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ブレス王 ダーナ族とフィモール族の血をひく王。 妻はダグダの娘ブリギット。欲深く暴君で人々を苦しめていた。 彼の宮殿には音楽も歓待もなく、ある夕暮れに詩歌の神オグマと女流詩人エダン(Ethan)の息子、コープル(corpre)という吟唱詩人がブレス王を訪れたとき、 火も寝床もない真っ暗な部屋に通され、小さなテーブルにひからびたパンを3つという待遇をうけたため、 コープルによってこのときアイルランドで初めて、風刺詩が読まれた。 お皿には食べ物が盛られない 子牛が飲んで育つミルクすらない 夜の暗闇は人の住処ではない 詩を詠う者への礼儀もない ブレス王に同じ思いをさせなさい この魔法の力を持った風刺歌が街に広まり、ついにブレス王は王座をおりることになる。 このとき、銀の腕のヌァダは、ディアン・ケヒトの息子ミァハに腕を治してもらったので、 チャンスを逃さず再びターラの王座を奪い返した。 ブレス王は7年の統治を退いたが、悔しがり、母であったエリ(ダーナ神族)に相談に行くと、 父エラサ(フィモール族)へ相談することになった。 父エラサは母エリの所へ通い、その後に北の国へ帰っていた。 その帰り際に1つの指輪を残して「この指輪がぴったりの者に渡すように」と言い残していた。 父エラサはブレス王がその自分の指輪がぴったりはまっているのを見て、 彼が我が子だと認めたが、王座をおろされたのは彼の悪行の結果だったので、冷ややかに対応した。 だが、ダーナ神族から王座を奪い返すことには賛成だったので、フィモール族の長の、 魔眼バロールのところへ行き、 大軍勢を率いてふたたびダーナ神族に戦いを仕掛けた。 ヌァダは必死で応戦するが、ダーナ神族は凶暴なフォモール族に勝つ事ができず、 とうとうフォモール族による苦しい圧政が始まることとなった。 .
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全部、全部あいつのせいだ。 兄弟も皆やつらに喰われたし俺も大怪我をした。 だが幸運にも俺は生き残って力を蓄えることができた。 これまで逃がしたあいつに復讐してやることだけを支えにいきてきた。 でもそんな日々ももう終わりだ。 何も知らないあいつは何も知らずに今日も自転車に乗ってうろうろしてやがる。 この俺の牙であいつをぼろぼろに引き裂いてやるんだ。 俺が飛び掛かろうとしたとき、背後で声が聞こえた。 「またか……」 誰だ?人間? 「ワシら二人の年金だけで暮らすのはきついんじゃ。彼にはどんどんうちを利用してもらわないと。」 邪魔するなら容赦はしないぞ。 「蹴散らせ。フーディン、サイコキネシスだ。」 俺は凄い力で叩きつけられ、骨が折れた音が聞こえた。 こ、こんなところでお、俺は…… 「ほぉ、ギリギリ耐えたようだが、」 もう駄目だと思ったその時に電話が鳴ったんだ。 「卵が産まれたじゃと。わかった、すぐ戻る。」 そういって人間は眼の前からポケモンと一緒に消えていた。 くそ、駄目だ。傷が深い。 まずは傷を治さないと。それにもっと力がいる。 傷を治し力をつけて次こそは…… 「馬鹿よねぇ。彼が沢山逃がしてくれるから私たちは仲間同士でえさを奪い合う必要もなくなったのに。」 「そうだよ。僕たちは彼が来てから昔みたいに餓えて苦しむこともなくなったんだよ。」 俺はいつの間にかやつらに囲まれていた。 いや、俺が気づいてなかっただけで最初からやつらはいたんだ。 な、何のために…… 「彼を傷つけるのは許さない。」 俺は何のために…… 俺は何のために生まれてきたんだ。 つよいポケモンをつくるために? 人間の生活のために? やつらのえさになるために? 俺は…… 「爺さん、最近なかなかいいイーブイが生まれなくてさ~」 「やっぱりさ、めざパがこおりじゃないと困るんだよね。」 「ほぉ、大変じゃのう。そうそう、ポケモンがたまごをもっていたんじゃがどうする?」 「当然もらうよ。次はいいイーブイが産まれるといいなぁ。」 作 2代目スレ 948-949
