約 3,200 件
https://w.atwiki.jp/orimoe801/pages/215.html
Top 旧掲示板 ログ保管庫 オリキャラの創作物を投下するスレ オリキャラの創作物を投下するスレ 1 :名無しさん:2011/05/28(土) 23 04 34 本スレでは投下しにくい自作キャラのSSやイラスト、立体創作物 などを投下するスレです。 イラストについては、 「オリキャラスレ専用 お絵かき掲示板」も利用できます ttp //www18.oekakibbs.com/bbs/yaranaika/oekakibbs.cgi 2 :名無しさん:2011/06/11(土) 13 01 27 【作品を投下される方にお願い】 ・作品を投下された方は、できれば、本スレにも告知してください (本スレの規制とかもあるんで、強制ではありませんが…) オリ萌え本スレの皆で盛り上がれると更に楽しい!ので、ぜひぜひ、 ご協力ください。 3 :名無しさん:2011/06/14(火) 00 15 35 このwiki初のssが自分のになるとは… うちの綾音が今日誕生日なんで、お兄ちゃんが友人とプレゼント買いに行ったよ 平塚と孝之助はこんな感じの仲です。 Happy Birthday!!(平塚視点) 「明日、買い物行きたいんだけど…空いてる?」 俺は孝之助に尋ねられた。 土日ならともかく明日は平日だ。珍しい。 明日は確か薙刀の稽古もないよなぁと携帯で確認して思い出した。 ああ、明日は綾音の誕生日か。 「綾音のプレゼントでも買いに行くの?」 と、訊くと孝之助はこくりとうなずいた。 仲のいい兄妹だと思う。 まぁ孝之助の場合は自分の体の不自由さから妹に迷惑がかかっていると思っているのだろう。 最も当の綾音は迷惑なんてちっとも感じてないんだろうけど…。 「いいよ。どうせなんもないし。いいの選んでやろっか。」 翌日の放課後。 綾音には自分と帰ることを伝えているらしい。 俺達の買い物と言ったら駅ビルもいいけどやっぱりこの小路。 観光の土産物屋やアートな店もあれば地元密着の飲食店もある、車がめったにこない道。 両脇に水路があるのでできるだけ真ん中を、孝之助の車いすを押しながら歩く。 「そういえば、なんにすんの?」と聞いてみたら、 「可愛いくてさわり心地がいいもの。」と返ってきた。 可愛いはわかるが、さわり心地がいいというのはこいつらしいと思った。 「あ~、クッションとか?」 と他愛もない話をしながらクッションやぬいぐるみの売ってる店に入る。 流石に男二人で入るのは勇気がいったが、あまり客はいなかった。 クッションのコーナーに行き、ひとつ渡してやる。 「俺がとりあえず渡してくから、自分で決めなよ」 というとなんか首をかしげて「なんで?」と訊いてきた。 「孝之助があげるプレゼントなんだし、孝之助が決めたら綾音も喜ぶんじゃない?」 と答えると納得したらしく、さわり心地を確かめるように抱きしめている。 何個か渡していくと、孝之助にとってさわり心地のいいのがあったらしく 「これにする。」と言って、抱きしめていた。 ピロリロリーン♪ 携帯のカメラで撮った。 「何?」「いやべつに…」「そう」 孝之助は会計を済ませるためにレジに行く。 ラッピングでと言いながらレジのお姉さんに渡す。 首に下げている財布から金を出し、おつりをなんとかしまう。 「終わったよ」と言われたので車いすを押して店を出る。 小路を出て、ノンステップのバスに乗り、孝之助の家まで送る。 家には綾音がすでに帰ってきていて、たどり着いた瞬間孝之助に抱きついていた。 相当心配してたらしい。綾音、ゴメン。 「平塚…今日はありがと。また明日ね。」 「ん~、じゃあなぁ」 そういって別れる。自分ちへ帰るため夕陽の坂をのぼった。 おまけ(綾音視点) お兄ちゃんやっと帰ってきた。あたしへのプレゼント買ってきて… 誕生日なんて忘れてたし、嬉しいけど もう、心配してたんだからね!!お母さんと! チャラリラリーン♪ メールだ。送り主は平塚先輩だった。 なんなのよ、もう!!と思いつつもとりあえず見る。 誕生日おめでとうという一文と… もらったクッションを抱きしめてるお兄ちゃんの写メだった。 保存しよ。 (どうでもいいあとがき) とりあえずサーセンorz 他にも今日誕生日の方がいたらおめでとうございます 4 :名無しさん:2011/06/14(火) 19 10 38 》3 乙!そして記念すべきwiki初SS投下おめでとうw ほんぼの可愛いな~とニヤニヤしながら読んでたら、さくっと写メ取った平塚に噴いたw 本人も写メ保存してるに違いないと妄想補完させてもらいましたw 5 :名無しさん:2011/06/16(木) 00 53 18 》4 米ありがとうございます 平塚なら保存してるかもしれませんねw 平孝はかなりツボだと自覚し、ネタもいくつかあるのでうpしたいと思います (`・ω・´) 6 :名無しさん:2011/06/17(金) 23 33 51 》3 乙ですー 薙刀やってんの?カッコヨス この調子でどんどんうp! 7 :名無しさん:2011/06/19(日) 02 58 15 先陣きってくれてありがとう! 大事なこと忘れてたけど綾音さん誕生日おめでとう! 8 :名無しさん:2011/06/19(日) 11 35 54 》6 はい、平塚は薙刀の師範代の家系の子って設定です 詳しくは760を見てください(これ載せなきゃどこのだかわかんないよなぁ。反省します) 拙い絵ですが一応絵もあります 》7 先人きってみました(笑) うん、綾音誕生日おめでとう 今回この妹の誕生日に書いたのはこの二人は互いの誕生日を祝うよりも 一緒にプレゼントを買いに行くってのの方がらしかった、書きたかったからです 9 :760(1):2011/06/28(火) 00 19 41 またお前かっ!!はい私です。 平孝第二段が出来たのでうp 今回もやっぱり平塚視点です。 君の感じる世界 障害者も多く所属するこの学校には障害体験をたまに行う。 障害を持つ者と気持ちや感じることと正しい手助けの方法を学ぶことで 同じ学び舎に通う者について深く知るというのが主な目的である。 うちのクラスでは人気があって、視覚障害+車いすという孝之助の体験を行うことになった。 二人一組になって視覚障害で歩行するのと車いすでの移動を行なった後、視覚障害+車いすでの移動が行われる。 どれも同じコースを行い、違いと言えば視覚障害は階段で車いすがエレベーターという所だけだ。 俺は車いすをやってから視覚障害を行い、そして混合をやるといった流れでやることになった。 まずは車いす。講師の人から軽い指導を受けてから実技が行われる。 自分が見ているものとは異なるかなり低い視界が広がる。 段差があるだけで結構な衝撃を感じるし、小さな溝でもキャスターが つっかえるのだが、その時のつんのめりとかも結構辛い。 10 :760(2):2011/06/28(火) 00 22 09 次に視覚障害。アイマスクを施して真っ暗な中を相手の指示を聞きながら手を引かれて連れられる。 階段なんかはかなり大変で、一歩一歩相手の指示からの情報を頼りに降りたり昇ったりしなければならない。 指示する方もかなり気が気でならないような心地になる。 そして混合。相手は車いすを後ろから押しているため手で触れることもできないので、 完全に相手の指示がないとなにもわからないような状態だ。進む方向を告げられても その方向がどこに向かっているのかわからないし、触覚を頼りに自分のペースで進むこともできない。 指示をされていても段差での衝撃はかなりびっくりした。 ほんの10分あったかないかぐらいの体験であったが、かなり冷や汗が出た。 他のクラスメイトを見渡しても怯えていたりとそれなりの恐怖を感じていた。 汗を拭いながらふと今は別の教室で授業を受けている孝之助の顔が浮かぶ。 「あいつはいつもこんな感じでいるんだろうなぁ」 背筋に寒気が過ぎる。 触れられることで安心するというあいつの気持ちが今なら痛いほど身にしみて分かる。 11 :760(3):2011/06/28(火) 00 24 01 教室に戻ると孝之助は廊下側の一番後ろの自分の席にいた。 盲学教師にいつものように教室まで送られたのだろう。帰りのホームルームを待っているようだった。 クラスメイトの女子や男子がさっきの体験を報告している。その中には泣いている女子もいた。 いつも平気なのかという問いに対して孝之助は最初は不慣れだったが今は慣れたし平気だと答えながら笑っている。 翌日の土曜日たまたま孝之助と買い物することになっていた。 昨日の今日で無碍にできず、いつもとは違うかなり指示をする扱いに察しがいい孝之助は気づいているようで、 「なんか今日の平塚いつもと違う。どうしたの」 と訊ねてきた。 俺は少しだまってから 「昨日の車いすと目が見えない体験が正直怖かった。かなり不安だったから孝之助もそうなんじゃないかと思って…」 と自分の気持ちをありのまま伝えた。孝之助はきょとんとした顔をしている。そしてゆっくりとこう告げた。 12 :760(4):2011/06/28(火) 00 25 20 「たしかに何も見えないことって今でも怖いよ。どっち進んでいるのかわからないし… だけど誰が車いすを押しているのかが分かっていると安心できる。どっちに進んでいるかなんて言われたってわからないから、 たわいもない話でもしている方が安心するんだよね。」 驚いた。こいつにとってこれからの行き先に何があるかということは問題ではない。 自分の車いすを誰が押していて、その人間が常にそばにいることの方が安心するのだ。 たとえそれが自分が捨てられる道であっても不安なんて無い。 捨てられて独りになって、相手の声が耳に入らなくなってから動けない足で人を探すのだと思った。 俺は孝之助の車いすを再び前に押しながら言う。 「孝之助、俺ずっと喋ってる。おんなじ話題何回言うかわかんないけど喋ってる。だからそんときはツッコメな」 「なんかよくわかんないけど、わかった」 少しだけど孝之助のことがわかった。 お前の感じる世界は暗闇でしかないけれど、不安じゃないからある程度幸せなのかもしれない。 そこに自分がいるのが嬉しかったよ。 あとがき 昨日車いすと視覚障害の体験やったので平塚にやらせてみた。 けっこう怖かった。孝之助さん大変だなぁ。 13 :名無しさん:2011/07/02(土) 01 57 50 》9 再びの投下おつかれー まだまだ発展途上というか友人以上の間柄ではなさげですが 今後どう発展するのか楽しみだ 案外他のフラグもありそうだけど(敵とか?) でも強力なガード(妹)がいるから一筋縄ではいかなそうw 兄を変態にするのはねえwそれとも意外と理解あったりするのかな? 続きを楽しみにしております 14 :そのままの君で:2011/07/02(土) 20 46 10 どうも、本スレ548です。 760様、2作目の投下乙でした! 本家の平孝は、いつも可愛くて萌えるw これからも続きを楽しみにしておりますw 15 :そのままの君で:2011/07/02(土) 20 48 57 さて、760様のお子様をお借りしたスピンオフ(?)な SSが仕上がりましたので、投下します まずは、属性等の告知を ・760様の作品の二次SSです ・平塚君×孝之助君で、孝之助君視点です ・設定準拠ではない表記を若干含みます ・キャラ&設定が760様の公式設定からちょい外れている可能性もあり ・エロはないけど、萌えは詰め込んでみた こんなんでもよろしかったらどうぞ 16 :そのままの君で 1-10:2011/07/02(土) 20 57 39 日中よりも、少し気温を下げた夕刻の風が僕の横を吹き抜けていく。 その幾分涼やになった風にあたりながら、僕は、今、自分が座っている縁側の木の床にも う一度触れてみる。 自分の家の床とは異なり、長い年月の間、しっかりと手入れされてきたことを表している かのような、その温かみのある感触が心地良い。 そうなのだ、ここは、いつも僕が生活している家ではない。 僕の友人、平塚の家だ。 彼の家は、古くから続く、旧藩校の薙刀の師範代の家系なので、その家も、由緒正しき日 本家屋といった感じらしい。 といっても、目が見えない僕には、彼の家がどんな風なものなのか、全容を把握する術は ないのだけれども。 僕は小さな頃に経験した病気が元で、盲目になった。それに加えて、紫外線過敏症と歩行 不全を伴うこととなった。 既に高校一年生となり、その環境にずっと慣れ親しんできた僕にとっては、この暗闇はも う、あたり前の日常のひとつだ。 17 :そのままの君で 2-10:2011/07/02(土) 21 03 57 それに、僕は恐らく、その分、聴覚や物に触れた時の感覚など、失くした感覚のほかに持 ち合せている他の感覚全てが一般の人と比べると、鋭くなっている気もする。 自分に出来ないことも山程あるが、それは、それで受け止めてきたつもりなので、他の人 が思う程に、僕は、自分の境遇をつらいなどとは、思っていない。 ただ、唯一、時につらいと感じるのは、きっと僕は、このまま、完全に自立した生活を送 ることが難しいのではないかということだけだ。 出来れば、自分の父母や妹-そして、この大切な友人に手を借りることなく、生活を送れ るようになりたい。 それが、僕の唯、ひとつの望みなのだが。 そんな思いに耽っていた僕の心の内に、僕に付き従ってくれている、カードの聖霊、戦車 のあの言葉が甦る。 ―孝之助、私と共に全てのカードを制する者となれ。 さすれば、私は、その君の希いを叶えるために、力を発揮する者となるだろう― 「僕の希い、か」 僕は小さな声で、そう呟いた。 僕に付き従ってくれている、戦車は、甲冑を身に纏い、西洋の古代ローマ世代などで良く 見られた、戦馬に引かせた戦車を操る凛々しい騎士の姿をしたイドラと呼ばれる特殊なカ ードの聖霊だ。 そして、彼のほかにも、残り23枚のカードがあって、それら全てが、一組のものとして 扱われることによって、最大限の力が発揮できるようにと、彼の創造主の手によって創ら れたらしい。 18 :そのままの君で 3-10:2011/07/02(土) 21 05 49 その彼の姿を僕が良く識っているのは、戦車が僕にイメージを直接流してくれたからで、 その時、僕の目が見えていたというわけではない。 彼が、そのイメージを流してくれた時に、直接、語りかけるようにして伝えてくれた、も うひとつの事柄が、彼の眷属たる他のカード23枚を下し、全てのカードを配下に置いた 者、唯一人が、どんな希いでも1つだけ、叶えられるというものだった。 その為に他の誰かと戦う―それは、僕が持つ信念からすれば、何か相容れないものだ。 それを考えた瞬間、僕の背中に、ぞわりと何か、言いようのない、得体の知れない感覚が はしった。 その次の瞬間、平塚が、この縁側に通じる木の廊下を素足のままで、こちらに向かって、 歩いてくる音が聞こえてきた。 僕は、その足音に少しほっとして溜息をついた。 そうして、良いタイミングで、僕の思考を現実へと戻してくれた平塚に感謝した。 「孝之助、待たせて悪かったな。ほら、西瓜、切って持ってきたんだ。 ほら、夏といえば、やっぱり、縁側で西瓜だろう!」 彼は、そう言って僕の傍の床へと、自分が持ってきた西瓜がのった皿と冷たい麦茶が置か れたお盆を置くと、そのお盆を挟んだ隣に腰掛けたようだ。 それから、その前にあらかじめ持って来ていた蚊取り線香に手際よく火をつけた。 これは、僕が普段、自分の家でもたまに使っているやつで、合成化学物質の含有量が極め て少ないものだ。 いつもと同じ香りがするので、何となく判るが、恐らく、僕の妹の綾音が平塚に手渡した んじゃないかと思う。 19 :そのままの君で 4-10:2011/07/02(土) 21 08 13 「孝之助、ほら、おしぼり」 「あ、うん、ありがとう」 平塚は、馴れた様子で、一度、縁側から立ち上がると、僕の手を取って、その掌にひんや りとしたおしぼりを乗せてくれた。 そうして、僕が手探りで、手を拭いていると、そのタイミングを上手く図るようにして、 僕の手元から、おしぼりを下げてくれる。 「孝之助、西瓜、食う? これ、種なしの西瓜なんだけど、すごく甘くて美味いぞ!」 「うん、ありがとう」 そう答えた僕に対し、平塚は先程、おしぼりを渡してくれたときと同じように、丁寧に僕 の片手を取るようにして、西瓜を渡してくれた。 それから、余った方の僕の手を隣に置いた、麦茶のグラスと西瓜の皿辺りに導く。 「西瓜の皮を置く皿と麦茶のグラスは、ここだから。 あ、あとさっき渡したおしぼりもこの右隣に置いてあるから。 えーと、まあ、気にせず食え」 「うん、平塚、ありがとう」 僕は、そう言うと、早速、平塚から手渡された西瓜を頬張った。 それは、良く冷やされていて、この縁側の外の空気の中で食べていることも合わさった所 為か、いつもよりも格段に美味しく感じられた。 20 :そのままの君で 5-10:2011/07/02(土) 21 09 53 僕の隣では、平塚も、しゃりしゃりと、僕にとっては、耳触りの良い音を立てながら西瓜 を頬張っているようで、辺りには、西瓜独特の水気を含んだ甘い香りが、より一層、強く 拡がっていった。 そうして、ひとしきり、互いに無言で、言葉を交わすことも無く、西瓜を食べていたのだ けれど、西瓜を食べ終わると同時に、平塚が僕に声をかけてきてくれた。 「孝之助、体の調子はどう? 夕方といっても、もう陽は落ちてるし、問題ないとは思うんだけど。 それに、浴衣とか着てるし、浴衣って、結構、風通しが良くて涼しいからさ。 それで、逆にちょっと体調が変かなとか思ったら、すぐに言えよ」 「平塚、ありがとう。僕は大丈夫だよ。 平塚の言うとおり、もう、陽も落ちているし、なら、紫外線過敏症の事は考えなくて良 いから、今のところ、僕の体調にも問題は無いよ。 それに、この浴衣、絽生地のものだって、言ってくれたよね。 さらりとした感じがして、とても着心地が良いよ」 僕は、恐らく平塚が座っている方向に向かって、少し微笑みながら言った。 眼が見えていなくともそれ位は判る。 それに、先程からのこの平塚の心づくしが、本当に嬉しかった。 こんなのは、本当に久しぶりだ。 平塚に手伝ってもらいながらだったけど、浴衣を着て、友達と一緒に縁側で涼むだなん て、こんなことは、僕が小さかった頃の記憶にしかない。 21 :そのままの君で 6-10:2011/07/02(土) 21 11 51 今でも、綾音や自分の家族とは、こうして過ごすこともたまにはあるけれど、学校での 活動を除けば、他の友人とだけで過ごす機会など、殆ど無くしていた僕にとって、今回 のことは、本当に嬉しいことだった。 「そっか、ならいいや。 孝之助は肌が白くて、線が細いから、浴衣着てると何か綺麗だからさ、 なんか普段より、ちょっと余計に気を遣ったりしたくなる感じがするんだよな」 「なんだよ、平塚、それ、何か変だよ」 「そっか? 変かな?」 僕等は、互いにそんな風に他愛もない軽口を利きながら、笑いあった。 そうなのだ、たかだか3日間のこととはいえ、平塚のご家族の計らいもあって、僕は、 夏休みを利用して、平塚の家へと泊りに来ているのだ。 少しの間、家族と離れて、過ごす経験とか、他の同年代の友人達があたり前のように経 験していることだとしても、これは、僕にとっては、数少ない、かけがえの無い機会だ った。 「平塚……本当にありがとう。こういうのって、本当に久しぶりで、嬉しい。 僕は、自分がこうなってから、彩音や自分の家族と一緒にしか、外泊したことなんか なかったんだ。 だから、平塚と、僕を泊めても良いって、言ってくださった、平塚のご家族にもいく らお礼を言っても足りない位嬉しい。あ、もちろん、僕の家族にも、感謝してるけど」 「うん、孝之助が嬉しいんなら、俺は、それで良いんだ」 平塚は、そう言いながら、僕から視線を外し、目の前の縁側から見える景色と夜空に 眼を遣っているようだった。 まあ、これは、僕が、周りに流れる空気感からそう思っているだけで、本当のところ は、判らないのだけれども。 僕が、そんなことを思っていたその時、ふいに、戦車のあの言葉が僕の脳裏へと甦った。 22 :そのままの君で 7-10:2011/07/02(土) 21 14 22 ―孝之助、私と共に全てのカードを制する者となれ。 さすれば、君のその希いは、叶う― 「……っあ!」 「どうした、孝之助」 あまりに突然のことで、小さく声をあげて片手で額を押さえた僕の様子に、平塚は瞬時 に反応して声をかけてくれた。 僕は、平塚のことを心配させたくは無かったので、出来る限り平静な様子を保つように しながら、平塚に返事を返した。 「ごめん、平塚、大丈夫だよ。こんなのは、良くあるんだ。 本当に大丈夫だから、あまり気にしないでほしい。頼むから……」 「ん、判った。ただ、本当に駄目な時は、正直に俺に言えよな」 どうやら、平塚は折角の大切な時間を壊しかねない状況になるのが怖くて、不安な表情 をしていた僕の気持ちを察してくれたらしかった。 僕は、そんな平塚の計らいに改めて感謝していたし、正直、少しほっとしていた。 それなのに、僕は気が付くと、いつもはあえて考えないようにと、封じていたあの想い を、今、改めて自分の心の中に湧き上がってきていた、その心のままに、平塚にぶつけ ていた。 23 :そのままの君で 8-10:2011/07/02(土) 21 16 37 「平塚、あのさ、もし、僕に障がいなんか無くてさ、 毎日をもっと普通に過ごせてたら、僕と平塚は、もっと対等な関係で、 今よりも、もっと、親友みたいな関係になれてたのかな? 僕は、彩音にも誰にも迷惑なんか、かけないで、もっと普通に過ごせてたんだろうか?」 そう言った瞬間、僕は、はっと、我に返った。 僕の心の中には、しまった、という後悔の念しか残らなかった。 判っているのに。 この宿命を、障がいを負っているからこそ、平塚にも会えたのに。 彩音も皆も、僕のことを迷惑だなどと、一度も思ったことは無い筈で、 僕は、今のままでも、ちゃんと皆に認められているというのに。 僕の瞳からは、涙など零れないけど、僕はそのとき、本当に泣きたい気持ちで一杯にな った。 そんな僕の様子を見ていた平塚は、色々と察しがついたようで、僕の頭を優しく、数回 撫でるようにしながら、いつものように言った。 そして更に、いつもは言わない言葉も付け加えながら、僕の気持ちに応えてくれた。 24 :そのままの君で 9-10:2011/07/02(土) 21 19 12 「孝之助はさ、今のままでも、俺よりか全然強いよ。 それに、今でも、十分に俺と対等に渡り合ってるし、とっくに俺の親友だよ。 だから、俺には、今の在りのままの孝之助が居てくれれば、十分なんだ。 まあ、孝之助の障がいが無くなれば、それはそれで、嬉しいと思うんだろうけど」 「平塚……ありがとう」 僕はその場で俯いたまま、そう言った。 その場で、昂っていた気持ちを抑えきれていたとは、ちょっと言い難かったので、そう 言った僕の声は、ちょっと震えていたかもしれない。 「さてと……そろそろ、飯でも食いに行きますか! そろそろ用意ができてるんじゃないかなぁ……孝之助、悪い! このまま抱きあげるよ」 「えっ、う、平塚! ちょっ、待てって、その、車いす!」 25 :そのままの君で 10-10:2011/07/02(土) 21 21 17 僕は平塚にいきなり抱え上げられて、驚きながら、そう声をあげた。 平塚は、そんな風に慌てていた僕の様子が可笑しかったのか、笑いを堪え切れなかったよ うで、ほんの少しだが、声をあげながら、微笑っていた。 「まあ、移動の距離も短いし、 あれを取ってくるの面倒だからさ、たまには良いんじゃない?」 「う……まあね」 そう返事を返した僕に、平塚は、また微笑んでいるようだった。 僕は、そんな風に普段と変わらぬ様子で接してくれる平塚に感謝しながら、こんなのも たまには、良いかな、と思いながら、平塚へと身体を預けた。 【END】 26 :そのままの君で:2011/07/02(土) 21 23 21 -投下終了- 760様、大切なお子達をお貸しだしいただきありがとうございました! このSSを書いている間に、自分なりに、二人の関係とかを妄想できて、 本当に楽しかったです! 色々と考えながら、このSSを書いたのですが、きっと至らない点も多々 あると思うので、760様の素敵な世界感を大きく壊したりしてないことを 祈るばかりです。 