約 1,234,654 件
https://w.atwiki.jp/genmahgati/pages/42.html
レミリア れみりゃ カリスマ うーうー ストック 1 ゲージ速度 普通 チャージ牌 九萬 発動タイミング 自摸時 手牌の中から1~4枚を赤ドラ牌に変える。 主な使用タイミング リーチ時、ツモ時 打点上昇効率がいいのがノミ手~2ハンの手なので、安手の時は積極的に使う。 マンガン、ハネマンも積極的に使ってよいが、打点十分と感じるならば温存して構わない。 倍満手は微妙。 使用タイミングのレアケース テンパイブラフを利用した降ろし。 アガリ必須局面かつ次局が無い可能性が大きい時のnシャンテンからの能力使用。 →オーラス他家親トップ、飛び寸前等 平均ドラ変化枚数 集計中。 300回ぐらいで大体信頼できる値、500回ならほぼ信頼していい値が出ると思われる。 多いよ。 現在100回程度の集計で2.3枚程度の値が出ている。 →普通に考えれば2.5枚のハズなので、フーロ数別に数える必要がある? →たしかに3フーロしてて4枚乗る事とかほとんどない気がする。 →フーロ別に数えろとか死ねと言っているのか… →試行回数が少ないのでただのブレでは? この数値が出ないといろいろ書けませぬ
https://w.atwiki.jp/touhoupuppetshow/pages/101.html
Eレミリア No.169 タイプ:ひこう/あく 特性:いかく(戦闘に出たとき、相手のこうげきを1段階下げる) プレッシャー(相手の技のPPの減りが1増える) HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 80 115 60 115 60 120 ばつぐん(4倍) --- ばつぐん(2倍) でんき/こおり/いわ/はがね いまひとつ(1/2) くさ/エスパー/ゴースト/あく いまひとつ(1/4) --- こうかなし じめん HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 Eレミリア 80 115 60 115 60 120 Eげんげつ 80 90 90 90 90 120 高速両刀アタッカー。大会パッチ02以降、技マシンの火炎放射・大文字・オーバーヒートが習得不可に。 炎技削除で鋼タイプでの受けが比較的楽になった気がするが、鋼単タイプ以外は馬鹿力orシャドーボールで弱点を突かれる。(Eケーネは飛翔が等倍) 草・氷タイプは炎技が無くても弱点を突かれるので、やっぱり静電気持ちのEいくやEちゆりがレミリア受けとしては安定しているかも。 特性は威嚇一択で問題無い。耐久面のステータスは低めだが威嚇が入れば物理技は結構耐えてくれたりする。 性格一致攻撃振りEもみじの拘り神速、Eゆめこの拘り一閃、Eてんしの岩雪崩くらいなら防御↓の性格でなければ何とか耐える。 Eレミリア物理型 特殊型 覚える技レベルアップ 技マシン タマゴわざ 物理型 性格:せっかちorむじゃき 努力値:攻撃252 素早さ252 持ち物:しろいハーブ、ラムのみ、こだわりハチマキ 確定技:ばかぢから/ひしょう 選択技:シャドーボール/マッドショット/でんこうせっか/LUNATIC/Dクレイドル/ギガドレイン/ちょうはつ 主に物理技で攻める。拘りハチマキを持たせる場合も多い。 シャドーボールは非接触の技では一番安定している。炎技が無くなったのでゴースト鋼やエスパー鋼に弱点を突けるのも大きい。 マッドショットは2倍弱点では等倍の馬鹿力や飛翔の方がダメージが高いのでほぼEまりさ専用。相手が耐久無振りなら確定1発。 しかし追加効果の素早さダウンは意外な所で役立つ事もある。威嚇+マッドショットでEリリカ等の追い風を1回帳消しにできたりもする。 特殊技はとりあえずDクレイドル。攻撃に振っていてもシャドーボールとの不一致80と一致120の差は大きい。 Eてんし・Eすわこ用にギガドレインを持たせるのも有りだが、相手が防御・特防に努力値を振ってないと仮定すると Eてんしには性格補正無し攻撃振り馬鹿力 特攻無振りギガドレイン、Eすわこには性格補正無し攻撃振り拘り飛翔 特攻無振りギガドレイン。 と言っても体力を回復できる利点もあるし、相手の型次第だったりこちらが拘っていない場合もあるので選択肢として無いわけじゃない。 特殊型 性格:せっかちorむじゃき 努力値:特攻252 素早さ252 持ち物:しろいハーブ、ラムのみ、くろいメガネ 確定技:Dクレイドル/ギガドレイン 選択技:げきりん/でんげきは/ばかぢから/ひしょう/マッドショット/ちょうはつ こちらは特殊技メイン。炎技削除のおかげで肩身が狭い。 サブウェポンの威力が低いので2倍弱点を突いても、等倍のDクレイドルの方がダメージが高い。 特殊技だけで見れば、ギガドレインはEてんし・Eすわこ・Eゆうぎ・Eすいか、げきりんはEめいりん・Eケーネ・Eりか辺りが有効な相手。 でも4倍弱点やEめいりん以外は攻撃無振りでも馬鹿力・飛翔の方がずっと対処しやすい。 マッドショットを持たせてもいいが、攻撃無振りだと耐久無振りEまりさは乱1。 攻撃に132振ると確定になるので、素早さ252・攻撃132・特攻124振りとか完全に両刀な振り方も有りかもしれない。 覚える技 レベルアップ ちびレミィ レミリア Eレミリア 技 1 1 1 きゅうけつ 1 1 1 にらみつける 7 7 7 かぜおこし 11 11 11 かみつく 15 15 15 だましうち 19 19 19 つばさでうつ 23 23 23 ブレイククロー 27 28 28 いあつ 31 33 33 かみくだく 35 38 38 ひしょう 39 43 46 ハートブレイク 43 48 54 みらいよち 47 53 62 Dクレイドル 技マシン マシン 技 技02 ハートブレイク 技05 ほえる 技06 どくどく 技10 メロメロ 技12 ちょうはつ 技15 LUNATIC 技17 まもる 技19 ギガドレイン 技21 かまいたち 技27 おんがえし 技28 あなをほる 技30 シャドーボール 技31 かわらわり 技32 かげぶんしん 技34 でんげきは 技40 つばめがえし 技41 ソニックブーム 技42 からげんき 技43 ポイズンクロー 技44 ねむる 技46 どろぼう 技47 はがねのつばさ 技48 げきりん 技49 よこどり 秘01 いあいぎり 秘02 そらをとぶ 秘04 かいりき 秘06 いわくだき タマゴわざ でんこうせっか マッドショット しっこくのかぜ メガドレイン ばかぢから メタルクロー
