約 969,061 件
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/2213.html
リリカルゾイド クロス元:機獣新世紀ZOIDS 最終更新:08/12/28 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第6.5話 拍手感想 :すごい…ゾイドとクロスするとこれほど面白いとは…作者さんは天才ですよ…第二話にも期待 :面白いです。登場キャラがレイヴンであることにも興味がわきます。 :期待大 :ユーノがバンとフィーネの子供!?ちょ誰が拉致ったんだ? TOPページへ このページの先頭へ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/2955.html
リリカルガウザー クロス元:超光戦士シャンゼリオン 最終更新 08/12/28 予告 プロローグ 一話パートA トップページへ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/313.html
リリカルlain クロス元:lain 最終更新:08/01/29 1 2 3 4 TOPページへ このページの先頭へ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/646.html
リリカル.exe クロス元:ロックマンエグゼ 第一話(1) 第一話(2) 第二話 TOPページへ このページの先頭へ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/3559.html
なのはとリリカルマンは、今まで紹介してきた物以外にも、まだまだ紹介しきれない程の様々な 怪獣や侵略者との戦いを繰り広げていたのであったが、ついにそれも最後の戦いの時が来てしまったのである。 『さらばリリカルマン』 次元恐竜ゼットン 超次元恐竜EXゼットン 登場 ミッドチルダに突如として正体不明の大円盤部隊が襲来、クラナガンへ向けて攻撃を開始した。 時空管理局は総力を持って迎え撃つが、そのせいで殆どの局員が出動して管理局地上本部はがら空きに なってしまった。そこへ謎の大円盤部隊を送り込んだ者だと推測される謎の次元人が直接攻撃をかけて来のだ。 局員に巧妙に化けて堂々と地上本部に入り込み破壊を行おうとしていた次元人だが、その行動を 不審に思ったティアナに見破られ、撃ち合いの末に何とか退治されるに至った。 外では大円盤部隊もなのはやフェイトを中心とした管理局の猛者達や、その他様々な局員の頑張りによって 次々に撃墜され、事態は収束されていくかに見えたが、最後に残っていたとんでもない強敵を迎える事に なってしまうのである。 『ゼットォン!』ピポポポポポ 最後の一機と思われた大型円盤の中に隠されていた一体の怪獣。次元人がミッドチルダ攻撃用の 生物兵器として温存していた次元恐竜ゼットンが出現したのである。その姿は恐竜と言うよりも 虫類に近い物であったが、次元恐竜の名が指す通り、ミッドを中心とした管理世界とは 全く異なる常識の範囲における恐竜があの姿なのだろう。 『ゼットォン!』ピポポポポポ ゼットンと言う不気味な咆哮と怪しい電子音を響かせ、ゼットンは地上本部へと迫る。管理局は迎撃するが 過去に出現した如何なる怪獣をも上回る力を持ったゼットンには効果が薄かった。 あらゆる魔法攻撃は愚か戦艦の艦砲射撃、さらには魔力砲マルス133すらも耐え切ってみせたゼットンは さらに頭部から一兆度と推定される超高熱の火球を放ってクラナガンの街を焼き払って行く。 この未曾有の事態に管理局は最終作戦を発動。それはゼットンを宇宙空間に転送し、宇宙空間に待機させた 管理局艦隊によるアルカンシェル一斉砲撃によって完全に消滅させると言う、過去に闇の書防御プログラムを 完全に消滅させた実績と定評のある作戦であった。 なのはやフェイトを中心とした攻撃魔法を得意とした局員達が果敢に攻撃を加えゼットンを足止めし、 その間に転送魔法を得意とした局員がゼットンの強制転送準備を進める。作戦は成功した。 ゼットンはミッド地表から宇宙空間へと一気に転送されて行き、その後で宇宙空間に待機していた艦隊が 一斉にアルカンシェルでゼットンを攻撃した。理論上あらゆる物体を消滅させる事が出来るアルカンシェルならば ゼットンも跡形も無く消滅する………に思われたが………… ここでさらにとんでもない事態が起こった。ゼットンがアルカンシェルのエネルギーを吸収し、 超次元恐竜EXゼットンへと進化していたのだった。さらに戦闘的に精錬された姿となるのみならず 大幅にパワーアップしたEXゼットンは一兆度火球の高速連射によって管理局艦隊を瞬く間に壊滅させると共に 再びミッド地上に降り立ち、クラナガンの街を破壊しながら地上本部へ迫った。 もはやこうなってしまってはブラスターで強化したディバインバスターやスターライトブレイカーを撃ち込んでも 倒すどころかまともなダメージを期待する事すら無理なのかもしれない。そう悟ったなのはは激戦のドサクサに紛れ、 周囲に誰もいない事を確認した上でベーターカプセルを点火、リリカルマンに変身した。 『ヘァッ!』 変身すると共にリリカルマンは空中で高速回転を始めた。するとリリカルマンのその回転する身体から リング状のエネルギーが放たれEXゼットンの身体を束縛して行く。ミッド式魔法におけるバインドに 相当する力を持ったキャッチリングである。しかし、EXゼットンは自身を束縛するキャッチリングを 易々と引き剥がす怪力を見せ、リリカルマンに推定一兆度の火球を撃ち込んで来た。これには流石の リリカルマンも大きなダメージを受け倒れてしまった。 『ジェァ!!』 しかし弱音を吐いて入られない。素早く立ち上がり再度構えるリリカルマンだが、鈍重な見た目に反して 素早く、しかも瞬間移動能力までも持ち合わせたEXゼットンに翻弄されてしまう。 『ヘァァ!』 それでも何とか狙いを定め、素早く八つ裂き光輪を放つリリカルマン。だがEXゼットンは EXゼットンシャッターなる超強力バリアーまで持っていた。流石の八つ裂き光輪も EXゼットンシャッターの防御を貫く事が出来ず、粉々に砕けてしまった。 「リリカルマーン! 頑張ってー!」 フェイトやティアナ、その他管理局の局員達が見守り応援する中、リリカルマンはEXゼットンに 果敢に格闘戦にかかる。だが、EXゼットンはリリカルマンさえねじ伏せる恐るべきパワーを誇っており、 逆に首を捕まれ、地面に押さえ込まれてしまった。 『ジェア! ジェェェェ!』 EXゼットンに地面へ押さえ付けられ脱出しようともがく中、ついにリリカルマンのカラータイマーが 赤く点滅を始めた。エネルギーが限界に近いのだ。このままカラータイマーから光が消えた時、リリカルマンは 立ち上がる力を失ってしまう。リリカルマン、立て! 『ヘアァァ!』 どうにかEXゼットンを跳ね飛ばして脱出するリリカルマン。リリカルマンは最後の手段に出る。 なのはの持ったスターライトブレイカーの応用によって周囲の魔力をエネルギーとして集束し放つ スターライトスペシウム光線だ。まさに一発勝負。眩い光と共にリリカルマンの十字に組まれた手から 桃色の光の混じったスペシウム…スターライトスペシウム光線がEXゼットン目掛け放たれた。 だが、ここでまたも信じられない事が起こった。EXゼットンはスターライトスペシウムさえも吸収し、 さらに自身のエネルギーを加えてより強力になった光線を撃ち返して来たのである。そしてリリカルマンは それを自身のカラータイマーに受け、余りの威力にカラータイマーを破壊されてしまうのだった。 リリカルマンのエネルギーを蓄積させる役目を持ったカラータイマー。それを破壊された事によって リリカルマンのエネルギーは見る見る内に消滅し、ついにその場に倒れてしまった。 リリカルマンが敗れた。その衝撃的な光景に誰もが騒然となってしまう。 リリカルマンは朦朧とする意識の中、自分が繰り広げてきた過去の戦いが走馬灯の様に流れていくのを見た。 それは彼の最期が近い事を意味していた。 「リリカルマーン! 死んじゃだめ! 立つんだよ! 起き上がって! リリカルマーン! 貴方が死んでしまったらミッドチルダは…次元世界はどうなってしまうの!? リリカルマーン!」 「頑張って…。」 「立つんや………。」 管理局の皆が声援を送るも空しく、リリカルマンは立ち上がる事は出来ない。 「こうなったら私達が!」 「例え無理だと分かっていても…やるだけの事をやるんだ!」 リリカルマンが倒れた今、もはやこの世界を守れるのは管理局しか無い。フェイトやティアナは 無謀だと分かっていてもEXゼットンに立ち向かって行く覚悟を決めていたのだが、 その二人を呼び止める者がいた。 「ちょっと待つんだ。」 それは無限書庫司書長ユーノ=スクライア。そして彼は二人に何かカプセル状の物体を手渡していた。 「無限書庫で『フェレットでも分かるゼットンの倒し方』と言う文献を発見してね、その記述に則って 大急ぎで作ってもらった新兵器だ。けどこれ一発しか無いから仕損じてはだめだよ。」 「ユーノありがとう。後、これを作ってくれた人にも礼を言わないと…。」 「ちなみに作ったのはジェイル=スカリエッティなんだけどね。」 「え……スカリエッティ……。」 