約 182,269 件
https://w.atwiki.jp/bennrishi_matome/pages/362.html
(秘密保持命令違反の罪) 第六〇条の二 第三十条において準用する特許法第百五条の四第一項の規定による命令に違反した者は、五年以下の懲役若しくは五百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。(改正、平一七法律七五) 2 前項の罪は、告訴がなければ控訴を提起することができない。 3 第一項の罪は、日本国外において同項の罪を犯した者にも適用する。(本項追加、平一七法律七五) (本条追加、平一六法律一二〇)
https://w.atwiki.jp/mirrnagi/pages/178.html
宗教改革 ルター 95か条の論題 ルターがウィッテンベルク教会の扉に張りつけた論題。 のちに活字印刷され、ドイツ国内に流布された。 関連項目 ルター 宗教改革/ルター奮闘記 レオ10世 贖宥状
https://w.atwiki.jp/benrishi20/pages/44.html
(手続の補正) 第十七条 手続をした者は、事件が特許庁に係属している場合に限り、その補正をすることができる。ただし、次条から第十七条の四までの規定により補正をすることができる場合を除き、願書に添付した明細書、特許請求の範囲、図面若しくは要約書又は第百三十四条の二第一項の訂正若しくは訂正審判の請求書に添付した訂正した明細書、特許請求の範囲若しくは図面について補正をすることができない。 2 第三十六条の二第二項の外国語書面出願の出願人は、前項本文の規定にかかわらず、同条第一項の外国語書面及び外国語要約書面について補正をすることができない。 3 特許庁長官は、次に掲げる場合は、相当の期間を指定して、手続の補正をすべきことを命ずることができる。 一 手続が特7条第一項から第三項まで又は第九条の規定に違反しているとき。 二 手続がこの法律又はこの法律に基づく命令で定める方式に違反しているとき。 三 手続について第百九十五条第一項から第三項までの規定により納付すべき手数料を納付しないとき。 4 手続の補正(手数料の納付を除く。)をするには、次条第二項に規定する場合を除き、手続補正書を提出しなければならない。
https://w.atwiki.jp/orirobosrw/pages/185.html
名前:九条院静香 演者:◆RwKPe43EuA 性別:女 年齢:18歳 身長:168cm 体重:56kg 3サイズ:93/59/93 性格:弱気 【精神コマンド】 努力(20/LV1) 鉄壁(20/L8) 信頼(20/LV12) 必中(20/LV23) 熱血(40/LV40) 激励(50/LV55) 【エースボーナス】 敵の射程内にいる場合、必ず狙われるようになる 【特殊技能】 底力L2 援護攻撃L2 ブロッキング 気力+(ダメージ) 【プロフィール】 つばめと同じく「御影の里」出身のアクイラ・プラネタ参加者。 艶やかな黒髪の姫ロングに抜群のスタイルを持ち、否応なしに人目を引き付ける美人。 先代里長の娘であり、聡明で誠実な人柄により里の民から厚く信頼され、つばめからは「姉さま」と慕われる。 文武両道の才媛だが、戦役では敵・味方とも常軌を逸したレベルの戦力が集っていたことから、 出撃しても毎回無茶苦茶にやられてしまう噛ませ犬と化していた。 度重なる敗北に加え、ある敵に徹底的に痛め付けられたことがトラウマとなり、強大な敵に怯えたり錯乱したりと、ヘタレ属性が付いてしまっている。 一時は戦いから身を引こうとしたが、 自分なりの方法で仲間の役に立とうとするつばめの姿に心を動かされ、最後まで戦い抜く決意を固めた。 関連:風姫 浅倉つばめ DMLスーツ
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/11301.html
登録日:2009/08/22 Sat 20 09 24 更新日:2024/07/04 Thu 18 32 45 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 OL おっぱいのついたイケメン ふんどし みすみ ツンデレ ドS ヒステリック ヒロイン ブサイク ペニバン レズビアン 九条麗華 冷遇 和服 唯一の良心 塩むすび 夢幻廻廊 女傑 女子力(物理) 女学生 巨乳 正常 漢女 男嫌い ブサイクの「夢幻廻廊」のヒロイン。 CV;みすみ 四姉妹の次女。 男嫌いのドSお嬢様。 どれくらいSかというと、まだ他のお嬢様が頭ナデナデや添い寝などの緩いいっぷをしている第一階層の赤の日にいきなりディルドーでたろのアナルを貫いてしまう程。 空気よめ。 『くつしたおいしい』の薫子様や残飯食わせの祐美子お嬢様と違い、非常に暴力的で直接な調教が多いのが特徴。 鞭打ちや蹴りを得意とする。 いっぷの度にたろをフルボッコにしてしまう麗華様だが、実は四姉妹の中で唯一たろを人間と認識している。 その為、人間としてのプライドを捨て家畜化しているたろにいらだちを感じて、つい過剰な暴力を加えてしまう。 たろを(ペットとして)溺愛する祐美子お嬢様とは対立することが多い。 かなり冷遇されており、たろは何度解放されてもお屋敷に戻ってしまうドMな為麗華様には実質的なハッピーエンドが無い。 さらにたろのペット化が進み最後には、 「お前は男として見られていないんだぞ!それどころか人間としても見られていない!家畜同然の扱いを受けて平気なのか!」 と、麗華お嬢様に言われても、 「変なお嬢様。ボクはヒト科の家畜類なんだからそんなことは当たり前じゃない。家畜のボクに対してそんな気遣いをするなんてバカなお嬢様だなぁ。」 と、たろ本人にバカなお嬢様扱いされる。 以下ネタバレ 実は『調教用のかとる』 麗華お嬢様の本心 「私は”かとる”の主人になりたいのではない。お前と……」 「お前を、愛しているんだ……」 いや違う。 これは嘘だ。 これは、愛なんかじゃない。ただの執着だ。 子供が、気に入った人形を手放したくないだけの感情だ。 私もまた、僅かな心地よさのためだけに、こうして”たろ”を騙して、身勝手な鎖で縛るのだろうか。 お母さまのように! 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/bambohe/pages/389.html
九条の焼肉レストラン登ら志のオーナーシェフである。 名前の由来は『さよなら銀河鉄道999』に出てくるアンドラード星のミャウダーから。 既婚者。 就寝スタイル 全裸を好む。 好物 アイスクリームに取り憑かれているといって良いほどアイスクリームを愛している。 アイスクリームなら何でも好む。 ただし糖尿病予防のためにアイスは週に一回、それも嫁から20個までと制限されている。 多くの場合、ミャウダーがアイスの日に定めているのは店の定休日である火曜日である。 健康状態が心配である。 関連項目 アイスクリーム 焼肉レストラン登ら志
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/1214.html
転生學園幻蒼録 20 転生學園幻蒼録 sage 2006/01/02(月) 23 11 14 ID rXkcdaDK 宣言どおり再プレイ中。 初め数話はキャラクター紹介も兼ねて細かく追っていきたいと思います。 地味に序盤から会話がトんでる(キャラクターの発言が本気なのか冗談なのか素で分からなかったり、前後の言動に繋がりが見いだせなかったりする)から、 無意識に脳内変換してる部分もあると思うので何か間違いあったら補足お願いします。 21 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2006/01/02(月) 23 12 24 ID rXkcdaDK プロローグ 霧深い山奥で、一人の男が「天魔」なる生きものと戦っている。 「てこずらせおって、このはぐれ天魔め」 苦戦を強いられたのか息も荒く男が呟く。ようやく天魔を追い詰め、男はそれを鎮めるため呪を唱える。 男の技で天魔は鎮められた(封印された?)のか、男は一息つく(天魔がどうなったかの描写はない)。 この男の独り言から、この場所の天魔は本来封印されており、それが破封されているというのは何か大きな力が働いている可能性があることがわかる。 「戻らば、何か分かるのだろうが……」 不意に、男の声色に陰りが現われる。 「あの天魔……最後に蜂の一刺しを食らわせおって……」 先程のどうもちゃんと倒していたらしい天魔は、最後に男の体に邪気を流し込んでいた。 それが体中に回らないうちに、男は自分の魂を体から引き離し、体を石化させる。男は「己魔、後は頼んだぞ」と言い残し、長い眠りについた……。 22 転生學園幻蒼録 sage 2006/01/02(月) 23 13 24 ID rXkcdaDK すみません名前がorz 第一話、萌動 2000年、ニッポン。 主人公伊波飛鳥(いなみあすか)は、幼なじみ一之瀬伽月(いちのせかづき)らと平穏な生活を送っていた。 その日は天照館高校の伝統行事、卒業生達を見送る『走行の宴』が催されている。 「どうせ壮行の宴なんて古くさい習慣はあたしらの出る幕じゃないんだからさ~ まあ、それはそれ、何でも愉しまなくちゃ」 やる気があるのかないのか分からない伽月の話を聞いていると、急に伽月は声を潜め主人公にフケる相談を持ちかける。 同意する主人公に気を良くし逃げ道を探す伽月。そんな中、伽月はある人物を見つけた。 郷の名家、九条宗家の当主であり天照館高校の総代(生徒会長)、九条綾人(くじょうあやひと)。 そして彼が親しげに結と呼ぶ少女、紫上結奈(しのかみゆいな)。 二人は懇意にしていた前総代と話をしていた。漏れ聞こえる話を聞くに、九条は『神子』と呼ばれる特別な存在であるらしい。 伽月と九条は面識があるのか、伽月を見つけた九条は笑みを湛えてこちらへ歩み寄る。伽月が小声で来るなと訴えるが時すでにおそし、九条はやはり親しげに伽月の名を呼んだ。 エリートはエリートと仲良くしてれば、と嫌味をいう伽月を、九条は伊波を示し彼氏かとからかう。 話を聞くと、九条もこの宴に嫌気がさしているとのこと。伽月が嫌がるのも気にせず、伊波達に着いてこようとする。 だが、そんな九条を紫上が諫める。 「天照館34世総代としてのお役目とお立場がありますゆえ 早々にお戻りいただかねば私が長老衆に叱られます」 固い態度で九条を諫める紫上だが、同級生の伊波には「邪魔してしまってごめんなさいね」と多少柔らかい口調で応じる。 責められるべき九条は逆に「学友の前で宗家と呼ぶな」と紫上を叱った。 なおも着いてこようとする九条に「うざい」と言い放ち、伽月は伊波を引き立て走りだす。 