約 1,037 件
https://w.atwiki.jp/sol-bibliomaniax/pages/212.html
とある恋の物語 ファヒマの場合 「逆襄さん!!」 嬉しそうな男の声に振り向いた、学園序列6位【キングオブインサニティ(狂気の王)】経世逆襄(けいせい ぎゃくじょう)は、笑顔のまま走ってくる武器を持った男を見て一瞬思考停止を起こした。 この場合の行動は、 ①とにかく逃げる。 ②迎撃する。 ③先手必勝。先制攻撃。 「FREEEEEEEEEEEEEEEEEEZE!!!!!!!!!!!!!!!」 ④とりあえず近付くのを阻止 幸いにも相手は律儀にぴたりと動きを止めた。驚異的なバランス感覚で足を踏み出した姿勢のまま停止する。 「どうしたんだい? 南王」 「どうかしてるのはお前のほうや! 武器持って走ってくんな!!」 「これは失礼。南王の姿が見えたのでついうっかり」 「お前なぁ……迎撃されても知らんぞ」 「まあ、はじめの一撃くらいなら避けられますよ。きっと」 ゆっくりと足を地面に下ろして、序列62位【ホーンデットアックス(怪奇斧男)】四十物谷宗谷(あいものや そうや)は礼儀正しくお辞儀をした。彼はイーストヤードに本拠地を置く調査事務所の所長である。学園のサウスヤードを仕切る逆襄とは繋がりがなさそうに見えるが、共通の知人を通して顔見知りである。間に7人はさめば間接的に世界中の人と繋がるなどという説もあるが、そうでなくても情報網や道路交通網が発達した現代、世界は確実にせまくなっている。 「で、何の用や?」 「今夜うちの事務所で飲み会するんだよ。契約社員とかアルバイターも含めて。よかったら南王も来ないかと思って。酒代は勿論僕が持つし、たまには男同士でじっくり飲み明かしましょうよ」 なぜか男同士の部分に力を込めて宗谷は言った。逆襄は首をかしげる。宗谷が素でなにかを企んでいるのはいつものことだが、その行動が自分に関わってくる理由が思いつかない。 「そんな野郎ばかりの飲み会の何が面白いんや?」 「事務所の女の子もいるよ…………だいたい無意識のうちに周囲女だらけハーレム状態の男がいう台詞じゃないだろ」 後半は本人に聞こえないように口の中だけで言う。首をかしげる逆襄と目が合うと、宗谷はにこりと笑って見せた。しかし、天然で歪んでいるその性格を知っているものは笑顔を見て逆に警戒する。 「…………ま、今日はライブもあらへんし行くわ」 「ありがとうございます」 「あ、奏たちも誘っていい」「たまには他のリンクの人とも交流を深めてみないかい?」 逆襄の言葉を遮って、宗谷は言った。彼が人の話を聞かないのは本当にいつものことだが、ここまであからさまに話を遮るのは珍しい。逆襄は宗谷をにらんだ。宗谷はにこりと笑った。 「こう……落とし穴とか金だらいとか用意されてる展開じゃ……」 「被害妄想だよ。どっきり作戦とかじゃないから安心して。もしドッキリだったら、僕は斧で自分の首を切り落として差し出すというパフォーマンスにチャレンジするよ」 「そんな死のイベントいらん!!」 学園都市トランキライザー 世界大戦により国家が崩壊し、人々が戦争と貧困と不安に苦しめられる時代に活躍し、現在のような企業が世界を統治するシステムを確立して世界を安定に導いたとされる十二の巨大企業――通称、黄道十二協会の一翼である双子座ライザーインダストリーが次世代を担うための人材を育てるため、旧東京に作った巨大学園である。 他に類を見ない、あらゆる職種であらゆる立場の人材を受け入れるという姿勢は世界的にも評価が高く、大企業の重役の子息や著名人の親族からスラム街の子どもや犯罪者の血縁者まであらゆる才能ある生徒が世界中から学園に集う。 とはいえ、いくら才能ある人物たちといっても所詮は4~5歳からせいぜいは二十代前半の子ども。失敗することもあれば、友達との交流に花を咲かすこともあり、青春を謳歌することも、恋愛をすることも、中には婚約や結婚までしてしまうものもいる。 狂っていても、普通ではなくても、死と隣り合わせでも、天才と鬼才と異才ばかりでも、それは確かに青春のひとコマなのだ。 「……このリンク、こんなにいたんか」 「えーと、全体の六割くらいですね。集まってるのは」 飲み屋を一軒借りきっての飲み会だというのに、集まった人の量で室内はやや狭く感じる。集まっている人も、人種、性別、年齢、ランキングともにまちまちだ。さすがにトップランカーが固まっている上座付近に近付いてくるひとは少ないが、それでも時折勇者が酒のボトルを抱えて挨拶にやってくる。 逆襄はテーブルを見渡した。向かいには宗谷が座り、その隣では四十物谷調査事務所の序列233位【ドリームタイム(神様の夢見る時間)】御神本揺蘭李(みかもと ゆらり)がこっくりこっくりと船を漕いでいる。酒を飲み過ぎたせいではない。彼女はいつもそんな感じだ。 背後では、序列265位【サンクタム(聖域)】正月聖(まさつき ひじり)と序列96位【ナハトイェーガ―(夜の狩人)】朧寺緋葬架(おほろでら ひそか)は平気な顔で30度を超える強い酒を飲みながら、最近東南アジアで起こったテロ事件の話題をしている。つまり逆襄は、完全に四十物谷調査事務所のコアメンバーに包囲された状況だ。 「……ところで、残り二人はどうしたんや?」 逆襄はぐるりと見渡して、四十物谷調査事務所のコアメンバーのうち二人が見当たらないことに気づいた。 「ああ、ジョフはほら、アボリジニでしょう? 彼らはアルコールを分解する酵素が先天的にほとんどないんですわ。だから酒の席がある時はいつも留守を任されてくれるんですのよ。ファヒマのほうは……来てるはずですけれども」 なぜか背後にいた緋葬架が答えた。彼女は何かを探すように視線を巡らす。そして柱の陰に隠れるようにしてこちらをうかがっている序列210位【シャハラザート(物語を紡ぐ姫君)】ファヒマ・エルサムニーを発見して手を振った。 「ファヒマ、貴女もこちらにいらしてくださいな。貴女は逆襄さんとも旧知でいらっしゃるのですし、きっと会話も弾みますわよ」 「会話ねぇ……」 ゆっくりとファヒマは柱から離れた。今日の彼女は繻子のドレスを着ていた。細い身体が細身のドレスのせいで折れそうなほど細く見える。彼女は中東出身のはずだから、100年も前ならこんな服は絶対に着れなかっただろう。 まっすぐな長い髪と華奢な身体という思わず守ってあげたくなる女の子を体現しているファヒマは、静かに口を開いた。形の良い唇が開き、 「こんな空気中を漂う埃なみの男とどう会話をすればいいと?」 猛烈な毒を吐きだした。 「…………」 「あ、喋らなくてよろしいですよ、逆襄。地球の貴重な酸素の無駄です。貴方程度が喋りたいのでしたら、光合成ができるようになってからにしてください。それが無理なら、死んで世界のすべての生態系の構成員に謝罪するべきです。空気を汚してごめんなさいと!」 「…………相変わらずやな。ファヒマ」 【シャハラザート(物語を紡ぐ姫君)】ファヒマ・エルサムニーは四十物谷調査事務所のコアメンバーの一人で、世界的に有名な童話作家でもある。しかしその華奢で可愛らしい外見と、童話作家という優しげな副業に反し、毒舌で有名である。否、毒舌を越えて罵りに近い。「それがいい!!」というコアなファンもいることはいるが、ほとんどの人間は彼女の毒舌を聞いた瞬間、凍りつく。もっともその毒舌は、親しい相手や好意を持つ相手のみに向けられるのでファンや記者がその餌食になることは非常にまれである。 そしてその性質上、南王にひそかな好意を寄せるファヒマは、必然的に南王・逆襄に対しては悪口と罵り言葉しか向けられない。ツンデレここに極まりである。 凍りつく空気に、流石の宗谷もフォローを入れる。 「すみません、南王。ファヒマは久しぶりだから照れているんですよ。ほら、彼女の毒舌は今に始まったことじゃないでしょう?」 「これであの繊細な絵本を書くんだから、世の中不思議ですわ」 ぼそりと緋葬架が余計なことを言う。 校内では忘れられがちだが、ファヒマの本業は調査ではなく絵本作家である。【シャハラザート(物語を紡ぐ姫君)】のエイリアスも、元々はそちらからついた名前だ。 「あらあら、その低俗な脳で私の素晴らしい物語を読めたなんて人類の神秘ですね」 「ファヒマ……」 フォローもツッコミも、ファヒマの毒舌はまとめて粉砕した。慣れている事務所の面は各自聞き流すか無言で天井を仰ぐ。 「ファヒマ、その好きな相手にほど酷いことを言うくせやめたほうがいいよ」 「所長もいちいちうるさいですよ。もう喋らないでください。空気も貴方のつまらない言葉を他人に伝える手伝いをしているほど暇じゃないと思いますわ。貴方ごときに空気を使う権利などありませんよ」 「酷いことを言う」 そう言いながらも宗谷は笑っている。何が周囲で起こってもそれなりに流せるのは、もはや宗谷の特技に近い。その様子を眺めながら、逆襄は苦笑いを浮かべた。 「ファヒマ……ホントに相変わらずなんやな。東でうまくやってるっていうような話をカゴモから聞いとったん」「うまくやってると言うよりは、周囲が順応してんだよ」 麦酒をあおりながら、斜め後方の聖がぼそりと呟いた。ファヒマがむっとした顔をするが、彼はそちらを見ないように明後日の方向を向く。 「……そうか。ファヒマ、お前も子どもとちゃうんやからもっと」「空気以下のゴミ屑に私に意見する権利があると思って?」「……すまん」「南王、そこは謝っちゃいけないところだ」 どんどん冷えていく会話に、宗谷はため息をついた。そしてファヒマの首根っこを掴む。 「ちょっと席はずします」 「お、おお」 「ちょっ、離しなさい! 所長のセクハラ!! 事務所の裏手に積んである段ボール並みの存在で私の首根っこを掴むなんて……引っ張らないでください!!」 宗谷はファヒマを引きずって裏口の方へと消えた。下座の下位ランカーたちがそれを見て慌てて道を譲ったため、裏口に向かって謎の花道が出来る。 「……あれ、大丈夫か?」 「平気ですわよ。いつものことですわ。それより、杯が空ですわよ。何かお飲みになりません?」 今にも後を追いそうな逆襄の気配を察して、すばやく席を移動した緋葬架と聖が酒をつまみを山盛りにする。さらに空気を読んだ下位ランカーが集まってきて逆襄の行く手を塞ぐ。 「さあさあ、飲みましょう」「すみません、鳥の手羽先追加で」「南王、飲み比べしませんか? いい酒があるんですよ」「いや、でもあれ」「いつものお説教ですよぉ。気にしちゃだめですぅ」「そうそう」 逆襄はノリと押しに弱かった。勧められるままに杯に手を伸ばす。 「…………いいのか?」「いいんです」 聖は言いきった。 店の裏手まで賑やかな気配が伝わってくる。それを背に、宗谷はため息をついた。 「ファヒマ……」 「分かってます。すごく分かってます。ごめんなさい」 つい先ほどまでとはうって変わって落ち込んだ様子で、ファヒマは膝を抱えた。裏口の薄汚れたコンクリートの上だということも気にしない。 「……罵倒したいわけじゃないんです。所長も申し訳ないことを言いました」 「いいんだよ。慣れてるから。でもさぁ、君は逆襄さんのことが好きなんだろう? なのにいつも素直になれなくて顔を見ると酷いことを言ってしまう。そういうから、わざわざ飲み会に逆襄さんを連れてきたのに」 「それだから、わざわざ柱の陰に隠れてたんですぅ!!」 めそめそとファヒマは泣きごとを言う。先ほどまで自分は宇宙一偉いと言わんばかりの態度を取っていた人間とは思えない。いつものことだが、好きな相手の前とそうでもない場合の落差に宗谷は感心する。 「何故だ……何でお気に入りの前だと強気になるんだ? 後で後悔するくらいなら素直に」「好きな人には弱みを見せたくないんです!」「むしろ嫌いな相手やどうでもいい相手に弱みを見せちゃだめだと思うよ。というか、君のあれはぜひとも嫌いな人にしないといけない態度だと思う。一般的には。いや、まて……でも一般的じゃないとしたら……」 宗谷は悩み始めた。悩むポイントがずれている。 好きな人に自分をよく見せようとするのは珍しくもない行為だが、好きな人を罵倒する人間は珍しい。いったいどういう精神構造になっているのだろう。しかし罵倒される相手がそれを望んでいるのなら、そういう関係はむしろ理想的なはずだ。答えの出ない問題をずれた脳みそで宗谷は考える。しかしまったく結論が出なかったので、途中であきらめた。 「で、戻って謝れそう? ついでに告白できそう?」 「無理! きっとまた悪口言います。それに告白なんて……自称婚約者やら許嫁やら元パートナーやら超トップランカーやら強烈な女性陣にブロックされて、私なんて近付くことも……」「いや、君なら平気だろう」 半ば以上本気で宗谷は頷いた。あそこまで人の心を挫く悪口は言おうと思って言えるものではない。 「黙りなさい、このハウスダスト!!」 「照れると相手を罵倒する癖、本当にやめようよ」 「私だってやめる努力はしています! 実になってないだけで!」 「それは俗に無駄な努力というんじゃないかな?」 日本語表記できないうめき声を上げて、ファヒマは落ち込んだ。それを見下ろして宗谷は肩をすくめる。 「とりあえず……戻って謝れそう? それとも今日は帰っておくかい?」 「…………返りたくないけど、謝れない」 「選択肢の意味を粉砕するのやめてくれないか?」 宗谷は再びため息をついた。だがその表情はどこか楽しそうだ。 「ま、このままじゃいつまでたっても進歩しないし、これはいい機会だと思って頑張ってみれば?」 「でも……きっと逆襄は私のこと嫌いです」 ファヒマは視線を足元に落とした。薄汚れたコンクリートがうつる。 「大丈夫だよ。もしそうならわざわざ飲み会になんて来てくれないって。それに逆襄さんはどMだから、きっとファヒマのことを許してくれるよ。いや、ゆくゆくはそれが快感になって」「なるか。まったく、席はずしたまま帰らないから見に来れば……お前ら、何をあやしい会話しとんのや」 唐突に割り込んできた声に、二人は跳び上がった。相手が誰だか分かっていても反射的に身構える。 「……逆襄さん、どこから聞いていたんだい?」 「ドMからや」 「……逆」 ファヒマは沈黙した。「謝れ!」と宗谷はジェスチャーで挨拶する。が、 「ふっ、他人の話を立ち聞きするなんて本当にゴミ虫ですね!!」 逆襄は目を点にした。宗谷は明後日の方向を向いて遠い目をする。 「お前なぁ……」「ですから、喋らないでください。カロリーの無駄です。貴方のような人類最下層の生き物を生かすために犠牲になってくださった動植物に申し訳ないと思わないんですの? 本当に貴女は愚かな生き物ですね」「お前、そんなに俺が嫌いか?」「逆襄さん、逆業さん」 見かねて宗谷はファヒマの口を塞いだ。 「逆襄さん……嫌いなら、こんなに絡んできたりしませんから。ねえぐふっ」 ファヒマのヒールの靴が宗谷の足の指を踏みつけた。宗谷は静かになる。 「ファヒマ……」 「こんな愚民の発言を聞いていると貴方も阿呆になりますよ。ああ、もう手遅れでしたわ。すでに生きたまま脳が溶け出していますからね」 「分かった。もう分かった。話しかけて悪かったから、機嫌直せ。また、また今度な」 翌日、ファヒマは逆襄に酷いことを言ってしまったという自己嫌悪とせっかく会えたので早々にお別れになってしまったことへの後悔と落ち込みのあまり出勤してこなかった。 おわり
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/8818.html
577 名前:弥次郎[sage] 投稿日:2022/04/14(木) 21 24 43 ID softbank126041244105.bbtec.net [21/103] 憂鬱SRW ファンタジールートSS「ゴート・ドールは踊らない」8.5 ストライクウィッチーズ世界 主観1944年10月中旬 大西洋上 エネラン戦略要塞 軍事区画 執務室 久方ぶりに、リーゼロッテは深い思考の海に沈んでいた。 それは、目の前の執務机に置かれた投影機から投影される人事ファイルのデータを見ながらであった。 それらは、いずれもここエネラン戦略要塞に、ティル・ナ・ノーグにウィッチ候補生として派遣されてきたウィッチ候補生のデータだ。 その数はゆうに50を超えており、リーゼロッテの手の動きでワイプされると、さらに表示件数が増えていく。 生まれも、元の所属も、あるいは話す言語さえもバラバラな、そんな彼女たち。 その彼女たちはとある共通項を持っていた。おそらく、本人たちさえも気が付いていないであろう共通の要素を。 ティル・ナ・ノーグに受け入れる際の検査で気が付けなかった、そんな彼女らを。 「……そして」 空いている手で新たな投影機を操作し、こちらも人事ファイルを表示させる。 こちらには、ティル・ナ・ノーグにおいて学習を続けるウォーザード---の男子のデータが表示される。 数としてはかなり少なく、ようやく10名を超えるかというところでしかない。それも、年少者の割合が多い。 数万人を超える人材を教育するここで、自分が気が付き、わずかながら存在することが確認されている『種』達。 データ上ではともかくとして、実際に顔を突き合わせ、精査しなければわからないような、そんなかすかな存在。 正直なところ、この世界の歴史を鑑みるに、まさかと思う存在ではあったのだ。 いつの間にかバイアスに捕らわれていたのかと、リーゼロッテは自嘲するしかない話だ。 とはいえ、そんなことをしても彼ら彼女らの存在がどうにかなるわけではないのは確かな話である。 「そのまま気が付かない方が幸せであったかもしれないが……あるいは」 そう呟いて、リーゼロッテは手を打ち合わせ、投影機の表示を切る。 室内に展開されていた数十名もの人事ファイルのデータは一瞬で消え去り、光の滝のようになっていた光景は消え去った。 後には、虚空にその碧眼を向け、黙考する魔女の姿があるのみであった。 そして彼女は、しばらくしてから手元の端末を操作する。 「……リスクはあるが、私の一存だけで治めるよりマシか」 そして、その操作を受けて、端末はネットワークを介して即座に主の書き上げたメッセージを伝達する。 だが、それが終ってもリーゼロッテはしばし思考の海に漂うのであった。 それも、自らの為した選択についてあとから迷うという、非常に珍しい姿であった。 エネラン戦略要塞 軍事区画 第009会議室 数日後、ティル・ナ・ノーグにおける会議が『存在しないことになっている』0番台の会議室で開かれた。 参加者は連合からの派遣人員の重役のみ。それぞれは本来ならば全く別の業務を行っていたり、あるいは休養であったりするはずであった。 だが、そこは連合が用意したエネラン戦略要塞だ。裏道など、いくらでも用意できる話。 そして、一番の上座には当然の如くリーゼロッテの姿がある。彼女は本来、自らが講師を務める抗議の時間だ。 にもかかわらず彼女の姿はここにある。何のことはない、分身を作って送り込んでいるだけである。 「さて、揃ったか」 最後の参加者が椅子に座り、準備が整ったところで、自ら進行役を務めるリーゼロッテが口火を切る。 「緊急で集まってもらい、済まぬことをした。 時間もないので早速本題に入るが……」 リーゼロッテは自らの操作で全員の目の前に人事ファイルを展開し、問いかけた。 「ここに表示された164名の『種』。彼ら彼女らの中に眠る固有魔法を目覚めさせるか否か、それを話し合いたい」 578 名前:弥次郎[sage] 投稿日:2022/04/14(木) 21 25 23 ID softbank126041244105.bbtec.net [22/103] その言葉に、流石のティル・ナ・ノーグの主要メンバーも戸惑いを隠せない。 固有魔法。 ウィッチの中でごく一部が発現する、固有のエーテル現象を引き起こす能力。まさしく魔法というべきもの。 これまでにティル・ナ・ノーグやシティシスではこの固有魔法の分析や再現などを試みてきていて、あるいは能力の仕組みを知ろうとしてきた。 これまでに主に魔眼の能力の再現などを行ってきた実績を持ってはいるが、未だにその仕組みには不明な点も多い。 何故発現するのか、何故一定ではないのか、何故特定の人物にしか現れないのか。多くが不明なままだ。 この世界の住人が生会得的に何らかの魔導器官---実体を持つにしろ仮想であるにしろ---を持つ可能性が推定されている程度。 その仮想される魔導器官を既存の科学・魔導・エーテル技術と混ぜたものがMPFに使われているのだが、それは省略。 「それは後天的に、でしょうか?」 最初に衝撃から復帰したのはシティシスからついて来ていたレベッカだ。 彼女は実技指導も行う立場にあり、固有魔法を有するウィッチに接してきた経験を持つ。それゆえに固有魔法についてはストパン世界の常識をよく知る立場にあった。 そんな彼女にしてみれば、固有魔法が後天的に目覚める、というのはこれまで聞いたことがない。シティシスにいた時もそうだ。 当時はウィッチに関する資料の分析や文献の解読なども行っていたが、そういった例は見たことがなかった。 「そうとも、後天的にな……濃い濃度のエーテルに触れ続け、眠っていた力が目覚め始めたのだ。 ウィッチたちが上がりから復帰したのとは違い、時間がかかったのだろう。何しろ、深くに眠っていた力なのだからな」 そう、過去には例がない。例えば、元の世界よりもエーテルの量が多いこの世界に突然放り込まれる例など、ないわけである。 「シティシスで研究し、それをティル・ナ・ノーグに引き継いでもまだ数年と経っていなかった。 つまり、まだこの世界の魔導の表層をえぐったくらいにすぎないということかもしれないのだ」 「一体いつ発覚を?」 「扶桑皇国のシティシスを預けていた広原からの報告だった。 扶桑皇国からきていたウィッチ候補生の一人が、ある時突然固有魔法を発現した、と」 さしもの異常者たる広原実さえも驚いただろうな、とリーゼロッテはつづけた。 彼女は先天的に管理者的な能力にたける。あらゆる膨大な情報を並列に、有機的に、あるいは意味論的に管理し、推測し、練り上げることができる。 だからこそ、それらの管理によって推測される「流れ」を唐突に変えた物には驚愕しただろう。 「幸いにして発現した時、ちょうどその本人の訓練を視察していた時だったようでな。 即座に訓練を中止させ、緘口令を敷いたうえで調査を行った。 発現した固有魔法は停止結界。飛来物が何であれ、捕らえた物の動きを鈍らせる力場を発生させるというものだ」 「突然の発露……」 「しかも訓練中に?」 「しかし、固有魔法の発現は喜ばしいことでは?そのウィッチの戦力的価値を大きく高めるものではないでしょうか?」 その指摘はもっともだった。固有魔法は程度の差こそあれども、戦闘能力の向上には大きく役立つ。 魔導具や演算宝珠などで再現しているものがないわけではないのだが、それでも未だに再現しきれていない能力が多いのだから。 「そう。そこで、広原にはシティシスに所属する人員の身体検査をもう一度行わせた。 その結果、体内のエーテルの循環の波形と脳波に特定のパターンがあることまで突き止めた。 つまり、誰が固有魔法を実は持っているかを選別する方法が分かったのだ」 だが、決してリーゼロッテの顔色は良くない。 「問題は、だ。この能力の発現が、我々の手で起きると認識される恐れがあることだ」 シン、と音が会議室から消える。 参加者全員が、その言葉の意味を飲み込めてしまったからだ。 「つまり、種、と評したのは……」 「そう。まだ準備が整っていないか、条件が満たされていないために発現していないということだ。 そこを刺激してやれば目覚めさせてやることは可能であるとの結論が出ている。 そして、その『種』の一人を被検体として実証実験を行ったところ、成功した。被験者は固有魔法を獲得した」 そう、してしまったのである。 579 名前:弥次郎[sage] 投稿日:2022/04/14(木) 21 25 57 ID softbank126041244105.bbtec.net [23/103] 「正直なところ、勝手に放っておいても勝手に固有魔法に目覚める人間が出ることは予想されることだ。 その人間を適切に教育することは、我々にとっては決して難しいことではない。そういうものとして処理すればいいだけだ」 「ですが、戦力の拡大を第一義とするならば、意図的に目覚めさせ、教育を施す方が合理的ですね」 「そうなると大佐のおっしゃる通り、我々が固有魔法を持たない人間に与えることができると、そういう認識になってしまう可能性がありますね」 それの引き起こすところは、これまで以上のティル・ナ・ノーグへの要求の肥大化だ。 そして、組織の内部における融和にも問題が発生する。ランダムに目覚める固有魔法が意図的に開花するかもしれないというのは、人の和を乱すのに十分だ。 力を持ちたいと誰もが願うものであるし、ましてウィッチとして訓練を積む候補生たちは力を求めるものだ。 「正確な情報を伝達しても、そういった噂や誤った認識は拡散する。独り歩きし、広まり、時にねじ曲がって伝わる。 あるいは、力を持ってしまったことで騙りを起こすこともありえる。ここは年少者さえも投じるウィッチとの相性が最悪だな」 「若さ故の過ち、ですか」 「それも命がけの状況下で発生すればなおのこと不味いですね」 「困ったことになりますな……」 誰もが頭を抱えたくなった。 放置しておいて問題が起こるのは困る。最悪目覚めないまま、戦力的価値が低いままに戦場に送り出す必要があるかもしれないのだ。 