地上本部へ迫るEXゼットンに向け、フェイトとティアナはユーノに貰ったスカリエッティが 作ったと言うのがちょっとアレな新兵器を携えて接近、それぞれの魔法を推力としてEXゼットンへ撃ち込んだ。 するとどうだろうか。直撃を受けた途端にEXゼットンはそこだけ重力を失ってしまった様に空中へ舞い上がり、 空中で木っ端微塵に破裂するのだった。 「やったぁ!」 「私達の勝利だよ!」 あれだけの強大さを誇ったEXがゼットンが一撃。余りのあっけ無さに拍子抜けしてしまうかも しれないが、『フェレットでも分かるゼットンの倒し方』と言う文献は伊達では無いと言う事だろう。 何はともあれ、EXゼットンを倒した事により、二人は思わず子供の様にはしゃぎ喜んでしまっていた。 しかし、まだやらねばならない事は残っていた。 「あ! そうだ! まだ火が残ってる。火を消さなきゃ!」 「あ! そう言えば…そうですね!」 EXゼットンの破壊活動やリリカルマンとの激戦によって彼方此方で火災が発生していた。 それ故に皆で手分けをして消火活動と被害を受けた人々の救出活動を始めていた。 そして消火活動や救出活動も一通りきりが付いた時、何かに気付いたユーノが突然大空を指差していた。 「皆、あれを見るんだ。」 「あ…あれは…リリカルマン?」 大空の彼方からリリカルマンがもう一人現れ、こちらへ飛んで来ていた。しかし、それはリリカルマンとは 若干身体の模倣が違う様だった。 「リリカルマンが二人?」 「いや、あれはきっとリリカルマンの同胞に違いない。」 リリカルマンの同胞…M78次元世界の次元人は空中で回転を始めると共に赤い光の玉を作り出し、 皆が見つめる中、地面に倒れていたリリカルマンはその中へと吸い込まれて行った。 赤い光の玉の中において、M78次元人はリリカルマンへ向けて話しかけていた。 『リリカルマン、目を開け。私はM78次元の次元警備隊員ゾフィー。さあ、私と共に光の国へ帰ろう。』 M78次元世界の次元人にしてリリカルマンの同胞、次元警備隊員を名乗るゾフィーは リリカルマンを迎えに来た様子であった。しかし… 『ゾフィー…私の体は私一人だけの物では無い…私が帰ると…一人の人間が死んでしまうのだ…。』 今のリリカルマンはなのはと一心同体となった身である、それ故に帰る事は出来なかった。 リリカルマンがなのはの生命維持を行っているのだから、リリカルマンが去ってしまうのは なのはの死を意味しているのだ。 『リリカルマン、お前はもう充分にこの世界の為に尽くしてくれた。ミッドチルダの人々は許してくれるだろう。』 『なのはは立派な人間だ…犠牲には出来ない…。私はミッドチルダに残る…。』 やはりリリカルマンはなのは自身や他の皆の事を考え、とても帰る事は出来ないと拒否する。 しかし、ゾフィーはこう続けていた。 『ミッドチルダの平和はミッドチルダの者達の手で掴み取ってこそ意味があるのだ。リリカルマン、何時までも ミッドチルダにいてはいかん。』 ミッドチルダやその他管理世界の平和は、確かにその世界の人間の手によって掴み取らなければならないのかもしれない。 何時までもリリカルマンに頼り続ける状況が続けば、その内彼等は自分の力で守ろうとする気持ちを失ってしまうからだ。 この言葉は確かにリリカルマンにも納得せざる得なかった。 『ゾフィー…それならば…私の命をなのはに与えて…ミッドチルダを去りたい…。』 『お前は死んでも良いのか?』 『構わない…私はもう二万年も生きたのだ…。しかしミッドチルダの人間の命は非常に短い…。 それに…なのははまだ若い…。彼女を犠牲にする事は出来ない…。』 リリカルマンは自分を犠牲にしてもなのはを助けたかった。元々リリカルマン自身の過失によって なのはの命は失われてしまったのであるし、長い間…とは言っても二万年を生きた彼に してみればあっという間であったとは言え、一心同体となって共に生き、なのはの行動を見ていたからこそ、 彼はなのはを犠牲にする事は出来なかったのだ。そしてその想いはゾフィーに通じていた。 『リリカルマン、そんなにミッドチルダの人間が好きになってしまったのか。 よろしい、私は命を二つ持って来た。その一つをなのはにやろう。』 『ありがとう…ゾフィー…。』 『じゃあ、なのはと君の身体を分離するぞ。』 M78次元世界の次元人…リリカルマンの同胞…ゾフィーはベーターカプセルを手に取りスイッチを押した。 そしてリリカルマンとなのはにそれぞれ新たな命を与えると共に、一心同体となっていた二人を分離するのだった。 管理世界においてはいかなる魔法を使っても死者を蘇らせる事は出来ないとされる。しかし、彼等には その常識は当てはまらず、命を複数持つと言う凄まじい事をやってのけていた。そして、その内の一つを なのはは貰い、今度はリリカルマンの生命維持無しで生きていく事が出来る様になったのだ。 ミッド地表になのはが帰還し、ゾフィーとリリカルマンの二人の入った赤い玉は上空へ舞い上がって行く。 それをフェイトやティアナ、ユーノやその他管理局の局員達が見守っていた。 「不思議な赤い玉ですね…。」 「きっと仲間が迎えに来たんだよ。」 「すると…リリカルマンは…もう二度と姿を現す事は無いと言う事なんでしょうか?」 リリカルマンがもうこの世界を去ってしまうと言う事実に、多くの者が寂しさと心細さを感じてしまっていた。 しかし、それを感じながらも新たな決意を固める者もいた。 「ミッドチルダ…いや全管理世界の平和は我々時空管理局の手で守り抜いて行こう…。」 リリカルマンはもう故郷に帰る。そうなった以上もう甘えは許されない。 誰もが今後は自分達が自分達の手でこの世界を守っていく決意を固めていた。 とても大変な事であるが、しかしそれでもやらなくてはならないのだ。 「リリカルマーン! さようならー!」 「あ! なのは! 何時の間にいなくなってたからやられちゃったのかと思ってたけど無事だったんだね!」 皆がミッドを去っていくリリカルマンに手を振る中、そこへなのはが皆の所へ駆けて来ていた。 「リリカルマンがミッドを去りますよ。」 「皆、あれだよ! あの赤い玉だよ! 私は青い玉を追っていた時に突然あの赤い玉に巻き込まれて…… それで…………今までどうなってたの…………?」 ゾフィーに貰った命によってリリカルマンの生命維持無しでも生きていく事が出来る様になったなのは。 しかし、リリカルマンと出会って以降の記憶だけはプッツリと消えてしまっていた……。それが新しい命を 貰った事による影響なのか、リリカルマンが分離した故の事なのかは…今となっては分からない。 「リリカルマーン! さようならー!」 「さようならー! リリカルマーン!」 皆が手を振り、なのはが呆然と見つめる中、リリカルマンとゾフィーはミッドから離れ、 次元空間を通り遠いM78次元世界へ帰って行くのだった。 さようならリリカルマン、人類の平和と正義を守る為、遥かM78次元世界からやって来たリリカルマン。 凶暴な怪獣達を倒し、異次元からの侵略者と戦ってくれた我等のリリカルマンがとうとう光の国へ帰る時が来たのです。 リリカルマンも、この世界が平和の光に満ちた世界となる事を祈っているに違いない。リリカルマン、ありがとう。 リリカルマン、さようなら。 おしまい
https://w.atwiki.jp/gakuen/pages/85.html
キメラ一味 動物型 金華猫 動物組キメラの猫担当 おっとり系金髪巨乳キャラでアツェレイラブなお猫様 猫らしくどこからかリリ学へとやってきてアツェレイにちょっかいを出したりする 基本は単独行動だがたまに双子の姉である金獅子とコンビでいる事もある 黒豹(シナイ) 動物組キメラの剣士 現在はキメラ一味とは縁を切っている為他の者と一緒に行動する事はない キメラではあるが変身後の姿が好きではない様で生身での戦いを好む、 特に剣術を用いての戦いはキメラ変身していない生身の状態であっても達人の域に達している リリカル学園に通うエリオの事は好敵手と思っており時々学園にやってきて一騎打ちを申し出る事も多い 人間時では黒いスーツがデフォルトなので学園を歩いていても割と違和感がなく入り込める 昆虫型 パピヨン(レンカ) 昆虫組最強の幼女 でも今はスカリエッティ家の末妹なのでキメラ一味とは縁を切っている まだリリカル学園に通う年齢ではないがたまにアツェレイの所に行きたい病が発病する事もあり アツェレイがよく忘れるお弁当箱を届けに行くのもレンカの役目の一つ(これはとらでぃすやスクーデ、モヒカンやタイタンと順番こ) 例外組 レイム キメラ一味のリーダー的存在で一番強い力を持ったキメラ 見た目はエリオ達とそんなに変わらない女の子でペッタン子なボーイッシュキャラ、一人称は僕 龍(ドラゴン)のキメラであり変身するとめちゃ強くなるけど性格が子供故に割と隙ができやすい 何をどうやったのかごく普通にリリカル学園の生徒として普通に学校性格を楽しんでいる模様 エリオやアツェレイに対してはバレンタインに「いつか殺す」という文字が書かれたチョコをプレゼントするくらい気に入っている でもその性格から授業をサボタージュする率がはんぱない スネーク レイムと同じくキメラ例外組のオカマ レイムによって生み出された蛇のキメラであり屈強な肉体を持つガタイのいい男だが性格はオカマ 特にエリオやアツェレイの様なイケメンを見るとたまらず抱きしめたくなる性癖を持っている よってリリカル学園に忍び込もうとして一騒動起こすのは日常茶飯事 ふざけている様に見えて実はかなり強いキメラ 防御力も高く非常に厄介な敵だが毎回リリカル学園校舎の屋上にて仮面ライダーオーズのオーズバッシュを食らい倒されている 口癖は「嫌いじゃないわ!」
