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レス番号 作品名 作者 補足 新-961 四つ葉になるとき ~第1章:届け!愛のメロディ~ Episode1:グレーと赤と、赤 一六◆6/pMjwqUTk 桃園家での新しい日々。せつながどのようにして馴染み、クローバーの一葉となっていったのか。柔らかで繊細な描写で本編の隙間を綴る、期待の連作シリーズが始まります。 新-974 四つ葉になるとき ~第1章:届け!愛のメロディ~ Episode2:夕焼けとメロンドーナツ 一六◆6/pMjwqUTk 家族って何だろう? 幸せの始まりにあって、きっと最後まで存在しているもの。だったら、どうして……? また一つ学び、また一つ近づく。家族にも、友達にも、仲間にも。 新-985 四つ葉になるとき ~第1章:届け!愛のメロディ~ Episode3:わたしたちの小さな天使 一六◆6/pMjwqUTk 四つ葉町での暮らしは、驚きと、喜びと、そして不安に満ちていた。初めてで、わからないことばかり。戸惑うせつなに、祈里が優しく手を差し伸べる。彼女が開いた、扉の先に待つものは? 新2-012 四つ葉になるとき ~第1章:届け!愛のメロディ~ Episode4:寄せる波、返す波 一六◆6/pMjwqUTk 寄せる波に勇気をもらい、返す波に不安を流そう。広大な海に魅せられ、抑えていた気持ちが開放されていく。四つ葉のクローバーの誓い。そして、初めてのダンス。どうか見届けてください! 新2-036 四つ葉になるとき ~第2章:響け!希望のリズム~ Episode5:笑顔の種 一六◆6/pMjwqUTk 少女には、過去に帰りたい思い出もなく、未来に叶えたい夢もなかった。でも、幸せな現在があるから……。「私も、誰かを笑顔にしたい」少女の撒いた笑顔の種は、優しい想いで芽吹きつつあった。 新2-048 四つ葉になるとき ~第2章:響け!希望のリズム~ Episode6:タルト、またまた危機一髪!?(前編) 一六◆6/pMjwqUTk 謎の男に付け回されるタルト。これは、ラビリンスの陰謀か? テレビ局の報道か? はたまたファンの追っかけか?(それは無い)ラブたちの警護も空しく、魔の手がタルトに忍び寄ろうとしていた。 新2-064 四つ葉になるとき ~第2章:響け!希望のリズム~ Episode7:タルト、またまた危機一髪!?(後編) 一六◆6/pMjwqUTk 事件が解決し、再び日常が戻る。心配という名の不幸すら、安堵という名の幸せに変えて。もっと世界を広げて、みんなを幸せにしたい。せつなの想いは、遥か海を越えて、一つの実を結ぼうとしていた。 新2-086 四つ葉になるとき ~第2章:響け!希望のリズム~ Episode8:8月31日の絵日記 一六◆6/pMjwqUTk 精一杯戦ってきた。そうすれば、みんなが笑顔になれると信じて。小さな女の子との出会い。そこから知る、守るべき人々の気持ち。より身近に日常を感じつつ、せつなの学校生活が始まる。 新2-125 四つ葉になるとき ~第2章:響け!希望のリズム~ Episode9:四つ葉町、15時16分発 一六◆6/pMjwqUTk カオルちゃんの謎かけ。心配の反対側にあるものは? ラブが、美希が、祈里が、せつなを包む気持ち。そして、今、せつなの心に育ちつつある気持ち。あなたは気が付いたでしょうか? 新2-143 四つ葉になるとき ~第3章:癒せ!祈りのハーモニー~ Episode10:宴のあとに 一六◆6/pMjwqUTk 風雲急を告げる! クローバーボックスに込められた、シフォンへの祈り。あくまでもシフォンとして愛し、護ると誓ったラブたち。願いは一つ。想いよ――届け!! 新2-242 四つ葉になるとき ~第3章:癒せ!祈りのハーモニー~ Episode11:ハピネス・エール、プレア・フォロー 一六◆6/pMjwqUTk ハートを一つにすること。それは、自分が弱いままでいいって意味じゃないと思うから。今は、自分を信じる時! 祈里の挑戦が始まる! 新2-271 四つ葉になるとき ~第3章:癒せ!祈りのハーモニー~ Episode12:完璧な、彼女。 一六◆6/pMjwqUTk 真っ直ぐに、自分を見て欲しいから。真っ直ぐに、相手を見ていたいから。だからアタシは完璧でありたい。美希の想いは、歌声に乗って少女たちの間に広がっていく。
