約 1,161 件
https://w.atwiki.jp/kiyu_pega/pages/41.html
. ニコニコ静画 『描いてみた』 こちらでは、きゆさんがニコニコ静画に投稿した絵を紹介します。 絵の内容やジャンルは様々です。 基本的にきゆさんが描きたいと思ったものを自由に描いていきます。 Copyright(C) 2011 きゆ All rights reserved. 投稿されている絵の著作権は全てきゆさんにあります。 質問や使用許可等はきゆさんご本人にお問い合わせお願いします。 Pixivにも色々な絵が投稿されていますのでそちらもどうぞ。 → 「Pixiv (要Pixivアカウント)」 投稿静画 紹介 (要ニコニコ動画アカウント) ※ 生配信内で描いた絵だけでなく配信外で描いた絵も投稿される事があります。 Part 投稿日 Title 登場人物 No.01 11/04/25 「【実況】忍足とおこた」 おこた最高!! ,忍足侑士 きゆさんのテニプリ実況動画第3弾「テニスの王子様 ドキドキサバイバル山麓のMystic」より。主人公のおこたと攻略対象の忍足さんです。きゆさん曰く「忍足さんは変態ドスケベ眼鏡という設定をすっ飛ばして純愛な感じで描きました」との事。Pixivにも投稿されています。→「恋人は普通の人」 No.02 11/04/26 「ポイズン毒子」 ポイズン毒子 きゆさんのテニプリ実況動画第4弾「テニスの王子様 学園祭の王子様」より。主人公のポイズン毒子です。動画内では『組織の暗殺部隊所属で毒殺が得意』『学校には潜入調査』の裏設定の元、攻略対象のサザエ先輩(静画投稿No.05)を服毒死させる機会を何度も窺ってました。 No.03 11/04/27 「カカカタ☆カタオモイ」 女の子 ,男の子 ニコニコ動画で活動されている翠さんの『アニメ「日常」のOPテーマを歌ってみた』動画に提供された絵です。イラストの女の子は ”翠さんのTwitterアイコン” をTVアニメ「日常」風にイメージし描いたそうです。翠さんの動画はこちら →「【1人2役】「ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C」歌ってみた ver Midori」 No.04 11/08/17 「ちゅっちゅっちゅちゅんりー」 春麗 CAPCOMの格闘ゲーム「ストリートファイター」シリーズ より。「ストリートファイターII」以降「VS.シリーズ」も含め、殆どの作品に参戦している春麗です。絵自体はかなり前のお絵描き配信の中で描かれた物なので、懐かしく思う方もいらっしゃるかもしれません。11/08/16の生配信で「ストリートファイターできゆさんが好きなキャラは?」の話題が挙がりUpされる事に。因みに好きなキャラは「ZERO3」以降参戦している「ファイナルファイト」の主人公コーディーとの事。 No.05 12/05/27 「まじめテニスシリーズ1」 佐伯虎次郎 きゆさんのテニプリ実況動画第4弾「テニスの王子様 学園祭の王子様」より。静画No.02の「ポイズン毒子」の攻略対しょ…毒殺対象者の佐伯虎次郎です。Twitterで一番投票の少ないキャラを描くという名目で「描いて欲しいテニプリキャラ」アンケートを採り、めでたく逆当選して描かれる事になった「まじめにテニプリキャラを描いてみた」の第1弾です。動画内ではサザエ先輩の愛称で何度もきゆさんを絶叫させ、毒子に毒殺させられかけてました。 No.06 12/05/27 「まじめテニスシリーズ2」 知念寛 漫画「テニスの王子様」より。きゆさんのテニプリ実況動画では未登場の知念寛(比嘉中)です。Twitterで一番投票の少ないキャラを描くという名目で「描いて欲しいテニプリキャラ」アンケートを採り、めでたく逆当選して描かれる事になった「まじめにテニプリキャラを描いてみた」の第2弾です。実況したゲームには出てきていないので原作をたいして知らないきゆさんは知らないキャラだったとの事。 No.07 12/05/27 「まじめテニスシリーズ3」 丸井ブン太 きゆさんのテニプリ実況動画より。きゆさんの実況動画では未攻略だがちょいちょい登場する丸井ブン太です。Twitterで一番投票の少ないキャラを描くという名目で「描いて欲しいテニプリキャラ」アンケートを採り、めでたく逆当選して描かれる事になった「まじめにテニプリキャラを描いてみた」の第3弾です。動画ではご飯の催促で登場機会の多い人。食べる事以外は全部ジャッカルさん任せ。 No.08 12/05/28 「まじめテニスシリーズ4」 財前光 漫画「テニスの王子様」より。きゆさんのテニプリ実況動画では未登場の財前光(四天宝寺中)です。Twitterで一番投票の少ないキャラを描くという名目で「描いて欲しいテニプリキャラ」アンケートを採り、更にその後のアミダくじで選ばれ描かれる事になった「まじめにテニプリキャラを描いてみた」の第4弾です。人気があるわりに出番が少ないキャラの様です。 きゆさんと絡む日は来るのでしょうか。 No.09 12/05/29 「まじめテニスシリーズ5」 日吉若 きゆさんのテニプリ実況動画より。きゆさんの実況動画では未攻略ですが新しいレイヤー(髪)の愛称でお馴染みの日吉若です。Twitterで一番投票の少ないキャラを描くという名目で「描いて欲しいテニプリキャラ」アンケートを採り、めでたく逆当選して描かれる事になった「まじめにテニプリキャラを描いてみた」の第5弾です。(新しいレイヤーが来た事の)喜びに胸を開け 大空あおげー♪ No.10 12/05/29 「メアリーの肖像」 メアリー きゆさんのホラーゲーム実況4作目の「Ib」より。物語の全ての根源となるメアリーの肖像画です。ゲーム内の印象とは少し違い、絵の中からイヴの事を優しく見守ってるメアリーって感じがします。成長したらきっとこんなに綺麗になるんでしょうね。 この絵を見てから動画を見ると見方が変わりそうです。この微笑みで最後追いかけられると考えたらそれはそれで怖いけど。 No.11 12/05/30 「まじめテニスシリーズ6」 切原赤也 きゆさんのテニプリ実況動画第1弾「RUSH DREAM」,第7弾「ドキドキサバイバル山麓のMystic」より。第1弾「ペガ さす子」と 第7弾「漆黒の 翼改」の攻略対象者の切原赤也です。攻略後も好印象を残している珍しいキャラ。2度攻略されたのも彼だけ。Twitterで「描いて欲しいテニプリキャラ」のアンケートを採り、めでたく一番多く希望が寄せられ描かれる事になった「まじめにテニプリキャラを描いてみた」の第6弾です。考え方や食の好みなどやたらと気が合う焼肉同盟の盟友です。 No.12 12/05/30 「ギャリーって結局どっちなのー?」 ギャリー ,イヴ ,メアリー きゆさんのホラーゲーム実況4作目の「Ib」より。イヴだけでなく全Ibプレイヤーの心の支えギャリーさんです。 右下の二人は左からメアリーとイヴ。ギャリーが居た事でずいぶん精神的に助けられた方も多いのではないでしょうか。「ゲームクリアする頃には彼(彼女)の事を好きになってた」という方も多いと思います。今作はお仕事の休憩中に職場で周り(同僚)の目を気にしながら描いた絵だそうです。イヴの質問にわかりやすく答えるギャリー。 イヴの動きから推測すると、ついて…?! ハンケツはいかに?! ↓ @wiki 広告 ↓ .
https://w.atwiki.jp/orirowaz/pages/433.html
白亜の夢迷宮にて、少女と少年は白い光に導かれるまま薄闇の奥底へと進んでいた。 彼らの背後には悍ましき双角の悪鬼。轟音と共に壁を破壊し、黒い靄をコンクリート片と共に撒き散らしながら、二人を捕食せんと追跡する。 遂に少女らは奥底へと到達し、閉ざされた扉を開く。彼らの眼前には階段。怪物は未だ少女らに狙いを定め、破壊を続けていた。 最早一刻の猶予もない。意を決して少女と少年は奥底の更に底――地の獄へと続く階段を降りて行った。 ―――瞬間、開闢の光が広がる。 何が起きたのかと少女は周囲を見渡すと、そこは一面が白に包まれた無機質な空間の中。 怪物との追跡で殿を務めていた剣士の少年の姿はなく、少女jの目の前には白い扉。 「なんだろう、これ」 そっと白い扉に触れてみる。檜のように温かみを残しつつも鋼鉄のように確かな硬さがある不思議な材質の扉。 この先には何があるのか、または何が封じられているのか。何となくだが少女は理解していた。 (きっとこの先にはーーー) 怪物から命からがら逃げ出してきた時とは違う、穏やかな感情のままドアノブへと手を掛ける。 『望、この扉だけは開けてはいけない』 背後から聞こえる女性と思わしき綺麗な声。振り返るといつの間にいたのか、ふわふわな毛並みの一羽の白兎。 その愛らしさとは裏腹に雰囲気は神々しく、少女を見つめる紅い双眸には獣とは思えぬ英知の色を漂わせていた。 少女――犬山うさぎは白兎の事を知っている。 「ウサミちゃん……」 『この先には何もないんだ。君の友達と一緒に外の世界に戻ろう。私が案内する』 白兎は有無を言わせない口調で断言し、ついて来いとばかりにうさぎへと背を向けた。 うさぎには白兎の強い言葉は内に秘める不安や焦燥を覆い隠し、悟られないようにしているとしか思えなかった。 だから、少女は白兎の言葉を無視してドアノブへと手を掛ける。 『ーーー話、聞いてた?ここには何もない、何もないんだよ』 今度は確かな怒りと僅かばかりの困惑の入り混じった声。 その声色で、その態度で少女は確信する。 「ウサミちゃん。嘘、ついてるよね。この先にあるもの、貴女は知ってるんでしょ」 『…………』 「答えて」 白兎に背を向けたまま、普段とはかけ離れた厳しい口調で少女は問い詰めた。 それでも白兎は問いに答えることはなく、口を噤み続け、痛々しい沈黙が白い空間の中で流れる。 埒が明かないとばかりにうさぎはドアノブに手を掛けて扉を開こうとすると、観念したかのように白兎が口を開いた。 『ここは女王の作り出した即席異空間(ダンジョン)や現実世界など様々な世界が交差する分岐路。 当然、望が地球に再度転生する際に経由した時空の狭間へも繫がっている。 この空間の中にある存在は、私達の魂――いや、脳かな?それが認識できるように変換されて具現化したものなんだ。 だから、こう……扉という分かりやすい形で時空の狭間に接続された経路(パス)が現れたのかもしれない』 「――それだけじゃ、ないんでしょ?」 『……望は異世界(あちら)の記憶と力を時空の狭間で失い、魂そのものを書き換えられてもう一度地球に転生した。 だけど、君が再び狭間(こちら)に来たこととあちらから持ち出した御守りの力で失われた力が蘇りかけている。 扉を潜れば剣と魔法の世界で得た力と接続され、君が絆を紡いだ『干支時計』の皆は本来の姿に近い存在に戻る筈だ。尤も、全盛期とは程遠い、けどね』 うさぎの追及に白兎は苦しげな口調で答えていく。 一通り話し終わり、『でも――』と心から話したくないような躊躇いを出した後、再び言の葉を紡いだ。 『――望は二度も輪廻転生から外れ、因果を捻じ曲げて転生を繰り返した。人間の魂で何度も輪廻転生を繰り返せば、必ずその皺寄せが来る。 その皺寄せを防ぐため、君の魂と結びついた『隠山望』としての君の記憶や力を時空の狭間で削ぎ落とさなきゃいけなかったんだ。 それに私の力ではこれ以上君の因果を捻じ曲げられない。……君の因果を歪曲したのは私。身勝手だって、マッチポンプだって私を恨んでくれても構わない。 それでも君には……この村で身勝手な理由で人柱にされた君には幸せになって欲しかった』 「……………」 『幸か不幸か、あの異空間に閉じ込められたことで君の『干支時計』は進化を果たした。後は少しだけ私達10体が無茶をすれば、今度こそ君を助けられる。 ……もう十分でしょう。後は私達に任せて、これ以上君が苦難の道を歩む必要はないんだよ』 苦悩の言葉による説得の後、白兎はうさぎの足元まで歩み寄り、彼女を見上げる。 白兎の言葉も、彼女がうさぎを慮っているのは事実であり、うさぎ自身もそこには何一つ疑いを持っていない。 もうこれ以上私が苦しむ必要はない。後はこの子に全て任せて楽になってしまえ。 白兎の甘言が天使の囁きの如く、少女の心の中に反響する。 (だけど――――) 「それって、スネスネちゃんやトラミちゃんみたいに、ウサミちゃん達が犠牲になってもいいって事なの?」 『……………』 うさぎの問いに白兎――ウサミちゃんは沈痛な面持ちで沈黙した。その答えで、少女の心は定まった。 足元で見上げる白兎に目もくれず、少女は閉ざされた禁忌の扉へと手を掛ける。 その瞬間、白兎は少女の足元へと縋りついて言葉を発する。 『望。この先へは行かないでくれ。この扉の先に行ってしまえば、君は……! お願いだ!君には幸せな天寿を全うして欲しいんだ!これ以上、私に大切な人を失わせないでくれ……! 私達12体がこの世界に訪れたのは、君に幸せになって欲しいからなんだ!君に使い潰されても良い!君の友も助けると約束する!だから―――』 諭すような説得はいつしか悲痛な懇願へと変化し、それに伴い白兎の小さな前足にも力が入るのを肌で感じ取った。 この先へ進めば「犬山うさぎ」としての何もかもが変わってしまう。その分岐点に立たされていて、不安や恐怖を感じない訳が無い。 白兎に導かれ、彼らを犠牲にして安寧の道を行くか、歪曲された因果の皺寄せを一身に受けて、真実を知る苦難の道を行くか。 答えは既に決まっていた。 うさぎは一度振り返り、足元の小さな友達へと目を向け、精一杯の笑顔を向ける。 「……ごめんね、ウサミちゃん。貴方達も私にとっては大切な友達なの。だから、死なせたくない」 伸ばされた救いの手を振り払い、友の悲痛な声に背を向けて、隠山望(いぬやまうさぎ)は閉ざされた禁忌を開く。 白亜の扉の先、少女の眼前には眩い光が広がる空間。その先に何があるのかなんて想像がつかない。 光の先へと一歩、少女は踏み出す。もう振り返ることはない。 「ここは……?」 踏み出した光の向こう側。少女の目の前には夜闇に包まれた草木生い茂る自然。つい先程の人工的かつ無機質な漂白空間とは対極にある風景。 靴から伝わる腐葉土の柔らかい感触。鼻孔をくすぐる野花の匂い。素肌に感じるひんやりとした澄んだ空気。 現世(いま)も前世(むかし)も変わらない、優しい世界。 「犬山うさぎ」という一人の漂流者の因果が収束する全ての原点(はじまり)、隠山の里。 この地に足を踏み入れた瞬間から、少しずつ自分の中で何かが戻ってくる感覚がする。 ふと、耳を澄ませばそう遠くない場所から聞こえてくる少年と少女の声が重なる小さな小さな祭囃子。 遥か昔/ほんの少し前、聞いたことがある懐かしい音色。 (きっと、あそこにはーー) 犬山うさぎは知らない/隠山望は知っている、大切な人達がいる。確信し、少女は駆け出す。 静謐な森。その中にある月光に照らされた神秘的な空間。そこに、彼らはいた。 木の枝を手に取り、きらきらと輝く笑顔で演舞を舞う少年とっ少女。演舞の中心で手拍子を打つ、巫女装束を身に纏う白い髪の美しい幼子。 彼らの演舞の中――白い『あの子』が、隠山望としての全てが具現がした姿。彼女を見た瞬間、それをうさぎは理解していた。 「ここに、来てしまったんだね」 背後から聞こえるのは悲しそうに響く幼い少年の声。振り返ると犬山はすみ(おねえちゃん)の面影がある少年――隠山覚の姿。 もう後戻りはできないし、するつもりはない。言葉を交わさずともそんな様子を察したのか、双子の弟は困ったような笑顔を浮かべた。 「昔から、望は姉上に似て頑固者だったよね」 「それは覚も同じでしょ。姉様に似て、とっても頑固者」 顔を突き合わせて笑い合う双子。600年の時を超えた再会。 どれだけ時が流れようとも以心伝心。言葉はこれ以上不要。だから、別れの挨拶はたった一言。 「いってらっしゃい、望」 「いってきます、覚」 その言葉を最後に隠山覚の姿は掻き消え、隠山望は三人の演舞の中に足を進める。そしてーー。 ◆ 山折村南西の草原地帯。月が導く異界にて暗黒を纏いし悪鬼、大田原源一郎。地を踏み砕きながら疾走する。 異能『餓鬼(ハンガー・オウガー)』によって理性と引き換えに爆発的な身体能力に加え、更に女王日野珠による魔術と山折に巣食う厄の恩恵を得ている。 対峙するのは一組の男女。淡い光を放つ打刀を構える若き剣豪、八柳哉太と異世界と肩に直立する山ネズミを乗せた過去を行き来した獣愛でる召喚士、犬山うさぎ。 距離は僅か数十メートル。到達までの時間は数十秒。 少年は聖刀を下段に構え、腰を低くして迎え撃つように疾駆する。それを合図に少女は少女は右手を突き出し、祈りの言葉を紡ぐ。 「お願い、来て―――」 召喚士の目の前に現れる魔法陣。それはかつてのうさぎの異能では現れることはなかったもの。 白兎との邂逅。かつての山折の地での記憶遡行。それらを以て、犬山うさぎの体内に眠る『干支時計』は全盛期ほどではないが、力を取り戻した。 それだけに留まらない。VH発生により現在に至るまで保菌者であるうさぎに与えられ多大なストレス。 閉じ込められていた時空が捻じ曲がった閉鎖空間により時針が狂わされた干支時計。 二つの相乗効果が取り戻した力と複雑に絡み合い、干支時計は歪な進化を果たしていた。 遠吠えと共に現れたのは角を生やした白獅子のような逞しい体躯の聖獣――和犬の形でうさぎを守護していた拒魔(こま)犬、ワンタ。 羽音と共に顕現するのは東方神話において猛禽の姿をし、大風(たいふう)の名を冠した厄鳥、タカコ。 本来の干支時計ではワンタは10時の犬、タカコは9時の酉として、それも魔力のない地球上の獣へと変換された姿で召喚されるはずだった獣。 しかし、干支時計は時空の乱れた空間による異変、持ち主である犬山うさぎが時空の狭間にて喪失した力を取り戻したことによる影響をダイレクトに受けた。 そこに莫大なストレスというエッセンスも加わる。故に、うさぎの持つ干支時計は歪な進化を果たした。 保持者の意志により時針を自在に動かせるようになり、主の思い描く本来の姿の動物の召喚、それの複数顕現が可能となった。 だが、その対価は当然求められる。 「―――はァ……はァ……!」 ガクガクと足を震わせ、荒い呼吸を繰り返すうさぎ。額から脂汗が滴り落ち、顔も土色に変色している。 歪で不相応な進化を遂げた「干支時計」が求めた対価は魔力。地球の理(ことわり)から逸脱したエネルギー。 異世界においては酸素と同様に空気中を漂い、その世界に住まう生物も魔力を貯蔵する器官を備えていた。 だが、犬山うさぎの身体には魔力を生成・貯蔵する器官は存在しない。 故に魔力の代用となるのは主の生命力。必要なエネルギーは干支時計を介して魔力へと変換され、それによって生成された魔力にて召喚が行われる。 更に召喚に必要な魔力(コスト)は獣ごとに個体差がある上、現状では消費したうさぎの生命力を補填する手段は見つかっていない。 召喚士「イヌヤマ」が転生と共に持ち出した「干支時計」は消費される主の生命力と魂を守るため、自らの機能に制限(リミッター)をかけていた。 彼女と絆を結んでいた残り10体の召喚獣も同様。友への負担を減らすため、「隠山望」としての記憶と力を枷に嘗ての姿を封じ、魔力を要せず力の弱い現地生物の姿へと身を落としていた。 だが度重なる異常事態(イレギュラー)により前提は崩れ、戒めの楔は外された。 干支時計は発生したバグにより自ら貸したセーフティレベルが大幅に低下。それに伴い、地球では極僅かしか存在しない魔力を求めるようシステムが改変された。 獣達はうさぎが記憶と力を取り戻したことで強制的に安全装置が外され、この世界に各々持ち込んだ魔力を消費する姿へと戻らざるを得なくなった。 だが、召喚獣達はその結果を甘んじて受け入れた訳ではなかった。 自分の魔力が尽きれば再び干支時計に封じられるか、力無き現地生物へと身を落とすかの二択。最愛の友を守護るため、彼らは元の姿で顕現していたい。 故に彼らの選択は折半案――本来の力をスケールダウンさせて消費魔力を抑え、一体でも多く、、少しでも長く、彼女と共にいられるように画策した。 うさぎも「召喚士イヌヤマ」の経験から召喚獣達の意向、異常が発生した干支時計に気付き、対戦鬼においての最適解を導き出した。 呼び出す友は犬(ワンタ)、酉(タカコ)、そしてーー。 「■■■■■■■■■■■■■■■■ーーーーー!!!」 天地を揺るがす雄叫びと共に巌の如き凶戦士が急接近する。 その身に纏うのは悍ましき暗黒。影法師の少女『隠山祈』の片割れが使役していた凝縮された山折村の厄そのもの。 立ち向かうのは剣士と番犬。一人と一匹は迫りくる怪物を打倒すべく左右に分かれて並走する。 激突する数秒前。その僅かな隙間に巨人の纏う厄が蠢く。 瞬間、蠢動する暗黒は八つ首の触手へと分裂して襲い掛かる。その有様はまさに八岐大蛇。 「バウッ!」 「ああ、分かってる!」 一瞬のアイコンタクト。走る速度はそのまま、襲い来る黒蛇へ向かう。 迫る暗黒。穢れの槍が勇士達を貫く刹那ーー。 「キルルルルゥオオーーーーー!!」 怪鳥の如き咆哮と共に暴風が吹き荒れる。 暴風を巻き起こしたのは災害の異名を持つ猛禽、妖怪『大風』の酉、タカコ。 魔力を帯びた風は八つ首の蛇を胡散させ、巨人に纏わりついていた厄の鎧を一時的に吹き飛ばす。 巨人は未だ健在。哉太達に迫るのは地を砕く鉄槌の如し巨大な拳。直撃どころか掠めでもすれば血肉を撒き散らし、大地の栄養分と化すであろう。 だが、吹き荒れる烈風は哉太達の追い風となり、その風に乗った魔力は一人と一匹の肉体を強化させる。 突撃(ドッグ・チャージ)が大田原の左足を穿つ。 八柳流『這い狼』が大田原の右足を切り裂く。 振り下ろされた鉄杭が地を穿ち、小規模のクレーターを作り出す。 哉太達は暴風に背を押され、横殴りの風圧を風で生成された魔力の膜で耐え、怪物の横を駆け抜ける。 剣士達により受けた傷は瞬く間に再生するも、彼らの猛撃は赤鬼の巨体を揺るがすのには十分な威力だった。 だが、赤鬼は数多の敵対者を葬り去った歴戦の猛者。狂気に陥り、技を忘れようとも本能と直結した体捌きは健在。 すぐさま体勢を立て直し、駆け抜けた勇士達を尻目に次の獲物ーー召喚士たる少女へ目を向ける。 だが忘れることなかれ。この地に降り立った召喚士も歴戦の猛者。力を失おうとも魔王アルシェルの軍勢と死闘を繰り広げた経験は生きている。 大田原が動き出すその刹那、干支時計がうさぎの生命力を吸い、再び魔法陣が顕現。呼び出す獣はーー。 「ーー三猿様!」 三つ子の猿が魔法陣より現れる。同時に彼ら3匹の身体が3つの光球に変化。それらが合わさり、一つの光球へ。 光が消え、3匹の猿がいた場所には額に黄金の輪ーー緊箍児を巻き、魔術で作り出した長棍を手に持つ成人男性サイズの逞しい1匹の猿。 かの異世界から地球へ転移した際、三つ子の魔猿は魔術を封じ、ただの野猿として干支時計の中で眠りについていた。 だが、枷が外され、友を守護るために禁じていた魂と肉体の結合を実行。 三猿合体、斉天大聖。異世界における魔術と棍術のエキスパートたる獣(モンスター)である。 戦鬼が突撃する。激突する寸前、斉天大聖は召喚士を抱え、跳躍。 三メートルの赤鬼を飛び超え、安全地帯――哉太とワンタのすぐ後ろに着地し、うさぎを降ろす。 「ありがとう、三猿様」 感謝の言葉に振り返らずサムズアップで応える。そのすぐ後、飛翔していた怪鳥タカコが召喚士の隣へと舞い降りる。 獲物を仕留め損ねた人食いの巨人は地の底から轟くような唸りと共に振り返り、狂気と食欲に満ちた血走った眼を向ける。 召喚士イヌヤマを守護るよう前に立つのは犬、猿、酉。そして聖刀を構えた若武者。 少年は赤鬼を見据えて告げる。 「ーー鬼退治、開始だ!」 ◆ 「……ふむ。