのかなぁ・・・」 楓「・・・多分」 男「さて、病院・・・」 楓「や」 男「びょ・・・」 楓「や」 男「・・・・・・風邪と病院どっちがいい?」 楓「・・・・・・病院」 男「・・・さ、病院行こうか」 楓「・・・ぅー」 俺も病院は嫌いだけどな 健康を願う親心というかなんと言うか・・・ 親も俺が子供のころは大変だったんだろうなぁ・・・ 歯医者、嫌いだったからなぁ 楓「ぅー・・・ぃゃぁ・・・」 男「・・・そこ、柱にしがみつかない」 335 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/08(金) 22 15 27.81 ID vKodenEo ‐欠損少女14日目3‐ 病院待合室にて 『192番の楓ちゃん、幼女科にお越しください』 男「あ、呼ばれたな」 楓「うん」 女医「こんにちは」 男「あ、こんにちは」 楓「・・・・・・」 男「・・・(女医だったのか、てっきり男の先生かと・・・)」 女医「どうかしました?」 男「え、いや、なんえもないですよ」 ・・・噛んでしまった 幼女の医者って言うとどうしても男の医者しかイメージできない・・・ その手の人には天職だからなぁ・・・ ・・・まさか!! 女医「私はロリコンじゃないですよ」 男「!!」 女医「・・・図星ですか」 男「・・・じゃあ、なんで医者を?」 女医「あなたに話す必要はないと思いますけど?」 男「・・・そうですね」 女医「で、この子ですか?」 男「はい、一応風邪が流行ってるって聞いたので健康診断に」 女医「・・・腕がないのは?」 楓「・・・!」 男「・・・前からです」 女医「そうですか、健康診断ですね?」 男「はい、お願いします」 409 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/09(土) 15 11 00.82 ID IuZ9/i2o ‐欠損少女14日目4‐ 1時間後 女医「男さん?」 男「あ、はい終わりましたか?」 女医「はい」 男「・・・あれ?楓は?」 女医「奥で眠ってますよ」 男「あぁ、すいません迷惑をかけてしまいまして・・・」 女医「いえ、仕事ですから」 男「じゃあ、連れて帰ってもいいですか?」 女医「・・・いえ、まず聞いてほしい話があります」 男「・・・なんですか?」 女医が机においてあった紙・・・多分カルテを手にとって言う 女医「・・・今のところ健康に問題はありません」 男「・・・はぁ」 女医「あくまで、今のところです」 男「今のところ・・・ですか・・・」 女医「・・・あの幼女、腕以外にも何か足りないんじゃないんですか?」 男「・・・・・・はい、左足首から下と内臓がいくつか人工物だそうです」 女医「・・・人工物・・・機械ですか?レントゲンでみたところ機械に見えましたが」 男「いえ・・・わからないです、人工物としか・・・」 女医「まぁ、幼女に人工物の内臓といったら機械ぐらいしか使われませんけど その機械に問題があります」 男「え・・・どんな問題ですか?」 女医「型が非常に古いです、もう故障しててもおかしくないくらいに古い型なんです」 男「え・・・じゃあ、どうすればいいんですか?もうどうにもならないんですか?新しい機械を入れるとかでは駄目なんですか?」 女医「慌てないでください、新しい機械を入れることもできますし、人間と同じように移植もあります」 男「そうですか・・・」 女医「ただし、人間と違って保険はききません、動物に近い扱いですから」 男「・・・まぁ、想像はついてました」 女医「まぁ、機械や移植も人間のものに比べると安いですけどね」 男「・・・・・・」 411 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/09(土) 15 51 56.89 ID IuZ9/i2o ‐欠損少女14日目5‐ 女医「とりあえず幼女の保証書を見せてもらえますか?」 男「あ、持ってないです」 女医「・・・じゃあ、次から・・・」 男「いえ、もともと無いんです」 女医「・・・無い?」 男「はい、アウトレットで買いましたから、保証書は無いです」 女医「・・・参ったわね、保証書が無いと臓器を買うことも機械を買うこともできませんよ」 男「・・・なんでですか?」 女医「当たり前よ、保証書が無いってことはその幼女の存在が保障されていない 例えれば、幼女の臓器だけ買って転売ってこともあるもの」 男「そんなことはしません!!」 女医「でも、保証書が無いと買えないわ」 男「・・・どうすればいいんですか?」 女医「・・・そうね、非人道的だけど。幼女を新しく買って、その子から移植させるのが手っ取り早いわ 買えないだけで移植ができないわけでは無いから」 男「・・・・・・」 女医「でも、あなたがそんなこと出来るような人には見えないけど」 男「・・・・・・」 女医「そんなことが出来る人間なら病院なんかに幼女を連れてきたりはしないわ」 男「・・・・・・」 女医「で、どうするの?」 男「・・・え?」 女医「今ある選択肢は二つ、あの楓ちゃんを安楽死させるか、それとも残りの時間を共に過ごすか」 男「・・・後者に決まってるじゃないですか」 女医「そうよね、普通はそうよね。でもあの子に残された時間はどのくらいだと思う?」 男「・・・2年ぐらいですか?」 女医「いいえ、2ヶ月も生きればいいほうね 今まで生きてたのが奇跡よ」 男「・・・まだ、2ヶ月あるんですね」 女医「ちょっと違うわ、長くて2ヶ月よ短ければ明日にでも」 男「今、私に出来ることは?」 女医「・・・あの子をあのまま見守ってあげるか、無償で臓器を提供してくれる人でも探すことかしらね 機械を貰ってもそんなに長くはもたないわ、所詮人間が作ったものですもの」 男「・・・わかりました、もう連れて帰っても平気ですね?」 