約 3,690,744 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4439.html
十二月某日 【清澄高校麻雀部】 久「――――というわけで、もうすぐ女の子的に無視できないイベントが迫ってるわけだけど」 まこ「……また唐突に話題を振ってくるのお」 優希「イベント……タコス祭りか!」 和「そんなオカルトあり得ませんよ、優希」 優希「じぇ……」(ホロリ 咲「ゆ、優希ちゃん、泣かないで……」 久「聖なる夜に予定のある人、手ー挙げてー」 咲和優希まこ「………………」 久「――――なんか、ゴメン……」 京太郎「た、ただいま戻りましたー」(ヨタヨタ 久「あ、須賀君、買い出しご苦労さま~」 京太郎「ハァ……ゼェ……た、体力落ちたかな俺……」 咲「だ、大丈夫京ちゃん?ハイ、お茶」 京太郎「おー、サンキュー。フゥ~……やっぱアレだな、麻雀ばっかやってて運動が不足してんだよ」 咲「もー、ダメだよそんなじゃ」 京太郎「麻雀する以外は本読んでそうなお前には言われたくねーけどなー。膝パキパキ鳴ったりしてね?」 咲「し、失礼な!?私、まだそんな歳じゃないし。ほら―――あ」(パキペキッ 京太郎「…………」(ジトー 咲「…………ま、まあ、私も……ちょっとだけ運動不足、かな~……なんて」 久(私も気をつけよう) まこ(わしはバイトで走り回っとるから問題なーで) 優希(膝ってあんな風に鳴ったりするのか?) 和(運動すると胸が……痛くて) 久(なにそれ自慢?) まこ(一部の人が聞いたら怒り心頭じゃの) 優希(私もあと少ししたらボンキュッボンのないすばでーだじぇ!) 久まこ和(それはない) 優希(じぇえ!?) 京太郎「あそこは何話てんだろうな……」 咲「さ、さあ?なんだかちょびっとだけ、ムカってしたけど」 京太郎「あー、にしても買い出しで商店街に行ったんだけどさ。どこもかしこもクリスマスカラーで、なんか落ちつかなかったぜ」 咲「!あ、あー、もーすぐクリスマスだもんね、しょうがないよー」 京太郎「まあそーなんだけどなー。気の早いカップル達がたむろする中を、備品の詰まったリュックとビニール袋手に歩くのはケッコー辛いものがあったぜ」 咲「アハハ、そ、そーだよねー……」 京太郎「おう、まったくな」 咲「…………」 きょい太郎「…………」 咲「…………」(キョドキョド 京太郎「んで、なに?」 咲「ファッ!?」(ビョクッ 京太郎「いや、さっきから何か落ちつきねーし。なんか用事でもあんのかなーって」 咲「え、あ、いや、それはー、その……!」 京太郎「おう」 咲(あううー……で、でも、コレはチャンス、絶好のチャンスだもん!) 咲「京ちゃん、ク、クリスマスなにか予定ある!?も、もし暇だったらさ、どこかに遊びに行かない!?」 京太郎「おー、珍しいな咲から誘ってくるとか。いいぜ、寂しい者同士、クリスマスデートと洒落込もうぜ!」 咲「デ、デート……」(ポッ 久(わざとボカしたことを言い直されるのって恥ずかしいわよねー) まこ(京太郎の方は、あんまり気にしとらんようだがの) 優希(全国大会でその辺、パワーアップしてるから性質悪いじぇ) 和(いつか事件に巻き込まれるんじゃないかと、密かに心配してたりします) 久(あー、拉致されたり背中刺されたり?) 和(それもありますけど……一番怖いのは、麻雀で自分を賭けて勝負したりしそうなところでしょうか) 久優希まこ(…………) 京太郎『ククッ、いいですよ……。そっちも同じ条件を呑んでくれるなら……この勝負、俺は自分の人生を賭けますよ』(ざわ…ざわ… 久(あー、なんか想像に難くないわ。そうやってフラグおっ立てていくのね) まこ(麻雀やっとる時のアイツは世界観が変わるからのう) 優希(っていうか、その台詞もうどっかで使ってそうな気がするじぇ) 咲「ホ、ホントにいいの?クリスマスだよ?聖夜だよ!?」 京太郎「なに鼻息荒くしてんだよ……。別に初めてじゃないじゃん、二人でどっか遊びにいくの」 咲「うう、やっぱり微妙に理解してないけど……うん、大丈夫大丈夫、むしろ好都合だよ京ちゃん!」 京太郎「な、なんか目ぇギラギラして怖いですよ、咲さん」 そんなこんなでクリスマス、二人でお出掛けの機会をゲットした咲ちゃんさん。 はたしてクリスマスの聖夜に奇跡は起こるのか……! そして、クリスマス・イヴ。 待ち合わせ場所で合流した咲と京太郎が向かったのは、地元で一番大きな書店。 数階建てのビル全体が本で埋まった空間に恍惚となる咲の手を引き、あれでもないこれでもないと掘り出し物の本探しに勤しみ。 お昼はその書店の近くの喫茶店『アストラル』で済まし、そして夜が来る……。 咲(丸一日に近い時間を過ごした二人は、電飾の綺麗な大きなモミの木の下で……し、幸せな、幸せな――――)(ボシュゥ 京太郎「咲……ちょっといいか」(グイッ 咲「(きょ、京ちゃんが手を握ってきた……!)う、うん…いいよ――――」 和「――――そ、それで、続きはどうなったんですか?」(ソワソワ 優希「まさかの京太郎リードな展開だじぇ……!」 久「これは続きが楽しみね……!」 まこ「まあ、クリスマスに暇して集まってダベって過ごしたわしらよりは、よほど健全な時間を過ごしたようじゃし」 咲「け、健全な時間……だったのかな?」 久「なんなのその言い淀んだ感じ……え、ま、まさか――――一線越えちゃったの!?」 和「さすがにそれは不潔ですよ、咲さん!」 咲「してないよ、そんなことは!!」 優希(そんなことって……や、やっぱり)(カーッ まこ(おや、優希の奴が真っ赤になって黙ってしもうたのー)(ニヤニヤ 京太郎「どうしようかってずっと迷ってたけど……!」 咲「!」 京太郎「あそこ、入ってみようぜ!」 咲「あ、あそこって――――!!」 ――――雀荘『アッシュフォード学園』 初心者歓迎! サービス満点!! クリスマス大会、本日20:00時より開催!二名一組、優勝者には豪華賞品をプレゼント!!! ――――現在時刻、19:40分 咲「…………あ、やっぱりそーいうオチですか」(ジト… 京太郎「そ、そんな目するなよ……クリスマスなのに、飛び込みで麻雀大会に出たいとか空気読めてないのは分かってるし……」(ボソ 咲(それって……一応、京ちゃんもクリスマスに二人っきりってこと意識してくれてた、ってこと……だよね?) 咲「ハァ……もう、しかたないなー」 京太郎「アハハ、恩に着るぜー、咲」 咲「うん、存分に着てください!」 久「――――まあ、ある程度、予想はしてたけど須賀君……」 まこ「麻雀部部員として最高に仕上がってきとるんは良しとして。女とクリスマスに出掛けて雀荘の麻雀大会はいただけんのう」 優希「こいつはちょっとお仕置きが必要だじぇ!」 和「まあ……一言、二言、三言ぐらいの苦言は呈した方がよさそうですよね」 咲「アハハ、み、みんなお手柔らかに……」 咲(なんかこの空気じゃ言えないよね……まだちょっと恥ずかしいし) ――――麻雀大会の優勝賞品……カップル用のペアリングだったっていうの。 咲(あと、そこの雀荘、京ちゃんが結構常連だったとか、ね。……エヘヘヘ♪)
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4446.html
