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メガヘイホー とは、【ヨッシー New アイランド】?のキャラクター。 プロフィール 作品別 元ネタ推測 関連キャラクター コメント プロフィール メガヘイホー 他言語 Mega Guy (英語) 種族 【ヘイホー】 初登場 【ヨッシー New アイランド】? 巨大な【ヘイホー】。大きな土管から出現する。 作品別 【ヨッシー New アイランド】? W1-2から登場。踏み付けてもタマゴを当ててもビクともしない。 食べるとボタン連打が始まるので、連打で飲み込んでメガタマゴを作れる。 実質的に敵キャラというよりはメガタマゴの補充要員である。 元ネタ推測 Mega+ヘイホー 関連キャラクター 【ヘイホー】 【テツヘイホー】 【メガカンテラ】 コメント 名前 全てのコメントを見る?
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最終更新 NEW2024/01/12 14 31 43 メガシンカ一覧 基本情報メガシンカ前後でタイプ変更するポケモンについて 特性・技でタイプ変更するポケモンについて メガシンカポケモン一覧 禁止級のメガシンカ・ゲンシカイキ 基本情報 メガシンカ前後や特性・技でタイプが変わるポケモンが増えたのでwiki内でのルールを統一する。 個別ページでのタイプ別の考察を統一するようにしていく。 以下のように構築の幅を狭めないように比較的ゆるめに設定しました。 なんで細かく決めるかって言うと考察ページつくるときに混乱を防ぐため。 あくまでwiki内だけの情報統一としてのまとめ。 メガシンカ前後でタイプ変更するポケモンについて 基本的にメガシンカ後のタイプで考察していきます。 メガ対応ポケモンが対応ナイトを所持している時点でメガポケモンのタイプとして考えます。 対応ナイト持ちながらのメガしないでの運用も可能とします。 例) ギャラドス メガ前 水/飛行 メガ後 水/悪 飛行統一 ギャラドス:○ ギャラドス@バンギラスナイト:× ギャラドス@ギャラドスナイト:× メガギャラドス:× 悪統一 ギャラドス:× ギャラドス@バンギラスナイト:× ギャラドス@ギャラドスナイト:○ メガギャラドス:○ ドラゴン統一なのにメガリザYつかうとか、 ノーマル統一なのにメガタブンネつかうとか、 擬態統一パになるので統一パでは考えない方向。 特性・技でタイプ変更するポケモンについて 図鑑表記のタイプで統一します。(パーティ選出時画面でのタイプ) 特性は”メガシンカ前後でタイプ変更する”と同様の考えとします。 例) メタモン(かわりもの・へんしんで相手タイプに変化) ノーマルのみで使用可能 ゲッコウガ(変幻自在でタイプが変化) 水統一、悪統一で使用可能 ヒヒダルマ(だるまモードで炎・エスパーになる) 炎統一のみ使用可能 威嚇統一 ギャラドス メガ前 いかく メガ後 かたやぶり ギャラドス:○ ギャラドス@バンギラスナイト:○ ギャラドス@ギャラドスナイト:× メガギャラドス:× メガシンカポケモン一覧 ポケモン タイプ1 タイプ2 特性 HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 合計 メガフシギバナ くさ どく あついしぼう 80 100 123 122 120 80 625 メガリザードンX ほのお ドラゴン かたいツメ 78 130 111 130 85 100 634 メガリザードンY ほのお ひこう ひでり 78 104 78 159 115 100 634 メガカメックス みず メガランチャー 79 103 120 135 115 78 630 メガピジョット ノーマル ひこう ノーガード 83 80 80 135 80 121 579 メガスピアー むし どく てきおうりょく 65 150 40 15 80 145 495 メガフーディン エスパー トレース 55 50 65 175 105 150 600 メガヤドラン みず エスパー シェルアーマー 95 75 180 130 80 30 590 メガゲンガー ゴースト どく かげふみ 60 65 80 170 95 130 600 メガガルーラ ノーマル おやこあい 105 125 100 60 100 100 590 メガカイロス むし ひこう スカイスキン 65 155 120 65 90 105 600 メガギャラドス みず あく かたやぶり 95 155 109 70 130 81 640 メガプテラ いわ ひこう かたいツメ 80 135 85 70 95 150 615 メガデンリュウ でんき ドラゴン かたやぶり 90 95 105 165 110 45 610 メガハッサム むし はがね テクニシャン 70 150 140 65 100 75 600 メガハガネール はがね じめん すなのちから 75 125 230 55 95 30 610 メガヘラクロス むし かくとう スキルリンク 80 185 115 40 105 75 600 メガヘルガー あく ほのお サンパワー 75 90 90 140 90 115 600 メガバンギラス いわ あく すなおこし 100 164 150 95 120 71 700 メガジュカイン くさ ドラゴン ひらいしん 70 110 75 145 85 145 630 メガバシャーモ ほのお かくとう かそく 80 160 80 130 80 100 630 メガラグラージ みず じめん すいすい 100 150 110 95 110 70 635 メガサーナイト エスパー フェアリー フェアリースキン 68 85 65 165 135 100 618 メガヤミラミ あく ゴースト マジックミラー 50 85 125 85 115 20 480 メガクチート はがね フェアリー ちからもち 50 105 125 55 95 50 480 メガボスゴドラ はがね フィルター 70 140 230 60 80 50 630 メガチャーレム かくとう エスパー ヨガパワー 60 100 85 80 85 100 510 メガライボルト でんき いかく 70 75 80 135 80 135 575 メガサメハダー みず あく がんじょうあご 70 140 70 110 65 105 560 メガバクーダ ほのお じめん ちからずく 70 120 100 145 105 20 560 メガチルタリス ドラゴン フェアリー フェアリースキン 75 110 110 110 105 80 590 メガジュペッタ ゴースト いたずらごころ 64 165 75 93 83 75 555 メガアブソル あく マジックミラー 65 150 60 115 60 115 565 メガオニゴーリ こおり フリーズスキン 80 120 80 120 80 100 580 メガボーマンダ ドラゴン ひこう スカイスキン 95 145 130 120 90 120 700 メガメタグロス はがね エスパー かたいツメ 80 145 150 105 110 110 700 メガラティアス ドラゴン エスパー ふゆう 80 100 120 140 150 110 700 メガラティオス ドラゴン エスパー ふゆう 80 130 100 160 120 110 700 メガミミロップ ノーマル かくとう きもったま 65 136 94 54 96 135 580 メガガブリアス ドラゴン じめん すなのちから 108 170 115 120 95 92 700 メガルカリオ かくとう はがね てきおうりょく 70 145 88 140 70 112 625 メガユキノオー くさ こおり ゆきふらし 90 132 105 132 105 30 594 メガエルレイド エスパー かくとう せいしんりょく 68 165 95 65 115 110 618 メガタブンネ ノーマル フェアリー いやしのこころ 103 60 126 80 126 50 545 禁止級のメガシンカ・ゲンシカイキ ポケモン タイプ1 タイプ2 特性 HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 合計 メガミュウツーX エスパー かくとう ふくつのこころ 106 190 100 154 100 130 780 メガミュウツーY エスパー ふみん 106 150 70 194 120 140 780 ゲンシカイオーガ みず はじまりのうみ 100 150 90 180 160 90 770 ゲンシグラードン じめん ほのお おわりのだいち 100 180 160 150 90 90 770 メガレックウザ ドラゴン ひこう デルタストリーム 105 180 100 180 100 115 780 メガディアンシー いわ フェアリー マジックミラー 50 160 110 160 110 110 700
