約 454,636 件
https://w.atwiki.jp/mugenshoko/pages/249.html
風邪治りかけでこんな電波を受信した 作者:5Z4dJ9kU ――無限書庫ってこんなに広かったんだ。 まさに強者どもが夢の跡。 新年を祝うと称して元旦から司書達となのは達が集まってどんちゃん騒ぎをしていた無限書庫の広間。 そこに酔いつぶれた彼らがそこかしこに散らかしたままごろごろと眠っている。 いつもは司書達と忙しく動き回っていてそんなこと感じてはいなかったが、 しんと静まりかえった書庫は今のユーノにはとても広く見えていた。 ふと目を覚ました彼は頭だけ動かして何人もの人が眠っているさまを眺め、そんなことを思う。 ――しかし、あの騒ぎはすごかったよな。 ユーノは天井を見つめて今日の惨状を思い出した。 酔っぱらったシグナムが『1番シグナム、この芸をユノユノに捧げる!』 なんて誰かに見せるみたいなことを言ってレヴァンティンの先で皿を回し始めたり…… なのは達の世界に年末に用事があって出かけていたシャマルが本のようなものをたくさん抱えて途中参加して来て、司書達を捕まえては“戦利品”とやらを広げ“ヤオイ”と“ショタ”というものの良さとやらを延々と語り続けたり…… ユークロがどうのとかブランドみたいな単語が聞こえてたからたぶんファッションとかの話だったんだろうな。 ヴィータが『俺だってほんとはバインバインな姿になれるんだぜ!』とか叫んでたり…… リインIIとアギトが仲良く知らない言語の歌を歌ってたり。司書達が『小美人』とか騒いでたけど…… フェイトが『ユーノはどうして私をイジメてくれないの? どうしてなのかな? かな?』 と首輪を手にして訳のわからないことをいいながら目をウルウルさせて絡んできたり…… クロノが『お前なんかに妹はやらん、いや、妹に絶対にお前はやらん! それならいっそ俺が!』 とか服を脱ぎだして、いつの間にか来ていたエイミィさんに『おいたはダメにょろよ~!』と殴られてたり…… ティアナが『465番ティアナ・ランスター、あ・な・たのハート撃ち抜きま~す♪』 とかこっち見てウインクしながら叫んでいたり…… スバルが『ずるーい、466番スバル・ナカジマ、せんせーのために腹筋見せまーす!』 とかいいながらこっちに向かってお腹を出したり…… ギンガが『ずるぅ~い、467番ギンガ・ナカジマ、せんせのために大胸筋のあたり、生でお見せしま~す♪』 とかいいながら晴れ着の前をはだけさせて周りに止められたり…… 誰かがお酒を飲ませたのか、 ヴィヴィオが急に『468番ヴィヴィオ、アダルトバージョンに変身しまーす!リリカルマジカル!!』とか叫びだしたり…… なのはが『うちの旦那に手を出す奴は一人残らず我が魔杖の餌食なの!!』 とか晴れ着の裾をからげて大声で叫ぶし。 誰か司書が『さすが魔王!』とか叫んでたからドラマかなんかの台詞だったんだろうな…… 司書長補佐は『流れが速すぎる!』とか叫んでいたり…… みんなすごかったよな…… あれ? はやては来てたっけ? 見かけなかったからたぶん彼女は忙しくて参加出来なかったんだな。 彼女も新年から大変だよな。 そんな“阿鼻叫喚絵図”を思い出してくすくすと笑うユーノ。 右腕の方で腕枕をされて眠っているヴィヴィオがむずかって何かモゴモゴと言っている。 彼はヴィヴィオのそんな可愛いしぐさを見てクスリと笑った。 ふとユーノが視線を感じてそちらへ振り向くと彼の左腕を枕にしたなのはの顔がすぐ近くで微笑んでいた。 「ユーノ君、目が覚めちゃったね」 耳元で囁くなのはの吐息がユーノの耳にはくすぐったかった。 「ああ、なのはもね」 「ごめんね、みんなで押しかけて来ちゃって」 ――去年は忙しくて、みんな、ユーノ君にあんまり会えなかったからね。 「別にいいよ、楽しかったし。なんか司書達の方が騒いで迷惑かけてたみたいだし」 ――僕はなのは達、ううん、なのはに会えて楽しかったから。 「みんな楽しい人達だね」 「ああ、みんな大切な仲間さ。……なのは達も大切な家族だけどね」 ユーノのそんな言葉にまた微笑みを返すなのは。 「あ、そうだ。いったかどうか忘れちゃったから念のため。 あけましておめでとう、なのは。今年もよろしく」 ――これからもずっとよろしく、なのは。 「あけましておめでとう、ユーノ君。今年も、ううん、ずっといつまでもよろしくね」 ――今年だけじゃなくてずっとずっとよろしく、いつまでも一緒にいようね。 そういって目を閉じたなのはをユーノが引き寄せて……。 その二人のそばで司書達に埋もれて声も出せずその光景を見つめていたはやてが血の涙を流していたとか。 18スレ SS オールキャラ ギャグ ユーなの ユーノ・スクライア 八神はやて
https://w.atwiki.jp/mugenshoko/pages/62.html
タイトル お泊まり会のあくる朝-すずか視点 作者:13-445 『…………あ』 『な、な、な、』 『これは…………』 『すごく……フェレットです……』 『可愛い顔してうちのザフィーラのより…………』 (これがユーノ君の……) 私達の目の前に晒されたユーノ君の………その、男の子の象徴 ズボンの中に隠されていたそれはぴくぴくと脈をうっている。 加えて外気に触れて私達の視線に反応して、そのはやてちゃんの手の中で大きくなってるような気がする。 『……そ、それで、どんな、感じ?』 『え?うーん、なんかあったかいな』 『ほ、他には?』 『えー、そうやなぁ、やわくてすべすべしとる。……気になるんやったら触ってみたら?』 『え、いや、それは……』 『……えいっ!』 『あら、なのはちゃん大胆』 『……わ、わたしも』 『すずかまで……』 『う……』 『フェイト……』 『アリサちゃんも怖がってらんとー』 『誰も怖がってないわよ!』 ……って、みんな勝手に触ってるけどいいのかな。何かユーノ君のが顔が苦しそうになってるけど? こうして手でにぎると体温より温かくて、女の子みたいなユーノ君が急に男の子っぽく感じる。 (何かすごいな……お姉ちゃんは恭也さんのコレをいつも体の中に……あうううっ) 脳裏に思い出されるお姉ちゃんと恭也さんが交わっている光景。 その時は二人が何をしてるか理解できなかったけど、あう~想像しただけで全身が熱くなってくる。 お姉ちゃん曰く『好きな人と一緒になれるのは嬉しい』と語った事がある。 ましてや、発情期時では恭也さんの姿を思い浮かべるだけで愛おしくたまらなくなると。 私にはまだ先の話なんだけど、仮に…… 本当にifの話だけど私とユーノ君がそういうことになったら? 会う度に彼が欲しくなって、会えない度にますます彼の事が好きになっていくのかな? 彼の姿を見ただけで幸せになって、ましてや目の前のユーノ君のものと繋がれた幸せになりすぎてパンクしちゃいそう…… ううっ、こんな事考える私ってこんなにエッチな子なのかな? だとしたら、間違いなくユーノ君のせいだよ、責任とって欲しいな……あまりに身勝手すぎるかな。 13スレ SS すずか ユノすず ユーノ
https://w.atwiki.jp/tmnanoha/pages/34.html
「これがゴンゲイシカズムの遺跡なんだね。えっと――」 「なのはには無理だと思うよ。翻訳」 「ユーノくん酷っどぉい!」 無限書庫司書長、ユーノ・スクライアの趣味は遺跡調査である。ただし昔のように勝手 気ままに一人での調査というのはしていない。いや、できなくなった。 無限書庫はある程度運用が可能になったとはいえ、その中核であるユーノを失うことは 管理局にとっては大きな痛手となる。とはいえ、今も考古学会で活躍するユーノに遺跡の 調査を禁じさせることもできない。そのため、折衷案として遺跡の調査には毎回局員の護 衛をつけることが慣例となっていた。 「ピラミッドみたい~」 「そうだね。魔法文明が発達した世界の遺跡は人工的なのが多いけど、ここの遺跡は人工 物が使われて無いから、地球の遺跡と似てるんだと思うよ」 なのはがユーノの護衛に就くのは、実は初めてのことだった。裏で相当の暗躍があった ことは間違いないが、なのははそんなことに気づいてはいない。おかしいなとは思っても、 六課ではなかった幼馴染のユーノとの仕事ができることに頭がいって、まあそんなことも あるだろうと勝手に納得していた。 ユーノは当然気づいていたが、断る理由もなくそれを受けていた。 「広いね~」 「この手の大回廊は色々な世界にもあるけど、ここのは特に大きいかな」 サーチにもさしたる障害は感知されず、ユーノはすっかり解説役になっていた。なのは もこうした遺跡巡りを経験したことはなく、ユーノの解説にすっかり聞き入っている。 そうこうするうちに最深部に着いたが、祭壇にも目ぼしいものもなく、なのはは若干ガ ッカリしていた。 「うう~、宝石とか黄金とか、少しだけ期待してたのに……」 「トラップもなかったしね。中に何も残ってないことは予想してたけど。うん……?」 祭壇の下に刻まれた文字に気づいたユーノが、食い入るようにその文字を見つめる。 「どうしたの、ユーノ君」 「何か書いてある。えっと、ここ、前に? ああ、この先に、か。なのは、少し休んで て。ちょっと時間かかりそう」 「そうみたいだね。わかった」 さすがに翻訳はなのはにとって専門外。子供のように真剣にその文字を見つめて解読 しようとするユーノを見ながら、壁に背をかけ――その壁をすり抜けた。 「きゃあっ?!」 「なのはっ!!?」 壁の先は角度の急なスロープになっていた。なのはは反射的に飛ぼうとして、それが できないことに気づいた。 「AMF!? 嘘、まったく飛べないなんてっ」 止まろうと手をつくが、取っ掛かりがまったくない。なのはは為す術なく、そのまま 滑り落ちていった。 「くそっ!」 ユーノはなのはがすり抜けた壁面を何度も叩くが、一向にすり抜けられる気配が無い。 無駄だと悟り、壁面に拳を打ちつける。 「なのは……。そうだ、さっきの文章」 この遺跡は、どうも未知の技術が使われているらしい。応援を呼ぼうとも思ったが、 二次遭難の危険がある。それよりも目の前には、なのはが壁をすり抜けた原因を記述し てある可能性が高い文章がある。