また、何か違うかたちでもコラボとか出来ると良いな-と思っていますので、 どうぞよろしくお願いします- 27 :760:2011/07/02(土) 23 43 57 》14‐26 いや、すごくよかったです 548様書いてくださってありがとうございます なんか自分でも扱うのめんどくさい設定とかも入ってて おもわず「うんうん」って感じで読めちゃいました またラブな感じとか入ってて好きな雰囲気で嬉しかったです これからもこの二人をよろしくお願いしますm(_ _)m 28 :名無しさん:2011/07/28(木) 23 40 34 薄いし下手で‥ デヴィット ttp //pita.st/n/hpuw1346 グレン ttp //pita.st/n/gjkloq67 ジョーリン ttp //pita.st/n/eghlrw04 リッチー ttp //pita.st/n/bfnt0368 29 :名無しさん:2011/07/28(木) 23 50 40 ガーデニング ttp //pita.st/n/top/show/?guid=ON tid=bikruvx9 sess=17ucmbduiom2susqk1991nafu3 遺跡探検 ttp //pita.st/n/top/show/?guid=ON tid=knwz1267 sess=17ucmbduiom2susqk1991nafu3 30 :名無しさん:2011/07/29(金) 00 20 26 》28-29 投下乙です- イラストも拝見したかったのですが、 「パソコンからの閲覧は許可されていません。携帯からご覧下さい。」 って表示されてしまい閲覧できませんでした…orz できれば、 オリキャラ萌えスレ専用うpろだhttp //ux.getuploader.com/orimoe/ オリキャラ萌えスレ専用うpろだ(Simple Upload)http //ux.getuploader.com/orimoe/html あたりに再アップしてくださいまし- 31 :名無しさん:2011/07/29(金) 05 56 04 》30 やってみたけどやり方がわかりませんでした‥とりあえずざっとでも読んでくれたならありがとうでした。 32 :名無しさん:2011/07/30(土) 04 03 02 》31 設定も見ましたが、ぜひビジュアルを見たい……! 33 :760:2011/08/07(日) 23 13 59 皆様こんばんは。548様に素敵な平孝書いてもらえて嬉しい760です。 そして第3段(第4段?)ができました。いつもどおりの感じです。 34 :朝からトラブル:2011/08/07(日) 23 15 09 朝からトラブル いつものように登校してきた六条兄妹はその日は困っていた。 障害者も通えるこの学校にはエレベーターがあり、 車いすの生徒は学生証をかざせば乗ることができるというシステムなのだが、 その頼みの綱のエレベーターが故障していたのだ。 流石に綾音も孝之助を3階の教室まで運べる気がしないし、 孝之助自身も兄として妹に運ばれるのは気が引ける。 どうしよう…孝之助と綾音の考えは同じらしく、互いの顔を見るようにしていた。 35 :朝からトラブル:2011/08/07(日) 23 16 01 そんな時、平塚が上からゆっくりと降りてきて、困っている六条兄妹を見つけて声をかけた。 「おはよ、どした?」 六条兄妹はその声にびっくりした。 「おはようございます。実はエレベーターが故障してるんですよ。」 と、綾音がことのなりゆきを説明した。平塚はエレベーターをチラっと見て、 「あぁ、教室まで行けないってわけか…。なら、俺が運んでやるよ」「えっ」 そして孝之助はふわりと浮くような心地がした。 平塚が孝之助を俵担ぎしたのだ。 孝之助はなんともいえない浮遊感や周りのざわつきに驚き、 「ちょっ!!平塚、降ろして。何か嫌なんだけど!!」 といって、ジタバタするものの平塚は両腕で抑えて 「暴れて落ちたら頭打って死ぬかもね…」 ビクッ!!孝之助は平塚のその言葉におどろいて大人しくなり、ギュッと平塚の制服を少し握る。 平塚は自分の肩の上で大人しくなった孝之助をチラッと見てから、 綾音に「車いすも俺が運ぶから安心しなよ」と言うと、 綾音は「は、はぁ…」と答えて自分の教室に向かう。 36 :朝からトラブル:2011/08/07(日) 23 16 58 そして平塚は片手で孝之助を抱え、もう片方の手で車いすを持ち、普通に階段を昇り始めた。 「ひ、平塚。お、重くない?」「余裕」「そ、そう。」 孝之助は周りが自分を見ているのではないかと思うと恥ずかしくなり、平塚の背中に顔を隠そうとした。 3階に着くと、廊下で降ろされ、そして普通に教室まで送られた。 下校の頃にはすっかり修理されていて、孝之助はエレベーター内でほっとした。 37 :朝からトラブル:2011/08/07(日) 23 17 31 おまけの短文 無駄に早起きをさせられる家ということもあって、平塚はかなり早い時間に登校した。 下履きから上履きに履き替え、歩いているとエレベーターに故障中の貼り紙がしていた。 ふとエレベーター常連の友人の顔が浮かびながら階段を昇る。 教室に着いて荷物を置き、座って一息ついていると、 あいつ登校したら困るんだろうなぁ。まで考えが至った。 そう思うと自然と眉間にしわが寄ってきた。 「仕方ない、迎えに行ってやろ」 そうひとりごちて椅子から立ち上がり、1階に向かった。 38 :朝からトラブル:2011/08/07(日) 23 18 15 平塚めっちゃ力持ちw 車いすの人って正しくは4人位で持ち上げるのが正しいのですが…まあ置いときます。 あと遅レスですが 》13 敵とのフラグは無いわけでは無いし、 見てもみたいのですが本人に書けるスキルがありません(涙) それと妹の綾音や保護者のような戦車は孝之助が幸せでいるうちは見守るけれど 泣かせたり不幸にしたら絶対許すことができないタイプです (しかも綾音の正義は罪には罰を与えるタイプなのでタチが悪い) 次は書き合いスレで548様と話したエピソードを書く予定です 39 :本スレ548:2011/08/08(月) 23 18 55 》38 待ってました!投下乙です! 760様の書かれる平孝はやっぱり雰囲気が可愛いですね-w 平塚くんは、優しくて男前で、紳士だし、 孝之助くんは、少し幼くて、純粋な感じが萌えるw 平塚くんのしっかり者な感じから見るとやっぱり、跡取息子さんでしょうか? 彼の生い立ちもますます気になりますw あと、追加で質問なのですが、孝之助くんはの瞳は見えないけど、瞼は開くっ て思って良いのでしょうか?(これ、正解だったら、個人的には、すごくツボ にはまる設定なんですが…) 今回も拝読しているうちに、前回削ってしまった平塚くん視点でのSSを書 きたくなって、うずうずしてたりしてますw とはいえ、気持ちばかりで、まだ何もまとまっていないので、形になるまで、 けっこう時間がかかりそうですが、またいずれ書かせてくださいね-! 40 :760(1):2011/08/08(月) 23 36 31 》39 レスありがとうございます。 そしてまさかの第二段ですか!!嬉しい 楽しみにしています 本当に申し訳ないのですが、 平塚は跡取りで合ってるのですが、生い立ちと言えるようなものや 過去とかは無いです 彼のコンセプトはイドラ持ってる人と持ってない人の対比みたいな ところだし… 強いていえば薙刀の師範代の家系に長男として生まれて ここでの設定の旧藩校で薙刀やそれ以外の武道・孔子みたいな学道を 学んでいた位で、高卒で師範代目指して24,5位に若先生みたいなのになる位です 41 :760(2):2011/08/08(月) 23 57 40 あと孝之助は戦闘中はカリスマっぽいんだけど 普段は可愛いみたいなのがイメージで、カリスマ部分が書かれてないだけ (小説でアクションとか無理ですよw) 個人的には普段の彼はチビキャラで描かれそうなぽやん系です あと眼は見えないだけで開くし、見えてた頃は眼力もあった感じです 普段覆っているのは紫外線対策かな(見えないのに晒されてても危なそうだし) 脚部も足の部分がダメで脚は動きます。だから脚も組めます あと平塚と孝之助は実在のモデルがいて、個人的にこのモデルの組み合わせが 超好きなので組ませてます 長々とすいませんでした なんかこういうのって自分の萌えや無駄な設定・いらんことまで語ってしまう… 42 :名無しさん:2011/08/10(水) 19 23 03 》32 メ〇ヘルサロンの絵スレに投下してしまいました‥見づらいですがよかったら(下手くそだよ)。 43 :名無しさん:2011/08/10(水) 19 24 42 》42 あ、レス番は731です。 44 :名無しさん:2011/08/10(水) 20 46 43 》42 横から失礼します、 メ○ヘルサロンに人を誘導するのはどうかと思います、 あと自分で下手と言うのもよしてください、フォローに困ります 折角描かれたのに、色々もったいないですよ! 45 :名無しさん:2011/08/10(水) 21 43 43 》44 ごめんなさい、携帯だから場所がなくて‥ もういいです 自分のキャラクターは自己満足でしかないのわかりましたから‥自分はみんなに劣るのわかりましたから‥‥。 46 :44:2011/08/10(水) 21 57 44 携帯なのは仕方が無いし、投稿に慣れていないのも仕方が無いし 注意がしたかっただけで落ち込んでくれとは言ってないし、 でもこっちもキツかったかもしれないので、そこはすみません とにかく、劣るだの下手だの卑屈になるのはやめて、自信もってください また投稿してくださるのを待っています 47 :名無しさん:2011/08/10(水) 22 50 41 》45 最初から上手く描ける(書ける)人なんて少ないから、大丈夫ですよ- 自分も最初の頃の投下作なんて、黒歴史にしたいのが多すぎて困る位だしw 他スレでも、ちょっと悲しい思いをされたとのことですが、ここで諦めたら上達はない! ので、めげずに頑張ってほしいなぁ… それに、このスレの姐さん方は、印象的な作品を投下される方も多いし、皆、個性豊かで、 これからご自分が創作を続けられる際にも、勉強になることが多いと思いますよ- 自分も、このスレの姐さん達に癒されたり、刺激を受けたりしながら、創作してるよ! 傷が癒えたら、ぜひまた、いらしてくださいね 48 :名無しさん:2011/08/10(水) 22 51 04 》44》46 何だか乙ですと言いたい 》45 2chに拘らず、携帯で自サイト持つとかしてみると良いんじゃないかなぁ 何かと耐性付けないと、2chで投稿は精神的にキツいと思うよ 49 :本スレ548(=創作物スレ47):2011/08/10(水) 23 12 28 連投スミマセン 》40-41 こちらこそ、レスありがとうございます! この前のSSで、削った部分をそのままにしとけば良かったあぁ!と、後悔しきりです… 個人的には、「見えない瞳でも、君を視ているよ」みたいなシチュが本当に大好物 なんですよ-w 前回とは、視点を変えて、平塚くんで書きたい!と思っているので、 前に書かせていただいたときより、大分時間がかかるかと思いますが、気長にお待ちい ただけるとありがたいです! 取り急ぎ、ご連絡まで~ 50 :名無しさん:2011/08/11(木) 00 25 10 》45 きついこと言うかもしれないけどオリキャラへの愛があれば 他人の意見なんてどこ吹く風で厚かましく創作できるし、 限られた環境下でもサイトを作り、リンクを報告 このオリ萌え掲示板に新作ができたと報告もできる それができないような程度のオリキャラ愛で、卑屈なことばかり述べるのと その応援レスでスレが埋まるのは正直邪魔 ただオリキャラ愛が本物で創作していけばどんな設定でもド下手でも萌えてくれる人はいる 自分が萌えるんだもの誰かにとっても萌えだよね!!きっと…くらいの根性で頑張れ 51 :名無しさん:2011/08/11(木) 02 35 48 》46-48》50 どうもすみません、レスありがとう‥ちょっと卑屈でしたごめんなさい。 ‥じつはある板で厚かましくスレを構えてSSを作り一年になります。ルール違反ですか? けどその内容は2chでないと掲載されないほど異常で過激なんです。そのストーリーをイラストにしたりしています。 ここに載せるには過激なエロはちょっと‥ですよね? 最近ネタが尽きてイラストのネタも尽きました、キャラへの愛は消えません。 ローカルルール違反になるので自スレはたたみました。 人知れない場所でまた秋くらいに再開しようかと‥ここに小ネタを投下するにエロはどのくらいまでぉkですか? 52 :名無しさん:2011/08/11(木) 06 17 21 》51 もうあなたはここに来ないでイイよ てか来ないでください いくらなんでもウザ過ぎる 53 :名無しさん:2011/08/11(木) 06 26 19 はぁ~めんどくさいからもう来たくなかったんだよね、うざいの意味がわかんない。 消えてやるからもう悪く言うなよ!?一言も何も書くな!!!じゃー 54 :名無しさん:2011/08/11(木) 10 07 51 何事も無かったかのように通常に戻りましょ 55 :760:2011/08/12(金) 20 32 04 》49 わかります!!そのシチュが萌える感じv あと一応失明してても涙が出たりや目のあたりの表情に関する表現するのも好きですv 他にも書くときに必要になりそうな設定とかがあればいくらでも教えますし、 548様の気が済むような作品を作っていただけるよう、願っております 56 :「そのままの君で 2」:2011/09/04(日) 19 43 55 今晩は、本スレ1-546です さて、少し、期間が空いてしまいましたが、お約束をさせていただいた、 本スレ1-760様のお子様をお借りしたスピンオフ(?)なSSの第2段が 仕上がりましたので、投下します まずは、属性等の告知を ・本スレ1-760様の作品の二次SSです。 ・これだけでも読めると思いますが、一応、以前投下した》14-26と 対になるように書きました(でもある意味、全く対になってないよ!) ・平塚君×孝之助君で、平塚君視点で、エロはありません… ・平塚君から見た孝之助君と、二人の想いがテーマな感じで、割とシリアス ・設定準拠ではない表記を若干含みます ・キャラ&設定が1-760様の公式設定からちょい外れている可能性もあり こんなんでもよろしかったらどうぞ 57 :「そのままの君で 2」1-8:2011/09/04(日) 19 46 07 「平塚、お前さ、なんで、あいつの事、そんなに構うの?」 その瞬間、俺の頭の中には、以前、同じクラスの奴から受けた言葉が浮かんだ。 それは、同じクラスメイトからの何気ない一言だったが、俺にとっては、えらく重い言葉 のように思えた。 そんな言葉を思い出したのは、きっと、その後で、あいつに対して、心ない言葉を口にし ている奴を見受けた後だったから、無意識のうちに、余計に気にしていた所為だとは思う。 「正直、なんで、このクラスに居るのって、思う時はあるよな。 あいつ、なんだかんだ言って、結局、皆に頼りきってるじゃん。 お陰で、稀にだけど、普通に授業が進まないことだってあるしさ。 それに、あいつ、あのアイマスクとかさ、見た目も結構、変わってるよな」 孝之助がとっくに帰った放課後の教室で、そいつは、笑顔さえ浮かべながら、何気ない様 子で、他のクラスメイト2、3人とそんな話をしていた。 放課後だったこともあり、人数も少なかったからなのか、そいつの声が、以外と大きかっ たからなのかは、良く分からない。 それでも、そいつの声は、教室の近くの廊と下に居た、俺にも良く聞こえてきた。 58 :「そのままの君で 2」2-8:2011/09/04(日) 19 47 26 ……あいつの事、孝之助のことを何も知らない癖に! そう思うと、俺は、その場に居た奴ら全員に、その怒りを率直に、ぶつけたい気持ちにな った。 けど、そんな事をしても、何の意味も無い事も、良く解っていた。 だから、俺は、その場で、あえて、あいつらに、厳しくあたることをしなかった。 だだ、普段よりも幾分大きな音がするように、廊下に繋がるドアを開けた。 そうして、あいつらからの視線と問いかけにも、ただ、「忘れ物を取りに来ただけだ」と告 げて、淡々とその場を後にしたのだ。 それは、ちょうど、金曜日の放課後のことだったので、次の日の土曜日に、孝之助の買い物 に付き合う約束をしていた俺にとっては、本音のところで言えば、気分は最悪だった。 孝之助は、俺の親友で、この学校に通う同学年の生徒だが、幼い頃に患った病気が基で、 今、現在、車いすでの生活を余儀なくされている。 おまけにその視力も失っている上に、紫外線敏という病も患っていて、現在進行形で、それ と闘いながら、また、そういった状況にある自分の身体とも、折り合いを付けながら、日々、 出来る限り自立したいと希いながら、毎日を過ごしているのだ。 俺は、そんな状況にあっても、日頃から、少しでも自立できるようにと、真摯な努力を続 けている孝之助のことを、未だに良く思っていない奴らが、身近に居るということが、何 だか、とても悔しかった。 また、だからこそ、こうして、孝之助と休日を共に過ごす機会なんかには、孝之助が出来 る限り、過ごしやすいようにするために、俺に出来ることがあれば、その役割を、しっか りこなしたいとも、改めて強く思っていた。 59 :「そのままの君で 2」3-8:2011/09/04(日) 19 49 02 「平塚、どうしたの?」 そんな風に、もの想いに耽っていた、俺のことを孝之助の一言が、現実に引き戻す。 目的の買い物を終えて、二人で、ショッピングモールのベンチの端で、アイスクリームな んぞ食べながら、今まで、何気ない会話を交わしていた相手が、いきなり黙りこめば、そ うも言いたくなるよな。 俺は、そんなことを思いながら、孝之助へと返事を返す。 「いや、別に何でもない。 孝之助、俺、お前のこと、心配しすぎてたみたいで、ごめんな」 「……平塚、やっぱ、何か変だよ? いつも言ってるけど、僕は、平塚の気配りには、すごく感謝してる。 ただ、今は、紫外線過敏に関して言えば、光の加減とかは大丈夫そうだから、 僕の体調を 今は、それ程、気にしなくてもいいよって、そういう意味で、 『気にしすぎなくていい』って、言ったんだけどな。 なんか、逆に気を遣わせちゃってて、ごめん」 「俺の方こそ、なんか、ごめんな」 俺の言葉に、孝之助は周囲の様子を気にしつつも、いつものように微笑んだ。 周りの様子を目視で確認することは、孝之助には、出来ないが、きっと、そのほかの感覚 の全てで、周りの様子を把握しようと努力しているのだろう。 そんな様子を目に留めていた、俺の目の前で、孝之助は食べ終わったアイスクリームカッ プを右手に持って、自分の膝の上に置いたまま、反対側の手を自分のアイマスクの方へと、 移すと、少し俯くようにして、小さな声で、言った。 60 :「そのままの君で 2」4-8:2011/09/04(日) 19 53 23 「やっぱ、これ、余計に目立つのかなぁ……。 前からの光以外にも、目元に少し光が入って来るときがあって、このアイマスクなら、 それも遮れるから、僕にとっては、これが楽なんだけどな……」 「孝之助が楽なら、そのままで、いいんじゃない?」 「はは、だよねぇ……平塚、ありがとう」 食べ終えたアイスクリームカップをベンチの上に置きながら、俺が言った言葉に応じるよ うに、孝之助は、そう返事を返してくれた。 それでも、そんな孝之助の様子を見るに、孝之助自身も、まだ、何か思い切を振っ切れてい ないようにも思えた。 だけど、俺は、敢えて、その話題には、それ以上、深く突っ込みを入れなかった。 その代わりに、俺は、アイマスクに添えられていた孝之助の手の上に自分の手をそっと乗 せてから、その手とは反対側の孝之助の肩を軽く叩くようにして、もう片方の手を置いた。 「さて、アイスも食ったし、買いたい物も買えたし、帰るとするか! 孝之助、これ、片付けるよ」 「あ、うん、ありがとう」 俺達は、そんな風に、普段どおりの遣り取りを交わしながら、いつも通り、家に帰ること にした。 ただ、帰りのバスの中でも、俺と孝之助は、お互いに何か、考え事をしていた所為もあっ て、互いに、いつもよりも口数が少なかったような気もする。 61 :「そのままの君で 2」5-8:2011/09/04(日) 19 55 53 俺の方は、孝之助に対する付き合いの距離感なんてものについて、未だに考えていたし、 孝之助の方は、きっと、もう少し、アイマスクを普通に見えるような物に変えようかどう か、なんてことを、まだ、考えていたんじゃないかと思う。 孝之助がそういう事を考えるのは、俺や彩音なんかに出来る限り、迷惑や負担を掛けたく ないという想いからだということは、良く解っていた。 だから、俺は、ノンステップバスを降りてから、孝之助の家に帰るまでの道のりで、車い すを押しながら、孝之助に対して、あまり心配するなって、そう、声をかけようと思って いた。 けど、その路を歩く間も、孝之助の様子が、いつもとは、少し違う気がして、その場で、 声をかけることが出来なかった。 そんな風にして、孝之助の家の前まで俺達が帰って来た時には、辺りはもうすっかり薄暗 くなっていた。 今は、夕方の6時20分を少し回った位といった時刻だから、彩音から予め言い渡されて いた、孝之助の門限の6時半までという時刻に対して、ぎりぎりの時間といったところだ。 「孝之助、けっこう時間ぎりぎりになっちゃって、ごめん。 今、彩音を呼んでくるよ」 「待って」 俺が、玄関のインターフォンを押そうと、車いすに座る孝之助の傍からほんの少しだけ、 離れるようにして、手を壁の方のボタンへと遣った瞬間、孝之助は、俺を、呼び止めた。 その声にあわせて、俺の方へと伸ばされた孝之助の手が、珍しく空を切った。 そうなのだ、孝之助は、いつもなら、目が見えていなくても、俺や彩音となんかもそうだ し、他の誰と接していても、そのほかの感覚で補うことによって、相手との位置関係なん かを概ね把握している。 孝之助に言わせると、「聴覚とか、自分の肌に伝わる空気感とか、そういったもので、ある 程度の位置とか、雰囲気は解るんだよ」とのことで、こんな風に孝之助の手が、俺の腕に 触れ損ねるなんてことは、本当に珍しい。 62 :「そのままの君で 2」6-8:2011/09/04(日) 19 58 16 「……っ!」 俺が、その様子を気にして、斜め後ろに居た孝之助の方へと、改めて振り返ったのと、ほ ぼ同時に、孝之助自身も、そのことに少し、驚いていたらしく、何とも言えない複雑な表 情をしながら、そのほんの一瞬、息を詰めた。 それは、悔しさとか、悲しさとか、そういったものを織り交ぜたかのような表情で、孝之 助のその表情をみた瞬間、俺は何とも言えない気持ちになった。 「孝之助?」 「……その、ごめん。 僕は、まだ平塚に僕の気持ちをちゃんと、伝えてないなぁ、と思って」 「えっ」 その孝之助からの言葉に、俺が少し驚いた表情をしていた事など、孝之助には、見えてな どいない。 けれど、その瞬間、俺は、俺自身の心が、孝之助のその言葉を受けて、急に落ち着きのな い、何といって良いのか、解らない感情に急に揺れ動いたことを感じていた。 後から思うに、なんとなく、そんな俺の表情が孝之助に見えていなくて、良かったとは思 ったのだけど。 孝之助は、俺のそんな様子には、恐らく気付いてはいなかったと思う。 だけど、孝之助は、そのまま、俺の方に向き直るようにしてから、自らの両手で、あいつ 自身が普段から身につけている、あのアイマスクをゆっくりと、外した。 もう、昼間ではないから、恐らく、それを外しても問題ないということなのだろう。 それでも、俺には、孝之助が、今、ここで、それを外した意図が解らなかった。 だが、孝之助は、そのアイマスクを外して、無垢な瞳印象さえも、合わせ持つ、漆黒の瞳 をゆっくりと開くと、何も見る事など叶わない筈のその瞳で俺の事を見ていた。 63 :「そのままの君で 2」7-8:2011/09/04(日) 20 00 30 孝之助の瞳には、俺のことが見えていない。 そんなことは、前から知っている筈なのに、その時、何故だか、俺には、そうは思えなか った。 俺がそんなことを言うのも何だが、その時の孝之助は、元々の美青年いった風貌の所為も あって、本当に「綺麗」という形容詞が似合っていたと思う。 今、俺の目の前には、ただ、純粋に、その瞳に俺の姿だけを映している孝之助がいる。 俺には、その姿が、何処か、志高く、心の中に純粋な想いを宿している、日本古来からの 剣士の姿にも似ているように思えた。 それは、明らかに、いつもの孝之助が持つ、優しいだけの雰囲気とは異なる。 孝之助は、そんな雰囲気をその身に纏ったまま、俺に向けて、自分の想いを告げてくれた。 「平塚、僕は、他の誰からも、どんな風に言われようと、思われようとも大丈夫だから。 ただ、平塚が、僕のことで、そうやって心を痛めてくれているのは、つらい。 だから、平塚には、平塚自身の思う通りに、振舞ってくれて良いんだ。 僕に、遠慮なんかしなくても良いんだ。 僕は、僕なりに、目が見えなくても、平塚の他の友達と同じように一緒に居られなくて も、平塚のことを、解りたいと、いつも本気で思ってるから」 その声を聞いた俺は、孝之助がアイマスクを外した理由が、ようやく解った。 孝之助は、例え、目が見えていなくとも、自分の瞳にその意思を宿すという意味において、 普通の世間一般の人と、比べて不利な状況にあったとしても、自分の意思を俺に対して、 明確に俺に伝えたかったのだろう。 64 :「そのままの君で 2」8-8:2011/09/04(日) 20 03 06 やっぱり、敵わない。 孝之助は、心持ちという意味でなら、俺など、遠く及ばない程に強い。 