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きのおとしもの ◆ROYAL9uibY 骨川スネ夫は走っている。 この殺し合いの場で最初に応対したのが殺人者だったとは。 恐怖に怯えていたとはいえ、スネ夫がここに連れてこられてからまだそんなに時間は経っていないはずである。 そんな短時間で殺人を犯すということは、『加藤勝』というあの人はきっと殺人鬼か殺し屋のどちらかだとスネ夫は思った。 後ろからは銃声が二度聞こえた。 自分に向けて撃たれたものに違いなかった。 だから、走った。 一心不乱に走り続けた。 どこまで走ればいいのかわからない。 とにかく逃げなくてはと、後ろも振り返らずに走り続けた。 「はあ……はあ……」 心臓が早鐘を打つ。 激しい呼吸で喉も口も乾ききっている。 後ろを振り返ると、闇が広がるばかりだった。 追いかけて来る足音も、銃声も聞こえてはこない。 自分は助かったという安堵と、闇の中からぬっと追跡者が現れるかもしれないという恐怖が同時に襲った。 体力はとうに限界を超えていたが、恐怖の方が強かった。 早歩きよりも遅い足取りで、スネ夫は体を前へ前へと動かし続ける。 後ろから迫る、恐怖という名の闇から逃げるように。 どのくらい“走った”だろうか。 時々後ろを振り返りながら、今は雑木林の中を進んでいる。 後ろからは、やはり音は聞こえない。 そろそろ恐怖よりも安堵の方が大きくなってきた。 どこか隠れられる場所を見つけたらそこで休もう。 そう思いながら鬱蒼と茂った林の中を進んでいる。 そして、目の前に何か建物が見えてきた。 月明かりに照らされてはいるが、それが何なのかはわからない。 それでも、それが建物であることはわかる。 助かった。 スネ夫はそう思った。 あそこに行けば助かると、根拠のない希望がスネ夫を突き動かしていた。 林を抜け、その建造物が眼前となる。 木造の建物だ。 旅館かな、と思ったスネ夫の鼻に、異臭が届いた。 変な匂いだ。 アンモニア臭。 おしっこ? 思案するスネ夫の頭上に、気絶したストッキングが落ちてきたのはその時だった。 「うわっ!」 スネ夫が叫ぶ。 落ちてきた何かに押しつぶされて、仰向けに倒れている状態だ。 落ちてきた何かは少しだけ温かい。 そう、人肌程度の暖かさだ。 一体なんだろうと頭を動かしたスネ夫の目に飛び込んできたのは、年上の女性だった。 「うわああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」 今度は絶叫した。 先程、殺し合いに乗った参加者と会ったばかりだった。 スネ夫は必至にもがき、ストッキングの下から這い出した。 そこで、違和感に気付く。 普通、人間ならば何かしら動くものではないだろうか。 起き上ってスネ夫の上からどくとか、スネ夫を狙う襲撃者なら逃がさないように組み伏せるとか。 スネ夫に落下した女性は、スネ夫が這い出すまで、そして這い出した後も微動だにしない。 見れば、服は破けている。 まるで誰かに襲われたみたいだった。 その服の裂け目から肌や下着が見えたので、スネ夫は顔を赤くしながら目を逸らした。 そして、同時に怖くなった。 もしかして、この人は死んでいるんじゃないか? さっきから微動だにしないのだから、そう思っても無理はない。 殺し合いの場という状況と、殺人鬼を見たことで、その思い付きに信憑性を付加してしまっている。 スネ夫は恐る恐る、女性の頭の方へ近づく。 頭にはタケコプターを付けている。 これで空を飛んでいて、そして落ちたのだろうか。 「あの……大丈夫ですか?」 女性の綺麗な頬に手を当てる。温かい。 次に、鼻に手を近づけた。 息はあった。 それを確認したスネ夫はほっとした。 「あのー……」 頭をゆすったり、叩いたりしてみるが、起きる様子はない。 女性の服が破けてしまっている理由もわからない。 スネ夫の心に不安が募る。 周囲を見渡すが、人の気配はない。 上を見る。暗くてよく見えない。 物音一つしない静寂が包みこんでいた。 「あの!」 「うーん……」 もう一度大きくゆすると、反応があった。 スネ夫は女性の意識が戻り安堵する。 女性は目を覚ますと、スネ夫へと視線を向けた。 「あんた誰よ。っていうか、ここどこ?」 「えっと……ぼくは、骨川スネ夫です。歩いていたら、あなたが落ちてきたんです」 「落ちて……ああ、そうだっけ。私落ちたんだった」 頭が働いてきたストッキングがこれまでのことを思い出した。 パンティに襲われ、タケコプターを使い逃走し、そして遊んでいたらいきなりタケコプターが止まったのだ。 とんだ欠陥品を掴まされたものである。 「そうだ! は、早くあの建物に逃げましょう! 殺人鬼が追ってくるんです!」 「殺人鬼?」 スネ夫はこれまでのことを語り出した。 加藤勝という青年に出会った事。 その青年が人の手を持ち歩いていた事。 逃げた自分に向かって銃を発砲した事。 そして、もしかしたら今も自分を追っているかもしれないという事。 「ふぅん。殺人鬼ねぇ……」 「そうなんですよ! だから、早く隠れないと……!」 ストッキングはスネ夫の言葉を聞き考える。 本当にそのカトウマサルとか言うのが殺人をしたのかは分からないが、 人間の手首から先を持ち歩いている時点で異常者であることは確実だろう。 見かけたら問答無用で殺しても問題無い、と思う。 問題はスネオだろうか。 周囲に建造物が一つしかないという、かなり目立つ所を隠れ場所に選ぶ辺り、かなり動揺していることがわかる。 いや、子供なので短絡的なだけかもしれない。 地図から考えて、目の前の建物は温泉旅館で間違いない。 地図に書かれているため、余計他の参加者を呼び寄せてしまう。 スネオが走ってきたという道を見てみるが、何かが近づいてくる様子はない。 ストッキングは少し考え、そして口を開いた。 「そうね、あそこに行くのも良いかもしれないわ」 下着が濡れて気持ち悪かったので、ストッキングは旅館で温泉に浸かって体を綺麗にしようという結論を出した。 別にノーパンで行動しても良いが、やっぱり一度綺麗にしておきたい。 539 名前:きのおとしもの ◆ROYAL9uibY[sage] 投稿日:2011/08/29(月) 00 53 24 ID QvT35P.60 [4/5] 例えその殺人鬼が来たとしても、天使に変身すれば銃を持った人間だろうと逃げ切れる自信がある。 武器があれば反撃もできるのに、と思いながらストッキングは旅館に向かって歩き出す。 そうだ、その殺人鬼から奪っちゃえば良いのかも。 「ま、待ってくださいよ!」 ストッキングの後ろをスネ夫があわてて追いかけた。 「待たないわよ。さっさと付いてきなさい」 子供を連れていれば、他の参加者も自分を信用してくれるだろう。 そうなるととても動きやすい。 パンティには何故か自分が悪魔だってばれてるけど、知ってるのパンティだけだし、パンティが嘘をついてることにすれば問題ない。 私と喧嘩して、デタラメを言っている姉。 そして、その姉は怒りにまかせて一般人の右腕を切っちゃうような危険人物。 一般人を傷つけたのは事実だし、あんまり大袈裟過ぎてもガーターもここに居るので信憑性が低くなってしまう。 このくらいが丁度良い。 あれ? まさかガーターにまで悪魔だってばれてないわよね? ……まさかね。 「あ、そうだ」 ストッキングは思い出したように振り向いた。 「あんた、武器持ってる?」 【B-8 温泉旅館前/1日目・黎明】 【アナーキー・ストッキング@パンティ&ストッキングwithガーターベルト】 【状態】 健康。服ボロボロ。下着ぐっしょり 【装備】 タケコプター@ドラえもん 【持ち物】 支給品一式、不明支給品1~2(武器は無し) 【思考】 基本:パンティを殺す 1:ストッキングか剣が欲しい 2:温泉に入って体を洗う。パンツも洗う? 3:パンティの悪評を広める 4:綺麗になったらデパートにでも行って新しい服やストッキングを探す 【備考】 最終話、パンティを切り刻む前から参戦。 ストッキングは没収されています。 カトウマサルを危険人物と認識しました。 カトウマサルが銃を持っていると思っています。 【骨川スネ夫@ドラえもん】 【状態】 健康 【装備】 なし 【持ち物】 基本支給品一式、不明支給品1~3 【思考】 基本:死にたくない。 1:この人(ストッキング)に付いて行く。 2:あの建物(温泉旅館)に隠れる。 3:この人(ストッキング)に何があったのか訊きたい。 【備考】 加藤が人を殺したと思っています。 加藤が銃を持っていると思っています。 時系列順で読む 前へ:GANTZ/RAPID 戻る 次へ:失敗は成功のもと 投下順で読む 前へ:桂木弥子の世にも不幸せな物語 戻る 次へ:失敗は成功のもと キャラを追って読む 「パンティとストッキングが交差するとき、物語は始まる!」 feat. 坊主-T アナーキー・ストッキング 西南戦争 骨川スネ夫 ▲