再び此処へ堕ちることになろうとはな」 一筋の光明すら射さぬ深淵。地の獄の如き暗黒の底より凛とした美しい声が響き渡る。 声の主は神楽春姫。全てを識り、全てを凌駕し、全てを統べる山折の女王その人である。 春姫は己が威光にて聖剣ランファルトの後継たる魔聖剣の調伏を試みた。しかし、新生した剣は屈することなく、春姫を拒絶。 尚も女王は先代たる聖剣と同じように従属させるべく己の強固な我にて屈服させようとするが、突如御守が閃光を放ち、闇へと意識が誘われたのである。 春姫がここに堕ちたのは二度目。一度目は女王に謀反を企てた逆賊――物部天国の呪詛により命を落とし、闇へと落とされた。 しかし、運命に導かれるように聖剣が顕現し、春姫は己が神威で調伏。運命を覆し、黄泉返りを果たしたのだ。 「妾が征く道こそ正道。なれば此度も聖剣が妾に傅くのは宿命(さだめ)なり」 春姫の視線の先には深淵の果て。そこに身の程を弁えず裁定者たる女王の天命に背いた、無知なる剣の気配を感じ取る。 女王の使命は山折村(せかい)の救済。人類救済を掲げる聖剣の後釜なれば裁定者に従属するのが道理というもの。 「ーーーハッ!」 一喝と共に春姫の身体が威光(ひかり)を放ち、闇の果てーー魔聖剣へと至る路を露にする。 王道は拓かれた。女王の行く手を遮る痴れ者は存在しない。 「いざ参らん」 何一つ疑うことなく、春姫は光に照らされた彼方へと歩みを進める。 女王が天の頂に立つのは必然。故に運命も神の御子たる春姫への従属は決定づけられていたのだろう。 悠然と光の中を歩き続け、春姫の視界の先には彼女という絶対を拒絶した生まれたての魔聖剣。 愚剣と女王まで残り僅か。数歩歩みを進めれば手が届く距離である。 身知らずの剣を従属させるべく女王は足を進めようとするもーー。 『そこまでだ』 「む……?」 突如、女王の行く手を阻むかのように剣の前に現れたのはふわふわの体毛を持つ一羽の白兎。 凛とした声とは対極に位置する、打ちひしがれた力ない女の声が、春姫の脳内に響き渡る。 感情の読み取れない獣の赤眼を女王の夜空の如き美しい瞳が冷たく見下ろす。 「何処の不躾者かと思えば、礼を知らぬ獣であったか。退け、今は汝の相手をする時間が惜しい」 『断る。彼女は「あの子」の種違いの妹。片方は私の主を手籠めにした悪霊、もう片方は私の主を殺しておいてその記憶すら忘却した鉄屑だ。 だけど生まれはどうあれ、二人は祝福された我が主の娘子。君のような不埒者にその身を任せるわけにはいかない』 尊大な女王の言い分に対し、不遜な態度で返す白き獣。売り言葉に買い言葉。一触即発の空気が流れる。 だが、両者の語調は鏡写しのように正反対。強気な姿勢の春姫に対し、白兎から滲みだす雰囲気は敗者のように弱々しい。 裁定者の道を阻む最後の障壁(プロテクト)にしては何とも頼りない。威嚇とも呼べる弱々しい言葉を無視し、か弱き獣の横を通り抜けようとする。 『ーーー通さないってニュアンスが伝わらなかったのかい?』 しかしそれは叶わず。縫い付けられたかのように地に足が固定され、ピクリとも動かすことはできない。 抑え込まれるような原因不明な力の出処は眼前の獣か。女王の王道を妨げる獣に冷たい視線を投げかける。 「もう一度言う。退け、下郎。妾は大義を為さねばならぬ。貴様の下らぬ些事に妾が付き従う道理はない」 『下らない些事とは主の忘れ形見を未だ想い続ける私の感情かい?その大義ためなら些事とやらを顧みることなく踏み躙っても構わないと?』 「然り。山折村(せかい)は全てに優先する。貴様の個人的な感傷も妾は知らぬ。妾が剣に適合するのではない。剣が妾に適合せねばならぬ』 『…………そうかい』 裁定者の言葉に獣は何かを考え込むかのように俯いた。 それと同時に春姫の足を地面に縛り付けていた謎の力が僅かだが緩む。 所詮は身の程を知らぬ獣。不敬にも女王を抑えようにもそう長くは続かないらしい。 白兎の問答には価値を見出せない。しかし彼女に威光を知らしめてなければ、魔聖剣の担い手にはなれぬ。 しばらく沈黙が流れ、石のように動かない白兎に対して春姫が力を解くよう命じる寸前、『まだ話は終わっていない』と疲れ切った女の声が聞こえた。 「……これ以上の問答は無意味であると言外に伝えたつもりであったが、畜生如きには理解できなかったか?」 『……そうだね。私程度の存在には到底理解が及ばない話だったよ。無駄な時間を使わせてしまったね。 それで、君が入れ込んでいる山折村だけど、禁忌の地と呼ばれる所以は当然知っているよね。何せ隠山祈の記憶を読み取ったんだから』 「無論。嘗ての山折村――隠山の里がただの小娘に業を背負わせ、悪神へと貶めたのは事実よ。原罪に幾重もの欺瞞を被せ、封じてきたのも事実。 しかして、原点はどうあれ今の山折村には罪があるまい。神楽春陽を始祖とした我が一族が不浄を許さず、この地を治めてきたのだ」 『…………だったら隠山祈と同じように人柱(ぎせい)となり、その存在すら隠匿された者達にも同じことが言えるのかい?』 一度しおらしくなったかと思えば、感情の読み取れない平坦な口調へと変わり、白兎は問いかける。 しかし、続く問いは山折村が忘却してきた罪に対するもの。春姫自身もその問いには僅かに顔を顰める。 神が降り立った不浄なき山折村。それが覆され、創生(はじまり)は穢れと共にあったことを知り、流石の春姫も衝撃を受けた。 しかし、自らの中で既に答えは出している。 「言う他はあるまい。現在(いま)に至るまでの歴史は彼らの犠牲と共にある。だが、流れた血は決して無意味なものではない。 隠山の地の明日を築く礎となっているのだ。その犠牲は尊ぶべきものであり、その否定こそ死者への冒涜ぞ」 『………冒涜、ね。君の一族の始祖ーー神楽春陽が娘の死肉を死した人々に与えて蘇生させたことも尊ぶべきことなのかな?』 「……ふむ、それは初耳だ。その問いへの答えは是。民の安寧を願った春陽の行動は過ちであり、その罪は我が一族に引き継がれていることは認めよう。 だが、それを愚行という一言で切り捨ててはならぬ。その犠牲の果てに安寧の地が生まれ、今までに繁栄に繫がったのだ」 『……つまり、君は神楽春陽と同じ立場に立たされた時、山折村を存続させるために同じことができる。そう言う事だね』 「当然であろう。我が大義は――山折村の存続は全てに優先する」 『ーーーああ、そう』 気の抜けたような返答と同時に女王を縛っていた謎の力が消える。 神楽春姫の強固たる意志の前に白兎は屈し、王道への道を譲り渡す。結果は既に決まっていた。 この問答は無意味だったかと問われればそれは否。更なる真実を知り、己の意志を強固にする通過儀礼。 魔聖剣の担い手となり、神楽春姫は山折村を新生させる使命を果たす。 「そなたとの問答、有意義であったぞ」 『ああ、私にとっても君を理解できる良い機会になったよ。これでーーー』 物言わぬ白兎に山折の女王は言葉をかける。白兎も同様に春姫へと穏やかな声で語り掛ける。 言葉を交わした後、春姫は地に突き刺さっている剣の柄に手を掛け、そしてーーー。 『ーーーー憂いも呵責もなく君達と縁を切れる良い理由もできた』 「なッーーーーー!?」 瞬間、足どころか指一本すら動かせない、先程とは比べ物にならない力が働き、春姫の身体を完全に硬直させた。 身体に纏わりつく謎の力は徐々に強まっていき、春姫の思考にすらも及び始めた。 『君が神の御子を自称し、無知陋劣な平均的「神楽」で本当に良かったよ。殊勝な態度で来られていたら後味が悪い』 「貴さ、ま………!!」 白兎の安堵の声に春姫は驚愕と怒りの混じった声で返す。 剣の柄を握ったまま硬直した春姫の横を通り、白兎は剣のすぐ後ろで春姫を見上げる。 『隠山祈を鎮めたのは間違いなく君の功績だ。もしも全て良い方向に事が運んでいたのなら君に力を貸し続けるのも吝かではなかったよ。 でもね、そうはならなかった。スポンサーの意を汲むことはなく、それどころか蔑ろにした。この結果は必然だ。潔く運命を受け入れたまえ』 口も硬直し、最早言葉を紡ぐことすらできぬ春姫に対し、感情の失せた冷めきった声を放つ。 今の春姫のできることは王道を妨げた傲慢な獣へと怒りの視線をぶつけることのみ。 『私「達」は少しでも望の生きる可能性を選びたい。だから君のように己の願望を優先することにした。 尤も君に与えたギフトを回収しても焼け石に水かもしれないけれど、ないよりはマシだろう。 それに「あの子」が目をかけた子供達の事も心配だ。君から回収した力は望と彼らの未来への礎とさせてもらうよ。君の尊いご先祖様のようにね』 「同……列に、語る……な……!」 女王を明らかに見下す畜生への憤怒からか、抑えつけていた『ナニカ』を振り払い、、途切れ途切れながらも口だけは動かせるようになった。 だが、反抗はそこまで。いつの間にか剣の柄から手が離れ、春姫の足から徐々に暗黒の世界から消えていく。 消えながらも、女王は己を拒絶した白き獣の目を見据える。 「な……んだ……その目……は……!」 只の獣とは思えぬ英知を帯びた赤い瞳。神楽春姫を見るその目は彼女が19年の人生の中で向けられたことのない、徹底的な嫌悪と侮蔑。 意識が闇から現世に引き戻される直前、怖気のするような冷え切った声が女王の頭に響いた。 『失せろ、小娘』 『貴様ら白痴の一族にも薄汚い忌み地にもほとほと愛想が尽きた』 『………………』 「春姫、さっきから黙りこくってるけどどうしたの?夢の中でウサミになんか言われたから拗ねてるの?」 『……大事ない。あの畜生の言の葉なぞ取るに足らぬものよ』 「そう……それならいいんだけど」 幅広の中国刀を携え、夜闇を疾走する乙女の身体を間借りする隠山いのりは宿主である神楽春姫へと問いかける。 意識が目覚めてからというもの、春姫の様子がおかしい。具体的には唯我独尊を地で行く彼女の雰囲気が不安定になり、どことなく危ういものへと変わってしまっている。 (だけど、それを言うのも何だかなぁ……) いのりと春姫の関係は僅か二、三時間程度のもの。親類でもない自分が彼女の内面に踏み込んでいい物か躊躇われてしまう。 下手につつくと折角良好になりかけている彼女との関係を拗らせてしまうかもしれない。 すぐ隣で疾走する魔聖剣を携えた少年ーー山折圭介が心配そうな顔でいのりの憂い顔を覗き込む。 「いのりさん、春の奴がどうかしたんスか?」 「ううん、何でもない。そんなことより消えていた気配がまた二手に分かれて現れたみたい。多分どちらかに「天原くん」がいると思う」 「だったら俺らも二手に分かれましょう。天原って奴を保護したら合流するってことで」 「了解!」 ◆ 「……はぁ、はぁ……!」 山折総合診療所より北の草原。夜闇の中、流星のように金色の髪をたなびかせながら少女が走る。 少女の名は天宝寺アニカ。夢幻の牢獄へと閉じ込められ、山折の厄そのものである女王「日野珠」に命を狙われつつも辛くも逃げおおせた正常感染者である。 しかし、アニカは完全に魔の手から逃れられた訳ではない。 ――女王に隷属せよ。 ――女王に命を捧げよ。 (くぅ……さっきからずっと、頭の中で何度も……!) 女王との邂逅から今に至るまで。頭に直接叩き込まれる指令(コマンド)が探偵少女の精神を蝕み続ける。 発信され続ける女王の下命を拒絶できる所以はアニカ自身の譲れぬ矜持か、それとも女王曰くはすみの強化により身体に宿った高魔力体質故か。 どちらにせよ早急に仲間と合流し、女王の正体や自分へ起きた異変を知らせねばならない。 不安を露わにした少女を励ますように彼女の懐にある御守りが暖かな光を放つ。 「Thanks、Ms.Rabbit」 御守りに宿る力ーー女王からアニカを逃し、異空間からの脱出を助けてくれた心優しき白兎に感謝を述べる。 アニカの視線の先ーー御守りが指し示す方向から感じるのはVH発生から自分と共にいてくれた少年の気配。 彼の元へと急ごう。そしてーー。 「改めまして今晩は。月が綺麗だね、天宝寺アニカ」 「ーーーーッ!!!」 何の前触れもなく、幼き天才少女の前に混沌たる秩序ーー「日野珠」の姿をした女王ウイルスが降り立った。 咄嗟に反応して身を翻そうとするも、小学生程度の運動能力では魔の力により強化された超常的存在を振り切ることは叶わない、 瞬く間に前へと回り込み、後ずさるアニカの首へと手を掛ける。 「あっ……!」 「さあ、ランデブーと洒落込もうじゃないか」 高魔力体質により無力化されるのはアニカを害する魔王由来の力のみ。 絞殺しかけた時に新たに確認した謎の閃光も高魔力体質に由来するものだと仮定するならば、その線引きさえ間違えなければ問題ない。 手首から下の筋肉に強化を施し、アニカの首を掴む握力は随時魔術によって筋肉疲労を回復させ続ける。 だが、それだけでは先程の謎の閃光による焼き回しになりかねない。 使用するのは浮遊魔術。少女を締めあげながら、天高く登っていく。 「あ……あ……!」 「ご覧。ビル10階分ーー30mにも及ぶ絶景だ。ワインも高級料理もないが、この景色だけでも十分お釣りがくるだろう」 少女二人の身体を生温い初夏の夜風が撫でる。 両者の反応は正反対。絞首による窒息と死の恐怖にアニカは身を震わせ、珠は撫でる風に心地よさを感じうっとりと目を細めた。 この高さであれば、手を離せば落下。受け継がれた高魔力体質の者と思われる閃光により運命視の目が封じられたとしても死からは逃れられない。 (安心して、アニカ。もうすぐ救援が来る。それまで時間を稼いでくれ) 従属の令の狭間で聞こえるメゾソプラノの声。紛れもなくアニカをあの異空間(ダンジョン)から脱出させてくれた白兎のものである。 絶体絶命の現状ではその言葉を信じる他はなく、締めあげられながらも不敵な顔を浮かべる。 「おや、どうしたのだね?この状況を打破する策でも思いついたのかい?それとも犯人には屈しないという君の矜持かね?」 「No… reason、to respond……!全能の女王を名乗るのなら……推理してみなさい……!」 「ふむ……そう来たか。テレパシー的な心理を読む異能もないし、魔王の力によるリーディングも恐らく君の体質によって弾かれると思われる。 宿主の記憶からすると、君は数々トリックを暴いてきたそうじゃないか。時間稼ぎの可能性の方が高いが少しばかり付き合ってあげよう」 「ぐ……ぁ……!」 アニカの首を締めあげつつ、顎に手を当て考え込む仕草をする女王。 可能性が高いと言っていた時間稼ぎ。女王の目測に探偵は冷や汗を流す。 不敵な仮面に隠された焦燥を悟られぬよう、わざとらしく悩まし気な顔を向ける女王に無理やり挑発的な笑顔で睨み返す。 「Take your time.……Think ……slowly……ぐぅ……!」 「ああ、ゆっくりとそうさせてもらうつもりさ。それにーーー」 ぐにゃり。愁いを帯びた表情から一転。天真爛漫とは程遠い悪意に満ちた笑顔へと変わる。 その変容に数多の凶悪犯、数多の悪意を見てきた探偵少女の顔が強張る。 (ーーーまさかッ……!!!!) アニカの脳裏に響き渡る驚愕の声。同時に御守りに込められていた白兎の気配が消える。 その事実に蒼褪めるアニカの前に、女王は言葉を紡ぐ。 「ーーー運命が動き出す」 ◆ 勇猛精進。狂瀾怒濤。闇が踊り、暴風が吹き荒び、地が砕かれ、銀の一閃が煌めく。 幾度となく激戦が繰り広げられてきた山折の大地に再び戦の嵐が巻き起こる。 大蛇の如き厄の鞭が躍動し、空を裂き大地を抉りながらターゲットを追尾する。 襲い来る触手を剣士ーー八柳哉太は聖刀の切り落としーー八柳流『蠅払い』にて悉くを打ち祓う。 しかし安心するのも束の間、追撃とばかりに赤鬼ーー大田原源一郎の縮地により一気に距離を詰められる。 流星の速度で振り下ろされる鉄槌。その威力はクレーターを作り、まともに食らえば原型を留めない程すり潰されるだろう。 だが振り下ろした先の獲物ーー聖刀の担い手は凡才では非ず。 「ーーーーハッ!」 墜天する隕石を刀身にて受け、波打つ柳のように受け流す。八柳流「空蝉」。 同時に返し震脚と同時の踏み込みの斬り返し「天雷」にて大樹のような上腕の肉を切り裂く。 骨ごと叩き折る重斬撃を受けた傷は異能の力にて瞬く間に塞がる。 傷が完全に塞がる寸前、拒魔犬、ワンタの牙の一閃が広がる傷口へと突き刺さり、回復を阻害する。 だが剣士と同じく赤鬼も只人では非ず、変異前は武術の達人であった。 脇を駆け抜ける二者。その刹那、地に沈めた片足を軸にもう片方の足を旋回させる。 独楽のような回転蹴り。風圧すらもだけ気に匹敵する一撃。 「キルルルルゥオオオオオーーーー!」 哉太とワンタに送られる暴風。大風タカコによる魔力を帯びた疾風は二者の肉体強度を底上げし、横殴りの風を耐えさせる。 同時に追い風となり、紙一重で恐るべき脚撃から紙一重での回避を成功させた。 僅かに巨人が体勢を崩す。踏みとどまる僅かな隙間を縫って現れたのは長棍を構えた斉天大聖、三猿。 彼の魔術で強化された長棍が片足を強かに疾走と同時に強かに打ち付け、巨躯に蹈鞴を踏ませ、明確な隙を作る。 「…………」 お供を連れた剣士と赤鬼の戦場から少し離れた場所で戦況を見極める召喚士、犬山うさぎ。 戦士達は庇護対象でもあり軍師でもある彼女を巻き込むまいと危険がギリギリ及ばない場所で待機させていた。 魔王軍と戦ってきた経験からかうさぎも戦士達の意図を理解し、最善手を打つタイミングを計っていた。 戦闘は拮抗。されど綱渡り。赤鬼から一撃でも受ければ戦闘者達は瞬く間に肉塊へと化すであろう。 生命力の消費は大きいが、まだ干支時計による召喚は可能。 目を閉じ、時計をイメージする。静止した時針を動かし、道理を捻じ曲げる。 追加召喚する眷獣を選択。同時に干支時計を作動させる。 ◆ ――起動確認(セット) ――目標・捕捉(ターゲット・ロック) ――黒槍・装填(バレル・リロード) ――発射(ファイヤ) 因果が、収束する。 ◆ 「ーーーえ?」 衝撃と共に少女の胸から一凛の彼岸花が咲く。 獣の奏者が見下ろした視線の先には紅い涙を滴らせる魔力を帯びた漆黒の槍。打ち込まれた戒めの杭は直後に黒霧へと変化し、雲散する。 裏返された因果は正しく覆され、元の形へと戻る。逆巻に捩れた懐中時計の螺子は修正され、正しい時を刻み始める。 きぃきぃ。頽れる最中、聞こえてきたのは肩に乗っていた小さき友――夢幻の迷宮に手召喚され、少女に寄り添い続けた山ネズミの悲痛な鳴き声。 ◆ 狩猟の本質は獲物(ターゲット)の命をいかに効率的に、確実に奪い取ることにある。 何も弓矢で射抜いたり、鉄砲で撃ち落としたりするだけじゃない。それぞれのケースで最適解を選択するのが大事なんだ。 「下手な鉄砲も数撃てば当たる」なんて格言があるけど、それではあまりにも非効率的で確実性がない。 だから、私は罠を張ることにしたんだ。 君達を不思議な国(ワンダーランド)に招待する前、運命(イベント)が確実に怒る場所にね。 隠匿・黒槍生成・自動起動・照準固定・狙撃の魔術(コード)を組み合わせて、運命点(キルポイント)への配置。 特に起動トリガーの条件の設定――生命力の一定値までの減衰確認のプログラミングには梃子摺ったよ。 これを片手間で行える魔王や彼の娘のセンスは流石としか言いようがない。 ……ん?何故私が魔王の事を知っているのかって?いや、君の顔を見れば想像がつくよ。 まあ、今更隠す必要もないし、この際だから教えてあげようか。特別サービスだ。感謝したまえよ、天宝寺アニカ。 ◆ いのちがうしなわれていく。 すごくさむい。からだがおもい。めのまえがくらくなっていく。 うけつがれてきたおもい。たくされたねがい。わたしのいのり。 すべてがいしきとともにだんだんとうすれていく。 おとうさん。おかあさん。みそらちゃん。ケージ。さとる。あねさま。おねえちゃん。 みんなのおもいをうらぎって。なにものこせなくて。いきてかえれなくて。わるいこで、ほんとうにごめんなさい。 『望……望……!あ、あああ………!そんな……嘘……嫌だ……!』 みみもとできこえてくるかなしそうなこえ。だれのこえなんだろう。かおをむけてみる。 ふわふわでぽかぽかなちいさなからだ。むかしからずっとみまもってくれたわたしのさいしょのともだち、ウサミちゃんがいた。 ぽつぽつとてにしずくがおちるかんかくがする。ウサミちゃんが、ないている。ルビーいろのきれいなひとみから、ながれていく。 なかないで。 なんとかうごくゆびでなみだをぬぐってあげても、ずっとながれてくる。 『ごめんなさい……ごめんなさい……。私はまた何も……。何もかも手遅れになって……!』 ううん、。それはちがうよ、ウサミちゃん。わたしはあなたたちがいたから。あなたたちがずっとそばにいてくれたから、いままでがんばれたんだよ。 スネスネちゃんも、トラミちゃんも、ひなたさんも、けいこちゃんも、あねさまも、おねえちゃんも。だれもたすけられなかったけど。 それでもわたしは「いぬやまのぞみ」としてのおもいをとりもどしたせんたくをこうかいしていないよ。 ちゅうこくをむししてごめんなさい。それと、まもってくれてありがとう。 わたしはもうおしまいだけど、あなたたちのいのちはまだつづいていく。だからーーー。 「おねがい……みんな……どうかーーー」 ふわり。ことばがおわるまえ、つめたかったからだがぽかぽかとあたたかくなってくる。やわらかいひかりがわたしをつつんでいく。 まどろみとともにいままでのたのしかったきおくがめぐる。 ありがとう、みんな。わたしのじんせい、とてもしあわせだったよ。 ◆ 「う、おおおおおおおおおッ!!!」 少年の悲痛な叫びが夜闇に木霊する。 命を賭して守護るべき存在であった少女。厄災で命を落とした彼女の姉に託された希望。 恵子や勝子のように手の届かぬ場所で殺された訳ではない。 選択を誤らなければ未然に防げた不意打ち。哉太が盾になれば落とさずに済んだ大切な命。 犬山うさぎの死は共に戦っていた彼女の眷獣達にもあまりにも強すぎる影響を与えた。 その衝撃により綱渡りの縄が断たれ、戦況は一気に傾く。 愛する主の命が潰えた瞬間、数秒前まで剣士と共に果敢に赤鬼に立ち向かっていたワンタは石像のように動きを止める。 魔力の風を送り続けていたタカコは一瞬だけ動きを止めた後、空を切り裂くような嘶きと共に電光石火の速度で西へと飛び去って行く。 魔術と棍術による遊撃を担当していた三猿はうさぎが倒れ伏した一目散にうさぎが倒れ伏した場所へと向かっていく。 崩壊する連携。その明確な隙を赤鬼が見逃すはずがない。 「■■■■■■■ーーーーー!!!」 人の言葉ですらない咆哮。その直後、彼に纏わりつく霧状の厄が膨れ上がり、一気に爆発する。 撒き散らされる暗黒。咄嗟に哉太はバックステップで有効範囲を離脱して直撃は免れたものの、爆風の風圧は凄まじく、いとも容易く彼の身体を吹き飛ばした。 狛犬ワンタは避けることすらせず、厄を一身に受ける。暗黒により分解されていく身体。崩壊する自我。全てが消し飛ぶ直前、彼の瞳から流れる一筋の涙。 最愛の友の願いも空しく、大切な存在を守り抜く使命も果たせず、主無き天の番犬は冥府へと旅立った。 赤鬼の最優先は減衰を続ける理性を取り戻すための食事。たった今、女王より賜った下賜より食皿に備えらえた贄は2つ。 たった一人、僅か数十メートル先に飛ばされた剣道少年か。その反対側にいる女王の手によって屠殺され、猿と兎一匹ずつ傍らに従えた召喚士の肉袋か。 一早く己の技を取り戻し、女王の元へと衰残するために選んだ完全食は、手早く捕食可能な少年の方だった。 「くっ……!!」 供を失った剣士へと黒い闇をまき散らしながら突撃する赤鬼。大型トラックの質量を持ちながらスポーツカーもかくやの速度で肉薄する。 タカコの魔風による援護、ワンタによる攻撃の阻害(インターラプト)、三猿による遊撃。 それらが失われた今、例えVH発生後から数多くの強敵達と戦い、経験を身に宿してきた少年といえど、技と適応力だけでは赤鬼の餌食となるだけであろう。 ーーーー救援がなければ、の話だが。 