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関連ページ:ひぐらしのなく頃に 出題編 <鑑賞備忘録> 2010年5月以降に鑑賞した分の記録。ネタバレ注意。 ◆ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編~オープニング~(2011/6読了) どうか嘆かないで。世界があなたを許さなくても、私はあなたを許します。どうか嘆かないで。あなたが世界を許さなくても、私はあなたを許します。だから教えてください。あなたはどうしたら、私を許してくれますか?~Frederica Bernkastel チャプター 主要新キャラクター 出来事メモ (冒頭)鬼隠し編1日目 前原圭一圭一の母竜宮レナ園崎魅音北条沙都子古手梨花 ・昭和58年初夏、全ての始まり・さあ、頑張って振りおろそう~~~~~・朝一沙都子トラップ・ブロッコリーカリフラワー談義・れなぱん炸裂 TIPS:うちって学年混在? TIPS:うちって制服自由? 鬼隠し編2日目 富竹ジロウ ・レッツ休日、いざ古手神社へ・レナの秘密の場所、ゴミ捨て場・…嫌な事件だったね・「知らない」ピシャリ TIPS:前原屋敷 TIPS:ダム現場のバラバラ殺人 ・昭和54年6月 鬼隠し編3日目 ・初部活「ジジ抜き」・ダム建設反対の武勇伝・再びダム現場「雛見沢ダム・作業員リンチ死!バラバラ殺人!!」 TIPS:雛見沢ダム計画 ・鬼ヶ淵死守同盟会の宣言-昭和50年10月 TIPS:週刊誌の特集記事 鬼隠し編4日目 ・体育で部活「鬼ごっこ」・斧とケンタくん TIPS:レナってどういう名前だよ? ・本名「竜宮礼奈」 鬼隠し編5日目 ・逆襲の部活「大貧民」・大どんでん返し・年に2~3回村に来る富竹さん TIPS:回覧板 ・綿流しのお知らせ 鬼隠し編9日目鬼隠し編9日目2 鷹野三四 ・いよいよ綿流し当日・部活場外編「かぁいい物探し」・部活場外編2「射的」・綿流しの儀式・富竹さんの語る「雛見沢連続殺人」・「今日よ」・また来てね富竹さん TIPS:ダム推進派の夫婦の転落事故 ・昭和55年6月 TIPS:古手神社の神主の病死 ・昭和56年6月 TIPS:主婦殺人事件 No Data... TIPS:無線記録 ・ガイ者、もう無駄だと思いますし 鬼隠し編10日目 大石蔵人 ・部活「犯人3点セット当て」(×その写真の男性は昨晩、お亡くなりになりました)・自分の爪で、喉を、ガリガリと・動機の希薄化が怖い。他所者というだけで・次は、引っ越してきたばかりの人が…・武闘派園崎家 TIPS:犯人は4人以上? 鑑識のじいさん TIPS:捜査メモ 鬼隠し編11日目 圭一の父 ・もたげる不安・謎の金属バット・みんな、隠し事してるだろ?→圭一君だってしてるよね?「嘘だッ!!!」・大石さんに電話・レナは…小一時間もの間…いったいどこに? TIPS:本部長通達 ・昭和57年7月1日 鬼隠し編12日目 ・倦怠感と頭痛・大石さんとエンジェルモート・雛見沢の鬼ヶ淵伝説・連続殺人事件と部活グループの関係・レナは関係ないだろ!?→出てくるんですよ。オヤシロさまって単語が。・レナと魅音のお見舞い・おはぎに針・殺されてたまるか、わけもわからずに! TIPS:自殺を誘発するクスリは? ・仏の身元は(尻切れトンボ) TIPS:脅迫 熊谷くん ・県議と市議の園崎・退職金談義 鬼隠し編13日目 ・いつものように迎えに来るレナ・バットを振り回し暴れるレナを想像…・部活も断り、行動を模索 TIPS:元気ないね。 ・あいつが現れると鬼隠しが起こる 鬼隠し編14日目鬼隠し編14日目2 ・轢き逃げされかかる・金属バットで武装・何でバットまで悟史くんと同じなの!?・悟史くんはね…"転校"しちゃったの・誰かが…………いた。後ろに。・大石さんに電話→「針がなかった?!」・レナ、襲来・…何故お袋がいないことを知っている?・嘘だよッ!!!!・豚骨ショウガ味・ごめんなさいごめんなさいごめんなさい… TIPS:二重人格??? ・幼少期の虐待 TIPS:セブンスマートにて ・ぺたぺたとした足音 鬼隠し編15日目鬼隠し編15日目2 ・魅音とも、決定的に。・笑顔で呪っていた・早々に下校、レナに遭遇→その右腕には……斧。→「信じないよね。あはははははははははははははははは」・狂気と恐慌の狭間で・全てはオヤシロさまが決めること(回想)大石さんとのレナ談義・レナから離れよう!・ダム現場にて、村人襲来→気付くとそこは自分の家、そして…傍らにはレナ・魅音も到着・監督呼ばないとね・富竹さんと同じ目にあわせる~~~~~魅音は、窓際に不自然な格好で横たわっているレナは足下でうずくまり、魅音と同じように血溜まりを…・俺が……やったのか?・白いワゴン車、一刻の猶予もない・これをあなたが読んだなら、その時、私は死んでいるでしょうこれを読んだあなた。どうか真相を暴いてください。それだけが私の望みです。・最期の逃亡劇・ひぐらしだけが知っている TIPS:- (無題:エピローグ) ・大石さんにTEL多分……無理です…喉を引っ掻いてたりは…しないでしょうね…?~~~~~雛見沢村 女子生徒連続殺人事件容疑者 前原圭一→24時間後に死亡・後年、前原メモに不審な点が TIPS:- お疲れ様会 ・立ち絵がないので出られないのです・村ぐるみ殺人犯説・シンプル祟り説・圭一被害妄想説・土着的儀式殺人説・見たまんま「怖い人達」説・オヤシロさま善良神説・人間×祟り相乗り説 TIPS:- ◆ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編 マンガ版(2011/6読了) 各巻内容・画像 主要新キャラクター 出来事メモ ◆ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編 第1巻第1話 雛見沢村第2話 綿流しの夜第3話 疑心 略 (第1話)原作 1日目~4日目(第2話)原作 5日目~10日目(第3話)原作 10日目(続き)~11日目(第3話)「嘘だッ!!!」 ◆ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編 第2巻第4話 罠第5話 孤立第6話 竜宮レナ最終話 願い 略 (第4話)原作 12日目(第5話)原作 13日目~14日目(第6話)原作 14日目2(最終話)原作 15日目~エピローグ
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オススメの順序 [#dadb3134] 盥回し編 [#u61b5707] 鬼隠し編 [#ic2b8230] 綿流し編 [#lff7c39a] 祟殺し編 [#h988f5c7] 暇潰し編 [#t92fcc3d] 目明し編 [#y65cf8cc] 憑落し編 [#v9bc7ec4] 罪滅し編 [#o647a18a] 皆殺し編 [#r28df7d9] 澪尽し編 [#a89ec468] オススメの順序 鬼隠し編→綿流し編→祟殺し編→盥回し編→暇潰し編→目明し編→憑落し編→罪滅し編→皆殺し編→澪尽し編 恐らく最も無難な進め方はできるだけ原作順に進めつつ、その合間を縫ってPS2版の追加シナリオを読むのが良いと思われる。 特に、盥回し編は便宜上「第一章」ではあるが、問題編のダイジェスト版的内容なので雰囲気を大事にしたいなら原作未プレイ者はできるだけ後回しにするのが良い。 盥回し編 初期プレイ可 他のストーリーに分岐しないと強制的にこのシナリオに進む。 鬼隠し編 初期プレイ可 必須選択肢 3日目の帰り道でレナと宝探しに行き、「死体でも捜してんじゃないですか?」 パートナーの選択:レナ 綿流し後の選択肢は、「なんか、声が…聞こえる?」(「なんか…どこかで見たような?」は盥回し行き)。 最初のプレイなら上の要点を抑えておけば自然と行き着くはず。 綿流し編 セーブデータを活用しない限りは基本的に2周目以降。 必須選択肢 7日目の人形イベントで、「レナに渡す」 分岐条件:TIPS「詩音って本当にいるの?」の入手(魅音1で「か…可愛い…。」)。 パートナーの選択:魅音 魅音1で「こ……これは?」 なお、部活初日で勝っている(選択肢「非情に〜」)と「魅音に渡す」という選択肢も選べるようになる。 その状態で魅音ルートに入ったら魅音1で選択肢「…あれ? あれは…。」が追加されるのでそれを選ぶとIFルートに突入。 IFルートに突入すると、各選択肢が変わる(「魅音は、気のいい〜」が「魅音にも、女の子らしさ〜」に、圭一の鍵の選択肢が、「……見たのか?」から「……知ってるのか?」に。 途中の姉妹どちらを助けるかの選択肢で「魅音だ」を選ぶと、以下のフラグが経つ。 ・レナの、「魅ぃちゃん最近変わったね」の返答選択肢が、「……そうだな。」に変化。 ・デザートフェスタでの選択肢が、「レナ……なに怒って〜」から「レナ……なに笑って〜」に変化。 ・おもちゃ屋での選択肢に「あれは…魅音にあげようとした人形?」が追加されているのでそれを選ぶと、TIPS「魅音と詩音の違いは…」を入手。(どちらを助けるかの選択肢で、詩音を選んでいた場合は、「あれは…部活の〜」のみが出る。) ・フェスタ翌日の選択肢に「とほほ、散々だよ…」が追加されるのでそれを選ぶと追加イベントあり。 ・綿流し前日の麦茶イベントで、「さんきゅー、魅音」が追加。 祟殺し編 必須選択肢 3日目の帰り道でお使いに行き、「可愛いと、得だよな〜」 その後4日目で買い物に行き、「一緒に帰ろうか?」 パートナーの選択:沙都子 沙都子2で、罰ゲーム前に「また、作ってくれるか?」 分岐条件:TIPS「悟史って誰?」の入手(鬼隠し編クリア)。 なお、ここで「うまかったぜ、沙都子」を選ぶと…、必見です。 沙都子が欠席したときの選択肢で、「どうしたんだろう〜」を選ぶとスタート。 暇潰し編 主人公選択:赤坂 条件:TIPS「大災害」の入手(盥回し編クリア)。 一本道。既に過去は決まっているのです。 目明し編 主人公選択:詩音 条件:TIPS「事件報告」の入手(綿流し編クリア)。 基本的に一本道。 ちなみにTIPS「魅音と詩音の違いは?」を入手してると、終盤で選択肢が出現。 ちなみに、正解は「そして私は、圭一に振り返った」。間違うと…。 憑落し編 必須選択肢 途中までは祟殺し編と同一。 沙都子4の詩音との会話で「いなくなったんだよな…?」 分岐条件:TIPS「幸せな未来」の入手(目明し編正規クリア)。 翌日の沙都子不登校に対して「詩音なら何か知ってるかも」でスタート。 ※クリア後に出るTIPS「悪魔の脚本」は罪滅し編のネタバレを含んでいるため、罪滅し編クリア後に見ることを推奨。 罪滅し編 必須選択肢 6日目のレナ弁当で「そういやレナのお母さんは?」。 分岐条件:TIPS「幸せな世界」の入手(目明し編正規クリア)。 大貧民勝負で「勝て、圭一! お前は勝つ人間だ!」。 分岐条件:TIPS「竜宮家の食卓」の入手(レナの宝探しイベントを最後まで進める)。 パートナーの選択:レナ すると、レナ1で帰るレナに対して「無理するなよ」という選択肢が追加されるのでそれを選ぶとイベントが続き、 レナ2で「…レナ、どうした?」を選ぶとスタート。 分岐条件:TIPS「悪魔の脚本」の入手(憑落し編クリア)。 最後の選択肢は、「沙都子、どうだっ?!」が正解。皆殺し編への道が開く まず寸前でセーブしてから、先に「沙都子、まだかっ?!」を選ぶ事をオススメする。 ちなみに、祟殺し編開始直前に入手できるTIPS「雨どいは…?」が無いと途中の展開がかっ飛ばされる上に正解の選択肢が出てこない。 まぁ、余程斜めに構えた進め方をしなければ大丈夫かと。 皆殺し編 主人公選択:梨花 条件:TIPS「仲間たちとの絆」の入手(罪滅し編正規クリア)。 途中に選択肢があっても一本道。最初にどちらを選ぶかで澪尽しの選択肢でどれぐらい苦労するのかわかります(嘘)。 澪尽し編 主人公選択:圭一 梨花 条件:TIPS「カケラ遊びの最後に」の入手(皆殺し編クリア)。 途中選択肢が多く存在するが分岐するのは三ヶ所のみ。 神社での梨花との会話、喫茶店での詩音との会話、竜宮家でのレナとの会話。 この三ヶ所で間違えた選択肢を選ぶとバッドENDに進んでしまう。 →澪尽し編 他の選択肢は多少文章が変わるだけで本編への影響は無い。
