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38 名前:藤本美貴の災難[sage] 投稿日:2011/02/26(土) 06 45 14.95 0 藤本美貴は、いつになくご機嫌で道を歩いていた。 「ハッフフフ~、グッフフフ~、フンフフフフフフッフ~♪」 あまりにご機嫌過ぎて、鼻唄なんか歌っている。 その鼻唄に耳を澄ませば、某ジャニ事務所に所属していたビッグなアイドル歌手の往年のヒット曲によく似ている。 そういえば、最近衣料用洗剤のCMに使用されていたような。 とにかく鼻唄を歌っている。 歌っているといったら歌っているのだ。 彼女のことを蛇蝎のように忌み嫌い鬼神のように恐れるダークネス下級戦闘員たちが見たら、驚きを通り越して恐れ戦くだろう。 藤本美貴がご機嫌な理由はというと、二十…回目の誕生日を迎えたからというわけでもない。 それは多少は心が沸き立つこともあるやもしれないが、流石に二十…回目の誕生日だ。 ここまで上機嫌になるようなことはない。 強いて言えば、厳しかった冬も終わりを告げ、春の気配が感じられる今日この頃の時候が彼女をご機嫌にしているのだ。 ダークネスの幹部として世界を闇で覆わんとしている者としては相応しくない理由かもしれないが、それこそが唯一の真実。 暖かな日差しに浮かれて鼻唄を歌う。 きらり☆ハッピーになる。 より日差しが暖かく感じられて、またまたきらり☆ハッピーになる。 幸せ気分の永久循環、きらり☆ハッピーのマルチ商法状態とはこのことである。 とにもかくにも歌ってる。 穏やかな日差し、芽生えだした緑、行ける者の歓びの声。 全ての事象が重なり合って、藤本美貴をご機嫌にしているのだ。 そう、こんなふうに。 39 名前:藤本美貴の災難[sage] 投稿日:2011/02/26(土) 06 46 01.72 0 ほころび出した梅の花、なずな、菜の花、クロッカス。 目を楽しませてくれるお花さんの顔ぶれがだいぶ変わってきたわ。 春が近付いているのね、ウフッ。 あら、あれは何の花かしら? 道端に咲いていて、雑草と見紛うけどとても綺麗な瑠璃色の花を咲かせてるわ。 春といえば桜だって言う人も多いけど、私はこんな健気な花が好き、ウフッ。 (藤本美貴は知らなかった。 彼女が愛でたその花が胡麻葉草(ごまのはぐさ)科に属する学名 Veronica persicaだということを。 Veronica persicaその丸みのある腎臓形の実の形から、大犬のフグリと呼ばれていることを) お花さん、お花さん、また会いましょうね。 今度会いに来る時まで、その綺麗な花を咲かせていて欲しいな、約束だよ、ウフフッ。 大犬のフグリに別れを告げた藤本美貴は歩き出す。 また鼻唄が聞こえてくる。 「フフフフフ~、フフフンフッフフー。フフフ、フフッフー♪」 春の兆しを感じ出したとはいえ、2月。 昼間とはいえ人通りの少ない住宅街を歩き続ける藤本美貴。 そんな彼女の前に、現れた一つの影。 「ええかげんにさらせよ、この極悪非道の人でなしが!!」 「お、お前は!」 関西風のイントネーションに、ドスのきいた声。 宿敵リゾナンターの一人、光井愛佳である。 光井は屍肉を睨むハイエナの目で藤本美貴を見据えていた。 40 名前:藤本美貴の災難[sage] 投稿日:2011/02/26(土) 06 46 40.05 0 「ホンマにおのれらダークネスという奴らは血も涙も無い連中やな。 お前らの悪行、たとえ天が許しても、リゾナントパープル、光井愛佳が許さへんで!!」 「ちょっ、おまww」 わからない。 光井が何を言っているのかわからない。 いや怒っているということはわかるのだが、その激烈な怒りの根源がどこから来ているのかがわからないのだ。 藤本美貴はただ、気分よく鼻唄を歌っていただけなのに。 「和也君はなあ。 3丁目の和也君はなあ。 おい、われ、聞いとんのか、しれっとした顔しやがって」 「知らねえよ、3丁目の和也君なんて」 「和也君はなあ、」 藤本美貴はどうやってこの災難を逃れたものか思案していた。 リゾナンターの一員とはいえ直接敵を攻撃する能力を持たない予知能力者。 そういえば、水守ってあったけど残念な顛末になったねぇと記憶を辿る。 「せやから、何ぼんやり突っ立っとんねん。 愛佳のことをナメとんか」 いや、ナメてねえし。 いくら凄んだところで所詮は予知能力者。 自分が拳を振るえば、たちどころに撃破できる相手だという確信が藤本美貴にはあった。 ただ、問題は今日の光井愛佳が凄みすぎるということだった。 いや、もっと正確に表現するなら言葉遣いが汚すぎる。 彼女、光井愛佳が生まれ育ったのは滋賀県。 いや、それはモーニング娘。の光井愛佳であって、リゾナンター光井愛佳としては違うだろとかそんなことは言わないのが大人の振る舞いである。 41 名前:藤本美貴の災難[sage] 投稿日:2011/02/26(土) 06 47 26.36 0 滋賀は確かに関西圏であり、笑いの殿堂吉本興業の影響力の強いテリトリーである。 だから弾けるような関西弁を光井が使ったっておかしくはないかもしれない。 だが、過剰すぎる。 本来愛佳が話してきたであろう言葉は近江弁。 はんなりとした京都弁とも共通する要素があるとされる方言だ。 そんな方言を話して来たであろう愛佳が、耳を塞ぎたくなるような汚い言葉遣いをしている状況は、一つの答えを導き出した。 この話はコメディだ。 いや、それは登場したときからウフ、ウフ、ってなってた時から判ってはいた。 だがこんないい気分の日にドタバタだのグダグダだのは真っ平ゴメンだ。 っていうか、この先どんな展開が待ってるか読めてるし。 散々因縁をつけられて、お前ら悪党に人権なんかはないんじゃ、ボケぇぇとか罵られて、先祖代々の破魔・除霊道具の『キラーソー』で追っかけまわされるんだろ。 まとめサイトで読んだ。 梨華ちゃんやよっちゃんが散々な目に遭ったのには笑わせてもらったけど、アタシがおんなじ目に遭うのは真っ平御免だね。 いや大体『キラーソー』とか悪人に人権はないとか、ホントにあいつの実家寺なのか。 善人なをもて往生をとぐ。いはんや悪人をや。って言うじゃねえかよ。 いや宗派が違うのか。 とにかく、イヤだ。 少し癪に障るが、ここはバックレよう。 「ウフ、フフ、ウフフ、フフフ」 「おい、こら何笑っとんねん。 ははあん、さては余裕でっか。氷の魔女さんは予知能力者なんか相手に出来へんっていうことでっか」 「ウフウフウフフフ、今日はとってもいい天気~で美貴ちゃんきらり☆ハッピーでラッキーだよん」 「おい、こら! 何わけの判らんことぬかしとるんや! うちの目をちゃんと見んかい」 42 名前:藤本美貴の災難[sage] 投稿日:2011/02/26(土) 06 48 04.29 0 「こんな日はお日さまとお話しするんだ~。 お日さま、お日さま、暖かくしてくれてありがとう。 えっ! 聞こえな~いぞ、ぷんぷん。 もしかしてこ~んなに離れてるせいで美貴の声が聞こえないのかなあ、ウフッ。 よ~し、こうなったらお日さまの所まで歩いて行くぞっ。 右足を高く高ぁくもっち上げてぇ。 踏み出した右足が地面に着く前に素早く左足を踏み出すんだ、それっ!!」 「って、こら待たんか~い」 あまりといえばあまりな痛々しさに、流石に毒気を抜かれていた愛佳の隙を突き、藤本美貴は駆け出した。 元々が近接戦を得意とする武闘派であり、今なお狂犬と恐れられる藤本美貴である。 体力には自信がある。 見る見るうちに愛佳を引き離すと、小さな工場が建ち並ぶ一帯に逃げ込んだ。 ちっ、イカレたやつのせいで折角のきらり☆ハッピーな気分が台無しだぜ。 ゆっくりと歩き乱れた呼吸を整えながら、面倒くさい相手を振り切ったことにほっとする。 アタシも大人になったもんだ。 これが五年前なら瞬殺するところだけどな。 もうなんかそういうのひたすらメンドいし。 ちょっと遠回りだけど駅前の品茶房百貨店に寄って春の新作…。 「ちょいこら、待てっちゅうねん」 平穏を破ったのは宿敵リゾナンターの光井愛佳だった。 光井は痴漢行為を仕掛けてきた中年男を捕まえて、駅員に引き渡した女子校生のような目で藤本美貴を見ていた。 「ミティはん。 あんたもわからんお人やで。」 43 名前:藤本美貴の災難[sage] 投稿日:2011/02/26(土) 06 48 47.35 0 ちっ。 振り切れなかった? いや、そんな筈はない。 「そやから無視すんなっちゅうねん」 真正面から向き合おうとしない藤本美貴とに苛立ちを見せる光井。 「あんたも知っての通り、うちは予知能力者。 いくら逃げ回ったところで、その行き先なんかたちどころに予知したるで。 どやっ、恐れ入ったか」 光井は万馬券を的中させたことを仲間に自慢する赤ら顔の馬券オヤジのようなドヤ顔で藤本のことを見ていた。 