奈良――松実旅館宥のこたつ部屋 玄「…………暇だねー、おねーちゃん」(ゴロー 宥「うんー、そうだね玄ちゃん……」(ゴローン 玄「暇だからお話しよーかー……」(ゴローニャ 宥「なんのお話するのー……?」(コロコロ 玄「えっとね、それはもう決めてあるんだけど、京太郎君のこと……」 knock…knock… ??『そこから先の話、私も混ぜていただけますか?』 玄「むむっ、凄まじいおもち力……!何奴!」 宥「わわ」 和「なんですか、おもち力って……。というか、須賀君のことで話をするから来てと言ったのは玄さんじゃないですか」(ガラッ 玄「アハハ、そーでしたー。それにしても、日々おもち力を向上させているようですなー。こりゃおねーちゃんもウカウカしてられないよー?」 宥「わ、私なの……?」 和「相変わらずのセクハラ発言ですね……」 玄「いやー、和がうちの旅館に泊まってくれてるのが嬉しくて、つい」 和「……まあ別に構いませんが。それで、須賀君の何についてお話するんですか?」 玄「それはもう当然――――京太郎君ってホントはどんな子が好みのタイプなんだろうね、だよ!参加条件は私以上のおもちを持ってることでー!」 宥「お、おもち……」(プヨプヨ 玄「心配しなくてもおねーちゃんのおもちは全国レベルだから、この話の参加条件は満たしてるよ!」 宥「あうぅ……」(カァ… 和「一部の人が聞いたら暴動を起こしかねない参加条件ですね」 玄「しょうがないよー。そうでもしなきゃ話に混ぜてー、って子がいっぱい来ちゃうもん」 和「いくらなんでもそれは…………否定しきれませんね」 宥「京太郎君、かわいいお友達いっぱいだからー……」 玄「そうそう、お友達がいっぱいなんだよねー」 和「文字通りのお友達ばかりな点については、この際目を瞑っておきましょう」 宥「しかたないよ……今の京太郎君は麻雀が一番大切だから……」 玄「ダメだよおねーちゃん。そんな、いつか自分のところに帰ってきてくれるって信じてます……的なこと言うのはズルだよ、抜け駆けだよー?」 宥「わわ、そ、そんなつもりじゃ……」 和「宥さんは独特の……なんといいますか、良妻賢母になる雰囲気を持っていますからね。男の人からすれば、趣味や仕事に理解あるタイプは好感度高いはずです」 宥「…………そ、そうかなぁ、え、えへへ」 玄和(か、かわいい……) 玄「さ、さて、おねーちゃんがかわいいのはひとまず置いといて。和を呼んだのは、京太郎君の最新情報を聞かせてもらうためです」 和「最新情報、ですか」 玄「そう!その情報と、いろんな女の子とのエピソードを照らし合わせることで、今の京太郎の好みのタイプを導きだすのです!」 和「まず、照らし合わせるだけのエピソードがあることがおかしいと指摘すべきなんでしょうか……」 玄「その辺は……ほら、もうあきらめて受け入れたら気が楽になるよ!」 和「なんて後ろ向きなポジティブさ」 玄「あー、あー、聞こえない聞こえない」 和「子供ですか……。とりあえず、ここ最近の須賀君の話をすればいいんですね?」 玄「いぐざくとりー、だよ!」 和「では……まずは私とのやり取り辺りからお話します――――」 ケース1:原村和の場合 昼休み 和「あ、須賀君、今日は学食ですか?」 京太郎「おお。今日のレディースランチ、ちょー美味しそうだったからな。図書室辺りにいるだろー咲の奴を引っ張って、な?」 和「また代わりに注文してもらうんですね」(ジト… 京太郎「Exactlyでございます」 和「クスクス……そういうところは変わらないんですね」 京太郎「そういうとこがどこなのかわっかんねーけど、まあな!美味しいものを食べたいっていうのは、ごくまっとーな欲求だからしかたないぜ!」 和「フフ…………あ、そうだ須賀君?もしよければですけど、レディースランチの注文、咲さんの代わりに私が――――」(モジ… 京太郎「いや、それは悪いからいいよ。学食で二人一緒に飯食ってて、変な噂立てられたら和が困るだろーし」 和「そんなの別に私は気にしませんけど……」 京太郎「ハハッ、そんな無理しなくても大丈夫だって。じゃ、俺、咲の奴連れ出しにいってくるな!」 和「あ、ちょっと……!?」 和「………………なんなんでしょうね、最初の頃はあんなにアプローチかけてくれてたのに、こちらが意識し始めたら、それに反比例するように、部活仲間としての扱いしかしてもらえなくなっていく虚しさ」 玄「むう……それはなかなかキツいものがあるねー」 宥「で、でも、部活で毎日会えるのはとっても羨ましいなぁ」 和「………………」 宥「ふえ?」 玄「そ、その沈黙……まさか、まだなにかあるのですか!?」 和「いぐざくとりー、というやつです」 おもち組に反撃の狼煙を上げさせないと…――――」(モク…モク… 和「お疲れ様です……あれ、まだ須賀君だけですか、部活に来てるの」 京太郎「――――」(モク…モク… 和「……あ、この間の大会のみんなの牌譜ですね。もしかして整理してくれてるんですか?ありがとうございます」(ニコッ 京太郎「――――」(モク…モク… 和「…………えっと、す、少し喉が渇いちゃいました。紅茶淹れようと思うのですが、よければ須賀君も飲みますか?」(グギ… 京太郎「――――あぁ……」(コク…コク… 和「ぁ……じゃ、じゃあ、今から淹れてきますね!」(パァ…! 京太郎「…………そっか、ここは七索ツモるのわかってたんだから、日和らずにこれ切ってだな――――」(ふんふむ 和「お、お待たせしました!あの、このクッキー、お茶請けに家で焼いてきたものなのですが……よかったら、ど、どうぞ――」 京太郎「――――っし、ひとまずこれで終わり…………あれ、和いつ部室に来たんだ?声かけてくれればよかったのに」(ニコッ 和「」 京太郎「和?おーい、和ー、どうしたー?」 和「なんでもなぃです。須賀君、お茶飲みますか……?」(プルプル 京太郎「え、いいの?貰う貰う!」 和「お茶請けにクッキーもありますから、どうぞ」 京太郎「おー、サンキュー。頭使ったんで糖分欲してたんだよー。さすが和はよく気が利くなー、いいお嫁さんになれるぜ」 和「ア、アハハ、あ、ありがとうございます……」(プルプル 玄「…………の、和ちゃん」(オロオロ 和「今の須賀君にとって、私なんて牌譜以下の存在なんですね?フフ、そうですか……」(グスン… 宥「ち、ちがうよー……きっと牌譜の見直しに集中してたからで……」 和「同じことされたとして、宥さんは集中してた、で納得できますか?」 宥「………(想像中)……………あうぅ」(グスン… 玄「わわ、お、おねーちゃん、痛いの痛いの飛んでけだよ!」ナデナデ 宥「ありがとー、玄ちゃん……」 和「泣きたいのは私の方ですよ……」 玄「の、和ちゃんもよしよーし」ナデナデ 和「グスン……」 京太郎「それにしても急な話ですねー。うちに泊まりにきませんか、なんて」 玄「うんゴメンね。どうしても京太郎に参加してもらいたかったんだ……」 京太郎「参加……?」 玄「うん――――」(ガラッ 宥「ぁ……京太郎君、い、いらっしゃい」 和「遠路はるばるお疲れ様です、須賀君」 京太郎「宥さん……に、和?」 玄「エヘン!今日、京太郎君に我が松実旅館に来てもらったのには理由があります!」 京太郎「はあ……」 玄「和ちゃんからいろいろ話を聞いた結果、京太郎は少しお休みが必要だとわかりました。ので、これから京太郎には私たち三人と麻雀を打ってもらいます!」 京太郎「ふんふむ」 玄「喰いタン赤ありの東南戦十半荘の合計ポイントの高さで勝負。