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シショチョウガタリ ゆーのフェレット 快晴。 無限に澄み渡る空のことを指すのなら、間違いなく今日の空は快晴なのだろう。 落ちる日差しは穏やかで、眼下の海がきらきらとはね返す。 海鳴の海が一望できる丘の上。 弟子であり友人であり幼馴染でもある彼女が幼いころ、毎日魔法の練習をしていた公園だ。 ここは、変わらない。 なら他に変わったものがあるのか、と問われれば、ある、と答えざるをえないけど。 ――そこへ、子どもたちの笑い声。 横目で確認すると一組の家族が僕が座るベンチの後方を歩いて行く途中だった。 こちらの世界には曜日というものがあり、日曜日は休日という属性を含んでいる。 僕、ユーノ・スクライアはこの世界――第97管理外世界の人間というわけではないが、 幼少のころのある期間をこちらで過ごしていたため、その辺の知識は最低限持ち合わせている。 『そんなんだから――』 まただ。 また彼女の言葉が脳裏で再生された。 弟子である彼女じゃなくて、もう一人の、幼馴染である彼女の言葉だ。 金色の髪を持つ、おせっかいな彼女の言葉は僕がここに来てから――ここに来る前からも不意に再生され、気を滅入らせていた。 「……確かに言い過ぎだったかもしれないけどさ」 思わず漏れた言葉は若干の後悔だ。ただ僕は僕に全面的に非があるとは思わない。 それでも――それでもだ。 「そうは思えないんだから仕方がないじゃないか……」 不満はこの青い空と蒼い海が吸収してくれることを願いつつ、僕はベンチを立った。 今日はもう帰ろう。 友人である彼女には悪いが、この埋め合わせはどこか違う形で行うことにしよう。 ――と振り返り、公園の出口の方へ踵を返したときだ。 円形のゴミ箱の横に立てられた海鳴観光マップを一人の少女が眺めていることに気付いた。 少女は髪を頭の左右で二つに分け、大きな――ぱんぱんに膨れた大きなリュックサックを背負い、 ブラウスにスカートという格好。 髪型が幼馴染の昔の髪型に似ている気がしないでもない。 それだけなら特別気にすることもない光景なのだが、その少女は僕がここを訪れたときも そのマップを食い入るようにして見ていた。 それですぐにどこかに行ってしまったのだが、またここに来て見ているということは。 「……迷子、かな」 だとすれば、放っておくわけにはいかないだろう。 僕は息を吐いて、小さな笑みを造る。 そして少女に近づき、彼女の肩を叩いた。 「ねえ、君、もしかして、迷子?」 「うっうわぁあ、たったすけてぇえ、おまわりさーん」 おまわりさん――警察を呼ばれてしまった。 僕ってそんなに不審者にみえるのだろうか。 「って、君、落ち着いて。怪しいものじゃないから」 おや? といった表情で少女は振り返る。 僕の顔を確認するや頭を下げた。 「あ、ごめんなさい。てっきり知り合いの男子高校生かと思いまして」 どんな知り合いなのだろう。 肩を叩かれただけで警察を呼ぶほどの知り合いとは。 「会うたびに抱き締められ、頬ずりされ、スカートの中をまさぐってくる普通の知り合いですよ」 「それ普通じゃないよ! ただの変態だから!」 海鳴の街はいつからそんな変態が現れるようになったのだろうか。 それも時代の流れ、という奴だろうか。 ……嫌な流れだ。 「それで、今度はこちらから攻めていこうと思いまして、おまわりさんを呼んであせらせようと思ったんです」 ……なかなか知能犯だな、この少女も。 僕が変なところに関心したのに気付いたのか、少女は胸を張って、 「この街の今月の標語は『ロリコンどもに社会的な死を!』ですからね」 社会的抹殺。 末恐ろしいことである。 海鳴も変わったなぁ……と遠い目でこの街のことを想う。 前髪をくしゃっとつかみ、 「この場合は迷子だから、というより、別件で警察に行ったほうがいいのかな……」 それこそ、その知り合いに社会的な死を与えるべくだ。 「あっいえ、大丈夫ですよ」 それなのに被害者である少女は健気にも笑ってみせた。 「あれも、あの人とのコミュニケーションの一環ですから」 嫌なコミュニケーションの取り方である。 「そんなことより」 少女はささいなことだとでも言うようにその話題を切り捨て、大きな瞳をこちらに向けた。 「お兄さん、もしかして家に帰りたくなかったり、します?」 ★ ☆ ★ 先ほどまで座っていたベンチに再び腰をかける。 今度は一人ではなく二人でだ。 「えー、私の名前は八九寺真宵と言います」 「どうも。ユーノ・スクライアです」 「外国の方なんですか?」 「外国、といえば外国だね」 正確には異世界なのだが。 「それで、スクライアさんはどうして家に帰りたくないんですか?」 あれから、真宵ちゃんはいきなり「私が人生相談に乗ってあげますよ、ふっふー」と 僕の了解承諾その他もろもろを得ずに、僕の手を引っ張って先のベンチに無理やり座らせたのだった。 僕としても意気揚々とした彼女の好意をむげにするのは、子どもの善意を否定する後ろめたさがあったので、 こうして人生相談に乗ってもらったという形を取ったわけである。 子どもの遊び。 人生相談ごっこ。 時間が許す限りは、乗ってあげるのが大人というものだ。 「うーん、ちょっと人と口論してね」 本当は口論と呼べるほどのものではなく、一方的に言われっぱなしだったけど。 「ふむふむ。口論ですか」 相槌を入れる真宵ちゃん。気合いの表れだろうか、と思いつつ口を開く。 「僕には幼馴染の女の子が三人いてね」 「日本男児の敵ですね」 ……どうして三人の幼馴染がいるだけでこの国の敵になるのだろう。 「この国では、幼馴染の女の子という存在は希少ですべての男子の憧れですからね。 毎朝起こしに来てもらったり、一緒に通学したり、お風呂に入ったり、いったいどれだけの 男子が渇望していることか! それを三人もだなんて……あなたは今この国の男性すべてを 敵に回しました」 「そっそうなんだ……」 それをなぜ女の子である真宵ちゃんが憤るのかは謎であるが。 この分だとお風呂の件については黙っていたほうがいいのかもしれない。 進んで言うようなことでもないし、そもそもあのときの僕は人間じゃなくてフェレットだったし。 「で、その中でも特に大切な幼馴染がいるんだけど、他の幼馴染が どうも僕と彼女をくっつけようとしているらしいんだ」 「男女の仲に、ということですか?」 「そうらしいね」 とある悪友の奥さんも会うたびに彼女との仲を聞いてくるわけだけど、 「僕としては本当に、大切な、大切な幼馴染なんだ。それなのに……」 彼女は言う。 『そんなんだからユーノは――』 「顔を合わせるたびに『好きなんでしょ?』とか『付き合わないの?』とか聞かれてね――」 彼女は言う。 『そんなんだからユーノはいつまでたっても――』 「今日もちょっとしたパーティーでこちらに来たんだけど、そこでも彼女に言われて――」 JS事件も終結し、高町家で行われたパーティー、というより宴から。 「いい加減うんざりしてしまって、――逃げてきたんだ」 逃亡者。 脱落者。 どちらでも同じことだ。 僕は間違いなく、逃げてきたのだから。 どこから? 執務官である彼女のもとから。 そして、教導官である彼女のもとからも。 「ここに来たのも心を落ち着かせるためなんだ。少し一人になりたかった、というか。 結局、自分の心の狭さが嫌になっただけなんだけど」 笑って言えばよかったんだ。 君の言う通り――だね、と。 それなのに、どうして僕は――。 吐息し、先ほどから黙っている真宵ちゃんをうかがう。 「こんな感じの悩みなんだけど、何かいい方法はあるかな?」 「思った以上に深刻な悩みで小学生な私はドン引きです」 引かれてしまった。 それもドンを冠するぐらいに。 小学生に相談するにしては内容が複雑すぎたと思い、すぐに否と考え直す。 問題は至ってシンプルで、あくまでもロジカル、どこまでもリアルだ。 答えは出ているわけで、僕がそれに対し、盲目的なだけなのだ。 「要するに、好きなんでしょ好きなんでしょ言ってくる幼馴染がうざくて、 逆ギレしてしまったと」 遠からずとも近からずだ。 逆ギレ、と捉えれても仕方がない。 「――うん、だいたいそんな感じだね」 真宵ちゃんは顎に指をあて、目を閉じ、 「私の経験から言わせてもらえば――」 目を開けた。 「その好きなんでしょ好きなんでしょと言ってくる幼馴染の方も スクライアさんのことが好きだったりしますね」 「……いやいや、それはないよ」 彼女が僕のことを好きって? ありえない――それこそありえない。 