だが、意図的に目覚めさせれば、あらぬ噂が発生することを避けえず、おまけに不和を招きかねない。 殊更に個人に依存しているウィッチという戦力であるがゆえに、さらに年少者もいるウィッチには極めて致命的になりうる。 「これだけの劇物的な情報と情勢であったのでな、こうして隠して伝達するしかなかった」 そう、当初はリーゼロッテの一存で情報を隠してはいた。そして対処法を勘案しようとしたのだ。 だが、その問題は個人の手には余りすぎるものだったのだ。いずれ発覚することかもしれないので問題となりうる可能性がある。 かといって、いきなり大々的に周知しすぎるのも問題だ。ただでさえウィッチ関連は繊細な問題に発展しやすい。 「とはいえ……これをどうにかするのは難しいとみるが、どうだ?」 「同意です。我々を信頼し、明かしてくださったことには感謝しますが……」 「問題の種が大きすぎますね、コレ……」 「アンビバレント……」 やはりか、と反応を示す部下たちにリーゼロッテはため息をついた。 「一応の解決策としては、固有魔法の保持者を優先的に受け入れるという形で対応。 そしてエーテルが濃いこの世界において後天的に固有魔法に目覚めるかもしれないと、そう周知することくらいだ」 「妥当なところかと思われます」 「……積極的に動きすぎて、干渉しては嫌われますしな」 「ですが、こちらにいくらでも受け入れる余裕があるわけでは……」 「そうです。ただでさえ、教育課程のキャパシティーはきついところがあります。 まして、固有魔法の制御の教育は通常の教育課程に上乗せする形なのですから」 「まったくもって、すべて正しいから困るのだ……」 喧喧囂囂。現状と理想と実情に照らし合わせて、どうしても噛み合わないがゆえに、意見が割れてしまった。 これもあって言い出しにくいところもあったんだ、と長を務める魔女はつぶやくしかない。 580 名前:弥次郎[sage] 投稿日:2022/04/14(木) 21 26 30 ID softbank126041244105.bbtec.net [24/103] 「ヴェルクマイスター様、主旨としては覚醒を促すかどうか、でしたがやはり控えるべきではと思いますが」 「そう……それが一番波風を立てない。しかし、いつネウロイの戦力が活性化するかもわからん中では、戦力化は急ぎたいのも事実なのだ」 「うう……確かに」 堂々巡りだ。 そういう意味では、リーゼロッテが捻りだした、固有魔法の発現が起きるのを待って受け入れるというのは妥協案となる。 積極的に受け入れて発現させるのはよろしくないが、かといって眠らせたままにするわけでもないという折衷。 ただ、リーゼロッテとしては近いうちに戦力が必要になるのではという懸念を募らせていた。 これは個人的な勘の様なもの。長らく争いや陰謀の世界で生きてきた中で磨いた、特異なセンスだ。 だからと言って、それだけで組織を動かすのは問題だ。このティル・ナ・ローグは連合のバックアップで動いている。 資金・資源・人材・場所・権力や権限などあらゆるものが連合から得たものである。 それは同時に、ティル・ナ・ノーグの迂闊な行動が連合に対しても悪影響を及ぼすリスクを伴うということでもある。 「結局妥協案に落ち着く、ということになりそうですな」 「……悔しいですが、それがベターかと思われます」 「我々程度の浅知恵ではヴェルクマイスター様には追い付けますまい」 「いや、卿らの意見も貴重だ。私に意見する人材ほど欲しいものはないしな」 ともあれ、一つの結論は出され、今後はその方針の元で具体的に動くことが決定された。 無論、表向きにはまだ動かない。あくまでもそれとなく準備を進め、備えるに過ぎない。 ここでの会議はあくまでも行われていないことになっている、秘密性の高い議案を話し合う場なのだから。 「では次に移ろうか。 男性にも固有魔法……いや、そこまでいかなくともウィッチと同じように魔力の行使が可能な人員が現れたことも問題なのだ」 「……ウィッチが女性とは限らないようになる、と?」 「あるいはな。そこについても、話し合いをしたい」 そして、次の議題が提議される。 その日の話し合いは、3時間余り続くこととなったのだった。 581 名前:弥次郎[sage] 投稿日:2022/04/14(木) 21 27 14 ID softbank126041244105.bbtec.net [25/103] 以上、wiki転載はご自由に。 ティル・ナ・ノーグもリーゼロッテさんも万能でも全能でもない… 歯がゆさを覚えながらも、物語は進むのです。
https://w.atwiki.jp/untworld/pages/26.html
神聖アルビオン帝国 国名英語表記 Holy Albion empire(HAE) 国家体制 立憲君主制 国家元首 皇帝(現在はアルビオン一世陛下) 帝都 ロンディニウム 面積 244,820km² 人口 60,270,708人 人口密度 246人/km² 国旗 1206804932.gif 国歌 All Hail Albion! 標準時 UTC 建国 箱庭歴第5期 政治 行政 規定上は、行政権は皇帝陛下が宰相に委任したものとされている。そのため、どんな法令(憲法を除く)よりも、勅令は強い効力をもつ。 行政組織の長は宰相。現在は初代宰相として、オスマン・アウグスタ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー公爵が着任している。宰相以下行政府の長は宰相によって指名され、神の化身である偉大なる皇帝陛下によって任命される。閣僚は、半数以上は貴族院議員でなくてはならないという規定があり、平民でも閣僚となる資格はあるが、前例はない。 議会 規定上は、立法権は皇帝陛下が帝国議会に委任したものとされている。 帝国議会は、庶民院と貴族院からなる二院制で、両院の権限は対等である。先議の議院で可決、後議の議院で否決となった場合も、先議の議院の三分の二以上の賛成で可決できる。このため、宰相府が貴族院から議案を通すことが常となったため、年間に宰相府が提出する法案の最低でも半分は、庶民院を先議としなくてはならないという規定がある。また、全会一致の賛成で可決しても、皇帝陛下が拒否すれば、即廃案となる。 政党 先日行われた第一回庶民院総選挙では、帝政アルビオン党が第一党となり、第二党として右派アルビオン連合党が続く。少数政党として、国家社会主義アルビオン労働者党、アルビオン社会党、自由アルビオン民主連合、アルビオン共産党がある。国家社会主義アルビオン労働者党は帝政アルビオン党と連立を組む。 帝国議会庶民院 定数400 与党 帝政アルビオン党:215議席 国家社会主義アルビオン労働者党:25議席 与党小計:240議席(占有率60%) 野党 右派アルビオン連合党:123議席 アルビオン社会党:17議席 アルビオン共産党:5議席 自由アルビオン民主連合:15議席 野党小計:160議席 主要政党紹介 与党 帝政アルビオン党(右派) 略称は帝政党。内政においては、世界一の強国を目指すべしと主張し、富国強兵政策を推し進める。 国家社会主義アルビオン労働者党(極右) 略称は国社党。内政においては、国民はあらゆる面で国家に協力べしと主張する。共産党とは非常に仲が悪い。 野党 右派アルビオン連合党(中道右派) 第一回選挙直後に、弱小政党、無所属議員らがアルビオン臣民党に合流し、成立する。一応中道右派に分類されるが、内情はやや左よりの議員から国社党より右ともとれる議員まで様々で、与党や共産党からは「寄せ集め政党」と言われることも少なくない。 アルビオン社会党(中道左派) 高負担高福祉、所謂、北欧式重福祉政策を主張する。対外的には他政党とは一線を画した平和主義政策を主張し、徴兵制の廃止、軍縮、対外戦争の放棄を主張する。 アルビオン共産党(左派) 現在の政治を貴族専制と批判し、貴族院廃止、徴兵制廃止、閣僚へ平民を採用すること、格差是正を掲げる。日本共産党とも接見がある。国社党とは非常に仲が悪い。「騎士制度廃止法案」提出の中心となった。 自由アルビオン民主連合(中道) 略称は自民連。臣民の権利拡大、市場開放を掲げる。閣僚への平民の採用など共産党と共通する政策もあるが、協力することはほとんどなく、基本的に別の路線を歩む。 帝国議会貴族院 定数100議席 神の化身である偉大なる皇帝陛下による勅撰と、貴族間の相互互選。 公侯爵は無条件で終身議員となる。家督相続の際は、相続者が議員としての権利を受け継ぐ。 伯子男爵は、勅撰されたものは終身議員に、勅撰から外れた場合は、相互互選によって、任期七年の有限議員となる。家督相続な際は、終身議員であれば陛下の審査があり、通れば議員の権利を相続し、却下されれば、終身議員が新たに選ばれるか、相互互選で有限議員が選出されるかを陛下が判断される。有限議員であれば、相互互選で空席を埋める有限議員が選ばれる。 尚、終身、有限にかかわらずその権利は対等である。 司法 規定上は、司法権は皇帝陛下が各司法院に委任したものとされている。 帝国の最高司法機関は、帝都ロンディニウムにある最高司法院である。下級裁判所として本国に四か所。各地方の中心都市に高等司法院。231か所に地方司法院、民事司法院がある。 また、特別裁判所として、現役軍人を裁く軍事司法院。皇室に対する犯罪(大逆罪や不敬罪など)を裁く皇室司法院がある。 各裁判所は、神の化身である偉大なる皇帝陛下の名のもとに裁判を行う。 経済 通貨 帝国の通貨単位はエキュー。補助通貨としてポンズ(1エキュー=100ポンズ)が用いられている。流通する貨幣は紙幣が2000エキュー、1000エキュー、500エキューの三種類。補助貨幣として、100エキュー、50エキュー、25エキュー、10エキュー、1エキュー、10ポンズ、1ポンズの七種類の硬貨がある。 レートは、1エキュー=1Nuである 産業 業部省の調べでは、第二次産業の割合が全体として高めだが、第一次、第三次産業の割合が低いことはなく、バランスがとれている。 歴史 一度は統一されたイギリス。しかし、イングランド王朝崩壊とともに再び分裂した。統一をかけた争いがおこなわれる中、イングランド=テゥーダー王朝はその勢力範囲を広げ、ブリテン、北アイルランドを統一し、神聖アルビオン帝国として建国。現在に至る。 尚、旧王朝時代の伝統を払拭し、全く新しい歴史を築くという理由から、建国後、勅令により主な地名は改められた。 領土 欧州北西。ブリテン島とアイルランド島北部を領土とする。南部の白い崖から、「白の国」とも呼ばれる。 本国 ブリテン島及び北アイランド 帝国の本国であるブリテン。島の中央からやや南寄りには皇帝陛下の居城である大アルビオン宮殿があり、そこを中心に帝都ロンディニウムが広がる。中世の貴族制度が今なお残り、大陸の土地は、皇室領と貴族領・庶民領に大別できる。皇室領は所謂国有地。貴族領・庶民領は所謂私有地で、貴族領だからと言って貴族による封建支配があるわけではない。 帝都ロンディニウム 旧称ロンドン。ブリテン島の中南部に位置し、皇帝陛下の居城である大アルビオン宮殿を中心とする城下町。宰相府をはじめとする行政機関。帝国議会議事堂、最高司法院などがある。協定世界時(UTC)の基準となっている旧グリニッジ天文台がある。 行政を担う直轄市長は、宰相が指名する。 サウスゴーダ地方 旧称イングランド。ブリテン島南部に広がる地域で、帝都ロンディニウムの周りにある。皇帝陛下の御先祖であるテゥーダー王家の勢力地域であった。そのため、大部分は皇室領である。 中心都市:シティ・オブ・マチルダ(旧称サウザンプトン) ノースゴート地方 旧称スコットランド。ブリテン島北部にあり、比較的早くからテゥーダ-王家に従った地域。約5分の3は、ツェルプストー公爵家の領地である。 中心都市:オリヴァーズ(旧称エディンバラ) キングダム・オブ・ウェスト地方 旧称ウェールズ。ブリテン島南西部テゥーダ-王家がはじめに従えた地域。大部分が皇室領とオルレアン公爵家の領地。 中心都市:コルバード(旧称カーディフ) ウェルランド地方 アイルランド北部。テゥーダ-王家が最後に従えた地域。大部分は皇室領だが、中央部から東部は皇帝家の譜代貴族の領地がある。 中心都市:シティ・オブ・ギトール(旧称ベルファスト) リュティス島 旧称マン島。アイルランド島とブリテン島の間に浮かぶ島。皇室直轄領に指定されており、直轄領執政官による統治がおこなわれている。帝国宇宙開発の最前線である、リュティス宇宙センターがあり、「帝国内で最も宇宙に近い島」と呼ばれている。 ヴァーミリオン諸島 旧称チャンネル諸島。リュティス島同様皇室直轄領として、直轄領執政官が統治する。 海外領土 本国以外の領土。エリア、テリトリー、プロビンスの三種類に分けられる。 現在、帝国は海外領土を有していない。 エリア 属領。本国から派遣される総督によって統治される。エリアの区分は、3ランク(衛星、途上、矯正)に分けられ、治安やその他内政の状況などで本国が決定する。上のランクほど自治権が拡大される。 現在、帝国はエリアを有していない。 テリトリー 海外の直轄領。本国から派遣される執政官によって統治される。皇室直轄領よりは自治権が大きいが、海外領土の区分の中では最も自治権が狭い。 現在、帝国はテリトリーを有していない。 プロビンス 自治州。本国とエリアの間の区分。民選の知事によって統治され、本国から派遣される監査官によって監視を受ける。衛星エリア以上の自治権を認められ、属領の区分の中では、唯一自治議会の設立が認められる。 現在、帝国はプロビンスを有していない。 身分 帝国における身分制度は、神の化身である偉大なる皇帝陛下を頂点として、皇族、貴族、騎士、平民に分けられる。 皇族 皇帝陛下の一族。帝国で唯一大貴族の上座に座れる存在。 皇帝:シャルル・ジ・アルビオン(アルビオン一世) 第一后妃:マリアンヌ・ヴィ・アルビオン 第二后妃:ニーナ・エル・アルビオン 第三后妃:アリス・リ・アルビオン 第四后妃:ミレイ・ラ・アルビオン 第五后妃:フランドール・ウィ・アルビオン 第一皇子:ウェールズ・ヴィ・アルビオン(皇太子) 第二皇子:グレース・リ・アルビオン 第三皇子:シュナイゼル・エル・アルビオン 第四皇子:クロヴィス・ラ・アルビオン 第五皇子:ルルーシュ・ヴィ・アルビオン 第六皇子:ジェームズ・ウィ・アルビオン 第一皇女:ノーレッジ・エル・アルビオン 第二皇女:コーネリア・リ・アルビオン 第三皇女:ユーフェミア・リ・アルビオン 第四皇女:スカーレッド・ラ・アルビオン 第五皇女:ナナリー・ヴィ・アルビオン 第六皇女:レティ・ウィ・アルビオン 第七皇女:ルーミア・ウィ・アルビオン (第六、第七皇女殿下は双子) 貴族 爵位をもつ者とその一族。公侯伯子男の五爵からなり、領地をもつ。 公侯爵は無条件で貴族院終身議員となり、伯子男爵は、皇帝陛下より勅撰されたものが終身議員となる。勅撰から外れた貴族も相互互選で任期7年の議員を選ぶ。 騎士 本来、騎士とは領主に忠誠を誓い、戦場で馬を駆り戦うものであるが、現在のアルビオンでは一種の勲章のようなものである。騎士位を得たものは終身、騎士年金の給付を受ける。その額は、出身身分や功績により様々である。貴族でも騎士位の授与は可能である。社会、共産、自民連による制度廃止法案が議会で審議されたが、廃案となった。 平民 皇籍、貴族籍、騎士位の何れにも属さない臣民。議会庶民院議員を構成するのも平民である。本国定住者には本国市民権が付与される。これにより、帝国議会への選挙権などを得る。 外交 国際連盟へ加盟している。 世界枢軸条約連合加盟国。 北大西洋条約機構加盟国。 以下の国家と国交を持つ。 中華人民共和国(中阿基本条約) フレデリカ公国(神聖アルビオン帝国とフレデリカ公国との間の基本的友好関係に関する条約) 以下の国家と戦争状態にある ソヴィエト連邦社会主義共和国 ドイツ民主共和国 軍事 徴兵制で、満20歳以上の男子には3年間の兵役義務がある。 統合幕僚総長:ミゼット・ド・クローベル公爵 総兵力100万5000 尚、この数字は大体のもので、詳しいものは国家機密事項。 各軍詳細 陸軍 参謀総長:陸軍元帥レジアス・ド・ゲイズ伯爵 陸軍兵力:30万 海軍国であるためか、「帝国陸軍は量より質で勝るべし」という教訓が古くからある。 陸軍の主力となっているのは、陸戦用人型機動兵器ナイトメアフレーム(部隊名などは機動騎士ともされる)である。ナイトメアは高い機動力を誇り、主に敵陸上部隊の撃破を行い、敵拠点の制圧なども可能。現在前線で活躍するのは、第五世代ナイトメアフレーム「サザーランド」である。主力部隊である機動騎士隊は、ナイトメア中心に、援護を行う機甲隊と砲兵隊で構成される。ナイトメアを始め、陸軍兵器は基本的に国産でまかなわれている。 海軍 参謀総長:海軍元帥カリム・フォン・グラシア侯爵 海軍兵力:40万 帝国は島国である故、必然的に海軍国である。北海、大西洋に艦隊を展開している。海軍艦船も、旧王朝時代に世界の工場と例えられたころより、国内で製造されている。 空軍 参謀総長:空軍元帥クロノ・フォン・ハラウオン伯爵 空軍兵力:10万 空軍は、他国に比べて少々大規模である。これは、航空戦艦を多数所有しているためである。現在の主力はアースラ級航空戦艦、アヴァロン級航空戦艦、ウィリアム級飛行航空母艦である。航空戦艦は、空対地、空対空攻撃のほか、少数だが艦載機も搭載可能である。飛行空母はそれ自体の戦闘機能は極めて低く、基本的に周囲に護衛を伴う。 宇宙軍 参謀総長:ジェイル・フォン・スカリエッティ子爵 宇宙軍兵力:5000 軍隊というよりは宇宙開発を行う機関である。「宇宙空間に浮かぶ人工衛星は国防上重要なもの」という概念のもと設立された。一応軍であるため、所属するものは他の三軍と同じ階級を有するが、参謀総長自身も根っからの研究者であるせいもある。そのためか、「軍事基地」ではなく「宇宙開発研究所」にしか見えない。 現在派遣中の地域、部隊一覧 オランダ南西部テロ掃討部隊 総司令官:アンドレアス・シュヴァリエ・ド・ダールトン陸軍大佐 派遣先:オランダ南西部 目的:オランダ南西部地域におけるテロ組織の掃討と、治安回復。 派遣部隊:陸軍より、第八憲兵隊、第十三、第十四機動騎士中隊、第三十七、三十九歩兵中隊。 海軍より、北海第二艦隊 空軍より、北海方面第一航空艦隊 戦況:終戦に伴いオランダでの治安維持活動のみに専念。治安はさらに向上中 旧アメリカ合衆国北東部治安維持軍 総司令官:陸軍中将ギルバート・フォン・ヴァインベルグ伯爵 派遣先:旧アメリカ合衆国北東部地域(ニューイングランド諸州、ニューヨーク州、ニュージャージー州、ペンシルバニア州、デラウエア州、メリーランド州相当地域)及びバージニア州、ウェストバージニア州、ケンタッキー州、インディアナ州、オハイオ州、ミシガン州 目的:旧アメリカ合衆国北東部におけるマフィア、武装市民の取り締まりと治安維持、同地域における民主主義、資本主義の維持。 派遣部隊:陸軍より、第七、第九憲兵隊、第一、第三機動騎士大隊、第三十歩兵師団、第四十三歩兵大隊 海軍より、大西洋第四、第六艦隊 空軍より、大西洋方面第三、第四航空艦隊 戦況:北東部地域において治安維持活動を展開。治安は回復傾向にある。また、周辺地域からの要望を受け、部隊は南進、西進し、それに対応するため、本国より追加部隊が派遣さた。なた、NATOや周辺諸国とも協力の上、アメリカ中央臨時政府の樹立を目指す。
https://w.atwiki.jp/zoom100/pages/133.html
このサイトは、個人が念佛宗(念仏宗)無量寿寺の資料などを元に作成しており公式なものではありません。 ナーランダ僧院 nalanda-mahavihara.com 全世界仏教徒の悲願 インド ナーランダ僧院の再興 ナーランダ僧院 建立由縁 東方東漸 〜日本の地に蘇る 天竺の聖地〜 紀元5世紀の昔、北インド全土を統治したクマーラグプタ一世により、釈尊が仏教を説き弘められた王舎城にほど近い地に建立されたナーランダ僧院は、尊い仏教を探究して万人に弘めるという至高の使命を果たすべく、大いに発展を続け、一万人を超える優秀な学僧が全世界から参集して一心に学ぶ、世界最高・最大を誇る仏教最高学府として、世に名声を轟かせました。 7世紀、稀代の名僧と謳われた中国の玄奘三蔵は、全人類救済の理想に燃え、自らの命を顧みず、遙か西方、天竺のナーランダ僧院を目指しました。国禁を破って厳戒の国境線を越え、激しい渇きに死の淵をさまよいながら、広大な熱砂の砂漠を渡り、氷雪に覆われた天山山脈を越え、前人未踏の難路を、血を吐く思いで歩んだ末、ナーランダ僧院にたどり着きました。そこで、玄奘三蔵は天竺随一と謳われた高僧から親しく教えを受け、仏教の真髄を授かりました。そして、出発から幾歳月を経て、故郷の中国に教えを弘めるべく、再び長い旅を経て帰郷し、数多の経典と、尊い仏教をもたらしたのです。 それより500年の時を経た12世紀、学僧たちが学問の議論にふけって、仏教弘宣を怠った結果、ナーランダ僧院は、異教徒の侵略を受けて破壊され、現代では、僅かに残る煉瓦の土台に往時の隆盛の跡を偲ばせるのみです。その復興は、全世界の佛教徒 八百年来の夢でしたが、玄奘三蔵が中国にもたらした仏教が、釈尊の予言に従って、さらに東方東漸した東の涯、日本の地へと伝わり、21 世紀の現代に至って、全世界佛教最高会議 佛教サミット 初代会長・念佛宗 御開祖による御提唱の下、日本国 念佛宗により、ナーランダ僧院が再現されました。 現代のナーランダ僧院は、正面の大石柱をくぐるや、釈尊が六年間の苦行をされた前正覚山、また、スジャータより乳粥の供養を受けられた尼連禅河の如き情景が眼前に広がり、成道に至る釈尊の御足跡を彷彿させる、真に仏縁深き一大建築であります。この地は、世界に伝わる仏教の流れを、釈尊の原点に返って一つに結束させる聖地にして、全世界 仏教興隆の源たるにふさわしき仏教教学の殿堂であり、まさしくここから、大いなる精神文明の時代が、全世界へ発信されていくことでしょう。 再興までの軌跡 天竺 古のナーランダ僧院 ナーランダ僧院は、今より1,600年の昔、北インドの王舎城にほど近い地に、クマーラ・グプタ王が創建した僧院です。 王舎城は、遥か2,500年の昔、北インドに栄えたマガダ国の首都で、釈尊が仏法を説かれ、衆生済度に励まれた、仏教に大変ゆかりの深い都であり、この地に建立されたナーランダ僧院は、仏教をはじめ、哲学、文学、数学、美術等々、あらゆる学問を教育・研究する世界一の総合仏教大学として大いに発展し、全世界に、その名を轟かせました。 7世紀、中国の名僧、玄奘三蔵は、インドの地に連綿と伝えられた真の仏の教えを中国へ、もたらしたいとの情熱に燃え、国禁を破って中国国境を越え、一路、インドの地を目指しました。大砂漠を渡り、氷河に覆われた高山を登り、何度も命を失いかけながら、はるばる、ナーランダ僧院へたどり着いた玄奘三蔵は、僧院一の高僧から大歓迎をもって迎えられ、わずか5年間で、あらゆる教えを会得しました。 惜しまれつつ、インドの地を後にした玄奘三蔵は、唐の皇帝から、国をあげての歓迎を受け、中国の仏教を大きく発展させました。玄奘三蔵がナーランダ僧院からもたらした、仏の教えと経典の数々は、やがて、シルクロードを経て東の果ての日本へ伝えられ、今もなお、不滅の輝きを放っています。 玄奘三蔵が学んだ当時のナーランダ僧院は、全世界から選抜された1万人もの学僧が学び、仏道実践に励んだということです。 第四回佛教サミット共同宣言に基づき、釈尊の理想である、「世界の平和と人類の安寧」へ向かうため、全世界に仏教を興隆する礎と するべく、佛教之王堂に隣接する地に、現代におけるナーランダ僧院を建立せんとするものです。 地鎮式 仏教興隆に向けて 玄奘三蔵の心を未来の学僧に託す 2008年(平成20年)11月1日 念佛宗総本山「佛教之王堂」落慶法要に続いて、ナーランダ僧院地鎮式が、カンボジア王国ノロドム・ シアヌーク前国王陛下・皇太后陛下をはじめとする来賓の方々、並びに、世界32ヶ国の仏教最高指導者御臨席の下、執り行われました。 仏教徒八百年来の悲願である「ナーランダ僧院」へ思いを馳せ、世界の平和と人類の安寧がもたらされる時代の到来を祈念して、世界の国家元首、国家指導者、政府要人、文化人および全世界五大陸からの仏教最高指導者の方々が、一同で再建を発願し、記念植樹が行われました。 起工式 念佛宗ナーランダ僧院 建立の槌音が響き渡る 2010年(平成22年)10月11日 式典には、タイ王国より、マハー・チャクリ・シリントーン王女殿下を主賓としてお迎えし、世界十三ヶ国の駐日特命全権大使閣下御夫妻の御臨席を賜りました。王女殿下より主賓御挨拶を賜った後、杭打の儀が執り行われ、ナーランダ僧院建立への槌音が、三草山に高らかに響き渡りました。 [ 主賓 タイ王国 マハー・チャクリ・シリントーン王女殿下 ご挨拶 ] 先ず冒頭に、栄えあるナーランダ僧院の起工式という、歴史的な慶事に際し、心より御祝いを申し上げます。 かつて、北インドの地に創設されましたナーランダ僧院は、およそ八百年もの歴史の中で大いに発展し、世界中へ仏教を伝播・興隆させる上で、大いなる役割を果たしました。その名は、世界最大の僧院として 歴史に残っております。 