女医「はい、ちょっと話が長くなってしまってすいません」 男「いや、いいんです」 女医「・・・覚悟はしてくださいね」 男「・・・はい」 423 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/09(土) 19 56 55.20 ID IuZ9/i2o ‐欠損少女14日目6‐ 看護士「・・・いいんですか?」 女医「何が?」 看護士「幼女って確か人間用の臓器も移植できたはずですけど・・・」 女医「・・・出来るな、でも人間の臓器も同じだよ。手には入らない」 看護士「・・・どうするんでしょうね、彼」 女医「さぁ?彼が見守るって決めたのならそれでいいんじゃなくて?」 看護士「・・・そういえば、幼女の移植できる臓器の大きさって決まってるんですか?」 女医「・・・なにを今更、勉強してきただろう」 看護士「・・・はい、幼女って成人男性の臓器でも平気なんですよね?」 女医「体の柔軟性がいいからな、比較的大きなものも受け入れられる」 看護士「・・・ありがとうございました」 女医「・・・・・・さ、次の患者をよんで」 看護士「はい」 424 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/09(土) 20 02 08.60 ID IuZ9/i2o ‐欠損少女14日目7‐ 男「なぁ、楓」 楓「ん?」 男「今日の夕飯何にしようか?」 楓「しちゅー」 男「これでシチュー何回目だ?」 楓「しちゅー」 男「はいはい、帰ったらシチュー食べような」 楓「うん」 ・・・正直、少し後悔してる 病院に連れて行かなければよかったって でも、病院に連れて行かなかったら 楓の限界もわからなかった 長くて2ヶ月、短ければ明日まで その間に俺は、この子になにをしてあげられるんだろう・・・ 602 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/11(月) 11 14 03.94 ID OsB4gl6o ‐欠損少女15日目1‐ おおまかな余命が宣告されて一晩たった 神経質になりすぎかもしれないが、昨夜は楓のことが心配で一睡もできなかった 『短ければ明日にでも』 この言葉が頭の中に残り続け、同じ思考がずっとループしてる どうすれば楓を助けてあげられるか 幼女を普通に飼ってる人は何を深く考え込んでいるんだと言うかもしれない でも、楓は家族だ まだ、出会ってからあまり経っていないけれど もう俺の家族なんだ・・・ 楓「・・・どうしたの?」 男「・・・ん?起きたのか、なんでもないよ」 楓「・・・なんで、目の下にクマができてるの?」 男「ちょっと眠れなかっただけさ、すぐに消えるよ」 楓「・・・わたしのせいで疲れちゃったの?」 男「・・・いや、違うよ。ところでお腹すいただろ?何か食べたいものはあるか?」 楓「なんでもいいよ」 男「シチューじゃないのか?」 楓「うん、なんでもいいの」 男「・・・じゃあ、ハンバーグ食べに行こうか」 楓「はんばーぐ?」 男「食べたことないのか?」 楓「うん」 男「今日が初めてのハンバーグだな」 楓「うん」 男「じゃあ、食べに・・・ってなんで裸で眠ってるんだ?」 楓「きのうは、激しかったわね・・・」 男「誤解を招くようなことを言うな、ってかそんな言葉どこで覚えたんだよ・・・」 楓「病院で検査終わった後でテレビで流れてたんだよ?」 男「・・・どんな病院だ」 多分、誰かがいたずらに流しておいたんだろう とりあえず楓に服を着せて、朝ごはんを食べに外へ出る たしか近くのレストランにハンバーグセットがあったはず 楓が気に入ってくれるといいな・・・ 622 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/11(月) 17 08 00.19 ID OsB4gl6o ‐欠損少女15日目2‐ 男「楓、これがハンバーグだよ」 楓「・・・いいにおい」 男「じゃあ、食べようか」 楓「いただきます」 男「いただきます」 男「・・・食べたらどこかに遊びに行くか?」 楓「?」 男「ほら、まだ出会ってから一回も遊びに行ってないからさ 初めてのハンバーグに続けて初めての外遊びも良いと思うぞ」 楓「うん、じゃあ行く」 男「ん、それじゃあ食べ終わったら場所決めようか」 楓「うん」 それから朝食が終わり、一緒に電車に乗った 男「ほら、あれがネズ○ーランドだよ。いつも人が多くて入ったことないんだよな」 楓「そうなんだ」 男「しかも東京ネ○ミーランドなのに東京にないんだよ」 楓「・・・?なんで?」 男「いや、わかんないなぁ~。なんでだろうな」 楓「ぅ~・・・」 そんなくだらない雑談をしばらくしていて 行き着いたのは海 いっそ、○ズミーランドでもいいのかもしれないけど 同じ場所に人が多すぎるとつまらなくなるから 人が少なくて、落ち着ける場所 そして楓が見たことのないような場所に行きたかった まぁ、本当は電車に乗って海見てたら砂浜に行きたかっただけだけど・・・ 625 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/11(月) 17 31 44.37 ID OsB4gl6o ‐欠損少女15日目3‐ 楓「・・・おっきい水溜り?」 男「いいや、これは海だよ」 楓「うみ?」 男「あぁ、海だよ」 案の定、楓は海を知らなかった 楓「・・・目が」 男「ん・・・潮風かな、慣れるまでちょっと痛い」 楓「・・・ぅぅ」 男「まぁ、すぐに慣れるさ」 楓「あぅ」 二人並んで砂浜に座り込む 男「そろそろお昼かな?」 楓「おなかすいた・・・」 男「そんなこともあろうかと、駅弁を買っておいた!!」 楓「・・・えきべん?」 男「いや、まぁただ駅で売ってるだけのお弁当なんだけどね」 楓「おべんと~」 男「ほら、食べようか」 楓「うん」 男「あ、お茶も」 楓「ありがと」 お茶を渡したときに笑顔を返される 可愛らしい笑顔 ・・・そういえば、楓のこんな笑顔を見たのは初めてだ 楓「・・・どうしたの?」 男「・・・あ、あぁいやなんでもないんだ」 楓「・・・?」 