約 8,752 件
https://w.atwiki.jp/terrachaosgaiden/pages/322.html
「山手線は平常通り運行中、か…… しかし、無人のホームってのはなんとも寂しいもんだねぇ…… いや、無人だと寂しいのは別にホームに限った話じゃあないか…… 上野動物園にも動物いなかったしなぁ……」 御徒町駅のホームに吊り下げられた電光掲示板を見ながら、イナバ物置の人は独り呟いていた。 イナバが最初に転送された上野動物園には、人っ子一人どころか獣一匹存在しなかった。 殺し合いの真っ最中なのだから当然ではあるのだが、やはり本来存在するはずのものが存在しないというのは少しばかり寂しさを覚えるものだ。 パンダ見たかったなぁ……、などと思いながら上野動物園を後にしたイナバは、移動手段を求めてこの御徒町駅にたどり着いたのだった。 ここに来るまでに見かけた信号機などは機能を停止していたため、山手線も機能を停止しているのではと思ったが、どうやら杞憂だったようだ。 「駅員さんとかいないのに機能する駅ってのも妙な話だねぇ…… まあ、使えるんだから有難く使わせてもらおうか。 幸い次の電車もすぐ来るみたいだし、ね」 イナバが見上げている電光掲示板。 そこに表示されている情報を信じるならば、つい先ほど電車が前の駅である秋葉原駅を出たようだ。 駅員がいないのに何故情報が流れるのかはわからないが、多分総理大臣が何かしたのだろう。 嘘の情報を流すメリットは総理大臣にはないだろうし、この情報は正しいと見ても問題ないはずだ。 秋葉原駅~御徒町駅間の所要時間は約二分。すぐにこの駅に電車が到着するだろう。 「誰も乗ってなければ問題はないんだけど……誰か乗ってたらどうしようかねぇ。 見敵必殺! とかやってたら命がいくらあっても足りないし…… とりあえずジャッカル突き付けつつ情報交換とでも洒落込もうかね。 ああでも、もし乗ってるのが旦那みたいな人だったらどうしようなぁ…… ジャッカルが支給されてるってことは旦那もいるんだろうし…… ……まあ、今心配してもしょうがないか。成るように成る、ってね」 数分後には出会うかもしれない第一村人ならぬ第一参加者への対処法について思案しつつ、イナバはベンチに腰掛ける。 いくら撃つことができるとはいっても常に持っていたらさすがに疲れるため、デイバッグに入れていたジャッカルを取り出しておく。 残弾数は五。予備弾が補充できるかもわからないこの状況では、できるだけ弾の浪費は避けたいところだ。 だが、他の支給品は武器になりそうなものではない。もしもの時にはジャッカルを使わざるを得ないだろう。 その時、イナバの耳が物音を捉えた。少しずつ近づいてくるガタンゴトンというその音は、紛れも無く電車がこの駅にやってきたことを告げている。 デイバッグをベンチに残し、イナバは柱の影からホームに入りつつある電車の中を観察する。 「……っと、来た来た。はたして鬼が出るか蛇が出るか、それとも何も出ないのか。 できれば可愛い小動物に出てきてほしいんだけどねぇ……」 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 御徒町駅に停車した電車。その最後尾車両の中から、拳銃を手にした一人の男が姿を現した。 泉こなたを殺害後、食料と身を隠せる場所を探して行動を開始した井坂深紅郎である。 伊坂がこの駅で下車した理由、それはこの御徒町駅の周辺にアメヤ横町が存在しているからだ。 店の数が多いため身を隠す場所には困らないし、食料が見つかる可能性もある。 後者はあればラッキーといった程度だが、前者はなかなかの利点だ。 駅が近くにあるため、差し迫った場合は駅を利用しにきた参加者を襲って食料を奪ってもいい。 今現在伊坂は自らに支給された分とこなたから奪った分、あわせて二人分の食料を確保している。 これは伊坂基準で表すと二食分となる。これだけあれば、少なくとも明日の朝までは食料に困ることはないはずだ。 食料が無くなったら、また動き出せばよい。それまではアメヤ横町に身を隠し、目立つ行動を慎むとしよう。 ホームへと降り立った伊坂はアメヤ横町に向けて歩き出し――数歩進んでその歩みを止める。 伊坂が歩みを止めた理由。それはいくつか並べられたベンチ、その中の一つの上に、デイバッグが放置してあったからだ。 その外観は自らが持っているデイバッグと同一、つまりはこの殺し合いの参加者に支給された物である。 それが意味することは一つ。この場に参加者がいたのだ。 (楽に食料が手に入るならそれに越したことはないですが……これはどう考えても――) 伊坂がこのデイバッグについて思案したのと、背後に人の気配を感じたのは、ほぼ同時だった。 「……デイバッグと拳銃を地面に置いて、こちらを向いて手を上げてください、井坂深紅郎さん。……いや、井坂先生と呼ぶべきかねぇ」 (――罠、ですよねえ。しかし、私の名前を知っている……?) 疑問を感じつつも、言われた通りにデイバッグと拳銃を地面に置き振り向いた伊坂の目の前に立っていたのは、巨大な銃をこちらに突き付ける作業服姿の見知らぬ女性だった。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ (ふう……ひとまずうまくいったか。 先生が最後尾に乗っててくれて助かった……) 井坂深紅郎にジャッカルを突き付けつつ、イナバ物置の人は安堵する。 電車に誰か乗っていることに気がついた彼女は、相手に気付かれぬようドアが開いたと同時に先頭車両に乗り込み、車両の内部を通ってデイバッグに気を取られた相手――井坂の背後を取ったのだ。 もし井坂が先頭車両に乗っていたならホームに電車が入ってくる段階でこちらの姿を目撃していたかもしれないし、デイバッグに気を取られなかったら接近する段階で気づかれていたかもしれない。 イナバ物置の人のジャッカルの扱いの熟達度合いを考えると、それらの偶然が重なり井坂の背後にまで接近できたのは僥倖といえる。 ちなみに、その幸運の要因の一つとなったデイバッグだが、残念ながら罠として利用するために置いていったのではなく、急いで柱の影に隠れたため回収し忘れただけである。 (しかし、ここからどうするべきかねぇ…… 切り札はあるけど、相手はあの井坂先生。ヘタに動くと足元を掬われそうで怖いからなぁ…… しばらくは先生の出方を伺ったほうがいいかもしれないねぇ) 状況は明らかに井坂を武装解除し、拘束しているイナバが優勢だ。 だが、その他の殆どの事柄――戦闘経験や観察眼、咄嗟の判断力など――は井坂の方が上を行っている。 優位な状況であったとしても、十分な警戒が必要だといえるだろう。 この殺し合いで迂闊な行動を取ろうものなら、即座に死に繋がる。 故にイナバは、圧倒的優位な状況にありながらも自分からは行動を起こせないでいた。 (さて、どう動くべきか…… この距離では素人でも銃弾を命中させるのは容易。 しかもこの女性が持っている銃は明らかに規格外の威力を持ったもの。 この女性が独力で優勝を目指していたならば、私は今頃生きてはいないでしょう。 つまり、逆に言えばこの女性は何かしらの思惑があって私に声をかけたということ。 それなら、まだ交渉の余地はありますねえ。まずは、この女性の情報を少しでも引き出したいところですが……) イナバにジャッカルを突き付けられつつ、井坂は思案する。 先ほどは拘束された状態でもガイアメモリが使用可能だったため切り抜けることができた。 しかし、制限によりガイアメモリを使用することができない現状では、井坂はこの場を力任せに切り抜けることができない。 井坂にしてみれば、イナバが見敵必殺というスタンスをとっていなかったことは僥倖といえる。 思惑があるが故に会話が必要となり、それによって交渉の余地が生まれる。 拘束されているというこの現状を交渉にまで持っていくために、井坂は何らかの行動を起こさなければならない。 井坂が今起こせる行動は限られている。だが、限られた選択肢の中に最適解があるならそれでよい。 井坂が選んだ選択肢。それは、イナバから情報を引き出すというものだった。 「はて、あなたは私の事を知っているようですが……私はあなたにとんと覚えがない。 どこかでお会いしたことがありましたかね?」 イナバは明らかに井坂のことを知っている。だが、井坂自身はイナバのことなど知りはしない。 見知らぬ人間が自分のことを知っているというのは、奇妙であり、恐ろしいことである。 しかも、それが殺し合いの場での出来事であるというのだから尚更だ。 ならば、少しでもその見知らぬ人間の素性の手がかりを掴もうとするのは至極当然のことである。 その素性さえわかれば、対抗策を講ずることもできるからだ。 故に、井坂は疑問を投げかけた。死中に活を求めるために。 「いや、直接会うのはこれが初めてだね。 でも、あたしは先生のことはよく知っているんだよねぇ…… 井坂深紅郎。井坂内科医院の院長で、ウェザーメモリの所持者。 自らに施した実験の影響でいっつもハラペコ。 他には……まあいいや。とにかく、あたしは先生のことならだいたい知ってるからね」 その疑問に対して、イナバは嘘偽り無く、おまけ付きで答えた。 