それでもし京太郎君の収支が、私たちの誰かよりも低いポイントだった場合――――」 京太郎「ククッ……いいですよ、やりましょうか」 玄「最後まで聞かずに即決しちゃった!?」 京太郎「いいんです……話を聞こうが聞くまいが。どうせ、麻雀することに変わりはないでしょ?」 玄「な、なるほどなるほどー……これは確かにお休みが必要のようだよー」 宥「―――」(グッ 和「真剣勝負ですよ、須賀君。もし、これで私たち……いいえ、私が勝ったら――――」 京太郎「……?」 そして勝負の幕が上がり……決着する! 玄「これが……私の運命のツモ!」 京太郎「う……!」(ざわ… 玄「ありがとう……また、会えたね」 宥「前の局で切ったばかりなのに……玄ちゃんのところに……ドラが」 和「山にあるんだから、引けて当然なんじゃ……?」 玄「ツモ……8000・16000!……まくったよ、京太郎君……!」 京太郎「だー!わかった、参りました俺の負けです!」 宥「わわ、お、おめでとー、玄ちゃん」 和「と、当初の予定と違う流れですが……おめでとうございます」 玄「うん、ありがとう!」 京太郎「…………それで、負けた時の話、全然聞いてなかったんですけど。俺はなにをすればいいんでしょーか」 玄「エヘヘ。えっとね、実は京太郎君に一つお願がありまして――――」 次は……宥姉?ーっと、いらっしゃいませー。松実旅館へようこそー……」 憧「ブッ……ホ、ホントだ!ホントに京太郎ってば松実旅館で従業員やってる!」 穏乃「アッハッハッ!苦しゅうない、苦しゅうないぞー」 京太郎「メゲるぜ……」 灼「これから数日、お世話になります……」 晴絵「負けたらなんでも言うこと聞くって条件で麻雀対決して、最後の最後でまくられたんだって?災難だったねー」 憧「律儀に守って従業員やる必要なかったんじゃないの?」 京太郎「いいんだ……あれは、ただの点棒のやりとりなんかじゃない……。プライドを懸けた真剣勝負だったから……!」 晴絵「いちおー、ここまで至る経緯は聞いてるけどさ……あんまり変わってないよーな」 憧「そも、最初は和の現在の境遇を改善させるために発案したのよね、たしか」 穏乃「うん、そー聞いてるよ。あーぁ、私も参加したかったなー……」 京太郎「なんだよ、穏乃も俺になんかやらせたいことあるのかよ……」 穏乃「え、えっと、別に変なこと命令したりする気はないんだけど……。その、わ、私と一緒にさ、山の――――」 玄「やめるのですっ、しずちゃん!うちの従業員さんにツバつけるのは無しだよ!」 穏乃「ツ、ツバ!?そんなバッチいことしないよ!」 玄「むむー、私の目が黒い内は京太郎君にちょっかい出すのは禁止だからね!」(グイッ 京太郎「わっとと……あのー、玄さん、当たってます……腕におもちが当たってます……」 玄「…………当ててるんだよ♪」 京太郎「えぇー……」 晴絵「アハハ!うちの面子だと難しい台詞がさらっと出たねー」 穏乃「……」(ペタペタ 灼「気持ちは、わかる……」 憧「っていうかさー、この状況って……」 玄「一緒に旅館のお仕事がんばろーね、京太郎君!」(ニコッ 京太郎「……わかりました、玄さん」(ニコッ 和「鳶に油揚げをさらわれる、という奴ですよ、ええ……」 憧「和、いたんだ……」 和「はい……休みを利用した長期宿泊、まだ半分しか過ぎてないので」 灼「それは辛い……」 和「うぅー、納得いきません……再戦、再戦を要求します……!」 ifエンド(プロトタイプ)――松実旅館へようこそ1
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4404.html
京太郎「ようこそっ……!ようこそっ、我が家へ……!」 和「あ、あの、須賀君?ただ遊びに来ただけでそんなに感謝されると、いろいろと気まずいんですけど」 京太郎「夢にまで見た……!和が俺の家を、部屋を訪れるシチュエーション……!妄想など足元にも及ばない……この達成感、充足……!駆け抜ける脳内物質っ……!」 和「…………ハァ」 和「本当に……そんな風に喜ばれると恥ずかしいですよ」(ボソ 京太郎「階段上った先に俺の部屋があるから、先に行っててくんね?俺、お茶とか用意するからさ」(キリッ 和「わ、分かりました」(引き 和「えっと、ここ……ですよね」 カピバラ「?」(スマン、名前が分からんかった……カーたんでええか? 和「わ、わっ、カピバラ……?須賀君のペットなんですよね、確か」 カーたん「クワー♪」(テコテコ 和「――――ふわぁ……!」(歓喜 カーたん「……パコッ!」(スリスリ 和「ひ、人懐っこいうえにこの愛くるしさ……す、すばらっです!」(抱っこして仰向け カーたん「♪」(バタバタ 和「キャッ、あ、暴れちゃダメですよ…………あら?」 和「ベッドの下になにか……?」 和「――――――――ヒャッ!?こ、これは……ベッドの下の定番の、い、いかがわしい本、ですよね」 えっちぃ本「Heychampion!」 和「す、須賀君もこういうもの読むんですね、やっぱり……」(ドキドキ 和(ちょ、ちょっとだけ……!)(チラーリ 好奇心、猫を殺すっ……! 想像だにしない淫技の数々っ……! 異性を悦ばせるっ……淫らなる技術っ……! 有史以前より磨かれたっ……人類の裏の叡知っ……!! 和「ぇ、うそ……ココこをコンナ?ゃ、ゃ……ソンナトコロに!?」(マジマジ 和「ぁっ、ぁぁ……まさか、ソコまで……!!」(ギョギョッ! 和、混乱っ……! 身体のありとあらゆる箇所を、余すことなく使用する絶技の数々にっ……! いずれか、自分もこれを誰かと行うのかという驚愕っ、そして恐怖にっ……! 京太郎「お待たせー、和!お茶が入ったぜー……って、オワアァッ、なに見てんだ和ぁぁぁぁっ!?」 和「キャ、キャアアァァァァァッ!?」(エロ本で頭隠して胸隠さず カーたん「クワーッ!?」(パコッ!パコッ! 和「………………さ、さっきは取り乱してしまってすみませんでした」(深々 京太郎「……ぃぇ、あんなとこにモノを放置してた俺が悪いんです」(深々 和「す、須賀君も……あ、あーいう本、読まれるんですね……」 京太郎「す……すまん」(穴があったら入りたい 和「…………須賀君のこ、好みってずいぶん片寄ってるん、ですね……」(チラチラ 京太郎「…………ホントーにすまん」 和「………………ぃぇ、わ、私も食い入るように見てましたし、おあいこで」(カッ 和「私は……あ、あまり気にしないように……しますから」 和「だ、だから、あの……須賀君も、ほ、ほどほどにお願いします……ね?」(カチコチ 京太郎(……………………ああ、俺いますぐ死んだ方がいいんじゃねえかな) 和(ど、どうしよう……へ、変に須賀君わ意識しちゃって……顔を見れないです) カーたん「……パコッ」 京太郎「なんだ、そのパコ一回はっ……!」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4414.html
