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京太郎「四校合同合宿、ですか」 久「そ、決勝の時の四校を招いてね。強い相手が多いほど練習になるから」 咲「楽しそう…!」 和「けどそれだと、清澄の合宿所じゃ手狭ですね」 まこ「どっか別のところでやるんかのう?」 久「まあねえ…ふふ、喜びなさい! 今度の合宿はっ」 久「露天風呂よ!」ビシッ 優希「それって清澄のと変わらんじょー…」 久「チッチッチ、甘い甘い…露天かつ、混浴よ!」 京太郎「おっと女性陣に俺一人はマズいんで留守番してますね!」 透華「ハギヨシ、準備は整っていまして?」 ハギヨシ「はい。後は皆様に車へ乗っていただくだけです」 一「温泉かあ。合法的に脱げるっていい空間だよね」ウンウン 衣「その考えは一般的な思考に沿ってない!」 純「決勝の学校で集まるのか。タコスロリとでも遊んでやるかね」 智紀「それと…男子部員…」 衣「男子部員…? キョータローも来るのか!」パアッ 衣「わーい! 友達たくさんだー!」 一(どう思う?)ヒソヒソ 純(いいんじゃねえの? 歳は合法だし見る分にはアリだろ)ヒソヒソ 智美「ワハハ、車で行くぞー」 佳織「あわわわわ…」 睦月「い、今からでも電車で」 桃 「無 っす…電 だと に合 いっす」 ゆみ「…ふむ、いいじゃないか車でも」 桃子「正気っすか!? 私はまだ死にたくないっすよ!」 智美「わははー…こんな反応じゃ泣かないぞー」 睦月「先輩、何か対策でも?」 ゆみ「単純な手だが、別の物に気を逸らせておけばいいかと思ってな」 ゆみ「たとえば蒲原の乱暴な運転のせいで、隣に座る人と密着してしまうかもしれない…」ワキワキ 桃子「な、なんすかその手は! 離すっす、かおりん先輩もむっちゃん先輩…もう乗り込んでる!?」 美穂子「温泉は嬉しいけれど…混浴は大丈夫かしら?」 星夏「と言っても男子一人だそうですし、確認さえしておけば大丈夫なんじゃ」 未春「男子は個人戦四位みたいですから練習相手にも十分ですよ」 池田「うにゃー…」 池田「女の園に男一人…ひーふーみー」 池田「…一日7人くらいだし! 相当の絶倫だし…」ゴクリ 未春「華菜ちゃーん? 私たちは何しにいくんだっけ?」ニコッ 久「見えたわよ、あれが今度の合宿場所」 京太郎「結局連れてこられてしまった…」 まこ「ま、大人しく諦めぇ」 優希「京太郎! 着いたら温泉行くじぇ!」 京太郎「行ってらっしゃい」 和「ゆーき、ダメですよ。須賀君が入りに行ったら私達も行けばいいんです」ヒソヒソ 京太郎「聞こえてる聞こえてる。混浴の方は行かないからな!」 咲「京ちゃん京ちゃん」 京太郎「んあ?」 咲「夜、鍵開けておくね」ポッ 京太郎「五人で相部屋だろ!」 久「ごめーん、待った?」 ゆみ「いいや、今来たところだ」 美穂子「あら…素敵ですね、そのやり取り」 透華「どこがですの!? 古臭い上に、遅いですわ!」 久「いやー…お詫びにこれ、個人戦四位の須賀君」 京太郎「お詫びにって…えと、どうも。すみません男子で…できるだけ邪魔しないように」 透華「そういうのは結構ですわ! そもそも貴方が居ると知ったうえで来ましたの」 ゆみ「ああ。実力も十分、聞いた話では人柄も良し。むしろ歓迎したいくらいだ」 美穂子「よろしくお願いしますね。何かあれば言って下さい」ニコッ 京太郎「…ありがとうございますっ」 池田「ナニかあれば!」 智美「イっていいぞー」ワハハ 一「男子に見られるのもいいね!」 京太郎(あ、これ面倒くさいな) 久「えー…では皆さん、この度は合同合宿に参加いただきましてありがとうございます」 久「まずは疲れもあると思うので、今日は自由行動と言うことで!」 久「お風呂は24時間いつでも入れるらしいから、ご自由に」 京太郎「自由行動か、どうすっかなー」 衣「キョータロー!」ピョンッ 京太郎「っと、天江…さん。どうしたんすか?」 衣「むー…衣は衣だ! 字名は使わずとも問題ないっ!」 京太郎「わかりました…じゃあ衣さんで。ところでどうかしましたか?」 桃 「私 い すよ」 未春「こんにちは。あの、須賀さんに相談がありまして」 京太郎「相談ですか?」 未春「はい…それは」 京太郎「それは…?」 未春「ボケへの対処をどうしようかと思って」 京太郎「なるほど」 未春「基本的に自分たちの高校は面倒を見ようと思うんですが」 桃子「卓を囲むと! 目が行きとどかない! っす!」ブンブン 衣「故に呆け者の情報を共有するっ。そうすれば盤石だ!」 京太郎「なるほど…ボケの傾向を教え合って対処しやすくする、と」 未春「そういうことです。ちなみに風越は――」 京太郎「――と、そんな感じですね」 衣「キョータローは衣と同じだ! おそろいだー♪」 未春「……なんというか」 桃子「お疲れさまっすよ…」ホロリ 京太郎「?」 星夏「あ、あの…それってプロ麻雀せんべいでは!?」 睦月「ん? あ、ああ。そうだけど」 智紀「第二弾…出たばかりでまだ少ない…」 星夏「私も実は」スッ 智紀「同じく…」スッ 星夏「せーの、で開けませんか?」 睦月「いいよ。それじゃあ」 智紀「せーの…」 星夏&睦月&智紀「藤田プロ…」 三人(おかしい…) 一「これがボクの私服だよ」ピラッ 優希「これはえろえろだじぇ…ほぼ下着以下だ!」 池田「これなんて隠せてないし! とんだ痴女だし!」 一「そんなに褒められると照れるよ」テレテレ 優希「おっ、入った。気に入ったから今日はこれでいくじぇ!」 池田「うーん。とりあえず脱いでみるか」ヌギヌギ 一「好きなの使ってよ。いくらか持って来てるからさ」 衣「何か、悪い物が伝染している気がする…」ブルッ 京太郎「嫌な予感がするよなあ…」 和「ふう…気持ちいいですね」タプン 美穂子「そうですね。とってもいい気持ち」ポヨン 佳織「ふあー…眠くなっちゃいますね…」プカプカ 桃子「うー…これは気持ちいいっす」ムニュッ 智美「ワハハ、あっちは別空間だなー」 未春「て、敵ですっ! 色々と!」 咲「あはははは。個人差だもん、しかたないもんね」 ゆみ「ふ…ちっちゃいってことは便利だね…とはならないか」 透華「ふ、ふふふ。この龍門渕透華、負けませんわ! いつか、いつの日か!」 ゆみ「ふむ…ところで物は相談なんだが…」スクッ 透華「ええ。ええ分かっていますわ! あの無駄な脂肪達、この手で!」ザバァッ 智美「揉みしだいてくれるぞー」ザッ 咲「ハーベストタイムだね…」ユラリ 未春「皆さん、それはあちらのをかえって大きくするだけじゃないですか?」 四人「……」チャプン 京太郎「うーん…この後どうするかなあ」 衣「温泉! 衣は温泉でキョータローの背中を流したい!」プラーン 京太郎「さすがにそれは…」 衣「なーがーすー!」ジタバタ 京太郎「せめて水着でもあればなあ」 衣「あったー!」 純「そういやハギヨシ、そんなんも用意してたな…」 京太郎「マジっすか」 衣「キョータローのもあったー!」 純「そういや男モンも入ってたんだよなあ」 京太郎「マジ?」 カポーン… 京太郎「それじゃお願いします」 衣「うんっ! ごしごしー、ごしごしー、キョータローごしごしー♪」 京太郎「うーん…もうちょっと強めでいいですよ」 衣「こう?」 京太郎「もうちょっと」 衣「えいっ! こうかっ!」 京太郎「もっと強く」 衣「えいっ! このっ!」 和「あら? なんだかいい感じの声が聞こえますね」 咲「衣ちゃんが入って行ったけど、他に誰かいたっけ?」 透華「そういえば水着を着て行きましたわね…」 ゆみ「独りであれだけ激しい声…」 智美「自家発電中かー」ワハハ 佳織「え? 発電ってどうやるの?」 桃子「水力発電っす」 佳織「え、でも…」 未春「水力発電です」 京太郎「いい天気だなー…」チャプン 衣「うんっ、晴天湯霧に霞んでちょうどいいー」 京太郎「つっても熱いもんは熱いし、足湯程度にしとくか」ザバッ 衣「衣はまだ浸かるぞ! 膝立ちなら大丈夫だっ」 京太郎「元気だなー」ナデナデ 衣「えへへ…キョータローが軟弱なんだー」 和「アレはナニしてるんでしょうか」 ゆみ「股の間に幼女の顔。その頭に手を乗せるときたら」 咲「尺八吹いてるのかな」ドキドキ 透華「なんですの、その古臭い言い方は」 未春「なんかうちのキャプテンの影響受けてません?」 智紀「藤田プロ…これで12枚…あ」 まこ「晩は刺身がええがのー…お?」 未春「いいですか、あの人たちの言葉は気にしなくていいですから…あれ?」 佳織「う、うん。結局意味は分からなかったけど…わっ」 まこ「ここで会ったが百年目じゃ!」ビシッ 智紀「貴方に…再戦を、申し込む…」キラリ 未春「…それいいですね。佳織さん、打ちませんか?」 佳織「えっ? え、えぅうー…」オロオロ 智紀「手袋をぶつけた方がいい…?」 まこ「手袋は無いのう…パンツぶつけたら代わりにならんか?」 智紀「試してみる…」 未春「そこの馬鹿達、さっさと行きますよ」 まこ「こういうツッコミもなかなかええのう」ヒソヒソ 智紀「冷たい目線は新鮮でいい…」ボソボソ 佳織「あ、アガリです」 佳織「えっと…」 __|__  ̄ / / | | / | / /| / / | \ _/ | _/ _,. ...,,_ ,. ´ ` 丶. , ´ , , ヽ , / / / , 、丶 / / 〃 / / 〃 / ヽ、 ヽ、\ , 〃 ,イl 〃 / // l / 丶 . i ヾ 、 i !i /〃 | !ム l-!-|l | l ,ィl、ヽヽ ! |l / /ハ [」!,,,」__ヽ! l-l、/ lハ ! | i ヾ|!〃__7 ´ r ;,i「ヽ , = 「 /l ! // `、 l/ /! ヽ_ ヾ;;;ツ __ r ;i!Yノイ|y ヽ! 〃! ` ‐-- ´ ヽヾ ト、 !lハヽ. ト !| lj /// ` 7 i´ リ l i l ヾヽ、 _,.. _ / ! 〃l// ヽ、.ト、 !` 、 ´ , ´ 〃 //´ ________,ィ ^| 、/l `r - ´ |l リ l ヽ X ハ、 !| { l ノヽ > / `rー-- 、 〃 l l ヽ∧_∧! l ぐ 丿 ヽ、 /ヽ! ∨ヽ/ 〉´ ___________________________ __ │二│三│四│二│三│四│二│三│四│ │ │ │六│|六| │索│索│索│索│索│索│索│索│索│發│發│發│索│|索| 佳織「あっ! 一盃口も付きますね!」 まこ「わし、もう麻雀止めるわ…」ズーン 久「どうしたの、童貞にイかされた姫みたいな顔して」 池田「どしたのみはるん。震える玩具でも無くした?」 未春「……ほっといて」グスン 池田(あ、これマジでヘコんでるやつだし) 智紀「…………」 一「ともきー、まるでホラー映画だよ」 一「……もうちょっと足開いてみて? 見えそうで見えないなあ…」 透華「……」 一「――透華?」 透華「……」ズズズ… 衣「ただいまー」ポカポカ 純「おう、おかえり。どうだった?」 衣「楽しかった! キョータローの、おっきかったぞー!」 純「ほほう、衣じゃ咥えられないくらい大きかったのか」 衣「そんな話は一切する気がない!」 一「衣ー、純くーん」 純「どしたん国広くん」 一「透華がなんか変な感じなんだよ」 衣「トーカが変態なのはいつものことだ」 一「そうだけどそうじゃないっていうか…」 純「ああ…国広君のいう「冷やし透華」ってやつか」 衣「ふふん」 衣「衣はあのトーカは好きだ。奇幻の手合いとなるのなら、なおの事」 一「ボクも嫌いじゃないけど…やっぱり、なんか違うんだよ」 一「こう! ボクはいつものヘタレ透華に飼われたいんだよ!」 衣「いっそ戻らなければいいのに」 池田「迷ったし!」 星夏「胸を張ることでは…こっちは鶴賀の部屋ですね」 池田「鶴賀かー。おじゃまするしー」ガラッ ゆみ「風越の部屋はこの下の階の突き当りの非常口の手前の部屋だ」 池田「シモの貝の突きアタリのいいお口のロココ調の右か」 ゆみ「貝と口がダブっているな」 睦月「他校の方でも容赦はしませんよ。吉留さんの許可は得てますので」ゴゴゴ 池田「うぅ…行こうか文堂」 星夏「あ、ちょっと待ってください…あの、津山さん」 睦月「…あれから三つ開けたら、三つとも」 星夏「私もです…」 睦月「沢村さんもほとんど藤田プロだったらしい」 星夏「呪いですか!? もういりませんよ!」 靖子「呪いとは失敬な奴らだな」スッ 睦月「あ、本物のいらない人」 星夏「いらない藤田プロ! どうしてここに?」 靖子「おいおい…そんなに蔑まれるとさすがに濡れるだろ」 翌日 京太郎「ふあー…ねみー…」 衣「キョータローは朝が苦手なのか?」ピョンッ 京太郎「苦手というか、いつもの目覚ましじゃないと起きにくいんだよなー」 衣「どんな目覚まし? 長鳴鳥は岩の向こうへ届くからおすすめだっ」プラーン 京太郎「いやあ…咲の声が入ってる奴なんだけどさ。起きやすいというか慣れたというか」 衣「ふーん…じゃあ明日は衣がキョータローを起こしにいく!」 京太郎「んー? まあそれでもいいか…」 衣「衣目覚ましに敗北は無し! おきろー!」 京太郎「み、耳元で叫ばない! もう起きてるっつーの!」 京太郎「お、みんなもう来てるんだな」 和「須賀君、おはようございます。もしよければ一緒に打ちませんか?」ジッ 京太郎「おはよう和…そうだな、移動自由みたいだしまずは和と打つか」 和「よろしくお願いしますね」ジーッ 京太郎「んじゃ適当に椅子に座るぞ」 和「それじゃあ私は隣に座りますね」ジィーッ 京太郎「人の股間覗き込んでまで確かめんな」 和「もう処理済ですか」ガッカリ 京太郎「さわやかな朝を速やかにぶち壊すね」 京太郎(んー…ちょっとくらい鳴きを多くしてみようか) 一「ポン」カシッ 和「チー」カシャ 京太郎「チー!」 一「チン!」カシャ 和「ポー!」パシッ 京太郎「うるせーよ!」 池田「ツモ! メンタンピン三色ドラ2で4000、8000!」 池田「裏はめくらないでおいてやる! 裏ドラサービスだし!」 一「そういえばさ、君って結構麻雀上手いよね」 京太郎「え、そうっすか?」 和「個人戦の牌譜は見ましたが、普段よりもずっと綺麗な打ち方でしたよ」 京太郎「なんつーかあの時は夢中だったし…でも褒められると悪い気しないな、サンキュー」 一「それにイケメンだし、案外優良物件かな?」 和「そうですね…あら? 須賀君、耳元にゴミが付いてますよ」 京太郎「え? この辺か?」 和「いえ、そちらではなく……」 和「ふーっ」 和「取れましたよ」 京太郎「普通に取ってくんない?」 和「よく見ると耳が汚れてますね。耳掃除もしましょうか? 舌を使うのは初めてですが…」 京太郎「世界には耳かきっていう便利な道具があるんだよね」 一(ちょっとだけハードル高いなあ) 美穂子「おにぎりとサンドイッチを作ってきました」 久「いただくわねー…ん、おいし」 未春「具はなんですか?」 美穂子「アサリの佃煮と昆布、鮭よ」 池田「キャプテンの貝はあたしが貰った!」 久「下はこんなに黒くて太いのが生えてるのかしら?」 優希「上はサーモンピンクに間違いない!」 未春「風評被害は許しませんよー」 星夏「うわ…あの卓すごい」 久「あらあら、面白そうじゃない?」 咲「えっと」 靖子「あと一人」 衣「遊び相手は誰だ?」 透華「そういうことでしたら――」 透華「是非、お願いしたいですわ」 透華「――ツモ」 咲(ん…) 靖子(コイツ…!) 衣「♪」 咲「――なんだか、凄いね。Mが急にSに変わったみたいだよ」 靖子「参ったな。そこまで変わるか…女の子の日か?」 透華「――」 透華「くす…残念ながら私はM。生理は終わっていますわ」 透華「さ、続きをしましょうか」 咲「う、うん…」 靖子「ああ…そうだな」 衣(サキと藤田の言葉にあえて応え、そして波立たせずに潰す) 衣(治水――!) 透華「――ロン。これでわたくしがトップですわね」 咲「またカンできないかあ…鳴きたいのに鳴けないなんて、上のお口を塞がれたみたいだよ」 透華「そうですわね」クスッ 咲「…あう」 靖子「独走、か。