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幸せは、赤き瞳の中に レス番号 作品タイトル 作者 備考 第1話 第1話:幸福な食卓 一六◆6/pMjwqUTk ラビリンスに笑顔と幸せを。ただ一つの夢が、こんなにも遠いなんて思わなかった。ある事件をきっかけに再結成されたクローバー。懐かしい町と大切な仲間との再会。だけどせつなの表情は晴れなくて……。彼女の戦いは、いまだ終わっていない。 第2話 第2話:二兎を追う者 一六◆6/pMjwqUTk イースとして奪ってきたもの。パッションとして守ってきたもの。せつなとして――与えられてきたもの? 自ら望むには尊くて、人に伝えるには難しくて……。追いかけるほどに、逃げていく。だからせつなは走る。今は――ゴールは見えなくとも。 第3話 第3話:ネクストと呼ばれた少女 一六◆6/pMjwqUTk 陽が昇るのは、どこかで陽が沈むからだとサウラーが言っていた。ウエスターはふとそんなことを思い出す。立つ場所によって景色の見え方は違うもの。「争いの原因など、今のラビリンスには無数に存在する」喧嘩の原因を追究する彼に向かって、少女はそう吐き捨てた。それを生み出したのが、お前達ではないのかと――。 第4話 第4話:再会 一六◆6/pMjwqUTk 様々な人々が手を取り合い、共に生きること。そこから生まれる「幸せ」が、自分を救ってくれた。だからみんなにも伝えたかった。だけど変化に戸惑う者や、望まない者や、反発する者も現れて。どうしてわかってくれないの? そんな自分もかつては、わかろうとしない者であった。閉ざされた扉からは、風は吹き込まない。 第5話 第5話:届かない声 一六◆6/pMjwqUTk 「きっと、今からでもやり直せるよ」って、そう信じて応援してきた。大切な親友の、せつなの、現在と未来を。だって、過去は変えられないもの。そうやって目をそらしてきたんだ。現在も未来も、過去の上に築かれるのだということから。だから、今度はしっかりと向き合おう。同じ目をした少女の心と傷に――。 第6話 第6話:不幸の襲来 一六◆6/pMjwqUTk ひとつひとつ、やり直してきたつもりだった。思うようにいかなくたって、精一杯頑張ればいつか乗り越えられると信じて。半身、否、全身よりも大切な親友が連れ去られた。犯人は後輩にあたる一人の少女。不協和音がもたらす振動は、まるでドミノのように積み上げてきたものを崩していく。そんな中、せつなの取った決断は――。 第7話 第7話:瞳の中の炎 一六◆6/pMjwqUTk 少女に招かれ、アジトに足を踏み入れるラブ。そこで知る、彼女の思いと、親友の過去。ちゃんと伝えたい、わかってもらいたい――でも、正しいだけじゃ、届かない。同じ重さを持って、向き合えない。積み上げた研鑚と、命を賭けた、人生すらも投げ打った、大きな大きな想いには。焦るラブを余所に、事態は大きく進行していた。 第8話 第8話:全力の想い 一六◆6/pMjwqUTk あたし……どうしてラビリンスと戦ったんだろう? プリキュアになれば勝てると思ったから? たまたま選ばれたから? 違うっ! 救いたい人がいたから、ピルンが力を貸してくれたんだ。ここにピルンはいないけど、守りたいものはちゃんとある。だったら諦めない。みんなの幸せも、せつなの幸せも。そして――あの子の幸せも。 第9話 第9話:起動! 一六◆6/pMjwqUTk ラビリンスが壊れていく。まるで、砂で作ったお城のように。支えたいのに、守りたいのに、小さな掌をすり抜けて零れていく。その流れが一瞬、止まる。沢山の手が堰き止めている。「だったら、私がやるべきことは――やらなくちゃいけないことは――ううん、やりたいことはっ!」せつなの拳が硬く握られる。今こそ――起動の刻! 第10話 第10話:炎の記憶(前編) 一六◆6/pMjwqUTk 赤い瞳の少女の、ネクストの、執念の炎を燃やす瞳の中に、かつてのイースの姿を見るせつな。その寂しさを知っていた。その焦りもよくわかる。その痛みにも覚えがあった。でも、少女の闇はさらに深くて――。重なる部分があることと、同一であることは違う。願いはひとつ。でも少女には、チャンスすら与えられなかったのだから。 第11話 第11話:炎の記憶(後編) 一六◆6/pMjwqUTk 私なら、あの子の気持ちがわかる。ううん、わかってあげられるつもりだった。赤黒い炎に導かれたその先で、せつなはイースだった頃の自分と向き合う。これは過去の世界なのか、それとも――。あの子を、ううん、自分を知ってるなんて思い上がりだった。当然かもしれない。だって私はイースを否定して、目を背けてきたのだから。 第12話 第12話:守りたいもの 一六◆6/pMjwqUTk あの日から人々は色々なことを考えるようになった。老人にはわからなかった。何が正しいかなんて判断の基準になる知識も無かった。たとえ不幸と呼ばれる泥水の中だとしても、自分はそこに棲まうモノだった。そんな老いぼれにもわかることがある。古い時代に生きた者は、新しい時代を切り開く、邪魔だけはしてはならないのだと。 第13話 第13話:復活 一六◆6/pMjwqUTk こんなはずじゃない。こんなはずじゃなかった。少女の胸に去来する想い。たった一つの真実を、自分の価値観の全てを、間違いとして突きつけられたら、人はどうしたらいいのか。