約 4,150,961 件
https://w.atwiki.jp/nenohitohatiue/pages/935.html
≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠ カード名 . ..: 託された分け身 恐怖 [ドール]≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ レアリティ...: C≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ カードスキル : 反響 1枚ドロー/自場全[観測者]に[共鳴[ドール]]を付与/リフレ発動時自壊≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ ステータス. . : コスト:2 ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ フレーバー .: 語られず、罅割れた器の悲嘆へ少女は希う。この子が得た答えを間違いにしないでと。≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠
https://w.atwiki.jp/tesu002/pages/4477.html
――――――――――――― 唯「…はっ、ここは?」 律「唯」 唯「りっちゃん!」 律「…唯も連れてこられたみたいだな」 唯「澪ちゃんに?」 律「そうなんだよ。澪のやつすごい力で」 唯「そうそう!澪ちゃん殴ってきた!」 律「一体どうなってるんだよ…」 ガラッ 澪「2人とも起きたな」 律「おい澪!この檻から出せよ!!」 澪「はは、律、いい気味だ」 律「なんだと!?」 唯「澪ちゃん…」 澪「お前らはじきに処分される。せいぜい来世の幸福を祈ってな」 律「澪…?」 唯「澪ちゃん!!」 澪「ばいばい、律、唯」 ガラッ 律「くそ…どうなってるんだいったい」 唯「…今の、澪ちゃん、だよね」 律「どっからみても澪だろ」 唯「…」 律「と、とりあえずどうにかしてここから出ないと!」 唯「うん…」 律「とはいうもののこの鉄格子じゃあなあ…」 唯「…」 律「…ムギと梓は無事かな」 唯「え」 律「…」ニヤ 唯「…そ、そういえばここに来る前に爆発があったよね」 律「あったな…。なんだったんだ?梓の家の方からだった気がしたけど」 唯「わかんない…」 律「いったい何がどうなってるんだ…くそ…」 唯「…大丈夫だよ」 律「なにが大丈夫なんだよ」 唯「ういが助けに来てくれる」 律「…憂ちゃんか」ポチ 唯「うんっ!絶対に!」 律「はは、でもさすがの憂ちゃんでもなぁ」 唯「いや、ういならきっと…」 ガラッ 澪「時間だ」 唯「…」ゴクリ 澪「ふふ…」 律「…」 唯「や、やだ」 澪「…律、お前からだ。処分だ」 律「ひっ」 唯「りっちゃん!」 澪「こっちに来な、律」 律「だ、誰が行くか!バカ!」 澪「唯、代わりに来るか?」 唯「えっ…と」 律「う…」 澪「3分間待ってやる。どっちが先に…」 律「…わたしだ!」 唯「りっちゃん!?」 澪「ふふ、律らしい」 律「(唯、すぐに助けに来てくれ、お願いだから)」 唯「(う、うん…!絶対)」 澪「よし、来い律」 律「くそ…」 唯「りっちゃん…」 「ぎゃああああああああああ」 「大人しくしろっ!!」バシン! 「あああああああああ…」 「…」 唯「…」ゾクッ 唯「うい、早く…」 唯「あ」 唯「…」 唯「携帯が通じる…」 ―――――――――――――――――――――――――― 憂「おばあちゃん大丈夫?」ヨイショ とみ「憂ちゃん…本当に本当にありがとうね」 憂「ううん、これくらい。おばあちゃん、早く安全なところに」 とみ「うんうん。わたしはもう大丈夫だから、憂ちゃんは早くお姉ちゃんのところに」 憂「うん…じゃ、また後でね!」シュタッ とみ「と…飛んだ…」 憂「…お姉ちゃん大丈夫かな」 憂「早くお姉ちゃんと一緒に逃げないと」 憂「お姉ちゃ~ん!!」 憂「あれ…?」 憂「お姉ちゃ~ん!?」 憂「お姉ちゃんがいない…」 憂「そんな…まさか」 携帯「ぶーぶーぶー」 憂「お姉ちゃんから!?」ピ 憂「もしもしお姉ちゃん!?」 唯『うい…早く来て』 憂「お姉ちゃん今どこにいるの!?」 唯『分からないの…』 憂「そんな…」 唯『早く…りっちゃんが殺されちゃう…』 憂「律さんが…?」 唯『次はわたしみたい…うい、はやくきて…』グス 憂「う、うん!!待ってて」 憂「…」ピピピピ 『tracing the call ....... 』ピピピ 『 .......... detected the object. 』ピピー 憂「…見つけた」 憂「お姉ちゃんが搭載してくれた逆探知機能、ここで役に立つなんてね」 憂「ここから北西に2km…」シュタッ 憂「待っててねお姉ちゃん…」 3
