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ワンダラー ■ 転職条件 BaseLevel99以上、JobLevel50以上 ダンサー/ジプシーから転職 イズルードまたは異世界駐屯地の転職カプラから転職可能 ■ 基本ステータスデータ HP倍率 HP係数 SP係数 0.00 0.00 0.00 ■ 基本ASPD 素手 杖 0.00 0.00 ■ Job補正値 JobLevel Str Agi Vit Int Dex Luk JobLevel Str Agi Vit Int Dex Luk 1 0 0 0 0 1 0 26 1 3 4 4 4 0 2 0 0 0 1 1 0 27 2 3 4 4 4 0 3 0 0 0 2 1 0 28 2 3 4 4 4 0 4 0 1 0 2 1 0 29 2 3 4 4 4 0 5 0 1 0 2 1 0 30 2 3 4 4 5 0 6 0 1 0 2 1 0 31 2 4 4 4 5 0 7 0 2 0 2 1 0 32 2 4 5 4 5 0 8 0 2 0 2 2 0 33 2 4 5 4 5 0 9 0 2 0 3 2 0 34 2 4 5 4 5 0 10 0 2 0 3 2 0 35 2 4 5 4 5 0 11 0 2 0 3 2 0 36 2 4 5 5 5 0 12 0 2 1 3 2 0 37 2 4 5 6 5 0 13 0 2 2 3 3 0 38 2 4 5 7 5 0 14 0 2 3 3 2 0 39 2 5 5 7 5 0 15 0 2 3 3 2 0 40 2 5 5 7 5 0 16 0 2 3 3 2 0 41 2 5 5 7 5 0 17 0 2 3 3 3 0 42 2 5 5 7 5 0 18 0 3 3 3 3 0 43 2 6 5 7 5 0 19 0 3 3 3 3 0 44 2 6 5 7 6 0 20 0 3 3 3 3 0 45 2 7 5 7 6 0 21 0 3 3 4 3 0 46 2 7 5 7 6 0 22 0 3 4 4 3 0 47 2 7 5 7 6 0 23 0 3 4 4 4 0 48 2 7 5 7 6 0 24 0 3 4 4 4 0 49 2 7 5 8 6 0 25 0 3 4 4 4 0 50 2 8 5 8 6 0 ■ スキル ワンダラースキル
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ウォンダー ワンダーの別名。
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《煌世界龍王(こうせかいりゅうおう) ドラゴバレノ・ワンダー》 煌世界龍王 ドラゴバレノ・ワンダー KGMW 光/水/闇/火/自然文明 (100) 煌星クリーチャー:キング・スパークル・コマンド・ドラゴン/ステラ・エイペックス 500000 ■このクリーチャーが煌星王誕した時、次の自分のターンのはじめまで、自分はゲームに負けず、相手は勝てない。相手のクリーチャーをすべて、持ち主の山札に加えてシャッフルする。 ■ワールド・ブレイカー ■自分のクリーチャーはすべてのバトルに勝つ。 ■カードをこのクリーチャーの上に置くことはできない。 ■このクリーチャーが離れる時、かわりにこのクリーチャーの煌星のコアを2枚、このカードの下に置いてもよい。そうしたら、自分のシールドをひとつ、山札の一番下に置く。 ■このカードがバトルゾーン以外のゾーンにあれば、クリーチャーをすべて破壊し、自分はゲームに負ける。 煌星王誕前:《綺幻の煌星 アルコバレノ》 「ゲーム開始時にバトルゾーンに存在できるカード」のルールが適用される 作者:UNKNOWN 追記:種族を変更しました さらに追記:上方修正しました さらにさらに追記:レアリティを変更しました 概要 【企画】決めろ!今年の会心の一作2021!、【企画】多色の極致・5色カード大集結!の参加カード。 DMKG-04のメインを飾るキングマスターワールドカードのひとつにして、煌王編背景ストーリーの救世主。 5枚1組のカードで構成される、超巨大クリーチャーである。 煌星王誕時に、相手のクリーチャーをすべて山札に吹っ飛ばし、さらに次の自分のターンのはじめまで、自分の敗北を無効化する。 さらに、自分のクリーチャーがすべてのバトルに勝つようになる。 極めつけに、このクリーチャーは3回除去しないと場を離れない上に、上にカードを置けないため封印が効かない。 総じて、降臨すれば勝ちと言えるほどのパワーカードである。 ただし、置換効果による除去には注意。一撃で除去されてしまう。 そして、場を離れるとゲームに敗北する。 参加 【企画】決めろ!今年の会心の一作2021! 【企画】多色の極致・5色カード大集結! 関連 NEXT 《煌星龍王 キング・ドラゴバレノ》 《終極 煌星王の奇跡》 「煌世界龍」サイクル 《煌世界龍 シータ・クロス》 《煌世界龍 デイガ・ドゥラーゴ》 《煌世界龍 デアリ・ネクロ》 《煌世界龍 トリーヴァ・ガランド》 《煌世界龍 ドロマー・ランサー》 対を成すもの 《終焉の絶無 ゼロンヴォイド》/《零世界龍王 ゼノンヴォイド・エンデ》 評価 選択肢 投票 壊れ (0) 優秀 (0) 良 (0) 微妙 (0) コメント 名前 コメント
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魔獣と人間との問題解決は勇者に任命されたときからのヒロトの仕事である。 もっとも解決といってもその実態は人間に害をなす魔獣を倒すこと。死山血河を渡る命の奪い合いに 終始していたのだが、魔王と知り合ってからは交渉という平和的手段を取るようになった。 というか、平和的手段を取りたかったから魔王と知り合いになったという方が正しいか。 なにせ相手は魔獣。人間より強く、人間より高い種族である彼らには、基本的に人間の言葉は通らない。 言葉が通じない、という意味ではなく、聞く耳を持たれない、という意味で。こちらが交渉の相手たりえる、 魔獣並みの力を持っていると相手に分からせるには剣を使わなくてはならないし、そうなったらヒロトは 完全に外敵扱いだ。結局、話の通じる相手ではないのである。 なら話の通じる相手を連れてくればいい―――と、そういうわけで彼は魔王と戦い、そして勝利したのだった。 種族によってその地位が露骨に変わるのが魔族という生き物だ。その頂点たる魔王を連れているとなると、 これはもう最強クラスの交渉カードである。逆らえるものなど誰もいない。最終的に従わせることは容易であり、 こっちは譲歩するだけでいい、とそれくらいの反則っぷり。 既に交渉というシロモノではない気もしないでもないが、一応ヒロトはこれまで上手くやっている方だろう。 それもこれも、魔王たるリューがヒロトと行動を共にしてくれているからなのだが。 ………そのリューはどこに行ったのだろうか? 「畑の周りの探索を任せたから、遠くには行ってない筈だが……」 外に出ると、そこには相変わらず気の抜けるような青空が広がっていた。 ピーターの畑は、農業に関して素人な魔導師が無骨なゴーレムを使って耕したものであると知っているために さっきより大分粗が目に付いてしまうが、それ以上にピーターの目的を教えられたために素晴らしいものだと 感じる。ゴーレムによる自動生産プラントの卵。天気によって、風によって顔色を変える畑を管理するのは 大変に難しいことだけれど、それを『術式』として確立できればどれほどの偉業となるだろう。 ピーターには是非頑張ってもらいたいところである。 が。 「その研究の邪魔をする不届きなワーラビットがいる、という話ですわよね」 そのワーラビットは畑を荒らすばかりではなく、ピーターが屋敷を離れている間にこっそり屋敷に忍び込み、 私物を漁ってこっそり持ち帰るというからまるっきり泥棒だ。 街道近くの森に棲み、旅人を襲って金品を奪うオークの盗賊団じゃあるまいし。 こんな辺鄙な場所じゃ魔族をも相手にするような商売根性逞しい商人の換金ルートも確保するのは難しい。 というか、羽毛布団くらいならまだわかるが……いったいワーラビットが ピーターの写真を持っていって何に使うというのだろうか? 謎である。 「……ま、捕まえてみればわかることか」 ヒロトがじっ、と畑の彼方を睨みつけると、ピーターは静かにかぶりを振った。 「いえ、ヤツを侮ってはいけない。ヤツはこの辺じゃ『影無し』と呼ばれ恐れられているんです!」 「か……『影無し』……ですって?」 「その通り。ヤツは姿を見せた瞬間には既に彼方に逃げ去っているというほど逃げ足が速いんです……!」 こめかみに戦慄の冷や汗を流し、掠れた声で呟くピーター。その形相にヒロトたちも思わず息を飲む。 「………まあ、『影無し』というあだ名は今自分がつけたんですが」 「アドリブですか!」 ローラのツッコミに頬を照れながら掻くピーター。どこか気合の入らない青年だった。 「ですが……なるほど、確かにワーラビットといえば俊足の持ち主。臆病な性格で、 その耳で戦士の足音を聞くや一目散に逃げ出すという魔獣です。ピーターさんのゴーレムはもちろん、 ヒロトさんもあまり積極的に動くべきではないかも知れませんね」 ジョンが冷静な口調で言い、頷く。なるほど確かにごついストーン・ゴーレムや戦士の硬いブーツで足元を 固めているヒロトがあちこち動き回っては標的のワーラビットに警戒されてしまうことは避けられないだろう。 ということは、ワーラビットの捜索は軽装のローラとジョンの二人だけで行うということになるか。 「とんでもない!」 と、そこでピーターが声を上げた。何事か、と目を瞬かせるヒロトたちに、ピーターはもの凄く紳士的に胸を張る。 「自分は腐ってもキャロット家の魔導師、ピーター。女性ばかり働かせて自分は高見の見物などできません! ようはゴーレムを連れていなければいいのでしょう?ならば自分もお供しましょう。もとよりこれは 自分の畑の問題で、皆さんは厚意で手伝ってくれているのですから、 それに甘えっぱなしになるわけにはいきません。