老人と違うのは、少女はまだ若くて、そして振るえる拳があったこと。受け入れられないならば、打ち砕く。ラビリンス総統、メビウス様のしもべとして。 第14話 第14話:不幸なき明日――発憤 一六◆6/pMjwqUTk 考えるのは得意じゃない。悩むなんて柄じゃない。誰かの言いなりになるのも性に合わない。何も難しい事じゃない。ドーナツは美味いし、青い空は綺麗だ。そして、人は笑っている方がいいに決まってる。だから目の前の光景は間違っている。勝算なんぞ知ったことか! 過信? 俺は自分を信じてるんじゃない。結果を信じて戦うだけだ! 第14話:不幸なき明日――決意とどちらからでもお読み頂けます。 第14話 第14話:不幸なき明日――決意 一六◆6/pMjwqUTk 「鳥の目」「虫の目」「魚の目」って知っているかい? 虫の目を持つ友に、そんな話をしたことがあった。半分も聞かないうちに舟を漕いでいたね。きっと、彼に僕の考えは理解できないだろう。君はそれでいい。これは鳥の目で見た判断だ。そして一番大切なのは魚の目。それは、任せてもいいかな? せつな。後のことは頼んだよ。 第14話:不幸なき明日――発憤とどちらからでもお読み頂けます。 第15話 第15話:愚かなる者たち 一六◆6/pMjwqUTk 理解できない物事を、人は間違いと受け止める。そういった意味において、メビウスもまた、人に近い思考を持っていたのかもしれない。無限の名を持つメビウスに、刹那の名を持つかつてのしもべ達。万能にして、万全であるが故に、人の幸せはわからない。喜びもわからない。完全でないからこそ、命は美しく輝くのだということも。 第16話 第16話:本当の姿 一六◆6/pMjwqUTk この手で消し去りたかった笑顔が、今、ラビリンスから失われようとしていた。どうしても逢いたかった方は、こうして目の前に在る。望んでいた展開を、どうして悔しく思うのか。なぜ喜びではなくて、悲しみと憤りを覚えるのか。己に向けられることを、どこかで望んでいたからなのか。私はアイツが――かった……。 第17話 第17話:もう一度、みんなで 一六◆6/pMjwqUTk 光を失い、灰色に染められていく世界に、二色の光の柱が立ち昇る。再び舞い降りる、伝説の戦士。希望の光は、しかし奇跡などではなくて。これまで重ねてきた言葉に、伝えてきた想い。きっと、受け止めた彼らが導いたもの。少女は立ち上がり、少年は歩き出す。ラビリンスの未来を、指し示すかのように。 第18話 第18話:幸せのラプソディ 一六◆6/pMjwqUTk かつて音楽も踊りも無かった世界に、高らかに狂詩曲が響き渡る。それは伝説の戦士を讃える歌。明日という未知に挑む決意の唄。一人一人異なる心の奏でる音は、和音となって繋がり、協和音として集い、大いなる叙事詩を物語る。聴けメビウスよ。人が愚かであるとしても、愚かであることが人の全てではないことを。 第19話 第19話:瞳の中の幸せ 一六◆6/pMjwqUTk 悲しみも争いも不幸もない、そんな世界を作りたかった。それは人という種が、誕生した瞬間に芽生えた願い。幾万幾億の月日を重ね、やがて人から機械に託された想い。そして作り出した、喜びも思いやりも幸せも無い世界。無数の悲しみを受けとめた無限の存在に、一欠けらの悲しみと幸せを知る少女は答える。私達は――。
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140文字SS:HUGっと!プリキュア【2】 1.はな&ルールー「眠れぬ夜」⑧/一六◆6/pMjwqUTk 「嬉しい気持ちは、心の中に……」 そう呟いたルールーが、スースーと微かに響く音に、驚いて目を見開く。 「はな……寝たのですか?」 相変わらず理解不能――でもそれが何だか心地良くて、ルールーも静かに目を閉じる。 薄闇に沈む部屋の中、まもなく二つの寝息が、穏やかなハーモニーを奏で始めた。 2.まえむき・あしたエージェンシー「“スタートダー”ッシュ・ミーティング」①/一六◆6/pMjwqUTk 「しもしも~?二人とも集まって~」 「へいへい」 「よし、5分間付き合うぞ」 「5分じゃダメよ。あたしたちの初仕事、ツインラブを売り出すための大事な作戦会議なんだから」 「で、どうするんすか?しゃちょー!」 「それをこれから話し合うんじゃないの。ぶっ飛びのアイデア、なんかない?」 3.まえむき・あしたエージェンシー「“スタートダー”ッシュ・ミーティング」②/一六◆6/pMjwqUTk 「オレちゃんの動画で宣伝したら一発っす!なんたってオレちゃん、再生回数283回のニューカマーだから!」 「うーん……宣伝としては、イマイチね」 「なんでぇっ!?」 「商店街にポスターを貼ってもらうのはどうだ?町内会長に頼めば、5分で終わるぞ」 「最初っから人任せでどーすんのよ!」 4.まえむき・あしたエージェンシー「“スタートダー”ッシュ・ミーティング」③/一六◆6/pMjwqUTk 「激ムズっす」 「5分じゃ無理か」 「ちょっと!