https://w.atwiki.jp/namagakihotel/pages/28.html
775 :名無し募集中。。。:2012/06/04(月) 04 52 24.67 0 いっそのこと押し倒して無茶苦茶にガキさんを・・ ふしだらな自分が許せない、だけどガキさんへの思いを抑えることも出来ない 表面上は良い後輩を演じている・・いつの間にか平気で嘘をつけるようになっているではないか この思いも嘘なのか?生田は気が変になりそうだった・・気がつくとガキさんの背後10mほどに迫っていた いざ!と思っている矢先に聞き覚えのある声が生田を呼び止める「あんたー何してるん?ちゃんと練習しrてきたん?」そう光井先輩だ 「まあええわ、あんた最近悩んでるねえ・・なに考えてるか正直に言うてみい」 「いえ、何にも・・新垣さんが好きすぎて変になってるのかな(笑)」 「あたしが気付いてないと思うとるんかい?あんたガキさんに・・」 「いや!言わないで!何でもしますから!」 「フフフ・・(笑)」 429 :名無し募集中。。。:2012/06/11(月) 07 35 16.21 0 (前スレ775の続き) 結論から言えば生田は光井に抱かれた 現実はハッピーエンドとはいかないものだ 「じゃあ今度デートしようや」 「え?それは別に良いですけど・・」 (中略) 休憩がてらにカラオケボックスに寄る事にした 「あー歩き疲れたなあ 生田と一緒だと楽しいけどな(笑)」 「はい私も楽しいです!」 何を歌おうかと冊子を捲っていると隣の光井がおもむろに生田の内股に手を這わせてきた しばらく意味が分からずに無反応でいた「な、なにするんですか!どういう意味ですか!」 「こういう意味や」光井は生田の耳元に唇を近づけた 「わ、わたしわ新垣さんがっ(口を塞ぐ光井)」「分かってる分かってるねん 分かってるけど どうしようもないねん・・」 ふと目線を合わせると光井の目は真っ赤になっていて涙が溢れていた「光井さん・・」 人気メンでなくても良い・・娘。を愛してるから頑張れる 二番目でも良い・・生田が好きだからそれでいい 彼女の屈折した思い・・いや純粋と言えなくもないだろう 人は妥協して懸命に生きるものだ (中略) 意外に悪くなかった 甘い匂いとすべすべした肌を重ねる温かみ 全身を優しく愛撫されて自分が何をしているのか忘れるほどの恍惚 「最後まではせえへんよ 私も鬼やないからな 新垣さんとな」「はい・・頑張ります」 「生田ぁ わたしと新垣さんどっちもあんたを厳しく叱ったけど 何が違ったのかなあ」「・・・」 道重さんみたいないかにも怪しい人よりも私みたいなのが危ないんだよといった旨の説教をされ さすが光井さんだと納得して別れた 納得してはいけないのだが
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/7682.html
471 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2012/09/26(水) 19 37 22.17 ID BRjv1QJn0 コンベで卓が足りなかったんで、主催者に頼まれて当日急遽自分が卓立てることになったんだけど そこには参加者が足りなくて不成立になりかけた で、別の卓では参加者が余ってたんだけど、そこで誰が抜けるかの話し合いが長引いてて、結局ジャンケンかなんかになった そりゃ別にいいんだけどさ、「俺~~(俺の卓のシステム)好きじゃないんだよね」とか口に出してんじゃねぇよ。聞こえてねぇとでも思ってんのか? で、そいついざジャンケン負けるとやたらデカい声出すしさ「あちゃ~~ッ!」じゃねぇよ、嫌なら帰れよ で、結局そいつが負けて俺んとこ来て、これで一応全卓成立したんだけどさ 「そういうわけでよろしく」じゃねぇだろ?マジでぶん殴ろうかと思ったぞ んで、いざ実プレイに入ると、このシステムろくに知らない癖して古参気取りで卓仕切るし 他の参加者がTRPG自体初めてだから萎縮してんのわかんねぇか?