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作者:4スレ180氏 「うわぁ、ここもひでぇなあ」 廃墟の中、ジープから降り立った男が呟く。 先日までは無数の人が行き交うオフィス街であったのが、今では人一人として存在しない。 剥き出しの鉄筋と、崩れたコンクリートが放置されたままになっているのでは、街として機能しないからだ。 だが、男には崩壊したビルが宝の山に見えていた。 男は漁り屋。かつて戦場であった廃墟を渡り歩いて生計を立てる、いわばハイエナである。 そして今日も金目の物はないか、あるビルの中を探索している最中の出来事だった。 無人である筈のビルの二階で物音が聞こえてきたのだ。 構える男。迷い込んだ動物が食べ物を漁っている可能性もあるが、ここは二階だ。その可能性は低い。 「おい!誰かいるのか!」 大声で呼び掛けると、物音は消えた。 慎重に各部屋を調べていって、最後に残ったのが「給湯室」とプレートの掛かっている小部屋だった。 おそらく、ここに何者かがいる。男は確信した。ゆっくりと部屋に侵入し、中を見たが、しかし誰もいない。 (鳥だったのか……?) それならば一安心と、警戒を解いたところで、男の腹が鳴った。 缶詰かなにかあれば良いだろう、と男は足元にあった段ボール箱を開けた。 そこには小さく丸まった少女が入っていた。年端もいかぬ少女が。 肩を震わせ、目を強く閉じている少女に軽く触れると、 「ひィッ!!」 と叫んで跳ねた。男は反射的に少女の手を掴み床に組み伏せた。 「あがっ……、ご、ごめんなさい、ごめんなさいィ!」 「お前は誰だ、ここで何をしている」 「物を盗るつもりはなかったんです!お腹が減って死にそうだったんです!だから許しt」 「うるせぇ」 2、3回殴ると少女はすっかり大人しくなった。 よく見ると、少女はかなりの上玉だった。 未だ成熟しきっていないが、そこはかとなく漂う色香が女の到来がそう遠くはないことを感じさせた。 舐め回すように全身を見ていると、男に1つの欲望が芽生えた。 少女も男の視線を感じたのか、段々と体が強張っていった。 「おいお前、名前は」 「え?……は、はるかです」 「はるか。今からお前を女にしてやる」 「えぇ!?ちょ、ちょっと、あぁ!」 男は少女の服を破り、肌を露出させる。少女は手足をばたつかせ抵抗するが、男には通用しなかった。 そして胸や太ももに吸い付き、股に顔を埋めた。 「やだあ、汚いから、やめて下さい!」 唾で膣口を濡らし、準備ができたところでパンパンに勃起したペニスを取り出す。 少女はそれを見ると、顔を背けつつ叫び声をさらに大きくした。 「いやあああっっっ!!ダメ、そんなのダメだよ!入んないよっ!」 「入るよ、おらっ!」 男は少女の穴にペニスをあてがい、一息に突き入れた。 「うああああああっっっっ!!!」 間髪入れず、男はピストンを開始した。 「ぐうっ!痛ぁいいいいいいいっつっ!!!痛い痛い痛いやめてええぇぇっ!」「あー、やべぇちょうしまる……」 少女が叫ぶのも無視して、男は少女の中を蹂躙していく。 「おら、はるかっ!初めてのチンポはどうだ!」 男は少女の名前を呼び、強く腰を振る。 男の腰が少女の腰に打ち付けられるたび、ぱん、ぱんと乾いた音と湿りを帯びた音が、誰もいないビル内に響いた。 「やだ、やだあっ!誰か、助けて…ぅあ、あっ、あっ」 同じように、少女の悲痛な叫びも誰の耳にも届くことなく、ただ男の嗜好を満たすだけの道具となっていた。 「お母さっ、ん、くぅっ、んっ!うぁあ……」 少女の頬を伝う涙を舐め上げ、そのまま唇、口内とねぶっていく。 「くはっ、誰も来やしねぇよ、誰も、な」 一旦抽送をやめ、少女の体を転がして、四つん這いにさせ、ペニスを少女の穴に再度挿入した。 「ぅああああぁあっっ!ゃ、ゃなの、おちんちんもうイヤっ!はるかのおまんこにおちんちん入れないでぇっ!」 見知らぬ男にレイプされているという異常な事態に、少女は羞恥心すら湧かず、卑猥な言葉を撒き散らす。 「ぉ、ちん、ちん、い、れら、ぇえ……ぅあぁ……」 少女は抵抗する気力を失い、ただ泣くことによってなんとか自分を保っていた。 そこに男は一心不乱にペニスを打ち込み、少女の肉を貪る獣と化すのである。 「あぁクソ、締まりがいいってのも考えもんだ…、うぅ、もう出る、出るっ」 「ゃら、ゃら、ゃぁっ…!」 少女の一番奥にペニスを打ち付け、男はありったけの精を吐き出した。 未だ完成していない膣に、逃げ場を求めた精液が満たされ、それが逆流し少女の穴から漏れ出ていった。 「ううっ…なにっ……これぇ…もうゃだぁ…」 男はペニスを引き抜き、膣口から精液が流れ出るのを見て楽しんだ。 その後、男は少女をビルから連れ出し、廃墟を去った。 この娘はどんな値段がつくだろうか、それだけを楽しみに考えながら。
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←その3 ボートで何日間漂流したのだろうか。私たちは漁船に発見された。そして病院に収容され、手当てを受けた。 警察官に身元を調べられた。 私は遭難のことは話したが、島のことは話をぼかした。研究所のことは一言も話さなかった。 まどかは乗客の一人で、遭難の際に記憶を失ったということにした。 やがて私たちは傷も癒え、病院から解放された。私たちはやっと人間社会に戻ることができた。 まどかはしばらくのあいだ、人が変わってしまったようだった。もとの明るさは影をひそめ、一日中押し黙っていた。 無理もない。鹿目博士の死後、ずっと親代わりだったマミ博士を失ったのだから。 私は懸命にまどかの世話をした。昔のような明るい笑顔を取り戻してほしかった。 まどかの前ではなるべくほむほむの話をしないようにした。ほむトピアのことは一刻も早く忘れてしまいたかった。 私たちは、かつて私が住んでいた小さな町で暮らし始めた。人付き合いもせずに、二人だけでひっそりと暮らした。 私はある工場で働きはじめた。まどかも近所のお店でパートで働いた。 その日暮らしの貧しい生活だった。しかし、まどかと二人なら私は幸せだった。 「ホムーーー !!!」「マドーーー !!!」 私はつぎつぎと襲いかかるほむほむたちを必死に振りはらおうとした。 しかしいくらもがいても、そいつらは私の手足にかじりついて離れようとしなかった。 「!!!」 私は汗びっしょりで目を覚ました。 また、ほむほむの夢だ……。私はよく凶暴化したほむほむに襲われる夢にうなされた。 あのほむほむたちは今頃どうしているのだろう。冬が来て全滅してしまったのだろうか。それとも、今でもあの島で生息しているのだろうか。 いつか、進化したほむほむが人類を襲う日が来るかもしれない。 そう考えると、あの島のことを秘密にしたのは大きな間違いだったのではないかという不安に襲われた。 しかし、いつまでたってもあの島のほむほむがニュースになることはなかった。 私はやがて平穏な生活に慣れていった。まどかも少しずつ明るさを取り戻した。 そんなある日、帰宅した私にまどかが話しかけた。 まどか「ほむらちゃん、私、ずいぶん心配をかけたね」 ほむら「そんなことないわ」 まどか「やっとわかったよ。これまでずっとほむらちゃんに守られてきたから、今の私があるんだよね」 まどかは私の手を取るとしっかりと握り締めた。 まどか「私、これまで過去にとらわれすぎていた。これからはほむらちゃんと一緒に、未来を見て暮らすよ」 ほむら「まどか……」 まどか「ほむらちゃん、あのね、私、赤ちゃんができたみたい」 私は愕然とした。まどかの子供? まどか「私と、ほむらちゃんの子供だよ」 私は思わずまどかを抱きしめた。 ほむら「まどか!!!」 涙が止まらなかった。 もう何も怖くなかった。 もう過去のことは忘れて、これからは親子三人で暮らしていくのだ、そう思った。 ほむら「まどか、愛してる」 まどか「私もだよ、ほむらちゃん」 《エピローグ》 「ホムーーー !!!」「マドーーー !!!」 私は襲いかかるほむほむたちを必死で振りはらおうとした。しかしそいつらは私の手足にかじりついて決して離れようとしなかった。 「!!!」 私は汗びっしょりで目を覚ました。 また、ほむほむの夢だ……。ここしばらく見ていなかったのに、今夜は久しぶりにあの悪夢にうなされた……。 ふと気がつくと、隣にいるはずのまどかがいなかった。 ほむら「まどか?」 耳を澄ますと、向こうの方で何か物音がしている。 ほむら「まどか、どうしたの?」 まどかが台所から顔を出した。 まどか「ごめんね、起こしちゃった? でも、真夜中にお腹が減ったから、ちょっとつまみ食いしちゃった」 まどかが手に持っていたのは……ヒマワリの種だった。 まどか「最近よくこれが食べたくなって。とってもおいしいまど」 ……まど?…… まどか「一度食べ始めると止まらないまど」 そのとき、私の頭の中をさまざまな記憶の断片が通り過ぎた。 「ほむ種は遺伝子的には人間にすごく近いの」 「鹿目博士はどんなほむ種でも自由自在に作ることができた」 「あの子は鹿目博士の忘れ形見なの」 「鹿目さんにはほむほむの気持ちがよくわかるの」 「もしものときにはあの子を守ってあげて」 「あなたたちがいるかぎり、ほむトピアは終わりはしない」 そう、そういうことだったのだ……。 まどか「ヒマワリおいしいまど。マドッ ! マドッ !」 ほむら「ねえ、どうしたの、まどか!」 まどか「…」 まどかは一心不乱に口をもぐもぐさせていた。 ほむら「まどか、何とか言って!」 まどか「マド ?」 まどかはうつろな目をして、私の声が聞こえないようだった。 私はすべてを理解した。 ほむトピアから逃れられたと思ったのは錯覚だった。 それは私の目の前にあったのだ。 私は決してほむトピアから逃れることはできないのだ。 私は絶望の波に呑み込まれて目の前が暗くなった……。 ほむら「……まどか……私が絶対に……」 まどか「…マドォ…」 ほむら「……あなたを……守ってみせる……」 まどか「…ホムラ…チャン…」 終
