約 83,007 件
https://w.atwiki.jp/segacardgen/pages/14.html
ロケテ版ヤンキース トップページへ戻る アメリカン・リーグ 東地区 チーム名 選手名 ☆ POS BAT THR POW CON SPE THR FIE 計 チーム名 ピッチャーの場合 ☆ POS BAT THR SPE VEL MOV CON STA 計 ヤンキース C.C.SABATHIA 8 SP L L 17 18 17 19 18 89 ヤンキース CHIEN MING WANG 7 SP R R 17 17 19 15 18 86 ヤンキース JOBA CHAMBERLAIN 7 SP R R 20 17 16 15 17 85 ヤンキース A.J.BURNETT 5 SP R R 18 16 16 13 18 81 ヤンキース MARIANO RIVERA 8 RP R R 17 18 20 18 17 90 ヤンキース DAMASO MARTE 3 RP L L 17 14 13 10 14 68 ヤンキース JORGE POSADA 6 C B R 14 16 8 15 12 65 ヤンキース MARK TEIXEIRA 7 1B B R 17 17 7 15 18 74 ヤンキース ROBINSON CANO 4 2B L R 12 15 12 15 12 66 ヤンキース ALEX RODRIGUEZ 8 3B R R 19 17 15 18 15 84 ヤンキース DEREK JETER 8 SS R R 12 18 16 17 17 80 ヤンキース JOHNNY DAMON 5 LF L L 13 15 17 10 14 69 ヤンキース NICK SWISHER 4 CF B L 14 11 9 16 12 62 ヤンキース MELKY CABRERA 3 CF B L 9 10 14 18 14 65 ヤンキース XAVIER NADY 4 RF R R 14 15 12 15 12 68 ヤンキース HIDEKI MATSUI 5 DH L R 15 15 12 13 14 69 トップページへ戻る
https://w.atwiki.jp/pokelite/pages/89.html
このパーティはミガワリさんのマリルリパーティをサンプル用に調整しています。 オボンの実 気合のタスキ オッカの実 命の珠 イトケの実 ラムの実 滝登り 虫のさざめき コメットパンチ 流星群 熱風 影討ち アクアジェット エアスラッシュ バレットパンチ 10万ボルト 龍の波動 鬼火 滅びの唄 催眠術 地震 身代わり 神速 手助け 守る 見切り 守る 守る 守る トリックルーム 解説 常に先手を取れる状況を作りやすく、耐久力の高い安定したポケモンが多くトリパ耐性も高い。 基本はメガヤンマ+メタグロスorマリルリでメガヤンマの攻撃と威力の高い先制攻撃で確実に1匹づつ倒していき、場合によってはトリックルームを使うことで即席トリパとして動いたりもします。 また、耐久力の高いポケモンを放置しておいてこちら3匹以上、相手の残りポケモンが2匹になった段階でマリルリの滅びの唄を使って3ターンを凌ぎきるという戦い方も可能です。 パーティ全体としてはサンダー・ボーマンダ・ギャラドス・ミロカロスや日本晴れなどが苦手です。 補足 マリルリ(力持ち) 意地っ張り 攻撃252HP204特防52(ラティオスの珠流星群乱数耐え・HP201調整) 威力の高いアクアジェット・滝登りをメインに戦い、滅びの唄を使うこともできます。 メガヤンマ(加速) 臆病 特攻252素早さ252 マリルリやメタグロスが先制技で削ったポケモンを攻撃範囲の広い虫のさざめきで倒します。 メタグロス 意地っ張り HP220攻撃144特防108素早さ36(臆病サンダーの10万ボルト2発耐え) もはや定番、臆病サンダーの10万ボルトを確定で2発耐えます。 ラティオス 臆病 特攻252素早さ252 耐久力の高いポケモンの対処役で、苦手なサンダーを倒す役割があります。 ウインディ(威嚇) 控えめ HP60特攻252素早さ196(素早さ140調整) 先制技持ちで、遅いポケモンに対しては削り役をコイツの熱風に任せることも。 ヨノワール 呑気 HP252防御252 手助けで潰しのサポートをメインに行い、自身が先制技を使えるトリックルームヨノワール。
https://w.atwiki.jp/comedian/pages/1637.html
モエヤンをお気に入りに追加 リンク1 <モエヤン> #blogsearch2 キャッシュ <モエヤン> 使い方 サイト名 URL リンク2 <モエヤン> #technorati 報道 <モエヤン> 3時のヒロイン・かなで やんちゃ告白にゆめっち悲鳴、福田ドン引き(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 元「モエヤン」が「ママヤン」に…「子育ての悩みをシェアできる場を作りたい!」(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース さんま 宮迫再生「振り出し」と頭抱える「巨人軍入れるわ」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 女子アナ日下千帆の「美女は友達」モエヤン漣さや香、ボイストレーナーになっていた | Smart FLASH[光文社週刊誌] - SmartFLASH 【東京都議選】元モエヤンの池辺愛氏は落選 小池都知事の「ヤッホー」も及ばず - 東スポWeb 元芸人、ミスター慶応、個性豊かな中央区 新人4人が1議席狙う…きょう都議選告示 - スポーツ報知 ぺこぱ松陰寺 小峠から「解散」勧められた…「解散して成功した人を何人も見た」 - デイリースポーツ 「ヌーブラ・ヤッホー!」の元「モエヤン」池辺愛、都議選出馬へ 都民ファーストの会公認 - ENCOUNT 2度の流産…元モエヤン池辺愛さんが告白「経験や思いを共有したい」 産婦人科医・遠見さん「経口薬の処置も選べるように」 - 東京すくすく ヌーブラヤッホー!元「モエヤン」池辺愛さんは2児の母に|あの人は今こうしている - 日刊ゲンダイDIGITAL 「ヌーブラ・ヤッホー!」の元「モエヤン」池辺愛、無事に第2子の男児出産 - ENCOUNT 【ズバリ!近況】「ヌーブラ・ヤッホー!」の元「モエヤン」池辺愛、切迫早産回避し8月男児出産予定 - ENCOUNT 元モエヤン・池辺愛が第2子妊娠を報告 8月出産予定 昨年2度の流産経験も公表 - スポーツ報知 「ヌーブラ・ヤッホー」のギャグでブレイクしたモエヤン それぞれ絵本作家、ボイトレ講師として活躍中 (2020年3月8日) - エキサイトニュース “ヌーブラ、ヤッホー!”元「モエヤン」久保いろはさんは今|あの人は今こうしている - 日刊ゲンダイDIGITAL 元モエヤン池辺愛、有名アナに口説かれた過去明かす - 芸能 - 日刊スポーツ 元モエヤン・池辺愛、第1子妊娠を発表 「ヌーブラ・ヤッホー」ネタでブレイク - ORICON STYLE 元モエヤン・池辺愛、ラジオで一般男性との結婚を発表 - サンケイスポーツ 元「モエヤン」池辺愛、一般男性と結婚!ラジオで生報告 - スポーツニッポン 元モエヤン・池辺愛、結婚をブログで報告 - ORICON STYLE 元モエヤン池辺愛、結婚を発表 - モデルプレス モエヤン・久保が寿引退…一般男性と - デイリースポーツ 「ヌーブラ、ヤッホー 」モエヤンがコンビ解消 久保いろはが結婚&引退 - ORICON STYLE モエヤン久保が結婚により引退、コンビ解消発表 - ナタリー モエヤンがニワトリ姿でからあげ本PR、かりゆし58も登場 - お笑いナタリー モエヤン、全身タイツを脱ぎ捨てるも「ブラジャーは着けますよ」と気合全開!! - シネマトゥデイ 「ブラインドネス」イベントに“ノーブラ”モエヤンとオバマ大統領が! - エイガドットコム 成分解析 <モエヤン> モエヤンの43%は見栄で出来ています。モエヤンの22%はカテキンで出来ています。モエヤンの17%は華麗さで出来ています。モエヤンの14%は祝福で出来ています。モエヤンの4%は鍛錬で出来ています。 ウィキペディア <モエヤン> モエヤン 掲示板 <モエヤン> 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ モエヤン このページについて このページはモエヤンのインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新されるモエヤンに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/deadend/pages/1039.html
ヤンカッシュ 使用スキル 活性化(12)/捕食(8) 被通常ダメージ一覧 名前 被回数 最小被ダメージ 最大被ダメージ 被ダメージ合計値 セイバー 297 34 116 14965 被通常ダメージ合計値 14965 被スキルダメージ一覧 スキル名 使用回数 最小被ダメージ 最大被ダメージ 被ダメージ合計値 スパークⅡ 110 579 1648 88656 ホーリーレインⅡ 51 551 1298 34485 フレイムスラッシュⅢ 85 133 632 21542 ヒートボディⅠ 18 44 186 1600 フレイムスラッシュⅠ 47 93 394 7211 ボディプレスⅠ 7 93 286 1253 フレイムスラッシュⅡ 50 104 508 9421 スパークⅠ 2 676 690 1366 モータルストライクⅡ 10 242 942 4650 モータルストライクⅠ 8 250 820 3779 ヒートスラッシュⅡ 17 128 324 3373 クリムゾンバーンⅠ 1 207 207 207 スキルダメージ合計値 177543(177543) 総合ダメージ合計値 192508(192508) 推定HP190000
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1065.html
201 名前:慎 ◆UPiD9oBh4o [sage] 投稿日:2007/08/18(土) 23 10 46 ID N9Pvw1hJ 序曲後の幕開けまでの幕間 「…とこんな感じなんでけど」 「で、結局ヤンデレってなんなんだよ。さっぱりわからない」 奈津子の話を聞き終えた後、俺は今一度たずねてみることにした。効いてみてもさっぱりわからない。 奈津子曰く、ヤンデレというジャンルに属する女性の話らしい。しかしヤンデレというのがいまいち俺にはわからなかった。 そう、この話を聞くきっかけになったのも、奈津子がヤンデレについて講義を突然始めて俺がわけわからんといったからだ。 だがこういった話をされてもやはりわからないものはわからない。むしろややこしくなった感もある。 「だから、相手のことを病むほど好きになることだって。簡単じゃん!何でわからないの?」 「抽象的過ぎる。具体化してくれ」 「じゃぁツンデレなんて何よ。ツンツンデレデレなんて、抽象的過ぎるにも程があると思わない?」 「ありゃステレオタイプができてるからな。そういった意味では具体化されてる。」 とりあえず、適当に答える。まぁ抽象的だというのには反対はしない。勘違いされてるとか言うが、それも仕方がないような気がする。 そもそも、キャラとしては昔からいたキャラなのだから今更騒ぐのもどうかとも思うが。 「ふん、ステレオタイプができてるからって、そもそもの言葉の意味が具体化されてるわけではないよね?」 あぁ言えばこういう奴だ。たく… 「具体例。」 「へ?」 「具体例挙げてみー?」 俺はとりあえず例を聞いてみることにした。そうすれば少しはイメージがつかめるだろうと思ったから。 「相手のことが好きすぎて監禁しちゃったり、嫉妬して鋸で主人公の彼女殺したり、わけがわからなくなって空鍋炊いたり、次々と人殺したり。」 「ずいぶん物騒だなぁ…」 「まぁね。病んでるから、判断力とか常識とか飛んでるのよ、きっと。」 まて…そう言われるとまさか絵里の一件もヤンデレ…ははは、まさかな。 俺はあのことはあんまり思い出さないようにしている。思い出して寝れなくなる日もあったしな。そう、今のも一瞬の思い過ごし。戯言だ。 俺はすぐに奈津子の話のほうに意識を戻した。今の考えを消し去るために。 だが、そんな折、ふと俺は思い当たることがあった。そこで奈津子に聞いてみた。 「俺の男の先輩なんだが、片思いが過ぎて、飛び降りかけたりしてたらしいんだが この場合どうなるんだろうか。ヤンデレってやつに当てはまるのか?」 「男のヤンデレは私からすればNG。以上」 202 名前:慎 ◆UPiD9oBh4o [sage] 投稿日:2007/08/18(土) 23 11 38 ID N9Pvw1hJ 奈津子の返事は速かった。そりゃもう、俺が言い終わる前に言うような勢いだった。 「さいですか…」 じゃあ男のヤンデレなんか思いついても話しちゃ駄目なのか…厳しい。 「犯罪じゃん。だって」 自信満々に答える奈津子。 「ストーカーって言うのよ、そういうのは。ヤンデレとは違うわ。」 まったくどんな自信だ…たくっ。どこがどう違うのかわからないという突っ込みはOKなのだろうか? まぁここはあえてスルーしてやることにしよう。 「わかったよ。てか、お前やたら男に厳しくないか?そこまではっきりとNGって言わなくたっていいじゃないのか?」 「う~んなんか男のだとやっぱりストーカーチックになってしまうのよね…私はうまく話が思いつかないわ。」 考えてみれば一理ある。女の子が病んだほうが話もすいすい行くだろうしな。 何よりいわゆる一つの萌え要素、てのになるんだろうし、不都合が何も無い。 これが男が絡んでくると…世間的に見れば一気に重大犯罪だ。十代の子に対する犯罪も十だ…やめよう。 われながらあほすぎる発想だ。女でも重大犯罪に変わりは無いのだがその辺は不問にしといたほうがいいのだろうか 「でね、続きがあるんだけど…え~と…やぁようこそ奈津子ハウスへ」 「おい、突然なんだ!?」 「この序曲はサービスだからまずは聞いて落ち着いてほしい」 「もう聞いたぞ?ていうかサービスだったのか?」 「そうね、またなんだわ…ごめんなさい。仏の顔もって言うしね、許してもらおうとは思ってないわ」 「はなからそんなこと思ってないだろ」 「でも、この話を聞いたとき、慎ちゃんはきっと言葉では言い表せない「病んでるなぁ」みたいなものを感じてくれたと思うんだ」 「さぁどうだかな」 奈津子はむすっとした顔になった。だがそんな顔されても奈津子が何を言ってるのか俺にはさっぱりわからんのだから、どうしようもないのだが。 「んん、もう…殺伐とした世の中でそういったものを忘れてほしくない、そう思ってこの話を考えたのよ」 ていうか殺伐とした世の中に、さらに殺伐としたものもってこられても…たくっこんなネタまで考えて…やれやれ。 続きを大人しく聞けとな?はぁ… 「で、続きは?そこまで言うからにはもうできてるんだろ」 「うん!じゃあ続きを行くね。第1幕始まり始まり~」 さて、物語の幕が開くようだ。どうなることやらさっぱりわからない。その分楽しみではあるが。 少しはやる気持ちを抑えるように、俺は手元にあったペットボトルのお茶を一口飲むと、俺はまた奈津子の話へと意識を持っていった。 203 名前:慎 ◆UPiD9oBh4o [sage] 投稿日:2007/08/18(土) 23 12 58 ID N9Pvw1hJ 投下終了。今回は奈津子が慎太郎に思いついた話という形で進めます。 また監禁される男はかなりの馬鹿に書いてます。ご了承を。 途中短編投下宣言された方ごめんなさい。 204 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/18(土) 23 16 13 ID 20wzF9he こちらこそ、ごめんなさい。 更新してなかったです。 次から気をつけます。 205 名前:かすみ 1/5[sage] 投稿日:2007/08/18(土) 23 16 43 ID 20wzF9he 昔から変なヤツだった。 小学生低学年の時は家の庭で一日中、アリを指で潰してた。 小学生高学年の時は学校の水槽に農薬を撒いて、浮いてきた魚を見て笑ってた。 中学生の時は子猫を川に投げ捨てて、恍惚とした表情を浮かべていた。 高校生になったヤツは、ついに人を傷つけた。 「ゆうくん」 そして、その事件で停学中のヤツの声が、背中から聞こえてきた。 ここは・・・俺の部屋だ。 なんで・・・なんで・・・ヤツが。 「かすみ」 俺は恐る恐る後ろを振り向く。 「ひっ」 息を呑んだ。 長い黒髪。白い肌。病的なまでに濁った瞳。 そして、いたるところについた・・・ドス黒い・・・血。 「お、お前まさか・・・」 喉が張り付くように渇き、自分の声とは思えないほどかすれていた。 「心配しないで・・・ちゃんと、みんな息の根を止めてきたから」 そういうと、シトシトとゆっくり俺に近づいてくる。 (なんで、なんでコイツが俺の部屋に!?) 俺は恐怖の余り、座っていた椅子から転げ落ちる。 「と、とうさん!かあさん!」 力の限り叫ぶ。 それでも、いつもよりは声出ていないが、下の階にいる二人には聞こえるはずだ。 しかし、下からの反応は無い。 「・・・うそだろ?」 かすみは口を大きく横に開き、悪魔のような笑みを浮かべる。 『ちゃんと、みんな息の根を止めてきたから』 かすみの言葉を思い出す。 「まさか」 「だって、ゆうくんのお父さんもお母さんも、ゆうくんに会わせないって言うんだよ」 ヤツが一歩近づくたびに、俺は尻餅をついたまま、後ろに下がる。 「ゆうくんがアリを潰すのが楽しいって言ってたから、私もやってみたんだよ。 ゆうくんが水槽当番で水を取りかえるのが大変って言ってたから、私がそんなことしなくてよくしたんだよ。 ゆうくんが子猫を可愛がるから、私は悲しくなったんだよ。 ゆうくんが私以外の女と一緒にいるから、ゆうくんを私だけのものにしたくなったんだよ」 背中に壁があたる。 もう、下がれない。 206 名前:かすみ 2/5[sage] 投稿日:2007/08/18(土) 23 17 46 ID 20wzF9he 「えへへ」 「ひっ」 追い詰められた俺の顔に、顔を近づけてくる。 そして、振り上げられた右手には・・・光を反射する・・・ナイフが握られていて。 「ゆうくんは・・・かすみのものだよ」 それが空を裂く音が聞こえた。 「う・・・あ・・・がぁっっ」 左肩が熱い。 肩を見ると、そこから血がダラダラと流れ、袖を真っ赤に染め上げていた。 「おいし」 切りつけ血のついたナイフを、目を細めながら舐めている。 狂ってる。 「ゆうくんも気持ちよくしてあげる」 パサリと落ちる、白いワンピース。 病的なまでの白い肌。 下着を着けていないその白い肌には、無数の傷がまるでファッションのように走っていた。 手首。首筋。胸。腹。脚。そして、秘部。 「ほら、女の子のおまんこ・・・ゆうくん見たことないよね」 自分の指で秘部を大きく開き、俺に見せる。 「どう?興奮した?」 かすみは左手だけで器用に俺のズボンとパンツを下ろす。 「これがゆうくんのおちんちん・・・ふふ。元気だね」 ありえない。 俺は脱がされた自分の下半身を見て驚いた。 なんで、こんな状況で勃ってるんだ!? 勃起している感覚はない。恐怖のせいか体が少ししか動かないっていうのに。 「じゃあ、いくね」 かすみが俺の上にゆっくりと腰を下ろす。 「んっ・・・んっっ・・・ぁぁっ・・・はぁっ」 207 名前:かすみ 3/5[sage] 投稿日:2007/08/18(土) 23 18 48 ID 20wzF9he 真っ白なかすみの顔が上気して、紅くなっていくのがわかる。 「ゆうくんの初めて・・・奪っちゃった」 初めて。 実は違う。俺の初めては、アイツ。 多分。もうこの世にはいないであろう・・・俺の大切な人。 「・・・違うの?」 かすみの目が濁り始める。 「あの女?あの女なの?・・・これはゆうくんの初めてじゃないの?」 「うっ・・・がぁっ」 かすみの細い指が俺の首を絞めつける。 両手の爪が首に食い込んで、血が流れていくのがわかる。 ・・・両手? 俺は痛みにこらえながら、かすみの傍を見る。 ナイフが無造作に床に転がっていた。 「どうして・・・私の初めてはゆうくんにあげたのに、ゆうくんの初めては私じゃないの?」 かすみに気づかれないように、ゆっくりと左手を伸ばしてナイフの柄を握る。 「おかしいよ。そんなの・・・不公平だよ・・・ゆうくっんっっ!」 かすみの顔が苦痛にゆがむ。 俺の左手に握られたナイフが、かすみの脇腹を薙いだのだ。 「どけ!」 俺は体を起して、かすみを突き飛ばす。 かすみの反撃に備えて、俺はナイフを構える。 しかし、かすみは一向に起き上がる気配を見せない。 倒れた時に頭でも打ったのか? 「かすみ」 俺は立ち上がってかすみの顔を覗き込む。 濁ったままの瞳が俺を睨んでいる。 意識はある。だが、小刻みに震える体と言葉を発することのできない口。 先ほどの俺と同じ。 「・・・毒?」 体を麻痺させる薬品か何かがナイフに塗られていたのだろう。 208 名前:かすみ 4/5[sage] 投稿日:2007/08/18(土) 23 20 13 ID 20wzF9he 全裸で倒れているかすみ。 脇腹と股間から血を流していた。 「本当に処女だったんだ」 俺はかすみから目を離さないようにしながら、ベッドに腰掛ける。 っ。 腰かけた時に、左肩に痛みが走った。 そういや、さっき切りつけられてたんだった。 あまりの展開に忘れていた。 「病院行かなきゃダメかな」 俺が肩を見るためにかすみから目を離した・・・その瞬間。 「ぅぁっ!?」 右足の甲に鋭い痛みを感じた。 恐る恐る覗き込むと、、小さなバタフライナイフが俺の足の甲に深々と突き刺さっていた。 「かすみ」 「ひどいよ・・・ゆうくん・・・せっかく、無防備な体さらしたのに・・・何もしてくれないなんて」 かすみがゆらりと立ち上がる。 「ゆうくんの精液頂戴」 「く、くるな!」 「ゆうくん・・・だいすき」 俺はかすみに押し倒され、犯され、そして、果てた。 209 名前:かすみ 5/5[sage] 投稿日:2007/08/18(土) 23 21 05 ID 20wzF9he その後、俺が目を覚ましたのは病院のベッドの上だった。 翌朝、新聞配達員が、玄関にベッタリと血がついているのを発見。 警察が駆けつけ、俺を保護してくれたらしい。 両親は死亡。俺は出血こそ多かったものの、致死量には至らなかったらしい。 そして、肝心のかすみはその日以来、行方知らずとなった。 あの日から10年がたった。 俺は結婚して子供も幼稚園にあがった。 幸せだった。 かすみのことなんて、完全に忘れていた。 「・・・おかえり」 「おかりなさい」 その日、俺の帰りを家で待っていたのは、最愛の妻と子供ではなかった。 血濡れた白のワンピースに身を包んだ、女性と少女。 「ゆうくん・・・今日から家族三人で暮らそうね」 210 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/18(土) 23 22 47 ID 20wzF9he 終了です。 慎さん。間にわりこんでしまい、本当にすみませんでした。 211 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/19(日) 05 51 16 ID qDeBnKqv 203 210御二方の処女(一番槍)は俺が貰いました。 GJ!!! 俺もヤンデレになる特訓してこよう 212 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/19(日) 07 36 19 ID /q9RcvhG 203 ダークな展開になりそう、ガクブルしつつwktkしております。 それにしてもあんな目にあったのにまだヤンデレを理解してないのか、慎はw 210 狂うほどの愛があればそれでOKなんじゃないかなあ てことでGJ! 213 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/20(月) 08 55 33 ID IoGRKAqe つーか、間違ってたら叩いてくれてかまわないんだけど、 よく狂った人の愛がヤンデレって言ってるの見るけど、そりゃただグロいだけであって、 本当は嫉妬なんかによって病んでいく様子をヤンデレって言うんだよな? まぁ、スレ違いだったらスルーしてくれ 214 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/20(月) 09 38 48 ID HQ2zPfAy ヤンデレの定義合戦になるからね、そういうの言い出すと。 自分と愛しの彼との世界を邪魔されたくないから、他の女とかを殺したりするのが主流っぽくなっているけど、 個人的には彼を静かにじっくりゆっくりねっとり絡め取っていくのを読んでみたい。 そう思って自分で書いてみようとしたけど、難しいなこれorz 215 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/20(月) 09 44 31 ID iR2xTkgi 213 原理主義的な考えでは、そうなるっぽい。 でも、拡大解釈的な考えでは、それもヤンデレに含めるみたい。 まあ213の質問は、ここでも何度か繰り返されてきて、最後には「心で(ヤンデレを)感じるんだ!」という感じのレスで、幕引きになったんだけどね。 216 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/20(月) 09 49 58 ID IoGRKAqe 214 215 ありがとう、二人のレスでなんか納得できた 217 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/20(月) 09 59 52 ID kR3Cu+Fn そうか、ヤンデレってもともとはツンデレと同じく、 時間経過によって変化する感情の概念だったか。 1に書いてあることではあるけれど、なぜか間違った理解をしていた…… 218 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/20(月) 12 58 23 ID QT4NarRL やはりそこに愛を感じないとダメだろ 219 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/20(月) 17 07 53 ID eq2Sszje ただ愛とは無関係に狂ってる人が、ついでで愛しちゃいますよみたいなのはゲンゲロ 220 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/20(月) 18 17 26 ID MoHhUkkI でもまあ、もともと常識からハズレてたとしても愛する故に「更に」狂うなら… すまん、余りつっこむとまずいな定義問題は。スルーしてくれ 221 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/21(火) 00 25 11 ID mnaltvOR ここのSSのキャラは大体が話の冒頭から病んでることが多くないか。 最初はごく普通の片思いだったけど、次第に精神や行動がおかしくなるヒロインっていたっけ。 222 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/21(火) 00 28 30 ID NYFHOLVi それなんて、言葉様? 223 名前:名無しさん@ピンキー[age] 投稿日:2007/08/21(火) 04 50 00 ID OJqwQCuA ヤンキーのヤンデレを見てみたい・・・ 224 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/08/21(火) 05 04 51 ID hBd6oOyv 前スレにあったな あと空鍋忘れんな 225 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/08/21(火) 06 45 13 ID ZxWvXHiH 糸電話も忘れちゃだめだよ 226 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/21(火) 10 29 13 ID nJw3ZVqg 223 怖さ2倍か、Mにはたまらんな 227 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/21(火) 14 55 03 ID cZsCNxcq そこはむしろ、どちらかといえば真面目な主人公に合わせてヤンキー辞めてしまうところだろ それでも受け入れてもらえなくて、どうすれば受け入れてもらえるか試行錯誤していくうちに病んでいくわけだ 228 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/21(火) 16 54 48 ID kxJ++Udz 227 SO!RE!DA!!!!!!!!!! 229 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/21(火) 17 47 24 ID AgEPsUca 223 案外厳しいかもしれん。実力行使に出てもあんまり違和感無いから 230 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/21(火) 20 46 44 ID fgNzD58F ヤンキー娘大好きないじめられっ子ショタに馴染むために更生を決意してお淑やかに鉄壁の笑顔で表情を固めるんだよ でも時々無理が生じてピキってなって 「………」とかって笑顔のまま無言になっちゃったりして人目のない所でコンクリの壁を拳からの血が滲むまで連打したりしてんだよ でもショタが探しに来たらどうしたんです?みたいな表情で笑顔を浮かべるんだよ。握り締めた拳から血ぃダラダラ流してる癖に あとヤンキー時代の悪い仲間が冷やかしや脅しに近づいて来たら「ちょっとお話しをしてきますね」とかショタに言っておいて路地裏でそいつら狩ってたり、 ショタを虐める連中を陰で粛清していて、その連中とショタが顔合わす時にはショタの背後から鬼の形相でプレッシャーを掛けてショタの平穏な学校生活を演出してたり… ヤンキー娘には無限の可能性があるんですよ? 231 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/21(火) 21 14 43 ID kcTMTlC8 230 なんかいんぱら思い出したw でもそういうラブコメチックで明るい(?)ヤンデレもいいなw 232 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/21(火) 21 27 31 ID WfHRahef ヤンキーでデレデレか 233 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/21(火) 21 31 27 ID OzNsSo8Y 病みヤンデレ 234 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/21(火) 21 39 46 ID lH5Gjmt4 面白いんだが、そのままだとあんまり狂気が感じられないからヤンデレとしては物足りないという人がいるかも 病みっぷりを強調するなら自分の過去を知る不良仲間を文字通り抹殺しているとか もう一つの顔を使って恋敵もぜんぶ抹殺しているとか ショタの両親なり兄弟姉妹なりが自分の正体に気付きそうになったら抹殺しているとか 235 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/21(火) 22 15 21 ID iTZfzZVR でもそれだとなんだかただの悪女とかみたいでヤンデレとは違うなあ 元々暴力的だから他のに比べると殺害に怖さがあんまない 現実にあったら怖いんだがな 236 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/21(火) 22 38 59 ID VU0luEsa ヒロインの病みっぷりに気付いて主人公がヒロインを受け入れて病みとデレが激しくなるSSないですか? 237 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/21(火) 23 17 02 ID 3MU2kdDv 「上書き」はそんな感じじゃないの? 238 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 01 16 03 ID r2FNZwMr つひぐらしの罪滅し編のレナ 239 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 01 50 38 ID lzeUJtGa レナはヤンデレではなく、只のキチガイだと思う 240 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 03 20 06 ID LSLAsdDb 239おま・・・消されるぞ!! 一応聞くが、まさか後ろに鉈持った女の子なんていないよな? 241 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 04 04 30 ID S+qO4G1H 240 おいおい、本当にそんな奴がいるわけないだろwwwww そんな女なら俺の後ろに あれ? 242 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 05 04 27 ID mC4ZJvez さっきから玄関から視線のようなものを感じるんだが、調べたほうがいいかな? もう寝ようかと思ったんだがなんか気になる 243 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 06 59 31 ID r2FNZwMr ピンポーン 244 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 08 33 52 ID 9HRbXfrw 開けてよ…開けてよ… ひぐらしのスレ今見てきたとこだったからこの流れに一瞬目を疑ったぞwwwww 245 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 09 20 03 ID DO0rdRgn ストーカーは、ストーカーをする相手を間違えると今までの力を全て失う事が某漫画で判明。 ヤンデレも同じ事が言えるのでしょうか。 246 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 15 05 19 ID S+qO4G1H 245 ヤンデレとストーカーは違います そもそも彼女達が 間違える なんてことはしません 247 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 15 16 28 ID nU7TCcjY ヤンデレは例え目がつぶれてても匂いで相手がわかるし 第6感がすぐれているので間違えるなんてありえません 間違えるのはヤンデレになりきれてない証拠です 248 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 15 32 19 ID DO0rdRgn イイエ、ソレハリソウロンデス 249 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 17 02 26 ID OsZp7dGj ハイ、ソレハボブデス 250 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 17 33 19 ID 7/6J3f5O ヤンデレはたとえ死んでも、彼の近くの人として生まれ変わりますよ? たとえば○○君(主人公)が幼い頃、彼に対するあまりにも執着心が強い女の子、△△ちゃんがいたとする。 ある日彼がよその女の子と話しているところをその子が発見、詰め寄ろうとして道路を渡ってるときに車にひかれ、死んでしまった。 その後しばらくして彼には妹が生まれた。 そして妹が小学校に上がろうとするある日のこと。 「お兄ちゃん……実はわたし、△△なんだ。 そう、お兄ちゃんが6歳のとき死んじゃった女の子。 すごく仲がよかったよね、お兄ちゃんと。 でもそのすぐ後に生まれた妹に生まれ変わったんだ。」 彼は普段からたまに大人びた仕草を見せる妹の思いがけない告白に呆然としながらも、よその女の子と接触するたびに△△ちゃんから受けた凄惨な「おしおき」を思い返して身震いするのでした。 そう、彼には少し前、初めてのガールフレンドができたのです。昨日は彼女を家族に紹介したばかりでした。 「もう離れないよ。だって妹だもんね。 ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっといっしょ。 あの女よりもあの女よりもあの女よりもあの女よりも あの女よりもあの女よりもあの女よりもあの女よりも。」 満面の笑みを見せる妹、言われてみれば△△とそっくりな笑い方をする妹の手には、彼女の…… 「あの女にはおしおきしたから、次は○○君だよね。 あ、お兄ちゃんって呼ぶほうがいい? 間をとって○○君お兄ちゃんにする? さ、おしおき……うふふふふふはははははははふふふ ははははははははははははははははははははははははははは ははははははははははははははははははははははははは」 251 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 18 14 12 ID NqBegY0q いやすべてのヤンデレが妖怪とか怪奇現象というわけでは…… 252 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 21 07 21 ID KJrVLwdh 平和なヤンデレってのはありえないのかなあ。見てみたい気がする。 253 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 21 50 14 ID cBUrM/12 平和なヤンデレ…、それって読後感すっきりで、 ヤンデレ属性以外の人から見てもまあハッピーエンド、みたいなヤンデレ? 254 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 21 51 18 ID 8M/WgEod 主人公を独占しようとあれこれ画策するんだけどドジなので全く上手くいかないという、ヤンデレドジっ娘で一つ 255 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 22 08 29 ID NtbaHIl3 ちっちゃくてかわいいみんなにマスコット扱いされるドジな女の子がヤンデレ。 主人公を含めた仲良しグループの女全員を殺そうとするんだけどいつも失敗。 ナイフは怖いからペーパーナイフで刺そうとするがあっさり折れて冗談だと思われる。、 毒は手に入らないから正露丸をご飯に混ぜて飲ませるが、勿論死なない。 高所恐怖症だから突き落とすことも出来ない。 彼を閉じ込めたいけど拉致監禁は出来ないから、家に招いて美味しいご飯でもてなして帰りたくなくするがご飯すら失敗。 最後の手段で足を切ろうとするが、血を見ると気絶してしまうので正座を強制して痺れて立てなくしようと考える。 でも彼一人に正座させるのも失礼なので自分も正座して、彼以上に痺れてしまって一歩も動けなくなる。 256 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 22 17 31 ID x/J+KKxg 255 よし、それでいこう。 257 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 22 25 02 ID Y1aRclk4 255 なんというヤンドジw 258 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 22 41 38 ID 3qo/KBqP 255 ぜひそのネタで書いて頂きたい。 259 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 22 42 40 ID dHJiIWTq 255 これは流行る 260 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 23 24 18 ID lnGCZxsC 255 このヤンドジください!是が非にも。 261 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/23(木) 00 04 32 ID HsgCBYnE 255 お前さんは俺の中にある新しい扉を開けた ありがとう!! 262 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/23(木) 00 16 42 ID O4D9eMZ2 255 その発想はなかった! そして俺を萌え死にさせる気かw 263 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/23(木) 00 17 24 ID fnOLjxmQ 255 声は籐野らんでひとつ 264 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/23(木) 00 37 45 ID 7wFebw7Y 新ジャンル「ヤンドジ」 265 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/23(木) 00 41 36 ID R/mXdq67 / / / ! ! ! ヽ , / / 斗--、 | | | ,ィT , ヽ ! | | | / \ /| .ィ ヽ .|. ト、 | | | /!/ ⌒ヽ| / | ./⌒ヽV |. | V < _ / 〈 {} |/ レ {} }| ./ヽ | < |. 小{ _,,.. - 、-.,_ レ{ .|ヽ | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 厶ヘ ハ 、 {ハ/ V | \_! _ ! | 空気読まないように生きるのも ヽ / `t / < 楽じゃないwww ___,r| \ { / / \____________ / / | \ ヽ `_⌒ ィ ´ (⌒) / / | \ ´ ∧>、 ノ ~.レ-r┐、 / / | \ / !\ `ー- 、 ノ__ | .| | | 266 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/23(木) 01 07 36 ID YyVw0Wah ヤンドジ!ヤンドジ! 267 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/23(木) 03 05 01 ID 74pgFU1W おーい!誰かVIPに新ジャンルスレ建ててこい! 268 名前:名無しさん@ピンキー[age] 投稿日:2007/08/23(木) 03 07 38 ID kXmu6Pxh さあ、小ネタでもいいから全員 255を書かないか? 初めてでもいい。ヤンデレ旋風・・・いや烈風を巻き起こせ! 269 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/23(木) 03 08 55 ID kXmu6Pxh 268てへっドジっちゃった(はーと ×ヤンデレ ○ヤンドジ 270 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/23(木) 03 59 50 ID rN6/Ewn3 255お前はヤンデレ神が遣わした預言者か!? 271 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/23(木) 05 26 53 ID d1mQ/T8X 255の才能に嫉妬 272 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/08/23(木) 08 02 09 ID HJTKs6Y5 255 なんという天才 これは書くしかない 続き投下します 273 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/08/23(木) 08 03 42 ID HJTKs6Y5 「なぁ……もういいだろ。そろそろ離せよ」 隣に座ってくっついてくる如月更紗にそういうと、彼女はまーだだよー、とふざけたように 言って上目遣いに見てきた。どういう態度をとればいいかわからずに、僕はまた沈黙してしま う。それを確認して、如月更紗はうれしそうに笑ったまま、頭を僕の肩に乗せるようにしてく っついてくる。 そんなことが、かれこれ十数分も続いていた。 もっとも、正確な時間はわからない――今隣り合って座っている位置からだと校舎の時計は 見えないし、空を見上げても月と星ばかりで、時間の経過はわかりやしない。気のせい程度に 月が動いているだけだった。 夏の暑さに、夜風が心地いい。 如月更紗と触れ合ったところだけが、熱を持ったように暑くて……けど、それは不快じゃな かった。 不快じゃないんだけれど…… 何やってんだ僕、と思わなくもない。 冷静になって今の状況を客観視してみれば、真夜中の屋上でいちゃついているようにしか見 えない。こんなことをしにきたはずはないのだが、気づけばこうなっていた。 右手には、未だ魔術短剣を握っている。 これを手放すつもりはない――けれど、使う気もない。左手は如月更紗に絡めとられていて 動かすこともできない。屋上のフェンスにもたれかかるようにして、二人並んで座っている。 正面、離れたところにある入り口扉は沈黙を保っている。 夜は静かで、 僕ら二人の他には、誰もいない。 「離すのが嫌ならせめて話せよ……いい加減、わけがわからなくなってきた。そろそろ解決編 にはいってもいいころだろ」 「犯人は滅亡しました」 「またずいぶんと急展開だな!?」 「解決編、といわれてもね」 言って、如月更紗はすりよるように体を動かした。すぐ間近から、甘い香りがする。如月更 紗の香り。血のにおいでも、死のにおいでもない。生きている彼女のにおい。 そのにおいが、 触れたぬくもりが、 如月更紗が生きていると、伝えてくる。 生首じゃなくて――生きていると。 しばらく体をこすりつけ、居心地がいい場所を見つけたのか、如月更紗は動きを止めて言葉 を続けた。 274 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/08/23(木) 08 04 35 ID HJTKs6Y5 「私としては困るのよ。解決するべき謎なんて一つとしてないのだから」 「お前にとってはそうかもしれないが、僕にはいろいろあるんだよ……」 「たとえば?」 「たとえば――」 言いかけて、僕は考える。 解決しなければならない謎は、本当に残っているのか? 僕は此処にきた時点で、此処にいる時点で、姉さんのことは振り切ったはずだ。姉さんの死 の真相も、姉さんを殺した三月ウサギのことも、すべてはもう関係ないはずだ。僕を慕ってく れていた神無志乃も、僕を必要としていた姉さんももういない。 残ったのは、僕と、如月更紗だけだ 如月更紗さえいれば――それでいい。 ……もういいんじゃないのか? 心の中にいる僕がひっそりとささやく。もういいんじゃないかと。ここで終わっていいんじ ゃないかと。ハッピーエンドと、ここでエンドマークをうってもいいんじゃないか。すべてを 捨てて、如月更紗といつまでもいつまでも幸せに生きました――それでいいじゃないか、何が 悪い。 