何年やってんだよ で、こっちが「罠あるよ」「無策で突っ込むと死ぬよ」って散々ヒント出してんのに ミスリードに引っかかって正面から突っ込もうとするし で、自分が暇んなると別の卓眺めて「あっち盛り上がってんなぁ」って、じゃあ古参面してるてめぇが率先して盛り上げろっての ほんとシナリオ自体はつつがなく終わって、初心者さんが内心はどうあれ楽しかったって言ってくれたことだけが救いだよ しばらくコンベはいいや、鳥取に篭るわ 472 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2012/09/26(水) 19 41 36.52 ID vqKdLSia0 報告乙 だがどちらかと言えば愚痴スレ向きだな 473 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2012/09/26(水) 20 18 17.84 ID 9EsHrohG0 インパクト薄いが小さな役が積み重なって嫌な奴だな スレ338
https://w.atwiki.jp/pazdra/pages/9095.html
1コメげと。3,000円で出た。 -- 2015-06-15 10 30 23 足コキされたい -- 2016-01-02 01 54 29 爪で血みどろになるぞw -- 2016-06-26 18 15 02 一発で引きました。無課金で -- 2016-07-28 14 04 27
https://w.atwiki.jp/kokigame/pages/522.html
らぶフェチ 三者面談編 264 :名無したちの午後 :04/08/30 21 04 ID mqKqi4+1 誰もしてないようなので三者面談報告 足コキ*3(千聡・カオル・美久) 手コキ*3(奏・あゆむ・美久) 足コキは全員素足で、千聡様は踏んでて。カオルと美久は両足で挟んでた。 手コキはあんまり好きじゃないからよく分からん_| ̄|○ しかし微妙な感じだった。俺的に三者面談の足コキは、ヒロインからして足コキ編よりも良かったと思う。 でも全体的に1シーンあたりが短いんだよなぁ。 オートプレイで流すと1分強くらいで終わるのもあるから実用的ではないなw 関連レス
https://w.atwiki.jp/kokigame/pages/646.html
放課後エロゲー部 743 :名無したちの午後:2012/04/07(土) 01 23 51.43 ID HKmPSYmg0 放課後エロゲー部 日向子 相互オナニー、スマタ、放尿鑑賞しながら手コキ、パンツコキ→オナホコキ、尻コキ 忍 脇コキ、パンスト足コキ→パンツ足コキ、手コキ、髪オナニー鑑賞 茜 ストッキング足コキ→足コキ、玉舐め手コキ、アナル舐め手コキ やなぎ オナニー鑑賞して手にぶっかけ→手に持ったパンツにぶっかけ、玉攻め、ブルマ素股、尻コキ、先っぽだけ挿入して連続手コキ、赤ちゃん言葉で授乳手コキ 澤姫 乳首手コキ ハーレム 理乃+澤姫 W手コキ1 日向子+茜 サンドイッチ素股 特に回数や→のないシチュは基本的に2連射です。 コキ語 手コキ、足コキ、脇コキ、尻コキ シコシコ、どっぴゅん、ぴゅっぴゅ等擬音祭り 我らが伊東ライフがまたやってくれました。 前作に比べて構図の迫力がアップ。茜の玉舐めしながら逆手で亀頭扱いてるとことか、やなぎ先輩がザーメン受け止めた手でパンツ持って射精待ちしてるのとか色々とヤバい。 あと尺が若干短くなったけど台詞のエロさが格段にアップしてる。俺は毎回気に入った台詞を抜き出して使ってるんだが、それが今回100を超えた。ちなみに妹ぱらは60くらい。 やなぎ先輩のやたらねちっこいどっぴゅんの言い回しや、役になりきってノリノリで言葉攻めしてくる日向子とか、絵のエロさとあいまって最強に見える。 前作妹ぱらだいすも中古市場で高騰してるらしいので、見つけ次第即確保をおすすめする。 719 :名無したちの午後:2012/03/30(金) 23 43 59.53 ID vlnZxz7X0 エロゲー部途中までやった。 コキシチュの絶対数は確かに減った気がする。代わりにフェラとかパイズリとかで埋め合わせている感じ。 非挿入シチュを単なる前戯として扱うのではなく、1シーンとしてしっかり描写してくれるのが嬉しい。 前作と比べて、シーン中のテキストが大きく強化されてて、CGの可愛い雰囲気を壊さない程度にエロい言葉を喋ってくれる。 玉袋揉み揉みは健在。 関連レス
https://w.atwiki.jp/orikyara3rd/pages/596.html