「ああ、わかったぜ。 いくら情けをかけてやったって自分から殺されたがる愚か者がお前だってことはな!」 「ぷぷぅ。何その持って回った言い方。 自分の勝利を確信してからに。 ウケますやんwww」 ただでさえ安っぽい展開だ。草を生やしたらさらに安っぽくなる。 怒りに眦をつり上げながら、狂犬の目で予知能力者を射殺さんとする。 「バカは死ななきゃ治らねえっていうからな。 アタシが医者になってオマエを治療してやるよ。 とっととオマエの得物、キラーソーでもチェーンソーでも出しやがれ」 魔眼とも称される藤本美貴の氷の視線ですら、今の光井には効果がなかった。 「そうやって睨んで脅したら、うちがビビって退くとでも思ってるんか。 いつまでも弱い愛佳と思っとったら大火傷すんで!!」 おかしい。 何で光井がここまで強気且つ好戦的な態度を貫くのか。 善と悪。 光と闇。 リゾナンターとダークネス。 相容れないもの同士の対立という従来の図式には収まりきらない愛佳の言動がまったく読めない。 44 名前:藤本美貴の災難[sage] 投稿日:2011/02/26(土) 06 49 28.98 0 折角の誕生日だ。 たとえ憎き敵であっても、流血の事態は避けたい。 そんな思いが藤本美貴に口を開かせた。 「オマエさぁ、なにそんなにいらついてんだよ」 最悪の事態を回避する糸口になればと、何気なく口にした一言だった。 だがその言葉を耳にした光井の形相が一変した。 顔からは血の気が引き、眉は天を指さんばかりにつり上がり、ばりばりと噛みしめた歯が砕ける音が藤本の耳にまで届いた。 「お、お前今何て言うた?」 「はぁ」 「今、お前何て言うたかって聞いとんのや! さっさと答えんかい!!」 どうやら解決の糸口が見えた…気がする。 しかし光井の血走った眼を見ると、自分が破綻の入り口に立っているようにも思える。 「いや、アタシはただお前が何でいつも以上にアタシのことを目の敵みたいにするのかなと思ってさ…」 「ごまかすんやない! 大火傷すんでってうちが言ってから、おんどれがうちに何て返したか、もういっぺん繰り返してみいっちゅうとんねん」 ヤバい。 何の戦闘スキルも持ち合わせていない光井に気圧され始めている。 本来ならあり得ない状況に陥ってしまったことへの困惑。 自分よりも格下の存在だと思っていた光井にペースを握られたことへの屈辱。 様々な感情がないまぜになりながら、藤本美貴が選んだのは正面突破だった。 「そんなに聞きたければ何度でも言ってやる。 アタシがこう言ったのさ。 オマエさぁ、なにそんなにいらついてんだよ!!」 45 名前:藤本美貴の災難[sage] 投稿日:2011/02/26(土) 06 50 11.05 0 「この腐れ外道が!!!」 光井が釣り上げられた深海魚のような形相で睨みつけている。 「オイこらお前。 人が下手に出てりゃつけあがりやがって。 アタシのどこが腐れ外道だ。 言って見ろ!」 「…ア…ゾン2000…やって」 凄まじい剣幕とは裏腹の虫の鳴くような声が響いた。 「はぁ? 何て言ってんだか聞こえない」 「やかましいわい、この極悪人が。 ああ、そうや。 うちはアマゾン二千位の女や。それがどうしたっちゅうんや。 一位かっていつかはランク外に落ちるっちゅうねん。 二千位かて恥ずかしいことやあらへん」 「おいっ」 何かがズレている。 その違和感を正そうと光井に声をかける。 「いや、日本中で発売されている本の中で二千位やったら、これスゴいことちゃうん。 いやぁ、愛佳スゴいぃ」 「おい、こら聞け、テメェ」 開けてはならない扉に手をかけてしまったような気がしてならないが、ここまで来てうやむやに済ますわけにはいかない。 46 名前:名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2011/02/26(土) 06 50 53.08 0 「おい、こらお前。何がアマゾン二千位なんだ。 いやそれは聞かなくても判る気がするけど。そもそもアタシがいつアマゾン二千位なんて言った」 「言ったやないか、このアホンダラが。くそっ。人が気にしていることを言いやがって。思い出したらやっぱり腹が立って来たわ」 「何その怒りのフラッシュバック。アタシは断じて言ってないから」 「言うたやないか。こんな風に」 「オマエさぁ、なにそんなにいらついてんだよ」 ↓ 「オマエサァ、ナニソンナニイらついてんだよ」 ↓ 「オマエサァ、ナニソンナニイ」 ↓ 「オマエサァ、ナニソンナニイ」 ↓ 「ァマサァ、ニソンニイ」 ↓ 「アマソン、ニセンイ」 ↓ 「アマゾンニセンイ」 ↓ 「アマゾン二千位」 \川=´┴`)/ ばんざ~い \川'v')/ ばんざ~い 47 名前:名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2011/02/26(土) 06 51 40.25 0 「なあ!言うとるやろ!なあ! ほんま人の心の傷に荒塩を擦りこむようなまねしくさりやがって。 ほんま最低や」 「あほかぁぁぁぁぁ!!」 あまりといえば、あまりにバカバカしい展開に脱力しながらも、そんな展開に付き合わされた怒りは収まることはない。 「何この関西系のお笑いみたいなベタベタな展開。 一緒にバンザイした自分が恥ずかしいわ。 ていうか、お前のイラついてる原因は判ったけどそれってどう考えても美貴関係ないじゃん」 藤本美貴の筋の通った反駁も光井の心には届かなかった。 虚空を睨み、理不尽な怒りをぶつけている。 「四年やで。 四年もおあずけ食わされたんや。 その間に他の連中は何冊写真集出したんや」 「いや、それはまあ時期尚早というか。 確かに15歳未満の写真集とか前例が無いわけではないけれども」 「うちもいつGoサインが出てもいいように、身体に磨きをかけとったんや」 「それは認める。 女のアタシから見てもちょっと羨ましいし」 「それが何、アマゾンランキング、2662位やって。 グラフに載らんかったハロプロは始めてやって、ほっとけや」 「いや、スレ的にはお前はリゾナンターなんだからそういう言い方はよくないんじゃないかな」 「販促の握手会かってパッとせん。 それでも地元の関西に戻ったら大盛り上がりで話題になるかと思ったら70人やて」 「ありがたいじゃねえか。 こんな世知辛い世の中にそれだけの人間がお前の為に集まってくれたんだ」 「ほんま裏切られたわ。 止めよか。 琵琶湖の堰止めて淀川を干上がらせて、大阪の町水不足にしたろか」 「そんな滋賀に琵琶湖しかねえみたいな言い方はよくないと思うぜ。 そもそもお前にそんな権限なんて無い…」 48 名前:藤本美貴の災難[sage] 投稿日:2011/02/26(土) 06 52 23.59 0 「おまけにファンをグーパンチで引っぺがすてどういう了見やウチの事務所。 お陰でクソみたいなスレを立てられたやないか」 「それは同情する。 ホント気の毒だとは思うけども」 「折れそうになった心を癒そうと街に出て一軒の本屋に入ったんや。 うちの写真集が世間でどんな風に扱われてるのか確認する為にな」 「…それは…イキロ」 「どうせ、うちの写真集なんか置いてないんやろ思ったら、ちゃんと置いてある。 それは売り切れになってないのは引っかかったけどそれはしゃあない。 ちゃんとうちに期待してくれてはる人もおる。 そう思ったんや」 「そうだろ。 そんな人たちの期待に応えるためにもなあ」 「…期待してくれてはる人もおる。 そう思ったんや。 で、何気に店内の壁にその月に発売される写真集のpop広告があって、うちの写真集もあったんや」 「ありがたいじゃねえか。 手間隙かけてpopを作ってくれた書店の人の気持ち、無駄にしないためにも」 「リンリンやったんや」 「エ、エエ」 「光井愛佳写真集のところに使われた写真がリンリンの写真やったんや」 「そ、それは…」 「折れたで。 流石のうちの心もぽっきりと折れたで。 せやから…せいやあああああ!!」 空気が震える気配に飛びずさる美貴。 いつのまにか手にしていた伝家の宝刀、破魔・除霊道具の『キラーソー』を光井が一閃していた。 49 名前:藤本美貴の災難[sage] 投稿日:2011/02/26(土) 06 53 06.38 0 「おま、何いきなり物騒なもん振り回してくれるんだ。 前髪が何本か持っていかれただろうが」 美貴は声を荒げて正義の味方らしからぬ光井の凶行を詰った。 「お前のせいや」 「は?」 「お前がうちのことをオカマ呼ばわりしたのがそもそものケチのつき始めや。 そやから…せいやあああああ!!」 殺気に満ちた一撃を辛うじて交わした美貴は体勢を立て直す。 「ちょお待て。 何そのいつかのハロモニ。 大人しく聞いてやってたけどこれどう考えてもお前の逆恨みっていうか八つ当たりじゃん」 「ほざけや、この腐れ外道が。 