ならば解読して、少しでも手がかりを見つけるしかな い。 「――この先に進むことができるのは、資格を持つ者のみ。この先にこそ、記すことす ら憚られる、最後の試練が待つ。その資格とは――くそっ、何だよこれっ、ここだけ解 読できない……。殴る、血、暗い……?」 ユーノが解読できないのも無理がなかった。そこに書かれていたのは、日本でいう所 の当て字。文字の意味を解読できても、音読できないものには意味のない言葉。 そこにはこう記されていた。『他を殴ッ血KILL暗乃乙女力』と。 ごめんなさい、思いっきり間抜けてた。 殴ッ血と次の文章の間にコレいれてください。ほんとダメダメだorz 「結局、底まで落ちちゃった……。明かりはあるけど……レイジングハート? やっぱ り駄目か……」 答えは返ってこない。壁をすり抜けてから、起動させようとしても、まったく反応を 返してくれない。それに魔法を使おうとしても使うことができない。 時間にして約一分。スロープの底には衝撃緩和の魔法がかかっていたようで、ダメー ジこそ受けていないが、精神的には辛いものがある。 「……? 上にあった祭壇と同じ……」 落下点から少し先に、上で見たのと同じ祭壇が見えた。ただ違うのは、一本の祭器が 祭られていること。 『おやおや~? これは私好みのお嬢さんですね~』 「念話っ! 誰っ!?」 『私ですよ~。あなたの目線の先の祭器ですよ~』 「杖……インテリジェントデバイス……?」 祭壇に向かう。そこにあったのは羽のついたピンクの杖。 『うふふ、アナタ困ってますね?』 「えっと、あなたは……?」 『私ですか? 私はカレイドステッキと申します』 「カレイドステッキ?」 『はい~。ここに封じ込められてからかれこれ三百年。ようやくマスターとなれる方に お会いできました』 「三百年……」 気の遠くなるような話だった。こんな所に、たった一人で。そんな思いがなのはの心 を満たす。 『さてさて、アナタはここから出たいのでしょう。それならば私と契約してもらえませ んか』 「契約?」 『そうです。ここの遺跡はかなり特殊な部類でして、魔力的なものを霧散させてしまう のです。見たところあなたの力では、それを上回ることはできないでしょう。けれども 脱出方法はございます。そちらの壁板には脱出のための方法が書かれているそうです』 「脱出方法……けどここの文字は……。そうだ、カレイドステッキさんは読めるんです か?」 『いえいえ、私も封印されるときに聞いただけで読むことはできません。しかし問題あ りません。私の能力は持ち主の平行世界の自分にアクセスして、必要な能力をダウンロ ードできるというグレイトなもの。ここの文字を読める自分にアクセスすれば無問題!』 その説明になのはは目を見張った。そんな力は聞いたこともないし、ありえるとも思 えない。 『おや~、信じてませんねぇ……。まあ三百年も脱出できないでいるダメ杖の言うこと ですからそうですよね。信じられませんよね……』 「あの、本当に脱出できるんですか?」 『ええ、その点については保障いたしますとも!』 「えっとそれじゃあ、契約っていうのはどうやってすればいいんですか?」 『簡単です。契約者の血を一滴戴ければそれだけで完了です』 後になのはは述懐する。他に方法も無いし、それで脱出できるなら安いものだと、そ の時はそう思ったのだと。そしてそれは、絶対にしてはいけない間違いだったと。 「えっと、これでいいですか?」 『はいっ、契約完了ですっ! それでは久々にいきますよ~』 その言葉を最後に、なのはの理性は消えたのだった。 「くそっ!」 なのはの消えた壁を叩く。ユーノは解読を既に諦め救援要請を出していた。救援には、 はやてとフェイトを始め、休日中の元六課のメンバーたちが駆けつけてくれることにな った。 そのことが、逆にユーノの心を締め付ける。遺跡でなんらかの事故があった場合、生 存確率は高くない。なのはの変わり果てた姿を彼女達に見せることになるかもしれない。 そう思うたびに、自分の迂闊さを恨む。 「ユーノ、なのははっ!?」 始めに飛び込んできたのはフェイト。おそらく全速力で飛んできたのだろう。既に息 が上がっている。 「ここの壁を通り抜けて」 言うが早いか、フェイトは壁に触れる。しかしその先にあるのはただの石の感触だけ。 「本当に、なのははここを?」 「色々試したけど、まったく歯が立たないんだ。この先に入るには資格があって、その 先に記すのも憚られる試練が待つって……くそっ!」 「ユーノやめて、拳が壊れちゃう。私がやるから」 フェイトがサイズフォームで壁を切りつける。しかし壁を切り裂くどころか、欠片も 傷をつけることができなかった。 「嘘!? っく、もう一度!」 二度三度と繰り返すが、結果は同じ。何一つ傷のつかない壁がそこにある。 「ごめんユーノ、もっと下がって。バルディッシュ、ザンバーフォーム」 『yes,sir』 「雷光一閃……プラズマザンバ――――ブレイカァァァァァアアアアア!!」 カートリッジ六連使用のフェイト切り札の一つ。遺跡そのものが崩壊しかねない大威 力の攻撃は、しかし何一つ傷をつけることができずに無力化された。 「そんな……」 ここに至って、ユーノもフェイトもこの遺跡が並みのものではないことを悟った。 「そんな……」 「――くそっ!」 二人に絶望感が圧し掛かる。一度命を失いかけた友人を、今度は本当に失ってしまう かもしれないという恐怖感。冷静に対処を考えながらも、二人は震えを隠せないでいた。 「あれ? 二人ともどうしたの?」 そんな状態の二人に、なのはの声は驚くほど響いた。 振り向く二人。 『なのっ! ――――は?』 なのはの声は、二人にとって何よりの救いだったが、その姿は二人を石化させしめる に足る姿であった。 片足だけズレた白のニーソックス――――それはいい。 アヒルの意匠を凝らした帽子――――無視できる。 椅子に座るときどうすればいいのかと思わせるような背中のリボン――まだ許容範囲。 ここまでなら、ここまでなら感動の再開シーンとなったかもしれない。 しかし――――明らかにワンサイズ以上小さく、キッツキツになって胸やら何やらを ド派手に強調する白いスクール水着を前に。そしてなのはの放った追撃に、二人が顎を 外したように大口開けて呆けてしまったのを、一体誰が攻められようか。 「ちがうよぉ? 今の私はぁ、本気狩るティーチャー、パ○ステルインク」 大口を開けて脱力するユーノとフェイト。 そこに、救出に来たメンバーが走りこんできた。 「ユーノさん! なのはさ――……」 スバルが声を失った。そして、他のメンバーも声が出せない。 なのはは再び宣言した。 「だからぁ、今の私はぁ、本気狩るティーチャー、パ○ステルインク」 その件に関わった者は、黙して詳細を語らず、カレイドステッキは管理局の倉庫に厳 重に封印されることとなった。 十数年後―― 「あれ、この杖……」 『おやまあ契約者さんの娘さんですか、私は――』 カレイドステッキに終わりは無い。 小ネタへ
https://w.atwiki.jp/mugenshoko/pages/35.html
ある次元世界の遺跡の中、ユーノは壁に体を預けていた かなり苦しそうな顔をしたユーノがふうっ…と溜息を一つ吐く 「少し、油断していたかな…」 そう言ったユーノの右肩には直径2㎜程の針が一本突き刺さっていた。 「はは… 一度解除した後に再設置されるトラップ、少し珍しいタイプだけど 遺跡から出るまでは常に警戒していた何時もの僕なら気付いた筈だった」 ユーノは今、遺跡に仕掛けられたトラップにかかりその命を落とそうとしていた。 「まいったね、帰ったら皆とパーティーをする筈だったのになぁ… それを考えていてトラップにかかるなんて本末転倒じゃないか」 「しかも良くない事にこのトラップは遅効性の毒と即効性の麻痺毒を混ぜた毒を塗った 毒針を射出する物みたいだし… 一人じゃあまず助からない」 「奇跡が起こって誰かが助けてくれるという事もまずありえない」 「僕は元々、神と言えるかは解らないけどそれに近い力を持った"何者か"によって なのは達の物語の始まりを告げる事となのは達がこの魔法の世界で 生き抜いていけるだけの力を手に入れるまでの盾として創られた泥人形… そして"何者か"の望んだ事を終わらせた僕はその"何者か"に捨てられた… "何者か"にとって利用価値のない僕を"何者か"が奇跡を起こしてまで 生かすと言う選択をとる事はまずありえない」 そう言い終わるとユーノは自虐的な笑みを浮べる 「神に見捨てられ、なのは達の助けにもなれず、この想いは彼女には届かない 手に入れた大切な物はこの手から零れ落ちていくばかり、何も残りはしない」 「いいさ、望まれない存在はこのまま消える事にするよ …だけどこの想いだけは誰にも消させないよ?」 そう言い終わると同時にユーノの瞳は永遠に閉じられた それから僅かな時間が経った後、ユーノの亡骸は空気に溶けて行く様に消えて行き その後にはくすんだ翡翠色の宝石が一つ、其処に残された… 152 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/04(土) 23 52 05 ID yRQts5D2 これで終わりです、この駄文を見て下さりありがとうございました。 そして"彼女"と"くすんだ翡翠色の宝石"の答えは貴方の心の中に… 61スレ 小ネタ
https://w.atwiki.jp/mugenshoko/pages/329.html
