約 83,008 件
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1066.html
401 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 12 44 27 ID h1JpwEL/ デッサンが狂ってる真実w 偉そうなのもたいがいにしろ 402 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 13 31 47 ID d2dKOTSw 401 そんな偉そうなことを言うんなら、おまいさんが描いて貼れよ。そういうことを言えるんだから、伊南屋さんより巧いってことだろ? 403 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 13 36 16 ID ekItbGNa 荒らしに反応するなって 404 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 13 39 12 ID HB4oYSD8 てか 398だけならまだしも 401のレスしてる所をみると 因縁つけてるだけだろ、ほっとけ。 405 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 13 40 20 ID HB4oYSD8 リロード忘れてたorz 403が言ってくれてたな、スマソ。 406 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 18 14 13 ID V8J0Qkdn だれかヤンドジを・・・・・ 407 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 18 25 54 ID A+EmFBtj 400 神無佐奈を忘れないでいただきたい。 408 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 19 00 36 ID +QXrxuXT 399 それだけ賢いと言うこと。 じゃあね、ばいばい^^ 409 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 21 26 15 ID Tly6OrTo 実際、「見てもらう」ってのから「見せてやる」ってのに変わっるってのはあると思う 別に荒らしとか因縁とかじゃないんだ… 410 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 22 33 59 ID J6YJQBS8 407 そうです、忘れたら可哀相ですよー。(多分実の母親ですから、な胸であろう)な佐奈さんが大好きな通りすがりAです。 411 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 00 41 45 ID t+dO6q+n 408 賢くはないだろ・・ 412 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 00 53 32 ID 4+a49igO ひんぬーから思ったが個人的にヤンデレって未成熟・未発達のイメージがあるな。 幼さゆえの純粋さが狂気に走らせる、というか 413 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 03 55 11 ID Lm7s0tKI ヤンロリ 朝一番にこの言葉が頭に浮かんだ俺はもうだめだorz 414 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 04 10 29 ID n844TCqH ヤンガス ヤンカー ヤン・ウェンリー 415 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 06 10 57 ID GCSTIQlp ヤン坊、マー坊、天気予報! ヤンヤン歌うスタジオ ヤンキースタジアム ヤンバルクイナ 416 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/08/29(水) 06 40 10 ID E4Y3HCbS そういえばヤンクールって聞いたことないな 普段はクールなのに、好きな彼が関わるとクールでいられず、病んでしまう… 結構小説に出てるな 417 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 10 13 49 ID 09wimQzF それヤンデレじゃん 418 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/08/29(水) 12 30 50 ID NY5VhPRh とりあえず、主人公にデレて病んでいればよし!! 419 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 13 48 26 ID o5ZzFKjS たまーに自分がヤンデレだと気付いていない女が居るらしいから困る。 420 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/08/29(水) 15 07 39 ID lgV9VMX/ なあ、ちょっと疑問に思うが男のヤンデレの小説でも可か? スクールデイズの二次創作なんだが 421 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 15 11 54 ID 6ITWdc3A 不可 ヤンデレというのは女の子(ヒロイン)にのみ適用される言葉であって、男には使われない ツンデレも基本は同義 422 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 15 56 14 ID 7mzMrPxs ストーキング物にしかならんだろ、男のヤンデレ…… 423 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 16 08 47 ID KcTKuy9F 男でヤンデレだとただの犯罪者だもんなぁ。 それに、現代のラノベにでかい影響及ぼしたとか言われてる某氏も「男は狂っちゃ駄目なんですよ」とか言ってるし……。 どうしてもマイナスなイメージが付きまとう。 まあ、氷の花束にある「人質とあたし」のラーシャがキレイな男ヤンデレだけれど……。 424 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 16 15 21 ID qlO6GJ4z ショタヤンデレなら私は一向に構わん! 425 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 16 19 10 ID 3/dS9iBP 鬼哭街の主人公とか男ヤンデレかな 426 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 16 21 15 ID ohJicmwG あれは兄妹揃って病んでたな 427 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 17 03 25 ID Y394/GWA いや、男のヤンデレとか・・景観じゃないんだから・・ それにしてもあいつ顔きもかったな 428 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 17 18 30 ID KUEX6ik+ 男のツンデレはのだめの千秋やコードギアスのルルーシュみたいなのもいるからありだし クーデレも二次ではみたことないがツンデレ娘を攻めさせたりしたらおもしろそうだからあり でもヤンデレだけは女じゃないとキモイだけだろ 429 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 17 30 23 ID zoIhKJYy ここでヤンデレ女王 学校であった怖い話の岩下明美さんの出番だな ホラーゲームでヤンデレといえば彼女が真っ先に思い浮かぶ 430 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 17 32 57 ID cRAZSsCF ヤンデレ(女)×ヤンデレ(男)なら萌えるな。 男だけが病み始めると痛い。 423のも、ミリレアナが病んでるからこそラーシャリオンの病みぐあいが引き立つ。 431 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 18 03 44 ID 3/dS9iBP そういえば少女漫画には結構いるんじゃないか男ヤンデレって。 最近だと私のメガネ君の太一郎とか。 432 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 18 16 43 ID o5ZzFKjS 424 同意! 433 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 19 00 05 ID 2Tp8CBm4 ttp //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1176178896/l50 434 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 19 09 31 ID vI7LcqPD 彼氏彼女の事情の有馬はヤンデレ? 435 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 20 19 46 ID t+dO6q+n 有馬が女だったらヤンデレだな。過去も悲惨すぎるし。 436 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/08/29(水) 22 15 32 ID hVSJONLu 戦隊でヤンデレはどう? 437 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 22 26 13 ID BMDFCLg6 424 え?ショタって性別の一つじゃなかったのか? 438 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 22 29 31 ID Zur1Ubi+ ショタでヤンデレといえば。 半二次のヤンデレスレに特攻してきたブロガーが 「私の書いたショタキャラがよくヤンデレと言われますが、どうでしょう?」 とか聞いてきたのを思い出した。 439 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/08/29(水) 22 36 18 ID gwoMNZWu ヤンキーのヤンデレが読んでみたい 440 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 22 43 18 ID o5ZzFKjS 439 主人公が怖さのあまり失神 441 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 22 45 24 ID 8n5U4K9g ツンデレ→ヤンデレが読みたい 442 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 22 51 51 ID Zur1Ubi+ キモ姉妹スレの綾シリーズが……広義のツンデレ←→ヤンデレかも。 443 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 22 54 18 ID oGoXP2iV 男のヤンデレはアレだな 恋人が殺されて復讐だけに生きて、どんなに魅力的な女性からアプローチかけられようと反応せずに、復讐を果たす駒として女を扱い、夢の中で亡き恋人を想ってる とかそんなヤンデレとかなら俺的にはアリ 444 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 23 00 51 ID qlO6GJ4z カタギリメグミイマセンカ 445 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 23 04 23 ID 7VyQq2SE 443 そのヤンデレ男に惚れた女がヤンデレ化したら二倍おいしい。 446 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 23 32 56 ID 7ikPfWZi 441 ツンヤンデレなら、涼宮 ハルヒの二次創作によくあるよ リンク集から行けるはず 443 同意 447 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 23 36 19 ID HmKnym34 442 綾は初期はツンヤンデレだったが、今はどうだろうな。 ツンヤンデレ→ツンして自滅→キチガイ ▲ 今ここ て気がする 448 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 23 50 16 ID BMDFCLg6 まあ、ツンデレが主人公のことを好きって事を自覚して、それからヤンに変わっていくって言う風なのが欲しいかも 綾は小さい頃からヤンでるからな・・・ 449 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 00 23 24 ID cJWMD3jX ヤンドジはどこいった? 450 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 00 55 38 ID PLj8WAU4 僕の取るべき行動は唯一つ―。 北方さんに理不尽で無意味な自殺を思いとどまらせる事だ。 彼女に自殺などさせるわけにはいかない。 賢明な彼女だから、この自殺の企てが愚かしいことであることくらい解っているだろう。 そして、彼女自身、死にたいという感情の濁流に流されていながら、心のどこかで助けて欲しい、そう願っているはずなのだ。 それは、彼女の遺書が雄弁すぎるほどに物語っているではないか。 ここで死んでしまっては、彼女は何の為に生まれてきたのであろう? 母親の虐待だけではなく、父親の無視、使用人の無関心を幼い時分から一心に受け続けた。 そして、母親が目の前から姿を消し、父は彼女の為に心を砕く事によって、やっと幸福な日常に期待をもてるようになった。 しかし、今度は彼女のクラスメイトが彼女を虐げ、再び心を閉ざそうとした。そして、今まさに、命までも捨てようとしている。 ごく平凡な家庭環境に育った僕には、彼女の受けた虐待による心の深い傷も、自分の価値観を共有する相手とだけしか関わらないようにしてきた、彼女の生き方も知る術は無い。 しかし、そんな僕にもその痛みをわが身を抓って推し量り、少しでも苦痛を和らげる為にしてあげられることがあるはずだ。 茨の道を通り抜け生きるべきか、苦しみからの解放を求め、死すべきか? そんなことは簡単だ。 彼女にだって幸福を享受する権利はあるのだ。 生きる、ということは苦しみだけなのではない。 そして、彼女は苦しい思いをした分だけ、幸福な経験をするべきなのだ。 451 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 00 58 10 ID PLj8WAU4 当然、理沙の存在が気がかりでないわけではない。 肉親でありながら、僕の生活を監視し、愛する人を貶めたからとはいえ、憎むつもりは毛頭ない。 しかし、僕はここで、理沙か、北方さんかを選ばなければならないのだ。 たとえ、選択した彼女が僕の思うようにならなかったとしても。 僕は今まで、そうしなければならないことは解っていた。 この問題が二律背反、相容れざる者同士の問題であることを。 しかし、僕は今まで、その現実から目を背けてきた。 どんなに深刻な状況になっても、今ならまだ戻れると信じて、選択の義務を放棄してきただけに過ぎないのだ。 だから、それに気がついた僕は、放棄せず、彼女を探し出さなければならない。そして、彼女が運命と決めてかかる理不尽な選択を破壊しなければならない。 そして、震える手でペンを握りしめ僕の担当医でもある院長に手短に状況を伝え、自転車を借りる旨をメモに書き記し、 ナースステーションの看護婦に手渡すと、自転車置き場に駆けていき、自転車に跨った。 そして、足にあるだけの力をかけてペダルをこいで北方邸へと向かう。 ただ、運命という名のもとに引き起こされる悲劇を防ぐ為に―。 452 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 00 04 ID PLj8WAU4 運命、そんな言葉に翻弄されてきた私の人生はあまりに滑稽。 私は何かと苦しい思いをするたびに、全てこの運命なんだと割り切り、理屈で自分を納得させてきた。 しかし、そう思うと同時に、淡くではあるがその運命という名の呪縛から解き放たれるだろう、という無意味な期待を抱いてしまっている自分がいた。 自分から何らかの行動に出れば、何か変わっただろうか。 結果的に苦しみを生む結果しか待ち受けていなかった。 そして、今になって考えると、その抵抗は終着点へとより早く到着させる効果があったよう。 それを傍らから眺める人からすれば、喜劇に過ぎないのだろう。 そう、結局は全て、喜劇に過ぎないのだ。 だから、そうであることを悟った私はもうこんな自分が生きる事など、どうでも良くなった。 おそらく、私はその運命によって定められた通りに生きていくことをこれからも強要されるのであろうから。 そう思うと、いい運命に生まれつくか、悪い運命に生まれつくかは文字通り運命なのだろうと思う。 私が今の父と母の元に生まれついたことも運命。 母が嫉妬に狂い、私が虐げられたのも運命。 父が母を恐れ、何もできず逃げるように仕事に没頭していたことも運命。 あの頃の使用人が私に都合よく合わせ、裏で陰口を叩いていたことも運命。 私が学校に上がっても友人をろくに作ることができなかったことも運命に他ならない。 ……きっと、私が松本君と出会い、一縷の希望を抱かせておきながら、 こうして絶望の淵に立たされたまま自らの命を絶つという選択も、きっと、運命、なのだろう。 453 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 01 51 ID PLj8WAU4 それならば何故、私はこんなにも未練がましい遺書を書いたのか。 それならば何故、私は彼の元に、村越さんを使って、その遺書を届けさせたのか。 そして何よりも何故、どうして、私は今、涙を流しているの? 最良の選択を取ろうとしているのに、涙なんて流さないと思っているのに、どうして目頭がこんなにも熱く、涙もあふれてくるのだろう。 わからない。わからない。 運命に翻弄される人生であるということがわかったのに、どうしてそんなことがわからないというのか。 あれほど無意味な勉強を続けてきたというのに、どうしてそんなことすらわからないというのか。 もし、こんな疑問を抱き、絶望の淵に立たされたまま、自殺しろという運命があるのならば、その結末を決めた神を私は恨む。 けれど、それがわからなかったとしても、彼の為にはこの選択が一番。 それが正しいか、何故であるかを考えた所で詮無きこと。 私がおめおめと彼に依存して生きる事によって、松本君にまで迫害の手をむけるわけには行かない。 それこそ、いつか私が松本君の妹を形容した寄生虫、に他ならない。 仮にあの学校を卒業したとしても、私と一緒に生きていくことは多大な苦しみを彼に与えてしまう。 それは、彼のことを思う人間ならば、絶対に選択してはならない選択肢だろう。 今でも、彼のことを愛しているからこそ、私はここで見事に死に花を咲かせるのだ。 光のようにどのような存在も受容してきた松本君。 だけれども、ここで私がうまく死んでしまえば、優しくて、優しすぎるきらいのある彼とはいえ、私の存在が彼の心から消えてしまうのは時間の問題。 目の前に置かれた、松本君の写真―。 私の存在が彼の心から消え去ったとしても、私の心から彼の存在を消したくはない。そう思って、眺めていたその写真を胸ポケットに入れる。 それが報われることはないだろうが―。 昨日、綺麗に整頓した私の部屋を見回して、ゴミが落ちていないことを確認すると、廊下に面した襖を閉じる。 そして、庭に面した障子を閉め、畳二枚を裏返した。 それから、祖父がこよなく愛し、その死の前に父に託したという脇差を違い棚から拾い上げる。 夏の昼間故に、ミンミンという蝉の大合唱が騒がしい。 こうしてミンミンと鳴いている蝉の内、どれほどが今日の夕方死んでいるのか。 蝉も私の命も所詮、運命の前には鴻毛よりも軽いに違いない。 454 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 03 31 ID PLj8WAU4 急ぎに急いで、ただ自転車のペダルをこぐことだけに集中させてきた僕の身体は、息があがりはじめ、足も痛み出してきた。それでも、ただ自転車の車輪を転がし、ただただ進むだけだ。 北方邸の門がようやく見え、邸宅がいつもどおりの静けさをたたえている様子を見て、僕はもう間に合わないのではないか、という諦念と怠惰な感情が沸きあがった。 しかし、こうしている間にも彼女は死に就こうとしているのかもしれない。 だけれども、それはまだ死んでいないということに他ならないのだ。 だから、助けなくてはならない。 自転車を擲って、内側から閂が下ろされている門の横の壁をよじ登る。 壁を越え、庭の木々の間をすり抜け、北方さんの部屋に面している庭に躍り出た。 障子に人影が映っている。 おそらく、北方さんであろう。 きっと、まだ、生きているに違いないのだ。 だから、僕はすぐさま縁側に上がり、障子を勢いよく開け放ち、その部屋にいるであろう北方さんに声をかける。 「北方さん!僕です!松本弘行です!話さなければならな…」 目の前に広がっていた光景に気がつき、僕はかけた声を止めた。 もとより几帳面な彼女の部屋だったが、今のそれはものがなさ過ぎて、殺風景と言ったほうがよいくらいだった。 広々とした部屋の中央の畳二枚を裏返してあった。 そして当の北方さんは裏返された畳の上に正座し、いつもどおりのポーカーフェイスで佇みながら、脇差の刃の一部を布でくるみ、その上を握っていたところであったからだ。 「そんなことをしては駄目だ!すぐにその物騒な脇差を置いて!」 そういって、脱ぎかけていた靴を放って、部屋に上がり込み、僕の存在を確認して、あわてて刃を喉元につき立て死のうとした彼女の腕を握る。 そして、掴んでいるもう一方の手を使って、必死に彼女の持つ脇差を取り上げると、少し離れた彼女の机に置かれていた鞘に収め、机の上に置いた。 455 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 05 24 ID PLj8WAU4 脇差を取り上げられた彼女は、ただ俯いたまま、ぶつぶつと何かを言っていた。 それは歯が取れたオルゴールの音色のように不規則に、ところどころしか聞き取ることができなかった。 「……どうして………。」 「………私は……苦しめて……。」 震える唇の間からかろうじて聞き取れる程度の言葉を紡ぎだし、肩を震わせ、裏返された畳に血のしぶきではなく、涙の滴りを落とす。 目の前の彼女はもはや、冷厳に仮面の自分を守ろうとせず、ただこみ上げる悲しみという奔流に翻弄される一人の不運の人に他ならなかった。 そんな彼女の様子が哀れに思えた。 まるで、僕があの忌まわしき自転車事故の顛末を知ったときのようで―。 そして僕はあの時、彼女が僕にしてくれたように、今にも崩れてしまいそうな彼女を抱擁した。 「………っ!」 「良かった、北方さんが死なないですんで……。」 「……どうして?どうして、私なんか…」 「どうして、って、理由なんて簡単。北方さんに苦しみを抱いたまま喜びも感じることなく、ただ絶望の中で死んでほしく無いからだよ。」 「あの自転車事故の顛末を知ったとき、北方さんだって悲しむ僕をこうして抱いてくれて、慰めてくれた。 僕はそうされて絶望から立ち直ったんだ。だから今度は僕が北方さんを立ち直らせる番なんだよ。」 「……。」 鳴き咽ぶ北方さんが落ち着くまで、強く抱擁し続けることにした。 すぐ傍に感じる北方さんの温もり。 僕はあの日、理沙を拒絶したが、あの時求め、守りたいと思ったものはまごう方なくこの北方さんの温もりなのであろう。 456 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 07 37 ID PLj8WAU4 この家の前に差し掛かったとき、僕が諦めていれば、遺書を発見した時、彼女を守ると決めていなければ、 そして何よりも理沙を拒絶し、彼女を守る決意を持たなければ、この温もりは失われ、僕は後悔してもしきれない人生の汚点を作っていただろう。 それにしても、僕は北方さんが本当に呆れてしまうほどに、愛しているのだと確認する。 どれだけ時間がたったであろうか。この部屋に備え付けられている時計など眼中になかった。 しかし、随分と時間が経ち、日差しが非常に強くなったとわかった頃、ようやく北方さんの涙は引き、落ち着きを取り戻しつつあった。 落ち着いてきた頃を見計らって、彼女から離れて、北方さんに自分と生きて欲しい、とそう切り出そうとした。 「北方さん。」 「松本君。」 同時に相手の名を呼んだ。 北方さんに思うところを聞くことで、彼女がどう考えているかを把握することができる。 その上で彼女を納得させたほうが賢明だろう。 「北方さんからどうぞ。」 「え、ええ。」 北方さんの宝石のような光沢をたたえた瞳が真剣な眼差しで僕を見つめる。 「…松本君、私……」 「私は…私は、気づいてしまったの。自分が想像している以上に弱い、ということに。松本君と離れている間、ずっと私は悪くなる状況を座視しているだけだった。」 彼女の細く白磁のような繊細で白い腕に二箇所ほど紫がかったあざがあることに気がついた。 「私、あなたの傍にいたい、って前に言ったの覚えている?」 「う、うん。もちろん。」 彼女の腕の青あざに気をとられながらも応答する。 「でも、あれは私の弱さをあなたと一緒にいるという事で隠していたのだと思う。」 「やはり、あなたは私から離れて、もう私の存在など忘れ去ってしまうほうが良いわ。 これは簡単な事で、私が今ここで死んでしまえばいいだけの事。あなたには面倒にはならないはず。」 「それは、絶対に僕は、僕はできない。北方さんに死んで欲しいなんて、僕が死んだとしても思わない。」 「北方さんもどんな意味があったにせよ、僕の傍にいたい、そう言った。それと同じように僕も北方さんの傍にいたい。」 「…………。」 457 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 13 06 ID PLj8WAU4 彼女の性格の事だ。彼女が生きていて、僕が北方さんに協力的な行動を取ることで、迫害が僕にまで及ぶことを恐れての発言なのだろう。 でも、それは僕にとっては些事でしかない。 それに、クラスメイトを焚きつけたのが理沙やその友人だとすれば、僕に対して攻撃することがあるわけが無いという考えもあった。 第一、多対一で人を攻撃する構図が出来上がってしまっている以上、僕が彼女を見捨てたとしたら、彼女はどうするというのだ。 当然、自殺に帰着するだろう。 自分が弱い、ということをこうして告白している時点で、助けて欲しいというサインと取るべきなのだ。 「僕は、言ったことを弊履のように破り捨てる人間じゃないつもりだよ。」 「傍にいたい、愛している、そう言った人間がちょっとした問題にぶつかったからといって見捨てるなんておかしいと思うよ。 だから、北方さんは生きなければならない。そして僕はそれを応援する責任がある。」 「でも、それだと、松本君にも…」 「大丈夫。いつだったか北方さんも言ったよね?僕の痛みはあなたのものだと、ね。もし、そうなら逆も成り立たなければおかしい、そうは思わないかな?」 「それでも、あなたは…どうしても、私の傍に居ては…ならないの。」 「私は弱くて、何でも松本君に依存してしまうと思う。それに、依存し続ける為にあなたに独占欲を抱き、 それがあなたを傷つけたり苦しめることになるのよ?それに、今もそうだけれども迫害の手があなたにも及ぶのよ。 これらはあなたにとって、迷惑以外の何物でもない。」 「じゃあ、うぬぼれたことを言わせて貰うけれども、君はいったい誰に依存できると言うんだい? 苦しいときは『傍にいて欲しい人』に依存してしまうのは、当然じゃないか!それとも、僕はそういう対象でないということですか?」 その後、彼女が否定の意を表す言葉を口にしたのはわかったが、こらえていた嗚咽と混じってしまい、なんと言っているか解らない。 「よく、聞こえなかった。」 「あなたは………では…ないです…。」 「そう、それなら、北方さんはそんなどうでもいい人に傍にいて欲しい、それ以上は望まない、なんて冗談で言える人なんですか? また、あなたの傍にいたいと心底願っている今の僕に届けられたあの遺書の中にもそう書いてあったけれども。」 こんなことを言っていると自分が心底嫌な奴だと思えてくる。 けれども、このまま一度自殺を試みようとした北方さんを一人にしたらどうなってしまうか解らないから、そう言った。 458 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 16 04 ID PLj8WAU4 「あなたなんて、嫌いです。」 横を向いたまま静かにそういった。 「それなら、北方さん、同じことを僕の目を見て言えますか?あなたも分かると思うけれど、僕はあなたと違って愚かな男です。 だから、あなたの目を見て本当にそう思っているのか、きちんと確認したいから。」 