約 1,200,130 件
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/1003.html
「……ッらァッ!」 裂帛一閃、オリハルコンナイフがフィーアに向けて放たれる。 自分を正確に捉えてくるその一撃に戦慄しながらも、 フィーアは寸前でその切っ先を蹴り払う。返礼とばかりに彼女もまた鋭い蹴りを見舞うが、"水の心"の境地に至った優には、 やはり、当たらない。逆に右足を掴まれ、勢い良く投げ飛ばされる始末だ。 「……二人がかりでもこのザマとはな」 先程、優の膝蹴りによって破壊された顎を自動再生している最中のツヴァイが、苦々しく呟く。 膝をつき、荒々しく呼吸を繰り返している。 数あるナチ残党のなかでも、自分達は、一級の戦力を保有している自負はあった。だが結果はどうだ。 たった一人の人間すら仕留められず、劣勢を強いられている。だが別段、その事実に打ちひしがれる事も、落胆することもない。 帝都ベルリンが燃え落ちたあの日から、自分は負け続きだ。己の無力さに涙したのは一度や二度ではない。 だがこのまま終わりはしない。地べたに這いつくばってでも、泥水を啜ろうとも、必ず戦友の無念を晴らし、 祖国の復興を遂げてみせる。そのためなら、何度負けても構わない。 そういう戦い方を、ツヴァイは今日まで行ってきた。 だが彼女は違う。まだ若いが故に、容易く怒りに飲み込まれる。 「――貴様ァッ!」 フィーアが激昂の声を上げ、優に突進する。拳銃から放たれた弾丸のように。 "赤い靴"の超スピードにまかせ、何の策もなく、ただ攻撃を繰り返す。 よくない兆候だ、とツヴァイは思う。 己より力量が上の相手を前にして、彼女は精神を揺さぶられている。元より頭に血が上りやすい性格に加え、 自分の無力さを自覚している彼女のことだ、おそらく自分の不甲斐なさへの怒りが、ああいった捨て鉢な行動をとらせているのだろう。 ――だが、それだけではあるまい ――相手があの御神苗優という事実が、お前から冷静さを奪っているのだろう。 かつてツヴァイは、スプリガン御神苗優の経歴を見たことがある。 まだ幼いながらも戦闘技能におけるほぼすべての項目が最高値に達し、 単騎で各国の特殊部隊を殲滅しうるポテンシャルを秘めている彼に、ツヴァイは薄ら寒い思いをしたものだった。 だが最も目を引かれたのは、彼の幼少期の記録だった。 ――私はそのとき、似ている、と感じた。 ――ともに幼い頃に両親の命を奪われた、お前達のことを。 優は幼少期、遺跡保護を目的とするアーカムに危機感を抱いた米軍によって、 遺産発掘隊に参加していた実の両親を殺されていた。 誰かの一方的な都合によって、大切な人間の命を奪われたのだ。 フィーアも似たような過去を持っている。 おそらく彼女は、同じような境遇である彼と自分とを重ね合わせているに違いない。 まるで鏡合わせのような存在。しかし、まるで違う立場にいる。 ――お前は彼のことを許しがたいのだろう ――おそらくは同じ理由で戦っているのに、何故、自分とは違う方法をとるのかを。 このままではいけない。はやく戦列に復帰しなければならない。 彼女の暴走を止められるのは、この場において、自分しかいないのだから。 だがダメージが蓄積した所為なのか、先程から再生速度が遅くなっている。 ――そこそこにガタがきているということか。 ――無理もない。もうかれこれ60年近く、この身体で戦い続けてきたのだからな。 だが、もう少しだけ無茶を許容してもらうぞ。 ツヴァイはそう呟き、己を叱咤させ、立ち上がる。 「何故だ! 何故、何故!」 フィーアの怒涛の攻めが、優に襲い掛かる。赤い靴の加護により、銃弾を凌駕する速度を付加された蹴りのひとつひとつが、 彼に浴びせられる。しかし優は、フィーアのことを、それほど脅威とは認識していなかった。怒りに身を任せ正確さを欠いた一撃 ならば、"水の心"で先読みするまでもなく、楽に回避できる。それだけの余裕が彼にはある。 だが、フィーアにはそれがない。彼女は完全に冷静さを失っていた。 故に、普段は隠している世界への――とりわけ、自分と同じような理由で戦っている者達への懐疑を、止めることができない。 「それだけの力を持ちながら、何故、グルマルキン大佐の邪魔をする! 何故、鉤十字を信仰しない!」 「……なにいってんだお前?」 「遺産の保護、それになんの大義がある! どこに正義がある! 貴様らが遺産を正しく扱う保証が、どこにあるというんだ! わたしは知っているぞ、貴様らが以前、遺産による力と経済による力とで戦争をコントロールし、世界を支配しようとしたことを! 遺産の力に魅入られたあのヘンリー・ガーナムという男の暴走を許したことを!」 その言葉を浴びせられたとき、優の動きにわずかに揺らぎが現れた。 