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version Steam v.4.0.49.0 焼きエビ煮 (Baked Shrimp Boil) のレシピ 焼きエビ煮 カット ジャガイモ[300g]半分[75g]に, 軸つきトウモロコシ[180g][30g]のピースに, レモン[80g][10g]のピースに, ソーセージ[240g][24g]のピースに. 深鍋に加える 水[300ml], 塩[10g], 黒コショウ[10g], ローリエ、乾燥[8g], ニンニク、乾燥[5g], パプリカ、粉末[8g], カイエンペッパー、粉末[5g], ナツメグ、粉末[8g], シナモンパウダー[10g], オールスパイス、粉末[10g], ショウガ[10g], ジャガイモ, 軸つきトウモロコシ. 60s茹でる. 水を切る. 天板に加える エビ[120g], 軸つきトウモロコシ, ジャガイモ, レモン, ソーセージ. 80s焼く. 皿に移す. 熱い 状態で提供する. 飾り用パセリ パセリの葉、フレッシュで飾る[10g]. 攻略 茹でエビのソテーのアップグレードレシピ。 調味料の並び順が変わっているのが嫌らしい 食材 注意点 ソーセージは自動カッター不可。まな板だと端がはみ出るので調理台に直置きして切るのも手。 ジャガイモとトウモロコシをゆでる煮汁は使い回しできる。 採点の詳細
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人物・経歴・略歴 ワシントン(Ken Washington) サザンカリフォルニア大-南海 1941年9月4日~ 左投左打 180cm78kg 背番号:24(1970) 年度別成績・通算成績 シーズン打撃成績 年度 所属 試合 打席 打数 得点 安打 二塁 三塁 本塁 塁打 打点 勝点 盗塁 盗刺 犠打 犠飛 四球(故) 死球 三振 併殺 打率 長率 1970 南海 47 125 119 11 22 6 0 3 37 10 - 1 0 0 0 5(0) 1 25 1 .185 .311 通算 1年 47 125 119 11 22 6 0 3 37 10 - 1 0 0 0 5(0) 1 25 1 .185 .311 守備成績・各種成績 シーズン守備成績 年度 総失策数 守備位置別出場数 1970 0 外29 通算(1年) 0 外29 タイトル・表彰・記録 資料情報 外部リンク その他
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┏━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【真名】:マルコシアス 【レベル】:70 【アライメント】:秩序/善 ┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:60 【耐】:60 【敏】:60 【魔】:30 【運】:20 【宝】:50 ┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫ ,.-―‐< ̄` ‐- ⌒) _ / >‐く \ ヽ、{{ }} / / / `、 \ \ Y´イ \ / / / `、 \ `、/ 〉 `、 | / / / `、 `、` // l `、 / / /Vl l `、 ト ∧/ /| | ヽ、 __// / \ Vl l`、 l lヘ∧/ .|ハ Yミ=- _ィ≦ {// // / /__ ヽ.Vl __L| -、 l l \L/ヽゝヽ\ ()二二二二二二二二二〕__) V乂// l l /抃ミk V\ |/ `、リ ./ ィ==ミ __Ll ヽ ()二二二二二二二二二〕二_)//}/ /レ小 } 乂リ ヽ'て示k》 / { {IiIiIiIi } レ==ミ _ |///〕イ/ l 乂! , 乂ソ/ / /乂IiIiIソY IiIiIiIiヾ///\ l///川 lV、八 / / ///l V////乂IiIiIiIiソ/ ≠ミ\__  ̄ ̄ ̄ ̄∨/ ,\ 、 -=彡 /く//ハ(// =//≧≦/{{IiIiIiIiIlリ//} 〃7 / // --r ≦ / / / -<///<>///乂IiIiIiIソ/// == 、 _,.