俺は、そんなことを思いながら、孝之助のその様子を見ながら、何だか、晴れやかな気持 ちで、微笑んでいたんじゃないかと思う。 「孝之助、ありがとう。俺、なんか、振っ切れたような気がするわ」 体力的な意味とか、背丈でなら、薙刀とかもやってる分、当然のごどく、断然、俺の方が 強いんだけど。 俺とは、違う意味での強さを持つ、孝之助だからこそ、俺は、色々と気に掛けたくなって いるのかも知れない。 ―俺も、そういう意味で、孝之助の事を、いつも気に掛けてるよ。 そんなことを思いながら、俺は、再び、玄関のインターフォンを押した。 その隣では、孝之助が、また、いつものように微笑んでくれていた。 【END】 65 :「そのままの君で 2」:2011/09/04(日) 20 04 50 -投下終了- 平塚君視点ということと、割とシリアスな感じのストーリーに仕上がりそうだったので、 前回のSSとの対比ができるように書きたかったんですが、それ以前に、前回と比べると、 平塚君が、随分と大人っぽい感じに…もう少し、年齢相応の雰囲気にしたかったのですが、 色々と難しかったよ…! 本当にすみません… ということで、今回も、1-760様のイメージと大きく違わないことを祈っております。 お付き合いいただき、ありがとうございました! 66 :1-760:2011/09/06(火) 19 32 29 548様の平孝第二段キタ━(゚∀゚)━! 第一段だけじゃなく第二段まで投稿お疲れ様です 孝之助の“目”の表現が素敵すぎです やっぱり孝之助の目は光が見えなくても宿ってて欲しいです あとそんな孝之助を“剣士”と表現する平塚がらしくて、そういうセンスがすごく好きです ぶっちゃけ欲しい というかこの平塚理想的です 本当に素敵なssをありがとうございました おいしかったです 67 :名無しさん:2011/09/10(土) 21 07 26 》66 嬉しいレスありがとう-!&いつも亀レスですみません 孝之助君は、戦車さんと組んでのバトルでは、きっと、志高い帝王のような雰囲気 なのかなぁ…と思いまして、それを何となくでも感じとれる平塚くん…というのを 書きたかったんですw で、それを平塚君流に表現すると、あんな感じになりましたw それにしても、今回は、なんとなくの構成ができた段階から勢いだけで書いたので、 今、改めて見ると、直したい部分が、散見される有様で…近いうちに少しずつ修正 をかけるかと思います…ホントすみません…orz それでも! また何か機会があれば、ぜひ、書かせてくださいませ! では、また… おまけ:今回の脳内テーマ曲 -「nO limiT」Eclps -「僕が僕のまま」THE SPIN どちらも3年位前の超マイナー深夜アニメの主題歌ですが、歌詞と曲の雰囲気が孝之助君達に 良く合ってるかなーという感じです(実はアニメ本編は見てないw) こんなマイナー選曲で、1-760様の素敵設定の雰囲気を壊しちゃったら、ごめんなさい でも、脳内テーマ曲とか探せちゃう位、萌えて書いてたんです… ということで、お許しくださいませ 68 :名無しさん:2011/10/09(日) 02 03 05 》67 すみません!すっごい亀になった 脳内テーマ曲聞いてみたよ!!どっちもいい曲で嬉しいです。 特に「僕が僕のまま」の方が好きでよく聞いてます また二番目のサビの「誰の言いなりにもなるなよ。夢は信じろ」 ってところが平塚→孝之助に対するセリフで脳内再生されて萌えた 後テーマ曲になってるバスカッシュだけど主人公の妹が車いすなのと 車を軸にメカつくってそれでバスケするみたいな話らしいけど 戦車の戦闘シーンが車いすに兵器とかつけたようなメカっぽいイメージだったから無駄に親近感わいたwww マジで全編DVD借りるかなぁと悩んでたら遅くなったという言い訳をするよ いい曲教えてくれてありがとうございます あとまた書いてくださると!!すっごい嬉しいです。 この二人BL要素があまり無いし、どうやってくっつけようかわからないような状態で このままここで続けてもいいのだろうかと思ってたんだけど こうやって自分の作品に萌えてくれる人がいることを考えるとまた書く気になります ありがとう 69 :名無しさん:2011/10/16(日) 18 59 00 》68 おお! レスありがとう-! 自分の中では、 -「nO limiT」Eclps → 孝之助くんのテーマ -「僕が僕のまま」THE SPIN → 平塚くんから孝之助くんへのアンサーソング という感じで設定してたwので、なんか嬉しいですw ちなみに、「僕が僕の~」の方は、760様設定の他のお子もお借りして、 脳内OPとかも作れそう-wなんて思ってましたw 760様のお子様の今後の展開も楽しみにしてますw これからもどうぞよろしく-! 70 :1-915:2011/11/18(金) 23 03 40 本スレの209の草食べてる生き物がモコモコにしか見えない。なんて親馬鹿…。 1-915です。小説第二段ができました。 話としては童子と御社が出会った時の話です。 シリアスを目指してみました。 注意書き ・御社が別神という名の荒御魂です。ものすごい荒っぽいし、蛇です。(これ重要) ・シリアスです。ギャグっ気ゼロです。たぶん ・童子語ありなので創作してもらうスレ1-115を参照してください。 71 :悠遊閑適~はじめてひだまりにふれた日~:2011/11/18(金) 23 04 39 森の中を黒い靄のような物がずるずると這うように進んでいる。 虫や小動物は靄から逃げるように走り回り、鳥は森から飛び立っていく。 靄からは白い蛇のような体が見え隠れし、その移動の跡には草木を枯らして黒い液体が轍の様に残る。 何もかもがそれから逃げる。 だれもその声を聞こうとするものはいない。 そして靄は森の奥へ奥へと進んでいく。 悠遊閑適~はじめてひだまりにふれた日~ ここは森の中央の湖の底、竜の女神が住まう場所・竜宮の一室。 「とまぁ、こんなことがそんときにはありましたとさ。」 「しょ、しょんなことがあったの!?」 たまたま辻ケ先遊行が旅先から帰ってきて竜宮に報告がてら寄った蚕月童子に旅先であったことを話している。 「いいなぁ、遊行は。ぼくもお外行ってみたいよ~」 「童子はまだ無理でしょ。森の外とか。危ないよ。」 「森じゃなくてもいいもん。ここの外に出てみたい!!出たい!出たい!出た~い!!!」 とうとう童子は駄々をこね始めた。 72 :悠遊閑適~はじめてひだまりにふれた日~:2011/11/18(金) 23 05 15 そう、この蚕月童子はこの竜宮から出たことがない。 元々は森にたくさんある池のほとりで生まれたこの竜の子はその時すでに角が四つあった。 角が四つもある子供の竜は珍しい、しかし竜の子は病気や天敵に食われて死ぬことが多かった。 ましてや竜は親が子供を育てることをしない。 この珍しい子供の竜はこれから自分たちをまとめる竜になる。ひょっとしたらこの森の女神も超えた存在に。 その子供をみすみす死なせることはさせない。そう考えた竜達はこの子供を竜宮で育てることにした。 それ以来蚕月童子はこの竜宮に住んでいるが、年の近い子供は周りにはいなく、 遊び盛りの子供には竜宮は退屈な場でしかなかった。 そんな童子にとっては遊行の話す外のことが世界そのもののようで、魅力的に感じていた。 「ねぇ、遊行~。いつかはぼくもお外にちゅ「無理」」 童子の言葉の途中であったが、遊行が否定すると少しの沈黙が流れた。 「まだ全部言ってないじゃない!!」 と、童子が怒り気味に訴えるが、 「わかるよ。童子の言いたいことなんて…。それに無理なものは無理。じゃぁおれは他にも用事あるから出るね」 遊行の言葉によって一蹴されてしまう。 部屋には竜の女官達がいるし、部屋を出ても竜たちがいる。ここから抜け出すことができない。 それが幼い童子には不服であり、天井を見つめては顔をしかめる。 そして童子は手近の座布団に顔をつっぷさせてからため息を吐いた。 「あ~あ、お外出てみたいよぅ」 73 :悠遊閑適~はじめてひだまりにふれた日~:2011/11/18(金) 23 06 15 遊行が竜宮の廊下を歩いているとやたらと竜たちが慌ただしくしている。 普段はゆったりとしているこの場所が騒がしいのは主に非常時―何者かがこの森に侵入した時―である。 きっと今回も何かあったに違いない、そう思った遊行は近くの竜に訊ねてみる。 「何かあったの?」 「あぁ、辻ケ先殿。実は森の外から何か得体の知れないモノが来てるんですよ。」 「得体の知れないモノ?」 「禍々しい黒い靄に包まれた白い蛇とか…辻ケ先殿はご存知ですか?」 「いや、知らないけど…で、その得体の知れないモノの所へ行くの?」 「竜の兵たちは…。それ以外は緊急に備えて避難させるようになっております。」 「そう…じゃぁ童子も避難させるわ。」 「よろしくお願いします。」 会話を終えてからまとった合羽をひるがえすように踵を返して遊行は童子のいる部屋へと向う。 「へび、ね」 そして遊行は童子のいる部屋の前に立ち、声をかけるが返事がない。 急いで重厚な扉を開けてみる。 「童子?」 そこには先ほどまでいた小さな子供はいなくて、ただ沈黙になっていた。 74 :悠遊閑適~はじめてひだまりにふれた日~:2011/11/18(金) 23 07 09 蚕月童子はパタパタパタと竜宮内を駆ける。 この子供は女官たちが慌ただしくしているのをよいことにいつもの部屋から抜け出してきたのだ。 一人の竜に声をかけられたが、やり過ごすことができておまけに竜宮の現状も知ることができた。 どうやら森には何かがやって来て女子供は避難するようになっていることも、男の竜たちは何かの元へ向かっていることも、 それから普段よりも竜宮に竜が少なくなっていることも。 童子はなんとか避難先とは真逆の、普段使われる外への出口の前にたどり着く。 あたりをきょろきょろと見渡して誰かいないかを確認する。 誰もいなかった。女官も、男の竜も、普段番をしている二人の竜も…。 やっと外に出られる。蚕月童子はゴクリと唾を飲み込み、拳を強く握っては一つ一つの階段を昇りはじめた。 全ての階段を昇り終えた時には息も絶え絶えで少し呼吸を整えてから目の前の扉をゆっくりと開ける。 童子は外の眩しすぎる光に目がくらんで反射的に手で光を遮るとだんだん目が慣れてきた。 慣れてきた目をパチクリさせてから外へと一歩進んで扉を閉める。 そしてぐるりと見回すと目の前には大きな木が緑色に茂り、その木々の間には池や小川があってそこには清らかな水があった。 見上げれば葉と葉の間から光が差し込み、その先には水とは異なった透き通るほど青い空が広がっていた。 「わーい!わーい!お外だー!!」 今まで見たことのない世界に童子は両手を上げ、ぴょんぴょんと飛び跳ねるように全身で喜びという感情を表した。 目の前には外という自分の望んだ世界。聞くことでしかできなかった世界が広がっていたのであった。 そして一歩ずつ前に進んでみる。少し進んだ所で振り返る。遠ざかる竜宮への扉。 童子は更に嬉しくなって少しずつその足が速くなる。 童子の頭にはもう森の現状などすっかり消えていた。 75 :悠遊閑適~はじめてひだまりにふれた日~:2011/11/18(金) 23 07 45 奥へ奥へと黒い靄は進んでいく。 途中その進行を阻止しようとする妖怪が靄に向かって突っ込んできたり礫などを投げてくるが蛇は長い尾でもって吹っ飛ばす。 蛇は妖怪など敵ではないほど強い。 それでも妖怪たちはこれ以上森への進行を許してはいけないと思い、内一人が果敢にも蛇の頭がある当たりに勢い良く飛び込んだ。 すると頭部を包んでいた深い靄が風にとばされ、その姿が晒された。 そこには蛇の頭ではなくて上半身は人の姿をしていた。 頭頂部は白いのに毛先の方は黒くよどんだ長い髪、哀しみにあふれているような漆黒の目、肌は肌のように思えないほど白くて、 右頬は下半身の様に蛇のウロコであったが所々剥がれてそこからは深い闇が広がっていて 血涙の様な赤い筋が目から頬に続いているのが垣間見えた。 しかしその姿は一瞬で、妖怪を視界に捕らえると両目は赤くて怒りに満ち溢れたものに変わった。 飛び込んだ妖怪も周りの妖怪もその蛇の姿に恐怖の様なものを感じた。いや、それは畏怖に近いものであった。 そこでこの蛇が自分たちのような妖怪ではなくてもっと恐れ多い存在・神で、しかも荒御魂であることに気がついた。 荒御魂の蛇神は畏れおののく妖怪達を一瞥すると、靄、否、負の気を強くした。 「邪魔をするな!!三下風情が!!」 その怒声は荒々しくてビリビリと地をも震わせた。 ビクリとした妖怪たちは尻尾を巻いて逃げていった。 76 :悠遊閑適~はじめてひだまりにふれた日~:2011/11/18(金) 23 08 19 童子は多くの花が咲いた開けた場所に着いた。かなり竜宮から離れた所で頭上からは温かい日差しが降り注ぐ。 そこで童子はしゃがみこむと一つの植物を見かけた。それを見た瞬間、前に聞いたことから何か思いついた様だ。 あれを探さなくちゃ。童子は辺り一面の花畑の隅から隅まで目を凝らした。 少し時間が経つと童子は目的のものを見つけ、顔を上げてにぱっと笑う。 すると、 「ほよ?」 童子はいきなり辺りが暗くなったので見上げてみると、そこには黒い靄に包まれた上半身が人で下半身が蛇の生き物が 自分を真っ赤な眼でもって睨みつけていた。童子も初めて見るそれを眺めていた。 どちらもずっと相手を見ているだけで、その沈黙を破ったのは一陣の風だった。 「何故私を見る、ガキ」 「ほゆっ!!な、何となく?」 いきなり聞かれた問いとその声の低さに童子は驚いてしまったが、童子は首を傾げつつも答える。 「何となくだと…」 蛇は己の問いに答えた目の前の子供をもう一度、今度はじっくりと観察するように見る。 年頃は己を神として崇める地で己を宿し、しまいには捧げられてきた供物と同じくらい。怯えているようで冷や汗が流れていた。 これだからこの年頃は…。どの子供も己を見るだけで怯え、話を聞こうとすらしない。 やはり目の前の子供も同じようで、腹立たしさとそれとは異なる感情を覚え、眉をしかめた。 もう目の前の子供も消してしまおう。 蛇は童子を喰らうために己の下半身の蛇の部分でもって巻きつけては持ち上げた。 77 :悠遊閑適~はじめてひだまりにふれた日~:2011/11/18(金) 23 08 49 すると童子はあろうことかキラキラとした目で自分に巻きついている尾を見つめていた。 その姿に蛇は何となく調子が狂い、童子をブンブン上下に振り回すとキャッキャッと楽しそうにしている。 しかもあろうことか蛇が振り回すのを止めると「もう一回やって」とのたまってきた。 その一神である己を滑稽にでもしているのかという目の前の子供に怒りが増し、 「クソガキが~、調子に乗るな!!」 と叫び、人の様であった口を蛇の如く大きく開いて威嚇すると、 「あなた怒ってゆの?泣いてゆの?」 と目の前の子供は蛇の姿にもあっけらかんとしたように言い出した。 その言葉に蛇はハッとする。何言ってるんだこの子供は。自分が悲しんでいるだと、自分は何もかもに怒っているのだ。 だが確かにこの子供が言うとおりに怒りとは違う感情が自分にはあった。その感情が何かはわからなかったけど…。 「泣いている、だと…」 蛇は先ほどとはうってかわって、震えるような声で呟いた。 「しょう、泣きたくても泣けない人って怒ゆように当い散やしゅって、遊行が言ってた!あなたの正にしょえ!! 何かあったの?」 己を見つめる童子の言葉に、蛇はここに来た経緯を思い出してはうろたえ始めた。 己に占めている感情は怒りなのか哀しみなのかがわからない。 その様子を見た童子は、「はい。」と、蛇の下げていた顔の目の前に何かを持って差し出した。 「はい。幸せの四ツ葉。あなたにあげゆね。」 おそるおそるその手に握られた四ツ葉を両手で自分でも信じられないほど弱々しく受け取ってから見上げると、 「あなたも幸せになれゆといいね。」 そこには満面の笑みがあった。それは己以外に向けられることはあっても決して向けられることは無かった無垢なるものであった。 その己に向けられた表情と本来幸せを叶える存在の己に対して己の幸せを願うその言葉に蛇はドキッとした。 遠くの方から「童子ー、どこいったー!」と童子を呼ぶ声がする。 「あーあ、遊行来ちゃった。変わった竜しゃん、降よちてちょうだい」 と、童子が言ってきたので蛇はその言葉に引っかかりつつ童子を地面に降ろして巻きつけていた尾を名残惜しげに解く。 離した瞬間、童子はパタパタと走ってしまう。蛇はその離れていく後ろ姿に聞こえるように話しかける。 「多分私は蛇だと思うんだけど…」 すると童子は「えっ!!」と驚きの声をあげてビクッと立ち止まってから振り返り、 「じゃぁ蛇しゃんまた会おうね~!!」 と手を振りながら走り去ってしまった。 78 :悠遊閑適~はじめてひだまりにふれた日~:2011/11/18(金) 23 09 20 森の中で起きた竜と蛇の出会いから数日がたった。 この蛇こと御社はなんとかこの森に住み着くことを許可され、一人で暮らしている。 あの日荒御魂であった姿は、今は人のものである。どうしても荒御魂のままであった右半分を布で覆う。 あれから童子には会っていない。 机に突っ伏してから一つ嘆息し、手元の四ツ葉を眺める。 四ツ葉は押し花にして枯れないようにしてあり、少し色あせてはいるが青々としている。 「あの子何してるかなぁ。名前聞いとけばよかった…」 自分を恐ることなく、この幸せのお守りをくれた子供。今まで嫌っていた年頃の子供にまた会いたい。 家にこもっていてもこのままでは拉致があかないと判断した御社はまだ朝早くではあったが、外へ出た。 懐に四ツ葉をそっと忍ばせながら…。 会いたい、あの子に会いたい!初めてこの長い時を生きる蛇神が抱いた感情は彼を急かし、森の中を走らせた。 木の根っこや柔らかい枯れ葉のあるただでさえ走りにくい森を慣れない脚で走るのはきつい。息が切れそうになる。 されど彼はたった一人の子供に会いたいがために走り続けた。 「童子、外で暮らせるようになったんだなぁ。」 「しょう、遊行と一緒でモコモコを育てゆってことでいいって!!」 「よかったなぁ。外行きたい行きたいって言ってたもんなぁ」 「うん、タロちゃんのおうちにも遊びにいってもい~い?」 「おう!!毎日来いよ。うちの同居人も紹介すっから。」 「やった~!!」 朝の森の中を大神太郎右ヱ門が蚕月童子を肩車しながら散歩していた。その傍らをモコモコが三匹ついていく。 木漏れ日が頭上から降り注ぎ、鳥の鳴き声や羽ばたく音が時折聞こえてくる。 ふと童子が横に目をやると、一人の男が一本の木に手をついて息を切らしていた。 それは姿かたちは大きく変わっているものの、間違いなくあの日出会った蛇であると童子は何となく思った。 そして太郎右ヱ門に乗っかったまま「蛇しゃ~ん」と手を振った。 するとこちらに気がついたようで御社はうつむいて息を切らしていた顔を上げる。 そこにはあの日出会った小さな子供。 会いたかった、もう一度会いたかった。ありがとう。君に出会えてよかった。 伝えたいことがいっぱいあってうまくまとまらない状態で御社は童子に一歩一歩近づく。 その様子を見て童子もするすると太郎右ヱ門の肩から降りる。 79 :悠遊閑適~はじめてひだまりにふれた日~:2011/11/18(金) 23 10 06 肩が軽くなった太郎右ヱ門はモコモコと共に訝しげにその様子を見ていた。 近づいてきた童子にしゃがみこむように御社は抱きついた。「ほゆっ!」いきなりのことで童子も驚いたらしい。 だが、当の本人よりも一連の流れを見ていた太郎右ヱ門やモコモコの方が驚いていてワナワナとしている。 「会いたかった、君に。…ありがとう。」 御社はそう言いながら抱きしめる腕に更に力がこもる。 「しょう、よかったね。蛇しゃん。」 そう言いながら童子もそっと抱き返して頭をポンポンとする。 初めてひだまりにふれた日、この森の中で彼らは出会った。 80 :あとがき&補足:2011/11/18(金) 23 11 14 投下終了!! かなり長かったー!! 文才あんまりない自分にはきつかった。 かなり場面変更もあってかなり読みにくかったかもしれない。 たぶん修正が必要になるな。 一応の補足です。 まずこの話での御社です。 とある村で神として信仰されていたのですが、その信仰法に一年毎に八歳(たぶん数え年)の子供が自分を宿す器として神主になって 翌年には自分のために殺されるというのがある(実際のミシャグジ信仰にもあった祭事)けど、 神様である御社自身はこれを望んでいなかった。 むしろ殺される子供は生まれる際に安産祈願の時にで母親が拝んでいたので小さな愛着があって悲しかった。 これを辞めさせようとしても自分と村人とのパイプである器の子供は自分を恐れているばかりで理解もできない。 そうこうしている内にも多くの子供が自分の所為で死んでいく。 しかもたまたま死なずに大人になった者は子供に死を押し付ける。 そういう自己満かつ神に脅迫している様な信仰法が嫌になり、逃げてきてこの森にやってきました。(これが前提) そこで自分のトラウマになりつつある己の贄として死ぬ年頃の童子に出会うのですが、 童子が自分を恐れることなくむしろ自分の幸せを願ってくれたことが嬉しくてマジ惚れしました。 そしてこっからアホになります(笑) ただこの時根本的な部分(前述の村のこと)は何一つ解決してないので心残りになっています。 イラストの眼帯の下はそれを隠しているみたいな感じです。 ちなみに荒御魂は三形態あって、怒り再頂点は白くて眼が真っ赤な本当に蛇、 今回のようなラミアっぽいのはシリアスな感じ、あとちょっとギャグっぽい絶望シーンで血涙ダバーです(笑) 81 :あとがき&補足:2011/11/18(金) 23 11 52 童子が御社に対して竜って言ったのは蛇を知らなかったのと下半身の蛇の部分が竜のものだと勘違いしただけです。 あと童子が外で暮らすことを許された経緯は長くなるので割愛しました。 副題の「はじめてひだまりにふれた日」ですが、ひだまりは童子にとってはそのまま、 御社にとってはひだまり=あたたかいもの=童子って感じです。 一応このシリーズの五人の交友関係の成り立ちは大神さんと童子と遊行が竜宮で知り合ってて 遼陀と御社は大神さんと童子からの派生です。 82 :名無しさん:2011/11/19(土) 19 13 31 》81 投下乙です-! 幼い子が大人を癒すっていうのか良いよねぇ 拝読させていただいていて、なんだか ほっこりした気持ちになりました これからも姐さんにとっての良いペースで 書いていってくださいませ 展開にも期待してます-w 83 :名無しさん:2011/11/20(日) 01 20 20 》81 おつかれー! もう一つのシリーズもだけど元ネタの事かなり勉強してる感じでしっかりしてて感心する キャラの名前の読み方が難しいw 84 :名無しさん:2011/11/20(日) 11 02 19 1-760です 読んでくださってありがとうございます 》82 ちっちゃい子が大人を癒すの大好きなんですよv ほっこりしていただけて嬉しい限りです あと姐さんだと思うんだけどページ編集と初めの部分の修正ありがとうございます 以後は1-915じゃなくて1-760って名乗ります 》83 元ネタのことについては自分のやりたいことやってて 皆さんがおいてけぼりにならないようにしたいと思って勉強してます(すでになってたらすいません) 今回のようにそのことでネタになったりもするし、何より好きな分野なんで調べるのが楽しいんです キャラの名前の読み方が難しいのは本当にごめんなさい 設定には一応フリガナついてるんですけど…それでも大変ですよね 85 :もう少し追記:2011/11/20(日) 21 02 34 》83 さっき書き忘れてたんですけど 本スレで設定をつぶやいた時にいただいたレスで 御社に萌えたけどミシャグジがわからなくてggったっていう報告があって 自分もその頃ミシャグジのことあまり知らなくて調べてて 今回のネタにつながったって経緯があります 710様もおっしゃってるけどいただくレスから結構萌えって作れると思います 86 :名無しさん:2011/11/29(火) 19 03 45 》85 ああ、そのレスしたの自分だ…自分です… レスした自分にGJしてやりたいw 過去に色々因果があって、現在2人でいる意味が強く設定されててお上手と思うました うまく言えないけど、好きです萌えですもっとやってくださいお願いします…! 87 :名無しさん:2011/11/29(火) 21 16 19 》86 マジですか!!本当にありがとうございますm(_ _)m 調べたことでこの子供を殺す「信仰」に対して「神」である御社はどの様に捉えたのかとか 御社という存在をより強く作ることや噛み締めることになったので非常にタメになりました 筆舌しがたい程の感謝をあなたに捧げたい そしてそんなあなたに萌えてもらえて嬉しいです これからも温かくこの二人を見守ってやって下さい 88 :オリキャラと名無しさん:2012/03/10(土) 02 32 11 絵チャのリンク先確認ページをキャプって遊んでみたhttp //ux.getuploader.com/orimoe/download/14/1.png 楽しかったwwwwwwwww 16人以上の子供達がいたらやってみるといいよ!! 