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能力者CO/価値観の不一致 ◆hqLsjDR84w ◇ ◇ ◇ 美神令子は空飛ぶホウキ・青きイナズマに乗って、空の旅を満喫していた。 地上よりも青空に近い位置で身体に風を受けるというのは、なかなかに清々しいものである。 下手に目立ってアシュタロスに見つかれば大変なので高度を上げられないのが、残念と言えば残念だった。 この間に自分が逃亡したせいで神社周辺で惨劇が繰り広げられているなど知るはずもないが、そういう可能性がないとも思っていなかった。 別に、彼女は他人が傷つこうが死のうがどうでもいいなどとは考えていない。 むしろそのような光景を目の当たりすれば虫酸が走るし、可能であれば助けてもやる。もちろん、その後お代はきっちり請求するが。 ともあれ、彼女は決して他人が殺されても知ったことでないといった冷血な人間ではない。 もしそうであれば、このプログラムでも率先して殺し合いに乗っているだろう。 しかし違う。他人の指示に従うのが気に喰わないというのもあるが、それ以上に人を殺すという行為自体への嫌悪感が大きい。 にもかかわらず先ほど逃亡を図った理由はというと、これは簡単な話である。 ただ、助ける余裕がなければ助けないだけだ。 そうなのだ。 ようは、彼女は自分が一番大事なのだ。 二番目がお金で、そこからしばらく二十番目くらいまではズラリと金目のものが並ぶのだが―― それ以降には、自分ではない他人の名前もランクインしている。 ただ、どうあっても、自分が一番なことに変わりはない。 そしてそれに対して、引け目を感じることもない。 心の底から正しいと思っている。 なぜなら――自分が死ねば楽しくないから、だ。 世界屈指のGS(ゴーストスイーパー)であるからこそ、彼女は霊というものを知り尽くしている。 生前の記憶や人格を失い、知性を感じさせぬ地縛霊として思うままに暴走する様子を数え切れぬほど目にしてきた。 また暴走などしておらず現世を漂うだけの浮遊霊でも、生前の記憶すべてを持ち合わせていることは少ない。 いまでは封印されていた肉体に戻っているが、かつて三百年あまりも漂い続けてきたおキヌだってそうだった。 記憶だけではない。 いかに金持ちであろうと、土地を所有していようと、高い地位についていようと、死ねばすべてパアになってしまう。 生前持ち合わせていたものは、死んでしまえば持ち越せない。 つまり――死んでしまえば、ほとんどなにも残らないのだ。 身体だけでなく所持品も失い、人格や理性を失う可能性さえあり、さらには記憶まで消えかねない。 それを知っているからこそ、美神令子は生にこだわる。 いざ死んで霊になってしまったら、そのときはそのときでどうするか考えるだろうが、ともかく。 こうして生きているうちは、死なずに稼ぐことに執着する。 死ねば残らないのだから、生きているうちに得られるだけ得ようとしているのだ。 この性分は、GSとして親の元に生まれ、かつ幼くしてその類稀なる霊能力に目覚めていたせいで、勝手に芽生えたものと言えよう。 何せ、幼き日から霊というものを目にしてきたのだ。 美神本人の意思なぞ関係なしに、否が応にも生と死について考えざるを得なかったのだ。 ――といった自分の価値観が形成された経緯について思い返してから、美神は置いてきた金髪を結った青年の姿を思い浮かべる。 (まあ、そういうワケだから。 こーゆーことで納得してもらうわよ。悪いわね、ジャン) ちなみに仮定の話になってしまうが、もし逆の立場で彼女がこんな謝罪をされたとしよう。 そのときはもちろんキレる。 お前の過去なんか知るかと罵りまくる。 理不尽だと思うかもしれないが、そうではない。 立場が変わっていたとしても、思考は何ら変わらない。 『自分が一番大事』という点だけは、いかなる状況であろうと揺らがないのだ。 「……ん、アレは」 地上に人影を発見し、美神は眉をひそめる。 目に入った人影は二つだ。金髪を長く伸ばした女性に、緑色の短髪が鮮やかな少年。 女性はなにやらうずくまっており、襲おうと思えばいつでも襲いかかれる。 にもかかわらず、少年はあたふたするばかりである。置いてどこかに行く素振りも見せない。 そんな様子からして、おそらく殺し合いに乗り気なワケではないのだろう。 そのように判断して、美神は二人に接触することにした。 ――その二人の価値観が美神とまったく異なっていることなど、現時点の彼女に知る由はない。 いかに殺し合いに乗っていないように思われるとしても、それだけで警戒を緩める美神ではない。 招雷兵器・ヴァジュラを取り出してから、ゆっくりと青いイナズマの高度を下ろしていく。 「ちょっとアンタたち、このプログラムについてなんか知ってることでもあったりしな――」 会話において優位に立つべくいきなり質問を浴びせようとした美神だったが、半ばで口ごもってしまう。 近づいていたことで、金髪の女性のほうがうずくまっている理由が分かったのだが、それがあまりに衝撃的だった。 彼女は、『吐いて』いるのだ。 なるほど、この警戒するに越したことがないはずの場所で隙だらけの体勢でいるはずである。 接近に気づいたらしい二人の視線を受けながら、美神は首を傾げた。 「…………二日酔い?」 この状況で吐くなど美神には原因は一つしか思い浮かばなかったのだが、どうやら的外れであったらしい。 女性のほうが真っ青な顔色でありながら、たしかに睨みつけてきたのだ。 