「ーーーらああああああああああああああッ!!!」 裂帛の叫びと共に一条の光が漆黒を切り裂いて奔り、流星の行く先は接近する巨星。 輝星の担い手たる少年は、哉太の前へと立ち、魔力の光を迸らせた剣を構え、襲い来る鬼(オーク)へと切っ先を向ける。 「爆ぜろッ!魔聖剣ッ!!」 瞬間、切っ先に収束した光が炸裂し、周囲一帯を真昼のように照らし出す。 同時に質量を持つエネルギーへと変換された魔力が迫る赤鬼を纏う闇ごと後方へと吹き飛ばした。 哉太の目が見開かれる。眼前にいる彼は縁を互いに断ち切ったかつての友。 VHで再会を果たしてから協力し、喧嘩をし、殺し合った男。 闇纏う厄神に連れ去らわれた彼は、哉太へと振り返る。 「よう、助けに来たぜ。八柳哉太」 「山折、圭介……!」 光が収束し、哉太の懐に小さな御守りが現れる。 それは、淡い光を放っていた。 ◆ 「ーーーーと、まあ要約するとこんな話だ。結局のところ、君達はあの亡霊から逃げずにいれば全てが丸く収まる筈だったのさ。 結果論にはあるが、君達の判断のお陰で私は九死に一生を得た。これも運命の導きと言う奴かな」 「く……うぅぅ………!」 上空30メートル。初夏とは思えない冷たい風が吹く中、首を掴まれたアニカは呻ぎ声を漏らす。 歯を食いしばり、青い瞳に涙を滲ませる異分子に対し、女王は悪意に満ちた笑みを向けた。 女王の一方的な会話の中、彼女の『狩猟』により遠方にいる仲間、犬山うさぎが命を落としたを知らされた。 殺傷を未然に防げず、親しくしてくれた優しい友達の命が失われた。その事実が刃となり、アニカの未成熟な心を抉った。 ーーーギュオオオオオオオオオオオッ!!!! 「ーーーッ!!」「おやおや」 耳を劈くような咆哮が轟き、浮遊する少女二人へと巨大な影が風を纏いながら突撃してくる。 その影の正体は巨大な怪鳥。月明りに照らされた細面の貌は、本当に獣であるのか疑わしく思えるほど激情に塗れていた。 ターゲットは紛れもなく女王「日野珠」。感情を殺意一点に絞り、主の友であるアニカ諸共撃墜すべく特攻(バードストライク)を仕掛ける。 到達まで僅か。光陰の如し突撃は女王を鎮めるかに思われたが。 「ーーー知ってるかい?太陽へと飛び立ったイカロスは偽りの羽を焼かれ、天から堕ちたのだよ」 女王の頭上に出現する巨大な黒炎球。到達する数メートル前で怪鳥に放たれた。 災厄の名を冠する大風タカコ。黒い太陽を継いだ厄の化身に一矢報いる事は叶わず、無謀の代償をその身で支払う事となった。 墜落する最中、彼女が思い出したのは故郷ーー異世界の空。背中に乗せた友、召喚士イヌヤマの無邪気な笑い声。 貴女の眷獣でいられたこと、それが私にとって一番の幸せでした。 今際に抱いた思いは夜風に吹かれ、肉体と共に灰に変わっていく。 「……何がしたかったのだろうね、彼女」 「許……さない……!絶対に……許さ……ない!!」 「やれやれ、困ったものだ」 愛らしい顔を怒りに歪ませるアニカの視線を受け、女王は肩を竦める。 現状、アニカが打てる手はない。それでも「日野珠」に擬態した殺人者には心だけでも負けるわけにはいかない。 幼気な少女の決死の抵抗に、女王は嗤う。 「そういえば、君が考案した現状を打破する策はどんなものか、推理してみろって言ってたよね?」 「Try to……answer……!」 「それなんだがね、どうにも私程度の頭脳では答えに至らなかったよ。おめでとう、天宝寺アニカ。女王(わたし)を出し抜いた君の勝ちだ。 ーーーだから、何の捻りもない手段で応えさせてもらうよ」 「ーーーーあっ」 屈せず最期まで抗った探偵へ僅かばかりの賛美の言葉を贈り、女王は命綱と化していたアニカを掴んでいた手を離した。 明晰な頭脳が回転を止め、動きを止める。地上30mからの落下の中、脳裏に過ぎるのは最初に解決へと導いた事件。被害者の死因は落下死。 ああ、被害者になった女の子はこんな風に命を落としたんだ。 そんな間抜けな感想を抱いて、地面へと叩きつけられる瞬間ーー。 「間、に、合ええええええええええええええッ!!!」 女性が発したとは思えない怒号と共に身体を抱きかかえられる感覚を覚える。 目を丸くし、自分を助けたと思われる人物を見上げる。 神の彫刻と見間違えんばかりの美貌に張り付いた快活な笑顔。風にたなびく美しい黒髪。 パートナーの話していた人物像とは違うが、アニカは目の前の女性を知っている。 「アナタは……カグラハルヒメ……?」 「え……ええ、そうよ。私が神楽春姫。山折村の始祖の地を引く巫女、神楽春姫!」 「誰かと思えば、山折村を穢し続けた一族の末裔ーーいや、その取り巻きになった亡霊か。 丁度いい。私の進歩のために踏み台になって貰うよ」 神楽春姫らしき人物が手慣れた様子でアニカを下し、天高く登る女王を見上げる。 下ろされた直後、視線を下げるとポケットに仕舞っていたいた御守りが再び仄かな光を放っていた。 【D-2/草原/一日目・夜中】 【八柳 哉太】 [状態]:異能理解済、疲労(特大)、精神疲労(大)、喪失感(大) [道具]:脇差(異能による強化&怪異/異形特攻・中)、打刀(異能による強化&怪異/異形特攻・中)、双眼鏡、飲料水、リュックサック、マグライト、八柳哉太のスマートフォン、白兎の御守り [方針] 基本.生存者を助けつつ、事態解決に動く 1.うさぎちゃん……。 2.アニカを守る。絶対に死なせない。 3.圭介と共に目の前の鬼を討伐する。 4.村の災厄『隠山祈』を何とかしてあげたい。 5.いざとなったら、自分が茶子姉を止める。 6.ゾンビ化した住民はできる限り殺したくない。 [備考] ※虎尾茶子と情報交換し、クマカイや薩摩圭介の情報を得ました。 ※虎尾茶子が未来人類発展研究所関係者であると確認しました。 ※リンの異能及びその対処法を把握しました。 ※広場裏の管理事務所が資材管理棟、山折総合診療所の地下が第一実験棟に通じていることを把握しました。 ※『神楽うさぎ』の存在を視認しました。 【山折 圭介】 [状態]:疲労(大)、眷属化進行(極小)、深い悲しみ(大)、全身に傷、強い決意 [道具]:魔聖剣■、日野光のロケットペンダント、上月みかげの御守り [方針]基本.厄災を終息させる。 0.うさぎがいると思わしき場所へと向かう。 1.女王ウイルスを倒し、日野珠を救い出す。 2.願望器を奪還したい。どう使うかについては保留。 3.『魔王の娘』の願い(山折村の消滅、隠山いのりと神楽春陽の解放)も無為にしたくない。落としどころを見つけたい。 4.春……? [備考] ※もう一方の『隠山祈』の正体が魔王アルシェルと女神との間に生まれた娘であることを理解しました。以下、『魔王の娘』と表記されます。 ※魔聖剣の真名は『魔王の娘』と同じです。 ※宝聖剣ランファルトの意志は消滅しましたが、その力は魔聖剣に引き継がれました。 ※山折圭介の『HE-028』は脳に定着し、『HE-028-B』に変化しました。 【大田原 源一郎】 [状態]:ウイルス感染・異能『餓鬼(ハンガー・オウガー)』、眷属化、脳にダメージ(特大)、食人衝動(中)、理性喪失 [道具]:防護服(内側から破損)、サバイバルナイフ [方針] 基本.女王に仇なす者を処理する 1.女王に従う [備考] 女王感染者『日野珠』により強化を施されました。 【E-2/草原/一日目・夜中】 【天宝寺 アニカ】 [状態]:異能理解済、衣服の破損(貫通痕数カ所)、疲労(大)、精神疲労(大)、悲しみ(大)、虎尾茶子への疑念(大)、強い決意、生命力増加(高魔力体質)、眷属化進行(極小) [道具]:殺虫スプレー、斜め掛けショルダーバッグ、ビニールロープ、金田一勝子の遺髪、ジッポライター、研究所IDパス(L2)、コンパス、飲料水、医療道具、マグライト、サンドイッチ、天宝寺アニカのスマートフォン、羊紙皮写本、犬山家の家系図、白兎の御守り [方針] 基本.このZombie panicを解決してみせるわ! 1.早く皆と合流して、「Queen Infected」の事を知らせなくちゃ! 2.私を助けてくれたMs.Rabbitの事、ウサギに聞いてみましょう。 3.あの女(Ms.チャコ)の情報、癇に障るけどbeneficialなのは確かね。 4.やることが山積みだけど……やらなきゃ! 5.リンとMs.チャコには引き続き警戒よ。特にMs.チャコにはね。 [備考] ※虎尾茶子と情報交換し、クマカイや薩摩圭介の情報を得ました。 ※虎尾茶子が未来人類発展研究所関係者であると確認しました。 ※リンの異能を理解したことにより、彼女の異能による影響を受けなくなりました。 ※広場裏の管理事務所が資材管理棟、山折総合診療所が第一実験棟に通じていることを把握しました。 ※犬山はすみが全生命力をアニカに注いだことで、彼女の身体は高魔力体質に変化し、異能『魔王』に対する強力な耐性を取得しました。 ※『神楽うさぎ』の存在を視認しました。 ※日野珠が女王感染者であることを知りました。 ※白兎の存在を確認しました。 【神楽 春姫】 [状態]:疲労(極大)、眷属化進行(極小)、額に傷(止血済)、全身に筋肉痛(極大)、魂に隠山祈を封印、精神不安定(無自覚)、白兎への怒りと屈辱(大)、???喪失、隠山祈人格 [道具]:柳葉刀、血塗れの巫女服、研究所IDパス(L1)、[HE-028]の保管された試験管、山折村の歴史書、研究所IDパス(L3) [方針] 基本.妾は女王……? 1.女王ウイルスを止め、この事態を収束させる 2.日野珠は助け出したいが、それが不可能の場合、自分の手で殺害する 3.襲ってくる者があらば返り討つ。 [備考] ※自身が女王感染者ではないと知りましたが、本人はあまり気にしていません ※研究所の目的を把握しました。 ※[HE-028]の役割を把握しました。 ※『Z計画』の内容を把握しました。 ※『地球再生化計画』の内容を把握しました。 ※隠山祈を自分の魂に封印しました。心中で会話が出来ます。 ※隠山祈は新山南トンネルに眠る神楽春陽を解放したいと思っています。 ※隠山祈と自我の入れ替えが可能になりました。 隠山祈が主導権を得ている状態では、異能『肉体変化』『ワニワニパニック』『身体強化』『弱肉強食』『剣聖』が使用可能になりますが、 周囲の厄を引き寄せる副作用があり、限界を超えると暴走状態になります。 ※白兎の干渉により???が失われました。 【日野 珠】 [状態]:疲労(小)、女王感染者、異能「女王」発現(第二段階途中)、異能『魔王』発現、右目変化(黄金瞳)、頭部左側に傷、女王ウイルスによる自我掌握 [道具]:研究所IDパス(L3)、錠剤型睡眠薬 [方針] 基本.「Z」に至ることで魂を得、全ての人類の魂を支配する 1.Z計画を完遂させ、全人類をウイルス感染者とし、眷属化する 2.運命線から外れた者を全て殺害もしくは眷属化することでハッピーエンドを確定させる [備考] ※上月みかげの異能の影響は解除されました ※研究所の秘密の入り口の場所を思い出しました。 ※『Z計画』の内容を把握しました。 ※『地球再生化計画』の内容を把握しました。 ※女王感染者であることが判明しました。 ※異能「女王」が発現しました。最終段階になると「魂」を得て、魂を支配・融合する異能を得ます。 ※日野光のループした記憶を持っています ※魔王および『魔王の娘』の記憶と知識を持っています。 ※魔王の魂は完全消滅し、願望機の機能を含む残された力は『魔王の娘』の呪詛により異能『魔王』へと変化し、その特性を引き継ぎました。 ※魔術の力は異能『魔王』に紐づけされました。願望機の権能は時間と共に本来の機能を取り戻します。 ※戦士(ジャガーマン)を生み出す技能は消滅し、死者の魂を一時的に蘇らせる力に変化しました。 ※異能「???」に目覚めつつあります。 ◆ 戦場の喧騒から離れた自然の中、仄かな月明かりが季節外れの白百合が咲き誇る小さな花園を包み込む。 白百合のベッドの中心には一人の少女ーー犬山うさぎが身体を横たえていた。組まれた彼女の手には季節外れの一輪の赤いアネモネ。 身体には傷一つなく、安らかな顔で眠りについていた。だが、もう二度と眠り姫は目覚めることはない。 『望…………。こんな、粗末なベッドしか用意できなくてごめんね……』 眠るうさぎを取り囲むのは三匹の獣。長棍を背負った猿、二足歩行の山ネズミ。そして、ふわふわの毛並みの白兎。 全員がうさぎの異能『干支時計』に応えて、彼女を守るべく山折村に召喚された眷獣である。 致命傷となった心臓の傷は猿こと斉天大聖が魔術にて失った血液ごと治療を施し、生前と変わらない綺麗な姿に戻した。 召喚士が眠る花園と供えられたアネモネは白兎と山ネズミが魔術で生み出されたもの。 白百合の庭園の下には魔法陣が敷かれ、こちらは隠匿を始めとした魔術式が組み合わされており、その精度はかの魔王が生み出した術式にも匹敵する。 せめて、これ以上彼女が穢されないために。女王にも、山折村にも、特殊部隊にも、研究所の薄汚い連中にも手を出させないために。 たった3匹の見送り。噛みしめるのは己の無力。願うのは大切な家族と友達のため、世界を超えて精一杯生きてきた隠山望の安寧。 黙祷の後、3匹の眷獣は眠る愛しき主に背を向けて歩き出す。主を失った今、自分達を縛るものはない。なくなって、しまった。 戦場とうさぎが眠る中間地点で、3匹の獣は足を止める。 先頭を歩いていた白兎ーーウサミは振り返り、沈痛な表情を浮かべる三猿とヤマネに濡れそぼった紅い瞳を向ける。 直後、ウサミの前に魔法陣が展開され、彼女の足元にチェーンのついた懐中時計ーー召喚士イヌヤマの異世界における召喚術『干支時計』の具現が現れた。 己の魔術でうさぎの身体から干支時計を転送した白兎は器用に頭を動かし、付属のチェーンを自らの首にかける。 『…………私達の主は眠りについた。主亡き今、彼女の願いを聞き入れて逃亡するのは自由だ。そう望むのであれば干支時計から解放する。 だけどもし望の魂を、望を大切に思ってくれた人達を、穢れた隠山の地や妄執に取り憑かれた王の贄として献上されるのを拒むのであれば、私についてきてくれ』 白兎の問いに二匹の獣は頷きを返し、彼女へと一歩歩み寄る。同じく干支時計の文字盤に書かれた数字が弱光を放つ。 既に殺されたスネスネとトラミ、ワンタ、タカコ以外の眷獣が同意したとみて、ウサミは話を進める。 『分かった。これから私達は望の遺志に背き、自分達を使い潰してでも目的を果たすことになる。望と同じ場所に行けないと覚悟を決めるんだ。 ーーーー私達に、王はいらない』 【犬山 うさぎ 死亡】 ※犬山 うさぎの遺体はD-2にて死亡した直後の状態で保存されています。基本的に発見されることはありません。 ※犬山 うさぎの異能『干支時計』は白兎が懐中時計として顕現させました。また、犬山 うさぎの異能の進化を受けて魔力による封印された眷獣の本来に近い姿での自由召喚が可能になりました。 ※D-2には白兎、三猿、山ネズミが顕現しています。 128.机上の最適解 投下順で読む 130.彼女たちのささやきが聴こえる 125.地下3番出口 時系列順で読む 地下3番出口 犬山 うさぎ GAME OVER 山折 圭介 遍くデストルドー 大田原 源一郎 日野 珠 神楽 春姫 八柳 哉太 天宝寺 アニカ
https://w.atwiki.jp/orirowaz/pages/337.html
魔獣と怪人。それに抗う者達。彼らにより築かれた魔人戦線。 絶望は深淵の如く深く。希望は遥か彼方。黎明は何処へ。 されど時は無情にも進む。常夜など存在しない。 夜が明け―――――。 ◆ 「ヴッ……ヴッ……ヴッ……ヴッ……!」 未だ薄闇が支配する家屋の中。短い唸り声が反響する。 音の主は片目を潰された巨大な羆――仮想名称『独眼熊』。 対峙するは銃を構えた登山服姿の女子高生――烏宿ひなた。 そして独眼熊の背後――居間の壁際に追い込まれた小柄な少女――字蔵恵子。 この三名が小さな空間にて新たな戦線を繰り広げる演者である。 銃を構えつつ水平に構えつつ、ひなたは独眼熊へとゆっくりと歩み寄る。 近づく度に羆は歯を向き、荒い呼吸音を上げて威嚇する。 嵐山岳、通称せんせー曰く、羆は小太鼓を叩くような音で威嚇するらしい。 即ち導き出される解は一つ。この魔獣は銃を知り、恐れている。 ひなたは猟師ではない。村唯一の女性猟師である漆川真莉愛に駄々を捏ねて銃を実際に構えさせて貰ったことはあるものの、引き金を引いたことは一度もない。 銃弾は残り四発。予備弾数は零。猟師ですらない己の武器はたったそれだけ。 だが、引くわけにはいかない。魔獣の背後には己が心から笑顔にしたいと願う少女がいる。 数メートル先でひなたの足は止まる。羆の唸り声もそれに伴う。 暫しの沈黙の後――― 「ヴオオオオオオオオオオオオオ!!!」 雄叫びと共に独眼熊は凄まじい速さで突進を仕掛けてきた。ひなたは両隣を素早く確認する。 片方の部屋は洗面所。袋小路での戦闘になるが、恵子と魔獣との距離を離せる。 もう片方は和室。広い場所で対応できるが、恵子のいる居間と引き戸一枚で繋がっている。即ち羆との戦闘区域に恵子を巻き込むことになってしまう。 到達まで一秒未満。選択肢を誤れば自分だけでなく、恵子まで羆の食料となってしまう。 「――――――ッ!!」 新米猟師未満は和室へと転がり込む。魔獣は獲物がいた位置で緊急停止する。 片膝立ちの体勢で銃を構え、引き金を引く。乾いた音が木霊する。 だが独眼熊の背中を掠め、体毛を削っただけの結果に留まる。 「……くっ……」 銃を持つ手が震える。 猟友会に足げなく通っていたお陰で猟に対する知識は豊富だと自負している。猟を生で見て、獲物の解体の手伝いもしたこともある。 だが肝心の経験は皆無。ずぶの素人が猟銃を持ったところで獣――熟練の猟師すら仕留めることが叶わなかった羆を狩れる筈はない。 隻眼の魔獣がこちらをゆっくりと向く。表情はよく見えないが自身を嘲笑っているようにも思えた。 「ッ!このッ!!」 構え、芽生えかけた恐怖を振り払うかのように引き金を引く。 「―――ヴォッ!」 銃弾は独眼熊の左前脚を掠め、肉を削ぎ取る。 銃の威力は魔獣の皮膚を貫くことができる。その事実にひなたは安堵する。。 独眼熊は後退るようにひなたとの距離を取り始めた。 弾は残り二発。次は頭蓋を貫通させ、仕留める。 知識だけの素人に自信が芽生え始める。銃を警戒する獣はひなたを睨めつけ、後退する。 片膝立ちのまま構え、引き金に指をかけ――― 「ヴァッ!!」 「―――うわッ!!」 羆がひなたに向かって何かを投げつける。驚き、銃弾が明後日の方向へと飛んでいく。 半ば反射的にひなたの視線は自身に投げつけられた物体へと向く。 「…………ヒッ……!」 それは頭蓋が割れ、ピンク色の脳が露出した女ゾンビの顔。 頬が齧り取られて舌が力なく垂れ下がり、破壊された眼窩から飛び出した神経が繋がったままの眼球がひなたを見つめていた。 それはまるでひなたの末路を暗示しているかのようだった。 「ヒナタサン、オナカスカナイ」 魔獣が語り掛ける。その時になって漸く目の前の獣がゾンビではなく自分達と同じ正常感染者だと理解した。 独眼熊は字蔵恵子との戯れの中、悪意を成長させた。 どのような行動をすれば人間は怯えるのか。また、人間が反射的に目を背けてしまうものは何か。 それは同族の骸。仲間の死骸を貪って腹を満たしたことさえある独眼熊にとってはとんだお笑い草だった。 既に魔獣にとって烏宿ひなたは天敵の猟師ではない。生意気にも銃を持っただけの獲物に成り下がった。 僅か数十分前にひなたと対峙した怪人、気喪杉禿夫は驚異的な身体能力の人型の異形であった。 あれがぶつけていたのは汚らしい性欲。嫌悪感こそ吐きそうなほどあったが、恐れは微塵も抱いていなかった だが目の前に存在するのは人とは異なる存在。相互理解など不可能な魔獣。 「ブオオオオオオオオオオオオ!!!」 羆は二本足で立ち上がり、耳を劈くような咆哮を上げた。 銃を構えようとしていた両腕が下がる。少女の自惚れは砕かれ、心に絶望が満ちる。 弾は残り一発。知恵をつけた魔獣を撃退できる自信は既に失せた。 その様子に独眼熊は嘲笑し、一歩、一歩と恐怖を煽るように接近する。 そしてひなたの眼前に迫る。上から見下ろしたひなたの目には明確な恐怖が浮かんでいた。 その首を弾き飛ばすべく、前足を振り上げ―――― 「――――うぁああああああああああああああああああああああああああああ!!!」 叫び声と共に独眼熊の背後から小さな衝撃が伝わる。 体毛を掴む華奢で小さな手。それが魔獣の両側を掴んでいた。 愉しみを台無しにされかけた出来事に苛立ちを感じながらもそれを振り払おうとした瞬間。 「ゴアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」 電撃が迸り、独眼熊の身体を熱で焼き始める。 自身の生を半ば放棄していたひなたはハッと正気を取り戻す。 彼女はこの電撃の正体を知っている。それはひなたが誰よりも幸せにしたいと想っていた人物。 「―――――恵子ちゃんッ!!」 ◆ 「てててめえええええええええええ!!!俺のアニカママに何をするんだなああああああ!!!!」 天を衝く怒号。怪物は頭から湯気を吹き出し吠える。 自分が美味しくいただく筈だった推しとのまぐわいをその相棒を名乗るイケメンに割り込みされたことに激昂した。 思い通りにならないと癇癪を起こす性欲だけの愚物には目も呉れず、青年の視線はわきに抱える痛々しく頬にガーゼを当てた少女に向けられた。 「…………怖かったか?」 「――――ッ!こわ……かったわよぉ……!!ビンタされて……お腹……叩かれて……臭いMonsterに……襲われかけて……!! カナタが……死にそうになって……もう……会えないんじゃないかって……バカぁ……!!」 抱えられながら足をバタバタさせ、大粒の涙を零して罵倒する金髪の少女―――美少女探偵天宝寺アニカ。 口を大きく開けて嗚咽を漏らすその姿にいつもの生意気な態度や自信に満ち溢れた表情の面影はない。 弱り切った相棒の泣き声に黒髪短髪の眉目秀麗な青年――八柳哉太の表情が曇る。 次いでアニカを嬲り、泣かせた張本人である心も体も人とは思えぬほど歪んだ汚物――気喪杉禿夫に怒りと敵意の混じった視線を向けた。 「いい年したおっさんが女子供相手にイキってんじゃねえ!」 「黙れえええええええええ!!!アニカママは俺のハーレムに入る覚悟がないメスガキだったから分からせが必要だったんだな!! てめえみたいな周りに甘やかされて生きてきたコネだけのクソガキに分かるはずがぁないんだなぁあ!!」 「ハァ……おっさんマジで終わってるな、頭」 顔を真っ赤にして駄々っ子のように地団太を踏み、アスファルトに罅を入れる気喪杉へ呆れと侮蔑を吐き捨てる。 肉欲と稚拙さを言葉と行動で露わにする男へ向ける哉太の目は冷ややかだ。 こんな器の小さく幼稚な人間など見たことがない。村のヤクザの跡取りですらもここまで酷い甘ったれではない。 「ブギイイイイイイイイイイイイ!!!」 豚着いたの断末魔を彷彿させるような叫びと共にオーク擬きは略奪者を排除せんと突進を仕掛ける。 目の前にいるのは自分が最も憎む存在である男。性欲の全てを排除したその突撃は先程の蹂躙とは比較とならない速度。 小脇に抱えたアニカから感じる不安そうな視線。それを肌で感じながらも迫る単細胞へ呆れた目を向けた。 「―――――けっ」 いくら速度があろうとも、技術のへったくれもなく軌道が丸分かりな突撃ならば避けるのは容易い。 吐き捨てと共にバディを抱えたまま跳躍し、タックルを仕掛けてきた気喪杉の脂ぎった禿げ頭を踏みつける。 鉢巻きに括り付けられている懐中電灯がスポットライトの様に二人の整った顔を照らす。 勢いを殺さずに怪人の体毛と垢で黒ずんだ背中へと足を進め、二歩歩いた後、再び跳躍。背後へと着地する。 激突先を失った猛牛はその勢いのまま、ブロック塀を破壊し、家壁へと突っ込んだ。 