ティアナ合格記 RVT4YS9G 「先生…すいません…っうっ…」 「ティアナ…」 小さな手紙を握りしめて泣く少女を、ユーノは柔らかく抱き留めながら 頭を撫でる。 「先生が、時間を…っ、割いて、いっぱい、教えて、くれたのにぃ…っ」 ふえぇん…とまた泣きだすティアナ。 (あんなに勉強したのに、ショックだよなぁ) と思いつつ、わずか三ヶ月の間ではあったが教えた自分にも責任はあると、 ユーノは自責の念に駆られていた。しかし、それを口に出しても意味がないこと は、フェイトの時の経験で痛いほど分かっていた。 書庫の業務を終え、司書長室で一休みしていると、全身にどんよりとした 雰囲気を纏わせたティアナが手紙を携えて訪ねて来たのだ。 理由はすぐに分かった。 彼女に執務官試験に落ちた通知が届いたのである。 去年も落ちているから、2回目。 泣く彼女を抱き留めることしかできない。 しばらくすると、彼女は泣き止んだ。 「すみません。取り乱してしまって…」 うつむいた彼女から少し覗く表情には、いつもの強気そうな様子がなかった。 …何かを捨ててしまったような… フェイトも2度試験に落ちている。2度目のとき、同じような状況で ユーノはうまく慰めることができなくて後で悔やんだのをよく覚えている。 「ティアナ、これからどうするの?」 「…わかりません…」 うつむく声からもまったく活気がない。 フェイトのときから数年が経っている。自分はあの時とは少しは変われたはず。 (もう、悔やんだりしない) 今、目の前の少女にしてやれることは… 「ティアナに、いい物をあげるよ」 「え?」 あまりにも唐突な申し出に彼女は驚いて顔をわずかに上げた。 ハラリ。 かすかな音とともにユーノの長い蜂蜜色の髪が広がった。 「正確には、返すっていったほうがいいかな」 と言って彼はティアナに黒いリボンを手渡した。 「これは…?」 「これはね、ティーダ・ランスターさん…君のお兄さんが遺したものなんだ」 「兄さんの…」 驚愕する彼女を見ながらユーノは懐かしいものを思い出すような表情で言う。 「ティーダさんとは、ちょっとした縁があったんだ。だから、僕は彼のことを少しは知ってる。 すごく、妹想いだったこともね。そんな彼が君の今の姿を見てどう思うだろう」 ユーノはティアナを優しく、かつ力強く見つめる。 彼女はしばらく呆然としていたが、だんだんと表情に活気が戻ってきていた。 「兄さん…」 …忘れていた。自分が執務官を目指す理由。それは… 「ティーダさんは、君を待ってる。空で、君と共に飛ぶ日を」 また、彼女の目から涙が流れた。 (さっきとは違う涙だね。ティアナ) 彼女はリボンを握りしめてしばらく震えていたが、少し落ち着いたのか 絞り出すように言った。 「…ありがとうございます。大切なこと、忘れかけてて…それで」 「いいんだ。…もう、決心はついたんだよね?」 しばらくして彼女はまだ少し赤い顔を上げて頷いたのだった。 力強く。 「じゃあ、良かったらだけど、今度は僕が一から教え直したいんだ。 僕も悔しかったし、ティーダさんのためにも、ね」 ユーノが片目を瞑りながら微笑みかけると、ティアナは泣きながら 満面の笑みを浮かべたくしゃくしゃの表情で言った。 「はい…先生、よろしくお願いします!」 数日後、司書長室で勉学にいそしむ少女の姿があった。 彼女の髪には今までと違う黒いリボンが巻かれている。 「先生、こことここは何でこうなって…」 勝ち気そうな顔をした少女からは矢継ぎ早に鋭い質問が飛んでくる。 その質問の鋭さに苦笑いしながらユーノは安心していた。 (良かった…いつものティアナに戻ってる) なんとなくそうしたい気がして、彼女の頭を撫でると、彼女は顔を何故か 真っ赤にして、何かこそばゆいのをごまかすように叫ぶのであった。 「先生、聞いてます?先生! 合格するまで、絶対逃がしませんからね!!」 21スレ SS ティアナ・ランスター ユノティア ユーノ×ティアナ ユーノ・スクライア
https://w.atwiki.jp/mugenshoko/pages/344.html
人生、こうゆうのもありさ。恋人時代編「Act.04 カササギ」 作者:◆pxoVQARIYU 第97管理外世界、地球。 日本国海鳴市。 ボクの想い人であるアリサに会いに行くため、今日もまたこの地に降り立った。 季節は既に夏を迎えていて、外の湿気と熱気が身体から汗を滲ませる。 いっぽう、ボクの隣に寄り添って歩く彼女は暑さを感じていないかの如く汗ひとつかいていない。 別にアリサが暑さに強いというわけじゃない。 ボクが彼女の周りに可動式の簡単な結界を展開して、彼女を暑さから守っているからで。 加えて、その中で弱い氷結系の魔法を駆使して即席の冷房を作っている。 結界の展開だけなら簡単だけど、攻撃系の魔法に才能がないボクに威力がないとは言え 氷結魔法を常時展開するのは正直言って大変疲れるわけでして。 結界を維持することを考えると二人分のスペースを作るのは少々厳しかったので、 こうしてアリサだけ結界内に入れて、ボクは結界の外で暑さに耐えていた。 バリアジャケットを装着すれば別に暑くも何ともならないけど、この暑い最中にくっついて歩いている カップルが汗ひとつかいていないというのも不自然なので、あえて装着しないことにした。 「ユーノ・・・暑くない?」 そう言ってアリサは腕を伸ばし、ハンカチを持った手でボクの額の汗をぬぐう。 「ありがと。大丈夫、これくらい平気だよ。アリサこそ大丈夫? 冷気強くしなくて大丈夫?」 「うん。あたしはユーノのおかげですっごく快適」 「よかった」 「でも、無理しないでね?あたしは別にちょっとくらい暑かったって・・・」 「ボクがアリサに無理言って徒歩にしてもらってるんだし、これくらいさせてよ」 今日は午前中から会える代わりに、泊りがけが出来ない日帰りスケジュールになっている。 部屋でのんびりして疲れた身体を癒すのも悪くないけど、たまには出歩いてデートもしたい。 そういうわけで、今日は隣の市のデパートまでショッピングに行くことにした。 ボクの長期滞在用の夏服や、アリサが欲しがっている新しいサマードレス等が今日のお目当て。 いちおう遠出しての日帰り旅行も考えてみたものの、彼女が疲れ気味のボクに気を使って近所に。 なんか悪いなぁとは思うけど、事実疲れ気味なので厚意に甘えることにした。 「そういえば、アリサってこの前すずかや大学の友達と夏物の服買いに行ったって言ってなかったっけ?」 「うん」 「それじゃあ・・・服の数がすごいことにならない?」 アリサの家は広いから服専用の部屋もあるし、今更服が1着2着増えても問題はないと思うけど。 「・・・っ!」 ぎゅ! 「痛っ」 急なタイミングで脇腹に軽くつねられたような痛みが走る。 ボクは痛みに一瞬顔をしかめると、つねったであろう人物を改めて見た。 アリサは口を尖らせ少し脹れた頬でボクを睨んでいる。 「・・・バカ、鈍感」 拗ねていた。 ボクがなんかマズいことを言ったかな、と思巡していると。 「あたしは・・・ユーノが良いって選んでくれる服が欲しかったんだもん」 アリサのいじらしい言葉に、心の奥底から何かがこみ上げてくる。 やがて辛抱たまらなくなったボクは、道端なのにも関わらずアリサを抱きしめた。 「やっ・・・もうユーノってば」 小さく悲鳴を上げ、身を縮こませるアリサ。 「ごめんアリサ・・・気づいてあげられなくて。どうすれば許してくれる?」 そう言うと、彼女はボクの目をしっかりと見つめる。 「ユーノの手で、あたしに最高のコーディネートをして。ユーノをもっと虜に出来るような」 「うん、わかった。ボクがアリサをもっともっと好きになれるように・・・」 ボクはアリサから離れると、彼女を抱き寄せて唇に軽くキスをした。 唇が離れると、アリサははにかんだ様な照れたような笑顔を見せてくれる。 「行こっか?」 「うん・・・楽しみにしてるね?」 「アリサに似合うのがあるといいなぁ」 ボクは再びアリサの手をとると、駅に向かって歩き出した。 他愛のないおしゃべりをしながら歩くこの時間がとても愛おしい。 ―――陽がだいぶ傾き始めた。 薄暮の空を背に、ボクらは家路についていた。 目的のデパートでアリサに似合うと思った服を数着見つけることが出来た。 特に、今日買った服の中でボクが気に入ったものがある。 とても淡いパステルオレンジのサマードレスで、今アリサが着ているものだ。 試着してもらったときにボクが見とれてしまったのを見て、彼女が着て帰ると言い出したのだ。 しかし、こういう暖色系のカラーはアリサに良く似合っている。 右腕にはボク用の夏服が数着入った紙袋が、左腕にはアリサがご機嫌でボクの腕を取って歩いている。 「楽しかった?」 「うん。ユーノは?」 「ボクは今も楽しいよ?」 「ふふっ♪ じゃああたしもまだまだ楽しまないとね」 アリサはさらに強くボクの腕にしがみつき、肩に頭をくっつける。 「ユーノぉ・・・ぎゅー」 またたびに酔った子猫のように擦り寄ってくる。 アリサがどうしようもなく甘えたいときのポーズだ。 思わず頭を撫でたい衝動に駆られるけど、右手を使うのは歩きながらだとちょっと難しい。 お楽しみはアリサの家に帰り着いてからでいいかな? そんな事を考えながら歩みを進めていると、民家の軒先から飾りがついた葉っぱの群が目に入った。 なんか見覚えがあるような気がする・・・なんだっけ? 「ねえアリサ、あれなに?」 ボクがなにげに彼女に尋ねると、アリサは頭を上げてボクの視線を追う。 やがて意を得たのか、わぁと感嘆の声を漏らす。 「そういえばもうすぐ七夕ね。そういえば学校の初等部の時以来からああいうのってしてないわね」 「七夕かぁ。そういえば、随分前になのはから聴いたことがあるような気がする。どういう行事だっけ」 「んーっとね・・・」 アリサは歩きながら七夕について話してくれた。 もともと七夕というのは『棚機』とも書き、織女星という機織の女性の伝説を起源としたものらしい。 働き者だったその女性は、ある日同じく働き者の牽牛郎(別名夏彦星)という男性に恋をして結婚したものの 夫婦として過ごす時間が楽しくなった二人はすっかり働かなくなり、結婚を許した親の怒りをかって 『天の川』という大きな川で二人を隔ててしまったけど、年に一度だけ橋を架けて会うことを許された。 ここから『織姫』と『彦星』の御伽噺が生まれ、この国ではおよそ3~400年前から女性の手習い事の 上達を願う願掛けの行司として始まったとのことらしい。 説明してくれたアリサも隅から隅まで知ってるわけじゃないらしいから、今度暇なとき調べてみようかな? 「織姫と彦星・・・かぁ」 ふとアリサが遠い目で夜空を見上げる。 その瞳にはどこか悲しみの色を湛えていた。 「・・・どうしたの?」 不安になったボクがアリサにゆっくり問いかけると、 「うん・・・なんだか、織姫と彦星があたし達にダブっちゃって」 言うとアリサはボクから離れ、1mくらい距離を置いてボクに向き直る。 