嘘偽りの無いその答えは井坂に碌な情報を与えず、おまけは井坂の思考により深い混迷を与える。 もっとも、イナバにとってはそのおまけこそが本命であり、切り札なのだが。 こちらに探りを入れる井坂に対するカウンターの形で放たれたその切り札。 『仮面ライダーW』の物語の観測者だからこそ持ちうるその知識。 それこそがイナバが持つ、探り合いにおいては最強の切り札――『メタ知識』。 井坂の表情を見るに、その切り札は確かに効果を発揮したようだ。 たとえ井坂が一を聞いて十を知ることができる人間でも、一さえ知らないイナバのことはわからない。 それに対してイナバは、井坂のことなら一を聞くまでもなく十を知っているのである。 この圧倒的な情報量の差が、イナバの優位をより決定的なものにしていた。 「……いやはや、なんとも恐ろしいですねえ。 まったく持ってその通りですよ」 こちらが疑問を投げかけたのに、得たものは新たな疑問と、極々少ない情報のみ。 この結果にはさすがの井坂も苦笑いである。 イナバが言い放った井坂に関する知識。 それは、井坂内科医院の院長という大っぴらにされているものどころか、ウェザーメモリの所持者であることや自らの体質についてなど、限られた人間しか持ち得ないものまで含まれていた。 好き好んで井坂の体質など言いふらしそうな人間がいない以上、それは他人が得られるはずのない情報だ。 井坂自身はイナバのことを全く知らず、イナバは井坂のことをかなり詳細に知っている。 その事実は、井坂の意気を挫くのに十分な事柄だった。 (どこでその情報を得たのか……非常に気になるところではありますが、恐らくは教えてくれないでしょう。 相手の手札がまったく見えない上にこちらの手札は透け透けとなると、これ以上問答を重ねても私が得られる物は殆どないと言っていい。 ここはおとなしく相手の意に従っておくべきでしょうねえ) 故に、井坂は抵抗を諦め降参を選ぶ。 抵抗しても得られる物はない以上、それは聡明な判断といえた。 「して、あなたの望みはなんでしょうか。 私のことを撃たず声をかけたということは、何らかの目的があるということ。 そうでしょう? それと、名前を教えてくださると有難いんですがねえ」 「さすが先生、察しが早い。なあに、簡単なことですよ。あたしが優勝を目指しているのはもう察しているだろうけど、それを自分だけの力で成し遂げられると思うほどあたしは自惚れてないんだよねぇ。 だから井坂先生。あなたに力を貸して欲しいんだよ。具体的には、あたしと井坂先生で最後の二人になるまで協力して参加者を減らすってことだね。 最後の二人になったあとはあたしを殺すなりあたしに殺されるなり好きにしてくれればいいよ。もちろん、タダでとは言わない。あ、ちなみにあたしの名前はイナバ物置の人。 イナバって呼んでくれればいいからねぇ」 そう言うと、イナバは銃を突きつけたまま、片手で器用にもデイバッグの中から何かを取り出す。 イナバが取り出した物、それはMという字が書かれた巨大なトマトだった。 井坂の表情に変化が見られたのを確認し、満足したようにイナバは頷く。 「井坂先生の体質のことは知っている。だから、こうしよう。 あたしは今持ってる食料や他の参加者から奪った食料を井坂先生に渡す。その代わり、井坂先生は今持ってる武器や他の参加者から奪った武器をあたしに渡してくれればいい。 井坂先生は動かずに食料を入手できてお得、あたしは生き残るための武器を入手できて嬉しい。 一緒に行動するか別行動になるかは井坂先生次第だけど、どっちにしても損はない話だと思うけどねぇ」 「私が裏切ったらどうするつもりです? それに、あなたが裏切らないという保証もないでしょう」 「裏切ったらそのときはそのときだよ。井坂先生が少しでも多くの食料を入手できるチャンスを潰すつもりならそれでもいいんだけどねぇ。 それはあたしも同じ。このジャッカルだけじゃ弾数が心許ないから、少しでも武器が欲しい。 その武器を入手できる確率が増える以上、先生を裏切るつもりはないよ。さっきも言った通り、一人で他の参加者を殺せるとも思ってないしね」 その言葉を聞いて、井坂は思案する。たしかに、イナバの提案は悪くないものだ。 井坂の行動はほとんど制限されず、食料が手に入る確率も上がる。 井坂が現在持っている食料は二食分。明日の朝には尽きるような分量だ。 あの国会議事堂にはそれなりの人数が集められていた。 少なくとも明日の朝までにはこの殺し合いは終わらないだろう。 そうなると、更なる食料の確保は必須。 