おらが畑はおらが護る!」 一同はおー、と思わず拍手しそうになるが、同時に首を傾げてしまう。女性ばかりって、ジョンは? しかしすぐにあー、とうなじの辺りをぽりぽり掻きたくなった。というのもこのジョン・ディ・フルカネリ、 見た目が少女と見紛うばかりの美少年なのである。というか容姿といい、小柄な背丈といい、 齢14、15の女の子にしか見えない謎の生き物っぷり。そういえばクシャスの町で 温泉に入ろうとしたときも番頭さんに必死で止められたっけ。 まぁ実際のところ脱いでみれば一発で男性だということは証明できるのだが、 ここでそれをするのはかなり嫌だった。ローラもいるし、ジョンにそんな趣味はないし。 それによく考えてみればピーターはゴーレム使いの魔導師であり、 そのゴーレムを目立つために連れて行けないということはいったい彼がどれほど役に立つのだろうか。 「失敬な。自分はこれでもラルティーグで修行を積んだ魔導師ですよ!?確かにストーン・ゴーレムより 性能は劣りますが、土に直接魔力を叩き込んで練り上げるクレイ・ゴーレムくらいは いつでも喚ぶことができるのです!」 ピーターは憤慨したように言うや否や、バッ、ババッ!と怪しい拳法じみた構えを取り、 しゅばばっと身をかがめて地面に掌をつけた。 その手がにわかに淡く発光し、めり、めりり、と地面が割れて地下からゴーレムが飛び出す。 ピーターの得意とするストーン・ゴーレムをそのまま小さくしたような姿の小型のゴーレムだ。 小型の………。 小型………。 「か、可愛いですわね」 ローラが困ったように口元を引きつらせるのも無理はない。 そのゴーレムは、ヒロトたちの中で一番小柄なジョンよりもさらに小さい。というか、ジョンの半分ほどの 大きさしかなかった。発案には素晴らしいものがあっても魔導師としてはどうしても腕利きとは言い難い、 というか平凡以下のピーターらしい。 しかし、ここで断っても変に正義感のあるピーターのこと、無理にでもついてくるに違いない。 ええい、面倒くさい。 「………よろしくお願いします」 「任されましょう!」 実際の戦力ではピーターが最下位につくのは間違いないだろうが、探している相手がワーラビットなら、 むしろジョン一人でもお釣りがくるだろうというものか。 ………もっとも、戦うのと捕まえるのはまた別の話。一撃で相手を麻痺させるジョンの“霊拳”であろうとも、 当たらなければ意味がないし、足元を電磁力によって弾けさせて高速を得るローラの“雷刃”であろうとも、 あくまでも加速は一瞬であって、出会った瞬間背を向けて逃げられたら追いかける手段にはならない。 ワーラビットという魔獣の性質上、エンカウント&ランは十分ありえる話だった。 「と、いうことは。ワーラビットを探すというよりも、まず先にリューたちと合流する方がいいのかな」 ヒロトはさり気無くジョンの傍まで近寄って、そう囁く。ジョンも頷いた。 捕まえるのが困難なら、こっちから呼びつけてしまえばいい。幸いそれができそうな仲間が彼らにはいる。 魔王リュリルライア―――彼女なら、ワーラビットに言うことを聞かせるくらい簡単なはずだ。リューとリオルが 今どこにいるか知らないが、手分けして探せば簡単に見つかるだろう。ピーターにまた適当な説明を しなければならなくなるが―――勇者であるというのならともかく、旅の仲間に魔王がいるというのはいかに ピーターが気のいい青年であっても明かすことができる秘密ではないのだ。 「まだお仲間がいるのですか?」 「あ、ええ。あまり大勢で押しかけるのも迷惑でしょうから、この辺りで待つよう指示をしたのですわ。 魔獣に詳しい魔法使いが一人と―――ええと」 「―――ボクの助手が、一人」 きょとんとしたピーターに、苦笑いしながらそう返す。ものは言いようだ。 確かにリューは世界で一番『魔獣に詳しい魔法使い』には違いないし、 リオルだって手伝うというより邪魔する方が得意であってもジョンの『助手』で間違いない。 ピーターはわかったようなわかっていないような顔をして、 「……もしかして、その方たちも女性では?」 と訊ねた。また紳士論を語る気だろうか。でも正直あのリューがいればそこらの魔獣や盗賊はおろか 聖堂騎士団の本隊が襲い掛かってきても返り討ちにしてボロ切れのようにしてしまうだろうし問題はないと思う。 一応頷いておくと、ピーターは予想に反してすいっと腕をあげると遠く、何かを指し示した。 「―――先程から畑の向こうに赤い髪の女性が浮いているんですが、もしかしてその方でしょうか?」 赤い髪。というとリューか。 ヒロトたちは揃ってピーターの手が示している方向に目を向けた。畑の向こうに―――ああ、いた。 遠いが目立つ、炎のような赤い髪をなびかせ見えない地面に立っているように仁王立ちになってこっちを見ている。 ニヤリと笑う、その少女には確かに見覚えがあった。リューである。 「………なにしてるのあの娘」 ローラが呆れたように呟いた。リューはニヤニヤとこっちを見ているだけで、全然動こうとしないのだ。 むしろ来いということか?とヒロトたちが思い始めた頃、リューはさらに笑みを深く―――邪悪にして、 ばっと掌をこちらに向けた。 その空間が、ゆらっ、と波紋が広がるように歪む。 極限まで圧縮された魔力が空間を歪めることによって発生するその波紋は―――名を“天輪”という、 魔王にのみ可能なほどの絶対攻撃……! 「なにしてるのあの娘!」 「伏せろ!」 ヒロトが叫び、いまいち飲み込めていないピーターを突き飛ばして背中の剣を抜き払う。 リューはきゅうっ、と唇の端を吊り上げ、そのまま魔力波をぴゅん、と放った。 光の矢のようなそれは触れれば辺り一面を焼き払う破壊の結晶だ。ヒロトはそれを弾き、打ち返す。 軌道を大きく変えられた魔力波はそのまま緑の平原の一角に落ちてゆき、―――爆発を起こした。 「う、うわぁあ!?」 ピーターが驚いて声をあげる。それは驚くだろう。平原に大きなクレーターができてしまっている。 もし直撃すれば命はない。身体がばらばらになってしまう。 「リュー!」 ヒロトが咎めるように大きな声をあげると、リューはくるりと背を向けてふよふよと飛んで逃げていく。 なんなんだ、一体。 「……別行動をさせられた腹いせかしら」 ローラの呟きを聞いたのか聞いていないのか、ヒロトは剣を手にしたまま怒ったように言った。 「リューを追いかける。なんのつもりだ、あいつ」 「行ってらっしゃいませ。あ、私の分の拳骨は二発でお願いしますわ」 頷き、眉を吊り上げてヒロトは跳んだ。“豪剣”によって身体強化された脚は地面に足型を残し、 ひと蹴りで彼方まで跳躍する。その脚力にピーターは目を剥いたが、ジョンとローラは今さら 特に驚くことでもないので伏せた時についた土をぱんぱんと払っている。まったくもう、とか愚痴りながら。 ……というか、直撃すれば明らかに即死するような攻撃を受けてなお平然としているローラたちの神経に ピーターは驚いて声も出ない。それを弾き返したヒロトは、まあ彼はさっきピーターのストーン・ゴーレムを あっさり斬ってのけたから只者ではないとわかっていたが、詠唱も何も無しであんな大穴を穿つほどの 攻撃魔法を放つ少女もピーターには計り知れない存在である。 っていうか、仲間じゃないのか?なんで殺そうとする? 混乱しているピーターをよそに、ぷりぷり怒っているローラたちは「あ、」と声をあげた。 その視線の先にいるのは―――。 「うんうん、リュリル―――じゃなかった。『ハートの女王』様はちゃんとヒロトを誘い出せたんだね」 「リオル?」 いつの間に近づいてきたのか、ミント・ブロンドの髪を持つ少女が畑を挟んだ向こう側にいた。 活発そうな容姿をした彼女は紛れもなくジョンの助手にして灼炎龍リオレイアの魂と賢者の石を その身に宿すドラゴン娘、リオルである。 しかしどう見てもリオルなその少女は慌てたように首を振った。 「違う違う。今のあたしはリオルじゃなくて『ワンダーランド・プロジェクト』の『チェシャ猫』なんだよ!」 リオルは手をついて獣のような四足の体勢になると―――ばさ、と翼を広げた。 「リオル!?」 龍化である。リオレイアの『肉体』―――勇者ヒロトによって破壊されたリオル本来の身体と同じ 赤銅色の鱗を纏ったその姿は半人半龍、リオルの戦闘形態だ。魔力の消費が激しいために以前は 数十分も維持することができなかったその変身も、賢者の石が変質してからは自由にできるようになった。 ……もっとも、大技を連発すればやっぱりすぐにバテてしまうのだが。 「リオルじゃないって!『チェシャ猫』!」 おとがいを反らし、ひゅうっ、と大きく息を吸い込んで―――、 「明後日に向けて必殺!火龍烈火吼(デラ・バーン)!!」 ―――火球を放った。 うわ、と身を伏せるも、その軌道は勝手に逸れて遥か遠くで爆発した。 どどん、と地面を揺るがして立ち上る炎の柱にまたもピーターは愕然とした。ぱらぱらと破片が飛んできて 足元にぶつかる。冗談じゃない。さっきのヘンな恰好の少女もそうだが、 あんな攻撃魔法、ピーターのストーン・ゴーレムでさえ一撃で木っ端微塵だろう。 完全に、殺しにきている攻撃である。 間違いない。 ピーターは悟った。 彼女たちは仲間じゃない。 何かが、ローラたちの仲間に化けているのか―――もしくは……。 まずい、このままでは全滅だ。 その前に。 元凶を倒さなければ。 「リオル!危ないじゃないですか!!」 「ひゃあ、違、違うってばジョン―――じゃなくて。ええと?ふは、ははは。悔しかったら ここまでおいで―――と。ああ、リュリルライア様。これってやっぱり無茶な気がしてきました!」 よくわからないことを口にして、リオルはばさばさと飛んで逃げようとする。 「ローラさん、電撃を!」 「了解ですわ!」 ジョンがこめかみをひくつかせてズレた眼鏡を直し、ローラも怒りを隠さない形相でギリギリと奥歯を鳴らした。 リューには絶対防御の魔法障壁があるためヒロトにしか相手はできないが、 相手がリオルでこの距離なら彼らにも『撃つ』手はあるのだ。 