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StarsStrike(前編) ◆CMd1jz6iP2 (非登録タグ) パロロワ ニコニコ動画バトルロワイアル 第156話 1/2 第百五十五話⇔第百五十六話 第百五十六話⇔第百五十七話 ハルヒ(と名乗った永琳)の情報を元に、ハルヒ(本物)と名乗った女を殺すために進む富竹。 建物の影に隠れながら、慎重に進む。 (おそらくは、この先に多数の主催者側の人間がいる……敵地だ) その思考は正しい。実際に、主催者の居城へと繋がる電車が通ってたりする。 雛見沢症候群の発症者は、疑心暗鬼に陥ったり、支離滅裂な思考をする割には、なぜか真実に最も近い解答にたどり着く場合が多いようだ。 ……だとしても、大きく歪曲した思考の中に極一部に過ぎないのだが。 「ッ……誰か、来る!?」 物陰にじっと潜む。 塔の方角から、集団が歩いてくる。 (間違いない……主催者の仲間達だ!) 塔から来て、集団で行動している。それだけで主催者側の人間だと判断するには十分だった。 「それで……ケンタくんがね……」 暗く、遠目からでは良く見えないが、その声に聞き覚えがあった。 (レナちゃんの声だ!) 富竹は考える。主催者の仲間が、レナに何もしていないはずがないと。 (くそっ!既に投薬された跡か! 僕と同じ薬か、それとも本当に雛見沢症候群になってしまったのか?) どちらにしろ、周りの人間はレナの様子を観察してデータでも取るつもりなのだろう。 (それだけじゃない。きっと、僕のことを偽ハルヒから聞いて、殺しに来たんだな!) レナは騙され、富竹はゲームに乗ったとでも聞かされたのだろうと怒り狂う。 銃を確認する。残りは3発……3人しか殺せない。 富竹フラッシュも、あの人数に必ず効くとは限らない。 (レナちゃんを助けるには、それじゃあ駄目だ。どうすれば……) 再び見ると、なにやら立ち止まっている。 チャンスだというのに、助ける方法がない。 「……いや、これが使えるか?」 ディパックの中を開く。 ハルヒと別れて少し歩いたところで、民家の脇に転がっていた物。 「……思い通りになんてさせないぞ!」 「おっ、と」 「博之さん、大丈夫ですか!」 全員が立ち止まる。博之が転んだのだ。 「おお、スマンスマン。やっぱり目が見えんと歩くのも大変や」 「ちょっと、アキバぁ? 博之に肩貸してたんじゃないのぉ?」 「悪い、ちょっと水飲もうとディパック弄ってた」 博之に再び肩を貸すキバ。 「ちゃんとしてもらわないと困るわぁ。ねぇ、妹……」 ふと水銀燈は妹に話しかけるが、反応がない。 「……え、あ、うん」 「ちょっとぉ……大丈夫?」 「だ、大丈夫、なんでもないよ」 そういう妹だが、体調が悪いのは誰の目から見ても明らかだった。 「……ねぇ、ティアちゃん」 「……そうね」 そのやり取りだけで、レナとティアナは意志の疎通を完了したようだ。 「薬草、まだあったわよね? ちょっと簡単に治療しましょう」 「ティアナちゃん、わたしは大丈夫だよ!」 妹は、元気な素振りを見せるが、レナは首を横に振る。 「だ、大丈夫だよ! 今は、早くお城に……」 「ゲームに乗った人が襲ってきて……そんな状態じゃ、逃げ切れないわ」 ティアナがそう言うと、妹も黙った。 「……頭が、少しボーっとするの。で、でも……大したことないんだよ?」 「……あんな鉄の塊で、殴っちゃったんだもんね」 レナが顔を伏せる。 「ここじゃ丸見えね……どこか、奥の家の中で治療しましょう」 大通りに面した家では、狙撃される恐れもあると考えたからだ。 「そうねぇ……さっさと移動しましょ」 「あー、それなんだけどね。私とレナちゃんで、誰か来ないか監視することにするよ」 移動を開始する一行に、そう切り出すこなた。 「こなたさん?」 「ほら、朱い月、じゃなくて月の頭脳とか危なそうな人がいるかもしれないからさ。 誰か来たとき、すぐに連絡できるようにってね」 「こなたも、休まんと平気なんか?」 「ふっふっふ、貫徹当たり前のネトゲオタの力を甘く見ちゃあいけない。 日付が変わる前に疲れるなどという感覚は、小学生のときに通過しているッ!」 「い、威張ることじゃないでしょぉ?」 「私だけじゃ不安だしね。レナちゃんとコロネには、一緒に見張りをしてもらうけど、いいよね?」 「いいけど……それで平気?」 二手に別れるのは危険だと言い出したのはこなた自身だ。 一瞬、こなたが震えたのをレナは見逃さなかった。 「別れるわけじゃないよ。それに、見張りは必要じゃん?」 「そうね、家の周りに見張りを立たせるのは当然として…… ここからも見張っててもらえれば、危険人物が来ても、すぐ逃げる支度ができる、か」 大人数でここにいてもすぐ見つかってしまうが、少人数ならその心配も少ない。 「……わかった。それじゃあ、こなたさんとレナに任せるわ……気をつけてね」 ピッピや妹が時折振り返ったが、全員が奥の家の影へと消えていった。 こなたとレナは、大通りに面した家の中へと移動していた。 空からは、コロネが周囲を見張っている。 「こなたちゃん、聞いていいかな?」 「なんだね、レナちゃん。おねーさんに何か御用かな?」 「……うん。ちょっとだけ、聞きたいことがあって」 真面目な話だと、こなたもふざけた調子を戻す。 「……どうして、見張りになんて?」 「うん……なんていうのかな。自分がさ、本当にみんなのことなんて考えてるのかなー、なんて思ってさ」 「……どういうこと?」 こなたの言うことを、レナは理解できない。 「……つかさをね、助けたくなるんだ。みんなを放っておいてでも」 「こなたちゃん……」 「私が一人で暴走したって、何もできないのはわかってる。 つかさがどこにいるのか見当もつかないけど、助けたい。だけど、圭ちゃんの意志だって継ぎたい。 だから……こうやって、自分がいる理由を作ってるんだと思う。 ……こんなに迷ってる私がさ、みんなの輪の中にいていいのかな?」 こなたなりに、悩んでいるのだろう。 圭一が死んで、二つの思いに悩んで――― 「―――なら、出てっていいんじゃないかな?」 「―――え?」 最後に、こなたはレナに答えを求めた。だから、レナは答えを与えた。 「いいよ、行ってきなよ。つかさちゃん、大事な仲間だもんね。 あ、なら私も抜けようかな。はぅ~魅ぃちゃんを早く探さないと。 魔法使いのティアナちゃんがいれば、みんな守ってくれるもん、危ない鉈女なんか必要ないよね。 私達一般人に、救えるものなんて何一つありはしないんだから。 ほら、これで私達は晴れて役立たず。ここにいる「理由」なんてなくなったよ ―――あれ、喜ぼうよ。あっけなく、悩みは解決したんだよ、泉こなた?」 世界が凍りついたかのように、静かになった。 「私は……」 「―――ごめん、聞いてる暇はないや」 レナは、銃を二人が入ってきたドアに向ける。 そこには、何もない。何も―――なかったはずなのに。 「制限ギリギリまで、存在感を散らしたのに、あっさりと気づかれるなんてな」 迷彩を解いたかのように、そこに小さな少女は存在していた。 本来、伊吹萃香は自らの体を霧状に散らすことが出来る。 制限のかかった今、石ころ帽子をかぶった程度に、存在感の密度を変えるのが精一杯だ。 「お酒臭いのも、消すべきでしたね。それで、何のようですか? 私たちを殺すつもりなら、とっくに襲ってきてますよね」 「お前に用はない。用があるのは、そっちの胸の小さい子だけだ」 「わ、私?」 こなたは身構える。 「手荒な真似をするつもりはない。私は、つるぺ……小さな子を守るために集めてる。 悪の巨乳には用は無い。連れとの約束があるから、大人しく引くなら見逃してやる」 「鬼が子供を攫うのを、見逃すと思うのかな?かな?」 小さな体から溢れ出る強大な力を前に、レナは立ちふさがった。 「レ、レナちゃん?」 「コロネには、このまま見張りを。―――こなたちゃんは、後ろに下がってて」 「鬼に挑む模範解答だな。―――しかし良かった、大人しく引かれたら、どうするかと思ってたところだ」 レナは、銃をしまう。残り一発の銃弾で、どうにかなる相手ではないと感じ取っていた。 取り出したのは、鉈。 「こっちも、妖力魔力共に不足気味だ。肉弾戦とさせてもらうぜ!」 二人が床を蹴ったのは、ほぼ同時。 鉈を横薙ぎに振り切るレナ。 それを、萃香は左手に握ったミニ八卦炉で防ぎきる。 「うおりゃああ!」 鉈を制しながら、開いた右手に力を篭める萃香。だが ―――それを、散弾銃のような拳が中断させた。 「ち ッぃいい!」 避けて、避けて避けて、全て避けきるのは無理だと判断した。 後ろに下がろうとして……悪寒に身をよじる。 コンマ数秒前まで萃香の顔面があった場所を、拳が通過する。 二人の距離は、元に戻った。 「驚いたよ、巨乳女。お前、強いじゃないか」 「かぁいい鬼さん、レナには、竜宮レナって名前があるんだよ、だよ?」 「そうかい、悪かったな竜宮レナ。ちなみに私も伊吹萃香って名前がある」 お互い、一歩も動かず隙をうかがう。 構えたまま、レナは動かず、口だけを動かした。 「こなたちゃんは……悩んでいる自分が悪いみたいに言うけど、悩んでない人なんていないんだよ? 私も、こなたちゃんに、妹ちゃんに……本当はどう思われてるのか、怖くてたまらない」 こなたが黙ったままでも、レナは言葉を止めない。 萃香は、呼吸を整え、次の攻防に備える。 「私は言ったよね。疑心暗鬼になっちゃいけないって。 それは、他人を疑うことはもちろん、信念を得たなら、もう自分を疑っても駄目。 自分を、信じて。貴女は、どうしてここにいるのか、思い出して」 そう言い切って……二人は、先ほどのリプレイのように動き出す。 鉈の一撃は、やはり左手に握られたミニ八卦炉で防がれ、 「くッ――!」 渾身の拳は見切られ、その手を掴まれる。 レナを蹴り上げようという萃香の攻撃は 「フタエノ……キワミー!」 全力の防御を必要とする一撃に阻まれた。 「私の……私の仲間に手を出すな!」 それが答え。 自分には、誰かを助ける力などないと理由を探し出した時点で間違いだった。 「仲間」を守るのに、肩を並べるのに。「仲間」だからという他に何がいるというのか。 圭一の死に、仲間との結束と同時に手に入れた、間違った決意は氷解する。 「驚いたな、お前も強いつるぺたか。……でも、いいのか? もしお前が、私についてくるっていうなら……お前の仲間、探すの手伝ってやるぞ?」 「ううん、結構です。……多分、私はどうやったって後悔する。 ここで皆と別れても、私の知らないところでつかさが死んでしまっても。 だから、私はここに残るって「自分」で決めた。何も出来なくたって、私は仲間達と行くんだって」 他人に選択を求めて、その結果が最悪ならば耐え切れないだろう。 だから、自分で選んだ。どんな罪も後悔も、受け入れるために。 「振られた、か。……ますます気に入った、弱い人間に任せるわけにはいかないな」 「弱い人間って、誰のことかな、かな?」 くうき砲を構えたこなたの前に、レナが出る。 「レナちゃん、わ、私も」 「ううん、これは私が挑まれた勝負だから。そうじゃないと、納得してくれなさそうだもの」 「良いこと言うけど、殺されかけても同じことが言えるかね」 そういう萃香に、先ほどまでの殺気は薄れている。 「さっき、悪の巨乳とか言ってたけど、間違いじゃないかも。 だってほら、私……こんな状況なのに楽しくてしょうがないんだもの」 「ふん、胸に頭の養分吸われてるのか? この緊迫感……楽しまずにいられるか!」 三度目の激突。 レナが繰り出す音速の拳を萃香片手でいなす。 次に来るであろう鉈の一撃を防ごうとして、萃香に再び悪寒が走る。 鉈を握っていたはずの手は、徒手空拳。 鉈を用いる意味はない。 鉈が完全に防がれてしまうなら、鉈より速い一撃を繰り出せばいい。 八卦炉を持った左手を掻い潜り、「回避不能」と称された一撃が萃香に迫る。 ―――100年の経験。 それは、人間の人生とも同等の時間。 竜宮レナは、そしてその仲間達は、その長い時間の多くを死と隣り合わせに「繰り返してきた」。 全力を尽くして、遊んだ。殺し合いをしたことがあった、一方的な虐殺もあった。仲間との戦いがあった。 戦闘のプロである部隊から、逃げ、戦い、しかし死んでいったことが何度あっただろう。 それは、覚えていなくとも全て積み重ねられる。肉体ではなく、精神が全てを覚えている。 その100年は、達人の領域へとレナを踏み込ませた。 ―――だが、それすらも萃香は防いだ。 顔面へと迫る一撃を、片膝で受けきった。 100年など、鬼にとっては取るに足らない年月に過ぎない。 鬼の力は、レナが100年で得た領域で相手に出来るものではない。 修羅場を越えた数も、戦い得た経験も、レナの繰り返し濃縮された100年でようやく互角。 つまり、純粋な力の差がある限り、レナに勝ち目はない。 唯一あるとすれば、リーチの差。 萃香はそれを埋めるべく、懐へと飛び込む。 これで差は無くなった。 先ほどは、距離があったために拳の威力が完全には届かなかった。 だが、この距離ならば100%の一撃を篭められる。 ―――高町なのはを殺した時のように、貫くほどの一撃を。 (死んでも恨むなよ、竜宮レナッ――!) 全力全開。拳を放つことへの集中。 だから気づかない。レナの構えが違ったことに。 そして、間に合わなかった。 攻撃が、ではない。防御が、でもない。 「悪寒」が間に合わなかった。 萃香に悪寒……危険信号が届いたとき、萃香の体は宙を舞っていた。 接近戦に分があるのは、萃香だけではなくレナも同じことだった。 本気の拳、「知覚不可」とさえ称された一撃。 レナ フラッシュ インパクト R F I レナ本人は、そんな命名をされているとは露とも知らない、レナ非公認の必殺技。 レナの拳に慣れ親しんだ圭一ですら光としか認識できない光速の拳。 ―――だが、これはお遊びの一撃だ。 本来なら、ふざけて軽く(本人談)放つからこそ、この速さで打てる「軽い(本人談)」拳。 レナは、何故か今なら本気でも放てるような気がして……実際にやってのけた。 それを知る術は、レナにはない。 ―――身体能力に乏しいはずの圭一が、学校の屋上でレナと互角の死闘を演じられる力を得ていたことも。 ―――学校の爆発を阻止できなかった世界で、遠い未来に魅音が銃弾を切り伏せるほどの力を得ていることも。 今のレナの状態と関係しているのかもわからないし。 なにより、「今の」竜宮レナには、もはや永遠に関係のない世界の話だ。 「レナちゃん、大丈夫?」 「平気だよ、こなちゃん。……さっきはごめんね」 その呼び方に、こなたは一瞬つかさとレナが重なって見えた。 「う、ううん、こちらこそ。シリアスな展開に慣れてないから、考えすぎちゃったみたい ……騒ぎを聞きつけて、誰か来るかもしれない。皆に知らせに行こう」 「そうだね。でも、その前にこの人を……」 このまま放置するわけにいかないと、思った矢先。 「……え?」 そう遠くない場所から爆発音が響いた。 「レナちゃん!」 「みんなの向かった方角だよ!」 二人は家から飛び出す。 屋根から飛び降りたコロネが追いかけてくる コロネに誰か見たか聞くが、答えは否。 「見逃したのかな」 「ううん、単純にここを通ってないか……鬼の子みたいに、特殊な力があるか、かな。 それに、それなりにドタドタしてた私達を無視したってことは…… 町の外側から来た人か、始めからティアナちゃん達を狙っていた人がいたんだと思う」 考察なんて、今はどうでもいい。そう離れてはいないのだから、間に合う。 そう、信じて走る。 時間は、レナたちが萃香に会う少し前まで戻る。 「包帯、あったわよ」 ティアナたちは比較的周囲を確認しやすい民家へと入っていった。 外では、ヲタチとピッピが見回りをしている。 「ッ~!」 薬草を磨り潰したものを、妹の傷に塗りこむ。 「薬草磨り潰しながらイ~ヒッヒッヒ~……とか、翠星石辺りなら言いそうねえ」 「いや~、見えんけど水銀燈にも似合ってそうな台詞やぞ?」 無言で磨り潰した薬草を博之の傷口に塗りこむ水銀燈。 「ゴ――痛~、何すんぞー!」 「はぁ? 治療でしょうが、ばぁかじゃないのぉ? その様子をため息をつきながら見ていたティアナは、妹の前に座り、頭に包帯を巻く。 「どう、調子のほうは?」 「う、うん……良くなったよ」 「嘘だッ!……なーんて、ね。似てたかな、かな?」 「相変わらず、似すぎやぞ」 それはともかくとして、みんなが妹の様子を心配する。 「……軽い脳震盪かもね」 レナ本人が言っていたように、大人の身長ほどもある鉄塊で殴ったのだ。 あの状態のレナが、どれだけ手加減したのかも疑わしい。 頭へのダメージが、何時間もあとに出てくるなんてよくある話だ。 