食料が無くなったらまた動き出せばよいと考えていたが、万が一誰も殺せなかった時のことを考えると、食料を入手できる経路は少しでも多いほうがよい。 それに、井坂自身も自分一人で参加者を殺して回るというのは厳しいと考えていた。 井坂の現状の手札でもっとも強力なのは紛れも無くアイスエイジメモリだ。 しかし、強力であるが故に変身時間に制限が課せられている。 二時間に一度しか使えないのでは、その隙を付かれて為す術もなく殺害されてしまうということもあり得る。 しかし、同行者が入ればある程度はそれを防ぐことが可能だ。 そう考えると、イナバの提案は悪くないどころか、井坂にとっても都合のいいものといえる。 もっとも、未だイニシアチブを握っているのはイナバである以上、井坂に断るという選択肢は存在しないのだが。 「いいでしょう、あなたの提案を呑みます。よろしくお願いしますよ、イナバさん」 「こちらこそ、よろしくお願いするよ。井坂先生」 井坂が手を差し出し、イナバは手に持つトマトを一旦仕舞い、その手を掴む。 利害の一致による優勝狙い同士のコンビ結成の瞬間であった。 「さて、それじゃあ早速物々交換といきますかい?」 「いや、まずは場所を移動しましょう。山の手線を利用する参加者は他にもいるでしょうから、装備の交換などが済んでいない今遭遇すると少しばかり骨が折れるんでねえ。私はもともとアメヤ横丁に潜伏するつもりだったのですが」 「井坂先生も慎重だねぇ……。わかった、それじゃあまずは移動しようか。物々交換以外にも、今後の方針とか話し合いたいしねぇ」 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 所変わって、ここはアメヤ横丁に存在するとある食事処の中。 テーブルを挟んでイナバ物置の人と井坂深紅郎は向かい合う。 一通りの情報交換も終わり、現在は物々交換の段階に入っている。 もっとも、井坂が予想した通り、イナバは自らの知識の出所を語るようなことはなかったが。 今、二人を隔てるテーブルの上には、それぞれの支給品が所狭しと広げられている。 その片隅には、井坂が泉こなたの死体から回収した首輪も置かれていた。 井坂は、その中から巨大なトマト――先ほど駅でイナバが見せたものだ――を見やり、その説明書を手に取る。 「マキシムトマト。体力を回復し、傷を癒す効果がある……ですか。眉唾物ですが、この巨大さと見事な色艶を見ると信じざるを得ませんねえ」 「それはなかなかの当たりだと思うよ。戦闘中に食べたりはできなさそうだけど、効果の程は保証できるねぇ」 「ふむ、でしたらまずはこれを貰いましょうか。代わりに私が差し出せるのは……これぐらいですかねえ」 そう言って井坂がイナバの目の前に置いたのは、ニューナンブM60と九字兼定、そして氷の大剣ファルステヴェルンだった。 「そうだねぇ。銃はもう持ってるし、ファルステヴェルンは扱いが難しそうだから……九字兼定を貰うことにするよ」 「了解しました。とりあえず今のところ取引はこれだけでいいですかねえ」 「あたしはもう基本支給された食料しか残ってないからねぇ……。自分用はさすがに残しておきたいし、これぐらいでいいかな。……あ、そうだ井坂先生」 「なんでしょう。何か交換したい物でもありましたか?」 「いや、そうじゃないよ。その首輪の元の持ち主ってどうやって殺したのかな、って思って。あたしはこれでもまだ人殺しはしたことないからねぇ」 「ああ、そのことですか。無用心にも道のど真ん中で支給品を確認していたのでねえ。後ろから撃ち殺しましたよ。 その後、その日本刀で首を落として首輪を回収させていただきました」 「なるほどねぇ……。参考になったよ。ありがとう井坂先生」 「いえいえ。それじゃ、これで取引は終了ですね」 物々交換も終わり、井坂とイナバはテーブルにごった返した支給品をそれぞれのデイバッグに収め始める。 その中には、本来存在するはずの物が存在しなかった。 井坂の現状での最強戦力――アイスエイジメモリ。 その切り札は、この情報交換と物々交換の最中でもテーブルに広げられることはなく、井坂のポケットの中に収まっていた。 (イナバさん、あなたが情報を隠すというのなら……私も手札を隠させてもらいましょう。 あなたの持つその知識……私は非常に興味がありましてねえ。 協力体制を取る必要がない段階までこの殺し合いが進んだ時、力ずくにでもその出所を聞かせてもらいましょうか。 それまでは、せいぜい利用させてもらうとしますよ) 井坂から譲り受けた九字兼定を見つめながら、イナバは思案する。 刀身にイナバの顔が映り込むほど磨きぬかれ、日光を反射して美しく輝くそれは、素人であっても一目で名刀だと判断できる逸品だ。 