ジョンはぱきぱきと指を鳴らすとすっと手を重ねて逃げるリオルに向け、 ローラは腰に差している愛剣ボルテックを抜き払い、やはり切っ先をリオルに向ける。 「【閃き奔れ】!」 「“雷刃”!」 「わひゃぁ!?」 ジョン、そしてローラの放った二筋の稲妻は絡み合い一筋の光線(ビーム)となってリオルに―――避けられた! 「くっ!ローラさん―――いえ、ここに残ってください!ボクはリオルをとっちめますから!」 「任せましたわ!拳骨は三発で!」 「ええ!?ちゃんと外したじゃんかぁ!」 「帰ってきましたわ!“雷刃”!」 「危なッ!ローちゃん、掠ったよ今の!」 「チッ!ちょこまかと!」 ローラは目を三角にして怒り、ジョンはむしろ薄く笑顔さえ浮かべて追跡体勢に入り走り出している。 リオルはしばらくローラの稲妻に抗議していたが、すぐにわたわたと空中で手足をばたつかせて再び逃げ出した。 ジョンが怖い。口は三日月、眼鏡がキランと光って瞳が見えないがきっとそこだけ笑っていないに違いない。 リオルを撃ち落とすための攻撃魔法をびゅんびゅんと放ち、リオルはそれをひょいひょいと躱しながら、 やがて二人は森の中に消えていく。 あとには肩を怒らせてビリビリと帯電しているローラ、 そして何やら真剣な顔で考え込んでいるピーターが残された。 ピーターははっとなる。ヒロトはリューを、ジョンはリオルを追いかけていってしまった。 これは、まずい。 「いけない!お嬢さん!」 「なんですの?」 ピーターの叫び声にローラは振り返った。まだ目が据わっている。ピーターは正直ちょっと怖かったが、 すぐにブンブンと首を振って気を取り直した。そうして、続ける。 「彼女たちはきっと操られているんです!」 「…………………………………………………はぁ?」 ローラは怒りも忘れて間抜けに口をぽかん、と開けた。 「おそらくは自分の命を狙う何者かの仕業でしょう。自分に近づいた貴方たちを自分の仲間だと思ったのか、 同士討ちというこのようなこすい真似を……ッ!」 「あ、いえ。あの、それはないと断言できますわ……よ?」 ピーターはあずかり知らぬことではあるが、リオルはともかくリューにその手の呪いは一切通用しない。 精神操作であろうと身体破壊だろうと確率変動だろうと、リオルの持つ膨大な魔力が干渉しようとする『呪い』を 踏み潰してしまうからだ。毒も薄めれば無害となるのと同じ。彼女に呪いをかけようとするなら、 歴史に名を刻まれるような使い手がちゃんとした方陣、いや神殿を築いて三日三晩の詠唱を経て全魔力を費やして、 やっと石につまずいて転ぶくらいに運気(ラック)が下がる程度といったところか。 リューに魔法戦を挑もうなどというのはそれくらい、考えるだけでも馬鹿馬鹿しいことなのだ。 が、それをピーターに説明しようとするとこれが非常にややこしい。 だいたい人間にそんなレベルの魔法使いなんかいるわけないし。 「では、どうしてお仲間が貴方たちを殺そうとするのです!?」 「殺そうとって、あ、あー……」 普段のべらぼうにハイレベルな世界にいると結構慣れていたりするのだが、考えてみればそういう風に 見えなくもない。ローラはぽりぽりと頬を掻き、しかしまあ、別に気にすることもないか、と思った。 なにせ。 「―――あの方に聞けば、きっと何かわかるでしょうし、ね」 「え?」 ピーターが振りかえる。 長い耳がゆらっ、と揺れた。 畑を囲う柵の上。 ほんの少ししか足場のないそこに、とん、とよろけもせずにまっすぐに。 静かな瞳でこちらを見つめて、彼女は立っていた。 ローラは知らず、ピーターは知っているその少女は件の魔獣。 ワーラビット。 ピーターの畑を荒らし、屋敷に忍び込んで盗みを犯した少女が、そこにいた。 内心めちゃくちゃにビビッていた。 (な、なんかまだいるですよぅ魔王サマぁ~ッッ!!) リューとリオルが(勝手に)立てた『ワンダーランド・プロジェクト』の内容はこうだ。 ピーターのことが好きなアリスのために、ピーターとアリスを二人っきりにしてやるから、好きだって言え。 ………。 身も蓋も中身もない作戦だった。 実はこの作戦、裏にリューとリオルもそれぞれ想いを寄せる相手と二人っきりになりたいという暗黒面があり、 むしろこっちが本命だったりするのだが、まぁそもそもオトメ経験値の低いくせにオトメちっくハートは 天災並みの局地的タイフーン壱號と弐號からマトモな案が出るわきゃあねぇのである。 しかもこのプロジェクトには誰が見ても明らかな落とし穴があり、それがローラの存在だった。 リューがヒロトを、リオルがジョンを引き付けるのはいいとして、それでは一人余るのは自明の理。 ちなみに二人はローラの存在を忘れていたわけではなく、お互いが ローラを何とかするものだと思っていたというスレ違いが生んだ悲劇であることを明記しておく。 まぁ、どんな勝手きわまる作戦であろうと単なるワーラビットに過ぎないアリスにとって 魔王たるリューと火龍のリオルは見上げても霞んで見えないほどの上位魔族であり、 簡単に言えば『死ね』と命じられても二つ返事で死ななきゃ以下略。 つまり絶対服従、無条件降伏の相手だということである。 アリスに口を挟むなんて大それた真似、できる訳なかった。 かくして、哀れ『ワンダーランド・プロジェクト』の『白ウサギ』ことアリスは只今絶賛大ピンチ。 だってなんか残ってた女の人(ローラ)が金色のツインロールを帯電させてこっちを睨みつけている。 アリスは魔法もロクに使えない、正真正銘の下級魔族だ。 身体能力は一応人間のそれを凌駕してはいるものの、それは身の軽さ、すばしっこさに限った話。 腕力はといえば外見通り女の子の細腕に見合った分の力しかない。戦闘経験なんてもちろん皆無なので 常に逃げの一手である。それでもあの怖いビリビリ少女(ローラ)の放つ電撃から逃れられるかどうかわからない。 「―――そうか。貴様か、ワーラビット」 「はぇ?」 心底帰りたい、と心の中でため息をついていたアリスは突然の殺気立った声に驚いて 思わずバランスを崩しそうになった。 声の主―――低い、押し殺したような男の声。 考えなくてもわかる。この場に男は一人しかいないのだから。 「ピーターさん?」 「……お嬢さん。下がっていてください。このケダモノは、自分が相手をします……!」 ローラを手で制し、ざ、と一歩前に出た。その青年はピーター・ベンジャミン・キャロットという。 アリスが密かに想いを寄せていた彼が、今、アリスを仇敵を見るような視線で睨みつけていた。 アリスはもちろん、慌てて両手をばたばたと振る。 「ちょ、ちょちょちょ、ちょ!ちょっと待ってくださいよぅ!何ですかそのマジぶっ殺スな目はぁ! あたしはですね、ただ……」 「ただ―――なんだというんだ?自分の客人を貶め、操り、同士討ちを狙うような悪党が。 今さらなんの言い訳をする?」 「なぁっ………!?」 話がものすごくこじれているのを感じた。 断っておくがこの『ワンダーランド・プロジェクト』とやらの立案に於いてアリスはまったく、これっぽっちも、 魔王に誓って関与していない。というか、させてもらえなかった。する余地もなかった。気力も無ければ 根性もなかった。しかしそれでもアリスを責めないで欲しい。作戦を立てた相手を思えば詮無きことだろう。 それにリューたちの言う『呼び出し』がまさか魔力波や火炎球をぶっ放すことだとは夢にも思っていなかったのだ。 アリスの淡い恋を応援してくれるというから何かしらのサポートをしてくれるのかと思ったら、 むしろ積極的に破壊しているような気すらする。アリスは今や半泣きだった。 「誤解ですよぅ!あたし、そんなことはしませんってば!」 「問答無用だ!『メタル・ゴーレム』ギガントール―――起動!!」 ピーターが鋭く叫ぶと、屋敷の隣、納屋の屋根を貫通して巨大な腕が突如として生えた。 ぱらぱらと破片が飛んでくる。突然のことにアリスとローラは声も出ない。 絶句していると、その腕はばきばきと納屋の屋根を破壊するように押し上げて、ぶん、と放り投げる。 茅葺きとはいえ、その重量は半端ではないはずの屋根は紙細工のように飛ばされてぐしゃっ、と潰れた。 そして―――納屋に格納されていたそれは、ゆっくりとその身を起こす。 「―――な、なぁっ!?」 「なんですのアレは……!?」 ………それを、一体なんと形容すればいいだろうか。 巨大な、ゴーレムである。 ピーターが普段操っているゴーレムも大きかったが、これはさらにその三倍ほど大きい。 黒に近いほどに深い、青みがかった甲冑のような鋼鉄のボディからは無骨で逞しい手足が伸び、 顎とたてがみが目立つ頭部からは雪だるまに指したにんじんのような尖った鼻が突き出ていた。 見るからに鈍重そうな、しかし力強く、頑健なる鉄(くろがね)の巨人。 その暗い双眸が光を放ち、巨人―――ギガントールは跳躍した。 「わ、わっ!?」 そしてピーターの背後に着地する。その衝撃ときたら、地面が揺れて傍にいたローラが 一瞬宙に浮いてしまうほどだった。アリスもとても柵の上に立っていられず、 たまらず地面にひっくりかえってそのままぺたん、と座り込んだ。 なんだアレは。 「ギガントール……できればお前はもう二度と起動することなく、納屋の中で眠り続けて欲しかった……」 「だ、だだだ、だったらずっと眠らせておいてくださいよぅ!!」 腰の抜けたアリスが必死に叫ぶ。 「それはできない。自分は今一度このメタル・ゴーレムを使って悪を討つ!」 「だからあたし何にも知らないんですってばぁ!!」 ローラはぽかん、と口を大きく開けて声も出ない。 それはそうだろう。こんな規格外のゴーレムが出てきたことにも驚きだが、それを操作しているのが あのピーターなのだから。彼女の仲間たちが分析したピーターは半人前もいいところの魔導師で、 碌なゴーレムを操れなかった筈なのだ。 だが忘れるなかれ。彼のストーン・ゴーレムはあくまでも畑仕事のため、 しかも複数操作を前提とした石人形であることを。 それは両手で絵を描く行為に似ている。絵筆を持ち、右手と左手で同時に絵を描こうとすれば、 どうしてもその絵は雑になるか、単純なものになってしまう。慣れていないならなおさらだ。 