作者:邪魔イカ 紅は三人に、この世界に飛ばされた者達が幾らか集まっているという場所に案内して貰った。何とか形を保っているビルを中心に、所々に人の生活している跡が見受けられた。 「おっ、おぉーいジョー!」 ヌシが遠くの人影に向かって大きく手を振る。人影もそれに気が付いたのか、こちらに歩いてきた。都市迷彩の戦闘服の様な服を着て、手にはアサルトライフルを持っている。 「ヌシさん、『ジョー』じゃなくて『ゆずる』なんだけど」 ゆずる、というらしい青年は深い溜め息を吐いて言った。が、ヌシは全く意に返さずハハハと笑う。そのすぐ後ろで結が呆れたようにしていた。 「見回りの途中悪いな、三方原」 「それは別に構わないけど…アイツに見つかりさえしなけりゃ」 「聞こえておるぞ、ミカタハラ」 「げっ……!!」 背後から声が聞こえた途端に顔を歪めるゆずる。彼の背後には、背の高い男性が煙草をふかしながら立っていた。 「あ、ロイドさんだ!」 透伊が男性に向けて声をかける。ロイドと呼ばれた男性は透伊を一瞥した後、こちらに視線を向けた。 「この少女は何だ」 「新しくこの世界に飛ばされたみたいですよー」 ロイドは「ほう…」と一言だけ発し、再び煙草を口にくわえた。 「まだこの世界のこともよく分かっていない。ここに居させてやれないか?」 結がそう言うと、ロイドは紅をじぃっと見つめた。どことなく品定めをするような目だ。直後、ロイドがふっと鼻で笑う。 「断る理由は無いであるな。如何せん人手が足りん」 そう言うとロイドは、スッと右手を差し出した。 「吾輩はロイド・カワード。一応エクソシストをしている」 「インチキだけどな」 「何か言ったか、ミカタハラ」 ゆずるが呟いた一言に耳ざとく反応するロイド。この二人はあまり仲が良くないのだろうか。 紅は恐る恐るロイドの右手を握る。 「霧崎紅です」 「オレは三方原譲。よろしく」 「よろしくお願いします」 今度はゆずる、もとい譲が言うので、紅はぺこりと頭を下げた。 「お前にどれ程利用する価値があるか、見極めさせて貰うとしよう」 煙草の煙の中で、ロイドの唇が薄く弧を描いた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー とにかく此処で世話になることが決まった。ロイドと譲に一通り周辺を案内して貰った後、あちこちをぶらぶらと廻っていると―― 「ねぇ!あなたが新しく来た人?」 ――声をかけられた。振り向くと、そこには一人の少女。紫色のジャケットに鍔の広い帽子を身に付けており、絵本に出てくる魔法使いの様な出で立ちだ。 「そ、そうです」 紅が小さく頷くと、少女はパアッと表情を明るくする。そして、紅の手をしっかり掴んでブンブンと振った。 「本当!?ここ女の子少ないから、凄く嬉しい!あ、私アリス=セレーネ!」 アリスは尚も手を握って、嬉しそうにニッコリと笑った。 「う、うん。よろしくね。えっと…アリスさん?」 「『さん』なんて要らないよ。アリスでいいよアリスで!」 「うん。よろしくね、アリスちゃん。私は霧崎紅」 「紅ちゃんね。よろしく!」 アリスがまた嬉しそうに笑うので、紅もつられて微笑んだ。 「じゃあ紅ちゃんも気付いたらこの世界にいたんだ」 「うん。アリスちゃんも?」 紅はアリスと共に、ゆっくりとビルの周辺を歩いていた。そしてふと、この世界に来た時の事についての話になった。アリスも紅と同じく、この世界に飛ばされた原因は分からないらしい。 「うん。ていうか、この世界に飛ばされた人の殆どがそうみたいだよ」 やはり、紅やアリス、此処にいる者の他にも飛ばされた者がいるらしい。此処にいる者達は集まって協力し、元の世界に帰る方法を探しているそうだ。 (帰る方法、分かってないんだ…) ちり、と一瞬だけ不安がよぎる。 「私、此処に来られて良かった。一人だったら、きっと不安で仕方なかったと思う」 紅は消え入りそうな声で呟いた。それに気が付いたのか、アリスが紅の顔を覗き込む。 「紅ちゃん!」 アリスがガシッ、と紅の両肩を掴んだ。いきなりの事で少し吃驚する。 「大丈夫だよ紅ちゃん!ここの人達はクセもアクも強いけど、みんないい人だよ!」 「あ、アリスちゃん?」 何気に失礼な事を言っていないか。 「それに、何かあったら私もついてるもん!」 ニッと笑うアリス。その笑顔に、感じていた不安が消されていく。 「うん。ありがとう、アリスちゃん!」 紅も笑う。 この世界に来てちゃんと笑ったのは、初めてかもしれない。 ちょっとしたオマケ。 見守る大人達 ロイド「吾輩らが気を揉んでやる必要は無かったであるな」 譲「揉んでやる気も無かっただろ」 ロイド「バレたか」 透伊「可愛い女の子同士が仲良いのって、いいですよね~」 ヌシ「仲良きことは美しき、だな!」 透伊「ですね~」 結「…本当にそれだけか?透伊」 透伊「……さて、一段落ついたことですし、俺たちはまた探索に行きますか」 結「おい」 譲「つーかまだ行くのかよ…」