銃で襲撃をかけ、名刀で首を落とす。その部分だけならば、井坂の話はなんら不審な点はなかった。 だが、実際に斬首に使われた刀を見て、イナバ物置の人の心にはある疑問が浮かんでいた。 (九字兼定で首を、ねぇ。その割には付着した血の量が少ないと思うなぁ。 まあ日本刀はデリケートだから、洗い流したってことも考えられるけど……) 先程も述べた通り、九字兼定は美しい。『人の首を切断した』刀としては、美しすぎるというべきか。 首を切断すれば当然大量の血が溢れるし、肉を切ったことで油も付着する。 そのような行為を行ったにしては、九字兼定の刀身は綺麗すぎた。無論、まったく汚れていないわけではない。 九字兼定の刀身にはたしかに血が付着している。だが、それは井坂が泉こなたに拘束された時に首につけられた小さな傷から出たものであり、決して首を切断したときに出た血ではない。 (これは何か隠してると考えたほうがよさそうだねぇ。 例えば、あたしに渡したくない強力な武器とか。 いくらなんでもガイアメモリが運良く井坂先生に支給されてるなんてことはない……とは言い切れないよねぇ。 まあ、あたしも情報は隠してるからおあいこなんだけど) Iの名を持つ二人が出会い、契約を交わした。 一人はInformation――情報を武器とし、この殺し合いの優勝を目指す。 ならばもう一人は何を武器とし、優勝を目指すか? Ice Age? それは違う。彼が真に頼みとするのはWeatherの力だ。 彼が武器とするのはIではない。彼を彼たらしめる要素、それこそが彼の武器。その武器の名は貪欲――Greed。 Iが交差するこの同盟に、隠れて混じる不協和音。 その不協和音がこの先どんな影響を及ぼすかは、まだ誰にもわからない。 【台東区・アメヤ横丁/一日目・午後】 【イナバ物置の人@カオスロワ書き手】 [状態] 健康 [装備] ジャッカル@HELLSING(残弾5/6) [道具] 支給品一式、無銘九字兼定@空の境界、ランダム支給品0~1 [思考・状況] 基本 優勝狙いマーダー路線 1 井坂深紅郎と協力する。別行動するのか一緒に行動するのかは未定。 2 見敵必殺(サーチ・アンド・デストロイ)……とかはしない。 ※女性です。 ※メタ知識は完全には制限されていません。少なくとも『アーカード』『フグ田サザエ』『井坂深紅郎』に関する知識は持ちあわせています。 ※井坂が話したこなた殺害に関する内容は一部歪められていると考えています。また、井坂が何かしら強力な武器を隠し持っていると考えています。 【井坂深紅郎@仮面ライダーW】 [状態] 健康、空腹、首に切り傷(ダメージ小 [装備] ニューナンブM60(残弾4発)@現実、石@ボンガロ [道具] 基本支給品×2、アイスエイジメモリ@仮面ライダーW 、ファルステヴェルン@テイルズオブリバース、マキシムトマト@星のカービィシリーズ ランダム支給品0~1個(食料・武器ではない)、泉こなたの首輪 [思考・状況] 基本 究極の力を得るために主催者を利用する。その為にまずはバトルロワイアルで優勝する。 0 それにしても腹が減った…… 1 自分の本来のガイアメモリ『ウェザーメモリ』を取り戻す。 2 しばらくはこの場に留まり目立つ活動を慎む。戦いは極力避ける。 3 イナバ物置の人を利用する。 4 首輪の構造を知っておきたい。 5 イナバ物置の人のメタ知識に興味。 ※ドーパント能力強化の代償として食欲が異常に増進しています。(支給された一人当たりの食料が一食分) [共通の備考] ※お互いに自分の世界やこれまでの行動などの情報を交換しました。ただし、イナバ物置の人のメタ知識に関連する事柄は例外です。 ※お互いの支給品を確認し合いました。ただし、井坂深紅郎のアイスエイジメモリだけは例外です。 支給品紹介 【マキシムトマト@星のカービィシリーズ】 カービィでおなじみの回復アイテム。 星のカービィシリーズでは体力を全回復し、スマブラシリーズでは50%回復する。(初代スマブラでは100%だった) 普通のトマトと比べて明らかに大きい。 【ファルステヴェルン@テイルズオブリバース】 テイルズオブリバースの主人公、ヴェイグが作中で装備できる中では最強の武器。 不思議な金属でできているらしい。 決して32倍武器ではない。 052:三人寄ればモンクの血が騒ぐ 投下順 054:てんじょーおーとのそうぐう 052:三人寄ればモンクの血が騒ぐ 時系列順 054:てんじょーおーとのそうぐう 012:戦っても生き残れそうにない!! イナバ物置の人 000:[[]] 018:いくつものIを重ねて/もってけ!運命のガイアメモリ! 井坂深紅郎 000:[[]]