ええか、悪人に人権なんてないんや」 どう考えても悪人としか思えない言動を取り続ける光井が決めつける。 「うちには視える。 破魔・除霊道具の『キラーソー』で身体を切り刻まれたあんたの死に様が。 あんたみたいな極悪人でも死んだら仏さんや。 ちゃんとお経ぐらいはあげ…」 光井は目を疑った。 先刻から動揺と困惑の様子が見て取れた藤本の表情に笑みが浮かんでいる。 それは酷薄で、自身に満ち満ちていた。 「な、何や。 気色悪う笑いやがって。 うちは視たんや。 あんたが朽ち果てる“未来”をな」 予知能力者、光井愛佳の死の宣告を受けても、美貴は動じなかった。 それどころか差し上げた掌をひらひら動かし、波魔の『キラーソー』使いを手招きする。 50 名前:藤本美貴の災難[sage] 投稿日:2011/02/26(土) 06 54 06.46 0 「何や、その態度。 ほんまムカつくわ~!!」 「いいから、来いよ。 さっさとケリつけちまおうぜ。 絶対に越えられない格の違いって奴をお前に教えてやろう。 言っとくがアタシの拳は痛いぞ」 さっきまでの精神的優位を覆されたことへの焦りが光井から冷静さを奪った。 「上等や。 贓物さらけ出せや。 そりゃあああああ!!」 光と闇が交錯した。 次の瞬間…大地に倒れた影一つ。 「な、何でや。 うちが視た“未来”はこんなんやなかった。 いったいどんなペテンを使った?」 藤本美貴の拳一発で勝敗は決していた。 光井家の先祖伝来の波魔の武具『キラーソー』は真っ二つに折れ、その持ち主は大地に倒れ、天を仰いでいる。 「ペテンとは失礼な。 アタシからしたらお前の敗因は明白だ」 憎むべき敵から吐き出される言葉を聞き漏らすまいと、耳をそばだてる光井。 「お前は“未来”を視ていない。 これに尽きる」 「う、嘘や。 うちは視た。 確かにあんたのことを…」 息も絶え絶えに自らの無謬を訴える光井を藤本美貴ははねつけた。 51 名前:藤本美貴の災難[sage] 投稿日:2011/02/26(土) 06 54 48.89 0 「アタシさ、前から思ってたんだよね。 お前とか飯田さんとか“未来”を視れるっていう能力者。 予知能力者が視たという“未来”のビジョンに基づいて、アタシらが動いた結果、視えたビジョンとは異なる“未来”が実現する。 これって結局お前ら予知能力者の予言が外れたってことにならないの。 視えた“未来”が外れちまったんだからさ」 「ち、ちゃう。 未来は一つのものやない。 だからうちら人間の努力によって変えられる」 自分のアイデンティティを揺るがしかねない藤本の言葉を否定しようとする光井。 「お前はそういう解釈するんだね。 でもお前みたいに頭の良くないアタシはシンプルにこう考えたんだ。 お前の視たのはこれから起こるべき“未来”なんかじゃない。 これから起こり得る“未来”の可能性なんだと」 「な、何」 「わかりやすく言えばお前の予知能力の実相は、未来のシミュレーションだってことだ」 「そんなの戯言や。 ただの言葉遊びに過ぎん」 喘ぐような光井の言葉が宙に響く。 「でもその戯言の結果、こうしてお前はノックアウト状態。 アタシはきらり☆ハッピーみたいな」 「百歩譲って、うちの能力が未来のシミュレーションだったとしても、うちの優位は揺るがへん。 あんたの行動が予測できるという点において」 「確かにお前のシミュレーションで解析した“未来”予想は精緻かつ正確だ。 これまでの的中率を算出すれば97パーセントは超えてるだろう。 但し、それも初期設定が正しければこそ成立する数字だ」 52 名前:藤本美貴の災難[sage] 投稿日:2011/02/26(土) 06 55 31.23 0 「初期設定って何のことや?」 「シミュレーションの対象をモデル化した変数、っていうかぶっちゃけ様々なデータの数値のことなんだけどね」 「うちは“未来”のことをそんな風に考えたことなんかない」 起き上がろうとしながらも、叶わないもどかしさに焦れる光井。 「そりゃそうだ。 人間の頭なんてコンピュータじゃない。 不確定な要素を変数として数値化することなく“未来”をシミュレート出来る。 そこが凄いところなんだが、でもだからこそその初期設定でお前は取り返しのつかないミスをしてる」 「だから、うちは…」 自分の能力を味気ない言葉で処理されることへの反発はある。 しかし光井を光井たらしめている本来の特質である旺盛な知的好奇心には逆らえない。 「うちが何のミスを犯したんや」 光井のその言葉を聞いた藤本美貴は会心の笑みを頬に浮かべた。 「今日のお前、アタシのこと何て呼んだか覚えてるか」 藤本の言葉に騙されまいとしながらも、記憶を辿る光井。 「確か、ミティって…」 「そう、ミティって呼んだ。 アタシのことをミティとお前は呼んだ。 アタシも覚えてる。 でも…」 「…でも?」 53 名前:藤本美貴の災難[sage] 投稿日:2011/02/26(土) 06 56 25.56 0 「でも、アタシ藤本美貴だから」 「はぁ?」 判らない、目の前の魔女が何を言っているのか判らない。 いや言っていることの意味はわかるのだが、何を伝えようとしているのかが判らない。 「一体何が言いたいんや。 あんたはミティ。 ダークネスの能力者で氷の魔女として恐れられ…」 何かに気がついたのか光井が震えだした。 自分の過ちを許してもらおうとする幼児のような目で藤本美貴を視た。 「そう、この話のこの時点に至るまでアタシ自身は自分の事をミティだとか氷の魔女だなんてこれっぽっちも認識していない。その証拠がほれ↑」 藤本美貴が指で天を指し示した。 そこにはこう記されていた。 “藤本美貴の災難”と。 54 名前:藤本美貴の災難[sage] 投稿日:2011/02/26(土) 06 57 07.49 0 「つまり、お前はアタシのことを氷の魔女ミティとして認識した上で、“未来”をシミュレートした。 もしもアタシ自身が自分の事をミティとして認識して行動していたなら、お前の予測した“未来”は正確なものになったのだろう。 だが、当のアタシにはそんなつもりはさらさらなかった。 藤本美貴として思考して行動した結果生まれたシミュレーションの誤差。 お前の視たという“未来”は覆された。 後は単純な肉弾戦、となれば身体能力の高いアタシの方が有利。 でもってお前は地に倒れ天を仰いでいるっていうことだ」 「そんな、都合のいい話が」 「なあに、イイ女っていのはいくつも顔を持ってるもんだぜ」 光井にウインクしながらその場を立ち去ろうとする藤本美貴。 「ちょ、待てって」 「後で喫茶店の方に迎えを寄越すよう連絡しといてやる。 お前が別の顔を持ったイイ女になったらまた遊んでやるぜ」 足取りも軽く立ち去る美貴。 明るい鼻唄が聞こえている。 ♪ハッフフフ~、フッフフフ~ 今日は何だかイイ気分。 きらり☆ハッピーでスマイル、スマイル。 3丁目の和也君のことなんて、わ・か・ら・な・い。
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新・後漢 確定者(9名) ◎劉秀 紀元前6年-57年 後漢の光武帝、廟号は世祖 紹介・推薦文上がるまでもなく確定したが、一時確定から外す議論もあった 思いきって光武帝を外してみるのはどうでしょうか? 確かに昆陽の一戦等でみられるように光武帝は優れた将ではありますけど 全国統一の過程における功績は配下の将達の貢献が大きいと思うし 呉漢や馮異等を選出しておけば敢えて光武帝自身をランクインさせる必要も無いかなと その案、いいかもしれませんね。 劉秀自身も有能な将なのですが、雲台28将を 上手く使いこなした、名君として扱い、あえて外してみる提示案を みんなで検討してみるのも一つの手だと思います。 しかしなぁ… 皇帝に即位した後も、賈復や馬武らよりも真っ先に敵陣に斬り込み、 敵兵を斬りつつ陣頭指揮するあたり、項羽を彷彿とさせる統帥ぶりを発揮しているしなぁ… これは劉邦や劉備らと違い、紛れもない名将の証明なんだけどなぁぁ (其ノ弐 845、846、847より) ◎馮異 ?~34年 光武帝の挙兵後、潁川で配下に加わり多くの苦労をともにする。 兵士の信頼の厚く、読書家で春秋左氏伝、孫子に通じ兵法に明るく、 温和な性格で、兵士に戦場以外では他の部隊の後ろにいるように命じていた。 また軍の規律が高く、掠奪行為をしなかったため敵にも慕われ、 投降した兵士たちは馮異の部下になりたいと願ったほど。 戦功を立てたが、謙虚な人柄で決して自分から発言せずに 一人離れて大木の木陰に座って休んでいたので、大樹将軍とあだ名された。 戦歴としては偏将軍として河北で戦い、孟津将軍として河内を守っている。 河内にて寇恂らと蘇茂を大破し洛陽に迫り、 陽夏侯に封じられ、七尺の宝剣を賜る。