何もかもが悪い。 ささやいてくる自分自身に突っ込みをいれる。何が悪いって、悪いに決まってる。ハッピー エンドなんて冗談じゃない。 終わるときは――死ぬときだ。 まだ、終わるわけにはいかない。 終わることを、僕は選ばなかった。 続くことを、選んだのだから。 如月更紗と、共に。 「……如月更紗。ハッピーエンドとまではいわなくても、そろそろ何も問題なくハッピーって 言い切ってもいいものなのか?」 言葉を選んだ僕の問いに、如月更紗ははっきりときっぱりとただの一言で返答した。 「無理」 「またあっさりと切り捨てたな!?」 「それは無理なのよ冬継くん――そうとも無理なのさ冬継くん。何も問題がないというには 、問題がありすぎる」 「…………」 問題が――ありすぎる。 解決編には、まだ遠い。 如月更紗の言葉を、ゆっくりと、ゆっくりと心中で咀嚼する。問題。問題が残っている。い ったいどんな問題が残っている? もはや、姉さんも、三月ウサギも、関係ない。狂気倶楽部 との接点は―― ――狂気倶楽部。 275 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/08/23(木) 08 05 37 ID HJTKs6Y5 「……あ」 「思い出したかい?」 横からささやく如月更紗の声には、どこかいたずらめいた響きがあった。最初からわかって いて言わなかったに違いない。如月更紗とはそういう奴だ。 畜生。 「そういや……そんな問題がまだ残ってたな」 「そうとも、そうだとも冬継くん。私はこの屋上で、最初に、こういったはずよ――貴方は命 を狙われている、と」 そうだ。 そうだったのだ。 いくら姉さんのことをきっぱりと振り切ったからといって――そんなこととは関係なく、僕 は既に狂気倶楽部からマークされているのだった。だからこそ如月更紗は僕を守るといったの だし、だからこそ―― あの夜に。 白い服を着た少女に、殺されかけたのだから。 チェシャ。 アリス。 裁罪の、アリス。 狂気倶楽部にとっての切り札。『なかったこと』にするために、『終わらせる』ためにやっ てくる、容赦のない殺人鬼。 「あの夜、お前が助けてくれなかったら……僕は首をはねられて死んでたんだろうな」 「猫は首だけになっても死なないそうよ」 「僕はそんな不思議人間じゃないんだ……」 白いドレスを身にまとった殺人鬼。僕の命を狙う彼女。 それが、まだ残っていた。 いや――それだけじゃない。 「それに、神無志乃を殺した、お前の『姉』もいるんだったな……」 そうだ。 如月更紗のふりをして、神無志乃の首をはねたあの女が。如月更紗と同じ顔をし、同じ体躯 をもつ双子の姉妹。 許すわけには、いかない相手。 けれど、隣から帰ってきたのは予想外の反応だった。如月更紗は僕につっついたままわずか に首をかしげ 「…………ん?」 と、不可思議そうにつぶやいた。 心底不思議そうな、納得のいっていないつぶやきだった。そんな反応がどうして帰ってくる のかがわからない。僕は思わず如月更紗のほうを向いて、 目があった。 如月更紗も、僕を見ていた。大きな瞳にまっすぐに見据えられて、吸い込まれてしまいそう な錯覚を覚える。瞳に、夜の星が映っていた。 揺るぐことなく、 如月更紗が、僕を見ている。 276 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/08/23(木) 08 06 44 ID HJTKs6Y5 「冬継くん」 「なんだよ」 「ひょっとしてひょっとしてひょっとしてとは思うのだけれど」 「だから、なんだよ」 再度問いかける僕に対し、如月更紗は、僕を見たまま、恐る恐ると言った風に言う。 「私、話していなかったかしら?」 嫌な予感がした。 半端なく嫌な予感がした。 次に如月更紗の口から測れる言葉は、心底ろくでもない言葉に違いないという確信があった 。そしてその確信を肯定するかのように、如月更紗は僕を見つめたまま、どこか投げやりに、 あっさりと。 「私の姉さんが、裁罪のアリスだということを」 寝言に耳を、ぶちまけた。 「……………………ナニソレ」 「…………」 「……おい」 「…………」 「初耳だぞ、それ」 「…………」 「まったくもって聞いてなかったぞ僕はそんな大切なことを今まで一度たりとも!」 「星がきれいね、冬継くん」 「あからさまに話をそらしてんじゃねえ! どうしてそんな大事なことをお前は話してないん だよ!?」 「だって」 如月更紗はすねたような顔をして、遠くに視線をそらして、ほうり捨てるように言った。 「冬継くんが私を置いて愛人のもとに逃げたからよ」 「愛人!? 誰だそれは!?」 「ラ・マンと言ったほうがいいかしら」 「誰も呼び名を変えろとは言ってねえ!」 もしかしなくても神無志乃のことか。 そういえば……あの夜は話の途中で神無佐奈さんがきて、肝心の会話は途中で途切れたんだ ったか。もしあの件さえなければ、確かに如月更紗はゆっくりと話せていたのかもしれないが …… その後も監禁されたり逃げたりで、まともに話すどころか、あってすらないからな、僕ら。 仕方がない……のか。 致命的な仕方なさだけれど。 277 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/08/23(木) 08 07 54 ID HJTKs6Y5 「頼むから如月更紗、僕にもわかるように初めから順序立てて話してくれ。正直僕は、お前ほ ど狂気倶楽部に詳しいわけじゃないんだ」 さぐったといっても、基本的に秘密主義な集まりだから、そこまで深くはわからなかったん だよな……そもそも『そういう集まりがある』というところにたどり着くほうが大変だったの だ。 それでも。 裁罪のアリスの噂は――聞いていた。都市伝説のような、まがまがしいものとして。どこま でが本当でどこからが嘘かなんてわからないけれど、それがろくでもないものであることだけ はわかる。 …………。 そんなモノに命を狙われてるって、どこまで悲惨なんだろうな、僕。 「そこまで難しい話ではないのよ、冬継くん。裁罪のアリスというのはね」 勝手にへこんで いる僕に対して、如月更紗はいつものように朗々と、謡うような言葉で言った。 「誰か個人のことを指すのではなく、裁罪するモノのことを――『アリス』と呼ぶのよ」 狂気倶楽部の、秘密を。 「…………裁罪する、モノ?」 どういうことだろう――それは。 個人を指すのではない。 狂気倶楽部とは、つまるところごっこ遊びではなかったのか。 困惑する僕に対し、如月更紗はすりよったまま、子供に言い聞かせるように、ゆっくりと話 し出す。 「冬継くんのお姉さんが三月ウサギであったように、私がマッド・ハンターであるように、私 の姉さんが白の女王であるように――狂気倶楽部は、誰もが役割を演じている。童話にそって 、物語にそって」 「それは――知ってる」 そこまでは知っている。物語の登場人物になぞらえて二つ名を騙り、狂った物語を語る。そ れこそがお茶会であり、狂気倶楽部なのだと僕は知っている。 そこまでは、いい。 問題はそこからだ。 「お前の言葉だと……同じようにいるんじゃないのか、『アリス』を演じてる人が」 アリス。 不思議の国のアリス。 永遠の、少女。 それこそ、狂気倶楽部のような集団では人気すぎる、役柄の取り合いがおきてもおかしくは ない『役』だとは思うのだが。 ……そういえば、三月ウサギもマッド・ハンターも、(厳密には鏡の国ではあるものの)ハ ンプティ・ダンプティや白の女王も、アリスの登場人物なのか。 物語。 お茶会。 符丁なのか……偶然なのか。「お茶会」だからこそ、姉さんはマッド・ハンターである如月 更紗は仲がよかったのかもしれない。 278 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/08/23(木) 08 18 00 ID HJTKs6Y5 「初めはいたわ、始まりはいたのよ――ただし、永久欠番となったけれど」 「…………」 「その代わりに、都市伝説として『裁罪のアリス』という人物が物語れた。そして狂気倶楽部 の人間は、誰かの罪を裁くとき――役柄をアリスへと代えるのよ」 「なんとなく……わかった」 裁罪のアリスなんて「人物」は存在しない。 その代わりに、狂気倶楽部の人間は誰もが裁罪のアリスになることができる。いや――なる ときがある。 罪を裁くとき。 狂気倶楽部にとって不利益な誰かを殺すときに、彼らは/彼女たちは、アリスを名乗るのだ。 ・・・・・・・・・・・・・ 物語を終わらせるものとして。 だからこその、都市伝説。 たとえば、如月更紗の姉が、白の女王であると同時に『裁罪のアリス』でもあるのだ―― 「って、ちょっと待った」 「……?」 いきなり話をぶったぎった僕に対し、如月更紗は目を丸くする。その表情はちょっとかわい かったが、今はそんなことを考えている場合ではない。 「まさか、あの夜に僕を襲ったのって」 「そうだよ」 あっさりと。 如月更紗は、肯定した。 「白いドレスに身をまとった首撥ね女王――白の女王陛下。そしてあの時は同時に『裁罪のア リス』として冬継くんを殺しにきたのは、私の姉さんだよ」 「…………」 本当にろくでもない回答が帰ってきた…… あのときに一言でもいってくれれば、あとの展開が楽だったのに……ああでも、やっぱりあ のときにもそんな余裕はなかったし…… 否。 そもそも、向こう側が気づかれないようにしていたのか。たぶん、『白の女王』は、はじめ からすりかわるつもりだったのだろう。そのために、できるかぎり言葉をしゃべらず、如月更 紗と同一の顔を隠していた。 伏線は、いろいろ張っていたわけだ。 たぶん……姉さんのことをふっきらなければ。如月更紗の家にいかなければ。この屋上にく ることなく、図書館に向かっていれば。 僕は――その伏線にひっかかっていた。 その果てにどうなっていたのかは、考えたくはない。考える必要も、ないだろう。今、僕は こうして屋上にいるのだから。回りくどい白の女王の計画は、終えたと考えてもいいはずだ。 ただ一点。 彼女が何のためにそんなことをするのかが、わからないけれど。 279 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/08/23(木) 08 18 43 ID HJTKs6Y5 「姉さんは」 僕の疑問を読み取ったかのように、如月更紗はぽつりと、 「私のことを壊したいほどに好きで、殺したいほどに嫌っているから」 その声は。 聞いたこともないくらいに――弱弱しい声だった。力のない、今にも消えてしまいそうな声。 それは、たぶん。 その言葉は、他の誰でもない、如月更紗の本音だったのだろう。 双子の姉妹。 双子の、狂気倶楽部。 彼女たちの間に何があったのか、僕は知らない。それは立ち入れることではないし、決して 立ち入っていいことではないはずだ。 それはまた、別のお話。 そういうことなのだろう。 「……つまり、ただの嫌がらせか」 茶化すように僕が話をまぜっかえすと、同じように如月更紗は唇の端をつりあげて、からか うように答えた。 「そうね。妹によりつく悪い虫を――いじめたかったのだろうね」 …………。 悪い虫、か。 アリスにはそういえば、芋虫とかもでてきたな。 妹への嫉妬、か。妹へとよりつく相手の。妹がよりつく相手の。妹が幸せも許せないし妹が 不幸でも許せない。 かけら。 ハンプティと、ダンプティ。 「……なあ、如月更紗」 「なぁに、冬継くん」 「お前のその話聞いてると……お前があの屋上で近づいてこなかったら、僕は平穏だったんじ ゃないのか?」 いってからそうでもないことに気づく。如月更紗がこようとこまいと、『裁罪のアリス』は 襲ってきていたはずだ。ただその中身が、白の女王……如月更紗の姉でないというだけで。そ ういう意味では、アリスに狙われていることをはっきりとしてくれた分だけ、如月更紗がきて くれてよかったというべきなのだろうか。 いや……それでも。 白の女王がこなければ、神無志乃は死ななくてすんだはずだ。 けれど。 如月更紗がこなければ、僕は、如月更紗と出会うことはなかった。 どちらなんて、選べない。 どちらかを――選ぶしかない。 はじめから。 如月更紗も、神無志乃も、姉さんもだなんて……そんなことが、できるはずが、なかったのだ。 僕は立派な人間でも、 真人間でもないから。 抱えることができる相手なんて――一人で精一杯だ。 手をつないで、 寄りかかって歩いていくことしか、できない。 280 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/08/23(木) 08 19 26 ID HJTKs6Y5 「そうでもないよ。姉さんがこなくても、他のアリスがきていただろうし。そもそも――」 案の定、如月更紗はそういって。 それから、 今までとはがらりと表情をかえて。 僕を見上げて、こういった。 「私もまた、裁罪のアリスなんだよ、冬継くん。君を殺すように命令された――ね」 …………。 右手には、魔術短剣を握ったままで。 左手は、如月更紗につかまれていて。 二人の他には、誰もいない。 僕と、 彼女の、 二人だけだ。 だから僕は、いつものように「へぇ」とだけ頷いた。如月更紗は目を細め、 「……驚かないのかい?」 「そんなことだろうとは」僕はため息を吐いた。「思ってはいたんだよ」 チェスのポーンがクイーンになるように。 狂気倶楽部の誰もが裁罪のアリスに成るというのならば。 如月更紗がそうであたっとしても、おかしくはない。 それだけのことだ。 「……逃げないのかい? 私は、君を殺すためにいるかもしれないのに」 「お前な」 僕はもう一度、深々とため息を吐いた。 なんというか……今更馬鹿みたいな話だけど、実感した。如月更紗は、如月更紗なのだ。 なぜって。 そんな物騒なことを言う如月更紗の顔は――にやにやと、にやにやにやと、とても楽しそう に笑っていたから。 「お前が僕を守るって言ったんだろ……あの言葉を、嘘だなんて思えねえよ」 それに、殺すだけなら、いつでもできたはずだ。 否――そんな理屈はおいといて。 如月更紗がそんなことをするはずないだろうと思う程度には、僕はもう、こいつに入れ込ん でいたのだ。 そうでなければ、今、此処にはいない。 「そういってくれて」 僕の言葉に如月更紗は、僕に抱きつくようにしたまま、器用にも肩をすくめた。 「私はうれしいかぎりだよ」 その言葉に――きっと、嘘はないのだろう。 如月更紗は、僕を好きだといっていた。 彼女が僕を好きでいてくれて、守るためにそばにいてくれている。 それだけは――もう疑うことが、できるはずもない。 「なあ、如月更紗」 僕は再び、彼女に問いかける。 ふと、疑問に思ったのだ。 如月更紗は、僕を好きだといってくれた。 それはいったいいつから、そしてどうしてなのだろうと――そんな、普通な学生同士のような 質問をしたくなったのだ。 けれど。 その質問をする機会は、永遠に失われた。 281 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/08/23(木) 08 20 16 ID HJTKs6Y5 かつん、と。 音一つない夜の屋上に――音が響いたからだ。 「…………」 「…………」 かつん。 かつん。 かつん。 気のせいではなかった。僕と如月更紗は声を殺し、音を殺し、耳をすます。かつん、かつん 、かつん。上ってきている。音は屋上と校舎を区切る扉の向こうから聞こえてきていた。かつ ん、かつん。上ってきるのだ。 誰かが、屋上に来ようとしている。 誰か。 考えるまでもなかった。この状況で、屋上を訪れるのが、他にいるはずもない。 かつん。 音を聞きながら、如月更紗が体をよせ、そっと耳に唇を近づけてささやいた。 「決着の時間さ、幕引きの時間だよ。いつまでも冬継くんがこないので、しびれをきらしたの だろうね」 そうか、と僕は今更ながらに納得する。如月更紗が動かなかったのはこのためか。 向こうから、きてもらうために。 もともとこの場所を指定したのは白の女王なのだ――なら当然のように、僕を殺すために何 らかの罠があってもおかしくない。そうでなくとも、明かりのない夜の校舎を歩くには危険すぎる。 そのアドバンテージをなくすために、屋上で待ち構えていたのか。 相手が痺れをきらして、校舎中を探し出すまで。 あるいは、如月更紗が此処にいることだけは知っていて、やってきたのかもしれない。 どちらにせよ―― 決着のときだ。 僕は右手に握る魔術短剣を、強く強く強く握り締める。 これが、最後なのだ。 決着をつけなくてはならない。今更のように、僕は覚悟を決める。その結果――たとえ人を 殺すことになったとしても。この町を永遠に離れることになったとしても。 彼女を――打倒する。 僕は如月更紗に、言いいたいことがあるのだから。 282 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/08/23(木) 08 21 04 ID HJTKs6Y5 かつん、かつん、かつん。 かつ。 音が、途切れた。 気配がある――それは気のせいなのかもしれないけれど、たしかに気配があった。 扉の向こうに、誰かがいる。 そっと、僕は如月更紗を抱きかかえたままに、立ち上がる。如月更紗もまた、僕に身を寄り 寄せたままにたち、左手でキャリーケースをひきよせた。 どくん、と。 僕か如月更紗の心臓の音が、聞こえたような気がした。 その音を掻き消すようにして。 ――ぎぃ、と。 扉のノブが――回った。 「ほぉら、ほぉら、見てごらん――アリスがやってくる。お茶会を終わらせるために」 そうして。 如月更紗の言葉に答えるようにして――ノブが回りきる。一拍の間をおいて、重い鉄扉がゆ っくりと、ゆっくりと、ゆっくりと開いていく。 扉が、開いていく。 その向こうには。 暗い校舎から、ゆっくりと、月明かりに照らされていくそこには。 「…………白の、女王――」 如月更紗とまったく同一の、顔。 あの時、あの夜に見た、神無志乃の首を跳ね飛ばしたあの顔が、そこにあった。変わること のない表情を浮かべて、月明かりの中、その顔が、 ・・・・ ・・・・・・・・・・・・・ その首が、すとんと地面に落ちて撥ねた。 続く 283 名前:いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] 投稿日:2007/08/23(木) 08 23 15 ID HJTKs6Y5 以上、投下終了です 書いてて思ったけれど本当に裏ルート……楽しめていただけたら幸いです 強調点ふってるところがいくつかありますが、ズレてます。ごめんなさい 284 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/23(木) 08 26 47 ID hH6Xw1AI リアルタイムGJ!! 続きが非常に気になる 285 名前:伊南屋 ◆WsILX6i4pM [sage] 投稿日:2007/08/23(木) 08 28 39 ID Mj73xpsy 一番槍GJは頂いた。 アリスのデザインが問題点になるのは分かっていたけどいざとなるとわりかし凹む…。 この際全キャラデザインをVer2.0にアップデートするしか! という内輪では二回目な話。 286 名前:伊南屋 ◆WsILX6i4pM [sage] 投稿日:2007/08/23(木) 08 29 18 ID Mj73xpsy 一番槍じゃねえ…orz 287 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/23(木) 09 06 32 ID 4xkL06fv 283 更紗と冬継君のデレっぷりに身悶えして萌えた。 そして今回で結末がさらに予想できなくなった…… wktkと不安が止まらない 288 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/23(木) 09 09 51 ID G9fNGH9t 283 GJ! うわ…、裏だけあってテンポが速いな。 286 伊南屋さん、それは全キャラ別々のアリスVerってことすか!? あと、某SS投稿掲示板サイトのその他板の『EX=Gene』 に出てくる華神さんがヤンドジに近いかな~とか思うのです…。 病みまくってるわけではないですが…、まあ軽くズレてます。 289 名前:伊南屋 ◆WsILX6i4pM [sage] 投稿日:2007/08/23(木) 09 19 11 ID Mj73xpsy 288 最初、「なにをバカな事を…」と思ってしまったけど、成る程そうか……誰しもがアリスになれるのならば、それは逆に現時点で顔を晒しているアリスのデザインを少なくとも「白の女王ではないアリス」という事にすれば更紗とのデザイン問題は解決されるのか。 290 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/23(木) 12 17 10 ID +vnpqrPk 283 GJ! 「愛人のもとに~」発言前後のさりげない嫉妬がイイ! 更紗可愛いよ更紗 291 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/23(木) 12 22 52 ID ZrfKlO2A 283 GJ! お茶会シリーズはプロのものみたいに待ち遠しいw 292 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/23(木) 13 47 53 ID eFvv16U2 もうね、出版しろ 293 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/23(木) 13 56 38 ID 5kbIL8og いない君といる誰かのHPを見ているだけで凄いと思うのですよ 294 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/23(木) 14 02 01 ID SVmAol79 あれ? ゲーム化とか言ってなかったっけか? あと選択肢有りな紙媒体ではかなり読みにくい気が。 というかヤンデレって一般に需要あるんだろうか。 295 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/23(木) 15 36 01 ID ZMIviEdW この方の文章は、紙媒体で購入すると 繰り返し表現が行数稼ぎに見えてしまう希ガス。 296 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/23(木) 23 17 30 ID L0qxBvt1 なに、気にすることはない 297 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 00 18 35 ID 9OXj3OBb 283 あーうー いつもながら読んでいて不安になる 例えまとめて出版されても休みながら読むよw ヤンドジは考えてみたら視点をどこに置くかが難しかった 神の視点だとヤンドジ娘と周囲のズレの解説が必要だから、みんなの心情描写が入り乱れて読みづらいし 298 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 01 06 54 ID y4l1tHkh 294 何、ルート別に本を出せば問題ない そうすれば二倍量売れて読者も選んで読めてみんなハッピー 299 名前:伊南屋 ◆WsILX6i4pM [sage] 投稿日:2007/08/24(金) 01 33 44 ID xklRQrCy 昨日描いたっきり投下するの忘れてた 如月更紗 http //imepita.jp/20070824/055220 絵柄の変遷にともないデザインは補正がかかっております。あしからず。 300 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 01 42 02 ID xfu0K3iV ん?なんかみれないんだが・・・ 301 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 01 43 18 ID 5l7mEwpD おっきした 302 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 01 45 27 ID QT51TBcr 彼の病院へ行くこともままならず、そのまま自転車の車輪をゆっくりと転がし、 すれ違ったクラスメイトの蔑視の混じった冷たい視線を背中に浴びているのを感じながら、私は家に帰った。 居間でお手伝いさんが出してくれた、父が貰ったという玉露と戸棚にしまってある前に作った羊羹とに手をつけた。 羊羹を見るたびに松本君の為に練習したときの事を思い出す。 基本的に私は料理が苦手ではないのだが、作るのに苦労した覚えがある。 彼の為に作るのだから、という理由でこの家に出入りしている、三人いるお手伝いさんの手を借りずに試行錯誤を重ねた。 本だけに頼りながら、作っていたので形にはなったのだが、それでは誰にだってできること。 細かいミスはいくつもあったが、その細かいミスを克服するのが一苦労だった。 自分の学習効果の無さにただあきれるくらいに何度と無く失敗を繰りかえした。 眺めている写真に写った彼の姿を思い浮かべながら、時間が矢のように過ぎていった。 とりあえず、羊羹を自分で作ってみて、ミスがなくなった頃に、初めて私は彼と接触を取った。 あのとき私が彼に聞いた、和菓子と洋菓子のどちらが好きか、という質問はそんな自分なりの努力の上にしたものであったから、 あっさりと洋菓子と答えられてしまったことに失望感を隠せなかったのだ。 しかし、私はあの質問に別の意味もかけていた。 303 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 01 46 27 ID QT51TBcr 和菓子と洋菓子―。 すなわち、私とあの害物。 いつだったか、彼が私の黒髪が落ち着いていながら、美しいと褒めてくれたことがあったが、それに相対して、あの害物はブロンドの髪と小柄な姿。 私だけでなく、普通の人であればその日本人離れした容姿であり人の目を引くだろう。 それは、私も同感であり、私を和菓子に、あの害物を洋菓子に例えた。 しかし、それはあまりに突飛すぎる話であると後になってみて、気がついて人知れず赤面した。 確かに常人ならば、会ってすぐに、私があの害物よりも好きか、と聞くなどとは思わないだろう。 しかし、私は純粋に羊羹を努力して作れるようになった事と彼をずっと想い続けてきたことに対する見返りが欲しかったのかもしれない。 だから、あれほど常人からすれば、不可解で愚かな質問を呈してしまったのかもしれない。 304 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 01 47 33 ID QT51TBcr そして私は羊羹を食べ終わり、学校に持ち込んでいる歴史系の本を開く。その際にカード状の何かが落ちてきたことに気がついた。 それは例の村越という、私と一つ違いとは到底思えない程の、まるで小学生と言ったほうが相応しいような女の子の連絡先が記されていた。 考えてみると、あの少女に関して、妙なことばかり思い浮かぶ。 前もそうだったが、私が彼女に思うところがあって確認を取ろうとすると、既に彼女はその姿を消している。 それに、害物からすれば先輩格の人間までも味方につけているにも拘らず、親友と思われる彼女に協力を仰がず、 それどころか村越という名の女子は正面きってでは無いが、四面楚歌の私に協力するという。 さらに、今、最も不可解なのは、私は彼女の電話番号を伝えたが、私の電話番号を相手は知らない。 にも、関わらず、彼女は私に連絡する、協力すると、しながらも私の連絡先を素人はしていないことである。 相手が既に私の電話番号を知っているという可能性はありえない。 委員会でも、今までにこなしてきた自分の仕事でも、日常生活でもあんなに目立つ子であるにも関わらず、接触することはおろか、会ったことすらない。 私の学校は生徒数が多いから単に私がその存在を認識していなかっただけ、そうも言えるが、私の電話番号を知っているわけが無い。 305 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 01 48 25 ID QT51TBcr 連絡網などという旧時代の異物が廃止されたこの学校において、私が電話番号を共有しているのはただ一人、松本君のみだからである。 そうすると、尚の事、彼女の行動が理解できない。 松本君から電話番号を手に入れるということは、彼女と村越という子に何らかの接点があることになる。 否、なんらかの接点、というレベルで私の電話番号を教えるだろうか? 深いつながりがあるのかもしれない。 しかし、朝に彼女は私に松本君の情報を教えて欲しい、そう要求してきた。 これは松本君との深いつながりを否定する材料とできるかもしれない。 もしそうなると、害物から流れてきた、というところだろうか。 しかし、それは何故だろうか? ろくに内容を頭に入れることができなかった歴史書を閉じ、学校の用具と一緒に鞄にしまってから私は自室に戻った。 自室に引かれている電話から村越という名の彼女に電話をかける。 306 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 01 49 46 ID QT51TBcr 繰りかえされる呼び出し音が焦燥感を駆り立てる。 時間に追われているわけでもないのに、なぜか迫り来る不安感と自分のむき出されている猜疑心から、 一刻も早く、村越さんと接触を取って、どうして自分の電話番号を聞かなかったのか、ひいては電話番号を知っていたのか、ということを確認したかったのだ。 無機質な音が繰りかえされる中で、結局のところ自分はあの害物の手のひらで転がされているような、嫌悪感が増幅していった。 この不安をどこにもって行けばいいのか。松本君に打ち明ければ、彼ならばきっと私の為に協力してくれるだろう。 でも、父の言いつけを破ることで、私は非を作るわけにもいかないし、第一に松本君を心配させるだけなので選択できない。 かといってクラスメイトに話せば、それこそ害物の思う壺。担任の田並先生ならば話は聞いてくれるだろうが、十人並みの対応しか取れない。 それどころか不安の原因である、あの害物と話し合いで解決しようとする可能性もある。それは危険極まりない。 「…あ、あの……、……もしもし?どちらさま……ですか?」 電話の受話器を伝って、唐突に聞こえてきた声に不意をつかれ、咄嗟に体を強張らせた。しかし、狼狽の色を相手に見せないようにしなければならない。 まだ彼女がどの陣営に属するのかわからないままであるから。 「…北方です。」 「き、北方先輩ですか?」 いつものように、震えた何かを恐れるような声が受話器の奥から聞こえてきた。紛れも無く、これは村越智子の声だろう。 「そうよ。」 いつも多くのクラスメイトに対する機械的な対応と同じような対応をした。 307 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 01 51 36 ID QT51TBcr 「あ…あの、その、用件は…何でしょう?」 私はいつもどおりの対応をし、彼女自身も私がどのような態度を取るか知っているはずなのに、今回は奇妙なまでに緊張や恐れ、というレベルを通り越したひどく狼狽の色がその声から感じ取れた。 しかし、私は彼女を安心させて話しやすくしよう、などと思うことも無く、淡々と自分の用件を続けて言った。 「今朝、あなたは私にあなたの電話番号を伝えてくれた。 けれども、あなたは私の電話番号を知らない。 だからあなたに私の電話番号を伝えようと思って。 それともあなたは私の電話番号、知っているのかしら?」 どのような反応をするか気になったので、そこで話を断ち切った。 他意がなければ、そのまますぐに電話番号を聞くであろう。 しかし、何か腹に一物、であれば咄嗟に反応が遅れるとか、ぼろが何か出るに違いない。 めぐらした罠に彼女がかかるのを待つことにした。 暫くしてから、彼女は口を開いた。 「えっ、あの?私、先輩の電話番号聞いていませんでしたか?」 「ええ、そうよ。だから、電話番号を伝えようと思って。」 「……わ、わかりました。…め、メモをとります。」 狼狽していた彼女がより一層、取り乱していくのが感じられた。彼女に対する、あの害物と裏で繋がっているのでは、という疑いが強まる。 それとも、狼狽してしまうほど、私と接触を取りたくない理由が何かあるのだろうか? 「村越さん」 「は、はいっ!」 「あなた、何か私に隠していること、むしろ、話さなければならない事、かしら…何かあるのでしょう?」 一言一言を少しずつ切って強調して言った。 「何もありません、私は先輩にお知らせしなければならないほどの重要な事を知っていません。」 即答だった。 不自然なまでに間髪いれず、まるで聞きたくないとでも言うように、即答された。 しかも、さっきまで狼狽していたのが演技だったかのように、淀むことなくはっきりと言った。 308 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 01 52 51 ID QT51TBcr 「先輩こそ、電話番号、いいんですか?」 「そうね、電話番号は教えるわ。 でも、あれだけうろたえていたあなたが、それだけはっきりした受け答えを行えた、というのは釈然としない、かしら。 あなたは、何か知っていることがあるのでしょう?」 「………。」 「小さいことだと言っても、もしかしたら何かの助けになるかもしれないでしょう?」 「重要なことじゃない、ですよ。」 「重要かどうかは、情報を得た私が判断すること。とにかく、何かあったら知らせてくれる、そういったわよ?」 「………はい。」 観念したような声で搾り出すように承諾の意を伝えてきた。 そんな彼女の声を聞きながら、先程の恐怖や狼狽にさいなまれている彼女の声が私にはどうも演技か何かのような空々しさを感じていた。 彼女はやはり、あの害物と協力している、悪くすると、私を貶める側の人間なのかもしれない。 「では、話しますよ…。先輩がどう感じるか考えると……私は話したくありませんが…」 309 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 01 53 43 ID QT51TBcr ちぎれた瑠璃色の美しいしおりがゴミ箱に捨てられている部屋 棚の上の装飾のない、素朴なノートの36ページ目 今日はあまり気分がよくない。 夏に相応しくない雨が降っていることもあるだろう。 病院食が不味いこともあるだろう。 数週間も外に出ていないで、行動が定められている以上、テレビも特定の番組しか見られないこともあるだろう。 そういえば、アニメの放送内容も近々変わるらしい。確認はしておく。 しかし、今日はそんなありがちな事が原因で、メランコリーを感じているわけではない。 何故だろう? そんなのは、昨日、僕が理沙を拒んだ事が関連しているに決まっている。 その行動は、いろいろな事が原因で、元から不安定だった理沙を切り捨て、悲しみの淵に追いやることになった。 後悔しているかといえば、否だ。 自分の決断が間違っている、とは思わない。しかし、心は痛む。 昨日の心からの決意が僕を勇気付けてくれはしたが、やはり後ろめたさは残る。 数週間に渡って、顔を合わせ続けている、僕の大変な手術の執刀もした医師は好々爺で、今日の診察の際も、僕が考え事をしているのを見て、 退屈していると取ったのか、趣味のつりの話をしてくれて、退院したら教えてくれると言って来た。 つりに興味の無い僕だったが、生き生きしたこの老人の話に耳を傾けることに苦痛を感じなかった。 その老医師の話では、退院はそう遠くないと言う。 リハビリの器具が重く感じる。 310 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 01 54 38 ID QT51TBcr 126号室・松本弘行というプレートが掲げられた部屋 真紅の本の下に置かれたノートの38ページ目 うだるような暑さが襲ってきた。冷房の利きが悪いのか、今日が以上に暑い日なのか。 この天気の大きな変化では、偏頭痛持ちだと言っていた、北方さんは頭痛に苦しんでいるだろう。 腕のギプスははずしている為、蒸れて気持ちが悪くなることは無いが、汗が肌を伝い、服が皮膚にぺたりと張り付いて気持ちが悪い。 リハビリを続けているが、なかなか苦しいものがある。 放課後の時間を見計らって、家に電話をかけてみたが、理沙は電話に出てこない。 未練がましいとは、わかりつつも自分のエゴの為にか、電話をかけている。 五回かけても駄目だったので諦めることにする。 そういえば、夏休みはもうすぐだ。僕はもう少しで退院だという。 机の上の真紅の装丁、北方さんの本を再び読んでみた。 理由は特に、これといったものは無いが、北方さんに似ているヒロインとその結末が気になった、そんなところだと思う。 理沙がここのところずっと病室を訪れていたが、思い返せば、北方さんのお父さんの提案で、二人ともここにこないことになっていた。 理沙は弊履(へいり)の如く約束を破ったが、北方さんにはここのところ会っていない。話すらしていない。 だからこそ、本の中の髪長姫と彼女を重ねているのだろうか? 311 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 01 55 43 ID QT51TBcr リノリウムが味気なく、窓も一つしかない光の届きにくい部屋 走り書きされているノートの41ページ目 ここ数日の間、この日記をつけていない。 理由は、本をずっと読んでいたことと、その数日間に北方さんのお父さんが電話をかけてきたので、それに対応していたことである。 北方さんの本の内容は衝撃的であった。 あらすじを述べると以下の通りだ。 ある老夫婦は長い間、求めていた子供を授かる。しかし、それは難産になり、妻は母子共に助かるために魔女のラプンツェルを望む。 夫は魔女にラプンツェルを分けて貰い、子供は無事に生まれるが、ラプンツェルとの交換条件で子供は魔女の元に引き取られる。 この少女は魔女に酷使され苦しみながらも、長い黒髪を持つようになり、美しくなっていった。 ある日、魔女の住む森の近くで、自身の父親の死体を発見する。これは、妻と魔女が殺したものだった。 彼女が年頃になった頃、彼女はたまたま狩りの最中、森に迷い込んだ王子と出会い、魔女の目を盗んでは逢引きするようになった。 これを知った魔女は怒り、王子の許婚の王女は八方手を尽くして、ヒロインを苦しめ、二人の仲を裂く。 それに悲観したヒロインは去り行く王子を横目に墜死を試みる。 が、失敗し、彼女は失明する。本来ならば再び王子との逢瀬を迎えるはずだが、そうではなく悲劇的な結末に終わっていた。 北方さんのお父さんは、自分の身の回りに変化が無いかということと、最近、北方さんの立場があまり良くないから、退院したらまた、助けてやってくれということを、言っていた。 また、娘を慮って、教師陣にも喝を入れてきたという。その娘を思う気持ちがあるならば、どうして北方さんが幼い時に虐待を止められなかったのか。 思うところを口にしたら、悲しげに君しか彼女の傍にいてやることはできないよ、とつぶやくように言っていた。 なんとなく、この物語を北方さんが好んで読んでいる理由がわかったような気がした。 このヒロインと自分を重ね合わせて、僕の傍にいたい、と祈願するように言っていたのだとすれば、心が痛む。 物語のような結末にはしたくない。 312 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 01 57 03 ID QT51TBcr 面会人も無くいつもどおりの静謐さを崩さない部屋 切抜きされた新聞と共に棚に置かれているノートの44ページ目 (左ページに切り抜かれた新聞記事が貼ってあり、適宜、赤線が引いてある) 今日も暑い日のようだ。ミンミンという蝉の鳴く声が鬱陶しい。 北方さんの立場があまりよくないという彼女のお父さんの話を聞いて、北方さんの事が心配でたまらない。 冷静で隙を作らず、誰とも価値観を共有しない、そういう状態でいるのは本人自身厳しいことだろうし、周りが悪意をもって彼女に接していたとすれば、殊更だ。 南雲が今日、僕に夏休みの宿題と新聞を片手に面会にやってきた。 南雲は成績がよく、冷静な性格で僕の親友である。 一、二週間くらい前だったか、理沙が僕のところに出入りしていた頃、僕に友人の南雲が北方さんの立場が悪い、むしろいじめに近い状態になっていることを示唆するような連絡を受けた。 スタンガン事件の事と、理沙の事でいろいろと悩んでいてその時は恥ずかしい話だが、気に留めることができなかった。 その南雲曰く、最近はどんどん迫害がエスカレートしているという。僕と南雲の仲間は北方さんが悪い人ではないことを気づいているので、悪意をもって接することはしないという。 南雲は北方さんにアプローチをかけてみたり、教師の協力を仰いだりしてみたらしいが、北方さん自身が自分の殻に篭っているので、どうすることもできなかったことを伝えた。 さらに、彼女はここ数日の間、北方さんが休んでいるとも言っていた。 南雲が持ってきた新聞記事は一面にでかでかと載っていた。 北方さんのお父さんが何者かに刃物で刺されて、重傷の状態で病院へ搬送されたという。 細かいことは知らなかったが、彼の会社は相当規模が大きく、ここ数日、大きな商談があって山口を訪れていたという。 テレビでもそう報道していた。 北方さんは一層、悲しい思いをしているだろう。 こんなときに病院を出ることができない自分が嫌だ。 断るかもしれないが、北方さんと会う必要がある。電話を明日にでも、かける事にする。 313 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 01 57 48 ID QT51TBcr 壊れた時計の部品が床に転がり放置されたままの部屋 折れた鉛筆と一緒に置かれたノートの46ページ目 目覚まし時計が止まっていた。 それだけのはずだった。 電池を取り替えようとして外蓋を開けたら、何か見慣れぬ機械があった。 電子工作に詳しい友人の中津曰く、盗聴器だという。 誰の差し金かはすぐにわかった。 おそらく、この情報を元に北方さんへの攻撃をしたのだろう。 北方さんへの迫害の首謀者も予想が悪い意味で的中した。 最初は怒りのあまり、盗聴器が仕掛けられていた時計を床に叩きつけ、壊した。 が、ただ寂寥感と悲しみだけが襲ってくる。 北方さんは電話に出てくれない。事態はかなり深刻なのかもしれない。 心配だ。 314 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 01 58 55 ID QT51TBcr 時計の部品が跡形もなく綺麗に片付けられて何事も無かったかのような物静かな部屋 水濡れで字が見にくくなっているノートの48ページ目 また、この数日の間、この日記をつけていない。 理由は今回はきちんとあり、理沙が仕掛けたと思われる盗聴器が発見されたことである。 発見されて、僕は怒りを覚えた。 監視されていたことに怒りを覚えたわけではない。 その得た情報をいじめに使うことになってしまったことにやり場の無い怒りを感じる。 自分が自らまいた種が北方さんを苦しめることになっていたことが自分への怒りになっていく。 友人の南雲は義侠心を奮い起こして、北方さんを救おうとした。 しかし、彼女を助けて当然の僕は逆に、彼女を苦しめてしまった。 電話に彼女が出てくれないのもそのせいかもしれない。 もしかしたら、取り返しのつかない事態になりつつあるのかもしれない。 でも、まだ何とかなると信じている。いつも何とかならないことだと思っていたことを何とか成功させることができたのだ。 だから、ここで諦めたくは無いと思う。 盗聴器は破壊したから、もう漏洩した情報によって北方さんが苦しめられることは無い。 でも、彼女自身は心に傷を負っている。 それを癒すことができなければ、僕は彼女を愛している、などと言う資格はない。 それと同時に、何とか理沙にストップをかけなければならない。 それこそが、兄である義務だと思うから。 最近、休養は完全なはずなのに、疲労が取れずにいる。 リハビリもうまくいっているのだ。ここで、ダウンするわけには行かない。 もう、退院まで後、数日だ。 315 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 02 00 15 ID QT51TBcr 朝、いつものように寝ぼけ眼をこすりながら、厳しい目覚めを迎える。 冬ほどは苦痛ではないのだが、やはり朝起きるのは厳しいものがある。 今日は退院の日だというのに、僕はあまり浮かれる気分にはなれない。 その証拠に寝汗の気持ち悪さが、窓の外に見える美しい青空の清清しさに勝っている。 身体ももう十分に動くに等しい。しかし、それは感慨深いものではなく、 土手から落ちる前には当たり前だった事が当たり前に行えるようになっただけの事なのだが。 到底、感慨などには浸ってはいられない。 退院後に自分がしなければならないことが山積みであることは明白なのである。 食べ慣れて、もはや酷いという感想すらも抱かなくなった朝食―。 生ぬるい味噌汁を口を湿らせ、不味いご飯を口にしながら、骨の取り除かれている鮭に手をつける。 前ならば、下らない冗談を言っていたであろう光景にも取り合わない。 いつもどおりに、例の好々爺の診察を受け、満面の笑みを浮かべた彼はとうとう退院であることを告げ、次は釣堀で会いましょう、などと茶目っ気に言った。 この老医師が手術してくれ、僕の為に少なからず心を砕いてくれたことに対して、素直に感謝の意を述べた。 それから、この老医師は看護婦に命じて、彼が全ての退院する患者にするように手品を見せてくれた。 なかなか、技も巧緻で、冗談も織り交ぜられたそれは僕の片頬を自然と緩ませた。 それから、僕は部屋にある自分の道具を退院の為に片付ける。 ベットの掛け布団やらシーツ、それからカーテンは既に取り外されている。 入院している間は、このベットの近くの棚に届いた手紙が届けられるのだが、退院する今日、珍しくその場所に手紙が置いてあった。 綺麗な封筒に達筆な見覚えのある字。 宛名に松本弘行様、とだけ書いてあることに気がついた。 差出人の名はそこには記されていなかったものの、それが誰がよこした手紙かは一目瞭然だ。 背筋が寒くなるような嫌な予感と共に、封をはさみが無かったのでビリビリと乱暴に破る。 中に記されている内容を見て僕は愕然とした。 316 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 02 02 32 ID QT51TBcr 拝啓 松本君、ご退院おめでとうございます。 本来ならば、松本君の退院を祝い、迎えに行くことが当然だと存じておりますが、訳あって手紙のみである事をお許しください。 こんな他人行儀な書き方をするなんて、変な感じだけれども、気にしないでいただけますか? これは、何もかも決着をつけるため。 決着をつける、と唐突に書き出されても、あなたは混乱するだけ、それは分かっています。 松本君が入院している間に、いろいろな事情があって、私はいろいろと考えました。 そして、結論するところは私は松本君に会うべきでないし、その傍にいるべきでない――という事。 あの日、私が松本君に言った「あなたの傍にいたい」という言葉。 こう聞くと、その言葉が真実でなかった様に感じられるかもしれません。 けれど、私は今でもあなたを愛している気持ちにかわりは無いです。 何故会えないかは、ニュースを見ているならば、そして、あなたの親友が伝えてくれた事から察していただけますか? あなたの親友は、いろいろと裏で私を助けようとしてくれたようで、私は感謝しています。 全て事が済んだら、彼らに北方が感謝していた、そうお伝えください。 そして私が一番感謝しているのは、松本君、あなたです。 あなたと出会えて、わずかな期間だったけれども、無意味と思われた生に意味を見出すことができた。 私はあなたと同じクラスであり続けた長い間、何もアプローチが取れずにいたけれど、あなたの事が好きでした。 あなたの存在だけが私の行く先を明るく照らしていたのです。 