https://w.atwiki.jp/haruhi_dictionary/pages/119.html
基本情報 ドラマCD「サウンドアラウンド」において、秩序立った音の連なりで構成されているサウンドウォームに対し、 有効なダメージを与えることのできる音の連なり。今回の場合、例としてみくるによる下手な歌。
https://w.atwiki.jp/anchorlegendscenario/pages/645.html
「ロストヘブン Fighter And わんわんお ~不協和音は鳴り響く~」 永い後日談のネクロニカ 少女が消えても、後日談が終わっても、 支配者は消えぬ、残虐の王。 もう狂人しかいない深淵の時計塔。 終わった世界に捕らわれた遊戯。 遊べども完成は見えず。 終わらないなら終わるまで遊び続けよう。 少女少女と戯れよう。 さぁ、遊ぼう。 祈りは天に届かない。 願いは地に届かない。 最早想いですら軽い。 あなたの想いすら姉妹に届かないのか。 いいえ。 いいえ。 さにあらず。 だって希望も姉妹も全ては脇役。 舞台装置。 永い後日談は始まらない。だから私の永い後日談を始めよう。 語ろう、私の為の箱庭の物語を。 常識を捻じ曲げて 踊れ、歪曲の舞踏を。 死者の王者の遊びの果てに 奏でよう、最果ての戯曲を。 生きて活きて逝きて往く。 幾々(いくいく)度、繰り返しても飽きぬ。 これこそが私にだけ許された・・・ シナリオ解説 よくある「この中に一人、犯人がいる!」もの。 それぞれ個別のハンドアウトを与える。 ハンドアウトには 「あなたはNCによって何度も殺し合いをさせられた記憶を持っている」 「あなたは実はNCだ。かき回すだけかき回してから姉妹を全滅させるのが目的だ」 等と書いてある。 シナリオとしてはオーソドックスな目覚めのように演出しつつ、 一人はこの時点でNCの計画で殺し合いが引き起こされることを知っている。 但し、NCは顔を変えている、身体を乗り換えたなどの理由で姿が変わっているとすること。 舞台は時計塔を提案している。もちろん変更するのは自由だ。 時計塔を上がりながら途中で小部屋を探索しながら進む。 昔、姉妹同士が殺し合いをした後や日記などを置いておくといいだろう。 だんだん上がっていく毎に鐘が鳴り、最上階、12時の鐘が打ち鳴らされると同時に 全ての謎が明かされ、クライマックスになるなどどうだろうか。 12時の魔法が解けて、姉妹の姿はNCへと変わるのだ。 なお、NC取得禁止のスキルとかがあるが、そのへんはいろいろ調整が必要だ。 以下にルールを提案しておく。 わんわんお部分は最後に犬型の手駒を追加してください。 ※以下、提案 PLの一人がボスであるNCとなる。そのPLはこのシナリオのボスとして必ずNPC 化する(ボス戦の操作は担当する)。また、狂気点のルールを適用しなくなる 各員に裏のハンドアウトを配布する。内容を他人に明かしてはならない。 以下、シナリオの都合上、スキル、パーツを以下のように制限し、 また、ボスになった場合はスキル、パーツの効果を変更する。 【所有、取得を禁止するスキル、パーツ】キャラ作成時点で取得を禁止。 サイケデリックのクラス、およびサイケデリックのスキル 歪曲(バロックのスキル) 時計仕掛け(ロマネスクのスキル) 【ボスキャラクターとなった場合、効果を発揮しないスキル】 対話判定に関するもの 刹那 戦闘終了時やアドベンチャーパートで効果を発揮するもの 【効果を変更するスキル】 「転倒」効果を含むマニューバ →「転倒」効果を無視する。(それ以外の効果は適用する) 【その他特殊裁定】 狂気点をコストとするものを使用するためのコストを1D÷3(切り上げ)点得る。
https://w.atwiki.jp/kit-ic/pages/98.html