弘農郡を降伏させる。 征西大将軍となり、禹に代わって赤眉と戦いこれを破る。 延岑と戦いこれを討つ。 公孫述の将軍程焉と戦い破り、その為咸陽王と呼ばれた。 隗囂の将軍行巡と戦いこれを破り、隗囂と隗純を撃退。 公孫述の将軍趙匡と戦い斬るも陣中にて没する。 人柄の良さ、古典・兵法に精通、且つ戦上手、光武帝の腹心中の腹心で軍師格。 馮異こそ名将の鏡だと個人的には思う。。。 (其ノ弐 871より) ◎呉漢 ?~44年 目立った紹介・推薦文上がらず(岑彭との比較) ◎耿弇(エン) 3年~58年 字は伯昭。生来学問を好み、上谷太守にして黄老の学を修めた父・況に学んだ。騎射を 見てこれに傾倒し、将帥の道を歩む。 劉秀が廬奴にいると聞くとはせ参じて拝謁し、「漁陽太守は南陽宛(劉秀の地元)の人、 上谷の太守はわが父です。この二郡から騎兵1万人ずつを発せば、邯鄲なぞ恐るるにたり ません」と進言、劉秀は「君は北道のよき案内役だ」と笑うもたまたま薊で乱が起こり南征。 耿弇は上谷に帰って父に進言、寇恂、景丹らとともにそれぞれ騎兵2千、歩兵1千を率いて 出陣、漁陽の兵と合流して南進し、王郎の大将、九卿、校尉以下4百余を斬り、兵卒3万人の 首級を挙げた。涿郡から河間の22県を平定し、劉秀に再閲。劉秀は大いに喜び、将帥らに 「まさに上谷、漁陽の士大夫とこの大功をともにすべし」と発破をかけて邯鄲を抜いた。 偏将軍を叙す。父・況は大将軍・興義候とされた。 更始帝が劉秀の勢力拡大をおそれ、軍を解除して召し戻そうとしたとき、劉秀に「弇願わくは 幽州に帰り、益々精兵を発して以って大計をなさん」と述べて劉秀自立の覚悟を決めさせた。 劉秀は幽州の全兵力を発して南進し、耿弇は常にその先鋒を務めて銅馬・高湖・赤眉・青犢を 破った。尤来・大槍・五幡を追撃、呉漢ら12将軍とともにこれを追い、ついに平谷でこれを 大破、首級3万余を挙げる。劉秀即位後、建威大将軍とされた。驃騎大将軍景丹・強弩将軍陳俊 らとともに厭新将軍劉茂を破って降す。建武3年(27)、延岑・杜弘の軍と戦って大勝。斬首 三千余、将士50人を生け捕りにし、杜弘を投降させた。5年(29)、呉漢とともに富平、獲索の 賊を討ち、降るもの4万余という大勝を飾る。 詔を受けて張歩を撃ち、虚報と謀略(ホントはここが耿弇伝のキモなんやけど、割愛)とを駆使して 大いにこれを破る。光武帝は自ら車賀でこれをねぎらい、「その功は韓信よりも高い」と絶賛した。 耿弇はさらに張歩を追い、投降させ、ついでに五校の残党も平らげて、斉の地を悉く平定した。 生涯に平らげた郡は46、陥とした城はおよそ300。一度の敗戦すら経験することがなかった。 建武13年(37)、大将軍を辞めて政治顧問となり、“四方の異議あるごとに、すなわち 召し入れて籌策を問われた”らしい。永平元年(58)年、56歳にして没。謚は愍。 情報戦の巧妙さと寡を以って衆を破る精緻な用兵は雲台28将の中でもトップクラス。また、 戦時が終わって文治の時代が来ると剣を書に持ち替えて政治顧問となる適応力の高さも推薦理由として挙げたい。 (其ノ弐 854より) ◎樊崇 赤眉軍の実質的な指導者。勇猛で名が知られ、決起後、すぐに数万人の勢力をつくる。 新軍を各地で破り、太師・王匡率いる新の大軍にも勝利をおさめ、新の権威を地に落とした。 その後、緑林の更始帝に降伏するが離反。長安を目指して進軍する。 その過程で更始帝軍に連戦連勝した。兵が集まり、三十万に達する。 ここで読み書き、計算ができない樊崇は劉盆子を立て、自立し、御史大夫となる。 その後、ついに更始帝を降伏させ、長安を占領する。 だが、政務が乱れ、統治ができず、食料が足りなくなり、長安の西を攻める。 略奪を繰り返し、その際、兵を大勢、凍死させる。 その時、光武帝配下の鄧禹が長安に来て、公称百万の大軍で攻めかかるが、これを大破する。 再び、長安を手に入れ、南にいた延岑を討伐させるために、 副将格の逢安に十数万の軍で攻めさせる。 その虚を鄧禹が再び攻めるがまた撃破する。 逢安は敗れて逃げ帰り、長安は食料が全くなかったため、二十数万を率いて東に帰る。 途上、鄧禹にまた襲われるがまた撃破。しかし、馮異に敗れる。 退路を自ら来た光武帝と耿エンに阻まれ、やむを得ず降伏する。後に謀反をおこして処刑される。 ポイント (1) まだ、有力な山賊に過ぎなかった頃、新の官軍を精鋭をうち破っている。 新の与えた打撃は光武帝にも匹敵する。 (2) 武将としては弱くはなかった(一応、天下はとった) 更始帝陣営の武将たちを破り、更始帝を降伏させている。 更始帝陣営に内紛を起きていたが、その原因を作ったのは赤眉軍自身の勝利である。 (3) 内政では失敗しているが、『名将』としてなら大きな減点にはならないはず。 それより、光武帝二十八将の筆頭・鄧禹を三度も破っているのは大きい。 鄧禹はこのせいで名将としての評価は低いが、 凡庸ならば、光武帝がここまで重任を担わせるはずはないと思える。 鄧禹は馮異たちの劣らぬ武将であった可能性もありえる。 少ないとも良将ではあったのではないか。 それを不利な状況で三度も破ったのは賞賛に値する。 (4) 部隊が寄せ集めの雑軍である。これを数十万を統率し、 戦いにおいては勝利に導いているのは評価できる。 (其ノ弐 857、858より) ◎班超 32年~102年 目立った紹介・推薦文上がらず ◎段熲(ケイ) 泰山、琅邪の賊の東郭竇、公孫挙三万余人を 大いに破って斬首すること万余、これを鎮圧した。 焼当、焼何、当煎、勒姐等の八種羌が隴西、金城を侵したため、 一万二千騎を率いてこれを撃破。首二千級を斬り、捕虜数万を得た。 羌が張掖を侵すと、大帥を斬り、千六百人を殺し、さらに首三千余級を斬った。 勒姐、零吾種が允街を囲んだため、救援に向かい、数百人を斬った。 羌五六千人が武威、張掖、酒泉を侵すと、護羌校尉となって三千余戸を降伏させた。 万余の兵を率いて勒姐種を撃破し、その酋長を斬り、四千余級の首を得た。 復た勒姐種を撃ち、四百余級の首と二千人の捕虜を得た。 当煎種を湟中で撃ち、首級数千を得た。 西羌と戦って斬首すること二万三千級、捕虜数万、家畜八百万頭を得て、 万余戸を降伏させた。 (其ノ弐 891より) ◎馬賢 ?~141年 護羌校尉、弘農太守として141年に戦死するまでの間、先零羌の叛乱平定を皮切りに 20年以上にわたって三輔地域から涼州にかけての諸羌の叛乱を討伐し続けた (皇甫規、張奐、段ケイよりも戦績は凄いと思う) 主な戦績 三輔、益州を領有し趙魏に国境を接していた、零昌(シ眞零の子)率いる先零羌の別種を 任尚の指揮下で大いに破り、三輔、益州を快復する 馬賢派遣前に、羌族鎮圧に任じられていた鄧隲、任尚率いる官軍は先零羌に手も足も出ず 河東、河内まで侵入を許してしまう体たらくであったが 馬賢派遣以降は一挙に反撃に転じ、先零羌を遂には瓦解に追い込んでいる またその任期中に、隴西、安定、北地、上など、諸郡を諸羌から快復している まあ、戦死がマイナスか (其ノ弐 840より) ◎曹操 155年~220年 目立った紹介・推薦文上がらず 候補者(2名) ○岑彭 ?~35年 信義を守る義士で、規律高い軍隊を率いて電撃戦を展開、秦豊を滅ぼす、 呉漢が隗囂に破れた際には殿軍として奮戦、公孫述討伐に活躍した。 その軍の規律は高く兵士は精鋭、行軍速度が速く、 長駆敵の予想しないところにあらわれて攻撃し、数倍の敵を打ち破った。 (其ノ弐 979より) ○周瑜 175年~210年 孫策が暗殺され、その遺言で孫家陣営の軍事責任者となる。 赤壁の戦いに於いて曹操の南下を受けると抗戦を主張し、それが決まると全権を委ねられた。 水軍に長けている孫権軍の長所を最大限生かし、 曹操軍を完全に押さえ込み、曹操軍の軍船を焼き払う。 この戦いで、初めて曹操を撃退した武将として天下に轟いた。 江陵を攻め曹仁・徐晃らを撃破。牛渚の合戦、呉郡の戦い、黄祖討伐に参戦。 (其ノ弐 979より)
