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名前 攻撃当たり判定操作(マゴノテ) 万物はこの能力の射程範囲内である。 能力評価 破壊力C 命中率B 射程 S 連発力C 応用力C 能力詳細 この能力は、自分自身の体術による攻撃の範囲を任意な距離まで拡大することが出来る。その要領はさながら格闘ゲームの当たり判定と同じなのだ。また、攻撃とは素手だけで行われるものではないため、この能力は自分だけじゃなく他の物質にも与えることが出来る。例えば、自身が持つ剣にこの能力を与えて、超広範囲に斬撃を与えることもできるのだ。 発現条件 あくまで自分の攻撃範囲が伸びるということなので、攻撃動作はしなくてはいけないし、それによるダメージも、普通のパンチキックと同じである。また、遠くにいる敵に攻撃を命中させるときでも、拡大は延長線上への一次元的なものである。平たく言うと、ストレートのパンチを拡大しても敵は顔面をガードすれば防げるし、左右に避ければ通常通り回避できる。打撃面の面積は増えていないのだ。 応用、背景、その他 当たり判定は拡大だけでなく縮小も可能。そのため、使用者は武器として特製の折り畳み傘を持っている。敵の攻撃を避けきれない場合、この傘を広げて、傘に能力を付加し、相手の攻撃範囲を限りない0にすることで無力化することが可能。 物語後半ではこちらのほうが主力になるかもしれない。 一覧に戻る
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『不定形のもの』に『触れている』間のみ 『形』を与えることが出来る『人型スタンド』。 『形』とはかなり広い意味のもので、同時に『材質』等も与える事が出来る。 しかし、与えられた『材質』等の影響を受けるのは『エミネム』と任意でその本体のみ。 (例) 炎に能力を行使し『炎の剣』を作成したとしても、その剣で切れるのはエミネムとその本体のみ。 それ以外の物にとっては剣の形を持った『普通の炎』として扱われる。 『エミネム』 Eminem 破壊力:C スピード:A 射程距離:E 持続力:E 精密動作性:A 成長性:E | 『死亡後変化』 ↓ 本体の死亡により『精神の束縛』から解放された『エミネム』本来の姿。 完全自立型。 『形のないもの』を『接触』することによって『整形』する能力。 『水』や『電気』のような物質や現象だけにとどまらず、 『霊魂』や『意識』といったものでさえも能力対象に含まれる。 『整形』は広義にわたり、『抜き出す』ことなども可能。 また『スタンドパワー』維持のために生命の『霊魂』を捕食していたが、 『霊魂』は『ガラスのバラ』という形で『整形』されていた。 この『ガラスのバラ』のみ、このスタンドの手を離れても形を保つことができ、 それは『霊魂』の精神エネルギーによって『整形』が維持されるからである。 『エミネム・ホエン・アイム・ゴーン』 EMINEM When I m Gone 破壊力:C スピード:A 射程距離:- 持続力:- 精密動作性:A 成長性:-
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とりあえずの平穏 聖華暦833年 11月3日 この一ヶ月、特に何事も無く平和な時間が流れている。 帝国統轄騎士會にもしょっちゅう行くわけでは無いので、ビクトルやこの前話した(因縁つけられた?)ばかりのリューディアさんとも顔を合わせずに済んでいる。 それだけでも随分と平穏なものだと、不謹慎ながらそう思っている。 不謹慎というのは、今この帝都の、特に貴族街においてとある事件が現在進行形で発生しているから。 それは貴族に仕える使用人で、しかも女性ばかりを狙った殺人事件だ。 警邏の話によると連続殺人事件の可能性が非常に高いという事らしい。 ちなみに話を聞いたのは師匠。 まだこの近所では発生していない、というだけなのだけど。 夜間は外出を控えるよう呼びかけがあり、警邏の巡回も増えている。 だから、まぁ不謹慎ながら、という事。 とは言え、エミリさん達も夜間外出はしてないし、出掛ける時は僕も一緒だから、そんなに心配しなくても大丈夫そうだ。 