タイトル データ 読み わおん 属性 音 種類 Hard 能力 美しく響く程度の能力 説明 和音は大まかに協和音と不協和音の2つに分かれる 協和音 要は、耳障りじゃない音のことである。 対義語は不協和音。 大体は、ドミソ、レファラ、ファラドなどのように、鍵盤をひとつ飛ばしで鳴らすと和音として聞こえる場合が多い。 不協和音 汚い響きに聞こえる和音のこと。 一般的な曲では使用しないが、恐怖感を出すために使用されることもしばしばある。 ドとド#、ミとファ、シとド等の隣り合った音を同時に鳴らすと聞こえる。 これらはオクターブの違う音を鳴らしていても起こるため、メロディなどの音に違和感があったときはいったん確認してみよう。 コメント 不協和音も和音だよ! -- takeyan (2011-04-16 16 55 28) あ、確かに。 -- tomo (2011-04-17 14 40 56) ↑2確定的に明らか -- 帛蓮 (2011-04-17 15 32 07) ↑3漢字を読み解くと足した音ですからねー -- jam (2011-04-30 20 24 28) そういや、不協和音の対義語って協和音になるんだったか? -- takeyan (2011-04-30 21 04 09) 確かそれで間違いないと思うぞ -- 帛蓮 (2011-04-30 22 04 46) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/arcserver/pages/22.html
アンコール→アドリブ1 寒いジョーク→アンコール1、楽器の練習1 不協和音→アドリブ1、楽器の練習1 口笛→不協和音3 夕陽のアサシンクロス→不協和音3 ブラギの詩→不協和音3 イドゥンの林檎→不協和音3 子守唄→口笛3、楽器の練習3 ロキの叫び→口笛3、楽器の練習3 不死身のジークフリード→ブラギの詩3、楽器の練習3 戦太鼓の響き→イドゥンの林檎3、楽器の練習3 ワシの目→ふくろうの目2 集中力向上→ワシの目2 アローシャワー→ダブルストレイファング3 ミュージカルストライク→アローシャワー3 アローバルカン(転生)→アローシャワー3、ミュージカルストライク1、楽器の練習3 運命のタロットカード(転生)→集中力向上10不協和音3 私を縛らないで(転生)→楽器の練習3、不協和音3、マリオネットコントロール1 マリオネットコントロール(転生)→集中力向上10、楽器の練習3 月明かりの下で(転生)→楽器の練習3、集中力向上5 ヘルモードの杖(転生)→楽器の練習10、深淵の中に1、永遠の混沌1、ニヨルド1、楽器の練習5 バード アドリブ 楽器の練習
https://w.atwiki.jp/nikokasi/pages/259.html
調教者/作曲/作詞:のりP 歌:鏡音リン/鏡音レン 右肩に紫蝶々 キスをしたこの部屋の隅で 切ないと云う感情を知る 響くピアノ 不協和音 右肩に紫蝶々 キスをしたこの部屋の隅で 切ないと云う感情を知る 響くピアノ 不協和音 悪い夢にうなされた私を早く起こして どんなことでも始まりは些細なことでしょう? どこがいいかなんて 聞かれても困る綺麗な 夜に惑わされたまま行方不明だから 長いまつげ 三日月アイライン まぶたに乗せて光るリップ 右肩に紫蝶々 キスをしたこの部屋の隅で 切ないと云う感情を知る 響くピアノ 不協和音 右肩に紫蝶々 キスをしたこの部屋の隅で 切ないと云う感情を知る 響くピアノ 不協和音 雨の中で濡れた 髪が異常に冷たくて 寂しさをトイレに吐き出して震えて待ってる 追いかけては逃げるからそれ以上で返して 真剣だから笑うと痛い目に遭うよいい? 赤い爪と 安物の指輪 傷付く度増えるピアス 抱き寄せて 歪んだ体 埋めるのはあなたしかいない そうでしょう? わかってるくせに 境界線とっくに越えてる 後悔は死ぬほどしてる その分だけ快感を呼び覚ます 狂いだした 私を止めて 一瞬でラクにしてよ 抱き寄せて 歪んだ体 埋めるのはあなたしかいない そうでしょう? わかってるくせに 境界線とっくに越えてる 後悔は死ぬほどしてる その分だけ快感を呼び覚ます 狂いだした 私を止めて 一瞬でラクにしてよ 右肩に紫蝶々 キスをしたこの部屋の隅で 切ないと云う感情を知る 響くピアノ 不協和音
https://w.atwiki.jp/kakis/pages/8326.html
dimfo /// / 不協和音 dim\fo \ 13 seren klel 合わない音 \ [ yuo ] \ ulはonという不協和音を出す、鳴らす \ [ ova ] \ as-e dimfo 不協和音を醸し出す \
https://w.atwiki.jp/yugiorika/pages/95.html