逃げ出す伽月に口では悔しそうにしながらも苦笑する九条と、微笑んで見守る紫上。 紫上が九条に席へ戻るよう促すと、九条は紫上に伊波のことを問い掛ける。クラスメートだ、と言う紫上に、九条は意味ありげに頷いた。 23 転生學園幻蒼録 sage 2006/01/02(月) 23 15 54 ID rXkcdaDK 九条から逃げ出した伊波は伽月に藍碧台(郷が見渡せる高台)へ連れていかれる。 桜舞い散る高台で、伽月は伊波に二年になって武芸の稽古が進むことへの意気込みや、新学期から来るという噂の転校生について語る。 「こんなのが、いつまでも続くといいねえ いつまでもさ……」 散る桜に影響されたのか、伽月はふいにしみじみとそう呟いた。 新学期、担任石見が転校生を連れてくる(新年度でもあるがクラス替えはないらしい)。 転校生は伊波達と同い年とは思えないほど小柄で、温和そうな少年だった。彼は榊原拓実と名乗った。 中高一貫教育の天照館で転校生が来るなど今までありえなかったこと。榊原に早々と『ばらっち』というあだ名をつけ質問攻めにする伽月を、見兼ねた紫上が止める。 その様子を見ていた石見は、何故か伊波を榊原が学校に慣れるまでの世話役に任命する。伊波がそれを引き受けると、榊原は優しそうな人で良かったと笑った。 放課後、さっそく伊波は校内を案内しようと榊原へ声をかける。その提案に榊原は大喜びしてくれた。 とりあえず今日はここまで。 17 今はまだそこまで空気ではないですが、すぐ空気になるのでどうしようかとw 60 転生學園幻蒼録 sage 2006/01/04(水) 16 09 06 ID 5srPUvIX 榊原を連れ、職員室に向かう伊波。そこには執行部顧問の山吹がいた。 山吹は、転入生は一年間天照館の制服を着ることが出来ず、前の学校の制服でいなければならないことを教えてくれる。 それについて文句を言ったり、榊原と伊波が仲良くしていることを喜んだり、感情の切り替わりの早い山吹を榊原は不思議な人と称した。 次いで伊波は執行部部室前へ榊原を連れていく。 そこには、数日前に会ったばかりの九条の姿があった。 九条は榊原のことを気にしていたようで、後で会いに行こうと思っていたのだという。 困ったことがあれば言え、と言う九条に榊原はちょうど今伊波に案内してもらっていたところだと告げる。 九条は伊波に榊原のことを任せると、忙しそうに部室の中へ入っていった。 一通りの案内が終わり、寮に戻ろうとしていた二人は校庭で伽月と出くわす。 伽月が無愛想な伊波の案内では満足できないだろうと問うと、榊原はとても楽しかったと答える。すると伽月は、ならば自分が郷を案内してやろうと言いだした。 伊波がそれに同意すると、伽月は寮の門限を気にする榊原を強引に郷に連れ出した。 (反対する選択肢を選んでも「ウジウジしてないで行くよ!」と連れていかれる) 奥津小路で三人は紫上と出会う。門限破りの三人とは違い、紫上は許可をとり自治会の買い出しに来たらしい。 無断外出なのかと紫上に問われ慌てた伽月は、榊原に郷を案内するため特別許可が出たのだと言い張り伊波に同意を求めてくる。 「うふふ、解りました。他の方には見つからないように……」 伊波が頷くと察した紫上は笑って立ち去った。 ほかにも担任の石見が落とした給料袋を探してやって、お礼におこづかいをもらったりしながら郷を回っていく三人。 時間を気にする榊原を、これで最後だからとある場所に連れていく伽月。 それは郷にある店菊宮堂に。「秘密の場所」に行く前に買い物があるらしい。 店主菊宮に榊原を紹介、軽く買い物をしたあと、三人は伽月の言う秘密の場所へ向かった。 伽月が向かった先はなんと郷の外にある森。夜になると、奥の湖と月が絶景なのだという。 だが、湖につく前に三人は天魔に襲われる。 幸いにも相手は下級天魔、三人は榊原が戦闘初体験というハンデを抱えながらも(主人公がどうなのかは不明)どうにか天魔を退ける。 61 転生學園幻蒼録 sage 段々電波が強くなってきた 2006/01/04(水) 16 11 36 ID 5srPUvIX 戦闘後、榊原は自分が炎を操る特殊能力を持っていることを語る。 伽月はだから九条が榊原を天照館へ連れてきたのだろうと推理するが、榊原は今まで人にその力を見せたことはなかったという。力を見るまでもなく榊原の才能に気付いた九条に感心する三人。 そんなとき、伽月が社を討ち漏らしの天魔に紛れて壊してしまう。 何が封印してあったのか、そこからは大量の邪気が流れ出す。 どうしていいのか立ち尽くす三人を、謎の男が伏せさせた。 男は流れ出る邪気を封じ込め、平然と三人に向き直る。 「ケガはないか?」 「かっ、風間師範!」 男はなんと伽月や九条の武芸の師匠、風間であった。 風間はもう少しこの辺りを見回るからと三人を先に郷へ戻らせる。 道すがら、伽月は榊原に調子に乗りすぎて危険な目に合わせたことを詫びる。 「ばらっち……今日は、ゴメンね ちょっと調子に乗りすぎちゃったかも……」 「うふふふ、一之瀬さん。歓迎会としては最高に楽しかったですよ」 「……でしょう! イイね、キミ~!あたしの心意気がわかるなんてさー!!」 榊原が気にしていないことが分かった瞬間、伽月のテンションが急上昇。謝罪のこころはどこへやら勢い良くまくしたてる。 「色々あったけど大成功~!! 今日は運動もタップリしたし、ぐっすり眠れそうだ!!! もう、そこっ!飛鳥、ブルーにならない!」 伊波を引きつれ、伽月は上機嫌で郷へ向かう(主人公がブルーだった理由は不明)。 その夜、郷は“怪しげな地震”に襲われる。 翌日、天照館では毎年恒例の精神修養『胆力の行』が行われていた。 この学校の行事は儀式っぽいと紫上に不満を語る伽月。やる気のなさそうな伽月をよそに石見の説明も終わり、本格的に行事が始まった。 胆力の行は三人一組で行動し、指示書に書かれた修業の場で念の統一を時間内に済ませるというもの。 伊波は伽月、榊原とチームを組むことになる。 始まった瞬間、今までの無気力はどこへやら伽月が一番乗りに飛び出す。 武道館に居た九条から指令書を受け取ると、何故か伽月はそれを自分だけが見ると破り捨て、一人で走りだしてしまった。 九条に何が書いてあったのかを問うも、指令書には封がしていったので誰にどれが渡るかは配っている九条にも解らないらしい。 紙の切れ端から辛うじて読み取れるのは『打ち付ける水……心眼への……鯉が……化すが如……』という切れ切れの文章のみ。 とりあえず二人は伽月をさがすことにする。 続きます。 ちなみに『打ち付ける水』『鯉』からどう考えても伽月が向かった先は滝ですが、滝に向かうという選択肢はありません。 197 転生學園幻蒼録 sage 2006/01/08(日) 22 44 00 ID dj/bhjcw 続きです 伽月を探す途中、奥津小路に立ち寄った伊波と榊原は、大きな傘を持った少女と出会う。 「にゃはは~!こいの、たきのぼりぃ~!のぼったこいは、りゅうになるぅ~!」 困惑する榊原を置いて、少女はわけの分からないことを叫び去っていった。 伽月の家族なら何か知っているかと、二人は伽月の家を訪れる。家には伽月の双子の弟、詩月がいた。 伊波のもう一人の幼なじみでもある詩月はとても病弱で、話をしている途中も咳が止まらない。 伽月の居場所を教えてくれた詩月を部屋の中で休ませ、二人は伽月が居るという昇竜の滝へ向かった。 「もおおおおおお、おっそぉぉぉぉぉーーい! 二人とも遅いから時間が心配よ。もう、グズなんだから!」 二人がようやく昇竜の滝につくと、すでに伽月は滝の前で待っていた。 伽月と伊波のやりとりに、二人は良いコンビだと言う榊原。しかし伽月は「コンビじゃなくてトリオだ」と言う。 榊原は嬉しそうな笑みを浮かべ伽月のあとについていく。 滝のそば(もしかしたら滝の裏側なのかも)の洞窟の中で、寄りにもよって辺鄙な場所を引き当てたと愚痴る伽月。 でも一番嫌なのは修業中暇なことだと笑っていると、突然地震が三人を襲った。 「ワレ…ヲ…トキ…ハナテ…」 不気味な声が、三人の頭の中に響き渡る。 閉じ込められた――伽月がそれに気付き二人に注意を促した。 「さすがだな、3人ともそこまでの験力を持っているとは!」 先程とは、また違う声。三人はそれに聞き覚えがあった。なんと三人を洞窟に閉じ込めたのは九条だった。 九条は三人の魂神(たまがみ)の力を引き出すなどと言いながら三人に戦いを挑んでくる。 「考えてもみろ、思念で遣う眷属で戦えれば楽だろう?」 (ここは話をしてる伽月と九条の言葉が足りず、まとめてる人間がよく分かっていないのですが、 たぶん人間外の相手=天魔と戦うには思念の力が有効なのだと思います。榊原が理解できて居ないようなので、プレイヤーも理解しなくて平気ではないかと) どうにか九条が望む力を示した伊波たちは、執行部部室で九条と紫上から詳しい話を聞くことになる。 「やはり、俺の目に狂いは無かっただろう?」 「はい」 伊波たちのついていけないところで話をする九条と紫上に、伽月は腹を立てる。 そんな伽月を宥めると、九条は山吹に三人を紹介する。「新しい執行部のスタッフ」として。 九条が言うには、郷では鎮守人(しずもりびと)という退魔集団を密かに育成しているのだという。 そして、特に験力に秀でたものを真の鎮守人に育て上げるのが執行部の役目なのだと。 九条は三人に「裏執行部」として退魔活動をさせたいというのだ。 どうにか断ろうとする伽月だが、山吹に止められる。この件は郷の勅命クラスの決定事項であり、断ることは出来ないらしい。 ここまで来れば、腹をくくるしかない。かくして、三人は生徒会執行部の裏メンバーとなったのだった。 (この後に天照館の説明が入りましたが、伏線も何もないので省きます) 198 転生學園幻蒼録 sage 2006/01/08(日) 22 45 02 ID dj/bhjcw 第二話「執行部、西へ」 九条に言い渡された修行中、森で道に迷う伊波達。 方向感覚を狂わせる陣まで張られ、伽月は八つ当りに月に向かって怒鳴る。 いらだち最高潮の伽月が、怪我をした伊波を罵るのを宥め先に進もうとする榊原。 「執行部なんて抜けてやる~!」 叫ぶ伽月をよそに、夜は更けていった。 翌日、前日の山歩きがたたったか、一時間目から寝倒した伽月は石見から居残りを命じられる。 伊波と榊原はその隙に教室から逃げ出した。 「ピョン、ピョン…うっさぎが~…ピョンッ!」 そんな二人の前に、先日の傘を持った少女が現われる。彼女の名前は真田琴音(さなだことね。 その言動や外見から小学生のような真田だが、なんと伊波達と一つしかかわらない一年生なのだという。 彼女はあいさつだけ済ませると、蝶々を追い掛けて走っていった。 書院に行くという榊原と別れた伊波は校庭で紫上と伽月と出くわす。 そこで、紫上に町での散策、伽月にはランニングに誘われる。 (今回はフラグと相性の関係で紫上を選んだ場合のみ紹介します) 紫上が話すのは九条のことばかりだが、町をめぐり少しばかり親しくなる伊波と紫上。 弁天橋を渡ろうとしたところで二人は那須乃(なすの)と出会う。 良家のお嬢様の那須乃は、伊波を「俗の者」と呼ぶ。 「一つ、ご忠告さしあげますわ お友達は、ご自分の立場を考えてきちんと選ぶことですわ」 「那須乃!」 一方的に紫上にきつい言葉を浴びせ、那須乃は去っていく。 紫上は那須乃の暴言を伊波に詫びた。 そろそろ帰ろうかという頃に二人は九条に捕まる。 「ほほ~う……」 二人きりで歩く伊波と紫上を見て意味ありげに笑う九条。紫上は慌てて話題をそらし、九条が行くところだったという七瀬神宮に伊波とともについていくことになる。 七瀬神宮では玉依が卜占をしてくれる。 翌日の日曜日、伊波たちは部室へ呼び出される。執行部に討魔命令が出たのだ。 伊波達にとってはお役目としての初めてのこと。張り切る伽月らと、伊波は富士山中へ向かう。 その場所はかつて日本最大の凶地であり、それを封ずるために設けられたのが天照郷だと九条が説明してくれる。 そしてそこからはみ出してくる邪悪な天魔だけを祓う、それが執行部の役目だと。 危なげなく天魔を退けた一行は、謎の魂神を拾う。それを紫上たちは己魔と呼び、郷へつれ帰った。 郷へ帰った伊波たちは、那須乃もまた執行部のメンバーであることを知らされる。 血統にこだわる那須乃は自分達と組みたがらないだろうと不安に思う伽月だが、九条は血統など関係ないと言い切る。 翌日の昼休み、若林となのる学生が伊波たちに話し掛けてくるが、何も言わないうちに立ち去ってしまう。 同じクラスらしいが、存在感が薄いせいで榊原は初めて会ったような気がするという。 293 転生學園幻蒼録 sage 2006/01/11(水) 22 15 16 ID gRZ4GElm アビスの人乙ですー。 続きです。 伊波達が校内を見て回っている頃、執行部の九条のところに那須乃が怒鳴り込んでくる。 「九条の宗家ともあろう御方が、あのような連中を我が執行部に推挙なされるとは、如何なるご料簡か! それどころか、この私にどうどうしろとまでおっしゃいますか?」 まくしたてる那須乃に、九条は同じ二年同士なかよくやれば良いと返すが、那須乃は納得しない。 「仮に彼らが転生だとしてそのことに何の意味がありましょう?」 「転生だの血筋だの、そんなコトに大した意味はないんだよ」 真っ向から対立する九条と那須乃。次の討魔にも一人で行くと行ってきかない。 九条は自分が見出だした伊波達を信じろという。その言葉に、ならば伊波達の力は自分自身で確かめると那須乃は部屋を出ていった。 昼休みも終わろうかという頃、伊波達は校内放送で呼び出される。 今日の放課後、那須乃とともに京都の鞍馬山へ調査に行くことが正式に決まったのだという。 九条と紫上という緩和材なしで、那須乃と四人だけということに伽月は大反発する。 だが、紫上たちはどうしても外せない用事があることと、鞍馬山は危険な地で一人でも戦力が多いほうが良いことから、予定どおり討魔は四人で行われることに。 放課後、待ち合わせ場所に向かう前に準備しようと伽月を誘うが、野暮用があるからと断られる。 仕方なしに榊原と二人で学校を出た伊波は、奥津小路で若林と出会う。 若林は那須乃と子供の頃から付き合いがあり、今でも那須乃のは逆らえないらしい。それでも、伊波には伝えておいた方が、と若林は口を開いた。 先程、那須乃が決闘だと言いながら出ていったと。その相手はおそらく伽月、伊波は榊原と二人その現場である校庭へ急いだ。 (決闘の勝敗はプレイヤーの選択によって変わります。何故かこの勝負のみターン制RPGのような選択肢になります) 那須乃と伽月の勝負を見届け、無言で立ち去った那須乃と一度家に戻ると言う伽月を置いて、二人は先に朱雀大門に向かうことにした。 朱雀大門に、那須乃はやってこなかった。 仕方なく、三人だけで鞍馬山に向かうこととなる。 鞍馬山中腹の本堂で、那須乃は三人を待っていた。 那須乃と伽月も一時停戦ということで落ち着き、四人は改めて山中の御封石を目指す。 ……とはいえ、根本的に相性の悪い二人はすぐに喧嘩をはじめてしまう。 そんななか、御封石を解き放とうと天魔が騒ぎはじめる。とりあえず四人はこの場の天魔を鎮めることにした。 御封石までの道を塞いでいた天魔はなんとか倒したが、御封石のそばにはまだ天魔が居る。 そこで那須乃の提案で、伊波と榊原が囮となって気を引き、その間に那須乃と伽月で御封石を祓うこととなった 戦闘中、謎の男の石像を見つけた那須乃。 那須乃が九条から預かった魂神を石像に近付けると、なんとその石像はみるみるうちに生きた人間へ姿を変えた。 「んん?なんと、ミサが直々に来おったか!」 「まったく……ひとつ貸しですわよ!」 那須乃とその男は知り合いらしく、男は体慣らしにとその場で伊波達とともに戦うことに。 男の手助けもあり、那須乃と伽月は無事に御封石を祓う。 男は宝蔵院鼎(ほうぞういんかなえ)と名乗る。宝蔵院も裏執行部の一員なのだという。 「ほうぞういん……? ああっ! あの二十歳越えても卒業できないっていう名物オヤジ!?」 何でも、宝蔵院は良くも悪くも有名らしい。 十日後、紫上に聞いたところ宝蔵院はまだ郷に帰ってこないらしい。 修行しながら帰ると行って伊波達を先に帰らせたものの、また何かに巻き込まれたのではと紫上は心配する。 そんな紫上の心配をよそに、その頃ひょっこりと郷に戻った宝蔵院は九条のもとを訪れていた。 宝蔵院は、神子九条綾人の降臨を見届けたかったのだと語り、改めて九条総代のもとで三回目の執行部役員となる。 今日はここまでです。 ぶっちゃけラストの九条と宝蔵院の会話は結構繋がってなかったのですが、まとめるとこんな感じ。 進行がのろくて申し訳ないです。土日でどうにか進めたいです。 あと宝蔵院はプロローグの人です。 573 転生學園幻蒼録 sage 2006/01/19(木) 21 55 14 ID VuIwbbkz やっと続きです まとめるのが下手なうえに時間がかかってしまい申し訳ありません。まだ続きます 皆さん風邪には気を付けてくださいorz 574 転生學園幻蒼録 sage そろそろ空気 2006/01/19(木) 21 57 28 ID VuIwbbkz 第三話 学院推参 天照館の名誉会長、大津ら長老衆は鞍馬の御封石が放たれたりする現在の状況に悩んでいた。大津は九条達の手を汚させたくないと願うが、他の長老衆はそれもやむなしと考えているらしい。 「何があろうとも、我らが拠り所……13連座は護りきらねばならん」 「天照郷、瓦解の折りには……国土が堕つるときと知るが良い」 伊波達の知らないところで、何か大きなものが動き始めているようだ。 一方伊波と伽月は宝蔵院に特別稽古を命じられる。なんでもここ最近伊波たちはお役目で失敗続きらしい。 「ノンビリしちょると、交歓学生に選ばれてしまうぞ!」 「こうかんが、くせえ??? クンクン……匂いますか、あたし?」 初めて聞く単語に首を傾げる伽月。宝蔵院が言うには、二年生の執行部幹部から東京にある姉妹校月詠学院(つくよみがくいん)へ交歓学生が選ばれることになったらしい。 天照館と月詠はいわば陰陽の関係、関わりあうことで封魔活動を強化するための役目であり、本来は交歓学生は名誉ある役目のはずなのだが、月詠学院は「ダーティーな噂」があとをたたない学校。 そんな学校に本当に優秀なものをトバすわけがない。 九条はそんな交歓学生制度に反発し長老衆に意義を申し立てているが、これは郷きっての実力者である風間の提案で、撤回は難しいという。 「お主らでないことを祈るだけだ」 宝蔵院は伊波達を心配し、稽古に誘ってくれていたのだった。 さっそくその日の放課後から、宝蔵院に稽古をつけてもらうことになる。 稽古に励む反面、今までほとんど面識のなかった若林や真田とも伊波は親交を深めていく。 (若林、真田とのイベントはすべてフリーイベント、稽古はミニゲームです) ある日の帰り道、伊波、榊原、紫上は執行部で子供の泣き声を聞く。不審に思い外に出てみると、真田が泣きじゃくっていた。 飼い犬のアルが宝蔵院におどかされて以来戻ってこないのだという。 あまりに泣きじゃくる真田に、三人も一緒に探してあげることにする。 伊波達は、目撃談をもとに郷にある小さな洞窟へ。 洞窟の周りには下級の霊がたまっていた。通常時の験力の使用は禁じられていることを知りながら、紫上は真田のためにそれを祓う。 「それでも規則は規則…… この責は、私の名において必ずご報告し罰則を謹んで受けます ……それより、今は先に進みましょう」 紫上の言葉に従い、一行は先に進むことに。 入り組んだ迷路のような洞窟を抜け、どこか違う出口へ辿り着いた伊波たち。 その時、聞き覚えのある泣き声が届く。 ようやく見つかったアルに真田は大喜びで泣き付いた。 「で、どうしたというんだ? お堅い、結様ともあろうものがこんな時間になって……」 「も、申し訳ございません。やむなき事情ゆえ……」 執行部に帰りついた三人を出迎えた九条に、紫上は何か隠していると丸分かりの返答をする。 それを見た九条は、「お前達がもたらす変革が、執行部にも、あいつにとってもいい影響があると思う」と伊波に耳打ちした。 そして真田は、絶対に伊波にいつか恩返しをすると誓った。 表執行部の会議があるからと部室を追い出され、帰路についた伊波は再び宝蔵院に捕まる。 ここ最近の稽古の成果を試すため、手合せがしたいのだという。 道場に連れていかれ、いざ勝負、と思ったその時 「まてまてまてぇ~!こら~! 飛鳥ちゃんをいじめるとはゆるさ~ん!」 自称助っ人の真田の乱入により、二対一の勝負となったが宝蔵院は笑ってそれを許した。 無事勝利を治めた伊波。宝蔵院と真田もなんとか和解できたらしい。 575 転生學園幻蒼録 sageかなり空気 2006/01/19(木) 21 58 29 ID VuIwbbkz 数日後、 研修旅行で東京に行くことになった執行部。 何か考え込むような榊原の様子が気になりながらも、一行は上野へ向かう。 上野ではついた早々自由行動に。執行部の面々も大半がはしゃぎまわりすぐにどこかに行ってしまう。 残った伊波、若林、紫上の三人で観光地を回ることに。 主な文化系観光地を回り終えた頃、若林の様子がおかしくなる。 「東京美術館に邪気が溢れている……!」 突然の言葉に驚きながらも、九条を探してともに美術館に向かうことに。 そこで、若林は伊波たちと同じ、討魔の力を持っていることが判明する。 急だったのでメンバーを集めきれず、裏執行部の存在に感付いていた若林は実戦に参戦する覚悟を決めた。 初討魔にも関わらず、気丈に天魔をはらっていく若林。 しかしさすがに疲れが保ったか、戦闘が終わると少し取り乱しがちに。 ようやくホールないの天魔はすべて倒したが、若林はまだ気配が残っているという。 若林が気配を感じるという備品倉庫に辿り着いた執行部を、乾いた拍手が出迎える。 