https://w.atwiki.jp/h_session/pages/3372.html
管理シートテンプレート PL名:レミリア 使用経験点 / 獲得経験点 : 借用経験点 : 残り経験点(-あり) 490点 / 712点 : 0点 : 222点 参加セッション記録 開催セッション名:第一回『お悩み相談室』 獲得経験点:114点 セッション名:「お魚の洞窟(RD)」 参加キャラクター名:ヴェリア 獲得経験点:58点、報酬:1787G MPP: 開催セッション名:『機械兵襲来』 獲得経験点:57点 セッション名:『スライムジュエルの採集』 参加キャラクター名:叉紗 獲得経験点:42点、報酬:1377G 開催セッション名:『狂えし戦士』 獲得経験点:71点 セッション名:『人形の洞窟』 参加キャラクター名:ヴェリア 獲得経験点:52点、報酬:7670G セッション名:『突風の洞窟』 参加キャラクター名:理帆 獲得経験点:43点、報酬:2875G セッション名:『亡霊の洞窟・笑う少女編』 参加キャラクター名:理帆 獲得経験点:59点、報酬:3104G セッション名:『宝石の洞窟』 参加キャラクター名:理帆 獲得経験点:42点、報酬:5031G セッション名:『ぬるぬるの洞窟?(RD改)』 参加キャラクター名:ヴェリア 獲得経験点:55点、報酬:9710G セッション名:「お薬セッション第一回」 獲得経験点:66点 セッション名:「第1回フリーベル闘技大会・風車カップ」 参加キャラクター名:理帆 獲得経験点:53点、報酬:7833G
https://w.atwiki.jp/touhoupuppetshow2/pages/66.html
Aレミリア No.319 タイプ:あんこく/ひこう 特性:プレッシャー(相手の技のPPの減りが1増える) するどいめ(命中率が下がらない) HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 75 135 60 90 70 120 ばつぐん(4倍) はがね ばつぐん(2倍) かぜ/こおり/しんとう/こころ いまひとつ(1/2) けもの/あんこく/しぜん/げんそう いまひとつ(1/4) ゆめ こうかなし おばけ/だいち コスト:150(コスト技の威力:100) Aレミリア 解説 育成例オーソドックス物理アタッカー 覚える技レベルアップ 卵 技マシン 解説 単純明快且つ命中100の暴れるできっちりとダメージを取る紅月の女王 妹のようにピーキーでなく、耐性自体も比較的優秀で無償降臨やローダメージでの降臨から大きな一撃を加えていく Tあや、Aぬえなどに並ぶ飛行物理アタッカーの筆頭 持てる役割がはっきりしていて扱いやすく、キャラ自体の人気も高いためPT採用率は高め 鋼4倍。ツバメ返しで即死するのはご愛嬌 しかし、ほのおのパンチやばかぢからがあり、うかつに交代すると刈り取られる 技や種族値でほぼ完全にレミリアを喰ってしまっている 欠点を上げるとすれば積み技を一切覚えない 吸血鬼の能力を持ってすれば、小細工は不要。と言うことだろうか 育成例 オーソドックス物理アタッカー 性格 ようき 特性 プレッシャー / 鋭い目 持ち物 こだわリボン / ボンテージ / ラム 努力値 A252 S252 H6 技構成 暴れる 飛翔 (自由枠1) (自由枠2) 自由枠: 先制技:電光石火 牽制技:雷パンチ、馬鹿力、炎のパンチ その他:挑発 単純明快なスピードアタッカー 技の威力は全体的に低めだが、高いAがそれを緩和しておりダメージは高め 足が速く、高火力であるため、自分が有利な相手に出してがんがん負荷をかけていこう サブウェポンの牽制技3種は左から水や飛行(炎の通らない鋼のAこまちが主)、鋼・心汎用、鋼汎用(主にゆめこ)に対するための対策手段 ただし、交代を読んで当てること。対面状態からだと燕返しでばっさりやられる 覚える技 レベルアップ ちびレミィ レミリア 1 きゅうけつ 5 にらみつける 10 かみつく 15 だましうち 20 ちょうはつ 25 つばさでうつ 30 いあつ 35 ハートブレイク 1 かみなりパンチ 1 でんこうせっか 1 ほのおのパンチ 1 ばかぢから 1 ひしょう 1 いばる 1 あばれる 1 ゴッドバード 39 あくのはどう 42 エアスラッシュ 45 よこどり 48 こうそくいどう 52 ひしょう 56 いばる 60 あばれる 64 ゴッドバード 卵 フェザーダンス バインドボイス ほのおのうず いちゃもん わるだくみ 技マシン 02 ちび ハートブレイク 05 ちび ほえる 07 ちび かまいたち 10 ちび どくづき 12 ちび ちょうはつ 17 ちび みきり 19 ちび ギガドレイン 27 ちび おんがえし 30 ちび シャドーボール 31 ちび かわらわり 32 ちび かげぶんしん 37 ちび サイコカッター 40 ちび いばる 43 ちび ひみつのちから 44 ちび ねむる 45 ちび メロメロ 46 ちび どろぼう 47 ちび はがねのつばさ 49 ちび よこどり 秘01 ちび いあいぎり 秘02 ちび そらをとぶ 秘04 ちび かいりき 秘06 ちび いわくだき
https://w.atwiki.jp/gtaisen/pages/19.html
キャラ名 HP 攻撃 防御 知力 射程 速度 特技 パワーゲージ スペルカード レミリア 750 85 85 80 5 3 カリスマ 治癒 バラマキ 6 吸血鬼のカリスマ スペル効果 一定時間、範囲内の味方パーティの攻撃力・守備力を上昇させる。更に通常攻撃で敵パーティにダメージを与えるたびに、HPが回復する。 スペル詳細 攻+60 守+? ダメージの2割程度回復 効果時間:9+知力*0.15c 紅魔館の主人であるわがままお嬢様。幼い外見とは裏腹に五百年近くの齢を重ねる吸血鬼であり「紅い悪魔」と呼ばれ恐れられている。 編集Ver:1.2.6 考察 紅魔館の当主がカッコイイ全体強化を持って堂々の参戦。 30コストを感じる特技3つに高めのステータスだが、やや30コストにしては脆さを感じる。 また全体強化持ちでありながら3速と「30コストで3速か…」感は否めない。 肝心のスペルカードであるが、攻撃と守備が上がり更に回復ができるというもの。 効果時間も最低知力で組んでも23cと平均的な長さを持つと言える。 しかしそんな彼女のスペルには問題がいくつかある。 まずはその回復の程度であるが、与えたダメージの2割程度とあまり期待できるものではなく、攻撃と守備の上昇値もマイルド。 拠点ダメージを相殺する程度の回復量なので、相手拠点で粘るには丁度いいのだが火力もないのでどっちつかずで終わることが多い。 また範囲も3つの全体強化の中で一番使いにくく、防衛部隊を下げながら前に出ようとするとすぐ前後ではみ出る横幅が操作量を増やす。 また中央の拠点から上下の拠点に範囲が届かず、守りでも使いにくいのはかなり響く。 いかに部隊を丁寧に運用し、多少減ったHPでも攻めれる利点を活かすかが鍵となるだろう。