仮にそうだとしても、僕にとって彼女もまた大切な幼馴染だ。 そういう――仲になることはない。 「どうです? いっそのこと、三人目の幼馴染の方も含めて全キャラ同時攻略というのは?」 「あははは、僕はそこまで器用な男じゃないよ」 社会的にも物理的にも殺されそうだ。 僕だって命は惜しい――まだ死にたくない。 「ですが、中には本命の彼女さんがいるのに、他のキャラに手を出している人もいますよ。 彼女の後輩とか、クラスの委員長さんとか、妹の友達とか、妹とか――」 「最後の何? 倫理的にまずい気がするよ?」 「ぼん、きゅっ、ぼんの小学生とか――」 言って、なぜか真宵ちゃんは両頬をおさえ、ぼんきゅっぼんだなんて……と身悶えていた。 と、僕の視線に気づいたらしく、こほんと咳をして姿勢を正し、 「失礼。ちょっと浮かれすぎました」 「沈んでくれて嬉しいよ」 「嬉しいといえば」 真宵ちゃんは僕の言葉尻を捉え、一度うなずく。 「女が喜ぶと書いて嬉しい。――これってなかなか意味深だと思いません?」 「そうなの? 僕にはよくわからないなぁ」 「あっそうでした。スクライアさんは外国の方でしたね」 やや不満げに真宵ちゃんが腕を組む。会心のネタを袖にされたのが不満なのだろう。 「――話を戻しますけど」 脱線した車輪がようやくレールに戻る。 「スクライアさんはその幼馴染の方々をただの、と言ってはなんですが、 大切な存在として認識しているわけですよね?」 「うん、そうだよ」 それだけは臆面もなく照れもなく言える。 「ですが、脳科学的にみれば男女間に永遠の友情なんてものは存在しないそうですよ」 「いずれは恋愛感情が芽生えると?」 「ええ。まっとうな思春期を迎えてなくてもです」 なぜだろう。その一言はピンポイントで僕に向けられている気がした。 「ですから、今は友達以上恋人未満、友情以上恋愛未満だとしても、その幼馴染の方々を 女性として認識――恋愛感情を抱くときが来るはずですよ」 恋愛感情、か。 そんなふうに彼女を思える日が来るのだろうか。 だが、来たとしても。 「……僕は、彼女をそんな風に思っていいのかな?」 「――と、言いますと?」 いい相槌を打ってくれる子だな、と思い、どうせ冗談として処理されるだろう、と予測。 これぐらい許容範囲だろう、と自分の正体を告げた。 「実は、僕――魔法使いなんだ」 「とても三十代には見えません!」 えっ何、そのリアクション……? 「まだ十九です」 「ならもうすぐ妖精さんですね」 これもこの世界独特の言い回しなのだろう、とメガネの位置を直して、 僕はその意味を追求せずに話を進める。 「僕が彼女に出会ったのもそれゆえなんだけど、そのせいで彼女は――」 雪景色に染まる赤色。 包帯を多重に巻かれた彼女。 難航したリハビリ。 「――重傷を負ってしまってね。それもまだ……そうだね、君と同じぐらいの歳だった」 台無しになった11歳時の半年間。 僕と出会わなかったら、と会わなかった可能性を考えた。 「僕と出会わなかったら彼女は大けがを負うことはなかった」 僕と出会わなかったら、彼女は普通の人間としていられた。 今でこそ彼女には青い空が似合う。空こそが彼女の居場所だとはっきりと言えるわけだけど。 「出会いがもたらした負の可能性を考えると、自分には、彼女を大切な幼馴染以上に 思う資格がない気がするんだ」 守りたいがゆえに、それ以上の感情を抱いてはいけない。 それがあの子の目には――。 彼女にとっては。 彼女を。 「……いらいらさせるんだろうね」 「……複雑ですねぇ」 真宵ちゃんと二人、しみじみと空を見上げる。 あの青い空のように、広い心を持ちたいな、と半ば現実逃避。 真宵ちゃんはぽつりと言う。 「代替性理論、バックノズル……」 その呟きに視線を横に向けると、真宵ちゃんが少し真剣な瞳をこちらに返していた。 「いえ、京都で会った狐のお面を被った男の人が言ってたことなんですけど……」 ここは突っ込みどころ、なのかな? 「スクライアさんは、代替性理論、バックノズルという言葉をご存じですか?」 「いや、初耳だよ。どんな理論なの?」 「代替性理論というのは、別名ジェイルオルタナティブといって――」 真宵ちゃんはわかりやすい解説を述べた。 「全ての事物には代わりがあるという理論ですよ」 「代わり?」 もしくは替わり、か。 「例えば、ここでスクライアさんが私と出会わなかったとしても、違うとき、違う場所で、違う誰かと 同じような会話をしたことでしょう。というのが代替性理論、代用可能――ジェイルオルタナティブです」 「代用可能……ジェイルオルタナティブ」 「そしてバックノズル。私たちはこうして出会ったわけですけど、しかし、もしここで 出会わなかったとしても、違う場所で出会っていた。時間の前後はどうあれ、 出会っていたことでしょう。つまり、起きることはいずれ起きる、ということです」 起きることは、いずれ起きる。 彼女のけがも? 「スクライアさんの場合でみれば」 真宵ちゃんは言う。 「その幼馴染の方と、そのとき、その場所で出会わなくても、いずれ違う場所で出会っていたはずです。 また幼馴染の方も、スクライアさんと出会わなかったことによって、その大けがを負わなかったとしても、 違う誰かと出会ったことによって、同じような大けがを負ったかもしれません」 それは――その可能性は、ありえる話だった。 もともと高い魔力値を持っていた彼女のことだ。 PT事件に遭遇しなかったとしても、闇の書事件には巻き込まれていたかもしれない。 そこから魔導士としての道を歩み始めた可能性もある。 そして、蓄積した無理と疲労によって……。 「…………」 それが彼女の運命だったとでも言うのだろうか。 「とまあ、結局は――」 眉間のしわを深くした僕をよそに、真宵ちゃんは悪戯めいた笑みを見せた。 「――戯言なんですけどね」 ★ ☆ ★ 拍子抜けした僕に真宵ちゃんは続ける。 「所詮は可能性の問題ですよ。それに起こったことは起こったことして揺るがないじゃないですか。 今さら気にしても仕方がないです」 「……ポジティブだね」 「そうかもしれませんね……」 言って、顔を俯かせる真宵ちゃん。 どことなくシリアスな雰囲気に僕は首をわずかに傾ける。 「さきほど、全キャラ同時攻略を身をもって実行している人がいると言いましたよね?」 「うん、言ってたね」 「実はその人、冒頭でお伝えした知り合いの高校生なんです」 「…………」 思わず絶句してしまった。 世の中というのは、こう、……よくできているよなぁ。 「私は迷子だったところをその方に助けられたわけなんですが、助けてくれたのが……」 真宵ちゃんは照れを含んだ笑みを造り、 「その方でよかったと思います。あのとき、声をかけて、助けてくれたのがあの人で良かったと、 そう思っています」 都の条例に引っ掛かりそうな好意や行為は勘弁ですが、と続く言葉には苦笑を浮かべるしかない。 「ですから、そのけがをした幼馴染の方もスクライアさんに出会えて――スクライアさんで良かった、 と思っているはずですよ。スクライアさんは、その好きなんでしょと言ってくる幼馴染の方がくっつけようと するぐらいの人なんですから」 根拠としては希薄なのだが、説得力は抜群にあるような気がした。 「起こったことは起こったことして割り切ることも必要ですよ。それとも、スクライアさんは その幼馴染の方に出会ったのが別の男の人でも良かったとでも?」 なぜ男の人に限定しているのか不思議に思ったが、彼女の横に僕じゃない別の男性が 立つところを想像してみる。 「……」 それは――それは、なんかくやしいや。 「……そうだね」 彼女に出会えたのが、彼女を魔法の世界に導いたのが。 「僕で、良かったよ」 僕じゃないとダメ、とまでは言わないけど。 彼女に出会ったのが僕で、本当によかった。 「――本当に」 目を細め、風を感じる。 海からの穏やかな風が頬をやさしくなで、山々へと突き抜けていく。 そこへ。 「はぁーちぃーくぅーじぃー」 風とともに届いた声に真宵ちゃんが身を震わせた。 姿は見えないが、声の主はどうやら真宵ちゃんを探しているようだ。 「もしかして……例の人?」 「ええ、そのようです」 「警察、呼ぼうか?」 「いえ、さすがにそれは本気で傷つくと思うので、またの機会に」 真宵ちゃんは再度響いた彼の声に困ったような笑みを浮かべた。 「今日はちょっとした観光でこの街を訪れたんですけど、あの人、いつの間にか 迷子になってしまって、あの観光マップであの人がいきそうなところを探してたんです」 それは自分が迷子になったのではないという主張そのものだった。 そういうことにしておこう。 「あんまり焦らすと後が怖いですから、もう行きますね」 「そう、色々とありがとう」 「いえ、私は何もしてませんよ。