約 2,184,069 件
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1328.html
7話 声を上げる者は、一人もいなかった。 まるでこの場の全員が意思を一つにしたかのように、ヴェストリの広場は静まり返っていた。 突然の乱入者――ホワイトスネイクに。 だが当の本人は、そんなことは気にもかけぬ様子で、 「今ノ青銅人形ガ放トウトシテイタ一撃」 ホワイトスネイクはそう言い、そこで言葉を切る。 そして次に―― 「ソレハマスターヲ十分ニ殺セルモノダッタ」 そう、確かに言った。 「ちょ……あ、あああんた、ホワイトスネイク! 一体何言ってr」 「狙イハマスターノ後頭部。ソシテ青銅人形ノ重量、サッキノスピードカラ推測スレバ、ソレハ確カナ事ダ」 ルイズが、ホワイトスネイクが突然に乱入したこと、そして今ホワイトスネイクが語る、 彼女にとっては突拍子も無いことに抗議しかけるも、 ホワイトスネイクはそれを無視するかのように、黙殺するかのように、 ルイズの背を向けたまま、淡々と語り続ける。 「シカシ」 そしてホワイトスネイクはそう言うと、くるりと振り向く。 だがその眼が見据えるのは主人たるルイズの姿ではない。 ルイズの決闘の相手――ギーシュだ。 「ソノ小僧ニ、マスターヲ『殺ス』トイウ明確ナ意思モ覚悟モ有リハシナイ。 モシアッタナラ、自由ニ動ケル3体ヲ全テ動員シテマスターヲ襲ワセテイタダロウカラナ」 ホワイトスネイクはさらにそう続ける。 まるで獲物を前にした蛇のように鋭い視線を、ギーシュに向けながら。 そしてその視線に、ギーシュは全身の血が凍っていくような恐怖を感じ、同時にその視線が意味するものを直感的に理解した。 ホワイトスネイクは怒りを抱いているわけではない。 しかし、今ホワイトスネイクがギーシュに向けているのは、極めて純粋な敵意。 つまりホワイトスネイクは今、完全な戦闘体制に入っているのだ。 いつでも相手の行動に対応でき、そしていつでも相手を殺しにかかれる体制だ。 一方、ホワイトスネイクを間近で見ているルイズも、ホワイトスネイクがギーシュに向けている感情を同様に理解した。 そしてホワイトスネイクを召喚してから初めて、ホワイトスネイクに対して「恐ろしさ」を感じた。 今のホワイトスネイクが、怒りも無く、憎しみも無く、 ただ単純に始末するべき敵を前にしているかのような、そんな状態でいる。 しかも、そうすることが当然であるかのように、始末することが当然であるかのように。 「ホ、ホワイトスネイク!」 震える声で、ルイズは使い魔の名を呼ぶ。 「ドウシタ、マスター?」 それにホワイトスネイクが、感情を交えずに応える。 「め、めめ、命令よ。こ、『殺しちゃダメ』よ。 あああんたが、な、何考えてるかは、よく、わ、わわ分からないけど……と、とととにかく! 『殺しちゃダメ』だからね!」 ルイズは込み上がる恐怖にくじけそうになりながらも、そう命令する。 「殺してはならない」と、そう命令しなければ、ホワイトスネイクは確実にギーシュを仕留めにかかる。 それだけはダメだ。 確かに食堂でシエスタに罪をなすりつけようとしてたのを見た時はムカついたけど、 だからといって殺していいってわけじゃない。 いや、殺すのだけはやっちゃいけない。 そんな感情が、ルイズを突き動かしていた。 そして一方、命令を聞いたホワイトスネイクは僅かに振り返ってルイズをじろりと見た。 そして思った。 やはり、違う、と。 それどころか、かつての自分の主人だったプッチ神父と比べれば、おそらく180度真逆。 道徳というヤツを重んじ、自分自身の、あまつさえ他人の誇りさえ重んじ、そしてそれゆえに甘い。 そのことが――ホワイトスネイクに、今の主人であるルイズへの、失望に近い感情を抱かせていた。 「……了解シタ」 しかし、主人の命令は絶対である。 いくら自分とは合わないとはいえ、主人の命令に逆らうわけにはいかない。 そのため、ホワイトスネイクはルイズの命令に承知した。 「え……ほ、ホントに?」 「本当ダ。タダシ……」 だがそこでホワイトスネイクは言葉を切ると―― 「殺サナイダケダガ」 それだけ、言った。 「へ? え、あ、ち、ちょっと! それってどういう……」 ルイズが抗議しかけるが、その瞬間には既にホワイトスネイクはルイズの傍から離れていた。 そして―― ドヒュウゥンッ! 空中を風のような速度で移動し、一気にギーシュの目の前まで迫るッ! ギーシュがそれに反応し、杖をホワイトスネイクに向けようとしたが、それは既に一手も二手も遅れた行動だった。 既にギーシュの首はホワイトスネイクの右手にガッチリと掴まれ、そして空中へ一気にに持ち上げられていたッ! 地上から20、30サントも足が浮くギーシュ。 そして自分の体重で首がさらに絞まり、息が詰まりかける。 その苦しさのためにバタバタと足を振り、 そして自分の首を掴むホワイトスネイクの手を引き剥がそうと、必死に両手の指をその手にかけるギーシュ。 ところがその瞬間、ホワイトスネイクはギーシュを自分の後方―― しかしホワイトスネイクの後方にいるルイズよりもさらに後方――ギーシュのワルキューレたちがいる方向へ、 ギーシュの体を、片手であるにもかかわらず軽々と投げ飛ばした。 呻き声を上げながら、ボールのように地面を転がるギーシュ。 そして投げられた瞬間はギーシュはまだ気づかなかったが、激しくむせながら立ち上がり、 周囲を確認したところで―― 自分の周りに、いまだ無傷で立ち続けるワルキューレ2体、地面に転がっているワルキューレ4体がいることを理解した。 「こ……これ、は……ど、どういうことだ?」 「別ニ大シタ事ハナイ。タダオ前ニ……チャンスヲ与エタダケダ。 ソレニ、今私ガオ前ニ与エタ状況ニハ、オ前ダケダナク私ニモ意味ガアル」 「い……意味、だと?」 「ソウダ。ダガソレニツイテ、オ前ニ語ルツモリハナイ。 サテ……カカッテクルガイイ、小僧。 オ前ノ青銅人形モ、立テナイダケデ壊レテイルワケデハナイノダロウ? 『無事ニ』コノ決闘ヲ終エタケレバ……私ニ仕掛ケテクルガイイ」 あえて「無事に」という言葉を強調したホワイトスネイク。 ホワイトスネイクからすればまだまだ軽い挑発だったが、 戦意を喪失しかけていたギーシュに再び戦意を戻らせかけるには、それは十分だった。 「『無事に』、だと? ルイズの使い魔……君は僕が、自分が傷つくことを恐れているとでも思うのか!」 相対するホワイトスネイクがやった午前中の凶行のこともすっかり忘れ、食って掛かるギーシュ。 「事実ダ。デナケレバ決闘ノ相手ヲ背後カラ襲ウヨウナ真似ハ出来ヨウモナイ。 ソレニ、オ前ガ本当ニ傷ツクコトヲ本当ニ恐レテイナイナラ……行動デ証明スルンダナ。 証明出来レバ、イヤ、ソレ以前ニオ前が行動デキルカハ疑問ダガナ」 そして再びギーシュを挑発するホワイトスネイク。 それを先ほどから固唾を呑んで見守る周囲の生徒、そしてルイズ。 しかし……ルイズには、ホワイトスネイクがわざわざギーシュを挑発する理由が分からなかった。 それにさっきだってそうだ。 ホワイトスネイクは、さっきギーシュに仕掛けた時点で勝負をつけることが出来た。 なのに……それをしなかった。 そればかりか、ギーシュにワルキューレ6体を再び手駒として、盾として使役できる状況という、 あまりにも大きすぎるチャンスを与えた。 一体ホワイトスネイクは何を考えてるの? さっき私が「殺すのはダメ」って言ったら、「殺しはしない」って言った。 口約束みたいなものかもしれないけど……ホワイトスネイクの言葉には妙に信頼出来るものがあった。 だから、きっとギーシュを殺すという選択肢は取らない。 でも、ただギーシュを殴って気絶させるとか、 午前中の授業でやったみたいに「命令」してギーシュを倒すとか、そういうこともしないだろう。 出来るならさっきの時点でやってる。 だとしたら……ホワイトスネイクは、何を狙っているの? そんなことをルイズが考えていたとき―― 「……めるな……」 ギーシュの震えた声が聞こえた。 見ると、先ほどまで地面に転がっていた4体のワルキューレ全てが起き上がり、 ホワイトスネイクとギーシュとの間に立っていた。 そして―― 「僕をなめるなぁーーーーーッ!」 ギーシュの叫びとともに、一斉に6体のワルキューレがホワイトスネイクに向かう。 しかしその動きに先ほどルイズに対して行ったような、「青銅の壁」とでも称するべき統制はない。 ただ6体のワルキューレが一斉にホワイトスネイクに向かうだけだ。 そして、それが命取りだった。 ドギャアァッ! 甲高い、金属が引きちぎれる音とともに、先頭のワルキューレが一瞬でバラバラになったッ! 高速で繰り出されたホワイトスネイクの貫き手が、ワルキューレの四肢の間接を過たず破壊したのだッ! そしてホワイトスネイクは、今しがた破壊したワルキューレが地面に落下するよりも速く、 続く2体目、3体目をラッシュの間合いに捉えるッ! 「ウシャアアアアアアア!」 ホワイトスネイクが咆哮とともに、再び貫き手のラッシュを放つッ! ドギャドギャギャアァッ! 先頭に立っていたワルキューレの最後を再現するかのように、今度は2体のワルキューレがバラバラになるッ! 1体目のワルキューレの大破、そしてそれによって完全に虚を突かれたギーシュは、この時点で「3手」遅れた。 自分自身でも自分が遅れを取っていることに気づいたギーシュは、 慌てて残る3体のワルキューレに指令を出す。 「や、ヤツを取り囲め、ワルキューレ!」 その命令に応じ、ワルキューレが突進をやめ、ホワイトスネイクを取り囲むべく行動を開始する。 しかし――そのために、突進を行っていたワルキューレたちは、ほんの一瞬だが、速度を落とさねばならなかった。 そしてそのために、「1手」遅れた。 そしてそれを――百戦錬磨のホワイトスネイクが、見逃すハズもなかった。 バギョアァッ! ホワイトスネイクの貫き手が、ワルキューレに打ち込まれるッ! しかし先程のようなラッシュではない。 狙いは一点、青銅製のワルキューレの細首ッ! それを紙切れのように打ち抜き、支えを失ったその頭部を吹き飛ばす、強力無比にして高速の、貫き手の一撃ッ! そして今の一撃を受けたワルキューレが、ぐらりとバランスを崩してよろめくッ! しかしホワイトスネイクはそれには眼もくれない。 まるで初めからそうなることが予測できていたかのように、抜き手を打ち込んだ瞬間から、そのワルキューレに背を向けていたッ! そしてホワイトスネイクが眼前に捉えたのは―― ホワイトスネイクを包囲するべく、その後方に回り込んでいた2体のワルキューレッ! その瞬間になって、やっとギーシュは気づいた。 自分が「1手」遅れたことに。 しかし、それに気づいたことすら「1手」遅れていたことには、気づかなかった。 「ウシャアアアアアアアアアァッ!!」 再び上がるホワイトスネイクの咆哮ッ! そしてそれとともに、しかし今度は正確な狙いを持たずに、 2体のワルキューレの全身に目掛けホワイトスネイクの貫き手のラッシュが叩き込まれるッ! ドギャドギャドギャドギャドギャアッ!! 全身を余すところ無く貫き手で打ち抜かれ、2体のワルキューレは一瞬で青銅の塊と化すッ! そして、その2体がズシン、と地面の上に倒れ込むのと同時にホワイトスネイクはくるりと後ろを振り向き―― ドギャギャァッ! 