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/3558.html
リリカルマンとなったなのはは様々な敵との戦いを繰り広げて行くわけだが、その全てのエピソードを 一つ一つ細かく紹介して行く事は非常に困難であろう。故にその中の幾つかの物語をダイジェストで紹介する事とする。 『侵略者を撃て』 次元忍者バルタン次元人 登場 バルタン次元人なる者達が時空管理局に対してミッドへの移住を希望して来た。彼等の世界は戦争によって 滅んでしまい、たまたま次元旅行に出ていた事で運良く生き残る形となった彼等が安住の地を求めて 放浪の末にミッドに流れ着いたのだった。 困った時はお互い様。管理局も管理局の定める法を守るならば余剰の無人世界を与えるのも構わないと考えていたが、 ここでバルタン次元人はミッドチルダと言う世界が気に入ってしまったのか突如として侵略行動を開始。 管理世界における生物の常識を超えた恐るべき超能力を持ったバルタン次元人の力はなのはすらも 翻弄されてしまう程であったが、リリカルマンに変身する事でどうにか撃退する事が出来た。 『時空管理局出動せよ』 透明怪獣ネロンガ 登場 その昔、さる高名な大魔導師によって妖怪が封じ込められたと言う言い伝えの残る古井戸がミッドの奥地に存在した。 誰もが単なる言い伝えに過ぎないと考えていたのだが、古井戸に封じ込められたと伝わる妖怪は実在した。 そして長き時を経て透明怪獣ネロンガとして蘇った妖怪はエネルギー源となる電気を求めて発電施設を襲う。 ネロンガは透明怪獣なだけに普段は透明であるが、電気を吸収する事によって姿を現す。 その特性を利用し、電撃系魔法を得意とするフェイトがまずネロンガに電気を与え、姿を現してから 一気に攻撃をかけると言う作戦に移る。 作戦は成功したかに見えた。しかしネロンガの耐久力は管理局の計算を超えており決定打にならない。 ここでなのはは、ネロンガの電撃を逆に受けて気を失ってしまったフェイトを救出して後退する様に 見せかけてこっそりとベーターカプセルを点火、リリカルマンに変身した。 リリカルマンの身体はネロンガの電撃を真っ向から受けてもビクともしない。それどころか ネロンガの巨体を楽々と持ち上げ地面に投げ落とし、大きなダメージを受けて動けなくなった所を スペシウム光線によって木っ端微塵にしてしまうのだった。 特に細かく考えずに肩の力を抜いて怪獣との対決をメインに描いたお話。 『魔法の植物』 怪奇植物グリーンモンス 登場 南島の奥地に生息する食虫植物に対し、どっかの研究者が魔力を照射しての品種改良を 行ったもんだから大変。魔力を吸収して育つ怪植物グリーンモンスとなってしまった。 自走をも可能にしにしていたグリーンモンスは魔力を求めクラナガンに襲来。 管理局が攻撃を加えようとするも、管理局の主力である魔力を使用した攻撃方法では グリーンモンスに逆にエネルギーを与えて巨大化を助長してしまうばかり。 さらにグリーンモンスは内部に持つ有毒な神経毒を含んだ物質を噴出し、被害者が増えて行く。 そこでなのはは、グリーンモンスの神経毒を若干受けてしまった為に死んでしまう程では無いにしても 麻酔を打たれた様に眠ってしまったフェイトを救出して後退する様に見せかけてこっそりとベーターカプセルを点火、 リリカルマンに変身した。 グリーンモンスの神経毒噴出攻撃にはリリカルマンも苦しむ。一気に焼き払うべくスペシウム光線を 放とうとするが、そこで信じられない事が起こった。今度はスペシウム光線をも吸収してさらに巨大化してしまったのだ。 そのままリリカルマンのエネルギーをも吸収しようとするグリーンモンスにエネルギーを吸収されピンチに 陥るリリカルマン。しかし、まだ手は残っていた。リリカルマンは残されたエネルギーを振り絞り グリーンモンスを持ち上げて天高く飛び立つ。そして瞬く間にミッドチルダの大気圏を離脱し宇宙へ出た。 リリカルマンのエネルギー源は太陽光。ミッドの外である宇宙空間から直接太陽光を受ける事によって エネルギーを補給しつつ、そのままグリーンモンスを太陽へ落としてしまった。 魔力は愚かリリカルマンのエネルギーをも吸収したグリーンモンスも恒星を吸収しきる事は出来ず 燃え尽きてしまうのだった。 『侵略するウサギ』 ぬいぐるみ怪獣クリス ぬいぐるみ怪獣のろいうさぎ 登場 古代ベルカの戦乱の時代において戦力不足に悩まされていたとある国が、余っていたぬいぐるみを 怪獣に変える事が出来れば戦力となるのでは無いか? と言う安易な考えの下に実際に作ってしまった ぬいぐるみを怪獣にする装置。しかしそれによって作られたぬいぐるみ怪獣はコントロールが効かず その国は皮肉にも自分達の生み出したぬいぐるみ怪獣によって滅んでしまったのだが、そのぬいぐるみを 怪獣に変える装置だけがロストロギアとして現代の管理局に回収され、しかもそれの誤作動によって ヴィヴィオの持っていたクリスとヴィータののろいうさぎがそれぞれにぬいぐるみ怪獣となってしまった。 凶暴凶悪なぬいぐるみ怪獣となってしまったクリスとのろいうさぎは街を破壊する。 なのははリリカルマンに変身して対抗しようとするが、一対ニと言う不利な状況。 それ故に管理局は少しでもリリカルマンの負担を軽くしようと全面的に援護をする 構えを取っていたのだが、ここで意外な強敵が現れてしまうのである。 「やめてー! ウサギさんを苛めないで!」 「リリカルマーン! ウサギさんに乱暴しないでー!」 『ヘア!?』 それはミッドチルダに住む純真無垢な子供達であった。子供達にはクリスとのろいうさぎと戦う リリカルマンと管理局の姿が、汚い大人が罪の無い可愛いウサギさんを苛めている様に映ったのだ。 「やめてー! クリスに乱暴しちゃダメー!」 「やめろよー! あたしのうさぎ! あたしのうさぎがぁぁぁ!」 クリスとのろいうさぎのそれぞれの持ち主であるヴィヴィオとヴィータもまた子供達に混じって リリカルマンと管理局に向かって野次を飛ばす。それがリリカルマンにとっても管理局にとっても 二大ぬいぐるみ怪獣の猛攻以上に痛い物であった。 「ウサギさんを攻撃しちゃだめだよー!」 「それが大人のやる事かよー!」 結局クリスはリリカルマンのスペシウム光線で、のろいうさぎは管理局の総攻撃によって 焼き払われた。しかし、燃え上がり焼け落ちて行く二大ぬいぐるみ怪獣の姿を見ながら 子供達の泣き叫び、リリカルマンと管理局を罵る声が延々響き渡っていた。 なのはは心が痛かった。そして思った。何時からだろう…自分が子供の頃に持っていた 純真な心を失ってしまったのは…と…。 なのはは後でヴィヴィオとクリスに新しいぬいぐるみを買ってあげたが、 二人の表情は中々晴れる事は無かった。非常に気の滅入る戦いであった事は間違いない。 『故郷はミッドチルダ』 棲星怪獣ジャミラ 登場 その昔、時空管理局辺境世界調査隊なる部隊に所属していたジャミラなる陸士が辺境世界調査任務中に 起こった事故によって消息を絶った。管理局はジャミラ陸士は既に死亡したと判断していたのだが、 実はジャミラ陸士は死んではおらず、それから十年以上もの歳月が経過した現在において ジャミラ陸士はミッドチルダに帰って来た。水の無い辺境世界に単身取り残され、その状況で 生き延びて来た事によって異形に進化した姿で…。ジャミラ陸士は自分を見捨てた管理局に 復讐する為に帰って来たのだ。 この事態に対し、管理局が出した命令は非情な物だった。 「ジャミラを管理局陸士としてでは無く異次元から襲来した一怪獣として処理せよ。」 既に異形の怪物となってしまっていても、ジャミラが元々人間…それも時空管理局における先輩だと言う 事実がなのは達を躊躇させる。しかしジャミラのもたらす破壊によってミッドが…クラナガンの街が 破壊されると言う事もまたあってはならない事。 本当の正義とは何か? その様な疑問を持ちながらもミッドに暮らす罪無き人々を守る為に なのはは心を鬼にしてベーターカプセルのスイッチを押した。 リリカルマンはジャミラと戦う。次元人に命を貰って超人的な力を得た人間と劣悪な環境の下で 異形の者へと進化を遂げた人間の戦い。人間…そう…姿は変わっても同じ人間同士の戦いなのだ。 高熱に耐え得る様に進化したジャミラにはリリカルマンのスペシウム光線とて効果は薄い。 だが水の無い世界の環境に適応したジャミラは逆に水に弱い体質となっていた。 リリカルマンの手から水を放射するリリカル水流によってジャミラの身体は濡れ、もがき苦しみ… やがては死に至った。戦いには勝ったがなのはの心は晴れなかった。もっと他に良い方法が あったかもしれないと言うのに、こうするしか無かった自分の無力さを悔やんだ。 ジャミラに与える事が出来た唯一の救い。それはジャミラを故郷であるミッドの土に返す事。 その跡に作られた墓をなのはは見つめ続けていた。 『巨大フェレットを群れへ帰せ』 友好怪獣巨大フェレット 登場 クラナガンの街に突如巨大フェレットが出現した。しかしその巨大フェレットは特に街を破壊する様子を 見せず、むしろ建物等を避けながら何かを探し回る様に歩いて行くだけ。それもそのはず。