何諦めてんのよ。何か無いの?誰もがあの子たちの歌を聴きたくなる宣伝!」 「歌って言やぁ、あん時のアスパワワはマジ凄かったっすね~」 「ああ。実にキラキラして……」 「それよっ!!」 「ん?」 「しゃちょー?」 「ライブよ、ラ・イ・ブ!」 5.まえむき・あしたエージェンシー「“スタートダー”ッシュ・ミーティング」④/一六◆6/pMjwqUTk 「え~!歌で歌の宣伝っすかぁ?」 「あんたたちも見たでしょ?あの子たちの歌は人を笑顔にする。聴けば、大切な誰かにもきっと聴かせたくなる。ねっ?何よりの宣伝じゃない」 「それってある意味あの娘たち任せ……私以上の人任せでは……」 「お黙りっ!あの子たちの歌、また聴きたくないのぉ?」 6.まえむき・あしたエージェンシー「“スタートダー”ッシュ・ミーティング」⑤/一六◆6/pMjwqUTk 「オレちゃん、ライブの予告動画作るっす!」 「私は会場を5分で探すぞ」 「うん、いい感じ♪じゃあ三人揃って、行くわよ~!」 「「「明日への希望よ、膨らめ~!!!」」」 「ルールー、あの人たちにお願いして、大丈夫でしょうか」 「解析不能……でも、何だか楽しそうです」 「ですねっ!」 7.ツインラブ「途切れてしまっても また始めればいい」/一六◆6/pMjwqUTk 突然の咆哮。人々の悲鳴。辺りを覆うトゲパワワの深い闇。 ギターを持つ手が震える。でも胸に宿ったこの心は、まだこんなにも熱い。 「ルールー!」 隣に立つ親友の声。気持ちは同じなんだって、すぐに分かった。 ならば負けない。絶対に。 「えみる!」 もう一度。何度でも。 届け!私たちの愛の歌! 8.「真夏の夜の、小さな光①」/一六◆6/pMjwqUTk 「ねぇ、えみる~。それ、いつまで抱えてるの?」 ルールーとの線香花火対決に敗れたはなが、怪訝そうな顔で問いかける。 「花火はとーっても危険なのです! だからいつでも火が消せるように、準備を怠ってはいけないのです!」 消火器を抱き締めて言い募るえみるに、ルールーが両手を差し出した。 9.「真夏の夜の、小さな光②」/一六◆6/pMjwqUTk 「次はえみるの番です。それは私が持っています」 「ありがとう、ルールー。決して火から目を離さないで下さいね」 そう言って消火器を手渡したえみるが、はなの顔を挑むように見上げる。 「はな先輩、勝負なのです!」 「よぉし、負けないよ~」 二つの小さな炎の花が、パチパチと可憐に瞬き始めた。 10.「真夏の夜の、小さな光③」/一六◆6/pMjwqUTk 「綺麗……」 不意に隣から小さな声がした。橙色の淡い光が、えみるの横顔を照らす。 その顔は本当に楽しそうで、愛くるしくて――そこでルールーはハッとする。 (いけません、火から目を離してしまいました) 消火器を持ち直し、一心に花火を見つめる。 その顔もまた、小さな光で幸せそうに輝いた。
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レス番号 作品名 作者 補足 新-511 桃源まで、東へ五分 ( 第1章:待っていたサプライズ ) 一六◆6/pMjwqUTk 『蒼の喪失』に続く、長編第二弾。百年は進んでいると目される、御子柴財閥の科学技術が恐るべきマシンを生んだ。それに目を付けたサウラーは!? 気になる次回、刮目して待て!! 新-549 桃源まで、東へ五分 ( 第2章:アドリブ勝負の一日 ) 一六◆6/pMjwqUTk 空間を自在に渡る彼女が、唯一越えられない壁。現在(いま)を奪われ、自分(パッション)すら失い、帰る場所すらなくなった。立ち上がれ! 最後に残された“希望”を手に。 新-605 桃源まで、東へ五分 ( 第3章:一生懸命ということ ) 一六◆6/pMjwqUTk 無意識に壁を感じ、距離を取っていたあゆみ。その壁がせつなの孤独だと知った時、彼女は全力で駆け出した。やがて娘へと受け継がれる、大いなる“愛”を胸に抱いて。 新-859 桃源まで、東へ五分 ( 第4章:未来へハイタッチ! ) 一六◆6/pMjwqUTk タイムマシンの起動の鍵を握る少年。彼が語る、過去への願いとは? せつなが語りかける、未来への誓いとは? 時空を超えて、想いよ――届け!! 新-884 桃源まで、東へ五分 ( 第5章:キミと願い叶えてく ) 一六◆6/pMjwqUTk 「また、会えるわ。私はすぐに。あなたは、ずっと先の未来で……」遠く離れて、恋しくて。さあ、帰ろう。太陽に向って、東に五分。愛に溢れた、愛しの我が家へ。前よりも、もっと素直な心で。 新2-006 桃源まで、東へ五分 ( 後日談:柱の傷 ) 一六◆6/pMjwqUTk 精一杯頑張ろうと誓った。それは、悩みも苦しみも抱えて進むってこと。桃源まで、東へ五分。柱の傷は、時を越えて家族の絆を刻み続ける。