その視線があまりにも雄弁であったので、美神はこう返すことにした。 「なんかごめん」 彼女だって謝るときは謝るのだ。 ◇ ◇ ◇ とりあえず水を飲ませて落ち着けているうちに、次第に吐き気は引いていったようだ。 その間に、すでに自己紹介は済ませている。 女性のほうがユーゴー・ギルバートで、少年が植木耕助ということを、すでに美神は知っている。 次にここにとどまっているのが秋葉流という男を待っているからだと聞いてから、さらにユーゴーが吐いていた理由も尋ねた。 なんでも天界人たる植木が使える『神器』とやらに振り回されたせいだという。 美神は当初さして信じていなかったのだが、実際に神器を見せられたので納得するしかなかった。 それから植木は彼が『神様を決める戦い』に巻き込まれているとのことを語りだしたが、この件については美神は疑わなかった。 あまりに素直に受け入れたので逆に驚かれたが、彼女にしてみれば『誰かが神になる』など大して珍しい話でもない。 山中を漂っていたワンダーフォーゲル部員の浮遊霊を、その山の土地神にしてやったことだってあるのだ。 素質さえあれば、神でないものを神にのし上げることなど別段難しくもない。 そうなるのに相応しい存在を選別するというのも、合点がいくといえばいく。 神族であれば、一時的に『能力』を中学生に授けることだって容易であろう。 植木が誇らしげに語る彼の仲間たちは、ずいぶんと授けられた能力に適応したのだろう。 霊力じみたものに適応したとあっては、GSの道に進めば大成するかもしれない。 そんなふうに思いながらも、美神はそれについては口にしなかった。 GS人工が増えれば仕事の取り合いになるのは避けられないので、収入が減りかねない。 それに、GSとして本当に大成するような輩ならば、誰かに促されずとも知らぬ間に足を踏み入れているものだ。 ――と、噛み合っているようだが、実は植木と美神の認識はすれ違っている。 本来いた世界自体が異なっているので一概に違うとは言いづらいのだが、認識のズレ自体はたしかに存在している。 ただ、植木の言う天界人が住む天界と、美神の知る神族が住む天界が必ずしもまったくの別物とは言い難い。 どちらの世界にも、同じように三つの世界がある。 人間たちが住んでいる『人間界』。 それより上層部に存在する『天界』。 人間界よりも下層部に存在する『地獄』、あるいは『魔界』。 そう考えた場合―― 植木の住む世界における天界=美神の住む世界における天界。 植木の住む世界における天界人=美神の住む世界における神族。 とは、言えるかもしれない。 しかし『三界』の認識が二つの世界で同一でも、そこに住む存在が同一とは限らない。 天界人のすべてが素質を秘めている『神器』は、神族がその力を解放するために纏う『神器』と根本から異なっている。 前者は才能次第で目覚めるか否かというのはあるし、個体によって外見や威力は異なるが、種類自体は遺伝子に組み込まれている以上変わりようがない。 一方、後者は神族の個体それぞれに適応する神器が異なる。他人の神器でも力を解放できるだろうが、それでは完全には力を解放できない。 天界に住んでいるというところは同一であるのだが、この点で天界人と神族は違っている。 また――神。 これの認識についても、植木と美神の間ではズレがある。 美神が考えている神とは単なる神族に過ぎないが、植木が言っているのは『さらに上の存在』だ。 三界の秩序を守り、その気になれば三界を壊滅させることとて可能なほどの力を持つ。 すなわち、美神の住む世界における『最高神』のポジションである。 互いにそんなすれ違いには気付かない。 テレパシストたるユーゴーには彼女の意志に関係なく二人の思考が流れ込んでいるが、二人の細かい知識までは読み取れていない。 読み取ろうと思えば可能であるが、それを行うには多大な精神力を要する。 認識の違いなど知るはずもないユーゴーは、わざわざ疲弊する必要性もまた知るはずがない。 そうしているうちに植木の話は終わり、美神が自身の持つ情報を告げる。 訊かれたワケではないが、自分だけ情報を得るというのは気に入らないし、心証を悪くしかねないと考えたのだ。 とは言っても、なにもかも話してしまう美神ではない。当然、伏せるところは伏せた。 伝えたのは、最低限の情報に過ぎない。 『自分はGSをやっている。おキヌ、横島、ドクターカオスは仕事の関係者で、カオスの知識は役立つかもしれない。アシュタロスとルシオラは魔族で超ヤバい』といったところだ。 実際のところ、魔神・アシュタロスとその配下・ルシオラについては機密事項と定められているのだが、この異常事態である。 二人の能力を考慮すればあまりに狭すぎる舞台に放り込まれている以上、教えておくに越したことはないだろう。 もはや混乱を恐れている場合ではなく、混乱した上で生き抜いてもらわねばならぬ事態なのだ。 これについても、あっさりと受け入れられた。 ユーゴーも植木も霊的なものについての知識があったため、GSという職業にも疑問を抱かなかったのだ。 それに加えて、二人は秋葉流の存在を知っている。 彼も美神と同じく、霊や妖(バケモノ)を退治して生計を立てていると言っていた。 ならばそれとよく似たGSという職業について、いまさら驚くはずもなかった。 最後に残ったのはユーゴーである。 吐き気も収まり体調も回復してきたので、話すのに一切の障害はない。 