先ほど頭部を吹き飛ばされ、その衝撃で未だにふらふらしていたワルキューレの間接を全て貫き手で破壊し、 一瞬のうちにバラバラにした。 ギーシュがホワイトスネイクに6体のワルキューレをけしかけてから――わずか10秒。 その6体のワルキューレは、全てが青銅のガラクタと化していた。 そして、それらをわざとらしく、ゆっくりと眺め回したホワイトスネイクは―― 「ドウシタ、モウ終ワリカ?」 とだけ言った。 周囲の生徒達も、ルイズも、ギーシュも、口を開くものは一人もいなかった。 ギーシュのワルキューレ6体を一瞬にして葬り去った、ホワイトスネイクのその圧倒的な強さに。 そして、これからギーシュの身に起こるであろうこと―― ホワイトスネイクからの攻撃を受けるであろうことを想像して。 もしギーシュがあのホワイトスネイクの攻撃を受けたなら……確実に重傷を負う。 肩に貫き手を食らったなら肩から先が吹き飛び、腹に食らったなら内臓の半分以上が潰され、 大腿に食らったなら、太腿から先が吹き飛び、首に食らったなら首から上――頭が落ちて死ぬだろう。 いずれにしてもギーシュは無事では済まない。 そしてそのことは、ギーシュ自身にも分かっていた。 分かっていたからこそ、逆にそのことが、さらにギーシュの心を追い詰めた。 「く……く、来るな!」 ガチガチと歯の根を鳴らしながら、ギーシュは杖をホワイトスネイクに向けて叫ぶ。 しかし――ホワイトスネイクは、「あえて」ゆっくりとした歩調でギーシュに近づいた。 1歩、1歩、着実にギーシュへと、ホワイトスネイクは向かっていく。 そしてギーシュはホワイトスネイクが1歩自分に近づくたびに、1歩下がる。 1歩、ホワイトスネイクが進む。 1歩、ギーシュが下がる。 1歩、進む。 1歩、下がる。 そして8歩目をホワイトスネイクが踏み出す――かに見えた瞬間、 突然ホワイトスネイクは地を蹴り、空中を滑るようにしてギーシュに迫った。 「ひっ、ひいいぃ!」 思わず腰を抜かすギーシュ。 だが、先ほどまでの距離を半分ほどにまで埋めたところで、ホワイトスネイクはピタリと空中で静止した。 そしてゆっくりと地に足を着け、先ほどまでのように、1歩1歩、ゆっくりとギーシュに向かって歩き始めた。 自分に迫ってくるホワイトスネイクを見て、慌てて下がろうとするギーシュ。 しかし、腰が抜けてしまっている。 立ち上がることは出来ない。 でもあのホワイトスネイクに追いつかれたら……。 そのことを考えた瞬間、ギーシュはホワイトスネイクに背を向け、四つんばいになって逃げ始めた。 もはや名誉なんて関係ない。 あいつに追いつかれたら、あいつに追いつかれてしまったら! 腕が無くなるかもしれない! 足が無くなるかもしれない! いやそれどころか、きっと、きっと自分は死ぬ! いやだ、死にたくない! 自分が貴族だろうがなんだろうが、そんな事は関係ない! 今あいつに追いつかれたら、殺されてしまう! いやだ、死にたくない! そう思ってひたすらにホワイトスネイクから距離をとろうとするギーシュ。 だが―― (なんだ……な、なんだ? 僕の足が、う、動かない! いや、手もだ! 手も動かな……!! な……ま、まさか……まさか! 声も出ないのか!? ……そういえば、何でさっきからずっと静かなんだ? 何で誰も喋らな……い、いや! 違う! あいつの足音さえ聞こえない! さっきまで聞こえてた、あいつが地面を踏みしめる音さえ聞こえない!) 「『手足を動かしてはならない。そして何も言ってはならない』。ソウ、オ前ニ『命令』シタ。 モットモ、私ガ何ヲ言ッテルノカ、オ前ニハ理解出来ハシナイダロウガナ」 ギーシュの後頭部に突き刺さったDISCが、ギーシュから手足の自由と、声を奪っていた。 もはやギーシュには、逃げることさえ出来ない。 そして一方、ギーシュをゆっくりと追い詰めるホワイトスネイクを見て、 ルイズはホワイトスネイクの真の目的を理解した。 ホワイトスネイクは、ギーシュに「恐怖」と「絶望」を与えようとしている。 ただそれだけのために行動しているッ! すぐにギーシュをぶちのめすという事をしなかったのも、 ギーシュに6体のワルキューレを使役できる状況を与えたのも、 6体のワルキューレをわずか10秒のうちに全滅させたのも、 あえてギーシュにゆっくりと迫っていったのも―― 全ては、ギーシュを極限まで絶望させ、恐怖させるためだったッ! しかも、あえてほんのちょっぴりの希望を与えておいて、最後には相手の全てを奪っていき、絶望させる。 そんな、あまりにもおぞましく、あまりにも残酷な手法を―― ホワイトスネイクは、何の躊躇も無く選択したのだ。 そしてルイズがそこまで理解したとき、ホワイトスネイクはギーシュの正面に回りこんでいた。 ホワイトスネイクはゆっくりした動作でギーシュの首を先ほどと同じように掴むと、じわり、じわりと上に持ち上げていく。 ギーシュはもはや完全にパニック状態になっており、眼からは涙を溢れさせ、口角からは唾液を垂れている。 恐怖によって正気を失う、まさにその一歩手前だ。 そしてホワイトスネイクが自分の肩ほどの高さ、 ギーシュの足が10サントほど浮く高さまでギーシュを持ち上げたところで―― 「最後ニ一ツ」 ホワイトスネイクが、口を開いた。 「何故私ガコノヨウナ回リクドイ手段ヲ取ッタノカ、教エテヤロウ」 「先程マスターハ、私ニ「お前を殺すな」ト、命令シタ。 シカシ……私ハ了承デキナイ。 仮ニモ私ノ主人ヲ殺ソウトシタ者ヲ見逃スナド……私ニハ了承シガタイコトダ。 ダガマスターノ命令ハ絶対ダ。 マスターノ命令ニハ従ワザルヲ得ナイ。……ナノデ」 そこで言葉を切ったホワイトスネイクは、空いた手の指をずぶり、とギーシュの額に突き刺した。 「命令ノ範疇デ、ソシテ私自身ノ手法デ、私ハオ前ヲ始末スル」 ホワイトスネイクの凶行に、周囲から一斉に悲鳴が上がる。 周囲の生徒達と同様にそれを見ていたルイズも、全身の血がさぁっと引いていくような感覚を味わった。 しかし肝心のホワイトスネイクは周囲の様子には一切気をかける事もなく、そしてギーシュの額から指を引き抜く。 引き抜かれたその手には、鈍く輝く一枚の円盤――DISCがあった。 そしてホワイトスネイクがギーシュを持ち上げていた手を離すと―― ギーシュはどさり、と、糸の切れた操り人形のように地面に崩れ落ちる。 そしてギーシュの後頭部に突き刺さっていたDISCは、それと同時に外れた。 ギーシュが倒れるのと同時に、周囲の輪から一人の女子生徒が飛び出してきた。 モンモランシーである。 そしてルイズもまた、それと同時に駆け出した。 モンモランシーはギーシュの元へ、ルイズはホワイトスネイクの元へ向かう。 「ギーシュ! ギーシュ! ねえ、起きてよ、ギーシュ!」 ギーシュに飛びついたモンモランシーが、必死にギーシュの身体を揺り動かす。 しかしギーシュは虚ろな目を空に向けたまま、返事すらしない。 そしてその様子を見て、ルイズは顔面を蒼白にしてホワイトスネイクを問い詰めた。 「ホワイトスネイク! あ、ああ、あんた……言ったじゃないの! 『殺しちゃダメ』って、言ったじゃないの! それなのに……あんた一体、何て事をしてるのよ!」 「殺シテハイナイ。命令ハ守ッテイル」 「じゃあ何でギーシュはああなっちゃってるのよ!」 「ソレハ『記憶』ヲ奪ッタカラダ」 「……き、『記憶』?」 「ソウダ。今朝言ッタ、私ノ能力ノ2ツ目ダ。アト幻覚ハ……使ウ機会ガ無カッタノデ、見セラレナカッタガナ」 「そんことはどうでもいいのよ! それと記憶を奪われたらどうなっちゃうの!? ギーシュは死んじゃったみたいになってるけど、元に戻るの!?」 「戻リハシナイ。記憶ヲ失ウトイウ事ハ、生キル目的ヲ失ウトイウ事。 永久ニ意識ハ戻ラズ、ヤガテ衰弱死スル」 「そ、そんなっ……!」 淡々とホワイトスネイクから説明される事実の数々に絶句するルイズ。 「ど、どうやったら治るの?」 「ソレハ簡単ナ事ダ。コノDISCヲ小僧ノ額ニ差シ込メバ、スグニ意識ハ回復スル」 「だったら、すぐやりなさいよ! こ、これは命令よ、すぐにギーシュに『でぃすく』を戻しなさい!」 そのルイズの命令を聞いて、ホワイトスネイクは改めてルイズに対する失望を強くした。 何故この小僧を許せる? 自分を殺していたかもしれないこの小僧を、どうしてそうあっさりと許すことが出来る? そんな思考がホワイトスネイクの胸中をめぐった。 しかし……やはり、命令は命令。 従う以外の道は無い。 それにホワイトスネイク自身、たとえ命令に疑問は感じたとしても、命令に逆らうつもりはない。 だが……承知したがたい事もある。 そして、自分の中ではっきりさせなければならないこともある。 「了解シタ、マスター。シカシ……一ツ、ハッキリサセタイ事ガアル」 「な……何、よ」 「何故マスターハ『殺してはならない』ト命令シタ?」 「な、何故って……」 「アノ小僧ハマスターヲ殺ストコロダッタノダゾ? ソレニモ関ワラズ、何故マスターハアノ小僧ヲ救済シヨウトスル?」 「……確かに食堂でのギーシュの振る舞いには腹が立ったわ。 それに、ギーシュがわたしが死ぬかもしれないような攻撃をしてきたことも。 でも……だとしても、殺すような事は無いと思うの。 甘い考えって、あんたは思うかもしれないけど……それでも、殺すのはダメ。 自分でもなんていったらいいか分からないけど……とにかく理屈じゃないの。 わたしの心が、そうすることを否定してるのよ」 「……ナルホド、ナ。デハ、マスター」 ホワイトスネイクはそう言うと、DISCをルイズに手渡した。 「別ニDISCハ私デナクテモ差シ込ムコトハ出来ル。 マスターガソウスル事ヲ選ンダノナラ……マスターガ自分デスルベキダ」 そう言って、ホワイトスネイクは自分を解除した。 これ以上この場に居続けると、さらに不愉快になりそうな気がしたからだ。 多少は自分の不愉快が面に出たかもしれないが、それもどうでもよかった。 とにかく、一刻も早くこの不快な場から消えたかった。 DISCを受け取ったルイズはすぐに、ピクリとも動かないギーシュにDISCを差し込む。 ズブズブと音を立てて、ギーシュの額にDISCがめり込んでいく そして―― 「う……う、うぅ…………」 ギーシュが呻き声を上げた。 意識を取り戻したのだ。 「ギーシュ!」 モンモランシーが涙声でギーシュに抱きつく。 「な……なんだ? 僕は……ルイズの使い魔、に……」 「大丈夫なのよ、ギーシュ! もう元に戻ったんだから!」 「元に……戻っ……た?」 「ええ! ルイズの使い魔があなたの額から引っ張り出した円盤みたいなのを戻したら……」 涙ながらのモンモランシーの話を、眼を白黒させながら聞くギーシュ。 そして―― 「……はッ! そ、そうだ! ルイズ! 僕は君に謝罪しなければ……」 自分がルイズを殺しかけたことを思い出し、すぐにそのことを言うギーシュ。 しかし―― 「……いいのよ」 「へ? いや、でも、しかし、僕は君を……」 「だから、いいのよ。こっちも……あなたに大変なことをしたみたいだから。 シエスタに謝っといてさえくれれば、わたしはそれでいいわ」 そう言ったきり、ルイズは何も言わずにそのまま寮へと戻っていった。 ホワイトスネイクと自分との間にある、決定的な隔たり。 そしてホワイトスネイクが内に秘めていた恐ろしさと残虐性。 それらに何一つ気づけなかった自分が情けなくて、ルイズは何も言えなかったのだ。 To Be Continued...
