約 2,362,861 件
https://w.atwiki.jp/daoine/pages/289.html
オスト港(PixivファンタジアⅣ) ザンクトリア北西にある港。 ■ 語源はドイツ語のOst(東) (⇔ヴェスト港) .
https://w.atwiki.jp/coh00/pages/424.html
ヴェスタ機兵 スカイアイ GNC_Vesta.PNG GNC_Vesta02.PNG 概要 正式名称:ヴェスタ機兵 兵器種別:人型戦闘車両(二脚) 乗員:1名 製造年:西暦2027年~ 兵装: 戦闘銃剣 12.7mm機銃 HBM用手榴弾 30mmアサルトライフル ジャベリン対戦車ミサイル 120mm滑腔砲 他 備考: イギリス製の第1世代型HBM。 HBM黎明期に開発された車両の1つで、乗員の生存性を 重視した設計がなされている。 動力は発電用のディーゼルエンジンと燃料電池のハイブリッド 方式が採用されており、緊急時には片方の動力のみでも駆動 可能となっている。 コクピット周辺や前面装甲にはチョバムアーマーが装備されて いるほか、脚部や背部にもモジュラー式の複合装甲が装備 可能で優れた防御力を誇る。 また、各種装備はFV4037チャレンジャー3戦車と互換性が あり、同車の120mm滑腔砲を装備したタイプも存在する。 その拡張性と信頼性の高さから車載コンピュータやエンジンの 改良、操縦系へのアームスレイブ方式の導入など近代化改修 を重ね、2030年代も第一線で運用されている。 データ ヴェスタ機兵 ヴェスタ, 人型戦闘車両, 1, 3 陸, 3, M, 2800, 120 特殊能力 地形適応 街 道路 アーマーLv1=チョバムアーマー 銃 迎撃武器=12.7mm機銃 弱点=機式 3500, 130, 1300, 70 DAC-, GNC_Vesta.bmp 12.7mm機銃, 900, 1, 1, +0, 20, -, -, CABA, -5, 射銃連L5 戦闘銃剣, 1000, 1, 1, +10, -, -, -, CAAA, +5, 武 30mmアサルトライフル, 1300, 1, 3, +0, 8, -, -, CABA, +5, 銃連L3P ジャベリン対戦車ミサイル, 1500, 3, 4, +10, 6, -, -, CABA, +5, 実H ヴェスタ機兵(120mm滑腔砲装備) ヴェスタ, 人型戦闘車両, 1, 3 陸, 3, M, 3000, 100 特殊能力 地形適応 街 道路 アーマーLv1=チョバムアーマー 銃 迎撃武器=12.7mm機銃 弱点=機式 3500, 130, 1300, 65 DAC-, GNC_Vesta(2).bmp 12.7mm機銃, 900, 1, 1, +0, 20, -, -, CABA, -5, 射銃連L5 HBM用手榴弾, 1400, 2, 2, -10, 2, -, -, AACA, +5, 実P 120mm滑腔砲, 1600, 3, 5, -10, 4, -, -, CABA, +0, 実爆 アニメーション 人型戦闘車両 12.7mm機銃, バルカン 戦闘銃剣(準備), マシンガン "Anime\EFFECT_GNC_AssaultRifle002(2).bmp" 64 戦闘銃剣(攻撃), 射撃武器突撃 "Anime\EFFECT_GNC_AssaultRifle002(2).bmp" 64 戦闘銃剣(命中), @戦闘アニメ_刺突攻撃;大刺突 Slash(2).wav HBM用手榴弾, 手榴弾 30mmアサルトライフル, マシンガン "Anime\EFFECT_GNC_AssaultRifle002(2).bmp" 64 ジャベリン対戦車ミサイル(準備), バズーカ ジャベリン対戦車ミサイル(攻撃), ロックオン;バズーカ ジャベリン対戦車ミサイル(命中), バズーカ 120mm滑腔砲(準備), Reload.wav 120mm滑腔砲(攻撃), ロックオン;キャノン砲 Bazooka.wav 120mm滑腔砲(命中), 大爆発
https://w.atwiki.jp/gods/pages/98064.html
フレデルナフォンヴェストファーレン(フレデルナ・フォン・ヴェストファーレン) フランク王の系譜に登場する人物。 関連: ディートリヒ(3) (父) ギーゼラフォンロートリンゲン (ギーゼラ・フォン・ロートリンゲン、母) シャルルサンセイ (シャルル3世、夫) エルマントルド(3) (娘) フレデルナ (娘) アデライード(3) (娘) ジゼルドフランス (ジゼル・ド・フランス、娘) ロトルード(2) (娘) ヒルデガルド(6) (娘)
https://w.atwiki.jp/ebna/pages/25.html
ガヴェスのキャラリスト ガヴェスのキャラリストガヴェス ザグレフ ネカマGraves Gavial Gaborone Gavida Guava Gavotte Galf 中の人:がべし ガヴェス 種族 パンデモス 性別 ♂ シップ ナイト 主なスキル 刀剣、盾、キック、戦闘技術 特徴 超持久戦仕様 解説 がべし家長男。普通にウォーリアー系を目指してて結局SAMをとった。純脳筋なのだがSAM用の精神があるためSBが怖い。 言うまでもなくがべし家の稼ぎ頭。狩りするうえでの使い勝手は相当いいと思う。イメージカラーは銀色 ザグレフ 種族 ニューター 性別 ♂ シップ マスターテイマー 主なスキル 調教、回復、強化、召喚 特徴 不幸 解説 がべし家次男。本来1stの位置で生まれたのだが動いてすら居なかったあたりすでに不幸。元はアルケミ魔法兵予定だったが猫が欲しくなったのでカオス猫育成用に。イメージカラーは黒。 ネカマGraves 種族 エルモニー 性別 ♀ シップ ブランドデザイナー 主なスキル 収穫、裁縫、刀剣、神秘 特徴 ねかま 解説 がべし家末っ子。どれだけキャラが増えようと末っ子。裁縫というより着せ替えのために生まれた。染色のために収穫を取りATHをとり、いつのまにか収穫特化。イメージカラーは紫。 Gavial 種族 パンデモス 性別 ♀ シップ ヒットマン 主なスキル 銃器、戦闘技術、罠、物まね、料理 特徴 ワニ(意味はGavialを日本語訳かもん) 解説 がべし家長女。