巨大フェレットは 肉食性ではあるが人間に対しては非常に友好的な怪獣だったのである。恐らくこの個体は群れからはぐれて しまった様で、元の群れを探してクラナガンにまで辿り着いてしまった様だった。 この事態に対し、管理局の対応策は二つに割れた。巨大フェレットを群れに帰してやろうと考えるハト派と 巨大フェレットを怪獣では無く淫獣と言うカテゴリーで扱い、クラナガンの街が被害を受ける前に殺してしまおうと 考えるタカ派とで意見が合わず、膠着状態に陥っていた。 ここでタカ派が独断行動に出てハト派の制止も聞かず巨大フェレットへの攻撃を開始した。 四方八方から攻撃を受けてのた打ち回る巨大フェレット。その姿を見てなのはは心が痛む。 かつてフェレット形態のユーノと暮らしていた事があるなのはだからこそ、巨大フェレットは 何としても群れに帰してあげたかった。だが現在巨大フェレット攻撃を主導しているタカ派が なのはの意見を聞くとは思えない。故になのははベーターカプセルを点火した。 高町なのはとしてでは無くリリカルマンとして巨大フェレットを助ける。これしか無かった。 管理局タカ派勢力の攻撃から巨大フェレットを庇うリリカルマン。その時点で管理局タカ派勢力側 武装隊による一斉攻撃を受けてしまう事になるリリカルマンだが、怯まない。何とかして巨大フェレットを守り 群れへ返そうとリリカルマンも必死だ。 だがその時だった。クラナガンに面した海の沖に現れた巨大フェレット群れ。 彼等は群れからはぐれた巨大フェレットを探しに来たに違いない。タカ派の魔導師達が驚愕して 硬直している隙にリリカルマンは巨大フェレットを抱えて群れの所へ連れて行く。 こうして巨大フェレットは群れの中に戻り、巨大フェレットの群れは何処へ去って行った。 その姿にタカ派は悔しがり、ハト派は安心し手を振って見送って行く。 無論、その中には何食わぬ顔で戻って来たなのはの姿もあった。 『ジョーズを倒せ』 魔法鮫マジカルジョーズ 登場 魔法の力で異常進化した鮫、マジカルジョーズが出現。数十メートル級の巨体となったマジカルジョーズは その凄まじい力で海上を進む船を襲いまくる。当然管理局も害獣駆除に乗り出した。 だが、実はマジカルジョーズの出現する海域には丁度ヴィヴィオ達が学校の遠足で来ており、 しかもそのまま乗っていた船ごとマジカルジョーズに襲われて危機に陥ると言う実に間の悪い事になってしまった。 なのははヴィヴィオ達を救出する事が出来るのか!? マジカルジョーズを倒す事は出来るのか!? リリカルマン初の水中戦! 『デバイスの復讐』 デバイス怪獣デバイスモンス 登場 ミッドチルダのゴミ捨て場に廃棄されていた一つのデバイスが存在した。しかしそのデバイスのAIは 未だ起動状態にあり、自分を捨てた人間達に対して復讐を誓っていた。そして周囲に同じく捨てられていた 機械部品等をかき集め取り込み、巨大なデバイス怪獣となってクラナガンに襲来する。 廃棄されたデバイスの悲しみと、現実のゴミ問題に対する風刺をクロスしたお話。 『地上破壊工作』 地底怪獣テレスドン 登場 現人類がミッドに文明を築く以前からミッドの地底に住んでいた地底人が、地上支配の為に 地底怪獣テレスドンを地上に送り込んだ。しかし実はそれは管理局に対する陽動であり、 本当の目的はなのはを拉致して洗脳し、その状態でリリカルマンに変身させる事で自身の尖兵として 地上を破壊させようと言う物だった。が、なのはへの洗脳は効いても一心同体となっている リリカルマン本人には効かず、逆に暗い地底の環境に適応していた地底人には リリカルマン変身時に発生する強烈な光には耐えられなかった。 その後、地上でテレスドンと対決。壮絶な格闘戦の末にテレスドンを何度も頭から地面に投げ落として倒すのだった。 『命を持った機械』 機械生命ゆりかご 登場 JS事件において宇宙空間で管理局艦隊の集中攻撃を受けて撃沈させられた聖王のゆりかごの残骸が 未知のエネルギー生命体に憑かれ、周囲のスペースデブリ等を取り込み生命を持った機械として強化復活し、 さらに恐るべき力でクラナガンへの攻撃を開始した。 ゆりかごの砲撃とリリカルマンの光線技の応酬。そしてリリカルマンの新必殺技、なのは自身が持つ スターライトブレイカーの力によって周囲の魔力を集束させ放つスターライトスペシウム光線は 今度こそゆりかごを完全に破壊する事は出来るのだろうか!? 『怒りの亡霊』 亡霊騎士ゴーストリッター 登場 古代ベルカ戦乱の時代におけるさる高名な騎士を祭った祠に飾られていた、彼が生前愛用していたデバイスを 泥棒が持ち去った事によってその高名な騎士が亡霊騎士となって蘇って暴れ始めた。 管理局はそれを怪獣の類と認識して攻撃を加えるが、ほぼ霊的存在と言える亡霊騎士には物理攻撃は意味を成さない。 リリカルマンの攻撃さえも亡霊騎士に対してはすり抜けてしまい危機に陥るが、 フェイトが泥棒から古代ベルカの高名な騎士が愛用していたデバイスを取り返し、 祠に返した事によって亡霊騎士は怒りを静めて消滅するのであった。 敵が亡霊と言う事でホラーテイストを持ったエピソード。 『悪魔はふたたび』 青色発泡怪獣アボラス 赤色火焔怪獣バニラ 登場 時空管理局がそれぞれ異なる場所でほぼ同時に発見した二つのカプセル状ロストロギア。 しかしその中には古代人がそれぞれに封印した恐るべき怪獣が眠っていたのだった。 封印から解かれた二大怪獣は大暴れを始める。アボラスは口からあらゆる物を溶かす発泡溶解液を 吐いて街を溶かし、バニラは高熱火炎を吐いてあらゆる物を燃やして行く。やがて二体は相対し対決。 双方は互角であったが、管理局の攻撃によってバニラが怯んだ事によって均衡は崩れ、アボラスの発泡溶解液に よって溶かされてしまった。 アボラス一体になった所でなのははリリカルマンに変身。リリカルマンもまたアボラスの発泡溶解液を 全身に受けて窮地に陥るが、リリカル念力でどうにか泡を吹飛ばし、同箇所を狙ったスペシウム光線 三連射によって何とか撃退に成功するのだった。 『超兵器ジェノサイドアルカンシェル』 再生怪獣95次元獣 登場 時空管理局の開発した新兵器、ジェノサイドアルカンシェル。従来のアルカンシェルを遥かに超えた威力を持った それは世界そのものを丸ごと破壊してしまえる力を持っており、管理局に対し敵対して来る者がいた場合 その敵を世界丸ごと消滅させる為に開発されたのだった。 幾らなんでもそこまでやる事は無いのでは? 余りにも過剰防衛過ぎる装備になのは達は疑問に思うが、 95次元世界と呼ばれる無生物世界おいてジェノサイドアルカンシェルの実験が行われていた。 ジェノサイドアルカンシェルの力によって見る見るうちに消滅して行く95次元世界。 しかし、管理局の調査の結果生物が存在し無い世界と思われた95次元世界には生物が存在した。 それどころかジェノサイドアルカンシェルのエネルギーによって異常進化し、再生怪獣95次元獣となって 報復の為にミッドチルダへ襲来していたのだ。 95次元獣そのものはリリカルマンとの壮絶な死闘の果てに倒された。しかし、ジェノサイドアルカンシェルの 影響によって95次元の生物が恐るべき怪獣と化した事実は管理局の皆に多大な衝撃を与え、 間も無くしてジェノサイドアルカンシェルの凍結が決まった。 余りにも強力すぎる兵器を持つ事は、敵もまた強力な兵器を持って対抗して来る事を助長させる。 それは血を吐きながら続ける悲しきマラソン。 現実の核開発競争に対する風刺を込めたエピソード。 『呪いの古書神ブックスター』 古書神ブックスター 登場 無限書庫司書長ことユーノ=スクライアが無限書庫での仕事中に行方不明になる事態が発生。 事件の現場である無限書庫の調査を行った結果、無限書庫の奥深くに相当な昔から存在していた 「古書神ブックスター」なる本の神様と太古から言い伝えられる存在の仕業であると判明する。 しかもブックスターは数百年に一度、司書として優秀な人間を生贄として喰らうと言うのである。 早く救出しなければユーノが危ない。普段無限書庫にあんまり注目して無い管理局上層部も これには重い腰を上げ、救出部隊を無限書庫に送り込む。 そして広大な無限書庫を舞台にリリカルマンとブックスターの激闘が始まる。 『総てを一つにする者』 統合生命体オール 登場 この世に争いが無くならないのは、それぞれが異なる姿、異なる考え方、異なる価値観を持っているが故に 互いに譲る事が出来ないから。ならばこの世に存在する総ての存在を一つに統合してしまえば良い。 と言う考えの下、この世の総てを取り込み一つに統合しようとする統合生命体オールが異次元から管理世界に襲来した。 オールの猛威の前にはあらゆる物体、あらゆる生物、あらゆる攻撃が取り込まれていく。 あわやリリカルマンさえも取り込まれてしまう程であったが、なのは自身の言葉が意外な結果を導く。 「総てを一つにしてしまったら、貴方はたった一人になっちゃうんだよ。そんな事になったら貴方は平気なの? 話相手も何も無く、たった一人で延々と生きていく事が貴方には出来るの?」 確かに総てを一つにしてしまった時、その者はたった一人になってしまう。それはこの上なく寂しい物だ。 少なくともなのは個人はそんな事は嫌だった。ユーノやフェイト、その他掛け替えの無い大切な人が 皆いなくなって一人ぼっちになってしまうのは、例えなのはとて耐えられる物では無い。故に総てを一つに統合する事を 踏み止まらせようと説得を続けた。