人に嫌われる蛾であっても、その行く手を照らす光だけが私を拒まずにいたのです。 その光を求めるあまり、一種の憎悪を心の奥底に秘していた時期もありました。 それは、ご想像の通り、あなたの妹さんに向けられていたものです。 そのために、今、自分はこの運命を迎えることになるのだということを悟っています。 ただ、あなたと同じ時間をあなたと同じ様に過ごしてこれたことが夢の事のように思い出されます。 しかし、このままでは松本君に悪い影響を与えてしまうのは明白です。 それはあまりに忍びないことです。 全てが終わってからも、愚かな女であったと蔑まれるのは御免蒙りたいものです。 かなり長くなってしまい、しかも未練がましくなってしましたが、この辺りで切らせていただきます。 願わくば、私の存在など早く忘れ去って欲しい、それだけです。 敬具 追伸 和菓子と洋菓子、今はどちらのほうが好きですか? 317 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 02 03 37 ID QT51TBcr 一文一文を読むごとに切々と悲愴感と決意を感じた。最後まで達筆な字で記されており、彼女の意思を覆す事はできないようにも感じられた。 しかし、これほどまでに悲しい結末があっていいのだろうか。 そんなことは絶対にあってはならないし、バットエンドは許さない、そう僕は心に決めたではないか。 にも関わらず、ここで諦めるわけにもいかない。 僕のうぬぼれ云々を無視しても、彼女は死にたくない、そう、心の中では思っているに違いない。 そのとき、血相を変えた看護婦が入ってきた。そして、青ざめた僕を引っ張って、電話台の前につれてきて、受話器を握らせた。 「もしもし、松本理沙さんのお兄さんですか?」 「は、はい、そうですが。」 「こちら大村病院のものなんですがね、実は、あなたの妹さんの理沙さん、服毒自殺を図ったんですよ。」 再び、後頭部を殴られるような衝撃を受けた。 「もしもし?まだ、毒物が強いものものらしく、現在急いで、応急処置が取られているところです。」 「あなたのお父さんが、あなたの退院を迎えに行く際に、倒れている理沙さんを発見したのですが……すぐに来てもらえませんでしょうかね?」 わかりました、とだけ言葉少なに答えて受話器を置いた。 A.北方さんの理不尽で無意味な自殺を思いとどまらせる B.兄としての自責と義務から病院へ搬送された理沙の元に向かう C.どちらを選択することもできず、どうすればいいのかわからなくなってしまった 318 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 02 05 29 ID QT51TBcr 以上です。 次回で最終回、というわけではないのでそのつもりで。 お目汚し失礼しました。 319 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 02 08 39 ID L6UUqBKK リアルタイムGJ! 投下乙です!! rァA 320 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 02 12 31 ID cJpPwEqt 318 GJ! 色々裏がありそうでどれを選んでも明るい未来が見えねぇw 本通りなら北方さん失明フラグか… 321 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 03 09 32 ID DUF7aLFO 上書きの続きはまだかなあ 322 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 04 33 36 ID b7zQ9akP その看護婦は本当に看護婦かな…?ニヤニヤ 323 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 04 40 38 ID RmwHbSLg 317 初期の頃は松本君のお馬鹿さを笑って読んでいたのにいつの間にかこんな事になっちゃって。 明るい未来が見えないけど北方さん派としては彼女だけでも救ってほしいのさ。 てことで選択肢選べるならA 324 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 12 15 14 ID /eyWITqa Aだって? 俺は……俺はBだ。 #160;........... 遺書がまともだからこそ逆にヤバいと思うぜッ! だいたい妹を放っておけるわけがねえ! それに北方さんはああやっていつでも弘行を待つようなヤツなんだ。 遺書まで届けておいて何も備えてない訳がないッ! 彼女を止めるほど危険なことはねえと予想するぜッ! 無理心中につきあいに行くよーなもんだからな。 325 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 13 32 32 ID 6XHNIdsW 最初からずっと北方さんを見守ってきた俺はAを選ぶぜ 326 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 15 07 38 ID 6d01pzQn 318GJな作品投下乙です。 俺は半官びいきなんでAを選んで欲しい。 幼少時代に母親に虐待され、やっと見つけた愛しい人に大怪我を負わせてしまい、 想い人に会うこともできず、周囲からの誤解と偏見に塗れて孤独に耐える。 これで自殺したら救いが無さ過ぎるんだぜ… 322看護婦さんが本物である確率は2分の1…ニヤニヤ 327 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 17 47 13 ID s10+ZQpz 最近、キモウト、キモ姉好きかつヤンデレ好きの俺はヤンデレ小説を見るとキモウト分が足りなくて、キモウト小説を見るとヤンデレ分が足りなくて不完全燃焼なんだ。 かと言って両方含まれてる小説はすでに読んじゃったし… 俺はどうすればいいんだ? 328 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 18 04 37 ID 6HCir2vs とりあえず、筆を取れ。 329 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 18 34 58 ID dvXzRt97 そろそろ、嫉妬スレとキモ姉とキモウトスレとヤンデレスレは統合するべきなんだがな・・・ これは正に任天堂とソニーとセガを合併させたぐらいの衝撃だぜw 330 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 19 01 09 ID rgfQBwoS 何がそろそろなのかわからんが 別に現状維持でいいだろ、統合するメリットもないし 331 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 19 10 25 ID YQhxHQi7 流石に、それら全部統合したらカオス度がヤバイことになる気が…。 332 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 19 12 51 ID /4aVZPct 327 あれ、俺がいる 333 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 19 44 47 ID xfu0K3iV 327じゃあ、二次創作モノだけど・・・ ttp //www.ne.jp/asahi/uriel/undead/homepage/foradult/tien.htm 334 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 20 28 09 ID +j3OrJBb 327 実際に自分でヤンデレとかキモウトとか製作するよろし(`・ω・´) なんと言うことでしょ~、今まで暇過ぎて平凡だった日常が、あっという間にブラックに染まってしまいました~。 335 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 20 42 24 ID 6HCir2vs 333 相変わらず、エヴァ系の二次創作は地獄だな。 336 名前:伊南屋 ◆WsILX6i4pM [sage] 投稿日:2007/08/24(金) 23 41 55 ID xklRQrCy 画像の回転は各自よろ グレーテル/聖域 http //imepita.jp/20070824/832130 337 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 23 52 16 ID RmwHbSLg 336 背景あるのって珍しい カワユスw 338 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 00 11 47 ID 4tCuYsCo 327 サキュバスの巣にでも行くとよろし。 329 つかもともと嫉妬修羅場スレから派生したスレなんだよな。ここもキモ姉妹も。 キモ姉妹スレは当初削除しろ、削除しろ言われまくりだったが。 よくここまで成長したものだ。 339 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 00 51 29 ID b7UHEM/x 338 キモ姉妹は派生というより お調子者が荒らし対策で黙って勝手に立てたスレだからなあ。 元々必要ない重複スレだったからそりゃ叩かれるというか。 今でもどっちに投下するか迷うって作者さんたまに見かけるし。 340 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 01 36 26 ID GafcOh4r まあ唯一明確な存在価値があるとしたら キモ姉とキモウトの両方が出てくる作品かな これは姉スレにも妹スレにも投降し辛いだろうし ヤンデレというほど病んでないならここにも持ってきにくいだろうし 341 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 01 53 37 ID mc1H43oy 和菓子と洋菓子の人GJ! Aで 342 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 02 18 01 ID hOtIQyeQ 各作者GJ ヤンデレ+ハッピーエンド(正負両方の意味で)が好きという俺は北方さんには全力で生きて欲しい あと今更ながら 255に感銘を受け書けもしないSSに取り組んで悶絶中 誰かサイダネ下さい 343 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 02 28 35 ID Eb4oOWjB 342 失敗を重ねてから監禁成功していただきたい 344 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 12 05 06 ID O+Y56tV4 エアマスターの登場人物は全体的に病んでる気がするんだが どうだろう 345 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 12 53 21 ID 5NmSoNgG 329 あっちは人が多いし荒らしとか説教厨が居るし合わない。 346 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 12 54 22 ID 5NmSoNgG キモ姉妹スレは平和だけど。 347 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 13 01 24 ID RpmaySt/ ヤンデレだらけです。ぜひ一度… http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1185376097/l50 348 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 13 01 28 ID 5tjedcyo キモ姉妹立てた人は賢いな・・・w スレを分散することによって、荒らしを分散させたし 名作品もあちらに投稿されているし、一石二鳥だよw 349 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 13 31 29 ID XiY6mELc 実験的作品の続きが読みたい…作者さんみてるかな? 350 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 15 48 37 ID mPP+Kggb 345 そんな理由でもったいないな、まとめで作品ぐらいは読んでも損はないと思うぞ 351 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 19 36 01 ID UOhwOojG 348 キモ姉妹スレの名作品ってどれよ?あっちにはあんまり行かない俺にはわからん 352 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 20 40 12 ID vmgpIKYk 351 キモウトなら綾シリーズが俺は最高だな。 353 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 20 41 17 ID nSn1dzz8 全ての完結作品、特に『籠の中』は是非読むべきだ 354 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 21 06 00 ID HFqkmS+u てゆーかいい加減スレ違いだからあっちでやってくれないか。 355 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/25(土) 21 42 55 ID 5NmSoNgG 350 どう言う意味かkwsk 356 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 00 43 43 ID zr2HIWTO 余所スレの話題をわざわざここでするな長々と 357 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 01 48 49 ID qyDNIngt ヤンキーデレを書いてみてるが、 ヤンキー少女のイメージがすっげぇ90年代なんだけど、これでいいんかな。 358 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 01 57 30 ID +bC9FFvk 357 あれか、「ああっ?ヨーヨーぶつけんぞ!」ってやつか。 wktk 359 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 02 37 44 ID ILv7qhnx 357 ヨーヨー?それは楽しみだ 和菓子と洋菓子の人の選択肢のCとか選ぶとどうなるんだよ なんか予測できないか? 360 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 05 32 15 ID DNQ/tzPb ヤンデレ大全には竜宮レナが出ているそうです。 これはもう買わないっきゃないね。 361 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 05 48 29 ID WXcByhlW どうでもいいけど、ひぐらしってサイレンのパクリだよな 一章だけやけに出来が良いのも頷ける 362 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 08 35 02 ID vqoA6ndA 361 パクリというか、参考にした作品の一つだから似ているのはしょうがない 363 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 09 01 34 ID Z1J0d6ff 360 レナってヤンデレではないだろ 364 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 09 23 52 ID jENU7zoN 360 361のSIRENで思い出したが、 恩田美奈は出るだろうか・・・ 彼女は立派なヤンデレなんだが 365 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 09 28 54 ID MULPUq+i サイレンってゲームのSIREN? そして一章って鬼隠しのことか? それなら確か、ひぐらしの方が先に発売されてなかったっけ。 SIRENが2003年で、ひぐらしが2002年だと思ったんだが。 366 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 09 37 36 ID ont0BS9V 363 罪滅し編「だけ」を見れば充分ヤンデレだと思う 疑心暗鬼の病状が発症しても主人公には心開いて電波垂れ流して洗脳しようとするし、 親友が主人公に色目を使うって鉈でぶちのめすし 奇病という踏み台があるもののレナの一人称の文章が最初はほのかな好意を暖めているピンク色からグロい赤色に変わる過程もまさにヤンデレ 367 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 10 04 40 ID zr2HIWTO はいはい http //idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1176207104/ http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1176178896/ 368 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 10 23 43 ID bLFuVEdZ 360は >これはもう買わないっきゃないね。 つまり「買う必要なし」という意味の発言だと誰か気付いてあげて下さい>< 369 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 10 26 34 ID aK+QtMzX だよね。 普通、「買うっきゃない」 だし 370 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 14 48 43 ID HK3FyGRa 過去ログにもあるが、竜宮レナがヤンデレだと言ってる奴はヤンデレの在り方を正しく示してくれている 1を読みなおすべきだな 371 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 15 43 03 ID jSvSnaCm あれもヤンデレ、これもヤンデレってのもアレだが 公式に明確な基準があるわけでもないのに、これは違う!これも違う!というのも考え物かも ツンデレの定義はこうだ!新参は何も解ってない!とか「喚き散らす」人をたまに見かけるからふと思った 372 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 16 40 06 ID zr2HIWTO 邪悪系や狂気系と混同しちゃうのはなんでじゃろうなんでじゃろう 愛でポイントが全く違うのに 373 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 17 08 58 ID DNQ/tzPb 371 中身がタラコだろうがおかかだろうがおにぎりはおにぎりだが、 流石に米で出来てるからと言ってカツ丼をおにぎりと言い張れば叩かれるのは当然。 374 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 17 10 55 ID xZHsF7yc じゃあ、狂気系の女がヤンデレになる、というのはこのスレ的にオーケー? 人殺し女が男に惚れて以来、男を手に入れるためだけに行動するとか。 375 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 17 21 53 ID F7107xsR 味噌で煮ようが塩で焼こうが鯖は鯖・・・ってね 376 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 19 01 19 ID HK3FyGRa 371の言いたいことも充分にわかっているつもりではあるんだけどな 最近、某同人ゲームが出たじゃないか。アレのせいで竜宮レナのようにヤンデレは勘違いされそうだなぁとは思うわけよ 377 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 20 22 44 ID zR3Hs6Ur ブームを起こした人の尻馬に乗って適当に作ったものが、ブームに後から乗ってきた勘違いした人に支持されていつの間にか母屋を乗っ取ることはよくある。 ロリブームしかりショタブームしかりツンデレブームしかり。 ジャンル分けの言葉が出来る以前からヤンデレキャラはいたわけで、 言葉とともにブームになってしまった今、元からのヤンデレ好きが危機感を抱くのも仕方がない。 378 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 21 42 36 ID WXcByhlW ツンデレとか、もはや有って無いような物になったしな レナがヤンデレに分類されるんなら、終焉も近いなあ そもそもあいつデレ無いような。 379 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 22 40 54 ID 1+e70uRB 圭一の事は好きみたいだけど異常なまでに圭一に執着してる訳じゃないし、 ルートによっては圭一を譲ってもいいような感触を受ける場合もある。 なんか違うと思う。個人的には一途というより友達思い。 強いていうなら罪滅しはヤンデレじゃなくてデレツンデレ。 380 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 23 12 14 ID zr2HIWTO まあお前らそろそろ 367な 381 名前:リッサ ◆TKvIZfGFpk [sage ] 投稿日:2007/08/27(月) 03 03 19 ID JEaV9oY7 何だか荒れているようですがSS投稿させていただきます、毎回のようにアレなタイトルですが、まあ気にしないでください。 私の彼は変身ヒーロー① 2月8日 晴れ 今日は私、雨宮燈歌にとっては最悪な日だった、しかし幼馴染で腐れ縁のアイツ… 井上良太郎にとっては人生最高の日だったのかもしれない。 それは何故か…そう、あの幼馴染はよりにもよって…この私が毎年のように…いや …今年は、今年こそはアイツへの想いを告白しようと思って火傷しながら手作りで 作ったシフォンケーキを、前フリもなく現れては壊した緑色の化け物を…アイツは 腰に巻いたベルトを使って変身して…見事なキックで倒してしまったのだ。 「僕がみんなを守るんだ」 良太郎はそう言った、何でも前日、この男は人が苦労してチョコケーキを作って いる間に善良な宇宙人にさらわれて、あいつらと戦えるように体を改造されていた らしい。まあ良太郎は将来の夢だった自衛官試験を落ちてちょうど浪人になっていた し、元々正義感が強くて人のために戦うのが好きだったからいいのだろう…必殺の キックで敵を倒しているときなんて本当に嬉しそうだったし…それに。 「スゲーうまそうじゃん、このくらい問題ないって」 良太郎はそういって、グシャグシャになった私の特製ケーキをおいしそうに食べて くれた、たとえ改造人間でも…何が何でも彼は優しい男なのだ。 でも、だからこそ私は満たされない。そんなチャンスがあっても私は彼に告白できなかったのだ。 腐れ縁がにくい、この、兄弟のように固く結ばれた友情という絆がにくい。 嗚呼、いつかこんな私にも彼に告白できる日が来るのだろうか…。 382 名前:リッサ ◆TKvIZfGFpk [sage ] 投稿日:2007/08/27(月) 03 05 21 ID JEaV9oY7 私の彼は変身ヒーロー② 3月14日 曇り 今日も今日とて良太郎はトレーニングに励んでいた、この二月でようやく敵とも戦いなれてきた頃だったが それでも足りないのか、良太郎は日々格闘技のジムに道場破りに行ったり、ロードワークやら筋トレに励んでいた。 「おいおい、短大はいいのかよ燈歌」「あのねえ、アンタのことなんか頬っておけるわけないでしょ、あぶなっか しいったらありゃしない」 休憩中、公園のベンチで汗を拭きながら彼はそういった。もちろん私はいつものようにそう返した…もっと素直に なりたい。でも、そうなれないのがもどかしい。 私は良太郎が好きだ、彼が命の危険にさらされるようになってから余計に日々そう感じるようになった。こうやって つらい日々でも笑顔でトレーニングをしている彼が好きだ、わたしの考えたメニューを参考にしてトレーニングしてく れている彼が好きだ…愛しい、こうして彼の汗の匂いが漂っている空間にいるだけで発情している自分に気がついたの は何時だろうか?こうして偶然公園のベンチで会える様に…そう見せかけて彼の行動を追跡、マップを作ったのは何時だろうか…。 「はい、これあげる…頑張ってね、ええと」 「仮面ライダー、仮面ライダーファウストだ」 そういって私は特製ドリンクを彼に渡した、ありとあらゆる強壮作用のある食物やサプリメントと… 私の、昨日、彼の逞しい体に犯されることを想像して自慰したときの…その愛液を混ぜ合わせたものだ、そ うだ、私の愛がたっぷり詰まったモノだから…飲めば無敵のスーパーマンになれるよね…それにいつか、そ れを飲み続ければ私のことも…。 その彼の、ごくごくと無理をしながらドリンクを飲み干す姿を想像して、私は今晩も自慰した。 …もう、私は彼のことしか考えられないのかも知れない。 383 名前:リッサ ◆TKvIZfGFpk [sage ] 投稿日:2007/08/27(月) 03 06 37 ID JEaV9oY7 私の彼は変身ヒーロー③ 4月25日 雨 死にたい、もう駄目だ、良太郎に嫌われてしまう…。 昨日、戦いに巻き込まれた時に私は良太郎…ファウストに助けられた、しかしその時私を かばった良太郎は背中に傷を負ってしまったのだ、さいわい跡が残るくらいの怪我にはなら ないようだし、良太郎も笑顔で気にするな、とは言ってくれたが…なんて事だ、私が原因で 彼は傷ついてしまったのだ…。 最愛の人を傷つけてしまった、そんな自分が許せない。 だから私は自分の腕にナイフで大きな傷を付けた、もうこんなことはさせない、絶対にし ない…そんな戒めのために。 良太郎の怪我は翌日あっさり完治した。むしろ良太郎は逆に私の手の怪我を心配してくれ るような事態になってしまった…こんな私にも優しいんだね、良太郎…おれのせいだ、嫁に もらってやるから…そう言ってくれたこと…冗談でも嬉しいよ、良太郎…でもいい加減 私の気持ちにも気づいて欲しいなあ…。 384 名前:リッサ ◆TKvIZfGFpk [sage ] 投稿日:2007/08/27(月) 03 07 50 ID JEaV9oY7 私の彼は変身ヒーロー④ 6月30日 晴れ後曇り 今日ははしたない事に短大で喧嘩してしまった、でも原因が原因だから仕方のない事だと思う。 だってあいつらは良太郎を馬鹿にしたんだから…。 「さっさとあんな奴等殺しちまえよ、化け物が」 そんな言葉を聞いたのだ、あいつらをひっぱたくのなんて当たり前だ、彼はみんなを守ってく れるヒーローでいて…それでいて…私にとっての…。 「すごいだろ燈歌、これならどんな敵だって一撃だぜ!」 「うん…凄いと思うよ…」「…ん?ずいぶんしおらしいなあ」 新型武器の暴導索…ドラッヘントードスを構える良太郎、ここはこの会話に乗ってあげて、憎 まれ口のひとつでも叩けば彼は喜ぶのだろうが…彼を、いつもの憎まれ口で傷付けるかも知れな いという事におびえている自分がいた。 嫌われるのが怖い、でも告白してこの関係が壊れるのが怖い、どうすればいい…助けて、貴方 のためなら何でもするから、死んでもいいから…だから、私を助けて良太郎…。 385 名前:リッサ ◆TKvIZfGFpk [sage ] 投稿日:2007/08/27(月) 03 09 10 ID JEaV9oY7 私の彼は変身ヒーロー⑤ 7月21日 曇り 今日、私は良太郎に告白した、結果、成功した。 もう我慢が出来なかった、関係が壊れる事の心配よりも我慢の限界の 方が先だった…何せ彼の仲間の…女ライダー、仮面ライダードラッヘンが現れたのだ。 いきなり凄い力を持って現れたあの女…高寺=グレイスは、敵宇宙人と人間のハーフ だか何だか知らないが、一般人は邪魔だと私を彼から引き離した、そして彼もそれを承 知してしまったのだ。 先輩ずらしたあの女は、彼の新しいトレーナー役も勤めた。その結果、彼はどういうわけ か新フォーム…グラムフォームにパワーアップすることもできた…つまり、私は立場を完全 に奪われたのだ。 やめてくれ、もう私を彼から引き剥がさないでくれ、お願いだからやめてくれ。 私はとうとう良太郎を家に呼び出して彼に告白した、手段を選ぶ事など出来なかった。 媚薬混入料理、裸エプロン、いきなりのキス…何といわれてもいい、彼がすきなのだ だからこそ何でも出来る…その結果、私は、彼を、モノに出来たのだ。 「良太郎…大好き…大好き…だから私だけを…見て」 「うん…俺は…お前だけを…愛するよ…」 良太郎はそういってくれた、王子様は…私を選んでくれたのだ。 386 名前:リッサ ◆TKvIZfGFpk [sage ] 投稿日:2007/08/27(月) 03 11 14 ID JEaV9oY7 私の彼は変身ヒーロー⑥ 10月1日 雨 良太郎に裏切られた、良太郎はあの女と、キスをしていた。 ユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイ…。 殺すべきか、死ぬべきか、重要な選択だからこそ、じっくり悩んでみよう。 10月3日 訂正、彼は私を裏切っていなかったらしい、彼はあの女に無理やり迫られてああ なったらしい。ビデオの音声拡大と問い詰めの結果、そう判明した。 彼はもうあんなことはしないと自分の手に傷を付けた、まったく私と同じ箇所にだ 少し嬉しい、原因はどうあれおそろいなのだ。 愛してるよ良太郎、だからもうこんなことしないでね、本当は私だってこんな事した くないんだよ、でも二人を邪魔する要素が多すぎるから…あいしてる、あいしてる、もう 放したくないから…だから… 「あの女は、消してあげる」 11月12日 取りあえずあの女を殺す事に成功した、嬉しい、やってみれば簡単なものだ。 普通に彼女を自宅に呼び出した後、睡眠薬入り料理を食べさせて…首を絞めて めったざしにした後、首を切り落とした、無敵の宇宙人もあれでは死んでしまっ ただろう。死体を解体したときに処女だったみたいなので、幕を破ってタバスコ瓶を突 っ込んであげた、いい気味だ。良太郎を奪おうとするからこういう目に会うのだ。 …でもこれだけでは足りない、彼を完全に私のものにするにはまだまだ不安定要素が 多すぎる…やはりアレをするしかないのだろうか?。 387 名前:リッサ ◆TKvIZfGFpk [sage ] 投稿日:2007/08/27(月) 03 13 41 ID JEaV9oY7 私の彼は変身ヒーロー⑦ 日付不明 とりあえずアレをするために、あの女の死体からドラッヘンのベルトを奪った、残りは刻んで冷蔵庫にポイ、だ。 その後、私は敵である宇宙人の後を追い、彼女のが敵と同じ惑星のハーフということを利用して…彼らの根城で あるUFOを発見、認識IDである彼女の血を機械に読み取らせて彼らの基地に侵入した。 そこから先は容赦のない虐殺大会の幕開けだ。敵の首領、それから幹部も会議中にドラッヘンの必殺技である マイクロミサイル100連発と、連続キックをかまされればよける暇もない、命乞いする敵を徹底的に殺してやった 苦しんで死ね、それが良太郎に対して貴様らの出来る唯一の償いだ。 12月28日 うれしい、良太郎が来てくれた、良太郎はこんな僻地…というか宇宙にただようUFO にまで会いに来てくれたのだ…しかも理由は私に会いに来てくれたから…らしい。 でも少し残念だ、良太郎は私を殺したかったらしい。 …なにがいけないのかなあ、きみをばかにしたにんげんと、だましたにんげんをころ したんだよ。それにもうわたしたちいがいのにんげんはみんないらないじゃない、りょう たろうはやさしすぎるもん、あいつらがいるかぎり、きみはまただまされてほかのおんな にもてあそばれることになって…てのきずがふえることになるんだよ。 あいしてるよりょうたろう、だからわたしは、きみがわたしをまもってくれたおれいに きみとあんしんしていられるせかいをつくってあげる。だからちきゅうも…いちどきちんと こわしてあげるからね。あんしんして…このへいしたちは、みんなきみと、わたしのなかまだから。 私の彼は変身ヒーロー⑧ それからいっぱい日が過ぎた、あの日、UFOのなかで暴れまわった良太郎は無敵の私に 対して無理に必殺技を使った結果、手足が効かなくなってしまったようだ、うそつき宇宙 人のインチキ改造ベルトのせいだろう…でも私はそれに感謝した。なぜなら彼は手足が動 かなくなった分、私に依存しなくては生きていけなくなってしまったのだ…ベルトもはず してしまえば宇宙での活動は不可能だろう、逃げる事も、連れ出す事も不可能だ。 殺してくれ、良太郎は今日もそんな悲しい事を言う。私は嫌だと答えると彼のオムツを 取り替えて、寝返りを打たせて、鼻水を口で吸引して、さらに食べようとしない食事を口 移しで彼に飲み込ませた…良太郎、覚えてる?今日はあのときと同じ日…バレンタインデ ーなんだよ…ほら、ケーキもおいしいでしょ?また焼いてみたんだよ…。 ごくり、と彼はついに自力でケーキを飲み込んだ…最初は抵抗して叫ぶばかりの彼だった が、今日までにここまでおとなしくなってくれた…後数日もすれば私の言う事を聞くように なってくれるだろうか?そしてまた…私のことを愛してくれるだろうか?もしもそうなって くれたら、私は二人だけの結婚式を挙げたいなあと思っている…プレゼントは当然私だ、そ してそのまま子作りをして、三人で幸せな家庭を築くのだ。 愛してる、良太郎…大好きだよ。 FIN 388 名前:リッサ ◆TKvIZfGFpk [sage ] 投稿日:2007/08/27(月) 03 15 03 ID JEaV9oY7 以上で終わりです、本当はヤンダムの最終回も描きたかったのですが、取りあえずこの辺で。 お付き合いいただきありがとうございました。 389 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/27(月) 03 24 26 ID MBQUZkY/ 一番槍GJ! 390 名前:名無しさん@ピンキー[age] 投稿日:2007/08/27(月) 03 45 51 ID +jasPFrf 幹部カワイソスwwwwwwwwwGJ! 391 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/27(月) 04 02 03 ID i48kun1n GJ! 作品毎にヒロインの凶悪っぷりが上がっててGOOD 392 名前:伊南屋 ◆WsILX6i4pM [sage] 投稿日:2007/08/27(月) 14 24 11 ID xcGSwsg8 http //imepita.jp/20070825/804160 置いときます 393 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/27(月) 14 28 55 ID Ym1kOFtC こんかいはタイトル無しですか? 394 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/27(月) 14 32 12 ID flrdyHLQ タイトルが無くても分かる、これは間違いなく冬華。 (*´д`*)ハァハァ 395 名前:伊南屋 ◆WsILX6i4pM [sage] 投稿日:2007/08/27(月) 15 01 30 ID xcGSwsg8 あぁ、タイトル忘れてたか。 ヒトカタ/人形 がタイトルです。 追加 恋する神無士乃は切なくて/幹也くんを想うとコスプレだってしちゃうの http //imepita.jp/20070826/795060 …タイトルについてはその…ゴメン。他に浮かばなかった。 396 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/27(月) 16 31 17 ID qnWNtIpW 395 GJ! だがしかし >幹也くんを想うとコスプレだってしちゃうの どう見ても冬継君の間違いです本当に(ry ゴメンね、ついつい言いたくなっちゃったんだゴメンね。 397 名前:伊南屋 ◆WsILX6i4pM [sage] 投稿日:2007/08/27(月) 17 23 14 ID xcGSwsg8 …ソウダネ 398 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 01 44 43 ID h1JpwEL/ 言いたくないが、何様だ? 399 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 03 13 40 ID Mt9yJY1H 398 まあ落ち着けよ。ここの住人はなんでもGJしちゃうから職人が調子に乗っちゃうのは仕方ないさ。 400 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 04 34 28 ID lbrLZ+QH ま、それはそれとして。 395久しぶりに志乃が見れて嬉しいのであった。 そういえば志乃以外お茶会の登場人物達って 皆ひんぬーだったっけ。
https://w.atwiki.jp/yandere_mozyo/pages/33.html
今までスレで出たキャラクター案(ストーリー案)です。短レスからSSまで色々あります。この案を使用してストーリーを書きたいという方、自分も考えてみたいという方大歓迎です。ちなみにネタ出しに関しては基本縛りはありません。 吸血鬼から触手まで :41-43様 無機物くん(ポルターガイスト) :47-48様 15秒間のしあわせ :nanashi ◆txYew36vNQ様 本にとりついた何か :130様 人柱の改編 :花屋敷 ◆FLY.saKq22様 あのチャットには :花屋敷 ◆FLY.saKq22 死体洗い :nanashi ◆txYew36vNQ様 弟 :152様 わんこやんでれ ;*1 ;*2 ;*3 :156様 人形 籠の :157様 白だけの本 :193様 夢をかなえるノート :198様 白い紙袋 座敷わらし :nanashi ◆txYew36vNQ様 夢に入り込んだ悪魔 :nanashi ◆txYew36vNQ様 ツンヤンデ霊 午前二時の着信 つくもがみ :nanashi ◆txYew36vNQ様 new! 魔法の鉢植え :nanashi ◆txYew36vNQ様 new! 狐 :443 ◆Myev46eCPI様 new! お皿の上 :病音様 new! 十二時の訪問者 :416 ◆amuOBZI1yA様 new! … …
https://w.atwiki.jp/kizumon/pages/249.html
見た目 ステータス スキル 特性 進化 ヤングケットシー 属性 レア コスト 種族 性格 光 R 34 (??) 虎 優しい ※コストの()は未覚醒時の絆度MAX値 ステータス 初期値 未MAX 覚MAX HP 58 ?? ?? AP 43 ?? ?? 攻撃力 25 ?? ?? 防御力 24 ?? ?? 賢さ 30 ?? ?? ガッツ 25 ?? ?? すばやさ 33 ?? ?? 移動力 普通 取得可能スキル 使用部位 牙 ○ 体当たり ○ 雄叫び ○ 爪 ○ 絞め技 - 仙術 - 角 - 息 ○ 魔術 ○ 蹴り - 眼力 ○ 機械 - しっぽ ○ 羽ばたき - その他 ○ スキル マジックショット マジックショット 属性 射程 種類 貫通 威力 対象 AP 火 遠 精神 - 100 敵単 0(0) 詳細 なし 使用部位:魔術 ※APの()内は同属性時の消費量 LvUP情報 威力+5.00% 肥料 生産肥料数 10 入手場所 所持するモンスター ちびケットシー ヤングケットシー ケットシー ブリンクス 夢魔 ヤングヴィーヴル マルコシアス グリマルキン 真・グリマルキン ハルパス ヴィーヴル ストラス 朱雀 ホルス アムドゥシアス ラマシュトゥ 銭塘君 ウロボロス 開明獣 フェニックス ラー 孔雀明王 第III神 マスターテリオン 羅刹天 スサノオ シヴァ ケツァルコアトル オピーオーン ティアマット 備考 Last Update 2018-01-22 15 53 52 (Mon) 肉球タッチ 肉球タッチ 属性 射程 種類 貫通 威力 対象 AP 無 - - - - 味単 10(10) 詳細 HP回復(小) 使用部位:爪 ※APの()内は同属性時の消費量 LvUP情報 HP回復量+5.00% 肥料 生産肥料数 15 入手場所 所持するモンスター ちびケットシー ヤングケットシー ケットシー 備考 Last Update 2017-03-29 20 43 47 (Wed) しっぽを膨らます しっぽを膨らます 属性 射程 種類 貫通 威力 対象 AP 無 - - - - 自身 5(5) 詳細 防御力↑(中)化 期間:2 使用部位:爪 ※APの()内は同属性時の消費量 LvUP情報 防御力↑効果+5.00% 肥料 生産肥料数 ?? 入手場所 所持するモンスター ヤングケットシー 備考 Last Update 2017-03-29 21 01 07 (Wed) 特性 クイックグロウ★ クイックグロウ 詳細 獲得経験値20%↑ LvUP情報 獲得経験値2.00%↑ 肥料情報 生産肥料数 10 入手場所 所持するモンスター ヤングケットシー ヤングシャックス ハチ ナンディン★ ペガサス★ 備考 Last Update 2017-04-13 18 51 48 (Thu) ※★はロックされている特性 モンスター進化 ケットシー ケットシー 進化素材 進化のレリック×22 スーパーレアのルーン×1 虎の像×22 光のエレメンタル×23 必要ゴールド 10,000 G ケットシーの詳細 ブリンクス ブリンクス 進化素材 進化のレリック×23 スーパーレアのルーン×1 虎の像×22 闇のエレメンタル×23 必要ゴールド 10,000 G ブリンクスの詳細 進化ツリー N R SR L SL UL 入手方法 ちびケットシーを進化 Last Update 2017-04-02 16 53 15 (Sun) 見た目 ステータス スキル 特性 進化
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1048.html