そこに居たのは、月詠学院の討魔集団、ペンタファングだった。 ここで何をしていたのかと九条が問い掛けても、ペンタファングはおどけたようすではぐらかしていく。 結局何も分からないままペンタファングは立ち去ってしまった。 協力すべき姉妹校との間に大きなしこりを残して、執行部は郷へ戻ることとなった。 第三話 終 607 転生學園幻蒼録 sage 2006/01/21(土) 18 18 34 ID /xM9sgrH 第四話 災厄な男 月詠学院BITルームで、ペンタファングの五人が天照館についてのデータをまとめている。 「こちらの想定した予測値どおり…… 概ね順調といったところかしら」 月詠学院生体科学教師、呉梨華もそのデータを見て満足そうだ。 ただ、京羅樹(きょうらぎ)の集めたデータによると、もともと存在していたデータパターンと一致しないものが天照館執行部員内に居るらしい。 「その子が学院長の探している異能者なのかもしれないわね……」 その後、ミーティングを終えた後、呉は特令が下ったと御神(みかみ)呼び出す。 同じ頃、学院長の森は院長室で謎の男と密会していた。 学院長はその男と結託して何かを企んでいるらしい。(すみません、まとめ人には会話が理解不能でした) 翌日、伊波と伽月はめずらしく榊原から町に誘われる。 未だ発表されない交歓学生の件で気が滅入っていたこともあり、気分転換をかねて町へ繰り出すことにする。 町で会う紫上や那須乃に交歓学生のことを聞いてみると、やはりそれぞれ思うところがあるらしい。 伊波は執行部の中での役たたずといえばアタシかアンタだと散々伽月に脅される。 そんな中、三人は中等部の安倍と知り合う。安倍は榊原を捕まえると「とても数奇な星回りの持ち主だ」「九条が上の人たち相手に頑張るのもわかる」と一方的にまくしたてて去っていく。 スーパー中学生と呼ばれている安倍だが、生意気さもスーパーだと伽月は呆れるのだった。 休憩に入った紫陽花(喫茶店兼ファミレスのような店)で、結局交歓学生については分からずじまいだと愚痴る伽月。 すると、榊原が笑いながら口を開いた。 「僕が……あまり大事にしないでくださいって 学校にお願いしたんです」 「はっ?」 「あのう……月詠行きは僕になりました」 二人には話しておきたかったのだが、なかなか切り出しづらかったと榊原は笑う。おまけに今日、郷をたつとのこと。 九条のお墨付きで郷に来た榊原がなぜ、と伽月は憤るが、榊原はこれで良いのだという。血筋もないし、転生かどうかも分からない。それに月詠側からも榊原名指しで氏名があったと。 榊原が決めてしまったなら反対は出来ない。伊波と伽月はせめて榊原を見送ることに。 「執行部では、良い経験をさせてもらいました!九条さんや伊波さん、一之瀬さんと知り合えただけでも、天照の地に来た甲斐がありました」 「宗家だ総代だとおだてられ、いい気になっていた事を痛感させられたよ 教えられたのは、こちらだ」 かならず再会することを約束し、榊原は去っていった。 ぐずる伽月を宥めて帰宅させ、伊波は九条に連れられて藍碧台へ向かう。 淋しいものだと、珍しく弱気な本音を漏らす九条。たった数か月の付き合いだったが、榊原は大きな存在であった。 そして九条は今の学校、ひいては天照郷のやり方への不満を語る。 宗家の権力を使い榊原を天照館へ転入させたのは、九条の学校への反抗でもあったのだ。 そのチャンスは潰されてしまったが、すぐに月詠から生徒がやってくる。凹んでいる暇はない。 伊波に話して気が晴れたと、九条は伊波に例を言った。 十日後、ついに月詠からの交歓学生が訪れる。 はずだったのだが、何故か彼は初日から大遅刻。なんと放課後になってようやく登校してくる。 交歓学生は伊波も知った顔……ペンタファングの御神だった。 以前会ったときは冷たい印象だったペンタファングだが、御神は妙に馴々しい。 成り行きで伊波は彼に校内を案内することに。 御神は那須乃が好みのタイプだと騒いだり、武道館で宝蔵院の半裸(むきむき)を見て脱力したりと、「ダーティーな噂」溢れる月詠学院から来たとは思えない言動をとる。 執行部への加入が決まったこともあり、御神は早くも天照館に打ち解けていく。 608 転生學園幻蒼録 sage 2006/01/21(土) 18 20 22 ID /xM9sgrH そんな中、天照館では昇段演武(武芸大会)が実施される。 執行部も部からいくつかの班を作って予選に参加することになる。 そのチームわけ、伊波のチームはなんと那須乃と御神。当然のごとく月詠の人間なんかと組みたくないと那須乃はごねるが、決定事項として押し切られる。 予選は目的地に辿り着くまでの時間を競うトライアルレース。一向に息の揃わない三人はお約束のごとく迷ってしまう。 このままでは予選落ちかと思ったその時、トドメを刺すように天魔まで現われる。囲まれてしまった御神を助けるため、ようやく力をあわせて天魔は討ち逃がしたものの一行は窮地を脱する。 夜まで歩き回りぼろぼろになったすえ、ようやく三人はゴール地点に辿り着く。 「すんませんな、センセ。ワイがトチったさかい……」 「いえ、私がルートを遠くとりすぎてしまったようで……」 「いやそうやなくて……」 お互いにフォローしあう那須乃と御神。この一件を通じ、少しは親しくなれたらしい。 予選結果は「かろうじて」通過。どうにか本戦に参加できることに。 翌日、伊波は不動庵で九条と出会いそのまま討魔に連れていかれる。 手強い敵が居るわけではないが、とにかく数が多い天魔に執行部は大苦戦。戦闘中に那須乃がピンチに陥ってしまう。 敵に背後をとられた那須乃を庇い、若林が大怪我をする。 若林、那須乃、若林の回復のため紫上が離脱するがなんとかその場を鎮めた一行。 自分より格下だと思っていた若林に庇われ、またその若林は重体。取り乱す那須乃を九条が叱咤する。 本格的な治療を行うため急遽館に戻り、どうにか若林は一命をとりとめた。 「今も熱を感じるこの傷が、僕に勇気を与えてくれる」 自分でも誰かの役にたてることを知った若林は、本格的に執行部のお役目に関わることに。 その場にいた紫上と伊波はそれを歓迎する。 昇段演武決勝戦。 決勝戦は各ブロックから三人ずつ進出しての三つ巴。各ブロック、決勝まで登ったのは執行部員のみだった。 準決勝 伊波VS紫上VS伽月 決勝戦 伊波VS九条VS真田 優勝候補と思われていた九条、紫上を押し退け優勝したのはなんと伊波。 他の執行部メンバーも良い功績を残したということで、昇段出来たらしい。 一方、月詠学院では「何か」が目覚めていた。 「待っていたんだ、アンタの刻が動き始めるのを……」 「俺は……ほう……、これが俺に与えた肉体か……」培養カプセルの中で眠っていた男、法眼。そして彼に話し掛ける謎の少年? 彼らの暗躍により、月詠学院は動き始める。 第四話 終 ※注釈 若林関連のシナリオはすべてフリーイベントです。自由行動で九条のところにいかないと起こらないし、若林が仲間にもなりません。
https://w.atwiki.jp/jaeger/pages/75.html
第三十一幕 条約締結 帝國暦二二年一月二二日 インビンシブル大帝國 南部国境地域 南方臨時司令部 大会議室 「……これで、宜しいのですな?」 「ええ。署名も今終えましたし、もう何も問題はありません。貴国との不可侵条約はこれにて締結されました」 ダルフォード側の代表にそう告げる帝國の外交官。 彼はニコリと笑い、代表の署名が入った外交文書を脇に抱えると握手を求める。 代表は少し迷ったようだが結局それに応じた。 グッと握った手に必要以上に力を入れるとかそういう子供染みた事はせずに握手している手を何度か上下に振る。 今回の不可侵条約案ではインビンシブル側が多大な譲歩をした事になっている。 何せ最初に提示した六つの条件のうち五つを完全に撤回したのだから。 インビンシブル側が得たものは、隣接する西方二ヶ国及び譲歩の見返りに更に西の二ヶ国の領有を認めさせる事だけに終わった。 最初の過酷な条件を考えると外交的な勝利はダルフォードが収めたことになるだろう。北方の国家全ての領土の統合を認めたのはダルフォードとしては少々拙いものの自国の北部国境に壁の如く存在する大山脈地帯がこの決断をさせたと言える。如何に北の領土を押さえられたとしても天然の要害によって防げると考えたのだ。 それにこれはインビンシブル大帝國に対するある種のポーズとも取れる。『北はくれてやるから、南は自分たちに渡せ』という事だ。 尤も、今回のこの条約で公にされるのはあくまでも相互の領土の不可侵という事のみであるため、前述された部分は秘密協定ということになっているが。 「私個人としては末永い友好関係が続く事を切に願っておりますよ、代表」 「それはこちらも同じです。無益な争いは何も生みませんからな」 「ええ、それについては同意見です。またも個人的なことですが使節団の方々が貴国への安全な帰路になることを祈ります」 「有難う御座います。それでは、これにて失礼を……」 代表は一礼した後、立ち去っていく。 その姿が完全に見えなくなると帝國の外交官は途端に冷やかな目付きになる。 「無益な争いは確かに何も生みません……しかし、この世は有益な争いが満ちているのですよ、代表」 インビンシブル大帝國 帝都ノーブルラント デオスグランテ城 帝國最高会議 「不可侵条約締結により南の脅威をある程度は気にせずとも良くなったわけだが、そんなに悠長にはしてはいられん」 「左様。早急に西方を平定し、然るべき後に一気に南下する必要がある」 「しかし、最近は出費が多くなり過ぎてはいまいか? 国内の開発費用も馬鹿にならんし――……」 円卓にズラリと雁首を並べ、議論を進める各省庁の大臣たち。 今回の議題は次の戦争、西方制圧に関する事である。 西には更なる資源があると見られているし、また自分達の国家、インビンシブル大帝國という極々最近まで意図的に秘匿されていたものの存在が民衆にまで広まった事により、大陸の支配階級が軒並み浮き足立って来ている。 彼らの場合、ここで油断すれば自らが支配しているものに寝首をかかれるのは言うまでも無い。如何に圧倒的な力を保持しているとは言え、数の差は如何ともしがたいのだから。 「問題ない。特権階級身分の財産を片っ端らに接収しているからな。それに国内には金銀の鉱脈もある」 「その通り。財政に支障はでない。むしろ、西方を平定する事が出来ればまた連中の財産を接収する事で潤う」 平気な顔をして略奪を行う事を明言する。 帝國にとっては現在の支配階級の人間は討ち滅ぼすべき存在であり、そのために人民の解放という大義名分の下で虐殺を行っているのだからどうという事は無いのだろう。 ともあれ、貴族や大富豪などは民衆に恐怖されているが同様に憎悪もされている。それだけの悪事を重ねてきたのだから当然である。 即ち、これは因果応報。自分のした事が自分に帰ってきているだけなのだ。 