https://w.atwiki.jp/monaring/pages/2506.html
改竄された職人石 2 アーティファクト T:あなたのマナ・プールに1を加える。 T:他のプレイヤーがオーナーであるマナ能力を持つアーティファクト1つを対象とする。改竄された職人石とそれのコントロールを交換する。 商売ってのは、安い物を高い物と交換するのが基本なんだよ 35版の220 [部分編集] イラスト ┼ + ∠二|\☆ + \|__|/ l r' `l | ヽ ― 'ノ  ̄
https://w.atwiki.jp/83452/pages/18250.html
「ごめんな、ムギ。 ちょっと気になっちゃった事があってさ、それで考え込んじゃっただけなんだよ。 心配掛けてごめんな……。 でも、私は大丈夫だぞ? きっとムギが見たのは私の恐い顔じゃなくて、珍しい凛々しい顔だったんだよ。 ……って、珍しいって言うなー!」 私が冗談交じりに言ってみせると、ムギは軽く笑ってくれた。 何はともあれ、笑ってくれた。 そりゃ曖昧な記憶の正体や、この世界の成り立ちも大事かもしれない。 でも、今はムギと一緒に居るんだ。 そっちの方が大切な事なんだ。 ムギを笑顔にさせてやる事こそが、今の私の最優先事項なんだから。 昨日、ロンドンに転移させられた直後、ムギは泣いていた。 泣きながら、叫んで、震えていた。 最後の学祭以来、初めて見せる……ってわけじゃないけど、久し振りのムギの涙。 唯や澪、私と違って、ムギが涙を見せる事はほとんど無い。 辛い時でもじっと耐えて、いつもニコニコしてくれるのがムギって奴なんだ。 ムギがニコニコしてくれるから、私は安心して泣く事が出来た。 だから……、ムギの涙を見るのは、自分が泣く事より辛かった。 何倍も胸が痛かった。 ムギを笑顔にさせたい。 笑わせてあげたい。 今も笑ってくれてはいるけど、心からの笑顔じゃないって事は分かる。 だから、心からの笑顔をムギに取り戻させてあげたいんだ……。 「じゃあ、他の階の倉庫も調べてみようぜ?」 出来る限りの笑顔を向けて、私は手に持ったロープを軽く引っ張った。 そのロープの端を握り締めながら、「うん」とムギが少しだけ笑う。 今私達がロープを持ってるのは、澪の案だ。 突然一陣の風が吹いたとしても、 ロープを持ってる人間は同じ場所に転移されるはずだって澪は言ってた。 昨日、梓が言った、自分の触れてる物は一緒に転移するはず、って説を採用したわけだ。 ロープで握り合ってる程度で本当に大丈夫なのかは分からない。 こんなの単なる気休めでしかない。 皆、そんなの分かってると思う。 だけど、気休めでも、縋れる物には縋っておきたいし、 四六時中手を繋ぎ合ってるわけにもいかないから、これが一番いい案のはずだった。 ちなみに今、澪は唯と梓と一緒にロンドンの街を探索してる。 唯が憂ちゃん達の事が気になって仕方が無いみたいだったから、その力になりたいんだ、って澪は言ってた。 私も一緒に行きたいって言ったんだけど、それは澪に断られた。 誰かが残っておいてくれた方が安心出来るって、前に私が澪達に言った言葉をそのまま返された。 そう言われて、私は素直に退いた。 澪の言う事は間違ってなかったし、ムギの傍に居たい気持ちもあったからだ。 唯や梓の事が気にならないと言ったら嘘になる。 でも、今は一番涙を見せたムギの傍に居たかった。 にしても、だ。 急に逞しい感じになったよな、澪は……。 和に説得されたからってのもあるんだろうけど、 この前、私と一緒に星座を見た日から、更に頼り甲斐が出て来た気がする。 完全に開き直ってるんだろうって思う。 どうしようもない……、どうにもならない状況……。 だからこそ、まっすぐに立ち向かっていける開き直り……。 凄い奴だな、って思う。 追い込まれてからが強いってのは、澪の凄い所だ。 土壇場に弱い私も、それに嘆かずに、どうにか澪みたいに頑張りたい。 「にしても、さ。 こんな形でまたロンドンに来ちゃうなんてなー。 ロンドンにまた来れた事自体は嬉しいんだけどさ……」 何となく、ムギに軽く話を振ってみる。 深刻な様子じゃなくて、あくまで軽い感じに。 まずはお気楽な思い出話から。 過去を思い出しながら、未来の事を考えていけるように。 ムギが複雑な表情でちょっと笑ってから、私の言葉に応じる。 「そうだね……。 私もまた皆でロンドンに来たかったんだけど、いくら何でも早過ぎだよね……。 それに……、次のロンドン旅行こそ、 私のキーボードも一緒に連れて行こうって思ってたのにな……」 「お、それは私に対する嫌味かい、琴吹紬くん。 