89 :オリキャラと名無しさん:2012/03/10(土) 09 21 54 》88 乙乙! 柳様、大人気wにワロタwww さすがは最強の攻め様w 見た目だけは、ホントに爽やかハンサムさんですねw いや、そんな柳様が大好きなんですけどw 90 :age:2012/04/11(水) 00 14 38 本番OKらしいです(´-ω-)★http //nn7.biz 91 :夜のひとコマ1:2012/04/26(木) 04 10 28 投下します。 設定スレ1-011の桃ノ瀬×アキトでエロ寸前gdgd短めネタ。攻め視点。 横の男が吸う煙草で、部屋が濁る。 照明を少し落とした部屋で四角いTVモニターだけが、ひとり気を吐いていた。 モニターの中では、くだらないTVショウの真っ最中で 司会ががなればそれに合わせた周りの馬鹿もゲラゲラ笑う。 ブハッと横の馬鹿も吹き出した。一段と部屋が濁った。 「全く、何が面白いんだか」 「そうっすか?」 灰皿の縁にあて灰を落とした煙草をくわえ直す。軽薄を絵に描いたような笑顔。あぁ、馬鹿がいる。 92 :夜のひとコマ2:2012/04/26(木) 04 12 42 僕はもう一度指の腹で奴の手の甲を撫でた。 安物の眼鏡は振り向きもしない。…奴の象並であろう神経に恐れ入る。 こっちの気も知らずいい気なもんだ。 ベッドに腰掛けたまま、奴が悠々と吸う煙草の一本を待つのがどれほど辛いか。 ほんの数分間が嫌に長い。40手前の欲の溢れ方じゃないな。と、溜め息も出る。 されど数日間、会社に缶詰で溜まりに溜まったアレやソレが僕の下腹部でマグマの如く燃えているのだ。 覚悟しろ馬鹿。 憎き煙草が灰皿の中で小さく最後の声をあげた。 「アキ」呼ぶが早いか、相手の両肩に置いた手に力を入れ押し倒す。 「ちょっ…!もうですか?」 「何が?」 マウントポジションはとった。首筋を撫でながら、出来る限りすっとぼける。 93 :夜のひとコマ3:2012/04/26(木) 04 15 04 「何って…。もっと、ムードを大事にする…とか?あるじゃないっすか」 馬鹿らしい、弱い反撃。 「いまさら?」 「ですよねー」 間の抜けたやり取りに、二人一緒に笑う。 「もういいだろ」 「そうですね」 眼鏡のフレーム同士がかちあわない様に、少しだけ注意しながらキスをした。 「ふへへっ」 奴はいつもこのタイミングで、照れたように変な声で笑う。 「…何が面白いんだか」 奴の長い髪を手遊びしながら耳元で囁いた。 すぐに「いや違うんですよー」から入り「キスが可愛い」だの「モモさんの優しさがくすぐったい」だの 聞く価値も無いような言い訳をしゃべり出す。 「ばーか」 面倒臭くなったので奴の弱点である耳たぶに歯を立て、黙らせる。 「ふあぁっ…!」 不意打ちに驚くかわいい声と、空気の読めないTVの馬鹿笑い。 自室のベッドで二人きりの時間だ。 画になる必要は無いだろう。 僕は眼鏡を外して、もう一度奴の唇に貪りついた。 投下完了 94 :オリキャラと名無しさん:2012/04/26(木) 22 05 44 》91-93 投下乙です-! 軽薄な雰囲気を持つお二人のやりとりが、なぜだか、なんか可愛いw でもって、とっても、まったりした感じに更に萌えましたw 姐さん、ありがとうww 95 :オリキャラと名無しさん:2012/04/26(木) 23 42 05 》91 乙ですー タイトル通り何気ない一コマですがいい雰囲気で好きです 恋人というより親友同士のじゃれあいみたいなライトなノリがいいなあ でも設定はなかなか濃ゆいではないですか…!オッサン!オッサン! ここが活気付くのは嬉しいです、是非また書いて下さいませ! 96 :91:2012/04/29(日) 00 25 47 レス&まとめありがとうございます。 こちらこそ自分の中だけで萌えていた 年齢差も肉体関係も打算もある親友関係 がこの場を借りて 発散できて幸いです。 また、近々別のキャラでも何か書ければ、と思っています。 97 :オリキャラと名無しさん:2012/04/29(日) 13 08 55 》96 おお!嬉しいレスをありがとうございます! 姐さんのお子達の何気なくて、本当にありそうで無いwという感じの絶妙な雰囲気が大好きです! たまきさん×白峰さんのエピソードとかも気になるw だがしかし、もちろん、それ以外の組み合わせも気になってますwので、姐さんの無理のないペースで また何か投下しちゃってください!! まったり、ゆっくりかつ、楽しみにしながら、お待ちしていますよ-! 98 :オリキャラと名無しさん:2012/04/30(月) 14 27 00 》96 めがね×めがねのキスって萌え滾りますよね 年齢差も肉体関係も打算もある親友関係 ←4種の絶妙な組み合わせがいい… おっさん! 99 :1-549 ◆IQnIq2e6Hs:2012/05/06(日) 01 17 42 こんばんは、1-549です。 スレに上げるには長いので、1-549のキャラのSSをwikiのアップローダーに上げました。 内容は、エロのない日常です。子供二人が町外れの原っぱに遠足に行く話です。 ・長い ・エロ全く無い、ぬるい ・多少NLが入ってる ですが、よろしければ見てやってください。失礼します。 100 :オリキャラと名無しさん:2012/05/06(日) 12 38 06 》99 1-710です 拝読しました! 素敵なSSのUPありがとうございます-!! しかし、リコ様!なんて良い子で、美人で、おまけに格好良くて、可愛いの! 惚れ直してしまうじゃないか!! リコ様頑張れ!超頑張れ! それから、wikiの方にも収録しちゃって大丈夫でしょうか? よろしかったら、念のため、レスをいただけると幸いです どうぞよろしくお願いします-! 続きを楽しみにお待ちしておりますww 101 :オリキャラと名無しさん:2012/05/06(日) 16 32 58 》99 読みました!リコさんもベルさん(気安い)もええ子や… そして胸が痛みます…仕事ってきっとあれですよね… 淡々と透明感のある雰囲気の文章に、不思議と自分の子供時代の郷愁を誘われてしまいました 胸を痛めつつも、下はマダー?チンチン状態でお待ちしておりますw 1-710様 こちらも読ませていただきました! 萌えが無いなんてとんでもない、十分に萌え転げさせていただきましたよ! 柳様の言葉攻めもエイシアさんの喘ぎもいいわぁ…やはり姐さんのエロ描写は秀逸です! 書くのは大変な作業だと思いますが、他作品も楽しみにしています GWは色々豊作で大変満足でしたー!お二人ともありがとう! 102 :オリキャラと名無しさん:2012/05/07(月) 00 12 34 》99-100 プロダクトキーを一生懸命捜しているところです(`・ω・´) 103 :オリキャラと名無しさん:2012/05/07(月) 00 13 17 ↑ワードのね! 104 :オリキャラと名無しさん:2012/05/07(月) 01 00 16 》103 夜分遅くにすみません… 偶然とおりかかりました1-710です ワードのプロダクトキーは見つかりましたか? 大丈夫そうかしら? もし、不具合等ありましたら、本当のテキストベース(メモ帳ベース)でUPしますよ ⇒ ただし、これ、閲覧のみなのよ…ファイルベースでのダウンロードが出来ないのよ! あ、でもドラックしていただければ、そのテキストを別のメモ帳には貼り付けられ ますが… 不都合等ありましたら、遠慮なくレスしてくださいませ 色々とお手数をおかけして、恐縮です どうぞよろしくお願いいたします- 105 :オリキャラと名無しさん:2012/05/07(月) 20 51 09 》104 結局プロダクトキーはわからずじまいでしたが、父PCで開いてメモ帳にメモったから大丈夫です! 万が一にも父が開くこともないからご安心ください、そしていらぬご心配おかけしました…… 106 :オリキャラと名無しさん:2012/05/08(火) 00 51 25 》105 レスありがとう! 色々とお手数をおかけしまったようで、申し訳ない それでも、何とかご覧いただけたようで何よりです 書きかけのSSで恐縮ですが、お楽しみいただけると幸いですw 107 :1-549 ◆IQnIq2e6Hs:2012/05/08(火) 23 58 41 》100,101 読んでくださった皆様ありがとうございます リコとベル可愛い言っていただけてホントに嬉しいです。 お陰様でモチベーションが鰻上りで元気です、続きも頑張ります! リコの仕事はお察しいただいた通りあれなので、次回は全然明るくないです。 エロがオマケ程度にしかない上に、ゲロとかゴミとかきったねぇおっさんとか大概です おまけに受けがふたなりなので、BLかどうかもギリですご容赦ください 》100 消える前にDLさせて頂きました、よっしゃー! エイシアさんの野性味の溢れるエロスおいしいです、柳様も何てやらしーんだ! ご自身のペースで頑張ってください、完成楽しみにしていますw wikiの収録は大丈夫です、本当にありがとうございます。いつもお疲れ様です! 》105 無事にDLいただけて良かったです、 この度はお手数をおかけしました、今後通常のテキストデータも一緒に上げていきます;; 108 :オリキャラと名無しさん:2012/05/09(水) 02 45 11 》107、》101 1-710です 書きかけSSへのレスありがとうございます! 中途半端な形式のものにもかかわず、読んでいただけたのが、本当に嬉しかったです!! これからも、エイシアの喘ぎとかと柳様の紳士で鬼畜な言葉攻めの質を上げるべく、頑張りますw あと、1-549様のSS(前編)をwikiにUPしてきましたので、取り急ぎご報告を! しかし、なぜか最近、私自身の本業の仕事の方も若干、忙しくなってきた! という気もするので、またもや進行スケジュールが少々遅れそうです……orz 現時点では、それぞれ 今週末 ⇒ 1-200様からいただいた台詞SSへの反応のお返し 5月末 -6月中旬位まで ⇒ 柳様×エイシアの完成版 6月中旬 - 6月末位まで ⇒ キリアンさん、ザックさん、エルの続き という感じを目安に投下できるように作業を進めていきたいと思っています また、このほかにも台詞SS位は書けるかも!という意気込みでやっていきたいと思っております 相変わらず、進行が遅れがちで申し訳ないですが、今後ともどうぞよろしくお願いします-! 109 :オリキャラと名無しさん:2012/05/19(土) 00 57 48 》107 》108 ゲロ・ゴミ・汚っさん大好物ですので、つかの間の幸せの後の暗転が楽しみでならないですw エイシアさんもリコさんも、美人が踏みにじられるのはたまらんですw お二人とも、無理のないペースでの投稿を待ってます 110 :1-549 ◆IQnIq2e6Hs:2012/05/20(日) 21 31 46 1-549です。 先日上げた本スレ1-549の小説の続きを、wikiのアップローダーに上げさせて頂きました。 長くなったので、中と下があります。 やけに長ったるいくせに、BL成分極薄です。(特に下が) 女子がモリモリ出てますが、ノンケ達の日常ですので女子がいますご容赦ください;; どうかよろしくお願いします。 真っ当にBLしてるのも別の組み合わせで上げたいと思いますorz 》108 制作もお仕事もお疲れ様です。wikiへの収録もありがとうございました! 同時進行でハードそうです…!じっくりゆっくり、ご自分のペースで頑張ってください。 いつまでも楽しみにお待ちしてますw 》109 持ち上げるだけ持ち上げといて叩き落すのいいですよねありがとうございます! ちょっと注意書きのわりにそこまでグロでもないのでアレですが、 またお読みいただければ幸いです。 111 :オリキャラと名無しさん:2012/05/20(日) 23 30 47 》110 UP乙でした-!早速wikiに収録してきました! これからじっくり、読ませていただきますが、とりあえず、 うちのエルさんが、「俺が観てたら、代わりに殺ってあげたのにね……」と 申しておりますので、お伝えしておきますw リコ様は、どんなに穢れていても綺麗だよ!本当だよ!! そして、そんなリコ様が大好きだ!! また違う組み合わせでのお話も楽しみにお待ちしておりますw 姐さん、素敵な萌えをありがとうございましたww 112 :オリキャラと名無しさん:2012/05/23(水) 00 19 54 》110 読みました 女子に花冠もらってなおかつ似合ってるとまで言わせてしまうリコ様パネエ ポニテが揺れるのっていいですよねww 113 :オリキャラと名無しさん:2012/05/24(木) 23 41 04 》110 続きがきてたー!お疲れ様です 悲しい、そして切ない…リコさんには幸せになってほしいです、せめて一時だけでも; ところでアルマちゃんは主人公の女の子だったりするのでしょうか? だとしたら将来リコさんと戦う事になるんですよね…彼女も過酷ですね; (違ったら恥ずかしいw) そして追加キャラもきてた! レダさんとジゼルさんのコンビがなんかいいなw本当は怖い人達だと思いますが こういう凸凹悪役コンビみたいな奴ら好きですw リコさんとレダさんの対決とか、シュウさんとの絡みとか、別サイドのお話も 機会があれば読んでみたいなーと思いました BLしてるお話も気長に楽しみに待ってます! 114 :1-549 ◆IQnIq2e6Hs:2012/05/25(金) 23 29 42 こんばんは、1-549です。遅くなってしまいましたが、 SSを最後まで読んでくださり、本当の本当にありがとうございました! 最初レダ×リコでBL書いていたら、リコが終始まともに喋れてなくてアレだったので、 何とかしようとして今回のを先に上げたら、必要外に長くなってしまいました; 次回こそはBL(ヤってるだけ)です(ただしふたなりですので入ってるのはアナルじゃない方です) 不束者ですが、また読んでやってくださると嬉しいです 》111様 wikiへの収録、いつもお世話になっています。本当にお疲れ様です。 そんな仏様のようなお申し出が目の前に現れたなら、リコはすぐに飛びついて、 エルさんを身代わりにして金品持ってばっくれようと画策するので、突き放してやってください>< 》112様 ポニテいいですよねポニテ、あざます! がっしりタイプよりは男の娘に入るので、女子のものは大概セーフな設定です 》113様 アルマはお察し頂いたとおり主人公です、新キャラへの反応も、ありがとうございます嬉しいです! レダとジゼルはスゲー悪いことやりつつも、ワイワイ喋ったり漫才やってる連中です リコはシュウと一緒にいた時期は割と平和で、 上の連中も含め、何かまた出したいなぁと思うのでよろしくお願いします 115 :オリキャラと名無しさん:2012/05/26(土) 11 10 46 》114 おお-! 次は、レダ様×リコ様ですと-!! 正座して待ってるww でも、気長にまったりまってるから! 無理のないペースで書き進めてくださいませね! 116 :オリキャラと名無しさん:2012/05/27(日) 01 20 40 》114 まともに喋れないリコ様ハァハァ…… 足に竹箒挟んで正座してもいい! 117 :オリキャラと名無しさん:2012/06/03(日) 19 33 42 1-710です どこに書いて良いか、わからなかったので、とりあえずこのスレで、つぶやき UPしたものの、すごく書き直したくなった柳様×エイシアのSSに手を入れてたら、 1-549様のレダ様、リコ様の新作イラストがきてた!!! 特にレダ様!! 筋肉質で、なおかつ、お衣装がエロい……なんて方なの…!! 使用武器がチェーンとはいえ、結構なパワーファイターと見た! 彼を相手に迂闊に喧嘩なんて、できないなぁ…と、またも、うちのエルが申しておりますw そして、リコ様!相変わらず、お美しい……正に少女のようですね…! ああ、そんなリコ様が再び穢される様子が今から楽しみw楽しみw 118 :オリキャラと名無しさん:2012/06/05(火) 00 30 09 便乗して、見てきた―――――! リコ様の髪の毛に埋もれたい…… 119 :深夜のひとコマ1:2012/06/20(水) 23 54 28 投下します。 1-612の桃ノ瀬×アキトで前回の続き。アキト視点です。 途中、アキト×モブ受け描写あり。リバ注意。前回よりさらにgdgdネタ。 暗闇の中、手探りで冷蔵庫のドアを開けた。 人工的なオレンジ色の光と冷気が、風呂上がりの肌を撫でる。 「どれにしようかな…っと」 冷蔵庫の中で幅を効かせる酒やジュースと控え目に入った食料に、家主の長い一人暮らしの孤独を見る。 乏しい選択肢の中から、いつものコーラを取った。キャップをあけて一口呷り、冷蔵庫のドアを閉める。 冷蔵庫にもたれてもう一口。この部屋での事後は、不思議とこの味が欲しくなる。 これは八年前の真夏日、昼下がりの思い出(と、いう名のトラウマ)が要因だ。 汗まみれでべたつく肌と、朦朧とする意識のなか握りしめた裸銭。優しく俺をさする手。 気まずさの中で差し出されたコーラの味。涙目の俺を気遣う笑顔。夕暮れの空の色。 どれもこれも、この一本で鮮明に思い出せる。 「まったく…」 トラウマなんて言いつつも、同じ行為を繰り返すのは、俺が余程の馬鹿である事の証左だと思う。 『モモさんの事、嫌いじゃないですから』 あの日、夏の暑さで茹で上がった脳みそから絞り出した一言が、二人の関係の全てだった。 嫌いじゃない、愛してるってわけでもない。楽しいのならそれでいいや。で、ここまで来た訳だ。 だらしない馬鹿二人、つかず離れず、奇妙な縁だと思う。 120 :深夜のひとコマ2:2012/06/20(水) 23 55 23 喉の渇きが癒えたので、なんとなく見慣れたペットボトルを見る。 「憎いねぇ」一言呟くと、自然と口角が上がる。 労いを言葉にせず、いつものコーラを冷蔵庫に仕込むのはタヌキ親父の年の功か。 しかし、これを性交の報酬とみると、俺の身体も随分と安くなったもんだと思ってしまう。 八年前からすれば、驚異の99.25%OFF。自他共に認める吝嗇家の俺でも、素直に手を出せない割引率だ。 …まあいいか。八年もたてば、いい加減賞味期限も切れているだろう。 食べたがる物好きが居る方がおかしいんだ。 コーラを手に寝室に向かうと、扉の隙間から光と音が漏れている。 …あの人、まだ起きてるのかよ。 俺はそっとドアを開けると、ベッドに腰掛けTVを食い入る様に見ている眼鏡のオジサンに声をかけた。 「お風呂、あがりました。ついでに一本、いただいてます」 「あぁ、どーぞ」 オジサンはこちらを振り向きもせず、くわえ煙草のままひらひらと手を振った。 「モモさん、何見て…」 男同士の会話が流れる画面を覗き込む。映像を確認した瞬間、ギクリと心臓が跳ねた。 放課後の教室で、嫌がる学生服の青年にロン毛で眼鏡のいかにもな変態教師が、やや強引に迫っている。 そんなひどく見覚えのある光景が映し出されていた。 「うっわ。サイテー」 「え?何が?」 モモさんはニヤニヤと笑いながら、とぼけて見せる。わかってる癖に、白々しい。 「うーん…確かに。みんな帰ったからって、教室で襲っちゃうのは良くないよ?」 「あんたが書いた設定じゃないか!」 ああ、もう。折角、ほんの少し上がったモモさんの株が、みるみる暴落してゆく。 121 :深夜のひとコマ3:2012/06/20(水) 23 56 19 今TVモニターに映し出されているのは【放課後に浪漫sを】というタイトルのゲイビデオだ。 モモさんの代表的シリーズであり、BL・やおいを強く意識した作品である。 …故に、気障なアドリブ芝居が多く、個人的には恥ずかしくて、改めて見たいとは思わないビデオなのだ。 「そうじゃなくってね。今、見る必要ないでしょって事。ましてや、出演者の目の前で」 「一度、スッキリ冷静に、自分の仕事ぶりを振り返ることも重要だよ」 お互いにね。と、微笑みながら可愛らしく付け足す。 確かに、男児たるもの一戦交えた後の今ほどスッキリと冷静な時間も無いだろう。 さすが仕事人間だ。時間の有効な使い方を知っていらっしゃる。最低だけど。 俺はセミダブルのベッドに、腰掛けたオジサンを避けつつ寝転がった。 「見ないのかい?」 「当たり前でしょ」 腹の底から沸き立つ、モモさんへの罵倒の言葉を、半分ほど残っていたコーラで一気に飲み下した。 画面を見てしまわないように眼鏡を外して、ぼやけた天井を眺める。 それでも、否応なしに情報が耳から入って来てしまう。 お互いの身体を弄る衣擦れの音や、荒い呼吸に交じる甘い声。わざとらしい口付けや唾液の音。 中でもうるさく響くのは、ねちっこく気色悪い言葉責めを繰り返す俺自身の声だ。 『フフッ…。こんなに固くして…。ヤダヤダ言っても、身体は正直だね』何言ってるんだ、コイツ。 『可愛い顔しちゃって。ん?本当はいやらしいコトばっか考えてたんだろう?』うるせータコ。 『っ…はぁ…あぁっ…堪らないよ…』こっちの台詞だ、バカ。 …カラミで見せる技の中でも、言葉責めは得意分野と思っていたが、改めて聞くと酷いもんだ。 台詞のチョイスも、低く抑えた猫撫で声も、形骸化した 鬼畜眼鏡攻め の上っ面をなぞっているだけで、何の 感動もない。「こういうもんでしょw」という驕りや惰気が透けて見える、安っぽいプロの仕事だ。 それっぽい事をしゃべればいいと思っている。小手先でごまかそうとしている。情熱が感じられない。等々 ……ここまでクッキリと冷酷に反省点が浮かび上がるなんて、賢者タイムって凄い。 こんな事ならイクんじゃなかった…。いや、そもそもこの部屋に来なきゃよかった。 冷や汗で湿る背中に敷いた灰色の毛布が、どんよりと空を覆う雨雲のようだ。 122 :深夜のひとコマ4:2012/06/20(水) 23 57 33 「だあーっ!もう。見るのは勝手ですけどね、ヘッドフォンで聞いてください!」 「えー。やだー」 ニヤニヤとエロいビデオを満喫中のオジサンが駄々をこねる。かわいこぶるなよ、オッサン。 「なんすかコレは!新手の羞恥プレイですか!?」 「おっ…それもいいねぇ。こう、過去のビデオを流しながら…」 「絶対にやめて。精神にくるから」 それを聞いてモモさんが笑う。 「そんなに恥ずかしいもんなの?」 俺は何度か首を縦に振った。それを確認したオジサンがまた嬉しそうににやける。 「…どれくらい?」 一時停止ボタンを押してから、俺の顔を覗き込む。 ねえ。と、無防備な首筋を猫でもあやすかの様に優しく撫でて来る。 「そうですねぇ。どこぞの誰かがタイムマシーン作って、下手に過去に介入しちゃって、そのしわ寄せで これを撮影中の俺にドッカーンとカミナリが落ちたりして………ここから消えたい、ぐらいに」 「随分と壮大だね」 「じゃ、シンプルに。殺して」 「やだよ」 即答かよ。俺の首に掛かる指に、少し力を入れてくれれば良いだけなんだけど。 「…とにかく、己の未熟さが目についてね。えぇ、反省しましたよ。こんな陳腐でカスみたいなカラミやって 男優を名乗ってたんですからね。ゴミですよ。今後、吉岡アキトと書いてゴミムシと読んで下さい」 ブツブツ言いながらモモさんの手を払い除ける。 「卑屈」 はね除けられた手で、俺の額をぺちんと叩いた。 「反省したなら、次回に活かせばいいじゃないか。それとも、もう僕の作品には出たくないとか?」 「…そりゃ、次があるなら…。お呼びがかかる限りは、出たいっすよ」 「よかった。まだ僕には、君が必要なんでね」 モモさんは安堵の表情で、俺の髪を撫でる。珍しく、嫌にくすぐったい台詞を吐いた事が気になった。 「なんですか、それ」 「うーん。やすい、からかな?…いろんな意味で」 少しの間、いろんな”やすい”を頭の中で探してみる。 「…お互い様ですよ」 「だね」 まあ、いまさら確認する必要もなかったな。と、二人笑い合う。 モモさんの指が、俺の毛先を弄ぶ。照れ臭くなった時にやる、いつもの癖だ。 123 :深夜のひとコマ5:2012/06/20(水) 23 58 06 「さて、そんな僕等の次回作をより良い物にするために、反省会の続きをば…」 モモさんは再生ボタンに指を掛けると、躊躇無く押した。 『あっ……先生ぇ…僕ぅ…イッちゃうぅ…』『フフッ…イかせてあげる♪』 画面の中の駄メガネ(鬼畜教師役)が、揚々と腰にラストスパートをかける。 「えーー。明日早いのにー」 「起こすから、大丈夫だよ」 ……いつ寝るつもりだよ、オッサン。 「じゃあ7時に。おやすみなさい」 「ダメダメ、今夜は寝かせないつもりだから。ね」 「もっと艶っぽい相手に言え。じゃ、グッナイ。モモさんも早く寝ましょうねー」 モモさんのわがままを遮るように、毛布を頭まで被ると、俺はゆっくり目を閉じた。 投下終了 124 :オリキャラと名無しさん:2012/06/21(木) 21 56 46 119-123 投下乙です-! 過去出演作品に対するアキトさんの反応がいいなぁ… もっといじわるしたくなるww モモさん、アキトさんの毛布を再び剥がしてあげて-! 125 :1-612:2012/06/26(火) 23 14 45 》124 レス&まとめありがとうございます。 