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作成中です・・・ ページ:1 2 3 作品 ■▲▼ A Back and Lips 386 名前:A Back and Lips 1/1 [sage] 投稿日:04/02/05(木) 00 00 ID eh6onIMa 二人羽織から覗く 白魚の指 蒼に 血の道は走る 歴史が育てた皺しわの山 二人羽織から呟く 揃わぬ髭 青に 煙の香は残る 指令うけ渡すだけ針はりの先 私を包む 家紋の前掛け 肌蹴に見た毛むくじゃら 私を包む 家紋の身頃 全て追い剥ごう二重の声しとめるため 今宵もし 羽織のキスは、 誰の誑かしにその気になり突き出される唇だけ 387 名前:A Back and Lips 2/2 [sage] 投稿日:04/02/05(木) 00 00 ID eh6onIMa 伝える口ここ 受ける耳うらに、 私を待たせ急ぐ背中での企て (舌は入れるべきだろか入れさせるべきだろか) 待つ私かわいたの出したり引いたりで (舌は誰のが入ってくるのだろか誰に入れるのだろか) 噛み千切れば悲鳴 震える指を泣かせるから 衿足に流し込むツバせめて私からの御礼です 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 2ちゃんねる 388 名前:2ちゃんねる [] 投稿日:04/02/05(木) 02 42 ID PxRDds7n 裏2ちゃんねるなんかすでに 公式化していて あるやなしや関係も無く。 ここにしか、吐けない言葉を、吐いている。 げろっぱ。 此処は裏通り。 逝っていいんじゃねーの? そうだね。逝ってみようか。 氏ね。 そうだね。死のうか。 藁 そう、、、、 そう、、 藁藁藁藁 はははひひいい 今日も打つキー。 氏ねと。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 僕 389 名前:僕 [] 投稿日:04/02/05(木) 11 10 ID 4X0xaJ1o 火に吸い込まれそうになる 力を入れた拳がグーの形で汗ばんでいる 「僕はいつ死ぬか不安だ」と いつも思っています。 それから、「僕はいつ死ぬかいつ死ぬか不安です」と思った。 ゆっくりと裏の感情が表の僕の笑顔を強く強く強くそうして変えていくと。 僕はさらに「僕はいつ死ぬか不安だ」という、そういう不安にかられる。 「僕はいつ死ぬか不安だ」 「僕はいつ死ぬか不安だ」 最近そんな不安に駆られる 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 眠り 第壱夜 390 名前:眠り 第壱夜 [sage] 投稿日:04/02/05(木) 17 32 ID ZP8GKHbn 夜になれば全てが明らかになる 薄暗いバーの戸棚の奥に置かれた静謐さ 歴史の重たい壜が君との交流を求めている スツールの上から路地裏の天蓋まで 全てはストーリーに導かれている 君の赤い心臓を満たすワインが僕の中に流れ込むとき 僕はその筋書きを理解する道化となる 海のような夜が屋根まで浸る頃 舞曲は鳴り止み必要な言葉が紡がれる そして僕らは気泡のような囁きを交わす 君は寝息を立てている 回廊の奥から足音が響いてくる 窓から砂漠の月光が滑り込んでくる ここでは朝が来ることなど誰も知らないのだ 391 名前:眠り 第弐夜 [sage] 投稿日:04/02/05(木) 17 32 ID ZP8GKHbn 突然城は茨で覆われ眠り姫は眠りに就いた 彼女の物語は終わったのだ それでも人々は物語の続きがあることを信じようとする 王子様のキスを信じようとする 人々は語り始める いつしか物語は真実となり 眠り姫は彼らの物語の中で永遠に生き続ける 今 僕らはその物語の本当の悲しみを知る それらは果たされることの無い契約の中にある 僕らは茨の城に近づくことすらできない 感情の行き場を無くした僕らは目を閉じて祈っている 新しい風が茨の間を吹き抜けて彼女の頬を撫ぜてくれたら その暖かみに僕らのキスを感じてくれたら そうして苦痛の無い安らかな笑顔に変わってくれたら 僕らは幸せな物語の続きを信じることが出来るのだろう 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き 392 名前:『真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き』 [sage] 投稿日:04/02/05(木) 19 09 ID DtPxKygU -1(胎動) ペストの伝染を防ぐため 大量のネズミが虐殺されたが ノミは難をまぬがれた と 父は言い残して身罷った 僕はノミと相談し ひとりの人間でもある野心家の思考中枢へ われらの怨みをこめたプログラムをインストールさせることに成功 彼はそれから一心不乱 自らの野心の充足に腐心 ついには輝ける王となって君臨 そう あの 夢と魔法の王国の玉座に 人がペストの撲滅に奔走するなか われらはそうやってわれらの地位を築いたが 画策してきたものはそれだけじゃない ごらん もうすぐ 人類が崩壊する 393 名前: 〃 [sage] 投稿日:04/02/05(木) 19 11 ID DtPxKygU 0(盲点) ラスプーチンと寝た祖母の 三女であった母はわたしを ファシズムの手から逃れさせるため 日本へ隠したと 父は最期に言い放った ぼくは決心を固め エルサレムへ飛んだ イエローモンキーという語はやがて 称号ともなろう 後発の有利性というものを かれらははじめて知ることになる ぼくらはユダヤのノミとネズミに とびきりおいしい時限爆弾を仕掛けに行く 394 名前: 〃 [sage] 投稿日:04/02/05(木) 19 12 ID DtPxKygU 1(過去そして対峙) その澄んだ耳が あなたが背中を向けて立つその分岐点を未来へふりむいて 天命を聞き届けるまで 持ち場をうごかず守りきらんことを [チャフやフレアを全く受けず150キロ先からフェイズドアレイ 10個以上の破壊目標の同時処理の容易な可能 大型目標探知距離100nm 小型目標ルックダウン35nm 対艦攻撃ミッション仕様 450nm以上の戦闘行動能力の半径 並みの先進国なら4日で壊滅可能なたった一機でこのスペック] 用があるから保有しているいつものお家芸つまりオトリ ほんとうの武器は マッカーサーの仕掛け置いた3S政策のほぼ中央 バブル崩壊の自作自演と ピカチューで カモフラージュしてある 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 月の裏をとらえる 395 名前:月の裏をとらえる 1/2 [sage] 投稿日:04/02/05(木) 19 26 ID v+REm6YG 電子信号の明滅 送られて来たファックスの文字が読めない 嘘ばかりつくのだ、いつも 情報の摩滅 マニュアルをめくると文字はまだ続いている 追い続ける広角レンズ 機械の手足 細い、マニピュレーターを刺して ブレイン・アナライズ 見えない … 地球へ帰りたい 飛び降りれば 垂直な壁にぶつかって肉塊に あたたかい雨に降りこめられた所と 乾いた大地に咳き込む所と ふぅぅ、と 溜息のような霧が巻いている所と 今にもコポコポと生まれて来るばかりの海底と 知らない世界 天国 396 名前:月の裏をとらえる 2/2 [sage] 投稿日:04/02/05(木) 19 27 ID v+REm6YG 記憶が呼びだされる 圧倒的な力 (Supercell ) 水滴が地上に接している所では 赤い砂の上で、白くなった人々の悲鳴が 聞こえない … 精神世界の感応者たち 記憶のすりかえと、交錯 目がチカチカするばかりだ、いつも 同じ顔の満月 捕らえきれない ありのままの姿なのに キュビスムの解釈から 立体が嘘つきではないことを知ってはいるが 反射も受け止めずに震える星 顔をそむけて (Swing By) 解析・解析・解析・分析・ 邂逅 不誠実なメッセージ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 舞台裏の少女 397 名前:舞台裏の少女 [] 投稿日:04/02/05(木) 22 18 ID qWB24jPM パパとママは 夜が来ると ぼくに秘密のなにかをはじめる けっしてそこには ぼくは寄せてもらえない ということはこういうことだ パパとママは ぼくを食べる相談をしている パパがなにかを食べながら ママが 早く欲しい と吠えるのを聞いた 町にサーカスがやって来るたび ぼくは毎回顔の違う少女に片想いする キラキラの洋服にキラキラのお化粧した 彼女は表舞台では いつも笑顔 舞台裏では 秘密の素顔 ライオン顔の団長や 猛獣使いの小男に殴られて パパとママの秘密をしっている 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 自転車に乗って 401 名前:自転車に乗って [] 投稿日:04/02/05(木) 23 30 ID HkbjCuiO 家の前のチャリの後輪はペチャンコになっていた 予約した店に髪をカットに行くために エアを入れる そこは1年前まで住んでいた家の近く 今朝は起きたら きみのすがたが部屋になかった その家の近くで、去年の冬 きみは涙を流して泣いていた ワタシガワルイノ、ゴメンナサイ、 ぼくはみっともなく裏返った声できみを慰めていた 走らせているチャリを漕ぐ足が重い 風は無風 ぼくは無傷 入れたばっかりの後輪のエアが抜けている エアが抜けている きみがいない いま ぼくは見慣れた家並の、曲がりくねった道を走っている そこは1年前まで住んでいた家の近く 昨夜見ていた、きみの笑顔が ふと不確かになった その角の先に自転車屋があったはず ぼくは左右の安全を確かめ、交差点をスイッと右折した 変わらない店構えで営業している スミマセン、 ガシャッ、シュルルー、キュッキュッ、ツー 滑らかにチューブが裏返っていく 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