秘密結社・エグリゴリ、マッドサイエンティストの遺伝子を元に作られたクローン集団・キース・シリーズ、高槻涼らオリジナルARMS、そして――そのすべての母たる少女・アリス。 それらについての情報を話すと、美神はほんの少し眉根を寄せた。 疑念を抱いているということは明白であるし、また当然でもある。 テレパシストのユーゴーには疑念の原因が分かるため、こう告げることにした。 「どうしてこれらの情報をなぜ知っているのかが疑問でしょうが、それは私がエグリゴリの研究対象であったからです。 私は……いえ。私といまは亡き兄は、通常の人間が持ち得ない能力を持ってこの世に生を受けました」 ここまでは真実だが、一つだけ嘘を紛れ込ませる。 「その能力は――『細胞の活性化』。 たとえ心臓を貫かれても、死ぬことはありません……本来は。 おそらく、キース・ブラックにより何らかの措置を取られたのでしょう」 嘘を吐いたのは、二人にテレパシストと知られてしまうリスクゆえではない。 人の心を読む自身へ向けられる奇異な視線には、とうに慣れている。 受け入れてくれる仲間も見つけたいま、他人に迫害されたところで以前ほどの恐怖はない。 ただ――秋葉流。 彼の思考を読んだという事実がバレるのはまずい。 自分がテレパシストだという事実が知られれば、咄嗟になんらかの強硬手段に出かねない。 そんな考えからの発言だったのだが、美神は釈然としない表情のままだ。 訝しむ理由が直接伝わり、ユーゴーはハッとなる。 しかし美神のほうは思考が読まれているとも知らず、疑問に思った箇所を口に出す。 目を光らせつつ、ヴァジュラを握る力を強くしながら。 「……それっておかしくない? だって見てみなさいよ」 美神に指を指されて、植木は首を傾げる。 「そこの植木くん、傷治ってんじゃない」 ユーゴーは言葉を返せない。 その通りであった。 木蓮という男との戦闘で大した傷は負っていないようだが、それでも植木の身体には多少ながらかすり傷が刻まれていた。 しかしそのすべてが、いまでは塞がっている。 本来ではありえぬ回復速度で、である。 「ていうかまあ、アンタたちに会うより前にも見てたんだけどね。 ジャン・ジャックモンドっていう名前の獣人(ライカンスロープ)に。 アイツなんか植木くんとは比べ物にならないくらい傷だらけだったのに、見る見る回復してたわよ」 ここまで淡々としていた口調が、僅かに低くなる。 いつの間にか、美神の視線はひどく冷え切ったものに変わっていた。 「だったら、おかしいわよねー。 『回復されてしまえば殺し合いにならないから、なんらかの措置をした』ってゆーんなら、アンタ以外にもその措置するでしょ」 ユーゴーの反論を待たず、美神は畳み掛けていく。 「というか、そもそも前提がおかしいんだけどね。 植木くん、ジャン、さっき言ったアシュタロスにルシオラ、アンタの話に出てきたARMS適正者たち。 これだけ回復能力持ったヤツらを参加者にしておいて、『回復されたら困るから』なんてどういうことなのよ。 なら最初から呼ぶなって話じゃない。それなのに呼び出してるってことは、『別に回復されても構わない』ってことじゃないの?」 美神はヴァジュラを前に出した。 一拍置いてから、静かに、しかし重い声音で結論を告げる。 「アンタ――嘘吐いてるでしょ」 ヴァジュラが青白い電撃を帯びる。 いままで眺めるばかりだった植木が焦って割って入ろうとするが、ユーゴーはそれを遮った。 「……はい、そうです。申し訳ありませんでした」 そう言って、ユーゴーは深々と頭を下げる。 嘘を吐き通すことなど、到底不可能だった。 困惑している植木とは異なり、美神には驚いた素振りは見て取れない。 ヴァジュラに電撃を纏わせたまま、鋭い口調で問い質す。 「ん、やっぱね。じゃあ、理由と真実を話しなさい。 一応言っとくけど、『本当は能力なんてありません』なんて通らないわよ。 なんにもない人間が、エグリゴリとやらの情報なんか持ってるワケないんだから。 そんなこと言われたら、その時点でアンタがさっき提供した情報は信用するに値しなくなるワケ。それくらい分かってるだろうけど」 まさしく、その通りであった。 先ほど告げた情報を信用してもらうには、もはや真実を明かすしかないのだ。 エグリゴリを打倒する意思を持つユーゴーには、手段は一つしか残されていない。 『私は、本当は――【テレパシスト】です』 ユーゴーが意識を集中させると、美神と植木の脳内に彼女の声が響いた。 またしても植木は驚き、美神は驚かなかった。 ◇ ◇ ◇ 流の件だけを伏せ、ユーゴーは真実を明かした。 テレパシストである事実を隠したのは、それを知られたら拒絶されかねないから――としておいた。 この期に及んですべてを話していないことにユーゴーは罪悪感を抱いたが、流の心中を読んだからとはとても言えない。 いざテレパス能力を隠す必要がなくなると、情報の共有は非常に楽であった。 何せ、先ほど口頭で伝えた内容を、映像や音声付きで脳内に直接転送することができるのだ。 あまりに膨大な情報を流されたため、美神とてユーゴーの話を信じるしかなかった。 脳内に流れ込んできた情報すべてが捏造であるとすれば、大した妄想家ではすまない。 「とりあえず納得したわ。 語りたくないことだったみたいだけど、この状況だから許してもらうわよ」 ヴァジュラを下ろしつつ、美神が何気なく続けた発言がユーゴーを絶句させる。 「でもたぶん、アンタたちが待ってる秋葉流だっけ? そいつにも、嘘なんかとうの昔にバレてると思うわよ?」 しばし、静寂が広がる。 