アキトの様な駄メガネだと毛布を捲った時にはすでに寝ていそうですが…。 桃ノ瀬ならば起きない程度につっつく、か。 次こそは別のキャラでおじゃまします。では。 126 :オリキャラと名無しさん:2012/06/27(水) 00 26 10 自分の演技に突っ込むアキトさん面白いw 前の作品もそうでしたけど、台詞まわしや空気感がとても好きです なんかこう、ザラついた画面の短編映画のひとコマみたいな… 上手く言えないですがかっこいいです また読めるのを楽しみにしています! 127 :オリキャラと名無しさん:2012/06/30(土) 11 42 08 》125、》126 おお!次は別のキャラでのSSですね!楽しみだ-w そして、アキトさんを起こさない程度につっつくモモさん、いいなぁ… アキトさんからすれば、確かにその優しさがくすぐったいのかもw なんてナイスカップルなんだw 自分も姐さんと一緒で、1-612姐さんの書くSSのなんとも言えない空気感とか、 日常の一コマを切りだすセンスが大好きだw 1-612姐さんのSSをまた、ゆっくりかつ、まったりで、楽しみにしながらお待ち しております-! 128 :オリキャラと名無しさん:2012/07/03(火) 00 15 19 コーラがこんなにも切ない萌えアイテムだとは思いもよらなんだ! 別キャラも楽しみに待ってます 129 :明け方のひとコマ1:2012/07/05(木) 22 56 47 うれしいレスばかり、ありがとうございます。 調子に乗ってまた投下します。 1-612の田所修←野島恭一で恭一視点。 前回よりもやや苦味(鬱・他カプ要素)アリ。 恭一の回想で、当人の家出・ビッチ時代に触れています。(誰か×恭一) 修の方にも、誰かの影があり。 130 :明け方のひとコマ2:2012/07/05(木) 22 57 40 闇が和らいでゆく。 深い藍が少しずつ白を混ぜ、ゆっくりと水色へと変わってゆく。 幾度となく、いろんな場所で見てきた風景だ。朝が来て、今日が始まる。 一日の中で、一番、凛と澄んだ時間だろう。 客なんて居ないコンビニのレジカウンターから、何となく外を眺める。 繁華街から少しはずれた通りは、歩く人も少なくて、まだ深い夜の底にあるようだ。 入口脇にさっき並べた、スポーツ紙の一面は芸能人同士の結婚か。 店内BGMは、誰に向けた訳じゃない調子の良い応援歌で、少しだけやかましい。 レジの横で温まり続ける揚げ物の油臭さに辟易しつつも、ぼんやりと一人、朝を待つ。 そういえば、小学生の頃は薄暗いうちから、父の道場で稽古に汗を流していたっけ。 実家は地方都市の片隅で、小さな剣道道場を営んでいた。 父親は先代からの看板を守る形で、師範として、生徒達に剣の道を教えていた。 当たり前のように、自分もその生徒の一人であり、いずれは父と同じ道を歩むと思い込んでいた。 真面目で規律正しく、公明正大、少し時代遅れな父は、ずっと俺の憧れだった。 何十、何百回と竹刀を素振りして、ヘトヘトになっただけ父親が褒めてくれるのをバカみたいに喜んだ。 擦り傷、痣なんかは勲章であり、泣くのは男の恥だと、厳しく教え込まれた。 父のランニングに連れ立って、朝靄の中、先を行く父を必死で追いかけた。 鼓動がどれだけうるさくても聞こえないふりで、父の背中だけを一点に見つめて、走り続けた日々。 なんで、思い出したりしたんだろう。今更思い出したって、辛くなるだけの過去だ。 ……ぎり、と奥歯を食いしばる。 その先にあっただろう未来を、父の願いを、愚かしくも自分は粉々に砕き、踏みにじったんだ。 16歳の夏、破裂しそうな心臓をかばいながらローカル線に揺られた日から、あての無い日々が始まった。 「何もかも、悪いのは自分です。すみませんでした」 そうやって何千、何万回、自分の軽率な行動を謝り倒したって、もうなにも戻ってくる事はない。 何故、死ねなかった? 父親から浴びせられた視線で、馬鹿はやっと理解した。俺は、死ぬしかなかったんだ、と。 無礼にも別れの挨拶ひとつなく、田舎町で忌み嫌われた死に損ないは、せめて姿をくらます事にした。 転がる石には苔むさず。それでは目立ちすぎるから、と『野島恭一』という嘘を塗りたくった。 そこからは、恥の上塗りばかり。誰彼構わず肌を重ねては、悪銭を貰って生をぬすむ。 ふらふらと、生きたいのか、逝きたいのか。それすら、わからないまま漂っていた。 少し前まで、生ぬるい体温を夜と引きずったまま、誰かと迎える朝が、それでも嫌で堪らなかった。 逃げ回る事から始まった旅路。今日こそ、へまを打って野垂れ死にか。それとも過去に捕まるか。 いっそ、楽しい夜のうちに俺の息の根を止めてくれ。と、何度その晩の相手に頼んでみただろう。 …誰も本気になどしてくれなかったけど、ね。 本心は夜に置いてきて、昼間はずっと嘘をつく。そういう後ろめたい人間には、朝という時間は眩しすぎる。 澄み切った空気が、汚れた肌に、傷に、消毒液みたいにしみていく。 その程度の痛みなのに、毎日鼻の奥がツンときていた。 こんな大人を、子供の頃の俺が見たら「情けない」と笑うだろう。 131 :明け方のひとコマ3:2012/07/05(木) 22 58 48 ふと思い出したことを忘れるために、一回だけ、大きく息を吐いた。 「……馬鹿らしい」 忌ま忌ましく吐き捨て、眉間をぐっと押さえる。まだ少しだけ、朝は苦手だ。 俺の気持ちを察する様に、ドアチャイムが鳴った。 「いらっしゃいませ」 マニュアルに倣って、笑顔を作り顔をあげると、見知った人物が立っていた。 「よう」 「…修さん」 名前を呼ばれた大柄な髭の男、田所修は、照れ臭そうにずんぐりとした上体を丸める。 「どうしたんですか?」 「あぁ、アキから聞いてな、ここでバイトしてるって。近くに来たから、その…迷惑だったか?」 俺の方から明かしていない働き先に、急に訪ねてきた事を、彼は恐縮しているようだった。 「全然。暇だったから、嬉しいです」 「そうか。よかった」 俺の返答を聞いて安心したのか、ふうっと一息ついて優しい笑顔を俺に向ける。 これだけの事なのに、ドクンと心臓が脈打ってしまう。 「近くに、って。こんな時間までお仕事ですか?」 「あぁ……。まあ、そんな所だ」 歯切れの悪い返答に、俄かに心がざわついた。 近辺で夜間工事はしていない。飲み屋も無い様な静かな街。少し先にあるホテル街。 嫌な妄想が頭をよぎる。 「…お疲れ様です」 「なぁに、頑丈なだけが取り柄だ。そんな顔すんなって」 こっちの苦い顔を、修さんは心配していると思ったんだろう。笑いかけながら俺の頭をポンポンと叩く。 「?…なあ、少しやつれたか?」 修さんは太い指を少し下に滑らせ、俺の頬を撫でる。 「ちゃんと飯食ってるか?お前はちょっと目を離すと…」 ザラザラと荒れた親指の感触と、袖口から、彼らしくない甘ったるくて華やかな濃い香り。 感情がないまぜになって、胸がつまる。 「やだな。俺なんかより自分の心配をしてくださいよ」 温かい手の甲に、俺の指を重ねた。名残惜しいけど、修さんの右手をやんわりと戻す。 「修さんが、一人で頑張っている理由は、ちゃんと理解してるつもりです。だけどっ…」 語気が荒くなったことに気が付いて、少しトーンを落とす。 「こうやって昼も夜もなく働いて、もし修さんに何かあったら、俺は……嫌です」 「……悪ぃな。恭一」 こっちが勝手な感情を押し付けてしまったせいで、修さんはばつが悪そうに頬をかく。 「でも、俺にはまだまだ余力があるからな。…もう少し、俺の好きな様にやらせてくれ」 俺を不安にさせまいとする修さんの笑顔に、それ以上踏み込めなくなる。 触れさせない領域を抱えているのは、お互い様だ。己の決意を相手にしては、誰も一緒には闘えない。 手も足も出せないなら、せめて笑顔で応援しよう。なんて事が出来るほど、俺は器用ですらないんだ。 「すみません、無理言って」 「ま、そんな顔すんなって。……それより、本当に飯食ってんのか?」 修さんからの質問に、少し呆れる。…まだ俺なんかの事を心配しているのか。 「大丈夫ですよ。最近は、ちゃんと食べるようにしています」 「そうか?楽だからって、コンビニ弁当みたいのばっかじゃあいかんぞ。ちゃんとバランス良く…」 「それ、ここで言いますか?」 指摘されてやっと、修さんは軽い失言に気付いたようだ。 「あっ……すまん。いや、俺としても、お前になんかあったら困るから…な」 何だそれ。ごまかそうとして、どんどん深みに嵌まっていってるじゃないか。天然だなぁ。 あたふたと少し照れたような言い草に、こっちまで気恥ずかしくも、嬉しくなってしまう。 「じゃあ、一緒ですね」 ついつい口元が緩む。今泣いたカラスが…というけれど、やっぱりこの人には、敵わない。 132 :明け方のひとコマ4:2012/07/05(木) 22 59 59 「さてと、コンビニにまで来といて、手ぶらで帰るのも悪いし…。たまには贅沢するかな?」 修さんは上着のポケットに手を突っ込み、小銭を確認する。 「あ、ここのエクレア、リニューアルでちょっとは美味しくなったんです」 「エクレア、か」 「嫌い、でしたか?」 「いやぁ…甘いモンは好きだが…。何つーか、似合わねえなぁ、と」 確かに、可愛らしくエクレアを頬張る修さんは、想像するだけで微笑ましい。 「そんなこと、無いですよ」 「顔に出てるぞ」 「ごめんなさい」 「まったく……しょうがねぇなぁ」 そう言いながら、修さんは楽しそうに笑う。 その優しい横顔に、俺は心臓の音をさとられないように笑顔を返した。 「ありがとうございました」 マニュアルに倣った言葉と、ドアチャイムの音に振り向きもせず、修さんは手を振った。 白む景色に、コンビニ袋をぶら下げた丸い背中が融け込んでゆく。 願わくは、あの缶コーヒーと栗どら焼きが、俺の代わりに愛する人を癒してくれますように。 空は、少し前まで夜だったことをすっかり忘れて、新しい今日を始める。 俺もぐぅっと背筋を伸ばして、今日を生きることにした。 了 133 :オリキャラと名無しさん:2012/07/06(金) 19 32 12 》129-132 投下乙です-! 恭一さんのちょい鬱な過去を引き摺ったままの感じが青くて良いなぁ… でもって、修一さんを好きって感情が切なくて、堪らないですね- ごちそうさまでした! 134 :オリキャラと名無しさん:2012/07/06(金) 20 06 38 うお!名前を間違った!「修」さんでしたね、申し訳ない- 135 :オリキャラと名無しさん:2012/07/08(日) 00 50 45 早速新作が!お疲れ様です 恭一さん切ないです…性癖の事で周囲と色々葛藤があったのかな?とか想像すると泣けちゃいます いつか想いが通じるといいですね 群像劇な感じもすごく好きです 機会があれば他キャラのお話もお待ちしておりますよー! 投下当時は立体作品の画像があったんですね…今は見られなくて残念 136 :1-612:2012/07/11(水) 04 11 56 レス&まとめ ありがとうございます。 》133 恭一はいろんなモノが断ち切れてないですね。SSを書いてみて、気が付きました。 修への想いは、紹介スレで書いた、過去の押し倒し事件を含め「本気ではない。冗談だった」 と、ごまかして友情を築いていますが、本音はアレです。どうしようもない青春です。 》135 群像劇…。良い響きですよね。やっぱりオリキャラ創作は好きだった物の影響がモロに出ますね。 家出前後のエピソードですが、恭一の場合、葛藤する前に一方的に打ちのめされた感じです。 立体物ですが、ここのアップローダーに再投稿してみました。 そういえば、まだ主人公出してないや、って事で、また機会がありましたらおじゃまさせてもらいます。 137 :オリキャラと名無しさん:2012/07/11(水) 22 29 28 》116 乙です、乙です! 早速wikiに収録してきましたよ-! 二人ともかわいいww こちらの主人公お二人のお話とか、今まで投下してくださったお子とか、 どのお子のお話も楽しみにまってますよ-! これからもどうぞよろしく-! 138 :オリキャラと名無しさん:2012/07/12(木) 02 34 46 》136 本スレで見逃したから嬉しい 立体すげええええええええええええええ皺がある……!!!!! 三組三様のカプ(未満?)像がいいな…… 139 :オリキャラと名無しさん:2012/07/13(金) 00 12 28 キノコかわいいなw 立体いいよねえ…自分も作りたい 140 :オリキャラと名無しさん:2012/07/28(土) 22 39 07 投下します。 何か作法を間違えていたらすみません。 2‐477 光樹×裕隆でエロ寸前。 gdgdじゃんけん一本勝負 蝉の鳴く声がよく聞こえる光樹の部屋で、クーラーをがんがんにきかせて裕隆は漫画を読んでいた。 尻のあたりにあたる陽光がじんわりと裕隆の体温を高める。 横をちらりと見ると光樹は裕隆そっちのけでペーパークラフトに励んでいる。 無性にイラッときて、裕隆は光樹の背中を裸足で蹴りつけた。 「何しよるん」 独特の訛りで光樹がふりかえる。 キラリとリングピアスに陽光が反射して、思わず裕隆は目を細めた。 「いや、お前うっとい。 すげえうっとおしい」 「なんで?」 「俺がいるのにわけわかんないペーパークラフトに励んでるから」 「かえるのピコちゃんだって。 姉ちゃんの雑誌についてた」 「どうでもいい」 「携帯おけるんよ」 「知らねえ」 もう一度その背中を蹴りつける。 光樹がうっとおしそうに眉を顰めて体ごと振り返った。 「構ってほしい?」 にやにやと笑って裕隆の足の裏をくすぐる。 「くすぐってえ」 けらけら笑いながら裕隆は身をよじって、足を光樹の肩にかけた。 「誘ってる?」 「どうでしょう」 片手に持っていた漫画のページがわかるように伏せてその手をそのまま光樹に向ける。 「じゃんけんするの?」 「おー、光樹、下になってくれんの?」 「断る」 「じゃあじゃんけん一本勝負だ」 「負けねえぜ」 光樹が手を組んで、窓からの光を覗き込んだ。 裕隆はにやにやしながらそれを見つめて、体を近づける。 「さーいしょーは」 「待て待て、落ちつけ」 「落ち着いてる」 耳元でわざと吐息があたるように話しかけると、光樹は赤い舌を舐めずって、それでも組んだ手をほどかない。 「もうちょっと待てよ発情期。 まだ神が下りてねえの」 「早く下せ。 もしくはお前が下りろ」 「断る。 あ、きたきた、神来た」 光樹が光を覗き込んでいた手をほぐして、裕隆の目の前に拳を持ってくる。 裕隆も拳を用意し、一瞬2人の視線がかち合った。 「いくぜっ、最初は、グー」 「「じゃんけんぽんっ!」」 ミーンミーンと蝉がうるさく鳴いていた。 光樹の手はパー、裕隆の手は……グーだ。 「ウソだ!!」 「ははは、俺には神がついてるからね。 今日もありがとうマイゴッド。 主に感謝します」 「死ね。 もういい。 ペーパークラフトやってろ」 「えー、もうペーパークラフトって気分じゃないんだよね」 光樹は裕隆の首元に顔を埋めて、肌に吸いついた。 つい二日前に光樹がつけた後が、さらに濃くなる。 「後つけんな」 「お前だってつけてるだろ」 ほら、ここ、と光樹が指さした首元にも、同じように少し薄まった鬱血跡が付いている。 裕隆は少し光樹を見て、そこにかみついた。 「痛っ。 あーもー、不機嫌だな。 お前から誘ったのに」 「別に。 俺が上がよかったんですー」 「ま、諦めろよ」 光樹が裕隆のシャツに手をかけると同時に裕隆も光樹のパンツに手をかけ、ずりおろした。 「意外とヤル気じゃん」 「ぬかせ」 クスクス笑いながら、陽光差し込むカーペットの上からベッドに移動する。 掛け布団を床に落とし、光樹が裕隆をベッドに押し付けて耳元で囁いた。 「なんでもいいよ。 キモチヨクなろうぜ」 どちらからでもなく求めた噛み付くようなキスが引き金。 蝉のうるさい室内。 今日もクーラーがよく働く。 了 141 :オリキャラと名無しさん:2012/07/29(日) 07 41 30 》140 投下乙です-!やっぱ、じゃんけん可愛いww 超進学高に在籍している筈なのに、それを放り投げてるだらだら感が良いなぁ…w うちの子達には全くないノリなので、非常に美味しくいただきました! 姐さんありがとう! 追伸: あとは、名前欄にSSのタイトルと1/1って、感じでナンバリングを付記していただくと 完璧かも!これからもどうぞよろしく-! 142 :オリキャラと名無しさん:2012/07/29(日) 23 27 19 》141 レスありがとうございます。名前欄にタイトルとナンバリング…確かに他の作品にもかきてありました。すみません。 光樹と祐隆はこの夏とか蝉とかを放棄しての虚無感さえ感じる関係が…萌えですね。 姐さんのキャラも気になります…! 143 :オリキャラと名無しさん:2012/07/29(日) 23 54 02 》142 こちらこそありがとう-!嬉しさのあまり、早速のレス返しw うん、姐さんのお子のだらだら感と虚無感が大好きだw萌えw 私、1-710ですが、うちのリバップルは、2組ともその場の成り行きで役回りが決まりますw おまけに、皆意外と根は真面目なので、姐さんのお子達みたいな絶妙なだらだら感が作れないのねw なので、非常に萌えますたw 姐さん素敵な萌えをありがとう!そして今後ともどうぞよろしく! 追伸: 投下していただいたSSには、仮タイトルを付けておきました!が、正式タイトルがあればwikiを編集して 変えちゃってくださいな! あ、編集か難しければ、こちらにレスをいただければ、編集しますよ-!合わせましてどうぞよろしく-! 144 :オリキャラと名無しさん:2012/07/30(月) 00 08 45 》140 ペーパークラフト男子……!? じゃんけん制いいなw 145 :オリキャラと名無しさん:2012/07/30(月) 01 13 36 訛りに激しく萌える…!広島あたりの言葉かな?(関東なのでよく分からない) 光樹さんすごくかわいいです かまってもらえなくて不機嫌な裕隆さんもw 146 :オリキャラと名無しさん:2012/07/31(火) 15 15 32 》143 タイトルつけていただいてありがとうございました。正式なタイトルは考えていなかったのでありがたいです…! 》144 ペーパークラフト男子に吹いてしまったwwじゃんけん制が彼らのアイデンティティですww 》145 訛りは関西全域をベースに、泉州弁と福岡弁を意識してます…! レスありがとうございました! 147 :オリキャラと名無しさん:2012/08/03(金) 22 32 10 》146 訛りは正義! うちの1-866と1-710姐さんとこのウィル様をおかりしたゲーム?をとりあえず完成?させましたので 晒します http //ux.getuploader.com/2012_08_03/download/1/2012_08_03_1.zip DLパス:game こっぱずかしくてテストプレイもしてないので、不可解な行動・日本語でおk等、多々あるかもしれませんが… オリンピック観戦の合間にでもドゾ― ※微猟奇・微獣・微近親・微スカ・総ホモ・エロ有ですのでご注意を! ※4ルート、その後おまけ2種あり ※重量:10MB ※画面サイズ:800×600 1-710姐さんに感謝です、ありがとうございました! ウィル様にも多謝、あらゆる意味で大変お世話になりました、うちの愚息がいろいろ失礼してますw 萌えを詰め込んで好き勝手に弄りすぎましたので、710姐さんの設定とは違う箇所が多々あるかもしれませんが、 お祭りだと思ってご容赦くださいw そして、ゲーム作れスレにも投下できればいいなと思っていますので、ご承知いただければ幸いです 敷居が高いと思っていたゲーム化ですが、クソ素人でもなんとか形になったので、 作りたいと思ってる姐さん方はぜひ挑戦してみてください この程度に4ヶ月かかったけどww 文章書く人すげえええええええええええ 148 :1-710 ◆spCfQ2Txqo:2012/08/04(土) 00 10 58 》147 うお-!ゲームきたぁあ!! 1-091姐さん、真剣に乙でございます!! 以前、絵茶で予告絵?を拝見させていただいてから、まったり&wktkでお待ちしておりましたよ!! ということで、取り急ぎ、御礼レスでございます! これから、堪能させていただきますぜwww ああ…本当に楽しみすぎるよ…!! それから、ゲーム作れスレにもぜひ、投下しちゃってくださいませ!! そして、こちらこそ、毎度、うちの愚息共がお世話になっております これからも色々と失礼するかと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いします! 1-091姐さんに本当に感謝を!! 149 :1-091 ◆qe6cwGhP8c:2012/08/04(土) 02 05 39 》148 1-710様 改めましてありがとうございます、存分に投下しますw そして、お借りしているウィル様の言動がおかしいところがあればできるかぎり修正しますので、 忌憚のないご意見、お待ちしてます 147の改行がおかしいのう 150 :1-710 ◆spCfQ2Txqo:2012/08/04(土) 22 05 01 》149 改めまして、レス&ゲームという絶大なる萌えをご提供くださってありがとうございました!!! 何十回wかプレイして、ようやく、思考力が戻ってまいりましたwwwので、 遅まきながら感想レス等々をしに参りました!!(以下、感想等々です、いつものように長いよ!) 全シナリオをプレイしました!が、ウィルが一番大人げない(お子様だよ)ですね、ワロタww お子様故に、エロのボリュームも人一倍なワケですねw姐さん、本当にありがとうwww 本当にもう…ウィル、このメンバーの中では、まだまだやんちゃじゃないかw頑張れww それに、牧先生の相手を受け入れる度量とか、京様の優しさと、行き届いた気配りとか!! ウィル、どれをとっても、完全に及ばないよ!!繊様、本当に至らない子でごめん…w あと、繊様と牧先生の絆にまたもや萌えてしまいましたw ああ、本当にひとつになるって、こういうことよね…というのが表れていて、やっぱり、 このお二人が好きだwww あと、絵茶等々で披露した細かいネタも拾ってくださって、ありがとうww うん、エイシアは、白髪って、呼ばれると微妙な気分になってます…「白いの」って呼ばれるのは 馴れてるんですけどねw それから、エイシアが繊様に、 「でもね、そういう可愛い声で俺の名前を呼んでたりすると、それはそれで、軽く押し倒し かねないんで、止めた方が良いんじゃない?(笑)」と申してますので、お伝えしておきますw うん、エイシアと繊様でリバというのも楽しそうだと思ってしまいましたよwww 童貞は貰ってやるよ!みたいな感じですかねww えーと、あと、それから、ウィルをもう少しだけ、鬼畜に改変しよう!というのと、 シナリオ終了後(ウィルがステイ先のホテルに帰ってからの)サイドエピローグもそのうち書くよ! ということで、改変台詞集とサイドエピローグ概要のテキストデータをロダに上げてきましたので、 よろしかったら、ご覧くださいw 今回のゲームを拝見して、私の中のストーリー順序として、 CROSS OVER → 発情 → CROSS OVER THE BEAST という時系列での流れができました! 1-091姐さん、こんなにも素晴らしい特大燃料をご提供いただき本当にありがとうございました! そして今後とも引き続き!どうぞよろしくお願いしますw 151 :オリキャラと名無しさん:2012/08/05(日) 00 32 48 プレイしましたよー萌え!!!! 繊様かわいいよーウィル兄さんも京様も牧先生もみんなイケメン! 繊様の「~だべ」な言葉遣いが妙に親近感わいて好きだw ウィル兄さんが人間に戻った時に「??」ってなって服を触ってるところとか、 誘い方のぎこちなさとか、もうかわいすぎて辛いwww そしていつもタイミング良く入浴中のし○かちゃんなウィル兄さん乙w エロもグロもスカも獣姦も近親も… 色々な要素が詰め込まれてて、それでいて長すぎずにサクっとできる所が絶妙です 畳の上で公開プレイとかエロすぎるよ! 801ではつい見ないフリをしたくなるアレについても目を背けずに描写できる心意気にも脱帽! 欲を言えば、おまけ話で繊様と先生がくっついて寝ている絵が見たかったなーなんてw とはいえ姐さんの美麗で色っぽい絵が沢山見られて大満足でした! お一人であれだけ素材を描いて、テキストも書いて、スクリプト組んで…大変だった事でしょう お疲れ様でした! 本スレやwikiのアニバ企画の話がちょろっと出ていた事があったと思いますが、 この作品は記念にふさわしいと思います! ちょろちょろと妄想吐き出しているスレだったのが、それぞれ違う作者様のキャラがコラボして ゲームまで出来るとは…感慨深いです 1-91様、良いものをありがとうー! 710様もいつも萌えをありがとうーこれからもお二人のコラボを楽しみにしております! 152 :1-091 ◆qe6cwGhP8c:2012/08/05(日) 19 26 32 》150-151 プレイしてくれてありがとう、でもバグがみつかりましてねwwww修正します……と報告しにきたら ウィル様セリフ補完キテタ―――(*゚∀゚)<コレや=3さすがや=3 ので、あげていただいたセリフに変換して上げなおそうかとw そしてウィル様その後もクル―――――!? 