これを反面教師としてインビンシブル大帝國は民心を掌握する事に骨を砕いている。自分達も同じように因果応報で崩壊するのは冗談ではないから。 そのまま会議は進み、早期開戦が望まれるという意見が多くなり、また時期尚早と反対しているものも極めて消極的な態度であった。 そして、最終的な結論としては――…… 「陛下、御決断を……」 ……――結局、九条に全投げである。 しかし、同時にこれは九条の権力の強さを表す。最終決定権は誰にあるのかという事を明確に指し示しており、白か黒かを決めれる立場にある事を強調しているのだ。 また皆の意見をしっかり聞いてから判断をするという姿勢で出来るだけ反感を持たれない様にしている――実は参考程度にしか聞いていなかったりするのだが。 ちなみに決断を促したのは宰相である榊原であったりする。 「よかろう。可及的速やかに作戦計画を立案せよ。但し、短期決戦が絶対条件である。作戦期間は最長で三ヶ月。それ以上の戦争行動は認めない……以上で解散――全ては大帝國と人民のために」 「「「「「全ては大帝國と人民のために」」」」」 会議終了と共に榊原を同行させ、場所を自分の執務室に移す九条。 早速執務室に入ると自分のいつもの席へ座る。 それに続くようにして榊原が接近し、デスクを挟んで対峙する。 「些か……予定が早まったな」 「遅かれ早かれこういう事態は想定されていました。少々厄介かもしれませんが、再来月中での開戦を狙います」 九条の独り言とも取れる呟きにサクサクと答える榊原。 「再来月? ……早いな」 と、言いながらも大体そんなものかと九条は内心納得していた。 今月や来月と言い出したら文句をつけたが、再来月は春の季節の始まりで自国を覆っている雪が溶ける頃だ。 軍事的障害となる雪が消えてくれなければ自慢の戦車軍団の使用も不可能なのだから再来月に開戦というのは理解できる判断である。 「徴兵された兵士たちはそのままですから。まぁ、一定期間事に後方に一部を下げて休暇を出したり、国境に展開しているものたちも電話で家族との連絡を頻繁に取り合えるようにして士気の維持に努めています」 「有り難い。兵士の士気と疲労は大問題だからな」 士気は高く、疲労は低く。 極々基本的なことであるが、これを維持するのは大変難しい。 軍としてはどんな些細な事でもいいから、そのための努力は惜しんではいけない。 「軍事の担当は私だがそうやってサポートしてくれると助かる」 「それが私の役目ですから。本来の任務を果たさせて貰っているだけです。ただ……」 若干言い淀みながら人差し指で額をトントンと叩く。 「些か戦力的に不安です。更なる戦力の増強を御願いしたい」 いきなりのこの発言に九条は眉を顰める。 榊原としては昨年獲得した広大な領土の防衛及び治安維持に必要になるだろうとの考えからの発言だ。 未だに自分達の手があまり入っていない地域であるため早急に、そして、完全にその掌中に収めたい訳だ。 また再来月に開戦し、なおかつ九条の要求どおり短期間で終結させるためにも戦力の増強は不可欠である。 それに伴う財政の出費はその戦争によって補えばいいのであるし。 しかし、九条は難色を示す。 「……指揮官が足りん。いや、兵は何とかなるし、貴様が開戦を狙う三月には少しは指揮官の補充が出来る。だが、それほど大規模な数は用意できない。それに陸軍の編成を少し弄りたい」 「……ふむ」 顎に手を当てて考え込む榊原。 少しばかり唸るとすぐに解答を返した。 「では、緊急的措置として一部の兵を昇進させ、下士官にしましょう。同様に下士官を士官にして指揮官を補充しましょう。陸軍の編成については私が口を出す事ではありませんから陛下に御任せします」 これでどうですか? と、榊原は九条の返答を待つ。 九条は一瞬だけ顔を顰めたが、すぐに平然とした顔に戻して両眼を瞑って一考する。 ――……一定以上の練度さえ保てるのならば、多少強引でもここは兵を揃える事が大事か。 一時の沈黙の後、閉じられた眼を開くと仕方ないといった様子で了承する。 「やむを得んか……それでいくとしよう」 「有難う御座います」 「気にするな。私も軍拡は出来る限り推し進めたいのだからな」 「それは私も全力を持って協力致しますとも――と、そろそろ時間が押して参りましたので、急ですがこれにて失礼させて頂きます」 壁に立て掛けられた時計を見ながら言う榊原。 その言葉に九条もまた同じように時計を確認すると、馴れた様子で一時の別れの言葉を告げた。 ――……帝國暦二二年一月二二日、帝國は更なる戦争を求めていた。 前項 表紙 次項
https://w.atwiki.jp/bennrishi_matome/pages/138.html
(秘密保持命令)実意商 第一〇五条の四 裁判所は、特許権又は専用実施権の侵害に係る訴訟において、その当時者が保有する営業秘密(不正競争防止法(平成五年法律第四十七号)第二条第六項に規定する営業秘密をいう。以下同じ。)について、次に掲げる事由のいずれにも該当することにつき疎明があつた場合には、当事者の申立てにより、決定で、当事者等、訴訟代理人又は補佐人に対し、当該営業秘密を当該訴訟の追行の目的以外で使用し、又は当該営業秘密に係るこの項の規定による命令を受けた者以外の者に開示してはならない旨を命ずることができる。ただし、その申立ての時までに当事者等、訴訟代理人又は補佐人が第一号に規定する準備書面の閲覧又は同号に規定する証拠の取調べ若しくは開示以外の方法により当該営業秘密を取得し、又は保持していた場合は、この限りではない。(改正、平一七法律七五) 一 既に提出され若しくは提出されるべき準備書面に当事者の所有する営業秘密が記載され、又は既に取り調べられ若しくは取り調べられるべき証拠(第百五条第三項の規定により開示された書類又は第百五条の七第四項の規定により開示された書面を含む。)の内容に当事者の保有する営業秘密が含まれること。 二 前号の営業秘密が当該訴訟の追行の目的以外の目的以外で使用され、又は当該営業秘密が開示されることにより、当該営業秘密に基づく当事者の事業活動に支障を生ずるおそれがあり、これを防止するため当該営業秘密の使用又は開示を制限する必要があること。 2 前項の規定による命令(以下「秘密保持命令」という。)の申立ては、次に掲げる事項を記載した書面でしなければならない。 一 秘密保持命令を受けるべき者 二 秘密保持命令の対象となるべき営業秘密を特定するに足りる事実 三 前号各号に掲げる事由に該当する事実 3 秘密保持命令が発せられた場合には、その決定書を秘密保持命令を受けた者に送達しなければならない。 4 秘密保持命令は、秘密保持命令を受けた者に対する決定書の送達がされた時から、効力を生ずる。 5 秘密保持命令の申立てを却下した裁判に対しては、即時抗告をすることができる。 (本条追加、平一六法律一二〇) 旧法との関係 該当条文なし 趣旨 本条は、平成一六年の裁判所法等の一部改正に伴って新設された規定であり、秘密保持命令の発令の要件等について規定したものである。秘密保持命令は、特許権等の侵害に係る訴訟において、営業秘密を含む準備書面や証拠について、当該訴訟の追行の目的以外の目的への使用や訴訟関係人以外の者への開示を禁ずることにより、営業秘密を訴訟手続に顕出することを容易にし、営業秘密の保護及び侵害行為の立証の容易化を図り、併せて審理の充実を図るものである。 一項本文は、秘密保持命令は、当該営業秘密の当該訴訟の追行の目的以外の目的への使用及び当該営業秘密に係る秘密保持命令を受けた者以外への開示を禁止するものであることを規定している。訴訟の追行の目的以外の目的への使用により当該営業秘密に基づく事業活動に支障が生ずる場合としては、例えば、営業秘密を自社の工場で使用し、不特定多数の者がその営業秘密を知り得る状態に置くことにより、その営業秘密の秘密管理性が失われる場合等が考えられる。他方、訴訟追行の目的への使用については、訴訟当事者の防御権を確保するためにこのような使用を認める必要があり、また、正当行為として違法性が阻却されること及び訴訟手続の中で営業秘密が保持されることにより、この行為により営業秘密がその要件を欠く危険性は極めて低いと考えられることから、これを秘密保持命令の対象から除外している。 なお、平成一七年の不正競争防止法等の一部改正に伴って、本項本文に形式的な修正が加えられた。 本項ただし書は、秘密保持命令の申立ての時までに秘密保持命令の名宛人が当該準備書面又は証拠以外の方法で当該営業秘密を取得し又は保有していたものである場合は、秘密保持命令の発令対象とはならないことを規定している。秘密保持命令は、訴訟手続に顕出された営業秘密の保護を目的とするものであり、秘密保持命令の申立て以前に訴訟手続と無関係に取得され又は保有されていた営業秘密については、その知るに至った法律関係の規律するべきところであって、営業秘密を訴訟手続に顕出することを容易にすることは無関係であるから、秘密保持命令の対象とする必要はない。 本項一号及び二号は、秘密保持命令が発令され得るために疎明を要する事項を規定している。 二項は、秘密保持命令の申立てについては、その重要性にかんがみ、所定の事項を記載した書面で行わなければならないことを規定している。 そして、秘密保持命令が発せられた場合には、名宛人の手続保障の観点から、三項の規定により、その決定書を名宛人に送達し、四項の規定により、秘密保持命令は当該決定書が送達された時からその効力を生ずることになる。 また、五項に規定するように、秘密保持命令を却下した裁判に対しては、即時抗告をすることができるが、秘密保持命令を発令した決定は直ちに確定する。 [参考] 営業秘密が類型的に問題となる訴訟としては、特許権等の侵害又は不正競争による営業上の利益の侵害に係る訴訟があるところに、これらの訴訟においては、営業秘密の内容が審理に現れる訴訟の各段階において、自己の営業秘密の保護のための訴訟活動自体によって営業秘密の非公知性・秘匿性が失われ、その価値を失う危険に直面することになる。仮にこのような危険を放置するとすれば、営業秘密が問題となる知的財産の侵害に係る訴訟において、当事者の訴訟活動はこれによる制約を受け、適正な裁判が実現できなくなるおそれがある。このような観点から、平成一六年の裁判所法等の一部改正においては、本条を含めた以下の各手段を導入し、これらの手段の組合せにより、営業秘密の保護及び適正な審理の確保を図ることとした。 (1)秘密保持命令の整備(一〇五条の四から一〇五条の六) (2)インカメラ審理手続の整備(一〇五条三項) (3)公開停止規定の整備(一〇五条の七) (1)及び(2)については、特許法のほか、実用新案法、意匠法及び商標法(特許法の準用)に加え、不正競争防止法及び著作権法に所要の手当てを行った。また、(3)については、特許法及び実用新案法(特許法の準用)に加え、及び不正競争防止法に所要の手当てを行った。(青本第17版)