優は、フィーアの言葉を否定できなかった。実際に彼女の言葉通りのことが行われたのだ。 すなわち、アーカム財団による遺産の濫用が。 フィーアの言葉は止まらない。激情にまかせ、とめどなく自らの思いを吐き出す。 「貴様らは遺産を保護すると言いながら、結局はその力で他人を屈服させたいだけだろう! わたしから両親を奪った人間と、同じように!」 「なに……?」 優は、完全に動きを止めた。そのせいで致命的な隙を生じると自覚していたが、 ――両親を奪われたという彼女の言葉は、優の意識の間隙に滑り込み、 彼の精神の一切を縛っていた。 フィーアもまた、動きを止めていた。 彼女の顔には、過去の耐え難い疵跡を思い返すような、悲痛な色があった。 「わたしの両親は、ただの科学者だった。アーネンエルベに所属する、ただの研究者だった。 知っての通り、アーネンエルベは遺産を収集し、ナチ残党に戦力を供給する組織だ。 だがわたしの両親は、戦いのために、誰かを殺すために遺産を研究してはいなかった。 古代の神秘を、人間社会の発展のために解き明かそうとしていた。 ……だが、殺された。ただアーネンエルベに与しているという理由だけで! だから、わたしは憎む! いたずらに人の命を奪う劣等を、それを許すこの世界を! そしてその世界を守ろうとする貴様のこともだ!」 フィーアの敵意に満ちた視線が、優の瞳を射抜く。 いま彼女の口からついで出たことが事実なら、彼女は、自分とよく似ている。 古代文明の超技術の結晶である遺産は、世界を崩壊に導くほどの力を秘めている。 常に力を渇望する人間は、遺産を巡る醜い争いを際限なく繰り広げてきた。 彼女もまた、その醜い争いの被害者なのだろう。 ――誰かの一方的な都合で、大切な人を奪われ、踏みにじられたことの悔しさ。 自分もそれと同じ想いを抱えたことがあるからこそ、彼女の想いも理解できる。 だが、自分と同じような存在であるが故に、優は、彼女のことを許すことができなかった。 「……ああ、そうだよ。確かに、お前の言う通りだ。アーカム財団はやり方を間違えた時もあった。 誰かの都合で、他人を従えることなんて、あっちゃならねえ。人の命を奪うことも、だ。 けどよ、それはお前らだって同じじゃねーか。お前らだって自分の都合で、遺産を悪用しようとしてるだろ」 「違う。グルマルキン大佐は、ロンギヌスの槍で、この世界を変えると仰った。大佐なら、正しく遺産を行使してくれる。 それだけの叡智を持っている。人の命をいたずらに奪う劣等を駆逐し、わたしのような存在が生まれることのない世界を作ってくれる。 大佐なら、我々なら、それが可能だ!」 「……気にいらねーな。なら、聞くけどよ。お前らが正しいって保証は、どこにあるんだよ」 優の脳裏に蘇るのは、無残に殺されたオーストリア憲兵隊の姿だ。 誰かを守るために戦った彼ら。明日を奪われた彼ら。 彼らは死すべき存在だったのだろうか? そうではない、と優は思う。 「お前はいま、いたずらに人の命を奪う奴を、劣等って言ったよな。確かに人間の中には、 そんな最低な奴もいることは、否定しねーよ。だが、お前が殺した人間は、本当にそんな奴らだったのかよ。 いいや、違うね。あいつらは、家族を、愛するものを、大切な誰かを守るために銃をとったんだ。 お前は、その誰かから、永久に大切な人を奪ったんだぜ。それのどこが正しいってんだ!」 「! そ、それは……」 「お前は、自分がやられたことを、他の誰かにやり返してただけじゃねーのか? そんなこともわからなかったのか? ならお前は、ただあの魔女の言いなりになって人を殺してただけじゃねーか!」 優の言葉は、フィーアの精神の奥底まで突き刺さり、その根底を揺さぶらせた。 フィーアは、小さく呻き、あとずさった。 これまでの戦いのことを思い出す。熾烈な任務の只中で、自分が殺してきた人間達に思いをはせる。 ただの一度とて、楽な任務はなかった。常に熾烈な抵抗を受けてきた。 自分は"赤い靴"という圧倒的な力を持っているのに、いつも苦戦を強いられた。 そのたびに、彼らの瞳の中に、確固たる意志を垣間見た。 ――それは、大切な誰かを奪わせまいという意志ではなかったか。 ――そんな人間をたくさん殺してきたわたしは……。 ――わたしの両親を殺した人間と、同じ……。 誰かの命を奪うことの意味。それを自分は、本当に理解し、覚悟を決めていたのだろうか。 フィーアは苦悶する。自らに問いかける。だが、答えは出ない。答えは出ない。 「……へっ、こんな説教、俺にする資格なんてないことは、わかってる。 俺だってお前と同じように、たくさん人を殺してきたからな。きっと、俺が手をかけた奴の中にも、家族や愛する誰かがいたんだろうな。お前は、それを知りつつも戦ってきたんじゃないのか?」 