》150 恐らく4ケタ》》》おっさん》>二十歳 の各年齢差を考えるとやっぱり若い子にがんばってもらわないと!他の奴等ははもう老体よw あんなことこんなこと色々やらせてもらえて最高に楽しかったです、改めてありがとうございます! 乳首弄ってもらえてよかったね、繊さんww ウィル様のお尻描けて幸せww宿題もゆっくり待ってますw 》151 いろんなものに向き合いすぎて、全方位カバーできる守備範囲にまで広がった気ガスw ゲーム作り始めると心が折れそうになるときも多々ありますが、達成感が半端ないのでオヌヌメww 全キャラ総当りとかね、できたらカオスで楽しそうですよねww 153 :1-710 ◆spCfQ2Txqo:2012/08/05(日) 23 10 56 》152 うわぁあ!!早速の駄妄想に目を通してくださって感謝です! そして、ウィル台詞変換の件もありがとうございます! で、改めてチェック入れたら、ちょっと台詞の繋がりが悪いだろ!というところが ありましたので、改めてロダにver.2として晒しておきます 本当に申し訳ない!でもって、最中の台詞って、本当に難しい!…よね、って言い訳にもならないよ…orz それから、改めてこれをお一人で作業された姐さんの心意気に敬意を表したいです! こんだけのシナリオとか、美麗なイラストとか、本当にご苦労も多かったと思います! 諦めずに形にしてくださった、姐さん、本当に素晴らしすぎですww そして、私も、繊様と愚息の思わぬ絡みとか、 こいつ、どんだけ素で白髪のあの子の事を気にかけてんだ!とか新たな一面も見れて幸せでしたw 姐さん本当にありがとう! あと、1か所だけシナリオの文字変換ミスに気付きかしたので、ロダの方あわせてお伝えしておきます あわせて、修正していただくと尚良いかと 重ねてて恐縮ですが、本当にありがとうございました!! 154 :1-091 ◆qe6cwGhP8c:2012/08/07(火) 01 20 26 》153 さらにありがとう!公開プレイハァハァハァハァしすぎて、うっかり誤字修正を忘れそうww そしてエイシアさん、童貞もらってやってww粗ティン+早漏だけどね、ゴメンネ! 妖精にも魔法使いにもなってるくらいだけどww 155 :1-091 ◆qe6cwGhP8c:2012/08/07(火) 04 40 58 連投失礼します、バグ修正版+ウィル様Sっ気上昇版おいときますwhttp //ux.getuploader.com/2012_08_03/download/2/2012_08_03_2.zip パス:game 修正パッチ作成なんてできなかったおww 156 :1-710 ◆spCfQ2Txqo:2012/08/08(水) 00 20 56 》155 ふおおぉ!!姐さん仕事、早っ!!乙でございます!! 改めてプレイしてみると、我が子ながら、Sっ気のレベルの上がった方も、上がる前の方も どっちも甲乙付けがたいよww でもって、ゲームのシナリオって、ボリューム感とか、テンポとか、そういうのもすごく 重要なのね…という感じで、大変勉強になりました!姐さんありがとう!! あと、エイシアさん…w繊様相手に襲い受けもできそうですねwwwそれはそれで、 何か楽しそうだwww って、でも、とりあえず、今は、もう少し頑張って、柳様×エイシアの続きを仕上げたい と思います! 色々と楽しませていただき、本当にありがとうございました! そして、これからもどうぞよろしくw 追伸: 私の方でロダにUPさせていただいた台詞集の方は、1と2を一本にして再度、UPし直し ましたので、念のためにお知らせしておきます 我が子ながら、ちょい鬼畜化させるのが楽しかったよww繊様、牧先生、本当にごめんw 157 :オリキャラと名無しさん:2012/08/30(木) 21 35 09 上げ 158 :漫画家とラノベ作家の日常:2012/09/06(木) 00 35 38 wiki掲示板設定スレ109-110です。亜細亜×栄 夢と二人の過去の話です。 後半、ちょっとヤンデレ風味です。 *************** 亜細亜は飛び起きた。汗が流れ、指先が溶ける。悲鳴をあげ、逃げるように自室を出、足をもつれさせながらリビングに入った。 薄暗い闇に包まれている室内に妙な安心感を覚えながら手探りでソファを探し当て、倒れ込む。 「栄」 甘えるように縋るように名を呼べば「なに」と返事が返り、思わず体が跳ねるほど驚く。 「亜細亜、俺はここにいるよ」 いつの間にかいた栄の手が亜細亜の頬を触り、栄は寝ころぶ亜細亜の上に跨る。 「栄」 亜細亜は指先が溶けた手で栄に触れた。指先がないのに絵が描けるだろうかと思えば、栄が淡々と「指が無くても亜細亜は なんでも出来るよ」と言った。 「そうか、栄がそう言うなら間違いないな」 亜細亜は安心し、笑う。栄が言うなら、間違いない。 光が差し、栄の姿がはっきりと見えた。白い肌、艶やかな黒い髪、意外に長い睫。奇妙なことに栄の姿は徐々に変化し、 三十二歳の栄から、初めて会った時の十八歳の栄になった。 三十二歳の今よりも痩せていて、肌は色白というより青白い。激務のために食べ物の味が分からなくなり、徹夜で原稿を 仕上げることが多かったためだ。 そして何より違うのは、目だった。 他人を信用することを思いつけない目。呼吸と拒絶はいつも同時進行。そんな男の目になっていた。 159 :漫画家とラノベ作家の日常:2012/09/06(木) 00 36 37 ああ、栄はこんな顔をしていたのだ、と思い出した。 十年近い歳月が必要だった。栄が他人を信用し、自分を必要以上に貶めず、誰かに優しくしたりされたりすることを出来る ようには、それだけの歳月がかかった。 十八歳のあの日、うつくしく危うい生き物に、自分は心奪われた。あの時感じた感情を今でも持ち続けているわけではない。 それでも、恋焦がれているのは、事実なのだ。 「栄」 十八歳の栄に亜細亜は言う。 「お前のいる世界は、すごく楽しいよ」 十八歳の栄が疑いの目を向けるので、微笑む。 「栄、本当だよ。俺がお前のアシに入ったとき、お前は自分より年上のアシスタントばかりに囲まれて、すごく居心地悪そうだった。 新人がすぐに潰れるなんて当たり前の業界だから、お前は生き残ろうと必死だった。はたから見てもすごく頑張ってた」 正直、早死にするだろうと思った。原稿に噛り付いている栄の背中は尋常ではなかった。 今ならあの必死な姿を理解出来る。栄は、生きていきたいと願っていた。それだけだった。 「その頑張りが不気味だった。でも、どんどん夢中になっていくんだ。お前の後姿見てるだけで、みんな、希望を見出すんだよ。 お前は、少なくとも、俺たちにとってはそうだった」 涙が滲む。 「お前のいる世界は楽しいよ。楽しくて楽しくて、たまらない。お前が必死こいて作るもんは最高なんだ。だから、皆、辛い過去とか、 ちょっとは忘れたり出来たりして」 160 :漫画家とラノベ作家の日常:2012/09/06(木) 00 37 50 だからさ、と声を詰まらせる。 「長生きしてくんねーかな。一緒にこれからも生きていけたら、すっげえ最高なんだけど、きっと、ずっとそれは無理だから。でも、 俺の骨が土に埋まるときぐらいまで、生きてて」 栄の髪を、頬を、体を触る。感じる。 「十八歳の栄は、自分が無価値だと思ってる。でも、そうじゃないんだよ、栄。そうじゃないんだ」 若いお前は知らない。お前がこれから何人もの人間の世界を救うということを。お前の背中を見て、希望を見出すことを。 泥沼から自分も這い上がれると、自分の力に気づく子供たちの多さを。 お前の存在は、命を救うことに繋がる。 栄の背中に触れて、体が震える。 「お前はあの時、親を殺さなくて正解だったんだ」 栄の背中には傷がある。薬物中毒の母親が、子供だった栄の背中に何度も煙草の火を押し付けて出来た傷だ。 「俺は」 栄がゆっくりと亜細亜に問う。 「生きてていいのかな。親に虐待されていたのに。お前なんか要らないって言われたのに」 「俺は要る。ほかにもたくさん、お前が必要なやつはいる」 栄は虐待されていた子供だった。その事実を周囲にずっと隠していたが、亜細亜だけは直接その話を聞いていた。 二十七歳の時に、彼は「俺のアニバーサリー前夜祭的なものがやりたい」と、あるネームを担当編集者やアシスタントたちに見せた。 それは栄自身が虐待にあっていたことを告白する漫画だった。 161 :漫画家とラノベ作家の日常:2012/09/06(木) 00 38 33 ――これは絶対に読みたい。でも、これを書くのも載せるのも、相当の覚悟が必要だ。批判は必ず来る。それも多く。 そう思った亜細亜は「いいのか」と栄に問うた。それだけだったのに栄は亜細亜の言いたいことが分かったのか「批判されてもいいよ」 と言った。その一言で亜細亜も覚悟を決め、「栄についていくよ」とその背に触れた。栄は眼だけで笑った。それだけで十分だった。 漫画にすることを躊躇う担当の横井に、栄は言った。 「横井さん、命を救えるよ。虐待されている子供が、自分の命を諦めない方法をこの漫画で教えられる。親を殺すか自分が死ぬか、 究極の選択を選ばせなくていい」 その言葉を受けて少しの間沈黙した横井は、勢いよく原稿から顔を上げ、力強く頷いた。 「やりましょう響先生。僕も嫌です。親か自分か殺さなきゃいけないような世界は」 それから、横井は自分の首をかけて漫画の掲載の交渉を行った。栄を始め亜細亜たちは横井を信じて原稿を仕上げた。もし掲載が無理なら ゲリラですよ、とアシスタントの桜井君が笑った。コピーした原稿、何十部も勝手にコンビニの雑誌に挟んで置いてきちゃうんです。 その言葉に、ナイスアイディアと皆で笑いあい、それでもいいかと思っていた。 原稿を仕上げながら、幸せだと思った。あんなに憎んでいた過去を、栄が武器にしようとしている。その強かさがとても愛おしくて堪らなかった。 結局ぎりぎりで編集長が掲載を許可し、出来上がっていた原稿をぼろぼろになった横井がふらふらになりながら持って行った。仕事場を出る前に 振り返り、「先生、誰かを救えますね」と言った。栄は躊躇いなく頷いた。「救えるよ」と。とても当たり前のことを言うように。 162 :漫画家とラノベ作家の日常:2012/09/06(木) 00 39 06 「やったあ」 いい年をした大人の横井が無邪気に笑った。そんな横井の顔を見、満足そうな栄の顔を見た瞬間、何かが亜細亜の中で決壊した。 そして、亜細亜はトイレに駆け込んで泣いた。何故か泣けてきて、仕方が無かった。 亜細亜の目から一筋涙が出た。栄の手の上に己の手を重ね、言う。 「十八歳のときの栄に言いたい。これから色々あるよ。でも、俺は三十二歳の今でも揺るがないんだ。栄に出会えてよかったって。ともにいれてよかったって」 ――人は、愛し、愛された記憶で、生きていくようなもんだよ。 そう言ったのは、亜細亜と栄の共通の友人、水上ハレルヤだった。 水上の言葉を正しいと思った。自分は彼に会ってから、知らず知らず愛し、愛され、それが血肉になり、今、この日を生きている。 そして、それはきっと、栄も同じなのだ。彼だって生きてきたのだから。 「栄」 栄が瞬きし、「亜細亜」と呼ぶ。その目から涙が流れる。うつくしかった。 亜細亜は無理やり起き上がり、栄を抱きしめた。砂が散らばるように腕が無くなり、体がぐずぐずに崩れていく。黒い栄の瞳と目があい、微笑む。 「栄、俺は幸福だ。君より俺は」 163 :漫画家とラノベ作家の日常:2012/09/06(木) 00 40 06 空を飛んだ。 一瞬のうちに、地上に落下し、亜細亜は悲鳴をあげた。 「いってええええええええええええええええええええ!」 慌てて手をばたつかせなんとか起き上がれば、こちらを見下ろす栄が片手をあげた。 「おはよう、亜細亜。俺の可愛い雛鳥ちゃん。俺の夕飯ちゃん」 「はあっ!? 俺はいつの間に雛鳥に……っ」 夕飯てなんだ、ねぼけてんのかと喚き、気づいた。さっきの十八歳の栄は、夢か。 「なあ、栄。今、幾つ?」 「三十二歳」 栄が右手を伸ばすので、それを掴んで起き上がった。自分がいるのは見慣れた自室で、ベッドから落ちたのだろう。目の前にいるのは三十二歳の現在の栄で、 尻の痛みが現実だと教えてくれる。亜細亜はため息をついた。夢とはいつも無茶苦茶だ。 栄が手を離し、ドアを指差す。 「行くぞ亜細亜。ハレルヤと群青が我が物顔で昼食を作ってくれたぞ。まあ、お前にとっては昼飯だが」 「そーかよ。なあ栄」 「あん?」 「お前、絶対、俺のことを蹴り飛ばしただろ」 「当たり前だろ。俺以外の奴がお前を蹴り飛ばすなんてどうかしている」 「いや、お前も蹴っちゃダメだよ……」 頭をがりがり掻き、笑う。相変わらず面白い奴だ。そして、憎めない。 164 :漫画家とラノベ作家の日常:2012/09/06(木) 00 41 13 リビングに行くと客である水上ハレルヤが家主のように食事の用意をしていた。朝の挨拶と礼を済ませ、全員で食卓についた。食事をしながら、 水上が「栄が変な夢を見たんだって、亜細亜」と静かに言う。感情の起伏が乏しいが、栄とはまるで雰囲気が違う。水上はとても落ち着いた声で話す。 栄のようにぶっきらぼうにしか聞こえない喋り方とはまるで違う。 「へえ、変な夢、ねえ」 話を向けられ、栄が頷く。 「変な夢だった。俺と亜細亜は森の中に住んでいる。外国の童話みたいな綺麗な森に。それで、亜細亜がいつの間にか雛鳥になっちゃうんだ。 どんどん言葉も忘れて、気づいたら俺の可愛い雛鳥ちゃんから、大きな白い鳥ちゃんになる」 一拍おいて、栄が亜細亜をじっと見た。 「俺は、白い鳥ちゃんを食った」 「え、なに、おまえ、俺を食っちゃったのっ」 驚く亜細亜に栄はあっさりと言う。 「そうだ、食った。夕飯に、おいしく食べた」 けらけらと群青が笑う。「おいしく頂かれてよかったじゃねえか、亜細亜」 夢の話といえ、多少のショックを受けていると、栄が「だって」と続ける。 「俺は一生可愛い白い鳥ちゃんのお前と暮らしていてもよかったんだ。だけど、鳥ちゃんが可愛そうな思いをして死ぬのは嫌だった。だから、元気なうちに 食った。そしたら、一生一緒だろ。夢の中で羽も骨も綺麗に残したんだぜ。ああ、骨が折れた」 まるで実際の出来事のように言う栄に亜細亜は苦笑いをした。 「現実の出来事みたいに言わないでくれ、なんか怖いから」 165 :漫画家とラノベ作家の日常:2012/09/06(木) 00 42 00 食事を終え台所で皿を洗っていると、群青が隣に立って言う。 「怖い話だな」 「何が」 「栄の話さ。あんな怖い夢を見るなんてな」 「そこまで怖くないだろ」 言い返せば群青がわざとらしく驚く。 「本気か? 可愛い鳥ちゃんのお前を、ずっと一緒にいたいからと何の躊躇いもなく夕飯にするんだぞ。ああいうのは悪気が無いからなおさら怖いんだ。 そのくせ、羽も骨も綺麗に残す執念深さ。俺はごめんだね」 「お前のそれは同類嫌悪だ。水上に対する執念深さ、知らないとでも思っているのか」 「知らないさ、お前は。俺の水上への気持ちを、お前なんかに理解されて堪るものか」 群青はふん、と鼻を鳴らした。 「俺は自覚しているさ。水上への気持ちは異常だってな。しかし栄は自分が異常だなんて自覚しないまま、お前への気持ちをそのまま血肉にしちまった。 もう切り離せない」 「知っているさ。いいんだよ、無理に切り離さなくても。そのうち、血肉も劣化して、神経が鈍るさ」 「どうかな……」 こちらをじっと見つめる群青から逃げるように、亜細亜は「皿、拭けよ」と言った。群青は何もかも見透かしたような目を向け、それから無言のまま キッチンペーパーで皿を拭いた。 終わり 166 :漫画家とラノベ作家の日常:2012/09/06(木) 00 44 26 投下終了です。とても楽しかったです。ありがとうございました。 167 :オリキャラと名無しさん:2012/09/06(木) 19 42 27 》158-166 投下乙です! 一見平穏な遣り取りのなかでも、垣間見える執着とか、愛情とか、複雑な想いが良いですよね- それでもなんだか、ほのぼのというw こういう日常系も好きだなぁ… 姐さん、ごちそうさまでした! 168 :158:2012/09/06(木) 23 07 52 》167 ありがとうございます。思った以上に殺伐としましたが、ほのぼのと言って頂けて よかったです。 それでは、失礼いたします。 169 :オリキャラと名無しさん:2012/09/09(日) 00 09 36 ※2012/09/09 0 00 付で、新掲示板・新wikiに移転しました! 以降のレスは、新掲示板にてお願いします 詳しくは、こちらの新wiki「オリキャラに萌える in 801板 @まとめwiki」へ ttp //www49.atwiki.jp/orimoe801/pages/1.html ページ最上部へ
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/10067.html
登録日:2010/05/01 Sat 20 14 26 更新日:2024/09/17 Tue 15 12 48NEW! 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 140分のPV ←言いすぎ? CASSHERN CG GLAY ←死んでいくTAKUROとHISASHI THE_BACK_HORN だれかの願いが叶うころ どうしてこうなった カルト映画 キャシャーン スチームパンク タツノコプロ テレビ朝日 ディストピア レクイエム 伊勢谷友介 伝説巨神イデオン 問題作 噂に聞こえた凄い奴 大亜細亜連邦共和国 宇多田ヒカル 悲劇 新造人間 新造人間キャシャーン 映画 松竹 椎名林檎 特撮 紀里谷和明 荒廃 華奢な心臓 誰だって守るべきものがある 豪華俳優陣 賛否両論 退廃的 邦画 鬱展開 鷺巣詩郎 この地に生まれた、愛する人々に捧ぐ。 『CASSHERN(キャシャーン)』とは、2004年4月20日に全国公開された映画。配給は松竹。 キャスティングと宣伝に制作費の大半をつぎ込む事で有名な紀里谷和明の商業映画初監督作品でもある。 ●目次 【概要】 【あらすじ】 【登場人物】 【評価】 【概要】 1973年〜1974年に放送されたテレビアニメ『新造人間キャシャーン』の実写映画化作品。 監督がPVの多くを手がけた、当時妻だった宇多田ヒカルが主題歌を担当した事や、唐沢寿明など多くの豪華俳優陣を使用した事、椎名林檎が挿入歌を担当した事などで話題になった。 テーマソング 宇多田ヒカル「誰かの願いが叶うころ」 挿入歌 椎名林檎「茎 (STEM)」 MONDO GROSSO「LIKE NO ONE'S LOOKING」 hyde「MASQUERADE」 TOWA TEI「ORIGINAL HUMAN」 ACIDMAN「水写」 SS ST(Shiro SAGISU Satoshi TOMIIE)「Pluriel」 鬼束ちひろ「BORDERLINE」 THE BACK HORN「レクイエム」 GLAY「無限のdéjà vuから〜Peaceful Session〜」 【あらすじ】 大亜細亜連邦共和国とヨーロッパ連合の両陣営による長く続いた戦争により疲弊した世界。 年老いた権力者により、対テロ戦争という大義名分の下、変わる事なく戦争が続いていた。 そんな折、東博士は新造細胞の理論を提唱する。軍部との太いパイプをもつ企業の協力を受け、研究の軍事利用を危惧しつつも、病気の妻を救うため新造細胞の研究が始められた。 全てを顧みず研究に没頭する父への反発から、東鉄也は志願して戦地に赴くが、戦争の狂気にその心は蝕まれていった…… 1年後、東博士の下に鉄也の戦死が報される。悲しみに暮れる家族が研究所に集まる中、運ばれてくる鉄也の遺体。 その時、研究所に異形の稲妻が落ち、新造細胞の研究用プールにおいて、新たな反応が起こり始めた。稲妻にプール内の死体と新造細胞が反応して、得体の知れないヒトのようなものが次々と出来上がり、活動を開始した。 予期せぬ生物の発生に恐怖した人々はそれらを虐殺するが、殲滅する事は出来なかった…。 ――凄惨な虐殺の裏、狂気の東博士はある思惑の下、息子の亡骸を研究用プールへ沈める。 ――東鉄也は、この憎しみ溢れる醜い世界に蘇った。 「新造人間」として―― やがて虐殺から逃げ延びた4人の新造人間は、その圧倒的な身体能力に加え、無数のロボット兵器を従えて人類の抹殺を開始する。 数多の命が蹂躙されていくのを目にした鉄也は、人類を守るために戦う事を決意する―― 人間の業に傷つき苦悩しながらも鉄也は戦う。失われつつある世界の守り神『キャシャーン』の名と共に―― 【登場人物】 東鉄也 演:伊勢谷友介 主人公。 出兵から1年後に戦死してしまうが、父親の手によって新造人間として蘇生。 以後、肉体の崩壊を防ぐための白いボディアーマーを着用してブライキング・ボス達と戦う事となる。 原作と同じデザインのヘルメットが用意されていたものの、装着前に破壊されてしまったため、最後まで使われずじまいとなった。 上月ルナ 演:麻生久美子 ヒロイン。 鉄也の婚約者で裕福な家庭である模様。内藤曰く「温室育ち」。 原作のルナと違って良くも悪くも普通の人間で、MF銃を使わない。 東博士 演:寺尾聰 鉄也の父親。本名は東光太郎。 遺伝子学の権威であり、妻の病気を治すために新造細胞の研究に没頭している。 下層階級出身者であり、ある意味原作とは対照的な人物と言える。 東ミドリ 演:樋口可南子 鉄也の母親。 病気が原因で盲目となっている。 中盤では虐殺から逃れた4人の新造人間に救いの手を差し伸べた。 上月竜三 演:小日向文世 ルナの父親。 東博士の友人であり、子供同士が婚約者となっている関係。 中盤で自身が開発したボディアーマーを鉄也に託して命を落とした。 ブライキング・ボス 演:唐沢寿明 新造人間のリーダー格である銀髪の男で、ある意味本作一番の被害者。 軍の虐殺から逃れて城に辿り着いた後は動きにくそうな深紅のコスチュームを着用。 サグレー 演:佐田真由美 新造人間の紅一点である赤毛の女性。 最初の刺客として鉄也の前に立ちはだかったが、戦闘で致命傷を負ってしまい、本拠地へと帰還した直後に息を引き取ってしまった。 バラシン 演:要潤 新造人間。 日本刀で戦う金髪の青年で、サグレーに気があるらしく、彼女が死亡した後は誰よりも怒りを露わにしていた。 アクボーン 演:宮迫博之(雨上がり決死隊) 新造人間。 言葉は喋れないが、ロボット軍団の統括を担当している辺り、無能というわけではない。 上条ミキオ 演:西島秀俊 上条将軍の息子である軍人。階級は中佐。 表面上は父親に対して従順としているが、内心では強く嫌っており、中盤でクーデターを起こして父親を筆頭する軍上層部を失脚させた。 以後、総帥となって大亜細亜連邦共和国を統治するのだが…… 上条将軍 演:大滝秀治 大亜細亜連邦共和国のトップである老人。本名は「上条又一郎」。 既に高齢で吸入器が手放せないほど体力が衰えており、新造人間の侵攻はそっちのけで自分の延命を優先する等、いかにも堕落した老害に成り果てている。 また、過去にテロリストに襲われた妻を見殺していたらしく、上記の人物像も含めて息子からは完全に失望されている。 中盤では軍上層部を見限った息子が起こしたクーデターによって失脚してしまう。 内藤薫 演:及川光博 日興ハイラルの社員。 軍部とのパイプを持ち、利害の一致で東博士の新造細胞の研究を支援していた。 表向きは紳士的なイケメンであるが、実は東博士と同じく下層階級出身者で、自身の身分に強いコンプレックスを抱いている。 【評価】 公開前は多くのメディアが取り上げた事で注目を浴びるが、いざ公開されると多くの観客から、 最初から最後まで内容がわからなかった 戦闘シーンが少ない(登場人物が延々と突っ立って喋ってるだけ) 台詞が説明的 フルCG映画 宇多田のPVで140分は流石に長い 酷い原作レイプ 監督のオナニー全開 ……などの酷評を受け、2004年の映画の評価の中で『デビルマン』に次ぐワースト2位の映画と表彰されてしまった。 しかし、実はテレビ放送時の『キャシャーン』を知らない世代からの感想は割と好評だったり、原作ファンであってもこの映画を評価する者は結構存在する。 実際、アクションシーンについては数こそ少ないものの、極めて迫力のある殺陣が繰り広げられ、アンドロ軍団を蹴散らす場面はBGMも相まってとても盛り上がる演出となっている。 また、ブライキング・ボスとの最終決戦は互いに背負ってきたものをぶつけ合う壮絶なものであり、否応なしに盛り上がっていく。 そのため、この部分については、作品自体を批判する者でも好意的に受け止めているケースが多い。 余談ではあるが、監督公認で『伝説巨神イデオン』のオマージュふんだんに練り込まれている事から『実写版イデオン』という声もある。 