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/973.html
「何考えてんのよ、あいつは!」 ルイズが廊下を走っている。 「私が…ご主人様が心配してあげてるっていうのに…」 いくら腕力が強かろうと、ギーシュの操るゴーレムの前ではひとたまりも無いだろう。 「何のために剣を買ったと思ってるのよ!」 剣を使えば勝てないまでも、一矢報いることが出来るかもしれない。 そうしたらあの使い魔も、臆病者と呼ばれる心配もなくなり、素直に謝るだろう。 「ボロ剣!あんたの出番よ!!」 勢いよく自分の部屋の扉を開けて、デルフリンガーが置いてある場所に向かって叫ぶ。 「あ~ん?出番…いいよ、相棒には俺なんていらねーんだ。もう実家に帰る!」 しかしデルフリンガーはすっかり駄目になっていた。 「実家ってどこよ!?」 「武器屋。だいたい俺が必要な相手ってなんだ?ドラゴンの大群でも湧いたか?」 「なに大口叩いてんのよ!貴族よ、貴族!ドットだけど平民が素手で、 あんたがいても無理だと思うけど…とにかく勝てるわけ無いでしょ!」 「じゃ俺帰るわ」 「どうやってよ!?そうじゃなくて!あーもうこのボロ剣、とにかく行くわよ!」 デルフリンガーを掴んで走り出す。 「あいつ、私が行く前にやられたら承知しないんだから…」 「今日はどんな風にミス・ロングビルとスキンシップをとろうかのう…」 学院長室にて、オールド・オスマンはこれからやってくる秘書に、 いかにセクハラするかを考えていた。老いて益々盛んなスケベジジイである。 「やはりここはオーソドックスにモートソグニルに覗かせるべきか、 ボケたフリをして尻をさわるべきか、悩むのう…そうじゃ! 胸を揉まねば治らない発作というのはどうか!? しかし流石に胸はまずいかのう、本気で殺されるかもしれん…尻でさえあれじゃから」 今朝、尻を触ったら『こいつはメチャ許せんよなあああああ!』とバックブリーカーを 決められた時の事を思い出していると、ノックの音が聞こえた。 「む、誰じゃ?」 「オールド・オスマン、私です!」 「ふむ、入ってきたまえ」 立てかけてあった杖を振って扉を開けると、秘書のミス・ロングビルがそこにいた。 「ヴェストリ広場で、決闘をしようとしている生徒達がいます! 何人かの教師が止めようとしましたが、生徒達に邪魔されて、止められないようで…」 「なんじゃ、それぐらいの事で騒々しい…で、その暇な貴族は誰と誰なんじゃ?」 「一人は貴族なのですが…その、もう一人はイクロー君… いえ、ミス・ヴァリエールの使い魔の平民です」 「なんと、あの少年か!相手の貴族は?」 「ギーシュ・ド・グラモンです。教師達は、決闘を止めるために『眠りの鐘』の 使用許可を求めおりますが…」 「ふむ…」 鬚をいじりながらしばし黙孝した後、オスマン氏は口を開いた。 「たかが子供のケンカを止めるのに、秘宝を使うわけにはいかん、放っておきなさい」 「はい…」 不満そうなミス・ロングビルに、オスマン氏は続ける。 「…と、言いたいところじゃが。ミス・ロングビル、君が止めてきなさい。 なに、少々手荒な事をしてもかまわん。ワシが許可する」 「は、はい!」 その言葉を受け、急いで部屋を出ようとすると、一人の教師がドアの外に立っていた。 「おや、これはミス・ロングビル。どうかしたのですか?」 「すいません、急いでいるもので…」 入れ替わりで、太陽拳ができそうな教師が部屋に入ってくる。 「何かあったのですか?」 「いや、グラモンの馬鹿息子が平民と決闘をするとかいう話でな。 ミス・ロングビルに止めに言ってもらったのじゃよ、ミスタ…コルレル?」 「コルベールです!しかし、彼女に止められるなら、他の教師達が止めているのでは?」 チッチッチッ、と指を左右に振ってオスマン氏が答える。 「相手の平民なんじゃがな…ありゃミス・ロングビル、たぶん惚れとるな」 「なななな何ですと!?」 実はコルベールは影ながらミス・ロングビルを狙っていたのだ。 「ま、実際は惚れとるとまでいかんじゃろうが、きっかけがあればすぐじゃ」 うんうんと一人で納得するオスマン氏。 「そこでじゃ!そのきっかけを与えてやったというわけじゃ」 「というと?」 「察しが悪いのう、ミスタ・ブリトヴァ」 「コルベールです…」 「良いか?はっきり言ってただの平民では、すぐにやられてしまうじゃろう… ミス・ロングビルが駆けつけるころには、少年はボロボロになっておる。 彼女は間に合わなかった事を悔やんで、せめて少年を看病しようとする 保健室で若い男女が二人きり…これはもう何か起こることは間違いない!」 「そ、そうでしょうか?」 「わかっとらんのう…一人はやりたい盛りの年頃、一人は婚期を逃した女ざかり。 これで何かおこらんはずがあるまい!というかワシなら無理にでもおこすね! 少年は真面目そうじゃったから、責任を取ってミス・ロングビルとゴールイン! ミス・ロングビルはきっかけを作ったワシに感謝!きっと尻を触っても許してくれる! あるいは胸もOKになるかもしれん!いや、なるに違いない!」 「おい、ジジイ」 そのころミス・ロングビルこと、土くれのフーケは 「ふふふ、ボロボロになった坊やを看病することによって、アタシへの高感度はアップ! 東方の情報や、ラ・ヴァリエール家の情報をゲット!夢がひろがるねぇ!」 あんまりオールド・オスマンと変わらない事を考えていた。 「ところで何しに来たんじゃ、ミスタ・ガブル?」 「コルベールです!ってそうでした、大変な事がわかりました!」 先程の冷めた態度とはうってかわって、コルベールが興奮した様子で告げる! 「あのミス・ヴァリエールの呼び出した少年なんですが、 変わったルーンだったので調べてみたら…これを見てください!」 コルベールが机の上に、ルーン文字のスケッチと、古びた本を置く。 「『実践!ブリミル式毛根復活法 私はこれでフサフサに!』もう手遅れじゃと思うがのう…」 「それは部屋に置いてあるはず!?」 「嘘だよお~~ん!冗談じゃ、冗談ッ! しっかしそんな本、本当にあるんじゃな。適当に言ってみただけなんじゃが」 キレそうになるのを必死で抑えて、コルベールが本を開けて話を続けようとする。 「…見てください、彼のルーンは始祖ブリミルの使い魔『ガンダールヴ』に 刻まれていた物とまったく同じだったのです! つまりあの少年は…伝説の『ガンダールヴ』になったんですよ!」 机を叩いて、オスマン氏に詰め寄る。 「落ち着かんかい、ミスタ・ラスヴェート。あと顔が近い。 ルーンが同じじゃからといって、そうと決まったわけではないじゃろう」 「コルベールです!まあ、それはそうですが…」 「しかし、それはちょうど良いかもしれんな」 「は?」 オスマン氏が壁に掛かった大きな鏡に向かって杖を振ると、ヴェストリ広場の様子が 映し出された。コルベールが、人だかりの中心にいる2人の少年の片方に目を奪われる。 「彼は!?」 「そうじゃ、先程の話の平民じゃよ」 はっ、となってオスマン氏を見るコルベール。 「もし少年が『ガンダールヴ』なら、これではっきりするはずじゃ…」 「諸君!決闘だ!」 ヴェストリ広場の中心でギーシュが薔薇の造花を掲げた後、育郎にそれを向けた。 「とりあえず、逃げずに来た事は、褒めてやろうじゃないか」 隣ではモンモランシーが『あ~~~ん…頼もしいわ!アタシのブルりん!』という目で ギーシュを見つめている。 「モンモランシー、この勝利を君に捧げよう」 薔薇を口にくわえ、優雅に礼をするギーシュをさらに熱っぽい目で見るモンモランシー。 ギーシュは、思わずこの状況を作り出した育郎に感謝したくなってくるが、 もちろんそんな態度はおくびにも出さない。 「………」 対する育郎は、ギーシュとは対照的にその心は沈んでいる。 彼自身、本来争を好まない性格という事もあるのだが、ここ数日で魔法にいくらか 触れてきたとはいえ、さすがに戦いに使う魔法など見たことがないのだ。 危険な状態になれば、取り返しがつかなくなるかもしれない。 しかしそれでも、震えるシエスタの姿を、そして自分の事を『ゼロ』と言った時の ルイズの悲しそうな顔を思い出すと、決闘をやめる気にはなれなかった。 「では始めようか…ワルキューレ!!」 ギーシュが叫んで薔薇を振ると、花びらが一枚宙に舞い、それが全身金属でできた、 戦乙女の姿に変化した。 「僕の二つ名は『青銅』。青銅のギーシュ! 従って青銅のゴーレム、ワルキューレがお相手するよ。行け!僕の美しき戦乙女よ!」 ワルキューレが育郎に向かって走り出し、その青銅の拳を突き出す。 しかしその拳の先には育郎はいない、軽く体を捻ってかわしている。 ワルキューレは次々と拳を繰り出すが、その全てが空を切った。 自分に向かって放たれた銃弾すら知覚できる今の育郎にとって、ワルキューレの拳は 止まっているに等しい。 「なかなかやるじゃないか、あの平民」 「ギーシュが遊んでるだけだろ。おいギーシュ、そろそろ本気を出せよ!」 「はっはっはっ、まかせたまえ!」 周りの生徒の声に答え、ギーシュは薔薇を振ってさらに3体のワルキューレを生み出し、 育郎を襲わせる。 ひょっとしてこれはまずいんじゃないか? ギーシュは少しだけ焦っていた。 4体に増えてもワルキューレ攻撃はさっぱり当たらないのだ。 モンモランシーの方を見ると『何やってんの?』という顔でこちらを見ている。 勿論自分が負けるわけは無いのだが、そもそもモンモランシーは野蛮な事は 嫌いなのである、長々と戦いを見せても喜ばれる事は無い。 