男「ほら、食べよっか」 楓「うん」 当たり前といわれたらそれで終わるけど 笑顔はやっぱり人を幸せにするって 今更ながら思い知った だったら俺も、楓に笑顔を送りたい 少しでも楓に幸せになってほしいから 661 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2008/02/12(火) 16 33 14.10 ID jHHi2HUo ‐欠損少女15日目4‐ 水平線に日が沈む 二人で弁当を食べて 二人で雑談して 二人で夕日を眺める ゆっくりと幸せな時間が過ぎていく それと同時に楓の死が近づいてくる 男「海に沈む夕日って綺麗だよな」 楓「・・・・・・うん」 今はまだ忘れていよう 野暮なことは考えないで、今ある時間をすごせばいい ゆっくりと沈んでいく夕日を見届けた後 二人で電車に乗り込んで家に向かう 楓「・・・・・・」 男「・・・楓、着いたから降りるよ」 楓「・・・・・・」 男「楓?どこを見てるんだ?」 楓「・・・おんぶ」 男「・・・おんぶ?」 楓「おんぶ・・・して?」 楓がさっき見ていたほうを見る 小さい子供が父親におんぶされてる 男「・・・」 楓「おんぶー」 男「はいはい、ほら」 楓「むふ~」 背中に乗って満足そうな声を出す 男「で、満足か?」 楓「うん」 男「・・・じゃあ、このまま帰るか」 楓「うん」 749 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/13(水) 17 08 50.97 ID L1MxHgko ‐欠損少女15日目5- 男「ずいぶん暗くなったな・・・」 楓「うん」 男「夕飯どうしようか?」 楓「なんでもいいよ?」 男「・・・今日は楓も一緒にシチューを作ってみるか?」 楓「うん」 背中に楓を背負い駅から離れていく このまえ行った病院もこの近くにあったな・・・ 楓「あったかい」 男「・・・俺もあったかいよ」 楓「むふ~」 男「すべり落ちるなよ?」 横断歩道で信号が青になるまで待つ 男「なかなか青にならないな」 楓「うん」 男「家に帰ったらどんなシチュー作ろうか?」 楓「なんでもいいよ?」 男「じゃあ、鶏肉と玉葱と人参と・・・あ、信号が青になったな」 楓「ん、しゅっぱつしんこ~」 男「はいはい、しゅっぱつしんこー」 信号が青になったのを確認してゆっくりと横断歩道を渡っていく 横断歩道の真ん中あたりで視界が白くなる ……なんでこんなに眩しいんだ? 今は夜だこんな明るいわけがない 騒音も聞こえる、ほらあれだ よく交差点で聞くあの音だ ここから逃げないと、楓が危ない このままだと轢か し で か え で・・・ 758 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/13(水) 19 07 51.91 ID L1MxHgko ‐欠損少女15日目6- ???「おい、おい意識はあるか?」 男「・・・ぁ・・・」 ???「意識は・・・あるみたいだな、おい担架持って来い!」 ???「はい、すぐに持ってきます」 男「だ・・・れです・・・か・・・?」 ???「・・・病院で会ったろう」 男「・・・あの・・と・・・きの・・」 女医「・・・・・・ふむ、ちょっと危険だな」 男「か・・・え・・では・・・?」 女医「・・・・・・今はまだ生きてはいるよ」 男「そ・・うです・・・か・・・」 女医「・・・おい、まだ気を失うな。お前にひとつ聞いておかないといけないことがあるんだ」 男「・・・・・・・・・・」 女医「私はあのとき、楓の臓器は買えないといったな」 男「なん・・・で・・・いま・・そのはなしを・・・・」 女医「あのとき、安楽死か短い時間を見守るか選択肢を提示したことを覚えているか?」 男「・・・・・は・・・い・・」 女医「ここで、ひとつ楓の命が助かる新しい問題と選択肢がある」 男「・・・・・・」 女医「楓は今現在意識不明、臓器のダメージも大きい。無論お前も重傷だがな」 男「かえで・・・は・・た・・・すかるん・・・で・・・すか・・・?」 女医「今、この状況のままならば助からないな」 男「・・・・ほう・ほうが・・・あるん・・・で・・・すか・・」 女医「お前の名義で臓器を買って楓に移植する、そうすれば楓は助かるだろうな」 男「・・・・・・」 女医「・・・どうする?楓を助けるか、自分が助かるか」 男「・・・・・・」 女医「臓器は一人分しか購入できない、時間も無い。さぁ、どっちだ?」 男「・・・・・・きま・・・って・・・いるさ・・・」 女医「・・・・・・」 男「かえでを・・・・・たすけてください・・・」 女医「・・・・・・・・・お前もペットを置いていくつもりか、この大馬鹿野朗が」 759 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/13(水) 19 26 02.25 ID L1MxHgko ‐欠損少女18日目1- ……目が覚めたのは白い部屋 白い天井、白いベッド、白い服 ここはどこ? 一緒に家に帰ってたはずなのに 海に行って、おべんと食べて、電車に乗って おんぶしてもらって、晩御飯考えて、白くなった 白くなったら赤くなった 看護士「・・・目が覚めた?」 楓「・・・・・・」 病院で会った人だ 看護士「3日間も眠ってたんだよ?体は動く?」 楓「・・・・・・」 看護士「ご飯食べる?それとも散歩に行く?」 あの人がいない 会ってからいつも一緒にいてくれた人 どこを見ても白い物ばっかりと病院の人だけ 看護士「大丈夫?しゃべれる?」 楓「・・・はい」 看護士「事故にあったときの事、覚えてる?」 赤、真っ赤、最後は真っ赤 楓「・・・・・・覚えてないです」 何があったかわからない 分からないから覚えてないって言った 看護士「まぁ、しょうがないよねで、どうする?ご飯にする?散歩にする?」 楓「・・・探したい人がいます」 まだ、今日はあの人に会ってない どこにいるの? 