……スクライアさんが、一人で勝手に助かっただけです」 どこか突き放した言い方だったが、僕にはそれが好ましく感じられた。 笑みを造り、笑みを見せ、笑みを送る。 「それでも、話せたのが君で良かったよ」 「そっそうですかぁ」 真宵ちゃんは顔を赤くしてベンチから降りると、満面の笑顔を咲かせた。 「それでは、友愛と息災と再会を」 ★ ☆ ★ 公園を出て高町家に戻ると、門のところに人影が見えた。 そこにいたのは上背のある女性――幼馴染の一人であるフェイトだった。 何か言いたそうな顔をして、目線を下げたり、上げたりしている。 「ユーノ……」 そう呼びかけ、一度躊躇い、それでも意を決したらしく彼女は言葉を紡いだ。 「さっきはごめんね」 さっき。 『そんなんだからユーノはいつまでたっても――』 「……別に、気にしてないよ」 わずかに間があったのも、彼女の言葉がリフレインしただけで深い意味はない。 「私、ユーノがあんなに傷つくとは思ってなかった」 まさか、と彼女は言い、脳内でも彼女の言葉がリピートされた。 「――ヘタレと言われるだけで、あんなに傷つくなんて」 『そんなんだからユーノはいつまでたっても――ヘタレって言われるんだよ』 「…………」 「あっ、ごめん、また言っちゃった」 フェイトのことだから悪気がないとは思う。 思うが――そう思わないとやっていけないのが本音だ。 「もういいよ、ヘタレでもなんでも……」 若干あきらめ口調で言い、気持ちを切り替えてフェイトに尋ねる。 「なのはは、どこ?」 「たぶん、台所、かな」 「わかった。ありがとう」 礼を述べ、高町家の敷地に入る。 なぜかフェイトは嬉色の笑みを見せ、 「えっ、もしかして――」 「もしかして?」 「んん、なんでもないよ」 そう、と納得し、ふと思い立ってフェイトの方に半身を向けた。 「フェイト」 「うん、なに?」 「なのはの友達になってくれて、ありがとう」 えっいきなり何言ってんだこいつ、といった目になるフェイトに構うことなく玄関に入る。 ちょうど彼女がいた。 高町なのはがいた。 エプロンを着た彼女は僕に気づくと首を傾けて自然な笑みを造り、 「お帰り、ユーノくん。どこ行ってたの? 散歩?」 「うん、ちょっとした異文化交流をね。ただいま。……あれ、ヴィヴィオは?」 「中庭でアリサちゃんやすずかちゃんたちと遊んでる。アリサちゃんもあれで子ども好きだから」 そうは見えないけどねー、と笑い合う。 望むは本人が聞いていないことばかりだ。 笑いを止め、彼女の目を見て口を開く。 「ねえなのは」 僕は想う。 「もしよかったら、今度一緒に食事でも――」 ユーノスクライアが出会ったのが高町なのはで本当に良かったと。 《hesitation wound》is THE END. おまけIF 「フェイト。もしよかったら今度一緒に食事にでも行かない?」 「……は?」 何言ってんだこいつ、といった目になるフェイト。 「あっ、はやて。もしよかったら今度一緒に――」 「ええで。どこ行こか?」 ハーレムエンド
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【登録タグ TUMENECO う ほおずきみたいに紅い魂 ユメガタリ 曲 田村包】 【注意】 現在、このページはJavaScriptの利用が一時制限されています。この表示状態ではトラック情報が正しく表示されません。 この問題は、以下のいずれかが原因となっています。 ページがAMP表示となっている ウィキ内検索からページを表示している これを解決するには、こちらをクリックし、ページを通常表示にしてください。 /** General styling **/ @font-face { font-family Noto Sans JP ; font-display swap; font-style normal; font-weight 350; src url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/10/NotoSansCJKjp-DemiLight.woff2) format( woff2 ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/9/NotoSansCJKjp-DemiLight.woff) format( woff ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/8/NotoSansCJKjp-DemiLight.ttf) format( truetype ); } @font-face { font-family Noto Sans JP ; font-display swap; font-style normal; font-weight bold; src url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/13/NotoSansCJKjp-Medium.woff2) format( woff2 ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/12/NotoSansCJKjp-Medium.woff) format( woff ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/11/NotoSansCJKjp-Medium.ttf) format( truetype ); 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「―――――――――ローラ=スチュアートォォォォォおおおおおおおッ!!」 イギリス聖教の天才魔術師、ステイル=マグヌスは叫んだ。ありったけの怒りを、吐き出すように。 その片腕には、すべてを焼き尽くす紅蓮の炎が立ち上っている。 「はぁ……はあ……。しかし、ルーンのカードなしで何故魔術が使えるんだ…!?」 ステイルはとある少女を守るために、戦う覚悟をしていた。 インデックス以外を皆殺しにして、最後は自殺し、インデックスだけが生き残ればそれでいい。最悪、無駄な戦いを避けて、弱者のみを狙ってもいい。とにかく、インデックスが生き残ればそれでいい。 そして、ステイルは、つぶやく。”魔法名(ころしな)”を。 「Fortis931」 「おまえ、トウコと同じ魔術師か。殺しあう気らしいな」 声の主は黒髪長髪の美しい東洋系の美少女だった。何故か和服を羽織っており、その右手にはバタフライナイフが握られていた。東洋人の顔の見分けがつかないステイルだが、それでも美少女という印象を受ける。 「何者かは知らないが、今僕の前に立っているということは、焼き払われる覚悟はあるようだね」 「殺す気なら、しょうがないな。こちらも殺す気でいこう」 少女が駆ける。かなり速い。 「ハッ!いいじゃないか東洋人!」 ステイルは右手を掲げると、炎の渦を沸かせる。少女の体を焼くために。 「甘いな、おまえ。アラヤとかに比べると、どうしようもなく甘い」 渦のわずかな隙間を潜り抜けると、少女はステイルの元へ迫る。 「いいね、君。まさか、君みたいな女の子に使うとは思わなかったよ。――――――――――魔女狩りの王(イノケンティウス)!!」 「ッ」 突如、目の前に巨大な人型の炎の塊が現れた。 少女は、本能的に危険を察知して、後ろへ後退する。しかし、ナイフを下ろすことはない。瞳の殺意も消えてはいない。 「摂氏6000度の炎の塊だ。触れた瞬間、君の体は溶けてしまうだろうね」 だが、少女は再び走り出す。ナイフを前に突き出しながら、 「そこだ!!」 ザシュ、ジュウウウウウウッ、という音が鳴る。 「――――――――馬鹿な!?」 魔女狩りの王が、消滅していた。まるで、”殺された”かのように。 破壊されても再生する魔女狩りの王が、何故殺されている? 「吸血殺しの紅十字!!」 「―――――――――――――――――――――降参だよ、参った参った」 式の足元には、刃が消失したナイフが落ちていた。 「そんな温度の炎を斬ったら、鉄は溶けてしまうだろ。オレの武器はもうない。オレの負けだ」 そういうと、少女はステイルに背を向けて歩き出す。殺気は微塵も残っていない。 ステイルは追わなかった。今追えば、少なくとも少女は殺せるだろう。だが、少なくともステイルも大損害をこうむる。 「――――――――化け物が」 【一日目/AM0 40/A-2商店街】 【ステイル=マグヌス@とある魔術の禁書目録】 [状態]奉仕(インデックス)、魔力消費(小) [装備]なし [道具]基本支給品一式 [思考] 1:インデックスを生き残らせる。 [備考] ※三沢塾編終了時からの参戦です。 【両儀式@空の境界】 [状態]??? [装備]なし [道具]基本支給品一式 [思考] 1:??? [備考] ※荒耶宗蓮を殺害した頃からの参戦です。