思考が流れ込んできているというのに、ユーゴーには美神の言わんとすることが理解できなかった。 だいぶ間を置いてようやく漏れたのは、間の抜けた声だけ。 「…………え?」 「だって、そいつも植木くんが回復してるとこ見てたんでしょ? それに知り合いの魔族がいたとあっちゃねえ。よっぽどバカじゃなきゃ気付くでしょ」 言われてみれば、その通りであった。 なぜ、流は分かり切った嘘に触れなかったのか。 嘘だと分かったならば、その思考はユーゴーに流れてくるはずなのに。 「流兄ちゃん、いいヤツだからなぁ。 自分から言い出すのを待ってるんじゃねえのか?」 「まあ嘘と分かってて一緒にいるくらいだし、よほどの善人なのかもしれないわねぇ……」 植木と美神の仮説が外れていることを、ユーゴーは知っている。 流はユーゴーに一切の興味を抱いていない。 この殺し合いにおいて、流の感情を揺らしたのはたった二人。 鉄刃と植木耕助だけなのだ。 決して、ユーゴー・ギルバートではない。 流がその他の遭遇者に対して抱いていた思いは、常に『無関心』の三文字だ。 そこまで思い返して、ようやくユーゴーは勘付いた。 (流さんは……私が嘘を吐いていると知ってなお、それでも――『どうでもよかった』の? 自分が騙されているというのに、嘘吐きが横にいるというのに、知ったことではなかったというの……?) ユーゴーの背筋に、冷たいものが走る。 初めて思考を読んでしまったときより、ずっと恐ろしい。 常に浮かべた軽薄な笑みが仮面であることは、とうに知っていた。 それでも、ここまで他者に興味を示さぬ冷え切った表情があったとは思わなかった。 (そんな人を……私は止められるのかしら……?) つい自問してしまう。 刃や植木と違って、関心すら寄せられていないのだ。 そんな相手の声が、あの胸中に止まない風が吹き荒れている男に――はたして届くのであろうか。 「大丈夫か、姉ちゃん?」 ユーゴーの視界に、いきなり植木の顔が飛び込んでくる。 俯いていたのを心配に思い、覗き込んできたらしい。 そんな善意までも流れ込んでくるのが、ユーゴーは少しいやだった。 「なんつーか……能力を知られたくないっていう気持ちは、俺にはよく分かんねー。 でも能力バレたせいでみんなにイジメられたってヤツは知ってるから、無理に嘘吐くななんて言わねえ」 悩んでいる理由を勘違いしているのは、記憶を読まずとも明白だった。 それを指摘できないユーゴーの前で、植木はさらに続ける。 「だから、言いたくなるまで待てばいいんじゃねえか? 流兄ちゃんなら許してくれるだろ、たぶん。流兄ちゃんだし」 なんとも的外れな慰めであった。 植木がこうして無条件で信じている流の実状に、ユーゴーは頭を捻っていたのだ。 だというのに、ユーゴーは不思議と微笑んでしまっていた。 「そう……ですね。ありがとう」 流が人生を楽しんだことがないというのは、分かっているのだ。 ユーゴーも、ほんの少し前まではそうだった。 そんなユーゴーに楽しいという感情を教えてくれたのは、はたして誰であったのか。 辛い境遇に置かれながら、精一杯楽しい未来を目指して歩む男だ。 さながら殺し合いの場でも前に進もうとしている――流の感情を揺らした二人のように。 彼らを知っているというのに、悩んでいる場合ではないだろう。 ユーゴーがそう思っていると、植木は遠くを眺めながら呟く。 「それにしても、流兄ちゃんおせーな。なにかあったんじゃねえだろうな」 反射的に、ユーゴーの肩が微かに跳ねた。 実は、先ほどから気にかかっていたことがあるのだ。 六時に行われた放送で、『とら』という名が呼ばれた。 あの流が表面上を取り繕うだけでなく、内面でも語った二つの名前の片方だ。 妖であるとのことだった彼が、命を落としたのだという。 こうも遅いと、たしかに『なにかあった』のかもしれなかった。 より正確に言えば、『なにか起こしている』――可能性がある。 「…………見に行きますか?」 ユーゴーの提案に、植木は首を傾げた。 当然だろう。見に行くとなれば、移動用の神器を使わねばならない。 しかしその速度や揺れに、ユーゴーは耐え切れないのだ。 「流さんが気になります……放っておけません」 困惑していた植木だったが、ユーゴーに見つめられ納得したようだ。 両脚に、六ツ星神器『電光石火(ライカ)』を発現させる。 「精一杯力をセーブするけど、気持ち悪くなったら行ってくれよ」 そう忠告すると、ユーゴーは深く頷いた。 笑みを返してから、植木は美神に視線を飛ばす。 「そっちの……美神姉ちゃんはどうすんだ? 一緒にくるか?」 顎に手を置いて考え込んでから、美神はきっぱりと答えた。 「んー。私はいいわ。 植木くんの言ってたエリアの端の結界とやらも気になるけど、どうしても端っことなると人いなそうだしね。 だいたい道具もない私が行ってちゃっちゃーっと解除できるようなヤワな結界じゃないっしょ、常識的に考えれば。 北上して仕事仲間探しつつ情報手に入れてるから、アンタたちの知り合いに会ったら場所伝えとくわね。そっちもよろしく」 「そっか。俺の知り合いは四人いて、まず佐野ってのは手拭いをデコに巻いた――」 「いやいや。ユーゴーから直接テレパスで送ってもらってるから、特徴くらい分かってるわよ」 「あ、そだな。じゃあ、ここで話してても意味ねーな」 それだけ言い残すと、植木はユーゴーを担いでライカを発動させた。 ほんの数秒足らずで最高速に到達しそうになるが、天界力で強引に速度をセーブする。 