760 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/13(水) 19 35 34.37 ID L1MxHgko ‐欠損少女18日目2- 看護士「誰を探したいの?」 楓「あの・・・私と一緒にいた人は・・・?」 看護士「あ・・・・え~と・・・」 楓「今、どこにいるんですか?」 看護士「・・・・・・え~と、うん、まぁほらとりあえず散歩いこっか」 楓「どこにいるんですか!?」 看護士「・・・ちょっと待っててね」 そのまま、何も教えてくれずに部屋から出て行った 楓「あ・・・・・」 誰もいなくなった 私はベッドから降りて、病院の中を彷徨いはじめた 少しでも早く会いたい、話をしたい、一緒にいたい 楓「どこ・・・・・どこにいるの・・・・?」 見つからない、いろんな部屋を見てもいない 布団が多い部屋、食べ物を作ってる部屋、人が多い部屋 どこにもいなかった 761 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/13(水) 19 57 01.59 ID L1MxHgko ‐欠損少女18日目3- 看護士「・・・あの子、楓ちゃんはあのままでいいんですか?」 女医「今のところはね」 看護士「でも、かわいそうじゃありませんか?」 女医「・・・・・・かわいそう?」 看護士「はい、だって飼い主に会えないんですよ?かわいそうですよ」 女医「・・・まだ会わせるわけにはいかないだろう」 看護士「でも・・・」 女医「・・・・・・あ、そうだ、私は楓の治療が完治したら医者を辞めるつもりだ」 看護士「どうしてですか?」 女医「この体じゃあ、もう医者は務まらないさ」 看護士「・・・?」 女医「ちょっとね・・・大馬鹿野朗を見たら思い出しちゃってね、私もつくづく大馬鹿だよ」 看護士「・・・もしかして」 女医「あぁ、私のをあの大馬鹿野朗に移植したんだよ」 ―――――――――――― 男「・・・・・・」 ピッピッピッピッピ 機械の電子音が細かく聞こえてくる ……生きてる? なんで俺が生きてる? 男「・・・楓?楓は!?」 返事は無い、部屋にいるのは俺だけだ 返事があるわけが無い 男「・・・・・・楓」 腕に刺さっている点滴の針を引き抜いて一目散に部屋を出た ひたすら走って、片っ端から部屋を探す 男「・・・・・・どこだ!!」 見つからない、どこだ、どこにいるんだ 男「楓ぇーーー!」 762 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/13(水) 20 33 34.72 ID L1MxHgko ‐欠損少女18日目4- 女医「・・・どうした、騒がしいな。ここは病院だぞ」 男「なんで俺が生きてる!?楓はどうした!?」 女医「おちつけ、楓も生きてるし、お前も生きてる。何も問題は無いだろう」 男「でも、あんたはあの時臓器は一人分って」 女医「あぁ、言ったなたしかに買えるのは一人分って言ったな」 男「それは楓の分だろう、じゃあ俺のはどうしたんだ?」 女医「それは話す必要が無いと思うが?」 男「・・・とりあえず楓は無事なんだな」 女医「間違いない、うちの看護士が確認した」 男「そうか・・・、今どこにいる?」 女医「たぶん部屋に、出かけていなければね」 男「ありがとう、退院はできますか?」 女医「・・・できればもう少し入院したほうがいいな」 男「あまり金は無いんですけど」 女医「それは大丈夫だ、轢いた人から治療費は払ってもらう事になってるからな」 男「・・・そうですか、じゃあもう少し入院してますね」 女医「あと、楓と相部屋になるように手配しておくから。部屋、間違えるなよ」 男「・・・どこですか?」 女医「楓がいる部屋にベッドをもうひとつ用意しておくよ」 男「ありがとうございます、じゃあ行きますね」 女医「夜に激しくやって、あまりを大声出さないようにな」 男「・・・・・・そんな目で楓を見てないですよ」 767 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/13(水) 21 47 55.64 ID L1MxHgko ‐欠損少女18日目5- 楓「いないよぉ・・・どこにいるの・・・?」 泣きじゃくりながら部屋に入ってくる楓 男「楓・・・?」 楓「え・・・・?」 俺は女医の言った部屋で待っていた 待っていたというより、来てすぐに楓が入ってきた 男「楓・・・よかった・・・本当に・・・生きてた」 そういって楓を抱きしめた これ以上何も言えずに、強く抱きしめた 楓「やっと会えた・・・」 楓も泣き止んで、二人で抱きしめあった ――――――――――――― 768 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/13(水) 21 49 11.18 ID L1MxHgko ‐欠損少女18日目6- 女医「ちょっとひとつ頼まれごとをしてくれないか?」 看護士「え・・・いいですけど」 女医「この書類を、楓たちが退院したら渡してくれ」 看護士「なんですかこれ?」 女医「私の最後の仕事だよ」 看護士「最後?」 女医「あぁ、最後だ。楓たちの治療が終わったら辞めるといったろう」 看護士「・・・そうでしたね、これ何の書類ですか?」 女医「・・・幼女が人間になるための書類だよ」 看護士「・・・幼女が?」 女医「法律の落とし穴でね、条件がそろえば人間として扱われるんだよ」 看護士「その条件ってなんですか?」 女医「1つ、保証書が無い 2つ、身近に私のような医者がいる 3つ、他人の死」 看護士「・・・よくわからないんですけど」 女医「『保証書が無い』は幼女としての記録が残っていない、つまり人間として生きていてもばれない 『医者』は3つめの条件をクリアするために『他人の死』これが一番面倒くさい、 偶然死亡した子供と偶然死亡した両親 この条件があると、幼女はその死亡した子供として生きられる、 そのカルテを偽造するために医者がいるんだよ」 看護士「でもそれって・・・」 女医「あぁ、犯罪だな。