その言葉にはオールは思わず躊躇してしまい、その隙を突いてリリカルマンが 内側からオールを爆破するのだった。 『バルタンの逆襲』 次元忍者バルタン次元人Ⅱ 登場 かつてリリカルマンに倒されたバルタン次元人の生き残りが何処かの次元に安住の地を見付け、 そこを新たな自分達の世界として作り上げていた。しかし、あくまでもミッドチルダを諦めない 決意を固めていた彼等は再び立ち上がりミッドチルダ攻撃を始めた。 それはリリカルマンに変身するなのはが、仕事の出張で遠い世界に行ってミッドを留守にしている間に ミッドを攻撃すると言う物だった。 管理局は今日までの研究から完成させた、理論上スペシウム光線と同等の威力を発揮する魔力砲マルス133を 使い対抗するが、バルタンの持つスペルゲン反射鏡によって反射させられ苦境に陥る。 ミッドがバルタン次元人による攻撃を受けた事を知ったなのはだが、今から向かっても間に合わない。 なのはが今いる世界は次元船で連続転送をかけたとしてもかなりの時間のかかる距離にあるのだ。 だが方法が無いわけでも無かった。リリカルマンのリリカルテレポーテーションならば一瞬でミッドへ行く事も可能だ。 しかしそのエネルギーの消耗も激しく、リリカルマンの寿命を縮ませてしまう。しかしミッドに住む多くの人の命には 替えられない。リリカルテレポーテーションによってミッドへ向かったリリカルマンは、バルタン次元人と対決。 バルタン次元人のスペルゲン反射鏡はリリカルマンのスペシウム光線さえ弾き返してしまうが、 リリカルマンにもまだ手は残っていた。スペシウムエネルギーを集束させ丸ノコ状に形成する事によって 切断能力を持たせたリリカルスラッシュこと八つ裂き光輪。この一撃によってバルタンを真っ二つにするのであった。 その後、再びテレポーテーションで元いた世界に戻るのだが、この大きなエネルギーの消耗は なのはにも影響を与え、なのははしばらく気を失っていたという。 『影を継ぐ者』 人造超人リリカルマンイミテーション 登場 リリカルマンの力に魅せられたジェイル=スカリエッティは管理局の目を盗んで独自にリリカルマンの研究を 行っていた。リリカルマンの超人的な力を少しでも再現する事が出来れば、それは戦闘機人や人造魔導師を 遥かに超える新戦力になり得ると考えていたのだ。 長い研究の果て、恒星の光に含まれた「ディファレーター」なる物質が影響している事を発見する。 そしてスカリエッティは、リリカルマンはこのディファレーターによって超人へ進化した種族では無いか? と言う推論を起こす。しかし放射線も少量では有害とはならない様に、ミッドを照らす太陽を初めとした 自然の恒星から放射されるディファレーターの量では何ら意味を成さないと言う事も分かった。 故にスカリエッティは人工的に大量のディファレーターを発生させる装置を開発。自分自身を実験台として 見事人工的にリリカルマンを作り出す事に成功。リリカルマンイミテーションの誕生である。 スカリエッティはリリカルマンの強大な力に酔いしれ、自分自身が管理世界を統べる神になろうとするが、 どうにか本物のリリカルマンによって撃退された。 元の人間に戻ったスカリエッティは再び管理局に逮捕される事になるが、その姿を見てなのはは リリカルマンの力は一歩間違えれば大変な事になる事を悟り、使い方を間違えぬ様に心がけるのだった。 『淫獣殿下』 古代淫獣ショクシューラ 登場 三度の飯より淫獣が好きで、何時も淫獣の絵を描いてばかりいる故に「淫獣殿下」の異名で呼ばれる少年がいた。 一方、管理局では古代淫獣ショクシューラの捕獲に成功し、その輸送作戦を行っていたのだが、 輸送中にショクシューラを眠らせていた麻酔が解けて逃げられてしまう。逃走したショクシューラは淫獣で あるが故に触手を伸ばして彼方此方で女の子を襲いまくる。 なのははリリカルマンとなって対抗するが、ショクシューラの触手攻撃に苦戦し取り逃がしてしまう。 しかもそのドサクサの中でベーターカプセルを何処かに落とし無くしてしまっていたのである。 その後、リリカルマンとショクシューラの戦闘跡地にやって来た淫獣殿下はそこでベーターカプセルを拾う。 何故かそれがリリカルマンにとって大切な物に違いないと悟った淫獣殿下は、管理局ならこれをリリカルマンに 渡してくれるのかもと考え、管理局へ向かって走り始めた。 その頃、管理局はショクシューラへの攻撃を仕掛けており、魔力砲マルス133による攻撃で ショクシューラの触手を幾つか焼き払い弱体化させる事に成功。 なのはもまたベーターカプセルを無くした事にめげず、一人の人間として出来る限りの事をやろうと レイジングハート一本でショクシューラの触手を回避してディバインバスターやシューターを当てて行くと言う まさに不屈のエース・オブ・エースの面目躍如と言う活躍をしていたのだが、その時に戦場の真っ只中を 一人駆ける淫獣殿下を発見し、急遽救出保護していた。 何故戦場に入って来たのかと問い詰めようとしたなのはであったが、淫獣殿下の手にはベーターカプセルが握られていた。 そして淫獣殿下はなのはにベーターカプセルを渡し、これをリリカルマンに渡して欲しいと頼まれる。 なのはは淫獣殿下にベーターカプセルをリリカルマンに渡す事を約束して、安全な場所へ連れて行くと共に 再び戦線に戻る様に見せかけてベーターカプセルを点火、リリカルマンに変身していた。 リリカルマンは先の管理局の攻撃によって若干弱体化していたショクシューラの触手をさらに引き千切り、 最後はスペシウム光線によって焼き払うのだった。 頻繁に怪獣やら侵略者が現れ、管理局もそれの対応を専門としたチームを作る程の事になっているのにも 関わらず「この世に怪獣や次元人なんているわけないでしょー?」とか言うセリフが飛び出すカオス回 『小さな英雄』 怪獣酋長ジェロニモン 登場 その日フェイトが落ち込んでおり、なのはが訪ねてみた所「何時も怪獣はリリカルマンが倒しているから 自分達の立場なんて無いのでは?」と考えて悩んでいたのだった。なのははそんな事は無いと諭すが やはりフェイトの気は晴れる事は無かった。 その後、突然管理局入口前の受付に、既に昔死亡しているはずのアリシア=テスタロッサが現れて大騒ぎになる。 そのアリシアが言うには、怪獣酋長ジェロニモンと言う死者を蘇らせる力を持った怪獣がおり、今まで倒された 怪獣を一気に蘇らせて一斉蜂起を企んでいると言う。その企みを知ったアリシアはジェロニモンが怪獣を 蘇らせるドサクサに紛れて一緒に蘇り、管理局にこの事を伝えに来たと言うのである。 もしもこれが本当の事ならば大変な事である。管理世界において死者を蘇らせると言うのは 如何なる手段を持ってしても不可能である事は勿論の事、仮に実現出来たとしても様々な問題が発生すると 考えられている。そうで無くても一度に沢山の怪獣に暴れられてしまえば対処は非常に困難である。 しかし現にアリシアは蘇ってしまっている。故にアリシアの言う通りにジェロニモンと再生怪獣軍団の 集結地点へ向かうと、そこには確かにジェロニモンと推測される怪獣を中心として、既に蘇っていた 怪獣達が集まっていた。 管理局の先制攻撃によって何とか数体の再生怪獣を倒す事が出来た。だが、その中でフェイト一人だけが 戦わない。やはり先の悩み…自分達は本当に必要なのか? と言う疑問が彼女の中にまだ残っていたのか、 怪獣を前にしてもまるで戦おうとせず、消極的にリリカルマンの登場を待ち、ひたすらにリリカルマンの助けを 呼ぶばかり。そのせいでフェイトを助ける為にアリシアが犠牲になってしまった。既に一度死んでいた身とは言え やはり人の死は忍びない。意を決したなのははフェイトに言う。人が人として全力を尽くし最大限の努力を してなおダメだった時に初めてリリカルマンは救いの手を差し伸べてくれるのだと。現になのはは自分が 出来る力を出し切ってなおダメだった時にしかリリカルマンに変身しなかった…と思う。 なのはの言葉で目を覚ましたフェイトは立ち上がり、アリシアの命を奪った怪獣をバルディッシュで両断し仇を討った。 だがジェロニモンは伊達に怪獣達を統べているわけでは無く強敵であり、管理局の攻撃にも物ともしない。 なのははリリカルマンに変身するが、ジェロニモンの羽を飛ばす攻撃に苦しむ。空を飛び回り羽をかわしつつ スペシウム光線を連射して羽を撃ち落して行ったが、リリカルマンのエネルギーはもはや限界に近かった。 故にジェロニモンを取り押さえる事は出来ても倒すには至らない。しかし、そこにフェイトの渾身の魔法が ジェロニモンに命中、どうにかジェロニモンを倒す事が出来た。 やはり人が人として努力する事も大切なのだと改めて学んだフェイト。だが、これによって払った犠牲も大きい。 ジェロニモンによって一度蘇った身とは言え、再び亡くなったアリシアを小さな英雄として皆は弔った。 リリカルマン・最後の戦いに続く
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/980.html