「……そんなことする必要なんて無いわ。」 「それは残念ながら、僕が判断することだよね。」 そう言うと観念してか、こちらに顔を向けたが、既に彼女は涙を流しているようだった。 「…松本君なんて………き、」 そう言いかけた所で僕は遮った。 「もう、いいよ、わかりました北方さん。あなたが僕が嫌いだと言うことがわかりました。」 「けれど、それならば、今どうしてあなたは泣いている!」 「嫌いだというならば、泣く必要は無いはずだ。ましてや、価値観の違う相手ならばいくらでも冷徹に突き放すことができたはずだ!」 「泣いてなんか…」 すぐに反論するが、流れ落ちていく涙の滴りがその反論を無意味なものとしてしまっている。 「これほどまでに北方さんは涙を流しているのに!」 「僕は北方さんを拒んだりしない。今までだって拒んだりしたつもりは無かった。 今になってみると自分の今までの優柔不断な行動がどれだけ北方さんを苦しめたか、わかっているつもりだ。 だから苦しめた分だけ……あなたを守りたい。」 「でも…私があなたに与える苦しみは……あなたの与えてくれる喜びよりも、はるかにはるかに、大きいものよ?」 震える声でそう返して来る。 「けれど、北方さんをそれだけ大きな喜びを与えられるというこの裏返しでもあるわけ。」 「馬鹿げた希望的観測かもしれないが、悠久に続いていく苦しみなんて一つとして存在し得ない。少なくとも僕はそう思っている。 だから、この悪夢の夜もいずれは終わりが来る。そのときに二人が喜べるなら、そのための痛みならば、僕は我慢できるはずだと思う。 そうすれば、北方さんは今の時点ではわからないかもしれないが、死ななくて良かった、そう思えるに違いないと思うよ。」 「これだけ言っても北方さんが僕に別れて欲しい、自分は死ぬ、というならば、女々しいかもしれないが、あなたの目の前で死んで死ぬということがどういうことか、 北方さんがさっきまで持っていたこの脇差で見せるつもりだ。」 「!」 「僕だって、死ぬのはごめんだよ。だけど北方さんがそうするというなら、露払いをしてその意味を示すさ。それで、あなたが生きてくれれば結構。」 459 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 18 35 ID PLj8WAU4 思い切ったことを言ったが、彼女にはこれ位言ったほうがちょうど良いだろう。 彼女は僕を苦しめないように考えているのに、自分の目の前で死ぬ、と言ったら卑怯な手かも知れないが、彼女も考え直してくれるとそう思ったからだ。 もう、自分が打てる手は尽くした。あとは彼女の判断に任せよう。 「……あ、ありがとう…。きっと、私が間違っていたのね、松本君。私、松本君に助けられてばかり、これまでも、これからも。 でも、私にはあなたしか……だから、ずっと…」 そう言うと、静かに僕に口付けてきた。 それを僕は受けとめ、暫くの後、ゆっくりと彼女の身体を離す。 しかし、本当に彼女が建設的な判断をしてくれてよかった。彼女がその決断を下さなかったら、当然この畳や障子紙にしぶいていた血潮はおそらく僕のものであることは確実だった。しかし、それが僕一人のものとも限らない、そう踏んでいたのだ。だから、本当に良かった。 そして、その喜びをかみ締めつつも、自分の決意を改めて彼女に伝える。 「ずっと、ずっと傍に居続けるよ、時雨。」 「わ、私の事、初めて、初めて名前で呼んでくれた…。」 「ずっと、その名前で呼んでもらいたかった。うれしい…弘行さん。」 そう言うと再び、口付けをした。 時雨は今日何度目になるかわからない涙を流していた。 しかし、それはようやく、喜びの意味を持つ涙だった。 460 名前:言葉と・・・・[] 投稿日:2007/08/30(木) 01 19 25 ID 51PzY7hQ 420です。School Daysの二次創作。やっぱ、男だときもいだけだ。 とりあえず、1話から、投稿はじめ。 第1話(愛しの彼女) 僕が勤め先の病院に車で向う途中、窓越しで彼女を見た。 それが桂言葉と僕の出会いだった。桂言葉はまだ、中学生 だった。 ほんのちょっと視界に入っただけの彼女を、僕は忘れら れなかった。彼女をもっと見ていたい、彼女のことをもっ としりたい、僕はそう思うようになった、それだけ、彼女 は僕にとってかけがいのない存在だったんだ。 僕はまた、翌日、車の窓越しで彼女に会った。僕は携帯 で彼女の写真をすばやくとった。中学と顔、あと金に糸目 をつけなければ、個人情報など簡単に調べることができる からだ。 僕の実家は大手製薬会社のオーナー一族だったから、金に ついてはまったく困らない。 その筋では結構有名な大手興信所はすぐに彼女について 教えてくれた。彼女の名前、趣味、誕生日、好きな食べ物、 色々なことがすぐにわかった。それだけで、何故だか僕は 彼女に近づけた、そんな思いがした。実際には一度も会っ ていないのにも関わらず。 僕は興信所に頼んで、彼女の行動について、定期的に調 べてくれないかと頼んだ。興信所は訝しがっていたが、金 はいくらでも払うといったら、快く依頼を受けてくれた。 それから、毎日が楽しかった。興信所から、送られてく る、彼女の些細な日常を聞くだけで、幸せな気分になった。 彼女の写真を見るだけで、心が満たされた。僕にとっては 彼女が全てだった。彼女のことを、夢で思わなかったこと はなかった。お稽古事が大変そうだな、今日も体育を休ん だんだ、とか、そういうことを知ることで、彼女のことを 全て知ったような気持ちになった。 461 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 19 49 ID PLj8WAU4 そして、その頃、服毒自殺を図った松本理沙の搬送された大村病院では、弘行以外の全ての家族が見守る中、応急処置がなされ、既に成功し完了している頃だった。 彼女が自殺に用いた薬はアトロピン―。あの地下室で作られたものの一つに相違なかった。 しかし、彼女の部屋にはさらに強力な毒である青酸があった。 彼女が青酸を取らなかったことと、アトロピンも致死量ぎりぎりしかとらなかったことが、彼女が奇跡的に死なずに済んだ要因であった。 しかし、息子に引き続き、娘までもが病院に入院する大事に巻き込まれることになったため、その奇跡を両親は喜ぶことは当然できなかった。 そして、今日、退院するはずの弘行が自身の妹の理沙のもとに来なかったことにも、怒りを感じていた。 「きちんと連絡を3時間程前に連絡したのですが、息子さん、いらっしゃりませんでしたね。」 「………。」 「連絡したのですがね、やはり、息子さん、退院が先送りになったのではないですか?」 「いや、そんなことは無いはずだ。もう、退院したと連絡を受けたが用があるとかで、すぐに来られないと聞いた。」 「そうですか―。」 そうですか、という医師の言葉の裏に、自殺を試みた娘、非常識な行為を取った息子への嘲笑が含まれていることに気がついて、父親は顔をしかめた。 それよりも、自分が手当てをされていたときに、誰よりも好きであった兄が傍にいなかったことを知ったら、理沙はどう思うのだろうか、そう考えると父は気が気ではなかった。 そして、妹が死ぬかもしれないときに、それよりも重要な用事があるのかという息子への怒りがより強いものとなって、こみ上げてきた。 462 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 21 37 ID PLj8WAU4 前に使っていたものよりもより大きな電子音を立てる目覚まし時計。 寝ぼけながら無意識のうちに時計を止めてしまうことがデフォルトであった。 しかし、病院での規則正しすぎるきらいがある生活に慣れ、病院の窓よりもはるかに大きい作られている窓から差し込んでくる、 刺すような日差しが差し込んでくるため、今日は普通に起きることができた。 寝ぼけ眼をこすりこすり、鼻眼鏡をかけながら、制服に着替えているところだ。そして、日によっては学校に行く支度を済ませておらず、 あれが無い、これが無い、と右往左往していることが多かった。 しかし、今日は完全に学校へ行く支度もしてあった。 3日前は、時雨に別れを告げた後、自転車を入院していた病院に返し、すぐに妹のいる大村病院へ向かったが、両親は既に帰っていると連絡を受け、家に帰った。 家で僕が父と母から受けた言葉は勿論、退院を祝う言葉ではなく理沙の所に来なかった理由を問いただすものだった。 時雨の事を話すわけにも行かないので、適当に理由をつけて話した為、2時間程の説教を食らってしまった。 父曰く、今後は僕を息子とも思わない、だそうだ。 確かに僕の取った行動は何も知らない人からすれば、決して褒められた行為ではない。 しかし、結果として、北方さんも理沙も、そして僕も、誰も死なずに済んだ。 さらに、僕は二律背反を克服した。 ただこれだけが真実なのだ。 これまでの事など、短い悪夢を見ていた程度に笑い流せる日がいつか来ることだろう。 もちろん、理沙にだって理解してもらえる日がきっと来るはずだ。 そのために、僕は努力しなければならないが―。 そう思うとふと閉じた瞼の裏に、また僕が前のように下らない冗談を言っていられる平和な日々が映し出されてくる。 463 名前:言葉と・・・・[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 22 44 ID 51PzY7hQ 464 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 24 17 ID PLj8WAU4 今日は父も母も今日は朝早くから用事と仕事が入ってしまっている為、僕はこの家にただ一人。 そして、僕は階下に学校の荷物を片手に降りていく。 病室の中でずっと、じっとしていて動いていなかったからか、体が異常に重い。 時雨の自殺を思いとどまらせるように自転車を必死にこいでいたときの事が嘘のようだ。 そんな事を考えると、無理をして筋肉痛になってしまった太ももの裏に鈍痛を感じた。 そしてゆっくりと歩いているにも関わらず、何かに躓いてその場に転んでしまった。 荷物を放り出してしまったので、それを拾う為に、立ち上がった先にその躓いたものの存在に気がついた。 それは、薬瓶だった。しかも、そこには『アトロピン・チョウセンアサガオから抽出』と縮こまった理沙独特の字で記されたラベルが貼ってあった。 僕が以前入っていた、化学部が廃部になった際に、いろいろと器具やら薬品やらを回収して、地下室にまとめて、半ば実験室のように整えたことがあった。 そのときに興味を示した理沙にいろいろと教えた。いろんな溶液から結晶を作る実験を一緒にしたり、僕が本を片手に薬品の精製するのを手伝ったり、かなりいろいろな事をした。 この実験室は最近では専ら、理沙が篭っていることが多かったと聞いた。 そして、この薬瓶からいって、理沙が同じような薬品を作っているような気がして地下室にもぐりこんだ。 地下室には理沙が錠を設置したようで、当然の事ながら鍵がかかっていて、開けられなかった。 しかし、一度、この実験室の中身について理沙に聞いてみる必要はあるかもしれない。 理沙の部屋に入って鍵のありかを探してみようと一瞬思ったが、僕が盗聴を受けていたときの気持ちを思い出し、 そして時間が無いこともあって、おとなしくダイニングで朝食をとることにした。 まな板の上の野菜サラダの大根を慣れない手つきで包丁を使って、刻んでいく。 しかし、こういうこともなかなか楽しいものだ。 こん、こん、こん、という大根に包丁が入っていく感覚が妙に楽しい。 そして次にウインナーを冷蔵庫の中から取り出し、それに切れ目を入れようとしたが、大根と同じノリで手元をよく見ずに、包丁を下ろしてから引いたので、ぷつりという嫌な音と、痛みと言うよりは何か強い衝撃が指に走った。 うわ、大根でもウインナーでもなくて指に切れ目が入った。 いかん、血がぼたぼたと出てきたせいで、切って端においておいた大根にかかってしまった。 彩の問題でトマトをつけようと思ったが、これでは必要なさそうだな、などという馬鹿な事が咄嗟に思い浮かんで、笑ってしまった。 まあ、そんな馬鹿な事を考えられるくらいだから、傷はたいしたことが無く、まともか。 その時、インターフォンがなったことに気がついた。 その音にびっくりして、三本のウインナーを血のついた包丁で一刀両断にしていた。 それをなるべく見ないようにしながら、絆創膏を急いで傷口に貼り、急いでインターフォンの受話器を耳に当てる。 465 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 25 48 ID PLj8WAU4 「もしもし?どちら様ですか?」 「弘行さん?私です。北方です。」 彼女が迎えにくるような時間だったかと時計を見るが、いつもより30分ばかり早い。 いずれにせよ、両親がいない中、彼女が来てくれて良かったのだろう。 しかし、例の料理の惨状を彼女に見せたら、おそらく僕は笑われるところだろう。 少し待っててもらって、あの料理の残骸を片付けなくては。 「ちょっと待っててください。」 「どうかしたのかしら?」 何か、見透かされているような気がするが、気にしない。 あわててまな板の大根とウインナーの残骸を皿に盛って、ラップをかけて、冷蔵庫にしまう。 そして、まな板と包丁についた僕の血を水道の水で洗い流した。 計1分37秒という短時間の内に効率的に片付けることができた。 それから、玄関を開放し北方さんを招き入れる。 「どうぞ、入って結構ですよ。」 「ふふ、さっきの時間は何をしていたのかしら?」 そういう傍から、僕の指先の絆創膏に目がいっているようだ。 「その傷、どうしたのかしら?もしかして、朝ごはんまだかしら?」 「い、いや、昨日帰ったときに切っちゃって…ははは」 おお、なんという鋭い攻撃、かわすだけで精一杯。 「そう、それなら朝食は取ってしまったのね。それにしては、台所の洗い物が少ないようだけれども?」 ダイニングに目を向けた後、妙にニコニコしながら聞いてきた。 「え、まあ片付けたからね。」 「くすくす、弘行さん。包丁とまな板だけはしまわない性格なのかしら? そうじゃなくて、きっと朝ごはん、作るのに失敗してしまったのよね?」 「え?」 「やっぱり図星だったかしら。ご両親はどうなさったの?」 「え、仕事でもういないから、ご飯作ろうと思って…。」 「それなら、私が朝ごはん、作ることにするわね。冷蔵庫のものを適当に使わせてもらって構わないかしら?」 「いや、面目ない…。」 466 名前:和菓子と洋菓子[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 27 50 ID PLj8WAU4 「時雨が作ってくれた朝ご飯、とっても美味しいよ。」 「どうもありがとう。そう言ってもらえると光栄よ。」 朝食に舌鼓を打ちながら、いろいろな話をしていた。 何よりも、時雨自身がいじめを受け始める前の僕に対する位の明るさを取り戻しているようで、何よりもうれしかった。 「そうね、あの真紅の装丁の本、病院に置きっぱなしだったわね。」 「うん。あの髪長姫を時雨に重ね合わせながら読ませてもらいました。」 「あのお話の中ではバットエンドだけれども、グリム童話の中に収められている原作の結末は良い終わり方なのよ。」 「へえ、そうなんだ。それで、あの本は誰が…」 「確かにあんなにひどい終わり方なら、誰が書いたか気になるわよね。あれは私の母が書いたもの。それを結婚前に父に贈った。それを私が父から貰ったものよ。」 そんな虐待していた母の本をどうして読んでいるのか、そういう疑問が沸き起こったが、今はあまり触れてはならない気がしてやめておくことにする。 「それよりも、妹さん。大丈夫だったのかしら?」 「ああ、うん。昨日の夜に意識が回復したらしい。」 「それにしても、あなたは大切な妹を放ってまで、私なんかのところに来なくても…。」 「なんか、って言わないで欲しい。僕はどちらも死んでしまいそうな状況で時雨をより助けたい、そう思っただけで、理沙をないがしろに思ったわけじゃない。だから、時雨も自分の事を卑下しないで。」 「え、ええ。でも、少なからず、私にも責任があることだから。」 「それでも、時雨は理沙から迫害を受けて、それはまだ解決していない。だから、僕こそ謝ることはあっても、時雨が謝ることは無いよ。」 「さ、折角作ってくれたのにご飯が冷えてしまうよ。それに、学校にも遅れる。」 そして、朝食を取り終わると、以前のように僕は時雨と一緒に自転車に乗って、学校に向かった。 しかし、このとき二人は気づいていなかった。 理沙の実験室にしまわれている薬品がたくさん入った棚から、青酸とクロロホルムの薬瓶がいくつか消えていることに。 467 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 29 45 ID PLj8WAU4 以上です。 わかると思いますが、Aの選択肢で書き続けています。 これで終わりではなく、まだ続きますのでそのつもりで。 やはり、BとCの選択肢も書いたほうがいいですか? 468 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 31 12 ID AX2r8zJD リアルタイムGJ!! 理沙がどう動くか気になる 469 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 32 02 ID PLj8WAU4 460 重なってしまったようですみませんでした。 470 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 32 43 ID 7M6fcslP 460 二次創作は禁止じゃなかったけ? 471 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 32 53 ID kEHftwiZ リアルタイムGJ。 とりあえず今のルートを書き終えて欲しい。 472 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 37 45 ID dyyTH8au GJ!北方さん死なないでよかった・・・。 473 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 01 40 30 ID AX2r8zJD 470 禁止ってわけではないと思う。 ただ、男のヤンデレはちょっと勘弁。逆レイプなら許されるけど、レイプは許せない感じ。 474 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 07 27 25 ID yALAyH53 469 すいません。前回は重なってしまったのでもう一回、 最初から、投稿しなおします。 第1話 僕が勤め先の病院に車で向う途中、窓越しで彼女を見た。 それが桂言葉と僕の出会いだった。桂言葉はまだ、中学生 だった。 ほんのちょっと視界に入っただけの彼女を、僕は忘れら れなかった。彼女をもっと見ていたい、彼女のことをもっ としりたい、僕はそう思うようになった、それだけ、彼女 は僕にとってかけがいのない存在だったんだ。 僕はまた、翌日、車の窓越しで彼女に会った。僕は携帯 で彼女の写真をすばやくとった。中学と顔、あと金に糸目 をつけなければ、個人情報など簡単に調べることができる からだ。 僕の実家は大手製薬会社のオーナー一族だったから、金に ついてはまったく困らない。 その筋では結構有名な大手興信所はすぐに彼女について 教えてくれた。彼女の名前、趣味、誕生日、好きな食べ物、 色々なことがすぐにわかった。それだけで、何故だか僕は 彼女に近づけた、そんな思いがした。実際には一度も会っ ていないのにも関わらず。 475 名前:言葉と・・・・[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 07 29 00 ID yALAyH53 僕は興信所に頼んで、彼女の行動について、定期的に調 べてくれないかと頼んだ。興信所は訝しがっていたが、金 はいくらでも払うといったら、快く依頼を受けてくれた。 それから、毎日が楽しかった。興信所から、送られてく る、彼女の些細な日常を聞くだけで、幸せな気分になった。 彼女の写真を見るだけで、心が満たされた。僕にとっては 彼女が全てだった。彼女のことを、夢で思わなかったこと はなかった。お稽古事が大変そうだな、今日も体育を休ん だんだ、とか、そういうことを知ることで、彼女のことを 全て知ったような気持ちになった。 僕はそんな生活を一年半続けていた。彼女は高校一年にな っていた。僕はその日も彼女についての報告を読んでいた。 今日はどんなことが書いているんだろう、そんなわくわく した気持ちは、報告書の内容を読んでふっとんだ。彼女に 彼ができたのだ。名前は、伊藤誠というらしい。デートと いっても、まだサカキノヒルズに行ったくらいだ。普通の 女の子なら、なんでもないことかも知れない。だけど、男 性恐怖症の彼女には、それがどういう意味を持つのか、 僕にはよく分かった。僕はそのまま、報告書をやぶり捨て た。伊藤誠という男に対する殺意がわいた、人の命って、 僕のマンションの部屋(一億円)の値段の十分の一の価値し かないんだよな、そんな風に考えた。だけど、同封されて いた、彼女が伊藤とデートしている写真を見ると、そんな 気もうせた。それは、僕が見たなかで、一番いい、彼女の 笑顔だったからだ。殺すのはやめよう、そう僕は思った。 彼女が他の男に微笑む顔はみたくない。けど、その男が死 んで、彼女を悲しませることはしたくない。だから、僕は、 もう彼女を見ることをやめようと思った。興信所には、も う報告はいいといった。 476 名前:言葉と・・・・[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 07 31 10 ID yALAyH53 それから数ヶ月がたったある日のことだ。僕はその日、 部下の看護婦に呼び止められた。 「先生、今日、措置入院の患者さんが入ります」 「措置入院で入るのって厄介のが、多くてこまるんだよね」 僕は病院では精神科に勤めている。措置入院とは、精神保 健福祉法第二十九条に基づいて、他人、もしくは自分を傷つ ける恐れのある精神異常者を、行政が強制的に入院させるも のだ。刑事事件で、責任能力がないとされた、精神異常者も、 措置入院という形をとる。 「先生、そんなこといったら問題になりますよ。でも、今 回は殺人犯らしいので、ちょっと怖いですね。」 「殺人犯か。ちょっとしんどいな。」 「なんでも、男女関係のもつれとか、いじめとかが原因ら しいですが。あ、これが指定医(措置入院をするかどうか決 める人)のカルテです。」 「わかった。・・・・・え」 そこには、僕にとって、かけがいのない人の名があった。 患者は、桂言葉だった。 477 名前:言葉と・・・・[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 07 32 32 ID yALAyH53 数時間立って、手錠をされた痛々しい彼女が閉鎖病棟に 運ばれた。僕は、なんの因果か彼女の担当医になるのが決 まっていた。 「えっと、桂言葉さんな。」 僕は彼女に声をかけた。正直いって、すごくつらかった。 「どうして、ですか。どうして、そんなによそよそしいん ですか。言葉って呼んでくれないんですか。私が。西園寺 さんのことを殺したから、私のこと嫌いになったんですか。 誠君。」 彼女は僕にそう言った。僕はちょっと混乱した。西園寺 って女のことはよく知らないし、僕の名前は誠じゃない。 だけど、すぐに分かった。言葉の彼が、誠という名前だったこと。 言葉が僕と誠を間違っていること。言葉は、自分の愛しい人が誰 なのか分からないほど、心がボロボロに傷ついている。伊藤誠が 、彼女をこんな風にしたんだ。ごめん、言葉、助けてあげられな くて、僕はそう心で泣いた。僕は彼女のためをおもって伊藤誠を 殺さなかった。でも、あの時、そうしていたら、彼女はこんな風 にはならなかった。 「誠君・・・・・・」 彼女はとても悲しそうな顔をしていた。 彼女が悲しんでいる顔はみたくない。だから。 「そんなこと、気にしてない。俺は言葉のことが好きだから。」 僕はそう微笑んで言った。 その日から、僕は彼女の前では伊藤誠のふりをすることになった。 478 名前:言葉と・・・・[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 07 35 31 ID yALAyH53 投稿、終わりました。措置入院に関する知識は あやふやなので間違いがあるかもしれません。 473 レイプシーンはない予定です。 479 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 08 05 43 ID urE/fhOF というか・・・みんなが男のヤンデレはやめろっていってんのに無視ですか? 480 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 08 40 18 ID 850L4Ay9 × かけがいのない ○ かけがえのない(掛け替えのない) 481 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 08 55 17 ID AGc5x+g1 リアル女はどんなスレにでも進入してくる。 482 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 09 35 27 ID AX2r8zJD ゴメン。キツイ言い方かもしれないけど、一応 1でもヒロインに限定されているからこの作品はこのスレでは評価されづらいと思う。 今までに男のヤンデレがなかったわけではないけど、女の狂気に感染したり、デレがなかったり、男友⇒男だったりする。狂気が感染していなくても最初からヤンデル場合もあるけど女⇔男が既に成立していたりする。 狂気が感染するにしても、女の好意の対象相手でなければならない。つまり、女⇒男、女⇔男が前提。まず最低限ヒロインに想われなければ男にヤンデレになる資格はないかな。このスレでは。 483 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 09 58 59 ID AX2r8zJD ↑ゴメン。『ことのはぐるま』は前世をカウントしといて下さい。 あと、同性同士の場合は一方的でかまわない。 恋愛に関して女性が加害者になるのは納得できても、男性が加害者になり、女性が被害者になるのは同性として許せないかな。 484 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 11 41 36 ID i98XJTWP 483 恋愛に関して女性が加害者になるのは納得できても、男性が加害者になり、女性が被害者になるのは同性として許せないかな。 ふざけるな 485 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 12 11 50 ID cSViDwFA ま、そのあたりの事はもうちょっと煮詰めてテンプレに追加すればいいんでないかい。 467 これはいい純愛。 北方さん派としては彼女がひどい目にあうのは見たくないから Aルートだけでいいかなあ、と思ってしまうけど。 でももっと病んだ姿を見てみたいとも思うし。 まあこのルートが完結して それが作者さんが納得したエンドだったらそれでいいんじゃないかな。 486 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 12 15 31 ID yLmBFOcB 事前注意書きさえしてくれれば、どんなのを投下してもいいと思うけどな 下手に制限すると寂しいことになるかもしれないし 487 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 12 19 36 ID vJanrk90 別に男ヤンデレでもかまわんが… 成人してて金持ちだけど人の命は一億の1/10とか言い切ってさらに実行しかねんDQNのヤンデレはなんつーか見苦しい でもこれが女だとなかなか味わいあるヤンデレに思えてしまうのはなんでだぜ!? 488 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 12 20 14 ID vJanrk90 おっと、別に投下するなと言ってるんじゃないので。 489 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 12 42 44 ID AX2r8zJD すまない、言い過ぎた ただ、世の中には女性が被害者になることが多いから、男のヤンデレに過敏になりすぎたみたいだ ちょっと頭冷やしてくる 490 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 13 13 10 ID ilOdh/3d ああ、二次と三次の違いが分からないかわいそうな人でしたか。 491 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 13 13 49 ID AGc5x+g1 だから男の執着はキモイだけなんだよ むしろ潔さを書け 492 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 13 17 06 ID qc2pwqaw 男でもKOOLなヤンデレだったらおもしろいかも 493 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 13 19 22 ID Zt1mbOvb 書き手に内容を強制するってどうなの? 494 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 13 29 10 ID O4dXo+5g キモ姉スレの『虎とあきちゃん』の亜紀姉って ヤンドジにカウントされるんじゃないか? 