憩「ちゅーわけで、全国個人戦出場者の親睦を深めるためにみんなでかくれんぼしましょー!」 一同「おー♪」 京太郎「え、なにこれ怖い……」 憩「どしたん、京太郎君?」 京太郎「どしたん、じゃないですよ!なんなんですかこの面子!?」 利仙「え?」 もこ「……」 藍子「ん?」 絃「――――」 京太郎「どーしてかくれんぼすんのに、東海王者とか静岡一位とか千葉MVPの人達を呼び出してるんですか!?」 憩「だって、二人やったらあんまり面白くないやん?」 憩「まあ~?京太郎君が二人っきりで遊びたいって言うんならそれもありなんやけどね」 憩「ところがどっこい……!今回はさっき言った通り、みんなと親睦を深めます……!!」(ざわ……ざわ…… そっとしておこう…… 京太郎「はあ……分かりました」 京太郎「でもみなさん、忙しかったりするんじゃないんですか?」 利仙「大丈夫ですよー」 藍子「こっちとしては嬉しいお誘いだったしね」 京太郎「そうなんですか?」 藍子「まね。ほら、もこってシャイだから……こーやって遊んでくれる人少ないの」 もこ「…………」(ブツブツブツブツ 京太郎「…………なるほど」 憩「では、京太郎君も納得してくれたとこで鬼を決めたいと思いまーす!!」 憩「出ーさなきゃ負けよ、イン・ジャン・ホイ!!」 一同「――――あ」(チョキ もこ「――――」(パー 藍子「えっと、大丈夫もこ?鬼だけどでき――」 もこ「――――♪」(ぎひっ 藍子「あ、大丈夫そーね」 京太郎(あれ喜んでるんだ……) 絃(あれはあれで可愛いとは思いますが) 憩「―――――そ、それじゃあかくれんぼスタート~♪」 ――――それからどうした 【ロッカールーム】 もこ「…………?」(キョロキョロ ロッカー「――――――――」 もこ「…………」(ガン、バン、ドン、バカッ……! ラストロッカー「…………」(ざわ……ざわ…… もこ「……♪」(ぎひっ タッタッタッタ…… ロッカー「……………」 【ロッカー内】 京太郎「……行ったみたいですよ」 憩「やね……。いやあ、まさかうちの隠れよ思ったロッカーに京太郎君が入っとったとは……フフッ、気が合うねえ」 京太郎「それで同じロッカーに入ってくるのはどうなんですか?」 憩「えー、いいやん、まだ余裕はあったんやし」 京太郎(い、いや、こんなに密着してるといろいろマズいんだよ……。ボリューム不足とはいえ柔らかい感触とか、なんかいい匂いとか……!) 京太郎「と、とりあえずもこさんも行きましたし、一旦出ましょう!暑いですし!!」 憩「え?あ、う、うん、そうやね」 憩(ちょっと汗かいたしな……臭かったりせえへんやろか……) 憩「よいしょ―――――っと?」 憩「えっと、あれ?……嘘やろ?」 京太郎「あの、どうかしたんですか?」 憩「ゴメン、京太郎君――――ロッカーの扉、開かへん……」 京太郎「え……ええぇぇぇぇぇぇぇっ!?」 ――半時間後 京太郎「―――――」 京太郎の頬を汗が流れる。 が、それも致し方なし。緊張している……狭い空間、世間で上から数えた方が早いであろう容姿の少女と密着している、そんな状況っ……! 京太郎「……だ、大丈夫ですか荒川さん?」 憩「ぅ、うん……」(モジモジ 異様な状況…… 肌の触れあう狭い空間に男女二人きり……意識せざるを得ないっ……! 京太郎(時間が経つにつれて、荒川さんが挙動不審になっていく……) 憩(うわうわやばいやばい……!)(グールグル 徐々に高まっていく危機感と、異性とぴたり寄り添っている状態に憩はクラクラし始めていた。 光源がロッカーの隙間から差し込む光だけの空間。耳まで熱くなっている自分の顔を見られなくてよかったと、激しく鼓動を打つ胸を気にしながら思う。 憩(さっきからずーっと、京太郎君にうちの胸押し付けとる形なんやけど……ど、どないしよ……!こ、このままこんなん続いたら――――) 駆け抜ける脳内映像……! ロッカーの中、激しく抱き合い……確かめ合うっ、お互いを……! ――――荒川さん……いや、憩さん!俺、もう……!! ――――あ、そ、そんなん……こんな場所じゃアカンよ……! 憩(――――う、うわーーーー、うわーーーーーー!?)(悶々 いつもは余裕のある態度で接しているのだが、さすがにこうした状況など考慮しているはずもなく、憩の思考は散り散りになっていくばかりだ。 憩(い、意外と京太郎君、体がっしりしとるし……なんちゅーか、香水とか使ってへんのに嫌な匂いせえへんし……) 男っぽさ、というのだろうか。 とにかく、性別というものを強く意識せざるを得ない。 憩(ぅ、ん……アカンて、変な気持になってまうよ……) 密室の中に居続けたせいで、少し服の中が蒸れてきてしまっている。 男の子には分からないかもしれないが、これで意外とスカートというのも中に熱が篭るのである。 まして、汚れや痛みに強いナース服の生地。梅雨時のように着心地が悪くなってしまっていたりした。 憩「ちょっとゴメン、京太郎君……」 京太郎「え、ちょっと、荒川さん!?」 憩「え―――――ッ!?」 モゾモゾと狭いのを承知で、熱を抜くために体を蠢かした瞬間、京太郎から狼狽した声が届く。 どうかしたのかと、たいして気にも留めず顔を上げたところで憩は気付いた。 憩(――――――――ちょう背伸びしたら口ひっついてまうやんーーーー!?) 京太郎「―――――――」(ギリギリ…… 憩が顔を上げたことでさらに接近した唇を回避するため、首を限界まで伸ばしている京太郎の努力が涙ぐましい。 憩(……だからって、ここまで必死に避けてんのはどーか思うけどね) 京太郎「あ、の……?」 憩「――――京太郎君は嫌?」 首を伸ばしたままの京太郎の目を真っ直ぐ見つめて聞いてみる。 京太郎「え、嫌ってどういう意味……ええ!?」 憩「――――」 狼狽する京太郎を暫し見つめた後、憩は静かに目を閉じて―――― 京太郎「うおっ、眩しッ!?」 憩「…………え」 ガボンッ、と薄い金属板の震える音と共にロッカーの中に光が溢れた。 逆光に目が眩むが、すぐに明るさに慣れる。振り返った先の視界に立っていたのは、ゴシックロリータ風の服と、左目を隠すリボンや包帯に身を包んだ対木もこ。 もこ「…………」 京太郎「――――」 憩「――――――――」 沈黙が痛い。 そういえば自分達はかくれんぼをしていたなあ、と今更ながら思い出す京太郎と憩に、もこは感情の窺えぬ顔――――いや、違った、子供が見ればひきつけを起こすような満面の笑みを浮かべてくれた。 もこ「――――――――♪」(ぎひっ!! 京太郎「ヒイィッ!?」 憩「も、もしかして……」 もこ「~~~~♪」(ブツブツブツブツ 最後に残ったロッカーを開けずに去ったのはもしや、と考える憩。 京太郎「み、見つかっちゃったことだし、戻りましょうか……」 憩「う、うん、そやね……」 真実を知るのは、凶笑と呼んで差し支えない笑みを残して背を向けるもこのみ。 憩(ちょっと……惜しかったかもしれんね) 喉元過ぎればなんとやら。 次、同じ状況になったら今度は躊躇わないでいこうと決心する憩であった――――
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4411.html
