約 2,184,084 件
https://w.atwiki.jp/souku/pages/2119.html
《公開済》SNM001220 シナリオガイド 公式掲示板 合併? 再編? 取り潰し? 明日はどっちだ!? 担当マスター 革酎 主たる舞台 ツァンダ ジャンル 学園生活 募集スケジュール 参加者募集開始日 参加者募集締切日 アクション締切日 2011-06-03 2011-06-05 2011-06-09 リアクション公開予定日 募集時公開予定日 アクション締切後 リアクション公開日 2011-06-21 - 2011-06-13 サンプルアクション (シナリオ参加者の方にお願い、サンプルアクションの具体的な内容を補完していただけないでしょうか)(サンプルアクション名の下の四角をクリックするとでてくる「部分編集」をクリックすると登録できます)(もしくはサンプルアクション登録用掲示板へお願いします。) ワイヴァーンズ/ワルキューレの選手としてシーズン終盤を過ごす。 + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 プロ野球選手の厳しい現実に晒されたい。 ▼キャラクターの目的 ワイヴァーンズ/ワルキューレの選手としてシーズン終盤を過ごす。 ▼キャラクターの動機 残るにしても移籍するにしても、十分な成績を残しておく必要があるから。 ▼キャラクターの手段 プロ野球選手として、シーズンの残日程に臨みます。 ワイヴァーンズ/ワルキューレの存続に尽力する。 + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 赤字覚悟といわれる球団経営の現実の厳しさに晒されたい。 ▼キャラクターの目的 ワイヴァーンズ/ワルキューレの存続に尽力する。 ▼キャラクターの動機 首になるのなんて真っ平だから。 ▼キャラクターの手段 今の所属球団を存続させる為に、あの手この手を考えて頑張ります。 SPB臨時職員に応募し、新球団発足に立ち会う。 + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 球界再編の厳しい現実を見ておきたい。 ▼キャラクターの目的 SPB臨時職員に応募し、新球団発足に立ち会う。 ▼キャラクターの動機 プロスポーツビジネスに何となく興味があったから。 ▼キャラクターの手段 SPB臨時職員として雇われ、新球団発足に至るまでの経緯を見たい。 その他補足等 [部分編集] 【タグ:SNM ツァンダ 学園生活 正常公開済 革酎】
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/6916.html
「今すぐに止めなさい」 現在、自分を試用期間中の少女からそう言われて、スコール・レオンハートは閉口した。 「いい?平民はね、どんなに頑張ってもメイジには勝てないのよ」 「それはあんた達の……こちら側での話だろう。俺たちには俺たちの、SeeDのやり方がある」 ライオンハートにマガジンをつっこみつつ答える。 「しーどだかですてぃにーだか知らないけど無理なものは無理よ!早く謝ってきなさい!」 「嫌だ」 あっさりと、断った。 「なっ……!」 「今回の一件、俺の方が間違っているとは言わせない。メイドの彼女への言動は、間違いなくあちらの八つ当たりだ」 「それはそうでしょうけどねぇ!」 「『力ない平民』が逆らうのが間違いだと言うのなら、その考え自体が間違いだ」 『そうそう。あんな失礼な男、やっちゃいましょ、スコール。女の敵だもん』 頭の中、何かがざわめく感じがある。自分にジャンクションされている誰かも同じ思いなのだと思う。 「それに、いい加減あんた達の俺に対しての評価を改めてもらいたいからな」 「評価……?」 本来、スコールは自身の力を見せつけたりするタイプの人間ではない。 だが、スコールの本質は間違いなく戦士であり、そして自身が最強の傭兵たるSeeDであることに少なからぬプライドも持っている。 それが、こちらへ呼ばれてからというものの、明らかにその戦闘力は過小評価されている。 自身の力が評価されないというのは、自分がガーデンに入ってからの10年近くを否定されるに等しい。 (冗談じゃない) 安全装置を外し、弾を装填する。 (ルイズは、自分の努力が実を結ばないことをさっき俺に当たっていた。俺もそうだ。正SeeDに成るまで苦労はあった。それを否定させはしない) 「な、何よ。いきなり睨み付けて……!」 「……別に」 『もう、スコール。悪い癖。前にも言ったでしょ、言いたいこと言わないと、相手に伝わらないよ』 相変わらずのスコールの態度に、リノアは呆れた。彼女の声がスコールへ届く訳ではなかったが。 「も、もう知らないんだから!人の忠告も聞かないで、アンタなんかギーシュにぼっこぼこにやられちゃえばいいのよ!」 仮クライアントの罵倒を背中に浴びつつ、スコールは人で円形のコロシアムのようになっている庭の中へと歩を進めた。 「よく逃げずに来たな、平民!」 薔薇の造花を携え、ギーシュ・ド・グラモンがスコールに向く。 「諸君、決闘だ!僕は貴族だから当然、魔法で戦う」 良いな?という風にこちらを嘲笑うかのような眼を、正面から見返す。 「好きにしろ。俺も俺で、全てを駆使して当たらせてもらう」 (所持魔法、G.F.および各ジャンクション、チェック終了。行くぞ) 右腕一本で×の字に一度ライオンハートを降り、正眼に構える。 「ふっ……薄汚い傭兵風情が。地に這い蹲るが良い!出よワルキューレ!」 薔薇を振るギーシュの前に、剣を持った青銅の像が現れる。 「どうだ、この美しい姿は!まさにこの僕に相応しい戦い方だろう?」 (まずは敵戦力の把握か) なるだけ手持ちの魔法は使いたく無いので、視線をあちこちに飛ばす。 (あった) 木陰で本を読んでいる眼鏡の少女に、求めるものがあった。 「ドロー ライブラ」 その少女からドローした魔法を、そのままギーシュのゴーレムに放ち、対峙する相手のデータを読み取る。 ワルキューレ ギーシュ・ド・グラモンが系統魔法により作成したゴーレム。 材質は青銅であり、比較的もろい 「……何だこれは、がらくたじゃないか」 困惑顔で、スコールは呟く。読み取れるステータスはどれもこれも低いものばかりだ。 『がらくた』の一言に辺りがどよめき、ギーシュを嘲笑する笑いがあちこちから上がる。 「が、がらくただとぉ!?僕のワルキューレを!」 『外見は……悪くないけど、これじゃあねぇ』 「僕のワルキューレをおとしめたこと、後悔させてやるっ!」 ギーシュの手の中で薔薇が振られ、ワルキューレがスコールへと突進してくる。 振り下ろされる剣戟を僅かに半歩、身体をずらしてスコールは避ける。そして間髪おかず、避けると同時に振りかぶっていたライオンハートを振り下ろしてトリガーを引き絞った。 轟、と爆音と共に両断されたワルキューレががしゃんと左右に崩れ落ちる。 「なっ何だ今のは!?」 ガンブレード特有の、まるで引き裂かれたような切断面に、冷や汗を浮かべながらギーシュが問う。 周囲にいる生徒達も、目の前で起きた事象にどよめいていた。 『無理も無いかもね。ここの人たちにとっては、ガンブレードの火薬の爆発だって、何かしらの魔法の力に見えるだろうし』 「…………」 ギーシュの問いかけには答えず、スコールは再び正眼にライオンハートを構え直す。 「ふ、ふん!火の秘薬を隠し持っていたとは驚きだが……これぐらいの抵抗は予想のうちさ!」 口の端を引きつらせながらも、薔薇を振りかざすギーシュ。新たに5体のワルキューレが錬金される。 「どうだ!この数は捌き切れまい!行け、ワルキューレ!」 それを見つつ、スコールは思考する。 (またゴーレムを作ってこちらに差し向けた。……昼間の授業内容……土のメイジはゴーレム作成が基本戦術か?) ハルケギニアでは地火風水の4属性がメジャーだと言うから、クエイク、ファイガ、ウォータ、トルネドを属性防御へジャンクションしていたのだが、クエイクは無意味だったか。 (しかしそれはそれとして、確かに数は厄介だな) 自身のスピードも、ジャンクションの力によって飛躍的に上昇している自信はあるが、流石に5体全てに対して先手を取れるとは思えない。 オートヘイストや、スピードに偏重したジャンクションにしておけばまた違ったかも知れないが。 一斉に襲い掛からんと、半包囲で迫るワルキューレを見ながら思考を巡らせる。 G.F.を召還していたのでは時間がかかる。トルネドなどの全体攻撃可能で有る程度強力な魔法がドロー出来れば良いのだが、と辺りを見回す。 (!なんだと!?) 該当する魔法で真っ先に認識したのは、自身のクライアントからドロー出来るモノだった。それも、禁断魔法『アルテマ』。疑似魔法中、最強とも呼ばれる力だ。 (……いや、あの『失敗魔法』の威力を考えれば、むしろ妥当かも知れない) ともあれ、手持ちの魔法を消費することなく早急に決着が付けられそうだ。 「ドロー アルテマ」 ルイズより抽出した魔法を、眼前に群がった銅像達に叩き付ける。 午前中のルイズの失敗魔法にも劣らぬ爆発が発生し、ワルキューレが破壊される。 「な、何だこれは!?」 「そこだっ!」 「うわ!?」 爆発に動揺したギーシュの眼前まで一気に距離を詰ると、首筋にライオンハートの輝く切っ先を突きつける。 「まだ、やるか……?」
https://w.atwiki.jp/namxcap/pages/30.html