随分立派なモノを隠してたみたいじゃないか」 透華「さして意図したものではありません」フフッ 靖子「…む」 京太郎「なんだ、あの人…!」ゴクリ 未春「笑みとほんの一言だけで、それ以上を言わせないなんて」 桃子「ツッコミすら存在しないっす…! 突っ込まずしてボケを止めてるっすよ!」 和「なんだか須賀君たちが熱くなってますね」ポケー 一「あー、やっぱりあの透華にはボケが通じないよねー」 池田「みはるんもやたらと真剣だし」 ゆみ「ふ…モモには難しいだろうな。しかしそれでも人に憧れるモモというのは可愛らしい」ワキワキ 透華「ところで――須賀さん?」 京太郎「え?」 透華「衣達だけでなく、わたくしは貴方とも打ってみたいのです」 透華「男子とて、弱くはない。運だけでは入賞など至難の業」スッ 透華「もしもわたくしと打っていただけるのでしたら…」スタスタ 京太郎「な、なんですか…?」タジッ 透華「――衣との仲を、認めて差し上げますわ」ボソッ 京太郎「え…」 京太郎「?」 透華「あら? まだそんな関係ではありませんでしたか」クスクス 透華「…ん……ハッ!?」 一「あ、おはよう透華」 衣「トーカ、目が覚めたか」 透華「夢…夢オチですの?」 一「衣と清澄、プロの人相手に連戦連勝したあげく、須賀君を10回飛ばしたことなら夢じゃないよ」 透華「いえ…そちらではなく」 透華「わたくしがアイドルデビューして彼氏を寝取られたのは?」 衣「紛うことなく夢だっ」 透華「そうですの…」ホッ 透華「では、ついつい濡れてしまっているのも気のせいですわね!」 衣「何故!?」 一「はいこれ。透華の牌譜」 透華「あら…?」ペラ 透華「むむむ…」ペラッ 衣「? 唸るほど派手な打ち筋は無かったよ?」 一「あ、ごめん。それダウンロードした素人投稿画像だった」 透華「この九州のS女子のSBRさん、なかなかのアングルで撮りますわね…」ムムム 衣「何を見ているんだっ!」 一「あ、牌譜はこれね」 透華「ふんふむ、却下ですわ」ポイッ 衣「麻雀を大事にしろーっ!」 咲「りゅーもんさん凄かったよ。カンしても一回だけしか嶺上開花できなかったもん」 和「普通そうそうできませんけどね」 京太郎「和了るどころか…東風戦すらオーラスまで行かなかった…」マッシロ 優希「どんまいだじぇー」ナデナデ 咲「でも、あのりゅーもんさんを相手に他を飛ばせる人が全国に居るんだ…」 咲「あは…ワクワクするよ」 和「はふぅ…相変わらず素敵な目ですね」ゾクゾク まこ「咲は相変わらずじゃのー」 久「…気づかない? 咲たち、とんでもない人たちの共通点」 まこ「ん?」 久「咲、天江さん、靖子、そして龍門渕さん」 久「みんな…平たいのよ」 京太郎(咲の目から光が消えた…) 「あ、あのうー…失礼しますっ」 咲「…誰?」 「ひっ、ひぅっ!?」 京太郎「咲、目が怖いから」 優希「ムロマホコンビだじぇ」 和「同じ中学の後輩で、インターミドルの団体戦にいっしょに出た子達なんです」 久「私が許可したの。楽しそうだしね…せっかくだから咲、和、須賀君。一緒に打ってあげたら?」 和「いいですね」 咲「はい」 京太郎「俺もっすか? いいですけど…」 マホ「あ…須賀先輩ですか! おうさわはかねがね」ペコリ マホ「清澄の種馬として毎日頑張ってると聞きました! 和先輩に!」 和「不思議なことがあるものですね…」フイッ 京太郎「こっち向けや」 衣「……ふえた」 衣「呆け者か、否か…」 衣「後者だと衣は嬉しいけれど」 マホ「ところで須賀先輩!」 京太郎「ん?」 マホ「種馬ってなんでしょうか? 馬っていうくらいだから凄そうです!」キラキラ 京太郎「……」 和「いいですかマホ、種馬というのはングっ?」モガモガ 京太郎「この子だけは…」 京太郎「俺が守るっ!」キリッ 和「もが…」 和(こう、須賀君の手で強く口を覆われるのは…いいものですね)ハアハア 優希「マホ、タコス食べるかー?」 マホ「ありがとうございます!」 裕子「久々にマホのタコスぢからが見られるね」 マホ(このタコスの味…懐かしいです。和先輩と卓を囲むのも4か月ぶりですし) まこ「このコマいのが例のアレか?」 久「そうよ。生で見るのはこれが初めて」 まこ「中学生はモザありでもアウトじゃからのー」 久「残念よねえ」 京太郎「言っとくけど高校生もアウトだからね」 マホ「ロン! 18000ですー」 優希「ほほう、初っ端から18000とは成長したなおぬし」 マホ「えへへ…タコスぢからですよー」 優希「チッチッチ。タコスの力はそんなもんじゃないじぇ?」 マホ「ええっ!?」 優希「タコスの真髄はタコスにあり…よく見るんだじょ。タコスの字を!」 優希「タコス、タコス、コスタ、擦った…」 マホ「す、凄いです! でも擦ったって何を?」 優希「そのためにこの京太郎だじぇ! 京太郎の分身を擦りあげるだけで!」 京太郎「牌でも擦って磨いてろ」 マホ「はっ…須賀先輩は牌を磨いて強くなったんですね! マホも見習います!」グッ 京太郎「おう、頑張れよー」ナデナデ マホ「またまたマホの親ですー」 マホ「いきます」 裕子「今度はまほっちか…」 和「まほっち?」 裕子「ええ、こいつ和先輩に憧れてネト麻やってるんですけど」 裕子「わざわざのどっちと同じ天使のアバターやってるのに、激弱でレーティング1200台なんです」 和「それは…」 マホ「うぅ、ごめんなさい…」 和「見た目は私のアバターそっくりなんですか?」 裕子「ええ…やめろって言ったんですが」 和「別に構いませんよ。名前が違いますし、レートも表示されますから」 和「それに、私そっくりのアバターが蹂躙されるって…イイですよね」ハアハア 京太郎「包容力ハンパないな」 マホ「…もしかして、宮永先輩が待ってるのって五萬ですか?」 咲「え?」 マホ「マホ、嶺上でツモれるような気がします…カン!」ギュンッ! マホ「嶺上開花ツモドラ2…2000、4000です」 咲(嶺上開花?) 咲(この子…) 咲「ちょっとだけ」 咲「ヤル気出てきたよ…あは」ゴゴゴ マホ「あわわわわわ」ガクガク 京太郎「あー…大丈夫大丈夫。取って食われたりはしないから」 京太郎(多分) マホ(なんだかもう一回嶺上開花できそうな気がするです…) マホ「もっかい、カンです!」 裕子「へ?」 久(あら? 2発目もイけるのかしら) 咲「……」 マホ「りんしゃん…ならずですー」ガックシ マホ「えっと、じゃあこれで!」トン 咲「カン」 マホ「え?」 咲「カン、カン。もいっこ、カン」ゴッ 咲「嶺上開花ツモ。責任払いだね」ニコッ マホ「……はえ?」 京太郎「スマン、マモレナカッタ…」ナデナデ 和「安直な鳴きはやめた方がいいと言ったはずです。単調な喘ぎほど萎えるものはありませんよ」 マホ「? 須賀先輩、なんで和先輩が喋ってる時にマホの耳を塞ぐんですか?」 京太郎「聞いたらダメなことだから、かなあ」 マホ「そうなんですか! まだマホは未熟だから聞いちゃいけないことがあるんですね…」コクコク 京太郎「この子ほんっと純粋だな…」 裕子「ええ…人のいう事を真に受けやすいんですけど、基本的に意味が分からなくても頷いてて」 裕子「だからたまーに」 マホ「そういえば前に花田先輩が言ってました! 好きな人ができたら聞けって」 マホ「須賀先輩、ゴムの色は何色がいいですか?」 京太郎「ちょっとその先輩連れてきてくれない?」 和「私たちも聞かれましたねー」 優希「中学の麻雀部全員聞かれたじょー」 京太郎「ピュアって怖い!」 和「けれど、打ち方は人真似ばかりでは…それが上手く行っても一日一局あるかないか」 マホ「あぅ…」 和「人真似の前に自分自身の底上げをした方がいいのでは?」 マホ「ぅ…」グスッ 和「そもそも対局中にべらべらと話し続けるのは――」 裕子「ちょっと待ってください和先輩!」 京太郎(お?) 裕子「マホは無謀にもプロの麻雀教室に行ったりして勉強してるんです!」 裕子「だいたい和先輩こそ普段から馬鹿みたいなこと言ってるじゃないですか!」 裕子「この馬鹿っ! 駄牛っ! メス豚っ!」 和「はふう…申し訳ありません、言い過ぎました…」ハアハア 優希「ムロはのどちゃんにしこたま仕込まれたんだじぇー」 京太郎「不憫すぎる…」ホロリ マホ「あのう須賀先輩、マホはいつまで耳を塞がれてればいいんでしょうか」 裕子「結局マホは全部最下位か…」 優希「案外京太郎がのどちゃんといい勝負だじぇ!」 京太郎「そうか? ボロ負けだろ」 和「いえ、やはり須賀君は強くなってますよ。いい感じで突っ張って私のをオろしてましたから」 咲「うん。京ちゃんからカン材が出にくくなってると思うよ?」 マホ「須賀先輩凄いです! 憧れちゃいますー」キラキラ 京太郎「いや、そんなに褒められると…なんか恥ずかしいな」 マホ「決めました! マホ、須賀先輩の打ち方も真似してみたいです!」 優希「じゃあもう一局やるかー。今度は私が入るじぇ! きょーたろ、椅子になれ!」ポスッ 京太郎「へいへい…」 和(下ネタが分かりにくかったでしょうか…) 京太郎(多分あれ、下ネタ混ぜてたんだろうなぁ) 久(さて、いい感じでまこのイメージも増えてる…) 久(正直オカルトを覚えさせる目的だったけど、須賀君のおかげで『普通に』打つ相手が覚えられた) 久(言い方は悪いけど、これで普通の対局者を狙い撃ち、なんてこともできるかもしれない) 久「ほんと、須賀君を甘く見てたわ」 まこ「ん…多分、わしより強いぞ?」 久「そうかもねー。でも、負けないでしょ?」 まこ「さて…それもわからんのう」 まこ「京太郎には勝てなかったよ…というのもあり得るじゃろ」 久「正直にされたらダメかもねー」 京太郎「そこ! 人を良くないダシにしているなっ!」 久(咲の調整はもう、全然問題なし) 咲「京ちゃん、マッサージしてあげよっか? 足ふみマッサージとか」ニコニコ 京太郎「それはさっきから大興奮してる和にしてあげて」 久(和と優希は交流戦で経験値稼ぎ、それと別メニューね) 和「咲さん踏んでください! どこでも!」ハアハア 咲「えいっ」グニッ 和「ふぉふぁー…ほっへをふはれるほは、ひほひいいへふへ」 優希「ほっぺを踏まれるのは気持ちいいですね、とはのどちゃんの言だじょ」 京太郎「無茶苦茶幸せそうだな」 優希「…京太郎も、踏んでみるか?」 京太郎「幸せの価値観は人それぞれだから…やらんわ!」 久「ふふ…私自身は、誰とヤりたいかしら」 久「こんばんはー」 透華「あらいらっしゃいまし。何用ですの?」 久「いやいや、ちょっと天江さんと打ちたいと思ってねー」 衣「ん、いいぞ! 衣も打ちたい!」 久「ゆみー」 ゆみ「ああ、久か」 桃子「二人とも仲良いっすね。いつの間に下の名前で?」 ゆみ「昨晩仲良くなってな」 久「昨日は…楽しかったわね」ポッ ゆみ「ピロートークならぬデスクトークだったな」フフッ 衣「それは」 桃子「超普通っす」 衣「モモコも一緒に行くか?」 桃子「そうっすねー、ころたん先輩が行くなら行くっすー」 ゆみ「あと一人は?」 久「決めてるわ」 美穂子「麻雀ですか?」 久「ええ、どう?」 池田「問題ないし! 胸無し共め、キャプテンの驚異的な脅威を知るといいし!」 衣「お前の言えたことかっ」 桃子「はー…やっぱり風越の部長さんは綺麗っすねー」タプン 池田「ぐあーっ!」 美穂子「か、華菜? 大丈夫?」ポヨン 池田「ぐあーっ!」 未春「華菜ちゃん何してるの?」ペターン 池田「いや別になんでもないし」スクッ 未春「華菜ちゃん…ちょっとお話しようか」ゴゴゴ 翌朝 智美「荷物はこれで最後かー?」 桃 「忘れ っす」 佳織「あれ? このマッサージ器って」 ゆみ「おっとすまない。私の私物だ」 智美「ゆみちんはおっちょこちょいだなー」ワハハ 佳織「肩が凝ってるんですか?」 ゆみ「いやいや、凝っているのは一部の豆粒でっ!?」 睦月「さっさと行きますよ先輩」フー… ゆみ「……あ、ああ…脇腹は…キツイな…」ヨロヨロ ゆみ「ん…見送りはいいと言ったはずだが」 久「あんまり寝られなくてね。それに、私だけじゃないし」 桃子「あ…」 京太郎「よっ。せっかく色々話し合った仲だしな」 衣「お見送りだー!」 未春「ぜひ、また逢いましょう」 桃子「あはは…嬉しいっすね。ありがとうっすよ」 ゆみ「ふふ、どうしたモモ。顔を赤らめて…見られながらイクのもイイだろう?」 京太郎「全然そういう話じゃなかったよね」 衣「話の流れが違いすぎるっ!」 未春「下らないことを言わないでくださいね」ニコッ 桃子「これっぽっちも合ってないっす!」 ゆみ「さすがに四対一は分が悪いな」 久「ありがとね、来てくれて」 ゆみ「なに、こちらとしても楽しめた。礼という訳じゃないが、この夏は張り切って応援させてもらおう」 美穂子「あの…お弁当作ったので、もしよろしかったら…」 ゆみ「おお、ありがとう」 久「さーすが、気が利くわね」 美穂子「それとお茶とおしぼりと」 ゆみ「ああ…」 美穂子「割りばしに取り皿、酔い止めに梅と昆布と」 ゆみ「あ、ああ…」ズシッ 美穂子「あとは眠くなった時のコーヒーとガソリンスタンドの割引券と、お土産の風越饅頭と」 ゆみ(なんかこう…) 久(おばちゃんを思い出すわね) 睦月「あの…風越の部長さんと天江さん」 睦月「これを星夏さんと智紀さんに…」スッ 衣「これは」 美穂子「カード?」 睦月「はい…」 睦月「それと伝えてください」 睦月「あのロット、藤田プロの封入率は通常通りだそうです」 美穂子「?」 衣「フジタ?」 睦月「何かの呪いなんでしょうかね」フフッ… そして八月が迫り―― 照「せ、せめて…咲と反対のブロックになりますように…」ガタガタ 全国の猛者たちが―― 洋榎「行くで! 目指すは天辺! え、絶頂…? そ、そうや! それが言いたかったんや!」 一つ所に集い―― 小蒔「くー…すぴー…んぐ…ふあ…」 インターハイが―― 塞「はいはい、教育に悪い口は塞いじゃおうねえ」 始まろうとしていた―― 咲「全国って生中継されるんだよね」 和「生本番が中継だなんて…私、どうなってしまうんでしょうか」ドキドキ 京太郎「麻雀打って大活躍するだけだから心配すんな