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【登録タグ Nico TUMENECO ち ユメガタリ 御柱の墓場 ~ Grave of Being 曲】 【注意】 現在、このページはJavaScriptの利用が一時制限されています。この表示状態ではトラック情報が正しく表示されません。 この問題は、以下のいずれかが原因となっています。 ページがAMP表示となっている ウィキ内検索からページを表示している これを解決するには、こちらをクリックし、ページを通常表示にしてください。 /** General styling **/ @font-face { font-family Noto Sans JP ; font-display swap; font-style normal; font-weight 350; src url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/10/NotoSansCJKjp-DemiLight.woff2) format( woff2 ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/9/NotoSansCJKjp-DemiLight.woff) format( woff ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/8/NotoSansCJKjp-DemiLight.ttf) format( truetype ); } @font-face { font-family Noto Sans JP ; font-display swap; font-style normal; font-weight bold; src url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/13/NotoSansCJKjp-Medium.woff2) format( woff2 ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/12/NotoSansCJKjp-Medium.woff) format( woff ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/11/NotoSansCJKjp-Medium.ttf) format( truetype ); 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【登録タグ TUMENECO yukina お ユメガタリ 曲 稲田姫様に叱られるから】 【注意】 現在、このページはJavaScriptの利用が一時制限されています。この表示状態ではトラック情報が正しく表示されません。 この問題は、以下のいずれかが原因となっています。 ページがAMP表示となっている ウィキ内検索からページを表示している これを解決するには、こちらをクリックし、ページを通常表示にしてください。 /** General styling **/ @font-face { font-family Noto Sans JP ; font-display swap; font-style normal; font-weight 350; src url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/10/NotoSansCJKjp-DemiLight.woff2) format( woff2 ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/9/NotoSansCJKjp-DemiLight.woff) format( woff ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/8/NotoSansCJKjp-DemiLight.ttf) format( truetype ); } @font-face { font-family Noto Sans JP ; font-display swap; font-style normal; font-weight bold; src url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/13/NotoSansCJKjp-Medium.woff2) format( woff2 ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/12/NotoSansCJKjp-Medium.woff) format( woff ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/11/NotoSansCJKjp-Medium.ttf) format( truetype ); 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【登録タグ TUMENECO yukina た カタリツグモノ ユメガタリ 幼心地の有頂天 曲】 【注意】 現在、このページはJavaScriptの利用が一時制限されています。この表示状態ではトラック情報が正しく表示されません。 この問題は、以下のいずれかが原因となっています。 ページがAMP表示となっている ウィキ内検索からページを表示している これを解決するには、こちらをクリックし、ページを通常表示にしてください。 /** General styling **/ @font-face { font-family Noto Sans JP ; font-display swap; font-style normal; font-weight 350; src url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/10/NotoSansCJKjp-DemiLight.woff2) format( woff2 ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/9/NotoSansCJKjp-DemiLight.woff) format( woff ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/8/NotoSansCJKjp-DemiLight.ttf) format( truetype ); } @font-face { font-family Noto Sans JP ; font-display swap; font-style normal; font-weight bold; src url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/13/NotoSansCJKjp-Medium.woff2) format( woff2 ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/12/NotoSansCJKjp-Medium.woff) format( woff ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/11/NotoSansCJKjp-Medium.ttf) format( truetype ); 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000 自分らしさと人間らしさ。 これらはどちらも大切なものだが、命を懸けた場面では真っ先に捨てるべきものでもある。 . 001 場所は都内のホテル。時刻は正午を少し過ぎた後。 少女の五感を起動したのは、部屋に備え付けられた電話の鳴る音だった。所謂――鳴っている時間がそれ程モーニングでない事はさておけば――モーニングコールである。 「……はいはーい、今起きましたーっと」 そう言いながら、少女はのそりと起き上がり、受話器を手に取る。着信音が鳴り止んだことを確認すると、すぐにそれを元の位置に置き戻した。 寝癖のついたピンクヴァイオレットの長髪を掻きながら一つ大きな欠伸をし、彼女はベッドから降りて洗面台へと向かっていく。 