クリノ・サンドラ サビーヌ クリノ・サンドラ:ナムコ「ワルキューレの伝説」/CV:うえだゆうじ 乙女の騎士ワルキューレの従者。 ユーモラスな外見とは裏腹に、ワルキューレとともに様々な 冒険をくぐり抜けてきた、サンドラ族の英雄である。 伝説の三叉槍と魔法を使いこなす。 サビーヌ:ナムコ「ワルキューレの伝説」/CV:川澄綾子 コアクマン族の一人。子供の頃、魔物の生贄にされかかって いたところをクリノに救われた事があり、それ以来、 影ながらワルキューレとクリノを助けるようになる。 魔法のかかった金の鈴と銀の鈴、毒の槍を手に戦う。 基本ステータス(初登場時:Lv5、正式参入時Lv8) HP 3200(3400) MP 45(53) 攻撃数 5 攻撃 111(117) 近距離 1-2 防御 103(109) 遠距離 - 技術 52(56) 移動 6 速度 43(47) タイプ 地上 幸運 62(64) 属性防御 物 ↑ 熱 → 冷 ↓ 電 ↓ 気 ↑ 魔 → E ↓ 技(初登場時:Lv5) 距離 コマンド 技名 HIT 攻撃力 消費 属性 特性 対象数 備考 S 始動 兜割り 1 120+Lv*2 - 物 ファーストアタック専用 - サンドラの大冒険:ジャンプ下攻撃 S ○ 三叉槍・大回転 4 140+Lv*2 - 物 - - S ←○ 毒の槍・連続突き 3 160+Lv*2 - 物 毒の追加効果 - シリーズ共通:コアクマン族の毒の槍 S →○ 三叉槍・大回転 4 140+Lv*2 - 物 - - S ↑○ 竜巻の術 6 90+Lv*2 - 魔 - - ワルキューレの伝説:魔法 S ↓○ キリモミアタック 5 100+Lv*2 - 物 初動エリアル5Hit - サンドラの大冒険:キリモミ攻撃 S △ ビッグの術 6 790+Lv*2 100SP 物 SP消費で発動可能 - ワルキューレの伝説:魔法 L - サビーヌジャンプ - - 10SP - 回避 - シリーズ共通:コアクマン族の跳躍力 - かばう - - - - 味方の代わりに防御 - ※攻撃力は基本値(現在攻撃力=基本値+Lv×2) 技強化 距離 コマンド 技名 HIT 攻撃力 消費 属性 特性 対象数 習得Lv 備考 S ←○ 毒の槍・連続突き(強) 11 180+Lv*2 - 物 毒の追加効果 - 7話登場時習得済 シリーズ共通:コアクマン族の毒の槍 S →○ ファイヤーボール 3 150+Lv*2 - 熱 - - 14 S ↓○ キリモミアタック(強) 6 120+Lv*2 - 物 初動エリアル6HIT - 27 サンドラの大冒険:キリモミ攻撃 M - 女神降臨 - 1200+Lv*2 50MP 物熱魔 マルチプルアサルト2人 3 16話から使用可 S - 兜割り 1 740+Lv*2 30SP 物 回避カウンター - 20 サンドラの大冒険:ジャンプ下攻撃 ※攻撃力は基本値(現在攻撃力=基本値+Lv×2) スキル カテゴリ スキル名 効果 消費MP 習得Lv 備考 M パワーテント しばらく隠れる HP回復(技術とLvにより変動) 35 初期 ワルキューレの冒険:回復アイテム M 銀の鈴 味方1体の1度の防御戦闘のみ防御を25%上昇 15 初期 M かすめとり 隣接する敵1体から所持金の約30%相当を奪う 10 14 M 毒の槍を投げる 隣接する敵1体に毒の効果を与える 1マス後退 25 17 サンドラ族の底力 HP30%以下で、攻撃を20%上昇 - 初期 抜け目なさ 攻撃戦闘のみアイテムゲットボーナスの出現頻度が上昇 - 初期 キリモミアタック 破壊コマンドのAP消費量が0になる - 10 サンドラの大冒険:キリモミ攻撃 伝説の三叉槍 与えたダメージの約5%をMPに変換 - 20 MA攻撃 女神降臨攻撃タイプ:協力複数型 味方ユニット:2 対象ユニット:3 攻撃力:1200 属性:魔+熱+物理 消費MP:50 射程エリア:3 発動ユニット1:ワルキューレ 発動ユニット2:クリノ・サンドラ サビーヌ ユニット解説 「抜け目なさ」を初めから習得済みで、攻撃、防御、HPのステータスは高いバランスで整っているユニット。 「毒の槍(強)」は7話登場時に既に覚えている上に、持ち技の中では威力、ヒット数共に最高+毒効果という反則技。キリモミアタック後に、突くべし、突くべし。 レベル差、オートスキル等の条件さえ整えば火力が全キャラ中トップに。二回の行動でラスボスを沈められる。 非常に強力な毒の槍だが、発生がやや遅め。何も考えずに当てようとすると失敗する。始動技から毒の槍がつなげにくいと感じたらいったん落として、あらためてキリモミから入ればいい。ブランチ数は変わらない。 「パワーテント」で身を隠し+MP回復スキル「伝説の三叉槍」があるので、半永久的に消えていることが出来る。まず倒されることは無い。 余ったMPは「銀の鈴」で他ユニットの補助に回そう。 お勧めコンボ (チャートは対木人時) 近距離 キリモミアタック→毒の槍連続突き(強)→落とす→繰り返し 最初から最後までこれでいける (兜割り)→毒の槍・連続突き(強)→ビッグの術(落とす)→ (キリモミアタック(強)→毒の槍・連続突き(強)(落とす))×13→毒の槍・連続突き(強) 8122ダメージ(Lv44、15ブランチ) ただし理論値 (兜割り)→毒の槍・連続突き(強)→ビッグの術→毒の槍・連続突き(強)(落とす) (キリモミアタック(強)→毒の槍・連続突き(強)×2(落とす))×6→ キリモミアタック(強)→毒の槍・連続突き(強)→ビッグの術→毒の槍・連続突き(強) 6804ダメージ(Lv44、15ブランチ) ポイント:説明不要。 (兜割り)→毒の槍・連続突き(強)→ビッグの術(落とす)→(キリモミアタック(強)→毒の槍・連続突き(強)(落とす))×6→ キリモミアタック(強)→毒の槍・連続突き(強)→毒の槍・連続突き(強) 5498ダメージ(Lv49・一周目・装備全て無し)※全39ユニット中2位 ただし理論値 コメント 共に仲良く2ブランチに励む様子は、見ていて微笑ましい。ふたりはクリサビ。 キリモミ単射でボーナスアイテムが取れるので調達役に便利。シャレードから万能薬を調合したりアーマーキングからそくせきラーメンをカツアゲする時などに活躍する。 声優出演作 うえだゆうじ(旧名:上田祐司)「機動戦艦ナデシコ」 テンカワ・アキト役 「げんしけん」 初代会長役 「ポケットモンスター」 タケシ役 「おじゃる丸」 キスケ役 「すごいよ!!マサルさん」 花中島マサル役 「シャーマンキング」 ホロホロ役 川澄綾子「.hack//黄昏の腕輪伝説」 ほたる役 「げんしけん」 大野加奈子役 「まほろまてぃっく」 安藤まほろ役 「ラーゼフォン」 紫東恵役 「のだめカンタービレ」 野田恵役
https://w.atwiki.jp/erayasai/pages/156.html
Lord of Walkureの戦友一覧ページ ナヴィ「kssm!ここにいるkssmは役に立つかもしれませんよ!」 以下名前のみ昇順 anoni Elize oginagi う゛ぃるへるみな くるっち セディク せんら ミハイル もやし飴 下々 旧図書館 白柳 龍の音 ページ作った人が知ってるのはこれだけなので、まだまだ増えるかもしれない 名前が無いよ!って人は名前を出してくれるとアクティブで都合のいい戦友が増えるかもしれないよ! Lord of Walkure用語集 注意:ネタ多目につき信用しすぎたら\(^o^)/ 大ボス クエスト実行中に突然襲撃してくる敵である。叩くのにフォースを消費しなければならない。 そして、たいていの大ボスはタフで固い上に討伐制限時間があり、時間超過すれば立ち去って しまう。 そのため、ひとりでコツコツ叩くよりも救援依頼を戦友(や、実は戦友以外)に送って みんなで叩いてどつくのである。なお、トドメは必ずその大ボスの襲撃を受けたkssmしか 刺せないので注意すること。 カリスマ kssmのステータスのうちのひとつ。ワルキューレやコモンカード3枚まででデッキを 組むことができるが、そのコストが決まっておりkssmのカリスマがそのコスト以上でない とデッキを組むことができない。 基本的には現状で組める最強デッキのコスト分さえあれば問題ない。が、デッキを入れ替え たりカードを進化させたりすればそれだけカリスマの必要量が増えることに注意のこと。 騎士様 プレイヤーであるあなた自身が操作できる存在である。ワルキューレたちにその 自慢のぽーくびっつを使って… 略称はkssm。ナヴィに騙され貢がされ… クエスト LoWにおいて基本となるのがクエストの各ステージごとに、体力を消費しつつ雑魚を討伐 していく行為である。そして、経験をお金を稼ぐ。経験は一定以上になるとkssmがレベル アップしてステータスをより振れるようになるし、お金でワルキューレたちの強化ができ るようになる。 進化 デッキに使えるコモンカードおよびワルキューレカードはカード合成を行うことに よりレベルが上がっていき強くなる。が、同じ種類のカードを二枚あわせることによる 進化を使えばより劇的に強くなる可能性を得る。 ただし、進化すればレベルは1に戻る。また、そもそも進化できないカードもある。 コモンカードは基本的には1段階進化しかできない。 ワルキューレカードは基本的には2段階進化までできる。また2段階目の進化のとき にムフフシーンが用意されているため、それが目当てのエロkssmもいる。 戦友 LoWにおいて、戦友は30人まで持つことができる。戦友を持てばその分kssmのステータスに プラスの修整が掛かる上に、大ボス襲来のときの救援もしやすくなる。 ただし、稼動時間帯が合わないもしくは既に中身は別世界へ旅立ったなどの理由により 活動していない戦友さんがいると場合によっては足を引っ張られてしまうこともある。 体力 kssmのステータスのうちのひとつ。体力を消費してクエストを消化してレベリングと 金稼ぎを行うのが基本である。それゆえにkssmの成長に直結する最重要ステータスである。 序盤はこれから振るのが鉄則。 フォース kssmのステータスのうちのひとつ。試練の塔に挑戦したり大ボスをどついたりするのに 消費する。序盤はそれどころではないので別項目のように体力に振るべきだが、そのうち 大ボスとも戦えるようにならなくてはならないのでそのときに備えていつかは振らないと いけなくなる。 ワルキューレ この世界においてkssmだけでは生き残れないらしい。ともかくワルキューレと呼ばれる 娘たち(例外あり)の力を借りることにしよう。ただし、彼女らは当初はその本来の力を 発揮できないであろう。よって合成や進化などをうまくつかってどんどん強化していく 必要がある。がんばれkssm。 セシル 裏チュートリアル。これ以上の事はここでは言えないのでカードを見てビビッときたら ぜひ++まで育ててあげよう!