元々は自掘ガンナーだったのだが傭兵シップ実装でゴッドファザーを目指すことに。道はいまだ長く険しいが。というか諦めかけとか言えない。イメージカラーは硝煙の色、どんなのかは知らない(ぁ Gaborone 種族 ニューター 性別 ♀ シップ ゴッド厨房師 主なスキル 料理、釣り、醸造、水泳 特徴 炎の料理人 解説 がべし家次女。料理、醸造担当。墓地地上全域友好をもっているのでのんびりグリードル釣りしてるときが結構ある。イメージカラーは炎の青。 Gavida 種族 エルモニー 性別 ♂ シップ マインロード 主なスキル 採掘、棍棒、回復魔法 特徴 なんか紅い 解説 がべし家四男。ワニ用の弾作り担当だったが採掘好きーなのでよくミスリルを掘ってる。イメージカラーは赤だが3倍には決してなれない。 Guava 種族 エルモニー 性別 ♀ シップ ボクサー 主なスキル ダンス、素手、盾 特徴 カオスダンサー 解説 がべし家三女。元々タイタンキャラだったが色々あってカオス仕様ダンサーも兼ねている。とかいってるうちに改造が進んでタイタンでは微妙な子に。いまでは立派なカオス特化。イメージカラーは無色。 Gavotte 種族 コグニート 性別 ♂ シップ 魔医師 主なスキル 薬調合、取引 特徴 露店担当 解説 ただの倉庫君だったのが少しだけ進化。露店と調合を担当するようになった。こっそり重力耳輪と指輪を外すと動けない罠とか待っているあたりコグオ。 Galf 種族 コグニート 性別 ♂ シップ アークメイジ 主なスキル 破壊魔、死魔、魔熟 特徴 破壊魔ぱにゃー 解説 がべし家食客扱い。元秘蔵っ子。最初はぱにゃーできるリーパー予定だったがスタミナの無さに泣いたのでメイジに転向。 まだまだ成長途中なのでいつ予定変更が来ることやら。イメージカラーはなんか暗め。 中の人:がべし 種族 人間らしい 性別 ♂ シップ 一応ギリギリ学生 主なスキル 剣道 特徴 でかぃ 解説 名古屋在住の♂基本的に短気で飽き性。のんびり屋というか不精だが気分次第で詰め込めるだけ詰め込む人基本的には対人とかだいっきらいなのでワラゲの話には無反応です。
https://w.atwiki.jp/orirowa2014/pages/246.html
市街地にある建物の一つ、ダイナー(簡易食堂)なのだろう さほど広くない店内にカウンターがあり、その前に並べられたテーブルと椅子のうちの一つに腰掛けながら 可憐な美少女アザレア……の皮を文字通り被った佐藤道明は、ひたすら時計の針を睨み続けていた。 すぐ傍の床には、未だ眠ったままの刑事・榊将吾が転がっている。 しかし、今の道明を懊悩させている問題は刑事が目を覚まさないことではない。 美しく変貌した道明の首筋――その部位から消滅した……ように見えている……首輪こそ、彼の最大の懸念材料だった。 美少女の貌を醜く歪ませながら、道明は時計の針を見遣る。 イカレたゲームマスター――ワールドオーダーが約束した第一回放送の時刻までは、残り五分もなかった。 「クソッタレ……。 こうなりゃ正直に言うしかねえか――」 首輪の消失に気づいてから考え続けた結果、彼の出した結論がそれだった。 無論、自分がヴァイザーとオデットを殺したことを正直に告白する――という意味ではない。 正直に言うのは、自分がミル博士謹製の皮製造機を使って美少女に変身したことだ。 矢張り、首輪がどうなっているのかわからないというのは不味い。 元の醜い身体ごと消滅したなら兎も角、見えなくなっているだけだとしたら最悪だ。 解体しようにも、もう外しようがないのだから。 いや――本当に最悪なのは、他の参加者たちに与える影響だ。 参加者全員が科せられているはずの首輪が無い、ということは、まず間違いなく他参加者の警戒心を呼び起こす。 一等最悪なのは、参加者の枷である首輪をはめていないが故に 最初の舞台で見たワールドオーダーに似た奴と同じような『主催者側の仲間』だと思われることだ。 そうなったら、他の参加者連中に何をされるかわかったもんじゃない。 奴らは間違いなく皆ワールドオーダーを憎んでいるだろう。 その仲間だと思われたら―― 殴る蹴るでは済まない。 何故なら今の道明は絶世の美少女の姿をしているのだから。 ゾッ、っと全身から血の気が引いた。 道明は今の自分の華奢な両腕を見詰める。 か弱く美しい少女を、怒りにブチギレた獣どもの檻に放り込んだらどうなるか。 道明はそれを、ネット上で手に入れた数多のゲームやマンガで嫌と言うほど知り抜いていた。 まず××の×という×を×される。 ×××も×も××も×××されて、×の××まで××で×される。 それだけでは終わるまい。 ×××に×や××××や××××を××られたり、×を×××××××れた×に××××まで×××を××××れたり ××ながら×を×××れたり×を××れたり××××を×××××れたり、××や×××××を××××されたり ×××に×××××××れて×を××まで×××れた×で×を××××××××られたり ××や××の××や××を×××れたり、×を××××れて××××に×××を××××れて×××に×××れたり…… およそ思いつく限りの陵辱を受けるだろう。 そのことに思い至り、道明は絶望の震えとともに女になったことを心底後悔した。 だから一刻も早く、皮製造機の詳しい情報をミルから聞き出す必要があった。 だがミルを探すのは道明一人では厳しい。矢張り榊の協力が必要だろう。 榊の協力を得るためには、皮製造機のことを一から正直に話すしかない。 幸い皮製造機の残骸とマニュアル本はとってある。これを見せれば榊も信じるだろう。 ……使った動機に関しては、パニック状態だったからとでも言っておけばいい。 榊はいかにも義理堅そうな男だし、命の恩人である道明の頼みなら聞くだろう。 そんなことを考えている間に、時計の針は六時ちょうどを指し示していた。 ――おはよう。朝だね。―― ゲームマスターの声がプレイヤーたちに響き渡る。 道明は榊を起こそうとして――思い止まった。 放送された情報は自分が独占しておいたほうがいい。そうすれば榊は否応なく道明に依存せざるをえなくなる。 (そこに気がつくとは……やはり俺は天才だ。そうだ、俺は神童だ。この程度のミスなんざすぐにカバー出来るぜ) 勝利への妄想に酔いニヤニヤ笑う道明の思惑に関せず、放送は禁止エリアの発表から死者の公表へと進んでいった。 ◇ ――では、また6時間後に生きて僕の声を聴いてくれる事を願っているよ。―― ワールドオーダーの、この狂った殺人競技の主催者の放送が終わった。 おかしい。 呆けたままの頭で聞いていた鵜院千斗は、空ろな瞳を目の前の少女の死体に向ける。 おかしいのは二十四名もの名前が死亡者として呼ばれたからではない。 呼ばれるはずの名前がその二十四名の中に含まれていなかったからだ。 ユージー、もしくは彼女が連れて来られる過ちの元になった尾関裕司という名前は ワールドオーダーの発表で呼ばれることはなかった。 目の前でこうしてユージーが死んでいるにも関わらず――だ。 否―― 本当に……ユージーは死んでいるのだろうか。 まだ生きているのではないか。 そんな筈はない。目の前に転がった彼女の身体は首があらぬ方向に曲がったまま、ぴくりとも動きはしない。 本当か―― 今お前が見ているユージーの死体は、本当に死んでいるのか。 本当に―― 本当にお前が今見ている景色は信用できるのか? ぐにゃり、と眩暈がした。 そうだ。先程自分は茜ヶ久保の幻覚を見たじゃないか。 存在しない、恨めしそうな茜ヶ久保の顔を。 それだけじゃない。 ユージーが、倒れて血を流して死んだはずのユージーが自分の喉に手を伸ばす姿だって見たじゃないか。 だから、だから自分は、鵜院千斗はユージーを 違う それらが幻覚なら、今目の前に転がっているユージーも ユージーが死んでいるという事実も幻覚でないと、どうして言い切れる? むしろ――ユージーが死んでいるこの景色のほうが幻覚なのではないか。 そうでなければ、ユージーの名前が呼ばれなかったこととの辻褄が合わない。 子供の頃、理科の授業か何かで聞いたことがある。 人間はありのままの世界を直接見ているわけではない。 物体に反射した光を眼球が集め、その情報が神経を通して脳に至り、そこで景色を結んでいるのだと。 この事を知った後は、何とも言えない不思議で不安な気持ちになったものだった。 つまり、景色を見ている自分の眼や神経や脳がおかしいのならば ユージーが死んでいるというのは鵜院の眼か脳か神経かが見せている、誤った世界なのではないか。 本当のユージーは、今も道路に横たわったまま、明るい笑顔を自分に向けているのではないか。 (ウィンセントさん) 本当のユージーは、今も鈴の転がるような声で自分に笑いかけているのではないか。 「あっ――――おっ――――」 何も言えない。 呻くようにしてユージーの身体を再び背負う。 以前、近藤さんだか誰だかが言っていた。 ボタンを押すとランダムに毒ガスが発生する箱の中に猫を入れてボタンを押す。 箱を開けて猫の生死を確認するまで、その猫は箱の中で生きているとも死んでいるとも確定しない状態にあるのだと。 確かこんな話だったような気がする。 今の鵜院にはユージーが死んでいるように見える。 しかし、鵜院は自分の観測結果をすでにまったく信用することができない。 それなら、ユージーの死は観測されていないも同じだ。 だからユージーは生きている。 生きて自分の背中で笑ってくれているのだ。 ――早くバラッドさんやピーターの所に戻りましょう―― 屈託のない声で、そう言っているのだ。 だから、鵜院は 「……じゃあ、行こうかユージーちゃん。 バラッドさんたち、きっと待ってるよ」 背負ったユージーに声をかけると、朝日が照らす街の中を再び進み始めた。 その拍子に、背中に担がれている少女の首から上だけが仰向けになって後ろをむいた。 ◆ ――では、また6時間後に生きて僕の声を聴いてくれる事を願っているよ。―― ワールドオーダーの、このエキサイティングな殺人ゲームのゲームマスターの放送が終わった。 おかしい。 佐藤道明は、血走った眼で死者の上に赤線が引かれた自分の名簿を見詰める。 おかしいのは二十四名もの名前が死亡者として呼ばれたからではない。 呼ばれるはずの名前がその二十四名の中に含まれていなかったからだ。 オデット、ホテルで殺し屋ヴァイザーと共に始末したはずのバケモノの名前は ワールドオーダーの発表で呼ばれることはなかった。 あの時オデットは確かに黒焦げになって死んでいたにも関わらず――だ。 否―― 本当に……オデットは死んでいたのだろうか。 執拗に止めを刺したヴァイザーと違い、道明は碌にオデットに対して注視しなかった。 それは或いは、怯儒に似た罪悪感のためだったかもしれない。 考えてみればあの女は人間ではない。魔族だ。そう名乗っていた。 少なくとも人外のバケモノであることは間違いない。ならば人間ならまず助からないような大怪我でも生き残ることが――出来るかもしれない。 迂闊だった。 佐藤の喉からうめきが漏れる。 だがそれは、後悔というより怒りの表れだった。 折角、首尾よく殺り遂げたと思ったのに。 強者二人をまんまと潰してやった、という愉悦が、音を立てて崩れていく。 だが佐藤は怒りに浸りきる前に現実に呼び戻された。 目の前に転がっていたオッサン……警視庁の榊将吾警部補が唸り声と共に覚醒し始めたからである。 「ぐっ……此処は……?」 「もうちょっと眠ってろやオッサン!!」 「がッ!?」 起き上がろうとした榊の頭を 道明はすかさず手に持っていた人殺しの人殺しによる人殺しの為の本(著者ケビン・マッカートニー)の角で思い切り殴りつけた。 殺し屋の大著で殴られた榊は再び意識を失い、床に倒れこむ。 「ちいぃッ!面倒な時に面倒かけさせやがってよぉ!」 転がった榊の頭を苛立ち紛れに踏みつける。だがこのままではまた起きてくるかもしれない。 「……しゃーねえ、やっとくか」 思い切り舌打ちすると、道明は榊の服を脱がせに掛かった。 無論そういった目的のためではない。そういった意味で道明の眼鏡に適うのは、男なら二次成長前の小児だけだ。 下着靴下以外の服を脱がすと、それをロープ代わりにして榊の両手両足を縛る。 クソの役にもたたねぇ人殺しの人殺しによる人殺しの為の本(著者ケビン・マッカートニー)には被害者の縛り方は書いていないため 縛り方は仕方なく全部適当だ。