「―――――ッ!かはっ……!」 「カナタッ!!」 地に足を着けた瞬間、膝を起点に衝撃が全身に広がり、激痛が走る。揺れ動かされた内蔵の傷が開いて呼吸器を締め上げる。 抱えていたアニカを落とし、膝を着いて咳き込む。口を押さえた哉太の手には血がべったりと貼り付いていた。 その様子を見ていたアニカの顔が青褪める。 「ウソ……アンタの身体……まだ治ってないじゃない……!?」 「まだ……大丈夫だ……!!」 全身から発せられる悲鳴を無視し、立ち上がる。そして気喪杉が突っ込んでいった方角を見据える。 遠くからでは聞こえていなかったが哉太のすぐ傍で耳を傾ければ、バキバキと苦痛を伴う異能による再生の音が聞こえてくる。 耐え切れず、アニカは哉太のTシャツを掴み、涙声で訴える。 「―――――逃げましょう!」 「駄目だ。奴を放っておいたら確実に犠牲者が出る。あそこで倒れている金髪みたいにな」 アニカに視線でその場所を示す。そこには自分を庇って重傷を負わされた上に辱められた金髪の高校生――金田一勝子が眠っている。 「それに―――――あの豚は俺のことを何があっても殺しておきたいらしい」 言葉を終えると同時に、アニカを抱いて数メートル先へ飛ぶ。 轟音と共に哉太達のいた場所にクレーターができる。 土煙の中には悍ましい顔にいくつもの青筋を立て、憎悪と殺意を剝き出しにする魔人、気喪杉が立っている。 「てめえみたいな!!ガキが!!勝手にアニカママの!!相棒を名乗っていい訳ないんだな!!! アニカママのすべすべのお腹に厭らしく触るなストーカー野郎おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 妄言を悪臭と共に吐き出して激昂する気喪杉。びりびりと空間を震わす騒音にアニカの身が竦む。 対する哉太は頭から湯気を吹き出す年齢を重ねたお子様を挑発する。 「だったらその手に持っている玩具で俺を殺してみろ、マザコン野郎」 その言葉で漸く気喪杉は哉太と相対してからずっと握り締めていた武装の存在に気が付く。 左手に金属バット。右手には必殺武器、ショットガン。二つの構え、再び咆哮する。 アニカや倒れ伏す金髪――勝子への欲情は全て己への殺意へと変換された。 その事を確認すると、隣で不安そうな顔を浮かべている相棒へと声をかける。 「――――あそこの金髪を安全な所へ頼む」 「――――OK、I got it。信じているからね、カナタ」 信頼の言葉と共に勝子の元へと駈け出すアニカ。 受けた傷は治らず、怪物は恐らく万全。自身の戦闘スタイルである接近戦は死と同義。 だが絶望することはない。たった一つだけ。それも一度きり。怪物を無力化する手段がある。 ◆ クエスト:完全武装・気喪杉禿夫(デストロイヤーフリークス・コンバットエディション)の撃破――開戦(オープンコンバット) ◆ 「てめえみたいなぁ!!逃げてるばかりの卑怯者はぁ!!処刑してやるんだなあああああ!!!」 片手でショットガンを持ち上げて哉太の顔へと銃口を向ける。 その綺麗な顔を吹っ飛ばしてやると云わんばかりに構えなしの発砲をする。 気喪杉の頭にはイケメンの不快な顔が吹き飛ばされ、その亡骸へ向けて罵倒と勝利宣言をするという明確なビジョンが存在していた。 だが、気喪杉は何一つ人生経験を積んでいないヒキニート。銃を手に入れたところで標的に当てられるはずがない。 対するは気喪杉の半分以下の年齢で彼以上の修羅場を潜り抜けてきた青年。 地元のヤクザに銃で脅されたこともあり、その脅威や対策などは十分に理解している。 更に二ヶ月前のアニカと共に立ち向かった大規模テロ事件では、知識だけであった対処法を経験へと昇華させた。 「素人が動いている的に当てられる訳ないだろ」 直立して狙いを定めている気喪杉の周囲を旋回するように疾走し、照準を定めさせない。 忍耐など一欠片も存在しない怪物は、苛立ちを抑えきれず発砲する。 当然、哉太に命中することはなく、明後日の方向へと飛んでいく。 「ブッギイイイイイイイイイイイイイ!!!殺す!殺すぅぅぅうぅぅぅうぅぅう!!!」 二発目、三発目と銃弾を放つが哉太を掠めもしない。 本日何度目かも分からない癇癪を起こし、ダンダンと両足で飛んで地を鳴らす。 思い通りにならなければ幼児のように喚き散らして周囲に当たり散らす。 それを何十年も続けてきたであろう最底辺の男。何もしなくても勝手に冷静さを失って暴走する男。 アニカ程の推理力がなくともこの男のパーソナリティについては理解できた。 再び対峙してからの僅かな時間で構築した術理は奴の幼稚な精神性にかかっている。 自分らしくなく挑発したいのはアニカ達を安全圏へ避難させるだけではない。技の成功率を上げるためでもある。 再び自身に銃口が向けられる。それを遠目で感じ取った哉太は再び周囲を旋回しようとするが―――。 「ヴァーーー……」 気喪杉の癇癪や銃声が近場にいるゾンビが哉太と気喪杉の戦闘区域に集まってきた。 魔人は左手の金属バットを人ならざる膂力で旋回させ、ゾンビ達を肉塊へと変えた。 だが哉太はその精神性故、ゾンビを殺すという選択肢を取れないでいた。 気喪杉に向けていた精神的リソースを一時的にゾンビ達へ向け、回避するという選択肢以外は取れない。 故に動きが一時的に止まる。憎むべきイケメンを殺す機会を怪物は見逃さない。 「ぶッッッッッッッッ殺してやるんだなああああ!!!」 哉太へと狙いを定め、引き金を引く。三発も発砲した経験は無駄にならず、銃弾は確実に静止している哉太の身体を捉えていた。 「―――――クソッ!!」 咄嗟に自分の傍にいたゾンビを蹴り飛ばして銃弾の盾にする。 銃弾を受け、仮初の命を終えたゾンビは倒れ伏す。その事実を哉太は噛み締める。 そして気喪杉のショットガンが再び哉太へと狙いを定める。 哉太も先程と同様に銃弾を躱そうと走り出そうとした瞬間―――。 「――――ガフッ!」 重症のまま酷使し続けてきた哉太の身体が悲鳴を上げ、臓腑を締め上げる。 胸を抑え、苦悶の表情で咳き込んで吐血する哉太にゆっくりと標準を定める。 己のハーレム要因への一途で純粋な愛を踏み躙り、ロリママへのストーキングでムカつかせたイケメンの行き先はただ一つ。 「ゴオオオオオ!トゥウウウウウウ!ヘエエエエエル!!」 今度こそ仕留めんと引き金に指をかけた瞬間――――。 『突っ込め』 どこからか聞こえた言葉と共に周囲を彷徨いていたゾンビが、人間の限界を超えた速さで気喪杉へと体当たりした。 その衝撃でショットガンの銃弾が明後日の方向へと発射された。 「…………!!」 死を覚悟していた青年は突然の出来事に困惑する。耳に届いた男の声。この声の主を哉太は知っていた。 衝動的に声がした方向へと顔を向ける。 「今度は誰がやりやったんだなあああああ!!!」 何度目かも数えていない横槍に激昂する。その怒りの赴くまま、突っ込んできたゾンビの頭を踏み砕く。 憤怒の形相をその声の主へと向ける。 そこには自分のハーレム要因の一人『姉妹丼』の姉担当である光ママ。 その手を取ってこちらを睨む釣り目がちの男。立場を利用し、毎晩姉妹丼を楽しんでいると思い込み目の敵にしている男。 「山折圭介えええええええ!!!」 ◆ 「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」 独眼の怪物が天を仰ぎ、咆哮する。その巨体を覆う電撃が灯りとなり空間を照らす。 字蔵恵子の異能『雷撃』。それは自身の精神的負荷を電撃に変換し、体外へと放出する異能。 独眼熊の悪意によって蓄積され続けていた恵子のストレスは、ひなたの登場により胡散した。 しかし、魔獣の咆哮によってひなたの表情に絶望が浮かんだ瞬間、恵子の中の何かが弾けた。 『烏宿ひなたが殺される』その恐怖が精神的負荷となり、衝動的に恵子の体を突き動かす。 だが、その電撃は羆を感電死させるのには至らない。 瞬間的恐怖は蓄積された恐怖に満たず、雷撃の出力はひなたの異能による電撃の最大出力未満まで落ちていた。 独眼熊は電撃から逃れようと恵子を振り払うために身体を左右に動かす。 その怪力に少女の矮躯が浮き、藻掻きに合わせて左右に揺れ動く。 数秒も経たぬうちに左手が獣の身体から離れる。残るのは右手。 「ッ……!ううぅぅぅうぅ……!!」 苦悶の声を漏らしながらも掴んだその手は決して離さない。 「――――ッ!恵子ちゃんッ!!そいつから手を離してッ!!」 「……い……や……ですッ!!」 ひなたと焦りと憤りの混じった怒声にも恵子は決して怯むことなく反論する。 恵子の右腕は骨折している。振り回される度に感じる激痛は『慣れているから』という言葉で片づけられるほど生易しいものではない筈だ どうしよう。どうすればいい。 先程感じていた絶望以上の焦燥がひなたの頭を支配する。 時間と共に恵子の身体から発せられる電撃の威力が弱まり、独眼熊の挙動が激しさを増す。 その最中、呆然と立ち尽くすひなたの耳に届く恵子の叫び。 「私は……今まで……ッ……お母さんと、一緒にお父さんに……いじめられてきた……あグぅ……! ……お母さんが……出て、ぃギ……行ってからは……私は独りぼっち……!」 「…………恵子ちゃん……」 悲痛が吐き出される。孤独だった少女の独白は多くの人に愛されてきた少女の胸に突き刺さる。 「でも……ひなたさんが……!助けてくれた。私は……楽しいって……生きたいって……思えたんだ……!!だから――――」 少女の身体から放電が止まる。最後の言葉が発せられることのないまま、魔獣は残った右手を振り払い、小柄な体を弾き飛ばす。 「うあッ……!」 「――――恵子ちゃん!!」 振り払われた勢いのまま、少女の矮躯は和室からすぐ向かいの洋室まで転がる。 その最中、夫婦の血と臓腑でコーティングされた床上を通過し、髪と衣服を赤黒く染める。 獲物を仕留め損ねた魔獣は、窮鼠の一噛みに激昂し、人間のような憤怒の形相を浮かべる。 殺意の矛先が木偶の坊と化した"ヒナタサン"から己の皮膚を焦がした"ケイコチャン"へと向けられた。 既に心が折られた猟師見習いに背を向け、隻眼の羆は二足歩行で小柄な少女へ歩み出す。 ひなたと恵子。手の届きそうな距離にも関わらず、魔獣が行く手を阻む。 獣が天を仰ぎ、勝利の雄叫びを上げ、爪を振り上げる。そしてひなたの視線に映る恵子の顔。 儚さと安堵が入り交じった優しい笑顔。笑顔を湛えたまま、少女の口が動く。 あ り が と う 瞬間、ひなたの中で何かが爆ぜた。 足を肩幅まで開き、体を安定させる。先台を左手で支え銃床を顎の高さまで持ち上げる。 銃床を右肩で抱えるようにホールドし、右手の一指し指は引き金へ。 顔は真っ直ぐ。標準は視線の先へ。 引き金を引く瞬間、異能を発動させる。肉体に蓄積されたエネルギーを電気へと変換。 少女の髪が淡く光を放ち、周囲を日向の如く明るく照らす。 左手から放電し、ライフル銃の先台から内部へと電流を伝わせる。 引き金を引き、内部の爆発と同時に電磁力によって銃弾を加速させる。 理論も過程も放棄し、ひなたは結果だけを実現させた。 加速された銃弾は隻眼の魔獣の脇腹に風穴を開け、恵子のすぐ傍の壁を貫く。 コンマ一秒にも満たない時間、小柄な少女のすぐ傍で鳴る破裂音。 その時恵子は精神的負荷を感じた。感じることができた。 恵子の異能もひなたと同じ電撃。しかしそれは似て非なるもの。 自身の感じた精神的負荷を電気エネルギーへと変換し、放電する。精密性と持続性に欠ける代わり範囲と威力はひなたよりも上。 ひなたに呼応するように恵子の身体も光を放つ。 電撃の持続は一秒未満。ストレス量も少なくひなたと同程度の電力しか発生しない。 だが、範囲はひなたの異能以上。電撃は羆の傷口から内部へと侵入し、内臓を焼く。 痙攣の後、独眼熊の身体は恵子を圧し潰すように倒れる。300kgを超える巨躯が恵子を潰す瞬間――――。 「―――――恵子ちゃんッ!!!」 銃を肩に担いだひなたが駆け出し、恵子の小さな体を抱きしめ、救い出す。 その背後で魔獣が大きな音を立てて倒れた。 ひなたは恵子の身体を見る。自身のおさがりの登山服は赤く染まり、頭部にも血の跡。 「―――恵子ちゃん!!どこか……どこか怪我を……!早く手当てを……!!」 「だ……大丈夫です。これはさっき転がった時の―――ひなたさん!後ろ!!」 恵子の視線の先には意識を取り戻し、二本足で立ち上がる独眼の怪物。空間を歪めかねない程の殺気がひなたの背中に伝わる。 憎悪と憤怒に塗れた表情でひなたの背中を引き裂かんと爪を振り上げ―――。 「―――――――」 ひなたは担いだ銃を膝立ちの状態で構え、銃口を怪物の隻眼へと向けた。 猟師と獣。それぞれの視線が交差する。静寂の中、響くのは互いの心音のみ。 「――――ゴアアアアアア!!」 折れたのは独眼熊。屈辱の叫びの後、ひなたに背を向けて玄関へと駈け出した。 「…………終わったんですか?」 猟師となった少女の背後から聞こえる守り抜いた少女の声。 ライフル銃の残り弾数は零。ひなたは独眼熊の銃への無知に賭けた。その賭けに猟師は勝利した。 構えていた銃を降ろし、大きく息を吐く。 「…………うん……終わっ―――――」 極度の緊張が解けた瞬間、張り詰めていた精神が限界を迎える。 言葉を終える前に全身から力が抜け、視界がぼやける。 「―――――!!―――――!!」 すぐ傍で誰かの悲痛な叫び声を聞きながら、ひなたの意識は闇に沈んでいく。 ◆ 気喪杉禿夫が山折圭介を憎悪するように山折圭介もまた気喪杉禿夫を侮蔑していた。 その関係性は異常事態になっても変わらない。互いの間に存在する感情は冷たい殺意のみ。 「ブモオオオオオオオオオオオオ!!!」 猛牛の如き雄叫びが地を震わす。その叫びと共に左手に持った金属バットが旋回し、周囲に集った亡者を血祭に上げる。 そして、己のハーレム要因の一人である日野光を奪い取るべく、圭介の方へと駈け出そうとするも―――。 『突っ込め』 再び気喪杉の四方からゾンビが限界を超えた速さで気喪杉の肉を喰らおうと突っ込んできた。 怪物は自身の身を守るべく武器を振るう。 気喪杉が暴れるたびに圭介は恋人の光の手を引き後退する。まるで何かから引き離すように。 このままではキリがないと気喪杉は右手に持ったショットガンを圭介へと向け、引き金を引く。 だが既に弾数は零。八柳哉太への止めを刺し損ねた瞬間に、珠は尽きていた。 「○▼※△☆▲※◎★●○▼※△☆▲※◎★●○▼※△☆▲※◎★●!!!!」 もはや人が発する音とは思えない言語で激昂し、ショットガンを遠くへと投げ捨てる。 その愚行の後、今度は両手で金属バットを握り締め、亡者達を肉塊へと変えながら突き進んでいく。 ゾンビの海を掻き分けて進む中、気喪杉の金属バットは気喪杉好みの十代前半の少女の首を吹き飛ばした。 その事実に気喪杉は激昂し、怒りの叫びを上げる。 「てめえは人間じゃないんだなああああああ!!!」 『飛び掛かってあのばい菌野郎の腹肉を食え』 返答は冷ややかな視線と亡者への指示のみ。再び怪物の元へとゾンビが襲い掛かる。 八柳哉太を殺し損ねた怒り。ハーレム要因である光と×××できないもどかしさ。怨敵山折圭介への激しい憎しみ。 いくつもの要因が重なり、気喪杉の怒りのギアが更に一段階上がる。 「ブモアアアアアア!!!」 自信の腹肉に亡者が齧りついたまま、気喪杉は圭介へ向けて跳躍する。 その着地点を瞬時に予測する。光を横抱きにして、横へと飛んだ。 その数舜後、圭介をミンチにしようとバットを振り下ろした気喪杉が降ってくる。 地面へ激突する金属バット。振り下ろした場所を起点にアスファルト上に罅割れができた。 圭介と気喪杉。憎み合う者同士が対峙する。 数で圧し潰す圭介と感情によって身体能力を爆発的に上昇させる気喪杉。 既に勝敗は決した。憤怒の表情を浮かべた魔人は怨敵を磨り潰すべく得物を振り上げ―――。 「俺に気を取られていいのか?ばい菌野郎」 徹底的な侮蔑の表情を浮かべたまま、怪物へと問う。 「命乞いは!!地獄でやってるんだな!!!」 「そうじゃなくて、お前がご執心だった黒髪の奴が逃げるけれどいいのかって聞いてるんだよ」 命の危機を感じつつも侮蔑の表情のまま、あくまで冷静な態度で怪物へと問いかける。 その瞬間、気喪杉の中に怒りと憎悪以上のものが芽生える。 憎き山折圭介を殺している隙にあのクソッタレのイケメンが逃げたらどうなるのか。 この数時間の間で色欲と憤怒以外の感情が、気喪杉の精神を揺るがす。 近場の巨乳JKを取るか。それとも超絶レアのロリママ候補ののアニカママを取るか 欲しいものは何でも手に入れてきた気喪杉に初めて出てきた二択。二兎を追い、二兎を得たい気喪杉にとっては地獄の選択。 数秒の逡巡のうち、気喪杉は苦虫を嚙み潰した表情を浮かべる。 「アニカママをゲットした後!!お前をぶっ殺して光ママをゲットする!!てめえの死体の前で3Pしてやるんだなあああああ!!!」 天を仰ぎ、最低の咆哮をする魔人。 結局、駄々っ子から精神が成長していない気喪杉は優先順位をつけて両方取るという選択しかできなかった。 圭介に憎しみの一瞥をくれた後、哉太を抹殺すべく背後を振り返る。 そこには哉太とアニカ。剣士と探偵が逃げずに待っていた。 アニカは気喪杉へと怒りの籠った眼差しを向け、哉太は腰を落とし、こちらへ走り出そうとする体勢を取っている。 ◆ 魔剣とは、理論的に構築され、論理的に行使されなければならない。 ◆ 「アニカ、サーカスは好きか?」 勝子を戦闘区域から離脱させた後、心配になって哉太の元へ戻ってきたアニカは彼に意図の読めない質問をされた。 彼の視線の先―――およそ50メートル前方にはゾンビの群れと格闘している気喪杉がいる。 「えっと、Circusは結構好き、かな?」 「そうか。じゃあ今から曲芸を見せてやる」 ◆ ゾンビの群れを乗り越えた気喪杉はこちらの方へと体を向ける。 遠目からでも分かるほど憎悪と殺意に塗れた表情をしているのが分かる。 魔人は両手で金属バットを頭上まで持ち上げる。己は腰の刀には手を置かず、屈んで走り出す体勢を維持する。 薄闇に静寂が満ちる。心臓の音だけが激しい音を奏でる。 一条の風が吹く。 「―――――ッ!!」 「ブモオオオオオオオオオオ!!」」 それを合図に互いを打倒せんと駈け出す。 気喪杉は全裸で体中のブヨブヨの贅肉を揺らしながら頭上に得物を掲げて突進する。 哉太は得物には手をかけず、地面とほぼ平行―――足に向かってタックルを仕掛けるような体勢で駆ける。 あのイケメンの刀は飾りだ。俺に体当たりなんて聞かないのに馬鹿丸出しなんだな。 気喪杉は己の無知を棚に上げ、哉太の愚行を心の中で嘲笑する。 そして互いに数メートル先まで接近する。到達まで一秒未満。 気喪杉がバットを振り下ろそうとしたその瞬間、哉太は身体を捩じらせて地面を蹴った。 思った通りタックルだ。自分以外の男は馬鹿なんだなと心の底から青年の愚行を嘲る。 走った速度のまま自分へと突進してくる愚か者に対し、気喪杉は全力でバットを振り下ろす。 「イケメンのハンバーグ完成なんだなあああああ!!!!」 勝利宣言と共に金属バットが眼前の物体を叩き潰す瞬間―――。 気喪杉の濁った双眸と哉太の双眸。二つが重なり合う。刹那、金属音と共に肉を切り裂く音が響く。 八柳哉太は飛んだ数メートル先で体勢を整え着地する。左手には脇差。右手には打刀。 その背後には尻餅をついた気喪杉禿夫。金属バットは諸手で握られたまま、両肘ごと気喪杉の隣に転がっていた。 数秒の沈黙の後――――。 「ぎぃぃぃいぃいいいいいいいあああああぁぁぁ!!!!」 ◆ ベースは彼の流派である八柳新陰流『這い狼』および八柳新陰流、二刀『朧蟷螂』 地滑りの如く疾走し、相手の膝を砕く『這い狼』の走法で脇差と打刀、二振りで防御と反撃を同時に行う『朧蟷螂』。 決して交わることのない剣術を以って、魔人を殺さずに無力化する。 それを可能としたものが『這い狼』による疾走の最中に僅かに軌道をずらして身体を捩じって地を蹴る動作。 勢いを殺さずに相手の脇をすり抜けるような体当たりが行われる。その際に捩じりによって発生する回転は一度。 上段から振り下ろされる攻撃に対し、逆手で脇差を抜いて打撃の軌道をずらす。それと同時に行われる抜刀する『朧蟷螂』 回転の勢いのまま無防備になった両肘を切り落とす。その勢いのまま、反撃から逃れるように相手の背後へと着地する。 八柳新陰流の『柔』の理念に則りながらも型から外れたあまりにも無滑稽な剣術。理論は穴だらけで剣術と呼べる代物ではない。 ほんの僅かでも気喪杉が冷静さを持っていれば反撃を喰らっていた。間に遮蔽物があれば失敗は必然だった。 その上、よしんば成功していたとしても気喪杉の贅肉の鎧を骨ごと断ち切るには至らなかったであろう。 しかし、それらを可能にしたのは気喪杉の足止めをしていた勝子、ひなた、アニカの奮闘。遮蔽物を取り除いて討伐の土台を作り出した。 そして犬山はすみによる打刀と脇差の強化。犬山はすみを始めとした面々は誰もが気喪杉を人型の異形だと判定していた。 故に力を付与された二振りも同様に気喪杉を異形と判定する。 犬山はすみの異能は強化の大小に関わらず、必ず異形への特効を持たされる。 故に、力を得た刀は気喪杉の肉の鎧を裂くことが可能になった。 曲芸の銘は――――八柳新陰流『這い狼』が崩し、『捩り風』 八柳新陰流は独自の魔剣を以って『皆伝』と認定される。 皆伝保有者は現在まで八柳藤次郎及び虎尾茶子のただ二名のみ。 八柳哉太、未だ皆伝に至らず。 ◆ 「い゛だい゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!い゛た゛い゛ん゛た゛な゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」 両腕を落とされ、激痛に悶え苦しむ全裸の不審者。 「無様……ですわね……」 「Ms.ショウコ……起きたのね……」 「ええ……アニカさん、避難させてくれてありがとうございますわ」 そう言って両腕から血を流し、顔を土砂崩れの如く汁を垂らしながら咽び泣く男を睨む。 この汚物はもう二度と食事をとることも、排泄すらも一人ではできなくなった。 だがそのことに憐憫を向ける者は誰もいない。ここにいる全員、目の前の汚物に絶対零度の視線を向けている。 「……止血だけでもしておこうか」 「……そうね、勝手に死なれちゃ困るもの」 アニカはロープを手に取り、真っ直ぐに宙に浮かせる。それを哉太は打刀で半分に切る。 それから他にも包帯やら消毒液やらが必要なのだが―――。 「ご安心なさい。私が先程マーキングしておきましたわ」 勝子が手に持った小石を宙に投げると、手元に救急箱が現れた。 「ぶええええええええええええええええええ!!!」 幼児のような見っとも無い泣き声をあげて、気喪杉は壁を破壊しながら走り去っていく。 止血が済んだ際は、こちらを顔中のの穴という穴から液体を垂らしながら睨んできたものの、哉太の存在を見た瞬間、立ち上がって逃げ出した。 少なくとも、ずっと逃げ隠れさえすればゾンビに食い殺されることはないだろう。 「ざまーーーーーーみろですわーーーーーーー!!!」 汚らしい背中を見せながら逃げ出す最底辺の男に対して勝子は高笑いする。 その様子を苦笑しながらアニカは彼女を見ていた。 「……もうダメだと思ったけど、何とかなったみたいねカナタ。……カナタ?」 シャツを引っ張ってみるが哉太の反応はない。不安を感じたアニカは彼の伺う。 哉太の視線は真っ直ぐ。その表情は沈み切っている。 パートナーの目には何が映っているのか。その視線の先を見ると、こちらに歩み寄ってくる男女。 男は一釣り目がちで健康的な体つきをしている。自分達と同じ正常感染者のようだ。 女は男と手を繋いでいる。色褪せた瞳に開いた口。彼女は男の異能によって操られたゾンビのようだ。 男女が哉太の前で制止する。 