https://w.atwiki.jp/oreka_3/pages/486.html
汚れたタマゴ パラメータ 初期コマンド 覚える技 汚れたタマゴ 出現条件 クラスチェンジ派生 解説 汚れたタマゴ パラメータ 属性 風 HP 6-7 クラス ☆ 攻撃 2 種族 ドラゴン 素早さ 1 EX(ルーレット) よぶ→ときをまつ 入手方法 対CPU戦で出現、カード化可能 初期コマンド # ★ 1 ときをまつ 2 ときをまつ 3 ときをまつ 4 ときをまつ 5 ときをまつ 6 ときをまつ 覚える技 単体選択攻撃 ランダム攻撃 全体攻撃 防御 回復 強化 召喚 異常 EX増減 EXゲージ+1 コマンドパワー増減 技変化 無効 ときをまつ ヒビ 汚れたタマゴ 出現条件 ☆クラス合計 〜6 ☆クラス合計 7〜9 クラスチェンジ派生 汚れたタマゴ(Lv1~10)が一定確率で無条件クラスチェンジ→クズ 解説 神竜クズリュウのタマゴ。 …なのだが、何とこのタマゴ、親のドラゴンと共に登場する事はなく、 ☆3〜6または☆7〜9のレアエンカウントのチームでのみ出現する超レアモンスターである。 グズリは陽龍ヤンシェンロンの作成にも必要となり、非常に重要なモンスターなのだが、敵として出すだけでも一苦労である。 その為か、1月に入ってからのアップデートで少し出現率が上げられ、その後に「さすらいの汚れたタマゴ」が漫画5巻付録となった。 汚れたタマゴを探す場合、☆7〜9で探すよりも、☆3〜6の方が見つけやすいと言われている。 しかし、☆7〜9で汚れたタマゴが含まれるチームには戦乙女ワルキューレと言う、同じくレアなモンスターが存在する。 このモンスターはニーベルングの指環と言う、ワルキューレの進化に必要なアイテムをドロップする。 従って、戦乙女ワルキューレも作りたいと考えている人は☆7〜9。 戦乙女ワルキューレに興味がない人や、ニーベルングの指環を既に持っていて汚れたタマゴの厳選が目的の人は☆3〜6で探すと良いだろう。 その出現率を見ればあの当時の真っ黒いタマゴを想起するプレイヤーも少なくないだろう。 そして、新7章に入り、ようやくレアチームではないチームで出現するようになった。 これを機に育ててみるのも良いだろう。 【よぶ】で召喚されるのはグズリュー。 効果は敵全体に199の固定ダメージを与える物で、例によって追加効果は無い。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/7001.html
前ページウボァーな使い魔 何事かとルイズが慌ててやってきたときには、すでにギーシュの姿はなかった。香水の匂いは酷かったが。 マティウスに問いただすが、説明する気がないらしく「そこの女にでも聞け」と言うばかり。 仕方なくルイズはシエスタに事のあらましを聞く。 「わ、私のせいで…貴族様があんなにお怒りに…」 自分が小瓶を拾ったばかりに…と青くなっているシエスタ。話を聞き出すのにも一苦労だ。 これとは対照的なのがマティウスである。 決闘の呼び出しを受けたにも関わらず、ルイズがシエスタに話を聞いている間、のんびりと席に運ばれてきた食事をとっている。 どの料理もなかなかの美味だ。パラメキアで作らせていた料理に勝るとも劣らない。香水の匂いは酷かったが。 ちなみに貧相なパンとスープも一緒に運ばれてきたが、そちらは犬の餌だと思い 手をつけなかった。 「このバカっ!!」 シエスタから説明を受けたルイズがマティウスに近づいて怒鳴る。 「食事中だ。静かにできぬのか。」 「アンタ、自分の状況がわかってんの!?」 ルイズが言うにはこうだ。 貴族と平民が戦っても貴族には勝てない。マティウスが無礼すぎるのが悪い。ギーシュに謝って許してもらえ。 もっとも最後の「ギーシュに謝れ」については、マティウスが素直に謝るとはルイズも思っていないようだ。 結局、マティウスの傲慢さに手を焼いていたルイズは決闘の結果を見守ることにした。 「アンタみたいなのは、一度やられたほうが身の程がわかるわ!」 もっともこの皇帝は2度も斃されておきながら態度が改まることはなかったわけだが、それをルイズは知らない。 優雅なお食事タイムが終わると、マティウスは決闘場所に向かう。 面倒だが「フィアー」の魔法でもかけてやればすぐに終わるはずだ。 「フィアー」は相手に恐怖を与える魔法である。ギーシュという青年が恐れをなして逃げ出せば、決闘はおしまいだ。 「フレアー」や「デス」で殺してもいいが、それでは騒ぎが大きくなるだけだろう。 決闘の場所に指定されたヴェストリの広場には、すでに噂を聞きつけた多くの生徒が見物に押し掛けていた。 中にはタバサとキュルケの姿もある。そして、広場の中央に両頬が赤い青年の姿。 「遅かったね。逃げたかと思ったよ。でも、逃げずに来たことは褒めてやろうじゃないか」 少々時間が経って怒りがトーンダウンしたせいか、ギーシュには余裕がみえる。 だがさすがに、のんびり優雅に食事をしていましたと伝えたらまた怒るだろう。 「どっちが勝つと思う?」 「相手は平民らしいぜ」 「あの服装でか?」 「なんか偉そうなヤツだよな」 生徒らは生徒らで、賭けまではじめる始末だ。娯楽の少ない学院ではしょうがないことかもしれない。 とっとと終わらせるべくフィアーの魔法を詠唱しようとしたマティウスだったが、ふとギーシュの手にある造花に目をとめた。 その視線に気がついたギーシュが薔薇の造花を振りながら、芝居じみた演技をする。 「僕は薔薇。君は薔薇を愛でる人を2人も傷つけた。許すわけにはいかない。」 「…薔薇… 薔薇だと?………気が変わった…貴様は死ね」 薔薇が随分と気に障ったようで、物騒な言葉がマティウスから漏れる。 野薔薇ではなかっただけマシというべきだろうか。 「よろしい。決闘を始めよう! 僕はメイジだ。メイジは魔法で戦うものだ。よもや文句はないだろうね?」 マティウスの言葉を決闘開始への促しと受け取ったギーシュは、 盛り上がりも充分と判断し、決闘の開始を宣言した。魔法の使用をマティウスに確認することで自分の優勢をアピールする。 だが、それに対するマティウスの発言はその場にいた全員を驚かせた。 「よかろう。ならば、私は支配者だ。支配者は下僕に戦わせるものだ。 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール! 相手をしてやれ!」 「「!?」」 当惑したのはギーシュだけではない。ルイズも、また他の生徒も同様である。 使い魔のはずのマティウスが決闘にもかかわらず、下僕に戦わせるという。しかも、指名したのは主人のルイズだ。 「バカ言うんじゃないわよ!誰が下僕よ!!!」 ルイズの抗議に生徒から失笑が漏れる。 「さすがはゼロ…使い魔から下僕扱いか!」 「あいつ、決闘に代理を立てるつもりか?」 当のマティウスはルイズの抗議に不満そうである。 (…あの娘が「爆発」させれば、すぐに済むだろうに…) 確かに、ルイズがギーシュの頭部に向かって「錬金」を唱えれば…それは皇帝の望む結果をもたらしただろう。 どうやら、ルイズは自分の力の使い方をわかっていないようだ。 「…仕方ない…では貴様の相手は別に用意しよう。クアール!」 マティウスの呼びかけに応じ、小さな黒い影がマティウスの背後からジャンプし、その頭上を越え、足もとに音もなく着地した。 その姿は黒っぽい猫に見える。先日、マティウスが地獄より召喚した魔物だ。幼体とはいえ、そんな怪物の相手をさせようというのである。 しかし、ギーシュから見れば、ただの猫をけしかけられたようにしか見えない。再び、怒りのボルテージが上がる。 「まじめに戦う気もないのか…いいだろう… 僕の二つ名は『青銅』。青銅のギーシュだ。青銅のゴーレム、『ワルキューレ』が君の相手をしよう」 ハラリ…ギーシュの薔薇の造花の花びらが1枚 地面に落ちた。すると、そこから青銅の甲冑が姿を現わす。 それを見て、マティウスは小さく笑う。 「ほう…ブロンズのゴーレムか… …やれ」 マティウスの指示とともに、クアールが地を駆け、ワルキューレの足元に襲いかかる。 クアールをただの猫としか思っていないギーシュの狙いはあくまでもマティウスだ。 まずはワルキューレに向かってくる猫を追い払わせよう。その後、傲慢な貴族面した平民を叩きのめす。 ワルキューレ1体で十分のはずだ。ギーシュの考えは単純なものだったが、それで十分なはずだった。 カツッ! だが、クアールの爪がワルキューレの足に小さな傷をつけた瞬間、異変が起こった。 ワルキューレが動きを停止したのだ。 「おいおい、ギーシュ、猫をいじめるなよ!」 「はやく、その生意気なヤツを叩きのめせー」 ギャラリーは異変に気づいていないが、ギーシュがワルキューレに与えたかりそめの命が、雲散霧消してしまっていた。 そこにあるのはただの銅像である。 (な…なんだ? ワルキューレが…くそっ!) 再び魔力を送り、ワルキューレを起動させる。 ワルキューレの身体を錬金し直す必要があるわけではないが、それなりに魔力を消費する。 その間にクアールがギーシュの足もとに走りこみ、その鋭い爪で脛を引っ掻く。 「ちッ!!」 衣服が裂け、血が滲んでいるが、文字通りのひっかき傷だ。何ということはない。 ギーシュはクアールを蹴飛ばそうとするが、軽々と避けられ、距離を取られる。 ギーシュとしても、あまり引っ掻かれたいものでもない。ギーシュはワルキューレを自分とクアールの間に移動させた。 「おや、残念。はずれか…」 冷酷な笑みを浮かべて傷を負ったギーシュを眺めるマティウス。 彼は見物するつもりだ。幼いクアールと未熟なメイジとの試合を。 ―――クアール:成体であれば大きめの豹程度のサイズの地獄の魔物。 クアールの攻撃は追加効果で「死」をもたらすことがある。 頑強な鎧でその爪を受け止め、かすり傷すら負っていないはずの戦士が突然 息絶えるのだ。 毒の類ではなく、相手の活動を根本的に停止させてしまうのである。 さらには、ブラスターと呼ばれる閃光を放ち、浴びた人間の身体を痺れさせて動けなくする。 全体マヒと即死。クアールが群れで出現したとき、多くの冒険者達が全滅を覚悟する。 前ページウボァーな使い魔
https://w.atwiki.jp/wakiyaku/pages/197.html
【作品名】ワルキューレストーリーブック 【ジャンル】漫画 【名前】クリノ・サンドラ 【属性】サンドラ 真の救世主 【大きさ】小柄な人間並み 【攻撃力】鍛えた人間並み 光輝く三叉槍を所持 爆発するように穂先が輝き、圧倒的な勢いの光を纏った一撃を繰り出せる 当たればおそらくブラックナイトも一撃で倒せる 【防御力】鍛えた人間並み 【素早さ】鍛えた人間並み 棍棒を持った蛮族を棒で返り討ちに出来る 【特殊能力】女神ワルキューレとともに悪を討つ勇者。そのサンドラは、光輝く三叉槍を持つ…… そは三叉槍 伝説のサンドラが使いしものなり 【長所】それと、最近思うんですが、ワルキューレはあのゲームの世界にはいないんじゃないかと。 あの世界に住む人々が困った時に天に祈りを捧げると出てくるけど、本当は人々の中から 現れるんじゃないか。つまりそれはサンドラのことなんですよ。だから、あの世界を救うには 1人の救世主的なワルキューレより、100万人のサンドラがいるべきだ、 あくまで自分の最近の見解にすぎないんですが、そうしたほうが、あのマーベルランドという 世界にはあっているように思えます。 (キャラクターデザイナーインタビューより) 【短所】まだまだ発展途上 【参考】 【名前】ブラックナイト 【防御力】達人並 全身鎧装備 2スレ目 402 :格無しさん:2009/03/26(木) 13 55 30 クリノ・サンドラ考察 ○○ギーシュ、野原ひろし 刺殺勝ち ○バギーラ 使い慣れた槍だろうから刺すぐらいはできる ○兵士1 レイピアより槍の方が強い ○○桜坂葉月、熊 光のおまけがついた槍だから刺し殺せる ×ビッグダディ さすがに皮が厚くて仕留めるのが難しい 反撃食らって負け ×ミサカ 射殺負け ビッグダディ>クリノ・サンドラ>熊