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前ページ次ページKAERU 『そうだ。 内燃機関という方法で強力な力と、速さが出せるらしい。 その力を使って空を飛ぶことも出来ると読んだことがある。』 聞き覚えのある単語が出てきた。 そして何より、その効果で思い当たる節がある。 『ああ、石油とエンジンの事ね。』 そう言うと、ヨモギが驚いた顔でこっちを見た。 『へぇ。 そんな失われし技術しってるの?』 『えと・・・まぁ。』 詳しい方法とかは知らないので、言葉を濁しておく。 するとマコトが説明を続けた。 『まぁそんな時代が二千年ほど続いた。 歴史書に出てくる栄光の二千年だ。』 そこでいったん言葉を切った。 『この頃の人類はさっきも言ったように非常に高い工業能力があって、軍隊も高度化した。』 『人口は数億人を数えたという。』 『もはや、過去に襲ってきた魔物のことも伝説・神話になった頃だった。』 『ルート暦2300年4月22日 午前5時52分20秒 ヴィ・ルスが突如として出現。』 『コイツは非常に厄介でな。 特に数が多いんだ。 そりゃあもう、恐ろしくなるくらいにな。』 『出現した時には、数は1200体の魔物で、各国政府も数日中に片がつくと睨んでいたらしい。』 『4月23日 正午 一番近かったシー国は軍勢を集めた。 残っている書籍によると一万から集まったらしいな。』 『そして23日 午後8時 闇に乗じて戦闘を開始・・・というのが残されている。』 マコトが懐から小さな本を取り出した。 覗き込むといろいろメモが書いてある。 『えっと。 この時の記録はシー国には残されていないんだが、別の国の軍事記録にこれに関する記述がある。』 『シー国軍勢一万が戦闘を開始した時点で魔物の数は27万。 戦力差は歴然。 シー国軍は一晩で消えた。』 『シー国に伝わる恐怖の一夜ね。』 マサキがそれに補足する。 『そう。 そして各国は恐れ直ちに対応を練るがもう遅い。 次の日の時点で既に数が100万を超えた。』 『その後一週間で国は全滅。 人類も数万人にまで減らされた。 技術書物を中心に、殆どの書物が消えた。』 『人類は築き上げた文明を一挙に失ったんだ。』 『もはや希望も失った人類に一つの希望が輝く。 ノー・トンという学者がヴィ・ルスの魔物軍に対して効果のある薬を開発したんだ。』 『数万まで減らされた人類は、残された希望をこの薬に頼った。 大量に複製して魔物軍に投入したところ、その効き目は絶大で、一気に形勢は逆転した。』 『一年ほど人類と魔物の攻防が繰り広げられ、辛うじて人類は勝利した。 このときの人口は一万を切っていたという。』 『ルート暦2310年には各国のそれぞれあった所に再び国を築き始めた。』 『文献から法律も復活させ、条約もそのまま適用されるようになった。』 『工業技術など、多くのものを失ったが、何とか人類は再び息を吹き返したんだ。』 『この後もたまにヴィ・ルスの魔物軍が襲ってくるが、ノー・トン博士の研究所が中心になったヴィ・ルス対応組織が直ぐに対処を打つので人類壊滅には至らなくなった。』 『次に魔物が大規模に襲来したのは、2560年。 ようやく基盤が整いつつあった人類にバ・グの軍勢が襲ってきた。』 ここでヨモギが口を突っ込んでくる。 『ねぇ、そのバ・グなんだけれど、今のバ・グと何か違うの?』 『いや、殆ど違いは無いと思う。 んで、こいつらは、数が少ないんだがしつこくてな。』 マコトはそのまま続けた。 『ねぇ宿泊地が見えてきたよ。』 今度はマサキが話を折った。 『おお、見えてきたか。』 マコトの顔が明るくなる。 マサキの見る先には、確かに人工建築物が見える。 今晩は、どうやら宿屋で眠ることが出来そうだ。 『んで、話の続きは?』 『ああ、ココから先の話は簡単なんだ。』 咳払いをしながら続きを話し始めた。 『最初の、そのバ・グの軍勢は、剣で何とか退けたんだが、人類は魔法技術の衰えを痛感したらしいんだ。』 ヨモギが再び口を突っ込んできた。 『バ・グの魔物は魔法を中心に来るからね。』 そのままマコトが続ける。 『ルート暦2700年には、消え去ったと思われていたシ・ヨーの軍が出現してきたんだ。』 『余りにも時間が開き過ぎているのと、ヴィ・ルスの攻撃でシ・ヨーの情報はほぼ全て失われていた為、相当苦戦したらしい。』 『2800年に、シ・ヨーが再び消えるまでなんとか堪え凌いだものの、人類の発展はコレでまた遅れたわけだ。』 『その後、ルート暦3000から、4000年までは、不定期的に、シ・ヨーの軍隊と、バ・グの軍隊が交互に襲ってくるようになった。』 『恐怖の1000年間と呼ばれる期間だ。』 マコトが他の三人に振り返りながら説明している。 『同時には襲ってこないんだ?』 そのマコトに問い掛ける。 『ああ、どうも、このシ・ヨー、バ・グ、ヴィ・ルスの三つの勢力はお互いに覇権争いをしているらしくてな、同時に襲ってくることは有り得なかったんだが。』 また、微妙な言い回しだ。 『何で過去形なんだよ・・・。』 そう文句を言うと、ヨモギが説明してくる。 『今までは、同じ土地に同じ派閥の魔物がいることが有り得なかったんだけれど。 貴方を見つけたあの森、あそこには二種類の魔物が居たわ。』 思い当たった。 最初にボクが部屋の鍵を捻じ込んだ魔物は、明らかに力を主体にした攻撃法の魔物。 一方、その後に襲ってきた魔物は、魔法で襲ってきた。 思いをはせて居ると、ヨモギが説明してきた。 『そう。 貴方が最初に襲われていたのがトロール。 シ・ヨーに所属する魔物よ。』 『一方、その後に魔法を放ったのはバ・グの所属のドルイド。 もっとも、後に襲ってきた魔物集団のほうが一番の問題なんだけれどね。』 『魔物集団には、ドルイド2体に、弓使い3体、ミドルトロール4体の混成部隊。 両方の派閥の魔物が居たのよ。』 『それってつまり・・・?』 ボクが聞く。 『バ・グと、シ・ヨーが結託、または同盟を結んだ可能性が高いの。』 『今まで有り得なかった事だけに、どういう事態になるのか・・・。』 ヨモギが短く、そう締めくくった。 前を見るともう町が目の前だ。 『あれ・・・?』 先に走っていったヒイラギが声を挙げる。 『ねぇ、誰も居ないんだけれど。』 マコトの顔が一瞬青ざめたように見えた。 だが、いまは澄ました顔だ。 前ページ次ページKAERU
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312 名前:くみちょ! ◆nvmgYjRe.Y [ファンタジー風] 投稿日:2007/09/25(火) 20 22 17.43 ID tfQSCfeZO 「アハハ♪だ・か・らあなた達は愚かだと言うのよ。自分たちが信仰する神の正体すら知らない」 目の前で高らかに笑うのはあらゆる武具を使いこなし、作り出す魔女「戦女(いくさめ)」ことシルバー。 「…あなた達教会は神の名を語り、どれだけ罪の無い人間を殺した?」 我々に休む暇も与えず、次々と繰り出される攻撃。 「教会における神って何?そこのあなた、休ませてあげるから答えなさいな?」 シルバーは私を指名する。 「…神とは人間を始め、万物を作り…絶対的な力を持った我々の守護者だ」 「ぶぶ~、それは違いま~す♪人間の守護者って言うなら私たち「魔女」だって刈らないわよ、「人間」だもの。…あなた達の信仰する神っていうのは…」 シルバーは後ろにいた部下三十名を一瞬で倒すと、私の背後に回りこう言った。 313 名前:くみちょ! ◆nvmgYjRe.Y [ファンタジー風] 投稿日:2007/09/25(火) 20 22 46.07 ID tfQSCfeZO 「他の星から来た人間よ。自分たちの星を滅ぼして行き場を無くし、この星に目を付けた侵略者。…そして、二千年経った今…」 シルバーは俺の首筋を見て驚いた様に言う。 「なぁんだ!あなた、刻印があるじゃない♪」 ふざけるな! 神に仕える騎士の私に刻印? 「お仲間じゃあ優しくしないとねぇ…」 「…私は騎士だ!」 最後に残った力で剣を振るうが、シルバーを捉えることは出来ない。 「あぁん………面倒だから寝てて!」 「…あ」 後頭部に鈍い痛み。 頭がグラグラと揺れて、私は意識を失った。 314 名前:くみちょ! ◆nvmgYjRe.Y [ファンタジー風] 投稿日:2007/09/25(火) 20 24 22.43 ID tfQSCfeZO 「………つぅ」 頭がズキズキ痛む。意識を失ってからどれだけ経った? 「…あらぁ、お目覚めかしら?」 のほほんとした声。 「貴様、シルバー!」 憎らしい声に立ち上がろうとするが、四肢を拘束されていて無駄な足掻きとなる。 「おはよ~。可愛らしい騎士様?うふふ♪」 「可愛らしいだと?…貴様、私を愚弄するか!」 「私は見たまんまを言ってるんだけど?」 「何?」 私は固定されていない首を動かし、自分の肉体を見る。 いつも通りの鍛え抜かれた… 「………」 肉体ではなく柔らかそうな女性の物だった。 「き、貴様!何をした~!」 興奮していて気付かなかったが声も少女のそれとなっている。 「私はなんにも~」 シルバーはフルフルと首を横に振る。 「嘘を吐け!」 「ホントよぉ。あなた、教会の教えは忠実に守ってた?」 「当たり前だ!私はこの身を神に捧げた」 「だからよ。あなた、女の子とエッチしたことないでしょ?」 「それが神の教えだ!」 「良かったわねぇ♪」 何を言っているんだシルバーは? 「だって、あのままだったらあなた………教会に刈られてたもの」 316 名前:くみちょ! ◆nvmgYjRe.Y [ファンタジー風] 投稿日:2007/09/25(火) 20 27 46.84 ID tfQSCfeZO 「ねぇ?