「あたしが織姫」 アリサは自分の胸に両手を添える。 「ユーノが彦星」 右手の手のひら側をボクの前に突き出す。 「そして天の川は次元と世界の壁」 左手も胸から外すと、流れる川をイメージさせるゼスチャーをする。 「あたしとユーノは魔法か高度な科学を持ってしないと、こうして会うことすら叶わない。 ユーノは時間さえあればこちら側に来られる。でもあたしにはそうする術がない」 ぽすっ。 歩み寄ってきたアリサがボクの胸の中に納まる。 「あたしは五分だっていい、毎日でもユーノの声が聞きたい。 でもユーノはなかなか電話に出られない」 本当は仕事しながらでも電話に出られなくはない。 でも仕事してる部下の手前、通信機で堂々とアリサと私用の電話をするわけにもいかない。 これがなのは達だったら、ちょっとした会話程度なら念話で済ませられる。 でも、魔力を持たないアリサにとってそれは越えられない壁となって立ちはだかってしまう。 「あたしはもっとユーノと話したいし、今日は帰って欲しくない。 でも無理だって事くらいわかってるっ・・・」 アリサの腕がボクをぎゅっと抱き寄せる。 「寂しいよぉ・・・えぐっ・・・えぐっ・・・」 ボクの胸の中でアリサの嗚咽がくぐもって聞こえてくる。 そんな彼女を左手で抱き寄せ、右手でその頭を撫で梳いていく。 「ごめんねアリサ・・・今のボクにしてあげられるのはこれくらいしかない」 「ううん・・あたしこそわがまま言って・・・ぐすっ・・」 アリサが泣き止むまで、ボクは彼女の頭を撫で続けていた。 ―――さっきまで薄暮だった海鳴の空は、黄昏に差し掛かっていた。 ◇ 『 7月7日 ユーノがミッドチルダに帰って三日が過ぎた。次はいつ会えるんだろう。 今日は七夕、夜空の織姫と彦星はお互い好きな人と合えたのかな? あたしはこの日にはユーノという彦星には会えなかった。やっぱりさびしいな。 』 ぱたん。 あたしは今日の分の日記を書き終えると、日記帳を閉じた。 明日の講義は午後からだから、少しくらいの夜更かしは平気だと思う。 すずかと電話で話そうかとも思ったけど、すずかは一限から講義だからもう寝てるはず。 この時間だとなのは達も同じだろう、あたしは起きててもすることはない。 とりあえずベッドにもぐっていれば眠くなる。 あたしはそう思い、明かりを消そうと立ち上がったときだった。 コンコン、コンコン。 『アリサお嬢様、まだ起きていらっしゃいますでしょうか?』 ドアの向こうから鮫島の声が聞こえてきた。 「起きてるわよ」 『エイミィ様よりお嬢様へ火急にお渡ししたいものがあるとのことで、お荷物をお預かりしております』 「荷物?」 『はい』 「エイミィさんは?」 『お帰りになられました。 タクシーでわざわざご足労をいただいたので、私の判断で心付けをお渡ししております』 なにかしら?一応本人に確認を取ったほうが良いかも。 「ありがとう鮫島。でもちょっと待ってなさい」 『かしこまりました』 あたしはドアの向こうの鮫島に待つように命じると、携帯のメモリからエイミィさんの番号を探す。 エイミィ・ハラオウン・・・これだ。 『プップップップッ・・・プルルルル・・・・!』 2、3コールほどして電話が繋がった。 『はいもしもーし!どうしたのアリサちゃん』 携帯のスピーカーの向こうから能天気系の声が響いてくる。 声の奥からは車の中のノイズっぽいものが混じっていることから、まだタクシーの中かな。 「すみません。今家の者からエイミィさんからの荷物を預かってるって聞いたんですけど」 『ああ、あれね?ユーノ君からアリサちゃんへ届けて欲しいって預かったのよ』 「ユーノから?!」 思わずあたしの声が喜びで上擦る。 『そーだよー。あ、そういえばユーノ君は早く開けるように言ってたっけ』 「あ、ありがとうございます!」 『えっ?あ、ちょ』 あたしはエイミィさんが全て言い終わる前に電話を切ると、鮫島に入るように命じた。 「こちらでございます」 あたしは鮫島が持ってきた箱を受け取ると、箱の包装の開封に取り掛かった。 鮫島の「失礼しました」という言葉もそこそこに聞き流し、心躍らせて箱を開けた。 なんだろう? 箱の中にはネットの画像で見たことがあるような、10数年前のPHSのような形をした物が入っていた。 ただ、決定的に違うのは液晶もなければ、メールはおろかダイヤル用のボタンすらも見当たらない。 唯一ボタンっぽいものがあるとすれば通話ボタンっぽいものがあるだけ。 何気にこれが入っていた箱に目を向けると、中に一枚のメモが同梱されていたことに気づいた。 あたしはメモを拾い上げ、読んでみた。 『 彦星直通のホットラインを送ります。いつでもかけてください。あなたの彦星からボクの織姫へ 』 「この字、ユーノの字だ・・・」 あたしは急いでPHSのようなものを手に取ると、通話ボタンのようなものを押した。 『・・・ザザッ・・・誰?』 一瞬のノイズの後に、あたしの聞きたかった声がスピーカーの奥から聞こえてくる。 「その声もしかして・・・ユーノ?」 『あ、アリサ!よかった、荷物ちゃんと届いたんだね』 「やっぱりこれ電話だったんだ・・・今、かけて大丈夫だった?」 『一応仕事中だけど、これ念話だから傍から見れば仕事してるようにしか見えないよ』 「念話って・・・あたし魔法なんて使えないのに・・・」 あたしが頭の上にハテナをいくつも浮かべていると、ユーノはそれを見透かしていたかのように笑う。 『これはミッドの地上部隊で採用している、魔力を持たない人間でも念話が出来る通信機なんだ』 「え゛え゛っ!?」 ユーノから詳しい話を聞くと、魔力保有量の少ない人間が多い地上部隊が頭数を必要とする作戦を 行う場合、魔力を持たない局員との連携がどうしても必要になることがあるらしいわ。 そこで、念話のシステムをデバイスの技術でカバー・・・って、後はよくわからなかったけど 要は魔力を電池代わりにすることで携帯電話と同じ要領で念話が出来る、ってことみたいね。 「でも、どうやってこんなものを?」 『資料請求にやってくる地上部隊の顔なじみに、資料請求の優先度を上げる代わりに無理言って頼んだんだ』 地上部隊の知り合い・・・かぁ。 今あたしの脳裏に心当たりのあるシルエットがよぎったけど、考えないことにしよう。 「ねぇユーノ、これの電池ってどれくらい持つの?」 『1日5分程度で1ヶ月くらいかな?長時間持つの見つけてくるの大変だったよ』 「それじゃあユーノ・・・あたしのわがままのためにわざわざ?」 『・・・ボクはアリサに寂しい思いをさせたくないから』 ユーノの想いに、あたしの胸の奥が熱くなった。 「ぐすっ・・・ありがとうユーノ・・・嬉しいよぉ・・・」 『えっ、ちょっ!泣かないでよアリサ』 「うるさぁい!嬉しくて泣いてんだから別にいいじゃないのよ!」 あたしはこのあとたっぷり1時間、ユーノとおしゃべりをして過ごしたあとでベッドに入った。 さっきまであたしの中で蓄積していた寂しさは、すでにどこかに消えていた。 ―――そうだ。 日記、書き足しておこう。 あたしはベッドから出て明かりを点けると、閉じた日記帳をもう一度開いた。 『 7月7日(追加) あたしの彦星様から、とびっきりのプレゼントを貰った。 これであたしからいつでも話が出来る。 今日は、いい夢が見られるといいな。 』 ぱたん。 あたしは今日の分の日記に書き足し、また日記帳を閉じた。 再び明かりを消し、ベッドにもぐりこんだ。 どうか、今日はユーノと一緒に居られる夢が見られますように。 おやすみなさい、ユーノ。 おまけ 『あ、ありがとうございます!』 「えっ?あ、ちょっと!?」 『プツッ! ・・・プーッ、プーッ、プーッ・・・』 「・・・切れちゃった」 あたしは電話を切ると、携帯をバッグの中に仕舞う。 (しっかしユーノ君も大胆なこと考えるねぇ) 家路に向かうタクシーに揺られながら、今日の出来事を反芻していた。 無限書庫に手伝いに言っていたと思ったアルフが急に戻ってきて、 あれをアリサちゃんに渡して欲しいって言ってきたのだ。 話は一応少しだけ彼から聞いていたけど、まさかここまで・・・ね。 ユーノ君からの伝言を言い終わったアルフはさっさととんぼ返りしちゃったし、きっと忙しいんだろうな。 まったく・・・クロノくんも少しは手加減してあげりゃ良いのに。 しっかし、地上部隊の通信機のカスタマイズ品を自分の彼女に渡すなんて、良く思いつくね。 ま、ユーノ君謹製のスクランブルがかかってるしそう簡単にはバレないだろうけど。 「声が聞きたい・・・かぁ」 あたしはそう一人ごちて、今もどこかの次元の海に居るであろう夫の顔を思い浮かべていた。 (よし、決めた。寝る前にちょっとクロノ君に次元間通信でもしてみようかな) 我が家まで、あと何マイル? 早く・・・着かないかな。 51スレ SS アリサ・バニングス エイミィ・リミエッタ ユノアリ ユーノ×アリサ ユーノ・スクライア
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/5741.html