-'" ∥ \ // /_,.ィヘY=ヘ // /´ ̄ヽ//<>/フフ///l/IiIiIiIiI}} _,. ィ' ´ .{{ \l>====ァiハ´ ヘ/ / // V//\/ >-<乂IiIiIiソ _/ 〈_ --‐'' ´ヾ 《__/イリ / ( ̄ ̄⌒ ( ‘, ‘, ̄  ̄ /r‐ァ ノ ̄ `㍉__∥ ;; ∥ソy_/  ̄| ̄|`ヽr-\ \ 〉 ´ └′ { ィ" ヾY\\__ ト、 ト 乂_} `‐┘ /ヘ 〃V | O{ \\ | \\〉--/ /_/ノ/∧ V l \\ \/l / ////// ∧ / ヽ OV ', >ミk_ノ〈/ ////////∧ ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【スキル】 ○誠実なる悪魔:A (種別:特殊 タイミング:常時) 全ての疑問に正しく回答し、取引をする召喚者に対してとても誠実である。 ……というより、”嘘”が大嫌いなのだ。 このキャラクターに対する、あらゆる精神的干渉を無効化する。 さらに、敵陣に「嘘を吐いたことがあるキャラクター」が存在する場合、自身の【筋】【耐】【敏】を「+20」する。 ○魔力放出(炎):B (種別:一般 タイミング:セットアップ 消費魔力:20) 武器ないし、自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出することによって能力を向上させる。 マルコシアスの場合、燃え盛る炎が魔力となって自身の肉体に宿る。 自陣が任意で選択したステータスを「+20」する。 ○戦闘続行:A (種別:一般 タイミング:クリンナップ 消費魔力:10) 往生際が悪い。 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。 戦闘時に魔力を消費することで、ランダムステータスで選ばれたステータスを除外して振り直せる。 ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【宝具】 ○魔狼の剣よ、正義たれ(ブレード・フォー・ジャスティス) ランク:B+ 種別:対軍宝具 タイミング:クリンナップ 消費魔力:60 真名開放によって、比類なき力量を有する強大な戦士となる。 特に”嘘吐き”に対しては高い攻撃力を誇るが、マルコシアスは敵=嘘吐きと勝手に認定するため、 誰が相手であろうとも、攻撃性は変わらない。理不尽。 自身の全ステータスを「+20」し、「敵陣に存在するキャラクターの数×30%」の勝率補正を得る。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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ハチェット とは、どうぶつの森シリーズのキャラクター。 プロフィール 作品別 コメント プロフィール ハチェット 他言語 種族 ワシ 性別 男 性格 ハキハキ系 口癖 ゲロッパー 初登場 【どうぶつの森】 全体的にグレーで羽の先端に白、緑、オレンジの3色の模様があるワシの男性。 活発でハキハキした性格。 作品別 【どうぶつの森e+】 一般の住民として登場。 コメント 名前 全てのコメントを見る?
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ナシの並木(なしのなみき) 柾之花店にて販売中。 藩国内にナシの並木道を作る事ができる。 なっている実を食べれるので飢えにくくなる。 人の集まる場所に植える事で治安を+1上昇させる L:ナシの並木 = { t:名称 = ナシの並木(アイテム) t:要点 = 道,たくさんのナシの樹,なっているナシの実 t:周辺環境 = 花に気付く通行人 t:評価 = なし t:特殊 = { *ナシの並木のアイテムカテゴリ = ,,,設置型アイテム。 *ナシの並木の位置づけ = ,,,{プラント,ショップアイテム}。 *ナシの並木の取り扱い = ,,,柾之花店。 *ナシの並木の販売価格 = ,,,30マイル。 *ナシの並木の特殊能力1 = ,,,藩国内にナシの並木道を作る事ができる。 *ナシの並木の特殊能力2 = ,,,なっている実を食べれるので飢えにくくなる。 *ナシの並木の治安維持能力補正 = ,,,(人の集まる場所に植える事で)治安維持能力、評価+1。 } t:→次のアイドレス = ナシで満たされる藩国(イベント) } 保有国一覧 藩国名 入手履歴 保有者 使用履歴 現在所持数 保有者なし 参考資料 柾之花店 アイドレスWiki:ナシの並木(未掲載) 上へ 戻る 編集履歴 藻女@神聖巫連盟 (2009/07/12) 矢上麗華@土場藩国 (2008/08/01) イラスト製作 松井@FEG (2009/3/6)
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振り下ろした金属バットから、グシュッと鈍い感触が伝わってきた。 佳林はニマッと口元を歪ませると、つづけてバットを頭上に構えた。 ビチャッ!振り下ろされたバットの下、赤いものが飛び散った…。 「キャハハハ♪」佳林は楽しげに、ゲスい笑い声をあげた。 「カリン、お見事」先ほど佳林が叩き割ったスイカにかぶりつきながら、紗友希がいった。 J農果樹科の実習室のなか、甘い香りが空気を満たしていた。 「ところでゆかちゃん。例の件はうまくいきそう?」 シャクシャクとスイカをかじりながら、朋子が訊いた。 「たぶんね…」いつも泣きそうな顔の由加だが、今日はなおのこと声が小さい。 先日、ポッシハイと共闘して他の地域のヤンキー高と一戦交えたのだが、 惜敗という結果に終わってしまった。由加は責任を感じて凹んでいたのだ。 「まだ気にしてんの?」能天気にあかりがいう。 由加は一瞬プクッとふくれたが、気を取り直すようにクイッと姿勢をただした。 「今度の作戦は穴がないわよ。絶対うまくいく」 「そうそう、ゆかちゃんにしか根回しできないんだからさ。しっかりして」 励ますように朋子が応えた。 「ちょっと!あーりーったら種飛ばさないで!」 佳林が怒りながら、注意した。 「なんで~?おもろいやん。プッ」 ピトッ。飛ばした種が佳林のおでこにくっついた。 「インド人や」「千昌夫でしょ」「古いな」 口々に好き放題いわれて佳林がキレた。 プッ!プッ!プッ!一気に飛ばし合い戦争が始まった。 真っ赤に焼けた鉄。熱気がゆらゆらと陽炎のように空気を揺らしていた。 その揺らぎを見つめる佳林の頬にツーッと一筋の汗が伝う。 ジュウッ!たちまち焼け焦げる様を見て、佳林は妖しげな笑みを浮かべた…。 「あーもうクソ暑い!」あかりが大声で叫んだ。 “種飛ばし戦争”で実習室を散らかしてしまった罰として 佳林とあかりは、炎天下でトウモロコシを焼かされていた。 七輪の上の網には、整然とトウモロコシが並べられている。 ペタペタと刷毛で醤油を塗りながら、佳林がキッとあかりをにらんだ。 「あんたのせいでしょ!」 「カリンちゃんが暴れるからや!」 佳林は無言のまま、まだ焼いていないトウモロコシをつかむと、 しゃがんでいるあかりの頭頂部めがけて振り下ろした。 ゴンッ!「あたッ!なにすんねん!」 負けじとあかりもトウモロコシをつかみ、佳林のボディーを突いた。 「ケリつけたるわ」「上等。かかってきなよ」「吐いたツバ飲まんとけよ!」 まるで古代コロッセオのグラディエーターよろしく、 トウモロコシを短剣のように構えて、 佳林とあかりはジリジリと間合いを計った。 シュッ!佳林のトウモロコシがあかりの喉元めがけて突き出された。 あかりは紙一重でトウモロコシをかわし、そのまま前進して懐に飛び込む。 抜き胴の要領でトウモロコシを水平に払った。 だが佳林は素早く上半身を後ろに倒すと、 まるでカンフー映画のように優雅な動きでとんぼを切った。 ピシャッ!「わあッ!」いきなり水をかけられ、2人は同時に振り向いた。 ホースを手にした朋子が仁王立ちしている。 「いい加減にしなさい。トウモロコシ焦げてるじゃない!」 「ハァ…ハァ…」下校時刻の校門前。 おぼつかない足取りでヨロヨロと校門に寄りかかるひとりの少女がいた。 「なにあれ?」「しッ」「行こ行こ」 J農の生徒たちは、関わり合いになるのを避けるように足早に立ち去っていった。 それもそのはず、少女の制服は土で汚れ、顔が腫れている。 