逆に考えるんだ、避けられると言うのなら… 「…避けられない攻撃をすれば良い!来いワルキューレ!!」 育郎から離れ、ギーシュの傍に移動したワルキューレ達が横一列に並んでいく。 「突撃だ!!」 その声と共に4体のワルキューレ全てが、一斉に育郎に向かって突進する。 これなら例え避けようとしても、全てのワルキューレを避けた方向に動かせば、 完全に避けられる事は無いだろう。 対して育郎は、なんと突進するワルキューレに向かって走り出した。 「ふっ、恐怖のあまりおかしく…ってワルキューレを踏み台にしたぁ!?」 確かに横方向には対応できただろうが、縦の方向は想定していなかった。 もっとも、突進するワルキューレに向かって飛び上がり、その頭を踏み台にする という事を、想像出来る物はこの場にはいなかっただろうが。 一呼吸の後、ギーシュの後ろに育郎が降り立つ。 そしてその瞬間、ギーシュの背筋に冷たいものが走った。 「うわわわわわ!!」 ギーシュ・ド・グラモンの中に眠る軍人の血が、あるいは生物の純粋な本能が、 自分の後ろのいる生き物が、尋常な代物で無いと激しく警告する。 「わ、ワルキューレ!」 振り向きながら薔薇を振り、さらに2体のワルキューレを、今度は素手ではなく、 槍を持たせた状態で練成し、攻撃の指令を与える。 しかし、その槍は受け止められた。 並みの人間よりは強い力を持つはずのワルキューレが、特別に体格がいいわけでもない 育郎に、それぞれ片手で攻撃を止められている様は異様であった。 この瞬間、彼は自分が相手にしているのは、人間であるという認識は吹き飛んだ。 育郎はこのまま、手に持った槍を投げ飛ばし、ギーシュの杖を奪えば終わりと考えた。 この数日の出来事で、魔法を使うのには杖が必要だという事はわかっている。 これで終わり、そう安堵していた。 しかしそれは油断だった。 ギーシュにとっての幸運は、それほど強力なメイジではないという事だった。 故に育郎はその力を使う必要は無いと判断した。 ギーシュにとって不幸は、それでも彼はメイジであり、簡単に人を殺せる力を 持っているという事だった。 「ぐぅ…ッ!?」 育郎の腹部から槍が突き出ていた。 彼の背後にはその槍の持ち主、ギーシュが作り出せる最後のワルキューレが佇んでいる。 育郎がギーシュの杖、薔薇を奪おうと手を伸ばすと、ギーシュはその手を払うように 杖を振った。もっともそれは、育郎にはそう見えたというだけであって、 実はワルキューレを作り出す為の行動だったのだ。 それが分からなかった育郎は、背後に現れたワルキューレに気付かず、その攻撃を まともに受ける事となった。 「ああ……」 呆然とするギーシュ。 いくら相手が平民でも、ここまでする気など無かった。 しかしあの瞬間、己の体を駆けずり回った恐怖が、彼を過剰な行動に移らせた。 「ギーシュ!後ろから攻撃するなんて卑怯だぞ!」 「平民相手に情けないぞ!」 周りの声でなんとか冷静になっていくギーシュ。 モンモランシーを見ると、口を押さえて真っ青になっている。 「そんな!?」 ルイズが広場にたどり着き、人ごみを掻き分けて見た物は、自身の使い魔が 槍に貫かれている姿だった。 こんな事なら剣なんてとりにいかなければ良かった 何としてでもあの時止めるべきだったのだ これは自分のせいなんだ… 涙で視界がぼやけてくる。 やっぱり自分はゼロなんだ 使い魔も止められない、おちこぼれのメイジ あの傷じゃ死んでしまうかもしれない 自分がゼロだからあの使い魔、イクローが死んでしまう… 「泣くな娘っ子、相棒なら大丈夫だ」 手の中のデルフリンガーが、ルイズに声をかける。 「何が…何が大丈夫なのよ…あいつが、イクローが…私がゼロのせいで…」 「しゃーねーな……相棒を見てみな」 「………え?」 『変化』がおきていた 「なななななな何だこれは!?」 ギーシュの目の前で信じられない光景が展開されていた。 育郎を貫いている槍が、ひとりでに押し出されたのだ。 『「寄生虫バオー」の麻酔作用開始! 育郎の肉体を槍が貫いた瞬間、体内の「寄生虫バオー」は育郎の精神を麻酔し、 彼の肉体を完全に支配した!』 渇いた音を立てて槍が地面に落ち、その傷が見る見るうちに塞がっていく。 『「寄生虫バオー」の分泌液は血管をつたって細胞組織を変化させ……… 皮膚を特殊なプロテクターに変える!』 育郎の肌の色が変わっていき、顔にひび割れが入り、髪が伸びていく。 蒼い、その肉体は人間にはありえない質感と色をしていた。 『筋肉・骨格・腱に強力なパワーをあたえるッ!』 そこに立っていたのは人間ではなかった 金色の目と蒼い肌、蒼い髪を持つ異形が唸り声を上げたッ! こ れ が ッ ! こ れ が ッ !! バルバルバルバルバル!!! こ れ が 『 バ オ ー 』 だ ッ ! そいつに触れることは死を意味するッ! アームド・フェノメノン 武 装 現 象 ッ ! ウォォォォォォォォォオオオオオオオム!!!!
https://w.atwiki.jp/totopedia/pages/4.html
・幻神・ ここでは現在台湾で公開されている幻神の最新情報をお届け、幻神の入手方法などを紹介していきます ※幻神はアカウント共有です 幻神の名前の色は 聖 闇 風 火 氷 雷 の属性の色で色が変わっております。 名前 屬性 攻撃 会心 速度 生命 防御 回避 イシス 闇 C+ B A B C+ B シヴァ 雷 B A B C+ C+ B 応龍 聖 C+ C+ B A B B 利維坦 氷 B C+ A B B C+ ガルダ 風 A B B C+ C+ B 法夫納 闇 C+ C+ B B A B ヒュドラ 雷 C+ B A C+ B B インフリート 火 B A B C+ B C+ 亞瑟 風 C+ C+ B B A B 玉藻御前 聖 C+ C+ A B B B カエサル 雷 B A B C+ C+ B ミノタウロス 火 C+ B C+ B B A 望月千代女 闇 B C+ A C+ B B 克麗歐佩?拉 氷 A B B B C+ C+ アルテミス 聖 C+ C+ B B A B 名前 屬性 攻撃 会心 速度 生命 防御 回避 レウス 雷 B C+ C+ C+ B C+ ヴィヴィ 氷 C+ B C+ B C+ C+ ホーリードラゴン 火 B C+ B C+ C+ C+ ユニコーン 聖 C+ B C+ C+ C+ B ヘラクレス 雷 C+ C+ B A B B アポロン 火 B C+ A B C+ B アキレス 聖 B A B C+ B C+ 武蔵坊弁慶 風 C+ C+ B B B A ファウスト 氷 C+ C+ B B A B ギルガメッシュ 闇 A B B C+ B C+ ワルキューレ 氷 C+ C+ B B A B 梵天 聖 B C+ A B B C+ ガブリエル 風 A B B C+ C+ B 赫拉 闇 C+ C+ B A B B リリス 闇 A B C+ B C+ B 現在取得可能な幻神(随時更新していきます)能力値は上の一覧を参考にしてください。 ・初期入手幻神・(レベル10程)メインクエを進めることで入手可能 ヴィヴィ レウス ホーリードラゴン ユニコーン ・25LV程で開放される幻神・(25LV程)メインクエを進めることで入手可能 ワルキューレ アポロン ・40LVで開放される幻神・(40LV程)メインクエを進めることで入手可能 ガブリエル ヘラクレス 古の欠片(デイリー消化でもらえるアイテム)で雑貨屋のソウルで合成して鍵の欠片を取得 と ギルド4lvでいけるギルドタウンの幻神の戦いによってドロップして入手可能な幻神 ワルキューレ アポロン ガブリエル ヘラクレス(上記でも入手可能) 玉藻御膳 応龍 シヴァ カエサル ミノタウロス ガルダ ヒュドラ ギルガメッシュ ・課金で入手可能な幻神・ アルテミス ・進化・ 進化は幻神の能力強化や進化後の能力の上昇値を変えます。 進化に必要な素材は現在では固定で 持っている幻神+その幻神の鍵+素材(エンブレム等) (例)ワルキューレ+ワルキューレ起源の鍵+氷のエンブレム+幻神EXPクリスタル小 幻神はアカウント共有なのでレベルで入手可能な幻神にはキャラのレベルを上げ、鍵を貰う→共有倉庫→メインで材料を倉庫からとる→進化 という手順で進化も可能であります。 ギルドタウン幻神湧き時間(現在の湧く時間です台湾と違ったので編集) 日曜日 応龍 01 00 15 00 20 00 ギルガメッシュ 12 00 17 00 22 00 月曜日 玉藻御前 12 00 17 00 22 00 火曜日 ヒュドラ 01 00 15 00 20 00 アポロン 12 00 17 00 22 00 水曜日 シヴァ 12 00 17 00 22 00 木曜日 ガルダ 01 00 15 00 20 00 ヘラクレス 12 00 17 00 22 00 金曜日 ミノタウロス 01 00 15 00 20 00 ワルキューレ 12 00 17 00 22 00 土曜日 カエサル 01 00 15 00 20 00 ガブリエル 12 00 17 00 22 00 ※文字色と時間が対応しています。 ・現在の主観やギルメンの情報で作成したので違うこともあるかもしれませんが情報入り次第どんどん更新はしていく方針です。ご了承ください! このページはととり・美桜が編集しました。 Copyright © 2013 X-LEGEND Entertainment Co., Ltd. All Rights Reserved.