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和「部長」 久「あらお帰り。そのまま帰ってくれて良かったのに、須賀君も戻ってきちゃったの?」 京太郎「いやまあ、さすがにこの時間に女の子二人は…」 和「部長、強化合宿をやりましょう!」 久「あらあら、急にまた…予選まで日数もないわよ?」 咲「でも、やらないよりはやった方がいいと思うんです」 久「あらそう…ま、こんなこともあろうかと」 久「合宿プランは考えといたわ!」バアン! 和「え…私たちの考えが分かってたんですか?」 久「ま、ね。私も本気だから」 久「今週、金曜の放課後から日曜まで行くわよ。いいわね?」 和 咲「はいっ!」 京太郎「……」ウズウズ 久「それで合宿場所だけど、国道沿いのお城の形をしたホテルだから」 京太郎「そんなとこに麻雀卓ないでしょーが!」 合宿所 京太郎「凄いとこですねこれ、遠いだけはあるなあ」 久「でしょ。温泉もあるわよー」 優希「おおお、温泉スパニッシュだじょー!」 和「ゆーき、これは麻雀合宿なんですから…」 まこ「ま、ええじゃろ。せっかくあるんじゃし入ってきたらええ」 優希「来た! のどちゃん、咲ちゃん、しっぽりぬっぽり温泉気分だー!」 和「仕方ありませんね。貸切みたいですし壺洗いでもしましょうか」 京太郎「借りた施設で公共良俗に反しちゃいけませんっ」 和「いいお湯でした…」 優希「なんだーのどちゃん、温泉で浴衣を着ないとかそれでも人間かー!」 和「着るなら着るでちゃんと着て、ちゃんと恥じらいを持ってください」 咲「え、私?」 優希「おお咲ちゃん、扇風機式乾燥か」 咲「うん、こうしてると外で露出してる気分になって気持ちいいんだ」ハアハア 優希「おいおい咲ちゃん、そのままじゃまた濡れちゃうじょ?」 和「もう…この人たちは。もうちょっとしっかりして欲しいです」 和「あ、そういえば下着忘れましたね…」 和「…そういえば、そもそも持ってきてませんでした」ポン 京太郎「くそ、雀卓が重い…それにしてもなんかこう、さっきからウズウズするのはなんなんだ…?」 和「部長、染谷先輩。戻りました」 久「お帰り。あら和、浴衣は着てないの」 和「浴衣だと外に出たりロビーに出たりできませんよ…すぐ脱ぎたくなってしまいますから」 久「ふーん…優希、やんなさい」パチン 優希「ぐえっへっへ、先輩命令は絶対だじぇ!」 和「ちょ、ゆーき、やめてください!」ハアハア 優希「そう言いながら脱ぎやすいように体をくねらせてるのはどっちだー!」 和「あ、あああん!」 優希「ふー…いい仕事したじぇ」 まこ「着れとらんがのう。前全開でこれじゃ事後みたいなもんじゃ」 久「しかし綺麗なもんねえ。ツルツルだわ」 咲「羨ましいなぁ…」 優希「あけっぴろげー。エロチックだじぇ」 和「……ふえ、っくしゅ」 久「そろそろ前閉じておきなさい。風邪引くわよ」 和「ええ、そうですね…」モゾモゾ 優希「今日のおもちは店じまいかー。残念無念!」 咲「そういえば京ちゃんは?」 久「もう戻ってもいい頃だけどね」 京太郎「た、ただいま戻りました…あれ? なんかあったのか?」 まこ「わりゃあ、ホンマにスケベ運がないのう」 久「アンラッキースケベねえ」 和「もう一度脱ぎましょうか?」 京太郎「なんかよく分からないけど風邪引くから…」 久「まず個人個人の問題点を明確にしましょう」 久「まずは和。ネットでは冷静なのに、リアルではその場の雰囲気に流されたりするのが多いわ」 久「もしかしたらリアルの情報に惑わされてるのかもしれないわ」 和「リアルな情報…?」 まこ「相手の匂いとか、振られたネタで発情したりとかな」 久「そうねえ…リアルにしかない動作の練習はどうかしら?」 久「ひたすらツモ切りの手の動きを練習して、リアルの情報に惑わされないようにするの」 久「無意識に滑らかな動きができるようになるまでね」 優希「のどちゃんなら楽勝だじぇ。いっつも脱衣動作の滑らかさは半端ないんだじょ」 和「それは…露出プレイをする時くらいの感じでいいんでしょうか」 京太郎「そんなことで強くなるかは知らんが場所だけはわきまえような」 京太郎「じゃあ咲は?」 久「逆に咲はネット麻雀で不特定多数と打ってみるのがいいかもね。リアルにないデジタル麻雀相手に特訓するの」 まこ「顔も見えん、牌も触れん、声も気配もありゃあせん」 優希「ほっほう…つまり目隠しして別の部屋からカメラで見られてる状態か!」 和「やっぱりネット麻雀はいいですね。相手が分からない感覚…堪りません」ハアハア 咲「え…な、なんだか怖い…」 京太郎「全然関係ない話だから無視しといていいよ」 咲「でも…なんだか気持ちよさそう」ハアハア 京太郎「お前もそっちだって分かってたけどさあ!」 久「優希はこれね。はい算数ドリル」 優希「じぇじぇじぇっ!?」 京太郎「へー、丁度いいんじゃねーか? 良かったなあ、うりうり」 優希「ぬぐぐぐ…なんでこんなのを」 まこ「わりゃあ得点計算がヘタクソじゃからのう、覚えると覚えんとでは全然違うわ」 和「ゆーきには大事だと思います」 優希「あうぅ…頭が破裂しそうだじょ…」 咲「が、頑張ってね」 久「きちんと計算ができないと、得点も安全日もあやふやになっちゃうわよ?」 和「いつの間にか来なくなって、あれこれ理由を考えてふと気付く…ホラーですね」 優希「べ、勉強するじょ…」 京太郎「お、おう」 京太郎(男の俺にこの話題はツッコミにくい…すまん優希) カポーン…夜、温泉にて 優希「うぐぅあー…疲れたじょ…」 和「お疲れ様でした。そろそろ温泉出ましょうか?」 咲「私はもう少し入ってるね」 咲「ふー…」 咲「あ、流れ星…」 咲「……みんなで全国に行けますように」 咲「それと、毛がもう少し処理しなくてもよくなりますように」 京太郎「流れ星もびっくりだっ、つーの!」←男子風呂 久「そろそろ寝ましょうか。明日も早いわよー」 咲「はい…それじゃ、私はこっちの布団で」 まこ「んじゃこっちの布団にしようかの」 優希「それじゃーこれにするじょ!」 和「じゃあ私が寝るのはこの布団ですね…」 久「そしたら須賀君はこっちの布団ね」 京太郎「あからさまに俺の布団を囲んだ配置…つーか俺隣の部屋で寝ますんで」 県予選初日―― 京太郎「うわー、人多いなー」 久「年々増えてるからね…それより、来たわよ」 ザワ…ザワ… 久「総部員80人の強豪、風越女子。去年は県2位でそれまでは連続全国出場校」 まこ「あっちは龍門渕じゃの。去年の優勝校…一人足らんか?」 靖子「天江がいないな」 久「あら靖子、来てたの?」 靖子「解説に呼ばれてね…そっちの二人、久しぶりだけど少しは強くなったか?」 久「ま、見ててちょうだい。カメラ越しでも見て貰えばわかるから」 靖子「ふん…それじゃあ楽しみにしてるよ。ああそれとそっちの男子」 京太郎「はい? 俺っすか」 靖子「そうそう。小鍛治さんから伝言だ…『個人戦には伺います、頑張って下さい。色々と』だそうだ」 京太郎「色々の部分の比率が多そうなんですけど…」 一「あーあ、ボク目立つの苦手なんだけどなあ」 透華「なにをおっしゃいますの!?」 透華「目立ってなんぼ! 目立ってなんぼですわ!」 透華「さあスマイルでダブルピース! 両手でやりますわよ!」 智紀「アヘ顔…こう…?」 純「それより可愛い子多いな。ヤル気出てきたぜ」 一「も、もう…ボクは目立つんじゃなくて深夜の公園とかでひっそりするスるが好きなのに…」 京太郎「あっちも大概だよ!」 ハギヨシ「衣様、開会式へは?」 衣「行っても虚空が如し…意味ないよ」 ハギヨシ「そんなことはありませんよ。透華様も他の皆様も、衣様をお待ちです」 衣「…それは、大将として?」 衣「衣は孤独だ…ここで戯れるだけで事足りる」 ハギヨシ「しかし衣様」 ハギヨシ「今頃皆様は、好き放題しているかもしれませんよ」 衣「…やっぱり衣がいないとダメ?」 ハギヨシ「既にカメラの前でやらかしてしまっているようです」 衣「…行くぞハギヨシ。案内しろ」 衣「何故あの四人は呆けてばかりなのか…うぅ、誰か援軍はいないのか…」 京太郎「……ん?」 和「どうしました?」 京太郎「いや、なんか呼ばれたような。気のせいかな」 優希「それより咲ちゃんだじぇ。早速姿が見えんのだ」 京太郎「あいつ、また迷子かよ…」 和「どうしましょう。探しに行った方がいいのかもしれません」 久「ま、しばらく時間はあるし、いざとなったら須賀君を女装させて出すわ」 京太郎「無茶苦茶言ってますね部長…」 まこ「撮影用のメイド服ならあるが」 和「化粧道具は持ってきてます」 久「女の子の挙動も教えこむとして」 優希「下着はいらん!」 京太郎「ねえ、ジョークだよね?」 咲「うぅ…迷っちゃったよ…」 純「衣おせーなあ。自家発電か?」 透華「まさかどこかの不審者に連れて行かれて、あんなことやこんなことが…」 一「ハギヨシさんがついてるんだから大丈夫でしょ……っ!?」 ゾゾゾゾゾッ!! 純「っんだよ、今の奴!」 智紀「清澄高校の制服――」 一「衣に似た空気を感じたよ…」 透華「…ふ、ふふ」 透華「原村和ではない。でも、これは、楽しみですわ…!」 一「透華、涎出てるよ」 智紀「…下の口からも、涎が垂れてる」 透華「あら? まあすぐ乾きますわ!」 咲「み、みんなー! 捜したよー」 京太郎「探したのはこっちだっての」 久「心配したわよー。もうあと少しで須賀君を女装させるところだったわ」 京太郎「どっちの心配してんだよ…」 和「ちょっと残念ですね」 優希「惜しかったじぇ」 咲「えーと…」 咲「もう一回迷ってきたら京ちゃんの女装見れる?」 京太郎「逃がさねー!」 咲「でも、凄いよ…強そうな人たちがたくさんいて、わくわくする――!」 和「わくわくするかは分かりませんが…私もやる気は十分ですよ」 優希「じぇー、黄金伝説開幕だじょ!」 まこ「ま、何はともあれメンツも揃ったことっちゅうで」 京太郎「団体戦は俺もサポートに徹しますよ」 久「あらいい気迫…みんな。これが全国制覇に向けての最初の試合です」 久「負ければ終わり、練習とは比べ物にならないけど」 久「――行くわよ。全国!」 久「それじゃ…ケツの穴締めて頑張ろー!」 京太郎「第一に締めるところはそこじゃねー!」 久「対局室にはカメラが設置されてて携帯の使用も持ち込みも不可」 久「対局はこっちの観戦室で見る。残念だけど声援なんかとは無縁ね」 和「集中できそうな環境ですね…はふぅ」 優希「カメラはナイスだじぇ! えっろえろな痴態が生放送だ!」 咲「録画はしてるんでしょうか」 まこ「全国と違ってテレビ放送されちょらんのは残念じゃがのう」 久「ふふ、残念だけど放送禁止な場合は中継遮断されるらしいわよ?」 京太郎「それを聞いてモノっそい安心しました」 久「では登録されたオーダーを発表します」 久「先鋒優希、次鋒まこ、中堅私」 優希「やったるじょー!」 まこ「まかしとき、振られた仕事くらいこなしたるけえ」 久「あらいい気迫。それで副将は和、大将は咲、種馬は須賀君よ」 和「はい…できる限り頑張ります」 咲「わ、私が最後ですか?」 京太郎「はいわかりました、とでも言うと思ったか!」 久「今日の一回戦で全58校が16校に。午後の二回戦で4校に決まるわけ」 久「で、明日決勝戦。今日のところは半荘を一人一局、計五局打つのよ」 咲「あんまり多くは打てないんですね…」 和「その分一打一打で全力を尽くしましょう」 優希「うむ! 一打ごとの指使いが大事だじょ!」 まこ「こう、クイっとな」 久「あ、ちなみにこれがクリ摘まむときの動きね。須賀君」 京太郎「今日聞いた中で一番いらない情報ですねそれ」 久「それじゃお願いね優希。先鋒、頑張って」 優希「まっかせるじょ! 余裕よゆーだー!」 優希(って言った手前、緊張ばっかしてるわけにもいかないじょ…) 優希(…部長も、先輩も、のどちゃんも咲ちゃんも) 優希(京太郎も見てるんだ) 優希「…テンション高めで行くからなー!」 『3、2、1。第一回戦開始――!』 優希「よぉーし、っ……」ピクン 優希「…気分高めすぎたじょー」テレテレ 京太郎「なあ、こっちの声って届かないんだっけ?」ウズウズ 優希「ロン!」 優希「ツモ!」 優希「ロンだじぇ!」 京太郎「優希のやつ、攻めますね」 まこ「東場じゃけ、勢いには乗りに乗っといたほうがええ」 久「いい感じね。南場は集中切れるでしょうから、その前に稼いでもらわないと」 和「妙なオカルトは参考になりませんが…優希は始めが集中できるのは確かですね」 京太郎「初っ端で一発ぶっこんでくタイプだもんなあ」 咲「…くすっ」 咲「京ちゃん、初めは濡らさないとだめだよ?」 京太郎「今の発言でそんな言葉返すのはお前くらいだぞ…」 久「須賀君鬼畜ねー」 まこ「前戯くらいせんかい、まったく」 和「私は一向に構いません」 京太郎「あ、悪い咲。撤回するわ」 まこ「次はわしの出番かの」 久「守らなくていいわよ。突き放しちゃって」 まこ「そのつもりじゃ!」 咲「あ、先輩が眼鏡外したよ?」 和「本気ということでしょうか…それとも別の意図があるのかもしれません」 京太郎「別の意図? それって運を引き込むとか」 和「そんなオカルトありえません。そうではなく」 和「須賀君の持ってる眼鏡モノではなぜかぶっかけの時に眼鏡を外すことはありませんか?」 和「私にはあれがまったく意味不明です」 京太郎「人の所有物をねつ造しないでくれる?」 咲「じー…」 久「あらー」 京太郎「ほらなんかこっち見てるし…」 久「さて、中堅戦行ってくるかなー」 京太郎「頑張って下さいね、常識の範囲内で」 久「うむ…ん? まあいいけど」 久「咲と和、須賀君も2階の喫茶店で何か食べてきたら?」 咲「え…なんで」 久「バナナと乳製品を同時にとると脳が活性化するんですって」 京太郎「またテレビの雑学番組ですか?」 咲「太いバナナと」 和「白い乳製品…」 咲「ねえ、京ちゃん」 和「2階のトイレまで道案内してもらえませんか?」 京太郎「いやーっ!」 純「透華のやつ、どこほっつき歩いてんだ?」 一「さあ。あ、清澄の人」 智紀「さっきの…」 純「衣みたいなやつ、か。あれが原村和か?」 智紀「違う…」 智紀「原村和は…もっとコラされやすそうな…」 咲「なんか嫌な気配がするんだけど」 和「そうですか? 私は何故か興奮気味ですが」 京太郎「いつものことじゃん…」 純「ちょっといいか」 咲「え? あ、あの」 純「なあ…お前なんなんだ?」 咲「え、え。あのっ、きょ、京ちゃん…」 京太郎「あーっと何か用ですか? すみませんコイツ人見知りっていうか」 純「あ? なんだよお前、ソイツの彼氏か」 京太郎「ただの幼馴染ですよ。それよりあんたも誰ですか?」 純「誰って…悪い、なんか喧嘩腰になっちまったな」 純「オレは井上純。龍門渕高校の先鋒だ」 京太郎「龍門渕?」 純「おう、ちなみに女だ。生徒手帳見るか? あ、触ってもいいけど責任とれよ」 京太郎「いらねっつの。つーかやっぱりここもこんなんかよ!」 純「原村和はそっちか」 一「透華が言ってたでしょ。原村和はその…おもちが、って」 純「そういやそうだったな。しかしでけえなあ、なあ須賀」 京太郎「い、いきなりフランクっすね…まあその、なんというか…」 和「くす、そう良い物じゃありませんよ? 走ると痛いし、寝るとき疲れますし」 和「女の子には女の子の悩みがあるんですから」 純「おー、嫌味か?」スラーン 一「全然わかんないんだけど」ペターン 咲「あはははは、のどかちゃんは面白こと言うね」ストーン 和「あらら?」 智紀「…」コクコク 純「しかし透華はなんでこんなのを意識してるんだか…」 一「こんなのって言っちゃだめだよ」 純「胸か? 透華の奴まな板だからな」 一「言っちゃダメだってば!」 ハギヨシ「皆様、こちらにいらっしゃいましたか」シュパッ 衣「ご苦労ハギヨシ…こらー! 他校に絡むなって言っただろー!」 純「おー衣、交流だよ交流」ヨシヨシ 一「そうそう、絡むならベッドの上だよ」 衣「その戯言が風聞を汚すんだー!」 咲「えっと…子供?」 衣「む! 子供じゃなくて衣! いいかとくと聞け、衣は高校二年生だ!」 京太郎「え、マジで」 衣「しかも龍門渕の大将で父君も母君も科学者!」 衣「漢字検定1級でプロも倒す超雀力! どーだ、参ったか!」 純「でも夜9時には眠くなる」 一「ファミレス行くとお子様ランチを食べたがる」 京太郎「子供だ」ホッ 衣「うがー! このー!」ポカポカ 衣「ふんっ。眼球暗曇、加えて麻雀の弱い男に興味無し」 京太郎「? まあ麻雀は弱いけどさ」 衣「…其の心が惰弱の祖となるんだ。向上心のない奴は馬鹿だ」 衣「去ね。牌を摘むに足る心を持つまで、顔を見せるな」スタスタ 咲「きょ、京ちゃん…」 京太郎「なんかよく分かんないけど、えーと」 純「わりい、あいつの言葉分かりにくいだろ」 一「別に君が嫌いで言ったんじゃなくて、一応叱咤激励みたいな感じなんだよ。分かりにくいけど」 純「ま、隠語みたいなもんだ。早漏を嘆くんじゃなくて治すよう前向きに努力しろって言ってんのさ」 京太郎「意味合いは分かったけど例えが最悪すぎるだろぉ!」 衣「……」ピクッ 智紀「衣…?」 衣「な、なんでもないっ!」 『E卓中堅戦、終了です』 京太郎「そろそろ和の番か」 和「そうですね、すみませんが私たちはこれで失礼します」 純「あー、引き留めて悪かったな。また機会があれば会おうぜ」 一「…行っちゃったね、見に行く?」 純「いや、牌譜は見たし。透華が言ってた『のどっち』って感じでもないしな」 一「のどっちみたいな高校生がいたら手ごわいよね…原村和も別の意味で手ごわそうだけど」 純「まあ、うちら5人に負けは…」スラーン 一「集まっても勝てなさそうだよね…」フニフニ 久「ただいまー、次は和ね」 和「早かったですね…」 まこ「安い手ばっか速攻で上がりよったわ。相手も可哀想じゃのう」 久「あら、戦略よ戦略。申し訳ないとは思うけどね…和、私より早く終わらせてきなさい」 京太郎「部長より早くって、相当難しいんじゃないですか?」 