男と哉太は互いに目線を決して合わさずに話しかける。 「助けてくれたのか、山折」 「帰ってきてたのか、八柳」 親分と子分第一号。もう二度と会うことがないと思っていた元親友同士が一年ぶりに言葉を交わす。 ◆ それは私がまだ小学生の頃。 夏休みのある日。朝から山で遊びまわり、お昼を食べた後にうたた寝してしまったある日のこと。 当時は短かった私の髪を誰かが撫でる。それが嬉しくて、気恥ずかしくて、誰かの膝の上で不貞腐れてまた眠ってしまった。 拗ねた顔を覗き込む自分に似た優しい女性の顔。そんな何でもない日の夢を見た。 髪を撫でられるくすぐったい感触で目を覚ます。 誰に撫でられているのか、不思議に思い、その手の主へと視線を向ける。 「起きちゃいましたか?」 夢の声とは違う、幼さの残る声。寝ぼけ眼をこすりながらその人物へと声をかける。 「恵子ちゃん?」 こくんと頷く。夜が明けかけ、空が白みを帯び始めていた。 薄明りが恵子の顔を照らす。目は赤く腫れ、泣いていたみたいだ。 誰だ泣かせた奴は。 「ひなたさんが倒れてから、大変だったんですよ」 不機嫌な声でそう漏らす恵子。 疑った皆さん、ごめんなさい。私が泣かせたみたいです。 「……怒ってる……?」 「怒ってます」 泣きそうな寂しそうな声。そこまできっぱり言われたら何も言えなくなる。 「……ごめん……」 恵子は何も言わず、ただひなたの髪を撫で続ける。 しばらくの沈黙。だが、気まずさはいつしか暖かさに変わる。 「あのさ……我儘……言っていいかな?」 「……特別ですよ」 ほんの少しだけ不機嫌そうだが、優しさに溢れた声。 その声の形は、大好きなお母さんに似ていた。 だから、少しだけ、甘えたくなった。 「……もう少しだけ、お昼寝したいから、膝枕の続きをしてもらってもいいかな?」 返答はなく、ただ優しく髪を撫でられ続ける。 掌の温かさ、膝の柔らかさが心地よい。 微睡み、ゆっくりと瞼が落ちていき――――。 「チェストーーーーーーーーー!!」 「何事ーーーーーーー!!??」 隣部屋でガラスが勝ち割られる音がした。 微睡みが失せ、一気にたたき起こされる感触がした。 勢いよく起き上がる。その際、ひなたの頭が恵子の顎を直撃する。 恵子は涙目で顎をさすっていた。 驚き、腰を抜かした二人の前に現れたのは、金属バットを肩に乗せた金髪の美女、金田一勝子。 「あの……勝子さん?普通に玄関から入ってくればいいんじゃ……」 「そんな……時間なんて……ありませんわーーーーー!!」 ひなたのツッコミを逆ギレで無常に返す。理不尽というものを垣間見た。 その直後、 「emergency!!emergency!!emergency!!」 玄関から幼い声、天宝寺アニカの大声が響き渡る。 「カナタ!!二階からMs.ハスミを運んできて!!」 その言葉と同時にバタバタと誰かが階段を上る音が聞こえた。 「早く準備してここを脱出しないとお〇ックされますわよ!!」 「いや、どういう意味か全く分からないんですけど、何があったんです?」 ひなたは当然の疑問を投げかける。すると勝子は冷汗を流しながらその答えを言い放つ。 「特殊部隊が、今ここにいる人間全員を殺しに来ますのよーーーーー!!!」 ◆ 圭介と哉太。十年来の親友同士だった間柄。しかしすでにその関係は冷え切っており、互いに目線すら合わさない。 すぐ傍で困惑する二人の少女を他所に、ぽつぽつと会話らしきものを始める。 「まだこのクソド田舎でお山の大将気取ってんのかよ、山折」 「金魚の糞だった分際でよくでかい口を叩けるようになったな、八柳」 口から吐き出される言葉には棘があり、互いに歩み寄る気配を見せない。 哉太が地元を『クソド田舎』と蔑むようになった原因。そして圭介が決して友人として哉太をカウントしなくなった原因。 それは、去年起きた大きな確執に合った。 「……そっちは彼女の、光ちゃんか……」 「……誰に聞いた」 「……珠ちゃん」 「……あいつらを泣かせたお前に名前を呼ぶ資格なんてねえよ」 「……お前も同罪だろうが」 その確執は当人二人だけの問題ではない。 諍いは飛び火し、仲良しグループであった彼らの絆を踏み躙った。 二人を宥めようとした諒吾。何もできず涙を流すしかできなかったみかげ。トラウマを植え付けてしまった珠。 そして、二人を叱るわけでもなく、ただただ泣かせてしまった光。 二人はどちらも加害者であり、被害者でもあった。 「…………」 「…………」 いつ終わるかもわからぬ沈黙が続く。 そして不意に、その沈黙が破られる。 「……じゃあな」 「……ああ」 圭介が背中を向け、ゆっくりと歩きだす。 その背中に対しても、哉太は視線を向けようとしない。 「いいのですの、哉太さん?これが今生の別れになっても後悔しませんの?」 横から勝子の厳しい声が聞こえる。それでも、哉太は何も返せない。 拳を握り、体を震わせる情けない男に向けて、呆れて溜息をつく。 「どうやら私は哉太さんを買い被り過ぎていたようですわね。女々しい男ですこと」 その言葉にも反論できない。歯を食いしばって耐えること以外できなかった。 今更自分に何が言える?彼らを裏切り、諍いを自分の都合で飛び火させ、絆を踏み躙った人間がかけていい言葉など知らない。 震える手にそっと小さな手が添えられる。横を見ると自分のパートナー、天宝寺アニカがこちらを悲しそうな表情で見上げていた。 「本当に、後悔しない?」 目に涙をためて訴えかける彼女に、かつて自分が傷つけてしまった妹分の姿が重なり―――――。 「圭ちゃん!!」 気づくと確執を忘れ、衝動的に昔の呼び方で彼を呼んでいた。 圭介の背中がピクリと動き、足を止める。 「圭ちゃんは皆の……諒吾くんに、みかげちゃん、珠ちゃんに光ちゃん……あいつらのリーダーなんだ!!」 いつかその背中に追いつきたい。どんなヒーローよりもかっこ良かった親分の大きな背中に叫ぶ。 「それから……光ちゃんを幸せにできるのは圭ちゃんしかいないって……俺はずっと信じている……!! だから……絶対に死ぬな……!!絶対に死んじゃ駄目なんだ!!!」 衝動に任せた叫びを終え、圭介へ背を向ける。 もうこれ以上彼に言うことはない。きっとこれが最後の会話になる。 そう自分に言い聞かせる。 「……ま、アニカさんのパートナーとしては及第点ギリギリですわね。彼女に相応しい殿方になるよう、努力なさい」 謎の上から目線で哉太の評価をする勝子へ複雑そうな表情を浮かべる。 そんなことを知ってか知らずか、勝子は勝気な笑みを哉太に見せつけた。 「カナタ、よくできました。Good boy、Good boy」 爪先立ちで哉太の頭を撫でようとするアニカに若干馬鹿にされてないか?と苛立ちを感じる。 ガキがガキ扱いするなという意味を込めて軽く頭にチョップをする。 そして、はすみ達のいる一軒家へ歩み出そうとした瞬間――――。 「哉太!!」 不意に名前を呼ばれて足が止まる。 「この村には特殊部隊員が俺達を殺そうとしてきている!!ガスマスクに迷彩柄の防護服の奴らだ!! 俺もさっき殺されかけた!!奴らは強い!!もうすぐそこまで来ている!!」 「ええ何それ聞いてませんわ」や「Oh my gosh!」などの声が隣から聞こえる。だが情報以上の衝撃が哉太の中にあった。 「だから、お前もお前の仲間もそんな奴らに殺されるな!!絶対に死ぬんじゃねえぞ!!!」 ◆ 高級住宅街から離れた道沿いにある一軒家。 一行は最低限の荷物をまとめた後、全速力で高級住宅街から走り去った。 途中、哉太、勝子、ひなたら体力お化けがバテかけた三人を背負い、緊急避難先の一軒家へと雪崩れ込んだ。 その際、勝手に家を借りるのは抵抗があるといったはすみを気遣い、ここを今から自分の別荘として買ったから問題ないと力ずくの理論で無理やり納得させた。 その後は作戦会議。行動の際の最低限のルールを決めた後は疲労が溜まっていたメンバーは居間で雑魚寝することになった。 そんなこんなが起こった後の話。 もしゃもしゃ もしゃもしゃ 玄関の軒下にて、探偵と助手が二人並んでバナナを食べていた。 時折首から下げた双眼鏡を覗き込んで招かざる客が来ないか確認している。 探偵――天宝寺アニカの顔には木乃伊の如く包帯 ――怪我が大分治ったと字蔵恵子から渡されたもの――が巻き付いている。 どうやらこの包帯は犬山はすみの異能によって強化されたものらしく、直に触れている箇所には強い効果が発揮されるらしい。 会議での決定事項その一。 緊急避難先にいる間は必ず外に見張りを着けること。 率先して引き受けた二人には、家にあった双眼鏡がそれぞれに支給され、また感謝の印として一房のバナナがプレゼントされた。 「アンタ、寝なくて平気なの?」 「あー、今日は昼飯食った後は晩飯まで昼寝してた。それから晩飯食った後は茶子姉に叩き起こされるまで寝てた」 「ダメ人間」 「お前はどうなんだよ、家出少女」 「Lunch頂いた後は役場で観光案内して貰って、民宿でDinnerまでの五時間、お昼寝してたわ」 「そーかよ」 いつもとは違う生返事。何となく調子が狂うが、その原因は既に分かっている。 自分にできることは話してくれるのを待ち、相談に乗ることくらいだ。 ふと、視線を隣のパートナーへと向ける。 朝日に照らされる憂いを帯びた横顔。 八柳哉太。二ヶ月前の事件にて彼の人となりを深く理解した。 容姿端麗。それでいて自分をサポートできる程度には頭が回る。身体能力はかなり高い。 やさぐれてはいるものの、性格は善人より。 趣味はまあ、あいつまだ高校生だし、許容できる範囲……かな? だが、最大の問題はそれらではない。 「アンタ、そのシャツのドラゴン何?」 「これは俺の切り札。オーダーメイド品だ。ヤバいだろ?」 「……アンタのスマホのストラップ、この旅館で叩き売りされてそうな剣?の奴は何?」 「叩き売り言うな。邪竜の力を宿した魔剣だ。ネトオクで一万円で落とした奴だ。ヤバいだろ?」 突っ込む気すら失せる壊滅的なセンス。この男のセンスは男子小学生の段階でお亡くなりになったらしい。 彼に不覚にもときめいたことは何度もある。しかし、そのときめきはコイツのセンスのヤバさで数秒で萎えさせられる。 「お疲れ様、アニカちゃんに哉太くん」 背後から大人の女性――犬山はすみの柔らかな声がかけられた。 手には暖かいココアが二つ。アニカと哉太に手渡される。 「Thanks、Ms.ハスミ」 「あざっす」 揃ってココアを一口含む。優しい甘さが全身に広がり、張り詰めていた緊張の糸をほぐす。 気が緩んだせいか、我慢していた眠気が一気に襲いかかり、二人の前で大欠伸をしてしまった。 「アニカ、お前は一度寝とけ」 「でも……」 「見張りは元気になった私が引き継ぐから大丈夫よ~。実は私はアニカちゃんのファンなの~。だからすっきりした頭で凄い推理を見せてくれると嬉しいな~」 会議での決定事項そのニ。 休憩は臨時会議終了後、二時間取る。 会議での決定事項その三(最終) 休憩後、今後の立ち回りや特殊部隊員への対策の後に天宝寺アニカが事件解決への推理のため、各々に聞き取り調査を行う。 ◆ はすみと哉太に促され、他の皆が仮眠を取っている居間へと足を運ぶ。 そして他の三人と同じように毛布に包まり、瞼を閉じる。 意識が落ちる前に脳裏を過ったのは二ヶ月前の大規模テロ事件。 八柳哉太が正体を表したテロリストの頭目と死闘を繰り広げていた時。 アニカは更なる真相を求め、研究所の奥深くまで単独潜入していた。 廊下に出た途端、目についたのは斬殺死体の山。テロリスト達とは異なる装備の武装集団。 気配を消しながら奥へと進むと、そこには二人の人間の姿。 片方は全身に迷彩色の防護服を纏った小柄な人物。遠目で見た限り、重火器は装備しておらず、代わりに利き手には血濡れた日本刀と思わしき刃物。 体つきからおそらく女性。 もう一方は白衣を纏った若い男性。おそらくこの研究施設に勤めている職員だろう。 物陰に隠れ、聞き耳を立てる。 女性と思わしき防護服の声はボイスチェンジャーで変えているのであろう、無機質で無個性な音を出している。 彼女の口から僅かばかり聞こえたキーワード。それは「ヤマオリ」と――ー。 「ミナサキ……?」 ◆ 半ば廃墟と化した高級住宅街の一角。そこで圭介は呆然と立ち尽くしていた。 思い出されるのは先程の気喪杉との戦闘。 光を取り戻すため、正常感染者を抹殺するため、打てる最善手はいくらでもあったはずだ。 例えば、気喪杉と哉太の戦闘の最中。二人へとグレネードをぶち込めば、光を取り戻せたかもしれなかった。 例えば、己と気喪杉との戦闘。ゾンビ共が群がっているいる隙にグレネードを爆発させれば危険人物をノーリスクで排除できたはずだ。 だが、できなかった。光と哉太。二人は物心ついたばかりの頃からの付き合いがある存在。 己の愚行のせいでもう二度と揃うことはないと思っていた三人組がこの極限状態の中で奇跡的に揃った。 脳裏に過る記憶。自分がヒーローで光がヒロイン。哉太は怪人役かサイドキックのヒーローごっこ。 何のしがらみもなく、毎日が充実していて楽しかった遠い日。 そんな思い出が蘇り、心の奥底で眠っていた「ヒーロー」だった頃の己を呼び出してしまい、らしくない行動を起こさせた。 「……光、俺はどうすれば良かったのかな?」 正常感染者の抹殺を選択してしまった圭介。 「光」を取り戻すという大義名分は揺らぎ、崩壊の兆しを見せつつある。 ギロチンリストには「八柳哉太」の文字が刻まれている。 これから更に「湯川諒吾」「上月みかげ」「日野珠」の文字が刻まれるとしたら―――。 「―――ッ!駄目だ!」 頭を振って答えを出すのを止めた。 「……学校だ。学校は避難所に指定されていたはずだ。だから、あいつらのゾンビがいる……筈だ」 圭介の口から願望が吐き出される。 「……行こう、光。俺はあいつらのリーダーだから、特殊部隊員に殺されないように守ってあげなきゃ」 物言わぬ恋人の手を引いて「リーダー」は学校へと向かう。その背中を光のない色褪せた目が見つめていた。 ◆ ◆ 戦線が起きた住宅街から離れた場所。独眼熊の視線は眼下の物体に注がれていた。 それは、気喪杉が戦闘の最中、役立たずと罵り、投げ捨てた物。 己の目を打ち抜き、プライドを粉々にし、幼き頃に「母」を奪った物体「銃」 これが、獲物であった二匹のメスに力を与え、今まで以上の傷を負わせたのだ。 「ガアアアアアアアア!!」 屈辱と憎悪、殺意に魔獣は吠える。 それに向けて、破壊すべく前足を振り上げ―――止めた。 独眼熊の異能は脳を活性化させ、ヒトと同等の知能を授けるギフト。 魔獣は憎悪によって進化し、「悪意」を覚えた。 なれば、人の悪意に興味を持つのは必然。 魔獣は決意する。我も貴様らと同様に猟師になろう。 貴様らは我の尊厳を破壊し、大切なものを奪い、蹂躙を繰り返してきた。 ならば、貴様らもそうされても文句は言うまいな? 隻眼の魔獣は銃を口に加える。 そして引き金についた悪臭から猟師として狩る獲物を選別する。 ◆ ―――――朝が来る。かくして兵どもは集い、迷い、歩み出す。 だが、夜明けを超えられぬ者がここに一人。 ◆ ぐちゃぐちゃと肉を貪る音が民家の中に響く。 その協奏曲を奏でる主は贅肉に顔を突っ込んで臓腑を食らう魔獣。 合いの手を添えるように時折苦悶の声を漏らすのは、両肘を失い、無力な人間と化した元怪物。 すでに臓腑の大半は食い荒らされており、例えどのような名医でも首を横に振るほどの重傷だ。 だが、気喪杉は未だ生存していた。 彼の異能である身体能力強化は感情によって精度を上げるもの。 彼の心は恐怖と絶望に満たされていた。 恐怖は生存欲求を呼び覚ますべく千切れかけた神経を活性化させ、痛覚を呼び覚ます。 絶望は一秒でも生存させるべく足りなくなった臓器を別の臓器で補うような働きをする。 自分を省みず、誰からも顧みられることのなかった男。最期は自分にすら見限られた。 「い゛た゛……ィ゛……か゛ぁ゛……ち゛ゃ゛」 その言葉を最後に男の意識は闇へと沈んだ。 気喪杉禿夫、39歳。山折村にて朝焼けを見ることなく無価値な生涯を終えた。 【気喪杉 禿夫 死亡】 【D-4/道沿いの一軒家/一日目・早朝】 【烏宿ひなた】 [状態]:感電による全身の熱傷(軽度・手当て済)、肩の咬み傷(手当て済)、疲労(大)、精神疲労(中)、睡眠中 [道具]:夏の山歩きの服装、リュックサック(野外活動用の物資入り)、ライフル銃(0/5) [方針] 基本.出来れば、女王感染者も殺さずに救う道を選びたい。異能者の身体を調べれば……。 1.皆の体調を考えて、一先ず休憩する。 2.生きている人を探す。出来れば先生やししょーとも合流したい。 3.VHという状況にワクワクしている自覚があるが、表には出せない。 4.……お母さん、待っててね。 【字蔵恵子】 [状態]:ダメージ(小)、下半身の傷(小)、疲労(大)、精神疲労(大)、睡眠中 [道具]:夏の山歩きの服装 [方針] 基本.生きて、幸せになる。 1.ひなたさんについていく。 2.ここにいる皆が、無事でよかった。 【金田一勝子】 [状態]:疲労(大)、全身にダメージ(大)、睡眠中 [道具]:スマートフォン、金属バット [方針] 基本.基本的に女王感染者については眉唾だと思っているため保留。他の脱出を望む。 1.休憩後、犬山うさぎとの合流を目指す。 2.マジ疲れましたわ…。 3.能力のこと、大分分かってきましたわ。 4.先程の白豚といい、ロクでもねぇ村ですわ。 5.生きて帰ったら絶対この村ダムの底に沈めますわ。 【犬山はすみ】 [状態]:疲労(大)、異能使用による衰弱(大) [道具]:救急箱 [方針] 基本.うさぎを探したい。 1.今は自分とここにいる子供達のことを考えて、休憩する。 2.生存者を探す。 3.ありがとう、勝子さん。 ※自分の異能を知りました。 【天宝寺 アニカ】 [状態]:全身にダメージ(小・回復中)、顔面に腫れ(回復中)、頭部からの出血(回復中) 、疲労(大)、精神疲労(小)、睡眠中 [道具]:催涙スプレー(半分消費)、スタンガン、八柳哉太のスマートフォン、斜め掛けショルダーバッグ、包帯(異能による最大強化) [方針] 基本.このZombie panicを解決してみせるわ! 1.休んだらここにいる皆からHearingするわよ。 2.Ms.チャコが地下研究施設について何かを知ってるかもしれないわね。 3.私のスマホどこ? ※異能の存在に気がつき、任意で発動できるようになりました。 ※他の感染者も異能が目覚めたのではないかと考えています。 ※虎尾茶子が地下研究施設について何らかの情報を持っているのではないかと推理しました ※異能により最大強化された包帯によって、全身の傷が治りつつあります。 【八柳 哉太】 [状態]:全身にダメージ(中・再生中)、臓器損傷(再生中)、全身の骨に罅(再生中)、疲労(大)、山折圭介に対する複雑な感情 [道具]:脇差(異能による強化・中)、打刀(異能による強化・中) [方針] 基本.生存者を助けつつ、事態解決に動く 1.このバカ(アニカ)を守る。 2.休憩後、アニカの推理を手伝う。 3.ゾンビ化した住民はできる限り殺したくない。 4.圭ちゃん……。 ※自分の異能を知りました。 ※脇差と打刀が異能により強化され、怪異及び異形に対する特効を持ちました。 【C-4/高級住宅街/一日目・早朝】 【山折 圭介】 [状態]:健康、精神疲労(中)、八柳哉太への複雑な感情 [道具]:木刀、懐中電灯、ダネルMGL(5/6)+予備弾6発、サバイバルナイフ [方針] 基本.VHを解決して光を取り戻す 1.女王を探す(方法は分からない) 2.正気を保った人間を殺す。 3.避難所である学校へ行く。 4.八柳哉太以外の知り合いはゾンビであって欲しい。 ※異能によって操った光ゾンビを引き連れています ※学校には日野珠と湯川諒吾、上月みかげのゾンビがいると思い込んでいます。 【D-3/とある一軒家/1日目・早朝】 【独眼熊】 [状態]:出血(小)、左脇腹貫通、感電による全身の熱傷(中)、内臓にダメージ(小)、知能上昇中、烏宿ひなたと字蔵恵子への憎悪(極大)、屈辱(極大)、人間への憎悪(大) [道具]:ブローニング・オート5(0/5)、予備弾多数、リュックサック、懐中電灯×2 [方針] 基本.人間を狩る 1.『猟師』として人間を狩り、喰らう。 2."ヒナタサン"と"ケイコチャン"はいずれ『猟師』として必ず仕留める。 3.『猟師』の経験を積むために"ヒナタサン"と"ケイコチャン"のいない群れを狩るか、"山暮らしのメス"(クマカイ)と入れ違いになったメスを狩るか(どちらかは、後続の書き手さんに任せます) ※食い荒らされた気喪杉禿夫の死体を自身のストックとして保存しています。 ※烏宿ひなたを猟師として認識しました。 ※知能が上昇し、道具の使い方を覚えました。 ※銃に興味を持ちました。 050.かつて未来だった僕たちから君たちへ 投下順で読む 052.だいすきが繋ぐ良縁 042.可能性の獣たち 時系列順で読む 魔人戦線――絶望への抗い 字蔵 恵子 風雲急を告げる 烏宿 ひなた 金田一 勝子 天宝寺 アニカ ギザギザチャートの信頼口座 八柳 哉太 犬山 はすみ 山折 圭介 友の家を訪ねる 独眼熊 ロイコクロリディウムの器 気喪杉 禿夫 GAME OVER
https://w.atwiki.jp/streetpoint/pages/213.html