私だって持って行けるもんなら、マイドラムを持って行きたかったっての。 でも、ギターやキーボードと違って、ドラムはかさばるからなー……」 「ご……、ごめんね、りっちゃん……! 私、そんなつもりじゃなくて……」 「いいよ、分かってるって。 ドラムってのはそういうもんだし、ドラマーになるのを選んだのも私なんだ。 楽器は運びにくくてかさばって演奏も一番疲れるのに、てんで目立たない……。 それがドラマーの辛い所よ……。 でも、好きでやってる事だからさ、その辺は後悔してないよ」 言って、私はムギの頭を撫でた。 普段、ムギは大人っぽいのに、色んな所で子供っぽい仕種を見せる事がある。 もしかしたら唯よりも天然で、子供っぽい所があるのかもって思うくらいだ。 どうも放っておけない……、そんな気にさせるんだよな、ムギは。 考えてみれば、この閉ざされた世界を一番怖がってるのはムギかもしれない。 最初こそ怖がってたけど、澪はこの世界には慣れて来たみたいだし、 唯も梓も怖がってると言うよりは、次に誰かを失う不安感の方が強いみたいだ。 私も怖いって言うより漠然とした不安があるくらいだしな。 その点、ムギは私が怪我した時の様子から見ても、この世界を一番怖がってると思う。 まあ、ムギの言ってる事は間違ってないけどな。 人は一人では生きていけない。 それは寂しさに耐え切れないからってのもあるけど、 自分一人で出来る事が限られてるからって意味でもある。 例えば前にムギが言ってた事だけど、私達の誰かが破傷風になったとする。 それだけでもう終わりだ。 破傷風の正確な治療が出来る人間なんて、私達五人の中に居るはずもない。 死ぬしかないんだ。ちょっとした重い病気に感染しただけで。 病気だけじゃない。怪我や事故……、下手すりゃ盲腸ですら死ぬ可能性が高いんだ。 ムギはそれを分かってるから、この世界を心の底から怖がってる。 だから、「もうやだ!」って泣き叫んだんだ……。 もう泣かせたくないって、心からそう思う。 私じゃ力不足だと思うけど、出来る限りはムギの不安を取り除いてやりたい。 多分、私に出来る事は、笑顔を見せてあげる事だけだろうけどさ……。 でも、出来る限りの事はやらなきゃな。 私は出来る限りの笑顔で微笑んで、もう一度ムギの頭を撫でた。 「ムギだってキーボードを選んだ事、後悔してないだろ? 私、好きだぞ、ムギのキーボードと作曲。 ムギのおかげで色んな曲が演奏出来たわけだし、私、すっげー感謝してるんだぜ?」 「そう……かな……。 私のキーボード……、皆の役に立ててたかな……。 でも、りっちゃんが喜んでくれてるなら、私も嬉しいな」 「何言ってんだよ、ムギ。 ムギが居なきゃ、誰が作曲するってんだよ。 少なくとも私と唯には無理だぞ? 澪と梓は出来るかもしれないけど、 多分、洋楽かぶれなテクニック重視の曲になりそうだしな。 テクニック系の曲が悪いわけじゃないけど、私はムギの曲が好きだな。 あ、澪の歌詞はまだ苦手だけどさ。これは澪には内緒な。 あの甘々の歌詞、未だに背中が痒くなるんだよなー。 ここだけの話、梓も結構背中が痒くなってるみたいだぞ?」 「そうなんだ。 りっちゃんがそう言ってくれるの、すっごく嬉しい。 ありがとう、りっちゃん……」 「へへっ、よせやい。 感謝してるのは私の方なんだからさ」 そうして、二人で笑う。 怖がりながら、不安に塗れながら、それでも向け合えられた笑顔。 こうして少しずつ笑い合えれば、この閉ざされた世界でも生きていけるはずだ。 残された五人で、生きていける。 そう思ってた。 ……そう思おうとしてた。 だけど、やっぱり無理があったのかもしれない。 それから、ムギの笑顔はすぐに消えた。 ムギが悪いわけじゃない。 私だ。 私の選択が悪かったんだ。 私の選んでしまった選択肢が、皆に不安を与えちゃったんだろう。 ムギは不安に満ち溢れた表情で、呟くみたいに言った。 「ねえ、りっちゃん……。 りっちゃんは最近、梓ちゃんと特に仲良しだよね……?」 最初、ムギが何を言い出したのか分からなかった。 私は頭を掻きながら、軽く頷いて応じる。 「そうか……? んー……、まあ、そうかもな……。 ムギ達を置いて、新しいユニットなんか組んじゃったわけだしな……。 それについてはごめんな、ムギ。 ムギ達に相談無しに勝手な事やっちゃってさ……」 「ううん、それはいいの。 梓ちゃん達、嬉しそうだったし、私もりっちゃんと同じ気持ちだもん。 梓ちゃんの事、大切にしたいもんね……。 でも……、でもね……。 りっちゃん、梓ちゃんと仲良しなのに、今日は一緒じゃなくてよかったの? 一緒に居るのが、私で……、よかったの……? もし……、もしね……、もしもまた風が吹いたら……」 あっ、と思った。 