そんな隠し芸のような真似をして描いた絵を見て、どうしてそれがその人が持つ画力の全てだと笑えるだろう? ピーターが先程、素体のない状態で練り上げたクレイ・ゴーレムにも同じことが言える。もともとゴーレムは その場で作り使役するものではなく、前もって人形を用意しておき、それに魔力を通して動かすのが常なのだから。 そう、たとえば。 魔道技術の先進国であるラルティーグの研究室で開発した機体があり。 彼の持つ全ての魔力を一点集中して注ぎ込めるのであれば。 もしかしたら、再現できるかも知れないではないか。 ―――かつてピーターの先祖たちが使役したという、27体のゴーレム。 戦火に飲まれ、侵略を受けたこの小国を見事に護り抜いたという、伝説の『鉄人』を―――。 「往けギガントール!お前が28体目の『鉄人』となるんだッ!!」 ギガントールは大地を踏みしめ、ガタガタ震えるアリスに迫った。 ギガントールは見た目の通り、すばやく動くことができない。だが機動性がない分、その腕力は岩石さえも 軽く粉砕してのけるほど。術者ピーターの指示にもよるが、おそらくはドラゴンとさえ格闘し、 殴り倒すことが可能だろう。その鋼鉄の拳の前には腰を抜かしたワーラビットなど塵とも埃とも変わりない。 「………………………む」 ピーターは震えるアリスを憐れと思ったか、眉をしかめ、言った。 「ワーラビット。命が惜しければお嬢さんのお仲間たちにかけた術を解くんだ。 今までの悪さを反省し、もうしないと誓うなら許してやる」 「あ、あぅ、あぅあぅあぅ」 アリスは歯の根が合わずに返事ができない。しかし、力の限りを振り絞ってブンブンと首を振った。 無理もない。アリスは本当に何もしていないのだから。そりゃあ今までは盗んだり落とし穴掘ったりはしたけど、 それだって、恋する女の子のおちゃめの範囲内だし。 それを知らず、決裂ととったピーターはギリリ、と奥歯を噛み締めた。 「……そうか。正義のためとはいえ、キミのような女の子を殺めることになろうとは―――残念だ」 「あうぅぅうううぅぅ!!」 「―――ギガントール!ハンマーパンチだ!!」 鋼鉄の巨人は主人の命令に従い、大きく腕を振り上げた。 「あ、ちょっ、待ってくださいまし!」 呆然としていたローラがはっと正気を取り戻し、静止の声をあげる。 が、もう遅い。ギガントールは文字通りの鉄拳を小さなアリスに叩き込もうと、全体重をかけて――― ――――――柔らかい畑の土に足を陥没させてすっ転んだ。 「ギガントォォォォォォォォォォォル!!!!」 ヒロトはついさっきまでリューにお仕置きの拳骨をくれてやるべく、森の中を疾走していた。 しかし気付いてみれば急に辺りに濃い霧が立ちこめてきてリューの背中を見失い、 それでも“豪剣”によって研ぎ澄まされた聴覚を頼りに何やら物音のする方向に来てみれば―――。 森の木々が切れ、ちょっとした広場になっているそこには、椅子とテーブル、そして二組のティーカップと ポットが用意されていたのだった。そしてヒロトを待っていたように―――実際待っていたのだろう、 頬を少し赤く染めてリューがスラリ、と立っていた。 リュー。 リューである。 リューのはずだ。 炎のように鮮やかな朱い髪に緋色の瞳。その容姿には見覚えがある。 だが、その服装には見覚えがなかった。 暗闇が染み入る黒と鮮血が脈動する赤。彼女を表す二つの色を豪奢なドレスにして纏っている。 胸元と背中が大きく開きいてぴったりと身体のラインが目立つようなデザインになっており、 スカート部分にはそれこそ腰まで覗きそうな深いスリットが入っている。そこからスラリと伸びた美脚を 際立たせるのは濡れた鴉羽根のストッキング。踵の高い真っ赤なヒールを履いて、 天の羽衣のようにストールを羽織り、金色のティアラをつけたその姿はそれこそ、どこの令嬢かと見惚れるほどだ。 薄い化粧でもしているのか、ルージュを引いたような唇がフワリと緩み、微笑む。 百人の男がいれば九十九人が腰砕けになるような、妖艶さと無邪気さが絶妙に入り混じった笑顔だった。 豪奢で絢爛なローラとはまた違う。光を放つのではなく、吸い寄せるような。 一言も言葉を交わさぬうちに、既に掌の上でいいようにされているような。 そんな妖しい魅惑がそこにはあった。 これが、魔王の魅惑なのか。 いや、違う。そこに禍々しいものは感じない。 今のリューは、彼女は――― ――――――『クイーン・オブ・ハート』。 ヒロトは、そんな、心を蕩けさせるような美しい少女に誘われるようにふらふらと近づき、 とりあえず、拳骨をした。 「痛い!」 頭を押さえてうずくまるリュー。さっきの妖艶さはどこへやら、すっかりもとのリューに戻っている。 まあ、拳骨されてまだ妖艶な流し目なんかしてたら色っぽいどころか面白いけども。 「―――リュー。危ないだろう、いきなり攻撃してきたら」 ヒロトはジト目でリューを睨みつけた。 「って、この恰好を見てまず第一声がそれか!!」 『ハートの女王』のリューが顔を真っ赤にして激昂する。 だがどんな恰好をしていようがヒロトはリューを叱るために追いかけてきたんだし、 まずそれを済ますのが順番として正しいというものだろう。 ヒロトがクソ真面目にそう言うと、ドレスアップ・リューは地面に抉りこむような深い溜め息をついた。 「………………とりあえず貴様の耳を引きちぎって逆さまにくってけてやりたいんだが」 「なかなか似合ってるんじゃないか?リュー」 「遅いわ!!」 カッ!と目を三角にして怒鳴りつける。ヒロトは少しだけ笑ったあと、改めてじー、とリューを見つめ始めた。 その眼差しに膨れていたリューはむむ、と唸り、ふん、とそっぽを向いてしまう。しかしこのドレスは もともと『普段よりオシャレしてヒロトをドキドキさせよう』という計画で着ているので悪い気はせず、 頬が少し赤くなっているのを自覚する。 「………そのドレス、まさか買ったんじゃないだろうな」 「うぉぉおい!!」 心配そうに言うヒロトにツッコミが絶えないリュー。 リューは頭に漬物石が乗っているような鈍痛を覚え、こめかみを押さえながらひくひくと口の端を痙攣させる。 「………『変化』の魔法だ。服だけしか変化させてないから『変身』といった方がいいかも知れんがな。 貴様のために!前々から温めていたデザインを出してきてやったんだぞ」 「へぇ。お前、なんでもありだなぁ」 「……………貴様……他に言いようはないのか……?」 ぐったりしているリューをよそに、ヒロトは辺りを見回した。 この空間だけ霧が切り取られているかのように途切れ、 その先は真っ白で何も見えない。なんとなくわかる。この霧もリューの魔法のひとつだろう。 そんなヒロトに気付いたリューは、ひらひらとおざなりに手を振って答えた。 「ああ、この霧は特殊な結界でな。内部と外部の位相をズラし、次元レベルで隔離している。 ま、我が創った幻想空間といったところさな。いかにヒロトといえどここから出ることはできぬ。 我が術を解くか、もしくは我を倒すかでもせん限り、な」 「………」 ヒロトは顔をしかめた。 リューがヒロトを誘い出したくて攻撃を放ったのはわかっている。あの魔力波は全然、本気じゃなかったからだ。 それ以前にリューが仲間を攻撃するなんてありえない話だし。ヒロトが弾くとわかって撃ったのである。 拳骨は、それでも危ないことは危ないことなのでお仕置きだ。 それにしても、普通に呼べばいいのになんて回りくどいことを―――。 「―――で?理由を聞こうか」 ヒロトは椅子に腰掛けると、リューの顔を覗き込んだ。 リューは微妙に唇を尖らせて、でも頬はこれまた微妙に赤くして、向かい側の椅子にどっかりと座った。 そして口を真一文字に結び、じー、とヒロトを凝視する。見つめあう二人。 「………リュー?」 リューはしばらくヒロトから目を離さずにいたが、やがて視線を彷徨わせると落ち着きなく手で宙を掻き、 ヒロトにティーカップを渡すと、ポットを傾けてトロトロとお茶を注ぎ込んだ。 「お茶会だ」 「はぁ?」 リオルは自分のカップにもお茶を注ぐと、じび、と音を立ててそれを啜った。 「―――いや、何。とある女の恋路に協力してやっているのだよ」 「………?」 「我とリオルはお前に言いつけられて畑の周囲を探索していたろう。その時にだな―――」 ………………………。 …………………。 ……………。 ………説明終了。 「と、いうわけでお前たちをあの場から移動させる必要があったのだ」 「……ワーラビットのアリス、か。ならこっちの話も解決っぽいな。その娘がピーターの研究を邪魔していたのが 好意の裏返しの結果だとすば、気持ちを伝えることでその必要はなくなるだろうし」 ヒロトはうん、と頷いて、 「しかし、それなら始めにそうと言えばいいのに。それに、俺をここに閉じ込める必要もないだろ?」 と、当然のように眉を寄せた。 そんなヒロトに、もうリューは言い返す気力もない。 べったりとテーブルに突っ伏して、恨みがましい半目でヒロトを睨み上げる。 (本当に、こいつは―――……少しは我と一緒にいようと考えてくれたっていいだろうに……) やっぱりローラのように山あり谷ありくびれありのスタイルでないと色気に欠けるのか、 とリューは寂しい胸元に視線を落としてさめざめとため息をついた。 「―――ま、いいか。依頼されてた仕事はこれで解決。ピーターも邪なことは考えていない立派な人だし、 キャロット家には後ろ暗いことはなさそうだと報告できる。ワーラビットもリューの方でなんとかしてくれた ようだから俺の出る幕はないし。―――たまには、リューとお茶でも飲んでくつろいでるのも悪くない」 「……!!」 リューは顔をあげた。ヒロトはすました顔で静かにお茶を啜っている。 リューは何やら頬をむずむずさせると、ヒロトに向き直って自分のカップに口をつけた。 我ながらなんて単純な。しかし、ションボリしていた胸の内が火照ってくるのは止められない。 まったく、公平にはいかないものである。 「ところでドレスは自前として、この椅子とかカップとかはどこから調達してきたんだ?」 「アリスの住処―――家からだ。茶葉も棚にあったから使わせてもらった」 「いいのか?このお茶も高価そうだが……っていうかこれもピーターの家から 盗ってきたものじゃないのか?