https://w.atwiki.jp/niconicomugen/pages/2289.html
ネタバレ:優勝はレミリア 解説 門番とメイド長のトナメがあるなら主人のトナメがあってもおかしくはない、ということで開かれたレミリアオンリーのトーナメント。 今回も神キャラが参戦しているが1Pカラーなので安心。 part2の最後にはおまけとして12Pカラーによる本気の対決もある。 出場キャラクター 聖帝レミリア レミリア・スカーレット スカーレットデビル ジェネリア 03RIA イグニス・スカーレット レミリア・スカーレット(el氏AI) メガリス + おまけ メガリス12P R.S.P12P 関連大会 美鈴トーナメント 咲夜さんトーナメント 萃香トーナメント 霊夢トーナメント コメント レミー&レミリアは流石に無理か… -- 名無しさん (2009-04-12 22 43 23) Gレミリアも1Pから神性能だから無理だしね -- 名無しさん (2009-04-12 22 49 35) お疲れ様でした。スカーレットデビル初めて見たけどよかったな -- 名無しさん (2009-04-12 22 52 46) 俺もレミー&レミリアは欲しかったな -- 名無しさん (2009-04-12 22 55 05) レミリア&レミー見たかった奴多いな……まぁさすがに無理か -- 名無しさん (2009-04-12 23 44 07) 1.0版レミリアってのもいたけど、さすがにほぼデフォルトなレミリア3人は多いな。それにしてもNachel氏は本当に偉大なお方だな。 -- 名無しさん (2009-04-13 00 47 13) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/propoichathre/pages/651.html
レミリア12 新ろだ2-216(フランドール 新ろだ2-212から続き) 「それでね、〇〇にわたしがご飯を作ってあげたんだ でもその時はお塩とお砂糖を間違えて酷い味になっちゃってたのに、凄い勢いで食べてくれて 『うおォン 俺はまるで人間火力発電所だ』なんて言いだすんだよ」 「ふうん」 「他にも、魚のフライにソースをかけてあげようと思ったら、ふたが外れて全部かけちゃって わたしが泣きそうになってたら 『こういうの好きだなシンプルで ソースの味って男のコだよな』 って言って、全部食べちゃったの。やっぱり〇〇、とっても優しいんだぁ」 「そう」 今日は、近くに住むようになった〇〇と妹が来ている日 今まで感情をあまり見せなかったフランが、誰よりも幸せそうに微笑んでいる それは祝福すべき事だって、私にもわかってる それでも、妹が幸せそうに〇〇とのことを話すたびに、私の胸は針で突かれたように痛んでしまう だから、内心の動揺を抑えるために、あえてそっけない受け答えをする事しか私にはできない 姉失格だ そんなふうに思っても、この子にだけは知られてはならない 私も、妹と同じ人を愛してしまったなんて 「どうしたの、具合が悪いの? さっきからずっと顔を伏せてるし、わたしのお話も聞いてくれてないし」 「……ごめんね。私、ちょっと疲れてるのかもしれないわ。執務やいろいろと仕事があったし」 「そう? それじゃわたしは〇〇のとこに戻るね」 そう、〇〇の隣に戻る権利があるのは、二人で永遠の愛を誓い合ったフランだけ ――――私じゃ ない どんなに愛しても、恋焦がれても、全ては遅かった 私が〇〇を好きになったとき、既に〇〇の心はフランに奪われていた 妹との結婚を許してもらうため、私に毎日毎日半死半生にされながら、〇〇は諦めずになんと100日も通い続けた 吸血鬼とは人に忌まれ、畏怖され、唾棄される存在のはずなのに、その吸血鬼の少女を命がけで求め続けた そんな〇〇は私にはまぶしくて、憧れた 吸血鬼の私でも、誰かを愛してもいいんだって そんなふうに言われた気がした でも、私が愛した男だけは、私が唯一愛してはいけない人だった 「……お姉さま、泣いてるの?」 「そんなわけないでしょ。見間違いよ。それより〇〇は何をしているのよ?」 「パチュリーのところで結界のお勉強だって。万一わたしが暴走したら、夫である自分が止めるんだって言ってくれたんだ」 「…………そう」 まただ また、胸が痛い、せつない、悲しい、泣き出したい、心が痛い いつもあの男の行動の中心には、フランがいる 楽しい振る舞いも、頑張りも、無茶も、みんなフランのため 私を見て 私を求めて 私を抱きしめて 私を愛して 何度も、一人で叫んだ言葉が溢れそうになる ……けれど、それだけは駄目 フランも、私に負けないくらい〇〇を愛してる 〇〇もそれと同じくらいにフランを愛していることが分かってるから そして、私もたった一人の妹には、ほんとうに幸せになってほしいから 「どうしたの? 〇〇のところに行かないの?」 「わたし、今までずーっと独りぼっちで生きてきたよね。ほとんど監禁状態で、誰にも会えないまま」 「……申しわけないとは思ってるわ。けれど、あれは必要な事だったのよ。あなたの力が暴走したら、本当に大変な事になる」 「分かってる。お姉さまに謝って欲しいわけじゃないし、責めるわけでもないの。……ただ一つ、お願いを聞いて欲しいの」 「……お願い? 言ってみなさいな」 「うん。あのね お願いだから、わたしから、〇〇をとらないで」 「!?」 「バレバレだよ。お姉さま、〇〇の前ではいっつもそわそわしてるし、ホントに時々、わたしのことを敵のような目で見るし」 「そんな……」 否定しようと思えばできる 大好きな妹を、そんなふうに見るはずがない それも、私の嘘偽らない本音だ それでも、心のどこかではきっと思ってしまっていたんだろう 〇〇に愛されるフランのことが、ずっと羨ましい、そして嫉ましいって 「〇〇だけは駄目。あの人はわたしの全て、いくらお姉さまにだって、〇〇だけはあげられない!」 「そんなことわかってる! ……でも、私だって、〇〇のことがっ……!」 