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8596.html
前ページ次ページCall of Different ペラ……ペラ…… 膨大な数の本が置かれている静かな図書館で当たり前だが本のページをめくる音が聞こえる 大量の本を机の上に積んだコルベールが真剣に文字を睨みメモと見比べをしている 積んである本にはあらゆる本、古文書や歴史書、果ては童話さえも置いてある 「……ククッ」 あんた何読んでんだ 「ゲルマアニアンジョーク集…これは違う」 だろうな コルベールは読んでいた本を横に置き新しい本を手にとって広げる 「……!」 コルベールが目を見開きメモと書いてある文字を見比べる 「これは…!!早速報告しなければ!」 そう言うと急に立ち上がり積んでいた本も元の場所に戻さず図書館を出て行く 余談だが図書館を管理していた人間が恨めしそうな目で、出て行くコルベールの後姿を睨んでいた 場所は変わり学院長の部屋 立派な髭を蓄えた威厳のあるご老人が仰々しい椅子に座っている 彼こそトリステイン魔法学院の学園長オールド・オスマンである しばらく机に広げてある紙を見てサインをし、判子を押していたが息抜きの為であろう 机の引き出しを開き嗅ぎ煙草を取り出す それを見た緑髪でメガネを掛けた美しい女性が何かを行う すると哀しきかなオスマンが使用しようとした煙草がふよふよと空を飛び女性の机に着陸した この女性は優秀な秘書で名をロングビルと言う 「息抜きぐらいさせてもらっても罰は当たらんと思うがのう」 オスマンが少し悲しそうな顔をしてミス・ロングビルに講義する 「お体に悪いですわよ」 酒は百薬の長と言うが煙草は百害あって一利なしと言う ミス・ロングビルが淡々と書類整理しながらオスマンを諭す しばらく無言が続いたが急にロングビルが床に足を強く踏み込む 「!!」 それに酷く驚いたオスマンが椅子から飛び上がる 「使い魔を使ってこそこそと覗こうとするのは感心しませんわ」 ミス・ロングビルの足元にひっくり返って気絶しているネズミのモートソグニルを見ながらミス・ロングビルが笑顔で言う オスマンがやれやれと首を横に振り、目を見開き尋ねる 「では堂々と頼む事にしようかの。ミス・ロングビル、パンツの色は何かな?」 その言葉を聞いた瞬間ミス・ロングビルの顔が笑顔から生ゴミを見るような顔と目に変わる その非常に何とも言えない空間をぶち壊すように扉が開かれる 「大変です!オールド・オスマン!コレを見て下さい!!」 コルベールが叫びながら飛び込んでくる 「静かにせんか、コルベール君」 オスマンがキリとした表情で言い放つ 「も、申し訳ありません」 コルベールが冷静になり息を落ち着ける 「これを…」 一冊の本とメモをオスマンに渡す 「…ふむ ミス・ロングビル、少し席を外してくれんか?」 オスマンがミス・ロングビルへ向けた言葉を発する 「わかりました」 ミス・ロングビルが椅子から立ち上がりドアを開け、部屋から出て行く 流石は出来た女性である 二人しか部屋にいないか確認した所でオスマンが口を開く 「ではコルベール君、詳しく説明しなさい」 シュヴルーズが気絶し、医務室に護送されてから約半時間 「~♪ ~♪」 ローチが口笛(アメリカ国歌)を口ずさみ 口笛が終わると時々箒をギターに見せかけエアギターをしながらテキパキと掃除を進める 「どうした、ルイズ?ルイズにとって掃除はつまらないかも知れないが楽しもうと思えば楽しんで掃除できるぞ?」 ローチがほらほら、と足でリズムを取りながらロックなエアギターをルイズにご披露しているとルイズが顔を俯けたまま口を開く 「…どうして何も言わないのよ」 「……」 ローチが動きを止め押し黙る 「見たでしょ?私は魔法が使えないのよ?それなのにローチに対して……」 ルイズがこぶしを握り締め肩を震わせる 「知らないさ、俺はルイズが魔法の使えるメイジだと思っていたから従ってたんじゃないし そもそも従ってたつもりはないしな」 ローチはルイズに近づきしゃがんで目線の高さを合わせる 「じゃぁ何だってのよ…!」 ルイズは歯を食いしばり涙を流していた 「俺がそうしたいからルイズについてるんだよ、おっと 別にSMが好きとかじゃないぞ?」 ルイズの頭に手を置き優しく撫でる 「妹の面倒を見ているようなもんさ、いや居ないけどな?」 「でも、私は、魔法を…」 ルイズの言葉が途切れ途切れになる 「魔法なら成功してるじゃないか、ちゃんと俺達を呼んだし俺と契約できた、だろ?」 「…うん」 こくりと頷く 「それに俺達はルイズに命を助けて貰ったしな」 ローチはルイズの目元をグローブつけた左手で優しく拭った ぐぅ~ 場にそぐわぬ間抜けな音が二人の耳に入る 「…腹も減ったしとっとと終わらせて食堂に行くか」 ローチがニカッと笑い(バラクラバで見えない)ルイズから離れて歌を歌って掃除を再開する 「Oh, the weather outside is frightful,♪ But the fire is so delightful,♪ And since we've no place to go,♪ Let it snow, let it snow, let it snow.♪」 「ふふっ」 ルイズがローチのやや滑稽なその姿に吹き出して笑い小さく一言呟く 「ありがと、ローチ」 ローチはそれを知ってか知らずか軽快に歌を歌いながら掃除を続けている 「It doesn't show signs of stopping,♪ And I brought some corn……」 途中からルイズも手伝い一緒に歌を歌いながら掃除を進めた結果、約数分で掃除が片付いた 「さて、行こうかルイズ」 「えぇ」 泣いていた姿は何処へやら、笑顔で楽しそうに一緒に歌っていたLet it snowを口ずさみながら歩いていく どうやら気に入ってくれたらしい、さて次は何を歌おうかと思案しながらスキップするルイズに付いていくローチ 「さぁて、俺の昼飯は…っと」 食堂に着いたローチは朝スープとパンが置いてあった場所の床を見る 「…ないな」 「えっと…その……」 ルイズがモジモジとしてローチの顔をちらちらと見る 「わ、私の料理を一緒に食べましょう? ひとりじゃ…おおいし…」 ルイズが目を逸らしながら恥ずかしそうに言う ローチはフッと顔を綻ばせ(見えな ry)ルイズの頭を撫でる 「朝とは待遇が違うな?」 「う…うぅぅ…うるさいうるさい!」 顔を真っ赤にしてポカポカとローチを叩く 「おっと、ルイズ他の生徒が何か祈ってるぞ?」 「え?!あ!!」 ルイズは慌てて祈り始めた 二人は食事を終えると食堂の外へ出ようとする そこに誰かが声を掛けてきた 「おい、ローチ!」 二人がその方向を見るとゴーストがこちらに近づいてきていた 「あぁせんぱ…ゴースト、どうしました?」 「ローチちょっとあっち向いてみろ」 急にゴーストが壁の方を指差す、何があるのかとローチが体ごとそちらを向くと 「ぜぁっ!!!」 ズパァァァァアアアン!!! ゴーストがローチの尻を全力で蹴り飛ばす 「おぐぉあああああぁああヘブッ?!」 ローチが思いっきり飛び上がり前方へ飛んだため壁に自らの顔面を叩き付ける 「あぁ!スッキリした!!」 一方ゴーストは満面の笑み(見えn ry)で佇んでいる 「ローチ?!ローチ!ローチィ!!」 ルイズは涙目になりながらケツを押さえてうつ伏せに倒れているローチを揺する 「何故か…前が痛いっ…わけが…分からないよ…!」 うんうん唸りながら蹴られた感想を律儀に吐き出すローチ 「どうしてこんな事するのよ!友達でしょ?!」 「ローチ、ちょっと話がしたいから時間いいか?」 「聞きなさいよこのバカァ!!」 ルイズの叫びを盛大に無視してローチに話しかける 「うぐ…大丈夫だ…ルイズ……ゴースト…話って?」 ローチは大体じゅうううううびょおおおおおお!!程休んだのでそろそろ普通に話が出来る頃だ よろよろとローチが立ち上がりルイズに引き攣った笑顔(ry)を向ける 「大丈夫だそうだ、嬢ちゃんローチ借りるぜ」 それだけ言うとゴーストがルイズに有無をも言わさずローチを連行して食堂へ入っていく 「え…あ…」 ルイズが急な状況に対応しきれず固まってしまう 「ゴースト、話って?」 まともに歩けるようになったローチがゴーストの後ろについて話しかける 「いや、まぁ飯食いに来ただけだし話とか後で良いんだけどな」 「はぁ?!」 「まぁ俺が飯食い終わるまでしばらく好きにしてろよローチ」 ローチがぶつぶつと言いながら周りを見渡すとシエスタがケーキを運んでいるのを発見する 「ゴースト、少し離れます」 「ん?おぉ晩飯までには帰ってこいよ」 「俺はガキですか」 ゴーストから離れシエスタの方へ歩いて行く 「ようシエスタ」 シエスタがこちらの方を向き嬉しそうにローチさん!と名前を呼ぶ 「朝はありがとうございました」 器用にケーキを運ぶ大きな皿を持ったままぺこりと頭を下げる 「いや、こちらこそ朝は助かったよ」 ローチが笑いながら返す 「さて朝の礼だ、手伝おう」 そう言ってシエスタが持っていた大きな皿を奪い取る 「ふふ、ありがとうございます」 「あ、マルトーさんにローチさんの事話したら凄く気に入ってましたよ!」 「マルトー?」 「ここのコック長さんです」 ローチがシエスタと談話しながら机を回ってケーキを配っていると近くを何人か固まった生徒が通りかかる 前を進む金の巻き毛で他の生徒とは違うやや装飾が多いシャツを着た薔薇の花をポケットにさした生徒が他の生徒に冷やかされていた 「ギーシュ、お前は今誰と付き合っているんだ?」 「誰が恋人なんだ?俺の願いはお前がこの質問に答えることだ さぁ叶えてよ、インキュ…ギーシュ!」 「なぁギーシュ、俺と付き合ってくれよ!」 ギーシュがフッと笑い 「付き合ってはいるが誰かは言わないよ、それと僕が君の質問に答えても別にエントロピーは凌駕しない そして最後の奴、僕にそっちの気は無いよ」 ギーシュがご丁寧に質問に答えながら歩いているとギーシュのポケットから小瓶が地面に落ちた どうやらギーシュは気付いていないようだ 「シエスタ、ちょっとこいつを持ってくれ」 そう言って皿をシエスタに手渡すと小瓶を拾いギーシュの方へ歩いていく 「HEY、コレ落ちたぞ」 ギーシュはこちらを振り向きローチの手にある小瓶を見ると 「あぁ!悪いね!僕とした事がこんなに大事な物を落としてしまうなんて!助かったよ!」 笑顔になり小瓶を受け取りまるで宝物を見つけた子供のように大事そうにポケットに入れなおす それを見ていた取り巻きが急にギーシュをはやし立てる 「おぉ?!それはモンモランシーの香水じゃないか?!」 「てことはギーシュはモンモランシーと付き合っているのか!」 「うおぉぉお!ギーシュ!俺だ!付き合ってくれ!!」 それを聞いてギーシュは苦笑いする 「はは、参ったなぁ隠した意味が無いや」 すると急に後ろの女の子が立ち上がりギーシュの元へ足を踏みしめて歩いてくる 女の子が怒ったかのような顔でギーシュの前に立ったかと思うと 「…ギーシュさまぁ……」 ぼろぼろと大粒の涙を流して泣き始める 「君は、ケティ?どうしたんだい、大丈夫かい?」 ギーシュがハンカチを取り出してケティの涙を拭う 「やはり、私とはお遊びだったんですね…!」 「えぇ?!君との接触点は君が急いでいるからって一緒に馬で街まd」 スパァーン!と大きな大きな音が響く ギーシュがケティに思いっきり頬をすっ叩かれた音である 「もう知りません、さようなら!!」 