「痛いッ!」 「翼先輩!?」 「吸った分の倍の量の因子が、吸収し返されてる!」 訂正、吸収した以上の量の因子がユーノの方へと流れ込んでいた。 その影響かツバサの腕にヒビが入り、血のように因子がにじみでる。 「これは……まさか!」 「ツバサ! 吸引を中止しろ! 早く!!」 何かにきづいたギムレーとアナキンは急いでツバサに因子吸引を中止させる。 指示に従うことでツバサの因子がユーノへの流出も止まった。 一方でツバサとユーノは苦しそうだ。 「ツバサちゃん、その腕……」 「大丈夫、怪我そのものはキングストーンの治癒能力でなんとかなる。 問題なのは失ったエントロピーと因子が戻ってこない……」 ツバサの腕の怪我は本人曰く大したことはなく、すぐに治る。 だがユーノに逆流した因子等が戻らずに、ユーノのものになってしまった。 「ユーノくん! ユーノくん! しっかり!!」 「世界をカオスにしろ世界をカオスにしろ……その言葉で頭が割れそうだあ!」 ユーノは床に倒れ頭を抱えて悶えていた。 なのはは誰よりも心配そうにユーノに駆け寄り、そして救い主になると信じていたツバサを責めた。 「これはどういうことなの!? あなたならユーノくんを救えると信じていたのに!!」 「私にも何がなんだか……」 恋人が助けられるどころから余計に苦しむ様を見て感情的になったなのはに涙混じりの罵声を浴びせられて困惑するツバサ。 そんな二人にアナキンとギムレーが仲裁するように割って入って考えを述べた。 「落ち着くんだなのは、ツバサは何も悪くない!」 「これはきっとユーノがテラカオスになることによって得られた固有能力に起因するものだ!」 「どういうことなの?」 「ユーノはエネルギーを『増幅反射』する……逆にエネルギーを吸引するような攻撃を受けると『吸収攻撃』を『増幅反射』する。 すなわち因子を吸い出そうとすると、吸われた倍の量の因子を吸い返すんだ」 「ユーノの意思は関係なく、体の方が勝手にね」 「じゃあユーノくんは……」 不安になるなのは、彼女についで不安になる仲間たちの視線を受けながらアナキンとギムレーは残酷な解答を提示した。 「ツバサの能力じゃ、ユーノを助けることは絶対にできない」 「それどころか吸引による浄化もおそらくダメ、ルナミラクルゼロのように外部から作用する浄化技も聞くか怪しい。 彼を救える能力者はおそらくいな――」 ギムレーが台詞言いかけた瞬間、なのはは精神的ショックで倒れた。 「なのは!」 「なのはちゃん!」 「イケマセン! 誰カ彼女トユーノサンヲ病室ヘ!」 近くにいるハズの仲間たちの言葉が、なのはにはとても遠くに聞こえた。 □ 「ここは……?」 「気づいたようだね、なのは」 なのはは気が付くと、病院内のベットの上にいた。 隣のベットにはユーノが横になっている。 なのはは自分がユーノを助けられないという衝撃的な事実に卒倒してしまったことを思い出した。 「あれから何時間寝ていたの?」 「15分程度、そんなに時間は経ってないよ」 「そう……ごめんなさい」 「謝ることはないさ、僕となのはの立ち位置が逆だったら同じリアクションを取っていたと思う」 涙を流すなのはをユーノは諭すように微笑む。 「いや、全部私のせいだよ」 「え?」 「今思えば、私がユーノくんが怪物化したことを千年タクウで見たのにありえないと勝手に思い込んで黙っていた。 都庁の怪物に寝取られることばかり気にしていたせいでユーノくんを怪物にしちゃった…… 都庁の方にはユーノくんの病気を治す手段があったかもしれないのに! ハス太くんやレオリオさんが死んだのも私のせいなんだよ、きっと!」 なのははただ、千年タクウがもたらした情報を信じず、または触手レ〇プばかりに気を取られてチャンスを逃したことを後悔していた。 ユーノが今苦しんでいるのは全て自分の過失によるもの、そうとしか思えず、自分を責める。 「……なのはのせいじゃないさ、運が悪かっただけだよ」 「ユーノくんは、自分が助からないと思うのに怖くないの?」 「僕はブリーフ博士やアナキン、サラを信じてるからね」 「え?」 「なのはが気絶している間に、技術に優れた人たちが僕を助けるために瘴気や因子に効く薬を作るんだってさ」 □ ここは病院にある研究室。 過去に都庁から貰い受けた風鳴翼の片腕を検体に三人は機材を使って研究をしている。 「博士……ユーノの能力は増幅反射ですが、薬でなんとかなるものなのでしょうか?」 「できる……彼はシャドウの驚異を肌で感じとった時、暴走しかけたが睡眠薬で一時的にでも眠らせることはできた」 「ということは外部からの浄化はダメでも、薬のような何部からの浄化ならなんとかなるということでしょうか?」 「推論じゃがね。今後そのようなテラカオス化に見舞われる参加者が出ないとも限らんし、瘴気の正体解明と同時に特効薬を作り出そうと思う」 イチリュウチームで科学知識に優れたブリーフ・サラ・アナキンの三人は特効薬を作ることを目標に研究を開始する。 大災害までに因子を集めたいツバサとしては消されると困るが、ユーノのように外部からの浄化を受け付けない存在がいる可能性を考慮して、彼女とは違う浄化の手を考え出さねばならなかった。 特効薬を使うのは最低限の人数ならばという条件で、ツバサも承諾した。 ブリーフはもちろん、サラも乗り気でありセコセコと研究のための腕を動かしている。 一方、アナキンは内心乗り気ではなかった。 (ツバサがユーノの因子を吸収してくれるなら嬉しかったが、それができないとは…… ツバサも万能でない以上、予備のテラカオスが作れなくなる特効薬作りは気乗りしないな) テラカオスとしては最も完成に近いツバサも万が一、死亡するケースもある。 ならばユーノのような予備のテラカオスがまだ必要なのだ。 もしかするとテラカオスとして完成するのはツバサよりユーノが先である可能性も捨てきれないため、ユーノにはまだテラカオス候補者である必要がある。 (どうするべきか、手伝うフリをして妨害するか? ユーノに特効薬を与えるフリをしてこっそり偽薬でも与えるか? 他の謎解明のためにも研究者であるブリーフ博士やサラの目もあるし、どうするべきか……) 下手な行動をすると仲間たちに怪しまれる。 今、浦安市は邪竜の体で覆っているので正体がバレると脱出が困難。 そうでなくとも予言に必要な野球選手や、テルミが死んで情報を聞き出せなくなった以上、ブリーフやサラのような謎を解いてくれそうな研究者を手放すのは惜しい。 (それにしても……似ているな) ふとアナキンは先ほどの、ユーノとなのはのやり取りを思い出す。 なのはの有様はまるで妻パドメを助けられなかった過去の自分に似ていた。 恋人を必死に守るためになりふり構っていられない様が正に過去のアナキンそのものであった。 一瞬、アナキンの脳裏にユーノのテラカオス化だけ諦めるという選択肢が現れる。 (ユーノだけ見逃し、特効薬を作り出せばイチリュウチームから信頼されて僕を疑うギムレーを攪乱できる。 だが、テラカオス候補者自体が貴重……ギリギリまでどうするか見極めるべきか) ユーノを助けて信頼を得るか、ユーノを見捨てて未来の安全を取るか。 シスの暗黒卿の悩みどころであった。 「…………ん?」 「アナキン様?」 「どうしたアナキンくん?」 「いや、なんでも」 色々考えていたアナキンだったがフォースで何やら感知したようだ。 (見張られてるな……そんなに僕が信用ならないかギムレー) □ 病院の玄関口。 突然のなのは気絶のハプニングにより考察や今後の計画を一時中断したイチリュウチームだったが、ユーノ、なのは、アナキン、サラ、ブリーフの五人がいない中で再開する。 その前に萃香はギムレーの指示に従って『密と疎を操る程度の能力』を使用し、全身を霧にして浦安中を覆った。 彼女はかつて異変を起こした際にこのように体をして幻想郷を覆って住民を監視していたこともあり、生きた大規模監視カメラになることも可能だった。 チート能力すぎたためにこれまでは制限のせい一切できなかったが、首輪がなくなったおかげで可能になった。 「ギムレー、指示通りに浦安を覆ったぞ。今のところ怪しい影はなしだ」 「ご苦労、ユーノや博士たちは?」 「大丈夫、暴走の気配はないし、博士たちも順調に研究に励んでいるよ」 「そうか」 萃香という頼もしい警備員から異常がないことを聞くギムレー。 浦安は自分の体で覆って物理的な侵入ができないとはいえ、万が一を考えて萃香に見張りをさせた。 彼女の監視化ではマーダー一匹入り込むことはできまい。 またユーノが暴走する危険や、萃香には伝えてないがアナキンが裏切る可能性を考慮しての監視係でもある。 久保帯人の時のような遅れは取らないつもりであった。 「さてと計画を練ろうか」 「今、私たちがやるべきことはこれぐらいやな」 ブリーフからホワイトボードを借りたはやてが書記係として記入していく。 〇ブリーフ博士たちが瘴気に関する特効薬を作り出すまで待つ(確定) 〇救済の予言の更なる解明 まだ謎だらけな『器・巫女・歌・勇者』の正体を突き止める 〇上記のために都庁との接触、主催幹部の捕獲も考える 〇拳王連合軍・狂信者の具体的な討伐計画 〇状況から察するに狂信者に囚われたと思われるオシリスの救助 〇ツバサにテラカオス因子を集めさせ、『救いの神』にする 沖縄に現れたシャドウを撃破させ、ツバサに大災害の原因であるTCホールの暴走を止めさせて世界を救わせる やることは多く、未だに解明できてない部分も多いが、テラカオスであるツバサの出現やTCの正体が判明しただけでも大きな前進と言えた。 式はできてなくとも解答だけは見える、あとは因数を解き明かすだけとも言え、希望はいくらか見えた。 「あー、ちょっと良いか?」 再び会議を開始する前にベルナドットが一枚の紙を持って、ホワイトボードの前に来た。 「どうしたんや、ベルナドットさん?」 「たった今、Lの旦那から渡されたメモを読んでさ、気になることが書いてあったんだ。 なんだか今度を左右し、今までの常識を覆しかねない情報もあるかもしれないから伝えておく」 「カオスロワちゃんねる、誰しも一度は使った奴がいるだろ? ――その裏にとんでもねー闇が蠢いているとしたら、おまえさんたちは信じるか?」 ベルナドットの手にはLから死に際に託された一枚のメモが握られていた。 □ 場面は戻り、なのはとユーノがいる病室。 二人は今 一つのベットの上で『愛し合って』いた。 「ユーノくんは怖くないの……?」 「本当は怖いさ、今も頭の中には『世界をカオスにしろ』って言葉がうるさく聞こえてきて、気を抜くと頭が変になる……でもね!」 年不相応どころか大人並に頭が回るユーノだが、あくまで青年の姿をしているだけで中身は10にも満たない子供。 本当は怪物化が進行していく体が怖くてたまらない。 「だけど僕ははやてたちを信じている。 きっとあの人たちなら僕の病気を治し、元の人間に戻してくれると信じている。 ……頑なに信じなきゃ、不安で押し潰れそうになる、君と歩む未来を失うんじゃないかと」 「ユーノくんユーノくん!」 「何よりも君は僕の希望なんだ! 君がいるからこそ僕は僕を保っていられる!」 ユーノは愛するなのはがいるからこそ、自分を見失わずに済んでいた。 少なくとも肉体は言うことを聞かなくても精神はまだ死んではしなかった。 なのはが生きている世界という現実……それだけがユーノが絶望しないための最後の砦であった。 なのはにとっても、ユーノがいるからこそ自分を保てた。 