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55 名前: 学籍番号:774 氏名:_____ 投稿日: 2008/08/13(水) 21 25 20 ID E6CSf7zd 俺はちんこ、京大バーベル部の主将だ。 俺の朝はプロテインを飲むことから始まる。 俺のこの高テスボディは神から賜ったもの、 というか、神が俺の優れた知性・顔立ち・性格を高く評価し、 「お前こそこの世界の中心となるべき人物だ」と認めたからこそ俺に与えたものだから、 大切にしないといけない。 池沼文系ならまず神に認められることはないだろう、 というか、神も世の中に池沼文系みたいな奴らが蔓延ってる事実に、 胸を痛めてるに違いない。 顔を洗い、洗面所で寝間着を着替える。 わざわざ洗面所で着替えるのは、鏡があるからだ。 鏡に映る高テスな俺様。 鏡は、美しいものを映してこそ、鏡として生まれた価値がある。 醜いものばかり映す鏡は、鏡として終わっている。 もし俺が鏡だったら、絶対嫌だね、そんな人生。 死にたくなると思う。 だから鏡には、出来るだけ美しいものを映してあげるべきで、 美しいもの、すなわち俺様の肉体。 だから毎日、洗面所で着替えている。鏡のためにな。 そして朝は2ちゃんをチェックせねばならない。 俺はPCの電源をつけた。 続く。 41 :学生さんは名前がない:2008/03/23(日) 10 23 29 O 2chで真っ先に閲覧するのは、何といっても京大スレ。 なぜならおれ様は京大生だから。 しかし、はっきり言って、最近の京大スレは糞すぎる。 もうね、池沼文系が書いたとしか思えない書き込みばっかり。 スレ汚しの典型だ。 やっぱり文系は全員腹を切って死ぬべきだ。 おれに対する煽り・馴れ合い・個人情報暴露レスも多い。 正直こういう奴らが一番スレを無駄にしている。 レベルが低すぎて、レスを返す気にもならない。 レスすれば、さらにスレを汚すことになる。 まぁおれ様のレスは高尚だからいいんだが、 おれがレスすると、あいつらがさらにレスを返してくるのは自明。 そうするとさらにスレが汚れるからね。 もうこれは便所の落書きレベルを越えている。掃き溜めだ。 おれはため息をついてPCの電源を切った。 続く 146 :学生さんは名前がない:2008/03/25(火) 16 05 52 O いつものように朝食を平らげ、図書館に移動する。 おれは毎日勉強を欠かさない。 研究室も決まったし、今まで以上に自分の知性を高めないといけない。 附属図書館の階段を昇ると、ソファーで寝ている奴らの姿が目に入った。 おれには図書館で寝るという神経が理解できない。 常識だけど、図書館は勉強する場所であって、昼寝(といってもまだ午前だが)する場所ではないからね。 奴らはおそらく全員、池沼文系だと思う。 理系なら図書館で寝るなどという馬鹿げたことはせず、一心不乱に勉強するはず。 もちろんおれも一心不乱に勉強した。 Javaという言語の美しさには感動する。 美しいものを勉強するのは、全く苦じゃない。 ふと時計を見ると、いつの間にか昼メシの時間になっていた。 そろそろ学食へ行きますか。 続く 226 :学生さんは名前がない:2008/03/26(水) 11 07 44 O 学食に行くと、昼飯時なせいか、列が出来ていた。 もちろんちゃんと並んだ。おれはマナーは守る人間だからね。 列に並んで周りを見回すと、もやしみたいな低テス男しかいない。 その中でただ一人高テスのおれ様。 肉体が輝いてるね。 しかもおれはイケメンだから、同じく列に並んでる女たちの目は、必然的におれに釘付けになる。 しかしこういう時に、ニヤついたりしてはいけない。 それをやるのは池沼童貞。 おれは彼女たちの熱い視線に気づかないふりをして、すました顔をしておいた。 すると、彼女たちはそんなおれの知性的なジェントルマンぶりを見て、ますますおれの魅力にのめり込む。 おれって罪な男だよね。 前方を見ると巨乳の女がいた。あぁセックスしたい。 ブログにはよく「セックスしたい」と書くおれだけど、 2ちゃんにはそんなことは書かない。 代わりに2ちゃんでは「セックスなんてつまらない」と書いている。 便所の落書きである2ちゃんに「セックスしたい」なんて堂々と書く奴は池沼。 セックスというものが一気に低俗になってしまう。童貞どもはそこがわかっていない。 だからおれはあえて、2ちゃんでは「つまらない」と書く。 池沼童貞どもへの皮肉としてね。 その代わり、高尚なおれ様のブログでは、堂々と「セックスしたい」と書く。 おれのセックスに対する欲求は、本能的な衝動ではなく、高尚な願望だからね。 低テスヤリチンどもとはそこが違う。 と考えながらレジを通過。 席を探そう。 続く 257 :学生さんは名前がない:2008/03/27(木) 10 57 19 O トレーを持って席を探す。 やっぱり混んでるな。なかなか空いてる席がない。 奥の方まで行くと、空いているテーブルを見つけた。 4人掛けだけど、男が1人座ってるだけ。 あそこならゆったり飯が食えるな。どうせすぐ人が来そうだが、しばらくは… ドサドサッ。 おれは目を疑った。 おれが向かおうとしたテーブルの座席に、でかい荷物を載せる3人の男。 どう見ても低テス。というか、こういうのをチャラ男って言うんだろうね。 3つ空いてたはずの席が、一気に埋まってしまった。 「いやー、ちょうど3人分空いててよかったな」 「じゃあメシ取りに行くか」 今度は耳を疑った。 状況を総合的に判断すると、この低テスどもは、今まさに迷惑行為である「荷物を置いての席取り」をしている。 この低テス(そして恐らく文系)どもは、マナーのひとつも守れないのか。 いったいどういう教育を受けてきたんだ。 少なくとも、おれ様の通っていた麻布では、そんな社会のゴミを生み出すような教育はしていない。 こいつらが「ゆとり」である可能性を考慮に入れても、これは酷すぎる。 「おい」 おれは低テスどもに向かって言った。 続く 330 :学生さんは名前がない:2008/03/28(金) 12 19 55 O 「おい」というおれの呼び掛けに、低テス3人が振り向いた。 「席取り禁止だろうが。他人の迷惑考えろよ」 おれはちょっと背筋を伸ばし気味にして言った。強調されるおれ様の鍛え抜かれた筋肉。 「…行こうぜ」 あ、こいつらおれを無視しやがった。 低テス文系の分際で高テス理系様を無視するなんて、脳味噌が腐ってるとしか思えない。 急いでトレーを置き、3つのでかいバッグに手をのばすおれ。 片手で全ての荷物を持ち上げる。 どれも重いな、いったい何を持ってきてるんだ? しかしバーベルに比べれば、軽いのなんの。そして ドスンッ!! 先回りして低テスどもの行く手を阻み、目の前に、そいつらの荷物を置いてやった。 331 :学生さんは名前がない:2008/03/28(金) 12 20 52 O 「席取り禁止だって言ってるだろ」 腕を組むおれ様。 おそらく今、食堂中の女の目はおれに釘付け。あぁセックスしたい。 「…!!」 さすがに低テスどもは驚いたようだ。 そりゃね、あいつらのヒョロヒョロの腕では到底できない芸当ですからね。 無言で各自の荷物を持ち、撤退を始める。 「チッ」 最後の一人が、去り際に舌打ちをした。 おれはすかさずモヤシのような腕を掴む。 「やるのか? 喧嘩なら外で買うぞ。」 そいつの耳元で呟いた途端、さっきの威勢はどこへやら、そいつは震えだした。 「そ、そうやってすぐに喧嘩するクセ、やめた方がいいですよ」 涙目になった低テスは、おれが腕を離すと同時に走り去った。 続く 470 :学生さんは名前がない:2008/03/29(土) 10 04 55 O 低テスどもを退治したおれは、ゆっくりと飯にありつくことにした。 向かいの男のバッグから、「固体物理学入門」という本がはみ出していた。 よしよし、こいつも日本の将来を担う理系だな。 もしこいつのバッグからはみ出ているのが六法か何かだったら、飯がまずくなってたところだったね。 そいつが顔を上げてこっちを見たから、思わず微笑みかけてしまった。 選ばれし才能を持つ理系同士の、池沼どもには到底理解できないであろう同胞意識。 …あ、こいつ目をそらしやがった。 昼飯を平らげ、どんな彫刻よりも美しい肉体に栄養補給をしたおれは、いそいそと学食を出た。 早く勉強の続きをやろっと。 「おい、お前」 学食の出口で、おれは突然呼び止められた。 振り返ると、口や瞼にまでピアスをした、いかにも不良な感じの兄ちゃんがいる。 その後ろに、さっきの低テス3人が見える。 おれ、もしかしてピンチ? 続く 890 名前: 学籍番号:774 氏名:_____ [age] 投稿日: 2008/08/12(火) 16 05 13 ID ??? 「おい、お前」 学食の出口で、おれは不良な感じの兄ちゃんに呼び止められた。 「何か用ですか?」 おれは冷静に返事をした。池沼文系ならこんな時はきまって、 「なんだよ!」 と怒鳴り散らすものだが、おれは天才理系。そんな愚かなまねなどしない。 おれが返事すると、相手は、 「よくもおれの仲間に手を出したな」 と言ってきた。それに対し、 「別に、腕を掴んだだけだろ」 と答えたが、相手は聞く耳を持たない。 「うるせぇ、黙ってろ」 と言いながら殴りかかってきた。しかし、おれはとっさに体を右に傾けてかわした。 そして、すかさず鳩尾を殴ると相手は苦しそうに身をかがめた。 さらにもう一発お見舞いしてやろうとしたところ、相手は土下座して、 「もう勘弁してください。すみませんでした!」 と言って低テスども3人と一緒に逃げていった。 (そもそも必死で高テスに見せようとしてるだけの低テスの分際でいきがっておれに喧嘩を売ったのが間違いなんだよ。) そう思いながら、おれは図書館へと向かった。 続く 863 :学籍番号:774 氏名:_____: 2008/08/22(金) 13 52 13 ID ??? ジリリリリ! ジリリリリ! ガチャン! (なんだ、夢だったのか・・・) 6時30分だ。高テスの朝は早い。 食事をとり、出かける準備を済ませたら早々と大学へと向かう。 今年になってから俺には研究室の部屋が一つ与えられた。 