おまけに乾いた血がこびりついていた。 「あ、あんた…どないしたん?」 見覚えのある顔。あかりは怪訝な表情で声をかけた。 あかりを認めると、その少女は校門に背中をつけてズルズルとへたりこんだ。 「あーりー、知り合い?」あかりの肩越しに佳林がヒョイとのぞきこむ。 「こないだのモー商のやつや。うちにチョーパンかましたやつ」 「こんなとこでいったいなにを?こんなボロボロで」 「んなこと、うちが知るわけないやん。ええからちょっと手ぇ貸して」 さくらを抱えようとしたとき、ふたつの人影が近づいてきた。 「間違ってたらごめんなさいよ。あんた植村かい?」 小柄な茶髪の女の子が訊いてきた。 もうひとりは黒髪デコ出しの女の子である。 「…だったらどうする気ぃやねん?てか誰やあんたら?」 「あたしらモー商天鬼組のモンだよ。あたしは石田」 「まーちゃんです♪」 「…で、なんの用や?」若干あかりの声が震えた。 悪名高い天鬼組…。なりは小さいけど凶暴なやつらや…。 「先輩がたの手前、J農とコトを構える気はないよ」 「じゃ、フルーツのお礼?わざわざ義理堅いこと」 佳林が挑むようにアゴをあげた。ビビってる様子はまるでない。 「あんた植村の仲間?」亜佑美が訊く。 「まあいいや。とにかく後輩が世話になったみたいだからケジメはつけなきゃね」 「J農ごときにてこずるなんてモー商の面汚しだもん。そうだろ小田!」優樹が一喝する。 「というわけで情けない後輩に気合いを入れてやったわけ」 あかりがギリッと奥歯を噛んだ。「売られたケンカは買うたるで」 「どっちか選んでタイマンと思ってたけど…ちょうど2対2…ナイスシチュエーション」 「イヒヒ♪」佳林めがけて優樹が突進する。 「危ない!」へたりこんでいたさくらが叫んだ瞬間、 優樹の右ストレートが佳林の顔面にめり込んだ。 「まさラ~シュッ!」いいながら優樹は次々とパンチを繰り出す。 佳林は防戦一方。すさまじいラッシュにガードを固めるしかなかった。 「カリンちゃん!」叫んだあかりのボディーに亜佑美のパンチが飛ぶ。 「よそ見すんな!」こちらの攻撃も恐ろしく速い。 胃袋、肝臓。身長差のせいで亜佑美の攻撃はボディーに集中している。 的確に急所を狙ってきた。パンチに重さはないが、連打がじわじわ効いてきた。 組みつこうとするあかりの手をスルリと抜け、撹乱される。 あかん…。読むんや、次の動きを…。わざと大振りのパンチをだす。 チャンス。亜佑美のふたつ縛りの髪、片方がつかめた。 「痛い!痛い!」暴れる亜佑美に足払いをかけ、バランスを崩した。 「おりゃあッ」あかりは低い姿勢になって、もう片方の手で亜佑美の足首をつかんだ。 「わ!わ!わ!」そのまま力任せに、亜佑美を180度回転させる。 グシャンッ!脳天直下で地面に叩きつけられ、亜佑美はブレイクダンサーのように倒立した。 一方的に佳林をタコ殴りしながらも、優樹は妙な感覚にとらわれた。 普通ならもう倒れるはずなのになぜ? まーちゃん疲れてきたよ…。 わ、笑ってる!?ガードの下から見つめてくるその黒目がちの瞳は間違いなく笑っていた。 優樹のパンチがあたるように見せかけ、微妙にポイントをずらしている。 まったくダメージがなさそうだ。 (このひと…強い…)優樹の息がきれてきた。 「ゲボッ!」すくいあげるようなアッパーが優樹の鳩尾に突き刺さった。 「攻守交代しよ♪」佳林の飛び膝蹴りがまたも鳩尾に入る。 すでにスタミナぎれ寸前の優樹は、たまらずクリンチした。 「甘い」佳林はススッと後退する。抱きついていた優樹が前のめりになったところ、首に腕を巻きつけた。 フロントチョーク。優樹は眠り込むように、佳林の腕のなかで気を失った。 ぐるんッ!白くなっていた亜佑美の目が元に戻った。 逆立ちの体勢のまま、尻餅をついているあかりの頭めがけて強烈な蹴りを放った。 「わわッ!」避けようとしたあかりの鎖骨にガシッとヒットする。 「うッ!」鎖骨がミシリと嫌な音をたてた。 転がるようにあかりは亜佑美から離れるが、 亜佑美は変わらず逆立ちのまま、クルクル回ってキックを振り下ろす。 「あたしを本気にさせたね!」 いうが早いか、カポエラのように変幻自在の蹴り技が繰り出された。 まるきりブレイクダンサーの動きである。 