「泣く子はいねがぁ」 「ひどい……ひどいよお姉さま! わたしはずっと独りぼっちだったんだよ! そんな時、わたしに元気と愛情をくれたのが〇〇だった! それからわたしは〇〇のことをずっと思ってきた! 〇〇だって、私を愛してるって言ってくれたのに! どうして!?」 「私だって、〇〇を忘れようと努力した! でもどうしても諦められないの! あなたが幸せそうに〇〇のことを話すたびに、胸が締め付けられるみたいに痛いの!」 「泣く子はいねがぁ!」 「………………」 「………………」 「泣く子は……あれ?」 争いの発端の男がそこにいた しかも、鬼になってる? 「何をやってるの? あと、その格好はなんなのかしら?」 「いえ、フランを迎えに来たらなんだか修羅場が発生してたので、争いを収めるなまはげルックです で、何の話だったんですか?」 「……あなたの罪は三つ 一つ、空気を読まずに突撃した事 一つ、乙女の修羅場で話も聞かなかったこと 一つ、……私たちを、恋に狂わせたこと。これが最も重い罪よ それで、おしおきは神槍でいいわね?」 「……義姉さん、何かちょっと前にこんな事があった気がしません? しかも何度も」 「奇遇ね。私も同じことを考えていたわ」 ああ、あの百日間の記憶がよみがえる おバカな〇〇と、私だけのお話 鮮烈なヘルシー&バイオレンス そして、私が誰よりも〇〇に近かった日のこと 「あなたは そこで かわいてゆけ」 「あ……あああ~~!」 「〇〇っ!!」 上から槍に貫かれた形の〇〇を見て、フランが取り乱す やっぱり、フランは〇〇のことを分かってない 異常なまでのタフネスがわかっていない ギャグ漫画のような体質が分かっていない それを知っているのは、恋人のフランドール・スカーレットじゃなく、このレミリア・スカーレットだ 私はフランに劣るばっかりの存在じゃない 現に、妹よりも〇〇を理解してるところもあるじゃないか 「フラン、この一撃は宣戦布告よ」 「え?」 「もう隠さない。私は〇〇を愛してる だからこれからもっともっと〇〇が私を好きになってくれるように努力するし、頻繁に奪いにも行くわ もしもあなたが〇〇を取られたくないと望むのなら、自分を磨いて全力で〇〇を繋ぎとめておきなさい ぼやぼやしてると本当に取られちゃうから、覚悟はしておきなさいよ」 「……いいよ。わたしだって〇〇のことは大好きだもん お姉さまなんかには絶対に負けないわ! むしろ、わたしたちの絆の強さに泣いちゃわないように注意しなさい!」 これでよかったのかはわからない けれど、自分を偽る事で感じていたあの自虐めいた痛みは、もうなくなっている 本当の自分で妹と勝負する その壮絶さと楽しさ、それに景品の〇〇のことを考えると、自然に顔がほころんできた 「「あははははははは!」」 そしてそれは、愛する妹も同じだったみたいだ 「誰でもいいけど、この槍は抜いてくれないのか~い? フラ~ン? 義姉さ~ん? お~い 誰か~ あ、やべ、HPがそろそろ底を……HELP ME~」 新ろだ2-272 「古来より、『男を落とすには、胃袋から攻めよ!」と言いますが、彼の場合それが特に顕著だと思いますねぇ」 「うむむ、成程。参考になるな……」 「三度の飯より、ご飯が好きって感じですもの。外の世界に比べれば娯楽も少ないでしょうし仕方ないのかもしれませんが」 「それであいつは、どんな料理が……ふわぁぁあ」 そう言うと永遠に幼き紅い月、レミリア・スカーレットは遂に我慢の限界が来たのか大あくびをした。 相当眠いのだろう。体裁を取り繕う余裕もないようである。 「あやや、やっぱりこの時間まで起きてるのは大変なのではないですか? 貰うものは貰っていますし、あなたの時間に来ても良かったのですよ?」 と、心配した様子を見せるのは、毎度お馴染み幻想ブン屋の射命丸文だ。 どうやらレミリアから何らかの依頼を受け、その報告にやって来たらしい。 「いや、気にしなくていい。こっちから頼んだ事だわ。逆に私の気がひける」 「おおー、あのレミリアさんからこんなに殊勝な言葉が聞けるとは……。 出来るなら記事にしたい位ですよ。これも愛の為せる技なのですね。ああ、なんて素晴らしい!」 「い、いちいち茶化さないでよ!」 顔を紅く、いや赤くしてレミリアが言う。ついでに言葉遣いも幼くなっている。 うーん、これはもう色々と限界なのかしらん。彼女の名誉(カリスマ)のためにも手短に切り上げてしまおうと文は考えた。 「いやぁ、すみません。それで先程の質問ですが、○○さんの好物でしたね」 文は敢えて○○という単語を使ってみた。 「う、うん」 頬を赤く染めたまま目を逸らしレミリアは頷いた。 何ともかわいいことで。この姿を彼に見せてあげればイチコロだろうに。 「彼は、何か特定の食べ物を、というよりはバイキングや定食、コース料理といった一度に様々な物を食べられる形式が大層お好きなようですね」 「ほう!その点に関してはウチはぴったりじゃないか!」 「ただ、あんまり堅苦しい雰囲気は苦手なようです。何でもテーブルマナーには自信がないと」 「む、確かに一度夕食に招いた時はかなり緊張している様子だったわね」 「そのようですね。ちなみに特に嫌いな食べ物もないようです。あぁでもタマネギだけは場合によっては苦手だそうですね、ご本人によると」 「え、ちょっと待って!あいつに直接聞いてきたの!?」 「え、そりゃあ普通聞くでしょ?むしろそれを想定してなかった事に私が驚きましたが」 「私の名前は出してないだろうなっ」 「出しませんってば。私がその手の情報を集めるのが一番自然ってことで依頼されたのにバラしては意味がないじゃないですか」 「そ、それならいいんだ。それなら…」 「それでは気を取り直して。他にはですね…。」 「パフォーマンス?」 「そう、パフォーマンスです。何でも妹紅さんの能力で直接焼き鳥を焼いて食べさせてもらったのが 強烈に印象に残ってるそうですよ。食事というものは、その時の気分で味の変わる物ですし、楽しませてあげると良いでしょう」 「ふむ、それは名案ね」 「とまあ、こんなところでしょうか。また何かわかりましたら特別サービスでご連絡しますよ」 「悪いわね」 「いえいえ、お気になさらず。それでは私はこれで。ごゆっくりお休み下さいな」 そう言って、文は去っていった。 ベッドに潜り込み、○○の写真(これも文に頼んで撮ってもらった)を眺めながら、眠くて思考が鈍った頭でぼんやりと考える 料理は、咲夜に任せれば何の問題もない。それに中華料理に関しては美鈴は咲夜を上回る。○○の胃袋を攻めるには十分すぎる精鋭だろう。 そして同時に家には、優秀な手品師も、異様に器用な一人雑技団もいる。足りないようなら友人の魔女に舞台演出を頼めばいいだろう。 