そこまで言われて、ムギの言おうとしてる事が鈍い私にもやっと分かった。 ムギは……。 そう……、ムギは……、自分でいいのかって、不安になってるんだ。 私の傍に居る資格が自分にあるのかって、不安になっちゃってるんだ。 ああ、ムギの何を分かった気で居たんだ、私は……。 私はムギと一緒に居たかった。 その気持ちに嘘は無い。 またあの一陣の風が吹いたら……。 そう思うと吐き気がするほど不安になるけど、ムギが傍に居てくれるなら耐えられると思う。 言うまでもなく、私はムギの事が大好きなんだ。 この世界にたった五人で残されちゃって、ムギを大切にしたいって気持ちは更に強くなって来た。 だから、ムギと二人で皆を待つ気にもなれた。 私が怪我をした時、あんなに私を心配してくれたムギだから……。 そんなムギだから、信じられたんだ……。 でも、私自身はムギにそこまで信じられてなかったのかもしれない。 信じさせてあげる事が出来なかったのかもしれない。 それは突飛な思い付きってわけじゃなくて、ずっと前から考えてた事でもあった。 ひょっとしたらムギは寂しがってるんじゃないかって。 私達五人の中で、不安に思ってるんじゃないかって。 ムギは控えめな性格の子だ。 初対面の時より積極的になっては来たけど、まだまだ遠慮しがちな事も結構ある。 一対一で話してる時でもそうなんだ。 軽音部五人が揃った時なんて、ムギは裏方に回って聞き上手に徹してくれてばかりだ。 奇数のグループは難しいって話を聞いた事があるけど、本当にそうなのかもしれない。 一人だけ余っちゃう事が多い、そんな寂しさを胸に抱いてたのかもしれない。 でも、ムギは裏方が好きなはずだ。 私達の給仕をしてくれた時のあの笑顔に嘘は無かったはずだ。 そう……思いたい。 だけど、裏方が好きだからって、 それに甘えてちゃいけなかったって今更になって思う。 ムギとはもっともっと話をすればよかったんだ。 二人きりの時でも、本音で話し合えばよかったんだ。 嘘を吐いてたわけじゃない。 ムギと一緒に居るのは楽しかったし、その時の私の笑顔にも嘘は無かったはずだ。 ただ……、ただ少し……、他の三人よりも気を遣って付き合ってた気はする。 勿論、ムギの事が苦手だったわけじゃないけど、 お嬢様っぽい性格の友達なんてほとんど居なかったから、手探りな感覚で付き合ってたのは確かだ。 唯、澪、梓はスキンシップ的な意味で何度か叩いた事はある。 特に梓相手の攻撃は最近かなり増えて来た気がする。 それはあいつの生意気さがどんどん増して来たからであって、他意は無い。 でも……、ムギの事を叩いた事は、憶えてる限り全然無かった。 一度か……、二度……、多分、そのくらい。 だから、ムギは去年くらい、私に言ったのかもしれない。 「私のこと、叩いてほしいのっ!」って……。 多分、他の皆と同じ様に扱ってほしくて……。 その時、私はすぐにムギを叩けなかった。 どう反応すりゃいいのか分かりにくい事を言われたから叩けたけど、それがなかったら叩けなかったと思う。 そういや……、「叩けない」って私が言った時のムギの表情は凄く寂しそうだったな……。 本当に今になって気付く。 ムギは……、寂しがってたんだ……。 多分、ムギ本人も深く自覚出来てないくらい、心の奥の方で……。 奇数のグループは難しい。 唯は梓と、私は澪と一緒に居る事が多かったから、 一人だけ残ってたムギの寂しさはどれくらいのものだったんだろう。 それは分からない。 寂しがる側の気持ちなんて、寂しくなかった側の人間が想像出来る事じゃない。 想像していい事じゃないって思う。 そんなの、逆に残酷じゃないか……。 だからこそ、私に出来る事はムギのその寂しさを振り払ってあげる事だけだと思う。 私は視線を落として不安そうにするムギの肩に手を伸ばしながら、口を開く。 「何を言ってるんだよ、ムギ。 最近一緒に居る時間が多かったってだけで、私は特別に梓と仲が良いってわけじゃないよ。 またあの風が吹くってのは考えたくない事だけどさ、 でもな……、私は一緒に居るのがムギでよかったって……」 思うよ、とは言えなかった。 口に出しながら、自分の言葉の嘘っぽさに嫌気が差したからだ。 言葉自体に嘘は無い。間違いなく、今の私の本心だ。 私はムギが傍に居てくれて、嬉しいんだ。 安心出来てるんだ。 だけど、思った。 そう思ってるのが本当でも、私のその言葉には説得力が無いって。 自分で……、そう自覚出来るんだ……。 今の私が何を言ったって、ムギの心には届けられない気がする。 いや、違うか……。 ムギは優しい子だから、私の気持ちを尊重してくれるかもしれない。 