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/547.html
転生學園幻蒼録 20 転生學園幻蒼録 sage 2006/01/02(月) 23 11 14 ID rXkcdaDK 宣言どおり再プレイ中。 初め数話はキャラクター紹介も兼ねて細かく追っていきたいと思います。 地味に序盤から会話がトんでる(キャラクターの発言が本気なのか冗談なのか素で分からなかったり、前後の言動に繋がりが見いだせなかったりする)から、 無意識に脳内変換してる部分もあると思うので何か間違いあったら補足お願いします。 21 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2006/01/02(月) 23 12 24 ID rXkcdaDK プロローグ 霧深い山奥で、一人の男が「天魔」なる生きものと戦っている。 「てこずらせおって、このはぐれ天魔め」 苦戦を強いられたのか息も荒く男が呟く。ようやく天魔を追い詰め、男はそれを鎮めるため呪を唱える。 男の技で天魔は鎮められた(封印された?)のか、男は一息つく(天魔がどうなったかの描写はない)。 この男の独り言から、この場所の天魔は本来封印されており、それが破封されているというのは何か大きな力が働いている可能性があることがわかる。 「戻らば、何か分かるのだろうが……」 不意に、男の声色に陰りが現われる。 「あの天魔……最後に蜂の一刺しを食らわせおって……」 先程のどうもちゃんと倒していたらしい天魔は、最後に男の体に邪気を流し込んでいた。 それが体中に回らないうちに、男は自分の魂を体から引き離し、体を石化させる。男は「己魔、後は頼んだぞ」と言い残し、長い眠りについた……。 22 転生學園幻蒼録 sage 2006/01/02(月) 23 13 24 ID rXkcdaDK すみません名前がorz 第一話、萌動 2000年、ニッポン。 主人公伊波飛鳥(いなみあすか)は、幼なじみ一之瀬伽月(いちのせかづき)らと平穏な生活を送っていた。 その日は天照館高校の伝統行事、卒業生達を見送る『走行の宴』が催されている。 「どうせ壮行の宴なんて古くさい習慣はあたしらの出る幕じゃないんだからさ~ まあ、それはそれ、何でも愉しまなくちゃ」 やる気があるのかないのか分からない伽月の話を聞いていると、急に伽月は声を潜め主人公にフケる相談を持ちかける。 同意する主人公に気を良くし逃げ道を探す伽月。そんな中、伽月はある人物を見つけた。 郷の名家、九条宗家の当主であり天照館高校の総代(生徒会長)、九条綾人(くじょうあやひと)。 そして彼が親しげに結と呼ぶ少女、紫上結奈(しのかみゆいな)。 二人は懇意にしていた前総代と話をしていた。漏れ聞こえる話を聞くに、九条は『神子』と呼ばれる特別な存在であるらしい。 伽月と九条は面識があるのか、伽月を見つけた九条は笑みを湛えてこちらへ歩み寄る。伽月が小声で来るなと訴えるが時すでにおそし、九条はやはり親しげに伽月の名を呼んだ。 エリートはエリートと仲良くしてれば、と嫌味をいう伽月を、九条は伊波を示し彼氏かとからかう。 話を聞くと、九条もこの宴に嫌気がさしているとのこと。伽月が嫌がるのも気にせず、伊波達に着いてこようとする。 だが、そんな九条を紫上が諫める。 「天照館34世総代としてのお役目とお立場がありますゆえ 早々にお戻りいただかねば私が長老衆に叱られます」 固い態度で九条を諫める紫上だが、同級生の伊波には「邪魔してしまってごめんなさいね」と多少柔らかい口調で応じる。 責められるべき九条は逆に「学友の前で宗家と呼ぶな」と紫上を叱った。 なおも着いてこようとする九条に「うざい」と言い放ち、伽月は伊波を引き立て走りだす。 逃げ出す伽月に口では悔しそうにしながらも苦笑する九条と、微笑んで見守る紫上。 紫上が九条に席へ戻るよう促すと、九条は紫上に伊波のことを問い掛ける。クラスメートだ、と言う紫上に、九条は意味ありげに頷いた。 23 転生學園幻蒼録 sage 2006/01/02(月) 23 15 54 ID rXkcdaDK 九条から逃げ出した伊波は伽月に藍碧台(郷が見渡せる高台)へ連れていかれる。 桜舞い散る高台で、伽月は伊波に二年になって武芸の稽古が進むことへの意気込みや、新学期から来るという噂の転校生について語る。 「こんなのが、いつまでも続くといいねえ いつまでもさ……」 散る桜に影響されたのか、伽月はふいにしみじみとそう呟いた。 新学期、担任石見が転校生を連れてくる(新年度でもあるがクラス替えはないらしい)。 転校生は伊波達と同い年とは思えないほど小柄で、温和そうな少年だった。彼は榊原拓実と名乗った。 中高一貫教育の天照館で転校生が来るなど今までありえなかったこと。榊原に早々と『ばらっち』というあだ名をつけ質問攻めにする伽月を、見兼ねた紫上が止める。 その様子を見ていた石見は、何故か伊波を榊原が学校に慣れるまでの世話役に任命する。伊波がそれを引き受けると、榊原は優しそうな人で良かったと笑った。 放課後、さっそく伊波は校内を案内しようと榊原へ声をかける。その提案に榊原は大喜びしてくれた。 とりあえず今日はここまで。 17 今はまだそこまで空気ではないですが、すぐ空気になるのでどうしようかとw 60 転生學園幻蒼録 sage 2006/01/04(水) 16 09 06 ID 5srPUvIX 榊原を連れ、職員室に向かう伊波。そこには執行部顧問の山吹がいた。 山吹は、転入生は一年間天照館の制服を着ることが出来ず、前の学校の制服でいなければならないことを教えてくれる。 それについて文句を言ったり、榊原と伊波が仲良くしていることを喜んだり、感情の切り替わりの早い山吹を榊原は不思議な人と称した。 次いで伊波は執行部部室前へ榊原を連れていく。 そこには、数日前に会ったばかりの九条の姿があった。 九条は榊原のことを気にしていたようで、後で会いに行こうと思っていたのだという。 困ったことがあれば言え、と言う九条に榊原はちょうど今伊波に案内してもらっていたところだと告げる。 九条は伊波に榊原のことを任せると、忙しそうに部室の中へ入っていった。 一通りの案内が終わり、寮に戻ろうとしていた二人は校庭で伽月と出くわす。 伽月が無愛想な伊波の案内では満足できないだろうと問うと、榊原はとても楽しかったと答える。すると伽月は、ならば自分が郷を案内してやろうと言いだした。 伊波がそれに同意すると、伽月は寮の門限を気にする榊原を強引に郷に連れ出した。 (反対する選択肢を選んでも「ウジウジしてないで行くよ!」と連れていかれる) 奥津小路で三人は紫上と出会う。門限破りの三人とは違い、紫上は許可をとり自治会の買い出しに来たらしい。 無断外出なのかと紫上に問われ慌てた伽月は、榊原に郷を案内するため特別許可が出たのだと言い張り伊波に同意を求めてくる。 「うふふ、解りました。他の方には見つからないように……」 伊波が頷くと察した紫上は笑って立ち去った。 ほかにも担任の石見が落とした給料袋を探してやって、お礼におこづかいをもらったりしながら郷を回っていく三人。 時間を気にする榊原を、これで最後だからとある場所に連れていく伽月。 それは郷にある店菊宮堂に。「秘密の場所」に行く前に買い物があるらしい。 店主菊宮に榊原を紹介、軽く買い物をしたあと、三人は伽月の言う秘密の場所へ向かった。 伽月が向かった先はなんと郷の外にある森。夜になると、奥の湖と月が絶景なのだという。 だが、湖につく前に三人は天魔に襲われる。 幸いにも相手は下級天魔、三人は榊原が戦闘初体験というハンデを抱えながらも(主人公がどうなのかは不明)どうにか天魔を退ける。 61 転生學園幻蒼録 sage 段々電波が強くなってきた 2006/01/04(水) 16 11 36 ID 5srPUvIX 戦闘後、榊原は自分が炎を操る特殊能力を持っていることを語る。 伽月はだから九条が榊原を天照館へ連れてきたのだろうと推理するが、榊原は今まで人にその力を見せたことはなかったという。力を見るまでもなく榊原の才能に気付いた九条に感心する三人。 そんなとき、伽月が社を討ち漏らしの天魔に紛れて壊してしまう。 何が封印してあったのか、そこからは大量の邪気が流れ出す。 どうしていいのか立ち尽くす三人を、謎の男が伏せさせた。 男は流れ出る邪気を封じ込め、平然と三人に向き直る。 「ケガはないか?」 「かっ、風間師範!」 男はなんと伽月や九条の武芸の師匠、風間であった。 風間はもう少しこの辺りを見回るからと三人を先に郷へ戻らせる。 道すがら、伽月は榊原に調子に乗りすぎて危険な目に合わせたことを詫びる。 「ばらっち……今日は、ゴメンね ちょっと調子に乗りすぎちゃったかも……」 「うふふふ、一之瀬さん。歓迎会としては最高に楽しかったですよ」 「……でしょう! イイね、キミ~!あたしの心意気がわかるなんてさー!!」 榊原が気にしていないことが分かった瞬間、伽月のテンションが急上昇。謝罪のこころはどこへやら勢い良くまくしたてる。 「色々あったけど大成功~!! 今日は運動もタップリしたし、ぐっすり眠れそうだ!!! もう、そこっ!飛鳥、ブルーにならない!」 伊波を引きつれ、伽月は上機嫌で郷へ向かう(主人公がブルーだった理由は不明)。 その夜、郷は“怪しげな地震”に襲われる。 翌日、天照館では毎年恒例の精神修養『胆力の行』が行われていた。 この学校の行事は儀式っぽいと紫上に不満を語る伽月。やる気のなさそうな伽月をよそに石見の説明も終わり、本格的に行事が始まった。 胆力の行は三人一組で行動し、指示書に書かれた修業の場で念の統一を時間内に済ませるというもの。 伊波は伽月、榊原とチームを組むことになる。 始まった瞬間、今までの無気力はどこへやら伽月が一番乗りに飛び出す。 武道館に居た九条から指令書を受け取ると、何故か伽月はそれを自分だけが見ると破り捨て、一人で走りだしてしまった。 九条に何が書いてあったのかを問うも、指令書には封がしていったので誰にどれが渡るかは配っている九条にも解らないらしい。 紙の切れ端から辛うじて読み取れるのは『打ち付ける水……心眼への……鯉が……化すが如……』という切れ切れの文章のみ。 とりあえず二人は伽月をさがすことにする。 続きます。 ちなみに『打ち付ける水』『鯉』からどう考えても伽月が向かった先は滝ですが、滝に向かうという選択肢はありません。 197 転生學園幻蒼録 sage 2006/01/08(日) 22 44 00 ID dj/bhjcw 続きです 伽月を探す途中、奥津小路に立ち寄った伊波と榊原は、大きな傘を持った少女と出会う。 「にゃはは~!こいの、たきのぼりぃ~!のぼったこいは、りゅうになるぅ~!」 