「……ッ! わ、わたし、は……」 答えを示さなければならない。そうしなければ、これまでの自分の戦いが無駄になる。 そう思いはしても――ついに、フィーアは何も言うことができなかった。 「……もうやめろ、フィーア。言葉ですべて解決しないときもある。私達のようなものが、それを証明している」 誰かの大きな手が、フィーアの震える肩に掛けられる。 傷の再生を完了したツヴァイが、フィーアの背後に立っていた。 「ツヴァイ……」 「君の言う通りだ、スプリガン。だが彼らも、死を覚悟して戦いを決意したはずだ。求めるものを手に入れるために。 それは平和や、愛する者を守ること、人によって様々だろう。しかし、そんな君はどうなのだ? 君は、まだ若い。 私のように、戦争の呪いに縛られる年齢ではあるまい。軍人は人を殺す稼業だ。そのために技術を磨く。 だが、年端もいかない若者を戦場に駆り立てる者達に、私は吐き気をもよおすのだよ。 たとえ人を殺す技術に秀でているのだとしても、子どもは、そのような業を背負うべきではない」 「へ、そんなことが言える人間がいるってだけで、この世界はまだ捨てたもんじゃねーって思えるぜ。 ……俺が人を殺した事実は、どんなに悔やんだって変わりはしないんだ。俺の手は、とっくに血で汚れてる。 けどよ、そんな俺でも、まだできることはある。お前らみたいな自分勝手な正義を振りかざして、遺産を悪用する奴の手から、 俺の大切な人を守ることだ! 相手がアーカムだろうがナチだろうが、それは変わりゃあしねぇ!」 優の力強い決意の言葉を、フィーアは、呆然と聞いていた。 自身の精神を支配していた激情が、急速に萎えていくのを感じる。 ――こいつは、わたしと似ているようで、まったく違う。 ――わたしは、戦い、命を奪うことの意味すら知らぬまま、ただ……。 「……なるほど。借り物の理由ではない、ということか」 まぶしいものを見るかのように、ツヴァイは優のことを見つめていた。 そして、声もなく、いまにも崩れ落ちそうなフィーアのことを、悲しげに見つめる。 ツヴァイは、フィーアに、慰めの言葉を掛けようとはしなかった。 そんなことは、彼女にとって何の意味もない。他人がどうこうできる問題ではない。 だからツヴァイは、あえてフィーアをそのままにした。 「……しかし、きりがないな、スプリガン。お互い決め手がないというのは、苦しいものだな」 「ああ、そうだな。だがよ、お前さんの再生速度が、確実に鈍ってるってことは感じるぜ。 さっきまでならその程度の傷、一瞬で治っちまってたってのによ」 「ふ、ばれていたか」 「あと何発かお見舞いすりゃあ、あんたは動けなくなる。そうだろ?」 「さて、どうかな。好きに想像するといい。 しかし、君の動きも段々と精彩を欠いてきたと見えるのは、私の思い違いかな?」 優の表情が僅かに険しくなる。確かにその通りだった。明鏡止水の境地――"水の心"は、過度の集中を強いられる。 "水の心"に目覚めた者は無類の力を発揮するが、長時間その状態が続けば、確実に精神が疲弊する。 そして一瞬でも注意力が途切れれば、致命的な隙が生じる。 本音を言えば、疾く勝負をつけたい。優はこの戦闘の間、ずっと思っていた。 だがこの不死身の肉体を持つ人狼を、この超高速を誇る少女を、どうすれば打倒できるのか。 オリハルコンナイフもAMスーツで強化された打撃も、この二人に対しては効果が薄い。 「いいことを教えてやろう」 どん、とツヴァイは自身の厚い胸板を叩いた。 「私の弱点は、ここだ。ここにある人工心臓を破壊さえすれば、私は全機能を停止する」 「ツヴァイ! なにを言っているんだ!?」 フィーアの驚愕の声に、ツヴァイは何も答えない。 彼女のことを無視し、ただ優にだけ言葉を投げかける。 「君のオリハルコンナイフなら、易々とこの鋼の獣毛を貫くだろう。 人狼型改造人間である私といえど、賢者の石より精製されたそのナイフの前では、死から逃れることはできない。 だが私も、フィーアほどではないが、反射神経には自信があってね。 切っ先が心臓に達する前に、ナイフごと君の腕をもぎ取れる――それだけの自信はある」 「……」 「さて、どうする? 君とて、時間に余裕があるわけでもあるまい。こうしている間にも、 ロンギヌスによる儀式の準備は着々と進んでいる。ひとり殺れば、その阻止がぐっと楽になるぞ」 「……へっ、見え透いた挑発には乗らねーよ。だが、いいこと聞いたぜ」 じり、と優は僅かに距離を縮める。 「殺しきれない相手じゃないってことが、わかったんだからな」 「その意気だ。では、再開といくか」 優とツヴァイ、両者の殺気が膨れ上がる。 ツヴァイは静かに、優に悟られないよう、自身の脳髄に埋め込まれた人工精霊にアクセスする。 