でも、それをやっちゃ駄目なんだ。 私の中のもう一人の私が、私自身を信じちゃいけないって忠告してる。 ムギを安心させるだって? 見捨てたくせに? 仲間の事を切り捨てたくせに? 頭の中で反響するみたいにそんな言葉が何度も響く。 その言葉手だけが頭の中にこびりついて離れない。 吐き気がするくらいだ。 思い出すのは、昨日の風で離れ離れになってしまった仲間達の顔だ。 こんな世界でも、真面目に私達の事を引っ張ってくれた和……。 思ってたよりも優しくて強くて甘えん坊だった憂ちゃん……。 無邪気さと明るい笑顔で私達に元気を分けてくれた純ちゃん……。 大切なバンドのメンバーだった。 掛け替えのない仲間達だった。 三人の事を思い出すと、胸が張り裂けて引き裂かれそうな気持ちになる。 泣き出してしまいそうになってくる。 大声で泣き叫びたい。 でも、同時にまた頭の中で反響が始まる。 絶対に私を逃がさないって言わんばかりに、響き続ける。 『見捨てたくせに?』、『仲間の事を切り捨てたくせに?』って、 私を雁字搦めに縛り付けるみたいに……。 反響が続く度に私は私自身の事すらも信じられなくなって来た。 私は……、ムギと一緒で本当に安心してるんだろうか? いやいや、私が安心してるのは確かだ。 ムギと一緒だと心が落ち着くんだ。 でも、その安心はムギと一緒だから感じられてる安心なのか? それとも、あの視線を感じなくて済むから安心してるだけなのか? 辛そうな表情で私を見つめる唯の視線を感じずに居られるから、 唯と一緒に居なくて済むから、それで安心出来てるだけなのか? 多分、私を非難なんてしないだろうムギだから、責任逃れでほっとしちゃってるだけなのか? もう……、分からない……。 自分で自分の事が何も分からなくなってた。 ただ頭の中で反響だけが続く。 そうだ。 私は、 見捨てたんだ。 残された皆を優先して、過去を切り捨てたんだ。 私はそういう人間なんだ……。 ムギの肩に置こうとした手は宙を彷徨って、結局何処に置く事も出来なかった。 どうにかムギと持っているロープだけは離さないように強く強く握ったけど……、 それはムギと一緒に居たいからだったのか、 単に一人ぼっちになりたくないからだったのか……。 それはもう、 分からなかった。 ◎ 結局、ムギとはそれから一言か二言しか喋る事が出来なかった。 ロープだけ握って、少しだけ懐かしいホテルの中を二人で調べる。 当たり前って言うのも嫌になるけど、ホテルの中には猫の子一匹居なかった。 まあ、その辺は諦めてた事だけど、他の所を調べてちょっとだけ分かった事がある。 分かった事の一つ目は、壁に掛かってたカレンダーが二月だったって事だ。 日本とは時差があるって言ったって、半年近くもの時差があるわけがない。 人が消えた瞬間……と言うより、この世界の時間設定は二月だって事なんだろう。 道理で少しだけ肌寒かったわけだ。 でも、夏服で過ごせないほど肌寒いってわけでもないんだよな。 どういう事なのかは分からないけど、 意外とこの世界の夢を見てる人間が寒いのが苦手ってだけなのかもしれない。 寒いのが苦手、で思い出すのは唯だけど、それだけで決めつけちゃっても仕方が無い。 大体、私だって寒いのは苦手だしな。 分かった事の二つ目は、食べ物が全然腐ってなかったって事だ。 それはつまり、この世界で流れてる時間が現実とは全然違ってるって事だろうな。 少なくとも私達は一ヶ月近くこの閉ざされた世界で過ごしてる。 それでも食べ物が腐ってないって事は、 やっぱりこの世界が私達の中の誰かが見てる夢か何かだって証明になりそうだ。 つい最近、新しい夢として作られた世界なんだろう、多分。 だから、季節もおかしいし、食べ物も新鮮な状態で保たれてる。 それがいい事なのか悪い事なのかは分からないけどさ。 そこでちょっとだけ私は考える。 ひょっとすると……、ロンドンに和達が来れなかったのは、 今まで和達がロンドンに来た事が無かったからかもしれない。 三人がロンドンの事をよく知らないからかもしれない。 勿論、深い確信があったわけじゃない。 単に何となくそう思っただけだったけど、何故かそれは間違ってない気がした。 それ以外に私達と和達の違いが見当たらないしな。 卒業旅行でロンドンに行った側と行ってない側……、私達の差は多分そこだ。 和達は今どうなってるんだろうか……。 もう二度と会えないとしても、せめて無事に元気で居てほしい。 私が考えちゃいけない事だろうし、虫の良過ぎる考えだとも思う。 だけど、せめて祈りたかった。 ライブをする事は出来なかったけど、同じバンドのメンバーだったんだから……。 35