もしかして」 「さあな。もし仮にそうだとしても我にはあずかり知らぬこと。魔獣のモノは我のモノ。我のモノは我のモノ」 「………お前な」 「む。なんだその目は。ちなみにこのお茶は我が沸かしたモノだぞ。 ふふん、どうだ。我も日々進歩しているのだよ」 「それはご馳走様だな。ピーターに後で謝っておかないと」 「おいこら、我には?我には何にもなしか!」 「アリスとやらにもちゃんと謝っておくんだぞ」 「そーじゃなくてだな!」 ヒロトは笑いながらもカップを傾け、リューは眉を吊り上げてばしばしテーブルを叩く。 そして自分のお茶を倒し、また騒ぐのであった。霧に包まれた小さな幻想空間(ワンダーランド)で、 二人っきりのお茶会は賑やかに、緩やかに過ぎてゆく。 一方、リオルの方はというと。 「………はい。マジスンマッセン。自分、調子乗ってました。ていうか、こいてました。ぶっこいてました」 オデコに大きなたんこぶをつくり、正座してジョンに説教をされていた。もともと追いかけたり襲い掛かったり 迎え撃ったりするのは得意でも、誘い出して罠にはめるのは不慣れなガチバトル専用少女リオル。 追う間隔や僅かな位置の差を変えて追いかけるジョンにまんまと逃げる方向を操作され、 飛びにくい森の中に誘導されたと思ったらジョンの攻撃、カマイタチ。 それを慌てて躱したかと思ったら、風でしなった木の枝が目の前に……。 で、とっ捕まって今に至るというわけだ。 「しかし、リューさんも素直なんだか意地っ張りなんだか……ヒロトさんその辺、 上手くフォローできなさそうなヒトだからなぁ。あんまり期待しないほうがいいんじゃないですか?」 「うーん、でもリュリルライア様は秘策があるって言ってたよ?」 「秘策、ねぇ……」 あんまり期待できないなぁ、と溜め息をついて(正解)、ジョンはジロリとリオルをにらみつけた。 う、とリオルが目を泳がせる。説明は済ませてあるのだ。 『ワンダーランド・プロジェクト』も、ワーラビットのアリスのことも白状させられた。 「話はわかりましたが、そうなるとアリスさんを放任しすぎなのではないですか? けしかけたのは貴方たちでしょうに」 「うーん。でもこの計画、基本的な方針は『みんながんばれ』だからなぁ……」 「………かわいそうに」 ジョンは彼方を見上げて、会ったこともないワーラビットの少女に同情した。 「だいたいさー、それもこれもジョンがあんまあたしに構ってくれないから悪いんですよ主に夜!」 いや、それは違うでしょ。とジョンは思わないでもなかったが、そうとは口にせず、 キイキイ鳴きながらじたばた暴れるリオルをしばらく見つめて目を細めた。 そうしてリオルが暴れ疲れた頃、ジョンは膝をついてリオルと視線を合わせ、ぽんと頭に手を乗せた。 「ジョン……?」 その慈愛に満ちた瞳に、リオルがぽぉっとした表情で見つめ返す。 ジョンは、僅かに頭を垂れて謝った。 「すみませんでした、リオル」 「え?」 「どうあれ、リオルを不安にさせてしまったのでしょう?なら、ボクは謝らなくっちゃ。 せっかく―――その、魔力補充云々ではなく、恋人としてできるようになったんですからね」 照れたようにはにかむジョン。 そんなジョンにリオルは、リオルは、ああ、もう、リオルはぁぁぁぁ!! 「ジョォォォォォォォン!!!!」 「うわっ、なんです!?リオル、落ち着いて!ここ、外ですよ?ヒロトさんたちだってどこにいるのか!」 「でもそんなの関係ねぇー!」 おっぱっぴー、と奇声を上げて襲い掛かってきたリオルに、ジョンは慌てて 「“霊拳”!」 拳を打ち込んだ。 魔力を相手に注入し、呪いにも似た効果を発動させて一撃で意識を刈り取るジョンの必殺拳“霊拳”。 それは正確にリオルのみぞおちに食い込み、リオルはどこか幸せそうな顔をして倒れこんだ。 あやうく強姦されそうになったジョンは冷や汗の浮いた額をぬぐって呟く。 「とりあえず、夜までは我慢してください、リオル」 その声は、夢の世界(ワンダーランド)にいるリオルには届かなかったけれど。 「ひっく、えぐ、ううぅ」 「よしよし。怖かったですわね。でももう、大丈夫ですわ」 ローラは泣きじゃくるアリスを抱きしめ、その背中をさすっていた。 ピーターの持つ最強のゴーレム、ギガントールのハンマーパンチはギガントールがこけたために 不発に終わったものの、振り上げられた拳そのものはアリスがへたり込んでいた位置からほんの一歩だけ ずれた場所にめり込んでいる。巨大な鉄鎚が己の身に迫る恐怖、それはどれほどのものだっただろう。 アリスは命拾いした安堵感から泣き出し、ピーターは凶悪犯だと思い込んでいたアリスが見せた まったく無防備な表情に戸惑い、おろおろしている。そしてアリスがリューたちをどうこうしたのではないと 分かっているローラが、事情を聞くためにアリスを落ち着かせてやっているのだった。 「あ、あー……その、自分は」 「お黙りなさい。そしてこの娘に謝りなさい。誤解があったとはいえ、 無防備な女の子に手をあげるとは何事ですか。この娘への追求はそれからです。 それまで、ピーターさんはそこに正座!」 「はい」 ビリビリと稲妻を飛ばすローラの剣幕に、ピーターは大人しく正座した。志の高い魔導師なのに。 その隣で、身を起こしたギガントールが術師に同調して同じく正座する。再来した伝説の『鉄人』なのに。 「うぅっ、ううぅ、あたし、あたし……魔王サマたちの命令に従っただけなんですよぅ。信じてくださいぃ……」 「………ええ、まぁそれはなんとなく。はぁ。何をやっているのかと思えば本当に何をやっているのかしら。 で?本当は貴方、何をさせられようとしていたのです?」 「………………………」 言われて、アリスは赤くなる。そしてちらちらとピーターを見つめて……俯いてしまった。 ピーター(と、ギガントール)はきょとんとしているが、ローラはなんとなく、その様子を見て気付いてしまった。 ヒロトのような疎いというより『無意識的にわざと考えないようにしている』ようなニブチンじゃあるまいし、 ましてやこっちは同じ想いに身を焦がすオトメちっくハートの持ち主だ。その瞳の揺らめきを知ったなら なんとなくわかってしまうのは当然といったところだろう。 「あ、あー……なるほど?だからリューさんたちはヒロト様とジョンさんを遠ざけようとして……って私は?」 恋は盲目とはよく言ったもの、ということで。 「なんか釈然としませんわ……」 「あのぅ、その。あたしはこれからどうすればぁ……」 ローラの腕の中で、泣き止んだアリスがおずおずと尋ねる。潤んだ瞳で上目遣いにローラの顔を覗き込む ウサギ少女はなかなか庇護欲がそそられるが、そんなもんローラには知ったことではない。 リューやリオルのように『魔族と人間の恋路を応援する』という名分も彼女にはないし。 ―――だからただ、これだけは聞いておく。 「どうしたいのです?」 「えぇ?」 「貴方は、どうしたいのです?ピーターさんと、どうなりたいのです?」 「………」 それは。 「……………」 ピーターと、仲良くなりたい。 できれば二人で―――仲良く、にんじんを収穫したい。 思い浮かべるのはそんな幸せなイメージだ。この畑で一緒ににんじんを育てて、今日のようないい天気の日に、 見事に色づいたにんじんで籠を一杯にして。泥のついた顔で笑いあって、 その足元に子供たちがじゃれ付いたりして―――。 できるなら、そんな。 夢のような、未来を。 「だったら」 アリスは何も言わなかった。しかし、そんなウサギ少女の表情を見てローラは微笑んだ。 そして立ち上がり、アリスも支えながら立たせてやる。 「その為になることをなさいな。今、ここで、想いを伝えるのが一番でなくてもいい。 貴方の望む未来のためにはまず何をしなければいけないかを考えて、それをなさい。ね?」 「で、でも……魔王サマの命令には」 アリスは、魔族だ。しかもロクな魔力を持っていない、下級魔族。 そんな彼女が、魔王たるリューの命令に逆らえるわけがない。 そんなアリスにローラはやれやれと肩をすくめると、びっ、とその鼻先に人差し指を突き出した。 「私は貴方のことなんて名前も知りませんけどね。貴方の想いはそんなもの?ひとつだけ言っておきますけどね」 アリスは息を飲んだ。 アリスだって、この少女のことなんか名前も知らない。魔王の仲間―――なのだろうか。 それにしては魔王にかしずいていないようだし。なんなのだろう。人間なのだろうか? それすらアリスには曖昧に感じられた。 この少女、彼女の瞳から感じるこの感じは―――――― 「恋する乙女に、不可能はなくってよ?」 ――――――魔王。 いや違う。もっと別の『何か』。人間でありながら魔王でもある。アリスは怖いと思った。 小心な自分はこの得体の知れない少女に対し恐怖を感じると思った。しかし、何故だか怖くない。 その不思議な感覚にアリスは戸惑っていた。 アリスがまごまごしていると、ローラはきびすを返してピーターのところまで歩いていき、 まだ正座していた彼を立たせると、すたすたとそのままどこかに行ってしまう。 「あ、あのぅ!どこへ……?」 「リューさんを探しに行くのですわ。ヒロト様と二人っきりなんて、そんな抜け駆け放っては置けませんもの」 その背中に、アリスの声が響く。 ローラは肩越しに振り返って片目を瞑ると、今度こそ振り返らずに森の中へ消えてしまった。 あとには正真正銘、『ワンダーランド・プロジェクト』の予定通り、アリスとピーターの二人だけが残された。 アリスは頬を赤く染めてもじもじと手をせわしなく動かし、ピーターは脚が痺れたようで若干ふらふらしながらも 足についた土をぱんぱんと払っている。ちなみにギガントールはまだきちんと正座していた。 ………。 「あー、それで、だな」 間がもたなくなったのか、ピーターはポリポリと頬を掻いた。 「なんとなく、自分の勘違いだったようだから……攻撃してしまったことは謝ろうと思う。すまない。 ………しかし、それならキミはいったい何が目的なんだ?」 びく、とアリスは大きくその肩を震わせた。 身体の内に熱いものを感じた。その熱は胸の奥をちりちりと焦がし、アリスの身体を急かし掻き立てる。 アリスはその感覚に覚えがあった。 ピーターを遠くから見たとき。