久「そうでもないわ。和の徹底したデジタル打ちなら私より早く切り上げられるでしょ」 久「それに須賀君だってできるでしょ?」 咲「一擦り1秒としても5秒もかからないんだ…最速だね、京ちゃん」 京太郎「ホントのこと言うとそこまで早くないんだよね俺」 咲「頑張ってね和ちゃん」 和「はい…」 まこ「点差もあるし、あんまり気張らんと楽しんでな」 和「ありがとうございます」 京太郎「和、えーと…頑張れ!」 和「ふふ、頑張りますね。行ってきます…!」 和「……」 和「あの、行ってきますと言ってもイってくるわけではないので…」アセアセ 京太郎「遅れちゃうから振り返らないの」 原村和がヤるってよー。どこー? 透華(あらかじめ席をとっておいて正解でしたわね) 透華(それにしてもこの人気…許せませんわっ!) ハギヨシ「透華お嬢様、紅茶を用意致しました」 透華「あら、ありがとう」 京太郎(なんか隣の人がすげえお嬢様っぽいんだけど) ハギヨシ「シフォンケーキにカスタード、スコーンとクロテッドクリームもございますが」 透華「それは後で衣と一緒に食べますわ」 京太郎(なんか一人お茶会が開かれてる…) 透華「それよりもかっぷらあめんとやらを食べてみたいですわね…」 京太郎(お菓子の範疇を飛び越えてるから!) 久「くくっ、やっぱりペンギン持ち込みはウケてるわねー」 まこ「ほうか? やらかしとる雰囲気もあるがの…」 久「ま、和自身が動揺してないから問題なしでしょ」 優希「それにしても目立つじょ」 咲「観客の人も多いし、こんなにたくさんの人に見られてるって知られたら和ちゃん…」 京太郎「ああ…」 咲「興奮しちゃうね」 京太郎「うん、そうだね」 和「…失礼します」 久「のどっちは最初に少しだけ悩むのよねえ」 久「けど二順目以降は相手が打ってる間に、何が来たらどうするか、その考慮が済んでる」 京太郎「俺達も何が来たらどうしようかとは考えますけど」 久「そうね。けど和の考慮は漠然とした役の形だけじゃなくて、牌効率、期待値を計算してるの」 京太郎「はあ…ええと、つまり…」 久「分かりやすく言うとAVで先の展開を推測するだけじゃなくて、ヌキ所まで計算してるってこと」 京太郎「なんとなく分かっちゃう自分が悔しいです!」 ※なお例えは適当の模様 和「ありがとうございました」 透華(和了率と点数を見て最高効率の打牌…間違いないですわ) 実況『藤田プロ、試合をご覧になっていかがですか』 靖子『正直驚いた。以前とは次元が違うな』 実況『そのきっかけはなんでしょう』 靖子『そうだなあ…膜でもなくなったか』 京太郎「もっと目につく違いがあるだろぉ!」 透華(あら…違うんですの?) 京太郎「これで一回戦は突破できそうですね」 久「まだ終わった訳じゃないけどね」 まこ「しっかし観客も現金なもんじゃのー…」 優希「のどちゃんが終わったらみーんな居なくなったじぇ」 久「ま、仕方ないでしょ。それより咲、あとは頼んだわよ」 咲「は、はいっ!」 まこ「なんじゃ、緊張するような点差でもなかろーに」 優希「咲ちゃんりらーっくすりらーくす」 京太郎「ほら、深呼吸深呼吸」 咲「は、はひ…ひっひっふー、ひっひっふー…」 久「あら? 須賀君との子かしら」 京太郎「またえらく典型的なボケで来たな」 透華「みなさん、みなさーん! いっちだいじですわ!」 純「透華てめーどこ行ってたんだよ!」 衣「ハギヨシ、トーカが他校に迷惑を掛けなかったか?」 ハギヨシ「目立ってはおられましたが、概ねつつがなく」 透華「あら衣。珍しいですわね、一回戦から居るなんて」 衣「トーカ達を止めるにハギヨシでは非力極まりない…」 衣「且つ且つ今日明日はトーカ達の傍にいることにした」 透華「つまり…私と寄り添いたいということですの?」 衣「何故」 透華「そ、添い遂げたいということですの!?」 衣「何故」 透華「いけませんわ、わたくし結婚相手の要求は厳格で…残念ながら衣は満たしていませんもの」 一「ちなみにその要求って?」 透華「ええ、それは…」 透華「私より背が高いことですわっ」 衣「尋常でなく幅広い条件!」 純「で、一大事って?」 透華「はっ! そう、原村和はやはり『のどっち』でしたわ!」 透華「あの打ち筋は99%間違いなし…このままでは、わたくしが圧勝できませんわっ!」 一「ああ、透華は副将だから原村和と当たるんだね」 透華「どちらが真のアイドルたるか、はっきりさせましてよ!」 智紀「……」カチカチ 衣「智紀、さっきから何をしているんだ?」 智紀「ネット投票…どっちが人気あるか…」 衣「む? 管理者頁だぞ?」 智紀「運営だから…」カチカチ 智紀「今は…こんな感じ…」 衣「……トーカには見せないでおこう」 智紀「おもちの差…」カチカチ おい清澄見たか? 5人目、メチャヤベーヨ! 一「っ、それって」 純「5人目だと…?」 透華「原村和の次ですの? 誰だったかしら」 衣「…大将か。愉快な打ち手か、あるいは衣の贄となるか」 智紀「…あった。見てた人のレス…」 純「どれだ?」 智紀「これ…『なんかラマーズ法してた』」 透華「妊婦さんですの!?」 一「まさか、そんなわけないと思うけど」 衣「……」 衣(呆け者の方か…)ハア 純「なあ、そろそろ昼飯行かないか?」 一「控室が一室押さえてあるんだっけ」 透華「ではそちらへ参りましょう。さあ、行きますわよ!」 衣「全員衣から離れないように! 単独行動は禁止だ!」 一「はいはい」テクテク 透華「あら、衣が先頭ですの?」トコトコ 智紀「……」カチカチ 純「こらこら、パソコンやりながらはあぶねーぞ」 衣「……」 衣「自然と背の順になるなー!」 久「えー、それじゃ一回戦突破を祝して」 久「かんぱーい!」コチン まこ「おつかれー」カチン 優希「おっぱ」京太郎「かんぱーい!」チン 咲「うぅ~、緊張して喉がカラカラだよ…」 久「あ、咲。ちょっと待って」 咲「え? な、なんですか?」 久「グラスをちょっと二回鳴らしてみてくれる?」 咲「はあ…」 チンッチンッ 久「ね?」ドヤァ 咲「今のために私の喉は後回しにされたんですか?」 咲「でも――いっぱい緊張したけど、ホント楽しいよ」 咲「もっと、もっと強い人と打ちたい――あは」 久「あらら…」 まこ「こりゃ、相手は残念じゃの」 和「…はふぅ」ゾクゾク 優希「咲ちゃんがドSの顔してるじぇ…」 京太郎「そっちのタイプへのツッコミはどうすりゃいいかな…」 京太郎「俺、今なんて言った?」 靖子「二回戦進出おめでとう」 咲「親子丼さん…」 久「あら、有名人がこんな無名校相手に時間つぶしていいの?」 靖子「無名で終わるのか?」 久「さあねえ…」 靖子「は。まあいいさ。ところでそっちの二人、どんな魔法を使ったんだ? この間とは大違いだ」 久「どこぞのプロにヘコまされたのが効いたんじゃない?」 和「いつか倒しま」プチッ 和「…すみません、ホックが千切れたみたいで。直してきます」 靖子「ヘコむどころか膨らんでるみたいだぞ?」 京太郎「そんなマンガみたいな…っていうか付けてたのか、今日」 『まもなく二回戦を開始します。各校の先鋒の方は――』 優希「むっ! 出番だじぇ!」 久「それじゃ、行こうか。じゃあね靖子」 靖子「その呼び方はやめろって…しかし、あの娘――」 靖子「大将戦で壊れるか、それとも……」 京太郎「うわ、うちの試合ガラガラっすね」 久「そりゃね。みんな風越と龍門渕のほうに行ってるわよ」 まこ「実況も二つの学校に忙しいけえ。ま、こっちとしちゃ気楽なもんじゃ」 和「見られるのもいいですが…見られていないのも、それはそれで」 咲「あんまり緊張しなくてすむかも…」 京太郎「緊張か…人の字を書いて飲むのはどうだ?」 咲「えと、人…誰でもいいのかな?」 京太郎「人の名前書いてどうすんだよ。まあ、落ち着くならいいか」 咲「えと…『京…』」ゴクン 咲「……な、なんだか熱くなってきたっ」 京太郎「?」 『圧勝! 風越女子ー!』 スゲースゲー バンジャクテッパン 池田「らっくしょー!」 美穂子「お疲れ様。これ、おしぼり良かったら」 池田「ありがとうございますっ」 美穂子「それとこれ、スポーツドリンクも用意したの」 池田「ありがとうございますキャプテン!」 美穂子「それにクーラーで冷えたでしょ? もんぺと湯たんぽもあるから」 池田「ありがとうございますっ」 未春(そろそろ止めないと…) パァン! 貴子「なんださっきの試合は!」 貴子「キャプテンのお前が生ぬるいから下があんな打ち方になるんだろうが!」 パァン! 貴子「池田ァ!」 池田「は、はいっ」 パァン! 貴子「使わないからその鞭はしまえ」 池田「えー…」 美穂子「コーチ、あまり彼女を叱らないであげてください」 美穂子「彼女は一年間自分を責めてきたはず」 美穂子「私はこの子を誇りに思います」 池田「う、う…」ヴィイイイ… 池田「……」 池田「あ、責め道具の電池切れたし」 貴子「おい、こいつホントに反省してんのか?」 美穂子「?」 未春「あの…お二人とも、お茶でも…」 貴子「チッ…おい、いつものだろうな?」 未春「はい、コーチにはレディグレイ」 貴子「ん」 未春「キャプテンには梅こぶ茶です」 美穂子「ありがとう。ごめんなさい、わざわざやらせてしまって」 未春「いえ…コーチ、ロールケーキです」 貴子「ああ。悪いな」 未春「キャプテンは金つばで良かったですか?」 美穂子「ええ。大好きよ」 貴子「お前、私より年下だよな?」 美穂子「? はい」 純代(相変わらず、渋い…) 美穂子「それで、他の三校は決まった?」 星夏(文堂)「あ、はい。龍門渕と敦賀学園、それと清澄高校っていう所です」 美穂子「そう。龍門渕は上がってきたのね? 良かった」 純代「良かった、ですか?」 美穂子「ええ…龍門渕が上がってきてくれないと、直接リベンジできないでしょう?」 貴子「は…言うじゃねーか」 美穂子「見ていてくださいコーチ。私たちが、最強だということを――」 美穂子「でも、こういうのは夕焼けの川原で殴り合った方がいいのかしら?」 池田「それは喧嘩の方法では」 未春「ベタというか、ちょっと古いですね…」 ガタンゴトン… 京太郎「優希も咲も、和も寝ちゃってますね」 久「朝が早かったし、頑張ってくれたからね。須賀君も寝ていいわよ?」 京太郎「俺は雑用くらいしかしてませんし」 まこ「しっかし寝相が危なっかしいのう。揺れたら、っと」 久「あらら。やっぱり姿勢崩れちゃったわね」クスクス 京太郎「ははは、なんで斜め向かいに座ってた咲までこっちに倒れてるんですかね」 久「そりゃあ、ねえ? ダメよ、女の子を泣かしたら」 京太郎「普通の女の子は人の下腹部に向かって頭を下ろしまーせんっ!」 久「今日は私のおごりだから、好きなだけ食べてちょうだい。明日も頑張ってもらわなきゃいけないからね」 優希「美味しそうだじぇ! 和風とんこつが! わふうとんこつが!」 京太郎「いや味噌だろ…くー、これがいいよなあ」 まこ「無難に醤油っちゅうのもええがのう」 久「あら、魚介もいいわよ?」 和「らあめん…面妖ですが、これは美味しいですね…咲さんは何味がお好きなんです?」 咲「私? 私は潮味かなあ…」 京太郎「ほへは、あづっ! げほっ、ごほっ!」 優希「飲みこむときに喋るとは愚の骨頂だじぇ…南無なむ」 久「脊髄反射なのねえ…」 優希「親父! おかわり!」 久「やれやれ、口に合って良かったわ。この時間じゃ、ここくらいしか開いてないし」 まこ「田舎じゃけえのう…」 優希「オヤジ! タコスラーメン作れ!」 京太郎「ねーよ、そんなもん…」 優希「むう、じゃあ京太郎作れ!」 京太郎「んー…それも美味そうだよなあ。今度やってみるか?」 優希「おおおー! いいぞ犬、約束された勝利のタコスだ!」 久「ふうん…じゃあ私は、イカスラーメンでも作ってもらおうかしら」 久「……」 久「あ、あのね。イカスっていうのはとっても良いとか、そういう…それとタコスをかけて…」 京太郎「もう見てられないからやめて!」 まこ「自分でボケの解説とは拷問じゃのぅ…」 京太郎「よく三杯も食ったなあ」 優希「我が胃袋は奢り無限! お、終電だじょ」 久「ごめんねー、ここ会場から遠いから」 咲「いえ全然! 大丈夫ですよ」 まこ「わしは早起きが辛ろーて辛ろーて…まるで二日目じゃ」 優希「だだ重だじょー」 まこ「ホンマしんどいわ…京太郎ー、代わりに持ってくれー」 京太郎「俺に代わりに出ろってことですか?」 まこ「いや、二日目の方。肩代わりできんか?」 京太郎「俺にどうしろと…」 和:風呂場 チャプ… 和「明日は県大会決勝…」 和「勝てば全国、負ければ…」 和「緊張は、取れませんね」 和「……須賀君」 和「申し訳ないですけど、明日もジョークに付き合って下さいね?」 和「私たちがリラックスできるのは、須賀君のおかげなんですから…」 和「あ、でもリラックスしすぎて本番で柔らかくなったら大変ですね」 久:自室 久「んー…明日の準備もこれでOK」 久「あとは寝るだけ、なんだけど」 久「……」 久「やっぱダメね。嬉しくて、嬉しくて――」 久「よっし、3時間寝たら龍門渕と風越の牌譜でも見ましょうか」 久「1時間半ごとに起きれば十分らしいし」 久「……私ができること、できるだけやらないとね」 久「夏が終われば須賀君の指導に打ち込めるし…あら、楽しみはまだまだありそう」 久「未経験の私が言うのもなんだけど…食べごろって、いつかしら」 まこ:雀荘 まこ「やれやれ、まさか決勝とはのう」 まこ「予選だけでも出れれて御の字じゃっちゅうに」 まこ「少しずつ牌が重くなる気がする…」 まこ「牌を切るくらいの、大したことない動作で緊張するんはなあ」トン まこ「……あー、もうええ。寝よ、ちゃっちゃと休まんと、遅れたら京太郎に呆れられるわ」 まこ「いや、別にあっちは遅れとらんけどな。真っ最中じゃけえ」 優希:屋根 優希「お、流れ星だじょー」 優希「むむむ。早すぎて願い事が言えないとは」 優希「流れ星もきょーたろーくらい私について来て欲しいもんだじぇ」 優希「仕方ない…こっちから教え込んでやる!」 優希「優勝だ! 優勝優勝優勝だー!」 優希「流れ星! 別に叶えなくてもいいじぇ! 私たちが勝手に叶えるからな!」 優希「流れ星は捕まえられんから、きょーたろに首輪でもつけとくかー?」 咲:居間 咲「おやすみ、おとーさん」 咲「…疲れたなあ」 咲(でも、楽しかったな…強い人と打てて) 咲「明日はもっと強い人と打つんだ…」 咲「…ありがとね、京ちゃん。あのとき誘ってくれなかったら、こんなに楽しくなかったよ…」 咲「何かお礼したいなぁ…メールしてみようかな」 咲「きょ、京ちゃんおもち好きだったし…恥ずかしいけど」カシャ 京太郎「はー、団体戦決勝か。みんなすげえよなあ」 京太郎「俺が出来るのは雑用くらいだけど…明日は全力でサポートだな」 京太郎「ええと、買い出しと応援だろ? それに」 京太郎「ん…咲からか。あいつ写メなんて使えたのか…」 京太郎「……」 京太郎「あからさまに二の腕の谷間じゃねーか」ホロリ