それは魔女グルマルキンによって備え付けられた、使用者の第六感を強化し、 簡易的な精神感応を可能とさせる霊的ツールだ。フィーアの意識と霊的なリンクを繋ぎ、声なき声で、彼女に語りかける。 (フィーア、よく聞け。奴は必ず、私の心臓を狙ってくるだろう。奴は焦っている。次で勝負を決めるつもりだ。 だが、次に何かするのかさえ読めていれば、対応は容易い。私が奴の動きを封じる。たとえ命を捨ててでも。だから、 お前はその隙を突いて、確実に奴の首を刈り取れ) (な……!? だ、だめだ! それだけはだめだ!) フィーアの精神が激しく揺れるのがわかった。いまだショックから立ち直れていないところに、 突然こんな命令が下されたのだから、ここまで動揺するのも無理のないことだろう。 だがツヴァイは、彼女の精神の均衡がとれるのを、待つわけにはいかなかった。 (フィーア) 有無を言わさぬ声音/意思。言うことを聞かない幼子へ向けられるような響き。 (わかってくれ。この方法、この状況下でしか、奴は殺せない。この機会を逃せば、奴は私達との戦いを学習し、 殺すのは一段と困難になる。……そんな顔をするな、フィーア。 たとえ私が死んでも、お前さえ生き残り、奴を殺せば、私達の勝ちだ) (い、いやだ! まだわたしは、あなたからすべてを学んではいない! まだわたしにはあなたが必要なんだ!) (大勢を生かすために個人を犠牲にする、それが兵士というものだ。 そして上官の命令には絶対遵守、これも兵士というものだ。 ――では、頼むぞフィーア!) なおもフィーアの叫びが伝わってきていたが、ツヴァイはそれを無視した。 人口精霊の活動の一部分を休止させ、フィーアの意識とのリンクを解除する。 そして、全身に残された力を振り絞り、優に向けて吶喊する。 「グルオオオオオオオオオォォォッ!!」 ツヴァイの口から迸る、戦場全体を震撼させるウォークライ。 ナイフを構え、ツヴァイの突撃に備える優。 両者の激突は不可避のものであるように思えた。 だが―― 上空から飛来した"何か"に、ツヴァイは動きを封じられた。 彼女の足に、刀身が極度に細長い剣のようなものが刺さっている。 その場にいた三人は、それが何なのかを、すぐに悟った。 ――黒鍵。教会に所属する代行者のみに許された投擲兵装。 「――そこまでです」 声が聞こえた。三人はその方角を向き、三者三様の反応を示す。 突然の闖入者への驚愕と、その人物が保有する戦力への畏怖と、 ――友人との再会を果たした喜びとを。 「焦ってはいけませんよ、スプリガン。命が惜しければね。 そこにいる人狼は、己の命を犠牲にしてでも、必ず敵の喉笛を食い千切る。 そういう決意を秘めた目をしています」 オーストリア憲兵隊の施設の上に、ひとつの影があった。 しなやかな肢体にまとったカソック。眼鏡の向こうにある強く輝く空色の瞳。 両の手に黒鍵を構え、油断なくこちらを見下ろしている。 優は、その人物の名前を知っていた。 何度も矛を交え、また共闘した回数も少なくない、戦友といえる間柄だ。 「お前――シエルじゃないか!」 「お久しぶりですね、スプリガン――いいえ、御神苗君」 シエルと呼ばれた女性は、優の言葉に微笑を返した。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「……埋葬機関のお出ましか。いよいよもって、私達の手に負えなくなってきたな」 「私のことを知っているのですか」 優の傍らに降り立ち、黒鍵を構えるシエルに、ツヴァイは苦々しい表情を向ける。 「当たり前だろう。教会の鬼札、かのアレクサンド・アンデルセンと並び畏怖される埋葬機関第七位"弓"のシエルを知らんものなど、 我々の仲間内ではひとりもいないさ」 「あの神父様と同列に扱われるのは、あまりいい思いはしないんですけど……」 そう言いよどむシエルであったが、彼女のまんざらでもない表情を見る限り、やはり嬉しかったりするのかもしれない。 「まあ、この場合は手っ取り早くていいですね。さて、埋葬機関である私とスプリガン、この二つを敵にすることが、 どれだけ無謀なのかわかりますね。だったら……」 「撤退するぞ、フィーア。時間稼ぎはすんだ。生き残りたければ、私の命令に従え!」 電動ノコギリのような音が響き渡る。MG42機関銃が、優とシエルの足元に向けて放たれる。 巻き上がる土と石。それは二人の視界を奪う。そして、土煙が晴れたときには、もうツヴァイとフィーアの姿はなかった。 鮮やか過ぎる引き際に、しばし二人は言葉を失う……。 「……逃げられちゃいましたね。まあそれほど遠くにはいっていないでしょう。 では優君、追跡を始めましょうか。私があの二人の魔力を探知できるうちに」 「いやちょっと待て」 さも当然といわんばかりに走り出そうとするシエルの肩を、優は掴んだ。 