ゴーレムに指令を出して、失敗して。思い切り頭から土を浴びて、 小山の中から顔を出し。なかなかうまくいかないもんだ、なんて。彼が苦笑いしたとき。 ピーターのいつも寝ているベッドにばふっ、と倒れこんで、彼の匂いを胸いっぱいに吸い込んだとき。 彼が育てたにんじんをこっそりとひっこぬいて、一緒ににんじんを育てる未来を想像してしまったとき。 約束の時間に遅れそうでせかせかしているときのように、頭がかーっと赤くなってしまうのだ。 そんなとき、アリスはいつも逃げ出してきた。 溢れて零れそうな感覚のままに脚を動かして、こう、ばびゅーんと逃げ出してきた。 しかし。 今は、それができない。 アリスは火のつきそうな胸の鼓動とは裏腹に、背後に何か大きくて冷たいものがそびえ立っているのを感じていた。 それは燃え盛る炎のような、底の見えない暗い海のような。アリスのようなちっぽけなウサギには計り知れない、 とてつもない何か。それがアリスの頬をゆっくりと舐めるように撫で上げ、三日月のような口で笑う。 ―――そうだ、アリス。ピーターと二人っきりにしてやる。その時に、奴ニ想いヲ伝エレバイイジャナイカ――― そのときの魔王の言葉は何気ない、純粋に恋する少女を応援する言葉として発せられたのだろう。 しかし、それはアリスの小さな心臓に杭を刺す。足元が縫い付けられて動けない。ここでピーターに 背を向けるということは、あの言葉に背を向けるということ。それは彼女にとって自分の血流を 逆に回すことよりも、もっとずっと難しいことなのだ。 「あ、あたしは……!」 でも、今ここでピーターに告白する?そんな。 だって理由はどうあれ、アリスがピーターの畑を荒らしたのは事実で、ピーターの屋敷から家具や衣類や小物を 盗んで持ち去ったのは事実なのだから。そんな自分が、どの面下げてピーターに 『好きです』なんて言えっていうんだ。それよりも前に言わなくちゃいけないことがあるってものだろう。 そう、順番なら、こっちが先だ。告白なんかより、こっちが―――。 ―――奴に想いを伝えればいいじゃないか――― ―――恋する乙女に不可能はなくってよ?――― 「あ、あたしはぁっ……!」 アリスはぎゅっと目をつむり、 「色々悪いことして、ごめんなさいぃっ!!」 ぺこん、と頭を下げた。 「………え?」 「あ、いや、その。だから。ピーターさんの畑からにんじんを盗んだり、 屋敷から色々持って行ったり……しました!あたしはっ!だから、だから………ごめんなさいっ!!」 ピーターは呆けたようになり、アリスは長い耳をぶんぶん振り回して何度も頭を下げる。 そう、悪いことをしたら謝るのが当たり前。そこをすっ飛ばして好きも何もない。 魔王サマたるリューは告白しろって言ってたけど……まず、アリスは謝らないといけなかったのだ。 謝って、罰を受けて、許してもらって、そこから。そこから、アリスは始めなければならない。 それが、アリスの想う一番の未来の、きっと一歩目なのだから。 「……あ、うん。謝ったのか。あー……なら、とりあえず自分の家具とか、返しなさい」 「………はい」 ピーターは戸惑っているのか、どこか視線を泳がせながらもアリスに命令する。 アリスは―――そりゃあ、少しは残念だったけど、仕方ない。それに、それが当然。こくりと頷いた。 「それから……ああ、そうだな。自分の畑から盗った野菜は、どうせもう食べてしまったんだろう? だったら、仕方ない。ワーラビット。しばらく自分の畑仕事を手伝ってもらうっていうのはどうだ」 「はぇ?」 続くピーターの言葉に、アリスは驚いて顔を上げた。なんだって?さっきのが聞き違いでないなら、 それが本気なら、その意味は―――。 「それで、今まで盗んできた分を返してもらう。素直に謝ったことだし、それで勘弁してやろう」 ―――願ってもない。ピーターと一緒にいられるってことじゃないか。 「なんだ。不満か?だが、キミがしてきたことは―――」 「いいえ!あたし、一生懸命働きます!働きウサギになりますぅ!!」 「……そ、そうか。なら、えっと、とりあえず明日からだな―――」 研究の予定を組みなおさないとな、なんて。 ボリボリ頭を掻くピーターを前に、アリスは花が咲いたように笑った。 ああ、夢にまで見た未来の『ワンダーランド』。 それは、明日の朝日と共にある。 ―――翌日、ヒロトたちはまたピーターの屋敷を訪れていた。 呼び鈴を鳴らす。ぴょこんと顔を出したのはアリスだった。 昨日各々『ワンダーランド』から帰ってきたヒロトたちはアリスの家にあったピーターの家具を運び出し、 届けたのだが、引越し状態でしっちゃかめっちゃかになってしまったのでとりあえずアリスは泊りがけで ピーターと共にずっと整理をしていたらしい。ヒロトたちがキャロット家への報告のために 帰らなくてはならなくなった後も、ずっと。 そこで判明したのは、ピーターがこの屋敷を管理しきれていないということだった。 元々ピーターは贅沢を当然とする貴族じみた生活を嫌っていた上に、工房は必要でも広いリビングなど 必要ではない生真面目な魔導師であるために、キャロット家から与えられたこの屋敷を持て余していたらしい。 そこで、アリスが勇気を出して提案したのが―――。 「………なるほど。それでその恰好というわけだ」 リューがきゅうっ、と目を細める。 「え、えへへぇ」 照れ笑う。アリスは、メイド服に身を包んでいた。 ようは畑仕事だけでなく、ピーターにとって広すぎるこの屋敷で清掃、洗濯、炊事を担当すると 言い出したという話。ピーターもそれならゴーレム使役のトレーニングに時間を裂けるので、 畑仕事のオート化も近づくだろうと受け入れたそうだ。うさみみメイドの爆誕である。 「しかも住み込みなんでしょ?すごいじゃん、頑張ったじゃーん」 「あ、ありがとうございますっ!」 にこにこしているアリス。その後ろから、ピーターが顔を覗かせた。 「ああ、皆さん。いらっしゃっていたんですか」 「あ、す、すみませんご主人サマ。お客様なのに……」 「ご主人サマ?」 「ご主人サマ……」 ぺこぺこ頭を下げるアリスの台詞を聞いて、リューとリオルが口元をひくつかせる。 ピーターは困ったように笑って、 「自分もどうかと思うのですが……アリス。それはやめてくれと言っただろ」 「ですが、ピーターさんはご主人様ですっ。ご主人様はきちんとご主人サマとお呼びしないとぉ! で、ですよねっ!?まお……リュリルライアさんっ!」 「………まぁな」 リューが肩をすくめると、アリスはほら!とピーターを見上げた。 ピーターは参ってしまって、頭を掻く。その様子がおかしくて、一同は笑った。 しばらく談笑した後、それじゃあ、とヒロトたちは二人に背を向けた。 その背中に、ピーターは声をかける。 「最後に聞かせてください!貴方たちは、本当は何者なんですか?」 ヒロトは立ち止まり、隣にいたジョンと顔を見合わせる。ジョンは、一息ついたあと、頷いた。 ヒロトも頷き返し―――そして、荷物からマントを取り出してその背に羽織る。 ジョンもまた、荷物からグローブを取り出して手にはめた。 マントは紅。世界最高権力、聖堂教会の十字紋様を背中に背負う、ヒロトが翻す勇者の証。 ブローブは黒。世界最高権力、聖堂教会の十字紋様を手の甲に刻む、ジョンが握りしめる勇者の証。 ピーターは、もちろん知っている。 勇者ヒロト。彼はかの『はじまりの勇者』と同列に数えられるほどの武勲を生み出した、 歴代最強クラスの戦闘力を持つ生きる伝説であると。 そして、ピーターにとってはその伝説より遥かな憧れである、その小さな勇者。 勇者ジョン。ピーターが留学し、魔道の技術と在り方を学んだ技術大国ラルティーグの希望を背負う英雄だと。 ふたりの勇者はピーターに大きく手を振った。 「応援しています、ピーターさん!」 ―――それが、誰からも認められず、家族にさえ追放を受けたひとりの魔導師に、どれほど響いたことだろう。 世界を巡り、何人もの人を助け、様々な発見をした勇者たち。尊敬を集める彼らに支持された、 それがどれほどピーターの救いになったことだろう。『変人』と呼ばれた彼は知らず、涙した。 ――――――自分は、間違っていなかったのだ、と。 「あたしからも、聞いてもいいですかぁ!?」 アリスも叫んだ。ずっと気になっていたのだ。アリスに最後の―――逃げ道を塞いでくれたのは 魔王リュリルライアだが、それとは別に―――勇気をくれたのは、彼女だったから。 お礼は言ってもいいきれない。だから、これがお別れというのなら、聞いておかなくては。 「ローラさんはどこにいるんですぅ!?」 ヒロトたちは立ち止まった。 『ヒロトたち』―――そこにいるのはヒロト、ジョン、リュー、そしてリオルの四人だけ。 ローラがいない。というか、昨日からずっといない。最後にローラを見たのはアリスたちであり、 それはアリスを勇気付けてヒロトたちを―――というか、ヒロトを探しにいった後ろ姿だというのだ。 それを聞いたのはとりあえずキャロット家に報告に行って、もしかしたら宿に帰っているのかもと いったん引き返して、でもいなかったからまたピーターたちの屋敷に戻って、そのときである。 なんとなく嫌な予感はそのときからしていたのだが……みんなで『ないない、それはない!』と 強引に思い込んで朝を迎え、それでも戻ってこないので今から探しに行くのである。 というか、迎えにいくのだ。 「……どこへですぅ?」 決まっている。 「ワンダーランドへだ!!」 ………………………………。 ………………………。 ………………。 ローラは森を彷徨っていた。 森には深い霧が立ち込め、数歩先はもう真っ白で何も見えない。 いったいどのくらい歩いたのか、森に入ってどのくらい経ったのか。もうさっぱりわからなかった。 そもそも、この霧はヘンだ。強い魔力の塊であり、方向感覚も何もまったく狂わされてしまう。 ローラは知らない。リューがヒロトをいざなったあのとき。 森は異次元空間、魔の霧による特殊結界で覆われていたことなど。 無論、結界にはお茶会の相手、ヒロトにしか侵入できないのだが、リューとヒロトの逢引きを 邪魔しようと森に侵入したローラは強引に霧に入り込み、そのまま結界に干渉してしまったのだ。 げに恐ろしき乙女の執念。リューが『変化』と『幻想空間』の二つの魔法を同時に行っていたのが悪かったのか、 それとも恋する乙女に不可能はないのが悪かったのか。その二つが重なり合って、ローラはリューの作った 別位相に乗り込むことができたのだが、そこでまた最悪のタイミングでリューが結界を解いてしまったのだ。 もともと正式なゲストでもないローラは結果、霧の中―――別位相に取り残されることになり、 しかし『そこにローラが存在する』以上、その別位相と元の世界の繋がりも消えてしまうことなく、 こうやって次元の狭間である霧の中を彷徨っているのだった。 出れる気配は、あんまりない。 「………………………私、今回恰好いいこと言いましたのに……」 リューが再び森の中に幻想空間を作り、ローラを救出するのは、彼女の体感時間ではまだ先の話である。 ワンダーランドでつかまえて~新ジャンル「うさぎ」英雄伝~ 完