「なのは、絶対に最後まで希望を捨てずに生き残ろう!」 「うん、ユーノくん!」 「全てが終わったら結婚して……二人で平和に過ごそう。 そのために僕は諦めない、諦めてたまるものかよ!」 愛しあう者を抱くたびに不安が少しずつ消えていくなのはとユーノ。 テラカオス化? そんなの知るかと言わんばかりに唇と体を重ねていく。 だが二人は気づいていない。 その病室の内装がかつて二人で抱き合った『ホテル』とほぼ同じであることに。 ついでに言うと霧になって病室を見張っていた萃香にラヴュラヴュしているところをバッチリ見られていることにも気づいていない。 【二日目・19時30分/千葉県 浦安市 病院 玄関】 ※都庁同盟軍が危険な組織でないことを知りました。 ※イチロー・6/・蛮・萃香・ナッパ・サラも大災害がこの世界に迫っていることを知りました 大災害の原因であるTCについても知りました ※救済の予言にある化身の正体がテラカオス、滅びの化身がシャドウ、予言の目的がテラカオスの強化だと知りました ただし、器・巫女・歌・勇者に対する明確な答えがわかっていません 【イチロー@現実?】 【状態】ダメージ(中)、疲労(小) 、非常に強い悔しさ、首輪解除 【装備】野球道具 【道具】支給品一式 【思考】基本:大災害の阻止 0:会議を続ける 1:DMC狂信者を倒すために多くの仲間を集める 2:邪魔をしてくるDMC狂信者を倒すまでは試合は保留 3:予言に対しては慎重に考える 4:DMC狂信者の本拠であるビッグサイトを攻略したい 5:主催者は予言のことを知っているんだろうか? 6:オシリスが生きているなら助けに行きたい 7:できるならドリスコルだけはこの手で討つ ※ネオ・レーザービームは使用すると腕に多大な負担がかかり、あと二球以上使用すると選手生命が終わる危険があります いかなる回復手段を持ってもこれは回復できません 【◆6/WWxs901s氏@カオスロワ書き手】 【状態】ダメージ(小)、疲労(小)、怒りと悲しみ、首輪解除 【装備】胡桃1500個 【道具】支給品一式、メタグロス、コルトパイソン 【思考】基本:ハラサンの意思を継ぎ、チームを優勝させる 0:今は会議に集中 1:ハラサン……ありがとう 2:大正義を忘れない 3:目立つことも忘れない 4:予言に対して盲信気味 5:DMC信者は絶許。本当に絶許 6:なんかシマリスから俺と同じ臭いがする 7:ダイゴ、死んだみんな、すまねえ…… ※ダイゴのポケモンであるメタグロスを預かりました しっかり操れるかは不明 【美堂蛮@GetBackers-奪還屋-】 【状態】ダメージ(中)、疲労(中)、首輪解除 【装備】サングラス 【道具】支給品一式、マスターソード、魔竜石、リザイアの書、不明品 【思考】 0:会議に参加する 1:DMC狂信者、その他マーダーと達と戦う 2:狂信者の中でもドリスコルだけは特に許さねえ ※邪眼を一回使いました 【伊吹萃香@しゅわスパ大作戦】 【状態】ダメージ(中)、疲労(小)、気絶中、顔が赤い、強い悲しみと怒り、霧化中、首輪解除 【装備】なし 【道具】支給品一式、日本酒×50 【思考】 基本:イチリュウチームについていく 0:霧になって浦安を見張る 1:KBTITとかいうクソホモは忘れる 2:なのはとユーノが抱き合ってる件はみんなに秘密にしておこう ※霧化して浦安市全体を監視しています 【ナッパ様@ドラゴンボールZ】 【状態】ダメージ(中)、疲労(中)、尻尾切断(処置済み)、野球脳、激しい怒りと悲しみ、首輪解除 【装備】病衣 【道具】なし 【思考】基本:ハラサンの意思を継ぎ、チームを優勝させる 0:会議に参加する 1:野球を邪魔するDMCは許さない 2:また多くの仲間が死んじまった……自分の無力さが不甲斐ない 3:生きていてくれソウルセイバー! 4:拳王連合軍は本当に悪逆集団なのか? ※回復したため、戦闘力がとても大幅に上昇しました ※一瞬だけスーパーサイヤ人化しました。これからいつでも変身できますが本人は気づいていません 【ラミレス@横浜DeNAベイスターズ】 【状態】右足切断(処置済み)、監督といて生きていく決意、首輪解除、深い悲しみ 【装備】野球道具一式 【道具】支給品一式 【思考】基本:ハラサンの意思を継ぎ、チームを優勝させる 0:会議ヲ続ケル 1:コレカラハ監督トシテガンバッテイク 2:オ、オシリスサン……生キテタノ? 3:都庁ノ噂ガ誤解ダッタコトダケハヨカッタデス ※イチリュウチームの監督になりました ※首輪解除により、常人よりも屈強な野球選手本来の力を取り戻しました ※足がどうにかなれば、戦える可能性があります 【白光炎隼神ホルス@パズドラ】 【状態】健康、悲しみ、首輪解除 【装備】不明 【道具】支給品一式 【思考】基本:世界を救うためにイチローについていく 0:会議に参加するホル 1:死んでしまった奴らのためにも頑張るホル! 2:都庁に儚げな巨乳がいるなら、向かってみてもいいかもしれない 3:ええ乳持ち(ry ソウルセイバーの無事を祈る 4:ホルもソウルアーマーを遺したくなるよう人に会ってみたいホル 5:できればそれは巨乳の女の子が(ry 特にクリスやなのは、はやてみたいなええ乳の(ry 6:ツバサも乳があればなあ…… 【ギムレー@ファイアーエムブレム 覚醒】 【状態】健康、人間形態、シャドウだった者へ若干の恐怖心、首輪解除 【装備】トロンの書、鋼の剣、邪竜ギムレー 【道具】支給品一式、不明品 【思考】基本:自分以外がもたらす破滅(未来の大災害)の阻止 0:まずは会議をし、今後の計画を練る 1:『正確な』情報を集めて仲間をフォローする。アナキンは要警戒だが今は誰にも話さない 2:試合の邪魔をするDMC狂信者を倒すために、本拠であるビッグサイトを攻略したい 3:都庁がまともな場所と判明したのは僥倖。変態の巣窟でも文句はないさ 4:西の邪悪な気配は警戒を続ける 5:ネット上の乳神に若干嫉妬 6:ツバサこそ大災害から世界を救う鍵かもしれない 7:そういや最近ドラゴンネットワーク繋いでないや、そろそろ繋ぐか 8:オシリスは救助したいが少し厳しいか……? ※外見はデフォルト設定の銀髪青年です ※首輪を外したとしても、屍兵は簡単には生み出せません ※首輪解除により、人間の姿のまま、自分自身である邪竜ギムレーを操れるようになりました ※現在、邪竜ギムレーの体を使って浦安市を覆うことでシェルターとなって外敵の侵入や攻撃を防いでいます 『通常手段』での突破は容易ではありません 【テラカオス・ディーヴァの残滓『ツバサ』@テラカオスバトルロワイアル十周目】 【状態】健康、完全TC耐性、キングストーンにより変身可能、首輪なし、若干エントロピー減少により弱体化 【装備】キングストーン 【道具】リボルケイン 【思考】基本:テラカオスの因子を集める。この力で守れるものを守る。 0:会議に参加する 1:どうして人はあんなに残酷に殺しあえるんだろう…… 2:Lさん、ゼクスさん……貴方達の犠牲を忘れません。 3:私にも救えない人がいたなんて…… ※ディーヴァが持っていた能力はキングストーン以外が使用不可。 ※一度、テラカオスになったことにより完全なTC耐性を保持、テラカオス候補者のTCを回収できます。 ※死んだことによりディーヴァの性格を引き継いでいません、これからどうなるかは不明。 ※記憶を大半喪失していますが、生みの親の名前、風鳴翼が捕食で世界を救おうとしたこと、都庁での悪い思い出、沖縄で敵が現れ敗北したこと、夢で出会った男(才人)のことは朧げながら覚えています。 ※仮称としてツバサという名前が与えられました ※ユーノに吸収された因子とエントロピーは通常手段では回復できません 他者の因子を吸収することによってのみ回復します 【シマリス@ぼのぼの】 【状態】ダメージ(小)、疲労(中)、天子を救えなかった悲しみ、首輪解除 【装備】胡桃×1500 【道具】支給品一式、その他不明 【思考】基本:仲間と共に生き残る 0:会議に参加するでぃす! 1:近日中に来る天変地異のことをより多くの者に伝える 2:胡桃の扱いを極める 3:衣玖さん、ごめんなさいでぃす…… 4:クリスちゃんとツバサちゃんは友達でぃす! 5:6/さんを見ているとなぜかホッとする 【雪音クリス@戦姫絶唱シンフォギア】 【状態】健康、首輪解除、悲しみ、嘔吐によって気分不快 【装備】イチイバル 【道具】支給品一式、その他不明 【思考】 基本:仲間を探して現状を打破する 0:会議に参加する 1:近日中に来る天変地異のことをより多くの者に伝える 2:もっと強くなりてぇ 3:未だにツバサが翼でないと信じられない 4:寝ている間にゼクスたちが死んでたなんて…… 5:天子を助けられなくてごめんな、衣玖…… 6:拳王連合軍にはやっぱクソだわ ※テラカオス化が進行していましたがディーヴァの残滓によって回収され正常に戻りました。 【ピップ・ベルナドット@HELLSING】 【状態】健康、首輪解除 【装備】自動式拳銃×2、M16 【道具】支給品一式、スピーダー、手榴弾×25、ノートパソコン、カオスロワちゃんねるに関する考察メモ 【思考】基本:バトルロワイヤルを生き残る 0:会議に参加、まずはLが残した考察メモの内容を明かす 1:生存確率が上がりそうなので今はイチローについていく 2:制限がなくなったイチローやナッパを見るにドリスコルにも勝てる気がしてきた 3:予言はそれなりには解明できたな 【八神はやて@魔法戦記リリカルなのはForce】 【状態】健康、精神不安定、非処女、死んだ仲間たちへの深い悲しみ、アナキンへの好感度(大)、首輪解除 【装備】なし 【道具】基本支給品一式、夜天の書@魔法少女リリカルなのは、アナキンからもらったピルケース 【思考】基本:死んだ仲間たちの為にも主催を倒す 0:会議に参加する 1:主催者打倒と大災害阻止のために、情報と仲間を集める 2:他の参加者の都庁=ヘルヘイムの誤解を解きたい 3:恩人であるアナキンに特別な感情 4:ユーノとなのはが心配 5:アナキンさんとブリーフ博士ならきっと特効薬を作れるで! 