リリカル遊戯王GX クロス元:遊戯王GX 最終更新:08/01/17 第一話「異世界デュエル!? ハーピィ・レディVS機動六課!」 第二話 魔法とデュエルと謎の敵なの! 第三話 飛べスバル! ペガサスに乗る魔法拳士! 第四話 潜水艦の罠! 打ち破れディバインバスター! 第五話 ゾンビ生徒の恐怖! 駆け抜けろライトニング! 第六話 最高の最悪 エリオVSスバル! 第七話 レイ救出作戦! 恋する相手はなのはさん!? 第八話 恐怖のバーンデッキ! 守り抜けブラストフレア! 第九話 学園分裂!? 腹ぺこデュエル! 第十話 キャロの決意! 突き抜けろスターズ! エーストライカーズ クロス元:リリカルなのはA s(A sとStSのクロス) 最終更新:07/12/29 第一話 拍手感想レス :このクロス待ってました、覇王VS魔王希望。 :いつも楽しみにしてます。異世界編、誰かが翔を殴り説教展開希望です。3期放映当時、傍観者気取りで、クアットロといい勝負で嫌われてましたからね…。 :レインボードラゴンを目にしたキャロのリアクションが楽しみです。 :捕獲したならバインドよりなにより、デバイス取れよ。 TOPページへ このページの先頭へ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/3557.html
ミッドチルダに突如として正体不明の青い球状物体が飛来していた。たまたま付近を飛行訓練中だったなのはが それの追跡を行っていたのだが、その時彼女の背後から赤い球状物体が飛来、そのまま飲み込まれてしまったのである。 赤い球状物体に飲み込まれてしまったなのはは、そこで不思議な体験をしていた。 「ねえ、誰なの? そこにいるのは…。」 なのはがそう訪ねると、銀色の肌に赤い模様、そして胸部にクリスタル状の物を持った不思議な何者かが現れた。 その姿と佇まいは余りにも異様であり、とても人間とは思えなかった。 「貴方は一体何者なの?」 『君達がM78次元世界と呼ぶ世界の次元人だ。』 「M78次元世界の次元人?」 『そうだ。遠い次元の彼方からベムラーを次元の墓場へ運ぶ途中、ベムラーに逃げ出されて、それを追ってミッドチルダに来た。』 「ベムラー?」 『様々な次元の平和を乱す、悪魔の様な怪獣だ。』 なのはの目の前に現れた何者かは、M78次元世界と呼ばれる世界からやって来た次元人だと言う事が分かった。 M78次元世界と言えば、現在時空管理局が持ち得る最速次元船を持ってしても辿り着くのに約300万年以上の 時間が必要と言うとてつもない遠くに存在する次元である。無論そこに何があるのか、どんな種族が住んでいるのかに 関しては分かり様も無い。しかし、そんな未知の世界から来た次元人と言うのならば、その異様な姿と 佇まいもむしろ違和感は無かった。そして次元人はベムラーなる怪獣を追って、このミッドチルダに やって来てしまったと言うのである。すると、そこで次元人はなのはに対し頭を下げていた。 『申し訳ない事をした高町一等空尉。ベムラーを追ってミッドチルダにやって来た際に誤って 君を巻き込み死なせてしまった。その代わり、私の命を君にあげよう。』 「貴方の命を? 貴方はどうなってしまうの?」 『君と一心同体になるのだ。そしてミッドチルダの平和の為に働きたい。』 やはり赤い球状物体に飲み込まれてしまった時点でなのはは死んでしまっていたのだ。 しかしそれに次元人は責任を感じ、自分自身の命を持ってなのはを蘇生させると言う。 管理世界においてどんな魔法を使っても死者を蘇らせるのは不可能とされるが、 彼…次元人にはその常識を超越した力があると言うのだろうか? すると、そこで彼はなのはに対し小型懐中電灯の様な物を渡していた。 「これは何なの?」 『ベーターカプセル。』 「ベーターカプセル?」 『困った時にこれを使うのだ。そうすると…。』 「そうすると一体どうなってしまうの?」 『ハッハッハッハッハッハッ! 心配する事は無い…。』 こうしてM78次元世界の次元人の力によって死んだと思われたなのはは蘇った。 次元人がなのはと一心同体になる事によってなのはを蘇生させたと言うのは分かるが、 じゃあ次元人がなのはの身体の何処にいるのかに関してはなのはもさっぱりだった。 とは言え、この状況においては次元人に代わってミッドチルダに飛来した青い球状物体=ベムラーを 対処せねばならない。管理世界における生物の常識を超越した怪物…ベムラーは強敵だ。 自身のディバインバスターを連続で当ててもなお決定打に至らない耐久力と、ヴォルテールのそれすら 上回りかねないベムラーの火力は凄まじい。もうダメだと思われたその時、なのはは次元人から 言われた言葉を思い出し、次元人に貰ったベーターカプセルを天に翳し、そのスイッチを押した。 その瞬間であった。ベーターカプセルから放たれた眩い光がなのはの全身を包み込み、 その姿を身長40メートル、体重3万5千トンの次元人のそれへと変えていたのである。 M78次元世界の次元人からその命を託された高町一等空尉はベーターカプセルで次元人に変身した。 マッハ5のスピードで空を飛び、強力なエネルギーであらゆる敵を粉砕する不死身の身体を手に入れたのである。 次元人の力ならばベムラーと互角に戦える。ベムラーも強力であったが、次元人もまたそのベムラーを 掴み投げ飛ばす程の怪力を見せ、最後は腕を十字に組んだ状態から放たれる光線によってトドメを刺した。 この光線はスペシウムなる物質を含んだ強力な光線であり、50万馬力・50万度の出力を誇る。 しかしそれさえミッドチルダそのものにダメージを与えない様にパワーを抑えた状態であり、 その気になれば惑星を破壊してしまう事も容易らしい。 そんな凄まじい力を持った次元人であるが、弱点もあった。何故かミッドチルダと言う環境条件下においては エネルギーの消耗が激しく、本来のそれよりも大きく力が制限されてしまう上に活動時間も数分が限度。 次元人が胸部に持つクリスタル状の物体はカラータイマーと言う名称であり、エネルギーや活動時間に 限界が来ると青から赤に変わって点滅を始める。そしてもしカラータイマーから光が消えた時、 次元人は立ち上がる力を失ってしまうのである。ミッドチルダにおいて致命的なリスクを抱える次元人だが、 それを差し引いても凄まじい力を持ち得る次元人の力は脅威的とも言えるのかもしれない。 次元人に変身している間、なのはは不思議な感覚を感じていた。今の自分が高町なのはであるのか、 この次元人であるのかが自分でも不明瞭で分からない。次元人がなのはと一心同体になっており、 彼の記憶や人格が反映されているのかもしれないが、少なくとも次元人に変身している間においてだけは 自分が高町なのはと言う人間であったと言う事を忘れ、あたかも最初から次元人であった様に感じてしまう。 それがなのはにとって自分でも不思議な事だった。 何はともあれ次元人に変身したなのははベムラーを倒し、そのまま天高く飛び去った様に見せかけて 元の姿に戻り、現場に駆けつけて来ていたフェイト達と何食わぬ顔で合流していた。 「なのは…本当になのはなんだね?」 「当たり前じゃない。私は私だよ。それはそうとフェイトちゃん、あの怪獣はどうなったの?」 「それが私も良く分からなくて、突然銀色の巨人が現れて怪獣を倒してそのまま飛び去ってしまったよ。 それにしてもあの巨人は一体何者だったのだろう。」 フェイトや他の局員も次元人とベムラーの戦いを目の当たりにしていた様だが、余りにも 突拍子も無い事に状況が掴めず誰もが首を傾げていた。しかし、そこでなのははニッコリと微笑んでいた。 「やっぱりあの人が出て来てくれたんだね。」 「あの人? なのは知ってるの?」 「うん。私もあの人に危ない所を助けられたんだよ。」 流石に次元人がなのはと一心同体になったと言う話は出来ない為、とりあえず皆に対しては 次元人に助けられたと言う方向で説明と報告を行っていた。しかし、ここで新たな疑問が浮かぶ。 「じゃあなのはを助けてくれた人の名前は何て言うの?」 「名前なんて無いよ。」 「え? 名無しのゴンベエなんて困るよ。」 「それならリリカルマンって呼ぶのはどうかな?」 「リリカルマン?」 ただ単に『魔法少女リリカルなのは』から『リリカル』を持って来て『マン』を付けて『リリカルマン』とする その場で何となく浮かんだ安直なネーミングであったが、暗黙の内に誰もが大して突っ込みを入れず、 誰もが次元人を『リリカルマン』と呼ぶ様になった。 「でもそのリリカルマンって言うのは何処かに行ってしまったんじゃないかな?」 「何処にも行かないよ。あの赤い玉は彼の次元船だったんだけど、それも爆発しちゃって故郷に 帰れなくなっちゃったんだって。でもその代わりこの世界に留まって平和の為に戦ってくれるって 言ってたんだよ。」 「何にせよなのはが無事で良かったよ。」 こうして何食わぬ顔で今まで通りに普通の人間としての生活に戻って行くなのはであったが、 これが彼女とM78次元世界の次元人=リリカルマンの戦いの日々の始まりでもあった。 ベムラーのミッド襲来を皮切りとして、ミッドやその他管理世界の彼方此方で発生する 『怪獣』と呼ばれる特殊生物群。ヴォルテールや白天王の立場が無くなってしまう程の 凄まじい能力を持った怪獣達は各地で猛威を振るった。ベムラーの襲来が引き金となって 眠っていた彼等を目覚めさせたのか、はたまたミッドや各管理世界において潜み眠っていた 怪獣達に惹かれてベムラーがミッドに襲来したのかは分からない。いずれにしても 怪獣を好き勝手に暴れさせていては、世界そのものの存亡に関わると言う事である。 怪獣の力は凄まじく、現場の局員ではどうにもならず、本来前線に出るべきでは無い 教導隊のなのはですらも前線に出て怪獣と戦わなければならないと言う状況が当たり前になる程にまで 管理局は怪獣の猛威に苦戦を強いられていた。なのは自身もディバインバスターを連続で撃ち当てても 怪獣には効果が薄いケースが多かった。 もうこれ以上はダメだとなのはが判断した時、こっそり物陰に隠れ、隠し持っていたベーターカプセルを点火する。 そうする事によって普段なのはの中で彼女の生命維持を行っている次元人=リリカルマンが姿を現し、 リリカルマンとなったなのはと怪獣の対決に移行すると言うのもまた恒例となっていた。 ちなみになのはは女性であるのだから、リリカルマンでは無くリリカルウーマンと呼称すべきなのかもしれないが、 次元人の姿の方はどう見ても男性である為、結局リリカルマンになってしまう。M78次元世界の次元人に 男女の概念があるのかどうかは不明であるが、彼が本当に男性もしくはそれに準じた存在であったと考えると なのはもちょっと恥ずかしくなってしまっていた。 リリカルマン・様々な戦い