また、批判のポイントとして上げられる、紀里谷監督の得意とする映像表現や退廃的なストーリーについてだが、幻想的かつスチームパンクの要素が取り入れられた風景や崩壊していく町並みなどは極めて美しく、 そのストーリーについても極めてダークな展開ではあるものの、「キャシャーンは失われたもの(自分の身体、家族、殺された人々など)を取り戻す事は出来ない」という原作のテーマをきちんと踏襲しており、その戦いの果てには物悲しくも美しい結末が待っている。 また、本来はより長大な物語であったものを映画の範囲に収めるためにカットし、説明不足になってしまった点も酷評の理由となっている。 この要素についてはノベライズ版『CASSHERN THE LAST DAY ON EARTH』においてきちんと補完されているため、興味のある方はぜひ手に取って頂きたい(映画本編で全部描けという批判は当然としても)。 加えて俳優陣達の演技力は本物であり、演じてるキャラを重点的に見れば自然と映画にのめり込める者も少なくはない。 様々なものを奪われながら、それでも立ち上がって戦わざるを得ない鉄也=キャシャーン 新造人間として作り出された事で否応なしに過酷な宿命を背負わされ、必死に抗い続けるブライキング・ボス そんな彼らの姿を目の当たりにし、悩み、苦しみ、そして方向性は違えど新造人間である鉄也、ブライキング達へ手を差し伸べようとするルナとミドリ そして彼らに壮絶な真実が突きつけられる瞬間へと物語は収束していく。 他にも酷評された紀里谷監督に関しても、本作が切っ掛けでハリウッドからのオファーが3本きた(リーマンショックで全部ポシャるというオチはついたが)など、国外では一定の評価を受けている。 国内においても製作費6億円に対し、興行収入約15億3000万円、スポンサーには出資金を130%にして返還する事が出来たという大成功を収めており、商業映画としては間違いなくヒットした部類に入るといえる。 本作が国内でこれほどまでの酷評を受けたのは、やはり原作に対する思い入れの深さが要因の一つなのだろう。 原作のテーマをきちんと踏襲してこそいるものの、そのストーリーはほぼオリジナルといっても過言ではなく、 キャシャーンのアクションシーンには原作通りの効果音やエフェクトが用いられるなどの再現は見られるものの、ヘルメットを破壊する・フレンダーが変形しないといった改変要素も極めて多い。 また、『デビルマン』の公開とタイミングが重なってしまったせいで、本作を『デビルマン』と同列視して叩く愉快犯による風評被害が拡大してしまった事も理由の一つとして挙げられる。 『デビルマン』についての評価は当該項目を参照して頂きたいが、 「原作通りに物語が進むはずなのに酷評され、商業的に大失敗」した『デビルマン』と、「原作に大胆なアレンジを加えた事で酷評されるも、商業的に大成功」した『CASSHERN』を単純比較する事は困難であるし、 映画そのものを見ずに駄作と決め付けるのは、極めて不当な評価だと言わざるを得ない。 その商業的成功、映像作品としての高いクオリティ、原作とかけ離れた部分などを加味して判断する限り、「賛否両論・評価の分かれる問題作」というのが、恐らくは適切な評価になるかと思われる。 追記・修正お願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] せめて一回くらいはヘルメット被ってほしかったな -- 名無しさん (2013-09-01 00 00 29) わざわざヘルメット退場させるのにあんなシーン作ったくらいだし苦渋の決断だったと思うよ、作品に対する愛もちゃんとあったと思う。あと予算は4億+監督が全財産を担保にして得た2億で興収はその二倍以上で成功作でもある。 -- 名無しさん (2013-09-01 00 33 33) ↑ヘタに成功しちゃったから今の惨状がある、ともいえるwww 映画だけに限った話ではないけど。 -- 名無しさん (2013-09-01 07 43 18) 色々と欠点を言われがちな映画だけど、俳優陣の演技と(少ないけど)戦闘シーン、あとラストの切なさはガチだと思う -- 名無しさん (2014-01-28 14 27 29) まあ、どっかの豪華俳優陣(笑)のガッチャマンに比べたら成功した方じゃね? -- 名無しさん (2014-01-28 14 35 14) 最後に悪役も含む登場人物の回想みたいなのが出てきたのがよかった。ただぶっ続けで見るのは疲れる。 -- 名無しさん (2014-01-28 14 42 16) sinsもこの映画の影響で製作されたんだっけ? -- 名無しさん (2014-01-28 16 34 22) 監督は今何してるの? -- 名無しさん (2014-06-13 22 20 09) 俺はむしろあんな扱いしかしないなら出さんで欲しかった、ヘルメット -- 名無しさん (2014-11-15 03 23 41) ストーリーが原作無視&分かりにくかったのが致命的だったな、個人的に。バトルシーンの迫力は凄く良かったんだが -- 名無しさん (2014-11-15 03 25 13) 子供の頃見たときは赤いプールとか後半ずっと血まみれの主人公とかでトラウマになったし、今見てもストーリー意味不明だけど嫌いになれない映画。世界観と戦闘シーンと音楽は大好き。宇多田とバクホンの曲は今でも聴いてる -- 名無しさん (2014-11-15 09 31 54) 生まれて初めて上映してる時に寝た映画。ネットで解説見てようやく内容に納得できる作品てどうなのよ。 -- 名無しさん (2015-02-24 22 12 27) ストーリーとヘルメットの扱いはともかく俳優陣の演技力とシーンの美しさは評価できる。デビルマンと比べるのは失礼というものだろう。 -- 名無しさん (2015-12-04 22 47 11) 監督には一度和智てんてーの仮面ライダーを実写化して欲しいところ 変にアレンジ入れずに忠実に 本作も映像とアクションは迫力あるんだし、ストーリーをもっと大衆向けにしてればなぁ -- 名無しさん (2015-12-05 01 37 14) 監督は何してるの? この映画の後、数年間の沈黙を経て「GOEMON」を監督し、その後数年たってから海外で忠臣蔵をモデルにした「ラスト・ナイツ」って映画を監督してる。やはりというか、退廃的なビジュアルがこの監督らしいというか… -- 名無しさん (2016-01-31 18 55 02) お子様ランチをゴチャゴチャ盛って自称食通にしか味わえないようにした感じ。そんな映画 -- 名無しさん (2016-01-31 19 13 54) 正直なところ、クセが強すぎる作品。「耽美を感じる映像表現と退廃的なストーリー描写は私好みだけど、視聴している途中で眠気に教われる」というが姉の評価。 -- 名無しさん (2016-02-13 10 36 33) バックボーンやらそれぞれの思惑やらを読み取りづらいがなぜか嫌いになれない映画、デビルマソと比べられるのはなんか抵抗があるなぁ...うまくは説明できないけれども -- 名無しさん (2016-02-13 10 53 08) 実写版デビルマンの巻き添え食らっただけで、興行収入的には成功。 -- 名無しさん (2016-03-20 12 31 40) 唐沢の演説シーンの為に度々DVD再生するw -- 名無しさん (2018-04-12 11 05 46) 登場人物の説明を追加しました。 -- 名無しさん (2018-12-22 21 04 30) キャシャーンを全く知らない俺からすると「そういうものか」 -- 名無しさん (2019-02-02 15 32 54) ミスった -- 名無しさん (2019-02-02 15 36 13) 公開当時、声が一番でかい世代のめんどくさい奴が多いジャンルの作品を原作にしてるんだからそこの機嫌を損ねるとこういう評価になっちゃうよね -- 名無しさん (2021-06-09 10 38 21) アニオタwikiにしてはとても中立的でいい記事だな。こういう批評はとてもありがたい。 -- 名無しさん (2022-07-15 20 30 24) 仮面ライダー出演俳優が何人か出演してるけど、令和以降に上条ミキオの中の人が「BLACK SUN」で仮面ライダーの役を演じるみたいだね -- 名無しさん (2022-10-11 03 06 02) はっきり言ってアンサー作品として内容もテーマも許容できるし好きだ唐沢のブライは史上最高だと思う演技も素晴らしいある意味ブライが主人公とも言えるが、如何せん映画としてはクオリティが低いアニメの真似ごとになってしまってる。何より映画の尺で収められる内容じゃなく言いたい事を詰め込み過ぎて映画として必要な描写が尽くカットされているため繋がりが非常に分かりにくいのも大問題だ。惜しい作品、ほんとうにそれにつきる -- 名無しさん (2023-04-03 21 17 59) ザック・スナイダー監督が本作を誉めていたらしいね。 -- 名無しさん (2023-05-31 07 51 52) ↑間違いなく映像は綺麗だと思う。ただ話が「何となくそうじゃないかなぁ」って感じな位説明不足なのよね。ちなみに俺は当時映画館で観ましたよ -- 名無しさん (2023-09-13 16 32 03) いや肝心の原作の話できてないのにオマージュなんかぶちこんでるのはオナニーって言われてもしょうがないのでは…… -- 名無しさん (2023-09-13 17 50 35) 若々しさ全開のミキオが18年後に仮面ライダーにもウルトラマンにも出るようになるとは誰が想像できただろうか -- 名無しさん (2024-01-11 00 37 39) 映像きれいだし、役者の演技いいし、好きな方の実写版。ストーリーについては説明不足って感じた。 -- 名無しさん (2024-01-11 16 28 30) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ogasawara-game/pages/89.html
藤村 早紀乃さん 戻る 公式ブログを中心にした上田虎雄関連まとめページ トラオ・テンダーブルーと小笠原旅行 まとめページ タイトル 登場ACE・ゲスト お昼休みと特大おにぎり 携帯可 トラオ・テンダーブルー 下校と蒸しパン 携帯可 トラオ・テンダーブルー メカ岩田と3時間ゲーム 携帯可 岩田裕(メカ岩田)、HI(石塚弘)、若宮康光後藤亜細亜、鍋ヤガミ、玖珂ほむら ふじさき見舞われる 携帯可 トラオ・テンダーブルー 11/27 小笠原 携帯可 トラオ・テンダーブルー お茶菓子と式神の城 携帯可 トラオ・テンダーブルーヴィクトリー 3/27 小笠原ゲーム 携帯可 藤村トラオ、瀬戸口高之、サーラ・シェーシャ 7/29 1時間目 藤村トラオ、HBペンギン(ファンタジア)トラナ・クイーンハート2、秋津隼人(神奈版)ホムラ、ターニ、エクウス、ジャスパー 7/29 FVB偵察に 携帯可 タイトル 登場ACE・ゲスト 岩田アリアンと海 携帯可 岩田裕(アリアン) タイトル 登場ACE・ゲスト 鍋の国小笠原慰安(にならなかった)旅行 ヤガミ タイトル 登場ACE・ゲスト うなぎ狩り 第一部 携帯可 ネリ・オマル、スイトピー、青の厚志 うなぎ狩り 第二部 うなぎ狩り 第三部 うなぎ狩り 第四部 タイトル 登場ACE・ゲスト 鍋を訪ねてACEを狙えじゃない探せ 携帯可 石塚弘史 鍋の国へ 生活ゲームページへ
https://w.atwiki.jp/yokehan/pages/56.html
○0400099:近衛カケル(PL:近衛カケル):根源力計:279050 ○所持資格:吏族4級 / 参謀4級 ○アイドレスの根源力 イベント名 リザルト アイテム 補足 裏マーケット (2) 1000 18はじめての戦争 2000 猫:アウドムラ迎撃戦 リザルト猫 40キノウツンの誇り 2000 たけきのこ救出勲章 リザルト 41第一次共通資格試験 5級1000 - リザルト 根源力小計 6000 根源力総計 ↓ イベント名 リザルト アイテム 補足 42大吏族チェック 5000 大吏族従軍章 リザルト 起家栄達 天戸吏族 56同時多発爆発 5000 リザルト 59決戦FVB 5000 リザルト 63吏族ダンスパーティ -15000 エントリ 幸運+5(テーブル4) 69The thing which removes a mistake 4000(基本) 青森救助勲章 エントリA リザルトA出 70亜細亜の曙 3000 エントリ猫 エントリ犬 リザルト70R 72共に和す故、共和制(ゴロネコ) 5000 エントリ リザルト 出 小笠原偵察&侵攻 10000 エントリ1 エントリ2 リザルト 後ほねっこ偵察&本戦 出4000+RP2000 リザルト 出R 根源力小計 28000 根源力合計 ↓ イベント名 リザルト アイテム 補足 83降伏勧告 10000 リザルトR サターン復活作戦 3000 リザルトR イベント90 マジックアイテムを探そう 5000 リザルトR イベント90 マジックアイテムを探そう 10000 リザルト玄霧戦 R イベント90 マジックアイテムを探そう 10000 リザルト後ほねっこA戦 R イベント90-2火足登壇(3カ国救出戦) 20000 リザルト R イベント90-3 護民官出動 20000 リザルト 一律 イベント91 ガンパレード・ブルー 10050 男盛勲章 リザルト一律リザルト イベント94 ノワールの戦い 2000 ノワール従軍勲章 リザルト 一律 イベント95 ルージュの戦い 5000 リザルト一律リザルト イベント96 宇宙の戦い 15000 リザルト R イベント97 ベールの戦い 5000 リザルト R イベント97-2 地獄の山 15000 対緑勝利勲章 リザルト R イベント98 九州会戦 20000 飛び梅勲章 リザルト R イベント101 ラーカウ要塞攻略戦 30000 雪辱勲章 リザルト一律リザルト イベント102 白いオーケストラ再び 30000 リザルト一律リザルト イベント103 帰る場所を守るための戦い 30000 リザルト一律リザルト イベントEX 是空救出 0 是空救助勲章 リザルト一律リザルト まきの誕生日作戦 5000 まきの誕生日勲章 リザルト一律リザルト 根源力小計 245050 根源力合計 279050 ○元データ (05/25 E83リザルトで+10000) (05/21 連絡によりE70Rで+3000) (05/01後ほねっこ男爵領偵察/奪回戦で+6000 25000→31000) (04/20 小笠原偵察/侵攻作戦で+10000 15000 →25000) (04/11 イベント72で+5000) (04/06 イベント69 The thing which removes a mistakeで+4000) (03/26 吏族ダンスパーティで幸運+5 3000×5-15000) (03/19 イベント59 決戦FVBで+5000) (03/10 イベント56 同時多発爆発 +5000) (03/07 俸禄で+5000) (02/25 資格試験結果に対する恩典で+1000) (02/16 イベント40 キノウツンの誇りで+2000) (01/26 裏マーケット購入根源力分配+1000) (01/14 ステージ2 好きなのにすれ違う 恩典+2000)
https://w.atwiki.jp/tottei/pages/63.html
【第3回迷宮競技会】 11月4日(日)開催 昼の部11:00~ 夜の部20:00~ 昼の部/1卓:39F 芝村SD ログ エントリー MAP 概況 この日までに迷宮では 38階で大木妹人が重傷。 スイトピーが死亡。(こちらはエースゲームでフォローされた) 晋太郎、バロ、ヤガミの3人組の安否不明。 という状況であった。 おそらくこの階あたりから大量のACE遭難が予想されており、その対策として本格的でまったく大人気ない規模でダンジョンアタックが開始されたのだった。 39階に先行突入したエース部隊からは、これまでで最大規模の敵の存在が確認されている。 戦闘団としては増強中隊、いって大隊レベルながらなんら連携も取れていない寄せ集めのこの一団。 わんわん帝國とにゃんにゃん共和国の、協同にして急造の戦闘団として投入されたこの一団は、戦闘団指揮官にして戦時階級は千翼長の水瀬緋璃の名を冠して「水瀬戦闘団」と名付けられた。 迷宮の39階は、明るく、大きく、そして川の音に、満ちていた。 バロの副官だった高神喜和子(高神喜一郎@紅葉国)は胸騒ぎがしていた。 一団はA1におり、偵察で地形情報と近くに敵はいなさそうだという事が分かった。 指揮官水瀬はC1が川なのでここに橋を架けさせる。 歩兵偵察部隊が先行し、車両には幻視技能のある兵士を乗せて橋の方へ移動。 偵察兵たちは向こう岸にゴブリン20部隊、計200匹が待ち構えている事に気づく。 橋の手前で全軍合流しようとしたその時、 本部は異音を聞く。A3から急速移動で敵が北上してきていた。 その数ミノタウロスが30匹、ゴブリンが400匹程。 敵は既に渡河に成功しており1ターン(180秒)で戦闘開始となることが分かった。 本部残存組で阻止線をはりつつ応戦。この間に偵察組が本部へ合流すべく移動を開始。 残るはミノタウロス8部隊とゴブリン25部隊となった。 (ミノタウロス2部隊とゴブリン15部隊を撃破した) 本部に突撃してきたミノタウロスはわずか1部隊。本部組はこの攻撃を回避。 次のターン。 本部と合流すべく移動していた偵察部隊が戻ってきたので側面攻撃が可能となった。 次の攻撃は防ぎきれないと予測。ここで全ての敵を先にしとめないと本部組は全滅の恐れが出ていた。 橋の向うにいるゴブリン20部隊は攻撃してこないため、渡河してきた敵にのみ攻撃を集中させる。 水瀬は煙幕を張ることでミノタウロスとゴブリンによる間接照準を出来なくしてミノタウロスを無力化。その上でミノタウロスの攻撃を受けない10m以内でかつゴブリンの攻撃を受けない6mから9mの間をキープして、相手の反撃を受け済ずに攻撃する作戦であった。 兵士達は夜戦装備を使い、絶妙の距離を維持しながら近接戦を展開。 指揮官水瀬緋璃の瞳が青く輝き出す。 部隊は阻止線を張りつつ手榴弾、サブマシンガン等の武器で攻撃する。 ゴブリン20部隊を殲滅。 次のターンでミノタウロス8部隊とゴブリン5部隊を撃破。 敵の撤退すら許さない完全勝利であった。 39階に残存する敵は撤退。 一団はE5クリックで下へ降りる階段を発見し突入した。 この戦闘指揮をもって水瀬緋璃こと風野緋璃@FEG/PL緋璃はエースとなった。 リザルト一覧 参加者全員に根源力3000 参加者全員に緋璃戦闘団従軍章:発言力500 参加者全員に銀剣突撃勲章:発言力1500 スタッフ、SD含む参加者全員に10マイル 赤いスカーフ:発言力500:水瀬緋璃 黄金剣突撃勲章:発言力3000:水瀬緋璃 極楽トンボ勲章:発言力100:流水凍矢 銀盾勲章:発言力1000:川原,高渡,古河,しらいし,SOU,つきやま、劉輝、雅戌、GENZ、ユーラ+計算したスタッフ 夜の部/6卓:全て40F/MAP A卓 まだら牛@SD ログ エントリー シンデレラボックス1) 2) B卓 雅戌@SD ログ エントリー C卓 しらいし裕@SD ログ エントリー D卓 古河切夏@SD ログ エントリー E卓 GENZ@SD ログ エントリー 元のログ(このチャットはログが保存されない) F卓 玄霧@SD ログ エントリー シンデレラボックス シンデレラボックス 1 ユーラ@後ほねっこ男爵領 1) 2) 香川優斗 2 結城由羅@世界忍者国 A卓 1) 2) ロジャー 3 まき@鍋の国 F卓 1) HI 概況 40Fは明るく暖かく青空が広がっていた。蓮華の花が咲き緑の霞がかかっていてかなり幻想的風景。 眼前には美しい湖があり所々5mの柱が顔を出している。 移動はここを伝っていけそうだったが、柱の上では移動制限や防御判定が出来ないなど大変危険な場所でもあった。 さらにこのフロアでは水泳技能の無い者が湖に落ちると死亡する。 6部隊は全てA1から行動。互いに協力し合い合同で難易度に挑むことも出来る。 A2へ移動し偵察をした部隊からA3で戦闘が発生している情報が流される。 戦闘しているのはHI対ロジャー&ミチコ。 HIはガーディアンである水竜を盾に戦っているが死にそうであった。 そこに肩に亜細亜を乗せた銀色のRBが突入してくる。 HIの味方となり戦闘開始。 (シンデレラボックスのログを参照) 亜細亜はHIの聖銃を壊しロジャーは戦闘を断念しその場を引いた。 F班はHIの治療を開始。 B1方向へ移動し偵察をした部隊からE1ではバロ、晋太郎、ヤガミがコーダを守ってヒトウバン1000匹と戦っている情報が入る。 バロは飛べないので苦戦している。 支援に向かう各班。中でもC班が一早くD1に偵察を送り込む。 D班がE1に向けて戦闘を開始。 煙幕支援が提案されるが煙幕を張るとD1からC1へと移動したい晋太郎が視界を失って水に落ちてしまう=死んでしまうので出来ない。 ヒトウバン200匹が移動攻撃を開始。D1にいる比嘉健を狙う。 ヤガミたちD1に移動し比嘉健と合流。 ヤガミはコーダをバロに渡し自ら盾となる。ヒトウバン20ほどに攻撃を受け水に落ちた。 D1への援護攻撃が間に合わず比嘉健はヒトウバンにやられる。 晋太郎は一人残りバロにコーダを任せて立ちはだかる。 コーダは既に瀕死の状態。 銀色のRBはD1の応援に向かうが到着は次ぎのターンで間に合わない。 ABDの3部隊の攻撃支援で敵が撤退を開始。 またE班は水泳技能のある柏夢衣が泳いで移動し、敵の一部をこちらに引き付け攻撃することに成功。 E1にいる敵の数を減らす事が出来た。 水に落ちたヤガミはA班が回収。 F班はHIを治療し、そのまま移動してコーダ、ヤガミ、比嘉健の蘇生に成功する。 AE班も医療支援を行った。死者はなし。 バロ、晋太郎は無事。 ヤガミ、コーダ、比嘉健の蘇生に成功。 ロジャーとミチコは姿を消した。HIも失踪。 晋太郎も含め次ぎの階に進んだ。 銀色のRBはおそらく神殿で戦っている。 リザルト一覧 参加者全員に第3次迷宮従軍勲章:発言力500 根源力 手作り勲章 赤いスカーフ SDへの勲章 その他 A卓 1000 涼原まふゆ 涼原まふゆ 大鳳勲章 市民からの感謝状:卓全員 B卓 700 匂坂祐介 C卓 500 比嘉健 極楽とんぼ章:卓全員 D卓 1000 水瀬緋璃 水瀬緋璃 大鳳勲章 市民からの感謝状:卓全員 E卓 800 里輪御子 大鳳勲章 銀盾勲章:柏夢衣 F卓 700 島村紗弥 金髑髏勲章 市民からの感謝状:島村紗弥、草加圭介 手作り勲章:発言力300 赤いスカーフ:発言力500 極楽とんぼ章:発言力100 銀盾勲章:発言力1000 市民からの感謝状:発言力500 大鳳勲章:発言力500 金髑髏勲章:発言力500
https://w.atwiki.jp/check0ranger/pages/35.html
○06-00160-01:豊国 ミロ(PL:みど):根源力計:93950:護民官4級、吏族5級 PC名 イベント名(URL) 初期根源力 リザルト 補足 御堂初雪 TT作戦(不在RB部隊) 1000 600 御堂小春 TT作戦(不在歌唱部隊) 1000 600 ミード・ローザ ターニの帰還38ノーアの戦い(掲示板) 2000 1000 下級騎士専用ゲーム 御堂葦史 聖銃大戦(掲示板・善行中隊) 1000 1000 斎藤奈津子(なっこちゃん)からの脱出 - 100 根源力計 5000 3300 小計8300 イベント名(URL) リザルト アイテム 補足 初期報土 400 詩歌藩国にて イベント18初めての戦闘帝國編 2000 全員水泳大会 詩歌藩国にて イベント47経済復興への挑戦 1700 イベント54護民官の仕事 5000 リザルト イベント59決戦FVB/黄金戦争開幕 5000 戦闘参加リザルト 累積ミスによる罰則 -1000 リザルト イベント62ドランジ探し 3000 リザルト イベント69The thing which removes a mistake 4000 青森救助勲章 戦闘参加 エントリA リザルトA 広島偵察戦 1500 広島従軍勲章 応援RP参加リザルト イベント70 亜細亜の曙 3000 応援RP参加リザルト 小笠原偵察・侵攻作戦 10000 リザルト 後ほねっこ男爵領戦&奪回戦 2000 応援RP参加リザルト イベント80 広島侵攻(前哨戦) 2000 イラスト参加 イベント85 故郷への長い旅 10500 戦R絵 イベント91ガンパレードブルー 10050 イベント96宇宙の戦い 15000 R イベント94 ノワールの戦い 2000 ノワール従軍勲章(幸運+1) リザルトリスト イベント95 ルージュの戦い(救助戦) 5000 リザルトリスト イベント90-3 護民官出動 20000 リザルトリスト イベントEX ロジャー奪還 10000 ロジャー群れ衣記念勲章 リザルトリスト イベント97-2 地獄の山 15000 対緑勝利勲章 リザルトリスト イベント98 九州会戦 20000 飛び梅勲章(知識+1) リザルトリスト イベント101 ラーカウ要塞攻略戦 30000 雪辱勲章(敏捷+1) リザルトリスト イベント102 白いオーケストラ再び 30000 同上 リザルトリスト イベントEX 是空救出 - 是空救助勲章 リザルトリスト必要なし、とのことでしたが一応。 イベント107 OVER90 3000 リザルトリスト 職業4護民官購入 -20000 イベント116 第2派 4000 tera防衛勲章 リザルトリスト イベント116 リザルトアイテム購入 -30000 恩寵の短剣恩寵の時計猫と犬の前足が重なった腕輪 取得アイテムリスト イベント124 平穏すぎて涙出る 7500 リザルトリスト イベント127 FVB逆侵攻 6000 蛇イチゴ勲章 リザルトリスト イベント125 外交戦 6000 オリオンアーム和平勲章 リザルトリスト イベント127 リザルトアイテム購入 -120000 人騎兵乗り大健康の腕輪ヘビイチゴのタルト 取得アイテムリスト 162誇りの行く先 20000 リザルトリスト 164土木の戦い 3000 リザルトリスト 小計 85650 総計 93950 ○所持資格 護民官4級(ターン10起家、ターン11栄達) 吏族5級(起家) ○現在の所持アイテム 全員水泳大会 青森救助勲章 広島従軍勲章 ノワール従軍勲章(幸運+1) ロジャー濡れ衣記念勲章 対緑勝利勲章 飛び梅勲章(知識+1) 雪辱勲章(敏捷+1) 是空救助勲章 tera防衛勲章 恩寵の短剣(白兵+1) 恩寵の時計(外見+2) 猫と犬の前足が重なった腕輪(同調+3) 蛇イチゴ勲章 オリオンアーム和平勲章 大健康の腕輪 ヘビイチゴのタルト ○現在の所持プレイヤー・アイドレス 護民官