301 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/03(火) 17 06 58 ID Qogub4tq mixiのヤンデレコミュで『ヤンデレ喫茶の同人誌作ろうぜ!!』って企画があった……はず。 302 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/03(火) 20 56 37 ID bhK99rbs 297 こんな感じ? ↓ とある掲示板で、面白い書き込みを見つけた。 『 なぁ、みんな! ツンデレ喫茶があるんだからきっとこれからはヤンデレ喫茶もメジャーになり、テレビに進出………………………………無理か。 きっと警察沙汰になるもんな 』 僕がよく覗きにいくスレッドの名前は『ヤンデレスレ』。 ヤンデレとは、『男性を愛するあまり心を病んでしまった女性』のことを差して使う言葉だ。 そのスレッドはなかなかの盛況ぶりである。 帰ってきてからこのスレッドでSSを読んだり、雑談するのが僕の毎日の楽しみだ。 それはともかく。 さっきの書き込みにあるように、ヤンデレ喫茶というものが存在していたら面白い、と僕は思った。 そこで、早速僕は行動を開始した。 比較的仲のいい友人二人に連絡を取る。 彼らは、都内某所のメイド喫茶に頻繁に通っている。 詳しく聞いてみたところ、友人Aは8回、友人Bは6回同じところに通っているという。 ちなみに僕も彼らに連れられて、先日までで4回ほど通っている。 ヤンデレスレに投下されたネタによると、10回通うと特別サービスということで 特別ケーキをごちそうされて、その後で監禁されてしまうらしい。 僕が『メイド喫茶に10回通って、監禁されるか試そう』とメールすると、 友人Aは『参加希望 ノ』と返信し、 友人Bは『ヤンデレにレイプされたいので参加キボンヌ』と返してきた。 そういうわけで、僕と友人二人でヤンデレ喫茶が存在するのかを検証してみようと思う。 303 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/03(火) 20 57 42 ID bhK99rbs 都内の大通りから少し離れた場所にある、メイド喫茶が検証の場所だ。 初めてメイド喫茶に足を踏み入れたときは「父さん母さん生まれてきてごめんなさい」と思ったが、 実際にはただウェイトレスさんがメイド服を着ているだけのお店だった。 意外と普通のお店だな、というのがメイド喫茶に対する印象だった。 ―とはいえ、気が引けるのは相変わらずではあるが。 それはともかく、さっそくメイド喫茶の扉を開けるとしよう。 からんからん、という軽いベルの音が扉の上から聞こえた。 そして、入り口の近くには白と黒の組み合わせが男の妄想を掻き立てる、 メイド服を着た女の子が立って、僕たちに向けて挨拶をした。 「お帰りなさいませ。ご主人様」 うやうやしく頭を下げた女の子の髪には、フリルのついたカチューシャが飾られている。 僕としては、このカチューシャがメイド服の一番素晴らしいところだと思う。 ちなみに、友人Aにそう言ったら、「メイド服といったらエプロンだろう!」と声を荒らげ、 友人Bは「はん! メイド服はロングスカートが最高なんだよ!」と吐き捨てた。 だが、なんと言われようと僕はカチューシャが好きなのだ。ここはゆずれない。 特に理由は無いけれど。 メイドさん(ここでは便宜的にそう呼ぶことにする)に案内されて、三人で同じテーブルにつく。 「何にいたしましょうか。ご主人様」 と、漆黒の長い髪を伸ばしたクールな印象のメイドさんが聞いてきた。 僕はアイスカフェオレを注文した。友人二人とも同じものを、と言った。 「お待たせいたしました」 しばらく待っていると、さっきのメイドさんがアイスカフェオレの入ったカップをトレイの上から一つずつ、 僕たちのいるテーブルの上にゆっくりと置いた。 「それでは、ごゆっくりおくつろぎくださいませ」 と言いながら頭を下げると、メイドさんは他のお客さんの接客へと移っていった。 アイスカフェオレに口をつける。 舌で味わって見る。が、特に変わった味もしなかった。 「まだ10回通っていないからだろう」と僕は思ったが、友人二人はどこかつまらなさそうな顔をしていた。 アイスカフェオレを飲んだ後、僕たち三人はお店をでることにした。 「いってらっしゃいませ。ご主人様」 髪の長いメイドさんが頭を下げながら、僕たちを見送った。 この日で、メイド喫茶へ通った累計回数は僕が5回、友人Aが9回、友人Bが7回になった 304 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/03(火) 20 59 37 ID bhK99rbs 検証二日目。 もしヤンデレスレのネタが実現するとしたら、友人Aは今日監禁されてしまう。 それを理解しているからだろう。 友人Aはスーツを着てメイド喫茶へやってきた。 しかし、スラックスはしわだらけだし、ジャケットのボタンはほつれている。 はっきり言って、カッコ悪い。 友人Aにさりげなく注意してみたら、「あえて着崩すのがいいんだよ」と、薄く笑いながら言った。 僕は「それを言っていいのは着こなしを知っている人だけだ」と思ったが、あえて言わないでおいた。 大通りからわき道に入り、メイド喫茶の前にやってきた。 もちろん、今日の検証場所も同じ場所だ。 「おかえりなさいませ。ご主人様」 と、お決まりになった出迎えの台詞でメイドさんに挨拶をされた。 そのメイドさんは、一日目と同じ、黒い髪に真っ白なカチューシャが映える人だった。 カウンターのテーブルに三人並んで座り、先日と同じくアイスカフェオレを三人分注文した。 ネタが実現するならば、この後で友人Aの前には薬の入ったケーキが置かれるはずだ。 「お待たせいたしました」 髪の長いメイドさんがトレイを持って僕たちの前にやってきた。 そのトレイの上にはカップが三つあるが――ケーキが置かれていなかった。 それを見て、僕は「ああ、やっぱりか」と思った。 しかし、友人Aは首が折れたのではないか、というほどにうなだれた。 友人Bはいったいどれだけの肺活量があるんだ、と言いたくなるほどの長さでため息をついた。 しかし。 「ご主人様! お着物のボタンがほつれております!」 メイドさんが突然に慌てた声をだした。 「え、あ、その」と友人Aがしどろもどろになっていると、 「私が、すぐに手直しいたします!」 と言ってから、メイドさんが友人Aを店の奥へと引っ張っていった。 「もしかして、実験成功か?」と僕たちは顔を見合わせた。 そして、友人Aが店の奥へと引っ張られていってから一時間が経過した。 「このまま戻って来るな!」と僕は祈った。友人Bもそう思っていたはずだ。 いや、友人Aを嫌っているからではない。 もしこのまま戻ってこなかったら、ヤンデレスレのネタが実現するからだ。 数分待っていると、『チャーンチャチャンチャン チャーンチャチャンチャンチャーン』というメロディーが聞こえた。 『TAXI』のテーマソングは僕のメール着信音ではない。友人Bのものだ。 友人Bが届いたメールを確認する。――それを見た彼は、顔に深いエクボを浮かべた。 彼が僕に向けて、携帯電話の画面を見せる。 『おまいらさきにかえてろ』 ……おそらくは、『お前ら、先に帰ってろ』と送るつもりだったのだろう。 つまり、一緒に帰れない、ということだ。そして、友人Aは店の奥に連れて行かれてこんなことになった。 これが意味することは――ひとつしかない。 都市伝説的なヤンデレ喫茶は、ここに――大通りから外れた場所にこそ、在ったのだ。 そのあと、会計を済ませた僕らは興奮をなんとか押さえ込み、 見送るメイドさんに見向きもせずに、店をあとにした。 この日で、メイド喫茶へ通った累計回数は僕が6回、友人Bが8回になった 友人Aは、監禁(?)されてしまったので、カウントしない。さらば――エプロン萌えの勇者よ。 305 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/03(火) 21 01 53 ID bhK99rbs とりあえず出来上がっている分を投下しました。 今日~明日で全て投下し終わります。 306 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/03(火) 21 05 44 ID w5w+UrXk 友人Aどうした?! 面白いな、これ 待ってるよ! 307 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/03(火) 22 18 16 ID lQdAvuTW ていうか三次は基本的にだめだろ常識的に考えて・・・ ヤンデレが広まるとツンデレと同じ末路をたどるような気がする 308 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/03(火) 22 45 12 ID q4P0y3Do どれが三次だって? 309 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/03(火) 22 49 34 ID PHaNfVPg ヤンデレ喫茶だろ 310 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 01 39 48 ID 04qMFGEC さがってるage 311 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/04(水) 02 07 38 ID 7cbl3E8J 投下する。エロ注意。 312 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/04(水) 02 08 30 ID 7cbl3E8J 検証三日目。 僕と友人Bは昨日に引き続き、またしてもメイド喫茶へとやってきた。 ちなみに友人Aとは連絡がとれなかった。そのため、今日は同行していない。 しかし、僕には――いや、僕と友人Bには確信があった。 「友人Aは、ロングヘアーのメイドさんに監禁されてしまったのだ」という、確信が。 そのため、僕と友人Bははやる気持ちを抑えつけるのにかなりの労を要した。 僕はアルバイト中、ずっとうわの空で過ごしていた気がするし、 友人Bは朝の5時に起きて、僕にメールを送ってきた。 『早く行こうぜメイド喫茶!』というのが本文だったが、午前1時に眠りについた僕としては実に不愉快だった。 ともあれ、今日も憧れの監禁に向かう一歩を踏み出すことにした。 具体的には、メイド喫茶の入り口のドアを開けた。 「……いらっしゃいませ。…ご主人様」 挨拶してきたのは、昨日入り口近くに立っていたメイドさんではなかった。 昨日のつややかな髪をした女性ではなく、どこかくすんだ印象のある黒髪だった。 髪型はボブカット。そして、縁無しの丸い眼鏡をかけている。 だが、もっとも印象的なのは、エプロンの胸元を押し上げている巨乳であった。 見るつもりはなくても、つい凝視してしまいそうになる。 友人Bにいたっては、誰が見てもセクハラにしか思えないような目でメイドさんを見つめていた。 主に胸を。彼の萌えポイントであるロングスカートには目もくれない。 所詮、彼にとってはその程度のものだった、ということだろう。 僕は彼女の髪に飾り付けられているカチューシャを見た。 ――至福。メイドにはカチューシャがあればいいのだ。胸など、おまけの要素でしかない。 メイドさんの小さな声に導かれるようにして、テーブルにつく。 僕は、「昨日の髪の長い女性は?」とメイドさんに問いかけた。 「あ……実は、昨日付けで……、やめ、てしまったんです」 僕の問いに対して、彼女は僕の視線におびえるような震えた声でそう言った。 そのまま下を向きながら、 「ご注文は、その……何に、いた、いたしま、しょう……?」 と言った。 僕はアイスカフェオレを注文した。友人Bは、カプチーノを注文した。 メイドさんがおどおどとした様子で僕たちの前から去って言った後、 僕は友人Bに「なんで今日はカプチーノなんだ」と聞いた。 彼は、「彼女の顔を見ていたら、カプチーノを注文してしまったんだよ」と言った。 その後に、「あの眼鏡、そしてあの豊満なバスト……まるでカプチーノの泡のようじゃないか」と続けた。 どうやら、友人Bは眼鏡をかけた巨乳のメイドさんに惚れてしまったらしい。 そうでなければ、そんな意味不明な言葉を発するはずがないからだ。 その後、アイスカフェオレとカプチーノをそれぞれ飲み干し、店を後にする。 巨乳のメイドさんが見送ってくれたが、彼女の声は小さくて聞こえなかった。 三日目にして、メイド喫茶へ通った累計回数は僕が7回、友人Bが9回になった。 ――明日、友人Bは10回目のメイド喫茶通いを達成する。 313 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/04(水) 02 09 34 ID 7cbl3E8J 検証四日目。 僕と友人Bは大通りから横道に入り、ひとけの少ない路地を肩を並べて歩いている。 僕の右を歩いている友人Bは、タキシードを着ていた。 「なぜタキシードを着ているのか」と問いかけると、友人Bは首もとの蝶ネクタイをつまんだ。 「今日は俺の一世一代の晴れ舞台なんだ。そして……最後のな」と彼は言った。 僕は何も言わなかった。ただ、心の中で彼の言葉に同意だけすることにした。 メイド喫茶のドアを開けると、メイドさんが二人、向かい合って立っているのが見えた。 昨日の巨乳のメイドさんと、金髪ツインテールのメイドさんだった。 二人は実に対照的だった。 とても暗く、輝きの無い黒髪と、蛍光灯の光を反射するように輝く金色の髪。 エプロンの胸元を激しく隆起させている巨乳と、エプロンの形を崩さない貧乳。 その対照的な二人が、向かい合って口論をしていた。 「あんた! もっとはっきり喋りなさいよ!」 「ひぃっ……ごめ、ごめんなさい……き、気をつけます、から……」 どうやら、金髪のメイドさんが巨乳のメイドさんを叱っているようだ。 これはどうしたものか、と思っていると、突然後ろから大声が飛んできた。 「やめたまえ! そこのツインテールの貧乳メイド!」ということを言っていた。友人Bであった。 貧乳と言われたことに腹を立てたのか、金髪のメイドさんが友人Bを睨みつけた。 「何よ、このメイド萌えのオタク! 邪魔しないでよ!」 とてもメイドが言うような言葉ではなかった。――が、僕はあることに気がついた。 彼女は「ツンデレメイド」という存在である。 ツンデレ、プラス、メイド。萌え要素を無理矢理合わせたとしか思えない存在である。 事実、こうやって目にするとちっとも萌えない。 それはともかく。 友人Bは金髪のメイドさんの声に痛いところを突かれたのか、押し黙ったままだった。 そのまま居心地の悪い空気が続くかと思ったが、意外な人によってその空気は破られた。 「ごめ、ご、ごめんなさ、……ごめんなさい……ごめんなさい……!」 謝罪の言葉を述べながら、巨乳のメイドさんが立ち上がった。 くしゃくしゃの泣き顔をした彼女は友人Bの側を通り抜けて、店内から出て行った。 友人Bはしばらく呆けていたが、すぐにきびすを返してメイドさんのあとを追った。 僕も、とりあえずその後を追うことにした。 後ろで誰かに声をかけられた気がするが、この場では優先すべきことではないと思ったので、 彼らの後をそのまま追うことにした。 店内を出て、路地を見回しながら、友人Bと巨乳のメイドさんを探す。 ―――いた。メイド喫茶の向かい側の店の、裏手で向かい合っている。 僕は彼らのもとに近づこうとした。が、すぐにためらった。 友人Bが、メイドさんの眼鏡を外して、ポケットから取り出したハンカチーフで彼女の涙を拭っていたからだ。 友人Bの唇が小さく動いた。彼女に向かって、何かを言ったようだった。 すると、メイドさんがまた涙を流して、友人Bの背中に手を回して、抱きついた。 友人Bはメイドさんの黒髪をいとおしげに撫でている。 ――それは、父が我が子を泣き止ます仕草にも見えた。 邪魔をするのも野暮に思えたので、僕はその場を後にして、家路につくことにした。 もし、今日のことをカウントするならば、メイド喫茶へ通った累計回数は僕が8回で、友人Bが10回ということになる。 314 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/04(水) 02 10 56 ID 7cbl3E8J 検証五日目。 僕は今日もメイド喫茶にやってきて、アイスカフェオレを注文した。まだ届いてはいない。 携帯電話を見る。メールの着信も、電話の着信もなかった。携帯電話をポケットにしまう。 僕が誰からの連絡を待っているのかというと――友人Bからのものだ。 昨日、帰ってからも連絡をしたのだが、なしのつぶてだったのだ。 その原因がなんであるか。それはわかっている。 ――自分達が原因である。 『メイド喫茶に10回通うと監禁される』。 ヤンデレスレで語られたネタを真に受けて実行してみれば、この通り。 友人Aは黒髪のメイドさんと、友人Bは巨乳のメイドさんと一緒に消えた。店内に彼女の姿が無いからだ。 消えた、という表現は正確ではない気もする。 僕の見える場所から居なくなっただけで、彼らは――おそらく――この世界に居る。 ただ、見えないだけなのだ。つまり、それが『監禁』というものの実態である。 しかし――考えてみればなんでもないことにも思える。 世界が狭くなっただけなのだ。そう。ただ、男と女の二人だけしかいない世界に変わっただけ。 とはいえ、僕としてはそれは好ましくない。 僕はただ、ヤンデレ喫茶が存在するのかを検証したかっただけだ。 友人Aや友人Bのように、監禁されたかったわけではない。 僕は家族や友人、そして、社会に住む人々との世界を望む。 だが――今僕は監禁されるかもしれない、という状態に置かれている。 今日この店を出てから、明日ここに来れば、僕はきっと監禁される。 そう考えると、店内を優雅な足取りで歩くメイドさんたちが恐ろしく見えてきた。 彼女達は、僕を監禁しようとしているのではないか。という疑心暗鬼にとらわれる。 ――もう、やめよう。 ここまでやったらもう、疑う余地はない。『ヤンデレ喫茶は実在する』のだ。 あとは、それをヤンデレスレに書き込めばいい。 『俺の友達が10回メイド喫茶に行ったらいなくなっちゃったよ』と書き込めば、全ては幕を下ろす。 そのあとで適当にスルーされてしまえば、心のもやもやもなくなるはずだ。 ――さらば。友人Aと友人B。 椅子から立ち上がると、金髪のメイドさんが僕の前にアイスカフェオレを持ってきた。 「あ……これ、いらないの…?」 トレイにはアイスカフェオレが注がれたカップが乗っている。 先日までは味わって飲んでいたそれも、いまとなっては恐ろしい毒物に見えてくる。 僕は「いらない」とだけ告げて、レジに立っているただ一人の男性ウェイターにお金を払う。 そして、店をでるためにドアを開ける。 と。 「待って! ……行かないで、お願い……また、ここに来て――来て、下さい……」 金髪のツンデレメイドが僕のシャツの裾をつまんでいた。 その姿を見ていると、そのままお持ち帰りしたくなる。 だが、それをしてはいけないのだ。監禁されるなんて、僕は御免だ。 全力で走って店を出て、路地を駆け抜け、大通りに出る。 これで、メイド喫茶に行ってから通算9回目。しかし、もうあの店にいくことはない。あっては、ならない。 315 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/04(水) 02 12 11 ID 7cbl3E8J 自宅の前までようやく辿り着いた。 メイド喫茶から立ち去ったものの、さっきの金髪メイドが追ってきているかもしれない、 と思うとゆっくり歩いて帰ることができず、自宅前まで走ってきたのだ。 これなら、後をつけられたとしても、さすがにわかるまい。 僕はこれでも逃げ足だけは速いのだ。 高校では陸上部のエースとして慣らした足だ。そうそうなまるものではない。 ふと、時刻が気になった。 ジーンズの後ろポケットに入れた携帯電話を取り出そうと、手を入れる。 しかし――そこには何も入っていなかった。 走ったばかりで温まっていたはずの体に、冷たいものが走る。 どこで落とした?走っているときか?――もしそうだったら、僕でもさすがに気づくはずだ。 次に考えられるのは、どこかに忘れてきた、ということだ。 たしか最後に携帯電話を見たのは、メイド喫茶だった。 そうだ。そして、後ろのポケットに入れた。それは覚えている。 その後、勘定を済ませて、それから――――あの、メイドさんにくっつかれた。 ということは、彼女が僕に近づいたときに掠め取ったのか? もし、そうであればまたメイド喫茶に行かなければならない。 そして――――そのとき僕は、あの店に10回目の靴の跡を残すことになる。 結果、僕は監禁される。 相手は、おそらくあの金髪のツンデレメイドだろう。 彼女以外に話をしたメイドさんはあの店にはいない。 携帯電話を放置しておいたら、他人に悪用される可能性もある。 それは良くない。 この情報化社会で情報を漏らすことは、人間関係にも悪影響を及ぼす。 そこまで考えて、僕は決断した。 ――もう一度だけ、あのメイド喫茶へ行こう。 もちろん行くだけだ。 男性のウェイターさんに声をかけ、ツンデレメイドから携帯電話を返してもらう。 拒否されたら、その場合は警察に連絡をすればいいのだ。 あのツンデレメイドには近づかない。 それさえ守れば、僕が監禁されることはない。 僕は、もう一度メイド喫茶へ向かうために、さっき走ってきた道を引き返すことにした。 316 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/04(水) 02 14 00 ID 7cbl3E8J メイド喫茶についたとき、玄関には『CLOSED』の札が張り付いていた。 おかしい。まだ太陽は沈んではいない。 どう考えても、普通の喫茶店が閉店するような時間ではない。(メイド喫茶が普通かどうかは置いておくとして) ――店が閉店していては、どうしようもないな。 そう思い、立ち去ろうとしたら。 『キィィーーー』 という音を立てて、ドアがゆっくりと開いた。 そして、ドアが開ききったとき、僕はおかしなものを見た。 「う、うっうっうぅぅ……」 金髪のツインテールをしたメイドさんが、立ったまま、顔に手を当てて泣いていたのだ。 彼女の足元には、トレイと、それの上に乗せられたコーヒーカップがあった。 カップにはキャラメルのような色をした液体――カフェオレが注がれていた。 おそらくは、僕が注文したカフェオレだろう。 だが、何故それを今までカップに入れたままにしているんだ――? 「私のいれたカフェオレ……どうして、飲んでくれないの…? なんで? 私………が、私が悪いの? ……あなたに、なにかしちゃった? いつも、来た時には飲んでくれたの、にぃ……どし、て……? 私が、いれた、い、れ…ぁ…う、ふぅぅぅ、うう、う、う………」 彼女は、両手を顔から離して、僕に向かって消え入りそうな声で語りかけてきた。 僕はその姿に――ヤンデレヒロインの影を見た。 健気で、惚れた男のために懸命に尽くす、心を病んだ女性たち。 そして、主人に奉仕するメイドという職業。 僕には、その二つがどこか似通った部分があるように思えてきた。 気づいたら、僕は歩き出していた。 大きな目から涙を流す金髪のメイドさんの元へ向けて。 何も考えられなかった。 ――彼女のその涙を拭いたい。 それだけしか、考えられなかった。 そして、僕が店内の床に右足をつき、次に左足をついたとき。 ばぁん! と真後ろから大きな音が聞こえてきた。 振り返ると、ドアが閉まっていた。 ノブをひねる。押しても、引いても、開かない。 鍵がかかっていた。 317 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/04(水) 02 15 09 ID 7cbl3E8J 「あぁははは……あぁはははははは……やったぁ……ヤァッタァァァァ! これで、これでこれでこれで! あなたはわたしの、わたしはあなたのものよ!」 笑い声に振り向くと、金髪メイドが大きい目をさらに大きく、目玉が飛び出すのではないか、 と思うほどの大きさにして、僕を見つめていた。 僕は、呼吸が重くなるのを感じた。 「うれしい。とぉっても、すっごく……うれしい。 ううん。言葉になんてできないし……、言葉にするなんてもったいない。 この想いは、私の! 私の! 私だけのものよぉ! そして! あなたもぉ! ねえ、うれしいでしょ? ねえ。ねえねぇねえねぇねぇーーーーーーーー!」 金髪メイドが僕の肩を掴んだ。 そのまま、前後に揺らす。 だんだんと、その動きが早くなっていくのがわかる。 そして、僕が気持ち悪くなり、酔いそうになったとき――足払いをかけられ、仰向けに倒された。 金髪メイドは倒れている僕の胸の上に腰を下ろし、馬乗りになった。 彼女の右手にはコーヒーカップが握られている。 「さあ……召し上がれ」 そう言うと、彼女はとても美しい金髪の上から、カフェオレをかぶった。 ばしゃり、と。 勢い良く。ためらいなく。 それは彼女の金髪を伝い、幼さの残る顔の額、こめかみ、鼻の横を通り、彼女のメイド服を濡らしていく。 その顔を拭いもせず、彼女は僕の唇に、自分の唇で――くちづけた。 唾が、まず入った。 はじめのうちだけカフェオレの味がして、その後は甘くも苦くも辛くもなく、舌に泡の感触だけを与えてきた。 僕がそれを飲み込まないように必死に喉を引き絞ると、彼女は両手で僕の脇に指を当てて、くすぐった。 すると、引き絞っていた喉の力がほんの少しだけ緩められて、彼女の口液が喉の繊細な部分にかかった。 たまらず、僕はむせた。 一回、二回と咳き込む。僕と彼女の唇の結び目から唾液があふれ出した。 それでも、金髪のメイドは唇を離さない。 今度は、舌を入れられた。 小さい舌だった。僕がいつも口内に擦り付けている、自分の舌ではなくて、もっと細くて、 もっと薄い、それでも温かい熱を持った舌だった。 口内で蠢くそれは、上顎、下顎の順に歯茎をゆっくりと這いずり回る。 舌の裏に、ざらざらとした感触が生まれた。 時に細かく、時に素早く動く彼女の舌が僕の顎の筋肉を弱らせていく。 「ん……ふふふぅん♪」 金髪メイドは僕から顔を離すと、唇を結んだまま、鼻でわらった。 318 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/04(水) 02 16 30 ID 7cbl3E8J 右手をつかまれた。 そして、馬乗りになっている彼女の左足の下を通り過ぎると、彼女のスカートの中に持っていかれた。 僕の手の甲と、彼女の掌が重なる。 そして指の一本ずつに、それぞれの指を添えられた。 人差し指と、中指が動いて、彼女が身に着けているパンツの上から、秘所を弄らされる。 僕の指が曲がると、彼女が両足で僕の両脇を締め付け、指が秘所から離れると軽く腰が浮く。 まるで、僕の指と性行為をしているかのようだった。 金髪のメイドは腰を動かしながら、空いている右手でブラウスのボタンを外そうとし始めた。 しかし、腰を動かしていて、さらに焦点の合っていない目では上手く外せないのか、もたついていた。 「……こうしちゃお♪」 僕の左手を掴むと、またしても指を添えて、ブラウスのボタンとボタンの間に、僕の指を差し込んだ。 そして、彼女は一気に腕を下ろした。 ぶちぶち、という音がして、ボタンがちぎれてブラウスとエプロンがはだけ、 勢いよくおろした指の勢いに負けて、ブラジャーまでがずれた。 彼女の決しておおきくない乳房には、ピンク色の乳首があった。 白い肌の上にあるそれは、雪の上に落ちた桜の花びらのようだった。 金髪の雌は僕の指を操作し、右の乳首をつまませた。 その途端、彼女の口から小さな声が漏れて、僕の指にはぷにぷにとした肉の感触があらわれた。 僕の指を使って乳首を押し込み、つまみ、そのまま上に下に、左右に弄る。 物足りなくなると、今度は左の乳首をつかって同じことを繰り返す。 僕の胸の上で暴れる腰はでたらめな動きになっていった。 前に動くと思ったら、腰で円を描き、左にいくかと思ったら上へと動く。 「あっん! も……ふぅ、あっ! …………あはっ♪」 金髪のメイドは胸の上から腰を浮かせて、後ろに下がっていく。 そして、すっかり硬くなっている僕の股間を軽く撫でた。 「…・・・これ、いただくわ……」 そう言うと、彼女は僕の身に着けているベルトを外し、ジーンズを膝まで下ろした。 その次は、僕の下着までも、ずらした。 それまで衣服の上に圧迫されていた陰茎が開放される。 すぐに金髪メイドの小さな手がそれを覆い隠す。そして上下に動かしだした。 すかさず、自分の口からうめき声が漏れた。 冷たい手の感触と、乱暴に動き出していく、速度さえもいびつな上下運動。 陰茎が、どんどん伸びていくような気がした。 腰の奥に溜まっていたものが引っ張り出されて、限りなく伸びていく。 319 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/04(水) 02 18 56 ID 7cbl3E8J ――が、突然その動きが止まった。 思わず、「なんで」の「な」までを口に出してしまった。突然、竜巻のような快楽から開放されたからだ。 「だ、め、よ。……全部、なかにいれてぇ。中にぜぇんぶ……、だしてもらうから」 そう言いながら、彼女は右足だけを上げて、ショーツを脱いだ。 笑いながら腰を動かし、淫裂を陰茎にそって這わせる。 それを幾度か繰り返すと、垂直に立つペニスを秘所で後ろに押し倒しながら、 亀頭を彼女の入り口にぴたりと当てる。 腰をゆっくりと回しながら、彼女の下の口が陰茎を少しずつ咥えていくのが感じられた。 途中で、軽く引っかかりを感じたが、金髪のメイドはさらに笑顔を愉悦に歪め、そして――腰を落とした。 うめき声や、叫び声は出さなかった。 むしろ、笑い声の大きさがさらに増えた。 僕と彼女は、そのとき完全に繋がっていた。 僕にも彼女にも、その場所自体がスカートに隠されていて見えてはいなかったが。 金髪のメイドは髪を振り乱し、肩を上下させ、腰を乱暴に振りはじめた。 乱れていく。僕の意識が。 乱れている。メイドの体も、呼吸も、笑い声も。 締め付けられると陰茎が爆発しそうに思えるほど膨らむのに、 今度は緩められて快楽を遠くへと追いやっていく。 「あっは、は、はあぁ、あっすき、すきぃ…好きよぉ……おっ!」 彼女の動きは、止まらない。 がくがくと顎が上下に揺れて、頭も前後に振られている。 背中と、肩は入れ代わるように前へ行ったり、後ろへ行ったりあわただしく動く。 腰はどんな方向にでも動いた。 上と下、前、後ろ、斜め、横。 ときには、腰を回す動きをする。そのとき、彼女の上体は腰を中心にして円を描く。 首をがっくんがっくんと動かしながら、哄笑をあげながら。 そして、とうとう――僕に限界が訪れた。 僕は、全力で喉から声を絞り出した。 足、背中、腹、腰。全てに溜まっているものが陰茎の出口から精液とともに吐き出される。 その全ては、金髪のメイドの膣内に注がれた。 「あたしぃ、あなたの……くひ、ひく、くひひ……こども、うむ……からね……」 その言葉を聞いて、僕は完全に、自分の立場を理解した。 僕は――ヤンデレメイドに縛り付けられた。 別の言い方をすれば、金髪メイドに監禁されたのだ。――――完膚なきまでに。 終 320 名前:ヤンデレ喫茶は実在するのか? ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/04(水) 02 21 32 ID 7cbl3E8J 終わりです。 297さん、三スレの小ネタを書いてくれた方。 勝手に使用してすみませんでした。 321 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 03 43 57 ID lYE8XNXW イヤッホオオオオオオオオオオオオオオオオオオウ! GJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJ! 322 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 06 16 07 ID aCH5DjRu ツンデレ喫茶:営業。ツンデレはポーズ ヤンデレ喫茶:マジ。ヤンデレの素質がある子を雇う。 むしろ店員が気に入った子を拉致るタメの店、か。 323 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 11 55 26 ID oZdnnlcH ヤンデレ喫茶KOEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE 324 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 12 23 12 ID UroiYnml これはシリーズ化希望ですねww 主人公とヒロインを変更して常に違うお話を作ることも可能だw 巨乳メイドと友人Bが気になるのは俺だけかww 325 名前:297[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 13 02 17 ID m1shhhk+ 320 いやこちらとしても本望だ。ありがとう! にしても……俺もう軽い気持ちで喫茶店入れねぇ 326 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 13 14 33 ID 5R7paCl3 324 やべぇ、俺今9回目なんだが 今週行くべきか行かざるべきか… 327 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 13 36 08 ID c1Gv0uWs 大丈夫大丈夫。女友達とか女兄弟連れてって牽制させれば大丈夫 328 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 13 38 06 ID rILAVw8l 326 お前に「行かない」という選択肢は無い 329 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 13 48 00 ID m1shhhk+ 327 バカ!お前、女友達も女兄弟も解体されてハンバーグの材料になっちゃうだろ!! 330 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 14 54 27 ID Q5/0i2ba それ以前に、嫉妬深いキモ姉やキモウト、キモ馴染みだったらそんなところ行かせてもらえないんじゃね? 331 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/04/04(水) 15 46 31 ID DbqBhUSj 330 つか、そんなのが居るなら行く必要なくね? 332 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 15 49 23 ID tFwEAo8O 331 頭良いな。おまえ 333 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 16 00 32 ID oZdnnlcH 嫉妬深いキモ姉やキモウト、キモ馴染み自体この世に存在しなくね? 334 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 16 02 55 ID n5PIcIn1 その通りだ 335 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 16 11 09 ID FVMIoh8U 333 ブラコンな姉なら存在しているが・・ 336 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 16 27 26 ID aCH5DjRu しかし、だ。こんな風に都合よくヤンデレ少女をどうやって雇ってるんだ。 条件としては、 ・客に惚れるんだから現在彼氏なし。つまり、雇う時点でヤンデレではダメ。 ・惚れっぽいが一度惚れたら絶対にその人に一途。 ・惚れたら手段を選ばない。 こんな人を雇うべきだ。 そして、好きな人が10回来たら持ち帰っていいと教え込む。 あれ?もしかすると、あえて罠をしかけて10回通うようにしてるんじゃね? 逆に気に食わない男は中々店に来れないようにしてなwww 337 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 16 29 40 ID 4FnIxPkB あんま深く考えないほうが吉ってばっちゃがいってた 338 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 16 34 46 ID lYE8XNXW ヤンデレはヤンデレに引き寄せられるってばっちゃがいってた! 339 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 16 45 46 ID m1shhhk+ おばあちゃんが言っていた。 世界は自分を中心に回っている、と 340 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 16 46 48 ID m1shhhk+ さらにこうも言っていた。 その方が楽しい、とな 341 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 17 15 55 ID m1shhhk+ 書き込みミスしたー ちょっとヤンデレ喫茶行ってミンチにされてくる。 みんな、ごめん 342 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 18 47 09 ID wlxoz18X その喫茶店は実は時空の狭間にある「ヤンデレ界」に属しているんだよ いまだ最愛の人を見つけられずに居る潜在的ヤンデレは自然と引き寄せられるのさ 343 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 19 58 10 ID PNxzaUaF ヤンデレ喫茶って10回も通えば・・監禁してくれるのか・・ 自分のためにヤンデレ化してくれる女の子は責任とって付き合うぜ!! というわけでその場所を教えてくれないか? 344 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 20 08 23 ID aCH5DjRu 343 店員に気に入られなきゃ10回目行けずに終わりだからな。 俺なんか10回目行こうとしたら何かしら災害や妨害に見舞われる。 336の最後の1行はマジだった。 345 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 20 20 42 ID UhnyUmAu ええい、まだるっこしい! そのヤンデレ界とやらに行ける、銀河鉄道の切符を俺にくれ! もちろん片道でいいから 346 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 22 34 39 ID 5R7paCl3 ふと思ったんだが、 女、男がメイド喫茶に行っている事を知る ↓ 自分以外の女が男にベタベタするのが許せないので、そこでバイトする ↓ 店、女の熱意に打たれ男が10回来客したら「お持ち帰り」して良いと言う ↓ 女、約束通り男を「お持ち帰り」 想い人のいる友達にこの事を話す ↓ 以下、無限ループ 347 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 23 15 41 ID ORukf7MX 実の黒幕は店長だな……。 おそらく店長はヤンデレの素質を見切る慧眼を持っている。 そして、スマートに明るい未来へと誘導するための、 さりげない言葉の投げ掛け方もマスターしていると見た。 348 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 23 44 48 ID aCH5DjRu 346 そこいらの話も読みたいなぁ。 表向きは普通のメイド喫茶を装い、ヤンデレ少女の恋の手助けをする。 ただ、何度も通う人に都合よく恋する人がいるのか、 逆にヤンデレの恋する相手を都合よく喫茶店の常連にできるのかが難しい。 まあ、最初はダミー用の予め用意された普通のメイドがいるよな。 だが、店長が男だとダミーメイドに計画が知られた途端、逆に自分が狙われて持ち帰られたりしてな。 349 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/04(水) 23 49 32 ID 5kyVKZ2P いや、俺ならば仮令女店長でもその可能性は否定しない。 350 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 00 24 28 ID 5lRL2Fmz 349 なんのこっちゃ 351 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 00 28 05 ID 5lRL2Fmz とりあえず、ヤンデレスレにヤンデレ喫茶の情報を書き込み、 【俺】、友人A、友人Bを喫茶店に通わせるようにしかけたのは、 彼らを狙ってた長髪、巨乳、ツインテールのメイドって事でFA? 352 名前: ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/05(木) 01 09 56 ID NS2FAo27 324 それじゃ、おまいらの妄想と俺の妄想を混ぜてまたお話を書くことにするよ。 353 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 01 16 47 ID jp+SlvaG 352 ∧_∧ ( ・∀・)ワクワク oノ∧つ⊂) ( ( ・∀・)ドキドキ ∪( ∪ ∪ と__)__) 354 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 01 18 54 ID Tfj6q6qw 神降ろしじゃああ 355 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 03 14 08 ID dhFU8Zum 誰か俺の気持ちに答えてくれーっ!!!! ヤンデレ喫茶はーっ 356 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 03 27 42 ID ZSflysQN なんかアウターゾーンのミザリーみたいな店長を想像したんだが ヤンデレの素質がある女の子の前にふらりと現れてヤンデレ喫茶に 勧誘するんだ。その一方で男のほうもヤンデレ喫茶に誘導 357 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 09 27 52 ID YVIfEc41 355 王者のエロよっ! 358 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 10 09 36 ID 4xBz1KzQ 勧誘の場合こんな感じか? 「ねぇ、君! 今好きな人いるでしょ!おじさんにはわかる!!伊達に生きてきたわけじゃない。おじさんの目は確かだよ。 あっ!君の恋路の邪魔をする泥棒猫や女狐が彼の近くにいるでしょ? ほら、おじさんの目に狂いはない。 彼との2人だけの世界が欲しいんでしょ?でしょ?でしょ? やっぱり!! おじさんが協力してあげる。 えっ?どうするかって? 簡単、簡単。おじさんの店で働けばいいんだよ。 おじさんが、君の意中の彼が店にくるように仕向けるよ。彼が10回店に来たら、君は解雇だ。そして退職金のかわりとして、彼をお持ち帰り。好きなようにしていいよ。 ん?そんなことが許されるのかって? ほっといたら、彼は醜い泥棒猫どもに汚されちゃうよ? 君のもののはずなのに、どんどん遠くに行っちゃうよ。 ね、いやでしょ? そうそう、もちろん給料も出るよ。 働く気になったって?もちろん大歓迎さ!! これからよろしくね!! どうしてそこまでしてくれるのか? おじさんはこんななりだけど恋のキューピッドだからさ!!」 店長が病んでるように思えてきたぜ。 359 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 10 17 41 ID Qm98JzkY 358 ,,,,,,,,,,,,,,, ノ。; ,, ;,. 。;ヽ /;,. ; . /, ’ .,;,;ヽ ( ;,.( .;_.,; _,; );,..,/ ヾ,.;, .;` , ..,; ,,/ 店長予想図 360 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 10 19 18 ID Lq4YSlFq 358 それなら店長を女性にするとか(もちヤンデレ) 361 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 10 49 47 ID 5lRL2Fmz 360 いや、 348のような展開なら男性でもあり。 362 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 10 52 57 ID HsryTF/w 466 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 01 24 50 ID 7pxgBqcn 「お姉ちゃん・・巴君に言っておきたいことがあるんです」 「何だよ」 「どうして、巴君はお姉ちゃんの部屋に夜這いを仕掛けて来ないの? 全国の弟の皆様は問答無用にお姉ちゃんを襲うために布団に入り込むのに」 「いい歳して姉の寝床に入り込む人間はいないだろうが」 「そんなのダメですぅ!! 巴君は若い性欲を受け止めるのは世界でただ一人だけなのよ 他の女の子に痴漢やレイプすれば、亡くなったもとい、弟と夢の二人暮らしのために 謀殺したお父さんとお母さんに顔向けすることができないわ」 「いや、ちょっと待て。数秒待て・・。今、とんでもないことを言わなかったのか」 「そ、そ、そんなお姉ちゃんのことを性欲に飢えた狼の瞳で見つめないで 恥ずかしすぎるぅぅぅよぉぉぉおぉぉ!!」 「華麗にスルーしやがった・・このクソ姉」 「巴君・・乱暴な言葉遣いしないの・・。さあ、お姉ちゃんがベットの中で 大人の保健授業を教えてあげるから♪」 「うん。全力でお断り致します」 「そ、そ、そ、そ、そんな。実の姉、義理の姉、血の繋がらない姉に欲情しない 弟は不潔よ。不潔よぉぉ!! 巴君はそんな悪い子じゃないよね?」 「残念ながら・・最近、嫉妬スレやヤンデレスレを見て悟ったことがあるんだ」 「何かな?」 「キモ姉というのは弟の事を考えずに激しい独占欲と嫉妬心で檻に閉じ込めるのがスタンダードらしい。 これはあるある捏造なんてレベルを遥かに超えている都市伝説なんだけど・・ 姉は違うよな?」 「・・・・檻に閉じ込めるなんて・・そんなことは全国にいるお姉ちゃんなら誰だってやっていることじゃない!!」 「((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル」 「愛しい弟に近付く泥棒猫から守るためには家から一歩に出さないわ。プライベートも巴君の自由な時間すらも お姉ちゃん権限で全て管理してあげるよぉ・・。ずっと、お姉ちゃんは巴君の傍から離れないわ」 「ま、ま、まさか。キモ姉は実在していたのか・・」 「うふふふ・・巴君巴君巴君・・お姉ちゃんだけの巴君・・」 「ちょっと待ってよ・・本気で俺を檻に閉じ込めるのか?」 「お姉ちゃんの布団で肌と肌を重ね合うように抱きしめてくれるなら 檻に閉じ込める件については保留してもいいですよ」 「保留かよ!!」 「嫌なら今すぐにこの時のために作った地下牢の中に閉じ込める」 「ううん・・俺も今すぐにお姉ちゃんと一緒に寝たかったんだよ」 「やったぁーーー!! じゃあ、お布団の中に入ろうね」 結局、キモ姉を持っている弟は絶対に逆らうことができないだろうと 俺は姉の暖かなゆりかごに包まれながら、意識は遠くなって行った キモ姉SSをちらりと書いてみた 今は猛烈に反省している ヤンデレスレ向けのネタがあったから転載してきた キモ姉サイコーーーー!! 363 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/04/05(木) 11 29 52 ID IJ3OTuT5 修羅場に出てたやつか… 364 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 12 16 37 ID 9vR8WUur 358 全身痙攣! 365 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 12 18 16 ID YVIfEc41 364 見よ! 366 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 12 46 43 ID wcmF69gv 362 何このキモ姉・・・テラモエス 364 監禁室は血で染まっている! 367 名前: 364と 365の間に…[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 13 58 17 ID 9vR8WUur 電波狂乱! 368 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/04/05(木) 21 59 39 ID LecRitZn 社会人になっちゃってからこのスレを離れていたが… やっぱ無理やーーー!!ヤンデレがない生活なんて考えられない!! 369 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 22 00 42 ID LecRitZn 間違ってageちゃった。やっぱ疲れてるみたいだ… 370 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 22 11 33 ID x4RNbPa8 最近とある喫茶店でバイトしていたのだが、9日働いたらクビになってしまった。 そしたら先程そのバイト先から、また来てくれと連絡があった。 次であの喫茶店に行くのは10回目。 まさかな……………。 371 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 22 44 10 ID 4xBz1KzQ 370 お前はすでに死んでいる 372 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 22 53 43 ID bTlG1StJ 南斗水鳥拳 373 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 22 57 57 ID x4RNbPa8 372 効かねえよ。 肌に粗塩を擦り込んであるからな。 古代のベアナックルの選手は、そうやって切れにくい肌を作ったものさ。 バイト行って来まーす! 374 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 23 18 03 ID r9nm0KRu 一週間後―そこには元気に監禁される 373の姿が 「まさか、あの人が私のものになってくれるなんて思っていませんでした。 店長にはとても感謝しています。」 375 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 23 29 24 ID 4xBz1KzQ 373に敬礼!! 376 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/05(木) 23 44 42 ID 5lRL2Fmz 待て、男のバイトは何で雇うんだ。 377 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 00 03 10 ID yZP5QFvh 監禁するために決まってるじゃないか 378 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 00 19 02 ID qT8bVEa2 373はきっと扉を開けたのだよ。 