久「大会が近くなったし、そろそろ県予選出場校の分析資料出しときたいんだけど……生徒会の仕事が忙しくて、ちょっと手が回らないのよねえ」(コマッター 京太郎「へー……えっと、スジの基本になるのが147、258、369で――」(龍門渕印の麻雀指南書パラパラ 久「…………咲や優希には頼めないし、和に任せたら……『そんなオカルトありえません!(裏声)』とか言って、そういう要素抜きのデータ出してくるでしょうし、まこは実家の手伝い……」 京太郎「声真似上手ですね、部長」 久「………………というわけでこの任務、須賀君に丸投げしたいと思いますっ!」 京太郎「…………人をこき使おうっていう……痩せた考え」(ざわ……ざわ…… 久「顎削るわよ?」(ジト目 京太郎「――――ク、ククッ、ヤだな部長の頼みを断るわけないじゃないですかっ……!やりますっ、やらせてください……!」 京太郎、身を翻す……! 服従っ……我が身可愛さの従属……! 久「分かればいいのよ、分かれば♪」 久「話が進むにつれて無駄に広がりそうな人脈を駆使して、最高の資料を作ってちょうだいね、須賀君!」 京太郎「ういーっす」 【ミッション内容】県予選出場校の要注意選手を調べろ! 京太郎「さて、まずはどこの学校の資料を作るか……」 京太郎「――――というわけで、各校の要注意選手のデータを作らなきゃいけないんですよー」 智紀「そう……」(パソコンカタカタ 一「それで真っ先に龍門渕へ来たのは、僕たちが一番の難敵って考えてるから……かな?」 京太郎「…………」 一の問いに京太郎、静かに立ち上がる……。 一「返答次第じゃ……透華が悲しむんだけどな」 やはり最後は戦う運命にあるのか……。 寂しげに笑う一に、京太郎が選んだ行動……それはっ………………土下座っ! 地を蹴って跳躍、さらに体を激しく回転っ……回転っ……さらに回転っ! 京太郎「……お願いしますっ!」 一「く、空中で三度も身を捻って、こっちの足下へ滑り込むように土下座してきたっ!?」 智紀「う、美しい……」 純「いや、少しは躊躇えって……つーか、さっきのホントに土下座なのか?」 空中で身を捻り終え、その回転を着地で殺すことなく推進力に変換、そして土下座の態勢のまま一の足下までスライディングしての懇願……! 響き渡るブレーキ音……焦げた床の臭いが漂う。 京太郎「透華さんを悲しませるようなことはしません……だから、どーかっ!」 圧倒されるっ……これがスライディング土下座の完成形……! 衣「待たせたな、京たろー!今日も手慰みに遊んで…………えう?」 透華「まったく、どうしてこういう日に限って面倒な用事が……コホンッ!遅くなりましたわ、さあ京太郎っ、今日もビシバシ鍛えて差し上げますから心して…………ふぇ?」 一「あちゃー」 京太郎「あ、衣さんに透華さん。すみません、今取り込んでたとこなんですよ」 透華「え?え?どうして京太郎が一の足下に這いつくばってますの?」(アホ毛クエスチョン 智紀「…………透華のことを悲しませるかどうかという一の質問に、そんなことはしないと言って京太郎が土下座をしたところ」 透華「え、あの……私を悲しませないと言って土下座、って……それって――――えぇっ!?」(ボンッ 衣「おぉ、トーカの顔が曼珠沙華の色になったぞ!」 純「いや、いろいろ説明をはしょり過ぎだろ」 智紀の杜撰な説明による早とちりに気付いた後、透華が京太郎から点数を毟り取ることになるのだが…………果たして悪いのは誰だったのか。 ――――一夜明けて 【清澄高校麻雀部】 京太郎「で……でき、ましたよ部長……」 久「えっ!?い、一日でやっちゃったの!?」 京太郎「透華さんが……寝させてくれなかったから……」(フフッ…… 久「ぇ……えぇーっと、かなり聞き捨てならないこと言った気がするけど、たぶん含みはないんでしょうね」 久(咲に聞かせたら、『京ちゃんの不潔ー!』とか泣きながら出てっちゃうわね、うん) 京太郎「え、と……?」 久「あー、いいの気にしないで、こっちの話。それじゃ、作ってくれた資料、預かるわ」 京太郎「ククッ……どうぞ」(ざわ……! 久「なんで資料渡すのにシリアスモードになってるのよ……」 京太郎「じゃあ俺……部室のベッド、使わせてもらいます……ね」(朽木の如く 久「はいはーい……おお、さすが龍門渕のお嬢様が関わっただけあって、よく調べられてるわー…………フムフム、ホムホム」 久「うん、龍門渕のところでお茶を濁してるのがあれだけど……まあ、それぐらい全然許せるデータが集まったわ!」 久「フフ……勝てる、県予選これなら勝てるわ!――――て、あれ?須賀君の胸元から何か覗いてる……」 久「これって………………」 【個人的要注意選手データ】(ズッシリ 久「須賀君ってば……やるじゃない。まさか、学校としてだけじゃなくて個人のデータまで調べてきてるなんて!」(すばらっ 久「これはもう、ご褒美をあげないと申し訳ないレベルね……どらどら」(涙フキフキ 久「『―――が、風越の深堀純代選手にも焦点を当てるべきかもだが、いかんせん彼女は人を選ぶと思われるので、今回は検証を見送る。よって、何よりも注目すべきは鶴賀高校である。県予選出場記録もない無名校だが、その戦力はおそらくあの風越の福路美穂子選手に匹敵し得る逸材が揃っていると思われる』……?」 久「な、なんですって……うちと同じ無名校に、そんなダークホースが……!?」 久「つ、続きは……!『特に気になるのが、部長と見せかけて実は部長ではない加治木ゆみ、妹尾佳織の両名。麻雀歴こそ浅いが一方は冷静な観察眼、もう一方は信じられない幸運での和了りを繰り返している。やはりかねてより提唱していたオモチの大きさが雀力向上に買っているという説が現実味を帯びてきたのではないか』…………ん?」(ナンカオカシイヨ? 久「…………『そして最後に彼女を忘れてはならない。驚くべきことに、鶴賀には選手として登録されていながら、その存在を知覚できない恐るべしオッパイの持ち主がいるのだ。彼女の名は東横桃子……和や福路美穂子選手のオモチと並んだ時、県予選に必ずや嵐が巻き起こるであろうと俺は直感――』」(グシャリッ 久「………………大真面目になんてもの作ってんのよ、キ・ミ・はァァァァァァァァァッ!?」(丸めた紙をペーン! 京太郎「リナリー!?」 久「まったく、感心して損したわ!!」 だが後に、京太郎のこのオモチ分析がそう当たらずとも遠からずであることが実証され、一度本気で彼の思うままに全国の選手を調べさせてみようか――と、久が頭を抱えたのは別の話。 終われ!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4448.html
十半荘目…… 和「ロン。2000」 京太郎「はい」 和「ツモ。2000オール」 京太郎「はい」 玄「は、はい」 宥「はい……」 和「ポン…………ツモ――――チー……ロン――――ロン――――ツモ!」 宥「の、和ちゃんの勢いが止まらないよぅ……」 玄「こ、この高速和了……憧ちゃんみたい……ううん、それ以上かも」 和(大きな打点での和了りを得意とする須賀君や玄さん、宥さんを同時に相手取って勝つには―――!) 京太郎「走ってるなー。でも、そんな風に細かく刻んだところで……役満一回和了られたらひっくり返るぜ?」 和「……この最後の対局、オーラスまで誰にも和了らせるつもりはありません」(ドン! 京太郎「フフ……それこそ、そんなオカルトあり得ません、だ」 和「…………いきますよ、須賀君」 京太郎「――――」(ざわ… 和(オーラス……ありえないことですが、須賀君はまた役満聴牌の気配。これで三度目……三度目の正直、ということですか) 京太郎「…………」 和(確かに役満が出れば私をまくれます。ですが、国士、大三元、緑一色、清老頭、そして九蓮に必要な牌は全て河に出ていて……) 玄「……カン!」 宥「わわ、ド、ドラ4がドラ8になっちゃった……」 玄「フフフ、王牌の声を聞いたからこそのカンだよっ!」 和(非常にオカルトなことを言っていますが、それはさておき、これで四槓子もなし。となると、残るは……四暗刻) 京太郎「リーチ」 打:北 和(ここで一枚切れの北……。