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一六◆6/pMjwqUTkgの140文字SS【14】 1.【競作2024】悟くんはつらいよ ~飼育ゾーン編~③/一六◆6/pMjwqUTk 「ねえ、いろは。メエメエの小さい頃もこんな風だったのかな」 「メエメエはヤギじゃなくて羊でしょ?それに二本足で立ってるし」 「え?二本足の羊って……」 「わーっ!ふ、二人とも!ぬいぐるみと比べちゃダメだよ!」 勘弁してよ犬飼さん――とは思ってもいないところが、悟のつらいところであった。
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桃源まで、東へ五分 ナケワメーケの攻撃を受け、過去へと飛ばされてしまったせつな。辿り着いた先は、およそ25年前の四つ葉町だった・・・。 レス番号 作品タイトル 作者 備考 第1話 第1章:待っていたサプライズ 一六◆6/pMjwqUTk 『蒼の喪失』に続く、長編第二弾。百年は進んでいると目される、御子柴財閥の科学技術が恐るべきマシンを生んだ。それに目を付けたサウラーは!? 第2話 第2章:アドリブ勝負の一日 一六◆6/pMjwqUTk 空間を自在に渡る彼女が、唯一越えられない壁。現在(いま)を奪われ、自分(パッション)すら失い、帰る場所すらなくなった。立ち上がれ! 最後に残された“希望”を手に。 第3話 第3章:一生懸命ということ 一六◆6/pMjwqUTk 無意識に壁を感じ、距離を取っていたあゆみ。その壁がせつなの孤独だと知った時、彼女は全力で駆け出した。やがて娘へと受け継がれる、大いなる“愛”を胸に抱いて。 第4話 第4章:未来へハイタッチ! 一六◆6/pMjwqUTk タイムマシンの起動の鍵を握る少年。彼が語る、過去への願いとは? せつなが語りかける、未来への誓いとは? 時空を超えて、想いよ――届け!! 第5話 第5章:キミと願い叶えてく 一六◆6/pMjwqUTk 「また、会えるわ。私はすぐに。あなたは、ずっと先の未来で……」遠く離れて、恋しくて。さあ、帰ろう。太陽に向って、東に五分。愛に溢れた、愛しの我が家へ。前よりも、もっと素直な心で。
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140文字SS:HUGっと!プリキュア【1】 1.えみる&ルールー「手と手つないで」①/一六◆6/pMjwqUTk 延期になったライブが行われる日。二人で乗った電車は、この前より混んでいた。 「あわわわ」 「えみる!」 電車が揺れた弾みで転びそうになったえみるの手を、ルールーが素早く掴む。 「ありがとう……」 ホッとして見上げるルールーの美しい立ち姿に、えみるが思わずため息をつく。すると、その時。 2.えみる&ルールー「手と手つないで」②/一六◆6/pMjwqUTk 「大丈夫です」 隣から、柔らかな声がした。 「あと二年もすれば、えみるもコレに手が届くようになります。人は成長しますから」 右手で吊革を、左手でえみるの手をしっかりと掴んで、ルールーが微笑む。 「ルールー……」 何だかその笑顔が少し寂しそうに見えて、えみるはブン、と頭を振った。 3.えみる&ルールー「手と手つないで」③/一六◆6/pMjwqUTk 「二年なんて、かからないのです! でも……」 そう言って、えみるはルールーと繋いだ手にギュッと力を込める。 「ルールー。わたしが吊革に手が届くようになっても、こうやって手を繋いでくれますか?」 一瞬大きく目を見開いたルールーは、今度はとても嬉しそうな笑顔で頷いた。 「はい。勿論です」 4.はな&ルールー「眠れぬ夜」①/一六◆6/pMjwqUTk ベッドに横たわり、両の目を閉じる。そのままの姿勢を数十秒間維持すれば、スリープモードに移行する。 毎日当たり前に実行して来た、最もベーシックなプログラム。しかし――。 「……眠れません」 暗闇の中でパチリと目を開け、ルールーは小さな声で呟いた。 5.はな&ルールー「眠れぬ夜」②/一六◆6/pMjwqUTk 目を閉じても、まるでまぶたの裏がスクリーンになったように、映像が次々に浮かんでくる。こんなことは初めてだ。 溢れ出した想いが、赤と紫に輝いたあの瞬間。光の中から現れた、二つの未来クリスタル。そして一つしかなかったプリハートが――。 「まさか、本当にあんな奇跡が起きるなんて……」 6.はな&ルールー「眠れぬ夜」③/一六◆6/pMjwqUTk 想定外、という言葉は浮かんでこなかった。いや、想定はしていなかったけれど、えみるの身体を抱き締めた時、奇跡を信じたいという心が、胸の奥から確かに溢れたから。 それが何だか嬉しくて、ルールーは柔らかな笑みを浮かべる。 と、その時、部屋のドアを遠慮がちにノックする音が聞こえた。 7.はな&ルールー「眠れぬ夜」④/一六◆6/pMjwqUTk 「はい」 「あ、ルールーも起きてる?」 