パフォーマンスには事欠かない。 ――勝った。 それは一体誰に対しての物だろうか。レミリアは自分の勝利を確信した。 ○○は食事をしている時、本当に嬉しそうな顔をする。普段は落ち着いているのに急に子供っぽくなるのがまた可愛い。 思えば彼に興味を持ったのも、咲夜が作ったケーキを食べた時に見せた笑顔がきっかけだった。 あの笑顔を自分のモノだけにしたい。そんな独占欲を抱く様になったのはいつからだったか。 普段とのギャップが余計面白いのだろう。宴会の時なんかは彼の反応見たさに、様々な人妖が様々な食べ物を持ち込んでいたものだ。 ――あいつが来てくれたお陰でおつまみの準備をしなくても良くなったから助かったわ。というのはとある巫女の弁だ。 食事など日々の退屈なサイクルの一部に過ぎないが、そんな日々に楽しさを与えてくれた○○にレミリアは輝きを感じていたのであった。 「やはり人間は面白いわ……」 そういって写真を手にとった。 「ふふ、待っててね、○○。あなたは永遠に私のモノなんだから……」 そうしてレミリアは、○○の写真にキスをした。そして上機嫌で眠りについた。とても安らかな眠りだった。 だが、彼女は気付いていなかったのだ。 彼女の計画は、特にレミリア自身の評価を上げる物ではないと―― 後日、メイド長と門番に一生懸命料理を教わるお嬢様の噂が妖精メイドの間で持ちきりになったとか。 Megalith 2010/10/26 キスマークには二つの意味があるのです。 一つは相手に自分の愛情を示すもの。自分がどれだけ相手を想っているかを示すもの。 とても判りやすいキスマーク。自分が愛している証を残すもの。ゆえにルージュでつける。 頬につける。唇でつける。唇につける。判りやすい愛情のかたち。 そしてもう一つが。 「お呼びでしょうかお嬢様」 ここは幻想郷にある吸血鬼の館。そこにいる一人の異邦人。 名を○○と言う。 彼がここにいる理由は大して複雑なものではない。単純に忘れられたのだ。現実から。 別にそのこと自体は不幸なことではあるが、よくある、とまでは言えないもののありえることであった。 誤算は唯一つ。忘れられたがゆえにたどり着く場所に呼び込まれたことである。 どこを間違えたのかこの世界に呼び込まれた彼ははじめは混乱した。 いきなり見ず知らずの場所―に取り込まれれば当たり前である。ついでに言えば彼が召喚された位置もまずかった。鬱蒼と茂る夜の森の中…下手すれば半時もせずに妖怪の腹に収まっていただろう。 しかしそこで彼女と出会えたことは果たして偶然だったのだろうか? 「ふぅん…呼び込まれる運命が見えたから来てみたけど…本当にただの人間…ね…」 紅い―青年がその少女を見てはじめて感じたものがそれだった。 まずいまずいまずい。本能が警鐘を鳴らす。それでも目を離せないのは少女が余りに美しいからだろうか? 「ねぇあなた。何ができるのかしら?ここに来るってことはそれだけで才能なのよ?」 紅い少女が尋ねるが青年は何がなんだかわからなかった。 「こ、こは・・・?」 ようやく出た言葉に少女はほんのわずかに唇をゆがめたように見えた。 「そこから、か。なるほど…たまには外の人間の血っていうのも味わってみたいわね……咲夜」 はい、と言う返事とともにいつの間にいたのか紅い少女、レミリアの隣にはメイド服を着た少女が佇んでいた。 「それをつれて来なさい。あとで食事にするわ。それと―適当に仕込みなさい」 わずかばかり咲夜の眉が動いた。 「お嬢様?よろしいのですか?」 「構わないわ。暇つぶしよ。使えない様ならー―ー捨てれば良いしね」 ○○にはその声が一切冗談に聞こえなかった。自分がどうなるかわからないが下手を打てばそこで死ぬ。それだけは理解できた。 「かしこまりました」 咲夜の声を聞いて○○は緊張に耐えられなかったのか気を失ってしまった。いや、気絶させられたのか? 「せいぜい私を楽しませろ。人間」 こうして青年は吸血鬼の館に餌兼暇つぶしとして飼われることになった。無論彼に選択権などは、ない。 今から約半年ほど前のことであった。 「よく来たな。○○。今日は貴様に話がある」 豪奢な椅子に座りどこか気だるげな表情をするレミリア。 ここが幻想郷と呼ばれる場所で目の前にいるのは吸血鬼です。そんな説明を受けても○○はあまり実感がわかなかった。 実際何度か血も吸われているし、魔法とやらも見ているのだがそれ以外においては妖怪がいて不思議な力があるだけの世界。そう捉えてしまった。 確かに何もわからなかった頃は非常に恐ろしかったが理解できてしまえば―慣れてしまったともいう―常に恐怖に駆られるのは馬鹿らしくなってしまったのだ。 はじめの一月ばかりは死にたくない一心であらゆることを覚えた。従者としての心構えから紅茶の入れ方。控え方。どれ一つ教わることを逃がすまいと必死にやった。 なにせ命がかかっている。失敗した瞬間この世とおさらばなんてのはごめんだった。 次第にその生活にもなれ、多少周りを見渡す余裕ができると少しだけ彼は安堵した。 (死なない程度には…生きていけそうだ) 時々血を吸われるがレミリアはそこまで偏屈な主ではなかったし咲夜は厳しいが同時にとても優しい。図書館にいるパチュリーとは普段あまりあわないがそれでもそこまで悪感情はもたれていない…と思う。門番の美鈴は…まぁ普通にいい人(?)だ。 (じゃあここで生きていけばいいか) 現実で忘れられた男は現実に居場所がなかったと言ってもいい。そんな中見つけた居場所を大事に思ってしまうのは必然だった。 「お前は私の従者だ。そうだな?」 「もちろんでございます。この身はお嬢様、ひいては紅魔館に捧げておりますればそれ以外の意味などございません」 間髪いれずに応える。○○は行き場所を与えてくれたレミリアに感謝していた。 外見は自分より幼い少女でありながらカリスマ性に溢れこの幻想郷を統べる存在の一つとなっている。 そんなレミリアに感謝とともに敬愛以上の感情があることは彼だけの秘密である。 「ふむ、それにしては―最近私を蔑ろにしすぎではないか?」 は?と間抜けな声を上げそうになってこらえる。今この少女はなんと言った? 「確かにお前はたいした力も持たないくせに人間としてはなかなか良くやっている。しかし、コレはどういうことだ」 ばさりとレミリアが彼に差し出したものは十数枚の写真。そのどれもに彼と館の少女たちの姿が写っている。 咲夜と料理をしている写真。パチュリーに魔道書の読み方を教わっているもの。美鈴と花壇の手入れをしているもの。フランにせがまれてやった肩車の写真まである。 「こんなもの…どこから…」 「天狗の新聞屋がな。面白いものだといって私によこした。