顔を水で数回洗って意識を完全に覚醒させると、少女は机の上にあるリモコンを手に取り、窓際のテレビの電源を入れた。 明るくなった画面内では都内で起きている連続殺人事件や行方不明事件といった暗い内容のニュースが流れている。 それを見た少女は気分を害されたような表情をして、チャンネルを変える。しかし、昼のこの時間帯では、どこも皆同じようなニュースを報道していた。 「うーん、帰ってくる時期間違えちゃったかもぉ」 自分が今居る街、東京の惨憺たる有様を見てそう呟く少女。 ザッピングの末に、テレビを付けた時に最初に画面に出た番組で固定すると、彼女はパジャマ代わりに着ていた白衣を脱ぎ、外出用の服に着替え始める。 それを終えると、少女はバッグの中に荷物をまとめる――が、元々彼女が持ち運んでいる荷物はあまり多くなかったので、それには然程時間が掛からなかった。 出掛ける支度を終えると、少女はテレビの電源を切り、部屋のカードキーとバッグを持って部屋から出て行った。 彼女の名前は一ノ瀬志希。 『アメリカにある世界最高峰の研究施設『ER3システム』を抜け、日本に帰ってきた天才女子高生(ギフテッド)』という設定のNPCである。 002 「パーフェクトだ、デカパン博士」 板橋区内某所の坂道沿いにある怪しい建物――『デカパン研究所』で、カラ松はそこの主、デカパン博士に賞賛の言葉を投げ掛けていた。 「こんな短期間で修理を終わらせるとは……あなたは本物の天才だ」 己の目の前にある、泡風呂のバスタブと四輪車を合体させたような乗り物――『カラ松 A GO GO !』の表面を愛しそうにつるりと撫でながらそう言うカラ松。 それに対し、デカパン博士は照れ臭そうな顔をしながら 「ホエ~、元々あった物に多少のメンテナンスを施しただけだから、それほど労力は掛からなかったダス」 と言った。 「尤も、急にマシンのメンテを頼まれて驚いたダスがね。どうしてダス?」 「フッ、少し都心に行ってみようと思ってな。所謂、気まぐれというヤツさ」 「成る程成る程、その足としてコレが必要だったと」 「イグザクトリィ(その通りだ)」 カラ松は懐の中から大きめの紙袋を取り出し、デカパンに渡した。中には代金代わりのエr……カラ松曰く『グリモワール』という書物が入っている。 デカパンは紙袋の中を覗き込み、それを確認すると嬉しそうな表情を浮かべ、『また何かワスに頼みたいことがあったら、遠慮せずに言うダスよ』と言った。余程、好みのものだったのだろう。 ついでに言っておくと、デカパンに渡す前に、昨晩カラ松は買ったばかりのそれを一回自分で『使った』のだが……どうやら博士はそれに気付いていないらしい。 「それじゃあ、早速だが出掛けるとするぜ」 そう言うと、おもむろにカラ松は服を脱ぎ出した。 何もこれは今からデカパンと二人で、何ならダヨーンも交えて三人でアレやコレやソレをおっ始めよう――という訳ではない。目の前の風呂型のマシン『カラ松 A GO GO !』に乗り込むべく、彼は服を脱いだのである。 痛い上着や痛いジーンズや痛いタンクトップや痛いパンツを脱ぎ、しかし何故かサングラスだけは外していないカラ松は、それの中に既に張られている湯へ身体を沈める。と、同時にバスタブの中の泡風呂から白い泡が少し溢れた。 成人男性が平日の昼間っから風呂に入っているのは何だかとても堕落的な絵柄だが、それをニートを極めた男ことカラ松に言うのは無意味であろう。 それに、何度も言うようだが彼が入ったのはただの風呂ではない、『カラ松 A GO GO !』だ。風呂型であっても、その正体は四輪車――かつて、とある男が主催したカーレースに出場した程の代物だ。その機能性はF1マシン並――否、デカパン博士によるメンテナンスを受けた今ではそれ以上であろう。 「スイッチ……オン!」 カラ松がそう呟き、ボタンを押すと同時にマシンのエンジンがかかる。 と、その時。 彼の頭の中に、念話によるアサシンの声が聞こえた。 『おいマスター。まさか本当にその素ッ頓狂なクルマで都心に行くつもりなのか』 『イグザクトリィ(その通りだ)』 『それ気に入ったのか? ……そんなクルマで――と言うより、そんな格好で都心に行ったらお前……どうなると思ってるんだ』 『そうだな……服による修正がなされていない、俺の†パーフェクト・ボディー†を直視して倒れるカラ松ガールズが続出……チガイマスヨネ、ハイ……』 カラ松の頭の中にアサシンの溜息が流れる。 『別に風呂型だからと言って、服を脱いで乗る必要は無いし、湯を張る必要も無いだろ? それに、こんな研究所ならこれよりもマシなマシンがあるんじゃねェか?』 『し、しかしだなアサシン。この『カラ松 A GO GO!』はかつて生死を共にした我が愛機で――』 『警察の世話になりたいのか? いや、それも良いかもしれないな。今の東京では留置所――刑務所の中の方が余ッ程安全かもしれねェ』 『グッ……うぅ……』 『警察』というニートにとっては天敵、恐怖の象徴とも言える存在を持ち出されたカラ松は言い負かされ、渋々クルマから出ようとした――が。 その時。 『カラ松 A GO GO !』が勝手に進み出した。それもかなりの高スピードで。 『は?』 『えぇぇぇぇぇーっ!?』 アサシンよりも、クルマの主であるカラ松が驚いていることからこの事態が不測の出来事――つまり、マシンの故障によるものであることは想像がつく。 『カラ松 A GO GO!』のメンテナンスを行ったデカパン博士は慥かに数多の天才的な発明品を生み出した男だ。しかし、それと同時に――『ドーピング薬を作るも、失敗してただ被験者の陰囊を大きくするだけだった』を代表とする――多くの失敗談を持つ男でもある。 つまり、今回の出来事もまた、彼の失敗の一つに過ぎないのだ。尤も、それの当事者にして被害者であるカラ松にしてみればたまったものではないが。 「あああああああああああああああああああああああああああああーっ!」 悲鳴をあげるカラ松。しかし、いくら大声を出しても『カラ松 A GO GO !』は止まらない。寧ろ、その名に相応しく加速している。 必死にブレーキを踏むも、止まるどころかスピードが緩みさえしない。 「チクショウ! 止まらない! このブレーキが壊れてるからチクショウ!」 結局、『カラ松 A GO GO !』はそのまま向かう先にある壁を突き破り、外へと走り出して行ったのであった。 残されたのはこの一部始終を呆然とした顔で見ていたデカパン博士と、一人の男とマシンのシルエットの形に穴の空いた壁だけである。 003 「ねぇねぇ、ちょっとそこのキミ! 聞きたいことがあるんだけど」 放課後。 学校を終えて帰り道を歩いていた二宮飛鳥の背中に掛けられたのは、そのような声であった。 最初は自分が呼ばれていると気付かなかった彼女はそのまま歩みを続けていた──が、後ろから肩を掴まれて、ようやくそれに気付く。 振り向くと、其処に居たのはピンクヴァイオレットの長髪の少女──一ノ瀬志希であった。 彼女の姿を目視した飛鳥の表情は、驚愕のそれに変わる。 何故か。 目の前の少女に飛鳥は見覚えがあったからだ。 「し、志希……?」 「え? うん、そうだよ。あたしの名前は一ノ瀬志希。すごいね~! キミとあたしは初対面なのに、どうして名前が分かったの? 気になるー!」 しまった、と二宮飛鳥は思った。 元の世界では同じアイドルとして一緒にユニットを組んでいたこともある志希に懐かしさを感じるも、彼女が持つ雰囲気から、目の前の志希が自分の知っている彼女とは微妙に違うこと──NPCであることを悟った飛鳥は、先程の失言を何とかして取り消そうと慌てる。 「いや……ボクはキミの名前なんか知らない。それは聞き間違いじゃないかな?」 「えぇ~? でも慥かに今『志希』って──」 「言ってない。大体、『志希』という弱い発音が二文字続く名前なんて、聞き間違いが起きやすいものだろう? 『それが自分の名前である』という先入観があるなら尚更さ。それより、ボクに聞きたいことって何だい?」 かなり強引な理屈と話題の切り替え方であったが、『初対面の相手が自分の名前を知っている』よりも『聞き間違いだった』の方が信じるに値すると渋々納得した志希はええと、と話を切り出した。 「不動高校って場所に行きたいんだけど、知らない? いやぁ、日本の街ってこんなに迷いやすかったかな?」 「不動高校?」 「そう、不動高校。字は不動産の不動と一緒だよー。今日は其処に転入手続きをしに行かなくちゃいけないんだよねー。迷っちゃった所為で予定の時間よりだいぶ遅れてるけどっ! にゃははー!」 「えっと、其処なら……」 不動中学に所属している飛鳥は当然、不動高校の場所もぼんやりとだが把握している。故に、拙い説明ながらも志希に其処に至るまでのルートを教えることが出来た。 