はなが、そろりとドアを開けて入って来る。そして起き上がったルールーと目が合うと、嬉しそうにニコリと笑った。 「何だか眠れなくってさ」 「私もです」 「じゃあ、少しお喋りしよ?」 「はい。でも、いいのですか? まだ風邪が治っていないのでは……」 8.はな&ルールー「眠れぬ夜」⑤/一六◆6/pMjwqUTk 「もうほとんど大丈夫だよぉ。あ! でも治りかけの風邪って伝染りやすいんだったっけ。めちょっく……」 慌てるはなを一瞬ポカンと見つめたルールーが、クスリと笑ってベッドのスペースを空ける。 「はな。私に人のウイルスは感染しません」 「あ、そっか」 照れ笑いのはなが、隣に潜り込んで来た。 9.はな&ルールー「眠れぬ夜」⑥/一六◆6/pMjwqUTk 「今日は嬉しかったね、ルールー」 「はい、とても」 「本当に良かった、二人一緒にプリキュアになれて。嬉しすぎて、なかなか寝付けないよね」 「……そういう、ものなのですか?」 目の前の戸惑ったような藤色の瞳を、満面の笑みで見つめてから、はなはギュッとルールーの身体を抱き締める。 10.はな&ルールー「眠れぬ夜」⑦/一六◆6/pMjwqUTk 「大丈夫。眠れないのは、きっと今夜だけだから」 「それは、こんな嬉しい気持ちで居られるのは、今夜だけということですか?」 「ううん」 はなは顔を上げると、ルールーにニッと笑って見せた。 「嬉しい気持ちはね、心の中に溜まっていくの。そしていつでも思い出して、味わうことが出来るんだよ」
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140文字SS:ハピネス注入!冬のSS祭り2015【6】 1.[競作2015]せつな&美希「大切な二人だけの秘密」/一六◆6/pMjwqUTk 魚屋さんの前では、必ず大回りする。 たこ焼き屋さんも、さりげなく避けて通る。 「そんなに気を使わなくていいのに」 「人を置き去りにして走り去った人が、よく言うわ」 もしかしてあの時、せつなもアタシに置いていかれると思って慌ててたの? 「もうしないわよ」 一人には、ね。 赤い瞳に、そっと誓った。 2.[競作2015]「大切な人はここにいる」/ねぎぼう ラブが沈黙を破るように口を開く。 「いまでもせつなの夢を見るんだよね……」 「せつなちゃんと会えなくて……やっぱり寂しい?」 祈里のあまりにも直球な問いにラブも苦笑する。 「ブッキー、せつなはいつでも『ここ』にいるんだよ」 ラブは自分の胸をトントンと示す。 「ラブちゃんならそう言うと思った」 3.[競作2015]「大切な、正夢!」/ねぎぼう 「全日本シニアダンスコンテスト、優勝はクローバー!」 あたしたちがついに日本一のダンサーに! 今や美魔女モデルの美希たんと すっかりお父さん似になっちゃったブッキー。 ラビリンスの笑顔のために今でも陰で頑張るせつなもこんな近くで、 お腹のお肉がちょっと恥ずかしいな。 これはね、あたしの正夢! 4.[競作2015]咲⇒舞「大切なこと(伝える)」/一六◆6/pMjwqUTk 「力一杯、一生懸命、そして楽しく」 お母さんが教えてくれたこと。 それってソフトボールだけの話じゃないよね。 だから舞に伝えたい。 文化祭のモニュメントのデザイン、とにかく楽しくやってみて、って。 楽しく描いたんだなって伝わるところが舞の絵の魅力だし、 何より舞には、楽しく描いて欲しいから。 5.[競作2015]舞⇒咲「大切なこと(受け取る)」/一六◆6/pMjwqUTk 「とにかく楽しくやってみて」 カボチャの頭が私の顔を覗き込む。 いつもそう。 困っている時、いつも私の手を取って、一番欲しい励ましをくれる。 咲だって、決勝戦で辛い思いをしたばかりなのに。 そう思ったら急に涙が溢れて、慌てて笑った。 ありがとう、咲。頑張るね。 何だか、大丈夫って気がしてきた。 6.[競作2015]のぞみ&りん「大切な幼馴染」/一六◆6/pMjwqUTk 小さい頃から、国宝級のドジ。 何も無いところで転んだり、道に迷ったりは日常茶飯事。 どこまで手間がかかるんだ、って本気で思う。だけど……。 「いつも頑張ってるりんちゃんを、わたしが応援するんだもん!」 そんなのぞみが居なかったら、今のあたしは無かったって、 これまた本気で思うんだ、あたし。 7.[競作2015]マナ&六花「大切な心・大切な言葉」/一六◆6/pMjwqUTk 「忙しい」という字は「心を亡くす」と書くんだぞ、って 先生に心配されたのは、生徒会長になったばかりの頃。 それに答えたのは、あたしじゃなくて六花だった。 「大丈夫です。マナの心は私が守ります!」 あの日から、どんなに忙しくても平気。 あの言葉を思い出すだけで、あたしの心はきゅんきゅんだよ! 8.[競作2015]れいか&祈里「大切な道」/一六◆6/pMjwqUTk 「獣医になるのが祈里さんの道なのですね。 