帝都の警邏も優秀だし、近いうちに事件も解決するだろう。 これはディックさんの言ってた事。 こんな事件なんかは関わり合いにならないのが一番だ。 好き好んで首を突っ込みたくは無い。 なにしろ僕は、暗黒騎士の弟子でしかないんだから。 暗黒騎士は帝国最強の戦力であるから、さまざまな権限を持っている。 軍や警邏に指揮権を行使する事も出来る。 かえってその弟子はというと、なんの権限も持たされていない。 軍務に就く際、師匠から暫定的に少尉相当の権限を付与してもらえるくらいで、一般市民となにも変わらない。 むしろ勝手な事をすれば法によって処罰される事だってある。 『力』を持ったからといって、特別な存在になったわけではないのだから、まぁ半端な未熟者にはこれくらいで丁度いいのかもしれない。 それよりも、今は目の前の課題に集中しなくては。 暗黒闘気を全開にして、師匠との手合わせ。 体力が尽きるまでひたすらに打ち合う。 師匠も暗黒闘気を展開しているから、暗黒闘気同士が反発して押し返され、僕の剣は威力が減殺されている。 それにひきかえ、師匠の剣の鋭さはちっとも減殺されていない。 本当に、師匠と手合わせをすると、自分の未熟を思い知らされる。 かれこれ一時間にわたって手合わせをして、僕は師匠から一本も取れていないのに、師匠は僕から十四本も取っている。 これが現役の暗黒騎士とその弟子の実力の差。 ちょっと覚えが早いくらいでは、師匠というこの大きな壁を超える事は容易な事ではない。 「はぁ、はぁ……。」 「どうした、へばるにはまだ早いぞ。」 姿勢を低く足を狙って切り掛かり、直前で一気に飛び上がって上段から打ち下ろす。 しかし師匠は微動だにせず剣で受け止め、そのまま右へ払い除ける。その勢いに僕自身も姿勢を崩されがら空きになった脇腹にまた一撃を受けてしまう。 たまらず剣を取り落とし、倒れてしまった。 しかし、このままゆっくりと倒れたままではいられない。 すぐに起き上がって落とした剣を拾い、体勢を立て直して構える。 「今の攻撃は悪くはない。だがフェイントを掛けるなら直前まで悟られないよう動きに気をつけろ。」 「はい!」 次の攻撃に移るべく半歩踏み出したところで、エミリさんが声を掛けてきた。 「あの、お忙しいところ申し訳ありません。」 「ふむ、少し休憩だ。」 僕は深く深呼吸をして構えを解く。 「ご主人様、実はスパイスを切らしてしまいまして、買いに行きたいのですが…。」 「そうか。リコス、今日の手合わせはここまでだ。」 「判りました。エミリさん、支度して来ますね。」 「ありがとうございます。」 僕は師匠に一礼をし、着替える為に自室へと戻った。 時刻は午後4 30を回っている。 まだ日は落ちてはいないけれど、傾いている。 少しずつ夕闇が広がって来ていた。 「お待たせしました。」 「修行を中断させてしまってすみません。」 「いえ、良いんです。行きましょうか。」 僕達は最下層の商店街へと向かい、いつも買物をする店で香辛料やついでに他の必需品を両手いっぱいに入手した。 買物を済ませると、すっかりと日が暮れている。 とはいえ、帝都ニブルヘイムは夜間でもエーテル灯が街を明々と照らし、暗闇や影などは裏路地のような限られた場所にしか存在しない。 それでも、やはり人通りは随分と少なくなり、女性の一人歩きは気をつけなければいけない。 検問を通り過ぎて、貴族街へと戻って来た。 こちらは最下層よりもさらに人通りが無く、明かりがあっても不気味に感じる。 僕達は無言で足速にお屋敷へと歩く。 「君達、こんな時間に何処へ行くんだい?」 「「‼︎」」 十字路に差し掛かった所で不意に声をかけられた。 思わず足が止まり、声の方向へ顔を向けた。 路地の影から現れたのは警邏である公安第一特務の軍人だった。 公安第一特務というのは国内の一般犯罪に対処する軍の部隊だ。 警察の役割を担っていて都市内での警邏もその任務に含まれている。 どうやら巡回中らしい。 ただ、エーテル灯の逆光で影が出来て、顔はよく見えない。 「あぁ、驚きました。これはご苦労様です。」 「僕達は買物を済ませてお屋敷に戻るところです。」 「今は夜間外出は控えるように通達が出てるだろう? 危ないから、私が送ってあげよう。」 警邏の軍人はそう言ってきた。 軍人が一歩踏み出した時にエーテル灯の灯が差し、人好きな笑顔が見えた。 「まぁ、それはありがとうございます。」 僕達はその申出を受けて、送ってもらう事にした。 道すがら、軍人は僕達の素性を聞き、僕らも素直にそれに答えた。 「ほぉ、そうか、暗黒騎士様のとこに仕えてるのか。」 「ええ、今日は食材を切らしてしまって、それで買物をしに出てたのです。」 他愛無い会話をしながら、あと6軒先というところまで戻った時だった。 突然、警邏の軍人が振り返り、腕を振り上げる。 その手に光る何かが見えた。