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/3432.html
* 一見して工事中だと分かる、鼠色の幌で覆われたビル。 散乱するように置かれた機材は、建設中というより建設中止を思わせるものだ。 しかし敷地外に立て掛けられた看板は綺麗な形を保っており、どこかちぐはぐな印象を抱かせる。 だからだろう、クラナガンの市民も無意識下でビルを避けるようにしているのか、人通りがなかった。 そんなビルの中に入れば、このビルの謎も明らかとなるだろう。 中は、未だ屹立していることが嘘であるかのように、墓標の如く折れた鉄骨が突き立つ廃墟そのものだった。 「チッ、やらかしてくれちゃって」 巧妙に折れていい鉄骨だけが折れ、柱となる鉄骨だけが辛うじて生き残っていた。 逆にそれ以外が折れ過ぎて、もはや下手に触れることすら危うい状況でもあった。 「せっかくの二号店を入れるビルを壊してくれるなんて、あの科学者には借りが出来ちゃったなぁ」 その中心で、軽薄な笑みを浮かべる少年が一人。 彼はその廃墟の中にチャラチャラした服装を纏って立っている。その姿に威厳はない。 にも拘らず、彼はやはり王者だった。 「アイツには悪いけど、アレはボクの獲物だ」 一瞬その姿に。 ヘラクレスオオカブトの戦士が、ブレるように重なった。 リリカル×ライダー 第十七話『決意』 すぅすぅ、という空気の出入りするような細い音が耳に入る。雲のかかったような頭を必死に回転させ、視力を回復させていく。 俺が目覚めて最初に視界を埋めたのは、なのはの寝顔だった。 混濁する頭で四方を見渡しながら体を起こす。どうやら医務室のベッドに寝ているらしいことと、なのはが付き添ってくれていたことが分かった。 (俺は……確か……) 記憶を遡るように探る。そして掘り当てた。俺がこんな場所で寝ている、その理由が。 「俺は、負けたのか――」 ジェイル・スカリエッティ。 いや、レンゲル・ジャックフォームに。 橘さんとの一件を切っ掛けに僅かだが思い出した十五年前にあったバトルファイトの記憶。 その断片的な記憶によると、あの時ブレイド、ギャレンはラウズアブゾーバーを所持していたが、レンゲルは持っていなかったらしい。 つまり、俺はレンゲルの強化フォームについての知識が一切ないのだ。これが初見ということだろう。データで見たという覚えもない。 奴自身が強いとは考えがたい。アイツは科学者であって戦士ではないからだ。ということは、レンゲルのベルトがそれだけ強力ということに違いない。 「チェンジデバイスに、何かデータが残っているかもしれない」 魔法関連の知識は薄いが、スカリエッティがレンゲルのベルトを魔法で再現していることだけは分かっている。 やはりあのカードはラウズカードを魔法で擬似的に模倣したものに違いない。調べれば、何か調査の手掛かりになるかもしれない。 「うぅん……あれ、カズマ君?」 そうして立ち上がりチェンジデバイスを取りに行こうとした所で、俺はなのはに呼び止められた。 「ひどいよ、何も言わずに置いていこうとするなんて」 「いや、起こしちゃ悪いかと思って」 本当はすっかり忘れていただけなのだが、流石にそれを素直に言うのは不味いな。 「カズマ君、ホントはわたしのこと忘れるくらい考え事に没頭してたでしょ」 「うっ……悪い」 なのはにはしっかり見抜かれていた。 そこで訪れる沈黙。口下手な俺には対処しようがない空気。というより、流石に今ので悪いと思っていたので、口を動かすのも躊躇ってしまったのだ。 「――ねぇ、カズマ君」 そんな沈黙を破ったのは、他ならぬなのは本人だった。 「ヴィヴィオとは、よく遊んでるよね?」 「ああ、まぁな。俺は子供苦手だけどな」 急な話題に戸惑いながらも思い出しながら苦笑する。 昔は苦手でもなければ特別得意ということもなかったはずだが、十五年の月日がその能力を劣化させていた。 だがなのはにとってそんなことはどうでもよかったのか、反応はなかった。 「わたしね。カズマ君がヴィヴィオに近付く時……よく、ジョーカーと被って見えるんだ」 「――――嘘、だろ」 心臓が止まるような台詞だった。 「大丈夫、多分わたしだけだよ。幻覚でも見てるってことかな」 何が大丈夫なものか。 自分の娘と怪物が一緒に遊ぶ光景を幻視する。なのはの言うことは、そういう意味だった。そんなの、普通ならまともに見ていられない。 「恐いの、わたし」 「……悪い」 「違うの、カズマ君がじゃないよ」 俯いて前髪が垂れているため、なのはの表情は見えない。けれど、例え顔を上げていても直視することは出来なかっただろう。 悲痛な声が、それを感じさせた。 「わたしね、恐いの。ヴィヴィオに誰かが危害を加えるかもしれないってことが、堪らなく」 ヴィヴィオは聞いた話によるとJS事件でスカリエッティに誘拐され、事件に利用されたらしい。多分怖い思いもしただろう。 恐らくなのはが想像しているのは、そのことだ。 彼女が過保護になるのは多分、ヴィヴィオが可愛いから、なんて理由だけじゃない。 ヴィヴィオは他人に命を狙われる特殊な能力を持っているらしい。そのことが、なのはの不安を増大させているのだ。 「怪我してから、わたしは弱くなった。昔でさえヴィヴィオを守ってやれなかったわたしが、更に弱くなったの」 確かその傷は未だに完治しておらず、また治ることのない後遺症を残すらしい。そのせいで昔よりも魔力精製量が減ってしまったそうだ。 弱体化。 戦士でありヴィヴィオの保護者であるなのはにとって、それは致命的なことだった。 肉体的な意味合いだけではなく、精神的な意味でも。 「わたし、管理局を辞めようって、思ってるんだ」 女の子として心配だった体への傷痕は幸い残るわけじゃないらしいが、なのはにとってはそんなことはどうでもいいのかもしれない。 彼女にとって重要なのは、人を、そしてヴィヴィオを守れるかどうかだけなのだから。 「なんかそう思うと真面目にするのも馬鹿らしくなって、気分転換にヴィータちゃんをからかったりしてみたんだけど……」 「なのは……」 「……ダメだね。やっぱり上手くいかないや」 はやてだって最近のなのははおかしいと言っていた。恐らくもっと付き合いの古いらしいフェイトは初めから気付いていた。 もしかしたら、フェイトはなのはのことを考えて俺に優しくしてくれたのか――いや、そんな考え方は失礼だな。 とにかく、なのはが本調子じゃない理由は、これでハッキリした。 「なのはは、何のために戦っているんだ?」 「たくさんの人を助けたいからだよ」 俯き、沈み込んでも淀みなくすらすら出てくる戦いの理由。九歳から戦い続ける少女が秘める信念。 たとえ繊細そうに見えようと、可憐な少女であろうと、彼女は信念のために戦う戦士だ。だからこそ、その信念は何よりも彼女を支えるもののはずだ。 それは多分、一朝一夕に抱けるようなものじゃない。 「なのはは、今どうしたい?」 「ヴィヴィオを・・・・・・守って、あげたい」 少し涙ぐんでいるのか、最後の語尾が少し震えていた。 今、なのはは悩んでいる。不特定多数の他人を守るか、それとも大切な一人を守るかという、究極の選択で。 俺には特別な後者がいなかったからなのはの悩みは分からない。けれどそれは、どちらかしか取っちゃいけないものなのか? 信念と親愛、それは両立させることが出来ないものなのか? 「なのは」 「……なに?」 「俺を、俺達を――信じてくれ」 「…………え?」 なのはが顔を上げる。想像通り、見るのが辛くなるほど目を真っ赤に腫れさせ、頬を幾筋の透明な線が埋めていた。痛々しいくらいに。 その濡れた瞳を直視する。そうだ、俺には、真っ直ぐ何かを叫ぶことしか出来ないんだ。 だから、目を逸らさず真っ直ぐぶつける。 「なのは一人じゃ無理なら、皆で守ろう。ヴィヴィオも、助けを求める人達も」 「カズマ、君……?」 「なのは、もっと俺達を信じてくれ。なのは一人で抱え込まず、皆で助け合えば、きっと守れるさ」 俺一人では、それは無理だろう。 だけどなのはには多くの仲間がいる。彼女を支え、共に戦ってくれる戦友が。信頼し合える親友が。 それなら仲間を信じ、共に運命と戦えばいい。彼女一人では無理でも、そうすれば叶うかもしれないから。 「…………あり、がとう」 ぽつり、と。 囁くような声量で、なのはは言った。 「でもね」 だが、それには続きがあった。 「皆には皆にとって大切な人がいるの。