「ティアナちゃん、レナちゃんは悪くないよ!わたしが、レナちゃんのことを殺そうとしたから……」 「違うわ、妹ちゃん。どっちも悪かったのよ。だから、現地の判断で両成敗。 でも、それと妹ちゃんが無理するのは別の話よ」 「そうやぞ、それで倒れたり、最悪死んだりしたら、原因作ったレナが、病気抜きで壊れてしまうぞ」 シュンとなる妹。 「そう、だよね。それにわたしが死んだら……私が塔で殺したあの人への償いも、出来ないんだよね」 「そういうことだ。俺も、死んだ蟲野郎の分まで……いや、うーん……」 「どうしたのぉ?聞いた話だと、ろくでもない蛆虫みたいな奴だったんでしょ?」 「そうなんだよ。それに俺、あいつのことアニメでみたことある気がする。 アニメであいつのことを見たとき、痛い目に遭う姿を見て「ざまぁwww」とか思った。 でも、実際に目の前で死なれると……アニメ見てるときは、主人公に感情移入してたりするけど、本来は全然恨んでないわけだしなぁ」 アニメという言葉に、ティアナは何か考える始める。 「その、アニメの話なんだけど……あなたは知ってる?」 「ぼんやりとはな。……しかし、アニメもゲームも原作者がいるけど、どうなってんだろうなあ」 「そうねえ……単なる偶然って線を除けば……原作者本人は、気づいてないんじゃないかしらぁ?」 水銀燈の発言に、みんなが耳を傾ける。 「仮説に過ぎないけど、聞きなさい。夢の世界にはね、世界樹っていう大きな樹があるの。 その樹は、全ての人の夢と夢を繋いでいて、心が通い合った人同士の夢が繋がったりするときもあるのよ。 原作者とか、そういう人は……夢で見た世界のことを、無意識に描いてるんじゃないかしらぁ? 声優とか、そういう人も、ティアナやレナと繋がってて、だからイメージ通りだとかって理由で選ばれてるとか?」 たしかに、それだと辻褄があってるように思える。 実際見たものをお話として書くわけだから、アニメが現実と同じなのは当然ということか。 「妄想に過ぎないから、忘れていいわよぉ。あのピエロを締め上げれば、答えが出るでしょうしねぇ」 そういいながら、磨り潰していた薬草をビンにつめた。 傷薬の代わりになってくれるだろう。 「出来ることなら、妹ちゃんを安静にしておきたいけど……町を離れるのが先決よ。 ごめんね、背負ってってあげるから……ここから抜け出して、安全なところに行きましょ」 酷いことを言っていると、ティアナ自身反吐が出そうになる。 「うん、ありがとうティアナちゃん」 だから、笑顔でこう言ってくれた事が嬉しかった。 ガンッ 「今のは?」 右隣の家……その屋根の辺りから音がした。 「だ、誰か上にいるんか?」 緊張が走る。ヲタチとピッピが向かったようだ。 「妹ちゃん、私から離れないで」 「う、うん……ヒッ!?」 妹の悲鳴に、全員が振り向く。 妹の視線の先……窓の外に、誰かが立っていた。 「そこにいるのは誰!」 ティアナとキバが銃を構える。 だというのに、人影は微動だにしない。 「……?」 逃げるなり、襲ってくるなり、何の反応も無いことを不審に思いながらも、窓に近づいていく。 「……?」 無用心に、水銀燈が窓のそばまで寄り……口を開く。 「これ……ただのマネキンよ!」 ほっと、胸を撫で下ろした者と、戦慄した者がいた。 そのマネキンが、自分たちの注意を引くためのトラップだと気づいたか、否か。 ―――どちらにせよ、手遅れだった。 何かが、反対の窓から飛び込んできた。 飛んできた何か―――『インセクター羽蛾の首輪』に、隠れていた富竹の放った銃弾が命中する。 直後、周囲は白い閃光と、爆音に支配された。 作戦が成功した富竹は、だというのに進入して混乱していた。 (どうなってるんだ、レナちゃんがいない!?) 身を潜めながら、富竹は遠くから二手に分かれた彼女達の会話を聞いていた。 その内容は聞き取れなかったが、声の主だけははっきりしている。 (偽ハルヒめ、やっぱり混ざっていたな!) もちろん、この一団にハルヒなどいない。 暗闇で見えないため、こなたの声をハルヒの声と認識したのだ。 ―――雛見沢症候群である彼ならば、姿が見えてもハルヒだと信じたかもしれないが。 二手に分かれたのを確認する。富竹は偽ハルヒが見張りだと声で確認した。 (あいつは下っ端ということか……なら、こんな小物に構っている暇はない) ハルヒを殺したくて仕方のない富竹だが、彼はハルヒを地位の低い存在だと決め付けた。 (それよりも、今はレナちゃんを助けなければ。きっと、これから何かを始める気だ) そう、これが更なる間違い。 ティアナの声を、レナと勘違いしたのだ。 レナは、このときあまり多く喋っていなかったため、レナだと認識されなかった。 見張りがいる場所がわかっていれば、死角になる場所を探すことなど、自衛隊員である富竹には簡単なことだった。 尾行し、敵のアジトを突き止める。 見張りがいるが、ここで銃を使うわけには行かない。 持っていたマネキンの腕を天高く放り投げる。 富竹がいる場所とは反対の家の屋根にぶつかり、見張りのモンスターはそちらに向かった。 窓まで近づき、マネキンの本体を置く。 この暗がりなら、注意をひきつけることができるはずだ。 案の定騙された。その間に富竹は、違う窓の近くに移動した。 そして、この首輪を使うときが来た。 首輪が落ちているのを見たときは、どういうことか混乱した。 しかし、首輪と辺り一面の血しぶきが凄惨な何かがあったことを物語っている。 (主催者どもめ……随分と色々な実験をしているようだな) 首輪を拾い、その構造を確かめた。 残念ながら、自分の知識では首輪について理解できることは少ない。 だが、どうやら首輪は外周に比べて内周……首に面した部分は装甲が薄いらしい。 爆発した際、首を確実に吹き飛ばすためだろう。 首にぴったりフィットしているため、自分の首輪もそうなのかは分からない。 (そうか、そういうことか) なぜ、首を痒くする薬なんて作っているのか富竹は理解した。 首を掻くときに、首輪を誤作動させるためだ。 おそらく、フィットした内周に大きな刺激を――たとえば外そうと掴んで――与えると爆発しやすくなっているのだろう。 外周部分は、拳銃の弾ですら弾くだろう。 参加者を殺すのが目的なら、これを破壊するほどの一撃を与えるより、参加者自体を殺したほうが簡単だ。 反対に、内周部分に大きな衝撃を与えれば……爆弾として使えるということだ。 そして、僕は首輪を投げた。 拳銃で狙うは、首輪の内周部分……楽勝さ! 銃弾は、弧を描く首輪の内周部を打ち抜き……予想通り爆風が室内を包み込む。 内へと爆発力が向かう設計であるため、殺傷能力は低い。 だが、その爆風は、油断していた奴らを壁に飛ばす程度はあった。 部屋に突入し、レナちゃんを保護しようとして……いないことに気がついた。 「いない、だと! そんなはずはない!」 たしかに、レナちゃんの声を確認したのにと狼狽する。 部屋の中の誰もが、床に倒れるか、壁に激突し気を失っている。 だが、のんびりはしていられない。 すぐに見張りどもが、ハルヒもやってくるに違いない。 (どうする、逃げるか?) 「ヒッ……」 悲鳴。―――ああ、そうだ。ここまで危険を犯したんだ、奴らの手駒を減らすくらいしなければ、割に合わない。 「死ね」 蒼白の幼女に銃弾をお見舞いする。 脳天を直撃、するはずだった銃弾は、幼女を庇うように飛び出した誰かに当たった。 「くそ―――ぐあッ!?」 横から誰かが富竹に掴みかかる。 ほとんど体当たりのような形だったが、鍛え上げられた富竹を倒すことは出来ない。 「うおおおおおお!!!」 その男……爆発地点から最も遠くにいた博之は、爆発の衝撃で尻餅こそついたが、それだけだった。 何が起こったのか把握はできない。 それでも、「死ね」という声と、銃声がした方角に、全力で向かっていった。 「ガッ―――」 糸が切れたように、博之は倒れた。 バチバチと音を立てるスタンガンを、首筋に当てられたのだ。 顔面を蹴り飛ばし、銃の引き金に指をかける。 だが、この僅かな時間は爆発の衝撃から立ち直る時間としては十分だった。 炎を纏った羽が、メタルブレードが富竹を襲う。 それでも、富竹は目の前の男を射抜くことを試みて ―――そのどちらとも違う、正面からの銃弾に、その腕を射抜かれた。 「GYAAAAAAAAAAAAAAAA!!」 銃弾は、見当違いの方向に飛んでいく。 もう、富竹の頭の中にレナや殺意はなかった。 生き延びることだけを考え、家から飛び出す。 外には、異変に気がついたピッピとヲタチがいた。 「機関車は無敵さあぁぁぁぁあぁぁ!!」 富竹は何も考えずに突進した。 ヲタチが炎を纏った拳を放つ。 ピッピは指をふる。 顔面に炎のパンチを浴び、酷い火傷を負うが、ヲタチを吹き飛ばして逃げる。 ピッピの指を振るは、効果が表わさず……富竹は走り去った。 こなたとレナが飛び込んできたのは、それとほとんど入れ替わりだった。 「いやぁあああ!あ、ァァアアアアア!!!」 半狂乱の妹の叫び。 その体は、頭から血で真っ赤に染まっている……もちろん、妹の血ではない。 「ティアナ!」 頭からおびただしい量の血を流し、倒れているティアナ。 荒い呼吸が、まだ生きていることを示すが……明らかな致命傷だった。 この傷で、富竹の腕を銃で射抜いたなど……誰も信じられなかった。 「いもお、ちゃ……ぶ、じ?」 妹がティアナの手を握る……冷たくなりはじめていた。 「だ、大丈夫だよ、ティアナちゃん」 安心させなければと、無理やり落ち着いた声を出した。 「だれか、いもうと、ちゃんがぶじ、……みんな……」 ―――気づいていない。 強く手を握っているのに、その目は妹も、仲間も映してはいない。 懸命に、目の前にいる仲間を探して、妹の安否を確かめようとしている。 「どうして」 こなたの悲痛な声。 これから、仲間と共に歩むと心に刻んだばかりなのに、その決意をあざ笑うかのように、仲間の命は終わろうとしている。 レナとて、同様だ。 萃香を撃退し、安心したところからの落差も激しい。 早く楽にしてあげるべきではないかとすら、考え……怖くて、そんなことは出来なかった。 タオルで傷口を止血しようとしても、止まる気配はない。 水銀燈が解放していた博之が、目を覚ます。 どうなったのか、説明を求めた博之に水銀燈は説明をする。 その絶望感を含んだ口調と内容に、博之は崩れ落ちた。 「くっそぉぉぉ……なんでぞ、なんで俺みたいな役立たずが生きて、ティアナが」 「わたしが死ねば、わたしみたいな役立たずが……」 パァン 博之の頬を水銀燈が叩く。キバが、妹の頬を叩く。 「二度と言ってみなさい。そんなふざけたことティアナの前で、よくも……!」 泣いているのか、水銀燈の言葉は続かない。 「……すまんかった、水銀燈」 キバも何も言わない。言葉にできないのだろう……ただ、泣いていた。 「ごめん、なさい。わたし……でも、わたしどうすれば……」 「ピィ!!」 戻ってきていたピッピの声、そしてヲタチも威嚇の声を上げた。 家の入り口に、人影があった。 これ以上絶望に追い討ちをかけるのかと、しかし全員が敵意を露にした。 入り口に立つ人影も、それに匹敵する戦意を露にして。 「な のは、さ ん?」 ティアナの声で、全てが掻き消された。 もう、自分は死んだのだと思った。 だけど、違った。 まだ、周りには結束を誓い合った仲間達がいることが感じられた。 そして、新たに入ってきた人の魔力を、私は忘れるはずもなかった。 近づいて、手を握ってくれて、それは確信へと変わった。 「いきていて、くれたんですね」 心のどこかで、信じていなかった。死体を見るまで信じることはできなかった。 だからこそ嬉しい。この最悪のタイミングで、最高の追い風が吹いたことが。 「わた、わたしのなかまを、おねがいしま、す。そ、それから……こ、こーじをいきかえらせてください」 呂律も怪しい、そんな言葉を、彼女は聞き取ってくれている。 「ゲームに、乗れってことなの?」 ああ、大変だ。勘違いさせてしまう。 「ちが、います。あ、あいつらをたおしたら、きっといきかえらせるちからも、みつか、る。 だ、だから、そのときに わたしはいいから、こーじのこと、を……いもうとちゃんのお兄さんも、みんな、を」 こんな違反を、なのはさんは許しはしないだろう。 駄目だよと。優しく、しかし厳しく私を非難するだろう。 「うん、任せて」 だから、この言葉を聞いて、私は安心してしまった。 もう、とても眠いのを我慢しなくて良いのだと、思った瞬間から眠くなってくる。 「すみませ、ん、なのはさん。あとは、おまかせします。 ほんの少しですけど、わたし、のまりょく……うけとって、ください。 ―――機動六課の意地……主催者どもに、見せてやってください、ね?」 ディバイドエナジー。魔力を他人に分ける魔法……多少なりとも役立てて欲しい。 「―――わかってる。ティアナは良く頑張ったね。少し、休憩するといいよ」 「はい……おやすみ、なさい」 疲れが、嘘のように取れた。 「ティア、よう頑張ったな」 聞きたかった声が聞こえて、自分がどうなったのかよくわかった。 迎えに来てくれたのいいけど、タバコの吸殻が足元に落ちまくっている。 死に待ちと思うと、あまり良い感じがしなかった。 「ポイ捨ては、罰金の対象よ。―――あれ?」 光の奥に、誰かが逃げるように消えていった。 なんだろう、なのはさんに似ていたような……そんなはずは…… 「ま、まあ深く考えるな、気にせんで行くぞ」 何か怪しい。 まあ、いいか。どうせ私に出来ることはない。 「レナ、博之、みんな……運命の打開を、夢で終わらせないでね」 そして、浩二と一緒に光の先へと進んでいった。 sm155:『殲滅計画YOKODUNA』(後編) 時系列順 sm156:Stars Strike(後編) sm155:『殲滅計画YOKODUNA』(後編) 投下順 sm156:Stars Strike(後編) sm141:SECRET AMBITION(後編) ティアナ=ランスター sm156:Stars Strike(後編) sm141:SECRET AMBITION(後編) 永井博之 sm156:Stars Strike(後編) sm141:SECRET AMBITION(後編) 竜宮レナ sm156:Stars Strike(後編) sm141:SECRET AMBITION(後編) 友人 sm156:Stars Strike(後編) sm141:SECRET AMBITION(後編) キョンの妹 sm156:Stars Strike(後編) sm141:SECRET AMBITION(後編) ピッピ sm156:Stars Strike(後編) sm141:SECRET AMBITION(後編) 泉こなた sm156:Stars Strike(後編) sm141:SECRET AMBITION(後編) 水銀燈 sm156:Stars Strike(後編) sm152:二人合わせばレッドベジーモンの知恵(後編) 伊吹萃香 sm156:Stars Strike(後編) sm148:Encount Modern or Ancient 富竹ジロウ sm156:Stars Strike(後編)