495 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 13 53 00 ID cSViDwFA 494 さすがに他スレのことは除外して頂戴。 496 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 14 04 56 ID D7F40Gd8 てかキモ姉妹スレ引っ込んでてくれ。 今更削除しろとは言わないけど、 あちこち重複してるんだからそっちのスレ内でやってくれないか。 497 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 14 11 37 ID gDfKaPT3 お前が引っ込んでろよ、今ではちゃんと書く人だって居るんだから 498 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 14 15 56 ID pTKjOpid 497 いや 496は正しいと思うよ だったら何の区別だよって話じゃん 野菜コーナーにお菓子が置いてあったらおかしいだろ?(ギャグじゃないよ 499 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 14 38 46 ID 850L4Ay9 何にせよ喋りすぎだろお前ら ここが何のためのスレか忘れてんのか? 500 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 14 40 42 ID jL8mSvCS …なんだっけ? 501 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 14 43 59 ID cSViDwFA 全ては 1にある 先人に感謝(-人-) 502 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 14 47 51 ID Zt1mbOvb ヤンデレ系のネタなら大歓迎らしいっすね。 503 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 14 53 46 ID ilOdh/3d っていうか、1スレからネタと雑談まみれの歴史を歩んできたんだから今更だよな……。 504 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 17 46 23 ID D7F40Gd8 改めて見ると 1の完成度って高いな。 505 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 18 29 13 ID ATqTF6mD 478 男のヤンデレはねー・・イイ男がなるんならまだしもDQNがなってもただキモいだけだよ。 女のヤンデレも前提としてイイ女って設定が大抵ついてるわけだし。だから人気でるわけで。 漫画の座敷女もヤンデレだけどああいうのに追っかけられたいって人はほぼいないと思う。 506 名前:言葉と・・・・[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 19 36 35 ID b8VSN2bd 第二話。やっぱり女のヤンデレがいいという 声が多かったので、当初の予定を大きく かえ、ヤンデレヒロインを出しました。 次は1話と同じように先生視点の予定です。 第2話 私が近衛先生のことを好きになったのは,よく覚えて いない。先生には、他の人とは違う、何か特別なもの があった。私が先生を好きになったのはそのためだった と思う。先生の心の中の狂気のようなものが、私をぐっ と掴んだのだ。 先生は、看護婦の間では結構、人気があった。無論、 他の看護婦が先生を好きなのは、私とは違う理由だ。 日本でも有数の製薬会社のオーナー一族で、資産家 の先生は玉の輿を狙う看護婦には魅力的なものだった のだろう。また。貴族風のちょっと青白い風貌も、先生 の魅力の一つだった。だけど、先生には、浮いた話は 一つもなかった。今思うと、先生の琴線にふれる女性 がいなかったのかもしれない 私は先生を、自分の物にしたいと思った。先生の狂った 心を欲しいと思った。だけど、先生の目には、誰一人 映っていない。だから、先生が自分になんて振り向いて くれないとよく分かっていた。私は遠くから先生 のことを見ているだけでとかった。先生が車に乗る 所を隠し撮りしたり、先生が出したゴミ袋から、先生 の日常生活を想像したり、先生の写真を部屋中に貼り付 けたり、そんなことをするだけで、満足していた。それ で満足できたのは、先生が誰にも心を奪われてなかった からだろう。 507 名前:言葉と・・・・[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 19 40 03 ID b8VSN2bd ある日、病院で先生を目にした時、驚愕した。先生 の目に一人の少女が映っていたのだ。それが誰だか、 私には分からなかった。私が知らない人であることは 確かだった。私は、先生が誰にも奪われたくなかった。 だから、その女を殺してやろう、そう考えた。しかし、 不思議なことがあった。先生の生活にはあいかわらず 女性の蔭というものを感じられなかった。ゴミにコンドーム があるとか、そういうのもなかった。じゃあ、誰なのか、 勤め先の同僚、マンションの住民、先生に近い人間を色々、 調べて見たが、それらしい人物はいなかった。物的な証拠 はない。だけど、私は何故だか,先生の心が奪われたと確信 していた。 私が先生に対し、疑惑を持ち、ちょうど、一年がた ったころだった。先生がとても、悲しそうな目で、病院 に来たのだ。わたしは直感した。先生は失恋してしまった と。 508 名前:言葉と・・・・[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 19 42 09 ID b8VSN2bd 先生の失恋から数ヶ月たった日のことだった。措置入院 の患者が、先生の受け持ちになった。先生はちょっとめんど くさそうだった。殺人犯の患者は何人もおりさして、珍しく はないが、めんどくさいことは確かだった。 患者の名前は桂言葉だった。なんでも、男女関係のもつれ で、西園寺世界という女の子を路上で殺害したとのことだ。 桂言葉が、西園寺世界から恋人を盗ろうとした、もしくは 西園寺世界が桂言葉の恋人を盗った、とか色々、ドロドロ した様相になっていたようだ。 正直、私は桂言葉に対し、共感のようなものを持っている。 桂言葉は、その男のことをとても愛していたのだろう。その深い 愛が、殺人ということへいったのはむしろ彼女の純粋さを表して いると思う。 先生がカルテを見ると、先生の表情は見る見る変っていった。 私は少し、訝しく思った。先生の交友関係を私はだいたい把握 しているが、その中に桂言葉の名はなかったからだ。 閉鎖病棟で、手錠に縛られた、桂言葉と先生も面会した。 私もいっしょだった。先生の桂言葉に対する目をみて、わかった。 先生はこの娘に対し、深い愛情を抱いていることを。私は、先生 のかつての先生の想い人が、桂言葉ではないか、そう思った。 桂言葉は先生を誠君と呼んだ。先生の名は誠ではない、たぶん 桂言葉が好きな男と先生を、錯乱のあまり混同しているのだろう。 先生は、状況を把握し、すぐさま桂言葉に微笑みかけた。そして 先生は、桂言葉にやさしく語った。 「そんなこと、気にしてない。俺は言葉のことが好きだから。」 わたしは、それは患者のための演技ではなく、先生の本心だろう そう感じだ。 509 名前:言葉と・・・・[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 19 43 58 ID b8VSN2bd 投稿、終わりました。 510 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 20 00 51 ID i98XJTWP 女でも交通事故みたいな顔の女だとぜんぜん萌えない ふしぎ! 511 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/08/30(木) 20 52 05 ID kuWYdk1n 436 遅くなりましたが こんな感じですかね? 「おいピンク…一体何があったんだ?」 「何って…イエローさんが死んだだけですよ、哲也さん」 「…それからもう一つ、今日はオフなのに何故、お前はヤンデレンジャー スーツを着ているんだ?」 「だって、そのほうがイエローさんを始末しやすいじゃあないですあ?」 「…どうして!一体どうしてそんな事を!?」 「邪魔だからですよ、このメス猫…いっつも哲也さんに色目使って…私が レッドの…哲也さんの事好きなのを知ってるくせに…哲也さんだってもう嫌 だったでしょ?こんな子に付きまとわれるの…だから殺してあげたんですよ、 ほら、パンチしたら風船みたいに簡単にお顔がはじけ飛んじゃったんですよ おかしいでしょ…うふふふふふ…あははははははははははははははははは… あなたも嬉しいですよね、哲也さん?」 「…お前は最高におかしい、狂ってるよ…」 「あははははは、そんなの当たり前じゃないですか、初めて出来た好きな人なんですよ、その人の ためなら人間誰でも狂いますよ、もう私は正義なんて要りません、みんななんか守りません…貴方と …私自身を守ります…うふふふふ…あはははははははははははは!」 END 次週、イエローの補欠要因に入隊したヤンデレグリーン、しかし彼女はヤンデレッドに一目ぼれをしてしまう。 「この泥棒猫…死んでおしまい!!」 「大好きですよレッド…安心してください、あの女はすぐに始末しますから」 グリーンとピンクによるレッド争奪戦乱吹き荒れる中、かねてよりレッドに見ほれ ていたアマゾネス大将軍はレッドをものにするため、ついに基地に総攻撃をかけてくる- 次回「鮮血の結末」見てくれなきゃ…殺すから… 妄想すいませんでした。 512 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/08/30(木) 20 56 05 ID kuWYdk1n 取りあえず完成したので書き込みます。 キ道戦士ヤンダム~洋を疾る(うみをかける) 「うあああああああ!!!」「きゃああああああああ!!!」 すさまじい衝撃が慶介と沙紀を襲った、ヤンダムの装甲です ら破壊するミサイル攻撃は、一気にその装甲を引っぺがした。 「くそお…どうすれば…」 「大丈夫、貴方は私が守るから、邪魔なのはその女だけ」 スピーカーと、沙紀の声が同時に響く…俺が…俺が悪いんだ… 慶介は心の中で自分を責めた、こんな悲劇が起きたのはそも そも全部自分がふがいないからだ、と…。 「だから待っていてね…慶介…」「すぐに終わるからね…お兄ちゃん」 ヤンダムのコクピットのふたを開くと、沙紀はサブマシンガンを片手に 外に出た。その先には同じくマシンガンを抱えてロボットから飛び降りた 七海の姿があった。 「やめろおおおおおおおおおお!!!!」 バババババババババ!!!波音にまぎれて銃声が響き渡った。 …数ヵ月後、海中戦争は圧倒的な極東アジア軍の勝利で幕を閉じた …しかし人々の心には大きな傷が残ったままだった。 「う…あうう…」 足を負傷した慶介は病院の庭で涎をたらしながら呻いていた…慶介は 戦争での成果を称えられ、勲章も山ほど貰えたが、終戦と同時に彼の心 は壊れてしまっていた…無理もない、愛してやまなかった恋人と妹が殺 しあった上に相打ちするまでを、自分は見ていることしか出来なかった のだ…心だって壊れもする。 そんな慶介の車椅子を弾く女性がいた、落ち着いた雰囲気の温厚そう な女性だ、彼女は慶介の涎を拭くと、慶介に耳打ちした。 「ねえ慶介、いいことを教えてあげようか…実はね、七海にヤンダム を進めたのは…お母さんなんだよ」 慶介の顔がびくリと動く…彼女の名前は南蒔絵…慶介の実の母親にし て…敵軍の科学技術者だ。 「あの子…おにいちゃんが悪い女に捕まってるなんて言ったらすぐに 飛んでいってね…うふふ、おかしいでしょ」 「う…ああああああ!」 「でももう安心して、あの戦争で私の作ったヤンダムのデータは取れた わ…有益に使わせてもらったからね、沙紀ちゃんのデータも、七海のデータも…」 そういうと蒔絵は手に持ったアンプルを慶介の前でちらつかせた。 「これを打てば、慶介はもう私の事しか考えられなくなるわ…筋力増強とかの 要らない副作用も消し去れたし…うふふふ…怪我が直ったらたっぷり楽しみましょうね…」 「うあああああああ…ああああ」 慶介はいつまでも叫んでいた、蒔絵はそれを見ながら、笑顔で彼の車椅子を 押して…病院へ向かった。 FIN 513 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/08/30(木) 20 58 41 ID kuWYdk1n もうすぐ夏も終わりそうなのでSS投稿します 「夏の終わりに見上げた空は」 「晃ちゃん、どうしたの?」 じわじわと鳴いているセミの声を聞きながら、僕は感傷に浸っていた。 「ちょっと物悲しくなってさ、もうこの夏を過ぎて少しすれば…お母さ んとはあえなくなると思うと悲しくなってさ…」 お母さん、と僕がそう呼んだ女性は僕の傍らに座っていた、彼女の風貌は …その呼び方がまったく似合わない位に若かった。そして服装もセーラー服 だった…更に言えば…彼女の足は足首の付け根部分からがなく、その体はぼんやりと透けていた。 「うん、そうね…本当はお母さんも晃ちゃんのそばにいいてあげたいけど…お母さん、ここから 動けないから…」 「うん、でもまだまだ日はあるし、これでお別れじゃあないんだからさ、きっと教員資格を取っ てこの学校に戻ってくるから…」 僕はそういってお母さんを励ました。そう言うとお母さんは涙腺もあるかどうか解らないっての に、ぼろぼろと涙を流し始めた。 「ごめんね晃ちゃん、お母さん…何も出来なくて…」 「いいんだよお母さん、こうやってそばにいてくれる事が一番幸せなんだ…」 なんと言ったらいいものか…僕のお母さん…日高 秋江さんは、僕の今通っているこの高校の、屋上 に現れる地縛霊としてその名をはせている存在なのだ…事情を説明すると、若くして(高校二年生で) 僕を生んだ母さんは、恩師にその事を報告すべく学校に挨拶に向った時にその恩師に(どうも母さんの 事が好きだったらしい)殺害され、屋上から突き落とされてそのまま自爆霊と化してしまったのだそうだ。 それ以来、お母さんはどこにも動けずに、この校舎の屋上でずっと日々を過ごしていた…屋上幽霊とし て有名になったお母さんのうわさは僕の耳にも届き…僕はこの学校に通う決意をした。中学校に入った時 点で父さんが死んで、祖父母に育てられた僕にとって、遠い昔に死んだお母さんに会える…なんて話は夢 物語に等しかったのだが…まあ、こうして僕はこの、死んだはずのお母さんに会えるというなんとも不思議 な屋上生活を手にいれたのだ。 514 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/08/30(木) 21 00 38 ID kuWYdk1n 「夏の終わりに見上げた空は」② 「それじゃあね、またくるから」 「うん…またね、晃ちゃん」 それから数時間後、お母さんに手を振って僕は夕暮れの屋上を跡にした…普段は 放課後ぐらいしかこうもお母さんと話は出来ないのだが、夏休みの学校ならいつも より長い時間ここが開放されているので僕は喜んで屋上を利用させてもらっていた …まあ、普通の生徒はわざわざこんな場所に立ち寄ったりしないしね。 「でも…こんな生活も…」 今年になれば終わってしまう、後は受験が待っているのみだ。 「あ、晃!!こんなとこにいたのね!探してたんだから!!」 階段の踊り場で、僕は幼馴染の京子に声をかけられた。小学校の ころから腐れ縁の彼女は塾や予備校にかよっているはずなのに、暇 さえあれば剣道部の後輩の指導に当たるべく学校に通っている。 「まったくもー、先生がせっかくスイカ買ってきてくれたからさあ、分 けてあげようと思ってこっちは必死になってさがしてたってのに…ほら、行くよ」 「うん、しかしスイカか…お供えに持ってったらお母さん喜ぶかなあ」 「何…またその話、本当にアンタってマザコンねえ」 「いいだろ、僕は京子みたいに両親そろって暮らしてきたわけじゃあないんだ、 それにたとえ幽霊でも家族は大事なんだから」 「はいはい、まあ今はお母さんのことは忘れてスイカのことだけ考えてなさい」 そう言うと京子は僕の手を引っ張って、そのまま校舎から部活棟に向かって走り 出した…子供のころからデリカシーの足りない奴だが、これで結構行動力のない僕 を引っ張って言ってくれているのには感謝している…それにいくらか霊感もあるた めか、僕の話を信じてくれいる数少ない人間だったりもする。 「でもいいの?お母さん、成仏とかさせなくて?ずうっとあのままじゃあ…」 「うん、僕もそう思ってるんだ…でもさ、もう少し、もう少しこうしていたいんだ… 多分お母さんもそう思ってる」 「…私は少し心配だな、晃がこのまま親孝行で人生を使っちゃいそうで…」 「うん…僕もいつかとは思ってるけど…」 京子はいつもそんな話をする、僕も取りあえずはそう答えるけど…それでも、未だ僕は その選択肢を選べないでいた。 515 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/08/30(木) 21 01 54 ID kuWYdk1n 夏の終わりに見上げた空は」③ 「…はあ、あきら…ふう…」 丑三つ時の人気のない校舎、その屋上で日高秋江はたった一人、晃に犯される事を想像しては自慰にふけっていた …丑三つ時はどうしても悶々とした気持ちになるのを止められないでいる自分に恥じながらも、その感情を押し殺せずにいた。 …いつからだろうか、晃の事を男としてみている自分に気づいたのは、父親にその姿が似始めてきてからだろうか…それとも、あの女のこと一緒に家路へ帰る姿を目撃してからだろうか…。 「あ…くっ…あああああ!!!」 幽霊が自慰する、そんな矛盾した行為を繰り返しつつも、秋江は晃に引かれていく自分を止められなかった。 「あきらあ…だいすきだよお…」 もう自分の気持ちには押さえが利かなかった、明日、いや今日にでも晃にこの気持ちを告白したかった。 「それじゃあ僕は帰るね、また明日…」 次の日、そういって階段に向かう晃に並んだ秋江は、晃の後姿を抱きしめた。 「うわあ!!どうしたのお母さん!?」 晃の背中にひんやりとした感触が迫る、実体はないにしろ幽霊独特の腐ったこんにゃくの ような手触りが感じられた。 「晃…行かないで…お母さん…もう駄目なの」 「え…うああ!!あ…」 晃は一瞬で体の自由が利かなくなった、金縛りという奴だろう…そしてそんな 晃の服を、秋江はまるで生きた人間のように脱がし始めた。あうあうとしか声の出 ない晃に秋江は接吻を繰り返した。 「愛してる…晃…愛してる…」「あう…あうう」 その日、晃と秋江は繋がった、何度も快楽をむさぼりあった、最早近親相姦の忌 避など快楽の前には敵ではなかった。 516 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/08/30(木) 21 03 46 ID kuWYdk1n 夏の終わりに見上げた空は」④ 「ねえ晃、最近だいぶ痩せてきてない?」 「……そう?」 京子は最近晃の変化に不安を感じていた、ここたった二日で晃の顔はめっきり痩せこけ、常 に幸せそうにしているのだ。 「まさか…ドラッグとかやってないでしょうね?」 「や、やってないよそんなもの!お母さんからもらったこの体はそんなものには…」 そしてまたお母さん、だ…一体あの二人には何があるのか…気になった京子は晃の様子を観察 するために、部室に顔を出さずにそのまま屋上で晃を観察することにして…その結果。 「うそ…」「うあ…あああああ!!」 見てしまった、晃の秘密を…アレでは痩せるわけだ、このままでは晃の体は大好きなお母さんに よって取り殺されてしまうだろう。 「晃…もう、お母さんとセックスするのはやめて…これ以上していたら、あなたは…牡丹灯篭みたいに…」 その後、京子は思い切って晃にそう告白した。 「…いいんだ、お母さんが望むならそれで…ぼくは…二人でいられれば」「駄目だよそんなの!!晃が死んだ ら私が悲しいよ!!」 「…親しい友人関係くらいなら、死んで数年もすれば忘れられるよ…」 駄目だ、駄目だ駄目だ駄目だ、このままじゃ晃が連れて行かれてしまう。そう考えるのが早いか、京子は自分 のスカートを捲り上げた。 「ほら見て晃…さっきのみてわたしこんなになっちゃったんだよ…もうなかまでぐしょぐしょなんだよ…その 位あきらが好きなんだよ、だからいかないで…だいすきだから、おねがいだからおいていかないで…」 そう言って、京子は晃を押し倒した。 「…ごめん、京子…」 しかし男女のウエィトの差は明白だった、晃は一気に京子を引き剥がすと、そのまま家路に帰った。 「う…あああああああああああああああ!!!!!!」 京子は叫んだ、力一杯叫んだ、晃を取られた、ずっと大好きだった晃を取られた…京子の胸の中にはそんな思い で一杯だった。いままで子犬のように自分を追いかけていた晃が自分を拒否したのだ…そして自分から死を選んだのだ。 「………なら、もう、とりかえすしかないよね」 泣き声を止めて、京子はポツリと呟いた。 517 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/08/30(木) 21 05 22 ID kuWYdk1n 夏の終わりに見上げた空は」⑤ その晩も、秋江は屋上で一人自慰にふけっていた、明日も晃は自分の下へ来てくれるという事を考えるだけで気分が高ぶって いた…晃は最近ひどくやせ細っている、もしかしたらもうすぐこちら側に来てくれるのかもしれない…そう考えると生きている晃 の事を心配するよりも、もはやずっと一緒にいられるという期待のほうが大きくなっていた。 ギイイ…そんなことを考えていると、ふいに階段側のドアが開いた…もしかして晃がここへたずねに来てくれたのだろうか?。 「あきら…あきらなの?」 そういって秋江がドアに近づくと…バババババババ!!!そんなモーター音が当たりに響いた。 「きゃ!!…ああああああああ!!!」 秋江は叫んだ、ドアから飛んできた何かによって、体…というか霊体を打ち抜かれたのだ、まるで生前のように秋江の肩に痛み が走った、キッとドアをにらむ秋江、その先には電動ガンと日本刀を構える…空ろな目をした京子が立っていた。 「今晩は晃のお母さん…そしてさようなら…あはははははは」 ババババババ!!片手に構えられた京子の電動ガンからBB弾の弾幕が放たれた!至近距離で 放たれたBB弾には不動明王の印字が彫られている、これを食らっては並大抵の幽霊はお陀仏だ。 「はあ!!」 秋江は瞬間的に身をそらした、BB弾も高速でない分与けることは不可能ではない。 「…避けるんだ…悪霊の癖に…晃を殺そうとしてるくせに…うああああああ!!!」 京子は電動ガンを投げ捨てると日本刀で秋江に切りかかった、もちろんただの日本刀ではない、 対幽霊用の儀式は施してあるようだ。 「幽霊に癖に!親子の癖に!死んでるくせに!!あああああああ!あきらをとるなあああああああ!!!!」 ブオン!ブオン!鋭い剣先が中を切る、秋江はかろうじてその攻撃を避けるが、とうとう壁際に追い込まれた。 普通の幽霊なら壁ぬけしたりして逃げ切れるのだろうが、地縛霊の秋江には無理な話だった。 「ふふふ、もう終わりですねお母さん…消えろろおおおおおお!!!」 「……はああ!!」 刺突一線で京子が迫った瞬間、秋江は空に飛んだ、空間で逃げられないのなら空に飛べばいいだけなのだ、い くら京子でも追いかけてはこれないだろう。 「甘ああああい!!!これで終わりだああああああ!!!」 京子は懐からスリングナイフを取り出して空中にはなった、しかし一瞬目をそらしたのが悪かったのか、ナイフ の先に秋江はいなかった。焦る京子、敵は一体どこにいるのか…。 「ここだよ、ここ」 「もらったあああああ!!!」 秋江は京子の眼前に迫っていた、しかし京子はあわてない、ポケットからハンドガン型のエアガンを取り出すと クイックドロウを秋江に決めた…秋江の胸がBB弾によって打ちぬかれる、崩れ落ちる秋江…その体は砂のように崩れ落ちた。 「あははははははは、勝った!勝ったああああ!!!」「誰に?」 京子の笑顔は一瞬で凍りついた、今しがた倒したはずの秋江の声が…体の奥から響き始めたのだ。 518 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/08/30(木) 21 07 18 ID kuWYdk1n 夏の終わりに見上げた空は」⑥ 「な…何をしようって言うの!?離れなさいよ!!」 「無理よ、だってあなたの魂と同調しちゃったもの…それにもう霊体がないから離れるのは無理ね」 「な…なんでアンタなんかと!!」 「晃が好きだからよ、私も貴方も同じように晃が好きだからその気持ちに同調できたの…京子ちゃん だったわね」 「気安く呼ばないでよ!この悪霊!!…あんたがいるから晃は!!!」 「そうなのよね…このまま言ったら晃は死んでしまう、そうする気持ちは私にもよく解るわ…今され 許してくれとは言わないわ…でも…晃をあんな目に合わせてしまって本当にごめんなさい」 「なら…晃を帰してよ!そして消え去ってよ!!」 「いいわよ、そのお願い、聞いてあげる…」 そう言うなり、京子の頭に秋江の声が響く事はなくなった…勝った、京子がそう思った瞬間、京子 の頭部に激痛が走った。 「ひ!ああああああああああ!!!!!痛い!痛いいいいいい!!!」 「…思ったのよ、こんなに二人とも晃がすきなんだから…それならいっそ、二人で意識を融合させ ちゃおうって…」 「あああああ!!!!いやあああああああああ!!!」 「大丈夫、痛みもすぐやむし…貴方の意識もしっかり残るから…」 「ぎああああああああああああああああ!!!!!あああー!!!」 …京子の甲高い悲鳴が校舎に響き渡った。 次の日の朝、秋江に会うために死ぬ覚悟を決めて、校舎に向かった晃の前に…京子が現れた。 「おはよう、晃…」 その笑顔と、名前の呼び方と、何より雰囲気で…晃は全てを悟った。 「お母…さん?」 ぱあん!にっこりと微笑んだ京子は晃にビンタをした。 「…一応私がいるってことも忘れないようにね!私はあたしで、秋江さんでもあるんだから」 「…ふぁい」 晃がそう答えると、京子はその体を抱きしめた。 「もう放さないからね…晃…あはははははは」 晃はその京子の声が、秋江の声と二重にかぶっているように聞こえた。 晃は思った、死ぬより恐ろしい事は普通にあるのかもしれない、と。 FIN 519 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 21 07 52 ID qDmINZD6 乙 520 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 21 45 20 ID GI9Xsxg0 男のヤンデレキャラっていうと敵キャラのイメージがするな VPのレザートとか 521 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/30(木) 23 26 36 ID AGc5x+g1 ディオもヤンデレだな 522 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/31(金) 00 52 45 ID eWldpsDr 恋するディオは切なくてジョナサンを思うとすぐにいじわるしちゃうの 523 名前:ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/08/31(金) 01 32 59 ID u4NqwWR8 第20話、投下します。 524 名前:ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/08/31(金) 01 33 53 ID u4NqwWR8 第二十話~異常~ とても心地のいい眠りだ。 脳が地面に沈み込んでいてびくとも動かなくて、それに倣うように体全体が言うことを聞かない。 つまり今の俺は熟睡しているのだった。 俺が気持ちのいい眠りだと思うかどうかには、判断基準がある。 まず、夢を見ているか。そして、眠っていると自覚しているか。 今は、夢を見ておらず、なおかつ眠っていると自覚している状態にある。 それこそが俺にとっての熟睡状態であるのだ。 いつの頃だったか忘れたが、眠っていて悔しい思いをしたことがある。 布団に潜り込んで目を閉じたら、次の瞬間朝だった、というものだ。 前日はとてつもなく体が疲労していたからそうなったのかもしれない。 それ以来、俺は夢にも邪魔されず、それでいて眠っていると自覚できる眠りを好むようになった。 そんな眠りから覚めたとき、俺は大抵幸せな気分になっている。 そして今、目を覚ましたらきっと幸せな気分で目を覚ませるはずだ。 俺は、起きた時刻が午前中だったら二度寝しよう、と考えながら目を開けた。 ***** そして、寝覚めは予想外に最悪だった。 頭の中に泥の塊でも詰め込んでいるように気分が重く、目が目やにでベタベタしていて上手く開けず、 さらに目の辺りが痒く、顔中に脂汗のようなものを浮き上がっていた。 体を覆っていた布団で目を擦る。少しだけすっきりした。 寝転がったまま目を開けると、天井の代わりに布らしきものが見えた。 左右に目を動かすと、布の端から天井が見えた。 天井からはチューリップのような形をしたシャンデリアがぶら下がっていた。チューリップの数は3つ。 ここは俺の部屋ではない。最初に思ったことはそれだった。 じゃあ、ここが俺の部屋ではないのなら、どこだ? 「ここは――」 どこだ、と独り言を続けようとしたが、やめた。 ベッドの傍らに座っている人物が、俺を見つめているのに気づいたから。 「……雄志君、起きたの?」 「香織か?」 腕を使って上体を起こす。間髪入れず香織から抱きつかれた。 香織は俺の首に両手を回して体を密着させている。相変わらずふくよかだ。 「雄志君! よかった、よかったあ……」 その言葉と同時に、香織の体から力が抜け落ちた。