恐らく単騎待ちを張り替えてのリーチ……!) 和「……!」 ツモ:7萬 和(これは……暗刻になっていた七萬の四枚目を引くなんて、偶然にしてはよく出来ていますね。とりあえず四巡、これで凌いで……) 打:7萬 京太郎「……うん、そいつだ」 和「――――え……?」 京太郎「ロン」 6666888萬222筒777索7萬 リーチ一発断ヤオ三暗刻…… 和「六萬をカンせずに七萬の穴待ち……!?で、でも、これでは満貫8000止まり……!役満でないと私をまくれないのに、どうして……」 京太郎「……まだ、まだわからないさ。この――――裏ドラを捲るまでは」 和「な……まさか裏を八枚乗せる気ですか!?そんなオカルトあり得ません……!」 京太郎「オカルトかどうかは……!」 玄「う、裏ドラ表示牌が五萬……裏ドラが4枚……!」 宥「く、玄ちゃんがいるのに……どうして」 京太郎「当然じゃないですか……裏ドラは、リーチをかけた人にしか微笑まないんだから……!」 和「も、もしもう一枚の裏ドラ表示牌が五萬だったら……!」 京太郎「文句なしの数え役満……トータルポイントで逆転だ……!」 和「…………!!」 穏乃「そ、それでそれで、結果はどーなったの!?」 玄「裏は乗るには乗ったけど、表示牌が六索で裏ドラ七枚止まりの三倍満。惜しくも和ちゃんのトータルポイントには届かずだったよー」 憧「まず裏ドラ七枚乗せてる時点で訳わっかんないんだけど……」 灼「もう二つ名は自重しない火力でいいんじゃ……」 穏乃「そっかー、惜しかったなー京太郎」 憧「んで?負けたら何でも言うこと聞くって話になったんでしょ。和、なにを命令したの?」 玄「うふふ、えっとねー」 和「そ、それじゃあ……い、いきますよ……!」 京太郎「おー……」 和「須賀く……じゃなかった、きょ、きょ……きょー…………くん」 京太郎「え、なに、聞こえないです原村さん」 和「ぅく……きょ、きょぅ…………くんっ」 京太郎「……なあ和ー、無理すんなって」 和「い、いいえ、イヤです。須賀か……きょ、きょ…………ぅくんもいいって言ったじゃないですか!」 京太郎「名前呼びにするだけでどーしてそんなに苦難するんだよ……」 和「わ、私にも心の準備というのが必要なんです。長野に帰って、みんなの前で名前を呼ぶための覚悟といいますか……」 京太郎「……ま、気長に待たせてもらうよ、和」 和「と、当然です。須が……きょ、京太郎、君……」 京太郎「ノンノン、もっと!愛を込めて!」(パピ★ヨン 和「ふぁっ!?」 穏乃「まだまだ当分、時間かかりそうだねー」 憧「京太郎の奴、何気にわかってて楽しんでるっぽいわね……。鬼畜なのは麻雀だけじゃなくなったのか、あのバカ」 灼「もっと力業でズドンしちゃえばいいのに……」 玄「灼ちゃん、それは和ちゃんであって和ちゃんじゃない人の特技だと思うよ……」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4433.html
優希「ちなみに普通の……執事服で働いてたら、どうなってたじょ?」 京太郎「どうなってた、ってなにが?」 優希「なに、ちっとばかしメタな話だ。お前は下手に触らない方がいいじぇ?」(ニヤリ 京太郎「なあ咲、こいついきなりなに言い出してんだ?」 咲「さ、さあ……?」 まこ「世の中、知らん方がええことはあるんじゃよ。 しかし、一番無難な執事服を選択しとったら……か。 そうじゃのう、わしはフィクサーでもなんでもないんでよう知らんが――――――――上手いこと客をあしらってると、どこかの高校のレギュラー辺りが登場して対局で意気投合するとか、麻雀を通じて存在を感じるとか、カツど……某プロと対局するとか、最終的にまたウィークリー麻雀TODAYの西田さん達に執事の格好目撃されて、また全国にお前さんのプライベートがバラ撒かれとったかもしれんな……知らんけど」 優希「プライバシーって言葉の意味を調べ直したくなるじぇ!」 京太郎「なにそれ怖ぇ……!」 咲「マ、マスコミって恐いんだね……!」 まこ「伝えたいことを伝えるんが、あん人らの仕事じゃからの」(ヤレヤレ 優希「命拾いしたな、京太郎!」 京太郎「お、おう……?」 まこ「なんにせよお疲れじゃったな!今日はわしがラーメンでも奢ってやろうかの!」 京咲優「ワーイ!」 終われ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4425.html
怜「フ、フッフッフ……努力実って、ついに念願のおっきなオモチを手に入れたで!」(ドヤァ 竜華「怜……オモチ立派になって」(ヨヨヨ 浩子「さすがにそこまで大きなると、ちっとばかし気味悪いもんがありますな」 泉「誰やアンタ状態ですね」 セーラ「胸なんて別にあってもなくてもええやろ?」 怜「ふふ~ん、それは持たざるもんの意見っちゅう奴やで」 ――――で、長野 怜「ど、どうや京ちゃん……私のオモチ見てどう思う?」(プルルン 京太郎「すごく……大きいです」 怜「そやろ、そーやろ~……これもたぶん、私が阿知賀編で本編主人公並の活躍したからそのご褒美――――」(メタ…メタ… 咲「!?」(ざわ… 怜「お、おお、だないしたんや咲ちゃん?」 咲「――――――――で、すか?」 怜「へ?」 咲「園城寺さん、私のオッパイから成長取ったんですか?」 怜「いやいや、意味がわからへん……」 咲「グスッ……かえしてー、私の成長するはずだったオモチを返してー」(ピョンコ…ピョンコ… 怜「あ、ちょっとっ、そんなとこ掴んだら……!」(アタフタ 京太郎「咲……人間諦めが肝心なんだぜ?」 咲「ううー、かえして~……オモチ、返してください~……!」 終われ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4432.html
【清澄麻雀部】 まこ「うーん、どうしたもんかのう」 京太郎「どうしたんですか、難しい顔して」 久「んー、須賀君がイカサマでもした?」 京太郎「できませんよ、やっと手が治ったかなってとこなのに!」 まこ「治ってたらできるみたいな言い方はやめんさい」 和「須賀君……」 京太郎「け、軽蔑の目で見るのはやめてくれないか、和!?」 和「フフ、冗談です。須賀君 そんなことしないですよね」 京太郎「ホ……冗談きついぜー」 優希「向こうは和気藹々と打ってるじぇー、咲ちゃん……」 咲「う、うん…………むー……こ、これ!」 【トーカ】さんの発言:「ロンですわ!」 咲「あうぅぅぅっ……!?」 優希「咲ちゃん、これで七回目の跳びだじぇ……」 咲「うう、牌が全然見えないよぅ……これじゃ私、少し前の京ちゃんと同じになっちゃう……」 京太郎「オイコラ、咲……俺と同じにってどーいう意味だよ?」 咲「あ、ゴ、ゴメン……。ちょっと失礼すぎたよね、さっきの言い方は……」 京太郎「たかが七連続跳んだ程度で、俺と並んだと思うなよ?連続跳び回数は二桁に入ってからがスタートだぜ」(キリッ 咲「そっち!?」 優希「二桁跳んでスタートって……狂気の世界だじぇ、ネット麻雀……」 和「違います、一緒にしないでください。須賀君がやってるのはネット麻雀の皮を被ったプロと名人の魔窟ですから……」 京太郎「魔窟っつーか、神域の庭だと思うけどな」 久「なんかそれだけで一生分の運気を使い果たしそうよね」 和「運気がどうのなんて、そんなオカルトありえません」 京太郎「ハハハ、和のオカルト嫌いは筋金入りだなー」 久「アッハッハッ」 和「ウフフフ」 まこ「……んで、そろそら話戻しても構わんかの?」 