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ステータス 初期値 最大値 最大体力 スピード アーマー クリティカルヒット エレメントパワー 25 習得スキル スキル名 効果 備考 威力 価格 0 0 400 560 720 960 1360 1760 2400 1360 1760 2400 ソウルジェム 3200 スキルルート考察 ・○○ルート ・○○ルート
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トンデモワンダーズ/Glory Steady Go! トンデモワンダーズ/Glory Steady Go! アーティスト ワンダーランズ×ショウタイム 発売日 2023年2月15日 レーベル ブシロード CDデイリー最高順位 1位(2023年2月16日) 週間最高順位 1位(2023年2月21日) 月間最高順位 1位(2023年2月) 初動総合売上 22792 累計総合売上27396 週間1位 月間1位 収録内容 曲名 タイアップ 視聴 1 トンデモワンダーズ プロジェクトセカイ キャラソン 2 Glory Steady Go! CD/総合ランキング 週 月日 CDシングル 総合シングル 順位 週/月間枚数 累計枚数 順位 週/月間枚数 累計枚数 1 2/21 2 12670 12670 1 22792 22792 2 2/28 4 1795 14465 8 1795 24587 2023年2月 3 14465 14465 1 24587 24587 3 3/7 11 610 15075 610 25197 4 3/14 7 405 15480 405 25602 5 5/16 90 15570 90 25692 6 5/23 76 17274 76 27396 配信ランキング トンデモワンダーズ 週 月日 デジタルシングル 順位 週/月間DL数 累計DL数 1 2/21 11 1823 1823 Glory Steady Go! 週 月日 デジタルシングル 総合シングル 順位 週/月間DL数 累計DL数 順位 週/月間枚数 累計枚数 1 2/21 17 1243 1243 3 13154 13154 関連CD ニジイロストーリーズ/ワンスアポンアドリーム
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超神龍グラスヒール・ワンダー VR 自然文明 (7) 進化クリーチャー:アース・ドラゴン 21000 ■マナ進化GV:自然のクリーチャーを3体、自分のマナゾーンから選び、このクリーチャーをその上に重ねつつ出す。 ■Q・ブレイカー ■メテオバーン:このクリーチャーが出た時、このクリーチャーの下にあるカードをすべて墓地に置いてもよい。そうしたら、自分の墓地のカードを3枚まで選び、マナゾーンに置く。その後、残りのカードをすべて、自分の山札に加えてシャッフルする。 作者:UNKNOWN 概要 自然のクリーチャー3体をマナから引っ張り出して進化する大型進化クリーチャー。 登場時にメテオバーンで、墓地のカードから3枚をマナに還元し、残りを山札に戻す事ができる。 墓地にカードが1枚もなくても、メテオバーンで墓地に置いたカードをそのままマナゾーンか山札に還元できる。 ちなみに自由使用可。 評価 名前 コメント
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難易度順/歴代曲総合★×7 「カルメン」より闘牛士の歌 「カルメン」組曲一番終曲 「レクイエム」より「怒りの日」 「天国と地獄」序曲 『笑うが勝ち』でGO! 366日 ALONES Alright!ハートキャッチプリキュア! Be your wings CAT S EYE ChooChooTRAIN CHU-BURA Dang Dang Darling FAITH GO MY WAY!! GO-GO たまごっち! Growing of my heart Happy Peace Hero s Come Back!! I Was Born To Love You independent Jungle P Lifetime Respect -女編- LISTEN TO THE STEREO!! LOVE RAIN ~恋の雨~ Lovin Life Many wow bang! MISTER MOSKAU Mulberry No buts! O2 Onaraはずかしくないよ Over the Future Promise Ring a Ding Dong RISE ROCKET DIVE Romanticが止まらない sakura School Days SEVENTH HEAVEN Sign SORA-II グリーゼ581 Stairway Generation Sunny Day Sunday THE IDOLM@STER true blue TRUTH VICTORY アドバンス・アドベンチャー ~advance adventure~ アメリカンパトロール アルルの女 イカサマパイレーツ ウィリアム・テル序曲 オトメロディー カルメン 組曲一番終曲 カロン キミにタッチ! キャンディ キャンディ キューティーハニー クラシックメドレー(ウェディング編) ゴーゴー・キッチン ここにいるぜぇ! ここにいるよ feat.青山テルマ さくら さくら(春) シャイニング65 しゅごしゅご! ジョバイロ シンフォニック ドルアーガ シンフォニック モトス シンフォニック ワルキューレ スタートリゴンのテーマ スポーツダイジェスドン スライムもりもり ドラゴンクエスト2 ゼルダの伝説のテーマ ソウルキャリバーII タ・コ・タ・イ・コ たらこ・たらこ・たらこ チャンピオーネ ツバサ ドコDON☆まつリズム ドラゴンスピリットメドレー ドリルファイターゴーゴーDigDug どろろんガール どんちゃん 世界旅行 ナムコットメドレー ニホンノミカタ-ネバタカラキマシタ- ハグしちゃお ハッピーでリッパ! パパマママック バブリィ☆クイーン はまぐりボンバー パラダイス銀河 ハロー!どんちゃん ヒーロー ピラメキたいそう 太鼓の達人バージョン フニクリ・フニクラ プリキュア5、フル・スロットル GO GO! プルメリア~花唄~ プレイバックPart2 フレンジャー フンダリー ケッタリー ポニーテールとシュシュ ボレロ まかせて★スプラッシュ☆スター★ マジカル・リトル・スペースシップ ます またここであいましょう まねきねこダックの歌 みかんのうた ミッキーマウス・マーチ メーデー めちゃモテ I LOVE YOU もじぴったんメドレー もらい泣き ユウガオノキミ ユルユルでDE-O! ラデツキー行進曲 ラブリーX ラムのラブソング ららら☆ハッピネス ルージュの伝言 レクイエム 怒りの日より レッツゴー!!ライダーキック ロコローション ロシア民謡メドレー ロビンソン ロマンスの神様 ワイワイワールド わっふ~音頭 ワンダーモモ 哀戦士 愛は勝つ 嘘 影の伝説 炎のファイター 夏のドナサマー 夏色 花 気分上々↑↑ 季曲 君にジュースを買ってあげる♥ 軍隊行進曲 剣士の入場 犬吠える 交響曲第25番ト短調より 第一楽章 行進曲「くるみ割り人形」から 豪石!超神ネイガー 今が大好き 残酷な天使のテーゼ 七色ハーモニー 呪文降臨~マジカル・フォース 獣拳戦隊ゲキレンジャー 純情~スンジョン~ 序曲「フィガロの結婚」 勝って泣こうゼッ! 勝手にシンドバッド 少女S 神さまのBirthday 星条旗よ永遠なれ 青い珊瑚礁 全力少年 創聖のアクエリオン 双頭の鷲の下に 太鼓のマーチ 太鼓侍 太鼓乱舞 炎の巻 天国と地獄 序曲 伝説の祭り 桃源郷エイリアン 特捜戦隊デカレンジャー 曇天 波乗りジョニー 波風サテライト 拝啓、学校にて… 白猫きゃらめる夢幻のわたあめ 風になりたい 抱いてセニョリータ 亡き王女のためのパヴァーヌ 僕たちの行方 僕のキモチ 僕の地球 僕らの地球 魔法のコトバ 魔法使いサリー 魔訶不思議アドベンチャー! 毎日かあさん 未来への鍵 無慈悲な王 友情ぽっぷ 恋のPecori♡Lesson 恋のつぼみ 恋愛レボリューション21 六甲おろし 和太鼓戦隊ドンレンジャー 羞恥心 蛻変 餃子ブギウギ ★×10 ★×9 ★×8 ★×6 ★×5 ★×4-3 ★×2-1 コメント コメント すべてのコメントを見る
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ワンダリア 歌おう、あなたが存在する意味! 概要 Feuille-Morteによる「旅」をテーマとしたオリジナルアルバム。 タビノウタからの続編である。 曲リスト トラックナンバー 曲名 ボーカル 再生時間 01 自由落下[私の歌] nayuta [05 54] 02 沈む舵輪のロンド[じゆうのうた] めらみぽっぷ [05 50] 03 愛の旋律[しるべのうた] Φ串Φ [05 32] 04 確かなるものの為に[ちかいのうた] 中恵光城/めらみぽっぷ [06 59] 05 Exception()[いのちのうた] めらみぽっぷ [07 49] 06 生贄の少女[ひかりのうた] めらみぽっぷ [06 19] 07 ずっと遠い世界から[二人の歌] nayuta [07 23] 08 [別れの歌/わかれのうた]ワンダリア[出会いの歌] nayuta/めらみぽっぷ [08 26]