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/6595.html
前ページ次ページzeropon! 第五話 撃滅!青銅のギーシュ! 「な、なんだね君たちは!?」 じいっと、自分を見つめる幾つもの目がルイズの使い魔だと気づいたギーシュ。 「ふ、ふはは。なんだね?よ、よく見れば『ゼロ』、君の使い魔じゃあないか。さっさとこいつらと一緒に魔法の練習でも…」 「黙りなさい」 いつの間にかメデンがルイズの隣にいた。そして彼女もまたギーシュをまっすぐと見据えていた。 「…なん!き、貴様!貴族に対して…」 「黙れ、言ったのですこの『金髪豚野郎』」 メデンの言葉に周りが凍りつく。貴族に逆らう、平民がこれをやれば反逆とみなされその場で殺されても文句が言えないのだ。ましてや使い魔が、である。メデンの言葉に固まっていたギーシュは突然高笑いをあげた。 「く、くはははは、まったく『ゼロ』のルイズが呼んだだけあって、躾のなっていない使い魔だね!いいだろう!君たちには躾が必要なようだね!君達に決闘を申し込む!!」 びしりっとメデンに指をさして言い放つギーシュ。 「いいでしょう」 一言で何事も無いかのようにうけるメデン。そんなメデンに慌てたのはルイズであった。 「ちょっとメデン!あんた何勝手に…」 「邪魔しないでくれるかね、ヴァリエール。彼女たちは決闘を受けたのだ!…準備ができたらヴェストリ広場まで来たまえ!」 そう言い放つとギーシュは食堂から怒りの足取りで出て行った。メデンはシタ・パンをよぶとこう命じた。 「シタ・パン、準備をしてヴェストリ広場へ。装備は…好きにしなさい」 「わかりましたー」 そういうとメイド服姿のシタ・パンとてとてと食堂をでていった。 他のパタポン達も何事も無かったように給仕にもどる。メデンはそれを見送るとルイズの前にひざまずく。 「勝手なまねをして申し訳ありません、ルイズ様」 「あんた達、貴族にあんなことして無事に済むと思ってるの!?」 「罰ならばいくらでも」 「違うわよ!ギーシュはメイジなのよ!あんたたちがかなうわけないじゃない!」 「貴方たち殺されちゃう…」 声を荒げるルイズ、怯えた様子で顔を覆うシエスタ、そんな二人とは対極にメデンは平然としている。 「いまからギーシュに謝りに行くわよ!いまならまだあいつも…」 「必要ございません、悪いのはあちらです。謝る道理があるのですか?」 「それは、そうだけど…でもそれじゃああんた達が…」 「ルイズ様、なんら問題はございません。さあヴェストリ広場へ行きましょうか。きっととても楽しい処け…失礼、決闘になりますよ?」 心配するルイズたちにメデンは笑みを返す。とてもとても黒い目だけの笑みを。 「諸君、決闘だ!」 広場の真ん中で宣言するギーシュ。いつの間にか広場の周りにはギャラリーが集まっていた。 「逃げずに来たのは褒めてやろう!しかし…二匹だけなのかね?」 ギーシュの視線の先、そこにいたのは、メデンとシタ・パンだけであった。シタ・パンは奇妙な形の、斧の様な剣の様なものと、いかつい装飾の盾を持っていた。 ギーシュの問いに、二匹は沈黙を持って返す。そんな両者の間に乱入者が現れる。ルイズだ。 「ギーシュ!決闘は禁止されてるのよ!いますぐやめなさいこんなこと!」 「それは『貴族同士の』だろ?使い魔となら禁止されてないさ!そこをどきたまえヴァリエール!」 「ちょっとあん…」 「お下がりをルイズ様」 メデンが後ろから静かに促した。 「あんた達もやめなさい!かなうわけないでしょ!」 「お下がりを、ルイズ様」 ルイズの静止に同じ言葉で返すメデン。その目には強い意志が宿っていた。 「っつ!もお勝手にしなさい!」 ずんずんとその場から離れギャラリーに混じるルイズ。腕組みをして仁王立ちになると、それっきり何も言わなくなる。 「さあ、邪魔者はいなくなったね。では始めようか。勝敗はどちらかが参ったというまで…そうだな、僕が杖を落としても負けとしよう」 そして手に持っていた造花を振るうギーシュ。同時に現れたのは青銅でできた一体の女性型の華美な装飾を施したゴーレム。ギーシュの魔法に沸く観衆。 しかし…それに対してもメデンとシタ・パンは沈黙を保つ。 そこに不気味さを感じるギーシュ。ワルキューレを一瞥したメデンはシタ・パンに一言だけ告げると、ルイズのそばで観客の一員と化した。 「一匹だけとは僕も舐められたものだね…覚悟はいいかい、目玉君?」 問いに一切答えないシタ・パン。そんな生意気な目玉にギーシュは切れた。 「言葉がしゃべれないのなら!悲鳴をあげるがいい!行け!ワルキューレ!」 ワルキューレがその拳を振り上げてシタ・パンに襲い掛かる。 しかし、シタ・パンはその拳に左手の盾をかざす。青銅でできたその拳が当たれば小柄なパタポンはひとたまりもない。 しかし盾を構えようとも質量差が大きい。まともに食らえば盾ごと吹き飛ぶはずだ、とギーシュは考えほくそえむ。 が、結果、その攻撃の後、パタポンは吹き飛びも、転がりもせずかすり傷一つ負わず、 逆にワルキューレのほうが胴体から真っ二つにされた。 「「「…は?」」」 あまりのことに一瞬静寂に包まれる広場。単純な挙動ではある。振り下ろされた拳を盾で受け流し、その勢いを殺さぬまま、回転。 右手の剣によってワルキューレの胴を薙いだのである。しかしそれは一切の淀みなく行われ、それを一切の迷いもなく行った。 ワルキューレを真っ二つにしたその挙動はまちがいなく戦士のそれであった。驚いたギーシュ、しかし彼のワルキューレ、まだ敗れたわけではない。 「ふふふ…どうやら多少はやるみたいだね。だが、残念ながらワルキューレは七体…」 「…のてき…」 「は?」 ギーシュは気づいた。ギーシュに聞こえるか聞こえないかのぎりぎりの大きさ。そんな声でシタ・パンがつぶやいている。 「かみのて…」 なんだ?と、ギーシュは耳をすまし、そして驚愕した。それはこうつぶやいていた。 「…かみのてきにしをかみのてきにしをかみのてきにしをかみの…」 「ひいっ!!?」 それは殺意の言霊、自分の前にいる目玉の生き物が持つ紛れもない殺気、それにギーシュはやっと気づいた。殺らなければ、殺られる。 「わ、ワルキューレ!」 再びバラを振るギーシュ。現れたワルキューレは六体、先ほどと違い、その手にはランスや剣が握られている。それを見たシタ・パンは、すっ、と構えを解いた。 突如、構えを解いたシタ・パンにギーシュはいぶかしむも決闘をやめるチャンスだと思い、シタ・パンに声を投げる。 「な、なんだね?い、命乞いなら今のうちだぞ!!」 声を荒げるギーシュに対し、シタ・パンから紡がれた声は、 「…二股の罪をシエスタになすりつけ…」 まさに氷の業火。そして一言紡がれるたびに、その頭からにょきにょきと何かが伸びる。 「あまつさえ、神を侮辱した…」 見開かれたその目に映るは極大の殺意。怒りと共に、光りだす左手のルーン、そして頭から伸びていくそれは、 「…生きて帰れると思うなよ」 猫耳だった。 「ねえ、タバサ」 「なに?」 塔と塔の間を結ぶ広場を見渡せる通路の上、キュルケは友人の蒼い髪の小柄な少女と共にその決闘を見ていたのだが…その決闘を行っている目玉の生き物、パタポンから、猫耳が生えた。 「猫耳生えたら強くなるの?」 「なる」 断言するタバサ。 「そうなんだ。じゃあギーシュの負け?」 「猫耳が出た時点で全て終わり」 「そうなの…」 「ねこみみ…かわいい」 「…そう」 時折、ついていけなくなるが、大切な友達と共に、事の成り行きを見るキュルケの手には…さきほど配られたデザートがあった。 「…おいしいわあ」 彼女のダイエットに対する思いは既に決着がついていた…。 「猫耳がなんだっていうんだあああああっ!!いけえ!ワルキュウウウレエエエ!!」 最早、それは、自らを鼓舞する為の絶叫。恋人であるモンモラシーに、いつか着けさせようと買っていた猫耳は既に恐怖の権化でしかない。 その言葉と共にランスを持った三体のワルキューレがシタ・パンに突撃する。そして今度はシタ・パンもそれに合わせてギーシュに向かって動く。 ゆっくりとゆっくりと。 しかしその方向はワルキューレたちの包囲のど真ん中。格好の標的に突き出されたその青銅のランスによって、シタ・パンは串刺しに…ならない。 「な、なんだそれはあああ!?」 ギーシュの悲鳴、それはシタ・パンを包む、光る蒼い膜のようなそれによって引き起こされていた。 「あれは…盾?」 その蒼い膜は良く見れば盾の形をしているが、しかしそれはとてもランスの一撃を防げるような厚さではない。だがそれは幾度も突き出されるランスを確かに弾き返していた。 そしてその蒼い盾に呼応するかのように光を増すルーン。ルーンから生まれるオーラがそれを形作っていた。 「ちょっとメデン!なによ、あれ?!」 「あれは…『ムテッペキ』!だけどなぜ、あれをシタ・パンが?」 ルイズは驚きの声を上げる、しかしルイズの傍にいたメデンもまた驚きの声を上げた。どうやらあの力はメデンにとっても意外な事態らしい。 「はああああっ!!」 シタ・パンの気合一閃。その剣速は先ほどのものを遥かに凌駕し、そこから繰り出されるのは光速の剣。 見ているものには残像しか見えぬそれは三体のワルキューレを持っているランスごと、一瞬にして左右上下に四つに分かつ。崩れ去る包囲網。 「うわああああ!」 もはや、恐慌状態のギーシュは闇雲に杖を振り、ワルキューレに己が身を守らせようとするも、統制を失ったワルキューレなど、シタ・パンの敵であるはずもなく、 残りの三体もなす術も無く切り刻まれ、砕かれていく。そして、ギーシュの前に残ったのは、シタ・パン唯一匹。 「ひっ!」 シタ・パンのそのガラス球のような目はギーシュを写し、その目の殺意に竦むギーシュ。このままで殺されると、ギーシュは『参った』と、声を上げようとする。が、 「まい、いいいいいい?!」 その一瞬でシタ・パンは跳躍、ギーシュの眼前にいた。その剣はギーシュの喉に当てられ、一息でその喉を掻き切れる位置にあった。 ギーシュの喉に剣が食い込む一瞬前、 「そこまでよっ!」 からんっ、とギーシュの足元にそのバラの造花の杖が落ちていた。喉を掻ききられる恐怖にギーシュは杖を手離していた。彼がハンデにあげた条件、それが彼の命を救っていた。 「そこまでよ、シタ・パン。ギーシュ!まだやるの?貴方の杖はそこに落ちているわよ?」 ギーシュの喉に当てられていたそれは、ルイズの言葉と共にゆっくりと引かれる。緊張の糸が切れたのかその場にへたり込むギーシュ。 「…僕の負けだ」 ギーシュによる敗北宣言、それによって一気に歓声が上がる広場。 「ルイズの使い魔が勝ったぞ!」 「なんてこった!?」 「ほう、勝ちおったか」 「そのようですね…」 そこは学院の一室、学院長室、そこにいるのはコルベール。そして…曰く、四つの系統を全て修めた。曰く、三百年生きている。そこに存在するのは生ける伝説、学院長オールド・オスマン。 彼は、『遠見の鏡』というマジックアイテムで一緒にいたコルベールと共に、今までの決闘の様子を見ていた。 「やはり、あの力、ガンダールブのルーンが…」 「しかし、グラモンの息子の力を受け付けぬあの力、あれはガンダールブのそれとは違うのう?」 「確かに…此の事、王宮の方には?」 「ばかもん。あんな力を、王宮の馬鹿共が知ればどうなるかわからんじゃろうが」 「わかりました…決闘を行ったものに対する処分は?」 「別によい。ほうっておけ。しかしガンダールブのう…厄介な話になってきおった」 とりだしたパイプに火を灯し、オスマンは自分が宝物庫に封印しているアレを思い出す。そしてかつて自分を守ってくれたあの『一つ目』の友の事を。 前ページ次ページzeropon!