だから、そんな頼ったり出来ないよ」 「そんなことはないだろ! フェイトだって、あんなに――」 「フェイトちゃんは確かにかけがえのない親友だよ。でもね、フェイトちゃんには守りたい家族がいるの。だから、わたしの分まで負担してなんて、言えないよ」 なのはが袖で目を覆い、俺に背中を向ける。 「なの――」 「……ごめんね、カズマ君」 ポニーテールを揺らしながら、彼女は脱兎の如く去っていった。 彼女を止めようとした右手は、虚空を掴むのみだった。 ・・・ 「スカリエッティはやっぱりチェンジデバイスの開発者やないんか……」 「はい、今回のチェンジデバイスに入っていた戦闘記録とガジェットの残骸から確信しました」 六課において各員が使用するデバイスの整備、改良、開発を行う通称デバイスルームにて。 チェンジデバイスを持ったはやてがここを訪れてからシャーリーと話し出し、すでに三十分が経過していた。 「はやてさん、チェンジデバイスの主機関、オルタドライブの革新的なところは何だと思いますか?」 「それは……魔力を自力で作れることやないんか?」 はやてが顎に指を当てて考えながら答える。それにシャーリーは小さく首肯した。 そもそもこの話題は以前もしたことであり、またリィンを自力で組み上げたはやてはデバイスにもある程度精通しているため、淀みなく答えは出ていた。 「そうですね。ただ、オルタドライブのように外部電源無しで魔力を作り出す機関は存在しませんが、単純に魔力を作るだけなら私達でも可能なんです。 魔力炉や次元航行艦のエンジンなどがその典型例です」 もちろんオルタドライブのように小型化出来てるわけでもないですけどね、と言っていったん話を締め括るシャーリー。 一方ではやてはシャーリーの答えによってますます分からなくなったのか、考え込んでしまっていた。 「はやてさん?」 「ううん……私にもよう分からんなってきた」 「簡単な話ですよ、魔導師が必ず持つリンカーコアの特性を考えれば」 「リンカーコアの、特性?」 魔導師は必ずリンカーコアを持つ。逆に、リンカーコアが無ければ魔法は扱えない。魔導師とは認められない。 その能力の一つが魔力精製機関としての機能。だがそれだけならカートリッジなど、別の手段で魔力を用意すればいい。 つまり、リンカーコアにはリンカーコアにしかない特別な性質が存在する。 そう、リンカーコアの持つ最大の特性は―― 「――魔法を発動させることが出来ること?」 「その通りですはやてさん! 管理局が魔導師を特別扱いするのはそれが理由です。カートリッジが魔力、デバイスが脳の役割を負担しても、最後のはどうしようもなかったんですね」 「そしてチェンジデバイスとガジェットにはその機能が搭載されている、かぁ」 「はい」 はやてが神妙な顔で何度も頷く。はやてからしても、これは想像以上に厄介な展開だった。 この新技術は、つまるところ管理局による管理体制を揺るがしかねないのだ。 これまではリンカーコア保有者だけ管理しておけば良かったが、この技術が広がれば誰でも質量兵器のように魔法を使えてしまう。 仮にこの技術が解明されて世に公開されれば、管理局の基本方針を根本から変える必要が出てくる。地上本部に提出しなかったのは正解だったらしい。 「でもシャーリー、スカリエッティやないって断言する理由はあるんか? こんな厄介なモン、アイツが持ってるならヤバいと思うんやけどな」 「はやてさ~ん、これでも私、執務官補佐ですよ?」 にやりと笑って眼鏡の端をきらりと光らせるシャーリー。 実は平時においてフェイトの補佐として敏腕を発揮していたりするのだが、それはさておき。 「スカリエッティは、未完成か出来の悪い技術は秘匿し、逆に成功作は積極的に公開しています。この事から、彼は慎重だけど派手なことが好きな性格だと推測出来ます」 ふむふむ、と頷くはやて。 シャーリーもそれに乗って眼鏡の端をくいくいっと持ち上げる。にやっとした笑いも付け足して。 「では問題です。チェンジデバイスを持ったカズマさんが現れたのが三週間前。そして今回のガジェット登場が昨日。 もしチェンジデバイスの製作者がスカリエッティなら、わざわざ御披露目のようにチェンジデバイスより性能の劣ったガジェットを見せびらかすように仕向けると思いますか?」 シャーリーの台詞にはやての顔色が変わる。 それの意味する内容は、シャーリーの軽い口調よりも遙かに重いものだ。 スカリエッティとチェンジデバイス。天才と傑作はとかく繋げやすいもの。しかし、実は天才すらまだ未完成な域にしか到達していないのだとすれば――? はやての視線の先にあるチェンジデバイスは静かに浮かび続ける。中央のクリスタルを光らせ続けながら。まるで、全てを見守るかのように。 「シャーリー! はやては何処・・・・・・って、はやて? ちょうど良かった!」 そこに唐突に訪れる影。現れたのは、現チェンジデバイスの所有者、カズマだった。 ・・・ 「まさか君達の方から訪れてくれるなんて、嬉しいよ」 「くくっ、そっかぁ。確かに似てるね」 地下に作られた巨大なエントランスホールらしき場所で、二人の"者"が対峙する。 そこはとある次元世界にある地下研究所。主はジェイル・スカリエッティ。そう、ここは彼の持つ砦の一つだ。 客人は一人の少年。その名をキングと呼ぶ。 片方は白衣を羽織り、一方はチャラチャラしたアクセを纏う二人の"者"。二人は距離を取って対峙する。 「全く、これでようやく例のカードに関するデータを取れるということだな」 「あっははは! 何言ってるの、君のような出来損ないにボクをどうにかできるとでも?」 チャラチャラした格好のキングはどこまでも見下した視線を向ける。その視線は、正に王である故の余裕そのもの。 彼にとって怖いモノなどない。全ては彼を楽しませるゲームに過ぎない。だからこそ、この狂気の科学者も脅威には含まれない。 その蔑んだ視線に即座に反応したのは、スカリエッティではなかった。 「――貴様、それ以上ドクターを侮辱するなら」 「止めたまえ、トーレ」 すでにグレイブに変身したトーレが、紫の翼――ライドインパルスを展開して高速に迫り、剣を腰から引き抜いてキングの喉元に向けていた。 戦闘機人が持つ特殊スキル、インヒューレントスキルの一つ、ライドインパルス。その高速技とライダーシステムの組み合わせは、強力だ。 一瞬の出来事。だが、それに動じるキングではない。むしろその顔には笑みが浮かんでいた。 「へぇ、面白いじゃん! もう一回やってみせてよ!」 「貴様、喧嘩を売っているのか!」 トーレが菱形のモノアイでキングを睨み付ける。それにはキングは意にも介さず。 「でも、ボクには足りないかなぁ」 「――ッ!」 瞬きする瞬間で、トーレの後ろに回り込んでいた。 その速度は戦闘機人としての処理能力とライダーシステムによる探知能力を持ってしても追いつかない。 「ぐあっ!」 容赦なく蹴飛ばすキング。態勢を崩したトーレから剣を奪い、その頑強な胸部装甲に振り下ろした。 ギギギと耳に残る金属同士の摩擦音。装甲から火花が上がり、そこには荒々しい一筋の跡が走る。軽々しく振るう一撃が、トーレには重かった。 「なるほど。想像以上に厄介だ」 トーレはその程度で引き下がらない。光速の機動力を持って、再びキングに迫る。 流れるようなパンチ、キック。ストレートを打ち込んだ直後に跳ね上げるようなキック、そしてエルボー。コンボとも言える連撃。 だが、ことごとく当たらない。 「クソッ!」 彼女が打ち込むたびに、キングは瞬間移動するようにその場からいなくなっていた。そしてカウンター気味に、奪った剣を叩き付ける! 「グアッ――」 背中の装甲がへしゃげ、負傷しながらも攻撃範囲から脱出した姉の元にセッテが走り寄る。トーレへのダメージは、着実に積み重なっていた。 その光景を、冷ややかにスカリエッティは見つめ、素直な感想を抱いていた。 キングは楽しそうに剣を弄びながらトーレへと投げ放つ。トーレの目の前に、剣は垂直に突き刺さった。 「ボクはキングだからね。個人でも強いけど――あは、そうだ。家臣がいないとつまらないでしょ? 見せてあげるよ」 あっさりと手札をさらすように。 彼の後ろに、四体の怪人が姿を現していた。ライオン、三葉虫、バッファロー、コガネムシの異形達が。 その光景に気圧されたトーレが無意識で数歩引き下がる。絶対的な戦力差。圧倒的な王の軍勢に畏怖するように。 それに対抗するべく、新たに加勢したセッテと共にトーレはスカリエッティの両翼へと並び立った。 「さぁ、ボクとゲームをしようか? 出来損ない」 「フン・・・・・・だが、君達と争い合う前に、一つ話をしておこう」 決して余裕を崩さないスカリエッティ。流石のキングも、その態度には疑問を抱いたのか、表情をしかめる。 確かにスカリエッティには新型ガジェットの軍勢がある。しかしキング達アンデッドにはそんなものはガラクタでしかない。ならばこの余裕は、どこから――? その答えを、スカリエッティは歌い上げるように、告げる。 「私は、君達の洗脳術式を解除する手段を持っている」 レンゲルクロスを天に捧げるように持ち、そう言い放った。 ・・・ 悩むなのはと彼女を救おうと奔走するカズマ。それを嘲笑うように始まる襲撃。誘われるように迎撃へと向かう六課で、なのははどんな決意を抱くか。 一方の不死生物達の王は、狂科学者の元から帰還する。その身の拘束が解き放たれた彼らは、しかし―― リリカル×ライダー 第18話『なのは』 Revive Brave Heart 目次へ 次へ