セーブしたところで十分速いのだから、今度こそユーゴーを吐かせないというのが目標だった。 ◇ ◇ ◇ 「はーすごいわ、ありゃ。さすがに神族だけあるわね」 もうすでに豆粒ほどのサイズになってしまった植木を眺めながら、美神は誰にともなく呟く。 その背中がすっかり見えなくなるのを待って、美神は視線を鋭くする。 「…………さて、さてさて、もういいでしょ」 これは先ほどと異なり、誰にも向けていない言葉ではない。 ならば、誰に対する言葉であるのか。 この場には、誰もいないというのに――違う。 他にも、いる。 美神一人取り残されたようだが、この場には美神以外にも人がいる。 ただ――現時点においては、もはや『ある』と言ったほうが正しいかもしれないが。 「ナゾナゾ博士さんだっけ? 悪いわね――貰えるもの、いただくわよ。 化けて出るとかやめてよね。植木くんが言ってたんだから、アナタはこのプログラムを止めようとしていたって。 その遺志を受け継ぐためなんだから、面倒かけさせるのはやめてよね。いくら私ほどのGSでも、除霊には多少手間かかっちゃうんだから」 ざくざく――と。 うずたかく盛られた土山に、美神はシャベルを突き立ていく。 そのシャベルは、ナゾナゾ博士を埋葬するために植木が使ったものだ。 それを知っていながら、美神は土山を掘り返す。 ほどなくして、お目当ての亡骸は見つかった。 死んでから数時間経過しているだけあり、腐臭が辺りに広がる。 表情をしかめながら、美神はスコップをナゾナゾ博士の首筋に振り下ろす。 一度、二度、三度―― 肉が抉れ、骨が砕ける音こそ響くが、それだけだ。 首があらぬ方向に曲がるばかりで、一向に望む展開にはならない 一度呼吸を落ち着けて、思い切りシャベルを振りかぶる。 「こ……のォ!」 そのまま重力の勢いを乗せて振り落とすと、ようやくナゾナゾ博士の首が切断された。 死後時間が経過しているからであろう、血が噴出することはない。 じわりと滲んで、垂れ落ちるだけだ。 赤黒く染まった首輪を手に取って、美神はリュックサックに放り込む。 「……ま、言えないわよね。あの二人には」 ひとりごちて、美神は自ら切断したナゾナゾ博士の死体に土を被せていく。 用は済んだので放置しても構わないはずなのだが、さすがに気が引けた。 しばらくすれば、また元通りだ。 傍目には、一度掘り返したなどと分からないだろう。 「それにしても……」 植木の話によれば、ナゾナゾ博士は思いを残して逝ったらしい。 このような理不尽な殺し合いに巻き込まれて殺されたのだから、当ぜんんと言えば当然だ。 にもかかわらず、霊体が現れないというのはいかなることか。 GSたる美神にしてみれば、不自然にもほどがあった。 本来、死体を傷つけられるより前に霊となって辺りに漂っていてもおかしくないのだ。 「……これも結界の能力かしら」 一応結論を出すとなれば、これ以外に見当たらなかった。 強制的な成仏なのか、霊体が現世をうろつけぬようにしているのか、はたまた人間側が確認できなくなっているのか。 そのいずれか、あるいはまた別のどれかであるのかは定かではないが。 ともあれ、現状では結界のせいと見る他ない。 「別に、いまから植木くんたちのほうに合流してもいいんだけど……ねえ」 北上すると言ったものの、実際美神はどちらでもよかった。 結界を見たところで意味はないと言ったが、アレはでまかせだ。 結界を確認した上で、同業者らしい秋葉流とともに対処方を考えるのも手ではあった。 なのにそれをしなかったのは、植木とユーゴーの二人があまりに美神と違いすぎていたからだ。 情報交換の際に、二人とも似たようなことを言っていたのだ。 ――仲間/思い人のために死んでも構わない、と。 それは、美神からはどう頑張っても出てこない発想だった。 価値観が正反対すぎた。真逆と言ってもいい。 にもかかわらず行動を共にすれば――美神自身だけでなく、二人も苛立ちを募らせるばかりだろう。 そんな未来があまりにも見え見えで、同行を断ったのだ。 テレパシストたるユーゴーは気付いていたであろうに触れなかった辺り、彼女も似たようなことを思っていたのかもしれない。 「あー、やっぱ周りも自分一番なヤツらじゃなきゃやりづらいわ。 アシュタロスとか横島くんほどとは言わないけど、他人なんか知るかって相手は気分が楽よね。なんでもできて」 最上位魔族・アシュタロスも。よもや時給二五五円と同列に扱われるとは思っていなかっただろう。 「その点、ジャンなんかアレで結構リアリストっぽくて楽だったわ。まったく、いったいどうしたのかしら」 どうしたのかしらもなにも、彼を置き去りにしたのは美神自身だった。 【A-5 東部/一日目 午前】 【植木耕介】 [時間軸]:十ツ星神器・魔王習得後 [状態]:健康 [装備]:『電光石火(ライカ)』 [道具]:基本支給品一式、ブルーの車椅子@ARMS、ビニール一杯のゴミ@現実 [基本方針]:協力者を探して首輪を外すというナゾナゾ博士の考えを無碍にしない。流の向かったほうへ。 ※美神、ユーゴーとテレパスで情報を共有しました。 【ユーゴー・ギルバート】 [時間軸]:カリヨンタワーのキース・シルバー戦直後 [状態]:健康 [装備]:防弾チョッキ@現実 [道具]:カマキリジョーの着ぐるみ@金色のガッシュ、ヒーローババーンの着ぐるみ@うしおととら、基本支給品一式 [基本方針]:殺し合いを止める。どうにかして秋葉流を説得する。流の向かったほうへ。 ※制限によりテレパシー能力は相手の所在が分かる場合のみにしか発動できません。 ※美神、植木とテレパスで情報を共有しました。 【美神令子】 [時間軸]:ルシオラを敵だと認識している時期。 [状態]:疲労(小)、雷撃のダメージ、すり傷。 [装備]:青き稲妻@GS美神極楽大作戦!! [道具]:ヴァジュラ@スプリガン、鍋@現実、土手鍋(説明書未読)@金剛番長、基本支給品一式、首輪(ナゾナゾ博士) [基本方針]:殺し合いには乗らない。脱出するべく首輪を調べる。アシュタロスには関わらない。 ※ジャンと少しばかり情報を交換しました。 ※『才賀正二』を危険人物と認識しました。 ※植木、ユーゴーと情報をテレパスで共有しました。 投下順で読む 前へ:死んだらおわり 戻る 次へ:選択 時系列順で読む 前へ:死んだらおわり 戻る 次へ:非戦闘生命 キャラを追って読む 084:らでぃかる・ぐっど・すぴーど ユーゴー・ギルバート 108:選択 植木耕助 085:撤収――天秤にかけた結果 美神令子 120:普通の子ども ▲
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http //www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-12-12/2008121214_01_0.html 2008年12月12日(金)「しんぶん赤旗」 教科書の内容 改悪教基法と一致要求 検定審 制度改定の報告案 教科書検定審議会(文部科学相の諮問機関)は十一日、検定手続き改善作業部会と教科書改善作業部会の合同会議を開き、検定制度改定についての報告案を審議しました。 報告案は、教科書が、教育基本法に示す「教育の目標」を達成するための主たる教材であることを検定基準の総則に明記し、教科書の内容が同法と一致していることを明確化するとしています。 教科書会社に対して、教科書の内容と教基法の目的・目標との対照を示す書類の提出を求め、「愛国心」育成を目標とした同法にそう教科書づくりを要求しています。 検定手続きの「透明性の向上」については、教科書調査官が作成する調査意見書や審議会の部会・小委員会の審議事項などを事後に公表するとしています。しかし、これらは現在も公表されています。一方で、「情報が検定審査終了前に流出」した場合は審議を一時停止することを明確化するなど、情報管理の強化を図っています。 学習指導要領の範囲を超える「発展的な学習内容」については、「本文以外で記述する」との規定を見直し、分量の制限も撤廃。「教科書に記述されている内容をすべて学習しなければならない」という「従来型の教科書観」を、「個々の児童生徒の理解の程度に応じて指導を充実する」という観点で転換する必要があるとしています。 同審議会は二十五日に最終報告を提出。文科省は検定基準などの改定案を出す予定。 沖縄戦ニュース
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西日本新聞社の記事へ飛ぶ (魚拓) 2010年5月10日 12 10 宮崎県で流行している牛や豚の口蹄疫のウイルスの塩基配列が、香港で今年確認されたものと99・22%一致していることが、10日までに明らかになった。 農林水産省が英国の家畜衛生研究所にウイルスの解析を要請していた。香港のほか、韓国のウイルスとも98・59%一致することも判明した。 農水省は「ウイルスの一致率だけでは、感染源や感染経路については何も言えない」としているが、一致率の高さは、口蹄疫がこれらの地域から何らかの経路で日本に入ってきた疑いをあらためて強める結果となった。 農水省は今月2日にも、宮崎で見つかったウイルスが香港やミャンマーのものと類似していると発表していたが、塩基配列の一致率や、韓国の型とも近いことが分かったのは初めて。 ウイルスは感染を繰り返すうちに少しずつ塩基配列を変えていくため、配列が近ければ近いほど共通の感染源から枝分かれした可能性が高いことを示す。 5月 農水省発表 防疫関係
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2009年5月22日23時28分 地方自治体職員らでつくる労働組合の連合組織「全日本自治団体労働組合」(自治労)は22日、10年に予定していた日本都市交通労働組合(都市交)と全日本水道労働組合(全水道)との統合を断念したことを明らかにした。すでに一本化している連合への加盟も、各産別単位に戻す方針だ。 3産別の統合協議は01年から始まり、10年の統合についてはそれぞれが組織決定を済ませている。懸念材料の一つだった名称問題も、自治労が昨年8月の定期大会で「自治労以外の名称を選択する」ことを決定。統合への準備が加速するものと思われた。 新組織に関する議論で、「交通」「水関連」などの部門を設置することは合意。一方で、役員の配置など意見のずれが目立つ問題が解消されず、最終的には今月10日の統一組織委員会で統合断念を確認した。自治労関係者は「認識の違いを一致させることが難しかった」と振り返る。 ソース:asahi.com http //www.asahi.com/national/update/0522/TKY200905220358.html 名前 コメント