ダンスもそのために学ばれているのですか? 筋肉の動きを知り、集団行動を経験して……」 れいかちゃん、そんなの考えたこともないよ。 「わ、わたしは、みんなと踊るのが好きなだけだよ」 その途端、パッと笑顔がこぼれた。 「そのお気持ち、私の道と同じです!」 9.[競作2015]「大切なたからもの」/ねぎぼう 昼下がり、シフォンがせつなの膝の上で眠そうにしている。 「タルト、クローバーボックス使ってもいい?」 「……うん、ええで」 「ウチも聴きとうおすえ」 ラブはハンドルを握り、ゆっくりと回し始めた。 スイーツ王国の秘宝から奏でられるのは今はただ優しい子守歌。 安らかな寝顔は大切なたからもの。 10.[競作2015]かれん&ありす「大切な家族」/一六◆6/pMjwqUTk セレブ堂のケーキと一緒に小さな包みを差し出す。 中身は少しビターなチョコレート。 「これ、セバスチャンさんに」 まあ、とありすが嬉しそうに目を細めた。 「私たち、家族ぐるみのお付き合いですわね」 坂本さんに、と手渡された英国製の紅茶の缶に、 何だか心が浮き立つ。 今日はみんなで四葉家のお茶会。
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140文字SS:魔法つかいプリキュア!【1】 1.「解けない魔法」/夏希◆JIBDaXNP.g 「午前零時の鐘で魔法は解けてしまうの」 「それでどうなったの?」 はーちゃんが絵本の続きを催促する。 「ナシマホウ界の魔法も長くは続かないのね」 とリコがつぶやいた。 みらいは首を振ってラストを読みあげる。 愛の魔法は永久に解けない。 少女と王子が結ばれたように。 みらいとリコが共に在るように。 2.『変わらないもの』/一六◆6/pMjwqUTk わたしが大きくなったんじゃなくて、何もかもが小さくなったみたい。 モフルンは抱っこできちゃうし、みらいとリコを抱きしめることだって出来る。 でも、小さかった頃と同じものも沢山ある。 高くて眩しいお日様。お花のいい匂い。頬ずりしたモフルンの柔らかさ。 あったかくてワクワクする、みんなの声。 3.『相合傘、お買い時』/一六◆6/pMjwqUTk 「これ“ヒト”だよね。屋根の下で、四人一緒?」 「これはね」 広告の文字に、ことはが目を輝かせる。 「四人一緒、学校の帰りにやったね。あれ楽しかった~」 「さすがに今は、四人は無理よ」 「探してみよっか。みんなで使える、おっきいの!」 「そうね」 「モフ!」 「やった!」 梅雨明けまで、あと少し。 4.「伊達に何度も落ちてないし」(まほプリ23話より)/一六◆6/pMjwqUTk 「わ、わ~!」 はーちゃんの箒が迷走を始めた。リコは空中で静止し、じっと目で追う。 「滅茶苦茶に見えても、軌道の予測はある程度つくものよ。落下するのは、あっちだわ!」 言うが早いか、箒を急発進。 「リコ、凄~い!」 「ま、まあね」 みらいの素直な賞賛の声に、その後の言葉は、慌てて飲み込んだ。 5.『TONYO MOFLUMPIC』/Mitchell Carroll モフルン「甘い匂いがするモフ~」 みらい「はいはい」 モフルン「甘い匂いがするモフ~!」 リコ「わかったわかった」 モフルン「甘い匂いがするモフ~!!」 ことは「あとにして」 モフルン「モフルンのおしっこから甘い匂いがするモフ~!!!」 みらい・リコ・ことは「「「……エーーーッッ!?!?」」」 6.「ついて来るもの」①/一六◆6/pMjwqUTk 久しぶりの夜の散歩。三本の箒が、滑るように空を行く。 「見て見て。お月様が、ずーっとわたしたちについて来るよ」 モフルンを抱いたことはが、笑顔で空の一角を指差した。 「いや、月はね……」 リコの説明を皆まで聞かず、よぉし、と箒に座り直す。 「お月様と競争するぞ~。はー!」 「はーちゃん!!」 7.「ついて来るもの」②/一六◆6/pMjwqUTk 薄緑色の箒が夜空を切り裂く。でも黄金色の輝きは、彼女の隣から離れない。 「お月様、ずっとついて来るね~」 「速すぎモフ~」 モフルンの声に、ことはがスピードを落とした。 もう一度月の方に目をやって、思わず息を飲む。 闇に沈む田畑の向こうに、広がる豊かな水面。そして……。 「お月様が二つ!?」 8.「ついて来るもの」③/一六◆6/pMjwqUTk 丘の上の小さな展望台に降り立ち、二人並んで海を眺める。 「そっか。お月様が海に映ってるんだ」 「きれいモフ」 辺りの静けさに、二人の声も小さい。 「わたし、お月様がわたしについて来てるんだって思ってたの。でも、違ったね」 「モフ?」 「お月様の方が、わたしたちをここに連れて来てくれたんだね」 9.「ついて来るもの」④/一六◆6/pMjwqUTk ことはの言葉に、モフルンがニッと笑う。 「大丈夫モフ。はーちゃんについて来る人は、ちゃあんといるモフ」 「あ、ここに居たんだ!はーちゃーん!」 「ちょっと、みらい。真夜中なんだから、静かに」 「みらい!リコ!」 ことはがパッと笑顔になる。空から近付く二人もまた、満月にも負けない、輝く笑顔。 10.『西風に吹かれて』/Mitchell Carroll 校長「――うまし!」 撮影スタッフ「次、これお願いします」 校長「――うまし!!」 みらい「校長先生、大忙しだね~」 リコ「爽やか笑顔でうまし!がウケて、CMに引っ張りダコとはね」 ことは「次、コレ!」 校長「――うブハッッ!!?」 ことは「校長先生~ちゃんと食べなきゃダメですよ?納豆餃子飴」