ついでに口には榊自身の靴を突っ込んで猿轡とし、ネクタイで目隠しをする。 「これでようやく考え事に集中できるぜ……クソがッ」 転がる榊に唾を吐くと、道明は再びオデットの問題に集中する。 オデットが生きてることはほとんど間違いないだろう。死者関係でゲームマスターが嘘をつくのは利が薄すぎる。 しかも、オデットが爆殺されかけたのは今から六時間も前。その間ずっと瀕死で寝たきりのまま辛うじて生きてるような状態でいるのか。 そうであれば何も問題はない。 だがあのバケモノが人間離れした再生能力を持っていたとしたら。 あの女はバケモノのくせに対ゲームマスター派……世間一般で言えば良識派のヤツだった。 ならばゲームを破壊するため、同じく乗り気でない仲間を集めている可能性が高い。 そしてまず間違いなく、危険人物として道明の名を仲間たちに教えているだろう。 自分の名が人殺しとして、自分の知らないところで広まっていく。 道明はめまいと一緒にゲロを吐きそうな気分だった。 誹謗中傷を広めるのはネトゲと並ぶ彼のネット上での楽しみだったのに、まさか自分がされる側になるなんて。 「畜生が――ッ!」 怒りに任せて、芋虫のように這い蹲る榊の腹に蹴りを入れる。 流石に現職の警官だけあって、腹の硬さはいつも殴っているクソババア(母親)のたるんだ腹とは比べ物にならない。 蹴り飛ばした道明のほうが倒れかかり、慌てて椅子に座り直した。 「クソッ、クソッタレッ」 榊はまだ気絶しているらしく、身動き一つしない。 「こんなことしてる場合じゃねえ……どうする、どうする――」 美しいアザレアとそっくり同じ爪を、道明はガジガジと噛む。 今こうしている時にも、仲間を引き連れたオデットがやって来て道明をリンチにかける気がしてならない。 屈強な仲間に押さえつけられた道明に向かって、全身に火傷を負ったオデットはこう叫ぶ。 「こいつが佐藤道明、仲間である私を裏切って殺そうとした、人殺しよ!」 その後どうなるか、待っているのは死の制裁だろう。 だがその前に、この美少女と化した身体はレイプされ尽くすに違いない。 犯される道明を見て笑うオデットの復讐に燃える瞳が、道明には見えるようだった。 「――ん? レイプ?」 真っ青になったり真っ赤になったりして自分の未来の悲惨を妄想していた道明は、そこに至って急に冷静になった。 あらためて持っていた手鏡を覗く。そこには天使のような美少女の貌があった。 「は、ははは――― そうだよ!今の俺はもう佐藤道明じゃねえんだよ!」 乾いた笑いはやがて爆笑となり、狭い店内に響き渡った。 「今の俺は『アザレア』。裏切り者で人殺しの佐藤なんて奴ぁ知らねー。 アテクシは今日も昨日も一昨日も、ずーっとアザレアでしてよ、ゲヒャヒャヒャヒャ!!」 その美しい外見とは明らかに不釣合いな下卑た笑いで、道明は手を叩いて足を踏み鳴らす。 外見を変えた判断はやはり正解だった。これで自分は裏切り者人殺しの危険人物として死にぞこないのバケモノに追われずに済む。 これで万事OKだ。これで万事―― なら、首輪はどうなる。 『アザレア』が首輪をつけていないことはどうやって説明する。 皮製造機を使ったことを話せば、自分がアザレアではないことが明るみに出る。 かといって皮製造機の存在を隠せば、首輪が無い=主催者側の人間として襲われる。 ここに来て、道明の思考はフリーズした。 自分が皮製造機を使った、佐藤道明以外の人間として名簿から適当な名前を名乗れば―― その本人が、オデットの仲間の中にいたらどうする。 そもそも、最悪の想定として、オデットが既に本物のアザレアと知己を結んでいたらどうする。 今まで考えた全てのプランが破綻する。そしてそれは十分に有り得る可能性だった。 「ッッッッッああああああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!」 奇声と共に、道明は持っていた手鏡を思い切り床の榊の頭に投げつけた。 鏡が砕け床中に飛び散る。榊の頭からも血が噴き出した。 「うがああああああああああああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」 道明の狂乱は終わらない。 倒れている榊の腹に、背に、何発も蹴りを入れる。 更に店の椅子を持ち上げて、榊に向けて振り下ろす。 神経の反応なのか無意識の生存本能なのか、暴虐を受けた榊の身体は海老のように縮こまった。 「がー、ふっ、クソッ……」 暴れ疲れて冷静に戻った――というよりは怒る体力を使い果たした――道明は 荒れ果てた店内にも体中から血を流す榊にも注視することなく、再び椅子に腰を下ろした。 「大丈夫だ、大丈夫…… 俺は佐藤道明、佐藤家始まって以来の神童だ。この程度のクソゲーム、クリアできる、クリアできる…… 兎に角あのバケモノに会わないようここから離れることだ。 あいつも大火傷を負ったからにはそう遠くまで移動していねぇはず……仲間を集めるのにも市街地のほうが都合がいいだろうしな。 だったらこの市街地区域から逃げりゃいい。そうすりゃ当座は安心だ。 ここで逃げるのは負けじゃねえ。俺にはこのゲームで完全勝利するだけの才能がある…… ヴァイザーの奴はぶっ殺してやった。殺し損ねたオデットだって撒ける。 後はミルとかいうクソ科学者を探し出して拷問して首輪がどうなったか確かめりゃいい。 上手くいけばバカどもを残してこの島を脱出できるかもしれねえ。それが無理でも全員ぶっ殺すだけだ。 俺なら殺れる。クソババアも言ってたもんなぁ、俺は殺ればでKILL子だってよヒヒヒ! そうなったら後は楽勝だ。この美貌で金持ちのバカ男を騙して結婚して、残りの人生は優雅なセレブ妻生活だ。勿論子供は0人!家事は全部召使!薔薇色の人生だぜヒャーハハハハーッ!」 「成る程、そういうことか」 驚くほど冷たい声に、道明は高笑いの姿のまま固まった。 恐る恐る振り向いたその先には、縛られて床に倒れているはずの榊将吾が 全身に冷ややかな憤怒を漲らせながら立ちはだかっていた。 ◆ なんで? いつから? まさか最初から? 