さて、○○何か弁明はあるか?」 弁明といわれてもさっぱりわからない。あまり館のみんなに近づきすぎてはいけないということだろうか? 「まだ判らないか。もう一度聞く。貴様は誰のものだ?」 ここにきてようやく彼にもレミリアの言うことが多少理解できた。確かに写真にはみんなの者がうつっている。たった一人を除いては。 「えーと、もしかして、写真を撮りたいん…ですか?」 しどろもどろになりながら聞く。あんまり自信はないけれど。 「半分は正解だ。だがやはり理解できていないようだな。最初に聞いただろう。貴様は誰のものだ?」 「…レミリアお嬢様のものでございます」 もう一度応える。コレだけは変わらない真実。 「そうだ。その癖に他のやつらに愛想を振りまくんじゃない。いいか、よく聞け」 レミリアはやおら立ち上がると○○の前にやって来て彼を立たせる。 そして背伸びをして彼の首筋に。 「貴様は私のものだ」 がぶり パシャリ ・ ・・ ・・・ ・・・・ ・・・・・ 「○○さんその首の傷どうしたんですか?」 「……お嬢様につけられました」 「あー。……あー。あんまり心配かけるようなことしちゃいけませんね」 キスには二つの意味があります。 一つは相手に愛情を伝えるもの。 一つは自分の刻印を周囲に見せるもの。 だからルージュでつける。歯でつける。 つまり。 「貴様は私のものだ」 周りがちょっとよそよそしくなったのはここだけの話。 おまけ 上記の少し後の話。 「背がほしいわ」 相も変わらずこの屋敷に勤めて幾月。この生活にも随分なれ今はたった一人のお茶会の給仕をしている○○にまたお嬢様は何か仰せになられた。 「背、でございますか」 レミリアの紅茶を注ぎなおしながら○○は応えた。 「そう、身長がもう少しほしい。人間は良いわね、すぐに背が伸びるもの」 「そう申されましてもこればっかりはどうにも…それにお嬢様は吸血鬼であらせられますゆえ只人とは違います」 確かにレミリアの身長は低い。○○の肩に届く程度しかない。背伸びしてようやく首筋に届く程度だ。 500年という月日を生きてこれなのだから突然背がほしいといわれてもはいそうですかとすぐに伸びるものでもない。 「このままでも構わないと思うのだけど最近私のカリスマが薄れている気がするわ。具体的には幼くなったりヘタレになったり」 「はぁ。いやに具体的ですねぇ。しかしこればっかりはいかんともしがたく…」 只の人間である彼に何ができるというわけでもない。口ごもるのが精一杯だ。 「それに…」 トン、と座っている椅子から飛び降りたレミリアは彼に指を突きつけそしてそれを下に向けた。 つられて彼も顔を下に向ける。 そして、 「…んっ」 「………こういうこともままならないもの」 くるりと後ろをむいたレミリア。おそらくその頬はこの館のように紅くなっているだろう。 反射的に唇を押さえている○○はすでに真っ赤というものを通り過ぎていたが。 「…お嬢様」 「………」 「お嬢様」 「………………」 「お嬢様!」 「…………………………何よ?」 くるりと振り向いたレミリアに今度は○○のほうから。 「こういうことは身長差がなくてはできないでしょう?」 真っ赤になりながら紅茶器を片付けて足早に○○は館のなかへ戻っていく。 残されたのは額を押さえながらこの館よりも紅くなった吸血鬼一人。 「…生意気」 おわり あとがき カリスマ全開のお嬢様を書いてみたかった。 わずかでも出ていればうれしい。 初投稿ゆえ見苦しきところ多数の点勘弁していただきたく候。 前と後ろで口調が違うのは意図してやってます。 まえがドシリアスな分後ろは少し甘いだけで十分甘く感じる…ことができるならいいなぁ。 いちゃついてない?次はきちんとプロポーズするものやります。 Megalith 2010/12/09 ほんの、悪戯のつもりであった。 その日、紅魔館では俺の提案により、怖い話大会が行われていた。 そう、ただ少し、可愛いレミリアを怖がらせようと思っただけだったのである。 広い室内に灯りはろうそく一本のみ。 言われなければ、ここが図書館とはわからなかったであろう。 暗闇に小悪魔の声が反響している。 「……あれーおかしいなーこんなところにのぼりなんか立ってたかなーやだなーやだなー怖いなーと思っていると、 そのときフッと人影が見えた。こちらを手招きしている。」 パチュリーもフランも咲夜も平然とした顔をしている。 しかし俺の隣にいるレミリアは、先ほどから強く手を握ったまま離そうとしない。 吸血鬼ともあろうものが、非常にどうかと思うのだが、実に怖がってくれているのである。 「……肉がジューッジューッと焼ける音がする。ああああーやだな怖いなー怖いなーと夢中で食べていると……なんと……そこにはもう、なにも、なかったんです」 パチュリーもフランも咲夜も平然とした顔をしている。 「小悪魔、あなたそれは怖い話の皮を被った漫談ではないかしら?」 「お姉さま、つまんなかったよねー」 「そ、そうよねえ、焼肉屋さんなら焼肉屋さんと最初から言ってくれればいいのに、ねえ咲夜?」 レミリアはとりつくろった顔をしているが、ずいぶんと冷や汗をかいている。咲夜は少々あきれながら俺を促した。 「それはそうと、〇〇様、次はあなたの番です」 ああ、そうだった。俺はろうそくを受け取って、ゆっくりと話しはじめた。 「信じようと、信じまいと―――― 俺がまだ、幻想郷で生活する前のこと、俺の暮らしていた世界では、ときどき奇妙な事件がおこっていました 昨日まで元気だった人が、次の日、突然白骨になって発見されるというのです 血痕はおろか、凶行が行われたような跡は一切なく、まるで ……最初から白骨だったかのように、綺麗に全身の骨だけが見つかるというのです 警察も医者も、猟奇事件か、あるいは新種の病気かも分からず、ただ首をかしげるだけでした そんなある日、病院で骨を調べていた医者が突然倒れました そばにいた仲間が駆け寄りますが、全く反応がありません すると、しばらくして、医者の体が奇妙にうごめきだしました 服の下に大量の何かか潜んでいるかのように、服全体がもぞもぞと動いていたのです 驚いて服を脱がせると、そこには細長く蛇のようになった無数の肉が身をくねらせて、 医者だった白骨の周りから離れようとうごめいていました。…………」 話し終わると、一定の評価はあったのか、それとも小悪魔の漫談の後だったからか、 皆そこそこの反応だった。 そういえば、レミリアはどうしただろう? 可愛い吸血鬼は、真っ青になってガクガク震えていた。 ぶつぶつと「怖くなんてなかった」とかつぶやいているのがきこえるが、目にハイライトがない。 