安堵のため息を吐く音が耳元で聞こえた。 「なんだよ大げさな。別に怪我なんかしてないぞ」 「だって……だって、もし雄志君が、ボクを助けに来たせいで、怪我しちゃったら……ボクどうしたらいいか。 ごめん……ボク、知らないうちに何か、悪いことしちゃったんだよね。 だからきっと、こんなところに連れてこられちゃったんだ……」 「いや…………」 こうなった理由を言うべきなのか?香織の父親のせいで、香織の身が危険にさらされたのだと。 真実を教えたら、香織は悲しむのだろうか――? 「ボクなんかと付き合ったせいで、雄志君……が、無茶しちゃって……。 もし雄志君が死んじゃったら、生きていけないよお……」 525 名前:ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/08/31(金) 01 35 13 ID u4NqwWR8 こんな状態の香織には言えない。 言えば、香織は死んだ自分の父親の死を悲しむどころか、父親のやったことの罪をかぶろうとするかもしれない。 香織は昔から、他人が傷つくよりは自分が傷ついたほうがいい、と思っているタイプの人間だった。 俺が香織に何度かひどいことを言った時だって、文句は言うもののその後にはあっさりと許していた。 香織の額に傷をつけてしまったときだって、そうだった。 俺を責めたりはしなかった。ただ自分の運が悪かっただけだ、と言っていた。 そんな人間に、おまけにたった今泣いている人間に、さらなる傷をつけられない。 今はこう言うしかない。 「香織は何にも悪くない。悪いことなんかしてない」 「うそ……雄志君、嘘ついてるよ」 「どうしてそう思う?」 「だって、嘘ついてなくちゃ……そんなに優しいわけがないもん」 なんだその理屈は。俺が嘘ついてまで優しくするような男だと思っているのか。 ――だったら、こっちも屁理屈で応答してやる。 「恋人に優しくしちゃだめか?」 「…………へっ?」 「香織は俺と付き合ってる……恋人だろ?」 「……う、うん……」 「だったら優しくしたっていいだろ。だって恋人なんだから」 「それは……優しくしてくれるのは嬉しいけど……でも雄志君は前から優しいし……」 香織が俯いてぶつぶつ呟きだした。 こうなったらもう一歩だ。もう一歩で香織は陥落する。 「俺は昔から香織のことが好きだった。だから昔から優しいんだ。……それなら納得できるだろ?」 香織の頭に手を軽く乗せて言う。 予想通り、香織の顔がひくついた笑みになり、真っ赤な色に染まった。 「よく、そんな恥ずかしいこと言えるね……」 「そりゃそうだ。だって俺は――」 「わーーっ! い、言わなくていいよ、もう!」 「そうか? たぶん滅多に言わないだろうからもう1回ぐらい聞いておいた方が……」 「いいってば! ……ばか」 香織は俺の体から離れてそっぽを向いた。 頭の上には俺の手が乗ったままになっているが、それを振り払おうとはしない。 たぶん、撫でてくれ、という無言のメッセージを送っているのだろう。 メッセージ通り、もうしばらく撫でることにしよう。 しかし――ああいう台詞はあとになってくるな。なんだか首筋がぞくぞくしてきた。 どうして口にしている瞬間には恥ずかしくないのに、後になるとここまで恥ずかしくなるのだろう。 526 名前:ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/08/31(金) 01 36 08 ID u4NqwWR8 「それで、さ。雄志君」 「ん?」 「いつまでボクの頭を撫でるつもりなの?」 「気が済むまで」 「別に……いいけどさ。あとちょっとだけだよ」 「ああ」 香織の髪は柔らかい。頭のサイズも俺の手の中に収まるぐらいの大きさだ。 一度手を止めて、指先で頭を握ってみる。 うん。柔らかい。 「ちょっ……くすぐったいよ、雄志君」 柔らかいな。本当に柔らかい。 まるで、簡単に握りつぶせそうなほどに――――あれ? 香織の頭から手を放す。 香織は「あ」と言うと、天井に向かって伸ばした俺の手を見つめた。 残念そうな顔をしているように見えるのは俺の気のせいではない。 だが、さっき俺が覚えた感覚は気のせいでは済まされない。 今なら香織の頭を握りつぶせる、と一瞬だけ思った。 「? どうか、したの?」 緊張感皆無、無防備な香織の表情。 今、右手を振り下ろせば――――簡単に香織を壊せそうだ。 「香織」 「なに?」 「悪いんだけどさ、扉の外で待っててくれないか? 後で行くから」 「え……だめだよ! まだ寝てなくちゃ!」 「いや、平気だって」 今のところは。 「本当に平気なんだ。頼むから……な?」 「わかった。けど、起きるのが無理そうならすぐに言ってね」 香織はそう言うと、腰掛けていた椅子から立ち上がり、ドアの方へと歩いていった。 体から力を抜く。倒れていく胴体をベッドが優しく受け止めてくれた。 ドアの開く音が耳に届いた。しばらく間を置いてドアの閉まる音とともに、部屋が静かになった。 自分の手を見る。どこも変わったところはない、20年以上を共に過ごしてきた手だ。 つい最近負った傷から心当たりのない傷まで、全てが刻み込まれている。 だというのに、さっきの俺は香織を殴ろうと一瞬だけ考えた。 どうなってるんだ? まるで、頭が痒かったから頭を指で掻いた、というぐらいに自然に行動に移そうとしていた。 考え事をしている今だって、知らないうちに指先が頭皮の痒い部分を掻いている。 それだけ自然に、当たり前のように、香織に手を出そうとしていた。 危害を加える寸前に手をどけられたのは偶然だ。運が良かった。それだけのことだ。 また香織が目の前に現れたら、今度こそ暴力を振るってしまう。 その後は、どこまで俺の行動がエスカレートするかわからない。 今は香織に会わない方がいい。少なくとも、俺の異常行動の原因がはっきりするまでは。 527 名前:ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/08/31(金) 01 37 23 ID u4NqwWR8 その時、部屋の扉の向こうから人の声が聞こえてきた。 女の声、しかも叫んでいるような激しさだ。 ベッドから下りて、扉の方へ向かう。扉へ一歩ずつ近づく度に、声の調子がはっきりと耳に届く。 扉の前で目を閉じて、声を聞くことに意識を集中する。 扉の向こうにいるのは2人だ。女が2人廊下にいる。 片方の女が、もう片方の女を問い詰め寄っているようだ。 豪奢な装飾の施されている扉、それに付いている鈍い金色のドアノブをひねる。 扉が開くと、女の声はよりはっきりと聞きとれた。 「なにをなさっていたのですか! わたくしの居ない隙に部屋へ忍び込んで!」 「……だからさっきから言ってるでしょ。何もしてないよ。ただ雄志君を看てようと思っただけ」 「雄志……君?! なんと馴れ馴れしい……!」 「かなこちゃんこそなんなの? そんなに必死になって」 「そんなもの、決まっております! わたくしは雄志様を……あら?」 部屋から廊下へ一歩出た場所で、俺は2人の言い争う声を聞いていた。 俺を見て動きを止めたのはかなこさんだ。向かい合うようにして香織がいる。 そういえば、この2人は父親関係で繋がりがあったんだった。 昔何度か会っている、と聞いたことがある。誰に聞いたのかは覚えていない。 かなこさんがいることで、ここは菊川邸の中だと今更に気づいた。 かなこさんは香織を押しのけると、俺の目の前にやってきた。 「雄志様、もう起きても大丈夫なのですか?」 「はい。どこにも怪我なんかしてないんで」 「そうでございましたか……」 俺の顔に向けて、かなこさんが手を伸ばしてきた。 そのままじっとしていると、白い手が頬を撫でた。 「よかったですわ。本当に……あの時に、もしかしたら命を奪われていたのかもと思うと、わたくしは……」 「あの時? なんのことです」 「覚えておられないのですか? 昨日の出来事を」 昨日、俺はここ、菊川邸にやってきた。 それから地下室に行って――それから、どうした? 何かがあったような気がする。だけど思い出せない。そっくりそのまま抜け落ちている。 「昨日、雄志様はわたくしを助けに来られたのですよ」 そう。そうだった。俺はかなこさんと香織を助けに来たんだ。 でも、助けに、って……何から助けるつもりだった? 「そして、雄志様は身を呈して十本松あすかの魔の手からわたくしを守ってくださいました」 十本松……そうだ。あいつが、香織をさらって、かなこさんと一緒に地下室に連れ込んだ。 「守ったんですか? 俺が、かなこさんを?」 「はい」 「どうやって?」 「助けに来てくださいました。それだけで十分ですわ」 「助けにきただけなら、意味がないんじゃ……」 「いいえ。もし雄志様が来られなければ、こうしてお話しすることもできたか――」 ここで、突然香織が目の前に割り込んできた。俺を背にしてかなこさんと向かい合っている。 かなこさんは台詞を途中で遮られたせいか、顔をしかめていた。 俺は香織から距離をとるために一歩後退した。ついさっき殴りかけたことを思い出したからだ。 528 名前:ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/08/31(金) 01 38 45 ID u4NqwWR8 「かなこちゃん。あんまり雄志君にくっつかないで」 「……わたくしと雄志様の会話の邪魔をしようと?」 「うん」 「いったい何の権利があってそのようなことをなさるのですか」 「権利なら……あるよ」 香織が振り向いて、俺の顔を見た。そしてまたかなこさんと向き合う。 「ボクは、雄志君の彼女だから」 「……彼女?」 「恋人って言いかえてもいいよ」 「なにを馬鹿なことを。雄志様は前世にてわたくしの恋人だったのですよ? その絆は今になっても切れることなく、わたくしたちを繋げているのです」 「それで? それがどうかしたの?」 「わからないのですか。わたくしと雄志様は必ず結ばれる運命にある、ということが」 「前世なんか信じてるの? 本気?」 後ろからは香織の顔が見えないが、わかる。今の香織は笑っている。 「本の読み過ぎなんじゃないの。前世なんかあるわけないよ」 「……香織さんに言ってもわかりはしませんわ。前世の絆の強さというものは。 雄志様ならば、わかるはずですわ。……そうでしょう?」 かなこさんが同意を求めるように見つめてきた。 頷きは返さない。俺自身、今はそのことがよくわからなくなっている。 以前ならすぐに否定していたが、どこかにひっかかっている何かが、否定させてくれない。 「百歩譲って、雄志君とかなこちゃんが前世で恋人だったとするよ」 「ええ」 「かなこちゃんは雄志君のことが好き。だけど雄志君はかなこちゃんのこと、好きだと思う?」 「ええ。はっきりと口にはされませんが、雄志様はわたくしのことを愛しておられます」 「はい、それ間違い」 きっぱりと、香織が否定した。 「雄志君はボクのことが好きなんだよ」 「それこそ間違いです。雄志様があなたのような小娘を好きになるはずがありません」 「一応ボクの方が年上なんだけど……ま、いいや。雄志君はね、ボクを好きだって言ってくれたんだよ」 「……戯れ言を」 「二人っきりでデートに行って、その日同じホテルに泊まって、好きだって言ってくれて……キスしてくれた」 かなこさんがまた見つめてきた。 「嘘でしょう? 雄志様」 香織の言ったことが嘘か真か。考えるまでもなく真実だ。 あの夜はキスだけでなく、その先までしようとしていたのだ。 結局はキスどまりだったが、もし香織が気絶しなければ間違いなくその先へ進んでいただろう。 何も答えずにいると、かなこさんの瞳が悲しげに揺れ始めた。 そんな目で見ないでほしい。裏切ってしまった気分になる。 かなこさんの顔が伏せた。続いて、香織がしゃべり出す。 「わかったかな、かなこちゃん。だからもう雄志君に近づかないで――」 529 名前:ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/08/31(金) 01 40 20 ID u4NqwWR8 破裂音が廊下に響いた。 香織は途中で言葉を遮られていた。顔は右へ向けられていた。 かなこさんは右手を広げて、左へと振り切っていた。その右手が、香織の頬を打ったのだろう。 「いったいな! 何すっ」 また頬を叩く音。香織の顔が反対側に向いた。 「雄志様を……雄志様を……!」 かなこさんの手が、香織の首を掴んだ。指先が香織の首筋に食い込んでいる。 香織は手から逃れようともがいている。だが、かなこさんの手はまったく揺るがない。 「ぁ…………う……」 「よくも、雄志様を穢したな! ただの小娘が! わたくしの雄志様を!」 ふと気づいた。香織の身長が伸びている。 いや――違う。香織の足が床に着いていない。床から浮いている。 かなこさんが香織の首を掴んで持ち上げているんだ。 駆け出す。横からかなこさんの手を掴む。 香織の首から手を離させようとするが、なかなか動かない。女性とは思えないほどに力が強い。 「やめてくれ! かなこさん!」 「この女が……雄志様を誑かした! 唇を穢した! 絶対に許すわけにはゆきませぬ!」 「お願いですから、手を!」 「いいえ! たとえ雄志様の頼みといえど、それだけは聞けませぬ!」 香織の口からはすでに息も声も漏れていない。顔色はすでに青くなっている。 早くかなこさんの手をふりほどかないと、死んでしまう。 「この女も十本松あすかと同じ目に! 殺してやるのです!」 ……え。 「かなこさん、今、なんて……?」 「わたくしから雄志様を奪うものは、全て! 全て殺さなければならないのです! 十本松あすかと同じように!」 殺した? かなこさんが、十本松を殺した? 地下室、壁を染める赤黒い血、額に空いた黒い点。 思い出した。昨日地下室で十本松は死んでいた。気絶していた俺が目を覚ましたときには死んでいた。 室田さんから預かった拳銃は無くなっていた。かなこさんが拳銃を借りたと言っていた。 かなこさんが借りた、殺した。十本松が撃たれた、死んでいた。 「そんな…………」 嘘、嘘だろ。俺は十本松のことが■■なのに。■■だったのに。 この、目を剥いている女が十本松を殺したんだ。俺から奪ったんだ。 脳に電流が走った。脳から体へと熱が流れ込んだ。 右拳を固める。いくらでも速く、どこまでも強い力で殴れそうだ。 力任せに拳を振った。拳の先に重量感。 見ると、髪の長い女の体が浮いていた。自分の拳は女の脇腹にめり込んでいた。 女は驚愕の表情を浮かべていた。口からは苦悶の声が漏れていた。 拳を振り切る。女の体は拳から逃れて吹き飛び、頭から窓へ突っ込んだ。 窓ガラスが割れた。女の体は窓の向こう側へと消えていった。 530 名前:ことのはぐるま ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/08/31(金) 01 42 54 ID u4NqwWR8 激しく咳き込む音が聞こえた。はっ、として視線を下に向けると、香織がうずくまって背中を上下させていた。 さっきまで香織の首を絞めていたかなこさんの姿はどこにもない。 いや――待て。 「今、俺……殴った?」 よりによって女の人を殴ったのか? かなこさんを止めようとは思った。だが、殴って止めようとまでは思っていなかったはずだ。 それなのに、殴った。廊下の窓ガラスが割れている。おそらく――いや、間違いなく俺がやった。 かなこさんを殴って、窓の向こうへ吹き飛ばした。 まさか……さっき部屋の中で香織に暴力を振るおうとしたときと同じ? 「……あ…………ぁ……」 震える足が勝手に後ずさりする。 こんなはずじゃない。俺は、香織もかなこさんも殴るつもりじゃ。 「げほ、けほ……ごほごほ! ……っは、はあ……雄志君……どこ……?」 香織が床に伏せたまま、俺に向けて手を伸ばした。俺の足はまた一歩下がった。 香織の手は俺の足を探るように右へ、左へ、ゆっくり動く。 今の俺が香織と一緒に居ると、さっきかなこさんにしたみたいに。 きびすを返す。そしてこの場から立ち去る。 ここに居たら駄目だ。香織にも、かなこさんにも、手を差し出してはいけない。 何がきっかけでタガが外れるかわからない以上、何も出来ない。 振り返る。香織は床に伏せて咳き込みながらも、まだ俺の足を手で探っていた。 恋人が苦しそうにしているのに、助けてやれない。 ――最低だ。今の俺は。 ----- 第20話はこれで終わりです。次回へ続きます。 531 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/31(金) 02 12 45 ID SByGFIkk GJ!! 華と執事の出番が気になる 532 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/31(金) 03 18 25 ID zo3f0Qcx GJ! 雄志は完全に洗脳されとるなw 533 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/31(金) 08 41 58 ID D1+mAFLp 530 ヘタレ返上の雄志オソロシス。 かなこさんは大丈夫だろうか(´・ω・`) 未だ前世の役割が判然としていない華の動向も気になる…… 534 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/31(金) 18 32 31 ID W94PdDLJ 誰かヤンデレ大全買った奴いるか? 535 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/31(金) 20 15 48 ID XD6KWkzd 534 買おうとした 536 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/31(金) 20 17 22 ID XD6KWkzd 534 買おうとした 537 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/31(金) 20 23 26 ID hpBe0E4I 534 買おうとして本屋まではいった 538 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/31(金) 20 27 53 ID mVPPo2FL 534 売った 539 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/31(金) 21 07 25 ID fZrCZt3S 流れを読まずに。 534買った。 ネタバレしようかと思ったが角煮で色々書かれていたのでそちらを見たほうが良かろう http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1176178896/833-#tag901 540 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/31(金) 22 51 08 ID vYpNknTK 530 (*^ー゚)b グッジョブ!! かなこ・・・|ω・`) 541 名前:名無しさん@ピンキー[age] 投稿日:2007/09/01(土) 04 46 40 ID xGctEgS9 530GJ!!ずっと見てきたけど雄志が結構変化したな。 雄志が【何に】乗っ取られようとしてるのか気になるな・・・ やっぱ先祖か? 542 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/01(土) 14 59 28 ID MgJslepf 俺が書くとヤンデレじゃなくてただの狂気になるから困る 愛なんて微塵もない 543 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 01 47 23 ID A/2fUxRu だったら引っ込んでろ 544 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 02 00 21 ID 5PdijuYs 534 Amazonで買った。 一分で後悔した。 デレの無い闇キャラがヤンデレで紹介されてたりしてた。 個人的にヤンデレは病みと照れのダブルパンチでないと認めたくない。 545 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 07 27 20 ID WVSONkMR よそでやれ 546 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 13 07 52 ID NEXm7NKX 最近の遊戯王のアニメの敵キャラがヤンデレだと思うんだがどうかな? スレ違いならごめん 547 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 13 32 39 ID +N6zHo0f ここは昔からヤンデレ系のネタは何でも歓迎だったんだぜ。 でも 546は知らないんだぜorz 548 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 14 47 16 ID iNkyOYWP ヤンデレ大全買うなら三次元だけど1980年~1995年代のヤンデレが出てくる映画作品買ったほうがマシ。 けど三次元だから怖い。ホラー映画じゃないのにホラー臭い。 あと1980年代は髪型がださいので可愛い子が見たいと言う人にはお勧め出来ない。 549 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 18 03 44 ID T4DrzKS/ 547 たぶんGXのユベルって奴のことだと思う。 主人公が子供の頃に持ってたカードに宿る精霊(この世界ではカードにデフォで精霊が宿っています)で 主人公と勝負した奴を全員主人公の敵だと思って、奇病で病院送りにしたりした。 一度アクシデントで燃えて無くなったんだけど、その時の痛みや苦しみこそが主人公の愛情表現だと思ってるらしく 自分も同じように苦しませるために、主人公一行を異世界に飛ばして、主人公を暴走させて仲間を殺させたり 二人だけの世界を作るために、暴走主人公に異世界を支配させようとした。 先週は愛について語ってたんだけど、愛の価値観がヤンデレっぽかった。 550 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 18 33 13 ID X3Wk02NX 548 おすすめのヤンデレ映画を教えていただけないか。 明日は近所のビデオ屋が半額レンタルなんだ。 551 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 22 20 38 ID WVSONkMR いやだからそういうのはよそでやれ 552 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 22 29 30 ID XN5AxAJl 【審議中】 _,.ヒXナ,、 ( ( , ´/~⌒^ヽ ( ll( ノハノ) ) (リ( ゚ ヮ゚ノ∩ (,,)つ() iソ , ´ソW厄ヽ ) ) `(ノ i_ツ ´ 553 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 03 39 41 ID AZ4QOR+9 ヤンデレっ娘依存度チェック ttp //kantei.am/15995 70点 554 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 09 25 22 ID OFvSWUv3 72点だった。 555 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 09 41 32 ID My1bMjhr 71点でした 556 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 10 58 32 ID 3U+qjjoQ ここはSSスレだと何度言えばわかるあほたれ http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1176178896/ 557 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 11 22 00 ID TxIaP079 60点だった もっと頑張らないと 558 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 11 34 13 ID pIiuOgaQ 51点…… むぅ、まだ初心者に過ぎないと言うことか 559 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 12 27 10 ID xZP8KQCM すげえ……90とか出やがった…… 560 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 13 08 33 ID uS1zjAYp 49点 565には及ばないか………… 561 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 13 34 19 ID oPGh26xT 何?この流れ 562 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 13 45 24 ID BZD9Lmhr 自分の付いてけない話題を追い出そうとしてる人と、 それを無理やり押し込もうとする人の争い。 563 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 13 54 03 ID OFvSWUv3 スレの歴史を知らない新参の自治厨がここ数日必死になっているだけだお。 564 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 14 10 22 ID MJFh2fak ttp //up2.viploader.net/upphp/src/vlphp066115.jpg 565 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 14 37 09 ID 2rAxs1GA 561 スルーを覚えましょう。わざわざ指摘したって何も解決しないんだし無駄。 566 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 14 52 28 ID 7+Hl3DlB 誰が自治厨なのかさっぱりとわからん 567 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 16 55 05 ID qe/uDw3T 自治厨はもっと酷いからな 568 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/03(月) 19 25 35 ID cHOcMPb0 556 そんな違法行為上等の板を、当然のように無差別にすすめるなとw 569 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 00 48 13 ID iW3u6lqa 意味がわからないが まあじゃあこっちにでもいけよ http //idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1176207104/ 570 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 01 53 39 ID RZjP9n2V あいのり見たやついる? 571 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 03 46 32 ID Y3i2KHfm 3次には興味がないと何度(ry 572 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 06 53 12 ID VxamU32v 570 kwsk てかなにかあったのか? 573 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 12 05 23 ID 5UfkloWj 570 取り合いでライバル刺したん? 574 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 13 00 16 ID RZjP9n2V いやそこまで過激ではないのだが、女新メンバーの体験談でオシャレな復讐とかいうのがあったんよ。 自分の誘い断って別の女と初詣行っておみくじ引いてきたから、彼氏が買い置きしてるタバコ全部に大凶って書くとか 花火大会に別の女と行ったら彼氏の趣味のお香を黒く塗った花火と入れ替えたり 別の女が作ったパスタ食ったから風呂一杯にパスタ茹でたとか。 いちいち「そんなにおみくじが好きなら・・・・・・」「そんなに花火が好きなら・・・・・・」「そんなにパスタが好きなら・・・・・・」とか言ってて少し怖かった・・・・・・。 別れた彼氏いわく「お前といると頭がおかしくなる」 ちょっと皆には軽すぎるかな? 長文すまんかった 575 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 14 00 37 ID GW+xV/Py >別の女が作ったパスタ食ったから風呂一杯にパスタ茹でたとか。 不覚にもワロタ。 いい病みだとは思うんだが、 個人的にはその怨念が浮気相手の女の子の方に向いてくれるとなお嬉しい。 576 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 16 41 54 ID B7WbRdid 574 単なる嫌がらせの領域を出ないな ってかむしろギャグとしては笑えるな 風呂一杯のパスタってどんだけwww 577 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 18 35 52 ID 0rwH+Fvq そのメンバーはどの辺がオシャレだと思ったんだろう? しかもそんな事すりゃ、男が逃げるのは分かりきってると思うんだが。 