ギーシュ含む皆がぽかーんとしていると遠くの席から素晴らしい巻き毛をした少女が歩いてくる 「やぁ、モンモランシー恥ずかしいところを見せてしまったね」 左頬が真っ赤になったままギーシュはばつが悪そうに頭をぽりぽりと掻く 「やっぱり一年生の子に手を出していたのね」 モンモランシーが恨めしそうにギーシュを睨む 「ちょっ…!完全に誤解だよ!香水のモンモランシー!信じてくれ、彼女とはただ一度だk」 モンモランシーは近くの机に置かれたワインの瓶を引っ掴みギーシュの言葉を全て聞き届ける前にギーシュの頭にワインをトッピングする 「ティロ・フィナーレ(ワイン)!」 珍妙な掛け声とともにワインをぶちまけたモンモランシーが怒りながら食堂を去る 「あー…なんかすまない」 ローチが全てを見届けた後一言呟いた するとギーシュがハンカチで顔を拭いながらローチに近づきこそこそと耳打ちする 「君は見た所洗練された傭兵か何かだろう?非常に申し訳ないが僕の面目を保つために決闘をしてくれないだろうか 嫌なら断ってくれても構わないが…」 「いや、なんか俺のせいっぽいし構わんが…」 「ありがとう、恩にきるよ 手加減はする」 そう言ってすぐにローチから離れたギーシュが胸ポケットの薔薇を手に持ち 「君のおかげで二人のレディの心が傷ついた!あと僕の心も!!」 薔薇をローチにむけ大声で怒鳴る 「レディたちとついでに僕の為に僕は君に決闘を申し込む!!異論は無いね?」 「あぁ、無いぜ」 これこそ予定調和である 皆が急な展開で再度ぽかーんとしていると遮る声がした 「ちょぉっと待ちな!」 全員がハッとして声の主の方を向く、すると 微妙にジョジョ立ちしてるゴーストがいた 「君は誰だい?」 「ゴースト…ローチの…あぁコイツな、親友だ」 ゴーストが親指でローチをさす 「…親友の君は決闘に不満かい?」 ギーシュがゴーストに問いかける 「うんにゃ?決闘は肯定だぜ、でもローチには武器を用意したり時間が要るだろう?」 「もちろんその為の時間は用意するつもりさ、申し込んだのは僕だからね せめて時間指定はそちらで好きにしてくれ」 「OK、なら問題無ぇ 場所は何処だ?」 「ヴェストリの広場だ、時間は?」 「そうだな大体30分後だ」 ローチの意見も聞かずに話がどんどんと進められる ローチの方を見ているシエスタは目に涙を浮かべわなわなと震える 「どうした?シエスタ」 「殺される…!殺されちゃいます…!!ローチさん、貴族に…!」 会話として成立しない言葉がシエスタから吐き出される 「おい、シエスタ」 「あぁ!あぁぁ!」 シエスタが急に泣き出し走り去っていく 「お、おい!」 シエスタをひきとめようとしたがかなりの速度で走っていく マラソン・ライトウェイト・コマンドーだ、おまけでタクティカルナイフでも持たせればファベーラで素晴らしい大量虐殺を成すだろう 32キル2デスは行ってくれるはずだ 「おい、ローチ行くぞ」 話を終えたのか急にローチの首根っこを引っ掴んで引っ張るゴースト 「え?あ、ちょっ…こけるっ!」 ずるずると、どなどなどーなーどーなー と連れられて行くローチ 「待ちなさい!ローチ!ゴースト!」 急に出てきたルイズが二人の前に立つ 「貴族と決闘なんて…!相手はメイジよ?!私とは違う、ちゃんとした魔法を使えるメイジなのよ?! ローチが殺されちゃうわ!!」 あぁ、なるほど だからシエスタは殺されるなんて言ってたのか ローチがルイズを安心させるために口を開く 「あぁ、心配しなくていいぞ これにh」 「手加減はするなって俺がちゃぁんと言っておいたぞ、ローチ」 そしてゴーストの美しいサムズアップである 「おいィ?!」 「ほら、みなさい!でも今から謝って許してもらえばきっと大丈夫よ!」 ルイズが目尻に涙を溜めてローチの服にしがみ付く 兄に懇願する妹のように 「で、その事で嬢ちゃんにも聞きたい事がある」 目をぐしぐしと擦るルイズにゴーストは話しかける 「…何?ゴースト」 「あいつの使う魔法とかを教えてくれ」 「戦うつもりなの?!バカじゃない?!ローチも何とか言ってよ!」 ローチは諦めたように溜息を吐きルイズの頭を撫でる 「戦うさ、それが俺達TF141だからな」 「ローチも!馬鹿!もう知らない!!ギーシュにボコボコにされちゃえばいいんだわ!!」 それだけを言い残しルイズは泣き出して走って行く 「聞けなかったな、情報」 「その前に言う事があるでしょう、ゴースト」 引き止めることも出来ずルイズを見送った二人は呆気にとられてしまう 「それにゴースト、武器を用意なんて言っても俺達が持ってるのはM92Fとナイフだけでしょう あぁ後ACR ACOGスコープ付が一つありましたね」 「ローチ、話があるってさっき言ったよな」 「えぇ」 ゴーストはそれ以降何も言わずハンドサイン(軍で使われるジェスチャー ハンドシグナルとも言う)で付いて来いと命令する しばらく歩くと一つの部屋に到着する 「ここは?」 ローチがゴーストに尋ねる 「俺の部屋だ」 性格にはゴーストに割り当てられた部屋だが 基本的にこの学院にある部屋は大きい物が多い、ゴーストもその例に漏れず大きいのだがある事情で非常に狭い 「入れ、ローチ」 「じゃぁ失礼しま…?!これは!!」 ローチが驚いたのを見て満足そうに頷いたゴーストがローチに質問する 「何か分かるか?」 「えぇ、これはマカロフの別荘にあった武器……ですね」 そう、マカロフの別荘に置いてあった武器の全てである、見れば銃だけでなくグレネードやクレイモア、C4、果てはセントリーガンまで 「どうしてこんな物が」 「どうやら俺達と一緒に来たらしいぞ」 「でもこれだけ武器があってもいずれは弾が無くなりますよ」 ゴーストはそれを聞くとチッチッと指を動かす 「マジックボックス(キャンペーンで無限に弾薬補充が出来る救援物資 勝手に私がそう呼んでいる)もあるぜ」 それを聞いたローチが目を丸くして言う 「戦争がおっ始められますね」 「さてローチ、適当な武器を持って行け」 「…はい」 ローチがまずMP5KSDを掴む、その瞬間体が軽くなり全ての能力が大幅に向上したように思えた 「?!」 驚いてMP5を落とす、手を離すと元に戻った 続いてM240を拾う やはり体が軽くなった 「…ゴースト」 「どうした?ローチ」 「LMG…何本まで運用できますか?」 「馬鹿なことを聞くな、運ぶだけなら2本 運用するなら1本だ 重くて大量に持てるわけ無いだろう」 ローチが手を握ったり開いたりする 「俺は…5本は余裕で持てそうです」 「なんだと?」 「で、選んだのはDE M82(バレットの事) M240 M1014 セムテックス フラッシュバン スモーク C4か…キチガイの所業だな おまけに弾薬もそれぞれ通常運用の3倍と来た」 「相手がどんな魔法を使うか分からない以上備えるに越したことはありませんよ それにどうやら何らかの武器を持っていないと駄目そうです」 「で、バトルナックルグローブか」 現在のローチのPERK+α マラソンプロ+(ジャンプ距離上昇) 早業プロ+(エイム速度二分の一以下) スカベンジャープロ+(補充不可 所持数3倍) ライトウェイトプロ+(約2倍 走りながらのエイム可) コマンドープロ+(接近距離上昇) 照準安定プロ+(サイト使用時もAR程度ならばほぼ無反動化 腰だめほぼ無反動化) プロニンジャ 状況報告プロ 常時鎮痛剤 ファイナルスタンド オーバーキル+(メイン・サブ関係なく5つまで同時運用可) 「では行きましょうか、ゴースト」 DEをレッグホルスターに、M82を背中に背負い、M240を肩から掛け、M1014を腰に装着し、バックパックに物を詰め込んだローチが部屋を出る 「…殺すつもりで行ってる様にしかみえねぇ」 ヴェストリの広場 大量の人間が集まり熱気が溢れる広場に3人の男が歩いてくる 3人の男が歩く先をまるでモーゼのように人が道を作る 「…本当に手加減しなくて良いのかい?」 3人のうちの一人であるギーシュがローチと着いて来たゴーストに尋ねる 「決闘ってのは誇りを懸けて闘うんだろう?なら手加減は相手に失礼なんじゃないか?なぁローチ」 「何にせよ本気で掛かってきても大丈夫だ、これでも俺は兵士だからな、簡単に潰れるような柔な人間じゃないさ」 ゴーストとローチが返答する 「やはり兵士だったのかい、では手加減するなんて言って申し訳なかった、本気で行かせてもらうよ」 それだけ言葉を交わしてゴーストはギャラリーの最前へ、ギーシュとローチは離れて向かい合う 「まずは名乗りを上げさせて貰おう!僕はギーシュ・ド・グラモン!! 青銅のギーシュだ!僕は青銅のゴーレム、ワルキューレを操って闘う! 軍人の息子として、一人の男として正々堂々と手加減無しで最後まで行かせてもらうよ!」 「俺はローチ、TF141…いや、無所属だ 生憎メイジじゃないもんでな、銃と爆発物で闘わせてもらう」 二人が名乗りを上げるとギャラリーがザワザワとし始める 「銃だってよ」 「あんな平民の苦し紛れの武器が役に立つのか?」 「流れ弾に気をつけろよ」 「この距離だったら当たってもたいした怪我にならねぇよ」 その声を聞きながらギャラリーに混ざったゴーストはニヤニヤとしていた 「では…行くよ!!」 ギーシュはその声と同時に薔薇を大きく上に振り上げる すると地面から等身大の美しい装飾が成された鎧を纏った青銅の人形が何体も現れる 「行け!ワルキューレ!!」 ギーシュが指示を出すと素手のワルキューレがローチに向かってまっすぐ突撃して来た 「こりゃぁ凄ぇな…っと!」 ローチは眼前の奇跡(マホウ)に驚きながらサイドステップをしながらM240のコッキングレバーを引く ローチから突っ込んできたワルキューレの射線上に人が居ない様になるまで横に移動を続けていると ワルキューレは眼前10メイル内にまで接近していた 「悪いがお嬢さん、粉々になってもらうぜ?」 ローチはM240を腰だめで構えセーフティを外しトリガーを引く ローチとゴーストにとって聞き慣れた、そしてハルケギニアの人間にとって怪物が吼えたかのような轟音が響く 瞬間、ローチに向かい走ってきたワルキューレの右脇腹から左肩にかけてより上が凄まじい勢いで削られて行き 砕かれ粉々になった青銅が粉塵のように舞い、ワルキューレを隠していく ローチとゴーストにしてみれば青銅を撃ち砕き粉々にして行くように見え かたや生徒達には見た事の無い魔法のような物で消し去られているように見える ローチがトリガーを離すと上半身は左腕と胴体しか残っていない無残なワルキューレが現れる 「なんだありゃぁ!!」 「魔法か?!」 生徒達が目にした事のない状況に慌てふためく しかしワルキューレはその状態でも歩き始め、加速し、ローチへ向かって進む 「マジかよオイ!!」 ワルキューレは残った左腕を振り上げローチを殴り飛ばそうとする しかしローチは余裕を残し殴りかかって来た腕をM240を支えていた左手をM240から離して軌道を逸らす 「プレゼントだ!」 ローチはステップを踏みワルキューレの後ろに回り先程使った左手を自らの腰に回す そして小型のバックパックからC4を取り出しワルキューレの背中に投げつけ貼り付ける 周りから見れば何をしたのかも分からない一瞬の事だ、ただ後ろに回っただけの様にも見えるだろう ローチはバックステップを数回踏みワルキューレから離れ、すぐさまC4の起爆スイッチを左手に取る 右手で肩から下げたM240を背中に押しやり左手を下げる ローチは仁王立ちし右手をゆっくり上げる 「あいつ…何してんだ?」 生徒達がざわざわと煩くなり始める 「ローチのやつ…何格好つけようとしてんだ…馬鹿が」 ゴーストはローチが何をしようとしているのか察知したのかあきれ果てる 皆がローチの仕草に注目し始めた、それを待っていたかのごとくローチは指をパチンと鳴らす それと同時に左手の起爆スイッチを押す 瞬間、ワルキューレが爆発し砕け散った 「な、何が起こった?!」 「杖…使ってねぇよな…?」 「ま、まさか…せ、先住魔法?!」 生徒達の間で憶測が飛びかう 「ふふっ、凄いね…!行け!ワルキューレ達!!」 