379 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 00 44 28 ID wP2+pi59 376 「店長さん、実は秘密にしてたことがあるの。」 「どうしたの?〇〇ちゃん。怒らないから言ってごらん。」 「実は私の好きな人はお客さんじゃなくて同僚だった人なの。 その人の名前は―」 「 373さんだね?しかも一目惚れ。」 「?!」 「なんで知ってるの、って顔してるね。おじさんを見くびってもらっちゃあ困るなぁ。 言ったでしょ? 君の意中の彼が店にくるように仕向ける、って。 なにも客としてだけなんて言ってないよ。」 「じゃあ、なんで彼をクビにしたんですか!! もう会えないかもしれないじゃないですか!!!」 「落ち着いて。彼にもう一度店で働かないかって電話したから。 一度クビにしたのは彼に君との世界以外のものとお別れさせるため。 たぶん、もうすぐ来るさ。 あっ、ちょうど10回目になるからあなた達2人は寿退職だ! おめでとう!! 幸せになるんだよ。おじさん、応援してるよ。」 きっとこういうことがあったのさ 380 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 00 50 29 ID oKsZ0FHK そんな店長もありだったかな、と思いつつ、少しだけ投下。 381 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 00 51 33 ID oKsZ0FHK 俺は、メイド喫茶の店長というものをやっている。 店長という肩書きが引っ付いているが、実際店を回しているのは副店長で、 俺は椅子に座っているだけで、何も(と言っちゃなんだが)していないようなものだ。 俺がやっていることは、モニタを見ることと、スイッチを押すことと、メールを見ることだけ。 ひとつずつ説明していこう。 まずはモニタについて説明する。 モニタには、喫茶店の、内外の様子が映っている。 つまり、仕掛けてある監視カメラの映像を見ているのだ。 事務所の中に置いてあるモニタの数は6つ。 喫茶店の入り口から路地を見渡すように一つ。 店内に四つ置いてあるテーブルをそれぞれ監視するために、四つ。 カウンター内にいる店員の頭上からカウンター席を望むように、一つ。 いずれも、客が不審な行動をしていないかを監視するために設置されている。 たとえば――入り口に一番近い位置にあるテーブルに座っている若い男。 文庫本などを読みながら、注文の品が届くのを待っている。 たった今、本を畳んでしおりを挟み、それをテーブルの上に置いた。 大きく伸びをして、あくびをしている。 誰にも見られていないと思っているのだろう。 天井に顔を向けながら、顎が外れんばかりに口を開けている。 しかし、監視カメラを見ている俺からは、男の口内がよくわかる。 店員のメイドの一人が、トレイの上にカップを乗せて男のいるテーブルにやってきた。 男はあくびをやめて、腕をテーブルの上に置いた。 テーブルの上に置かれたカップを左手で持ち、唇をつけた。 そして、ソーサーの上にカップをもどすと、また文庫本を手にとり読み始めた。 店員はそのテーブルに背を向けて、立ち去った。 男は文庫本片手に、カップの中にある液体をちびちびと飲んでいる。 どうやら、まだこの男は10回目に達していないらしい。 普段ならこの時点で眠気を催して、テーブルに突っ伏しているからだ。 もしくは、店員がテーブルに近づいた時点でカップの中身を男にぶちまける。 その後で、その男は店の奥に連れて行かれるはず――おや? 382 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 00 51 43 ID yLs1zJQn ツンデレ喫茶が完全予約制のように、 ヤンデレ喫茶は選ばれた男性しか来られないんだろうな。 何も知らない人がやってきた場合、どうしていいかわからんもん。 383 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 00 52 33 ID oKsZ0FHK 先ほどまでカウンター席に座っていたスーツ姿の男が立ち上がって、 店員に向かって何かを言っている。 彼の前にいる店員は、ぺこぺこと何度も頭を下げている。 監視カメラに併せて集音・録音用のマイクを設置したりはしていないのでよくわからないが、 男がジャケットを脱いでそれに顔を近づける様から考えるに、店員が粗相をしてしまったようだ。 普通の店ならこの場で店長なりが登場するのだが、生憎俺はそんな面倒なことはしない。 カウンターの前にいる男は店員に何か怒鳴っている。 彼に向かって、店員が申し訳なさそうに頭を下げる。 店員のメイドが何かを喋ってから、男の手をとった。 店員は男を奥へ引っ張っていこうとするが、男はその手を振り払った。 カウンターに背を向けて、男は喫茶店の入り口へ向かって歩いていく。 ――どうやら、出番が来たようだ。 数少ない俺の仕事の一つ。 事務所の机の上を占領しているスイッチ類の操作。 数にして、およそ……50ぐらいだろうか。 ときどき無造作に増えているのでよく覚えていない。 ともあれ、今回のような『10回お店に来たお客様へのサービス』を拒む、 入り口へ向かって今も歩き続けている男に対しては、『car-2』スイッチを使う。 スイッチを押す。すると、カチッ、とあっけない音がした。 店先を映し出している監視用モニタを見る。 路地に停めてあるミニバンタイプの乗用車が動き出した。 乗用車には、もちろん人が乗っている。 運転ばかりは、ここにあるスイッチでは役不足というものだ。 今のスイッチは、ただミニバンの運転手に合図を送るためだけのものだ。 店の入り口と壁に張り付くように、ミニバンが停車する。 それを確認したあと、店内の様子を監視カメラで観察すると、 スーツのジャケットを腕にかけた男が入り口のドアを開けようとしていた。 喫茶店のドアは外開きになっているので、今のように外に車が停車していたら、もちろん開かない。 男は扉に向かって怒鳴ったあと、先ほど粗相をしたメイドの元へと向かう。 彼がジャケットを店員に手渡すと、店員が笑顔を浮かべたのが、俺からも良く見えた。 店員のメイドが男の腕を掴むと、男はたたらを踏みながらそのままメイドの腕に引っ張られて、 カウンター横のドアをくぐっていった。 ――さて、仕上げだ。 手元の、『K-01』スイッチを人差し指で軽く押す。 しかし、特に何が起こるわけでもなく、店内はいつもの静けさを保っていて、 店員のメイド達も普段の業務へとすでに戻っている。 では、このスイッチがなんなのか、というと。 ――かいつまんで言えば、お客様へ向けた、当店のサービスです。 384 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 00 53 48 ID oKsZ0FHK 最後に、メールについて。これが一番簡単な仕事だ。 事務所においてあるPCに届くメールを見て、プリントアウトすることだけ。 送り主は女の子ばかりだ。では、ついさっき届いたばかりのメールの内容を紹介するとしよう。 ----------------------------------------------- タイトル: お店で働かせてください 本文: 先日、A町の街頭でお会いした者です。 名前は、T村K子です。年齢は19歳。大学生です。 私と彼の近況を明記してください、とのことでしたので、以下に記します。 私と彼は大学の同じサークルに所属しています。 講堂でも、お互い隣同士の席になることがよくあります。 いつも、彼のほうから私の隣に座ってくるんです。 彼は、私のことが好きなんです。そうに決まっています。 でも、一つ問題があります。 彼の姉と名乗る人物が、私たちの仲を壊そうとしてくるんです。 この間、私は彼のためにお弁当を作りました。 腕によりをかけて、愛情をいっぱい、いっぱい込めました。 お弁当を持って、昼食の時間に彼を探し出しました。 そのとき、彼の隣には女が座っていました。 私はあふれ出す怒りを押さえ込み、彼らの隣に偶然を装って近づきました。 彼の隣に座っていた女、彼の姉の目といったら、もう、憎くてたまりません。 『なによあんた』『私の弟に近づかないで』 『あんたみたいな他所の女に弟は渡さないわ』という、独占欲が丸出しになっていたのです。 私は彼に弁当を渡すことなく、その場を立ち去りました。 大学から家に帰って、私は泣きました。 せっかく作ったお弁当を彼に食べてもらえなかった。 あの時、無理矢理にでも押し付けていけばよかった、と後悔しました。 何時間も泣き続けて、泣きつかれて眠って、起きたときに私は決断しました。 彼を、絶対に私のものにする、と。 そのためには、彼をあの女の手の届かない場所に連れて行くことが一番だと考えました。 あなたの言うとおりに、誰も知らない場所に監禁してしまえば、 あの女もきっと彼を諦めるに違いありません。 お願いです。私をあなたのお店で働かせてください。 どうしても、私は彼が欲しいのです。 彼も、私に監禁されることを望んでいるに決まっています。 最後に、彼の名前と年齢を記します。 O谷Tくん。19歳です。 他にも必要な情報がありましたら、連絡をいただければお教えします。 ----------------------------------------------- 385 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 00 54 56 ID oKsZ0FHK 事務所にあるPCに届くメールは、どれもこんな内容ばかりだ。 決まって、メールを送ってくる相手は年頃の女の子だ。 そして、男を手に入れるためにここで働きたい、ということが必ず書いてある。 ちなみにメールに書かれている『あなた』というのは、俺のことではない。 『オーナー』のことだ。 『オーナー』が、どんな人物なのかとか、何歳なのかとか、俺は何一つ知らない。 ただ、副店長の父親だということだけがわかっている。 副店長は、18歳の女の子だ。 身長は、160cmぐらい。 スリーサイズは、俺の目測では93・60・89。カップはF。 体重は、怖くて聞いていない。 ただ、いつも俺の体に乗ってくるときにそれほどの重さを感じないから、 体型に合わせたぐらいのものだと思う。 髪型はおかっぱで、メイド服と組み合わせるとかなりいい感じになる。 彼女がいつも浮かべている微笑からは、幻想的というか、非現実的な印象を受ける。 とはいえ、顔立ちがいいからいつもその笑顔を見ているだけで俺は癒されてしまう。 副店長――春香は、俺の恋人でもある。 俺たちの関係は、このメイド喫茶に俺がお客としてやってきたことから始まった。 そのころから、春香は喫茶店でメイド服を着ていた。 当時はまだ、副店長ではなかった。俺が店長になってから彼女も副店長になったからだ。 一目見た時から、俺は春香に惚れてしまった。 さきに挙げたように、周りにいるメイド達と比較しても際立つ魅力を放っていたからだ。 あの頃の俺はまだ女を口説くことに慣れていなかったから、声をかけることができなかった。 だから、春香に会うために俺は何度もこのメイド喫茶に足を運んだ。 椅子に座ってコーヒーを注文して、しばらく待っていると春香がトレイにカップを乗せてやってくる。 彼女が優雅な仕草でテーブルの上にカップを置く。 ナプキンを敷いて、ミルクと、砂糖と、銀製のスプーンをその上に置く。 春香は「ごゆっくりおくつろぎくださいませ」と言って頭を下げる。 きびすを返し、コツコツ、と小さな音を立てながら、俺のいるテーブルの前から居なくなる。 その一連の動作と、彼女の微笑を見ているだけで、俺の胸は締め付けられた。 ――春香が欲しい。 ――俺のものにしたい。 ――彼女を、抱きたい。 メイド喫茶にあししげく通っていたころの俺は、いつもそう考えていて、 その考えがそのまま目に宿っていたのではないか、と今では思う。 普通に考えれば、通報ものだ。 ともあれ、10回メイド喫茶に通うことになったあの日。 ――願いが、現実になった。 386 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 00 57 05 ID oKsZ0FHK 連投規制にかかりそうなので、一旦切ります・・・・・・ ただいま、エロシーンを書き続けております・・・・・・ 一時間~二時間はかかります・・・・・・ 387 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 01 22 46 ID M1TXGoEp 386GJ! 388 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 01 44 55 ID yLs1zJQn 386 割り込んですんませんでした~。 寝てる間に完成しそうなのでゆっくり待ちまーす。 389 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02 42 13 ID oKsZ0FHK 投下します。レイプ注意。 ↓ : : : 大学からの帰り。 人でごったがえしている都内の大通りを俺は歩いている。 大通りに面する場所には、色々な、多種多様な店舗が軒を連ねている。 大手百貨店、大型電気店、数十階建てのビルに、古今東西の料理店。 通行の邪魔になるような小型の立て看板を手でどけて、人の波を避ける。 ――めんどくせえ。 しかし、それでも俺の足は浮き足立っていた。 まるで天にも昇ろうかという気分ですらあった。 それは何故かというと、春香のいるメイド喫茶へと向かっているからだ。 今から春香の癒しの笑みを拝むことができるかと思うと、人の波もなんのその、というやつだ。 ホームセンターとコンビニの間に置いてある立て看板をどけて、通り抜けてからまた元に戻す。 人が一人余裕を持って通れるぐらいの幅の路地に入ると、 俺はいても立っても居られなくなり、駆け出した。 ――この先に、春香がいる。 それだけしか、今の俺の頭の中にはない。 それ以外は考えない。走りながら、勢いをつけすぎて軽く前のめりになる。 倒れそうになったところで、体を軽く前に倒して足を強く踏み込む。――倒れずに済んだ。 ボロボロの服で春香に会うなど、俺にはできない。 そうなったら今日は春香と顔を合わせることもできない。 こけるわけにはいかないのだ。 その後はスローペースで路地を走って、メイド喫茶の前に到着した。 緊張で震える手で、喫茶店のドアの取っ手を掴み、静かにドアを引く。 喫茶店の店内が、良く見えた。 木製のフローリングになっている床。 右手にふたつ、左手にふたつ、向かい合わずに交互に並ぶテーブル。 グラスやカップや大小の皿が納められた食器棚が奥に置いてある、カウンター。 そして、入り口のすぐ近く。 俺の立つ場所から見ると、右斜め前の位置。 「おかえりなさいませ。ご主人様」 メイド服を着て、ほほえみを浮かべる春香がいた。 390 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02 43 01 ID oKsZ0FHK 「お席に、ご案内させていただきます」 春香が優雅に頭を下げる。俺は首を軽く前に倒した後で、店内に足を踏み入れた。 春香は音を立てるなと命じられたかのように、小さな靴の音を立てて、前を歩いている。 思わず、その後ろ姿に息を呑んだ。 そのまま近づいて、彼女の細い体を抱きしめたくなったが、自分を叱り付けてそのまま歩く。 「こちらのお席にどうぞ」 春香がカウンター前の椅子を引き、座るよう促した。 無言でその椅子に座る。音を立てないように。クッションをゆっくりと潰すように。 「何にいたしましょう。ご主人様」 ――君を。 などとは言えるはずもなく、「コーヒーをください」とだけ告げる。 「かしこまりました。それでは、少々お待ちくださいませ」 そう言って、春香は手を前に合わせて、カチューシャを見せるように礼をした。 後ろを振り返り、春香はカウンターの中へと入っていった。 店内をカウンター席から見回す。 どのテーブルにも客はいないし、他のメイドさんもいなかった。 時刻はまだ四時を少し過ぎたばかりだというのに、めずらしいこともあるものだ。 「~~♪」 カウンターの向こうから、春香の鼻歌が聞こえる。 コーヒーを淹れながら、彼女は目を細めた、優しい笑顔でそこにいた。 彼女が嬉しそうにしていると、俺の心の中にも花が咲く。 そのまま、春香のハミングを目を閉じたまま聞いていると、しばらくして歌が止まった。 春香が、コーヒーカップをトレイに乗せて、カウンターから出てきたのだ。 「ご主人様。コーヒーをお持ちいたしました」 メイド服を着た春香が、左掌の上にトレイを乗せて俺がいる席の前へとやってきた。 コーヒーカップが乗せられたソーサーの縁を右手で持って、カウンターの上に置いた。 同じくカウンターに置かれたミルクと砂糖を入れようと手を伸ばすと、白い手が横から伸びてきた。 391 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02 43 44 ID oKsZ0FHK 「今日はご主人様が来られてから10日目になりますので、私めにやらせてくださいませ」 そう言うと、彼女は砂糖を入れて、次いでミルクを入れた。円を描くように。 コーヒーと乳白色の液体をスプーンで混ぜたあと、カップを差し出された。 「どうぞ。お召し上がりください」 右手の人差し指をカップの取っ手に回し、コーヒーを飲む。 いつもより、美味い。 なぜだろうか。――いや、愚問だな。 春香が淹れたコーヒーに、春香が入れた砂糖とミルクが合わさっているのだ。 俺の味覚は、これ以上美味いものは存在しない、と断言している。 そのコーヒーを味わって飲んでいるうちに、いつのまにかカップの中身が空になった。 残念に思いながら、カップをゆっくりとソーサーの上に置いた。 すると。 「ご主人様。もう一杯、いかがですか?」 春香がポットを持って、俺におかわりをすすめてきた。 せっかくの誘いを断るわけがない。 俺は「いただきます」と言って、コーヒーを淹れてくれるよう頼んだ。 ポットから、黒と琥珀の中間の色をした液体がカップに注がれる。 春香がコーヒーを注ぎ終わったあと。 なんのはずみかはわからないが、彼女の手が滑ってポットが俺の膝の上に落ちてきた。 膝の上で一旦止まり、ポットが床に落ちる。 ――ガシャン という音を立てて、ポットが割れた。 「も、申し訳ありません!」 と言って、春香が床に膝をつき、布巾を持って俺の膝を拭き始めた。 彼女は泣きそうな目をして、俺のジーンズを布巾で擦っている。 そして、彼女の手が右膝から左膝に移ったとき。 ――ドクン 心臓の音が俺の耳に届いた。 392 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02 44 54 ID oKsZ0FHK 春香はしゃがんで、俺の――股間の前にいる。 彼女の目は潤んでいた。 今にも泣き出しそうな顔をしていた。 その顔を見ているうちに、俺は、自分の喉が締め付けられるのを感じた。 普段より、目が大きく開いた。 目は、初めのうちこそ春香の顔を見ていたが、いつのまにか視線が下へと向かっていった。 その先には、メイド服のエプロンを押し上げている、春香の胸がある。 俺の手はポットが落ちたときの驚きで肩の辺りに上がっていたが、 その手が、肘が、腕が、うずうずとしていた。 手が震えている。 寒いわけでも、武者震いをしているわけでもなく、勝手に動いている。 俺の意識は「動くな」とだけしか言わないが、頭の奥の深い部分が言っていた。 ――――春香を犯せ。 ジーンズに押さえつけられている肉棒が脈を打った。 睾丸の辺りから骨盤を通り、へその下の部分に得体の知れないものがたまり始めた。 ――これは、肉欲だ。 「ご主人様? どうなさいましたか?」 春香の声が、下から聞こえた。 それは俺の耳だけに聞こえるはずだったが、股間にまでその声が響いてきた。 怪訝な顔をして、春香が俺の顔を上目遣いで見つめてきた。 奥歯を強くかみ締める。 鼻から大きく息を吸う。 唇を固く、離れないように強く押し付ける。 それで、なんとか体の感覚を春香に向けないようにすることができた。 が。 「ご主人様……?」 春香の白い顔が俺のすぐ目の前にやってきて、 俺は――顔の力を抜いた。 393 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02 45 48 ID oKsZ0FHK 両手で春香の顔を鷲づかみにする。 柔らかい髪が俺の指の先をとおりすぎ、指の間に埋まった。 春香は口を薄く開けて、俺をまっすぐに見据えている。 彼女の唇が薄いピンク色をしていることを理解したあと、そのあとは何も考えずにキスをした。 策も、技も、加減もなかった。 ただ、彼女の唇に自分の唇を合わせて、舌を突き出した。 彼女の舌を求めて、俺の舌は動き出す。 春香の舌の先端を、舌の裏を、舌のくぼみを舐める。 舌の先端に、意識は全て集中していた。 春香の舌は、俺の舌のなすがままにされていた。 従順に、荒い波に揉まれつづけるようにたたずんでいた。 唇を離す。 春香は呆然として俺の目を見つめている。 けれども、その目に嫌気が混じっていないことを悟った俺は、再度くちづけた。 今度は、唇を当てて、舌で舐めるだけではなく、頭までが動いた。 首の力を使って、唇を強く押し付け、舌を深く突き出す。 俺が首を左右に振りながらキスをしていると、春香の首までもが応えるように動き出した。 「ん、ふぅ……はぁ、ん……」 お互いが首を曲げるたびに唇の結び目から声が漏れる。 しかし、俺も、春香も唇をくっつけたまま、離そうとはしない。 この熱を、放したくなかった。 春香の脇に、左右それぞれの手を差し込み、彼女を立ち上がらせる。 まだ、お互いの唇は離れていない。 手を春香の背中に回し、抱きしめる。 柔らかい。 まるで、ぬいぐるみかなにかのように、ふわふわしている。 春香の頭に手を当てて、さらに強く唇を押し付ける。 もう――止まることはできない。 その体勢のまま、春香の体を抱えるようにして前進する。 喫茶店に置いてあるテーブルに、春香の体がたどりついた。 そのまま、春香をテーブルに押し倒す。 394 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02 47 36 ID oKsZ0FHK 一旦唇を離す。 俺と、春香の唇が結びついていた証のように、透明な細い糸が伸びる。 春香を見る。 顔が紅い。 目は潤んで、目じりは垂れ下がっている。 俺が見ていることに気づいたように、口の端を少しだけ上げて笑った。 その笑顔はいつも俺の心を癒すものだった。 が、今ではその笑顔すらも蹂躙することができる。 ――その一手が俺には与えられている。 首を下に曲げて、春香の胸を見る。 呼吸に合わせて、上下に動いている。 二つのふくらみが、メイド服の胸元を押し上げて、その存在を主張している。 膨らみの頂点に向けて伸びるしわを見ているうちに、俺はそれに手を伸ばしていた。 両手でエプロンの上から乳房を揉む。 柔らかな、布の感覚が両手にある。 だが、――物足りない。 左手を春香の背中に回し、エプロンの結び目を探る。 丁度、腰のうしろに布の塊があった。 力任せに引っ張る。すると、結び目がよりいっそう大きくなり、解けなくなった。 何度やっても解けない。 ――ならば。 エプロンがずれないようにするための、肩の布を引きちぎった。 エプロンをひっぺがすと、今度はブラウスが現れた。 左右の布を結び付けているのは、小さくて、黒いボタンだった。 両手の指をボタンの間につっこむ。 勢いよく腕を、外に向けて開く。 「あっ……」 ピンクのブラジャーがそこにはあった。 小さなフリルのようなものが、アクセントとして飾り付けられていた。 その形と色は俺をさらに興奮させた。 背中に手を回し、手探りでホックを取り外す。 背中から、ゆっくりと体に這わすように、手で下着と肌を引き剥がして、体の前に持っていく。 正面に手がやってきた時点で、そのまま手で布を押し上げる。 そこには、春香の乳房があった。 下着をつけていなくとも、それは形を崩すことなく、そこにあった。 右の乳房の頂に、くちづける。 唇の先で甘噛みすると、それは柔らかい感触を残したまま、潰れていく。 一度唇を離す。 今度は舌を唇から突き出し、ぺろり、と舐める。 すると、春香の口から喘ぎ声が漏れた。 舌を動かすたびに、その声はさらに甘さを増していく。 395 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02 48 28 ID oKsZ0FHK ロングスカートを手で掴む。 それは何度か手を往復させていないと完全に捲くれないものであったが、 何度か、繰り返していく内にスカートの縁が俺の手の中におさまった。 春香の白い太腿に、口をつける。 舌で押しやると、柔らかく押し返す。そんな感触だった。 ショーツの上から秘所に手を当てると、そこはすでに愛液が溢れていて、ぐっしょりと濡れていた。 親指をそこに当てて、軽く押す。 「…っん、くぅ…はあっ……」 それだけで、春香の両足に力がこもった。 続けて、強く押したり、上下に押しやる。 そのたびに春香の白い足は力を込めて動き出す。 腰に手を当てて、ショーツの端を指で引っ掛けて、膝を通り、足首から脱がせる。 俺の目の前には、彼女の膣口があった。 そこからはすでに彼女の愛液が滴り落ちていて、スカートにしみを作っていた。 舌をその割れ目に這わせて、舐め上げる。 「る、ぁ、めぁぁ……ごしゅ、じ…ん……ぁ…」 幾度となくそれを繰り返すうち、彼女の陰裂はふるえてきた。 春香の足も、ふるふると動いていた。 両手で、彼女の腰に手を回す。 テーブルの上から、彼女の腰だけをはみ出させるようにする。 俺は、下半身を覆う全ての衣服を脱ぎ捨てて、それから、彼女の体と向かい合う。 目の前には、春香のあられもない姿があった。 口からはよだれを垂らし、胸元を隠す衣服は破かれ、白い乳房がむき出しになっている。 そして、俺の腰の前に、春香の陰裂がある。 へその下から彼女の体にぴたりと体を合わせて、少しずつ腰を近づける。 亀頭を春香の入り口に当てて、そして、一気に腰を突き出す。 春香の口から、叫び声が飛び出した。 その声が、まるで誘っているような響きに聞こえてくるほど、俺はおかしくなっていた。 腰を突き出して、肉棒を深く突き刺し、一気に引き抜く。 「ご、ぉっ、し……いん…ああ! …さ……ふぁっ!」 突き出すと春香は歓喜の声を上げる。 引き抜くと、切ない声を上げる。 ――たまらない。 止まることなど、熱に浮かされた体では考えもつかなかった。 じゅ、じゅ、という音が聞こえてきた気がする。 だが、俺には春香の喘ぎ声しか聞こえない。 そして、大きく、理性の壁を破壊する流れが股間に集中して――俺は果てた。 396 名前:ヤンデレ喫茶の事務所にて ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 02 53 47 ID oKsZ0FHK そのあとは、よく覚えていない。 欲望が爆発して、そのときの記憶を頭と体から、おしやった。 その後で、体を包む倦怠感とともに目を覚ましたとき――俺は、椅子に縛り付けられていた。 : : : 俺の足首とパイプ椅子は、手錠でつながれている。 そのため、腰を浮かすことはできても歩くことはできない。 初めて自分の置かれている現状を見て、俺は「監禁されている」と理解した。 だが、特に不満なことはない。 用を足すときや、風呂に入るとき、服を着るときには、春香ガ手錠を解いてくれるからだ。 できれば食事も自分の手で食べさせて欲しいものだが、嬉しそうな春香の顔を見ていると、 何も言うことができなくなって、俺は春香のなすがままになってしまう。 そして、今もそう。 たったいま事務所にやってきた春香が、俺の前で両手を合わせながら、語りかけてくる。 「ご主人様。ごきげんいかがでございますか? 今日も、お二方が結ばれましたよ。 男性に手錠をかけて、ベッドに押し倒し、目隠しをしたときのあの女性の表情は、 本当に幸せそうで……私も、思わずご主人様に同じことをしたくなってしまいましたわ。 そうそう。また明日も一名、この喫茶店で働きたいという方がやってくるそうです。 きっと、彼女たちも結ばれますわよ……私達のように。 うふふふふ……本当に、本当に、なんと楽しいことなのでしょう。 お父様のおちからが冴えている、ということですわ。 このままゆけば、きっと……私達はさらに素晴らしい存在になれますわ。」 『――――うふふふふ』 女性の笑い声が聞こえてきた。 その声は、俺がこの椅子に座ってから、何度も聞いてきたもの。 そして、俺はこの声を聞くために、ここに座っている。 そして、これからも座り続けるだろう。この喫茶店がここにある限り。 終 ------- こんな感じです。 店長に期待した人。ごめんなさい。 397 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 03 41 45 ID 1Q9taPxk 一番槍GET!GJ!店長は副店長の傀儡か 398 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 03 43 41 ID uCtXdUKl 二番槍GET!GJです。地味に店長も病んでる 399 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 06 05 16 ID yLs1zJQn まさか誘い受けとは・・・。GJ! 400 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 06 27 29 ID Lj9glFke まさか薬を盛られてたとかは無いよな・・・・ 401 名前:ヤンデレ喫茶訂正 ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/04/06(金) 07 38 39 ID oKsZ0FHK 396 用を足すときや、風呂に入るとき、服を着るときには、春香ガ手錠を解いてくれるからだ。 用を足すときや、風呂に入るとき、服を着るときには、春香が錠を解いてくれるからだ。 でした。申し訳ないです。 402 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 09 29 41 ID 91sWNAal 400 違うのか? てっきり薬盛られたから襲ったんだと思ってた 403 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 10 10 39 ID dzuS8Sa8 結ばれたというよりは監禁された表現が正しいのではww 404 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 10 35 50 ID wP2+pi59 403 それは「愛」だから結ばれるで正しいのさ 405 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 12 34 31 ID 1Yx8SgSg GJです 個人的には薬(媚薬?)盛られたと思ってる。それっぽい描写もあるし まあ、その方が嬉しいって事もあるがw 406 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 12 37 10 ID Lj9glFke 402 いや、わざわざ書くって事でその意図を察してくれると嬉しかった 407 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 15 37 54 ID xv/RXmbz ようするに襲った理由は・・コーヒーの中に薬が入っていたからかな? 408 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 21 31 13 ID FkjBvFGN ふと妄想した。 409 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 21 36 27 ID FkjBvFGN すまん、途中で送ってしまった。 意中の彼を監禁するために、ヤンデレ喫茶に勤めたはいいが、そこのメイドに気に入られて逆に監禁される…。 というの妄想をしたんだ。 410 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 21 46 15 ID yLs1zJQn 百合スレに行け 411 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 22 21 34 ID wP2+pi59 410 意中の彼→彼女 に変換すれば問題なし 412 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 22 26 10 ID 23dpMhH8 主人公に協力すると見せかけて、実は…というやつか 結構いいかも 413 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 22 54 08 ID Jkl2MzdC メイド喫茶を執事喫茶にすればいけるんじゃね? ただの監禁レイプになりそうだが 414 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/06(金) 23 13 46 ID wP2+pi59 413 妙案だな……………………………………と言いたいが、店長は恋する乙女だけの味方さ!! 415 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 00 47 32 ID nA+rX4nK 別に男のヤンデレが駄目とは言わんが、監禁とかとなるとウザイというのが本音だな 416 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 00 54 36 ID qekcZacK 百合でも歓迎。嫌ならスルー 417 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 00 59 30 ID JZkh7eRL 某スレに名前出されたせいでこっちにも流れてきた? 418 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 10 13 05 ID E8jGwZ4Q 417 嫉妬SSスレのこと? 419 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 12 57 29 ID RASyGi3T どうでもいいさ。 二人だけの楽園を邪魔する存在には、例外無く血の裁きが下されるのだから。 420 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 16 35 38 ID LUDJ3kz8 396 GJ!! これで子供ができたら無限ループの悪寒。 421 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 17 53 24 ID LXhQbhJd とりあえずこの喫茶店はどこですか? 422 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 18 10 30 ID nA+rX4nK 君の心の中にあるのさ 423 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 18 59 54 ID dIQDsftg 421 君の周りに恋する乙女がいたら、後をつけてみよう。終着点にそれはある。 結界として秘密保持のために消されるかもし(ry 424 名前:慎 ◆tXhMrjO4ms [sage] 投稿日:2007/04/07(土) 19 09 12 ID okgjui4L 421 君が心からあってほしいと望めば、ヤンデレ喫茶は君の前に現れるのさ。 さて投下。2ルート第2話になります。前回の続き。 425 名前:慎 ◆tXhMrjO4ms [sage] 投稿日:2007/04/07(土) 19 10 15 ID okgjui4L 俺は家に帰り、絵里のうちへ行く準備をしていた。だが、なんとなく気分が浮かない。 服を用意し、今日はご飯はいらない、泊まってくることを母につげ、家を出た。 坂ををくだり、登り、下ってまた登る。 どうしてこうも複雑な地形をしているのか最近恨めしく思えてきている。 この近辺は山が二つあり片方の山に俺が通う高校、そして対面の山にうちがある。 高さはないが勾配が急で、そのせいか、うちの高校は自転車通学が禁止されている。 そもそも校則で禁止されなくても誰がするか!と言うぐらいきつい登りで、そんな坂を延々のぼった先にうちの高校はある。 生徒はバスで通学するのだが、乗り遅れたが最後。きつい登りを必死で登る必要がある。 あるものはタクシーを使うが、ばれると怒られるので模範的な生徒は使わない。 まったくなんでこんなところに学校を建てたんだか。 通学にするしても、いたずらに体力を消費するだけだし、いいことなんて一つもない。 足腰が鍛えられるといっても、運動部でない俺が足腰鍛えたってどうしようもない。 そう、まったく意味がない。坂を登り下りするという行為も、この思考もまったく意味がない。 そもそも意味があるものとは?と言われると困る。だが今の俺にはまったく意味がない。 何故こんなことをしているかと言うと、俺の頭の中がすこし困ったことになっていたからだ。 どういうことかというと、俺の頭の中で奈津子の最後の言葉がリピートされている。 ”駅前で待ってるから” 表情から声質まで完全に再現されたこの言葉が、ずっと俺の脳内をリピートしている。 俺は今から絵里のところへ行くというのに、奈津子のことばかり考えてしまっている。 そのことを忘れるための思考なのだ。 そう絵里のことを考えなきゃいけないけど、よくわからないができないから、別のこと考えて気を紛らわしているだけ・・・だけなんだ。 さて次は何を考えよう・・・と思っていたら絵里が住むマンションに着いてしまった。 絵里が住むマンションは少し変わっている。下の階は全部駐車場で、3階分ある。 そのためのエレベーターにまず乗り、駐車場の上の4階まで上がる。 そこからは今度は居住階用のエレベーターに乗り換える。階段でいけば一発なのだが、 絵里の住んでる所は10階だし、そんな体力は残ってなかった。 1004号室。 絵里の住む部屋である。 すぅ、と一息すって俺はインターホンを押した。 ピンポーン 「ハーイ♪」 中から明るい声がする。 ガチャ 「慎君やっときた~♪」 明るい声を出しながら絵里がドアを開けてきた。 426 名前:慎太郎の受難2ルート第2話 ◆tXhMrjO4ms [sage] 投稿日:2007/04/07(土) 19 11 40 ID okgjui4L 「よう」 普通に挨拶をする。 「遅かったね、もう夕方だよ?」 確かに、もうそろそろ6時だ。 「あぁ練習しててさ。下校時刻ぎりぎりまでいたんだ。だから遅くなった。」 「へぇ~偉い偉い♪ぎりぎりまで練習だなんて慎君はまじめだね♪」 そのまま俺の頭をなでなでしてくる。今日の絵里は明るいな・・・ いやいつも確かに明るいんだが、いつもと違う感じの明るさ・・・ 異質な感じがする。来てくれて嬉しいにしてもこのハイテンションは異常だ そんなに不安だったのだろうか・・・なんにしても今日の喜び方は・・・すこしおかしい。 気のせいだろう。というか俺の自惚れだ。さて、変なことは考えないで、早速本題に入ろう。 「それで、今日は何の教科教えてほしいんだ?」 「え~と・・・全部♪」 「全部って何だよ全部って。」 「全部は全部。どうせ今日うちに泊まってくからいいでしょ?」 そう、俺はここに泊まっていく予定・・・だがまだ俺の頭から奈津子の声が離れない。 ”待ってるから” 俺は・・・ 「慎ちゃんどうしたの?」 絵里が心配そうに見つめてく聞いてくる。 「いやなんでもない。うん少し考え事してただけ。」 「・・・駄目」 「・・・へ?」 「考え事なんかしちゃ駄目。あたしのことしか考えちゃ駄目!」 「じゃぁ勉強教えれないじゃないか!」 「あ、そうだね。じゃぁ勉強のことは考えてもいいよ♪」 おかしい・・・キャラが違いすぎる。そしてもう一つ。 まとっていたオーラが、雰囲気が、一瞬変わった気がした。 不安、憎悪、嫉妬・・・何かは分からないが一瞬だけ負の感情とでもいうんだろうか・・・ そんなものが絵里の周りに見えた。 すぐになくなったが、そんな今日の絵里の様子に俺は疑問をぬぐいきれなかった。 「じゃあじゃあまずは数学からやろうか」 絵里が話題を変えるように提案してきた。 特に異論はない。まずは家庭教師役をこなすことにする。 それならば特に問題はない。そう、ない。皆無だ。ナッシング。 問題ないことを自分になぜか言い聞かせながら、 俺は絵里に招かれるままに、部屋に入っていった。 「さぁ~やるぞー!」 やけに明るい絵里に疑問を感じながら・・・ 427 名前:慎太郎の受難2ルート第2話 ◆tXhMrjO4ms [sage] 投稿日:2007/04/07(土) 19 13 27 ID okgjui4L 「はやく~」 絵里が手招きしてくる。どうやら自分の部屋に入れとのことのようだ。 何度か通ったことはある。 しかし、小学生のころの話だ。中学生になってからは絵里のマンションには行ったことがなく、 俺が部屋に入ると絵里は部屋を出て行った。 今回が久々の訪問になるわけだ。どうやら部屋の場所は変わってないらしい。 この部屋でよく遊んだものだ・・・女の子と遊ぶなんてことは確かに数は少なかった。 その数少ない一緒に遊ぶ女の子が絵里だった。 思えば、絵里と一緒にいるときはいつも楽しかった。 いつも絵里と一緒にいたいなと思い、この感情が恋なのかなと思っていた。 しかし、今回のことで、いやもう前々からかもしれないが、本当に自分は絵里に恋をしているのか? という疑問が心の多くを占めるようになっていた。 もしかして俺が恋に落ちているのは奈津子のほうじゃないのか? さっきから俺がぐるぐるとした思考を続けてるのは奈津子のことが気になって仕方ないからだろ? そう、ずいぶん前は疑念だった。ついさっきは、否定したかった。しかし今は確信している。 俺は・・・奈津子のことが好きだ・・・ 絵里とは・・・友達的な感情・・・そう友達だ。一緒にいることは楽しい。楽しいが何か違う。 そう、俺は奈津子のことが・・・っ! でももう遅い。いまさら気付いても、俺は絵里のもとにいる。 今日という日をうまくやり過ごすしかない・・・そう俺は思い始めていた。 「慎く~ん♪」 絵里の声が聞こえる。さて、どうやって何事もなくすごすか・・・ 「何だ?」 「ご飯は~?」 「まだいい」 「お風呂は~?」 「それもまだでいい。絵里、お前ちゃんと勉強する気あるのか?」 「あるよ~。でもさ、ほら、おなかがすいて勉強できなくなったりしたら大変じゃない? すっきりして勉強したほうが、効率よくない?そう思って聞いたんだけど」 「おれはやるべきことやってすっきりさせるほうがいいと思うな。」 「う゛~」 「・・・勉強しないなら帰るぞ。」 「・・・分かった」 絵里はしぶしぶながら従ってくれた 「じゃあ数学から。問題集は?」 絵里がすっと出してページを開く。 さぁお勉教タイムの開始だ。 428 名前:慎太郎の受難2ルート第2話 ◆tXhMrjO4ms [sage] 投稿日:2007/04/07(土) 19 14 21 ID okgjui4L 絵里の高校は、ここからバスで40分くらいかかるところにあり、女子高である。 ワンピースタイプで黒タイツという露出を抑えた制服で、キリスト教系。かなり厳しい校風である。 その昔は、男子とは友達としても付き合うことは許されず、 お兄さんと歩いてるところを見られ学校から処分をくらった生徒もいたそうだ。 いまはそんなことはまったくない。じゃなかったら今俺はここにいない。 成績のレベル的には俺が通う高校とは、何段階かは落ちる。 うちの地元では私立と公立の差は、果てしなく広い。 絵里が通ってる高校は大学を持ってる高校で、そのままその大学へ行くこともできるので、進路にさして困らないだろうが。 問題集のレベルはやはり高校のレベル差を反映してか、俺が使ってるものより少しやさしめであった。 いやむしろ俺の高校がやたらと高いのをさせてるだけかもしれないが。 先生方に過度の期待って言葉を教えてやりたいもんだ。俺には少し荷が重過ぎる。 まぁ絵里が持ってきた問題集ぐらいなら、 成績中間の俺でも教えることにはまったく問題はない。 教え始めてから気づいたんだが、絵里の理解力はすごい。俺が教えることを次々に理解していく。 この理解力を、受験のときに発揮すればよかったんだろうが・・・ いまさら何を言っても手遅れか。そう今さらだ。 絵里の抜群の理解力も手伝ってか数学、英語、と順調にこなしていき気づけば九時になっていた。 「もう九時だね」 「え・・・あーもうそんな時間か。よくがんばったな。」 もう九時か・・・ ふと不意に、本当に不意に奈津子の言葉がよみがえってきた。 ”いつまでも待ってるから” まさか・・・あの野郎・・・そんなことあるはず・・・ 俺は急に不安に襲われる。 まさか今でも、駅前で待ってるというのか・・・? 俺が来ると思って、俺が来ることを信じて・・・。 いいのか俺?ここまで思ってくれてる女の気持ちにこたえなくていいのか? 今日さえやり過ごせばなんて思っていいのか? もし、待ってる間に奈津子がトラブルに巻き込まれたら、一生後悔することにはならないか? 奈津子のもとへ行かなくていいのか? 答えは・・・明白だ。行かなければ。 一刻も早く行かなければ。何かが起こってからは遅い。 ちょうど勉強も一段落着いたころだ。抜け出すには絶好のチャンスのはず。 どう絵里に切り出すかを考えなければ・・・ 「ねぇ」 俺がいかにして抜け出すかを考えてると絵里が声をかけてきた。 「さっきから何考えてるの?」 さっき俺が一瞬だけ感じた負のオーラを全開にして。 429 名前:慎太郎の受難2ルート第2話 ◆tXhMrjO4ms [sage] 投稿日:2007/04/07(土) 19 15 59 ID okgjui4L まずい。さっき感じたときもそうだが、このオーラを出してるときの絵里は・・・ 絵里であって、絵里じゃない。 今日の昼の奈津子のいろんな表情が混じった表情を見たときよりもさらに違和感を感じる。 もっというなら戦慄だ。本能が恐怖を感じている。 なんとかしなければ・・・とにかく逃げ切るしかない。 「い、いやなんでもない。うん、別に。」 「嘘」 絵里がぽつりと言う。その顔からはだんだんと表情が欠落してきている。 「いや本当になんでもないって。ところでさぁのど乾いてないか? 俺からからでさぁ。アイスも食べたいなぁなんて。そうそのこと考えてたんだ。」 「アイスならあるよ。飲み物もあるよ。」 「いや、ほらそこのロー○ンで最近売り始めアイスがあるんだが、あれが気に入っててなぁ 買いに行きたいんだが・・・」 「駄目」 「そこを何とか・・・」 「ならあたしが買いに行ってくる。何がほしいかメモして」 「いやほらちょっと外の空気でも吸いたいというか・・・散歩したいというか」 「ねぇ・・・慎君もしかして帰りたいの?」 ばれた。というかばれるか。ここまで必死だと。 「だったら?」 開き直ってみる。が、失敗だった。絵里の目が・・・今の一言で完全に死んだ。 「なんで帰るの?何か不満?慎君のいうことは何でも聞くよ?ねぇ何で?」 「いやちょっと帰らなきゃいけない用事があってな。」 「そんなことさっきまで言ってなかったじゃない。」 「今思い出しだよ。うん帰らなきゃ・・・」 「駄目よ・・帰っちゃ駄目・・・駄目、駄目・・・」 ふらりと立ち上がる絵里。そうして俺のもとへふらふらとやってくる。 来るなり胸倉につかみかかってくる。死んだ目のまま話しかけてくる。 間近で見ると、やはり表情が怖い。 「嫌よ、いまさら帰るなんて。そんなの許さない。」 「しかたがないだろう、帰らなきゃいけないんだから。」 「嫌って言ってるのが分からないの?」 「わがまま言うな。」 「嫌。嫌だよ・・・やっと、やっと、やっとチャンスが来たのに・・・」 「じゃ、じゃあこの辺でな・・・またお泊りは別の日にな?