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――長野、朝―― 京太郎「よ、咲」 咲「京ちゃんおはよー…あ、和ちゃんも」 和「おはようございます咲さん、須賀君」 京太郎「和もな。おはようさん」 和「ええ…いよいよ、ですね」 咲「うん」 京太郎「いよいよ全国か…」 咲(お姉ちゃんに、会える!)ワキワキ 和(東京…なかなかのアバンチュールですね…)ポッ 京太郎(なんか動作がおかしい) 恒子「ふくよかすこやかインハイレイディオー!」 恒子「はい今週も、ふくよかじゃ……うるせー!」 健夜「な、なに!? どうしたのこーこちゃん…」 恒子「夏が悪いんだー! アイスとジュースとエアコンが悪いんじゃー!」 健夜「はいはい…今度一緒にジム行こ? 付き合ってあげるから」 恒子「すこやん…! 好きー!」 健夜「ちょっ、やっ、どこ触ってるの!?」 照「いつ聞いてもまともに始まらない…」 菫「うん、福与アナはこうじゃないとな」ウンウン 照「アナウンサーの選考基準が不明…」 恒子「えー、小鍛治プロはリオ東風で銀メダルなどと輝かしい経歴をお持ちですが」 健夜「なに? とつぜん…」 恒子「最近では地元のクラブで働くなど、タイトルとは程遠い存在ですよね」 健夜「動詞が引っ掛かるんだけど!?」 恒子「そんなこんなで地元の方や子供たちには大人気と聞きました! おもに男子!」 健夜「女の子もいるし! その付け足し要らないよ!」 恒子「そんな小鍛治プロも3年前のインハイで優勝しているのです!」 健夜「…10年前だよ! なんでそんな見え透いた嘘言うの!?」 恒子「今、ツッコむの一瞬迷った?」 健夜「うるさいよ!」 恒子「今年も三千校の生徒たちが、全国で激闘を繰り広げてきました」 健夜「はい、皆さんきっと、この夏は一生の記憶に残るものだと思います」 恒子「そしてその壮絶な地方大会を制した代表校が、ゾクゾクとこの東京に集まってきています」 健夜「イントネーション違くない?」 咲「わぁ…新幹線って早いんだね」 優希「凄いじょ! 風景が止まっているようだじぇ!」 京太郎「風景は動かねえよ!」 和「須賀君、足置いてもいいですよ。ボックスですし」ポンポン 京太郎「なんで膝叩くんだよ! 足置場は座席下だろ…ガードすんな!」 久「須賀くーん、公共の場所で騒いじゃダメよー」 京太郎「あ、すんません…なんですか、その足」 久「乗っけさせてー」 京太郎「ダメに決まってんでしょ…」 まこ「京太郎、これ食うか?」 京太郎「なんですかそれ」 まこ「百味びーんズ。ラブジュース味じゃ」 京太郎「元もひでーけど、もっとひでえ…!」 ――合宿所―― 久「うーん、やっと着いたわねー!」 優希「広いじょー」 まこ「京太郎は?」 和「ここに」グイッ 咲「連れて来てます!」グイッ 京太郎「はーなーせーよー!」 久「もう、そんなに私達が嫌なの?」プンスコ 京太郎「嫌じゃないですけど、ここに男一人はおかしいでしょう…で、俺の部屋は?」 久「はいはい。隣の棟にとってあるわよ」 京太郎「ったく…それじゃ行ってきます、また後で集合で」 久「はーい」 久「はいもしもし、あら須賀君。え? 一杯で入れない? ダブルブッキングどころかトリプルブッキング?」 久「みんなー、須賀君こっち来るってー」 咲「わーい!」 和「ヤリましたね!」 まこ「おー」 優希「ぁう…が、頑張るじょ!」 京太郎『――!? ――!』 久「あ、聞こえた? 早くこっち来てねー。それじゃ」ブチッ 久「それじゃ明日の開会式までは自由時間! 各自ハメすぎて疲れない程度にね」 久「あっ、噛んじゃった…ごめんごめん」テヘッ 京太郎「その噛み方はねーなーって何回目だこのツッコミ」 まこ「まあ、まずはここでの生活に慣れるんが必要じゃけ」 優希「それじゃあお風呂に行くじょ! おっふろ、おっふろ!」 和「そうですね、それじゃあ行きましょうか」グイッ 咲「うん!」グイッ 京太郎「待て待て待って、そっちは本格的にマズイからだーめっ」グググ… 優希「おっふろだっじぇー」ピョンッ 和「ゆーき、他の方もいるんですから静かに…須賀君に見られたら幻滅されちゃいますよ?」メッ 咲「でも京ちゃん、優希ちゃんのこと好きだからそれくらいじゃ嫌いにならないよー」 優希「っ!? ど、どーゆーことだじょ!?」 和「……」 咲「え? だって京ちゃん、優希ちゃんも和ちゃんも、部長も染谷先輩も好きだよ?」 優希「あ…う、うん…」 和「……」 咲「あ、あれ? どうしたの二人とも…?」 池田(やっべー、なんか入りにくい空気だ) 池田(いや、入ってるけどなー。お風呂には) 優希「む? 貴様! 風越のイケ…イケ…」 池田「おいおい忘れたかー? 合宿所で色々測り合った仲じゃないかー、あと上級生とご主人様には敬語使え?」 和「イケ…イけ!」 咲「ほら、イきなよ…イっちゃえ、我慢しなくていいんだよ?」クスクス 池田「な、なんのこれしきだし…私のご主人様はキャプテンだけだし!」 咲「ふふ…強がっちゃって。ここ、こんなに固くなってる…ホントはどうして欲しいのかなぁ…」 池田「うぐっ…こ、こんなの嘘だし! ありえないし!」 咲「あはっ。そういう態度取っちゃうんだ…じゃあ、もっと強くもんじゃおっかな」 池田「あ、あーっ!」 衣「公共の場所で何をやっているか貴様らぁー!」ガラッ! 咲「池田さんすっごく肩凝ってるねー。あれ? 衣ちゃん?」モミモミ 池田「あふー…こりゃ極楽ぅ…お、天江じゃん。おひさー」 衣「…紛らわしいッ!」 まこ「え、龍門渕も来とるんか」 美穂子「そうなの。ここ以外にも新宿にホテルを取ってるんですって」 まこ「これじゃけえ金持ちは…休憩所をいくつも取って、何人と使うんじゃ」 美穂子「? えっと、五人かしら…」 まこ「いやいや、そういう意味じゃのーて」 未春「鶴賀の人たちも初戦の日程が決まり次第来てくれるそうですよ」ニコニコ まこ「お、おう…それじゃ合同合宿と変わらんのう…」 まこ「…なんじゃお前さん、えらいツッコミ強うなっとらんか」 未春「津山さんに色々教えてもらったので」ニコニコ まこ「ほーか…」 美穂子「でも今から根を詰めるより、緊張がほぐれた方がずっと良いと思うわ」 まこ「まあ試合は早くても明後日からじゃけえ、そのほうがええか」 久「そうそう。気をほぐしておかないとねー」 まこ「まー、一年生はこれで気がほぐれるかもな。あんたはどうするんじゃ?」 久「私? 私はねえ…うーん…はっ!」クワッ 久「この数日間、自分をほぐせないじゃない! ど、どうすればいいのかしら…」オロオロ まこ「トイレでも行き」 美穂子「自分を…? 一人だとリラックスできないのかしら?」 未春「そうですねー。ところでコーチはどこに?」 美穂子「え? えっと、D棟の指導者用の部屋だけど」 未春「それじゃあ後でまた挨拶に行きましょう」 美穂子「ええ…」 貴子「東京、か…」 貴子「……」キョロキョロ 貴子「ファンシーショップと夢の国…スケジュール的には…」カチカチ 未春「あの…さっきから気になってるんですけど、一つお聞きしてもいいですか?」 久「なーにー?」 未春「須賀さんは、どうして部屋の隅っこで座ってるんですか?」 久「ああ、部屋がなくて一緒に泊まるから緊張してるのかしら? 初めてだと緊張するって言うし」 未春「あ、そうなんですか…え?」 咲「私たちの部屋、こっちだよ」 衣「ほう。邪魔するぞ!」ガラッ 透華「失礼しますわ!」 久「あらいらっしゃい。人数的にちょっと手狭だけど、どうぞどうぞ」 まこ「さすがに女子8人に男子1人は狭いけえの」 衣「…男子?」 未春「あ、あはは…その、そっちのお布団に…」 和「あら? 須賀君もう寝てるんですか? 私も入って良いですか?」イソイソ 京太郎「ちょっ、やめんか!」 衣「キョ、キョータロー!」 透華「あら…9Pだと部位が足りませんわね。私達も入れたら11Pですの?」 ※このあと近くのホテルに部屋を取って貰いました。 咲「うーん…京ちゃんのふらんくふると…」グー 咲「えへへ、おっきぃ…そーだ、昔おふろ入ったとき…」スピー 咲「あのときは…京ちゃんの京ちゃん………ふあー…」パチッ 咲「……朝…東京?」 和「咲さん、続きは?」 久「昔の話でも参考には十分よねえ」 池田「あんま興味ないなー…みはるんは? 須賀はどう?」 未春「え。いい人だと思うけど、ってそうじゃなくてみんな準備してください!」 優希「……」ドキドキ 咲「すぴー…京ちゃん、せっきょくてきぃ…」 京太郎「うーっす、おはようございまーす…な、なんだ? なにその目」 京太郎「ったく、いつの話してんだよ…で、部長。抽選会は9時からですよね」 久「そうそう。メトロで行くわよー」 まこ「最寄駅は?」 久「えっと、日比谷線三ノ輪駅が一番近いみたい。そこから10分くらい?」 和「興味はありますが、実際行くのは難しいですね」 咲「うーん…見てみたいけどちょっと怖いよね」 京太郎「君たちはどこに行くつもりだい?」 優希「うおお! 堀と石垣が見える…城か!」 まこ「たしかに元はそうじゃのう。今はあそこは公園じゃ」 京太郎「へー…なんか良さげだな。時間あったら行ってみるか?」 咲「うぅ…暑くて大変じゃない?」 和「確かに疲れそうではありますね」 優希「えー…」 京太郎「んじゃ二人で行くか。夕方とかどうだ?」 優希「え…あ、あいてるっ!」 京太郎「んじゃ飯の前にでも」 久「ネット見たら、なんでも戒能プロがよく出没するらしいわよー。指導してもらえちゃうんじゃない?」 京太郎「別の場所を散歩しよう」 優希「え? う、うん…」 久「あら?」 優希「なんだかやっと東京に来たって感じがするじぇ」 咲「うん」 和「昨日はホテル直行でしたからね」 久「須賀君が急かすからー」 まこ「童貞もそこそこにしとかんと女の子から嫌われるぞ」 京太郎「人のいるとこで何言っとんじゃ!」 まこ「人のおらん場所ならええんか」 和「そんな…罵られたいんですか? 私は罵るのは苦手なんですが…」ムムッ 咲「言葉責めはあんまりだけど、頑張るね!」 久「ビーズとエネマだったらどっちがいい?」 京太郎「走るぞ優希! 遅刻しないように!」 優希「えっ、う、うんっ!」 京太郎「へえ…これが抽選会場ですか。デカイって言うか」 京太郎「ほぼほぼ女子しかいねえし。場違いじゃないっすか俺」 久「いーじゃない。見放題よ? 色々…ほら、色んな制服の首筋とか」 京太郎「やめんか!」 優希「おろ? 咲ちゃんはどこだ?」 京太郎「は? おいおい、まさか」 和「また野花摘みですか…」 京太郎「なんだ『野』って。いや言わなくていいけど」 咲「……ここ、どこ?」 咲「全然分かんないけど、こっちな気がする」トテチテ 咲「…もう、強い人たちがたくさん来てるんだよね」 咲「あは――もう、楽しみだよ。ふふ、ふふっ」 「いやー急に怖気が走ったせいでなんか濡れちゃったよ」ヤレヤレ 「はふー、M心をくすぐられるプレッシャーだったのです…トイレトイレ」ツヤツヤ 「あ、あったかーい…けど、冷えたら風邪引いちゃいそう…」モジモジ 「なにこの急な地獄絵図! なにがあったわけ!?」 絹恵「お姉ちゃん、ええ? カードを掲げる時はこう、目を隠すようにしながらカメラ見るんや」 洋榎「お、おお…わかった!」 漫「あとはこう、キャピって感じで行くんが常識ですんで!」 洋榎「きゃぴ!? こ、こーか…?」 由子「そーなのよー。部長の貫禄たっぷりよー」 洋榎「おお! なるほど…な、なあ恭子…ホンマにこれでええんか?」 恭子「……」チラッ 絹恵「……」グッ 恭子「何も問題ないですわ」 洋榎「わ、分かった! 行ってくる!」 『南大阪、姫松高校38番!』 洋榎「えと…きゃぴっ」 絹恵「ぶはっ! お、おねーちゃん、かわええ…! ふひっ…」 恭子「これは録画しといて正解やな」 漫「完璧ですやん!」 由子「とってもかわいいのよー」 京太郎「凄い騒がれようですね」 まこ「そりゃー姫松がノーシードっちゅうのがまずおかしいんじゃ」 和「ノーシード…種無しということですか」 優希「女の子には無いと思うじょー」 まこ「それに、姫松の愛宕洋榎と言えばわりとアイドル的な人気もあるらしいからな」 京太郎「あー…なんとなく分かる気もしますけど」 まこ「去年から永水の影響でシードは外れたが、もともと全国で五指に入る強豪じゃ」 和「五本指が入るんですか…凄いですね」ゴクリ 京太郎「お前の言葉の捉え方ってホント凄いよな」 和「そんな…耳がイイだなんて、須賀君耳フェチだったんですか?」ポッ 京太郎「おーい、捉え方ぶっ飛んでんぞー」 『長野、清澄高校―』 久「んー、姫松さんも意外とヤるわねー」トテトテ 久「私はどうするかしら…」 優希「ぶちょー、いつもと変わらんじょー」 和「さすがですね…」 京太郎「あの人が緊張するとか想像もできねー」 『33番! 長野の清澄高校は33番です!』 久「んー…キラッ!」 久「…………」 久(やらなきゃよかったわ…) 洋榎(お? お隣さんもやっとる…なんや、漫のいっとった事。常識っちゅーのはホンマやったんか) シーン… まこ「ちっともざわつかん…全国トップレベルの姫松とはえらい違いじゃのう」 京太郎「多分それとは違う理由だと思うんすけど」 恒子「さあいよいよ全ての抽選が終わり、トーナメント表の最後のダブルピースが埋まりました!」 健夜「ピース違いだよ!」 恒子「さぁこれが運命のラダー! 頂に立つのはどの高校かー! 48手…の甲の熱い夏!」 健夜「言い直しが苦しすぎるよ!? それに48じゃなくて52校。シード4校を含まないとダメだよ」 恒子「…なぜに、その4校は特別なのか」 健夜「去年のインハイ成績や春季大会の結果で選ばれるんだよ…」 恒子「つまり、21世紀枠?」 健夜「あれはまた別物だけど…私、野球はよく知らないし…」 恒子「小鍛治選手は旧世紀の人間なので、新世紀の枠組みは知らないとのことです!」 健夜「高校生以上はみんな旧世紀でしょ!?」 ゆみ「この二人のやり取りは聞いてて飽きないな。まるで視聴者を惹きつけるために居るようだ」 桃子「こーこちゃんはそんな器用じゃないっすよ…小鍛治プロは凄いっす」 佳織「でもやっと清澄の日程が決まったねー」 智美「初戦は3日目かー。2日目ほど重たくはなっ」ドスッ 睦月「決勝まで行くとしたら7日間になりますね」フー 桃子「フツーだと滞在費がとんでもないことになりそうっすね」 ゆみ「3時間5000円くらいか? 同性だけで、しかも5Pとなると拒否もあるだろうが…」 睦月「せぇいっ!」 桃子「むっきー先輩、キレが増したっすねー」 久「えー…抽選会と開会式お疲れ様。取材受けた和と迷子になってた咲ねー」 まこ「あんたもな。会場の空気を総取りじゃ」 久「もう言わないで…」 京太郎(ガチでヘコんでるな。珍しい) 久「えとー、うちは所詮3日目だし2日間試合無いから、最低限の調整はするけど明日は休みにしますー」 久「まーナニしてもいいけど、ハメ外しすぎないようにね。観戦してもいいし、東京見物もよし」 まこ「ここで寝て過ごすのも良し」 和「爛れた肉体関係ですね…」 京太郎「今のは直接表現だろぉ!」 咲「あ…そうだ、染谷先輩にスカート返さないと」スクッ 京太郎「は? なんだそれ、どういうことだよ」 咲「今朝寝ぼけて。急いでたら間違えちゃって」 まこ「ん? それ、似おーとるからはいときんさい」 優希「うんうん、似合うじぇー」 和「短いスカートには無いエロス…実にすばらだと思います!」 咲「んん…そ、そうかな」テレテレ 京太郎「おう。たまにはそういうのもいいんじゃないか?」 咲「そ、そう? 実は下着と靴下も間違えちゃったんだけど」テレテレ 京太郎「間違えるにもほどがあるわ! 違和感持てよ!」 ――インターハイ3日目・朝―― 久「うーん、合宿の時もだけど旅館のクローゼットに制服って、もやもやするわね」 まこ「場違い感っちゅーか、イカンことしとる感じがするのー」 池田「写真撮っておくか!」 久「それもいいかもねー…さて」 久「ほらほら! 全国に初出陣よ! 起きた起きた!」 まこ「よー気合い入っとるな。もうちょいテンション下げたほうがええじゃろ」 久「そう?」 まこ「初体験で女子側のテンションが高いと、意外と引かれるらしい」 久「じゃあマグロで行くわね」 未春「それはそれで不気味なんですけど」 和「そういえば、せっかく東京に来たのにお姉さんに会いに行かなくていいんですか?」 咲「ん…うん」 京太郎「なんだよ、いっつも楽しそうにお姉さんのこと離してるじゃんか」 優希「なんか心配事でもあるのかー?」 咲「そうじゃないんだけど…」 咲「組み合わせ表を見たら、お姉ちゃんの学校って逆側のブロックなんだよ」 咲「決勝まで行かないとお姉ちゃんと戦えない」 咲「つまり…」 和「つまり…?」 咲「美味しいのは我慢した方が、もっと美味しいよねっ!」 