本で殴りつけた時から、気絶する振りをして俺を窺ってたのか? まさか――クソ――引き篭もり生活のせいでついた興奮すると口に出してしゃべる癖が、こんな時に―― 予想外の出来事に固まったままの道明を、榊は冷たく睨み続ける。 「なん、で――縛られ――」 「素人の捕縛で動きを失うほど、こちとらヤワじゃねぇんだよ」 下着姿の榊の周りの床には、解かれたロープ代わりの上着が散らばっていた。 「――ッッ!!」 弾かれたように、道明はパッグに手を突っ込んで拳銃を取り出そうとする。 だが銃を探り当てて取り出した瞬間、道明の腕は榊の万力のような手で握られていた。 「ギャッ!」 激痛でなんとか手を振り解こうとする道明の動きで、手に持った銃が誤射され、店の入り口に嵌め込んであったガラスを破壊した。 「ギャーッ!」 もう一度今度は榊に向けて撃とうとする道明の腕は壁に何度も叩きつけられ、ついに力尽きて銃を取り落とした。 榊は即座に拳銃を遠くの床へ蹴り飛ばす。 攻撃を諦め、道明は何とか逃げようとする、が、榊の手は緩まるどころか強さを増し もがいた道明は顔面から思い切り壁に叩きつけられた。 「グゲっ!」 熱い痛みと共に、道明の鼻腔から血が噴き出し、壁と道明自身の顔面を伝う。 道明の抵抗が緩んだ一瞬の隙に、榊は握っていた道明の腕を後ろ手に捻り上げた。 「アガッ!?ガガガガガガガガ!!!」 今までの生活で経験したことの無い、想像を絶する激痛に道明の抵抗する意志は忽ち霧散した。 榊は容赦なく、後ろ手を決めたまま床へと道明を倒す。 「ゲェー!」 先程より酷い、星の飛ぶような激痛が顔で爆発し、道明は顔中を血塗れにしながら悲鳴と思しき奇声を上げた。 今や、無様に床に転がるのは道明の番だった。 後ろ手を決められているせいで、動くどころか呼吸するだけで激痛が走り、悲鳴と涙と鼻水がこぼれた。 「や゙や゙めで――――」 「話は聞かせてもらった。お前がオデットさんを黒服の男と一緒に殺そうとしたことも これ以上の罪を重ねる気であることも全部な」 「ででめえ、警察のくせしてこんなことしていいと思ってんのか! コクミンにボーリョクを振るうなんて、ソショウだ!ここ出たらぜってぇ訴えてやっかんなテメェアガガガガガガガ!?」 再び腕を捻られ、道明の罵倒は無理やり中断させられる。 だが道明を押さえつける榊に、憤怒の熱気は無い。 刑事の心は、どこまでも冷えていた。 「やはり……やはり『彼』が、『彼女』のほうが正しかった」 「お゙、お゙ま、何を――」 「お前らはクズだ。 社会という畑を荒らし、平和という実りを蝕む害獣だ。 お前らは法で裁くに値しない。お前らに法の裁きなど意味が無い。 害獣に必要なのは人間の法ではない。もっと容赦呵責の無い裁きだ」 言いながら、榊のもう片方の腕が 血塗れで床をのたうつ道明の喉に巻き付けられた。 「ヒッ、う、嘘だろオッサン!? テメェ刑事だろうが!刑事が人殺していいのかよ!」 その腕の意味を理解し、道明が絶叫する。 だが対する榊の反応は静かだった。 「俺は田畑の収穫の守護者として、悪に対し正義を執行する。 たとえ法に背くことになろうとも、それが害獣への断罪だ」 まるで神に奉げる詩のように呟くと 榊は首に回した手に力を込め始めた。 「うげッッッ!ッッッッッッ!!」 道明は必死でのたうち回ろうとする。が、完璧に押さえ込まれている為に現実では身動き一つ出来ない。 自由になる片腕だけが空しくパタパタと無駄な動きを続けている。 口から血の混じったピンク色の泡が溢れる。止め処なく流れる鼻血がその泡に混ざる。 苦しみのあまり、遂に道明は失禁した。血とは違う生暖かい液が下腹部に広がる。 意識が殆ど失われると同時に肛門の括約筋も緩んだのだろう。尾籠な音を立てて、尿塗れのスカートの中に大便が射出された。 当然耐え難い悪臭が立ち昇るが、榊は一切無表情のまま、正義執行の力を減ずることはなかった。 「悪よ滅びろ!!正義を為す者に栄光あれ!!」 道明の顔は既に真赤を通り越して青黒く変色し、白目を剥いている。 彼の命脈は完全に絶たれていた。 店の扉が弾けた。 それと共に、一個の疾風が店内へと雪崩込む。 疾風は床で組み合った二人に殺到すると、上に乗っていた榊将吾を吹き飛ばした。 「君!大丈夫かい!」 正義の執行者を弾き飛ばし、半死半生の佐藤道明の介抱をする。 疾風のように現れた男の名は鵜院千斗。 秘密結社悪党商会戦闘員・鵜院千斗は、空ろな微笑みを瀕死の道明へと向けた。 ◇ 最初は物音と人の声だった。 バラッドさんたちかと思い探していると、強い衝撃が来た。 鵜院は耐え切れずよろめいて倒れこみ、何事かと思って一緒に倒れたユージーを見ると 彼女の頭に穴が開いていた。 一つの穴は小さく、もう一つの穴はそれより大きい。そこから中身がこぼれ出していた。 目をやると、一つの店の扉が壊れている。 あそこから銃弾が飛んできたのだろう。 頭の中身をこぼし続けるユージーを安全な場所に隠すと、鵜院は破れた扉の隙間から店内の様子を窺った。 ダイナー(簡易食堂)なのだろう さほど広くない店内にカウンターがあり、その前に滅茶苦茶にテーブルや椅子が倒れた床の上で 下着姿の中年男が制服姿の少女の首を締め上げ、今にも殺そうとしていた。 「君!大丈夫かい!」 少女の様子は酷いものだった。 元は美しかったであろう顔は血塗れに砕け、制服は血と汚物でぐしゃぐしゃになり悪臭を放っている。 呼吸が止まっていたので鵜院は口を付けて人工呼吸を施した。 幸いなことに、少女はすぐに痙攣と嘔吐と激しい咳き込みと共に息を吹き返した。 「早く逃げて!」 蘇生したばかりで状況が理解できない少女は、それでも悲鳴を上げると、汚物塗れの体を引き摺るようにして店の前の通りへ逃げていった。 彼女の無事を確認してから、鵜院は下着姿の男へと向き直る。 男は突然乱入してきた鵜院が何者なのか、値踏みしているようだった。 しかし鵜院にはそんなことをする必要はない。 悪党である鵜院にもわかる。ユージーやユキと同じくらいの少女を暴行し惨殺しようとした この男は悪だ。 「どうも……状況的に見て誤解しているらしいな」 下着男は困ったように頭を掻く。 鵜院は動かない。男の前に立ち塞がり、店の入り口へは、少女の逃げた方向へは絶対に行かせない構えだった。 「まいったな…… あの男は……あれは娘に見えるが、中身は娘の皮を被った男なんだ―― あいつは凶悪な犯罪者だ。