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http //sankei.jp.msn.com/politics/policy/100201/plc1002010321006-n1.htm 【主張】日中歴史共同研究 「南京虐殺」一致は問題だ 2010.2.1 03 21 日中の有識者による歴史共同研究の報告書が発表された。両国の歴史に対する考え方の違いが一段と明確になった。 この共同研究は、平成18年10月の安倍晋三首相(当時)と胡錦濤国家主席の合意に基づき、3年がかりで行われた。両国の認識の隔たりが大きく、両論併記の形がとられたのは当然である。 近現代史の部分を読むと、日本側の記述はおおむね客観的な資料に沿って書かれている。これに対し、中国側の記述は中国共産党史観の域をほとんど出ていない。 ただ、南京事件(昭和12~13年)のくだりで、中国側の主張に引きずられているのは問題だ。 日本側の記述は「日本軍による捕虜、敗残兵、便衣兵、及び一部の市民に対して集団的、個別的な虐殺事件が発生し、強姦(ごうかん)、略奪や放火も頻発した」と「虐殺」を認めている。その数は、東京裁判で認定された「20万人以上」、中国が主張する「30万人以上」などの数字を挙げ、「日本側の研究では20万人を上限として、4万人、2万人などさまざまな推計がなされている」としている。 しかし、「南京虐殺」や「南京大虐殺」は当時の中国国民党が宣伝したものであることが最近の実証的な研究で分かってきた。日本軍による集団的な虐殺の有無も、はっきりしていない。こうした日本側の研究状況を過不足なく正確に記述すべきだった。 「南京虐殺」で認識が一致したといっても、共同研究に参加した学者間でのことだ。それがあたかも歴史の真実であるかのように、日本の教科書などで独り歩きするようなことは避けたい。 今回、中国側が戦後史の部分の発表を拒否し、それに日本側が同調したことも問題である。このため、日本側の研究論文まで非公開にされてしまった。中国当局は天安門事件(1989年)に関する厳しい言論統制を行っており、日本側の論文が公表されることで当局への批判が誘発されることを恐れたためとみられる。 日中両国の共同研究の成果は、等しく両国民に公開されるのが筋だ。日本政府は改めて中国側に公表を求めるべきである。 共同研究は今後も続けられる。そもそも、独裁国家の中国と学問の自由がある日本との間で、大きな成果は期待できない。日本側の学者はこのことをよくわきまえて共同研究に臨む必要がある。 日中歴史共同研究
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じしん タイプ:じめん 威力:100 説明不要、四世代から六世代に至るまでこの技を採用していないガブリアスは一部のすながくれ型を除けば基本的に存在しない。 強い技ではあるが、基本的に持ち物と性格補正のブーストのかからない地震の火力は足らないものであるということを忘れないようにすること。 具体的にはバンギラス、メタグロスを倒しきれない、耐久振りのハッサムを確定二発にできない、オボンマリルリはオボン込みで二耐えする、などという点である。 ゲッコウガ等の高速紙耐久ポケモンは地震は耐えるが逆鱗は耐えないなどという場合が多いのでダメージ計算を忘れないように。 げきりん タイプ:ドラゴン 威力:120 2~3ターン技が固定され、終わると自分が「混乱」状態になる。 こちらも説明不要、四世代から物理技になり威力も上昇した。 六世代からドラゴン無効のフェアリーが登場したが、鋼タイプと違い無効化されるとロックされないのでかえって起点にならないという利点も存在する。 当然のことではあるが、後ろの鋼及びフェアリーの処理ルートがない場面でげきりんを撃つのは非常に危険である。また、げきりん後の混乱の隙に積まれるリスクも存在する。 そのため、げきりんを撃つのであれば後ろにそれらの状況を対処できるポケモンを入れるかげきりんの2ターンで試合が終わる状況で撃つのが好ましい。最も混乱の五割を突破すれば起点を回避できるので、不利な局面では危ない賭けをすることもひとつの方法である。 ドラゴンクロー タイプ:ドラゴン 威力:80 命中安定の龍技、ただし威力は足らない。 ロックされずに相手のドラゴンタイプを殴るための技という以外の役割はほとんど存在しない。 肝心の相手のドラゴンへの削りであるが、安定して落ちるのはラティオス、オンバーン程度である。ラティアスは性格補正込みなら落ちるが、耐久振りも多く安定しない。ガブリアスミラーは性格補正があっても倒しきれない。ボーマンダもいわずもがなである。 よって、シングルにおいてスカーフ型以外でドラゴンクローを採用することはまずあり得ない。