挙句の果てには、「〇〇私はもう寝るから一緒に来なさい」とか言い出す始末である。まだ2時ですよ? ちょっとやりすぎてしまっただろうか。 それでも咲夜が着替えのためにレミリアを案内しようとすると、おとなしくついていった。 去り際に一言、 「先にベッドで待っているからね」とささやくと、何を想像したのか真っ赤になっていた。 妖精メイドが気をきかせてナイトキャップを持って来てくれたので、ありがたく頂くとする。 さて、俺もそろそろ寝ようかと図書館を出ようとすると、パチュリーに呼び止められた。 「さっさの話は本当にあったことなのかしら?」と聞いてきたが、まさかそんなはずはない。 幻想郷ですら起こるはずのないことだ。外の世界の小説を引用しただけである。 と、ここまで説明したふと気が付いた。俺はその小説に忠実に舞台を設定したのである。 原作では夫が妻にこの話をした後、先に寝室にいくふりをした。ベットにある『もの』を用意して。 これ以上怖がらせないように回収しなくてはならない。そこまでする必要がなくなった。 なぜなら、妻が夫とともに寝ようとして、ベットにあったのは…… 「〇〇? どうしたのかしら?こんなに部屋を暗くして……」 「『ベットで待ってる』だなんて、あなたも思わせぶりになったものね。べ、別に期待はしてないわ。 さっきだってちっとも怖くなかったし……」 「……○○? もう寝てしまったのかしら。それとも、まだ私を怖がらせようとしているのかしら。いけない人ね。 たっぷりおしおきをしてあげるわ……」 「あら、〇〇、ずいぶん痩せたんじゃない?だってあばらがこんなに……」 さすが咲夜。仕事が無駄に早い。あわてて寝室の前にたどり着いた時、 湖の向こうまで響き渡ったんじゃないかと思える悲鳴が聞こえた。 その夜、紅魔館はいつにもましてあかくあかくみえたそうな。 げんさく とうほう こうまきょう ぶい なぼこふ たんぺんしゅう 初投稿です。イチャは低め。 イチャ絵板 2010/01/08(文章は別人による) 「……え、これって」 レミリアは掲げた腕を見せて少しはにかんだ。 「好きにしても、いいのよ」 ○○は呆気に取られたのか、口をぽかんと開いている。 「ちょちょっ、ちょっと。二度も言わせる気!?」 レミリアは○○が聞いていなかったものと勘違いし、 大きく息を吸い込んでもう一度、と試みる。 「す、好きにしても……いー」 その言葉は途中で塞がれてしまった。 「……ご馳走さま」 と、啄んだ唇によって。 「……な、なななにゃにするのよ!!!」 「え、だって好きにしていいって」 「食べてもいいとは言ってないわよ、私は!!」 「それってへりくつじゃないのか!?」 「うるさい!ぎゃおー!うーうーうー!!」 「うわぁあぁぁ!?」 ――そしてレミリアが眠った頃、 ○○はリボンを薬指に巻き、 それを彼女の薬指にも巻きつけた。 ありがとう、確かに受け取ったよ、と。 (……まだ起きてるんだけど、ね) 薄眼で見ているレミリアには気付かないまま。 次の日レミリアが、やけにベッタベタだったのだが、 ○○がその理由を知るのはまだ、先の日のお話。 Megalith 2011/03/03 いい夜には静かに読書というのが相場で決まっている。 もちろん気分にもよる。今日は読書の気分だから今日の相場がそれだ。 香霖堂で頂いた木製の椅子に着座し、そして淹れたての紅茶を優雅にたしなむ。 するとどうだ。ちょっとリッチな気分に浸れるではないか。 あぁ、これぞ至福のひととき……。 幸せはこんなにも身近にあるものなのだ。 「ほんと脆いわねこの扉。前にも言ったじゃない。私のために修理しなさい、と」 ―――残念、俺の幸せは脆くも崩れ去ってしまった。幸せとはそんなに長く続かないものでもある。 激しい音を立てて崩れる玄関の扉を尻目に見ると、 主犯であると共に、来客者の少女、レミリア・スカーレットがドアノブを握り立っていた。 彼女はドアノブをその辺に捨て入って来ながらに注意を促す。 「それに、来客者へのおもてなしの心がなって―――」 言い終わる前に適当にカップを見繕い紅茶を注ぎ手渡す。 これも慣れた物というのだろうか。 幻想郷入りして幾月、環境は人を変えるものだなと、しみじみ思う。 「ん、この紅茶なかなか美味しいわね。まぁ咲夜が淹れるのよりは下になるけど」 瀟灑な従者のあの人と比べないで頂きたい。可哀想だろ、俺が。 しかし、至福のひとときを邪魔しに来て、いったい何なんですかあなたは? 「邪魔だとはよく言ったわね。私自らこうして出向いてやったというのに」 アポ無しにドアぶち壊してまで乱入してきてこの態度って。 もう頭抱えて机に屈服したい衝動にかられるが我慢。 このやり取りもかれこれ、何度目だろうか?……数えるだけ野暮ってものなのだろう。 しかし、慣れた物といったが、さすがにため息をつかざるをえないな。はぁ……。 「私を前にしてため息とはいい身分ね、死にたいの?」 身分も何も、そりゃため息も出るだろうに。 ひとときを邪魔されたんだからな。 「まぁ、そんなことどうでもいいわ」 どうでもいいことですが俺に取っては重要なことなんですがね。だいたいアレだ。 ……あ、いいんですか。そうですか。 「それよりも、こんないい夜に家に引きこもってなにをしていたの?」 見ての通り読書。こんないい夜には静かに読書をしたいんだ。 だからお前は壊したドアからでで行ってお家に帰りなさい。 俺は今から読書で忙しくなるから相手はできないんだよ。 「読書の割には絵が多いようだけど?」 いつの間にか少女は目の前に。これにはオレモビックリ。 しかしなんだ……あなたは何処に座られているのですか? 「椅子よ」 椅子ですかそうですか。 ソレは椅子ではなく俺の脚、詳しく言うと太ももなんですが。 向かい側にも椅子があるのだからそっちに座ればいいじゃないか。 「嫌よ。ここがいいもの」 しかし、彼女からの返答は簡潔なものだ。 そんなにこの席がいいなら俺が移動するからせめて退いてくれ。 両腕の間なんて場所は窮屈だろうに。 「嫌よ。ここがいいもの」 すっぽりと収まった彼女からさっきと同じ回答が返される。 あんな広い館に住んでいるのに狭いところが好きとはまた面白いな。 「いいから、さっさとページ捲りなさい」 ……はいはい、わかりましたよお嬢様。 「わかればいいのよ。わかれば」 ペラリとページを捲れば足の上に乗った少女は満足そうな返事を返す。 部屋にはページを捲る音が静かに流れ、二人の時間は静かに過ぎていく。 まぁ、こんなのも偶にはいいんじゃないか、と思えるある夜の出来事だった。 Megalith 2011/03/29 「実は昔、お嬢様に命を助けて頂いたことがありましてね」 黒のスーツを着こなしている○○が突然呟いた。 