京和久「はい、どーぞ」 まこ「からかわれとるんじゃろーか、わし……。まあええ、実はじゃのカクカクシカジカ」 京太郎「マルマルウマウマ」 久「ふーん、こないだの県大会優勝でお客様増えたのはいいけど、手が足りなくて困ってると」 まこ「頼める子にはもう頼んでしもうての……」 和「メイド雀荘でしたよね、染谷先輩のお家」 まこ「ハイカラじゃろ?」(ニヤ 京太郎「ハイカラですね」(ニヤ 咲「なになに、なんの話してるの京ちゃん?」 優希「結局、咲ちゃん八回連続でラス引いたじょ……」 京太郎「だーから、んなのフツーだって、フツー」 咲「京ちゃん、いつもあんなところで戦ってるんだ……。強くなった当然だよ……」(感心 和(そんなわけないでしょう、ってツッコミを入れたくて仕方がありませんね……)(ウズ 京太郎「んでな、こないだの県大会でウチが優勝しただろ?それの影響で、染谷先輩の家がやってる雀荘が嬉しい悲鳴なんだってさ」 咲「へー、そーなんだ」 まこ「そうなんじゃ、そうなんじゃよ。そんでな、ものは相談なんじゃが…………お前さんら、こんどの日曜、ウチでちいっとばかしバイトしてみんか?手当ては弾むから、の!」 咲「え?」 和「またメイド服を着たいとは思うんですけど……すみません、家の用事で」 優希「私はモーマンタイだじぇ!」 久「アハハ、私はほら、年だから」 京太郎「よく言いますよ……。まあ、頑張れよ咲」 咲「う、うーん、京ちゃんがそー言うなら……」 優希「おい、私はどーした?」 京太郎「皿は割るなよ、お客様には丁寧に対応すんだぞ、あああと……」 優希「そーいう言葉がほしくて言ってないじぇ!?」 京太郎「ハハハハハ」 まこ「……乾いた笑い声あげとるとこ、悪いが。京太郎、わしはお前さんにも頼んだつもりなんじゃが?」 京太郎「ハハハ…………は?俺も?」 まこ「……よろしくのっ」 京太郎「ええぇぇっ!?」 休日【roof―top】店内 京太郎「どうしてこうなった……」 咲「アハハ……が、ガンバロ、京ちゃん!」 優希「そうだじぇ!しっかり働いていい汗流すぞ、京太郎!」 京太郎「つってもなー……」 まこ「そう腐るな。よー似合うとるよ、その制服!」 京太郎「なんでメイド雀荘なのにこんな服(男性用メイド服黒)用意してるんすか……」 京太郎「………………」(ゴゴゴゴ… 咲「よ……プっ、フフ……よく、似合って、ふよ……?」(プルプル 京太郎「咲、無理すんなー」(ナデナデ 咲「ゴメンね……京ちゃん、ゴメンね……!」(ブルブル 優希「アハハハハハハハハハハハハハッ、よ、よく似合ってるじぇー、京太郎!」 京太郎「よーし、表へ出ろ!俺の本気って奴を体に叩き込んでやるぜ?」 優希「じぇー!?咲ちゃんと対応が違いすぎないか!」 京太郎「フッ、テメエの胸に手を当ててよく考えるこった」 優希「きょ、京太郎が言うと別の意味でしか考えられないじょ……」 咲「え?オ、オモチの大きさじゃなかったの?」 まこ「ほうじゃの、わしもそれしか考えとらんかったわ、理由」 京太郎「ヒデエッ!?みんなして俺をなんだと思ってたんだ!?」 咲「な、なんだとって……」 優希「病的におっきなオモチが好きなダメ男だじぇ!」(サムズアップ まこ「今ならもれなく、メイドの女装中っちゅう素敵な要素も付いてくるぞ」 京太郎「オイ……オイッ……あ、ダメだ優希の言葉に反論できない……。で、でもメイド服は染谷先輩が着させたからでしょーが!クッソ、マトモな服をプリーズです!」 まこ「じゃが、断る」(ドドドッ 京太郎「一蹴……劇画チックに、ただ一蹴されたっ……!」(ざわ…ざわ… 咲「は、張り合わなくていいよ、京ちゃん……!」(ワタワタ まこ「ハッハッハッ!まあ、これも一つの経験とでも思うて我慢しんさい!」 京太郎「むー、納得いかないですけど納得するしかないんですね……」 優希「よーしっ、それじゃお仕事開始だじぇー!」 京太郎「お前が言うんかい」 まこ「まあええでなーか。仕事いうても、注文受けて飲みもんやおしぼり配るぐらいじゃ。あとは面子の足りん卓で代走するんもあるが……まあ、それで負けてもバイト代削るようなことはせんから、気楽に打ちんさい」(パァァッ 京咲優「ま、眩しっ……!?」 まこ「粗方の説明は済んだかの?ほいじゃ、仕事開始といこうか!」 京咲優「ハイッ!」 おっちゃんファースト「おーい、店員さん代走お願いしたいんだがー」 おっちゃんセカンド「こっちも頼むよー」 まこ「ほれ、出番じゃよ」 咲「ハ、ハーイ、ただいまー」 優希「オウッ、任せとけ!」 京太郎「あの二人と卓を囲むとか、ツイてねえな、あのおっちゃん達……」 おっちゃんサード「すまないなー、お嬢ちゃん。こっちも代走ー」 京太郎「…………」 まこ「呼ばれとるぞー」 京太郎「ヤダなあ、お嬢ちゃんなんだから染谷先輩に決まってるじゃないですか」 まこ「アホ、わしがお嬢ちゃんって柄かい。下手な世辞は人を傷つけるぞ?」 京太郎「そんなことないです、俺からしたら染谷先輩だって咲や和達に負けず劣らずの美少女で……頼り甲斐のある先輩です」(キリッ まこ「そ、そがーな格好で大真面目に語られても……こ、困るんじゃが」(テレ… おっちゃんフォース「おぅい、まこちゃん、ちょっと注文いいかな?」 まこ「あ、ハーイ!!わ、悪いのう、わしはあっちでオーダー取らにゃならんから、じゃ、じゃあの!」(バタバタ 京太郎「…………やるしか、ないのか」 おっちゃんサード「お、来た来た。すまないね、お嬢……ちゃ!?」 ――――その時、おっちゃんに電流走る! 京太郎「…………………」(ゴゴゴゴ… おっちゃんサード「…………え、えっと」(ゴクリ 京太郎「――――須賀、京太郎子です……よろしくお願いします」(ざわ…ざわ… おっちゃんサード(こ、こんなの絶対おかしいよ……!?) 京太郎子?「さあ……始めましょうか」 後にメイド雀荘界を震撼せしめる少年……少女?須賀京太郎子。 ……これがその始まり そして、閉店。 まこ「…………みんな、お疲れ」 咲「うーん、頭の中で牌を打つ音がするよー……」 優希「は、半荘何回やったのか覚えてないじぇ……」 京太郎子「二人ともひっきりなしに代走入ってたからな。ほら、熱いおしぼり」 咲「はふぅ……ぽかぽかだよ、京ちゃんありがとー」(クター 優希「あと、できたてタコスがあれば完璧だじぇ……」(グテー 京太郎子「調子に乗んなー」 まこ「お前さんもそこそこ代走やっとったはずじゃが、意外と元気そうじゃの」 京太郎子「部に顔を出す度に頼まれる買い出し……そして、現実とネットで何百回ものハコテンによって培われた体力、精神力は伊達じゃないですよ」 まこ「そこは自慢してええのか?」 京太郎子「そうでも言わなきゃやってられません……」(ホロリ まこ「苦労しとるのう」 京太郎子「最後の方じゃ、お客さんにこの格好を受け入れられつつありましたし……」 咲「あんなに堂々とメイド姿で打ってたからだよ……。あそこまで迷いなく着られたら、もうなにも言えないよ」 優希「みんな、なんかの罰ゲームで自分を納得させてただけだと思うじょ」 京太郎「やっぱり?」 咲「当たり前ですー」 優希「今さらながら、普通の服でよかったんじゃないか?」 まこ「ほうか……ま、多少悪ノリし過ぎた感はあるの」 京咲優(多少……?)