即刻処刑しなけれりゃならん。そこを通してくれ」 男の言ってることは無茶苦茶だった。 狂っているのか。 悪の上に気違いなのか。 男を止めなければ。 そのときになって初めて、鵜院は自分が徒手空拳だったことを思い出した。 何か武器を取り出そうとパッグの中に指を入れようとしたその瞬間 世界が回った。 まるで豪風に巻き込まれたかのように、鵜院の体は回り そして床に叩きつけられた。 「―――――ッッッァ!!」 圧倒的な衝撃に全身の機能が麻痺する。 男に柔道で投げられたのだと――黄色い反吐を吐きながら、ようやく気づいた。 彼には申し訳ないことをしたが、仕方ない。 自分は早く正義を完遂せねばならぬのだから。 床に叩きつけられ嘔吐する青年を残したまま、榊は 逃げ出した害獣――佐藤道明を追って店の外に踏み出そうとする。 榊はもう法の番人ではない。 今の榊は正義の執行者、一体の案山子だった。 だが、 その案山子の足に、手をかける者がいる。 下を向くと、先程投げ飛ばされて悶絶しているはずの青年が、榊の足にしがみついていた。 榊は思わず感心する。 見上げた根性だ。この正義の執行が終わったら、この青年とゆっくり本当の正義について語らってみたい。 だが、今は 再び挑みかかってきた青年を、再び投げる。 倒れたテーブルか椅子の角にでも身体の一部をぶつけたのだろうか。 青年は声にならない絶叫を上げている。 その背後から、榊は彼の首を抱いた。 「――――!!」 「一先ずの正義が終わるまで、眠っていてもらおう」 抵抗しようとした青年は、すぐ意識を失った。榊が絞め落としたのだ。 これで邪魔は入らない。 後は手早く、あの害獣に相応しい裁きを与えるだけだった。 正義の執行者――榊将吾は知らない。 彼が一時的に排除した青年が、秘密結社悪党商会戦闘員――鵜院千斗だということを。 榊は知らない。 確かに鵜院の戦闘力は、常人と比べても飛び抜けて高いとは言えない。 ましてやヒーローであるシルバースレイヤー・ナハトリッター・ボンバーガールや 鍛え抜かれた肉体を武器として戦う半田主水たちとは比べるべくもない。 しかし、鵜院は彼らにはない唯一つのアビリティーを持っている。 鵜院千斗は誰よりも負け続けた男だ。 敗北即ち死の戦場で、延々と負け続けていた男だ。 負けながら、誰よりも負け続けながら死ななかった男。 彼は詰まり――誰よりも、何よりも早く、敗北から復活できる男。 その再起能力を、榊は知らない。知る由もない。 絞め落とされて、榊が歩み去った次の瞬間には、鵜院は既に完全覚醒していた。 周囲を見渡す彼の目に留まったのは、床の片隅に追いやられた焦げた拳銃。 可能な限り無音で動き、可能な限り早く狙いをつける。 戦闘員として実弾を使った射撃訓練を受けてはいたが、鵜院の成績はお世辞にも良好とは言えないものだった。 良くて当たり外れは五分五分という結果だった。 それを焦げた銃で、正しく作動するかもわからない。 そもそも弾丸が込められているのかすら知らない。 しかし鵜院は引き金を引く。 今まさに店外へ出ようとしている下着男に。 銃は鵜院の腕の中で弾け、 五分五分の確率は正義を貫いてくれた。 榊は店入り口の前の床に膝を着いて、信じられないものを見るような目で腹部からの出血を眺めている。 その間に、鵜院は動いていた。 この一発では完全に殺しきれなかった。 銃にもう弾丸は無い。確認済みだ。 凶器になりそうなもの――銃底? しかしまだ使える武器だ。乱暴に扱って壊したくない。 その時、道明が置きっ放しにしていた『それ』を見つけて、鵜院は会心の笑みを浮かべた。 それは分厚いページ数に頑丈な装丁が施された一冊の本。 人殺しの人殺しによる人殺しの為の本 著者ケビン・マッカートニー だった。 裏社会の出版業者が裏の印刷所で印刷し裏の製本所で製本したこの煉瓦のごとく厚い本の仕上がりが 果たして実際の殺人にもご利用いただけますという著者からの溢れるサービス精神の賜物なのかは定かではないが 事実、この本は立派に殺人凶器の役割を果たすことができた。 呆然とした榊が動く前に、この重い本を両手に持ち上げた鵜院は 榊の後頭部目掛けて思い切り振り下ろした。 榊が倒れる。 その榊の背に馬乗りになる形で、鵜院は何度も本を振り下ろす。 ちょうど片膝を榊の背の銃創に乗せて、榊が起き上がろうとすると傷口に膝を立てて思い切り抉り回した。 そうして抵抗の意志を奪うと、鵜院は何度も何度も、榊の後頭部に本を振り下ろし続けた。 何十回振り下ろしたことか。 やがてメキッと音がすると、榊の頭の形が変わり、中身が漏れ出していた。 鵜院にはこれで大丈夫かどうか確信がもてない。ユージーからしてそうなのだ。 だが男はもう立ち上がる気配を見せない。それなら大丈夫だろう――と 恐々と納得して、鵜院は血と脳漿と毛髪塗れのゴミになった本を捨て、ユージーと逃げた少女を追って町へ出た。 ◆ 多分、もう大丈夫だと思うよ―― 乱入してきた青年はそう言っていた。 でも確かめない限りあの男も生きてるかもしれないよ。そういうものなんだって―― そんなことも言っていた。頭がおかしいのかもしれない。 だから、本当ならもう二度と訪れたくなかったあの店に、佐藤道明は再び足を踏み入れていた。 榊は入り口の近くで倒れていた。びびって足が止まってしまったが、奴は本当に動かない。 頭から何かがはみ出しているので、本当に死んでいるのかもしれない。 それでも、オデットのように甦って襲ってくるかもしれない。 死体に近づきたくないので裏口を壊して店内に入り、自分のデイパッグからモーニングスターを取り出した。 恐怖を堪えて死体に近づき、頭目掛けて鉄球を振り下ろす。 何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も 死体の形が変形していくにつれ、恐怖は消え失せ、代わりに信じ難いほど激しい怒りが込み上げて来た。 道明は泣きながら鉄球を振り下ろした。叫びながら鉄球を振り下ろした。喚きながら鉄球を振り下ろした。罵りながら鉄球を振り下ろした。 やがて榊の死体の背骨と四肢の骨がぐにゃぐにゃに砕け、榊の頭が赤と黒のスープのようになった頃 道明はようやく鉄球を振り下ろすのを止めると、全ての力を使い果たして店の壁にもたれかかり、ずるずると滑り落ちた。 