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マチスとは、レナのバカ兄貴である。 マチスの迷台詞。たとえ攻撃相手がレナ本人であっても変わらない 人物 「ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣」に登場。クラスはソシアルナイト。妹のレナを探して旅をしていたのに、説得要員のレナに攻撃を仕掛けてくる。とにかくバカであることがおわかりいただけるであろう。レナがマケドニアの貴族であるらしいから、マチス自身も貴族であるはずなのだが、この情けなさはどこからくるのだろうか。というよりも本当に血の繋がった兄妹なのだろうか。「紋章の謎」の任天堂公式ガイドブックでは、「トロイの木馬鹿」というトロイの木馬の上にマチスの像がまたがっているしりあがり寿氏の絵が公開されている。「暗黒竜」ではビラクと同じ顔グラフィックで登場するが、「紋章の謎」ではいい男化した彼と違って情けさなそうな顔で登場する。情けなさそうな顔という意味では似たもの同士のカシムはかなり強いのだが、彼はほとんど武器レベルしか上がらない。ビラクよりは成長率は上なのだが。 余談ながら、箱田真紀の漫画ではイケメン+知将という誰てめぇ状態である。どうも登場回を描いた時点で箱田がマチスのキャラを把握していなかったらしく、その後乗馬が不得手という特性が付加され、兵站担当にフェードアウトしていった。 愛称 エンディングでもそうなのだが、「レナのバカ兄貴」と呼ばれる。 登場作品 ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣 (1990) ファイアーエムブレム 紋章の謎 (1994) ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣 (2008) ファイアーエムブレム 新・紋章の謎 ~光と影の英雄~ (2010) 関連項目 ファイアーエムブレム カテゴリ:キャラクター(任天堂)
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ジーネの爪 アシュトン専用の双剣。 基本攻撃力は0だが、パラメータ上の攻撃力はゲーム内のアシュトンのステータスに影響する。 装備すると、攻撃力=STR値の2分の1、命中力=DEX値の4分の1、魔力=INT値の2分の1の値がそれぞれ加算される。 ※以下、ロワ内でのネタバレ +【アイテム追跡メモ】 【アイテム追跡メモ】 [支給された参加者] レナ [所有者] レナ(4話、59話、66話、87話) ↓ レオン(93話、102話、107話、111話、123話、126話(前)(後)) ↓ クロード(128話、133話) ↓ アシュトン(138話) [メモ] レナ本人は確認済み。 レナが気絶してレオンに運ばれる際に(93話)レオンの手に渡る。 以降、何気にレナに返しておらず、レオンが所持。 128話でレオンのデイパックごとクロードが回収。 138話で道具分配を行いアシュトンの手に渡る。 支給品一覧に戻る
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ID CdzAcDQHO 富竹「せんせー」 レナ「なぁに富竹さん」 富竹「レナせんせえ・・・鷹野さんとセクッスしたらおちんちんにブツブツが出来たんですけど・・・」 レナ「ふぇ!私たちはまだ子供だから・・・・・・そんなこと話しちゃいけないと思うの・・・・」 富竹「僕はもう就職してるんだけどな」 レナ「だから、富竹さんが大人になったら話してあげる☆」 富竹「はーい」 ( ・3・)「その夜富竹さんはちんちんかきむしって死んだらしいよー」
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レイン「赤羽は心配ないらしいし、お前ら休めよ」 基地長「レイン様、責任者がお会いしたいと・・・」 レイン「責任者?エジプトはジョニーだったっけか?」 いや、おれさ♪ レイン「ウッズ‼‼‼‼お前南極は?」 ウッズ「いやぁ、おおかた完成の目処は立ったし、ジョニーが本部建設の総指揮とるってゆーから俺がエジプト任されたの♪」 レイン「そういう事か、しかし、お前自分の歳考えろよ、なんだそのチャラい服」 ウッズ「かわいくない?・・・あ、もしかして君が10代目‼‼‼‼?会いたかったぜー♪」 進也「あ、ども・・・」 レイン「9代目の常任幹部、レイモンド・ウッズだ」 ウッズ「よろしくー♪えらく怪我してっけど大丈夫?」 進也「あ、はい、大丈夫です」 レイン「ジャパン人だからな、少々奥手なんだ」 ウッズ「へー、かわいいじゃん」 レイン「まぁお前ら、頼るならこいつ頼れ、BLOODのどの幹部より優しいぞ」 ウッズ「照れんじゃん♪」 坂城「まぁ・・・9代目の幹部といやぁラルクとジョニーだろ・・・うん、確かに・・・」 ウッズ「じゃー2人は部屋に案内するな、何かさっき廊下で見た2人組も」 レイン「よろしくな、俺は赤羽見てるから」 海上 夏希「・・・」 ケイ「ふぅ・・・とりあえず落ち着いたよ」 レナ「よかった・・・」 ケイ「夏希ちゃんは今活性で自分の体を強引に治療してる、確かに1週間程度でとりあえず治るが、生光の消費と体への負荷が半端ない」 レナ「え、だってそもそも夏希の筋力は・・・」 ケイ「そう・・・だから止めたんだけどな、どうしてもって言うからさ」 レナ「まぁそういう子だからね」 ケイ「出来るだけ航海には注意を払ってくれ、荒い航海で体に更に負荷がかかるとまずい」 レナ「分かった、じゃあ任せてもいい?ちょっと甲板行って伝えて来る」 ケイ「いいよ、俺ついてるから」 ミナト「エミー、行き先アブドゥルでー」 レナ「どうしたの?」 ミナト「何かさ、ルースさんが大怪我したとかで、あそこの医師じゃ処置できないんだって」 紫竜「ほぅ、ご指名か」 伝氏「で、ルースって誰?」 ミナト「うちの賞金稼ぎ、猛が中国襲ったときに来てくれた人」 伝氏「っほー、楽しみー」 蒼太「あの、赤岡竜さんですよね?」 竜「そうだけど・・・お前か、噂の新人幹部」 蒼太「ええ、もし暇なら勝負しません?」 紫竜「やめとけボーイ、こいつは加減とか知らねえぞ」 蒼太「あの貴族も恐れることなく斬り捨てたあなたとぜひ一度手合せをしてみたくて♪」 竜「いいぜ、刃無い刀持ってきてくれるか?」 紫竜「仕方ねぇなぁ・・・ちょっと待ってろ」 レナ「ちょっと待って‼‼‼‼‼夏希が中で・・・」 竜「刃ないから大丈夫だ」 レナ「でも・・・」 紫竜「ほらよ、怪我はすんなよ」 竜「ありがとよ、じゃあ先行は譲ってやるぜ」 蒼太「では遠慮なく」 レナ「もう・・・」 伝氏「戦闘始まるぞー、全員中入れー」 デルタ「マジかよ・・・船壊すなよお前ら」 竜「あぁ」 蒼太「では早速」 抜刀術・蒼燕‼‼‼‼‼‼‼‼‼ 斬鮫‼‼‼‼‼‼‼‼‼ 竜「ち」 バッ レナ「さっすが・・・」 翔平「竜が力で押し負けてんぞ‼‼‼‼」 紫竜「抜刀術か・・・なかなかの威力」 蒼太「初見でこれを受け切るなんて、さすがです」 竜「恐れ入ったよ、これは面白くなってきた」 ギィン‼‼‼‼‼‼‼‼‼ 蒼太「ただの振り下ろしで・・・この威力・・・」 竜「攻めるぜ」 鬼鮫‼‼‼‼‼‼‼‼‼ 梟之理‼‼‼‼‼‼‼‼‼ 竜「受け流したか・・・」 チャキッ 竜「刀を鞘に・・・?」 蒼太「へへ」 斬鮫‼‼‼‼‼‼‼‼‼ 抜刀術・蒼燕‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼ 竜「ち」 ガッ 竜「痛っ・・・鞘で攻撃とは・・・」 蒼太「使える物は何でも使いますよ♪」 スッ 竜(あの構えは‼‼‼‼) 蒼太「剣舞」 蝶之舞‼‼‼‼‼‼‼‼‼ 竜「なるほどね」 蒼太「んな‼‼‼‼」 ギィン‼‼‼‼‼‼‼‼‼ 紫竜「勝負あったな」 竜「剣舞ってのは4~5発の振りを1括りにする剣技、流派ごとにそれは異なる為被るなんてことはまずない」 伝氏「んで?」 竜「今のお前の連撃は、レナのそれと酷似していた、それはつまり、お前らが同じ流派だということだ」 蒼太「そう・・・ですね」 竜「レナ、何で今までそれを黙ってた、お前も流派の継承者って事だろ」 レナ「それは違うよ、蒼太君の剣の師匠は私の兄・・・私は兄が蒼太君に教えてるのを見て真似てただけなの」 紫竜「だからか、初めて会った時、経験が無い割に剣技は綺麗だと思ったんだよ」 デルタ「今の最後の立ち合い、ガード出来たんじゃねえか?」 蒼太「防御技は習ってないんです・・・師匠に」 シオン「そんな状態でよく師匠はお前を海に出したもんだな」 レナ「もういいよ・・・これ以上隠しても仕方ないし」 蒼太「・・・分かりました」 エレン「ん?」 蒼太「僕の師匠で、レナさんのお兄さんは伊達蓮司、ついこの間の脱獄者で、国連を直接倒そうとしている桜組の総長です」 翔平「・・・・・・?」 ミナト「マジか・・・」 エミ「えー‼‼‼‼?」 伝氏「おっと・・・それは凄いな」 翔平「誰?」 デルタ「この半年で世界で最も力を付けた桜組、国連に恨みを持つ者を片っ端から集めて勢力を拡大した」 デルタ「その総長は元々国連陸軍の中将で、ジャパン支部長として仙台にいたわけだが・・・確か伊達政宗の子孫だったよな」 レナ「えぇ・・・私もそうなる」 伝氏「ま、マジかよ・・・」 彩香「それで、伊達蓮司には今や新世代と同等の1億の賞金がかかってるの」 翔平「何?同等って」 彩香「そっか、タイミング的に知らなかったかもね、新世代全員手配書が更新されたのよ」 ミナト「お、見せて見せてー」 『キャプテン』天野ミナト 懸賞金1億2000万円 『赤足』本郷翔平 懸賞金1億円 『オペレーター』光炎ユウ 懸賞金8000万円 『DEATH-FIELD』鈴原ナギ 懸賞金8000万円 『10代目BLOOD』神崎進也 懸賞金8000万円 『PHANTOM』星川玲斗 懸賞金1億2000万円 『銀竜』緑川大雅 懸賞金1億2000円 ミナト「億とは・・・随分国連も思い切ったな」 翔平「何だ、神崎やナギも名前と顔割れてんじゃん」 エミ「全員8000万円以上で、今までの事件を考慮してるみたい」 彩香「で、まぁこれ以上に問題なのが・・・」 『鬼鮫』赤岡竜 懸賞金1億5000万円 『黒獣』赤羽レン 懸賞金1億5000万円 デルタ「おっつ・・・」 竜「ハッハッハッハ、俺一番じゃんか」 蒼太「すげー‼‼‼」 クロ「貴族斬った件だろうな、赤羽は威加槌の件か」 レナ「で、それと同等って言われてるのが桜組ね」 『独眼竜』伊達蓮司 懸賞金1億4000万円 『狼忍』藤野半蔵 懸賞金1億4000万円 レナ「この二人が脱獄囚、それ以外にも桜組にはとんでもないのがいっぱいいるらしいよ」 志保「一応、桜組というのは昔からありました・・・クインテットもそこに加盟しています」 ミナト「っへー、あれ、でも伊達蓮司って国連中将だったのに何で掴まってたの?」 彩香「確か謀反の疑いがあったとか」 蒼太「それは違うんです‼‼‼‼」 翔平「違う?」 ゴロゴロゴロゴロ レナ「ん・・・この風・・・」 エミ「話はまた後で、全員配置について‼‼‼‼サイクロンよ‼‼‼‼‼」 レナ「アブドゥルまであと少し・・・突っ切るよ‼‼‼‼‼外輪だして‼‼‼‼‼」 エレン「はいはい」 シオン「翔平‼‼‼‼‼デルタ‼‼‼‼‼外輪回せ‼‼‼‼‼」 紫竜「竜、帆たため」 竜「おいメガネ‼‼‼‼‼お前やっとけ、俺はオール探してくる‼‼‼‼‼」 クロ「ち、分かったよ‼‼‼‼‼」 翔平「灯台見えたぞー‼‼‼‼‼」 ミナト「船ごと俺が飛ばそうか‼‼‼‼?」 伝氏「ダメだ‼‼‼‼‼そんな事したら夏希に負荷がかかる‼‼‼‼‼」 レナ「大丈夫よ、そんな事しなくても十分船は持つから」 ミナト「ならいいや、野郎どもー‼‼‼‼‼進め進め‼‼‼‼‼」 竜「いいから漕げお前も‼‼‼‼‼」 バシッ ミナト「はいはい」