《不幸のメロディー》 儀式魔法 「不協和音ノイズ」の降臨に必要。 ①:「不協和音ノイズ」の降臨に必要。自分の手札・フィールド上からレベルの合計が6以上になるように モンスターをリリースし、手札から「不協和音ノイズ」を儀式召喚する。 ②:墓地のこのカードを除外し、儀式モンスターを素材に含む融合モンスター1枚を自分のEXデッキから 選んで発動できる。その後、そのモンスターを相手に見せ、そのモンスターの素材となるモンスター1組を 自分のフィールドと墓地から全て除外し、選んだモンスターを融合召喚する。 不協和音ノイズは、どちらかのプレイヤーのフィールドにシンクロモンスターが存在する時、完全耐性となる効果を持っているがそれでも その完全耐性すら突破される可能性も0ではないので完全耐性を突破された場合に備えた効果として(2)の効果を設けました。 但し、現在対応する融合モンスターは1体も投稿しておらず、現時点は飾りみたいなものです。 関連カード 《不協和音ノイズ》 《ノイズアウル》
https://w.atwiki.jp/tancolle/pages/121.html
ストルカとは、惑星アミティアの山岳地帯に生息する猛禽類の一種である。 顔面が尖っており、喉元には不協和音を発する為の喉袋がぶら下がっている。この喉袋から発せられる不協和音は、獲物を萎縮させる効果があり、ストルカの持つ強力な脚部で獲物の弱点をピンポイントで鷲掴みにする為に獲物を硬直させる効果があるようだ。 獲物の動きを止める事で、確実に仕留める事が出来るのだ。 この不協和音は学者によって「死のサイレン」と名付けられている。 獲物を発見したストルカは、慎重に獲物がキルゾーンに到達するまで見張り、獲物がキルゾーンに入ると背後から静かに急降下してギリギリまで近づいたところで喉袋が不協和音を最大限に発し、獲物を萎縮させて動きを止め、弱点目掛けて足を突き出すのだ。 この足は握力が非常に強く、巣の卵や雛を狙う肉食動物を発見した場合はその握力を利用して割と大きな石ころを掴み、天敵目掛けて「急降下爆撃」を敢行するのだ。この際、何度か不協和音による警告が行われ、それが無視された場合に投下する。 嘴も強力で、勇猛果敢な個体は天敵の背中に取り付いて急所目掛けて嘴攻撃を繰り出すのだ。 繁殖期は一羽につき5個の卵を産み、つがいが交代して巣を守ったり獲物を運んだりする。 <報告> 旧ドイツ軍のJu-87スツーカ急降下爆撃機をモチーフとした猛禽類なり。
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/4771.html
光の戦士フォトン 惑星ゾルディアスの戦い 機種:FC 作曲者:蓮舎通治 開発元:アドバンスコミュニケーション 発売元:タカラ 発売年:1987年8月28日 概要 アクションシューティングゲーム。これまでキャラゲーを発売していたタカラにとっておそらく初のオリジナル作品となる。 疑似3D空間で表現されたダンジョンを探索していく3D版『メトロイド』のようなタイプに近い。 しかしながら操作性の悪さと、どうゲームを進めていいかわからない不親切さなどからゲームの評価は今一つ。 このゲームの要素で外せないものとしてBGMがある。 はっきり言ってこのゲームのBGMの中で「音楽」と呼べるものはオープニングとエンディングぐらいだけである。 他は良く言えば「前衛的」・「実験的」、悪く言えば「電波」・「そもそも音楽になっていない」。 エリアのBGMは2つのタイプが使われており、1つはSEなのかBGMなのか分からないぐらいループの短いミニマルな曲。 もう1つは適当に音を並べたとしか思えない不協和音のような曲。 これらに比べると『頭脳戦艦ガル』のBGMがはるかにまともな音楽に聴こえるぐらい、それくらいの強烈さを持つ。 ただこれらの音楽がこのゲームの世界観の表現に一役買っているのも事実である。 ゾルディアスという惑星型宇宙船を探索しながら、船に潜む闇の生命体ダクラを倒すのが目的という設定であり、サイケデリックな色合いの船内とこのBGMのおかげで、人智の及ばない「宇宙」という雰囲気を醸し出してくれる。 とにかく“異質”という点ではファミコン最高峰のサウンドなので、機会があればぜひ試聴してほしい。 収録曲(仮曲名) 曲名 補足 順位 オープニング エリア1-A 最初のエリア ミニマルタイプ エリア1-B 不協和音タイプ エンカウント 敵遭遇時 エリアによってドラム音のパターンが変わる エレベーター 階層移動 最終エリアでも使用 エリア2-A 青い壁のエリア ミニマルタイプ エリア2-B 不協和音タイプ エリア3-A 白い壁のエリア ミニマルタイプ エリア3-B 不協和音タイプ エリア4-A テレポーターがあるエリア ミニマルタイプ エリア4-B 不協和音タイプ エリア5-A ピンクの壁のエリア ミニマルタイプ エリア5-B 不協和音タイプ ボス戦 ラスボス戦 ダクラ戦 エンディング ツウカ キューブ