この偉大なる僧院の再興は、2005年にタイのバンコクで開催されました、第四回 佛教サミットの共同宣言に端を発し、そして今、久世圓心定猊下の弛まぬ御努力と御指導力の下に、日本国兵庫県加東市の地に実現することになりました。 一仏教徒としまして、私が、この歴史的行事に主賓として参列させて頂きましたことは、誠にこの上ない栄誉であり、深く感謝いたします。 この一大仏教研修施設において、僧侶たちは、上座部仏教、大乗仏教、チベット密教の垣根を越えて、釈尊の至高の精神を継承するべく、「一切経」から仏教の真髄を学ぶことができます。 類稀なる御指導力により、全世界三十ヶ国を超える仏教最高指導者をまとめ、仏教興隆のために全生涯を捧げておられます久世圓心定猊下に対し、私は、心からの感謝と深い敬意を表します。 日本国念佛宗、並びに、ナーランダ僧院のさらなる御発展を心から願いますと共に、尊い仏教で結ばれたタイ王国と日本国、そして、世界の国々との絆が、ますます強まりますことを祈念いたします。 文化を築く「石の文化」 「石の文化 二重橋」 皇居 正門石橋を彷彿とさせる、重厚感と気品を有する 石造りの二重橋には、8基のランプが配されています。欄干や側面に到るまで、蓮や宝相華の彫刻が施され、石の堅固さと、彫刻群の繊細さと温かみを兼ね備えた、石の文化を象徴とする橋となっています。 「石彫刻 象」 二重橋を渡り大階段を登ると、左手に展開する、今にも動き出しそうな象の彫刻群。ナーランダ僧院を見上げる 六牙の父象、そして、母象と三頭の無邪気な子象が配されています。象の家族は、仏教護持と、温かな家族の絆を象徴しています。 「石彫刻 鹿」 二重橋を渡り大階段を登ると、右手に展開する鹿の彫刻群。釈尊 初転法輪の聖地 サルナート「鹿野苑」にて、鹿たちが遊ぶ光景が、佛教最高学府の前に示現しています。九頭の鹿の石像は、鹿の毛まで再現した精緻な石彫刻です。 「石彫刻 石仏」 東西に、法話棟、中講堂など、数々の学び舎が立ち並ぶ中、各棟のペディメントには、世界各国の御仏が鎮座しています。それぞれに、御顔も、御衣も異なり、世界各国の風土を感じることができます。どの国の石仏なのかを想像しながら見て歩くことで、仏教を身近に感じられるでしょう。 「石彫刻の粋を集めて」 石彫で荘厳された学棟にて、暖かな日差しの中、堅固にして穏やかな心を育みます。 文化を築く「自然との調和」 「春の桜」 草木が芽生え、万物が動き出す季節。満開の桜が、佛教最高学府を鮮やかに彩ります。 「夏の芝生」 大空の下、青々とした芝生が、石の文化と調和して、美しい緑の世界が広がります。 「秋の彩り」 優しく鳴く虫の声と、黄金色の銀杏と、山々の紅葉が、より一層秋を豊かに彩ります。 「冬の静寂」 雪の中に佇む石仏が、閑けさの中に、仏教の深淵微妙の世界を表します。 「夜の月」 遮るものがない澄みきった夜空に、煌々と輝く月の光に照らされて、真理を求める心が 宿ります。 「霞の陰影」 大自然の中で、石の建築・彫刻が、様々な表情を見せ、幻想的な世界を展開します。 文化を築く「十大弟子」 「二重橋の十大弟子」 釈尊の時代に生を受け、釈尊の教えに直接触れて感動され、共に歩まれた十人の弟子。釈尊がおられたからこそ、仏教があり、十大弟子の実践があったからこそ、その後の仏教興隆があります。私たちのお手本として、身近な存在である御弟子方に思いを馳せて。釈尊の十大弟子のブロンズ像が、二重橋の上に寂かに座して、人々を智慧の殿堂へと導きます。 智慧第一 舎利弗尊者 舎利弗尊者は十大弟子の中でも、智慧第一と讃えられる、最も高名な方です。 聡明だった彼は、釈尊に弟子入りするや、仏教史上に燦然と輝く大事業、「祇園精舎建立」の総責任者を任され、須逹多長者と共に、精舎を建立を達成されました。 神通第一 目連尊者 舎利弗尊者と共に、教団の柱となった目連尊者は、あらゆる神通力を身につけていました。未来を知り、自由自在に空を飛び、姿を消せる…。誰もがうらやむ能力を身につけていたのですが、外道に何度も命を狙われました。それは自らの過去世の「業」が原因であることを悟り、最後は自らの意志で神通力を封じ、あえて外道に撲殺されて「業」を果たしたといわれています。 頭陀第一 摩訶迦葉尊者 大富豪の家に生まれた摩訶迦葉尊者は、求めに求め抜いて、ついに師、釈尊と出遇うことができました。頭陀(少欲知足)第一と称され、山林にこもり、自らの修行に没頭していましたが、釈尊御入滅後は、教団の中心となり、結集(経典編纂会議)を開催しましました。今に、仏教が残っているのは、この結集のお蔭です。 解空第一 須菩提尊者 「諸法皆空」、あらゆるものは空であり実体がないという真理を、誰よりもよく理解したことから「解空第一」と称されました。さらに、一切の執着を捨て去り、思いやりの心を大切にされました。そうして、他人と争わないことから「無諍第一」と呼ばれ、多くの人々から尊敬され供養を受けたことから「被供養第一」とも呼ばれました。 説法第一 富楼那弥多羅尼子尊者 大変な雄弁家で、説法は弟子の中でも群を抜いていました。インド西方の教化にあたっては、釈尊と交わした求道の問答の末、尊者の決意に感心された釈尊は、西方伝道を許可されたとも伝えられています。心からの弁舌で人々を仏の道へと導き、仏教興隆の大きな柱となりました。 論義第一 摩訶迦旃延尊者 西インドのアバンティ国出身で、毅然とした姿勢で 国王を仏教に導きました。仏の教えを詳細に解説する第一人者で、「一夜賢者の偈」が有名です。 「過去を追うな。未来を願うな。過去は、すでに捨てられたものだ。そして、未来はいまだ到来せず。それ故、ただ現在のものを、それがあるところにおいて観察し、揺らぐことなく、動ずることなく、よく見きわめて、実践せよ。ただ今日なすべきことを熱心になせ。誰が明日、死のあることを知っているだろうか。まことに、かの死神の大軍と遭わずにすむはずがない。このように見きわめて、熱心に昼夜おこたることなく努める者。かかる人を一夜賢者といい、寂静者、寂黙者というのである」 天眼第一 阿那律尊者 釈尊の説法中に居眠りをして叱責をうけ、自らの行いを恥じ、眠らぬ誓いをたて、視力を失ってしまいました。しかし、真理を見る眼(天眼)を得て「天眼第一」と仰がれるに至りました。「恥じる心」のことを、仏教では「慚愧」といい、強く戒められています。 持律第一 優波離尊者 インドの階級制度において最下位の身分に生まれながら、釈尊の教団の中で、高弟として活躍し、「持律第一」と仰がれるほどに敬われました。それは、教団の一人一人に対する温かい心配りがあったからでした。戒律にのっとり、弟子たちを善き方向へと導かれました。 密行第一 羅睺羅尊者 釈尊の御子息であり、釈尊が悟りを得て帰国した際に出家して、最初の沙弥(少年僧)となりました。慢心と闘い、奢ることなく、人知れず努力し、戒律の微細な規則まで厳密に守り「密行」を完成することができました。 多聞第一 阿難尊者 釈尊の従者として、25 年間お仕えし、説法を最も多く聴聞されました。しかし、肝心の「悟り」を開くことができたのは、釈尊が涅槃に入られて後、七葉窟で開催された結集の直前でした。記憶力に優れ、経典の編纂には、阿難尊者の記憶に基づいて経典編纂会議がまとめていかれました。 全世界 仏教徒 八百年来の悲願「 ナーランダ僧院 」落慶 令和5年9月13日 タイ王国 マハー・チャクリ・シリントーン王女殿下 記念 佛教最高学府 仏 教 興 隆 の 拠 点 と し て ナーランダ僧院の落慶を祝して、主賓マハー・チャクリ・シリントーン王女殿下を中心に、佛教サミット代表者、念佛宗代表者、世界各国の王室、国家指導者、駐日特命全権大使、総領事の手により、歴史的なテープカットが執り行われました。 皆が心を一つにしてテープカットを行った瞬間、落慶を寿ぎ、五色の散華が降り注ぎ、祝賀式典を華やかに彩りました。 十二世紀、古のナーランダ僧院が破壊されて以来、実に八百年もの歳月が流れました。これまで誰も成し得なかった、仏教最高学府の再興は、まさしく全世界の仏教徒の八百年来の悲願であり、東方東漸の地における仏教興隆の新たなる拠点の誕生は、世界から賞讃される慶事です。
https://w.atwiki.jp/isekaikouryu/pages/246.html
火の精霊が今日もかまどで懸命に燃え滾る。 大延国からはるばる呼び寄せられた宮廷料理人の豚人は、全身に玉の汗を浮かべながら大きな鍋で炒飯を作っていた。 この厨房では自分も含めて20人からの料理人が右に左に忙しげに動き回っている。 料理人の素性は延国人もいればミズハミシマの蜥蜴人、ドワーフやホビットたちもおり、狗人ばかりの城内でこれだけ多彩な種族の顔ぶれが見られる場所は他にない。 前任者の料理長はエリューシンの都から遥々呼び寄せられたホビットだったが、仕事を引き継がせるにあたって、一見して朴訥な印象の男が豚人には念をこめるようにこう諭したものだ。 「よろしいですか、延国のお方。 このところ姫様はますます食べ盛りで、もはや私では三食に毎度のおやつのメニューをろくに用意できなくなりつつあります。 少なくともオードブルからメインディッシュまでは大皿で十食をご用意いたし、たっぷりの肉か魚料理をメインにスープを多めになさるのが宜しいでしょう。 もちろんデザートもお忘れになってはいけません。 皿を一度に出さないのは、適度に波状攻撃をすることで姫様の食欲をなんとか誤魔化すためにございます。 食材は随時ラ・ムールから大量に取り寄せておりますが、かの国の商人たちは最近ますます食べ物の値段を吊り上げて予定通りに船が来なくなることもしばしば。 間違いなくオストモス(東イストモス)の野蛮人たちといざこざがあったのでございましょう。 ですから時々は肉が足りなくなることもありましょうが、領民の方々は私たちに比べれば食うや食わずの生活をしておられますので、彼らに牛や豚を差し出させる余裕はまずありません。 例外は西の森の狩人たちで、あの者たちの評判はよくありませんが、山鳥はもちろん、蜂蜜に林檎や大なまずや河蟹なども取引できますから賢くスケジュールを組んで下さいませ。 私も若い頃は気難しいエルフの貴人に料理の腕を振るったものですが、野菜の鮮度にうるさいあの方々も姫様ほどに文句は言われませなんだ。 いえ、姫様も宮廷料理の味には慣れ親しんでいらっしゃいますが、他の貴族の方々と違ってあからさまな美食家というわけでは御座いませんから、味のことに関してはそれほど気を遣いすぎる必要もありますまい。 ですが、よいですか、とにかく量を用意しなければあの底なし胃袋を満足せしめることはかないませんぞ。」 小さい体をすっかり消耗させて故国へと帰っていったホビットの言葉は、嘘でも誇張でもない。 「二番皿のリャンガーコーテーはまだ焼きあがらないあるか?急ぐある!アイヤー、どしたあるか!?また鍋の火力が落ちてきたあるよ」 さっきからかまどで燃え続けていた火精の調子が目に見えて疲弊してきたのを見て、豚人は黒葡萄のようなつぶらな瞳を瞬かせた。 丸い体をかがみこませてかまどを覗き込むと、もうひと頑張りもう少しの辛抱だと必死に火の精霊を囃し立てる。 厨房に、筆頭侍女のポルスレーヌが澄まし顔で入ってくる。 白磁のような毛並みも華やかな狗人の淑女は、いよいよ姫様のお食事の時間が間近に迫ったことを知らせるベルをちりんちりんと鳴らした。 「配膳準備を急ぐある!違う、新入り、その料理はそっちね!冷めない様に早くするある!」 厨房の煙突からもくもくと吐き出される煙は、近郊の畑でカブを引き抜いている狗人の農夫には長閑な光景に感じられた。 ++++++++++++++++ 「まだですの?わたくし、……その、さっきからおなかが減って減ってたまらないのですが。」 人馬族ケンタウロスに合わせて外国の建築家に設計させられた宮廷の食堂は、無骨な城壁の内庭で燦然と花開くパビリオンである。 古代の神殿を思わせる大理石の柱には蔦が絡みつき、食堂から見渡せる緑豊かな中庭では白亜の聖人たちが活き活きとポーズを取っている。 花と燭台に彩られた長テーブルの上座にて、王姫マリアンヌはそんな美しい光景に心を奪われるよりも、今日のご飯はなんだろうという本能的で切ない思いに囚われ続けていた。 “敬虔なるマリアンヌ”としても知られる彼女はイストモス王家の血を継ぐ王位継承者で、遅かれ早かれ西イストモスを背負って立つ指導者となるべき星の元に生まれている。 父王時代より忠誠を誓っていた諸侯や騎士団の結束はいまだに堅く、まだ正式に王位にはついていない彼女を、歴戦の勇士たちは表裏で支え続けている。 その可愛らしい容姿とは裏腹に戦場での精悍なる戦いぶりは並の武人たちを圧倒し、西の諸侯はもちろん、反目する東イストモスの族長やハーン達からも求婚の申し出が絶えない。 この間などは東イストモスで皇帝を自称する暴虐の大ハーン、スヴォーロフから、我が五人目の妻になれという申し出の書簡がついに届けられたというが、侍女たちの粋なはからいで手紙はあえなくかまどの燃えさしになったという噂である。 そんな彼女ではあったが、今は(そしていつも通り)国を顧みる余裕がないくらいにとてもお腹がすいていた。 「ほらほら姫様、もう少しの辛抱ですからお行儀よくしてくださいませ。」 辛抱強い主人が飼い犬に待ての訓練でも施すような調子で、侍女たちが姫君をなだめる。 「あうううう…、お腹のせいかしら、なんだか気分まで悲しくもなってきます。 ねえポルスレーヌ、わたくし今日はブレソール卿の館にお招きされまして、ジャガイモなる異国の植物の栽培を勧められたのですけれど、途中で領民の方々の暮らしぶりを目にして胸が痛みました。 畑に向かう人々の痩せ細り、腰は曲がり…どうして他の国々と違って、イストモスの土地には大した恵みがないのでしょうか。」 「東の方やラ・ムールには、作物のまったく育たないもっと荒れた土地もございます。 彼らは皆、羊に草を食ませて連れ歩いているのです。 草が食い尽くされ、蹄で土が固められれば移住するしかありません。」 「それはわかっています。私の先祖が安住の地を求めて、この土地にやって来たことも。 でも…でも、エリスタリアの秋の国などは、年中作物が豊作の夢のような土地と聞いております。 せめて少しでも、領民の方々の暮らしが楽になれば…」 「姫様…」 領民の苦しみについて深く思い悩まれる姫君のようすに、普段は表情を変えぬポルスレーヌの尻尾もへたりとスカートの後ろで垂れ下がる。 イストモスの土地は西東に広大ではあっても、気候はおおむね冷涼で土地の地力は弱く、作物は南の国々ほど満足には育たない。 この国の領地を別々に統治する貴族たちは実りを領民から吸い上げ、また戦争で得た財宝などはまずは諸外国から食料や武器を輸入するために使ってしまうため、下々の民にはなかなか金が回らない。 騎士道国家たる栄光の陰で、イストモスの領民たちは長らく苦しんでいた。 果たして何と声をかけたものかと筆頭侍女が思い悩んでいると、姫君は何かに行き当たったような表情でぽつりと呟いた。 「…ポルスレーヌ。」 「はい。」 「どうしてこんなにお腹が減るのでしょうか…?」 「人と馬、二つ分のお体ですもの。 ケンタウロスの殿方の中にはもっと食べられる方もいらっしゃいます。 姫様は成長期ですし毎日領地を駆け回っていらっしゃいますもの、食が進むのは健康な証でございます。」 「ううっ、小食な貴方がたが羨ましい…ケンタウロスに生まれた我が身を呪いますわ!!」 「わたくしどもも殿方はよくお食べになりますが。それとも。食べるのやめます?」 「食べます!!」 毅然と開き直ったように答える騎士姫。 ふと、中庭で舞い遊ぶピクシーのような風の精たちが、美味しそうなにおいを引き連れて食堂に入ってくる。 風の乙女たちはくるくるとマリアンヌの頭の上を回ると、くすくすと笑いながらまたどこかに行ってしまう。 馬のおなかのあたりがますます切なくなる思いで、マリアンヌ姫は料理の到着を待った。 ++++++++++++++++ いよいよその時がやってきた。 まるで聖遺物を運び込む聖職者たちの列のように、給仕の召使たちが列を成して料理を食堂に運びこんでくる。 「お待たせいたしました姫様!お食事のご用意ができました。 本日のメニューは大延風満漢全席イストモス風、前菜は焼き茹で揚げのダンプリング三連星、酢豚、イストモス蟹のスープにエスカルゴ、メインディッシュは子羊の香草焼きにヒラメのソテー! さらに肉のプリンに、サラダはエリスタリアン、お口直しに汁なしラーメンと黄金炒飯! デザートはマンゴープリンパフェ三段重ねに御座います。」 まるで宴会のように贅を尽くした料理が次々と並べられる様は、壮観ではあった。 皿の一つ一つがメインディッシュなのではないかとこんもりと盛られた料理の数々。 イストモスの素朴な宮廷料理と、大延国の洗練された料理が縦横無尽に絡み合う。 豚人の腕は確かなだけでなく、また創意工夫にも富んでいた。 「ワインはいつも通り、春の国から取り寄せた最高級のものでございます。」 給仕の説明に、姫殿下は目を夜空の星のように潤ませる。 「まあ、なんと美味しそうなのでしょう。 星神テミランよ、今日この日の糧をお与えくださり感謝いたします。 貴方の力は星々の平原にあまねく行き渡り、その叡智と栄光は燃える星々と等しく永遠です。 願わくば星の子たちが末永く繁栄と共にあらんことを……。」 お祈りの途中で口の端から垂れてきたよだれでお召し物が汚れぬように、姫君の胸元には侍女がサッとナプキンをかけるのだった。 「本当に、新しい料理人の方の料理のトレビアンですばらしいこと! もしかしてこんなに美味しいものを食べるからお腹がすいてたまらないのかしら? では、いただきます…!!」 何かを決意したような、とても真剣な表情で食器を手に取るマリアンヌ。 あまり欲のない彼女だったけれど、食事に関してはこの瞬間をどれほど待ち望んだことか。 ぱくぱくぱくぱくもぐもぐもぐもぐ…!! まさしく生の喜びがそこにあった。 完璧なマナーでナイフとフォークを操るさまは、剣の達人を思わせる無駄のない動き。 大皿料理は次々と平らげられて、皿をねぶっている様子もないのに真っ白になって積み上げられていく。 一番端で立ち控えていた新入りの侍女は、あれだけの料理が姫様の可愛らしい細身の体の一体どこに入っていくのか…と思い悩んでいた。 “エルフによく似た”上半身はお腹の部分に一切の膨らみもなく、おそらく食べられたものは全て馬の体のほうに入っていくのであろうが、もしや食べた傍から…? 不敬な疑問を思い浮かべる彼女の尻尾を、いつの間にか後ろにいたポルスレーヌがぎゅうと摘んだ。 「わうっ!?」 「あまり姫さまをじろじろと眺めないように。白目が目立ちますわよ。」 「すっ、すみません…!」 ++++++++++++++++ 「ごちそうさまでした!!」 からっと料理を平らげたマリアンヌは、とても満足した表情でテーブルから立ち上がる。 「ポルスレーヌ、いつか民にもこんな料理をお腹一杯食べさせてあげたいものですね。」 「星神さまの導きがあれば、きっと不可能ではありません。そうそう、もうすぐ祭りの季節が近づいてまいりましたけれど、今年はカボチャが豊作だと聞いておりますよ。」 「まあ、本当ですか?ねぇポルスレーヌ、わたくし考えがありますの。恒例の宴の催しですけど、今年は近くの領民の方々もお招きして…」 喋りだすマリアンヌの口元を、母親代わりの侍女はやさしくナプキンで拭う。 騎士姫殿下の食べっぷりを柱の陰からこっそりと覗き込んでいた豚人は知らぬうちに自分が笑顔を浮かべているのに気づいた。 かつて腕を振るっていた大延飯店でさえあんなに美味しそうに食べる客を見たことがない。 料理人としてそれなりに報われた心持ちで厨房へと引き返そうとしていると、蹄の音が聞こえた。 「これは、ブレソール殿!先日はご紹介にあずかり…」 蹄音の主は白いサーコートが鮮やかなケンタウロスの偉丈夫で、名は誠実なるブレソール。 イストモスでは数少ない諸外国の事情にも明るい領主である。 豚人にはよくわからない麒麟にも似た生き物の紋章のついた盾を馬の背中に背負っている。 金髪と涼やかな印象の顔を持つこの男は、見た目どおりの耳に心地よい穏やかな声で言った。 「そう恐縮なさらずに、料理人どの。やはり貴方を招いたのは正解だったようですね」 「はいっ!大延国の面子にかけて、姫様に腕を振るわせていただきました。 前任者のホビット殿はえらくお疲れのようでしたが、やはりエルフとケンタウロスの方々では食べる量が違います。 私どもの料理なら、きっと姫様にもご満足いただけるものと思っております。」 拳と掌を打ち合わせて礼をする豚人に、貴公子然とした態度のケンタウロスは微笑む。 「私たちは長年、戦場では粥のような腹にたまるだけの料理を食べてきましたから、民にも贅沢を禁じて粗食を強いてきたものです。 ですが自粛し、耐えしのぐだけでは何も変えることはできません。 神々の門は開き、新しい時代はすぐそこまでやってきている。 イストモスが強国であり続けるためには、姫さまにはなんとしても我が国の食糧事情を改善する意思を持っていただかねば。」 「そちらの事情はよくわかりませんが、私の料理が役に立てるのであれば喜んでお仕えいたします。」 「貴方にはどうか、その優れた調理技術を私たちの国の料理人に伝えてやってほしい。 貴方がたがいらっしゃるまで、彼らは香辛料の扱いもろくに知りませんでした。 ラ・ムール人には生肉食いのケンタウロスなどとあだ名されたのがいい証拠。 たとえ手に入るのが一塊の肉だけであっても、それを美味しく調理できるか否かが士気に関わってくるのです。」 「なるほど、食の楽しみを伝えるためあらば最善を尽くしましょうとも。」 「期待しておりますよ、チョウ・パカイ殿。」 以降、イストモスの食糧事情はさておき、その台所は急速に発展していくこととなる。 のちの時代にイストモス料理と呼ばれる文化が華やかに花開いたのは、まさにこの瞬間であったかもしれない。 流石に姫ともなると厨房の規模も凄い事になるようで…活気に燃える様子が楽しい。 身体構造によるケンタのエンゲル係数えらいこと化の説得力は大きい -- (名無しさん) 2012-04-04 00 23 39 姫として優雅ながらも大食らいというキャラが素晴らしいですね。のほほんとしているようで民のことも考えているようでもし国を動かす立場になれば豊かな食事を掲げてよき姫王になれそうですね -- (名無しさん) 2013-05-18 17 24 14 ブレソールの武だけではない人柄に西イストがマリアンヌだけが治めている国ではないのだなと実感した -- (名無しさん) 2014-02-04 00 10 36 異種族間で起こり得る最大の生活問題は体格差による食事量とその確保なのではなかろうか -- (名無しさん) 2018-11-11 12 59 03 名前 コメント すべてのコメントを見る -
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/7379.html