いいだろそれで」 強行突破を腹に決めた。 と、とたん俺は絵里に押し倒された。 「・・・」 430 名前:慎太郎の受難2ルート第2話 ◆tXhMrjO4ms [sage] 投稿日:2007/04/07(土) 19 16 42 ID okgjui4L 「おい絵里苦しいぞ。離せ」 「慎君がその気じゃないなら・・・」 「じゃないなら?」 「さっさか犯ってしまえばいいんだ♪」 はぁ?!ちょっとまてと言うまでもなく、絵里は着ていた部屋着を脱ごうとし始めた。 「ちょ、ちょ、ちょっとまて。意味が分からんし、流れが分からん。」 「まぁまぁ♪気持ちいんだからいいじゃない♪おとなしくあたしのものになりなさい♪」 あっという間に上を脱ぎ終わる。と、俺のズボンに手をかけ始めたじゃないか! ここで犯されるのは本望じゃない。俺は力を出して、絵里が俺のを出すために 一瞬腰を浮かせたのを利用して、抜け出した。 「きゃ!」 絵里はそのまま、仰向けになって倒れた。 「いたた・・・」 腰を押さえ仰向けのままで、しばらく立ち上がれない絵里。 その隙に荷物をまとめてしまう。 さぁ出ようというときに、またもや絵里が立ちふさがってくる。 「駄目じゃない暴れちゃ・・・おとなしくして♪」 その表情は先ほどとは違い、何かこう・・・穏やかな目になっていた。 「慎君の中には、悪魔が住んでるんだよ。私のことを嫌いにする悪魔が。 そんな悪魔、ちゃっちゃか追い払わなきゃ♪」 「追い払うって、どうやって?」 「私とHすれば追い払えるよ♪さぁ!」 「さぁ、じゃねぇよ!お前がやりたいだけじゃないか!」 「違うよ。これは儀式なの・・・2人が結ばれるための、大切な、大切な儀式・・・さぁ!」 さっきの転倒で壊れたか?だが俺の決心に変わりはない。俺は行く、駅前へ、奈津子のもとへ。 「絵里・・・すまん、通せ!」 強行突破を決め込んでいた俺は、思いっきり真正面に突っ込み力づくで突破した。 しがみつく絵里を振り切り、部屋を出る。 エレベーターは4階。遅い。俺は階段を猛スピードで降りる。 マンションを出て、一番近いバス停へ向かう。時刻表を見る。 幸いにして、バスはすぐ来るようだ。 やってきたバスに乗り込み、俺は速くついてくれと思いながら、バスの流れる景色を見ていた。 奈津子・・・待っててくれてるのか・・・? なら、今すぐ行くから、もう少し辛抱してくれ。すぐに、すぐに行くから。 夜は更けていく・・・そして時間は残酷にもだんだんと過ぎてゆく・・・ はやる気持ち。 遠い駅。 時間よ、止まってはくれないのか? 431 名前:慎 ◆tXhMrjO4ms [sage] 投稿日:2007/04/07(土) 19 18 08 ID okgjui4L 投下終了です。前にも告知しましたが、諸事情により鳥変えました。 ご了承ください。 432 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 20 08 00 ID dIQDsftg 待ってました! 鳥?そんなの気にしない! 433 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 20 22 16 ID nA+rX4nK ザ・ワールド! スンマッセン言ってみたかっただけッス…… それはともかくGJッス! 主人公の流されない性格が好ましいッス 434 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 21 45 30 ID sgWa/GIZ こんなの愛情【あいじょう】じゃない!ただの異常【いじょう】だ!! 435 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 22 00 20 ID dIQDsftg 434 坊主、大人になったらわかるようになるぜ 436 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/07(土) 22 13 29 ID DleaXnrW 435 お前カッコイイな 437 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/08(日) 00 27 06 ID v85lzZEU 433 いやいやいやいやいや、流されていないように見えるが、優柔不断さが垣間見えてるような・・・。 以前にハッピーエンドと言っておきながら、バッドエンドのフラグが立ちまくってる気がする。 438 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/08(日) 12 07 39 ID yypZ4o+7 サイ娘の異常な愛情 または私は如何にして正気であるのを止めて彼だけを愛するようになったか だぁあっ、435の前では霞む( A`) 439 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/08(日) 16 38 18 ID 0+lgzImK キモ姉&キモウト小説を書こう! http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1176013240/ 440 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/04/09(月) 13 35 10 ID XQlaIcYs 俺的キモ姉の条件、キモく美しく。 441 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/09(月) 14 22 06 ID 0nKh07st キモく犯しく美しく 442 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/09(月) 14 30 31 ID tkIqVqTo おおっ!まとめサイト更新されてる 阿修羅氏乙カレーです! 443 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/09(月) 14 31 10 ID tkIqVqTo すまん激しく誤爆した 444 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/09(月) 16 18 29 ID s1IFIC97 442 期待してしまったではないか 445 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/09(月) 16 19 10 ID s1IFIC97 442 期待してしまったではないか 446 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/09(月) 16 52 48 ID oh2eAwB7 444-445 どれだけ期待してたかはよーくわかったからもちつけw てか俺もちょっと期待しちゃったorz 447 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/09(月) 21 14 07 ID frP+UqEQ 俺もかなり期待したorz 448 名前:しまっちゃうメイドさん ◆HrLD.UhKwA [sage] 投稿日:2007/04/10(火) 02 36 42 ID vgC7m8Qf 投下します 注意 フタナリです 「あっ…、私は否命、秋月否命。宜しくね、凛ちゃん」 「りっ、凛ちゃん!?」 凛はその言葉を、まるで聞いた事がないかのようにオウム返しに言った。 「えっと…違った?」 「いえ、合ってるわよ」 「…………」 「…………」 自己紹介を終えた二人の間に沈黙が訪れる。本来ならば気まずいはずの、この沈黙を凛 は楽しんでいるようだった。顔には相変わらずのニヤニヤ笑いが浮かんでいる。一方、否 命は落ち着きなく視線を動かしながら、沈黙に耐えられずに言葉を探していたが… 「~~~~~~~!!」 凛がなんでニヤニヤ笑っているのか知り、思わず顔が真っ赤になった。 凛は未だに否命の股間で硬直し、ビクッ、ビクッと震えながら精液の残滓を放出してい るマラを眺めていたのだ。否命は咄嗟にスカートでマラを隠したが、それでも尚マラはス カートに染みを作りテントを張る形で自らの存在を主張していた。覆い隠されたことで、 妙な淫猥さがそこにある。 否命は凛の顔を見て、隠したことを後悔したが、隠した以上、まさか再び露出させるわ けにはいかない。しかも、なぜかそんな状況においても否命のマラは雄雄しくそそり立っ たままであった。そしてスカートの染みはどんどん広がっていく。 「凛ちゃん…何処を見ているの?」 半ば無駄だと分かっいたが、否命は恐る恐る訊ねてみた。 「気になる?」 あくまで視線はマラに注いだまま凛は言う。 「うん」 「どうしても?」 「どうしても…」 「ごめんなさい。だけど、私は貴方のマラが気になって仕方ないの………どうしても」 「~~~~~~~ッ!!」 叫びたかった、否命は思い切り叫んでこの、同年代の少女に射精直後のマラを見られて いる…という羞恥プレイを誤魔化したかった。 「あら、そんなに赤くならなくても大丈夫よ、秋月さん。気にするほど、貴方のマラ、大 きくないもの」 「はぅぅ…」 人の気も知らずに…いや、凛のこの言葉は明らかに人の気を知ってるからこそのもので あろう。そして事実、否命の陰茎は12センチをやや下回る大きさであるから、日本人の 平均より下位に位置している。世界的に見ても、この長さは短小の分類である。 「って、大きい、小さいの問題じゃないもん!!」 そう真っ赤になりながら抗議する否命の様子を見て、凛はわざらしく小首を傾げ、口に 人差しを当てて思案にふける…ふりをする。それから「嗚呼」と頷いて、 「そういうことね。それも大丈夫よ。だって、貴方の12㎝小型キャノン砲には、砲身を 起こしても、ちゃんと包皮セーフティーがかかっているじゃない。機密は守られてるわ」 そういう問題でもなーーーい!…、と云い掛けて否命は固まった。重大な事に気づいて しまったのである。 449 名前:しまっちゃうメイドさん ◆HrLD.UhKwA [sage] 投稿日:2007/04/10(火) 02 37 19 ID vgC7m8Qf (って、凛ちゃんはずっと此処にいたんだよね?ということは、私がパソコンで×××を 見ていたところも、マラを×××しているところも見られて…あっ、あぁぁぁぁ!!) 「そっ、それで、なっ、なんで凛ちゃんが私の家に?ていうか、どうやって入ったの?私 ちゃんと鍵しめたはずだし…、防犯ブザーだって…」 否命は羞恥を隠したい一心でここまで一気にまくしたてた。 「なんでって、普通に貴方…秋月さんと一緒に家に入っただけよ」 「えっ…?」 「だって秋月さん、私が声をかけようが、手を翳そうが気付かなくて…」 「ごめんなさい…」 「いいのよ。そのおかげで灘神影流奥義・脱骨術を駆使したフタナリ美少女によるアクロ バティックオナニーショーを見ることが出来たのだから」 そう言って、凛はニッコリ笑う。そう言われて、否命は心の中で絶叫をあげる。 (神様、私、泣いてもいいですか?) 否命は既に半べそをかいていた。 「それと秋月さんに話したい事が後二つあるのだけど、いいかしら?」 「うん…」 (まだあるの?) 否命は、もし下が地面であれば、必死になって穴を掘って埋まろうとしていただろう。 「秋月さんには残念だけど……」 凛は始めて視線をマラから逸らして…、 「どんなに頑張っても、貴方とゴミ箱の間に子供は出来ないわよ」 ゴミ箱に積まれたティッシュの山を見ながら言った。 「あ、愛は性別や年齢、有機物と無機物の壁だって超えられるって沙紀さんが…」 「それと、もう一つ!これが本題よ!!」 否命の抗議…ではなく反論を突然、凛は大声を出して遮った。 「なっ、何?」 「財布、返して頂戴」 そう言われて、否命は自分が凛の(?)財布を持っていたことを思い出した。 「………」 「今度は聞こえているのでしょう?さぁ、財布を私に渡しなさい」 「………」 「なんで黙っているの?」 「………」 「秋月否命さん、ちゃんと聞こえているわよね?じゃあ……財布を渡せ!今すぐに!」 450 名前:しまっちゃうメイドさん ◆HrLD.UhKwA [sage] 投稿日:2007/04/10(火) 02 39 52 ID vgC7m8Qf 最後に込められた言葉の力強さは、衝撃的でさえあった。それは相手の意思を一切、認 めない命令だった。否命はあまりの凛の変貌ぶりにただ呆然とした。凛の目は見開き、異 様な輝きさえ帯びえている。 二人の間に沈黙が訪れた。しかし、先ほどの沈黙とは違って凛の顔にニヤニヤ笑いは浮 かんではいない。代わりに凛は否命に、爬虫類の如き冷酷な視線を向ける。 戯れの時間は終わったのだ。 凛と目を合わせられた否命は、自分の背筋が凍えるのを感じていた。否命は、ほとんど 反射的に目を逸らそうとしたが、どうしたわけか否命は凛の瞳から…この可憐な少女には 似合わない、何処か汚い瞳から…目を逸らす事がどうしても出来ないのだ。 そうして否命は、凛の瞳が本当に爬虫類と同じ金色をしている事に、気がついた。 恐怖があった、否命の中に、この瞳から目を逸らしたら、何か起きるではないか…とい う予感にも似た不安が渦巻いているのである。 凛の視線にはある種の鋭さがあった。人にまるで、喉に刃を突きつけられているかのよ うな威圧をかける類の鋭さである。そして凛の様相は相手の態度によっては、その刃を喉 に突きつけるだけでは終わらないと、確信させる凄みがあった。 否命と同年代の少女にしては異様なものがある。凛は恐らく、何度もこういった事をし ているのだろう。そうでなければ、このような目を意図的に作る事が出来るはずもない。 そして、その経験こそが凛の金色の瞳に凄みを与えているのだ。 しかし、それでも尚、否命はオドオドしながらも 「やっぱり駄目だよ…、この財布はあの人の…地回りさん(?)ものなんだから」 っと、凛の要求を突っぱねた。凛の顔が驚きで歪んだが、それは一瞬の事である。凛は 腰掛けておいたソファーから立ち上がり一歩、否命へと距離を縮めた。 「今は私のものよ」 「でも………」 「渡さない…というのね」 「………うん。ね、ねぇ、凛ちゃん、この財布、あの人に返しに行こう?」 「貴方は…」 そう言って凛は、また一歩、否命のほうに歩む。 「そんな事して、五体満足で帰れると本気で思っているのかしら?」 「でっ、でも、やっぱり、こんなのおかしいよ」 消え入りそうな声で、泣き出しそうな目で否命は言う。否命の姿はこれ以上ないほど、 脆弱で、今にも崩れてしまいそうである。 それでも健気に頑張る否命の微笑ましい姿を見て、凛はつい口元が歪んでしまう。凛は 否命に好意を感じ始めていた。否、凛は否命をからかった時の反応を見て、はっきりと心 が和むのを感じていた。もっとも、本人には迷惑な話であろうが…。 そして凛がこのような気持になれるのは、この場の支配権を完全に握っているからであ る。だからこそ、凛は余裕をもって否命の事を観察し、可愛いと思えるのだ。 だが、これとそれは全くの別問題である。凛は直ぐに、歪んだ口を直して言った。 「そう、貴方はどうしても私に財布を渡さないというのね」 それから一拍おいて、クスリっと凛は悪戯っぽく笑うと、 「私に、貴方とゴミ箱の×××な関係を公表されても?」 と、問いかけた。 それは一見、冗談のような言葉でありながら、 その言葉が否命に与えた影響は、凛の想像の及ぶ域を遙に超えていた。 451 名前:しまっちゃうメイドさん ◆HrLD.UhKwA [sage] 投稿日:2007/04/10(火) 02 41 45 ID vgC7m8Qf その言葉を聞いた否命は、身体が電気を打たれたように痙攣し、小刻みにガクガクと震 えだした。否命の顔色がまるで死人のように、みるまに白くなる。否命の歯の鳴る音は凛 にも聞こえるほどであった。 凛の言葉は詰まる所「貴方がフタナリだっていうことを、バラされても?」と言ってい るのである。しかし、冷静に考えれば凛は否命の人間関係など知らないはずだし、、まし てはメガホンを片手に、通行人に片っ端から否命がフタナリであることを叫ぶことなど出 来るはずもない。 だが、否命が冷静に考えられない理由は二つあった。 一つは、否命が凛に迫られ、精神的に磨耗し正常な思考能力が低下しつつある事。 そしてもう一つは、否命の忌まわしい過去が蘇ったことにある。 否命の脳裏に走馬灯のように浮かぶのは、自身の股間に生えているマラ故に、自分の元 から去っていった家族、あるいは家族同様の人間達。 姉の梓…、親戚達…、もう一人もやはり、否命の元から去っていった。 その走馬灯の後、否命の元から去っていなく、そして否命の身体の事を知らない、今や 唯一人の家族同様の人間である沙紀の顔が浮かんだ。 否命が家に厳重な防犯体制を強いているのは、全ては沙紀に自身の秘密を知られたくな いが故であった。 その秘密をばらされる…否命は、つい頭の中で未来をシュミレートしてしまった。 それは頭で考えるだけで、耐えられない悪夢の光景であった。そしてこの悪夢は現実に なってしまうのだろう…、沙紀に自身のマラの事を知られれば……、否命はそう考えてし まった。 そして一度考えると、もうその悪夢から逃れる事は出来なかった。悪夢はヘドロのよう に落とそうとすれば、落とそうとするほど、より内部へ、より深く染み込んでいった。 否命のその想像は明らかに飛躍しすぎたものであったが、忌まわしい記憶が明確に蘇り 強迫観念にも似た感情が身体を支配している中、否命はそれが飛躍した考えに過ぎないと 気付くことは出来るだろうか? 否命の背から恐怖が生温い汗となって滴り落ちる。不安が震えとなって身体を揺らす。 悲哀が冷たさとなって体温を奪う。 452 名前:しまっちゃうメイドさん ◆HrLD.UhKwA [sage] 投稿日:2007/04/10(火) 02 42 37 ID vgC7m8Qf 「ちょ、ちょっと秋月さん、大丈夫なの?」 明らかに戸惑っている凛の声。その凛の声に振り向いた否命の眼を見て、更に凛は驚愕 した。 「凛ちゃん…、お願い」 「………」 「お願い…、沙紀さんには…絶対に言わないで」 否命は、まるで命ごいするかのような眼をしていた。その顔も形が変わるほ、歪んでい る。 「だ、だったら、早く財布を渡しなさい」 それでも凛は不安を隠し、虚勢を張った。これは凛の望んだ通りの展開であったが、こ こまで劇的な変化を否命にもたらすとは、予想だにしていなかった。 「ねぇ、絶対に言わない!?」 「だから財布を…」 「ねぇ!!」 そう言って否命は凛の腕を掴む。それは少女の力とは思えないほど力強く、そして今に も折れてしまいそうな程、脆かった。 「お願い…、私の身体のことは、沙紀さんだけには…」 否命の声は弱弱しく、言葉は凛の慈悲を請うものである。それなのに、それは凛に対し て圧倒的な強制力を持っていた。 「他のなにをしてもいいの!だけど…」 「分かったわよ、貴方のことは誰にも言わないわ」 「本当に!本当だよね!?」 「ええ、本当よ」 途端、否命の顔がパァーっと明るくなる。 「凛ちゃん…有り難う」 「どういたしまして…?」 否命の、あまりに純粋な喜びと感謝の笑顔に思わず凛は気が抜けてしまった。 「それで…」 っと、その時、言い掛けた凛の言葉を遮るように玄関に仕掛けられた防犯が鳴る。 沙紀が帰ってきたのだ。 投下終わります 453 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 08 05 19 ID yIJWsQe3 自分がナニしている現場を見られたって……俺だったら立ち直れないよorz 454 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 11 00 26 ID rqFERMGb 百合板でやったればええやん(´・ω・`) 455 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 15 06 26 ID LIP3Yfkf 454 頼むから、某スレに帰ってくれ。 ここは初期の頃から百合モノ投下OKなんだよ。 456 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 15 58 01 ID rqFERMGb ふーん、専用板があるのにね。 457 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 16 03 46 ID LIP3Yfkf 百合板にSSスレなんて有ったっけ? SSを語るスレしか見たことないぞ? 458 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 16 13 17 ID rqFERMGb 801は隔離されて何故百合はOKだというのだ ワガママにしかならんけど苦手な人もいるってことを知って欲しい 459 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 16 19 43 ID KIfivyrL 角煮に関連スレがたったので報告 ヤンデレ総合スレ http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1176178896/ 460 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 16 22 47 ID LIP3Yfkf 458 ◆HrLD.UhKwAの部分を選択 → NG処理 はいこれで終了。 あなたのブラウザ上には表示されなくなりました、っと。 459 thx 461 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 16 33 42 ID rqFERMGb 百合板にSS投稿したらいかんちゅうルールはないでしょ? 数字板みたくヤンデレ百合ーとかスレ立てやって好きなだけやりゃあいいのに 住み分けってできないのかな、801の人とは違って 言いたいこと言ったからもういいや ここまでの俺の発言なかったことにして すまんかった 462 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 17 02 27 ID umqJ4Mab 461 ウセロカス 463 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 18 19 11 ID PwvTECI2 俺も特別に百合が好きなわけじゃないが、テンプレにヒロインって書いてあんだろ?だから百合はおk なんでそこでやおいが出てくんだよ 464 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 18 20 56 ID 9jBB63c3 463 あれよおいちゃうねん 見苦しいホモ小説ハムニダ 465 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 18 38 52 ID rqFERMGb 別にやおいと変わんねえと思ったもんでwwwwww 女だったらいいんすねwwwwwwサーセンwwww 466 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 18 41 04 ID coJAkc59 百合って分かってんだから読まなきゃいいじゃん 467 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 18 50 10 ID jAa2jYt2 ヤンデレ喫茶で、自分を監禁してくれるメイドさんを見つける方法。 友人と一緒に喫茶店に行き、ワザとコーヒーなどをこぼさせる。 それを見て、上書きしようと、自分もコーヒーをかけようとするメイドが、あなたの運命の監禁主(ひと)です。 468 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 18 56 33 ID k7sjF5at 467 それなんていう「上書き」の加奈? 469 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 19 12 00 ID +563xTiT ヤンデレ喫茶の女性視点も読みたいが・・ まあ、楽しみに全裸で待っています 470 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 19 24 01 ID RBYrLGuO 女の子がヤンデレしてりゃ何でもいいってのか。 そりゃ権利の濫用ってもんだろ、アホらしい。 471 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 20 33 07 ID OJ73W12z ヤンデレは何も気にしないからヤンデレなんだよ 472 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 22 55 24 ID rqFERMGb 471 そいつは微妙に違うな 「わたしのこと以外、なんにも気にしちゃ駄目だよ……?」 つまりどちらかといえばヤンデレの獲物の方こそが何も気にしなくなるものなんだよ!! 473 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/10(火) 23 19 22 ID w5ohQDxF 448 ゴミ箱に二回やられたw GJ それと名前と言葉遣いと行動及び今回の(爬虫類)と(金色の目)で確信したんだけど、凛のモデルってグリーヴァス将軍? なんか、気になってしょうがない。 474 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/11(水) 13 57 41 ID iu2pnztU スレの雰囲気…まことに悪うなり申した 475 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/11(水) 15 57 55 ID 0B3EMRDf 空気悪い空気悪い言うよりその悪い空気をズバッと変えるような話題を提案する方が有意義だと思うんだ兄さん! 476 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/11(水) 16 16 42 ID lVF54DiY 475 あまり上手くないけど、ネタ投下 「ヤンデレについて」 南條範夫 ヒロインの感情が極端にはしるところにヤンデレはうまれる。 問題が無く、日常生活が平穏に営まれているところにはヤンデレはあらわれない。 しかし、ひとたび問題が起こり、社会や世間、とりわけ人間関係がその問題を 和らげることができず、その状況の中で人間の感情が極端にはしる時、 あらわれてくるのはヤンデレだ。 ヒロインの感情が極端にはしる場合はさまざあって、例えば三角関係などもそうである。 私がヤンデレの女房などを小説にする場合には、三角関係を描くことになるが、男の、ヘタレの問題を 小説にする場合には、修羅場を描くことになる。私は、男の、ヘタレのことを多く小説に描いて いるので、「ヤンデレ」が当然多くなる。 ヒロインの感情がはっきりと判るのは、病んだ時である。 ヘタレ男も一応の優しさを示す。しかしそれはどこか的外れもの、かえってヒロインを傷つけるものになる。男の場合、ヘタレになる時 その本性、読者すら敵に回すウザサが出てくる。だから男の世界を現実につかみだすとすれば、それはヘタレだ。 今も、昔からもずっと、世界中のどこでもそうだ。歴史上の問題を何か一つつかんでみるとよい。 そこを突き詰めると必ずヒロインが病んでいくような状況があるだろう。 私は主にヤンデレ小説を書いて来たが、昔の社会というものにはヤンデレがあらわれやすい。 そこでは何もかも病んでいるのだ。戦国時代の武将達のように、対立を和らげる組織がないとことでは、 それぞれが敵対者、泥棒猫と直接にぶつからねばならない。自分が勝つか相手に殺されるかだ。 また一方で、今も、昔も人々は上のものに対しても仲間に対しても、普段は感情を抑えて生きていたから、 一旦それが破れると普段抑えていたものが、みなぶつかり合う。嫉妬、独占欲、変態性欲、狂気、様々なものが一気に噴出し、 感情は極端にはしる。ヤンデレになる。 人間はヤンデレなものである、などということではない。 何か問題が発生した時、それが対立に向かわないように取りまとめようとする人ももちろんいる。 穏やかで、ヤンデレが表面化してこない社会も、歴史上いくらもあった。ヤンデレが表面化しないように しっかり抑えるのが、そもそも恋愛物語の主人公の使命だともいえる。 しかし、問題のない物語、あってもその問題を受け入れ何も事を起こさない、マグロ、 というものは小説にならない。私はそうしたものに興味はない。 私が取り上げるのは、何か問題が生じた時、それを抑え和らげようとするのではなく、むしろ カンカンになってしまう人間、感情を極端にはしらせる、つまりヤンデレである。(談) 477 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/11(水) 17 19 58 ID N23Uq9oZ >476 ヤンデレ道はシグルイなり。 478 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/11(水) 19 09 40 ID DwY+RYEG 476 新規にヤンデレキャラを産み出すよりは既存のヤンデレを探した方がいい、まで読んだ。 479 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/11(水) 19 18 18 ID OxTDTRQy わからぬか その者にとっては ヤンデレなど三次のごとき萌えないゴミに過ぎぬと・・・ 480 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 22 10 59 ID MSuSMdO5 479 二次オタ・・・・三次もいいぞ・・・・ 481 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 22 24 55 ID lWsKybgf 三次ヤンデレか……俺が常駐しているスレのスレ主が そういったタイプの女の子に好かれてやすくてウラヤマシスなんだが。 ちなみに本人「超」がつくほどのお人よしで やはりそういう男に惹かれるものなんだろうか 482 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 22 37 07 ID XonC/nqr エロパロのスレで三次の良さを語られてもな 483 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 22 38 40 ID lWsKybgf それもそうだな すれ違いスマソ 484 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 23 00 43 ID vNLhR3/+ さっきほど、 「男側が病んでるってどうだ!?新しいな!!スゲー!」 と思って書いてみたら、ただの変態SSになったorz 485 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 23 05 29 ID VBFDIWWX 読みたい・・・ 投下しないか? 486 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 23 10 18 ID nu2K3tEq 男側を病ませるという発想は前からあったが、いざ書くとなると難しいもんな。 だが誘い受けは勘弁だ、今すぐ投下すんだ、さぁ早く。 487 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 23 36 03 ID nFzbdN4X 男側が病むと「キモイ」「ムカつく」になりかねないからなぁ。 変態ではなく、狂人方向にもっていければあるいは… 488 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/13(金) 00 25 44 ID C7YrzPfn 女ヤンデレ化→女と一緒にいるため男も病む。 とかなら大好きだけどな。 少し違うかもしれんが沙耶の唄のカップルなんか最高。 489 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/13(金) 00 48 28 ID wP/DDkd+ 488 「上書き」なんかは主人公もいい感じに病んでいたな。 490 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/13(金) 01 18 52 ID f7lY9HEd 「起立、礼」 「ありがとうございました。」 皆が担任の田並先生に礼をすると一日の終わりだ。 いや僕にとっては一日の『始まり』だろうか、100m走も万年ビリから数えて四人目な僕がカモシカに変身したが如く、全速力で家 路に着く。部活の準備をしたり、仲間とぺちゃくちゃと話をしている連中の間をすり抜け、人が廊下に出てくる前に、無人の野を行く ように、って、無人だからそのままだったっけ、下駄箱へ行く。で、そこから愛用の自転車に乗り、後は十五分間いつもの道を走り 続けるだけだ。 説明すると長いのだが、とにかく今日も全速力で帰るとしますか。 と言うわけで、前述の通り、教室を神速で出て、廊下を走り、下駄箱に・・・、ってところで僕より先に来ていた、北方さんに腕を掴ま れた。 北方さんは僕の隣の席に座っているクラスメイトで、妙に落ち着いているというか、クールな感じで、僕からするととっつきにくい人 だ。そのため、この人とはあまり口を利かない。 「な、なんですか。急いでいるんですよ、僕は。」 急に思わぬところで、思わぬ人に足止めを食らわされて狼狽してしまったのだろう、声が裏返ってしまった。 そんなこちらの様子を見て、彼女はクスリと小さく笑うと、「図書室の片付け手伝ってくれないかしら?」とのたまった。 は、はい?今、なんていいました?図書室の片付け? 僕は今すぐ家に帰って、漫画を読んで、アニメを見て、ネットゲームをやると言う責務が待っているというのに! なんてひどい人だ。 491 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/13(金) 01 19 58 ID f7lY9HEd どう扱ったらいいか分からないので、適当に用事があることにしてしまおう。 「え、ちょっと今日は用事があって無理。」 すると顔を近づけてきて、無表情な目をこちらに向けて、 「今、適当に用事のせいにしてしまえ、って思ったでしょう?」 やべぇ、顔に出ていたようだ。まずいな、何とかしなければ。 「いいのかしら?あなたが学校にいろいろと持ち込んでいるの、私、知っているわ。誰に告げ口されたい?」 独特の落ち着いた声に、氷のような冷たさが混じる。 下駄箱に生徒が随分と来ていたようで、北方さんが早く答えてくれないか、と促した。 しかたない、学校に持参しているアレをばらされるよりは、彼女の手伝いもするほうが賢明か。 なんだか、女子に負けてしまってみっともないような感じがするが気にしないことにしておこうか。 「わかったよ、じゃ、手伝いますから、はい。例の事は・・・・。」 「ええ、黙っておいてあげるわ。じゃ、そのまま図書室に来て。」そういうと、下駄箱の近くにある階段を登ろうとしたが、ふと思い出 したように立ち止まり、踵を返した。彼女長い黒髪がフワリとゆれる。 そして「案外に松本君、素直なのね。」と言った。 まったく、人を脅しておいて、何が『素直なのね。』だ・・・。実にこっちはひやひやしたものだ。 ここで、いきなり約束を破って、変えるというのも手なのだが、男に二言はない、だ。 なんて、格好をつけてみるが、単に僕って脅されて使われているだけだよな。 ・・・・・。をいをい、いいのか、これで。 どうするんだ、俺! 492 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/13(金) 01 20 47 ID f7lY9HEd というわけで、そそくさと四階にある図書室に向かった。 荷物を持って、四階まで上るのは実に気が引ける。万年文化部の僕の場合、息すら上がる。 ひいひい言いながら、図書室のドアを開ける。放課後、いつもは鍵がかかっているのだが、図書委員の北方さんが先に来ている ので当然すんなりと開くわけだ。 図書室の隅に鞄や荷物類を置いた。 「で、何をすればいいんですかね、図書委員さん。」 「返却された本を私は戻したり整理するから、松本君は箒がけをして。」 素直に掃除用具箱からT字箒を取り出し掃除を黙々と行った。 というのは、最初の数分だけの話。僕にそんな集中力があろうはずも無く、適当なことを考えながら適当に仕事する。 北方さんが図書準備室にいて、こちらの様子が分からないときは箒を動かす手を止めて、こちらに来て、本の整理をし始めたら、 手を動かす。そんな感じだった。 ふと、不覚にもさっき顔を近づけてきた北方さんの容姿を想像した。 よくよく考えると、腰にまで届こうかというほどの長い瀬戸黒の髪に、目鼻立ちの整っていて、人形のように繊細で、落ち着いた容 姿から言えば、かなりがつく美人なのだろう。まあ、顔が良くとも、性格についてはどうか分からないのだが。彼女はあまり他人と 話さないようだが、どうも人の弱みをきちんと握っているようで、あまりよいとはいえないかもしれない。 現に今だって、僕は脅されていたのだから。 いずれにせよ、実に女と言うのは扱いにくい生物だな。 持論を力説し、自己完結させて、頭を上下に動かして頷くところを北方さんに見られていたようだ。 「あら、終わったのかしら?こちらは終わったのだけれど・・・。」 おお、相手が終わったのなら、こちらも無理に掃除を続ける必要はない。 やったぜ!農奴解放令が出た!我々は長年にわたる闘争を終え・・・、北方さんは、こちらを不機嫌そうに切れ長の目で見ている 。 「・・・・・嬉しそうね。」 無言のままでも強い圧力を掛けられているようだったが、口を開けば開いたで実に刺すような痛みが感じられた。 493 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/13(金) 01 21 30 ID f7lY9HEd ああ、やってしまったか・・・。そう思ったが、彼女が口にしたのは予想とは別物であった。 「仕事、無理強いしてごめんなさい。私の家、この学校のすぐ傍だから、寄っていかない?お礼させていただくわ。」 「お、お礼?」 思わぬ言葉に鸚鵡(おうむ)返しにしてしまった。 「ええ、そうよ。」 ふと、図書室の時計を見ると・・・・南無三。見たかったアニメの時刻をゆうゆう過ぎてしまっている。それなら、特に断る理由がな いと思って、彼女についていくことにしました。 図書室の鍵をかけ、その鍵を二回の職員室に返しに行き、校門を出た。 僕は自転車を転がしながら、北方さんについていく。いままで、彼女の家については実際に見たことはないのだが、仲間から聞い ていて、それは随分と大きい家らしい。 北方さんの家は学校から歩いて五分ほどのところにあった。 学校の東は小高くなっており、閑静な住宅地になっている。ここは市内でも裕福な人が住んでいる場所の一つだ。 立派な門が堂々と立っており、門柱には重々しく北方と書かれた表札が掲げられていた。 門は開いたままで、内側の様子が見えていたが、手前に池のある広々とした庭があり、その奥に純和風の母屋があり、落ち着い た佇まいを見せていた。 「さ、自転車は適当にその辺に停めて。」 門の前に言われるがままに停める。そうしているうちに当たり前のように北方さんは庭には目もくれずに、ずんずん母屋のほうへ 向かっていた。まぁ、彼女の家なのだから当たり前なのだけれども。 「ち、ちょっと待って。」 こんなところに取り残されたのでは困る。あわてて、彼女の後を追いかける。 まず、母屋の中に入ると客間に通された。さっきの庭に面しており、池とその横の木々が見えた。 十畳ほどの部屋にはテーブルと腰掛がいくつかあり、床の間には掛け軸がかけられ、高そうなつぼが置かれていた。 「へぇ~、北方さんの家って、随分広いね~」と喉元まででかかったが、さすがに失礼だと思ってやめておいた。 それを見透かしてか、クスクスと彼女は笑っていた。 あいも変わらず無表情な笑いであったが、学校でのそれとは違う感じがした。 494 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/13(金) 01 22 06 ID f7lY9HEd 腰掛に腰掛けると、彼女は学校のこと、家族のこと、趣味のこと、様々な話をしてきた。学校の彼女とはまた違った一面を垣間見 れたような気がする。 あ、よくよく考えてみると、こんな風に女子の家に行った事って、これが初めてだったっけ。 そう意識してしまい、なんとなく途中から話しにくくなってきた。 「あ、適当にお菓子とお茶持ってくるわ。」 「いや、結構です。気にせずに。」 「そうは言っても、喉、渇いたでしょう?」 「それはどうも。」 「この家に呼ぶ人、そう多いわけじゃないし、たまにだから。」 あまり良く理解できない理由のような気がしたがそれはおいておくことにしようか。 彼女がお菓子を持ってくるまでの間、読書でもしようと、鞄の中にある、本を読む。 マンガ好きな僕もたまには活字の本だって読むことがあるのだ。それもラノベだが。 ・・・・。 ・・・・・・・・・。 七、八分するとお茶と茶菓子を持ってきた彼女が戻ってきた。 「持ってきたわ、和菓子と洋菓子でどちらにしようか、迷ってしまって・・・。」 「え、気を遣わなくて良いのに。」 「で、どっちが好き?」 「へ?」 「だから、和菓子と洋菓子。」 「ああ、お菓ね・・・。うん、洋菓子。」 「そう、残念だわ。」 そういうと、彼女は本当に残念そうな顔をして、緑茶とお茶請けの羊羹を僕の前に置いた。 黙々と北方さんは羊羹を食べ始めた。 テンションはかなり低いようだ。というより、いつもの無表情に戻ったと言うべきところだろうか。 それからいくらか羊羹をつまみ、お茶を飲んだりしながら、いくつか話題を振ってみたのだが、北方さんは「ええ」や「そうね」としか 返さなくなったため、なんとなく気まずい感じになってしまった。 何か彼女の機嫌を損ねるようなことをしてしまったのは確かだろうが、それは何であろうか? さっきの和菓子と洋菓子の質問くらいしか思い当たらない。しかし、何だってそんなことが関係しているのだろう? ふと、彼女の視線が僕のさっきまで読んでいたラノベにいっている。 興味がありそうなので、このラノベについて話題を振ってみた。 話題に食いついてきたので、ノリでいくらか話し続けて、時計が六時半をさしたころに帰途につくことにした。 そとは暗くなっていたので、随分と長居したことが改めて感じられたが、まあ、たまにはよかろう。 しかし、アニメ録画予約してたか、激しく気になった。 495 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/13(金) 01 22 50 ID f7lY9HEd 女子の部屋とは思えないような瀟洒な部屋に一人、北方時雨は佇んでいた。 松本君と話していた時間は夢のように早く過ぎていった。 彼が洋菓子のほうが和菓子より好きだとは調べが不十分だった。 私が作った羊羹をほめてくれて、彼の優しい心遣いには涙すらとめどなく出てくるが、本当に彼の好きなケーキかプリンかを作っ てあげればよかったと後悔している。 それにしても、あんなにも人と話をして楽しい、そう感じられたのは久しぶりだ。 私は生まれつき人と話をするのが苦手だ。 だから、学校でも話をしない。 ごくごく規則的なつまらない毎日を消費するだけ。 こちらから話さなければ相手からも話されず、自然と距離が生じてくるものだ。 でも、そんな私にさえ、隣の席に座っている彼は話しかけてくれた。 彼は私にとってのオアシスのようなものだ。 だから、自然と私は彼に惹かれていった。好き、という言葉では言い切れない感情。当然、こちらから話しかけたいと言う気持ちが 無かったわけでもないが、それでも、話しかけることができず、三年間もの間、同じクラスでありながら無為に過ごしてきた。 引き出しから、今のクラスの全体写真を取り出す。 その写真のただ一点のみを眺めているその写真に写っている松本君、そうそのただ一点。 それ以外の人間なんて要らない。 さらに言うと、彼だけしか写っていない写真がほしいのだが、私にとっては度の過ぎた贅沢というもの。 496 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/13(金) 01 23 19 ID f7lY9HEd 今日、彼は私に自身の妹について話した。 彼に対して異常なまでに粘着質であり、世話焼きであるため、自分からはなれず困っているといっていた。 妹の存在については話される前から知っていた。 一学年違いなので、学校で本人を知っているのだ。 みるからに脆くはかなげな感じの子で、えらく、おとなしく従順そうな、寧ろ誰かの従属的なポジションにいたいという感じがした。し かし、同時に直感で彼女が内に黒々したものを秘めているのを感じた。 私はあまりああいう子は好かない。 そして、あんな魔女の大鍋のような醜い心を持った害毒があの心優しい、松本君の傍に、私よりもはるかに近いところにいること が許せなかった。本当に許せない、許せない、許せない、許せない。あんな子に彼が毒されることがないと祈りたいが、彼から私 に相談してくるくらいなのだから、かなり彼女のいわば寄生によって病状は悪化しているようだ。 あんな子は松本君から相手にされず、クラスでも苛められても自分の深い罪に気づかないだろう。百歩譲って、その罪深さに気 づいて自分の罪を贖ったところで、到底、贖いきれるほどのものではない。 現に彼女はその罪に気づいていない。そんな害毒は誰かの手を借りて滅せられなければならない。それが社会のルールにのっ とっているというものだ。 497 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/13(金) 01 24 03 ID f7lY9HEd 本当にあんな毛虫か寄生虫のような子、死んでしまえばいいのに。それも、尋常じゃない殺され方で。 だって、そうされても仕方ないことをしたんだもの。 私の大切な命にも代えがたい松本君を穢して、寄生して、あそこまで追い詰めているのだから。 いけない、いけない、感情的になりすぎたようだ。 確かに今から、とっくの昔から位置を知っている、彼の住む家に武器を持っていって、ごくごくわずか、千数百秒のうちに彼を解放 してあげたい。 でも、それは重病患者に手術を強いるようなもの。決して賢明ではない。彼にとっても、あんな寄生虫でも肉親ということになって いるのだから、彼を悲しませるようなことは私にとっては絶対のタブーだ。 だからといってこのまま放置しておいたのでは、取り返しのつかないことになってしまうだろう。 それを防ぐためには、積極的ならなくてはならない。話すのが苦手だとか言っている場合ではないのだ。 彼を守れるのは私だけ。そして彼に心から尽くすことがふさわしいのも私だけ―。 498 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/13(金) 01 25 02 ID f7lY9HEd 読みずらくなってしまって、すみません。 とりあえず、続くかもということで。 499 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/13(金) 02 15 08 ID DsThKMK7 488 ナカーマ 俺も沙耶の唄の主人公カップル大好きだ。 500 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/13(金) 02 30 23 ID YoRHa50v 乙!