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140文字SS:フレッシュプリキュア!【27】 1.ラブ&せつな「グラデーション」/一六◆6/pMjwqUTk 「ダメだぁ!せつな作って~」 「しょうがないわね」 リズミカルな音と共に繋がるハート。 出来上がったブレスレットは、二人の腕に光るものと色違いだ。 「ほら!あたしとせつなの真ん中だよっ」 ラブに促され、せつなもそっと腕を差し出す。 桃色と赤に並んだ濃桃色。 二人の娘から、お母さんに愛を込めて。 2.せつなとラブで『ありふれた日常の中の幸せ』/ねぎぼう 緑のカーテンに咲くトケイソウをパシャリ! せつなはリンクルンで送信した。 『今年も咲いているわ』 ラビリンスの大地が花を思い出すのに 何年も要したことを知るだけに、 花がもはや特別なイベントではなくて ありふれた日常の中の幸せになったことが ラブには嬉しい。 返信に今花壇に咲く紫陽花を送る。 3.祈里&せつな「雨の通学路」/一六◆6/pMjwqUTk 今日も朝から雨。 「よく降るわね」 ついため息混じりに呟くと、ブッキーが微笑んだ。 「こんな日は、キルンで植物さんともお話できたらって思う」 「植物?」 「ええ。きっと喜んでる子がたくさんいるわ。ほら、そこにも」 指差す先に、雨に濡れて咲く紫陽花の花。 何だか急に、雨音が優しい音楽に聞こえた。 4.ラブ&せつな「To you」/一六◆6/pMjwqUTk 「この雨を――ううん、この季節丸ごと、君にあげよう!」 「え?」 「えへへ。本に出てたのをブッキーに教わったんだ」 そう言って、ラブが窓ガラスに指で文字を書く。 「ツー、ユー!」 くだらない。 なのに何だか頬が緩む。 どして? 「ラブったら。それくらい片仮名じゃなくて、ちゃんとスペルを書いてよ」 *北村薫著「六月の花嫁」に出て来た駄洒落を使わせて頂きました。 5.美希&せつな「差し色」/一六◆6/pMjwqUTk 水色のワンピースに、ベージュのレインシューズ。 襟元には真っ赤な細いコットンマフラーを、少しルーズに巻いた。 うん、こんな天気には、心が浮き立つような差し色が効果的よね。 アタシ完璧! 「わぁ、美希。その赤、素敵ね!」 はぁ、これは完敗ね。 パッと輝くあなたの笑顔、街全体の差し色よ、せつな。 6.「桃園家の父の日」/一六◆6/pMjwqUTk 「お父さんはテレビでも見ててってば」 「え~、一緒に作らせてくれよぉ」 ラブと言い合う圭太郎に、そっとジャガイモを差し出すせつな。 「お!判ってるなぁ、せっちゃん」 「お母さんが、多めに買っといてって言ったの」 せつなの隣で照れ笑いのあゆみに、ラブも笑顔。 今日の夕御飯も、超豪華になりそう。 7.『DOGGY』/Mitchell Carroll(R15) ブッキー「....せつなちゃんっ!?どうしたの、その膝....」 せつな「ああ、これね。ほら、ラブのベッドって、畳じゃない」 ブッキー「うん....え?」 美希「(ブッキー!!シーッ!シーッ!!)」 8.ラブせつで『あなたに柔らかな鎖を』/黒ブキ◆lg0Ts41PPY 私がどんなに遠くに行っても、笑顔で見送り、そして迎えてくれたあなた。 相変わらずの笑顔で本当はいつも不安だった、と呟く。 それなのに、何故いつもあんなに笑ってくれてたの? 「だってせつなは涙は振り切れても笑顔は振り切れない気がしたから」 そう。あなたはいつだって正しく私を縛ってくれる。 9.いい夫婦の日に。第12話(カツラ回)の夜の桃園夫妻/一六◆6/pMjwqUTk 「ラブも僕の仕事のこと、判ってくれてるのかな」 試作品を前にして、今夜はお父さんがいつになく穏やかな顔。 「今日、ある人に言われてね」 あんまり嬉しそうなんだもの、こっちまで頬が緩んじゃう。 それを隠して、机の上に熱いお茶が入った湯飲みをコトリと置いた。 「そんなこと、当たり前じゃないの」 10.ツインテールの日/一六◆6/pMjwqUTk ツインテールを、誰かがそっと持ち上げた。 驚いて振り返ると、少しだけ赤いせつなの顔。 「ラブが元気な時って、髪の毛もいつも元気だから」 ダンスの練習で失敗して、あたしが落ち込んでたの、気付いてたの? 「ホントだ。なんか元気、出て来たよ!」 嬉しそうなせつなの顔に、本当に元気、ゲットしたよ!