重力を無視するように、亜佑美の手足は目まぐるしく動きつづけた。 ゲシッ!ついに勢いをつけた蹴りが、あかりの顔面をとらえる。 「がッ!」あかりの目の前が唐突に暗くなった。 「あーりー!」ギロチンをキメたままあかりのほうを振り返った佳林の腹部に、衝撃が走った。 「うぐッ!」気絶して脱力していた優樹の身体が自力で動いている。 衝撃の正体はアイアンクローだった。胃袋をわしづかみにされ、内容物が喉元にこみあがる。 もう回復しただと?そんなバカな…。 佳林はたまらず腕をほどき、思いきり優樹を突き飛ばした。 ザザッと踏みとどまった優樹の顔を見て佳林は戦慄した。 目の焦点が合っていない。いや、その角膜はなにも見ていない。 優樹は気絶したまま、レスリングスタイルの構えをとった。 それを見たさくらが悲鳴に近い声をあげた。 「ビーストモード!」気を失うことにより覚醒する優樹の戦闘形態。 リミッターが外れた優樹の獸性が、いま解放されようとしていた。 「ガルルッ!」予備モーションのない高速タックルをくらって、佳林が倒された。 速い!ガードに叩きつけるようにパウンドが雨あられのごとく降り注いだ。 「あ!う!」横っ面からのパウンドが耳の後ろにヒットする。 意識が遠のいた。「ガルルッ!ガルッ!」容赦なく拳が飛んでくる。 このままでは撲殺されてしまう。 必死に頭部を両手でガードしながら、佳林は一か八かの攻撃をしかけた。 優樹の脇腹を狙って両手貫き。 パァンッ!破裂音が響いた。 貫手になった佳林の両手が脇腹に突き刺さる寸前、 ガードがなくなった佳林の耳に、 優樹の平手打ちが頭を挟むように叩きつけられていた。 「あ…」仰向けのまま、佳林は細い悲鳴をささやいた。 ピシュッ!佳林の両耳から鮮血がほとばしる。 「あ…」テレビのスイッチをきるように、佳林の視界からすべてが消えた。 佳林に馬乗りになったまま、ハンマーのように拳を振り下ろそうとした瞬間だった。 ガッ!手首をつかまれ、優樹の身体がそのまま持ちあがった。 グリンッ!小手返しで地面に叩きつけられた優樹の後頭部にゴツンとゲンコツが飛ぶ。 「!?」電池切れのように優樹は動かなくなった。 「あ…」二の句が告げられず、立ち尽くしている亜佑美にその人物が冷ややかな視線を投げた。 「あゆみちゃん、そのへんにしときなさい」 艶やかな髪をフッとかきあげて、譜久村聖はつづけた。 「様子がおかしいから尾行てきたら…」 フゥと息をつく。「勝手な真似は慎んでちょうだい」 聖はチラリと転がっている佳林とあかりを一瞥した。 「あなたたちを本気にさせるなんて…J農にも骨のある子がいるのね…」 イタズラっぽく、だがあくまで冷ややかに聖は微笑した。 きびすを返すと、ビビってすくんでいる亜佑美をキッとにらんだ。 「まさきちゃんを運んで。さくらちゃん、あなたも手伝って」 天鬼組襲来…。この事件はJ農を騒乱の渦に巻き込むきっかけとなった。 西の空、急速に広がった雨雲が雷鳴を伴って近づいてきていた。 NEXT> 桜アカリ(覚醒編) BACK> 桜アカリ
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~クラブ・チチブーにて~ 今晩のライブも大成功だった。客たちはまだ興奮が冷めやらない様子で、ホールのざわめきはなかなか収まりそうにない。 「DCMCは最高だー!」 「OJ、今日もアリガトウ!!」 「バッチー!」 照明が落とされて暗くなったステージに向けて、人々は口々にDCMCへの賛辞を叫んでいる。 ホールの出口横で、客の誘導のために控えていたヨシコシはむっつりとそれを聞いていた。 「いつも笑顔のヨシコシ」らしくない険しい表情だったが、 ホールは薄暗かったので、幸いにも人目には付いていないようだ。 「タメキチー!愛してる~~!」 若い女性がうっとりとした表情でそう叫んだのを見て、ヨシコシはさらに表情を険しくした。 そして、ひとことぼそりとつぶやいた。 「気に入らない」 それはとても小さく低い声だったので、隣に居たウエイトレスの同僚にも聞こえなかったようだ。 「え、なに?ヨシコシちゃん、いま何か言ったかしら?うっふん」 「いいえ、別に。それより、私ちょっと急用が出来ちゃったの。ここをお願いできるかしら。