困惑する榊原を置いて、少女はわけの分からないことを叫び去っていった。 伽月の家族なら何か知っているかと、二人は伽月の家を訪れる。家には伽月の双子の弟、詩月がいた。 伊波のもう一人の幼なじみでもある詩月はとても病弱で、話をしている途中も咳が止まらない。 伽月の居場所を教えてくれた詩月を部屋の中で休ませ、二人は伽月が居るという昇竜の滝へ向かった。 「もおおおおおお、おっそぉぉぉぉぉーーい! 二人とも遅いから時間が心配よ。もう、グズなんだから!」 二人がようやく昇竜の滝につくと、すでに伽月は滝の前で待っていた。 伽月と伊波のやりとりに、二人は良いコンビだと言う榊原。しかし伽月は「コンビじゃなくてトリオだ」と言う。 榊原は嬉しそうな笑みを浮かべ伽月のあとについていく。 滝のそば(もしかしたら滝の裏側なのかも)の洞窟の中で、寄りにもよって辺鄙な場所を引き当てたと愚痴る伽月。 でも一番嫌なのは修業中暇なことだと笑っていると、突然地震が三人を襲った。 「ワレ…ヲ…トキ…ハナテ…」 不気味な声が、三人の頭の中に響き渡る。 閉じ込められた――伽月がそれに気付き二人に注意を促した。 「さすがだな、3人ともそこまでの験力を持っているとは!」 先程とは、また違う声。三人はそれに聞き覚えがあった。なんと三人を洞窟に閉じ込めたのは九条だった。 九条は三人の魂神(たまがみ)の力を引き出すなどと言いながら三人に戦いを挑んでくる。 「考えてもみろ、思念で遣う眷属で戦えれば楽だろう?」 (ここは話をしてる伽月と九条の言葉が足りず、まとめてる人間がよく分かっていないのですが、 たぶん人間外の相手=天魔と戦うには思念の力が有効なのだと思います。榊原が理解できて居ないようなので、プレイヤーも理解しなくて平気ではないかと) どうにか九条が望む力を示した伊波たちは、執行部部室で九条と紫上から詳しい話を聞くことになる。 「やはり、俺の目に狂いは無かっただろう?」 「はい」 伊波たちのついていけないところで話をする九条と紫上に、伽月は腹を立てる。 そんな伽月を宥めると、九条は山吹に三人を紹介する。「新しい執行部のスタッフ」として。 九条が言うには、郷では鎮守人(しずもりびと)という退魔集団を密かに育成しているのだという。 そして、特に験力に秀でたものを真の鎮守人に育て上げるのが執行部の役目なのだと。 九条は三人に「裏執行部」として退魔活動をさせたいというのだ。 どうにか断ろうとする伽月だが、山吹に止められる。この件は郷の勅命クラスの決定事項であり、断ることは出来ないらしい。 ここまで来れば、腹をくくるしかない。かくして、三人は生徒会執行部の裏メンバーとなったのだった。 (この後に天照館の説明が入りましたが、伏線も何もないので省きます) 198 転生學園幻蒼録 sage 2006/01/08(日) 22 45 02 ID dj/bhjcw 第二話「執行部、西へ」 九条に言い渡された修行中、森で道に迷う伊波達。 方向感覚を狂わせる陣まで張られ、伽月は八つ当りに月に向かって怒鳴る。 いらだち最高潮の伽月が、怪我をした伊波を罵るのを宥め先に進もうとする榊原。 「執行部なんて抜けてやる~!」 叫ぶ伽月をよそに、夜は更けていった。 翌日、前日の山歩きがたたったか、一時間目から寝倒した伽月は石見から居残りを命じられる。 伊波と榊原はその隙に教室から逃げ出した。 「ピョン、ピョン…うっさぎが~…ピョンッ!」 そんな二人の前に、先日の傘を持った少女が現われる。彼女の名前は真田琴音(さなだことね。 その言動や外見から小学生のような真田だが、なんと伊波達と一つしかかわらない一年生なのだという。 彼女はあいさつだけ済ませると、蝶々を追い掛けて走っていった。 書院に行くという榊原と別れた伊波は校庭で紫上と伽月と出くわす。 そこで、紫上に町での散策、伽月にはランニングに誘われる。 (今回はフラグと相性の関係で紫上を選んだ場合のみ紹介します) 紫上が話すのは九条のことばかりだが、町をめぐり少しばかり親しくなる伊波と紫上。 弁天橋を渡ろうとしたところで二人は那須乃(なすの)と出会う。 良家のお嬢様の那須乃は、伊波を「俗の者」と呼ぶ。 「一つ、ご忠告さしあげますわ お友達は、ご自分の立場を考えてきちんと選ぶことですわ」 「那須乃!」 一方的に紫上にきつい言葉を浴びせ、那須乃は去っていく。 紫上は那須乃の暴言を伊波に詫びた。 そろそろ帰ろうかという頃に二人は九条に捕まる。 「ほほ~う……」 二人きりで歩く伊波と紫上を見て意味ありげに笑う九条。紫上は慌てて話題をそらし、九条が行くところだったという七瀬神宮に伊波とともについていくことになる。 七瀬神宮では玉依が卜占をしてくれる。 翌日の日曜日、伊波たちは部室へ呼び出される。執行部に討魔命令が出たのだ。 伊波達にとってはお役目としての初めてのこと。張り切る伽月らと、伊波は富士山中へ向かう。 その場所はかつて日本最大の凶地であり、それを封ずるために設けられたのが天照郷だと九条が説明してくれる。 そしてそこからはみ出してくる邪悪な天魔だけを祓う、それが執行部の役目だと。 危なげなく天魔を退けた一行は、謎の魂神を拾う。それを紫上たちは己魔と呼び、郷へつれ帰った。 郷へ帰った伊波たちは、那須乃もまた執行部のメンバーであることを知らされる。 血統にこだわる那須乃は自分達と組みたがらないだろうと不安に思う伽月だが、九条は血統など関係ないと言い切る。 翌日の昼休み、若林となのる学生が伊波たちに話し掛けてくるが、何も言わないうちに立ち去ってしまう。 同じクラスらしいが、存在感が薄いせいで榊原は初めて会ったような気がするという。 293 転生學園幻蒼録 sage 2006/01/11(水) 22 15 16 ID gRZ4GElm アビスの人乙ですー。 続きです。 伊波達が校内を見て回っている頃、執行部の九条のところに那須乃が怒鳴り込んでくる。 「九条の宗家ともあろう御方が、あのような連中を我が執行部に推挙なされるとは、如何なるご料簡か! それどころか、この私にどうどうしろとまでおっしゃいますか?」 まくしたてる那須乃に、九条は同じ二年同士なかよくやれば良いと返すが、那須乃は納得しない。 「仮に彼らが転生だとしてそのことに何の意味がありましょう?」 「転生だの血筋だの、そんなコトに大した意味はないんだよ」 真っ向から対立する九条と那須乃。次の討魔にも一人で行くと行ってきかない。 九条は自分が見出だした伊波達を信じろという。その言葉に、ならば伊波達の力は自分自身で確かめると那須乃は部屋を出ていった。 昼休みも終わろうかという頃、伊波達は校内放送で呼び出される。 今日の放課後、那須乃とともに京都の鞍馬山へ調査に行くことが正式に決まったのだという。 九条と紫上という緩和材なしで、那須乃と四人だけということに伽月は大反発する。 だが、紫上たちはどうしても外せない用事があることと、鞍馬山は危険な地で一人でも戦力が多いほうが良いことから、予定どおり討魔は四人で行われることに。 放課後、待ち合わせ場所に向かう前に準備しようと伽月を誘うが、野暮用があるからと断られる。 仕方なしに榊原と二人で学校を出た伊波は、奥津小路で若林と出会う。 若林は那須乃と子供の頃から付き合いがあり、今でも那須乃のは逆らえないらしい。それでも、伊波には伝えておいた方が、と若林は口を開いた。 先程、那須乃が決闘だと言いながら出ていったと。その相手はおそらく伽月、伊波は榊原と二人その現場である校庭へ急いだ。 (決闘の勝敗はプレイヤーの選択によって変わります。何故かこの勝負のみターン制RPGのような選択肢になります) 那須乃と伽月の勝負を見届け、無言で立ち去った那須乃と一度家に戻ると言う伽月を置いて、二人は先に朱雀大門に向かうことにした。 朱雀大門に、那須乃はやってこなかった。 仕方なく、三人だけで鞍馬山に向かうこととなる。 鞍馬山中腹の本堂で、那須乃は三人を待っていた。 那須乃と伽月も一時停戦ということで落ち着き、四人は改めて山中の御封石を目指す。 ……とはいえ、根本的に相性の悪い二人はすぐに喧嘩をはじめてしまう。 そんななか、御封石を解き放とうと天魔が騒ぎはじめる。とりあえず四人はこの場の天魔を鎮めることにした。 御封石までの道を塞いでいた天魔はなんとか倒したが、御封石のそばにはまだ天魔が居る。 そこで那須乃の提案で、伊波と榊原が囮となって気を引き、その間に那須乃と伽月で御封石を祓うこととなった 戦闘中、謎の男の石像を見つけた那須乃。 那須乃が九条から預かった魂神を石像に近付けると、なんとその石像はみるみるうちに生きた人間へ姿を変えた。 「んん?なんと、ミサが直々に来おったか!」 「まったく……ひとつ貸しですわよ!」 那須乃とその男は知り合いらしく、男は体慣らしにとその場で伊波達とともに戦うことに。 男の手助けもあり、那須乃と伽月は無事に御封石を祓う。 男は宝蔵院鼎(ほうぞういんかなえ)と名乗る。宝蔵院も裏執行部の一員なのだという。 「ほうぞういん……? ああっ! あの二十歳越えても卒業できないっていう名物オヤジ!?」 何でも、宝蔵院は良くも悪くも有名らしい。 十日後、紫上に聞いたところ宝蔵院はまだ郷に帰ってこないらしい。 修行しながら帰ると行って伊波達を先に帰らせたものの、また何かに巻き込まれたのではと紫上は心配する。 そんな紫上の心配をよそに、その頃ひょっこりと郷に戻った宝蔵院は九条のもとを訪れていた。 宝蔵院は、神子九条綾人の降臨を見届けたかったのだと語り、改めて九条総代のもとで三回目の執行部役員となる。 今日はここまでです。 ぶっちゃけラストの九条と宝蔵院の会話は結構繋がってなかったのですが、まとめるとこんな感じ。 進行がのろくて申し訳ないです。土日でどうにか進めたいです。 あと宝蔵院はプロローグの人です。 573 転生學園幻蒼録 sage 2006/01/19(木) 21 55 14 ID VuIwbbkz やっと続きです まとめるのが下手なうえに時間がかかってしまい申し訳ありません。まだ続きます 皆さん風邪には気を付けてくださいorz 574 転生學園幻蒼録 sage そろそろ空気 2006/01/19(木) 21 57 28 ID VuIwbbkz 第三話 学院推参 天照館の名誉会長、大津ら長老衆は鞍馬の御封石が放たれたりする現在の状況に悩んでいた。大津は九条達の手を汚させたくないと願うが、他の長老衆はそれもやむなしと考えているらしい。 「何があろうとも、我らが拠り所……13連座は護りきらねばならん」 「天照郷、瓦解の折りには……国土が堕つるときと知るが良い」 伊波達の知らないところで、何か大きなものが動き始めているようだ。 一方伊波と伽月は宝蔵院に特別稽古を命じられる。なんでもここ最近伊波たちはお役目で失敗続きらしい。 「ノンビリしちょると、交歓学生に選ばれてしまうぞ!」 「こうかんが、くせえ??? クンクン……匂いますか、あたし?」 初めて聞く単語に首を傾げる伽月。