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登録日:2020/05/12 (火) 21 07 13 更新日:2022/08/07 Sun 17 03 26NEW! 所要時間:約 ? 分で読めます ▽タグ一覧 橋本みつお 16年春アニメ DAIGO HKT48 アニメ カミワザ・ワンダ タカラトミー ホビーアニメ モンスター 長谷川勝己 カミワザ・ワンダとは、2016年にTBS系列で放送されていたホビーアニメ。 タカラトミー発案のメディアミックス作品。 ●目次 概要商品展開 登場人物プロミン 用語アイテム 概要 ワンダー星からやってきた宇宙犬ワンダと少年ユートがカミワザショットでプロミンと呼ばれるモンスターたちと協力し世界を救うというあらましである。 なんといっても所々に昭和パロディがあるのが特徴。(さすがにヘボット!ほどではないが) さらに前半は基本はギャグだがライバルのマサトの登場によりアニメもプロミンの争奪やマサトの目的などややシリアスへと方向転換が見られた。(ギャグ要素がなくなったわけではないが) 玩具の方は、アニメ後半になるとブラックカミワザショットの発売中止など展開打ち切りらしきことがあったりしたものの、アニメ枠はトミカハイパーレスキュー ドライブヘッド~機動救急警察~、シンカリオンへと続いていった。 商品展開 商品展開ではカミワザガジェットとカミワザプロカ以外にもいくつか発売されたが、すべて初期にいくつかでたのみ。 またカミワザプロカの方も番号を調べていくといくつか未発売があることが分かる。 登場人物 神谷ユート CV 國立幸 主人公の一人。 普段はぐうたらな性格だが「ちょっくら本気だしますか!」の一言でやる気になる。 名前は似てるがエクシーズ次元のデュエリストではない。 ワンダのカミワザショットを修理したが、そのせいで他人がカミワザショットを使用できなくなったので唯一カミワザショットを使用できる人間だった。 相棒はターボミン(モノを加速させるプロミン)。 ワンダ CV 山口勝平 ワンダー星の王子。 嗅覚によりバグミンを発見しカミワザフラッシュで照らし出す事ができる。 ギャグが古いのはワンダー星の「地球のトリセツ」が古い情報だったため。 ミライ CV 三森すずこ ユートのクラスメイトの一人。 花屋の娘である。 のど自慢大会に選ばれた事が切っ掛けで自信を無くしたが与田じいから歌で心を読む事の助言を受けてカラオケで練習しようとしたがバグマイクミンの妨害により強制に歌わされて喉を傷めてしまった。その後、ユート達の助けにより切なくなる歌を優しく歌った。 終盤では「フクミン」というプロミンを使用することとなる。 シュウ CV 真堂圭 こちらもユートのクラスメイト。 ユートの友情が未熟だったワンダが唐揚げを食べた事が切っ掛けで新しいパートナーを選ばれてカミワザショットを分析したがユートが改造した事で彼を含むすべての人間に使う道具では無かった事が判明し、パートナーを拒否したがバグレールミンの悪事に巻き込まれてユートに助けられたことが切っ掛けでユートがワンダの真のパートナーであることを認めた。 こちらは終盤では「メガネミン」というプロミンを使用。 ニコル CV ミルノ純 ソウマと共に市内のラジオ番組「キラキラ一番」を放送している。 バグプラグミンのバグ技によって放電体質になったことがあった。 ソウマ CV 岩瀬周平 学校一のイケメン。 家は大金持ちであり、執事がバグストップミンの騒動に乗じてプロミンを手の内に納めようとしたことがある。 マサト CV 下野紘 中盤から登場したユートのライバル。 ファクトプロミンを呼び出し妹の病気を治すという目的のために動いており、囮にしたベルミン(ベルを鳴らす能力をつかうプロミン)を痛ぶったり、ユートの所持していたストップミン(モノを止めることができるプロミン)をわざとバグミンにして自分でデバッグすることで自分の物にしたりと手段を選ばない一面が目立つ。 ただしベルミンには後に取り残された所を救出したので完全な悪人ではない。 相棒はジェットミン(空を飛ぶことができるプロミン)であり、ユートではコントロールできなかったがマサトには忠実である。 マイティ CV 竹内順子 マサトと共に行動する犬。 ワンダー星が救えなかったのは王族のせいだと決めつけ、地球を第二のワンダー星にしようとしている。 ワザワイプログラムを風呂敷で運ぶなど忍者のような一面も見られる。 バグバイツ CV 加藤英美里(テララ)、浜添伸也(メガガ)、拝真之介(ギガガ) 「この星にワザワイをもたらすもの」 テララ、ギガガ、メガガの三人で行動。 もとは捨てられたおもちゃだったが、バグデスにより命を与えられる。 「ワザワイプログラム」を散布しバグミンを生み出すが、バグミンの被害に会うことも。 「バグカタスミン」との連携で多数のプロミンをバグミンにした戦績もあり。 プロミン この世界に存在するモンスター。 モノを加速させる(ターボミン)やモノを作る(トンカミン)など様々な行動、出来事がモチーフとされており6つの種族に77種類+ファクトプロミンが6体存在する。 ワザワイプログラムに感染するとバグミンに変化し最初は小さなイタズラだがやがては世界を巻き込む大惨事を起こすのでデバッグしなくてはならない。 またその属性のプロミンをすべて集めると「ファクトプロミン」という特別なプロミンが降臨する。 ノリノリ 加速させる「ターボミン」や高速で空を飛ぶ「ジェットミン」、跳ねることができる「バネミン」などが存在。 ファクトプロミンは「ロケットミン」。 ホッコリ キズを治してくれる「ガーゼミン」、動物を操れる「ズーズミン」、風を起こす「センプウミン」などが存在。 ファクトプロミンは「バキューミン」。 プンプン 火をつける「チャッカミン」、モノを運ぶ「リフトミン」、文字などを消す「ケシゴミン」などが存在。 ファクトプロミンは「スライサミン」。 キッチリ 知識を教えてくれる「ジショミン」、鍵を開けたり閉めたりできる「カギミン」、水を出せる「ジャグチミン」などが存在。 ファクトプロミンは「ドーザミン」。 ワクワク 電気を発生させる「プラグミン」、磁力でモノをくっつけさせる「マグネミン」、音を録音して再生できる「レコミン」などが存在。 ファクトプロミンは「メリーゴミン」。 ブルブル 穴を掘る「ドリルミン」、透明にする「スケミン」、攻撃などを反射する「ハンシャミン」などが存在。 ファクトプロミンは「メットミン」。 用語 アイテム カミワザショット プロミンの召喚とバグミンの捕獲に使用するカメラ型のアイテム。 ユートが修理したことにより白いカミワザショットはユートしか使用できなくなった。 またマサトのカミワザショットは「ブラックカミワザショット」と呼ばれる別物でありこちらは下記のカミワザフラッシュのサーチ機能も持ち合わしている。 カミワザフラッシュ ワンダがバグミンを発見する際に使用する。 玩具ではカミワザプロカを差すことで3コマのアニメを再生できる。 カミワザプロカ プロミンのかかれたカード。 プロミンの部屋という扱いでもあるようで召喚の際、チャイムがなる演出も初期には挿入された。 カミワザシェイカー ユートが開発したアイテム。 2体のプロミンを合成することにより「合成プロミン」を産み出す。 失敗すると謎のプロミンが出来上がる。 追記修正お願いするケーン △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ワンダなんて聞いたら、真っ先にレー・ワンダを思い浮かべてまう -- 名無しさん (2020-05-12 21 34 55) ミライの本名だけ見るとシンフォギアを連想してしまう。そういやみもりんは1期にモブで出てたね -- 名無しさん (2020-05-12 21 41 58) 建てたのか記事 -- 名無しさん (2020-05-12 21 45 09) 主人公の妹のユイちゃんが最高にかわいかった -- 名無しさん (2020-05-12 23 22 30) 流行らせたい感ムンムンのプロモーションと妖怪ウォッチ全盛だったのもあってものすごいダメ感漂ってる不遇の作品だったな... -- 名無しさん (2020-05-12 23 43 38) いつの間にかすごい勢いで投げ売りされてて「あ、だめだったんだなぁ」って思ったよね -- 名無しさん (2020-05-13 01 00 08) なんかどういう玩具なのかのイメージがイマイチつかめないんだけど、その辺の解説をできればお願いしたい -- 名無しさん (2020-05-13 14 10 01) ニンニンジャー終わった後にこれが始まり、バグデスの声を聞いたら…牙鬼幻月、復活したのか!? -- 名無しさん (2020-05-13 14 23 45) 屋良さん演じるソウマの執事、名前の由来、絶対の確率でコン・バトラーVでしょ? -- 名無しさん (2020-05-15 23 15 12) ワンダ「真実はいつも一つ!」 -- 名無しさん (2020-10-13 19 39 02) 玩具100円位で投げ売りされててワロタ -- 名無しさん (2020-10-16 20 16 48) シュウの中の人はこの枠の全ての作品でメインキャラを務めた -- 名無しさん (2020-10-22 19 41 56) マサトって『まりもの花』に出てきそうなキャラだな。あの漫画ホントに小学生かってツッコミ満載だしね。 -- 名無しさん (2021-02-03 09 09 45) 名前 コメント