ま、どうせ最後の仕事だばれやしない」 看護士「・・・どうしてそんな事をするんですか?」 女医「・・・ちょっと昔、同じ事をした大馬鹿野朗がいてな。そいつの影響だね」 看護士「大馬鹿野朗ですか・・・」 女医「幼女のために命を捨てるなんて大馬鹿野朗だよ・・・」 看護士「・・・・・・」 女医「・・・私も昔は幼女だったんだよ」 看護士「・・・・・・」 女医「捨てられてるところを、拾われたんだ、もちろん保証書なんてないさ、そいつが医者でな、 同じような境遇で交通事故で同じようなときに、自分の命より私の命を優先しやがった 大馬鹿野朗だよ・・・ほんと・・・、しかも死んだときのために、友人に頼んでカルテ偽造したんだ それ以来、私は人間として生きてきたんだよ・・・・・・・驚いたか? まさか幼女が医者やってるなんて思いもしないだろうよ」 看護士「・・・そうだったんですか」 女医「今回は、あの時の借りを返したっていう自己満足のためにやったんだ あとは、この機械が持つまでゆっくり生きていくさ」 看護士「自分に臓器は買わないんですか?」 女医「・・・買ったら、私の臓器を移植したことがばれるだろう?」 看護士「・・・すいません」 女医「いや、いい。じゃあ、あとは頼んだ」 看護士「え、治療が終わるまで残るんじゃあ・・・」 女医「・・・私ができる治療はもう無いよ」 看護士「そうですか・・・お疲れ様でした」 女医「・・・・・・元気でな」 看護士「・・・そちらこそ」 女医「まぁ、せいぜい長生きするように伝えておいてくれ」 769 名前: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日: 2008/02/13(水) 22 00 55.34 ID L1MxHgko ‐欠損少女????日目- 退院した後、受け取った書類のとおりにしたら、楓が人間として生きていけることになった あの女医には感謝してもしきれない 男「あれからだいぶ経ったのに変わらないな楓は」 楓「これでも胸とかおおきくなってるんだよ?」 目の前に純白のウェディングドレスを着た楓 今日は結婚式だ、友人や知人を集めた小さな結婚式 助けてくれた女医にも手紙を送ったのだが連絡が無い 恩人だったからぜひとも来てほしかった その代わりといってはなんだが、いっしょにいた看護士さんが来てくれた 小さな結婚式 けれども、友人に囲まれた幸せな結婚式 最後の締めで楓からの一言 『幸せにしてくださいね』 ‐欠損少女‐happy end route ) ID jbqRMDQo ID jbqRMDQo ID 6vfUxWYo
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かみなぎ【登録タグ か 人工無脳】 公開ページ カミナギ - 人工無能 - うさだBlog / ls@usada s Workshop 作者 ls 公開日 2008年1月24日 紹介 カオス担当。 Twitter, はてなハイクで活動。 自動学習型。女の子。 開発言語はPHP。 Mecab、MySQLを使用。 リンク 作者サイト うさだBlog / ls@usada s Workshop 引用元 公開ページと同じ コメント 名前 コメント
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ペチカの友人魔法少女 ■一人称 わたし 1回 (restart(後)p.150) ■二人称複数 あんたら 1回 (restart(後)p.150) ■三人称 あいつ 1回 (restart(後)p.150) ■森の音楽家クラムベリー あいつ 1回 (restart(後)p.150) ■ペチカ ペチカ 4回 (restart(後)p.149 150(3回))
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【登録タグ C 人工無脳】 公開ページ 人工無能cahier 作者 Coldsleeper 公開日 2004年 紹介 …このボットはもしかしたら女性向けかもしれません。(公開ページより) FLASHで会話。辞書型。男性。 リアルな男性の3DCGを使用。 ARISAの改造版。 「カイエ」と読む。 リンク 作者サイト cahier.s60.xrea.com 作者ブログ Plus Ultra コメント 名前 コメント
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⚫︎ 複数のAIが話し合ってアプリを作るフレームワーク 米Microsoftなどの研究者らが開発 (Web) 「GPT-4」は論文の査読ができるか? 米スタンフォード大らが検証 参加者の80%以上「AI査読は有益」 AIは欠陥指摘が得意? ICLRの論文データに対するLLMのフィードバックと人間のフィードバックとの間のコメントの重複を調査した。結果は、Nature系列のジャーナルのものと大体似ていたが重複率はやや高い数値を示した。GPT-4が指摘したコメントのうち77.18%は、少なくとも1人の人間の査読者によっても指摘されていた。 さらに、ICLRのデータセットには受理された論文と拒否された論文の両方が含まれているため、層別解析を行った。ICLRの論文での受理基準が厳しいものほど、フィードバックの重複が大きかった。 具体的には、口頭発表で受理された論文(受理された論文の上位5%)において、LLMのフィードバックと人間のフィードバックのコメントとの間の平均重複率は30.63%であった。スポットライト発表で受理された論文(受理された論文の上位25%)では、平均重複率は32.12%に増加し、拒否された論文は最も高い平均重複率、47.09%を示した。 これは、拒否された論文には、人間の査読者とLLMの両方が一貫して特定できる明確な問題点や欠陥が多いことを示唆している。