彼女の説明を受けた志希は『ありがとー! あっ、これお礼代わりにあげるー!』と言って、懐から取り出した小さな硝子瓶を飛鳥に渡した。 「これは最近あたしが作った、サイコーにトリップ出来ちゃう香水だよ。ちょっと色々変な成分も入ってるけど……なーんてね! にゃははー!」 志希はそう言うと、『バイバーイ』と言って手を振りながら、猫のような軽快な足取りで去って行った。 彼女の姿が見えなくなると、飛鳥は一つ溜息を吐いた。 「この世界でこんな形で彼女と出会うことになるとは……神サマは一体何を考えているんだ……いや、ここで文句を言うべきなのは神ではなく先導アイチかな?」 004 飛鳥が駅の近くに着くと、其処には何やら人だかりが出来ていた。 また殺人事件が起きたのか、と考え其処を避けて通ろうとした彼女であったが、どうやら違うらしい。別の事件のようである。 周囲の人々の言葉によると、何やら奇妙な四輪車で都内を爆走する不審者が現れ、警察に捕まったらしい。 今現在この都内でそんな目立つことをする人間は聖杯戦争の参加者である可能性が高い、と考えた曲識は飛鳥と共にその場に近づいてみることにした。 「だからコレはマシンの故障による不慮の出来事なんだ!」 「いやさー。でもお兄さん、その格好の時点でかなりアウトだと思うよ?」 「グ……」 「それに何だいこのクルマは。改造しすぎでしょぉ」 「ググ……」 「兎に角、一度署に来てもらうからね。家の電話番号教えてくれる?」 其処には風呂型の四輪車に乗った裸の成人男性が警察官数人から取り押さえられているという、今東京が置かれているのとは別の意味での地獄的な光景があった。 周りの群衆はその様子をケータイのカメラで撮影/録画している。きっと数時間後には某SNSや動画サイトで今現在行われている都内連続殺人鬼のクソコラグランプリやMAD杯に加えて、彼のグランプリやMAD杯も開催されるのであろう。もしかすれば、一生ネットの晒し者になるかもしれない。 『悪くない──マスター……アレは黒だ』 『それは言うまでもなく理解(わか)るよ。と言うより、アレは現行犯じゃないか』 『いや、そういう意味ではなくてだな……』 曲識は呆れたように言うと、一拍間を置いて、こう続けた。 『彼はこの聖杯戦争のマスターの一人だ。魔力で分かる』 『ああ……そっちかい』 『何やらさっき──シキという少女と出会ってから気が抜けていないか、マスター?』 曲識からの質問に、飛鳥は首を横に振って否定する。 『そんなことはないよ。で、どうするんだい? このまま放っておいたらあの人、警察署に連れて行かれそうだけど……』 『そうだな……主の緊急事態にサーヴァントが現れてないのが少し気になるが……まあ、ここで突然出現したら更に怪しまれるからだろう……ふむ、此処は一つ恩を売っておいては如何だろうか』 『恩を売る?』 『この状況から彼を助け出すということだ。そして、行く行くは僕たちの味方になってもらう。 ……実は、直接的な攻撃を可能とする楽器が手に入らないことが分かってから考えていたのだ、他に良い方法は無いか、とな。そこで一つ思い出されたのが、かつて『彼女』と共にした戦闘で僕が学んだこと──つまり、『同盟や味方を作ること』だ。僕と共に戦い、僕の肉体操作に耳や身を預けてくれる相手が居れば、音使いの第2の戦闘スタイルを取らなくても然程不便は無い。物理的に攻撃してくれる味方がいるのだから。その役目を彼のサーヴァントにしてもらうのだ』 『成る程……何だか、人の弱みに付け込んで利用するようであまり気は進まないけど、『味方を作る』という部分には大いに賛成だよ』 けど、と飛鳥は言葉を続ける。 『いったい如何やって彼をこの危機的状況から助かるんだい?』 『決まってるだろう? 僕は音使いだぞ』 曲識は区切れの良い発音で言う。 『音で救うのだ』 005 そう言うと、曲識は飛鳥の真横に、突如実体を持って現れた。 その姿を周りの人々に見られてはいないか気になった飛鳥だが、彼らの視線は彼女たちではなく、裸の不審者に集中している。 『ここで待っていると良い』と言って、曲識は群衆を掻き分けながら不審者──否、彼を取り囲む警察に近づいていった。 その内、一人の警察官が曲識の存在に気付き、彼の前に立って行く手を遮る。 「はいはいお兄さん。此処から先に入るのはちょっと勘弁して下さいね」 「……少し、会話をしないか? 」 「はぁ?」 「何、時間はそんなに取らないさ」 「……」 『何を言ってるんだこいつは。頭がおかしいんじゃあないか』とでも言いたげな顔をして、警察官は首を傾げる。 他の警察官たちも曲識という新たな不審者の存在に気付き、囲む対象を裸の不審者から彼へと変えて行った。 「会話が嫌ならゲームでもするか? こんなに人数が集まってるんだ。伝言ゲームでもしたら、かなり盛り上がると思うぞ」 「いやさあ、お兄さん? 警察官は話し相手になる為に存在しているんじゃあないですよ。それに見て下さいよこの状況を。あなたに構ってる暇も理由もはないんです」 「暇は兎も角、理由ならあるさ」 「理由?」「なんだそれは?」「あるなら言ってくださいよ」 警察官たちは口々にそう言う。 ただでさえ、連続殺人鬼に都内が緊迫している中現れた不審者の所為で多少の苛立ちが湧いていた彼らは、曲識に対して露骨にその感情を見せ出す。 「いや、理由なら『あった』と言うべきか。既にそれは達成されたのだからな──」 それが決め手となった。 何せ、精神を操る音使いの前で『感情を表に出す』という行為は、丸裸になっているも同然なのだから……。 「──動くな」 曲識が短くそう言うと、突如警察官たちの動きは表情筋レベルで止まった。 完全なる静止である。 この現象は、曲識の音使いとしてのテクニックにして宝具『作曲──零崎曲識(バックグラウンドミュージック)』の肉体操作によるものだ。 本来なら楽器による演奏で可能となる芸当なのだが、事前に会話をし、相手に催眠の下準備をかけることで『声』による肉体操作も可能になるのである。 「しかも、僕がサーヴァント化したことにより、一般人相手ならほんの僅かな会話でも十分となったわけか……悪くない」 「な、な……?」 一人そう呟く曲識と、驚きの声すらもマトモに出せない警察官たち。 曲識の音の操作により、彼の声は群衆の方まで届いていないが、何処からどう見ても今警察官たちに起きている事象は彼によって引き起こされたものだった。 人々は驚きのあまり茫然とし、己のケータイでその場を記録することすら忘れている。飛鳥や裸の男もその例外ではない。 曲識はそんなことを気にもせず、警察官たちへと一歩近づき、再び口を開いた。 「このままパトカーに乗って、この場から去れ。大丈夫だ、催眠は警察署に着いたら解けるようにしてある」 彼の言葉を聞くと、警察官たちは返事もせず、何も言わないまま機械のような動きでパトカーに乗り、その場から去って行った。 残された群衆たちは思い出したかのようにケータイでその光景を記録しようとしたが、既に遅い。残っているのは何の変哲もない燕尾服の男と散々撮り古した裸の男だけである。 「映画の撮影か何かだったんじゃねぇか?」 僅かな間場が静寂に包まれた末に、ふと誰かがそう言うと、「そっかー」「そうだよなー」という言葉を口にしながら人々は各々別の方角へと歩いて行き、散り散りになった。 それから一分も経たないうちに、その場に残されたのが曲識、飛鳥、裸の男の三人になる。すると、男が口を開いた。 「あ、ありがとう……何だかよく分からないが……あんたが俺を助けてくれたんだろう?」 「『助けた』か。ふむ。そう好意的に、厚意だと受け取ってもらえるのは悪くない……しかし、実際は違うのだ。名も知らぬマスターよ」 曲識の言葉に裸の男──カラ松はピクリと身体を震わせる。 「……成る程。オレが聖杯戦争の参加者だと分かっていたのか。ならお前もマスターか? いや、さっきの魔法みたいな出来事から考えるに……サーヴァント?」 カラ松からの問に首肯する曲識。 「僕はアサシンのサーヴァントだ。で、あっちの方に居る彼女が僕のマスターだ」 そう言うと、曲識は右手の親指で後方にいる飛鳥を指差す。 自然、カラ松の視線はそっちに向いた。 突然自分のことを話題に挙げられた飛鳥は一瞬緊張する。 「……フッ、自分のクラスやマスターのことを初対面のオレ──オレたちにそうホイホイと教えて良いのかい?」 「良いに決まってるだろう? 何せ、僕らはこれから同盟を結ぶ──仲間になるのだからな。また、知られた所で大して損をすることではあるまい」 それは生前己の戦闘スタイルが相手に知られることについてそこまで忌避感を持っていなかった、つまり己の情報の秘匿についてそこまで徹底していなかった曲識らしい考えであった。 零崎曲識の真骨頂とも言えるマイペースぶりを発揮しながら、彼は言葉を続ける。 