不完全燃焼、恋愛模様 部活も終わり、部員達もちらほら帰りはじめた頃、千歳は白石に先ほどの言葉の意味を聞いてみる事にした。 1年はまだコートの後片付けをしていて、部室に残っているのは白石と千歳と同じ3年のレギュラーの3人だけだった。 「白石」 「ん?」 「さっき言いよった事ばってん」 「さっき?」 「ほら、惚れたら負けなんて嘘や、って」 「ああ」 「あれ、どういう意味ね?」 それを聞いていた仲間が口を挟む。 「なんやなんや~、モテモテなお2人さんは会話の次元が違うなあ」 「次元が違うて、俺が言うたんやなくて、白石が言ったとよ」 「せやから、惚れたら勝ちやなんて、普通言わへんで?」 「勝ちとは言うてへん」 白石が苦笑する。 「だって負けやないなら勝ちやろ? 俺はあかん。好きになったらもう駄目や。寝ても覚めてもその子の事ばっかし考えよる。もし俺の彼女になってくれんのやったら、二股かけられてもええてまで思てまうもん」 「アホやなあ。そこまで考えんやろ、普通」 「せ~や~か~ら! お前ら2人はモテない男の気持ちが分からんねん! お前らに好きや言われたら、大概の女子が即OKするやろ! あ~、嫌やわ~。男前っちゅーんはこれやから。2人ともいっぺんフラレてまえっ!」 そう捨て台詞を残し、ペンペンとお尻を叩くというベタなボケをかまして友達は部室から去って行ってしまった。 「なんやあいつ、えらい荒れとんな。お尻ペンペンはないやろ」 「ーーー白石、話の途中ばい」 「ああ……っちゅーか、お前用があるん違うんか?」 「あ! そうやった。門の所で待っとってって……今何時?」 慌てて立ち上がる千歳に、白石は腕時計に目をやる。 「19時40分」 「いかん、急がんと! 白石、明日話すばい。それじゃあお疲れ!」 「おお、気ぃつけて帰り」 バタバタと出て行く千歳を見送ると、白石はクスリと笑った。 「あいつもアホやなあ。汐屋の事が好きなんやったら、律儀に女の子待たんと断ればええのに」 千歳が急いで行くと、校門の脇に少女が立っていた。 「ごめん、遅くなって」 「ううん、全然大丈夫や! ご、ごめんな。無理言って」 「いや」 「あっ! タオル、ありがとう。めっちゃ可愛くて、すっごい気に入ったわ! ほんまにもろてええの?」 「そらあ、あんたにやったとやけん、もらってくれんと困るたい……えっと、それで、話しって何?」 微妙な空気が流れる中、千歳の言葉に少女はピクリと肩を震わせた。 「あ、うん。あの、えっと……公園で話さへん?」 「ああ、よかよ……」 そして歩き出した千歳の少し後ろを、少女は黙ったまま付いて歩いてきた。 千歳はさきほど部室で仲間が言っていたように確かにモテる。こういう雰囲気は慣れていたし、これから何を言われるかも十分理解していた。 答えはもちろん決まっていたのだが、少しだけ揺れていた。 汐屋が白石に渡したラブレター。 白石が珍しく一緒に帰ろうと言ってきたのは、もしかしたら汐屋と付き合う事になったと告白するためだったのではないか。 公園へ着くまでの数分で、千歳は色んな事を考えた。 部活中はテニスの事しか考えずに済んだのだが、こうやって冷静になれば全体像がぼんやりと見えて来る。 足が止まる。 顔を上げると、いつの間にか学校の近くの大きな公園に到着していた。 辺りはすっかり夜で、昼間とは違って風が少しだけ冷たい。 「あの……ち、千歳君」 緊張がこちらにまで伝わってきそうな少女の声に、千歳は優しい目を向ける。 「何?」 「あの……えっと……そのーーー」 告白などしたことのない千歳は、一体どれほどの勇気が必要なのか分からない。 だが、毎回自分と対峙する少女達の震えと紅潮した顔を見ていると、それが膨大なエネルギーを要する事なのだろうと、なんとなく理解できた。 こんなにまでして思いを告げてくれるのだから、断る度に申し訳ないと思う。 だからといって告白してくれる子全員と付き合っていたらとんでもない事になってしまうし、やはり自分も好きな子とでなければ付き合う事は出来ない。 それなのにーーー 白石と汐屋の顔がチラチラと千歳の脳裏を掠める。 「う、うち。千歳君の事、す、好きっ……やねん……」 「ーーーうん」 「そ、それでなっ! そっ、その……もし、良かったら、うちと……付き合うてくれへんやろか?」 「ーーー」 「ーーー」 付き合うとは何だろう。 どうすればいいのだろう。 千歳は混乱していた。 自分が汐屋の事を好きでも、汐屋は白石の事が好き。 白石から自分へと汐屋の気持ちを向けさせられる自信は無い。 もし、自分がこの少女と付き合ったら、いつかこの子の事を好きになれるだろうか。 ーーーー汐屋より? 静かな公園の中、千歳は悩んだ。 今まで告白された中で、一番真剣に考えた。 目の前でぐっと地面と睨めっこをしながら自分の返事を待つ少女を見つめる。 汐屋より少し背の低い少女。 色白で可愛らしい顔をしている。 汐屋はどっちかって言ったら、綺麗な感じやね…… 「あ……」 そこで千歳は気がついた。 先ほどから汐屋とこの少女を比較している事に。 そんな状態で告白を受け入れて、上手く行くはずなどない。 やっぱり汐屋が好きなのだ。 諦められるなら、こげん悩む訳なかもんなあ。 「そらそうたい……」 「千歳君?」 ボソリと呟いた千歳に、少女が顔を上げて不思議そうにじっと見る。 「ごめん。好きって言うてくれるとは嬉しかばってん、俺、めちゃくちゃ好きな子のおるけん、あんたとは付き合えん……マジでごめん」 「っ……そ、その好きな子って、千歳君の彼女?」 「いや、俺の片思い」 「あの、う、うちのこと知らんから駄目なんやろ? せやったら、ちょっとだけでもええから付き合ってみてくれん? うちの事、今すぐ好きになってなんて言わへんから、うちの事知ってほしいねん。それでやっぱりその子の事が忘れられんかったら、うちも諦める!」 「ーーー」 泣きそうな顔で必死に言う少女に、千歳は一瞬怯んだ。 確かに、この少女の事を千歳は知らない。 いや、同じ学校なのだから顔くらいは知っていたが、話した事など先日の球技大会まで一度も無かった。 少女の言う事も一理あるかもしれない。 もし、少女の事を好きになれたなら、汐屋と白石の関係も何事もなかったように気にしなくなるかもしれない。 でも…… 「俺がもし、あんたん事好きになれんかったら、余計に傷つくやろ?」 千歳の言葉に、少女は激しく首を左右に振った。 「平気! うち頑張るから! 絶対千歳君に好きになってもらえるようにするから! それでも駄目やったら諦めるけど……それでも千歳君がちょっとの間でも彼氏になってくれんのやったらかまへん!」 こんなにも自分を好きだと言ってくれている。 今まではどんなに必死になられても断っていたが、やはり今回千歳の心はダメージを負っているらしい。 少女の言葉に惑わされそうになる。 「ーーーやっぱりいきなり付き合うのは無理やし、あんたの事傷付けるのも嫌やけん……」 「それやったら友達は?」 「え?」 「友達になってくれん?」 「友、達……」 「そう、友達。もっと千歳君と仲良うなりたいねん。彼女面とか絶対せーへんし、友達やったらなってくれる?」 「ーーーうん……まあ、それなら別によかよ」 「ほ、ほんまにっ!?」 大喜びで千歳の手を握って飛び跳ねる少女。 その姿を見て、千歳は少しだけほっとした。 もしかしたら好きになるかもしれない。 そう、思ったのだ。 続く… 次へ → 不完〜.13 ブラウザを閉じてお戻り下さいv 四天宝寺中トップへ戻る
https://w.atwiki.jp/onta/pages/58.html
あきやましおり。女性歌手。 詳細は不明。 トーン・ボイスプロモーション以外での歌唱経歴は見つかっておらず、専属契約の可能性がある。 + アニメソングのパチソン歌唱曲 アニメソングのパチソン歌唱曲 ●「SLAM DUNK」第1期ED『あなただけ見つめてる/大黒摩季』(1993年) 等 トーン・ボイスプロモーション以外では、主に演歌を中心にガイドヴォーカルに参加。 ポップスでは、主に大黒摩季や高橋真梨子、中島みゆき、松任谷由実といった歌手を中心に、2000年頃までガイドヴォーカルを担当した。 2023年リリースの演歌のガイドヴォーカルを担当しているのも確認できている。 ガイドヴォーカル担当楽曲 ※掲載状況:GBシリーズ、R-330251、ボイス カラオケ倶楽部(ポップス ガイドヴォーカル編)Vo.1~92の収録楽曲ならびに関連楽曲を掲載 ※随時更新 あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行 あ行 歌手名 リリース年 曲名 収録盤 クレジット 備考 相川七瀬 1996年 バイバイ。 GB-027 ○ 杏里 1983年 CAT'S EYE GCE-017,LDK-030,VPST-0264 ○ 別の女性歌手Voも存在 1991年 嘘ならやさしく TOCD-46,TOCD-47,VPST-0251 × アン・ルイス 1992年 夜に傷ついて LDK-026,VPST-0259 ○ 岩崎宏美 1975年 ロマンス GCE-048,VPST-0294 ○ 1982年 聖母たちのララバイ GCE-048,VPST-0294 ○ UA 1996年 情熱 GB-037 ○ 1997年 甘い運命 GB-040 ○ 悲しみジョニー GB-048 ○ 音源未確認・情報求む 宇徳敬子 1995年 不思議な世界 DXB-3,GB-018 ○ 大黒摩季 1992年 DA・KA・RA LDK-029,VPST-0260 ○ 1993年 チョット LDK-029,VPST-0262 ○ 別れましょう私から消えましょうあなたから LDK-032,VPST-0263 ○ Harlem Night VPST-0267 × あなただけ見つめてる GB-001,GM-001,NGC-002,VPST-0270 ○ 『SLAM DUNK』第1期ED 1994年 白いGradation GB-002,PB-5,VPST-0271 ○ 夏が来る GB-004,NGC-002,PB-3,VPST-0274 ○ 永遠の夢に向かって DXB-2,GB-008,LDK-042,VPST-0280 ○ 1995年 ら・ら・ら DXB-2,GB-011,NGC-008,PGC-034,LDK-044,VPST-0284 ○ いちばん近くにいてね DXB-2,GB-016,LDK-047,VPST-0450 ○ 愛してます GB-021,PGC-044,LDK-050,VPST-0295 ○ 1996年 あぁ GB-026 ○ 熱くなれ GB-030,PGC-046 ○ アンバランス GB-037 ○ 1997年 ゲンキダシテ GB-041 ○ 欧陽菲菲 1971年 雨の御堂筋 VPST-0290 × か行 歌手名 リリース年 曲名 収録盤 クレジット 備考 GAO 1992年 サヨナラ LDK-026,VPST-0259 ○ 1993年 夢のひと VPST-0261 × 葛城ユキ 1983年 ボヘミアン GCE-048,VPST-0291 ○ KIX-S 1994年 LOVIN' YOU GB-002,PB-5,VPST-0272 ○ 工藤静香 1994年 Blue Rose GB-004,NGC-001,PB-3,VPST-0274 ○ Jaguar Line GB-005,PB-2,VPST-0274 ○ 久宝留理子 1993年 「男」 DXB-2,GB-001,LDK-034,VPST-0269 ○ 1994年 薄情 GB-002,PB-5,VPST-0272 ○ 早くしてよ GB-006,PB-1,VPST-0278 ○ 1995年 コンクリートジャングル GB-021 ○ 久保田早紀 1979年 異邦人 -シルクロードのテーマ- GCE-017,LDK-030,VPST-0265 ○ さ行 歌手名 リリース年 曲名 収録盤 クレジット 備考 ザ・ヴィーナス 1981年 キッスは目にして! GCE-049,VPST-0291 ○ 障子久美 1991年 あの頃のように SKCD-20,LDK-015,VPST-0251 ○ ZOO 1991年 Choo Choo TRAIN GCE-049,LDK-019,VPST-0255 ○ 「秋山詩織 NOTA」名義 1992年 Gorgeous LDK-024,VPST-0257 ○ 「秋山詩織 NOTA」名義 ZERO 1996年 ゼロから歩き出そう GB-030 ○ 風雅なおとと歌唱 た行 歌手名 リリース年 曲名 収録盤 クレジット 備考 高田みづえ 1983年 そんなヒロシに騙されて GCE-048,VPST-0294 ○ 高橋真梨子 1982年 for you… GCE-014,LDK-023 ○ 1992年 はがゆい唇 LDK-024,VPST-0257 ○ 1993年 Sincerely LDK-034,VPST-0259 ○ 1994年 遥かな人へ GB-002,PB-5,VPST-0270 ○ 1995年 涙の街角 DXB-3,GB-013,LDK-044,VPST-0287 ○ 1996年 ごめんね… GB-031,PGC-047 ○ 2000年 幸せのかたち GB-076 ○ 橘いずみ 1993年 失格 VPST-0262 × DREAMS COME TRUE 1992年 決戦は金曜日 GCE-008,PB-7,LDK-026,VPST-0259 ○ な行 歌手名 リリース年 曲名 収録盤 クレジット 備考 中島みゆき 1975年 時代 GCE-022,LDK-030,VPST-0264 ○ 1977年 わかれうた GCE-022,VPST-0276 ○ 1979年 あばよ GCE-022,VPST-0276 ○ 『おかえりなさい』収録曲 1979年 しあわせ芝居 GCE-022,VPST-0277 ○ 『おかえりなさい』収録曲 1981年 悪女 GCE-022,VPST-0276 ○ 1982年 誘惑 GCE-022,VPST-0276 ○ 1985年 かもめはかもめ GCE-022,VPST-0276 ○ 『御色なおし』収録曲 1992年 浅い眠り DXB-1,GCE-022,LDK-026,VPST-0258 ○ 1992年 LA-LA-LA GCE-022,VPST-0277 ○ 『夜会VOL.3 KAN TAN(邯鄲)』収録曲※ライブ版のみ存在/アレンジを踏襲したかは未確認 1994年 空と君のあいだに GB-004,GCE-022,PB-3,VPST-0278 ○ 1995年 旅人のうた DXB-1,GB-015,LDK-047,VPST-0293 ○ 1997年 愛情物語 GB-047 ○ 中森明菜 1998年 帰省 ~Never Forget~ GB-052 ○ は行 歌手名 リリース年 曲名 収録盤 クレジット 備考 PUFFY 1998年 パフィー de ルンバ GB-061 ○ 内田ゆうと歌唱 原由子 1991年 じんじん TOCD-49,LDK-015,VPST-0450 ○ 藤谷美和子 1994年 スペアキー ~愛されてもしょうがない~ DXB-5,GB-010,LDK-042,VPST-0283 ○ ペドロ カプリシャス 1973年 ジョニィへの伝言 PGC-028,VPST-0284 ○ 五番街のマリーへ【コーラス付きVer.】 PGC-028,VPST-0284 ○ 誤植(原曲 高橋真梨子表記)ありコーラスなしVer.も存在 五番街のマリーへ【コーラスなしVer.】 VPST-0300 × コーラス付きVer.も存在 ま行 歌手名 リリース年 曲名 収録盤 クレジット 備考 松坂慶子 1979年 愛の水中花 VPST-0290 × 松任谷由実 1980年 恋人がサンタクロース XGC-002,VPST-0280 △ 『SURF SNOW』収録曲 1992年 愛のWAVE(「カールスモーキー石井 松任谷由実」名義) R-320251 × 天羽生真行と歌唱 無限の中の一度 GCE-021,VPST-0260 ○ 『TEARS AND REASONS』収録曲 1993年 真夏の夜の夢 GCE-021,NGC-002,PB-10,PGC-017,LDK-032,VPST-0263 ○ 1994年 Hello, my friend GB-005,NGC-002,PB-2,VPST-0276 ○ 春よ、来い DXB-1,GB-007,PGC-035,VPST-0279 ○ 砂の惑星 DXB-1,GB-008,LDK-042,VPST-0280 ○ 『THE DANCING SUN』収録曲 1995年 輪舞曲 (ロンド) GB-021,PGC-045,LDK-050,VPST-0296 ○ 命の花 DXB-1,GB-010,LDK-042,VPST-0282 ○ 『KATHMANDU』収録曲 1996年 まちぶせ(「荒井由実」名義) GB-032、PGC-047 ○ 最後の嘘 GB-034,VPST-0301 ○ 1997年 告白 GB-038 ○ Mi-Ke 1992年 悲しきテディ・ボーイ VPST-0255 × や行 歌手名 リリース年 曲名 収録盤 クレジット 備考 山下久美子 1994年 宝石 GB-006,NGC-002,PB-1,VPST-0278 ○ ら行 歌手名 リリース年 曲名 収録盤 クレジット 備考 りりィ 1974年 私は泣いています GCE-049,VPST-0294 ○ LINDBERG 1993年 夢であえたら -Do you love me?- VPST-0270 × わ行 歌手名 リリース年 曲名 収録盤 クレジット 備考 渡辺真知子 1977年 迷い道 GCE-048,VPST-0291 ○ 一番上へ
https://w.atwiki.jp/toho/pages/2446.html
曼衍珠汝華 ~ Nada Upasana Pundarika サークル Demetori Number Track Name Arranger Original Works Original Tune Length 01 平安のエイリアン ~ Crazy Xenomorph Demetori 東方星蓮船 平安のエイリアン [05 19] 02 天空の花の都 ~ Bridge of The Lotus Demetori 東方妖々夢 天空の花の都 [04 51] 03 少女さとり ~ Innumerable Eyes Demetori 東方地霊殿 少女さとり ~ 3rd eye [04 24] 04 霊知の太陽信仰 ~ Nuclear Fusion Demetori 東方地霊殿 霊知の太陽信仰 ~ Nuclear Fusion [04 19] 05 少女が見た日本の原風景 ~ Dance of puNDarika Demetori 東方風神録 少女が見た日本の原風景 [06 14] 06 感情の魔天楼 ~ World's End Demetori 東方星蓮船 感情の摩天楼 ~ Cosmic Mind [07 15] 07 春の湊に ~ Silent Voyage to Eternity Demetori 東方星蓮船 春の湊に [04 46] 08 法界の火 ~ Flame for Puja Demetori 東方星蓮船 法界の火 [01 39] 09 彼岸帰航 ~ View of The River Styx Demetori 東方花映塚 彼岸帰航 ~ Riverside View [08 02] 詳細 コミックマーケット77(2009/12/30)にて初頒布 イベント価格:1,000円 ショップ価格:1,200円(税込:1,260円) レビュー 彼岸帰航 ~ View of The River Styxの神がかり様が異常 -- 名無しさん (2010-01-09 06 29 41) 相変わらずのHR/HM系アレンジ。 いつものdemetoriと違うのは8弦ギター。おそらく低音側のB,G弦が追加されているのだと思うが、正直この威力は半端ない。メロディアスなエレキベースに精密機械のように正確だが生き生きと人間味のあるドラム、それに倍音の嵐のような8弦ギターが加わっているのだ。 しかし下品さは全くなく、ZUNミュージックの良さをうまくいかしリスナーの琴線に巧みに触れてくる。 全体的には、クセが強い星蓮船をうまくアレンジしているのが印象的で、どのトラックも秀逸です。特に気に入ったのはTr.01、07、09。 Tr.09に関してはdemetoriの歴史の中でも1,2を争う傑作ではないでしょうか。 アルバムのカードに書いてある徳南さんの詩的で美しいコメントに、九宝時さんのシュールで意味不明だがなんとなく理解できてしまう謎のコメントは必見です。 -- Thie (2010-01-14 02 27 59) 8弦ギター導入ということでついにDemetoriもポストMeshuggahかと思いきや、Meshuggah的な曲はTr.1のみで意外だった。もう少しTr.1みたいなのを入れて欲しかった。 アルバム全体としてはDGMやPagan's Mindのような典型的プログレパワー路線が主流。8弦によるヘヴィなバッキングは物珍しさもあり、曲を飽きやすいパワーメタル路線になるのを防いでいるようにも思える。 8弦を使いこなしているかと聞かれると正直微妙だが卓越したテクとセンスによるアレンジはさらに磨きがかかっているので買って損はない。というか買うべき。 また考えすぎかもしれないが今回はかなりコアなところからのオマージュもいくつかありニヤニヤが止まらなかった。 -- 北欧海老 (2010-01-24 01 50 28) 多分チューニングはレギュラー1下げじゃないか? そうじゃないとTr1で7弦開放弦A音使えないじゃん? いくらスローなリフでも27インチスケールローポジ5フレット分指広げはしないだr・・・ 8E 7A 6D 5G 4C 3F 2A 1D なはずだZE☆ 個人的には8弦のバッキングもいいが、6弦でも1,2曲は入れてほしかったな。 -- せdrftgyふじこlp (2010-03-16 22 32 14) 変態さと有名さにつられて購入したが、評判どおりの超絶技巧だけでなく、聞けば聞くほどしっかり何かが伝わってくる。 すると九宝寺さんの発言に納得できる・・・。 8弦によってデロデロは増したものの、Tr1以外は露骨にブラックではなく、重疾走やエモいアレンジが多いかといえばそうでもない。彼岸花葬のような変則でもない。 基本的には前作と同じようなコンセプト 毎度の事ながら原作や原曲のイメージを独自のものに昇華させているところがすごい。 Tr6は感情むき出しどころか希望全開全力全開 Tr9はゆったりギターとドコドコが川の流れをイメージでき、静かにどんどん熱い気持ちにさせる曲 「これからも応援よろしく!」といわれている気がして原曲どころか涙腺まで崩壊させちゃった。 -- 新米東方厨 (2010-05-31 22 57 09) Tr7のソロで不覚にも泣きそうになる 本当に素晴らしいとしか言い様がない -- 名無しさん (2010-09-05 21 35 36) 今更ながらTr.9、二年前のエイプリルフールネタをこうして復活させるとは思わなかった。 何倍もステキになってしまって・・・流石です。 -- 名無しさん (2010-09-26 21 01 00) Tr.5再生中に「あれ、これどこかで聞いたことあるフレーズ?」と思い、 サブタイトル見てみると…。 DREAM THEATERのアノ曲ですよね? -- 名無しさん (2011-05-22 22 28 45) ↑あの独特さに元ネタらしきものがあると知った時には胸が熱くなった。 完全に一致かと言われればそうではないが…The Dance Of Eternity+Another Day どこまでも変態ですね。 どうだやってみろ!って曲をどうだやってみろ!というオマージュにするところがなんともなんとも。 幻想郷の自然がざわめくような表現になって素敵な疾走プログレアレンジだと思います。5から9までの構成は非凡すぎる。 新作が待ちどうしいかぎりであるが、徳南氏もツアーで余裕がないだろう。ひたすら待つのみ -- 新米東方厨 (2011-05-29 22 57 31) ↑新作がとても待ち遠しいです!! 俺のお気に入りは Tr.1 メシュガーっぽいなんて言わせない。メシュガーがDemetoriっぽいのだ(暴論) グロバッキングにはさほど興味はないが変拍子にフランスを感じた Tr.6 これぞDemetoriですwww ぴろぴろ この曲を聴いてからずっと摩天楼を聞くと鳥肌が立つようになってしまった -- 羽根ぺん (2011-10-12 02 10 28) 法界の火→彼岸帰航の流れは本当に恐ろしい位に完成度が高い。小町が船を漕いで彼岸へと渡る様が胸に去来するレベル。まさに荘厳という言葉が似合う曲。 Demetoriの良さは(素材が東方だからということもあるだろうが)日本情緒を忘れないことだと思う。 -- 名無し (2012-03-19 17 34 26) このアルバムがリリースされて10年が過ぎた。 いろいろあった10年だが今も変わらず同人が有り、東方が有り、Demetoriが有る。 アルバムいくつかリリースされた。 だがこのアルバムに入っているあの曲は今でも自分の中では1番だ。 彼岸帰航 ~ View of The River Styx これからもこの曲は1番であり続けるだろう。 -- 名無しさん (2020-02-10 00 12 38) ↑新作も長編あるとか。出るかわからんけど楽しみやね -- 名無しさん (2021-05-09 17 50 34) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/shiropro-re/pages/15.html