「大丈夫? 終わったかい?」 喘ぐように息をする道明に穏やかに声をかけると、先程の青年が店の中に入ってきた。 彼は背中に娘を背負っていた。 娘の首は真横に有り得ない角度で折れ下がり、側面に開いた穴からは脳味噌の残骸がぶらんぶらん垂れ下がっていた。 もう何も考えたくない道明と、榊だったでたらめな残骸を交互に見ると 青年は困ったような笑顔で「この男、死んだの?」と聞いてきた。 見りゃわかるだろうが、テメェは×××か――と普段の道明なら罵声の一つでも掛けただろうが 今の道明にはそれほどの体力も無く、ただ首を上下に揺らすことしかできなかった。 「本当に、死んでるの?」 男がしつこく食い下がってくる。道明は惰性で首をカックンカックンと上下に動かす。 「そうか、君は……君なら、人が本当に死んでいるのかどうかが分かるんだね」 その時、道明は初めて青年の瞳を真正面から見た。 青年は狂っていた。 狂人は特徴のない顔にどこか寂しげな笑いを浮かべながら、特徴のない声で自己紹介を始めた。 「僕は鵜院千斗。彼女はユージーちゃん。 僕たちはこの島に閉じ込められてから会って――他にも仲間がいるんだよ、それと悪党商会の人たちも。茜ヶ久保さんとハンターさんは死んじゃったけどね」 青年はしゃべる。壊れたおもちゃだ。 だがもう道明には、目の前のキチガイを押しのけていく力など残されていなかった。 「でも、僕はおかしくなっちゃってね、もう人が生きているのか死んでいるのかわからないんだ。 だから、君ならわかるだろ? ユージーちゃんが今生きてるって事を」 そう言って、鵜院千斗と名乗った男は背中に背負ってる娘を揺らす。 その時、ずっと垂れ下がっていた脳の一部がべちょりと落ちたが、その音は鵜院千斗には届かなかったらしい。 そんなもん確かめるまでもねえ。死んでるに決まってんだろうが。 そう言おうとして 道明はぐっと言葉を飲み込んだ。 もしかしてこれは、自分に与えられた最後のチャンスなのではないだろうか。 榊将吾というカードを大火傷で失った今、道明の利用できる駒は一人も存在しない。 だが目の前のこのキチガイ男を自分の手札にできたならば―― 否、手札に加えねばならない。 幾ら知性と才覚に優れているとはいえ、道明一人で出来る事には限界がある。 事実、自分はあのクソカスキチガイ刑事に殺されかけたのだ。 そのキチポリをこのキチ男は殺した。戦闘力としては申し分ない。 しかも他に仲間がいると言う。本当かどうかは甚だ怪しいが、もし本当ならばその集団に潜り込み ステルスマーダーとしての本領を発揮することができるのだ。 だから――後はいかに、この男の信頼を得て、仲間になるか、ということだ。 相手はキチガイ、一つ下手を打っただけで自分のほうが殺されるかもしれない。 しかし、この他にもうチャンスは無いのだ。 賭けるしかない。 「あれ――君、そういえば首輪、どうしたの?」 邪気を含まぬ、純粋に不思議そうな声で、鵜院千斗が話しかけてくる。 早速、最も目立つ、そして最も痛い部分を突かれた。 さあどう答える。 このチャンスをどう使う。 困ったように笑う青年と、その背中の死体を見比べながら 神童は疲れ切った頭をフル稼働させ、最適解を導き出さねばならなかった。 【J-8 市街地・ダイナー/朝】 【鵜院千斗】 [状態]:ダメージ(中)、疲労(大)、精神的疲労(大)、錯乱 [装備]:焼け焦げたSAA(0/6) [道具]:基本支給品一式、ランダムアイテム0~2、ユージー(天高星)の死体 [思考・行動] 基本方針 ユージーと一緒にバラッドさんたちと合流する 1 君(佐藤道明)の首輪は……? 【佐藤道明】 状態:ダメージ(大)、疲労(大)、アザレアの肉体、首輪が見えない、体中に汚れ 装備:焼け焦げたモーニングスター、リモコン爆弾+起爆スイッチ、桜中の制服 道具:基本支給品一式、SAAの予備弾薬30発、皮製造機の残骸とマニュアル本、『組織』構成員リスト、ランダムアイテム0~2 [思考・状況] 基本思考:このデスゲームで勝ち残る 1 このキチガイ(鵜院千斗)に何て説明する? 2 一刻も早くオデットのいるこの市街地近辺から逃げる 3 ミルを探し、変化した身体についての情報を拷問してでも聞き出す 4 可憐な容姿で参加者を騙し、利用する 5 利用出来ない駒、用済みの駒は切り捨てる 6 組織の参加者は可能ならば駒にする。無理だと判断したら逃げる 【榊将吾 死亡】 069.Child s Play 投下順で読む 071.空の会遇 時系列順で読む 金色の眠りから覚めない 榊将吾 GAME OVER 佐藤道明 friend MI・XY 鵜院千斗
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/17514.html
グレイトフル・ハーヴェスト(ぐれいとふる・はーヴぇすと) 概要 グレイトフル・ハーヴェストとは大地の恵みの力を借りて、悲願を達成し得る強大な神気を振るう魔鏡技。 初出はレイズのダオス。 Grateful harvest = 大いなる実り 登場作品 + 目次 レイズ 関連リンク派生技 関連技 ネタ レイズ 習得者 ダオス 大地の恵みの力を借りて、悲願を達成し得る強大な神気を振るう魔鏡技 分類 霊装魔鏡 属性 地 HIT数 6 消費FG 100 基礎威力 1445→1734 増加MR 5%→15% 初期クリティカル 0.20 最大クリティカル 1.40 習得条件 精霊装「地の恵みを護る者」を入手してレアリティ3以上まで上げる 発動条件 FG満タンの状態で発動 強化1 ダメージが10%上昇 強化2 ミラージュレシオが追加で5%加算 強化3 地属性耐性無効 強化4 ミラージュレシオが追加で5%加算 強化5 ダメージが10%上昇 大地の恵みの力を借りて、悲願を達成し得る強大な神気を振るう魔鏡技。 ダオスの台詞と演出はファンタジアのEDを踏襲している。 カットイン演出は新規(精霊装を纏った状態のもの)。 台詞 聖なる大地!聖なる宇宙!聖なる神よ!グレイトフル・ハーヴェスト!! + 魔鏡イラスト 「聖なる大地よ!その恵み、我が悲願のために!」 ▲ 関連リンク 派生技 ▲ 関連技 ▲ ネタ ダオスの台詞はファンタジアのEDでマーテルが「聖なる大地…」「聖なる宇宙…」「聖なる神よ!」「その慈悲深き御心…」「この罪深き者に祝福を与えん」「大いなる実りよ、今ここに!」と大いなる実りを具現化し、ダオスの遺体と共にデリス・カーラーンへと送り届ける台詞と同じ。 ▲