シエルは意外そうな表情を返してくる。それを見て、優は頭が痛くなった。 「あら、私と一緒に行くのは不満ですか?」 「いやいや、敵同士だろ、俺たち。いくら互いに勝手知ったる間柄でも、お前は教会側、俺はアーカム側なんだから。 どうせお前も、ロンギヌスの槍を奪いに来たんだろ? なら、容赦しないぜ」 「そのことは追跡の途中で説明しようと思っていたんですけど――まあ、仕方ないですね」 シエルはぴんと指を立てる。その姿はまるで学校の先生のようだ。 「たしかに聖遺物ロンギヌスの槍の奪取を命じられましたが――個人的には、あなたとは敵対しなくないんですよ。 あなたと戦うのはとても骨が折れますし、それに、あなたに助けられたことは、一度や二度ではないのですから」 「なんじゃそりゃ。いいのかよ、そんな適当で」 「私は熱心な信徒ではありませんから。正直な話、私としては、ロンギヌスの封印がとかれて迷惑してるんですよ。 鉤十字騎士団があれを手に入れたことで、余計な仕事が回ってきたんですし。殺気立った各国政府は教会の出方に目を血走らせてるし。 こうしてあなたと共闘するのだって、教会とアーカム財団が手を結んで、ロンギヌスの槍を独占しようとしてるんじゃないかって、 教会の立場が危うくなる可能性もあります。だからはやいとこナチどもをふんじばって、 ロンギヌスをあるべき場所へ返したいんですよ。もちろん、ホーフブルク宮殿の王宮博物館に、ね」 彼女の言葉が真実なら、少なくとも、その本心は遺産の独占ではない、ということになる。ならば彼女と手を組むことは、 優としても異論はなかった。むしろ、化け物じみた退魔の専門家が集う教会において、なお最高戦力として恐れられる埋葬機関の ひとりとの共闘となれば、諸手をあげて歓迎したい。 「なるほどな。けど、ここにいるのは俺だけじゃないぜ。オーストリア憲兵隊はどうするんだよ。 もうお前が現れたことを、上の方に連絡を入れてるかもしれないぞ。俺との共闘がばれたら、大変なんじゃないのか?」 「大丈夫です。さっき、ここ数時間の記憶が消えるよう、全員に暗示をかけておきましたから」 「……さいですか」 「では、話もまとまったことですし、行きましょうか」 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 目まぐるしく周囲の風景が変わっていく。優とシエルの二人が、人の身では到底不可能な速度で走っているためだ。 AMスーツにより強化された脚力で、優は地を駆ける。なんの装備もしていない、ただの生身であるはずなのに、 シエルもまた優と同じ速度を維持している。異教徒――概ね人を辞めた吸血鬼――との闘争を生業とする彼女なら、 この程度は出来て当然のことなのかもしれない。 「しかし、どうして魔女グルマルキンはロンギヌスの槍を奪取したのでしょうか。彼女は、聖槍の有用性を知っていたのでしょうか。 あれがどんな効力を有しているのか、聖遺物管理局マタイにだってわからなかったのに。優君はご存知ありませんか?」 「いや、知らねーな。ティアに聞けばわかるはずだが……」 「げ。あの魔女さんもいるんですか?」 「? ああ、そうだが」 「……不味いことになりました。お願いですから優君、彼女達と話す時は、魔女さんの名前は出さないようにしてください」 「彼女達って、誰だよ」 「ハインケル・ウーフーと高木由美江です」 「あの狂信者達も来てんのかよ! そ、そうだな……確かにそれは不味い。非常に不味い」 「会った瞬間に殺し合いが始まっていた……なんてことも考えられなくはないですからね」 シエルはため息をついた。彼女のいまの気持ちが、優には痛いほど理解できた。異端に対して絶対根絶のスタンスをとる イスカリオテの精神が形になったようなふたりだ。彼女らには、話し合いが通じない。教会が異端認定した魔女ならなおさらのことだ。 鉤十字騎士団との戦闘をおさめたところで、もう一波乱あるかもしれない……そんなありがたくない未来を思い描きつつ、 優もまた、シエルと同じように、深く深くため息をついた。
https://w.atwiki.jp/cingishan/pages/2.html
メニュー トップページ 「チンギス・ハーン・蒼き狼と白き牝鹿IV」とは データベース イベント シナリオ攻略 将軍データ 文化アイテム 兵科 都市 宴 妃 文化 その他 アンゴルモア ―元寇合戦記― 115円~
https://w.atwiki.jp/cingishan/pages/21.html
条件 クリルタイ発生している。 チンギスハンが死亡している。 オゴタイ以外がモンゴルの国王になっている。 オゴタイが軍隊ユニット以外状態。 結果 オゴタイが出奔。
https://w.atwiki.jp/idsimon/pages/76.html