https://w.atwiki.jp/aonoaohito/pages/24.html
ログの糖度目安 なし-甘さナシ。砂糖たっぷりの紅茶を片手にどうぞ。 ☆-ちょっと甘め。お茶請けにクッキーなどいかがでしょう。 ☆☆-甘め。砂糖のせいで喉が乾くのでお茶がいります。 ☆☆☆-結構甘め。もの凄く濃いブラックコーヒーをお供に。 ☆☆☆☆-凄く甘め。糖尿病対策は必須です。 ☆☆☆☆☆-ゲロ甘。慣れない方が読むと大変危険です。 測定不能-限界突破。どなたも読む際は保険証を握り締めてください。 24回戦:薔薇とチョコと甘い時間 糖度:測定不能 バレンタインのチョコレートを作って渡しに行って来ました。 子供と指輪以外で初めてもらったプレゼントに泣き、がんばって作ったチョコを美味しそうに食べてくれて完全に涙腺が崩壊しました。 ついでに思考も崩壊。なんだか幸せすぎて幸せです(言語機能も崩壊) 相変わらず相当いちゃいちゃしています。 感情値:+1+1/+10+10 「ずっと離さないでください…私も絶対、離してなんかあげないんですから…」 25回戦:ダメ人間公開中 糖度:測定不能 聞きたいことがたくさんあったので質問攻めにしてきました。 途中何度も忠孝さんの可愛さに撃沈。 思考を読まれてこれまた撃沈。 いつも以上にダメダメっぷりを展開しています。 感情値:+1+1/+10+10(カンスト) 「愛する貴方のために、いつまでも咲く花でありたいです」 26回戦:いちゃらぶ夫婦の相談会 糖度:☆ 亜細亜ちゃんの話を聞こうと思って開いた相談会。 …のはずが、最初から子供とほのぼのしたりしていました。 しかも途中も最後もさりげなく惚気ていちゃついています。 人前でも人前でなくても甘いのは、相変わらずのようです。 感情値:+1+1/+10+10(カンスト) 「私だって、ずっと忠孝さんと一緒にいたいです」 27回戦:炸裂!!発禁あまえたアタック!!(非公開) 糖度:測定不能 二時間続けて甘えたおしてきました。 最初は心配をたくさんかけてしまって凄く慰められて…。 いや、あれはどう考えても慰めてないと思うんですけれど。 それでも愛されて大事にされているのは感じました。 感情値:+2+2/+10+10(カンスト) 「無理、させてないか…凄く不安です」 28回戦:子供たちは能力者?! 糖度:なし 子供たちと一緒に戯れてきました。 もう最初っから可愛くて可愛くて可愛くて…。 私じゃなくてもメロメロになってしまうと思います! それにしても私は旦那さんだけじゃなく、子供たちからも愛されすぎですよね(笑) 感情値:+0+0/+10+10(カンスト):+1+1/+1+1(子供たち) 「結局この子達の能力ってどうなったんでしょうね?」 29回戦:誕生日もあまえたで(非公開) 糖度:測定不能 子供たちと戯れた後は、しっかりと甘えてきました。 だって誕生日ですもん、祝われたいじゃないですか。 生まれてきたことに感謝しながら、私を独占できて嬉しそうな忠孝さんが凄く可愛かったです。 お互い嫉妬深すぎるのも考え物かもしれませんけれど…幸せだからいいですよね。 感情値:+?+?/+10+10(カンスト) 「ふふ、頑張っちゃいましょうか」 試練突破までの歩みに戻る 温泉旅行までの歩みに戻る 出産までの歩みに戻る 最新に進む
https://w.atwiki.jp/kiganhankoku/pages/78.html
星見司試験 吾妻 勲 1.アイドレスにおける根源力とは何かを世界設定的に考察してください。 アイドレスでの根源力使用例は、 Ⅰ.封土による分配。(ブラックマーケットによる売買もこれに含まれる) Ⅱ.戦闘における力の目安。 (資料:http //blog.tendice.jp/200702/article_14.html) Ⅲ.純粋な経験量の目安。(リザルトでの配分) (資料Ⅲ‐1:http //blog.tendice.jp/200702/article_44.html) (資料Ⅲ‐2:http //blog.tendice.jp/200701/article_123.html) Ⅳ.0未満になった場合の規定。 (資料:http //blog.tendice.jp/200702/article_6.htmlより) Ⅰから推察できる可能性は、売買又は分配できる資本のような物である。 しかし、逆に根源力を資金に換金する事は出来ない。 よって、ここでの根源力とは実体のある物ではないと仮定される。 Ⅱでは、先のになし藩国戦役に際し、 “モンスターTYPE2 (中略)根源力2万5千以下の対戦相手は必ず敗北する。”(資料より抜粋) とある。ここから推察されるのは、根源力を戦闘対応能力の指標として 用いている事である。 しかし、根源力そのものが戦闘に関する優劣に直結している訳ではない。 ここでの用いられ方は、あくまで必ず敗北するかどうかのボーダーライン である。よって、戦闘には直結しないが、 強力な敵と戦う為の指標である事が仮定される。 Ⅲは、イベント終了時のリザルトで加算される物を指す。 “参加国人員は(中略)根源力2000を手に入れます。” (資料Ⅲ‐1より抜粋) とある。また根源力のリザルトでの取得は、戦闘イベントに限らず、 吏族出資等の実務型イベントによっても発生する。 “このイベントを勤め上げた吏族には根源力1000、(中略) 差し上げます”(資料Ⅲ‐2より抜粋) よって、ここでの根源力とは純粋な経験量の指標として 加増されるものであると仮定される。 Ⅳでは、ペナルティ等で根源力が0未満になった際の規定について、 説明している。 “キャラクターの根源力は-4000 これで-1以下になった場合、死亡。”(資料より抜粋) 但し、別項に “自己申告している場合は根源力-2000 これで0より下になっても0として扱う。”(資料より抜粋) との記述もある。 即ち、0を基点とした増減があり、0未満では死亡扱いになる 生命力に準じる数値である事が仮定される。 但し、0以上に関して生命に関るような事態は現状では発生していない。 (例、100の人が0になったから風邪を引いた、など) 以上4項を統合すると、 Ⅰ、実体が無く Ⅱ、戦闘における指標となる事があり Ⅲ、経験量の指標として加増され Ⅳ、0未満になると死亡する ものであると仮定しうる。 よって、アイドレスにおける根源力とは、 キャラクターの生き様を端的に示す数値であり、 その『存在の大きさ』を数値化したものである、と考察する。 2.ボラーの次のターゲットを考察してください。 (資料:http //blog.tendice.jp/200612/article_148.html) 上述の資料によると、根源種族は最終目標こそ不明であるが、 当面の目標をワールドオーダーの殺害にしていると推測できる。 だが、この世界では現段階におけるワールドオーダーの出現が 確認されていない。 ワールドオーダーの出現に関しては、過去の事例から (資料:アルファ・システム・サーガ) Ⅰ.世界の現状を維持しえなくなる状況の出現 (例、式神世界における『ねじれた城事件』) Ⅱ.その状況に対し、敵意ないし闘争心を持つ意識体の存在 (例、前述事件内における玖珂晋太郎。このケースでは、弟である玖珂光太郎に対して、本気の喧嘩をしたいという闘争心が選定の理由に 挙げられている) の二点が不可欠と考えられる。 即ち、先の戦闘における目的がワールドオーダーの発見(作成?) であるとするならば、 Ⅰの条件は既にボラーの出現によって満たされており、 残るⅡの条件も、 (資料:http //blog.tendice.jp/200702/article_43.html) ”お前に力をやろう。強くなろうという気にさせてやる” という発言により、意図的なワールドオーダー出現を見込んでいると 推測できる。 以上の点より、この発言が向けられた 赤にして慈愛こと松井。氏がワールドオーダーとして選任される可能性が あり、それ故ボラーの次のターゲットとなると考えられる。 3.後藤亜細亜の存在する世界を推察し、過去の類似例とあわせてこれを説明してください。 (資料:http //blog.tendice.jp/200701/article_22.html) より、彼女の存在する世界は、インターネットを始めとする情報通信産業 が、我々の世界と同じ様なレベルで存在している。 しかし、 (資料:http //blog.tendice.jp/200701/article_67.html) “2007/01/04 01 23とあるから、今から3日前の記事だ。” とある。つまり、この記述は1月7日の事が書かれている。 しかし、このログの日付は “作成日時 : 2007/01/13 03 46” となっており、リアルタイムでの記述がなされていないとしても、 数日の時差があると考えられる。 (資料:http //blog.tendice.jp/200702/article_27.html) “東郷の瞳の色が鮮やかに変わった。今も流出を続ける光太郎の魔力の一部が、この世界にも流れ込み、僅かながら魔法を蘇らせているようであった。” (資料より抜粋) この世界にも、とある事から式神世界とイコールで無い事が分かる。 また同資料より、WTGを介した介入が描かれている。 これが、先だってのヒーローゲームの結果であるとするならば、 (時期的に見ても非合理な事ではない) 我々はWTGを介さなければ、彼女に接触する事が出来ない =彼女は我々の世界にいる存在ではないと結論付けられる。 では、彼女はいずれの世界の存在なのか。 世界を特定するのに必要な要素は Ⅰ、我々の世界の生活体系と似通っている事 Ⅱ、情報通信産業が発達している事 以上2点を以って、過去の類似例を探す。 (資料:http //blog.tendice.jp/200512/article_39.html) “一方そのころ。第6世界。2007年。” “(前略)カラオケルームには(後略)”Ⅰを満たす “ネットワークに接続。声がするほうにどんどん潜る。 なんだかよくわからないことで盛り上がる掲示板だった。”Ⅱを満たす。 以上の点から、第6世界はかなり彼女の世界に近しいと考えられる。 (資料:http //blog.tendice.jp/200512/article_98.html(1) http //blog.tendice.jp/200512/article_99.html(2)) “携帯を取り出してサイトにアクセスする。 ここ最近、ちょっと気に入っているネットイベントがあった。 大絢爛舞踏祭である。”Ⅱを満たす (資料(1)より抜粋) 大絢爛舞踏際はテンダイスブログの前身とでもいうべきものであり、 それを閲覧している様子が記されている。 また、このログに記されている堀内ゆかりは普通の高校生らしく、 Ⅰを満たす。 更に、資料(2)には結城小夜と思われる人物が登場する事から、 この世界が第6世界であると仮定できる。 (結城小夜が世界移動したという記述は確認されていない) また、前述資料 “東郷の瞳”の項でも、第6世界群式神世界が近しい事は説明されている。 そして、同時に式神世界とイコールで無い事も説明している。 よって、後藤亜細亜の存在する世界は 式神世界と近しい第6世界群の一つ と推察される。
https://w.atwiki.jp/pickup/pages/75.html
ピックアップ!夜國涼華(涼華)-SS NO.61 高神喜一郎さんからの依頼 ゲームURL:こちら⇒ 作品出演:高神喜一郎/バロ Pickup! 大人な発言!?も含まれる責めの一手の恋愛模様。それを大人の余裕でかわすバロ様もステキです!!高神さんの内心が描かれたSSは、ログ以上にドキドキです。⇒http //www22.atwiki.jp/ogasawara/pages/166.html NO.62 詩歌藩国さんからの依頼 ゲームURL:こちら⇒ 作品出演:九音・詩歌、須藤鑑正、花陵、豊国ミルメーク、駒地真子、星月典子、鈴藤瑞樹、伊能誠人/茜大介、森精華、エクウス、フランク・ヤガミ Pickup! ⇒ACE・ユータ君の視点を中心に、花火を楽しむ詩歌藩国の様子を書いたSSです。そっと静かに綴られた言葉は、かすかな温もりが伝わってくるような優しいSSです。⇒http //www22.atwiki.jp/ogasawara/pages/364.html NO.100 東西 天狐@akiharu国さんからの依頼 ゲームURL:前編⇒ 後編⇒ 作品出演:東西 天狐、阪明日見/結城火焔 コガ サーラ・シェーシャ、労働1号かれんちゃん Pickup! 美少女ハンターの火焔は阪さん、サーラ、かれんちゃんに囲まれてご機嫌な様子。かれんちゃんに抱きつく火焔を引き剥がした天狐さんはセクハラと間違われ・・・⇒http //www22.atwiki.jp/ogasawara/pages/383.html NO.212 豊国ミロさんからの依頼 ゲームURL:こちら⇒ 作品出演:豊国ミロ/バルク・ドッケン Pickup! バルクさんと過ごすバレンタインな一日。『恋愛』の文化がよくわかっていないバルクさんに四苦八苦!?SSはバルクさん視点。バルクさんの心の動きとミロさんの可愛らしさにきゅんとします⇒http //www22.atwiki.jp/ogasawara/pages/725.html NO.250 ジャイさんからの依頼 ゲームURL:こちら⇒ 作品出演:ジャイ/ブータ Pickup! ゲームログは図書館でブータと並んで魔法の勉強をするジャイさん。SSでは、その後の二人が童話を読む姿が書かれています。童話のお話がとっても可愛らしいですw⇒http //www22.atwiki.jp/ogasawara/pages/995.html NO.344 うにょさんからの依頼 ゲームURL:一時間目⇒/二時間目⇒ 作品出演:うにょ/後藤亜細亜、ネコリス Pickup! 生活Gでのうにょさんの指切りに躊躇した亜細亜ちゃん。そんな彼女の独白から始まる物語。悩み、怖がる彼女の前に現れたのは……?⇒http //www22.atwiki.jp/ogasawara/pages/946.html NO.397 黒霧さんからの依頼 ゲームURL:こちら⇒ 作品出演:黒霧/ホワイトスノー Pickup! 夏の日差しを受け、ご自慢の毛並みはより白く輝きます。夏を往く白雪には、最近ちょっと気になる人間の知り合いが出来ました。この人なら、大好きなあの人を癒してくれる存在になるかもと。さて、この白雪、今日は黒霧さんをどこへ連れて行くのでしょうか?⇒http //www22.atwiki.jp/ogasawara/pages/1220.html NO.399 竜乃麻衣さんからの依頼 ゲームURL:こちら⇒ 作品出演:竜乃麻衣/是空とおる Pickup! ログをSS化した作品。竜乃麻衣さんの是空さんへの想いが作品全体を包んでいる作品です。⇒http //www22.atwiki.jp/ogasawara/pages/1055.html NO.430 よんたさんからの依頼 ゲームURL:こちら⇒ 作品出演:よんた/森精華 Pickup! 精華をデートに誘うも拗ねられ断られ続けたよんた藩王。なんとか一緒に散歩に出かけることになったものの会話も弾まず山登り状態。しかし秋の絶景を二人で見たことで…?⇒http //www22.atwiki.jp/ogasawara/pages/1246.html NO.438 瀬戸口まつりさんからの依頼 ゲームURL:こちら⇒ 作品出演:瀬戸口まつり/瀬戸口高之 Pickup! 待ち合わせ場所は夏の園のコテージ。まつりさんは友人が見立ててくれたワンピースを身につけて待ち合わせ場所に向かいます。ひさしぶりの二人っきりのデート。特別な日に特別な服……二人の甘いひとときをご堪能あれ!⇒http //www22.atwiki.jp/ogasawara/pages/1224.html NO.441 環月怜夜さんからの依頼 ゲームURL:こちら⇒ 作品出演:環月怜夜/ロイ=バウマン Pickup! ロジャーに誘われて赴いた地は大都会ニューヨーク。初めて訪れたこともあり、怜夜はロジャーに街を案内してもらいながら二人の時間を過ごします。そして乗船した遊覧船では、外気の寒さを感じさせないような暖かい出来事が…(*ノノ)⇒http //www22.atwiki.jp/ogasawara/pages/1901.html NO.466 芹沢琴さんからの依頼 ゲームURL:こちら⇒ 作品出演:芹沢琴、多岐川佑華/広島明乃、小カトー・多岐川 Pickup! 小カトーと明乃と乗る共和国環状線。駅弁がとってもおいしそう&明乃ちゃんがカワイイ!SSは明乃視点。プロローグとエピローグに飛熊が登場。二人のやり取りがまたイイ!⇒http //www22.atwiki.jp/ogasawara/pages/1233.html NO.468 武田”大納言”義久さんからの依頼 ゲームURL:こちら⇒ 作品出演:武田”大納言”義久、YOT、アム/東原恵 Pickup! 東原恵、彼女が見えている光とは?。アイドレスで心が折れそうになった時に読めば、もう少しだけ頑張れるかもと思えるようなSSです。⇒http //www22.atwiki.jp/ogasawara/pages/1199.html NO.539 八守時緒さんからの依頼 ゲームURL:こちら⇒ 作品出演:八守時緒/八守創一朗 Pickup! ログは創一朗さんの家で過ごす甘いひと時。二人の仲睦まじ過ぎる様子に悶え萌えました!。SSの時緒さんが可愛らしいです。ログ後の二人のやり取りもまたイイ!!⇒http //www22.atwiki.jp/ogasawara/pages/1311.html NO.687 都築つらねさんからの依頼 ゲームURL:こちら⇒ 作品出演:都築つらね/オンサ Pickup! つらねとのデート当日の朝、オンサは入念に戦闘準備を開始。SSはデート前のオンサちゃんの様子を可愛らしく描いたオリジナル作品。恋もデートも乙女にとっては戦いなのです!⇒http //www22.atwiki.jp/ogasawara/pages/1850.html NO.744 平 祥子さんからの依頼 ゲームURL:こちら⇒ 作品出演:平 祥子/小村佳々子 Pickup! イイコちゃんのお誕生日をお祝いすべく、リワマヒ国に招待する祥子。自然の戻りつつある国を歩き、小川で水のかけあいっこまでしちゃいます!二人の関係も、この萌えゆく緑のように、果たして…!⇒http //www22.atwiki.jp/ogasawara/pages/1933.html NO.790 桜城キイチさんからの依頼 ゲームURL:こちら⇒ 作品出演:桜城キイチ/万能ねえや田辺さん Pickup! 星鋼京の園主様のお屋敷を訪ねるキイチ。園主様とのご挨拶もそこそこにお茶に呼ばれることになり、キイチは憧れの田辺さんが淹れたお茶に至福の時を味わう。SSでは田辺さんの淹れた紅茶が何故美味しいのかの秘訣が描写されていますv⇒http //www22.atwiki.jp/ogasawara/pages/1870.html NO.852 銀内ユウさんからの依頼 ゲームURL:こちら⇒ 作品出演:銀内優斗、ヤガミ Pickup! 視力が回復した銀内優斗はコーチのヤガミと訓練を続けます。しかし、どこか集中できていない優斗。目の調子がまだ悪いのか? ヤガミは原因を探る為に優斗と会話をかわします。果たして集中できない理由とは?⇒http //www22.atwiki.jp/ogasawara/pages/2009.html
https://w.atwiki.jp/tdkm/pages/200.html
相談所 人狼領地:イベント65 エントリーリスト:根源力ミス 該当URL:http //trpg-2maho.sakura.ne.jp/hankoku/wforum.cgi?no=338 reno=no oya=338 mode=msgview page=0 内容:【誤】19-202 人狼 春雨 15000 北国人+パイロット+整備士+名整備士 【正】19-202 人狼 春雨 18000 北国人+パイロット+整備士+名整備士 理由:イベント62 ドランジ探しのリザルト漏れ 申請日時:2007/04/22 13 46 財務 http //spiritofsamurai.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/wforum-zaimu/wforum.cgi?no=454 reno=309 oya=284 mode=msgview page=0 国勢調査あらため公聴会の食料+3万tが未反映。 2007/03/30 18 02にコメントがあります。 http //blog.tendice.jp/200703/article_40.html 紋章(ミス) 人狼領地:1900364:大神 重信 イベント名:52 参謀本部始動 http //wolf108.at.webry.info/200712/article_1.html 詳細:参加しているが根源力非適用。(+2000) 人狼領地:1900364:大神重信 イベント名:ロジャー復活作戦 該当URL:http //wolf108.at.webry.info/200712/article_1.html 詳細:参加しているが根源力非適用。(+4000) 人狼領地:1900367 :匪 イベント名:62ドランジ探し 該当URL:http //wolf108.at.webry.info/200712/article_1.html 詳細:エントリーリストに上がっているのに根源力が加算されていない エントリーリスト:http //g-room.sub.jp/NGSO/BBS/read.cgi?list=tree no=95 top=93 →実際は男装不許可だったための誤認と思われる。男装エントリーにもリザルトは出た。 人狼領地:1900365:濃紺 イベント名:イベント70 該当URL:http //wolf108.at.webry.info/200712/article_1.html 詳細:「EV70 亜細亜の曙」の数値は報告通りになっていますが根源力小計および総計が、3000少なく計算されています。(小計40000とあるが計算すると43000) 紋章(修正必要) (fixしている分ですが、案件拾い上げのところにあったため一応引き上げました) 人狼領地:1900365:濃紺 該当URL:http //wolf108.at.webry.info/200712/article_1.html 詳細:初期根源力の記載数値の小計が9000にも関わらず表記は8000 おそらく、本来は加算不可能である「ターニの帰還」での初期根源力1000を誤記載しているため。 ※大吏族チェックでfixした範囲なので罰則はなし。今回、吏族フォーマットへ移行した際に発生したミスと推測。 人狼領地:1900370:なかだい 該当URL:http //wolf108.at.webry.info/200612/article_8.html 詳細:アイドレス以前の根源力のうち、リザルト小計が5500になるところが5200と記載されている。 ※大吏族チェックでfixした範囲なので罰則はなし。今回、吏族フォーマットへ移行した際に発生したミスと推測。