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心甲一致"武者"「湊斗 景明」 「三世村正」 読み:しんこういっち"むしゃ"「みなと かげあき」 「さんせいむらまさ」 カテゴリー:Extra/男性 女性 作品:装甲悪鬼村正 属性:地闇 ATK:7(+1) DEF:6(+1) 【エクストラ】〔「湊斗 景明」 「三世村正」〕 【登場】自分のアリーナに「湊斗 景明」と「三世村正」が登場している。 [自動]このキャラが相手にダメージを与えた場合、自分のキャラ1体を【表】から【裏】にする。 Battle 〔自分の手札1枚を控え室に置く〕バトル終了時まで、このキャラの受けるダメージが4減少する。この能力はこのキャラがバトルに参加している場合にのみ発動できる。 蒐窮開闢 終焉執行 虚無発現 illust:ポリゴン番長 NP-154 R 収録:ブースターパック 「OS:ニトロプラス2.00」 バトル中に受けるダメージを減少する能力を持つエクストラキャラ。 デメリットや補正値の違いを考慮しても、装甲悪鬼 武者 「湊斗 景明」&「三世村正」の上位互換と思って問題ないだろう。 あちらが手札2枚で耐久力を5増やすのに対し、こちらは手札1枚でダメージを4軽減できる。 効果ダメージへの耐性も付くが、バトルに参加しなければ使えないという制約もできたため過信はできないか。 デメリットは相手にダメージを与えた際に裏にする対象が「フレンド1体」から「キャラ1体」へ変更された。 パートナーも対象にできることで選択の幅が広がったため、少々軽くなったと言える。
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部隊を鼓舞する台詞に困り、ジェイスは自問した。「ギデオンならば何と言うだろう。」 Faced with the nobel problem of inspiring an army, Jace asked himself "What would Gideon say?" ゲートウォッチの誓い 【M TG Wiki】 名前
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http //www.afpbb.com/article/war-unrest/2689506/5263813 日中の歴史共同研究が報告書を発表、南京虐殺めぐり不一致 2010年02月01日 12 07 発信地 東京 クリッピングする 拡大写真を見る 写真をブログに利用する 中国・江蘇(Jiangsu)省南京(Nanjing)にある「南京大虐殺記念館(Nanjing Massacre Memorial Hall)」で、各国語で記された中国側の主張による犠牲者数(2008年12月13日撮影)(c)AFP/XTRA 【2月1日 AFP】日中の歴史共同研究委員会は31日、2006年から行ってきた共同研究の結果をまとめた報告書を発表した。報告書は日中両政府の合意のもとで、両国の歴史学者各10人が約2000年にわたる日中史を検証したもの。 549ページにおよぶ報告書は、日中戦争(1937-45年)を日本の侵略行為と認めた。一方、南京大虐殺の犠牲者数については中国側が1947年の南京戦犯裁判の判決を根拠に「30万人以上」と主張。日本側は「様々な説がある」として「最大で20万人」とし、共通認識は得られなかった。(c)AFP 日中歴史共同研究
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http //news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010 d=0201 f=politics_0201_005.shtml 日中歴史研究「中間~右」の学者と認識一致は大成果―中国メディア 2010/02/01(月) 11 51 1月31日、先日発表された「日中歴史共同研究報告書」に関するNHKの海外向けニュース放送が数秒間中国国内で視聴できなくなるという状況が発生したことが伝えられ、注目を集めている。中国国内メディアでは報じられていないが、「日中歴史共同研究報告書」発表についての記事は中国国内でも多く掲載されている。 もっとも多くの中国国内サイトに転載された北京のメディア・新京報の記事では、「報告書」を「近年で初めて日中双方の学者が共同で日中関係史で未確定の問題を探る学術活動」「古代・近代の2部に分かれている」と説明している。また、南京虐殺について事件の性質において「判断が一致した」として、「注目すべきは単に被害者数の問題だけでなく、最も重要なのは大規模な残虐行為という認識を持つことである」という中国側の首席委員で中国社会科学院近代史研究所長の歩平氏のコメントを紹介するなど、成果があったことを伝えている。 中国青年報では、この成果を「大同小異」と表現した中共中央党史研究室の章百家氏のコメントを引用した。「小異」については、日本の学者は具体的な事件研究に重点を置いて「偶然性」を強調したのに対して中国側は事件発生の「必然性と計画性」を強調するという観点の違いによるものだとしている。 そのうえで、「中国側の主な参加者は歴史学者だが、日本側にはほとんど歴史学者がおらず、おもに政治学、法学の専門家で組織されている。彼らの大部分は自由主義史観の影響を受けた、日本の中間派を代表する学者である。中にはやや『右』に偏っている学者もおり、その中で侵略問題などに関して大枠で共通認識が持てたことは大変素晴らしいことである」という華東師範大学歴史学部の楊奎松教授のコメントを掲載、さらに「学術上の意見の食い違いは正常であり、メディアは食い違いを拡大させてはならない」という歩平氏の指摘も紹介した。 戦後史に関しては「資料の不足」「政治的要素を考慮の上」次の段階の協議へ先回しすることで合意に達している。「ドイツやフランスだって2006年になってようやく協同の歴史教科書を出したのだから」(歩平氏)と長期的な取り組みを期待する中国側に対して、日本側は今後どのような姿勢で共同研究に取り組んでいくべきか。(編集担当:柳川俊之) 日中歴史共同研究