歳は若く、そして"人間"であった。 ○○は数ヶ月前、数奇な運命を辿り、お嬢様と知り合った。 最初は警戒され、メイドの"十六夜 咲夜"からの洗礼を受けるが、 ある出来事をきっかけに和解。 今は男の前の椅子に座っているこの館の主、お嬢様こと"レミリア・スカーレット"と 「今宵は眠れそうもないわ。だから話相手になりなさい」と言う理由で 定期的にこの紅色の館、"紅魔館"に呼び出されては たわいの無い話をしながら静かに夜が明けるのを待つのであった。 「あら?最初にこの館にのこのことやってきた以前に会ったことがあるなんて初耳よ」 レミリアは少し驚いた表情に浮かべる。 「ええ、言っていませんからね。……聞いていただけますか?」 ○○は少し申し訳なさそうに言った。 「……夜はまだ明けないわ。話してみたらどうかしら?」 分かりきったことを言わんばかりの笑みを掲げて○○に返す。 「分かりました……それでは……」 ○○は窓の外の暗闇にゆっくりと視線をそらし、一言一言思い出すように語り始めた。 ○○がまだ年端もゆかぬ少年だったときの事を。 _____________________________________________________________________________ 必死に逃げた。泥塗れになりながらも少年は死から逃れようとした。 少年は森に迷い込み、運悪く人喰い妖怪と遭遇してしまったからである。 次第に妖怪との距離が縮まっていく、それでも少年は必死に抗った。 無駄だと分かっていながらも。 そして少年は、恐怖に負け、木の根っこに躓いて転んでしまった。 立ち上がろうとした時にはもう死は少年のすぐ後ろに張り付いていた。 少年は地べたに這いつくばったまま妖怪を見上げた。 妖怪は下卑た笑いを浮かべながら、腕をゆっくりと振り上げた。 少年は目を瞑り、ギロチンが降りるのをただ待つだけの死刑囚のようにそのときを待った。 そしてこの場を支配したのは骨が砕ける音でも内臓が破裂する音でもなく、 この場に最も似つかわしくない音、いや、声だ、 美しいソプラノの声がこの場を支配した 恐る恐る目を開き、声の主を辿ってみると日傘を差した蒼い髪と紅い眼の美しい少女が 少し距離をおいたところに立っていた。 人喰い妖怪はその少女を見るや否や、顔を歪め、 少年から目を逸らし、少女の方に歩を進めようとした。 少年は無意識のうちに逃げろと大声を上げ、妖怪に掴み掛かった。 だが何の訓練もしていない人間、しかも子供が妖怪に敵うはずもない。 それでも少年は必死に大声を上げながら、妖怪の足止めする。 見知らぬ少女を逃がす時間を稼ぐため。見知らぬ少女を守るため。 しかし少女は足を動かそうとはしない。 そうこうしているうちに、少年は投げ飛ばされてしまい、 木に強く体を打ちつけて、崩れ落ちた。 そして妖怪は一歩ずつ少女の方に歩を進める。 それでも少女は動かなかった。 薄れ行く意識の中、覚えていたのは、少女の嗜虐的な笑み、そして・・・ 少女の目の前の地面に平伏した、血に濡れた妖怪の姿だった。 その後少年は村人に助けられたが、そこに少女の姿は無かった。 傷が癒えた後、少年は名も知らぬ少女をずっとずっと探していた。 一言お礼を言うため。 (いや、本当は只の口実) (少年はもう一度その少女に逢いたかった。) (少年はその少女と話がしたかった。) (少年は、少女に恋をしていた。) そして少年がその見知らぬ少女が"人間"ではなく"吸血鬼"で、湖の畔に住む紅の館の住人だと知るのは、 また別のお話。 _____________________________________________________________________________ 「……ご静聴ありがとうございました……」 しばらくの沈黙の後、特に顔色を変えずにレミリアは口を開いた。 「……そんなこともあったかしらね?」 ○○は窓の外の暗闇に目を据えたままだった。 「お嬢様にとっては本当に些細なことだったでしょうからね。覚えてなくても当然かもしれません。」 「……ですが僕にとっては……大切な思い出です。そして僕は決心しました……」 ○○は窓から目を離し、そして彼女の紅い眼を真剣な眼差しで見つめ、口を開いた。 「僕の一生を貴女に捧げると……この僕を助けていただいた貴女の為に死ぬと……!」 静寂の中、二人はしばらく見つめ合っていた。 ランプの灯りに浮かんだ○○の頬が僅かながら薄紅色に染まっていく。 紅潮し始めた頬を隠すように○○は下に俯き、そして窓の外を見た。 いつの間にか窓の外の暗闇は暗闇ではなくなり、この幻想郷に朝が訪れようとしていた。 「おや、もう空が明るくなり始めましたね…。では僕はこれにて失礼させて頂きます…」 ○○はドアの前に客人用にいつも置いてあるポールハンガーに掛けてあるコートを羽織った。 そしてドアノブに手を掛け、先ほどから口を閉ざして座っているレミリアに、いつもの言葉を投げ掛けた。 「またお逢いしましょう、お嬢様」 バタンとドアが閉まる音と共に部屋が再び静寂に包まれた。 レミリアは○○が今まで座っていた椅子をただ静かに見つめていた。 頬は心なしか桜色に染まっている。 「あの時の少年はやっぱり貴方だったのね……」 ソプラノの呟き声は窓から差し込む暁光に溶けて、消えていった。 _____________________________________________________________________________ (少女もまた、少年に恋をしていた。) _____________________________________________________________________________ お嬢様もの。初投稿。文才皆無。短編。イチャ分少なめ。回想あり。相愛話。 僕の中ではお嬢様は恋愛感情とか表にあまり出しなさそうなイメージがあります。 好きな人の前では尚更のこと。 デレまくりのお嬢様も大好きですけどね。 たまにはクールなお嬢様もいいかと。 お嬢様の台詞が少なめなのとか、○○が俗に言うメアリ・スーになっていないかとか、 初投稿なので不安なことばかりです。
https://w.atwiki.jp/propoichathre/pages/1373.html
レミリア25
https://w.atwiki.jp/propoichathre/pages/658.html
レミリア19
https://w.atwiki.jp/propoichathre/pages/1369.html
レミリア21