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何も考えず幻想郷入りした 動画リンク コメント 何も考えず幻想郷入りした をかし 初うpです。とりあえず字が汚いのは勘弁して下さい。これから直すよう 努力します。注:タイトルについてですが、別にうp主が何も考えずに幻想入りを製作しているわけじゃありませんからね!! 主人公は「をかし」です。大学生、帰宅中に幻想入りをしてしまいます。そしていきなり来たのが・・・シャツの文字にも注意してください 動画リンク 新作 一話 コメント 名前 コメント
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占星術師 クラス:S 昇級:星の霊魂の結晶系 特殊要素:? 「」 ステータス テストサーバーでついに出てしまったS級傭兵。雇用方法は新しく出るレイドDの関係したクエストだと思われる。昇級に必要な結晶はレイドDで手に入る模様。アトラス原石でも昇級可能。 狩り アンタレスが防御力を下げるのでボスで使えるかもしれないが、基本的には狩りに向かないだろう。 リーグ テストサーバーでかなり強力らしい。アンタレスは加護でコンボ魔法が発動してしまうので、この傭兵が出たら楽士や楽ヒなどの浄化がかなり重要になるかと。 コロシアム ノーコメント。 スキル シリウスの一撃 行動力:200 クール:4 範囲:縦1列 射程:1? 炎属性の魔法。縦1列にダメージを与える。 アンタレスの報復 行動力:150 クール:3 持続:3 範囲:十字 射程:3? 敵の攻撃力・防御力を下げ、DOTも与える。このスキルの上に各種加護(神聖なる加護、女王の加護、女神の加護)を使うとコンボ魔法のアンタレスの憤怒が発動し、行動力を大きく下げる。 スピカの位相 行動力:0(パッシブ) クール:0 持続:2? 範囲:攻撃者 攻撃してきた相手に一定確率でダメージを与える反撃魔法。アト剣の雷電の空間と想像するとわかりやすい。雷属性。杖・アト杖の120レベル魔法がこれで、潜在力と併せると強いらしい。 スキル振り 実装されてから。多分アンタレス・スピカMAXが基本、もしくは好みでアンタレス・シリウスMAXになるかと。
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効果モンスター 星10/炎属性/悪魔族/攻3500/守3000 このカードは自分の手札が0枚で自分フィールド上にこのカード1枚 のみが存在する場合のみ攻撃することができる このカードが戦闘で破壊したモンスターの効果は無効化される このカードは攻撃力こそ高いが効果は非常に扱いずらい、 しかしこのカードでトリシューらも真っ青な1キルコンボが存在する そのコンボ名は「火霊なる魔人」 必要なカードは デュアル状態の魔族召喚師 リビングデッドの呼び声 火霊術‐「紅」×3 絶対服従魔人 やり方は まず絶対服従魔人を、フィールドに出し火霊術発動 その次にリビングデッドの呼び声で、魔人を復活させ火霊術発動 最後に魔族召喚師で復活させたら、トドメに火霊術発動 トリシューラは×3体で8100、 相手にモウヤンのカレーで回復されると、1キル出来なくなるが このコンボは与えるダメージが、脅威の10500!!! しかも与えるダメージは、すべて効果ダメージなので、魔族召喚師で攻撃も出来る ダイレクトアタックに成功すれば、与えるダメージは12900になる!!!!! なんと、ディアンケトが三人いても、相手のLPを0に出来るのだ。 wikiには、プレイヤーが服従されると書いてあるが、 このコンボを使えば、自分が相手を服従させることが出来るのだ! 3スレ目 779 名無しプレイヤー@手札いっぱい。 2010/06/19(土) 23 29 36 ID I6zaDXSd0 Tag:ワンキルアド