城娘一覧 No 名前 レア 消費 種別 兵種 耐久 攻撃 防御 範囲 回復 特技 計略 1 福山館 1 7 平山/水 弓 908 44 35 260 10 攻撃範囲強化【範囲】・壱範囲内の城娘の攻撃範囲が10上昇 なし 2 松前城 4 12 平山/水 砲 887 97 37 320 10 耐久強化【範囲】・弐範囲内の城娘の耐久が15%上昇 なし 3 根城 2 6 平山 槍 1055 50 49 180 10 回復強化・壱自身の回復が10上昇 なし 4 不来方城 2 12 平山 槌 1606 78 66 90 10 攻撃強化・壱自身の攻撃が20%上昇 なし 5 盛岡城 4 14 平山 槌 1724 86 71 90 10 防御強化・弐自身の防御が25%上昇 南部鉄器[45秒]45秒間対象の防御が1.5倍 6 千代城 2 10 山 刀 1263 70 57 120 10 防御強化・壱自身の防御が20%上昇 なし 7 仙台城 5 12 平山 刀 1652 74 61 120 10 防御強化・弐自身の防御が25%上昇 仙台七夕まつり[60秒]範囲内の城娘の回復を10上昇。攻撃の波(ウェーブ)終了まで有効。 8 東黒川館 1 10 平山 刀 1333 60 57 120 10 殿援護・壱殿の攻撃と防御が20%上昇 なし 9 黒川城 2 10 平山 刀 1361 64 57 120 10 耐久強化・壱自身の耐久が20%上昇 なし 10 会津若松城 4 12 平山 砲 887 97 37 320 10 防御強化【範囲】・弐範囲内の城娘の防御が15%上昇 なし 11 会津若松城[改壱] 4 12 平山 砲 921 100 30 320 10 防御強化【範囲】・弐範囲内の城娘の防御が15%上昇 なし 12 山形城 4 10 平 刀 1458 67 67 120 10 攻撃/防御強化・弐自身の攻撃と防御が15%上昇 なし 13 矢留ノ城 1 10 平山 法術 937 46 29 220 10 攻撃範囲強化・壱自身の範囲が20上昇 なし 14 窪田城 1 14 平山 歌舞 797 46 34 300 10 防御強化【範囲】・壱範囲内の城娘の防御が10%上昇 なし 15 久保田城 2 14 平山 歌舞 815 55 35 300 10 攻撃速度強化・壱自身の攻撃速度が15%上昇 なし 16 大宝寺城 2 10 平 法術 946 46 32 220 10 攻撃強化・壱自身の攻撃が20%上昇 なし 17 大宝寺城[改壱] 2 10 平 法術 966 48 32 220 10 攻撃強化・壱自身の攻撃が20%上昇 なし 18 鶴ヶ岡城 3 14 平 歌舞 924 54 37 300 10 攻撃強化【範囲】・弐範囲内の城娘の攻撃が15%上昇 なし 19 鶴ヶ岡城[改壱] 3 14 平 歌舞 987 55 38 300 10 攻撃強化【範囲】・弐範囲内の城娘の攻撃が15%上昇 なし 20 馬場城 1 10 平山 刀 1319 63 54 120 10 回復強化・壱自身の回復が10上昇 なし 21 水戸城 4 9 平山 石弓 1119 62 50 230 10 回復強化【範囲】・弐範囲内の城娘の回復が10上昇 なし 22 石倉城 1 12 平 砲 752 88 34 320 10 蔵強化【範囲】・壱範囲内の蔵の耐久と防御が2倍 なし 23 厩橋城 2 12 平 砲 794 91 34 320 10 攻撃強化・壱自身の攻撃が20%上昇 なし 24 前橋城 3 12 平 砲 870 91 35 320 10 攻撃低下【範囲】・弐範囲内の敵の攻撃が15%低下 なし 25 宇都宮城 4 12 平 法術 1043 50 35 220 10 攻撃強化・弐自身の攻撃が25%上昇 鉄狛召喚[60秒]頑強な鉄の狛犬を呼び出す。攻撃の波(ウェーブ)終了まで有効。 26 飛山城 1 12 平山 槌 1606 73 63 90 10 攻撃強化・壱自身の攻撃が20%上昇 なし 27 小田喜城 1 6 平山 槍 1043 48 46 180 10 耐久強化・壱自身の耐久が20%上昇 なし 28 大多喜城 3 8 平山 槍 1124 50 50 180 10 耐久強化・弐自身の耐久が25%上昇 底知らずの井戸[60秒]範囲内の城娘の回復を5上昇。攻撃の波(ウェーブ)終了まで有効。 29 忍城 4 10 平 刀 1472 69 64 120 10 攻撃/攻撃速度強化・弐自身の攻撃が15%上昇、攻撃速度が15%上昇 なし 30 忍城[改壱] 4 10 平 刀 1527 71 65 120 10 攻撃/攻撃速度強化・弐自身の攻撃が15%上昇、攻撃速度が15%上昇 なし 31 本庄城 1 10 平 刀 1305 62 56 120 10 気還元率上昇・壱自身の撤退、大破時に回復する気力が30%上昇 なし 32 本庄城[改壱] 1 10 平 刀 1333 63 57 120 10 気還元率上昇・壱自身の撤退、大破時に回復する気力が30%上昇 なし 33 滝山城 2 9 平山 石弓 1054 57 45 230 10 回復強化・壱自身の回復が10上昇 なし 34 滝山城[改壱] 2 9 平山 石弓 1065 59 46 230 10 回復強化・壱自身の回復が10上昇 なし 35 小田原城 6 14 平山/水 砲 997 101 42 320 10 耐久/防御強化・参自身の耐久と防御が20%上昇 火牛の計[60秒]範囲内の敵の速度を下げる。攻撃の波(ウェーブ)終了まで有効。 36 三崎城 1 12 平山/水 砲 752 85 35 320 10 攻撃強化・壱自身の攻撃が20%上昇 なし 37 新府城 2 6 平山 槍 1089 50 48 180 10 攻撃速度強化・壱自身の攻撃速度が15%上昇 なし 38 新府城[改壱] 2 6 平山 槍 1112 51 48 180 10 攻撃速度強化・壱自身の攻撃速度が15%上昇 なし 39 鍋蓋城 1 7 平山 弓 927 41 36 260 10 攻撃速度強化・壱自身の攻撃速度が15%上昇 なし 40 小諸城 4 8 平山 槍 1192 54 52 180 10 足止め・弐4体までの敵を足止めできる 竹束[60秒]敵を足止めできる車竹束を呼び出す。攻撃の波(ウェーブ)終了まで有効。 41 今川館 1 7 平 弓 898 43 36 260 10 攻撃速度強化【範囲】・壱範囲内の城娘の攻撃速度が10%上昇 なし 42 駿府城 5 7 平 弓 1110 50 40 260 10 回復強化【範囲】・弐範囲内の城娘の回復が10上昇 なし 43 小牧山城 4 7 平山 弓 994 49 40 260 10 攻撃速度強化【範囲】・弐範囲内の城娘の攻撃速度が15%上昇 なし 44 小牧山城[改壱] 4 7 平山 弓 1033 51 41 260 10 攻撃速度強化【範囲】・弐範囲内の城娘の攻撃速度が15%上昇 なし 45 柳之丸 1 10 平 刀 1250 65 56 120 10 足止め・壱3体までの敵を足止めできる なし 46 那古野城 2 10 平 刀 1347 63 59 120 10 足止め・壱3体までの敵を足止めできる なし 47 名古屋城 7 14 平 槌 2063 100 77 90 10 攻撃/防御強化・参自身の攻撃と防御が20%上昇 天下泰砲[60秒]範囲内の敵に攻撃の3倍のダメージを与える 48 稲葉山城 3 10 山 刀 1375 65 62 120 10 防御強化・弐自身の防御が25%上昇 なし 49 - - - - - - - - - - - なし 50 苗木城 3 12 山 刀 1291 65 66 120 10 攻撃速度強化・弐自身の攻撃速度が20%上昇 木曽川の竜[45秒]範囲内の敵に攻撃と同じダメージを与え敵を後退させることができる。 51 坂戸城 2 10 山 刀 1291 65 60 120 10 足止め・壱3体までの敵を足止めできる なし 52 坂戸城[改壱] 2 10 山 刀 1319 67 61 120 10 足止め・壱3体までの敵を足止めできる なし 53 富山城 2 12 平 砲 845 92 32 320 10 回復強化【範囲】・壱範囲内の城娘の回復が5上昇 なし 54 七尾城 4 6 山 槍 1147 56 52 180 10 攻撃/攻撃範囲強化・弐自身の攻撃が15%、攻撃範囲が15上昇 なし 55 大聖寺城 2 10 平山 法術 917 46 34 220 10 攻撃強化・壱自身の攻撃が20%上昇 なし 56 北ノ庄城 3 6 平 槍 1204 50 48 180 10 足止め・弐4体までの敵を足止めできる なし 57 福井城 4 6 平 槍 1204 53 52 180 10 足止め・弐4体までの敵を足止めできる なし 58 津留賀城 1 10 山/水 刀 1181 64 60 120 10 攻撃速度強化・壱自身の攻撃速度が15%上昇 なし 59 金ヶ崎城 2 10 山/水 刀 1291 67 58 120 10 攻撃速度強化・壱自身の攻撃速度が15%上昇 なし 60 坂本城 5 14 平/水 砲 954 104 37 320 10 防御強化【範囲】・弐範囲内の城娘の防御が15%上昇 三日天下[45秒]30秒間対象の攻撃範囲が100上昇 61 佐和山城 6 8 山 槍 1353 62 52 180 10 足止め・参5体までの敵を足止めできる 大一大万大吉[60秒]範囲内の城娘の防御を30%上昇。攻撃の波(ウェーブ)終了まで有効。 62 水口城 1 10 平 刀 1277 62 57 120 10 気還元率上昇・壱自身の撤退、大破時に回復する気力が30%上昇 なし 63 仁木館 2 10 平山 刀 1389 66 55 120 10 気還元率上昇・壱自身の撤退、大破時に回復する気力が30%上昇 なし 64 伊賀上野城 4 12 平山 刀 1500 71 61 120 10 気還元率上昇・弐自身の撤退、大破時に回復する気力が35%上昇 忍者[60秒]範囲内の敵の速度を少し下げる。攻撃の波(ウェーブ)終了まで有効。 65 二条城 5 14 平 砲 971 99 38 320 10 計略発動時間短縮・弐自身の計略使用までの時間が25%短縮 百雷[60秒]範囲内の敵に攻撃の1.7倍の防御無効ダメージを与える 66 多聞山城 3 9 平山 弓 956 45 40 260 10 耐久強化【範囲】・弐範囲内の城娘の耐久が15%上昇 火薬入り茶釜[40秒]範囲内の敵に攻撃の2.5倍のダメージを与える 67 龍王山城 2 10 山 法術 898 50 31 220 10 攻撃範囲強化・壱自身の範囲が20上昇 なし 68 石山御坊 6 16 平 歌舞 1060 72 42 300 10 攻撃/防御強化【範囲】・参範囲内の城娘の攻撃と防御が20%上昇 礎石落とし[65秒]範囲内の敵に攻撃の3倍のダメージを与え、敵の移動速度を一定時間低下させる。 69 大坂城 7 16 平 歌舞 1114 83 44 300 10 攻撃範囲/攻撃速度強化・参範囲内の城娘の攻撃範囲が20上昇、攻撃速度が20%上昇 刀狩[60秒]範囲内の敵の攻撃を下げる。攻撃の波(ウェーブ)終了まで有効 70 飯盛山城 2 10 山 法術 869 50 32 220 10 防御強化・壱自身の防御が20%上昇 なし 71 鬼ヶ城 2 12 山/水 槌 1623 82 62 90 10 耐久強化・壱自身の耐久が20%上昇 なし 72 雑賀城 3 14 平山/水 砲 853 92 35 320 10 防御低下【範囲】・弐範囲内の敵の防御が15%低下 雑賀衆[60秒]鉄砲を持った侍を呼び出す。攻撃の波(ウェーブ)終了まで有効。 73 三木城 2 12 平山 槌 1691 81 60 90 10 耐久強化・壱自身の耐久が20%上昇 なし 74 石山城 1 7 平山 弓 956 40 35 260 10 蔵強化【範囲】・壱範囲内の蔵の耐久と防御が2倍 なし 75 石山城[改壱] 1 7 平山 弓 0 0 0 0 0 蔵強化【範囲】・壱範囲内の蔵の耐久と防御が2倍 なし 76 岡山城 4 12 平山 刀 1458 70 64 120 10 計略発動時間短縮・弐自身の計略使用までの時間が25%短縮 二十日掘[20秒]15秒間対象の防御が1.5倍 77 岡山城[改壱] 4 12 平山 刀 1514 73 65 120 10 計略発動時間短縮・弐自身の計略使用までの時間が25%短縮 二十日掘[20秒]15秒間対象の防御が1.5倍 78 備中高松城 3 10 平 刀 1389 67 61 120 10 攻撃/防御強化・弐自身の攻撃と防御が15%上昇 なし 79 三原城 3 9 平山/水 石弓 1054 65 44 230 10 鈍足【範囲】・弐範囲内の敵の移動速度が25%低下 なし 80 桜尾城 2 7 水 弓 966 44 36 260 10 攻撃範囲強化・壱自身の範囲が20上昇 なし 81 鹿野城 3 8 平山 槍 1158 51 49 180 10 耐久強化・弐自身の耐久が25%上昇 白兎神社[45秒]気を生み出す白兎神社を設置。攻撃の波(ウェーブ)終了まで有効。 82 鹿野城[改壱] 3 8 平山 槍 1181 55 49 180 10 耐久強化・弐自身の耐久が25%上昇 白兎神社[45秒]気を生み出す白兎神社を設置。攻撃の波(ウェーブ)終了まで有効。 83 鳥取城 4 9 山 弓 994 47 42 260 10 鈍足【範囲】・弐範囲内の敵の移動速度が25%低下 落雷[50秒]範囲内の敵に攻撃の1.5倍の防御無効ダメージを与える。 84 防己尾城 1 6 平山/水 槍 1055 48 46 180 10 防御強化・壱自身の防御が20%上昇 なし 85 三本松城 2 9 山 石弓 1043 61 43 230 10 耐久強化【範囲】・壱範囲内の城娘の耐久が10%上昇 なし 86 津和野城 3 14 山 砲 794 94 37 320 10 防御強化【範囲】・弐範囲内の城娘の防御が15%上昇 物見櫓[60秒]矢で敵を攻撃する櫓を設置。攻撃の波(ウェーブ)終了まで有効。 87 上関城 2 12 水 砲 828 88 34 320 10 攻撃強化【範囲】・壱範囲内の城娘の攻撃が10%上昇 なし 88 高松城 3 6 水 槍 1147 52 48 180 10 攻撃範囲強化・弐自身の範囲が30上昇 なし 89 引田城 2 10 平山/水 法術 975 46 32 220 10 防御強化・壱自身の防御が20%上昇 なし 90 勝瑞城 1 12 平 砲 785 86 33 320 10 攻撃範囲強化・壱自身の範囲が20上昇 なし 91 来島城 1 12 水 砲 760 87 34 320 10 攻撃強化・壱自身の攻撃が20%上昇 なし 92 大高坂山城 1 6 平山 槍 1043 47 47 180 10 防御強化・壱自身の防御が20%上昇 なし 93 高知城 5 14 平山 砲 929 107 37 320 10 殿援護・弐殿の攻撃と防御が25%上昇 影武者六人衆[60秒]敵を足止めできる影武者を呼び出す。攻撃の波(ウェーブ)終了まで有効。 94 鶴崎城 1 12 平 砲 777 83 34 320 10 耐久強化【範囲】・壱範囲内の城娘の耐久が10%上昇 なし 95 福岡城 4 11 平山/水 石弓 1141 64 47 230 10 気還元率上昇【全城娘】・弐全城娘の撤退、大破時に回復する気が25%上昇 ゾンターク[60秒]範囲内の敵の攻撃を少し下げる。攻撃の波(ウェーブ)終了まで有効。 96 福岡城[改壱] 4 11 平山/水 石弓 1195 67 48 230 10 気還元率上昇【全城娘】・弐全城娘の撤退、大破時に回復する気が25%上昇 ゾンターク[60秒]範囲内の敵の攻撃を少し下げる。攻撃の波(ウェーブ)終了まで有効。 97 若松城 2 12 水 砲 768 92 35 320 10 攻撃範囲強化・壱自身の範囲が20上昇 なし 98 島原城 3 7 平/水 弓 985 46 37 260 10 攻撃/攻撃速度強化・弐自身の攻撃が15%上昇、攻撃速度が15%上昇 なし 99 村中城 1 10 平 刀 1222 62 59 120 10 耐久強化・壱自身の耐久が20%上昇 なし 100 佐賀城 3 10 平 刀 1416 64 61 120 10 攻撃/防御強化・弐自身の攻撃と防御が15%上昇 なし 101 日之嶽城 1 6 平山/水 槍 1066 47 46 180 10 防御強化・壱自身の防御が20%上昇 なし 102 平戸城 3 12 平山/水 法術 956 51 32 220 10 計略発動時間短縮・弐自身の計略使用までの時間が25%短縮 海賊[50秒]刀で敵を攻撃する海賊を呼び出す。攻撃の波(ウェーブ)終了まで有効。 103 宇土古城 2 7 平山 弓 946 46 35 260 10 回復強化・壱自身の回復が10上昇 なし 104 宇土城 4 14 平山 砲 912 92 38 320 10 回復強化【範囲】・弐範囲内の城娘の回復が10上昇 回復薬[30秒]10秒間対象の回復が10倍に上昇 105 飫肥城 2 7 平山 弓 917 43 39 260 10 防御強化【範囲】・壱範囲内の城娘の防御が10%上昇 なし 106 鹿児島城 2 12 平山/水 砲 794 98 36 320 10 攻撃強化【範囲】・壱範囲内の城娘の攻撃が10%上昇 なし 107 首里城 6 12 平山 刀 1639 75 70 120 10 攻撃/攻撃速度強化・参自身の攻撃が20%上昇、攻撃速度が20%上昇 シーサー[45秒]気を生み出すシーサーを呼び出す。攻撃の波(ウェーブ)終了まで有効。 108 浦添城 2 7 山 弓 850 47 38 260 10 攻撃低下【範囲】・壱範囲内の敵の攻撃が10%低下 なし 109 丸亀城 5 8 平山 槍 1307 53 55 180 10 攻撃/防御強化・弐自身の攻撃と防御が15%上昇 丸亀うちわ旋風[55秒]範囲内の敵に攻撃の1.2倍のダメージを与え、敵を後退させることができる。 110 小谷城 5 6 山 槍 1273 57 53 180 10 攻撃/防御強化・弐自身の攻撃と防御が15%上昇 なし 111 能島城 3 14 水 砲 878 93 33 320 10 防御低下【範囲】・弐範囲内の敵の防御が15%低下 海賊[50秒]刀で敵を攻撃する海賊を呼び出す。攻撃の波(ウェーブ)終了まで有効。 112 月山富田城 3 6 山 槍 1101 52 50 180 10 耐久/防御強化・弐自身の耐久と防御が15%上昇 なし 113 脇本城 2 6 山/水 槍 1043 54 46 180 10 気還元率上昇・壱自身の撤退、大破時に回復する気力が30%上昇 なし 114 一乗谷城 4 10 山 刀 1458 72 62 120 10 攻撃/防御強化・弐自身の攻撃と防御が15%上昇 なし 115 墨俣城 3 12 平 砲 861 89 36 320 10 気還元率上昇【全城娘】・弐全城娘の撤退、大破時に回復する気が25%上昇 なし 116 岩櫃城 3 8 山 槍 1066 54 50 180 10 防御強化・弐自身の防御が25%上昇 天狗の蹴り上げ岩[45秒]範囲内の敵に攻撃の2.5倍のダメージを与え、敵の移動速度を一定時間低下させる。 117 福山城 5 10 平山 刀 1625 71 65 120 10 攻撃/攻撃速度強化・弐自身の攻撃が15%上昇、攻撃速度が15%上昇 なし 118 志自岐原城 1 10 平山 刀 1416 60 53 120 10 足止め・壱3体までの敵を足止めできる なし 119 原城 2 12 平山 砲 777 90 36 320 10 回復強化・壱自身の回復が10上昇 なし 120 根来城 3 14 平山 砲 853 93 34 320 10 攻撃強化・弐自身の攻撃が25%上昇 僧兵[45秒]槍で敵を攻撃する僧兵を呼び出す。攻撃の波(ウェーブ)終了まで有効。 121 鳥羽城 4 14 平山/水 砲 887 96 37 320 10 攻撃範囲強化・弐自身の範囲が30上昇 海賊[50秒]刀で敵を攻撃する海賊を呼び出す。攻撃の波(ウェーブ)終了まで有効。 122 春日山城 5 12 山 刀 1486 73 68 120 10 耐久/防御強化・弐自身の耐久と防御が15%上昇 毘沙門堂[45秒]気を生み出す毘沙門堂を設置(1体まで)。攻撃の波(ウェーブ)終了まで有効。 123 丹波横山城 2 7 平山 弓 946 42 38 260 10 攻撃速度強化【範囲】・壱範囲内の城娘の攻撃速度が10%上昇 なし 124 福知山城 6 14 平山 砲 971 104 41 320 10 攻撃/攻撃範囲強化・参自身の攻撃が20%、攻撃範囲が20上昇 福知山音頭[50秒]30秒間対象の攻撃速度が上昇 125 今浜城 1 10 平/水 法術 956 44 30 220 10 攻撃強化・壱自身の攻撃が20%上昇 なし 126 長浜城 4 12 平/水 砲 861 95 39 320 10 防御低下【範囲】・弐範囲内の敵の防御が15%低下 なし 127 八王子城 3 6 山 槍 1066 54 49 180 10 気還元率上昇・弐自身の撤退、大破時に回復する気力が35%上昇 なし 128 多賀城 5 9 平山 石弓 1260 65 49 230 10 攻撃/攻撃範囲強化・弐自身の攻撃が15%、攻撃範囲が15上昇 なし 129 松倉城 2 10 平山 刀 1291 68 57 120 10 防御強化・壱自身の防御が20%上昇 なし 130 フランケンシュタイン城 5 14 山 槌 1843 86 77 90 10 足止め・弐4体までの敵を足止めできる 塔の巨人召喚[60秒]屈強な塔の巨人を呼び出す。攻撃の波(ウェーブ)終了まで有効 131 与板城 3 12 山 刀 1402 71 56 120 10 攻撃強化・弐自身の攻撃が25%上昇 越後与板打刃物[50秒]40秒間対象の攻撃が1.5倍 132 和歌山城 6 12 平山 刀 1652 77 67 120 10 計略発動時間短縮・参自身の計略使用までの時間が30%短縮 万雷[70秒]範囲内の敵に攻撃の2倍の防御無効ダメージを与える 133 久慈城 2 10 平山 刀 1375 64 57 120 10 防御強化・壱自身の防御が20%上昇 なし 134 彦根城 7 8 平山 槍 1433 63 54 180 12 計略発動時間短縮【全城娘】・参全城娘の計略使用までの時間が20%短縮 招福 招き猫[45秒]気を生み出す招き猫を呼び出す。攻撃の波(ウェーブ)終了まで有効。 135 乙女城 1 10 平山 法術 927 45 30 220 10 攻撃範囲強化・壱自身の範囲が20上昇 なし 136 柳川城 3 11 平 石弓 1065 61 46 230 10 耐久強化【範囲】・弐範囲内の城娘の耐久が15%上昇 柳川三年[50秒]45秒間対象の防御が1.5倍 137 石垣山城 3 8 山 槍 1078 55 49 180 10 攻撃速度強化・弐自身の攻撃速度が20%上昇 太閤一夜城[40秒]15秒間対象の攻撃速度が上昇 138 今治城 4 14 水 砲 912 98 41 320 10 攻撃強化・弐自身の攻撃が25%上昇 平地海浜築城法[60秒]範囲内の城娘の攻撃範囲を30上昇。攻撃の波(ウェーブ)終了まで有効 コメント コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/4883.html