和「確かに絶頂を延々と焦らされて、最後にイかされたほうが気持ちよさそうですね」ウンウン 京太郎「どっちも間違ってるけど方向性が真逆ぅ」 咲「わー…広くてまた迷子になっちゃいそう」 和「そうなっても大将戦までには戻ってきてくださいね」 久「そういえばデリって30分以上遅れたらオプションサービスとかあるわよね」 京太郎「はいそこ関係なーい」 まこ「迷子の迷子の子猫ちゃんってなかなか意味深じゃのー」 優希「わたしは猫より犬派だじょー」 京太郎「俺も犬かなー」 和「メス犬が必要ですか?」ワクワク 京太郎「どっちでもいいけど柴犬が良いわ…豆助欲しいな」 優希(びみょーにツッコミ放棄だじぇ) 衣「サキー! ノノカー! がんばれー、塵殺だー!」 咲「衣ちゃん!」 透華「原村和! 負けたらうちのメイドにして首輪とネコ耳ですわよ!」 衣「半分は要らないぞ!?」 透華「あら? それなら首輪とネコ耳だけですわね…」 衣「そっちじゃない!」 和「ちなみに勝ったらどんなメイドになりますか?」 京太郎「罰ゲームになってねーし」 ゆみ「久、いよいよだな」 久「あら…来てくれたのね」 ゆみ「まあな。それに私達だけじゃない、県予選の会場でも試合の中継をしてるし、県内の多くの人が画面越しに舐るように見つめているはずだ」 桃子「もっと清らかな表現にするっすよ!」 智美「パブリックセッぶっ」 睦月「その単語はダメです」ヒュバッ 佳織「セ? 声援?」 久「声援じゃなくてセッもがもが」 京太郎「声援ですね」 佳織「う、うん…あの、口塞いでる手…どかさなくていいの?」 久「んむー…あら? 電話。副会長からだわ」 久「もしもし? お電話ありがとうございまぁす、ご利用は初めてですか?」 『毎回その確認するの止めてくださいよ…それよりですね『頑張って下さい!』…えと、メールでURL送っておきましたんで確認してください』 久「ありゃ…用件だけ言って切っちゃった」 京太郎「でしょうね。俺でもそれで切ります」 久「にしてもURL? エロ画像かしら」 京太郎「なぜ仕事が最初に浮かばない?」 ゆみ「それじゃあ見物席に行ってるよ」 久「悪いわね、あんまり相手してあげられなくて」 ゆみ「なに、焦らされたまま放置プレイというのも趣があるさ」 桃子「全国の風情やワビサビに謝るっすよ」 優希「おお…楽屋ちょー広いじぇ!」 和「凄いですね。この部屋だけで一本ビデオが撮れそうです」 京太郎「不純目的の使用は不許可!」 咲「こういうのが12部屋もあるんだ…」 優希「京太郎! 例のブツは?」 京太郎「ああ…ほれ、タコス。みんなの分も」 優希「おおー! んっ、うん! これは美味いじょ!」 久「ほーんと、須賀君って相変わらず料理上手よねー」 京太郎「へへ、一応俺の特製品なんですよ」 和「…と、ということは掛かっている乳白色でドロッとしたものは…!?」ワナワナ 京太郎「一片の疑いも無くチーズだよ」 久「あら、さっきのURL、動画だわ」 和「エロ動画ですか!?」ガタッ 咲「え! エロ動画なの?」ガタン まこ「楽しみじゃのー」ワクワク 優希「おおー…きょ、きょーたろーも一緒に見るか?」チラッ 京太郎「部長じゃあるまいし副会長がそんなもん送る訳ないだろ!」 久「そうねえ…あ、映ったわ」 『あー、学校での壮行会はもうやりましたけど…今日はどうしても応援したいって方々からのメッセージを送ります』 マホ『みなさん頑張ってくださいです! 私もくさばのかげ? から応援してます…えと、こんな感じでいいですか? えへへ…ちゃんと撮れたですか?』 優希「撮ってる時間長いじょー」 まこ「ロリコン疑惑はマジじゃったか」 京太郎「…ま、まあロリコンでもツッコミはできるよな…」 和「説得力で言えば最低値ですけどね」 優希「終わったみたいだじょー」 咲「校外の人もたくさん応援してくれてるんだね!」 久「やれやれ…ありがたいわね。みんなも、応援に負けないように頑張るわよ!」 「「「「「はいっ!」」」」」 久「声が小さい!」 「「「「「はいっ!!」」」」」 久「絶頂にイキたいかー!」 和・まこ・咲「はいっ!!!」 優希「お、おー…」 京太郎「んな古典的な手に…いや、こいつらも引っ掛かってる訳じゃないか…」
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清澄高校 須賀キョータロー 麻雀部員。年相応も、残念ながらギャランドゥは夢のまた夢。 宮永サキ 麻雀部員。放置で繁み。寝癖は直し忘れても処理は怠らない。お手入れフリーは夢のまた夢。 原村ノドカ 麻雀部員。鍾乳洞の石の如く無毛地帯。剃毛プレイは夢のまた夢。 片岡ユーキ 麻雀部員。照らして目を凝らせばギリギリ。オトナに近づき複雑な心境。 染谷マコ 麻雀部員。濃くも無ければ薄くもなく。お酒を注いで遊んでみれば、ちょっと自己嫌悪。 竹井ヒサ 麻雀部長。毛質は強いが本数、範囲は少な目。ついついお風呂で抜くと痛くて涙目。 阿知賀女学院 新子アコ 麻雀部員。産毛よりはちょっと太め。とりあえず2,3日に一度お手入れ中。 高鴨シズノ 麻雀部員。砂漠に残る僅かな雑草。薄いし狭くてパッと見分からず。全然気にしていない。 松実クロ 麻雀部員。濃い目で太め。伸びるのも早い。毎日長さも含めて小まめに整える。 松実ユウ 麻雀部員。濃いけどごく短くて柔らかい。あったかそうな玄が少し羨ましい。 鷺森アラタ 麻雀部長。薄くて短いが範囲が広い。数日に一度の処理。三角形の比率はボーリングのピンと同じ。 赤土ハルエ 麻雀顧問。しっかりばっちり。長さも範囲も処理はきっちり。触り心地を追及。 龍門渕 天江コロモ 麻雀部員。トゥルットゥル。柔肌もちもち。 龍門渕トーカ 麻雀部長。どちらかというと銀に近い薄い色。わりと下の深いトコまでばっちりと。週一で処理。 井上ジュン 麻雀部員。無いのが僅かな悩み。しかし面倒くさくないので微妙な気持ち。 沢村トモキ 麻雀部員。さらさらヘアー。放置すると葦のように長くなる。面倒なので言われるまで放置。 国広ハジメ 麻雀部員。毎日剃刀。ゾリゾリ感が好き。処理後のローションのスッとするのも好き。 鶴賀学園 蒲原サトミ 麻雀部長。薄くは無いが短くて生えてる間隔が粗い。未処理だが、クリームを塗って処理っぽい雰囲気を出すのが好き。 加治木ユミ 麻雀部員。剛い。濃い。範囲も広い。ほっとくと後ろまで。さすがにガッツリ処理した二等辺三角形。 東横モモコ 麻雀部員。影の如く薄い。手触り良好。灯りが当たると光って見えて最高とはゆみの談。 津山ムツキ 麻雀部員。しっかりしていて下から撫でても元に戻る。艶やかな烏の濡れ羽色。 妹尾カオリ 麻雀部員。小麦畑。わさわさしてるが不思議と毛並みは揃って清潔感。やわらかーい。 風越女子 福路ミホコ 麻雀部長。うすーい金色デルタ地帯。長さも揃えて枝毛なし。キューティクル。 池田カナ 麻雀部員。猫っ毛。くるんくるんだから一回剃った。そしたら更にくるんくるんに。 吉留ミハル 麻雀部員。ちょっと黒に近い色。ぽしょぽしょの擬音が似合う程度。範囲を超えた部分は剃る。 文堂セイカ 麻雀部員。不毛地帯。子供っぽくて気にしてるけど、池田よりは楽そうでホッとしている。 深堀スミヨ 麻雀部員。範囲は狭いけど長め。整える必要が無い程度に整っている。 久保タカコ コーチ。ほぼ皆無。大人として育毛に励むか凄く悩んでいる。 白糸台 弘世スミレ 麻雀部長。縦に長ーい。しかしそれだと濡れると気持ち悪いので、基本全剃り。 宮永テル 麻雀部員。下の方に集中。放置するとアマゾンに。風呂場は戦場。 大星アワイ 麻雀部員。濃い目長い目の真っ金金。横から見ると膨れて見える。全然気にしない子。 渋谷タカミ 麻雀部員。お茶葉のように濃くて短い。新芽程度の柔らかさ。夏が近づくと処理。摘むと痛いのでさすがに剃る。 亦野セイコ 麻雀部員。ツルリと光る。合宿では照から親の敵のように見られて超ビビる。 千里山高校 清水谷リューカ 麻雀部長。ストレート、黒。範囲はちっちゃく洗濯バサミくらい。黄金比率。 園城寺トキ 麻雀部員。触ると滑る。ちょっとだけコンプレックス。産毛くらいは…と日々悶々。 江口セーラ 麻雀部員。固い。切ったりすると断面で痛いので、基本未処理。ちょっと横に広いけど普通に隠れる程度。 船久保ヒロコ 麻雀部員。固さ、太さ、長さとも平凡。しかし真ん中から左右に分かれる癖っ毛。隠せない。 二条イズミ 麻雀部員。びっしり覆う範囲だが、薄くて普通に透ける。とりあえず三角形にしているが、雑。 新道寺女子 白水マイル 麻雀部長。産毛。狭い。処理の必要なし。温泉では隠す。 鶴田ヒメコ 麻雀部員。放置するとガッツリワサワサ結構長い繁み。部長とのプレイを夢見て自己処理の日々。 花田キラメ 麻雀部員。密度はそれなり。蒸れるので夏場は剃る。冬場は保温効果のために放置気味。 安河内ヨシコ 麻雀部員。可もなく不可も無く。長さだけ揃えている。先端の方だけ縮れている。 江崎ヒトミ 麻雀部員。凄まじい癖毛。指が通らないレベル。夏前に全剃りせざるを得ず、なんもかんも体質が悪い。 プロ勢 小鍛治スコヤ 女性プロ。短くやわらかく。最近になってきっちり形も整えている。 戒能ヨシコ 女性プロ。産毛が上に長い。プレイで無くなる場合もあるのであんまり長く伸びたことが無い。 藤田ヤスコ 女性プロ。綺麗に生えそろっている。芸術品。剃るに逸れず、プレイは封印中。 三尋木ウタ 女性プロ。若草萌ゆる。隅田川のような川筋へと収束していく二等辺三角形。ちょっと真ん中へ向かって伸びる癖がある。 瑞原ハヤリ 女性プロ。無毛カッコカリ。日々の手入れで、さも無いように。万一放置すると誰よりも濃くてモジャ。 野依リサ 女性プロ。ふんわり広がる柔らか毛質。猫の額ほどの土地。 福与コーコ 女性アナ。薄い黒が短く揃う。手抜きなのに綺麗で手入れ無用。 針生エリ 女性アナ。広がり気味で縮れが強め。見せる相手が居ないので若干手入れを怠り気味。
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清澄高校 須賀キョータロー 麻雀部員。今年の夏はウェイクボードが目標。なんだかんだ一人は寂しい。 宮永サキ 麻雀部員。今年の夏はバストアップの夏。脳裏をよぎる選択肢は誰かに揉んでもらうコト。 原村ノドカ 麻雀部員。今年の夏はスイカ割り。どちらかというとスイカが羨ましい。 片岡ユーキ 麻雀部員。今年の夏は初めての夏。雑誌もネットも頼りにならず言いだせず照れ隠し。 染谷マコ 麻雀部員。今年の夏は水着喫茶を思案。営業禁止の峠ギリギリを攻める。 竹井ヒサ 麻雀部長。今年の夏は部室の屋根でかき氷。肌色の水着を着て擬似露出。 阿知賀女学院 新子アコ 麻雀部員。今年の夏はホタル観賞。一人で行く時は、携帯電話を持っていくつもり。 高鴨シズノ 麻雀部員。今年の夏も山籠もり。スッパのままで獲ったどー!魚を捕まえる。 松実クロ 麻雀部員。今年の夏は浴衣選び。穿かず付けない主義。髪は纏めて結い上げる。 松実ユウ 麻雀部員。今年の夏はコタツの新調。水音の響かない防音コタツが欲しいお年頃。 鷺森アラタ 麻雀部長。今年の夏はハルエ日和。飲み残しのペットボトルを狙う。 赤土ハルエ 麻雀顧問。今年の夏は海の家の陰。精力はつけるよりも奪う物。 龍門渕 天江コロモ 麻雀部員。今年の夏はウォータースライダー。一人だと怖いので降りられない。 龍門渕トーカ 麻雀部長。今年の夏は制汗スプレー。性感に吹き付けたいけどさすがに…揺れ動く好奇心。 井上ジュン 麻雀部員。今年の夏はバーベキュー。ウインナーの皮は剥くよりそのまま咥えこむ。 沢村トモキ 麻雀部員。今年の夏は読書の夏。部屋の中でノクターンノベルを漁るため。 国広ハジメ 麻雀部員。今年の夏は布ガーゼ。家から出ないなら断然セーフ。 鶴賀学園 蒲原サトミ 麻雀部長。今年の夏は一日ドライブ。車中泊は黒シェードの中でスッパ。 加治木ユミ 麻雀部員。今年の夏は桃食べ放題。真っ直ぐな目でモモコを見つめながら宣言。 東横モモコ 麻雀部員。今年の夏は新しいカメラ。風景を添えて手紙やメールを送るため。 津山ムツキ 麻雀部員。今年の夏は扇子。ツッコミ一閃のため素振りの真っ最中。 妹尾カオリ 麻雀部員。今年の夏は温泉めぐり。ぬるい温泉では度々眠ってしまう。 風越女子 福路ミホコ 麻雀部長。今年の夏は夏家電。クーラーの操作はスイッチと運転切り替え、温度だけしか使えない。 池田カナ 麻雀部員。今年の夏は水遊び。ブラ透けしても大してエロくなくて微妙に落ち込む。 吉留ミハル 麻雀部員。今年の夏は傘選び。青い空の色をした傘がお気に入り。 文堂セイカ 麻雀部員。今年の夏はプロ麻雀カード集め。超極レア藤田出ることに嫌な予感。 深堀スミヨ 麻雀部員。今年の夏は料理教室。人に美味しいと言ってもらうのが好き。 久保タカコ コーチ。今年の夏はゴスロリお茶会。参加申請メールの送信がどうしても押せない。 白糸台 弘世スミレ 麻雀部長。今年の夏は海水浴。大海原を見ながらする解放感がお気に入り。 宮永テル 麻雀部員。今年の夏はかき氷。練乳は一人の時だけたくさん掛ける。 大星アワイ 麻雀部員。今年の夏はPC探し。よろしくお願いしまーす! と発声練習中。 渋谷タカミ 麻雀部員。今年の夏は冷茶。わかめ茶にして遊ぶとちょっと先輩の趣味が理解できそう。 亦野セイコ 麻雀部員。今年の夏は魚釣り。台風の次の日は海岸に向かう。 千里山高校 清水谷リューカ 麻雀部長。今年の夏は天体観測。見えない夜の営み見ようとして望遠鏡を覗きこんでみたり。 園城寺トキ 麻雀部員。今年の夏は食い歩き。食べきったらタダと聞けばトキは東へ日は西へ。 江口セーラ 麻雀部員。今年の夏はボクサーパンツ。ピッタリ快適なうえ、指も入ると好評。 船久保ヒロコ 麻雀部員。今年の夏は巻きメジャー。各々の数値把握もできるし軽くプレイにも使える。 二条イズミ 麻雀部員。今年の夏は素麺。余ったら味噌汁に入れる。 愛宕マサエ 部活監督。今年の夏はチャリ新調。電動が欲しいけどおばちゃん化が進むかと悩む日々。 新道寺女子 白水マイル 麻雀部長。今年の夏は美術館巡り。涼しくヒメコの痴漢待ちプレイも無いので心休まる。 鶴田ヒメコ 麻雀部員。今年の夏は満員電車。汗の匂いと触れあう感触を味わえるのが好き。 花田キラメ 麻雀部員。今年の夏はビデオカメラ。ローアングラーは雀卓でも本領発揮。 安河内ヨシコ 麻雀部員。今年の夏は受験勉強。麻雀もしたいけれど夏休みはやっぱり短い。 江崎ヒトミ 麻雀部員。今年の夏は動物園。羊の乳ジュースは歴史に残る味。 プロ勢 小鍛治スコヤ 女性プロ。今年の夏は体作り。すこやかな腰のくびれを目指して奮闘中。 戒能ヨシコ 女性プロ。今年の夏はホラー映画。映画館では独りで見ている男の肩に手を伸ばす。 藤田ヤスコ 女性プロ。今年の夏は高架下。通りかかる男にタバコの火をねだる。 三尋木ウタ 女性プロ。今年の夏は道端の道祖神。通りがかる男に負ぶってもらうとまさぐっていく。 瑞原ハヤリ 女性プロ。今年の夏は海水浴。独り身の男をボートに引き上げ沖へ向かう。 野依リサ 女性プロ。今年の夏は露天風呂。湯煙の中で独りの男を岩の陰へと誘う。 福与コーコ 女性アナ。今年の夏はダイエット。ふくよかな腰回りもケーキ食べ放題には負ける。 針生エリ 女性アナ。今年の夏は合コン。放送でキツイ女性と思われ始めていることにショックを隠せない。