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愛恋妖精メル&ミル C 自然文明 (2) クリーチャー:スノーフェアリー 1000 ■このクリーチャーが出た時、各プレイヤーは自身の山札の上から1枚目をそれぞれのマナゾーンにタップして置いてもよい。 ■各プレイヤーが、自身のターン中、自身のマナゾーンのカードの枚数よりコストが大きいクリーチャーを出す時、かわりにマナゾーンに置く。 作者:はんむらび マナブーストとメタカードを兼ね備え、かつ場に残るという緑系デッキ待望のカード。 《青銅の鎧》と《キャディ・ビートル》を足した結果2コストになったが、なんとマナブーストは相手にも与えるし、不正メタは自分にもかかる。 しかも相互がアンチシナジーであり、「相手にマナを与えることで不正になるコストが減る」という。 つまり、全プレイヤーに「マナを貯めて普通に出す」という動きを強要するカードと言える。 マナブーストの性質は《Disミン》にも近いが、2コストでこの性質は史上初。デッキによっては《極楽鳥》等の枠を奪えるか。 《愛恋妖精ミルメル》はミルとメルの双子の姉妹だという話があり、それをもう一度、より強く再現したカード。 企画 【企画】汎用!穴埋めの美学! フレーバーテキスト 評価 選択肢 投票 ぶっ壊れ (0) 良カード (1) 普通 (0) 微妙 (0) わからない (0) 名前 コメント
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《霞の谷(ミスト・バレー)の暗殺者/Mist Valley Assailant》 テキスト 効果モンスター 星3/風属性/鳥獣族/攻1200/守1500 自分フィールド上に他の鳥獣族モンスターが表側表示で存在する場合、このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。 このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、以下の2つから1つを選んで発動する。 ●自分のデッキからカードを1枚ドローする。 ●フィールド上に存在するカード1枚を選択し持ち主の手札に戻す。 考察 第三十章で登場した、風属性・鳥獣族の下級モンスター。 特定の条件下で直接攻撃が可能となる永続効果と、戦闘ダメージを与えた時に発動する誘発効果を持つ。 「黒蠍」のような効果を持ち、2つの効果は地味だがいずれも強力。 自身の効果で直接攻撃が可能であるため戦闘ダメージも与えやすい。 レベル3・攻撃力1200なので《平和の使者》《レベル制限B地区》《グラヴィティ・バインド-超重力の網-》の陰から相手をちくちくいじめる事が可能。 バウンス効果も、上手く活用すれば自分だけロックを解除して味方のモンスターで追撃できる為シナジーが良好である。 製作者は弾圧されない民。 作中において 第三十章にてルーシィが使用。 《霞の谷の断罪者》の効果で手札に加わり、特に効果を発揮することなく《固い絆==レディアントシンクロ==》でチューナー化し《ダーク・ダイブ・ボンバー》のシンクロ召喚に使用された。 関連項目 霞の谷 名前 コメント
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旧図書館塔 地上20階、地下不明、世界でも有数の所蔵量を誇る図書館だった。 広大な敷地に様々な建築物が存在する魔術学園だが、その中でも特徴的な建物の一つが旧図書館塔である。 1000を越える年月で蒐集され続ける書物。たび重なる地下への改築。その全貌を知るものは既に居ない迷宮と化している。 また大量の魔導書の影響か、内部には怪異が巣食い、更にし通常では起こり得ない現象が多発する異空間となっていた。 あまりに危険な為に生徒の利用は許可制になっており、貴重な書物を発掘する旧図書館塔探索部が発足している。 地上部分は9割方探索が完了しているが、地下は依然として手付かずの状態である。 