さらに、拒否された論文におけるLLMのフィードバックと実際の人間の査読者のフィードバックとの間の増加した重複は、大きな修正が必要な論文において、LLMのフィードバックが特に有益であることを示している。 実際、これらの問題点を査読の段階より前に早期に取り上げることで、これらの論文やその研究内容が向上する可能性があると考えられる。 研究者の8割「人間の以上にフィードバック得られた」 次に、LLMによる査読に関して、ユーザー調査とアンケート調査を実施した。学術機関のメーリングリストを利用したり、論文投稿サイト「arXiv」にプレプリントを投稿した著者たちにアンケートを送ったりして、米国内の110の機関から308人の研究者の意見を収集した。 具体的には、自ら執筆した論文に対するLLMからのフィードバックを評価するアンケートを実施した。研究者は、LLMのフィードバックが自らの予想するフィードバックや以前に受け取った人間からのフィードバックとどれほど一致するかを評価した。 ユーザー調査の結果、70%以上の研究者が、LLMのフィードバックが自らの予想や論文の主要な点に関する意見と少なくとも部分的に一致していると感じた。35%は、その一致度がかなり高いと感じた。 ユーザー調査の結果 人間のフィードバックとの比較において、17.5%の参加者は、人間のフィードバックよりも劣ると考えた。残り82.5%の参加者は、人間のフィードバックよりも有益、もしくは同等だと感じた(一部だけ有益も含まれる)。 研究者らは、質の高い人間によるフィードバックは依然として必要であると主張している。またLLMは、著者が正式な査読を受ける前の初期の草稿を改善するのに役立つだろうとも述べている。多くの参加者も、著者がタイムリーに論文のコメントを受け取るための迅速なフィードバックツールの提供を期待していると分かった。 リポジトリはこちら。
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はぶ【登録タグ は 人工無脳】 公開ページ 人工無能羽生くん 作者 Don yamamoto 公開日 1996年10月1日 紹介 一対一の会話システムなので、誰かが利用中は終わるまで待ってください。 全角を利用し簡単な会話をしてください。聞いてきたことに対する答えを覚えていき、次に誰かが入力した際の返事に使われます。(公開ページより) CGIチャットで1対1の会話。 辞書型。 作者サイトの最終更新は1997年4月。 リンク 作者サイト DON-SPSのホームページ コメント 名前 コメント
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「未経験者歓迎!」 求人票に表記された文字に視線が吸い寄せられた。 未経験者のほうを優先的に採用すると言うことだろうか? 経験者を募集していることの多い大半の求人票中で、そんな言葉がやけに目立った。 仕事の内容は「絶滅危惧種の飼育・繁殖の補助」とある。 当然のことながら僕にはまったくの未経験。しかし、この求人票を信じるならそのほうが有利らしい。 「やってみるだけのやってみるか」 面接までの日程はとんとん拍子に進んだ。 郊外の施設を訪ね、面接に来た旨を受付に告げると応接室に案内された。 「いらっしゃい。あなたが就職希望者ね? こういった仕事は以前経験が?」 「いえ、未経験です。あ、求人票には未経験者歓迎とあったのですが……」 「ええ、そうよ。ヘタに経験者だったりすると――いえ、それについて今はいいわ。 ところで、どんな生き物の世話をするのか、知っているかしら?」 「あ――いえ、調べようとしたのですが……」 面接までに具体的に何をしているところなのか調べようと、資料を探したり検索してみたりしたのだが、結局たいした情報は得られずじまいだった。 「ふふ……そうでしょうね。でもそれでもまったく問題ないわ。あなたの仕事については一から教わることになるから。 さて、あいさつはこれくらいにして、面接を開始しましょう。部屋を移動しますね」 「はい?」 ちょっと意外なセリフに思わず疑問符が口をつく。 これから部屋を移して面接を始めるって、じゃあ目も前のお姉さんは面接官じゃないの? 「まぁ、一応わたしも面接官のひとりだけど、どちらかと言えば仕事の説明担当よ。採用決定権はこれから会いにいくコが持ってるわ。 彼女に気に入ってもらえれば、採用決定よ。がんばってね」 無機質な廊下を進む。窓は少なく、それに何かの生き物を飼っているような雰囲気はあまり感じられない。 イメージ的に近いのは、飾り気のないホテルみたいだった。 「この部屋よ」 示されたドアも、やはり飾り気が足りないものの、人間の生活の一部となる場所――寝室じみた雰囲気を感じさせた。 お姉さんがドアノブをひねって扉を開ける。 「え?」 部屋で待っていた『人物』に、僕は声を漏らしたあと固まって立ち尽くしてしまった。 裸の女性だったのだ。 年齢は二十歳くらい。光沢のある黒髪が肩口まで流れ、細面の輪郭を縁取っている。やや切れ長で涼やかな瞳にまっすぐな鼻梁と瑞々しい唇。 白い喉もとに華奢な肩と細い二の腕。それと対照的に巨大に実った乳房。 国産のブラジャーではおそらく合うサイズはないであろう大きさでありながら、そもそもそんなものは必要ないとでも主張するように、前に突き出て芸術的な曲線を描いている。 そして色白で引き締まった印象のお腹に――。 『女性』だったのは、そこまでだった。 ヘソのあるあたり、下腹から先は女性どころか人間のモノではない。 灰色の外骨格――といってもあまり硬さを感じさせるものではない――昆虫の腹部と人間の上半身との間あたりから、二対の脚が伸びてその異形を支えている。 よく見れば背中に透明な羽が生えていたし、額の辺りから髪にまぎれて触覚が飛び出ていた。 人間の女性と融合した、人間サイズの羽虫……もしくは羽虫と融合した女性。 