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/706.html
現代、世界が5つ――物質界、神界、魔界、幻想界、魍魎界――に分かれている事実はほとんど知 られていない。いや、いなかったといったほうが正しいだろうか。そう、各世界に異世界の存在を知 らしめた一年前のあの事件以降、異世界の存在は各世界の権力者の知るところとなったのだ。 事件の終結の後、時空の『ゆらぎ』は収まり、次元の壁の綻びも小さくなりつつあったが、それで も異世界や、同じ世界の中の別の『世界』に飛ばされる者が絶えず、事件の爪痕の大きさを物語って いた。 そして……ある恐るべき遺産により、世界は再び危機を迎えようとしていたのだ。だが、そのこと にはまだほとんど誰も気づいていない……本当に一握りの者を除いて。 物質界、東京は渋谷。事件終結後も閉鎖都市指定の解除されない無人のはずのこの場所で、物語は 再び始まる。 「それにしても誰も居らんのぉ」 「そりゃそうだ。指定はまだ解けてないからな。……急ぐぞシャオムゥ」 「ほいほい。じゃが零児、何故あのナムコミュージアムなんぞにいかにゃならんのじゃ」 「上からの指示だ。……行けとしか言われてないから誰が待ってるかすら分からん」 「はぁ~、めんどくさいのぉ。とりあえずどこかでお茶してからにしたいのぉ。零児、ほれ、そこの 喫茶店に入るんじゃ」 「入ってどうする。誰もいないぞ。……それに、目的地の中にあると聞いてるから、着いてからで構 わないだろ」 「ほいほい」 そして、二人は街の外へと駆け出していった。 一方、神界。イシターの神殿。 玉座には純白の衣装を身に纏う女性――この神殿の主、イシターだろう――が座っており、下で跪 く、甲冑を身につけた金髪の女性と何やら話をしていた。 「ではイシター様、再び『ゆらぎ』が発生しつつあると言うのですか?」 「その通りですワルキューレ。再び、世界は一つになろうとしているようなのです。」 「しているよう……?イシター様にも確信がないのはどういうことなのです?」 甲冑の女性、ワルキューレが少し語気を強める。 「いえ……まだ変化は小さく、前回の様な状況からはまだ程遠いのです。あの時は後手後手に回って しまいましたから、念のために確かめて欲しい、という程度なのですよ」 「そうでしたか……失礼しました」 「いえいえ、私も少し言葉が足りなかったようです。……ワルキューレ、どうしたのです?」 妙に周りを気にするワルキューレに、イシターが尋ねる。 「いえ、大したことでは無いのですが……そろそろ出てきたらどうです、二人とも?」 すると、部屋の入り口から、金色の甲冑を身につけた全身緑色の生物と、妙な格好の子供が入ってき たのだった。 「あちゃー、ザビーヌ、ばれちゃってたみたいだね」 「むしろばれないと思う方がおかしいと思うけどな」 「ザビーヌ、クリノ、なぜここにいるのです?」 「イシター様から呼ばれたのさ。まさかワルキューレも呼ばれてるとはね」 ザビーヌがにべもなく答える。隣ではクリノが照れた様子で頭を掻いていた。 「ではワルキューレ、ザビーヌ、クリノよ、これより大空寺院へ行き、物質界へ向かいなさい」 「物質界ですか?何故再びあの地へ?」 「そこで貴方もよく知る方が待っております。」 釈然としないものを抱えながらも、三人は大空寺院へと向かう。 大空寺院。純白の巫女衣装を身に纏う少女と、巫女の格好をした獣が、誰かを待っているようだっ た。 「大巫女様、まだあの方達は到着されないのですか?」 「そう焦らないことです、ロロ。もうまもなく到着なさるとイシター様からも伺っています……誰で す?出てらっしゃい」 大巫女に促されて出てきたのは獣が二匹、青い帽子を被ったのと、バイクを押す、ゴーグルを着けた のである。 「だーからやめとけと言ったんだぜ」 「ありゃ、気づかれちゃったみたいだね」 「ガンツさん!クロノアくん!何しにきたの?」 すると、クロノアと呼ばれた方が、 「あ……いや、何だか最近嫌な予感がしてさ、大巫女様なら何か分かるかなって思って」 と答える。 「それならば、今のところは何もないですよ。」 「ならいいんだけど……」 あっさりと答えられてがっかりするクロノアであった。 「んじゃ、またくるね!ロロも頑張ってね!」 そう言うと、クロノア達は去っていった。二人は知らない。結局また事件に巻き込まれちゃうことに。 同じく大空寺院。今度はワルキューレ一行が、大巫女と話をしていた。 「では行ってまいります、大巫女様。しかし、私達を待っている者というのは?」 「会えばわかりますよ」 ワルキューレの質問に、大巫女はそう言って微笑むだけだった。 そして、ワルキューレ達は寺院奥から、物質界へと向かった。 再び物質界、海鳴市。九月が始まって数日。ここ私立聖祥大学附属小学校も例外なく新学期が始ま り、児童達が学校生活を送っていた。 三年生のあるクラスの教室で、眠そうな目を擦る少女がいた。 「それじゃ高町さんに読んでもらいましょうか。……高町さん?」 「なのは、ぼーっとしてないで……なのは!」 担任が指名するが、若干眠気で上の空気味の少女、なのはには聞こえておらず、後ろに座っている ヘアバンドをした少女がなのはを正気に戻そうと小声で呼んでいる。 「え……?きゃうぅ~!」 数秒後にようやく正気に戻ったなのはだったが、うっかり奇声を発してしまい、教室は爆笑の渦に。 もちろん担任は笑ってなかったが。 「にゃはは……すみません。えぇっと、……」 ひとしきり笑いが収まったあと、なのはは苦笑いしながら謝り、教科書を読み 始めた。 まだドラマは幕開けにたどり着いてもいない。 だが、すでに事態は動きを見せようとしていた。 異界からの訪問者が何をもたらすかは、まさに神のみぞ知る……神は案外物質界の住民と近しいよ うだが。 次回予告 物質界のある世界に現れたSHOPの四文字。物語を台無しにしてくれそうなその小屋から出てきた謎の 美女。彼女と時空管理局出会うとき、ドラマは幕開けへと動き出す! 次回、プロローグ2、「とある商人の商品目録(カタログ)」 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/oreca2012/pages/825.html
汚れたタマゴ パラメータ 初期コマンド 覚える技 汚れたタマゴ 出現条件 クラスチェンジ派生 解説 汚れたタマゴ パラメータ 属性 風 HP 6-7 クラス ☆ 攻撃 2 種族 ドラゴン 素早さ 1 EX(ルーレット) よぶ→ときをまつ 入手方法 対CPU戦で出現、カード化可能 初期コマンド # ★ 1 ときをまつ 2 ときをまつ 3 ときをまつ 4 ときをまつ 5 ときをまつ 6 ときをまつ 覚える技 単体選択攻撃 ランダム攻撃 全体攻撃 防御 回復 強化 召喚 異常 EX増減 EXゲージ+1 コマンドパワー増減 技変化 無効 ときをまつ ヒビ 汚れたタマゴ 出現条件 ☆クラス合計 ~6 ☆クラス合計 7~9 クラスチェンジ派生 汚れたタマゴ(Lv1~10)が一定確率で無条件クラスチェンジ→クズ 解説 神竜クズリュウのタマゴ。 …なのだが、何とこのタマゴ、親のドラゴンと共に登場する事はなく、 ☆3~6または☆7~9のレアエンカウントのチームでのみ出現する超レアモンスターである。 グズリは陽龍ヤンシェンロンの作成にも必要となり、非常に重要なモンスターなのだが、敵として出すだけでも一苦労である。 その為か、1月に入ってからのアップデートで少し出現率が上げられ、その後に「さすらいの汚れたタマゴ」が漫画5巻付録となった。 汚れたタマゴを探す場合、☆7~9で探すよりも、☆3~6の方が見つけやすいと言われている。 しかし、☆7~9で汚れたタマゴが含まれるチームには戦乙女ワルキューレと言う、同じくレアなモンスターが存在する。 このモンスターはニーベルングの指環と言う、ワルキューレの進化に必要なアイテムをドロップする。 従って、戦乙女ワルキューレも作りたいと考えている人は☆7~9。 戦乙女ワルキューレに興味がない人や、ニーベルングの指環を既に持っていて汚れたタマゴの厳選が目的の人は☆3~6で探すと良いだろう。 その出現率を見ればあの当時の真っ黒いタマゴを想起するプレイヤーも少なくないだろう。 そして、新7章に入り、ようやくレアチームではないチームで出現するようになった。 これを機に育ててみるのも良いだろう。 【よぶ】で召喚されるのはグズリュー。 効果は敵全体に199の固定ダメージを与える物で、例によって追加効果は無い。
https://w.atwiki.jp/gtav/pages/1361.html
ワルキューレ(Valkyrie) ワルキューレ(Valkyrie)詳細データ 解説 武装 入手場所、出現場所オフライン オンライン 画像過去作 モデル 参考動画 詳細 データ 種類 メーカー 和名 日本語訳 定員 動力 ヘリコプター バッキンガム ワルキューレ ※本文参照 4人 ガスタービンエンジン モデル ラジオ 主な選局 特殊アクション UH-1Y "ヴェノム"Ka-60 "カサートカ" プラットフォーム 価格 オンライン専用 PS3 / Xbox 360 $2,850,000 PS4 / Xbox One / PC 解説 2015年3月10日配信の「強盗アップデート」により実装された武装型ヘリコプター。モデルはUH-1Yが基本だが、テールローター周辺はKa-60に酷似している。機体下部の大口径機関砲は、UH-1Yの前期モデルUH-1Cに機首にグレネードランチャーが装備されている辺りから取ったのだろう。 名称はフランシス・フォード・コッポラ監督の映画『地獄の黙示録』(1979年)において、モデルであるUH-1が「ワルキューレの騎行」のBGMと共にベトコン共を攻撃する、という有名なシーンから取られていると思われる。 本来の綴りからすると英語読みである「ヴァルキリー」になる所をあえて「ワルキューレ」としているのもこのためなのだろう。 この「ガンシップといえばワルキューレの騎行」というイメージの結びつきはなかなかにメジャーなものらしく、他の映画やゲーム等でもパロディは多く存在する。 機首にはノーズアートと言われる絵が描かれており、呼び出す度に何種類かに変化する。 見た目はドアガン付き兵員輸送ヘリなのだが、パイロットとガンナーの計4名しか乗れず実質攻撃ヘリである。 最高速度はサベージ、バザード、スーパーヴォリトよりも速いが、機体が重いせいかフルスロットルで前進するとだんだん高度が落ちてくる。 上記のサベージ、バザードなどの武装ヘリと異なり、メインパイロットは機体の操縦のみを担当する。