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あえて言うなら、地獄。それ以上の言葉があるだろうか。 和「リーチ」ヒュンッ 咲「カン」ゴッ 久「んー…それじゃ、私もリーチしようかしら」フフッ 京太郎「……ふぅー」 和「須賀君? どうしたんですか?」 どうしたんですか、とはまた嫌な言い方だ。 その目を見ればお前らが何を期待しているのか、まるっと御見通しだっつーの。 京太郎「……ツモ」パタン 咲「わー、京ちゃん強いねっ!」 和「本当に。実際私達も本気なのですが…」 久「まいっちゃうわねー。それで須賀君? 次はどれにする?」 京太郎「……」 選べと。どれにするかを選べと、みんなの目が突き刺さる。 和はおそらく上…上に視線が行ってるからな。 部長は下。目が面白そうに笑ってるが、正直狩人っぽくてこえーよ… 咲は…更に下、か。そこはもう何もないんだが…何もないからこそ見てるってか? 京太郎「……上に、します」 和「っ!」グッ! 久「あらそう? そっちはそっちで楽しみだから別にいいわよー」 咲「わ、わ…!」 咲さんよ、目を覆うんならきっちり覆ってくれませんかね。それだとガッツリ見えてるよね。 和…ガッツポーズはやめろ! 部長はもうどうにもならん。諦めよう。 京太郎「ふー…これで、満足ですか」 久「あらあら? それはこっちのセリフ…ダントツトップの須賀君は、今満足かしら?」 和「プールで見るのとはまた違いますからね、部室で見るからこその背徳感が、ええ、ええ! 実にすばらです!」 咲「京ちゃん大丈夫? 風邪引かないように…ネギ買ってこようか?」 こいつらのテンションだだ上がり。俺のテンションだだ下がり。 何でもってこんなことが始まってしまったんだろうか。そして、俺ってなんでここに座ってるんだろうか。 むき出しの背中が、少しざらつく椅子の感触に違和感を覚えてしまう。 久「さあ、残り二局。存分にイキましょうか…!」 久「和了ったら一枚脱ぐ、スペシャル脱衣麻雀!」 ほんと、どうしてこうなった。 ――南三局―― 残り二局。正直言って絶望的な状況だ。 どれだけ早く終わっても、二枚脱ぐ。誰かが二回かもしれないし、一回ずつかも。とにかく和了った奴が脱ぐ。 和「けれど、須賀君以外みんな焼き鳥なんて…どういうことでしょうか」 久「そうねえ…これが須賀君の能力なのかしら?」 どんな能力だ。相手のエロボケを封じるのか? 超役にたたねえ…いや、立つのかもしれないけどさ。 まあいい、今はそんなことよりもこの状況だ。 咲「カン」 他の三人に和了らせるわけにはいかない。 そんなことしたら、一枚目から何を脱ぐか分かったもんじゃないからな… だから俺が今までは和了ってきたわけだけど、もう、俺にはズボンとトランクスしかない。 最悪ズボンは仕方ない…トランクスを海パンと思えば、まあ、いい。問題は二枚目だ。 和「ポン」 くそ…どいつもこいつも、最速トップギアできてやがる…! どうする? 二枚目脱いでもこいつらは嫌がらない気がして物凄く嫌なんだが…俺が嫌すぎる。 かと言って三人の誰かに和了らせると、それはマズイだろうし。 京太郎「…チー」 手が進む。咲のカンも、和の確率も、部長の悪待ちも避けて面白くないくらい手が入る。 これでテンパイだ。きっとツモるんだろうけど…俺は、どうすればいい? ベルトなんて奇手はとっくに使っちまった。正真正銘ズボンとトランクスじゃ、どうにもならねえ。 久「ふふ、須賀君困ってるわねえ…」 京太郎「ええ…むちゃくちゃ困ってますよ」 久「正直でよろしい。それじゃあそんな須賀君に、ひとつプレゼント」 京太郎「…なんです?」 久「ふっふっふ。私はねぇ…次和了ったら、ブラを外すわ」 何言ってんだこの人…暑さで頭トンだのか? やたら得意満面の笑みだし、どうにも読めないなこの人は… 京太郎「それならなおさら、和了らせるわけには――」 久「あらそう? でもルールでは脱げるのは一枚だけ…ブラを脱ぐから、制服は決して脱がないわ」 久「ヘソチラも無し。肌が見えないように私はブラを脱ぐ…露出度としては、低いと思わない?」 この、人は…! 確かにそれなら露出自体は低い。けど、確実にアブノーマルだ。 俺にそれを選べと言うのか…! 俺に、それを選ばせる気か、この人は…! くそっ…笑ってやがる、この部長、ホント面白そうに笑ってやがる…っ! 和「では私はショーツを…いえ、ブラ…今日はどっちもありませんでしたね」 とりあえず和だけは和了らせないようにしよう。 さて…もう南三局も8巡目。そろそろ和了ってもおかしくない巡目だ。 俺自身、もういい形の聴牌になってるし、いつ和了ってもおかしくないが…やっぱりトランクス一枚はキツイ。 かと言ってここで、仮に部長に和了られたとしても次に和了れるとは限らない。そう考えると今和了してしまったほうが…くそっ、どうすればいい? 久「あら? あらあら…」 っ…和了ったか…!? 久「ふふっ、ざんねぇん。これじゃあ無かったわ」 ちらりと向けられる北…しらじらしい、自分で鳴いた牌じゃねーか。 久「須賀君? ほっとしてるところ悪いんだけど、これにも何か意味があるのかも知れないわよ?」 ……嫌な、顔だ。別に歪んでるわけじゃないし、いつもの楽しそうな部長の顔。それがこんなにも、嫌に感じるものだなんて。 平常心、平常心。咲じゃあるまいし、そうそう嶺上なんて出るもんじゃない… 久「カン…あら、これも違ったわ。残念無念」トン 汗が滲んでくる。どっと疲れが襲ってくる、そんな感覚。 そしてその感覚が全く薄くならない間に――ツモった指先に走る悪寒。牌を見るまでもなく、俺の和了り牌だと分かる。分かっちまう。 そしてもう一つ…これは、部長の和了り牌だ…! 久「あらあら…いい牌が来ちゃったんじゃないの? 須賀君。私のカンのおかげかしらー」 卓に肘をついて、小さな顔を細い指で支える。悪役の仕草が驚くほど似合うのが、この部長だ。 くそ…どうする? どうすればいい――!? 手を崩して安牌…いや、それだと部長か和が和了る。その気配がはっきり伝わってくる… 久「ほら須賀君、あんまり長考されると困っちゃうんだけど?」 京太郎「分かってますよ…」 やっぱり切る訳には行かない。なら和了るしか… いや…ちょっと、待てよ? 京太郎「咲…お前、本気でやってないだろ」 咲「え? そんなことないよ?」 京太郎「そっか…」 目に映るのは、靴を脱いだ可愛らしい足、白いソックスが映えていて。 咲がもし、和みたいに脱ぎたい意思が強いわけじゃなければ…! 京太郎「じゃあ、さ。くつろいで打った方がいいんじゃねえの?」 咲「え?」 ワザとらしい俺の口調。部長も呆れ顔だが…あいにく、咲との付き合いは俺のがずっと長い。 咲「そうだね…うん、それじゃあ」 咲は、これくらいの言葉でも素直に動くんだよ! 京太郎「待てって咲、脱ぐのは和了ってからだっての」 咲「あ、そっか。うぅー…なんか言われると、早く、『靴下』脱ぎたいよぅ」モジモジ 京太郎「ははは…そうだな!」 指を左端の牌へ。こいつはそのまま河へと投げ捨てれば―― 咲「あ、京ちゃんそれカン!」 すかさず拾ってくれる牌なんだよ! 咲「――嶺上開花」パタン 久「……へぇー? やるじゃない」 京太郎「ええ、咲はさすがですよね」 …アンタの顔が相変わらず笑ってることが、俺には一番怖いんですよ。 久「さて…それで、南四局。オーラスに入ったわけだけど…これは須賀君の勝ちかしらね」 こりゃまた簡単に言ってくれる。それはつまり、俺にパンイチになれってことだろ。 さて…オーラスもオーラス。全員本気ときたもんだ、正直俺がこの卓にいること自体、妙な感じがする。 咲「うん、すっごくくつろげてる感じだよ…これならイけそう」ペチペチ 久「あらあら。これは私も全力でイク必要があるわよねぇ…」 和「……それではサイをマワしますね」ピッ いちいち耳につく個々のイントネーションだが、今は置いておこう。 配牌はまあまあ。鳴いて早和了りもできそうだけど…微妙な感じだ。 まずはセオリー通りの打ち方で様子見、そんなとこだろう。 久「なかなか無難な一打ねえ…ま、それは須賀君の打ち方なワケだけど」 京太郎「そういう部長こそ、第一打はオタ風じゃないですか。無難もいいとこですよ?」 久「定石こそ後の一手に繋がる奇手…なんてのはどう?」 京太郎「意味わかんないっすね」 故意でのトラッシュトークというわけでもなく、部長の話し方は大概こんなもんだ。 思ったことをそのまま口にするから、時々支離滅裂に感じることがあるし、下ネタも普通にエグい。 久「ほら、開発しすぎると正常位が逆に新鮮みたいなコトってあるじゃない?」 ほら、意味わかんないじゃない? 和「……」トン 咲「うー…京ちゃん、裸足だとエアコンで寒いよぅ」スリスリ こいつらマイペースだな。まあこうしてる分には安全だし、別にいいか… 久「須賀君、咲の足をあたためてあげないと。そのための太くて熱い棒でしょ?」 咲「うーん…やったことないけど、あらかじめ足の裏をあっためておいたほうが良いかな?」 久「冷たいと血流悪くなるかもしれないし、ナイスアイデアじゃない?」 京太郎「ええい、コイツらときたら…」 トン、トンと牌が卓に吸われていく。 相当の時間が経ったと感じるけれど、河はまだまだ一列目。とはいえテンパってる奴もいるだろう。 京太郎「……部長? どうしたんですか、部長の番ですよ」 久「あ…ええ、ごめんね」トン 京太郎「……咲、次はお前だって」 咲「わ、わっ! ごめんね京ちゃん…えっと、これ」トン なんだろう、どうも二人の様子がおかしい。二人の目線が俺に向いていて…? 下のほうか? よくよく見れば二人の表情は険しい感じなのに目が泳いでいる。どことなく、頬を染めて。 久「須賀君やるわねえ…ここにきて精神攻撃ってわけ?」 咲「うー、うー…」チラチラ 京太郎「は?」 どちらかというと日々精神を削られてるのは俺の方なんですけどね。 咲「もー…女の子の前でそんな格好して、襲われても知らないよ?」 その言葉、男が女の子に言う言葉じゃねーのかなぁ。 久「須賀君って良い肌よね。舐めてもいい?」 京太郎「部長のレベルが違いすぎてチョイ引くんですけど」 久「咲、今のって言い過ぎ?」ヒソヒソ 咲「うーん、どうなんでしょうか…わかんないです」ヒソヒソ 京太郎「おーっと麻雀部全体のレベルが高かったかあー」 しかしアレだな、部長と咲がトークに熱中してて進みが遅い…個人的には悪くないんだけど。 そのくせ打ち方は、容赦ゼロのガチなんだからタチが悪すぎて困る。 咲「カン」 咲のカンは二回目。正直和了られたかと思ったけど、なんとか首の皮一枚か。次は和了るだろうな… 久「ふんふーん…それじゃそろそろ、私もリーチといこうかしら」 でもってこっちもリーチですか。いつもの悪待ちとなると、和了れそうで怖いっすね。 京太郎「やー…参ったな、まだ聴牌できてないんですけど」 久「ふぅん? ウソ、ってわけでもなさそうね」 京太郎「ええ、まあ」 はは、と笑いが漏れてしまう。結局こんなもんで、ガチ本気の三人相手には俺程度じゃ敵わないわけだ。 京太郎「この局は…譲るしかないですね」 事実上の敗北宣言。それを聞いた部長はニンマリと、少しだけ物足りなそうに笑った。 久「素直でよろしい。誰になるか分からないけど、最後に脱ぎ終わるまで途中退席は無しよ?」 京太郎「……分かってますよ、ははっ」 思わず、笑みがこぼれてしまう。徐々に部長の笑みが困惑に変わるのが分かっても、止められなくて。 後で聞いたところ、さっきからツッコミのキレが悪いし、これでツッコミが嫌になったんじゃないかと心配になったらしい。いや…心配のしどころがおかしいだろ。 京太郎「部長。この卓は凄いですよね? 俺も含めて四人とも、大会と同じくらい本気になってるでしょう」 久「…そうね、脱衣を抜きにしても楽しい卓だわ。それが?」 それですよ部長。それだけが、俺の望みだったんです。 京太郎「そう…みんな、本気なんですよ」 京太郎「和を含めて、ね」 久「――須賀君、まさか」 キラリと光る部長の目。睨む感じは欠片もなくて、心底面白そうな色をしている。 京太郎「はい、まあ」 久「ふふ…そう、そういうこと。ツッコミがやけにキレがないと思ったのよ。要は時間稼ぎだったってことね?」 さすがは部長。こっちの狙いはすぐにバレちまうか…まあ、終わってからバレたわけだし、成功だよな。 咲「え? なにがですか…?」 咲は分かってないような顔。実際分かってないんだろうな…咲らしいぜ。 そんな咲に対して、部長はなぜか得意満面の笑み。なぜだ。 久「そうねえ…ギアがかかるというか、発熱というか。それまで私達に和了らせないように、ツッコミを雑にして対局を長引かせてたわけ」 京太郎「ま…脱衣なだけあって、煩悩が強いせいか時間がかかっちまったけどな」 咲「…?」 こてん、と擬音をつけて咲が首を傾ける。お前の目はぽんこつか… 京太郎「さっきから全然喋ってないやつ、いるだろ」 咲「……あっ」 ようやっとお気づきのようで。 赤く染まった頬、荒い息。濡れた目は山と河と手牌を見つめて、手は微動だにせず次のツモ巡を待っている。 桃色の髪を揺らすことなく、お得意の下ネタもなにもなく。 真面目な顔をしたのどっちが、静かに座っていた。 久「まったく、やってくれるわね」 ため息とともに広がる表情は、どこか諦めたような、それでいて楽しげなもの。 正直蛇足だろうけど…咲もいるし、説明しとくべきだろう。 京太郎「…のどっちに頼ろうと思ったのは、だいぶ最初の頃です。東二局くらいかな…」 久「そう、そうでしょうね。のどっちの下ネタ嫌いを考えれば、脱衣麻雀なんか…なんで気が付かなかったのかしら」 京太郎「別に不思議じゃありませんよ。ガチ麻雀とは言っても、脱衣がかかった麻雀です。どうしても下ネタフィルターが入ってそっちに思考が持っていかれるし、事実和も最後の局まで覚醒しなかった」 京太郎「…正直、南三局になっても覚醒してなかった時点で諦めてましたけど…最後まで悪あがきをしてみるもんですね」 久「なるほどね。ちなみに、目覚めてなかったら?」 おっと、キツイ質問だ。正直そっちの方が可能性としては高かったからな… 京太郎「その時は、トランクス一丁になるつもりでしたよ…もう策がありませんでしたからね」 大げさに肩をすくめると、部長がおかしそうに笑う。咲は分かっているのか分かってないのか、ほへー…と間の抜けた顔をしていた。 久「あーあ…惜しいわねえ、外したブラは須賀君にあげてもよかったんだけど?」 いらんわ! ったく、どこまでも…もういいけど。慣れてしまったわけだし。 手牌の真ん中にある牌を摘まむ。じっと動かない和、その和了り牌を。ゆっくりと、河へと流す。 和「ロン。これで対局終了ですね」 ピンフのみ。点数に関係のない対局だからこその、4確和了。そして―― 和「ルールですから仕方ありませんが…」 しゅるり、と服の擦れる音。 胸元を飾る赤いリボンがセーラー服から離れて、1枚の布になる。 和「1枚、脱ぎました。ではこの下らないルールはおしまいですね? 須賀君は早く服を着て下さい」 一切の下ネタのない和の瞳。 それに急かされるように、部長も、咲も、俺自身も。脱衣麻雀と言う地獄から抜け出して、いつもの麻雀へと戻るのだった。