ここで勉強するととてもはかどるので、最近は専らここで一日の大半を過ごす。 到着すると俺はまず壁に張ったTODOメモを見る。 そうだ、今日は院試の合格発表の日だった。早速俺はネットで合否を確認することにした。 当然のごとく、俺の受験番号はそこにあった。 (まあ、俺が受からなければ他に誰が受かるんだってことだしな。) ここ数ヶ月間の緊張から解放された俺は、久しぶりに2ちゃんねるをすることにした。 最初に見るのはもちろん京大スレだ。 俺が書き込むやいなや、一気にレスが殺到した。 やはり、高テスの俺様が書く文章には低テスどもがどう足掻こうとも 真似できない気品とでもいうべきものが先天的に込められている。 それゆえ、名無しであろうとも皆が俺の書き込みだと分かるのだ。 しばらく2ちゃんねるを楽しんだ後、俺はプログラミングをすることにした。 俺はプログラミングが大好きだ。特に、オブジェクト指向言語の美しさにはいつもうっとりしてしまうほどだ。 夢中になってプログラミングしていると、12時を過ぎていることに気がついた。 昼飯でも食べに行こうかと思って立ち上がろうとしたところ、誰かがドアをノックする音が聞こえた。 教授か誰かかと思いドアを開けると、そこには一人の女性が立っていた。よく見ると、院2回生の先輩だった。 俺好みの巨乳で背も高くすらっとした体型で、前々から気にはなっていたが二人っきりで会うのは初めてだった。 「一緒にご飯でも食べに行かない?」 彼女は笑みを浮かべながら言った。 続く
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前ページ次ページ憂鬱版BLACK LAGOON 91 :名無しさん:2012/02/16(木) 21 22 58 というわけで妄想してきたぞ! ※憂鬱版BLACK LAGOON 運が悪い、というレベルの話ではない。 殴られた鼻から伝い落ちる生暖かい血を感じながら、岡島緑郎は自らの現状を前に頭を抱えたくなった。 だが、もちろんそんな下手な真似をすれば、即座に頭の風通しがよくなることは確実である。 「OK、カリフォルニア人。もう一度訊くぞ?」 眼前に突きつけられた二挺の拳銃から発射される鉛弾によって、だ。 岡島緑郎は旭日重工資材部北米課に籍を置く、旭日重工の一社員である。 そんな彼に急遽出張の要請が舞い込んだのは、数日前の話だ。 重要な物資の運搬に付き添って欲しい。上司は口数少なく、そう告げた。 もちろん平社員である岡島が断れるはずもなく、彼は書類が翌日には機上の人となる。 こうしてカリフォルニア共和国ロサンゼルス支社へと着いた岡島は、休む間もなくロサンゼルス港で物資を積んだ貨物船に乗せられた。 そうして気がつけば、彼はパナマ運河を越えてカリブ海へと至っていた。 遥かな昔は名立たる海賊が巣食っていた海域。 だが欧州列強が一帯を抑えた今となっては海賊が横行できるはずもなく、綺麗で安全な海となっている。 ――― そうであるはずだった。 ジャマイカ海峡に差し掛かった時の出来事である。 彼の乗る貨物船に、一心不乱に突っ込んでくる小型艇の姿が見えたのは。 接近してきた小型艇は慣れた操船で貨物船の右舷につけるや否や、鉤付きロープを貨物船に撃ち込んできた。 そしてそこから乗り込んできた招かれざる二名の船客――黒人の大男と、アジア系の女性――に、岡島は現在進行形で脅されていた。 「こいつがマイアミで取引先に渡せと命じられたデータディスク、で間違いないな?」 ごつい回転式拳銃を突きつけながら、ガタイのいい黒人の大男が小さなデータディスクを岡島に見せ付ける。 それはロサンゼルス支社で取引先に渡すように、と書類鞄と共に押し付けられたデータディスク。 どうやらこれが岡島を現状に追い込んだ疫病神であるらしかった。 「面倒くせえ。ダッチ、膝の辺り撃っちまってもいいだろ?」 「逸るな、レヴィ。壊れたラジオみたいになられても困るんだ」 大男と並んで岡島に自動式拳銃を突きつけているアジア系の女性が、見た目に似合わぬ末恐ろしいことを口にする。 しかし、黒人の大男はこれまた見た目に反して、彼女を諌めた。 襲撃者達の間で交わされているのは、流暢な英国英語だ。 旧米国英語に比べて上品だと小耳に挟んでいた岡島だが、生憎実際に聞いた会話に上品さは欠片もなかった。 『ダッチ。ヘイ、ダッチ。そろそろ片付かないかい?』 その時、大男の携帯無線機が鳴る。大男は応じるように無線機を耳元に持っていく。 漏れ聞こえた限りでは、英海軍の哨戒艇がこの船に迫っているようだ。 頼むから自棄には走らないでくれ、と岡島は心の中で仏から八百万の神まで節操なく祈った。 92 :名無しさん:2012/02/16(木) 21 23 35 「聞け、ジェントルメン! 俺達は退散する! あんたらは自由になる! ただし俺達を追いかけてきた場合は保証しないぞ!」 彼の願いが通じたのか、大男は拳銃を掲げながら甲板上に並べられていた貨物船の乗組員達にそう告げた。 無事とは言い難いが、命は助かるらしい。岡島は小さく安堵の溜め息を吐く。 「おい、何を安心してんだ?」 刹那、岡島の頬に冷たい金属が押し付けられる。銃口であった。 目を恐る恐る横に動かすと、銃口並の冷ややかな視線をこちらに向けるアジア系の女性。 「アンタは一緒に来るんだよ」 「じょ、冗談だろ?」 あれよあれよという間に貨物船の広い甲板から、小型艇の狭い甲板に移動を強いられる岡島。 大男と女性もそれに続き、小型艇に乗り込む。 すると小型艇は発動機の回転を高め、貨物船からするすると離れ始めた。 「冗談だろおおおおおおおおおお!?」 そしてみるみる遠ざかる貨物船の船影に、岡島が悲鳴のような絶叫を上げる。 「五月蝿いぞ、カリフォルニア人。口の中に銃口押し込んで塞いでやろうか?」 「さっきからカリフォルニア人カリフォルニア人って、俺は日本人だ!」 「あん? あの日本人のケツ舐めてるからって、日本人を気取るなよ。大方、ただの日系人だろ?」 「違う! このパスポートを見てみろ!」 岡島の抗議を鼻で笑うアジア系の女性。 その鼻っ面に精一杯の意地を込めて、岡島は大日本帝国の文字が標されたパスポートを突き出す。 そんな岡島を面倒くさそうな目で眺めつつ、女性はパスポートを受け取る。 彼女は戯言に付き合ってると言わんばかりの調子でパスポートを開き、載っている写真と岡島を見比べ――凍りつく。 「は?」 「正真正銘、大日本帝国正規のパスポートだよ。こん畜生」 岡島の言葉に女性は静かにパスポートを閉じ、表紙の大日本帝国の文字を凝視。 続いて、もう一度パスポート開き、載っている写真と岡島の顔を見比べる。 無論、何度見返しても変わりはない。 「……へーい、ダッチ」 何処か諦観したような顔つきで、女性はインカムのスイッチを入れた。 『どうした、レヴィ?』 「あたしら〝ヤマト〟に吹き飛ばされるかもしれない」 『はぁ?』 (続け) 前ページ次ページ憂鬱版BLACK LAGOON
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濃姫の章では全話に主人公であるS濃姫(華麗なる籠絡)が登場する。 隠密の扱いに慣れていないプレイヤーにはわりと厳しい戦いとなるので、隠密の扱いについて事前に学んでおくことをオススメする。 また初心者プレイヤーは隠密を持て余しがちであろうことや、デッキの編成が偏っているステージもあることから、操作に慣れるまでは攻略を避けたほうがいいだろう。 第一話 桶狭間の戦い 必要軍力 2 成功報酬 勢力「姫」ランク「C」武将カード1枚 獲得条件 敵軍に勝利 その他 勝敗に関わらず武将カード1枚獲得 デッキ 自軍 S濃姫(華麗なる籠絡)B柴田勝家(勝家の蛮声)B前田利家(暴れ傾奇槍術)Cまつ(立身援助) 敵軍 A今川義元(東海一の大勢力)B瀬名姫(悲運の退陣)C岡部元信(妖術 幻惑射撃 )C朝比奈泰朝(忠節の誓い) 統率で勝る騎馬がいるので、ノックバックを狙っていけば有利に進められる。 今川義元の秘技を使われた場合は正面からぶつからない。岡部元信の秘技を使われた場合は高武勇が狙われないようにする。これらに注意すればさほど難しくはないだろう。 合戦終了後の会話パートにて専用のイラストが一枚用意されている。 第二話 稲葉山城の戦い 必要軍力 2 成功報酬 勢力「姫」ランク「C」武将カード1枚 獲得条件 敵軍に勝利 その他 勝敗に関わらず武将カード1枚獲得 デッキ 自軍 S濃姫(華麗なる籠絡)A羽柴秀吉(人たらしの企み)S寧々(才媛の手助け)Cまつ(立身援助) 敵軍 B斉藤義龍(闇の毒牙)C六角義賢(名家の意地)B雑賀孫一(組撃ち鉄砲)C蛍(蛍火の暗躍) 力押しで進軍出来るものの、敵軍に「特技:隠密」持ちが二人居るため、注意を怠るといつの間にか城ゲージを削られるなんてことも。 慣れないうちは自城前に篭り気味に戦い、敵隠密部隊をあぶり出し、敵を壊滅させた後に進軍するカウンター戦術が非常に有効。 濃姫による端攻めからの攻城も有効だが、敵武将「雑賀孫一」の「特技:諜報」により、濃姫の隠密が解除される点には注意。 第三話 金ヶ崎の戦い 必要軍力 2 成功報酬 勢力「姫」ランク「C」武将カード1枚 獲得条件 敵軍に勝利 その他 勝敗に関わらず武将カード1枚獲得 デッキ 自軍 S濃姫(華麗なる籠絡)A五徳(王への讒訴)B加藤清正(武断の追撃)C滝川一益(進軍阻害射撃) 敵軍 A浅井長政(決死の英断)Bお市(決起の銃弾)A江(月鏡の閃光) 第二話と変わって、今度の相手は少数精鋭の猛者揃いなので、考え無しに突っ込むと甚大な被害を受ける。 ただし部隊数に差があり、敵軍には「特技:諜報」持ち部隊が居ないので、隠密からの攻城に対する耐性が比較的低い。 初期配置は、両翼最前線に濃姫&滝川、自城前に残り二部隊を配置。 自城前の二部隊は柵や櫓より内側で運用(最悪、自動ON&包囲隊列でも可)、濃姫&滝川は両翼をまっすぐ進行し、柵と櫓を狙える一歩手前まで進軍(まだ「攻撃=隠密解除」はしないこと)。 