296: 弥次郎 :2021/10/10(日) 19 58 13 HOST softbank126066071234.bbtec.net 憂鬱SRW ファンタジールートSS「扶桑皇国、開発戦線1941」7 F世界 ストライクウィッチーズ世界 扶桑皇国 1941年9月9日 横須賀 「シティシス」技術工廠 会議室 シティシスの活動は、活発さを増していた。 2か月の間にシティシスが開発した物品の生産ラインの構築や欧州への輸出などが順次進み始めていた。 既に欧州の戦線においてはシティシスの魔道具や物資が大きく活躍を始めているころでもあったのだ。 特に、現地に派遣されたエーテルリアクター搭載型の工作艦でエーテルエンチャント加工が施されるようになったことで、キルレートは大きく向上した。 既に最前線での知名度というのは大きくなっており、それはストライクウィッチーズ世界だけではない、日本国召喚世界の日本にまで届いていた。 まあ、かといって連合への心証などが良くなっているかといえばそうでもなかったりする。何しろ、連合は基本的にウィッチ容認派でもあるからだ。 これに関しては双方に主張があり、隔たりがあり、どうしても譲れないものというものが存在する。 日本国召喚日本にしてみればウィッチというのは少年兵、しかも年端もいかぬ少女を兵士に仕立てる非道だ。 他方の連合にしてみれば、有効な戦力であるウィッチを遊ばせるのは正しい判断とは言えない、というわけである。 つまり、双方の立場や過去の経験などが違いすぎて、埋められない、というわけであった。 そんな欧州に対し、扶桑皇国でシティシスに出向して技術研鑽や研修に明け暮れるウィッチやウォーザード、魔導士たちも着々とカリキュラムをこなしつつあった。 航空空母や潜水空母といった連合の保有する戦力での実地訓練、VR訓練、シミュレーターによる訓練、あるいは生身での戦闘訓練。 ここには、最前線国家からも融通されたウィッチたちなども参加するようになり、より訓練には熱が入り始めていた。 最も現在進行形で戦争状態であるので、そこまで多くはない。だが、技術を学ぶという点においては必要な交流であったのだ。 扶桑皇国の各国大使館の武官からの情報もあってのことだろうと、リーゼロッテたちは予測していた。 「---以上が、現段階の報告となります」 進行役のフラワーが報告を終える。 会議室内には、連合から派遣されている人間たちが集まり、顔を突き合わせていた。 活動の活発化は必然的にこうした会議での報告の回数を増やすことにつながっていた。 まあ、一括で状態を管理しているリーゼロッテが把握すればそれで事足りるのだが、そうもいっていられないのが組織というものだ。 彼女のワンマンならばともかく、今は複数の人間が協力し合い、不自然さを出さないように苦心しながらやっているのが現状なのだから。 「ありがとう、フラワー」 報告を終え、自分の席に戻った秘書に礼を述べたリーゼロッテは、自ら壇上に赴いた。 さて、と前置きした彼女は集まった人員を一人一人顔を見たのちに、口を開いた。 「卿らの活躍のおかげで、シティシスおよび連合の実力や能力を示すことができた。 そのおかげか、何かと言い分が通りやすくなったし、この世界の戦いは優位に進みつつある」 それは、リーゼロッテをはじめとしたシティシスの面々はすでに把握していることだった。 「そして、戦力増強の計画も順調に進み、人材育成に関しても同様に進んでいる。 さらに言えば、連合による戦時国債の買取や物資の提供などもあり、この世界は確実に怪異に対して団結して立ち向かっているといえる状況だ」 そして、と先だっての会議の最重要事項として伝達されたことを、口にする。 「来る1942年……大反攻作戦が実施されることとなった。 我々シティシスにはバスの切符が来た。これに乗るか反るか、ここで決定したい」 誰もが、その意味を察した。 つまるところ、そういうことが求められるようになってきた、ということだと。 297: 弥次郎 :2021/10/10(日) 19 59 07 HOST softbank126066071234.bbtec.net 1941年8月25日 扶桑皇国 某所 数日前。8月も末、リーゼロッテは扶桑皇国のとある会議へと自ら赴いていた。 それは、大本営において開催されるその会議のなかでも、殊更、御前会議と呼ばれものである。 帝の代理にご臨席いただくというものだから重要度は高いどころではない。加えて、扶桑皇国を構成する政治および軍のトップが雁首揃えるのだ。 本来ならば、リーゼロッテはそれには参加していない。代理の大洋連合の将官が参加するなどしているのだ。 それは見た目の問題もあるし、あくまでお飾りの大佐という階級でしかないリーゼロッテの立場も考慮のしてのことであった。 色々と裏表の事情はあるけれども、リーゼロッテは表向きには民間から軍に協力している民間人という立場であるのもかかわっている。 だが、シティシスという組織の実態としてはリーゼロッテがその多くを握っているのは事実。そしてその彼女が呼ばれる必要があるとのことだったのだ。 (……窮屈だな) お仕着せというか、一応として地球連合軍の大佐の制服を身にまとうリーゼロッテだが、如何せん居心地も悪い。 いや、軍服を着る分には問題ない。体に合うサイズはあったのだから、それを着ているし、偏に礼服といっても金がかかっている分それにふさわしい着心地だ。 原因は遠慮なくぶつけられる周囲の視線だ。それは当然だろう、はた目には十代そこそこの少女なのだし、飛びぬけて美しいのだから。 それに加え、連れてきている秘書のフラワーとの差があまりにもひどいというものあるだろう。 フラワーは187センチという女性らしからぬ長身に風格、美貌だ。それが自分につき従っているのはアンバランスだろう。 別に自分が姿を晒すのは初めてでもないのだから、そこまで露骨にじろじろと見なくてもよいだろうに、とリーゼロッテは思う。 思うだけにとどめるのは、これが公式の場であり外交の場であるからだ。事実、隣には地球連合の将官も外交官もいる。 むさい男どもの中で自分の姿が浮くのはわからなくはないが、やはり。 「----定刻となりました、それでは、始めさせていただきます」 リーゼロッテが少なからず苛立ちを漏らしていたころ、ようやく進行役がその言葉を紡いだ。 そして、帝の代理が一番上座の御簾の奥の席に入ったことで、会議は幕を開けた。 会議自体は、事前の打ち合わせの通りに進んでいた。欧州に派遣している軍からの報告、殊更、国家間連合軍の動きを主体としていた。 アフリカの多くを奪還し、さらに欧州の方面においても着実な前進を行い、支配地域の多くを奪還しつつあること。 そして、一時進撃を中止し、兵站の構築や兵士の休養などに力を注いでいることなども報告された。 改めての報告とその確認という形であり、そこには驚きはない。配られていた資料も補足用にすぎなかった。 リーゼロッテは、そこに一々首を突っ込むことはなかった。 シティシスから技術を提供して生み出された物品がそこで活躍し、成果を上げていることは知っていた。 それに加え、あくまでも諮問機関というか委託を受けた研究機関でしかないシティシスには軍事的なアレコレに首を突っ込む権限はあまりないからだ。 (一応は勝ちに向かって進んでいる……か) だが、引き込まれてもいる。そう考えるのは、そういう戦術をよく理解しているからだ。 敵軍の侵略に際し、自国領土でのゲリラ戦および焦土戦の展開による敵軍への出血の強要と士気の低下の誘因。 そう、ヴェラード、歴史書においてはヴラド3世と呼ばれる王のとった戦術に似ているのだ。 圧倒的多数の軍勢を率いるオスマントルコの軍に対し、自国への被害さえも飲み込んで彼はその戦術を採用し、苛烈に実行に移した。 その結果---裏の方でも動きがあったとはいえ---ワラキアはオスマントルコのメフメト二世を撤退に追い込んだのだ。 同じようなものととらえると、こちらが優位になっていると考えられる一方で、相手の領域に誘い込まれているように思える。 相手は人外未知の怪異---すなわち、こちらの常識が必ずしも通用しない---ということを考慮すると、楽観はできない。 「大佐」 そこまで考えていたところで、そっとフラワーがささやいたことで意識を戻す。 298: 弥次郎 :2021/10/10(日) 19 59 42 HOST softbank126066071234.bbtec.net 議題は次の物へと、今後の欧州における反攻作戦のスケジュールについてに移っていた。 「戦線の整理と兵力の集約までには1942年の2月ごろまでの準備期間を要すると計画されております。 これまでは戦線での敵戦力の漸減と地道な占拠地の奪還が主眼でありましたが、今作戦においては積極的な進撃と制圧を主眼としております。」 「来年の……つまり半年近くの準備を要するものかね?」 将官の一人の問いかけに、進行役は大真面目に答えた。 「はい。一大反攻作戦……呼称「オーバーロード」はそれだけの戦力を投じて行われる予定となっております。リーゼロッテ大佐?」 「ふふっ……いや、なんでもない、続けて構わない」 出てきた名前に思わずリーゼロッテは吹き出してしまう。なんだそれは。第二次世界大戦での作戦と同じではないか。 しかも場所までおおむね同じである。おまけに、オラーシャ帝国方面からの奪還作戦はまるでバグラチオン作戦のようだ。 それらを知るだけに、思わずリーゼロッテは堪え切れなかった。歴史の収束か、あるいは別な何かか。 連合と同じくこの世界に協力している異世界の日本の勢力が知ったら何と思うことやら。 「……えー、では続けます。この一大反攻作戦においては、敵占拠地の奪還に主眼が置かれております。 確認されている敵集団---主要都市やその近隣に展開する集団を各個撃破、巣と思われるベルリン近くまで攻め込むことを計画しております。 これらは、一か月や二か月ではなく、数か月単位での大規模な侵攻となります」 「総力戦だな」 「海軍陸軍も総動員ときたか……」 口々に言い合うが、全体としては肯定的な雰囲気であった。 これらの作戦のための、さらなる欧州派遣群の増援や物資の供出などが検討されていたが、これらに関しても乗り気であることが窺えた。 (となれば……) 流れは読めた。ネウロイとの拮抗状態を打ち破り、攻め込んで殲滅するという段階に入った。 つまり、戦後が見えてきたということだ。各国は戦後の権益やパワーバランスを見越した行動をとり、あるいは、うまく切り抜けることを考え始めるわけである。 そして、自分に対してもこの会議に出席するようにと声がかかったことも、決して無関係ではあるまい。 これまでシティシスは、そして連合は直接的な参戦を行っていなかった。それを補って余りある支援の数々はしてきたのだ。 だが、実際に血を流したかどうかというのは大きな問題となるだろう。感情面での意味合いは大きい。 それこそ、連合は他人に血を流させ、自分は安全なところで暴利をむさぼっていたと誹りを受けかねない。 それがあるからこそ、扶桑皇国はこの会議に参加を促すことで伝えてきたのであろう。 「……というわけでして、シティシスの方にも戦力の供出をお願いしたいのです。 先ごと提出された新兵器の開発の進捗は順調でした。実践投入も可能とありましたが、いかがでしょう?」 視線が集まることを感じ、リーゼロッテは席を立ち応答することにした。 この応答が、大きく状況を変えてしまうことになると、そう確信したうえで。 299: 弥次郎 :2021/10/10(日) 20 00 46 HOST softbank126066071234.bbtec.net 1941年9月9日 横須賀 「シティシス」技術工廠 会議室 「ということで、戦力の供出を求められた。 ウィッチはもちろんだが、ウォーザード達、さらに連合の戦力も」 つまり、戦後のことを考えて血の対価を支払えということだとリーゼロッテは言う。 それに反応したのは訓練教官を務めるレベッカだった。 「ですがヴェルクマイスター様、まだ訓練カリキュラムは完了しているとは言えません。 訓練はだいぶ進みましたが、YPFシリーズへの転換訓練を行い、ようやく戦闘に慣れてきたというレベルでしかありません」 「だが、一端の戦力にはなると判断された……実際、模擬戦ではそこそこに成績を出せるようになりつつあるのだし」 それは事実だった。 訓練の積み重ねやMPFのシステムや各種インターフェイスの改良、さらにウォーザード達の慣熟が進んだことで、戦力として形になりつつはあったのだ。 特にハチマル式から発展強化されたキュウマル式は実践投入も前提の重武装化や専門分野への最適化を進めており、その分野ならばウィッチを超えつつあった。 それでもとレベッカが反対するのはひとえに基準に届いていないゆえだ。連合の基準が高いというのもあるが、使い捨てにできる戦力ではないことに由来する。 戦いは数という面もあるが、同時に質も向上させなければ何ら戦局に寄与しない。それでは参戦させる意味がないのだ。 「正直なところを言えば、実戦への参加は前向きに検討している」 だが、そのレベッカはリーゼロッテの言葉に口をつぐむ。 悪く言えば、このシティシスはとびぬけている実力を持つリーゼロッテの差配一つで決まってしまう組織だ。 他の誰よりも実力があり、知見があり、能力がある。キャリアもあるわけで、その意見一つであっても誰もが無碍にできない。 「ああ、言っておくが、これは私の意思もあるが……連合も大規模な戦力の供出を検討していることに合わせてのものだ」 「つまり……」 「そうだ。あくまで連合の一組織としての参加になる。あくまでもおまけ程度の扱いだな」 誰もが納得した。あちらからの要望に応えた、というよりも、連合の方も戦力を出すからそれに合わせるという形なのだと。 「連合にとっては、戦後権益にそこまで固執する理由は存在しない。 あくまでも自国の安全保障の観点から、この戦争には参戦している。 まあ、余力は無限にはない都合上、最低限の支援でこの世界にネウロイを押しとどめ、可能ならば駆逐してしまうのが一番だ。 だが、この世界に力を貸している都合上、肝心な時に不在では格好がつかないというのもある」 故に、とリーゼロッテは結論付けた。 「急ぎで戦力を仕上げてもらうことになる。 表向き、我々の主題であるMPFはウィッチの互換戦力を生み出すことにある。 実際のそれを戦場で示すことこそ、これまでの活動の証明になるだろうな。 急なものとなるが準備期間はある。各員は準備にかかってくれ。フラワー」 「はい。こちらが予定表となっております。必要に応じ修正を加えますが、供出する戦力や物資はこれらを基本とします」 参加者に配られるのは、リーゼロッテの選び抜いた戦力のリストだ。 戦力はもちろんのこと、前線を支える技術スタッフが多く選び抜かれているのが特徴だった。 感嘆か、驚きか、様々な反応が出る中で、リーゼロッテは〆る。 「あくまで本命は連合の供出する戦力。とはいえ、我々もそれに劣らぬ活躍が望まれている。各員の努力に期待する」 それは、秋の戸口が見えてきたころ。 さらなる戦火を世界が望んでいるかのような時節となった、そんなころであった。 300: 弥次郎 :2021/10/10(日) 20 01 30 HOST softbank126066071234.bbtec.net 以上、wiki転載はご自由に。 ストーリー進行を進めますー… 308: 弥次郎 :2021/10/10(日) 20 59 22 HOST softbank126066071234.bbtec.net 誤字修正を 299 × まあ、余力は夢幻にはない都合上、 〇 まあ、余力は無限にはない都合上、 320: 弥次郎 :2021/10/10(日) 23 01 34 HOST softbank126066071234.bbtec.net 追加で修正を 298 ×これまでは戦線での敵戦力の漸減と地道な占拠地の奪還がメインでありましたが、今作戦においては 〇これまでは戦線での敵戦力の漸減と地道な占拠地の奪還が主眼でありましたが、今作戦においては積極的な進撃と制圧を主眼としております。
https://w.atwiki.jp/fate_overheaven/pages/97.html
十九世紀英国のブルジョワジーを思わせる薄暗い食堂で、二人の男が優雅なディナーを囲んでいる。 長い食卓の上座には、白いスーツに身を包み、金髪で眼鏡を掛けた小太りのゲルマン系の男。 その名はモンティナ・マックス。人は彼を少佐と呼ぶ。 彼こそが聖杯戦争におけるマスターであり、今宵のディナーの賓客(ゲスト)である。 反対側の席には、同じく白いスーツに身を包み、長い黒髪で異様に長い帽子を被った長身の男。 その名はトート=シャッテン。人は彼を死体卿と呼ぶ。 彼こそが聖杯戦争におけるサーヴァントであり、今宵のディナーの主催(ホスト)である。 傍に侍るはメイド型の人造人間(フランケンシュタイン)が四体。 おおよその見た目は人間と変わりないが、その実態は動く死体。 両方の側頭部に埋め込まれた一対の電極には『死』の一文字の意匠が大きく施され、彼女達が死体卿の被造物であることを表していた。 「キャスター。私が預けた社員達はしっかり仕上がっているかな?」 ひとしきりの食事を終えた少佐が、メイド型人造人間に注がせたワインを傾けながら口を開いた。 見滝原において、彼は記憶を取り戻すまでの間、外資系警備会社の幹部という立場に収まっていた。 その会社は今も隠れ蓑として利用しており、社員というのは文字通りの意味である。 「もちろんだとも、我がマスター。みな素晴らしい人造人間に仕上がっている。平時は人間に紛れて潜伏し、合図一つで本性を現す。貴殿の要望通りのゲリラ戦仕様だ」 「流石だ。その様子だと、他の戦力も順調に拡充できていそうだな」 「当然。人間への偽装を考慮しない戦闘タイプも増産している。単体ではサーヴァントに敵うものではないが、数を揃えれば話は別。キャスターとしての強みを存分に活かさせてもらう」 この聖杯戦争には一定の予選期間が設けられている。 予選と言っても戦闘が繰り広げられることはなく、全てのマスターとサーヴァントが出揃うまでの待機時間と表現した方が正確だ。 彼らはこの期間を、キャスターのクラスのための準備期間と認識していた。 通常、キャスターのクラスは聖杯戦争において不利な立場にあるとされている。 直接的な魔術は対魔力に阻まれやすく、召喚術やゴーレムの類は純粋な性能差でサーヴァントに蹴散らされる。 これを補うためにはクラススキルの陣地作成と道具作成を活用することが肝要である。 裏を返せば、準備を妨害されない期間が長ければ長いほど、キャスターは不利を埋めて優位に立っていくことになる。 「君を召喚したときは、呪文ではなく死体を紡ぐキャスターというものに少々驚かされたが、蓋を開けてみれば随分とキャスターらしい立ち回りになったものじゃないか」 「聞いた話では、いわゆるフランケンシュタインの怪物をフレッシュゴーレムの一種とみなす説もあるそうだ。ならば人造人間の創造主たる私は、紛れもなくゴーレムマスターということ。キャスターらしいのは当然だね」 口振りこそ冗談めかしていたが、死体卿の発言は真実を射抜いていた。 彼がキャスターとして召喚されたのは、人造人間(フランケンシュタイン)の創造主がゴーレムマスターの一種として定義されうるからに他ならない。 「それにしてもだ、我がマスターよ。この舞台はなかなかに恵まれた環境だとは思わないか」 「ふむ?」 「早くも魂食いに走る愚鈍なサーヴァントの『食べ残し』がそこら中で手に入るうえ、街中にくまなく張り巡らされた送電網から電力を失敬すれば、人造人間の起動に必要な1.21ジゴワットの電力も貯めやすい。我が工房の自家発電装置と組み合わせれば尚更だ」 死体卿の『生前』と呼べる時代は十九世紀末。 エジソンの石炭火力発電所の完成から十年程しか経過しておらず、ニコラ・テスラの理論に基づいた水力発電所の完成はごく最近。 1.21ジゴワットの電力の供給源としては、発電機が生んだ電力よりも自然の雷を引き込んで利用する方が一般的であった。 「電力か。確かに君の工房は、魔術師の穴蔵というよりは近代的な工場、あるいは手術室に近い。しかし火葬が一般的な国柄というのはマイナスだな」 「その通りだ。実に惜しい。私は焼死体も愛好しているが、さすがに燃え尽きた骨からは人造人間の創造(つく)りようがない」 そう言って、死体卿は心底残念そうに肩をすくめた。 「しかし不幸中の幸いだったのは、火葬までに最低一晩の安置期間を挟む風習があることだ。死体をフェイクとすり替える猶予がゼロでないのはありがたい」 「なに、戦闘が激化すれば否応なしに死体は増える。戦えば戦うほど、死ねば死ぬほど我々の戦力は拡充していくわけだ。想像するだけで面白いじゃないか」 そう言って、少佐は口の端を釣り上げて笑みを浮かべた。 彼らの発言は全てが本気だ。大袈裟なことなど何一つ口にしていない。 少佐は戦争狂である。戦争という手段のためには目的を選ばないとまで言い切るほどの。 そして聖杯戦争においても当然それを期待している。 マスターとしての彼の目的は再びの戦争を引き起こすこと。 かつては吸血鬼の真祖を打倒することも目指していたが、今の彼はそれを果たし終えた後であり、聖杯に託す願いではない。 死体卿は死体愛好家である。人間が実現しうるあらゆる死体を素晴らしいと言い切るほどの。 そして聖杯戦争においても当然それを期待している。 サーヴァントとしての彼の目的は死体の楽園を作ること。 十分な量の死体さえ手に入れば自力で成し遂げうる理想であり、故に彼は聖杯の入手をさほど重要視していない。 「マスターよ。我らの利害は一致している。いや、職人が削り上げた歯車のように噛み合っていると言うべきかな」 「ああ、その通り。私が殺し、君が創る。戦闘と死体は未来永劫不可分の運命共同体だ。聖杯戦争を勝ち残るため、大いに殺し大いに創ろう」 「事が済めば、聖杯は約束通り貴殿に差し上げる。そして貴殿の戦争で生じた幾多の死体は、我が楽園の礎として……」 ――そう、噛み合っていた。あまりにもおぞましい異形の歯車同士が、奇跡的な確率で。 「そうだ、キャスター。一つ頼みがあるのだが、私が直接指揮する人造人間の部隊を編成してはくれないか」 「構わないとも。何なら創造済みの人造人間から希望に沿うモノを持っていってくれてもいい。部隊編成の経験では貴殿に一日の長があるだろう」 「ありがたい。知っての通り、私個人の戦闘能力は高が知れていてね」 誰もその存在を知らない地下工房の一室で、悪魔の如き企みが刻一刻と進められていた。 戦争狂と死体愛好家。死体を作る者と死体から創る者。史上最悪の需要と供給。 戦争において不可逆の消費であったはずの『死』が新たな兵力を生み出す資源となるのなら、それはまさしく地獄の具現。 少佐はワインを飲み干し、万感の思いを込めて次の一言を口にした。 「ところで、デザートはまだかな」 【CLASS】キャスター 【真名】死体卿 トート=シャッテン 【出典】エンバーミング 【性別】男 【属性】混沌・悪 【パラメータ】筋力C~A+ 耐久C~A+ 敏捷C~A+ 魔力B 幸運D 宝具EX 【クラス別スキル】 陣地作成:B 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。 人造人間(フランケンシュタイン)を創造するための工房の作成が可能。 道具作成:C 魔力を帯びた器具を作成できる。 キャスターの場合、人造人間の創造に関わる物品とその応用に限られる。 【固有スキル】 創造(人造人間):A 人造人間を創造する知識と技量を持つことを表す。 同ランクの外科手術と人体理解の効果も兼ね備える複合スキル。 ただしキャスターは基本的に生者を治療しようとはしない。 観察眼:C+ 素材として有用な死体を選り抜く。また、死体に施された高度な偽装を看破する。 キャスターは死体の目利きに極めて優れ、該当分野ではランクAを上回る。 その他、敵の能力とその欠点を素早く理解することで戦闘を有利に進められる。 人造人間:A++ 死体を材料に創造された存在。調整と改造を続ける限り何百年でも活動できる。 生前の人間性がそのまま残ることはなく、人格か記憶のどちらかあるいは両方が必ず変質する。 起動用の一対の電極が弱点であり、これを破壊されると修復不可能となる。 サーヴァントとして召喚された場合、霊核の位置は頭部と心臓ではなく脳と電極に変更される。 カリスマ:D- 大集団を率いるには申し分ないカリスマ性。 ただしキャスターのそれは人造人間または各種の"動く死体(リビングデッド)"にのみ効果を発揮する。 【宝具】 『究極を超えた究極(フランケンシュタイン・アハト)』 ランク:EX 種別:対人(自身)宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人 再生機能特化型人造人間としての特化機能。万能細胞で構成された肉体そのもの。 細切れの肉片からも即座に再生可能で、脳と電極を頭部以外に移動させることすら容易。 更に万能細胞を変化させることで、構造を把握しているあらゆる生体組織を再現可能。 これにより、キャスターは他の機能特化型の能力を自由に行使することができる。 『人造細菌(バクテリア・フランケン)』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1000人 キャスターの体内にセットされた、世界最小の対人大量殺戮兵器。 接触した人間に対して「感染」「致死」「防腐」の三段処置を一瞬で行う。 発動は文字通り一瞬。電気信号による起動命令が下った瞬間、触れていた人間は即死する。 触れてさえいなければ付近にいても影響を受けないが、『死溜まり』を介して広域に拡散するため回避は困難。 【weapon】 『死溜まり』 キャスターの肉体からあふれた万能細胞の塊。泥のような外観をしている。 本体同様にあらゆる生体組織を再現する能力があり、更に他の細胞を養分として吸収できる。 再現の対象はキャスター自身も含み、全く同じ能力と人格を持つダミーすら生成可能。 肉体に収まりきらなくなった万能細胞の塊なので、れっきとした宝具の一部。 原作においては、細切れからの全身再生の余りとして、明らかに人体の体積を越える量が出現。 更に濁流のように増殖し、密集した五、六百人の人間の足元を浸して『人造細菌』によって殺害。 その死体を養分として、一瞬のうちに数十メートルかそれ以上の規模の醜悪な怪物に変貌した。 『骨格機能特化』 究極の八体の一体目(アイン)、エクゾスケルトンの特化機能。 骨の形状を変えたり鋼鉄以上の硬度にすることができ、キャスターは拳に纏わせたり、拳から剣のように突き出させたりして戦闘に活用した。 『肺機能特化』 究極の八体の二体目(ツヴァイ)、リッパー=ホッパーの特化機能。 肺で生み出した圧縮空気を全身に送り、手足からの噴射による飛行や、手から刃物のように噴出しての切断、破壊的な竜巻の生成、水平に竜巻を放つことによる攻撃などを可能とする。 キャスターは戦闘において上記の能力をフル活用した。 『消化機能特化』 究極の八体の三体目(ドライ)、スカベンジャー=ベービの特化機能。 消化器官に寄生蟲型人造人間の擬似卵を大量に内包し、必要に応じた種類の巨大な寄生蟲を吐き出す。また、胃酸は石材を瞬く間に溶かすほどの強酸性。 キャスターは口から吐くのではなく、死溜まりを寄生蟲に変化させる形で使用した。 『筋力機能特化』 究極の八体の四体目(フィーア)、ムスケル=ウンゲホイヤーの特化機能。 筋繊維の自由な変形と無尽蔵の生成が可能で、人間的な形状にすら囚われない。 キャスターは超強化した筋繊維を作り出し、骨格機能特化と併用して打撃力を飛躍的に向上させた。 