6:シグナムまで死んでしまうなんて…… ※主催側が大災害について何か関与していると考えています(細かい部分は分かっていません) ※カオスロワちゃんねるより、風鳴翼の情報を少し入手しました ※アナキンの正体に気づいていません ※世界滅亡(次の大災害)と救済の予言の内容を知りました また、沖縄の天候がおかしくなっていることに気づきました 【二日目・19時30分/千葉県 浦安市 病院 研究室】 【サラマンディーネ@クロスアンジュ 天使と竜の輪舞】 【状態】両羽喪失(処置済み)、首輪解除 【装備】なし 【道具】一人用ポッド、スクーナー級×500、ガレオン級×30 【思考】基本:対主催 0:瘴気を研究し、特効薬を作る 1:イチリュウチームについていく 2:滅亡を止めたいとは思うものの、予言に関しては未だ懐疑的 4:リオレウス様…… 5:ナッパ様の髭が一瞬だけ金色になったのを目撃しましたがあれは一体…… ※予言には主催者も関わっていると推測しています ※ブリーフ博士が首輪解除を先に行ったため貯めていた首輪やスクラップを破棄しました ※アウラの民の指揮権が戻りました 【ブリーフ博士@ドラゴンボール】 【状態】精神疲労(中)、深い悲しみ、首輪解除 【装備】なし 【道具】基本支給品一式、機材一式、風鳴翼の右腕、TCホール観察日記 【思考】基本:対主催 0:瘴気を研究し、特効薬を作る 1:ユーノのようなテラカオス化の犠牲者はどうしても助けたい 2:対主催参加者と出会えたら、首輪を外す 3:恩人であるアナキンを信頼 4:亡くなったブルマや殺生丸くんたちのためにも技術者として戦い続ける ※首輪解除が可能となりました ※風鳴翼の右腕は四条化細胞とナノマシンの塊です。うまくいけば抽出できるかもしれません 現在いる病院なら抽出・研究が可能 ※情報交換により、風鳴翼(テラカオス・ディーヴァ)の能力の一部を知りました ※情報交換により、謎の物質(ナノマシン)の存在および危険性を知りました ※アナキンの正体に気づいていません ※世界滅亡(次の大災害)と救済の予言の内容を知りました 【アナキン・スカイウォーカー@STAR WARS】 【状態】健康、不安、若返り、ジェダイ風衣装、首輪解除 【装備】邪剣ソウルエッジ&聖剣ソウルキャリバー@ソウルキャリバーシリーズ 【道具】支給品一式、四条化細胞入りカプセル、ライトセーバー@STAR WARS、闇のルビー、ギンガスパーク@ウルトラマンギンガ、ココ・ジャンボ@ジョジョの奇妙な冒険、大量の不明支給品(アナキン確認済み/回復薬なし) 【思考】基本:世界を救うためにテラカオスを成長させ完成に導く計画を遂行する 0:瘴気を研究し、特効薬を作るをするが場合によっては…… 1:対主催への信頼を得るためにブリーフ博士やはやてを利用する 2:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは消す 3:不足の事態に備えて予備のテラカオスを作り出すことも念頭に入れる 4:ユウキ=テルミが死んだので予言を解き明かせる科学者や知恵者はなるべく殺したくない 5:いざという時は四条化カプセルで新たなテラカオスを作る 6:沖縄のフォースから世界の破滅の危機を察知。色々と急がねば…… 7:萃香に見張られていることに気づいている ※タイムふろしきで若返ったのでピーク時の姿と力を取り戻しました 【二日目・19時30分/千葉県 浦安市 病院 とある病室】 ※病室の内装が4900話まで滞在していたホテルと似ていますが、暗いために二人共気づいていません 【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】 【状態】精神疲労(大)、19歳の身体、深い悲しみ、首輪解除、全裸 【装備】レイジングハート@魔法少女リリカルなのは、千年タウク@遊戯王 【道具】なし 【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ 0:今はユーノくんとひたすらに愛し合う 1:死んでしまったヴィヴィオたちのためにもこの殺し合いを終わらせる 2:救済の予言で世界を救えるのかな? 3:都庁に行ったエリカたちが心配 4:ユーノ君がいれば何も怖くない……と思っているけど…… 5:博士たちが作る特効薬に期待 6:落ち着いたら玄関に戻る 7:レオリオさんまで亡くなってしまうなんて ※千年タウクの効果によって、高町ヴィヴィオの存在と日本に世界を襲った大災害が起こる未来を知っています ※タイムふろしきを使ったので、19歳の肉体に成長しました ※未来の自分が使っていた技の一部が使用可能です 【ユーノ・スクライア@魔法少女リリカルなのは】 【状態】疲労(中)、精神疲労(特大)、19歳の身体、テラカオス化進行度(特大)、首輪解除、全裸 今はなのはのこと以外考えられない 【装備】なし 【道具】基本支給品一式 【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ 0:今はなのはとひたすらに愛し合う 1:なのはを絶対に護るためにも、もっと力が欲しい 2:救済の予言の謎を解く 3:野田総理の死の原因を探りたい 4:いかなる理由があってもなのはを悲しませた主催者たちは絶対に許さない 5:沖縄に『敵』がいると本能で感じている 6:博士たちが作る特効薬に期待するしかない 7:頭の中で『世界をカオスにしろ』という言葉が反芻してるが、なのは愛で自己を保っている ※タイムふろしきを使ったので、19歳の肉体に成長しました ※PSP版の技が使えます ※テラカオス化進行によって巨大フェレットに変身する能力を得ました あらゆる攻撃を防いでエネルギーを吸収し、威力を数倍にして返す魔力の塊を発射できます ただし現状では変身すると暴走状態に陥り、敵味方に関係なく襲い掛かります またTCを扱うシャドウの危険を本能的に察知できます この能力のせいでツバサによる吸引やフォレスト・セルによる浄化を受け付けません(逆にエントロピーを吸収します) 物理的破壊や薬による経口摂取は効く可能性はあります ※TC値と救済の予言の内容を知りました ※まだ自分が完全なテラカオスにはなっていない=元に戻れる可能性を知りました ※ツバサの因子を吸ったことで肉体になんらかの影響が出るかもしれません
https://w.atwiki.jp/mugenshoko/pages/217.html
風邪ひきティアナ2 作者:oFNJRz1k 「……38度7分、あ~あ、なんだかな~」 一人、寮のベッドの上で体温計を眺め、愚痴るティアナ。 せっかくの年の瀬に、それも司書長と同じ時に休みが取れたのに彼をデートに誘う勇気もなく、 その上に熱を出して寝込むとは。 「まあ、考えてみれば誘えなくてよかったのかもしれないな」 この状態ではとても出かけられるものじゃない。 いや、出かけてもなにか大失態を犯していたかも知れない。 ――それじゃあまるでスバルだ。私のキャラじゃないわよね。 「しっかし、スバルの奴、遅いわね」 さっき、意識朦朧とした中『熱で寝込んじゃったからご飯頼む』 と彼女に一方的に念話をとばしたはずなのだが。 「まさか、あいつ、今頃ユーノさんと……」 そういって眉間にしわを寄せ、毛布の縁をかむティアナ。 「僕と、なんだって?」 ティアナが慌てて体を起こし、 声がした方を見ると彼女一人しかいないと思っていた部屋の入り口に紙袋を抱えたユーノの姿があった。 「どどどどうして、し司書長が?」 思いっきり動揺してどもるティアナ。 「だってキミ、僕に念話とばしてきただろう? 『熱で寝込んじゃったからご飯頼む』って」 ――え?! スバルに送るつもりで間違えてユーノさんに送っちゃったの? 『なんてすばらしいミスを犯したの、私は!』と彼女が思ったかどうかは定かではない。 ユーノは顔を真っ赤にしておろおろしているティアナを見て心配になり、 歩み寄りベッドに腰掛けると自分の額を彼女のおでこに当てて熱を測った。 「だいぶ熱があるみたいだね、たぶん風邪だろう。安静にしていた方がいいよ」 彼女の目の前に大写しになる彼の端正な顔にティアナはパニックを起こしてしまった。 『もう、ヤケだわ』とばかりにティアナは一言つぶやいた。 「風邪って人にうつすと直るっていいますけどね、司書長で試してみていいですか?」 「……いいよ。君が望むのならね」 「え?! え?!」 そんなユーノの言葉にまたパニるティアナ。 しかし、彼女は覚悟を決めてゆっくりと瞳を閉じた。 ……いつまでたってもティアナの唇に何の感触も感じられない。 我慢しきれなくなってチラッと目を開いた彼女の前にはさっきより少しだけ遠くなったユーノの笑顔があった。 「な~んてね」 「だ、だましたんですか!!」 「ごめん、ごめん。……キミがなんかとっても可愛かったから調子に乗っちゃった。 第一そういうことは僕なんかじゃなくてほんとに好きな人としなくっちゃね」 「わかりました。それなら罰としてもう少しちゃんと看病していってくださいね」 「ああ、わかったよ。それで許してもらえるならな」 「それと……」 ――今は熱で頭がスバル状態だから私に似合わないことしてもいいよね。 ティアナはユーノの唇に不意打ちのキスをした。 「ティアナ、キミ……」 あっけにとられた表情のユーノに彼女は熱のせいなのか、 それともそれ以外の理由なのかわからない真っ赤な 顔で、だが自分ではこれまでの生涯で最高だと思える微笑みを彼に返した。 「これで許してあげます。……だって、本当に好きな人にならいいんですよね? ユーノさん♪」 その後、それ以上の何かがあったのかどうか? 完治して出勤したティアナがしばらく如何にもハイテンションな春爛漫な態度で浮かれていたのは何故か? それらはティアナとユーノ、二人だけの永遠の謎なのかも知れない。 後日、ヤガミ特別捜査官が急に寒中水泳をして風邪を引き 『ユーノ君、いつでもお見舞いOK、ウエルカムや!』 と騒いでいたところをシャマルに簡単に風邪を直されて思い切り落ち込んでいたのは何故か。 それからある日、 『浮気者ー!!』という女性の声と共に無限書庫の一角が巨大な魔法により破壊されたことや、 しばらくして急に行われたティアナとタカマチ教導官の1対1の模擬戦が何故そんなに壮絶で、 実戦の方が楽なのではないかと思えるようなものだったのかもたぶん謎だ。 「ありのまんま見てたこと話すとさ、気づいたら“白い魔王”とか、“冥王”が降臨してたってとこかな。 何を言ってるのか自分でもよくわからねぇんだけどさぁ、 ありゃ、以前あたしが相手にしてた頃の“白い悪魔”なんてそんなチャチなもんじゃなかったな。 視線で人を殺せるなら完全にティアナは10回は死んでたぜ。 まあ、それでなくってもティアナはあんな攻撃くらってよく死ななかったもんだって感心したけどさ」 その時、模擬戦に立ち会ったヴィータはなのはの鬼気迫る表情を思い出し周囲の者にそうもらしていた。 「私の正義のために魔杖を持ち浮気者には死の制裁を、 高町なのはの名に誓い全ての不義者に鉄槌を、なの!!」 17スレ SS ティアナ・ランスター ユノティア ユーノ・スクライア