何で教会が20歳以下の人間に性交する事を禁じていると思う?」 「それは…」 私はシルバーの問いかけに答えが見つからなかった。 教会の教えは絶対であり、幼い頃から何の疑問も抱きはしなかった。 「私たち「先住民」はね、生まれながらの女っていないのよ」 「それでは子を成せないではないか?」 「…ふぅ。教会に毒されて何も知らない。哀れね…」 やれやれと溜め息。 317 名前:くみちょ! ◆nvmgYjRe.Y [ファンタジー風] 投稿日:2007/09/25(火) 20 28 19.72 ID tfQSCfeZO 「教会内の「魔女」を見つけて刈るために性交を禁じているのよ?私たち「先住民」は15~20歳手前まで純潔を守れば女として生まれ変わるの。二千年前までは当たり前の常識だったのよこんなのは」 シルバーは表情を引き締める。 「それが一般的に忘れ去られ、男と女が明確に分かたれた現代………「侵略者」達は星中に蔓延り、私たち「先住民」は男に化けて世に忍んでいる「魔女」として迫害されてるってわけよ」 困ったものだわ、とまた溜め息を吐いた。 「あなた達の神はね、この星を自分たちの種で満たすため………いいえ、自分たちの星を再現するために魔女刈りをしている殺戮者なのよ」 「殺戮者は魔女の方ではないのか?」 「何言ってるの?私たちは自分や仲間を守る為にしか力を使わない。魔女に殺された人間っている?」 318 名前:くみちょ! ◆nvmgYjRe.Y [ファンタジー風] 投稿日:2007/09/25(火) 20 30 01.00 ID tfQSCfeZO シルバーに言われて気付く。 魔女と戦い重傷を負った騎士は多数いたが、死に至った者を一人も見たことがない事に。 「魔女は星の声を聞くわ。星は人を殺すことを望まれていなかった………たとえ、この星が嘗ての在り方を失うことになろうとも…ね…」 何ということだ………教会に拾われ、育てられたこの12年。 私はその教えを疑ったことなど無かった。 魔女は異端也、滅ぼすべき悪也と叩き込まれてきたというのに。 「…私がやってきたことはただの殺戮だったというのか」 シルバーと話していると、教会の教えがおかしいと気付く。 何をした訳でない少女たちを魔女として一方的に刈った。 ただ、刻印が浮かんだ僧侶、騎士、信者たちを有無を言わさず殺した。 「…悪は私自身か」 319 名前:くみちょ! ◆nvmgYjRe.Y [ファンタジー風] 投稿日:2007/09/25(火) 20 30 52.67 ID tfQSCfeZO 自分を正義と信じ、神の名の下に何の疑いもなく人を殺めてきた自分が哀れだと思った。 「ま、それに気付けたあなたはまだ救いがあるわよ♪」 シルバーに抱きしめられて思う。 (何も違わない。この温もりは同じ人の物ではないか…) 「で、本題。このまま聞いてくれる?」私は頷く。 「1ヶ月位前になるんだけどね………星は初めて人を殺すという決断をしたの。このままじゃこの星に住む命は全て無くなると知ってね…」 「それは…」 「教皇と教会の幹部7人が…」 「…ぐはぁ!」 首筋の刻印が尋常じゃなく痛む。 頭がクラクラする。 「あら、覚醒が始まるのね………。お話はまた今度にしましょう」 「覚醒だと?」 「言ったでしょう?魔女は星の声を聞くと。そのために魔女は星と繋がるの…」 …星と繋がる? 「星と繋がった時、あなたは新しい力を手にする。この星を守るための力を…」 「シルバー…」 沈みゆく意識の中 「おやすみなさい!あなたの目覚めが素晴らしいものであらんことを!」 シルバーの声だけがはっきりと頭に響いていた。
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会社情報 [#leda2752] 事業方針と経営手法 [#w07075c0] 色々なお知らせ [#vc13590e] サテライトやら路線図やら [#s48f4c6c] サテライト(第11回時点) [#b243a08f] 路線図(第8回時点) [#pab1d229] 直通系統図(第8回時点) [#wc27f4c9] マップデータダウンロード [#b9e6d317] 車両種別 [#ga66723c] 線名・駅名 [#je46bfed] 採用車種一覧(引退車種含む) [#vc36e182] 子会社・名所一覧 [#i56627a9] 子会社 [#z86529d6] 名所 [#nd16742e] 地区・地域 [#m596a41f] 運行関連の指令所・留置場・車両センター [#bf34dd9a] 使用BGM一覧 [#q4a3f5b0] コメント [#t52e1899] 会社情報 タイトル 位置づけ うp主 開発都市名(マップ種類) マイリスト 最初回 最新回 萃橋支社 支社 txp 山脈と川が横断する町 ● ● 11回 社名 ニコニコ鉄道萃橋支社 資本金 800億0000万0000円 代表者 代表取締役 txp 業種 陸運業 事業内容 鉄道およびバスによる運送事業、不動産の売買、公共施設の費用負担 設立 2008年9月21日(初回動画アップロード日) 本社所在地 ??県萃橋市萃橋3丁目2-5-2 営業キロ 鉄道860マス(第5回時点) 沿線人口 約40000人(第5回時点) 主要役員数 2人? 事業方針と経営手法 ネタは作れないから意識しない その代わりダイヤはカオスを目指す 私鉄的なダイヤ 複々線は極力作らない 株は手を出しません 色々なお知らせ 3/29 OS変えたり色々やったら、動画の素材が大量に消えてて涙目だったり、 色々ソフトが動かなかったりして、涙目だったり。 しばらく完成する見込みがありません…。 ふてくされてA9でトレースしてやるぅ! 追記:どうやらA8が動くか怪しいっぽいです。 その場合はこのままA9へと移行したいと思います。 第8回動画内でのプレスリリースが一部読み取れなくなったり、文字が見えなかったりするので こちらに貼っておきます。 attachref サテライトやら路線図やら サテライト(第11回時点) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (萃橋 サテライト.png) 路線図(第8回時点) attachref 直通系統図(第8回時点) attachref マップデータダウンロード 車両種別 線名・駅名 ● 萃橋線 千鳥駅(ちどり) かなめ野駅(かなめの) 相良野駅(さがらの) 泉川駅(せんかわ) 北埼駅(きたさい)車両基地併設 高須駅(たかす) 逢坂駅(あいさか) 来津駅(くるつ) 真生駅(まお) 萃橋駅 神裂川駅(かんざきがわ) 州手入駅(すている) 紅葉駅(あかば) 半月秋庭原駅(はんつきあきばはら)車両基地併設 ↓海熊開発鉄道方面 ● 二千線 ↑八九寺支社方面 二千駅(にせん) 北埼駅(きたさい) 良出駅(よくでる) 十露盤駅(とろばん) 天竹駅(てんじく) 恋文駅(こいぶみ) ● 咲花線 新西尾駅(しんにしお) 真生駅(まお) 萃橋駅(あつむばし) 平坂駅(ひらさか) 採用車種一覧(引退車種含む) 電車 京王8000系 西武20000系 小田急3000形 西日本鉄道7050形 貨物 EF81系450番台 EF210形 引退車種 103系 201系 子会社・名所一覧 子会社 ちゅるや百貨店 萃橋店 北埼店 X-DAY CITY 萃橋タイムズスクエア 鳩急ハンズ萃橋店 古河百貨店萃橋店 木乃國屋書店 名所 地区・地域 運行関連の指令所・留置場・車両センター 使用BGM一覧 登場回 曲名 出展 概要 予備 予備 予備 予備a コメント ニューゲームデータをうpしてくれませんか。 -- kazupi旅客鉄道 良出のかっこがひとつ抜けているんですが -- kazupi旅客鉄道 指摘ありがとうございます。データはうpしておきました。使って下さい。 -- txp ありがとうございます。 -- kazupi旅客鉄道 最悪、Windowsのシステムの復元機能を使って元に戻すしかないかと…。もしやるなら必要なデータは必ずバックアップしてくださいね。 -- takashi@悠良木 復元ですか・・・ちょっとそれは最終手段として残しておきます。アドバイス感謝です。 -- txp@萃橋 参考になるかどうか怪しいですが、私の環境ではWMV形式で動画を書き出すと「キャプチャーなど動く部分」は真っ黒になり音声しか再生されません。当方では対策としてAVIファイルで書き出しております。追記を見る限りうちと現象が違うようですが、もしまだAVI書き出しなどを試されてなければ一度お試しください。 -- やまぢ@冬木の人 アドバイスありがとうございます。早速、AVIファイルでの書き出しに挑戦をしてみました。