ギーシュは見た事の無い奇跡(カガク)に武者震いし、様々な武器を持ったワルキューレを突撃させる、変則的に、合理的に 素人目では避けようの無い波状攻撃にも見えただろう、しかしローチは洗練された兵士である、敵が近接武器である限り回避ルートが見える ローチはM1014を腰から回しグリップを右手に収め、最近距離に居るハルバードを持ったワルキューレの踏み込む寸前の右足を12ゲージ弾で吹き飛ばす 今にも地面につけようとしていた足が無くなったワルキューレはバランスを崩し前に倒れる チームワークに重点を置いた攻撃はただ一人が潰れただけでいとも容易く破れる 倒れたワルキューレを踏み越え振り向きチューブマガジン内に残っている3発を倒れ、もがいているワルキューレにぶち込む 胴体が粉々になったワルキューレは活動を停止して瞬く間に土へと戻っていく M1014を後ろに回し両手を使える状態にする 先程までローチが居たところに密集しているワルキューレ達に向かい腰辺りにぶら下げてあるセムテックスを両手で掴みピンを引っこ抜く すぐさまセムテックスを投げつけワルキューレにくっ付けた 学院長室 「ふむ、ガンダールヴ…始祖ブリミルの使い魔…のう」 オスマンはメモを見つめながら呟く 「はい、彼の左手に現れたルーンはかの始祖ブリミルの使い魔、ガンダールヴと同じものでした!」 冷静に努めていたがコルベールはつい興奮し声が大きくなる 「君はどう思うかね?」 「彼は間違いなくガンダールヴです!」 コルベールは拳を握りオスマンに力説する 「まぁ落ち着きなさい、ルーンだけで決め付けるのはややせっかちだと思うがのう」 その時誰かが部屋のドアをノックする 「誰じゃね?」 オスマンがドアの向こうの人物に聞こえるよう大きな声を出す 「ロングビルです、オールド・オスマン」 ドアの向こうの女性、ミス・ロングビルが答える 「なんじゃね?」 「ヴェストリの広場で決闘をしている生徒がいるそうで大騒ぎになってます 止めようとした教師もいましたが生徒達に邪魔をされて止められないそうです 教師達は決闘を止めるため眠りの鐘の使用許可を求めています」 「所詮子供の喧嘩じゃろうて、たかが喧嘩に秘宝を使ってどうするんじゃ、気の済むまでやらせておきなさい」 ここでオールド・オスマンは少し沈黙しミス・ロングビルに尋ねる 「ところで誰と誰が決闘をしておるのかね?」 「一人はギーシュ・ド・グラモン」 「ふぅむ、グラモン家の四男坊か……まぁ女絡みじゃろう で、もう一人は?」 「どうやら生徒ではないようです」 オールド・オスマンは首を傾げる 「…生徒ではない?」 「それが…ミス・ヴァリエールの使い魔だそうです」 それを聞いた途端にオールド・オスマンとコルベールが顔を合わせる 「…ミス・ロングビル、放っておきなさい」 「分かりました」 ミス・ロングビルがこの言葉を残して去っていったのだろう、コツコツと音が離れていく 「百聞は一見に如かずじゃ、本当にガンダールヴかどうか確かめるのに丁度良いとは思わんかな?」 オールド・オスマンが杖を一振りすると部屋にある大きな鏡に広場での決闘の様子が映し出される 「なっ…?!」 映し出されたのは集まった三対のワルキューレが無残に爆発し飛び散った瞬間だった 広場 「凄いね…あっという間に僕のワルキューレが残り2体になってしまったよ…!」 ギーシュが声を上げる、どうやら新鮮な光景に感動しているようだ 「だろ?俺のいた所でも結構なもんだぜ?」 ローチはギーシュに言葉を返しながらM240のボックスマガジンをチェックする (M240に余裕はあまり無さそうだ、途中で弾切れしてテンパりたくは無いな) M240を背中側に押しやりレッグホルスターに手をかける 「行けっ!」 ギーシュは薔薇をローチの方に向かい細身の長剣を持ったワルキューレを向かわせる 直線的にでは無く斜めに横にジグザグと予測不可能にローチへ向かって走る しかしローチは動かない、しっかりと見極めれば攻撃を読めるからである ローチは何もアメリカの技術だけを習得したわけではない 使えるものは使い、利用できる物は全て利用する ワルキューレは長剣を右腰に構える ローチは左手でナイフを抜く ワルキューレが長剣を振る 次の瞬間ワルキューレの長剣を持っていた右腕がありえない方向へ捻れ、折れていた 「何が?!」 ギーシュが驚きの声を上げる ローチはにやりと笑い、DEを抜いてワルキューレの腕の折れた部分を3.4発撃つ ワルキューレの右腕が吹き飛ぶ 「SHIT…流石にDEと言えどハンドガンじゃぁ青銅は簡単に壊れてくれないな…」 ローチはすぐさまDEをホルスターに収め肩に手をかける 「こいつはどうだ?」 M82を肩から一周させて腰だめに構えコッキングする 「さっきのは一体?!」 「今までのもおかしいがあのデカイ杖は…?!」 「平民か?メイジか?それとも…なんだ?」 ギャラリーが慌てふためいて隣や付近の仲間と確認を取る (さっきのは…ナイフで後押しして回して弾いたな?システマ(ロシアで使用される軍部格闘術)に近い感じもするが…人間業じゃねぇ) 腰だめから右腕が千切れたワルキューレの胸を狙いトリガーを引く 凄まじい音、閃光と同時にワルキューレの胴の上に大穴が開き上半身が千切れ飛んだ 下半身のみ無残に残され、上半身を失った青銅の人形が地面に倒れる ローチはすぐに振り向きギーシュの側にあるワルキューレの頭にサイトで素早く狙う ギーシュが反応し、ワルキューレを動かそうとワルキューレの方を見る しかし視界に映ったのはワルキューレの頭が轟音と共に消し飛ばされた瞬間だった ギーシュは目を丸くし呆気にとられた、が 「まだ動かせる!!」 すぐに正気に戻りワルキューレを走らせる ローチは自分の方へ走ってくるのを許さないと言わんが如く上から削っていく 右肩が消え右腕が吹き飛んだ 左胸が消え、肩より先が千切れ飛ぶ 胸、脇、鳩尾、脇腹、下腹部、次々と消し飛ぶ 全弾撃ち込んだローチの元に到着したのは脚の破片だった 「フフ…ハハハハハ!」 ギーシュは全てを見届けた後大笑いする ローチはその光景を眺めながらM82の空になったマガジンを投げ捨て、新しいマガジンを取り出して装填する 「ふぅ、困ったなぁ…もう僕に新しいワルキューレを作る力は無いよ…でも!」 笑い終えたギーシュは心底楽しそうに喋りにやりとしながら拳を握り構える お世辞にも良いとは言えない隙だらけの構え方 ローチは意図を汲み取ったのかM1014を、M82を、M240を次々と地面に落とす 「僕は最後まで全力を出すと約束したからね!」 「あぁ、来いよギーシュ」 ローチが構えを取る、一切隙の無い洗練された構え 「行くよ!!」 酷い物だった、殴りかかっては投げ飛ばされ、掴みかかっては無様にこける ついにギーシュがボロボロになって動けなくなるとただ少し 「はっ…はっ…はっ……ふふっ、参ったよ僕の負けだ、完敗だよ」 敗北宣言、しかしその顔は実に晴れ晴れとしていた 波紋は広がり歓声に、もしくは貴族が負けたというのを信じられない絶叫に変わる 「格好良いぞー!ギーシュー!」 「そいつは平民なんかじゃない!きっとエルフだ!!だからメイジは平民なんかに負けてなんて無い!!」 「いい闘いだったぞー!!」 学院長室 「…勝ちましたね」 コルベールが呟く 「そうじゃな……」 オスマンが難しい顔をして返答する 「やはり彼はガンダールヴです!間違いありません!早く王宮に報告を…!」 「いかんよ、それはいかん」 コルベールの言葉をオスマンが遮る 「王宮の阿呆共にガンダールヴの存在がもしばれたら喜び勇んで戦に利用するじゃろうて そうなれば…トリステインは酷い事になるぞ」 「…そうですね、その通りです」 「この件はワシに預けておきなさい、他言無用じゃぞミスタ・コルベール」 「はい…しかしあの杖のような物は一体…」 コルベールが呟くとオスマンが顔をしかめる 「なんじゃ、お主聞いたんじゃなかったのか」 「いえ、聞いても『秘密だ』としか、後は話を逸らされるばかりで」 オスマンが髭を撫でつけ呟く 「…もしや…破壊の杖も……」 「どうしました?」 「うんにゃ、何でもないよ では行きたまえ」 「?…はい、では失礼します」 コルベールはやや疑問を浮かべ、しかし言われたとおりに学院長室を出る 「…面倒なことになりそうじゃの」 自分以外誰もいない部屋で一人呟いた 前ページ次ページCall of Different
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1077.html
第四話 覚醒する戦士 「どういうつもり?平民の癖してほんとにメイジと戦うつもりなの?」 「ああ」 「ふざけないで!勝てるわけが無いでしょう!いくらあんたが馬鹿でろくでなしだからって一応使い魔は必要なの。 さっさと謝ってきなさい、これは命令よ」 「そうです、メイジと戦ったら殺されちゃいます。 元は私のせいですし一緒に謝りますから戦うなんてやめてください。私のことなんて気にしなくてけっこうですから!」 ギーシュとの決闘を受けたゼロに対しルイズとシエスタが止めに入る。が、 「断る。これはお前のためじゃない、俺の信じるもののためだ。 それに俺は人間じゃない。戦うことしか能がないレプリロイドだ。負けはしない」 「そ、そんな……ゼロさんの馬鹿!」 ゼロを止められないことを知るとシエスタは泣きながら走り去っていった。 薄情だと責めることはできない。平民にとって貴族とはそれほどの恐怖だった。 一緒に謝りに行こうとしただけでも勇気のいることなのだ。 まして今まで平穏に生きてきた人間が急に、死に行く(と思っている)人間をそうそう見送れるはずもない。 一方ルイズは逆に不機嫌になっていた。人のありがたい忠告も無視しようというのだ、こいつは。 加えてシエスタがゼロの名を呼んだことでいっそう腹が立った。 「ああそう、じゃあとっとと死んでらっしゃい! あんたが死ねば清々するし今度こそちゃんとした使い魔を呼べるってもんだわ! ヴェストリの広場は向こうよ、さっさと行きなさい」 「分かった。が、ひとつ聞きたいことがある。 あまり相手を傷つけたくない。これが形式にのっとった決闘だというのなら 穏便に終わるようなルールはないか?」 「はあ、この期に及んでなに言ってんのあんたは!手加減をしたい? 手加減を頼む立場でしょうあんたは!」 「頼む」 「……いいわ、教えてあげる。貴族の決闘は杖を落としたら負けよ。 あんた強いっていうんならやってみなさいよ。できたら私の使い魔として正式に認めてやってもいいわよ。 ほら、やってきなさいよ!」 ゼロの態度に腹が立つあまりルイズは嫌味たっぷりにこういってのけた。 「分かった」 なのにこいつは昨日からの短い付き合いの中でも何度も聞いた返事をして歩いていってしまうのだ。 ゼロが去りしばらくするとルイズは悔恨の念に襲われた。 自分だってあのときのギーシュの態度には腹が立っていた。それを止めたのがあいつだ。 なのに今の自分がしていることは何だ? あいつに向かって死んでこいなどとこれではまるで自分の嫌ったギーシュと変わらないではないか。 それにあいつは「信じるもののため」といった。 自分にも同じようなものはある。貴族としての誇りだ。そのためなら命さえかける覚悟だってある。 だというのに私はあいつの信念も理解せずにただ腹を立てるだけだったのだ。 今の自分の行いは貴族的では断じてない。 そう思うとルイズは立ち上がった。何ができるのかもよくわからなかったが足が広場へと向かっていた。 一方そのころ、コルベールは学院長室を訪れていた。 オールド・オスマンにルイズの使い魔についての発見を報告するためである。 彼は説明した。現れたルーンが特別なこと、古文書に一致するものが見られたこと、 それが伝説のガンダールヴのルーンであること。そして、 「かの使い魔は人ではないと?」」 「はい。生徒たちはみな平民がよばれたと思っていますが違います。 