578 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 19 25 26 ID qKx/f8NX 風呂いっぱいのパスタって気持ち良さそう 579 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 23 13 45 ID jjPlFvZv 575 何言ってんだ パスタにかけるソースこそが本題だろうが 580 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 23 15 28 ID RZjP9n2V 女「ちょっとアルデンテ気味でしたね」 これ書き忘れてた 581 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/05(水) 00 45 37 ID 2aRWDBTb イミフ 単に頭弱い子なんだろ 582 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/05(水) 10 40 53 ID wJs/fLXw 浮気した男がパスタの如く風呂でゆでられてたんだよ そして食べた感想が 580 583 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/05(水) 17 02 23 ID wHBvtiVy 要はミートソースか 584 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/05(水) 21 41 20 ID HNS2FSf1 549を読んで先週の遊戯王見たら本当に敵がヤンデレでワロタw まさか遊戯王でヤンデレを見ることになるとは思わなかった 585 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/05(水) 22 02 05 ID I5S3e6yj ジワジワヤンデレが流行ってきたんかな? しかしスクデイ大丈夫か?あれ 586 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/05(水) 22 05 37 ID Vn5MKjpe 584 今週はもっと病んでた 殺したいくらい愛してるとかそんな部類のヤンデレ 587 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/05(水) 22 53 25 ID uST5hzOM スクールデイズ関連で、ちょっと思いついた。「我が子へ」の 後日談。 主人公の桂真は、自分を束縛したがる、母親、桂言葉に嫌気が さしてきた。そんな、ある日、真はふとしたきっかけから、同じ クラスの西園寺かおりと仲良くなる。 登場人物 桂真 主人公。帰宅部で何に対してもやる気がない。最近、異様に べたべたしてくる、自分の母親に嫌気がさしている。 桂言葉 真の母。16で真を生んだため、まだかない若い。息子に 死んだ主人の面影をかさねており、真を一人の異性として 見始めている。真が言葉を嫌うのはそのため。 西園寺かおり 真の同級生。親は殺人罪でつかまり監獄の中にいる。 今は、祖母に引き取られている。明るくて、前向き な性格。 かおりと真がつきあったら、言葉様、覚醒。 588 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/05(水) 23 44 20 ID kkRM/let 584 カードに精霊が宿ってるほうに驚いた俺は遊戯王初回からリアルタイムで読んでいた世代。 遊戯でないのかYO! 589 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/05(水) 23 50 01 ID ZZ//yTw3 俺は、言葉が発狂するのが先か、世界が言葉に殺されるのが先かのサスペンスだと思う。言葉が先に発狂しても、成長した止に殺されるだろうけど 590 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/06(木) 01 26 23 ID fsojbCOt 588 第一話にだけ出た。 一応同じ世界の続編だから。 しかし子供はヤンデレな敵をどう思ってるんだろうか。 俺もヤンデレ好きでなかったらあれには耐えられない。 591 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/06(木) 02 56 25 ID QkXQMRre ttp //www.geocities.jp/bee_langley/School_days/sd_kousatu.html ttp //www.geocities.jp/bee_langley/School_days/kakeizu.jpg 592 名前:名無しさん@ピンキー[age] 投稿日:2007/09/06(木) 02 57 24 ID cHmz68Sm スクデイってヤンデレ漫画か?教えてくれ 593 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/09/06(木) 03 15 58 ID 6YszzsOF http //pussyland.11.dtiblog.com/ 594 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/06(木) 13 22 37 ID 0+NTBgxc mixiのヤンデレコミュで立ち上がった「ヤンデレ辞典(仮」。 何かいきなり企画倒れっぽい雰囲気だけれど、一応晒しとく。 ttp //www40.atwiki.jp/yan_dere_love/ 595 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/06(木) 13 33 07 ID oynrwI2r ヤンデレ図鑑(キャラ名別) あ行(キャラ)0名 か行(キャラ)0名 さ行(キャラ)0名 た行(キャラ)0名 な行(キャラ)0名 は行(キャラ)0名 ま行(キャラ)0名 や行(キャラ)0名 ら行(キャラ)0名 わ行(キャラ)0名 -------------------------------------------------------------------------------- ヤンデレ図鑑(作品名別) あ行(作品)0作 か行(作品)0作 さ行(作品)0作 た行(作品)0作 な行(作品)0作 は行(作品)0作 ま行(作品)0作 や行(作品)0作 ら行(作品)0作 わ行(作品)0作 俺は泣いた。 596 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/06(木) 16 57 22 ID NiVG/zZ4 ほトトギす 597 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/09/06(木) 17 09 43 ID edehn1BA 818 :イラストに騙された名無しさん:2007/09/06(木) 15 16 47 ID FTJ3vG2L フレデリカ、この戦いが終わったら…… 私は君より七歳も年上だし、なんというか、その、生活人として欠けたところがあるし、その他にも欠点だらけだし、 いろいろと顧みてこんな事を申し込む資格があるかどうか疑問だし、いかにも地位利用をしているみたいだし、 目の前に決戦を控えてこんな場合にこんなことを申し込むのは不謹慎だろうし…… だけど言わなくて後悔するよりは言って後悔する方がいい…… ああ、困ったものだな、さっきから自分の都合ばかり言ってるな。要するに……要するに 結婚してほしいんだ これがホントのヤン・デレ 598 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/06(木) 17 15 43 ID /NZBIwL6 597の大馬鹿野郎ー! 599 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/06(木) 17 31 52 ID YanfzkTY 595 むしろこれから増えていくのが見れるなら楽しみだ でもヤンデレキャラって辞典作るほど居るのか? 600 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/06(木) 17 48 30 ID jfmbEHqZ ちょっとお前ら自粛しようよ スレが雑談で埋まっちまう
https://w.atwiki.jp/actors/pages/16335.html
ヤンネ・フーティアイネンをお気に入りに追加 ヤンネ・フーティアイネンのリンク #blogsearch2 ヤンネ・フーティアイネンとは ヤンネ・フーティアイネンの88%は気合で出来ています。ヤンネ・フーティアイネンの8%は優雅さで出来ています。ヤンネ・フーティアイネンの4%は利益で出来ています。 ヤンネ・フーティアイネン@ウィキペディア ヤンネ・フーティアイネン ヤンネ・フーティアイネンの報道 gnewプラグインエラー「ヤンネ・フーティアイネン」は見つからないか、接続エラーです。 冬のソナタ またでるよ 冬のソナタ 韓国KBSノーカット完全版 DVD BOX(初回限定 豪華フォトブックレット&スペシャル特典ディスク付) 本当に長い間、待たせてごめんなさい。「冬のソナタ」韓国KBSノーカット完全版をいよいよお届けします。 映像は韓国KBSのオリジナルそのままに、音楽に関してもユン・ソクホ監督が想いを込めて監修し、一部楽曲を変更しました。初回限定特典にはぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/ユン・ソクホ監督&田中美里の対談スペシャルDVDの他、DVDオリジナルポストカード、シリアルNo付 豪華フォトブックレット(20P)を封入しております。 今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!)に加えて、映像特典の【スペシャル短編集】には、ペ・ヨンジュンのスノーボードシーンの撮影風景も収録しています。 【ここが違う!8つのポイント】 ◆今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!) ◆ファン待望の「ダンシング・クィーン」「白い恋人たち」をついに収録。 ◆日本語吹替を再収録。萩原聖人さん、田中美里さんが担当、その他主要人物もなつかしいあの声で。 ◆本編は日本語字幕に加えて韓国語字幕も収録 ◆一部変更した楽曲をユン・ソクホ監督が想いを込めて監修!(一部BGMはオリジナル版より変更されています) ◆<初回限定特典1>スペシャルDVD:★ぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/★ユン・ソクホ監督&田中美里の対談 ◆<初回限定特典2>豪華フォトブックレット:シリアルNo付(20p) ◆<初回限定特典3>DVDオリジナルポストカード3枚 ヤンネ・フーティアイネンのキャッシュ 使い方 サイト名 URL ヤンネ・フーティアイネンの掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ ヤンネ・フーティアイネン このページについて このページはヤンネ・フーティアイネンのインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新されるヤンネ・フーティアイネンに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/briah/pages/702.html
部隊名 ヤンキー☆魂 部隊長 OGiNOE2 所属人数 10人程度 主要職 ヲリ基本 歩兵力 ★ 裏方力 ★ 連携力 ★ 初心者育成 ★ 精鋭率 ★ 問題児率 ★★★★★★★ 評価値(★1~5の5段階評価 ※★の多さで比率を表す項目有) ★1:何もしてないというか邪魔、工作員、グッドライス ★2:無害だけど正直いまひとつ、空気noob、半ライス ★3:可も不可もないがたまに光るものがある、中堅、並盛り ★4:縁の下の力持ち、目立たないが実質主力、大盛り ★5:優秀な部類、良くも悪くもファンタジスタ、特盛り
https://w.atwiki.jp/ocg-o-card/pages/7072.html
《ヤンデロイド》 効果モンスター 星4/闇属性/機械族/攻1300/守1800 このカードを生け贄に捧げる。 自分ライフを1200ポイント回復する。 この効果は相手ターンでも使用する事ができる。 part18-13 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1079.html
301 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2007/12/22(土) 19 56 31 ID Dpu7A0J3 あと、タイトルについてですが。 本当は文化祭編はタイトルを変えるつもりでした。 けどこっちの都合で変えるのもどうかと思ったので、「傍観者」のままにしておきました。 ……傍観者とは違うッスね、この兄貴は。 いろんな方に誤解を招いて、申し訳ありませんでした。 302 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/22(土) 20 11 18 ID K6QvQlqA GJ乙! しかしこの兄貴は理不尽な目に会いっぱなしでかわいそうです(´;ω;`) 長丁場の話になりそうだけど、完結までぜひ付き合わせて下さい 303 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/22(土) 20 16 23 ID x//54Y38 301 GJ! てか過去になにがあったのさ……兄もただ者じゃなかったのか。 ところで兄が殴られてるときいつ葉月さんがすっ飛んでくるかと wktkしてしまった俺ガイル 304 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/22(土) 20 23 59 ID LIGs1s2j GJ!! この後、兄貴の顔を見た葉月さんがどんなリアクションをしたのかが気になるな。 ……そして、兄貴は過去にいったい何をやらかしたんだろう。 305 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/22(土) 20 49 38 ID YW44RO2Y じいちゃん殺したのが兄ちゃんだったりしてな 306 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/22(土) 21 07 31 ID ZMI5rMEU グッジョブお疲れ 相変わらず読ませるね 307 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/22(土) 21 57 54 ID x//54Y38 さっきから急に臨時保管庫のカウントが増えてる 皆読み直してるのかな 308 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/22(土) 22 34 12 ID +NaDaB1r グジョーブ 妹や幼なじみが弟を好きなのは勘違いが原因で、 弟はそれを知りながら黙っているというふうでもあるな 309 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/22(土) 22 56 11 ID K6QvQlqA 305 読み返したけど、じいちゃんが亡くなったのは兄貴の生まれる10ヶ月前だぞ 310 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/22(土) 23 05 51 ID DjrNgRNS 全ては弟の罠だ!! だって弟視点が出ていない!! 311 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/22(土) 23 17 25 ID LazT1M9p もしかして兄貴はヤンデレ一家に引き取られた子なのか? 両親殺して実の妹の花火を傷つけたとか・・・ それなら色々辻褄が合うんだが・・・ 312 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 00 39 47 ID XLAKUQt6 兄は自殺するな 313 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 01 10 15 ID /FVbMOKg 主人公が脈絡なく記憶喪失とかになるとその後の展開がどうとでもできるから萎えるってのはオレだけ? でも読むよ。どんな結末でも良いんでキレイに終わってくれればと願います 314 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 01 18 14 ID kIMejPI3 311 双子以外で同学年の兄妹なんてありえるのか? 他にも祖父の死の事実を周りが隠してるっていうのもありえるんだよな 315 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 01 32 47 ID GtOgP9wI 続きが気になる気持ちはわかるが 予想を書き込むのはやめておいたほうが…… 316 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 01 41 51 ID ZQq7s5/f 314 兄4月生誕→十月十日→妹2月生誕 317 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/12/23(日) 01 44 21 ID hZQVBzY0 314 一応四月生まれと三月生まれの兄弟が同じ学年にいたので可能。 318 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/12/23(日) 01 45 34 ID hZQVBzY0 ↑悪い、俺の周りが抜けていた。 319 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 01 47 02 ID CtAeyRRC 他人の楽しみを壊してまでダラダラ予想するクズども邪魔。 320 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 02 07 02 ID +8oX6QNr 個人的に最後の弟の台詞の、 「僕のこと、嫌いにならないでいてくれるかな?」 これが気になるな~ 本当は、花火や兄に隠している様な事があるんじゃないかと疑ってしまう それこそ、それをばらすと花火が兄と復縁して弟を嫌ってしまう事とか 321 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 02 40 56 ID iU5ry4Pz チラシの裏にでも書いとき 322 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 03 17 57 ID zXhek4/G 予想屋ウザ 323 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 03 47 30 ID 5q/OG0xi もし当たってたら作者さんがやりづらくなるだろ…自重しろ 324 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 07 44 59 ID 0PN1cGHi なあ、花火ってヤン(キー)デレじゃないか? 325 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 07 53 30 ID D0q4mXTO 職人が投下しにくい空気はやめようじゃまいか 予想しても、公言しないで自分の脳内にとどめておこう (´・ω・`) 326 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 09 36 52 ID x5Y6DQrx 301 今まで定番みたいな展開にあんまりと思ってた だけど先が気になる面白い展開になってきたのでwktkしてます、GJ! 327 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 18 27 51 ID XLAKUQt6 兄かわいそうです(´;ω;`) みんな幸せになるわけにはいかないんだねぇ… 328 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 18 51 50 ID YMxSeT3E お兄さん二人に殺される前に早く逃げるんだ!! 329 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 19 14 43 ID aj0v452X 葉月さんが守ってくれるさ 330 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 20 13 51 ID pzeTe1RF 301 GJ! 続きが楽しみでしょうがないぜw というか弟って妹、澄子、花火のヤンデレに取り囲まれてるんだな 何か隠してるっぽいとはいえ羨ま……大変だなw 331 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 21 24 17 ID YMxSeT3E ヤンデレは見方のうちは頼もしいが今回は敵だからな・・・。スリルありすぎる。 映画化したら貞子が出てくる映画より怖くなりそうだぜ 332 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 23 39 13 ID dHvw+ula ヤンデレは主人公が敵の手にわたると悪魔の手先になる つまりいいも悪いも主人公次第 333 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 23 56 40 ID c5kLd4cF 332 ヒロインは闇の軍の将軍でお姫様。主人公は光の軍の弱い一般兵。 主人公は戦場で傷ついたヒロインを見つけて助ける。このときはお互いの立場を知らない。 ヒロインはそこで主人公に惚れちゃう。その後、色々あって闇の軍を裏切り、主人公の下に向かう。 でも主人公はヒロインをあの時助けた女だと気づかず、ただの敵将だと思い込んでヒロインから逃げまくる。 その過程でヒロインがヤンデレ化しちゃって両軍入り乱れたハチャメチャ展開に・・・ っていうファンタジーを思いついた。 まあどうでもいいですね。 334 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/24(月) 01 11 24 ID 8BLUmzFv 333 お約束だが言い出しっぺの法則は守ってくれるのかい? 敢えて言うなら、主人公の幼馴染み(ヤンデレ)かキモウトをデフォで頼む 335 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/24(月) 02 15 35 ID v0gTao16 333 敵将を寝返らせた功で大出世する主人公 将となった以上は主人公付きのメイドも必要になる しかし主人公の世話をしてきた同僚の幼さんは面白くない・・・ という続きを思いついた 336 名前:きゃの十三 ◆DT08VUwMk2 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 03 38 33 ID hKyCT3xw 投下します。 ――近未来。 宇宙から超ロボット生命体やらエイリアンやらが侵略を開始し、 地上では核実験によって生み出されたゴジラなどの 有名怪獣が破壊の限りを尽くし、 地下では爬虫類人間達や古代文明の生き残り達が地上の主導権を我が物にしようと攻めてきた。 そう地球は今、未曾有の危機に苛まれているのである そして、日本政府は、 この危機を回避すべく徴兵令制度を復活させ20歳の男子は3年間の兵役を課せられた。 迷惑な制度を作ったものだと思いながら今日、俺も訓練生として軍隊に入隊した。 「…っと言う訳で君達は、微兵と言えども軍人だ!規律を守り最後まで戦うように 以上、解散!!」 自分の所属する部隊の教官の挨拶が終わり僕は、自分の部屋に戻ろうとした。 やれやれ、兵役が終わるまでこの長ったらしい挨拶を聞かされると思うと吐き気がするぜ 「さて…、N-UC0079、あなたは残りなさい 他の者は、全員下がりなさい!!」 俺は、軍服に付けたナンバープレートを見る。…あっ!『N-UC0079』!! …って長官が呼んでるのは俺の事か しかし、なんで?っと思いながら教官のところに向かう。 さっきの挨拶をマトモに聞いてなかったからだろうか まともに長官の顔見なかったからわかんなかったが どうやら俺の所属する部隊の長官は、自分と同い年ぐらいの女らしい 「ふふふ、会えないと思っていたぞ…やはり君と私は、『運命の赤い糸』で結ばれていたんだ」 女教官の妖艶な笑みを浮かべた。俺は、その微笑に見覚えがある…忘れもしない 337 名前:【未曾有の危機】 ◆DT08VUwMk2 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 03 39 35 ID hKyCT3xw 中学の頃、僕をいつもストーキングしていた星川 双葉(ほしかわ ふたば)だ。 あまりにしつこいので「付きまとうな」っと言って以来、 学校を不登校になってたが、まさか軍に入隊して部隊指揮官になってただなんて…。 「ここでは、君はただの『訓練生』だ。つまり『教官』の私の命令は、絶対という事だ」 双葉は、いきなり俺を抱きしめると無理やり口付けしてきた。 そして、俺の舌を吸いつき舐め、しゃぶりつき、自分の唾液を俺の口内に流し込んだ。 それに満足すると双葉は、唾液の糸を引きながら唇を離していく 「はぁ、はぁ、もう…もう君は、私から逃げられないよ あの時みたいに『付きまとうな』なんて言わせない、それどころか後悔するぐらい 私の事を好きにさせてあげるね」 それを境に双葉は、俺にセクハラ…いや、公然とレイプするようになった。 「○○くん、歯ブラシが無くなったので変わりに君の舌で私の歯を綺麗にしなさい」 「○○くん、箸がどこかにいったので口移しして下さい。変わりに君の食事の時に私が口移ししてあげます。」 「○○くん、君の事を思っていたら私の毛布がビショビショになったので罰として君がこの毛布の変わりに私を暖めなさい」 「○○くん、マツタケがしゃぶりたくなったので君のチンチンをしゃぶらせなさい」 「○○くん、君の子供が欲しくなりました。」 ―――地獄だった。 好きでもない…いや、どちらかといえば毛嫌いしていた女を抱くのはとてつもなく辛かった。 俺は、一度、捨てた男のナニを丁寧にしゃぶり、「愛している」と捨てた男の精を自分の子宮に流し込む プライドのないあの女が嫌いだった。 しかし、一番嫌だったのは、その毛嫌いにしていた女を抱いている時、その女に『好き』という感情を 一瞬だけだが感じてしまった自分だ。 プライドのないあのストーカー女に一瞬ながら屈服した自分が許せなかった。 338 名前:【未曾有の危機】 ◆DT08VUwMk2 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 03 40 09 ID hKyCT3xw ―――半年がたった。 宇宙から来た超ロボット生命体やらエイリアンは、それぞれ勇敢なアメリカ人兵士が倒し、 核実験によって生み出されたゴジラなどの 有名怪獣達は、ウルトラマンと名乗る正義の味方によって倒され、 爬虫類人間達や古代文明の生き残り達は、赤いロボットと鉄の城によって全滅した。 思ったよりあっけなく人類は、未曾有の危機を回避できた。 平和となったのだからもちろん徴兵令制度も廃止され、俺達若者は、晴れて自由となった。 しかし、俺には、自由なんて物などなかった。 ――なぜなら星川双葉が俺の子を宿していたからだ。 日本政府は、『徴兵令制度』の代わりに『母子保護法』なるものを発布した。 それは、未曾有の危機によって無くなった人口を取り戻そうというもので 内容は、「子供を設けた者、子供が成人するまで妻と子供を生活面、精神面で保護するべし…できない場合は、死刑」というもの。滅茶苦茶だ。 つまり、俺は、後、20年間も双葉と共にしなければいけないのだ ―――双葉は、お腹を撫でながら微笑んでいる 339 名前:きゃの十三 ◆DT08VUwMk2 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 03 41 05 ID hKyCT3xw 投下終了。 340 名前:きゃの十三 ◆DT08VUwMk2 [sage] 投稿日:2007/12/24(月) 03 46 35 ID hKyCT3xw 訂正 主人公の一人称が一部『僕』になってますが正確のは『俺』です。 341 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/24(月) 09 35 25 ID /+llbecH 339 GJっす こんな上官にセクハラされたい (;´Д`)ハァハァ 342 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/12/24(月) 09 57 19 ID hYGTK0Tz GJ こういう話はツボだわー 343 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/24(月) 12 07 01 ID LTpcHg1k 339 いいよおおおお!!!!!!!!