ですが、結果は変わらず・・・。折角情報を下さったのに申し訳ありません。 -- txp@萃橋 無圧縮でキャプった素材をWMMでWMV書き出そうとすると、黒動画で音声だけになった気がします。ウチも最初期の頃、無圧縮素材からWMM書き出し時、形式を選ぶプルダウンで確か一番上に出ているやつ(DV-AVIだったっけ)で書き出すと出力されるので、そこからエンコーダて、ニコ動仕様にエンコしてました。AVIにしても解決しなかったとのことですが、参考まで。 -- 裸単騎 ニコニコで紹介されているWMMの出力設定ファイルです。WMMのProfilesフォルダにぶち込んでこの設定で出力してみるとうまく行くかもしれません。自分も重宝しています。→ http //www.mediafire.com/?zjmyocm3o00 -- takashi@悠良木 皆様、アドバイスの数々ありがとうございました!無事、解決を迎えることが出来ました。重ね重ねですが、本当にありがとうございました! -- txp@萃橋 第9回の動画が、「技術的な問題〜」と表示され、視聴する事ができません。私だけでしょうか? -- デーデーデー 当方でも視聴してみましたが、問題無く視聴出来ています。ひょっとしたら時間をおけば視聴出来るかも知れません。参考にならず申し訳ありません。 -- txp@萃橋 ありがとうございます、しばらくしてからまた、視聴してみます。 -- デーデーデー 視聴させて頂くことができました、ご対応、ありがとうございました。 -- デーデーデー 臨空15回対応版の路線図が完成いたしました。御社にも影響がありますがうpしてしまってよろしいでしょうか? -- 路線図管理局momo 地図作成お疲れ様です。うちが追いつけてなくて申し訳ありませんがうpは大歓迎です。これからも期待しています! -- txp@萃橋 突然ですみませんが、メトロ10000系はどの区間で運用してますでしょうか? こんなこと聞く理由は聞かないでください( -- きょくちょ メトロ10000は、半月秋庭原(11回で半月秋庭より改名予定)ー新西尾間と、平坂ー新西尾間で運行しております。理由は聞かないでおきますw -- txp@萃橋 名前 コメント
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Abnormal system dodolookって誰だ! 松代藩文武学校 7/2(日)〜7/17(月) 「しかし、彼女たちは外に出るや、墓から逃げ出してしまった、震え上がり、正気を失ってしまったからである。そして、誰にもひとことも言わなかった。恐ろしかったからである。」(新約聖書 福音書 新約聖書翻訳委員会訳 岩波書店 マルコによる福音書16章8節より”)最初の福音書、「マルコによる福音書」のもともとの最後の言葉だ。この後も現代の福音書は続きが書かれているが、これは後の世の加筆であることが分かっている。 「dodolookって誰だ?」この問いにどのように答えるべきだろう。 1984年中国の桂林で生まれた中国人。現在はカナダの永住権を持ち、モントリオール在住でグラフィックデザインを専攻している大学生。インターネット上で、自ら撮影・編集したvideoblogを公開し、中国・台湾・日本でネットアイドルとなる。オタクキラーと言われることもある。日本のジャニーズタレント、錦戸亮が大好きで、7月台湾で芸能界デビューをする女性。 これは彼女のアウトラインだろうか。もちろん、質問者が何を欲しているかによって満足が得られる答えは違ってくる。もっと個人的な、彼女の人柄が分かるような幾つかのエピソードが語られる必要があるのかもしれない。あるいは、「彼女は中国人だ!」という答えだけで十分な場合もあるかもしれない。 もう一つ質問をしよう。「マグダラのマリアって誰だ?」 二千年前にいたと言われている女性だ。小説・映画「ダヴィンチ・コード」でイエスの妻として登場する女性だが、史的イエスの構成が現在までに明らかになっている史料では不可能だと言われているのだから、彼女について確実な事はほとんど何も言えないのではないか。本当にいたのかすらぼくには分からない。 本当は何が起こり、彼女はそのなかでどのような役割を担っていたのか。そうした史学的事柄ではなく、人々が語り伝えてきた話を軽んじる必要はない。長いあいだ語り伝えられ現代まで残っている話は、例え史的には真実ではなくとも、人々のが語り伝えなければならない理由があったはずだ。「マグダラのマリアって誰だ?」という問いは、そうした理由を問うているような気がする。 話をdodolookに戻そう。「彼女は中国人だ!」というのは何を語っているのだろう。「ぼくは日本人だ!」という言葉でぼくの何が分かるのだろう。「彼女は中国人だ!」「ぼくは日本人だ!」という答えを期待する「dodolookって誰だ?」「Abnormalsystemって誰だ?」という問いかけをする時、その人はその問いかけによって何を欲しているのだろうか。何かの問いを発する時、問われているのは実は質問者自身なのかもしれない。 http //www3.atwiki.jp/naganoartexpo/pages/110.html 「第五回まつしろ現代美術フェスティバル」に戻る
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2サム8 サムエル記下 第8章 2サム8 1 この後ダビデはペリシテびとを撃って、これを征服した。ダビデはまたペリシテびとの手からメテグ・アンマ を取った。 2サム8 2 彼はまたモアブを撃ち、彼らを地に伏させ、なわをもって彼らを測った。すなわち2筋のなわをもって殺す べき者を測り、1筋のなわをもって生かしておく者を測った。そしてモアブびとは、ダビデのしもべとなって、みつぎ を納めた。 2サム8 3 ダビデはまたレホブの子であるゾバの王ハダデゼルが、ユフラテ川のほとりにその勢力を回復しようとし て行くところを撃った。 2サム8 4 そしてダビデは彼から騎兵千七百人、歩兵二万人を取った。ダビデはまた一百の戦車の馬を残して、そ のほかの戦車の馬はみなその足の筋を切った。 2サム8 5 ダマスコのスリヤびとが、ゾバの王ハダデゼルを助けるためにきたので、ダビデはスリヤびと二万二千人 を殺した。 2サム8 6 そしてダビデはダマスコのスリヤに守備隊を置いた。スリヤびとは、ダビデのしもべとなって、みつぎを納 めた。主はダビデにすべてその行く所で勝利を与えられた。 2サム8 7 ダビデはハダデゼルのしもべらが持っていた金の盾を奪って、エルサレムに持ってきた。 2サム8 8 ダビデ王はまたハダデゼルの町、ベタとベロタイから、ひじょうに多くの青銅を取った。 2サム8 9 時にハマテの王トイは、ダビデがハダデゼルのすべての軍勢を打ち破ったことを聞き、 2サム8 10 その子ヨラムをダビデ王のもとにつかわして、彼にあいさつし、かつ祝を述べさせた。ハダデゼルはか つてしばしばトイと戦いを交えたが、ダビデはハダデゼルと戦ってこれを打ち破ったからである。ヨラムが銀の器と 金の器と青銅の器を携えてきたので、 2サム8 11 ダビデ王は征服したすべての国民から取ってささげた金銀と共にこれをも主にささげた。 2サム8 12 すなわちエドム、モアブ、アンモンの人々、ペリシテびと、アマレクから獲た者、およびゾバの王レホブ の子ハダデゼルから獲たぶんどり者と共にこれをささげた。 2サム8 13 こうしてダビデは名声を得た。彼は帰ってきてから塩の谷でエドムびと一万八千人を撃ち殺した。 2サム8 14 そしてエドムに守備隊を置いた。すなわちエドムの全地に守備隊を置き、エドムびとは皆ダビデのしも べとなった。主はダビデにすべてその行く所で勝利を与えられた。 2サム8 15 こうしてダビデはイスラエルの全地を治め、そのすべての民に正義と公平を行った。 2サム8 16 ゼルヤの子ヨアブは軍の長、アヒルデの子ヨシャバテは史官、 2サム8 17 アヒトブの子ザドクとアビヤタルの子アヒメレクは祭司、セラヤは書記官、 2サム8 18 エホヤダの子ベナヤはケレテびとペレテびとの長、ダビデの子たちは祭司であった。