変形と無尽蔵の生成は、自身の特化機能で実現できるためか使用しなかった。 『感覚機能特化』 究極の八体の五体目(フュンフ)、タイガーリリィ=コフィンの特化機能。 五感全てが大幅に強化されているが、とりわけ眼球に絡む機能が多彩。 熱感視覚への切り替えや、カメラ・マイク・スピーカー・プロジェクター機能を持つ眼球型端末の生成、「光彩点滅催眠(フラッシュポイントヒュプノス)」による精神干渉などの搦め手に加え、攻撃手段として眼球に集中させた高圧電流を高エネルギーの光線として放つ「光速視線(レイ・アイ)」も備える。 キャスターは動体視力の強化と肺機能特化の高速機動を組み合わせることで超高速戦闘を実現し、更に自身の眼球や胸部に生成した巨大な眼球から放つ「光速視線」を使用した。 【人物背景】 人造人間研究の聖地「ポーラールート」から離反した人造人間の集団「稲妻の兄弟(ブリッツ=ブルーダー)」の統率。 世界一の死体愛好家(ネクロフィリア)を自称し、死体の楽園を生み出すために暗躍する。 自身も人造人間であると同時に人造人間を創造する技術を持ち、創造の拠点を放棄した直後でありながら「五百体程度なら一年もあれば作れる」と豪語するほど。 人間や人間社会と関わりたくないと語っているが、死体の安定供給のため大英帝国と交渉による取引を試み、その過程では人間相手でも紳士的な態度で接するなど、何かと知的な立ち振舞いが印象に残るタイプ。 敵対する人造人間であってもスカウトしようとするシーンが多く、優れた能力を持つ人間であれば生きたまま味方に引き入れることも許容する。 ただし、全面拒否された場合は一旦破壊したうえでの再創造にシフトするほか、全ての人造人間の破壊を目的とする主人公ヒューリー=フラットライナーだけは全面的に敵視している。 本編においても、列強諸国に兵器として人造人間を提供し、その戦争で生じた大量の死体を獲得するプランを考案していた。 生前は自己嫌悪と人間不信の塊のような人間だった。 自己嫌悪は人間嫌いに転じ、自分を引き取った家族を皆殺しにして逮捕されるも、創造の才能を買われて大創造主Dr.リヒターの助手となる。 その後、リヒターが隠していた秘密を目利きの技術で暴き、口止めの対価として自身の人造人間化を要求。八体目の機能特化型人造人間となる。 なお、自分の容貌も酷く嫌悪していたことから、本来の肉体は脳髄のみを使用し、肉体は別人のものを利用している。 【聖杯にかける願い】 聖杯はマスターに譲る。 マスターが引き起こす大戦争で生まれた死体を確保し、人造人間の楽園を生み出す。 【マスター名】 少佐 【出展】HELLSING 【性別】男 【能力・技能】 基本的に指揮能力や組織運営能力全振り。 戦闘能力は皆無で拳銃すらろくに当てられない。 全身が機械に置き換えられているため、生体に作用する類の能力は効かない可能性がある。 【人物背景】 ナチス残党組織「ミレニアム」のリーダー。総統代行、大隊指揮官などの肩書でも呼ばれる。 戦時中から研究していた吸血鬼化の技術を完成させ、吸血鬼化させた兵士1000人から成る「最後の大隊(ラスト・バタリオン)」を率いて英国に宣戦布告をした。 根っからの戦争狂であり、兵士達を前に行った「私は戦争が好きだ」から始まる演説はあまりにも有名。 「人間とは意思の生き物である」という信念を持ち、たとえどんな姿になっても確固たる意思を持っていれば人間であると考える。 吸血を介して他者の意思を取り込み融合する吸血鬼という存在を嫌い、真祖たるアーカードの打倒を目的として英国に侵攻した。 そのため部下達は吸血鬼化させてiいるものの、自分は吸血鬼化を拒み全身を機械化することで生きながらえている。 【聖杯にかける願い】 大戦争を引き起こす。 アーカード打倒以降の時間軸のため、それを願うことはない。 (アーカードは後に復活するが、現時点では知る由もない) 【方針】 人造人間の軍勢を率いて戦略的に『戦争』を勝ち抜く。
https://w.atwiki.jp/sakura398/pages/80.html
徹底議論板に戻る。 当まとめサイトの現状と今後のあり方について、 一度総整理・見直しをし、今後どうするかを皆さんで考えましょう。 トップページ以外の各ページについての意見も書き込んで下さい。 当サイトには沢山のページがありますので、 当サイトの各ページの内容について書き込む場合は、どのページについてのことか分かるように、そのページへのリンクを貼って下さい。 当サイトの各ページへのリンクは [[当サイトの各ページ名]] 又はURLを入力することで貼ることができます。 以下の場合は、各掲示板に書き込みお願いします。 作ったほうが良いと思うコンテンツについての要望 作って欲しいページ トップページについての意見 サイト構成の変更に管する委員会 過去の全コメントはこちら まとめ1 まとめ2 まとめ3? 最新過去ログ←書き込み内容の修正ができます。 ■現在の議題 当サイトを総整理しよう ※注意 掲示板に書き込んでいる最中に他の人が書き込んだ場合、 自分の書き込みが反映されないことがあります。 それを防ぐには、 テキストファイルに先に書き、 コピペして書き込むようにしてください。 これなら仮にエラーが出ても、もう一度コピペすれば書き込みできます。 + ←過去のコメント 反日議員リストのように、反日ジャーナリストの定義を定めてください。田嶋陽子がSで、勝谷がSSSはおかしいと思います。勝谷は小沢を擁護する以外は、例えば竹島の問題を全国ネットで初めて取り上げたのも勝谷だし、改憲論者です。一方田嶋は極左中の極左のどうしようもない売国奴です。その他、辛坊や池上に関しても評価が悪すぎると思います。 - 名無しさん 2010-10-24 23 49 12 勝谷氏は外国人参政権を容認しており、世論を政権交代に巻き込んだ「偽装」保守。 - 名無しさん 2010-10-25 01 57 11 完全な保守派だったら、小沢を擁護することは絶対あり得ない。 - 名無しさん 2010-10-25 10 27 45 勝谷は改憲論者で韓国中国への批判も積極的です。一方極左の田嶋陽子は社民党の元議員ですよ?憲法9条が世界を平和にすると信じる馬鹿な論客です。左翼か右翼か中途半端な人間よりも極左の人間の方が良いということですか?それであれば左翼か右翼か中途半端な自民党よりも極左の社民党を応援してください。 - 名無しさん 2010-11-23 19 23 15 ↑ 綺麗事吐くなよ、偽装保守の愚か者が。http //www.nicozon.net/watch/sm12823087 - 名無しさん 2010-11-24 09 10 02ほんとだよな。マジ○ねよって感じ。 - 名無しさん 2010-11-24 09 30 19 ↑×3か↑×6ってさ、小和田家の問題でさんざん皇室を歪めた「アラン」ってヤツじゃないか。名前変えたって無駄なんだよ。 - 名無しさん 2010-11-24 09 50 26 それで偽装保守がましなの?極左がましなの?ちゃんとした反論しろよ - 名無しさん 2010-11-24 19 41 23 別に勝谷を擁護するわけじゃないよ。だけども精神構造と言動は極左と変わらないためSSS+。ってどういうことなの?左翼の精神構造って何? - 名無しさん 2010-12-11 03 24 31 勝谷は一度SSS+にしたので二度と変更できないので田嶋を「論外」に引上げるしかありません。 - 名無しさん 2010-11-24 10 21 30 今年の4月には、中国において、麻薬密輸の罪で、4人の日本人が死刑になりました。 - 名無し 2010-11-06 14 52 18 売国議員リストの売国度sssですが、永久認定はやめたほうが・・・。 - 名無し 2010-11-06 16 26 36 永久認定を止めることは変更できない評価を変更することであってそれもできません。 - 名無しさん 2010-11-06 19 30 58 チャンネル桜は統一教会とのつながりが指摘されているので,そこのところの反論も用意したほうがいいのでは? - 祐 2010-11-29 20 49 48 石原氏を親日有名人リストから削除願います。表現規制・ネット規制を言及し、完全に反日勢力の走狗と成り下がっています。 - 名無しさん 2010-12-09 17 33 52 該当ページが情報操作のためにロックされているため、暫定的に地方首長・地方議員その他の売国奴に論外レベルで追記してみた。あくまでこのサイトやマスコミに擁護されている現状を踏まえた暫定処置なので、行いとその度合いを差別・偏見なく議論し、より正確な評価を下して下さい。でないと、このサイトの売国度がますます上がるだけです。 - 名無しさん 2010-12-14 08 53 55 ↑SSS+にするとあなたのような工作員によるもの以外二度と変更できません。また地方自治体レベルのため全国規模の規制を首謀した高市より悪評価にすると辻褄が合いません。 - 名無しさん 2010-12-14 10 03 58 ↑ と、売国奴が申しております。……身勝手な判断で勝手に売国奴認定するぐらいだから、これぐらい書いても問題ないよな、うん。 - 名無しさん 2010-12-15 12 46 59 どうもお前は「特設ページで実施予定」の「と」の字も読めないようだ。 - 名無しさん 2010-12-14 10 05 50 SSS+は「二度と変動しない」だから暫定ならSS+かそれ以下の「将来引き下げできる」評価にしておく必要がある。 - 名無しさん 2010-12-14 10 22 06 投票所設置。 - 名無しさん 2010-12-14 13 00 24 どうもあなたはSSS+の「格付けは二度と変動しない」が読めてないようです。変更禁止の唯一の例外は「論外」への昇格です。よって暫定で使うことはできずやむを得ず消去したということです。あなたは「暫定でSSS+」と「SSS+=格下げ禁止」との矛盾をどう説明するつもりですか? - 名無しさん 2011-01-02 19 09 19 漫画の性表現を規制することが本当に「反日」なのか? 「反日」と「お前らが気に入らない」はちゃんと分けて考えてくれよ。それくらいもできないのか - 名無しさん 2011-01-06 00 39 26 一見性表現「だけ」を規制しているように見せかけて実際は非常に広範な規制が可能な条文にするのは今回に限らず規制派の常套手段です。 - 名無しさん 2011-01-06 00 47 09 常套手段というけど、前例はあるの? - 名無しさん 2011-01-07 01 56 03 あともう一つ聞きたいんだけど、「規制派」というのは反日なの? - 名無しさん 2011-01-07 01 56 40 はい。人の生命・身体に非可逆的な悪影響を及ぼす物品以外の所持を罰則をもって禁じることは憲法違反の疑いがあり、コンテンツ産業を衰退させ日本の反日特亜プラスワン勢力による侵略を加速します。 - 名無しさん 2011-01-07 07 46 30 例えば中国のような社会主義国家は言論の自由が規制されてますよね?これは外国の侵略を加速させていて、「反中」的な行為だと思いますか? - 名無しさん 2011-01-07 23 06 42 死刑廃止を売国実績から外していますが、そのことに対する是非を論ずる機会が必要と存じます。そのことを通報対象にするのは私は間違えていると思います。 - 名無しさん 2011-01-01 21 52 25 愛国議員リストと売国議員リストは、はっきりいって解散までの完成はムリだろう。頑張ってペースを上げて仕上げてほしい。でも全議員は厳しいので、①衆議院議員リスト②平成25年改選の議員③平成28年改選の議員と優先順位をつけて認定するのがいいと思う。なんとしても完成をいそいでほしい。 - 名無しさん 2011-01-03 21 30 44 とにかく総選挙に出る全員を評価をつけるべき。そっちが優先。ただし諸派はどっちでもいい。 - 名無しさん 2011-01-05 10 43 48 「自民党」「民主党」だけを評価すればひとまずそれでいいと思う。まだ余裕があればみんなの党とか立ち上がれ日本の評価。公明共産社民は論外なのがわかりきってるし評価は不必要。 - 名無しさん 2011-01-06 00 44 12 民主と自民は絶対だが、みんなは愛国と売国混ざってるし、たち日も保守議員が多く立候補すると思う。 - 名無しさん 2011-01-09 21 16 17 売国度SSS+は慎重に認定すべき最近乱立してるから - 名無しさん 2011-01-09 21 15 06 あとそれは掲示板で相談すべき。 - 名無しさん 2011-01-09 21 15 27 基準を新しくして、売国度SSS(永久国賊候補、もしくは暫定国賊認定)を作るべきだと思う。 - 名無しさん 2011-01-13 18 40 26 まったくその通りだ。いい加減な主観で永久認定を連発されても困る。SSSばかり付けられると、何が本質なのか分からなくなってしまう。 - 名無しさん 2011-01-31 00 07 12 渡部昇一がなぜ親日?朝鮮カルトが母体の世界日報を絶賛している野郎など反日の典型じゃないか! - 名無しさん 2011-01-13 23 15 39 愛国議員のS以上の評価がよくわからないです - 名無しさん 2011-01-15 17 19 58 なぜ議員の分類が「愛国」と「売国」の2種類しかないのですか?それだと売国でなければ愛国ということになってしまいませんか?その基準でいくと、表向きは反日行為を批判しながらも、目立たないところでさりげなく売国行為をするような巧妙な人物・議員が愛国に認定されてしまいかねないですよね。 - 名無しさん 2011-01-23 20 14 56 善悪二つに分ければ馬鹿にも分かりやすいからね。中高生洗脳するにはちょうどいいんでしょ。 - 名無しさん 2011-02-14 16 42 41 まさに、そこがこのサイトの問題点だと思うよ。 - 名無しさん 2011-02-17 17 17 52 英語の基本知識のところで「単語の勉強をするには~」の記述で、一日後、三日後、一週間後が良いと書かれていますが、あれは勉強した日からなのか、一日後から三日後(勉強した日から四日後)のどちらですか? - 名無しさん 2011-01-24 19 17 24 反日企業ランキング はどうするつもりですか? - 名無しさん 2011-01-29 13 36 09 中国の歴史・中国文明がわかりにくいという指摘があるけどどう思う? - 名無しさん 2011-02-14 10 50 43 全体的に見直しをしたほうがいいと思う - 名無しさん 2011-02-17 16 52 23 売国奴SSS+に何の議論もなく認定される議員が続出している件について - 名無しさん 2011-02-17 17 09 36 そもそも「中国文明」なんてないんだよ あるのは「支那文明」 書き改めたほうがいい - 名無しさん 2011-02-18 10 00 23 そんな細かいところは手前で書き換えろ - 名無しさん 2011-02-20 01 06 46 このサイトは反日の実態について国民に知ってもらうサイトとして『反日主義』がだいぶ下のほうにあるのが気になるだけど? - 名無しさん 2011-02-21 11 11 19 ページ全体が非常に繋がりにくく、まともにページを見れません。Dos攻撃を受けている可能性があります。至急、対策をしてください。 - 名無しさん 2011-03-22 00 20 57 参考 つttp //www.altech-ads.com/product/10001077.htm - 名無しさん 2011-03-22 00 21 43 小林よしのり氏の評価を変更すべきかも知れません。最近の氏の言動は勝谷のそれに非常に似通います。また、氏は勝谷と浅からぬ関係があるようですし。 - 名無しさん 2011-04-08 20 54 33 上杉隆が反日なのもおかしい。このHPを運営する朝日にとっては勝谷同様、都合の悪い人物に見えるんだろう。 - 名無しさん 2011-12-27 10 34 36 国際的な場では英国女王も天皇に上座を譲るのです。←これは、在位年数が関係してるって聞いたけど、どうなの? - こくみんA 2012-01-19 19 41 38 櫻井よし子さんの評価も変えた方がいいと思います。TPP関係で。 - 名無しさん 2012-01-20 16 37 33 誰だよAKB48を愛国リストに入れたアホは?成り立ちと後ろのどす黒さ等を加味したら売国SSS+でも問題ないぞ このままAKBヲタを放置し続けてたらこのWikiの信憑性まで疑われる危険性があります - 名無しさん 2012-02-11 03 14 51 「表現規制」関連のページをシコシコ編集してる奴って誰だよ。内容がヒステリックすぎてアニオタの自分でも見てて引くんだけど。このままほっといたらこのサイトの信用がなくなるぞ。 - 名無しさん 2012-02-12 16 41 43 http //www10.atwiki.jp/syoutai/pages/14.html←こいつの仕業。このWIKIに粘着していたい書き込みをしてる。こいつの作ったページを廃止しらいいいや批判してみると釣れるwそれでわかるから - 名無しさん 2012-02-29 22 39 14 氏との討論は ここ で。 - 名無しさん 2012-06-18 21 05 03 ↑↑もう疑われてるよ。何故ならこのHPは朝日と創価と電通と博報堂と解同の自作自演。 - 名無しさん 2012-02-29 19 12 31 上杉が反日なのは?だが、勝谷が反日なのは同意。まぁ、都合が悪くなると朝日だの創価だのって妄想シコシコするしか能のないキモオタが多いから無理はないが・・・ - 名無しさん 2012-05-27 13 59 17 my日本批判よりも、当HPを反日勢力から我々一般日本国民が奪還せねばなるまい。 - 名無しさん 2012-06-06 13 38 28 ↑↑妄想じゃなくて、此処は反日勢力による保守派潰しの為のサイトだよ。いい加減目を醒まさないと。 - 名無しさん 2012-06-12 21 19 45 いずれにせよ反日在日朝鮮人を一掃するのは急務ですね - 名無しさん 2012-06-14 18 33 40 反日超汚染人 - 名無しさん 2012-06-18 18 39 46 ↑↑とか勇ましいこと書いてる割にな~んもしない。つくづくヘタレだなぁw - 名無しさん 2012-06-25 17 12 49 TPPの項目がない - 名無しさん 2012-09-09 01 39 48 正体がバレるのでシカトです。 - 名無しさん 2012-10-19 13 16 16 犬に対する度重なる非礼には今後注意していただきたい - 名無しさん 2012-09-19 05 40 08 「橋下徹の正体」のページにこの動画の記事の追加をお願いします。http //www.youtube.com/watch?v=gmsndCoIZoc - 名無しさん 2012-09-24 22 58 49 動画が多く組み込まれているページが重すぎます。直リンクするなどの対策をとっていただけないでしょうか?重いと感じるのは私だけではないと思います。普段インターネットを使う際、あまりストレスを感じない程度のスペックですから。 - 名無しさん 2012-09-28 23 17 21 コチラのほうがよさそうだと思い、書き込んでみます特定ゲーム会社のアンチスレにこのサイトの反日企業の内容をあげて「アンチ対象の企業よりもこの企業はマシ」とするような書き込みが存在します。無断転載は良いとしていますがこのような形で拡散したら心象を悪くすると思いますので「アンチ行為のために内容を転載しない」という形にできないでしょうか? - 名無しさん 2013-01-27 15 18 31 「拡散」と称して、関係のない場所へコピペをばら撒くのは逆効果ではないか? - 名無しさん 2013-03-13 10 36 15 戦争反対であるが故に反日扱いの人が居たがそれはオカシイと思う。戦争賛成の方が日本に悪影響を及ぼすはずだと思う。 - 名無しさん 2013-04-03 07 13 09 自民党の悪政はスルーですか?雇用制度(非正規増加)や賃金制度(生活保護引き下げ)の改悪は無視か?ここの管理人は米国共和党から雇われてるだろ、韓国は日本同様米国の衛星国だからな - あ 2013-05-03 20 56 30 矢張り、此処の管理人は天皇が嫌いなんだよね。日本を共和主義にしたいのか? - 名無しさん 2013-07-15 20 21 27 掲示板がしまっているのでここに書きます 7/31 に衆院選 岐阜?の柴橋候補の編集を行いました そしたら変な風になってしまいました どうか誰か直していただければと思います - 初心者 2013-07-31 19 27 26 このサイトは大変支持してますが、フェミニズムはそんなに諸悪の根源なのですか?確かに色々読んでいると今の日本のジェンダーフリーが暴走し過ぎていると思います。でも男性差別が残っているとはどういう部分ですか?配偶者控除→男性差別とありましたが、私みたいに女で世帯主が自分でパートナーを養ってきた人達はどういう風に捉えれば良いのですか?働く女性を全面否定してはいないとありましたが、多かれ少なかれは批判なされているのですか?自殺者増加もありますが、職を失った男性で、それが理由で自殺されている方がよっぽど少ないと思います。自殺者の殆どが鬱病などで精神科での通院で、処方された抗うつ剤が、かえって鬱を煽り希死念慮を招いて自殺者増加傾向だと警視庁からでも発表があったと思いますが……犯罪も同じく向精神薬の影響もある可能性もあるとの事です。安易に自殺や犯罪における治安維持がフェミニズムと結びつけるのは乱暴な意見だと思いますが。あと洗濯などの家事を男性がしたら何か不都合なのですか?私は世帯主なので、パートナーを養う義務を果たしてきていますが、それでも女性は今だに男性の擁護しなければならいのですか? - 名無し 2013-08-31 10 05 22 あ〜あ、サイトの評価がおかしく偏重になってるんだけどここの管理人の脳おかしくなってんじゃね、しょせんただのクズだったのか・・・・・・ - 名無しさん 2013-10-01 22 51 08 何処のサイトにも偏った考え方したり、おかしな投稿する人を見かけますが、日本を良くしようとする思いは、みんな同じと思うので、思想の右も左も関係ないと思います。これからも、こういう場を大事にしていって下さい。 - 名無しさん 2013-10-02 16 48 04 それはbaikokukigyoによる自作自演ですよ。これを見てください http //www18.atwiki.jp/nihonnkiki/pages/243.html - 名無しさん 2013-10-08 19 03 32 右イコール善、左イコール悪てのは人類の常識ですが何か?ならば、鈴木邦男や義勇軍みたいな似非派は邪悪以外の何者でもない。 - 名無しさん 2013-11-24 23 23 55 反日企業ランキングに、韓国系企業のNHNという会社を追加してもらえませんか? あの会社は最悪と思います。LINE利用者の個人情報を吸い上げしたり、livedoorのブログや、livedoorの掲示板は、日本人叩きする捏造記事があまりに多過ぎます。本当に悪質な企業と思います! - 名無しさん 2013-10-08 18 53 55 同じ中身のページを二つ作らないでください。 - 名無しさん 2013-11-01 20 12 30 反日マスコミ関係者名簿に手元の「反日有名人リスト」データから人物を転記、さらに1名を新規追加。 - 名無しさん 2013-11-15 20 52 14 内容は最高なのに、サイト表示までが長い。。。誰かの工作? - 名無しさん 2013-11-27 06 59 14 もう終ったねこのサイト - 名無しさん 2013-12-04 23 14 19 インターネット全般が終わってるでしょ。文句がある人は、日本版ウィキリークスのようなサイトを自分達で作ればいいと思う。 - 名無しさん 2013-12-05 17 00 47 クロヒョウと言うゲームプレイして感じたのですが今更ですがセガの中に特亜の社員いるめのですかね?所詮ゲームと言われればそこまでですけどね - 名無しさん 2013-12-09 07 34 41 北教組のページにいじめ事件隠蔽を指示したりいじめ調査の妨害を支持した事実が無いのは全く納得出来ません。いじめ事件を北教組が隠蔽して来た事実や北海道教育大学における革マルの浸透の実態とかを書くべきです。 - ナナシ (2021-09-02 09 54 09) あと北教組の名簿とかを公開するべきです。いじめ隠蔽に関与した校長や教頭教師の炙り出しをやるべきです。 - 名無しさん (2021-09-02 09 57 22) 上記のうち最新20コメント 中国の歴史・中国文明がわかりにくいという指摘があるけどどう思う? - 名無しさん 2011-02-14 10 50 43 全体的に見直しをしたほうがいいと思う - 名無しさん 2011-02-17 16 52 23 売国奴SSS+に何の議論もなく認定される議員が続出している件について - 名無しさん 2011-02-17 17 09 36 そもそも「中国文明」なんてないんだよ あるのは「支那文明」 書き改めたほうがいい - 名無しさん 2011-02-18 10 00 23 そんな細かいところは手前で書き換えろ - 名無しさん 2011-02-20 01 06 46 このサイトは反日の実態について国民に知ってもらうサイトとして『反日主義』がだいぶ下のほうにあるのが気になるだけど? - 名無しさん 2011-02-21 11 11 19 ページ全体が非常に繋がりにくく、まともにページを見れません。Dos攻撃を受けている可能性があります。至急、対策をしてください。 - 名無しさん 2011-03-22 00 20 57 参考 つttp //www.altech-ads.com/product/10001077.htm - 名無しさん 2011-03-22 00 21 43 小林よしのり氏の評価を変更すべきかも知れません。最近の氏の言動は勝谷のそれに非常に似通います。また、氏は勝谷と浅からぬ関係があるようですし。 - 名無しさん 2011-04-08 20 54 33 上杉隆が反日なのもおかしい。このHPを運営する朝日にとっては勝谷同様、都合の悪い人物に見えるんだろう。 - 名無しさん 2011-12-27 10 34 36 国際的な場では英国女王も天皇に上座を譲るのです。←これは、在位年数が関係してるって聞いたけど、どうなの? - こくみんA 2012-01-19 19 41 38 櫻井よし子さんの評価も変えた方がいいと思います。TPP関係で。 - 名無しさん 2012-01-20 16 37 33 誰だよAKB48を愛国リストに入れたアホは?成り立ちと後ろのどす黒さ等を加味したら売国SSS+でも問題ないぞ このままAKBヲタを放置し続けてたらこのWikiの信憑性まで疑われる危険性があります - 名無しさん 2012-02-11 03 14 51 「表現規制」関連のページをシコシコ編集してる奴って誰だよ。内容がヒステリックすぎてアニオタの自分でも見てて引くんだけど。このままほっといたらこのサイトの信用がなくなるぞ。 - 名無しさん 2012-02-12 16 41 43 http //www10.atwiki.jp/syoutai/pages/14.html←こいつの仕業。このWIKIに粘着していたい書き込みをしてる。こいつの作ったページを廃止しらいいいや批判してみると釣れるwそれでわかるから - 名無しさん 2012-02-29 22 39 14 氏との討論は ここ で。 - 名無しさん 2012-06-18 21 05 03 ↑↑もう疑われてるよ。何故ならこのHPは朝日と創価と電通と博報堂と解同の自作自演。 - 名無しさん 2012-02-29 19 12 31 上杉が反日なのは?だが、勝谷が反日なのは同意。まぁ、都合が悪くなると朝日だの創価だのって妄想シコシコするしか能のないキモオタが多いから無理はないが・・・ - 名無しさん 2012-05-27 13 59 17 my日本批判よりも、当HPを反日勢力から我々一般日本国民が奪還せねばなるまい。 - 名無しさん 2012-06-06 13 38 28 ↑↑妄想じゃなくて、此処は反日勢力による保守派潰しの為のサイトだよ。いい加減目を醒まさないと。 - 名無しさん 2012-06-12 21 19 45 いずれにせよ反日在日朝鮮人を一掃するのは急務ですね - 名無しさん 2012-06-14 18 33 40 反日超汚染人 - 名無しさん 2012-06-18 18 39 46 ↑↑とか勇ましいこと書いてる割にな~んもしない。つくづくヘタレだなぁw - 名無しさん 2012-06-25 17 12 49 TPPの項目がない - 名無しさん 2012-09-09 01 39 48 正体がバレるのでシカトです。 - 名無しさん 2012-10-19 13 16 16 犬に対する度重なる非礼には今後注意していただきたい - 名無しさん 2012-09-19 05 40 08 「橋下徹の正体」のページにこの動画の記事の追加をお願いします。http //www.youtube.com/watch?v=gmsndCoIZoc - 名無しさん 2012-09-24 22 58 49 動画が多く組み込まれているページが重すぎます。直リンクするなどの対策をとっていただけないでしょうか?重いと感じるのは私だけではないと思います。普段インターネットを使う際、あまりストレスを感じない程度のスペックですから。 - 名無しさん 2012-09-28 23 17 21 コチラのほうがよさそうだと思い、書き込んでみます特定ゲーム会社のアンチスレにこのサイトの反日企業の内容をあげて「アンチ対象の企業よりもこの企業はマシ」とするような書き込みが存在します。無断転載は良いとしていますがこのような形で拡散したら心象を悪くすると思いますので「アンチ行為のために内容を転載しない」という形にできないでしょうか? - 名無しさん 2013-01-27 15 18 31 「拡散」と称して、関係のない場所へコピペをばら撒くのは逆効果ではないか? - 名無しさん 2013-03-13 10 36 15 戦争反対であるが故に反日扱いの人が居たがそれはオカシイと思う。戦争賛成の方が日本に悪影響を及ぼすはずだと思う。 - 名無しさん 2013-04-03 07 13 09 自民党の悪政はスルーですか?雇用制度(非正規増加)や賃金制度(生活保護引き下げ)の改悪は無視か?ここの管理人は米国共和党から雇われてるだろ、韓国は日本同様米国の衛星国だからな - あ 2013-05-03 20 56 30 矢張り、此処の管理人は天皇が嫌いなんだよね。日本を共和主義にしたいのか? - 名無しさん 2013-07-15 20 21 27 掲示板がしまっているのでここに書きます 7/31 に衆院選 岐阜?の柴橋候補の編集を行いました そしたら変な風になってしまいました どうか誰か直していただければと思います - 初心者 2013-07-31 19 27 26 このサイトは大変支持してますが、フェミニズムはそんなに諸悪の根源なのですか?確かに色々読んでいると今の日本のジェンダーフリーが暴走し過ぎていると思います。でも男性差別が残っているとはどういう部分ですか?配偶者控除→男性差別とありましたが、私みたいに女で世帯主が自分でパートナーを養ってきた人達はどういう風に捉えれば良いのですか?働く女性を全面否定してはいないとありましたが、多かれ少なかれは批判なされているのですか?自殺者増加もありますが、職を失った男性で、それが理由で自殺されている方がよっぽど少ないと思います。自殺者の殆どが鬱病などで精神科での通院で、処方された抗うつ剤が、かえって鬱を煽り希死念慮を招いて自殺者増加傾向だと警視庁からでも発表があったと思いますが……犯罪も同じく向精神薬の影響もある可能性もあるとの事です。安易に自殺や犯罪における治安維持がフェミニズムと結びつけるのは乱暴な意見だと思いますが。あと洗濯などの家事を男性がしたら何か不都合なのですか?私は世帯主なので、パートナーを養う義務を果たしてきていますが、それでも女性は今だに男性の擁護しなければならいのですか? - 名無し 2013-08-31 10 05 22 あ〜あ、サイトの評価がおかしく偏重になってるんだけどここの管理人の脳おかしくなってんじゃね、しょせんただのクズだったのか・・・・・・ - 名無しさん 2013-10-01 22 51 08 何処のサイトにも偏った考え方したり、おかしな投稿する人を見かけますが、日本を良くしようとする思いは、みんな同じと思うので、思想の右も左も関係ないと思います。これからも、こういう場を大事にしていって下さい。 - 名無しさん 2013-10-02 16 48 04 それはbaikokukigyoによる自作自演ですよ。これを見てください http //www18.atwiki.jp/nihonnkiki/pages/243.html - 名無しさん 2013-10-08 19 03 32 右イコール善、左イコール悪てのは人類の常識ですが何か?ならば、鈴木邦男や義勇軍みたいな似非派は邪悪以外の何者でもない。 - 名無しさん 2013-11-24 23 23 55 反日企業ランキングに、韓国系企業のNHNという会社を追加してもらえませんか? あの会社は最悪と思います。LINE利用者の個人情報を吸い上げしたり、livedoorのブログや、livedoorの掲示板は、日本人叩きする捏造記事があまりに多過ぎます。本当に悪質な企業と思います! - 名無しさん 2013-10-08 18 53 55 同じ中身のページを二つ作らないでください。 - 名無しさん 2013-11-01 20 12 30 反日マスコミ関係者名簿に手元の「反日有名人リスト」データから人物を転記、さらに1名を新規追加。 - 名無しさん 2013-11-15 20 52 14 内容は最高なのに、サイト表示までが長い。。。誰かの工作? - 名無しさん 2013-11-27 06 59 14 もう終ったねこのサイト - 名無しさん 2013-12-04 23 14 19 インターネット全般が終わってるでしょ。文句がある人は、日本版ウィキリークスのようなサイトを自分達で作ればいいと思う。 - 名無しさん 2013-12-05 17 00 47 クロヒョウと言うゲームプレイして感じたのですが今更ですがセガの中に特亜の社員いるめのですかね?所詮ゲームと言われればそこまでですけどね - 名無しさん 2013-12-09 07 34 41 北教組のページにいじめ事件隠蔽を指示したりいじめ調査の妨害を支持した事実が無いのは全く納得出来ません。いじめ事件を北教組が隠蔽して来た事実や北海道教育大学における革マルの浸透の実態とかを書くべきです。 - ナナシ (2021-09-02 09 54 09) あと北教組の名簿とかを公開するべきです。いじめ隠蔽に関与した校長や教頭教師の炙り出しをやるべきです。 - 名無しさん (2021-09-02 09 57 22) 名前 ラジオボタン(各コメントの前についている○)をクリックすることで、そのコメントにレスできます。 修正したい場合は、コメント/総整理・総点検議論スレで書き込みの修正ができます。 改行は、改行する直前に br()を半角で書き込んでください。 当サイトの各ページへのリンクを貼る場合は [[当サイトの各ページ名]] と入力して下さい。 当サイトの各ページへのリンクで、ページ名と違う名前にする場合は [[任意の名前 ページ名又はURL]] と入力して下さい。
https://w.atwiki.jp/harukaze_lab/pages/149.html
彦四郎実記 山本周五郎 ------------------------------------------------------- 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)余吾甚左衛門《よごじんざえもん》 |:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号 (例)石|監物《けんもつ》 [#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定 (数字は、JIS X 0213の面区点番号またはUnicode、底本のページと行数) (例)※[#感嘆符二つ、1-8-75] ------------------------------------------------------- [#8字下げ]一[#「一」は中見出し] 「どうかお許し下さいまし」 堤の上で悲鳴が起った。 「たった一人の娘でございます、どうぞお見逃し下さい、もし、お慈悲でございます」 「うるさい、放せ!」 甲高く喚くのが聞える。 堤の下に、――釣糸を垂れていた二人の武士、大髭をたてた方の余吾甚左衛門《よごじんざえもん》がその騒ぎを聞きつけて振返った。 「なんだ騒々しい」 と呟《つぶや》く、――つづいてひい! という悲鳴。 「おのれ斬り捨てるぞ」 と叫ぶのを聞いて、甚左は釣竿をおく、――そのまま小走りに堤を駈け上った。 残った方の若侍は身動きもしない。彼は但馬《たじま》豊原藩、杉原石見守長房の側近の士で、監物《けんもつ》彦四郎という男だ。――みたところ色白で眉の濃い、眼の涼しい唇の朱《あか》い、まるで錦絵からぬけ出たような美男だが、実は恐しく豪力で腕がたつ、毎《いつ》もはぶすっ[#「ぶすっ」に傍点]と黙りかえっているが、いちど怒ると美しい顔でにやりと笑う、その微笑の妖しい凄さをみてふるえあがらぬような者は、伯耆《ほうき》、但馬、丹後かけて土地の人間ではないといわれるくらいだ。 堤を甚左衛門が戻ってきて、 「駄目だ」 と口惜しそうに云った。 「またお館《やかた》御乱行だ、鬼鞍伝八、柳太平、布目大蔵どもが、可哀そうに娘一人を手籠にして掠《さら》って行きおる」 「…………」 「彦四、聞いているのか」 「う?――うん」 彦四郎は黙って竿をあげ、くるくると糸を巻付けると魚籠《びく》の水を切って立ち上った。 「おい、どうした?」 「……帰る」 「帰るなら一緒に行く、まあ待てよ」 「後から来い」 云い残して堤をあがった。 道へ出て少し行くと、一人の老人が狂気のように身悶えしながら泣き喚いている、彦四郎はつかつかと寄って、 「老人、城下の者か」 「おお、お武家様!」 商人態の老人は埃まみれの顔をあげ、彦四郎の袴の裾へ縋りついた。 「はい、わたくしはお城下で海産物を商いまする播磨屋宇兵衛と申します。娘と二人篠崎権現へ参詣の戻り、あの畷道まで来ますと、いきなり須野のお館様が出て、無理無態に娘お雪を、――あれ、あすこへあのように」 道を彼方へ、遠ざかって行く四人の人影、間に挾まれて嬌めかしい衣裳の紅が、身もだえしつつ曳かれて行く。 「よし、娘は取戻してやるぞ」 彦四郎はそう云って足を早めた。 お館と呼ばれるのは誰か?――彼は石見守長房の弟で主計介《かずえのすけ》という青年である。その年二十七歳、強情我慢の烈しい気質で、身丈六尺に近く力量武芸ともに優れていた。 当時五万石足らずの高取大名の弟となると、うまい養子口でもない限り、実にうだつのあがらぬ身上であった。主計介も二十三の年に須野へ館を造って、兄から七百俵の手当を貰い、二十人の附人と共に移ったが、――一生涯兄から捨扶持を貰って飼い殺し同様の身上を思うと、骨っぽい性質だけに段々耐えられなくなって来た。 (ええ気に入らぬ!) と思う忿懣がつのるにしたがって、いつか素行が荒々しくなり、それをおだてる側近の者もあるところから、この頃では眼に余る乱行、――些細な事で領民を手討ちにし、城下の娘を掠《かす》めたり、家来を斬ったりという有様。兄の石見守も殆ど手に余したかたちである。 「暫く……」 追いついた彦四郎、 「暫くお待ち下さい」 「なんだ」 主計介が振返ると彦四郎だから、 「彦四ではないか、何だ」 「恐れながら、その娘をお放し願います」 「控えろ監物!」 鬼鞍伝八が喚いた。 「お館様に対し、御挨拶も申上げず何を云うか、貴様などの出る幕ではない、退りおれ」 「いや待て、待て伝八」 主計介が制した。 [#8字下げ]二[#「二」は中見出し] 「彦四、――」 と冷やかに、 「この娘は予が気に入ったゆえ邸へ伴れ参って側女《そばめ》にしようと思うが、ならぬと申すか」 「はい、お放しを願います」 「何故だ、予が領内の者を予が自由にするは当然、――それとも何かならぬ訳でもあるか、あるなら聞こう」 「は、実は……」 彦四郎ちょっと口ごもったが、 「実はその娘、手前の許婚《いいなずけ》にござります」 「なに――そちの許婚?」 意外な一言。 主計介もさすがに驚いた、と見て鬼鞍伝八、どう勘違いをしたか、いきなり拳をあげて、 「無礼者――」 叫びざま殴りかかった。 とっさに体をかわした彦四郎、のめる伝八の利腕を取ってぐいと引き落す、とみる刹那、後から組付いた柳太平をそのまま、いま娘を抱えて逃げようとする布目大蔵の背筋へ、釣竿の柄をかえして烈しい突を入れた。 「――むう!」 呻いて、だだ! 大蔵がのめると同時に、体を捻って深く組付いている太平の脾腹へばっ! と烈しく肘でひと突き、 「ぐう」 と太平の腕が解ける。 「彦四、狼藉するか!」 主計介が怒声をあげた時は、伝八と大蔵、太平の三人は道の上に這い、――彦四郎は娘を背に庇って静かに、 「お手向いは致しませぬ」 と小腰をかがめていた。 「どうぞこの娘、お見逃しを願います」 呼吸も変えぬ身構えだ。 自分が出来るだけに、主計介には彦四郎の早業が気に入った。噂には聞いたが良い腕である――と思うと、それ以上に日頃の無法もできぬ気持になった。 「うむ、そうまで申すなら放してやらぬこともないが、そちの許婚であると申すは真《まこと》であろうな?」 「はい」 「そうか……面白い」 主計介はにやりと笑って、 「よし、予の面前で臆せぬ振舞いが気に入った、二人の婚姻には予が仲人してとらせよう。日取の儀も改めて申遣わすぞ」 「…………」 「今日は許す、娘を伴れて行くがよい」 そう云うと、主計介は渋い顔をしている三人の者を促してその場を去って行った。――少し離れたところからこの様子を見ていた播磨屋宇兵衛は、気もそぞろに走り寄って、 「おお、お雪」 と娘を抱きしめた。 「よかった、よかったのう、どうなることかと生きた心地もせなんだが、お蔭で危いところを助かった」 「父《とと》さま」 「さ、お礼を申せ、有難う存じましたお武家様、お蔭で娘が命拾い、何とお礼を申しましょうやら、――この通りでござります」 「いや、礼には及ばぬが――老人」 彦四郎は宇兵衛を遮って、 「娘御には、婚約の人がござるか」 「えー?」 お雪はぽっと頬を染め、ながし眼に彦四郎の横顔を見ながら、嬌めかしく袂で面を包んだ、――彦四郎は云いにくそうに、 「実はとっさの方便に、お雪どのを拙者の許婚と云ってしまったのだ、勿論――当座の云いのがれに申したのだが、お館に言質をとられ、仲人をしようと仰せられた」 「はあ……」 「何とか法を考えるつもりだが、お館としてはおそらく意地づくの仰せと思われる、もし既に他へ約束でもあるとすれば」 「はい、実は……」 「あれ父さま、めったなことを」 お雪は慌てて父を押止める、宇兵衛はごくりと言葉をのんだ。 「とにかく」 と彦四郎は静かに、 「改めてまた相談をしようが、そこ許にも思案を頼むぞ」 「は、はい、それはもう」 「ではこれで――」 と云うと、彦四郎は足早に元の道を戻って行った。その後姿へ、――お雪の熱い眸子《ひとみ》がいつまでも強く絡みついていたのである。 「やったのう彦四」 余吾甚左衛門は、近寄ってくる彦四郎を待ちかねたように叫ぶ、喜色満面だ。 「久しぶりで小気味のよいところを見た、伝八めが犬のように這いおった態よ、わっはははははは、胸がすーっとしたぞ」 「甚左……」 彦四郎は低い声で、 「困った事が出来た」 「なに、困った事とは?」 「その、あれだ……その……」 珍しや、彦四郎がぽっと頬を染める、――甚左衛門は呆れて眼をみはった。 「あの、それ……いや、家へ行って話そう、貴公に頼みもあるのだ」 [#8字下げ]三[#「三」は中見出し] それから三日めのこと。 「行って来たぞ」 と喚くように云いながら、庭先から甚左衛門があがった、彦四郎はにこりともせず、 「御苦労」 「いや、たいした娘だなあ」 むずと坐って、 「あれは播磨屋小町といって城下でも三本の指に折られる美人だ、町人の娘ながら漢書も読むし歌も作るそうだ」 「…………」 「当座の云いのがれに許婚だと云ったそうだが、おい彦四、これは少しばかり怪しいぞ」 大髭を捻りながらわっはっはと笑う、しかし彦四郎は眉も動かさなかった。 「それは冗談だが、とにかくあの娘なら二百七十石|監物《けんもつ》彦四郎の妻として恥かしからぬ資格充分だ、ところで――問題がある」 「――?」 「よいか、よく聞けよ」 彦四郎は黙って頷いた。 「城崎《きのさき》の船問屋で島屋重兵衛という者がいる、その二男で八太郎という奴が、あの娘を見染めて嫁にくれと申込んだのだそうな、ところがその八太郎というのが大変な男で、身丈は六尺五寸に余り三十人力という熊のような荒くれ者――、おまけに好きで幼い頃から船へ乗って育ったから恐ろしく気が荒い、これまでにも再三喧嘩から殺傷沙汰に及んだことがあるという奴だ」 こんな男に大事な娘をやれる訳がない。 きっぱりと断ったのだが、なにしろ相手はすっかり娘の色香に打込んでいるので、是が非でも嫁にすると云ってきかない、――この頃ではまるで狂犬のように、 「播磨屋の娘は己《おら》のもの[#「もの」に傍点]だ、あの娘に手を出す奴があれば生かしてはおかぬ!」 など、喚きちらし、娘の出入りに附きまとって離れず、うっかりすればどんな乱暴もしかねまじい有様である。 「そういう訳だ」 甚左衛門は膝をすすめて、 「そこで、のう彦四、――どうだ貴公も乗りかかった舟だ、事のついででもう一度あの娘を八太郎とかいう熊男の手から救ってやる気はないか」 「…………」 「そうすれば一石二鳥、お館への誓言もたつし、播磨屋小町といわれるほどの美人を妻にすることが」 「八太郎、――島屋八太郎」 彦四郎は甚左衛門の言葉を遮って低く呟いたが、やがて顔をあげた。 「甚左、お館は知っているぞ」 「何を、――?」 「島屋八太郎という男、強力が自慢で御前へ召される奴だ、今度の話が須野家中の噂に出れば、当然あの男の耳に入る、今頃はあの熊男め、彦四郎などぶった切ってしまうなどと、……唾を飛ばして喚きたてているに違いない」 「彦四、冗談じゃないぞ」 「冗談ではないさ、――だが、そう事が分れば覚悟は決った」 「どう決ったのだ」 「あの娘は……、監物彦四郎の妻だ!」 きっぱりと云いきった時、足早にやって来た。僕の忠平が、 「申上げます」 と云った、 「須野よりお使者にござります」 「来たな」 彦四郎はにやり微笑して、 「よい、客間へお通し申せ」 「はい」 忠平が去る。甚左衛門が気遣わしげに、 「大丈夫か……」 「云うまでもない、拙者の心がきまった以上、事は早い方がよいのだ。待っていてくれ」 彦四郎はすっと立った。甚左衛門は、すっかり圧倒されたかたちでやたらに大髭を捻りあげている、――と間もなく彦四郎が戻って来た。 「どうした?」 「明日、夕刻六ッ(午後六時)と定った」 「で……行くのか」 「行くとも、仲人をすると云われたお館の言葉に偽りはあるまい、――そこで甚左、貴公にもう一度頼みがある」 「うん」 「明朝播磨屋へ行ってな……」 と彦四郎は座へついた。 [#8字下げ]四[#「四」は中見出し] その翌日、夕方六ツ|刻《どき》少し過ぎて――。 須野の館へ彦四郎が、美々しく装ったお雪を伴れて現われた。館では待ちかねていたとみえて、すぐに、 「こちらへ――」 と案内する。 「ではお雪どの、御前へ――」 「はい」 縋りつくような眼で男を見つめながら、お雪はつつましく彦四郎に寄り添った。 長廊下伝いに数寄屋へ通ると、――座は既に酒宴たけなわの様子で、上座に主計介《かずえのすけ》、左右に十五六名の家来が居並んで盃をあげていた。 場なれぬ雪は、ものものしい部屋の有様を見ると身の顫えを感じながら、思わずひたと彦四郎の蔭へひき添うようにして平伏した。――近侍の披露するのを聞いて主計介は、 「ほう、来おったな果報者め」 とじろり見て、 「進め、――その方どもの祝宴じゃ、許す、ずっと進め」 「は、御免!」 彦四郎は臆する色もなく、お雪を促して膝行した。――二人の席には用意の島台、組盃、長柄の銚子が並べてある、――ところが島台というのは平三方に白木綿の丸い包物が一つ載っているだけで、ちょっと見ると首台のように見えるのだ。 「や、美しい美しい、杉原家随一の美男と城下三美人の一人が、そう並んだところはまるで夫婦雛のようじゃ、――彦四、嬉しかろうな」 「は」 彦四郎は面をあげて、 「我等両名が夫婦雛となりまするも、ひとえにお館様のお力によりますること、この上は……」 「待て待て」 主計介は強く遮った。 「如何にも約束なれば仲人の役はしてとらせる、だがのう彦四、――改めてきくが、そちどもが許婚の間柄であるというのは真であろうな」 「御意にござります」 「しかと! 偽りはあるまいな、どうだ娘?」 「……は、はい」 「これは不思議じゃ」 主計介はにやりと笑った。 「両人口を揃えて許婚だと申す……ところがのう彦四、ここにもう一人、その娘の許婚だという男がいるのだ。金弥――あの者を連れて参れ」 「は」 小姓が小走りに去る。 間もなく、案内されて異形な人物がのっしのっしと現われた。――身丈六尺五寸あまり、岩のような肩、節くれだった手足、潮焼けの色黒々と眼《まなこ》怒り、はだかった胸に熊のような毛がのぞいている巨漢だ。 「おお、われお雪でねえか」 男は入ってくるなり喚いた、――声に振返ったお雪は、八太郎! と見るなりさっと顔色を変える。 