30 タスクアンドアンビエント照明 タスク(作業)&アンビエント(室内一般)の照明 快適な視環境と省エネルギー効率を目的とする、やや低照度の室内一般照明と、作業等に必要な照明を確保するための局所的照明で構成する照明方式。 みんなの好きな間接照明ですよ。 コメント欄 間接照明は違うだろう。 -- 通りすがり (2012-08-25 20 21 22) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ssf4/pages/3781.html
したらばザンギスレより転載 フェイロン相手する時は自分から画面端背負って、精一杯こっちくんな!してるといいよ 自分から画面端背負えば、烈火一段止めでもほんの少し深く入るだけで中P刺さる。二段目まで 出されればほぼスク確定。判定の長い逃げジャンプ大P、フェイロンの2大P潰せるし、純粋に判定 強い、ダメ高い垂直ジャンプ大Pも織り交ぜれば、フェイロンの九割の行動に勝てる 画面端背負って待ちに徹すれば、フェインはリスクの少ない烈空脚か、セビで揺さぶるぐらいしか 出来ることが無い。烈空はジャンプ攻撃で勝てるし、ガードしたらこっち有利のスクとEXバニで逆択 になる。セビも見てから飛ぶなりダブラリなりでいくらでも対処できる。PP3000ぐらいまでなら上の 行動してりゃ余裕で勝てるよ 今日フェイロン戦で気づいた 垂直ジャンプするとき、 頭突きより垂直大パンチを振るのが有効だ。 攻撃範囲が横に広いので烈火などを防ぎやすい。 しかも、一番いやなフェイロンのしゃがみ大pを潰せる距離がある。 頭突きだとできないので垂直大pオヌヌメ。 あと出番の少ないしゃがみ大P 発生遅いがフェイロンのしゃがみ大pの腕の返りにあわせると 勝てる。または垂直大Pでも勝てる
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/685.html
銃創がまだ真新しい壁に、優は拳を叩きつけた。 「くそ……また間に合わなかったか……!」 硝煙と鮮血の匂いが、優の苛立ちを煽り立てる。 地面にこびりつく血痕、転がる無数の死体、無惨に破壊された建物。 すべて鉤十字騎士団の仕業だ。 奴らは大胆にも憲兵隊の基地を襲撃し、殺戮の限りを尽くしたのである。 「……親衛隊は相変わらずのようね。半世紀の時を経てなお、いまだに血を求め続けている」 ティアもまた優の傍らで基地の惨状を見つめていた。 常に冷静さを失わない彼女も、このときばかりは怒りを隠せずにいた。 憲兵隊の基地が鉤十字騎士団の奇襲を受けている。 待機していた二人に、切迫したその通信が飛び込んできたのは、ほんの数分まえだ。 優とティアは現地に急行したが、時すでに遅し。 親衛隊の姿はなく、後には殺戮の爪痕が虚しく広がっていた。 基地の状態は、惨憺の一言に尽きた。 生存者は皆無。将兵から新兵に到るまで、徹底的に殺しつくされていた。 誰とでも打ち解ける人となりの優は、まだ出会って間もない憲兵隊とも友好を深めていた。 気のいい奴らばかりだった。 一人も死なせることなく、任務を終えることが出来ればいいと思った。 だが、無駄死にをさせてしまった。悔しさに腹が煮えくり返りそうだ。 そんな不甲斐ない自分に腹が立っている優を、さらに逆なでするものが壁に残されていた。 血文字で描かれた「のろま野郎」と「次はお前達だ」というメッセージ。 いうまでもなく鉤十字騎士団が自分らに残したものに違いない。 「これで、何度目だ」 「三度目よ。同時に二箇所で襲撃が起きていることから、どうやら敵は複数でことに当たっているようね」 此処以外のいくつかの基地も、鉤十字騎士団によって、壊滅的な被害を被っていた。 早急に人員の補充が為されているが、すぐに元の態勢に復帰するのは難しい。 これではナチ残党に何か動きがあった時に、まともな対応がとれない。 鉤十字騎士団だけならば、スプリガンで対処できる。 だが、奴らがネオナチを率いて、ウィーン全土で大規模なテロを仕掛けてきたとしたら。 一騎当千の実力を持つスプリガンといえど、広範囲に渡る敵の活動を抑えることは不可能だ。 奇しくもこの戦略は、鉤十字騎士団に対する優達のそれと似通っていた。 武装した憲兵隊を容易に殲滅する戦力。そして機を正確に見極め、撤退する判断力。 あまりの素早さに満足な対応がとれぬまま敗れ去ってしまう。 半世紀前に連合軍を苦しめた電撃戦のやり方だ。 その見事なヒット&アウェイに、優達は翻弄されていた。 優は、苦悶の表情のまま死んでいる憲兵隊の兵士を見た。 機関銃で蜂の巣にされた死体。太い槍のような何かで急所を穿たれた死体。 中には、命乞いの末に嬲り殺されたような死体もあった。 ――へどが出る。 優とて、人間が戦場という極限状態の中で、いくらでも非情になれることは知っている。 そして、昨日まで生きていた人間が、次の日に物言わぬ屍と化すことも、痛いほど理解している。 その不条理さを軍人は日常として受け止める。 だが、優は違う。理屈では分かっていても、それを許容することができない。 良くも悪くも彼は若かった。そしてなまじ力を持つが故に、悩む。 他に方法があったのではないか。 もし自分がもっと速く辿り着いていれば、こんな殺戮は起きなかったのではないか。 一人でも多くの人間を助けることが出来たのではないか。 任務で仲間が傷つき死んでしまうたびに――優はそんな葛藤に陥り、自分を苦しめる。 「くそ!」 再び拳を叩きつける。焦燥と苛立ちばかりが募る。 ただ時間だけが浪費されていく。何か対策を立てねばならない。 さらに犠牲者が増える前に―― 「落ち着きなさい、優」 穏やかな――怒りで目が曇っている優にとっては憎らしくなるほどの――口調で、ティアが言った。 「そんな調子じゃあ、返り討ちにあっちゃうわよ。冷静になりなさい、冷静に」 何を悠長な、という言葉が喉から飛び出そうになったが、すぐに飲み込んだ。 優は自分を取り巻く状況について頭をめぐらせた。 思い出す。ロンギヌスが奪還された夜、自分と相対した剣士のことを。 まだ刃を交えてすらいなかったが、彼女の実力は痛いほどわかる。 心臓を締めつけられるような殺気。全身から放出される剣気。 背中に冷たいものが流れるのを、優は感じた。自分にこれほどの戦慄を覚えさせる者は、そうはいない。 おそらく、憲兵隊の基地を襲った連中も、同等の実力を備えているだろう。 苦戦は免れない。 だがそうだといって、自分は奴らを好きにさせておけるのか? 答えは否だ。 鉤十字騎士団を野放しにしておけば、いずれ、全世界に騒乱を引き起こすに違いない。 そんなことは絶対にさせない。 どんなに困難なことだろうが、知ったことではない。 自分の無力さ故に死なせてしまった人達のためにも。 日本にたくさんいる、自分の大切な人達のためにも。 必ず鉤十字騎士団を斃し、ロンギヌスを奪い返す。 不意に優は、自分の頬をぱん! とひっぱたいた。 痛みで頭がクリアになり、すっきりとした表情でただ一言、 「すまん」 と、謝った。 「気にしないで」 ティアは満足げに笑った。 ――もう、大丈夫ね。 優がいつもの調子を取り戻したのを見て、ティアは安堵した。 確かに鉤十字騎士団は強敵だ。 だが彼は、これまでにも多くの修羅場を潜り抜けてきた。 今回も見事困難に打ち勝ってみせるだろう。 だがウィーンで勝利を収めたとしても、それで戦いが終わるわけではない。 先を見据えねばならない。鉤十字の亡霊を退けた後には、あの魔女が控えている。 グルマルキン・フォン・シュティーベル。 ティアの古代高等魔術とは違う、ルーン魔術を得意とする魔術師。 蛇のように狡猾で、野獣のように獰猛な、強敵だ。 彼女は手段を選ばない。障害があれば、いかなる方策を駆使してでも排除する。 それに、決して浅くない因縁が、自分らにはある。 おそらくグルマルキンは、自分を殺すためにあらゆる策略を巡らしてくるだろう。 万全な状態でなければ、彼女を滅するまえに、不覚をとりかねない。 準備が必要だった。グルマルキンを完全にこの世から抹殺するための準備が。 ――そのためにアーカム本部へ、自分の装備の用意を打診しておいた。 地下"遺跡"倉庫に封印してある、スプリガンになる前に彼女が使っていた魔術礼装。 普段のティアは、コーリング・ビーストのための召喚符しか携行していない。 古代高等魔術に精通する彼女ならば、召喚符のみでも十分な戦力を誇るが、今回だけはそうはいくまい。 自分のカードをすべて切る覚悟でなければ、鉤十字の魔女を完全に滅するのは不可能だ。 ウィーンでの戦いには間にあわないだろう。だがグルマルキンとの決戦では、心強い味方となってくれるはずだ。 ともかく、今の翻弄されている状況をどうにか打開しなくてはならない。 まだ襲撃を免れている憲兵隊の基地は複数存在しているが、おそらくそのすべてを同時に襲撃できる ほどの機動力を、鉤十字騎士団は持っている。 つまり、次にどの基地が標的なるのかまったく予想がつけられないのだ。 憲兵隊が歯が立たない以上、スプリガンが相手をしなければならないのだが、人数が二人しか いないため限界がある。 だが、敵が憲兵隊を狙っている以上、その対策を取りやすいのもまた事実であった。 「さっき、まだ無事な憲兵隊の基地のすべてに、転移魔法陣を刻んできたわ。 これで親衛隊が次に襲う基地の予想が外れても、奴らが退却する前に辿り着くことが可能よ。 あとは複数の襲撃に備え、二手に別れて敵の出方を待ちましょう」 敵が憲兵隊の基地を襲撃している理由は、血のメッセージからも明らかだ。 