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岸辺露伴は動かない-雛見沢- その⑤ 前へ 戻る 次へ 31 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 20 37 06.78 ID 0Jt8Vstp0 神社から学校までは大した時間は掛からなかった。 もちろん、子供たちはその道のりも楽のしそうにお喋りしていたし、露伴も雛見沢の無邪気な子供たちと接するのは楽しかった。 沙都子「さぁ、露伴さん、ここが学校ですわーっ!」 露伴「うーん、学校と言うにはちょっと変わった建物だねぇ。 確かに公共施設っぽいんだが、学校には見えないなぁ。変なゲートもあるし。」 魅音「鋭いねぇ、露伴さん。ここは本来学校じゃないんだよ。 元々は営林署の建物だったんだけど、一部を間借りして学校にしてるんだ。 だからこの学校の正式名称は、鹿骨市立興宮小学校雛見沢分校と、同興宮中学校雛見沢分校ってわけ。」 露伴「へぇ、小学校も中学校も一緒なんだね。 それなら沙都子ちゃんと君らが友達なのも納得ってもんだ。」 レナ「私たちの歳になると、興宮の中学校に行っちゃう子が多くて同じ世代の子は少ないんです。 圭一君が引っ越してくる前は、魅ぃちゃんと私ふたりっきりだったくらいで。」 露伴「なるほどなー。よかったじゃないか圭一君。 こんなに可愛い女の子が二人もいて、ライバルがいないんだぜ。」 レナ「わわわわ、ど、どどど、どういう意味かな。かな。」 圭一「ちょ、やめてくださいよ露伴さんー。 レナはまだしも、魅音なんて男友達みたいなもんなんすからー。 露伴さんの前だからちょっと猫かぶってるんすよ、こいつー。」 魅音「どうせおじさんは可愛くないですよーだ。」 魅音がそう言ってむくれると、全員で大笑いするのだった。 32 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 20 41 45.53 ID 0Jt8Vstp0 その後、魅音の案内で教室へと向かう。鍵はかかっていなかった。 なんとも無用心な学校だ。魅音が言うには、日曜に鍵がかかっているかは五分五分らしい。 営林署の職員さんが最後まで残っているとよくかけ忘れるそうだ。 田舎らしいと言えば田舎らしい。それが雛見沢のいいところなのかもしれない。 教室に入るなり、魅音が指示を出し、机をくっつける。 4つの机をくっつけてその周りを囲むようにに全員で座る形になった。 34 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 20 45 25.89 ID 0Jt8Vstp0 魅音「さーて、本当は明日する予定だったんだけどねぇ。 まぁいい機会だし、今日やっちゃおうかな。 それでは、会則に則り、部員の諸君に是非を問いたいっ! 彼、前原圭一君を新たな部員として我らの部活動に加えたいのだが・・・いかがだろうか!!」 露伴「おいおい、いきなりなんだよ。」 レナ「レナは異議な~し!」 沙都子「をっほっほっほ!貧民風情が私の相手を務められるのかしら! それに露伴さんはどうするんでしてっ!?」 梨花「・・・・・・ボクも沙都子も賛成しますですよ。 露伴も混ぜてあげてほしいのです。」 レナ「うんうん、露伴さんもやろうね。やろうね。」 37 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 20 50 11.97 ID 0Jt8Vstp0 魅音「全会一致!おめでとう前原圭一くん。君に栄えある我が部への入部試験を許可する! 露伴さんにも特別ゲストとして参加を許可しよう!!」 圭一「順を追って説明しろ!何の部活だ?俺はまだ入るとは言ってないぞ!」 露伴「僕はおもしろそうだからなんでも大丈夫だがね。」 魅音「露伴さんノリいいじゃーん。 我が部はだね、複雑化する社会に対応するため、活動毎に提案される様々な条件下、 ・・・時には順境、あるいは逆境からいかにして・・・!!」 レナ「・・・レナは弱いから・・・いじめないでほしいな。仲良くなろうね。」 沙都子「レナは甘えてますわ!弱いものは食い尽くされるのが世の常でございますわー!」 梨花「・・・・・・つまり、みんなでゲームをして遊ぶ部活なのです。にぱ~☆」 露伴「僕はガキだからって手加減しないからな。やるからには勝たせてもらうよ。」 39 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 20 50 57.69 ID 0Jt8Vstp0 魅音「おおっ。露伴さん良い事言うねぇー。 会則第一条!!狙うは一位のみ!遊びだからなんていういい加減なプレイは許さないッ!!」 沙都子「会則第二条!!そのためにはあらゆる努力をすることが義務付けられておりますのよ!」 梨花「・・・・・・もちろんボクも頑張りますです。」 レナ「レナも弱いけどね、精一杯頑張ってるの。」 露伴「先に言っとくけど、強いほうだと思うよ。僕は。」 圭一「よし、俺も・・・本気でやってやるぜェーーー!!!」 44 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 20 56 25.97 ID 0Jt8Vstp0 露伴「それで、なんのゲームをするんだい?」 魅音「そうだねー。ちょっと待ってよー。」 そう言いながら魅音はロッカーへと向かった。 ロッカーを開けて中を漁り始めた。大分中身は多いようだ。 魅音「難しいゲームは圭ちゃんと露伴さんだけに不利だからね。今日は誰にでもわかるゲームにしよう。 スタンダードにトランプの・・・ジジ抜きはどうッ?」 露伴「僕はなんでもいいよ。圭一くんの入部試験なんだろ?」 圭一「いいぜ。受けてやるよ!」 魅音「もちろん、罰ゲームありだからね。露伴さんも。 今回は一位が罰ゲームを決めるっていうので、どう?」 露伴「あぁ、構わないよ。一位になるのは・・・僕だからね。」 圭一「へへっ、入部試験らしいからなぁ。露伴さんには悪いけど、俺が一位を取らせてもらうぜッ!」 沙都子「あーら、圭一さんはビリにならないようにするので精一杯ではありませんことーッ?」 レナ「あはは、私には手加減してほしいな・・・はぅ。」 47 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 20 59 55.16 ID 0Jt8Vstp0 魅音「ほーら、カードは切り終わったよー。 じゃあ、ジジを抜いてっと。ほら、配るよー。」 魅音は机の中央にジジを抜くと、カードを配りだした。 ジョーカーも抜いてあるようだった。 露伴と圭一以外はそのジジのカードを凝視している。 圭一「このトランプ結構傷物だな・・・もしかして・・・みんなにはその伏せてあるカードがわかる・・・なんてことないよな。」 沙都子「会則第二条ですわー。圭一さんも勝つために最善の努力をなさいませー。」 レナ「いくつかのカードは特徴的だから・・・圭一くんにもすぐ覚えられるよ。」 露伴「へぇ・・・そいつはおもしろそうだな。」 露伴はカードが他人にバレるのも気にせずに、自分のカードの表と裏を眺め、傷を確かめている。 他人のカードもジロジロと見て傷を探しているようだ。 圭一「じょ、上等だぜ!!この程度でハンデになると思うなよ!!!」 51 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 21 03 53.35 ID 0Jt8Vstp0 魅音「くっくっく!圭ちゃんの手札を右から言うぜ?3,4,9,J,Q。 露伴さんは右から、Q,7,2,9,K。」 露伴「やるね。正解だよ。」 圭一「ぐわああァァァアアッ!!」 梨花「ちなみに、ジジはダイヤのJなのです。」 圭一「うがァァァァアアッ!!」 沙都子「どうカードを入れ換えたって、見え見えですわ! あがりですのー!」 圭一「お・・・鬼だ・・・こいつらは鬼だ・・・! レナ・・・は・・・鬼じゃないよな・・・?」 53 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 21 08 22.37 ID 0Jt8Vstp0 レナ「ご、ごめんね圭一くん。・・・こっちがハートの3だよね?・・・あがり!」 圭一「おわァァァアァァァアァァアアアッ!!! 残るは・・・露伴さん・・・・・・ そうだ・・・露伴さんは、俺と・・・対当なはずだ・・・。」 露伴「レナちゃんがさっき引いたのが3ってことはだ。 魅音ちゃんが言ってたのは魅音ちゃんから見て右みたいだね。 すると、これがQなのかな?・・・うん、あがりだ。」 圭一「ヤッダーバァアァァァァアアアアアッ!!!!」 58 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 21 16 36.03 ID 0Jt8Vstp0 魅音「やるねー、露伴さん。ポイントは減点制ね。着順がそのままマイナス点。 トータルで一番少ない人が優勝!」 梨花「・・・では、魅音が1、沙都子が2、ボクが3で、レナが4、露伴が5で、圭一が6なのです。」 梨花がそう言うと、スコアボードを書きこんでいく。 露伴「おっと、減点5はでかいなぁ。じゃあもう、次からは手加減なしでいかせてもらうよ?」 魅音「へぇー。露伴さん自信あるんだ。いいよ、かかっておいで。この私が相手したげるよ。」 沙都子「露伴さん、この私も忘れてはいけませんのよー!!かかって来なさいませ。」 圭一「く・・・露伴さんまで・・・。」 レナ「・・・や、やっぱりさ、綺麗なトランプでやらないと圭一くんに不公平だよ・・・。」 魅音「いいのいいの。圭ちゃんだって男だし。 それに露伴さんはもう対応しはじめてるしね。」 露伴「対応しはじめてる?この岸辺露伴を舐めてもらっちゃ困るよ・・・。 フフフ。はやく次のカードを配ってくれ。」 61 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 21 20 22.14 ID 0Jt8Vstp0 次のカードが配られる。 露伴「それじゃあ、魅音ちゃん。 君から見て右から、5,7,3、Q,K。沙都子ちゃんも同じく右から、A,2,7,10,J,Q。 ちなみに、7は魅音ちゃんのがダイヤ、沙都子ちゃんのがスペード、 Qは魅音ちゃんのがクラブで沙都子ちゃんのはスペード、だろ。」 沙都子「な、なんですってぇぇぇぇえー。全部当たってますわっ!!」 魅音「・・・露伴さん、1回で全部覚えたっていうの!? それに私の持ってるクラブの5はダイヤのKと区別がつかないはず・・・。 でも、露伴さんはKはもってない・・・。」 露伴「見分けるのに使えるのは傷だけじゃないぜ? 今度、どっちが日焼けしてるかよーく見ておきなよ。」 沙都子「露伴さんッ!かっこいいですわぁー!」 レナ「すごいね。すごいね。レナにも教えてほしいな。」 圭一「・・・こんなの勝てるかァァァァァアアアアア!!」 67 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 21 25 38.25 ID 0Jt8Vstp0 ゲームの展開は露伴と魅音の一騎打ちになる。 とは言え、すべてのカードがわかる露伴に魅音は一歩及ばない様子だった。 魅音の焦りを感じ、圭一は考える。いましか自分が一矢報いるチャンスはないと。 魅音「ほら、圭ちゃん隠さない隠さない!・・・これが確かダイヤの2だったよね。 ・・・あれッ?!・・・圭ちゃん・・・あんた、まさかァッ!?」 沙都子「ダイヤの2を偽装したと言うんですのっ!?あ、味な真似をしまするでございますわぁぁぁああ!!」 露伴「へぇ、僕もダイヤの2かと思ったよ。ちょっと違和感はあったけどね。 やるじゃないか、圭一君。」 69 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 21 26 38.65 ID 0Jt8Vstp0 圭一「へへへ。まぁ俺のビリはすでに確定してるけど、魅音がこんなにうまく引っ掛るなんて最高だったぜ。 大満足だ。うぇっへっへっへっ~。」 魅音「むむむ、順位に影響はないとしても、こりゃぁやられたねぇ。屈辱だよ・・・。 ・・・圭ちゃんはこのあと1位をとってもビリだけど・・・嫌でしょ?」 圭一「当たり前だっ!!」 魅音「じゃあ、チャンスをあげようか。私と一騎打ち。 圭ちゃんが勝ったら、私と順位を入れ換えてあげるよ。」 圭一「へっ、リベンジってわけか。その話、乗ったぜッ!!! 負けてから、やっぱなし、なんて言うなよっ!!」 魅音「あたしは100%勝つからね。負けるなんてこと、これっぽちも考えたことないよッ!」 72 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 21 28 11.92 ID 0Jt8Vstp0 圭一と魅音の一騎打ちが始まる。 ルールは単純。魅音が両手に持ったカードのうち、どちらがジョーカーかを当てる。 ただそれだけだった。 圭一はかなり善戦するも、魅音の目論み通り罠に引っかかった。 他のメンバーもわざと演技をして圭一を誘ったようだった。 だが、圭一の善戦ぶりは評価されたらしい。 魅音「部長、園崎魅音の名において。前原圭一。 あんたの我が部への入部を・・・許可する・・・ッ!! これにて決着ッ!!本日の優勝は、特別ゲスト!露伴さん!! 栄えあるビリは・・・前原圭一ッ!!」 75 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 21 29 56.87 ID 0Jt8Vstp0 レナ「魅ぃちゃんが後ろ手で細工したとき、またやるんだーって思ってどきどきしちゃった!」 沙都子「圭一さんが、正解に触れる直前で止まったときにはかかった!って思いましたわー!!」 梨花「・・・見事にひっかかってくれましたです。」 露伴「僕みたいに全部のカード覚えてれば勝てたのにな。 まぁ、圭一君には無理だろうけどね。ふふふ。」 圭一「・・・え?ちょっと待て。 お前ら全員、最初から知っててあんなに真剣に盛り上がってたのか・・・??」 梨花「・・・楽しくなるようにみんなで盛り上げましたですよ。」 圭一「・・・。 お、お前らみんな鬼だァアアアアアアアア!人でなしィィイーーーッ!!」 78 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 21 30 57.64 ID 0Jt8Vstp0 魅音「さぁさぁ、露伴さん、罰ゲームを決めちゃってよ。 一位が決めるってことになってたからね。」 露伴「うーん、それじゃあ・・・、 罰ゲームじゃあないんだが、僕と魅音ちゃんが一騎打ちをするっていうのはどうだい?」 魅音「えっ、そりゃぁ願ってもない申し出だけど・・・、 露伴さんが負けたら、私が一位で露伴さんがビリになるよ・・・?」 露伴「僕が勝ったら、僕も入部するってことでいいかい? 入部しちまえば、罰ゲームさせ放題みたいだからな。」 魅音「露伴さんいい趣味してるねー。いいよ、その話乗ったッ! 誰か異議はあるッ!?」 一同首を横に振り、賛成の意を表しているようだ。 魅音「よしッ!全会一致ィイッ! じゃあ、露伴さん、ちょっくら部員で作戦会議するから隣の部屋に行ってくるよ?」 露伴「あぁ、僕を負かす方法を考えてきなよ。ふふふ。」 魅音「全員集合ーッ!!」 露伴以外「おぉぉぉおおおーーーッ!!!」 子供たちは全員で勢いよく教室を飛び出していった 83 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 21 35 27.00 ID 0Jt8Vstp0 数分後、沙都子を筆頭にゾロゾロと子供達が戻ってきた。 沙都子「露伴さん、覚悟はよろしいですことー? 流石の露伴さんも、これには一網打尽ですことよーッ!」 露伴「一網打尽っていうのはそういう意味じゃないんだが・・・。 まぁ、いいや。それで?何をしたらいいんだい?」 魅音「まず最初に言っとくよ、一応入部試験だから、私と一騎打ちというより、 部員vs露伴さんになるけど、かまわないね?」 露伴「かまわないよ。どうせ魅音ちゃんが罠を考えてるんだろ?」 魅音「何でもお見通しだなぁ、露伴さんは。 でも、こいつはそうは行かないよ。