(*´Д`*)ハァハァ 344 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/24(月) 12 30 01 ID HvnDuML9 マツタケがしゃぶりたくなったのでってなんだよwwwwwwwwwww 345 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/24(月) 13 26 23 ID F+RW9TBd ゴジラは日本人科学者が新型爆弾を使って 無理心中したんです。 ウルトラマンに倒されたのは、寒がりで 襟巻きしていた恐竜です。 と言う話はおいといて、GJ !! 346 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/24(月) 16 06 17 ID ogRTpX8X 先生!坂の上の雲は純文学に入りますか!? どうみてもあれは軍オタの妄想文に見えるんですけど! 347 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/24(月) 16 06 50 ID ogRTpX8X 誤爆した・・・・・・ ちょっとヤンデレ娘に挿されてくる 348 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/24(月) 16 22 36 ID uD9+acMa ヤンデレでもいやヤンデレの彼女欲しい 今日はさみしい… 349 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/12/24(月) 17 05 57 ID ogRTpX8X なんか2chの方が凄いことになってるな 全スレ落ちた 350 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/24(月) 17 16 26 ID 8mXpU2tG うちは母さんがイギリスの人でよかったぜ。 宗教のおかげで家族皆でクリスマス過ごす。 351 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/24(月) 17 19 40 ID dYO2/kI2 ヤンデレって、視線を合わせた途端に勝手に向こうが妊娠してそうだな 352 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/24(月) 17 35 36 ID fCOEnaJL 想像妊娠か。 そして、より強い力を持つヤンデレに腹を引き裂かれる、と。 353 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/24(月) 21 57 24 ID EAMLiiRN ヤンデレ萌え~(*´Д`)って言いながらこのスレ覗いてたら隣のアパートの奴が 「私だけを見て」 って妨害して来やがった。なんだよ(´・ω・`) 354 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/24(月) 22 22 21 ID Sa/8J2mS おまww 355 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/24(月) 22 30 10 ID eigr0ny2 なんだよって……フラグだよ! ……ふと思ったんだが、ヤンデレとのフラグって恋愛フラグなのか死亡フラグなのか、どっちなんだ? 356 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/24(月) 22 32 28 ID MJhvX58T シュレディンガーの猫じゃね? 357 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/24(月) 23 07 07 ID YNOT8x0k じゃあ確認してくる 358 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/24(月) 23 29 45 ID AVFjfR6f 357 無茶しやがって 彼のことはヤンデレスレの英雄として永く伝えられていくだろう、そう7レスぐらい 359 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/25(火) 00 17 19 ID SMj5KyCl シュレディンガーの猫か… きっと何処かの世界の俺はイケメンで鈍感でヤンデレに追い回されるクリスマスを送っているに違いない 360 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/25(火) 01 44 58 ID nmBFfSOS 359 中に猫なんていませんよ? 361 名前:独人達のクリスマス・イブ ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/12/25(火) 03 07 28 ID DEL/dzKj 投下します。 午前三時。ぎりぎり夜と言える、かな? 362 名前:独人達のクリスマス・イブ ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/12/25(火) 03 08 21 ID DEL/dzKj 十二月、二十四日。クリスマス・イブ。 日本語での「はい」を英訳した名前の聖人が生まれた日――を祝う日だ。 かの人が生まれた日は、本当はわかっていないらしい。 なんらかの事情があって師走の二十四日を聖誕祭としたのだろう。 あえて二十四日を聖誕祭の日付に設定した理由なんか知らない。 僕はカトリックとは無関係な人生を 送ってきた。これからも、きっとそうなるはずだ。 だから知っているわけもない。知的好奇心を刺激されることもない。 今日のこの日は、ただ周りの人間の浮かれた雰囲気に影響されて、ケーキやチキンを食べて過ごす程度のことしかやらない。過去に存在した崇高なる偉人に、誕生日おめでとう、なんて言わない。 晩ご飯をいつも通り――ちょっと豪勢にケーキ付きだけど――に買って、家に帰ってダラダラして、眠るだけだ。 僕に彼女はいない。 僕にとって第一に優先されることは、趣味で毎月行うバイクツーリングだ。 まだこの歳で、趣味の時間を邪魔されたくない。 そんなことを言っているうちに三十路を迎えて結婚できなくなっても知らないよ、とは妹の弁。 僕は今年大学を卒業して新卒で今の会社に就職したから、二十三歳だ。 あと七年、いや六年と数ヶ月でようやく三十歳になる。 少しも危機感が沸いてこない、というのが正直な気持ちだ。 父親も三十歳を過ぎてから結婚したと言っていた。 三十路を過ぎて独身の人は、職場の先輩の中にも男女問わず数人いる。 中にはバツイチの人だっている。 今のうちから結婚できないことに焦っても、なんにもならない。 それよりも、早く仕事に慣れたいというのが最近の僕の望みだ。 363 名前:独人達のクリスマス・イブ ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/12/25(火) 03 09 17 ID DEL/dzKj 通勤用のスクーターを駐輪場に駐め、鞄を手にし、アパートの二階へ向かう。 二階には三部屋分の戸が構えてある。僕の部屋は階段から見て一番奥だ。 そうすると、部屋に着くまでに二つ分ドアを通りすぎることになる。 冬の季節はこの距離がちょっとだけ恨めしい。 一番手前の部屋は空き部屋だ。僕が入居した時は髪が茶色で目のきつい、派手めの女性が住んでいた。 その女性が引っ越したのは五六月ごろだった。 正確には、引っ越したというより忽然と姿を消してしまった、という感じだ。 引っ越す前日の夜、彼女はアパートの階段に座って寝ていた。飲み過ぎていたらしい。 僕が彼女を発見できたのは、その日偶然にも会社で残業していたからだ。 もし僕が発見していなかったら彼女は危険な目に遭っていたかもしれない。 部屋に連れて行ってくれと頼まれたので、部屋に運び込み、ベッドに寝かせた。 その後は、もちろん何もせずに部屋を後にした。 あの女性と関わったのはその時だけ。 彼女に関して思い出すことはあの一件だけしかない。 だから、彼女がいなくなってから数日経ち、彼女の知人を名乗る人や警官に行方を尋ねられても、 僕は助けになりそうなことを言えなかった。 あれから半年以上が過ぎた。だけど、彼女についての話は何一つ耳にしていない。 犯罪に巻き込まれてしまったのか、恋人の男性と逃避行しているのか。 なんにせよ、無事でいてくれたらいいのだけど。 僕が帰ってくると、必ずと言っていいほど発生するイベントがある。 二階の真ん中の部屋、つまり僕の部屋の隣だけど、その部屋の前を通り過ぎようとした瞬間に、 タイミングを計ったように部屋から住人が飛び出してくる。 今日こそはと思い、音を立てないようゆっくり歩いていたというのに、やはりこの日も見つかってしまった。 鍵を解く音がした。続けて勢いよくドアが開く。 ドアに押し出された寒風が僕の全身めがけて襲来するから、ゆっくり開いてほしいと毎日思っている。 「お帰りなさい。健太さん」 「ただいま帰りました……です」 「いつも通りの時間にお帰りですね。うふふ…………女性と会う予定は、なかったのですか?」 「……まだ彼女はいませんので。それに誘われることもありませんでした」 ドアを開いて現れたのは隣人の美濃口さんだ。 僕が帰宅する時間にはいつもいて、こうやって出迎えをしてくれる。 仕事は一体何をしているのだろう。時々疑問に思って問うけど、美濃口さんは聞いても教えてくれない。 おしとやかな容貌をしているうえ、丁寧なしゃべり方をするからどこかのお嬢様じゃないかと密かに疑っている。 364 名前:独人達のクリスマス・イブ ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/12/25(火) 03 10 19 ID DEL/dzKj 美濃口さんは柔和な顔に笑みの成分を加えた。癒しの声で僕に語りかける。 「そうですね。会社に勤めていらっしゃる方はなかなか恋人を作る機会がない、と仰いますもの。 健太さん、悲観されることはありませんよ」 「悲観はしてませんよ。恋人はまだ欲しくありませんので」 「あら、どうしてですか? 女性とそのような関係を結ぶのはお嫌いですか?」 「いえ、そうじゃなくて。今はバイクの方が好きだし、こんなんじゃ構うこともできないだろうから」 「心配ありませんよ」 間髪入れず、躊躇いもなく、真顔で断言された。 「女性というのは、本当に好きになった男性に対しては尽くすものです。 健太さんが忙しくても、構ってあげられなくても、いつだって見ています。 見ているだけで幸福感を覚える女性だって、世の中にはいるのですよ?」 「そう、なんですか?」 つい疑ってしまう。だって、会社の同僚は彼女がうるさくて仕方ない、とよくぼやいている。 女の人と付き合ったことがない僕は、友人との会話でしか恋愛の知識を得ていない。 だから、美濃口さんの言葉は実のない励ましにしか聞こえない。 「はい。だって私は健太さんを見ているだけで幸せですもの」 「え……ぇ?」 「……あ。もちろん隣の世話焼きお姉さんとして、ですけどね」 「で、ですよね。あは、ははは」 びっくりした。告白されたかと思ったよ。 だよね。美濃口さんみたいに綺麗な女の人に男がいないはず、ない。 これから彼氏と出かけたりするのかもしれない。 美濃口さんに彼氏がいることについて、まったく名残惜しくないか、と問われればノーだけど。 「ああ、そうそう。はい、これをどうぞ」 「え、あ……どうも」 美濃口さんに渡されたものは、皿に盛られた鳥の唐揚げだった。 スーパーで買ったらだいたい四百円ぐらいはする量だ。つまり、パーティーセット並み。 しかもこんがりきつね色に揚がっていて、美味しそうだ。 「いいんですか? こんなにもらって」 「はい。ご近所の方にも同じようにお裾分けをしていますので」 「ですか。すいません。いつもいつももらってばかりで」 「いえいえ。こちらこそ。……健太さんからは既に十分なほど、色々なものをいただいていますから」 僕がお礼を言うと、美濃口さんはいつもこうやって切り返す。 そう言われても、僕は美濃口さんの助けになりそうなことをしていないから、対応に困る。 だから、いつも通りに応えるしかない。 「それじゃあ、これから困ったことがあったら言ってくださいね」 「はい。もちろんそうします」 美濃口さんは嬉しそうに笑った。 一度も頼みごとをされたことがない僕にとっては、ちょっと寂しい返事だった。 365 名前:独人達のクリスマス・イブ ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/12/25(火) 03 11 56 ID DEL/dzKj 美濃口さんと別れ、自分の部屋の前に行く。 鍵穴に鍵を差し込み、捻る。しかし手応えがない。 もしかして施錠し忘れたかな、と考えたが、今朝はちゃんと鍵をかけてから出勤した。それは間違いない。 では、誰かが開けたということになる。 もしや泥棒か? あまり金は持っていないけど、それでもとられたらまずいものはある。 ドアを開けるか開けないか逡巡していると、ふと閃いた。 ――部屋の合鍵を持っている人間はもう一人いる。 僕が実家から離れてこの町に住み、しばらくしてやってきた肉親に渡していた。 彼氏が近くに住んでいて、部屋に乗り込んだら女が居てそのことで喧嘩したから泊めさせろ、 と言って僕の城に飛び込んできた。 そこまで傍若無人な振る舞いをするのは、僕の家族の一員であるアイツしかいない。 ドアを開ける。玄関を見ると、僕の靴よりサイズは二回り小さい、けど質量は二倍はあるだろうブーツが一組、 出船の形になって置かれていた。 ため息を短く吐いて居間へと向かう。そこには、予想していた通りの相手がいた。 「あ、健太。おかえり。邪魔してるよ」 そいつは、可愛げを欠片も見せることなく、缶チューハイを飲みながらテレビを見ている。 150cmほどの小柄な体に、僕への嗜虐心と不敬の念を抱く、妹の康美だ。 肩を過ぎるまで伸びた長い髪とは対照的に、前髪は短めに切っている。 額がよく見えるので性格は明るそうに見える。だが、実は違う。 明るいというより陰険だ。恋人に対してはどうか知らないが、少なくとも僕に対しては優しいところを見せない。 僕が自動車学校でバイクの講習を受けていたときのことだ。 バイクにまったく触れたことのない僕は五時間も遅れたというのに、同じ日に入校してきた康美は 原付を乗り回していた経験もあり、規定の実技講習を受けるだけであっさり試験をパスした。 僕が欲しいバイクがあると言った時には、メーカーがよくリコールを起こす箇所の情報をこれでもかと 言わんばかりに集めてきた。さらに、バイク盗難がいかに多いかを伝え、購入意志を萎えさせてきた。 僕のためにわざわざ集めたのではなく、僕の邪魔をするために面白がって集めたのだろう。 そうに違いない。断じてもいい。康美は天然の意地悪女なのだ。 366 名前:独人達のクリスマス・イブ ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/12/25(火) 03 13 16 ID DEL/dzKj 鞄を壁のフックにかけ、コートを脱ぐ。次いでネクタイピンを外す。 ネクタイを解いている最中に話しかけられた。 「やっぱ、今日も一人なわけ? テレビじゃ恋人たちのクリスマス、とかやってるのにね」 声を聞くだけでわかる。康美はにやにやしている。僕に恋人がいないことを心底楽しんでいるのだ。 「それを言わせたらお前も同じだろ。彼氏はどうしたんだよ」 「知らないの? 最近は女同士でクリスマスを過ごすことだってあるんだよ」 「知らない。でも、それならなんでここにいるんだよ。友達はどうした?」 「メールで、明日パーッとやろ、って言ってた。ホントは今日の予定だったんだけどね。パーティ。 帰るのもめんどくさいから今夜は泊めてよ。どうせ誰も来ないんでしょ?」 「……ああ」 こいつ、僕のことを兄だと思っているんだろうか? 昔はお兄ちゃんとか呼んでいたのかもしれないけど、今となっては名前を呼び捨てだ。 もう過去の康美の表情は、僕には思い出せない。 成長した今の顔が純粋だったころの康美のそれを塗りつぶしている。侵食している。 僕、ここまで康美を性悪にさせるほど駄目な兄貴だったのかな。 そりゃ、大学だっていくつも受けて最後の最後でレベルの低い学校にようやく引っかかった。 就職も、パソコンがちょっと使えるぐらいで他に技術も資格も持っていなかったから、 給料の安い今の会社に勤めることになった。 偏差値の高い国公立大学を易々と合格できる頭脳を持った康美からすれば、僕は大層しょぼく見えるんだろう。 だけど、人格のいい人間ならそんなことは気にしないはずだ。 康美は頭脳を堅実に構築できた代わりに、人格形成が土台の設計段階から狂っていたに違いない。 それでも恋人ができる。僕が言うのもなんだけど、まったく男というのは馬鹿だ。 顔が良ければいいのか。性格は悪くてもいいのか? 僕は断固、そんな女性とは付き合いたくない。ノーだ! 「健太。一つだけ言っておく」 「なんだよ」 「私が寝てる部屋に入らないでよ。入ったら――クリスマスが来るたびにうなされるような目に遭わせてやるから」 入らない、絶対に入るもんか、……とは心の弁。口にはしない。 いたずらに康美の好感度を落とす必要はない。 康美が結婚して僕の前から消えるまでは、今のままでいたいから。 367 名前:独人達のクリスマス・イブ ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/12/25(火) 03 14 19 ID DEL/dzKj 風呂から上がって居間を覗いたら、康美の姿はなかった。 康美がいるであろう、居間に隣接している部屋の明かりは消えている。 昔から康美は早寝早起きの習慣を身につけていた。一時期は新聞配達までしていた。 もしかしたらだけど、その習慣が康美を秀才と言えるまで成長させたのかもしれない。 事実だったとしても、真似はしないからどうでもいいや。 僕は夜更かしするのが好きなんだ。 テーブルの上にノートパソコンを置いて、スイッチオン。 毎回聞かないと落ち着かなくなってきた駆動音を立てながら、OSが立ち上がる。 デスクトップ画面が表示され、アプリケーションが自動実行される。 室内に設置してあるルータとパソコンが無線接続された、と文字が語る。 画面に表示されているのはチャットの画面。 僕はいつも、パソコンの電源を入れる度に数分、場合によって一時間ほどチャットする。 相手は毎回決まっている。会社の同僚――じゃなくて、会社で知り合った友人だ。 アイコンをクリックして、相手をコールする。 腕を組み、目を瞑って待つ。さて、今日もパソコンの前にいるだろうか。 軽快な音。チャット相手の返信音だ。 やっぱり今日もいたのか。僕もアイツも似たもの同士だな。暇人ズだ。 キーボードを指先で叩く。 『メリークリスマス! 調子はどう?』 打ち終わってから、中指でエンターキーを押し、反動で手が持ち上がる振り。 もちろん意味は無い。ただの癖だ。 テーブルに肘をついた途端、応答があった。 『メリー。健と同じだ』 要約すると、恋人と一緒ではない、の一つに集約させられる。 嬉しい返事だ。やはりこいつと僕は似ている。付き合い下手でモテない。 思わず、笑みがこぼれた。 僕の方から簡単な話題を振ってみる。 『ご飯何食べた?』 『とりあえず鳥。健は?』 『僕も鳥。あとケーキがある(ホールじゃないぞ)』 『ケーキ、買いに行ったけど無かったんだよ。どこを回ってもなかった。昼からだぞ?』 『昼から行ってたのかよ!』 仕事をする時間帯が全く違う。清掃会社の社員のこの男、凪峰と僕じゃ職種が違うんだから当然か。 凪峰と僕が会うのは、始業前の数十分だけ。休憩室でコーヒーを飲みきるまで会話する。 凪峰のシフトは八時より前の時間までらしい。その後で帰ってしまうからだ。 僕としては、他の社員の人と変わってもらいたいけど、シフトを変更するのは無理らしい。 凪峰も僕と同じで今年から今の会社で働き始めたというから、自由には振る舞えないのだろう。 『健の買ったケーキはどんなのだ?』 『コンビニで売ってるショートケーキだよ』 『形が崩れてただろ?』 『その通り』 アルバイト店員の手つきが拙いおかげで、僕の買ったケーキは袋に入る前に何度か横倒しになった。 文句を言おうと思った時にはすでに袋の中に収まっていたから、キャンセルするのが躊躇われたのだ。 368 名前:独人達のクリスマス・イブ ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/12/25(火) 03 15 39 ID DEL/dzKj 『で、健は一人なわけ?』 『ふふん、聞いて驚け! ……女がいる!』 羨ましがるがいい、凪峰よ! それが僕にとってのクリスマスプレゼントになる! さてどんな返信がくるか、と心待ちにしていたのだが、一分待っても反応がない。 まさか、これぐらいで怒ったのか? いや、凪峰は冗談の通じない人間じゃない。 もしや、女の存在に腹を立てた、とか? 実は僕の家にいる女は妹でした、ってネタばらしするつもりだったのに、これじゃ気まずい。 うーん。こっちからバラそうかな。 ネタばらしの文章を推敲しつつ打っているとき、返信があった。 『相手誰』 そんな名前の人が凪峰の友人にいるのか、とか最初に思いついた。 でも、違うだろう。その女は誰よ? という問いのはずだ。 答えとして、序文のみを送信する。 『昔から俺とずっと一緒にいて』 『いつから』 返事はしない。文章を続けて打つ。 『一つ屋根の下に暮らして』 『嘘だ嘘だ嘘だ』 悔しがっている凪峰の表情が浮かぶ。さらに誤解を招く返事を送る。 『時には同じ布団の中で眠ったことのある相手』 『嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘』 『そいつの名は――』 「……康美だよ」 呟いて、タイピングしようとした時だった。 まず、コール音が鳴った。続けて、眠りかけたときにだけ鳴らすと決めたはずのパニック音が鳴る。 凪峰が間違って押したのかも、と最初のうちは思っていた。 だが、いつまで経っても音が鳴りやまない。 コール音、パニック音。呼ばれる、混乱する。音が重なる。耳に残響する。 イライラし始めた。制止の呼びかけをする。 『おい、やめろよ』 『うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいさいううるさいうるさい』 また、コール音。 『そんなわけないぜったいにおまえにそんなあいてはいないうそをつくな怒るぞ』 『おちつけ』 『みとめんみとめないみとまみとめみとめるわけにいかない』 『変換しろ』 『どこのおんなだいつからだいつからでもかまわないかんけいない どこの女だ』 一体どうしたんだ、こいつ。 凪峰がここまで取り乱すなんてこと今まで一度もなかったのに。 369 名前:独人達のクリスマス・イブ ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/12/25(火) 03 16 45 ID DEL/dzKj 『ひとがいないあいだにかってに』 『だれのきょかをとったんだいったいどこのどろぼうねこだ』 『お前に恋人なんかいないそうだろう』 『嘘なんだろう?』 『お前は女に言い寄らない』 『どうせ向こうから近づいてきたんだろ』 『ちくしょう め!』 『おまえもおまえだすきをみせるからそんなことになるんだ』 『はやくおしえろ 待たせるな。名前は?』 『早く答えろ』 連続の書き込みの後、返事の催促がやってきた。 せっかちな相手のために、簡潔に返事する。 『妹』 『は』 『妹。実家という一つ屋根の下でずっと暮らしてきた相手』 『なんだそれ』 突然凪峰がチャットから抜けた。別れの挨拶も何もなしだった。 いつもならこっちから落ちるまでずっと留まっているのに、今日はやけにあっさりしていた。 あいつ、彼女がいないことを冷静さを失う程に気にしていたのか。 悪戯でやったつもりだったけど、結果的に傷つけてしまったかもしれない。 明日の朝、凪峰に会ったら謝らなくちゃいけないな。 今日何度目かのため息を吐いて、僕は台所へ向かった。 冷気ですっかり冷めてしまった美濃口さん特製唐揚げをレンジで温める。 温め終了後、衣をつまんで少し熱い唐揚げを口に運び、頬張る。 美味しい。これならいくらでも食べられそうだ。 それに加えてコンビニで買ってきたケーキもある。 大量の美味しい唐揚げ、プラス、ダウン経験済みのケーキ。 幸せだけど、体重増加をどうしても促してしまう組み合わせだ。 テレビの電源を入れる。 チャンネルを変えていくと、民放の中にはカップルの姿を熱心に映している番組もあった。 それを見た、僕の感想。 「あー……バイク乗りたい。新しいバイク、買いたいなあ」 ぼやいた後、テーブルに突っ伏す。 クリスマスに恋人の姿を見ても危機感が沸いてこない。焦燥感にかられない。 むしろ、外国産のバイクが思い浮かび、物欲が首をもたげてくる。 頭の中に保存済みのバイクカタログを眺めながら、思う。 本当に僕って恋人が欲しくないんだなあ。……いいんだか、悪いんだか。 370 名前:独人達のクリスマス・イブ ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/12/25(火) 03 17 53 ID DEL/dzKj ***** 机の上に乗っているアナログ時計に目を向ける。午後七時、十分前だ。 そろそろ、健太の奴は家に帰り着いたころだな。 「……よし」 パソコンを置いている机の席に着く。この机は、会社の廃品を貰って使っているだけ。安物だ。 けど、ここはただのパソコンデスクじゃない。 私と健太を繋ぐための、神聖なる場所だ。 健太はなにやら勘違いしているようだが、私の性別は女だ。決して男ではない。 だがしかし、勘違いするのも無理はない。 私自身、狙って男っぽい格好をしているし、加えて女にしては背も高い。 会社の健康診断で測ったときは、178cmだった。健太の背は私より下だ。 残念だ。小学生のころみたいに同じ目線で向き合いたかった。 時の流れとは残酷だ。そして、人の成長というものも。 本棚から箱入りのアルバムを取り出す。 箱からアルバムを引き出し、付箋のついたページを開く。 六年二組、男子十五名、女子二十一名。 このページには、卒業した時点でのクラスメイトの顔写真が載っている。 当然、私と健太も同じクラスだから、同じページに映っている。 ただし、私の顔写真の下には、赤坂めぐみ、と書いてある。 今の私の名字は凪峰だ。名字が変わったということは、つまり両親が離婚したということ。 実は、健太が私の存在を忘れているのには両親の離婚の時期に理由があった。 小学校卒業時点では、両親は離婚していなかった。 しかし、私が卒業した後で父と母は離婚した。 不仲になった原因は何なのか、未だにわからない。 その頃の私は健太を見つめることだけ考えていて、両親を見ていなかったのだ。 だから、突然両親が離婚して父親が去っていったときは訳も分からず、呆然としてしまった。 悲しくなかったかというと、嘘になる。だが、本格的に悲しみに襲われたのはその時ではなかった。 その後で、私を引き取った母が言った。――遠い場所に引っ越すことになった、と。 すぐに理解した。この町から引っ越す。健太の居る町から。健太に会えなくなる。 冗談じゃなかった。健太と別れるぐらいなら家出するとまで言った。 けれども、当時の私は小学六年生、十二歳。 一人では生きられないし、捜索する人たちから逃げる手段も持っていない。 どうしようもなかった。なにもできなかった。母についていく以外、私に生きる道はなかった。 引っ越し当日は、同じクラスの友達、近所の子供たちとその親、あと、健太が見送りに来てくれた。 泣いてはいなかったけど、瞳は悲しみの色に染まっていて、私を見ていなかった。 健太も私と同じ気持ちだった。別れを惜しんでいた。 だから私は、健太を慰めるため、自分自身に生きる目的を与えるため、健太に約束を持ちかけた。 ――もう一度会えたら、私をお嫁さんにして。 健太の真っ赤な顔は、思い出すたびに私の心を温めてくれる。 私たちは将来を誓い合い、別々の地で暮らしていくことになった。 371 名前:独人達のクリスマス・イブ ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/12/25(火) 03 19 35 ID DEL/dzKj 高校を卒業してから、私は健太を探すことにした。 しかし、小学生時代に住んでいた町に健太の家族は住んでいなかった。 健太の父親は仕事柄転勤を繰り返していたのだ。それに合わせ、家族も引っ越していた。 そうなるともはや探す手がなかった。健太の家族の行方を知っている人に心当たりなんかない。 消沈し、私は一旦健太のことを諦めた。 だけど、私は運に見放されてはいなかった。 清掃会社に勤め、仕事先である会社に行ったとき、成長した健太に再会したのだ。 その時ほど、会社の制服に帽子が付属していたことに感謝したことはない。 涙が流れた。嬉しくて、いろんな思い出があふれ出してきて、恋心が再燃した。 それからの私は先輩から感心されるほど熱心に仕事をするよになった。 健太と話す時間を作るため、より早く効率的に仕事をこなさねばならない。 努力の甲斐あって、現在では毎日二十分話せるまでになった。 まだ緊張して上手く喋れないし、昔の約束も話せていない。 けれど、必ずや健太を手に入れてみせる。私の将来の夢はお嫁さんだ。 うん、小学校時代の私の考えでは、二十三になった私は健太と結婚しているはずなんだけどね。 でも、何歳までに結婚するという設定はしていない。 健太と二人でゴールインできれば結果オーライだ。 健太とチャットするようになったのも、二人の距離を埋めるための一環だ。 