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清澄高校 須賀キョータロー 麻雀部員。好きなタイプは振り返り美人。垣間見える首筋が超大事なのは秘密のつもり。 宮永サキ 麻雀部員。好きなタイプは引っ張ってくれる人。面倒を見てくれる人に懐く。 原村ノドカ 麻雀部員。好きなタイプは好きになった人。一途も一途。近づきたいけど戸惑い気味。 片岡ユーキ 麻雀部員。好きなタイプは手を握ってくれる人。こんなとき、どうすればいいのか分からない。 染谷マコ 麻雀部員。好きなタイプは 竹井ヒサ 麻雀部長。好きな食べ物はフレンチトースト。耳を口に含んで甘く噛んだり。 阿知賀女学院 新子アコ 麻雀部員。好きな食べ物はオムライス。誰かが作ると言ったから最近好きになりました。 高鴨シズノ 麻雀部員。好きな食べ物は山菜ごはん。催してる途中は下を向くので見つけやすい。 松実クロ 麻雀部員。好きな食べ物はパンナコッタ。舌の上で転がすと飲乳プレイ気分で凄く楽しい。 松実ユウ 麻雀部員。好きな食べ物は赤から10番鍋。残り汁は飲み物。 鷺森アラタ 麻雀部長。好きな食べ物は卵ぼーろ。舌で舐めてすりつぶし、見せつけるように嚥下。 赤土ハルエ 麻雀顧問。好きな食べ物は踊り食い。活きが良いのを味わうのが大好き。 龍門渕 天江コロモ 麻雀部員。好きな食べ物はアユの塩焼き。ワタの苦さにセーフティマージンで腹部は全て残す。 龍門渕トーカ 麻雀部長。好きな食べ物はオードブル。種々の属性を手広くそろえられるから。 井上ジュン 麻雀部員。好きな食べ物はわんこそば。小さいのをたくさん食べるということにちょっとときめき。 沢村トモキ 麻雀部員。好きな食べ物はどん兵衛。自室に電気ポットと一緒に大量常備。 国広ハジメ 麻雀部員。好きな食べ物は湯葉差し。三枚あれば隠せる気がしている。 鶴賀学園 蒲原サトミ 麻雀部長。好きな食べ物はバーベキュー。熱くなるけど油が飛ぶ。選択肢は全裸エプロン。 加治木ユミ 麻雀部員。好きな食べ物は桃のタルト。フォークの先で桃色のそれをつんつんと突くのが好き。 東横モモコ 麻雀部員。好きな食べ物ワカサギの天ぷら。毎年湖の凍る冬が楽しみでならない。 津山ムツキ 麻雀部員。好きな食べ物はラーメン。待ち時間は精神統一、食事時間は一心不乱。汁は飛ばさない。 妹尾カオリ 麻雀部員。好きな食べ物はホットケーキ。生クリームを作るとき、濡れたハンドミキサーを使ってしまう。 風越女子 福路ミホコ 麻雀部長。好きな食べ物はおにぎり。自作の具は数十種類。一つ一つは小さいが形が完璧。 池田カナ 麻雀部員。好きな食べ物は猫マンマ。四つん這いで食べてみたいが家では我慢。 吉留ミハル 麻雀部員。好きな食べ物はガトーショコラ。自作は凝りすぎて甘くなりすぎる。 文堂セイカ 麻雀部員。好きな食べ物は冷やし中華。マヨネーズは添えるクチ。つい歌を口ずさむ。 深堀スミヨ 麻雀部員。好きな食べ物はオクラのベーコン巻き。揚げてソースで、食べ過ぎて悩んでしまう。 久保タカコ コーチ。好きな食べ物はキャラ弁。うさぎやくま。誰にも見せずコソコソ食べる。 白糸台 弘世スミレ 麻雀部長。好きな食べ物は天津飯。掛かったトロミの黄金色。市販のトロミ剤を買ってみようか思案する。 宮永テル 麻雀部員。好きな食べ物は卵焼き。甘く、甘く、砂糖大量投入。ちょっとジャリっとする。 大星アワイ 麻雀部員。好きな食べ物はビーフストロガノフ。食べたことは無いけど、つよそう。 渋谷タカミ 麻雀部員。好きな食べ物は抹茶そば。啜る音を録音して一層高みを目指している。 亦野セイコ 麻雀部員。好きな食べ物はハゼの煮付け。その場で捌き下処理もお手の物。 千里山高校 清水谷リューカ 麻雀部長。好きな食べ物はおもちプリン。本物とは全く別物でも、名前だけで大好き。 園城寺トキ 麻雀部員。好きな食べ物はクリームアンパン。三つくらいは一度にいける。 江口セーラ 麻雀部員。好きな食べ物は枝豆。豆を全部出して塩をまぶして掻き込む。 船久保ヒロコ 麻雀部員。好きな食べ物はカロリーメイト。食べればなんでもいいけどメープルはお気に入り。 二条イズミ 麻雀部員。好きな食べ物はパスタ。カルボナーラは部長がニヤつくので自重している。 愛宕マサエ 部活監督。好きな食べ物は冷奴。油ものや肉に添えてだしつつ、娘達より多く食べる。 新道寺女子 白水マイル 麻雀部長。好きな食べ物は焼き芋。落ち葉掃除は率先して。芋は家から持ってくる。 鶴田ヒメコ 麻雀部員。好きな食べ物は煮豚。タコ紐を巻くのは大得意。ついでに自分にも。 花田キラメ 麻雀部員。好きな食べ物はカレーライス。ちょっと汚いネタは(下ネタの中では)苦手。 安河内ヨシコ 麻雀部員。好きな食べ物はあんみつ。一口食べてはお腹のお肉を触ってみる。気にはするけど食べるのはやめられない。 江崎ヒトミ 麻雀部員。好きな食べ物はジャムトースト。変なジャムはとりあえず買い漁る。 プロ勢 小鍛治スコヤ 女性プロ。好きな食べ物は肉じゃが。色々レシピを聞いたりして試行錯誤中。 戒能ヨシコ 女性プロ。好きな食べ物はビシソワーズ。飲んでると白いのが飲みたくなる。 藤田ヤスコ 女性プロ。好きな食べ物はカツ丼。精力はガッツリ付けていくタイプ。 三尋木ウタ 女性プロ。好きな食べ物は牛鞭。ここ一番では必ず食べていく。食後は上気気味。 瑞原ハヤリ 女性プロ。好きな食べ物はいなりずし。舌で嬲るように味わっていく。見せつける。 野依リサ 女性プロ。好きな食べ物はすっぽん。ひとーつ人世の生き血をすする。 福与コーコ 女性アナ。好きな食べ物はパウンドケーキ。作るよりも食べさせてもらうもの。 針生エリ 女性アナ。好きな食べ物は酒盗。外では絶対に言わないようにしているが、解説に暴露された。
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久「水着で脱衣麻雀…とか」 京太郎「暑さで頭湧いたんですか?」 咲「面白そうかも…」 京太郎「アイス買ってやるから、な?」 優希「おー、エロチカルトロピカル! やるぞ京太郎!」 京太郎「やらねーし南国でもねーし」 まこ「水着か…どれがええ?」 京太郎「どれもこれも水着って一枚か二枚しかねーだろぉ!」 和「さあ、早く卓に着いてください」キリッ 京太郎「それ下着だろ! せめて水着に着替える!」 和「ん…乳首を隠すのって久しぶりです」モジモジ 京太郎「初っ端から常識的にあり得ない言葉来たなー」 咲「これどうかな京ちゃん…に、似合う?」モジモジ 京太郎「似合ってるけど脱衣麻雀と知ってのワンピース型かい?」 優希「京太郎! 見ろこのナイスバディ!」 京太郎「リンゴがすげえ主張してんぞ。真っ赤っかじゃねーか」 まこ「京太郎はブーメランでええか」 京太郎「あれれ? なんでそんなに用意いいのかなあ」 久「じゃ、振ったらその人が脱いでツモったら他の三人は脱ぐ、それでいいわね?」 京太郎「東風戦ですら蛇足の塊だと思うんですけどね」
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清澄高校 須賀キョータロー 麻雀部員。好きな食べ物はデミソースオムライス。食べたいときは自作する。 宮永サキ 麻雀部員。好きな食べ物は杏仁豆腐。白くてつるつる、憧れです。 原村ノドカ 麻雀部員。好きな食べ物はソーセージ。嬲るように嬲られるように。 片岡ユーキ 麻雀部員。好きな食べ物はタコス。市販もいいけど作るのもいいけど、作ってもらいたい。 染谷マコ 麻雀部員。好きな食べ物は白味噌汁。濃い目の汁を舌先で舐めとるのがマイブーム。 竹井ヒサ 麻雀部長。好きな食べ物はフレンチトースト。耳を口に含んで甘く噛んだり。 阿知賀女学院 新子アコ 麻雀部員。好きな食べ物はオムライス。誰かが作ると言ったから最近好きになりました。 高鴨シズノ 麻雀部員。好きな食べ物は山菜ごはん。催してる途中は下を向くので見つけやすい。 松実クロ 麻雀部員。好きな食べ物はパンナコッタ。舌の上で転がすと飲乳プレイ気分で凄く楽しい。 松実ユウ 麻雀部員。好きな食べ物は赤から10番鍋。残り汁は飲み物。 鷺森アラタ 麻雀部長。好きな食べ物は卵ぼーろ。舌で舐めてすりつぶし、見せつけるように嚥下。 赤土ハルエ 麻雀顧問。好きな食べ物は踊り食い。活きが良いのを味わうのが大好き。 龍門渕 天江コロモ 麻雀部員。好きな食べ物はアユの塩焼き。ワタの苦さにセーフティマージンで腹部は全て残す。 龍門渕トーカ 麻雀部長。好きな食べ物はオードブル。種々の属性を手広くそろえられるから。 井上ジュン 麻雀部員。好きな食べ物はわんこそば。小さいのをたくさん食べるということにちょっとときめき。 沢村トモキ 麻雀部員。好きな食べ物はどん兵衛。自室に電気ポットと一緒に大量常備。 国広ハジメ 麻雀部員。好きな食べ物は湯葉差し。三枚あれば隠せる気がしている。 鶴賀学園 蒲原サトミ 麻雀部長。好きな食べ物はバーベキュー。熱くなるけど油が飛ぶ。選択肢は全裸エプロン。 加治木ユミ 麻雀部員。好きな食べ物は桃のタルト。フォークの先で桃色のそれをつんつんと突くのが好き。 東横モモコ 麻雀部員。好きな食べ物ワカサギの天ぷら。毎年湖の凍る冬が楽しみでならない。 津山ムツキ 麻雀部員。好きな食べ物はラーメン。待ち時間は精神統一、食事時間は一心不乱。汁は飛ばさない。 妹尾カオリ 麻雀部員。好きな食べ物はホットケーキ。生クリームを作るとき、濡れたハンドミキサーを使ってしまう。 風越女子 福路ミホコ 麻雀部長。好きな食べ物はおにぎり。自作の具は数十種類。一つ一つは小さいが形が完璧。 池田カナ 麻雀部員。好きな食べ物は猫マンマ。四つん這いで食べてみたいが家では我慢。 吉留ミハル 麻雀部員。好きな食べ物はガトーショコラ。自作は凝りすぎて甘くなりすぎる。 文堂セイカ 麻雀部員。好きな食べ物は冷やし中華。マヨネーズは添えるクチ。つい歌を口ずさむ。 深堀スミヨ 麻雀部員。好きな食べ物はオクラのベーコン巻き。揚げてソースで、食べ過ぎて悩んでしまう。 久保タカコ コーチ。好きな食べ物はキャラ弁。うさぎやくま。誰にも見せずコソコソ食べる。 白糸台 弘世スミレ 麻雀部長。好きな食べ物は天津飯。掛かったトロミの黄金色。市販のトロミ剤を買ってみようか思案する。 宮永テル 麻雀部員。好きな食べ物は卵焼き。甘く、甘く、砂糖大量投入。ちょっとジャリっとする。 大星アワイ 麻雀部員。好きな食べ物はビーフストロガノフ。食べたことは無いけど、つよそう。 渋谷タカミ 麻雀部員。好きな食べ物は抹茶そば。啜る音を録音して一層高みを目指している。 亦野セイコ 麻雀部員。好きな食べ物はハゼの煮付け。その場で捌き下処理もお手の物。 千里山高校 清水谷リューカ 麻雀部長。好きな食べ物はおもちプリン。本物とは全く別物でも、名前だけで大好き。 園城寺トキ 麻雀部員。好きな食べ物はクリームアンパン。三つくらいは一度にいける。 江口セーラ 麻雀部員。好きな食べ物は枝豆。豆を全部出して塩をまぶして掻き込む。 船久保ヒロコ 麻雀部員。好きな食べ物はカロリーメイト。食べればなんでもいいけどメープルはお気に入り。 二条イズミ 麻雀部員。好きな食べ物はパスタ。カルボナーラは部長がニヤつくので自重している。 愛宕マサエ 部活監督。好きな食べ物は冷奴。油ものや肉に添えてだしつつ、娘達より多く食べる。 新道寺女子 白水マイル 麻雀部長。好きな食べ物は焼き芋。落ち葉掃除は率先して。芋は家から持ってくる。 鶴田ヒメコ 麻雀部員。好きな食べ物は煮豚。タコ紐を巻くのは大得意。ついでに自分にも。 花田キラメ 麻雀部員。好きな食べ物はカレーライス。ちょっと汚いネタは(下ネタの中では)苦手。 安河内ヨシコ 麻雀部員。好きな食べ物はあんみつ。一口食べてはお腹のお肉を触ってみる。気にはするけど食べるのはやめられない。 江崎ヒトミ 麻雀部員。好きな食べ物はジャムトースト。変なジャムはとりあえず買い漁る。 プロ勢 小鍛治スコヤ 女性プロ。好きな食べ物は肉じゃが。色々レシピを聞いたりして試行錯誤中。 戒能ヨシコ 女性プロ。好きな食べ物はビシソワーズ。飲んでると白いのが飲みたくなる。 藤田ヤスコ 女性プロ。好きな食べ物はカツ丼。精力はガッツリ付けていくタイプ。 三尋木ウタ 女性プロ。好きな食べ物は牛鞭。ここ一番では必ず食べていく。食後は上気気味。 瑞原ハヤリ 女性プロ。好きな食べ物はいなりずし。舌で嬲るように味わっていく。見せつける。 野依リサ 女性プロ。好きな食べ物はすっぽん。ひとーつ人世の生き血をすする。 福与コーコ 女性アナ。好きな食べ物はパウンドケーキ。作るよりも食べさせてもらうもの。 針生エリ 女性アナ。好きな食べ物は酒盗。外では絶対に言わないようにしているが、解説に暴露された。
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久「ちょっと郊外のコンビニまでお使いを頼んでいいかしら?」 優希「がってん!」 久「肉便器用のマーカーとミルクと笛ラムネお願い」 優希「あいあいさー」 久「あとレシート貰ってきて。おつりで好きなの買っていいから」 優希「らじゃー」 久「覚えた?」 優希「おつりでエロ本買っていい!」 京太郎「年齢認証するまでもなくアウトだよ」 咲「でもどうして郊外なんだろ。購買じゃだめなのかな」 優希「校内じゃエロ本売ってないじぇ。もしくはサプライズがあるに違いないじょ」 和「わざとゆっくり行って準備する時間を上げましょうか」 まこ「にしても何でコンビニなんじゃ。購買じゃあかんかったんか?」 久「購買じゃエロ本売ってないでしょ」 京太郎「買えねっつってんのにこの人は」 まこ「あいつら、またあんたが何か企んどる思っとりゃせんかね」 久「心外だわ…」 京太郎「心外なんですか?」 久「でもそれで帰ってきて何も無しじゃかわいそうかも…」 まこ「お、なんかするんか?」 久「須賀君、被るならブラかショーツかどっちがいい?」 京太郎「通報され…ないかもしれないけど絶対やらん」 まこ「そんなんで納得せんじゃろ」 京太郎「いや、そんなのが居たら死ぬほどドッキリしますって」 久「うーん…」 久「じゃあ黒板消し」 京太郎「すげえレベル下がったな」 久「あ、そうだ須賀君、売店でジュース買ってきて。みんなの分」 京太郎「はいはい、それじゃ行ってきます」 久「あ、黒板消し落としたら罰あるから」 京太郎「行けないじゃん」 優希「のんびり行くためにじゃんけんで行くじょ」 咲「チ○ポコとかパ○パンとか?」 優希「そうそう、出したら終了、最初はぐーじゃんけんぽんっ!」 和「え、なんの遊びですか? 女握り?」 咲「えーとね、じゃんけんして」 優希「放置か」 優希「出さないのはルール違反だじぇ! すなわちグーのタコスの勝ちでよろしいな!」プンチョカ 和「ごめんなさい」 優希「ぐれーとおいしくせいりょくまんてんまぼろしのタコス」ピョンピョン 優希「さあ次!」クルッ 優希「見えねえ!」 キーモーチヲーリセットシテー 優希「もしもし」ピッ 咲『あ、つながった。じゃーんけーん』 優希「続行とはたまげたじぇ」 久「黒板消しはこのドアに向いてないみたいね」 久「というわけでくす玉を取り付けたわ。ドアを開けたら割れるようにね」 まこ「どっちもどっちじゃあ…」 京太郎「部長、ジュース買ってきました…」ガチャ 久「え」 パーン 京太郎「なんかすみません…ん?」ペラッ [おかえりめすぶた] 京太郎「ただの罵声だよこれ」 久「もう何も思いつかないわー」 まこ「なんちゅう底の浅さ…」 久「仕方ないからホワイトボードにでも書く?」 まこ「書いてみぃ」 久「んー…」キュッ 須賀久 久「なんちゃって、あはは」カアッ まこ「今更何を…」 京太郎「こんどはどんな企みが…」 咲「あれ、道こっちじゃないの?」 優希「いっこ遠くのコンビニに行くじぇ」 咲「こっちじゃだめなの?」 優希「フフ、そっちにはなくてこっちにはあるものはなーんだ?」 優希「ヒントはタで始まってスで終わるものだじぇ」 咲「タンポンコンプレックス?」 優希「なかなかエグエグなフェチズムだじぇ」 和(コミックえるおー…) 優希「ようやくコンビニに着いたー」 咲「マーカーって何色買えばいいんだろ」 優希「玄だと思うじぇ」 咲「ミルクはどのくらいの量にする?」 優希「場合により13ccは出るらしいじぇ!」 和「笛ラムネはイカ味とソーセージ味、どっちが…」 優希「先にソーセージ、後でイカ味だ!」 アジャジャシター 優希「ミッションコンプリートだじぇ!」 優希「タコスうまー!」 和「あんまり暑いのでアイスを買いました」 咲「はんぶんこできるやつだ。私のもパ○コだからバキュームの練習ができるよ」 和「じゃあ半分ずつにしましょう。私のは棒アイスなので○ェラ練習ができますね」 優希「私のも! 私のもできますから!」 咲「ちょっと遅くなりすぎた気もするね」 優希「じゃあ帰りはダッシュだ!」 咲「極端だなあ…」 優希「きっと素敵なサプライズが待ってるじぇ!」 久「もうやめた。悪阻がだるい」 まこ「処女が何いっとるんじゃ」 咲「先輩達、待ちくたびれてないかな」 優希「きっとドキドキしてるじぇ」 和「ただいま帰りました」ガチャ パカン、ヒラヒラ… 和「あら?」ピラッ [おかえりめすぶた] 和「はいっ! いやしい雌豚ごときが遅れて申し訳ありませんご主人様!」ハアハア 京太郎「客観的罵声と主観的罵声は異なるのかっ…」 久「お帰り…あの」 久「何もないと見せかけて何かあると思ってるかもしれないけど…この通り」 久「えーと…」 久「私達、結婚しましたっ」 須賀久 京太郎「うーん…二人の目があんまり優しくないのは何故?」 まこ「お前さんも大概じゃのー」