敵が自陣奥へ進行&攻城を仕掛けてきたら濃姫&滝川の施設破壊工作活動開始。 最初の工作活動では無理に攻城をしかけず、敵が防衛に回るようなら早めに退却し、濃姫と滝川が二部隊とも落ちるのは絶対に避けること! 隠密は自城に帰ることで再発動するので、あとは敵の進軍に合わせて濃姫と滝川による隠密進軍からの攻城を繰り返し、敵三部隊が出払ってる時は城門を優先的に狙いに行くこと。 第四話 姉川の戦い 必要軍力 2 成功報酬 勢力「姫」ランク「C」武将カード1枚 獲得条件 敵軍に勝利 その他 勝敗に関わらず武将カード1枚獲得 デッキ 自軍 S織田信長(天下布武)S濃姫(華麗なる籠絡)C佐々成政(黒母衣衆の構え)C吉乃(主の寵愛) 敵軍 C朝倉義景(破滅への遊興)A浅井長政(決死の英断)B小少将(舞踊 一乗谷 )C初(一点弓射) 基本戦略は前話と同じ。濃姫を攻めに、それ以外を防衛に回せばまず勝てる。 信長は強いが突出させると流石に危険なので櫓や他二人を上手く使う事。厄介な敵はいないので終始優位なはず 第五話 三方ヶ原の戦い 必要軍力 3 成功報酬 勢力「姫」ランク「B」武将カード1枚 獲得条件 敵軍に勝利 その他 勝敗に関わらず武将カード1枚獲得 デッキ 自軍 S濃姫(華麗なる籠絡)S徳川家康(葵の矜持)C丹羽長秀(米五郎左の統率)B瀬名姫(悲運の退陣)C鳥居元忠(三河武士の鑑) 敵軍 S武田信玄(風林火山)C三条夫人(舞踊 剣の舞 )B諏訪姫(舞踊 神楽姫 )C里美(悍馬疾走)C馬場信春(不死身の鬼美濃)C原虎胤(元老夜叉の統率) 厄介な信玄に、総勢6人もの軍勢が相手。慎重に進めよう。敵が多いので多少削られるのは仕方ない 諏訪姫の秘技を使われたら集中攻撃でとっとと落とそう。使用頻度が他のスキルより高いと思うので狙うように 信玄たちが突っ込んで来たら濃姫の秘技を使い、信玄を真っ先に落とすと楽になる 瀬奈姫がいるため、攻めて秘技で撤退もあり 第六話 長篠の戦い 必要軍力 3 成功報酬 勢力「姫」ランク「B」武将カード1枚 獲得条件 敵軍に勝利 その他 勝敗に関わらず武将カード1枚獲得 デッキ 自軍 S織田信長(天下布武)S濃姫(華麗なる籠絡)B服部半蔵(分身の術)B瀬名姫(悲運の退陣) 敵軍 B武田勝頼(猪突猛進)B諏訪姫(舞踊 神楽姫 )C琴姫(姫の奨励)C飯富虎昌(赤き進撃)B高坂昌信(退きの天風陣) デッキが隠密二枚と守りにくく、お互いの城の殴りあいになることが多い。 相手の攻城全部を守るのは諦めて相手より多くリードを取ることを考えると安定して勝てるようになるかもしれない。隠密二枚を端攻めさせずに、相手がこちらに攻めて来たところを狙い相手の城門に突っ込ませて半蔵の秘技を打てば合計5.5コストの城門攻城が期待できるのでそれで大幅なリードを狙っていく。 信長と瀬名姫は包囲で自城を守らせるといいだろう。諏訪姫の回復だけが厄介なので積極的に諏訪姫は倒していくこと。 第七話 手取川の戦い 必要軍力 3 成功報酬 勢力「姫」ランク「B」武将カード1枚 獲得条件 敵軍に勝利 その他 勝敗に関わらず武将カード1枚獲得 デッキ 自軍 S濃姫(華麗なる籠絡)B柴田勝家(勝家の蛮声)B前田利家(暴れ傾奇槍術)C佐々成政(黒母衣衆の構え) 敵軍 S上杉謙信(龍神昇華)A柿崎景家(秘伝 毘沙門天 )Bお船(一心不乱)C長尾政景(槍術 船遊山 ) 濃姫の章では恐らく最難関のステージとなる。 敵の騎馬が特技の馬術持ちで固められているため、移動中は鉄砲のダメージが通りにくい。なので思い切って濃姫は隠密を利用した端攻め要員に徹し、残りの三枚で柵や櫓を活用して守りきることを考えたほうがいいかもしれない。 最大の敵は武勇12の上杉謙信。武勇が高いため硬いだけでなく、コストも高いため攻城を決められると壁攻城とはいえかなり痛い。統率差で弾くこともできないので、砲火によるノックバックか、柴田勝家の秘技で行動不能にするといいだろう。とはいえ柴田勝家の秘技の効果時間は短いので、有利兵種である前田利家の働きにかかっている。 第八話 本能寺の変 必要軍力 5 成功報酬 勢力「姫」ランク「A」武将カード1枚 獲得条件 敵軍に勝利する その他 勝敗に関わらず武将カード1枚獲得 デッキ 自軍 S濃姫(華麗なる籠絡)S寧々(才媛の手助け)C千代(陣中の休息)C吉乃(主の寵愛)C丹羽長秀(米五郎左の統率) 敵軍 Aガラシャ(敬虔な祈祷)C足利義昭(檄文)B松永久秀(梟雄跋扈)B雑賀孫一(組撃ち鉄砲)C蛍(蛍火の暗躍) 敵の編成が鉄砲のみなので千代と吉乃を端攻めに向かわせれば、足の遅い鉄砲隊がたどり着くまでに攻城が入り易い。残りの三枚でも兵力管理さえしっかりすれば守りきれるので、ここまでたどり着いたプレイヤーならば楽勝であろう。 稀に松永久秀が秘技で頭数を減らしてくれることもある。その場合はいったん退いて効果切れを待ち、人数差を生かしてゲージ差をつけよう。 合戦終了後の会話パートにて専用のイラストが一枚用意されている。 コメント *編集が苦手な方はこちらへ訂正指摘等々、お願いします 名前 まだ操作が不慣れなせいなのでしょうが敵をクリックして攻撃指令を出しているつもりなのですが指定した箇所にちょっと移動した後戦わずに敵城門に突っ込んでしまうのですがどうすれば狙った敵を攻撃できますでしょうか? - 名無しさん 2014-07-01 22 40 45 手取川難しいな……上杉絶対に仕留めないとだめか? - 名無しさん 2014-06-30 01 28 40 最初濃姫で両端を破壊ほかでがっちりガードして相手の隙ついて濃姫で削るこれで数回で勝てますきっと - 名無しさん 2014-06-25 21 39 15 クリアできました!ありがとうございました! - 名無しさん 2014-06-28 11 41 18 三方が原の攻略がなかなかできないです・・・攻略方法あればぜひともお教え願いたいです(´・ω・`) - 名無しさん 2014-06-23 19 47 59 全員で端攻め、攻城入ったら瀬名で割りと楽に行けますよ - 名無しさん 2014-06-29 03 26 48
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第559話:孤軍奔走 作:◆5KqBC89beU ヒースロゥの背後に朱巳が現れ、符術使いの視線がそちらを向いた。 風の騎士は敵の動揺を察知し、それと同時に、違和感にも気づいた。 符術使いからは、何故か一瞬だけ、完全に殺気が消えていた。 朱巳の足音が遠ざかり、敵の術が虚空を焼く。 何枚も呪符をこぼしながら、符術使いが顔をしかめる。 (どういうことだ?) 濡れた路面の上を駆け、得物を振り上げながら、ヒースロゥは思う。 ヒースロゥたちに向けられていたのは、ただの戦意でしかなかった。 敵の殺意は、眼前の対戦者にではなく、別の何かへ向けられていた。 「臨兵闘者以下略!」 符術使いが呪符を構え、後方へ跳躍する。 構えていた鉄パイプを、風の騎士は投擲する。 「電光来々、急々如律令!」 符術使いの投げつけた呪符から雷が発せられ、鉄パイプに遮られる。 だが、敵の攻撃は、足元からもヒースロゥへ襲いかかった。 (ああ、そうか) ヒースロゥを見つめる符術使いの双眸に、彼への殺意は微塵もない。 (あの眼は、まるで――) 思いを言葉にする前に、ヒースロゥは気を失った。 そして、見覚えのない建物の二階で、ヒースロゥは意識を取り戻した。 (あれから、何がどうなった?) 起きあがり、周囲に視線を巡らせながら、彼は状況の把握を試みる。 (下に一人、誰かがいる。それも、とんでもなく怒っている奴が) あと少しというところで獲物に逃げられた狩人――そんな印象の気配がある。 (何者かは知らないが、すぐ近くにいる生存者は奴だけだな) それくらいのことは、彼になら判る。 (体に傷や後遺症はない。手元にデイパックはあるが武器は見当たらない) 気絶させられてから数十分が経過しており、海洋遊園地内らしき風景が窓の外にある。 (……あいつは無事か?) ヒースロゥの脳裏を朱巳の顔がよぎる。 彼をここまで運んできたのが朱巳かどうかは判らない。 一階にいる人物は、どうも平和主義者ではなさそうだ。運搬者とは別人だろう。 おそらく運搬者は生きている。どうにかして階下の誰かから逃げ延びたらしい。 運搬者が誰だったとしても、階下の人物との接触を最優先する必要はないようだ。 (まず、さっき戦った場所まで戻ろう) デイパックを背負い、窓を開け、ヒースロゥはそこから外へ出た。 壁面の凹凸や雨どいなどを利用して、軽業師のように地面まで降りる。 方位磁石と懐中電灯を取り出したところで、不意に彼は顔を上げた。 建物の中から、足で扉を蹴り開けるような音がする。 (気づかれたか!) デイパックを背負い直し、風の騎士は逃走を開始した。 (いずれはどうにかせねばならない相手だろうが……) 事態は一刻を争うかもしれない。 同行者の安否を確認するまでは、他のことに時間を割く余裕などない。 符術使いがいた場所の周辺に、大したものは残っていなかった。 走る速度を上げながら、ヒースロゥは安堵の息を吐く。 彼の手には、放置されたままだったので回収してきた鉄パイプが握られている。 (とりあえず戦闘の痕跡は増えていない。楽観はできないが悲観するほどでもない) 全力疾走しつつ、ヒースロゥは背後にも注意を払う。 追跡者はいない。 結局、先ほどの建物にいた何者かはヒースロゥを深追いしなかった。 ヒースロゥではなく、彼を運んできた誰かの方を捜すことにしたのだろう。 アトラクションの隙間を駆け抜けながらヒースロゥは考える。 (問題は、俺が気絶させられた後で何が起きたか、だな) 朱巳が上手く立ち回り、そのおかげで命の奪い合いにはならなかったようだ。 (まぁ、あいつのことだから、舌先三寸で敵を丸め込もうとしたに違いない) あっさり諦めて逃げるような性格ではなかった、とヒースロゥは朱巳を評する。 (だが、あの符術使いが相手では、説得は難しいだろうな) 氷の冷たさを思わせる銀の双眸を、彼は思い出した。 (瀕死の敗残兵が衛生兵に安楽死をねだるときのような、そういう眼をした敵だった) どうせならあなたの手で殺されたい――そういう感情の色が、敵の瞳にはあった。 (俺と再戦して殺されるために、あの敵が俺の仲間をさらっていったのかもしれない。 俺を怒らせようとして人質を傷つけるくらいのことは、やりかねないな) ヒースロゥの命と引き換えに敵が朱巳の身柄を要求した場合、朱巳ならば抵抗せずに あえて捕まり、「どこか人のいない場所で少し休憩した方がいいんじゃない?」とでも 言って、G-8だとかH-8だとかを行き先として推薦し、火乃香・ヘイズ・コミクロンの 三人組がいるはずの地域まで敵を誘導する程度のことは、笑いながらやるだろう。 (E-3を通り抜け、半島方面へ向かうか) 仲間と合流するために、風の騎士は一心不乱に走っていく。 しばしの時間を移動に費やし、G-8の櫓にヒースロゥは到達した。 未だに朱巳や符術使いの姿は見つけられず、三人組とさえ再会できていないままだ。 (……三人組が残していくと言っていたメモすら、一枚も発見できなかったな) 移動する途中で、彼の様子を探るような視線が向けられたことならあったが、殺意や 戦意を向けてくるような手合いは進路上にいなかった。 海洋遊園地を出発してから、彼は誰とも会話していないし、誰とも戦っていない。 (もう少し念入りに、この付近を調べておくべきか? それとも……) 刻一刻と増していく焦燥感を必死に抑えつけながら、風の騎士は歯噛みする。 【G-8/櫓/1日目・21:10頃】 【ヒースロゥ・クリストフ】 [状態]:精神的な余裕を失いつつある/体が濡れている [装備]:鉄パイプ/懐中電灯 [道具]:懐中電灯以外の支給品一式(パン5食分・水1500ml) [思考]:朱巳・ED・エンブリオ・パイフウ・BBの捜索 /殺人者を討つ/刻印の情報を集める /火乃香・ヘイズ・コミクロンのメモを発見できなかった理由が気になる [備考]:朱巳の支給品が何なのか知りません。 【E-1/海洋遊園地/1日目・19:00頃】 【李淑芳】 [状態]:精神的におかしくなりつつあるが、今のところ理性を失ってはいない [装備]:懐中電灯/呪符(5枚) [道具]:懐中電灯以外の支給品一式(パン4食分・水800ml) [思考]:殺人者を演じ、戦いを通じて団結者たちを成長させ、アマワを討たせる /役立ちそうな情報を書き記す/北側の出入口から海洋遊園地の外へ出る /どこかに隠れて呪符を作る [備考]:第二回放送をまったく聞いておらず、第三回放送を途中から憶えていません。 『神の叡智』を得ています。服がカイルロッドの血で染まっています。 夢の中でアマワと会話しましたが、契約者になってはいません。 『君は仲間を失っていく』と言って、アマワが未来を約束しています。 ※淑芳がこの後どう行動するかは既出の話によって確定しています。 【F-1/海洋遊園地内レストラン一階厨房/1日目・19:40頃】 【クレア・スタンフィールド】 [状態]:健康/濡れ鼠/激しい怒り [装備]:大型ハンティングナイフx2/シャーネの遺体(横抱きにしている) [道具]:支給品一式(パン6食分・水2000ml)、コミクロンが残したメモ [思考]:この世界のすべてを破壊し尽くす/朱巳を追う /“ホノカ”と“CD”に対する復讐(似た名称は誤認する可能性あり) /シャーネの遺体が朽ちる前に元の世界に帰る [備考]:コミクロンが残したメモを、シャーネが書いたものと考えています。 ※クレアがこの後どう行動するかは既出の話によって確定しています。 【F-1/海洋遊園地内レストラン地下/1日目・19:40頃】 【九連内朱巳】 [状態]:左手全体を粉砕骨折(治療不可) [装備]:サバイバルナイフ/鋏/トランプ [道具]:支給品一式(パン4食分・水1300ml)/トランプ以外のパーティーゲーム一式 /缶詰3個/針/糸/刻印解除構成式の書かれたメモ数枚 [思考]:クレアから逃げる/クレアと火乃香の関係を考える/ヒースロゥをどうにかして起こしたいが…… /パーティーゲームのはったりネタを考える/いざという時のためにナイフを隠す /エンブリオ・ED・パイフウ・BBの捜索/刻印の情報を集める /ゲームからの脱出/メモをエサに他集団から情報を得る [備考]:パーティーゲーム一式→トランプ・10面ダイス2個・20面ダイス2個・ドンジャラ他。 もらったメモだけでは刻印解除には程遠い。 ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第558話 第559話 第560話 第527話 時系列順 第533話 第528話 クレア 第540話 第528話 ヒース 第575話
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PREV:第6話 五文明代表者会議 NEXT:第8話 集結せし力 ストーリー ………… グレンモルト 何度見ても大きいクリーチャーですね…… ルピコ これからアレと闘うかもしれないって考えると気が滅入っちゃいます…… ルピコ ああ、どれだけ進んでも近づいている気もしないしな ダピコ もし動くかもと考えると無意識に気が張ってしまって私でも無駄に疲れてしまう ダピコ ……【プレイヤー】疲れたら素直にそう言っていいぞ脚が笑ってるじゃないか ダピコ ねぇモルトちょっと休憩しよっか?いいでしょ? アイラ ……ん? そうだな……思えば、あれから一心不乱に歩き続けたのか グレンモルト オレも気を張り詰めていたのかもな少し休むか グレンモルト 気を張り詰めすぎててみんな話しかけられなかったくらいだよ? アイラ そ、そうか悪いことをしたな…… グレンモルト 状況が状況ですもんね仕方ないですよ ルピコ これだけ離れているはずなのに凄まじいプレッシャーを放っている ダピコ じっとしているだけでも恐怖が襲ってくるんだ無理もない ダピコ 【プレイヤー】身体は大丈夫? アイラ クリーチャーでもない君にはしんどいよね…… アイラ 少し横になってください膝を貸しますよ ルピコ この調子じゃ……たどり着く前に力尽きてしまいそうだな ダピコ 結局、初めてモルトと会った時と同じ状況になってしまった ダピコ え、前もあのクリーチャーの所に行こうとしてたんですか? ルピコ そうだぞしかもあの時はモルトとアイラの二人だけでだ ダピコ オール・オーバー・ザ・ワールドを倒しにね! アイラ 無謀すぎません!?いえ、今も無茶しているのは変わってないですが…… ルピコ い、いいだろ昔のことはああするしかないと思っていたんだ グレンモルト こんな風にすべての文明が協力できるなんて思っていなかったし グレンモルト モルトは昔っからこうなんだよ見張っておかないとすぐ一人で無茶するんだから アイラ へぇー…… ルピコ お二人はとても仲がいいんですね兄妹……ではないですもんね?どういうご関係なんです? ルピコ そういえばそうだ友達……というには距離が近いし…… ダピコ へ? い、いや、そりゃあ……私達は…… アイラ 幼馴染……いや、腐れ縁か? グレンモルト ちょっと!? どういう意味!? アイラ いやほら、何をするにしてもくっついてくるからさ グレンモルト ち、違うでしょ!モルトが―― アイラ (あれか、あんまり詮索しない方がいいやつか) ダピコ (……なるほどそういう感じですね!) ルピコ 修行に明け暮れてるモルトをずーっと支えてきたんだから! アイラ お二人はすっごく仲良しなんですね ルピコ ………… グレンモルト 皆、ここから先はオレ一人でいいお前達は戻るべきだ グレンモルト え? 何言ってるのよモルト何で…… アイラ この先何があるか分からないんだ一人だけの力じゃ無謀だって以前話したじゃないか! ダピコ 危険だからだ!お前達が居ると、オレがお前達を傷つけてしまうんだ グレンモルト ……モルト、そういえばあのウルボロフが言っていた話あれは…… ダピコ そうだ、オレは今龍解を封じている グレンモルト それって……大丈夫なんですか?どこか具合が悪いとか……? ルピコ 奴の言う通りさ以前のレースでオレは…… グレンモルト オレの剣、ガイハートに封じられたガイギンガの力その力に飲まれてしまった グレンモルト 敵味方問わず攻撃して……アイラすら傷つけてしまったんだ グレンモルト 武闘レースは文明の威信をかけた闘いだ負けるわけにはいかなかった グレンモルト 龍王の力が秘められたガイハートを持つオレが何とかしなきゃいけなかった グレンモルト だから力を求めたんだでも、オレなんかには過ぎた力だった…… グレンモルト でも……お師匠様に龍解をコントロールできるよう稽古をつけてもらったんでしょ? アイラ だったら…… アイラ 結局あれからオレは龍解のコントロールに成功していない グレンモルト 師匠はこれまでずっと気にかけてくれていたのにオレは期待に応えられずにいた グレンモルト 火文明の再興を期待されたが火文明は未だこの有様だ グレンモルト 終末を食い止める存在と期待されたのに、龍解すらコントロールできない グレンモルト だがもう迷わないもしこの先にデッドマンがいるなら、迷わず龍解する グレンモルト オレがどうなったとしても時間を稼いでみせる グレンモルト 皆の期待に応える……最後のチャンスなんだ グレンモルト そ、そんな…… アイラ ――っ! みんな、下がれ! グレンモルト 突然の衝撃音と光 あまりに一瞬のことでグレンモルト以外は反応すら出来なかった な、なんですか今のは攻撃……!? ルピコ 皆、早くQ.E.D.