https://w.atwiki.jp/eldersign/pages/543.html
「止まれ、イルルヤンカシュ」 嵐の神が叫び、雷の矢を投げかけた。 イルルヤンカシュはそれを弾いて返し、緑の丘を灰にした。 ――Hittite Myth ステータス ※個体値0のステータスを表記しています。 No ファミリー モンスター名 種族 タイプ アビリティ スキル 127 魔獣 イルルヤンカシュ - ドラゴン 反射潜行 蒼穹の光輪タイダルフロウ(潜在) カード 原/亜 レア レベル HP 攻撃 魔力 防御 命中 敏捷 属性耐性 状態耐性 原種 金 Lv.1 3500 700 1100 800 700 400 虚耐性30炎耐性-30冷耐性30 眩暈耐性10睡眠耐性5恐怖耐性7 Lv.70 6062 2100 3300 2400 2100 1200 亜種1 白金 Lv.1 3600 800 1200 1000 800 500 虚耐性40炎耐性-40冷耐性40 Lv.90 6734 2800 4200 3500 2800 1750 亜種2 白金 Lv.1 3700 1000 1200 800 700 400 Lv.90 6922 3500 4200 2800 2450 1400 Illustrated by BLK 入手方法 通常個体期間限定ショップ「嵐渦の海域」 備考 ヒッタイトの神話における蛇の怪物。→wiki イルルヤンカシュの神話は2つのパターンがあるが、どちらも「嵐の神がイルルヤンカシュに負け、人間の力を借りて逆襲する」というもの コメント 名前 コメント ドラゴン 反射 潜行 魔獣
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/480.html
501 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/19(月) 02 22 19 ID x1fv1e7I 496 青天の霹靂って感じですな。儀介さっさと告白しとかねえか、ダメなやつめ! 498 全裸よりぱんつのほうが好きな俺 502 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/19(月) 11 43 15 ID 4J/lvCUb このペースだと今週末にはこのスレも埋まることになるな。 2・3スレ目よりはスローペースだったが、 一ヶ月ならエロパロ板ではかなり早いほうだな。 503 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 00 04 25 ID te4Gve8c 投下しますよ 504 名前: ◆dkVeUrgrhA [sage] 投稿日:2007/03/20(火) 00 05 18 ID XjUBHhrl 投下します。おにいたん2、5話。 444 今回行頭にスペースかましたが読みやすさはぜんぜん変わってないと思う。 漏れは大抵1文を40字前後で終わらせて改行するスタイルだから スペースはわざとかまさなかったんだ。 505 名前:『首吊りラプソディア』間幕[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 00 05 32 ID te4Gve8c それは唐突にやってきた。 少女はいつも通りに暮らしていた、そのつもりだった。実際にその通りだった。しかし 突然、何かのスイッチが入ったかのように、思考に不安がよぎる。大切なあの人が、急に 去ってゆくかもしれない。自分の前から姿を消すかもしれない。 そんな馬鹿な、と思う。 そんなこと有り得る筈がない、そう思い直して再びペンを取り、ノートに文字を綴って 想い人への恋文を完成させてゆく。これを受け取ったときの反応はどのようなものだろう、 そんなことを考えながら、鼻唄を歌いながら、文字を綴ってゆく。 きっと悪い結果にはならないだろう、と思う。彼と両想いなのは普段の生活でも充分に 分かっている。あと一歩、恋人となるのに必要なのは僅かな勇気だけだ。勇気を持ち一歩 を踏み出すことが出来るのならば、全てが上手くいくだろう。 先程の悪い考えを振り払うように、少女はポジティブに考えを繋げてゆく。 だがそれは、不安の裏返しだということだ。 振り払うということは思考の中にネガティブな考えが残っているというこであり、それ が少しずつ根を伸ばしているということでもある。気持ちというものを養分に成長し、心 の隙間を埋めるように肥大して、やがては全てを侵食して埋め尽くそうとする。 その現象は、彼女の中で発生していた。 胸の軋みを感じて、筆が止まる。 彼は自分の気持ちを受け止めてくれるのか、肯定だった気持ちは猜疑心へと変わり始め、 否定の考えが幾つも浮かんできていた。もしかしたら他に好きな人が居るのではないか、 自分に向けられているのは愛情ではなく他のものではないのか。 その理由は、何なのか。 彼女は結論する。 殺さなければ、奪われてしまう。 少女は少しずつ、だが確かに狂ってゆく。 506 名前: ◆dkVeUrgrhA [sage] 投稿日:2007/03/20(火) 00 07 43 ID XjUBHhrl ロボさーん?お先にどうぞー? 507 名前:『首吊りラプソディア』Take6[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 00 08 11 ID te4Gve8c 「ほ、本当でござるか!?」 フジノの叫びに、サキは頷いた。 フジノの驚きはもっともだ、俺自身も報告書を読んで驚いた。俺の場合は驚きすぎて、 声が出なかっただけのこと。そこに記されていたのは、予想を遥かに越える結果だった。 32人、それが昨日『首吊り』に殺された者の人数だ。 一晩でそれだけ殺すなんて、幾ら何でもふざけている。中には模倣犯の犯行もあるかも しれないと思ったが、共通点が幾らかあったらしい。殺された対照が全員女性だという事 の他に、結び目が特定のもの、ということだったらしい。多少のずれはあるものの、どれ も同一人物の手で結ばれたもののようだった。角度や強さが一致するのは他人では有り得 ない、という判断からだ。 しかし、疑問もある。 今までは老若男女関係なく殺して回っていたのに、年齢の差こそあるものの被害者全て が女性なんてことは実際に有り得るのだろうか。いや、有り得ると言うしかない。現実に そんな状態なのだから、認めるしかないだろう。 だとしたら、 「目的が変わったのか?」 「恐らく、決まったと言った方が正しいのでしょうね。何かのきっかけがあって、目的が 生まれたのでしょう。多分結び目を同じくしているのも、自己を表す為のものです」 508 名前:『首吊りラプソディア』Take6[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 00 09 26 ID te4Gve8c ということは、『首吊り』は俺達管理局員に向けて何かのメッセージを送ってきている ということだろうか。他の人間に何かを示したいのなら『首吊り』をしていることくらい しか伝えられないし、結び目が共通していることは、外部に漏らすような内容ではない。 そもそも事件が解決した後にならなければ犯行の詳しい内容は外に流れないし、そのこと で伝えたいならば寧ろ自首をしてくる筈だ。だから、これは管理局員に向けたもので多分 間違いないだろう。 「問題は、奴の意識が誰に向いているのか、でござるな」 管理局全体に向いたものか、それとも個人に向いたものか。 個人的には、特定の誰かに向けられたものだと思う。管理局に対するものならば、今更 女ばかりを殺すということは何の意思表示にもならないからだ。弱いものを狙ったなんて 考えは、とうの昔に議論され尽くしている。一般人が確率システムを使うようになって、 女性が弱いなんて意識は無くなった。それに被害者の中には『月の魔女』の片割れも居た らしいので、弱さなどは殆んど無縁のものになっている。だからと言って強い者が対照か と言えば、それは絶対に違うだろう。殺された者の殆んどは、普通の人だからだ。つまり 女性であれば誰でも良く、それがメッセージになる誰か。 さっぱり分からん。 「サキ、どんな意味があると思う?」 「女性に恨みがあるとか、その線では? 女なんて皆消えてしまえ、という」 「ならば犯人は男でござろうか?」 全員で首を捻り、唸る。 509 名前:『首吊りラプソディア』Take6[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 00 12 25 ID te4Gve8c カオリは今日は仕事が入っているらしいので来れないとの話だったが、今のような事態 ならば寧ろ丁度良かった。サキは元よりフジノも捜査に協力してくれることになり、皆で 考えているのだが、カオリだけは居てはいけないからだ。そんな意味ではある程度自由に なることが出来るから、申し訳ない話だが少しありがいと思った。 「しかし、性別か」 これは意外と良い線かもしれない。俺の第一目的は表向きには『首吊り』の捜査、逮捕 となっているが、個人の考えとしては二番目だ。本当の目的はカオリにかかっている容疑 を外すことであり、『首吊り』が男であると証明が出来るならば、カオリの容疑は完全に 晴れることになる。全て確率システムを使っての犯行なので身体的特徴を掴めず、それ故 にカオリが容疑者となっている訳だが、逆に言えばそれだけなのだから。 「フジノはどっちだと思う?」 「ん? よく考えたら、女かもしれんでござるよ」 「どういうことだ?」 出来れば男だと予想してほしかったが、何か考えがあるのだろう。尋ねると、フジノは 俺の腕を掴んで抱き寄せた。突然のことにバランスを崩して膝枕の世話になったが、これ と『首吊り』が女であることと何の関係があるのだろうか。 「例えば、例えばの話でござるよ?」 こちらに冷たい視線を向けるサキを見ると、念を押すように言い、 「拙者はこの虎吉殿と触れ合っているときが、一番幸せでござる。それがもし誰かが奪う としたら、それはもう怒り心頭でござるよ。今のパターンで言えば、拙者を抜けば虎吉殿 に一番近いのはサキ殿でござるから、警戒すべきはそこでござるな」 510 名前:『首吊りラプソディア』Take6[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 00 13 55 ID te4Gve8c フジノが言いたいことは大体分かってきたが、果たしてそれは有り得るのだろうか。 「拙者は違うと思いたいが、嫉妬深い娘ならば他の女に注意が向いたら、それだけで気分 が悪くなる者も居るのでござる。疑ってしまえばキリが無く、疑いの視線はやがて全ての 女に向けられてゆき、積もりに積もった怨念やら何やらで……」 ブスリ、でござる。 そう言って、サキに軽く手刀を突き出した。 無いことも無いかもしれない、ここに居るのは管理局員を除けば罪人ばかりだ。中には 嫉妬のあまり間女を殺して入ってきた者も居るだろうし、重度の者ならば連続しているの も説明がつく。理屈は通るのだが、しかし人数がおかしいと思う。距離の問題は空間転移 を利用すれば解決出来るが、一晩で32人は無理がある。単独でそこまで殺すのは、まして 証拠を何も残さずに連続で続けるのは無理がある。複数での犯行、となればどうだろうか。 「それも無理か」 そんな人間が集まればその場で即殺し合いになってしまうだろうし、人を殺してしまう 程に嫉妬深い人間がそうそう居るとは思えない。偶然に起こることも有り得ないだろう。 そうだと仮定しても、結び目の条件が同じなら『首吊り』の役目という人物が必要になる。 リスクを犯してまで、そんな必要があるとは思えない。あるとするならば自己を示す為で、 それならば他人は邪魔になってくる筈だ。 思考が無限ループを起こしそうになり、考えることを一旦止めて体を起こす。フジノが 一瞬残念そうな顔をしていたが、サキの視線が毎秒ごとに冷たくなってきているような気 もするし、こうしている自分も何だか馬鹿みたいなので続けるのは駄目だ。 「気分転換にメシでも行くか」 「あ、私はパスです。やることがあるので」 511 名前:『首吊りラプソディア』Take6[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 00 15 29 ID te4Gve8c 視線で尋ねると、サキは自分の首に首輪を填めた。色は透明、ランクの外。監獄都市で 生まれた二世が着けているもので、聞き込み調査などでよく使われるものでもある。サキ は前者には当てはまらないから、どこか特別な場所に用事があるのだろう。 珍しくスーツではない私服姿なのも、その為か。 「ん?」 それを見て、何だか妙な感じを受けた。昔どこかで見たことがあるような気がしたが、 気のせいだろうか。記憶を辿ってみるが、思い出すことが出来ない。喉元まで上ってきて いるのだが、他人の空似という可能性もあるし、全然違う人物かもしれない。 「そんなにジロジロ見ないで下さい、また罪を重ねるつもりですか?」 「いや、カオリは居ないから罪人扱いも無いだろ」 それにしても気になる、何とも気持ち悪い。さっきまでは『首吊り』で一杯だったが、 今は別の意味で頭が一杯だ。尋ねれば一発で分かるのだろうが、人違いならば藪蛇で妙な ことを言われかねない。こいつは何故か俺に対してだけは、そんなタイプだ。 「どうしたでござるか?」 「何でもない」 不思議そうな目で見てくるフジノに答え、再びサキを見た。 「何ですか?」 どこか不満そうな表情を浮かべているサキに首を振り、俺は部屋を出た。 512 名前:ロボ ◆JypZpjo0ig [sage] 投稿日:2007/03/20(火) 00 16 28 ID te4Gve8c 今回はこれで終わりです 第二章開始 513 名前: ◆dkVeUrgrhA [sage] 投稿日:2007/03/20(火) 00 17 15 ID XjUBHhrl んじゃ、改めて投下開始 514 名前:新店長でG.O. ◆dkVeUrgrhA [sage] 投稿日:2007/03/20(火) 00 18 18 ID XjUBHhrl 「ふくちう、でつ!」 和室。座卓にはフルタワーサイズの巨大パソコンが2台・・・1台はRAIDサーバーのようだ。 20インチはある大ディスプレイは贅沢にもSVGA。字が大きくて目には優しそうだ。 部屋には巨大なページプリンターが鎮座。時折紙を吐き出している。 OA用紙が詰まった段ボール箱が積み重なって壁を形成。まるでどっかの会社の事務所である。 唯一、布団とそこにおいてある2、3のぬいぐるみがここの主がどういう人物かを表している。 「復讐とはいうけどね、薫ちゃん」 ここは禾森邸にある薫の部屋。ぬいぐるみがなかったらとても幼稚園児の部屋ではない。 「どうするの?」 この日、休みの耕治とあずさは薫と話し合っていた。 6畳間はパソコンと関連機器、それとダンボールに囲まれ、座るところは薫の布団しかない。 そこに3人は座り込んで話をしている。 「あのおんなには、ちかるべきむくいをあたえるでつ!」 その邪悪な(笑)正体を晒した後、笑留は禾森邸に入り浸っていた。 もー毎日食いたい放題、ソドムやゴモラも裸足で逃げ出す痴態が繰り広げられていた。 「ちょっと・・・薫ちゃん?まさかあの男みたいに・・・」 旧山那邸の地下にねむる誰かさんを思い出し、あずさが不安を述べる。 「みづからてをかけるなんて、ぐのこっちょうでつ!」 エヘンと威張る薫。 「てをよごちゃづ、つまーと(スマート)にいきまつ!」 「て、手を汚さずって・・・」 「とのためのきりふだは、もうちゅうもんづみでつ♪」 「ちゅうもん?」 ちゃちゃっ、ちゃちゃっ、ちゃららら~♪ 薫の大好きなアニメのOP曲が流れる。薫の携帯の着信音だ。 「あい、かぁる、でつ♪」 「・・・」 「あい!とどきまちたか?つぐとりにいきまつ♪」 短い会話ですぐに電話を切る薫。 「『だいがち』のおぢたんからでちた。かぁるのきりふだがとどいたらちいでつ」 「『代貸』・・・って、・・・の事務所から?」 「とうでつよ?」 「まさか・・・拳銃じゃないでしょうね・・・?」 あまりに物騒な薫の発言にまた不安の声を上げるあずさ。 「ちゃっきもいいまちたよ?みづからてをかけるのは、げたく(下策)でつ」 人指し指を一本だけ立てて、ちっちっちっ、の動作をする薫。 「とれに、ぱんぱん(銃のことらしい)なんかつかったら、だいがちやくみちょうたんまでめいわくかかるでつ」 「そりゃそうだけどな・・・」 「ちょっと、『ぢむちょ』いってきまつ」 よっこいしょ。薫は立ち上がり、愛用のバッグを首から提げる。 「その荷物、重いの?ついていこうか?」 場所が場所だけに気は進まないが、一応大人の耕治が薫に言ってはみる。 「かぁるの、てのひらにのるぐらい、かるいでつ」 「そっか」 「あ、おにいたん?」 「なんだい?」 「おねがいがあるのでつが」 「俺に出来ることなら・・・なぁに?」 「おにいたんにちかできないことでつ」 「?」 薫は一度は出て行きかけたが、思い出したことがあり耕治に話しかける。 515 名前:新店長でG.O. ◆dkVeUrgrhA [sage] 投稿日:2007/03/20(火) 00 18 50 ID XjUBHhrl 「でんわちてほちいとこがあるでつ」 「電話?」 「てれびきょくでつ」 「TV局?フラムーン(薫の好きなアニメ)の放送を野球中継で中止するなとか?」 「とんなことつるぐらいなら、『きゅうぢょうにばくだんをちかけた』といたづらでんわちたほうがはやいでつ」 「おい・・・」 「あのね、おにいたん、○○○○○○○○が、あちたのなんぢからながれるかきいてほちいのでつ」 「え?○○の○○?明日は確か・・・・があるから、いつもなら10時半ぐらいじゃない?」 「あちた、かくぢつに、ながれるよういってほちいでつ」 「うーん?聞いてくれるかなぁ?」 「みたとおねえたんのなまえをだつでつ。おねえたんはかいちゃのえらいちとでつから」 「そうなの?」 これはあずさの声。 「おねえたん・・・みたとおねえたんは、『ちーえむ』とかもやってるでつよ?」 「初めて知った・・・」 「そういやうちの店にテレビ局の人連れてきて打ち合わせしてたっけ」 「とうでつ。あと、だんぼーるに『ばつ』がついたのがあるのでつが」 そういうと薫はダンボールの中の一つを指差す。黒マジックででっかく『×』が描かれてある。 「とのなかのかみを『ちゅれっだー』にかけててほちいでつ」 「わかった」 「つぐかえってきまつからね♪」 そして薫は出て行った。 「おお、薫ちゃん」 「あ、『くつりや』のおぢたん!おひたちぶりでつ♪」 某『反社会的団体』事務所内。そこにいたのは代貸と呼ばれている人物と、もう一人。 通称『薬屋』。めったに事務所に出てこない、この団体における麻薬のエキスパートである。 「薫ちゃん、この前はえらい目にあったな」 「へいきでちた」 薫は事務所のソファーに座り、対面の2人と話し始める。 「あそことはもう話し合いがついたからな。よく勉強させたし」 というと代貸と薬屋はにやりと笑う。 (たぶんかぁるがもらったおかねのばいいじょうをもらったか、げんぶつでもらうことにちたか、でつね) とは薫は思ったが、口には出さない。不用意な発言が命にかかわる世界である。 「で、おぢたん、たのんでたのはできまちたか?」 「おう、もちろんよ!」 というと薬屋は懐から粉薬の袋を取り出した。全部で5つ。 「薫ちゃんの注文どおりのもんだ。粉薬にして、服用後5分で効果開始、10分後に切れる。バックファイヤはなし」 「ぱーふぇくと、でつね♪」 「感謝の極み」 おどけて紳士の礼をする薬屋。 「普通効果は長いほうがいいんでな。失敗作の中に丁度いいレシピがあったんで作ったけど・・・」 そこで言葉を切り、薫のほうを覗き込む薬屋。 「しかし、なんに使うんだい?まさか、これで一服もって誰かを交通事故にするとか?」 「とんなつかいかたはちまてん」 薫は言い切る。 「とれだと、くつりがからだにのこりまつ。そこからここにたどりつかれたらこまりまつ」 「OK。それならいい」 「言っただろ。この子は並みのガキじゃないって」 これは代貸の言葉。 「しかし、なんに使うんだ?俺にはそういう使い方しか思いつかなかったけどなぁ」 「ひみつ、でつ♪」 そういうと、薫はないしょ、のポーズをとる。そして立ち上がる。 「では、かえるでつ。おかねは、いいんでちたね」 「今日はサービスだ。とっときな」 「ありがとでつ♪」 516 名前:新店長でG.O. ◆dkVeUrgrhA [sage] 投稿日:2007/03/20(火) 00 20 29 ID XjUBHhrl 一方、主が一時不在の部屋ではシュレッダーがうなりをあげていた。 「ちょっと、これ、ドイツ語よ?」 「読めねぇ・・・いったい薫ちゃんはなにをやってたんだ?」 薫に言われたとおり、耕治とあずさは『×』と書かれたダンボールの中身をシュレッダーにかけていた。 中にあったのはコピー用紙の山。インターネットからプリントアウトしたものらしいが中身が何か全く検討つかない。 「あ、これ日本語・・・、んん?『自白剤の歴史と効果』?」 「これもだ・・・『MDHDの人体における効果時間と調整レシピ』?」 「これは・・・は?『誘導尋問を行なう上での質問技術とミスリーディング』?」 「麻薬と尋問・・・誰かの本音を聞きだすのかなぁ?」 「あれだ。耕治が浮気してないか、一服もって拷問するんだ」 「笑えねぇ・・・あ」 「ただいま、でつ♪」 部屋の主が帰ってきた。かばんをかけると寝床の布団にどっこいしょと座り込む。 「かぁるちゃん、おかえり~」 「おねえたん、ごみとうじできてまつか?」 「ごめんね、まだなの」 「ゆっくりでいいでつ。ただ、かくぢつにつててくだたい!」 「ヤバイの?中身見られたら捕まるとか」 「よむだけならつみにならないとおもいまつが、これがよめるちとなら、あくようができるでつ」 「悪用・・・」 「ねぇねぇ、薫ちゃん?」 麻薬の使い道が分からないあずさがもう一度聞く。 「文章ちょっと読んだんだけどさ・・・これでさ・・・耕治を拷問するの?」 「おにいたんに、でつか?」 ケラケラと笑い出す薫。 「おにいたんのことはちんじてまつから、とんなひつようないでつよ?」 「あのさ・・・薫ちゃん。さっきから気になってたんだけど」 と耕治はパソコンの画面を指差す。 「この『おにいたん店で盗聴3/1.mp3』ってファイル、なに・・・?」 「おとめのひみつ、でつ♪」 そういうと薫はいそいそと問題のファイルをゴミ箱フォルダに移動した。 (不用意な発言はできないな・・・) 「あ、おにいたん。でんわのけんはどうなりまちたか?」 「その件?間違いないよ。それは明日22:40ごろ放送だって」 「よろちいでつ」 「そういえばさっき薫ちゃん宛に荷物が届いたよ?」 あずさは薫が出て行った直後に来た宅配便の荷物を取り出す。 「送り主が『バラエティショップ防犯用品研究所』・・・だって」 「あい。これでふくちうのどうぐ、でんぶとろいまちた♪」 嬉しそうに言う薫。 「バラエティショップって・・・中身はあれ?スタンガンとか?」 「ちがいまつ。これは、えみるおねえたんへのぷれぜんと、でつ」 「笑留さんの?あの人に護身グッズとかいらないんじゃない?」 「逆に襲うほうだろうな」 あははははは・・・と乾いた笑い声を上げる耕治とあずさ。 「でさ、薫ちゃん。復讐って、いつするの?」 「あちたでつ♪」 「明日?!」「早っ!」 あまりの急展開に驚く二人。 「あちたでないとだめなのでつ。このきかいのがつと、つぎのらいげつではできないかもなのでつ」 次の来月では出来ないかも?変な日本語に首をかしげる二人。 「あちたは、えみるおねえたんが、こられないひでつ」 そうなんだろうか?再び首を傾げる二人。 「かくぢつにちたいので、おにいたんにおねがいがあるでつ」 「なんだい?」 「みたとおねえたんの、でんわばんごうをおちえてほちいでつ」 517 名前:新店長でG.O. ◆dkVeUrgrhA [sage] 投稿日:2007/03/20(火) 00 21 17 ID XjUBHhrl (かいわのないようは、おにいたんたちはちらないほうがいいでつ) そういって部屋を出て行った薫は、外に出て美里と話をしているようだ。 「しかし、なに考えてんだろうな薫ちゃんは・・・?」 「明日なんかあったっけ?」 「確かグループ店長会議、19時から・・・そっか!明日は笑留さんは実家に確実に泊まるんだ」 「そっか。本部からだとここより自宅のほうが近いからか。それを念を押しに言ったって事?」 「だろうねぇ。何で聞かれたくないかわかんないけど」 口を動かしながらも、二人は例の×印ダンボールの中から取り出した紙をシュレッダーに投入していく。 やがて、箱の中から、1冊の本が出てきた。 「これ・・・捨てたらヤバイんでしょうね・・・」 「どした、あずさ?」 ダンボールから出てきた文庫本を手に、首をかしげるあずさ。耕治はそれを取り上げる。 「うーん、とき子さんの持ってる推理小説じゃない?」 「あのひと、サスペンスドラマ好きだもんね」 「これはとき子さんに聞いてから決めたほうがいいな」 「そうね」 耕治はこの本だけを薫の机のうえに置いた。 「面白いんだったら、借りてみよ」 「おもしろいんじゃない?なんかのミステリー大賞とったとか帯に書いてるし」 「へー?!・・・タイトルなんていうんだったっけ?」 「えっとな・・・」 耕治は再び取り上げて題名を見る。 「・・・?『魔術はささやく』・・・?」 「あ~らかぁるちゃん、いらっしゃい」 「こんにちわ、でつ♪」 次の日の夕方、薫はテュルパンを訪れた。店の事務所にはフロアでの仕事を終えた笑留がパソコン相手に格闘していた。 「おねえたん、おちごとでつか?」 「今日会議でねぇ~資料がまとまらないの~」 といいつつキーボードを叩く。 「おねえたん、おつかれでつね」 「おつかれなの~だけど薫ちゃんが来てくれたら疲れも吹き飛ぶの~」 笑留は椅子を回転させて薫のほうを向き微笑む・・・涎を垂らしながら。 「かぁるちゃんのおしっこ飲んだら元気出るの~」 「え、えみるおねえたん・・・」 さすがにドン引きする薫。 「お、おねえたん。だいどころにいってこーひーでも、もらってきまつ」 「ああ~ん、かぁるちゃんのほうがいいのに~」 薫は事務所から厨房に移動する。 「おねえたん、てんちょうたんに、こーひーをいれてくだたい!」 「うん、わかった!ちょっとまっててね」 偶然食器を返しに来たあずさがいたので薫は笑留用のコーヒーを頼む。 あずさは食器棚からコーヒーカップ一式を取り出す。 「かぁるちゃんは牛乳でいい?」 「あい!あいつでおねがいちまつ!」 「はーい」 あずさは大きな薬缶に入ったコーヒーを保温のため弱火にしていたコンロからとり、コーヒーに注ごうとする。 「あ、おねえたん、ちょっとまってくだたい」 「どうしたの?」 薫はポケットから薬の入った包みを取り出すとそれを開け、中にある怪しげな粉をコーヒーカップにいれた。 「か、薫ちゃん・・・それ、毒じゃないでしょうね?」 「とんなわけないでつ!おみちぇがつぶれるでつ!」 「な、ならいいんだけど・・・」 といいながらあずさはその問題のカップにコーヒーを注いだ。 そして冷蔵庫から牛乳パックを取り出し、グラスに注ぐ。 あずさはカップとグラスを小さなお盆の上に置いた。 「薫ちゃん、これ、持てる?」 「あい!」 薫はあずさから貰った盆を手に再び事務室に向かう。 518 名前:新店長でG.O. ◆dkVeUrgrhA [sage] 投稿日:2007/03/20(火) 00 22 00 ID XjUBHhrl 「えみるおねえたん、ただいまでつ」 「あん、かぁるちゃんありがと~」 笑留は席からたち薫の前に立つと盆からコーヒー一式を受け取った。 薫は盆を地べたに置くとグラスだけ両手で持つ。 「では、いただきます。んぐんぐんぐ・・・」 笑留はホットをブラックのまま飲んだ。 「おねえたん・・・にがくないでつか?」 「これがいいのよ。このほうがコーヒーの味が分かるし」 2、3口で飲み干すと笑留はまたパソコンの画面に向かう。 「さーて、飲んだら気合入ったぞー!やるぞー!」 笑留はまたキーボードを打ち始めた。 「こっぷ、かえちてきまつね」 薫は笑留のコップをのけ、厨房に持っていった。そして、帰ってきたとき。 「えみるおねえたん、ちょうちはどうでつか?」 「抜群抜群・・・って、あれ・・・あ・・・なんか目が回ってきた・・・なんで?」 「おねえたんはつかれてるのでつよ・・・」 がばっ! 気がついたら笑留はキーボードの上に突っ伏して寝ていた。 「え?あたし、なにしてた?」 「おねえたん、つかれてねてたのでつよ」 「え・・・そうなんだ。何分ぐらい?」 「20ふんぐらい・・・でつね」 「よかった~」 笑留は胸をなでおろす。 「おねえたんがちんぱいでちたが、もうだいぢょうぶでつね?」 「うん!だいじょうぶ!」 笑留は薫に対し力こぶを作る動作をする。 「じゃーやるぞー!あと30分!」 「がんばってくだたい!かぁるは、これでかえるでつ」 「うん!今日はおうちにいけないけど、またね~」 パソコンに体を向けてるので後ろを向いたまま笑留は手を振る。 「あい!おねえたんも、がんばってくだたい!」 そういって出て行った薫の瞳には月色の光がともっていたが、笑留はそれに気づけなかった。 519 名前:新店長でG.O. ◆dkVeUrgrhA [sage] 投稿日:2007/03/20(火) 00 23 01 ID XjUBHhrl その夜、22時過ぎ。禾森邸。薫は携帯で笑留に電話した。 ぷるるるる~、がちゃ。 「あ、かぁるちゃんだ~」 「えみるおねえたん、かぁるでつ♪」 「きゃ~かぁいい~♪」 「おねえたんと、てれびでんわではなちたいでつ」 「わかったぁ、ちょっと待っててね」 薫は居間のパソコンを操作し、大画面のテレビをパソコン画面に切り替えテレビ電話を起動する。 すると、画面にでっかく笑留の姿が映し出される。 「あ~かぁるちゃん映った~♪あれ、耕治君にあずさちゃんたちもいるの?」 「あい♪みんなでいまにいまつ」 笑留は画面の中で手を振っている。ちなみに声はテレビのスピーカーから流れている。 笑留は自室のパソコンからテレビ電話をしていた。後ろに部屋の風景が映っている。 風景といっても、後ろに映っているのはベッドとその上に乗った笑留がいつも持っている鞄ぐらい。 ちなみに彼女はスーツ姿のまま。もしかしたら今帰ったばかりかもしれない。 「おねえたん、いまかえったとこでつか?」 「そ~なの~、お兄ちゃんはもう帰ってきてるんだけど、お姉ちゃんがまだ帰ってきてないの」 「おにいたん・・・ゆういちてんちょうたんでつか」 「うん!でさー、せっかくみんないるんだしさ~」 そういうと笑留はいきなり服を脱ぎだそうとする。 「お、おねえたん!ちょ、ちょっとまつでつ!」 「えー?!どうしたの、かぁるちゃん?」 「あのね、おねえたん。ゆういちてんちょうたんとおはなちちたいのでつ」 「え~!!」 明らかに不満の声を上げる笑留。 「てんちょうたんとおはなちがあるのでつ。かぁるのおねがい、だめでつか?」 「うーん、ちょっとまっててね」 そういうと笑留は画面から姿を消した。部屋の外に出たようだ。 画面から小さく「おにーちゃーん!」って声が聞こえる。 「おにいたん、いまなんぢでつか?」 「10時半に少し前・・・25分」 「ぎりぎりでつね・・・」 520 名前:新店長でG.O. ◆dkVeUrgrhA [sage] 投稿日:2007/03/20(火) 00 24 08 ID XjUBHhrl 1~2分して画面の前に元店長-樹元雄一が現れた。後ろには笑留がベッドの上に座っている。 「はーい、おまたせー薫ちゃん♪」 「ゆういちてんちょうたん、よびつけてごめんなたいでつ」 「いいよ~」 そういって雄一は笑う。 「いつも妹が迷惑をかけてるからね」 「おにいたんからいちどきつくいってくだたい!」 「うんうん、いっておくよ」 後ろでは笑留が口を膨らましてプーと怒った表情。 「でね、てんちょうたん」 「なにかな、薫ちゃん?」 「てんちょうたんたちのおへやに、てれびはありまつか?」 「あるよ?」 「ちょっとつけてくだたい」 「テレビ?そういや今の時間帯だと・・・笑留、テレビつけて」 「テレビねー、おっけい」 笑留はベッドに転がっていたリモコンをとると画面から見て右にリモコンを向けた。この画面からはテレビは見えない。 「あ、うちのCMやってる」 「ほんとだ」 『ぐるぐるきょうも~♪』 ウエイトレスが複数お盆に料理を載せてクルクル回転している。テュルパンのCMだ。 ”きていぢぢつ、つくるでつよ・・・” 「え?」 「笑留、どうした?」 ”おねえたんは、ゆめをみてたのでつ・・・” 笑留はテレビを見たまま動かなくなる。 「笑留、おい!」 雄一は画面から離れると、その手を笑留の肩にかける。笑留は雄一の手を自らの手で払うと、その手首をつかんだ。 ”いまは、あくむをみてるでつ・・・” ”ゆめは、ちゃめるでつ・・・” 「うん・・・ゆめだから・・・さめるよね・・・」 「笑留、どうしたんだ、おい!」 笑留は雄一の手首をつかんだまま雄一のほうを振り向く。 その瞳は月色の光を灯していた。明らかにヤバい瞳だ。 「え・・・え・・・えみるさん?」 「おにいちゃぁぁぁぁぁぁぁん!!」 笑留は、雄一をベッドに押し倒した。 521 名前:新店長でG.O. ◆dkVeUrgrhA [sage] 投稿日:2007/03/20(火) 00 25 46 ID XjUBHhrl 以上です。 次回、完結。またエロ。そして修羅場。 ・・・新スレが起つまでに間に合えばいいが。 522 名前:新店長でG.O. ◆dkVeUrgrhA [sage] 投稿日:2007/03/20(火) 00 27 28 ID XjUBHhrl ・・・だめだ。もう450KB使い果たしてる・・・orz 523 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 04 47 06 ID 7yxgMxT1 512第二章キタ━━(゚∀゚)━━!!GJ! 開始早々サキが嫉妬? 過去に虎吉と関わりがあったようだし今後の展開がますますwktk 521遂に病みが来るかと思ったら次で終わりとはw 大爆発に期待w 524 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 12 49 49 ID 0xGFv+j9 サキが急に可愛く見えてきた俺ガイル ロボ氏GJ! ◆dkVeUrgrhA氏もGJ!次回最終回? 450 #13189;越えたし次スレ立ててきていいのかな? 問題ないようなら行って来ますね 525 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 13 29 22 ID 0xGFv+j9 立ててきました ヤンデレの小説を書こう!Part5 http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1174364890/ 526 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 15 58 11 ID +UBnlJRw 埋めついでに愚痴を少々。 このスレでは雑談が少なめだった。 実にSSスレらしいのだが、少々寂しくもあった。 住人が減ってしまったのかな、と思ったりする俺ガイル 527 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 16 14 43 ID 7IMjvgJf SSスレで雑談を遠慮するのは当たり前のマナーだろ、常識的に考えて…… 容量とか考えろよ 528 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 16 38 21 ID lRPxiCOf いいものじゃないか、神光臨の頻度が増えたと思えば。 529 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 16 39 46 ID +UBnlJRw それはそうなんだけどさ……なんだか、感想レスも最近減った気がするんだ。 覗きに来る人が減ってたりしたら、なんか悲しいわ…… みんな、居るのか? うぅぅぅぅ………… ヤンデレスレはエロエロよー! orz 530 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 17 14 07 ID 5QfzGFlb 覗いてるけど読んでないしな、俺の場合 531 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 17 15 31 ID lRPxiCOf ふ ざ け る な 俺の常駐では控え室を除くとここが一番過密なんだぞっ! _| ̄|○ 532 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 17 53 56 ID WNu2Za9q 作品以外のレスで埋め尽くされた今の嫉妬スレを見ろ。あれは泣きたくなる。 作品が投げ出されたにも関わらず、ハチ公のように続きを待つ俺の気持ちも考えろ。 533 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 17 54 28 ID XjUBHhrl ヤンデレスレは個人的には感想専用スレが欲しい 534 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 17 57 16 ID XjUBHhrl 532 逆レイプスレなどヴァカが暴れて職人全員逃亡、 新作投下がないまま次スレ移行だぞorz 535 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/03/20(火) 19 42 57 ID LXxhQSKc 神気取りの勘違いバカを潰すのは最高の娯楽だけどなw 536 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 19 57 34 ID 2DdENjVX 嫉妬スレに飽き足らず、ヤンデレスレにまで来たか…… 537 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 19 57 56 ID 3Ccti8Mu と、工作員が言ってましたw 538 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 20 04 47 ID 4PUniF5d 535 お前、嫉妬スレで荒らしやっているバカだろ? 539 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 20 08 09 ID Qr9CS35h 538 嫉妬スレを荒らしておいてこっちだけ無傷でいようなんて虫が良すぎるんだよw やられたぶんはキッチリやり返すからなw 540 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 20 09 57 ID WNu2Za9q 539 単発IDの荒らしはこっちにも来ているのか・・・。 541 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 20 13 14 ID 6c/a9RbQ 荒らしは全力でスルーしろ 542 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 20 42 55 ID fWZsslMS 539 お前、彼女も友達もいないんだろうなぁ。 可哀相な人だねぇ…(つД`) 荒らし回る暇があったら、出会い系にでも登録しなよ。 あっ、ゴメン!ひきこもりのニート君には無理だったよな…本当にごめんな。 それから、君にはこれ以降一切、かまわないけど気を落とすなよ。 生きてれば、きっといつかいい事あるよ! いいグロ画像拾うとかさ。 君、グロ好きだろ? じゃあ元気でな!w( ´ー`)y━・~~ 541 おもいっっっきり、かまっちまった。 コレ以降は全力でスルーする。 543 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 20 45 12 ID z26hRunX 以後、つっこみ禁止!!! ↓ 544 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 20 46 35 ID lRRpX25M 最近お茶会のご主人が来ないなあ。 確かに創作活動には波があるのは分かってるんだけど…… 545 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/03/20(火) 20 47 49 ID OjoOwn80 542 殺すぞw 546 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 20 48 09 ID WNu2Za9q とりあえず、ずっとお預けの生殺し状態なので、 慎太郎君の人のパソコンは早く直ってほしい。 547 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 20 52 20 ID z26hRunX そういやさ、ミ(ry主催のイベントが明日あるな。 548 名前:うふ~ん[うふ~ん] 投稿日:うふ~ん ID DELETED うふ~ん 549 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 20 55 57 ID qhPMkswl 勝利云々のやつか・・・ 相変わらず暇みたいだなw 550 名前:うふ~ん[うふ~ん] 投稿日:うふ~ん ID DELETED うふ~ん 551 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 21 00 35 ID K5hDoGw/ 544 俺もお茶会と上書きの続きを待ち望んでる。 もちろん他のシリーズもだが。 552 名前:うふ~ん[うふ~ん] 投稿日:うふ~ん ID DELETED うふ~ん 553 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 21 13 31 ID 4PUniF5d ナナリーは知っている。自分一人では食事もままならないことを。 ナナリーは理解している。自分には自分の為に無償で奉仕してくれる人間が必要だと。 ナナリーは気づいている。そんな都合の良い人間は、兄を置いて他にはいないのだと。 ユフィお姉さまはもちろん、ミレイさんやシャーリーさんにも、 まして、最近お兄様の部屋に転がり込んできた雌猫なんかに お兄様は決して渡しません。 お兄様は一生私のことだけ考えて、私のためだけに働いていればいいんですよ。 ねえお兄様。お兄様も幸せですよね? こんな「絵に描いたような」儚げな妹の世話をできて。 クスクス。 皆が黒い黒い言うから、実はナナリーはこんなこと考えてるんじゃないかと 思ってしまうじゃないか(´・ω・`) 俺もこんな腹黒い妹が欲しいww 554 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 21 14 16 ID qhPMkswl ? 555 名前:名無しさん@ピンキー[yuuki3090] 投稿日:2007/03/20(火) 22 17 17 ID dqDM3zAs 553 ギアスの中でヤンデレといえばセシルさんを忘れてはいけないと思う。 でもそんなナナリーもいいと思うよ! あっ、ニーナもヤンデレなのかな? 556 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 22 19 50 ID NXnptOos セシ・・・え? 557 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 22 22 07 ID qhPMkswl ナナリーはスザクだからねえ 558 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 23 04 16 ID la/22RYP ところで明日の病み鍋PARTYに行く人いる? 俺行こうか迷ってるんだけど、ハルヒもひぐらしも未来日記も読んでないから 行っても買うものあるのかどうか不安で… 559 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 23 16 41 ID WNu2Za9q ヤンデレの名を騙ったキチガイ系少女ぐらいしかなさそうだからいい。 そして、何度も言われているがひぐらしは邪悪ヒロインであってヤンデレではない。 560 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 23 26 12 ID 7IMjvgJf 559 詩音は一応ヤンデレ。 561 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/20(火) 23 33 35 ID z26hRunX じゃぁぁあくをぉぉ かぁきぃぃけぇすは さぁぁけぇびあぁげぇるきょおぅぼぉうな 「嘘だっ!」 わかる奴はデモンベインをプレイしたことがあるやつ。 562 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/03/20(火) 23 36 32 ID BZY/W1nG 糞SS投下まだああああああああああ!? かも~んなw 563 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 00 24 08 ID rKpbPAHa 553 私は、自分ひとりの力ではベッドから下りることができない。 生まれつき、足が不自由だったわけではない。 ずっと昔、私が10歳の頃までは自分の足で歩くことができた。 歩けなくなったのは、お兄様の11歳の誕生日。 お母様に頼まれて、洋菓子店へケーキを受け取りに行ったときのこと。 両手で胸の前にケーキを持ち、私はお兄様のことを考えていた。 えへへ。お兄様はまたひとつ、大人になった。 あと七年経てば、結婚できる。 だってお兄様はお義父様の息子だもの。 血が繋がっていなければ、結婚はできる。