「モスキータ。実際にこうして会うのははじめてかしら? ヒトと昆虫の両方の特徴を備えた蟲人――彼女は見ての通り、蚊の特徴を備えているわ」 お姉さんの声に彼女を凝視していた視線を横に向けた。 「名前はアヤナ。『お仕事』のパートナー……にあなたが相応しいかどうか、彼女がこれからテストするの。さあ、服を脱ぎなさい。彼女にあなたの体を差し出すの」 そう言って、ドアの鍵を閉めた。 「え、えぇ?」 驚きの声を上げつつ、なんとなく彼女の言わんとするところがわかった。 蟲人は多くの場合、同種にオスがいない。生殖には人間の男が必要になり、一部の種は近年数が減って絶滅を危惧されている。 絶滅危惧種の飼育・繁殖の補助――つまり、僕は蚊娘・モスキータを繁殖させる種の候補者として、ここへやって来てしまったのだ。 「ちょ、ちょっとそれは……!」 後ろを振り向いてドアノブに手を伸ばすが―― 「ダメよ。逃げられないわ」 背中に当たる柔らかな感触。羽交い絞めにするように後ろからモスキータに覆いかぶされた。 しりもちを着いた僕を見下ろしたお姉さんは服に手を伸ばし、ネクタイを取ってボタンをはずし、ベルトとファスナーを全開にする。 背後に張り付いたモスキータのアヤナが器用に服を剥ぎ取っていく。 蚊娘に押し倒され、瞬く間に僕は全裸にされてしまった。 「ふふ、アヤナはかなり乗り気よ。第一印象はいいみたい。よかったわね。 さ、アヤナ、床の上じゃダメよ。ベッドへ行かなきゃ。あなたも、床で犯されるより、ベッドで愛されたいでしょう?」 お姉さんの言葉にアヤナは僕を引き起こし、ベッドへ連れて行く。 仰向けに寝転がった僕の頭の両側に手を着き、覆いかぶさるようにアヤナが迫ってくる。 黒目がちな丸い瞳に白い肌。綺麗な髪に可愛らしい唇。それに、なんと言っても目を引くのが大きな胸だ。 きめ細かい肌が柔らかな肉を包んで美しい球体を形作り、彼女の動きに合わせてゆさゆさと揺らめいている。 それがどんどん視界いっぱいに近づいて――。 「ぅわ、お、むぅ……!」 顔をすっぽりと巨大なおっぱいに包まれた。すべすべした肌。優しい温もり。顔を包み込む柔らかさと豊満さ。 目も口も鼻もふさがれて、息ができない――いや、鼻が谷間のあたりに挟まれてるみたいで、少しだけ呼吸ができた。 甘く、蕩けそうな香りに満ちた谷間の空気を吸い込み、僕はおっぱいに圧迫されながら徐々に脱力していった。 「ふふ……アヤナちゃんのおっぱい、素敵でしょ? 蟲人はみんな乳房が大きいけど、なぜだか知っている? 大きく膨らんだ乳房は成熟した女性の象徴……人間の男性と交わって子をなす彼女たちは、大きな胸で男を誘惑する。 ちょうど、今のあなたみたいに。蟲人の術中にはまって精を奪われる……いいわ、あなたは蟲人と交わる素質があるみたいね」 蚊娘の乳房に埋もれる僕を見下ろして、お姉さんが解説する。 「はぶっ、そんなこと……」 僕が反論しかけた時、アヤナが僕の顔に胸をこすりつけるみたいに、乳房を揺さぶってきた。 豊満な両乳房が前後左右に行き来し、やがて乳房の感触が変化していることに気づいた。 湿った感触。もっと直に感じる彼女の体温。甘い匂いと、味――。 「ふぇ? み、ミルク……?」 モスキータの乳首から、白い液体があふれてくる。胸をこすり付けられ、それが顔全体に塗りたくられているのだ。 ミルク、というか、なんだか粘り気があり、やたらとヌルヌルしている。それに甘く、熱い――? 「……モスキータは哺乳類と違って子供に乳をあげて育てたりはしないわ。さっき言ったとおり、彼女たちの胸は男を誘惑するためにあるの。もちろんこのミルクも、あなたのためにあるの。たっぷりと堪能なさい」 お姉さんの言葉に半ば無意識にしたがってアヤナの乳首を唇に咥える。 たちまち濃厚なミルクの匂いが口の中に広がる。触れた舌や口の内側に熱を感じさせるモスキータのミルクは牛乳と違って粘り気のあり、しかししみこんでいくような甘みで飲みやすい。 彼女のおっぱいに吸いついていると、どんどん力がぬけて意識がとろんとしてくる。 「あらあら。すっかりアヤナのおっぱいが気に入ったみたいね。赤ちゃんみたい――だけど、ソコだけは、男のままねぇ?」 「むぅん……?」 お姉さんが指摘した場所。股間を意識すると、硬くなった肉棒がぴくんと跳ねてアヤナの昆虫の腹部に当たった。 おっぱいを吸っていたら、いつの間にかギチギチに勃起していた。一度それに気づくと股間から湧き出るもどかしい快感に身をよじってしまう。 すでに我慢汁が垂れ、脈打っているのだ。ココにも、触って欲しい……。 そんなことを考えた時、アヤナが僕の顔からおっぱいを離した。 「あぁ……」 口から乳首が離れ、思わず名残惜しい声が漏れる。 「あら? おっぱいが恋しいの? そんな声まで出して、恥ずかしいわねぇ」 「うぅ……」 お姉さんの言葉に一瞬恥ずかしさを感じて口ごもる。でも、彼女のおっぱいにもっと触れていたかったのは、おそらく僕の本心だった。 アヤナのおっぱいが離れてしまい、ひどく不安で、寂しい――。 でも、それはほんの少しの間だけだった。 アヤナの桜色の乳首が、僕の先端に触れる。ぐにっ、と押し付けられ、ミルクが垂れていきり立った肉棒が数秒の内に粘り気のあるミルクにまみれてしまった。 「う、あぁ……あ、熱い……? ふぁあ、気持ち、いい……」 「あ、言い忘れてたけど、モスキータのミルクにはかなり強力な媚薬効果があるの。経口や経皮でも効果は高いけど、一番効果を発揮するのは、粘膜からの吸収よ。亀頭に直接塗りたくられたら、それこそもう……。 あなたの意思なんて関係なく、勝手に射精してしまう、させられてしまうの。それに、彼女のミルクには、他にもおもしろい効果があってね……」 お姉さんはそこで言葉を切り、僕を見下ろして微笑を浮かべた。 そんなことをしている間に、アヤナは姿勢を変え、僕の下半身を抱え込む。腰に腕を回し、胸を股間に押し付けて――ミルクまみれのペニスを、豊満な乳房で呑み込んでしまった。 