人が呼ばれるなど前例がないので召喚されたときに魔法で探知してみたのですが、 その反応は人のものではありませんでした。いや、それどころか亜人、幻獣のものですらありません。 まったく別の何かです。話によると本人は自分のことをレプリロイドと言っていたそうです」 「ふむ、聞いたことがないのう。まあよい。もっと調べていくしかないじゃろう。 が、ルーンのこともレプリロイドとやらのことも他言無用じゃ。 中央が知ればろくなことにはなるまい。わしらは教師じゃ、生徒を危険にさらすわけにはいかん」 「ええ」 そのときドアがノックされ、オスマンの秘書ミス・ロングビルがやってきた。 なんでも決闘をしている生徒がいるらしい。そのうちの一人は ギーシュ・ド・グラモン そしてもう一人は件のヴァリエールの使い魔、ゼロ。 教師たちは眠りの鐘の使用許可を求めているようだがオスマンはそれを突っぱねミス・ロングビルを下がらせた。 ドアが閉まり足音が去るのを聞くとオスマンは、杖を振り、 それに呼応して鏡に、広場の様子が映し出された。 ゼロが広場へ向かうとそこには大勢の生徒がすでに集まっていた。 ゼロの姿を見るとギーシュは芝居がかったしぐさで歩み寄り口を開いた。 「やあ、よく来たね。一度きいておくが謝って許しを請うつもりはないかい?」 「ああ」 「おおいなる シツボウ… 無事に済む最後のチャンスを捨てるとは、本当に愚かだね、きみは。いいだろう。諸君!決闘だ!」 ギーシュが薔薇の造花を掲げ正式に決闘の合図をする。 周りでは歓声が沸き起こる。生意気な平民が叩きのめされることへの期待だ。 「さてと、じゃあ始めようか」 そういってギーシュは、薔薇の花を振った。 花びらが一枚宙に舞い、 甲冑を着た女戦士の形をした人形が現れる。 「僕の二つ名は『青銅』。青銅のギーシュだ。従って、青銅のゴーレム『ワルキューレ』がお相手するよ。 さあ、やってしまえ!」 ゼロに向かってワルキューレが突進する。 が、ゼロはまったく動じずに後腰につけたバスターショットを手に取りワルキューレに向けて引き金を引いた。 元の世界ではバスターショットはすでに旧式の武器だった。 だが、それでも何発も撃てば合金製の装甲を持つメカニロイドでも破壊できる。 まして強度の低い青銅など問題にもならなかった。 エネルギーブリッドが命中して弾け、ワルキューレは一発であっさりと砕け散った。 「え……」 一瞬であたりが静まり返る。信じられないのだ、この光景が。何よりギーシュには信じられなかった。 自分のゴーレムがただの一撃で破壊されたことが。もしあれが自分に向けられたら…… 「うわあーーっ!」 余裕をなくして叫び、一度に限界まで、六体のワルキューレを呼び出した。先ほどと違い各々に武器も持たせている。 それらをいっせいに突撃させるもバスターで早速二体が破壊される。 そしてゼロは、残る群れの中へ自ら飛び込んでいった。 周りの観客たちには理解できなかった。まだ距離はあった。もっとあの銃を打ち込めたはずだ。 なのになんで?何故わざわざ死にに行くようなまねをするのか。誰もがそう思った。 だが、次の瞬間、一体のワルキューレが破壊され、その手の槍を奪われていた。 最も近くにいたギーシュは見ていた。ゼロの左手がワルキューレ砕いたのを。 ゼロナックル。手のひらに埋め込まれたチップの力で敵を破壊し武器を奪う武器。 さらに、踏み込みつつ奪った槍で二体のワルキューレを貫いていく。 踏み込みつつ?ゼロは今の動きに疑問を感じた。 今、自分は動きながら槍を振るった。そう動けると感じていた。 今までの自分にはそんなことはできなかった。武器を振るうとき自分は立ち止まっていた。 止まらず自在に振るえたのはゼットセイバーだけだった。 ふと見ると手のルーンが輝いている。 理由は分からなかったがためしに最後のワルキューレに走りこみ、すれ違いざまに一閃した。 イメージどうりにワルキューレが両断される。 ギーシュは完全にパニックになっていた。相手が銃を使っていたときはまだ希望があった。 いくら強くても銃なら弾が切れたら(実際にはバスターショットは弾切れしないが)おしまいだし、 もし取り落としでもしたら相手は丸腰だ。 しかしゼロはワルキューレの群れへ突っ込み「素手で」破壊してのけた。自分はまったく傷を負うこともなく。 もはや勝ち目はなかった。そして今、すべてのワルキューレが破壊されゼロと向き合っている。 ゼロは槍を放り捨てギ-シュのほうへ向かってくる。槍を捨てたからといって何の安心にもならなかった。 まだあの銃もあるし素手でも自分を引き裂くには十分だろう。でも逃げ出せなかった。 腰は抜け全身が震え喋ることすらできない。蛇に睨まれた蛙だった。 ゼロの手が伸びる。ギーシュは死を覚悟した。 が、ゼロが掴んだのは薔薇の造花、自分の杖だった。あの状態でも取り落とさず掴んでいたらしい。 「杖を落とせば負け、だったな」 「……ああ、僕の、負けだ」 「それともう一つ、シエスタに謝っておけ」 「分かったよ、ちゃんと謝る」 恐怖のためじゃない。ただ、こうして負けたことで驕りのようなものが砕けたのを感じていた。 自然に心から受け入れることができた。 こうして決闘の幕は下りたのだった。 番外 ギーシュ散華 「諸君!決闘だ!さあきたまえ!」 「ワレハメシアナリハーッハッハッハッハッ! セイハットウハッセフッハッドリャァ!!!」 「ギャーー!」 ティゥンティゥンティゥンティゥン
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/811.html
使い魔大作戦! 決闘! レポート2 「いやだーッ!!いきたくないー!!」 「うるさいわね!ここまで来たんだから覚悟を決めなさい!」 泣き叫ぶ横島を無理やりズルズルと引きずっていくルイズ 彼の必死の抵抗の証か、引きずられたあとには横島の爪で引かれたのだろう 両手合わせて10本のラインが続いていた。 ここが石を敷詰めたつくりの通路であるということは気にしてはいけない。 昨日の食堂での一件でなりゆき上、横島はギーシュと決闘することになってしまった。 こちらの世界に来て日が浅い横島も、メイジである彼らの反則っぷりは日常的に目にしており はっきり言って霊力が封じられた今、到底かなう相手ではないということは明白であった。 「今からでも遅くないっスよ~!頭下げて水に流してもらいましょう?ね?お願いだから!」 「それだけは絶対ヤ。だいたい、先に手を出したのはあんたでしょうが」 「ぐ・・・・それはそうっスけど・・・あ!そもそもあの時土下座でもしてれば丸く収まったんじゃないか?!くそーッ!!」 「あんたにプライドというもんはないのか・・・・」 ルイズは軽くため息をつくと、すぐ先にある広場へと視線を向けた。 見ると、大勢人が集まっている。おそらく決闘をおもしろ半分で見物に来た野次馬だろう。 普段はあまり人でにぎわうことはない静かな広場も、いざ決闘となれば ギャラリーが集まる決闘場に早変わりということである。 ルイズはそれらをかき分け、広場の中央、ギーシュが待つであろうそこへと歩を進める。 ちなみに、引きずられながら人ごみの中に放り込まれた横島の状況は皆様のご想像にお任せしたい。 「よくぞ来たね。逃げずによく来たと、一応は褒めておこうじゃないか」 「いや、あのですね、俺としてはできれば穏便に(ry 「・・・・ギーシュ、あなたこの決闘がとんでもなくくだらない理由が発端だってことわかってる?」 「あ、あの、あんまり相手を刺激しないで(ry 「う、うるさい!うるさい!うるさい! とにかく!決闘を受けた以上、君も貴族の誇りをかけて全力で戦いたまえ!」 「今のあんた、はげしくかっこわるいとだけ言っておくわ・・・・」 「おーい」 ルイズとギーシュ、スルー力は互角のようだ。 「へらず口もそれまでさ!ワルキューレ!」 ギーシュが手にしていた薔薇を大きく天に掲げ、叫ぶ。 その衝撃で、薔薇ははらりと一枚花びらを散らせた 刹那、その花びらが見る見るうちに変化していき、鎧をまとい、槍をたずさえた女戦士へと姿を変えた。 「最初に言っておく!僕のワルキューレはかーなーり強い!」 「出たわね!いくのよ!アホ犬!」 「俺はポ○モンかー!! いけるわけないでしょうッ!」 「いいからさっさといけ!!」 逃げ腰の横島の背中を蹴っ飛ばし、無理やりワルキューレとの距離をつめさせるルイズ。 ちなみに横島を前に出した後、ルイズが思いっきり後退したのは言うまでもない。 「ちょ!そんな横暴なーーー!」 「そちらから来ないのなら、こちらからいくよっ!」 「へ?ぶっ!!」 言うやいなや、ギーシュの指示を受けたワルキューレは容赦なく横島に蹴りをお見舞いする。 青銅で作られた身体から繰り出される打撃は、常人のそれを大きく上まった「重さ」を持っていた。 さすがのルイズもこの光景には言葉を失ってしまった。 「おやおや。決闘は使い魔まかせで、自分は安全地帯へ退避とは・・・・あきれたメイジだな、君は」 「う、うるさいわね! 立ちなさい!アホ犬!立つのよ!」 「・・・・自分が戦うんじゃないからって好き放題言いやがって~!」 「?!」 顔面にワルキューレの蹴りがクリーンヒットしたにもかかわらず、むっくりと起き上がる 横島にギーシュはちょっとした危機感を覚えた。 (この平民・・・・できるのか?) (あ、あかん!シャレにならん!あんなのまともに食らってたら死ぬ!死んでしまう!) 霊力のない横島に残された唯一の取り柄。 他は平均値以下にもかかわらず、ただひとつ飛びぬけて高いもの。 すなわち、美神の荷物持ち兼丁稚奉公時代に鍛えられた並外れたタフネスこそが、今の彼の支えになっているのだ。 「せ、戦略的撤退!」 「逃がさないよ!」 まっすぐ突っ込んでくるワルキューレから逃れるべく 回れ右をし、ルイズがいる方向へと逃げ出そうとする横島の壁になるように もう一体のワルキューレが彼の退路をふさぐ 「な?!ふ、増えた!?」 「これがゴーレムの利点さ!ワルキューレ!」 あらたに表れたワルキューレの槍のひと突きをすんでのところでかわし、転がるように横へ飛ぶ横島。 だが、力の差は歴然であった。 「2対1なんて卑怯だとは思わんのかーッ!!」 「思わないね!死にたくなければ君も全力を出すことだ!」 (う、動きが早すぎて見えん!どうすりゃいいんだ!死にたくない!死にたくないよーッ!!) (どうした!なぜ攻めに転じない!) (いくらねーちゃんの姿をしててもゴーレムはイヤーッ!!・・・・ゴーレム?はっ?!) それは、彼が死を意識した瞬間に見た一種の走馬灯だったのかもしれない。 だが、今の彼にとってその突然のフラッシュバック現象は、もといた世界で 自分の身をを心配する人達が起こしてくれた奇跡だと、そう考えるほかないほどの奇跡的なひらめきであった。 「ふ・・・・ふは、ふははははははッ!青銅のギーシュ敗れたり!」 「なに!?突然何を言い出すんだ君は!」 いきなり高笑いをはじめる横島に、ギーシュを含めその場にいた者すべてが疑問に思うと同時に、不気味だな、と思った。 「フ、青銅だろうが黄金だろうが、所詮はゴーレム!逃れようのない致命的な弱点があるってわけさ!」 「なんだと?!」 ゴーレムの致命的な弱点。今まで聞いたこともない話にギーシュは動揺する。 その口ぶりや、挙動から見ても時間稼ぎのハッタリとは思えない。 まさかこの平民、ゴーレムについて自分の知らないの秘密を知っているというのか!? 「ほぉ~う?その様子だと知らないようだな!ならば言ってやる! ゴーレムの身体には必ずemeth(真理)という文字が刻まれてる! だが、そこからe一文字を消してやればmeth。 つまり死を意味する文字となる!それがゴーレムの唯一にして最大の弱点さ!」 人造魔族事件の折に、ワルキューレの数十倍の大きさのゴーレムを美神は いとも簡単にその方法で自らの下僕としていた。 