「これさお雪、何をそう驚くだね、八太郎様を見忘れただか、そんな恐しげな顔をせずとこっちさ向くがええ」 寄ろうとするのを、 「八太郎待て」 と主計介が制した。 「彦四、――この男のまえで今一度、許婚であると申してみい」 「重ね重ねの仰せ、如何にもお答え申上げまする。播磨屋娘お雪と手前、正に許婚の仲に相違ござりませぬ」 「な、な、なんだと――」 八太郎は眼をむきだした。 「お雪と許婚だあ? 何をいうだ、播磨屋の娘はこのおれさまが見込んだ女だ、指一本でもさわってみろ、八太郎様に蚤のように捻りつぶされると、城下の噂話にも聞いていべえ。それとも噂を知らずにしゃしゃり出たか、そんだら温和しく謝り申して足許の明るいうちに帰らっしゃれ、おらあ……」 「うるさいな熊男」 彦四郎が静かに押えた。 「なに熊男だと……?」 「熊男で悪ければ豚の化物か、鍋の尻へ眼鼻を描いたような面でたわごとを申すな、退っておれ化物」 「ば、ば、化物……?」 野人だからこらえがない、かっとなる。いきなり岩のような拳をあげて彦四郎の横面へ、 「ぬかしたな!」 ばっと殴りかかった、刹那! 「ええ騒ぐな」 軽くかわして、流れる拳をぐっと掴む、三十人力という鬼のような腕を、ぐぐぐぐぐ! 逆に取ってねじ上げた。 「む――っ!」 満面赤黒くなってこらえようとしたが、柔術の法で筋を詰められているからたまらない、みるみる額に膏汗《あぶらあせ》がにじみ出して来た、――駄目だ、とみた八太郎、突如、足をあげて蹴る。 「そら!」 と彦四郎、体を捻って、逆にとった腕をうん[#「うん」に傍点]! とばかりつき放した。 「わわわ!」 腰が崩れてだだだ、八太郎がのけざまに座をゆるがして倒れる、彦四郎は躍りかかってぐっと上から押えこんだ。 [#8字下げ]五[#「五」は中見出し] 「うん!」 はね起きようとする奴を、のしかかって片膝を水落へ当て、右手を喉輪に当ててぐいと絞める。 「八太郎とか申したな」 静かに微笑しながら云った。 「ふふふ、あっぱれな奴だ、播磨屋小町ともいわれる娘を、かかる晴の席においてたとえ一言にもせよ己《おの》が女と申した以上、貴様の男は立派に立ったぞ、――なに苦しい? 弱いことを云うな、返答のしようによってはもうちっと苦しくなる」 「――も、もう、いい」 「よくはない。今度は拙者の男を立てる番だ、さあはっきり申せ、拙者とお雪どのとの婚礼に苦情があるか、どうだ」 「――ぐう」 もうひと絞め! と思った時、 「彦四、そのまま」 と主計介が声をかけた。 「金弥、彦四郎と娘に固めの盃してとらしょう」 「はは!」 小姓は言下に立った。 うーむ、八太郎が金剛力にはね返そうとするのを、彦四郎ぐっと押えてお雪の方へ振返った。――金弥は組盃と銚子を直して、 「お館様よりお許しの御盃、いざ」 と云われて、お雪がふるえながら盃を取る、心も空に飲んで返すを、小姓は膝を変えて彦四郎にさした、……熊のような荒男を組敷いたままの盃、毛ほどの隙もあれば三十人力がもの[#「もの」に傍点]をいう、――ここだ! と八太郎が必死の力で、むう! と起上ろうとした。 「う――む!」 片膝に満身の力をこめて、微塵も動かさじと押えつける彦四郎、色白の頬に、さっと紅の色が散って絵のような美しさ。 「む――っ!」 八太郎の顔が、ため力で凄じくふくれる。ぐらり、彦四郎の体が揺れた。 「いざ!」 と盃。受けた彦四郎、――危し! 一座は手に汗握って思わず乗出した。八太郎の死力、ぐぐ、と二寸ばかり彦四郎の体が浮く。 (その酒こぼさば無礼討ちぞ!) と主計介も膝を乗出した。 「むーっ、むっ!」 最後の金剛力、と! 彦四郎は左手に盃を支えたまま、腰をあげる、片膝が八太郎の胸へずったとみるや、 「うむ!」 と一声。満面朱をそそいだ如く血がさしたと見る、八太郎の胸でぽきり[#「ぽきり」に傍点]! と骨のへし折れる音がした。 (やった!) と顔色を変える面々、彦四郎はにやり微笑したまま静かに盃を干した。 小姓の金弥は蒼白めた顔で、再び盃をお雪へ返す、繰返すこと三度――、そのあいだ一座は嗽《しわぶき》の声ひとつしなかった。 盃を納めた彦四郎、つと懐紙を出すや、低く呻いている八太郎の口を押えて振返る。 「お附衆、狼藉者はどうやら眠った様子、早々お伴れ去り下さい」 と云って離れる、見ると八太郎の口へ当てた懐紙に血がにじんでくる、――あわてて若侍三五人が走り出た。 彦四郎は平然とお雪と並んで平伏し、 「お館様直々のお仲人、お蔭をもって夫婦のかため相済みました段、真に忝う存じ奉る、憚りながらこれにてお暇申上げまする」 「待て」 主計介はほっと吐息をして、 「さても聞きしにまさる強力、主計介まさに感服したぞ、――生かしては帰さぬつもりであったが、その度胸、力量……殺すには惜しい。許す、千代かけて夫婦の仲変るまいぞ」 「は――」 お雪は思わず頬を染めた。 「その島台は土産じゃ」 「…………」 「そちにではない、城の兄上へお届け申せ」 「お城へ――?」 「昨日、兄よりお遣わし下さった物がある。その返礼じゃ、しかと届けよ」 「畏り奉る」 「許す、ゆけ……」 彦四郎は平三方を頂いてすべるように退る、主計介は惚れ惚れとその後姿を見送っていた。 [#8字下げ]六[#「六」は中見出し] 館を辞した彦四郎。 邸前を杉の森へかかると、待ちかねていた播磨屋宇兵衛、余吾甚左衛門の二人が走り出て来た。――見るよりお雪は、 「父《とと》さま」 と叫んで駈け寄る。 「おお無事だったか」 宇兵衛のとる手へ、一時に気がゆるんでお雪はわれしらず咽びあげていた。 「播磨屋どの」 彦四郎が静かに、 「須野のお館の御前に於て、たしかに婚礼の盃を取交わしてござる」 「はい」 「珍しき三々九度の模様はお雪どのよりお聞き下さい、いずれ明日にでも改めてお雪どのを拙者方へお迎え仕る」 「色々と、どうも有難う存じました」 「甚左、――貴公お二人を送って行ってくれ、拙者はこれよりお城へあがらねばならぬ」 「城へ……この時刻にか?」 「これを見ろ」 彦四郎は小脇に抱えた物を示して、 「お館より殿への贈り物だ、――なんだと思う?」 「分らぬ」 「首だ、首だよ」 甚左衛門はびくりと首を縮めた。 播磨屋父娘を甚左衛門に托して、彦四郎はそのまま登城する。夜中ながら急用とあってすぐに目通りを許された……。 書院へ通った彦四郎は、挨拶もそこそこにして平三方に載せた贈り物を押し進め、――主計介の口上を伝えた。 「昨日の返礼と申したか」 「は!」 石見守長房は眉をひそめ、しばらく黙っていたが、やがて静かに、 「一同遠慮せい」 と云った。――侍臣は拝揖《はいゆう》して退る。長房は膝をすすめて、 「彦四郎、その包、あけてみせい」 「はは」 彦四郎は畏って包を解く、――果して、中から生首が現われた。それも長房お気に入りの一人、近習頭谷川主馬の首だ。 「む――介《すけ》め!」 長房の顔がさっと変る。 「やりおったな、――介め!」 怒りにおののく呻きだった。 長房は弟を愛していたのだ。主計介が武人として有り余る才能をもちながら、一生埋れ木同様の境涯にあることが、どんなに辛いかよく分っていた、さればこそ日頃の乱暴も見て見ぬふりをしてきたのである、しかし近頃のように近臣を斬ったり領内の娘たちに手を出したり、乱行の限りを尽すようでは幕府への聞えは勿論、第一に領内の政道が立たぬことになる、――そこで再三諌めの使者を遣ったのだ。 ところが、昨日やった諌使、谷川主馬を主計介は斬ったのである。しかもその首を土産だといって送り返す乱暴。 「は!」 「もはや堪忍もこれまでだ、改めてその方に申付ける、介の首を討って参れ」 彦四郎は答えなかった。 「すぐに行け!」 「おそれながら、それはあまりに」 「いうな。今日まで改心させようと思い手を尽したが、その心遣いもあだであった、このままにおいては家の大事にも及ぶであろう、申付ける、斬って参れ」 「お言葉にはござりまするが……」 「ならぬと云うか」 「は! 理由は如何にもあれ、殿御肉親の主計介様、臣下としてお手に掛け参らする事は出来かねまする」 「黙れ彦四郎!」 長房は忿怒した。 「肉親の弟であろうとも、予が申付ける以上何の憚りがあろう、――彦四郎、そち……介の腕に怖れたな?」 「何と仰せられます」 「介の武勇に怖れたのであろうが」 「……殿――」 彦四郎は微笑した。 「お受け致しまする」 「口惜しいか」 「臆したとのお言葉は、武士としてお仕え申す一分に関わりまする、検視役一名お差添え下さりませ、臆病ならぬ証拠を御覧に入れまする」 「よう申した。十兵衛」 長房は声高に呼んだ。 「十兵衛は居らぬか!」 「は――」 次の間の返辞を聞くと長房は振返って、 「これで討つのだ、すぐに行け」 長房は手ずから佩刀を与えた。 運命ほど不思議なものはない、つい半刻まえには婚姻の仲人となったその人を、今度は逆に討たねばならぬのだ。――支度があるから、と云って自宅へ立寄った彦四郎は、何やら手早く書面を認めて、 「忠平――」 と家僕を呼び、 「これを余吾氏のもとへ届けて参れ、急ぐぞ」 「はい」 申付けて置いて家を出た。 [#8字下げ]七[#「七」は中見出し] 検視役岡本十兵衛とともに、彦四郎が須野の館へ着いたのはその夜四つ半に近かった。 「お城より御上使」 とあって、ただちに開門。 玄関にかかってしばらく待つうち、彦四郎は手早く身支度をして、拝領の大剣、鯉口をぷつりと切った。 「如何なることになりましょうとも、必ずお手出し無用に願います」 「心得ました」 云うところへ、足早に柳太平が出て来た。見ると監物彦四郎である。 「御上使とは貴公か」 「如何にも」 「お館にはすでに御寝所へ入らせられた、お目通りはかなわん!」 「貴公、御上使と申す意味が分らんな」 「なに?」 太平が一歩出る、刹那! 「無礼者――!」 叫ぶと同時にぎらりと剣が光った。あっ! と云ってかわそうとしたが遅い、肩を胸まで斬り下げられて、 「ぎゃっ!」 と太平は仰ざまに倒れた。 「御検視、おつづき下さい」 そういって彦四郎は玄関へあがる、鼻先へ――悲鳴を聞いて駈けつけた鬼鞍伝八、布目大蔵、血刀をさげた彦四郎を見るや、 「あっ!」 と云って踏み止る、同時に、 「君側を紊《みだ》る奸物!」 喚いて彦四郎がとび込んだ、出も退きもならぬ必殺の気、大蔵は真向を割られて、うんともいわず横へ、伝八は危くかわして抜合せたが―― 「痴者《しれもの》!」 ひっ外した彦四郎、だだ! のめるところを踏みちがえて脾腹へ一刀。 「わあーっ!」 悲鳴と共によろめくところへもう一刀、首の根を半まで斬る、伝八の体は襤褸布《ぼろぬの》を投出すように、どうと式台へのめり倒れた。 「上使でござるぞ!」 彦四郎は大声に叫びながら、血刀を右手に奥へ踏込んだ。――若侍が二三人、走り出て来たが彦四郎と見るなり、そのまま色を変えて逃げて行く。 「お館にはいずれにおわすや、監物彦四郎、御城より上使として推参仕った、見参!」 彦四郎は叫びながら客間へ入った。 と――上座の襖がすっと開いて、主計介《かずえのすけ》が現われた。袴の股立を高く取り、襷をかけ、汗止めをした凛々しい姿、右手に兼光二尺八寸の愛刀をさげてずずずと出る、――近侍三名がそれに従った。 「彦四か、上使の役大儀じゃ」 「はは!」 彦四郎は片膝をつき、 「夜中、お館を騒がし恐れ入り奉ります」 「問答無益、兄の申付けで予を斬りに参ったのであろう、相手する、立て!」 「如何にも」 彦四郎はにっこと笑った。 「御上意によりお首《しるし》を頂戴仕る、お覚悟遊ばせ」 「――来い!」 「御免」 彦四郎はつ[#「つ」に傍点]とたって五六歩退った。主計介は静かに兼光を抜き、青眼に構えながらずいと出た。――彦四郎は青眼やや下段に取る、籠手《こて》を左へ引いて呼吸を納めた、――岡本十兵衛はずっと退ったところに、息を殺して見まもった。 「えーい!」 主計介の第一声。 彦四郎は眼も動かさぬ、主計介は左足を爪ずりにじりりと寄せながら、 「や! えーい※[#感嘆符二つ、1-8-75]」 叫んで、さっと空打を入れた。 彦四郎はぱっと二歩さがってそのまま、主計介も同時に元へ退いて構え直した。――一瞬二瞬。殺気は次第に充実し、二人の呼吸は空間に火花を散らすかと思われる。 「えーい、おっ!」 主計介の第三声。 「やあッ!」 彦四郎の声、刹那! 主計介の上半身が伸びて稲妻の如く走る剣、面へ! と見るや、神速に切返して胴へくる。 「とう!」 跳びちがえた彦四郎、流れる剣を上から、が[#「が」に傍点]! と烈しく叩く、刹那! 主計介の剣は蛇のように躍って、 「や、えいっ」 猛然と胸へ! [#8字下げ]八[#「八」は中見出し] 烈しい突! 戞《かっ》! 受けた彦四郎、鋭くかわして左足を開く、身を沈めながら下ざまに払う、が[#「が」に傍点]! 戞! 危く主計介が受ける、刹那! 「御免――」 叫びざま飛礫《つぶて》のように巖も砕けよと体当りをくれた。体が崩れていたから腰をとられてだだだ、主計介がよろめく、措かせず彦四郎は右足を主計介の内股へかけて、どうとその場へ押倒した。 「うぬ※[#感嘆符二つ、1-8-75]」 はね起きようとするのを、ぐっ[#「ぐっ」に傍点]と金剛力に絞込んで右手に抜く差添えぴたりと主計介の喉元へ差しつけて、 「御検視……御検視!」 と叫んだ。 「とくと御検分下されい」 「おみごとでござる」 十兵衛の声もさすがに変っていた。 「おしらべ下すったか」 「如何にも、始終たしかに拝見仕った」 「さらば直ちに御帰城の上、次第を殿へ御復命下さい、拙者はお首[#「しるし」に傍点]頂戴のうえ後より参る、彦四郎は臆病ならざりしと、――必ず言上お願い申す」 「委細承知仕った、さらば」 答えるとともに十兵衛は急いで立去った。 主計介を押え込んでいた彦四郎、やがて十兵衛の退邸よしとみるや、いきなり差添えを投出してとび退き、――二三間退って平伏。 「御容赦……御容赦下さりませ」 と云う。 「どうした、首打たぬか」 「もったいのうござります、如何に御上意とは申しながら、お館様に対しお手向い仕りました段、重々お詫びを申上げまする、お赦し……お赦し下さりませ」 「彦四、その方――」 身を起したが、主計介は後を継ぐべき言葉がなかった。――襖ぎわで、手に手に槍、刀を持った家臣が、出るに出られずうろうろしていたが、事おさまれりと見て、 「狼藉者――」 と喚きながらどやどやと現われる。 「控えろ!」 主計介が大声に叫んだ。 「一人も来ることはならん、退りおれ!」 凄じい面色に、一同慄えあがって引返したのは笑止であった。――彦四郎は面をあげ、 「この上のお願い、改めて彦四郎言上仕りまする、お聞き届け下さりましょうや?」 「申してみい」 「当地をお立退き遊ばしませ」 「放国か――?」 「余事は申上げませぬ、ただ御兄君の御心中お察し遊ばせ。お館様ほどの御器量なれば、いずれへ参ろうとも立派に御出世の途はござりまする――憚りながら手前お供を仕ります」 「そちも行くと云うか」 「は、既に用意を致してござります」 「――面白い」 主計介は微笑した。 「一生涯七百俵の飼い殺しより、青天井をいただいてのびのびと生くるも興があろう、――行こう、しかし随身どもの処置は?」 「お館様を毒し参らせた奸臣共、頭株は斬って捨てました。余の者にはお上の御意がござりましょう、御心置きなく……いざ」 主計介は頷いて立った。 それから一刻の後である。 旅装した主計介と彦四郎が、須野の館を出て丹後路の狩坂へかかった時、――道傍の辻堂の前のところに、提灯をともして四人の人達が待っているのに会った。 「甚左か――」 彦四郎が声をかける、ばたばたと駈け寄って来たのは、播磨屋宇兵衛と甚左衛門、旅支度のお雪と家僕忠平の四名であった。 「なんだ彦四、この者達は――?」 「はは」 彦四郎はお雪の手をとって、 「お仲人を願いました妻、雪にござります」 「おお」 「旅とは申せ、女手が無くては御不便と存じまして、お供の内に差加えました」 主計介はふふふふと笑った。 主計介の顔は晴れ晴れと輝いた。 少し離れたところで、甚左衛門も宇兵衛も頬笑んだ。旅へ出る主人を気遣って来た忠平も、釣られるように笑っている……そしてお雪は全身を嬌羞で縮めながら、そっと彦四郎に寄添うのであった。 青い空が微かに明けはじめた。 底本:「滑稽小説集」実業之日本社 1975(昭和50)年1月10日 初版発行 1979(昭和54)年2月15日 11版発行 底本の親本:「キング」 1936(昭和11)年7月号 初出:「キング」 1936(昭和11)年7月号 入力:特定非営利活動法人はるかぜ
https://w.atwiki.jp/zero0901/pages/233.html
21 04 (KP) では、始めましょうか 21 04 (KP) よろしくお願いします 21 04 (桂馬) よろしくお願いします 21 05 (庵原忠隆) よろしくお願いします 21 05 (皐月) よろしくお願いします 21 05 (KP) 21 05 (KP) 21 05 (KP) 21 05 (KP) 21 05 (KP) 21 05 (KP) 21 05 (KP) 21 05 (KP) 21 06 (KP) 『戦国クトゥルフ』第壱話 21 06 (KP) 21 06 (KP) 21 07 (KP) さて、時は永禄三年の夏 21 07 (KP) ひとまず三人の境遇から決めて行こうかと思います 21 08 (KP) 各人、幸運ロールをどうぞ。出目がクリティカル>1/5>1/2>成功>失敗の順に決めていきます 21 08 (KP) 21 08 (庵原忠隆) LUK? 21 08 (桂馬) 1d100 LUK55 21 08 (KP) 桂馬 - 1d100 = [30] = 30 21 09 (庵原忠隆) 1d100 LUK70 21 09 (KP) 庵原忠隆 - 1d100 = [8] = 8 21 09 (皐月) 1d100 幸運20 21 09 (KP) 皐月 - 1d100 = [15] = 15 21 09 (皐月) 成功しただと? 21 09 (庵原忠隆) 低すぎない? 21 09 (桂馬) 最低値より1も多いから 21 10 (庵原忠隆) そっかー 21 10 (皐月) 幸運20ウーマン 21 10 (KP) 成功割合からだと、忠隆>桂馬>皐月の順かな 21 10 (皐月) いい勝負だった 21 11 (KP) では、まずは忠隆から 21 11 (庵原忠隆) はい 21 11 (KP) 忠隆は駿府の生まれ、道場も駿府で良いのよね 21 11 (庵原忠隆) もちろんです 21 12 (KP) それだと父親は今川家に仕官していたか、何らかの禄をもらっていた感じだな 21 12 (KP) 今川家といえば、東海一の弓取りである今川義元が現当主 21 13 (庵原忠隆) まだ死んでなかったかー 21 13 (桂馬) もうすぐしぬ 21 14 (KP) ただ、忠隆の通っていた道場にいた師匠が謎の乱心 21 14 (KP) 弟子と自分の妻を殺されてしまったと 21 14 (庵原忠隆) ですの 21 14 (KP) ってことは、師匠は父親? 21 15 (庵原忠隆) 良いですな 21 15 (KP) 妻同席で道場とか行かないから、住んでないと辻褄合わない(笑) 21 15 (庵原忠隆) それもそうか 21 16 (KP) 乱心による出奔となると、当然家禄は召し上げ 21 16 (KP) 忠隆は駿府には居づらくなるね 21 17 (KP) そして、妻の仇討への旅に出る感じかな 21 17 (庵原忠隆) 仇討ち出奔 21 18 (KP) 妻の仇討で父を殺す為の旅。修羅だなぁ 21 18 (庵原忠隆) いい感じ。 21 18 (KP) ちなみに実の父にする。妻の父にする? 21 18 (KP) 妻の父なら、君は婿養子 21 19 (庵原忠隆) 実の父で! 21 19 (KP) はーい 21 19 (KP) 何故、父が乱心したのか? その理由はわからない 21 20 (KP) ただ、父はかつては武芸の腕を買われ。今川家の禄を得て幾多の合戦にも赴いている 21 21 (KP) 唐突に、父が乱心したのは。今からちょうど五年前 21 21 (庵原忠隆) 五年かー 21 22 (KP) 弘治元年の秋の事だ 21 23 (KP) さて、その頃の記憶をたどると 21 23 (KP) 奇妙な出来事が符合する 21 23 (庵原忠隆) ほうほう 21 24 (KP) 今川義元の右腕である太原雪斎が、父の出奔前後に亡くなっている 21 24 (庵原忠隆) ああ 21 25 (庵原忠隆) 雪斎さん死んだ年なのか 21 25 (KP) 雪斎は今川家の軍師として知られ 21 25 (KP) 主な合戦の殆どは彼が指揮していた 21 26 (KP) 三河を挟んだ織田家との壮絶な領土争いも、彼が指揮する間に攻勢へと変わった 21 27 (KP) また挟まれた三河岡崎の若き当主である松平竹千代も、雪斎の弟子のひとりであるという 21 28 (庵原忠隆) ふむふむ 21 36 (KP) ところが、雪斎の死の直後から。唐突に織田家が躍進する 21 37 (KP) 当主となった「うつけ」と評判の織田信長が家中をまとめ、清州にあった本家筋を屈服させ 21 37 (KP) 尾張一国をほぼ手中に収めてしまったのだ 21 37 (庵原忠隆) おおー 21 38 (KP) とはいえ、尾張の南東側は未だ征服した今川の領地であり 21 38 (KP) 余談の許さない状況が現在も続いていた 21 38 (KP) そして、現在。 21 39 (KP) 君は修行しながら今川領の隅々まで探し回ったが、父を見つけることはできなかった 21 39 (KP) 隣国の武田・北条領へも足を運んでみたものの、何の成果も得られませんでした 21 40 (庵原忠隆) 「いない、か。」 21 40 (KP) 今忠隆がいるのは、三河です 21 40 (庵原忠隆) ああ、同盟結んでるから行けるのか>武田・北条 21 41 (KP) ですです 21 41 (KP) 三河もほぼ今川領 21 41 (庵原忠隆) うーむ。三河か。 21 43 (KP) 何故、三河かというと 21 43 (KP) 残った唯一の聞き込み先である尾張への侵入ルートに困っていたからです 21 44 (KP) 何せ、今川と織田は完全に絶縁中 21 44 (KP) たびたび戦闘が続いていて、武士が行き来するのが難しい状態 21 44 (庵原忠隆) 関所は厳戒態勢かな? 21 45 (KP) ですね 21 45 (KP) なので、どうにか戦闘地域を避けて尾張に入れないかと苦心惨憺している 21 45 (KP) そんなある日 21 46 (KP) とある街道であなたは後ろからやってくる軍隊行列を見かけます 21 46 (庵原忠隆) 来てしまったか。 21 47 (KP) 軍隊の数はかなりいますね 21 47 (KP) 人々は慌てて、左右に道を開けます 21 47 (庵原忠隆) 街道の隅によって見送りか?混ざるか? 21 48 (庵原忠隆) 行き先は尾張の方ですか?>KP 21 48 (KP) です 21 49 (庵原忠隆) なら。少し考えるだろうなー 21 49 (KP) ???「おい、そこもと……もしや庵原忠隆殿ではないか?」軍隊の馬上武者の一人が声をかけてきます 21 49 (庵原忠隆) おおう? 21 50 (庵原忠隆) 「は!その通りですが。」 21 51 (庵原忠隆) ふむ、家紋とか見つけられますか? 21 51 (KP) 三葉葵 21 52 (庵原忠隆) 竹千代さんかなー? 21 52 (KP) 松平元康「久しいのう」 21 52 (KP) はい、竹千代。それが幸運ロールの結果です(笑) 21 52 (庵原忠隆) おおう 21 53 (庵原忠隆) 「はい、元康様もお元気そうで。」 21 53 (KP) 松平元康は竹千代だった頃、人質として駿府に来てから剣術を君の道場で習っていた! 21 53 (庵原忠隆) マジかー! 21 54 (KP) 元康「うむ……忠隆殿は、未だ師父の行方をお捜しか?」事情はある程度知っている模様 21 55 (庵原忠隆) 「はい、諸国を巡りましたが未だ影もつかめぬ有様です」 21 56 (庵原忠隆) 陰流にすれば良かったか 21 56 (KP) 元康「そうか……」 21 57 (KP) 少し残念そうな顔をしつつ 21 57 (庵原忠隆) 「尾張の方に足を延ばそうと思っていますが……」 21 57 (KP) 元康「そうなのか。ならば我等と同道するのはどうだ? 此度、我ら三河勢が尾張攻めの先陣を承ったのだ」 21 58 (庵原忠隆) 「この陣営は尾張への……是非にお願いいたします」 21 59 (KP) 元康「御所(義元)様も後詰をなさる、数万の兵だ。戦いも左程に険しくはならんだろう」 21 59 (KP) 壮大なフラグ(笑) 21 59 (庵原忠隆) 数万かー 22 00 (KP) 元康「できれば、我が陣の戦を手伝ってはくれまいか。三河勢の力を御所様に認めされる好機なのでな」 22 01 (庵原忠隆) 「勿論です。」 22 01 (庵原忠隆) 「陣にご厄介になるのですから何なりと申し出ください」 22 01 (KP) 元康「助かる」頷いて「平八」後ろの小姓に 22 02 (庵原忠隆) 本田平八郎忠勝かー 22 03 (KP) 元康「かの者は駿府にて世話になった道場の跡取り、庵原忠隆殿じゃ。我が陣に加わるというので具足を用意してやってくれ」 22 03 (庵原忠隆) 「かたじけなく。」 