奴らはスプリガンを抹殺しようとしている。 自分らをおびき寄せるためだけに、憲兵隊を血祭りに上げたのだろう。 ならば、その考えが変らないうちに――標的を一般市民に変更する前に、鉤十字騎士団を 待ち構え、打ち倒す。 たとえ別の基地に鉤十字騎士団が現れたとしても、一度でも奴らの姿を確認できれば、どんなに 距離が離れていても一瞬で目的地に移動できる転移魔法陣で不意を突くことができる。 だが、この作戦は様々な危険性を孕んでいた。 その一つは戦力の分散だ。敵の人数がはっきりしない上に、相手がどれほどの手合いかわからない この状況では、二手に分かれるのははっきりいって得策ではなかった。 もう一つはこれが受身的な作戦であることだ。 防衛戦は常に意識の緊張を強いられ、そしてその状態が長期間続けば、確実に心身に悪影響を及ぼす。 何より敵の狙いがその心理的な揺さぶりであるかもしれないのだ。 そういった諸々の要因もあり、欲を言えばこちらから先手を打ちたかった。 だが、状況がそれを許さない。 ウィーンは広大であり、編成の真っ最中である憲兵隊抜きに二人だけで敵を探し出すのは困難であり、 何より探索中に再び奇襲が起こった場合、また同じことの繰り返しになってしまう。 ティアが得意とする古代高等魔術も、鉤十字騎士団を探し出すには決定的な手段とはいえなかった。 神秘の一端に触れたことのない人間の目には、魔術は底無しの深淵のように映るものである。 だが彼女の言葉によれば、魔術は決して万能なものではなく、きちんとした理論体系が存在し、 最適な条件と環境が揃わなければ、数々の奇跡を実現するそれも、無用の長物に成り下がるという。 今から探索のための術式を組み立てるには、あまりに時間が足りなすぎる。魔女はそう結論付けた。 ということで、殆んど苦肉の策に近いものであっても、この方法を取るしかなかった。 しかしこれでいくらかの光明が見えてきたのも、また事実であった。 明確に目標が定まれば、兵の士気はあがる。 士気は戦いにおいて重要な要素だ。戦場の趨勢を決めてしまうほどに。 「やっと、あいつらをぶっ飛ばせるってわけだな」 優は不敵な笑みを浮かべながら、両の拳を突き合わせる。 確かに状況から言えば、こちらが不利だ。 だがたとえほんの僅かな勝機しかない窮地においても、最後に勝利を掴むのが御神苗優という人間であった。 連中に思い知らせてやる――スプリガンを敵に回したことが、どれほど恐ろしいことなのかを。 すっかり覇気が戻った優を見て、ティアは苦笑いを浮かべながら付け加えた。 「予想外の事態が起こらない限り、ね」 「ま、予想外っていったら、初めからそうだけどな。まさかナチ残党が絡んでくるなんてよ」 そもそも、最初にロンギヌスを狙っていたのはナチ残党ではなく、武器商人<トライデント>であった。 鉤十字騎士団に敗れ去って以降、彼らは沈黙を守っている。戦力を建て直し、息を潜めて機会を窺っているのかもしれない。 もしその推測が正しければ、鉤十字騎士団との戦いの最中、背後からの伏兵に討たれる、という可能性が浮上してくる。 だが、もはや<トライデント>にそれだけの力は残されていないだろう。もとより組織としては死に体であった上に、 虎の子であった<COSMOS>の残存部隊を鉤十字騎士団に駆逐されてしまったのだ。 スプリガンと鉤十字騎士団との戦闘に割り込もうとしても、両者の挟撃に合い再び脱落するのが落ちだ。 だから優もティアも、さして危機感を抱いていなかった。 「ま、もう一度動こうって胆力は、もう<トライデント>にはないだろうぜ。きっと今頃、指でもくわえて 地団駄してる最中だろうよ――」
https://w.atwiki.jp/divingshop/pages/929.html
アクアマリン京都店 〒602-0853 京都府京都市上京区河原町通り荒神口上ル西側 カメラのミヤガワビル2F http //www.a-marine.com/
https://w.atwiki.jp/sstoujyou/pages/417.html
ふるいふるいでんせつ
https://w.atwiki.jp/atelierayasaki/pages/33.html
宝石姫JEWEL PRINCESS いつもの衣装 進化前立ち絵 進化後立ち絵 3D 宝石姫Reincarnation デフォルト衣装 R18版立ち絵 一般版立ち絵 3D 宝石姫JEWEL PRINCESS いつもの衣装 進化前立ち絵 進化後立ち絵 3D 宝石姫Reincarnation デフォルト衣装 R18版立ち絵 一般版立ち絵 3D
https://w.atwiki.jp/az216/pages/34.html
カテゴリー トレジャー