登録日:2011/09/23(金) 03 04 07 更新日:2024/05/24 Fri 08 25 02 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 10周年 2011年 M.S.C Production I.G TENINUBALL_Z ×試合会場 ○戦地 「ロンドン行くよ」 おい、テニスしろよ こんなに熱くてこんなに切ないテニプリ見たことない。 アニメ アニメ映画 カオス テニスの王子様 テニヌ テニヌという名の格闘技 公式が病気 劇場版 多田俊介 広田光毅 映画 松竹 波導の勇者リョーマ 第2次スーパーテニス大戦 腹筋崩壊 英国式庭球城決戦! 超テニス大決戦 迷作 こんなに熱くて こんなに切ないテニプリ 見たことない。 ●概要 劇場版テニスの王子様 英国式庭球城決戦!は2011年9月3日より上映された映画。 テニスの王子様の十周年を記念して作られた。 残念ながら今回は同時上映は無しである。 入場者プレゼントとして英国式庭球城入城証明書が貰える。 一見ただのポストカードのように見えるが、裏面にあるQRコードを読み取ってサイトに繋ぐとキャラクターのボイスがダウンロード出来るようになっている。 全八種で週替わりで二種類ずつ配布される。 前作は終盤からバトルアニメとなっていたが今作は序盤からラケットとボールを武器として戦うバトルアニメになっている。 ●あらすじ テニスの聖地であるイギリス・ウィンブルドンでの世界の強豪ジュニア選手達を集めた大会に選抜メンバーとして参加する事になり、日本全国からやって来た選手達。 大会までに合宿をする事になり、気合いを入れて練習に励む一同。 しかしある晩に各国代表の選手が謎の集団に次々と襲われる襲撃事件が起こり、日本選抜メンバーの彼らも例外なく襲われ、何人か負傷する。 リョーマも襲われたが謎の男に助けられた。 翌日、今後について話し合っていた選抜メンバーの前にリョーマを助けた男・シウが現れ、謎の集団・クラックとの関わりを避けるように忠告する。 納得がいかなかった海堂はシウと試合する事になったが、ボールを上手くリターンが出来ず負けてしまう。 次はリョーマと試合をすることになり白熱した試合になったがシウは途中でプレイをやめ、クラックを潰す為に彼らのアジトのキング・オブ・キングダムへ向かう。 リョーマは船着場から古城に向かおうとするシウのボートに飛び乗り、共に城に向かうことになった。そしてリョーマを追って後から手塚達が城に向かうが……。 ●登場人物 各校のレギュラー陣が参加。 一言も喋ってない人物も存在する。 以下は城に向かったメンバーである。 ▲青春学園 越前リョーマ スーパールーキー病魔くん。 シウのボートに勝手に乗って城に向かう。城では負傷してプレイ出来なくなったシウに代わってキースと対戦する。 何故か無我でもないのにキースの技をコピーし出す。 キースがボロボロになり、自身の技を封印したにも拘わらずキースの技を容赦なく打ち込むラストの一打はどう見ても悪役。 今回も全裸になっちゃいました。 手塚国光 跡部に悪い部長と言われた部長。勝手に城に行ったリョーマを追って跡部達と城に向かう。 城では白石とダブルスを組んでラインが移動するホログラムのコートで試合をする。手塚ゾーンじゃなくて零式ドロップで全部何とかなった気がするのは気のせい。 不二周助 城で木手のピンチに白馬に乗って颯爽と登場。 木手とダブルスを組み砂地で二つのネットに挟まれたコートで両側にいる二人と試合をした。 途中で星花火と木手のビッグバンで高さがある場所から相手を叩き落として「やっぱり二人より一人がいいよね。」 とか言っちゃう腹黒。 ▲氷帝学園 跡部景吾 実はキング・オブ・キングダムは跡部様がイギリスにいた頃の別荘だったことが途中で発覚する。 真田達が比嘉中の彼らにボート代500ポンドを要求された際に伝説のダイヤモンド・ミラクル・キングカードを使って黙らせた。 城では壁で囲まれてアウトが無いコートで忍者(笑)と試合をする。氷の世界で瞬殺、相手を壁にめり込ませた。 ▲立海大附属中学校 真田弦一郎 勝手な行動を取った切原に「帰ったら素振り八千回だ。」と言った後「自分は一万回する。」とか言っちゃう副部長。 城では切原とダブルスを組み、巨大で複雑な模様が入った門をネットの代わりにしたコートで試合。 「ルール通りにせんかぁぁぁぁ!」 と叫び、雷で門を破壊する。 切原赤也 クラックの襲撃で負傷した後、病院のベッドで真田と幸村に土下座していた。勝手に病院を抜け出し、手塚達に着いて行こうとした所で真田に捕まる。 試合では禁止ワードを言われてないのに、悪魔化して荒ぶった。 ▲四天宝寺中学校 白石蔵ノ介 跡部にツッコミを入れたエクスタシー部長試合でボールを顔に擦り付けたかと思ったら自分の汗でボールの打点を調べていた。 ▲比嘉中学校 未だ沖縄に帰れていないらしいネタ要員。冒険の日々を経てイギリスに辿り着いた模様。現在はボートの貸出しをするバイトで金を稼いでいる。 完全に不法入国だが気にしてはいけない。 木手永四郎 跡部のカードを見せられて「何なりとお申し付けを、ユアハイネス。」とかどこぞの黒い執事みたいなことを言い出す。 城の前で帰る振りをして刺客と試合を始めた。試合の序盤で一回セリフに字幕が入るシーンがある。 「ヌーヤルバーガ?ワガシナヌクシスンディルウムトーミ?」 ………日本語でおk。 ▲クラック 何らかの理由で公式戦に出られなくなったテニスプレーヤー達の集まりでテニスプレーヤー達を襲っている。 襲撃の際にリアルテニスボールという固形物やコルクを中心に巻いたボールを使用する。 シウ CV:大東俊介(現:大東駿介) 襲撃からリョーマを助けた男で元メンバー。映画は彼がクラックに追われる所から始まる。 見えない気を球状にしてボールと同時に打つジェミニという技が使える。 ちなみに大会でその技を使ってテニス界から追放された。どうやらイギリスのテニス界はそれなりにまともだったようである。 キースとは昔からの友人で彼をテニスで倒して助けたいと思っている。 キース CV:早乙女太一 クラックのリーダー。 シルエットが甲斐に見えなくもない。 気を纏った大玉螺旋丸のようなボールを打つ必殺技・万有引力が使える。 ラストはシウが助けに入らなかったら多分死んでいた。 シウを庇ったことでテニス界から追放されクラックを作った。 「追記・修正しなきゃ浮かび上がれない。オレも……奴も……。」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 万有引力とか使えちゃうなら新テニの鳳凰とか敵じゃないよね…リョーガは逆輸入したがさすがにこの映画は無理かな -- 名無しさん (2013-11-20 11 12 49) 万有引力使えても鳳凰に何かしら理由つけて圧倒されちゃうよ。 -- 名無しさん (2014-09-16 09 58 42) そもそも気も万有引力も力業で突破できるっぽいしなぁ、それはそうとクラックは捕まった方が良い -- 名無しさん (2022-10-24 16 53 39) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/jhs-rowa/pages/38.html
その他の支給品(現地調達含む) 【運動服(ジャージ一式)】 天野雪輝が病院で現地調達。 リハビリを行う患者向けに病院側が保管していた予備の運動服と思われる。 【会場の詳細見取り図】 天野雪輝に支給。 携帯電話のGPSでは表示しきれない細い道や、施設の内部の詳細見取り図 遊園地ならば、アトラクション内の構造まで細かく記されている。 ※ただし、施設の中でなぜか『ビル』のみ、一切の情報が抜け落ちている。 【拡声器】 赤座あかりが山小屋で入手した。 自分の声を大きくするための道具。 仲間を集めるのに便利だが、マーダーも集まって来るのが困りもの。 そのためパロロワ界では拡声器=死亡フラグの図式が成り立ってしまっている。 というか原作からして拡声器が死亡フラグ扱い。 見かけたら逃げろ。 【学籍簿】 常盤愛に支給。 全参加者51名の『在籍学校』及び『在籍クラス』が書かれた五十音名簿(写真付き)。 あくまで『在籍学校』でひとくくりにしたものであり、同じ作品世界出身の参加者でも、括りが違うということもあり得る。 『学籍』(と顔写真)以外の情報は書かれていない。 また、写真はなぜか制服で映っているため、写真から同じ部活動に所属していることなどは読み取れない。 順番は学校ごとにひとくくりにされているので、次の通り。 ※()内はあくまで作中で判明している学校名であり、実際の名簿には全ての参加者の学校名と在籍クラスが書かれている。 [(城岩中学三年B組)桐山和雄/相馬光子/滝口優一郎/月岡彰/中川典子/七原秋也] [(青春学園中等部一年)越前リョーマ/(同学三年)手塚国光] [(立海大付属中学二年)切原赤也/(同学三年)真田弦一郎] [(氷帝学園三年)跡部景吾] [(四天宝寺中学一年)遠山金太郎] [(吉祥学苑中等部三年四組)相沢雅/神崎麗美/菊地善人/渋谷翔/常盤愛/吉川のぼる] [(火野国中学一年)植木耕助] [(一年)宗屋ヒデヨシ] [(三年)佐野清一郎] [(二年)ロベルト・ハイドン] [(一年)バロウ・エシャロット] [(二年)マリリン・キャリー] [(梅里中学二年A組)我妻由乃(同学二年C組)秋瀬或/天野雪輝/高坂王子/日野日向] [(七森中学校一年)赤座あかり/吉川ちなつ(七森中学校二年)杉浦綾乃/歳納京子/船見結衣] [(第3新東京市立第壱中学校二年)綾波レイ/碇シンジ/式波・アスカ・ラングレー/鈴原トウジ] [(二年?)真希波・マリ・イラストリアス] [(常盤台中学一年)白井黒子/(同学二年)御坂御琴] [(柵川中学一年)初春飾莉/佐天涙子] [(雛見沢分校)園崎魅音/前原圭一/竜宮レナ] [(輿ノ宮中学三年)園崎詩音] [(皿屋敷中学)浦飯幽助/桑原和真/雪村螢子] [(三年)御手洗清志] 【剃刀】 相沢雅が温泉で入手した。 温泉でレンタルできる小物のひとつなので、刃渡りはそれほど大きくないらしい。 【ガムテープ】 常盤愛がH-4の売店(道の駅)で入手。 拘束や手製武器の作成に使用した。 【瓦礫の礫】 切原赤也が海洋研究所で入手。 もともとは、海洋海洋研究所だったもの。 【車椅子】 綾波レイが病院で入手。 【携帯電話レーダー機能】 浦飯幽助に支給。 携帯電話の基本機能であるGPSソフトの機能を拡張したもの。 半径百メートル以内に存在する携帯電話に反応し、赤い光点として地図上に表示する。 【自販機で確保した飲料数種類】 越前リョーマがH-5付近の自販機を壊して入手した。 ミネラルウォーターやスポーツ飲料など、予備の水分として潤沢に確保している。 【スナック菓子詰め合わせ】 吉川のぼるがゲームセンターの景品として入手した。 1000円分相当のスナック菓子がセットになっている。 【宝の地図】 桑原和真に支給。 宝の在り処を示した地図。 宝は会場内に十箇所存在する。 ハズレもあるかもしれない。 +開示する 隠魔鬼のマント@幽☆遊☆白書 神崎麗美が道の駅で現地調達。 島に存在する10個の『宝物』の内の一つ。 垂金権造に雇われていた闇ブローカーの妖怪の一人が身に着けていたマント。 着用した者の姿を消すことができる。(ただし妖気までは消せない) ちなみに目元にのぞき穴もあるのだが、隠魔鬼はその目元も含めて透明になっていた。 S-DAT@ヱヴァンゲリオン新劇場版 高坂王子がビルの市長室から現地調達 島に存在する10個の『宝物』の内の一つ。 大きく『ハズレ』と書かれた紙が貼られている。 碇シンジがよく聴いている音楽プレイヤー。イヤホン付き。 もとは彼の父、碇ゲンドウの所有物だった。 束呪縄@幽遊白書 船見結衣が海洋研究所で現地調達。 島に存在する10個の”宝物”のうちのひとつ。 暗黒武術会にて、治療班の妖怪・瑠架が用いていた結界を兼ねた治療道具。 飛影の妖力が(本人の回復力もありとはいえ)凄まじい速度で回復していたことから、かなりの高性能。 本ロワでは使いきりの支給品。 小さな核晶@未来日記? 初春飾利が学校で現地調達。 島に存在する10個の『宝物』のうちの一つ。 『未来日記』作中にて、デウスの体を構成する『核』となっていた物質と酷似した物体。 ムルムルや我妻由乃は、このデウスの『核』の力を用いて、巨大な球体をぶつけて攻撃したり、球体の内部に幻覚空間を作り出したりした。 その他、アニメ版未来日記では、由乃が3週目世界で小学六年生として入れ替わる際にも『核』の力を用いれば年齢の改ざんが可能だったような旨の発言があり、 神であるデウスの力とあまり遜色ない範囲で万能の力を行使できると思われる。 ……とはいえ、この支給品が本当にその『核』と同一物質であるかどうかは不明。 また、今のところ発動条件や使用法などは一切不明。 空白の才@うえきの法則 会場内に存在する10個の『宝物』のうちのひとつ。 『飼育日記』の犬がホテルを哨戒中に現地調達しており、その死体から植木耕助が入手。 書き込む事でどんな"才"でも手に入れる事が出来る木札。 “才”とは人が持つ才能のようなもの。"才"を持っているとその分野の事が得意になる。 (例えば「走りの才」を持っていると速く走る事ができ、それを失うと一気に足が遅くなる) 【タバコ】 月岡彰が海洋研究所の自動販売機で入手した。 【テニスラケット】 遠山金太郎が学校で入手した。 神崎麗美の銃撃から天野雪輝を守る際に使用し、 遠山の死亡後は越前リョーマの手に渡る。 【ノートパソコン】 テンコ@植木の法則出典支給品参照が海洋研究所で入手。 そのまま白井黒子の手に渡る。 【太い木の枝】 越前リョーマがH-6近辺で入手した。 ラケットが見つかるまでは、代わりとして使うつもりらしい。 原作テニスの王子様では、木の棒や箒をラケット代わりに使っても、 命中率が衰えたような描写はなかったことから、十分に代用品として使用できると思われる。 【ホームセンター内で調達した品物】 桑原和真が調達。 ホームセンター内にある物を片っ端からバッグに詰めるという豪快な窃盗行為の果てに入手した(所要時間僅か二時間)。 ホームセンターで手に入る物なら大抵ある。 【浴衣】 園崎魅音と相沢雅が、温泉で入手した。 温泉の売店で売られており、ある程度いくらでも手に入る模様。 【銛】 切原赤也が海洋研究所で入手。
https://w.atwiki.jp/nobuyabods2/pages/50.html
あ・か武将一覧 さ・た・な武将一覧2 は・ま・や・ら・わ武将一覧3 コメントページ作成 -- (nobuyabods2) 2008-12-01 11 22 28 もう書けないから2ページ目作ってください。あ~た行とな~わ行までと分けて。 -- 名無しさん (2008-10-17 19 22 24) こんな風にしてみたよ。このページ書いてるの3人ぐらいしかいないのかな… -- 名無しさん (2008-10-17 23 29 53) ありがとう。おかげであ~た行まで一覧は埋めました。(sp武将はのぞく) -- 名無しさん (2008-10-18 02 14 28) 登場年入力してたらまた一杯になってしまい書けなくなりました。お手数かけますが3ページ目を作って頂けると… -- 名無しさん (2008-10-28 22 13 52) 了解。3ページにしてみるわ。 -- 名無しさん (2008-10-28 22 50 16) 今川氏親Sp、霧隠才蔵、一色義定 -- 名無しさん (2008-10-28 23 02 45) 酒井忠世Ra、上杉景虎Ra、猪苗代盛胤 -- 名無しさん (2008-10-29 00 44 51) 上×3またまたありがとう。色々増やしてくと見づらいだろうから、あと増やすのは寿命年位にします。 -- 名無しさん (2008-10-29 07 22 34) 楠木正成Sp、熊谷信直、武田信勝 -- 名無しさん (2008-10-31 00 38 27) 本願寺蓮如Sp、大内義長、河野道直 -- 名無しさん (2008-10-31 01 02 49) 織田信孝Ra、真田信幸Ra、海野六郎 -- 名無しさん (2008-11-01 13 32 05) ここまで更新 平塚為広Ra、波多野秀尚、北条氏直 -- 名無しさん (2008-11-02 02 08 03) 菅原道真Sp、土橋守重、佐久間信盛 -- 名無しさん (2008-11-03 23 57 43) 御子神典膳Sp、伊集院忠棟、大宝寺義氏 -- 名無しさん (2008-11-04 01 58 26) 長束正家Ra、島津歳久Ra、里見義康 -- 名無しさん (2008-11-05 13 35 46) 本多正純Ra、平田範重、吉田重俊 -- 名無しさん (2008-11-06 14 30 39) 源静Sp、森可成、熊谷元直 -- 名無しさん (2008-11-07 03 38 39) 柳生宗矩Sp、猿渡信光、岡本顕逸 -- 名無しさん (2008-11-09 18 10 44) 里見義弘Ra、豊臣秀頼、岡家利 -- 名無しさん (2008-11-10 01 16 28) 安宅冬康Ra、池田勝正、筒井定慶 -- 名無しさん (2008-11-11 00 51 53) 以心崇伝Ra、支倉常長、天野隆重 -- 名無しさん (2008-11-12 17 40 12) 北畠顕家Sp、仁科盛信、池田輝政 -- 名無しさん (2008-11-13 18 47 05) 直江景綱Ra、蒲生秀行、筧十蔵 -- 名無しさん (2008-11-14 01 51 23) 藤堂高虎Ra、可児才蔵Ra、宇喜多只忠家 -- 名無しさん (2008-11-16 06 12 04) 神泉信綱Sp、織田信雄Ra、稲富祐秀 -- 名無しさん (2008-11-17 01 44 11) 木曾義仲Sp、池田長正、佐世清宗 -- 名無しさん (2008-11-18 00 20 35) 松平忠輝Ra、柴田勝政、太田定久 -- 名無しさん (2008-11-20 00 20 56) とりあえず700人完了しました。登場年・寿命等はデータが消滅したため遅れます。 -- 名無しさん (2008-11-20 04 31 28) ページ分割してた者ですがお疲れでした。貴殿の活躍はよく見てましたよ。 -- 名無しさん (2008-11-24 13 58 51) 島津豊久Ra、新納忠元Ra、楯岡満茂 -- 名無しさん (2008-11-24 13 59 00) 4度目のお願いで気が引けますが、ページが足りなくなりました。あ行の武将が多いせいだと思うのですが、、うまく分けて頂ければ助かります。お願いします。 -- (名無しさん) 2008-12-06 06 28 17 まだ3ページ目に余裕があるから[さ]を2ページ目[は]を3ページ目に移動してみたよ。またダメだったら教えてね。 -- (名無しさん) 2008-12-06 09 14 24 ありがとう。訂正しながらシナリオ1の登場年は全部まとめました。登場年でシナリオ5をやる機会があれば、また足りなくなる可能性大ですがやる気があれば。。。 -- (名無しさん) 2008-12-06 12 35 19 とりあえず必要かどうかわからないけどPS版見ながら消えた武将を書いてみました。たぶん相当抜けがあるかと思います。 -- (名無しさん) 2008-12-07 07 11 41 リスト化してみると「そういえば…」的な武将ばかりですね。伊集院忠朗とか重宝してたのにな。 -- (名無しさん) 2008-12-07 15 35 37 スペシャル武将をSP武将一覧に移動しました。 -- (名無しさん) 2009-01-10 13 17 31 国司元相は武将風雲録出てますよ。(SFC版、FC版、PC-98版にて確認) -- (名無しさん) 2009-06-17 21 46 51 同じく確認しました -- (名無しさん) 2009-06-17 22 08 02 途中で送信してしまったorz 同じく確認しました。訂正しました。 -- (名無しさん) 2009-06-17 22 09 17 何で大内家の当主は義隆じゃなくて義長何ですか? -- (もみまろ) 2009-08-17 12 06 14 児玉就忠の所属、同就英の誕生年・登場年が狂っています -- (名無しさん) 2009-11-09 00 11 03 ↑仕様でした。失礼しました -- (名無しさん) 2009-11-09 19 50 23 武将一覧の3が見れないんですが… -- (名無しさん) 2010-01-02 16 14 46 今更だけど、このゲームではなぜか長宗我部信親よりも盛親のほうが能力が高かったりする… -- (ぱわわ) 2010-02-08 10 37 10 姉小路頼綱・信綱親子の年齢差が何故か一歳さだ。 -- (可児才蔵) 2010-06-20 22 01 27 織田秀信も入れて欲しい。希望の戦闘力は、83がいいです。 -- (第六・天魔王) 2010-08-10 10 51 31 自分で作ればいいじゃん -- (千利休) 2010-08-30 13 57 19 作った。でも、1582年にしか、出さない。なぜなら、1歳だから。 -- (第六・天魔王) 2010-11-07 17 48 31 適性Sがいなくなったから多くの武将が平凡になった -- (名無しさん) 2012-01-05 00 20 10 同感。とくに慶次が弱くなった。 -- (名無しさん) 2012-01-07 01 44 21 同感。半蔵が1ではSだったのに2ではAになってるししかも他の能力も変わんない。 -- (名無しさん) 2012-01-07 01 48 21 同感。元就が完全に退化しているし。 -- (名無しさん) 2012-01-07 01 51 25 海戦が無くなった様だから水軍衆が平凡になっちゃった -- (名無しさん) 2012-01-07 01 57 58 拝郷家嘉消えたのはデカい・・・大好きな武将なのに・・・ -- (名無しさん) 2012-06-17 15 41 30 小幡信貞が老けた 武田信勝16歳で自害するにしては絵がおじさんww -- (名無しさん) 2013-02-08 18 51 16 武田家のシナリオ1武将数4人はちょっと… -- (名無しさん) 2013-02-08 18 54 21 上記の武将のことは全体ではなく信濃のことです -- (名無しさん) 2013-02-08 18 56 20 色部長実以外死んでるのか?(顕長と勝長) -- (上杉景勝) 2013-03-05 20 33 22 小幡憲重と信貞祖父と孫説あり信貞戦闘49はない上野先方集としてそのっほかも50とか49訂正してほしい -- (あっきー信友) 2013-03-05 20 36 46 武田四天王戦闘あげてもいいと思う。あと山県の政治もっと上げてほしい -- (仁科盛信) 2013-04-03 22 57 27 上記 -- (仁科盛信) 2013-04-03 22 58 00 上記 自分はみんな政治70以上戦闘90以上ってうとうとしたけど失敗した -- (仁科盛信) 2013-04-03 23 02 41 赤井悪右衛門 政治 75 戦闘 89 くらいかな -- (あ) 2013-07-25 00 13 18 好きな武将は? -- (A) 2013-09-22 15 55 25 前田慶次かな~ -- (尻) 2013-09-25 17 07 48 僕は上杉謙信です -- (A) 2013-09-29 09 34 22 謙信~?兼続でしょ -- (せり) 2013-10-06 18 33 19 織田信長の能力が低い 信長の野望面白い。 -- (名無しさん) 2013-10-09 18 08 46 そして11年後 -- (名無しさん) 2024-09-03 18 35 58