ふふふふ。」 86 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 21 38 47.01 ID 0Jt8Vstp0 露伴「前置きはもういいから、ルールを説明してくれよ。」 魅音「せっかちさんだなぁー、もう。 じゃあ説明するけど、一番大切なことを言っておくよ。 露伴さんはヤリ手だからね。質問は禁止させてもらう。 これ以降、露伴さんは言葉を発したらそれが解答だと見なす。 そういうことでいいッ?」 露伴「・・・。」 魅音「これもひっかからないか。今の返事だけ、していいよ。」 露伴「了解した。」 魅音「それじゃあルールの説明だね。 これから私、レナ、圭ちゃんの3人がそれぞれヒントを言うよ。 ただし、一人だけ本当の事を言っている。残りの二人は本当の事とは逆の事を言ってる。 露伴さんには誰がジョーカーを持っているのか当ててもらう。 簡単だから、わかるよね?オーケーならうなずいて。」 露伴は素直に頷く。 87 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 21 39 52.19 ID 0Jt8Vstp0 沙都子「それでは、ヒント開始ですわぁー!」 魅音「レナがジョーカーを持ってるよ。私は嘘ついてないからねっ。」 レナ「レナが嘘ついてないんだよ?だよ? レナはジョーカー持ってないしね☆」 圭一「いーや、レナは嘘つきだぜ。レナがジョーカー持ってるんだからな。」 梨花「以上でヒントは終了しましたです。」 魅音「さぁ、露伴さん、時間は無制限でいいからよーく悩んでねぇ。 うっひっひっひっひー。」 103 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 21 54 39.49 ID 0Jt8Vstp0 魅音の嫌らしい笑いを露伴の手が遮った。 今日も柔らかそうな達人の手だ。勃起しそう。 露伴がニヤリと笑う。 露伴「魅音ちゃんと圭一君。 ふたりともジョーカーを持ってる。1枚づつ。」 露伴が答えた瞬間、子供達が凍りついた。 魅音「く・・くくっ・あはははははははは。」 104 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 21 54 51.13 ID 0Jt8Vstp0 露伴「僕が魅音ちゃんか圭一君のどちらかを当てずっぽうで答えたら、もう一人がジョーカーを見せて不正解。 僕が深読みして沙都子ちゃんか梨花ちゃんを当てたら、そんなズルはしない、とからかう。 さっきやってたゲームがババ抜きに近いジジ抜きだし、圭一君の勝負のときはジョーカーは1枚だった。 僕がジョーカーを1枚しかないと思い込むのにはいい条件だ。いい作戦だったと思うよ。」 魅音「ちぇー、やっぱり沙都子と私で一枚づつ持っておくんだったなー。 冷酷になれなかったのが私の敗因だね。」 露伴「魅音ちゃんが優しい子でよかったよ。」 魅音「そりゃぁ部活のときは褒め言葉にならないよーだ。」 110 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 22 02 44.49 ID 0Jt8Vstp0 魅音「それじゃあ、露伴さん。 部長、園崎魅音の名において。特別に入部を許可するッ!! なお、学校生徒ではないので、特別部員とし、参加可能な場合のみ、参加するものとするッ!!」 沙都子「露伴さん、流石ですわぁー!やりましたわねっ。」 圭一「この作戦なら、露伴さんを見事だませると思ったんだけどなぁ。」 レナ「レナは露伴さんなら正解できるって信じてたよ☆」 梨花「ぱちぱち。露伴、すごいすごいなのです。」 魅音「露伴さん。私の完全なる負けだよ。私がビリになる約束はしてなかったけど。 一騎打ちで負けて罰ゲームしないわけにはいかないからね。 私と圭ちゃんに罰ゲームを決めてちょーだい。」 121 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 22 19 57.97 ID 0Jt8Vstp0 露伴「罰ゲームか、何も考えてなかったな。」 今日はもう、終わりで解散かい?」 沙都子「私と梨花はそろそろ夕飯の買出しに行かなくてはなりませんわ。」 魅音「そうだねぇ。今日はこのくらいで解散にしようか。」 露伴「それじゃあ決まったよ。魅音ちゃんと圭一君が手を繋いで一緒に帰る。 家の方向、逆だったりする?」 魅音「ちょ、ちょちょ、露伴さーん! それのどこが罰ゲームぅッ!?」 圭一「ろ、ろろろ、露伴さん、それは、あの、」 露伴「罰ゲームだと思わないくらいなら、楽でよかったじゃないか。 じゃあ、それで決定だな。」 レナ「ふぇ・・・二人だけ仲良しずるいな、ずるいな。」 露伴「おっと、レナちゃんも帰り道一緒かい? レナちゃんは一緒に手を繋いだらだめだぞ。二人だから意味があるんだからなぁ。」 その後も解散になるギリギリまで、圭一と魅音は口を揃えて文句を言っていた。 132 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 22 30 26.60 ID 0Jt8Vstp0 部屋を片付け、全員で校門の外まで来る。 魅音「それじゃー、ここで解散でっ!」 露伴「ほら、学校から出たんだから手を繋ぎなよ。」 圭一「露伴さん、人に見られたら困りますよぉ。」 露伴「だから罰ゲームになるんじゃないか。いいから繋げって。」 レナ「うふふふ。露伴さんは何でもお見通しなんだね。だね。」 魅音「わーわー、レナが何を言ってるかわからないー。」 沙都子「なんだかさっきから魅音さんの様子が変ですわ。 一位になれなかったのが相当悔しいのですわねぇ。」 梨花「沙都子もいつかわかる日が来ますですよ。」 そう言って梨花が沙都子の頭を撫でた。 139 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 22 34 52.94 ID 0Jt8Vstp0 沙都子「なんだか馬鹿にされている気がしますわ。」 梨花「そんなことないのですよ、沙都子がいい子いい子なだけなのです。」 圭一「じゃあ・・・魅音・・・。」 そう言って圭一が魅音のほうに手を差し出す。 魅音「う・・・うん・・・。」 魅音が申し訳なさそうに圭一の指を握った。 146 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 22 48 06.33 ID 0Jt8Vstp0 顔を赤くして手を繋ぐ二人に露伴が割り込んできた。 露伴「だめだめ、そんなんじゃあ手を繋いだうちに入らないぜ。 ほらっ、こうだよ、こう。」 そう言って露伴は二人の手をとり、貝殻にぎりにさせた。 魅音「はわわわわ、あぅ・・あぅ。」 圭一「ちょ、露伴さん、勘弁してくださぃよぉぉぉおお。」 露伴「魅音ちゃんの家に着くまで、このまま帰らないとだめだからな。 なんたって、罰ゲームなんだからね。レナちゃん、ちゃんと見張っといてくれよ。」 レナ「はーい、了解ですっ。レナもこんな罰ゲームがしたいな。したいな。」 露伴「それは、僕が一位のときにはないな。 レナちゃんじゃあ圭一君が恥ずかしがらないからね。」 レナ「うーん、じゃあレナが頑張って一位狙っちゃおうかなっ☆」 露伴「本気のレナちゃんと勝負できるのを楽しみにしてるよ。」 148 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 22 49 12.64 ID 0Jt8Vstp0 圭一「レ、レナァー、置いてくぞーっ! 恥ずかしいんだからさっさと帰るぞっ!」 魅音「はぅぁ・・・あぅ・・・。」 レナ「ふふふ。じゃあ帰るね。 露伴さん、魅ぃちゃんに気を使ってくれてありがとう。」 露伴「あれ?罰ゲームのつもりだったんだが、 もしかして・・・そういうことかい?」 レナ「はぅ・・・。レナは知らないよ☆知らないよ☆ それじゃあ、沙都子ちゃん、梨花ちゃん、露伴さん、さようなら。」 沙都子「また明日ですわーっ!」 梨花「また明日なのです。」 こうして年長組3人は帰って行った。 155 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 23 00 44.05 ID 0Jt8Vstp0 沙都子「さーて、私達は買い物に行きますわ。 露伴さんはどうなさいますの?」 露伴「よく考えたら、まだ宿を見つけれてないんだよな。 これから探そうかと思うんだが・・・。」 沙都子「それなら、うちに今晩も泊まっていくといいですわ。 ねぇ、梨花ぁ?」 梨花「露伴ももう部活の仲間なのです。好きなだけ泊まっていくといいのですよ。にぱー☆」 露伴「そうかい?それじゃあもう一晩お願いしようかな。 (沙都子ちゃんがいるときに聞けば、大体オーケーが出そうだな)」 沙都子「じゃあ、露伴さん、お買い物に行きますわよ。 また村をご案内しますわぁー。」 158 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 23 06 14.04 ID 0Jt8Vstp0 露伴「あぁ、買い物ついでにさ、自転車か何かが欲しいんだけど、売ってる店あるかい? 誰か借りれる人がいればそれが一番なんだが・・・。」 沙都子「自転車屋さんは興宮に行かないとありませんわね。 うーん、ダム工事現場のゴミ山に行けば捨ててあると思いますけど・・・」 露伴「そりゃあ丁度いい。こっちにいる間だけ使えればいいからさ。 じゃあそこに拾いに行くことにするよ。」 沙都子「でも、お店とダム現場は別の方向ですわよ。」 露伴「地図は持ってるって言っただろう?一人で行ってくるよ。」 沙都子「うーん。迷子になったら、どこかのおうちに道を聞きなさいませ。 梨花の友達だと言えばみんな案内してくれるはずですわ。」 梨花「みぃー。村の人はみんな親切なのですよ。 それより沙都子、そろそろタイムサービスに間に合わなくなるのです。」 沙都子「それはいけませんわッ!それじゃあ露伴さん、私達よりお先にお帰りになったら待っていてくださいましー。」 年下2人は本当に時間がないようで、自転車を取りに走って家に帰っていった。 露伴は一人、ダム工事現場を目指して歩き出すのだった。 174 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 23 48 26.45 ID 0Jt8Vstp0 ■TIPS 羽入の報告---- 羽入「ロハーン、待ってくださいなのですよー。」 露伴がダム現場を目指し、歩いていると羽入が走ってきた。 露伴「丁度いいところに来た。いまダム工事現場に行くところだったんだ。 案内してくれ。」 羽入「ダム工事現場というと、あのゴミ山のことですか?」 露伴「多分そうだ。自転車を調達したくてね。」 羽入「わかりましたです。案内しますです。」 176 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 23 49 14.00 ID 0Jt8Vstp0 露伴「ところで、今日はどこに行ってたんだ? 朝起きて服を受け取って以来見かけなかったが。」 羽入「今日はお休みしてたのですよ。 昨日の夜にロハンの服を取りに行って力を使いすぎたのです。 僕だって疲れたり眠くなったりするのですよ。」 露伴「ふーん。幽霊のわりにめんどくさいんだな。」 羽入「あぅあぅ。ロハンの為に服を取ってきたのにひどいのです。」 露伴「服を持ってこれるくらいなら、車も持ってきて欲しいもんだな。」 羽入「大きいものは無理なのです・・・。あ・・・。」 178 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 23 52 23.69 ID 0Jt8Vstp0 露伴「ん?なんだよ?」 羽入「そういえば、ロハンの車壊されちゃったのです。」 露伴「・・・なんだと・・?どういうことだ。 ちゃんと説明しろ。」 羽入「僕がロハンの服を取りに行ったらですね、神社に人がいたのです。 その人たちは僕が見えるのか、僕を追い掛け回したのです。 それで、急いで車から服を取り出そうとしてたら、石を投げつけてきて・・・。」 露伴「羽入が見えるということはスタンド使い・・・、そいつの特徴は?」 180 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 23 55 18.06 ID 0Jt8Vstp0 羽入「1人じゃないのです。4人いましたです。 一人は僕くらい小さい背の男。一人は真っ白なコートの男。 一人はハンバーグみたいなのを頭にのっけた男。 もう一人は、よく覚えてないのですが、気持ち悪かった気がしますです。」 露伴「康一君に承太郎と仗助か。最後の一人はわからないが・・・、 最初の3人は僕の仲間だ。」 羽入「仲間・・・ですか?」 露伴「あぁ、ハンバーグのやつは気に入らないが、みんな僕の町に住んでるスタンド使いだ。 多分、僕が行方不明になったんで調べに来たんだろう。 君は敵のスタンドか何かかと思われたに違いない。」 186 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 23 57 54.27 ID 0Jt8Vstp0 羽入「あぅあぅ。実体のない世界でよかったのです。 みんな容赦なく殴ったりしてきたのです。」 露伴「あいつらは僕と違って物騒な能力ばかりだからな。 承太郎の時を止めるのはすごいが・・・。」 羽入「そういえば、こっちの世界に戻ってくる前に時間が止まってた気がしますですよ。」 露伴「まぁいい。今度あっちの世界に行ってあいつらに会ったら、伝えてくれないか? 僕は無事でそのうち帰るから気にするなって。」 羽入「あぅあぅ・・・。 それが・・・だめなのです。彼らがロハンの世界で能力を使ったせいで、 ロハンの能力の余波をたどることができなくなったのです。 もうロハンの世界には僕は行けないのです。」 189 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/27(木) 23 59 42.60 ID 0Jt8Vstp0 露伴「ちッ・・・余計なことをしてくれる連中だ。 康一君は別にいいけどな・・・。 それじゃあ、僕はもう元の世界に戻るまでは彼らに連絡できないし、 物を持ってくることもできないんだな?」 