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4423.html
麻雀どうでしょうとは、福与恒子や小鍛治健夜、師匠こと京太郎や、イーピンちゃん略してピンちゃん、もしくはこれってさんこと安福莉子が全国の麻雀強豪校に勝負を挑みにいったり、麻雀の得点数でランダムに日本を縦断したりする長野ローカル局製作のバラエティー番組である!(詳しくは前スレの関連部分参照) 恒子「さあ、またまた始まりました麻雀どうでしょうのお時間です!」 恒子「司会進行は私、福与恒子と!今日も今日とて行き遅れ小鍛治健夜ことすこやんでお送りしまーす!」 健夜「ちょっとこーこちゃん、行き遅れって言わないでよ!私、まだ現役だから……まだ大丈夫だからっ……!」(震え声 恒子「いかず後家はみんなそー言うんですー。そんでもってメインキャストはみなさんご存じ、男の嫉妬は醜いぜ?清澄高校麻雀部唯一の男子部員兼全国麻雀大会出場校の美少女雀士のオモチ評論家・須賀京太郎こと須賀師匠と!」 京太郎「あの、ちょっとカメラ止めてくださいカメラ!一度こーこちゃんには、アナウンサーのあるべき姿ってのを頭に叩き込んでやらないとダメそうですからっ……!」 恒子「はーい、今日も荒ぶってますねー。そーいうのは日本各地にいる知り合いの美少女雀士にだけやってくださいねー……いい意味でっ」 京太郎「ちょっ……離せ、本気で一度あの人とは決着つけねーと……!」 莉子「ダメですよ師匠ー……カメラ、カメラ回ってますから……」(まぁまぁ 恒子「そんでもって、全ての責任は私が取る……だから振り込んじゃっても許してね?みんなの夢を阻むのが私の力!イーピンちゃん略してピンちゃん、安福莉子ちゃんでお送りしまーーーす!」 莉子「うわぁぁぁぁんっ、師匠ーーーーッ、離してください、離して……離してよぉっ……!」 京太郎「ま、待て待て待てっ、イーピン投げつけるのは雀士として絶対にやっちゃあいけないことだから!んなことしたら、また全身モザイクにされてピンちゃんの画像貼り付け処理されるぞ!?」 莉子「フゥゥゥゥッ!ミャアァァァァァッ!!」(半べそ 恒子「はいはーい、外野がうるさいですけどこのまま進めていきますよー。なんたってこの番組、このグダグダしたライブ感だけでもってますから!」 京太郎「ちょっとあんたダーッてろ!?」 健夜「これでいいのかなぁ……いや、いいはずがないよね……」(反語 恒子「ほいじゃー、今日のゲストの紹介、いっちゃおっかー!」 京太郎「え、ゲスト?なんすかそれ、聞いてないですよ」 恒子「もちろん言ってませんからー!」 莉子「グスン……このやり取り、もう何回目なんだろー……」 健夜「もう私、この番組が毎回、私たち専門のドッキリでも驚かないよ……」 京太郎「ダメですよ小鍛治プロ、そんな言質に取られるようなこと呟いたら、またわけわかんないロケやらされますって……」 恒子「さすが師匠、いい勘してますねっ!」(二の腕ペシペシ 京太郎「誰が褒めてくれっつったよぉ!?」 恒子「アッハッハッ、これ以上やると師匠にドロップキップされそーなんで、今度こそゲストの紹介いきますよー」 健夜「こーこちゃん、久しぶりのまどでしょ(麻雀どうでしょうの略称)の撮影でテンションマックスになっちゃってるね……」 莉子「うぅ、どーして私まで撮影に参加させられてるんですか?兵庫でひっそり、来年の全国大会目指して練習頑張ってたのに……」 京太郎「そりゃピンちゃんがこの番組のレギュラーだからさ。あーぁ、俺も全国大会に向けて、色んな人達に特訓つけてもらおうって考えてたとこだったのに……」 健夜「その色んな人達の男女比率は聞かないであげるね」(ニッコリ 莉子「そんなことばっかりしてるから、カミソリレター貰ったりするんですよ師匠……」(蔑み 京太郎「アレェ!?」(ナぜ……ナゼ…… 恒子「今日来てくれたのは、なんと世界で活躍中のプロ選手!みんな、くれぐれも失礼のないよーに!」 健夜「アレェ!?こーこちゃん、私、私もプロだよ、一応そこそこな成績だって残してるよ!」 恒子「シャラップ……!今日呼んだプロは、アラフォーと違ってテレビ栄えする人だからっ……!」(ざわ…… 健夜「なん……だと……って、アラサーだよぉ!」 恒子「……はい、じゃあさっそく登場してもらいましょー」 健夜「なにか反応してよっ!?」 莉子「師匠、ゲスト誰が来ると思います?」 京太郎「知・ら・ねー」 莉子「ホントですかー?」(疑惑 京太郎「おぃ、ちょっと待てってばよ。なに、その疑ってる眼差し」 莉子「だって、これまでのまどでしょゲストって、何かしら師匠と関わりある人達だったじゃないですか。清澄の宮永さんとか、龍門渕の御一行様とか、千里山の園城寺さんとか姫松の末原さんに何故か監督…………ああ、あと井川ひろゆきプロに天貴史プロ、伝説の元プロの赤木しげるさん――」(ズラズラズラ 京太郎「分かった、俺が悪かったですからその辺で止めてください」(土下座 莉子「……ほら見たことかです」(ゾゾック 恒子「はいそこー、どさくさ紛れてヤバい感情に目覚めないー。そいじゃ――――どーぞ!」 はやり「えへへー、どーもー!みんなー?はやりーん(変換の都合上、横棒で)だよぉー♪」(キャピキャピルルンルヘイヘヘイー 恒子「牌のおねえさんとしてテレビで目にした方もおられるでしょう!瑞原はやりプロの登場っです!」 はやり「わーい、麻雀やってる子のあこがれの麻雀どうでしょうに出られるなんて、はやりーん大感激だよー!」(キャピ 莉健「――――わー……」 京太郎「……………………」 はやり「どーしたのみんなー?元気ないよぉー♪」(ピョン……バルン……ピョン……バルルン…… 京太郎「おうじーざす……」 莉子「また今回は強力な人がゲストで……って師匠、どうしたんですか?」 京太郎「なあ、莉子……お前、オモチ……いや、オッパイって何だと思う」 莉子「……………………は?」 京太郎「とりあえず、人間のものに限定するならオッパイっていうのは胸部前面に一対存在する、皮膚に覆われた脂肪と乳腺で形成される器官の別称だ。だけどな、その程度の認識じゃあ困る。いいか、一回しか言わないからよく聞けよ?オッパイっていうのは宇宙……ロマンと神秘の象徴さ。可愛い女の子のものなら、太ももやお尻やふくらはぎやうなじや鎖骨のどれもが芸術と呼んで差し支えない、けどその全てを差し置いてもオッパイが一番なんだよ」 「オッパイに拘りを持ってる気取りの野郎の中には、小さいのは希少価値だって主張する一派がいるけどな、そもそこからして間違いなんだ。どこが間違いか分かるか?オッパイは大きくてなんぼ、大きくてなんぼなんだよ。母性はオッパイから溢れ出るんだ……巨乳爆乳そこに到って初めて、俺はそれをオッパイと認めるべきだと思ってる。小さい方が感度がいい?大きくても感じさせればいい……それだけの話っ……!」(ざわ……ざわ…… 莉子「………あ、あのー」 京太郎「大阪だと乳って呼び方もあるけど、それでもやっぱり俺はオッパイって呼び方に拘りたいな。まあ、乳には乳の独特なエロい訛りがあっていいんだけどさ、やっぱりオッパイの四文字に含まれた妄想を刺激する甘美な響きには今一歩及ばないと――――」(ここまでの語り、イッチの別作品のキャラが語ったことの別意見) 莉子「あ、熱く語ってるとこ悪いんですけど師匠?結局のところ何を言いたいんですか」(ドン引き 京太郎「瑞原はやりプロ……彼女のオモチもまたすばらだ……ってことだよ」(感涙 京太郎「聞けばあの人、二十八歳だぜ?それなのにあの幼い外見に反則的なオモチっていう高レベルなトランジストグラマー。確かに?和や風越のキャプテンさんや鶴賀の東横さん、永水の神代さんや石戸さんに比べれば張り……若々しさ的なものが幾ばくか減少傾向にあるのは分かる」 はやり「えっ!?」(確認確認 京太郎「だが……それがいい、だからこそ素晴らしい。若いが故に重力を跳ね返すオモチもいいけど、この……垂れそうで垂れてないギリギリ感がだな……なあ?」(夢見る瞳で手ワキワキ はやり「ぅ、うぅ、ううぅぅぅっ!?」(涙目で胸支えつつ隠す 莉子「ちょっとスミマセン、カメラ止めて、カメラ!これ以上は師匠が危ないからっ、師匠が色んな意味でダメになっちゃうからーーーーー!!」 恒子「須賀君のオッパイへの拘りたいって……業が深すぎたんだね……」 健夜「こーこちゃんが引いてるってことは、あれ台本じゃないんだね……」 はやり「なんなんですかー、あの子ー!はやりーん、かなしいよぅ……えーん!」 健夜「…………」 恒子「あ、いま少しイラァってした?」 健夜「シテナイヨ?ウン、全然イラァッテシテナイヨ」 後に『WEEKLY麻雀TODAY』に京太郎のオッパイについて語るコーナーができて、意外とそこで出てくる美乳講座などが少女雀士の間で(アラサーやわかんねー人含む)人気になるのだが、それはまた別の話。 終われ!