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レイクサイドとうろ 南北に約36キロ、東西に約25キロ、かつて「不毛の大地」と呼ばれ、住む人にとって利用価値のない土地と言われていた釧路湿原。だが、国の特別天然記念物タンチョウをはじめ、氷河期の遺存種とされるイイジマルリボシヤンマ(トンボ)、キタサンショウウオ、日本最大の淡水魚イトウなどを筆頭に、二千種以上の動植物が息づく湿原は、1980年には「ラムサール条約」に、1987年には国内で28番目の国立公園に指定され、湿原としての価値が見直されてきたのです。その釧路湿原にひとたび足を踏み入れると、日常では見たり、感じたりすることのない、なんとも美しい景色に目を奪われます。どこまでも広く、雄大な湿原は見るものを圧倒し、そこに生きる野生動物や植物との出会いに心躍らされます。さあ、私たちと一緒に湿原の息吹を感じてみませんか? 〈レイクサイドとうろ公式サイトより引用〉 レイクサイドとうろ 〒 北海道川上郡標茶町塘路原野北8—73 TEL:015−487−2172 FAX:015−487−2220 パンフレット ※画像をクリックするとパンフレットが開きます。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 ホームページ http //www.shitsugen.com/ 〈ブログ〉 レイクサイドとうろブログ http //blogs.yahoo.co.jp/laketoro 釧路湿原photo-38 http //blogs.yahoo.co.jp/laketoro/62846915.html 塘路湖カヌーツアー http //blogs.yahoo.co.jp/laketoro/62836180.html アレキナイ川〜釧路湿原〜 http //blogs.yahoo.co.jp/yyftx590/3330539.html 湿原カヌーツアーにタンチョウ見学 http //blogs.yahoo.co.jp/laketoro/62548860.html 釧路川でカヌーフィッシング http //blogs.yahoo.co.jp/laketoro/62270398.html 7/28・釧路川カヌーツーリング http //blogs.yahoo.co.jp/laketoro/61855663.html 野生動物いっぱい! http //blogs.yahoo.co.jp/laketoro/61773837.html のんびり釧路川カヌー http //blogs.yahoo.co.jp/laketoro/61187992.html 蝦夷鹿 http //blogs.yahoo.co.jp/laketoro/61065718.html ② 釧路湿原をカヌーで下る http //blogs.yahoo.co.jp/colins50/59738953.html 修学旅行(釧路川カヌーツーリング) http //blogs.yahoo.co.jp/laketoro/59769709.html 携帯サイト 最新のチラシ imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 《周辺情報》 〈ブログ2〉 #blogsearch /
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(コレンが好き。を勝手に続けさせて貰ってます。あと、フンドシ血盟軍も借用) 白の宮殿にて、 ギンガナム「ギム・ギンガナム、女王陛下の御召しにより参上いたした!! 呼びつけたとなれば、さぞ火急の用であろうな?」 ケンストン「女王の御前です。お腰のフンドシを隠して貰いますぞ」ズボンを渡す ギンガナム「ふん、まったく。何千回ズボンを履かせりゃ気がすむんだ」ズボンを履く ケンストン「見苦しいモノでございます、何万回でも」 ギンガナム「ふん」 ディアナの居る、女王の間に進むギンガナムとメリーベル、 ギンガナムは廊下でズボンを脱ぎ捨て、フンドシを露出させている。 ディアナ「相変わらずのフンドシとは……、むさ苦しい男よ」 ギンガナム「むさ苦しい、結構なことではないか。フンドシこそ男の象徴だ!!」 ディアナ「先のロランの家での騒動といい、そのような者には、フンドシを絞める資格はありません」 ギンガナム「なんと、今の言葉冗談と聞いたが?」 ディアナ「月の女王として命令します。ギム・ギンガナム、フンドシ全てを渡していただきます」 ギンガナム「なんの話かと思えば、フッハハハハッ、これは我らが下着。 それに、二千五百年の昔からフンドシを絞めてきた者以外、誰がフンドシを普及させようか?」 ディアナ「お前達、フンドシ血盟軍はフンドシを絞めているのではない、 パンツやトランクスで味わえぬ布の食い込みを弄んでいるのだ。 そのような者がフンドシを広めればどうなるか、フンドシ血盟軍を名乗る者ならわかっていよう」 メリーベルが飛び掛る「………ディアナ・ソレル、嫌いな奴!! (ディアナの目の前まで行き)パットを入れたブラを着ける事しか知らない女王さんなんか」 ディアナ「その言葉、公言する覚悟があるのならおやリ、矯正下着を着る者」 メリーベル「矯正下着!?なぁ、なんでそれおぉぉ!!」 ディアナ「もしくはAカップの洗濯板さん」 メリーベル「キィーーーーーーー!!!アンタなんかぁ!!」 ディアナ「下着だけで体型を直す、嘘をつき続ける道を選ぶのか?」 メリーベル「こいつ!!!」 ギンガナム「やめろ、メリーベル」 メリーベル「なんで?」 ギンガナム「お前等、二人とも下着で体型を誤魔化して虚しくないのか?その点、フンドシは……」 その刹那、ディアナ様の片足タックルでテイクダウンを獲られると、 メリーベルにマウントポジションから、顔面へグーパンチ数10発を打ち込まれ失神するギンガナム。 更に、ディアナ様は失神したギンガナムに対して フロントネックロックの姿勢から頭頂部へ向け、膝を数十発落としたとか ディアナ「よしなに(ボコ!)よしなに(ボコ!)よしなに(ボコ!)よしなに(ボコ!)よしなに(ボコ!)」 (終)深夜に勢いで書いただけの……、当然、パラレル扱いで、スルーして下さい。 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ ギム・ギンガナム ディアナ・ソレル メリーベル・ガジット
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フューリア騎士団所属のトウヤ=セルダ・シューンこと紫雲統夜は困惑で顔を歪めていた。 目の前で胸元を大きく開けた赤髪の少女【フェステニア嬢ではない】が立っていたのも、近くにツルツルした頭の中年親父や歳の近い者達がいたのも構わない。 全員が中世ヨーロッパ的な服装をしているのも大丈夫だ。 スラスター故障時の機体制御訓練を監修していた筈なのに、まばゆい閃光を食らった瞬間になぜか地上に居るのだってボソンジャンプだと思えば……… 次元連結だと思えば………フォールド反応ですキラッ☆と思えば…………一万と二千歩譲ってあなたと合体してもまだ許せた。我慢できた。 だが………… 「なんでキスしたぁ!?」 騎士服の袖で急いで唇を拭いつつ、ブレンと心を通わせる「yesだね!」の彼女が言ったであろう言葉を放った統夜は、じっくりと加害者を見やった。 そんな様子に加害者の少女は小首を傾げて愉快そうに笑う。 「あら、私の唇は不味かったかしら」 「いやまぁまぁの味では有ったけどさ………ち、違う!なんでもキスした!?」 本音がほんの少し漏れた統夜に、周りの生徒達はヒソヒソとオクサマキキマシテー、だとかウラヤマシイワモゲロ、だとか言い合う。 「良い男がいたら迫るのは良い女の責務だと思うけど?」 「それはもっともだと思うけどさ…良い女なんて何処にいるんだ?」 「「「……………」」」 あまりにもあまりな事を真顔で言った統夜と固まる女子一同。 「キュルケが良い女じゃないならなんなのかしら………」 本来彼女と敵対しているはずのピンクが胸に手をやりながら呟くと、周りの女子も皆下を向く。 「あなた面白いわね………どう?私の男にならない?」 「却下、それより此処はどこだ?」 キュルケの誘いを一蹴して統夜は辺りを観察する。 クーデレハッケン、ン?ツキガフタツアル……などと呟く彼をみていたキュルケは、タバサ位しか見たことの満面の笑みを浮かべた。 彼女をここまで袖にする男など一人も居なかったから、今の統夜の反応は彼女の【微熱】を痛いほど刺激したのだ。 ――絶対欲しい―― そう考えるキュルケは、自然と艶やかな表情になっていた。 恋こそ彼女の家名に相応しい。 「此処が何処だか教えてあげるから、少し話を聞いてくれないかしら?」 マイペースな統夜へ笑いかけ、キュルケは彼の腕に抱きついて動揺を誘う。 彼女の胸は男を誘うに十分な大きさだったのだから、普通なら良いアプローチなのだろう。 「なら離してくれ、そして話してくれ」 「……………分かったわ」 自慢の体を押し付けたのにこの反応。 「カティアとどっこいかなー」などと彼が考えているとは分からず、一瞬自信を失いかけたキュルケだったが、どうせ長い付き合いになるのだからと笑みを深めるのだった…………