上記の薀蓄は、その理由を聞いたときの返答をそのままコピペしたものである。 横島は幸運にも、逆境の真っ只中でそのことを思い出したのだ。 「・・・・・・・・」 得意げに言い放ち、完璧に自分の勝利を確信した横島のアホ面をよそに いままで散々野次を飛ばしていたギャラリーがシン、と静まり返る ギーシュとルイズもそれにならうように静かだ (き、決まった!今の俺かっこいいよ!GSとしてやってけるよ!) 「よぉし!そうと決まれば!その鎧ひん剥いてでも文字をーーーぶっ!」 「汚らわしい手で僕のレディ達に触れないでくれたまえ!」 「・・・・それに、僕のワルキューレに弱点などない!」 2体のワルキューレによるダブルキックが横島の腹部に鮮やかに決まった。 横島はまるでスローモーション映像のようにゆっくりゆっくり飛び上がり そのままゆっくりゆっくり、後ろにいたルイズのすぐ横にぐしゃりと音をたてて落下した。 きたねぇ花火だ。 「うそつきー!!」 「なにがだ!?」 鮮血で広場というリングを真っ赤に染めながらも、ガバッと起き上がった横島がルイズに怒鳴る。 「だって!ゴーレムでしょ?!あれでいいはずなのに!形勢逆転の大チャンスだと思ったのにー!!」 「知らないわよ!だいたい、あんたが言ってるような話、聞いたことないわ!」 「う、ウソだーッ!!ファンタジーとしてなんかおかしいぞこの世界!俺が正しいんやーッ!!」 「世界観否定までするな!色々と危険よ!」 この世界にまで八つ当たりしだすほどに錯乱する横島。 先ほどまでの絶対的な自信は木っ端微塵に吹き飛んでいた。 「お話はすんだかな?」 「げっ!?」 「・・・・正直その頑丈さには恐れ入るが、僕は君をかいかぶり過ぎていた様だ」 「あ、あの・・・・」 「一撃で決める!ワルキューレ!」 ギーシュの一声でさらにワルキューレは5体増え、計7体となった。 7体ともなればその猛攻はすさまじく、横島の近くにいたルイズも否応なく巻き込まれるはめに。 「む、無敵の爆発魔法でなんとかしてくださいよォーッ!!」 「うるさいっ!私だって!私だってね!なんとかできるもんなら・・・・!」 「・・・・?」 「フッ、使い魔くん。それは無理な話だ・・・・なんたって彼女は」 薔薇を振るう手を止め、ギーシュが嘲笑するかのように口を開いた 「そうそう!なんたって天下の「ゼロのルイズ」様だもんな!援護魔法なんて期待するほうがバカだぜ!」 「間違えてお前が吹っ飛ばされかねねーぞ、平民!HAHAHAHAHA!」 ギーシュが最後まで言い終えることなく、周りにいた野次馬から次々とルイズに対する一般的な見解が飛び出す。 「それは、どういう・・・・?」 「彼女はろくに魔法も使えないということさ」 「で、でも!俺を何回も魔法でぶっとばして――――」 「失敗するといつもああなるの!」 「しかし・・・・っ?!」 横島は心底びっくりした。気丈で、自分に対して容赦がなくて、理不尽な命令を平気でして、洗濯板で、かわいげのないそんな彼女が 今、自分の目の前で言葉に口を真一文字につむぎ スカートの裾をぎゅっと握り締め、目じりにわずかな涙をため、必死に耐えているのだ。 「・・・・興ざめだな。ルイズ。降参したまえ」 「・・・・・・わかった、わ・・・この勝負」 (女性の涙はいつ見ても慣れないな) その場にへたりこんでうつむくルイズと、その光景にあっけに取られている横島を見 もはや、これ以上の戦いは無意味だと判断したギーシュは、7体のワルキューレを退かせ、二人に歩み寄る 横島は、静かに決意していた。 「・・・・まだです」 「?」 「あ、あんた、なにを・・・・?」 「まだギブアップするには早いっスよ、ご主人様!」 ゆっくりとこちらを見据え、そう宣言する使い魔。 何を言い出すかと思えば、このバカ犬は・・・今の状況をわかってるのだろうか 「ちょっと!あんたなに言ってんの!?どう考えたってー!」 「魔法が使えないぐらいなんスか。そんなん俺も同じです。逆に言えば絶対爆発する魔法が使えるってことじゃないっスか」 「そ、それは!」 「プライドかけてるんでしょ?だったら絶対負けられないじゃないっスか」 「そういう問題じゃー」 「ご主人様がいったんスよ?あんたにプライドはないのかって、ありますよ俺にだって」 「・・・・・」 強い決意を秘めたその言葉と瞳に、ルイズは口ごもってしまう 「それに、泣いてる女の子はほっとけないっスよ」 「ばっ!泣いてなんかない!」 「ぶっ!」 なんだか使い魔に言われっぱなしなのも癪なので、一発殴っておく 小さな子供を諭すような口調が、暗に子ども扱いしているようでむずがゆいような 腹が立つような、まったくこの駄犬は・・・! 「・・・・!」 あれ、私・・・・ 気付けば、さっきまでの暗い気持ちがどこかへ吹き飛んでしまっていた。 「つぅう・・・・」 「あ、あんた・・・・まさか」 顔を抑えつつオーバーリアクションに痛がる横島を見やる。 こいつ・・・・私をはげまそうと・・・・? 「お取り込み中悪いがね、結局続けるのかい?早く決めてくれないか」 まさか、ね そこまでで考えるのをやめたルイズは、まっすぐにギーシュを見やる どうやら今の今まで待っていてくれたらしい。案外いい奴なのかも。 「決まってるわ!続行よ!ね、ヨコシマ?」 「へ?は、はい!」 「そうか、ではこちらも全力でいかせてもらう!」 薔薇を持ちなおし、すっと前に突き出すギーシュ 「さぁて!二人で勝ちにいくわよ!」 「了解っス!」 ルイズが前に、そのすぐ後ろに横島がつく。 第2ラウンド開始の合図である。 「いい?ギーシュはあの薔薇でゴーレム達を操っているの。つまり、あれさえなければ・・・・!」 「ゴーレム達に指示を送れなくなるってわけっスね?」 「当たりよ!」 ワルキューレ軍団の猛攻のなか、なんとかそれをかわしつつ、作戦を練るルイズと横島。 横島にとってこの雰囲気は、どこか美神とともに数々の修羅場を潜り抜けた感覚を思い出させていた。 「なにか企んでいるな?だが!」 ギーシュが薔薇を振り下ろすと、7体のワルキューレが一寸の狂いもなく、二人に跳びかかる。 だが、それもすんでのところでかわされる。 「えぇい!ちょこまかと!」 ルイズ達の運動神経が飛躍的に上昇したわけではない。 ギーシュも疲れているのだ。狙いに正確性がなくなってきている。 しかし、それはルイズ達も同じ条件であった。両者とも向こうから大きく仕掛けてくる瞬間を待っている状況である。 「はぁはぁ・・・・ってな具合で、あれが使えませんかね?」 「・・・・わかった。やるだけやってみるわ。その後はどうするの?」 「あとは俺に任せてください!我に策あり、ですよ」 「さっきみたいなのはもうごめんよ?」 「ぐはっ!大丈夫ですって、今度は正攻法っスから!」 「フフ、わかった。信じるわ」 その言葉を最後に、横島は身を隠していた木影からだっと駆け出し、ワルキューレをひきつけるようにその眼前を走る。 その姿を確認したルイズは、杖をとりだし詠唱をはじめる どうやら先に仕掛けたのはルイズ達のようだ。 「これで終わりだ使い魔くん!」 仕掛けてきたのが横島一人だけなのが不自然であったが、それは今のギーシュには些細なことであった。 ギーシュの指示に、7体のワルキューレがいっせいに横島に攻撃をしかける。 ルイズは、そんな光景に思わず詠唱を中断しそうになったが「勝つ」という自分の言葉を思い出し、心を踏ん張らせた。 7体の攻撃が横島に迫る! 「のっぴょっぴょーん!!」 ルイズの詠唱が終わるのと、ほぼ同時に横島が大声で叫んだそれは あまりの脱力感全開のギャグゆえに、一瞬だがワルキューレ達の動きさえも止めた。 予想外の展開に、ルイズも口をあんぐりと開けてフリーズしてしまったのは言うまでもない。 刹那、今度は地面が大爆発。 ルイズの詠唱による爆発である。 その威力は、ギーシュやワルキューレ達がいたあたりの地面を吹き飛ばし、それによって舞い上がった粉塵があたりをぼやけさせた。 そう、はじめからこれが狙いだったのだ。 「ルイずってぶっ!!」 「言われなくても!」 脱力ギャグと大爆発、寝耳に洪水といったギーシュは爆煙の中では、どうみても隙だらけです。本当にありがとうございました。 横島といえば、数秒のタイムラグで狙いをわずかにずらしたワルキューレ達の熱烈な法要を受けた。 「わかってるわよ!」 結果、ルイズはらくらくとギーシュの手から薔薇を奪うのであった 「なっ!?僕の薔薇がーー!」 「お、おいこれってまさか・・・・?」 「あいつらの勝ちってことか?」 どっと沸くギャラリー、それはルイズと横島。二人の勝利を祝福する歓声であった。 一部、「卑怯者―!」「恥を知れー!」といった罵倒があったことも記しておく。 「勝負あったわね、ギーシュ。下手に動けばこの杖がどうなっても知らないわよ」 「おのれ、卑怯なッ・・・・」 ギーシュはこれ異常ないくらいの卑怯な手段で杖を奪われたのだ。 それは当然の反応であった。 「・・・・だが、まぁいいか。負けたよ。頭に血が上っていたとはいえ、あんなバカみたいな作戦にひっかかるとはね。一生の不覚だよ」 「ギーシュ、あなた・・・・?」 (そんな目で見つめられれば、降参するしかないさ) どうやらギーシュも一応は納得し、この結果を受け入れたようである 一方、抜け殻のように動かなくなったワルキューレに押しつぶされている横島。 二人はそれを見るや、どちらともなくぷっと吹き出した 「おもしろいな、彼は。ある意味でうらやましいよ」 「そう?気苦労ばっかりよ。ま、おもしろいってとこだけは同意するけどね」 しばし互いに見詰め合う二人、食堂の一件のようなものではなく、それは和やかな雰囲気であった。 「昨日や、さっきは悪かった。許してくれ、ルイズ」 「いいえ、こちらこそ言い過ぎたわ。ごめんなさい、ギーシュ」 ギーシュがすっと手を伸ばしながら、言う ルイズも同じように手を伸ばし、答えるように謝る。 しっかりと握られた二人の手に、ふたたびギャラリーが沸くのであった。 「よろしいのですか、オールド・オスマン?」 「なぁに、若者はああやって友愛と親睦を深めていくもんじゃよ」 「はぁ・・・・」 ところ変わって 学院長室では『遠見の鏡』に映し出された決闘の結末を見ながら、オールド・オスマンが生徒たちの校則違反を快く思もっていないコルベールを嗜めていた。 「それにしても、ミス・ヴァリエールの使い魔。なかなかどうしておもしろい男じゃの?」 「ええ、その彼についてなんですが」 さりげなく話題をかえ、コルベールの食いつきそうな話を振るオールド・オスマン。 狙いは成功したようで、コルベールは以前サモンサーヴァントの儀式の直後 横島が気絶している際にとった、彼の手の甲に刻まれたルーンのスケッチを差し出した。 「これは・・・」 「はい・・・」 「ちょっと珍しいの」 「ちょっと珍しいですよね」 二人の声が絶妙なタイミングで重なった。 「現在、様々な文献をしらみつぶしに当たっていますが、これに該当するものはまだ・・・・」 「ふむ、言いたいことがあるなら言ってみい、コルベールくん」 これ以上の言及を躊躇するようなコルベールを、オールド・オスマンはやんわりと急かした。 「はい・・・・もしかしたら、彼はあの伝説の使い魔、ガンダールヴ(ry 「「そういえばさっきあんた、どさくさにまぎれて私のこと呼び捨てにしてたでしょ?!」」 「「え?い、いやだって、そっちも名前で呼―――っぶ!」」 「「うるさい駄犬!まぁだ躾がたりないようねぇ!」」 「「ちょ!そんな殺生な、ぁあ、アッーーーーー!!」」 「「まぁまぁ、二人とも」」 コルベールの言葉を遮ったのは、いまだ決闘のその後を映し出す『遠見の鏡』から聞こえるバカ騒ぎであった。 ちなみに横島をシバくルイズ。それを止めるギーシュ、といった構図である。 「ではないでしょうね。常識的に考えて・・・・」 「まずありえんじゃろうなぁ」 こうして、横島が発端で起こった決闘騒ぎは、平穏無事に終わったのであった。