宝蔵院が言うには、二年生の執行部幹部から東京にある姉妹校月詠学院(つくよみがくいん)へ交歓学生が選ばれることになったらしい。 天照館と月詠はいわば陰陽の関係、関わりあうことで封魔活動を強化するための役目であり、本来は交歓学生は名誉ある役目のはずなのだが、月詠学院は「ダーティーな噂」があとをたたない学校。 そんな学校に本当に優秀なものをトバすわけがない。 九条はそんな交歓学生制度に反発し長老衆に意義を申し立てているが、これは郷きっての実力者である風間の提案で、撤回は難しいという。 「お主らでないことを祈るだけだ」 宝蔵院は伊波達を心配し、稽古に誘ってくれていたのだった。 さっそくその日の放課後から、宝蔵院に稽古をつけてもらうことになる。 稽古に励む反面、今までほとんど面識のなかった若林や真田とも伊波は親交を深めていく。 (若林、真田とのイベントはすべてフリーイベント、稽古はミニゲームです) ある日の帰り道、伊波、榊原、紫上は執行部で子供の泣き声を聞く。不審に思い外に出てみると、真田が泣きじゃくっていた。 飼い犬のアルが宝蔵院におどかされて以来戻ってこないのだという。 あまりに泣きじゃくる真田に、三人も一緒に探してあげることにする。 伊波達は、目撃談をもとに郷にある小さな洞窟へ。 洞窟の周りには下級の霊がたまっていた。通常時の験力の使用は禁じられていることを知りながら、紫上は真田のためにそれを祓う。 「それでも規則は規則…… この責は、私の名において必ずご報告し罰則を謹んで受けます ……それより、今は先に進みましょう」 紫上の言葉に従い、一行は先に進むことに。 入り組んだ迷路のような洞窟を抜け、どこか違う出口へ辿り着いた伊波たち。 その時、聞き覚えのある泣き声が届く。 ようやく見つかったアルに真田は大喜びで泣き付いた。 「で、どうしたというんだ? お堅い、結様ともあろうものがこんな時間になって……」 「も、申し訳ございません。やむなき事情ゆえ……」 執行部に帰りついた三人を出迎えた九条に、紫上は何か隠していると丸分かりの返答をする。 それを見た九条は、「お前達がもたらす変革が、執行部にも、あいつにとってもいい影響があると思う」と伊波に耳打ちした。 そして真田は、絶対に伊波にいつか恩返しをすると誓った。 表執行部の会議があるからと部室を追い出され、帰路についた伊波は再び宝蔵院に捕まる。 ここ最近の稽古の成果を試すため、手合せがしたいのだという。 道場に連れていかれ、いざ勝負、と思ったその時 「まてまてまてぇ~!こら~! 飛鳥ちゃんをいじめるとはゆるさ~ん!」 自称助っ人の真田の乱入により、二対一の勝負となったが宝蔵院は笑ってそれを許した。 無事勝利を治めた伊波。宝蔵院と真田もなんとか和解できたらしい。 575 転生學園幻蒼録 sageかなり空気 2006/01/19(木) 21 58 29 ID VuIwbbkz 数日後、 研修旅行で東京に行くことになった執行部。 何か考え込むような榊原の様子が気になりながらも、一行は上野へ向かう。 上野ではついた早々自由行動に。執行部の面々も大半がはしゃぎまわりすぐにどこかに行ってしまう。 残った伊波、若林、紫上の三人で観光地を回ることに。 主な文化系観光地を回り終えた頃、若林の様子がおかしくなる。 「東京美術館に邪気が溢れている……!」 突然の言葉に驚きながらも、九条を探してともに美術館に向かうことに。 そこで、若林は伊波たちと同じ、討魔の力を持っていることが判明する。 急だったのでメンバーを集めきれず、裏執行部の存在に感付いていた若林は実戦に参戦する覚悟を決めた。 初討魔にも関わらず、気丈に天魔をはらっていく若林。 しかしさすがに疲れが保ったか、戦闘が終わると少し取り乱しがちに。 ようやくホールないの天魔はすべて倒したが、若林はまだ気配が残っているという。 若林が気配を感じるという備品倉庫に辿り着いた執行部を、乾いた拍手が出迎える。 そこに居たのは、月詠学院の討魔集団、ペンタファングだった。 ここで何をしていたのかと九条が問い掛けても、ペンタファングはおどけたようすではぐらかしていく。 結局何も分からないままペンタファングは立ち去ってしまった。 協力すべき姉妹校との間に大きなしこりを残して、執行部は郷へ戻ることとなった。 第三話 終 607 転生學園幻蒼録 sage 2006/01/21(土) 18 18 34 ID /xM9sgrH 第四話 災厄な男 月詠学院BITルームで、ペンタファングの五人が天照館についてのデータをまとめている。 「こちらの想定した予測値どおり…… 概ね順調といったところかしら」 月詠学院生体科学教師、呉梨華もそのデータを見て満足そうだ。 ただ、京羅樹(きょうらぎ)の集めたデータによると、もともと存在していたデータパターンと一致しないものが天照館執行部員内に居るらしい。 「その子が学院長の探している異能者なのかもしれないわね……」 その後、ミーティングを終えた後、呉は特令が下ったと御神(みかみ)呼び出す。 同じ頃、学院長の森は院長室で謎の男と密会していた。 学院長はその男と結託して何かを企んでいるらしい。(すみません、まとめ人には会話が理解不能でした) 翌日、伊波と伽月はめずらしく榊原から町に誘われる。 未だ発表されない交歓学生の件で気が滅入っていたこともあり、気分転換をかねて町へ繰り出すことにする。 町で会う紫上や那須乃に交歓学生のことを聞いてみると、やはりそれぞれ思うところがあるらしい。 伊波は執行部の中での役たたずといえばアタシかアンタだと散々伽月に脅される。 そんな中、三人は中等部の安倍と知り合う。安倍は榊原を捕まえると「とても数奇な星回りの持ち主だ」「九条が上の人たち相手に頑張るのもわかる」と一方的にまくしたてて去っていく。 スーパー中学生と呼ばれている安倍だが、生意気さもスーパーだと伽月は呆れるのだった。 休憩に入った紫陽花(喫茶店兼ファミレスのような店)で、結局交歓学生については分からずじまいだと愚痴る伽月。 すると、榊原が笑いながら口を開いた。 「僕が……あまり大事にしないでくださいって 学校にお願いしたんです」 「はっ?」 「あのう……月詠行きは僕になりました」 二人には話しておきたかったのだが、なかなか切り出しづらかったと榊原は笑う。おまけに今日、郷をたつとのこと。 九条のお墨付きで郷に来た榊原がなぜ、と伽月は憤るが、榊原はこれで良いのだという。血筋もないし、転生かどうかも分からない。それに月詠側からも榊原名指しで氏名があったと。 榊原が決めてしまったなら反対は出来ない。伊波と伽月はせめて榊原を見送ることに。 「執行部では、良い経験をさせてもらいました!九条さんや伊波さん、一之瀬さんと知り合えただけでも、天照の地に来た甲斐がありました」 「宗家だ総代だとおだてられ、いい気になっていた事を痛感させられたよ 教えられたのは、こちらだ」 かならず再会することを約束し、榊原は去っていった。 ぐずる伽月を宥めて帰宅させ、伊波は九条に連れられて藍碧台へ向かう。 淋しいものだと、珍しく弱気な本音を漏らす九条。たった数か月の付き合いだったが、榊原は大きな存在であった。 そして九条は今の学校、ひいては天照郷のやり方への不満を語る。 宗家の権力を使い榊原を天照館へ転入させたのは、九条の学校への反抗でもあったのだ。 そのチャンスは潰されてしまったが、すぐに月詠から生徒がやってくる。凹んでいる暇はない。 伊波に話して気が晴れたと、九条は伊波に例を言った。 十日後、ついに月詠からの交歓学生が訪れる。 はずだったのだが、何故か彼は初日から大遅刻。なんと放課後になってようやく登校してくる。 交歓学生は伊波も知った顔……ペンタファングの御神だった。 以前会ったときは冷たい印象だったペンタファングだが、御神は妙に馴々しい。 成り行きで伊波は彼に校内を案内することに。 御神は那須乃が好みのタイプだと騒いだり、武道館で宝蔵院の半裸(むきむき)を見て脱力したりと、「ダーティーな噂」溢れる月詠学院から来たとは思えない言動をとる。 執行部への加入が決まったこともあり、御神は早くも天照館に打ち解けていく。 608 転生學園幻蒼録 sage 2006/01/21(土) 18 20 22 ID /xM9sgrH そんな中、天照館では昇段演武(武芸大会)が実施される。 執行部も部からいくつかの班を作って予選に参加することになる。 そのチームわけ、伊波のチームはなんと那須乃と御神。当然のごとく月詠の人間なんかと組みたくないと那須乃はごねるが、決定事項として押し切られる。 予選は目的地に辿り着くまでの時間を競うトライアルレース。一向に息の揃わない三人はお約束のごとく迷ってしまう。 このままでは予選落ちかと思ったその時、トドメを刺すように天魔まで現われる。囲まれてしまった御神を助けるため、ようやく力をあわせて天魔は討ち逃がしたものの一行は窮地を脱する。 夜まで歩き回りぼろぼろになったすえ、ようやく三人はゴール地点に辿り着く。 「すんませんな、センセ。ワイがトチったさかい……」 「いえ、私がルートを遠くとりすぎてしまったようで……」 「いやそうやなくて……」 お互いにフォローしあう那須乃と御神。この一件を通じ、少しは親しくなれたらしい。 予選結果は「かろうじて」通過。どうにか本戦に参加できることに。 翌日、伊波は不動庵で九条と出会いそのまま討魔に連れていかれる。 手強い敵が居るわけではないが、とにかく数が多い天魔に執行部は大苦戦。戦闘中に那須乃がピンチに陥ってしまう。 敵に背後をとられた那須乃を庇い、若林が大怪我をする。 若林、那須乃、若林の回復のため紫上が離脱するがなんとかその場を鎮めた一行。 自分より格下だと思っていた若林に庇われ、またその若林は重体。取り乱す那須乃を九条が叱咤する。 本格的な治療を行うため急遽館に戻り、どうにか若林は一命をとりとめた。 「今も熱を感じるこの傷が、僕に勇気を与えてくれる」 自分でも誰かの役にたてることを知った若林は、本格的に執行部のお役目に関わることに。 その場にいた紫上と伊波はそれを歓迎する。 昇段演武決勝戦。 決勝戦は各ブロックから三人ずつ進出しての三つ巴。各ブロック、決勝まで登ったのは執行部員のみだった。 準決勝 伊波VS紫上VS伽月 決勝戦 伊波VS九条VS真田 優勝候補と思われていた九条、紫上を押し退け優勝したのはなんと伊波。 他の執行部メンバーも良い功績を残したということで、昇段出来たらしい。 一方、月詠学院では「何か」が目覚めていた。 「待っていたんだ、アンタの刻が動き始めるのを……」 「俺は……ほう……、これが俺に与えた肉体か……」培養カプセルの中で眠っていた男、法眼。そして彼に話し掛ける謎の少年? 彼らの暗躍により、月詠学院は動き始める。 第四話 終 ※注釈 若林関連のシナリオはすべてフリーイベントです。自由行動で九条のところにいかないと起こらないし、若林が仲間にもなりません。