羽入「はい。そういうことになりますです。」 露伴「まぁ、いいか・・・。だいぶ真相がわかってきたしな。」 羽入「本当なのですか?今日何かあったのですか?」 露伴「いや、今日は遊んだだけだが、その間に大分考える暇があった。 少し聞きたいことはあるが、それを聞き終えれば、真相がわかるかもしれない。」 羽入「聞きたい事というのは僕にですか?」 露伴「あぁ、昨日は祟りの話は聞いたが、学校篭城事件の話を聞いてなくてね。 それ以外は僕なりに考えがまとまったところさ。」 羽入「すごいのです。教えてくださいなのです。」 露伴「学校篭城事件の話のほうが先だ。 ゴミ山に着くまで話を聞かせろよ。」 羽入「わかったのです。やっぱりロハンはすごいのです。」 2人はダム工事現場跡へと向かうのだった。 36 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/29(土) 15 02 46.23 ID vHg/mHq40 羽入と共にダム建設現場跡に着いた露伴は見覚えのある人影を見つけた。 露伴はその人影が自分の知る少年だと確認すると、ちょいと脅かしてやろうと考える。 露伴が足音を忍ばせて近寄ると、少年は突然振り向いた。 露伴「ぉっと、気づかれちまったか。」 圭一「露伴さん! 何しに来たんすか?罰ゲームはちゃんと終わりましたよ。」 38 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/29(土) 15 05 16.41 ID vHg/mHq40 露伴「偶然だよ。君がいるとは思ってなかったさ。 それに、いい思いができたんだから、あんまり怒るなよな。」 圭一「いい思いって・・・、からかわないでくださいよ。 別に魅音と手を繋いだって・・・」 露伴「あんな男みたいなやつじゃあ、いい思いでもなんでもない。 ってかい?その割には恥ずかしがってたじゃないか。」 圭一「あ、あれは、村の人に見られたら勘違いされると思ったんですよ。」 露伴「ふぅーん。まぁ、そういうことにしといてあげよう。 でも、女の子と手を繋いで帰れるなんてうらやましいぞ、圭一君。 ちょっとは感謝してくれよ。」 圭一「ま、まぁ、そりゃ・・・ちょっとは魅音も女の子なのかなって思いましたけど・・・。 って、いやいや、な、何言ってんだ俺。取り消し、今の取り消しですよ。」 露伴「聞かなかったことにしといてやるよ。ふふふ。」 圭一「露伴さん、絶対ばらしてやるぞって顔してますよ・・・。」 39 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/29(土) 15 13 11.27 ID vHg/mHq40 レナ「圭一くーん!しゃべり声が聞こえるけど、誰かいるのーッ?」 ゴミ山の奥からレナの声が聞こえてくる。 圭一「あぁーっ!露伴さんが偶然通りかかったんだってさーッ!」 レナ「そっかー!待たせちゃってごめんねー!もうちょっとだからッ!」 露伴「なんだ、レナちゃんも一緒だったのかい?こんなゴミ山で何やってんだ、彼女は。」 圭一「さぁねぇ。昔、殺して埋めたバラバラ死体でも確認してるんじゃないすか?」 露伴「レナちゃんが犯人だって言うのかい?圭一君はおもしろいことを言うなぁ。 残った右腕を確認してるってわけか。ふふふ。」 圭一「・・・え?」 パシャッ 突如シャッターを切る音がした。 43 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/29(土) 15 21 40.11 ID vHg/mHq40 圭一「おわっ!」 露伴「おいおい、いきなり許可もなく写真を撮るなんて、こういうのを盗撮って言うんじゃあないか?」 富竹「あはは。すみません。 いつも野鳥の撮影をしてるもんで、断った試しがないんですよ。 いやぁ、夕闇に黄昏ながら何かを語り合う少年と青年。いい絵になってたんでね・・・。」 露伴「フンッ、お世辞はいいよ。次は撮影料を請求するからな、富竹さん。」 圭一「富竹・・・さん?」 富竹「いやいや、手厳しいなぁ。 えっと、そっちの子は初めて会うかな。君は雛見沢の人かい? 僕は富竹。フリーのカメラマンさ。雛見沢にはたまに来るんだ。」 レナ「圭一くーん!露伴さーん!お待たせー。待ったかな?・・・かな?」 レナがそう言いながらゴミ山から戻ってきた。 44 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/29(土) 15 27 56.94 ID vHg/mHq40 富竹「おっと、もう一人いたのかい。こんにちわ、レナちゃん。」 レナ「あ、富竹さん。もう、こんばんわ、だよ。だよ。」 確かにレナが言うとおり、すでに夕日も沈みかけ、夜と言っても差し支えない時間となっていた。 露伴「おっと、もう日が沈んじまうな。さっさと用事を済ませないと。」 レナ「そういえば、露伴さんは何をしに来たのかな?かな?」 露伴「自転車が欲しくてね、雛見沢にいる間だけ使えればいいから、 ゴミ山に捨ててないか探しに来たわけさ。レナちゃん、使えそうな自転車見かけなかったかい?」 レナ「それなら、レナが見つけたやつをあげるね。 もし私のが壊れたら使おうかと思ってたやつがあるの。」 露伴「そりゃちょうどいい。そいつをくれよ。どこにあるんだい?」 富竹「それじゃあ、もう暗くなってきましたので、僕はこのへんで。 またお会いしましょう、露伴さん。レナちゃんも、「圭一くん」も、またね。」 露伴「あぁ、"また"な。」 レナ「またねー☆ ほら、露伴さん早くしないと暗くなっちゃうよ。こっちこっち。」 富竹が別れを告げ立ち去ると、レナと露伴は圭一を残してゴミ山に消えていった。 46 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/29(土) 15 36 07.65 ID vHg/mHq40 無事に自転車を手に入れた露伴は、レナと圭一と途中まで一緒に帰ることにした。 露伴「そういえばレナちゃんは何をしてたんだい?あんなゴミ山で。」 レナ「レナはね、宝探しだよ。かぁーいいものを探すのっ。」 露伴「あのゴミ山でかい?よくわからないな・・・。」 レナ「あのね。あのね。今日はすっごいの見つけたんだよ! なんと、ケンタくん人形が捨てたあったのッ♪」 露伴「ケンタくん人形・・・あのケンタくんフライドチキンの前に置いてある、等身大の人形かい?」 レナ「・・・そう。ケンタくん☆ ・・・はぅ・・・かぁいいよぅ・・・お持ち帰りしたぃ・・・。」 47 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/29(土) 15 38 57.54 ID vHg/mHq40 露伴「あれのどこがかわいいんだ・・・。」 圭一「俺もよくわかんないすけど・・・、でもあれはゴミ山だろ? お持ち帰りしたきゃしてもいいんじゃないか?」 レナ「他の山の下敷きになってるの。・・・簡単には掘り出せないし・・・。 あそこ、灯りがないからすぐ暗くなっちゃうし・・・。」 圭一「俺も手伝ってやるよ。今日のうまかった弁当の恩返しってことでさ。」 レナ「・・・はぅ・・・あ、・・・ありがとう・・・。」 露伴「僕も弁当と自転車の恩があるけど、二人のお邪魔はしないことにするよ。」 レナ「はぅ・・・圭一くんと二人っきり・・・はぅ・・・。」 圭一「ろ、露伴さん、もう、すぐからかうのやめてくださいよー。」 露伴「ははは。おっと、僕はこっちだけど、多分この辺でお別れじゃないか?」 気がつくと、ダム建設現場からの細い道を抜け、村の通りまでついていた。 48 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/29(土) 15 39 35.46 ID vHg/mHq40 圭一「あぁ、俺らはこっちなんで、それじゃあ、露伴さん。また遊びましょう。」 レナ「また、部活しようね☆」 露伴「あぁ、またね。」 圭一「あ、露伴さん。聞きたいことがあるんですけど・・・今度教えてもらえますか?」 露伴「あぁ、さっきのことかい?別にいいけど。」 レナ「何のことかな?かな?」 露伴「ふふ。女の子には聞かせられない話なんだよ。 圭一君と僕の秘密さ。」 レナ「はぅ・・・二人だけの秘密・・・はぅ・・・。」 圭一「露伴さんッ!誤解される言い方しないでくださいよ。 ほら、レナ、置いてくぞーっ!!」 そう言ってレナと圭一は自分たちの帰路へと帰っていった。 50 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/29(土) 15 40 23.20 ID vHg/mHq40 羽入「ちゃんと圭一やレナとも仲良くなれましたですね。」 露伴「レナちゃんは、マークしておく必要があるしね。 圭一君は、大石さんの話だと漫画の主人公にぴったりだと思ってさ。 取材したかったんだが、まぁ、予想通りにからかい甲斐のある子だったよ。」 羽入「レナも圭一もとってもいい子なのです。あんまりからかっちゃだめなのですよ。」 露伴「うーん、やっぱり、やめられないね。 ガキをからかうのはさ、カッハッハッハッハーッ!」 羽入「むぅー、露伴はもっと素直になったほうがいいのです。」 羽入と露伴は、古手神社へと向かう。 今日の晩御飯はどっちが作るんだろうな。 帰ったら沙都子ちゃんに何か絵を描いてやろうかな。 露伴は家に着いてからのことに思慮を巡らせた。 雛見沢の子供たちのおかげで、露伴は少し大人になってきたようである。 52 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/29(土) 15 42 20.17 ID vHg/mHq40 ■TIPS 露伴のメモ---- 羽入からダム現場に行くまでの間に聞いたことをメモしておく 学校篭城事件について 学校篭城事件自体は、僕の知る通り竜宮礼奈が起こした立てこもり事件であり、 オヤシロ様の祟り等とはあまり関係がない 竜宮礼奈が34号文書を手にした その結果、雛見沢症候群の研究をしている自衛隊を、 なんらかのバイオテロを計画する組織と誤認し、事件を起こしたもののようだ 34号文書を竜宮礼奈に託したとされる、鷹野三四が死亡したのも、彼女が犯行を決意した背景にはあるようだ だが、この事件は羽入たちにとっては別の事件として捉えることができるらしい 53 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/29(土) 15 43 29.14 ID vHg/mHq40 まず、羽入達にとって、この"竜宮礼奈により立てこもり事件"は常に起きる出来事ではないらしい 彼女達の転生?の経験上、比較的低い確率で起こる事件なのだそうだ しかし、視点をもうひとつマクロな視点に移すと、かなりの高い確率で起きる事件になる それは、"雛見沢の少年少女のいづれか、または複数が雛見沢症候群の発症を起こす"というものらしい 学校篭城事件の際に、竜宮礼奈には雛見沢症候群の発症を示す症状が出ていたらしい また、彼女らの転生の中では、他にも圭一、魅音、詩音が症候群を発症するケースがあるそうだ ちなみに、詩音というのは魅音の双子の妹らしく、僕は面識がない 彼女らは一卵性双生児のため、羽入達にはどちらが発症して何らかの凶行を行っているのか判断できないそうだ 54 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/29(土) 15 44 04.53 ID vHg/mHq40 なぜ彼らが発症することが高確率で起こるのかはわからない 何か他の要因があるのだろうか? 思春期の彼らがもっとも精神的に不安定だということが発症に関与しているのだろうか または梨花の近くにいるために、何か影響があるのか? とりあえず、これに関しては僕には考えられないな 55 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/29(土) 15 44 25.88 ID vHg/mHq40 結論を端的に書こう 僕は、昭和58年の雛見沢では、 富竹・鷹野・梨花の殺害、竜宮礼奈の学校篭城事件、入江京介の自殺、が起きると思っていた しかし、実際には、富竹・鷹野・梨花の殺害は起こるが、その他に関しては必ず起こるものではないらしい 入江京介の自殺は、梨花達が知らない出来事らしいので、常に起こるかまったくわからない そして、篭城事件の代わりに、誰かの雛見沢症候群の発症が起こる ちなみに症候群の発症は高確率だが、起こらない場合、または梨花たちが気づかない場合もあるそうだ 57 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/29(土) 15 45 56.05 ID vHg/mHq40 さて、これらの話を聞いてある意味安心した 篭城事件がただの個別の事件であることが確認できたからだ これで僕の推理が正しければ、"常に"梨花を殺害する人間が誰なのかはほぼ推測できた しかし、別の問題も出てきたことになる 羽入の話では、雛見沢症候群を発症した人間に梨花が殺されることもあるらしい 記憶のノイズとやらで推測でしかないらしいが、多分そうなのだろう 僕のしばらくの行動目標が決まった まずは、梨花を殺害する人間の動機を探ること 殺害する人間の推測はできるが、動機はまったく思い当たらないからな そして、梨花を生き延びさせること 梨花が発症した人間に殺される等のケースは避けなければならない 逆に言えば、それらのケースを避けていれば梨花を殺す人間は必ず行動に移る そうすれば、僕の推理が正しいのか確かめることができる 58 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/29(土) 15 46 40.23 ID vHg/mHq40 惨劇の足音?---- レナ「はぅ・・・圭一くんと露伴さんの秘密・・・はぅ・・・」 圭一「あーもう、変なこと想像すんなよなー。 別にそんなことじゃないんだって。」 そう言いながら、圭一はレナの頭を乱暴に撫でた。 60 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/29(土) 15 53 12.01 ID vHg/mHq40 レナ「はぅ・・・。 