そんなこと、とっくの昔に知ってるわ。 ――ああ、お兄様に早く、早く会いたい。 ――そして、いつものように胸にうずくまって、匂いを嗅ぎたい。 ――お兄様。お兄様。お兄様………… そんなことを考えていたら、突然足に痛みを感じた。 そして、世界が一回転した。 ごず、という音が聞こえてきた。耳を伝ってではなく、直接、音が脳に響いた。 ぼんやりと目を開けると、自動車のタイヤが目の前にあった。 人が駆け寄ってくるのが見える。その中の一人が声を出した。 ――女の子が轢かれたぞ! 誰か救急車を呼べ! その言葉を聞いて、私は自分がどんな状態にあるのか、ようやく理解した。 車にはねられたんだ、と。 そのことを理解した瞬間、足が痛みを訴えだした。 皮を引き剥がされた。肉を力づくで引き裂かれた。もっと深く、繊細な部分を破壊された。 時間を遅らせて、痛みが少しずつ私の脳を冒していく。 そのまま痛みが加速していくかと思ったら、痛みが引いていって、同時に力が抜けていった。 今度は眠くなってきた。地面が黒くて、固くて、ちくちくするのに、恐ろしく眠い。 ――眠るのなら、お兄様の腕の中が良かったな。 最後にそう考えて、私は目を瞑った。 目を覚ましたときに見えたのは、白。 上手く開かない目をゆっくり開くと、視界の隅にお兄様の顔が見えた。 たまらなくなり、お兄様の体に抱きつこうとしたら、脳を刃物で突き刺された――気がした。 痛みに耐えられなくなり、再びベッドに身を任せる。 そんな私に向かってお兄様が言った言葉。 今でも忘れない。 「僕のせいだ。僕がお前についていっていれば、良かったんだ。 そしたら、こんなことにならなかったんだ。 ごめん。もう……お前を一人にはしない。絶対に」 お兄様の泣き顔が可愛いとか、その涙を一滴残らず飲み干したいとか思うよりも先に、 その言葉が嬉しくて、私は泣き出してしまった。 ――だって、お兄様のプロポーズだもの。これ以上、嬉しいことなんかこの世にはないわ。 564 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 00 24 49 ID rKpbPAHa それから、私とお兄様の甘い生活が始まった。 もうかれこれ、8年は経つ。 朝はお兄様が私を起こしてくれる。朝食を食べさせてくれる。 昼には息を切らせて部屋に戻ってきて、昼食を食べさせてくれる。 夕になっても、もちろん夕食を食べさせてくれる。 そして、その後はずっと私の部屋に居てくれる。 私はベッドに身を起こして、お兄様はベッドに腰掛けて、二人でお話をする。 このときが、とても幸せ。 心が暖かくなって、自然と笑みがこぼれる。 でも、それ以上に幸せなときがある。 それは、お兄様が私を抱いているとき。 お兄様が私の肩を掴んでキスをする。そして無理矢理ベッドに押し付けて、首筋を舐め上げてくる。 暖かい手が背中に回り、腰を撫でて、お腹に辿り着く。 パジャマのボタンを優しく脱がせて、下着の留め金を外して、強引にたくし上げる。 お兄様の目が大きく開かれる。私の、むき出しになった乳房を凝視している。 そのまま獣のように乳首に吸い付き、舌で転がしてくる。右に左に、執拗に責め立てる。 乳首にかみつきながら、私の履いているパジャマと下着をずらして、優しく足首から脱がせる。 お兄様は息を荒らげながら、ベルトに手をかけて、ジーンズ、トランクスの順に脱ぎ捨てる。 大きくそそり立ったお兄様のいちもつを見ているだけで、私のアソコは疼く。 欲しい。あれを咥えたい。強く締め付けて、お兄様の吐き出すものを全て飲み込みたい。 何度も、荒々しく突いてほしい。奥の奥、子宮を浸すほどの精液を出してほしい。 でも、私が何を言わなくてもお兄様は私の言うことを聞いてくれる。 慣れた手つきで私の足を広げる。壊れ物を扱うように優しく、ゆっくりとした動きで。 お兄様が一言、いれる、と告げた。私の中にお兄様のペニスがはいっていく。 その瞬間、私の心は切なくなる。 激しく腰を打ちつけられているというのに、まだ足りない気がする。 もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと。 奥――いや、心の臓に達するまで、突いてほしい。犯し尽くしてほしい。 私の顔は、涙と、唾液と、汗でぐちゃぐちゃ。 きっとひどい顔をしているだろう私に、お兄様はいつも言ってくれる。 「愛してる」 そして、お兄様に熱いものを注がれて――ようやく私の心は満たされる。 565 名前:~事故と、男と、妹と、女四人~[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 00 26 38 ID rKpbPAHa でも、体を重ねた後に見る夢は、最悪。 私は腕を縛られていて床に転がされている。 そうなったら、足が動かない私には何もできなくなる。 そんな私には目もくれず、四人の女が、お兄様を犯している。 姉だった女性。友達だった二人。誰だか知らない女。 一人がお兄様の頭を股で挟んでいる。 二人がそれぞれお兄様の腕を掴み、自分の股間に無理矢理押し当てている。 最後の一人がお兄様の腰の上に跨り、上下に腰を振っている。 憎い。憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い。 この足さえ動けば。そうしたらあの女どもを蹴り殺してやるのに。 殺意をこめて女どもを睨む。 歯を食いしばり、眉を上げ、目じりを吊り上げる。 死ね。消えろ。滅べ。逝ってしまえ。 そう強く念じる。 すると、女の一人がこう言った。 『もう、わたしたちはしんでるの』 別の一人も声をだした。 『あなたに、ころされたのよ』 また、別の声がする。 『あなたは、さいていのおんなね』 残る一人が、私を見つめる。 『じつのあにに、ひとごろしをさせるなんて』 最後に、声が重なる。 『『『『貴女が死ねばよかったのに!!!!』』』』 そして、私はベッドの上で目が覚める。 こめかみに汗が伝う。額を拭うと、寝汗がびっしょりと手にはりついた。 手をパジャマで拭う。なかなかとれない。 いらいらする。また、あの女どもの夢を見てしまった。 あいつらは死んでまで私の邪魔をするのか。 そもそもあいつらが悪いのだ。お兄様と私の大事な日常を犯したのだから。 でも、所詮は夢。あいつらの夢も、妄想どまり。 私の現実は、こう。 「お兄様。おはようございます」 「……ああ。おはよう」 お兄様の起きたばかりの顔を拝むことができるのは、この世界で私ひとり。 そして、お兄様は私ひとりだけのもの。 終 勢いで書いた。反省はしていない。 そもそも原作知らないし。 566 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 00 27 01 ID axSnNLxl ヤンデレはキャッハハハッハハハハ!! と笑いながら包丁を泥棒猫に突き刺すのが本来の主流ではない 本来のヤンデレというのは 好きな男性に声をかけられない程に人見知りが激しくて引っ込み思案で バレンタインのチョコをひっそりと机の中に入れておくような大人しい女の子が 黒化して行く過程が本来のヤンデレじゃないのか? ツンデレは単純にツンとして、恋人同士になればデレという単純な構造だが ヤンデレはそこまで過程が複雑で痛々しい姿があるところがいいんだよ。 と、言ってみるテストw 567 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 00 33 00 ID rKpbPAHa 以下、つっこみ禁止 ↓ 568 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 00 36 27 ID axSnNLxl ヤンデレ論はどこですればいい? ゼロは何も教えてくれない 569 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 00 44 15 ID rKpbPAHa このスレ的には、 ・ヒロインが、狂うほど(病的)に主人公を愛している。 ということで決着がついている……気がする。 主張じゃなくて、「こんなんどうだ?」というシチュの説明(プロット)なら歓迎だ。 ヤンデレ論を作って、ヤンデレのあり方を決め付けるのは可能性を狭くする。 570 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 01 02 16 ID UmXH/Ari 566 つムヒョロジ7巻 571 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 08 15 20 ID B6OVAqRs 565 これはGJ! 俺も原作知らないから素直に楽しめました 572 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 08 35 41 ID ckeix0gM そろそろヤンデレも体系化の時期なのかも知れんな。 573 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 08 59 59 ID VLtWfF9Z 572 T-72神教くらい壮大なネタと割り切らないとまた荒れる予感。 別に体系化しなくてもいいんじゃない?もしくは枝分けせずに各自が○○派を名乗るとか。 オブイェークト 574 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 10 00 14 ID wHi2ca1H 自分の好きなヤンデレは、 多大なる葛藤の果てに自分の親友であった泥棒猫を突き刺し (この時点ではまだ病んでいない)愛を得ようとするけど、 やはり因果応報というか、天命というかで自分の思い通りに ならないことばかり起こって、その中で段々とヤンでいく娘 要は泥棒猫を刺すこと から 病んでいく娘 575 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 10 40 09 ID SyNaLU9T 世の中にはヤンデレと狂気系を混同する人が大杉る 576 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 10 49 22 ID hW7+A4fq 「ヤンデレ」って一件「ヤンキーのツンデレ」かとオモタ 表記としては 「病んデレ」のほうがいいかも知れないが 「やんでれ」とうまく読めない人もいるかな? 「ツンデレ」とのシャレでもあるだろうし。 577 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 10 56 12 ID rKpbPAHa 573 どんなヤンデレが好きかという雑談に過ぎないから、神経質にならなくてもいいとおもうぞ。 というわけで、俺も 572に釣られてみる。 俺が好きなタイプ。 ↓ 可愛さあまって憎さ百倍、愛憎型ヤンデレ。 例) ・主人公とは、前世で恋人だった。 ・しかし、主人公に拒絶される。そして黒化。 ・「私の思い通りにならないなら、いっそ殺してあげる。 でも勘違いしないでね。憎いからじゃないの。 誰よりもあなたを愛してるから、あなたを永遠に私のものにしたいから、『あなた自身』が欲しいのよ」 ↓ サクッ 575 狂気系ってひぐらしのレナみたいなデレてないヒロインのことか? あれはただのヤンデルだな。 578 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 11 35 25 ID TJoiUQVn デレが強いのが好きだ デレが強ければ強いほどヤンが際立ってぞくぞくするし 579 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 12 07 30 ID 6sW0OSnS 当方ド田舎につき『病み鍋PARTY』とやらの感想を希望。 今日やってんだよね? 580 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 12 07 30 ID 8RLiN9P/ 572 よし、じゃあ俺は元々は普通の娘だったのが 予期せぬ不運などで想いを阻まれそれが沈殿鬱屈していき 表面は正気を取り繕いつつも段々と狂気が現れていく 外圧後天的進行性ヤンデレ派を主張する。 581 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 12 43 31 ID XRzno3ep それなんて空鍋? 582 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 15 28 36 ID MrQwIGlG 前スレで話せといわれたので前スレで。 GS美神に出てきた乙姫様はいいヤンデレだった。地雷女と評されてたが。 もしモノホンの浦島太郎がやってきたのならどうなってただろうか。 583 名前:新店長でG.O. ◆dkVeUrgrhA [sage] 投稿日:2007/03/21(水) 16 28 03 ID d3l8hkRD 582 乙姫が地雷なのは主に年齢のせいかとwww ていうか横島に惚れる女(妖怪含む)は大抵ヤンデレだった気がw 584 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 17 31 46 ID VLtWfF9Z 579 病み鍋PARTY行ってきたよ。 落書きブースに「静岡から来た」とか「富山から来た」とか、 果ては「福岡から来たけど辛いので次回はもう少し西で」みたいなことも書いてあったよw んで、参加者はだいたい100人前後かな?11時に行って1時ごろには出ちゃったけど、 12時半ごろにはもう新規入場者はほとんどいなかったな。 サークルさんはカタログ上では30あったけど、実際は来てない空机や新刊落として 出品なしなサークルさんが結構あった。 内容は10円の2Pくらいしかないほとんどただのチラシから200円前後で10P前後の コピー本が多く、500円前後のオフセット本が2~3サークルだった。 ジャンルはカタログの申し込みジャンル統計によれば、オリジナル41%ハルヒ14% 未来日記とひぐらしが10%ずつあとその他ちょこちょこ。 実際行ってみた感想はスタッフさんや他の参加者には悪いけど、 「暇潰し&物見遊山にはなったかな」てのが正直なところ。 他に知りたいことある?一応11/11に病み鍋PARTY2が開催予定らしいが。 585 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 17 38 07 ID yaTD/2fl 病み鍋の会場に空鍋が置いてあった… 586 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 17 43 09 ID VLtWfF9Z 585 「ご自由におかき混ぜください」ってアナウンスもあったよ。 スタッフさんがわざわざ家からコンロ、お玉、鍋の三点セットを持ってきたみたいw 587 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 17 58 43 ID yaTD/2fl 開始からしばらくは「ねこうさプリン」さんに集中してたなぁ 588 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 18 49 03 ID SyNaLU9T 587 あーやっぱなあ 某長門小説の人とかは? 微妙にスレ違いの話題だが 589 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 18 58 36 ID OnQthCXe 狂気系でもデレがあればヤンデレなんじゃねーかな? お茶会シリーズとかそんな感じだし 590 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 19 25 44 ID SyNaLU9T ヤンデレと狂気系は似ててもやっぱり別ジャンルだと思うんだ……。 ・狂気系デレ=病んでいてデレ ・ヤンデレ=病むほどにデレデレ マッドラブとシックラブの違い、みたいな。 いない君~の如月更紗と神無士乃が分かりやすい例。前者は狂気系デレ、後者がヤンデレ。 (これからの展開でどうなるかわからんけど) お茶会は「狂気の中のヤンデレ」メインだからいいんだけどね。両者兼用的な。 ヤマネとかグリムとか妹とか。 狂気系ヤンデレとでも言うべきハイブリッドデレ。自分で言ってて意味わかんね。 591 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 20 11 12 ID 9I1IM2Bw 正直な話狂気系もOKにして欲しいなあ。ネタがあることはあるんで。 592 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 20 46 17 ID enNVI4x2 そういやぁ病み鍋にノベゲーだすとか言ってなかったけ? 593 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 20 58 39 ID SyNaLU9T 591 狂気系でスレ立ててみてはどうか、と思う それとも俺みたいなのがほのぼの純愛にでも移るべきなのか 594 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 21 30 27 ID rKpbPAHa 園崎詩音は狂気系ヤンデレヒロインだろう。 彼女をヤンデレヒロインと認めるならば、このスレで狂気系ヤンデレが受け入れられない理由は無い。 というわけで、 591! Come on! 準備はOK! ゴングを鳴ら(ry 595 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 22 23 50 ID MrQwIGlG そのザキとやらはヤンデレなのか?誰に惚れて狂うんだ? 596 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 23 12 33 ID 6sW0OSnS VLtWfF9Zさん、感想ありがとう♪ なんとなく微妙な感じが伝わってきたよ。 でも空鍋が用意されてるあたりに、スタッフの心意気を感じてしまった。 福岡で開催なら行ってみたいな。 最後に一つ、次回も行くかな?かな? 597 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 23 18 40 ID 6sW0OSnS スマソ書き忘れ。 yaTD/2flさんにも感謝を。 ありがとう。 598 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 23 18 53 ID ymo3Ey0M 狂気系ヤンデレ… 恋愛対象の喪失などにより、絶望から狂気に至るヤンデレ というのだと思う 599 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/22(木) 01 08 57 ID GnpXbvy+ 590 俺にとっては「鶏が先か卵が先か」と同じにしか見えない。 600 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/22(木) 01 18 15 ID gLOMFaMi 愛ゆえに狂っていくのがヤンデレ 既に狂ってた人が人を好きになりましたーじゃ違うんだ、そこから執愛に派生していくならともかく 601 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/22(木) 01 42 32 ID 2dhwRX7h みんなそれぞれ、これっていうヤンデレがあるんだな ヤンデレにも色々だって、冗談ヌキで勉強になった 602 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/22(木) 02 45 55 ID 07MahryA なんでわざわざそんなハードルの高い条件のとこに投下しなければならないのか…プロじゃあるまいし 誰も気軽に投下出きる環境が欲しいってだけなのがわかってないみたいだな… そ―ゆーナチュラルに傲慢なところが書き手の立場の人間には我慢ならないってのが理解できないのか? …やはり根本的に相容れないみたいだ。 603 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/22(木) 05 34 39 ID 5rzVUOvC 喚くな、自分でスレ作れ 604 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/22(木) 05 35 49 ID QXed479+ まあ一度肥えた舌は元には戻らないってものだし 605 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/22(木) 05 36 50 ID uSxsqvB2 んー、難しいね、ヤンデレ。奥が深い。 俺は病んでる人~ってのもアリだと思うよ。というかそっちの方が自分は好きだし、個人的にわかりやすい。 まあけど好きな余りに病むのもばっちこい。けどこっちの方が病む過程も表現しないといけないから、書くのが難しそう。 まあ、なんにしろ、物語中に病みさえすれば何だってGJ出しますよ。病むのが最初からでも後半でも。 606 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/22(木) 06 56 18 ID c/SrAEaW その”病んでいく過程”とやらを描いてあるSSはまとめサイトでいうとどれにあたるんだ? 607 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/22(木) 08 00 22 ID gLOMFaMi 病的な愛≒病人の愛 いや、もういいわ。 変なこと言ってすまんかった。 608 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/22(木) 08 22 55 ID 5ArBZU46 606 「彼が望むな死んでもいい」は? 609 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/22(木) 08 32 56 ID 5ArBZU46 「彼が望むなら死んでもいい」だった。スマソorz 610 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/22(木) 14 05 16 ID 4fLIHgKV スレの繁栄を考えるとどっちもありでいいんじゃないか? 微妙な違いを細分化して新スレ立ててもいいことないと思うよ、経験上 611 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/22(木) 17 47 08 ID to05I7ZD 608-609 そして、その言葉のとおりに 「貴方のためだから…その為に死ねるなんて、嬉しい…」 と、笑いながら自分の首を掻っ切ったり毒盃を飲んだり出来ればそれはヤンデレ。 612 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/22(木) 21 12 47 ID c/SrAEaW 611 …やっぱこのスレではそういうオチがデフォルトなのか? そういうのが好かれているのか? ハッピーエンドが好きな奴!手ぇ上げろ! ノ 613 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/03/22(木) 21 29 27 ID 9nHI0JrG ノ 614 名前:名無しさん@ピンキー[yuuki3090] 投稿日:2007/03/22(木) 21 33 16 ID GP0tKLlJ ノ 615 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/22(木) 21 33 44 ID MCgmcbfK ノ 616 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/22(木) 21 39 54 ID kx2z9wc4 ノ 時に、ハッピーエンドとは何だろう? 617 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/22(木) 21 50 42 ID c/SrAEaW 俺が言うハッピーエンドは、主人公とヒロインが生存していて、 二人が結ばれて、周りの環境もそれなりに幸せという、よくあるタイプのエンディング。 いわゆる生存END。 このスレ的なハッピーエンドとは違うとわかっているけどね…… 618 名前:慎@携帯 ◆lPjs68q5PU [sage] 投稿日:2007/03/22(木) 21 55 19 ID c33AD0ja ノ >>616同感。何をもってハッピーエンドとするのか、というのはプロット考えてたりするとよく思う。個人によって変わってくるのかな…自分は、登場人物がどんな形であれ幸せになるならばハッピーエンドになると思いますが。 619 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/23(金) 00 44 48 ID uLPF6L7t トゥルーエンドって区分もあるからややこしい……。 俺は名前しか知らないけど、誰か明確な区分って知らない? 620 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/23(金) 00 52 04 ID K1JbsCOM 高橋葉介の文庫版で「お気に召すまま」って作品のヒロインがなかなかのヤンデレ >ハッピーエンド ヤンデレ的には一緒に心中するか、主人公の体の一部を切り取って保存する くらいしか思いつかない。 失明や手足切断させられた主人公が、ヒロインの助けを借りて二人一緒に 生涯を共にするくらいかな。まぁ、俺だとこのハッピーエンドだが。 全然ハッピーじゃねぇな。 621 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/23(金) 02 15 12 ID WQMy9EOp 俺は惚れた女に殺されるならてんで構わないけどなあ ただしジワジワなぶり殺すのは痛いので、ナタなんかで、こう、スパッと、一気になら 622 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/23(金) 02 42 23 ID nVT1FjUG ヒロインの執拗なヤン攻めに主人公の精神が崩壊して人形化 従順になった主人公と二人で幸せに暮らす みたいなのがハッピーエンドじゃね? 623 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/23(金) 02 48 07 ID 79PH3+n7 622 それなんてマナマナエンド(w そういや本スレの方何が起きたんだ? …確かにあれは感想書きにくいが 624 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/23(金) 06 37 52 ID Am0zAZSp 嫉妬スレは雑談ばかり。ヤンデレスレはSSばかり。 嫉妬スレとは正反対の状況だ…… 悪いことでは、ないんだけどさ。 625 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/23(金) 09 48 10 ID U6qYWsDk 不満ありげな理由がさっぱりわからん。最近別になんら悪いこともないのにやたらと「憂慮」しまくる奴が多すぎ。 626 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/23(金) 12 35 39 ID AQy9hT8q 625 ヤンデレはどれだけ幸せでも不安なのさ 627 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/23(金) 12 40 52 ID 1qNt958Q 個人的にヤンデレは 「主観的にはハッピー、客観的にはバッド」だとおもう。 628 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/03/23(金) 16 18 27 ID 39MPvq61 R.D. レインの「Do you love me?」ってヤンデレっぽいよな? 何か二人とも壊れてる感じがして好き。 629 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/23(金) 16 19 04 ID 39MPvq61 ごめん、さげ忘れた… 630 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/23(金) 16 27 27 ID IKuwm1G7 皆の衆!待ちに待った保管庫の更新が来たぞ! 631 名前:トライデント ◆mxSuEoo52c [sage] 投稿日:2007/03/23(金) 22 39 05 ID UefKDqeo 皆さん、すいません 黒の領域は未完とさせていただきます。 632 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/23(金) 22 39 45 ID 4q2dMHO/ なっ・・・・・・・・・・・・ 633 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/23(金) 22 42 32 ID IklbAATP 631 なんで・・・、なんでそんな人を絶望させるような事を言うんだよorz 634 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/23(金) 22 51 26 ID U6qYWsDk ∩___∩ 、、 | ノ ヽ ( っ ))) / ● ● | / / 631 | ( _●_) |ノ / こいつすげえアホ 彡、 |∪| ,/ /__ ヽノ /´ (___) / トライデント氏はトリップ割れしたみたい。 本物は普通に嫉妬スレに投下して、トリ変更で対応してる。 635 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/23(金) 22 59 26 ID Am0zAZSp 471 名前: トライデントd123 [sage] 投稿日: 2007/03/23(金) 22 32 50 ID avr619Mt 以上 投下終了です。 472 名前: トライデント ◆mxSuEoo52c [sage] 投稿日: 2007/03/23(金) 22 36 14 ID N2859HjO 以上 投下終了です。 473 名前: トライデント ◆J7GMgIOEyA [sage] 投稿日: 2007/03/23(金) 22 37 07 ID avr619Mt とりあえず、トリップ変更しておきます。 記号の前に"#"を付け忘れたみたいだな。 これからは ◆J7GMgIOEyA このトリップだということか。 634。お前さんの親切さに感動した!結婚してくれ!……いやごめんうそ。 636 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/24(土) 12 19 27 ID 1wyffFHU ネタみたいなものは思いつくんだが文才が無いっつー現実に打ちのめされたOTL なのでここに思いついたネタとか書いてみても良いだろうか? まぁ病んでるかどうかは自信がいまいち無いが。 637 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/24(土) 12 54 47 ID kq72ybrI 636 男は度胸!何でも試してみるもんさ! 638 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/24(土) 13 33 45 ID OjrMk0cJ 637 ならばお言葉に甘えて。 舞台としてはファンタジーかそれに属したもので 人間ではない魔法使いの少女(以下A)が人間の少女(以下B)に惚れる(まぁ性別はどうでも良いけど) 付き合い始めてしばらくして「寿命の違い」に悩み始める。 元々他人との付き合いが少ないAは一人で考えてるうちに病み始め 「だったらBを人形にしてしまえばいい」という結論に至る。 それからAは始めに薬を使ってBを「憶えている事が出来ない」ようにし(薬は少しずつ盛って徐々に物忘れが酷くなったように思わせ) BをAの館に同棲する。 それからAはBに「治療できるかも知れない」と言って術を施す、それは対象の精神を幼児にまで退化させるもので これも薬と同様に少しずつ施していく。(術には副作用なものとして術者に異常な独占欲が発生する) その後、AはBの人格とかを用意していた人形に移植し、Bの本来の肉体は地下に保存する。(人形の動力はAの力) それと同時に館の周囲を結界か何かで完全に隔離し、更に「二度と離れる事が出来ないように」 とお互いの魂を同化させる。 思いついたのはこんな感じ、グダグダな感がしないでもないが・・・・ しかもベースにしたのが某弾幕STGな辺り、厨臭さ満載な俺・・・ちょっとヤマネに解体されてくるorz 639 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/24(土) 14 29 59 ID qZR9C9Ya 638 そのあとで「B」の肉体にさまよう死者(女)の魂が宿る。 ↓ 「B(女)」は生前に恋人だった「C(男)」を捜しはじめる。 ↓ 復活した「B」の肉体を求めて「A(女魔法使い)」が動き出す。 これならさらにややこしくなる。 640 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/24(土) 16 50 20 ID srpR2hK9 638 俺はBの肉体に宿った残留思念が人格を形成してBが2人いるような状態を付加したい。 まぁどっかでみた設定だが。 流れとんぎって梅 幼馴染みだったあいつは、中学の頃から少しよそよそしくなった。俺も理由がわからず 避けるようになった。進学する高校が別になったことがわかった時俺は賭けに出た。 卒業式のあと体育館裏でキスをして好きだったと告げた。 最初の頃は普通だった。最寄り駅までの登校とたまの休日デート。だがある日あいつは言った。 「最近メールの返信遅くない?」 そんなつもりは無かった。確かに新しい友人も増えたがおろそかにした記憶は無かった。 「だって2、3時間開く時あるじゃん。私、不安で……」 この時点で気づけば良かったのだろう。まる1日放置したのならともかく。 だが次の日からはもっとエスカレートした。 「昨日も7時までメールくれなかった……私とメールするの嫌になっちゃった?」 「ねぇメール打つのに30分もかからないよね?どうして間開けちゃうの?」 「友達とカラオケって……ねぇ私のこと嫌い?メールとか面倒になっちゃった?」 「午前中ほとんどメールくれないよね。授業と私どっちが大事?」 「私以外の人とメールする暇はあるのに私にはくれないの?」 「一番多いとか量の問題じゃないよ。その人とメールしてる時は私のこと考えて無いでしょう?」 「直接会える時間が短いからメールに頼るしかないのに、メールまで返してくれないの?」 メール依存症だった。今では30分携帯を放置しておけばあいつからのメールが10件は入る。 1時間すれば30件は超える。 641 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/24(土) 16 51 21 ID srpR2hK9 15 31 message; 何してるの?私は今掃除中(-_-メ 当番なんだぁ 15 37 message; 忙しかった?ごめんね。 15 40 message; やっぱり気になるよ… 15 44 message; ねぇ本当に何してるの? 15 45 message; ごめんね。メール邪魔だよね。 でも寂しぃよ。。。 15 47 message; どうして返事くれないの? 15 48 message; メールしすぎだょね。 本当にごめん。 15 50 message; 嫌いになっちゃった? ごめん。本当にごめん。 でも寂しぃの。。 15 52 message; 本当にどうしたの? 何かあった? 15 55 message; お願い、嫌いじゃなかったら 返事、して。 寂しぃ 大量のメールを前にして俺は途方にくれる。どうしたら良いのか誰か教えて欲しい。 だが誰も答えなど知らず、今日も俺はメールを返す。きっと俺まで狂う日は近い。 642 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/24(土) 16 52 42 ID srpR2hK9 5スレも素敵にヤンデレスレはエロエロよー!! 643 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/24(土) 17 19 58 ID qZR9C9Ya ちょwwwおまwww仕事中にニヤけさせんなよwww軽くゾクゾクしたわwww 644 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/24(土) 18 02 33 ID Kc6v2acH メールで縛る子はリアルに結構いるから困る 645 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/03/24(土) 23 32 45 ID kq72ybrI メール返すのが遅くてよくワンコがきたな だったら電話でいいじゃんってよく笑ってたっけ… どこで間違えたんだか俺… 646 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/25(日) 00 32 03 ID SBtrjBGT 頻度はともかく内容が同じようなメールなら彼女から来るんだが 647 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/25(日) 00 39 27 ID vlsTT9cd 646 どれと似てるのかにもよるがフラグだな。 何のフラグかは言えないな。 648 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/25(日) 01 06 23 ID qmoDUzaH >「ねぇメール打つのに30分もかからないよね?どうして間開けちゃうの?」 そうか俺はヤンデレだったのかww 649 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/25(日) 01 55 23 ID JG5osZPT おかしいよね、送る相手なんていないのに 650 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/25(日) 02 38 59 ID 3apb/ark それ携帯じゃなくて靴だしね。 651 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/25(日) 02 49 16 ID FjzecZD9 コーラ、おいしいです 652 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/25(日) 08 48 21 ID LHg0vcsg それは、しょうゆです 653 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/25(日) 09 04 48 ID /7rDjX3q しょうゆ、おいしいです。 654 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/25(日) 09 12 33 ID AGT+yq8d それは、焼肉のタレです 655 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/25(日) 12 35 50 ID OOm+/ddn 焼肉のタレ、おいしいです 656 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/25(日) 13 30 50 ID zL7t2ae/ 何打この流れ 657 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/25(日) 14 10 07 ID vlsTT9cd しまった。やってしまった。 「へぇ、このタレ美味しいな」 何気ない日常の一言だが俺の場合は死亡フラグだ。うっかり言ってしまったものの、後の祭。 「ぅん美味しいね。私とこれとどっちが好き?私以外のものに興味持たないでって 言ってるじゃない!!どうして?私の存在はタレ以下なの?もう私に飽きちゃった? 一生懸命料理してるのに……一緒に食べてる私でも私が作った料理でも無くタレが 大事なの?なんで?私のこと好きって言ってくれたじゃない。嘘だったの? 私だけを見てよ!!他のものなんて見ないで。タレなんてどうでもいいでしょう? 大事なのは私でしょう?違うの?タレなの?」 目の前で彼女が暴走し始める。今夜も長くなりそうだ。 勢いでやった。後悔している。 658 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/25(日) 17 02 41 ID W2NnIHKf 657 うむ。なかなかいい味をだしてるじゃないか。 ヤンデレ本を発見したのでカキコ。 吉村達也著作「初恋」。 16年前に一度だけキスをした相手に迫られるというホラー作品。ぞくぞくするぜぇ 659 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/25(日) 18 47 28 ID yzL+wX+t 658 詳しく教えてもらおうじゃないか 660 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/25(日) 18 57 58 ID W2NnIHKf それじゃ箇条書きでその女の行動を記そう。 ・弁当の材料で男の似顔絵を作り、弁当箱を男の会社に届ける。 弁当を作っているときに、「上手く作れない」という理由で涙をこぼす。涙は具の中に吸い込まれる。 ・望遠カメラで男の写真を撮る。上手く撮れた写真は畳二枚分の大きさに引き伸ばす。 ・ベッドに引き伸ばした写真を敷いて眠る。それにくちづけたり、乳を擦り付けたりする。 こんなシーンが他にも大量にでてくる。 俺の頬から笑い皺が浮かんだまま消えないぜw この作品は俺らのツボを上手くついている! 661 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/25(日) 20 46 13 ID uOljji8w ヤッベェなソレ、狂ってるな もちろん誉め言葉ですが何か? 662 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/25(日) 21 10 05 ID 95QR7z47 660 独身男性? これが男性に伴侶がいれば修羅場スレ向けにもなるぜww 663 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/25(日) 21 25 57 ID W2NnIHKf ヒント:主人公は左手の薬指に銀色のわっかをつけている。 ついさっき読み終わったわけだが……これ、嫉妬スレ・ヤンデレスレ・純愛スレのどれでも通用する。 664 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/25(日) 23 01 12 ID 9wmp7HhK じゅ、純愛い? 665 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/25(日) 23 06 58 ID uOljji8w ほのぼの純愛な 666 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/25(日) 23 10 57 ID W2NnIHKf んにゃ、純愛スレ。ほのぼのしないから、ほの純とはちょっとだけ違う。 ラストを見ればわかる。 667 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/26(月) 07 39 47 ID SXLCg+fo 俺がこのスレにとどめをさしてやるぜ! ヤンデレスレはエロエロよー! 668 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/26(月) 08 36 15 ID kVerkYes まだだっまだ終わらない!!!!力を貸してくれーっ!!ヤンデレスレはーっ 669 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/26(月) 09 18 49 ID r2vbyj0s エ ロ エ ロ よ ―――――――――― ! ! ! ! 670 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/26(月) 09 29 11 ID fqEqVeuq ヤンデレスレに止めを刺すわ 671 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/26(月) 10 35 54 ID jBNwuPMV 名無し君… 私と一緒に… 一緒に埋まろう? これで、ずっとずっと一緒だよ