うっふん」 ホールの喧騒に負けないように大声でそう言い残すと、ヨシコシは相手の返事を待たずに扉を開けてロビーへと出た。 客が全員帰るまではこの場所を離れてはいけないのだが、どうにも我慢できなくなったのだ。 ヨシコシはそのままロビーを横切り、自分に与えられた部屋の前まで歩いてきた。 すると、廊下に居たスキンヘッドの従業員が声をかけてきた。 「あれ、ヨシコシねーさん。今日はもう上がりですかい?まだホールに客が残ってたと思うんすけど」 実際その通りなのだが、ヨシコシはにっこりと微笑んで言った 「ええ、そうなんだけどね。お客さんからタメキチへのプレゼントを渡されちゃったの。どうしても渡して、って 頼まれちゃったから、仕方なく来たのよ。うっふん」 「へえ、そうなんですか。タメキチさんならもう部屋に戻りましたけどね。」 「そう、ありがとう。じゃあ、部屋に行って直接渡してくるわね、うっふん」 「ヨシコシねーさんのご来訪だなんて、タメキチさんも役得っすねえ。あ、でも店内恋愛は厳禁っすよ」 「嫌ねえ。そんな変な勘ぐりはやめてよね。それより、玄関ホールのスタッフが足りないって言ってたわ。 あなたもそっちを手伝ってあげた方が良いんじゃないかしら。うっふん」 そう言ってやると、スキンヘッドはあわててホールの方へと行ってしまった。 「気に入らない」 ヨシコシはまたそうつぶやいてため息を一つ吐き、タメキチの部屋のドアをノックした。 「タメキチさん、入ってもいいかしら?」 きらびやかなステージ、スポットライトの中のタメキチ、潤んだ瞳でタメキチを見つめる女たち。 これらすべてのものが、ヨシコシの心を苛立たせていた。そして、彼女の苛立ちの一番の原因、それは。 ―――ヨシコシ、という名の女の存在そのものだった。 今日もヨシコシはタメキチの部屋に行く。ささくれた心と艶やかな笑顔を連れて。 クマトラは嫉妬する。ヨシコシに。女としてダスターに接するヨシコシに。 けばけばしい化粧という武装を経てヨシコシになったクマトラはダスターときわどい愛撫さえも交わす。 以前のダスターはヨシコシのことを姫として敬っていたわけではなかったが、紳士的だった。 でも今のダスターは女たらしだ。音楽に対してはとことんストイックで、仲間とは男同士の気安さでバカ騒ぎするくせに ヨシコシと対するときはニヤニヤと意地悪く笑いながらいやらしい事をする。 ダスターに記憶が無いのなら、それはいままでクマトラが知らなかったダスターの対女性の記憶と経験が深層心理に残っていて そういう行為をさせるのだろう。 クマトラの知らないダスター。ダスターのそんな一面を記憶を失ったダスター自身から見せ付けられるなんて。 何事にもサバサバしていて、男女間の行為も割り切って、遊びとしての恋愛に躊躇の無い女・ヨシコシとして、 ダスターの恋人のようなポジションを獲得している自分に嫉妬する。クマトラはヨシコシに嫉妬する。 「記憶喪失になった人間が記憶を取り戻したとき、記憶を失っていた期間のことは忘れてしまう」とイオニアは言っていた。 その根拠が医学的な知識ではなく、映画や小説はそういう風になるのがセオリーだからだ、というコメントには不安が残るのだが。 ダスターがダスターとしての記憶を取り戻したとき、自分とダスターはどうなるのだろうか。 以前のような仲間か。現在の恋人か。 どちらにしても自分からはヨシコシとしての記憶は消えない。ヨシコシとしての仮面を脱ぎ捨てたとしても、自分の記憶からは消えてくれない。 ダスターの復活を願う自分も、今のダスターに対して違和感を感じる自分も、それでなおこういう関係に喜んでさえ居る自分の気持ちは、消えない。 「タメキチさん、入ってもいいかしら?」 今日も大成功を収めたライブの後。クマトラはダスターの楽屋のドアをノックした。
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チラシの裏 ここから下は書いたり消したり。 Wikiの編集練習やアンケートやチラシの裏にどうぞ。 ↓ここからチラシの裏 そんな事よりオナニーだ (2008-10-23 19 38 24) フランちゃんとお風呂できゃっきゃうふふしたい (2008-07-25 02 02 50) ↑ここまでチラシの裏