探索は非情に苛酷であり、大規模な探索でも死傷者が後を絶たず―― ―魔術学園施設案より抜粋― 旧図書館塔は本校舎から北に数?離れた場所にある。 恐ろしく古い建物であり、白く美しい石造りは1000年の年月で黒く変色していた。 ビーニャは今日、ここで捜し物をする予定である。 旧図書館塔には世界的に見ても貴重な文献が無数に眠っている。 規模が大きすぎるのが難点だが、その労力に見合うだけの書物が読める。 ビーニャは暇さえあれば足を運ぶ程度に、この場所が気にいっていた。 薄暗く静かな旧図書館塔。 地上1階は無数の書棚が広がる。 視界の全てが書棚で埋まっている。 呼吸音すらあまり反響しない。 書棚へと吸い込まれて。 恐ろしく静寂が充ちる整った世界。 同時に、不気味でもあった。 しかしビーニャは気にしない。 迷わずに足を進め、書棚に目を向ける。 地上部の主だった本は全て目を通している。 得られる知識が少ない階層にあまり用は無い。 各階を繋ぐ階段は狭く、灯りも無い。 足を踏み外せば何処までも落ち続けそうな、螺旋を描く闇。 上り下りが面倒なので大抵の学生は飛んで移動するのだが。 ほとんど使われる事のない石造り階段が、寂しげだった。 地下10階より下に降りると、流石に怪異の数も増えてくる。 周りの書に影響を与えないように、それらを討ち滅ぼす。 地下20階に辿り着く。 ここからは無数の照明が不規則に天井や壁に設置されている。 七色の良く言えば幻想的な、悪く言えば安定感の無い光が周囲を照らし出す。 あの狂気的な装飾には意味があるのか、それとも制作者の遊びか―― それを調べてみるのも面白いかもしれないとビーニャは考えながら。 階段近くの書棚から漁り、興味が惹かれた本を手に取る。 何冊か積み、隅にある机と椅子が並べられたスペースに運ぶ。 そこで、机の上に置かれていた物に気付いた。 表紙も裏表紙もない、ボロボロの書物。 自分が置いたものではない。 誰かの置忘れだろうかと小首を傾げ――反転 意識が落ちる。 それは眠りに落ちる感覚にも似ていて。 意識が、深いどこかへと落ちていく。 暗闇だった。 たゆたう暗闇の中で漂う。 あらゆる深淵の知識が駆けめぐる闇。 知識の海の中心に私はいて、けれど。 私は、どこにもいない。 私の手は 私の足は 私の胸は 私の顔は 私の心は、どこにあるの。 たゆたう暗闇の中で漂う。 誰かが私を呼ぶ声が聞こえる。 どこにもいない、私への呼びかけが―― 『ようこそ、私の領域へ』 声が響く。 声という形の知識が流れ込む。 それの姿は正しく認識できなかった。 暗闇がそれを覆い、隠しているから。 『あらためてようこそ、お嬢さん』 『まずは話をしよう、時間は無限にある』 『ここで万の言葉を語る時間も、現実では刹那にも満たない』 『甘い紅茶と甘いお菓子を用意してる』 『話をしよう、お嬢さん』 ――たゆたう暗闇の中で―― ――私は誰かと会話する―― 『この図書館塔は、世界有数の建築物だ』 『さぞ素晴らしい知識の宝庫と思っていると、後悔するがね』 『悪夢のような怪異の出現、狂ったように捩れ続ける内部空間』 『それは我々の様な力持つ書が、一か所に集められた為とも言われるが』 『だが違う、“はじめからこうなるように”仕向けられていただけだ』 『わかっているのだろう、お嬢さん?』 『ここは、完成された知識の魔窟だ』 ――そうかも――しれませんね―― 『そうさ、可愛いお嬢さん』 『愛すべき贄よ』 ──ええ──そうですね―― ――たゆたう暗闇の中で―― ――私は何かと会話する―― 『我々は人間を害する、そうするようにできている』 『我々を作った狂人にそう定められているんだよ、お嬢さん』 『我々は現象だ。だから我々はそう在るしかない、人間を害する現象として』 『だが私は、どんな肉体的苦痛も与えない』 『苦痛は感じない、悲しみも感じない、何も感じない』 『誰より優しく、ただ終わらせる』 『これは慈悲だ』 ――慈悲ですか―― 『そうさ、君たちの大好きな優しさと世界に満ちる愛さ』 『君もそう思うだろう、お嬢さん?』 ――いいえ―― 『うん?』 ――いいえ――違います―― ――そうでしょう―― ――あなたはこう言っている―― ――歩みを止めろと――ここで終われと―― 『そうだよ、お嬢さん』 『君もここで歩みを止める』 ――私は――私は止めません―― 『愚かなお嬢さんだ』 『ここは私の領域だと言っただろう?』 『君はもう、どこにもいくことはできない』 ──それがあなたの手ですか―― ――長話が好きかと思えば―― ──見事に罠に―― ──かかってしまいましたね―― 『さあ、良い子はもう眠る時間だ』 ――ええ――そうですね―― 『わかってくれたか、お嬢さん』 ――ええ――─ ――あなたが何を言っても―― ──私には届きませんが―― 『何……?』 ――時間は充分にありました―― ――あなたはずっと── ──私に仕掛けていた―― ――そして、私も―― ――時間は充分にありました―― ――あなたを既に掴んでいます―― 『何を言う。何を言うんだ、お嬢さん』 『私の領域で私に敵う存在などない!お前のすべては!』 『私が喰らう!お前の魔力も、精神も、肉体も、魂も、すべてだ!』 ――確かに――ただの人間ならそうでしょう―― ビーニャは瞼を開き、手を伸ばす。 暗闇へ。 あるいはその奥で蠢くものへと。 『馬鹿なッ!!なぜ、なぜ人間が!!』 『なぜだ!?』 叫び声をあげる影が、姿を見せる。 空間を軋ませながら全身が露わになる。 無数の書物で構成されたそれは、生物ではない。 その淀んだ眼が、人間の精神を抉る。 その淀んだ牙が、人間の精神を砕く。 いびつに歪んだ蜂の如き異形。 ビーニャはそれを知っている。 それは、狂人が生み落とした知識の怪物。 甘い声で人々を呼びかけ、その精神を抉り貪る。 旧図書館塔内で多くの探索者が犠牲となった悍しき存在。 数多存在する人を喰らう魔導書に宿る、暗きもの。 ――あなたに―― 知識の怪物、魔導書へと。 ビーニャは手を伸ばす。 ――私を止める事は出来ません―― 『ならば証明してやろう!愚かな人間よ!』 ビーニャへと魔導書が叫びを放つ! 咆哮が、空間に亀裂を走らせる。 それはただの死をもたらすだけではない。それはすべてを殺し尽くす。 痛みも苦しみも与えず、眠る様に人へ安らかなる死をもたらすのだ。 死の弾幕。それこそが知識の怪物の真の武器。 『死ね!』 けれど、けれど。 ――遅い―― 『何ィィィィ!?』 けれどまだ、ビーニャは。 傷ひとつなく、立っている。 死に汚されたのは、虚空のみ。 『人間如きがァァァァァ!!』 ――喚かないでください―― 魔導書に宿る精霊は高次元の精神生命体。 物理的に破壊する事は出来ない。故に、人間には殺せない。 現世で魔導書を破壊しようにも、即座に精神を殺されるだろう。 ――確かに――人間があなたを滅ぼすことは難しいでしょう―― けれど、けれど。 ――けれど私は――人間ではない―― ビーニャはルニャの魔力から作られた分身だ。 人の様に振る舞うが、その本質はやはり人ではなく。 唸り声をあげ荒れ狂う知識の怪物に意識を傾ければ。 伸ばされた小さな手が――魔導書の精霊を捉える。 ――だから私は――あなたにこう言ましょう―― ――残 念 で し た ね―― 『───────────────────!』 あまねくを照らす、光の矢が放たれる。 穿ち、貫き、知識の怪物を消し飛ばす。 叫び声を上げる暇もなく。 光の矢に穿ち貫かれた魔導書の精霊は崩壊した。 構成するすべてを、何の痕跡も残さず、消し飛ばされて。 儚い燐光を、舞い散るように残して。 たゆたう暗闇を照らして── 旧図書館塔地下20階の机と椅子が置かれたスペースで。 一冊の表紙も裏表紙もない、ボロボロの書物があった。 いびつな魔法陣が魔導書を取り囲み、頁が分散する。 花吹雪のように舞う頁が、幾重にも重なり合う。 ヒトガタを作り上げた頁が、幻惑の様に宙に溶けて。 概念空間より現世へとビーニャは帰還した。 それはビーニャの予想を超えていた。 魔導書の意思を消し飛ばした光に周囲の暗闇が反応。 あり得ないほどの光が巡る。 欠損部部を補うように。暗闇を照らし出す。 気付けば、ビーニャを中心に魔導書が再構築されて。 魔導書の精霊として、ビーニャは変異を果たしていた。 「……………」 まあ、なるようになる。 半ば開き直って積み上げた本を読む事にした。 そしてその日は幸い(?)にも。 にゃにゃ坂騒動が起きており、ビーニャが注目される事は無かった。