「それに、次はお前の情報を教えてもらうのだからな」 「……教えない──そもそも同盟を組まない、と言ったらどうする?」 カラ松がニヤリと笑みを浮かべながら、挑戦的とも言える台詞を口にした。裸でバスタブの中に入ってさえなければ、嘸かし格好が付いたであろう。 しかし、曲識はそれに一切動じない。 「そうか。では、そう言う前にもう一つ教えておいてやろう。実はさっき僕が彼らに掛けた催眠、及びそれの下準備はお前にも掛けている」 「っ!」 「まあ、念の為にしたことだ。安心しろ、お前は僕に殺される『条件』を満たしてないのだからな。──しかし、多少は痛めつけるかもしれないぞ。戦闘不能になるくらいにはな」 「!!?」 「だが、どんな危機的状況にあっても自分を曲げない強さというのは美しい。それに免じて骨を十数本折る程度で勘弁してや──」 「分かった分かった!」 「 ──動「Hey、燕尾服のアァァサシィィイン!? 分かったと言ってるだろう!? ストップストォーップ!」 風呂から飛び出さんばかりの勢いで、両腕をブンブンと振りながらそう叫ぶカラ松。 その後、暫くハァーハァーと肩で荒い息をする。 「……OK、同盟の提案を受け入れるぜ。な、良いだろうアサシン?」 彼が言うと、彼の後ろから突然古いコートを着た男が「あァ……」と言いながら現れた。 カラ松の情けない言動──というよりもここに至るまでの行動全てに心底呆れたとでも言いたげな表情をしている。 (奇しくも、飛鳥とカラ松、両者のサーヴァントは同じアサシンであった) 「まァ、元々都心に行くのには──いや、この変なマシンが暴走した所為で予定していた場所には行けなかったが──同盟相手を探す為という目的があったからな……結果的にそれは果たされたと言えるし、良いんじゃねェか。しかも、向こう側から持ち掛けられたんだから万々歳ってものだ。アサシン離れしたさっきの芸当から、同盟相手の実力も申し分無いと見たしな……」 「だろう? こう言うのを不幸中の幸いと言うんだろうさ。矢張り、天はこの俺カラ松に味方していると見……サーセン」 さっきまで警察官に囲まれており、実体化してカラ松へ怒りをぶつけられなかった分もあってか、コートのアサシンはいつもよりも倍怖い形相で腕に仕込んだ刃物を彼に向ける。 しかし、暫くすると元のシリアスな表情に戻ってから、コートのアサシンは曲識の方に振り向く。 「……こっちの情報を教えろ、とのことだったな。俺のクラスは──さっきこいつが言った通りアサシンだ。俺が教えるのはお前が教えた分と同じ分だけ。これ以上は教えねェ。言っておくが、俺はまだ完全にお前を信頼したわけではないからな」 「同盟相手への態度にしてはやけにギスギスとしている気がしなくも無いが……まあ、悪くない。寧ろ中学時代の人識を思い出してホッコリするくらいだ」 曲識の人の話をちゃんと聞いているのかよく分からない態度に、カラ松に対して抱くのと同じ程ではないにせよ、コートのアサシンは苛立ちを感じた。 だがこうして形ながらも、燕尾服とコートのアサシンの両陣営による同盟は結ばれたのであった。 「で、これからどうするんだ? どっかのカフェで呑気に今後の作戦会議でもするってのか?」 「それはかなり魅力的な提案だが、それよりも先にすることがあるだろう。なあ、裸のマスターよ」 曲識がそう言うと、コートのアサシンは己のマスターの方へ振り向き直す。 そこに居たカラ松は「そうだな……」と真剣な面持ちと共に口を開いた。 「お嬢さん──そう、燕尾服のアサシンのマスターに頼みたいことがあるんだ」 「ボ、ボクに頼みたいことが……?」 さっきまで話の輪に入れなかった自分が突然指名され、驚く飛鳥。 カラ松はそんな彼女の両目をジッと見つめる。 「あぁ、これはカラ松ガールである君にしか出来ないことだ。頼めるかい、Baby?」 カラ松の真剣な目つきに思わずゴクリと喉を鳴らす飛鳥。 「あ、あぁ……言ってしまえばただの女子中学生であるボクが出来ることなんて限られた範囲でしかないだろうけど、それに収まることなら、キミたちと良好な関係を築く為なら、何だってしてみせるよ。寧ろ、やっと自分に活躍の出番が回って来て少し嬉しいくらいさ。カラ松ガール? というのが何なのかよく分からないけど、その名に──勿論、アサシン、キミのマスターの名にも──恥じないくらいの働きぶりを見せてみせるよ。 ……で、ボクは何をすれば良いんだい?」 「俺が頼みたいこと。それは──」 カラ松は言う── 「服を買ってきてほしい」 ──春になったとは言え、未だ寒さの残る街風に、すっかりぬるくなった湯と共に身を晒されて震えながら。 006 こうして、カラ松 アサシンは前者の期待通り──カラ松ガールズなのかはさておき──少女(ガール)と、後者の希望通り──その前に付く言葉に『吸血』と『殺人』の違いがあるとは言え──鬼と同盟を結ぶことに成功した。 しかし、彼らはまだ知らない。 同盟を結んだ相手――零崎曲識が『敵にも味方にも回したくない』と呼ばれる零崎一賊に生前所属していたことを……。 今後彼らがどうなるのか、そもそも足である『カラ松 A GO GO !』が壊れ、裸姿で財布を持っていない状態で無事家に帰ることが出来るのか。それぞまさに神のみぞ知るということであろう。 【三日目/午後/葛飾区】 【松野カラ松@おそ松さん】 [状態]精神疲労 寒い [令呪]残り3画 [装備]なし。サングラスは『カラ松 A GO GO !』の暴走中で何処かに飛んで行ったものだと思われます。 [道具]カラ松 A GO GO !(故障中) [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:元の世界に戻る 1 服が欲しい [備考] 聖杯戦争の事を正確に把握しています。 バーサーカー(アベル)の存在を確認していますが、絶対に関わりたくないと思っています。 神隠しの物語に感染していません。 デカパン博士から『カラ松 A GO GO !』と共に外に走って行った姿を目撃されています。 警察に不審者として知られました。 SNSや動画サイトに姿が晒されているかもしれません。 二宮飛鳥 アサシンと同盟を結びました。 【アサシン(宮本明)@彼岸島】 [状態]健康 [装備]無銘の刀 [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:聖杯を獲る。 1:カラ松と共に行動する。 2: 燕尾服のアサシン……完全に信用することは出来ないが、同盟を組む価値はあるだろう [備考] バーサーカー(アベル)の存在は把握、危険視しております。 神隠しの物語に感染していません。 二宮飛鳥 アサシンと同盟を結びました。 【二宮飛鳥@アイドルマスターシンデレラガールズ】 [状態]健康、戦いに対する不安 [令呪]残り3画 [装備]不動中学の制服 [道具]勉強道具、学生鞄 、一ノ瀬志希から貰った香水 [所持金]十四歳の少女のポケットマネーとして常識範囲内の金額 [思考・状況] 基本行動方針:生きて帰りたい。 0:ボクは―――。 1:都内で暴れているバーサーカーの存在が気になる。 2 志希…… 3 良好な同盟関係を作る為に頑張る [備考] アサシンが自分の殺人においてルールを課してることは知っていますが、それの内容までは知りません。 葛飾区にある不動中学校に通っています。 『東京』ではアイドルをやっておりません。 神隠しの物語に感染していません。 NPC『一ノ瀬志希』の存在、及び彼女が今後所属する学校を知りました。 松野カラ松 アサシンと同盟を結びました。 【アサシン(零崎曲識)@人間シリーズ】 [状態]健康、殺人衝動(中) [装備]少女趣味(ボルトキープ) [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:聖杯を獲る。 1:マスターである『少女』を殺さないようにする。 2:『神隠しの少女』を笑って死なせてやりたい。 [備考] 神隠しの物語に感染しました。 『神隠し』にサーヴァント、あるいはマスターが関与していると考察しております。 警察に宝具『作曲――零崎曲識(バックグラウンドミュージック)』による肉体操作を行いました(それを見ていた一部のNPCは『映画の撮影か何かだった』と思っているようです) 松野カラ松 アサシンと同盟を結びました。 時系列順 Back 妖怪桜が咲く頃に -春萌し編- Next 楽団は朝礼で前から順に眠りに落とされた 投下順 Back ハイリスクハイスクールの交錯 Next 間違った世界と正しい世界 ←Back Character name Next→ 011 キャスターと神隠しの物語 二宮飛鳥 023 松野カラ松の弥縫策 アサシン(零崎曲識) 003 Find Me / Don`t Find Me 松野カラ松 023 松野カラ松の弥縫策 アサシン(宮本明)