武装の操作は各座席のガンナーがマニュアル操作で行うため、搭乗人数が多ければ多いほど火力が上がる。フレンドを集めて上空からの猛攻を食らわせてやろう。 なお、三箇所の武器は射角が大きく制限されており、「3人で集中攻撃できるヘリ」ではなく「同時に三箇所を攻撃できるヘリ」という認識が正しい。 火力の反面装甲はあまり厚いとは言えず、撃たれ続けるとすぐに白煙を吹き始める。当然爆発系の武器を食らうと一撃で大破してしまう。 強盗ミッションでこのヘリを盗み出す時にもエージェント14が『この鳥には爪はあるが羽根は少ない。敵に近付かれるな』と教えてくれる通り、メインパイロットの操縦技能が肝心な乗り物。 その強盗ミッション「ヒューメイン研究所襲撃」にて本機を奪取、運用することになる。 この強盗で使用するワルキューレは補正が掛かっており、ミサイルを2~3発喰らっても何とか持ちこたえる。 「富と権力と犯罪アップデート」により大口径機関砲が搭載されていない「ワルキューレMOD.0」が追加された。オンラインの一部のジョブとクリエイターで使用可能。 日本語訳では非武装ワルキューレという名称になっているが、左右のミニガンはそのままという名前詐欺である。 武装 副操縦席に大口径機関砲1門、後席にミニガンを2基装備している。逆にミサイルは搭載していない。 さらにどの武装にもロックオン機能がない。完全なフリーエイム限定のため、本機の戦闘能力はガンナーの技量に大きく依存することになる。 また、構造的にローターより上の目標は攻撃できないため、メインパイロットは常に目標の上空に位置取りすることを意識しよう。 大口径機関砲 副操縦士が担当する榴弾砲。ガンカメラを利用して照準をとる。射角は前方から機体の真下まで(*1)。 操縦席から水平以上の高度の目標には射角が取れず、射程距離も短く、発射レートも1秒に4発程度とサベージの機銃に大きく劣る。 こちらの武装を活かすにはパイロットとの連携が鍵となる。 なお、ミッションで共闘タイプのNPCが搭乗した場合は機関砲の射角制限が無視されるため、機体上方を除き全方位かつ正確な射撃を見せてくれる。 真下へ射撃した場合弾の描画がずれるバグがある。 わかりにくいが上へ伸びている弾も機首の機関砲の弾である(ミニガンではない)。カメラ位置が若干ずれているようだ。 ミニガン 後席の左右に備え付けられたガトリング砲。通常弾だが携行式ミニガンよりも威力があり、上記の大口径機関砲よりも連射性能・射程距離に優れる。 発射する時にバレルを高速回転させる必要があるため、発射キーの入力から発砲までに短いタイムラグが発生する。その点は照準ボタンを押しっぱなしでバレル回転を継続することで補える。 また若干ではあるが座席より上空の敵を攻撃できる。 ちなみにメインパイロットが不在でも乗車ボタンを長押しすれば乗ることができ、固定砲台としても使用可能。また、どちらか片方が空席の場合は十字キー右で左右の座席を入れ替わることができる。 かつて機体左側のミニガンが回転しないバグが発生していた。時期は不明だが現在は修正されている。 入手場所、出現場所 オフライン 出現しない(バグか仕様かは不明) オンライン オンラインショップ「Warstock Cache & Carry」で購入。強盗ミッションを進める必要がある。 セキュリサーブ・極秘貨物調達ミッションにおいて敵NPCとしても登場。物資投下地点に近付くと一定確率でワルキューレを撃墜し、搭乗員に強奪された貨物を奪取する任務に変わる。ヘリや戦闘機で近付いてもNPCの凄まじく精密な機銃掃射が待ち受けているので、一定の損害が出ることを覚悟しよう。 機動作戦 業務上対立で5機が出現。開始すぐに2機が飛行しており、一段階目の機動作戦センター破壊時に2機、更に最後の破壊対象に向かう道すがらに1機、破壊対象の護衛に1機出撃する。NPC補正による理不尽な命中率を発揮し、地上に居るプレイヤーを榴弾機関砲の雨によって無慈悲にハメ殺ししてくるため、このヘリコプターの近くでは決して地上に降りてはならない。同機動作戦のハーフトラックの脅威でも3機ほどが飛来してくる。こちらも的確に当ててくる為、ハーフトラックの耐久がみるみる減らされる。銃座のガンナーはバザードや車両を無視してでも最優先で撃墜するべし。 カヨ・ペリコ強盗でも調達ミッション(アナイアレイター)で追手として出現するが、こちらは機関砲は撃ってこない。また、フィナーレでもメインターゲット回収後に本機が飛び立ちプレイヤーを捜索する。発見されるとルビオ自ら(たとえあり得ない射角であろうと)正確にミニガンを命中させてくる。 画像 過去作 名称は違うが、GTA VCSに「アルマジロ」という、モデルがおなじUH-1のヘリが存在した。 モデル UH-1Y "ヴェノム" Ka-60 "カサートカ" (Касатка) 参考 動画
https://w.atwiki.jp/gtavi_gta6/pages/1361.html
ワルキューレ(Valkyrie) ワルキューレ(Valkyrie)詳細データ 解説 武装 入手場所、出現場所オフライン オンライン 画像過去作 モデル 参考動画 詳細 データ 種類 メーカー 和名 日本語訳 定員 動力 ヘリコプター バッキンガム ワルキューレ ※本文参照 4人 ガスタービンエンジン モデル ラジオ 主な選局 特殊アクション UH-1Y "ヴェノム"Ka-60 "カサートカ" プラットフォーム 価格 オンライン専用 PS3 / Xbox 360 $2,850,000 PS4 / Xbox One / PC 解説 2015年3月10日配信の「強盗アップデート」により実装された武装型ヘリコプター。モデルはUH-1Yが基本だが、テールローター周辺はKa-60に酷似している。機体下部の大口径機関砲は、UH-1Yの前期モデルUH-1Cに機首にグレネードランチャーが装備されている辺りから取ったのだろう。 名称はフランシス・フォード・コッポラ監督の映画『地獄の黙示録』(1979年)において、モデルであるUH-1が「ワルキューレの騎行」のBGMと共にベトコン共を攻撃する、という有名なシーンから取られていると思われる。 本来の綴りからすると英語読みである「ヴァルキリー」になる所をあえて「ワルキューレ」としているのもこのためなのだろう。 この「ガンシップといえばワルキューレの騎行」というイメージの結びつきはなかなかにメジャーなものらしく、他の映画やゲーム等でもパロディは多く存在する。 機首にはノーズアートと言われる絵が描かれており、呼び出す度に何種類かに変化する。 見た目はドアガン付き兵員輸送ヘリなのだが、パイロットとガンナーの計4名しか乗れず実質攻撃ヘリである。 最高速度はサベージ、バザード、スーパーヴォリトよりも速いが、機体が重いせいかフルスロットルで前進するとだんだん高度が落ちてくる。 上記のサベージ、バザードなどの武装ヘリと異なり、メインパイロットは機体の操縦のみを担当する。武装の操作は各座席のガンナーがマニュアル操作で行うため、搭乗人数が多ければ多いほど火力が上がる。フレンドを集めて上空からの猛攻を食らわせてやろう。 なお、三箇所の武器は射角が大きく制限されており、「3人で集中攻撃できるヘリ」ではなく「同時に三箇所を攻撃できるヘリ」という認識が正しい。 火力の反面装甲はあまり厚いとは言えず、撃たれ続けるとすぐに白煙を吹き始める。当然爆発系の武器を食らうと一撃で大破してしまう。 強盗ミッションでこのヘリを盗み出す時にもエージェント14が『この鳥には爪はあるが羽根は少ない。敵に近付かれるな』と教えてくれる通り、メインパイロットの操縦技能が肝心な乗り物。 その強盗ミッション「ヒューメイン研究所襲撃」にて本機を奪取、運用することになる。 この強盗で使用するワルキューレは補正が掛かっており、ミサイルを2~3発喰らっても何とか持ちこたえる。 「富と権力と犯罪アップデート」により大口径機関砲が搭載されていない「ワルキューレMOD.0」が追加された。オンラインの一部のジョブとクリエイターで使用可能。 日本語訳では非武装ワルキューレという名称になっているが、左右のミニガンはそのままという名前詐欺である。 武装 副操縦席に大口径機関砲1門、後席にミニガンを2基装備している。逆にミサイルは搭載していない。 さらにどの武装にもロックオン機能がない。完全なフリーエイム限定のため、本機の戦闘能力はガンナーの技量に大きく依存することになる。 また、構造的にローターより上の目標は攻撃できないため、メインパイロットは常に目標の上空に位置取りすることを意識しよう。 大口径機関砲 副操縦士が担当する榴弾砲。ガンカメラを利用して照準をとる。射角は前方から機体の真下まで(*1)。 操縦席から水平以上の高度の目標には射角が取れず、射程距離も短く、発射レートも1秒に4発程度とサベージの機銃に大きく劣る。 こちらの武装を活かすにはパイロットとの連携が鍵となる。 なお、ミッションで共闘タイプのNPCが搭乗した場合は機関砲の射角制限が無視されるため、機体上方を除き全方位かつ正確な射撃を見せてくれる。 真下へ射撃した場合弾の描画がずれるバグがある。 わかりにくいが上へ伸びている弾も機首の機関砲の弾である(ミニガンではない)。カメラ位置が若干ずれているようだ。 ミニガン 後席の左右に備え付けられたガトリング砲。通常弾だが携行式ミニガンよりも威力があり、上記の大口径機関砲よりも連射性能・射程距離に優れる。 発射する時にバレルを高速回転させる必要があるため、発射キーの入力から発砲までに短いタイムラグが発生する。その点は照準ボタンを押しっぱなしでバレル回転を継続することで補える。 また若干ではあるが座席より上空の敵を攻撃できる。 ちなみにメインパイロットが不在でも乗車ボタンを長押しすれば乗ることができ、固定砲台としても使用可能。また、どちらか片方が空席の場合は十字キー右で左右の座席を入れ替わることができる。 かつて機体左側のミニガンが回転しないバグが発生していた。時期は不明だが現在は修正されている。 入手場所、出現場所 オフライン 出現しない(バグか仕様かは不明) オンライン オンラインショップ「Warstock Cache & Carry」で購入。強盗ミッションを進める必要がある。 セキュリサーブ・極秘貨物調達ミッションにおいて敵NPCとしても登場。物資投下地点に近付くと一定確率でワルキューレを撃墜し、搭乗員に強奪された貨物を奪取する任務に変わる。ヘリや戦闘機で近付いてもNPCの凄まじく精密な機銃掃射が待ち受けているので、一定の損害が出ることを覚悟しよう。 機動作戦 業務上対立で5機が出現。開始すぐに2機が飛行しており、一段階目の機動作戦センター破壊時に2機、更に最後の破壊対象に向かう道すがらに1機、破壊対象の護衛に1機出撃する。NPC補正による理不尽な命中率を発揮し、地上に居るプレイヤーを榴弾機関砲の雨によって無慈悲にハメ殺ししてくるため、このヘリコプターの近くでは決して地上に降りてはならない。同機動作戦のハーフトラックの脅威でも3機ほどが飛来してくる。こちらも的確に当ててくる為、ハーフトラックの耐久がみるみる減らされる。銃座のガンナーはバザードや車両を無視してでも最優先で撃墜するべし。 カヨ・ペリコ強盗でも調達ミッション(アナイアレイター)で追手として出現するが、こちらは機関砲は撃ってこない。また、フィナーレでもメインターゲット回収後に本機が飛び立ちプレイヤーを捜索する。発見されるとルビオ自ら(たとえあり得ない射角であろうと)正確にミニガンを命中させてくる。 画像 過去作 名称は違うが、GTA VCSに「アルマジロ」という、モデルがおなじUH-1のヘリが存在した。 モデル UH-1Y "ヴェノム" Ka-60 "カサートカ" (Касатка) 参考 動画