https://w.atwiki.jp/mugenshoko/pages/55.html
フェレットモード発情期-すずかの場合 作者:12-634 本文 「はぁ……はぁ、今日もユーノ君、すごく可愛かったよ……どうかしたの?」 「あれ?そうだったかな、でもすずかには言われたくないよ。ギャップが凄いというか意外と欲張りと……いう、か……」 「ううっ、でもユーノ君には言われたくないよ。夢中になってキスしたりするのはどっちなの……あれ?」 今日もまた、二人だけの秘密の遊びの終わりがやってくる。優しさや慈しみもない交じり合いを終えて、未だに荒くお腹の中に一杯に出された彼の種子を愛おしく感じる。 すでに両手の数では足りないほど交じり合ったのに、荒々しい精を吐き出したのと管理局のお仕事も疲れもあってか。今日のユーノ君はすやすやと夢の中。 窓を向こうでは今夜は十六夜という事もあって、夜を照らすお月様は薄い光で情事を終えた私達を照らし出す。 こんなに綺麗なお月様の元で一緒に月光浴というわけには行かないのが少し残念。 でも、こんなに綺麗なお月様を見ていると最初にこの関係に陥ったときの事を思い出してしまう―――― 私が一族の血に目覚めたのが小学生の終わりの頃。 何の前触れも無く突然襲い掛かった血を求める衝動に任せて、お茶会に来ていたユーノ君の血を貪るように吸ってしまった。 その時の事はあまり覚えていなくて……気付けば体の数箇所に血の跡に残して、彼の膝枕の上にいた。 自分の過ちと一族の秘密を彼に明かすと、ユーノ君も苦笑いを浮かべて『僕も似たようなものを持っていると』告白した。 先天的とか変身魔法の副作用だとか魔法の話はよく理解できなかったけど、同じ発情期を持つ人がいた事にはは驚いたけど、同時に家族以外にも自分と同じような人がいた事に安堵を隠せない自分がいた。 その後に二人同時に訪れた時は、想いやら相手の事は考えずにただ、考えもなしにお互いの体を求め合い、今も発情期を見計らってこうやって交じり合う関係が構築され、その事に幸福を憶えている私がいる。 だけど、その感覚はさくら伯母様やお姉ちゃん達のような気持ちとは多分、本当に確証はないけど違う。 お互いの発情期を理由にして交じり合うだけの体だけの関係なのかもしれない。そう思うだけで胸が張り裂けそうに痛みが走る。 ――――私達は問題だけで体だけの関係だけでは駄目なのかな? 発情期でない時でも、お仕事の無い休日とか勉強を見てくれたり、ミッドチルダの文学とか童話などの面白い本を貸してくれたり、夜の一族の文献解読を手伝ってくれたり、一緒に映画をみたり食事をしたりしてくれるけど違うのかな? 嬉しい事だけど、同時に不安を覚える。 ただ、困っている人を、大切な人の友人を見過ごせないだけなのかな? ねぇ、ユーノ君。答えて欲しいよ。ユーノ君の本当の気持ちを。本当のユーノ君は何処にいるのかな? ―――本当に私の大切な人と呼んでもいいのかな? その場所に私が一緒にいるのは駄目な事なのかな……眠る彼は何も答えてはくれない。でも真意を問いただす勇気は私にはなくて…… 12スレ SS すずか ユノすず ユーノ
https://w.atwiki.jp/mugenshoko/pages/29.html
514 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/27(土) 13 59 13 ID qJundaL0 なぜか唐突にネタ電波、某懐古ゲーム風味 『無限書庫』、なぜそんな名前なのかなんて誰も疑問に思わなかった。 安易に無限なんて絶対につけない。 だって、魔法はインフィニティ(∞)じゃないから。 魔法にだってできないことがあるから。 でも、そこは『無限書庫』。 魔法をも超越した空間。 だから、そんなことになるなんて思わなかった―― 「え?」 高町なのはは友人たちとの会話の節々から、ただ一点だけ不自然な箇所をみつけた。 仕事の、プライベートの、様々な話題の中にただひとり入り込まないことを。 「……ところで、ユーノ君と会った?」 「……ユーノ? なのはの彼氏?」 「おー、なのはちゃん私らに隠れてそんな人おったんかいな」 ――違う。 みんな、彼に会ったことも話したこともある。 なのに、彼のことが消しゴムで消されたかのように抜けている。 ――どうして? リンディさんやレティさん、クロノ君に会って、みんなもフェイトちゃんたちと同じだってわかって、 その疑問が張り裂けそうになるくらい大きくなっていく。 「……ゆーの、くん」 「なのはは、まだ僕のこと憶えてくれているんだね」 それは、無限書庫に捕らわれた者にかけられる呪い。 そこに深く浸透した者のみが許される原罪。 名や体といった有限のものをはぎ取られ、すべてを超越した無限の存在に作り直される。 だから、ユーノ君のことをみんな忘れてしまう。 気がつけば公的データその他すべてから名前が消え、書庫の司書たちからも存在を認識されなくなって、 あとは私が忘れれば、ユーノ君は無限書庫の向こう側にいなくなってしまう―― えいえんは、あるよ どこかから、そんな声が私の頭に響き渡る。 「だめっ!」 私は消されそうになるそれを大切に守りながら、精一杯叫ぶ。 「ユーノ君、私は忘れないからっ!」 無限書庫 ~輝く季節へ~ ……ごめん、ウチがみんなの記憶から消えるよ……。 515 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/27(土) 14 12 42 ID I5AvvAm3 _ 514 いや、あれはユーノが無限をやら永遠を求めているもしくはもう既に過去に求めていた場合に発生するものだからなぁ。 しかも繋がりと思い入れの深い故人がいて初めて成り立つわけで。 端的に言うならば、現実への絶望からくる逃避の極端な変形。 それを現在の絆が共に歩める未来を紡ぐって話だから。 ユーノは前提条件を満たしていない。 無理やり不幸設定属性つけても美しくない。 責任感と知的好奇心に溢れた優しき賢人。 それがユーノきゅん、俺の嫁。 516 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/27(土) 14 29 07 ID Hqd1f6m2 よくユーノきゅんは大人っぽいとか見なされてるけど クロノの安い挑発に乗ったり無印でなのはに単独先行をさせたりと やっぱり公式通りただ真面目∧優しい∧奥手なだけで大人びているとは言い難い 孤児という過酷な状況や知能の高さが必ずしも人格と比例するわけではないし 責任感に偏執してるような描写もむしろ熱血で頑固、悪く言えば向こう見ずで子供っぽい 奥手だけれど優しさに溢れた真面目な賢人。 それがユーノきゅん、俺の嫁。 517 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/27(土) 15 02 24 ID qJundaL0 _ 515 わかった上での改編電波だったんだが、不快に思わせたのならすまない。 口直し以下略 「ふぅ、雨か……」 「雨くらいでジタバタするな。だいたい天候不順くらいで今更どうにかなるか」 「そうはいってもね、この状況は歓迎できないよね」 巡察中に発見した、ひとつの遺跡。 情報を集めようと連絡を取るが、無限書庫にも大した資料がなかった。 本局は調査隊を送り込むと決定したが、出迎えたのはたった一人。 そして、今ふたりだけで木陰に逃げながらこうして善後策を練らなければならないとは考えもしなかった。 「それにしても、ここに来ていいのかフェレットもどき」 「事あるごとにそう言って絡むのは人としてどうなんだい、シスコン提督」 ――ユーノ・スクライア、考古学会における若手のホープ。 確かに彼は適任だとクロノも思う。 彼なら知識も、経験も、局の半端な調査隊とは比べ物にならない。 しかし同時に彼は無限書庫の司書長でもある。 二流どころの警備をつけて、彼の身に何かあっては上へ下への大騒ぎになることは間違いない。 だからこそ、クロノ自身が護衛としてついてきたのだ。 この判断がはたしてよかったのか、クロノには自信が持てなくなっていた。 「……それにしてもだ、書庫の仕事はいいのか?」 「よくないに決まってる。でも何かあったら僕らの信用問題にもなる。なら、自分の手で行うのが一番だよ」 クロノはユーノの言い分ももっともだとは理解する。 未だに無限書庫に色目を向ける輩がいることも事実だ。 彼らを黙らせるには、しっかりとした実績が必要なのもわかる。 「それでも、この状況は想像しなかったな」 「自然現象によるAMF発生、まあこれも遺跡の防衛手段のひとつかもしれないね」 目の前の火に薪をくべながら、ユーノは気楽に言葉を紡いだ。 「こんなことなら、もう少し人員なり割いてくれば良かったな」 「そうかもね。でも」 「でも、なんだ?」 「たまには親友と二人で、こういうのも悪くないかなって」 こういうのは無限書庫ではないからね、とユーノはインスタントコーヒーをクロノに差し出しながら言う。 「……ま、なんだ。通信越しじゃないってのも悪くないか」 ――現状を無視すれば、親友同士の気ままな時間潰しとかわらない、か。 砂糖も何も入っていないはずのそれは、苦く、そして少しだけ甘く感じられた―― 60スレ なのは クロノ 小ネタ