https://w.atwiki.jp/azurlane-cw/pages/95.html
ヴェスタル アズールレーン クロスウェーブ(アズレンCW) の艦船「ヴェスタル」の性能、ステータス、プロフィールなどの基本情報を紹介しています。 目次 ヴェスタルの紹介 スキル 癒しの天使 プロフィール サブストーリーでは・・・ 原作では ヴェスタルの紹介 名前 ヴェスタル CV マイア 所属 ユニオン 艦種 工作艦 種別 支援艦 必要Aポイント 90 スキル スキル名 効果(かっこ内はLv10時) 応急修理 1回の戦闘につき1度だけ、味方のいずれかの艦の耐久が20%以下になったとき、その艦の耐久を25(35)%回復。対象がエンタープライズの場合、効果が50%アップ 癒しの天使 【ユニオン】のエースであるエンタープライズの友人。 穏やかな性格で、工作艦としての能力に申し分なく、長きに渡りエンタープライズを始めとした【ユニオン】の仲間たちを間近で支え続けてきた。 合同大演習を見守るため、エンタープライズに呼ばれサポート役として参加する。 プロフィール 好きなもの1 エンタープライズちゃん(世話焼き) 好きなもの2 修理させてくれる艦船たち 苦手なもの1 火災 趣味 ユニオン料理 長所/特技 艦船修理 CV マイア サブストーリーでは・・・ 【重桜】のとあるメンバーが寮に引きこもってしまった。 その理由は……不幸になってしまったからだとか。 アドバイザーとして、ヴェスタルはどんな知恵を授けるのか……? 原作では 「ヴェスタルは、いつだって傷ついた子たちを癒やしてあげます」 明石と並んで2隻しかいない貴重な工作艦枠。 耐久力が減った味方を回復させることができ、出撃中の海域マップで使用可能な回復アイテムを最初から保有した状態で攻略開始となるなど、ヒーラーとしてとても頼もしい存在である。 また、エンタープライズを支えた史実を反映して、アズレンでもエンタープライズに対しては回復効果が跳ね上がる。 ナース+シスターさんな見た目通り、指揮官や他のKAN-SEN達の面倒をよく見てくれる頼もしいお姉さんである。 またどうも工作艦は機械的な知識だけではなく、医療的な知識も持っているらしく、怪我や病気にもばっちり対応してくれる。 そんな頼もしい彼女だが、料理の腕だけは、原作で随一の武闘派メリーランドから実弾演習と例えられるほどの腕前らしい・・・。 硝煙の匂いがするとか・・・。 ▲Topへ このページを編集する
https://w.atwiki.jp/kyougenshi/pages/736.html
実符「ウォームカラーハーヴェスト」 実符「ウォームカラーハーヴェスト」 緑 (3) スペルカード:秋 穣子 神 2000 ■このスペルカードが攻撃した時、自分の霊玉ゾーンからカードを一枚選び、手札に戻す。その後、自分の手札からカードを一枚選び、霊玉ゾーンに置く。 ■四季-秋 バトルゾーンに出た時、霊玉ゾーンのカードを1枚戻し、かわりに手札を霊玉ゾーンに置く能力を持ったスペルカード。 フレーバーテキスト 第七篇 奏天律歌 出来ることならもう一度。 収録セット 第七篇 奏天律歌 42 / 60 参考 秋 穣子 四季 秋
https://w.atwiki.jp/yugio/pages/19391.html
死天使ハーヴェスト(OCG) ペンデュラム・効果モンスター 星4/闇属性/天使族/攻1800/守1000 【Pスケール:青8/赤8】 このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。 (1):自分メインフェイズに発動できる。 このカードを破壊し、[[デッキ]]から「昇天の黒角笛」1枚を手札に加える。 【モンスター効果】 このカード名の(1)(2)のモンスター効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードが召喚・P召喚に成功した場合に発動できる。 デッキから「昇天の角笛」1枚を手札に加える。 (2):このカードがリリースされた場合に発動できる。 このカードを自分のPゾーンに置く。 デッキサーチ ペンデュラムモンスター 下級モンスター 天使 天使族 闇属性 関連カード 昇天の黒角笛(OCG) 昇天の角笛(OCG)
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/12593.html
バウンティフル・ハーヴェスト +目次 概要 登場作品レイズ 関連リンク派生技 関連技 ネタ 概要 バウンティフル・ハーヴェストとはカボチャを収穫するついでに周囲の敵を攻撃する魔鏡技。 初出はレイズのパスカル。 ▲ 登場作品 レイズ 習得者 パスカル カボチャを収穫するついでに周囲の敵を攻撃する魔鏡技。鈍足を付与する 分類 季節魔鏡 属性 地 HIT数 6 消費MG 110 基礎威力 1625 詠唱時間 - 習得条件 魔鏡「イタズラ好きな魔女」を入手 発動条件 MG満タンの状態で発動 追加効果 鈍足付与 強化1 ダメージが10%上昇 強化2 ダメージが10%上昇 強化3 ミラージュレシオが追加で5%加算 強化4 ダメージが10%上昇 強化5 ミラージュレシオが追加で5%加算 満月の夜空の下、カボチャを頭に被ったパスカルロボがカボチャを敵に投げつけ、その場で一回転した後ジャンプして、着地の衝撃で大量にカボチャを落とす。パスカルロボが消えると、近くのカボチャからパスカル本人がカラフルな紙テープと紙吹雪と共に現れ、喜びのポーズを取る。 カットイン演出はインザマイスペースと同じ。 台詞 カボチャモードで大収穫!バウンティフル・ハーヴェスト!!よっしゃ~! +魔鏡イラスト 「ハロウィンをめ~いっぱい楽しんじゃうよ!」 ▲ 関連リンク 派生技 ▲ 関連技 ▲ ネタ ▲