でも、女の子には言えない秘密なんだよね。 魅ぃちゃんに教えてあげよーっと。」 圭一「おいおい、やめてくれよ、魅音にバレたら絶対言うまで聞いてくるもんなー。 まぁ、別に言ったっていいんだけどさ、露伴さんが言うとおり、女の子が好きそうな話じゃないんだよ。」 レナ「ふーん。 でも、圭一くんが本当に悩んでるなら、レナに聞いてくれても大丈夫だからね。」 圭一「そんな、悩み事なんかじゃないって。ちょっと気になることがあっただけだよ。」 レナ「気になること?レナが知ってたら教えてあげるよ?」 61 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/29(土) 15 54 25.13 ID vHg/mHq40 圭一「うーん。あそこさ・・・、さっきのダムの工事現場。 あそこで昔、なんかあったのか?」 レナ「ダム工事をやってたんだってね。詳しくは知らないけど・・・はぅ・・・。」 圭一「たとえばさ、工事中になんかあったとか。事故とか。」 レナ「知らない。」 62 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/29(土) 15 57 47.28 ID vHg/mHq40 レナ「実はね、去年までよそに住んでたの。」 圭一「え?レナも転校生だったのかい?俺はてっきり・・・」 レナ「だからね、それ以前のことはよく知らないの・・・ごめんね☆」 圭一「あぁ、そうなんだ、じゃあやっぱり露伴さんに聞いてみるよ。 露伴さん物知りだからなー。」 レナ「そうだね、露伴さんすごいよね。 魅ぃちゃんが完璧に負けるところなんて久しぶりに見たな。」 圭一「だよなぁー。あの魅音が完璧に負けてたもんなー。 それに絵を描いてくれたり、ちょっとからかうのが困るけど、また露伴さんと遊びたいぜ。」 レナ「そうだね。レナももっとかぁいいもの描いてもらおーっと。」 圭一「お、レナ、バイクだ、危ないぞ。」 63 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/29(土) 15 58 10.14 ID vHg/mHq40 圭一「痛ぇッ!くっそー、こんな砂利道で飛ばすなよなー。」 レナ「圭一くん、大丈夫?」 圭一「あぁ、石が飛んだだけだからよ。全然どーってことないよ。 さて、もう家だ。レナ、気をつけて帰れよ。」 レナ「うん、じゃあ、また明日。 待ち合わせに来なかったら迎えに来るからね。」 圭一「わーったよ。ちゃんと起きるって。 じゃ、またな。」 前へ 戻る 次へ
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沙都子「あなたは琴吹紬さんではありませんこと?」 紬「沙都子ちゃんは沢庵好き」 沙都子「嫌いではないですけど、それがどうかしまして?」 紬「お腹、減っているんじゃない?」 沙都子「・・・少しだけ減っていますわ」 紬「これ、あげるね 白いご飯もどうぞ」 沙都子「驚きましたわ!額に沢庵を保存している人なんて雛見沢でも見たことありませんわ!」 紬「ご飯も炊きたてだから、きっと美味しいと思うの 美味しいうちに食べて?」 沙都子「それでは・・・頂きますわね」 ポリポリ・・・ 沙都子「おいしいですわ!おいしいですわ!」 ヒョイ パク ポリポリポリ・・・ 沙都子「おいしいですわ!とまりませんことよ!」 紬「ふふふ・・・♪」 魅音「あれ沙都子じゃん ・・・隣に居るのは誰だ?村の人間じゃあないねぇ」 レナ「沙都子ちゃーん!」 沙都子「魅音さんとレナさんではありませんか ごきげんよう」 紬「沙都子ちゃんのお友達の魅音ちゃんとレナちゃんですね こんにちわぁ」 レナ「こんにちわー 誰かな?誰かな? 魅音「あんた観光客かい?」 紬「はい お近づきの印に、二人もどうぞ」 魅音「何だい、これは」 紬「炊きたての御飯と、琴吹家特製の沢庵です」 魅音「・・・琴吹・・・家?」 レナ「はぁう~♪ この沢庵ちっちゃくてかぁいいよぉ~♪ いただきまぁぁーす!!!」 ポリポリポリ 魅音「レナ!?」 レナ「おいしぃよぅ~☆ おいしぃよぅ~☆」 沙都子「魅音さんも、ごはんは炊きたてが美味しいですことよ? 早く食べてくださいまし」 レナ「はぁう~☆ おいしいぃよぅ~☆ やめられないかな?止まらないかな?かな?」 ヒョイ パク ポリポリポリポリ・・・ 沙都子「レナさん一人で食べ過ぎですことよ! 私の分も残しておいてくださいまし!」 ヒョイ パク ポリポリポリポリ・・・ 魅音「二人とも、箸を止めるんだ!」 レナ「はぁう~☆ 魅音ちゃんも食べないとムギちゃんにわるいよぉ~☆」 魅音「で、でも・・・!」 紬「ふふふ・・・♪」 紬「魅音さん、さあどうぞ?」 魅音「くっ・・・! アンタ・・・この沢庵に何か細工したね!?」 紬「細工ですか?特に何も・・・」 魅音「それ、ちょっと貸しな!」 紬「きゃあ!」 魅音「やっぱり・・・アンタ、これは何だい?」 紬「パッケージがどうかしましたか?」 魅音「これだよ!ここに書いてあるこれはなんなんだい!?」 紬「酸化防止剤、酸味料・・・甘味料・・・それがどうかしましたか」 魅音「雛見沢で作る沢庵には・・・こんな物入れて作らないんだよ!」 紬「でも人気なんですよ? アニメイトでも絶賛発売中です」 魅音「ふざけるのも大概にしな! アンタなんかにこの村の漬物の何がわかる!?このよそ者め!」 紬「酷い・・・私はただ、美味しい沢庵とご飯をご馳走したいだけなのに・・・」 魅音「二人とも! もう食べるのはおわりだよ!」 レナ「はぁう~☆ おいしぃよぅ~☆」 ポリポリポリポリ 沙都子「おいしいですわ!おいしいですわ!」 ポリポリポリポリ 魅音「 終りにしろってんだよ!!!!!! 」 レナ&沙都子「!!!!!」 レナ「み、魅音ちゃん・・・美味しいのになんでかな?かな?」 沙都子「そ、そうでございますわ! 折角紬さんが遠路遥々来てくださったというのに・・・」 魅音「いいかい、二人とも? この沢庵にはね・・・」 紬「あら?あなたも食べる? はい、暖かいご飯と沢庵どうぞ?」 梨花「みぃ・・・☆ ありがとなのです」 ポリポリポリ 梨花「みぃ♪ みぃ♪」 紬「どう?美味しいでしょう?」 梨花「美味しいです♪ 美味しいです♪ 紬は沢庵作りの天才なのです」 ヒョイ パク ポリポリポリ 紬「ふふふ・・・♪」 魅音「梨花ちゃんまで!」 梨花「魅音は何で食べないのですか? 紬に悪いのです」 ポリポリポリ 魅音「だからその沢庵には・・・!」 レナ「わかったよ・・・」 魅音「レナ?」 レナ「私、魅音ちゃんの考えていることわかっちゃったかな?かなぁ?」 沙都子「私も、魅音さんの考えていること少し分かりましたわ」 魅音「な、なんだよ・・・」 レナ「魅音ちゃん・・・沢庵独り占めしようとしているんじゃないかなぁ?かなぁ?」 魅音「は・・・はあ!?」 沙都子「そうですわ!私たちには食べさせないで、紬さんを連れて帰って全部頂くに違いませんわ!」 梨花「みぃ・・・ 魅音・・・ずるいです」 紬「そうだったの~♪ 大丈夫ですよ魅音さん、まだ沢山あるから安心してね」 魅音「そんな・・・ち、ちが・・・」 レナ「そうなんだよね? 紬ちゃんの炊きたてご飯と一緒に・・・独り占めしようとしてたんだよね?」 魅音「わ・・・わたしは・・・そんなこと・・・」 レナ 「 嘘 だ ッ !!!!!!!!」 魅音「嘘じゃない・・・本当だよ・・・」 レナ「嘘だよね」 魅音「嘘じゃない!!」 レナ「じゃあ食べようよ みんなで紬ちゃんの沢庵と炊きたてのご飯食べよ?」 魅音「でも・・・」 レナ「食べよ?」 魅音「・・・・・・くっ! それよこしな!」 紬「はいどうぞ 炊きたてよ」 レナ「美味しいよ」 魅音「・・・!」 ポリ・・・ポリ・・・ 魅音「ん・・・くぅ!」 ヒョイ パク ポリポリポリポリポリ レナ「急いで食べると喉つかえちゃうよ? 言ったでしょう?紬ちゃんの沢庵、美味しいって」 魅音「うまい・・・!うまい・・・!」 ポリポリポリポリ 沙都子「レナさん!このままでは本当に魅音さんに全部食べられてしまいますわ!」 ヒョイ ヒョイ パクパク ポリポリポリ レナ「はぅ! だめだよ魅ぃちゃん!私たちの分も残しておいてよぅ」 ヒョイ パク ヒョイ パク ポリポリポリポリポリ 梨花「みぃ・・・☆ おいしいです おいしいです 紬は沢庵作りの天才なのですよ」 ポリポリポリポリポリ 紬「ふふふ・・・♪ ご飯のおかわりもまだあるから、安心して沢山食べてね」 魅音「おかわり!」 紬「はぁい、どうぞ♪ ふふふ・・・♪」 紬「美味しそうにご飯を食べている姿って可愛い・・・♪」 大石「んっふっふ・・・今日の雛見沢は漬物臭いですねぇ」 紬「刑事さんも食べますか? 炊きたてでおいしいですよ」 大石「高校生にご飯を頂くなんて、私もまだまだいけるみたいですねぇ」 紬「沢庵、お好きですか?」 大石「そうですねぇ 沢庵よりもっと臭いのキツい物もいけますよぉ・・・んっふっふ♪」 紬「それでは、はいどうぞ♪」 大石「紬さん、ありがとうございます それじゃあ頂くとしますかね んっふ♪」 ポリポリポリポリ 大石「これは・・・いけますねぇ いけますねぇ」 ヒョイ パク ポリポリポリポリ 大石「んっふっふ・・・ んっふっふ・・・お嬢さん、若いのにやるじゃあないですかぁ んっふっふ・・・♪」 紬「ふふふ・・・♪ 気に入って頂いて何よりです♪」 富竹「おや? あそこに居るのはレナちゃんたちじゃないか」 鷹野「園崎家の魅音ちゃんもいるみたいねぇ・・・今年の鬼隠しの話し合いでもしているのかしらぁ?」 富竹「はっはっは! 今頃僕らをどんなふうにして殺すか考えていたりね」 鷹野「僕ら?ジロウさんだけかもしれないじゃない?」 富竹「まいったな・・・ははは・・・」 鷹野「ふふふふ・・・♪」 富竹「それにしても、やけに漬物の臭いがしないかい?」 紬「そこのカップルさんもどうですか?おいしいご飯と沢庵、ありますよ」 鷹野「・・・口が上手い子ね」 富竹「それじゃあ折角だから僕らももらおうかな?」 紬「はい、お二人分の沢庵と、炊きたてのご飯です どうぞ」 富竹「ありがとう」 鷹野「ありがとう♪ ふふふ・・・針とか入っていたりするのかしら?」 鷹野「ふふ・・・冗談よ 冗談」 富竹「ああごめんね・・・気にしないでくれ」 鷹野「そんなことよりジロウさん 早く食べないとご飯が冷めるわ」 富竹「そうだな 紬ちゃん、いただくとするよ」 紬「どうぞ♪ 沢山あるから遠慮しないで食べてくださいね」 ポリポリポリポリ 鷹野「ジロウさん、どう? 美味しい?」 富竹「・・・うまい! うまいよ!」 ヒョイ パク ポリポリポリポリ 紬「鷹野さんも早く食べないと冷めてしまいますよ?」 鷹野「ふふふふ・・・そうね ジロウさんが食べ終わるまで待とうと思ったけど、大丈夫そうだからいただくわね」 ポリポリポリポリ 鷹野「ふふふ・・・♪ なるほどねぇ・・・♪ なるほどねぇ・・・♪」 ヒョイ パク ポリポリポリポリ 紬「ふふふ・・・♪」 入江「ん・・・何だ・・・? あの神社の前の人集りは・・・それに何だこの臭いは・・・?」 沙都子「監督! 監督もこっちにおいでなさいまし!」 入江「こんにちは、沙都子ちゃん 皆と今日はピクニックかな?」 沙都子「少し違いますわ けれど、とても美味しい沢庵を頂いていますの」 入江「沢庵? ・・・ああ、これは沢庵の匂いだね」 魅音「監督ぅ! 監督も食べなよ!美味しいよ!」 紬「はい、監督さんのです 白いご飯と一緒にどうぞ♪」 入江「ん・・・ああ、ありがとう キミは・・・?」 紬「琴吹紬です さあさあ、ご飯が冷めないうちに」 入江「あ、ああ・・・」 紬「どうしましたか?」 入江「いや・・・」 鷹野「ふふふ・・・大丈夫ですよ 毒は入っていませんから・・・♪」 入江「いや、そう言う訳じゃあないんだが・・・」 紬「沢庵、嫌いですか?」 入江「・・・あ! ああ!そうなんだ、実は沢庵が――」 沙都子「監督は沢庵が大好物なんですわよ!」 入江「さ、沙都子ちゃん・・・参ったなぁ・・・」 沙都子「本当のことではありませんの?」 入江「いや・・・その通りだよ」 紬「ふふふ・・・♪ お口にあえばいいんですけど さあさあどうぞ」 入江「うん・・・い、いただきます・・・」 ポリポリポリポリポリ 入江「・・・! ・・・!」 ヒョイ パク ポリポリポリポリポリ 入江「・・・う~ん美味しい♪ う~ん美味しい♪」 紬「ふふふ・・・♪」 紬「いいわぁ・・・♪ 美味しそうにご飯を食べる姿、いいわぁ・・・♪」 ポリポリポリポリポリポリ・・・・・・・・・・・・・ 富竹「・・・んぐぅ!!!??????????」 鷹野「・・・!? ジロウさん?」 富竹「・・・がはッ!ガはぁッ!!!ゴはッ!!」 紬「だ、大丈夫ですか?」 富竹「ごがぁ・・・ぐっぁ!!!!」 紬「喉につかえましたか? それなら・・・これ飲んでください!」 富竹「・・・んっく・・・」 ゴッキュゴッキュゴッキュゴッキュゴッキュ 富竹「・・・っぷは・・・ ははは・・・死ぬかと思ったよ」 紬「急いで食べたらだめですよ 麦茶もありますから、ゆっくり食べてくださいね♪」 富竹「ごめんごめん・・・ありがとう頂くよ」 鷹野「ふふふ・・・♪ つっかえた沢庵が苦しくて、指で首を掻き毟って本当に死んじゃうかと思ったわ・・・♪」 富竹「ははは・・・まいったな・・・」 紬「ふふふ・・・♪ 沢庵もご飯も、まだまだ沢山ありますから 遠慮しないで食べてくださいね」 魅音「もう一丁おかわり!」 沙都子「私もですわ!」 レナ「わ、私もまけないんだよ!おかわりかな!かな!」 梨花「みぃ・・・ボクもおかわりなのです」 大石「んっふっふ・・・皆さん見かけによらず大食いですねぇ・・・私も頂きましょうかねぇ・・・んっふ♪」 富竹「僕ももう一杯もらおうかな」 鷹野「ふふふ・・・ジロウさん、次に喉につかえたら今度は本当に死んじゃうかもしれないわよ?」 紬「鷹野さんと監督さんもおかわりどうですか?」 入江「うん・・・♪ こんなにおいしい沢庵は初めてだよ~ おかわり♪」 鷹野「ふふふ・・・私も頂くわ・・・♪」 紬「はい、いっぱい食べてくださいね♪ ・・・ふふふ♪」 2
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+ひぐらしのなく頃に 前原 圭一 +竜宮 レナ 竜宮 レナ(基本) 竜宮 レナ(私服) 福本伸行作品 ボボボーボ・ボーボボ