22 04 (KP) 本田平八郎忠勝「はっ」。後に徳川四天王の一人となるが、今は元康の一小姓 22 04 (KP) 平八「忠隆殿、こちらへ」 22 04 (庵原忠隆) 「よろしく頼みます」>忠勝さんに 22 05 (KP) という訳で、忠隆は松平勢に参陣しています 22 05 (KP) 22 05 (KP) 22 05 (KP) 22 05 (KP) 22 05 (KP) 次― 22 05 (KP) 桂馬 22 05 (KP) お待たせしました 22 06 (桂馬) あいあい 22 06 (桂馬) 軒猿に転向しました 22 06 (桂馬) まあ忍びなんてどこも変わらんでしょ(暴言 22 06 (KP) 軒猿か(笑) 22 06 (KP) 抜け忍でいいのよね? 22 07 (桂馬) 孤児で忍びとして育てられて、教育された通りに特攻して死んだと思ったら生きてた系抜け忍です 22 07 (桂馬) 容貌とかも変わり過ぎてて里の人間にも気づかれはしないでしょう 22 08 (KP) なるなる 22 09 (KP) では死人となり自由の身になった訳だ 22 09 (KP) おそらく向こうも死人扱いだろう 22 09 (桂馬) うむ、そうやって死ぬことしか知らぬ人生だったので特に目的も無く放浪しています 22 09 (KP) 目的もなく放浪し続け 22 10 (KP) ふらふらと三河尾張にまで足を運んできた。と 22 10 (KP) OK。では、登場していいですよと言われたら 22 10 (桂馬) まあ試しにうつけとやらでも見てやろうかと 22 10 (KP) 入ってきてください>桂馬 22 10 (桂馬) はいはい 22 10 (KP) 22 10 (KP) 22 10 (KP) 22 10 (KP) 22 10 (KP) 最後、皐月 22 11 (皐月) はいよー 22 11 (KP) 熱田神宮の宮司一族でいいんだよね? 22 11 (皐月) ですね 22 11 (皐月) 神明にしようかと思ったけど尾張にあるの熱田だしね 22 12 (KP) 熱田神社は熱田の市を抱えている。尾張で一、二を争う裕福な地 22 12 (KP) そして、うつけと評判の織田信長のお膝元でもある 22 13 (KP) その神社の中で、大事に大事に育てられた隠し巫女が皐月です 22 13 (皐月) 信長の活躍を聞くたびにウキウキしてる系箱入り巫女 22 14 (KP) 秘伝を会得し、星振の揺らぎある時。その力を以て妖を封じ、魔を滅す 22 15 (KP) 熱田の神宮内でも、今噂話でもちきりなのは 22 15 (KP) 今川勢の大攻勢 22 15 (KP) 既に先陣である三河勢が尾張の今川領にまで進軍しつつあるという 22 16 (KP) ここも戦場となるのかと、人々は不安に惑い。主である信長の動きを見ている 22 16 (KP) ……が、表立って信長は城から出ず 22 16 (KP) そんな鬼気迫る夜更けの事 22 17 (KP) 皐月は、宮司である一族の長に呼ばれます 22 17 (皐月) KP提案なんですがこの場で1d3振って神楽:悪魔祓い習得していいですか?一応欲しくて神楽関連だし 22 17 (KP) はい、いいですよ 22 17 (皐月) やったぜでは振ります 22 17 (皐月) 1d3 22 17 (KP) 皐月 - 1d3 = [2] = 2 22 18 (皐月) サンチ53にして神楽舞習得 22 18 (KP) はーい 22 19 (KP) 皐月が広間に行くと、宮司より上座にのうのうと一人の男が座っている 22 19 (庵原忠隆) おおーう 22 19 (KP) 宮司「皐月、そこへ」座れと 22 19 (皐月) では座ります 22 20 (KP) 宮司「控えますが、娘の皐月。神宮秘中の秘を伝えし巫女にございまする」 22 21 (KP) ???「……で、あるか」ふんぞり返る男は、薄汚い衣装をしている。見てくれは傾いた庶人だがただならぬ気配 22 22 (KP) ???「舞を見たい」閉じた扇子で指し>皐月 22 23 (皐月) 芸術舞判定? 22 23 (KP) はい 22 24 (皐月) では敢えてこの場で太刀を抜き、太刀と舞で組み合わせロールできますか、ついでにMP消費して神楽舞にしたい<KP 22 24 (KP) 舞踊でどうぞ 22 24 (KP) OKOK 22 24 (皐月) 先ずはMP消費 22 24 (皐月) 1d6 神楽舞 22 24 (KP) 皐月 - 1d6 = [4] = 4 22 25 (皐月) MP9になりつつ 22 25 (皐月) 1d100 組み合わせロール(舞踏・太刀)70 22 25 (KP) 皐月 - 1d100 = [53] = 53 22 26 (皐月) 舞に型など不要、全ては神と太刀が教えてくれる 22 26 (KP) では、神剣で四方を切り払い 22 26 (KP) 華麗なる舞裁きを見せる皐月に対し 22 27 (KP) 上座の男はジッと目線を離さない 22 27 (KP) ???は踊りを見切って即立ち上がる「使える。皐月、と言ったな」 22 28 (皐月) 踊りを終えて残身の後にその場に首を垂れて「はい」 22 29 (KP) 織田上総介信長「上総介じゃ。余が再びここを訪れる前に一仕事やってもらうぞ」 22 30 (皐月) 「やはり・・・これぞ天命!この皐月、今まさに新たなる命を得た心地であります。存分にお使いください」 22 30 (KP) 信長は小さく笑う「……追って沙汰する。ではな」そのままスタスタと部屋を出て行ってしまいます 22 31 (皐月) ははー! 22 31 (皐月) KP、神剣の祓使って準備していていいですか? 22 31 (KP) いいですよー 22 32 (KP) 宮司「……信長殿は何をお考えなのか、庶人の姿で宮に来たかと思えば。唐突にお前が見たいと言い出してな」 22 32 (KP) 宮司「今川が今にも攻め込まんとするこの時に……」まったくわからんという顔 22 33 (皐月) では神剣祓をして取り敢えずPW2になった神剣作っておきます、これぐらいかなやることは<KP 22 33 (KP) はーい 22 34 (皐月) 皐月「父上!何お仰います、今まさに殿は飛翔の時、ああ見えます。曙の先に輝く日輪の如きかの方が!」(興奮気味 22 34 (KP) 宮司「そ、そうなのか?(マジ?マジで??)」 22 34 (KP) 三人の現状はこんな感じ 22 34 (庵原忠隆) ふむ、参陣中か 22 35 (庵原忠隆) 具足を着てどうするか。 22 35 (KP) 話を進めますねー 22 35 (桂馬) あいあい 22 35 (皐月) はーい 22 35 (庵原忠隆) はーい 22 36 (KP) 22 36 (KP) 22 36 (KP) 22 36 (KP) 22 36 (KP) 桂馬はぼんやり砦を眺めています 22 36 (KP) 経った今、砦は落ちたばかり 22 36 (KP) ぼーっと戦の様子を眺めていた感じです 22 36 (KP) 砦からは「えいえいおー」という勝鬨の声が響いていますね 22 37 (KP) そして、忠隆は「おー」って言ってる人の一人(笑) 22 37 (KP) 22 37 (桂馬) ではぼうっと眺めていよう 22 38 (庵原忠隆) あ、やっぱり>勝鬨 22 38 (KP) ここは丸根砦 22 38 (KP) 松平元康率いる三河勢は、見事先陣として丸根砦を陥落させたところです 22 38 (KP) 忠隆は幸運ロールどうぞ 22 38 (庵原忠隆) 1d100 70 22 38 (KP) 庵原忠隆 - 1d100 = [18] = 18 22 39 (桂馬) 「飯を盗るにも時勢が悪いか、全く、戦火は勢いを増すばかりよ」 22 39 (桂馬) 「……こりゃぁ死に時を間違えたかな」 22 39 (KP) おしい 22 39 (KP) 1/5には足りなかったか 22 39 (桂馬) うむ 22 39 (庵原忠隆) ああそうかー 22 40 (桂馬) 適当に虫でも食べてよう 22 40 (桂馬) ぱきりぱきり 22 40 (KP) だが、足軽大将を打ち取った模様。そして大した怪我もなかったらしい>忠隆 22 40 (庵原忠隆) おおー 22 41 (桂馬) まあ奥義持ちがごろごろしてる筈もない死な 22 41 (KP) ですよ(笑) 22 41 (庵原忠隆) 「これで恩は返せますか……」 22 41 (KP) 元康「忠隆殿」 22 42 (庵原忠隆) 「元康様、おめでとうございます」 22 42 (KP) 元康「貴殿の力添えもあり、手柄を立てることができた。感謝致す」 22 43 (KP) 元康「これで御所様も三河勢の力を認めざる得まい。積み重ねれば、いずれ……」 22 43 (庵原忠隆) 恩讐渦巻いてるなー 22 44 (KP) 伝令「申し上げます。元康殿率いる三河勢は、急ぎ大高城に帰還せよとの命にございまする!」 22 44 (KP) 元康「……相分かった」 22 44 (庵原忠隆) 「ご報告ですか?」 22 45 (KP) 元康「御所様の到着が近いのだろう」 22 45 (KP) こうして三河勢は砦から引き揚げていくのですが 22 45 (KP) 桂馬は知った顔に似た人物を勝ち名乗りしてる軍から見つけるね 22 46 (桂馬) ほう 22 46 (桂馬) では手を筒にして見てみよう 22 47 (KP) 年は知った顔よりもずっと若い……おそらく息子か血縁ではないかと思われる 22 47 (桂馬) ふむ 22 47 (桂馬) 誰かしら 22 47 (庵原忠隆) おや。仇の知り合い? 22 48 (KP) 知った顔の男は、「剣鬼」として知られている 22 49 (KP) 各地で果し合いを続け、剣士を殺し続けていた 22 49 (KP) そして、何かを探している 22 49 (桂馬) 「はあ、どうも物騒な奴が紛れたもんだな」 22 49 (KP) 狂気に満ちた目 22 50 (桂馬) 「……良い目をしてやがる」 22 50 (桂馬) ちょっと興味を持ったので追ってみるかな 22 50 (KP) だが、若い男の方にはまったくその狂気がない 22 50 (桂馬) あ、そうか 22 50 (桂馬) 勘違いであったぞ 22 51 (庵原忠隆) ほんとに?(修羅31) 22 51 (KP) ただ暗く、何か強い怨を孕む目だ 22 51 (桂馬) ……いい目はしていたな 22 51 (庵原忠隆) そうですな>いい目 22 51 (桂馬) ちょっと興味を持ったので追ってみよう(2回目 22 52 (KP) はーい 22 52 (KP) ではでは 22 52 (桂馬) 何かをしでかす奴が居ればそこに死に所もあるかもしれぬ 22 52 (KP) 忠隆は目星、桂馬は隠密ロールどうぞ 22 52 (庵原忠隆) 1d100 目星75 22 52 (KP) 庵原忠隆 - 1d100 = [74] = 74 22 52 (桂馬) ばれてもいいので普通に隠れる 22 53 (庵原忠隆) ぎりぎり 22 53 (桂馬) 1d100 隠密80 22 53 (KP) 桂馬 - 1d100 = [49] = 49 22 53 (庵原忠隆) 見つからんなー 22 53 (庵原忠隆) 多分 22 53 (桂馬) 見つかってはいるんじゃないかな 22 54 (桂馬) お互い普通成功だしこういうのは受け側有利だろうし 22 54 (庵原忠隆) 見かけても感じかも? 22 55 (庵原忠隆) 見かけても分からない感じかも? 22 56 (KP) 両方成功なので 22 56 (KP) 見かけた 22 56 (KP) ちらりと、君の後を追う何かを見る>忠隆 22 57 (庵原忠隆) ふむ 22 57 (KP) 桂馬も見られたと自覚していい 22 57 (桂馬) 実際敵意は対してないので意に介さず追う 22 57 (KP) どうします?>忠隆 22 57 (桂馬) 向かってくるなら全力で逃げるのみよぉ 22 58 (庵原忠隆) 自分のあとをで確定ですか? 22 58 (KP) 確定だね。視線を感じたからね 22 58 (庵原忠隆) ふむ 22 58 (庵原忠隆) 視線を向けて確認はするかな? 22 59 (庵原忠隆) で 22 59 (庵原忠隆) 仇じゃないのを確認 22 59 (桂馬) では杖を手に這うように歩くぼろ布をまとった人影が 22 59 (桂馬) (怪しさMAX 23 00 (庵原忠隆) 「(河原者か?)」 23 00 (庵原忠隆) と思っておこう 23 00 (KP) 忠隆は客分なので、軍に混じらず離れて移動しててもいいし。別にここで道草食っても後から戻れば問題ない 23 01 (庵原忠隆) 陣から少し離れて自分に用なのか、試そうかな思ったんだけど 23 02 (庵原忠隆) 私確定なんだよな。 23 02 (KP) うむ、出会いの場面なのでね。 23 02 (庵原忠隆) じゃあ少し離れて。 23 02 (庵原忠隆) 陣から 23 03 (庵原忠隆) 「何用か?」と誰何しましょう>桂馬に 23 04 (桂馬) 「はぁ、わしですかい?いえいえ、少しばかり見知った顔と似ておりまして、用という訳じゃございません」 23 05 (桂馬) 「お侍様のお気に触ったのなら退散いたします。ご無礼お許しください」へへぇと平服 23 05 (KP) 近づいてきた忠隆を見れば見るほど、果し合いで見た「剣鬼」に似ていると思った。名前は知らないが、出会ったのは去年の暮で京だ>桂馬 23 05 (桂馬) ほうほう 23 05 (庵原忠隆) 見知った顔という点で眉がぴくっと 23 06 (庵原忠隆) 「この顔と似た顔……だと?」 23 07 (庵原忠隆) 「何処で見た?」 23 07 (桂馬) 「……へぇへぇ、あれは確か京でございやした、冬が一つすぎる前の事でしたかね」 23 08 (庵原忠隆) 「京……そうか。そうか……」 23 09 (KP) さて、そんなことを二人が話していると 23 09 (KP) 聞き耳どうぞ 23 09 (庵原忠隆) 財産の半分渡そう、桂馬に 23 09 (庵原忠隆) おや? 23 09 (桂馬) 1d100 聞き耳70 23 09 (KP) 桂馬 - 1d100 = [58] = 58 23 09 (桂馬) 普通成功 23 10 (庵原忠隆) 1d100 20聞き耳 23 10 (KP) 庵原忠隆 - 1d100 = [80] = 80 23 10 (KP) 桂馬にはファーという艶やかな音の色がかすかに遠くの方から聞こえる。 23 11 (桂馬) ふむ 23 11 (桂馬) どれくらいの距離かな 23 11 (桂馬) 笛の音かなー 23 12 (桂馬) 忍びの前に探索者だから見に行きてぇ 23 12 (桂馬) そして身に行けそうな能力もある…… 23 12 (庵原忠隆) 「これを」と言って100文渡そう>桂馬に 23 12 (KP) しばらく北に行けば、見れそうです>桂馬 23 12 (庵原忠隆) 「礼だ、受け取ってくれ」 23 12 (桂馬) よし、では受け取ると同時に猿飛を使おう 23 13 (桂馬) 「ありゃぁ鬼だ。あんたに斬れるとは思えねぇな」 23 13 (桂馬) と捨て台詞を残して北の方に全力で跳ぶ 23 14 (庵原忠隆) 「ならば鬼を越えるまで……」 23 14 (桂馬) 1d3 23 14 (KP) 桂馬 - 1d3 = [3] = 3 23 14 (桂馬) 最大値を引いていくぅ 23 14 (桂馬) 目の前のボロボロの男が猿のように跳ねて木々の間を飛んでいくぜ! 23 15 (KP) 唐突に、目の前の男が超人的な跳躍を見せて移動を始める 23 15 (KP) 追いますか? 23 15 (庵原忠隆) 「……素破だったか。」 23 15 (庵原忠隆) 追えないw 23 15 (庵原忠隆) 陣に帰りますよー>KP 23 16 (KP) そうなの 23 16 (KP) じゃあアイデアロール 23 16 (庵原忠隆) 1d100 55 アイデア 23 16 (KP) 庵原忠隆 - 1d100 = [96] = 96 23 16 (庵原忠隆) ファンブル 23 16 (桂馬) ファンブル手前じゃねぇか 23 17 (KP) (笑) 23 17 (KP) 仕方ない 23 17 (庵原忠隆) 情報知ってるだろうけど気づかない 23 17 (KP) 23 17 (KP) 23 17 (KP) 23 17 (KP) 23 17 (KP) さて、桂馬 23 17 (KP) 北へ北へと走ると 23 17 (桂馬) はいな 23 18 (桂馬) ぴょんぴょんするぞ 23 18 (KP) 雅やかな衣装をまとった楽団の姿が見えます 23 18 (KP) それに続くのは荷駄ですね。米とか積んでる 23 18 (KP) 23 19 (桂馬) 「笛を鳴らしながら戦場の脇を?妙なやつらよ」 23 19 (庵原忠隆) 今川方かたかな? 23 19 (KP) 先頭には美しい巫女が立ち、舞を踊りながら東へ東へと移動してる 23 19 (庵原忠隆) おや? 23 19 (桂馬) ふむぅ 23 19 (KP) という訳で、皐月 23 20 (桂馬) では追い抜いてしばらく先の路上にうずくまって物乞いの真似をしようと試みる 23 20 (KP) 出番です(笑) 23 20 (皐月) 皐月ちゃんは粛々と巫女してまうs 23 21 (KP) 皐月は楽団と市の人々を従えて、粛々と舞を踊りながら東へと移動している 23 21 (KP) 目指すは今川方の本陣です 23 21 (庵原忠隆) あ、なるほど。 23 21 (皐月) ふふふ今川本陣をズンバラリン・・・ 23 21 (桂馬) それに近い何かだろうなぁ 23 22 (KP) 熱田神宮と市から、米とか酒とかを献上しに向かってるのですよ 23 22 (桂馬) その先には3点もの重傷を負った哀れな乞食が 23 22 (庵原忠隆) 献上品で軍勢を思い通りの位置にとどめるのね 23 23 (KP) では、皐月は乞食を見かけますねー 23 23 (皐月) 済まない踊りに熱中してる上に権力者だから話しかけられないんだ本当に済まない、代わりに列の物に文でも分けてやれって目くばせしとくから! 23 23 (KP) そして桂馬も乞食の姿で、舞い踊る皐月を見る 23 24 (KP) よし、桂馬。幸運どうぞ! 23 24 (桂馬) 「……随分と高貴な歩き巫女だなぁ」 23 25 (桂馬) 1d100 LUK55 23 25 (KP) 桂馬 - 1d100 = [13] = 13 23 25 (庵原忠隆) おおー 23 25 (KP) 1/2成功 23 25 (桂馬) 超余裕 23 25 (KP) 1d100 23 25 (KP) KP - 1d100 = [96] = 96 23 25 (KP) 96文貰えたよ!(笑) 23 25 (桂馬) わぁい 23 25 (庵原忠隆) 多かった 23 26 (KP) 運よく皐月の目配せは後ろに届いたみたいだ(笑) 23 26 (桂馬) ではじろじろと一団を観察しよう 23 26 (KP) そのまま雅楽の集団は東へと行ってしまう 23 27 (KP) 目星どうぞ 23 27 (桂馬) 釘付けにするって事はその辺りを戦場にするって事だし 23 27 (皐月) 仕事中じゃなかったら話しかけたんだがなぁ・・・ 23 27 (KP) 桂馬ね 23 28 (桂馬) 1d100 目星50 23 28 (KP) 桂馬 - 1d100 = [58] = 58 23 28 (桂馬) 失敗 23 28 (桂馬) 今度はこっちを追ってみよう、戦場になるだろうし 23 28 (KP) 雅楽の集団は熱田神宮じゃないかとはわかった。が、あの先頭の娘だけは異質だなーってぐらいか 23 29 (桂馬) では服装を変えて追うぞー 23 29 (KP) この辺でこれだけの規模の雅楽の集団抱えてるのって、限られてるからね 23 29 (KP) さーて、では。着替えて桂馬も東へ 23 29 (KP) 23 29 (KP) 23 29 (KP) 23 29 (KP) 23 29 (KP) 続いて忠隆 23 29 (庵原忠隆) はい 23 30 (桂馬) これは……侍だけ別行動じゃな? 23 30 (KP) 大高城の三河勢の陣に戻ると 23 30 (皐月) 陣営も一応別だし、まあ全員別なんだけど 23 30 (KP) 元康たちと今川の代官たちが言い争いをしているね 23 30 (庵原忠隆) おおう? 23 31 (庵原忠隆) まぁ仲悪いだろうけど 23 31 (KP) 元康「我等は未だ食事すらとっておりませぬ!」 23 31 (KP) 代官「鳴海城へ迎えとの御所のご下命じゃ!!」 23 32 (KP) かなり険悪な雰囲気です 23 33 (庵原忠隆) 鳴海城は後方だっけ?それとも前線の方?>KP 23 33 (KP) 更に前線だね 23 33 (KP) 織田方との最前線と言って良い 23 33 (庵原忠隆) あーここですりつぶす気か 23 34 (桂馬) 良くある手ですな 23 34 (KP) 元康たち三河勢は、そのまま代官と物別れの様に陣に引き返してきます 23 34 (庵原忠隆) 口は挟めるのか?これ。 23 34 (KP) 元康が忠隆に気づく 23 34 (庵原忠隆) そうかー 23 35 (KP) 元康「忠隆殿……ひとつ頼みがある」 23 35 (庵原忠隆) 「元康様……何なりと」 23 35 (KP) 元康「御所様に文を届けて頂きたいのだ」 23 36 (KP) 元康「我等は下知を受けて、砦を落とすまでほぼ一睡もせずに戦っている」 23 36 (庵原忠隆) 「……」 23 36 (KP) 元康「鳴海城に向かうにも、兵たちの休息が必要なのだ……」 23 37 (KP) そう言うと元康は文をしたためます「これに書いた。御所様との面識もある其方なら、無下にはなさるまい」 23 38 (庵原忠隆) 「拝命いたします。」 23 38 (KP) 三河勢は一本気な連中も多く、君が一緒に戦ってくれるのを見て簡単に仲間意識を持った模様 23 38 (KP) 口々に「お願い申す」「忠隆殿!」などとお願いしてきます 23 39 (庵原忠隆) 「では確かに」>手紙を受け取り 23 39 (KP) 平八「殿も二日眠っておられん。忠隆殿、よしなに」 23 40 (庵原忠隆) 「行ってまいります。」 23 41 (庵原忠隆) 仇の事言えんかった…… 23 41 (桂馬) 去年の事なんだから京にはおらんやろ 23 41 (KP) 23 41 (KP) 23 41 (KP) 手紙を受け取った忠隆は、一路義元のいる本陣へ 23 41 (KP) 同時に神楽の舞を続けながら、皐月も。 23 41 (KP) そしてそれに戦の匂いを嗅ぎ分けた、桂馬も。 23 41 (KP) 23 41 (KP) 彼等が向かうのは…… 23 41 (KP) 23 41 (KP) 23 41 (KP) 23 41 (KP) 23 41 (KP) 「桶狭間」前編(了) 23 41 (KP) 23 41 (KP) 23 41 (KP) 23 41 (KP) 23 41 (KP) 23 41 (KP) 23 41 (KP) 23 41 (KP) 23 41 (KP) 以上 23 42 (KP) 後編へ続きます。お疲れ様でした 23 42 (桂馬) お疲れ様でした 23 42 (皐月) お疲れ様でした 23 42 (庵原忠隆) お疲れ様でした。 23 42 (KP) こんな感じで初めて見ましたが、いかがでしょうか 23 42 (庵原忠隆) 楽しかったです! 23 42 (桂馬) 良き 23 42 (皐月) 信長の天候などに頼らん確実に殺すって意気を感じた 23 43 (桂馬) (ただどうCOCが絡むのか解らぬ、それもまたよし 23 43 (皐月) 敵さんが辺りが乱入してくるんじゃない?こう狂った 23 43 (KP) ちょい皐月出番少な目なのは、後編がいっぱい出番あるから(笑) 23 43 (KP) 許してちょ 23 43 (桂馬) おめぇにゃ斬れねぇよ、ってセリフを言いたかった所に別の情報出されたからチャンスだなって 23 44 (KP) 三人のキャラシー見てかなり練り込んではいたので 23 44 (KP) スムーズに進めてよかったです 23 44 (皐月) 此処からは道を塞ぐ奴全員権力で殴る時だな 23 44 (KP) 桶狭間で結ばれる縁から始まる「戦国クトゥルフ!」 23 45 (KP) これがやりたかった(笑) 23 45 (皐月) 明らかに一人娘の跡取りなのに神の御業を身に宿してるせいで見合いとかも出来てない感が滲み出てる子です(16歳 23 45 (桂馬) 血が絶えそう 23 45 (庵原忠隆) 信長の飛躍と共にかー>戦国CoC 23 45 (皐月) 後半終わった後もナンヤカンヤパーティーになって一緒に色々しそう 23 45 (KP) 一生未婚か、運が良ければ信長の側室までいけるかも 23 46 (桂馬) これはラスボス信長ですね、これは 23 46 (KP) さて、どっちかなぁ 23 46 (KP) それは後々のお楽しみということで(笑) 23 47 (皐月) 楽しみにする 23 48 (皐月) このチーム案外バランス良いから続き物でも楽しめそうですね(戦国