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1123.html
精霊! ほんとのきもち その① 到着したラドクリアン湖はやけに水位が上がっていた。 かつて精霊との交渉役を務めていたモンモランシ家の娘であるモンモランシーは、使い魔のカエル、ロビンに自分の血を一滴垂らして水の精霊を呼びに行かせた。 するとモンモランシ家の血を覚えていてくれたらしく、水の精霊が現れる。 不定形の姿のそれはウニョウニョと動いて不気味だった。 「私はモンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシ。 水の使い手で、旧き盟約の一員の家系よ。カエルにつけた血に覚えはおありかしら? 覚えていたら、私達に解るやり方と言葉で返事をしてちょうだい」 すると水の精霊はいろいろな形に変えた後、全裸の美女の姿になった。 さっそく身体の一部(通称、水の精霊の涙)を分けてもらうよう頼むと、精霊はニッコリ笑って「断る。単なる者よ」と言い放った。 そして水の中に帰ろうとしたため、ルイズは慌てて呼び止める。 何でもするからどうか、と食い下がると、水の精霊は条件を出した。 自分に仇なす襲撃者、人間を退治しろとの事。 争い事を嫌がったモンモランシーだが、ルイズはその条件を飲んだ。 「という訳でジョータロー、ギーシュ、よろしく」 しかし結局戦うのは男二人らしい。 ギーシュとモンモランシーの見ている前で虚無の魔法を使う訳にはいかないし、モンモランシーは戦いは苦手で足手まといにしかならないので仕方ない。 ちなみに花びらを油に錬金して燃やす戦法は、水の精霊を怒らせるかもしれないという事で禁止された。 「ならば新しく開発したゲッター・ワルキューレの出番かな。 ワルキューレ3に変身すれば水の中でも通常のワルキューレより一割は強い」 一割かよ、と三人とも呆れる。 それより普通にワルキューレを七体出して承太郎のフォローをしろとルイズは命令。 戦闘準備を整えて一時間ほどすると、水の精霊が言っていた襲撃者が現れた。 漆黒のローブで姿を隠した二人組は、水辺に立つと呪文を唱え出す。 間違いないと踏んで、承太郎は木陰から二人に忍び寄る。 そしてギーシュも花びらを舞わせて七体のワルキューレを出現させた。 承太郎とワルキューレの挟み撃ちだ。 即座に二人の襲撃者は、囲まれた時にもっとも有効な対処法を取った。 すなわち一点突破。 その場にとどまり四方八方からの敵を迎え撃つより、包囲網が狭まる前に一箇所の敵を倒してそこから逃れる方が簡単なのだ。 そして二人が一点突破に選んだのは一人で向かってくる承太郎ではなく、七体が列を成して迫るワルキューレの方だった。 一人で襲ってくる得体の知れない強そうな相手より、数をそろえねばならない七体のゴーレムの方が御しやすいと考えたらしい。 二人はワルキューレに迫りながら素早く詠唱、炎の魔法が一体のワルキューレを吹き飛ばした。 続いて放たれた魔法の竜巻他のワルキューレを薙ぎ払う。 「そ、そんな! フーケを倒したこの僕のワルキューレが!!」 ワルキューレの指揮を取っていたギーシュが木陰から姿を出してうろたえる。 フーケを倒した晩にキュルケと決闘して負けた時点で気づくべきだったが、所詮ギーシュはドットメイジであり魔法の威力はお話にならず、発想力も乏しいので花びら錬金油戦法を禁止されたらろくな作戦を考えられず、 さらに第一部ラストバトル補正がついてない彼が格上の敵に勝つのは至難であった。 モンモランシーはギーシュがフーケを倒したという話を『デマ』だと確信した。 ちなみにフーケを倒した現場を見てないルイズも、ギーシュが一人でフーケを倒したという話に半信半疑になってしまった。 証人はタルブの村の皆さんです。残念ながら学院にはシエスタしかいません。 さらに今ここには証人誰一人としていません。ギーシュピンチ。 二人の謎のメイジの魔法がギーシュを襲おうとした瞬間、承太郎がスタープラチナを出現させた。 「スタープラチナ・ザ・ワールド」 世界が反転するような錯覚の後、止まった時間を認識しているのはルイズと承太郎だけだ。 承太郎は一気に敵メイジとの距離を詰め、即座に手に持っていた杖を奪い取る。 距離があったため、それだけでもう時間切れになってしまい時間が動き始めた。 突然杖を失った襲撃者二人は困惑し、ギーシュとモンモランシーは承太郎の瞬間移動に唖然とする。 「よし! そいつ等を捕まえて、湖を襲ってた理由を吐かせなさい!」 勝利を確信してルイズは木陰から飛び出した。 「え、ルイズ?」 間の抜けた声を出した襲撃者のフードを後ろから掴んだ承太郎は、引っ張り倒すようにしてフードを脱がせる。 すると見覚えのあるシルエットが現れた。 「さて。キュルケにタバサ、命が惜しかったらなぜ精霊を襲っていたのか話しな。 さもねーといくらお前達でも容赦しねー」 「え、キュルケにタバサ?」 ルイズ達は慌てて襲撃者に駆け寄り顔を確認する。 それは確かにキュルケとタバサだった。 なぜ水の精霊を襲っているのか、なぜ水の精霊を守っているのか、お互いが疑問をぶつけ合い、事情を説明し合う事になった。 ルイズがこれまでの経緯をあらいざらい話すと、キュルケは呆れ返ってしまった。 「惚れ薬ねぇ。自分の魅力に自信の無い女って最低」 「し、仕方ないじゃない! ギーシュったら浮気する事しか頭にないんだから!」 「い、いやそういう訳では……しかし元をたどれば僕のせいなのか? うーむ」 はい今宵もやって参りました『一番悪いのは誰ですか?』ターイムッ! 回答者の皆様は答えをフリップに書いてお出しください。 では一番悪いのは誰ですか!? ルイズ『ギーシュとモンモランシーの両方』 キュルケ『魅力に自信を持てないモンモランシー』 タバサ『コッパゲ』 ギーシュ『タバサの×』(何かを書いて消した後がある) モンモランシー『浮気者のギーシュ』 承太郎『魅力的すぎるルイズ』 「……見事に意見が分かれたわね。というかタバサとギーシュの答えは何よ?」 キュルケに視線を向けられた二人は、お互いの顔を見る。 「いや……ジョータローが飲み物を欲しがった元々の理由は君にあるだろう」 「コッパゲが飲ませたのが悪い」 タバサ特製はしばみ茶の件を知らないルイズとキュルケとモンモランシーは、二人の会話の意味を理解できなかった。 キュルケは承太郎とはしばみ草のファーストコンタクトの一件を知っているものの、その後タバサがはしばみ茶なんて物を作っているとは全然知らないのだ。 知っているのは被害者である承太郎、ギーシュ、コルベール、シルフィードと、加害者のタバサのみなのである。 「まあギーシュとモンモランシーに二票ずつって事でとりあえず決着ね。 それじゃ今度は私達の事情を説明するわ」 無口なタバサに代わりキュルケが理由を話す。 水の精霊が水かさを増やしたせいで領地が被害に遭い、原因である水の精霊を退治するようタバサの実家に依頼が来たとの事だ。 そうなるとキュルケ達も手ぶらで帰る訳にもいかない。 そこで承太郎がアイディアを出した。 「ならもう一度水の精霊と交渉してみよう。 水を増やす理由を教えてもらって、そっちを解決すりゃあ問題ねー。 水浸しになった領地が何とかなれば、水の精霊を退治する必要も無くなるだろ」 「さすがダーリン、惚れ直しちゃう」 「だが交渉に失敗した場合、この二人をどうにかして……精霊から涙をもらうとするか。 そうしねーとルイズに俺の気持ちを解らせる事ができねーからな。 それとキュルケ、次にルイズの前で俺をダーリンなんぞと呼びやがったら、スタープラチナをおめーに叩き込む。いいな?」 「……モンモランシー。万が一の時はあなたも道連れにするわよ」 キュルケに杖を向けられて、モンモランシーは蒼白な顔をうなずかせた。 そして翌朝、再び水の精霊を呼び出し水を増やすのをやめるよう頼んでみる。 とりあえず襲撃者を止めたという事で、水の精霊は理由を話し任せるべきかを思案した。 だがルイズ達が約束を守ったのだから、自分も約束を守り、また信用して話すべきだろうと言うと、水の精霊の涙を分けてくれた。 慌ててギーシュが持っていたビンで水の精霊の涙を受け取る。 すると水の精霊は水を増やす理由を語り出した。
https://w.atwiki.jp/jingai/pages/144.html
【作品名】ゼロの使い魔 【ジャンル】ラノベ 【名前】オーク鬼 【属性】亜人 【大きさ】身長2mほど 体重は成人の5倍 【攻撃力】人間ほどの大きさの棍棒を振り回す 当たるとワルキューレが吹っ飛んでバラバラになる 【防御力】厚い皮と脂肪を持ち、ワルキューレ7体が一斉に槍を突き立てても途中で止められて内臓まで刺さらない 【素早さ】太った外見の割には敏捷な動き 【特殊能力】嗅覚が鋭い 【備考】戦闘力は人間の戦士5人分に相当するとされている 【参考】 【名前】ワルキューレ 【属性】青銅のゴーレム 【大きさ】成人並み 【攻撃力】パンチで高校生の腕を折れる 青銅の短槍装備 【防御力】銅像並み 【素早さ】一般高校生なら一方的にボコボコにできる 353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 07 32 51 ID evy2P819 オーク鬼考察 ○○李徴、シンバ 撲殺勝ち ×ドンキーコングJr. 正面から力勝負になれば負ける ×メタルスライム 殴っても倒せない ギラ連発で火傷がひどくなり負け ○モグポン 爪に耐えて叩き潰し勝ち ×レタンデビル 首折られ負け ドンキーコングJr.>オーク鬼>シンバ