チャットするとき、こっちのタイピングのスピードが遅くては相手が飽きてしまう。 毎日毎日練習して、今では健太と会話するときの速度までには達した。 あとは、さりげなく私の正体を明かしていくだけ。 そして、健太を私の手に……ふふふふふ。 パソコンからコール音。アルバムを急いでしまい、モニタと向き合う。 私がチャットする相手は後にも先にも健太だけ。 健太と共に人生を歩んでいくのも、未来永劫私だけしかいない。 マウスを使って健太へ向けて返信の呼びかけをする。 続けて、何気なさを装って健太への挨拶文を打つ。 『メリークリスマス、健太。さあ、今すぐ家に来て私を抱いてくれ』 ……何て文を作っているんだ、私は。これじゃ本心丸出しじゃないか。 だいたい、健太は私のことを男だと思っている。 健太は同性愛者じゃないだろう。抱いてくれ、と男に言われたら引くに決まっている。 駄目だ駄目だ。落ち着け。健太を前にしたとき、私はどんな感じにしゃべっている? 健太のことは健、と呼んでいる。しゃべり方はそっけない。 そして、男――もとい、恋人がいないということを全面に押し出すべし。 よし。大人になってから初めて迎える、健太とのクリスマス。 一発目はこれで行こう。 『メリー。健と同じだ』 372 名前:独人達のクリスマス・イブ ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/12/25(火) 03 20 39 ID DEL/dzKj ***** 「ああっ……健太、さん……。そんな風に微笑まれたら、私は、もう……っ」 パソコンのモニタには、私の愛するあの人の顔があります。 誰もが隠したがる鍵をかけた自室での行動。 私にも知られたくないことがあります。今やっていることもそうです。 でも、内緒にしていることだからこそ、知りたくなるのです。 想い人に対しては特にその欲求が強い。 ごめんなさい、健太さん。 あなたが部屋にいる時間はいつも心の中に謝意が常駐しています。 悪いとはわかっています。でも、やめられないんです。 家事をしていても、仕事をしていても、ご飯を食べていても、自分を慰めても、治まらないんです。 「健太さん……なんてかわいくて、無防備な笑顔……。 今夜はケーキなんかより、あなたをひとつ丸ごと食べてみたいです……」 全身をなめ回し、私のキスで体中にマーキングして、愛液でぐちゃぐちゃに濡らしたい。 そして、滾るあなたの一物を私の恥ずかしくて、いやらしい部分に挿れてほしい。 あなたが隣の部屋に引っ越してきたときから、ずっとずっと願っているのに、叶ったことはない。 ひといです。健太さん。いけずです。 どうして、私の想いに気づかないんですか? 私はあなたを四六時中監視しなければ気が済まないほど愛しているのに。 あなたのノートパソコンのディスプレイの角。そこから私の目はあなたを見つめているんです。 それ以外に、各部屋の蛍光灯の傍、浴場の隅、洗面台の鏡を収める枠の中からも。 さすがにトイレまでは仕掛けていませんけど。 健太さんが自分で慰めるときの顔は本当にいやらしいです。 私の『目』では健太さんが何をネタにしているかまではわかりませんが、パソコンのログを見ればわかります。 どうやら健太さんは、いかがわしい画像をよく収集していらっしゃるようですね。 嗜好は巨乳、貧乳、制服、水着、獣化、近親相姦、レイプ、逆レイプ、寝取られ、と多岐にわたっています。 好きなアングルの傾向は右斜め上からの視点。逆に嫌っているのは直上から。 あと、共通事項として、女性が目を瞑っている方が好みのようです。 目を瞑って従順になった私を、犯しても構わないんですよ? その代わり、といってはなんですが、あの笑顔を見せてください。 じっと見つめていた画面から顔を逸らし、下を見つめている瞬間の、輝くような笑みを。 ――ああっ……思い出すだけで、イイ……。 一目惚れとは恐ろしいです。本当に原因もなく惚れてしまうのですから。 私、健太さんのどこが一番好きかと聞かれたら、たぶん答えられません。 全部含めて好きだとしか答えられないのです。 健太さんのどこに惚れたのか、なんて陳腐な質問です。 問われたら、こう返すしかありません――――健太さんの全てに惚れました。 373 名前:独人達のクリスマス・イブ ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/12/25(火) 03 21 47 ID DEL/dzKj 健太さんの名前を呼ぶだけで胸が疼きます。 健太さんの声を聞くだけで倒れてしまいそうです。 健太さんに目の前で微笑まれたら、人目もはばからず抱きつき、唇を奪うでしょう。 健太さん、健太さん健太さん、健太さん健太さん健太さん。なんて甘く美しい響き。 「き、てください…………健太さん……二人、一緒にイって、気持ちよくなりましょう……。 ああ、ああは、ぅうう……もう、我慢できま、せ、……ん! んんっ、んんん…………はぅぅ……」 絶頂に達し、テーブルの上に体を乗せて脱力してしまいました。 目前にはケーキがあります。もちろんクリスマスケーキです。私が作りました。 指でクリームをすくい、舌に運びます……自画自賛したくなる出来です。 健太さんと二人で食べられたらいいのですが、私は大きな健太さんで我慢します――今日のところは。 「ね、健太さん。来年は一緒に向き合いながら、シャンパンを飲んで、お食事しましょうよ。 私、腕によりをかけてお料理します。お店で食べる料理よりずっと美味しいです。保証します。 来年は、スクリーンから飛び出してくださいね。飛び出せ、健太さん! …………なんちゃって」 頭を動かして、正面の壁を見つめます。広がっているのは白いスクリーン。 そこに映るのは、リアルタイムで表情を七八変化させる健太さん。 プロジェクターっていいですね。健太さんが五倍、十倍、いえ二十倍ぐらいになっています。 でも、やっぱり本物がいいです。体で体を慰めてくれないんですもの。 ところで健太さんは誰を相手にチャットをしているのでしょう。 嬉しそうに笑ったり、不機嫌に顔をしかめたり、混乱したり。 ――もしかして、女でしょうか。 それはいけませんね。即刻、左側の部屋に住んでいた化粧の濃かった女みたいに消してやらないと。 健太さんの手をわずらわせたあの女。最期はとってもイイ怯え顔でした。 ああ、そういえば、今日健太さんのお宅に女が不法侵入していましたね。 康美、と健太さんは呼んでいました。妹のようですが、油断はできません。 健太さんの嗜好には近親相姦も含まれています。いけませんよ、健太さん。 あなたの精液は私の子宮を満たすためにあるんですから。 だから、そんな小娘なんか放っておいて、私と一緒になりましょう? 私と、意地悪な妹さん。 どちらと一緒になれば幸せになれるかなんて、コンマ五秒考えるだけでわかるでしょう? ね、健太さん? 返事は、なんですか? 「……康美だよ」 ……………………。 …………、………………え? 374 名前:独人達のクリスマス・イブ ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/12/25(火) 03 22 52 ID DEL/dzKj ***** 「……ぅぁう、ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ…………あ、……ふぅ。けんた。けんたぁ……」 ――健太。今、私の名前を呼んだよね。 不意打ちは、ずるいよ。指が止まんなくなって、潮、吹いちゃった。 枕を噛んでいなかったらイった時の声を聞き取られていた。 あ、でも。その方が良かったかも。 さすがに下着姿で乱れた私を見たら、健太だって盛るはずだもん。 だいたい健太はおかしいよ。妹が一人暮らしの兄の家に来たんだよ? しかも妹は生意気なことを言っているんだよ? なんで叱らないのよ。叱ったら――仕返しに、私が健太をいじめながら犯せたのに。 私に彼氏がいるなんて、嘘。 健太がこの部屋に引っ越したとき、つい咄嗟に言ってしまっただけ。 私は男と付き合ったことなんか一度もない。 なんでかって? ――馬鹿ね、健太。あんたを好きだからに決まってるじゃん。 一日中あんたのことを考えていても想いが覚めない。熱が引いていかない。 乳首は硬くなる。あそこは大洪水。足が震えているから立つことも出来ない。 私をこんな体にしたのは健太。あんたなんだから、倒れないように支えなさいよ。 お礼として、この私があんたの欲望を全部受け止めてあげる。 出なくなっても安心なさい。肉がつぶれるまでギチギチに搾り取ってあげる。 そして一生、私無しでは生きていけない体にしてあげる。 ああ――――ん、もう、また。 すぐに健太禁断症状がぶり返してきた。 治すには健太が私を抱かなきゃいけないってのに。 なに? チャット? クリスマスイブになに暗いことしてんのよ。 ここに熟れている女がいるでしょうが。 いつまで経っても恋人を作らない姿勢は褒めてやってもいいけど、私を抱こうとしないところはマイナスだわ。 私の言ったことを真に受けてんじゃないわよ。 部屋に入るな? 入って来ていいよカモン、って解釈しなさい。 入ってきたら、クリスマスが来る度に私の体を求めて勃起するように調教してやるわ。 一度狂いそうなほどの快楽に染め上げてイかせて、その後はずっと出させない。 我慢汁でベトベトになって、惨めな気分で夜を迎え、目の前で私に自慰してるところを見せつけられて。 手、いや腰だけでも動けば楽になれるのに、縛られているからそれもできない。 気づいたら、奴隷になってもいいです、だからセックスさせてください、って言うようになっているわ。 健太、それが正しい姿なのよ。私が女王で、あんたが奴隷。 あんたは私に絶対服従。嬉しいでしょ? 私は嬉しいわ。すぐに健太も同じ気持ちになる。 もし今日、健太が女を連れてきていたら、持ってきたナイフで追い返すつもりだった。 それか、こちらに圧倒的に有利な状況に追い込み、二度と近づかないよう脅す。 私は中学校に上がったころから繰り返しているから、ま、甘ちゃんなら百パーセント黙らせることができる。 それでも口を開くんだったら――そうだね。二度として口とまぶたが開かないようにしてやるよ。 健太を奪おうとする奴は、万死に値する。健太の意志も体も全て私のもの。 それが私の思っていることの全てだよ、健太。 375 名前:独人達のクリスマス・イブ ◆Z.OmhTbrSo [sage] 投稿日:2007/12/25(火) 03 24 30 ID DEL/dzKj 「あ……ん、だめよ、ぉ…………健太、けんたぁ」 好き。世界中に存在するどんな存在よりも健太が好き。 欲しい。何を犠牲にしても手に入れたい。 「いつまで、耐えろっての、……よ。この無礼者ぉ……、あんたは私の所有物なんだから。 従い、なさい、よお…………ぅうん……くぅはっ、ああああぁ……ふぅっ、はあぁ……」 愛液が腕を伝う。腰を上げているから、腕から肩へと流れていく。 今この状態で健太に突かせてやったら、きっと狂ってしまう。 ああ、でも。いつか必ずその日はやってくる。 健太があんな奴で、私が健太に誰も近づかせないようにしたら。 「もう……なんで、このわたしがぁ…………そんなことしなくちゃいけない、のよおぉ……。 ひくっ、ぃひん…………健太……あんたのこと、好きになる女なんか、いやしない。 だから、……っあ、ぁ、私のところに、来なさい。幸せってやつを、嫌になるほどに、体験させてあげる」 今すぐ来なさい。 人が幸せになれる道なんか、限られて居るんだから。 「やんっ、やん、やあぁぁぁっ、……けん、た……もう、もお…………だ、めえぇぇぇ……」 枕を噛みしめる。声を絞り、目を強く瞑る。 想いが爆発した。絶頂に達し、体のあちこちから熱が吐き出される。 あううううう……。健太の家に来るの久々だから、ついついしすぎてしまった。 こんなことを繰り返していたら、いい加減にもたなくなる。体も心も。 私の意志は折れないけど、どうしても重みってものがあるから。 今日はちょっとはしゃぎすぎた。寝よう。 おやすみ、健太。 ちゃんと布団を被って寝なさいよ。あんたは夜更かししては、布団も被らずに眠るんだから。 風邪なんか引かれたら、私の方が困るんだから――ちゃんとしなさい。 私の奴隷は、私にふさわしい人間でなくちゃいけないんだからね。 ----- 投下終了です。 ちなみに、ヒロインたちの名前の読みは、 美濃口(みのぐち)、康美(やすみ)、凪峰(なぎみね)です。 376 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/25(火) 03 46 39 ID /C+mi5p2 リアルタイムGJ! まさしくヤンデレ包囲網! こんな時間に投下があるとは… 食い過ぎで眠れなかったのが幸いした 377 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/25(火) 04 35 12 ID 2G60kFWd いやーなんというか…GJというもおろかなり、という感じで。すばらしい。 こんなに良質なものが読めるとは、クリスマスとは良いものだ。www 378 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/25(火) 07 39 01 ID JMe+VNBr 超GJっす! 何と言うヤンデレトライアングル! そのデルタ地帯の中心に立ってみたいもんだ! 375とヤンデレの神よ…朝からのクリスマスプレゼントをありがとう! 379 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/25(火) 08 57 07 ID 2x+y27H1 375 GJGJ 凪峰の錯乱っぷりに激しく萌えた 380 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/25(火) 14 16 45 ID xEmmcFYW 主人公死亡確定だな 381 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/25(火) 14 57 42 ID RD/PwyQj GJ! 382 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/25(火) 15 39 58 ID tyinm+zh GJ過ぎる どうみても助かるルートは残されていません 383 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/25(火) 16 28 20 ID nYaYkfTn 375 GJ! 美濃口さんのナイスなタイミングに萌えた 384 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/25(火) 17 37 13 ID 1aokc+fs 375 神様、続きが読みたいでございます(´・ω・`) 385 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/25(火) 18 43 03 ID thNMXkqL 一人さびしく店でケーキ食ったあと家でうんこしてたら隣のアパートのやつが 「どこ行ってたの・・・他の女と会うなんて許さない」 ってナイフ持ってトイレのドアをドンドン叩いてきやがった、なんだよ(´・ω・`) ↑こんなやつがいまごろ1人2人居るんだろうな~。 386 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/25(火) 23 48 23 ID C22E1wki さあお前ら絶望の日が終わろうとしている 今年も職人のクリスマスプレゼントのおかげで乗り切ることが出来そうだ 387 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/26(水) 09 24 47 ID adNJLq+Y 職人に感謝 388 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/26(水) 12 00 19 ID yg9l8WxM えらい住人が少ないな・・・。 まさかここの住人ども全員ヤンデレに殺されたか? 389 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/26(水) 13 18 11 ID y1JXk7Rj いるお 昨日バイト先に従姉妹が来て奢る羽目になったのは俺だけかもしれんが フラグ?ねーよwwwwwww 390 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/26(水) 13 21 19 ID IX73kyAy 388 奴らはな・・・・、自分の脳内の存在にしか過ぎなかった彼女たちに取り込まれてしまったんだ・・・ 391 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/26(水) 13 55 23 ID +Cp6Zdjt 実家に3年ぶりに帰ってみたら妹が俺よりでかくなってた(身長も体重も)。 完全にキモウトフラグが消えたぜ。妄想に集中しよう。 392 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/12/26(水) 14 27 27 ID hqJkxkuE ほしゅ 393 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/12/26(水) 16 05 12 ID eNrdxmvS hoshu 394 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/12/26(水) 17 18 15 ID PlTVnskB 保守 395 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/26(水) 19 56 04 ID jmYI86k8 391 「れろ、ちゅぷ、ずっと、じゅぶ、ずっとこういう風にしたかったんだよ……」 妹が兄の顔を嘗め回しながらささやいた。 逃げようとしてもその両手首は妹の右手にしっかり握られていて動かせない。 「寝てる間に、じゅる、キスするだけじゃたりなくってぇ……」 驚いて妹をまじまじと見た途端、唇を吸われた。 「じゅるるぅぅぅ……、っぷはぁ。うふふ、驚いたぁ?キスだけじゃなくって、お兄ちゃんのおちんちんの味だって知ってるんだよ」 妹はでもぉ……とささやいて、左手で兄の股間をなでさする。 「やっぱりおきてる時じゃないとお兄ちゃんの泣き顔は見られないモンね」 兄は下腹部の鈍痛にうめき声を上げた。 妹が兄の睾丸を握り締めたのだ。 「んっふふぅ、いたい?くやしい?屈辱的でしょぉ?妹に押さえつけられて身動きも取れないなんて」 淫蕩な微笑を浮かべて兄の怯えた顔をうかがう。 「ずっとこうしてやるつもりで体を鍛えてたんだよ。いつかお兄ちゃんをレイプして泣かせてやろうって」 ゆっくりと兄のズボンをおろしていく。 「そしたらこんなにおっきくなっちゃったんだぁ。ぜぇーんぶ、お兄ちゃんのためなんだよ」 今や兄よりも大きく重くなった妹が、兄の肉体と精神を侵しつつあった。 「だからぁ・・・、いっぱい泣いて、いっぱい射精して、いっぱいいっぱい、私を褒めてね?」 トランクスを引きちぎり、萎縮したままの性器を取り出して指先でもてあそぶ。 「あはぁ、お兄ちゃんのおちんちん、こんなにちっちゃいんじゃ壊れちゃうかもね」 396 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/12/26(水) 20 32 56 ID imijhGqI ショタ兄、大妹か 最高じゃないか 397 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/12/26(水) 20 44 44 ID qYpjCtXd 396 大妹ってあの一部の特殊性癖の方々にウケたエロ漫画? 398 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/26(水) 20 59 28 ID rHGQ5iK+ それを知る者が3人集まれば、もはや特殊ではない。 399 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/26(水) 21 12 37 ID l91SyT2T 395 妹の指先は女のものとは思えないほどに固い。 391より年下の少女ならば、爪にマニキュアなどをしていてもおかしくない年である。 だが、 391の上に乗り、彼の動きを支配している少女にその例は当てはまらない。 砂を詰めた樽に向け、ひたすら指突を繰り返してきた。 もはや妹は、三年前のかよわい少女とは違う。 391や、彼の家族の生きる場所とは別の世界――人外たちが居る世界に住んでいるのだ。 鍛え抜かれた指先は 391の鈴口を不器用に弄る。 「ここから、お兄ちゃんの精子が出てくるんだよね? どびゅどびゅ、って。 でもこんなに出口が狭かったら出てくる量も少ないんじゃないの? あ……そうだ」 短く切られた爪先が、尿道に入り込もうとしている。 妹は人差し指を小刻みに揺らす。 391が苦痛のあまり悲鳴をあげる。 「出口をおっきくしたら、体が適応しようとして、出てくる量も増えてくるはずだよ。 私がお兄ちゃんのムスコさんを鍛えてあげる。一人前、ううん十人前ぐらいにしてあげる」 妹が語っているのは、己が身をもって得た経験に基づき、閃いた論理であった。 人は環境に慣れる。たとえば腹筋に蹴りを打たれ続ければ、筋繊維がより強固に結びつく。 391の男性器も同じように修練を積めば、より固く、より太く、より強くなるはずだ。 妹の瞳に嗜虐心とは別の色が宿った。厳しく見守ろうとする、親獅子の瞳。 彼女の師匠――高地に住まい、修練を呼吸のように行う老師の目と同じである。 妹は、 391の肉棒を鍛え抜こうと考えている。 兄である 391のために。そして何よりも、己の身を常に蝕む、肉欲からくる疼痛を安らげるために。 しかし、妹は気づいた。兄の肉棒を鍛えて強くしてやっても、あまり面白くない。 兄は自分より弱くはなっても、強くなってはならない。 常に自分が高い位置から見下ろしてこそ、妹の征服欲は満たされるのである。 「やっぱり、こっちの方がいいよね。……お兄ちゃんも、そうでしょう?」 妹が 391の股間に身を滑り込ませた。 そして兄の一物を味わい尽くすため、大口を開けた。 身を襲う恐怖により、妹が自分の肉棒を食いちぎろうとしたのかと、 391には見えた。 しかし、実際はそうではない。 「ん、ちゅ……はぅ、んん……お兄ちゃぁん。美味しいよぅ……すっごい久しぶり。 なんだか、これだけでイっちゃいそ…………んぷぁ、はぅん……」 肉棒が、根本から先端へ向けて舐めあげられる。 391は瞳を閉じて耐える。妹が自分の肉棒を舐めるところなど見たくない。 それに、目を固く瞑って、歯を食いしばっていなければ快楽に負けてしまいそうだった。 肉棒を口に含みながら、妹は兄の顔を見やる。 ――お兄ちゃん、可愛い。 胸の中に暖かな気持ちが湧き起こる。妹は舌の動きをさらに早める。 三年前に自分より強かった兄は、今の自分に犯されている。 血反吐を吐くまで取り組んだ修練が実を結んだのだと、妹は初めて実感した。 400 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/26(水) 21 50 08 ID lzNSqjja よろしければリレーは勘弁していただけるかしら 401 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/26(水) 22 22 26 ID l91SyT2T ごめんなさい。 402 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/26(水) 22 43 41 ID 5/dkDKdA 保守 403 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/26(水) 23 31 12 ID IX73kyAy この前のスレもそうだけど、流れ変えないでリレーやるには構わないけど 人外がどうだのみたいな、自分が満足するような奴ばっか書かないでもらえるかな? 404 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/27(木) 01 00 26 ID X1XOdNB3 なんでもいいが自分が気に入らないなら黙ってろ 405 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/27(木) 08 03 25 ID WcZfxW9w そういや、ファンタジー系は少ないよな。 やっぱ現代じゃなきゃヤンデレは映えにくいキガス 406 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/27(木) 08 55 42 ID ME7vauW4 400 403 気に入らないなら黙ってろ。嫉妬スレの基地害は帰れ。 407 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/27(木) 09 00 11 ID i1P65CYE 406 自演と擁護を繰り返すがいるので 406も怪しい 408 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/27(木) 09 36 04 ID PCfs79zH 保守 409 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/27(木) 09 40 47 ID aegCjSpR ヤンデレに掻き回し過ぎでゲル状になった納豆くらいの濃度で愛されたい 410 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/27(木) 13 35 57 ID Es6DF5UZ 409 その濃度は一生監禁される可能性があるから危険だ 俺は練りまくった水飴くらいの濃度で愛されたい 411 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/27(木) 14 54 17 ID ME7vauW4 409 体臭のひどいヤンデレだなw 410 甘いヤンデレか。 412 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/27(木) 14 59 21 ID PHBnFRcd 410 五十歩百歩でどんぐりの背比べな気がする、があえて続けヨウ 俺は製造機に規定量無視の砂糖を入れて作る、一部とけ切らずに食べるとガチガチいうような甘さで、特大サイズの『わたがし』みたいなヤンデレが欲しい 一口目は甘い人だなと思い、 中頃は喰い辛い(引くor飽きる)と感じ、 終盤は腹いっぱい(勘弁して欲しい)になって、 最後は割り箸が喉に刺さって心中エンド。 413 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/27(木) 16 10 12 ID 1sjqPpIe まあ待ちなよ。 好みがあるから何とも言い難いんだが・・・ あっさり味ヤンデレって 今まであったの? 414 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/27(木) 17 17 11 ID aegCjSpR あっさり京風ヤンデレ? 415 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/27(木) 17 29 17 ID WRLpj29U 413 シャッホ~の楓とか、わりと薄味だと思うけど 先輩に稟のことを任せずに軟禁やら目の前でリスカするなりして何らかの形で繋ぎ止めるよう足掻いて欲しかったなぁ 416 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/27(木) 19 13 35 ID Es6DF5UZ ヤンデレって大抵は味にクセがあるもんだよな しかし、途中まで激辛でもラストがサッパリアッサリしてるので挙げるならアニメ版スクデイかな? 誠の首から下がサッパリしてアッサリと二人死んだし んで後味もスッキリとnice boat あれ? 違う? 417 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/27(木) 20 10 55 ID cDWcAWwF スッキリしすぎて胃が痛くなったがな 418 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/27(木) 21 10 13 ID qZ0UEI1N 人妻のヤンデレっていそういないなぁ 419 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/27(木) 21 14 28 ID cPCksmwl 夫に執着する妻はむしろ三次のが多そうだな 420 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/27(木) 23 24 17 ID ME7vauW4 ヤンデレが母親になると子供に嫉妬するから世間ではDQNになっちゃうよね。 421 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/27(木) 23 28 23 ID VmOrBFBf 420 『ヤンデレ家族と傍観者の兄』のママとかがいい例だな 422 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 00 05 44 ID ZnAYKbPo 418 むしろ「どうしてよっ!あの女とは離婚するって言ったじゃないっ!」 みたいな感じが萌える。 423 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 00 13 40 ID LjcEbJnM 『ただ純粋に愛を求めた。