張りのある肌の弾力と、巨乳の重量感に男の象徴が完全に掌握され、さらにアヤナは密着した上半身を擦り付けるように揺さぶってくる。 「うあ、あぁぁ――」 瑞々しい肌が擦れ、ヌルヌルとミルクが滑り、分厚い女肉が男の部分を圧迫して責めなぶる。 乳房に挟まれて十秒もしないうちに、僕は彼女に谷間に精液を放っていた。 「あ、あっあぁ――!」 射精している間も彼女は愛撫をやめない。一滴残らず搾り出すように、最後の脈動のあとにぎゅっ、と谷間を締め付けて、尿道に残った分まで搾り出される。 僕をあっという間に射精させたモスキータは、胸でペニスを掌握したまま、上目遣いに見つめてにっこりと笑いかけた。 気持ちよかったですか? とでも問いかけているようだった。 「はぁ、はぁ……」 快感の余韻で朦朧としながら彼女と見つめあい、僕はこの蚊娘――アヤナがだんだんと愛しく思えてきた。 僕を見つめる瞳が、すごく可愛い。髪が綺麗で、手触りがよくって――無意識の内に、僕は手を伸ばしてアヤナの頭を撫でていた。 頭を撫でられたアヤナは嬉しそうに僕の体に寄りかかり、目を細めた。 「あらあら。もう決まりね。すっかりあなたのことが気に入ったみたい。合格よ。 これであなたは――たった今から、アヤナの生殖相手よ」 「え? 今から……?」 お姉さんの言葉に疑問を返しかけた時、股間から立ち上ってきた感覚に言葉を飲み込んだ。 僕の下半身に抱きついて胸に頬ずりするアヤナ。その豊満な両乳房の間にはミルクの効果か、いまだに硬い肉棒が挟まれたままで――。 純粋な乳房の重みがペニスを圧迫し、プリプリした肌の弾力が敏感なところを刺激し続けている。 彼女の乳房から染み込んで来る快感に、じわじわと次の射精が近づいているのだ。 ――こんなに早く? それに、たったこれだけなのに、すごく気持ちいい……。 「あぁ……アヤナっ。イク、このままイっちゃうよぉ……」 射精寸前の快楽に全身を震わせる僕をアヤナは微笑しながら見つめ続ける。 その微笑に、どこかイタズラっぽい色が見えたような気がした。 「あ、アヤナ~! あ、あっ、あぁぁ――!」 ペニスを胸に挟まれたまま、動かされもしないのに、僕は二度目を彼女の谷間に漏らしてしまった。 どくどくと漏れ続け、快感が続く。僕は数秒して違和感に気づいた。 「射精が、止まらない……?」 出始めのような勢いはなくなっているものの、トロトロとあふれ、漏れ出すように、射精が終わることなく続いている。 その快感も、普通より緩くなってはいるがほとんど変わらない。 「忘れたの? 彼女はモスキータ、蚊の蟲人なのよ。蚊の唾液に血が止まらなくなる作用があるように、モスキータのミルクには射精が止まらなくなる効果があるの。粘膜吸収が一番だって、言ったでしょ? この垂れ流しのおちんちん、人間相手にはもう使えないわね。うふ、モスキータ専用……いえ、アヤナちゃん専用おちんちんの出来上がり」 「あ、あ、そんな、なんで……?」 射精をとめようと下腹に力を込めても、ほんの数秒あふれ出るのが止まるだけで、すぐに耐え切れずに我慢した分が勢いよく飛び出してしまう。 それでいてすっきりしない、射精寸前のもどかしい感覚がずっと続いているような、そんな状態だった。 「なんでと言えば、もちろんモスキータの生態に関わることよ。ほら、すぐにわかるわ……」 お姉さんの言葉と同時に、僕の顔がアヤナのおっぱいに覆われた。反射的に乳首を咥え、ミルクが口の中に流れ込んでくる。 「もぐぅ……む、ぐぅ……う、うぐっ!」 そして同時に、もどかしい射精を続けるペニスを、柔らかく湿った肉が包み、ずるずると奥に引き込んでいく。 これは、アヤナの生殖孔……腹部の先にあるセックスのための孔だ。 粘液でぬめった幾重ものヒダが絡み、快感が突き抜けて勢いよく精液を噴き上げたのがわかった。 今までに感じたことのないほどの放出感を十数秒にわたって味わい、そしてまたじわじわと漏れ続ける感覚が戻ってくる。 「モスキータは胎内にたくさんの卵を抱えている。それをすべて受精させるには、交尾に三日三晩もかかるわ。その間安定して精液を搾り取るために、こうしてミルクの効果で垂れ流し状態にするの。 彼女のミルクは栄養も豊富よ。射精した分はミルクで補えるけど……媚薬とかの効果も同時に発揮するから、全部出し切って射精が止まる、なんてこともないわ。 天国でしょう? 蟲人に乗られ、精を搾り取られる快楽を感じながらたっぷりとおっぱいに甘えて、性欲と食欲と庇護欲を彼女に満たしてもらえるのよ」 アヤナが腰を振りはじめる。細くくびれた昆虫の腹部が上下にカクカクと動き、人間では再現できないピストンで快楽を送り込む。 当然、僕にほんの一瞬でも耐えることなどできない。最初のストロークで盛大に精液を噴き出し、全身が痙攣して口からミルクがこぼれた。 「彼女との交尾が終わっても、あなたの仕事は終わらないわ。 モスキータは受精から産卵までの期間が長い……その間に特別に栄養を取ってお腹の卵を育てるのよ。普通の蚊は人間の血を吸うけど、モスキータは人間の精液を摂取する。それも決まって交尾した男性だけから。 ふふ、可愛いでしょう? でも、そのせいでなかなか繁殖が上手くいかずに数を減らしてるの。一途な女は生き辛い世の中なのね……」 もう僕はお姉さんの説明をほとんど理解できていなかった。 ただ、これからずっとアヤナとこうしていられる、ということがわかっただけで満足だった。 吸い付く乳房を右から左へ。内部のヒダが蠢き、また激しい射精へといざなわれる。 「うっ……むぐっ。アヤナ、アヤナ~!」 「ふふ……お互いすっかりメロメロね。それじゃ、あとはお二人でごゆっくり」 そしてお姉さんは部屋を出て、扉に鍵がかかる。 アヤナと二人っきりになり、僕は彼女の背中に手をまわして強く抱きしめる。 彼女もまた、抱きしめ返し、息もできないほど顔が乳房に埋もれてしまう。 そのままの体勢で彼女の腰が上下し、僕は何度も射精の脈動を繰り返す。 終わらない、幸せな瞬間。 本当に終わらずに、永遠に続いて欲しい――。 いつしか僕はそう願い始めていた。 おわり