の元へ戻れオール・オーバー・ザ・ワールドの攻撃だ……! グレンモルト な、何故なんだ自衛行動くらいしか今はしていなかったんじゃ……! ダピコ デッドマンにオレ達の動きが気づかれたんだろうそれ以外に考えられない! グレンモルト (今龍解すべきか?いや、奴の元まで遠すぎるもっと近づかないと……!) グレンモルト 皆、本格稼働していない間の攻撃は威嚇射撃のようなものだこのくらいなら耐えられる! グレンモルト 奴が本格的に攻撃してくる前に早く―― グレンモルト ダメだよ! 一人で集中攻撃されて、無事にたどり着けるはずがないでしょ! アイラ 私だってドラグナーなんだ攻撃を受け止めるくらい……モルトを守るくらいできるよ! アイラ ずっと一緒なんだから! アイラ そうだ!たとえ龍解するにしても奴の元にたどり着く必要があるだろ ダピコ ここからは遠い……急いでいくなら足が必要になるよな! ダピコ ですね! 私と【プレイヤー】さんがクリーチャーで運びますよ! ルピコ お前達…… グレンモルト お前もいいのか?【プレイヤー】 グレンモルト そうか、感謝する……お前達には助けられてばかりだな グレンモルト ここへきて攻撃してきたってことは……デッドマンはこの先に居るはず ルピコ 行きましょう【プレイヤー】さん!デッドマンを止めに! ルピコ 勝利時 めちゃくちゃ攻撃が飛んでくるんだけど!?これ本当に威嚇射撃!? アイラ 威嚇射撃は例えだが奴の本領じゃないのは確かだ! グレンモルト 世界を吹き飛ばすほどの攻撃をするようなクリーチャーだ本来はこんなもんじゃないはず! グレンモルト が、頑張って避けてくれよ【プレイヤー】!ルピコ! ダピコ できるだけ私とアイラで防ぐが立て続けに喰らったらどうなるか分からない! ダピコ あわわわわわ! み、右です【プレイヤー】さん!あ、上からも来ますぅぅ! ルピコ 絶え間なく続く攻撃に、皆が焦りを浮かべる中 オール・オーバー・ザ・ワールドの攻撃が突如として停止する あ、あれ?どうしたんだろう……燃料切れ? アイラ オールオーバーザワールド オオオオオオオオオオオオ!! グレンモルト いや、まずいぞ本格的に動き始めたようだ! ルピコ う、嘘……間に、合わなかった……? 全貌を見ることすら困難なほど巨大な存在、オール・オーバー・ザ・ワールド その本体に接続されている巨大な主砲部分へ徐々に光が収束していく 今までとは比べ物にならないほどの力を感じる…… ダピコ こ、これはもう私達では…… ダピコ クソ……!龍解してどうにかできるか!? グレンモルト (ここからでは攻撃はできない防ぐにしても……私に……私達にその力はない) ダピコ 今まで強大な敵と対峙してきたダピコだからこそ、抵抗の無意味さを肌で感じてしまった ダピコはここに来るまで仲間を守るために常に格上の相手と闘ってきた 大半のクリーチャーはダピコにとっては格上の相手だ ダピコ以上の身体を持ちダピコ以上の力を持ちダピコ以上の能力を持っている それでも果敢に立ち向かい打ち勝ってきたそれは自分の師に憧れたからだ どれだけ傷ついても仲間を逃がしボロボロになろうとも闘った仲間であり、師の姿 再会した時に胸を張って自慢できるように彼のようになりたくて頑張った その努力の末に得た力がダピコにこれ以上は無駄だと囁いてくる ……まだだまだ私達は生きている無駄でも最後まで抵抗するぞ ダピコ 肌身離さず持っているカードに触れながら願うようにダピコは呟いた (そうだよな、ディーあなたはずっとそうして敵と立ち向かってくれたんだ) ダピコ 私も最後まで同じように闘うどうかほんの少しでいい力を貸してくれ、ディー……! ダピコ そう呟いた瞬間目を疑うような光景が飛び込んできた オール・オーバー・ザ・ワールドの攻撃が放たれる 山を破り、大地を焦土と化すであろう一撃 しかし、ダピコを驚かせたのはそこではない カードから出てきた者がオール・オーバー・ザ・ワールドの攻撃を防いだのだ これ、は……? ダピコ どうやら間に合ったようだそれで……これは一体どういう状況だ? ??? 何かを困惑している男の姿を見た記憶は、ダピコには一度たりともなかった だが、手に持っている槍その後ろ姿、口調その全てに…… 今、最も会いたい人物の面影があった ……ディー? ダピコ 敗北時 ……くっ、まだ攻撃は終わらないのか……! ダピコ でもこのぐらいで挫けるわけにはいきません……! ルピコ ……ああ、そうだな! ダピコ 必ず全員、生きて切り抜けてみせる……! ダピコ PREV:第6話 五文明代表者会議 NEXT:第8話 集結せし力
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小春日和の一日が終わり、校舎の影がこの部室の一番奥まで届いています。 彼岸花のように燃える夕日がとても綺麗な、秋の夕暮れ。 私は一人この部室に佇んで、彼がやってくるのを待ち続けています。 今日も彼は、影をもとめて、この学校内をさまよい続け、 傷ついた小鳥が巣に帰るように、最後にこの部室へとやって来るのです。 そして、ひび割れたガラス細工が壊れないようそっと彼を包み込み、 彼を見守るのが今の私の役目。 廊下から響く足音が私に、彼の帰りを知らせます。 願わくば、いつも通りの彼でありますように―― コンコンと短く響くドアの音。 よかった……いつもの彼のみたいです…… 「はぁいどうぞ」 ドアを開ける彼。いつもの微笑みを私に見せてくれました。 「あ、あれ?朝比奈さんだけですか?長門と古泉は?」 「ええ、長門さんと古泉君はもう先に帰っちゃいました。私だけじゃ不満でしたか?」 「いえ、そんな罰当たりな。朝比奈さんと二人きりなんてこんな栄誉、国民栄誉賞受賞と どっちがいいと言われたら迷わず朝比奈さんとの二人きりを、俺は迷わず選びますよ」 「ふふふ。お世辞が上手ですねキョンくんは」 彼はいつも、そう言ってあたしを喜ばせてくれる。 でもそれは本心から出た言葉じゃないって事、私はもうとっくに気が付いてます。 そう、涼宮さんがいた頃から…… 「あ、お茶入れますね」 あたしがそう言うと、カバンをテーブルの上に置き、部室内をゆっくりと歩きます。 そして、いつものように彼は本棚の前に立ち、本を一冊づつぱらぱらとめくり始めました。 きっと、『あれ』を探しているのでしょう。 「何か探し物ですか?」 私はそう言いながら、彼の後ろにあるテーブルにお茶を置きました。 今日は、ちょっぴり甘めのハーブティー。 彼がこのお茶を美味しいと言ってくれたのは、ずっと昔のことのようです。 彼は、そんなあたしに気づきません。 一心不乱に、本棚に戻すことなく次々と本を出して『あれ』を探し続けます。 涼宮さんが居た世界に戻れる手がかりだと、彼がずっと信じているあの『栞』を…… 全ての本を本棚から引き出し終わると、彼は呆然と立ちすくみました。 「キョンくん……」 「え、ああ……なにか?」 「お茶が入りましたよ!キョンくん」 「あ、ありがとうございます。朝比奈さん……」 「お茶を飲んで少し落ち着いて下さい。お願いです」 彼は、ふらふらとふらつくように、パイプ椅子に手を掛けゆっくりと座りました。 そして、私が入れたお茶に手を伸ばし、ひとくち飲もうと口に運ぶ途中で、その動きが止まりました。 目を大きく見開き、彼はカップを落とすと、昔彼女が座っていたあの場所によろめきながら向かいます。 そして、パソコンの電源ボタンを何度も何度も押し続けるのです。 このパソコンは、ずっと前に動かなくなってしまいました。 SOS団が壊れてしまったあの日から、ずっと。 ふと、彼の顔に笑みが戻ります。 あたしは、その彼の表情が嫌いでした。壊れたような驚喜の映る微笑。 彼は、その表情を私に見せると、今度はパソコンのエンターキーを押し続けます。 何度も、何度も…… どうしてこんな事になったのか、私にはわかりません。 ただ、涼宮さんが交通事故で亡くなったあと、彼は突然変わってしまいました。 彼の異変に気づいたのは、私と長門さんそして古泉君だけ。 その異変に気づいたとき、古泉君と長門さんはこの場所から離れていきました。 常軌を逸する彼の行動が二人には耐えられなかったのでしょう。 そんな気持ちがわかるから、私は二人を責めようとも思いません。 きっと、こうなってしまったのがキョンくんでなければ、 私は二人と同じようにこの場所を離れていたかもしれないから。 だから、私は二人を決して責めようとも思いません。 二人はSOS団から離れていきました。この場所にはもう二度と戻ってこないでしょう。 でも、私はずっと一緒に彼と居るつもりです…… ここが、私の場所と時間だから…… 彼は、涼宮さんが居た場所から立ち上がり、私に近づいてきます。 でも、私にはもう彼の顔が霞んでハッキリと見えません…… 「朝比奈さん……朝比奈さんは未来人ですよね。 長門は宇宙人で、古泉は超能力者だった。 そしてハルヒは進化の可能性で時空のゆがみで神だった。 そうですよね! 朝比奈さん! みんなハルヒを監視するためにこの学校に来た。 そしてハルヒによって無理矢理この部室に連れてこられたんですよね! そうですよね!ね!」 私は普通の人間です。普通の女子高生です。 お願いですキョンくん元に戻って……おねが……い…… 「そうか!わかったぞ!これは改変世界なんだ! 鍵を集めなければ!みんなは何処に行った! ながとぉ―――! こいずみぃ―――!! ハ……ル……ひ……」 キョンくんは糸の切れた操り人形のように、その場に倒れました。 私はゆっくり彼に近づき、そして彼に重なるようにして、彼を抱きしめました。 いつまでも、いつまでも、彼を抱きしめまていました…… 夕日は遠くの山の向こうに間もなく消えそうです。 蒼とあかね色のその境目が葡萄鼠のようにくすんだ色を見せます。 あたしは、ずっと一緒に彼と居るつもりです…… たとえ壊れていても…… ここが私の場所と時間だから……