それ故に幾多の悲劇を生んだ』 某レンストの某ライダーのテキストより 424 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 09 56 29 ID IsejAOoZ 未完だが前の保管庫の「夫が隣に住んでいます」が人妻ヤンデレじゃないか? 続き読みたいなあ 425 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 17 30 12 ID BGMYhAR7 くいずです さいおんじさんの いちばん たいせつなもの なーんだ ひんと すでになくなっています 426 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 18 55 56 ID S3xkcMDn そういえば、ま(ryみたいな主人公ってまだこのスレの長編SSにはでてきてないね。 短編ならあったみたいだけど。 みんなは最低主人公が出てくるSSとか、好き? 427 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 20 21 46 ID FRvDcKtf 嫉妬スレみたいなSSなら最高なんだが、ヤンデレのSSではタブーだな 428 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 20 27 00 ID HMJ6bKGq 嫉妬する主人公はきもすぎて嘔吐しそう 429 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 20 35 26 ID AjtVvOK+ ふと思った 主人公が誰かに殺されそうになってる場面に ヤンデレヒロインが来たら 主人公を殺そうとしてるやつを殺そうとするのか 主人公を助けるのか どっちなんだろうな 430 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 20 45 03 ID CVHfK+vv 429 殺そうとしてる奴を殺して主人公を助けるだけじゃね? まあ助けたあと、フィーバーしちゃったヤンデレさんからイロイロ病んだ要求がありそうだが……。 431 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/29(土) 01 27 34 ID DTQZUZ5z ヤンデレに凝った背中を踏んでもらいたい…。 で、わざと他の女の名前を呟いてそのまま調教されたい 432 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/29(土) 06 03 31 ID SeV/pyue 間違えて殺されたらどうするW 433 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/29(土) 07 29 28 ID byAMJ1pq 間違えても殺したりはしないだろ。 調教された男が真の意味で生きていると言えるかは知らんが。 434 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/29(土) 07 40 00 ID AY+8ItfK 目は死んでるよな 435 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/29(土) 09 01 13 ID tcwwq0LE 傍観者の方が良いって奴はこの板には少ないのかね (´・ω・`) 436 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/29(土) 10 37 20 ID SeV/pyue 傍観者がいいかはわからんが取り敢えずま(ryみたいにはなりたくない。 437 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/29(土) 15 16 09 ID LP5sDBXP 435 被害者(候補)にはなりたくないね、某SSの兄みたいに。 438 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/29(土) 19 10 31 ID AY+8ItfK 435 1スレから居るけれど結構多そう。 ただ、主人公をそのポジションに持っていくのが好きってのは少ない。 439 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/29(土) 19 39 50 ID tcwwq0LE 話題を見てると傍観者がいいって奴が少ないのかと思ったが 結構多そうなのか ID変わってるかもしれんが、気にしたら負けだからな 440 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/29(土) 19 42 37 ID DTQZUZ5z 439 お前のIDかっこいいな 441 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/29(土) 20 05 09 ID viWA376p 俺は傍観者よりも当事者の方が好きだが 442 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/29(土) 20 09 11 ID zqdQrNC0 ヤンデレに愛されたいから俺も当事者の方が好きだ 443 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/29(土) 20 12 09 ID tcwwq0LE あっ 傍観者だったらヤンデレに愛されない事に今気付いたorz 444 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/29(土) 20 14 32 ID GO6W2deD 当事者だったら喜んでやっちまうから話にならねえよ 445 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/29(土) 20 15 38 ID CrgYVPsI 愛されもせず場合によっては利用されて不要になったら捨てられる それぐらいだったら殺されたとしても当事者になりたい 446 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/29(土) 21 25 35 ID W/cDpDam ヤンデレは告白→奉仕が王道だと思う、ていうか誰か書いてくれ 447 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/29(土) 22 10 34 ID SeV/pyue 446 告白→奉仕だとヤンデレ要素が無いぞ 448 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/29(土) 22 13 04 ID tcwwq0LE 奉仕→告白→ヤンが個人的に(ry 449 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/29(土) 22 16 26 ID Pkyl/kmm 友達→告白→病む 450 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/29(土) 23 36 01 ID DTQZUZ5z 私がヤンデレの告白を辞することで、この混乱に収集をつけると、いうことであります と、前の総理大臣なら言うかもわからんね 451 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/30(日) 00 04 01 ID H1AURB1p 450 死亡フラグの予感 452 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/31(月) 06 29 53 ID CEpg3Sr6 ヤンデレに足コキされたい 453 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/31(月) 10 27 55 ID YUPUgmlD ヤンデレは好きな人の精子がムダになるようなことはしないと思います 454 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/31(月) 11 24 14 ID U8x0PiLG 同意 455 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/31(月) 14 21 01 ID CEpg3Sr6 いや、お仕置きとかさ…。 すまん俺が悪かった 456 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/31(月) 17 32 40 ID otx3NY0A つか、最近ヤンデレが頭のおかしい女とごっちゃにされててなんかピンとこないな… 457 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/31(月) 17 48 57 ID U8x0PiLG レナがとか朝倉がヤンデレとかね…… デレドコー? 458 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/31(月) 17 54 13 ID 9qM/xYKk それくらいならまだしも、最近なんてメンヘラ女自称で自分のことがヤンデレだって言うんだぜ? 殺意が沸くわ 459 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/31(月) 18 11 02 ID CEpg3Sr6 デレ分が報われずに、少しずつ歪んでいく愛? 460 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/31(月) 19 58 24 ID 9REkz5Y+ とりあえずヤンデレは二次だから萌える 個人的に芙蓉楓様こそが至高 461 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/31(月) 20 16 07 ID U8x0PiLG 三次元のヤンデレはどうなんだろうな 貧弱な妄想力じゃ想像出来ないわw 462 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/31(月) 20 51 58 ID V/eb/Cti この前門板の百合スレで「キ○ガイが恋したらヤンデレ」とか言ったやつが居て一悶着起きたな。 463 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/31(月) 23 12 39 ID otx3NY0A 俺はヤンデレ=凶器みたいな認識さえどうかなと思ってるよ 別に包丁とかなくてもヤンデレ足りうるし 464 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/31(月) 23 26 25 ID U8x0PiLG 確かに=ではないが 殺人という形が分かりやすいとは言えるだろ 465 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 01 13 41 ID RoJpNKiy あけおめ 今年初カキコ 今夜はヤンデレ娘があけおめメールの返事がこないことに狼狽し、 勝手につくった合鍵で男の家に侵入する夢が見られますように。 466 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 05 48 38 ID ttb0PVcU あけおめ 464 通りすがりだが、殺人がヤンデレだと思ってる君は、勘違いしてる可能性が高い 467 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 09 25 23 ID FLXYhdBh 》466 いや、分かりやすい形ではあると言いたいだけだよ ヤンデレの「ヤン」の部分は 自分的に異常、狂気みたいなもんだと思ってるんだが……勘違いか? 468 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 09 45 34 ID XY6+rRBq 狂人デレとヤンデレは非なるもの ヤンデレは愛によって精神的に病んでるのであって、狂人が恋をするのとは別物 469 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 10 49 00 ID M6ywAIdX あけおめ 452 こんな感じ? 「○○くん、『私の事嫌い』とか『もう付きまとうな!』とか言ってたよね?さっき でも○○くん、あたしの足でこんなにオチンチン大きくしちゃって……ふふ、やっぱり私の事が……」 メールでヤン子に呼び出された俺は、学校の体育館倉庫に呼ばれた。 体育館倉庫には、体操着を着用したヤン子が立っていた。 ヤン子にいきなり俺の両手を握り、「ず~っと好きです付き合ってください」と 今時、エロゲーでもそんなセリフ吐かねぇ~よっと思うようなとってもベタベタ告白をしてきた。 もちろん俺の答えはNO。なぜならこんな根暗と付き合ったらクラスの笑いものだ。 それに俺には、高島さんという(まだ片思いだけど)愛する人がいるからだ。 ヤン子は、告白を断られるといきなり俺にスタンガンを突きつけた。俺は、ショックで気を失った。 気が付くと俺は、手足を縛られ、ヤン子の足にチンポをシゴかれていた。 470 名前:きゃの十三 ◆DT08VUwMk2 [sage] 投稿日:2008/01/01(火) 10 51 16 ID M6ywAIdX 「おい!これはずせよ!!聞いてるのか?この狂女!キチガイ!被爆星人!!」 「えへっへへへ、駄目だよぉ~○○くん それ全部、放送禁止用語だよぉ~」 「あっ!ゴメン……じゃねぇ~よ!!その汚い足どけろよ!」 「へへへ、素直じゃないなぁ~ いいのかなぁ~?どけちゃって」 確かに今、止めてもらうととっても物寂しい …が、コイツにいいようにされるのは、もっと嫌だ 「もぉ~、素直じゃない○○くんは、こうなんだから」 いきなりヤン子の足の上下運動が激しくなる ヤバイ…このままだと俺は、ヤン子の足でイってしまう イキそうになった瞬間、ヤン子は、俺のチンポから足を離した。 「え?……なんで?」 「ふふ……ほぉ~ら、やっぱり○○くん、わたしで感じたんだ もう嫌がるふりをしても無駄だよ?ほらほらこんなにオチンチン、濡らしちゃって♪」 ヤン子は、妖しく微笑みながら俺のチンポを擦った。 「ふふっ、目が血走ってきたね、○○くんの本心…私の事、本当は好きなんでしょ? つづきしたいんでしょ?だったら『付き合って』って言ってよ!好きだって言って! ずっと待ってたんだよ?ほら、この長髪だって君が「高島さんの髪って綺麗だよな」って言ってたから 伸ばしたんだよ?この胸だって「牛島先輩みたいな巨乳っていいよな」って言ったから 嫌いな牛乳飲んで大きくしたんだよ?それなのに君は、私の事、振り向いてくれなくって…… ねぇ?もうこれ以上、我慢させないでよ ほらぁ……早く早くぅ♪」 ……意識が朦朧とし、中途半端なもどかしさで俺は…俺は…… 471 名前:きゃの十三 ◆DT08VUwMk2 [sage] 投稿日:2008/01/01(火) 10 52 05 ID M6ywAIdX ※ ※ ※ ※ ※ ずぷっ、ずぷぷぷっ…… 「ふふ、○○くんのオチンチンおいしぃ~♪」 ――俺は、あの日、我慢できずヤン子とつづきをする代わりに交際をした。 思った通り、クラスのみんなは、俺を笑いものにした。でもまぁ約束したんだから仕方がない あれから毎日、俺は、ヤン子の家に招かれてこのようにヤン子の奉仕を受けている 「あぁ、もう2008年か……」 「○○くん、明けましておめでとうございます」 ヤン子は、俺のチンポを頬ずりながら新年の挨拶をした。 俺は、おもむろにヤン子の顔が隠れるぐらい長い前髪をたくし上げた。 「どうしたの?」 「いや……今、気付いたけど、お前意外とかわいかったんだな」 「えへっえへへへへへ」 ――ヤン子は、頬を赤く染めた。 472 名前:きゃの十三 ◆DT08VUwMk2 [sage] 投稿日:2008/01/01(火) 10 56 02 ID M6ywAIdX 投下終了。 途中、トリップ付け忘れた。 453 454 の意見を聞いて射精させず焦らしプレイにしてみた。 では、良いお年を 473 名前: 【大吉】 【1241円】 [sage] 投稿日:2008/01/01(火) 13 04 02 ID WGF5s1p1 ところでこれってどうなんだろう? 個人的にはすごい興味あるのだが・・・ ttp //www.edge-records.jp/title/nemurenai/02yandere.php 474 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 13 07 26 ID WGF5s1p1 472 乙です。 今年もよいヤンデレを 475 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 15 15 23 ID CxA4CMZ9 473 柏木園子が鋸持って惨劇を演じてくれるなら即買う 476 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 15 27 53 ID KE7nXhbH おまいらあけおめことよろ。 472 乙です これはいいヘタレ主人公w 477 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 15 29 33 ID pIXVwpbG あけおめ ヤンデレと狂人デレの区別がつかなくなってきた俺の今年の目標は、 ヤンデレの見直しで決定だな。 朝倉涼子、ふつーにヤンデレだと思ってた。 478 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 17 16 45 ID BnMGt2eB 朝倉にデレがあったっけ 479 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 17 37 17 ID Sw2gIWXO 無い ハルヒ厨の妄想 480 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 18 48 06 ID CuF1tous 愛で俺を殺してほしいんだよ 481 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 19 34 30 ID sHGfno/i 479 つまりデレを脳内で構成していると? 482 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 19 37 10 ID h1Iw7pYn ヤンでもいない 483 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 19 41 13 ID 4VJT8VcV ( ^ω^)この話題定期的に上がるNE!>ヤンデレの定義とその対象キャラ 484 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 20 32 18 ID QBChip56 ヤンデレ大好きな俺だがスクールデイズとかまったく興味沸かない 485 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 21 00 47 ID lkzUPDw4 主人公が最低の男ってのはちょっと… それに惚れるヒロインも… 486 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 21 06 48 ID ACZlPGDO あれはヤンデレ以前にキャラのモラルや性格が酷いからな 誠と周辺の言動に寄ってたかって病まされた被害者ヤンデレと思った アニメしか知らんけど 487 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 21 22 43 ID UuoB0N0A 最低男でもようつべぐらいは見ても損はないよ 鋸とI can flyが有名だけど、果物ナイフ片手に電波力説する場面も十分見る価値あるよ 488 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 21 34 58 ID 02M2Rsy7 芋ENDを見て少し誠が好きになったw 489 名前: 【だん吉】 【975円】 [sage] 投稿日:2008/01/01(火) 22 14 36 ID KDrDfgx9 484 以前別スレにも書いたが吸血姫美夕の「鱗翅の蠱惑」はどうか 490 名前: 【小吉】 【291円】 [sage] 投稿日:2008/01/01(火) 22 21 32 ID wPMYvahQ オススメのヤンデレラノベとかある?? 491 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 22 32 42 ID UuoB0N0A ラノベだから軽いけど、”文学少女“と慟哭の巡礼者の朝倉 美羽とか…… 492 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 22 46 15 ID CuF1tous DADDYFACE、まだなりかけだが 493 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 23 45 59 ID EQbvZ16m 明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 みんなに良いヤンデレが手に入りますように。 494 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/01(火) 23 51 55 ID 9MavT7Ic アキカン!のなじみんは病むかと思ったら違う方向にキャラがすっ飛んだな… 495 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/02(水) 03 42 43 ID NH50qYrP 成田良悟の本はヤンデレ出現率高めの気がする ヤンデレメインじゃないけど 496 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/02(水) 06 41 12 ID tgYXM4PM 最近ヤンデレに二つのタイプがあるんじゃないかと思い始めた 一つは芙蓉楓様のような恋愛至上主義 もう一つは桂言葉様やマナマナや我妻由乃様みたいな環境的要素が絡むとき 前者は意中の人以外にも頼れる人がありながら、それでも病んでいくもの 後者は男以外に依存するものが殆どない若しくは全くない環境、境遇に置かれたもの しかし楓様は過去の出来事が関係しているし一概に恋愛至上主義とは言えんかもしれん でもヤンデレって周囲の環境の影響が大きいみたいだな 497 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/01/02(水) 07 18 09 ID wszZa0lv 498 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/02(水) 07 37 26 ID cZau1IJy 亀レスで悪いんだが、 467 俺が思うに、 主人公に言い寄る自分以外の女に嫉妬して、やがて病んでいってしまうのがヤンデレで、いきなり殺人はおかしいと思ってる。 つまり嫉妬しすぎて、主人公を殺すっていうのは、ひとつの方法ではあるんだけど、 いきなり「あなたのこと好き。だから死んで☆」ってなったら、お前が死ね、ってならないか?ってこと。 主人公に近づく女が憎い→邪魔→でも、思うようにいかない、主人公が振り向いてくれない→主人公にストーカー、メール1000通ほど送信、近づく女を威嚇。 っていう方法もあるだろうし。そっちの方が、殺人なんかで表現するより、十分ヤンデレじゃないか? 可愛い女が殺人=ヤンデレは違うと思う。 まぁ、俺が勝手に思ってるだけかもしれんが。 長文、お目汚しスマソ。ウザって思ったらスルー頼む 499 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/02(水) 09 45 53 ID huVwzGsP 》498 わざわざthks 今思うとかなり言葉が足りなかったorz 勿論殺人だからこれヤンデレね、 なんて微塵にも思ってない 強すぎる嫉妬が起こすのか はたまた心が病む故の行動なのかはこの際置いて ヤンデレは何かしらの異常ともとれる行動を取るのが常だろう? 例えば、主人公の家に監視カメラを設置したり メールを1000件送信したり 空鍋したり 主人公の前で自殺してみたり 泥棒猫を殺したりするその行動の一環として殺人って分かりやすいよね と言いたかっただけなんだ 泥棒猫を殺したという例を出したが 殺人からくる動機はどうであれ、やってる事を形だけ言うと殺人だろ? SS全部読んで多い行動でもあったから 分かりやすい形と言ったわけだ 長文すまん 次から自重する 500 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/02(水) 10 25 43 ID cZau1IJy 499 なるほど。スマソ、俺が先走った解釈をしてたみたいだな…orz 最近、レナや朝倉がヤンデレって言ってる奴よくみるから過敏になってんのかね、俺
https://w.atwiki.jp/tekiyakusaikyou/pages/301.html
【ヤン・ウェンリー】 【作品名】銀河英雄伝説 【ジャンル】ライトノベル 【名前】ヤン・ウェンリー 【属性】人間、軍人 【大きさ】中肉中背の成人男性 【攻撃力】普通の成人男性以下。頭より下は不要といわれる 。 ブラスターと呼ばれる光線銃を持つが訓練での評価は落第すれすれ 【防御力】普通の成人男性以下 【素早さ】移動速度は一般的な成人男性。反応力は一般的な成人男性以下 【特殊能力】高い戦略能力と判断力を持つがそれを肉体が実行するのは無理 【長所】稀代の名将としての戦略戦術能力。 【短所】生活無能力者。軍人としての個人の能力は最低レベル。 【備考】主人公ラインハルトの宿敵。ミラクルヤンの異名を持つ 6スレ目 636 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2007/09/06(木) 23 36 13 等身大は近距離戦になるので銃は不利 関谷>ヤン・ウェンリー再考 ○>池上亮二=Dr.ゴドー>富士鷹ジュビロ:殴るほうが速くても耐えて射殺 ×>川島清志郎>バリグザー=しんじ:射殺する前にふるぼっこ。関谷は初手包丁にしても無理 =しんじ>関谷>ヤン・ウェンリー>池上亮二 5スレ目 379 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2007/08/19(日) 20 15 15 ヤン・ウェンリー考察 一応銃火器を持っているので、さすがに素手の相手には勝てるだろう。 しかし運動能力の差で関谷やジンには負ける。 ジン>関谷>ヤン・ウェンリー>一条 武丸>桂言葉 ブラスターがなかったら女王の上辺りだったと思う。
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/9937.html
ヤンタオ(やんたお) 概要 リバースに登場した槍系の武器。 登場作品 + 目次 リバース 関連リンク関連品 ネタ リバース 突きより切りを重視した槍。演舞にも使われる。 ユージーン用の武器、槍の一種。 斬撃攻撃力+167、打撃攻撃力+67、術攻撃力+91、FG回復力+46。 サニイタウンとアニカマルの武器屋で905ガルドで買える。 イレギュラー変化でマイクロフォンになる。 分類 槍 装備 ユージーン 斬撃 167 打撃 67 術撃 91 FG 46 衝撃 100 強化 3 買値 905 売値 181 変化 マイクロフォン 入手方法 店 サニイタウン・武器屋アニカマル・武器屋 ▲ 関連リンク 関連品 マイクロフォン ▲ ネタ ヤンタオ(中:yǎnyuèdāo)とは、中国の刀「偃月刀」の事。 ▲
https://w.atwiki.jp/ron_rock_music/pages/36.html
【エガヤン / えがやん】(人種) 1:黒人 2:ジャッカスのベース 3:メロコア科
https://w.atwiki.jp/saikyouwoman/pages/491.html
【作品名】ばらかもん 【ジャンル】漫画 【名前】オニヤンマ(♀) 【属性】オニヤンマ 【大きさ】成体のオニヤンマ並み 【攻撃力】【防御力】【素早さ】大きさ相応 【長所】「虫の世界でも女の魅力には抗えないんだな」 【短所】「7歳がそういうこと言うな」 vol.5 166 :格無しさん:2011/11/22(火) 18 29 56.02 ID I/vXhATx 自己考察 オニヤンマはスズメバチすら捕食するという。トカゲ程度なら空から襲って噛み殺せるだろう 逆に攻撃手段が「噛む」くらいしかないので、赤ちゃんは倒せない マサムネ>静・ジョースター=オニヤンマ(♀)>ミカ> なんか凄い異種格闘技になってきた
https://w.atwiki.jp/gods/pages/122011.html
ジョージヤンガー(ジョージ・ヤンガー) 連合王国貴族のヤンガー子爵の一。 初代レッキーのヤンガー子爵。